令和2年02月13日中野区議会本会議(第1回定例会)
令和2年02月13日中野区議会本会議(第1回定例会)の会議録

1.令和2年(2020年)2月13日、中野区議会議事堂において開会された。

1.出席議員(41名)

  1番  市  川  しんたろう       2番  竹  村  あきひろ

  3番  日  野  たかし         4番  渡  辺  たけし

  5番  間     ひとみ         6番  河  合  り  な

  7番  斉  藤  ゆ  り        8番  立  石  り  お

  9番  羽  鳥  だいすけ       10番  高  橋  かずちか

 11番  加  藤  たくま        12番  吉  田  康一郎

 13番  木  村  広  一       14番  甲  田  ゆり子

 15番  内  野  大三郎        16番  杉  山     司

 17番  ひやま      隆       18番  小宮山   たかし

 19番  い  さ  哲  郎       20番  小  杉  一  男

 21番  若  林  しげお        22番  内  川  和  久

 23番  いでい   良  輔       24番  小  林  ぜんいち

 25番  白  井  ひでふみ       26番  いながき  じゅん子

 27番  山  本  たかし        29番  石  坂  わたる

 30番  近  藤  さえ子        31番  浦  野  さとみ

 32番  大  内  しんご        33番  伊  藤  正  信

 34番  高  橋  ちあき        35番  平  山  英  明

 36番  南     かつひこ       37番  久  保  り  か

 38番  森     たかゆき       39番  酒  井  たくや

 40番  むとう   有  子       41番  長  沢  和  彦

 42番  来  住  和  行

1.欠席議員(1名)

 28番  中  村  延  子

1.出席説明員

 中 野 区 長  酒 井 直 人      副  区  長  白 土   純

 副  区  長  横 山 克 人      教  育  長  入 野 貴美子

 企 画 部 長  高 橋 昭 彦      総 務 部 長  海老沢 憲 一

 危機管理担当部長、新区役所整備担当部長 滝 瀬 裕 之    区 民 部 長  青 山 敬一郎

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸 辺   眞    子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小 田 史 子

 地域支えあい推進部長 野 村 建 樹    地域包括ケア推進担当部長 藤 井 多希子

 健康福祉部長  朝 井 めぐみ      保 健 所 長  向 山 晴 子

 環 境 部 長  岩 浅 英 樹      都市基盤部長  奈 良 浩 二

 まちづくり推進部長 角   秀 行     中野駅周辺まちづくり担当部長 豊 川 士 朗

 企画部企画課長  杉 本 兼太郎      総務部総務課長  石 濱 良 行

1.本会の書記は下記のとおりである。

 事 務 局 長  吉 村 恒 治      事務局次長  小 堺   充

 議事調査担当係長  鳥 居   誠      書     記  立 川   衛

 書     記  若 見 元 彦      書     記  井 田 裕 之

 書     記  野 村 理 志      書     記  鎌 形 聡 美

 書     記  松 丸 晃 大      書     記  遠 藤 良 太

 書     記  山 口 大 輔      書     記  髙 橋 万 里

 書     記  有 明 健 人      書     記  五十嵐 一 生

 

 議事日程(令和2年(2020年)2月13日午後1時開議)

日程第1 第1号議案 令和元年度中野区一般会計補正予算

     第2号議案 令和元年度中野区用地特別会計補正予算

     第3号議案 令和元年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算

     第4号議案 令和元年度中野区後期高齢者医療特別会計補正予算

     第5号議案 令和元年度中野区介護保険特別会計補正予算

     第13号議案 中野区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例

     第14号議案 中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例

     第20号議案 仮称平和の森公園体育館新築工事等請負契約に係る契約金額の変更について

     第22号議案 教師用指導書等の買入れについて

     第36号議案 令和小学校校舎新築工事等請負契約

日程第2 第6号議案 令和2年度中野区一般会計予算

追加議事日程

日程第3 中野区選挙管理委員選挙

日程第4 中野区選挙管理委員補充員選挙

 

午後1時00分開会

○議長(高橋かずちか) ただいまから令和2年第1回中野区議会定例会を開会いたします。

 本日の会議を開きます。

 会議録署名員は会議規則第128条の規定に基づき、議長から御指名申し上げます。

 5番間ひとみ議員、37番久保りか議員にお願いいたします。

 次に、会期についてお諮りいたします。本定例会の会期は、本日から3月23日までの40日間といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 本日の議事日程は、お手元の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。

 この際、区長から、第1回定例会に当たり所信を表明したい旨の申し出がありますので、これを許します。

〔区長酒井直人登壇〕

○区長(酒井直人) 令和2年第1回中野区議会定例会に当たり、本年の区政運営に臨んで私の所信の一端を申し述べ、議員各位並びに区民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

 発言の冒頭に、今、日本国内でも感染事例が確認されている新型コロナウイルス感染症について御報告をいたします。2月12日現在、日本を含め世界で28の国と地域に感染が広がりました。日本では新型コロナウイルス感染症が、国民の生命及び健康に重大な影響を与える恐れがあるとして、指定感染症及び検疫感染症に指定され、2月1日から適用されました。中野区においては、中野区健康危機管理対策本部を設置し、全庁的な体制をとり、区民の生命・健康を守る取組を進めているところです。

 初めに、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催についてです。

 いよいよ、東京オリンピック・パラリンピックの開催の年を迎えました。1964年の東京オリンピックでは、同時開催された第2回パラリンピックに日本選手団が初めて参加いたしました。日本中に夢と希望を与えるとともに、都市としての目覚ましい発展や国際的な立場の向上、スポーツ文化の定着など、後世に計り知れない効果をもたらしました。今大会も、「スポーツには世界と未来を変える力がある」という大会ビジョンのとおり、スポーツの発展のみならず、社会全体にいつまでも受け継がれるレガシーを残すことが求められています。

 昨年は、ラグビーワールドカップ2019が日本で開催され、「ONE TEAM」という言葉が流行語になりました。中野区では、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて中野が一つになるという意味で、「ONE NAKANO」という言葉を用いて気運醸成事業に取り組んできました。3月にギリシャのオリンピア市で採火されるオリンピック聖火は、7月18日に中野区に到着し、ランナーが区内を走りながら聖火をつなぎます。また、8月21日には、パラリンピック聖火リレーが中野区で行われます。この大会の開催を通じて、人と人とがつながり、力を合わせることの大切さが改めて見つめ直される、そんな機会にしたいと考えています。

 特に、パラリンピックの開催に向けては、大会終了後を見据え、障害者への理解促進を含めたインクルーシブ社会の実現、さらに、障害者スポーツの普及にも取り組んでいきます。

 次に、時流を敏感に捉え、地域特性を踏まえた区政の推進についてでございます。

 本年1月3日、バグダード国際空港において、アメリカ軍が武力による攻撃を行ったことにより、中東情勢が一層緊迫した状況であるほか、米中貿易戦争や戦後最悪とも言われる日韓関係など、我が国を取り巻く世界の情勢はますます複雑化し、先の見通せない状況が続いています。

 国内に目を向けると、東京オリンピック・パラリンピック終了後の景気減速への懸念や、昨年10月の消費税増税による個人消費への影響など、区を取り巻く社会情勢を注視していく必要があります。

 また、昨年は、東日本への記録的な規模の台風の上陸や、各地で発生した地震によって、人々の人命、財産は甚大な被害を受けました。これまでの動きとは異なる、従前の防災・減災対策だけでは足りない部分が顕在化しており、大規模な自然災害や首都直下地震への備えも重要となります。

 人口減少・超高齢社会を迎えるとともに、外国人住民が増加し、区内の人口構成が大きく変化していく中で、地域の活力を維持・発展させていくためには、区が持つ特徴や強み、課題等を把握・分析した上で、区民と対話し、協働・協創しながら、限られた区の資源を最大限に活用していく区政運営が求められます。

 昨年は、新しい基本構想・基本計画の策定に向けた検討をはじめとして、子育て環境に対する子どもと子育て家庭の満足度と認知度を高める「子育て先進区」の基本方針や、中野区独自の子育て世帯と障害者などを含めた地域包括ケア体制の整備に向けたすこやか福祉センター圏域の見直しなど、今後の区政の根幹となる方向性の検討を進めました。また、社会の変化を捉え、多様性の尊重や協働の推進に取り組んでいく観点から、性的指向・性自認による生活上の困難の解決に向けた相談窓口を設置したほか、民間事業者等との包括的な連携の推進に係る考え方の整理等も行いました。

 区内のまちづくりでは、都立家政駅及び鷺ノ宮駅周辺のまちづくり整備方針(素案)の作成や、新庁舎整備の実施設計及び施工に関する事業者選定への着手のほか、中野駅新北口駅前エリア再整備の検討を進め、本年1月に再整備事業計画を策定いたしました。中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業については、建物本体工事の着手に向け鉄道事業者との協定を締結しました。また、広町みらい公園を開園したことや、既存の公園遊具の撤去・更新への意見募集を行い、誰もが憩い安心して利用できる快適な公園づくりを進めたほか、中野区無電柱化推進計画の策定や、弥生町三丁目地区のまちびらきなどの防災性の向上や居住環境の改善等に向けた取組を進めました。世の中の流れに敏感でありつつ、中野区の特性を踏まえながら、これまで進めてきた区政の歩みをさらに加速していきます。

 次に、区の将来に向けた方向性と取組についてです。

 本年は、私が就任して以来、検討を進めてきた区の将来に向けた方向性についてさらに検討を進め、実現に向けて着実に進めていく年であると考えています。これから区が目指すべきまちの姿と、その実現に向けた取組の一端について御説明をいたします。

 初めに、新しい基本構想・基本計画の策定についてです。

 新しい基本構想の策定に向けた検討に当たっては、多くの公募区民、区内関係団体からの推薦された方々及び学識経験者から構成される基本構想審議会において、充実した御審議をいただきました。また、無作為抽出による区民ワークショップや区民アンケートといった新たな形式での区民参加の手法を採用し、幅広い御意見をいただくとともに、職員によるプロジェクトチームを設置するなど、多様な手法を用いて、検討素案として取りまとめたところであります。社会状況が変化しても、将来にわたって活発なまちであり続けるために、中野区の最大の財産を「人」であると考え、目指すまちの姿を「つながる はじまる なかの」と表現しました。今後、区議会における十分な御審議をお願いするとともに、意見交換会やパブリック・コメント手続を実施し、幅広く御意見を伺っていきます。

 また、基本構想で描く目指すまちの姿を実現するための新しい基本計画についても、策定に向けた検討を進めているところであります。施設配置の見直しの方向性や、中長期的な財政見通しをお示しした上で、各領域における政策と施策を体系化し、領域を横断する重点プロジェクトも設定したいと考えています。持続可能な区政運営を進めていくために、行政評価等のPDCAサイクルとも連動させながら、実効性の高い基本計画として策定をいたします。

 次に、子どもの育ちを地域全体で支えるまちについてであります。

 子どもの未来は、中野の未来です。安心して子育てができるよう子育て家庭を支えるとともに、子どもたちが未来に向けてチャレンジしながら成長できるよう、子どもの育ちを支えるまちを築いていくことが重要です。子どもの思いを大切にし、子どもの視点で考え、子ども一人ひとりに向き合っていくことで、まちに活力があふれます。子どもがよりよく生きるための力を身につけ、変化の激しい時代をしなやかに生き、成長していけるよう、まち全体で子どもを見守り、子育てを応援していくことが、中野の未来を大きく広げていくことにもなります。

 そのためには、子どもの「今」を大切にし、子どもと子育て家庭を取り巻く環境を充実するとともに、関係機関等が良好な関係のもと協力し合うことが大切です。これまで検討を進めてきた区立保育園、区立幼稚園、地域の子育て施設の配置等については、新しい基本計画の策定に向けて、具体的な内容を明らかにしてまいります。

 子どもと子育て家庭の満足度が高く、多くの子どもと子育て家庭から選ばれる「子育て先進区」の実現に向けた基礎づくりを着実に進めてまいります。

 次に、人生100年時代を自分らしく生きられるまちについてです。

 世界的ベストセラーとなったリンダ・ブラットン氏の著書『ライフシフト』では、人生100年時代の生き方の一つとして、従来の「教育・仕事・引退」という単線型の3段階で捉えられてきたライフコースを考え直すことの必要性が提唱されました。今、私たちが真剣に考えなければならないのは、人生の「長さ」そのものではなく、その「質」であると考えています。生涯現役で活躍するためには、できるだけ長く健康に過ごせることが大切です。そのために、体を動かしやすい環境づくりや、それぞれの経験や人脈、スキルなどを生かして就労や地域活動といった社会参加の機会を広げていく取組を進めていかなければなりません。また、高齢期を迎える前から、本業とは別に社会活動を行うパラレルキャリアを促進するなど、多様な形で社会と関わることが、高齢期の豊かな人生を紡いでいくものと考えています。

 超高齢社会を支える土台として、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、必要となる医療・介護・福祉を地域で受けることができる地域包括ケア体制の構築は、取り組まなければならない喫緊の課題です。これまでも、町会・自治会や民生児童委員、社会福祉協議会などの関係団体の連携により進められてきた地域支えあいネットワークの取組や、医療・介護・福祉の関係機関の連携により着実に進めているところであり、今後、それらをより有機的に機能させていくための体制の構築が必要です。住民にとって最も身近な地域活動の圏域である区民活動センター圏域を基軸に据え、アウトリーチ活動などのきめ細やかな取組を進めていくため、すこやか福祉センターの機能の充実を図るとともに地域包括支援センター等の在り方についても検討を進めてまいります。

 また、子育て世帯と障害者などを含めた地域包括ケアシステムの推進に向けて、本格的に取り組んでいきます。

 次に、彩り豊かな多様性のまちについてです。

 東京オリンピック・パラリンピック開催の前後は、多くの外国人が日本を、東京を、そして中野を訪れることが予想されます。本年6月に開設を予定している中野区立総合体育館は、卓球の公式練習会場として活用されることが決定しており、世界各国のオリンピアン、パラリンピアンが集まります。今大会は、「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」が基本コンセプトとして掲げられており、いずれも社会全体に通じる大切なコンセプトだと思います。中でも、「多様性と調和」の実現に取り組むことは、多様な文化や価値観が共存する中野区において非常に重要なことです。大会の開催を一つの契機として、まちを彩る多様性をさらに息づかせていきたいと考えています。

 本年1月1日現在、区内に居住する外国人は2万人を超え、全人口のうち約6%を占めています。外国人が暮らしやすい環境づくりに取り組むとともに、日本人と外国人の互いの理解を深めていく取組が欠かせません。性の在り方もまた、多様です。平成30年に開始したパートナーシップ宣誓をはじめとした取組を通じて、より一層の理解の浸透に努めてまいります。中野区男女平等基本条例についても、こうした時代の変化に対応するため改正の検討を行います。

 様々な個性を受け入れ合い、そこから新たな価値観が生まれていくような地域社会を築いていきます。

 次に、つながりが広がるまちについてです。

 2015年の国連サミットで、持続可能な開発目標として採択されたSDGsは、2030年までに達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されており、17番目のゴールとして「パートナーシップで目標を達成しよう」と定めています。「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがありますが、現代社会の課題は複雑に絡み合っており、一つの課題に着手すると他に影響を与えることもあることから、全体像を捉えて取り組んでいく必要があります。中野区においても、人口減少・超高齢社会などの人口構造の変化に伴う地域課題を全体像として捉え、多様な主体が手と手を取り合って取り組むパートナーシップで多様な課題の解決につなげていく、協働・協創という考え方は大切なキーワードであると考えています。

 中野には、よりよいまちを築くために、地域活動やボランティア活動、趣味を通じた活動など、立場を越えて力を合わせて地域で活躍している人々が多く、大きな強みであると考えています。必ず訪れる人口減少社会において、地域の原動力となるのは、単なる「人口」ではなく「活動人口」であり、活動者同士のつながりによる連鎖的な活動の広がりが、まちの底力を高めていくものと考えています。地域活動や文化芸術活動など多様な主体同士の連携の推進等に力を注ぎ、まちの活力の核となる活動の担い手づくりを推進していきます。

 人との交流の有無が健康に影響を与えることは、複数の研究結果により明らかになっています。中野のコミュニティを支える町会・自治会をはじめとした地域団体がさらに発展するとともに、これまで地域との関わりが薄かった人も、ライフスタイルや関心に応じて参加できる「ゆるやかなつながり」を築いていくための場や機会を充実することで、一人ひとりの健康で豊かな暮らしを実現し、協働・協創を育む土台をさらに持続的で広がりのあるものにしていきます。

 次に、文化芸術施策の推進についてです。

 区内の商店街を美術館に見立てたアートイベント「NAKANO街中まるごと美術館!」は、本年で10周年を迎えました。現在、中野駅周辺の各商店街などでは、アール・ブリュットの様々な作品が展示されています。

 文化芸術は、まちの多様性の理解や人と人とのつながりを広げていく、非常に大きな力を持っています。中野は、伝統的な芸能活動が盛んであり、多くの区民が様々な文化芸術活動に親しみ、サブカルチャーやアール・ブリュットなどの新たな文化が芽生えるまちです。

 区は現在、区民の皆さんや区内団体に向けた文化芸術活動の実態調査を行っているところです。これらの結果をもとに、基本構想や基本計画の策定状況を踏まえて、今後の文化芸術施策を展開していきたいと考えています。

 発想力豊かで遊び心あふれる文化技術活動がまち全体に展開され、誰もが身近に文化芸術に親しみ、表現できる環境を整えることにより、区民の皆さんのより心豊かな生活と、人々が訪れ、にぎわいにあふれるまちを実現していきたいと考えています。

 次に、安全・安心で活力ある都市の発展についてです。

 都市計画の基本的な方針である中野区都市計画マスタープランは、前回の改定から10年が経過しています。人口減少・超高齢社会等に適応した持続可能な都市づくり、切迫する大地震等の自然災害から区民を守る安全・安心な都市づくり、区民や区で活動する多様な人々と協働して進める都市づくりなど、近年の社会状況の変化や課題、区内における各まちづくりの進捗状況等を踏まえ、新しい中野区基本構想や、東京都の上位計画等との整合性を図りながら、令和3年度の改定に向けて本格的な検討を進めていきます。

 さらに、中野らしい良好な景観を形成するため、(仮称)景観まちづくりガイドライン策定に向けた検討を進めていきます。

 また、東京の新たなエネルギーを生み出す活動拠点の形成に向けて、中野駅周辺まちづくりを推進します。西武新宿線沿線まちづくりについては、交通環境の改善、にぎわいと魅力あふれるまちづくりや防災性の向上に向けた取組を進めていきます。

 昨年の秋、非常に大型の台風が相次いで日本に上陸し、自然の猛威を改めて痛感させられました。気候変動の影響等により、今後は大規模な集中豪雨や大型の台風が頻繁に発生する可能性が指摘されています。また、国の地震調査委員会は、今後30年以内に70%の確率で首都直下地震が発生すると予測しており、いつ起きるかわからない自然災害に備え、物資の配備や洪水ハザードマップの充実などにより、これまで以上に力を入れていく必要があります。

 中野区は、木造住宅が密集している地域が多く、他区と比較して公園や空き地が少なく、狭隘道路も多いことなどから、都市基盤の整備や建物の不燃化、耐震化といった防災まちづくりを進め、災害に強く回復力のあるまちづくりを進めていきます。併せて区民一人ひとりが高い防災意識を持ち、地域住民の協働により地域の防災力を向上させていくことが重要です。

 区はこれまで、中野区地域防災計画に基づき防災対策等の取組を進めてきたところですが、国土強靱化に係る法の趣旨を踏まえ、より一層の防災・減災対策等を推進していくため、中野区国土強靱化地域計画を策定します。また、昨年策定した中野区無電柱化推進計画に基づき、まちの防災性の向上、安全な歩行空間の確保、良好な都市景観の創出等を進めていきます。

 次に、ICTを活用した安定的かつ利便性の高いサービスについてです。

 近年、ICTの活用により政府や自治体の業務効率を高め、新しいサービスを生み出すことを示す「GovTech(ガブテック)」という言葉が登場しています。私たちは、仕事上でも生活上でも当たり前のようにICTを活用しています。区は、証明書のコンビニ交付や電子申請、施設予約システムなど、区民サービスの提供におけるICTの活用を進めているところですが、まだまだ区民の皆様から不便だという声をいただくこともあります。経済発展と社会的課題の解決を両立していく新たな社会である「Society5.0」の到来も見据え、地域情報化を総合的かつ体系的に推進していくため、中野区地域情報化推進計画を改定するとともに、さらなるサービスの向上に努めていきます。

 一方で、昨年は大規模なシステム障害が発生し、多くの手続やサービスに支障を来す事態に陥り、区民の皆様には多大なる御迷惑をおかけしました。この反省を踏まえ、このような事態に備えたICTに関するBCPを策定し、安定的で、利便性の高いサービスの提供に取り組んでいきます。

 次に、区民との協働・協創の実現に向けた職員力の向上についてです。

 これまで述べてきた様々な方向性を形にしていくためには、それぞれの施策を実行する職員の力を高めていくことが欠かせません。価値観や文化、ライフスタイルの多様化が進むこの時代において、区民一人ひとりに寄り添う行政サービスを展開していくためには、職員が地域に飛び出し、区民の皆さんや関係者と対話・協働する中で、常に新しい課題を発見し、解決に導く力を育てていく必要があります。また、限られた財源の中で最適な手段を選択し、実行するためには、常に社会の動きにアンテナを張る情報感度と、客観的な論拠であるエビデンスに基づく政策形成能力を高めることが必要です。こうした職員力の向上に努めることにより、区民の皆さんと協働・協創する自治体を目指していきます。

 職員が、職員にしかできない業務にさらに注力するとともに、業務効率を高めていけるよう、新区役所の整備も見据えた働き方の見直しや、改善した行政評価の実施、AIやRPAといった新技術の活用による業務の効率化等を進めてまいります。

 次に、令和2年度の区政の方向についてです。

 新たに取り組む施策や今までの取組を加速させる施策など、令和2年度の区政運営の方向について御説明いたします。

 次年度は、「子育て先進区に向けた取組」、「安心して地域で暮らし続けられるための取組」、「区民とともに進めるまちづくりのための取組」と、これらの「三つの取組を支え、推進する行財政運営」の四つを重点に置き、区政を進めていきます。

 子育て先進区に向けた取組についてです。

 初めに、安心できる子育て環境への取組です。

 子どもの命と権利を守る区を実現するために、(仮称)子どもの権利条例の制定に向けた検討を行います。

 妊娠期から出産・子育て期までの切れ目のない支援を推進し、多胎児やひとり親家庭の支援などの子育て支援の拡充など、トータルケア事業の充実を図ります。

 また、3歳児内科健診の一部と歯科健診について委託し、子育て世帯におけるかかりつけ医の推進や、すこやか福祉センターと医療機関の連携強化を図ります。

 保育の待機児童対策については、多様な保育需要への対応及び保育定員の拡充を図るために、認可保育施設の新規開設等を進めます。また、保育園入園申込みに係る申請手続の簡素化に向け、ICT化を進めます。

 子育て支援施設については、キッズ・プラザの開設準備や子育てひろばの整備を進めるとともに、民間学童クラブの運営を支援します。子ども期から若者期の課題について支援する(仮称)総合こどもセンター及び児童相談所の開設に向けて、他自治体の児童相談所に職員を派遣します。

 子どもと子育て家庭の実態調査の結果を踏まえ、学識経験者や子ども・子育て会議等から意見聴取を行いながら、子どもの貧困対策の具体的な事業の検討を進めます。

 次に、楽しく育つ地域環境への取組です。

 幼児期からの木に触れる機会の充実のため、里・まち連携自治体の木材を活用した木製おもちゃを子ども施設に配置します。子どもの読書活動を推進するため、ブックスタート事業を行います。また、区立図書館に絵本等の乳幼児向け図書を充実します。

 最後に、充実した教育環境への取組です。

 幼児教育の充実を図るため、私立幼稚園等の保護者補助を継続し、研究会補助を拡充します。

 中野区立小中学校再編計画(第2次)による学校の統合を円滑に進めるとともに、統合校の仮校舎の改修工事、新校舎の整備、体育館の冷暖房化を計画的に実施します。また、児童数の増加に伴い普通教室の不足が見込まれる学校について、増築等の対応を図ります。

 新学習指導要領の全面実施を契機として、英語教育の一層の充実を図るため、小学校英語教育アドバイザーの派遣、小学校ALT配置事業の拡充、東京都英語村での小学校英語体験プログラムへの参加などを行います。また、中学生英語検定料の補助を行います。

 また、特別な配慮が必要な子どもたちの教育を充実する取組として、中学校への特別支援教室の整備や特別支援教育相談体制の強化等を進めます。

 次に、安心して地域で暮らし続けられるための取組についてです。

 初めに、地域包括ケアシステムへの取組です。

 誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができる地域包括ケアを推進するために、(仮称)地域包括ケア総合計画の策定に向けた検討を進めていきます。

 地域自治活動の拠点の整備として、本町四丁目用地に高齢者会館機能を併せ持つ区民活動センター等の基本設計や、温暖化対策推進オフィス跡施設を改修し、区民活動センター仮施設等を整備します。

 次に、健康で快適な生活への取組として、区民のスポーツや健康づくりの場を整備するため中野区立総合体育館を開設します。総合体育館については、愛称を付ける権利を有償で募集するネーミングライツを導入します。また、区役所と総合体育館を往復する巡回車両の試験運行を行います。

 受動喫煙防止については、改正健康増進法及び東京都受動喫煙防止条例の全面施行に伴い、新制度に関する普及啓発等の取組を行います。

 食品ロス削減に向けた取組として、飲食店等と連携・協力し、食べきり運動等の普及啓発を推進するとともに、家庭で食べ切れない食品を子ども食堂などで活用するフードドライブを実施します。

 また、誰もが生き生きと暮らせるユニバーサルデザインのまちづくりを進めるため、道路・公園のバリアフリー化及び公園のトイレ改修を進めます。

 さらに、新たな取組として、区民の移動の利便性向上と公共交通の補完を目的とし、都心区と広域連携したシェアサイクルを導入します。

 最後に、防犯・防災対策への取組です。

 防犯対策として、特殊詐欺被害を未然に防止するため、自動通話録音機貸与事業を拡充します。

 防災対策では、区民の安全・安心のため、避難所用備蓄として乳児用液体ミルクを配備します。また、風水害の一時避難所に飲料水等を配備するとともに、洪水ハザードマップについては、多言語版の作成や土砂災害の情報を盛り込むなどの充実を図ります。その他、木造住宅の耐震化促進事業等の助成の拡充や、ブロック塀建て替え助成を実施します。また、危険と判断されたブロック塀の所有者に対して安全指導や啓発を行います。

 次に、区民とともに進めるまちづくりのための取組についてです。

 まちづくりの取組としては、中野駅周辺各地区のまちづくりを推進するとともに、中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備工事を行います。中野駅新北口駅前エリアは、本年1月に策定した再整備事業計画に基づき、拠点施設整備に係る民間事業者の公募・選定手続きを行います。

 また、中野三丁目において実施される土地区画整理事業、中野二丁目において実施される市街地再開発事業に係る事業費を補助し、各地区の着実なまちづくりに向けた支援を行います。

 西武新宿線連続立体交差事業に合わせ、新井薬師前駅・沼袋駅周辺の交通環境の改善、にぎわい、防災性向上に向けた取組を継続して進めます。野方駅以西についても、各駅周辺のまちづくりの検討を進めます。

 弥生町三丁目周辺地区、大和町地区においては、不燃化の促進に合わせ無電柱化の推進などのまちづくりを進めます。

 次に、多文化共生に関する取組としては、区役所や各出先機関等にAI翻訳機を導入し、在住外国人が安心して暮らせる環境づくりを行います。区政情報の多言語対応を進めるため、区報の10か国語対応アプリを導入します。性的少数者や多文化共生についての理解促進の視点を踏まえ、中野区男女平等基本条例の改正に向けた検討を行います。

 最後に、被災地の継続的な支援のため、「東北復興大祭典なかの」などを通じて復興の状況や各地の観光・文化の発信を行うことで、区民の被災地に対する意識や復興支援の理解を深め、震災の記憶が風化しないように取り組んでいきます。

 次に、三つの取組を支え、推進する行財政運営についてです。

 今、述べさせていただきました三つの取組を円滑かつ確実に進めていくため、行財政運営に効率的に取り組む必要があります。

 区民に区政情報をわかりやすく的確に伝えるために、ホームページにユニバーサルデザインフォントを導入するとともに、多言語対応の質を向上します。また、区の歴史的情報資産の充実と利活用を一層図るため、地域住民と協働して、変わりゆく中野のまちや人の様子などの映像や画像を記録・収集・発信します。

 収納率向上に向け、訪問による納税等の案内及び財産調査を拡充するとともに、ショートメッセージサービスを活用した納付勧奨を実施します。また、区外滞納者に対する状況調査を拡大します。

 新区役所の整備につきましては、令和6年度の移転に向けて実施設計を進め、中野体育館は解体工事に着手します。

 さらに、新たに業務改善のプロセスを改善するとともに、単純・定例的業務の自動化やペーパーレスを推進していきます。

 次に、本定例会において御審議いただく令和2年度予算案の概要を述べさせていただきます。

 まず、予算の規模ですが、一般会計は1,468億2,300万円、前年度に比べ3.5%減。特別会計は645億1,300万円、前年度に比べ13.7%減。全会計総計では2,113億3,600万円、前年度に比べ156億1,900万円、6.9%の減となりました。

 一般会計予算の歳入では、納税義務者数の増加等による特別区税の増加、昨年10月の消費税増税の影響を反映し地方消費税交付金の増加を見込みましたが、財政調整基金からの繰入れが減少したほか、投資的事業の財源である特別区債について、後年度の負担を考慮し、起債活用を抑制したことなどから減となりました。

 次に、歳出では、義務的経費については、公債費が計画的な償還により減少しましたが、扶助費のうち、待機児童対策の推進に伴い教育・保育に係る給付費等が大幅に伸びたことにより、義務的経費全体は増となりました。

 投資的経費では、区立学校再編整備工事、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備等を進める一方で、中野区立総合体育館整備費、哲学堂公園野球場改修費、広町みらい公園整備費が皆減となったこと等から大幅な減となっています。

 令和2年度予算は、新しい基本構想や基本計画など、新しい区政への展開につなげていくため、これまで進めてきたまちづくりに引き続き取り組むとともに、喫緊の課題に対応し、妊娠・出産・子育てトータルケア事業の推進、区立学校の体育館冷暖房化などの教育施設環境の改善、英語教育やICT教育環境の充実、地域の防災・安全の推進などに幅広く取り組む予算としました。

 また、区の財政運営を安定的に進めるために、区の歳入については、法人住民税の一部国税化など、国が推し進めている不合理な税制改正の影響、ふるさと納税の動向等を注視しつつ、最も重要な特別区民税の確実な税収の確保に努めていきます。

 今後、新しい基本構想で描く中野のまちの実現に向けて、これまでの財政運営手法を検証し、持続可能な区政運営の考え方について、新しい基本計画において明らかにしたいと考えています。

 これにより、将来の社会経済状況にも十分に対応できるよう、引き続き財政基盤を確固たるものにしていきたいと考えています。

 なお、予算案の詳しい内容につきましては、提案の際に御説明をさせていただきます。

 最後に、私は、一昨年の区長選挙において、区民や職員の力が生かせる「対話の区政」の実現を掲げ当選させていただきました。情報化が進み、働き方も多様化する世の中において、立場に関わらず、社会が抱える課題に対して関心を持ち、SNS等で情報や交流が広がり、解決に向けて行動する人が増えているという実感を持っています。中野は、そのコンパクトな規模やまちの構造により、そうした人たちが集まり、つながりやすいまちであると考えています。

 時代の変化は非常に速く、10年先を正確に見通せる人は誰一人いません。そうした中で、常に変わりゆく社会課題に即応していくためには、課題を共有し、ともに考え、ともに解決に向けて行動する人を増やしていくことが不可欠であると考えています。そうした「活動人口」の母数が増えることで、様々な課題が発見・共有・解決され、直接活動に参加することはできない人も含めて、区民生活全体が豊かになり、地域愛が生まれ、中野というまちが育まれていくものだと考えています。

 新しい基本構想の検討素案でお示しした「つながり」や「はじまり」、「協働」や「協創」、「チャレンジ」といった言葉には、私のそのような想いを込めております。多くの皆様に共感いただき、明るい中野の未来をともに築いていきたいと思います。

 以上、本年の区政運営に臨む所信の一端を述べたところであります。区議会並びに区民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げて、令和2年第1回中野区議会定例会における施政方針説明とさせていただきます。

○議長(高橋かずちか) 以上で区長の所信表明を終わります。

 次に、一般質問の時期の変更についてお諮りいたします。一般質問は議事に先立って行うことになっておりますが、別な時期に変更し、質問を許可いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう進行いたします。

 これより日程に入ります。

 お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第3、中野区選挙管理委員選挙を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行します。

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 中野区選挙管理委員選挙

 

○議長(高橋かずちか) 日程第3、中野区選挙管理委員選挙を行います。

 議場を閉鎖いたします。

〔議場閉鎖〕

○議長(高橋かずちか) 氏名点呼を行います。

〔氏名点呼〕

○議長(高橋かずちか) 点呼の結果、ただいまの出席議員は41名であります。

 立会人に大内しんご議員、酒井たくや議員、白井ひでふみ議員を指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、立会人にただいまの3名の議員を指名いたします。

 投票用紙を配付いたします。

〔投票用紙配付〕

○議長(高橋かずちか) 投票用紙の配付漏れはありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) ないものと認めます。

 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。

 投票箱を改めさせます。

〔投票箱点検〕

○議長(高橋かずちか) 異状なしと認めます。

 議席順に氏名を申し上げますから、順次、記載台で御記入の上、御投票願います。

〔氏名点呼〕

〔各員投票〕

○議長(高橋かずちか) 投票漏れはありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) ないものと認めます。

 投票は終了いたしました。

 これより開票を行います。

 立会人の登壇をお願いいたします。

〔投票点検〕

○議長(高橋かずちか) 開票の結果を事務局長より報告させます。

○区議会事務局長(吉村恒治) 開票結果を御報告申し上げます。

 出席議員 41名

 投票総数 41票

  有効投票 41票

  無効投票  0票

 各人得票数

  篠国昭さん   11票

  飯島謹一さん   8票

  加藤洋子さん   8票

  佐伯利昭さん   8票

  手塚憲三さん   6票

 以上でございます。

○議長(高橋かずちか) 選挙の結果は、ただいま事務局長が報告したとおりであります。よって、篠国昭さん、飯島謹一さん、加藤洋子さん、佐伯利昭さんが中野区選挙管理委員に当選されました。

 議場の閉鎖を解きます。

〔議場開鎖〕

○議長(高橋かずちか) お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第4、中野区選挙管理委員補充員選挙を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行します。

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 中野区選挙管理委員補充員選挙

 

○議長(高橋かずちか) 日程第4、中野区選挙管理委員補充員選挙を行います。

 議場を閉鎖いたします。

〔議場閉鎖〕

○議長(高橋かずちか) 氏名点呼を行います。

〔氏名点呼〕

○議長(高橋かずちか) 点呼の結果、ただいまの出席議員は41名であります。

 立会人に大内しんご議員、酒井たくや議員、白井ひでふみ議員を指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、立会人にただいまの3名の議員を指名いたします。

 投票用紙を配付いたします。

〔投票用紙配付〕

○議長(高橋かずちか) 投票用紙の配付漏れはありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) ないものと認めます。

 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。

 投票箱を改めさせます。

〔投票箱点検〕

○議長(高橋かずちか) 異状なしと認めます。

 議席順に氏名を申し上げますから、順次、記載台で御記入の上、御投票願います。

〔氏名点呼〕

〔各員投票〕

○議長(高橋かずちか) 投票漏れはありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) ないものと認めます。

 投票は終了いたしました。

 これより開票を行います。

 立会人の登壇をお願いいたします。

〔投票点検〕

○議長(高橋かずちか) 開票の結果を事務局長より報告させます。

○区議会事務局長(吉村恒治) 開票結果を御報告申し上げます。

 出席議員 41名

 投票総数 41票

  有効投票 41票

  無効投票  0票

 各人得票数

  北原奉昭さん  19票

  岡本勇夫さん   8票

  手塚憲三さん   8票

  能津惠子さん   6票

 以上でございます。

○議長(高橋かずちか) 選挙の結果は、ただいま事務局長が報告したとおりであります。よって、北原奉昭さん、岡本勇夫さん、手塚憲三さん、能津惠子さんが中野区選挙管理委員補充員に当選されました。

 議場の閉鎖を解きます。

〔議場開鎖〕

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 第1号議案 令和元年度中野区一般会計補正予算

 第2号議案 令和元年度中野区用地特別会計補正予算

 第3号議案 令和元年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算

 第4号議案 令和元年度中野区後期高齢者医療特別会計補正予算

 第5号議案 令和元年度中野区介護保険特別会計補正予算

 第13号議案 中野区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例

 第14号議案 中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例

 第20号議案 仮称平和の森公園体育館新築工事等請負契約に係る契約金額の変更について

 第22号議案 教師用指導書等の買入れについて

 第36号議案 令和小学校校舎新築工事等請負契約

 

○議長(高橋かずちか) 日程第1、第1号議案から第5号議案まで、第13号議案、第14号議案、第20号議案、第22号議案及び第36号議案の計10件を一括上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

〔副区長白土純登壇〕

○副区長(白土純) ただいま上程されました第1号議案から第5号議案まで、第13号議案、第14号議案、第20号議案、第22号議案及び第36号議案の10議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。

 第1号議案、令和元年度中野区一般会計補正予算は、歳入歳出からそれぞれ47億9,773万1,000円を減額するものです。これにより既定予算との合計額は1,525億3,340万3,000円となります。今回の補正は、歳入歳出予算の執行状況や今後の執行見込みを踏まえ、予算額について所要の整理を行うとともに、起債の抑制などを行うものです。

 初めに、歳出予算のうち、増額する内容を説明いたします。

 まず、情報システム費ですが、マイナンバーカードへのマイキーID設定支援経費を増額するための経費40万4,000円を追加計上するものです。

 次に、戸籍住民費ですが、地方公共団体情報システム機構への個人番号カード等関連事務の委任等に係る交付金を増額するための経費4,689万4,000円を追加計上するものです。

 次に、保育園・幼稚園費ですが、保育士等キャリアアップ補助等を増額するための経費3,042万1,000円及び過年度の国庫支出金及び都支出金を返還するための経費6,082万1,000円を追加計上するものです。

 次に、子育て支援費ですが、子ども医療費助成を増額するための経費2,011万8,000円を追加計上するものです。

 次に、障害福祉費ですが、介護給付・訓練等給付を増額するための経費3,092万1,000円、過年度の国庫支出金及び都支出金を返還するための経費518万5,000円及び更生医療給付を増額するための経費2,043万円を追加計上するものです。

 次に、生活保護費ですが、過年度の国庫支出金を返還するための経費2億1,387万3,000円を追加計上するものです。

 次に、積立金ですが、財政調整基金ほか8基金への積立金2億9,901万4,000円を追加計上するものです。

 このほか、国民健康保険事業特別会計繰出金5億5,084万6,000円及び介護保険特別会計繰出金1億825万1,000円の増額につきましては、特別会計の補正予算に対応するものです。

 次に、減額する歳出予算の内容を説明いたします。

 まず、事業の内容や実施時期の変更などにより、昭和区民活動センター建替整備基本計画委託に係る経費514万円、社会福祉会館改修工事に係る経費1,350万円、重度障害者グループホーム等整備費補助に係る経費900万円、生活寮・在宅障害者(児)緊急一時保護事業運営委託に係る経費2,978万9,000円、大和福祉作業施設改修工事に係る経費1,251万4,000円、喫煙所設置改修等工事に係る経費3,892万9,000円、森林環境譲与税を活用する事業に係る経費1,010万1,000円、下水道施設整備工事に係る経費7,000万円、都立家政駅・鷺ノ宮駅周辺まちづくり検討支援業務に係る経費2,971万8,000円、野方以西の整備に係る駅前広場・アクセス道路等の基盤計画・調整検討業務及び補助第227号線調査等に係る経費2,061万6,000円、区画街路第4号線に係る道路等整備工事に係る経費1,961万2,000円、沼袋駅周辺のまちづくりの事業実施計画に係る経費763万4,000円を減額するものです。

 次に、契約額または事業実績が当初の見込みよりも少なかったことなどにより、区議会議員選挙に係る経費4,255万円、参院議員選挙に係る経費3,680万円、商店街チャレンジ戦略支援事業補助に係る経費3,402万6,000円、認証保育所給付に係る経費1,822万4,000円、保育士等宿舎借り上げ事業補助等に係る経費5,740万7,000円、私立幼稚園保護者補助金等に係る経費1億114万7,000円、区立保育園民営化に伴う新園建設費補助等に係る経費3億1,741万8,000円、民間保育施設建替えに伴う新園建設費等補助に係る経費1億2,208万7,000円、賃貸物件型認可保育所整備費等補助に係る経費8億1,971万8,000円、校務系システム関連機器賃借等に係る経費2,453万3,000円、就学援助に係る経費3,000万円、小中学校施設整備工事等に係る経費2億9,615万3,000円、学校再編に係る施設整備工事等に係る経費21億2,093万3,000円、病後児保育室整備費補助に係る経費627万4,000円、子育てひろば整備費補助に係る経費9,080万3,000円、小規模多機能型居宅介護等整備費補助に係る経費2億8,297万5,000円、障害者福祉会館改修工事に係る経費1,903万2,000円、風しん抗体検査及び予防接種に係る経費9,610万4,000円、中野三丁目地区都市再生土地区画整理事業補助に係る経費4億7,187万6,000円を減額するものです。

 次に、公債費ですが、起債の額の見込み差により、区債元金償還金3億5,680万円及び区債利子2,163万6,000円を減額するものです。

 次に、積立金ですが、減債基金への積立金4億1,735万3,000円を減額するものです。

 このほか、後期高齢者医療特別会計繰出金1億3,356万2,000円及び用地特別会計繰出金94万5,000円の減額につきましては、特別会計の補正予算に対応するものです。

 また、人件費について、各款の間で所要の調整を行うほか、財源の変更に伴い所要の財源更正を行います。

 歳入予算といたしましては、特別区税1億5,400万円、地方譲与税4,000万円、配当割交付金4,000万円、自動車取得税交付金2,400万円、環境性能割交付金3,000万円、地方特例交付金3,500万円、国庫支出金1億2,765万2,000円、財産収入3,209万3,000円寄付金255万円及び繰入金15億9,533万9,000円を追加計上する一方、都支出金9億4,036万5,000円、諸収入7,000万円及び特別区債58億6,800万円を減額するものです。

 続きまして、繰越明許費の補正について説明いたします。

 これは、今年度内にその支出が終わらない見込みである第五中学校改修工事に係る経費5,588万5000円、中野保育園改修工事に係る経費512万7,000円、弥生保育園改修工事に係る経費5,293万8,000円、野方図書館改修工事に係る経費717万4,000円、東中野いこいの家改修工事に係る経費619万9,000円、沼袋高齢者会館改修工事に係る経費914万8,000円、やよいの園改修工事に係る経費4,863万5,000円、松が丘シニアプラザ改修工事に係る経費3,689万9,000円、橋梁拡幅整備に係る経費133万5,000円、都立家政駅・鷺ノ宮駅周辺まちづくりに係る経費1,350万8,000円及び中野三丁目地区都市再生土地区画整理事業補助に係る経費2億3,465万6,000円について、翌年度に繰越しを行うため計上するものです。

 続きまして、債務負担行為の補正について説明いたします。

 オリンピック聖火リレーボランティア募集について、期間が2年度にわたるため、2年度分経費330万円を計上するとともに、後期高齢者医療保険料通知書等作成・発送委託経費について、事業の変更に伴い、債務負担行為の限度額を425万3,000円から462万2,000円に変更するものです。

 なお、特別区債の補正につきましては、新庁舎整備を目的とした総務債1億4,100万円、広町みらい公園整備等を目的とした土木債10億5,800万円、学校施設整備等を目的とした教育債46億6,900万円を減額するものです。

 第2号議案、令和元年度中野区用地特別会計補正予算は、歳入歳出からそれぞれ101億2,994万5,000円を減額するものです。これにより既定予算との合計額は27億7,705万5,000円となります。

 歳出予算の内容は、矯正研修所等跡地について取得時期の延期により、用地費101億2,994万5,000円を減額するものです。

 歳入予算といたしましては、一般会計からの繰入金94万5,000円及び特別区債101億2,900万円を減額するものです。

 第3号議案、令和元年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ3億3,094万8,000円を追加計上するものです。これにより既定予算との合計額は337億2,194万8,000円となります。

 歳出予算の内容は、国保給付費2億円及び国庫支出金等の清算に伴う返還のための諸支出金1億3,094万8,000円を追加計上するものです。

 歳入予算といたしましては、都支出金2億円、一般会計からの繰入金5億5,084万6,000円及び平成30年度からの繰越金1億6,401万円を追加計上する一方、国民健康保険料5億8,390万8,000円を減額するものです。

 このほか、財源の変更に伴い所要の財源更正を行います。

 第4号議案、令和元年度中野区後期高齢者医療特別会計補正予算は、歳入歳出からそれぞれ5,198万円を減額するものです。これにより既定予算との合計額は70億4,902万円となります。

 歳出予算の内容は、広域連合納付金5,752万円を減額する一方、広域連合への返還等のための諸支出金554万円を追加計上するものです。

 歳入予算といたしましては、後期高齢者医療保険料1,507万3,000円、平成30年度からの繰越金3,504万1,000円等を追加計上する一方、一般会計からの繰入金1億3,356万2,000円を減額するものです。

 このほか、財源の変更に伴い所要の財源更正を行います。

 第5号議案、令和元年度中野区介護保険特別会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ3億1,739万2,000円を追加計上するものです。これにより既定予算との合計額は233億3,139万2,000円となります。

 歳出予算の内容は、介護保険システム再構築のための制度運営費3,500万円、平成30年度介護給付費等に係る国及び都への返還等、諸支出金1億384万6,000円等を追加計上するものです。

 歳入予算といたしましては、介護保険料7,323万3,000円を減額する一方、国庫支出金4,219万5,000円、支払基金交付金662万4,000円、平成30年度からの繰越金2億3,107万4,000円等を追加計上するものです。

 このほか、財源の変更に伴い所要の財源更正を行います。

 第13号議案、中野区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例は、期末手当の額の引上げを行うとともに、令和2年3月に支給する期末手当について特例措置を定めるものです。

 この条例の施行時期は、令和2年3月1日です。

 第14号議案、中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例は、区長、副区長、教育長及び常勤の監査委員の給料月額の引下げ並びに区長、副区長及び教育長の期末手当の額の引上げを行うとともに、令和2年3月に支給する期末手当について特例措置を定めるものです。

 この条例の施行時期は、令和2年3月1日です。

 なお、区議会議員の議員報酬の額並びに区長、副区長、教育長及び常勤の監査委員の給料の額につきましては、令和元年10月15日に特別職報酬等審議会に諮問し、同年12月26日に答申をいただきました。この答申の内容は、区議会議員の議員報酬については据置きとすることが適切であり、区長、副区長、教育長及び常勤の監査委員の給料については、一般職員と同様に減額するべきであるというものでした。これを受け、答申どおりの措置を講ずることが適当であると判断し、本議案を御提案した次第です。

 第20号議案、仮称平和の森公園体育館新築工事等請負契約に係る契約金額の変更については、平成29年第1回定例会において議決をいただき締結しました仮称平和の森公園体育館新築工事等に係る請負契約について、平成30年第2回定例会及び平成31年第1回定例会において議決をいただき変更しました契約金額を、工事の設計変更及び工期変更に伴い増額する必要が生じたため、95億1,085万5,400円から96億7,144万4,400円に変更するに当たり議会の議決をお願いするものです。

 第22号議案、教師用指導書等の買入れについては、財産の取得に当たり議会の議決をお願いするものです。

 取得する財産は、区立小学校で使用する教師用指導書等で、取得に要する金額は4,981万9,330円です。

 第36号議案、令和小学校校舎新築工事等請負契約は、令和小学校校舎新築工事等に係る請負契約を締結するに当たり議会の議決をお願いするものです。

 契約の方法は一般競争入札、契約の金額は37億6,892万5,500円、契約の相手方は米持・明成・協永建設共同企業体です。

 なお、この工事の完了予定は令和4年6月です。

 以上、10議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。

 お諮りいたします。議事の都合により、本日の会議はこれをもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 次の会議は、2月17日午後1時より本会議場において開会することを口頭をもって通告いたします。

 本日はこれをもって延会いたします。

午後2時31分延会

 

 

 

会議録署名員 議 長 高橋 かずちか

       議 員 間 ひとみ

議 員 久保 りか