令和元年09月11日中野区議会建設委員会(第3回定例会)
令和元年09月11日中野区議会建設委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔令和元年9月11日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和元年9月11日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後4時50分

 

○閉会  午後5時39分

 

○出席委員(9名)

 日野 たかし委員長

 間 ひとみ副委員長

 竹村 あきひろ委員

 高橋 かずちか委員

 加藤 たくま委員

 杉山 司委員

 小宮山 たかし委員

 久保 りか委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長、交通政策課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 都市基盤部公園緑地課長 細野 修一

 都市基盤部建築課長 小山内 秀樹

 都市基盤部住宅課長 三王 徹哉

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部野方以西担当課長 狩野 純一

 まちづくり推進部まちづくり事業課長、大和町まちづくり担当課長 菊地 利幸

 まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長 森 眞一郎

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 石井 大輔

 まちづくり推進部中野駅地区担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 石橋 一彦

 まちづくり推進部中野駅周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 

○事務局職員

 書記 若見 元彦

 書記 有明 健人

 

○委員長署名


審査日程

○第64号議案 令和元年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後4時50分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第64号議案、令和元年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば、総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 それでは、本議案について、理事者の補足説明を求めます。

奈良都市基盤部長

 それでは、第64号議案、令和元年度中野区一般会計補正予算につきまして、都市基盤部所管分の補足説明をいたします。議案書の11ページをお開きいただきたいと思います。

 歳出予算の9款都市基盤費におきまして、9,605万7,000円を増額し、94億2,162万円とするものでございます。

 初めに、この補正予算の歳出の内容について御説明をいたします。24ページ、25ページをお開きいただきたいと思います。

 9款都市基盤費、2項道路費、1目道路管理費につきまして、68万8,000円を減額するものでございます。橋梁新設の事業でございますが、都立中野工業高等学校校舎建てかえに伴いまして、東京都が実施いたします妙正寺川河川改修工事に合わせ、新昭栄橋と三谷橋の区間において、橋梁の新設を東京都へ委託し、事業費につきましては、東京都との協定に基づき、中野区が費用負担をするというものでございます。このたび仮設位置が確定し、杭の長さや施工方法を変更したこと、また、年度内の出来高の変更に伴いまして、今年度の負担金を減額するものでございます。

 なお、後ほど債務負担のところで御説明をいたしますが、令和3年度までの事業となっておりまして、総事業費は増額となってございます。

 次に、4目道路維持・整備費につきまして600万円を増額するものでございます。これは滋賀県大津市の園児等が死傷した交通事故を受け、交差点歩道巻き込み部の緊急安全対策として、道路横断待ちの滞留者が特に多い交差点に支柱を設置するための経費を増額するものでございます。

 続きまして、26ページ、27ページをごらんいただきたいと思います。3項公園緑地費、1目公園維持・管理費につきまして9,074万5,000円を増額するものでございます。これは公園遊具の安全確保に係る緊急対策事業として、まず公園遊具の露出したコンクリート基礎をゴムチップで被覆し、遊具の安全性を確保する工事を行うものでございます。さらに、遊具基礎被覆工事以外の対応が必要な遊具につきまして、補修、撤去、更新を行うための設計及び工事等を行うものでございます。

 次に、債務負担行為の補正でございます。34ページ、35ページをお開きいただきたいと思います。表の3段目、公園遊具安全対策工事につきまして、事業期間が2カ年にわたることから債務負担行為をお願いするものでございます。

 続きまして、36ページ、37ページをごらんいただきたいと思います。橋梁拡幅整備(新設橋)でございます。先ほど歳出のところで御説明をいたしました妙正寺川の橋梁新設につきまして、工事内容の変更に伴い総事業費が増額となることから、債務負担行為限度額を5,248万円とするものでございます。

 次に、この補正予算の歳入の内容について御説明いたします。ページをお戻りいただきまして、12ページ、13ページをお開きいただきたいと思います。真ん中の段の15款都支出金、2項都補助金、7目都市基盤費補助金につきまして17万2,000円を減額するものでございます。これは先ほど歳出で御説明いたしました妙正寺川の橋梁新設において、今年度の事業費が減額となることに伴いまして、都市計画交付金が減額となるものでございます。

 都市基盤部所管分の補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

菊地大和町まちづくり担当課長

 それでは、第64号議案、令和元年度中野区一般会計補正予算について、まちづくり推進部所管分の補足説明をいたします。議案の5ページをお開きください。

 歳出予算の10款まちづくり推進費の補正予算額、2項まちづくり事業費を3,000万円増額するものでございます。この増額補正によりまして、10款まちづくり推進費の補正後の予算額は44億6,007万9,000円となるものでございます。

 初めに、この補正予算の歳出の内容について御説明いたします。それでは、補正予算説明書の28、29ページをお開きいただきたいと思います。10款まちづくり推進費、2項まちづくり事業費のうち、2目防災まちづくり事業費の5節大和町まちづくり(2)大和町優先整備路線の3,000万円の増額でございます。これは東京都が施行している補助227号線、通称大和町中央通りの拡幅事業と区が施行する優先整備路線、通称八幡通りとの交差部において、東京都が事業用地を先行取得する際の建物補償費について、区の負担分として増額するものでございます。

 次に、この補正予算の歳入の内容について御説明いたします。補正予算説明書のページを戻っていただきまして、12ページ、13ページをお開きください。まず国費の歳入として14款国庫支出金、2項国庫補助金、8目まちづくり推進費補助金の1,450万円の増額でございます。

 次に、その下ですけども、都費の歳入として15款都支出金、2項都補助金、8目まちづくり推進費補助金を725万円の増額でございます。その他、まちづくり基金として18款繰入金、1項基金繰入金、8目まちづくり基金繰入金、825万円の増額でございます。

 以上が補正予算にかかわる補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時56分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時11分)

 

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

加藤委員

 9款2項の公園の遊具の補正予算に関してですけれども、公園をこれから撤去、更新するというところにおきまして、この前の閉会中の委員会でも言わせていただきましたけれども、新しくつくってしまうと、やっぱり要らないみたいなことが今後、公園再整備計画などで話が出てきたときに、撤去はなかなか難しい、入れたばかりのものということがと思うんですけども、公園再整備計画の年内に案が出てくるというようなお話でしたけども、その辺との整合性というのはどのようになっているのでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 公園再整備計画につきましては、今年度中に考え方を取りまとめ、御報告をさせていただいて、策定は来年度にというふうに考えております。今回の遊具の入れかえとの関係なんですが、今回、緊急対策として更新までさせていただいた遊具については、その後の整備においても、新しく入れたものはそのまま生かしていく、新しく入れたものを生かしたその後の整備を進めていきたい、そんなふうに考えております。

加藤委員

 公園再整備計画というのは、今、審議会が行われています基本構想・基本計画の中身が反映されるものと考えればいいですか。並行的にやっていたら、そうじゃないということですか。その辺の関係性についてお伺いします。

細野都市基盤部公園緑地課長

 基本構想の議論の内容も踏まえ形で検討していくというふうに考えてございます。

加藤委員

 そうしますと、中野区基本構想審議会、都市・防災・環境部会第5回、9月6日に開催された内容において、資料1で都市・防災・環境部会審議内容というのがホームページに挙がっていたので、拝見しました。そして、中を見ますと、(1)快適で魅力ある住環境という項目があって、二つ目のところに、「中野区は、人口1人あたりの公園面積が23区中22位である。公園の充実や魅力向上に加えて、地域に合った使い方ができることが必要である。公園がそれぞれの個性を持ち、安全・快適な環境が整うとともに、地域や民間団体等の協力により適切に管理されることで、子どもから高齢者まで、様々な人々が憩い、遊び、賑わう場として親しまれている」というような内容になっているわけですね。ここで、さっき強調して言いましたけど、公園がそれぞれの個性を持ちというような表現、また、地域の協力によりとかそういったところで、前回も言わせていただきましたけれども、それぞれの公園で特色を持っていくというのが重要になってくるという中で、公園再整備計画で地域の中で遊具がかなり拡充している場所とか、そういうのがあまりなくて、有事の際に特化したものとか、そういうような色合いが出てきてもいいのかなという内容なんですけども、基本構想審議会で出てきている内容と、公園再整備計画、これから立てようとしているものに対して、整合性はどのように図られていくのでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 まだ答申を確定して受けたという段階ではないところではございますが、公園の機能についてさまざまな御意見、御要望等をいただいていることは承知しております。そして、その特色といったところも個々に出していかなければいけないところではあるんですが、それらの内容は今後考え方を出させていただきますが、具体的な整備においては、今回の補正予算で提案させていただく遊具の入れかえを踏まえた形で、その後の整備等を進めていきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 公園の遊具ももちろん重要なところではあるんですけれども、ある程度の規模のある公園とか一日中見ていれば、午前中は高齢者の方がゲートボールをやったり、昼過ぎぐらいになったら幼稚園、保育園に預けていた子どもと一緒に母親たちが談笑しながら子どもたちが遊具で遊んでいる、夕方になったら小学生たちが遊んでいるとか、時間的にいろんな使われ方がしている。遊具が使われているような公園というところ、母親たちが好むような遊具の公園というのは、ある程度の規模感があって、自転車も置けるようなところがあったりとか、狭い公園で遊具を無理やり置いても、結局、自転車を置けるとかそういったことができないのであれば、あまり利用されないということも考えられるわけです。それぞれの特色、無駄にならないようにやっていただきたいので、その辺の全体的な計画を持って遊具の再整備を行っていただきたいなと思っているんですが、その辺どうでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 再整備計画により全体が入れかわるというような、公園のリニューアルにつながるようなという御意見もいただいているところですが、今回遊具を更新させていただくのは、現存の遊具の安全性を確保するために新しいものに入れかえるということで、考えている整備は、今ある遊具のスペースに新しい遊具を入れていくということで、それ以外の空地については現状のまま生かしていくというふうに考えております。なので、遊具のスペースは遊具のスペースのままですし、ゲートボール等で御利用いただいている空地はそのままという形を考えてございます。なので、今の利用の状況は変わらずそのままいけるかなというふうに考えてございます。

 その上で遊具を更新し、さらに今後検討を進め、今後の再整備計画を定めた後、何らかの特色をというような議論の場合には、使えるものは使うというふうにさせていただいた上で新たな整備を考えていきたいというふうに考えてございますので、今回の更新の部分と今後を考える再整備計画に基づく整備とは、特段邪魔しないものというか、今後の再整備計画による整備については、特に整合を図られてないことはないというふうに考えてございます。

加藤委員

 スペースを変えないとは言っていますけれども、例えば既存不適格でブランコの柵を広げざるを得なくなるという事例もあると聞きますけども、そういった中で広げたら、町会の盆踊りとかが支障を来すような状態になったとか、年に1回のイベントなので、なかなか担当者もわからないところもあろうかと思いますけども、ちょっとぐらいいいだろうというのが町会、地域の方々にとって大分状況が変わってしまうということも考えられるわけでありますので、そのまま全く同じ面積というのもなかなか難しいところもあろうかと思いますので、そういったところもしっかりと検討しないといけないのかなと思います。

 ちなみに、これは来年度で全部終わる予算なんですか。1年以内に終わらせるのか、さらにまだやるのかというスケジュール感を教えてもらいたい。

細野都市基盤部公園緑地課長

 今、委員がおっしゃった事例は、ブランコを入れかえた結果、領域の関係で従前のスペースより大きくなってしまったのでということでした。そういったこともございますので、今回の入れかえについては、設計した上で、選択肢をお示しした上で御意見等もいただきたいというふうに考えております。

 また、スケジュールでございますが、基礎被覆工事については今年度中に完了できる予定でいます。そして設計までも今年度済ませられるという見込みでございまして、撤去、更新の工事が今年度から来年度にかけてということを考えてございます。全体の完了については、来年の秋ごろには全部終了できるものというふうに考えまして、今回緊急対策として提案をさせていただきました。

加藤委員

 整合性が図られると言っていましたけど、公園再整備計画と今回の遊具の緊急対策というのが全く別物とはちょっと考えづらいですし、それぞれの公園の個性を出してほしいと基本構想審議会で挙がっている意見も、これがいきなりなくなるのか無視するのかわからないですけど、今それぞれの公園で個性があると言えるのかどうか。わざわざそういうことを言うということは、個性がなく中途半端な状態のものがあるからと言っていると思うんですけれども、わざわざ意見に入れるということはそういうことなんだろうなという、公園に対する期待とかそれぞれの適性とか、個性みたいなものを求められていると思うので、これは切っても切り離せない関係にあると思いますので、全く別ものだと言い切れる根拠がよくわからないんですが、その辺どうなのでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 時系列で申し上げると、今回安全性を早急に確保すべきところを先に入れかえをさせていただいて、それができ上がって、その上でその後の再整備計画に基づく整備を行っていきたいということなので、新しい遊具とか、使えるものはそのままあるという前提で、その後の再整備計画による整備を検討していきたいというふうに考えてございます。

杉山委員

 大和町のまちづくりにつきまして、これは3,000万円、国や都のお金を使うということなんですが、この3,000万円の整備に伴う建物移転補償に係る経費なんですが、この内訳を教えてもらっていいですか。

菊地まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長

 3,000万円の内訳ですけども、建物の補償費というもので2,900万円ほどになりまして、建物の取得については東京都が行いますので、そのための区からの事務費的なものが100万円くらい入っていまして、合わせて3,000万円という形になっております。

杉山委員

 2,900万円と100万円、今の御発言だと100万円くらいというお話でしたけど、ということは、補正予算ですけど、ざっくり3,000万円、違いますか。

菊地まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長

 3,000万円というのは、これから東京都とこの費用についての覚書を交わすことになっています。それについては、東京都のほうから概算額を区のほうに教えていただきまして、東京都は契約後に決まった額を都に支払うということで、今の段階では、権利者に対しても費用についてはまだお示していないと聞いていますので、そういう意味では、概算額という形で今回計上させていただいているというところでございます。

杉山委員

 わかりました。

久保委員

 大和町のまちづくりのところで質疑がありましたけれども、都が先行取得する用地の建物補償ということで、取得面積というのは今回どのぐらいの規模になるんですか。

菊地まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長

 今回取得する面積でございますが、全体としては、敷地の面積が168平米ほどございますが、そのうちの東京都のほうが55.86平米で、区のほうが20.7平米という形になっております。

 私のほうの説明が悪かったので、もう一度説明させていただきます。

 今回の東京都と中野区で購入する面積は、全体で91.9平方メートルになっております。そのうちの東京都が購入する分が55.86平米、中野区が購入する面積が20.7平米となっております。

久保委員

 これは都が購入する、あと、区が購入するというのは、どういうふうに土地のあり方が違ってくるんですか。

菊地まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長

 今回の都が買収する土地というのは、都市計画道路の事業として購入するという中で、区としては、今、地元で進めています優先整備路線の事業化に向けて確認をとっているのですが、その中で八幡通りを拡幅するための事業の分で道路を買うという性質の違いでこういうような形になっております。

久保委員

 要するに八幡通りのほうの拡幅整備は区が主体的に行っていくということで、そういう違いがある。優先整備路線として今、大和町の本通りをやっていますけれども、それは東京都のほうがということですね。それがちょうど交差しているところなので、両方に分かれていてという、角地といいますか、それで取得をする面積が違っているということでよろしいですか。

角まちづくり推進部長

 取得の位置とか面積の考え方については、今、久保委員のおっしゃるとおりです。今回、一つの地権者に対して、先に東京都が買収して、その後区が買収するということになると、2度の買収になってしまいますので、227号線で東京都が整備しているところとこれから区がやろうとしている八幡通りのちょうど交差点の部分に当たりますので、それぞれ先ほど担当のほうから東京都が用地取得する面積と区が用地取得する面積を紹介させていただきましたけども、そういったところを同じタイミングで用地買収するということで、今回補正の予算をお願いしているという状況でございます。

久保委員

 わかりました。今、一つの地権者と言われていたのですが、地権者は何件というか、それはもう確定しているわけですよね。

菊地まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長

 地権者は1件でございます。

久保委員

 ありがとうございました。

 大和町のほうではなくて、公園のほうのことでお伺いいたします。先ほど加藤委員のほうから、再整備計画との整合性が図れるのかというところで言われていて、ただ、再整備計画もこれからなものですから、議会として皆さん非常に心配をされているのは、今回、安全対策で緊急性があるということは非常によくわかりますし、それに向けてしっかり対応したという区の姿勢そのものを私は認めてはいるんです。

 ただ、一度入れかえてしまって、その後、地域の皆さんからいろいろお伺いしたときに、こういうことではなくて、公園そのものをリニューアルというような御要望があったときに、今回の遊具を入れかえるそのものが無駄なことになりはしないかというところを懸念しているのではないかなと思いますし、私もそれは感じるところです。その辺のところはいかがお考えですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 遊具を新しくすると、もう一度入れかえというまでには、耐用年数等を考えると、通常二、三十年という形になってしまいます。今後の再整備計画でリニューアルとかそういった議論になる可能性も確かにあるんですが、これまでも使える設備については可能な限り長く使っていくという考えで維持管理も行ってきているところでございますし、今回入れる遊具も使える限りは使っていただけるような前提で、その後の再整備計画に基づく整備をやっていきたい。なので、今回の予算については無駄にすることなく、この先を見据えた整備につなげられるかなというふうに考えてございます。

久保委員

 今、遊具というのは、耐用年数が20年とか30年とか非常に長いので、先ほど一つの公園で四つの施設のあり方というのが、もしかしたら撤去なのか、更新なのか、どういうふうになるのかわかりませんけれども、そういう公園もあるというと、お金をかけて遊具を入れかえて、ほぼ再整備に近いような真新しい遊具が幾つも入ったりするようになってしまうのではないかなという気もするんですね。公園によって、もちろん公園のスペースですとか施設の数ですとか、それぞれに違いがあるので、今回の入れかえがどの公園にどういう影響を及ぼすかというところが、私たちには見えにくいところです。その辺、どういう影響を及ぼしていくことなのかというところを説明していただけないといけないかなと思うんですが、その辺はいかがですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 今回の補正をお認めいただいた後の想定で、まず遊具の基礎被覆のコンクリートが露出しているようなところの対処を先にやらせていただきたいと考えています。それと並行して、撤去、更新が必要な施設について、設計と、設計に基づくこちらの案を持ちまして、その上で御意見を聞いていきたいというふうに考えてございます。その際には、この公園のどこの施設設備が幾つこのように変わります、そして、いつごろ工事を行いますということも御説明できる段取りを考えてございますので、施工が具体化する段階では、こういうような形でというのはお示しできると考えてございますので、その際に御意見等はいただけるかなというふうに考えてございます。

久保委員

 補正後にいろいろ御報告もいただけるし、御説明もいただけるということで、まずは緊急対策ということだと思いますけれども、それとは別に、議会ではこれから再整備計画を検討していく段階に入ってまいります。それというのは、別々のことではなくなっちゃうんじゃないかなと思うんですよね。これだけの施設改修をやって、公園の再整備計画は再整備計画ですよというわけにはいかないんじゃないかなと思うんですけれども、その辺の仕切りが重要になってくるんじゃないかなと思うんですけれど、それはどのようにお考えになられますか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 再整備計画の考え方をお示しできていないところが、こういったお話になってしまっている原因の一つなんですが、今、まだ検討中の段階ではございますが、公園再整備計画については、施設の補修等のハードの面と利用ルール等のソフトの面と、あとは指定管理者の導入の拡大等の運営面などを検討していくことを想定しています。まだまだ案もお示ししていない段階で現状の想定なんですが、そういったことを考えています。

 遊具については、遊具の再配置といったことも考えられるんですが、そういったことを検討する際には、その時点で使える遊具はそのまま使わせていただくことを基本に考えて、遊具の再配置が必要な場合には考えていきたいというふうに想定をしています。

 全体リニューアルというお話になると、具体的な利用として、遊具スペースは遊具の利用があって、そうではない空地のところは空地を生かした、スポーツだったり行事だったりというような使われ方をしています。そういったところを全部まとめてリニューアルといっても、なかなかお時間もかかるところかと思いますので、今の時点では、既存の使い方はそのまま変えることなく、遊具のところは遊具のまま入れかえをさせていただいて、今後の検討につなげていきたいというような、そんな形で考えております。

久保委員

 かねてから言われていたというか、私も常々言ってきたことは、本当に遊具の安全性というのが保たれているのかと。それはどうなのかということは、議会からも何度も問われてきていて、そういうチェックはどうだったのかということを言われてきていて、今回、基準が変わったというのが非常に大きかったとは思いますけれども、でも長い間において放置してきたという部分も否めないんじゃないかなと思うんですが、それは担当はどのようにお考えですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 遊具の更新について、国費を活用した入れかえを基本に考えていくということでこれまでやってきました。ただ、一方で安全性については、更新はしてはいないですが、日々、担当で確認をさせていただいて確保してきたものというふうに考えてございます。

久保委員

 今、国費の話が出て、もともと長寿命化計画を持つことによって国費を使えるということでございますけれども、今回はこういった財源はないわけですよね。再整備計画を今後立てていくということになりますと、長寿命化計画のときのような国費ですとか、都からの交付金ですとか使えるものは使っていかなければいけないんじゃないかなと思うんですが、そういう考えも終わりになったということなのですか、先ほど言われていたとおり。それはそうではなくて、長寿命化計画だけのことですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 国費については、今のところは長寿命化計画に基づくものしか、メニューとして私たちの事業には該当するものがないので、それだけを活用させていただいておりました。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結します。

 意見について伺います。意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第64号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で第64号議案、令和元年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後5時39分)