中野区議会建設委員会〔令和元年8月29日〕
建設委員会会議記録
○開会日 令和元年8月29日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後5時23分
○出席委員(9名)
日野 たかし委員長
間 ひとみ副委員長
竹村 あきひろ委員
高橋 かずちか委員
加藤 たくま委員
杉山 司委員
小宮山 たかし委員
久保 りか委員
来住 和行委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市基盤部長 奈良 浩二
都市基盤部都市計画課長、交通政策課長 安田 道孝
都市基盤部道路課長 井上 雄城
都市基盤部公園緑地課長 細野 修一
都市基盤部建築課長 小山内 秀樹
都市基盤部住宅課長 三王 徹哉
まちづくり推進部長 角 秀行
中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗
まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史
まちづくり推進部野方以西担当課長 狩野 純一
まちづくり推進部まちづくり事業課長、大和町まちづくり担当課長 菊地 利幸
まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長 森 眞一郎
まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子
まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 石井 大輔
まちづくり推進部中野駅地区担当課長 小幡 一隆
まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 石橋 一彦
まちづくり推進部中野駅周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴
○事務局職員
書記 若見 元彦
書記 有明 健人
○委員長署名
審査日程
○議題
安全で快適に住めるまちづくりについて
交通環境の整備について
道路の整備について
公園の整備及び緑化の推進について
○所管事項の報告
1 「中野区無電柱化推進計画」(案)について(道路課)
2 公園遊具の安全確保に係る緊急対策事業について(公園緑地課)
3 西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)(素案)及び西武新宿線沿線まちづくり整備方針(都立家政駅周辺地区編)(素案)について(野方以西担当)
4 沼袋駅周辺地区のまちづくりについて(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)
5 中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況について(中野駅新北口駅前エリア担当)
6 中野駅西口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区担当)
7 中野駅西側南北道路・橋上駅舎等事業に伴う支障移転工事等の進捗状況について(中野駅周辺基盤整備担当)
8 その他
(1)「都立中野工業高等学校改築事業に関する計画説明会及び妙正寺川(新沼栄橋下流~三谷橋下流)整備事業説明会」の開催について(道路課)
(2)平和の森公園再整備工事(第二工区)説明会の開催について(公園緑地課)
(3)広町みらい公園の開園について(公園緑地課)
(4)令和元年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会について(まちづくり計画課)
○地方都市行政視察について
○その他
委員長
定数に達しましたので、建設委員会を開会します。
(午後1時00分)
委員長
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査は、5時を目途に進め、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いします。
それでは、議事に入ります。
安全で快適に住めるまちづくりについて、交通環境の整備について、道路の整備について、公園の整備及び緑化の推進についてを議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
まず、1番、「中野区無電柱化推進計画」(案)についての報告を求めます。
井上都市基盤部道路課長
それでは、「中野区無電柱化推進計画」(案)について、資料をもとに御報告いたします。(資料2)
初めに、これまでの経緯ですが、記載のとおり、本年3月の本委員会におきまして推進計画(素案)について御報告をいたしました。その後、3月25日、26日に推進計画(素案)の意見交換会を開催し、7月3日に意見交換会の結果について御報告をいたしました。
次に、2、目的ですが、中野区内の道路を無電柱化することにより、まちの防災性の向上、安全な歩行空間の確保及び良好な都市景観を創出するために無電柱化推進計画を策定するものでございます。
次に、3、推進計画(素案)からの変更点ですが、二つの点について変更いたしました。(1)「今後に無電柱化すべき路線」の路線選定に伴う評価の各項目の精査により、評価調書を修正し、一部路線の加除を行いました。(2)「今後に無電柱化すべき路線」に関する事項の修正を行いました。こちらは、別紙の「中野区無電柱化推進計画」(案)をごらんください。
25ページの部分でございますが、推進計画では、整備対象路線のうち、2028年度までの今後10年間で推進する無電柱化優先整備路線を選定し、優先整備路線以外の路線については「今後に無電柱化整備すべき路線」と位置付けております。2029年度以降に無電柱化を推進していく路線として記載をしてございます。こちらのページに記載している説明をわかりやすく改めるとともに、国や都の補助制度の活用を踏まえ、道路補修やバリアフリー化工事との関係性を整理いたしました。また、周辺住民の要望や機運の高まりなどによる新規の無電柱化整備に対応できるように内容を整理いたしました。詳細につきましては、後ほどお読み取りいただければと存じます。
恐れ入りますが、初めの資料にお戻りください。
最後に、今後の予定についてです。令和元年9月19日から10月9日にかけてパブリック・コメント手続を実施し、12月に中野区無電柱化推進計画を策定したいと考えてございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
杉山委員
ありがとうございます。この資料の先ほどの25ページの裏の26ページに詳しく、「今後に無電柱化整備すべき路線」ということで緑の線が加わったということだと思うんですが、結構、例えば中野五丁目とか中野一丁目、あと中野六丁目とか、このあたりの住宅地、もちろん住宅地なんですが、この辺ほぼ計画すべき路線図ではないというふうに見えるんですけど、もし何か理由があれば教えてください。
井上都市基盤部道路課長
委員御指摘の中野五丁目付近ですね、この辺、中野駅の周辺につきましては私道が多い路線でございまして、この無電柱化推進計画につきましては、まず区道を対象にしているというところと、それから加えまして、4メートル未満の道路ですとか歩道がない道路が多いことから、今、歩道がない無電柱化につきましても大和町、弥生町で行っております無電柱化の整備の知見を吸収してから取り組んでいきたいというふうに考えてございます。
加藤委員
同様な質問になってしまいますけれども、無電柱化するところの背景・目的といたしまして、防災に資するというような観点があるところから、第一義的には歩行者の安全、特に子どもたちの通学路とかそういったところを重点的にやっていただきたいみたいなことはこの無電柱化計画が立ち上がったころからかなり議会のほうから声があったと思うんですが、そういった中におきまして、何かやりやすいところからやっていくみたいにも見えるんですけども、その辺の策定の経緯、ここでやるというような決める上での優先順位だったり、考え方みたいなことをちょっともう一度お伺いできますでしょうか。
井上都市基盤部道路課長
無電柱化優先整備路線につきましては、別紙の無電柱化推進計画(案)のところで、具体的には21ページに記載をしておりますが、現在事業中の路線と、それから21ページの下記の既存計画に該当する路線としてこのA、B、C、Dに該当するものにつきまして、今後10年間で整備する路線として指定をしているところでございます。
加藤委員
あと、これから都市計画マスタープランとか住宅マスタープランの策定というところにおきまして、その関連性みたいなところを、それは都市計画課長になっちゃうかもしれませんけど、その辺との連動性というか、その辺がなされているのか、ちょっとお伺いいたします。
安田都市基盤部都市計画課長
都市計画マスタープランも上位計画に東京都の計画が入っております。東京都の都市づくりグランドデザイン、あるいは東京都の無電柱化推進計画がまさにできていますけど、そういった趣旨を踏まえて対応しているところでございます。
加藤委員
また、ちょっと話がずれちゃうんですけど、都市計画マスタープランとかそういったところと基本構想・基本計画とつながってくると思いますが、そういった中でこの無電柱化というのは、そういった上位計画の中においてはどういった位置付けというか、方向性みたいな、その辺の連携みたいなものはあったりするんですか。
安田都市基盤部都市計画課長
現在、基本構想も見直し、改定しているところでございますけれども、無電柱化というものは防災性の向上、バリアフリー、あと都市景観から、そういったところで必要な施策を進めるところでございます。その辺は当然基本構想とも整合性はとれておりますし、今進めております道路の無電柱化計画とも整合をとっているということでございます。
加藤委員
防災性のところが優先するとそういうふうな形になってくると思いますけれども、これから用途地域の変更みたいなこととかも考えたときに、そういったものにも耐えられるようにこういった優先路線というものが選定されているのでしょうか。
安田都市基盤部都市計画課長
整合性を持たせているところでございます。ただし、木密事業、今、弥生町や大和町でやっているところにつきましては、非常に技術的に難しいということで全国各地で困難なところがあります。そういう中で、チャレンジ支援事業ということで東京都と技術改革も一緒にあわせて検討しているところですので、そこでの知見を生かしながら今後進めていくというところです。
加藤委員
これは、この推進計画よりさらに先というか、未来的な話ですけど、無電柱化というのは、100年以上かかるとは思いますが、今後全てやっていくようなイメージが持たれているものなのかとか、あとこれから新しくそういった分譲の地域、何か大規模な開発とかをされたときにはもう最初から無電柱化からスタートするとか、その辺のところってどうなっているのでしょうか。
安田都市基盤部都市計画課長
民間開発につきましても、例えば、駅周辺でやっている土地区画整理事業とか広幅員の道路については当然そういう方向は指導していきたいと考えておりますし、開発許可においても広幅員の道路、できるところには既にもうやっていただいているんですけども、無電柱化を進めていきたいと考えております。ただし、先ほど言いましたように、4メートルぐらいの道路というものは技術的になかなか難しいところがございますので、そこは技術革新とか上位計画あるいは国や都の方向を見ながら対応していきたいと考えております。
小宮山委員
既に弥生町三丁目で先行して行われている無電柱化の説明会に出たことがあるんですが、参加者が非常に少なかったと。無電柱化に正面を切って反対する人はそんなに多くはいないとは思うんですが、工事を進めていくに当たっては、長期間の通行どめとか片側通行だとか、そういった住民に対しての不便も出てきたり、今後いろんな苦情とかトラブルとかも起き得ると思うんです。にもかかわらず説明会の参加者が非常に少なかったということで、周知が足りなかったのか、または関心が薄かったのか、またはその両方か。いずれにせよ、今後の周知が非常に大きな問題にはなってくるとは思うのですが、先行事例も踏まえまして、今後の周知をどのように行っていくのか、教えてください。
井上都市基盤部道路課長
委員おっしゃるとおり、合意形成あるいは機運高まりが必要になってくる事業でございます。何よりも、この無電柱化にかかる時間がやはり長時間に及びますので、その辺を踏まえて、まちづくりをやっていく中で周辺の住民の方々にしっかりと説明を行っていきたいというふうに考えてございます。
小宮山委員
あと別件で、28ページに民地の活用ということが書いてあります。今後無電柱化を進めていくに当たっては、地上機器設置のために民地をお借りして活用していくことが必要になってくると思いますが、ここを見ても、民地の活用に関しては区が積極的に協力しますと、区は第三者であるかのような書き方をしてありまして、具体的にどうやって借りていくのかなというルールづくりが今後必要になってくるのかなと思います。民地を借りるにしても、半永久的に大きな機器を置くわけですからただで借りるというわけにはいかないでしょうし、そういったルールづくりとか具体的な活用のルールなどについては今どのようにできていますでしょうか。
井上都市基盤部道路課長
現在行っております無電柱化整備につきましては、区の用地の中で地上機器を設置するという考えで整備を進めております。こちら、28ページで書いているものにつきましては、大規模な開発ですとか、そういったところで民間施設への地上機器の設置事例について記載をしているところでございます。
小宮山委員
地上機器というものは数百メートルおきに設置しなければいけないものらしいので、いずれ進めていく上で民地を活用しなければどうしようもならない事例なども出てくるとは思います。将来に備えてルールづくりを先行して進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
井上都市基盤部道路課長
まずは、活用できる区有地、道路区域に限らず、公共施設でありますとか学校用地ですとか、そういったところも含めて地上機器の設置箇所としてまず検討し、さらにそのほかに民地が必要になれば、そこの部分の活用について、今後どういった基準で設置を行っていくかということについて検討を進めていきたいというふうに考えてございます。
久保委員
変更点のところで、25ページの、今後に無電柱化整備すべき路線の整備費用がありますが、これが多分変わっている部分なのかと思うんですけれども、前回御報告と、延長と道路管理者の負担のところですが、区の負担は変わらず、国・都の補助金が変わって、あと電線管理者の負担が変わっているかと思うんですが、この辺の御説明をお願いします。
井上都市基盤部道路課長
委員おっしゃるとおり、延長が若干変わっておりますが、四捨五入の関係で区の負担のところにつきましては変更がないというものでございます。
久保委員
ということは、区のほうも当然これは変わっているということですね。四捨五入の関係で、延長分だけの国・都の補助金、電線管理者の負担というものは変わっていると、そういうことでよろしいですか。
井上都市基盤部道路課長
委員おっしゃるとおりでございます。
久保委員
それで、国の多分社会資本整備総合交付金を活用されて、都の無電柱化チャレンジ支援事業制度を東京都のほうでは活用されるのかと思うんですけれども、これって期間が平成29年度から10年間でこの計画ということになっていますが、こちらのほうの期間って今どういうふうになっていますか。
井上都市基盤部道路課長
令和2年までが期間になってございますので、新規でこれから整備を進めていくものに対しては東京都のチャレンジ支援制度については活用できないというふうな形になってございます。
久保委員
ここの部分で言われている補助金というものは、今御説明があったように使えなくなるものもあるわけですけれども、それはどういう形でここは試算されているんですか。
井上都市基盤部道路課長
こちらの試算につきましては、国交省のほうで一般的に無電柱化にかかる費用と、区の負担、補助金、それから電線管理者の負担ということで、区の負担につきましては15%、それから国や都の補助金が50%、電線管理者の負担が35%というモデルケースに基づいての試算でございます。
それで、今後の整備につきましては、さまざまな補助制度等を活用しながら、区の負担をなるべく少なくするような形で整備を進めていきたいと考えてございます。
久保委員
じゃあモデルにということで、そこには無電柱化チャレンジ支援事業制度自体の活用というものも含まれてということですか。いわゆる今言われたモデルの中にはどう示されているのか。
井上都市基盤部道路課長
あくまでもこれは国土交通省のほうのモデルケースのデータでございまして、東京都のチャレンジ支援を活用した数字ということではなく、一般的な無電柱化に必要な整備費用ということでお示しをしているものでございます。
久保委員
ということは、逆に言うと、この無電柱化チャレンジ支援事業制度が令和2年以降も活用が今後あるのかどうかちょっとわからないんですけれども、期間が、そういったまた別のものが出てくると変わってくる可能性があるんですか。それとも、その可能性はない。要するに、区の負担分というものがもっと減少するようなことが可能性としてあるのかどうかというところで伺っているのですが。
井上都市基盤部道路課長
現在の補助制度に基づいた試算になってございますので、今後新たな補助制度が適用されれば、またここの数字というものは変わってくる可能性はございます。
委員長
委員会を休憩します。
(午後1時18分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時21分)
来住委員
無電柱化の手法ということで、前回紹介いただいた意見交換会でも無電柱化の整備手法にはさまざまな方式があるとのことだが、路線ごとに手法を変えるのかというような質問があって、基本的には電線共同溝方式で区としてはというふうに説明されています。それで、優先道路として今回上げていただいているところについては、地中化、いわゆる電線共同溝方式で行くということでよろしいのでしょうか。
井上都市基盤部道路課長
基本的には電線共同溝方式による無電柱化を考えてございます。
来住委員
中野のこういう道路事情もありますので、説明会でもそういう意見が出ているのかなというふうに思いますが、優先以外のところで、今後、地中化以外の無電柱化ということもあり得る、取り入れる場所も中野の中では想定されるという、とりあえずどこということではないんですけども、この方式もあるのではないかというふうに考えてよろしいのでしょうか、紹介はされていますけれども。
井上都市基盤部道路課長
今、区で考えている無電柱化につきましては、基本的には、先ほど申し上げましたとおり、電線共同溝方式というもので整備するという考えでございますが、ほかにも紹介されているような方式、いろんな方式がありますし、それから今後新たな技術も開発されるということも想定できますので、電線共同溝方式だけにこだわるということではありませんが、基本的には電線共同溝方式を用いた整備を考えてございます。
来住委員
地中化以外の場合の手法をとったときにも、基本的には財源的な負担というものは案分的には変わらないという考えだということでよろしいのでしょうか。
井上都市基盤部道路課長
電線共同溝方式につきましては、電線共同溝法に基づいて行いますが、そのほかの無電柱化につきましてはいろんな整備手法がございますので、その財源の確保の仕方についてもさまざまございます。整備の手法によっては、先ほどの久保委員の御質問にあった、このモデルケースとは違うパターンも出てくるかというふうに考えてございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、2番、公園遊具の安全確保に係る緊急対策事業についての報告を求めます。
細野都市基盤部公園緑地課長
それでは、所管事項の報告2番、公園遊具の安全確保に係る緊急対策事業について、御報告申し上げます。(資料3)
平成30年度に実施した公園遊具の法定点検結果につきましては、7月の本委員会において御報告申し上げたところでございます。このたび、補修や更新等の必要があると判定された既存の施設について、安全性を速やかに確保するための緊急対策事業案を取りまとめたので、御報告申し上げます。
資料の1番、現在の状況でございます。都市公園法の改正により国が取りまとめた「遊具の安全確保に関する指針」に基づき点検を行いました。その結果、総合判定の中で、C、修理をしなければ使用不可としたもの、そしてD、緊急に補修または撤去が必要と判定された、これらの遊具が83公園、169施設にございました。区では、これらの施設の安全性について改めて確認をし、補修対応が可能な施設については補修を行いました。その上で、一定の安全性が確保できている施設については使用を継続してございます。補修対応ができていない7公園、7施設につきましては、現在も使用禁止とさせていただいているところでございます。
2番の緊急対策の内容でございます。
(1)対象施設は、81公園、162施設でございます。点検の結果、修理をしなければ使用不可のC、そして緊急に補修または撤去が必要のDと判定された169施設のうち七つについては補修が完了しており、残りの全施設ということでございます。その対策の内容でございますが、(2)から(4)により対応いたします。
(2)遊具の基礎被覆工事でございますが、54公園、76施設について行います。基礎被覆工事とは、遊具のコンクリート基礎が露出してしまっている状況を改善するため、基礎部分の上にゴムチップ施工などを施すものでございます。
(3)遊具撤去・設置に伴う設計及び工事は、50公園、68施設について行います。基礎被覆工事以外の対応が必要な遊具については、まず撤去を行います。その上で、現在の遊具設置に必要な安全な領域の確保や落下防止に関する基準に適合するよう工事を行ってまいります。現在は、遊具設置時と異なって基準が強化をされているので、撤去後に再度遊具を設置する際、今のものより小さくなったり、設置できないというような場合もございます。そして、その遊具の選定や設置の可否については、地域の意見も聞きながら設置していく考えでございます。また、中型複合遊具が設置できる可能性がある箇所については、今回は撤去までにとどめ、来年度以降の設置に向けまして地域の意見を聞きながら、さらに検討を進めてまいります。
(4)長寿命化計画に基づく遊具の更新、これは9公園、18施設について行います。こちらは、国費を活用し、2カ年に分けて、同規模、同機能の遊具の撤去・設置をあわせて行っていくものでございます。
3番、今後の予定でございます。本日当委員会で御意見もいただいた上で、9月に補正予算案を提案させていただきたいと考えております。予算をお認めいただいた際には、本年11月より遊具基礎被覆工事、遊具撤去・設置に伴う設計を行い、続けて3月ごろより遊具の撤去・設置に伴う工事を行っていく予定でございます。切れ目なく速やかな対応を考えております。これらの取り組みによって、総合判定で修理をしなければ使用不可としたC、そして緊急に補修または撤去が必要としたDと判定された状況を速やかに解消したいというふうに考えてございます。
御報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
加藤委員
御報告ありがとうございました。確認したいんですけど、緊急対応の内容、81公園、162施設というのはこれからやるということでよろしいのですか。それで、上に書いてある7公園、7施設については現在も使用禁止としているとか、まだどれも対応していないということでいいんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
169施設で対応が必要ということなんですが、たまたま数字が同じで恐縮なんですが、169施設のうち、七つ対応し終わって、残り162施設について対応が必要というふうに考えております。それで、資料の補修対応ができない7公園、7施設というのは、今後対応が必要なものの中に入っておりまして、緊急対応の(2)または(3)の76施設プラス68施設の中にこの七つが入っているということでございます。たまたま7という数字が同じなので恐縮なのですが、169施設について対応が必要で、七つは既に対応済みなので残りは162施設で、162施設なんですが、その内訳がこの(2)から(4)を足していただくと162施設になるんですが、この(2)、(3)の中に補修対応ができない7公園、7施設が入っているということでございます。
加藤委員
もう1回いいですか。(2)から(4)を足すと162施設あって、それで七つは、上の「現在の状況」で書いてある7公園、7施設というものと、これを足して169施設ではないと今言ったんですよね。ちょっと意味がよくわからなかった。僕の理解が悪かったのか。わかったの。(「わかりづらい」と呼ぶ者あり)
細野都市基盤部公園緑地課長
すみません。数があったりなかったりしていたので、申しわけございません。全部数を申し上げると、点検の結果、対応が必要なのは169施設です。それで、補修済みなものが7施設ございまして、それで残りが162施設ということでございます。この補修対応ができない7公園、7施設は禁止をしているのですが、この欄では使用継続と禁止を申し上げたかったのでこういった書き方がしてあるのですが、補修対応ができていない7公園、7施設とは、2の(2)と(3)の中の7施設ということでございます。
加藤委員
意味がわかりました。すみません。
それで、上に書いてある7公園、7施設というのはD判定だったということでいいんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
はい、Dなんですが、一つ、Dと、あとCと両方ございました。
加藤委員
これ、Cが修理すれば使用可能なものを、なぜそこは修理じゃなくて使用禁止にして、撤去する予定があるから使用禁止しているということですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
判定でCだったのですが、実際現地で修理が不可能だったので、Dと同様な扱いということで、現時点で使用を禁止してございます。
加藤委員
じゃあ、全体的な点検をして、見に行ったらD相当であろうということで変わったと。それで、これはおいおい、D判定ということは緊急に補修ができないから使用禁止になって撤去が必要ということで、この七つはいずれ撤去するということでよろしいですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
今、禁止をしている状態なんですが、撤去につきましては、この緊急対策事業の中で今回想定しているのは来年3月以降の撤去・設置に伴う工事なんですが、この幅の中でなるべく早くやっていきたいと考えております。
加藤委員
そういった中で、割と簡易なもので直せるものもあれば、国費を活用した2カ年に分けてというところですけど、この(2)、(3)と(4)の分けというのはどういったところで分けられていますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
(2)と(3)については遊具の状況によってということでございまして、(2)については基礎被覆の措置を施せば、C(修理をしなければ使用不可)の基準は満たせるもの、ここを脱せるものというふうに考えてございます。基礎被覆以外の対応が必要なものというのは、現在の安全基準によって、頭や胴体の挟み込みがされないようにとか、あと落下の高さの解消ということでございますので、そういったものについては修理ができないので、撤去をさせていただいて新たなものを入れていこうということで、(2)と(3)が違います。(4)につきましては、国費を可能な限り活用していきたいという考えのもとで、平成26年以降長寿命化による遊具の更新に取り組んでおりまして、その計画の中で国費を活用して遊具の撤去・更新・設置をやっていきたいという考えでございます。
加藤委員
国費を活用して遊具の撤去・設置、撤去及び設置って、撤去して新しいものをつけるということですけど、この9公園に関してはもう場所が決まっているということでよろしいのですか。決まっているなら教えていただけますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
長寿命化による対象の公園は決まっておりまして、今年度は江原公園と西大和児童公園と上高田台公園となかの坂公園、花見公園について更新を行っていく予定でございます。なお、今申し上げた中には……今の遊具は全部で8基分を予定しておりますが、こちらについて基礎被覆の工事と、それから撤去・更新を行っていく予定でございます。
加藤委員
先に(3)のほうを聞きますけど、ここには地域の意見等を聞きながら設置していくということになっていますが、この意見の聞き方とか、これを入れてくれ、あれを入れてくれ、もしくは遊具は要らないとか、そういったいろんな声が出てくると思うんですけど、この辺はどのようにして意見を聞いていくのでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
意見を伺うというとさまざまな形があるのですが、今回は遊具の安全確保に係る対策ということで、対象の遊具の入れかえを行うに当たってこちらでまず設計をさせていただいて、選択肢を用意した上で御希望を伺うというようなことを考えております。意見の聞き方につきましては、今後またさらに検討していきたいというふうに考えてございます。
加藤委員
ちょっとそれぞれの公園でいろいろ事情があると思いますけれども、地域の声を聞いたり、国費を投じる公園はここだとか、その決める優先順位というか、ここの公園はこうやるというのはどういう判断で決められているものなんですか。どの手法を、撤去を決めちゃうとか、この公園は意見を聞くとか、この公園は国費を投じるって、どういった選定理由があるんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
ここで言う(2)と(3)の差は、現状の遊具の状況で基礎被覆の措置をすればいいものと、あとそれではできないものという分けで、基礎被覆を直せばより安全性が高まるものについては基礎被覆の工事のみを行うというふうに分類をしました。それ以外の対応が必要なものについては、撤去の上で新たなものを設置していこうという考えでございます。
長寿命化計画に基づくというところにつきましては、ある程度大きなスペースがあって現状の遊具と同規模のものが、撤去後設置が不可能ではなくて、もう既に可能ということの調べができているものについて、そして既に策定している長寿命化計画に位置付けているものについてはそれを引き続きやっていくということでございます。
加藤委員
(4)の長寿命化計画に基づく遊具の更新は国費を使うというところで、同規模・同機能の遊具のリプレース以外はこの国費は使えないということなんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
同規模・同機能のもので機能のレベルアップはしないという形での国費の活用ということでございます。
加藤委員
国費の活用がそれに限定されているものということでよろしいですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
はい、限定された使い方になっております。
加藤委員
そうすると、(3)の公園に関しては地域の声を聞くって言うにもかかわらず、(4)に関しては区が勝手にこの公園は同規模で同機能のものを入れるというふうに、何か公園によっていろいろ変わってくるわけですけれども、(3)と(4)の差はどこで判断しているんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
(3)と(4)は、長寿命化計画に既に位置付けてある、そしてその既に位置付けてあるというものは同規模・同機能のものが入るある程度のスペースがある公園についてはそれを入れられるので、より財政負担を軽くするために国費を活用してやっていきたいということでございます。(3)については、そうではなく、今回の緊急点検により対応が必要とされたものを対応していきたいというところの差でございます。
加藤委員
そうしますと、長寿命化計画で指定されている公園があるということでよろしいのですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
先ほど平成26年以降というふうに申し上げたのですが、長寿命化計画は、平成25年と平成27年に調査を行って、それらを平成28年度にさらに整理をして国に計画を提出しているものでございます。そこに既に位置付けられているものでございまして、その計画に基づいて同規模・同機能の遊具の入れかえを行っていくということでございます。
加藤委員
そうしたら、計画どおり進めていくということで、(4)があるということですよね。
そうすると、(3)のところで、じゃあこれは新しい考えということで、地域の声を聞きながら進めていくというのは、従前の計画というよりは、この安全点検をしたことで新たなステップへ行く際に新たな考えとしてこの(3)の考え方が生まれてきたということでよろしいですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
(2)、(3)の取り組みについては、今回新たに取り組むということでございます。
加藤委員
そうすると、いろいろと子育て先進区というようなキーワードを区長が挙げられている中で、恐らく非常に重要な施策になってくるのが(3)になってくるのかなというところを察するところですけども、そうすると、地域の声を聞くというようなタウンミーティングとかそういったものを開く予定、メールやファクスで意見募集、ちょっとその辺何か具体的なイメージがあるなら教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
地域の意見の聞き方はこれから詳細を検討してまいりますが、今回の事業の目的が緊急対策事業ということなので、速やかに新たな遊具の設置ができるように進めていきたいということを優先して考えていきたいというふうに考えております。その中で可能な限りということで、こちらでまず設計をした上で選択肢を持って、その中で選べるものを選んでいただければというぐらいのことを考えております。
加藤委員
そういった方向性、新たにそういうふうに公園の遊具というのはいろんなニーズの声もありますし、対応していかないといけないとは思っていますけれども、そもそも公園が中長期的にどういうふうにあるべきかというものが区の中でまとまってもいないにもかかわらず、こういった公園、公園で1個1個やろうなんていって、この公園はボール遊びができる公園、この公園は遊具があって小さい子どもたちも楽しめる公園とか、そういったグラデーションをつけるような話というものは散々議会で出てきたと思うんですけれども、そういった話もなく、一公園ずつ、このエリアでこの地区でこういうふうに点在させようとか、そういったイメージを持って公園の中長期的な展望というものがあると思っていたんですけど、1個1個の公園に対してこれがいいという声を全部聞いていこうとしているんですか。そもそも区のこれから公園をどうしようかというような話がないのかなと、それもなしにこういったものが進んでいいのかなということは非常に疑問に思っているんですけども、その辺どのようにお考えですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
公園の再整備計画を策定したいということをこれまでのさまざまな場面で申し上げてきたところでございます。公園の全体のルールだったり、民間活力の活用だったり、再編というようなことについて再整備計画の中で検討していきたいという考えを持っております。その再整備計画の考え方については今の時点でできていないところでございますが、可能な限り早いうちに再整備計画の考え方を提示していきたいというふうに考えてございます。その中で、今回は遊具の安全点検の結果により、より安全性を速やかに確保するための対策ということで、対応が必要な遊具だけを取り上げて先行してやっていきたいというものでございまして、全体の公園の、この対象公園のリニューアルとか、機能の再編というようなことについてはこの事業の中では考えておらず、あくまで総合判定で対応が必要となったものの危険とされている状況の速やかな解消に向けた取り組みを早く進めたいというものでございます。
加藤委員
早急につくると言っているんですけど、これ、例えば撤去は、補修で済むところはいいですけど、リプレースする、再設置するというものに関しては再整備計画なしには話が進まないのかなと思うんですけれども、その計画というものはいつごろつくる予定なんですか。これは、もう公園再整備計画そのものじゃないですか。計画なしにこういったものがどんどん進んでいくということが、違和感というか、あり得ないんじゃないかなと思うんですけど。
細野都市基盤部公園緑地課長
公園再整備計画をこちらからお示ししていないので、申しわけございません。今年度にはその考え方を提示できるように検討を進めていきたいと考えております。
今回の遊具の入れかえなんですが、あくまで今ある遊具の空間だけの入れかえということなので、例えば公園によっては五つ遊具があるうちのそのうちの一つだけということでやらせていただきたいので、公園の全体のリニューアル等には直接はつながらないものというふうに考えてございます。あくまで緊急対策事業ということで現在の総合判定の状況を解消したいということのみを目指したものということでございます。
加藤委員
そうは言っても、公園へ入ったら一番目につくのは遊具だと思うので、公園の顔が遊具でもあると思っていますし、そういったところで微修正なんですと言われたってちょっと全然違うのかなと思うんですけれども。計画は今年度中に示されて、例えばこれ、撤去はしたけれども、新しい遊具の設置はその計画ができた後とか、そういったことも考えられているということなんですか。どういうタイムスケジュールで考えられていますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
再整備計画につきましては、今年度中に考え方を出させていただいて、来年度策定していきたいというふうに考えてございます。
今回の遊具の設置については、来年の3月以降、撤去と伴い設置に関する工事を始めさせていただいて、来年の秋までには工事を完了したいというふうに考えてございます。
加藤委員
最後にしますけれども、(3)の「中型複合遊具が設置できる可能性がある箇所については」ということですが、中型のサイズ感がわからないですけれども、恐らくはそれなりの公園のサイズがないと、同規模・同機能の遊具へ変えるとかいうのは多分サイズが小さいから大きくできないということも観点ではあると思いますけれども、できる可能性があるということは大きな公園になってくるのかなと思うんですが、代表的な場所というものは教えていただいてもいいですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
この中型複合遊具とは、建物でいうと延べ床面積に相当する考え方として100平米から300平米の複合遊具のことを中型複合遊具というふうに考えております。今回対象となっている50公園のうちそれができる公園が二つあるので、そこについては撤去のみを行い、その後、さらに意見を聞きながら進めていきたいという考えでございます。
加藤委員
その二つの公園はどこになるのか、ちょっと教えていただけますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
この対象となっている中で中型複合遊具が設置できる可能性がある公園は、新井薬師公園と城山公園の二つでございます。
加藤委員
そうすると、これはかなり大きな転換を図ろうとしていて、改めて上とさほど変わらない中でも、何か特出ししているようにも見えるわけですけれども、こういったところを大きくするということは地域の声、大きなサイズに変えていくということは公園のあり方を変えていくということになってくるとは思うんですが、これはやっぱり再整備計画がしっかりとなされないと前に進められないのかなと思うんですけれども、その辺はどういう、この二つの公園に関してどのような展開を考えられているのでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
「また、」以下の部分についてなんですが、遊具の入れかえたところが中型複合遊具にできるだけのスペースがあるということではあるんですが、ここでさらにというところを書いているのは、現時点で新しく入れる複合遊具の予算が今の時点では計上できないこと、規模感、それから仕様等がまだそこは明確に決まらないので、今回の事業では撤去までにとどめ、そこの部分については再度さらに検討を重ねて進めていきたいという考えなので、この二つだけを特別に別にして進めていくということではなく、この中型複合遊具がある部分については、今の時点では予算の、予算というか、今後の経費の見込みがしっかり詰めないので、これは撤去のみにとどめているというところでございます。
加藤委員
今、さまざまな検討をしてという中に再整備計画も入っていないといけないと思うんですけど、そういうものがしっかり固まっちゃったら、今度は地域の意見を聞く余地はあるのかとかいろいろ疑問もありますけど、鶏と卵じゃないですけど。でも、やはり区がこうやるという方針を示さない限りはなかなかいろんな意見があり過ぎちゃって、子どもの声自体をノイズと感じてしまう方もいるわけですし、やっぱり子育て先進区としてそういうふうに子どもがという区の思いもあるかもしれませんし、さまざまな声があると思うので、区がこういうふうに行くというものをそれぞれの地域でしっかりとどういう戦略で行くかというものをその時点でしっかりとまとめてからじゃないと、公園1個1個を取り出して何かやるというのは非常にバランスを欠く状況になりかねないと思うので、その辺の計画はしっかりと練って、これは遊具だけじゃなくて、公園の再整備のことを検討していただきたいと思います。これは要望です。
小宮山委員
私も加藤委員と同意見で、遊具というものは一度設置したら30年、40年設置するものですから、危険だからといって拙速に新しいものへリプレースしていくだけではなくて、慎重に再整備計画に基づいて設置していくことがいいのかと考えています。
それはさておきまして、今回こうした報告がありましても、具体的な公園名って1個も書いていないんですよね。公園の遊具が撤去されたり使用禁止になったりすると、私のところによく問い合わせが来るんです。あの公園の遊具を撤去されたけど、使用禁止になったけど、今後どうなるんですかと、問い合わせが何件か今までも来ていまして、中野区はこれまで、そういった公園の遊具を使用禁止にしたり撤去したり、リプレースするに当たって情報公開というものをほとんどしていないんですね。なのでぜひ、さいたま市なんかは非常に細かい情報公開をしているんですけれども、公園の遊具を使用禁止にしたりリプレースしたり、いろいろ変えていく際には情報公開をぜひ区のホームページ上あるいは公園の現地でしていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
今回ここにリストは載せていないわけなんですが、実際の工事に入る際または工事期間が確定された際には、地域・近隣へのお知らせはもちろんですが、ホームページによる周知等も今後準備に向けて検討していきたいというふうに考えてございます。
小宮山委員
あと、これまで中野区の公園行政では、園庭のない保育園の近くにある公園があまり重視というか、特別視されていなかった気がするんです。例えば、中野総合病院の近くにいちょう公園という公園がありまして、そのブランコが半年近く修理のために使用禁止になっております。その修理が完了するのがほかの公園に比べてやや遅かった気がしています。半年ぐらい、5カ月ぐらいたしか修理するまでかかっていました。しかし、あの公園の近くには園庭のない保育園が幾つもありまして、公園を使うのが保育園児だけではないにしても、割と保育園児の利用頻度が高い公園であった。にもかかわらず、修理が後回しにされていた。そのように、中野区の公園行政においては、園庭のない保育園の近くにある公園があまり重視されていないことが過去にあったと受け取っております。今回の工事、幾つかありますけれども、工事においては園庭のない保育園の近くの公園は優先度を高めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
公園にはさまざまな事情がございますので、そういったことも頭に入れながら、全体的に早く進むように進めていきたいというふうに考えております。
小宮山委員
あと、(2)の基礎露出なんですけども、基礎露出の件数が割と多いような気がしています。これまでの区のチェックではこういった基礎露出はチェックしていなかったのか、それともチェックしても1年ぐらいするとすぐはげてしまうものなのか、何でこんなに多いのか、教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
基礎露出につきましては、既に露出している状況は前々からあったということでございますが、設置の時点では、そちらについては特段こういった基準はなかったということでございまして、現地で私どもで確認をさせていただいた結果、コンクリートの基礎の露出はありますが、現在安全性は確保されているというふうに考えておりました。ということで、基礎露出については、工事については大きくは行ってこなかったということでございます。
小宮山委員
あとまた別件で、地域の意見を聞きながら今後の遊具の選定をしていくと、それについては選択肢を用意して希望を聞いていく、その具体的な内容についてはこれから詳細を検討ということですけども、これまで区が用意しているいろんな住民の意見を聞く機会、例えば説明会とかパブリック・コメントとかがいい例ですけれども、そういった機会においてはなかなか子育て世代の参加が少なかったり、ましてや子ども自身の参加というものは非常に少なかったと思います。公園を使うのは子どもだけではありませんけれども、そういった子育て世代の声や子ども自身の声も聞いて設置していただくことによって公園への愛着が生まれていくものだと思いますので、ぜひ、例えばシールアンケートを現地でやるとか、児童館や保育園やそういったところに乗り込んでいって、まあ乗り込んでいかなくてもいいんですけども、アンケートを依頼するとか、そういった子どもの声や保護者の声を聞くチャンネルもしっかり、今までなかったチャンネルも用意していただきたいと要望しますが、いかがでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
意見の聞き方につきましては、さまざま御議論もあるというふうには認識してございます。一番いい形で集められるように、そしてスピードも考えているので、そちらのバランスをとりながら進めていきたいというふうに考えてございます。
久保委員
7月3日の建設委員会で前回御報告をいただきまして、そのときには、私は、本当に区の対応をこれでいいのかということをるる申し上げました。そのとき補修・更新の考え方というものが出ていたにもかかわらず、緊急対策という位置付けでどういった形で対応していくかというところが示されていなかったりとか、また危険だという、Dランクというふうには言われていたけれども、使用禁止というようなことを明確にうたっていなかったりというところがありまして、今回こういった形で示していただけたということは、その後速やかに議会の声を聞いて対応していただいたのかなと思っておりますけれども、「これらの施設の安全性について改めて確認するとともに」というふうにございますけれど、これ、7月に報告をされて、その後今日に至るまでどのような形で区としては安全性を改めて確認されたのでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
この対象の施設に赴きまして、遊具を点検し、この問題というか、判定で指摘された箇所について改めて点検をさせていただき、安全性について確認をさせていただいたということでございます。
久保委員
その安全性を確認した上で今後の対応策というものをお考えになられたのかなと思うんですけれども、先ほど小宮山委員もおっしゃっていたんですが、前回も質疑をする中でどこどこ公園のこういう遊具というような名称が出てきたりということで、前回は一覧の表になっていましたよね。なっていたんですね。そのトータル数は一緒なんだけれども、御報告を受けていたものと若干数字が変わってきているのかなと思うような部分も今回あって、例えばその補修対応ができない7公園、7施設についての使用禁止のことですとか、これ、7施設というのはありましたが、その時点では多分使用禁止というふうになっていなかったのかなと思いますけれども、議会で御報告をいただく際に、公園名やまた遊具の、この施設というのは遊具のことですけれども、それがどこの公園に何点かということがこれだと全くわからないんですね。今後、補正予算案を提出されるということですから、そのときにはきちっと示していただかなければいけないのかなと思うんですけれども、ちょっとこれだと、丁寧に対応した、そしてこの1カ月ちょっとかけて区としてはどう変わってきたのかというところがよくわからない。せっかくやられたんだと思うんです。そのときにはこんなに緊急対策としてやっていくという姿勢が私には見られなかったので、その間に大分庁内で議論をされてここまで持ってきたんだと思うんですね。そのあたりのところがやはりわかりにくい。その御努力がやっぱりこの議会にもきちっと目に見えてわかる必要性があると思うんですけれども、その辺どのようにお考えですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
施設の具体的なお知らせにつきましては、今後具体的な工事に向かって検討していきたいのですが、現時点でこの全施設の一覧ということにつきましては、安全性は確保されているというふうに考えておりますので、その部分で、この162施設をこの時点でお知らせすることが逆に区民の方の不安というところにもつながってくることも懸念されるので、現時点ではこのような示し方をさせていただき、補正予算を出させていただいた後、工事の具体的な段取り等が進む中で具体的なお知らせをしていきたいというふうに考えてございます。
久保委員
ただ、7公園、7施設は現在も使用禁止なんですよね。そういうところはやっぱりきちっと示していっていただかないと、何で使用禁止になっているんですかというようなことを区民の方から私たちも聞かれます。そこはどうなさいますか、今御説明されますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
現時点でも使用禁止としているところにつきましては、若干周知も不足しているところもございます。現時点では現場でのお知らせにとどまっているところだけなので、使用禁止の部分につきましては、今既に行っている措置でございますので、その理由も含めて周知をしていきたいと考えます。現在、使用禁止の措置を行っている七つの公園につきましては、栄町公園、若宮公園、大和公園、八島公園、なつめ公園、早稲田通り公園、江原公園でございます。
久保委員
前回、今後撤去しなければいけない遊具ということで私が質問をしたときには、六つの遊具を言われていたんですよ。栄町公園の複合遊具、大和公園のチェーンネットクライム、多田公園のブランコ、八島公園の滑り台、なつめ公園の滑り台と若宮オリーブ公園の健康遊具というふうにお答えになられていて、この前回言われていた今後撤去しなければいけない遊具というものと、今回の7公園、7施設はまた別なんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
すみません。今申し上げたところは大変失礼しました。改めて言い直させていただきます。使用禁止にしているところは、江原公園、栄町公園、大和公園、多田公園、八島公園、なつめ公園、若宮オリーブ公園、以上の七つです。これらについては現在使用を禁止しているというところでございます。
先ほど申し上げた早稲田通り公園につきましては、公園自体が今使えない状況……使えるんだっけ。すみません、早稲田通り公園以外の、もう一度申し上げると、江原公園、栄町公園、大和公園、多田公園、八島公園、なつめ公園、若宮オリーブ公園の七つでございます。
久保委員
この間の御報告からは江原公園が新たに使用禁止ということになって、その当時は使用禁止にもなっていなかったのかなと思うんですけれど、撤去しなければいけない遊具、撤去しなければいけないんだけれども使用禁止にもしていなかったというのが前回の状況だったのかと思うんです。そうではないですか、それは違いますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
説明が悪くて申しわけございませんでした。前回の時点でも使用禁止措置は既に江原公園についてはさせていただいていたのですが、前回の御報告の時点では江原公園のその遊具については国費を活用した長寿命化により対応する予定でしたので、その時点ではちょっと別な説明の仕方を申し上げたので、ちょっと違うふうに伝わったかもしれませんが、江原公園につきましても使用禁止の措置を既にさせていただいておりました。
久保委員
わかりました。前回のところで長寿命化で一つという御報告があったので、それが江原公園だったのでしょうかね。速やかに措置をしたのかどうかというところが私としては気になるところで、この間の議会の報告から今日までの間にこういう措置をしてきたと、使用禁止ということも含めてでございますし、また今後の安全対策としてのこの緊急の工事も行っていくための補正もというようなことが今回の報告ですよね。それで、前回の報告のときにも公園再整備計画のことも出ていました。公園再整備計画への、今回こういった緊急対策をすることとの整合性ということも示していただかなければいけないし、また長寿命化計画についても、長寿命化計画って年間三つから四つの改善を図るというふうになってきていたのかなと思うので、その辺もやはり遊具の数が2カ年にわたって18施設と今度はなってきているので、この三つから四つというものが公園数なのか施設数なのか、ちょっと長寿命化計画についてははっきりしたところがわからないんですけれども、今あるその計画、今後つくっていかなければいけない計画、そして今回のこの緊急的な対策ということが存在をしてくるわけですね。それがやはり、どれが何に当たってくるのか、また今後の計画に今回のこの対策というものがどういうふうに影響を及ぼしてくるのかというところもきちっと含めた上での補正予算を組んでいくというところになるのかなと思うんですが、その辺もう少しわかりやすく議会のほうにきちっと示していただく御準備をいただきたいのですが、それはいかがですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
公園再整備計画の考え方をまず今年度中に早い時点で示させていただいて、さまざまな御議論をいただいた上で、それについては来年度策定できるように準備を進めてまいりたいと考えております。そういった計画がまだできてはいないんですが、今回の対策につきましては、遊具の法定点検の結果に基づく速やかな対応ということで、先行して、その遊具の工事、撤去、設置をさせていただきたいというものでございます。その遊具の入れかえに際しては、国費を活用できるものは活用してやっていきたいというふうな形で整理をして進めていきたいというところでございます。
久保委員
国費を使ってできるものって長寿命化計画の計画に載っているものだけじゃないですか。確認です。
細野都市基盤部公園緑地課長
ここでは長寿命化計画に基づくもののみでございます。
久保委員
そこら辺もね、そういうふうにお答えいただいたほうがいいのかなと思っています。
それで、遊具の撤去って、具体的には今年度予算が通ればですけれども、どのぐらいの件数というか、施設数を考えていらっしゃるんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
今年度末から来年度に向かってという形になるので、具体的な工事は4月、5月ぐらいからになるということが想定されるのですが、それ以降、50公園、68施設について撤去を順次進めていきたいと考えてございます。
久保委員
4月から5月にかけて撤去が順次されていく。そうすると、やはり遊具がなくて遊べないじゃないかというような期間があって、それがやはり同時期に区内のあちこちの公園で行われるということになってしまうので、その辺もやはり、どこの公園でどういうふうにということも、ちゃんと区内全域を網羅した形で区民の方たちにもわかりやすく説明しなければいけないと思いますし、工事の期間ですとか、そういったことも詳細に議会のほうにも御報告をいただきたいなと思うんですけれども、それはいかがですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
撤去後の更地というか、何もないような状態はなるべく早く解消するように努めていきたいと考えてございます。また、地域の偏りについても、利用の不便にならないように可能な限り配慮をしていきたいと考えてございます。また、事業の進み具合につきましても、適宜委員会報告をさせていただいて進めていくようにと考えております。
久保委員
これから補正予算ということになってくるんだと思うんですけれども、公園の遊具の入れかえってものすごく費用がかかるというイメージなので、前回伺ったときもやっぱりその先が見えないところでなかなか報告がしづらいというところもあったのかなと思うんですが、今回こういう緊急対策をしなければいけないというふうに至った、ある意味区の考え方がこの1カ月ちょっとで変わってきたのかなと思うんですけれども、その経緯ですね、やはりそのときにも当時の部長がきちっと確認をしてというようなことをおっしゃっていましたけれども、そういう中でより緊急性を感じられて、こういった対策をというふうに出されるようになったのか。また、今後予算的にも大変、1年、今年度中にとてもできるようなものではありませんのでさまざまな措置を講じていかなければならないかと思うんですけれども、そこまでの予算化をしてでもやらねばいけないようなものだという、そういう御判断なのか、その辺のところもお聞かせください。
細野都市基盤部公園緑地課長
7月の本委員会におきましてさまざま御意見をいただいたところでございます。その後、区として考え方を再度庁内で整理をいたしまして、補正予算も考慮した今回の提案というような内容に至ったものでございます。
久保委員
議会の議論なんですか。じゃなくて、その間に、さっきも安全性についての確認というものがあったけれども、議会の議論をとても重んじていただいてすごくありがたいなとは思うけれども、何かそれだけだったのとちょっと思っちゃいませんか。
細野都市基盤部公園緑地課長
議会で御意見をいただいたことも契機の一つでございますが、その後改めて区内の公園を見直した。また、近隣の状況等々も考え、全遊具を、今回の判定でC、Dに当たるようなものを全公園について一気に閉鎖したような自治体もあり、そういった周りの状況もさまざま考えながら、区として一番いい方法を改めて庁内で検討した。それで、今回の緊急対策化に至ったというところでございます。
久保委員
やはり丁寧に一つひとつやっているんだなということがわからないと、何となくね、きちっと検討されたのかどうかと、もちろん検討されたからこういったことが出てきているというのはわかるんですけれども。
今、とても公園担当のところが、私が見る限り、9月にまた広町みらい公園がオープンをしたりとか、今回のこの緊急対策ですとか、また大規模公園の他の公園のことですとか、もう抱えている案件が非常に多いというふうに私は思っているんですね。その中で、この7月の御報告があったときに、なかなかやはり公園担当として抱えている課題が大きくて、その中でこの緊急対策事業をということまで行くのが困難なのかなというところを危惧していたわけですけれども、実際スタートをしていくともっといろんな意味で負担は大きくなっていくと思うんです。この辺のところで、公園担当としてきちっと一つひとつのことを今後やっていっていかなければならないわけですけれども、人員体制ですとかさまざまな部分で、やはりスタートをしてしまうと途中で投げ出すわけにはいきませんので、その辺のところも十分考慮をしていただきたいなと思いますが、その辺は何かお考えがありますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
御心配いただき大変恐縮なんですが、確かに体制的にというところはございますが、この事業については公園緑地課としても優先的に取り組むべきものというふうに考えてございます。従来の係分担にかかわらず、課内を挙げて工夫をした執行体制を組み、確かに業務的には負担もありますし、簡単に進まないところもあるということは認識をしておりますが、安全性の確保は最優先して進めなければならないというふうに考えてございますので、始めた際には最後まで問題なくやり切れるような形の体制をとっていきたいというふうに考えてございます。
杉山委員
皆様注目して、質問がたくさんあります。手短にお話ししますが、2の(3)、さっき理事者の方から、地域の意見を聞きながら設計し、選択肢を用意するというお話がありました。選択肢の一つは、なし、設置しないということだと思うんですけど、それ以外の遊具の選択肢を絵的に見せる種類というのは、例えば、今あるものを更新する、それとも地域の方々の話を聞いた上で担当部署みずからが考えたものを乗っけていく、いろいろあると思うんですけども、選択肢というものは結構十分に選択できるような内容になるのでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
詳細はこれからではありますが、公園緑地課で設計をした上で可能なもの、それも今の配置というものが基本になると考えてはおりますので、今のものを撤去するので、例えば今のものが滑り台であれば、選択肢に滑り台がないということはないというふうに考えています。あとは、その場所によって入るものを選んで提示していくということでございます。たくさん10種類も20種類もということは想定していないのですが、設計の上で入るものを数点用意して、その中から選んでいただくようなことを現時点では考えております。
杉山委員
ありがとうございます。なぜ申し上げたかというと、あくまでこれは緊急対策事業で結構スピード感が必要になってくると思います。それを実施するには結構大変ですけど、多分区民の方々は、これは緊急対策事業ですというふうには見えずに、公園を新しくどんどん更新されていて中野区は楽しいなと、子育て先進区とうたっているから変わってきたのかなと、そんなふうに感じるような、私には見えます。区民の方々も見えてくると思いますので、ぜひとも、緊急対策の中でもそこら辺の意識を持っていただきながら、夢のあるすばらしい公園に、それぞれ機能を持たせるかもしれないんですけれども、夢のある公園にしていただきたいなと思います。要望で結構でございます。
来住委員
報告があったように、国の基準が示されて、安全確保に関する指針に基づいて総合的な判断を行ったと。その結果、CとD、修理をしなければ使用不可、補修または撤去が必要というものが83公園、169施設あったということですね、遊具について。そうしますと、今まで普通に使って利用していた身近な公園、大体近くの公園を皆さん利用されるわけですけども、そこが新たな基準に基づいて調査、検査をしたら使えないという状況に至るということが生まれるわけですね。したがって、これまでも区は必要なチェックをしてきたわけですけども、新たな基準に基づいてやったら、こういうことで危険を除去する必要があると、安全確保が必要だということが出てきた。しかも、これだけの数を来年、新年度に向けてやるとなりますと、区民の皆さん、利用者の皆さんからしてみたら、何で今まで使えていたのに、しかも見ても使えそうなのに、しかし、基準で行くと取り除く必要があるというものもあるはずだと。私から思うとね、そうしますと、そこをやっぱりわかっていただく必要があると思うんです。やっぱりそういう安全上の基準に基づいて点検した結果、ここは変える必要が出てきたんですという、そういう丁寧な、まあ極端に言うと、撤去してすぐ入るわけじゃないので、一定期間空きが出てきちゃうということで、なおさらそういう疑問といいますか、不安や不満も出てくる、当然。したがって、そこをやはり安全の確保のために必要な時間が、ここではとる必要があるんですというところまで、丁寧に。ただ撤去して入れかえますだけではなくて、撤去する理由、それから今後設置していく上では必要な地域の声や利用者の声を聞くということもあわせて丁寧にやるという点では、もう一度いわゆる告知をする、それから近隣には知らせる、ホームページでも知らせるとおっしゃっているんですけれども、やっぱりそれぞれに使っている方はその公園に行くわけですから、その公園に行った人たちがわかるような、理解できるような周知の仕方ということが今回は特に必要だと思うんですけども、その工夫についてもう一度御答弁ください。
細野都市基盤部公園緑地課長
確かに今まで使えていたのにというところはあると思います。委員おっしゃるような丁寧な周知というものはもちろん考えていきたいところでございますが、今回特に設置後の、新たなものを入れることについての地域の意見を聞くということは、例えば現場で対面して話すというような場面もございますし、これまでよりもより丁寧な説明ができるように進めていけるというふうには考えてございます。いずれにせよ、撤去、設置、それから新しいものを入れるまで、その理由と、あと時期等々、丁寧な説明に努めてまいりたいと考えてございます。
来住委員
撤去後、安全対策ですので速やかに新たなものを入れるという点では努力をしていただけるというふうに思います。
先ほど久保委員からもありましたが、やはりこういう緊急対応、またその公園の管理を含めて日常的なものですので、その体制が公園担当の部署の人数で賄えるのかということを私も危惧しています。四季の森公園のだれでもトイレがかなりの長期間使えないで「故障中」という張り紙がずっとありますが、そういう身近な公園の整備、管理がどういう形でやられるかということは区民にとってはとても大事なことです。
最後にしますけども、部長にお聞きしますが、これだけの公園を管理し、そしてよりよい環境を維持していく、そしてこの中で出てきた緊急対応という国の基準に基づいてやらざるを得ないと、それは優先してやらなきゃいけないことですので、たしか今、公園は22名体制だったように、ちょっと正確さは欠くかもしれませんが、いらっしゃると思うんですけれども、これだけの新たな対策をとる上では、一時的にしろ、必要な人員体制を持って補っていくと、体制をとっていくということが区全体として必要じゃないかというふうに思うんですけども、これはもう部長にしかお聞きできませんので、部長、いかがでしょうか。
奈良都市基盤部長
今回は、緊急対策事業ということでこの組み立てを行ってございます。こういったものを検討するに当たりましても、職員が体制をしっかり組んで、できるという考えのもとで組んでございますので、そのような対応をしていきたいと思ってございます。先ほど来、公園担当のほうはさまざまな事業を抱えているということから、この体制でできるのかといった御心配をいただいてございますが、来年度以降に向けましてはそういった体制の組み立て方も考えていかなければならないと思ってございます。今回につきましては、委託という形も活用しながらさまざまな対応策をとっていきたいというふうに思ってございます。
高橋委員
公園の将来を考えていく全体の考え方の取りまとめとの関係性について、ちょっと1点お聞きしたいんですけれども、まず、今後、まだできていないけれども、今取り組んでいる公園の全体のあり方というものは、中規模、大規模、小規模、小さい公園も含めていろんな経緯があって小さい公園を取得したことがあるから、その辺はまずきちっと全体の位置関係も含めて検討して、どういう公園のあるべき姿がこの中野にとって区民、高齢者の方や若い子育て世代やお子さんや全ての区民にとって適切な公園のあり方はどうなのかとか、あるいはキャッチボールをする公園、キャッチボールができない公園、遊具のある公園、遊具のない公園、そういうものを全部、中野区として公園をばちっと決めるということで今後検討していくということでよろしいのですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
今後の公園再整備計画の内容についてということでございますが、今、委員がおっしゃられたようなルール、それからさまざまな世代にとってのよりよい利用の仕方、それから役割等々ですね、今おっしゃられたようなことも踏まえた公園再整備計画の考え方をまずこちらから今年度お示ししていきたい。さらに、御意見をいただいて、来年度、再整備計画としてまとめていきたいというふうに考えてございます。
高橋委員
それは具体的にいつごろから目に見える形で、あるいはゴールはいつごろを今イメージされていますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
早ければ第3回定例会中とは考えているのですが、若干それより遅くなってしまうかもしれませんが、少なくとも今年中には考え方をまずお示しして、御意見等をいただいた上で一定の素案的な考え方を今年度中に取りまとめたい。その上で、来年度さらに具体的な計画に落としていきたい、そう考えております。
高橋委員
きょう御報告いただいたのは、点検をした結果、危険だったり、あるいは時代の趨勢で全ての適正なスペックが変わってきたことによって、例えばC、Dに分けたりして緊急的に対応していくということで、使えないものは七つ、使えないようにしておいて、地中のところが露出しているものは直す、そうでなくて入れかえるものは入れかえるという緊急対応ということでよろしいんですよね。
細野都市基盤部公園緑地課長
今回の事業は、あくまで法定点検の結果に基づく緊急の安全対策ということでございます。
高橋委員
そうすると、(3)のところで、先ほどあった中型複合施設が設置できる二つの公園、延べで100平米から300平米、100坪ぐらいのマックスの公園を新たに、今後、緊急対応と別にして、区民の意見をまた聞いて、そこに遊具を設置するということなんだけれども、区民としてみれば、今あるものが、ああ、これは危険なので緊急対応なんだと、工事でしばらくこの部分は使えないけども、全部一新するんだなという視点で見ているものを、撤去したその2カ所だけはとっぱらって何もしないでおくわけですよね。そうすると、それはそれで何でという意見は出ていくるし、じゃあそこで区民の意見を聞いてというけれども、やっぱり区民にはお子さんが遊具を使いたい、あるいはお子さんは遊具じゃなくて走り回れる公園にしたい、高齢者の方は例えばゲートボールをやるから空間が欲しい、いろんな意見があると思うんですよ。そういうものというのは、それこそ今後3定か4定か、ことし始めていく公園のあるべき姿の中で、ほかのこういう規模と全部整合させてきちっとトータルで考えられるべき、本来そこに行く範疇であって、今回は緊急対応で遊具というのであれば、今ある遊具を安全なものあるいは今のスペックに合うものに差しかえるというほうが緊急性も出るし、そしてコストも、その中規模の意見を聞いてつくっちゃって、それでまた今後、公園の全体計画の中で、そこが本来そういうものじゃないものがふさわしいという取りまとめが出たときは、お金を使って、相当規模の投入をしておいて、じゃあやりかえるんですかという話になるじゃないですか。その辺というのは非常にロスがあると思うんですけど、なぜこの二つだけを別扱いにするのかというところがちょっとストーリーがよくわからないんですけど、その辺はどういうことなのでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
中型複合遊具ができるところにつきましては、新たに入れるものについての規模感等が今は積算ができず今確定ができないので、この時点では撤去のみというふうに考えております。ただ、来年度以降、来年度にその撤去までは行くわけなんですが、撤去した後はほかの場所と同様に切れ目なく次のものを入れられるように、別途来年度予算に計上させていただいて、この中型複合遊具の可能性のあるところについて、速やかにあまり更地の期間を置かないように、今の遊具のスペースのところに新たなものを入れていきたいというふうに考えてございます。
高橋委員
ちょっと聞き漏らしたかもしれないです。その二つは差しかえがきかないわけ、だからそのままにしておいて、今後の全体計画の中で検討するということでいいんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
この二つについては、差しかえというか、撤去までは安全性を確保するためにまずやらせていただいて、次のものを入れることを、ほかの66施設についてはその一連の流れで今回やっていきますよという御説明なんですが、この二つについては撤去のみを行い、新たに入れるものについては、今の時点では規模や仕様が確定できないので、改めて入れるものについて別途検討をしたいということなので、若干ほかのところよりはおくれる可能性はあるのですが、緊急の対策としてやらせていただきたいというふうに考えてございます。
高橋委員
点検をして、危険だったり不具合があるので、基本的には全部リニューアルというか、差しかえるというのがこの緊急対応だと思っていたんですけど、じゃあ、そこの2カ所については撤去して、それで何で現状の遊具も置かないんですかという話です。それをしないで、今後の公園の全体のあり方の中に位置付けてやるというので、そのまま撤去したままで置いておくというのが、何でじゃあそこは先に撤去して、現状のものをつくって原状復帰をするということをしないのか、ほかと違う扱いをするのかと。
細野都市基盤部公園緑地課長
ここだけ少しスペースが大きいので、入れられる遊具のスペックが中型複合遊具も候補の中に入る場所であるということがまずあります。その上で、新たに入れるものが今の時点では仕様が確定できないことと、その入れかえまでの時間についてもほかのものと同じスピード感では進んでいかないので、設置についても少し時間を要するので、そこについては、今回の事業では撤去にとどめ、ただ切れ目なく、新たなものを別途予算計上させていただいて設置をしていきたいということでございまして、ほかのものと特段違う考えではないのですが、この遊具について入れるものが大きく今確定できないので、若干時間がかかり、予算が今積算できない。なので、別になっているということでございます。
高橋委員
入れるものが相当大きい、ほかのものと違って大きいので今確定できないと言ったけども、だって、現状であれば既存のものを新しく入れかえればいいんじゃないの。その「確定できない」という意味がわからない。リニューアルで、点検をして、危険だから遊具を全部新しくします、一新しますというものがあって、それで今回の緊急整備があって、公園のその本来のあり方全体を、全部を考えていくということでいろんな考え方を検討していくというのが今後進めていくというやり方だと僕は認識しているんですけども、今回撤去して、この二つだけが特別扱いのような形になっているというところがよくわからないんです。
細野都市基盤部公園緑地課長
同じものももちろん選択肢の一つでもあるんですが、御意見を伺った結果、同様なものをというものも選択の中の一つだとは考えております。ただ、人気のある複合遊具を、ここは、今入っているところには延べ床100平米ぐらいのものが入れられる可能性もあるので、ほかとは違って、入れられる可能性のあるものが幅が広いので、その規模と時間が今確定できないので別扱いにさせていただいているというところでございます。
高橋委員
そうすると、複合遊具等の検討というか、別の視点が入っているわけでしょう。そうすると、それこそ今後の公園全体のあり方の中で、新井薬師公園なり、城山公園の本来の公園のあり方があって、そこに遊具なのか空間なのか、そういう大きな全体の中での位置付けがあった中で最終的に決定する話であって、それを先に複合遊具がありきでやっていくというのは何か別の意図があるようにしか思えないんだけれども。だったら、ほかの緊急対策である小さい公園の小さい遊具だって、本当にその遊具がいいのか、いや別の遊具がいいんじゃないかとか、そういう検討を全部する話になるじゃないですか。その辺の整合性がきかないからおかしいなという話をしているんです。
細野都市基盤部公園緑地課長
小規模なところについても、実はそのスペースに入る小型の複合遊具というものがやはり選択肢の中にはある話でございます。ただ、ここについては大きさがより大きいので予算の幅もあり、施工の時間の幅もありということなので、今の時点では撤去までということにさせていただきたいということでございます。
高橋委員
もうこれで最後にしますけども、結局それだけの、100平米から300平米の遊具が置ける貴重なスポットだと、複合遊具も置ける。それであれば、もっといろいろないい遊具があるんでしょう。それをやる、そういうところがあるというのであれば、余計今後の区の公園全体の中での新井薬師公園、城山公園の位置付けがきちっとオーソライズされて、そこで遊具なのか、あるいは広場なのか、遊具ならどういう遊具なのかというところが、その新井薬師公園、城山公園の特質に合うものにするべきであって、それは今後のところにきちっと、今後の全体の公園計画に委ねるべきであって、それはもし撤去して、しばらくそこがないのであれば、それはきちっと区民にこういう形で進めているということを説明すれば区民の方はわかっていただけると思うので、そういう形で今回の緊急対策と、つくっちゃって、後で撤去というのはもったいない話だし、そのロスがあるわけだから、本来あるべきいいものをきちっと税金投入するという考え方でやっていただきたいというのは、これは強く要望しておきます。
竹村委員
説明ありがとうございます。先輩委員の皆様が数々の質問した後で基本的な質問をしてしまうような感じで申しわけないとは思うんですが、この表題の「緊急対策」という文言があると思うんですけども、これ、今、高橋委員からも指摘があったと思うんですが、特に(3)の2行目の後半、「遊具の選定や設置の可否については」以降に関してはちょっと緊急からかけ離れているのかなという気がしないでもないんですね。それこそ、ここはまさに公園行政の計画を持ってすべき内容だと感じてはおるんですけども、この「緊急対策」という部分に関してはどういうふうな考え方で「緊急」という文言を使って進めているのかを、ちょっと基本的なところで大変申しわけないんですが、お示しいただけたらと思います。
細野都市基盤部公園緑地課長
「緊急」とは、この総合判定で修理をしなければ使用不可、緊急に補修または撤去が必要という状況を早く脱したいというところでございまして、その内容として、基礎被覆工事と、(3)ではいろいろ申し上げていますが、まず撤去をするというところまで、ここを早急にやりたいということ、これが緊急というところでございます。その後の設置につきましては、確かに若干の時間はあるんですが、まずは撤去までをさせていただくことで、この緊急対策としてより安全性を高められるというふうに考えてございます。
竹村委員
ありがとうございます。やりとりに関しては、我々はこういう委員会を持ちまして十分な議論がなされて、そして次のステップに進んでいくと思うんですけども、やっぱりこれは誰のためにしているものなのかといったら、もちろん区民のためにしていることでありまして、一番大事なのは区民の皆さんがこれを見て、例えば緊急対策、あっ、これはどういうことなのかな、あれが緊急だったのかなということがやっぱりわかるような、そういうふうな進め方をぜひしていただけたらと思うんですね。ですので、小宮山委員、それから久保委員からもありましたように、やっぱりわかりやすく広報するという部分は非常に大事だと思っております。ですので、この文章に関して細かい注文をつけるような形になってしまうのは申しわけない気がするんですけども、この2の緊急対策の内容の(1)から(4)の書き方が例えばもう少し分かれていたらわかりやすかったなと感じる部分であるんですけれども、そういう内容に関しての記載の考え方というか、そういう部分は今後はこのような感じでまとめてなされていくのでしょうか。それとも、これはこれでよいというふうにお考えなのでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
目的に合わせてさまざまな周知のしていき方を考えていきたいというふうに思います。区民の方への御説明につきましては、なぜこういうことをさせていただくのかということを状況も含めて御説明するということが大切だと思いますので、その際、例えばですけど、この委員会資料をそのままというわけにはいかないと思っていますので、その場その場での目的と対象を考えて周知を行っていきたいというふうに考えます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、3番、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)(素案)及び西武新宿線沿線まちづくり整備方針(都立家政駅周辺地区編)(素案)についての報告を求めます。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
それでは、私のほうから、3番目の西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)(素案)及び西武新宿線沿線まちづくり整備方針(都立家政駅周辺地区編)(素案)について、御報告いたします。(資料4)
西武新宿線沿線の連続立体交差事業(野方駅~井荻駅間)にあわせて、地元のまちづくり検討組織からの提案を踏まえ、区のまちづくりの方向性や都市基盤整備の考え方を示す沿線まちづくり整備方針を策定するところでございます。
それでは、素案の概要について、御説明させていただきます。
まずは、鷺ノ宮駅周辺地区編(素案)をごらんください。
まず、表紙の次のページの目次でございます。第1章の「はじめに」でございます。まちづくりの検討の経緯や整備方針の位置づけについて記載をしてございます。第2章では「西武新宿線沿線地域の上位計画」、第3章では「まちの現況と課題」、第4章では「目標とするまちの姿」、第5章では「まちづくり整備方針」、第6章では「今後のまちづくりの進め方」、最後に参考として「まちの現況」を記載してございます。
1ページをお開きください。
「はじめに」でございますが、(1)に現在事業中の中井駅から野方駅周辺地区の経緯を記載してございます。2ページをお開きください。(2)で野方駅から鷺ノ宮駅周辺地区の経緯を、その下の表には西武新宿線沿線地域のまちづくりの経緯をまとめたものでございます。平成21年11月に上位計画となります西武新宿線沿線まちづくり計画を策定、平成28年3月には東京都の社会資本総合整備計画への位置付け、及び鷺ノ宮駅周辺地区のまちづくり検討会の設立。平成28年9月には、この後に御説明いたします、都立家政駅周辺地区のまちづくり検討会が設立されました。その後、区の支援を受けながら、平成30年4月に鷺ノ宮駅周辺地区、7月に都立家政駅周辺地区のまちづくり構想が区のほうへ提案されたところでございます。こうした背景を受けまして、今回まちづくりの機運が高まっているということもございますので、素案を作成しているところでございます。
3ページをお開きください。
整備方針の目的でございますが、区の上位計画やまちづくり構想を踏まえ、これからの鷺ノ宮駅周辺地区のまちづくりを具体的に進めていくための方向付けを示すものでございます。その下の図の赤い太線で囲っているところが整備方針の範囲でございます。
4ページをお開きください。
目的でもお話しさせていただいております、区の上位計画やまちづくり構想との関係を示すものでございます。
次に、5ページから7ページまでの第2章の西武新宿線沿線地域の上位計画でございますが、こちらにつきましては割愛させていただきます。
8ページをお開きください。
第3章のまちの現況と課題につきましては、「道路・交通」、「にぎわい」、「防災」、「住環境」の四つのカテゴリーに整理してございます。(1)の道路・交通では、開かずの踏切による渋滞の発生や駅におけるバスやタクシーなどの乗降スペースがなく、乗りかえが不便なことなどを記載してございます。(2)のにぎわいでございますが、駅周辺における多目的の広場や施設がないことなどを記載してございます。9ページをお開きください。(3)の防災では消防活動困難区域があることや不燃領域率が低い地域であることなど、(4)の住環境では緑被率が減少傾向にあることなどを記載してございます。
10ページをお開きください。
第4章の目標とするまちの姿でございます。(1)のまちの将来像でございますが、「住みたい住み続けたいまち 鷺宮」としてございます。(2)では、第3章で期待してございます四つのカテゴリーに合わせて「まちの将来像」を具現化したまちの姿を記載してございます。①に「踏切待ちと渋滞が解消し、安全で円滑に行き来できる道路空間のあるまち」、②に「駅を中心に、にぎわいとふれあいあふれる交流しやすいまち」、③に「災害時に被害が出にくい防災性の高いまち」、ページをおめくりいただきまして、④に「みどり豊かな住環境が継承されているまち」としてございます。この四つのまちの姿を実現するために、方針を12ページから22ページで記載してございます。
12ページをお開きください。
第3章のまちの現況と課題で説明いたしました四つのカテゴリーに分けて、まちづくりの方針を示してまいります。5-1のゾーン区分でございますが、「駅前拠点」、「住宅」、「幹線道路」、「中杉通り沿道」と四つのゾーンに区分いたしまして、次ページでまちづくりの考え方を示してございます。
続きまして、14ページをお開きください。
初めに、道路・交通機能の向上でございますが、(1)から(5)までの五つほど記載してございます。これらを一つの図にまとめたものが次ページでございます。
15ページをお開きください。
四角で囲まれた箇所について説明させていただきます。左上の「西武新宿線の連続立体交差事業の実現に向けた連携」でございますが、鉄道の立体化にあわせて地域と協働したまちづくりを推進してまいります。その下の「補助第215号線の事業の具体化」、右上の「補助第133号線の事業の具体化」でございますが、こちらは連続立体交差事業にあわせて都市計画道路の整備促進を図るということでございます。次に、右上の「駅前広場の整備」でございますが、こちらは駅前に広場を整備するということでございます。続きまして、「生活道路の整備」でございますが、こちらは四つございます。左中ほどの「広域避難場所へ向かう機能の強化を図る道路」、右下の「交通の集約機能と交通利便性の向上を図る道路」、さらに右下の「地区全体に関するもの」といたしまして、「隣接する駅をつなぐ機能や生活利便性の向上を図る道路」、「消防活動困難区域を解消する道路」について整備を計画してございます。図の中ほどにございます「白鷺通りの交通安全性の改善」と「中杉通りの再整備」でございますが、こちらにつきましてはどちらも道路の安全性を高めるための改善でございます。
16ページをお開きください。
交流拠点の形成、生活利便性の向上でございますが、こちらも17ページの図にまとめてございます。
17ページをお開きください。
1枚目の「補助第133号線(妙正寺川以北区間)沿道の土地利用の誘導及びまちづくりルールの導入」、及び右下の「補助第133号線(妙正寺川以南区間)の沿道の土地利用の誘導及びまちづくりルールの導入」、一番下の「補助第133号線と中杉通りに囲まれる地区の土地利用の誘導及びまちづくりルールの導入」でございますが、用途地域を変更するなどの土地利用の誘導及び地区計画を策定するまちづくりルールの導入を進めてまいります。下中ほどの「中杉通り沿道」につきましては、まちづくりルールの導入を進めてまいります。右上の「鷺宮小学校の跡地活用及び周辺地区の土地利用の誘導」でございますが、学校再編にあわせて鷺宮小学校の跡地とその周辺地区の土地利用を誘導していくことでございます。上中ほどの「駅前拠点の形成」でございますが、駅前広場の整備とともに、にぎわい空間を創出することでございます。
18ページをお開きください。
防災性の向上でございますが、同じように次のページの図にまとめてございます。
19ページをお開きください。
一番上の「補助第215号線沿道の延焼遮断帯の形成」、その右の「補助第133号線(妙正寺川以北区間)沿道の延焼遮断帯の形成」、下のほうにも同じようにあります「補助第133号線(妙正寺川以南区間)沿道の延焼遮断帯の形成」についてでございますが、これは都市計画道路の整備にあわせて延焼遮断帯の形成を図るということでございます。左上と右下にございます「避難路の安全性の確保」でございますが、災害時に広域避難場所や避難所への避難経路としての機能が維持されるようにするということでございます。下の中ほどの「公社鷺宮西住宅一帯の広域避難場所としての機能強化及び再整備」でございますが、こちらにつきましては妙正寺川の河川整備や街区再編などによる防災機能の向上を図ってまいります。右下の地区全体に関するものでございますが、「消防活動困難区域の解消と建物の不燃化の促進」でございます。
20ページをお開きください。
良好な住環境の形成でございますが、同じように21ページの図にまとめてございます。
21ページをお開きください。
右下の地区全体に関するものとして、「みどりと街並みの保全」と「公園の充足」でございます。
22ページをお開きください。
今まで御説明いたしました整備方針について一つの図にまとめたものでございます。こちらの方針図をごらんいただければと思います。
23ページをお開きください。
第6章の今後のまちづくりの進め方でございますが、主な施策について、それぞれのステップを記載してございます。こちらは、連続立体交差事業など関連する事業の進捗を踏まえながら関係機関と調整を図るとともに、地域の方々の御意見も伺いながら進めていきたいと考えているところでございます。
最後に、24ページから27ページでございますが、まちの現況について、参考として記載してございます。
以上が鷺ノ宮駅周辺地区編でございます。
続きまして、27ページの次の都立家政駅周辺地区編(素案)をごらんください。
まず、目次でございます。こちらは、先ほど御説明いたしました鷺ノ宮駅周辺地区編と同じ構成となってございます。
1ページ、2ページにつきましても、鷺ノ宮駅周辺地区編と同じでございますので、割愛させていただきます。
3ページをお開きください。
(2)の整備方針の範囲ですが、赤い太線で囲ってあるところでございます。
4ページの上位計画との関係、5ページから7ページまでの西武新宿線沿線地域の上位計画につきましては割愛させていただきます。
8ページをお開きください。
第3章のまちの現況と課題でございます。こちらも鷺ノ宮駅周辺地区編と構成は同じでございます。「道路・交通」、「にぎわい」、「防災」、「住環境」の四つのカテゴリーで整備してございます。(1)の道路・交通につきましては、開かずの踏切による渋滞の発生や駅におけるタクシーや送迎車への乗降スペースがなく、乗りかえが不便であることを記載してございます。(2)のにぎわいでございますが、集会施設や地区祭りなどに利用できる広場がなく、交流機会が減少していることなどを記載してございます。9ページをお開きください。(3)の防災では消防活動困難区域があることや不燃化領域が低い地域があるなど、(4)の住環境では緑被率が減少傾向にあることなどを記載してございます。
10ページをお開きください。
第4章の目標とするまちの姿でございます。(1)のまちの将来像でございますが、「地域とともに歩む 幸せあふれるまち 都立家政」としてございます。(2)では、まちの将来像を具現化した四つのまちの姿を記載してございます。①に「駅からの乗り換え手段が増え、広域に移動しやすい道路網のあるまち」、②に「商店街を中心に、暮らしに便利で楽しさあふれる生活しやすいまち」、③に「災害時に被害が出にくい防災性の高いまち」、ページをおめくりいただきまして、④に「みどり豊かな住環境が継承されているまち」として記載してございます。この四つのまちの姿を実現するために方針を12ページから22ページで記載してございます。
12ページをお開きください。
第3章のまちの現況と課題でお示ししました四つのカテゴリーに分けまして、まちづくりの方針を示してまいります。5-1のゾーン区分でございますが、「駅前拠点」、「住宅」、「幹線道路沿道」、「商業」と四つのゾーンに区分いたしまして、次ページでまちづくりの考え方を示してございます。
続きまして、14ページをお開きください。
初めに、道路・交通の向上でございますが、15ページの図にまとめてございます。
15ページをお開きください。
左上の「西武新宿線の連続立体交差事業の実現に向けた連携」、右下の「生活道路の整備(交通の集散機能と交通利便性の向上を図る道路)」、さらにその下の地区全体に関するものは鷺ノ宮駅周辺地区編と同じでございますので、割愛させていただきます。上のほうにございます「自動車乗降スペース及び駅アクセス道路の整備」でございますが、こちらにつきましては、駅の北側に自動車乗降スペースや補助第227号線からの駅アクセス道路の整備を計画してございます。右上の「補助第227号線整備の事業の具体化」でございますが、こちらにつきましては、連続立体交差事業にあわせて都市計画手続などの具体化を図ることでございます。
16ページをお開きください。
交流拠点の形成、生活利便性の向上でございますが、こちらも17ページの図にまとめてございます。
17ページをお開きください。
左上の「商業ゾーンの魅力向上」でございますが、商店街の魅力向上のために空間の創出など、まちづくりのルールの導入でございます。その下の「駅前拠点の形成」と「歩行者広場の創出」でございますが、連続立体交差事業における鉄道の立体化により創出される空間などの事業により、歩行者広場の整備や交流が育まれる空間の創出でございます。右上の「補助第227号線の整備にあわせた土地利用の誘導及びまちづくりルールの導入」でございますが、道路整備にあわせた生活利便性の高い土地利用の誘導とまちづくりルールの導入でございます。
18ページをお開きください。
防災性の向上でございますが、同じように次のページの図にまとめてございます。
19ページをお開きください。
左上の「補助第227号線沿道の延焼遮断帯の形成」、その下の「避難路の安全性の確保」、右下の「地区全体に関するもの」につきましては、鷺ノ宮駅周辺地区編と同じでございますので、割愛させていただきます。右下にございます「第四中学校の跡地活用」でございますが、学校再編後の跡地につきましては、避難所の確保など、地域の課題を踏まえたまちづくりへの活用を検討してまいります。
20ページ、21ページの良好な住環境の形成でございますが、鷺ノ宮駅周辺地区編と同じ内容になってございますので、割愛させていただきます。
22ページをお開きください。
今まで御説明いたしました整備方針について、一つの図にまとめたものでございます。こちらは、後ほどごらんいただければと思います。
23ページをお開きください。
第6章の今後のまちづくりの進め方と、24ページ以降のまちの現況でございますが、こちらも鷺ノ宮駅周辺地区編と同じ内容となってございますので、割愛させていただきます。
以上が都立家政駅周辺地区編でございます。
最後に、本編の表紙に戻っていただきまして、2の今後の予定でございます。10月3日から6日にかけまして、地元の方々にこの素案の意見交換会の開催を予定しております。その後、来年3月には整備方針の案を公表し、来年度になりますが、まちづくりの整備方針として策定していきたいと考えているところでございます。
説明は以上になります。
委員長
委員会を休憩します。
(午後3時04分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時24分)
休憩前の報告に対して、質疑はありませんか。
加藤委員
御説明ありがとうございます。
まず、確認ですけど、この西武新宿線沿線地域のまちづくりを検討するというのは、西武線を変えていくという中におきまして、地域、まち全体がそういったところと連動していくというところが前提だったと思いますけども、その辺ちょっともう一度詳しく教えてください。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
連続立体交差事業とまちづくりの関係なんですが、東京都のほうは、連立事業の効果を高めるためには地元区による駅周辺のまちづくりを行うことが重要と述べてございます。その熟度が高まったところから事業に入っていくということでございますので、連立事業とまちづくりの事業は密接な関係にあるということで認識してございます。
加藤委員
そういった中におきまして、道路の整備というところはまちづくりの中心になってくる事業と思われますけど。確認ですけど、補助第133号線と補助215号線、あと補助227号線というのは、これは都の道路になるんですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
御質問いただきました補助215号線と補助133号線と補助227号線なんですが、補助215号線については区道になります。補助133号線については東京都が管理している都道になります。一方、補助227号線、こちらについては区の管理している区道になります。
加藤委員
そうすると、補助133号線のみが都道ということで、沼袋のケースなんかを見ていますと、やはりかなり道路の拡幅に力を注いで大変な思いをこれまでも苦労されているというところだと思いますけれども、補助133号線は基本的には東京都の事業ということで、都の職員並びにその関係機関がやられていくということなんですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
補助133号線につきましては、東京都の事業ですので、東京都の職員が用地交渉なり、設計を行うというところでございます。
加藤委員
そうしますと、おのずとほかの補助215号線と補助227号線におきましては、区の職員、またその関係機関をやっていくということでいいですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
まず、補助227号線に関しましては、区のほうで整備するという形で予定しております。一方、補助215号線、こちらは杉並区との境になってございます。整備主体のほうは、杉並区が行うか、中野区が行うか、それは今後調整していくようなことで考えてございます。
加藤委員
すみません、そもそもで申しわけないんですが、補助ってつくとどういう意味になるんですか、補助何号線というのは。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
道路につきましては、幹線道路と補助線というものがございまして、例えば、環七とか環八というものが幹線道路になります。それを補完する、その次に大きい道路が補助線という扱いになってございます。
加藤委員
じゃあ、それをどこが整備するかは、地域特性だったり予算付けだったりによって変わってくるという認識でよろしいですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
整備主体につきましては、東京都が都市計画道路の計画をしてございます。その中に、例えば大和町の補助227号線、これは区道なんですけど、特定整備路線という位置付けになっておりまして、そういう場所については東京都が施行したりとか、同じ補助227号線でも妙正寺川より北側、今回都立家政の範囲に入っている部分については区が整備するということになってございますので、その道路によって整備主体がいろんな条件によって分かれていくというところでございます。
加藤委員
西武線のまちづくりをしていくというところで補助道路が重要になってくるというところですけども、やはりいろいろと、先ほどもちょっと話を入れられていましたけど、ほかの区と隣接するようなところだったりもするんですけども、その辺それぞれの道路がどうなっていくのかというものがありましたら、ちょっと教えていただきたいんですけど。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
今回隣接する道路なんですが、明確になっているのは、杉並区との境の補助215号線になっております。そのほか、区境の道路もあると思うんですが、そちらにつきましては具体的にどちらが整備するのかどうかも含めて、隣接区のほうとまだ具体的な話というものは進んでございません。
加藤委員
あくまで西武新宿線沿線のまちづくりで、ちょっと先行した形でそういったものが進んでいくだろうという話ということですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
連続立体交差事業なんですが、こちらは鉄道の事業ではなく道路の事業になってございます。あくまで渋滞対策ということになってございますので、例えば鉄道と交差する補助幹線につきましては連立の事業にあわせて道路を整備していくということに位置付けられておりますので、道路でいいますと、あくまで連立と交差する道路は優先的に整備する必要があるというところで、そういう道路が重要になってくると考えてございます。
加藤委員
どこかの交通量、流れがよくなっても、すぐほかが詰まっちゃうようだったら、逆に同じ幅でキープしていたほうがいいということもあり得ると思うので、全体的な計画の中でこの計画だけが先に進むというのは何か渋滞の根本的な解消にならない可能性もあるのかなということで質問をさせていただきました。
そのほかにも、延焼遮断帯としてのやはり防災としての位置付けというところも重要だと思いますけれども、この補助道路に関しましては、もちろん拡幅していくという、もともとなかったところにもそういった道路をつくっていくということで、その効果はもちろんあるだろうというふうに考えられますけど、そのほかのところというのはどのような、これに準ずる道路とかに関して、そういった防災、延焼遮断帯としての道路というものはこれからまちづくりの話し合いの中で決まっていくということなんですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
その他の道路につきましては、例えば鷺ノ宮編の15ページをごらんいただけると、丸でちょっと示してありますが、生活道路の整備というところで、例えば、広域避難場所へ向かう機能の強化を図る道路ということで、こういう道路につきましては幹線道路と広域避難場所をつなぐ道として必要だと考えてございますので、こういう道路の整備であったり、あとそこから少し右下の、こちらも生活道路の整備ということで交通の集散機能等、交通利便性の向上を図る道路といたしまして、こちらは東西の道路になってございます。新青梅街道と早稲田通りの間に東西を結ぶ太い道路がございませんので、そこの間を通すような道路で考えてございますので、あくまで連立と交差する道路も重要なのですが、そういう防災性を持った道路とか交通の渋滞を防ぐような道路、こういう道路も一緒に計画してございます。
杉山委員
御説明ありがとうございます。
まず、鷺ノ宮の15ページの補助133号線で、この考え方が生まれた、この道路が補助に設定されたのは時期的にはいつぐらいなのでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
恐らくなんですけど、都市計画道路自体が震災復興の事業だと思います。昭和41年7月に都市計画決定がされたというところでございます。
杉山委員
15ページの図を見ると、現行中杉通り、それから途中で鷺ノ宮駅でそのまま中杉通りが新青梅のほうに抜けていると思うんですけど、この歩行者動線、それから主な歩行者動線の既存と歩行者動線の改善を検討するものというのが中杉通り側だけにありまして、補助133号線のほうにはないのですが、これを見る限り、ちょっと素人考えかもしれないですけど、今ある白鷺の商店街、この商店街をそのまま生かして、それとは別のルートで車の幹線道路として車の逃がし口をこの補助133号線でつくる、そんなイメージに捉えましたが、それで合っていますか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
補助133号線と中杉通り(妙正寺川南側)の道路の関係なんですが、現在中杉通りというものがございまして、補助133号線は、これ、東京都が整備する現道がないぶち抜きの道路になってございます。ちなみに、中杉通りの歩道につきましては、歩道幅員が1メートルで、全体が8メートルの道路になってございます。補助133号線につきましては、全体16メートルで、歩道幅員が3.5メートルという形になってございますので、おそらく車道については太い道路の133号線がメーンの道路になります。歩道についても補助133号線は3.5メートルございますので、ここはメーンになってくると思うんですが、中杉通りについては、歩道が1メートルしか、そこに電柱が建ってございますので、それをそのままでいいかという課題もあるかと思いますので、そこら辺の課題解消に向けて取り組んでいきたいと考えてございます。
小宮山委員
鷺ノ宮のほうについて、伺います。
上位計画であります中野区都市計画マスタープランの6ページ、(6)みどりの保全について、「地域で育まれてきた屋敷林、社寺境内林、並木などの豊かなみどりの保全・育成を図ります」と書いてあり、もう一つの上位計画であります西武新宿線沿線まちづくり計画においては、「寺社、宅地、団地内等の豊かな緑の保全に努める」と書いてあります。それで、今回出された素案を見てみますと、みどりとまち並みの保全として、住宅ゾーンを中心にみどりと歴史を感じさせる資源を保全しますと、非常にぼんやりと書いてある。本来であれば上位計画から下位計画になるにつれてどんどん具体的になっていくべきであるにもかかわらず、今回の素案では非常にぼんやりと、みどりと歴史を感じさせる資源を保全しますとしか書いていないんですね。これが何か具体的に指すものがあるのかないのか、教えてください。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
みどりの保全につきましては、今回の整備方針の素案では、あくまで住宅ゾーンにおいてみどりと歴史を感じさせる資源を保全しますということで、具体的にどこの地域を、どこを保全するという計画というものは現時点で持ってございません。
小宮山委員
この補助133号線のかかるところに、中野区で唯一のカヤぶき屋根の住宅というものがありまして、これ、非常に文化財的な価値もある、まさに歴史を感じさせる資源であると思うんです。また、その屋敷の周りにある緑、屋敷森とか屋敷林とか言われますけども、そういった屋敷林も、これまた、私、中に入ったことがあるんですが、中野区で有数の太い木がたくさん立っているし、また非常に濃い緑がある。中野区でほかの土地ではとてもかえられない貴重なみどりと歴史を感じさせる資源であるというふうに私は認識をしております。道路付けそのものを今から変えるのは難しいとしても、その屋敷は移築して保存する価値があるものであると私は考えますし、その敷地の全てが道路にかかるわけではなくて、その左右に屋敷森が一定の面積、それなりの面積が残るわけですね。そして、屋敷森は、まあ相手方のある話ですけれども、区ができれば買い取って何らかの活用をしていったほうがいいのではないかと。先ほども言いましたが、区内でほかにはかえられない貴重な財産がこの補助133号線のかかる予定地にあるというところを認識して、ぜひその保存に向けて動いていっていただきたい。20ページの下には公園の充足とかも書いてありますけれども、適当な空き地を用意してそこに公園をつくるぐらいなら、そういった貴重な緑のある空間を公園として生かして、例えばそこに住宅を移築したりして、有効な活用をぜひしていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
補助133号線の妙正寺川南側の杉並区境の箇所だと思うんですが、こちらにつきましては、まず道路整備につきましては東京都がやっている整備でございます。我々区といたしましては、こちらの道路、延焼遮断帯として指定されてございます。延焼遮断帯ですので、燃えない、倒れない建物がつくられるような土地利用の誘導というものが必要かと思いますので、この整備方針の策定をもって、地域の方々とそこら辺の土地利用については意見を伺いながらまちづくりを進めていきたいと考えてございます。
久保委員
鷺ノ宮のほうの17ページです。ここには、これまで議会の質問でさまざま御提案をさせていただきましたことを多く盛り込んでいただきまして、やっとここまで来たかなというところですけども、いわゆる補助133号線と沿道の土地利用の誘導及びまちづくりルール、それから中杉通りとの、ここの、要は囲まれるエリアのところですね、これ、何回か質問でもさせていただいて、やはり東京都が行っていく事業と中野区としてここにどうできるのかと。東京都のほうは、道路が完全に完了しないとここのところの用途地域変更などを行わないよということになってしまいますと、なかなか皆さんの協力体制が難しかったりということもございますし、中杉通りのほうの用途地域もこのまま、現状のままで行っていただかないと、多分この地域の方たちはお困りになられる。こういった中に囲まれるエリアの中で、地区計画等で中野区としての対応ということを今まで望んでまいりました。そうした部分にお答えいただいたものが、今回、この方針図に示されている部分というふうに考えてよろしいですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
この中杉通りと補助133号線に囲まれているエリアなんですが、まず中杉通りにつきましては住居系と近隣商業系の用途が既に張りついてございます。補助133号線につきましては、今後延焼遮断帯としての建物が建てられるような用途変更を検討していくような形で考えてございます。そこの間の地域なんですが、こちらの両側が用途変更されますと、ここだけ第一種の低層という用途になりますので、そこはまさに地元の方々と土地利用について意見交換しながら最適な土地利用に合った用途の検討というものをしてまいりたいと考えてございます。
久保委員
ぜひお願いいたします。
それから、鷺宮小学校の跡地活用及び周辺地区の土地利用の誘導というところで、鷺宮小学校の位置の上に一団地の住宅施設というような都市計画もございますけれども、かねてからやはりここももう既にこういった計画、東京都としては団地を建てるというようなことは一切考えていないわけですけれども、なかなかこの都市計画の変更というものが伴ってこなかったところでございます。それで、今回のこのまちづくり方針の中で示されているように、このエリアにつきましても、区として土地利用の誘導ということで検討を深めていくという、そういったことでよろしいですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
鷺宮小学校の北側の一団地の住宅の都市計画が入っている地域なんですが、これは昭和30年時代から一団地の指定というものはかかってございまして、現在そういう建物にはなっていないということが現状でございます。今後、こちらにつきましては、南側の鷺宮小学校の跡地活用とあわせて、何かしらの土地利用ができないか、このままですとなかなか建物を建てづらいということもございますので、何かしらの形ができないかということで、一団地も含めて、今後検討してまいりたいと考えてございます。
久保委員
それから、生活道路というところで、西住宅のほうに抜けてくるような生活道路というものが示されました。ここはやはり一団地の住宅でございまして、なおかつ広域避難場所でございます。また、西住宅の建てかえのことでも長年この地域の皆さんの本当に悩まれていた課題でございまして、それを解消していくための、今回生活道路というこの線を区として入れられたのだなと思うんですけれども、これはやはり生活道路として今回区が示されたということは、区が整備をしていくということなのでしょうか。また、当然この団地の建てかえですとかそういったことになりますと、東京都、ここは住宅供給公社でございますけれども、また河川もございますので都との連携というものが非常に重要になってくるかと思いますけれども、そのあたりはどのように調整されていくのか、伺います。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
一つ目の整備主体が区であるかということなんですが、こちらのJKKの建てかえの方法、これは、平成26年にJKKのほうでは建てかえするという形で情報としてはオープンになっているんですが、具体的にどういうものという計画はまだございません。その建てかえの手法にあわせて、整備主体も一緒に検討していきたいと考えてございます。現時点で区が整備するということで決まっているわけではございません。
二つ目の、このJKKの建てかえで東京都との関係性というかについてですが、こちらの住宅につきましては建てかえるというものと、あと東京都の河川のほうでここに調節池を、ここの八幡橋から上流の妙正寺公園までの間に調節池を設置するという計画を持ってございます。ですので、建てかえする際には、仮にここに調節池をつくるとなると、その辺も含めて調整していく必要があるということで、実際にJKKなり、東京都建設局の河川部とは具体的な調整というか、そういう段階には入ってございます。
久保委員
本当にある意味ここが決まらないと鷺ノ宮駅周辺のまちづくりはスタートできないぐらい大きな課題だと思いますので、まずここに本当にウエートを置いていただいてやっていただきたいなと思っています。
それから、都立家政のほうの19ページです。ここも生活道路のところを1点伺います。
都立家政駅の北側のところの生活道路というものがございます。今、西武線はまだ連続立体の構造形式というものが決定をしていなくて、高架化は優位性が高いというふうにたびたび御答弁をいただいているところですけれども、補助227号線から都立家政駅のほうに抜けてくるこの生活道路、この位置付けというのはどういったものでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
補助227号線から都立家政駅までつながる道路ということで、多分17ページの図面のところだと思います。こちらの道路につきましては、区として必要な道路と考えておりまして、補助227号線から、例えばタクシーとか自家用車で駅まで行きたいという方が駅に行って、そこで人を乗せたり降ろしたりするための道路として考えてございますので、これはあくまで区として必要な道路と考えてございます。
久保委員
区としてこれは必要な道路ということで、地下であっても高架であっても必要な道路ということでよろしいでしょうか。といいますのは、高架になった場合にここの側道がどうなるのかということも課題になってくるかと思いますので、そうするとちょうど重なり合う位置なのかなと思いましたので、その辺のところの整合性も含めてどのようにお考えですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
まず、構造形式が地下でも高架でもという形なんですが、地下でも高架でも必要な道路と考えてございます。
側道につきましては、地下になった場合は基本的に鉄道の地下化による側道というものは必要ないということになっているのですが、この道路整備につきましては、高架なのか地下なのかによって若干、例えば地下になった場合にその上を通すとかその上を通さないとか、そういうこともあると思いますので、現時点で地下化になった場合、高架になった場合にはこうなるというところまで線を引いているわけではございませんで、現時点、道路として必要だという計画としてございます。
久保委員
わかりました。
それと、補助第215号線のことですけれども、先ほど施工する場合に杉並区なのか中野区なのかという、ここの補助215号線の延伸の上鷺のほうにこの道路というのは伸びていくわけですけれども、この見直しも含めてというようなことが東京都では検討されているのではないかなと思います。この補助215号線については、その延伸のことも含めて杉並区との協議というものはされているのでしょうか。もしくは、東京都と、この道路について今後どのように整備を進めていくかというようなことについては協議されているのでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
補助215号線につきましては、現在の状況といたしましては、都の都市計画道路の整備方針、第4次事業化計画におきましては、新青梅街道から南側につきましては優先整備路線としての位置付けとか見直し候補路線の位置付けはされてございません。ちなみに、新青梅街道から北側については見直し候補路線という位置付けになってございます。東京都といたしましては、そういう優先整備路線とか見直し路線には入っていませんが、道路として必要だということを言っておりまして、区といたしましても、いわゆるこの連立事業と交差する道路になってきますので都市計画道路としては必要な路線ということで、東京都と共通の認識は持ってございます。
久保委員
それと、両方とも最後のページの防災というところなんですけれども、方針の中には、さまざままちの安全性ということについては記述があるものの、ここで災害時活動困難度ランクが5であり、なおかつ消防活動困難区域という、重なっている赤いところですね、どちらもなんですけれども、両方とも27ページにこの防災というところがありまして、例えば鷺宮四丁目や白鷺三丁目、また若宮二丁目、若宮三丁目、災害時活動も困難であり、消防活動も困難であるエリアについて、この方針の中には細かい点まで示されてはいないわけですけれども、今後どういった形でこの防災上のさまざまな課題については取り組んでいこうと思われているのか、もし何か具体的なところがあればお示しください。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
こちらの災害危険度、災害時の活動困難ランクが4とか5の赤い区域なんですが、今の時点で、例えば消防活動困難区域を解消する道路、6メートル以上の道路の整備であったり、あとは防火性の高い建築物の建てかえを誘導する建築制限の導入ということを考えてございます。
久保委員
具体的にはここに、今言ったところには、例えば先ほどの補助133号線とか補助215号線とか都市計画道路が通っているわけではなくて、なおかつ生活道路と示されたところで1カ所だけは入ってくるかと思いますけれども、ほかのところにはその生活道路を、ここに道路を入れていくというようなことは前の部分ではありませんよね。それで、やはりこういう形で示す、こうやって災害時にここは危険な地域なのだというふうな位置付けといいますか、ここに示されてしまうと、やはり具体的なところをどうしたらいいのかというところになってくるかと思うんですね。なので、道路のことは具体的なことはありませんけれども、今後やはり考えていかなければいけないというところで、その意識付けですとかそうしたことも必要なのかなと思いますが、その辺はいかがお考えですか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
今の委員からいただいたお話なんですけど、今回まちづくりの整備方針等をお出しする中で、連立事業を契機としたまちづくり方針と、その要素の中には、先ほどのこの街路事業と連携したまちづくり、そのほか、こういった消防活動困難区域をどのように解消するかというのは、逆にそちらのまちの現状からの対応ということを将来的に織り込んでいくということになります。具体的には、今おっしゃったような既存道路、それが狭い中でどのように整備していくかと、新たに道路をつくるというのが一つの先ほどの幹線道路とあわせたまちづくりですけど、一方で既存の、この例えば5.45メートルの道路ストックを活用しながら空間として6メートルを確保していくというステップも空間をつくるということで安全率を高めるというものもありますし、また耐火建築物を誘導するという手法の中で安全率を高める、不燃領域率を高めることで5から4、4から3という低減を図るというものがございますので、そういった面的な中にはその背景と取り組み方針というものは今後具体的にすみ分けされていくということで考えております。
久保委員
今後ということです。今後ということなんですけれども、今まであまりこの西武線のまちづくりの中では、地域の方たちもこのあたりについては具体的に検討をされてきていなかったかなというふうに思います。やはり道路の拡幅ですとか不燃領域率を上げていくための耐火建築物ということになってまいりますと、じゃあうちは対象になるのかどうかというようなことが皆さん大変気にかかるところでございますので、その辺のところがやっぱりいろいろ不安だけが先走ってしまうようなことのないように、この整備方針の中でもしっかりお示しをいただくことと、今後、整備方針からさらにこの計画というものを深めていく段階になるかと思いますけれども、そうした中でもやはり十分にここの地域の皆様のお声ですとかを聞いていっていただかないと、本当に思わぬところからまちづくりに対する反対等が起きてしまうこともあるかと思いますので、しっかりそこのところをお願いしたいと思いますけれども、いかがですか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
今、委員からいただいたお話を踏まえまして、現在我々の取り組みも、地域危険度5、4等の評価を受けているところ、具体的に地域を解析しながら、どういった地域ストックを活用しながらまちづくりを進められるかというような解析もしているところでございますので、今後の方策を示す際には、そのような視点からの地域説明というものも踏まえていきたいと考えております。
来住委員
鷺ノ宮駅、都立家政駅周辺、それぞれ素案という形でまちづくりの整備方針が示されました。まず、この素案をつくる前提として、先ほどもちょっとやりとりがありましたけど、地下化なのか高架なのかということがそのまちづくりにとってはとても影響が大きいし、ましてやその沿線の皆さんにとっても影響がさらに大きく出るわけですけども、この素案そのものは高架か地下かということに捉われない、あくまでもまちづくり整備方針という形でこの駅周辺を中心にしたものであると、そういう議論のもとにきょう素案として出されたという認識でよろしいでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
こちらの素案につきましては、まちづくりにとって必要な機能の導入ということで取りまとめてございます。したがって、地下を前提にしたとか高架を前提にしたとか、そういう形での素案の取りまとめというものは行ってございません。
来住委員
わかりました。まちづくり、ここだけではなくて、これまでも繰り返し求めてきたことですが、やはり関係者や地域の合意づくりが最も大事であるし、そこをどう丁寧に進めていくかということが大前提だというふうにこれまでも申し上げてきました。
そこで、きょういただいた今後の予定なんですが、まず1点は、まちづくり整備方針(素案)の意見交換会を開催ということで10月から行うということなんですが、これは、これまでまちづくりニュースを私たちもいただいたりしてきましたが、そのニュースを配布されてきた範囲、まずニュースを配布されてきた範囲はどこまでされてきたのか、今回意見交換会はどういう地域の範囲を考えていらっしゃるのか、その1点を伺います。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
意見交換会の対象の範囲でございますが、例えば鷺ノ宮駅であれば3ページ、都立家政駅についても3ページのほうに、整備方針を策定するためのエリアということを囲ってございます。こちらの中を対象に、皆さんの御意見を聞きながら、意見交換会の周知も含めて行っていく予定でございます。
来住委員
今、赤い印で囲んでいただいている、この範囲が対象と。そうしますと、今までこの範囲にはニュースをほぼ全戸配布されていたのではないかと思うんですが、そういうお知らせを意見交換会についても行うということでよろしいですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
地域のニュースにつきましてもこちらの範囲に配布しておりまして、意見交換会の周知につきましてもこちらの範囲という形で考えてございます。
来住委員
漏れなくお願いしたいと思います。
今後の予定の中で、次の整備方針が来年3月に案になるということですね。案から次の段階に行くと整備方針の策定になるんですが、パブリック・コメントそのものは案の段階で行うということはないのでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
大変申しわけございません。こちらにはパブリック・コメントというものが記載してございませんが、実際は3月の案の策定以降、パブリック・コメントを行う予定で考えてございます。
来住委員
記載されなかったということですが、そうしますと、来年3月にパブリック・コメントを案に対して求めて、その後4月以降に整備方針の策定となるんですけど、パブリック・コメントをやるということになりますと、どのぐらいの期間で整備方針の策定になるのでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
整備方針の策定につきましては、こちらに記載しております4月以降ということで、4月以降の早い、例えば第1四半期以内とか、そういう形で考えてございます。
来住委員
その後に都市計画の決定といいますか、そういう素案的なものが、この整備方針の策定以降はどういう作業として、区としての作業が入ってくるのでしょうか。大まかでいいのですが、わかれば教えてください。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
整備方針の策定以降は、区として基盤施設の計画というものを策定していくことを考えてございます。
来住委員
今現在、井荻駅から西武柳沢駅にかけては都市計画決定の素案が、たしか状況に至っているのではないかと思うんですが、そうしますと、今おっしゃった、区の方向としては、都市計画の手続に入るのはいつごろでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
都市計画の手続に入るのがいつだということは、現時点では決まってございません。
来住委員
地域の利用者さんや地域としては整備方針の策定が来年4月以降と、そこまでは区として意見交換会でもこの範囲の話はできるんだと思うんだけど、その先、大体どういう整備の方針、地下化なのか高架なのかというのは、これは東京都が大きな役割を果たしますので、そういう中で当然意見交換会を開く中で、住民の皆さん、利用者の皆さんからすると、令和2年4月以降の先はどうなっていくんですか、どういう予定になりますかということを当然、もう来年ですから、来年の初頭ですから、そこまで必ず説明会で私は求められると思います。それに一定の答えを持ち合わせて説明会、意見交換会に入らないと、やはりやる以上は一定の方向性を示して当然説明会というものはやらないとなかなか当事者としては厳しくなるのかなというふうに思いますので、そこら辺はいつごろ、大まかに、次の段階、4月以降についてはどういう段階でどういう決め方をされていくのでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
先ほどお話ししたとおり、整備方針策定後、駅前広場等の基盤施設の計画をつくって、それを都市計画手続に乗っけるという形で進んでいきますが、現時点で何年に何をするということはまだ決まってございません。
来住委員
丁寧にやっていただくということで、何も無理無理決める必要はないと思うんですが、ただ、私がいろんな地域での区が進める説明会に出ていまして感じることは、やはり住民の皆さんの質問や意見に対してきちんと答えて理解を求めることが基本ですから、説明会は、それにはやはり持ち合わせて、ちゃんと答えられるものを持って臨んでいただいたほうが、来た方にとってはこの先どうなるんだろうと、うちの家はどうなるんだと、このまちはどうなるんだろうと、計画はできたけど、その先、いつにどうなるんですかということまで当然求めて参加されますので、ぜひそこは大まかでいいんですけども、こういう時期にこういう展開になりますというものを持って説明会には臨んでいただきたいというふうに思います。もちろんその先のことはまだ議会に報告されていませんのでそこは慎重にやってほしいんですけども、そういうものとして意見交換会に取り組んでいただきたいと思いますけど、最後、お答えください。
角まちづくり推進部長
区のまちづくりの方向性とか今後のまちづくりということで、整備方針を計画としてつくるということは区がつくることができるんですけども、先ほど担当のほうからもお話しさせていただいた基盤のほうの基本的な計画となると、例えば交通広場がどの位置になるだとか、そういったことで都市計画の手続をとるんですが、その際、先ほどの素案の説明の中でもありましたけども、さまざまな関係機関とのスケジュール調整等もありますので、区のスケジュールだけではなかなか全体的な動かしができないという状況もありますので、そういった関係機関との調整期間というところがちょっとなかなかいつまでにできるという段階になっていないので、いつまでに都市計画手続ができるということをお示しできない状況になっています。今後、関係機関とも協議を詰めていく中で、そういった整合性もしくはスケジュールが固まればいつごろできるという目途が立ちますので、そういった段階では詳しく説明ができますので、今後の説明会の中でも決まり次第、適宜、情報提供をしていきたいというふうに考えてございます。
竹村委員
説明ありがとうございます。ちょっと確認というか、お教えいただきたいのですが、資料19ページ、これは鷺ノ宮駅周辺地域編の19ページのところで、延焼遮断帯の黒い串状の印が鷺ノ宮駅から右側、西武線沿線のところと、あと妙正寺川のところ、向かって補助第133号線のところから右側のところは西武線沿線もそれから妙正寺川のほうもかかっているんですけれども、この左側のほうは延焼遮断帯の設定になっていないという、そういう解釈でよろしいのでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
こちらの延焼遮断帯につきましては、東京都の計画に定められておりまして、たしか西武新宿線鷺ノ宮駅の東側にはかかっているんですが、西側にはかかっていないということは確認してございます。ただ、どういう形でこういうふうになっているかというところまでは把握してございません。
竹村委員
ありがとうございます。これ、誤植なのかなと思って、すごい考えて思ったんですけども。
それに加えまして、鷺ノ宮駅の19ページの補助第133号線、それから都立家政駅周辺の19ページの補助第227号線のところ、この計画道路のほうにも延焼遮断帯の印がついていると思います。ということは、これは地上の道路で、かつ幅員が45メートル以上の道路が計画されているという解釈でよろしいのでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
道路につきましては、補助227号線も補助133号線も16メートルという形になっておりますので、45メートルの道路の延焼遮断帯をつくるという計画にはなってございません。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、4番、沼袋駅周辺地区のまちづくりについての報告を求めます。
荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
沼袋駅周辺地区のまちづくりについて、御報告申し上げます。(資料5)
当地区のまちづくりにつきましては、区画街路第4号線沿道地区の地区計画を策定するとともに、まちの将来像の実現に向けまして取り組みを進めているところでございます。この進捗状況について、御報告を申し上げます。
まず、1点目でございますが、新たなにぎわいの創出ということで、沼袋駅北側街区の再編についてでございます。
下にある図の区域でございますけども、地区計画におきまして駅前のにぎわいの拠点及び区画街路第4号線沿道の商店街との連続性に配慮したにぎわいの軸としていくということで、沼袋の新たな顔の創出を図るということの位置付けがございます。このために駅北側街区の再編を推進しているところでございます。
平成30年11月から区域におきまして、地区内の土地・建物に権利をお持ちの方210名を対象といたしまして、これまでに3回の勉強会を開催してございます。計55名の御参加をいただいてございます。こちらの勉強会、今後も進めさせていただきながら、今まではまちづくりの経緯でございますとか将来像、そういったものについての勉強を始めた段階でございます。なお、参加者をふやす中で丁寧な説明や意見交換会を行いながら、街区再編に向けまして今後も機運醸成を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
次に、2ページのほうに参ります。
次に、2番目といたしまして、交通基盤の強化についてでございます。区画街路第4号線の整備というところでございます。平成29年8月に事業認可をとりまして、それ以降、交通広場部分の用地取得に着手してまいりました。今後も計画的に事業用地を取得していくために、商店街部分につきましても用地取得に着手するというところでございます。
商店街部分の整備の進め方につきましては、商店街の機能の維持や店舗の部分的な欠落を防止することなどに考慮いたしまして、そういった整備を進める観点から、手順といたしましては、新青梅街道から南側に向かい、区間を定めて段階的に手続保留の解除を行って、順次用地取得の交渉を進めていく考え方でございます。
右側に図がございますけれども、新青梅街道から105メートルの区域でございますが、手続開始区間とございます。この区間につきまして、ことし8月9日に手続を開始させていただきまして、105メートルの区間ということで、現在、関係権利者へのチラシの配布等を行ってございまして、また周知看板への記載内容の掲示等をさせていただいているところでございます。
今後といたしましては、交通広場部分や今回用地交渉を開始した区間、この進捗状況を踏まえまして、引き続き手続を保留している区間がございますので、順次用地交渉を進めていく考え方でございます。
最後に、3番目、防災性の向上でございます。これにつきましては、木造の住宅密集地域の改善ということで、区画街路第4号線の後背地につきましては、避難経路の確保や消防困難区域の解消、建物の不燃化の促進などを通しまして木造住宅密集地域を改善し、防災性の向上と良好な住宅地の形成を図るために防災まちづくりを推進してまいりたいというふうに考えてございます。
進め方でございますが、災害時における危険度、また消防活動困難区域の広さ、沼袋駅周辺のまちづくりの動向、これらを勘案いたしまして、仮称でございますが、沼袋四丁目周辺地区から防災まちづくりに着手してまいりたいというふうに考えてございます。図のほうは3ページにございますので、後ほどごらんいただければと思います。
また、防災まちづくりを推進するために、地区内の土地・建物に権利をお持ちの方によります地元の検討組織を立ち上げて、区と共同いたしましてまちづくりのルール等の検討を行ってまいりたいというふうに考えてございます。この成果を踏まえまして地区計画の策定を進めてまいりたいというふうにも考えてございます。
最後、3ページでございます。先ほど申し上げました区域でございます。こちらをごらんいただければと思います。
次に、今後のスケジュールについてでございますが、この報告以降、町会等への委員の推薦、また委員の公募をいたしまして、11月から12月には地元の検討組織の準備会を開催させていただきたいというふうに考えてございます。年が明けまして、地元の検討組織を発足させていきたいというふうな考え方でございます。令和3年度までにはまちづくりのルール等のたたき台を取りまとめ、令和4年度には地区計画の素案としての策定、地域への説明をしてまいりたいというふうに考えてございます。令和5年度には地区計画として都市計画として決定してまいりたいというふうに考えてございまして、現行の区画街路4号線の地区計画の変更という形で地区計画の策定をしてまいりたいというふうに考えてございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
来住委員
(2)のところで、これまでに210名を対象に3回の勉強会を開催したとあります。計55名の参加なんですが、これ、それぞれ1回、2回、3回ってダブって出ている人もいると思うんですけども、どういう感じだったのでしょうか。
荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
1回目が23人、2回目が22人、3回目は残念ながら10人でございました。ダブって出てきている人は当然いらっしゃいまして、おおむね2割弱の権利者の方が1回は参加をしていただいているというふうな状況でございまして、まだまだ少ないですし、より多くの方に参加をいただく工夫も必要かなというふうに考えてございまして、そういった意味でここには丁寧な説明や意見交換をより重ねる中で、この地区の将来像について固めてまいりたいというふうに考えてございます。
来住委員
最初の入り口がとても大事なことだと思います。加えて、もう事業用地取得に入っていくということで、今、報告のあった新青梅街道から105メートルですか、右手のほうは区の沼袋区民活動センターですから、左のほうが密集していると思うんですけども、ここに着手をされるということだと思うんですが、これは区職員がみずからその話をされていくのか、対象が何人ぐらいになるのか。ここでやはり一定スムーズに行かないと、なかなか先を考えると厳しくなりますので、いい形で入っていただきたいと思うんですけども、その辺はどういうふうな心構えでこの用地取得には入っていかれるのでしょうか。
菊地まちづくり推進部まちづくり事業課長
今回、新青梅街道から105メートル区間ですが、こちらのほうは、この区間においては一番権利者が多い場所でございまして、これについては区の職員がまず権利者一人ひとりに会ってきまして、この事業についての理解を深めていただくということと、当然ながら用地買収にこれから入っていくということで、それなりの準備は必要ですよということも周知していきたいと思っております。
それと、権利者数ですけれども、こちらのほうについては土地だけでも100名以上の権利者がいらっしゃいますので、そういう意味では、こちらからスタートするということはこの地域の防災性の向上をする上でも非常に肝となるところでございますので、こちらのほうからやったということでございます。
来住委員
丁寧によくまず話を聞くという姿勢で臨んでいただければいいかなというふうに思いますので、大変だと思いますけども、よろしくお願いします。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、5番、中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況についての報告を求めます。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
それでは、中野駅新北口駅前エリア再整備の検討状況について、御報告申し上げます。(資料6)
まず、1番、第12回区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議の開催結果でございます。この区民会議につきましては、7月26日に行われたものでございます。
議事として、中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画策定に向けた基本的な考え方ということで、当委員会で御説明・御報告をした内容と同じものを議論していただいたということでございます。当日は、この説明をした後、グループに分かれてディスカッションをし、そのディスカッションの中で出てきた意見というものが、次の(2)の主な意見ということでございます。区民会議のこれまでの経緯と今後の予定については、別紙のとおりでございますので、ごらんいただければと思います。
(2)の主な意見でございますが、このうち幾つか御紹介をしたいと思います。
まず、一つ目では「来街者に関する視点が多く、もっと区民目線がほしい。」、二つ目では「まちの混雑を考えると、多目的ホールは大きすぎない方がいい。」。また、ちょっと飛びまして六つ目になりますけども、「区民のリスクを考えると、市街地再開発事業の権利変換は床ではなく土地で所有する方が良いのではないか。」といった意見があったり、下から二つ目になりますが、「民間事業者公募にあたっては、施設のデザインや用途構成、完成後のまちの運営などを条件に盛り込むべきであり、事業者選定のプロセスは区民に公表していくべきである。」といった御意見等があったものでございます。
裏面に参りまして、今後の予定でございます。
再整備事業計画の素案でございますが、前回のときには9月というふうにお示ししておりましたが、当委員会が開かれますのが10月という見込みでございましたので、10月に素案公表ということとさせていただきました。その後、区民会議、意見交換会を開催いたしまして、12月には再整備事業計画の案を公表、パブリック・コメントの手続を経まして、1月に策定し、さらにその後民間事業者の募集要項を公表する考えでございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
加藤委員
御報告ありがとうございました。
まず、確認ですけど、この第12回の区民会議というのは、この前のアリーナとかホールの規模感とか、その辺を示した資料のことでよろしいですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区民会議、昨年の8月からほぼ毎月行っていたものでございまして、第12回につきましては、前回当委員会でお示しした再整備の考え方を御説明し、それについての意見交換をしたというものでございます。
加藤委員
そこで幾つか書いてはありますけど、民設民営にすると、もう規模感に関しても区民会議で議論するというのは意味があるものなのかどうか。区の要望として民間に伝えていくというところもあるとは思うんですけど、その辺がちゃんと1個1個整理されていかないと、何を話している会議なのかわからないと思うんですが、その区の担当としてまず実態としてどう思っているのかと。民設民営と決めて、民間に入ってもらおうと思っているのにあんまり区のほうで縛りをかけるのはどうだとか、その辺の話とかというものは区民会議の中で出てこないんですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
ホールに関しての規模感につきましても前回の資料の中にはありましたので、実際それについて意見をされていた方もおります。実際、二つ目にございますとおり、「まちの混雑を考えると、多目的ホールは大きすぎない方がいい。」といった御意見もあったものです。
この区民会議は、何かこの場で方向を決めるというものではなくて、意見集約をする場ということでございますので、さまざまな意見をこの場で言っていただいたということになります。これらの意見を参考にしながら、これから事業計画の素案ということで作成をしていきたいという考えでございます。
加藤委員
そういう区民会議の立ち位置というところですけれども、この12回の結果がどのように反映されたかというか、これから反映していくものなのかもしれませんが、それ以前のところで、こういった区民会議の話が今の計画の中に盛り込まれているという具体的なものがあれば幾つか例示していただきたいんですけど。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
実際これ、まず、この再整備の事業計画をつくるということが一つの目標として進めていまして、これまでのところで考え方を示したのは今回が初めてと言ってもよいかと思っています。もちろんその間に、昨年の8月から進めていた中でサンプラザのあり方ですとかホール、アリーナのあり方といったようなことをさまざま資料の提示はしてまいりましたけれども、区としての考え方を示したのは今回ということでございます。これまで進めてきた中で、例えば、広場の関係、これについてはこの間ワークショップ型で進めてまいりまして、やはり区民としてもその広場を確保してほしいということもありますので、そういった考え方が今回の中にも含まれているというふうには思われます。
加藤委員
思われますと言われても、まとめている事務局がそう言っちゃうとよくわかんないんですけど。何が言いたいかというと、区民会議は本当に何かアリバイづくりみたいな委員会になって、その意見が入っているのかというか、そもそも民設民営というところでどこまで区の意見がディベロッパーのほうに伝えられるのかというのが、その辺が整理されていない状況での区民会議というものがどういった存在意義があるのかというのがちょっといまいち見えないなというところなんですけど、改めてその辺どのようにお考えか、お伺いします。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区民会議の設置の目的は、ここの区役所・サンプラザですとか、今進めています中野駅新北口駅前エリア、これらに関しての情報共有と意見交換の場という位置付けがございます。ですから、さまざま意見がございますし、委員も30名いらっしゃるということで、何か一つのものに決まるということではなくて、さまざまな意見をいただいているということです。
我々、今回考え方を示しましたけれども、さらに議論を重ねていく中で再整備事業計画を策定していきますので、そういった中にこれまでの区民会議で行われていたところの意見というものが何らかの形で反映されているものもあればそうでないものもあろうかと思いますけれども、そうした形で計画として取りまとめていくという考えでございます。
加藤委員
このフローを見ると、第13回以降が書いていないんですけど、これは次ので最後ということでよろしいのですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
第13回が最終回となってきます。
加藤委員
また、同じフローで見ると、書き方なのかもしれないですけど、区民会議だったり区民等からの矢印はあるんですけど、区議会から矢印はないなというのはうちらの意見が入らないのかなというようにも見えてしまうんですけども、まあそうではないと思って、これ、書き方に問題あるのかなとは思うんですけれども。どういう仕立てのこのフローになっているんですか。フローというか、タイムスケジュールですか、この中で区議会の意見というものは、報告だけで意見は入ってこないのかなというのは、その書き方の問題なんですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
議会は、報告をする中でさらにその中で議論があるということを踏まえて、我々も計画の策定をしているということもございます。また、それ以外にも一般質問ですとか質疑の中でもさまざま御意見をいただき、その中で議論を進めてきたものもございますので、そうしたものを踏まえてこの事業計画を策定していくというものでございます。
加藤委員
そういう中では、今後、区民会議や区民等から意見を収集する機会が減っていくという中においてはしっかりと報告していただいて、議会から意見もさせていただくということになっていくとは思うんですけども、こういったところにおきまして、いつまでに具体的なというか、実施計画みたいな形でのスケジュール感というものはどうなっているのでしょうか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
報告資料の裏になりますけれども、最終的に策定は来年の1月を想定しておりますので、そこまでに詰めていきたいというものでございます。
加藤委員
実施計画というのは、公募をして、あと民間事業者を決めるところまで、決めちゃった後はほぼお任せというか、権利とかそういったものの話を進めていくという中で、どういったものをつくるかというのはそこの段階で決まってきてしまうということですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
これから策定します再整備事業計画の性格ですけれども、今後民間事業者による整備を進めていくというときのある意味条件ということになろうかというふうに思っています。この事業計画に基づいて民間事業者に提案を求め、選定された事業者がさらに進めていくということになります。さらに、その先になりますと、都市計画の手続などを進めていくということもございまして、一旦それで、事業計画ができたらそこでおしまいということではなくて、さらに都市計画ですとか、さらなる事業化に向けて進めていくというものでございます。
加藤委員
もう大詰めの作業に近づいてきているなという感じですけども、民間事業者を公募して、プロポーザルでいろいろ出てくるのでしょうが、万が一の話ですけど、何かどの案も納得いかないみたいなことがあったとき、拒否権というか、やり直しとか、そういったことはできるんですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
実際ちょっとまだそこまでの想定はございませんけれども、選定をするというのが、計画とかデザインを選定するということというよりは施行者という立場ですね、それを選定していくということになります。その施行能力があるかどうかといったことが評価として大きいなというふうに思っていますが、実際それに足る計画が出てこなければ、やはりやり直しとか、そういったことも考えざるを得ないかなというふうに思っております。
加藤委員
公募をする条件として、高層ビルの、何ビルといったかちょっと忘れちゃいましたけど、ビルと多目的ホールと呼んでいるアリーナ部分のこの二つがあって、スペックとしては何階建てとか、どういうところまで、まだ決め切れていないですし、あまり絞ると手挙げしづらくなっちゃうしとは思うんですけども、どのぐらいまでが区が言える想定なのでしょうか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
再整備事業計画に行くものということですけれども、それはこの再整備で我々が実現したいものをそこにしたためるということになると思います。具体の条件ということで、例えばボリュームがどのくらいとか用途構成がどのくらいとかというところを細かく決めるものではなくて、それはむしろ提案ということになろうかと思っています。
久保委員
前回の御報告のときにタウンミーティングも行うというようなことがあったかと思うんですけれども、こちらの今後の予定でいうところの意見交換会というものがタウンミーティングのことですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
この意見交換会は、自治基本条例に基づく区民参加の手続の中での意見交換会の位置付けでやるものでございまして、今回特にこれだけをとってタウンミーティングをやるということは今のところ予定はございません。ただ、今行われている、通常行うタウンミーティングですね、区長のタウンミーティングの中でそういったことが議論されることもあろうかということでございます。
久保委員
わかりました。
ちょっと先ほどの加藤委員の質疑と重なりますけれども、民間事業者公募に当たって、最後から二つ目のところですね、条件に盛り込むことが書かれていたりとか、事業者選定のプロセスは区民に公表していくべきであるということを言われていて、先ほど来、区民会議というものは情報共有や意見交換の場であると。ただ、意見集約ということもおっしゃっているわけですけれども、ここの区民会議での御意見というものをどのぐらい民間事業者の公募に盛り込んでいくということになっているんですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
まずは、こういった区民会議での意見を受けて再整備事業計画をつくっていくということになりますので、それが区民としての意見が組み込まれているものというふうに捉えていただきたいと思っています。その再整備事業計画に基づいて民間の事業者が提案をしてくるということになりますので、基本的にはそういった思いも踏まえた提案を求めていきたいというふうに思っています。
久保委員
ただ、この再整理事業計画の案、策定ですね、13回で終わると、ここから先はもう区民会議はないわけですね。そうなってくると、やはりこの再整備事業計画に盛り込まれていないんじゃないかとか、区民会議の意見はどうなったのかというところが、そこら辺のところをまた今度話し合ったりとか聞く場面というものがなくなってしまうかと思いますが、それはどうなさるんですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
この第13回は素案に基づいてやるということですので、素案の中で盛り込まれていないとかという話が出れば、その中でまた検討していって案にしていくということになりますし、さらにはその先はパブリック・コメントという手続がございます。実際区民会議としてはちょっと任期がそこまでということもございますのでそれで終了になりますけれども、それ以降も意見をいただく機会はあろうかというふうに思っておりますし、また各団体と意見交換などもこの間行っておりますので、そうしたことも考えながら進めていきたいというふうに思います。
久保委員
その辺のところをやはり本当に御理解いただけているのかなというところだと思いますし、実際のところに再整備事業計画の、前回再整備についてというところが示されて、多目的ホールに関するケーススタディというところがメーンになってくるかと思いますけれども、例えばここで区民会議として、多分区民会議もまとまった御意見があるわけではないので、どの案にするんだというような御意見ってないと思うので、誰々さんの意見は入ったかもしれないけれど、誰々さんの意見は入らなかったということに結論としてなるんだろうなと思うんですね。その辺のところでやはりしっかり御理解いただかないといけないのかなと思うんですけれども、それは議会も同じですけれどもね、その辺はどのように今後整理をされていきますか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区民会議は、御案内のとおり、もうあと1回ということになりますので、その後も引き続き個別にお話をするとか、あるいは団体ごとでお話しするとかということは必要ではないかというふうに思っています。そうしたコミュニケーションをしっかりとっていきたいというふうに思っております。
久保委員
それで、ここの中に、例えば「多目的ホールは大きすぎない方がいい」と、「大きすぎない」の「大きい」がどこを指しているのか、ちょっと私もわからないところであるわけですけれども、例えばそんな議論なんかがあって、ケーススタディの中ではこれが好ましいとか、そういった意見というものは、区民会議として、例えば3番、4番がいいんじゃないかとか、5番がいいんじゃないかとか、そういう具体的なところというものは御意見があったんですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
グループでディスカッションをしたときには具体の議論がされているということで、今回ちょっとそこの取りまとめはございませんで、グループの発表でしかありませんけれども、その中には特に今御案内のあった3番、4番というのは、3番というのは3,000人から5,000人、4番というのは5,000人から7,000人ということですけれども、それであればどちらかといったら3,000人から5,000人のほうがいいのではないかというのがここでのニュアンスというふうに捉えております。
久保委員
それは、規模感の話なのでしょうか、それとも民設民営が可能かどうかというようなところなのでしょうか。どちらですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今のお話ですと規模感ということで、民設民営については特段議論があったということではないというふうに思っています。
久保委員
あとは機能のことも、規模感のことと機能のことがあるのではないかと思うんですけれども、いわゆるそのサンプラザのDNAというものをどういうふうに皆さんが受けとめていらっしゃるかと、建物のことを思っていらっしゃる方もいらっしゃれば、今そこで行われているイベントですとか講演、そういったものを思われている方もいらっしゃるかと思うんですが、それも含めて、このケーススタディにはどういった御意見がありましたか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今回、考え方の中で、ポピュラー音楽を主体とした公園としたいという考えを示しておりますので、そうした中では今までのサンプラザで行われているようなコンサートがここで行われるイメージを持っていただけたかなというふうに思っています。あわせて、スポーツのイベントということもお示しして、それについて特に何か御意見があったということではありませんけれども、今回12回ではなくて、その前のワークショップのときにはいろいろなスポーツのイベントもできたほうがいいのではないか、参加をするような機会があったほうがいいのではないかといった意見もあったということもございますので、具体のイメージ、使われるイメージで語られるということが実際はあんまりないという状況でございます。
来住委員
区民会議が第13回で終わるというふうに、当初、説明が所管事項であったときに、任期といいますか、区民会議の委員というものは、例えば再整備事業計画の素案までとか第13回までとか9月までとか、そういう期限の定めがあるのでしょうか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
この区民会議の委員については、基本的に2年間ということで任期を定めておりまして、一度更新をしています。更新をして、今、2期目ということになっていますけれども、その任期がことしの10月17日です。ということで、その日までが任期ということですので、そのときに第13回を行うということで考えています。
来住委員
いや、せっかく13回も集まっていただいて、意見を求めながら、素案段階で終わって、さらにこれから意見交換会が開かれ、パブリック・コメントも行われる、最終的に計画策定。少なくとも参加していただいて意見をいただいた方ですから、素案段階でもう終わりということではちょっとあんまりじゃないかなと。少なくとも、意見がどこまで取り込んでいただいたかは別にしても、やはりお願いした以上は、計画策定はこうなりましたと、これで民間参画の事業者の公募をかけますというところまで、けじめとしてはね、やはりそういうお願いをした以上はそういうところまできちんとけじめをつけていただいたほうがいいのではないかと思いますけども、そういう意見は第13回にお聞きになるんですか、委員の皆さんから。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
特段、区民会議の委員の中からそのまま継続ということの意見をいただいているものではございません。その後は、ここにあるとおり、意見交換会ですとかパブリック・コメントですとか、そうした別の場で意見交換をする、意見をいただくという場は確保されているかなというふうに思いますので、区民会議の委員ということではございませんけれども、1個人ということで意見をいただくとか、あるいはその後も各団体と意見交換するといったことはあり得るだろうというふうに思っております。
来住委員
素案の段階で、その後意見交換をやって、パブリック・コメントをやって、もう計画策定には素案から何も変わりませんというふうに受けとめられてしまうんじゃないかと、印象としてですね。そういうことはないのだと思うんですが、そういう印象を、この工程から行くとそう思われてしまうんですけど、それは大丈夫ですか。
石井まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
委員の中から、我々の意見がどのような形で扱われるのかということで言われておりますけれども、既に再整備にこの間示した考え方から変わらないのではないかというような意見をいただいていることもありましたが、今後、再整備事業計画の素案をつくるまでの間の意見ということもありますし、素案から案、それはあくまでも素案は素案でございますので、そこから案の間にいただいた意見ということも加味しながら案にしていきたいということは申し上げております。ですから、いろいろ意見を出したいということも委員の方々から伺っておりますけれども、そこもまだまだ機会はございますということでお答えをしているところでございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、6番、中野駅西口地区まちづくりについての報告を求めます。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
それでは、中野駅西口地区まちづくりについて、御報告をいたします。(資料7)
中野駅西口地区としてございますが、具体的には中野三丁目の土地区画整理事業区域を中心としたエリアのまちづくりでございます。その中野三丁目土地区画整理事業そのものの進捗状況及びその区域内に整備される予定である拠点施設、これの概要について、御報告いたします。
まず、1番、土地区画整理事業についてでございます。対象のエリアは、下記記載の図のとおりでございます。
(1)事業概要でございます。丸の一つ目では、中野三丁目土地区画整理事業の目的を記載してございます。新たにできる西側南北通路の南側の受け口となる西口広場や区画道路の基盤整備、これらによって地域の防災性や利便性を高めることを主たる事業目的としてございます。丸の二つ目には、これまでは手続、経緯を記載してございます。2015年3月に土地区画整理事業の都市計画決定、同年7月にUR都市機構を施行者として事業認可がなされています。
2ページ目をごらんください。
(2)土地区画整理事業の進捗状況でございます。
最初に、権利者の対応状況でございます。①の仮換地指定につきましては、地権者全17件中15件が完了してございます。②の移転補償でございますが、こちらも地権者につきましては全17件中15件の移転補償契約が完了しています。また、借家人につきましては、71件中71件全ての補償契約が完了をしてございます。③建物解体につきましては、全17棟中9棟の建物解体が完了をしてございます。
次に、2として工事の状況でございます。昨年度までに旧桃丘小学校校舎の解体、それから西口広場予定地に当たっても建物6棟の解体がなされたほか、下水道等の地下埋設管工事の一部を完了してございます。
(3)2019年度、今年度の予定でございます。順次、下水道等の埋設管工事や建物解体工事を進めるとともに、いまだ合意に至っていない権利者との交渉を引き続き進めてまいります。また、一番下に記載のとおり、事業計画の変更を予定してございます。内容は、資金計画変更、事業期間の延伸を予定してございます。具体的な内容につきましては、現在UR都市機構において精査中でございます。これにつきましては、詳細が決まり次第、改めて御報告をさせていただく予定でございます。
それでは、3ページ目をごらんください。
ここからは、土地区画整理事業区域内に整備する拠点施設についてでございます。後段で拠点施設そのものの内容や経緯について御説明させていただきますが、まず、その位置等、対象者の概要についてから御説明をいたします。
(1)拠点施設を整備する対象地の概要でございます。位置及び面積につきましては、右の図にあるとおりでございます。こちらの図中の青い点線は旧桃丘小学校跡地でございます。その中の区画整理後のピンク色で記した2,400平米、これが拠点施設を整備する街区でございます。以降、3番の用途地域は商業地域、4の建蔽率は80%、容積率400%となってございます。5にあるとおり、地区計画で一定のルールを定めてございます。例えば、建築物等の主な制限になってございますが、1階には住居はだめですよとか、あるいは最低敷地面積が1,000平米ですよとか、あるいは高さの最高限度は基本的には31メートル、総合設計を使った場合には50メートルですよとか、そういったルールを定めてございます。
次に、(2)拠点施設の整備として、改めて拠点施設そのものについて御説明をさせていただきます。
まずは、1として、整備の背景でございます。この拠点施設街区を含む桃丘小学校跡地につきましては、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3で三丁目エリアの面的なまちづくりの事業用地として活用することとしてございます。これを踏まえ、三丁目で土地区画整理事業を進めるに当たって、この事業用地を西口広場だとか区画道路を生み出す用地、あるいは権利者の換地先として活用することとしてございます。あわせて、今回の当エリアの利便性向上、にぎわい創出のための拠点施設を整備することといたしました。
次に、2として、拠点施設の整備の方向性でございます。丸の一つ目、この拠点施設の具体的な用途・機能でございますが、2015年に区とURで締結いたしました「中野三丁目地区の整備に関する事業実施協定」、これにおきまして商業施設誘致等のほか、自転車駐車場を整備することとしてございます。丸の二つ目、現在、この事業用地につきましてはURの所有地となってございます。今後、URが事業用地を売却するため、公募によって事業者を選定し、その選定された事業者、用地を取得した事業者が拠点施設を整備、所有するものでございます。
最後、4ページ目、(3)今後の予定でございます。今年度につきましては、URが事業者を公募選定するに当たっての公募要件、これの調整をしていきます。その際、事業実施協定に基づいて区の意向、これを取りまとめましてURへ要望していく予定でございます。そして、2020年度にURが公募を実施し、事業者選定。約3年程度をかけて、2023年度には拠点施設が竣工、あわせて自転車駐車場を開設する予定となってございます。
私からの御報告は以上でございます。
委員長
今の報告に対し、質疑はありませんか。
加藤委員
御説明ありがとうございました。別にうがったことは思っていないんですけど、このタイミングで報告になってしまって、結構進んでいたなという印象はあるんですけど、その辺は何かあるのでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
区画整理そのものの報告でございましょうか。
加藤委員
これ、全体の話として。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
地権者との交渉が進んできたと。実際、前回建設委員会で報告をさせていただいたのが1年前に進捗状況として説明させていただきました。あわせて、こちらについては補助金等を支出してございますので、各予算とか決算等の段階で事業報告、その中身について報告をさせていただいたと。今回、前回の報告から1年たっているというところもございますし、事業がこれからまた進んでいくという段階で改めて地権者の状況等も含めて御説明させていただいたというところが1点と。あと、拠点施設について具体的なスケジュール感が少し見えてきましたので、これまで具体的な報告がありませんでしたので、ここで御報告をさせていただいて、今後の具体化にちょっとつなげていきたいというふうに考えたところでございます。
加藤委員
それで、拠点施設とかそういったところのスケジュール感が見えてきたところですけれども、拠点施設整備において区の意向の取りまとめというところで、区の要望をこの中で伝えていくということですけど、その辺ってどのぐらいの程度のものが要望できるものなのでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
すごく難しいところがございます。これは、ある意味純粋に民間の開発事業になるものでございます。区の公共施設、自転車駐車場は整備しますが、主な建物としては民間の事業の建物になりますし、実際にURが公募するということでマーケットの要素が入ってきます。そのマーケットを阻害しない程度の区の要望になりますので、これまでの地域の声だとか、あとこのまちづくり三丁目、中野駅周辺グランドデザインVer.3の中野駅周辺全体のコンセプトだとか中野三丁目のコンセプトだとかというところを踏まえながら、区の意向を取りまとめて、また議会のほうにも報告させていただいて、取りまとめてURに提言するという形で、なかなか具体的な何々ということは制約になりますので難しいところはございますが、必要な地域の声とかも伺いながらまとめていきたいというふうに考えているところでございます。
加藤委員
それでは、地域の声というのはまだその辺は聞き取っていないというか、聞き取り切れていないというような状況ですかね。もし聞いているのであれば、どういったニーズがあるのかというものをお伺いします。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
これまでも、このまちづくりを進めるに当たって説明会等も含めて地域の声をいただいていました。地域のほうでも町会を中心にまちづくりの勉強会というものを立ち上げてございます。平成28年度だったと思いますが、まちづくりの勉強会が、区長に対して提言というような形で、ここの拠点施設だけではないのですが、このまちづくりについての提言をいただいたこともございます。そうした中には、具体的なこういった施設を欲しいというところもありますが、そういった具体的なところを除いては、例えば、ここがもともと桃丘小学校跡地というところもございますので、防災の機能として、例えば公開空地ができたときにかまどベンチだとかあるいは災害トイレだとか、そういったものの機能をここに入れてほしいだとか、あるいは緑化ですね、緑を多くしてほしいだとか、あるいは地域に向けたイベントを何か連携して開催してほしい、防災訓練も含めて開催できないかだとか、あとここが桃丘小学校跡地という思いがすごく強いので、そういった歴史の継承じゃないですけれども、そうしたモニュメント的なものを何かどこかに植えつけられないかだとか、そういったこともいただいたりします。そういった声はすごく大事だなというふうに感じておりますので、その辺を中心にURとちょっと協議をしながら、それが公募に当たって阻害になるかどうかというところも踏まえてちょっと検討しているところでございます。
加藤委員
最後に、そういった地域の声の中に入ってくるのかわからないですけど、ちょっと聞いたところだと、郵便局がもともとあったところで今はなくなってしまっているというか、この再整備の中で今閉鎖しているというものもあったりということで、そういったところで地域の声が大きいのであれば、ちょっとそういった声も聞いているので、そういう郵便局とかを入れられる余地などがあったらちょっと検討のほどを願いたいなということで、これは要望とさせていただきます。
委員長
委員会を休憩します。
(午後5時01分)
委員長
委員会を再開します。
(午後5時01分)
杉山委員
御報告ありがとうございます。
権利者対応の進捗状況で、残り2件ですよね。この2件の権利者に対して、今どのようなアプローチというかをされていらっしゃいますでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
実際に対応をしているのはURということになりますが、逐一報告を受けてございます。それで、まだ合意には至ってございませんが、URが、その2名の方も進捗度合いがそれぞれなので一概には言えないんですけども、お会いしてお話をできて具体化に向けて進めているというような段階の方もいますし、まだ会う機会がなかなかとれないという方もいます。これから合意に至るように、引き続き丁寧にやっていくというような状況でございます。
杉山委員
それぞれレベルが違うということでしたけど、この合意の目途というか、どのタイミングまでに何とかしたいなという期日がもしあれば教えていただけますか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
現在、合意に至って中断移転という形でこのエリアから近隣だったりというところに移転していただいている状況がございますので、一日でも早く道路が整備できるような状況になって復帰いただくようなことが本当に望ましいと。一日でも早くでございますが、これから、来年度以降の予定でもございましたとおり、来年度以降また道路の整備をできるところから始めて、2021年、2022年ぐらいに地権者の方に復帰していただくと。そのような同じようなスケジュール感で残りの方たちにも合意をいただけるような形で進めていきたいというふうに考えているところでございます。
杉山委員
ありがとうございます。今、もともとそうなんですけど、URが区画整理しているこのエリアなんですが、権利者の大きなマンションはそれを避けてできていますよね。この駅の線路沿いの整備する区画道路と、駅の西口広場の北側、線路と挟まっている道路とその左の道路と、今白く隙間ができているわけですが、この道路の整合性というか、URとしてどこまで担当してくれるか、もしくは、区としてはこの白い部分をどのように考えているか、お聞かせいただきたいと思います。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちら、ぽっかり抜けているところは、土地区画整理の都市計画決定の前にこの地権者の方が具体的な建物の建てかえの計画があったと、老朽化に伴って。そのようなことで緊急に建てかえをしなきゃいけないというところで、この区画整理エリアから除いたものでございます。ただ、まちづくりに協力していただくというような形で区とも協定を結ばせていただいていたりはします。実際に建物も、この道路にかからないような形でセットバックするような形で御協力をいただいているところでございまして、区画整理ではこの道路は整備できないんですけれども、同じような地区計画で9メートル、8メートルの道路をつくりたいとなってございますので、同時期というか、そのような形でここが9メートルになるように整備をしていきたいと。そのために、地権者の方に御協力をいただくようにお願いをしていきたいというふうに考えているところでございます。
杉山委員
ありがとうございます。
あと1点だけ。加藤委員のお話にもありましたけど、拠点施設に関しまして、やっぱり桃丘小学校が広域避難指定場所だったと思うので、防災、開かれたとまではいかなくとも、地域の人たちはその避難場所を失ったという状況もありますので、ぜひともこの拠点施設の中に、地域の声として、防災、もしくは何か発災時に役立つエリアを少しつくっていただきたいと思っております。これは要望でございます。
久保委員
時間がないので、1点だけ。先ほどから区の意向の取りまとめのことを言われていますが、議会のほうには、この意向の取りまとめというものはどういう形で御報告をいつまでにされますか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
URは、来年度に公募を予定してございますので、中野区の考え方としては、来年の第1回定例会には正式に区の意向を取りまとめていきたいと、それで議会にも報告したいというふうに考えてございます。その前に、ことしの第4回定例会ぐらいにその考えの方向性みたいなものをお示しできればというふうに考えているところでございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、7番、中野駅西側南北道路・橋上駅舎等事業に伴う支障移転工事等の進捗状況についての報告を求めます。
石原まちづくり推進部中野駅周辺基盤整備担当課長
それでは、中野駅西側南北道路・橋上駅舎等事業に伴う支障移転工事等の進捗状況について、御説明いたします。(資料8)
中野駅西側南北道路・橋上駅舎等事業で整備いたします南北通路・橋上駅舎、駅ビルから成る道路一体建物の早期開業を目指すため、本体工事に先行いたしまして、準備工事である支障移転工事を実施しているところでございます。その工事の進捗状況について、御報告いたします。
1、支障移転工事等の概要でございます。
工事期間につきましては、平成30年10月から令和3年3月までです。
作業内容につきましては、2の進捗状況とあわせて御説明いたしますので、別紙1をごらんいただけますでしょうか。
支障移転工事では、本体建物の施工に必要な準備工事、支障する既存の設備を改良・移設する工事を行っております。
図と写真をごらんください。
こちら、図の下側が北、サンプラザ方面となります。昼間作業といたしましては、図の中央下、①工事用ヤード等整備工事といたしまして、工事用ヤードの地盤改良、舗装を行っております。次に、夜間工事でございますが、こちらは人工地盤杭のための準備工事といたしまして、②杭施工準備等工事、また駅施設支障移転工事といたしまして、③詰所等の移設、④ホーム改良工事、⑤上家改良、⑥電気設備支障移転工事を行ってございます。各工事状況につきましては、写真のほうをごらんください。
また、各工事のスケジュールにつきましては、資料記載のとおりでございます。
資料にお戻りいただきまして、3、その他関連事項について御説明いたします。
中野駅北口と囲町方面をつなぐ線路沿い通路につきましては、工事用ヤード拡大及び線路内諸作業に早期着手するための準備工事を行うことから、夜間通行どめを実施いたします。その後、本年10月から工事用ヤードの拡大に伴いまして本通路を封鎖いたします。
別紙2をごらんください。
①でございますが、現況通行可能動線でございます。こちらの図につきましても、下側が北となります。黄色く囲われている部分が工事用ヤードで、青い線が歩行者動線でございます。②、③につきましては、夜間通行どめ期間、また10月以降の通路封鎖後の動線でございます。赤い部分が線路沿い通路でございます。青い部分が歩行者動線でございますが、サンプラザ方面への迂回、また今年度整備いたしました工事用ヤード北側の代替動線の利用をお願いしていくものでございます。
資料にお戻りいただきまして、4、今後の予定でございます。令和元年8月19日から9月30日まで線路沿い通路の夜間通行どめを行います。時間につきましては、午後11時から午前6時まででございます。その後、10月1日以降、線路沿い通路を封鎖いたしまして、以降、本通路につきましては使用できなくなります。
御報告につきましては以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
加藤委員
時間がないので、1点だけ。支障移転工事が終わると何ができるんだろうかって、杭が打てるようになるのかというのが、主にこの期間で何が終わって、次に何ができるのかということだけ教えていください。
小幡まちづくり推進部中野駅地区担当課長
今、支障移転工事を行っておりまして、建物本体については実施設計をやっていて、確認申請の手続を進めているところです。駅をできるだけ早期に完成をさせるために、確認申請に関連しない準備工事というものを支障移転工事という形で進めておりまして、工事としては、見た目では準備工事からその後本体工事に変わっていくという形で1年を通してつながっていくというような形になります。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、8番、その他で、理事者から何か報告はありますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
大変申しわけありません。所管事項の報告、2番の公園遊具の安全確保に係る緊急対策事業について、久保委員の質疑の中で、現在使用禁止としている公園について、1点修正をさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか。申しわけありません、訂正させてください。
久保委員の質疑の中で、多田公園を今禁止にしていると申し上げたのですが、その後ここは対応が済んでおりまして、一方で新たに問題が発見されたのは早稲田通り公園でございます。したがいまして、七つの公園とは、江原公園、栄町公園、大和公園、八島公園、なつめ公園、早稲田通り公園、若宮オリーブ公園の、以上七つが今使用禁止を行っている公園でございます。大変失礼いたしました。
委員長
他に報告はありますか。
井上都市基盤部道路課長
それでは、「都立中野工業高等学校改築事業に関する計画説明会及び妙正寺川(新沼栄橋下流~三谷橋下流)整備事業説明会」の開催について、口頭で御報告をいたします。
前回の本委員会におきまして、東京都立中野工業高等学校校舎建てかえに伴う妙正寺川改修の実施についてという内容で御報告をいたしました。
このたび、東京都教育庁、東京都第三建設事務所、東京都財務局、それから都立中野工業高等学校主催におきまして、令和元年8月29日(木曜日)午後7時から、都立中野工業高等学校1階食堂におきまして、改築事業の全体計画及び河川整備事業の概要につきまして説明会を実施するとのことです。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
他に報告はありますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
私から、平和の森公園再整備工事(第二工区)説明会の開催について、口頭にて御報告申し上げます。
7月の当委員会で開催について御報告申し上げた、平和の森公園再整備工事(第二工区)の説明会でございますが、開催日時を明日8月30日(金曜日)午後7時から、開催場所は新井区民活動センターにて行うことといたしましたので、御報告を申し上げます。
御報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
他に報告はありますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
もう1点、広町みらい公園の開園について、口頭にて御報告申し上げます。
弥生町六丁目1番に整備を進めてまいりました広町みらい公園が9月23日(月曜日)に開園する運びとなりました。当日は、午前10時より開園式もとり行わせていただきます。9月5日号の区報に情報を公開する予定でございまして、また区公式ホームページ等により皆様にお知らせいたします。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
他に報告はありますか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
それでは、令和元年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会について、口頭で御報告いたします。
本期成同盟は、開かずの踏切による渋滞解消促進を目的に、区民、区議会、中野区が一体となり、平成16年に結成されたものです。例年同様、本年度も決起大会を行い、中井・野方駅間の連立立体事業の着実な推進、野方・井荻駅間の連立立体交差事業の早期実現、連立立体交差事業及び沿線まちづくり事業に関する安定した財源の確保の3点について、要請活動を行ってまいります。
決起大会ですが、日時は令和元年11月1日(金曜日)午後2時から3時半、会場は昨年同様野方区民ホール、野方WIZでございます。
なお、決起大会は、例年夏期に行っておりましたが、昨今の猛暑による参加者への負担を考慮し、本年度は秋に行うことといたしました。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
他に報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了します。
審査日程の地方都市行政視察についてに入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後5時19分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時21分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、当委員会の今年度の地方都市行政視察は、青森県八戸市の「YSアリーナについて」及び「フラットアリーナについて」と宮城県仙台市の「せんだいリノベーションまちづくりについて」とし、日程は10月23日(水曜日)から10月24日(木曜日)としたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
以上で地方都市行政視察についてを終了します。
次に、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩します。
(午後5時22分)
委員長
再開します。
(午後5時22分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第3回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で建設委員会を散会します。
(午後5時23分)