令和2年02月13日中野区議会厚生委員会(第1回定例会)
令和2年02月13日中野区議会厚生委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会厚生委員会〔令和2年2月13日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 令和2年2月13日

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後2時33分

 

○閉会  午後3時20分

 

○出席委員(8名)

 ひやま 隆委員長

 甲田 ゆり子副委員長

 渡辺 たけし委員

 河合 りな委員

 若林 しげお委員

 いながき じゅん子委員

 南 かつひこ委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長 野村 建樹

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域活動推進課長 伊藤 政子

 トータルケア調整担当課長、北部すこやか福祉センター所長 小山 真実

 アウトリーチ調整担当課長、南部すこやか福祉センター所長 石濱 照子

 地域保健福祉調整担当課長、中部すこやか福祉センター所長 志賀 聡

 システム活用調整担当課長、鷺宮すこやか福祉センター所長 鳥井 文哉

 区民活動推進担当課長 宇田川 直子

 地域包括ケア推進課長 高橋 英昭

 介護・高齢者支援課長、高齢者支援担当課長 葉山 義彦

 中部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 高橋 均

 北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 滝浪 亜未

 南部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 村田 佳生

 鷺宮すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 大場 大輔

 健康福祉部長 朝井 めぐみ

 保健所長、健康福祉部地域医療連携担当課長事務取扱 向山 晴子

 福祉推進課長 長﨑 武史

 スポーツ振興課長 古本 正士

 障害福祉課長 河村 陽子

 生活援護課長 林 健

 生活保護担当課長 只野 孝子

 保健企画課長 鈴木 宣広

 保健予防課長 水口 都季

 生活衛生課長 菅野 多身子

 

○事務局職員

 書記 野村 理志

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第1号議案 令和元年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 第3号議案 令和元年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算(関係分)

 第5号議案 令和元年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会します。

 

(午後2時33分)

 

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第1号議案、第3号議案及び第5号議案は、ともに補正予算の関係分ですので、一括して議題に供したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、第1号議案、令和元年度中野区一般会計補正予算(関係分)、第3号議案、令和元年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算(関係分)、第5号議案、令和元年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)を一括して議題に供します。

 これらの議案は総務委員会に付託されておりますが、厚生委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

野村地域支えあい推進部長

 それでは、当委員会におけます地域支えあい推進部関係分について、私のほうから一括して御説明を申し上げます。

 まず、一般会計、歳出でございます。68ページ、69ページをお開きいただきたいと思います。

 6款の1項地域活動推進費、2目地域施設費でございます。説明欄のとおり、昭和区民活動センター建て替えに係る基本計画作成委託につきまして、桃二小学校整備との関連でさらに一体的整備の可能性等の検討を行うということにいたしましたので、未執行としたことによる減額の補正でございます。

 次に、3目の区民活動推進費です。区民活動センター運営費の一部につきまして国庫補助金が活用できることとなったため、財源の更正を行います。一般財源1,800万円につきまして、国庫支出金を充てるものでございます。

 続きまして、3項介護・高齢者支援費、2目介護保険特別会計繰出金でございます。消費税率の変更に伴いまして、低所得者層の保険料軽減策の強化としまして、保険料減額分を公費負担する等の理由による補正でございます。

 ここでちょっと130ページをお開きいただければと思います。介護保険の特別会計の歳入の欄でございます。一番上の表がございます。ここで、保険料につきまして、補正が7,323万3,000円の減額を行ってございます。

 元に戻りまして、68ページ、69ページになりますが、これと今回のシステム障害に伴いますシステムの再構築経費3,500万円余りを合わせました合計1億825万1,000円を繰出金に計上するものでございます。

 続きまして、5目の高齢者支援基盤整備費でございます。こちらにつきましては、今年度進めることができませんでした小規模多機能施設等に係る整備助成経費2億8,297万5,000円を減額するものでございます。

 少々飛びますが、84ページ、85ページをお開きください。中段の表になります。12款諸支出金、1項積立金のうち、3目特定目的基金積立金でございますが、説明欄にございます7番目、区民公益活動推進基金につきまして、20万円を計上するものでございます。

 続きまして、歳入のほうに移らせていただきます。

 お戻りいただきまして、40ページ、41ページになります。

 この最下段でございます。国庫負担金、3目の地域支えあい推進費負担金でございますが、これにつきましては、介護保険料、低所得層の保険料軽減措置に係る公費負担の国負担分につきまして、3,661万7,000円を計上するものでございます。

 次のページに移りまして、42ページ、43ページでございます。

 2項の国庫補助金、5目地域支えあい推進費補助金でございます。地域共生社会実現に向けました包括的支援体制構築に係る自治体への国庫補助といたしまして、区民活動センター運営費に充てた1,800万円でございます。

 下の表に移りまして、都支出金でございます。1項都負担金の3目地域支えあい推進費負担金でございます。介護保険料軽減措置分に係る都の負担分1,830万8,000円を計上したものでございます。

 次のページに参ります。44、45ページになります。

 2項都の補助金でございます。5目地域支えあい推進費補助金ですが、未着手の高齢者の介護基盤整備分につきまして、合計2億3,273万1,000円を減額するものでございます。

 2枚おめくりいただきまして、48ページ、49ページでございます。

 最上段、繰入金でございます。2項特別会計繰入金、1目の介護保険特別会計繰入金でございますが、前年度の介護特別会計給付費交付金等に不足が生じ行った一般会計からの補填等につきまして、今年度会計で精算を行います。介護保険特別会計から1,296万7,000円を一般会計に繰り入れるものでございます。

 続きまして、88ページ、89ページをお開きください。

 繰越明許の調書でございます。地域支えあい推進費につきましては、東中野いこいの家改修工事を含みます4件でございますが、入札不調による整備のスケジュールの変更に伴いまして、合わせまして1億88万1,000円について繰越明許として計上させていただきました。

 最後になりますが、介護保険特別会計に移らさせていただきます。

 128ページ、129ページの総括部分をお開きください。

 歳入歳出とも3億1,739万2,000円を増額いたしまして、補正後の金額といたしましては233億3,139万2,000円となるものでございます。

 まず、歳出のほうから御説明を申し上げます。134ページ、135ページになります。

 1款1項1目の制度管理費につきましては、介護保険システムの再構築経費を計上いたしました。

 2款給付費の1項1目保険給付費でございますが、低所得層への保険料軽減措置に伴いまして、給付費の財源を保険料から繰入金に更正するものでございます。

 同様に、次の表の3款1項地域支援事業、1目介護予防・日常生活支援総合事業でございますが、新たに保険者機能強化推進に係る国庫交付金が得られることなどによりまして、財源を更正するものでございます。

 次のページに参りまして、136、137ページでございますが、4款1項の1目介護給付費準備基金積立金でございます。前年度からの介護保険料収入の繰越分につきまして、1億7,854万6,000円を基金に積み立てるものでございます。

 続きまして、5款諸支出金のうち、1項償還金及び還付加算金、1目第1号被保険者保険料還付金等でございます。前年度に国及び東京都からの補助金等で受入れ超過分になってございます経費につきまして返還をするというものでございます。そのための計上でございます。

 2項の1目一般会計繰出金につきましては、先ほど一般会計の歳入の項目で御説明したとおり、昨年度の一般会計からの補填分の精算となってございます。

 続きまして、歳入にお戻りいただきます。130ページ、131ページ。

 上段の表につきましては、先ほど御説明を申し上げました保険料の特別の徴収、それから普通徴収につきまして、軽減分について減額をしたものでございます。

 3款国庫支出金、2項国庫補助金の4目保険者機能強化推進交付金は、新たに4,219万5,000円を計上いたしました。

 4款1項の支払基金交付金、2目地域支援事業支援交付金は、第2号被保険者負担分等につきましてそれぞれ法定負担割合に基づく増額及び減額を行った結果、662万4,000円を増額計上するものでございます。

 6款財産収入につきましては、介護給付費準備基金に係る預金利子を計上させていただきました。

 次のページに参ります。

 最後になりますが、7款繰入金につきましては、介護保険料軽減措置分及びシステムの再構築に係る財源の一般会計からの繰入金でございます。

 8款の繰越金につきましては、昨年度会計からの繰越額が確定いたしましたので、2億3,107万4,000円を計上するものでございます。

 当部所管分につきましては以上でございます。よろしく御審議ください。

朝井健康福祉部長

 それでは、健康福祉部所管分の補正予算につきまして御説明いたします。

 72、73ページをお開きください。

 7款健康福祉費、1項福祉推進費、4目地域福祉推進費、1、地域福祉活動推進、(2)社会福祉会館管理でございます。社会福祉会館トイレ洋式化工事の入札不調に伴います事業の未執行に伴いまして、1,350万円を減額補正するものでございます。

 続きまして、下のほうに行きまして、3項障害福祉費、3目認定給付費、1、自立支援給付、(1)介護給付・訓練等給付でございます。介護人材確保を目的とした処遇改善加算の新設、消費増税に伴う報酬単価のプラス改定による見込み差に伴いまして、3,092万1,000円を増額補正いたします。また、平成28年度の再確定分の国庫負担金と負担金返還金といたしまして10万5,000円、平成30年度実績との見込み差による都補助金返還金といたしまして508万円を増額補正するものでございます。続きまして、(3)更生医療給付でございます。人工透析等の利用件数の見込み差によりまして、2,043万円を増額補正するものでございます。

 それから続いて、6目障害者施設費、1、障害者施設基盤整備、(1)障害者施設整備等支援でございます。江古田三丁目用地における重度障害者グループホーム等整備補助につきまして、事業未執行により900万円を減額補正するものでございます。

 続いて、2番、障害者施設運営、(1)障害者福祉会館運営でございます。障害者福祉会館トイレ等改修工事の予算額との落差であります1,903万2,000円を減額補正するものでございます。次に、(5)生活寮でございます。生活寮やよい荘緊急一時保護事業、やまと荘、やよい荘につきまして、事業未執行により2,978万9,000円を減額補正するものでございます。また、大和福祉作業施設ブロック塀等改修工事の施工方法の変更に伴いまして、1,251万4,000円を減額補正するものでございます。

 ページをおめくりいただきまして、74、75ページでございます。

 4項生活援護費、1目生活保護費、2、生活保護、(1)生活保護でございます。平成30年度実績との見込み差による国庫負担金返還金といたしまして、2億1,387万3,000円を増額補正するものでございます。

 次に、その下のところになります。5項保健企画費、1目保健企画費、2、保健企画、(2)健康づくり支援でございます。区役所本庁舎北側駐車場に設置する喫煙所について、事業者から寄附を受けたこと、また一部施設において喫煙所設置工事を行わなかったこと等に伴いまして、3,892万9,000円を減額補正するものでございます。

 続いて、その下でございます。6項保健予防費、1目保健予防費、2、予防対策、(3)予防接種でございます。平成31年4月より開始をいたしました風疹抗体検査、風疹第5期予防接種において、接種等件数の見込み差により9,610万4,000円を減額補正するものでございます。

 続いて、債務負担行為の追加について御説明いたしますので、90ページ、91ページをお開きください。

 上段のほうになります。オリンピック聖火リレーボランティア募集でございますけれども、募集の委託経費につきまして、事業が令和元年度からの2年度にまたがるため、330万円を限度額とした債務負担行為を設定いたします。なお、令和元年度の歳出予算計上額はございません。

 引き続きまして、対応する歳入予算について御説明いたします。恐れ入りますが、42、43ページをお開きいただきたいと思います。

 まず、14款国庫支出金、2項国庫補助金、6目健康福祉費補助金でございます。風疹抗体検査事業分につきまして、2,263万5,000円を減額補正するものでございます。

 それから、44、45ページをお開けください。

 15款都支出金、2項都補助金、6目健康福祉費補助金でございます。ユニバーサルデザインのまちづくり緊急推進事業分につきまして、399万6,000円を減額するものでございます。こちらは、先ほど御説明いたしました社会福祉会館のトイレ洋式化工事を行わなかったことによります歳入の補正でございます。

 最後に、国民健康保険事業特別会計について御説明いたします。114、115ページをお開けいただきたいと思います。

 4款保健事業費、1項保健事業費、1目特定健康診査・特定保健指導費、1、特定健康診査・特定保健指導、(1)特定健康診査・特定保健指導でございます。国民健康保険料収入の減に伴いまして、財源更正を行うものでございます。

 以上、健康福祉費の補足説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありますか。

若林委員

 69ページ、介護保険特別会計繰出金の中で、今回、システムと、130ページ、第1号被保険者保険料、この金額とシステムのトラブルの分を加えたと聞いたんだけど、それでいいのかな。3,500万円。

葉山介護・高齢者支援課長

 こちらのシステムの再構築の費用3,500万円、こちらは再構築を行う部分のみになります。

若林委員

 ごめんなさい。じゃ、この前のトラブルとは一切関係ない話ですよね。ごめんなさい。勘違いをしていました。

 それとあと、まとめて話されるからなんだけど、75ページ、健康づくり支援、喫煙所設置改修等工事費、減額というこの減額、寄附を頂いて減額するというお話だったんですが、その経緯を少しお話しいただけますか。

鈴木保健企画課長

 こちらの寄附でございますが、当初は区の費用を使いまして北側駐車場に設置をする予定でございましたが、日本たばこ産業株式会社、いわゆるJTですね、そちらのほうとの合意というものができまして、いわゆるその導入に関する費用、設置については御負担いただけて、寄附を受けると、そういった経過になったものでございます。

若林委員

 御承知のとおり、喫煙所設置においては東京都の補助金も使うことができます。ただ、あそこを開放的にしなかったがゆえに、公共的なものじゃなく、区に来た方々が使用するという限られたものに関してのものですから、補助金が使えなかった。なぜこれは補助金を使わないようにしたんですか。

鈴木保健企画課長

 補助金ですけども、一般的に公衆の喫煙所というものに対する補助となっております。この北側駐車場につきまして、当該地はいわゆる改正健康増進法の第一種施設の敷地内でございますので、特定屋外喫煙所という取扱いになります。それにつきましてJTのほうからの申出がありましたので、それを受けて設置をすると、そういった経過になったものでございます。

若林委員

 じゃ、区としては初めからあそこの外から誰でも入れる喫煙所整備という形じゃなく、限られた状態の整備ということになったわけですね。分かりました。

南委員

 まず、42、43ページで、地域支えあい推進負担金、これ、よろしかったんですよね、こちらで。介護保険低所得者保険料軽減負担金ということで、補正予算として1,830万円余が計上されているわけですけど、これ、保険料の低所得者へ対する軽減措置ということで、これは今年度からでしたですかね。いつから始まったものにしているんですか。

葉山介護・高齢者支援課長

 まずは、平成27年度から第1段階の部分に限りまして行ったものでございます。それから、31年度から消費税の変更に合わせて、31年度は第1段階、それから令和2年度には第2段階というふうに段階が分かれまして実施されるものとなります。

南委員

 分かりました。この負担金は1,830万円余ですけども、これに該当する方たちというのは、どれぐらいの方が何人ぐらいいらっしゃるのか、分かりますでしょうか。

葉山介護・高齢者支援課長

 大体の数でございますけれども、高齢者の方が6万8,000人いらっしゃいます。そのうち大体20%の方が第1段階、21%ぐらいですかね、それから第2段階の方が6%をちょっと上回る程度、それから第3段階の方が6%をちょっと下回る程度というふうになっております。

南委員

 分かりました。ありがとうございます。

 それと、あちこち飛んでいたのでどこだったのか分からなくなっちゃったんですけども、次に72、73ページで、7款の健康福祉費、3項の障害福祉費の中の障害者施設費ですけれども、その中で重度障害グループホーム等整備の補助の減額が900万円ということでなっておりますが、これはずっと不調が続いていて、もう何回不調になっているんでしたでしょうか。

河村障害福祉課長

 これまでに3回公募をいたしまして応募者が選定することができなかったという経過でございます。

南委員

 これまで3回公募したけれどもなかなか入札に至らなかった、それで条件をどんどん緩和していったと思うんですけども、例えば区としてどういった緩和をされたのかというのをちょっと教えていただけますか。

河村障害福祉課長

 なかなか福祉人材不足というところが大きなハードルになってございまして、応募してくださる事業者がないというところが大前提にございます。当初予定しておりました重度障害者向けグループホーム、あと短期入所、そのほか地域生活支援拠点ということで、相談支援機能も併せ持った施設ということを予定していたわけでございますけれども、そういった複数の事業を行うということも大変困難だというお話も伺ったところでもありますので、相談支援の機能について落とすというようなところでも事業者さんのほうにちょっと意向を伺いましたが、それでも応募してくださる事業所はなかったという状況でございます。

南委員

 様々、条件を緩和しながらも、なかなか合意に至らなかったということなんですが、これまた今後公募等されていくんだと思うんですけども、また何か違う条件緩和といいますか、そういった辺りはどのようにお考えでしょうか。

河村障害福祉課長

 ただいま検討しているところでございますけれども、2点考えてございまして、現在ある江古田三丁目のグループホームにつきましては、引き続き応募してくださる事業者がないかというようなことで応募をかけていきたいというふうに考えてございますことと、あとそのほか、なかなか規模が小さいことで手を挙げにくいというようなところもあるというふうにも伺っているところでございますので、機能を少し複合化するようなことも検討してまいりたいと考えているところでございます。

南委員

 機能を複合化するということなんですけれども、例えば具体的に何かございますか。

河村障害福祉課長

 ただいまある障害福祉サービスの中で、生活介護につきましてはかなりの需要がございまして、数年後にはもう今ある施設がいっぱいになってしまうというような状況等もございますので、そういった機能も備えたもので規模を大きくした施設ということも検討してまいりたいというふうに考えてございます。

南委員

 分かりました。

 次に、74、75ページ、6項の保健予防費の中の1目保健予防費ですけれども、この予防接種、風疹抗体検査の委託料の見込み差によって減額ということだったんですけども、どれぐらいの見込み差、接種率といいますか、そういったのはどういったものが。接種率が低かったということなんですかね。

水口保健予防課長

 今回のこの5期風疹に関しましては、まず抗体検査を受けていただき、その後、抗体が低かった方が予防接種を受けていただくという制度になっております。抗体検査、予防接種とも費用が公費で出るという形になっておりまして、働き盛りの男性のことですので、健診と同時に抗体検査ができるという制度も全国的にされておりました。予防接種に関しましては、大体その抗体検査を受けた方の2割程度が多分対象になるという想定でやっておりました。ただ、抗体検査自体もかなり受けていただける率が低く、全国的に、今年、かなりこの5期風疹に関しては抗体検査受診率自体も低調だったというところがございます。

いながき委員

 75ページの喫煙所設置改修等工事費の減額のところで、先ほどJTのこれは寄附によっての減額であると御説明がありました。御存じかと思うんですが、FCTC、たばこ規制枠組条約を日本は締結しておりまして、その中でたばこ会社のスポンサー活動というのが禁止をされています。このJTからの寄附というのはこれに当たるのではないか、問題ではないのかとも思うんですが、それに対して区はどのようにお考えでしょうか。

鈴木保健企画課長

 先ほどのFCTC条約の件ですけれども、寄附を受けることによって何らかの不当な判断というものが発生する懸念という趣旨であると思っております。今回の寄附につきましては、そんな懸念というものはないと考えておりますので、全く問題はないと考えております。

長沢委員

 68、69ページの高齢者支援の基盤整備費、ここでは小規模多機能型の居宅介護等の整備費の補助の減額があります。小規模多機能や認知症グループホームや軽費老人ホームでしたか、そういったものを予算のところでは計上したけども、実際には一般公募みたいな形で事業者のほうでやってもらうということですね。それに対して東京都も含めて補助金を出しているということですね。これは、たしか前年度も同じようにこの予算を立てたんだけども、減額をして、言ってみれば誘致というか整備できなかったと思っていますけど、それで間違いないですか。

葉山介護・高齢者支援課長

 前年度につきましては、定期巡回の事業所が一つ開設されましたので、その分は支出しましたけれども、それ以外の部分については減額の補正を行ったものでございます。

長沢委員

 なかなかこの中野の土地事情といいますか、事情としてはこういうのが難しいところもあるのかなとは察するんですけども、ただ、こういう形で予算計上して、当然ながら区としては進めたいというのがあるからこそこうやって計上されているわけだし、ちょっと伺いたいのは、昨年度、今年度を含めて、第7期の事業計画ではみんな何か所、何か所というのはちょっと違うのかもしれないけど、例えば小規模の多機能、認知症グループホームは都市型軽費って、これ何かいろいろセットでするところが多いと思うんだけども、これ、第7期の事業計画、介護保険の事業計画では、計画としては何か所整備する予定だったんですかね。

葉山介護・高齢者支援課長

 それぞれにつきまして1か所ずつを整備する予定でございました。

長沢委員

 そうすると、2年間できなくて、最終年度が来年度、令和2年度になって、そこのところはこれからの話ですけども、そういうところでやっていくのかとは思っています。ただ、何か昨年度もそういう意味では、一部、定期巡回のところはできたというのはあるんだけど、例えば施設ですよね、介護基盤ということになると思いますけども、そちらのところでは何らかの工夫をしていかなければこれは難しいんじゃないかとも思うんですね、状況としてね。言ってみれば、事業者待ちではいかない、なかなかね。その辺では何か所管としては考えるところがあるんですか、2年連続してこうだったという事態を踏まえて。

葉山介護・高齢者支援課長

 どの自治体でも、特に東京都におきましては土地の価格が高いとか、そういった要因が考えられるかと思います。ただ、実際に中野区の中でそういったまとまった土地があるのかどうかということにつきましても今の段階では把握できていない状況がございますので、そういったものをどうやって把握していくのかというところで研究を進めていきたいと考えております。

長沢委員

 確かにまとまった土地ということになるのかもしれません。ただ片方で、特養、老健のような一定の規模、大きさまでは必要ない。ただ、だからその認知症のグループホームなんかでも、今、1ユニットだとなかなか経営的にというのがあるから、2ユニットみたいな形になるとやっぱり一定の土地は要るんだろうけども、そういう意味ではちょっと頑張っていただきたいなとは思っているんですが、それは承知しました。分かりました。

 もう一つ、74、75ページの保健予防費のところで、風疹の抗体検査及び予防接種の見込み差ということがあります。風疹のこの抗体及び予防接種そのものは年度当初予算では幾ら計上されていたんですか。

水口保健予防課長

 当初見込みでは1億2,266万6,000円……1億2,875万……違いますね、ごめんなさい。12億8,750……

長沢委員

 違う、違う。これは保健予防費の目の額でしょう。私が聞いたのは、風疹抗体及び検査――いや、いいですよ。それで予防接種のここの事業のお金を聞いたんですよ。その事業のお金が――じゃ、実績を聞きましょうか。幾らだったんですか。それがあるから、予算とその実績を引いたらこの9,600万ということだよねということ。

水口保健予防課長

 すみません。風疹抗体検査は1億2,266万6,000円が当初予算で、現在、決算見込みとして、2,656万が決算の見込みで、その差額が補正になります。

長沢委員

 それで、この抗体検査及び予防接種ということなので、検査をやった上で予防接種もされるということなんだけども、両方とも、両方ともというか、もうそもそもの抗体検査そのものが少なかった、受けられる方が少なかったということなんですかね。もうついでに聞いちゃいます。その理由としてはどういったことが考えられると所管では考えられていますか。

水口保健予防課長

 国が制度を示したのがかなり、年が明けてからになってしまっておりまして、健診と同時に風疹抗体検査を受けられるという設計ではあったのですが、多くの企業が健診に組み込むのが恐らく間に合わなかったといったような要素はあるかと思います。中野区は職員健診に組み入れてやっていただいておりましたが、タイミング的に今年度に関してはかなりのところが抗体検査を同時実施が間に合わず、なかなか働き盛りの方で健診以外の場で行っていただくことが難しかったといった要素があるのではないかと考えております。

長沢委員

 ありがとうございました。

 それで、もう一つ、ちょっと介護保険特別会計のほうで聞きますけども、ちょっと分からないので教えてほしい。136ページ、137ページの介護給付費の準備基金積立金、これが予算上は科目存置であったのが、1億7,800万余の補正で積み立てるということになるんですね。その特定財源の内訳なんだけど、介護保険料の4,219万5,000円、これって何なんですか。

葉山介護・高齢者支援課長

 こちらが保険者機能強化推進交付金の額になります。

長沢委員

 多分そうかなと。要するに、130ページ、131ページのところにある国庫支出金、国庫補助金のその金額がそのままここに行っているということですね。ここが分からないの。国庫補助金としてこういう推進交付金というのが一定出た。出るって、出たんだね、これ。補正前がなかった。出たんだけども、これは本来的には何に使うものなんですか。

葉山介護・高齢者支援課長

 国のほうでは介護の予防を進めていくというところで使うというような用途で出されたものでございます。ただ、これが金額が確定するのが8月になってから。またこれから入ってくるような形になりますので、なかなか予算を立てる段階で金額も分からないまま予算化するのが難しいといった状況でございます。

長沢委員

 これは経年的に入ってくるということになるんですか。また、この金額、そんな大したことないという言い方はしちゃいけないね、についてはどういうことで定めていくんですか。

葉山介護・高齢者支援課長

 こちらが国の予算で200億円ございます。そのうち10億円は都道府県、それから190億円が区市町村に分配されるものでございます。その分配の方法につきましては、様々そういった取組をしているかしていないかというものを各自治体に調査をして、それを提出して、それに伴って分配されるという仕組みになっております。

長沢委員

 最後、ごめんなさい、ちょっとこの繰越金という考え方を教えてほしいんだけど。一般会計の場合だと、繰越金って前年度の繰越金が出てというか、予算で言えば一般会計のところでは4億円か何か入れて、その後にいわゆる前の年度のを、要するに地方財政法があるから2分の1以上ということでそれを入れるわけですよね。この介護保険だと、ちょっと前年度が幾らあったか覚えていないんだけど、たしかもう億を超えているんだよね、剰余金として。剰余金としてね。いわゆる実質収支として。それは、介護保険のほうでは、特別介護のほうではどういう扱いなのか。この時期にこういう形で繰越金については要するに準備基金なりに入れていく、そういうことなんですか。ただ、金額としては全てではないから、予算上に繰越金のところで補正前のところでは1,000万余あって、それで今回のこの補正によって2億3,100万円を積み、こういうようになるわけだね。これというのはどういうふうなことでいわゆる会計上はやられるということなんですか。お答えできる。

葉山介護・高齢者支援課長

 今回の補正につきましては、この準備基金の積立金として1億7,000万円を補正するというものでございます。ただ、今年度の当初予算の段階では2億2,000万ぐらいだったと思いますけれども、取り崩すというのを当初の予算で組んでございますので、それが今年度終わってみなければ分からないんですけれども、その結果との相殺でどうなるかというような感じになるかと思います。

長沢委員

 ごめんね。今言ったのは多分繰入金の話かなと思うんだけど、僕、繰越金のことで聞いたんでね。いいですよ、繰越しのは。ごめんなさい、いいです。今、繰入金のことを言われたから聞くんだけども、繰入金のところについては132、133というところのページに、ごめん、違う、これ一般会計か。一般会計の繰入金で、だから、ごめんなさい、この補正の中では準備基金からの繰入金はない、なかったということですか。そこだけ、最後。

葉山介護・高齢者支援課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結します。

 次に、総務委員会に申し送る意見についてですが、第1号議案、第3号議案及び第5号議案の計3件について一括してお聞きしたいと思いますが、意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第1号議案、第3号議案及び第5号議案について、意見なしということで総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第1号議案、令和元年度中野区一般会計補正予算(関係分)、第3号議案、令和元年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算(関係分)、第5号議案、令和元年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)の審査を終了します。

 以上で本日の日程を終了しますが、委員、理事者から御発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会します。

 

(午後3時20分)