令和元年11月26日中野区議会子ども文教委員会(第4回定例会)
令和元年11月26日中野区議会子ども文教委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔令和元年11月26日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和元年11月26日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後4時50分

 

○閉会  午後5時38分

 

○出席委員(8名)

 高橋 ちあき委員長

 斉藤 ゆり副委員長

 吉田 康一郎委員

 小杉 一男委員

 いでい 良輔委員

 中村 延子委員

 平山 英明委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞

 子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長 永田 純一

 子ども教育部保育園・幼稚園課長、子ども教育部保育施設利用調整担当課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 濵口 求

 子ども教育部幼児施設整備課長 板垣 淑子

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史

 子ども教育部子育て支援課長、子ども家庭支援センター所長 神谷 万美

 子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之

 子ども教育部育成活動推進課長 伊藤 正秀

 子ども教育部子ども特別支援課長、教育委員会事務局子ども特別支援課長 中村 誠

 教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 伊藤 廣昭

 教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明

 教育委員会事務局学校教育課長 石崎 公一

 

○事務局職員

 書記 井田 裕之

 書記 五十嵐 一生

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議案

 第83号議案 令和元年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後4時50分)

 

 本日は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 議事に入る前に、お手元の資料(資料2)のとおり委員会参与の変更及び異動がありましたので、理事者から説明をお願いいたします。

戸辺子ども教育部長

 それでは、委員会参与の変更及び異動について御説明させていただきます。

 令和元年10月31日付で、子ども教育部保育施設利用調整担当課長の竹内賢三が総務課主査に異動したことに伴いまして、同日付で、子ども教育部保育園・幼稚園課長の濵口求が兼務することとなりました。

委員長

 ありがとうございました。以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第83号議案、令和元年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 なお、本議案は総務委員会に付託されておりますが、子ども文教委員会の関係分を当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明をお願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、第83号議案、令和元年度中野区一般会計補正予算のうち、子ども教育部、教育委員会事務局所管分につきまして、一括して補足説明をさせていただきます。

 最初に、5ページをお開きいただきたいと存じます。歳出の表の2段目でございます。5款子ども教育費でございます。補正前予算額538億2,833万7,000円を122万4,000円増額いたしまして、538億2,956万1,000円とするものでございます。

 それでは、個別の内容につきまして御説明をさせていただきます。

 恐れ入りますが、まず、繰越明許費から御説明をさせていただきます。34ページ、35ページをお開きください。区立あさひ保育園の民営化による新園舎整備スケジュールの変更に伴いまして、建設地のU18プラザ上高田跡施設擁壁工事の実施時期がおくれますことから、繰越明許費とするものでございます。

 これによりまして債務負担の変更がございます。お手数ですが、38ページ、39ページをお開きください。三段目でございます。工事実施時期が令和2年度、単年度となったため、債務負担行為を廃止するものでございます。

 この変更に伴いまして、同施設に併設する学童クラブ等につきましても補正がございます。24ページ、25ページをお開きください。上段の1目地域子ども施設調整費でございます。仮設園舎での運営期間が延伸するため、園舎のリース料補助を補正するものでございます。

 その下の段、2目育成活動推進費でございます。親子農園事業用地として無償で借り受けていた土地について、所有者からの申し出により返還するため、原状復旧に係る測量経費として49万5,000円を補正するものでございます。

 工事費につきましては、36ページ、37ページをお開きください。一段目でございます。原状復旧工事費といたしまして2,800万1,000円を、令和2年度までの債務負担限度額として設定いたします。

 御説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 本件に対する質疑があればお願いいたします。

いでい委員

 今回のあさひ保育園の園舎の建設がおくれることによりこういったことが生じるんですけれども、おくれた理由とおくれたことによる影響について御答弁ください。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 まず、おくれた理由でございますけれども、園舎を建設するに当たっての資材のほうが不足をしているということが判明をしまして、そのことによって2カ月程度工事期間が後ろ倒しになるといったようなことでございます。おくれることの影響でございますけれども、来年の4月からあさひ保育園の子どもたちは新しい園舎に移ることを予定しておりましたけれども、実際には、移る時期は12月ということで、それまでの間は現在のあさひ保育園にいるということになります。

いでい委員

 建設の資材の不足があったから2カ月間おくれると。開設が当初4月だったのが、何月になるんですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 当初4月を予定しておりましたけれども、開設の時期は12月になります。

いでい委員

 2カ月おくれるということが、なぜ8カ月もおくれることになるのか理解できないんですけど、説明してもらえますか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 当初は、4月に開園したときに、園庭に仮設の園庭を用意しまして、そこを使って運営をするということになっておりました。子どもたちは仮設の園庭を使うんですけれども、仮設の園庭を用意して、その間に擁壁の工事を行うということにしておりました。擁壁の工事が終わった後に一旦園庭を、仮設の園庭も含め全ての園庭を整備するといった計画にしておりました。ただ、実際には4月の開設が困難ということもありまして、全体の工事のスケジュールをどういうふうにしたら一番よろしいのかというところを検討しまして、園庭も含め、擁壁の工事も終わった後、園庭を全て整備した後、子どもたちに移ってもらうことが一番いいのではないかということで、今回、12月になってから子どもたちに移っていただくということにしたものでございます。

いでい委員

 そうなると、当初4月1日開園予定だった保育園の募集というのかな、定員だとか、その引っ越しのこともあると思うので、それが当初の計画よりもふえるとか減るとか、そういったことは影響ないんですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 当初は4月1日に新園ができて移ることになっておりましたので、定員はふえることを予定しておりました。ただそれが、工事が2カ月おくれるということで、4月1日の開園が、おくれると4月に開園できないので、期中の開園ということになります。そうしますと、その時点で応募をかけてもなかなか子どもたちが来ないのではないかということも想定されるということで、開設の時期を、全部が整備された12月にするということでございます。

いでい委員

 そうなると、当初4月1日入園の募集は、前年度の――ことしで言ったら11月頭で募集締め切りしていましたよね。今度、12月開園予定の園だと、通常どおり通年で入所希望者を募るみたいな、そういった募集の中で新入園児を選んでいく作業がふえるということですか。そのままなのかな。

濵口子ども教育部保育施設利用調整担当課長

 通常ですと12月、それから1月、2月、こちらの募集につきましては、今年度で言いますと11月の上旬に締め切った次年度4月の募集とあわせて募集をかけますので、そういった期中の12月の開園という園につきましても、そのタイミングで募集をするということになると想定してございます。

いでい委員

 そうなると、途中12月、新園開園というところで新入園児がその中に入るだろうと。本来4月にオープンする予定だったものが7カ月ないし8カ月おくれたことによって、定員が減ったということですよね。で、今回、建築資材の不足ということがわかったというんですけど、その時系列について教えてください。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 当初は、4月にすぐ事業者が着工して、それで来年の4月に間に合うように工事をするということで進めておりましたけれども、資材の不足が言われましたのが、ニュースで出ましたのがことしの3月中旬ぐらいでございます。3月中旬ぐらいに、ハイテンションボルトという鉄骨をつなげるボルトが不足しているということがニュースのほうでも取り沙汰されました。そこで事業者のほうは、市場調査といいますか、このままだとどうなるのかというところを至急検証しまして、それで、どうも資材の調達が間に合わないのではないかということの申し出が3月の中旬にありました。うちとしても、このまま工事をスタートしても間に合わないということでは、実際には、事前にそれがわかっているまま工事をスタートさせることはできないということで、2カ月おくらせるという判断をさせていただいたところです。

いでい委員

 そこで建築資材の鉄骨をつなぎ合わせるボルトがないということは全く想定ができなかったので、こればっかりはしようがないという判断なのか。そこについて何か改善する、間に合わせるための努力みたいなものというのはあったんですか。

 それと、その工事がおくれてしまうこと、今回のお話では建築資材がないということですから、中野区が持っていった計画が今度先送りになったわけですよ。それについての責任の所在というのは一体どこにあるのか教えてください。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 今回、オリンピックの関連の需要の拡大というところで、かなりそういった資材が不足しているという社会的な状況があったというふうに考えておりまして、今、責任の所在ということを言われたわけですけれども、当初想定していた期間よりちょっとずれて工事がおくれてしまう、調達ができないということでおくれてしまうということについては、これはやむを得ないことなのではないかというふうに考えているところです。

いでい委員

 今回の建築資材のことについての2カ月のおくれについてはやむを得ないという理解はわかります。だけど、その擁壁の工事と合わせて仮園舎、せっかくおくれるのだったらもっとおくらせちゃってもいいんじゃないかという判断は一体どこで起きたんですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 当初のスケジュールどおり、4月だったものが6月には開園できることになっていたかもしれないんですけど、その時点でさらに仮設の園庭を整備して、それから擁壁の工事を始めるということになると、さらにおくれるということがあります。それで、仮園庭を整備せずに擁壁の工事をして、園庭の整備を一体的にすることで少し期間が短縮できるというんでしょうか、効率的な工事ができるというふうな判断もここにありまして、開園の時期は12月というふうな判断もあわせてさせてもらったところです。

いでい委員

 そこが、ハードの整備を優先しているだろうというふうに見えますよね。やっぱり子どもを保育園に預けて働きたい、働かなければしようがないという人たちの声というものは、開園がおくれることによって、定員が減ることによってやっぱり拾われないわけでしょう。それを区の都合で、園庭の整備が一体的にできてもうちょっと工期が短くなるからこれでいいんじゃないか、だから、どうせおくれるんだからおくらせたんですよという報告にしか聞こえないんだけど。そこら辺で、もっと早く開園だけでも先にできないかと、そういった議論は役所の中でなかったのかな、お答えください。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 委員、御指摘されたとおり、定員の拡大ということが非常に大事な部分だなというふうに思っております。民営化については、施設の改修とあわせて定員も拡大するということでお約束をしている部分ですので、施設ができ次第開園するということも一つあったかと思いますけれども、この間、仮設の園庭を使って開園するというところにおいて、区としても十分安全に配慮してやるといったような説明をしてきたところですが、実際には、支援はできたけど園庭はまだ整備できていないという状況が一方ではあるということがあって、区としては、現在通われているお子さんの安全確保、そういったことも含め改めて検討させていただいて、全ての工事が終わった後、園舎に引っ越してもらうといったような判断をさせてもらったところです。

いでい委員

 今通っている子どもたちの安全の確保って簡単に言うけど、じゃあ、園庭がそもそもない保育園に通っている子どもたちの安全確保はどうするの。区立の公園のところに行って、園庭がわりで遊んでいる子どもたちだっているわけでしょう。今の答弁では納得できない。もう一回答弁をお願いします。

戸辺子ども教育部長

 今、安全確保といいますのは、U18上高田、そちらの仮設園庭といっても、塀で囲って、裏手のほうの擁壁を重機が入って掘って、コンクリ擁壁をつくって埋め戻すという工事をやるんですけれども、重機、やはり工事車両が入ってきますので、その辺の安全確保という面を、担当の課長のほうは含めて言ったんだというふうに私は理解しております。

 当然仮園庭ですから、基本的に十分な面積が確保できないので、例えば近隣の公園に行かざるを得ないというような事態も想定できます。その間の安全確保については、基本的には保育士が十分な体制を組んで連れていきますので、そこが安全ではない、危険だという意味では決してないということでございます。

いでい委員

 結局、本当に保育園に子どもを預けないと中野区で生活ができない、また、それぞれの世帯のライフスタイルを変えてしまうことを少しでも緩和というのかな、選択肢を広げるというのかな、保育園に入園ができていればという人たちがすごく多いんですよ。毎年毎年その話やっていますけど。それを、工事の都合が理由として延びていく、さらに、仮園庭だ、擁壁だの工事も、どうせおくれるんだったらまとめてやっちゃったほうがいいという判断を区がするというところについて問題だと思うよ、本当に。それについての努力みたいなことについては、民間の事業者さんと区と双方でやっぱり頑張って答えを出していかないと。そのための緊急対策をやっていたんじゃないの。今年度で終わることもあるし。今年度で緊急対策が終わるからこそ、それは急いでいた話なんじゃないの。保育環境を整備していくというのと工事の進捗状況を管理するというところについては、やっぱり区が責任持ってやらなきゃいけないことだけれども、今回はやむを得ない事情だということについてはわかった。だけど、その先の話については、もっとやるべきことがあったんじゃないんですか。そういった姿勢が問われていると思うよ。それについて何かありますか。

戸辺子ども教育部長

 いでい委員おっしゃったように、全体的に待機児がまだ残る中、その待機児の解消に向けて民営化というものも進めているものでございます。また、民間保育所の誘致というのもあわせてやっているところでございます。

 今回、工事の終了時期が不可抗力によりまして2カ月延びるというところと、それから擁壁の工事が、やはり建物竣工後も工事をしなくてはいけないという総合的な判断のもと、工事期間中についてはやはり騒音なども出ます、それから工事車両も入ってくるということで、事業者とも調整し、相談しながら開園時期については判断したところでございます。

 基本的に、待機児を一日でも早く解消したいという思いは区も一緒でございます。今後、待機児対策に向けまして、区立園の整備も新たに何園かありますので、そちらについて十分進行管理を徹底しながらやっていきたいと考えております。

いでい委員

 通園される園児の皆さん、そこの安全に対して最大限の配慮をしたということについては評価したいと思います。それでも、この進行の管理だとか今後の展開のことについても、待機児を解消するのが先なのか、それともハードを整備していくのが先なのか、その優先順位のつけ方についてはもうちょっと努力してもらいたいなと思っています。これは意見なので答弁は結構です。

小杉委員

 私も気になったので、けさ、どんな感じなのかなと見に行ったんですけれども、外形は大体できている状態で、これが1年間、開園が延びるのかというのは本当にもったいないなという感じはしました。擁壁工事というのは債務負担行為だから、そもそもの工事の期間というのは、いつからいつまでだったものが、いつからいつまでに変わるということなんでしょうか。複数年度にまたがることなんですけども。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 新園が完成するのが当初の予定だと2月末の予定でしたので、擁壁の工事のほうを3月から契約をして、8月までに擁壁の工事をして、その後、園庭の工事を2カ月かけてやって、11月には全部が完成するといった計画でございました。

小杉委員

 そうですね。開設をした後に8月までに擁壁をやって、それ以降は園庭も含めてやる予定が、それが、開設自体を12月にしようとなったというのは――擁壁自体は、新しいこの提案は4月から擁壁ということになるということですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 そうです。4月からになるので、工事全体は1カ月短縮ができるということです。

小杉委員

 だから債務負担行為がなくなるということですね。ということは、そもそも、開設をしてから同時にこういった擁壁、園庭の工事を一緒にやろうとしたんだけれども、それが無理だというふうに判断をして、工事後に開設をするというふうに判断された、その実態というのはどういうことなのか。例えば想像なんですけれども、今ある崖が崩れちゃうとか、そういう可能性があるとか、そういう実態があるということでしょうかね。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 今の擁壁がすぐ崩れるとかそういうふうには考えておりませんけども、最近、集中豪雨ですとかそういったことがある中で、ここは大谷石を使った擁壁になっておりますので、それを、新園になって、新しい事業者にこの土地を貸すということと同時に、鉄筋コンクリート造の擁壁に改修をしたいというふうに考えていたところです。

小杉委員

 当初の計画を変えようとするに至った、判断が甘かったということなんでしょうか。どうなんですか、それは。そういうわけではないんですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 実は、その擁壁の工事そのものも実際にやるということの御報告は、ことしの1月の閉会中に御報告させてもらっていまして、これは、たしか大阪でブロック塀が壊れて、そういった事故があって、それを受けてブロック塀の点検をしたときに、ここの敷地についても、ブロック塀じゃないですけれども一部擁壁があるということがわかって、そこから調査をして、実際に工事をしたほうがいいかどうかということを検討して、実際には工事をしなくちゃいけないという判断をしたところです。

小杉委員

 わかりました。判断をされたということですね。

 そういう判断をされたというのはわかったんだけども、ハイテンションボルトが足りないというのは、例えば擁壁に使うハイテンションボルトが足りないということなんですか。その擁壁工事のときに使うというわけではなくて、それは本体の話なんですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 ハイテンションボルトは保育園の施設そのものを建てるために必要な資材でして、そこが調達がちょっと難しいということがわかったということです。

小杉委員

 本体は擁壁の工事よりも前にやる話ということですよね。それまでに完了しているということですよね。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 そうですね。もともとは、本体の施設ができてから擁壁工事をするというになっておりました。

むとう委員

 工事は当然着工しているわけですよね。先ほど小杉委員が見に行って、ほぼできているよという情報だったんですけれども。この業者は、期間までにちゃんとつくるということで請負契約を結んでいるわけですよね。それよりも前にオリンピックは決まっていたわけで、そういう予測ができているんだったら、資材をしっかり調達した上でこの仕事を請け負うということだったんじゃないんですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 実際に工事をするのは、保育事業者が入札をかけて工事をする事業者を決めておりますので、実際に入札そのものは今年度になってからということになりますが、その前に、そういう資材の不足というところが予測がついたので、今言われている期間で入札をかけても、なかなか資材の調達が難しいので工事そのものがおくれるといった申し出があったということです。

むとう委員

 園舎そのものの工事がおくれるから、擁壁の工事もおくれるということですよね。

委員長

 ちょっと違うね。休憩します。

 

(午後5時20分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後5時22分)

 

平山委員

 そもそも当該園のスケジュールっていつ決まったんでしたっけ。いわゆる4月にオープンして、その後、擁壁もやりましょうね、仮設園でとりあえずというスケジュールって、いつ決まったんでしたっけ。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 いつまでというのは、擁壁の工事そのもの……

平山委員

 このスケジュール、当初のスケジュールを決定されたのはいつですかってお聞きしているんです。

委員長

 すぐ答えられますか。

平山委員

 途中でも答えられたら……。

委員長

 どうですか。わかりますか。

平山委員

 じゃあ、今の質問取り下げます。

委員長

 保留にしておいてもいいんですけど。

平山委員

 保留でいいですか。後で答えられますか。(「はい」と呼ぶ者あり)

 それで、そのときは、先に園舎をつくって、後でこの擁壁をやるから、仮設の園庭をつくってというスケジュールで考えていたわけじゃないですか。擁壁の工事を園舎の後にやるというふうにしていたわけでしょう。違うの。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 擁壁の工事をやるというふうになったのは今年度になってからで、当初の計画のときには、この擁壁の工事は想定をされていませんでした。

平山委員

 ごめんなさい、僕も違う認識なのかもしれない。ということは、要は、擁壁の工事が必要だということになった時点があったわけですよね。その時点のときに開園をおくらせようという判断、そういう議論というのはなかったんですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 その時点ではまだ、仮園庭を整備して、4月に開園したいというふうなことを考えておりました。

平山委員

 要は何を言いたいかというと、何を判断の基準にされているかなんですよ。4月に開園することによって待機児の解消を目指していく。しかしながら、先ほど来の御答弁を聞く限り、それには安全性の確保を最大限にやりますとは言いながらも、どこか安全性の確保を図らなきゃいけないような状況が生まれるということも認識をされていたわけでしょう。だけどそのときの判断は、待機児の解消のほうが重いって判断されたわけでしょう。そのときはだよ。

で、今になって、6月だったら4月に間に合わない、だったら安全確保を優先させましょうという判断に変わったわけでしょう。じゃあ、大事なのはどっちだったのということになるわけですよ。僕は安全なんじゃないかなって気はしているのであえて伺うんですけど、そういう議論というのをちゃんとやっていただいた上で出していただきたいなと。

 先ほどからの御答弁を聞いていると、いや、当初は4月だったんです、でもそれがおくれました。本来だったら安全確保した上で開園したほうがいいわけですから、重機も入れないほうがいいわけですからこうしましたという答弁なんです。でも、だったら、ネジが不足しなかったらどうなっていたんですかって話じゃないですか。

 その時々の区のジャッジというものをきちんと考えていただきたいというか、きょう区長がいみじくも、子育て先進区について6つの指針を――初めて聞いたんですけど、定めましたと。これに基づいて中野区政はやっていくんですというぐらいのことをやっていくわけなんで、今回のことを一つの、何ていうのかな――いろんな判断をしていったんだという中で、やっぱり振り返ってもらいたいんですよ。やむを得ないと思っていますよ。やむを得ないし、これはもう、こうされるというのであればこれでいいと思っているんですけど、だけど、その前のジャッジがどうだったのかというのもちゃんと振り返った上で検証していただきたいなと思うんですけど、どうですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 確かに民営化に当たって、こうやって保育園を整備していく中でさまざまなことが実際には起きてきております。予測できたこと、できないこともさまざまありますけれども、待機児の対策が一方で課題としてある中でも、やっぱり施設としてはきちんと安全性を確保して整備をしなくちゃいけないということも一方ではあるわけで、今、委員から指摘されたことをしっかり、その都度都度きちんと検証しながら進めていかなくちゃいけないなというふうに考えております。

平山委員

 他方で、さっきいでい委員もおっしゃっていたように、開園ができない。それによって待機児が生じるということは、幾人かのお母様方の人生がそこに乗っかっているわけです。常にやっぱり行政は、いろんなものの材料の中から最良の判断をしていかなきゃいけないというときに、ぶれないほうがいいんですよ――と思って伺ったのが一つと。

 もう一つ、これ、債務負担をやめて繰明にしますという話ですよね。先ほどのお話だと繰明、契約自体はいつぐらいを想定されているんでしたっけ。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 新年度になってから契約を予定しております。

平山委員

 何でこれは予算を一回落とさないんですか。新年度予算にしないんですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 当初の総額ですと、今年度が1,543万で、2年度の予算が限度額で2,314万4,000円ということで、総額で3,857万4,000円の限度額ということでしたけれども、来年度の予算については、2年度、ここまでの経費は必要ないんじゃないかということを今考えておりまして、今、予定額を精査しているところですけれども、この1,543万を繰り越して、足りない部分を来年度、新年度で要求をしていきたいというふうに考えております。

平山委員

 契約が3月までにできればゼロ債務という考え方もあるんじゃないですか。債務負担はそのまま維持をして――という考え方も、それはありますよね。でも、やっぱり4月になっちゃいそうなんですか。4月になるんだったら債務負担行為は解除しなきゃいけないからね。それはやっぱり4月になるという判断なんですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 学童クラブ、子育てひろばの仮設園舎の解体等がありますので、すぐ工事に入れるということではないので、新年度になってからの契約ということを考えております。

平山委員

 となると、もう一回確認します。新たに繰越明許としてやられる1,543万円ですか、これは、現年度は予算の執行はゼロということですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 はい、本年度はゼロです。

平山委員

 だったら何で繰り越すんですか。さっきゼロ債務と話しましたけど、現年度ゼロなんだったら、新年度に新たに予算を取り直してからじゃだめなんですか。

委員長

 どなたか御答弁できますか。

平山委員

 これもいいんです、何か理由があればいいんですけど。基本的に行政って単年度会計主義なんですよ。だから、その年度に執行するものはその年度に予算を組むことが最も会計の手続としては正しいわけなんです。それを、あえて繰明にしたというのは何か理由があるのかなと思ったのでお尋ねしているんです。

委員長

 休憩します。

 

(午後5時32分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後5時33分)

 

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 所管外ですので、申しわけありません。

むとう委員

 これで開園がおくれることによって入れなくなってしまうお子さんが出てきてしまうわけだけれども、そこは、ほかの園のところでフォローするような手立ては講じられているんですか。定員を増すだとか、何か方法はあるんですか。それはなしですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 このあさひ保育園に関しての定員についてのほかでの手立てということは、この判断をしてすぐ整えるということは実際には厳しいと思っています。ただ、先ほどいでい委員からも言われました、区立保育室が閉室することについての確保というところは別ではしておりますので、少し上高田のほうは今、新園の建設が徐々にふえてきているかなというふうには思っているところです。

むとう委員

 実際には、予定どおりいけば、ここで新たに何人ふえる予定だったんですか。入れる予定だったんですか。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 全ての年齢を合計しますと29人ふえる予定でした。

むとう委員

 そうすると、本当にやっぱり29人って大きいですよね。何か本当にそこで、手立てを講じるのが間に合わなかったということだけれども、そういうことを聞くにつけ、フォローをやっぱり考えなければいけないんじゃないかなというふうには思いますが、できなかったということで終わりですか。

濵口子ども教育部保育施設利用調整担当課長

 今29人の定員増というところでございますけども、実際に今、在園しているお子さんにプラスして増員というところで計画を持ってございまして、主に増員となるのは、3・4・5歳の年齢の比較的大きい年齢のお子さんの定員がふえるというところでございますので、待機児として多いのが1歳、2歳というところですので、そういったところでは影響は少ないかなと思っております。

 ちなみに、3・4・5歳の定員は、各年齢8人ずつ、24人となっておりますので、大半がその年齢層というところでございます。

小杉委員

 親子農園のことですけれども、これは前回の委員会だったと思いますけれども、利用者に説明をするという話をされていましたけれども、利用者の要望というか何かあったら伺いたいなと思いまして。

伊藤子ども教育部育成活動推進課長

 利用者への説明、区民への説明というのは、今回補正予算が整って、契約の手続が整った段階で、来年の1月後半に予定してございます。

小杉委員

 わかりました。決定したら、その後説明するということで。直後にあるから説明するというふうな話をされていた記憶があったんですけども、まだ決まっていないから1月以降になるということですね。

伊藤子ども教育部育成活動推進課長

 補正予算、それと契約手続が確定した段階で、しっかり説明するというところで考えてございます。

板垣子ども教育部幼児施設整備課長

 答弁保留させていただきまして申しわけございませんでした。U18プラザ上高田跡活用の進め方ということで、あさひ保育園の民営化につきまして、当初決定したのは平成29年8月31日、子文教で報告をさせていただいております。

委員長

 ほかによろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ほかにないようですので、質疑を終結いたします。

 次に、意見について伺います。本議案について意見はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは本議案については、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第83号議案、令和元年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から特に御発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後5時38分)