令和元年12月02日中野区議会子ども文教委員会(第4回定例会)
令和元年12月02日中野区議会子ども文教委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔令和元年12月2日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和元年12月2日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時48分

 

○出席委員(8名)

 高橋 ちあき委員長

 斉藤 ゆり副委員長

 吉田 康一郎委員

 小杉 一男委員

 いでい 良輔委員

 中村 延子委員

 平山 英明委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞

 子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長 永田 純一

 子ども教育部保育園・幼稚園課長、子ども教育部保育施設利用調整担当課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 濵口 求

 子ども教育部幼児施設整備課長 板垣 淑子

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史

 子ども教育部子育て支援課長、子ども家庭支援センター所長 神谷 万美

 子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之

 子ども教育部育成活動推進課長 伊藤 正秀

 子ども教育部子ども特別支援課長、教育委員会事務局子ども特別支援課長 中村 誠

 教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 伊藤 廣昭

 教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明

 教育委員会事務局学校教育課長 石崎 公一

 

○事務局職員

 書記 井田 裕之

 書記 五十嵐 一生

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第97号議案 中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例

 第98号議案 中野区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例

 第99号議案 指定管理者の指定について

○所管事項の報告

 1 令和2年度予算で検討中の主な取り組み(案)について(子ども教育部・教育委員会事務局)

 2 中野区子ども・子育て支援事業計画(第2期)(案)について(子ども・教育政策課)

 3 「子育て先進区」の実現に向けた基本方針(骨子)について(子ども・教育政策課)

11 中野区母子生活支援施設指定管理者候補者の選定結果について(子ども家庭支援センター)

 

 

委員長

 定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 初めに、本定例会における審査の進め方について御協議するために委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における当委員会の審査日程についてお諮りをいたします。

 お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目は議案の審査と所管事項の報告の1番から4番、9番及び11番を行い、2日目は残りの所管事項の報告等を行い、3日目は進行状況を見て改めて御相談したいと思います。

 なお、第99号議案は所管事項の報告の11番が関連しますので、議題に供したのち一旦保留とし、関連する報告を先に受け、その後改めて議題に供し、審査したいと思います。

 また、所管事項の報告の4番と9番は関連する内容のため、一括して報告を受けたいと思います。

 以上のとおり進めることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。

 なお、審査に当たりましては5時を目途に進め、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第97号議案、中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の説明をお願いいたします。

伊藤子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、第97号議案、中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例につきまして補足説明させていただきます。(資料2)

 中野区立学童クラブ条例の新旧対照表をごらんください。下線を施した箇所が改正となります。

 1点目は、「中野区立中野神明学童クラブ」を「中野区立みなみの学童クラブ」に改め、「中野区立若宮学童クラブ」を「中野区立美鳩学童クラブ」に改めます。これはみなみの小学校及び美鳩小学校の新校舎建築に伴うもので、令和2年4月に南中野児童館内にみなみの学童クラブを、若宮児童館内に美鳩学童クラブを設置し、同年9月にみなみの小学校及び美鳩小学校の新校舎に設置される予定のキッズ・プラザ内に移転を予定してございます。

 2点目は、令和2年4月に上高田小学校と新井小学校が統合して、令和小学校が上高田小学校校舎を仮校舎として開設いたしますが、新井小学校の位置に新校舎を建築することに伴いまして、中野区立新井学童クラブの位置を改めます。これは、令和2年度からの新校舎建築に伴う新井小学校校舎の解体により、校内の新井学童クラブを閉鎖することになります。つきまして、新井学童クラブの位置を、分室となっています新井薬師児童館内の学童クラブの位置に定めます。なお、当該地区の学童クラブの需要に対しては、民設の学童クラブの誘致などで対応いたします。

 本条例は令和2年4月1日から施行いたします。

 補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。

平山委員

 すみません。これ、どうして今の時期なんですかね、例えば美鳩学童クラブの名称を、要するに若宮学童クラブの名称を改めるのが、来年の秋に新校ができてキッズの中に移っていくという御説明があったんですけど、このタイミングなのはなぜなんですか。

伊藤子ども教育部育成活動推進課長

 学童クラブは年単位の利用ですので、4月1日から利用開始ということになりますので、今、要は募集を図っていかないといけない。来年の利用者の募集を図っていかないといけないというところになります。事業者の募集ももう図っているところでございますので、今の時期ということになります。

平山委員

 先般、この当該の件について御報告を受けた際に、ちょっと直接議案とは関係ない部分もありますけども、その後のこの展開について、現在の若宮、これから美鳩に変わる学童クラブについては、キッズの中に持っていって、今の若宮児童館は、学童機能は廃止をするという御説明があったやに思うんですけども。その上で、状況を見ながら、大和西児童館については、現状のところでは存続をさせる予定であると、それは学童クラブの機能としてということで、これはお変わりないですか。

伊藤子ども教育部育成活動推進課長

 若宮学童クラブを来年度から美鳩学童クラブに変えていって、美鳩小学校に移転していくというところと、この地区に関しては待機児が結構発生している地域でございますので、大和西児童館内の大和学童クラブについてはそのまま存続していくというところでは変わってございません。

平山委員

 通学の距離が結構長い等々ということもあることで、利用者の方々にもいろんなお声を聞いてみられてはというお話を差し上げたかと思うんですが、その後どうですか。

伊藤子ども教育部育成活動推進課長

 今回、美鳩小学校内にキッズ・プラザが開設されるというところで、事業者の募集を図っていくというところで、説明会を設けてございます。保護者を中心とした方に対して説明をしていっておりますけれども、特にそれに対して異議等があるというところでは、区のサイドとしては承ってございません。

平山委員

 その説明会に御参加をされた御父兄というのは、例えば居住地で言うとどの辺の方とかという把握はされていらっしゃるんですか。

伊藤子ども教育部育成活動推進課長

 旧大和小学校の地域だったり、やはり旧若宮小学校の地域の方がかなり大勢来ていただいたということはあります。説明会のほうには68人の参加がございました。

委員長

 ほかにありますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、取り扱いを協議するために委員会を休憩いたします。

 

(午後1時08分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時09分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 意見がなければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第97号議案、中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第97号議案の審査を終了いたします。

 次に、第98号議案、中野区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明をお願いいたします。

伊藤子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、第98号議案、中野区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例につきまして補足説明させていただきます。(資料3)

 第98号議案の中野区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の新旧対照表をごらんください。下線を施した箇所が改正となります。これは、国において放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部を改正する省令が施行されたことに伴いまして、本条例の規定を整備する必要があるためでございます。

 改正内容は、放課後児童支援員の有資格者となるために修了が必要な研修の実施者に、これまでの都道府県知事のほか、政令で指定する50万以上の市、指定都市でございますけれども、この長を追加する内容でございます。

 本条例は公布の日から施行いたします。

 補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。

委員長

 ありがとうございます。

 本件について御質疑ありましたらお願いいたします。

むとう委員

 この条例を改正したことによって、研修の内容にこれまでとの違いは出てくるんでしょうか。

伊藤子ども教育部育成活動推進課長

 研修の内容については国のほうでガイドラインを示してございまして、特に内容については変更はございません。

むとう委員

 内容、それから何ですか、研修の期間であるとか、時間であるとか、そういうことも、ガイドラインは今までに沿ったガイドラインができていて、ほぼ変化はないと思っていてよろしいんでしょうか。

伊藤子ども教育部育成活動推進課長

 はい、そのとおりでございます。

委員長

 ほかに御質疑ございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ないようですので、取り扱いを協議するために委員会を休憩いたします。

 

(午後1時12分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時13分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第98号議案、中野区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第98号議案の審査を終了いたします。

 次に、第99号議案、指定管理者の指定についてを議題に供します。

 審査日程の協議の際に確認いたしましたとおり、本議案に関する所管事項の報告を先に受けますので、議案の審査を一旦保留といたします。

 それでは、報告の11番、中野区母子生活支援施設指定管理者候補者の選定結果についての報告をお願いいたします。

神谷子ども家庭支援センター所長

 それでは、資料に基づきまして、第99号議案に関連する報告事項として、中野区母子生活支援施設指定管理者候補者の選定結果について御報告申し上げます。(資料7)

 今年度末をもちまして指定管理期間が終了いたします母子生活支援施設指定管理につきまして、令和2年度からの指定管理者候補者を下記のとおり選定いたしました。

 1、指定管理者候補者でございます。

 (1)名称、社会福祉法人共生会。

 (2)所在地は東京都葛飾区、以下記載のとおりでございます。

 応募状況でございます。応募事業者は1事業者でございました。

 選定方法についてでございます。庁内に設置いたしました選定委員会におきまして、応募書類審査及びヒアリング等を行った上で、指定管理者としての適性を審査し、候補者を選定したところでございます。

 指定期間は令和2年4月1日から令和7年3月31日まで5年間でございます。

 選定までの経過でございます。本年8月に公募を公告いたしまして、事業者説明、応募締め切り等を経まして、10月15日、指定管理者候補者選定委員会を開催いたしまして事業者を選定したところでございます。

 今後の予定でございます。令和2年2月、指定管理者との協定締結、また、4月より指定管理者による業務の開始を予定しているところでございます。

 報告は以上になります。御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらどうぞ。

むとう委員

 この業者はこれまでと同じ業者でしょうか。

神谷子ども家庭支援センター所長

 はい。現在指定管理を請け負っている事業者と同一の事業者でございます。

むとう委員

 現在の事業者がかなり長くなさってくださっていて、大変好評であるので、同じところで私は異論はなくて、よかったかなというふうに安心しているところではあるんですけれども、ちなみに、9月11日に行われた事業者説明会には、ほかの業者もお見えにはなったんですか。

神谷子ども家庭支援センター所長

 事業者説明会には、本事業者のほか2事業者が参加してございます。

むとう委員

 ということは、全部で3業者さんが説明会には来たけれども、実際に応募なさったのは今までと同じ1業者だけであったということでよろしいんですね。

神谷子ども家庭支援センター所長

 はい、おっしゃるとおりでございます。

むとう委員

 区のほうといたしましても、これまでの実績もありますし、この業者に対してはどのような感想というか、評価をなさっていらっしゃるのかしら。

神谷子ども家庭支援センター所長

 本事業者につきましては、本区でも長らく指定管理業務を請け負っておりますが、他区でも母子寮、同じような母子生活支援施設を運営しておりまして、そうした法人全体での母子支援に係るスキルというようなことも保って、きちっとやっていただける事業者というふうに評価しているところでございます。

委員長

 ほかにありますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ほかにないようですので、ただいまの報告は以上で終了いたします。

 それでは、先ほど保留としました第99号議案を改めて議題に供します。

 理事者の補足説明をお願いいたします。

神谷子ども家庭支援センター所長

 では、第99号議案につきまして補足説明をさせていただきます。

 議案のほうをごらんいただければと思います。今、御報告もさせていただいたとおりでございますが、指定管理者候補者として、施設の名称、中野区さつき寮、指定管理者は以下の住所、また、社会福祉法人共生会。そして、指定の期間につきましては、令和2年4月から5年間ということでお願いしたいと思ってございます。

 御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの件で御質疑ありましたらお願いいたします。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がないようですので、取り扱いを協議するために委員会を休憩いたします。

 

(午後1時19分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時20分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第99号議案、指定管理者の指定についてを原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第99号議案の審査を終了いたします。

 それでは、所管事項の報告に入ります。

 まず1番目、令和2年度予算で検討中の主な取り組み(案)についての報告をお願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、令和2年度予算で検討中の主な取り組み(案)につきまして御説明をさせていただきます。(資料4)

 お手元の資料をごらんいただきたいと思います。

 この取り組みは、令和2年度の予算編成で検討中の新規、拡充・推進や見直し事業などの主な取り組みにつきまして、現在の検討状況を区民にお知らせするものでございます。区民との意見交換として、区民と区長のタウンミーティングを12月11日の夜に開催する予定でございます。このほかに、郵便、ファクス、メール等によりまして区民からの御意見をいただきたいというふうに考えているところでございます。

 令和2年度予算は、「子育て先進区に向けた取り組み」「安心して地域で暮らし続けられるための取り組み」「区民とともに進めるまちづくりのための取り組み」の三つの取り組みを推進していく予算としてございます。さらに、これらの取り組みを支え、着実に進めるための行財政運営にも重点を置いてございます。各取り組みはこれまでの実績等を検証するとともに、関連する既存事業の見直しに努めて予算化を検討してございます。

 資料につきましては、検討中の主な取り組み項目を四つに分類し、これをさらにテーマ別に区分してございます。また、予算検討に当たり、見直し検討中の主な事業を見直し事業としてお示しをしてございます。

 (1)子育て先進区に向けた取り組みにつきましては、19項目を掲げております。(2)安心して地域で暮らし続けられるための取り組みにつきましては15項目。(3)区民とともに進めるまちづくりのための取り組みにつきましては10項目。(4)三つの取り組みを支え、推進する行財政運営では5項目。見直し事業では4項目を掲げてございます。

 それでは、当委員会の所管事項といたしまして、子ども教育部、教育委員会事務局の関係事項につきまして御説明をさせていただきます。

 1ページ、(1)子育て先進区に向けた取り組みでございます。区分の一つ目、安心できる子育て環境でございます。(仮称)子どもの権利条例の検討といたしまして、子どもの権利条例制定に向けた検討を行います。2項目飛びまして、民間保育施設の新規開設支援、認可外保育施設の認可化移行を支援するとともに、保育の質の向上や保育定員の拡充を図ります。また、保育入園事務について、申請書等のICT化を進め、手続の簡素化を図ります。

 2ページをお開きください。居宅訪問型保育事業利用者が負担している保育士等の交通費について補助をいたします。子育て支援施設等の拡充といたしまして、学校再編に伴うキッズ・プラザの開設準備、子育てひろばの整備を進めるとともに、学童クラブの待機児対策として、民間学童クラブの運営を支援します。(仮称)総合子どもセンター等設置準備といたしまして、整備を進めるとともに、児童相談所開設に向け、専門職員育成のため他自治体への派遣を継続して行います。子どもの貧困対策の推進といたしまして、子どもと子育て家庭の実態調査の結果を踏まえ、学識経験者や子ども・子育て会議などから意見聴取を行い、事業化を検討いたします。ひとり親家庭支援の充実といたしまして、交流会や相談会、養育費等についてのセミナーや相談会の開催、見守りが必要な母子等のショートケア事業を実施いたします。

 区分の二つ目、楽しく育つ地域環境でございます。木製おもちゃの子ども施設への配置といたしまして、幼児期から木に触れる機会を充実させるため、連携自治体の木材を活用した木製おもちゃを子ども施設に配置いたします。子どもの読書環境の充実といたしまして、子どもの読書活動を推進するため、ブックスタート事業を実施し、絵本を介した親子の触れ合いを充実させるとともに、乳幼児向け図書の充実を図ります。

 区分の三つ目、充実した教育環境でございます。学校現場へのユニバーサルデザインフォントの導入といたしまして、指導方法の充実によるわかりやすい授業の実施を目指して、誰にとっても読みやすいとされるユニバーサルデザインフォントを小・中学校に導入いたします。幼児教育の充実といたしまして、私立幼稚園等への保護者補助の継続、研究会補助の増額をいたします。区立学校の再編といたしまして、学校再編計画(第2次)による学校の統合を円滑に進めるとともに、校舎の整備等を行います。学級数増加に伴う対応といたしまして、普通教室の不足が見込まれる学校について、増築等の対応を図ります。また、区立学校体育館の冷暖房化、校庭改修といたしまして、第二中学校体育館等の大規模改修、校庭改修、体育館冷暖房化を計画的に実施し、環境改善を図ります。

 3ページをお開きください。英語教育の充実といたしまして、新学習指導要領の実施に伴う英語教育の充実を図るため、小学校英語教育アドバイザー派遣、小学校ALT配置事業を拡充するとともに、新たに東京都英語村での小学校英語体験プログラムに参加します。また、中学生英語検定料の補助を行います。特別支援教育の充実といたしまして、各区立中学校に2年計画で特別支援教室を整備し、巡回指導を実施します。

 続いて、7ページをお開きください。2、見直し事業でございます。2段目の保育事業の見直しでございます。待機児童緊急対策として設置した区立保育室6室を廃止するほか、保育士新規確保に係る事業の終了などの見直しを行います。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。

平山委員

 何点か伺っていきます。まず7ページ、保育事業の見直しで、「待機児童緊急対策の区立保育室6室の廃止」とありますよね。これ、そもそもの計画が3年計画だから、今年度で終了するものだったんじゃないんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 こちらの保育室につきましては2年間運営をということでございましたので、委員御指摘のとおり、整備を含めて今年度末でということで事業は終了となります。

平山委員

 継続するんであれば見直しですけど、現行の予定のまま終了することのどこが見直しなんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 中野区の待機児童の状況等を踏まえ、当初の予定は2年間ということでございました。その中の一つ、沼袋三丁目の保育室につきましては、近隣等の関係もありまして継続ということをしておりまして、そういった意味での一部の見直しというところも含めてここに記載しているというものでございます。

平山委員

 いや、こういう書き方をされると、区民の皆様もこれをごらんになるわけですよね。もう区報にも載っちゃうのかな。載っちゃっているのかわからないんですけど。あたかも、区立保育室6室をこれまでやってきましたけども、これをなくしていきますというふうに読めてしまう。ミスリードのような表現になってしまっているんじゃないかなということを危惧するんですが、どう思われますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 確かにこの見直しという表記の中の項目ということでありますと、当初の予定どおり閉じるということの前提ですので、そういった誤解にはなり得るのかなと思いますので、そういったことがないよう今後努めてまいりたいと考えます。

平山委員

 これは案ですので、では、「案」が取れた時点では見直していただける、それこそこの文章を、ということでいいですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 はい、そういった誤解がないような表記につきましては、関係所管と調整をしたいと思っています。

平山委員

 もう一つ、これらの見直し、「保育士新規確保に係る事業の終了など」というふうに書かれていますけども、圧倒的に財政負担が大きかったのはこの区立保育士さんですよ。後段で、「見直しを行い、子育て環境の充実に向けた新規・拡充策に取り組む」、これを読むと、この見直しを行ったことにより、来年度以降は発生しない財源で新たに子育て環境の充実に向けた新規・拡充策に取り組むというふうに読めるんですが、それは間違いないですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 区立保育室にかかっておりましたさまざまな財政負担、これがなくなりますので、今後待機児童解消も含めて、子どもの施策にこういった財源を充当していくというものでございます。

平山委員

 ちなみに、緊急対策として区立保育室をスタートされて今日まで来た。この区立保育室の財源を維持するために、見直しあるいは廃止をされた所管の事業ってありますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 保育園・幼稚園課所管といたしましては、こういった運営をすることで待機児解消ということを考えておりましたので、特段大きな事業の見直しというものはしておりません。

平山委員

 ということはですよ、今までかかっていた予算がある。だけども、どうしても待機児を解消しないといけない、緊急的に取り組まなくてはいけないからということで、この分の財源を上乗せして、しかも期間を限定してきてやっていたわけじゃないですか。にもかかわらず、これが終了することによって、ここにかかっていた財源がまた浮くという考えになって、これを子育ての新規事業や拡充に使っていきましょうということになってしまうと、これ、財政規模は膨らむ一方ですよね。もともと終了する予定だったんです。だから、これを削減したというふうに所管として捉えられて、そこから新規事業の財源を生みますというのは――これ、本来は総務委員会でやる話ですけど、所管も当然予算要望していくわけなので――私は非常に、この先の財政運営を考えると、危険なやり方ではないかなということを危惧するんですが、何か御意見ありますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 区立保育室閉園ということで、閉室しましたその財源につきましては、今後どういった施策に充当していくのか、また、その規模につきましても今後の検討ということになりますけども、持続可能な区政運営ということを考えまして、財政負担があったものをそのままそっくりということではなく、きちっとした目的を持った事業に充当していくということで工夫してまいりたいと考えてございます。

平山委員

 もうこれ以上は、後は予算の審議で、予算として出された段階で見ていきたいと思いますけど、くれぐれもそこは注意をしていただかないと。頑張って削減したものではないんですよ、これは。もともとなんですよ。そこを履き違えないでいただきたいなと思います。

 次に、2ページの子育て支援施設等の拡充の中に「子育てひろばの整備」とあります。これについて、前回かな、前々回かな、議論をさせていただいたような記憶があるんですが。というのは、もともとこの子育てひろばというのは、児童館、U18ができていく等々ということの中にあって、乳幼児親子の居場所がなくなってしまうというところから発生していると。しかしながら、今、区はいわゆる新しい児童館という考え方を出して、それまでの方向を転換されているわけですよね。だから、そうであるならば、セットになっていたこの子育てひろばのあり方というものに対しても、もう一度検討をして、きちんと議論をすべきじゃないかということを申し上げた記憶があるんですけど、どうして載っているんでしょう。

小田子ども家庭支援担当部長

 この子育てひろばの整備のところは4カ所でございますが、これは昨年来既に予定がされていた温暖化オフィスの子育てひろば、あと、仲町保育園に併設されるもの、JKKに併設されるもの、打越保育園内に整備されるものということで、新たに計画ができて整備するということではなく、一昨年ないし昨年来からいわゆる予定されていた施設の部分でございますので、その後につきましてはきちんと、委員御指摘のとおり、需要も見ながら考え方を整理していきたいと思いますので、そういう内容のものでございます。

平山委員

 じゃあ、新たなものではないということで。だったら、ちょっと書き方も考えていただきたかったなと思います。

 いろんな方も御質問があるでしょうから、もう一つだけにします。後は皆さん質問が終わられてからまた改めて伺いますが。区立学校の再編がありますね。ここに「小中学校施設整備計画に基づく、新校舎の整備及び開設準備を行う」というふうに書かれています。さきの本会議の一般質問の中で、区長が桃二小についてこれとは違う答弁をされていたように聞こえましたけども、そこに齟齬はないんでしょうか。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 現在の施設整備計画に基づいて進めるというのが基本でございます。ただ、今後、これから当委員会で御報告がある内容にも触れるんですが、建設業界のほうの働き方改革等、いろいろ当初予定していない事象も生じてきますので、工期等の変更というものは当然予定されるところでございます。それは今後、一定見直していく必要があると考えてございますが、基本は整備計画の内容を踏まえ整備をしていくということとしてございます。

平山委員

 工期のことではなくて、桃二小の整備のあり方について少し踏み込んだような御答弁をされていたような記憶があるんですが、それは区長の御答弁とここに書かれていることというのは整合性がとれるんだろうかと思って伺っているんです。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 平山委員がおっしゃっている内容というのは、昭和区民活動センターの合同で建てかえることも含めてというような意味で御質問されていると思いますが、ただ、今現在、その可能性について今後検討していくこととなりますことから、決定事項ということではございません。その結果を踏まえて慎重に検討していく必要があるとは思っております。

平山委員

 いや、決定事項ではありませんって、それはそうなんでしょうけど。一方で、対象の方々に、詳しくはわかりませんけど、説明会を持たれて、区長も教育長も出席をされて、いろんなお話を聞かれた上でそれなりの回答を出されていると。もう一方では、いやいや、「施設整備計画に基づく」と書いてありますからね、これ。いや、基づいて新校舎の整備及び開設準備は行うんですよというふうにここでは言われている。ここに齟齬はないんですかということをお尋ねしているんですけど、それはないという認識ですか。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 桃園第二小学校の建てかえに係るいろいろな、今後、昭和区活を含めて建てかえてみたらどうなんだろうかというような検討というものについては、地域の方々、それから保護者の方々からも御意見をいただいておりますので、その検証作業というものについては粛々と進めていきたいと思っております。ただ、今計画、来年度の予算の主な取り組みということになりますと、実際もう既に学校施設の整備計画、それが定まってございますので、その計画の内容で今考えているというものでございます。

平山委員

 そう、おっしゃるように、計画は既に定まっているんですよ。ただ、その計画に対していろんな意見が寄せられた。そのことに対してどこまでのお話をされたのかというのは定かでありませんけど、本会議の区長の答弁をお聞きしている限りは、少し現行計画とは違う可能性もあり得るような表現ではなかったかなというふうに聞こえたから、お尋ねをしているんです。それはそうではなかったんですか。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 当初の施設整備計画の中では、隣接する昭和区民活動センターとあわせて建てかえするというような考え方は当然示されておりません。ただ、可能性としていろいろ御意見をいただく中で、一緒に合同で建てかえた場合についてどうなるのかというような観点からの検証も地域要望としていただいておりますので、その検証についてはしっかりやっていきたいと思っております。基本的にこの表現というのは、あくまで現計画に基づく取り組みということで、主な取り組みの中の1項目として挙げさせてございますけれども、今後その検証の中でもし万が一変わることがあれば、そのときはまた丁寧に、議会の御意見、それから地域への説明というのは必要になるとは考えてございます。

平山委員

 別な角度からお尋ねをします。この小中学校施設整備計画、この所管はどちらですか。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 教育委員会でございます。

平山委員

 仮にこの計画の変更を諮る場合、それはどこになりますか。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 教育委員会でございます。ただし、小中学校再編計画の第2次においても、基本的に整備の時期等については、いろいろな区政の中での財政状況もあるので、別に定めるということになって、施設整備の計画を別につくったという経緯がございます。基本的には、その計画を変えるというのは教育委員会で決めていきますが、ただ、教育委員会だけで決めるというわけにもいかず、区長部局と十分な調整をしながら計画変更の手続をしていくという運びになろうというふうに認識してございます。

平山委員

 財政状況等とおっしゃりましたけども、ほかにこの計画を変更する、それは教育委員会だけの判断ではなくて、当然区長部局も含めた中での判断をせざるを得ないものがあるとすると、どういう事例が考えられますか。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 例えば先ほど御説明いたしましたように、区が所管する施設と一体的に整備するような場合などがそのような場合というふうに認識しております。また、当初考えている内容が大きく変わるような場合、それによって財政に対する影響もかなり大きなものになるというような場合については、しっかりと区長部局のほうと調整しながら計画変更をしていく必要があるというふうに考えてございます。

平山委員

 じゃあ、最後にもう一回だけ確認しますけども。一番最後の御答弁で、大きな財政負担を伴うような事態が生じてしまった、追加でね。このような場合というのは、当然教育委員会のみの判断ではなく、区長部局も含めて判断をされる、そういうことで間違いないですね。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 はい。さよう認識してございます。

中村委員

 後ろから行きます。まず見直しのところで、7ページの保育事業の見直しのところで、「保育士新規確保に係る事業の終了」というふうに書かれていると思うんですけれども、これは具体的に何を指していらっしゃるのか教えていただけますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 こちらにつきましては、新たに採用しました保育士の方への就職奨励金、こちらについて廃止というものと、あと、区単独で行っておりました就職説明会、こちらについて来年度は実施しないという予定でございます。

中村委員

 これは、単独で行っていた説明会等々というのは、なかなか人が集まらないとか、そういうことがあったのか。奨励金に関しても、どういった効果を見てこういう見直しをされるという判断に至ったのか、教えていただけますでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 就職説明会でございますけども、単独でやっているものと、あと、近隣区、それからハローワークと合同でやっているものがございます。合同でやるほうにつきましては一定の効果があるということで継続いたしますが、区単独につきましては、私立保育園の連合会、園長会のほうから、それについてはあまり効果が見込めないということもございまして、見送りたいという意向がございました。

 それから、就職奨励金につきましては、こちらにつきまして区でも検討した中で、実際に奨励金をお渡しした方へアンケート調査を行っております。その回答をいただいた中で、実際にこのことを動機として中野区に就職を希望したという方が19%ということで、かなり低かったということと、内定が決まってからそういう制度というものを知ったというようなこともございますので、効果があまり有効ではなかったというふうに思っています。それとあわせて、中野以外でも保育施設を運営している事業者からしますと、他区にも新規採用者を配置しますので、同じ事業者が採用した職員でありながら、中野区のほうにはそういう奨励金がつき、ほかに配置をした職員にはつかないということで、格差があるということで、そういった事業者については申請そのものを見送るということがございましたので、今回廃止としてございます。

中村委員

 わかりました。やはり保育士の確保というところは非常にまだこれからも課題なところなのかなというふうに考えているので、効果がなかったという判断でやめられるのであればいたし方ないのかなと思っておりますけど、まだ継続している部分も恐らくあるかと思いますので、そこはしっかりと取り組んでいただきたいなというふうに思っております。

 3ページの英語教育の充実のところでちょっと気になったのが、「東京都英語村での小学校英語体験プログラムへの参加」。東京都英語村というのはTOKYO GLOBAL GATEWAYのことでよろしかったでしょうか、確認です。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 そのとおりでございます。

中村委員

 ここって人気がものすごく高くて、私も視察を昨年させていただいたんですけれども、結構申し込んでもだめだったりするという話を聞いているんですけれども、この対象校となるのは全校なのか、それとも年間で何校と決めてやっていくのか、そこら辺のスキームというのはどのように考えていらっしゃるんでしょうか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 対象は小学校全校でございます。

中村委員

 じゃあ、来年度は全校、全ての学校がここに行って行うという予定でいらっしゃるということですね。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 今予定しておりますのは、第4学年を全校対象に行う予定でございます。

中村委員

 ありがとうございます。ぜひ有効活用していただければと思っております。

 2ページのところです。何点かあるんですが、ちょっと確認もあるんですけれども、上から行きます。居宅訪問型保育事業利用者の負担軽減のところで、今、交通費を補助するということで記載があるんですけれども、これ、東京都が行っているベビーシッター制度のことでよろしかったですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 ベビーシッター補助は既に交通費の補助をしてございます。今年度から実施しております。こちらに記載しておりますのは、いわゆる集団保育が難しく、御家庭のほうに保育士等が派遣で御自宅に行って保育をするという、居宅訪問型保育事業に対しての交通費補助でございます。

中村委員

 すみません。ありがとうございます。

 あと、木製おもちゃの子ども施設への配置のところなんですが、この子ども施設というのはどこを想定していらっしゃるのか伺わせてください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 不特定の子どもたちが遊びに行ける施設ということで想定しておりまして、例えば児童館などでございます。

中村委員

 児童館など。ほかにももし候補があるのであれば教えてください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 児童館でありますとか、本庁舎の子どもの総合相談窓口を想定してございます。

中村委員

 児童館、今、18、16プラス2あると思うんですけど、そこは今後の話もある中で、どういう配置をされていくのか、そこら辺もわかる範囲で教えていただければ。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 できれば全ての施設にと考えておりますが、予算の内容でありますとか、おもちゃの内容など精査をいたしまして、計画的に配置をしていきたいというふうに考えてございます。

中村委員

 なかなか、今配置されているようなおもちゃがかなり古いものというのは伺っておりますので、そういった部分も含めてしっかりと、ちょっと予算のこともあると思うので、計画的にやっていただければというふうに思います。

 それから、一番下の区立学校体育館の冷暖房化・校庭改修のところです。これは私も総括質疑で伺わせていただいて、今後、小・中学校の校庭の改修のところは行っていくということでいいのかなと思うんですけれども、これも来年度から何年間かでやっていくのか、どういった計画を持ってやっていくのかというのは、ちょっとこの時点でまだ計画というものはないのかもしれないんですけれども、どういった見込みでいらっしゃるのか。恐らく校庭改修が必要なところって結構あると思うんですけれども、点検等も含めてどのような検討をされているのか。今の時点でお答えできる範囲で教えていただければと思うんですが。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 こちらでお示ししておりますのは、校庭の大規模改修であったりですとか、今後の計画づくりという意味合いで記載をさせていただいてございます。具体的に来年度予算でお示しさせていただければなと思っているところは、具体的に申し上げますと、第五中が一つございます。それ以外の中学校に関しましては、現状の校庭の状況、あるいは今後の改築計画のあり方等々も絡めながら、まさしく計画づくりを来年度していきたいという考え方でございます。

中村委員

 わかりました。第五中学校は来年度取りかかって、ほかのところに関しては計画を立てていくというところで、ぜひそこも、お金もかかるところですし、しっかりと調査をしていただいて、教育環境がいいものに、ちゃんと確保されるようにぜひお願いをしたいなというふうにます。

 あと、最後に1点、これはここに含まれるのかどうかなんですけれども、民間保育施設新規開設支援のところに含まれるのかちょっとわからないんですが、一時保育の記述がなくて。結構いろんなアンケート調査等々も行っていると思うんですけれども、かなり一時保育のニーズというのは高いものとなっていると思うんですけれども、今回この主な取り組みの中に入っていなかったので、ちょっと心配になったんですが。そういったところをどのように考えていらっしゃるのか、お答えをいただければと思うんですが。

小田子ども家庭支援担当部長

 委員御指摘のとおり、さまざまなところで一時保育、特に短時間で、ちょっと緩やかな預かりを希望される保護者の方が多いという認識はしてございます。今回の主な取り組みの中では項目としてはございませんが、検討としましては、区立施設でどのような方法ならできるか、いわゆる民間のさまざまな団体さんの支援ということでふやせるのか、それともそうじゃない形でできるのかと今検討しているところでございまして、できるだけニーズに応えられるようなスキームをつくっていきたいなというふうには考えてございます。

中村委員

 ここはニーズが本当に高いところだと思いますし、今検討されているということなので、本予算のところには載ってくる可能性もあるのかなというふうに考えていていいのかなというふうには思うんですけれども、ぜひそこはしっかりと早急に検討を進めていただいて、一時保育のところを拡充していただくようにお願いをしておきたいなというふうに思います。

吉田委員

 私からも幾つかあるんですが、前の子文の委員会で桃二の建てかえ問題について、上高田のほうに子どもを1回移す案と現地建てかえと2案示していただきました。後で申し上げようかと思ったんですけど、この取り組み(案)についての質疑で今ちょっと他の委員から御意見が出たので、ここで言わざるを得ないなと思ったんですが。充実した教育環境のところの「小中学校施設整備計画に基づく」と、この文面の読み方なんですけれども、27日の一般質問の私の質問に対する御答弁、あるいは23日の地域の方への区長の説明、これなどに基づいて、上高田小にとにかく行くんだということが強行されるのではないという理解をしておりまして。そうではなくて、現地建てかえも含めて一番子どもに負担が少ない、地域の方が受け入れやすい案を検討していって、それを進めていくという理解をしているんですが、ここの文面にございます「小中学校施設整備計画に基づく」ということと今、私が理解している内容とは齟齬があるのかないのか。この計画に基づくといっても、上高田に行くんだよということは決定事項ですよということなのか。そうではなくて、現地建てかえの計画もしっかりと検討するんだと。また、地域に示すんだという計画に基づくということと齟齬はないんだという理解でいいのか、違うのかを教えてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 こちらにお示ししてございます小中学校施設整備計画で、これ自体が変わるという考え方は現時点では持ってございません。あくまでもこの計画どおりに進めていくというところが基本前提となってございます。今、委員御指摘のありました桃園第二小学校の建てかえに関しましては、先ほどの答弁でもございましたように、今の時点でまだ、保護者の方々ですとか地域の方々からの十分な理解といいますか、計画に対する理解が及んでいない状況にあるのかなという認識でございます。そういった点がございますので、計画を推し進めるというような意味合いではなく、いま一度しっかりとこちらのほうからまずは計画についての御説明をしつつ、ほかのこういった検証も引き続き行いながら会話を進めていきたいという、そういった考え方でございます。

吉田委員

 そうしますと、じゃあ、この間示していただいた現地建てかえという案を採用するとなると、計画が変更されるということになるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現時点においては計画を変更するという前提を持ってのお話ではないので、今の段階ではあくまでも検証を続けているというところで御理解いただければと思います。

吉田委員

 つまり――いやいや、はっきり言っていただきたいんですけど、現地建てかえというふうにすると、計画が変更になっちゃうわけですかね、そのようになった場合には。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現在の計画では現地建てかえとはなってございませんので、ここから先は仮定の話になってしまうので申し上げられないところなんですが、現在の計画とは違う考え方であるといった認識でございます。

吉田委員

 わかりました。じゃ、それはそういう計画だということですね。わかりました。またそれは決定したときに、この案については意見を表明したいと思います。

 別件なんですけれども、一番最初の1ページの冒頭、子どもの権利条例の検討(新規)とございますけれども、私もちょっと1期目、5月からの議員なので、従来の経緯を存じ上げていないんですが、この条例の検討をするに至った例えば国際法とか、あるいは国の法律とか、あるいはさまざまな他自治体の動向とか、どのような要請からこの検討を始めるのか。これまで議会でそういうやりとりとかがあってのことなのか。内容はどういう内容であるのか。例えば親の親権などにどういう関連性を持った、あるいはどのような、理念法なのか、ある程度の実際の制約を区民に課すようなものも検討しているのか、ちょっと教えていただきたいです。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 子どもの権利条例に関連いたしましては、まず、国のほうで児童の権利に関する条約、これは平成6年に批准をしてございます。それ以降、やはり今日子どもを取り巻く社会環境、これが虐待でありますとか貧困でありますとか、そうした子どもが痛ましい事件に巻き込まれるような事例が相次いでいるということから、平成28年には国のほうで児童福祉法の改正をいたしまして、その中で、児童の権利に関する条約の理念に基づいた子どもの権利を擁護していくべきであるといったような法改正がなされております。そうした動きを踏まえまして、この中野区におきまして、子どもの育つ権利、生きる権利、守られる権利、参加する権利といった、そうしたことにつきまして、中野区におけます区の実情を踏まえまして、どういった取り組みが必要であるか、そうしたことについて、まずはその検討に着手していきたいという段階でございます。したがいまして、現時点におきまして、どういった内容にするかといったようなところまでにつきましては、これから検討していきたいというふうに考えているところでございます。

吉田委員

 じゃあ、これから示されるわけですね。国の主権とか、これまでの法体系をゆがめるような、上乗せ、横出し、我が国の法理念を逸脱して、よその国に合わせるようなものでないようにしていくことが必要だと思いますので、その時々にまた御意見を申し上げたいと思います。

小杉委員

 木製のおもちゃの、先ほども言われていましたけども、配置については、これは例えば区立保育園とか幼稚園とかが対象にならないというのは、やっぱり財源の問題なのか、それとも通知か何かで決まりとして、特定だからだめだよという話になっているのか、どっちなんでしょうかね。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 配置先につきましては、特に国から指定されているものではございませんので、この制度の趣旨に沿って有効に活用していきたいという考えでございます。

むとう委員

 1ページ目の一番上の、今、吉田委員からも質問がありましたけれども、子どもの権利条例の検討ということで新規なんですけれども、まだ検討を進めるという段階なんだけれども、どういう進め方をする予定なんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この条例の検討の進め方でございますけれども、やはり学識経験者でありますとか、また地域の方々、教育や育成などにかかわっておられる方々の御意見をいただいて、どういった具体的な課題や取り組みが必要であるのかといったようなことにつきまして、まず課題の整理をさせていただき、また、必要に応じて子どもたちの意見を聞くとか、そうした取り組みをしていく中で、中野区としての条例の内容を固めていきたいと、そういうものでございます。

むとう委員

 ということは、区は、担当のところがいろんな、今おっしゃったような人たちのところに出向いていって御意見を伺って、課題の整理をするという段階なんですか。最初から例えば制定することを目標に審議会をつくるとか、区民の公募を交えた検討会をつくるだとか、そういうものをつくるのではなくて、担当が個別のところに行ってお話を聞いてまとめていくというやり方なんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 その検討する場ですけれども、やはり会議体は必要であろうというふうに考えておりまして、審議会を設置するという形も方法の一つであるというふうに考えてございます。

むとう委員

 じゃあ、進め方そのものもまだ定まっていなくて、いろんな方法の進め方のところから検討する段階で、新規で。それで、次年度の新規ということは、1年目でこれ、条例の検討の段階、1年かけて検討するんですか。じゃあ、いつ制定を目指しているんですか。それもこれから考えるんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 他の自治体の例などを参考にさせていただきますと、おおむね検討に1年ほどかかっているという実例がございますので、検討にしっかり時間をかけていく必要があるだろうというふうに考えてございます。そうしますと、条例の制定は令和3年度になろうかというふうに考えているところでございます。

むとう委員

 わかりました。多様な意見が反映できるようなものになって進めていただけたらと思います。

 同じ1ページの下から二つ目のところの民間保育施設の新規開設支援のところなんですけれども、ここの文面を読むと、新園建設費の補助と、それから認可化の意向を支援することで保育の質の向上というふうに読めるんですが、その二つの方法以外の保育の質の向上というのは考えてはいないんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 ここに記載の内容ももちろんなんですが、それ以外にも、これまでも取り組んでおります、各保育施設等の巡回を区の職員がいたしまして、その運営状況ですとか、あるいは保育のどういった内容でお子さんと対峙していただいているかといったことの確認や、必要に応じた助言等を行っているというものがございます。それからまた、今取り組んでおります保育の質ガイドライン、今定例会で案をお示しする予定でございますけども、そういったものを策定して、各保育施設で活用していただきながら、中野区の保育の質全体の向上を図ってまいりたいと考えてございます。

むとう委員

 しっかりとやっていただきたいんですが、これまで私が何度となく主張してきていた抜き打ちの調査であるとか、抜き打ちの立入検査を積極的に進めるであるとか、保育の質とやはり保育士さんの処遇というのはかなり関係性が高いと思っておりますので、保育士さんの処遇改善、人件費がきちんと人件費で使われるように、それから、最近になってまた問題となってきているのは、保育の給食ですね。給食費までも他に流用されていて、給食の内容がひどいであるとかというようなこともルポとして書かれております。それから教材も、おもちゃ、遊具の費用をほかに回して流用して、遊具が十分にないであるとか、とんでもない事態がルポライターの方によって公表されておりますので、委託費がどう使われていくのかというところがやはり質の向上に大きくかかわってきますので、そこをしっかりと見ていっていただくことも、ここに全く書いていないんですけれども、しっかりと行っていただきたいということを要望しておきます。

いでい委員

 上から全部行きますけども。安心できる子育て環境の、先ほどもお話がありました子どもの権利条例の検討。これ、今、他の委員からもさまざま質疑がありましたけれども、何をどうやってしていこうかということも決まっていないのに、条例の制定に向けた検討を進める。条例の制定について何の考えも、これから決めていこうというものしかないのに、令和2年度予算で検討中の主な取り組み、新規ということで、一丁目一番地、一番初めに載せるような項目なんですか。お答えください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この子どもの権利条例の内容につきまして、先ほど少し事例を紹介させていただきましたが、やはり虐待の対応、それから貧困など、その子どもが生まれ育った家庭の環境において、子どもが育つ、生きる、そうした権利がしっかりと守られていくことを具体的に中野区として取り組んでいく必要があるというところで、この条例を制定していく必要性はあるというふうに考えているところでございます。

いでい委員

 それは国でも法律やさまざまなところで、子どもたちの生活、権利ということは保障されていると私は考えています。中野区独自に条例を制定していくことについては、すごく違和感があるんですよ。

例えば子育て先進区に向けた取り組み、子育て先進区というのは何ぞやという話を今みんなで話していて、区が何をもって子育て先進区だと言いたいのか、どんなことをやっているから主な取り組みだとか、先進区の取り組みなんだというふうに示したいのか、全く伝わってこない。その中で、条例の制定に向けた検討を、中身は何にも決まっていませんけども、他区の事例を参考にして、学識経験者、審議会を設置する、そこまではわかりますよ。子どもたちからも意見を聞いてと先ほどお話がありましたけど、それ、本当にお考えですか。お答えください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 子どもの権利の中で、子どもの意見を表明する権利というのがうたわれておりますので、そうした条例を制定するに当たっては、子どもの意見を聞くというのも必要なこと、場合によってはそういったような機会を確保する必要もあろうというふうに考えています。

いでい委員

 中身が何にも決まっていないのに、自分たちでどうしたいかというのを示してもいないのに、あるところでは子どもからの意見を聞かなきゃいけませんねって、そういうのは、もうちょっと段階を踏んでからの話だと思いますよ。中身が何にも決まっていなくて、主な取り組みの一丁目一番地で出しておきながら、場合によっては子どもから意見を聞きましょう、そういった議論はまだ先でしょうよ。他区のことを考えて、他区の事例を見る前に、まず、中野区がこれについてどう考えていくのかというのを示していくのが先なんじゃないですか。

これは取り組みの案ということなので、この「案」が取れた場合についてはこの表記がなくなっていくと私は考えています。それか、仮に載せるのであれば、もっと詳細な説明がここに載っているべきだし、それについてのロードマップ、スケジュール感を持っていないと成立しませんよ、これは。どうですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 国の児童福祉法が平成28年度に改正されまして、児童の権利条約に基づく子どもを守る取り組みを強化していくべきという法改正がされております。中野区では令和3年度に児童相談所を含む総合子どもセンターを設置するということで準備を進めているところでございますので、区として、そうした児童の虐待をはじめとする子どもの抱えるさまざまな課題について、どういった政策の柱を構築していくのか、具体的な事業の取り組みをしていくのかといったようなことについて、条例といった形でお示しをする必要があろうかというふうに考えているところでございます。

いでい委員

 今、それは条例の制定の話になったけれども、もしそこで総合子どもセンター開設、いわゆる児童相談所ですよ、中野区内に設置していく。相談の機能、また保護の機能、両方あわせて持っていく。そこに条例の制定と合わせてなんて言っているけれども、どっちが先でどっちが後みたいな話になったらどうするの。条例の制定って軽く言わないでほしいんだよね。提案するのは行政ですけども、そこまでには区民の皆さんからさまざま意見を聞かなきゃいけない。それを議会でどう判断していくかということがやっぱり必要になっていて、行政が一方的に出す条例を制定していくのであれば、議会は必要ないでしょうよ。区民の声を聞かなくても制定できるんでしょう。自分たちのスケジュールで条例を制定していくなんてこと、絶対こんなこと、中身の議論もない中で、そんなスケジュール、今話すことじゃないと思いますよ。いかがですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 このたび主な取り組みとして紹介させていただいておりますのは条例の検討ということでございまして、区として検討を行う必要があるということでございまして、制定に向けましては、委員御指摘のとおり、議会の皆様の御議論をいただきまして、御理解をいただいた上で条例の制定といったような手続を踏んでいく必要があるというふうに考えてございます。

いでい委員

 だから、条例の制定というものがありき、それについては総合子どもセンターの設置と合わせていく、そういったものありきじゃないんですよ。まず子どものことを第一に考えたときに、中野区としてどうすることができるのかと。中野区としては中野区の子どもたちにどういうことをしていくのかというものが説明されてしかるべきでしょう。自分たちの都合のいいスケジュールどおりに何でもやっていこうというのは、もうちょっと、丁寧な説明が必要だと思いますよ。丁寧な説明というのはそちら側の説明だけじゃなくて、相手方の理解、区民の皆さんの御理解があって初めて成立する話ですから、本当に慎重にいかないと。せっかくいいことをやろうと思っているのに、話がおかしくなっちゃうのかなと思って心配しています。これは意見です。

 続きまして、保育入園事務についての効率化、「保育園入園申込みにかかる申請書及び入園利用調整処理のICT化を進め、申請手続きの簡素化を図る」。ここについてもこうやって表記されましたけれども、これ、毎年の課題でもあるんですよね。結局この時期になると、入園をさせたい、希望する保護者の方からの申し込み、相当、締め切りがある以上、4月1日入園ということについては集中します。そのことについて、対応される職員の方々は、私も毎日見ているわけじゃありませんけど、毎晩遅くまでそれに取りかかっている。ここで、今回こういったことについてやっと重い腰を上げて臨まれるということについては、私も大変評価をしていますよ。でも、この中身のことについて、今の現状から変えていくのにもかなり大胆な踏み込みが必要だと思っているんです。というのは、まず保護者の皆さんに役所に来ていただいて、申し込みをしていただくというところ、そこをまず改善すべきかなと。そこから教育委員会事務局にかかわってくる事務量をどうやって減らしていくのかな、まずそこだと思いますよね。その辺、どのように簡素化を図っていくおつもりですか。

濵口子ども教育部保育施設利用調整担当課長

 保護者の方の負担というものは大変大きくなっているということは認識してございます。将来的には電子申請のような、役所に来庁いただかなくても申請ができるというのが理想といいますか、望ましいところだと考えてございますけども、なかなか現状、複雑な申請書類ですとか、保護者の方の相談を受けながら利用の希望園を記入していただくというような作業もあることから、なかなかそこまでにまだたどり着かないというところが現状でございます。

 今回、来年度想定をしております負担軽減の効率化の策といたしましては、まず申請書類を少し見直しまして、記載をいただいている項目を少し、チェック項目をふやすことで、記入の項目を減らすことで軽減を図っていきたい。あわせて、申請をいただいた書類についてはOCR化を図りまして、それを読み取るという形をとりまして、正確にスムーズに時間の効率を少し確保することで、他の事務の作業に充当できる時間を確保していきたいということを考えてございます。あわせて、入所の決定に係るいわゆる調整事務につきましても、AI化といったものも見据えながら検証を進めて、引き続き事務の効率、負担軽減を図ってまいりたいと考えてございます。

いでい委員

 せっかくそこまで取り組んでいただくのであれば、もっとやっぱり取り組まなきゃ、いつまでもずっと課題であった部分ってすごくあると思っていて。僕は子どもが4人もいますので、保育園にはお世話になったことはありませんけども、57日ルールというものについてはやっぱりここに来て改善するべき、絶対に。生まれてくる子どもたちは、4月1日から始まって3月31日で一回りするこの年度という制度、役所の制度の中を選んで生まれてくるわけじゃないんですよね。これについて、4月1日からさかのぼること58日以上、その子たちについては4月1日入園はいいですよ、申し込みの対象だから。だけど、その先に生まれた子たち、例えば2月10日以降に生まれた子どもたちというのは、4月1日入園にはまず申し込みがかなわなかったりするときもあるじゃないですか。やっぱりそこについては、4月1日に定員を全部確保していくということではなくて、僕は毎月のほうが一番望ましいかなと思いますけれども、それが無理であれば、第1四半期に1回ずつ、定員の余力を持っておきながら弾力的に入園の相談に乗れる、こういった体制もとらなきゃいけない。

 あともう一つ、窓口にせっかく来ていただく機会というのは、僕はやっぱり1番目には母子手帳の交付のときだと思っています。母子手帳を交付されるときに、できる限り今の現状でいいから、将来のお子さんの保育事情のことをどうでしょうかと、そういったアンケートを僕はとることができると思っているんですよ。そのときに逆算をすると、いつお生まれになるお子さんがいついつ入所でというのは、僕は大体把握ができるんだろうと思っています。いかがですか。

濵口子ども教育部保育施設利用調整担当課長

 入所の手続につきましては、委員御指摘の57日という、一定の出産の予定、そういったところの締め切りの関係で申し込みができないというような状況がございます。そこにつきましては、区民の皆様からもそういったお声をいただいておりますので、研究し、どういった対応ができるかということは、今後もまた引き続き検討させていただきたいと考えてございます。

 それから、今後の保育需要につきましては、さまざまデータ等を含め、どれぐらいの方が利用されるのかということを推計はしているところではございますけども、今、御提案いただきました母子手帳交付のところで詳細なそういったニーズ把握ができれば、必要な、地域にどれぐらいの定員の方が希望されるかということもつかむことができるかと思いますので、母子手帳の担当所管と今後そういった協議もしていきたいと考えてございます。

いでい委員

 やっぱりそれぞれの世帯というか、家庭というのは、保育園に入れる入れない、さまざまな選択がある中で、それぞれのライフスタイルが大きく変化する可能性ってあるんですよ。それについて、将来的な生活の組み立てだとか、そういったことも変えていかなくちゃいけない。役所としては毎年の一定的な同じような事務かもしれませんけど、やっぱり利用される方については一生に一度の話なので、そこについてはニーズがあれば、こうやって予算をかけて、主な取り組みとして新規事業で効率化に取り組むのであれば、そこまでやっぱり応えていかなければうそだと思っています。しっかりと取り組んでいただきたいなと思っています。

 次のページへ行きます。子育て支援施設等の拡充で、先ほど平山委員からも子育てひろばの整備というお話がありました。ここについては前回の子ども文教委員会の中で、今ある児童館を半減すると、半分なくしていくと、こういった話があって、新たな児童館という呼び方にして、地域包括ケアシステム、子どものアウトリーチの拠点にしていこう、こんな話がありましたけど、これについてはそうじゃないということでいいですか。ここに載っている2ページ目の安心できる子育て環境、子育て支援施設等の拡充というのは、これから廃止していく、そしてまた、新たな児童館という呼び方を変えた地域包括ケアシステム子ども版のアウトリーチ機能の拠点という考えではないということでいいですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 こちらにつきましては、学校統廃合によりまして新校に設置するキッズ・プラザですとか、先ほど平山委員のほうに御答弁させていただきました、既に計画化されている子育てひろばの整備の関連でございまして、前回の委員会で御報告させていただいた内容のものではございません。

いでい委員

 違うのであれば、今、部長がおっしゃっていたところについては、来年度の主な取り組みの中のどこに載っているんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 そちらにつきましては、具体的には基本計画の中で施設配置等を考えていくということでございますので、令和2年度につきましては、特に新たな取り組みというところでは記載がないところでございます。

いでい委員

 そうすると、先ほどの教育経営担当の方の御答弁と話が変わってくるのかなと。令和2年度に実際さまざまな検討を行うんですよね。今も検討を行っていますけど、検討を行うんですよね。それについてはやっぱり主な取り組みだと私は思いますよ。大きな政策変換なんだから。やっぱりこういったことは広く区民の皆さんにお知らせするべき。自分たちの都合のいいところだけ載せて、都合の悪いところは載せないとか、そういうやり方はちょっとフェアじゃないですよ。ここに書いてある記述がそこの部分についての指摘でないのであれば、主な取り組みのところで私は載せていくべきだと思っています。いかがですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 これにつきましては、予算立ての中で、予算化されている内容につきまして、予算で検討中の主な取り組みということで出させていただいております。基本計画で載せていくような施設配置の部分につきましては、内部的な検討は当然令和2年度におきまして進めるものだというふうには考えてございますが、予算化して何か進めるというところは、今この中でお出しできるような内容ではございませんので、この項目のほうには載せていないところでございます。

いでい委員

 今の部長の御答弁だと、新たな児童館という呼び方の、廃止した児童館を違う機能に使っていく、こういったものの考え方については予算化しないという話に私は受けとめましたけども、予算のところになっちゃうと、きょうは予算の審議の話じゃないので、新たに来年度予算がお示しされた時点でもう一度この話をさせてもらいたいと思います。

 続きまして、楽しく育つ地域環境。先ほど来、木製おもちゃの子ども施設への配置、こういったお話がありましたけれども、これ、森林環境譲与税、これをどういった形で使っていこうかというお話の一環だと思うんですけれども、不特定の児童が集まる施設に置いていこう、それは児童館はわかりますよ。先ほどの答弁の中では、庁舎の中に木製のおもちゃを置いていくというお話がありましたけど、それはどういったものの考え方で、どういった根拠があってそういった答弁になったのか、詳しく聞かせてください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 先ほどお答えさせていただきました、本庁舎3階の子ども総合相談窓口に、子どもの待合のスペースとしてキッズスペースを設置いたします。そこに木製のおもちゃ、ないしはそうした木製の遊具を配置するという考えでございます。

いでい委員

 森林環境譲与税については年間2,000万円でしたっけ。それを全額基金に積んでいくということができない。何かに使っていかなきゃいけない。こういった話の中で、昨年度だったと思いますけども、今年度だったかな、区から、ある一定の自治体のところの木材を使ってベンチをつくるという話から、急に木製おもちゃを子ども施設へ配っていくというのに変わっちゃったかと思うんですけど。それは両方並行してやるという話なんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今、委員御紹介いただきましたとおり、森林環境譲与税の活用の方法といたしまして、一定程度基金への積み立てを行う。それと並行して、区有施設整備への活用でありますとか、施設の中でそうした木製の遊具等を配置するような形で、木と触れ合う機会をつくっていく。そうした事業を考えているところでございます。

いでい委員

 木製の遊具に触れるのももちろんいいと思いますよ。ですけど、限られた財源の中でどのようにやっていくのか、どこを一番最初に行っていくべきなのか、そういったものもやっぱりしっかり持っていないといけないなと思っていますので、もうちょっとよく考えたほうがいいと思いますよ。今のは要望なので。

 続きまして、区立学校の再編、拡充・推進ですけれども、先ほども平山委員の質疑の最中にさまざまなことをおっしゃっていましたけど、小・中学校の施設整備計画、あと、学校再編計画(第2次)のことについて、私も第3回定例会の総括質疑の中でさんざん、さまざまなことをやりました。今、中野区が基本構想審議会をつくってお話を伺っている時点だと。で、先日答申が出て、今回その審議会は解散するということになりましたけど、後は役所の中でどういった基本構想を出していくのか、こういった今スケジュールになっていると思います。これからそれに紐付いて、区の中での最上位計画である基本計画というものが同時につくられていくんですよね。この基本構想があって、基本計画があると、それに今までの既存のそれぞれの分野に紐付いている計画は全部合致していなければいけない、そんな話をずっとさせてもらっていました。

今回、定例会の中で、他の議員の一般質問に対して区の答弁、また、この子ども文教委員会の他の委員からの理事者側の答弁、ちょっと言っていることがよくわからない。教育というものをつかさどる教育委員会を抱えているこの委員会において、答弁についてダブルスタンダード、または委員が混乱するような答弁があっちゃいけないと思います。

 今回の学校再編計画と施設整備計画については、物理的な事由によって――物理的というのは工事の期間の延長、こういったことがもうわかり切っているということについて、皆さん御承知のとおりなんですよ。それなのにもかかわらず、学校の再編計画や、または統合の計画、または施設の整備の計画だけを前に進めていこうという判断になるのが正直よくわかりません。本来であれば、子どもたちの教育環境を第一に考えて、または中野区のせいではない、中野区が持っていた理由じゃないけれども、例えば擁壁の工事で、東京都が河川を改修する、こういったことについては、子どもたちの施設の整備がおくれるというのがわかっていながら、学校の統合だけを先に進めていく。また、学校の統合は進めていても、新たに統合後の学校の用地のことについて何か計画を持っているのかって、それも示されない。ハードの整備優先みたいな、自分たちが持っている計画について、今の状況を勘案して、もう一回焼き直ししてくださいよという話を私たち議会からしているつもりなんですよね。だけど、ある特定の小学校の建てかえについては、この計画に載っていないことをこれからやりますと言ってみたり、いやいや、ここの中学校の統合については、学校の施設整備が2年先送りになるとわかっています。わかっているんだけど、統合だけは先にやっちゃうんです。でも、ほかの小学校については、この近隣にも大きなマンションが建つし、学校をこのまま建てかえをするということになると、ずっと7年間工事現場になっちゃうんですよ。それでも子どもの教育環境が担保される。そんな話を教育委員会から、また、本会議場での答弁から私は感じ取っているんですよ。私は、今回この際、基本構想、基本計画をつくっていく中で、来年度の主な予算の取り組みももちろんいいですけど、やっぱり全体的な統一感というものが求められていると思いますけど、いかがですか。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 いでい委員が今おっしゃったことにつきましては、前回の総括質疑の中でもるるお答えしたところでございます。小学校の施設整備計画につきましては、委員おっしゃったように、計画策定時の状況と今の社会状況、それから周辺の状況、いろいろ変わってくる中で、やはりそうした状況をしっかり踏まえて、もう一度見直す時期に来ているなということは認識してございます。基本計画の中であわせてそうした検討をしながら、いろいろ議会の御意見、それから地域、保護者の御意見を聞きながら、計画を新たに、もしくは改定していきたいという考えでございます。

 一方、再編計画については、基本的には委員おっしゃるように、移転して改築という手法を使う学校につきましては、その間いろいろ、通学距離の問題ですとか、負担をかける部分があろうかと思います。ただ、再編計画の一番の目的とするところは、子どもたちの学習する環境、つまり、学級数を適正に維持し、それにふさわしい教職員の数を確保し、そこで充実した学校教育を営んでいただきたいということが第一義的にあるものですから、再編の時期につきましては今回守って、そのとおりやっていきたいということでございます。もちろん再編の時期とその後の新校舎の改築等につきましては、密接に関係するところではございますが、その辺のことから生じる、通学距離が長くなることによる安全対策、そうしたものについては別途しっかり考え、対応していきたいと考えてございます。

いでい委員

 本当に今、部長がおっしゃるとおりなんですよね。子どもたちの学習機会、学習の環境をやっぱり第一に考えていかなきゃいけないというのが教育委員会の立場であって、私もそれは理解しています。もう一方で、今、中野区内の小・中学校というのは地域の防災の拠点にもなっていて、そしてまた地域の皆さんの活動の拠点、コミュニティの核になっているんですよ。なので、学校という機能だけ確保していけばいいんだ、こういったことではなくて、今、さまざまな使われ方がされようとしていて、それに対して、新たにできる学校についてはそのような仕様になっていると思いますけれども、すごくそういったニーズってやっぱりあって。教育委員会ではここまで守らなくちゃいけない。しかし、中野区全体のことを考えたときに、今、何をしなくちゃいけないのか。教育委員会御自身で計画を改定する必要性、それについては意識しているという御答弁がありましたから、思い立ったが吉日で、今変えていかなければ変えられないし。今、大きな変えていくチャンスだと思っていただいて、計画のどの部分を変えていこう、この部分を変えるとこういった影響が出ていく、こういったシミュレーションを区長部局に積極的に投げかけていくのが教育委員会事務局の仕事だと私は思っていますけど、いかがですか。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 時期、それから、工期から来る時期の変更、それから、周辺地域の方々とのコミュニティですね。防災もあり、そして、学校を中心としたいろんな地域活動というものもあります。そうしたことも含めて、いろいろ考えられる案について、区長部局と調整していく必要があるということは十分認識してございます。

いでい委員

 議会としてもやっぱり議論をしながら、区政を前に進めていくというために私たちはいると思っているので、正しい議論をこれから進めていく必要があると思っていますし、幾らでもその時間は私は議会側でもつくれると思っていますので、積極的な働きかけをさまざまな方面にしてもらいたいなと思っています。これは要望です。

 続きまして、区立学校体育館の冷暖房化・校庭改修のことについて、これも今、現在もさまざま冷暖房化が進んでいますよね。先週も白桜小学校の体育館では、かなり大型の冷暖房設備が配置をされていました。これによって、またさまざまな使われ方という幅が広がったのかなと思うと、すごくうれしいところであります。一方で、小・中学校の校庭の大規模改修というお話ですけれども、これ、今までどういった検討をされていたんですか。来年度予算の主な取り組みに載せてくるということは、どういう検討があってここに五中が、今現在では五中を考えているとお話しになりましたけど、どの時点でそういう話になったんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 これまで校庭改修につきましては、計画的な取り扱いというものを図ってきてございませんでした。毎年頂戴している改修予算の中で、各学校からの要望も踏まえて、あと、各学校の状況を踏まえて、都度都度対応を図ってきたところでございます。計画的な改修を行ってきていなかったことにより、いろんな学校において校庭の状況があまり芳しくない、そういった状況となっておりますので、今後は、予算も大変大きな予算がかかる内容でございますので、まずは計画をしっかりつくった上で、計画的な校庭の改修作業を進めていきたいという、そういった考え方でございます。

いでい委員

 そういった大規模な改修についての考え方、今まで校庭については取り組んでいなかったので、今後取り組んでいきたい。それについてはいいと思います。ですけど、今現在の校庭を使っている小学生、中学生の中で、運動会の中で、どうやってもここでみんな転ぶというところがあるんですよ。それは何でかというと、校庭がぼこぼこだから。大規模な改修を行う前に、今現在の校庭を小破修理、そういった少額で直せるところはしっかりどんどん直していこう。今必要なのは、将来的な校庭を改修していく計画と同時に、今現在学校で教育を受けている、校庭を使用している子どもたちの環境の整備だと私は考えています。大規模な改修工事を行うのと同時に、私は小破修理程度、これについてはどうしても使用に対して問題があるだろう、こういったことについて私は全校一斉に見直しするべきだと思っています。それが来年度の主な取り組み、新規という、拡充・推進ということだと思いますけど、いかがですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、委員御指摘ございましたように、グラウンドで転んでしまう、そういった事例も多々報告を頂戴しているところでございます。引き続き、小破修理については来年度以降も状況状況に応じてやっていくつもりではございますが、一度に全部というところも当然難しいわけでございまして、一定程度優先順位をつけざるを得ないのかなというところが現状でございます。今の委員の御指摘、あるいは地域、保護者、学校側からの要望も最大限今後もしっかりと聞き入れた上で対応を図ってまいりたいというふうに考えてございます。

いでい委員

 今さまざま申し上げましたけど、これは来年度の主な予算の取り組みということで、項目だけをお示しいただいた。そして、しかも(案)とされているものなので、きょう報告があった中でも、それぞれの各委員の質疑を聞いた中で、もっと詳細になっていくのか、また、それともこれが削られていくのか、新たな部分がふえていくのか、これは来年度予算がお示しされた時点でないとわかりませんけれども、やっぱり今やらなくちゃいけないこと、今、教育委員会でそれぞれの分野の担当になっていますけど、新しいことを始めていくということを今やらなければ、機を逸するということもあるんですよね。何でかというと、中野区が子育て先進区というのに向けて頑張りますと言っているのであれば、じゃあ、どうやってというのは皆さん同一の疑問なんですよ。それを一つひとつ示していくのが私は中野区の教育委員会事務局だと思うし、あと、子育ての部・課だと思いますよ。そういうのは、今やらなきゃいけないことというもの、大変かもしれませんけど、やっぱり未来に向かって一つひとつ積み上げていくというものが必要だと思っています。これは意見なので、答弁は結構です。

平山委員

 二つだけ追加の質問で。まず、木製おもちゃの子ども施設への配置ですけども、これは捉え方の問題なんですけど、森林環境譲与税を使うわけですよね。森林環境譲与税が創設されたその目的等々から考えると、これって環境施策じゃないかなと思うんですよね。ほかの所管の話をしてもしようがないですけど、環境って食品ロスしかないんですよ、主な取り組みが。子育てはいっぱいあるわけじゃないですか。だから、どうなんだろうなと思いながら。いやいや、これは環境施策でもありますよということを再掲でもいいから――この場で言うことはちょっとおかしなことだと思っていますよ。ただ、教育委員会のほうから環境に対して、うちでとっちゃったけども、これはおたくの大事な仕事でもあるからということで、ちょっと配慮されたほうがいいんじゃないかなと思うんですけど。答弁は難しいですかね。でも、本来は環境施策ですからね。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 委員の御指摘、御意見につきましては、最終的にまとめているのが企画部でございますので、企画部、環境部と少し調整して対応してまいりたいと思っています。

平山委員

 もう一つだけ。先ほどの子どもの権利条例の策定に向けた検討の質疑の中の答弁について、我々は決して後ろ向きではないつもりではいるんですけども、やはりいでい委員と同じように、子どもの声を聞くということに対して少し違和感を持って聞いちゃいました。それはなぜかというと、前もこの委員会の中で申し上げたかと思うんですけど、少なくとも子どもに関しては、義務教育の間までは、私は全ての大人が全責任を負うべき存在だというふうに思っていまして、あまり子どもに聞いていくということへのハードルを下げないほうがいいと思うんですね。それは大人の側がやっぱり子どものニーズ、子どもの苦しみ、子どもの迷いとかを敏感に察知していきながら手立てをしていくということのほうが、私は本来なのかなというふうに思っているということと、子どもの貧困調査ってここにもありますけども、それに関するアンケートを今年度やられましたよね。まだ結果の御報告をいただいていないんですけど。結果の報告をいただいていないのにまた来年はみたいなのがあるんですけど。これも率直に申し上げると、この対象となった子どもから、何でこんなプライベートなことまで聞かれなきゃいけないんだという、本当に嫌だという声を何人かから聞きました。そういうこともあるわけなので、そこはよくよく注意をしていただきたい。先ほどいでい委員がおっしゃっていたように、中身が決まらないうちから、何を尋ねるのかということも決まらないうちから、いやいや、子どもの意見も聞いていきますと。子どもにはそういう意見発表の、意見を表明する権利がありますからというのは、ちょっと違うのかなと思っているんですけど、どうでしょう。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 子どもの意見を聞くということにつきましては、今、委員から御紹介いただきましたとおり、さまざまな受けとめ方があったりすると思いますので、そのあたり十分配慮をしまして、慎重に検討して進めていきたいというふうに考えてございます。

斉藤委員

 最後に。ほぼ他議員からさまざま御質問がありましたので、私から2点だけお願いいたします。

 5ページのところで多文化共生の記載がございます。今、中野区でも外国人の方の比率がどんどん多くなっておりまして、5%を超えている状態、外国人の子どもたちがたくさん学校に入ってきつつあります。日本語教育について、多分来年度設定していかれると思っておりました学校に記載がないので、一つちょっと確認をさせていただきたいんですけれども。

委員長

 英語教育はあるけど、というんでしょう。

斉藤委員

 はい、外国籍の子どもたちのための日本語教育の取り組みについて記載がないのですが、いかがでしょうか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 今、さまざまなニーズをいただいていますので、まず、直接外国から日本に来られた子をいきなり学校に連れていくということがなかなか難しいハードルであるということで、その来た子についてワンステップ、例えば適応指導教室とかどこかで日本の学校の説明をしてから、エスコートして学校に連れていくこととか、それから、大学がありますので、大学の留学生なんかをボランティアで配置することですとか、そんなことを今考えております。

斉藤委員

 日本語フォローについてはぜひ取り組んでいただければと思います。

 もう一つ最後に、子どもの読書環境の充実のところ、ブックスタート事業、今年度から、また来年度期待するところでありますが、乳幼児向けの図書を充実する。たくさんふやして設置するだけではなく、ぜひ、これについて読み聞かせをするとか、活用していく、そんな視点もこの予算の取り組みの中で含めていただければと思っておりますが、計画はいかがでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 このブックスタートの事業に関連いたしまして、小さな子向けのおはなし会、親子で絵本を楽しむ、そうしたような事業をこれまで以上に図書館で実施する回数をふやすでありますとか、図書館の職員が近くの子どもの施設に出かけていって、本の読み聞かせ、ブックトークなどを行う、そうした事業についても力を入れて進めていきたいというふうに考えてございます。

斉藤委員

 ぜひよろしくお願いいたします。

委員長

 ちょっと委員会を休憩させていただきます。

 

(午後2時50分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時51分)

 

 次なんですけれども、3時前ですけど、行っちゃっていいですかね。休憩しますか。休憩しましょうか。

それでは、次の報告事項の前、3時前でございますけれども、委員会を休憩とさせていただきます。

 

(午後2時51分)

 

委員長

 それでは、皆さんおそろいになりましたので、委員会を再開いたします。

 

(午後3時10分)

 

 それでは、先ほどの所管事項の報告は終わります。

次に、中野区子ども・子育て支援事業計画(第2期)の案についての報告をお願いいたします。これは特別委員会にも報告をされるそうです。お願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、中野区子ども・子育て支援事業計画(第2期)(案)につきまして、お手元の資料によりまして御報告いたします。(資料5)

なお、本報告につきましては、地域包括ケア推進調査特別委員会でも御報告をさせていただく予定でございます。

 中野区子ども・子育て支援事業計画(第2期)素案につきましては、第3回定例会におきまして当委員会に御報告をさせていただいたところでございます。その後、子ども・子育て会議で御議論いただくとともに、区民意見交換会、関係団体への説明会を実施し、区民からの意見募集を行いました。これらを経まして、このたび計画(案)を作成しましたので、御報告をさせていただくものでございます。

 1番、意見交換会等の実施結果でございます。10月24、25、28日、記載のとおり区民意見交換会を実施し、13人の参加をいただきました。

 また、区に寄せられた個別意見につきましては、合計6件の意見をいただいたところでございます。

また、関係団体などにつきまして、10月8日から24日にかけて説明や情報提供を行わせていただいてございます。

 いただきました意見の内容につきましては、別添1でまとめてございます。恐れ入りますが、別添1をごらんいただきたいと思います。意見交換会等で寄せられた意見の概要と区の考え方でございます。

 まず、「目標Ⅰ すこやかに育つ子どもたち」に関連して10項目ございました。

 まず一つ目です。妊婦健診について、14回を超える分についても補助としてほしいとの意見につきましては、妊婦健診の助成回数は東京都全体の調整で決めているところであり、今後、より安心して産み育てる環境づくりに努めていくとしてございます。

 2、乳幼児家庭全戸訪問事業で、第1子の状況についての記録を生かしてほしいとの御意見につきましては、聞き取った内容について必要に応じて確認をしているとしてございます。

 3、地域における包括的な子育て支援ネットワークの強化として、児童館を拠点とするに当たっては職員をふやしてほしいとの御意見につきましては、機能を整理し、現行体制をもとに検討するとしてございます。

 4、歯科健診は区が主体となって実施し、受診漏れの督促などもしてはどうかとの御意見につきましては、毎月一斉通知で歯科健診を実施しているほか、受診勧奨通知等の対応をしているとしてございます。

 5、運動遊びプログラムの成果について指標をあらわしてほしいとの御意見につきましては、成果として判断できる指標の設定が難しいため、引き続き検討したいとしてございます。

 6、就学前教育・保育施設等について、子どもたちが体を動かして遊べるスペースを充実させてほしいとの御意見につきましては、室内環境設定の工夫や園庭、公園の利用を考えているほか、小学校の校庭を使用させていただいているとしてございます。

 次ページに参りまして、7番です。小・中・高生の虐待防止対策、地域との連携、母親へのアプローチはどうかとの御意見につきましては、子ども家庭支援センターが中心となって、子どもが通う施設と連携をとっているほか、通報などに職員が対応している。母親に対しては、出産前からの個別相談や訪問で状況を把握し、相談の案内等を行っているとしてございます。

 8、DVについて、個人情報の管理も含めた対応はどうかとの御意見につきましては、相談支援のほか、個人情報管理についての職員研修などを行っているとしてございます。

 9、保育園において、課題のある子どもを支援するための専門職をふやしてほしいとの御意見につきましては、アポロ園の巡回等により連携して支援しているほか、障害児対応保育士の加配置を行っており、現在のところ専門員を配置する計画はないとしてございます。

 10、民間事業者等の情報を区のホームページ等で掲載してはどうかとの御意見につきましては、必要な情報が効果的に入手できるよう検討していくとしてございます。

 次に、「目標Ⅱ 充実した教育や支援に支えられる子育て家庭」に関連して6項目ございました。

 1、区立保育園は保育の質を確保するために、区立のままで多様な保育ニーズへの対応や定員拡大をしてほしいとの御意見につきましては、区立園は私立施設と連携して保育の質の向上を図る役割が求められていることから、地域ごとの保育ニーズ等を踏まえ、一定数を存続させる必要があると考えているとしてございます。

 2、保幼小の連携は子どもの特性や発達を生かしたものにしてほしいとの御意見につきましては、学校に上がる不安感を取り除き、しっかりと育っていけるよう、子どもの特性や発達状況を踏まえて連携していくとしてございます。

 3、小学校に入る不安感や戸惑いを解消するため、給食体験などの機会をふやしてほしいとの御意見につきましては、入学前から学校の様子を見たりすることで不安感等は解消できており、引き続き保幼小の連携を図っていくとしてございます。

 次ページでございます。4、保護者の育成、子育て力の向上のために、区立保育園の教育を全区的なモデルとして有効活用してほしい。また、発達の課題についても、保幼小中と連携して取り組んでほしいとの御意見につきましては、区立園が培ってきた保育や経験を私立保育施設とも共有して、支援を充実させていく。発達障害については、「発達支援ハンドブック」の作成・配布、講演会の開催をしているとしてございます。

 5、一時保育事業をさらに事業拡大すべきである。「地域の子ども施設のあり方について」といった考え方と整合性を持って進め、充実させてほしいとの御意見につきましては、一時保育事業については、多様なニーズを捉え、サービス提供のあり方を検討していくとしてございます。

 6番、ファミリー・サポート事業の提供会員確保について対策をしてほしいとの御意見につきましては、利用ニーズに対応できるよう、協力会員の確保に向けた仕組みの見直し、研修の体制の充実等を図っていきたいとしてございます。

 次に、「目標Ⅲ 地域に育まれ豊かに育つ子どもたち」に関連して7項目ございました。

 1、個人でも参加できる子育ての活動とはどういうことかとの御意見につきましては、事業の実施において、個人でも参加しやすい実施方法について工夫していくとしてございます。

 2、地域活動の人材不足について、人材育成についても再検討すべきではないかとの御意見につきましては、地域人材の活用は重要なテーマであり、人材の発掘や育成に取り組んでいきたいとしてございます。

 3、ユニバーサルデザインの視点から子どもを連れて外出しやすい環境づくりとはどのようなことかとの御意見につきましては、ハード面のまちづくりだけでなく、意識改革も含めて、子育てをまち全体で応援するような取り組みを進めていくとしてございます。

 4、小学校が統合で手狭になっているが、子どもたちの放課後の居場所づくりについてどう考えているのかとの御意見につきましては、キッズ・プラザは放課後の子どもたちの安全・安心な居場所として設置している。運営については工夫していきたいとしてございます。

 次のページに参りまして、5番、キッズ・プラザは子どもが一日同じ学校にいることになり、子ども同士で問題が起きたときなどに子どもがつらいのではないかとの御意見につきましては、子どもたちを見守る事業者がおり、子どもたちが楽しく過ごせるよう、今後も工夫していきたいとしてございます。

 6、児童・生徒の安全な居場所はどこまで必要なのか、中学生の健全育成事業もニーズは少ないのではないかとの御意見につきましては、保護者のニーズは高く、施設整備が必要と考えている。中学生向け事業については、ニーズ把握に努め、検討するとしてございます。

 7、児童館を中心に中高生の健全育成事業を充実させてほしいとの御意見につきましては、新たな児童館の機能を整理していく中で検討していくとしてございます。

 次に、「第4章 需要見込みと確保方策」に関連して4項目ございました。

 1、需要見込み数をどのように算出したのかとの御意見につきましては、人口推計や子ども・子育てアンケート調査における保育ニーズ、育児休業の取得状況等を踏まえ、需要見込みを算出しているとしてございます。

 子育てひろばの数が減っているのはなぜかとの御意見につきましては、設置が計画されたものは整備を進めているが、今後、設置箇所については精査していくとしてございます。

 3、放課後児童健全育成事業、学童クラブは2カ所閉鎖する計画となっているが、児童館閉鎖を延期して定員を確保してほしいとの御意見につきましては、キッズ・プラザの開設により児童館内の学童クラブが閉鎖となるが、定員は増加する計画であるとしてございます。

 4、民設民営学童クラブは児童1人当たりの面積が狭いため、一日過ごす場所としては不十分であるとの御意見につきましては、民設の学童クラブも適正な面積基準を確保しており、十分な保育が行われるよう支援していくとしてございます。

 次に、「計画全体に関すること」に関連して5項目ございました。

 1、第1期計画における事業評価を踏まえ今回の計画を策定しているのかとの御意見につきましては、事業の実施状況等を踏まえ、計画の数値や事業を精査しているとしてございます。

 2、子ども・子育て支援事業計画と基本計画・基本構想との整合性はどうなっているのかとの御意見につきましては、子ども・子育て支援事業計画は子ども・子育て支援法による事業の根拠となるもので、本計画をもとに基本計画を策定していくことになるとしてございます。

 3、子どもの貧困の問題に対する取り組みは入れないのかとの御意見につきましては、実態調査の結果を踏まえて対応策を検討するとしてございます。

 4、幼稚園・保育園から就学したときの対策はどのような取り組みを考えているのかとの御意見につきましては、小学校への接続が円滑にできるよう、学校教育を体験できる機会の確保や子どもの記録を伝える取り組みのほか、学校生活にスムーズに適応できるようスタートカリキュラムを作成し、実施しているとしてございます。

 5、子ども目線での計画となっているのかとの御意見につきましては、子どもの豊かな生活につながるよう、運用の工夫をしていきたいとしてございます。

 その他、計画に定める事業に直接関係しないものが4項目ございました。

 次に、2ページに戻っていただきまして、2番の計画(素案)から計画(案)への主な変更点につきましてです。別添2をごらんいただきたいと思います。

 計画(案)6ページでございます。Ⅰ、「第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く環境」の人口の見込みに関する記述につきまして、区の人口推計を踏まえて、「人口の増加が見込まれます」というふうに改めました。

 また、35ページ、Ⅱ、「第3章 各目標における取組みの柱と主な取組み」の健康づくりのための生活習慣確立に向けた支援のうち、「中野区運動遊びプログラム」と「乳児期からの運動あそび」に関する記述につきまして、より丁寧な表記に改めました。

 変更点は以上の2点でございます。

 これらの変更を反映させたものが別紙の計画の案でございます。こちらにつきましては後ほどお読み取りをいただければと存じます。

 恐れ入ります。初めの資料にお戻りください。2ページでございます。

 3、今後の予定でございます。12月から1月にかけましてパブリック・コメント手続を実施し、令和2年2月に子ども・子育て会議で御議論をいただいた上で、3月に計画の決定、議会報告をさせていただく予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。

平山委員

 素案から案への主な変更点のところで伺っていきますが、ページ6とページ35のところの二つを変えられた。これは意見交換会でいただいたどの意見を参考に変えられたんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 まず6ページにつきましては、地域包括特別委員会で御報告させていただきましたときに委員の方から御意見をいただきましたことを参考にさせていただいております。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 35ページの変更点につきましては、保育園の園長会等で説明したときに意見として出たものでございます。

平山委員

 35ページのほうで、保育園の園長会で意見が出たということなんですが、これ、0から3歳というのが「中野区運動遊びプログラム」にかかるのか、それとも「乳児期からの運動あそび」にかかるのかという違いだと思うんですね。後者のほうに変えられたわけじゃないですか。どういう御意見があってこういうことになったんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 委員御指摘のとおり、素案の段階では、0から3歳を対象としたという言葉が、この表記ですと「運動遊びプログラム」そのものにかかるのではないかという誤解を招くと。案のほうでは、0から3歳については「乳児期からの運動あそび」ということに、対象としておりますので、よりわかりやすい正確な表記ということで見直したものでございます。

平山委員

 改めて確認しますけども、園長会での意見というふうにおっしゃいましたけど、それはこの意見交換会とは別ですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 はい、そのとおりでございます。

平山委員

 ということは、意見交換会で寄せられた意見が多数ありますが、どれも変更点には反映をさせなかった、こういうことでいいですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 はい、そのとおりでございます。

平山委員

 区長が就任をされて、一番問題視されていたのがここなんですよ。意見交換会やパブコメをやっても、変更点にあまりにも反映されなさ過ぎてきた。そこを私は見直していくんだとおっしゃったわけですよ。何カ月か前の一般質問のときだったかな、私も取り上げましたけど、その後、区政がどう変わったんだろうと思って、全てのパブリック・コメントと意見交換会の結果を見てみたんです、新執行体制になって。ほぼ変化はないですね。ただし、これ、一般質問でも区長がお答えになっていて、これは区政運営の肝のような話までされていたことですから、恐らく庁内でも、この意見交換会等の御意見の取り扱いについていろんな徹底があったんだろうというふうに推測をしているんですけども、どういうものがありましたか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回、さまざまな形で御意見をいただきました。それにつきまして、ただいま短く御紹介させていただきましたが、いただきました意見につきまして職員の内部で検討をいたしまして、一つひとつ確認をいたしました上で、最終的には計画の変更をするというところまでは至らなかったということで、そのような形で本日報告をさせていただいたものでございます。

平山委員

 いや、私がお尋ねしているのは、意見交換会や今後パブリック・コメントも行われますけども、実施するに当たって、区長部局のほうから、これまでのような形ではなくて、もっと意見を積極的に採用していくようにというような、何か指示等があったのかなかったのかということをお尋ねしているんです。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 特に具体的にそのような指示があったというふうには受けとめてはございません。

平山委員

 なかったんですね。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 特にそうした通知が出たとか、そうしたものはございません。ただ、従前からも、こうした取りまとめをする際には、案としてまとめます、素案としてまとめます、意見交換会でこういう意見があって、こういうような考え方ですということにつきましては、庁議の場をかりまして全て御報告してございますので、そちらを通して確認しているというような状況でございます。

平山委員

 この委員会の所管にかかわることだけじゃなくて、そうおっしゃったので、全部確認していっているんですよ。ほぼないんです。特段問題とされた特定の公園について語られていたこと以外は、ほぼ以前と変わらない。でも、区長がそうおっしゃっているんですから、皆さんは区長の補助機関として、やっぱり区長の真意をよくよく区長にも確かめられた上で対応されたほうがよろしいかなと思って、あえて伺いましたので。これは答弁は結構です。

小杉委員

 今回、3カ所のうち2カ所、時間もありましたので、オブザーバーで参加してお話を聞かせていただきました。非常にさまざまな、参考になるような御意見がいっぱいあったなと思います。なかなか子ども・子育て支援計画というものと、やはり参加する方は子ども・子育ての支援についてのことを話せるんだということで、期待をして来られたんだと思いますので、ぜひ基本的に受けとめていただきたいと考えます。

 特に気になったのは、2ページ目の下のほうにある2番ですけれども、保幼小の連携について、形のみになっているのではないかという声が聞かれる。子どもの特性や発達を生かしたものにしてほしいということで、保育の段階だと、結構自由保育とかということでやったりとかして、保育園ごとに応じて特徴があることで、それぞれ園によって違うとは思うんですが、ただ、公立小学校に入るとなかなか矛盾があって、みんな集団生活もしなくちゃいけないということで非常に悩んでいる。そういった親たちが集まって学習会もやっているみたいな話もありました。ここに書いてある「新しいステージの中でしっかりと育っていけるよう対応している。子どもたちの特性や発達状況を踏まえ、連携を」というのは、保育園と小学生が連携していくということだと思うんですが、具体的にはどんなふうなことの方向性が考えられるんでしょうかというのが伺いたいことなんですけれども。

委員長

 保幼小の連携ですか。

小杉委員

 はい。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 今考えておりますのは、今、新しい、来年度からの保幼小中連携教育を一つの大きな施策にして、そこに向かって連携教育検討委員会等でいろんな御意見をいただいて計画をつくっているところでございますが、従来から非常に本区の場合は、私立や公立の枠なく、昔から連携協議会とか、そういうものを立ち上げておりまして、そこの中でさまざまな話をしているところ、まずそういう現状があります。その上で、新しい計画に向かっていろいろやっているんですが、今一番やっぱり取り組んでいるのは、保幼小の連携のところでは、小学校の入学までに身につけた、いわゆる10の姿というのがあるんですけど、そこに着目して、幼稚園、保育園ではアプローチカリキュラム、それから、小学校のほうではスタートカリキュラムというところに焦点を当てて、そこを保幼小の先生方がブロックごとに集まって、いろいろ研究をしていく。それから、相互に保育や授業を見ていくのを充実させていこうということを今取り組んでおります。

小杉委員

 じゃ、いわゆる学校のクラスの中で、教員がそういったことを主にやるということなんでしょうかね、実際上は。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 実践の場で相互に理解を深めるということもありますし、それから、先生同士が授業とか保育ではない場所に集まって、研究会を立ち上げてやったりする、その2本立てでやっております。

小杉委員

 ありがとうございます。じゃ、2本立てでということで。今後、やっぱり保幼小連携をやられているということですので、しっかり子どもや親が悩みを解消できるようにということで、努力を続けていただきたいなと思います。

 そのほかいろいろ御意見をいただいていたんですが、これを見ると項目しか残っていないんですけれども、具体的に書いていただいたほうが、今後にぜひいろんなことにつなげていただきたいなと思うんですが。5ページには項目しか残っていないんですけども、さまざまないろんな意見がありました。保育園の子どもの意のままに食事を減らしてしまう対応について、区として何とかしてほしいみたいな話とか、さまざまな意見があったんですが、この辺はいかがなんでしょうかね。具体的な出された意見について、5ページの下のところに、こういった項目だけじゃなくて、内容について書いてほしいなと思うんですが、いかがでしょうかね。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 意見交換会の場ではさまざま具体的な御意見がございました。今回は、子ども・子育て支援事業計画、この素案を案にするに当たっての計画についてのいただいた御意見ということでまとめをさせていただいてございまして、その他のいただいたものにつきましては、当然我々事務局としてはしっかりと受けとめさせていただいているものでございます。

吉田委員

 この子ども・子育て支援事業計画、12月現在で案として出されていると。この新しくできた案について、またさらに区民の皆様から御要望が当然出てくると思うんですね。それについては、今後どういうふうにフィードバックというか、反映するシステムを考えていらっしゃるのか教えてください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 先ほど今後の予定のところで少し御紹介させていただきましたが、12月から1月にかけましてパブリック・コメントということで、この区で作成しました案につきまして、これを公表させていただいた上で御意見を頂戴します。それを受けとめさせていただいた上で、最終的に2月に子ども・子育て会議で御議論をいただきまして、3月に決定、そして議会報告という流れを考えてございます。

吉田委員

 パブコメは何日ぐらいでやられますか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 12月16日から1月7日でございます。3週間ほど。

むとう委員

 今のパブコメのことなんですが、毎回パブコメのたびに私、結構言っているんですけど、行政側の都合でこの時期にパブコメをもらって、年度内に決定したいということで、いろんな部署がこの時期に何本もパブコメを区民に求めるのが、非常に重なる時期なんですよ。そのことがいつも懸念で、区政に関心を持っている区民であっても、区民にとっては何だか年末年始で忙しいときでもあり、何本も出されてもというのがちょっとと思うんですけれども。今回そういったこと、他の部署のパブコメも含めて、この時期にどれぐらい集中しちゃうのかとか、庁内で調整とかということはなさっているんでしょうか。例えばここに所管するものはこれ以外にはないですか、この時期。大丈夫でしょうか。他のこともわかれば、あわせて答えてください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 他の業務との関係でのパブリック・コメントのスケジュールについては、今、手元で把握できていないところでございますが、本日、スケジュールで御報告させていただきましたとおり、まず、このパブリック・コメントの前段で、素案につきまして10月9日から11月1日、約3週間、御意見をいただく機会も設けさせていただいておりまして、また、意見交換会なども実施してございます。それの一部修正をしたもので、改めて最終的にパブリック・コメントということでございますので、区民の皆様がこの計画についてごらんをいただき、御意見をいただく機会については、確保はできているというふうに考えているものでございます。

むとう委員

 今のようにちょっと微妙に違う答弁ではなくて、ここで所管しているところで、他のことでパブコメは重なって――少なくともここの所管以外のところはまだわからないということですけども、せめてここに皆さんいらっしゃる中で、これ以外にはこの時期パブコメはないですか。それぐらいは確認できるかと思うので、あるかないかだけでも教えてくれますか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 すみません。今、私の立場で、部内のパブリック・コメントがいつになるかという取りまとめはしてございませんので、今、ちょっとそのお尋ねにはお答えはできませんということで……

委員長

 部内じゃなくて、ここの所管だけ。これしかないんでしょう。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 はい。この部内では、ないということで。

むとう委員

 だったらよかったんですけれども、本当に集中、一番私が記憶しているところで5、6本、同じ時期にパブコメというときがあったんですよ。ですから、ここの所管では、ないということでよかったんだけれども、ちょっとやはりそれは部を超えて調整していただけたらありがたいかなということは要望したいと思います。

 それから、せっかく、本当に人数としては13人ということで、意見交換会の参加者がちょっと少ないのかなという、何が多くて何が少ないというのはちょっと一概には言いがたいですけれども、感覚的にはちょっと少ないのかなというふうには感じていますけれども、でも、意見というのは、さまざま意見を寄せてくださっているので、それは本当に貴重な意見としてしっかりと受けとめていただきたいと思うんですけれども、例えば1番目のところで、区民からの意見というので具体的に書かれているんですよね。健診が14回では足りないということで、健診は全額補助とか助成してほしいと具体的に意見を言ってくださっているのに、区の考え方ということで、東京都がそういうふうに決めているからそうなんだということと、遠回しに、「より安心して産み育てられる環境づくりに努めていく」みたいな感じで、すごく、具体的に区民が意見を言っていることに対して、区が具体的じゃない、概要みたいな感じでのお答えというところがこの1項目でも感じるんですけれども。他のところでも、具体的に言ってくださっていることに対して具体的に答えてくれないと、何なのこれ、やってくれるの、補助金にしてほしいって、補助金という言葉はないけれども、より努めていくと答えているから、じゃ、やってくれるともとれなくもないし。受けとめ方が、区民が一生懸命具体的に書いているのに、区の答えがあまりにも抽象的というので、どう受けとめていいのかわからないという答え方が随所に私は感じられるんですけれども、どうしてこういう答えになってしまうんでしょうか。例えば1のところで言えば、これ、やるんですか、やらないんですか。この具体的な提案に対して、区はもうちょっと具体的に答えていただけないとわからないんですけれど、どうでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今お尋ねがございました一つ目の例で申しますと、これは東京都全体での決定事項でございますので、中野区独自にできるかできないかというお尋ねですと、現状ではできないという答えにならざるを得ません。しかしながら、できないからやりませんでは困りますし、区として、じゃあ、どうしていくのかということが問われますので、それについては今後も検討していくとか、あるいは東京都、他の自治体に対しても働きかけをしていくとか、さまざまな方法で対応していくという方向性のお答えだけで、実際それのお約束をするわけにもいきませんので、そういう課題認識を持って取り組みをしていくといったようなやりとりになってしまいますので、それを短くまとめますと、ちょっと抽象的で何を言っているかわからないというふうな御指摘はごもっともかと思いますけれども、そのようなやりとりを実際の場ではさせていただいているというところでございます。

むとう委員

 これ、実際の意見交換会の中で交わされた意見であれば、今のように、今、補足の説明を聞いて、ああ、そうなのねと私も少しは理解が進みましたけれども、これは寄せられた意見の概要ということだから、今のように意見交換会で出された意見なのか、区に個別にメールであるとか、メールで5件とかあるわけですけれども、実際にやりとりすることができず、一方的に寄せられた意見かというのはわからないんですよ。そうすると、やはり寄せられた意見に対してこうでしたというのは、ホームページとかに載せられるんですよね、今後。多分、その場でやりとりをされた意見交換会で、そこに行って出した意見に対しては、今のように丁寧にきっと答えてくださったんだったらばいいんだけれども、そうじゃない場合には、こういうまとめ方とかこういう文章であるとなかなかわからない。多分、メールで寄せられた5つの数というのは、文章化してきちんと書いてくださっているんだと思うので、それをここには概要を載せていらっしゃるから、コンパクトにされてしまっているんだと思うんだけれども、わざわざメールで意見を寄せられた方って、それなりにしっかりと、字数でも多く、きちんとした文章で寄せてくださっているんじゃないかなと想像するのですけれども、見ていないからわかりませんけれども。そうしたときに、こういう、区がすごく縮小して簡単に、具体性に欠けるようなお答えだと、一生懸命書いたのにこの意見かとなっちゃうと、とても書く気がしなくなっちゃうと。先ほど他の議員の方からも、一生懸命意見を寄せても、ちっともそれによって反映されないと嫌になっちゃうということは本当にあるので、もうちょっと丁寧に答えてほしいかなと。これ、このままホームページに載せるんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この資料につきましては、本日委員会に御報告をさせていただきましたということも含めて、このままホームページに掲載をさせていただく予定でございます。

むとう委員

 やっぱりそうだとすると、意見交換会に行って意見を言った人だけではなくて、行けなかったけど、どんな意見が寄せられたんだろうと思って、関心を持って読んでくださる区民の方もいらっしゃるかもしれない。そうしたときに、区の考え方というのは、本当に意見に対して直球で答えてくれていないというところが随所に感じられるので、意味がわからないというふうに思えてしまう。そうするとやっぱり、一生懸命参加をして真面目に言ってもこんな程度の答えなのねというのは、区民の区政参加に対する参加の気持ちがどんどん萎えていってしまいますので、もうちょっと丁寧にまとめるにしてもまとめていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 区民の方から寄せられました意見の取りまとめと、それから、それに対する区の回答につきましては、その趣旨を変えない範囲で簡潔にはさせていただいておりますが、できる限り丁寧に生かしてまいりたいと思います。

むとう委員

 1番目のところを事例に出しましたけれども、例えばまたさらにありますけれど、3ページのところの3段目のところ、3番のところでは、ユニバーサルデザインの視点から子どもを連れて外出しやすい環境づくりとは、具体的にどのようなことを考えているんですかと、具体的にと聞かれているのに、やっぱりここに書いてある区の考え方がちっとも具体的ではないんですね。ハード面ではなくてと言って、意識改革と答えていて、ちっともかみ合っていないんですよね。これは書き方として、答え方として、もうちょっと区民の意見に対して誠実に直球で答えていただかないと、本当にどれを読んでもふむふむと聞き流してしまうような程度の区の答えに、本当に残念でならないんだけれども。改めて今後やっぱり改善していただきたいと思いますが、いかがですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 繰り返しになりますけれども、できる限り丁寧に、趣旨が伝わるように、また、この表記についても工夫をしてまいりたいと思います。

むとう委員

 それで、小杉議員もおっしゃっていましたけれども、この計画に直接関係していないからということで、最後のところに4項目出ていますけれども、関係していなくても区民がちゃんと御意見を寄せてくれたわけですから、直接関係していないとはいえども、そのことも記載された上で、区の考え方というのは答えていく必要があるのではないかと思うんですけれども、いかがですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 ここで項目だけにさせていただきましたのは、例えば保育園入所の指数などにつきましては、その方御自身の家庭の事情がこのような事情だけれども、どうなんでしょうかといったような、個別のお話でございましたので、全体に御紹介するには、内容としては差し控えたほうがよろしいのかなといったようなこともございましたので、そうしたことで項目だけの紹介とさせていただいたものでございます。

むとう委員

 私は、個別の課題が全体の課題でもあるというふうな思いを持っているんですよ。だから、個人情報には配慮しつつも、やっぱりきちんと、せっかく寄せてくださったこの御意見が意見交換の場なのかメールなのかわかりませんけれども、一応区はこうですという答えを出すべきだと思います。それで、ほかのことなんかは全然個別じゃないですよね。今の理由が、下に書かれている3項目には値しないんじゃないかと思いますけれども。やっぱりせっかく寄せてくれた意見については、計画そのものに反映すべきものではないにせよ、寄せられた意見なんですから、きちんとお答えも記入していただきたい、答えていただきたいと思いますが、いかがですか。だめですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回の意見交換につきましては、区の子ども・子育て支援事業計画の内容についてということを主たる内容として実施をいたしましたので、関連が全くないというふうにも考えておりませんけれども、先ほどお尋ねがありましたように、この計画を策定するに当たって内容の変更や修正等が必要であるか等々を考えていくに当たっては、それについては直接は関係しないという取り扱いをさせていただいたものでございます。

むとう委員

 しつこくて悪いんですけれども。そうすると、これは意見交換会で出されたんですか、メールなんですか、この関係していないという4つは。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 これはほとんど直接意見交換会とか説明会の場でいただいたものでございます。

むとう委員

 そうすると、その際に、今の御意見はこの計画に直接関係ないので答えませんと答えたんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 その場では回答をさせていただいております。

むとう委員

 だったら少し安心しましたけど。せっかく足を運んでくださって御意見を言ってくださったわけですから、区が、厳密に計画に直接関係しないとはいえ、きちんとその場で答えてくれたんだったらいいんですけれども。だったら、やはりこのように簡単に答えたみたいなことも記載して損はないので、記載してほしいというふうに思います。要望しておきます。

吉田委員

 すみません。ちょっと基本的なところがわからないので教えてほしいんですが。これは、子ども・子育て支援事業計画について報告があると。この後に、3で「子育て先進区」実現に向けた基本方針についての報告が来るわけですよ。ちょっとぱぱぱっと読んでいましたし、議会でも区長はいろいろ説明されていて、区長の一番大事な公約である子育て先進区の基本方針が、ダブルトラックでこれから検討して、議会に説明をしろしろとずっと言ってきたので、やっと出てくるわけですよ。これを踏まえないで、従来の路線どおりの子ども・子育て支援事業計画の報告があって、これ、ちょっと見れば、中野区基本構想と10か年計画と、それから支援事業計画と、関連計画に基づいてこれはやるんですよという、これまで決まっていたことが書いてあるんですが、新しい区長の方針である「子育て先進区」実現に向けた基本方針との整合性はどうなるのかということが、審議する前にこれについて我々は報告を受けて質疑をさせられて、その後で区長の方針である子育て先進区に向けた基本方針について報告を受けて、それについて質疑するというと、順番が逆じゃないかなと思うんですよね。

まず、区長の子育て先進区の方針をちゃんと聞いた後で、これまでの基本構想だ、10か年だ、何とか計画だということにどういう修正があって、だからこの事業計画はどういうふうに加除修正があるんですとか、それがないまま、令和2年から6年度先にこれでいいですねと、質疑ありませんと。その後で方針について質疑して、これ、2年から6年まで決まったものを変えられるんですかというか、こういうものをどういうふうに今後反映していくんですかとか、提出した理事者としてはどういうふうに今後整合性を図っていくというか、計画に盛り込んでいくんですかとか、逆に先にそれを御説明いただいてから、この細かな計画は報告いただいたほうがいいんじゃないかなと思うんですけども、いかがでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 そのことにつきましては前回も御質問いただいたと思います。基本構想、基本計画とこの子ども・子育て支援事業計画との関係でございます。この計画は、子ども・子育て支援法に基づいて今年度中に各自治体において策定を義務付けられているというものでございます。それで、今、その手続を進めているところでございます。一方、区におけます新しい基本構想と基本計画につきましては、今後基本構想を策定し、また、基本計画については来年度策定をしていくというスケジュールになってございますが、その内容についてはまだこれからということでございます。したがいまして、この時点におきまして子ども・子育て支援事業計画は、これは昨年度のアンケート調査から準備を進めてきているものでございますが、そこで出されました需要数と確保方策、それぞれの事業に対して、中野区としてどれほどの事業の内容と、それからサービスの量を提供していくのかといったものをこの計画として定めるというものでございますので、これについて、まずは中野区としては策定をしていく必要があるということで、現在このスケジュールで動いているものでございます。

吉田委員

 そうしますと、次に審議させていただく「子育て先進区」実現に向けた基本方針というのが定まった後で、今報告があった支援事業計画の上位計画とか上位の方針として位置付けがなされていくと。それについてまたやっぱり議会に報告があったり、たたいたりして、今の令和6年までの計画もその段階で変更されていく、その変更の案が提出されるという理解でいいんでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 区として今後策定をしていく予定をしております計画、基本計画でございますが、来年度それが上位計画ということになりますので、それを策定した際に、今回定めました計画と何か齟齬を生じるような、つまり、整合性をとらなければならないようなものが生じた場合には、その時点で検討をし、また、見直しを行っていくということで考えてございます。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 今の御説明ですけれども、基本になるのはやっぱりこっちの事業計画なんですね。というのは、今現在既に動いている事業なんです。保育園を幾つぐらいつくりましょうか。学童クラブについてはどのくらいの人数を見込んで、どのくらいの整備量をやりましょうか。それに基づいて、国、東京都というのが補助金をくれたり、そういうもとになる計画なものですから、基本は大きなこれでやっていくと。委員おっしゃったように、子育て先進区、基本計画、そんな細かい事業量まで算出しているものではないんですね。その中で、例えば今後新たな事業をやって、子育て支援法に係るものが出てくれば、それはこちらの中に盛り込んでいくということも考えられますけれども、基本的には、基本計画をつくるのはこの子ども・子育て支援事業計画、これがもとになるという認識でございます。

委員長

 ほかにありますか。よろしいですね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、ただいまの報告は以上で終了いたします。

 皆さんにお願いしておきますけど、きょうは5時を目途でございますので、3番目の次の報告においても5時過ぎそうでありましたら、休憩して御相談させていただきますので、よろしくお願いいたします。

 では、3番目、「子育て先進区」実現に向けた基本方針(骨子)についての報告をお願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、「子育て先進区」実現に向けた基本方針(骨子)につきまして、お手元の資料によりまして御報告をいたします。(資料6)

 「子育て先進区」実現に向けた考え方につきましては、第2回定例会におきまして当委員会で御報告をさせていただいたところでございますが、その後、この考え方に基づきまして、子どもと子育て家庭の実態調査や区民・子育て関連団体等からの意見聴取を実施してきたところでございます。これらを踏まえまして、このたび「子育て先進区」実現に向けた基本方針(骨子)につきまして以下のとおり取りまとめましたので、御報告をさせていただくものでございます。

 初めに、資料の構成について御説明をいたします。こちらの資料におきましては、まず1番で「子育て先進区」実現に向けた基本方針(骨子)。そして、それに続きまして、2番で実態調査の実施状況、3番で意見聴取の実施状況。これらの各項目につきましては、別紙1から別紙5を御用意しておりますので、それによりまして御説明をさせていただきたいと思います。そして4番、今後の検討、5番、今後の予定という構成になってございます。

 それでは、初めに1番、「子育て先進区」実現に向けた基本方針(骨子)につきまして、恐れ入りますが、別紙1をごらんいただきたいと思います。

 1番、「子育て先進区」実現に向けた基本方針でございます。

 この基本方針は、区の子育て環境に対する子どもと子育て家庭の満足度と認知度の向上を図り、「子育て先進区」を実現するための基本的な方針を示すものといたします。

 また、この基本方針において、区の子育て環境の強み・弱み等の特徴、子どもと子育て家庭にとっての重要度等を捉えた上で、区が優先的に取り組むべき環境整備とそれを進めるための考え方等を明らかにすることによりまして、戦略的に「子育て先進区」実現に向けた取り組みを推進していくことといたします。

 2、区がめざす「子育て先進区」でございます。

 子どもが健やかに育ち、子育てをする上で必要な環境が整っており、子どもと子育て家庭の満足度の高いまちとなっている。そうした区の子育て環境が区内外に認知されており、多くの子どもと子育て家庭から選ばれるまちとなっているというものでございます。

 3、区を取り巻く状況でございます。

 区の人口につきましては、2015年の総人口31万7,000人で、2040年までに34万2,000人まで増加しますが、その後は減少し、2060年には33万1,000人になると予想されております。

 人口構成につきましては、特に年少人口の割合につきましては、2015年の8.6%から2040年には8.4%まで減少が予想されております。

 次ページでございます。このような人口構成の変化や人口減少に伴う地域活力の低下が区政運営の大きな課題となっていることから、子どもと子育て家庭に対する取り組みを積極的に行うことにより、年少人口の増加や将来の人口減少の緩和など、活力があふれるまちを実現していくことが求められているところでございます。

 こうした課題は日本社会全体の課題でもあるため、中野区において地域の特徴を生かしながら、都市型自治体のモデルを構築することは大きな意義があるというふうに考えてございます。

 また、インターネットやSNS等の普及によりまして、自治体間の比較が活発に行われるようになっているといったような状況もございます。

 次に、4番、区の現状と課題でございます。

 区の合計特殊出生率は1.0前後で推移してきておりますが、都の平均、23区平均を下回っている状況でございますため、子育て家庭の満足度を向上させ、出生率を向上させていく必要があるというふうに考えられます。

 また、区の人口全体では転入超過であり、増加傾向にありますが、子育て世代について見ますと転出超過となっているため、子育て家庭に選ばれるまちを目指す必要があるというふうに考えられます。

 23区の多くは子どもや子育て家庭への取り組みに力を入れているため、子育て家庭から選ばれる、選んでもらえることを意識して区の取り組みを進めていくことが必要と考えられます。

 次に、5番、六つの基本姿勢でございます。

 区は、以下の六つの基本姿勢を踏まえて取り組みを進めてまいります。1、まち全体で、子どもを見守り、子育てを応援する。2、子どもの想いを大切にし、子どもの視点で考える。3、子どもを地域の一員として捉え、参画を支援する。4、子ども一人ひとりに向き合い、一人も取り残さない。5、子どもの「今」を大切にし、よりよい環境を整備する。6、次の時代を創る子どもたちの未来に重点的に投資するでございます。

 6、成果を測る指標でございます。

 子育て環境に対する満足度と認知度の向上を図るため、指標を設定して成果をはかることといたします。満足度につきましては、主な指標を子どもの保護者の定住意向、子どもの定住意向としまして、補助指標につきましては行政サービスの満足度を想定しております。認知度につきましては、主な指標を都内の子どもの保護者の認知度といたしまして、補助指標として民間事業者による子育てしやすいまちのランキングといたします。

 次のページでございます。7、「子育て先進区」実現に向けたステップでございます。

 「子育て先進区」の実現に向けて3段階のステップで取り組みを展開していくことといたします。

 まず第1段階といたしましては、「「子育て先進区」の実現に向けた基礎づくり」ということで、不満に感じていることのうち、早期に改善が図られる取り組みを形にすることや、期間を要する取り組みについて計画・準備に着手する。子育て関連団体等の掘り起こしやネットワークづくりを行うといったようなことなどによりまして、子どもと子育て家庭が子育て環境の整備を実感し、期待を抱いているとともに、そのことが認知されているといったような状態を目指していきたいというふうに考えてございます。

 次に、第2段階といたしましては、「区の特徴を活かした子育て環境の整備」といたしまして、区の特徴を生かした新たな取り組みの実施とともに、計画・準備段階の取り組みを形にする。区と子育て関連団体等の連携した取り組みを推進し、協働体制を構築するといった取り組みを通しまして、子どもと子育て家庭が区の子育て環境に対して満足感を得ている。区の子育て環境が認知され、子どもと子育て家庭から注目されているといったようなことを目指していきたいというふうに考えてございます。

 そして第3段階、「将来を見据えた子育て環境の維持・向上」といたしまして、将来を見据えた施設整備や仕組みづくりによる区の子育て環境の維持・向上の持続的推進、子育て関連団体等の継続的活動、新たな担い手が生まれる仕組みづくりなどを行うことによりまして、子どもと子育て家庭は区の子育て環境に対し高い満足感を得ており、他の家庭に対し、区での子育てを勧めている。区内で良質な子育てを経験することにより、区への愛着や誇りが醸成されている。区の子育て環境が広く認知され、子どもと子育て家庭から支持されているといったようなことを目指してまいりたいというふうに考えてございます。

 5ページ、8番でございます。子育て環境整備の方向性でございます。

 本年8月に実施いたしました子どもと子育て家庭の実態調査におきまして、区の子育て環境の強みや弱み、重要度等を定量的に把握・分析するための調査項目を設定いたしました。この調査結果に加え、子育て家庭と区長のタウンミーティング、インターネットによる意見募集等により聴取した子どもと子育て家庭の声、区議会からの御意見等を踏まえまして、優先的に取り組む環境整備を明らかにいたします。

 また、本方針に基づきまして、優先的に取り組むべき環境整備を牽引するプロジェクトを設定し、その達成に向けた取り組みを重点的に行うものといたします。

 実態調査につきましては、速報値ということでございますが、意見聴取の結果から抽出した主な環境整備の課題といたしまして、公園の遊具・設備等の遊びや憩いの場、屋内で遊べる施設、子どもの定期的・一時的な預かり、区の子育てサービス等の情報取得や手続のICT化・簡素化、区の特色ある学びの機会の充実・拡充などでございます。

 ここで、初めの資料にお戻りいただきたいと思います。2番、実態調査の実施状況でございます。8月下旬から9月の下旬にかけまして実施を行いました。これにつきまして、別紙2をごらんいただきたいと思います。別紙2によりまして御説明をさせていただきます。

 調査件数2万6,250件に対しまして、有効回答数1万4件、回収率は38.1%でございました。

 以下、4ページまでが回答者の属性ということでございます。

 そして、回答していただきました内容につきまして、4ページの下段、(5)区内の各子育て環境の満足度についてごらんいただきたいと思います。今回速報値ということで、単純集計でございます。各環境の総合的な満足度をグラフでお示しをしたものでございます。移動交通、住宅、健康医療、地域については満足度が高かったのに対しまして、商業、安全安心、保育子育て、教育学習、遊び憩いについては満足度が低いという結果となってございます。

 そして、5ページをごらんいただきたいと思います。各環境について、以下グラフで単純集計をしてございます。

 まず一つ目の移動・交通環境につきましては、この「満足」と申しますのは「非常に満足」「満足」「やや満足」と、この三つを合わせたものを「満足」というふうに集計をしてございますが、回答が全体の4割強ということでございました。最寄り駅までの距離、バスの利用のしやすさについて、まあ「満足」というのが6割から7割強。一方で、生活道路の道幅や自転車利用等についての項目では、「満足」が1割から2割程度というふうになってございます。

 6ページをごらんいただきたいと思います。住宅環境につきましては、全体の「満足」というのが5割台半ばということでございました。日当たりのよさ、広さ、間取りでは「満足」が6割台でございましたが、販売価格、家賃の相場につきましては「満足」が3割台半ばとなってございます。

 7ページ、健康・医療環境につきましては「満足」が5割台半ばでございました。子どもの予防接種、病院・診療所の数につきましては「満足」が6割程度、食育・健康づくり対策、休日・夜間対応については「満足」が2割から4割程度というふうになってございます。

 続きまして、8ページ、商業環境につきましては「満足」が2割強ということでございました。日用品を買える店の数は「満足」が4割台半ばでありましたが、おもちゃや子ども服、靴等を買える店、おむつかえスペースがある等の数につきましては「満足」が1割台半ばというふうになってございます。

 9ページでございます。安全・安心環境につきましては「満足」が2割台半ばということでございました。治安のよさについては「満足」が4割ということでございましたが、通学路の安全性については「満足」が2割強というふうになってございます。

 10ページ、保育・子育てサービス環境につきましては「満足」が2割弱ということでございました。子育ての悩みや相談をする機会・場所につきましては「満足」が3割ということでありましたが、一時的な預かり、保育園、学童クラブなどの就業のための定期的な預かりについては、「満足」が1割から2割程度というふうになってございます。

 11ページ、教育・学習環境につきましては「満足」が3割でございました。本に親しめる場所については「満足」が5割強でありましたが、公立学校の教育内容、学習塾の数については「満足」が2割程度というふうになってございます。

 12ページ、遊び・憩い環境につきましては「満足」が1割台半ば、「不満」が6割ということでございました。公園の遊具やトイレ等の設備につきましては「満足」が1割から2割程度、また、屋内で遊べる施設については「満足」が1割弱というふうになってございます。

 13ページ、地域環境(コミュニティ)につきましては「満足」が4割強でございました。町会・商店街の催しやお祭り、近隣の子育て家庭への理解については「満足」が4割から5割程度、地域との交流、地域見守り活動についても「満足」が2割から3割程度となってございます。

 次に、(6)は子どもの満足度の調査結果でございます。各項目のうち、遊ぶ場所については満足度が5割、最も低くなってございます。その他の項目につきましては後ほどお読み取りいただければと存じます。

 今回の調査結果につきましては、今後、回答者の属性との関係などクロス集計を行いまして、さらに分析を行いまして、議会にも御報告をさせていただきたいというふうに考えてございます。

 次に、最初の資料の3番でございます。意見聴取の実施状況でございます。これは7月下旬からインターネット、それから、タウンミーティングなどで御意見をいただいてございます。これは別紙3、4、5というふうにまとめをさせていただいてございます。後ほどお読み取りをいただければと存じます。

 すみません。別紙3をごらんいただけますでしょうか。ちょっと別紙3につきまして、主な意見だけでも御紹介させていただきたいと思います。

委員長

 課長、簡単でいいですよ。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 はい、すみません。保育・子育てサービスなどにつきましては、2人目が生まれたときの対応の充実でありますとか、保育園での療育支援、一時保育やファミリー・サポートなどを使いやすくしてほしいといったような御意見がございました。

 それから、2ページの教育・学習につきましては、学校再編、小中一貫校などについての御意見がございました。

 次に、遊び・憩いにつきましては、公園の禁煙とか環境整備、じゃぶじゃぶ池の利用期間、児童館の利用日や時間などについての御意見がございました。

 次に、安全・安心につきましては、救命救急講座、交通安全などについての御意見がございました。

 次に、健康・医療につきましては、予防接種の案内についての御意見がございました。

 住宅につきましては、家賃補助についての御意見がございました。

 次に、移動・交通につきましては、駅のエレベーター設置などの御意見がございました。

 次に、地域環境につきましては、地域全体での子育てに対する理解促進などについての御意見がございました。

 それでは、初めの資料にお戻りいただきまして、4番でございます。今後の検討でございます。実態調査の分析を進めまして、意見聴取で明らかになった意見も踏まえまして、優先的に取り組むべき環境整備を基本方針の案の中で明らかにしてまいります。さらに、中・長期的に取り組んでいくべき課題への対応につきましては、新しい基本計画の中でお示しをしてまいりたいというふうに考えてございます。

 5番、今後の予定でございます。令和2年3月に実態調査結果の公表、基本方針の案の取りまとめを行いまして、議会に御報告をさせていただき、また、3月下旬に基本方針の決定を行う予定でございます。これらにつきまして、第1回定例会で御報告をさせていただく予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑あればお願いいたします。

平山委員

 すみません。時間がないので、端的に少しずつ伺っていきます。

 まず、今後の検討というところで、「優先的に取り組むべき環境整備を基本方針(案)の中で明らかにする。さらに、中長期的に取り組んでいくべき課題への対応については、新しい基本計画の中で示していく」というふうに書かれているということは、優先的に取り組むべき環境整備については、基本計画が定まらない中で、先にやることを目出ししますよということですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 本日報告をさせていただきましたのが「子育て先進区」実現に向けた基本方針の骨子ということでございまして、それの案という形で、次回、今後の取り組みの方向性、考え方などを明らかにしていきたいという考えでございます。

平山委員

 違いますよ。ここに、「優先的に取り組むべき環境整備を基本方針(案)の中で明らかにする」と書かれているでしょう。この「優先的に取り組むべき環境整備」というのは具体的なことなんでしょう。だから、それは基本計画を待たずに先にやりますよということを目出しをするということですかと尋ねているんです。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 これは資料の5ページの8番の子育て環境整備の方向性というところでお示しをさせていただきましたとおり、今後優先的に取り組む環境整備をプロジェクトといったような形で進めていくために、そうした具体的な内容をお示ししていきたいという考えでございます。

平山委員

 いやいや、イエスかノーかで答えていただければいいんですよ。そういうことですよね。この基本方針の前に、今後の区政運営の基本方針というのを定められましたよね。それとこれは少し違ったものじゃないのかなという気がしているんです。今後の区政運営の基本方針というのは、基本計画を定めるまでの間、区としてこういう区政運営の方針でいきますよというのを定められた。あそこに目出しをされたもの以外については現行計画どおりにいきますというふうに書いてあったと私は認識をしているんですけど、そうなってくると、この基本方針の中で具体的なことが示されちゃうと、今後の区政運営の基本方針に反するんではないかということを危惧するんですけど、それはないですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 これから定めていきたいというふうに考えております基本方針につきましては、あくまでも現行の計画の中で優先的に取り組むべきものというようなことでございまして、その方針というものでありまして、今ある10か年計画の考え方と矛盾するものではないというふうに考えております。

平山委員

 そこは確認しましたからね。例えば先ほど言われた速報値というところで見ると、屋内で遊べる施設、これも捉え方によっては10か年に書いていない場合もあったりもしますからね。そこら辺をよくよく注意していただかないと、先に定めた基本方針と違う基本方針になったら、これはもう行政の自己矛盾ですから、そこは気をつけていただきたいということが一つ。

 で、この基本方針というのは、ステップを三つに分けますというふうに書いてあるんですけど、一体いつから始まって、具体的にどれぐらいの期間を想定された基本方針なんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この三つのステップにつきまして、具体的にこれは年次落としをしていく計画ではないということでこのような表記になってございますが、スケジュール感のイメージで申しますと、第1段階、これは令和2年度、来年度に取り組んでいきたいといったようなイメージでございます。そして、第2段階が令和3年度というようなイメージでいるところでございます。

平山委員

 第3段階はどうですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 第3段階は令和4年度ということでございます。

平山委員

 これ、1年ごとにステップを踏んでいくって無理でしょう。ちょっとこの時点でこの方針に不安を覚えますけどもね。いや、だって、第2段階から第3段階って、これ、かなりのハードルですよ。もう令和4年度には、中野区は子育て世代からすばらしい区だと言われて、みんなに中野区に引っ越してきなさいと言われる区になっているということですよ。そんな魔法みたいな政策があるとは私にはどうしても思えないので、あえて伺ったんですけど、でも、御答弁は変えられませんからね。何かあったら言ってください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 冒頭申しましたとおり、これは年次を明示したものではございません。イメージでお答えをさせていただきましたが、最初の第1段階と第2段階はおおむね2年間ほどかかるだろうと考えております。そして、第3段階を実現していくためにはさらに年数がかかると、委員お話しのとおりかかると思っていますので、令和4年度と申しましたのは、4年度以降のいわば目標として目指していきたいという考えでございます。

平山委員

 いや、それにしても令和2年で第1段階を終えて、令和3年度で第2段階を終えるって、これ、かなりのことですよ。その上で、一番懸念をしているのは、こちらの骨子の別紙1に書いてあるステップのところに、「多くの子どもと子育て家庭が不満に感じていることのうち、早期に改善が図られる取組を形にする」とあるんですよ。本当に困っていることと不満に感じていることって必ずしもイコールではないんですね。あれがあったらいいな、これがあったらいいな、何だ、中野ってこんなこともないのか、これも不満なんです。だけど、切実に困っていること、区民の皆様がですよ。私は、行政の役割というのは、本来的にはそこを埋めていくことだというふうに思うんですよ。だから、ここの表現というのが非常に不安だなと。困っていることを満足させる。お金があったら幾らでもできますよ。だけど、そんな財政状況でもないし、将来のことを考えたら、とてもそんな体力があるわけでもない。その中で、苦労して年度年度の事業を予算化していっているわけじゃないですか。だから、ものすごく大風呂敷を広げているような見通しに見えるんですけど。あえて「不満に感じていることのうち、早期に改善が図られる取組を形にする」というふうにされたのはどうしてですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 委員お話しのとおり、区民の皆様が不満に感じているという表現、これは非常に幅の広いものでありますので、本当に困っている切実なものであるのか、そうではないのかといったようなところの特定は難しいような表現になっておりますが、先ほど御紹介しました今後の子育て環境整備の方向性としましては、そうした不満や課題があるということと、それから、その重要性などを捉えまして、そして、その中から優先的に取り組むべきものを取捨選択して改善を図っていきたいと、そういったような考えでございます。

平山委員

 それで、また戻るんですけど、ごめんなさいね、あと2問ぐらいにしますね。優先的に環境整備するものを基本方針に載せるというふうにおっしゃっているじゃないですか。ここにも書かれているじゃないですか。第2ステップに行ったら基本方針って変わるんですか。基本方針って僕、そういうものじゃないと思っているんですよ。ずっと貫くもので、別にその実行計画があって、そこに優先すべき取り組みとかが書かれるというのが従来の行政のやり方だというふうに思っているんですね。基本計画にまず第1段階で取り組む取り組みを載せますよと。第2段階、載らないわけでしょう。第3段階も載らないわけでしょう。でも、その基本方針というものは、第3段階までを貫いたものになるわけでしょう。矛盾しませんか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この基本方針のまず柱となる考えは、先ほど御紹介させていただきました六つの基本姿勢で、子どもや子育て家庭を支援していく施策を推進していくという考えでございます。そのために具体的にどのような取り組みをしていくのかという、その具体的な事業や対象につきましては、今お話がございました第1段階で取り組むべきもの、第2段階で取り組むべきものというふうにステップを踏んで取り組みをしていきたい、そういったような考えでございます。

平山委員

 ほかの方もいらっしゃるので、一旦はこれで最後にします。今お受けをした説明を聞く限り、私の捉え方ですよ。いや、第2段階以降は基本計画の中で示していきますよと。とりあえず第1段階までの間、ここは示すものがないから、この基本方針で示しますよというふうにおっしゃっているようにしか取れないんです。これがないと第1段階で、要するに、来年度以降から取り組む取り組みが子育て先進区としての目玉がないから、だから、基本計画までは待てないと。だから、今のうちに示せるものだけこの基本方針の中で示していきますよというふうに、御説明を聞くとそういうふうにしか取れないんですよ。だったら、この基本方針って、たった1年間か2年間のものになっちゃうわけですよ。そんな基本方針って私、今まで見たことがないんですけども。背骨がないというか何というか。とりあえず穴を埋めますというだけの基本方針にしか見えないんですよ。だって、第2段階からは基本計画でと書いてあるんですもの。これ、本当に定める必要があるんですかね。私は、たった1年か2年しか想定していないような基本方針であれば、そんなものは必要性を感じないと思うんですけど、どうですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この基本方針は、区が目指す子育て先進区を具体的に取り組みを進めていくための考え方や方向性を示すものでございますので、そうした取り組みを具体的に進めていくことで、子育て環境の整備を推進していくことを目的としておりますので、できる限り早くそうした取り組みを進めていくために、意義のあるものだというふうに考えております。

平山委員

 ごめんなさい、全く答弁になっていないんですけど。できるだけ早く進めていくために。何を進めるんだという話になっちゃうわけじゃないですか。方針ですよ。何で方針に優先的に取り組むべき環境整備のステップ1が盛り込まれちゃうんですか。ステップ2以降は基本計画の中にしますよというふうになっちゃうわけですか。方針としての体をなしていないんじゃないかと思うんですよ。ということと、優先的に取り組むべき事柄があれば、予算で堂々と出せばいいじゃないですか。本当に目の前に困っていらっしゃる方がいる。区民のこの困り事を何としても解決していかなきゃいけない。このことが今の子どもの成長を阻んでいて、何としてもこれを急いで解決しなきゃいけない。そんなものは堂々と予算として出せばいいじゃないですか。何で基本方針を定めて、基本方針(案)の中で優先的に取り組むべき環境整備というものを来年の3月に向けてやらなきゃいけないのかがよく見えてこないのと、この時点で定めるということは、これは令和2年度の予算には全く関係のないものということになっちゃいますよ。その二つについてお答えいただけますか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 まず、緊急性のあるものについては来年度予算で出すべきではないかということにつきまして、これにつきましては、取り組みが具体的に事業化できるものについては出していきたいというふうに考えてございますが、今の時点で、今回、実態調査などを踏まえて、新規に取り組むといったようなものについての事業化については、もう少しお時間をいただきたいというふうに考えてございます。

 それから、二つ目の来年度予算との関係でございますけれども、そのようなことで、これまで取り組みをしてきております内容の拡充でありますとか、改善といったようなことにつきましては、各所管におきまして予算にも反映させていくということで、検討を進めているところでございますけれども、今申しましたように、そうした計画や事業全体をお示しするということにつきましては、第1回定例会でこの基本方針の案をお示しさせていただきたいということでございます。

平山委員

 だから、そういう御答弁になっちゃうと、さっき言われたステップ、第1段階は令和2年度からスタートするとおっしゃったんですよ。第2段階を令和3年度からスタートするとおっしゃったんですよ。第1段階って全く予算が要らないものなんですか。予算化が必要ないものなんですか。という、そちら側の説明と矛盾が生じますよ。ということを指摘して、また次の質問のチャンスを狙います。

吉田委員

 今回出てきた基本方針は、区長の方針に逆らって出したわけではなくて、区長の方針に沿って出したものだと思うので、大変怒りに近い苛立ちを感じております。大変残念に思っています。それで、まず、こんなことでは絶対に中野区は子育て先進区にならない。すごく悪い言い方をすれば、区民をばかにして、だまし切れると思ってやっているとしか思えないような内容に今は見えるんです。なぜか。ここの基本方針で、定義として、「子どもと子育て家庭の満足度と認知度の向上を図り」、これが既に間違っているんですよ。要するに、満足度を向上させれば、中身は悪くてもいいと読めるわけですよ。つまり、要するに、薬でもかがせていい気持ちにさせていれば、中身はなくても幸せに感じるだろうと、パンとサーカスだと。このようにさえ悪意を持ったら読み取れるんです。中身が悪いのに、認知度を向上するためにお金をかけて広報だけしたって、やっぱり子育てしやすい環境にはならないんですよ。一生懸命コマーシャルを打ったって。

 そして、この中身で、私だけじゃなくて、大きな会派の議員さんが一般質問で質問していましたけれども、客観的で公平な数値を示すべきだ、数値を目標にすべきだというふうに何人もの議員が言っているじゃないですか。これ、数値を目標にするとどこにも書いていない。その議員も私も、区民が産みやすい、育てやすいということを端的に示すのは出生率が高い状況だから、高い出生率をこの目標、物差しにしましょうと何度も提案しているわけですよ。国の目標は1.8ですよ。で、大体可能な出生率というのは2.07ですよ。これにどれだけ近い目標を中野区として目指しますかという質疑を何人かがしているわけですよね。でも、ここで書いてあるのは、客観的な数字、あるいはほかの区と比べて中野区の子育ての予算が――先進区と言うならトップ3に入るぐらいまで予算をふやしましょうということも言いましたよ。でも、ここでは予算はどれぐらいの目標だとか、数値の目標が全くない。ただ満足度が上がればいいと。満足度がないところだけ何か細かくちょこちょこやれば、区民はそれで満足するだろうと。先進区だと思ってくれるだろうと。区民をばかにしているとしか思えないですよ。ちゃんと数値目標、客観的にほかの区に比べてどうだ、ほかの自治体に比べてどうだ、出生率はどうだ、過去に比べて上がったか下がったか、予算が上がったか下がったか、数値目標をちゃんと示さないと、子育て先進区の基本方針としてふさわしいと思いません。それがあって初めて区民は満足度が上がるんです。満足度を上げる努力をすれば上がるんじゃないんですよ。ほかの区に比べて子育てしやすいから満足度が上がるんですよ。それがないこのペーパーに何の意味もないと僕は思います。まずこれを御答弁ください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 本日報告させていただいておりますのは基本方針の骨子ということでありまして、委員おっしゃっている数値目標、客観的、公平な目標、あるいは指標といったようなものにつきまして、現在検討中でございますので、できる限りそういったものも入れていけるように検討していきたいというふうに考えてございます。

吉田委員

 そうしたら、基本方針(骨子)にそれを書いていなきゃおかしいでしょう。ちゃんと質疑もしているんだから、区長も答弁しているんだから。客観的な公平な他の自治体との比較、あるいはさまざまな過去との比較、いろんな数値目標、出生率なども含めて、目標については今後別途定めていきますと、どこにも書いていないじゃないですか。そうじゃなくて、区の子育て環境が認知されており、選ばれる。それは、ちゃんと目標があって達成されていれば認知されるんですよ。目標も数値目標もないのに認知されることはあり得ません。あるいは認知されたとしても、それはだまされているだけです、区民が。そういうことを目標に設定するのはおかしい。それをちゃんと書いてください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 そのような目標や指標などにつきまして、具体的にどのようなものが適当であるか、入れるように検討していきたいと思います。

吉田委員

 先ほどの事業のところで、おやっと思ったわけですよ。要するに、さっきの事業計画が基本で、こっちの先進区というのはおまけみたいなものだみたいな御答弁があったから、つまり、化粧紙はどうでもよくて、中身は変える気がないんだなというふうに思っちゃうわけですよ。やっぱり区長が本気で中野を子育て先進区にするんだという気持ちがあれば、従来の事業計画を変えてでも予算措置をするとか、例えば僕は一生懸命子ども手当をふやしたらどうですか、研究しますという返事も来ましたよ。それについても事業計画だか方針だか、きちんとした給付についても検討するとかなんとか、いろんなことがあれば、いや、この計画が大事で、子育て先進区なんか後でもどうでもいいんですみたいな答弁にならないはずなんですよ。財政措置を伴う先進区の基本方針であれば。それがなかったから、中身を変えるつもりはないのかなと思ったけど、この方針を読んで、やっぱり区民の満足度が上がるようにアピールだけすれば、小手先だけちょろちょろやれば区民は幸せになってくれるだろう。なめ切っているなと僕は思いますよ。ちゃんと事業計画の本質に切り込むような事業をきちんとやるような方針を定めてほしいと思いますが、どうですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 現在、基本方針ということでのいわば考え方と方向性をお示しさせていただいておりますが、今後、その取り組みを進めていく過程におきましては、具体的な事業であるとか財政的な措置、そうしたことについてもしっかりとお示しをできるようにしていきたいというふうに考えてございます。

中村委員

 すみません。確認なんですけど、これはあくまでも基本方針なわけですよね。「子育て先進区」実現に向けた基本方針であって、計画ではないわけですよね。そこを確認させてください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 お尋ねのとおり、これは基本方針でありまして、計画ではございません。

中村委員

 ということは、さっき平山委員からも御指摘がありましたけれども、優先的に取り組むべき環境整備というのは、この基本方針とは別で出したほうがいいんじゃないかなと思います。要は、基本計画の中で計画というのは定めていくわけで、基本方針というものがあって、それは方針なわけですよね。基本計画が定められる前に、取り組むべき、基本方針に沿った事業とかという、別建てで報告がされるべきで、この基本方針の中に具体的な事業というのを入れるべきじゃないんじゃないかなというふうに感じるんですけれども、そこはいかがでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 御指摘のとおり、基本方針という考え方と、それから具体的な環境整備、これについては趣旨が異なる面がございますので、これの構成と、それから、お示しの仕方については検討させていただきたいと思います。

中村委員

 ぜひそこはわかりやすいというか、方針なのか、計画というか、事業を入れてしまうと、結局計画と何が変わるのかという議論になりかねないので、ぜひそこはよくよく検討していただきたいなというふうに思います。

 ごめんなさい、もう1個、確認です、これは。「子育て先進区」実現に向けたステップ、期間のところでちょっと、いや、それは難しいんじゃないかなと思ったので、御答弁を聞いて。実現に向けたステップというのは、年次ごとに具体的には定めないということなんですけれども、大体何年スパンぐらいでこれを実現しようと考えていらっしゃるのか。さっき御答弁いただいた、第1段階は令和2年で、第2段階が令和3年でというのはなかなか難しいのかなと思いますし、ましてや第3段階が令和4年でなんてもう無理だと思うんです。それが例えば10年ぐらいなのか、15年ぐらいなのかというところを私も予想していたところだったんですけれども、大体どれぐらいの期間でこういった子育て先進区を実現していきたいというふうに区としては考えていらっしゃるのか。本当に大体で構わないんですけれども、そこの考えをもう一度お聞かせください。

小田子ども家庭支援担当部長

 すみません。先ほどは1年ごとということで、申しわけございませんでした。イメージといたしましては、区のほうで基本計画を今回5年でつくらせていただきます。できれば第3段階に到達するのがその基本計画の5年目、入り口に入れるぐらいでもし行ければいいかなというふうに思っておりますが、詳細な年次落としにつきましては、まだ議論を内部でちょっといろいろしてございまして……(「じゃ、何で答弁したんですか。何だったんだよ。そんなもの受けられないよ」と呼ぶ者あり)すみません、おっしゃるとおり、1年ごとというのではなかなか、第2段階から特に第3段階に移るというのは厳しいというふうに私も思います。第1段階については……

委員長

 ちょっと待って。ちょっと休憩しますね。

 

(午後4時44分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時47分)

 

 報告の途中でありますけれども、きょうの委員会はこれで終了させていただきたいと思います。よろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、続きはまたあしたお願いしたいと思います。

 次回の委員会は、明日12月3日(火曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の日程を終了いたしますが、各委員、理事者から御発言ございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後4時48分)