令和2年02月04日中野区議会区民委員会
令和2年02月04日中野区議会区民委員会の会議録

中野区議会区民委員会〔令和2年2月4日〕

 

区民委員会会議記録

 

○開会日 令和2年2月4日

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午前10時00分

 

○閉会  午後0時55分

 

○出席委員(8名)

 羽鳥 だいすけ委員長

 市川 しんたろう副委員長

 木村 広一委員

 いさ 哲郎委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 伊藤 正信委員

 森 たかゆき委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 区民部長 青山 敬一郎

 区民部区民生活課長 古屋 勉

 区民部戸籍住民課長 辻本 将紀

 区民部税務課長 矢島 久美子

 区民部保険医療課長 渡邊 健治

 区民部産業観光課長 堀越 恵美子

 区民部観光・シティプロモーション担当課長 桜井 安名

 区民部文化・国際交流課長 藤永 益次

 環境部長 岩浅 英樹

 環境部環境課長 波多江 貴代美

 環境部ごみゼロ推進課長 伊東 和秀

 清掃事務所長 川本 将史

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 立川 衛

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 区民相談及び消費生活について

 戸籍及び住民基本台帳等について

 区税について

 国民健康保険及び後期高齢者医療等について

 産業及び観光について

 文化、生涯学習及び国際化について

 環境及び地球温暖化対策について

 清掃事業及びリサイクルについて

○所管事項の報告

 1 中野区基本構想検討素案について(区民部、環境部)

 2 令和元年12月4日に発生したシステム障害について(区民部)(戸籍住民課、保険医療課)

 3 令和2年度国民健康保険料率算定の考え方について(保険医療課)

 4 中野区シティプロモーションの取組状況について(観光・シティプロモーション担当)

 5 旧中野刑務所正門の取扱いにかかる進捗状況について(文化・国際交流課)

 6 来年度実施を検討している国際交流事業について(文化・国際交流課)

 7 国による羽田空港新飛行経路に係る説明会の開催状況等について(環境課)

 

○ その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、区民委員会を開会します。

 

(午前10時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては12時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 区民相談及び消費生活について、戸籍及び住民基本台帳等について、区税について、国民健康保険及び後期高齢者医療等について、産業及び観光について、文化、生涯学習及び国際化について、環境及び地球温暖化対策について、清掃事業及びリサイクルについてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、中野区基本構想検討素案についての報告を求めます。

波多江環境部環境課長

 それでは、中野区基本構想検討素案について御報告させていただきます。

 お手元の資料(資料2)をごらんいただきたいと思います。

 本報告は、本来所管する総務委員会のほか、当委員会を含め全常任委員会におきまして御報告させていただくものでございます。当委員会に関連するものを中心に御説明をいたします。

 中野区基本構想の改定に当たりまして、平成31年4月、中野区基本構想審議会に諮問して、令和元年10月に答申を受けました。このたび、同答申を踏まえ、中野区基本構想検討素案を作成いたしましたので、御報告をさせていただくものです。

 1番目に基本構想の検討素案でございますけれども、まず、位置付けでございます。

 基本構想は、中野区に住む全ての人々や、中野のまちで働き、学び、活動する人々にとって、平和で、より豊かな暮らしを実現するための共通目標となります。また、中野区が区民の信託に基づいて、区政運営を進める上で、最も基本的な指針となるものでございます。

 次に期間ですが、基本構想の改定後、おおむね10年後に目指すまちの姿を示しております。

 構成でございます。改定の背景、10年後に目指すまちの姿、基本構想を実現するために(区政運営の基本方針)の三つにまとめております。

 次に基本構想の検討素案になります。後ほど説明させていただきます。

 2番が区民意見交換会等の実施でございます。

 (1)区民意見交換会。日程ですけれども、記載のとおり、全8回実施を予定いたしております。1回から3回まではグループディスカッション形式で実施をし、4回から8回までは一問一答形式で実施をいたします。なお、米印のある回については、区民と区長のタウンミーティングとして実施いたします。

 ページをおめくりいただきまして、2ページに移っていただきますが、(2)関係団体等からの意見聴取です。先ほどの区民意見交換会のほか、2月5日から3月25日の間、関係団体等から意見を聴取いたします。

 (3)区民等からの意見募集ですが、メール、ファックス、郵送、窓口において、3月25日まで随時、意見を募集いたします。

 (4)区民等への周知ですが、区民意見交換会等の実施に当たり、なかの区報の2月5日号及び区報特別号(2月17日)や中野区ホームページへの掲載等により周知する予定としています。

 3番目に、今後のスケジュールでございますが、基本構想については、区議会での御議論や区民意見交換会等の意見を踏まえまして、4月上旬に検討案を策定し、議会報告をさせていただきます。その後、パブリック・コメント手続を実施し、本年第2回定例会において基本構想の議案を提出したいと考えております。

 基本計画につきましては、令和3年3月の策定に向けて、議会へ報告したいと考えているところです。

 それでは、別紙の基本構想検討素案のほうをごらんいただきたいと思います。

 1ページでございますが、基本構想の改定の背景といたしまして、中野区の特徴や社会状況等を踏まえ、改定理由を述べております。

 2ページに参りまして、10年後に目指すまちの姿をまとめております。まず、10年後に目指すまちの姿を描く上で大切にすることを四つ挙げております。この大切にすることを踏まえ、10年後に目指すまちの姿を描いております。

 続きまして、当委員会に関連する10年後に目指すまちの姿についてですけれども、まず初めに、環境部所管部分の説明をさせていただきます。

 6ページをお開きください。

 該当するものが、(4)安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちの項目の中で、4番目と5番目の丸印の項目となります。

 まず、4番目のほうで、「環境負荷の少ない持続可能なまちをつくります」といたしまして、環境への配慮をするライフスタイルが、区民や事業者に根付き、脱炭素のまちづくりが進んでいるまちとしております。

 また、もう一つが、その下の「安全・安心な生活環境と防犯まちづくりを進めます」の項目の中に、公害などの不安のない、良好な生活環境が保たれるまちを目指すことを含んで記載をしているところでございます。

 この2点が環境部所管となってございます。

古屋区民部区民生活課長

 次に、区民部の説明をいたします。

 初めに、3ページをごらんください。10年後に目指すまちの姿としての(1)です。

 (1)人と人とがつながり、新たな活力が生み出されるまちです。つながりは、安心、発想、活力の源になります。さまざまな国籍や価値観を持った人々が集まる中野の特性を生かしていくことで、地域への愛着や活力を生み出していきます。ここでは五つの項目を挙げておりますが、区民部の所管は、一つ目の項目から四つ目の項目までになります。

 一つ目の項目は、「多様性により新たな価値をつくります」です。国籍や文化、年齢などにかかわらず、誰もが地域の一員として暮らし、地域の特色や新たな価値が生まれている姿でございます。国際理解や外国人が暮らしやすい環境づくりというようなことで、区民部もかかわっております。

 二つ目の項目は、「地域愛と人のつながりを広げます」です。ライフスタイルや関心に応じて、気軽に地域でかかわりやつながりが広がり、地域の課題をみずから解決しております。この項目では、地域愛という点がシティプロモーションと関連し、区民部もかかわっております。

 三つ目の項目は、「遊び心あふれる文化芸術をまち全体に展開します」です。まち全体を舞台にして、中野ならではの伝統や文化、その他の活動が広がり、また、誰もが身近に親しみ、表現できる環境が整うことで、にぎわいにあふれている状態でございます。

 四つ目の項目は、「地域経済活動を活性化させます」になります。区民の生活をより豊かにする付加価値の高いサービスをはじめとした産業が生まれ、地域経済が活性化しています。また、商店街は、多彩な社会的役割を果たしつつ、より魅力あるものとなっております。

 次に、5ページをごらんください。

 5ページ、(3)誰もが生涯を通じて安心して自分らしく生きられるまちです。ここでは、最後の項目をごらんください。

 一番下の項目になります。「生涯を通じて楽しく健康に過ごせる環境をつくります」になります。この説明の中で、下から2行目、「自分が関心のある運動・スポーツや学びなど」の記述の中に学びの記載がございます。この「学び」は、生涯学習を意味しております。この「学び」のみ、区民部の所管となっております。子どもから高齢者までの区民が、さまざまな学びを楽しみながら取り組んでいる姿を目指しております。

 次に、6ページをごらんください。

 (4)安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちです。ここでは、最後の項目になります。

 先ほどと重複しますけれども、「安全・安心な生活環境と防犯まちづくりを進めます」について、下から2行目、「区民の防犯、消費生活、感染症など」と記載がございますが、そのうちの「消費生活」が区民部の所管となっております。消費生活に関する意識が高まり、安全・安心な暮らしが守られている状態を目指してまいります。

 当委員会に関連する10年後に目指すまちの姿についての御説明は以上になります。

 最後に、7ページをごらんください。

 基本構想を実現するために、区政運営の基本方針を五つ挙げております。こちらは総務委員会所管分となります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 環境部のところでちょっとお聞きしたいんですが、6ページの「環境負荷の少ない持続可能なまちをつくります」のところです。ここで、「脱炭素のまちづくり」という言葉があります。ここでは、脱炭素というのはどういう意味合いで使っていますか。

波多江環境部環境課長

 COの削減という意味からも、端的に言いますと、化石燃料を使わないような形での暮らし方を目指していくとか、それから事業者に関して言えば、環境の負荷が少ない、そうした経営活動をしていただくようなことをイメージいたしまして、今までは「低炭素」という言葉を使っておりましたけれども、国に関しても、東京都に関しても、やはり「脱炭素」という言い方が定着をしてきておりますので、そういった意味で、目指すレベルを一段上げるという意味、それがトレンドというところで、脱炭素を目指すという記載にしてございます。

いさ委員

 なるほど。そうすると、今までとレベルが上がったということであれば、具体的には、化石燃料は使いませんよ、再生エネルギーでいきますよというような方針になるかと思うんですが、そういう理解でよろしいですか。

波多江環境部環境課長

 大きな方向性といたしまして、国も掲げておりますし、さまざま報道でも言われておりますけれども、ただ、即時にそういう化石燃料をやめるということは、もちろん無理があるので、一定程度きちんとした、今、環境基本計画も改定の最中でございまして、基本計画もこれからですので、その中でしっかりとした計画を持ちつつ、その高い目標に向かって進んでいけるように考えていきたいと思っております。

いさ委員

 今この段階で、そこまではっきりしたことは言いにくいかなと思いながらお聞きしたんですけれども、一方で、この間も質疑をしてきたみたいに、この排出する炭素をどうするのという話は世界的なレベルの話になっているというところでは、やっぱりこれまで以上の責任があるんだというところで、低炭素から脱炭素になったというところは評価できると思うんですが、だとすれば、やっぱりそれに見合う、これから目標をつくっていく必要があるのではないかと思ってお聞きしました。

 同じ中で、緑化推進ということが出ています。「緑化推進などが、区民の生活や企業活動に根付き」とあります。しかしながら、区内で緑化を推進する主体というのは中野区であると、私は思うんです。そういうことでよろしいですか。

波多江環境部環境課長

 申しわけないんですけれども、緑化に関しては、ちょっと所管外になってしまったので、すみません。

いさ委員

 わかりました。

 では、ちょっと言い切りにさせてほしいんですけれども、これ、脱炭素とセットになっていないといけないと思う気持ちで聞いているんです。これまでも、結局、緑の話をどうするのというと、どうしても駅前の再開発よりも後回しにされてきた印象もあって、幾らそれで道を整備します、緑道の幅を広くして植樹をしますなんて言っても、やっぱりそういう話ではないというふうに思っているんです。こういうところでは、この脱炭素の取り組みと切り離さないで考えていただきたいというふうな要望だけをしておきます。

近藤委員

 5ページの「生涯を通じて楽しく健康に過ごせる環境をつくります」の「学び」だけということですけれども、スポーツなどは他の部で力を入れてやっていると思うんですが、この学びという部分は、この部署でどういうことをやっていらっしゃるんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 なかの生涯学習大学という直営事業を行ってございます。また、生涯学習というものでは、指定管理者の中で、子どもの科学教室などを行っているところでございます。

近藤委員

 そして、この新しい基本構想になり、新しい時代、これから団塊の世代とかがどんどん退職されていくわけなんですけれども、その方たちをどういう学びで受け入れていくというような思いはあるんですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 この基本構想と基本計画で描いていくとは思いますけれども、現状やっている事業をどういうふうに将来的に見直していくのか、どういうふうな方向性でいくのかを検討してというところでございますし、基本構想が前回のと違うのは、大学等々区内にありますので、既にもう大学連携事業等たくさんほかの部でもやっています。そちらのほうは状況が変わってきたのかなと思っています。

近藤委員

 おっしゃるとおり、本当に大学と連携していくというのはとても大事なことだと思います。生涯学習大学で、そこをもうすぐ卒業されるという方から御質問を受けたんですけれども、この後、私はどうしたらいいでしょうかねと、御質問があったんです。学んだんですけれども、その後、生涯学習大学では地域に出ていくことをどんどん紹介されるんですよね。こういうものもありますよ、こういうものもありますよと言うんですけれども、それがどうも一部分である、それは具体的にしようがないと思うんですが、私は、ほかにこういうものもありますよみたいなものを御紹介したんです。ボランティアをやりたいとおっしゃっていたり、そういう方がいらっしゃるんですよ。今、本当にボランティアとかがなかなかいない状況で、本当に区民の生涯ですから、生涯大学を出ただけではなく、生涯にわたって中野にかかわっていけるような、その生涯大学を出るところに当たって、何かいろいろ、もっと紹介していただいて、ボランティアというのが偏ってここですよみたいなものではなくて、さまざまなボランティアを紹介する形をとっていただけるといいなと前から思っていたんですけれども、その辺はいかがですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 高齢期の生涯学習については、例えば、リタイアされた方たちが、地域のこともあまり知らずに退職されるということもございます。そういうことも考えて、なかの生涯学習大学では3年制をしいてございますし、カリキュラム上、1年生は地域を知ることからも始まって、さまざま学年を経るごとに御自分の興味のあるところとか地域に、それも地域で最終的には活躍できるということを目指してカリキュラムを組んでございます。

 委員おっしゃるとおり、出口のところで、生涯学習大学の出口の部分でどう地域に着地していっていただけるのかということは、依然として課題だと思っていますので、そちらのほうを検討しながら今後進めていくという方向性だと思っています。

近藤委員

 それこそ環境問題ですとかいろいろな問題に、人手というのはとても要るんです。それで、それはとても楽しいことでもあるし、かかわっていくというのは、その方のためにもなるし、中野区のためにもなるということがあるんですけれども、なかなか、本当に紹介されたのはこういう部分だよみたいなものを見せていただくと、同じようなことなんですよね。だから、いろいろな可能性というのを紹介していただけるといいなと思うんですけれども、いかがですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 すみません、繰り返しですけれども、学習が学習で終わるということ自体が、もうそれでは成果ということははかれないと思っております。だからこそ出口が必要で、地域でどう活躍できるかというのが大事だと思っています。そういう部分を、同じ区ですので、さまざまな事業課、事業部がありますので、そことの接続ということを念頭に入れながら、繰り返しですけれども、出口の部分でどうしていくのかというのが課題だと思っています。

森委員

 御報告ありがとうございます。ちょっと手続というか、議論の進め方について確認をしたいんですが、基本構想審議会があって答申をいただきました。それから、区民と職員のワークショップをやっていたりします。若手職員のプロジェクトチームみたいな話も聞きますが、各部としても、この基本構想の議論に対する参加というのは、どのように行われているんでしょうか。

波多江環境部環境課長

 今、森委員がおっしゃったように、職員のプロジェクトチームというところでは、若手職員で部会の単位に分かれて議論をし、PT提案というようなことで、基本構想の審議会に報告したりということがあったんですけれども、その部単位でどうしているかというと、やはり経営会議とか、課長会が部の中にございますので、逐一そのプロセスに従って、基本構想の担当から、これについてはどうなのかということで、さまざまな意見を求めるプロセスが細かくございますので、基本構想担当だけで進めているとかそういったことではなくて、区役所一体となって検討しているという体制をとってございます。

森委員

 これ、今の御答弁のニュアンスの問題なのかもしれないんですけれども、今の話だと、何ていうか、ちょっと受け身に聞こえるんです。基本構想担当から、これはどうなんだという話があって、部内で議論をしてお答えするというプロセスは、それはそれでいいと思うんですが、要するに、環境部として、こういう観点、目標を入れてほしいというような流れでの議論というのはないんですか。

波多江環境部環境課長

 今、基本構想の素案の段階ですので、どちらかというと理念的な話になっていると思うんです。今後、やはり基本計画に進んでいくにつれて、きちんとした部としての、ある程度具体的な計画にのっとった考え方や意向をはっきり出していくような段階に進んでいくと考えております。

森委員

 ありがとうございます。

 この基本構想の位置付けです。平和でより豊かな暮らしを実現するための共通目標と書いてあるんです。これはこれでいいんですが、平和でより豊かな暮らしを持続可能な形で実現するというのが、今後大事なのかなというふうにすごく思っています。審議会の答申の中でも、SDGsの理念を今後生かしていくべきだみたいなことも最後に書いてありましたけれども、そういう意味でいうと、やっぱり持続可能というのが一つ大事な観点で、10年後に目指すまちの姿の(4)の中には書いていただいているんですが、基本構想の位置付けというところに、さらに格上げをするというか、そういうような形で位置付けをしていただけると非常にいいと思いますし、その責任を、一番強く負っているのは環境部かなという気もしますので、そういう議論をぜひ庁内で、今後していっていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。

波多江環境部環境課長

 SDGsの考え方については十分意識をしまして、企画部門と一緒に、まさに計画に、今度はある程度考え方を生かしていけるのではないかというような方向性での議論を進めつつありますので、どういった形で、現在、その計画に盛り込むとか、そういったことができるのかは今申し上げられませんけれども、十分意識して議論を進めているところでございます。

森委員

 ありがとうございます。

 もう1点、3ページのほうの「地域経済活動を活性化させます」というところなんですが、「区民の生活をより豊かにする付加価値の高いサービスをはじめとした産業が生まれ」というふうにあります。それ自体は結構なことなんですが、これに向けて区としてできることというのは、具体的にどういうことなんでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 具体的な事業レベルの話でよろしければ、今までも行っておりますけれども、創業の支援ですとか、経営等改善のための支援というようなところが主なところになろうかと思っております。

森委員

 決算のときだったかにも少しだけ触れたんですが、産業振興分野というのが、いろいろな事業をスクラップ・アンド・ビルドで進めていかなきゃいけない中で、一つ整理できる事業の多いところなのではないかというふうに思っています。これまでの成果とか、費用対効果というのを十分分析して、やるべきこと、やらざるべきことというのを整理してほしいというふうに思っています。ですから、こうやって目標として書くことはいいんですけれども、具体的な事業運営というと、基本的には、産業というのは市場の中で発展するものなので、行政がどこまでやるかというのは、非常に慎重な線引きが求められるというふうに思っているんですが、そのあたりのお考えはいかがでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 委員おっしゃいますとおり、産業構造自体は、区で、一般的な福祉施策などとはまた違いまして、社会状況などによっても影響が大きいですし、広域行政というのも力を発揮しなければいけないと思っております。したがいまして、今おっしゃられました事業の振り返りといいますか、今までの計画についての成果なども分析しながら、計画づくりを進めてまいりたいと思っております。

木村委員

 私も一つ、手続のところをまず確認します。関係団体からの意見聴取とありますけれども、所管内のほうで結構ですので、この関係団体はどこの団体のことを言っていますでしょうか。

波多江環境部環境課長

 さまざま関係団体としてはあるんですけれども、例えば、エコフェアの連絡会というか会議体に、前回は意見を聴取しているという経過がございます。あとは、環境部でいえば、消費者団体の部分で意見聴取した経過がございます。

 ただ、この意見交換の意見募集をする期間に会議が開かれていれば、そこへ出向いていって意見を聞くという形になってございますので、今回は、消費者団体のほうの会議に、こちらのほうから意見を聴取できると考えております。

古屋区民部区民生活課長

 区民部のほうの所管で、関係団体から意見聴取するところでございますけれども、今、環境部からも触れました中野区消費者団体連絡会もありますが、それ以外に東京商工会議所中野支部や中野区商店街連合会など経済関係団体、それから、あと、なかの生涯学習サポーターの会、こちらのほうから意見聴取を予定しております。

木村委員

 今ちょっとお話がありました意見聴取というのは、こちらから出向いてお話を伺うというスタイルが基本ということでよろしいですか。

古屋区民部区民生活課長

 そのとおりでございます。

木村委員

 わかりました。

 あと、エコフェアのほうは、ちょっと意見聴取の機会がないということなので、そういう意味では、環境団体と意見交換する機会が今回はないということでよろしいですか。

波多江環境部環境課長

 残念ながら、ちょっとその時期に開かれる会議体がないということがあるんですけれども、その期間に、一般的な区民の意見聴取という会議というか、区が開くものがありますので、そこでの参加を環境審議会の席で、情報については周知していこうというふうに考えております。

木村委員

 個別でもいいので、いろいろな関係団体の方と、また、そういった機会をつくっていただければというふうに思っております。

 あと、素案のほうの中で伺うんですけれども、2ページのところになりますが、今回の基本構想の大きな柱といえば柱なんでしょうけれども、「つながる はじまる なかの」というふうに書いてあります。これは、恐らく、これまでの基本構想との大きな一つの差別化のテーマにも近いというふうに思っているんですけれども、この「つながる」「はじまる」というのは、やはりまだまだわかりにくい。例えば、「はじまる」なんかは、私なんかどう説明したらいいかというのが、基本構想から見て、始まるって何が始まるんだということがあるんです。その「つながる」にしても、「はじまる」にしても、この四つの柱からすると、ほぼ1番目に集まっているようなイメージがございます。そういった意味では、区民部のやり方というか、事業の中にそういった方向性が出てくるのかどうかというふうにも読み取れるんです。一つ伺いたいんですが、まず、「はじまる」というコンセプトがあるんですけれども、この中で言葉として始まるという言葉はないんですが、例えば、区民部の所管の中で始まるというのはどういったイメージというか、具体的なことはまだ出てこないかもしれないんですけれども、どういった取り組みの姿勢を言っているのでしょうか。

青山区民部長

 区民部ですと、始まるということで、例えば、産業振興の関係ですと、中野区で新たな事業を始めていくとか、それから、新しく仕事につくというようなことを始めていくというようなことでございます。それから、先ほどお話に出ていました生涯学習ですとか文化活動、これは、例えば、生涯学習大学を受講して、それをきっかけとして地域にデビューして、地域の活動を始めていくというようなことですとか、それから、文化芸術活動も中野で始めていくということ。

 それから、特に国際交流の関係です。多様性の中で、私どもの部の所管は国際化の関係なんですけれども、御存じのとおり、中野区は外国人人口が急激にふえているというようなこともありまして、中野区で新たな生活を始めていくということについてのサポートというか、もともと地域に住んでいる方たちとのつながりが始まっていく、そういったようなことが考えられると思っております。

木村委員

 今おっしゃったことは、大体これまでもやってきたことですし、外国人の方は、今、取り組み始めたというところもあるんですけれども、その「はじまる」というふうに特出しするほどの中身でもないような今の答弁だというふうに思うんです。そういった意味では、その「はじまる」というのがかなりわかりにくい。そういった意味では、もう少し説明も必要かなというところも、実際、はじまるという言葉がもうあとは出てこないんです。最初の1ページに出てきただけで、後に出てきていないんですよ、新たなという言葉ぐらいに言い変わっているのかどうかわからないんですけれども。「つながる」という言葉も、支えあいとはちょっとまた違うんでしょうけれども、ここでしか出てきていなくて、そういった意味では、まだ理念的とはいえ、これが今回の基本構想の大きな違いにするにしては、かなりまだわかりにくいということがございます。

 そのついでにもう一つ聞くんですけれども、遊び心という言葉があるんですけれども、これ、行政ではなかなか言わない言葉だと思うんですが、その遊び心は具体的にどういう意味なのか、具体性をもう少し説明していただけませんか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 遊び心というのは、ユーモアがあるという意味も持ち合わせておりまして、真面目さも取り入れつつ、深い知識の中で育まれるというか、そういうユーモアを持って事業を進めていくという部分も入っていると思います。

木村委員

 それは、例えば、何かの事業の中でそういうふうな方向性が取り組まれるという意味なのか。また、それに特化した事業をしていくのか。どういった取り組み方をしていくつもりですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 現時点では、そこまでの事業のところは見ていないですけれども、当該のこのコンセプトを見据えつつ、基本計画の中で考えていくというところだと思います。

木村委員

 さっき森委員の質疑にもありましたけれども、今回の基本構想の言葉が、今一応聞いたんですが、例えば、遊び心といろいろな人に聞いたら、考え方が多分それぞれ違ってくると、言い方が多分微妙に違ってくると思うんです。そういった意味では、職員の中でのそのコンセプトの共有化というのが、ほぼできていない。その言葉だけが、今、基本構想の中で言っているというふうに思います。そういった意味では、特に新しい言葉、今言った遊び心とか、スタートアップというか始まりですね、始まるというのがどういう意味かというのが、各事業の中で、各職員の中でちゃんと共通して言えるものをしっかりと持って、もしくは、これから素案なんで変わるかもしれないんですけれども、そういった自分たちがつくっていく、やっていくものですから、これをちゃんと持って進むべきだと思うんですけれども、部長のほうに伺います。

青山区民部長

 確かに、今、御指摘があった遊び心ということは、受けとめ方によってはマイナスに受けとめられる方もいらっしゃると思います。その辺は、私どももこの基本構想の検討の中で、いろいろと誤解を受けないかということで危惧をしまして、検討本部の中では意見を言ってきたところでございます。

 この中で、その遊び心というのが出ているというところは、私どもの受けとめ方としては、遊び半分とかそういう意味ではなくて、ゆとりを持った、余裕を持ったというようなことで、そうした心のゆとりを生み出すようなものを生み出していくということで考えていることでございます。ですから、表現はともかくとして、確かに、委員がおっしゃるとおり、今後、計画あるいは事業にして実施していく中で、職員の中では、そのコンセプトがきちんと理解されて共有されてやっていかなければいけないので、そこは徹底してまいりたいというふうに思っております。

石坂委員

 何点か伺いますが、最初6ページのところの一番下の「安全・安心な生活環境と防犯まちづくりを進めます」で、この中で、消費生活のみが所管ですというお話がありました。1行目に「良好な生活環境が保たれ」という言葉なんかも出てきています。消費生活は、消費にばかり着目されがちですが、ただ単に、消費生活は消費をするだけでなく生活そのものであり、商品の選択をして消費をしていくということによって、消費者主権という言葉もありますけれども、それによってより良質な商品がまちの中に出てくるですとか、あるいは、消費を通して環境を守っていく、そうした幅広い観点ですとか、あるいは、消費の結果をフィードバックすることで生産、特に区内事業者も含めてかかわってくるところだと思うんですけれども、この消費生活のみという言葉では表現されましたが、この消費生活が区政全般に影響していくものであるという意識は、当然あるという理解で大丈夫でしょうか。

古屋区民部区民生活課長

 消費生活になりますと、私が所管ということで、基本構想の担当のほうにも確認しておりますが、ここにつきましては、いわゆる消費者に対する啓発活動と、消費者が安全・安心に消費活動の中で生活できる、暮らしていけるということに焦点を当てて、この点については記述していますという形で言質を得ていますので、これに関しては、区民部の所管、消費生活に関する所管になるのかなと私どもは受けとめております。

石坂委員

 区民部のほうで、消費者教育的なことを学校に行って、さまざまなことなんかもされたりという実績もあるかと思うんですけれども、そうした際に、消費というものが、ただ単に安全なものを自分が選ぶというだけではなくて、それが社会全体に影響しているとこともしっかりと伝えていくような形で考えていっていただければと思います。これは要望で結構です。

 あと、その上の「環境負荷の少ない持続可能なまちをつくります」というところで、先日、この委員会のほうの視察で行きました東京スイソミルで初めて知ったことではあったんですけれども、水素に関しても、現状では多くの水素が化石燃料からつくられているという話を聞いて、私も初めて知識を得た感じではあったんです。脱炭素を進めていく際に、やはりその脱炭素がどのぐらい進んでいるのかということをしっかりと図りながら進めていくことが必要になると思うんですけれども、やはりそこは、先ほど化石燃料を減らしていくという話がありましたが、もちろん化石燃料そのものを使うよりは水素のほうがもちろんいいわけです。水素を使いさえすれば、脱炭素じゃないんだなというところの認識もあるということで大丈夫でしょうか。

波多江環境部環境課長

 COの排出という意味では、水素のエネルギーは期待が持てるということがございますので、脱炭素なのかというところでは、少し分析が必要だったり、しっかりと認識した上でということが必要と思いますけれども、水素戦略として国のほうも取り組んでおりますので、それも視野に入れた上で整理をしていくというふうに考えていきたいと思っています。

石坂委員

 水素を進めていただくことは重要だと思いますが、その際に、脱炭素がどのぐらい進んでいるのかのはかり方は工夫していただければと思います。それは要望で結構です。

 それと、5ページのところで、「生涯を通じて楽しく健康に過ごせる環境をつくります」というところがあります。その中で、学びのみがというところではありました。これに関連して、3ページのほうにも文化活動という言葉が出てきたりはしますけれども、恐らく文化・国際担当のところだと思うんですが、ここにおけるスポーツや学びとか文化という言葉が出てきます。これは、ただ単に、5ページのほうでは、区民一人ひとりのことに関して、運動・スポーツ、学びとあって、3ページのほうの文化のところは、にぎわいの観点で文化が出ています。これは、にぎわいにつながるもの以外の一人ひとりの区民が文化活動もしっかりと進んでいくという理解で大丈夫でしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 文化活動がまちのにぎわいにつながるというところもそうですし、もちろん、それが区民一人ひとりの方がそれに親しむということも想定されるものだと思いますので、両方だと思います。

石坂委員

 その上で伺いますが、その少し上にあります「遊び心あふれる文化芸術をまち全体に展開します」というところがありまして、「中野ならではの伝統・文化」という言葉があったり、「表現できる環境」という言葉が出てきます。

 先ほど木村委員の質問の中で、遊び心がたしか出ていましたけども、遊び心というのが区民全体に広がっていくと考え、やっぱりそこというのは文化のハードルを下げていくということも欠かせられないと思います。また、そうした際に、区民がさまざまな表現をしていける場を用意していくということは重要であると思います。特に近年、中野駅前の広場ですとか、四季の森公園でさまざまなイベントも行われ、そこでイベントの際に、さまざまな表現活動、文化活動も展開されるわけですけれども、やはり「遊び心あふれる文化芸術をまち全体」とありますけれども、これは常日ごろから区民のアーティストの方が公共の空間でどのように活動が展開できるのかということも、とても重要になっていくと思います。そうした際には、やはり駅前の広場であるとか、公園のような場所で、他人の権利を侵害するような形はまずいですけれども、そうでなければ表現の規制をすることなく、自由に文化活動が展開できる場を設定していくとか、そうした発想も必要だと思うんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 まず、中野ならではの伝統・文化というところなんですけれども、現行で想定されるのは、中野区には伝統・文化がございますし、無形文化財としての鷺宮囃子だったり、また、江古田獅子舞だったりというのがまず一つあります。委員がおっしゃるとおり、まちの公共空間での文化活動をどうやっていくのかということについては、さまざま規制等々の話があると思いますけれども、それは検討なのかなと思っています。

 基本的に、まず第一には、場の提供ということですけれども、今の所管でもなかのZEROがございます。西館もございます。芸能小劇場ございます。WIZもございます。そういう空間で、今も市民の文化活動というのを下支えしています。そこの部分でのどういう支援ができるのかとか、情報発信をどう強めていくのかということが第1の課題であると思っていますし、それをまち全体に広げていくということを、今後検討していきたいと思ってございます。

石坂委員

 もちろんホールとかも重要ですけれども、やはり、区民の目から見やすいところで展開していくということに意味がすごくあると思っております。例えば、東京都なんかですと、ヘブンアーティストが――対象が絞られるわけですけれども、そうした方々がお台場であるとか都営交通の駅であるとか、そうした場所で文化表現活動ができるようになっていたりもしますので、さまざまな形を検討いただければと思います。これは要望で結構です。

 それから、「多様性により新たな価値をつくります」というところがあります。今回のものが「検討素案について」という形なので、実際に中身がどうなるかという部分はあるわけですけれども、今回この表現の中で、「国籍や文化、年齢、障害、性別、性自認や性的指向などにかかわらず」という言葉が入っています。特に、中野区のユニバーサルデザイン推進条例をつくる際に、こうした例示列挙に関しては「なされずに誰もが」とか「全ての人が」という表現をとる形になり、さまざまな当事者団体、当事者グループがちゃんと例示を明記してほしいというような声もあったことを記憶しています。今回の中野区基本構想を検討してきて、実際に基本構想ができる際には、ここに書いてあるものがしっかりと例示列挙されるべきであると考えますが、いかがお考えでしょうか。

古屋区民部区民生活課長

 現在は、基本構想の素案の段階でございます。今のこの表現でございますけれども、これにつきましては、これから先、さらに区民の皆さんの御意見を聞いたり、庁内でもそれを受けてまた検討する機会もございますので、そういう中で、今の御指摘につきましても、改めて検討していけるように所管のほうには伝えたいと思います。

石坂委員

 ありがとうございます。特にまた、この中で「価値をつくります」というところに、この多様性が結びついている形ではあります。もちろん価値を生み出せれば、それはそれでとても重要なことで、そこの支援も必要ですけれども、やはり存在している、要は、価値を生み出さなくても存在していることの多様性の肯定も必要であると思います。

 例えば、障害であれば参画できない人がいる、在日外国人の一部、あとは性的指向性自認におけるマイノリティーの場合は、隠して、オープンにできないでひっそりと生活しているという方もいます。ここの所管ですと、なかなか答えにくいところだと思いますが、特に在日の方になると、文化・国際担当の方もかかわると思うので、外国籍の人に関して、地域に実際に積極的に貢献していなくても、その存在がしっかりと守られていく中野区になっていくという認識で大丈夫でしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 一般論として、ダイバーシティーの中で、現在の価値、それぞれそのままの価値での認定、そのままで、もうありのままでもいいみたいな考え方も一般論としてあるということは認識してございます。

 すみません、国籍とか多文化共生という部分であれば、国籍が違う中でさまざまな国籍の方々が将来的に、今現在もそうですけれども、たくさん住んで、その価値感がまたまざり合いながら、新しい世界とか活力をつくるというのは、多文化共生の中でよく言われていることでございます。今後それをどうしていくというのはまた別ですけれども、そういうことをこの部分で言っているということでございます。

石坂委員

 その上で1ページ目ですけれども、位置付けの2行目、「また、中野区が区民の信託に基づき、区政運営を進める上で、最も基本的な指針となるものである」とあります。これは区民の信託に基づいてつくられていく、それはもちろん議会のほうの議論も経ていくわけですけれども、それに先立って区民意見交換会もしていくという話になっています。

 この区民の信託の区民が何を指すのかということがありますけれども、恐らくこれは当然有権者である日本人の成人はもちろんのこと、有権者ではない子ども、外国人、あるいは公民権を停止されている方なんかも含めて区民であるべきだと思いますが、意見交換会を行っていく上で、特にここも文化・国際の担当がいらっしゃるので、この広報の仕方とか意見交換会に参加した人の意見の聞き方、あるいは、それ以外にもメール等で受け付けるという話もありますが、そうした中で、日本語が精通していないあるいは日本国籍を持っていない等々の方からの意見聴取においても、しっかりとユニバーサルデザインの観点で進めていくべきだと思いますが、そこはいかがお考えでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 そこら辺に意見聴取等々の手続については、所管にお伝えしますので。

石坂委員

 くれぐれもその結果を御報告いただく際に、外国人の方がすごくハードルが高かったということは決してないように進めていただければと思います。

 それと、最後になりますが、3ページのところで、地域経済活性化というところがありまして、その中で、事業者には商店街が位置付けられていますが、実際の地域経済活動という際に、丸井やキリン、栗田工業等々、区内に大きな事業者もありますけれども、そうしたところは全く視野に入っていないのか、あるいは、ここには書いていないけれども、しっかりとそれは連携先として想定されているのかどうか教えてください。

堀越区民部産業観光課長

 キリンですとか、いわゆる大企業と言われているところ、基本的に区の取り組みとしては、中小企業などを対象にしておりますけれども、そういった大企業の方にも御協力いただいて、連携という形で御協力いただければいいなというふうに捉えてございますので、視野のほうには入れて、計画づくりに生かしていきたいと思っております。

石坂委員

 もちろん、区のできることの視野としては、中小商店街に目が行きやすいのは当然わかるんですけども、やはり中野区全体で多様性を進めていくとか、あるいは地域貢献を進めていくとか、企業と区民の連携を進めていく際には、さまざまノウハウを持っている事業者はいっぱいありますので、大きな事業者もしっかりと連携しながら進めていただければと思います。これは要望で結構です。

いさ委員

 素案の3ページのところです。さっき石坂委員からもいろいろ出てきた中のことなんですけど、特に、「文化芸術をまち全体に展開します」というところですね。これは前回の委員会でもいろいろ私、述べたと思うんですけれども、区が文化芸術をどう考えていて、どう具体的に発展させていくのかというところで、今委員がおっしゃったような、例えば、路上パフォーマーみたいな人をどうやって場を提供するのかが大事な話になってくることはあると思うんです。

 船橋市には、まちかど音楽ステージ事業というのがあって、駅前等の場所を事業者と一緒になってそこを貸し出して、もうそこでライブをできる場所にしてしまうというような事業があるわけなんです。これは前にも言ったかもしれません。今、場所をかりようと思うと、いろいろな施設があるとおっしゃったけれども、路上パフォーマーはやっぱり路上なんですよね。そうなると、公共空間である駅前だとか、サンプラザの前の広場だとかを使いたいという人は相当数いる。実際かりるとすると、手続もお金もかかるわけなんです。こういうことをどう考えていくのかというところの答えが、今の船橋市のまちかど音楽ステージ事業になるんじゃないかなと思うんです。曲がりなりにも、表書きのほうにも、文化・芸術の後ろに、お笑い、演劇、ライブ・コンサート、エンターテインメントという言葉を入れているわけですよ。ここは僕、評価したいんです。いわゆる、サブカル的なものですよね。こういう人たちにどういう受け皿をつくるんだというのが区の事業、役割だと思うんですが、この点いかがお考えでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 先ほど石坂委員がおっしゃるとおり、現行でも、さまざまな取り組み、イベント等も中野区で行われてございます。委員がおっしゃるとおり、路上パフォーマー等の支援制度ということについては、繰り返しですけど、規制等々もございますし、さまざまな――言ってしまうと、騒音の話もございますし、ただ一方で、中野区の文化をどう進めていくのかというところで、支援制度等も、今は政策助成で文化事業活動には助成していますけれども、それについて新たな支援制度等を取り組んでいくのか、そういうことも含めまして、基本構想の後の基本計画とか、個別事業の中で考えていきたいと考えてございます。

いさ委員

 何しろ、船橋市のまちかど音楽ステージ事業では、音が出るという問題をクリアしているわけですよね。それからお隣の高円寺でも大道芸のイベントがあったり、そういうところは区が支えているからこそできることだと思うんですよ。

 今おっしゃったようなお祭りなんかでもそういう場所はありますよねという話は、これはちょっとかみ合わないんだと僕は思っているんです。というのは、商店会とか地元の町会等がイベントをやる、それで区が後援するという格好で器をつくっているけれども、実際にこういう人たちに必要なのは、自分たちが主体者として、そのイベントを主催するところまでだと思うんです。用意したお祭りの中のこの1コーナーでこれをやってくださいねというのは、ちょっとかみ合っていないんだと僕は思うんです。だからこういうところでは、どんな要望があったり、区がどんなふうにかかわれるかというところで、他の自治体のところもしっかり見て学んでほしいなという気持ちで、今の事業の取り上げを行いました。それはやってほしいなと思っているんです。

 少なくとも掲げているわけですよ、「文化芸術をまち全体に」と。僕、前の1月20日の中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会でもちょっとお話をしたんですけど、結局、いろいろな方針を見ていると、駅前にも劇場が集中していますみたいなことを言うわけなんだけど、それは、たまたまそこにあるだけであって、実際には何らか支援をしているわけでもないし、招致をしたわけでもない。そういうものに対して、ここに文化・芸術がありますなんていう言い方は、ちょっとフリーライドみたいに聞こえるわけですよ。

 つまり、何が言いたいかというと、具体的に掲げるならば、主体的に、ここにかかわっている表現者が、表現活動にできるようなあらゆる取り組みをやるべきだ、そして支援するべきだということが言いたいことなんです。やるべきことは場所を出すことと、お金を出すことだと私は思っています。

 ここに、せっかくこれを掲げたんだから、今までのやり方とちょっと転換をしてほしい。こんなお祭りを用意しましたではなく、主体者として、そこにかかわっていく仕組みをつくってほしいと考えていますが、この点はいかがでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 まち全体を舞台にという部分が、委員がおっしゃるとおり、路上パフォーマーというお話もありますけれども、そこだけにまだ限定しているわけではございません。例えば、いろんなハード的なものもございますし、今まち全体でいえば、商店街さんがやっているアール・ブリュットの取り組み、障害者の方の美術活動というのが、中野区では結構昔から歴史もあって発展しているものなんです。そういうものも、まち全体に広がっていく文化だと担当の部分では思っている部分もありますし、今、基本構想の段階ですので、基本計画と具体的な事業の中で、それをどこにフォーカスしていくのか、まだまだそこの一部分にフォーカスするというところではなくて、全体を見て考えていきたいと思いますし、もちろん、そういう部分で中野区での活動があるというのは認識していることでございます。

いさ委員

 重ね重ね、もうこれは、あの場所が使えたらこんなことができるのになという声があちこちにあるから言っているわけなんです。そこはぜひその声を酌んだりすることとともに、場をつくるということを念頭に、ちょっとやってほしいなという気持ちがあります。

 もう一つ、表書きのほうです。意見交換会を実施するということが出ています。それと、そのスケジュールの中には、パブリック・コメントの実施ということも書いてあります。ここでちょっとお聞きしたいのは、これらのここで出た区民の意見が、どのように反映されていくのかという部分、プロセスの部分をしっかり……

委員長

 ちょっと所管外ですね。すみません。

いさ委員

 そうなんですね、わかりました。では、ということが必要なのではないかということだけ、意見としておきます。この部分は大事な話です。区民に開かれているかということと、途中のプロセス、自分の意見がどうして反映されないのかみたいなことも含めて、すごくここに疑念を持っている方もいらっしゃいます。ぜひちょっとそこも、この部署としても考えていただきたい。意見といたします。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 続いて、2番、令和元年12月4日に発生したシステム障害について(区民部)の報告を求めます。

辻本区民部戸籍住民課長

 それでは、令和元年12月4日に発生したシステム障害について(区民部)につきまして、資料(資料3)に基づきご報告申し上げます。

 区民部の対応状況です。まず、記以下の1、障害の状況でございますけれども、中野区の情報システム用のサーバを管理してございます「総合仮想サーバ環境(クラウド)」において、ディスク障害が発生いたしました。これにより、以下の区民部対象システムの全ての機能が停止したところでございます。

 まず、(1)戸籍情報総合システムでございます。機能は記載のとおりでございます。(2)後期高齢者医療管理システムということで、納付証明書の発行ほか八つの機能が停止いたしました。

 2、障害発生期間ですが、記載のとおりでございます。

 次のページでございます。

 3、区民サービスへの主な影響と区の対応状況ということですけれども、まず、(1)戸籍業務につきましては、戸籍に関する証明書の発行など、248件のサービスに影響が出てございます。これに対する区の対応ですが、復旧後に郵送等で対応したところでございます。また、(2)後期高齢者医療業務につきましては、納付書発行等、25件のサービスに影響が出てまいりました。これにつきましても、復旧後に郵送等で対応したところでございます。最後に、(3)区民の皆様への広報・案内の対応でございます。ホームページの機能も停止したことによりまして、区のフェイスブック、ツイッターなどで広報するとともに、窓口におきましても、フロアマネージャーの増員、さらには障害状況の掲示などにより案内を拡充し、対応したところでございます。

 なお、この間、区民の皆様には多大なご迷惑をおかけしたところですが、窓口におきましては、大きなトラブルに発展した事例はなかったというところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

近藤委員

 この戸籍業務というのが提出してできなかった場合、戸籍を持ってこなくてはならない書類を提出しなきゃならない、喫緊の急いでいる方とかいらっしゃったと思うんですけど、そういうものは特に影響がなかったみたいに書いてあるんですけれど、それはどういう処理をして、結局その証明は出ないという状況だったんですか。それとも何らかの方法で出て、間に合ったということなんですか。

辻本区民部戸籍住民課長

 細かな内容で申しますと、例えば、戸籍につきましてはパスポート申請をする、当日必要であるというような方もいらっしゃいました。これにつきましては、パスポート発行の、所管にこちらから連絡させていただいて、事情を説明させていただくなど、個別の対応なども図ったところでございます。

 先ほど申しましたように、幸い大きなトラブルと申しますか、何か危機的な重大な損失につながるような事例は発生しなかったということでございます。

近藤委員

 その提出先に事情を話して、この人は持っていかないけれども、そこは猶予してくださいみたいなことをお電話で連絡したりとかいう作業をされたということなんですか。

辻本区民部戸籍住民課長

 御指摘のとおりでございます。

近藤委員

 戸籍というのは本当にすごく大事なことで、絶対的に提出しないとだめと普通はなっているんですよね。それが、行政間の電話で大丈夫になったという理解でいいんですか。

辻本区民部戸籍住民課長

 出さなくてよくなったということではございませんので、おくれる事情を御説明させていただきまして、先方には御了承いただいた、そんな事例があったということです。

伊藤委員

 部署だけじゃなくて、全庁的にも大変な障害だと思います。区民部に関しては、戸籍情報総合システムと後期高齢者医療管理システムだけなんでしょうけれども、これ、戸籍情報総合システムは4日に障害が起きて、5日にはもう障害が直ったというか、機能が復旧したということなんですか。そういうことでいいんですか。

辻本区民部戸籍住民課長

 4日午前中から5日終日にかけてとまったということでございまして、6日の朝から復旧したということです。

伊藤委員

 6日の朝から復旧して、もうそれぞれに戸籍の証明書はとれると。あと、後期高齢者医療管理システムも、6日の午後2時まで停止して、その後復旧されたということでの理解でいいんですか。

渡邊区民部保険医療課長

 委員のおっしゃるとおり、6日の午後2時に復旧したところでございます。

伊藤委員

 比較的早かった、どんな対応をされたのか、もし詳しくわかれば。早いですよね。ほかの部署なんかは、例えば、学校関係、教育のほうの収納の何だっけ、そういうのはかなり1カ月だとか、あとホームページなんかもかなり遅くなったとか、そういうことは、その部、その部で、どうやって時間的に違うのか、その辺教えていただけますか。

青山区民部長

 今、委員のお話ですけれども、それぞれのシステムの業者が持っている本体へのかかわり方等によって、できるものとできないものがあったというのも実情でございます。あと、当初この障害が発生した中で、庁内で対策会議がございましたけれども、私ども区民部の窓口は、お客様を随分抱えているというか、当初からお待たせしている状況がかなりありましたので、その辺は強く申し入れをして、できる範囲で、優先的に取り組んでもらうようにという申し入れはしたところでございます。

伊藤委員

 やっぱり区民と接触、区民サービスの一環ですから、本当に大事なことだとは思うんですけど、そういう優先順位があったということですね。わかりました。

 あと、裏面で、戸籍の業務で、「戸籍に関する証明書の発行(205件)」とあるんですけれども、当然、区役所の窓口だけじゃなくて地域事務所、南中野、東部、江古田、野方、鷺宮、五つあると思うんですけれども、その辺で発行に対してできなかったというのは、その内訳はわかるんですか、どうなんでしょうか。

辻本区民部戸籍住民課長

 南中野が11件、東部が18件、江古田が4件、野方が11件、鷺宮が13件といった内訳でございます。

伊藤委員

 それぞれ、やっぱり区の窓口に来た方と一緒の対応というんでしょうか、郵送で対応したということでよろしいのでしょうか。

辻本区民部戸籍住民課長

 おおむね郵送ということでございますけれども、区民の皆様、電話で連絡させていただいて、もう一度出向いていただいた方もいらっしゃるということです。

伊藤委員

 あと、こういった障害が発生したときの危機管理というのは、どういうふうな体制を部内でとられているのか教えていただけますか。

辻本区民部戸籍住民課長

 中野区におきましては、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)ということで、国際認証も得ているところでございます。この中におきまして、情報セキュリティ研修というものを毎年度実施するようなことで、実際、障害発生時における対応等につきましては、戸籍関係につきましては年1回ですけれども、そういった研修なども行っているところでございます。今回につきましても、そういったことが役立ったところがございました。

伊藤委員

 区民と一番窓口で接することですから、いろんな区民の意見だとか、そういうクレームまでとは言いませんけれども、そういった方もいらっしゃったと思うんですが、その辺の対応なんかもしっかりとやられたということでよろしいでしょうか。

辻本区民部戸籍住民課長

 先ほど、大きなトラブルに発展するようなケースはなかったということなんですけれども、お客様によりましては、やはり非常に重大な損害を得たということで、交通費を払ってもらえないのかとか、そういったことを要望された方もいらっしゃいますが、丁寧に御説明しまして、大きなトラブルには発展しなかったということでございます。

いさ委員

 この件、原因については、担当のほうと少しやりとりをして、何となくつかんではいるんですが、改めて、この後どうするのかということと、その責任ですね……

委員長

 システムは総務のところになるので所管外。あくまでここは所管のその部分について、こういった障害がありましたという報告ですので。

いさ委員

 なるほど。では、今後の話に飛びます。今後はどんな対応になるのでしょうか。

辻本区民部戸籍住民課長

 所管が、情報システム課ということですけれども、事故報告、また改善の提案と申しますか――受けながら、区としてどのような対応を今後とっていくのかということを検討するというふうに聞いてございます。

 また、先ほど、対応についてということですけれども、区全体のBCP(事業継続計画)といったものにつきましても、どのような見直しが必要か検討していくという考え方でございます。

いさ委員

 先ほどISMSのお話をされたけど、これを聞くのも所管外になるのかな。

 改めて、聞きにくいな。そうしたら、これ、少なくとも業務系のシステム――ああ、でも、これも所管外か。業務系のシステムとその案内をするような区のホームページみたいなところは、少なくとも何か分けておくべきじゃないかななんて思うんですけど、これも所管外だと思うので、意見としておきます。

委員長

 所管外ということですので、ちょっと答弁はできないですかね、システムということですから。何かあれば。

辻本区民部戸籍住民課長

 頂戴しましたさまざまな御意見につきましては、所管部に正確に伝えてまいりたいと思います。

森委員

 御報告ありがとうございました。これだけシステムが長い間とまるというのは、なかなか想定外の状況で、皆さんも大変だったんじゃないかなというふうに思います。今のいさ委員のやりとりもそうですが、基本の所管は総務なので、ちょっと聞きづらい部分もあります。答えられないなら答えられないで結構なんですが、先ほど、伊藤委員の質問の答弁の中で、部長から、区民に接している部署なので優先的な対応をしてほしいということで申し入れをされたという話がありましたが、実際の復旧の順番というのは、通常こういうものは、大きいデータベースの中からデータを探して、どこが先に見つかるかというのは、ある意味でいえばランダムなはずで、そうじゃなければ優先順位をつけて対応するといったときに、ホームページがあれだけ遅いはずがないんですよ。と考えると、申し入れをされたのは申し入れをされたんでしょうけれども、実際に復旧が早かったのは、ある意味たまたまだというふうな理解を私はしているんですが、そういうことではないんでしょうか。

青山区民部長

 先ほどお答えしたのが私なので。委員がおっしゃることも確かに、先ほど、ですから、できることとできないことがあってという前置きでちょっと申し上げたんですけれども、私どもとしては、例えば同じレベルだったら、やっぱり区民と直接接していますので、そちらを先にやってもらいたいという希望を申し伝えたということでございまして、実際の復旧の順序というのは、システムの復旧作業の状況の中で、いろいろと決まってきたということだというふうに考えております。

森委員

 ありがとうございます。部長が非常に正確に御答弁されているのは理解しているんですが、ちょっと誤解が生じる部分もあるかなと思って確認させていただきました。

 それと、裏面の3の(3)窓口におけるフロアマネージャーの増員とあるんですが、これはどういった方なんですか、職員さんですか。

古屋区民部区民生活課長

 1階で総合案内をしている制服を着ている女性、私の所管で、民間の事業者にお願いして、窓口の案内等をしていただいている方々をフロアマネージャーと言っています。それで、日ごろもこういうことがあったときにはどういうふうにお客様に接するか、説明していくかということについては、マニュアル等を整備して、訓練等をしているというのは聞いております。この後、7ポスト―― 一応契約上、ポスト数、配置いただく人数は決まっているんですけれども、繁忙期とか、あるいは、こういうときにお願いして、必要な人数を配置していただいたというようなことでございます。

森委員

 それは、委託契約の範囲内でやっていただけるんですか、追加の経費がかかる……

古屋区民部区民生活課長

 仕様書の中に、そういう部分も、一応範囲としてはしているということでございます。

森委員

 それから、システムが使えなかった後、復旧後に遡及で対応されたというようなことも書いてありますけれども、この作業をしている時間ですね、通常の業務時間でやられているのか、その対応は時間外でやりますみたいな仕切りにしていたのか、そのあたりをちょっと教えてください。

辻本区民部戸籍住民課長

 業務によりましては時間中にできるもの、また、超過勤務で対応したということで、総体的に超過勤務の部分が多かったということでございます。

森委員

 多いけれども、時間内にやっていた部分もあるということですよね。それがどのくらいのボリューム感なのかというのは、きちんと記録があるのでしょうか。

辻本区民部戸籍住民課長

 先ほど、事業者への対応ということで若干御質問いただいたんですけれども、今後、損害賠償等も考えているということで、これに要した超過勤務ということは、各部において正確に把握しているところでございます。

森委員

 違うんです。超過勤務だけ賠償請求の対象みたいな書き方をしているから気になっているんです、総務委員会の資料のほうで。要するに、通常の業務時間がとられている部分だって損害なわけですよ。そこは把握されているんですかということを聞いているんです。

辻本区民部戸籍住民課長

 なかなかちょっと把握の仕方が難しいのかなというふうにお伺いしておりましたけれども、今後、賠償等の検討を進めるに当たりましては、その部分につきましても、やはり検討が必要なのかなというふうに考えてございます。

森委員

 トラブルが起きたら、その後何がしか、賠償の話になるのは当然じゃないですか。そうしたら、その障害のせいで必要になった作業については、その作業を始めた時点からちゃんと記録をとっておくというのが当然じゃないかというふうに思うんですよ。これを後から振り返って、大体このくらいだったねというような話だと、本当にその時間は正確ですかという話になって、争いの種になるわけですよ。そういう意味でいうと、障害が発生して、その対応を始めた段階から、どれだけの時間がかかっている、コストがかかっているというのは、把握しておかないといけないんじゃないかというふうに思うわけですが、そこは、今の話だとちょっと不十分かなと思うんですが、そういう対応はされていなかったんですか。

辻本区民部戸籍住民課長

 戸籍関係の業務につきましては、取り扱い件数等はさかのぼってカウントできますので、今後どのような賠償請求をしていくのか、法的な面、あるいは、契約上どのようなことができるのか、総合的に検討する必要があるのかなというふうに考えてございます。

森委員

 もう済んでしまったことなので、これ以上は言いませんが、処理すべき件数がこのくらいだから、大体作業時間はこのくらいでしょうというのと、実時間でこのくらいかかりましたというのをちゃんとはかっていたのでは、やっぱり意味が違ってくると思うんですね。こういう障害は、今後起きないようにしてほしいですけれども、次、起きてしまったときには、ちゃんとリアルタイムで時間を把握しておく、コストを把握しておくということをお願いしておきたいというふうに思います。

木村委員

 1点だけ確認します。総務委員会の資料にも出てこなかったので伺うんですけれども、まず前提として、ホームページが閲覧、検索できなかった期間というのはいつからいつまででしたか。

辻本区民部戸籍住民課長

 すみません。総務委員会報告資料中にもございませんで、確認させて、後ほど対応させていただきます。

木村委員

 質問の中でそんなに重要じゃないのでいいんですけれども、要は、ここの報告の中に出てきていないのであれなんですが、当然ホームページが検索とか閲覧ができなければ、かなり電話での問い合わせがあったかなというふうに思うんですね、戸籍にしても、税にしても、保険にしても。そういった、単に戸籍を受理するとかできないじゃなくて、閲覧できないというのは、かなり大きな区民への影響だと思うんですけれども、実際その現場としては、そうした問い合わせが多かったのかどうかというのを把握しているかどうか、肌感覚でもいいんですけれども、それはお答えできますか。

辻本区民部戸籍住民課長

 今回、件数としてお示ししたのが、直接区民の方に対応して、実際に後ほど対応したような件数ということで、ただいま委員から御指摘いただきました、多数の方が閲覧できなかったものですので、影響は多分にあると思っております。また、そのほか電話ということでも問い合わせを多くいただいたということで、その電話の件数につきましては、それはカウントしているということでございます。

 先ほどのホームページの閲覧ができなかった日数でございますが、12日間停止していたと……。

委員長

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、令和2年度国民健康保険料率算定の考え方についての報告を求めます。

渡邊区民部保険医療課長

 それでは、令和2年度国民健康保険料率算定の考え方について御説明いたします。(資料4)

 まず、要旨1番でございます。国民健康保険料率は、平成30年度から東京都が「国民健康保険事業納付金・標準保険料率」を算定し、区は東京都が算定した納付金を納付するとともに、東京都が算定した標準保険料率を参考に区の保険料率を決定し、賦課徴収する仕組みに変わっております。

 このたび、東京都から令和2年度の納付金及び標準保険料率が示されましたので、中野区の令和2年度の保険料率算定の考え方を御報告いたします。

 2番、令和2年度国民健康保険事業費納付金でございます。(1)納付金額の比較でございますけれども、令和2年度は、医療分、支援分、介護分合わせて118億4,247万8,798円で、前年度比3億9,934万5,566円の減でございます。減額の主な理由は、次ページに記載しておりますけれども、被保険者数が減少していることが主な要因でございます。

 3番、令和2年度標準保険料率と平成31年度保険料率の比較でございます。(1)保険料率の比較でございます。東京都が算定した令和2年度の標準保険料率では、合計で、所得割率12.83%、均等割額7万8,281円で、平成31年度と比較いたしますと、所得割で1.34%、均等割額で1万3,481円の増となります。(2)1人当たりの保険料の比較でございますけれども、標準保険料率では18万445円となり、平成31年度より2万4,895円増加する計算になります。

 このことを踏まえまして、4番、中野区の令和2年度保険料率算定における基本的な考え方でございます。①被保険者の保険料負担が急激に増加しないよう、法定外一般会計繰入による激変緩和措置を講じることといたします。②平成29年度に策定いたしました国保財政健全化計画書、いわゆる赤字計画に基づきまして、段階的に決算補填目的の法定外繰入金の削減に向けた取り組みを進めてまいります。

 5番、令和2年度保険料の激変緩和措置についてでございます。激変緩和措置①でございますけれども、平成31年度の保険料の算定に当たりましては、支援金分と介護分の納付金の8%相当額を控除いたしましたけれども、令和2年度は7%を控除することとし、段階的にこの割合を引き下げ、一般会計からの繰入金を削減してまいります。

 激変緩和措置②でございます。東京都は、標準保険料率の算定に当たりましては、納付金総額を直近の収納率84.96%で割り戻していますけれども、区の保険料率の算定に当たりましては94.50%で割り戻すこととし、保険料の急激な上昇を抑えることといたします。

 激変緩和措置①のイメージをごらんください。激変緩和措置のイメージをグラフであらわしたものでございますけれども、保険料の算定に当たりましては、保険料が急激に増加しないよう、法定外の一般会計からの繰入金を9年間継続いたしますけれども、赤字解消に向け、段階的に繰入金を削減してまいります。折れ線グラフが2本ございますけれども、上にある右肩下がりのグラフは保険料算定の際に納付金に割り戻す収納率で、毎年0.75%ずつ引き下げていき、令和8年度には90.03%にするといった計画でございます。

 6番、モデル世帯別の保険料の前年度比較でございます。平成31年度の保険料と令和2年度に想定している保険料を比較したものでございます。保険料率につきましては、第1回定例会で、国民健康保険条例の改正の中で御審議いただく予定でございます。本日は、上記考え方に基づきまして算定した場合のモデル世帯の保険料を算出したものでございます。年収別の保険料につきましては、お読み取りください。

 7番、1人当たりの保険料でございます。令和2年度は、前年度比1,298円増の15万6,848円を想定しております。

 8番、今後の予定でございます。あさって2月6日に、中野区国民健康保険運営協議会を開催し、令和2年度の保険料率について諮問をいたします。3月の第1回定例会におきまして、中野区国民健康保険条例の一部を改正する条例を提案させていただきまして、令和2年度の国民健康保険料率について御審議いただきたいと考えております。

 最後、参考といたしまして、平成29年度に東京都に提出いたしました赤字解消計画がございます。こちらにつきましては、説明が重複いたしますので、お読み取りください。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 1ページ目のイメージのところなんですけれども、区ごとの納付金算定方法のところに、応能分と応益分がありますね。これは基本の金額があって、それで人数で掛けていくという格好だと思うんですけれども、ちょっとわからないので教えてほしいんですが、応能分、応益分というのは、今のところこの金額みたいなことは決まっているんでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 応能分というのは、所得割のところに相当するものになります。それから、応益分というのが均等割に相当するところになります。東京都のほうが納付金を算定するに当たりましては、それぞれの所得水準等を考慮しまして、その割合を決めてございます。

いさ委員

 保険料の激変緩和措置を行うというのが、この3ページ、4ページに御説明があるんですけれども、特に、激変緩和措置②のイメージのところは、たしかこの収納率向上を目指す中で、毎年この目標収納率を上げてクリアして、繰り入れの部分を下げていこうという考え方だったというふうに思うんですけれども、これそのものが、こういうふうに機械的にといいますか、収納率を上げていくということが今できているのか、これからもできるとお考えなのか、そのあたりはいかがでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 収納率がこの計画のとおり進んでいるかということですと、今現在、平成30年度の実績が出ているとこでございますけれども、30年度の目標収納率には追いついていないという状況になっております。今後、90.03%いけるかどうかというところですけれども、目指さなければならない収納率だというふうに認識しております。

いさ委員

 ずっとこの間も言い続けてきたことなんですけれども、この考え方そのものが、国保の財政をどうするかというような話を基準に見られているというふうに感じるわけなんです。例えば、昨年4月だったかな、出てきた数字、2018年の数字では、国保の滞納者が日本全国で15%ぐらいいるという数字が出てくる。その中で、滞納世帯の3分の1が国保証をもらっていない。つまり、短期証だったり資格証だったりする。何でこれがあるのかといえば、この間、私たちが言ってきたように、国保が高過ぎるんじゃないかと、ずっとこのことを言ってきたわけなんです。

 ますます景気が悪化する中で、これを払えない人が生まれてくる。ずっとこのことを言ってきました。払えない人がますますふえる中で、収納を強めていけばどういうことになるのかという懸念から、ずっとこのことはお聞きしているわけなんです。必要なのは本来の国保の制度自身ですよね。国保に入っている人たちがちゃんと国保証をもらって、医療をちゃんと受けられる状況になるのか。こういうことが大事なんじゃないかと思うんですが、この点についてはどうお考えですか。

渡邊区民部保険医療課長

 国民健康保険に入られている方が全て等しく医療を受けられるという状況を確保していくというのは、保険者として当然の役割というふうには思っています。

いさ委員

 ちょっとこのやりとりを繰り返してもしようがないので、言うだけにしておきますけれども、生活が苦しくなり、景気が悪くなり、払えない人が生まれる。その中では、国保証を取り上げられる人がいる。こういう状況がある中でどうするのかが問われているということは、もう一回強調しておきたいと思います。

 それで、国の方針の中でも、骨太改革2019というのが新たに出てきて、この中では、国保のいわゆる繰り入れを減らすみたいなところで、成績をつけるイメージで、インセンティブをつけるということとあわせて、ペナルティーを設けるということが明記されているというところが、ちょっと気になっています。中野区では、このペナルティーについて、国から何か言われているみたいなことはありますか。

渡邊区民部保険医療課長

 保険者努力支援制度における減点項目のことをおっしゃっているかと思いますけれども、それにつきましては、国のほうから保険者努力支援制度の項目について示されていまして、特に中野区について何か言われているということはございません。

いさ委員

 そもそも、そのインセンティブもそうだし、こんなペナルティーなんて設けること自身が、この制度をゆがめることになると思うんです。こういうことが国から言われること自身について、基礎自治体としては、こんなことはやめろと言うべきじゃないかと思うんですが、この点はいかがでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 まず、減点項目ですけれども、収納率のところについては、減点項目はございませんで、特定健診のところに減点項目があるというふうになっております。保険者努力支援制度の中で、収納率のところの項目もありますけれども、収納率は上げていかなければならないというふうに考えております。

 医療保険全体で見ていくと、今後ですけれども、やはり医療費というのは上がっていくということが見込まれております。75歳以上の方が今後もふえていくという中にあって、国というのはさまざまな施策というものを出しているんですけれども、例えば、社会保険への適用の拡大というものをまた検討しておりますし、その理由というのは、税負担ですとか、国民健康保険の負担というものを減らして、そういう意味では、一部事業者の負担がふえるというような施策をとっています。あるいは75歳以上の方について見るならば、今まで特例軽減という形で認めていた軽減部分を、一定の所得のある方については納めていただくという形をとっております。

 国民健康保険の中で見るならば、例えば、負荷限度額を上げることによって、所得のある方について一定程度払っていただくという形をとりながら、一方で、均等割軽減の判定所得については引き上げて、その対象者をふやすということで、低所得者に対する配慮というものを毎年進めているということがありますので、ふえていく医療について、全体を見ながら、国も制度のほうを少しずつ変えている状況だというふうには認識しております。

いさ委員

 最後にします。今、所得割と均等割のお話が出てきたんですけれども、結局それ、じゃあ、差し引きでどうなっているのというところはちゃんと見なきゃいけないんだと思うんです。現実から出発すれば、本当に問い合わせは多くなっているし、体感としても、払えないよという人がふえていると思うんです。国の制度がこうやって財政を守るみたいな話に傾いていって、実際に守らなければいけない人がこぼれ落ちるということはあっちゃいけないことだと思うので聞いているわけです。もし国の制度がそういうふうになっていくのであれば、区民を守る一番最後のとりでが、この基礎自治体である中野区なわけですよ。区民の福祉の向上というのが一番やらなければいけないことなんですから、そこはゆめゆめ忘れないでほしいというふうに思います。政策そのもののあり方、区民を守るという政策の抜本的な転換というのを、改めて要望したいと思います。要望で結構です。

森委員

 御報告ありがとうございます。激変緩和措置②のほうなんですけれども、ここでいう収納率というのは、現年度分だけじゃなくてトータルでの収納率でしたか。

渡邊区民部保険医療課長

 現年分の収納率になっております。

森委員

 30年度の実績を教えていただいていいですか。

渡邊区民部保険医療課長

 平成30年度の収納率で申し上げます。現年分が84.98%でございます。

森委員

 先ほど、いさ委員からの答弁にもあったとおり、30年度で既に目標に届いていないという状況だということです。これが今後どうなってくるのかなというのを非常に気にしているんですけれども、一方で、さっき基本構想の中でもあったように、外国人人口がふえていくと、なかなか率という意味では、困難な部分が出てくるところもあるというふうに思っています。今後その状況を前提とした上で、今考えている仕組みのままずっといくのかどうかというのを、どこかで判断しないといけない部分も出てくるだろうと思います。となると、まずは、この御報告をいただくときに、来年度からは2カ年分、来年度は実績がもう見られるわけですね。この資料の中で、実績値もぜひ出していただきたいというふうに思うんです。それをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 赤字解消計画を進めておりますので、その状況という形で、何らかの形で報告していきたいと思っております。

近藤委員

 確認させていただきたいんですけれども、被保険者数の比較というところで、31年から令和2年で減っているということ。昨年度の報告でも減っていたんですけれども、ここで減っているので、年金額というのも、やはり減ってくるという考え方でよろしいでしょうか。

渡邊区民部保険医療課長

 委員おっしゃるとおり、被保険者数が減少すれば納付金も減るという仕組みになります。

近藤委員

 この被保険者数が減っているという一番の原因は何ですか。

渡邊区民部保険医療課長

 平成31年度から令和2年度につきましては、後期高齢医療制度のほうに移行される方が多いということが主な理由になります。

近藤委員

 介護分は前年と比べてふえているというところを見ても、高齢化が進んでいるということはわかるかなと思うんですけれども、それでさっき、いさ委員などからもありましたけれども、なかなか払えない方がいるとおっしゃるんですが、払い方がわからないという方もいると思うんですよ。外国の方ですとか、あと、大学生から就職したり、一般の企業に勤めて社会保険になる方というのはいいんですけれども、やっぱりフリーターの方とかもふえていて、その方たちというのは払えないのもあるんですが、払おうとしても、払い方というか、その入り口のところがわからないという方もいるんですよね。どうやって、そういう方たちも本当に少なくでも払っていただいて、国民健康保険に少しずつでも入っていっていただくという仕組みがないと、払えなかったというまま、ずっと仕事につけないフリーターだったみたいなことで流れていってしまう方というのを、私は何名も見ていまして、病気になったときに急に困ってしまうみたいな形で、やっぱり外国の方に向けてもそうですけれども、大学生から今度自分で自立する、そして社会保険にならないという方、ここの部分に対して何かアクションを起こさなければいけないのではないかと思うんですけれども、その辺は何かされていますか。

渡邊区民部保険医療課長

 収納率の低い層というのは、委員おっしゃられたとおり、外国人の方ですとか、あとは若い方々が低いということが状況としてはございます。払い方がわからない方というのは、恐らく外国人の方がわからない方がいらっしゃるかもしれないということで、来年度から予定していますのは、保険料を払ってくださいという賦課通知書を送る段階で、外国語の対応を考えているというところです。既に今年度から加入したときに、外国語版のガイドブックというものがありまして、そちらのほうで必要に応じて国民健康保険制度全体を5カ国語で案内しているというところになりますので、窓口で、制度そのものを丁寧に説明していきたいというふうに考えております。

 それから若い方につきましては、払い方がわからない方、日本語で説明していくことと、あとは払いやすさということもあるかと思いますので、今年度1月から開始したものがペイジー収納、モバイルクレジット収納ということで、若い方々がスマホですとか、ATMに行って、払いやすい環境を整えながら収納率を上げていきたいと考えております。

近藤委員

 その若い人の部分なんですけど、払い方というのはツールの問題ではなくて、自分が一般的には社会保険に会社なんかだと入っていく自営業とかでもなくて、自分たちは収入がないという人になると、どこからも誘いがないというか、払ってくださいよみたいなものがないんですよ。そういったものに対して便利に払えるとかいうことではなくて、払っていくんだということを認識させていかないといけないと私は思うんですね。そこの場がなかなかないのかなと思っているんです。そういうふうに一つひとつ丁寧にやることで、外国人の方でも窓口に来たときにきっちり教えていくとか、何を刷っているから、ツールがあるからということではなくて、ちょっと細かくて本当に大変なんですけれど、いろいろな状況を把握して払ってもらう形にしていかないと、本当にこれは成り立っていかなくなって、かなり取っている人たちがいっぱいもっと取られて、それでなおかつまた一般財源でも取られて、もうそんなにやっていられないよという悲鳴も聞こえてきますし、そういうところにやっぱりきめ細かくやっていただきたいと思いますけれども、いかがですか。

渡邊区民部保険医療課長

 加入したときには、当然納付書をお送りしてこれで納めてくださいということで御案内いたしますので、納付書を見れば、これで払うということは多分おわかりになるかと思います。また、あるいはそのときに銀行口座をお持ちの方については、原則口座振替ということで、一回一回払いに行かなくても、口座から自動的に引き落としという形の御案内もしながら、丁寧に対応していきたいと思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、中野区シティプロモーションの取組状況についての報告を求めます。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 それでは、中野区シティプロモーションの取組状況について報告いたします。(資料5)本報告につきましては、1月20日の中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会においても報告してございます。昨年度より推進してございます中野区シティプロモーションについて、取り組み状況を報告いたします。

 まず、1番目ですが、今年度進めてきた主な取り組みについてでございます。(1)情報発信事業、SNSを活用した情報発信、こちらは区から発信しているものでございます。シティプロモーションのキャラクターを通して、区の魅力の発信を、昨年度の2月開始から継続して実施してございます。令和元年12月時点でインスタグラム163件、ツイッター406件を投稿してございます。

 ②区民参加による情報発信でございます。区民等による区の魅力発信が促進されるよう、次の取り組みを実施してございます。ア、キャラクター人形の貸し出し及び中野が好きです会員の運用でございます。令和元年8月より、区立図書館及び区役所でキャラクター人形の貸し出しを開始しました。また、多くの人のシティプロモーションの参加を促すため、キャラクター人形を模したキーホルダーを中野が好きです会員の会員証として希望者に交付しております。12月現在、会員数は1,235人でございます。イ、商店街、商店と連携した発信でございます。令和元年8月より、商店からも発信がされるように、商店街へキャラクター人形の貸し出しを開始しました。また、キャラクター人形またはキーホルダーを提示した来店者に特典を提供する協力店舗を募集いたしました。協力店舗は12月時点で、19店舗でございます。ウ、区民参加型事業でございます。参加者による区の魅力発信や、参加者同士の情報交換等により、区民自身が区の魅力を発見する機会となるよう実施してございます。予定も含みますけれども、計5回実施でございまして、11月までに延べ47人に参加いただきました。

 ③大型ポスター展示による発信でございます。区内で活動する人に焦点を当てたシティプロモーションとして、令和元年9月下旬から1カ月間、中野サンモール商店街空中ギャラリーに大型ポスターの展示を行いました。

 2ページ目でございます。

 (2)ワークショップでございます。区民、企業、大学、商店街等と区の魅力やまちの魅力について考え、区への参加意識を醸成し、区の取り組みへの参画者をふやすことを目的に、三つのワークショップを実施してございます。3月には合同で報告会を実施する予定でございます。

 ①区民生活をテーマとしたワークショップでございます。子どもたちの個性の表現をテーマに、子どもたちがTシャツやパネルに自由にペイントするワークショップを9月に2日間実施し、延べ273人の子どもが参加いたしました。

 ②大学連携ワークショップでございます。明治大学と連携し、プロモーションプランを作成するワークショップを、国際日本学部の16人の学生を中心に9月から12月まで全9回実施しました。

 ③企業連携等によるワークショップでございます。こちらは、昨年度からの継続のものでございますけれども、昨年度のワークショップで出たアイデアを実現するため、区民の方や商店街等の協力を得ながら8月から令和2年2月にかけて全5回の予定で実施してございます。

 (3)シティモーション事業助成でございます。こちらは助成事業を開始しまして、9事業に対して助成を行ってございます。

 2番目、今年度実施予定のその他の取り組みについてでございます。

 (1)地域プロモーションでございます。区民活動センターごとの15地域より地域の魅力的なスポットを推薦していただきまして、キャラクターが登場するポスターを作成・掲示し、地域の魅力をPRし、地域における愛着の醸成に取り組んでいきたいと考えてございます。

 (2)キャラクターイメージ使用の促進でございます。民間が行うシティプロモーションをより一層活性化、区のPRに結びつけるために、ガイドラインに基づき、企業や団体によるキャラクターの写真等の使用を促進してまいります。また、区のシティプロモーションに大きく寄与する効果があると認められる事業につきましては、審査の上、特例的にキャラクターデザインの改変を認めることとします。

 3ページ目に行きまして、3番目は、令和2年度の取り組みについてでございます。令和2年度は3カ年の最終年度として、令和3年度以降、区民の方やさまざまな主体によるシティプロモーションにつながる自主的な活動が生まれるよう取り組みを進めてまいります。

 (1)情報発信事業でございます。区民等による主体的な運用を目指しまして、区からの一方的な発信ではなくて、区の魅力を区民とともに考えながら発信する仕組みをつくってまいりたいと考えてございます。

 (2)ナカノミライプロジェクトでございます。これまでのワークショップ活動の中でできた協力関係等を生かしながら、企業をはじめとした民間による自主的な活動を生み出すための意見交換の機会を提供していきます。

 (3)シティプロモーション事業助成でございます。こちらは、今年度の実績を踏まえて予算は精査していきますけれども、令和2年度も継続して実施する予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

石坂委員

 何点か伺いますが、まず、2ページ目の大学連携ワークショップのところで、区への愛着の醸成や来街者増加の視点とありまして、中野区内だけに小さく縮こまってしまうのではなくて、来街者増加の視点というのはとても重要であると私も思うところではあります。ここでせっかくプロモーションプランを作成するという形でやっているわけですが、一方で令和2年度取り組みの中では、このプロモーションプランを生かした何かが始まっていくとか、来街者増加の視点で何かしていくというのが見えない感じがするんですが、そこはどうなっているんでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 大学連携のワークショップで出たアイデアについては、今後、区やまちのいろいろなところで、ポスター掲示やリーフレットなどで、まずアイデアの周知、皆さんに知っていただくというところをしました後、このアイデアを学生が実現できれば一番いいんですけれども、学業のほうもございますので、このアイデアを、例えば助成制度を使って実現する方が出るように、そのあたりのお知らせをしていきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 それでやっていくというのは、シティプロモーション事業助成という理解でいいのでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 そのとおりでございます。

石坂委員

 一方で、今年度もシティプロモーション事業助成はされていて、9事業に対して助成を行ったという形になっています。新たにいろんなものを生み出すようなものも9事業に入っていた反面で、商店街の抽選会でオリジナルグッズレベルのものも入っている中で、やはりシティプロモーション事業助成に関して、どういったものを助成していくのかというところは、特に今年度の状況も踏まえてしっかりと精査していくことが必要であると考えますが、そこはいかがお考えでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 助成制度には三つの区分を設けて助成を行ってまいりましたけれども、特に「中野大好きナカノさん」を活用する助成については、まず、こういった取り組みを広めたいというのが主としてございましたので、広まった後、来年度はこのあたりはしっかり精査して、やはり区民の方とかいろんな主体が活動しやすい助成制度にしていきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 活動しやすいはもちろんですけれども、やはり、しっかりと来街者増加につながる視点でやっていっていただければと思います。

 それから、恐らくここに書いてある今回の報告の中で、1番、今年度進めてきたが過去もう既にやっているもので、2番、今年度に実施予定のその他の取り組みということで、今後やっていくものであるというふうなことだったと思うんです。この地域プロモーションで、15地域のポスターを作成していくというものに関して、既に昨日も中野大好きナカノさんのツイッターで、「ポスターになりました」「南中野大好き」「東部大好き」というものが、きのう、きょうとツイッターで発信されていたり、あと、日付は覚えていないんですが、先日、中野サンプラザで、このポスターが張られているのを目にしているんですが、これは既に始まっていて、実際にでき上がっているという理解でいいんでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 地域の町会・自治会の掲示板等に掲示をお願いしたいというふうに考えてございまして、そのお話は進めているところです。そのポスター自身はまだ完成しておりませんで、予定としては2月上旬ごろに、町会・自治会の皆様のほうにお渡しして、掲示の御協力をお願いする予定でございます。

石坂委員

 まだでき上がっていないということですが、そうすると、今、ツイッター等で流れているものとはまた別のものができ上がってくるという認識でいいんでしょうか。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 先日、中野サンプラザのほうに展示したものと同じようなデザインではございますけれども、大きなポスターではないので、今、A4サイズ、掲示板ですので、それでも地域名が見やすくなるようにとか、多少最終の調整をしているところでございます。

森委員

 御報告ありがとうございます。いろいろ申し上げたいことはあるんですが、私が申し上げたいことは、区長にも聞いてもらわないといけないことだと思っているので、きょうは1点だけにします。

 来年度の取り組みについて御報告をいただいて、予算の精査もしたみたいな話が、先ほど少しありましたけれども、委託を見直すというのもいいんだけれども、それによって直営の職員さんの負担がふえちゃうのもいかがかというような話を以前させていただきましたけれども、来年度の事業を組み立てるに当たって、そのあたりどのような検討をされてきたのか御説明ください。

桜井区民部観光・シティプロモーション担当課長

 予算規模の見直しでございますけれども、1番のところは情報発信とか取り組み――今年度はどういう方法で発信していくかとか、どういうワークショップを実施して皆さんに参加していただくかというところがあったと思うんですが、そういう取り組みの基礎のような仕組みができ上がってきていますので、職員負担が大きくふえるというよりは、もう来年度の委託事業者には細かい部分まで仕様書に落として、もうそれを実施できるような状態になっていますので、そういう形で見直しをした。ですから、極端に職員の負担はふえるわけではないんですけれども、ナカノミライプロジェクトについては、もう参加している人たちの協力関係が大分でき上がっているので、委託事業者の力をかりずに区の直営でやっていきますので、そういう意味では、区は支援するというか、場所とか機会を提供する。多少は職員の負担はふえますけれども、そのほかのところで相殺しながら、極端にふえるようなことがないように、しっかり来年度に向けても、取り組みの道筋というか、整理していきたいというふうに考えております。

委員長

 よろしいですか。他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 委員会を休憩します。

 

(午前11時59分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後0時00分)

 

 次に、5番、旧中野刑務所正門の取扱いにかかる進捗状況についての報告を求めます。

藤永区民部文化・国際交流課長

 旧中野刑務所正門の取扱いにかかる進捗状況について御報告いたします。(資料6)

 標記の件につきまして、旧中野刑務所正門については、12月に御報告しましたとおり、多角的な調査として学術調査を行ったところでございます。門の取り扱いにつきましては下記のとおり、進捗状況について御報告したいと思ってございます。

 1、旧中野刑務所正門取扱いの再検討についてでございます。昨年5月~10月に実施した「旧中野刑務所正門学術調査」において、門の曳家(ひきや)については技術的に可能であることがわかりました。このことにより、当初の方針決定にかかる前提の一部に変更が生じたため、区は門の取扱いについて再検討を行うものでございます。

 2、教育委員会の意見聴取についてでございます。門の取扱いについては、文化財的価値並びに保存および公開、平和の森小学校の学校運営に影響があることから、昨年12月に教育委員会に対して意見聴取を行ったところでございます。今後、区は教育委員会の意見を参考として方針を決定するものでございます。

 3、文化財保護審議会への諮問についてでございます。区からの意見聴取を受けまして、教育委員会は、本年1月に文化財保護審議会に対し諮問を行ったところでございます。

 4、今後のスケジュールでございます。令和2年3月、教育委員会の諮問を受けまして、文化財保護審議会を開く予定でございます。当該審議会の方々が決定するものではございますが、以降複数回審議されるものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 お聞きしたいのは、この3番のところなんですけれども、この諮問を行った中身というのはどういうものなんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 諮問を行った内容は、旧中野刑務所正門の文化財的価値並びに保存および公開についてでございます。この資料の2のところに書いてあるものでございます。

石坂委員

 まず、1番目、「曳家(ひきや)については技術的に可能であることがわかった」ということで、前提が変わったので再検討ということでありますけれども、この再検討の際には、技術的な側面だけではなくて文化的な側面であるとか、あと、平和の森小学校の場所にあること、今の場所にあることの意味であるとか、その辺も含めて検討されるという理解でいいでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 委員のおっしゃるとおり、教育委員会について、文化財的価値並びに保存および公開、2の部分ですね。そして学校運営に影響のあることが、学校の運営の面から留意していただいて、意見をいただきたいという趣旨で意見聴取してございます。

石坂委員

 それで、「昨年12月に教育委員会に対して意見聴取を行った」とあるわけですけれども、その際に出た意見はどのようなものがありましたでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 教育委員会のほうで議事録はまだ精査中でございますが、私も出席しておりますが、委員先ほどおっしゃいましたとおり、この学校の開校がおくれているという部分もございますので、もちろん文化財的価値、保存公開もありますけれども、学校の環境の部分についても、しっかりと検討した御意見を出したいというような趣旨の御発言があったと記憶してございます。

石坂委員

 議事録がまだ調整できていないということではあるんですけれども、これを進めていく上では、この教育委員会での議論ですとか、文化財保護審議会でもどうやって決めてきたのか、委員会に御報告を今後いただけるという理解でいいでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 今後、審議会での検討はございますが、その結果は答申という形で教育委員会に戻すものでございます。恐らくその時期の答申の内容、また教育委員会で検討が終わって、中野区に返していただけるその意見の内容等については、適宜報告するものだと思ってございます。

石坂委員

 適宜の報告をぜひお願いしたいところでありますが、文化財保護審議会、「複数回審議予定」とありますが、いつまでに審議会で話を終わらせるということの時期的なめどはつけているのでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 現状では、諮問についてまだ審議会を開催してございません。どのぐらいの検討の内容があってどのぐらいの検討が必要かというのは、審議会の中で検討されるものでございますので、現時点では、私からそれがいついつまでに終わるとか、いついつまでにめどができるということはちょっと申し上げにくいところでございます。

委員長

 よろしいですか。他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、来年度実施を検討している国際交流事業についての報告を求めます。

藤永区民部文化・国際交流課長

 来年度実施を検討している国際交流事業でございます。来年度予算に盛り込もうとしている、検討中ということを前提として、御報告させていただきたいと思います。(資料7)

 区では、近年外国人人口が急速に増加しておりまして、在住外国人への生活支援の必要性が高まっているところでございます。本年度より、区は担当部署が新設しまして、この在住外国人の方々に関する施策に取り組んでいるところでございます。急増する外国人の方々が地域で安定的に生活を営めるよう、事業の実施を検討しており、下記のとおり御報告したいと思ってございます。

 検討中の事業の1、AI翻訳機の導入についてでございます。

 概要ですが、区役所各窓口、庁外窓口、小・中学校において、在留外国人に対し多言語による即時通訳を行いまして、制度説明、各種相談業務に活用できるAI翻訳機を導入するものでございます。

 内容ですが、機能としては、機械通訳と三者間通訳でございます。翻訳言語は13言語、配置予定数は56台でございます。配置場所については米印のとおりでございます。使用の場面(例)ですが、アからオのところに書いてあるものでございます。お読み取りいただければと思います。

 (3)スケジュールですが、令和2年4月に契約しまして、各所属に端末を配置し運用する予定でございます。

 ページをおめくりいただいて、2、在住外国人向け生活ガイドブックの作成についてでございます。

 (1)概要でございます。在住外国人に対し、税や国民健康保険などの行政手続、そして日本での生活ルールや習慣などを冊子として多言語で案内するものでございます。

 (2)内容、収録項目ですが、先ほどのとおり、行政手続や日本の生活ルール等でございます。言語につきましては、日本語、英語、中国語(簡体字)、ハングル、4言語を1冊にまとめて発行するものでございます。ページ数は80ページ、発行部数は2,000部を予定してございます。配布場所ですが、区役所の各窓口やすこやか福祉センター、そして区内の大学や、区内の日本語学校等を想定してございます。

 スケジュールですが、令和2年4月に契約し、編集作業、版下作成、翻訳作業を続けて、令和3年2月に発行する予定でございます。

 三つ目の検討事業でございますが、3、中野区国際交流協会補助金の拡充について、(1)中学生向け日本語教室の充実でございます。①概要ですが、日本語の理解が十分でない外国人の中学生に対し、中学生向けの集中教室を設け、日本語指導を充実するものでございます。現在中学生のお子様は、大人の日本語クラスと同じ教室で受講しておりますが、これを独立するものでございます。②時間ですが、毎週水曜日及び金曜日の8時50分から11時50分、現在は火曜日の10時から12時及び14時から16時でございます。この集中教室につきましては、現在活動していただいているボランティアの中から、日本語教育資格を持つボランティアを充てることとしまして、1人1時間当たり2,000円を新たに報償費として支出するものでございます。③場所は、なかのZERO西館、④対象人数は20名程度というふうに想定してございます。

 最後に、検討中の四つ目の事業ですが、(2)中野区国際交流協会ボランティアに対する交通費支給でございます。今後継続的な国際交流事業を実施するため、中野区国際交流協会の事業に協力していただいているボランティアに対し、交通費相当として1日1人当たり1,000円を支給するものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 このAI翻訳機のこと、この間も議論されてきたんですけれども、すごくいい試みだと思うんです。本当はネイティブの話者がいるのが一番いいとは思うんですが、それにしても、AI翻訳機があることで、三者通話も含めて、外国人の皆さんにとってはすごく心強いものだと思うんですが、これはどんなふうにこういうものがあるよというアナウンスはされるんでしょうか。

委員長

 休憩します。

 

(午後0時10分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後0時10分)

 

藤永区民部文化・国際交流課長

 区民向けには、既に区報で主な取り組み等は広報してございます。委員おっしゃるとおり、確かに窓口にて混乱等もございますので、今後その予算のプレス発表に入るかどうかもありますし、区民の方への周知等はちょっと検討していきたいと思ってございます。

いさ委員

 次のページを見ると、ガイドブックの作成とあります。この中では、こういうものがありますよともちろん書いてあるということですね。

藤永区民部文化・国際交流課長

 ちょっと今の想定ですと、行政手続と生活ルールですけれども、確かにおっしゃるとおり、中野区での多言語の取り組みみたいなものをもし収録するものとして、内容に入るべきものであれば検討していきたいと思います。

石坂委員

 まず最初に、2ページ目のガイドブックのところで伺いますが、行政手続等、いろいろと幾つかあって「等」になっていますけれども、外国人の方が必要としている支援先や相談先に関して、区直営のものはもちろんのこと、国際交流協会等々も含めた情報が載っかるというのは当然大丈夫という理解でいいでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 おっしゃるとおり、今現在そういうものが統合的に案内できているものがございませんので、まず国際交流協会がどこにあって、その下にありますけど、日本語の講座とかを収録したいと思っていますけれども、すみません、先ほどのいさ委員の御質問もそうなんですが、ページ数が80ページで、この収録したい内容というのが、今後庁内で調整をかけたときに、各所管もやっぱりこれを入れたい、これを入れたいと入ってくると思いますので、ちょっと確定的なことは言えないですけど、その中で、区として伝えなければいけない優先順位を検討して、収録していくというところでございます。

石坂委員

 字数の制限があるというところで、むしろ、その逆の部分になってしまうかもしれませんけれども、どうしても文章を縮めて書こうとすると難しい日本語になってしまう場合が多くて、言語が日本語、英語、中国語、ハングルとありますが、要は、英語、中国語、ハングルといったそれぞれの言語には対応できない国の人にとって、やさしい日本語、ルビつきの日本語であることで、手がかりになる方もすごく多くいると思うんですが、日本語とありますが、できればやさしい日本語でよく定義づけられているものが望ましいですけれども、そこはちゃんと配慮されるという理解でいいでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 現行この日本語は、英語、中国語、ハングルでどういう内容が書いてあるのかを説明するというか、説明する側も理解する上でのものですので、基本的には、通常の日本語だと考えてございます。やさしい日本語の取り組みについては、現在中野区でもどういうふうに事業を進めていくのかについては、東京都や新宿、近隣区、また明治大学にも、やさしい日本語の専門の先生がございますので、そこを通して検討していきたいと思います。

 来年度検討中の事業として想定していますけれども、担当としては、その次の年度にネパール語とか、タガログとか、ベトナムとか、次に急増する言語に対して、同様のハンドブックをつくって、できれば予算を議決して、まだこれも議決していないですけれども、2冊体制が理想なのかなと思ってございます。

石坂委員

 過去に、中野区に最初住まわれた方に、外国人登録の窓口で配っていたガイドブックが、ある日突然予算の都合でなくなってしまったこともあったので、そこはしっかりと予算確保に努めてもらえればと思います。

 あと、下のほうにあります国際交流協会補助金の拡充の中に、中学生向け日本語教室の充実とありますが、「中学生向けの集中教室を設け」とありますが、これは集中的にもちろん行うことはすごく意義があるんですが、集中的というと、どうしても期間が限られてしまうイメージがあるんですね。どうしても、この時間内では身につかないお子さんとかもいる中で、その後もしっかりと対応してもらえるものであるという理解で大丈夫でしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 基本的に、この事業が集中になるからといって、期間が短縮するとか、この期間で卒業してくださいというものではございません。むしろ今、大人向けと一緒にやっている部分で、その部分で中学生に対しての支援が十分でないという問題意識を持ってもらう。特に中学生のお子さんに関しては、高校の進学をすぐ控えて、高校受験等も控えてございます。その部分を強化するという意味で、日本語について、一定の資格を持った方々を育成して強化するという内容でございます。

森委員

 御報告ありがとうございます。どれも非常に重要な事業だというふうに思いますけれども、このAI翻訳機については56台ということで、これ、どこに何台置くというのは、どういうふうに決めたのでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 庁内職場においては、現行1階に3台のAI翻訳機、それは機械通訳、この資料の1の(2)①のアができる機械がございますので、この実績を参考にしてございます。また、庁外については御要望もかなり多くて、それにつきましては、今年度から庁内に当課を中心とした連絡会議を組織していますので、そこでの意見聴取や個別に意見を聞きながら台数を精査してございます。ただ、この56台を実施した上で、今年度の実績を見つつ、台数については、また検討していくのかなと思います。

森委員

 私の経験の範囲でちょっと申し上げると、うちの子が私立の保育園に通っていたときに、やっぱり外国籍のお子さんがいらっしゃって、御両親も外国籍だと。そのときたまたま英語ができる先生がいて、何とかコミュニケーションをとっていたのが、その先生がいなくなっちゃったらコミュニケーションをとれなくなっちゃったというようなこともありました。保護者同士で身ぶり手ぶりも交えて何とか伝えるみたいなことをやっていたわけですが、今、保育園は数も多いですし、なかなか全部に置くのも難しいんだろうと思うんですね。とはいえ保育園でいえば、朝の時間帯、お迎えの時間帯、決まっているわけで、例えばこれでいうと、すこやかから少し貸し出すとか、そんなこともできないかとこれを見ると思うんですが、そのあたりはいかがでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 現行で保育園については、保育課に2台配置して、それを貸し出すことを想定してございます。そこの部分については、ちょっと今後そういう御要望が強くなれば、実態を把握しながら増設ということも考えなければいけないと。保護者に関しては、むしろ小・中学校が問題かなと思っていまして、子どもたちに対する学校の習慣等々をお伝えするということも重要ですし、特に学校側から三者面談等のかなり込み入ったお話を、保護者の方に説明したいときに必要だというお話がありますので、一応小・中学校は全機配置してございます。繰り返しですけれども、今年度の実績を見ながら、来年度も検討していきたいと思っています。

森委員

 保育園で必要になるときは、ずっと必要というよりは、そのお子さんがけがしちゃったとか、そういうときなんですよ。ですから、そこは常備というよりは柔軟な対応ができるといいのかなというふうに思っています。

 それから、生活ガイドブックのほうなんですが、この収録項目を見ると、大学なら大学、専門学校な専門学校で、外国の方が来られたときに、普通ガイダンスみたいなものをやっているんじゃないかなというふうに思うんです。その中で話すようなことが、ここにも入ってきているのかなというふうに見えるんですね。そうすると、これをただ配るというか、日本語学校とか大学と連携して理解を深めていくようなことができないかというふうに思うわけですが、そのあたりはいかがでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 おっしゃられるとおり、このガイドブックにつきましては、その収録のページ数も限定的、予算を積めば積むほどページ数がふえたり、でも、そうすると渡しにくくなったり、利便性は落ちるんですけれども、一つの切り分けとしては、生活が始まる前の入り口の方々にお渡しするという想定です。ということで、委員おっしゃるとおり、内容的にはそういうガイダンスに近いようなことですけれども、その中にも、区として、例えば、税とか国保とかしっかり伝えなきゃいけないことが必ずあるものですので、そちらの部分を所管と調整して責任を持って区から発信するというものでございます。

 もちろん今後、その学校の方々との連携というのは十分にしていかなければいけないところですけれども、そういうものも含めて、最初のスタートの冊子の作成ということでございます。この内容では全部を説明し切ることは難しいので、その後は各所管とか、また、いろいろ方法を考えていきたいと思っています。

近藤委員

 2ページの3番、中学生向けの日本語教室なんですけれども、時間が毎週水曜日及び金曜日の8時50分から11時50分というこの設定というのは、どういうことなんでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 国際交流協会と相談しながらでございますけれども、もちろん、教育委員会等々とも相談しながらでございますが、従前の火曜日10時から12時、14時から16時ですと、その日学校に行っていないという話になってございます。この理解が十分でない外国人の中学生の方々に大事なのは、日本の環境になれてもらうということが大事で、午前中に設定した後、午後は学校に登校してもらうことを設定しています。つまり日本語を午前中受けて、近くの学校にもちゃんと通ってもらって、学校になれることも大事ということをもって、この時間設定にしてございます。

近藤委員

 その学校になれるという意味ですと、午前中の水曜日と金曜日の時間をとっちゃっていいのかなという思いがあるんですよね。ここの水曜日と金曜日の時間に、わからないですけれども、体育とかダンスがあったりとか、そういったときに、やっぱりここには行かないで学校にいたいなという、午前中のこの時間というのは、出にくくないかなとちょっと思います。どちらかといえば、放課後のほうがいいのではないかと思うんですけれども、その辺はいかがですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 学校等々の授業が重要であれば、そういう考えもございますし、ただ、国際交流協会のボランティアの方々の状況、これはボランティアベースでやっているものですので、そういう部分もありますし、現状ではこの時間設定として、国際交流協会や、また教育委員会へ相談しながら設定しているところでございます。

近藤委員

 この設定でやっていただいて、様子を見てあんまり集まらないようでしたら変えていくみたいな形にしないと、この時間帯はどうなのかなとちょっと思ってしまいますね。それで、もちろんこの時間帯でたくさん来ればいいんですけれども、少しでもなれる、クラスになれるというのが、やっぱり一番の子どもたちの居場所ですから、クラスになれるということを最重要に考えていっていただきたいと思います。その辺はいろいろな考え方で配慮されたと思うので、今の時点では、わかりましたと受けとめておきます。

 それと、中野区国際交流協会ボランティアに対する交通費のところで、いろいろなボランティアさんを募集すると思うんですけれども、高校の方ですとか、大学の方ですとか、今も国際交流のところにちょっと顔を出していて、若い子で、もっとやりたいんだという方もいるんですよ。そういった方が、やっぱりここの交通費が出ることによって、もっと集まっていくようになっていいと思うんですけれども、それこそそれは放課後の時間なんですよ。高校が終わってから行きたいわなんていう子どもたちもいるので、そういう子たちに声をかけていただきたいなと。中野区内の高校、大学とか、幅広くボランティアを募っていければいいんじゃないかと思いますけれども、その辺はいかがですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 交通費の支給につきましては、近隣区の状況を見まして、これまでは、ずっとボランティアベースでやっていただきましたけれども、そういうものも必要というふうに判断してやってございます。委員おっしゃるとおり、ボランティアの募集というところが、やはりこの活動の活性化というか、そういうところに直結しますので、国際交流協会では、ボランティア募集を依然としてしっかりやっていただいていますけれども、区としての支援を、今後も検討していきたいと思ってございます。

近藤委員

 この時間の設定のことについて私もちょっと言ったのは、やっぱりお兄さんだったりお姉さんだったり、そういう方がいて迎えてくれるという場所がすごく必要で、気軽に寄れる場所みたいな感じで、高校生なり大学生なりに声をかけていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。

木村委員

 ちょっと時間がないので、端的に聞きます。AI翻訳機についてですけれども、56台と書いていますが、これは機能のアとイが1台におさまっている、今のタブレット型式ということでよろしいですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 そのとおりでございます。

木村委員

 これは契約の内容になるんですけれども、利用時間というのが決まっているのか、それを超えたらさらに経費が上乗せでかかってくる、どういった内容の契約になっていますか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 機械翻訳については機械で自由にできますけれども、三者間通訳についてはテレビ電話による人的な対応でして、これについては上限で、一月全部で3,000分、50時間でございます。

木村委員

 現場がどっちを使うかというのは、多分それぞれに任されていると思うんですけれども、これまで三者間通訳というのは、区役所の窓口で使われていたと思うんですが、仮に使い過ぎた場合、当然三者間通訳が月末には使えなくなるケースが起き得ると思うんですけれども、本来三者間通訳で必要なところの時間を確保するには、ちょっと仕様をいろいろ検討したほうがいいんじゃないですか。どうですか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 それは今後の検討と思ってございまして、ただ、この契約そのものは、一旦来年度については、きめの世界ですけれども契約しなければならないと。ちなみに、現在1台当たり月14件でございまして、平均だと1件15分でございます。56台を計算すると、推定で月784件になりますけれども、現在の算定は15分で200件、784件が仮に200件まで機械通訳を利用して減少するというふうに見込んでございます。

 今後の仕様でございますけれども、仕様につきましては、機械翻訳が今回入ってございますのでそれを利用していただくことを優先していただいて、例外的な対応として三者間通訳をやるということですけれども、今おっしゃられるとおり、あまりに三者間通訳の要望が強いということであれば、また来年度以降も検討していくというところです。

木村委員

 検討をお願いします。

 あと、生活ガイドブックなんですけれども、これは恐らく、データをホームページに載せることになるかと思うんですけれども、今は外国人用のホームページというのは多分あんまり充実していないというか、これを張りつけるだけで、今までよりは十分になると思うんですけれども、さらにある意味ではタイムリーなというか、当然変更の部分も出てくると思うので、その外国人用のホームページの充実というのもしっかりと検討したらいかがでしょうか。

藤永区民部文化・国際交流課長

 今後の取り組みの仕方ですけれども、やはり紙ベースというものの限界も認識してございます。ホームページはいつでもどこでも見られますし、現在、外国人の方々もスマートフォンをかなりお持ちで、日本語教室もスマートフォンを開きながらいらっしゃる方もいますので、ホームページは一定充実していかなきゃいけないと思ってございます。それが既存のホームページでやるのか、それとも別個に外国人専用のものをつけるのかにつきましては、今後検討していきたいと考えてございます。

木村委員

 よろしくお願いします。最後に1点、日本語教室のことです。端折りますと、この20名というのは、中野区の中学校に通っているお子さんということになるかと思うんですが、逆に通っていない、いわゆる不就学児、学校に行っていない外国人というのは、所管はこちらの所管になるんですか。

委員長

 不就学児は……担当になるかどうかだけでも。休憩します。

 

(午後0時30分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後0時31分)

 

藤永区民部文化・国際交流課長

 学校に通っていないということであれば、学校に行くか行かないかも含めまして、現時点では教育委員会の所管なのかなと考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑はありませんので、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、国による羽田空港新飛行経路に係る説明会の開催状況等についての報告を求めます。

波多江環境部環境課長

 それでは、国による羽田空港新飛行経路に係る説明会の開催状況等について、私のほうから報告をさせていただきます。(資料8)

 令和2年3月から運用が始まる羽田空港新飛行経路に関して、国が令和元年12月、中野区内で開催した住民説明会の結果について情報提供いたします。また、あわせて国が実施を予定している実機飛行確認時の航空機騒音測定及び区内に設置する騒音測定局についてもあわせて情報提供いたします。

 1、住民説明会の開催状況でございます。12月18日が弥生区民活動センター、19日が野方区民活動センター、21日がなかのZEROで、参加人数はそれぞれ記載のとおりでございます。

 (2)参加者からの主な意見ですが、騒音、落下物、事故等の御心配をする意見や、降下角度について3.5度という角度になったことについて不安がある。また、国際線の増便の必要はない、飛行経路下の不動産について何らかの補償をすべき、録音された音はそれほどうるさくなかった。それから、周知が不足している。また、新飛行経路を固定してほしくないなどの御意見がございました。

 2、国による実機飛行確認時の騒音測定及び航空機騒音の測定局の設置等の報告になります。

 (1)中野区内の騒音測定局の位置は、特別養護老人ホーム、小淀ホームでございます。所在地は記載のとおりです。また、(2)現在実施されている実機飛行確認の飛行機の騒音測定も同じ場所での測定となります。実機飛行確認時の騒音測定については、2月1日から実施をしておりますが、実機飛行確認時においては、国土交通省はポータブルの騒音測定器を使用して測定しているということでございます。(3)は、区内航空機騒音測定局の設置を、新飛行経路の正式運用開始日の3月29日となる旨を記載しております。現在、測定局の整備は調整中でございます。(4)測定の結果については、国土交通省が飛行した翌営業日にホームページで公表するということで、既に公表されています。区民の方が情報を得やすいように、国の騒音測定の掲載ページに関しては、区の羽田空港の情報提供を行うホームページにリンクを張っております。

 また、この報告とは別でございますが、1月30日に国土交通大臣宛て、区長名で騒音対策や安全対策を継続して実施することや、国の取り組み状況について、さまざまな媒体、形式による広報や説明会を、国の責任において積極的に実施することを内容とする要望書を提出いたしました。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 最初にお聞きします。この説明会の参加の人数ですけれども、前回に比べてどうですか、ふえていますか、減っていますか。

波多江環境部環境課長

 前回は6月に実施しているんですけれども、このときの参加人数は38名でした。このときはちょっと雨が降ったということがありましたので、少なくなっております。その前の第5フェーズの平成30年12月に2回行っておりますが、これは2回の合計で416人の参加がございましたので、このときはかなり多かったというふうに言えるかと思います。

いさ委員

 直近が雨だったからというのは、ちょっとそういう話でもないのかなと思いながら聞いていました。この日曜日、月曜日、すごく大きな話題になっていたと思うんですよ。実際に通ってみたら、区民の皆さんもみんな見上げているんですよね。音が大きい、機影が大きい、えーっという感じで皆さん見上げる。これがツイッターでもフェイスブックでもばんばんばんばん情報が出てくると。「中野ファン」という中野区民の皆さんが主に参加されているページでも、こんなだよと次々みんな投稿されていたわけなんです。何でこんなに皆さんが投稿してびっくりなさっていたかといえば、やっぱりこのことをちゃんと知られていなかったんじゃないかなと思うんですが、この点、担当としてはどのようにお考えですか。

波多江環境部環境課長

 確かに月曜日に電話による問い合わせや苦情、それからメールもございまして、やはり知らなかった、周知が足りていないという御意見がやはり含まれておりましたので、そこは確かに区民の皆さんが皆さん知っていたという状況ではなかったというふうに認識しております。

いさ委員

 ちなみにそのお電話、苦情なり、問い合わせなり、何件ぐらいありましたか。

波多江環境部環境課長

 2月3日(月曜日)1日で、延べ15件受け付けをしております。メールが4件、電話が11件ということになっております。

いさ委員

 ここを見ますと、参加者からの御意見がいろいろ出ていて、まさしく、このことが今でもネットや何かでも同じようなことを意見が出されて、それがニュースになっているわけなんですよね。その中の皆さんからの御意見の中で気になることがあって、ここにないんですけど、私、外を歩いていましたら、顔見知りでない3名の方から、この参加の説明会に行ってきたと。この説明会において、教室型説明会を開いていないからやってくれと言ったという方が3名いらっしゃったんです。ここの主な意見の中には出ていないんですけれども、その意見があったということは、担当は御存じですか。

波多江環境部環境課長

 国が主催しているものなので、全ての意見が私どものほうにその場で伝わるわけではないんですけれども、教室型をしてほしいという意見があったことは認識しております。

いさ委員

 しつこいようですが、なぜこれを聞いたかといえば、前回の委員会のやりとりでもあったとおりです。教室型を求める声が区民の中にもあるわけで、私もそれでこの委員会の中で聞いていたわけなので、やっぱりこのやり方そのものでは周知も足りていないし、今からでも、この説明会は教室型でやるべきじゃないかと思うんですが、これはいかがでしょうか。

岩浅環境部長

 今回、この資料に記載させていただきました意見、要望といいますのは、国の説明会におきまして意見のボックスがありまして、そこに入れられた意見を国のほうから聞き取って、記載したものでございます。個々の説明の際に、区の職員がついているわけではございませんので、意見をまとめさせていただきました。ここにありますように、周知が十分ではないというような御意見はボックスに入っておりましたので、先ほど、環境課長が説明いたしましたけれども、さまざまな形で、今後も情報提供ですとか、説明会を実施してくれというのを、1月の下旬になりますけれども、改めて国のほうに要望したところでございます。

いさ委員

 ぜひそれはやっていただきたいなと思うんです。区にもそうでしょうけれども、私のところにも、会派の全員のところに来ていて、恐らくほかの委員の皆さんも、何らかつながっている方から問い合わせが来ているんだと思うんですよ。これが実態ですよね。このままこれが進んでしまったらどうなるかと考えると、ちょっと怖いなというふうな気持ちがあります。中野区内でも、もうこれは嫌だと反対する住民の会というのができているわけなんですよ。ますますこの運動が強まっていくと、行政との間でのあつれきといいますか、そういうものはどんどんどんどん強くなっていく。それは、そうならないように努めなきゃいけないという気持ちで聞いています。これは国が基本的にやるものだと思いますけれども、区のほうからもこういう区民の意見があるぞということで、ぜひ強く押し上げていただきたいなという気持ちがあります。

 それでもう一つ、騒音測定の測定局ですけれども、この場所、小淀ホームの1カ所ですね。これは地図で見ると、神田川に近いところで、中央一丁目ですよね。山手通りよりも東側ということになります。これ、中野の上を通るルートはたしか大きく2本――重なっている部分があるので2本、この中野通りのあたり、中野駅から鍋横の交差点を結ぶCルートですか、あそこのルートもあると思うんですけれども、そのルート上では、この測定局を設けるという考え方はないんですか。

波多江環境部環境課長

 幾つかの候補があって国が決定したものでございますので、ちょっと今後場所を変えるということはあまり現実的ではないと思っているんですけれども、比較的住宅街の中にあって、そもそも騒音の少ないところで測定する必要もあり、改修計画等がないということがありますし、そういう観点で区有施設というか、区に関連する施設に設置したという経過がございますので、現状の測定局でやっていくというのが現実のことだというふうに考えております。

いさ委員

 いろいろ条件なんかもあるかなと思うので、悩ましい部分もあるかなと思うんですよ。学校なんかは考えられないんでしょうか、本郷小学校や中野二中の屋上をかりるみたいなイメージですが。

波多江環境部環境課長

 学校も候補には上がっていたことは上がっておりましたけれども、いろんな室外機が置いてあるとかそういったこともあったり、改修というか建てかえがあるというようなこともあって、結局小淀ホームのほうに決まったという経過があると聞いてございます。

いさ委員

 ということも検討されていたのかなと思うんですけれども、それにしても、このルートがもう一つあるわけですから、そちらも騒音の測定局がないと、区民の皆さんの納得というところでもなかなか難しいのかなと思うので、それはちょっと引き続きどこか協力してくれる、例えば民間のところでうちでやってもいいよみたいな話で、幾らか払うならやってくれるみたいな条件があるとか少し広く考えて、基本的には騒音の測定局を設置する方向で、前向きに御検討いただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。

岩浅環境部長

 騒音の測定局でございますけれども、7月に中野区からも中野区内に設置してほしいということで、それを受けて、国としては全ての関係区に設置しますということで、ふえている状況になっております。練馬区、渋谷区とか、他区にも各区に一つ設置しておりますので、これらの状況を踏まえて、本格的に飛び出したときにどうするかというのは、また改めて検討させていただきたいと思います。

森委員

 御報告ありがとうございます。いさ委員からもありました教室型説明会の開催の要望について、私からも求めておきたいというふうに思います。

 それから、騒音の測定局なんですけど、ホームページにリンクを張っていただいたのを今たどっていったら、cannot be foundと結果が見られないんですけれども、数字を御存じだったら教えていただきたいんですが。

波多江環境部環境課長

 私のほうでお調べしましたら開けましたので、2月2日、小淀ホームの速報値が出ておりまして、71デシベルが最大の騒音でございました。

森委員

 私もこれ、説明会には何度か行ったんですが、やっぱり実機が飛んでみないとわからないことが多いなというのが実感でして、最大の騒音の音量がどのくらいかという話とは別に、継続的にずっと飛行機の音がしているというのも、これはまた一瞬の音が大きいのとは別のストレスになるなというのを、この2日ですごく感じたところなんですが、騒音の規制の条例は、中野でいえば東京都の条例があるんだと思うんですが、最大の音量とは別に音が出ている期間というものの規制は、今の条例上ないですよね。何かありますか。

波多江環境部環境課長

 規制としては、航空機騒音は規制の対象にならないというのが原則なので、該当しないということになると思います。騒音が継続して聞こえるというお話について言いますと、61デシベルぐらいの音量から71デシベルの間の音量が8秒間、一つの地点で8秒間聞こえ続けるということになってございますので、A滑走路で14回それが聞こえて、C滑走路の経路下では、1時間当たり30回聞こえるという実態となってございます。

岩浅環境部長

 補足させていただきますけれども、最大値になっておりますので、きのうも飛んでいく飛行機を見ていましても、大型機から小型機まで飛んでおりますので、最大の一番大きな音の出る飛行機が飛んだときが8秒間、61デシベル以上聞こえているという状況でございます。

森委員

 御丁寧にありがとうございます。やっぱりいろんな意見が聞こえてきています。うちの会派のメンバーが聞いた意見では、節分の豆が届きそうな距離だなんて言っている区民の方もいらっしゃったということです。私も子どもを連れて公園にいたら、ほかのお母さんが、「見て見て、飛行機がすごく大きく見えるよ」と言って、子どもは喜んでいるわけですよ。「大きく見える、大きく見えるね」と言っていて、その後に「あ、すごいな」と、ぼそっとお母さんがつぶやいたんですね。その感覚が結構本質的なのかなというふうに思うんですよ。

 本当にすごいなと思っても、わざわざ区になかなか意見を言う、議員に意見を言う人というのも、それはそこでやっぱりハードルがあって、インターネットなんかで調べると、やっぱり国土交通省のコールセンターが最初に来るわけですよ、この件についての意見を受付という意味では。という中で、1日で15件来ているというのは結構な件数だと思うんです。これをやっぱり重く見ていただいて、今後まだまだ意見も来るでしょうし、我々もいろんな区民から聞き取った意見を伝えていきたいと思いますが、そういうのを受けて、しっかりと国土交通省に引き続き言うべきこと言っていっていただきたいというふうに思いますがいかがでしょうか。

波多江環境部環境課長

 日曜日に飛行があったのでちょっと懸念していましたけれども、月曜日の朝から担当のほうにずっと割とひっきりなしというか、御意見や御要望や苦情の電話がありました。1件当たりのお話しされる時間が少し長い感じで、お一人の方がいろんな面での御不安や疑問をこちらの区のほうに寄せていただいたということで、しっかりと区民の方の不安は真摯に受けとめて、今後のそういう国土交通省に対する意見、要望について忠実に伝えていきたいというふうに考えております。

石坂委員

 先ほど、いさ委員の質問の中でもありましたが、A滑走路を使う場合とB滑走路を使う場合でルートが違う。特に今回の小淀ホームの場合は、中野区をかすめるように飛ぶC滑走路に進入するときのルートに近いところにあるということでありますが、ちなみにA滑走路、区の中央を飛ぶ場合に、例えば、新宿区とか練馬区側で、中野区に近いところに測定局はあったりするのでしょうか。

波多江環境部環境課長

 例えば、練馬区でいいますと、練馬区の職員研修所とか、それから、落合第二小学校というのが新宿区でございますので、そういう意味では、このあたりは中野区からは近い北側の部分というふうには思いますけれども、そういう意味では幾つかの測定ポイントがございます。

石坂委員

 そうしますと、小淀ホームは当然ですけれども、特に小淀ホームが通らない側のほうのルートで入ってくるときに、区外の測定局のもの、国土交通省のホームページには当然出るわけですけれども、やっぱり今回のことに関しては、中野区のホームページにもかなり情報を載っけていますので、区外等へ中野区の区民に影響する部分なので、そこの情報なども載せてもらうとかということは可能でしょうか。

波多江環境部環境課長

 このホームページ、リンクを張ってございます国土交通省のページに飛びますと、たしか一連の測定局のデータがずっとスクロールすると全部見えるようになっているので、大丈夫かなというふうに思います。

石坂委員

 であれば安心、そこに関してはよかったと思います。

 それから、この飛んだとき、私、飛行ルートに近いところにいたんですが、大通り沿いだということもあって、ガラスが2枚ガラスになっている建物の中にいたのですが、ほとんど気づかなかったということもありました。そこは建物の構造とかでも違うところではあると思うんですけれども、特に子どもが勉強する学校であるとか、そういう形でかなり静かであることが求められる場所に関しては、やっぱり国のほうに、そうした対策の部分も今後しっかりとってもらうような形で、区のほうから要望していくことも必要だと思いますが、いかがお考えでしょうか。

波多江環境部環境課長

 この件に関しましては、もう少し高度が低く上空を通る区に関しましては、そういう幼児施設とか小学校であるとか、病院もそうだったと思うんですけれども、そういったところに対して工事をする助成が出るということは聞いてございます。ただ、騒音がないとはもちろん言いませんけれども、中野区の上空で感じる騒音については、そういう騒音の工事をする助成というのはちょっと該当しないというふうに聞いてございます。

石坂委員

 現状では対象ではないということで、きょう、あすでやってくれというのは無理だと思うんですけど、やはり実際飛び始めればさまざまな声が出てくると思いますが、実際そこの声を聞きながら、国に対して、中野区は対象外だけどやっぱり中野区は必要じゃないかという形で声を上げていくことは必要だと思いますので、その辺はしっかりやっていただければと思うんですが、いかがでしょうか。

岩浅環境部長

 今現在、国のほうから説明を受ける場を各区の部長級職員で集まりました会議体を設けております。これは実際に飛行機が飛び出してからも、国の状況ですとか、こちらが意見を言える場については、合同で設置しようということで話は進んでおりますので、そういった場でほかの区の状況も伺いながら進めていくことになると思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に8番、その他で、理事者から何か報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で所管事項の報告を終了いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後0時54分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後0時55分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で本日の区民委員会を散会いたします。

 

(午後0時55分)