令和元年09月26日中野区議会決算特別委員会区民分科会
令和元年09月26日中野区議会決算特別委員会区民分科会の会議録

中野区議会区民分科会〔令和元年9月26日〕

 

区民分科会会議記録

 

○開会日 令和元年9月26日

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時04分

 

○出席委員(8名)

 羽鳥 だいすけ主査

 市川 しんたろう副主査

 木村 広一委員

 いさ 哲郎委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 伊藤 正信委員

 森 たかゆき委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 区民部長 青山 敬一郎

 区民部区民生活課長 古屋 勉

 区民部戸籍住民課長 辻本 将紀

 区民部税務課長 矢島 久美子

 区民部保険医療課長 渡邊 健治

 区民部産業観光課長 堀越 恵美子

 区民部観光・シティプロモーション担当課長 桜井 安名

 区民部文化・国際交流課長 藤永 益次

 環境部長 岩浅 英樹

 環境部環境課長 波多江 貴代美

 環境部ごみゼロ推進課長 伊東 知秀

 清掃事務所長 川本 将史

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 立川 衛

 

 

○主査署名


審査日程

○議題

 認定第1号 平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 認定第3号 平成30年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について

(分担分)

 認定第4号 平成30年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について

 

主査

 定足数に達しましたので、区民分科会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 認定第1号、平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第3号、平成30年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第4号、平成30年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてを一括して議題に供します。

 初めに、当分科会における審査の進め方と審査方法について協議したいので、分科会を暫時休憩します。

 

(午後1時00分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後1時02分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、審査の進め方は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)の案件について、本日は一般会計歳出の質疑を区民サービス管理費までを目安に行い、2日目は一般会計歳出の残りの質疑の後、歳入、特別会計の審査を行い、3日目は意見の取りまとめを行いたいと思います。

 審査方法は、一般会計歳出については決算説明書のページに従い目ごとに、歳入は歳入決算説明書補助資料にて一括して審査を行い、国民健康保険事業特別会計、後期高齢者医療特別会計の各特別会計については、会計ごとに一括して審査を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時ごろには休憩を入れたいと思いますので、御協力お願いいたします。

 それでは、質疑に入りますが、人件費については、特殊勤務手当、時間外勤務手当、休日給及び職員旅費が当分科会の分担分になりますので、御承知おき願います。

 また、質疑を行う際には、事務事業名や事業メニュー、資料のページ等を明らかにして質疑をお願いします。

 それでは、目ごとに質疑に入ります。

 初めに、一般会計歳出、決算説明書の122から123ページ、2款経営費、1項政策費、1目企画費、事務事業名6、平和国際化のうち、事業メニューの2、国際化推進のうち区民部所管のものと、事業メニューの3、国際交流協会支援についての質疑を行います。

 質疑はありませんか。

いさ委員

 この国際化推進の中の友好都市、諸外国との交流事業、派遣、受入、どちらも不用額がかなり大きいんですけれども、これはどういうことなのかちょっと御説明いただけますか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 派遣の部分でかなり未執行が出ていまして、当初予算でニュージーランドへの派遣というものがございました。こちらのほうで未執行額が約560万円、あと友好都市、諸外国との交流事業の派遣で330万円の金額が未執行になっていますし、また受入につきましても、執行額は150万円程度でございまして、こちらも270万円未執行が出ているところです。

いさ委員

 そのニュージーランドのところの交流で多額の未執行が出ている、これなぜでしょう。

藤永区民部文化・国際交流課長

 ニュージーランドと中野区との交流ですけれども、決算説明書の上から4行目、ニュージーランド子ども交流事業運営委託というところで、毎年、中野区の子どもたちがニュージーランドに行ったり、ニュージーランドの子どもたちが中野区に来たり、交流がありますけれども、区と向こうの都市との交流というものが、友好都市とかそういうことがないので、そういうところを模索するという意味で派遣経費がついていたんですけども、結局はその機会がなく、全額未執行になっているところです。

いさ委員

 一緒に聞こうと思っていた、その友好都市の一覧の中にニュージーランドって入っていなかったものですから、これは何だろうと聞こうと思ったんですが、これから友好都市になれたらいいなみたいなことで交流を進めたみたいなことなんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 国際交流の事業の目的は、スポーツや文化など、住民とか子どもたちとか民間レベルの交流を行うことによって相互理解を深めること、また、あと行政同士というのがあって、基本的にニュージーランドとの交流は、むしろもう民間レベルでかなり進んでいるというところがあります。そのレベルの中でやっている中で、行政としても何か友好の関係がつくれないかということが模索されて、この派遣の経費が出たところです。

 ただ、このニュージーランドとの交流は、友好都市という形はないですけれども、実際には子どもたちの交流はもう長く交流できているというふうに認識しています。

いさ委員

 そこはわかりました。

 じゃあ、すみません、ちょっとついでに聞きたいんですけど、友好都市というのは、お互いの都市間でどんなふうにというか、何かシンパシーがあって友好都市になったらいいなみたいなものって、どういうふうになっていくものなんですか、それって。何か唐突に、ほら、ほかの都市だって、言ってみればどんなつながりがあるかわからないけど、友好都市って言われたら、ああ、そうなんだなと思うけど。これはどういう手続というか、流れでなっていくものなんでしょうかね。

藤永区民部文化・国際交流課長

 友好都市でいえば、中野区と北京市西城区やっていますけど、きっかけは、1985年に、友好交流事業の推奨や北京市側からの提案みたいなものがございまして、それで交流が始まったというところでございます。なかなかどちらかの何かのきっかけにして双方が交流する、区民と住民とのそういうメリットが生まれてきていれば、そういうことに結びつくというところでございます。

いさ委員

 じゃあ、既に始まっていたそのニュージーランドの交流の部分では、今現実に交流があるんだから友好都市になりましょうよみたいな働きかけて、こっちからすることはないものなんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 区として、ニュージーランドの交流を現実にやるかどうかを今検討中でございます。

伊藤委員

 今、いさ委員が言ったニュージーランド、この項目というのは、前回この中にありましたか。ニュージーランドの子ども交流事業運営委託というのは。どうなんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 29年度の決算説明書117ページの上から3行目、ニュージーランド子ども交流、ここに記載……。

伊藤委員

 去年のあれを持ってきていないのでちょっとわからないんですけども、いずれにしろ、これ、委託で事業運営されているというんですけど、どこに委託されているんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 国際交流協会でございます。

伊藤委員

 そうですよね、国際交流協会の方々たちが何人か随行してやったり、あと、いろんな報告会もあったり、壮行会もあったりして、私も議長のときに参加させてもらってよく承知はしているんですけども、非常に充実したという子どもたちの声が多く聞かれるわけですけども、非常にこういう交流は大事だなとは思っていますし、また、国際交流、さっき言ったように北京市西城区友好都市、それからソウルの陽川区友好都市、議会から発信した台湾の台北市ですか、これに書かれていますように交流事業、派遣で去年行かれていると思うんですけども、そういった国際交流をどんどん進めていくというのは私は非常に大事なことだなとは思っているんですけども、他の区なんかはもっと交流結んでいますよね。渋谷区、もちろん渋谷区さんなんかは大使館があったりしますから、トルコ大使館とかですね。

 私も国際交流、以前質問させていただいて、例えばアジア近辺だけじゃなくて、欧米、ヨーロッパとかアメリカのきっかけ、何とかないかなと思っているんですよ。例えば、哲学堂に哲学の庭というのがあるじゃないですか。あれはハンガリーのワグナー・ナンドールさんでしたっけ――の方がつくったやつが寄贈されたということで、ハンガリーが150年以上日本との交流があったりして、そういうきっかけもあるんでね、ぜひそういったヨーロッパとの交流を進めていければいいなとは思うんですけど、その辺、国際化推進としてどう考えていますか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 ハンガリーにつきましては、哲学堂のワグナー・ナンドールさんの哲学のモニュメントでつながりが1回できているところでございます。

 ただ、先ほど委員からもお話しがありました台湾との交流もまだ派遣で行ったばかりというところもございます。まずは今続けているこの友好都市との交流をやること、あと、少し始まった台湾をきちんと形にすること、その後、それ以外の区の事業で何らか関係ある国際都市との間に何かあれば、それをきっかけとして、もし区民同士のメリットみたいなものが出てくれば、それも検討するという姿勢でございます。

伊藤委員

 この国際交流のきっかけというのは、本当にちょっとしたきっかけがね、どんどんどんどん輪が広がって、陽川区のときなんかもそうでした。本当にちょっとしたきっかけがですね、どんどん広がって、今こんなね、日韓関係がこういうふうになっておりますけれども、ぜひとも他の国際交流を進めていただければなと思っております。要望です。

 それから、国際交流協会の支援のほうで、事業費及び事業人件費補助って1,600万円ほどあるんですけども、これ、ちょっと分けて説明していただけますか。事業費と人件費はどのような金額になっているのか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 人件費につきましては国際交流協会の職員の人件費というところで、事業費及び事業人件費につきましては、非常勤の職員と、あと実際の事業費の合計になります。ことし、事業費及び事業人件費1,600万円で、昨年度は1,300万円で300万円増額されていますけれども、こちらのほうは、その事業で、国際交流協会でやっている西城区とのスポーツ交流が、29年度未実施なところが実施されたというところの増額が多いということで、それと同じように、市民交流事業とか、英会話講座とか、そういう事業費がこの事業費の中に入ってございます。

伊藤委員

 金額を分けて御説明していただけますか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 人件費のところはこの1,300万円、そして事業人件費が850万円、事業費が800万円でございます。その中に西城区のスポーツ交流とか市民交流会、英会話講座、広報調査費、それぞれの事業費が入ってございます。

伊藤委員

 事業費と事業人件費の補助、この部分を分けて説明していただけますか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 事業人件費が856万円でございます。事業費が約801万円でございます。合計で1,657万円。

伊藤委員

 これはあれですかね、人件費と事業費、何でこれ一緒にされたのかな。別々にしてもらったほうがいいかなと思うんですけど、その辺どうなんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 主に、上の人件費は、常務理事や事務局長などの管理系の人件費が入ってございまして、下の事業人件費は、主に事業を担当される方の人件費ですので、その分けとなってございます。少しわかりにくいかもしれません。すみません。

伊藤委員

 そうですね。もちろんこの事業に対しての人件費が、アルバイトだとか非常勤で採用されるということなんですよね。もしよかったら、次からでもいいんですけどもわかりやすく記入されたらいいのかなと思っております。

石坂委員

 今のページ及び主要施策の成果の別冊の23ページのところも見ながら質問させていただければと思うんですけども、さまざまな事業があり、特にここのところは海外の都市に行ったり来たりの部分がすごく多く計上されているかと思います。一方で、主要施策の別冊のほうを見ますと、自己評価の結果として「B 維持」とある中の説明の中で、「オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機とした外国人の増加に伴い、日本語学習機会や多言語情報の提供、国際交流事業の充実などの取組みを推進することで、国際相互理解を促進していく」とあり、また、地域での外国人との交流事業の参加者数なども、この分野の施策指標として挙がっています。

 そうした中で、ただ、こういう予算でいいますと、あまり国内での国際交流、特に御担当は今、文化・国際担当にもなっているわけですけども、オリンピック・パラリンピックってスポーツの祭典であるとともに文化的な交流もすごく期待できる部分でもあるわけですけども、そうした文化的な取り組みだとかそうしたものが、どうしても金額の中では見えにくい状況になっていますが、これというのは、文化面での交流であるとかそうした面というのは数字に出ない、そもそも出づらいものなのか、あるいは、このときはやっていないけど今後やっていくとかという流れになったりするのかというのは、考え方はあったりするんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 在住外国人の方々との交流というのが、区と国際交流協会の役割分担というところで、国際交流協会が担ってございます。つまり、この国際交流協会の補助の中に入っているんですけども、先ほど伊藤委員の御質問にもありました事業費のところで、特に昨年度は、平成30年度はオリ・パラに関する事業の交流だとか、あと、交流事業として新しく、文化という面ですけども、新春の集いというところで、ことしの2月に、新しい春で日本の文化みたいなことを外国人と交流するという事業も進めているところでございます。

石坂委員

 既存の国際交流協会とやっていくのも大いに今後もやっていただきたいところではありつつも、今、中野区って、大学も三つ来て、明治大学の国際日本学部との連携ということを、いろいろと連携を進めていますけども、そうした部分の取り組みであるとか、あとは早稲田の寮、あそこも留学生の方がたくさん住んでいます。そうしたところとの国際交流、あるいはそういう人たちを人材として生かした国際交流というものもやはり考えていくべきだと思うんですが、その辺というのはいかがお考えなんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 在住外国人向けの施策の検討という中で、大学との連携ということは重要だと考えています。明治大学に多文化共生のかなり詳しい先生がいらっしゃってですね、この予算の決算には出てこないですけれども、実際には打ち合わせを何回かやったりとか、パイロット的にですね、学生の研究の対象として中野区を題材としてやっていただくというのも実際やってございます。また、その先生をきっかけにして、実際には新宿だとかと豊島だとか、あと、進んでいる横浜だとかの情報交換会も今やってございまして、その検討を経まして事業に具体化するというところとしたいと思っております。

石坂委員

 ありがとうございます。早稲田とはどうなんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 早稲田とは実際には今やってないと思います。

石坂委員

 特に早稲田のほうの寮が、2年間あそこに住まわれるということで、3年目以降は地域でどこか探して住むという形になっていまして、もちろん学生さんによって、大学の近い新宿区に住む方もいらっしゃると思いますけれども、やはりその後、中野に住み続けてもらうということも視野に入れていったほうがいいと考える中で、やはりこの連携は今後しっかりと進めていっていただければと思いますし、また、そうした連携について、もちろんこの決算説明書の中で出づらい部分もあるとは思うんですけども、主要施策の成果としては、やはりそこというのは見える化をもうちょっと進めていったほうがいいと思うんですが、その辺て、主要施策の成果などの形での報告はいかがお考えでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 数字に見えない部分で事業を進めておりますので、何かしら御報告や決算書のところで表現できることは検討していきたいと思っております。

森委員

 国際交流のところで幾つか伺いたいんですが、西城区との交流は30周年のときに私も行かせていただいたんですけども、向こう、まだ当時田中区長のときですけれども、先方からですね、区長、10年振りですね、もうちょっと来てほしいですねという話をいただいたんですね。ただ行けばいいという話ではないんですけれども、やっぱりトップが行って動くことというのもあるんだと思うんですよ。区長かわってから、西城区に限らずどういう状況ですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 区長がかわられまして、まだ行っていないところでございます。ただ、先ほど伊藤委員からもお話のあった国際的な状況等もございまして、まだそれが具体化していないというところでございます。国際交流事業は、年度の初めに予算立てしますけれども、その後の双方の働きかけ等で実際に具体化すると。あと確実性高く行くのが周年行事で行くというところが――ただそれも、そのときに国際情勢が揺れてしまうと中止になるというところもございますけれども、区長かわったところで、その時を見て、時勢を見て行動はしたいと思ってございます。

森委員

 それはぜひよろしくお願いします。国際情勢がどうあっても交流できるというのは、ひとつ自治体同士で交流していることの意義だと思うので、そこはぜひよろしくお願いいたします。

 それから国際交流協会のほうなんですが、執行率はそんな悪くないんですが、不用額で200万円強出ているの、これはどうしてですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 主に人件費の部分で、勤務体制や退職等が出まして、未執行の部分が出てきてございます。

森委員

 それだけ聞くとちょっと心配になっちゃうんですけど。今回、山本議員と中村議員から会派としても多文化共生の話をいろいろさせていただいて、今後、多分ますます国際交流協会さんに御協力をいただかないといけないところ、力をかしていただかないといけないところ、ふえていくなと思っている中で、退職があったから不用額だけ聞いちゃうとちょっと心配になるんですけど、今後の体制とかって大丈夫なんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 国際交流協会の人材の育成ということにつきましては、区も支援を続けていくというところもございますけれども、むしろ今、現状では、在住外国人の施策が国際交流協会を中心にして進んでいるというところを、区としてもどうするのかということを検討していく。つまり一般質問でもお話ししました全庁的な取り組みの推進や、そういうことを区で考えて、全庁をどういうふうに方向付けるのかなどを検討していきたいと思っております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 進行します。

 次に、決算説明書の146から147ページ、2項経営費、4目行政管理費、事務事業名3、環境マネジメントシステムについて質疑を行います。質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 続きまして、3款都市政策推進費に入ります。決算説明書170ページから171ページ、1項産業振興費、1目都市政策推進室経営費の質疑を行います。質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 続きまして、決算説明書、同じく170ページから171ページ、1項産業振興費、2目グローバルビジネス推進費について質疑を行います。質疑はありませんか。

伊藤委員

 このシティプロモーション事業なんですけれども、今回も総括質疑で我が会派の大内幹事長が質問させていただいて、さらにまたさせていただきますけれども、そもそも、このグローバルビジネス推進費、当初予算1億4,000万円でしたっけ。ちょっと教えていただけますか、予算。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 当初予算額は1億465万5,000円でございます。失礼しました。当初予算額は1億466万5,000円でございます。失礼しました。

伊藤委員

 決算のときのやりとりを聞いていましてね、しかしながらこの決算を見ると3,039万円ですよね。いろいろ方向転換をされたということでの答弁もありました。そのいきさつ、ちょっと教えていただけますか。グローバル推進からシティプロモーションになったいきさつを。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 当初、こちらの予算を予算化したときには、中野区のグローバル都市戦略に基づくシティマネジメントの取り組みを推進していくということで、こちら、具体的には観光PR、シティセールス、エリアマネジメント、情報プラットフォームにおけるデジタルサイネージの設置運用等を行うこととし、また、そのエリアマネジメントの中で法人、推進していくための法人を設立するという目的でこの予算化がされてございました。その後、方針変更により、こういったシティマネジメントの取り組みの一部を継承する形で、シティプロモーション事業として進めていくというところになった経緯がございます。

伊藤委員

 区がやるのと、法人をつくって、法人を設立してやるのと、両方でシティマネジメントをやる方向でしたよね。ところがその法人の設立はしないで、区が委託業者、プロポーザルかなんかで委託業者を探してやるという方向になったと思うんですけども、この方向転換をして、これ、今は区民委員会ですけども、以前は建設委員会だったと思うんですけども、そのときの方向転換の委員会報告というのはどのようにされていたんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 方針が変更になった報告は、昨年の8月の建設委員会にてシティプロモーションの推進の指針という形で報告させていただく中で、グローバル法人の設立はせず、シティマネジメントの一部を継承して、シティプロモーションとしてやっていきますという御報告をさせていただいております。

伊藤委員

 それが8月ですよね。その後も具体的にシティプロモーションを推進するに当たって、具体的な案が出てきたんではないでしょうか、どうでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 8月の建設委員会の御報告で、推進のプランの骨子の基本的な取り組みということで御報告させていただいています。その後、取り組み状況については、昨年の11月の建設委員会、また31年の2月の建設委員会で取り組みについて御報告させていただいているところでございます。

伊藤委員

 取り組みの方向性を示して11月に報告をしたと。そのときに、この予算というのはどういうふうになっていたんですか。1億467万円、その予算との関係、事業と予算との関係というのは、そのときにはまだ定まっていなかったんですか。どうなんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 もともと区の委託事業として、都市戦略に基づくところでもシティセールス、名称はシティプロモーションに変わっていますけれども、その事業を委託費を使ってやるというのはありましたので、その11月の時点では、その、そもそも区でやろうとしていたものをそのままやっていたというので報告はしていませんでした。その後、法人がやろうとしていたシティセールスの事業のところを区がやります、法人が設立をやめたので区がやりますといったところは、11月の報告の後なので、2月の報告の中で、そこの予算についての答弁はさせていただいているところです。

伊藤委員

 実際に減額補正されたんですよね。たしか1億466万5,000円か。7,000万円近い減額補正をされて、その後、プロモーションに使うキャラクターなんかもね、「中野の大好きナカノさん」が発表されたということなんですけれども。幾ら戦略的であってもね、やっぱり予算もちゃんと、取り組む事業に対してこのようになるという、やっぱり予想はできていたんじゃないですかね。どうなんでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 11月の委員会の報告で、キャラクターを活用した情報発信という報告はさせていただいているので、そのタイミングで、きちんと予算についても御説明しなければいけなかったとは感じてございます。そのあたりの丁寧な説明がなかった点は申しわけなく思ってございます。

伊藤委員

 流用、かなり今回も、いろんな立場から流用の指摘がありましたけれども、減額補正をして、また新たな予算がないもんだから、補正予算も組まないでまた流用ということでやりました。また、委員会にも報告がなかったということで、大変私はその辺指摘させていただいていますけども、部長、どうですか。やっぱり幾ら戦略的な事業とはいえね、ぱっと出てきて、皆さんを驚かすんだとはいっても、きちんとした税金を使うんですからね。その辺、非常に今回のこのシティプロモーションの事業、私ども会派としても非常に遺憾だと思っています。今後、来年度もこれは続けてやるようですけれども、その辺、委員会の報告もなさずにされていたということをどう思いますか。

青山区民部長

 先ほど担当課長からも申し上げましたとおり、実施に当たって丁寧な御説明がなかったということは大変申しわけなく思っております。今後の事業の進め方やそれに関連する予算につきましては、これまでの取り組みを踏まえて精査してまいりたいと思っておりますし、また、どのような取り組みをやっていくかというようなことについては、逐一ですね、議会の方に丁寧に御説明した上で進めさせていただきたいと思っております。

伊藤委員

 ぜひお願いします。

 また流用の金額、聞いていませんけども、お幾らでした。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 負担金から委託費への節間流用ですけれども、金額は880万円でございます。

伊藤委員

 要求資料の33番を見ますと、ちょうどこのキャラクターによるシティプロモーションキャンペーンの業務委託、これが大体879万円なんですけども、大体そのキャラクターを活用したキャンペーンの経費にされているということなんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 その流用した部分では、キャラクターを実際につくりまして活用したPRをやったというところでございます。

伊藤委員

 この33の資料を見ますと、いろいろ推進プランの策定に向けた支援、それから進行管理、PR事業の企画・実施、ロゴのデザイン、キャッチコピーの作成とかいろいろありますけども、これ、細かく金額はわかりますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 このシティプロモーション事業全体を委託してございますので、それぞれのその打ち合わせに要した費用というのは出ておりません。

伊藤委員

 博報堂さんが2,160万円で業務委託をされていますけども、なんかこの間の総括質疑のやりとりを聞いていて、いろいろ個別に出てきたなあと思っているんですけれども、この辺は違うんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 契約をするに当たって博報堂からいただいた見積もりの項目ごとには出せるんですけども、こういった打ち合わせというか、検討とか細かいところまでは出ない。例えばナカノさんの関連の制作費に幾ら要したとか、その大きな括りでは、見積もりをベースに出ますので答弁させていただいたというものがございます。

伊藤委員

 例えばホームページの開設、SNSによる情報発信だとか、あと広告費、例えば駅前の仮設の囲いにナカノさんを書いたり、そういった費用というのは、これ、よくわかりませんけども、そんなにかかるものなのかな、費用に対してね。妥当なのかどうかわかりませんけれども、担当としてはどのように考えておりますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 非常に専門的な人がつくるデザイン料とかそういったところに費用がかかる傾向にあるというふうに感じてございます。ですので、例えばデザインとか見えないところ、その物全体の値段というよりは、そこにクリエイターの人たちをかけたデザイン料というのが高く見えているところなのかなと、担当としては感じでございます。

伊藤委員

 その費用に対しての効果というのはどれぐらいあるのか。よく言うじゃないですか、経済効果って。今ワールドカップが行われていて、このワールドカップで3,000億円とか経済効果があるとか。そういう点では、費用に対しての効果というのは。事業実施3年間で、来年度もありますからわかりませんけども、その辺の見込みというのもどうやって考えているんでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 事業全体の費用対効果といって、金額がどれくらいですというのは今時点で持っていませんけれども、指標としては、区への愛着度を指標として進めていくということで指針ではお示ししておりまして、その区への愛着が高まれば、また、まちの魅力が発信されて、定住人口、昼間人口がふえて、まちの活力につながっていくというようなところを効果として考えております。

 また、今この事業を進める中で直接の金額として換算できるものとしては、その区をPRしたメディアの関係ですね、それが広告換算費として出るんですけども、この9月の頭の時点で1億4,000万円程度というふうに言われています。いろいろなメディアに、テレビだとかウエブメディアとかに取材とか、取り上げられたというところで、一つ金額が見えるところでは、そこの広告換算費というものがございます。

伊藤委員

 今の1億4,000万円……(「広告換算費」と呼ぶ者あり)換算費で。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 すみません。それも広告代理店である博報堂が、ルールに基づいて換算するものなんですけど、このナカノさんプロジェクトから始まって、今現在、合計で約1億4,000万円という金額が出てございます。

伊藤委員

 それは何、経済効果。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 広告効果ということで、例えば雑誌に一つ載るにも、載せてくださいと言って、そこが金額がかかるものなんですけれども、一切そういうお金を使わずに、話題だけで取り上げていただいているというところで、広告効果ということで1億円程度です。

伊藤委員

 本来ならストレートにやるとそれだけかかるものが、今、博報堂さんの2,160万円、もしくはキャラクターを活用した業務、いわゆる3,000万円で済んでいるということなんですかね。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 今月の頭、9月の初め時点なので、3,000万円は昨年度の契約なので、ちょっと今年度の契約も合わせた今までの取り組みを合わせますと1億4,000万円です。ナカノさんが出ましたのが2月なものですから、昨年度だけでちょっと広告換算というのが見えていなかったんですね――というところでございます。すみません。

伊藤委員

 そうですよね。今年度は、このシティプロモーションの事業には7,500万円、たしか予算かかっているかなって思っておりますけれども、確かにナカノさんが2月に発表されて、それからいろんなまちに出て、商店街だとか、魅力ある地域に出ていろんな事業を、一緒に区民と写真撮ったりしてやっていますよね。結局、今の9月の時点では、それだけ、1億4,000万円かかるものがかからなくていいと。トータルで結局1億円――いずれにしろ3年間で幾らかかるんですか、この事業は。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 この事業は3年の計画で進めさせていただいておりますけれども、来年度の予算につきましては、今までの取り組み成果を踏まえて精査していきたいというふうに考えてございますので、今現時点で3年間で幾らというところはお示しできない状況でございます。

伊藤委員

 そうか、今2年目なんですよね、令和元年は。そうでしょう。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 そのとおりでございます。

伊藤委員

 そうだよね、ちょっと今ごちゃごちゃになっちゃって……。去年は3,000万、平成30年度は3,000万円の予算、今年度は7,500万円の予算、来年度は、まだ予想は立てないですけども、いずれそれなりの費用をかけて中野のシティプロモーションをやるんだということで、さっき言ったように費用対効果、どうしても私らは、やっぱりその小さな費用に対して大きな効果というのはね、議会からいつもいつも指摘させていただいているんですけども、そのようになればいいんですけども、少しこの事業、私らもちょっと心配なところもあります。やっぱり随時議会に報告していただいて、例えば、まちでこういう効果があったとか、そういうことも発表してくれればいいなと思いますが、いかがでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 しっかりと取り組みについて、今後、御報告させていただきたいと思います。

伊藤委員

 決してこの事業を批判するのではないんですけども、いかがなものかなという部分もあります。いかがなものかなというね、あのキャラクターを使ってどこまであれなのかというのもありますけども、やっぱり税金を使う以上ですね、我々、税金を使う事業のチェックとして必要でありますし、ぜひとも流用した部分に関してはもう本当に指摘させていただいて、また今後ですね、逐次御報告をいただければなと思いますが、部長いかがですか。

青山区民部長

 そうですね、来年度までの取り組みについて、議会でもこの間さまざま、特に経費の面等についてさまざま御指摘いただいてきたところでございます。そういった御意見もしっかり踏まえて、過大な支出にならないようにということを十分考えまして、来年度の取り組み、今後の取り組みを検討してまいりたいと思っています。その中で、一定の成果があらわれてきた部分については、議会のほう、また区民の皆さんにもしっかりとお示ししていきたいというふうに思っております。

森委員

 同じくシティプロモーションのところでお伺いします。きのうのうちの幹事長の質問で、KPIどうなっているのかという話、ちょっとお金をかけ過ぎじゃないかと、来年度の見直しどうなんだということを意見として申し上げたんですね。一方的にこっちから言って、その割にというのも皆さんに失礼な話なので、そこに対するちょっと御答弁をいただきたいなというふうに思っております。

 KPIの設定、費用の妥当性、今後のありよう、今の伊藤委員の質問の御答弁と重なるところはあるかと思いますが、もう一度御答弁いただけますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 KPIにつきましては、シティプロモーションの推進についての指針の中で、事業の評価指標ということで、区への愛着度を示して、補助指標として区の推奨度、区の交流昼間人口の数といったものを示してございます。

 その効果ということでよろしいですか。区への愛着度については区民意識調査でとってございますので、今年度、今実施しているところと伺ってございます。またその結果が出たときに、しっかり取り組みと指標の効果がどうだったかというのを検証してまいりたいと思います。

 費用については、過大にならないように、これまでの取り組み成果を踏まえて、しっかりと精査してまいりたいと考えてございます。

森委員

 今後のお金のかけ方については、本当に十分に精査をした上で予算計上してほしいと思っております。

 KPIのほうがやっぱり気になるんです。今、愛着度を調査中という御答弁されました。昨年度の区民意識実態調査で結果は出ていたはずなんですけど、ちょっと調べてもらっていいですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 昨年度実施の愛着度は83.3%で、今年度の意識調査が今やっている段階で、そこでまた数字が出ると、このシティプロモーションの取り組みがどうだったのかというのがしっかり検証できるのかなというところを考えてございます。

森委員

 愛着度が何%になればどうなのかもよくわかんないんですよ。でも、一般的な感覚からして、83%の方が区に愛着を持っていただいているというのは相当に高いんじゃないかなというふうに思うわけです。これ、自民党さんの加藤委員ですけどね、住みたいとか、住み続けたいとかと思ってもらうところまでは来ているんだけど、住み続けられるまでいってないんじゃないかって総括質疑でおっしゃっていましたけど、私もそのとおりだと思っていて、だから今回一般質問でも、子育て先進区の文脈の中でありつつ住宅施策について聞いているわけです。これは、愛着とかという問題よりは、もう少し物理的に、住める部屋がないとか、金額的に合う物件がないとか、そういう問題なんじゃないかなと思っていて、ここをどうこうしようと思ったら、シティプロモーションじゃないんじゃないかなあというのが、我が会派としての考え方で、そうすると、このKPIの設定自体がちょっとどうかなあというふうに思っているんですが、そのあたりいかがですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 委員おっしゃるとおり、83.3%、昨年度の意識調査の結果、高い状況というところを認識はしておりますけども、さらに高めていければというふうに考えていて取り組みを進めております。ただし、おっしゃるとおり、それぞれの施策をしっかり進めることで、区に魅力とか共感を感じる区民の皆様というのは多いかと思います。このシティプロモーションは、その区がやっている施策とかを知るきっかけにすぎないという面もあるとは思います。ですので今後、今、取り組みは進めていますけれども、区の施策自体が魅力的に発信できるように、このプロモーションの取り組みの中でもしっかり見ていきながら、そういった面でも区の愛着を高めていければというふうに考えてございます。

森委員

 お金をかけ過ぎかどうかとかという話とは別に、施策の中身の話というのもあるんですね。このナカノさんが表に出たのは、何年の何月何日ですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 平成31年2月1日にナカノさんは出ました。

森委員

 平成31年2月1日、森たかゆきツイッターを見るとですね、「なんか妙なキャラが活動を始めたようです」といって、区の始動のお知らせというところのリンクをツイートしています。その次のツイートがですね、『まだ記者発表資料を見ただけなのですが、「好きなように生きていれば、たいがいのことは気にならない。」というコピーは個人的には嫌だなぁ。好きなように生きられなくて悩んでいる人は沢山いるでしょう。「気にならない」なんて言うんじゃなくて、それぞれの「気になる」に向き合うまちでありたい。』とツイートしている、当日に。これが私のナカノさんのファーストインプレッションなんですね。

 やっぱり私は、この「好きなように生きていれば、たいがいのことは気にならない。」って、何度考えても納得いかないんですよ。好きなように生きられない制度をつくっているのは政治と行政なんです。それを行政が「好きなように生きていれば」って言い切っちゃうのは、私は行政の姿勢としてどうかな、好きなように生きられない人にもっと寄り添う行政であってほしいなというふうに思っているんです。

 ナカノさんが、その2月1日に発表されてから、いろんなところにポスターを張ったりですとか、人形をつくって地域・町会とか商店街さんとか回られていらっしゃるというふうに伺っていますけれども、その中でこういうことについての御意見とかというのは何かありましたか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 この取り組みを進める中で、おっしゃっていたように町会、自治会、商店街さまざまなところ、地域を回って、このまず事業を理解してもらわなければ地域に根差したプロモーションになっていかないというところで回っていましたけれども、やはり驚きとか興味とかそういった意見もある中で、やはりこのキャッチコピーについていかがかとか、なぜこうなったのかとかいう御意見は確かにございました。

森委員

 地域を回っていたらそういう御意見があったということで、これ多分ね、広告代理店に委託をしているから、代理店のクリエイターさんがつくってきたものなんだと思うんですよ。これを、庁内ではそういう議論にならなかったのかなというのがすごく気になるんですけど、そのあたりはいかがですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 庁内でも議論して決定したところでございます。

森委員

 議論して決定したんだと思うんですけれども、このコピーでいいのかなという議論があったのかなというところがちょっと気になって聞いたわけです。何ていうのかな、シティプロモーションってある意味楽し気なんですよ。行政が楽し気なことをやっていて、盛り上がる人は盛り上がるんだけど、そこに乗れない人たちというのがいてね、そこに手を差し伸べるのが、本来的な行政の第一の役割は私はそっちだと思っているんです。

 こういうメッセージを見たときにね、じゃあ、好きなように生きられない人はどう思うかなと考えるわけですよ。やっぱり役所ってわかってくれないんだなということで、何か本来なら相談してほしいときに相談のハードルが上がっちゃうとか、そういうことを心配していて、このキャッチコピーについてはちょっといろいろこだわって、こうやって質疑をさせていただいているわけです。

 最近ですね、何か新しいのできましたね、逆に。今度は、人と違うことを恐れず、人と違うことを面白がって云々という、また何か新しいのが出てきているんですけど、これが出た経緯もちょっと教えてもらえますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 最近出たこの文面なんですけども、私、担当が地域を回っている中で、やはりこのキャッチコピーが、本当は、中野の魅力は、あらゆる個性を受け入れて、それを魅力と捉えてみんなが生き生き生活できるという思いを込めて、この「好きなように生きていれば、たいがいのことは気にならない。」というキャッチコピーが生まれたのですけれども、実際やっぱり現場、地域に出ますと、そこが理解されないというか、わかりにくいという言葉が多かったものですから、それを補う、キャッチコピーを補う形で、本当はこういうことを伝えたいんです、こういうまちでありたいんですというのをお伝えしたくて、この文章が加わったところでございます。

森委員

 ありがとうございます。いろいろ地域を回って御意見いただいた中でこういった形にしていただいたというのは、一ついいことかなと思うんですが、その誤解を生じるようなコピーをいつまで使い続けるんだというのはちょっと考えてほしいなというふうに思っています。

 つくったものの費用がどうという話もあるんですけど、つくったからにはやっぱり活用しようよというのも一方であるわけですね。あまり議会の方で費用のほうが表に出ちゃって、ちょっとなんかネガティブなイメージがつき過ぎちゃっているかなというのも、こんなこと言いつつ気にしているんですよ。コミュニケーションツールみたいな形では使える部分というのもいろいろあると思うんです。前回、何でしたっけ、常任委員会のほうでは、区民からの提案事業みたいなのも報告いただきましたし、職員さんがまちに出て対話のきっかけにするなんていうのも、使いようはあると思うので、そこは、費用かけて怒られちゃったからあまり使わないでおこうみたいなっちゃうのももったいないなと思っているんですけど、そのあたりいかがですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 今までの取り組みの中で、このナカノさんという人形、ちびナカノさんなんですけども、これは広く貸し出しを始めて、例えば図書館で貸し出しをしているんですけども、それは1カ月以上の待ちという、ずっとそういう状況が続いていて、いい反響もございます。そのナカノさんがきっかけに、写真が撮れなかった場所も撮れて、またそこでお店の人に声をかけてもらってとか、お祭りもなかなか一人じゃ行きにくかったんだけど、ちびナカノさんを連れて行ったらいろんな人とのコミュニケーションが生まれたとか、悪い声だけではなく、応援の声とか、こういった取り組みをしてくれてありがとうというようなお言葉もいただいていますので、しっかりつくったものは今後も活用していきたいというふうに考えてございます。

森委員

 ナカノさんに罪はないんでね、お金の話はお金の話として厳しく見ていただくとして、使える部分は使っていっていただきたいというふうに思っています。これは要望とさせていただきます。

石坂委員

 今、いろいろな方が質問されているわけですけども、そもそもで、伺いたいんですけども、主要施策の成果のほうでまた伺います。92ページですね。ここはグローバルビジネス推進の予算枠であり、これはまたグローバル都市を進めていくいくというとこでもあるわけですけども、担当が今、あるいは区が考えているグローバルビジネスの定義とグローバル都市について改めて確認させてください。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 今現在は、グローバル都市戦略の中でお示ししていた観光PR、またこのシティプロモーション、そういったものを取り組んでいくというところになってございます。

石坂委員

 観光PRやシティプロモーションに取り組んでいく都市がグローバル都市であるという理解でいいということなんでしょうか。あるいはグローバルビジネスであるということなんでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 グローバルビジネスというよりはグローバル都市戦略がございますので、その中の一部を継続して、それが観光PRとシティプロモーションというようになってございます。

石坂委員

 これは款項目、見ていったときには、グローバルビジネス推進の予算枠になっているわけですけども、このグローバルビジネス推進の定義がちょっとぶれているのかなと今、心配になったんですけども、このグローバルビジネス推進費の、そもそもこの部分の定義はどうなんでしょうか。

青山区民部長

 ただいまの御質疑の関係なんですけれども、昨年度の予算のその費目が、グローバルビジネス推進費ですとかグローバル都市戦略の推進ということになってございますが、先ほどの質疑の中で御説明させていただいたとおり、グローバル都市戦略というものが、昨年度の年度の途中で変更になってといいますか、グローバル都市戦略は中野区としては進めないということになりましたので、実態としては、その後進めてきた事業についてはグローバル都市戦略に基づくものではないということでございます。

石坂委員

 そうすると、今言ってもしようがないですけれども、これって、そもそも費目の名称自体が変えなきゃいけなかったんじゃないのかという感じがしてきてしまうところでもあります。

 シティプロモーションをやっていくという話でしたけども、シティマネジメントとかシティプロモーションをやっていくということに関しては、このシティプロモーションやシティマネジメント、つまりシティマネジメントという言葉は、主要施策の成果の別冊の93ページの改善・見直しのところにも出てきますけども、このシティマネジメントやシティプロモーションの最終的な目標を教えてください。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 最終的な目標というのは、こちらの主要施策にもありますけれども、まちの活力、にぎわいを高めていくというところが目的として取り組んでいるところでございます。

石坂委員

 まちのにぎわい、活力ということですけども、グローバル都市戦略という形ではやっていくという理解ではいいわけですよね。グローバルビジネスじゃないという話ではありましたけども。

 この改善・見直しの中の説明を読んでいきますと、「区民の区への愛着や誇りを醸成し」という言葉があったりもしますし、また、「区民や中野に関わる様々な人が中野の魅力を発信する仕組みを構築するなど、活力みなぎるまちとするため、取組みを拡充していく」というお話が出てきました。この言葉の中にある、「中野の魅力を発信する仕組みを構築する」、それが区民参加で進めていくような形で書いていますけども、そうなってくると、後ほどの部分になってきちゃう部分もありますけども、観光でやっている「まるっと中野」の区民レポーターのほうとかとの位置付けは、すごく気をつけないと線引きが曖昧になるというか、わかりにくくなる部分が出ると思うんで、その辺はいかがお考えでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 シティプロモーションのほうは、区民の方が身近な魅力とか、観光スポットと言わないまでも、発信していくことでどんどん魅力が高まって、それを区外の人も見るというのもあると思いますし、あとは、委員会で報告させていただいている助成事業で、さまざまな主体とかかわって、そこでまちのPRにつながるような取り組みもございます。

 観光のほうの区民レポーターというのは、あくまでも観光客を呼び寄せるためにはどうしたらいいかという視点が第一で、そこからどういったものを発信していくのかというところの違いがございます。

石坂委員

 今そういった違いがあるという話ではありましたけども、やはりこれって、グローバル都市と考えたときに、グローバルって、少なくとも地球規模でという部分が恐らくニュアンスとしてはあるものだと思うんですね。現段階でもナカノさんの、SNSで今ふえていますとかって話もありましたし、気に入ってらっしゃる方、盛り上がっていますという話もあるんですが、ここはSNS上とかウエブ上で見ても日本語の情報しかなくて、一方で「まるっと中野」は外国語の情報なんかも載ったりしています。

 どういうふうなPRの仕方をしていくのか、これだけお金をかけている中ではあります。今さら始めたものをやらなきゃよかったというのは簡単です――簡単というか、あれですけども、やっぱりやってしまって――やってしまってじゃないですね。やっている中で、今後どうしていくのか。改善・見直しはしていきますよと書いてあるんですけど、ここですごく心配なのは、この改善・見直しをしていく中で、小さくまとまる形で改善されては困るなというところがあると思います。

 特に区内の中で盛り上がっている方がいらっしゃるのは、私もSNSを見ていればわかるんですけども、ただ一部の区民、あるいは本当に区内の中だけで盛り上がって終わってしまうというのが一番心配であるし、改善・見直しをしていく中で、それでいいんだ、要は区への愛着が高まればそれでいいし、区内の中で盛り上げればいいんだというふうな方向に進んでしまうのはちょっと怖いなとは思っているとこではあります。

 グローバルビジネス推進、今、グローバルビジネスではないという話がありましたけども、この主要施策の中の施策の取りまとめとしてはそういう扱いなので、グローバルビジネス推進の中の施策の指標の中で、①は、これは質的なもので数値化できませんけども、②外国人旅行者と交流したい区民の割合というところが指標としてあり、なおかつ、これは3年間下がり続けている。特に半分を超えていた、51.7%だったものが34.9%まで落ち込んでいる。これをどう高めていくのかということを考えていかなければならないということがある中で、ナカノさんが区内だけで盛り上がっていればそれでいいんだとなってしまうことは、ちょっと怖いし、その方向で改善されてしまうと怖いなと思うんですけども、その辺っていかがお考えでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 指標の中で外国人旅行者と交流したい区民の割合は、おっしゃるとおり下がっているんですけども、私の記憶なんですけれども、ほかに在住の外国人の方とはもっと交流したいみたいな方向性が見えるアンケート結果を見たことがございまして、そういったところも、旅行者だけじゃなくて、住んでいる外国の方の発信力というのもあると思いますので、何かしら工夫して、もっと外に見える形で発信する、あとは、繰り返しですけども、助成事業の中で、民間の主体との連携もあるので、そこで発信力の高い企業とかがもしいらっしゃったら、そういうところもうまく活用しながら、外の人から見ても中野は何か面白そうなことをやっているんだなとか見える形でしっかり取り組んでいきたいと思います。

石坂委員

 そのためにもやはり、もちろんね、議員から質問されたときに行政側はこれだけ成果が出ていますよって言いたくなる、あるいは正当性を主張したくなるところはわかるとこではあるんですけども、やはりそのときに、区内だけで盛り上がっているから大丈夫ですという言い方はしないでいただきたいなというのはすごく感じるところでありますし、海外に向けてとか、出していくとかということに関して、特にどうしてもね、グローバル都市とか、シティマネジメント、シティプロモーションと出しているので、そこは海外に向けて発信するために何が欠けていて、どういう工夫が必要なのか、そういったところをもっとしっかりと考えていただく、それがちゃんと議会の中で、議員とのやりとりの中でも、ここが課題だということをしっかりと出していっていただくということは強くお願いしたいと思うんです。いかにお考えでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 プロセスの優先順位はあると考えてございます。まず区民の方、地域の方に理解していただかないと幾ら外に対して発信しても難しいかと思いますので、しっかりステップを踏んで、いい形で外に向けても発信できればと思います。

石坂委員

 31年度も始まって半分以上経っていますので、もうその方向で担当としては考えていると思うんですけども、改善・見直しを進めていく形なので、今後も多分、この後も改善が進んでいくと思います。なので、そうした中で、中野に住んでいる外国人の方の満足度は上がっている、そこも踏まえつつ、さらに外国人と交流したい区民の割合を高めていく、そこは、今おっしゃったようにね、短期的には区内の愛着と誇りを醸成していくとかということがステップで必要ですよというのも、もちろんわからなくはないので、やはりそこは短期の目標、長期の目標をしっかりと見据えて進めていっていただければと思います。これは要望で結構です。

いさ委員

 皆さん言及されているので、そこの部分を私もちょっと言いたくなったんですけど、お金のことは皆さんさんざんおっしゃっていたので、あえていいかなと思うんですけども。

 区長がかわって、中野区がこんな姿になりますということを新たに発信するという意味では、こういうツールを使うということは私はいいと思うんですよ。そういうものしか届かない層というのは絶対いるから、区報に幾ら出したって読まない人はいるんだし、中野区、こんなです――それはいいと思うんです。だからこそね、森委員が言っていたように、何をどうやって発信するかのところは本当によくよく考えてやっていただきたいなというふうに思います。現時点ではもうここまでお金かけたということもあるし、今さら引っ込むという話じゃないと思うので、うまく使ってほしいなって気持ちです。

 聞きたかったのはそこではなくて、その下の住宅宿泊事業者向けセミナー実施事業委託、ここのところです。これってどういうものですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 こちらは、民泊の条例がことしの2月末に制定されたのに合わせまして、民泊の事業者に向けて、都市部における民泊を経営する場合のポイントとか注意点などを説明するセミナーを開催したところです。

いさ委員

 ということなんですが、多分、当初はね、いろいろな優良な事業者さんが来て、そこで民泊で盛り上がってみたいな話もあっただろうということで、このグローバルビジネス推進に入ったんだと思うんですけど、今現状、実際ですね、現状、中野区における民泊の実態というものは、ほかの部署になると思うんですが、聞いていますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 所管外にはなりますけれども、ちょっと聞いているところでは、現状は、事業者はふえているというところと、それに伴って事業開設の相談件数もふえているんですけども、ちょっと近隣のクレームの件数も、この条例が始まった前後はふえたというのは聞いてございます。

いさ委員

 この問題は最初から僕も質問をしていたし、そのときも、すごく民泊の問題を追っかけている区内の方がいて、いろいろ情報をもらったりしたんですけれど、やっぱりその事業が始まった後も違法民泊めちゃくちゃ多いわけなんですよね。それで相談もすごく多い。あそこ夜中にうるさいんだよとかということだとか、タバコのポイ捨てで火事になりかけたなんて話もあって、そんな話しか聞かない。いろいろ回ってみたら、実際、本当に出すべきお知らせ看板も出ているところがほとんどないし、ほとんどが、大多数が違法民泊なのかなって今、認識で僕はいるんです。

 やっぱり何だろうな、今こういう実態になっているということについては、このやり方そのものも、ちょっと翻って考える必要があるんじゃないかなと。つまり、区民に対する影響みたいなことというのは、今現時点では、振り返ってどう考えているかなというところなんですけど。

主査

 いさ委員、所管のところは、セミナーの実施業務委託についてのところが所管ということになるので、その影響とかというのは所管外になっちゃう。(「休憩して」と呼ぶ者あり)

 ちょっと休憩します。

 

(午後2時17分)

 

主査

 再開します。

 

(午後2時18分)

 

いさ委員

 このセミナー実施業務委託ですけど、1年やってみてどうだったのかというところをお答えいただけますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 こちらのセミナーは1回だけやったものなんですけれども、そのときは事業者さんに、この条例ができて、条例を知ってもらうと。さらにそのセミナーのときにも保健所の職員にも来ていただいて、しっかり注意点もお伝えしたというようなところで、ただ民泊をどんどんやっていきましょうという内容ではなくて、しっかりルールを守りながらやっていってください。ひいては中野の観光資源のPRにも努めてくださいといったような内容でセミナーは終えたところでございます。

いさ委員

 今年度ってどうなったんですか、これ。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 今年度については、やはりこの民泊を適正に運営するほうに重心を置いていますので、こういった事業者向けの啓発とかセミナーというのは実施してございません。

いさ委員

 わかりました。つまり、この民泊を通じてインバウンドをふやそうというのがそもそもの狙いだったって話だったと思うんですけど、実態としてはそういうテーマではなくなってしまったのかなということなんじゃないかなと思っています。なので、改めてこういうやり方がどうだったかというのはちょっと反省といいますか、生かしていただきたいなと思います、次の事業にですね。要望としておきます。

近藤委員

 皆様、じっくりとシティプロモーションについて話されたので、私はほんのちょっと意見というか言わせていただきたいんですけれど、本当にこれ、広告換算費ですか、それで1億4,000万円の効果があるとおっしゃって、本当にこの多額のお金を費やして博報堂さんに任せてやられた。これで広告的なお金としてはこのぐらいの効果があるんだということをおっしゃったんですけど、民間であれば、この後、広告費を打った、じゃあ、それの何倍取り戻すんだという、本当に皆様おっしゃったように費用対効果があるわけですよ。

 1億4,000万円の広告を打ったと、そうしたら、じゃあ幾ら取り戻すんだというところが行政というのはいつもなくて、いろんな事業をやるんですけど、「東京人」とかいうのを出したり、もういろんな全て広告を出して、出して、出して、何かイベントやって、出して、出して、じゃあ取り返せたのかといったら、商店街の方とか、厳しい厳しいって。それでも商店街の方や町会の方は、みんな付き合ってくれるんですよ、中野区がやっているからって。もう本当に偉いというか、もう感謝しかない皆様で、一生懸命取り組んでいる。

 やっぱりでも、一番ここで大事なのは、課長がナカノさん持ってみんなのところに行って、やりましょうよ、やりましょうよってそれはすごいいいことなんですよ。みんなそれを待っていたんですよ。一緒に区とやってもらいたい、一緒に区と何かやりたい、それで費用対効果を上げていきたい。そこを来年度の、幾ら予算がつくのかわかんないですけど、しっかりと、本当にどうやったら中野の経済を活性化できるかというところに、にぎわい、にぎわいとかで、本当に茶化した言葉でね、外国人との交流とか、そういうような言葉じゃなくて、きっちりとした、もう商店街の売り上げアップさせるぞぐらいの勢いでやれるナカノさんになればもう誰も何にも言わない。ナカノさんよかったねということになって、本当に選ばれるまちになれば、そういうナカノさんがいなかったら出てこれなかったという人をね、本当に引きこもりの人に、ナカノさんいるから来いよって言ったら、みんな出てきてくれるような、そんなナカノさんになれば、もう本当に極端ですけどすばらしいわけですよ。

 そういう、やっぱいろんなツールになる、ナカノさんと遊ぼうみたいなことでも何でも、困っている人、商店街、やっぱりバーンとみんなの気持ちを一つにできるようなナカノさんに持っていく。あと1年、博報堂の力借りて、民間で、本当に――いや、本当に力がある会社だと私は思っていますよ。民間ではいろんなところで成功しているポスターやなんかもつくっているし、ちょっと具体的には博報堂の方とかですごく効果を上げた事業とかも知っていますので、そういうのになるような取り組み、あと1年あるんですからしっかり頑張っていただきたいと思いますけれどいかがですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 シティプロモーション事業をしっかり進めていくためには、地域の皆様の協力が不可欠だと感じております。だからこそ、一旦地域を回らせていただいてそれで終わりじゃなくて、もう何かあるごとに町会の皆様や商店街の皆様とはお話させていただく機会を今も設けているところでございます。そういったところからもアイディアも今いただいてございますので、一緒に何か考えてやっていけるものがあれば取り組んでいきたいと思ってございます。

近藤委員

 それがね、いつものようなイベントで終わらないで、そこに何人来たとかいうことで終わらないで、本当に経済効果に結びつくような形に持っていけないかなというのをやっぱり頭に入れておいていただかないと、わあ、にぎわった、よかったって、じゃあ、またその次の年どんなにぎわいやるかなって、また莫大な予算を使うということではなくて、やっぱり商店街やなんかに、次は返していけるというか、区がかかわらなくてもそこでやっていけるように、継続していける、みんなの力でやっていけるようなものにすれば、この予算もそんなに高くなかったのかなということになるので、ぜひそういうところは頭に入れてやっていただきたいと思いますけど、いかがですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 委員おっしゃっていただきました御意見をきちんと踏まえて、今後の取り組みをしっかり検討しながら進めていきたいと思います。

森委員

 ごめんなさい、ちょっと一個、大事なこと言い忘れていました。来年度のシティプロモーションの話、来年度の見直しといったときに、お金の話だけ言っているんじゃないんですね。人の稼働をどれだけかける価値があるかというのをちゃんと見定めてほしいと思っています。職員2,000人しかいなくて、いろんな部署で、人足りない、人足りないって言っている中で、この事業に区政全体としてどれだけ人の稼働をかけるのが妥当なのかというところもあわせて見直していただきたいと思っています。

 前回の区民からの提案募集のときにも自走化できるようにしていきたいというふうな御答弁あって、問題意識を持っていただいているとは思うんですが、ちょっと改めて来年度に向けて、そのあたりの考えをお聞かせください。

青山区民部長

 来年度に向けての見直しの関係でございますけれども、例えば経費を削減したときに、じゃあ、その分職員の手間が、職員の人手が余計かかるということでは本末転倒になりかねないということもございます。ですから本当に適正な経費、それからやり方ということで見直してやっていきたいというふうに思っております。

 また職員も、今まで職員もさまざま努力してきておりますが、それがきちんと成果につながって、職員が将来、この仕事をやってよかったなと思えるような形の事業の進め方にしたいなというふうに思っております。

 最終的には、中野区のシティプロモーション、中野区の魅力を伝えるというのは、ナカノさんだけでやるということではありませんので、やはり中野区の施策本体の充実、例えば子育て先進区ですとか、先ほど住宅施策のお話も出ていましたけれども、そういった中身が、区の施策自体の中身があってこその中野区の魅力ということだと思いますので、そこにつなげていけるように、庁内の議論の中でも提案していきたいというふうに思っております。

主査

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 進行します。

 続きまして、決算説明書、170から173ページ、同じく、1項の産業振興費の3目重点産業振興費について質疑を行います。質疑はありませんか。

伊藤委員

 なかなか進まないんですけども、産業振興拠点賃借料のことで伺いたいんですけど、これは、ICTCOのセントラルパークのサウス棟――イーストか。ICTCOのことですよね。確認で伺います。

堀越区民部産業観光課長

 委員おっしゃいますとおり、産業振興拠点は、はい、ICTCOのことでございまして、事業所自体はイーストのほうにあるものでございます。

伊藤委員

 これも拠点として始めたのは何年になりますかね。

堀越区民部産業観光課長

 ICTCOと協定を行いましたのは平成25年でございます。

伊藤委員

 もう6年になっているということですよね。契約は何年契約とかってあるんでしょうか、その辺どうでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 協定という形の契約にはなりますけれども、3年ごとに新協定を結び直しているものでございます。

伊藤委員

 そうすると、ちょうど25年、3年、3年で、ちょうど3年、今年度が終わりなんでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 別の委員の方に総括質疑でお答えをちょうどしたところではございますが、この8月で1回切れましたので、9月以降の分について再度協定を結んだものでございます。

伊藤委員

 そうすると、今後もこの拠点、続けていかれるということと、実際に内容的にどうなんでしょうかね。今現在の状況、どのように把握されていますか。

堀越区民部産業観光課長

 やはり重点産業であるICTを中心に事業を進めているところでございまして、会員も年々ふえているところでございます。やはりこの機能を今後も維持しながら、さらに発展をさせていくような方向で事業を進めて――協力を法人からもらうという形になろうかと思いますけれども、進めてまいりたいと思っております。

いさ委員

 一応聞いておきます。ICTCOの話は今、出たんですけど、その下のビジネスプランコンテストのことですね。開催業務委託、これは昨年度に比べてもかなり予算が多くなっている。当初で見ると、これ、もっとですよ、700万円ぐらい積んでいた。かなり力を入れているんだなと思うんですけど、これってどういう成果指標ではかられるものですか。

堀越区民部産業観光課長

 成果指標といいますか、ビジネスプランの創出件数というのが主要政策の成果の別冊の94ページにございまして、ビジネスプランコンテストにおけるビジネスプランの創出件数、累計でございますがこちらで指標としているところでございます。

いさ委員

 そこでいろいろコンテストやって、そのプランが表彰されてということで、それってどのくらい実際の事業になったり、定着したりしているというものは追いかけているんでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 実際の事業化も毎年次行われているものでございまして、昨年度のものはまだファイナリストといいまして、最後に9人か10人ぐらい残るんですが、まだ3件なんですが、その前の年度につきましては7件、29年度は10件中7件、28年度は10件中8件が、このファイナリストの中から事業化が行われているものでございます。

いさ委員

 その事業者さんって、今でも中野区で事業されているんですか。

堀越区民部産業観光課長

 区内での活動というのもちろんあるんですけれども、30年度で起業しいたしました3件につきましては、3件中2件が区内で事業所を営んでいる方で、お一人は区民の方でございます。

いさ委員

 というあたりがですね、つまり事業者さんを掘り起こして育ててというところが、一体、何でしょうかね、言ってしまうと、どういう中野区にとってはプラスになっているかというのはちょっとすごく見えにくいなっていう気持ちがあって聞いているんです。要は、これからお金もうけをする事業者さんを中野区も後援して育ててあげようみたいな話じゃないですか、言ってみれば。それって、行政がどこまで突っ込んでやるものなのかなってちょっと疑問があるんですけど。これって、どうお考えでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 こちら重点産業といいますか、ICTコンテンツですとかライフサポートというところで支援を行っているものでございますけれども、実際創業のほうでも融資を行ったりですとか、あるいは商店街のほうで優遇制度を設けたりですとか、そういったところで区内への定着といいますか、事業継続というものを図って、さららに発展をしていただきたいというところでやっております。

 あと、コンテストの入賞者への優遇措置がございまして、本人負担率0%で、入賞した方には融資があっせんできるなどの制度もございます。

いさ委員

 あんまり深く突っ込む話でもないと思うのでもうやめますけれども、本来こういうのは、中野区内の経済団体とかそういうところが自発的にやることなんじゃないかなあという気持ちがあって聞いています。なんか前年度よりも力を入れているようなので、これ、どうやってこの中野区がここにかかわっていくのかというところは、ちょっとよくよく考えてほしいなという気持ちがありながら聞いています。

 本来、行政がやるのは、区民の暮らしの部分のことだと思っているんです、原則は。そこにどうこの事業がかかわってくるのかというのは、何か区民の皆さんにはどう理解されているのかなというのはちょっと疑問があるんですが、この辺どうお考えですか。

堀越区民部産業観光課長

 支援しているのは行政だけではございませんで、東京商工会議所中野支部ですとか金融機関とのマッチングも行っておりますし、区民の方といいますか、ビジネスプランコンテストへの参加の数も伸びておりまして、今回53件の応募がございましたので、その中身もですね、実は中野区民の方が半数以上になることがわかっておりますので、だんだん区民の方にも定着をしてきているところで参加も得られているところではないかなというふうに考えております。

森委員

 杉山委員から、ICTCOの契約の話をさせていただいたときに、今回の総括質疑で、何か解約の条項が入ったというような御答弁があったかと思うんですが、そこをちょっと説明していただけますか。

堀越区民部産業観光課長

 従来はICTCOのほうからしか解約できなかったんですけれども、今回、中野区の、双方から申し入れられるようにしたということで、そういう意味では同格といいますか、もちろん承認を得るということにはなりますけれども、区からも解約を申し入れる条件が足されたということになってございます。

森委員

 それ、ここ始まって何年、5年――6年(「6年になります」と呼ぶ者あり)6年と言っていましたっけ。ずっと向こう側からしか解約できない契約だったんですか。

堀越区民部産業観光課長

 はい、一般的に、これは不動産も絡んでおりますので、借りる側に有利なように契約というものがされるのが一般的なようでございまして、そういう意味では大分、今回ICTCOさんも再検討をしていただいたのではないかというふうに考えております。

森委員

 というのは、普通借主と貸主の関係でいうと、貸主さん、オーナーさんの方が力が強くなっちゃうから、法的には借りるほうを強く保護してあげましょうというのが建てつけなわけですよ。でも、ここ、別に区がオーナーなわけではないですよね。区も借りているわけですよね、東京建物さんから――じゃないんですか。

青山区民部長

 今ちょっと御説明がわかりにくかったと思うんですけれども、基本が、期間3年間と決めて協定をしておりまして、当然その期間が満了する時点になったときは、区の側から継続しないよということを言えるということでございます。

 今回の改定は、それが1年ごとに、半年前に言えば1年という期間の中でもやれるということで、より区の意向が働きやすくなったということでございます。

森委員

 いさ委員からもありましたけど、個人的にはこれをいつまで続けるのがいいのかなというのは思うんですけど、ICTCOの成果というものを考えるときに、私、ICTCOだけで考えちゃだめだと思っているんです。つまり、あの場所を別の形で活用すればもっといいことができるかもしれないというものと比較をした上で、このICTCOの必要性というのは今後考えていかないといけないかなあと思っているんです。事業の成果って聞くと、ICTCOでこういう事業をやりました、ここの企業がこうなりましたみたいなことが御答弁としては多分返ってくるんですけど、そうじゃなくて、機会費用という観点から見てこの必要性というものは検討していかないといけないのかなというふうに思っていますが、そのあたりいかがですか。

堀越区民部産業観光課長

 総括質疑でもお答えいたしましたとおり、産業振興拠点の考え方について、現在、産業振興センターもございますし、あとはそこに経済団体なども移転していらしたわけで、そのさまざまな産業振興を担う機能を、全般的な役割と機能などを整理をしながら、ICTCOも含めて全体の中で検討を進めていきたいと考えております。

森委員

 ありがとうございます。ICTCOは今お話ししたとおりの問題意識でいるんですけど、それ以前に、この区が重点産業を定めるということ自体が私はよくわからないんです。いわゆる産業ターゲティング施策と呼ばれているものをやる必要性というのは一体どこにあるんだろうというのがずっと疑問なんですね。5年前の予特で私、同じこと言っていて、青山部長が担当課長さんだったときなんですけど、基本的には、どの企業がどこでどうなるなんていうのは市場で決まる話であって、何でね、区が重点産業なんて定めているのかなというのはいまだによくわからないんですけど、そのあたりいかがですか。

堀越区民部産業観光課長

 この重点産業、平成22年の10か年で、ICTコンテンツに特化したものがまず最初に出たわけでございますけれども、中野区の地域特性といいますのが、やはり中央線沿線にアニメ・映画などコンテンツ産業が一定程度集積していることですとか、比較的若い世代が住んで働いていることですとか、そういった特性が中野区の特性というふうに捉えまして、このICTコンテンツ関連産業及びライフサポートビジネス関連産業というのを重点産業として位置付けたものでございます。

森委員

 この地域にこういう環境があるからこういう産業がいいんじゃないかという話自体、市場でね、調整してビジネスをやっていただければいいんじゃないかなというのが、私としては、やっぱり今の話を聞いても、なんか全然、やっぱりそうだねってならないんですよ。

 今のお話だと、10か年の中でという話があったということは、今後、基本構想・基本計画が出てくるんだけども、ここの考え方というのは一定整理が必要なんじゃないかなというふうに思っているんですが、いかがですか。

堀越区民部産業観光課長

 平成22年の10か年からは9年経つわけでございまして、今度は新たに基本構想からつくり直しているところでございますので、産業全体については、その基本構想・基本計画の中でいま一度再整理をする必要があろうかと考えております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 続きまして、決算説明書、172から177ページ、同じく1項産業振興費、4目経営・就労支援費、事務事業名1、経営・就労支援、事業メニュー1、経営・創業支援、2、雇用・就労支援中、区民部所管のものについて質疑を行います。質疑はありませんか。

伊藤委員

 これは、区民部所管分というと全部(「シルバー人材センターが所管外になります」と呼ぶ者あり)所管外がシルバー人材センターね、はい、わかりました。

 産業経済融資等利子補給金のことについて伺いたいんですけれども、1億900万円ということで、これ、利子補給を受けられる条件というのは、区内に事業所があったり、区内に住んでいる方かとは思うんですけれども、ちょっと確認で伺いたいんですけれども、どうでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 区内に事業所があります法人、個人、あるいは個人ですと住所がある方もお受けできることになってございます。

伊藤委員

 例えば利子補給受けました。資金を借りました。何年計画、5年計画で返済します、7年で返済しますとかあると思うんですけども、途中で区内、中野区から越された場合、そのときというのは、これ、金融機関なんかは情報を得られるとは思うんですけども、区のほうではそういう情報というのは得られるんでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 法人分については検索できますのと、あと、金融機関に対して現在調査を委託してやっておりまして、支払い過ぎることのないような確認も行っているところでございます。

伊藤委員

 返済がまだ終わらないうちに、そのように区外に越した場合は、やっぱり中野区利子補給は、そういう払うことというのは義務が、やらなきゃいけないんでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 転出されますと補給できなくなりますので、そういった確認の調査をかけているところでございます。

伊藤委員

 実際にそういったケースってあったんですか。

堀越区民部産業観光課長

 実際にございまして、金融機関を通してですけども、返還を願ったりしているところでございます。

伊藤委員

 そういう場合は、もちろん借りた人の、債務者の責任でもありますけども、そういったときに金融機関が支払っているの、それは。

堀越区民部産業観光課長

 基本的に融資は金融機関が行ってございますので、区が直接ということではなく、金融機関のほうで整理をして処理を行っていただいているものでございます。

伊藤委員

 そうすると区は、被害をこうむっていないということですか。

堀越区民部産業観光課長

 おっしゃるとおりでございます。

伊藤委員

 わかりました。

 昨年度は、あっせんの実績が542件あったんですが、実際の貸付の実績というのは502件、この数字の差というのは、これはどういう差なんでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 あっせんをお申し込みいただきましたが、実際の融資の実行には至らなかったという差でございます。

伊藤委員

 いろんな事業者の考えとかあったんだろうとは思うんです、相談だけ来られたとかということなんでしょうけども、それにしても執行額と不用額――結構不用額も、5,000万円ありますよね。結構あるなとは思ったんですけれども。177ページ、5,500万円ありますよね。意外と残っているなと思うんですけれども、これはどういうことでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 例年6,000万円近く残額は出てしまうわけなんですが、こちら、やはり10年以上前のリーマンショックのときのような緊急対応に備えまして一定程度の残額を残すような結果になってしまうのは、リスク管理といいますか、事業者さんにとっての安心というところで、一定程度の予算化をさせていただいているところでございます。

伊藤委員

 本来ならもっとね、こういう制度を利用して借りたい人、資金を借りたい人というのは、事業者はいると思うんですよね。ただ、今PRなんかはもっともっとしなきゃいけないのかなとは思っているんですけど、その辺どのように考えていますでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 PRにつきましては、ホームページなど、産業振興センターのホームページでもやってございますのと、あとは産業振興のメールマガジンというのもやってございます。あとはいろいろなイベントを通しまして、区からも産業振興センターなどから、あるいは経済団体さんの御協力もいただきながら周知は図っているところでございますが、また一層工夫を図ってまいりたいと思ってございます。

伊藤委員

 それと、この上のあっ旋業務委託、融資のね、委託されていますよね。それと、ちょうど下の産業振興センター指定管理業務経費、これが6,900万円、さっき言ったあっ旋業務委託は1,600万円、委託業者というのは、違うの、指定管理者の業者と、どうなんでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 融資のあっ旋業務委託と指定管理の経費、あと収納の管理というのがございまして、こちらは今の産業振興センターの指定管理者にそれぞれ委託をしているところでございます。

伊藤委員

 そうすると、この指定管理者のほうに区が委託をされて、さまざまな情報なんかも入ってくると思うんですけども、その辺の連携とかというのはどのようになっています。

堀越区民部産業観光課長

 連携は随時電話等で行っておりますのと、毎日対面で情報交換、情報共有というのをしてございます。あとは、経済団体とかも含めまして調整会議が定期的にございます。

伊藤委員

 これでやめますけれども、いわゆる中野で事業を開いて、中野の産業の活性化につなげていこうという人は大いにいると思うんですけども、区の産業振興課として、区内の産業経済の活性化、これからの、さっきも重点項目にあったような産業施策もあるんですけども、その辺、どのように考えているのか、施策――今後の中野区の経済振興の施策をちょっと伺いたいんですけれども。

堀越区民部産業観光課長

 先に御質問いただきました重点産業でございますが、そちらを牽引役といたしまして、あとは中小企業者、区内にしっかり根差し発展していただくために、そういった経営支援、経営改善支援というのも総合的にきちんと行いながら経済の活性化に努めてまいりたいと思ってございます。

伊藤委員

 ぜひお願いしたいと思います。それが中野のまち、住みやすいまち、また中野のブランドを高める、いいきっかけになると思いますし、やっぱり中野で住んで、中野で仕事がしたい、中野で企業を興したいという人がふえてくれれば私はいいかなと思っています。ぜひお願いします。要望にいたします。

木村委員

 173ページの貸付実績のところですけれども、(小口)というのが、昨年なかったのが三つあるんですが、この小口という違いを教えていただけますか。

堀越区民部産業観光課長

 この表中の小口3種類は30年度から導入した新しい制度でございまして、小口といいますのは、製造業であれば20人以下で小売りなどでしたら5人以下という小口の、零細企業という言い方はあれですが、国が、そういった小口零細企業の保証制度というようなところで新設したものでございます。

木村委員

 ということは、金額じゃなくて、貸し付ける対象の規模が小さいところも受け付けるという意味の小口ということになるかと思うんですが、これが入ったがために件数も金額も微増というか、ふえているかと思うんですが、これは順調に進んだということでよろいでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 先ほど伊藤委員もおっしゃられましたように、やはり事業者さんが経営的に安定しながら、小さな事業所さんでもきちんと区内で事業を行っていただくために、こういった小口というものを設けました。この小口というのは、利率は中規模と変わらないんですけれども、実は信用保証料の補助というものがございまして、融資以外に信用保証料というものを事業者さんはお支払いするわけなんですが、そちらについて区も合わせて補助をすることによりまして、小口の事業者の皆さんについては、さらに手厚い優遇といいますか補助が行われるようになったものでございます。

木村委員

 小規模の方が借りやすくなるのはいいことだと思うんですが、ほかの制度でも、こういった小口というのができるところがあるのかどうか、わかりますでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 この表の中の上から2番目の小規模企業特例資金、これはもともとある制度ではございますが、これはもともと小口というような同じ規模のところでございますので、こういったところで、従来から一般融資としても行っていたものですが、今回特別ということで、こういったさらに重点産業や事業活性化について制度の充実を図ったというところでございます。

木村委員

 いろんな制度の中でも、一定の小規模でもしっかり貸し付けができるように、少しずつでしょうがやはり改善をしていって、やはり先ほど伊藤委員がおっしゃったような、区内産業の活性化にぜひつなげていただきたいというふうに思っております。要望で結構です。

森委員

 主要施策の成果の別冊の95ページ、大規模ビジネスフェアでの中野区出店者における商談件数というのがあって、去年の2倍の実績。2年前からだと3倍ぐらいになっているんですけど、これはどういった要因でしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 こちら、説明欄にも出展者が過去最高となる30者に至ったというわけなんですけれども、382件という商談数でございますが、こちら全体的にも上がっているんですが、1社100件という事業者さんがおられまして、そこが一番大きいんですが、ほかのところ、例年来ているところもそれぞれ件数が全体的に上がってこのような数字になったところでございます。

森委員

 一個大きいところがあったと。でもそれ以外でもふえているということですね。参加が過去最高となる30者となった要因というのは何かあるんですか。

堀越区民部産業観光課長

 例年件数は上げているところでございまして、一昨年度も28件ではございました。重点産業のPRが進んできたというと、担当としてそこまで言っていいかあれですけど、だた、やはり先ほどのビジネスプランコンテストの参加者層の増もございますが、一定程度の中野この施策というものが浸透してきているのかなというふうには担当としては捉えているところでございます。

森委員

 3時なのでもうすぐやめますけど、ビジネスプランコンテストは応募件数は平成29年度年が41件で少なかったから、今年度、30年度53件がふえているということですか。2年前は57件なんです。昨年が少なかったというのが正確な御答弁じゃないかなと思うんで、今これ、ちょっと気になったので指摘をさせていただきます。

 それで、ビジネスフェアの出展の補助金のほうは13件なんですね。これとこっちの30者というのはどういう関係なんですか。

堀越区民部産業観光課長

 これは、すみません、御質問は今、評価は重点産業のところで、今回13件というのは、ビジネスフェアの出展補助金のことで、173ページのビジネスフェア出展補助金の13件ということでよろしいですか。(「そうです」と呼ぶ者あり)

 これは、重点産業のPRとまた別に、個々にそれぞれの事業者さんが、御自分が公のやっているようなフェアに出展なさったものを個別に補助を出しているというようなもので、13件となって、数はふえているところでございます。

森委員

 この13件というのと、大規模ビジネスフェアの出展者が過去最高となる30者になった。この13と30というのはどういう関係なのかがわからないから教えてくださいという質問なんです。

堀越区民部産業観光課長

 違うメニューのところとはいえ、わかりづらくて申しわけございません。171ページの重点産業のPR事業補助金というのは、産業交流展という大きなビックサイトでやっているものについての出店のことでございまして、これ、30件、300件となっているのは同じ会社が対象でございます。委託と補助のお支払先が違いますのでそれぞれ分けて表記をしているわけでございますが、非常に似た項目名になって申しわけございませんが、こちらは経営創業支援ということで、その単体のフェアというよりは、個々のいろんな事業者さんがそれぞれ御自分で選んだところに出展されたものについて、個々に審査なり支出の決定をしているところでございますので、基本的にその支出の内容が異なるというものでございます。

石坂委員

 176、177ページのところの雇用・就労支援で伺います。この雇用・就労支援、さまざまな就職面接等々行っていますけども、特にその中でやっていると思われる保育の仕事相談と福祉の仕事相談がこの中にあるかと思います。全体的にはこうしたものを行うと、求職者に対して求人がかなり多い状態ですけども、特に保育や福祉ですと、なかなか保育者や福祉従事者が見つからないという事業者が多いという声を聞くところです。保育の仕事説明会とか福祉の仕事説明会の場合になると、求人と求職のバランスというのはどういうふうになっているか、わかりましたら教えてください。

堀越区民部産業観光課長

 保育のほうでございますけれども、こちらは杉並区と合同で行っておる面接会でございまして、全体ですと、杉並と合わせた数字でよろしいでしょうか。(「大丈夫です」と呼ぶ者あり)

 2回やってございまして、まず1回目の方が参加企業数が26、2回目も26社参加してございます。求人はそれぞれ300と208。面接を、それぞれ3分の2ぐらいですかね――の方がやっていただいて、採用としては、1回目が17人、2回目が13人の採用に至ったものでございます。

石坂委員

 福祉のほうはどうでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 福祉のほうは、これは中野区でやってございます。ハローワークと東京都と一緒にやっているものでございますが、こちらが、参加企業数は34、採用数は12でございます。

 ちょっと求人数はとってございませんで、これは、ちょっと基本的に、すみません、社会福祉協議会と産業振興センターなりでやってもらって、この辺の数字はとっていないということでございます。申しわけございません。

石坂委員

 今回数字はとってないってことでありますけれども、やはり特に保育とか福祉に関しては人材不足が言われている中で、いかにマッチングを進めていくのか。それはもちろん、こちらの部署ですから――もちろん働いていない方に仕事を見つけていただくのもそうですし、区内の事業者のほうにちゃんと求人満たしていくというのかな、必要な方を集めていくことが、区の産業という点でもそうですし、区の保育や福祉を進めていく上でもとても重要なことだと思いますので、しっかりと人数を把握されていない部分なんかもありましたけれども、やはり人数をしっかりと把握していただくとか、どういったニーズがあって、どういった求人が必要で、そこにどう、こういうところがこれだけ募集していますよという形でやっていくことがやはりマッチングにもつながりやすくなると思いますので、そこは区のほうでしっかりと把握をして、特に福祉なんかですと、仕事もかなり細分化されていて、この職種が足りないとか、こういう仕事が足りないというのがあるかと思いますので、そのあたりをもうちょっと丁寧にPRをしていくといいかなと思うんですが、その辺いかがお考えでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 福祉のお仕事は大変区にとって重要なお仕事だと認識してございます。今回、区報に載せますときも詳細を載せたい希望はあったんですが、なかなかスペースの問題がありまして、ただ、やはりきちんとそういった全戸配布の資料に入れるなり、ホームページなり、あらゆる広報媒体を使ってこの面接会の周知を図って、事業担当所管とも、産業振興センターともきちんと調整して行っていきたいと思っております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 では、分科会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時07分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後3時25分)

 

 続きまして、決算説明書178から179ページ、2項都市観光・地域活性化費のうち、1目都市観光推進費について質疑を行います。

 質疑はありませんか。

伊藤委員

 伝統工芸振興事業助成金40万円となっておりますけども、この40万円というのは、ずっと続いているような感じなんですけども、いつごろから40万円になっているのでしょうか。伺います。

堀越区民部産業観光課長

 平成20年ごろからかと記憶してございます。

伊藤委員

 もう10年ぐらいたっていますけれども、この間も伝統工芸展、おやりになって、たしかゼロホールに場所が変わりましたよね。産業振興センターにさっき言われた経済団体が入られて、場所がなくなって、よかったのか悪かったのかわかりませんけれども、里・まち連携しているみなかみ町との連携も伝統工芸でやられていると思いますけども、その辺の内容というのはおわかりでしょうか。教えていただけますか。

堀越区民部産業観光課長

 さきの伝統工芸展でもみなかみ町も同時に参加をしていただいておりまして、今年度の予算額は70万円に30万円ほどアップしてございますので、今までの会場の変更分とみなかみ町への出向分といいますか、あちらでの工芸展の開催費用も含まれた予算化を今年度はさせていただいたところでございます。

伊藤委員

 さきに御答弁いただいたのであれなんですけども、それを言いたかったんです。みなかみ町への派遣の助成もするべきじゃないかなと思っていたら、今年度、70万円、確かについていますので、もっと充実した助成金にしていただきたいと思っております。

 それから、伝統工芸の魅力というのかな、中野の伝統工芸はこれだというものがいま一つ見えてこないなと思っています。そういうのを支援するためには、区としてどのようなことを考えていますでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 今年度から産業振興のほうに位置付けられまして、会員の皆様とも密に情報共有しながら、今回の施設利用、違う会場になったことにつきましても、御協力をさせていただきながら進めたところでございます。

 あと、広報につきましても、担当と強力にといいますか、PR活動を行いまして、ゼロホールに行くまでの沿道の施設にチラシを置いていただく依頼をしたりですとか、あとはJ:COMの中野人図鑑というところへのシリーズ出演など、さまざまメンバーの方の御活動について、区民の方に知っていただくような広報活動を強化していこうかなと思っているところでございます。

伊藤委員

 東京で有名なのは、江戸切り子だとか伝統文化があるじゃないですか。墨田区のほうかな。そこまではいかないにしても、中野はこれだという、例えば大川さんがつくっているせいろ、あれも伝統ですよね。あと、オルゴールだとか、私も毎年行かせていただいていますけども、いいものはたくさんあるんですよね。しかし、少し目に見えてこないなと思っていますので、ぜひ伝統工芸振興の支援もしていただきたいなと思っています。これは要望にさせていただきます。

 続いて、都市観光サイトの「まるっと中野」、これはサンケイリビング新聞と提携していると思うんですけども、たしか3年で、平成31年度で終わっているのかな。どうなんでしょうかね。その辺、ちょっと教えていただけますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 サンケイリビングさんとの協定は3年の協定だったので、昨年度までという形になってございます。

伊藤委員

 現在はどうなっていますでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 協定という位置付けではなく、今年度から委託契約でプロポーザルを行って、委託事業者で運営していただいているところでございます。

伊藤委員

 同じサンケイリビング新聞さんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 事業者はサンケイリビングではなく、総合商研という会社でございます。

伊藤委員

 サイトを見ますと、結構充実していますし、さっきのシティプロモーションじゃないですけども、中野の魅力を発信するサイト、閲覧者も結構多いので、充実したものにしていただきたいなと思っています。これは要望にしておきます。ありがとうございます。

石坂委員

 主要施策の成果別冊のほうの98ページ、99ページのところで伺います。また、今、伊藤委員からも質問がありましたまるっと中野の観光ホームページのところで伺いたいと思っています。

 こちらの部分ですけども、先ほどのシティプロモーションとどこまでかぶるのかかぶらないかという話なんかもあるわけですけども、こちらのページは日本語、中国語の簡体字、繁体字、そして英語という形でいろんな情報が見られたりですとか、あと、いろんな方が区民レポーターのほうで投稿記事があったりなんかもしているわけですけども、まず最初に伺います。分野指標の要因分析の中で、区民レポーターの記述の投稿が減少したという言葉が書いてあります。また、都市観光サイトのホームページの年間閲覧数のページ数も施策の指標として挙がっていて、そこも若干伸び悩みがあるのかてというところではありますけども、定期的な更新をしていくことによって、よりヒットしやすくしていくですとか、あるいはどういったところから皆さんがこのページに飛んできて見ているのかというところを調べて分析していくということなんかも必要だと思うんですが、そうした工夫とか、今年度に入ってからどういうふうになっていますでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 まず、区民レポーターの記事の投稿数の減少につきましては、レポーターさんには月2回以上の投稿をということでお願いしているんですけども、昨年度、月2回されていないレポーターの方がいたところ、ことしの改善点としては、月2回できないレポーターがいれば、そこは委託事業者が補うという形で、レポーターの管理も委託事業者がしているんですけども、委託事業者がちゃんと進捗管理をしながら、密にコミュニケーションをとって、確実な投稿というところで対応しているところでございます。

 また、閲覧数の減少でございますけども、今までの分析の中で、どうしても桜の時期の閲覧数が一気に伸びるところがございます。桜の咲く時期が29年度は遅かったものですから、29年度になってから4月が検索が特に上がったというのがあって、30年度に関しては、逆に早く咲いたとか、時期につながりで少し減少は見られたんですけども、魅力的な記事をどんどん投稿する数が一つ手だと思うんですけども、あと、今年度は外国人のレポーターが直接レポートして、外国人から見た視点で記事を載せるという新たなコンテンツなどもございますので、そういったところでより一層閲覧数を上げていく努力はしているところでございます。

石坂委員

 今、まさに外国人からの投稿だったんですけども、実際のホームページを見ますと、外国人から見た中野という形で、英語圏の方がお一人、簡体字の中国語の方がお一人、ハングルの方がお一人という形になっていて、繁体字の中国語の方がいらっしゃらない、それぞれお一人おひとりなので、ふえていくといいなということもありますし、また、ふやしていくときに、このページ自体は対応できる言語に限りがあると思うんですけども、ただ、いろんな国の方に来てもらいたいと考えたときには、例えばフランスの方にフランス語の記事、あるいはインドネシア語だったらインドネシアの人の視点での記事みたいな形で、外国人から見た中野という記事に関しては、さまざまな国の方に広げていくということをされると、より多くの外国人の方に見やすいのかなと思うんですけども、その辺、いかがお考えでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 さまざまな国の方に見ていただくのが理想なんですけども、その分、コストもかかってしまうところもございますので、どこの国からアクセスがあったかというのは一定程度データはとれますので、そういったところを見返しながら、何が必要かというのを参考にしていきたいというふうに思います。

石坂委員

 外国の方の視点でというのは、この3人の方、まだ3人ですけど、とてもいい取り組みだと思いますので、しっかりと進めていっていただければと思います。これは要望で結構です。

木村委員

 今、お話もありました主要施策の成果別冊100ページで、事業3のところで海外からのアクセス数というのが書いてありますけども、毎年ふえているんですが、例えば30年度1万6,054ページと書いてあるんですけども、これは国別でどこの国がどれくらい多いかというのがわかれば教えていただけますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 多いところでアメリカ、韓国、台湾というような順でございます。

木村委員

 件数もあわせて教えていただけますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 アメリカが年間で9,509件、韓国が813件、台湾が810件でございます。

木村委員

 中国はありますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 中国につきましては、331件でございます。

木村委員

 アメリカが9,500件ということは、ほぼ7割、8割ぐらいということですが、かなり偏りがあるというのは、中国圏のほうが多いかなというイメージがあったんですけども、これは何か分析等されていますか、傾向に関して。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 このあたりの分析がまだできていないところでございまして、しっかり分析して、今後の改善等に役立てていきたいと思います。

木村委員

 ぜひそれは貴重なデータかと思いますので、分析していただければと思います。

 あと、主要施策の成果別冊104ページ、事業2で参加動員数が5万人を超える大規模イベントの数というのが28年度から6、7、8というふうにふえているんですけども、具体的にどういったイベントか教えていただけますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 3年間のもので、28年度は中野チャンプルーフェスタ、なべよこ夏祭り、中野にぎわいフェスタ、餃子フェス、なかのまちめぐり博覧会、東北復興大祭典。29年度につきましては、グルメ芸人祭、anまかないフェス、中野チャンプルーフェスタ、なべよこ夏祭り、中野にぎわいフェスタ、なかのまちめぐり博覧会、東北復興大祭典。30年度につきましては、ラーメン女子博、中野チャンプルーフェスタ、なべよこ夏祭り、中野にぎわいフェスタ、九州ビアフェスティバル、なかのまちめぐり博覧会、東北復興大祭典、餃子フェスになってございます。

木村委員

 ということは、28年度が6なんですけども、それが固定されて1個ずつふえているというわけじゃなくて、年によって若干入れかえがあるというような傾向かと思いますが、これは基本的に、さっきなべよこ夏祭りもあったんですけども、四季の森公園を中心とした5万人を超えるイベントということで、これは区が正確には把握しているものですか。要はどういうふうに集計をとったかということなんですが。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 こちらのイベントにつきましては、区が開催にかかわっているもの、協賛だったり後援だったりとか、あとは公園の使用の報告の中でそれについて集計しているものでございます。

木村委員

 ここにも書いているとおり、ぜひこういった大型イベントは中野の中でも今後とも開催がふえていくように努めていただければと思うんですけども、具体的に、直接主催になるわけではないのであれなんですけども、どういうふうに誘導していくような取り組みをしていくつもりでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 イベントのPRを観光のサイトを使ったりで周知していくとともに、大きなイベントについては、レポートという形でどういったイベントがされたのかという事後にもちゃんとPRして、また、それをきっかけに中野区に来てみたいとか、おもしろいまちだな、にぎわっているまちだなと印象づけられるように、事前の告知だけじゃなくて、事後のレポートのPRも幾つかやっているところでございます。

木村委員

 これも中野の一つの強みであるでしょうから、恐らくセントラルパークのイベントがどこまで掌握できているかという感じかと思うんですけども、そういったことも含めて、ぜひ推進していただきたいのと、先ほど御紹介した中で、中野区の指定観光資源というのが多分あったと思うんですが、その中でイベント分野というのが、今、言った東北復興大祭典もそうですし、多分、博覧会もそうでしょうけども、指定されていると思うんですね。これというのは、恐らく平成26年に指定されたものだと思うんですけども、今、話があったとおり、イベントというのは毎年さまざまな形で変わっていったり、傾向が変わっていくと思うんですけども、観光資源の見直しというか、これはどういうふうになっているのでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 中野区の認定観光資源についてですけども、平成25年度に学識経験者や区内経済団体、大学、企業等で構成する選考会で一旦認定したものでございます。その後、管理者様には毎年、観光資源のまま区としてPRさせていただいてもよろしいですかという更新はかけてございますけども、新たな資源が加わるというような仕組みに今はなっていない状況でございます。

木村委員

 じゃ、新たなイベントとかが加わる仕組みになっていないということは、見直しは今後どういうふうにしていくつもりですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 一度認定してから年数もたってございますので、今後の課題だというふうには認識してございます。どういった形で見直して新しいものを認定するかというのもしっかり検討して対応していければと思います。

森委員

 主要施策の成果別冊の98ページ、中野区内全駅の利用者数というのが表になっていて、どんどんふえているわけですね。令和2年度目標でさらにふやすようなんですが、これは基本的にどこをふやすというふうにやってきたんですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 長期の目標としては、今現在、示しているものはございませんけれどもけれども、今後、基本構想や基本計画の中で、にぎわいとか昼間人口とかそういったものをどう捉えていくか、どこに定めていくのかを見ながら、目標設定をしていきたいと考えてございます。

森委員

 私が気にしているのはそういうところではないんです。人がふえたことと、住民の日常生活とのバランスをどうとっていくかというところを非常に気にしています。

 きのうの夜、奈良の県知事さんが、大仏だけ見る人は来なくていいと言って、大変な批判を浴びていますけれども、あれも要するに大仏の周りだけ非常に道が込んじゃって、地域の住民は困っちゃうという話なわけですよね。お隣の渋谷を見てみると、ハロウィンが原因ですけれども、路上飲酒の規制まで条例でやらないといけないみたいなことにもなっています。ただでさえ時間帯によっても、中野の北口は非常に混雑している中で、どこまでの人数なら住民の日常生活とにぎわいの創出とバランスがとれるのかなというのは、ちゃんと考えておかないと、どんどん右肩上がりで駅を使う人がふえればいいんだではないと私は思っているんですが、そのあたり、御認識、いかがですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 にぎわいが地域経済の活性化につながるという面もありつつ、やはり地域の住民の皆様にとっては、住みよい暮らしの時には妨害になることもございますので、どこにバランスを落としていくか、数字で示すのは難しいところではございますけれども、そこは慎重に、私も、地域に出ているとそういう意見を生で聞きますので、区として、どの方向性でにぎわいを求めていくのか、どこまでなのかというのをしっかり議論して決めていくのかなというふうに考えてございます。

森委員

 いいんですよ。数字が出ないのは当たり前だと思っているので、そこまで求めているわけじゃなくて、ただただ人がふえればいいという発想だけじゃいけないんじゃないのというところだけ共有できればいいかなと思っているので、今後の目標設定の中でそういう意識を持って考えていっていただければいいのかなと思っていますので、取り組みをお願いしたいと思います。これは要望にしておきます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、決算説明書180から181ページ、2項都市観光・地域活性化費の2目地域商業活性化費について質疑を行います。質疑はありませんか。

伊藤委員

 10月になると、23日でしたっけ。にぎわいフェスタ、毎年やってくるんですけども、にぎわいフェスタの補助金が200万円ということであります。詳細というのは出るのでしょうかね。実行委員会に補助金として渡していて、実際にどこにどうやって使われているかというのはわかりますかね。

堀越区民部産業観光課長

 にぎわいフェスタでございますが、基本的に一番大きいのは広報費でございまして、あと、ごみ処理費ですとか、共通の経費のほうに補助金を執行させていただいているものでございます。

伊藤委員

 全体として幾らかかるかというのも把握しているのですか。

堀越区民部産業観光課長

 実行委員会形式でございますことと、あと、商店街南口ですとかサンモール、それぞれの商店街ごとに補助金が出てございまして、会場によって算定が異なりますので、全体について補助金の支出のときには、特段の把握はしてございません。

伊藤委員

 にぎわいフェスタのもともとの始まりというのは、確か中央線から南口の活性化を図ろうということで始めたと思うんですよ。何年前だろう。もう7、8年になるのかな。私の記憶が正しければ、10年にはならないと思うね。ところが、南口より中野サンプラザの広場あたり、四季の森公園だったり、目的がずれてきているなと思ったり、また、近隣の商店街がどこまで参加しているのか、ちょっと疑問に思ったりしています。そういったところで、さっき言ったように、全体の予算が把握されていない。例えば商店街の助成金というのもありますよね。そういうのも活用している箇所、エリアによってはあるんじゃないかなと思いますけども、その辺はいかがでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 商店街ごとのものは区も補助しておりますので、把握をしてございますが、全ての会場が商店街の補助を適用されているということではございませんので、その部分については把握をしておらないというところでございます。

伊藤委員

 批判しているわけじゃないですよ。大変いいことなんですけども、10月にいろんなお祭りがあって、大復興祭があったり、毎週毎週続いていますから、集約できないのかなとは思っているんですけども、それは性質が違うんでしょうけども、何を言いたいかというと、助成金、補助金ですから、使われ方をしっかりとチェックしていただきたいなと思っています。

 それから、以前、時期的にいうと、中野まつりというのは、駅前の広場、公園だったんですよね。昔、公園にトイレもあったり、あそこを中心にしてやっておられましたよね。それが今現在、どういうふうになっているんでしょうかね。凍結なんですかね。それとも廃止になったんですかね、中野まつりというのは。その辺、ここで聞いていいのかな。わかりますか。

堀越区民部産業観光課長

 中野まつりのときの経過は私のほうからということではないですが、現在、区民まつりというものはないというふうな認識でいるところでございます。

 にぎわいフェスタは、実行委員会形式で行っておりまして、いわゆる商工祭りや商店街の祭りといった内容で、区は協賛という形ではございますけれども、そういった形でかかわらせていただいているところでございます。

伊藤委員

 中止なのか、凍結しているのか、曖昧な感じなんですけども、ただ、各地区はこの時期、地区まつりというのをやっています。ここでは区役所を中心に中野まつりをやって、各地域活動センター、昔でいう地域センターでやっているじゃないですか。それは今もなおやっているんですよね。その辺の整合性というのがとれていないので、中野まつりの明確な位置付けをはっきりしていただきたいなと思うんですが、どうでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 区民まつりとか地域まつりというのは、いわゆる地域の方のための、住んでいらっしゃる方のための祭りかと思いますので、所管外にはなるかと思ってございます。

いさ委員

 商店街チャレンジ支援事業、実施件数のところ、イベント事業が64事業となっています。中身はどんなものでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 イベント事業は、一般的に歳末セールですとか、クリスマス、餅つき大会など、商店街の四季折々のイベントに出させていただいているものでございます。

いさ委員

 これは区商連さんのほうからいろいろ御要望もいただいていまして、今年度限度額を上げたということがあって、すごく喜ばれているようなこともお聞きしているんですが、一方、一つの商店街のところで、2回目のイベントを出すときに補助金が下がるというところは何とかしてほしいというお話もいただいたんですが、そういう話というのは来ていますか。

堀越区民部産業観光課長

 2件目につきましては、上限を1件目よりは低くしてございますので、ただ、平成30年度につきましては、上限額を100万円まで上げてございますので、その制度を利用された商店街もおありということでございます。

いさ委員

 1回目のイベントが補助金幾らで、2回目が幾らになるんでしたっけ。

堀越区民部産業観光課長

 1回目の補助上限が公費が300万円で、2回目が100万円が公費の負担でございます。

いさ委員

 2回目のイベントを打てるところも幾つかあるとおっしゃって、幾つあるんですか。

堀越区民部産業観光課長

 三つございます。

いさ委員

 それはどこというのはわかりますか。

堀越区民部産業観光課長

 野方の商店街と中野サンモール、ブロードウェイの3カ所でございます。

いさ委員

 大きなイベントを何回もやるといったら、それなりの構えというか、要ると思うので、そんなにたくさんできるものでもないと思うんですね。一方、区商連さんのほうからは、そういうところでは1回目は助かるけれども、2回目をやろうとしたときに持ち出しが多くなるから大変だというようなお声もいただいていまして、2回目の助成金額というのは、上げていく検討というのはどうお考えでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 平成30年度に引き上げたところでございますし、その前も一度引き上げた経過がございます。また、今年度の状況も見まして、検討自体は行っていくべきかなというふうに考えてございます。

いさ委員

 率直に申しまして、先ほど出てきたような重点産業振興みたいなことを考えるよりは、今あるそこの商店街、そこの活気のことを考えるほうが僕はずっといいなというふうに思うんです。ですから、ここは思い切った考え方をぜひしてほしいなという気持ちがあって聞いております。なので、いろいろお話をちゃんと聞いて、答えられるような形でお願いいたします。要望です。

木村委員

 同じく商店街チャレンジ戦略支援事業のほうなんですけども、今回予算をふやしての対応ということですが、不用額が1,192万円出ておりますけども、要は天候のため中止になったとか、支払いがなかったとか、そういったものが含まれているということですか。

堀越区民部産業観光課長

 チャレンジ戦略の補助金の残1,192万円でございますが、中止になったものも5回ございますけれども、一番大きなものは中野駅南口の商店街のアーケード工事が2分の1しか執行ができなかったためのものでございます。

木村委員

 わかりました。ちょっと関連してなんですけども、ことし、杉並のほうで同じような商店街の補助金の不正受給というのがございました。東京都が多分いろいろ厳しく指導するかと思うんですけど、中野区ではこれを受けてどういうふうな対応をされたか伺います。

堀越区民部産業観光課長

 杉並区での不正受給事件を受けまして、先日東京都でも説明会がございまして、その内容も明らかにされたところでございます。

 東京都のほうとしては、依頼という形で自治体に指導のお願いをするというような説明会にはなってございましたけれども、区といたしましても、今までも不正がないような支援ですとか審査なりをしてきたわけでございますけれども、今回の不正受給事件を受けまして、隣接区でもございますし、当区でも商店街連合会を通じてでございますけれども、伝達なり周知というのを徹底してまいりたいと思ってございます。

木村委員

 適正に進めていくのはもちろん大事ですし、逆にこれで補助金の活用を萎縮させるのもいけないことと思いますので、これはしっかりバランスをとって、皆さんに適切に使っていただくような補助制度に取り組んでいただければと、これは要望でございます。

石坂委員

 多くの委員が質問しているように、さまざまな形で商店街支援がなされ、また、主要施策の成果別冊の101ページのところを見ますと、さまざまなイベントも行われているものの、中野区商店街連合会の加入店舗数の目標が掲げられていますが、目標に届くというよりはむしろ年々減っていってしまっているという状態になります。もちろんさまざまなイベントを行うこととか、さまざまな補助していくことは重要なわけですけども、その結果どういうふうな形で改善されたのか。

 また、指標の1点目のほう自体も、地域経済活性化につながる商店街の取り組むイベント活性化事業とありまして、事業の数はここに挙がっていますが、実際に地域経済活性にどの程度つながったのかということを見ていくことが必要であると思います。そうした際に補助金を受けてとかあるいはイベントをやって、それによってどういうふうな形で改善したのか。それは商店街全体の場合もあれば、個店レベルの場合もあると思います。売上が上がったとか、あるいはサービスのあり方だとか、取り扱う商品を変えることで変わったとか、いろいろとあると思うんですけども、そうした成功事例をしっかりと積み重ねていきながら、より効果のあるイベントをふやしていくとともに、なかなか地域経済活性化が見込めないようであれば、より工夫とかが的確にできるような形にしていくことが必要であると思うんですが、その辺いかがお考えでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 商店街振興といいますか、売上アップですとか、そういった数値は統計上もとりにくいところではございますが、商店街連合会の補助金の中に実態調査というのも含めておりまして、中小企業診断士の皆様が商店街に入ってきちんと会計なりイベントのアドバイスなどもしているところでございます。そういったきめ細かいアドバイスなどを通じまして、先ほどの不正受給による厳しい審査も進んでしまう中で、きめ細やかな支援といいますか、そういったものを行うことによって、活力を失わないということにつなげたいと思っております。

 今、強化策の一つとして、先日も御報告さしあげましたプレミアム付商品券で加盟店をふやす努力をしてございますので、その経過も見ながら、商店街連合会と協力して商店街振興を図ってまいりたいと思ってございます。

石坂委員

 今、プレミアム商品券の話も出ましたが、過去のプレミアム商品券でも、そのときは伸びるけども、その後は続かないなんていう場合もありますので、一つひとつ短期的な視点で見るのはもちろんですけども、長期的な視点に立ってあわせて見ていっていただければと思います。これは要望で結構です。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 ありませんので、進行いたします。

 次に、決算説明書、同じく180から181ページ、同じく2項の都市観光・地域活性化費の3目都市魅力創出費について質疑を行います。質疑はありませんか。

伊藤委員

 端的に伺います。アニメコンテンツを活用した地域ブランドづくり事業として、この評価を見ますと、中野のまちに新たな魅力と価値を生み出しているとなっていますけども、具体的にどのような価値を生んだのか、教えていただけますか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 新たな都市魅力としまして、アニメコンテンツを活用した地域ブランドづくり事業が一つ大きなところでございます。アニメコンテンツを活用して、中野の新たな魅力の発信ということで、イベント等や情報発信を行ったところでございます。

伊藤委員

 来場者もふえている、認知度も高くなったということでしょうけども、今後これから中野区としてアニメを活用したブランドの事業というのをどのように進めていくのでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 本委員会でも第2回定例会の常任委員会で御報告させていただきましたけれども、現在、中野、杉並、豊島区と東京商工会議所の3支部と連携して、アニメ漫画フェスというのを実施してございます。それも今年度やる予定でございます。

 アニメコンテンツというのは、来街者に来ていただくきっかけになるツールとして、効果的なツールということもございますので、来年度以降も取り組みは継続したいというふうに考えてございます。

いさ委員

 今の伊藤委員からも出てきた中野のまちの価値の向上、ブランドイメージの創出、ここでも地域ブランドづくりとなっているわけですよね。新たな何かをつくるというようなイメージで書かれているんですが、実際には中野にもともとあるアニメを活用するだとか、もともとあるアニメの店を使うみたいなものだと思うので、乗っかっているイメージなんですね。新たな価値をつくったというのなら、中野さんはまさしく新しい形をつくったと思うんだけど、これはちょっと違うんじゃないかなというふうに思っていて、かつそれが都市の魅力の創出になっているというところでは、はっきり言えば、あさってな感じがするんです。これはこの間の委員会でも何回かやりとりしているんですけど、今既にある、オタクの一分野のところをここまで中野区ということで引っ張ってくることには無理があるとぼくは思うんです。

 別にやってもいいと思うんだけど、こんな大々的に項目を挙げて、中野区が取り組むぞというものなのかということなんです。伝わりますでしょうかね、これが中野の魅力にどうつながっているのかというところでは、それは例えばオタクの皆さんだったり、お子さんがいらっしゃる方で、お子さんが見ているアニメを一緒に見ている親御さんだったりするかもしれませんけど、あくまでそういう層だと思うんですよ。そこにこんな項目を挙げて取り組んで、指標もつくってという話なのかなとちょっと思ってしまっているので、僕は、ゆっくりとどこかうまいところに軟着陸していくようにしていったらいいんじゃないかなという気持ちがあるんです。新たな価値というなら、もうちょっとほかにやることがあるんじゃないかなと思って。

 だって、せっかく区としては文化の創出みたいなことを言っているわけでしょう。これもサブカルチャーだから、一つの分野なのかもしれないけど、もうちょっとやれることはいろいろあるんじゃないかという中では、扱いが大き過ぎるなという気持ちがあるんですが、どうでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 委員がおっしゃるとおり、今年度の区政目標の体系は都市魅力の創出という一つの施策ではなくて、観光振興として、観光のところとまとめてございます。アニメのコンテンツの活用も一つのPRの手段、ツールの一つでございますので、このような大きな形ではなく、魅力発信の一つという位置付けに今年度の区政目標の体系ではなってございます。

いさ委員

 ということ聞いて少し安心できました。結局、継続性というところでいうと、これはあくまではやりものだと思うんですよ。文化というのを広く捉えたら、もうちょっと長く続いていくものじゃありませんか、中野に根づく文化だとかと考えたら。そういうあり方そのものもぜひこれから修正をしていってほしいなと思います。要望にします。

森委員

 執行率が70%ぐらいで割と執行残があるんですけど、この要因を教えてください。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 こちらは民間団体からの要望もございましたところなんですけど、ゴルゴ13彫像をつくるというお話が予算のときにございまして、それで予算はあったんですけれども、その後、要望いただいた、所有がどこかとか、いろいろございまして、建設というのはやらなかったものですから、残が残ってございます。

森委員

 わかりました。ありがとうございます。

 いわゆるイベントでやっているのとは別の部分の予算ということですね。よくわかりました。

 主要施策の成果別冊の103ページのところに、この事業にかかわる団体の数というのが目標として掲げられていたんですが、今年度はなくなっているみたいなんですが、これはどうしてですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 今年度の目標体系が変わりまして、都市魅力というのが一つの施策ではないので、施策の指標としては一旦外したので、バーとなってございます。

森委員

 いさ委員からも似たような話がありましたけど、今年度は、今、乳幼児に大人気のおしりたんていが中野に来るということで、うちの娘も大変楽しみにしているんですが、直で中野区が行政としてどこまでかかわるべきかなというのは、ずっと申し上げてきているところで、参加してくれるような団体をふやした上で、中野区は後援ぐらいのレベルで続けていけるぐらいになるといいのかなと思っていて、そういう意味で、参加団体数というのは一個大事な数字かなと思っていたんです。

 今の御説明だと、ふやすこと自体、発想がなくなったというよりは、行政の目標の整理の仕方として、こういうハイフンの記載になっているという理解でよろしいですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 このアニメ事業は、実行委員会形式で民間の団体と近隣区と連携してやってございますので、行政が主導というものではございません。実行委員会の中には入っていなくても、区内のアニメ会社とも連携して、企業のコンテンツをPRしていくのも一つありますので、目標体系の見直しがあったので、指標にはなっていませんけども、基本的には民間団体と実行委員会形式で進めていくというところでございます。

森委員

 ありがとうございます。

 都市観光とかさっきのシティプロモーションもそうですけど、そこの関連がここで終わるので、少し広い話をしますけど、今回も総括を聞いていても、今回の決算自体は、指標的にも非常に良好な状況だけれども、今後考えたときに、中野の財政、とてもじゃないけど、楽観できるような状況じゃないという中で、事業のスクラップ・アンド・ビルドをしていけないというような話が結構出ていました。議会側からこう言うのは簡単なんですよ。簡単なんですけど、じゃ、実際、どこの事業をどれだけ減らせますかということを本当は踏み込んで我々も議論しないといけないなと、私は総括質疑はできないので聞いていて思ったんですけど、そういった中で、シティプロモーションとか産業振興とか都市観光という分野が一つ整理できる事業の多い分野じゃないかなというのが正直私が思っているところなんです。

 きょう議論した中でも幾つかありました、商店街振興とか利子補給というのは大事かなと思いつつ、どこまで行政が直営でやるべきなのかと疑問に感じるような事業もこの分野で幾つかあるので、今後事業のスクラップ・アンド・ビルドを進めていく中では、この分野は十分に精査をしていただきたいというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。

青山区民部長

 ただいまの観光のところ、それから、産業や商業も含めまして基本構想・基本計画を考えていく中で、そういった事業の関係性を整理させていただいて、施設や関係機関などのこともあわせて整理をさせていただきたいというふうに思っております。

近藤委員

 今、森委員がおっしゃったように、ここの部分を整理していただきたいなと思うんですよね。それで、伊藤委員もおっしゃったけれど、商店街のいろいろなイベントとかも整理していただきたいなと思うんですね。

 それで、アニメを使ったコンテンツを活用した地域ブランドづくりというのは、私もこの間、質問をさせていただいて、自分で持ち帰って、結構いろんな方に聞いてみたんですよ。そうしたら、アニメを使って人を呼び込むというのは、ある程度有名なアニメじゃないと、みんなに共通の、そのアニメを知っているとみんなが思うようなアニメじゃないと、単発でやってもいいんですけれど、それが中野のブランドになっていくという。有名な都市で鬼太郎とか、深大寺がある調布とかでもやっていますよね。鳥取のほうだけじゃなくてもやっていますよね。そういうやり方とかも、どうやってできているんだろうかとか、世田谷でもサザエさんとかやっている、どうやってやっているのかを研究されて、でも、有名じゃなくて、子どもたちだけで人気のあるものをやっていくんだとか、整理していただいて、今はナカノさんでばんとやるのだったらナカノさんでやって、アニメのほうはどういうのでやっていくのかというのを研究されたりして、どんなアニメなら人が来るのだろうとか、もちろん単発で楽しいからやっていくという考え方もある。それだったら、予算のとり方はどうなんだとか、みんながどういうことを望んでいるのかというところを、立ち帰って考えていただいて、今、皆様が言ったみたいに整理していただきたいと思うんですけど、その辺はいかがですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 アニメに関して、中野区だけではなくて、民間団体がやっている事業に関しては、広報の効果とかもございますのと、あと、中身についても、区内企業の東映アニメーションの割と人気のあるコンテンツを選んでやっているところでございます。

 こういった取り組みは、補助金も特定財源も当てられる事業ということで、費用的にも割と効率よく実施できる事業かなと思いますけれども、来街者をふやすために有効なコンテンツ、アニメじゃないのかもしれませんけど、しっかり検証しながら進めていければと思います。

近藤委員

 アニメがだめだとか言っていないんですね。継続して長く中野区でこのアニメなんだというものをつくっていけたらどうなのかなと思うんですよ。おしりたんていがいいなら、おしりたんていでもいいですし、でも、みんながこのアニメは中野だよねぐらいに、だって、せっかくやるのに単発のイベントで終わってしまうのではなくて、中野区のブランドづくりにつながっていったり、長いスパンでいろいろ考えて、どういう手を打っていくのかなということを、一つひとつの打つイベントやプロモーション的なこととか、だって、題名は地域ブランドづくりですよ。ブランドになっちゃうのをもうちょっと慎重に検討したり、そのとき楽しい一発イベントという考え方ではなくて、中野区のイベントは何だろうとみんなで考えていったらどうなのかなと私は思うんですけれど、皆さん、違う考えの方もいらっしゃるのかもしれないですけど、一つひとつが単発イベントで終わってしまってつながらなくて、またブランドづくり、今度はどんなブランドだみたいなことだと継続性がないので、とても残念だと思うんですけど、いかがですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 今現在はアニメのコンテンツを発信することで、中野の魅力の一つとして伝わればということで取り組んでいますけども、委員おっしゃる、中野といえばこのアニメというところまでは、今、コンテンツがすぐあるというようなものではないのかなというふうに感じてございますけども、息の長い、ファンが訪れるようなものをつくっていけるように、しっかり情報収集なり、区内企業のアニメ会社の方々とお話をしたり、研究していきたいと思います。

近藤委員

 せっかく企業が中野にあるわけですよ。有名なアニメの会社がある、そこのところをもうちょっとうまくできないのかなと思ってしまうんですけどね。中野に本社があるんだから、じゃ、中野のブランドとしてやってくれないかなみたいなことができていかないのかなと思うんですけれど、その辺は交渉したり、ほかの自治体だって、そういうことをいろいろ繰り返してやっと手に入れるんじゃないかなと思うんですけれど、いかがですか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 アニメ事業を進めるに当たって、区内企業の方々とは、区としてはこういったところでPRしたいとかそういうお話はしていますけども、知名度のあるコンテンツは、企業様の御意向もあるのも確かですので、なかなか難しいところはございますけども、しっかり情報収集、企業様とお話をしていくことを続けて、何か魅力的なものを見出せればと思います。

近藤委員

 中野区にあるのですから、交渉できなくないんじゃないかなと私は思うんですけれど、違うのかな。厳しいのかな。ということは、中野区にそれだけの魅力がないのかなと思ってしまって、中野といえば、トムスさんとかあるんですから、積極的に働きかけられないのかなと思いますけど、お返事がないんじゃ、要望としておきます。

石坂委員

 主要施策の成果別冊の104ページのほうで伺います。

 事業費ゼロということで恐らく決算説明書のほうの説明に上がってこないものだと思うんですけども、事業2として、MICE、大規模イベント誘致の推進があります。実績として、参加動員数5万人を超える大規模イベントの数は入っているんですけど、MICEに関しては、昨年度、30年度の取り組みとしてはどうだったのかがわかれば教えていただけますでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 30年度、MICEとしてはゼロ件でございます。

石坂委員

 MICE関係だと、29年度に日本エイズ学会学術集会総会をやっていて、去年度は中野サンプラザを使って、日本障害者歯科学会学術大会が行われていると思うんですが、そこは実際に区の職員が、健康福祉部のほうですけども、関連する部署として参加したりしているんですけども、これはMICEの中の一例になると思うので、担当が把握されていないという感じでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 観光のほうでは把握はしてございませんでした。

石坂委員

 せっかく中野で学会が行われる、特にサンプラザとかでやれば情報もとりやすいと思うんですね。そうした情報をとりながら、もちろん学会を誘致していくということもしていただきたいですけども、区のほうで積極的にやらなくても、中野でせっかくやるというときであれば、連携するとか、特に日本エイズ学会のときなんかは、商店街なんかを巻き込んでいろんなこともできましたので、そうしていっていただければと思いますし、特に地域支えあい推進部も絡んでいたりするわけなので、庁内で連携すればいろんなこともできると思いますので、そこはしっかりと情報把握に努めるとか、連携する体制をつくりながらやっていっていただければと思いますが、いかがお考えでしょうか。

青山区民部長

 MICEの誘致というのは、グローバルの戦略のところで主に出てきたものということで、その他の大規模イベント等については、観光担当のほうで把握しているところなんですけれども、先ほども別の項目のところで御答弁申し上げましたけど、グローバル戦略は中野区としてはやらなくなったということでございます。ただ、現在、これは別の委員会の所管になりますけれども、区役所、サンプラザ等の担当のほうで、MICEの誘致なども含めて、どのような施設活用していくかということも検討しておりますので、そちらのほうにただいまの御意見等を情報提供するなりして、検討を進めてもらうということでやっていきたいというふうに思っております。(「休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり)

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後4時27分)

 

主査

 分科会を再開いたします。

 

(午後4時28分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 ありませんので、進行いたします。

 

〔「休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後4時28分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後4時32分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 では、進行いたします。

 次に、決算説明書188から191ページ、4款地域支えあい推進費のうち、1項地域活動推進費、2目地域活動推進費の中の事務事業名1、地域自治推進、事業メニュー名4、NPO等地域公益活動支援中、区民部、環境部所管のものについて質疑を行います。質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、決算説明書218から219ページ、5款区民サービス管理費、1項区民サービス費、1目区民サービス管理部経営費について、質疑を行います。質疑はありませんか。

木村委員

 1点だけ伺います。決算書のほうです。125ページ、区民サービス管理部のほうで戸籍住民費、戸籍費からの流用が650万円と税務費、課税費から流用が17万円とありますけども、流用はどちらに使われたのでしょうか。

古屋区民部区民生活課長

 最初の戸籍住民費、戸籍費の650万円、これにつきましては、4月の人事異動に伴って、全庁的に人事担当のほうで調整しておりますので、そちらのほうの扱いになっております。こちらの所管のほうで今、御指摘いただきました、もう一つの税務費、課税費から流用の17万円、これにつきましては、昨年度、平成30年度の中で新たに発生している仕事について、超過勤務、時間外手当の不足がありましたので、流用させていただいたというものでございます。

木村委員

 区民サービス管理部の中で超過勤務、それはあると思うんですけども、どの部署がどういった仕事で超過勤務になったかだけ教えていただけますか。

古屋区民部区民生活課長

 旧区民サービス担当分野の中で、経営担当、今、庶務係と言っていますけども、そちらのほうで昨年度、二つほど大きな職務がございまして、一つは、昨年中は組織改正というのが継続して検討が続きました。そのときの検討にあわせて、区民部自体の仕事の見直しであるとか、あるいは庁内全体の調整をする中でいろんな調査がございましたので、それに対する対応とか資料作成、こういうことで一つは時間外の職務がふえたと。もう一つは、今、新しい区役所の建設ということで所管のほうで進めていますけども、昨年度、実際に区民サービス管理部、今の区民部につきましては、2階とか3階部分を中心にどのように窓口を配置していくかというようなことで、いろんな質問とか要望とかございましたので、部内の分野の調整であるとか、あるいは所管に対する資料提出ということで負担がかなり大きかったということで、この辺の二つのことが中心になって時間外の仕事が若干ふえたということで時間外手当のほうも不足したと、そのような経過があります。

石坂委員

 部経営のところですので、主要施策の成果別冊のほうの147、148ページのところで伺います。

 初めに、148ページのところで、主な事業1の経営事務の中で、部内の施策指標が向上した割合というものが挙げられています。要は、部内の施策指標が現状維持でとどまるのではなくて、向上していくということが求められている、そうしたものが前提になるということだと思うんですけども、一方で147ページのほうを見ますと、部内研修満足度が、下のほうの説明を見ますと、要は、大変役立ったとまあまあ役立った、これを合わせた形で100%、100%、100%で、100%達成していると。もちろん維持することも意味がないとは言いませんけども、ただ、改善させることを前提とした、去年よりも来年はよくしていくということを前提とした指標がある一方で、維持という、改善しようがないようなものが挙がっています。特に大変役立ったとまあまあ役立ったと回答したものを合わせて100%としているわけですから、こうしたものは一度達成したら、次は大変役立ったほうのパーセンテージを上げていくような目標を掲げて取り組む必要があると考えるんですが、その辺、いかがお考えでしょうか。

古屋区民部区民生活課長

 今、委員の御指摘のとおり、100%になりますと達成しているということになりますので、本来ならば、指標をもう一回再検討すべき時期かと思います。大変役に立った、まあまあ役に立った、両方で一応100%になっているんですけども、大変役に立ったにすれば、確かに割合がもっと下がりますので、研修をしたときに大変役に立ったと、仕事の役に立ちましたという回答をいただけるように、目標を持って研修を実施していきたいと思います。

 したがって、この指標につきましては、別の角度で見直さなきゃいけないということもありましたので、今後は再検討させていただければと思っています。

石坂委員

 また、今、指摘した点に限らず、今後も100%を達成したところは同じような形で進めていっていただければと思います。これは要望で結構です。

森委員

 私も指標のところで伺いたいんですけど、146ページに部内の事業改善提案が事業改善につながった割合、目標が100%で、実績が88.9%なんですが、分子と分母を教えていただけますか。

古屋区民部区民生活課長

 分母は部内の新たな事業の充実とか新規事業とか、そういうことで予算化しようということで提案した件数です。それに対して、実際に予算が確保できたあるいは人員増が確保できたというようなものが分子ということで、その比率、成功率といいますか、それを指標にしているものでございます。

森委員

 考え方はわかるんですけど、実数、数を教えていただけますか。

古屋区民部区民生活課長

 答弁保留させていただきます。

主査

 答弁保留ということで。

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進みます。

 次に、決算説明書218から221ページ、1項区民サービス費、2目区民相談費について質疑を行います。質疑はありませんか。

近藤委員

 私も、主要施策の成果の別冊の146ページの各種専門相談利用者の満足度というところで、30年度は98.5%なんですけれども、これは法律相談も聞いていますか。

古屋区民部区民生活課長

 法律相談を含めたほかの専門相談全体についてでございます。

近藤委員

 法律相談は、まずどういうふうにアンケートをやって聞いていらっしゃるんですか。

古屋区民部区民生活課長

 一定期間設定して、1日最大で12名の方が相談を受けるわけですけども、終わった後に職員のほうからアンケート用紙をお渡しして、それにお答えいただくという、そんな方式でやっております。

近藤委員

 個別の御相談に来て、弁護士さんと1対1の質問の後、アンケートをとるということですか。

古屋区民部区民生活課長

 そのとおりでございます。

近藤委員

 相談なんですけれども、とても評価が高くて、特別相談というのも日曜日に始めたりされているんですよね。とても評価がよくて、反応がいいんですけれども、弁護士さんに無料で相談ができて、安心して帰っていけるという、簡単な御相談という意味では、ほっとして帰っていけるというところはあると思うんですけど、かなり深刻な問題のときは弁護士会に1回30分か何かで御相談できるところにつながるんですよね。

古屋区民部区民生活課長

 30分間の相談ですので、それで十分に相談者の方が理解されて終わればよろしいんですけども、そうでないケースもありますし、また、弁護士のほうで、時間が短いので、ほかのところで引き続き同じ内容について弁護士の法律相談を受けてみたらいかがですかということで、ほかの弁護士会の行っている無料相談がございまして、そちらのほうを御案内するというケースもございます。

近藤委員

 弁護士さんというのは本当にハードルが高くて、そこを無料でやっていただいて、なおかつ、次の段階で深刻な問題は弁護士さんのところに行けるというすごくいい制度だと思うんですよね。ただ、一番初めに法テラスに行っておけばよかったかなみたいな、初めの電話の時点で、弁護士さんに会いたい方はもちろん会ったほうがいいんですけれども、違った選択もできてしまうこともあるかもしれないんですよ。そういった振り分けを職員の方がやっていらっしゃるんですか。

古屋区民部区民生活課長

 相談者から予約の電話があったときには、一応簡単に内容をお聞きするわけですけども、そういう中で、とりあえずはどなたでも受けられますので、区のほうの相談は順番に予約を受け付けていくのが一般的だと思います。

 ただし、例えば成年後見の話が初めからわかっているとか、特別にそういうようなことがあれば、それを専門に行っているところもありますので、そういうところを御紹介するということもあります。ただ、職員のほうであまり内容を聞いたりすることはできませんので、一旦は区民相談で行っている法律相談のほうを受けていただく、そんな形になっております。

近藤委員

 中野区では犯罪被害者の窓口とかあって、そこに行ったほうが専門的な弁護士さんにつながったりとか、中野区独自のすごい制度があるので、そういうところに振り分けると言っちゃおかしいですけれど、専門性につながることが一番大事なことで、無料とか安心するとか、そういうこともそうですけれど、専門的な弁護士につながるという観点を考えておいていただきたいなと。評価もよくてすごくいい事業だということは、昔からずっとやっている弁護士さんがかかわってくれるいいあれなんですけど、今、弁護士さんも専門性で、全然知らない弁護士さんもいらっしゃるので、そういうところは専門につながるということに一番気をつけていただきたい項目で、頭の中に入れておいていただきたいなと思いますけど、いかがですか。

古屋区民部区民生活課長

 1回行う法律相談のときには2名の弁護士の方が来ていますので、そのときは、例えば相続のほうに詳しい方だと、そちらのほうにお願いしたりということは、職員の受付のほうではできるだけ配慮はしているということになります。

 あと、補足ですけど、法律相談に来たんだけども、実は登記の相談だったとか、税金の話だったとかという場合は、そちらのほうも専門相談がございますので、そういうところに振り分けをしているということです。

 あとは、弁護士のほうでも、委員がおっしゃるとおり、専門がございますので、そういう場合は弁護士のほうの御判断で相談機関を御紹介することもあるようになっております。

近藤委員

 弁護士さんの中でも、中野区に持っているものというのを理解していただきたいなと私は思うんですよ。弁護士さんというのは、自分で自信がすごくありますから、弁護士会のほうにつないだりとかするんですけれども、刑事事件の場合とか、ノウハウない方につなげられてしまったりすると、ぐるぐるたらい回しにされてしまったりする。これは満足度が高いし、たまたまそういうことはないんでしょうけど、これからいろんな被害者というのが出てくると思うんですよね。そういったときに、区でもそこを見きわめる力があり、弁護士さんたちも見きわめる力がないと、自治体の法律相談に行ったけど、ぐるっと回って大変だったという声も聞きますので、その辺は御理解と、皆さんの中で共有していただきたいと思いますけど、いかがですか。

古屋区民部区民生活課長

 相談者の事情を電話でよくお聞きして、適切な案内ができるように配慮していきたい。また、いろんな相談機関がございますので、そういうところも私どももよく研究して、適切につながっていくようにしていきたいと思います。

木村委員

 主要施策の成果別冊の149ページ、事業1の総合案内のところで、通訳システム利用実績、30年度は5,363分というふうになっています。これは通訳タブレットの話かと思いますけども、5,363分、これは言語別にどれぐらいの割合になっているかというのがわかりますかね。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後4時49分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後4時50分)

 

古屋区民部区民生活課長

 国別、言語別の使用状況ということでよろしいですか。

 一番多いところが英語になるんですけども、英語が1年間で2,465分使っております。2番目が中国語で1,877分、3番目になりますと、ネパール語で556分です。あと、4番が韓国・朝鮮語、ベトナム語というふうに続いております。

木村委員

 大体英語、中国語がメインということで、あとは各窓口にタブレットを貸し出しというか、回していると思うんですけども、5,363分の相談の内容別、こういった窓口で何分とか、そういったものはわかりますかね。

古屋区民部区民生活課長

 一番多い利用が年金の担当になりまして、1,573分、続いて区民税の課税担当、こちらが1,324分です。3番目が子ども総合窓口というのが3階にございますけども、そちらのほうが475分。続いて、そんなに数字は変わりませんけども、戸籍住民のほうが4番目で、5番目として国民健康保険料徴収のほうということになります。

木村委員

 年金が一番多いということですが、その中身、どういった質問というか、問い合わせが多いのかというのを、多分、部署が変わるかと思うんですけども、本当は文化国際交流課長に答えてほしいところなんですが、本当はそれぐらいの連携をしていただければと思っているんですが、一般質問でしたとおり、それぐらい把握していただければと思うんですけども、外国人の中で特に通訳タブレットを使ってどういった質問というか、質疑が多いのかということで、年金というお話なんですけども、具体的にどういった問い合わせがあるんですか。

渡邊区民部保険医療課長

 年金の窓口ということになりますと、法定受託事務で、加入届けなどを特に受けていますので、外国人の方につきましても、国民年金のほうに加入しなければならないという義務がありますので、その案内というのがメインということになります。

木村委員

 加入しなきゃいけないというのもありますし、多分、年金のほうでは、国によっては加入期間がかぶるというか、海外のものを日本に適用できるとか、その逆もあったりとかして、意外と外国人にとってはプラスの情報というか、得する情報ということもあるので、そういったことも区の情報発信としては効果的に考える。単に生保とか税務とかというお金を取ることの話だけじゃなくて、外国人にとってプラスになるような情報提供というのも、こういうデータを踏まえながら、ぜひ検討していただければと思いますので、よろしくお願いします。これは要望です。

 あともう一つ、受付業務が多分今年度で5年間のあれが変わるかと思うんですね。別に今やっている総合案内の事業者が悪いという話じゃないんですけども、せっかく一つ切りかわる段階ですので、例えば今の話の、外国人がふえてきたとか、そういったこと、さまざまな環境変化に対応するような事業者選定ということはぜひ検討していただきたいと思うんですけど、いかがですか。

古屋区民部区民生活課長

 今、御指摘いただきました総合案内の業務委託なんですけども、ことしが5年目ということで、一旦ここで区切りになります。来年の4月に向けて、現在、新たな事業者を選定すべく、企画提案方式で選定していくことになりますけども、特に今回仕様書の見直しを行っていまして、その中で、特に外国人がふえている、あるいは今後マイナンバーカードの利用も政府のほうではさらに拡大と言われていますので、来庁者がふえてくるということがございますので、そういうことも踏まえて、よりサービスが向上するような形で対応できるように、仕様書を確定して選定に臨んでいきたいと考えておおります。

いさ委員

 通訳タブレットのことをちょうど聞こうと思ったんですけど、この通訳システム、そもそも何カ国語ぐらいで対応できているものなんですか。

古屋区民部区民生活課長

 現在12カ国語になります。

いさ委員

 これは一般質問とかでも出てきた小型の翻訳機みたいなもので、ちょうど1年前ぐらいにカタログを見たときに既に70何カ国語が1基の機械で対応できるというのがあったみたいなので、今、見たら、最新の機種はもっとあるのかもしれないですけれども、12カ国語でカバーできないような国の方というのはいなかったのでしょうか。

古屋区民部区民生活課長

 私が聞いている範囲では、現在使っているタブレットで対応できているというふうに聞いております。ただし、確かに委員御指摘のとおり、新しいタイプの小型のものが出ていまして、そういうものも含めて、あるいは手話が使えるものも出ていますので、今後、どういうふうにコミュニケーションツールとして使っていくかは研究していきたいとは思っております。

いさ委員

 あまりお金の話で考えるようなところでもないかなと思っていて、70何カ国語できるから、こっちのほうがいいという話にはしたくないんですけれど、この通訳タブレットは人がいるサービスですね。だから、丁寧にできるとは思うので、それのサポートに使うのか、どうやっていくのがいいのか、まずは外国の方の対応をどうやっていくかというところを前提として丁寧にやっていただきたいなと思います。要望でいいです。

石坂委員

 タブレット端末のほうが、これまで企画部にあったものが区民部に移ったかと思うんですけども、通訳システム、ニーズのほうも、次のページをめくると、使われた件数なども出ていますけども、タブレット端末の所有台数と、今、実際にどの程度足りているとか不足があるということがわかれば教えてください。

古屋区民部区民生活課長

 平成30年度はタブレット2台だったんです。しかし、実際使っている状況を拝見すると、例えば庁内のほかの窓口で使いたいというのが重なったりすると、大体2台出ちゃいますので、そうすると、3台目がなくてとても不安だったんですけども、この4月から、今年度予算で1台ふやしていただきまして、今3台で稼働しております。これは話す時間については単価契約なんですね。1分間300円で行っているんですけども、この限度額というのも30年度は6,600分だったんですけども、今年度は8,244分ということで少し拡大させていただきましたので、今、運用できているという状況でございます。

石坂委員

 もちろん繁忙期とそうじゃない時期があったりするので、余裕があったりなかったりというのは、その時期によるのかもしれませんけど、3台にふえたということで、前よりは余裕ができたのかなと思うところではあります。

 私が以前、たしか総務委員会にいたときだったかな。このシステムを入れるときに、自治体によっては手話の対応をしている場合もあったりしていて、今回対応はしていないんだけども、今後は機会があれば検討しますみたいな形で答えていただいて、そのままになっている状態であり、もちろん、お願いしている事業者等々の関係で、対応できる言語とか、手話対応の有無はあると思うんですけども、チャンスがあれば手話等への対応も、可能性だけでも検討いただければと思うんですが、その辺いかがお考えでしょうか。

古屋区民部区民生活課長

 さっき御紹介しましたとおり、新しいソフトでは外国語もあり、かつ手話も対応できるというのも出てきましたので、そういうものも今後は選択肢の中に入ってくると思います。

 今、問題になっているのは、この3台については庁内でしか使えないというのがあるんですね。例えばすこやか福祉センターとかそういうところの庁外施設ではそういうものがないとなかなか厳しいと思います。これから先、ほかのところでも新たな機能が入った通訳システムを導入できるように、今はちょうど検討段階になっていますので、今後はそういうのに従って考えていきたいと思います。

石坂委員

 今お話があったように、手話対応ですとか、あとすこやかなんかも出てきましたけど、すこやか福祉センターも当然ですけども、地域事務所等でも福祉の手続をされる方、まだ違うページで後で出てくると思いますが、あったりすると思うので、そうしたところでの手続される方がいる場所には、いきなり全部台数をそろえるわけにはいかないと思うんですけども、そこは考えながら台数を入れていっていただければと思いますが、いかがお考えでしょうか。

古屋区民部区民生活課長

 現在、庁内でも多文化共生について検討し、また、基本構想や基本計画の中でその辺も含めて今後の方向性等が出てくると思いますので、それに従って対応していきたいなというふうに考えております。

石坂委員

 ぜひそんな形でお願いできればと思います。特に手話に関しては、一般的に手話というと同じものだと思われがちなんですけど、全く聞こえないろうの方は、比較的日本手話を使う方が多くて、難聴の方は日本語対応手話を使うのが多いという形で、もちろん片方に精通していれば、当事者の中では割とわかるらしいんですけど、ただ、手話通訳の方次第によっては、日本手話、日本語対応手話のでき、ふできに偏りがある場合があるので、選定するときには難聴の方が多く使われる日本語対応手話にも、全く聞こえない方が使うことが多い日本手話のほうにも対応できるようなこともしっかりと視野に入れて検討いただければと思います。これは要望で結構です。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑の途中ですが、5時になりましたので、これからの審査の進め方を御協議いただきたいと思いますので、分科会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時03分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後5時03分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、本日の審査は終了し、220ページからの残りは次回の分科会で質疑を行うことに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 本日の分科会は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次回の区民分科会は9月27日午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって

通告します。

 以上で本日の区民分科会を散会します。

 

(午後5時04分)