令和2年03月02日中野区議会予算特別委員会建設分科会
令和2年03月02日中野区議会予算特別委員会建設分科会の会議録

中野区議会建設分科会〔令和2年3月2日〕

 

建設分科会会議記録

 

○開会日 令和2年3月2日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時01分

 

○出席委員(9名)

 日野 たかし主査

 河合 りな副主査

 竹村 あきひろ委員

 高橋 かずちか委員

 加藤 たくま委員

 杉山 司委員

 小宮山 たかし委員

 久保 りか委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長、交通政策課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 都市基盤部公園緑地課長 細野 修一

 都市基盤部建築課長 小山内 秀樹

 都市基盤部住宅課長 三王 徹哉

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部野方以西担当課長 狩野 純一

 まちづくり推進部まちづくり事業課長、大和町まちづくり担当課長 菊地 利幸

 まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長 森 眞一郎

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 石井 大輔

 まちづくり推進部中野駅地区担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 石橋 一彦

 まちづくり推進部中野駅周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 

○事務局職員

 書記 若見 元彦

 書記 有明 健人

 

○主査署名


審査日程

○議案

 第6号議案 令和2年度中野区一般会計予算(分担分)

 

主査

 定足数に達しましたので、建設分科会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 第6号議案、令和2年度中野区一般会計予算(分担分)を議題に供します。

 初めに、審査の進め方と審査方法について協議したいので、分科会を暫時休憩します。

 

(午後1時00分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後1時01分)

 

 休憩中に協議したとおり、審査の進め方は、お手元の審査日程(案)(資料1)の案件について、1日目は一般会計歳出の9款都市基盤費、6項住宅費、2目住宅運営費までを目途に行い、2日目は、1日目に続き歳出の残りと歳入の質疑を全て行い、3日目は意見の取りまとめを行います。審査方法は、歳出については予算説明書補助資料の目ごとに、歳入については歳入予算説明書補助資料にて一括して質疑を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、3時頃に休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いします。

 それでは、質疑に入ります。

 質疑に当たって資料を引用する際は、資料名やページを明らかにしてから質疑をしてください。

 初めに、一般会計歳出、補助資料276ページ、9款都市基盤費の1項都市計画費、1目都市計画管理費について質疑はありませんか。

加藤委員

 (1)都市基盤管理事務の手話通訳派遣料というのが、昨年度はなくて、新規なんですけど、この事業について教えていただけますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 手話通訳派遣料ですけれども、こちらは、都市計画マスタープランとか説明会を行う場合に、一般的に手話通訳をつけるということになっておりまして、これに従ってございます。

加藤委員

 審議会が開催されるときに、そういった手話の方がいてほしいとか、そういった依頼がある場合にのみ派遣するということなんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 これは都市基盤部全体なんですけども、説明会ですね、基本的に都市計画マスタープランなんかは用意していますけれども、こちらで全体的につけてございます。

主査

 他に質疑ありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。なければ、進行いたします。

 次に、277ページ、1項都市計画費、2目建築調整費について質疑ありませんか。

杉山委員

 ちょっと念のためです。建築調整費の(1)建築審査会運営の建築審査会委員報酬等のここだけ、ちょっと内訳だけ教えてもらえますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 建築審査会の委員ですけれども、会長が1名、委員が4名、あと専門調査員が1名という構成になっておりまして、年12回ございまして、こちらの報酬が、会長が2万2,000円、委員が2万円、専門調査員、法律の専門調査員が1万8,000円ということで、年12回分を用意してございます。

杉山委員

 それは、今お話いただいたのは報酬だと思うんですけど、報酬以外の「など」、「等」があれば。

安田都市基盤部都市計画課長

 報酬以外でございますけれども、審査会運営に必要な資料作成費、印刷費でございます。

主査

 他に質疑はありますか。

加藤委員

 休憩入れて。

主査

 休憩します。

 

(午後1時04分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後1時05分)

 

主査

 他に質疑はありませんか。(「補足」と呼ぶ者あり)

安田都市基盤部都市計画課長

 建築審査会の運営の件で御質問ですけれども、あと、審査会委員の旅費等が入っています。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。なければ、進行いたします。

 次に、278ページ、1項都市計画費、3目都市計画費について質疑はありませんか。

加藤委員

 都市計画調整の都市マス改定作業業務委託等ですけれども、拡充ということですけれども、この改定を控えて様々、作業内容、ボリューム増えてくるとは思うんですけど、その内容について具体的に教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 都市計画マスタープランについては、本年度、基本方針を策定しまして御報告申し上げました。それに基づいて改定作業を続けているところでございます。本年度は素案のたたきを策定する予定で、来年度は素案を策定、来年度は素案から案の基本となるところの資料を策定する予定です。この中には、地域別のまちづくり方針や各都市整備の基本理念、将来都市像、都市基盤の基本方針、あと各基本方針の内容を固めていく予定でございます。

加藤委員

 地域別のまちづくりというところなんですけど、これを策定していく際には、地域でそういったタウンミーティングなりなんかやっていった上で、その地域の実情に沿ったものを作っていくものなんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 はい、そのとおりでございまして、各地域別まちづくり方針を作る際には、今、進んでいる各地区のまちづくり事業、こちらの庁内調整とともに、あと地域に行って説明会とか意見交換会を進めていく予定でございます。

加藤委員

 もう一つなんですけど、景観方針策定委託等も新規事業であるわけですけれども、例えば千代田区あたりで景観条例というと、東京駅周りで看板をほとんどつけさせないような条例とかが強烈にまちの景観をコントロールしているというところはあるんですけが、中野区において、例えば中野五丁目辺りというのは、ごちゃごちゃとした看板というのがある種魅力になっているのかなというふうにも考えられるわけです。この景観条例を作ると例えばこれがこうなるみたいなイメージが全く湧かないところなんですけど、どういった景色にしていくとか、そもそもそういったことを話し合うための策定委託なのかちょっと分からないので、ちょっとその辺、具体的に教えていただけますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 これまで景観行政について、中野区は少し他区に遅れをとってございました。そういう中で、景観法に基づく一定の取決め事というのがございまして、その中で、区が目指すべき景観ということで、例えば周辺建物との調和のとれたまちなみ形成や地域の特性や歴史的な資源を生かした景観の形成、あるいは将来に向けた新しい都市を創造する都市景観など、全体として調和のとれたもの、こういったことを考える理念として、具体的には景観計画区域ですね、千代田区が一定の場所ってあるように、景観区域を中野区ではどうしたらいいのか。その中で、法律に基づいて、景観法に基づく景観行政

をどういうふうに進めていくかという景観計画の内容、あるいは建物の形態、意匠等の規制、誘導方針、あるいは良好な景観形成に向けた具体的手法などですね、こういったものを検討していく予定です。

加藤委員

 例えば中野駅新北口の再開発とか、中野四季の都市(まち)周辺とか、そういったところはある程度規制をはめていくことは可能かと思うんですけど、例えば商店街みたいなところに、そういった地域設定とかもするものなのか。でも、それぞれの個別のお店があって、それぞれの権利があると思うんですけど、そういったところはどういうふうなお考えなんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 区全体として都市計画的に景観行政を進めるという制限の仕方もございますし、各地域ごとですね、地区別に景観地区計画とか、例えば今でも沼袋等の地区計画では建物の形態、意匠、色彩等の制限とかかけておりますけど――制限というか、そういった規定がございますけれども、こういったところを地区ごとにもできますし、全体としてもできます。そういったところをどういうふうに進めていくか。

 ちなみに、現在の新しい中野をつくる10か年計画では、哲学堂公園周辺から中野駅周辺の景観形成ということも記載されてございますけれども、こういったところをどうするか、そういったことを含めて考えていきたいと思っております。

加藤委員

 あくまでその地域が、例えば沼袋も、新しく道路を拡張する際にはスカイラインをある程度整えようというのも景観の一つだったりというところを考えると、そのエリアの地権者の方々が、こうしようって同意をしたときに、この条例と整合性をとりながら前に進めていくという、そういった代物という認識でよろしいんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 はい、委員のおっしゃるとおりでございます。(「分かりました」と呼ぶ者あり)

来住委員

 都市計画調整のところで、今年度は、まちづくり技術専門員の報酬等がついていたと思うんですが、この予算書案にはないんですけども、それはどこに――やめたのか、どこかに付け替えをしたんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 今年度から地方公務員法が変わりまして、会計年度任用職員制度というのが導入されまして、これに基づいて276ページのほうにつけてございます。

来住委員

 その技術専門員の仕事の中身と、一緒に聞きますけど、職員の数はなかなかこの委員会の範囲ではないんですが、ただ、もしお答えいただけるんであれば、職員数が1人増えて、15人から16人になっていますので、その会計年度任用職員の数をここに入れたことによって16人というふうになったのか、併せてお聞きします。

主査

 会計年度任用職員の話であれば、目が戻っちゃうんですけど。(「そうですね。ただ、こっちに付け替えをされたということだったので」と呼ぶ者あり)それだとお答えできますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 まず、ちょっと戻っちゃいますけども、276ページの16人という人数につきましては、これは総務のほうで暫定的につけた人数なので、組織改正があるかもしれないとかですね、そういう形なので、確定したものではないということ。去年と同じ体制でやってございます。それがまず1点。

 それと、去年で言う専門技術職員ですけれども、都市計画の分析をさせてございまして、来年度の主な仕事は都市計画マスタープランの改定が中心で、それ以外に都市計画のいろんな分析をしてございます。あるいはいろんな資料作成。東京都の上位計画の見直しもしてございますので、こういったところの分析とかの内容をお願いしています。

 会計年度任用職員につきましては、これまで、例えば臨時的なアルバイトの職員の中とか、あるいは専門的な職務を併せたものになっております。専門職と補助職というのがありまして、この区分けでいきますと専門職のほうになります。

来住委員

 職員をですね、体制を強化してやってほしいということは、ほかの部署についても求めてきているところなので、まちづくり技術専門員の方はそういう専門的な知見をお持ちだということで必要性が言われていましたので、きちんとした活用ができればいいかなというふうに思います。

 土地利用計画のところで、景観方針策定委託等、新規で掲載されましたけども、これは、例えば新宿区の北のほう、神田川沿いなどは高さ制限をかけたりして、一定の地域、その一定の地域にそういう形での制約を持たせるといいますかね、そういう形がとられていることもありますし、そういう一定の地域を特定して、この景観法に定められている形での方針を中野区が定めていくというような認識でよろしいんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 神田川の景観軸の制限の話は、今、東京都の所管なのでございますけれども、東京都全体で景観施策をしていく。そういう中で神田川の景観軸ということで、ここにふさわしいまちづくりの検討となっています。

 今度、中野区におきましては、東京都の考え方は受けていますけど、中野区でどういうふうに進めていったらいいのか、そういったことを含めて、中野区としての景観ですね、地域特性や全体としてのまちなみ形成にふさわしいものを考えていきたいということでございます。

来住委員

 例えば、東中野の私の住んでいる二丁目などからも、日によっては富士山が非常にきれいに見える日もありまして、景観ということであれば、そういう特徴的な一定の今の持っているものを保護していくといいますかね、生かしていくというような、そういうこともこの景観方針の中で一定考慮しながら検討して作っていくというようなことで理解してよろしいんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 来年度進めていく、良好な景観行政をどういうふうに進めるかという考え方は、景観計画に盛り込まなくてはいけませんので、そういった中で、手法とか、区域とか、どういった考え方で中野は進めていくかということを整理していきたいと思ってございます。

久保委員

 都市計画マスタープランのところでまず伺いますね。これは拡充ではあるんですけれども、今年度、前年度とそんなに、比較すると大きく変わりがあるわけではないのかなと思って、むしろ、都市計画用途地域等改定業務委託等のほうが、ここは今まで、今年度、前年度はありませんでしたので、こちらのほうが大きく伸びているのかなと思うんですけれども、これは、都市計画マスタープランとの関係性というのは何かあるんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 拡充というのは、財政のほうで整理するときにこういう形でやっております。実際に前進させるということで、都市計画マスタープラン改定、そういった意味で捉えていただければ結構です。

 続きまして、都市計画の、この言い方が正しいかどうかというのはあるんですけど、用途地域等の改定作業、今現在、東京都が上位計画となる都市計画の区域マスタープランというマスタープランを今、改定してございます。これに伴って、都市計画法に基づく幾つかの上位計画が改定しています。例えば防災街区整備の方針とか、都市再開発方針とか、住宅市街地の開発整備の方針、こういったいわゆる上位の都市計画の見直しをしているんですけれども、この見直しにつきまして、東京都は一斉にGIS化を進めております。GIS化がされている区というのは、ほとんどの区がされているんですけれども、中野区と幾つかの区はされていないということで、基本的な都市計画図書をGISでそろえていくためのお金でございます。

久保委員

 そのGIS、中野区は遅れているということで、多分10年ぐらい前にもそういった議論が結構あったように思っていて、これは、東京都の上位計画に合わせて今、見直しをされていくというところなんですけれども、それとはまた、GISって別なのかなと思うのですが。要は、GISはGISで、東京都の上位計画が変わっても変わらなくてもそこは進めなければいけないところであったのではないかなと思うんですね。

 今まで中野区が遅れてきた理由と、これから進めていく、その効果についてはどのようにお考えですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 最初のところは、委員のおっしゃるとおりで、GIS化、これまで区は進めてきました。でも具体的にベースとなる地図、あるいはその上に都市計画の情報とか様々ないろんな情報、区全体の情報、レイヤーで重ねていく、そういった中でのGIS化は進めてきたんですけれども、今回の東京都が要求しているのは、東京都の都市計画図書として、全区に対してGIS化、要するに地図データで渡してくださいということで来ていますので、こちらはマストとして求められる。ただ、ベースとなる地図は東京都の都市計画図書に合わせて出すものですから、これまでの区で進めていたGIS化とは若干異なると。その違いは、ベースとなる地図を、例えば中野区方式で、ある地図、ベースとなる地図ですね。ある事業者の地図、いろんな地図事業者がありますけど、そこを採用するということでしたけど、都市計画図書は統一されていますので、その都市計画図書のベースとなる地図の方式で作っていくということになります。

久保委員

 今までそのレイヤーを重ねていくということで、これは当然のことながら、都市基盤だけではなくて、様々な用途があってそういうことをしてきたと思うんですけれども、今回、東京都の計画図書に合わせるということになってくると、今までのものと二つ、それはできるということなんですかね。それで、そのGISを都市基盤部が中心となって東京都のものに合わせてやるっていうのは、それはまた用途が今までのものとは違ってくるということですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 今までバラバラに、例えば各まちづくり担当が作ってきた地図というのがございますけれども、GIS化はベースが一つ、元の一つの地図なので、これまであった都市計画全てそこに載せていきます。用途地域から、いろんな地区計画の規制から、中野駅周辺とか西武新宿線、全部そこに載せていくような、現在の都市計画の資料として作成していくものですので、ここで統一化されます。それを基に庁内、全部地図を共有していくという考え方になります。

久保委員

 そのことによって、庁内統一で進めていくということによって、様々な政策的な課題を解決するために活用が可能なのではないかなと思うんですけれども、例えばどんなことが可能になるとお考えですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 これまで各まちづくり事業を進める際、もともと都市計画で紙ベースで保存した地図がありますけれども、それを電子データとして作成していたんですね。それは各担当が作っているようなものですけど、ベースが一緒の地図になることで、それを共有できる。そういうデータを共有化するんですけれども、ただし都市計画の図書なので、全ての、例えば住宅地図みたいに一軒一軒あるようなのと違うので、そこはちょっと違う形になります。

久保委員

 分かりました。今まで遅れていたところがこれから進むというところで、その辺のところが、実際の住宅地図のようなものとは違うので、その活用方についてはどこまでの効果があるか分からないというところなのかと思いますけれども、都市基盤がそういったところで様々区の政策を誘導していただけるといいなというふうに思っています。

 一般質問でもお伺いをいたしましたけれども、景観ガイドライン。この景観ガイドラインについては、今まで特段委員会では報告がなかったので、区長の施政方針の中にこの言葉が入ったことで、私はちょっと唐突感を否めないのでということで質問をさせていただきました。都市計画マスタープランの改定と、この景観方針策定委託とこうあって、これ、どちらもコンサルとかアドバイザリーとかということになってくるんだと思うんですけれども、これはそれぞれ別々に行われるわけですかね。でも、基本的にはやっぱり都市計画マスタープランの改定作業のほうがあって、それでやっぱりあくまでも景観ガイドラインなのかなと思うんですけれども、その辺の関係性ってどうなりますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 景観まちづくりのガイドライン作成につきましては、当然上位が都市計画マスタープランになります。都市計画マスタープランの中で、全体の柱の中で景観都市づくりの基本方針、現在も定めていますけど、都市計画マスタープラン、これを整理していく。これを具体的に行政としてどういうふうに進めていくか、こちらの部分が今回のガイドラインのほう。全体の方針とか、先ほど何度かありました地区ごとにどうしたらいいかということも入っていきます。そういった建物の形態、意匠を含む規制誘導の方法もあります。そういったものを整理していく。今後景観計画というのを、法律にのっとって定めていかなくてはいけませんので、今後は、それを受けて計画を定める。そのときには、最終的には都市計画マスタープランとリンクしていくという形になります。

久保委員

 スケジュール的には、両方とも今年度に行っていくということになるので、一緒に歩み寄って進めていくところだと思うんですけれども。さっき加藤委員のほうからも、景観条例なんていう言葉も出ていて、これは、景観法の中の定めにのっとってということだと思うんですが、中野区としては景観条例についてはどのようにお考えですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほど御質問がございました景観条例――景観行政を進めていない中でも、例えば現在の地区計画の中で形態、意匠の制限とか色彩等あって、それを建築条例に定めていけば建築確認の条件になりますけれども、中野区として景観行政をどういうふうに進めていくか、それをまず前提として考えて、その中で、先ほど言いました条例を含めた規制誘導の方法ですね、幾つかあります。そういったことも整理していきたいと考えております。

久保委員

 すごくこの景観ガイドラインって幅広いので、一般質問の中でも、例えば屋外広告物のことであるとか、まちなみのことであるとか様々、景観区域ということで地区ごとに定めていくということであるとか、新宿区なんかは物すごくたくさんのガイドラインを作っていますけれども、区としてはそういったところまで目指しているんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 現在、本当に23区の中でとても遅れている状況ですので、新宿区みたいに進めていくかどうかも含めて、区としての景観行政の進め方を整理していきたいと考えてございます。

久保委員

 地区まちづくり条例って、区で、なかなかこの活用が難しいところで、その景観ガイドラインを定めていくことによって、やはり地域ごとのですね、ここの地域ではこういうまちなみを形成してほしいとかいろんなお声が出てくるかと思うんですけれども、それと、この中野区で設ける地区まちづくり条例との関係性というのはどんなことになりますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 地区ごとのまちづくりをどう進めていくかという話でございますけれども、これは都市計画マスタープランにおいても同じで、都市計画マスタープランの地区別のまちづくり方針の中にも景観に関する考え方を盛り込んでいく予定ですので、それらを整合させて考えていきたいと思います。

久保委員

 先ほど都市計画マスタープランについては、意見交換会ですかね――というようなことで進んでいくと。この景観ガイドラインというのはどういう取扱いになっていきますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 景観まちづくりガイドラインですけれども、やはりちょっと遅れているので、都市計画マスタープランに合わせてどういった形で、最終的に意見交換とかですね、区民に意見を出していくということは必要だと思いますので、都市計画マスタープランの改定状況と整合させながら進めていきたいと思っております。

久保委員

 先ほど来住委員も聞かれていましたけれども、会計年度任用職員ということで、私も、この前年度の558万7,000円となっているのが、それは今までどこに入っていたんだろうと思っていたんですけれども、それは、前年度――前年度というか、今年度のところのまちづくり技術専門員報酬等となっていて、これは同じ方が継続的に行われるということなんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

主査

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、279ページ、4目都市施設費について質疑はありませんか。

来住委員

 2019年の当初予算では、この中に生産緑地の標識補修委託、また都市計画道路事業内容周知看板の設置委託などが入っていました。今回はそれもなく、さらに研修参加費負担金というのもありましたけども、これらもないわけですけど、これはクリアしたといいますか、看板が設置できたということなのかなっていうのを思うのと、研修参加費負担金というのは、なくなっているのはどういうことでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 昨年度は看板設置費、例えば生産緑地ですね、新規指定が予想されたため、これに基づいて設置したものでございます。あと、都市計画道路についても、都市計画道路の計画地ということで、早稲田通りの交差点の部分、これで設置して目的を達しておりますので、これは削除しています。

 次に、研修費なんでございますけれども、こちらは協議会等参加負担金の中に入ってございまして、コンパクトなまちづくりの推進協議会の研修会と、関東ブロック都市交通担当者会議、こちらの研修会に入ってございます。

主査

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、280ページ、2項道路費、1目道路管理費について質疑はありませんか。

加藤委員

 代表して会計年度任用職員。多分ここでは増額で、2倍ぐらいになっているので、その具体的な内容について、昨年は何だったのかっていうのを教えていただければ。

井上都市基盤部道路課長

 会計年度任用職員についてですが、今年度につきましては、公共測量技術専門員ということで、公共基準点の再整備に合わせた形で2名の専門員としておりましたが、来年度、この公共基準点再整備に関しまして、広い範囲で行いたいと考えておりまして1名増員をいたします。

 また、道路整備技術専門員ということで、公共工事ですとか、あとは無電柱化の推進に向けて専門員を1名増員することでございます。

加藤委員

 事務事業2のほうですけれども、橋梁拡幅整備で「(新設橋)」ってあるんですけど、そういう橋の名前じゃなくて、新しいということでいいんですか。今のところ決まっていないということですか。この辺、どういうことなのか教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 こちらの「(新設橋)」に関しましては、妙正寺川の中野工業高校の建て替えに合わせて、この区間に新しく橋を架設することの予算でございます。

加藤委員

 じゃあ、橋の名前がまだ決まっていないということでいいですね。分かりました。

 あともう一つ、(1)のほうで、庁有車維持管理等が、昨年75万6,000円が、5倍ぐらいになっているんですけど、これはどういったことですか。

井上都市基盤部道路課長

 今年度の予算に関しましては、道路管理費とそれから道路整備関係のところで二つに分けておりましたが、来年度の予算に関しましては、道路管理費のところで合計をして、ここに計上してございます。

来住委員

 同じく、水害等対策ですけども、前年度から見ると7,100万余ということで減額なんですが、前年度は河川情報システム管理運営というところが大きな額になっていましたので、それが一定整ったということかなと思うんです。前年度、水防訓練設営委託等が83万8,000円、土のう配備委託等が252万なんですけど、かなり増額をされているんですけども、これは新たな台風の大型化、水害等に備えるということで増やすということでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 初めに水防訓練のことに関してですが、水防訓練が3年に一度、第四方面の大規模な大会になっておりまして、3年に一度増額をして、翌年、翌々年はまた標準的な金額に戻るということでございます。

 それから、土のう配備委託ですけれども、今年度、台風19号の影響で大分土のうが消費いたしまして、その入替え等も含めて、新規の土のうを作成して配備をするというものでございます。

来住委員

 ぜひ備えをしっかりしてほしいと思うんですが。ちなみに、その土のうの数というのは――分かれば。中野全体でどのくらいの用意をされているか、分かりますか。

井上都市基盤部道路課長

 平成30年度につきましては、33か所で1万2,180袋配備しておりまして、今年度につきましては1か所配備箇所を追加して、34か所で1万3,180袋でございます。

杉山委員

 今の水害対策のところの河川情報システム管理運営、これは来住委員もお話しされていましたけど、前年度から大きく下がっているということは、これは河川情報システムができ上がって、来年度は運営フェーズになる、そんな理解でよろしいですか。

井上都市基盤部道路課長

 この河川情報システムにつきましては、今年度、河川情報システムをリプレースしておりまして、クラウド化したことによって、その分が来年度なくなるということでございます。

杉山委員

 ですよね。なので、できればこのクラウド上にあるシステム、これの管理運営というのは、これはデータセンター、監視、リモート監視、ここら辺のシステム、これの内訳、運営費の内訳だけ教えてもらえますか。

井上都市基盤部道路課長

 システム改修後には、管理方法を変更したことによってシステムの回線費用が減りまして、今年度240万円ほどかかっていたものが140万円ほどに減ります。それから河川情報システム、システムそのものの保守点検費が、これまで200万ほどかかっていたものがなくなります。

杉山委員

 回線費用140万、来年度。これ、559万4,000円とありますけど、残り、内訳だけ教えてもらえますか――ありますか。

井上都市基盤部道路課長

 新しくなった河川管理システムの運営委託につきましては、170万円ほどになります。(「残りは」と呼ぶ者あり)その他の委託料に関しましては、これまで同様に、河川監視カメラの保守点検委託で85万円ほどかかってございます。

杉山委員

 これ、最後にします。カメラの数というのは変わっていないですよね。確認です。

井上都市基盤部道路課長

 河川監視カメラにつきましては、現在6か所で運用しておりまして、この数については変更はございません。

久保委員

 報告を受けていて、多分ちょっと私が忘れているだけだと思うんですけど、本郷橋は、令和2年度はどうなるんでしたっけ。

井上都市基盤部道路課長

 本郷橋につきましては、事業期間が令和元年度から令和5年度となりますが、令和2年度の事業費については0円ということで、ございません。

久保委員

 それはなぜですか。

井上都市基盤部道路課長

 今年度につきましては、本郷橋下流までの仮設橋台を設置することと、それから現在架かっている橋の撤去までを今年度実施いたしまして、令和2年度以降につきましては、河川改修の事業は進めるのですが、橋に関する費用が発生しないため0円となってございます。

久保委員

 これは債務負担行為で、先ほど令和5年度までということで、令和2年度は橋に関することは一切なくて0円ということで、令和3年度から、また橋の工事が始まるということなんですか。その辺はどうなるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりで、令和2年度に関しましては橋に関する費用は発生しませんが、その後、令和5年度にかけて費用が発生するという形でございます。

久保委員

 分かりました。

 先ほど土のうのお話が出ていて、決算の総括質疑のときにも、我が会派の南委員からも、様々この土のうに関しての、また小林ぜんいち委員からも提案もあったかと思うんですけれども、今回、この令和2年度では、今までと同じタイプの土のうを配備をするということなんでしょうか。もう少し簡易でというか、軽量化をされたようなものを置くようなつもりはないですか。

井上都市基盤部道路課長

 来年度に関しましては、これまでと同様の形の土のう袋に砂を入れた形の土のうを配備する予定でございます。

久保委員

 今後は、そういったところも新しいタイプに見直していくというようなことは検討はされているんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 これまで御質問のあった、新しいタイプの軽量土のうですとかそういったものにつきましては、管理の難しさがありまして、どうしても湿度があると、そこで水分を吸ってしまって、せっかくの軽量土のうが重たいものになってしまうですとか、その保管の難しさがあるというところを、今、研究をしている段階でございます。

久保委員

 分かりました。

 それで、保管の難しさというと、今の土のうも大変難しくてですね、例えば土のうをちゃんと配備できる箱が設置をされていない双鷺橋のところなんかはブルーシートでくるんであったものですから、台風15号、19号のときにも、そのブルーシートごとなくなっちゃったりとか、いろんなことがありまして、実際に本当にその土のうが使いやすかったのかどうかというところも難しかったなと思いますし、また、この土のうを戻してくださる方もいらっしゃれば、そうでない方も、いろいろいらっしゃって、その辺の土のうの取扱いというんですかね、それも、一定のルールというようなものがないように思うんですね。その辺はいかがお考えですか。

井上都市基盤部道路課長

 委員御指摘の土のうの使い方につきましては、区民の方からも問合せが多いということは実感しておりまして、今年度、土のうの使い方について、積み方ですとか、その後どうしたらよいのかというところについて丁寧に御案内を差し上げているところでありますし、あと、積み方等につきましては、土のうストッカーなどの、現地に表示をするように改めてございます。

久保委員

 土のうストッカーというのは、例えばブルーシートでくるんであるのも土のうストッカーと言っているんですか。それはどうなっていますか。

井上都市基盤部道路課長

 常時、一年中配置している場所につきましては、水防倉庫、それから土のうボックス、土のうストッカーというふうに呼んでおりまして、そのほか、出水期のみ、路上ですとか、あるいは公園の片隅に置いていて、こちらにつきましては、一時配備ということでブルーシート等にくるんで配置をしているものでございます。

久保委員

 今回、そのブルーシートで一時配備をしたところで、やはり利用が多かったりしているところというのは、ストッカーの必要性というのもあるのかなと思うんですけれども、その辺は、一時的に配置をするというのと、きちっと固定的にストッカーなどを設置するというのは、何か今回見直しをされるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 これまでの浸水履歴ですとか、あるいは土のうが持っていかれた実数ですとか、あとは問合せや要望等を踏まえて、毎年、配置場所については検討をしてございまして、今年度につきましては一時配備箇所を8か所、神田川、妙正寺川、江古田川の橋の付近に配置をしたところでございます。来年度につきましても、ほかに適地がないかというところを検討してまいりたいと考えてございます。

河合委員

 今、河川情報システム管理運営の中にカメラの保守点検が入っていると言っていらっしゃったと思うんですけど、カメラの保守点検はどういうタイミングで入っているとか分かりますか。

井上都市基盤部道路課長

 カメラの保守管理につきましては、システムが正常に動いているかどうかというところを1年間常時保守をしているもので、カメラの点検等を行っている、それも含まれてはいますが、そのカメラの点検に特化したものではないところでございます。

河合委員

 台風の時期とかは見る人が多くて、結構今年はクモの巣も張っていたという話を聞くので、要望として、そういう被害が起きやすい時期の前にきれいにしておいていただけたらと思います。

主査

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行いたします。

 次に、281ページ、2目道路占用・監察費について質疑はありませんか。

小宮山委員

 道路監察のところで、道路巡回委託とか道路パトロールカーというのが載っているんですけれども、これは黄色いランプをつけた黄色い車だと思うんですが、これがどこまで機能しているのかなというのが知りたいです。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおり、道路パトロールカーにつきましては、黄色い車両に白い帯の入った中野区道路パトロールカーでございまして、毎日道路巡回を行っております。こちらにつきましては、道路監察行為でございまして、年間、平成30年度は約2,000件の道路監察業務を行いまして、令和元年度につきましては、2月現在で2,400件ほどの道路監察業務を行ってございます。

小宮山委員

 「なかのEYE」という新しいアプリができまして、区民の声を拾いやすくなったもので、これ、どこまで必要で、必要でないのかなっていうのが知りたかったんですが、思ったより件数があったので、役に立っていることだなということは分かりました。

 ちょっと所管は違うかもしれないんですが、白と黒のパトカーもよく、青ランプのパトカーもまちを走っていますけれども、あれとの違いは何なんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 青いパトランプの車につきましては、総務部の生活交通安全のところのパトロールでございまして、道路に関しましては黄色いパトカーで監察業務を行ってございます。

 あと、先ほど委員御指摘ありましたとおり、平成30年8月から区民の声アプリが稼働いたしまして、こちらの影響で道路監察件数についても増加しているところでございます。

小宮山委員

 特定財源ということでいろんなルールとかがあるんでしょうけれども、青いランプの車も黄色いランプの車も両方走って、どうせ区内を走り回るんでしたらもっと効率化できたりするといいのになと思いましたので、検討を要望しておきます。

久保委員

 道路巡回委託が今年度より約500万伸びておりますけれども、これは車の台数とか変わるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 道路パトロールカーにつきましては、今1台で運用しておりまして、来年度も1台で考えてございます。

 なお、道路巡回委託が増えているところですが、区民の声などからですね、道路に異常があるといった際に黄色い道路パトロールカーで出動をして監察をするんですけれども、明らかに職員が行かなくても状況が分かるものに関しましては、道路巡回委託ということで委託により対応すると。職員が行かなければならないものにつきましても件数が増えておりますので、道路巡回委託費を増額したものでございます。

久保委員

 先ほど小宮山委員が区民の声アプリのお話をされていましたけど、やっぱりそういったことの効果といいますか、それによって区民の方たちから情報が寄せられて、即座に対応するということで、この委託費が伸びているというか、件数が増えているって、そういう関係ですか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

久保委員

 先ほど、職員の方が行かなくても済むもの、現地を確認をしに行くというか、その巡回委託でできる範囲というのと、その職員の方が行かなければできないものというのもあるんだと思うんですけれども、その辺はどういう選別というか、されているんですか。

井上都市基盤部道路課長

 区民の声アプリ、そのほかメールですとか、あるいは電話によるものですとか、いろんな形で区民の声が道路監察係に届くのですけれども、区民の声アプリで、道路の専門家が撮った写真ではないので、同じような、近景、詳細なアップの写真ですとか、その辺で道路の状態が分かるものと、それから、どうしても職員がもう一度その現場に行ってみないと、その区民の声アプリで寄せられた声がどういうことを示しているのかが分からないものというのがございますので、その辺につきましてはどうしても委託化できず、職員が実際に現地を確認しに行かなければならないというふうに使い分けをしてございます。

久保委員

 分かりました。

 区民の声アプリで様々情報を寄せられて、きっとそれもいろんな声が重なってくるときもあるのかなと思うので、本当に効果的にいろいろ活用していただけたらなと思っています。

 その下の地域美化の環境美化啓発用品等、環境美化啓発活動、この辺のことをちょっと教えていただきたいんですが、これは、基本的には「路上喫煙禁止地区ほか、区内全駅及びその周辺等における町会・自治会・商店会等との連携も含めた街頭啓発活動」となっています。これは、路上喫煙に特化をしたものなんでしょうか。これから受動喫煙等の課題も大きくなってくるかと思いますけれども、その辺のことで、この需要が伸びるといいますか、しっかりとやっていかなければいけないというようなことはないんでしょうか。これは例年どおりで、変わらずですか。

井上都市基盤部道路課長

 地域美化に関しましては、路上喫煙禁止地区にかかわらず、区内全域のポイ捨ての関係の啓発活動等を行ってございます。来年オリンピック・パラリンピックもございますし、外国人観光客も増えてございますので、その辺の啓発、マナーアップにつきましては強化をしてまいりたいと考えてございます。

久保委員

 これは多分ここじゃないんですよね、ポイ捨て条例といいますか――あれは今、所管はどちらになりますか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるポイ捨て条例につきましては、所管は道路課になってございます。

久保委員

 施行されていない一部分があって、罰金の部分ですとか――その辺については今後、数年間あの状態に条例はなっているわけですけれども、それは何か見直すですとか、施行するですとか、その辺のところは何か変わりはあるんでしょうか。現状のままになるんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 現在の条例につきましては、歩行喫煙及びポイ捨ての防止の啓発活動に力を入れていきたいというふうに考えてございます。

久保委員

 ということは、取締りの強化といいますか、そういったところではなくということですかね――でいくということですね。条例自体をそのままにしておいて、特に施行するとか、要はオリ・パラがということで、次年度、先ほど普及啓発にも力を入れるということでおっしゃっていたので、もう一歩、そこのところも力を入れていくのかな、もしくは条例を見直すなり、施行するなりするのかなと思ったわけですが、それは特に変化はなしというふうに考えてよろしいですか。

井上都市基盤部道路課長

 来年度につきましては、これまで以上に多言語化対応ですとか、携帯灰皿やごみ袋等の配布の際に、そういった啓発品に、多言語化する等で啓発活動に力を入れていきたいというふうに考えてございます。

来住委員

 関連してですけども、環境美化啓発活動のところですが、これも若干ですけども、今年度が95万で、新年度が120万円ということになります。啓発と、下の環境美化啓発用品――これはステッカーとかシールとかということは前回お聞きしたと思うんですが、これは文字どおり啓発に関係して一体のものといいますか、そのステッカー、シールも、そういう活動の一環として取り組むということでは、上段の120万と下段の110万というのは、そういう関連を持った位置付けでやっておられるということでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 上段の環境美化啓発活動につきましては補助ということで、環境美化啓発活動に対する助成金でございまして、下段の環境美化啓発用品等につきましては、区で購入する啓発活動用品となってございます。

来住委員

 230万、一般財源で全部なんですが、東京都が新年度、特にオリンピック・パラリンピックなども含めて受動喫煙の対策をいろいろ考えて提起していると思うんですけども、そういう啓発活動に、東京都なりのそういう支援というのは新年度も一切ないですか。確認はされていますか。私も分からないので聞いているんですが。ないのかなというふうに思うんですが。東京都からのそういう、いわゆる受動喫煙やまちをどうきれいにしていくかっていうことの取組の一環でもあると思うんですけども、東京都の制度上は何も取り込めるものはないんですか。

井上都市基盤部道路課長

 東京都の補助金につきましては、こちらの啓発用品等には適用できないというか、そういったメニューがないところでございます。一方で、指定喫煙所、公共喫煙所につきましては補助がございます。

来住委員

 分かりました。

 その上の違反屋外広告物撤去なんですが、この撤去する対象物というのは何になりますか。前年度から見ると約180万余増えているわけですけど、予算上増えていますけども、撤去物が何か対象として広がったのか、増えてきているのか、まず、作業として委託をする撤去物は何でしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 違反屋外広告物撤去作業委託等につきましては、家電やパソコンのリサイクル経費が入ってございまして、こちらは、道路監察業務の中で不法投棄されたものの処理処分費というものも増えてございます。こちらの家電パソコンリサイクル経費が増加したことにより、こちらの金額が昨年度よりも上昇しているというところでございます。

 また、違反広告物の除却につきましては特に変更はございませんので、貼り紙や貼り札等の撤去の活動費ということでございます。

来住委員

 家電、パソコンなど、いわゆる不法投棄の処理ということですか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

主査

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、282ページ、3目道路境界費について質疑はありませんか。

久保委員

 公共基準点再整備委託ですが、これは本年度が新規の項目だったんですね。それが伸びているというところですけれども、これは基準点の、要は再整備をする、当然この言葉のとおりだとは思うんですけれども、増やしていっているというのは、これも中野区、なかなか遅いというふうにずっと今まで言われてきたところですが、今回、今年度と次年度比較をして、これだけ伸びるということは、どういうふうに、例えばエリアも大きく変わるとか、それはどんなふうな効果があるんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 公共基準点再整備につきましては、3年計画で再整備を考えてございます。今年度、1年目につきましては、環状7号線よりも外側のエリアを実施してございまして、来年度につきましては、令和2年度は、環状7号線よりも内側で青梅街道よりも北側の部分を実施する予定でございます。令和3年度につきましては、青梅街道よりも南側を実施する予定で、今年度よりも令和2年度のほうが面積が大きいというところで事業費が大きくなっているところでございます。

久保委員

 これは3年度で、環状7号線の外側から南に向かって3年かけてやっていくわけですけれども、これで主だった――主立ったというのかな、公共基準点が全部カバーできるということになるんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 まずは3年かけて滅失したような基準点について再整備を行い、その後につきましては、維持管理計画に基づいて適切な維持管理を努めていきたいと考えてございます。

久保委員

 滅失したものをきちっと復興というんですか、復旧というんですかね――して、その後、維持管理も行っていくということで、当然のことながら、それってずっとセットで積み重ねていかなければいけないのかなと思うんですけれども、まずは3か年で滅失したものを復旧をしていって、その後は、中野区内全域でそういったところを維持管理をきちっとしていくというようなやり方なんでしょうか。

 これは委託になっていくと思いますので、その場合、ちょっと先の話になっていきますけれども、それは広域に、例えばずっとパトロールじゃないんですけれども、そういったところを巡回をして回っていくのかとか、それはどのようにお考えですか。

井上都市基盤部道路課長

 まずはきちんと整備をしまして、その後は適切に維持管理をしていくという考えは委員おっしゃるとおりでございまして、この基準点がなくなってしまう原因としては、近接で工事を行ったりするときに、どうしても基準点が道路工事に合わせてなくなってしまうということがこれまで発生しておりましたので、関係事業者ですね、道路工事を行う電気、ガス、水道等のインフラを提供しているような事業者につきましては、基準点の近傍で工事をする際に必ず届出をし、もし工事で基準点を一旦外すということがあれば、確実に戻すような指導を徹底していきたいと考えてございます。

久保委員

 基準点を外すようなことがあれば確実に戻すような指導をしていくということで、これって当然のことのように思うんですけど、工事をした事業者が元に戻していくというのが。実際、なかなかこれがされていなかったのかなと思うんですが、それはどうなんですか。

井上都市基盤部道路課長

 これまでも指導は行ってはきておりましたが、今後はより厳しく管理をしていきたいというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、283ページ、4目道路維持・整備費について質疑ありませんか。

小宮山委員

 河川の維持管理についてなんですけれども、河川の日常管理は区が行って、そうでない大規模な改修などを都が行うということは承知しているんですが、これはなんか項目を見てみますと、幾つか河川の維持補修とか、道路橋梁の改良・整備とかで大きな予算がついているところが幾つかあります。どこまでを都が行って、どこまでを区が行うかということを、ちょっと素人質問で恐縮なんですが、詳しく教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 区で行っている日常管理につきましては、河川の清掃、除草、その辺が(1)の道路河川維持のほうに含まれてございまして、河川の中でも工事を伴って、河川の、例えばコンクリートが破損している場所を修復したりするところにつきましては、(3)の道路整備のところに含まれてございます。それ以上の大規模な修繕ですとか河川改修につきましては、東京都の事業になってございます。

小宮山委員

 ありがとうございます。

 次の質問ですけれども、かねてから大きな工事、河川の改良工事などを行う際には多自然工法を取り入れてほしいというふうに東京都のほうにぜひ申し出てくださいとお願いをしてあるんですが、その後の状況など分かりましたら教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 河川改修につきましては大変長く期間のかかる事業でございますので、特にその後の進展というのは目に見えて進んでいるところはないんですけれども、多自然型護岸につきましては、引き続き都のほうに、河川改修を行う際には多自然型も視野に入れていただきたいということは要望してまいりたいと考えております。

 しかしながら、中野区はやっぱり都市型の河川でございますので、急な増水ですとか、あるいは川の流れるスピード、下流速度等がやはり早いというところで、多自然型護岸を取り入れるのが難しい箇所が多いというのが実情でございます。

久保委員

 道路改良・維持のところで、前年度の道路河川改良・維持、これを二つに分けて(1)、(3)にしたものかと思うんですけれども、これは令和2年度に分けた理由は何ですか。

井上都市基盤部道路課長

 これまで道路河川改良・維持ということで、(1)のところに全て含んでおりましたが、道路整備係という係がきちんとございますので、係ごとに分けることによって執行体制を強化したいというところでございます。

久保委員

 ということは、道路整備係が令和2年度にできたわけではなくて、今までもあって、それでその係ごとに事務事業をきちっと示していこうということになったということなんですよね。

 今までは、その一緒になっていたときというのは、その中で事業を係ごとに分けていたんでしょうか。それとも、同じようなことって言ったら変なんですけれども、同じ河川改良であったりする中で、一緒にやっていかなきゃいけないこともあったりするのかと思うんですけれども、その辺は、この事務事業は分けることによって何か違いは起きてくるんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 この係自体は隣同士の席の配置でございまして、これまでも道路維持係と道路整備係につきましては協力して、お互いに情報を共有しながら事業を進めてきたところでございますが、計画的に実施するものに関しましては道路整備係のほうで実施をして、それ以外の日常的な維持補修につきましては道路維持係のほうで徹底してやろうというところで、(1)と(3)に分けたものでございます。これまでと今後と、特に仕事のやり方等に変化はないんですけれども、係ごとにすることによって執行管理を明確にしてやっていきたいという考えでございます。

久保委員

 分かりました。

 計画的なものというのが道路整備に来ているというようなことで、その――何ていうんでしょうかね、突発的な対応のものと計画的なものが分からなかったりするときがあるんです。例えば、通学路等交通安全対策工事が入ってきています。こういったものも計画的に行われていくのかと思うんですけれども、これは、道路河川維持よりも、むしろ道路整備のほうに入られていく。これって、単年度ごとに何か計画を持たれて交通安全対策工事というのは行われていくということなんですか。

井上都市基盤部道路課長

 計画的と申しますのは、前年度までにきちんと計画を立て、国費や都費などを活用しながら整備をしていくもので、それ以外に、例えば急に事故があって対応しなければならないとか、あるいは、これまで気がつかなかった老朽化等によって整備しなければならない箇所が出た場合については、道路維持のほうで対応しているというような分け方でございます。

久保委員

 通学路等交通安全対策工事についても、これも、例えば国費や都費を確保するということで、前年度にも一定の計画を示していくということになるのかと思うんですけれども、今年度は大変痛ましい事故があり、議会からも様々な要望もあって早急に動いていただいたかと思うんです。ただ、これはやはり早急に動くというだけではなくて、日頃ずっとこのことを維持し続けなければいけないかと思うんですけれども、何か令和2年度はこの部分で変わったこというのはあるんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 通学路等交通安全対策の工事につきましては、警察要望等によって行う場所、それから警察のほうでゾーン30に指定した箇所等を中心に実施をしておりまして、一昨年、通学路の安全点検を全校で実施した関係で、今年度、その要望箇所について対応をしてまいりました。引き続き来年度についても、足りない部分、さらに強化をしてまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 分かりました。本当にしっかりと、これは継続的にお願いをしたいと思いますし、何かあったときには早急に対応していただきたいと思います。

 今、ゾーン30の指定ということを言われて、私、このゾーン30の指定というのがどれだけの効果があるのだろうかと考えてしまうときがあるんですね。当然のことながら、30キロ出すような道ではないだろうと思われるような通学路があるわけで、そこにこれをつけるということで、この効果というのは、警察がつけているのでということになるかもしれませんけれども、この辺は、警察ともしっかり協議をしているところと思いますが、どのような効果があるというふうに見られているのか。また、この検証はどうされているのかお伺いします。

井上都市基盤部道路課長

 ゾーン30に指定をしますと、30キロ以下で自動車は通行するというところで、やはり30キロを超える場合と30キロ未満とで、事故が起きた場合に死亡する確率ですとかその辺が大幅に違ってくるというところで、警察のほうでゾーン30の指定を行っているというものでございますが、中野区内では、今、何か所か指定されておりまして、どこもかしこもゾーン30にするのではなくて、ここはゾーン30ですというのが明確になることによって、速度抑制効果があるというふうに考えてございます。

久保委員

 速度抑制効果――そもそもそこのゾーン30というふうに、何ていうんですか、幕とかね、電柱幕とか設置をされたりもしていますけれども、そこはもともと30キロ以上出してはいけないという道路であったりするのではないかなと思うんですが、そうではないんですか。

井上都市基盤部道路課長

 30キロという指定があったわけではないんですけれども、生活道路ですので、そこまでスピードを出していくことはなかなか考えにくいという路線ではあると思いますが、例えば通り抜け等、大きな通りの通り抜けの道になっていて頻繁に車が通行するですとか、そういったところにゾーン30の標識をつけるということにはかなりの効果があると考えてございます。

来住委員

 前年度は、今ありましたように道路改良維持のところが二つに分かれていたものですね。今回、例えば、道路補修及びバリアフリーの改良工事ということで、これが道路整備という形で位置付けられたという点では、三つにきちっと分けて位置付けるほうがいいのかなというふうには理解できます。

 そこで、バリアフリーの改良工事については、前年度は1億9,000万余でした。これはどこを工事されたのかというのと、新年度のバリアフリー改良工事は3,800万円余ですけども、これは新たにどこを対象にされているのかと。

井上都市基盤部道路課長

 今年度のバリアフリー改良工事につきましては、平和の森公園から中野通りまでの新井天神通りを実施してございます。来年度につきましては、宝仙寺の前から青梅街道までの通りについてバリアフリーの改良工事を行うものでございます。

来住委員

 改良工事をする、そのバリアフリー化していく何か基準といいますか、区として、ここを今年度やるということを指定をして予算化するというのは、何か基準になるものをもって今回は宝仙寺の前から青梅街道までの間ということになったということですか。

井上都市基盤部道路課長

 中野区バリアフリー基本構想というのがございまして、こちらに、各駅周辺500メートルの範囲、それから生活関連経路につきましてはバリアフリー化を行っていく計画になってございます。その中で、道路が大分傷んでいて、道路の補修工事を行わなければならない路線につきまして、バリアフリー基本構想と道路の舗装の打替えのタイミングを合わせて実施をするものでございます。

来住委員

 ぜひ積極的な対応をしていただきたいと思います。

 私道舗装及びL型改良助成なんですが、いただいた資料の建設1が、この指導舗装改修の件数いただいているんですが、これに対応する資料ということでよろしいですか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

来住委員

 改良助成の金額が6,300万余ということになりますが、この建設1の資料で、既に令和元年度の、2019年度の12月末までの件数が11件、額も示されているんですが、そういう意味では、その実績見合いということなんでしょうか。若干、2019年度は増えていくのかなと予測されますけども、この6,300万で間に合うということでよろしいんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりで、これまでの実績を精査したもので、来年度につきましてはこの金額で予定をしてございます。

来住委員

 ただ、L型改良助成のところは、前年度は6,500万で、新年度、約200万ぐらいですか、減るわけですけど、私道下水道敷設助成はむしろ、前年度が7,600万で新年度は8,400万余ということで、かなり増えるんですけれども、このL型改良と下水道の敷設助成との――同時に行われるのかなというふうに思ってはいるんですけども、そこは単純ではなく、こういう、新年度は下水敷設の助成は、むしろ前年から見るとかなり増えるだろうという、そういう下で予算化されたということでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりで、私道舗装及びL型改良助成と、それから私道下水道敷設助成につきましては、同時にやる場合もございますが、片方しかやらない場合、あとは私道排水助成につきましては再助成ができるようになりましたので、実績見合いでこの数字という形になってございます。

杉山委員

 先ほどの来住委員からもちょっとありました、ちょっとかぶるところがありますが、道路補修及びバリアフリー改良工事(拡充)とありまして、今年度は平和の森公園の新井天神通り、来年度は宝仙寺の前80メートルでしたっけ、その改修ということで、これはちょっとした疑問なんですけど、特定財源を使うのは、1か所しかできないんだっけ。去年と今年と来年。中野区バリアフリー基本構想によると、新中野とか、中野とかたくさん、駅周辺、重点エリアがある中で、今回、宝仙寺前を決めた、ほかにも候補があって決められたのか、そこら辺ちょっと教えてもらっていいですか。

井上都市基盤部道路課長

 今回バリアフリー改良工事につきましては、特定財源を活用して整備を行っていくものですけれども、特に1年間に1路線しかやってはいけないですとか、何メートルですとか、何平米とかというそういう縛りというのは特にはございません。ただ、道路工事をやっていく上で、同時に何路線も工事はできませんので、来年度につきましては宝仙寺前の通りを予定しているというものでございます。

杉山委員

 確かに僕も、宝仙寺の前、ガタガタだし、すごくいい場所だなと思うんですが、ほかにもやっぱり7駅、中野区内7駅周辺には同じようなところもある。昨年度、特定財源を使って2億円近い――本年度ですね、2億円近いものを使い、来年度は3,800万ということで、まだもう1個か2個ぐらいできそうだなって個人的には思うんですね。確かに新井天神通りは長いのでお金かかるし、時間もかかるんだけど、宝仙寺前は80メートル、ほかのところも、同じぐらいの規模だったら何かできそうな感じがあるな、来年度の予算なので、その先も含めて、これは要望ですけど考えていただきたいなと、そのように思います。

井上都市基盤部道路課長

 バリアフリーを実施するためには、設計から順次進めていくわけですけれども、バリアフリー化に合わせて、事前の調整等も結構かかりますので、その辺で順次進めていきたいと考えてございます。

加藤委員

 今のに関連して。いろいろ準備が必要なのは分かるんですけど、優先順位というのが分からなくて、これは無電柱化においても一緒なんですけども、鍋横においては両方重なっちゃって、その調整でまた工期がずれるみたいな話もあって、その辺って、優先順位だったり、無電柱化と合わせてやるというのは、どういうふうに決定していっているのかちょっと教えていただけますか。

井上都市基盤部道路課長

 それぞれ、バリアフリーにつきましてはバリアフリー基本構想がありまして、無電柱化につきましては中野区の無電柱化推進計画がございまして、それぞれの計画と、それから現道について行っていきますので、現道の舗装の状態等を鑑みて総合的に判断して事業を計画しているところでございます。

加藤委員

 総合的に見たけれども、ちょっと後でやっぱりこうするみたいな展開になっているので、総合的に見るタイミングが遅いというか、なんかその辺の調整というのはふだんからやられているのかなっていうのが疑問があるんですけど。たまたま出し合ったら重なっちゃったみたいな話なのか、その辺って調整は、ふだんされているものなんですか。

井上都市基盤部道路課長

 昨年、無電柱化推進計画を新しく作りましたので、それにつきましては十分調整をした上で無電柱化推進計画を作成しているものでございます。

加藤委員

 あまり言ってもあれですけど、その辺は今後ともちゃんと調整していただいて、無電柱化においてはもうやれるところは本当に限られているという実情も分かっていますけど、区道においてはその限りではないと思いますので、その辺、しっかりと調整した上でやっていただきたいと思います。要望です。

竹村委員

 (3)道路整備の中のところの、これはちょっと細かい文言を、揚げ足をとるような質問で申し訳ないと思うんですが、区管理街路灯の改良整備という部分は、右側のポチのどこの部分に該当するものなんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 これまで中野区道路附属物維持管理計画に基づいて、区の街路灯につきましても支柱の建て替え等を行ってまいりました。これにつきましては、道路橋梁改良・整備の中に含まれてございます。1ポツ目の道路橋梁改良・整備の中に含まれてございます。

竹村委員

 ありがとうございます。そうは実は思ったんですが、その区管理街路灯の改良整備のその上のところに同じ文言がありましたので、これは一体どういうことなのかと、単純な疑問を指摘しました。

 別のところなんですけども、他委員から幾つかお話が出ておりましたけれども、道路補修及びバリアフリー改良工事のところなんですけども、これは「(拡充)」という文字がついているんですけども、この「(拡充)」という文字はバリアフリーについてのみかかっておるんでしょうか。それとも道路補修にもかかっておるんでしょうか。それとも、道路補修とバリアフリーはそもそもが一つのものであって、それそのものを拡充するという解釈でよろしいんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるところの、道路補修及びバリアフリー改良工事につきましては、その上の道路橋梁改良・整備というものとは別に、バリアフリーと道路補修をセットで実施するもので、この道路補修及びバリアフリー改良工事というセットでやるものについて拡充をするという意味でございます。

竹村委員

 ありがとうございます。このバリアフリーのところ、区のバリアフリー基本構想というところが決められてありますけれども、歩道のところを見ますと、車椅子のすれ違いを考慮したなどの文言がありまして、それを見ますと、車椅子のすれ違いをするには相当数の幅員が必要だと思うんですね。そうすると、今の様々な区内の歩道を見ますと、すぐには整備は難しいだろうという部分は多分に見られるわけでして、この「(拡充)」の、拡充の意味というのは具体的にはどういうことを指すんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 道路補修及びバリアフリー改良工事、このバリアフリー化を進めていくというところで、拡充という意味でございます。

 なお、既存の道路につきましては既に幅員が決まってございますので、車椅子のすれ違い等も考慮した形でやるのはなかなか難しいところはございますが、段差解消ですとか、そういった意味も含めましてバリアフリー化について推進していきたいと考えてございます。

竹村委員

 ちょっと難しい質問をしてしまったと思っております。ぜひ平らな歩道に近づくように努力していただきたいと思います。これは要望です。

久保委員

 狭あい道路の拡幅整備について教えていただきたいんですけれども、今年度も7億ついていて、これってどういうふうに進めていくものなんでしょうか。計画的に進めていくものなのか、住宅の建て替えとか様々、その都度進めていくものなのか、すいません、ちょっとこの狭あい道路の拡幅の在り方ってどういうふうになっているのか教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 狭あい道路の拡幅整備につきましては、基本的には建て替えに伴ってセットバックを行い、そこの部分を区が整備するものでございます。ただ、それに合わせて、隣の家ですとか、向かい側の家ですとか、拡幅整備をする余地があるところについては、任意の整備という形で、建て替えに伴うものに合わせて整備を行うということもございます。

久保委員

 セットバックをするときにということだと思うので、なので、年次で計画を出すというのが、どういうふうにこれは算定するのかなってちょっと思ったものですからお伺いをいたしました。

 それで、ここの特定財源の内訳を教えていただいていいですか。

井上都市基盤部道路課長

 下水道施設を同時に工事をする際に、下水道局からの受託収入が1億余ございまして、国の生活道路に関する補助金が2億8,800万ほどございます。

久保委員

 国の補助金と下水道整備に合わせてということですよね。なので、このセットバックをしていくという予測をして、前年度に予算を立てるのは、すごく難しいのかなって思ったんですよ。計画的にここの道路、ここの道路って決めているわけではないだろうと思ったので、なので、何かそういう基準といいますかね、過去にのっとってという形なのか、その辺はどういうふうに算定されるのですかね。

井上都市基盤部道路課長

 こちらにつきましては、最近の実績から推定をしているところでございます。

主査

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、284ページ、5目無電柱化・新設道路費について質疑はありませんか。

加藤委員

 これまでにいろいろと御報告いただいていると思いますけれども、来年度予算においてはどういった事業をこの無電柱化推進で行われるのか、具体的に教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 来年度につきましては、弥生町三丁目地区の避難道路2号線につきましては本体工事に着手をいたします。それから避難道路7号線の詳細な設計等、それから大和町の避難道路5号の設計及び試掘を行います。

主査

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、285ページ、3項公園緑地費、1目公園維持・管理費について質疑ありませんか。

加藤委員

 公園再整備計画策定(拡充)とありますけれども、今年度は新規で入っていましたけれども、本年度、どこまでそれが進んだのかというところを教えてください。

細野都市基盤部公園緑地課長

 平成31年度予算をいただきまして作業を進めました。公園再整備計画の策定の基本的な考え方を取りまとめるところまで作業いたしました。その内容なんですが、詳細について、今定例会の建設委員会において御報告さしあげる予定でございます。

加藤委員

 その辺、細かい内容については、今度の常任委員会で御報告ということですけど、拡充ということになっているので、大まかでいいので、今年度どこまで行って、来年度は何をやっていくのかっていうのを教えてください。

細野都市基盤部公園緑地課長

 再整備計画の中での、今年度、論点を取りまとめました。利用ルールのこと、施設の配置のことなどなど取りまとめたところでございます。令和2年度に関しましては、その考え方に基づきまして具体的な整備の計画を、この考え方に基づいて、より具体化していくための計画を策定していきたいと、そんなふうに考えてございます。

加藤委員

 この再整備計画におきましては、我が会派としては、生産緑地なども含めた中野区にある大きなところで、いろいろまちづくりなども踏まえて、都市計画マスタープランとか大きなところで捉えて公園というものの位置付けをどう考えるのか、状況によってはその種地とかにもしていく必要があるのではなかろうかというふうな議論をさせていただいているところなんですけども、この公園再整備計画において、公園担当だけでそこまでの議論を深めるというのは難しいと思いますけれども、全体として、今後そういったことも検討できるような、そういったものに仕上がってくるものなんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 現時点では、全体の考え方を取りまとめているところまででございます。次年度、令和2年度に具体的な議論をしていく中で、委員おっしゃるような視点も、そういったことも議論の一つとしてやっていくことがあるかなというふうには考えております。また、具体化については今後でございますので、そういったことも考えながら進めていきたいと考えております。

加藤委員

 その下の遊具の緊急のものとかの前に、本当は公園再整備計画をしっかりとやっていただきたいなというところで、小宮山議員の一般質問のところにもありましたけれども、先に園舎をなくしてから遊具を置けば木を切らずに済んだんじゃないかとか、何か順番について、その計画性、全体的にこうしようという計画がずさんなためにそういったことが起こってしまったんではないかなって、こちらは疑義を生じているわけですけれども、その辺の全体計画を示しながら、遊具もどうしていくのかっていうふうに、この公園再整備計画のほうが後になってしまうのでしようがないところはあると思いますけども、その辺整合性をとりながら、こういうゴールに向けてやっていくと言いながら、今やらないといけないことも、足並みをそろえて、整合性を持って進めていただきたいなと思います。これは要望です。

久保委員

 今の加藤委員もおっしゃっていた公園再整備計画と緊急対策ですね。これの関係性というのは、この委員会の中でも何度も問われてきた部分でございまして、ただ、緊急対策は令和2年度で一旦これは終了――終了というか、完結するということでしょうか。すみません、そこは確認です。

細野都市基盤部公園緑地課長

 平成30年度の法定点検に基づいて撤去・更新が必要と判定されたものについての工事については、令和2年度で一旦完了をいたします。ただ、今後も法定点検自体は進めていくので、そういったことには適宜対応していきたいと考えております。

久保委員

 法定点検は、昨年、平成30年度の法定点検でいろいろ基準等が変わり、かなり厳しい見方になったかと思うんですけれども、それで対応をして、令和2年度までに緊急対応すると。その後も当然法定点検は行われていくということだと思いますけれども、でも一旦ね、おととしやって、ここまでやったものが、突如として次の法定点検で変わるということはない――変わるというか、そんなに厳しく、全部指摘を受けるようなことはないと思うんですけれども、次は、ちなみにいつ法定点検ですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 現在やっているところで、まず、これを踏まえた大幅な改修工事が必要な事態にはならないと考えておりますが、何かあった場合には、また対応していきたいと考えております。

久保委員

 分かりました。

 あくまでも、やっぱり緊急対策としてのこの遊具の入替えと、公園再整備というのは全く規模感の違うものだというふうに思っていて、例えば、ドッグランの話があったりとかですね、私も、犬の同行入園のことをいろいろ御相談を受けていたりしていますけれども、あとキャッチボールができるような公園ですとか、公園の在り方そのものを今回、この公園再生計画の中では示していくことになるのかと思うんですけれども、その辺はいかがですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 利用ルールのことは、日々、御意見等、また御要望をいただくところでございます。そういった考え方を、一旦考え方を本定例会でお示しした上で、また様々御議論いただいて、その後の具体的な整備につなげていきたいというふうに考えてございます。

久保委員

 分かりました。

 それで、今回、総括質疑等を伺っていて、他の委員の皆様の御指摘を伺って不思議に思うことが幾つかあったので、ちょっとお伺いをしたいと思います。

 小宮山委員の御指摘の江原公園の樹木の伐採についてですけれども、当然これも法定点検の対象となっていたものだと思うんです。この樹木をなぜ伐採しなければいけなかったのかというところをもう一回、御説明お願いします。

細野都市基盤部公園緑地課長

 江原公園の樹木の伐採の理由になったブランコでございますが、こちら、委員御指摘のように法定点検をさせていただいております。こちらの遊具は、昭和60年度に設置した遊具でございまして、35年ぐらいになりますかね。鉄製の遊具でございまして、鉄製の遊具の耐用年数は一般的には15年程度というふうに言われています。それの2倍を超えたというところで、国費を活用した公園遊具の長寿命化計画というものを立てまして入れ替えを計画していたものでございます。さらに、樹木がブランコの支柱をのみ込む形で育っておりまして、安全領域についても問題がございました。そのために、このブランコを新しくするために、支障となる樹木について伐採をさせていただいたということでございます。

久保委員

 それで、法定点検って今までにも行っていて、そもそも、鉄製で15年で入れ替えるべきものが35年の経過をしていたということも問題なのかなと思いますし、あと、その樹木をなぜ伐採したかというと、要は樹木と支柱が、何というんでしょうか、樹木によって覆われる――覆われるというのかな、幹が、何て表現をしたらいいのかな、そういう形になっていて、それって1年や2年でなる状態じゃないと思うんですね。ということは、今までの法定点検では、今、安全領域というお話ありましたけれども、見逃していたということなんですか。本来はどうすべきことだったんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 様々な要因があって、安全領域自体は、その樹木のために、そこは指摘事項になっていました。その安全領域に加えて、この耐用年数も、設置してからの年数も考えて、またさらに公園全体の、江原公園全体の遊具を、国費を活用した長寿命化計画に位置付けて入れ替える予定もございましたので、この時期においてこのブランコを新しくさせていただいたということでございます。

久保委員

 ブランコを新しくするのは当然のことなんだと思うんですけれども、樹木の伐採って、もっと以前に、ブランコと樹木の関係性といいますか、伐採しなければいけないような状態になることを何年も見逃していたからそうなってしまったのではないかと思うんですけれども、それはどうだったんですか。全くそのような状態になることに気付かずに数年放置されていたんですか。そういう形になるには、何年ぐらい経過しているとそういうふうになると思われますか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 安全領域は木とブランコの支柱との関係なので、そんな1年で急にということではございません。この安全領域そのものについては、最初に法定点検をしたのが、平成26年から始めた、何年かかけて始めた法定点検があるので、その時点から、この安全領域については同様の状況があったということでございます。

 ただ、それに加えて、年々この施設については老朽化が進んでいったので、この時点で、その国の補助金を使わせていただいて遊具の入れ替えを実施をしたということでございます。

久保委員

 遊具の入替えよりも樹木の伐採のほうが大きな問題、問題視されているというかね。ただ、平成26年の時点では、もうそういう事態になっていたんじゃないかなと思うんですよ。だから、まず樹木の伐採は、その事態においては致し方ないとは思うんだけれども、だとするならば、もっと早くにしかるべき処置がなされるべきじゃなかったのかなって思うんですけれども、それは、今まで全く検討がされてこなかったんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 国の長寿命化計画に基づいてやるというのは、長い年をかけて、何年かの間に、この公園の遊具を替えていこうという計画を立てています。江原公園を今年度やらせていただいたんですが、この樹木の状況は確かに前から同じだったと思われますが、この時点で、ちょうど交換を実施できる時期になったので、樹木の伐採についての周知等には課題があったと考えておりますが、このたびブランコを入れ替えさせていただき、それに合わせて樹木も伐採させていただいたというところでございます。

久保委員

 私は、樹木の伐採の告知に問題があったんじゃなくって、何年間もその状態にしておいたということに問題があると思うんですよね。だって、それまで全く使っている人も気がつかないわけではないだろうし、いろんな形で点検を行っていれば分かる話だと思うんですよ。それをやっぱり放置をしておいたから、今回すごくその樹木を伐採したということが、大きくなってしまったのかなっていうところがあって、そこら辺のところは、やっぱり今後もしっかり気をつけていかなければいけないところではないかなと思うんです。

 今のお話だと、そのままにしておいてもよかったんだけれども、今回のこの緊急対策に合わせて、遊具の入替えとともに樹木を伐採したように聞こえてしまうけれども、そもそもそういうことをしなければいけなかったんじゃないんですか。危険だったとは思われないんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 様々な視点で、この入替えの緊急性というのは判断をするわけなんですが、この公園のブランコについては、実は、仮にブランコが新品の状況であれば、安全領域に課題はあるんですけれども、直ちにそれをもってだけで使用禁止とか、そういう措置をとらなければいけないほどのものではないということがあります。この安全領域に加えて、施設の劣化状況等も、それらも総合的に合わせて使用禁止の判定、または撤去・更新の判定がなされるので、このブランコについては、このたびは劣化も進んでいて、こういう安全領域等の問題もあり、また国費の活用ができるということもあって、それを全部合わせて更新をさせていただいたということでございます。

久保委員

 すいません、長くなって申し訳ないんですけど、樹木の伐採にも、じゃあ、国費を使うことができたということですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 このブランコを入れ替えることがあるので、その支障となる樹木を切らせていただいた。そのブランコは劣化もあり、安全領域の課題もあるので入れ替える必要があった。そこで、さらにこの国費の活用も可能なので今年度やらせていただいたということでございます。(「樹木の伐採に国費を使うことについては」と呼ぶ者あり)

 樹木の伐採の費用そのものには、国費は活用しておりません。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後3時00分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後3時20分)

 

久保委員

 公園管理業務経費と公園清掃等維持管理委託等というのがございます。これはどのように違うんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 公園管理業務経費の中には各公園の指定管理料などを含んでおります。指定管理料、それから土地をお借りしているところの公園の使用料、あと、新宿区と一体となって管理しているところがございますので、そういったところの負担金などを含んで、全部で公園緑地管理費でございます。それ以外の維持管理費用、備品購入費等々が公園清掃等維持管理委託等というところに入ってございます。

久保委員

 指定管理の公園って今、大規模公園が三つでしょうか。その使用料というのも大規模公園のものなんでしょうか。要は指定管理の公園っていうのがどのぐらい経費を要するものなのかというのがちょっとこれでは分からない。今年度は広町みらいが開園をしましたよね。これから平和の森の体育館と併せてというようなことになってくるかと思うんですけれども、あとは哲学堂公園の指定管理料があって、指定管理にすることと区が区立公園として、区のほうで業務委託なりで清掃委託とかをしていくこととの違いというのがなかなか数字的に表れてこないというところもあって、できれば指定管理は指定管理と分かるようにここに示していただけたらと思うんですが、そういうふうにはいかないんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 表記の方法は工夫していきたいと考えますが、昨年の表記とも若干違いがございまして、昨年度、平成31年度ですが、公園清掃等維持管理委託等の中に光熱水費・小破修繕等維持工事も含んで前回は表記をいたしました。それは分かりにくいという御指摘をいただいて、今年度このように分けて表記をいたしました。今委員おっしゃった指定管理についても、今後確かに効果を検証しなければいけないと考えますので、表記については工夫していきたいと考えております。なお、今年度の予算の1億7,743万円余の中の指定管理料ですが、哲学堂公園と広町みらい公園と平和の森公園に加えて、鷺宮運動広場の費用も含んでおります。

久保委員

 指定管理料だけでは幾らになりますか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 指定管理料だけだと1億5,979万5,000円ほどでございます。

久保委員

 指定管理の効果というのが、なかなかどういうふうに検証したらいいのかというのが、この数字がこっちが増えてこっちが減ったからいいんだとかというわけにもいかないんだと思うので、やはり指定管理を進めていく費用対効果というのは、またどこかできちっと見ていかなければいけないのではないかなと思うんですけれども、その辺はどのようにお考えになっていますか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 例えば広町みらい公園は、令和2年度の予算は4,600万円ほどがこの中に含まれております。これは新規公園なので前との比較はないわけなんですが、維持管理に加えて、そこに常駐する人がいて、ほかの施設があって、行事をやってというようなこともあるので、費用面だけではないんですが、そこでの公園の満足度なども含めて今後金額と、その効果と、両方合わせて評価をしていきたいと考えてございます。

久保委員

 よろしくお願いいたします。それともう1点、他の委員の質疑の中で気になっていたことがございまして、新井薬師公園のバリアフリー化に併せて公園トイレのバリアフリー化も行われるということで、その際にはトイレットペーパーの設置ができるということで、すみません、トイレットペーパーの設置の基準って何ですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 これまで利用が多い公園、または新規にトイレを改修してきたところにはトイレットペーパーを設置してきたということなので、新しくて、それから利用が多いところというところに設置してまいりました。

久保委員

 バリアフリートイレにしたらそうなるということの決まりがあるわけでもないわけですか。公園清掃とかで当然バリアフリートイレであろうが、そうでないトイレであろうが、トイレがあれば入りますよね。業務委託で入っているわけですよね。なので、特にトイレットペーパーを設置するのに問題ないように思ったんですけれども、それはどうなんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 作業上はその工程がちょっと増えるだけなので、総括質疑でもお話しさせていただいたんですが、全公園に仮にトイレットペーパーをつけた場合は年間160万円ほどの維持費用が毎年余計にかかっていくということはあります。一方で設置のほうなんですが、設置はスペース的にすごく狭いところもあるので、全部必ずできるかというとできないところもあるんですが、設置については、こちらも費用面ですが全部で600万円ほどかかっていくというふうに考えてございます。ただ、現時点では全体の改修計画も今後再整備計画に合わせて検討していくので、その中で併せて考えていきたいというふうにしております。

久保委員

 今後、バリアフリー化もですし、それこそ公園再整備計画の中でトイレも含めて様々改修が進んでいくと思いますので、その辺のところも、維持管理が大変になってしまうというところも一定あるのかもしれませんけれども、できるところからやられたらいいのではないかなと思いましたので、ちょっとお伺いをいたしました。

杉山委員

 公園維持・管理の公園樹木及び街路樹緊急樹木診断、これは私の理解ですと平成31年から3か年、毎年300本診断していく3か年計画でよろしかったか、ちょっと確認。

細野都市基盤部公園緑地課長

 毎年300本ずつやらせていただく計画で、今委員おっしゃったとおり平成31年度から始めて、令和2年度、令和3年度までの3か年で行う予定でございます。

杉山委員

 予算としては1,934万2,000円ということで、今年度の予算というのは1,899万2,000円、予算ベースで、300本に足りなかったのか、費用は変わらない、大体300本を毎年やっていく。今年度診断したものを来年度予算で剪定なり伐採なりしていくんですか。そういう1年ずれた、調査して次の年に作業、それと同時に調査して、また次の年に作業、そういう感じなんでしたっけ。ちょっと確認です。

細野都市基盤部公園緑地課長

 診断の後、ずれはあるんですけれども、それは状態によって、より早期にやらなければいけないものについては即作業をさせていただく場合もございます。

杉山委員

 そうしましたら今年度にやったものが大体、緊急性がなくても来年度予算で処理されるかもしれない、そこはどこに項目として入っていますか。公園管理業務、この中ですか。ちょっと確認です。

細野都市基盤部公園緑地課長

 費用としては公園清掃等維持管理委託等の中、下から二つ目のところですが、必ず来年度やるということでもないですし、点検の結果、即やるものもございますし、それはその状態によって様々でございます。

杉山委員

 先ほどから江原公園の話もありましたが、加藤委員も以前お話しされていた樹木台帳、データベース、これって今使われているんでしたっけ。

細野都市基盤部公園緑地課長

 御提案いただいた樹木台帳、管理をしておりまして、点検をしたものももちろんそこに反映しながら適切な管理に努めているところでございます。

杉山委員

 この台帳を見れば大体この樹木はあとどのぐらいで駄目になるかもしれないとか、そこら辺、台帳のメインの項目、どんな情報を持っているのか、参考に教えてもらっていいですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 台帳は場所と高さと幹回りと樹形の状況と、あとは何か特記事項があればですし、それに加えて点検をした状況、剪定の状況などなど、その木に対する情報を記録し、管理しているところでございます。

杉山委員

 その樹木台帳を維持管理だけではなくて、いろんな問題があるのでその樹木がそろそろ切られるかもしれないなとか、そこら辺の通知に関しても加藤委員のほうでお話しされたと思うんですが、そこら辺に関しては、その台帳、データベースを基に近隣の方々に何かしら情報伝達していくみたいなことというのは考えられてはいらっしゃいますか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 切ることが前提ではないので、そういうことをせざるを得ないときというのは、一つは樹木の状態が悪いというのがありますし、またはちょっと支障になるので切らせていただきたい、両面がありますので、樹木台帳の状況だけで次、何年後かにこうかなというのは、そういうところまでは考えていないです。

杉山委員

 樹木台帳、たくさん情報が入ってくる、これから必ず区の資産になっていくものであると思いますのでいろいろ、台帳を作るだけじゃなくて、うまいこと利活用しながら、これからの計画とか、基本計画なんかにも役立てられたらいいなと個人的には思っています。ぜひとも利活用をお願いしたいということを要望にしておきますが、お願いします。

小宮山委員

 先ほど久保委員のほうからもトイレットペーパーに関する話がありましたけれども、私もとある方から質問してきてくれと頼まれておりまして、質問させていただきます。コストが、区の全体の予算から考えるとそんなに大したコストではないのになぜトイレットペーパーを置かないのか、その理由をお願いします。

細野都市基盤部公園緑地課長

 維持管理費用の増加や盗難、いたずら等のおそれからトイレットペーパーは設置してきませんでした。現在はトイレの新設や改修に伴ってトイレットペーパーを設置しているところでございます。23区で中野だけと言われるんですけれども、全く間違ってはいないんですが、杉並区は調べたところ232か所の公園のうち33か所なので中野ぐらいな状況ではある、最後のは参考ですが、こんなような状況でございます。

小宮山委員

 コストパフォーマンス、決して悪いことではないと思うので私もトイレットペーパーはどんどん設置していっていただきたいという要望をしておきます。

 もう1件ですけれども、今年度、公園の遊具改修に当たってアンケートを行いました。拙速なアンケートになってしまって、非常にいろんな課題はあったと思うんですけれども、例えば、これは本当かうそか分かりませんけれども、ある人がアンケート開始時間から10分遅れで現地に行ったら誰もいなかったとか、これは本当かうそか分かりませんけれども、あるいは現地に看板がなかったとか、また、システム障害のためメールがそちらのほうで受信ができない状態があったりとか、あとはどこの公園がどんな状態なのか一覧がなくて、一覧がないものを区民の人が協力し合ってみんなで一覧を作り上げたとか、そういったいろんな問題がありました。来年度はそういったアンケート、遊具の更新に当たってのアンケートをするんでしょうか。どうでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 12月からやらせていただいたその御要望等を踏まえて、今遊具は選定しているところでございますが、改めてのこれについてのアンケートというのは考えていないです。また同じような状況があればやるかもしれませんが、来年度予算の中で、令和2年度予算の中で新井薬師公園と城山公園の遊具の設置というのがございます。こちらについては意見を伺う場面はあるという、そういう予定はございます。

小宮山委員

 差し当たって予算化されているようなアンケートはないのかもしれませんけれども、やはり区民の声を丁寧に聞いていくというのは大事なことだと思いますので、今後予定される更新についてはアンケートも含めて様々な形で区民の声を聞いていっていただきたいと要望をしておきます。

来住委員

 まず公園清掃等維持管理委託等ですけれども、既存の多くある公園の維持管理の清掃などについてはこの6億6,000万円のところに入るのかなと思うんですが、人件費なども当然上がってきていますので、それらも新年度は見込んでこの額に設定してあると。もちろん入札になると思うんですけれども、そこはちゃんと見て予算化されているということでよろしいですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 これまでと同様な適正な管理ができる予算ということで提案させていただきました。

来住委員

 身近な公園が、清掃が行き届くということは地域にとってはとても大事なことですので、きちんとした委託ができるように、ぜひ予算面でも努力していただきたいと思います。四季の森公園の管理については、これまで特に芝生の管理の経費などに係る経費が非常に額的にも大きいのではないか、その他、水の管理、いろいろ分けてありますけれども、新年度は四季の森公園についてはここの6億6,000万円の中に入ったということで、前年度と比べてどうなのかというのを確認したいと思います。

細野都市基盤部公園緑地課長

 四季の森公園は委員おっしゃるようにこの6億6,960万円の中に入ってございまして、四季の森公園の経費そのものは1億600万円ほどでございます。芝生の管理も計上させていただいておりまして、2,000万円ほど芝生の養生、芝生の管理経費を見込んでおります。2,023万円ほど芝生の維持管理業務に予算を計上させていただいております。例年並みに計上させていただいているところでございます。

来住委員

 他の議員からも芝生そのものを変えてはどうかという意見もあったと思うんですね。芝生に2,023万円かけるということで、しかもなかなか1年を通して使用できる状況が厳しい芝生ということもありましたので、そういう提案があったと思うんですけれども、総体としては、芝生を含めて総額としては前年度と同じ額、それともどこかを少し工夫されてこの中に、今おっしゃった1億600万円ですか、1億6,000万円ですか、すみません、もう一度正確に言ってほしいんですが、1億の四季の森公園の管理費用については、やはりいろいろ精査する必要があるのではないかというふうに思っているんですが、その点について、芝生の今後についても併せてもう一度御答弁ください。

細野都市基盤部公園緑地課長

 今年度、四季の森公園は1億600万円ほどでございます。それで芝生の管理経費を2,023万円ほど計上しています。確かに草地化してはどうかとか、閉鎖期間が長いので芝は無理ではないかとか、様々御意見はいただくところでございますが、当公園については現時点では今のまま管理をさせていただくとともに、将来的にはここの四季の森公園についても指定管理による管理等も、様々な管理形態も検討していきたいと考えておりますので、今の時点ではこのままの状態で維持していきたいというふうに考えているところでございまして、そのような考えでこのたびこのような金額を計上させていただきました。

来住委員

 区の中心の大きな公園ということで特別の扱いは分からなくはないんですけれども、工夫をしていただきたいというふうに思います。決算の分科会だったかなと思うんですが、四季の森の授乳室がありますけれども、その授乳室もこれだけの公園、中心公園の中で位置付けられている授乳室にしては、利用されている方の声もいただいていまして、もうちょっと工夫をちゃんとしてほしいんだと。置いてあるもの、赤ちゃんのおむつを替える台も、聞いてみましたら中野区が置いたのではなくて、これは管理する方が置きましたという話を現場でお聞きしたんですけれども、授乳室ということであれば、それにふさわしい中身に、そんなにお金をかける必要ないと思いますので、安心してそこで授乳できるような雰囲気のものに、御意見をいただきながら、当事者からの声もいただいて、少し改善をしていただきたいなというふうに思うんですけれども、それについては、現場はもちろん課長は見ていただいたと思うんですけれども、いかがでしょうかね。

細野都市基盤部公園緑地課長

 パイプの棚があるというところが、ちょっとあまりにも貧弱ではないかと、そんな御指摘だったと思います。様々な御意見があるところではあると思うので、可能な限り利用される方の声には応えていきたいと考えてございます。

来住委員

 道路からは、すりガラスにはなっているんですけれども、ぼんやりと見えてしまうということを心配される方もいらっしゃいましたので、ぜひ対応をしていただければなというふうに御指摘しておきたいと思います。

 先ほどのやりとりと小宮山委員からの江原公園の問題のやりとりがありました。今後の問題にも、今後の公園の樹木に限らず、中野区が所有する樹木への対応がやはり一つの象徴として今回もあったのかなというふうに思います。もちろん戻すことはできませんけれども、1点だけちょっと確認の意味でお聞きしたいんですが、今回ブランコとの関係でそうせざるを得なかったという説明、答弁もそういうことなんですけれども、ただ、そうせざるを得ないにしても近隣や利用者がやはり理解、納得できるような形の知らせ方というのが、あるのではないかというふうに思うんですね。今回江原公園については、保育園のときにも近隣や利用者さんのほうからかなり樹木についての要望がある中で、区としては保育園を造るということで優先されたわけですね。そういう場所だっただけに、樹木への対応は慎重であるべきだったんじゃないかというふうに思うんです。今回の樹木に対して対応される過程の中で、どういう形で利用者さんや近隣にはお知らせをされたのか、樹木に貼り出されたというのは聞いているんですが、それは何日前に貼られたのか、また、公園全体に公園整備について告知があったと思うんですが、その中にも樹木についてのお知らせを同時にされたのか、時系列的にあれば、今後の教訓にもなりますので、ちょっと確認をさせていただきたいと思います。

細野都市基盤部公園緑地課長

 樹木の伐採の作業は2月13日頃です。近隣の皆様へということで1月下旬から「江原公園公園施設長寿命化計画遊具の更新工事のお知らせ」ということで周知を開始したところでございます。その中では公園の遊具の撤去、新設、あと、舗装を直しますとか、その工事の期間中の使えない部分とか、そんなことを明示しながら周知をさせていただいたところでございます。樹木のほうがこれと同じタイミングだとよかったんですが、樹木の周知は樹木そのものへの掲示という形でやらせていただいたんですが、この掲示が直前になってしまったために、この木のことは聞いていないよというか、そんな御意見を多数いただいたところでございます。

来住委員

 地元の議員に聞きましても、二日、三日前だったのではないかという話も聞いております。そういうことからしまして、そうせざるを得ない処置であったとしても十分な一定の期間を、やはり理解をしていただくということも、そこが大事なところですので、危険で今即切らなきゃならないという判断で切るというのと、次の段階に行く施設の整備に必要なものの中でそれを処理しなきゃならないという段階にあるものと、対応が当然違っていいはずだと思うんですね。もちろん危険なものは、即決しなきゃならないものがありますので。しかし、今回の江原公園について聞き及んでいるところでは、十分な周知の期間もとれる期間ではなかったのかなということもありますので、今後もあってはいけないこととしての教訓として、ぜひ長く親しまれてきた樹木を、近隣も含めて育ててきたわけですから、慎重な行き届いた配慮を持った対応の仕方ということを今後について最後お聞きしておきたいと思いますが、いかがですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 樹木の伐採については可能な限り避けていきたいとは考えております。ただ、工事の支障や施設の更新のために支障となるものについて作業させていただくことは今後もあるというふうに考えております。今回その周知について、直前になってしまって十分に行き届かなかったところは事実ですので、そういったところは改めて、十分な周知期間、また、理解を求めるための努力をしていきたいというふうに考えてございます。

竹村委員

 公園維持・管理のところの下から三つ目の公園の安心・安全のための警備態勢強化とありますが、これは具体的にはどのようなことを指すんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 こちらですが、夜間についていろいろ課題があって、今も巡回警備はしているところでございます。ただ、巡回警備といっても限界があるので、この内容は誰でも安全に利用していただけるように、警備会社さんなどを想定しているんですが、そういったところへ委託をし、さらにクラウド監視カメラなども活用しながら、より公園の安全を確保していきたいということで、この警備態勢強化の費用を計上させていただきました。

竹村委員

 この「警備」という言葉だけをとりますと、具体的には見るとか、発生を防ぐとか、防止をするとか、事が起こる前に防ぐという意味があります。ですので、今御答弁いただいた、特に人手、巡回警備は例えば事が起きようとするときにジャストミートで遭遇すれば、ちょっと待てという注意喚起もできようとは思うんですが、恐らくそれは、この広い公園を全てフォローすることはちょっと難しいと思います。御答弁いただいた物、カメラ、監視カメラによる警備というのが非常に、効率化、省人力化としては非常によいことだと思うんですけれども、イメージをするとすれば皇居内にあるようなああいうカメラを想定してよろしいんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 大変恐縮なんですが、皇居内が分からないんですけれども、監視カメラを、画像を一元管理できるような、そんなカメラを想定しています。予算の中では10か所ほどを見込んでいて、区内の10の公園の問題があるところに、課題が多いところに置かせていただいて、その画像を監視しながら集中管理もして、できれば問題は未然に防げるような活動もしていきたいというふうに考えているところでございます。

竹村委員

 事例の挙げ方が分かりにくくてすみません。要は町なかに設置されているような監視カメラみたいなものという、そういうニュアンスと捉えてもらえば結構です。それでも結局、リアルタイムでそれを監視して、事が起こっている最中に何か警報みたいなものを発することができなければ、後で怪しげな人が公園遊具ないしは設備を破壊している映像が残っているというだけにすぎませんので、その効果を高めるために、例えば広報活動をしっかりしていただいて公園の、警備とか監視という文字がつくと非常に堅いですので、そこは十分考慮いただいて周知を図っていただければ、この安心・安全というものが非常に担保されようかと思います。そういう配慮をいただければと思います。これは要望です。

杉山委員

 一つだけ聞き忘れました。東中野駅の西口、線路沿い、桜並木ののり面整備及び枝、木々の剪定、その予算がどこに入っているかだけ教えてください。

細野都市基盤部公園緑地課長

 そちらの予算は公園清掃等維持管理委託等の中でございまして、東中野駅構内樹木管理について今年度と同様に138万円ほど計上してございます。今年度の維持管理業務は先週の夜間、終電後と、今週の終電後、2回に分けて作業をいたします。維持管理作業は協定を結んでやらせていただくところなんですが、将来のお話については現在JRさんと協議を進めているところでございまして、現時点で具体的なところはまだ決まっておりませんが、引き続き協議は行っておりますので、またお話しできる状況になりましたら報告させていただきたいと考えております。

主査

 他に質疑はありませんか。

控室

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、286ページ、2目公園整備費について質疑はありませんか。

久保委員

 「大規模公園整備」から「公園整備」に名称が変わっておりまして、哲学堂公園がここに書いていないんですね。(仮称)上高田五丁目公園については解体費だったんですけれども、でも(仮称)上高田五丁目公園も今後、公園整備はなくなるというか、ちょっと時期が見えてこないところなのかもしれませんけれども、これは何で「大規模」がとれちゃったんですか、公園整備だけになったんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 大規模公園の整備が事実上、この後しばらく適地がないというふうに考えましたので、より事業の内容と予算の内容が合うように公園整備費というふうに表記させていただきました。

久保委員

 平成31年度のときには哲学堂の公園再整備基本計画策定というのが予算に入っておりまして、哲学堂公園の再整備は事業が止まっているのかもしれませんけれども、哲学堂公園の再整備はどういうふうになるという決定をしたんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 哲学堂公園再生整備は一旦去年予算を減額補正させていただいて、一旦大規模なところは休止した状態になっています。令和2年度ですが、これまでの課題等を再度整理して、令和3年度に基本設計、実施設計をできるような形で、来年度は課題整理をさせていただきたいと考えております。その上で令和3年度に基本設計、実施設計とともに、保存活用計画も策定していかなければならないと考えておりますので、そういった哲学堂公園の再生整備が再度スタートできるような検討を来年度はやらせていただいて、令和3年度にはその実行に移していきたいというふうに考えてございます。

久保委員

 その再生整備計画は、令和3年度からはまた着手をするんですね。令和2年度は考え方等を整理する、ここにはもう予算としては入っていない、休止ということですか。例えば何か内部での課題整理の検討ということで予算としてはついていないということなんですか。ちょっとそこら辺が、どういう内容なんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 大変失礼しました。来年度何もやらないということではないんですが、予算は計上しておりませんが、職員でこれまでの課題、これからの課題を検討していきたいと考えております。そのための委託費等は計上していないということだけなので、検討そのものは進めていこうと考えております。現状の哲学堂公園の園路の課題とか、様々な課題は今もあるところで、そちらの費用は指定管理料の中で小規模な修繕は行いますし、また、少々お金のかかるものについては、ちょっと戻っちゃいますけれども、先ほどの維持管理費用の中の小破修繕費用等で対応していきたい、そんなふうに考えてございます。

久保委員

 職員の中で課題整理して検討を進めるということですよね。ただ、それ以前に、この哲学堂公園の事業を見直さなきゃいけないというのには大きな課題が幾つかあったと思うのですが、そこはどうされるんですか。そこも含めて検討されるということですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 保存管理計画を作るにも基本設計、実施設計をするにも、これまでの課題を整理しないと作れないところなので、来年度そういったところも検討していく考えでございます。

久保委員

 一方で、国の名勝指定ということで、これはいつ指定される予定でしたっけ。

細野都市基盤部公園緑地課長

 今年度中にというふうに伺っておりましたが、まだ具体的な日にちは伺っておりません。

久保委員

 今年度中に名勝指定があると、それに伴って何か整備をしなきゃいけないことというのは出てはこないんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 名勝指定に伴ってやらなければいけない具体的な大規模な整備はないというふうに考えております。ただ、今後公園自体の管理をどうするかとか、そういった課題はあるかと思いますので、そこは現状の管理者とともに、また、関連する文化財担当とともに検討していきたいと考えてございます。

久保委員

 今年度中にそれは決定がしてきて、大規模な整備はないけれども、管理についての課題は何か出てくるかもしれないと。そうなった場合は、先ほど指定管理料のことをお伺いしましたけれども、その指定管理料の中で賄えるということなんでしょうか。それとも、そうはいかないのではないかなと、管理の在り方なども考えていかなければいけないということになると今までどおりとはいかないんじゃないかなと思うんですけれども、それは予算としてはどこに入れてあるんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 哲学堂公園の管理の予算は一つ戻るところの公園維持・管理費の公園管理業務経費の中で指定管理料の中に含んでいるところでございます。どのようなところまでできるかは指定管理者と協議をしてまいりますので、その中で一番いい方法を考えていきたいと考えております。なお、大規模修繕を仮に行う場合には文化庁との協議が必要になります。その際には保存活用計画ができていることが前提になるので、名勝指定後は文化庁との協議を進めながら必要な修繕を行っていきたいと考えております。

久保委員

 ということは、名勝指定後は文化庁との協議を行いながら保存管理計画を策定していくという流れになるんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 流れとしてはそのような形です。来年度、庁内で議論もしますし、文化庁とも協議をいたしますし、それをやりながら令和3年度に保存活用計画を策定できるように、策定を開始できるように議論を進めていきたいと考えてございます。

久保委員

 先ほど園路の課題などの話というのがあって、やはりバリアフリー化を進めてほしいというような声もあったと思うんですけれども、それは当然文化庁との協議の中でできること、できないことというか、制約がかかるような部分もあるのかと思うんですけれども、その辺はどうなるんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 まだ具体的な協議を行っていないので確定的には申し上げられないんですが、緊急性を要するものについては、あくまで担当の考えですけれども、すぐに、速やかに実施できるかなというふうには考えてございます。ただ、改修工事自体が文化財なので、いわゆる土木工事と言われる、急にコンクリートがとか、そういうことにはならないようにというふうな、そんな制約は受けるのかなというふうには考えているんですが、時間とその状態は両方合わせて速やかな協議と速やかな施工を考えていきたいというふうに、進めてまいりたいと考えます。

久保委員

 分かりました。哲学堂の児童遊園の遊具等も老朽化をしているのではないかというふうなお話もあったかと思うんですけれども、そういったところも文化庁との協議の中に入ってくるんですか。それとも児童遊園の部分は別ですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 指定される全範囲が協議の対象と言われているので、児童遊園も野球場も全部協議の対象というふうに伺っております。

久保委員

 これから指定を受けてからどういうふうになっていくかということを随時報告をいただけるのだと思いますけれども、かなり大きな期待もあれば、様々な関心もある公園のことでございますので、また議会のほうにも適宜適切に御報告をいただければと思いますので、お願いします。

来住委員

 哲学堂公園については、いわゆる名勝指定の範囲が野球場、テニスコート、児童遊園を含めて広範囲が対象になるというふうに聞いています。そうしますと文化担当のほうでの作業になりますので、名勝指定に関しては当該ではないんですが、ただ、名勝指定を受けることによって今進んでいる野球場の整備については、これは支障は発生しない、予定どおり、連続して工事としてはできるというような認識でよろしいんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 名勝指定の指定を受けることによって工事が若干中断する期間もございますが、施設の改修は問題なく進めていける予定でございます。

来住委員

 広範囲の指定になりますので、現在の工事も一定の対応が出てくるのかなというふうには思っていますが、このページの旧野方配水塔応急対策工事、これはさきの建設委員会で旧野方配水塔については今後の生かし方ということで説明をいただいています。今後どういう形で旧野方配水塔を生かしていくか考えるときに、特に前に取り付いている補助第26号線の道路の、これは既に確定しているわけですけれども、今用地買収などが進められていると聞いているんですが、ここがどうなっていくかというのは今後旧野方配水塔の生かし方にも一定の影響が出て来ざるを得ないのかなというふうに思うんですが、そこについてはどのように考えておられますか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 中野通りの延伸は、みずのとう公園の再整備には影響がするところでございますが、現時点では事業の進捗もまだまだというところもございますので、令和2年度予算で計上させていただいたのは、本定例会建設委員会で御報告させていただいた野方配水塔保存活用計画に基づいた修繕を先行してやっていきたいということでございまして、令和2年度についてはまずは早期に対応が必要な応急対策を先にやらせていただきたいと考えております。今後の活用については、またさらに今後も議論を続けていきたいというふうに考えております。

来住委員

 今後の活用については東京都の都市計画決定に基づく補助第26号線の事業ですので、しかし、将来のことではありますけれども、なかなか地権者等との話が思うように進んでいないかのように東京都からはお聞きしていますので、それらも十分見ながら今後の活用についてはじっくり考えていかなきゃならないのではないかというふうに思っていますので、その辺もきちんと図りながら今後については慎重にやっていただきたいということを申し上げておきます。これは要望で結構です。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、287ページ、3目緑化推進費について質疑はありませんか。

小宮山委員

 先ほど樹木の診断の予算の話がありましたけれども、樹木の診断をしたら樹木は減っていくことになると思うんですよね。樹木の診断の結果、樹木が増えていくということは絶対にないと思うんです。減っていくんだったら、どこかで今まで以上に増やす努力をしなければいけないと思うんです。特に樹木というのは30年、50年、100年先を見据えながら増やしていかなければいけないものですので。ただ、この予算を見てみると、一定数は増やす努力もされるんでしょうけれども、そんなに新しいものはなく、今までと大体ほぼ一緒かなと思うので、その辺の新しく樹木を増やす努力についてどのようにお考えでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 この緑化推進では、主に民間の緑を適切に守っていこうということで例年並みの予算ということでございます。確かにこれで即増やせるのかというと疑問を持たれるところもあるかと思いますが、生け垣助成や保護樹木の助成をすることによっての保存を続けることは大事なことだと考えておりますし、また、花と緑の祭典等でこれまで緑に親しむことがなかった人への啓発活動をすることも大事だと考えておりますし、また、こちらで若干ですが例年苗木を配布したりもしているので、緑を増やすということにも多少は寄与するのではないかというふうには考えているところでございます。

小宮山委員

 ぜひ50年、100年先を見据えてやっていっていただきたいと思います。あともう一つ、今回の予算の中では生物多様性について触れられてはいませんけれども、もし触れるとしたらどこの項目になるのかなと思いました。緑化推進の項目でよろしいんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 生物多様性は、そのためにどんな事業をするかということにもよるので、緑の基本計画は緑化推進が所管ということでございますが、そのために何をするかという事業が今のところ区では計上しておりませんが、都市基盤部公園緑地課もですし、環境部もですし、様々なところが関連するかなというふうには考えております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、288ページ、4項建築費、1目建築行政費について質疑はありませんか。

加藤委員

 会計年度任用職員の役割を教えてください。

小山内都市基盤部建築課長

 第4回定例会で今年度実施しているブロック塀の調査について御報告したところでございますが、その結果が精査中でございます。来年度からそのときにお示しした危険度の高いブロック塀から3か年にわたって重点的に指導をしていこうという方針を立てております。そのために正規職員を増やすのでなく、いわゆる登記所への調達とか、郵便物の配布だとか、そういった補助的な業務をしていただくために会計年度の任用職員をお願いしたところでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、289ページ、2目建築安全・安心費について質疑はありませんか。

加藤委員

 会計年度任用職員でも役割が増えているということで、また、拡充とあるんですけれども、ブロック塀等指導・啓発というのは昨年度より拡充という表現ですけれども、どういったところが変わってくるんでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 安全・安心のところのブロック塀等指導・啓発につきましてですが、まず対象となるブロック塀の所有者に対して啓発を図っていくというところで、リーフレットを庁内で作成いたしまして、それを1軒1軒郵送していくという形で考えている経費でございます。

加藤委員

 この38万8,000円で対象となる家にリーフレットを送るということですか。

小山内都市基盤部建築課長

 今想定している対象件数は約3,000件程度でございます。このうち印刷代そのものは約2万8,000円程度でございますが、郵便費用約36万をこの中から計上させていただいております。

加藤委員

 ブロック塀等指導・啓発でリーフレットでブロック塀を何かし、除却したいとかといった場合は、予算はどこになるんですか。

小山内都市基盤部建築課長

 指導の結果、ブロック塀等の改修・除却等に協力いただける場合には、下の耐震化促進のところに補強コンクリートブロック等撤去助成、それと補強コンクリートブロック等建替え(フェンス)助成が今回予算に計上されているところでございます。

加藤委員

 金額は合わせて400万円ぐらいですけれども、何件ぐらいを想定されていますか。

小山内都市基盤部建築課長

 まずコンクリートブロックの撤去助成でございますが、年間約30件程度、フェンス化の助成については年間20件程度を想定しているところでございます。

加藤委員

 実績ベースで言うとそのぐらいで妥当だということなんですか。

小山内都市基盤部建築課長

 今年度のブロック塀の撤去助成については、都や国の補助金を活用しておりませんけれども、大体十二、三件程度の実績がございました。ただ、ハードルが、国や都の補助金を使った助成制度に変更しますので、それに伴って条件が厳しくなります。いわゆる2項道路の場合ですとセットバックの要件だとか、そういったことが加算されてきますので、急激には増えないだろうというところで、ただ、今年度の実績を踏まえて、指導のほうは継続していくということで考えております。

加藤委員

 昨年の実績だとそのぐらいかなというところかなと思いますけれども、リーフレットを作成し、その辺啓発されたら何かもう少し件数が増えてしまうものなのかなと思ったんですけれども、昨年度まではそういった啓発活動は全く行わなかったんですか。点検だけだったんですか。

小山内都市基盤部建築課長

 今年度につきましては耐震化促進事業の全戸配布のチラシを配ったんです。その中に今年度につきましてはブロック塀の改修等について記載をさせていただいて、それによって結構周知が図られたというふうに理解しております。

加藤委員

 すみません、別のところなんですけれども、耐震化促進全体のところで、ここに入るのか分からないんですけれども、感震ブレーカーとかというのはここに入るんですか。

小山内都市基盤部建築課長

 感震ブレーカーにつきましては、項目では木造住宅の補強助成、補強助成をする場合に耐震のものも併せて希望する場合にはその中で費用をみていくというふうに考えております。

加藤委員

 何か最近、ちょっと前だと感震ブレーカー、急に地震で電気、停電を起こしちゃうと、今度は真夜中に地震が起こっちゃうと足元、ガラスとかがあるかもしれない中歩くって危険だという中で、その辺改良されて、1分、2分とか設定はできるけど、その間は停電にならないとか、そういったものも新しく出ているということなんですけれども、その辺はそういった最新のものを推奨されていくものなんですか。

小山内都市基盤部建築課長

 様々な種類のものが出ておりますので、事前相談の段階でその辺も含めた形で対応していきたいというふうに考えております。

久保委員

 木造住宅補強助成のところでお伺いをいたしますけれども、これは第4回定例会のときにも様々お伺いをしたところでございまして、そもそも1,680万円のうち特定財源はどのぐらい入っていますか。

小山内都市基盤部建築課長

 国の補助が2分の1で、東京都が4分の1でございます。

久保委員

 残りの4分の1が中野区ということになるんですよね。今年度からいよいよ中野区としても活用するわけですけれども、この助成については。第4回定例会のときにも確認をさせていただいたんですけれども、今までは基本的には、木造住宅については耐震助成ではなくて建て替え促進をしていくと。木造密集地域などにおきましては、やはりそういったところも考えると、やみくもに耐震助成をすることによって今後の防災まちづくりが進まないことが懸念材料になっていたと思うんですね。昨年の建築基準法の改正によって耐火性能のある外壁等を利用することによって、それによっての耐震改修も可能になるのではないかという考えのもとに今回こういうことになったというふうに認識をしているんですが、その辺はいかがなんでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 委員御指摘のとおり、法改正に伴ってこれまでの作り込みと違った方法がとれるようになってきたと。それと同時に、総括質疑でも御説明しましたとおり、今まちづくりの観点から新防火地域の拡充ということも考えております。ただ、その決定までにはどうしても時間を要してしまう、最低2年から3年どうしてもかかってしまう。その間でまたいわゆる耐火性能の弱い建物を造られても、新築したんだからいいじゃないかということではなくて、やはり不燃領域の拡充ということも考えると、それは整備地域外ばかりではなくて区内全域で対応していく必要があるだろうということから今回耐震補強についても区内全域で実施することといたしました。

久保委員

 なので、あくまでもこの耐震助成というのは耐火の外壁を使うとか、それが一定の基準となっているんでしょうか。この耐震の助成の基準となる住宅というのはどのようなものになりますか。

小山内都市基盤部建築課長

 基本的には、準耐火建築物以上というのが基本的な考え方です。これまで準耐火建築物というのはいわゆる内側と外側、両方サンドイッチにするような形で主要構造物と呼ばれる柱だとか、はりを保護するということ、ただ、外壁を、耐火性能を高めることで外からの延焼に対して強くなるのではないかと。それと併せて例えば耐震補強ができれば、そういった意味での一定の安全性が確保できるのではないかというところから今回の制度に移りました。

久保委員

 これは何軒ぐらいを想定されているんでしょうか。それから、区内全域を対象としているというふうに考えてよろしいんでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 ブロック塀と同様に3年間の重点期間というものを設けさせていただきました。その間に新防火地域の制度の制定、これは東京都とのやりとりが当然ございますので、3年間を重点整備期間として、その間に実績を上げていきたいということで考えております。区内全域に広げたというのは、いわゆる道1本隔てて、自分のところは対象、自分のところは対象外ということにならないように公平感、それと同時に、あくまでも昭和56年以前の建物が対象ということになっておりますので、いわゆる老朽化の危険度の高い建物に対して補助をしていくということで、公平性の観点から実施することといたしました。

主査

 件数。何軒ですか。

小山内都市基盤部建築課長

 今年度は初年度ということもあって、大体整備地域内で7軒、整備地域外で大体7軒を想定しているところでございます。ただ、今年度、整備地域内で除却まで拡充して、建て替えと除却を制度化したところですが、併せて13軒ぐらいですか、実績がありましたので、それを踏まえた形での想定となっております。

久保委員

 整備地域内7軒、整備地域外7軒で、ただ、整備地域内である場合は建て替えの促進も同じく行っているというようなところになってくるのかと思うんですけれども、そこら辺のところが、バリエーションが増えたというか、その方その方によって推進を図っていくときに、どちらがいいのかというところはやはり十分検討していかなければいけないところだと思うんですよね。3か年の集中的にこの重点期間を設けて効果を見ていくということだと思いますけれども、今後はあくまでも防災まちづくり、中野の木密のエリアにおいて、また、老朽化をしている住宅が多い中であって、そういったところというのが一番重大な課題だと思いますので、しっかりこの効果を見ていただいて、併せて建て替え促進等も行いながら順調にこのまちづくりを進めていく必要性があると思いますが、その辺のところは、その整合性を図ることはどのようにお考えですか。

小山内都市基盤部建築課長

 まずは今回、整備地域内において耐震補強を実施すると決めた理由の一つに、また、そこまでちょっとできない、建て替えまでいけないという諸般のもろもろの事情を考慮したときに、一時的に耐震補強もやむを得ないのかなと。ただし、当然、総括質疑でも御説明しましたとおり1度補助金を使ってしまいますと2度、3度は使えませんので、この辺について事前に相談者ときちっと話し合いをして、どの制度を活用するのがいいのか、また、制度の使い方によっても変わってくるということもきちっと説明する必要があるかなと。例えば、耐震補強は自前でやります、だけど二、三年後には建て替えを予定しているんだと、こういうことであれば、今は自前で簡易的な補強でもやっていただいて、そうすると補助金を使わない。二、三年後に建て替えであれば建て替え助成が使えるというようなことも、ストーリーとしてきちっと説明できるように対応していきたいなというふうに考えております。

高橋委員

 加藤委員が質問したブロック塀に関連してちょっとお聞きしたいんですけれども、先ほどの説明を伺っていますと、今年度十二、三軒の実績がありますという中で、来年度以降は国と都の助成が入るということで当然厳しくなる、例えばということでおっしゃったのは、2項道路とかの場合は2メートルのセットバックでやらなきゃいけないというところがありましたけれども、こういう補助がつくことによっての規制が厳しくなるということで、見込みは20軒ほどと言いましたけれども、相手先、個人宅とかで、いわゆるセットバック等によって個人宅の計画というか、問合せとか、その辺で計画がうまくいかないというような、そういう見込みとか、そういう状況というのは予想されるんですか。

小山内都市基盤部建築課長

 今回はブロック塀の全区域調査で、1軒当たりの平均のブロック塀の長さが大体6メートルから7メートルぐらいという結果が出ております。ただ、当然区内にはそれ以上の長い、大きな塀等もございます。そうすると例えばセットバックを条件にしますと、当然長い距離ですと下がるに対して物すごい負担がかかってしまうというようなことから、例えば助成制度の上限額が果たして、ある特定の方には不利益になるというようなことも想定されると。当然その辺については今後の実施していく過程の中で、実績を踏まえながら検討すべき課題であるというふうには理解しておりますので、まずは今ある国や都の補助金を活用して、まず1軒でも多く下がっていただく、それによって安全なまちづくりにつながるような道路の拡幅につなげていきたいというところから今回そういう条件をつけさせてもらっています。

高橋委員

 発端は女の子がブロック塀で犠牲になったという痛ましい事件ということを受けての全国的なこういう展開だと思うんですけれども、今の話を伺うと六、七メートルのロットのというところがアンケートで多いという、基本的に一般個人住宅のところがその該当ということでよろしいんでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 今回、区内全域を調査したブロック塀、約2万6,000軒ですか、これの平均が大体6メートルぐらいということで、それは長いところもあれば短いところもあるということで、そういった平均がそういう形になっていると。長いところでいえば100メートル、150メートルというところもございました。ただ、それを平均化すると、数字の上ではそのような形になります。

高橋委員

 今の話ですと、建築の仕切りということになると、国の助成を受けるというふうになったときには当然規制が厳しくなりますよというお話があって、であれば規制は厳しくなったのが2メートルセットバックだという話だと思うんですよね。個人であったり、お庭をちょっと下げたりということで対応できれば六、七メートルのところであれば落ち着くというところだと思うんですけれども、一方、中野というのは神社仏閣が非常に多いというところがあって、区内の神社仏閣は多く幼稚園であったりとか、私立幼稚園であったりとか、あとは学校を抱えているところもあるという中で、当然ロットがもっと六、七メートルを超える長さになったときに、建築の今回の考え方でいくと、2メートルセットバックしましょうといったときに、さっきおっしゃった100メートルだとか、50メートル、100メートルという長い場面になったときに、とても助成の額が合わないよというのが一つ。それと、2メートルセットバックといっても、例えば神社境内をセットバックして境内にぶつかる、本殿・社殿にぶつかったんじゃセットバック自体無理だよと。あるいはお寺であれば、檀家さんのお墓が並んでいるところをセットバックする、それはあり得ない話であって、そうすると結局、上限額の話と建築基準の助成による規制によってセットバックというところがネックになって、具体的に進まない場合もあると。となると個人の六、七メートルのところは別としても、そういう一番長い部分のところ、あるいは幼稚園、あるいは学校の実質的に通学路になったり、親御さんも通ったりする、そういうところを位置しているところが現実的に進まないというようなことが出てくるんじゃないかと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 まず助成額に関しましては、今回、撤去に関しては180万円、フェンス化については45万円という形で、これが平均のメートル数から割り出した上限額であります。当然、たとえそれだけであったとしても、それに対しては国やら都の補助金を活用するということであれば違法なものには支出できないというルールがございますので、当然諸般の事情で、そういった特殊な事例というものも存在するということは理解しております。当然それについてどのような対応ができるのか、区として今後の検討材料として考えていく必要性はあるのかなというふうには考えております。ただ、当面は今回のルールでどこまでできるのか、まずそれを周知させていただくことが一番重要かというふうに考えておりますので、その点は御理解いただきたいというふうに思っております。

高橋委員

 課長、先ほど課題という話がありましたので、今回のこのパッケージについてはこれで実績を積んでいく、また周知を進めていくということでよろしいかと思うんですけれども、今後の課題、これは中野区だけで完結する話じゃないと思うので、東京都とよく協議をしていただいて、目指すところはブロック塀が倒れて子どもたちや第三者が巻き込まれて亡くなるという悲惨なことがないようにするための安全施策なので、その辺よく東京都とも調整をして進めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。要望です。

河合委員

 去年ですけれども、啓発のリーフレットがうちにも入りました。すごく有効な手段だと思いました。これはどこにそのリーフレットって入っているのか、啓発活動費でいいんですか。

小山内都市基盤部建築課長

 リーフレットにつきましては安全・安心のところのブロック塀等指導・啓発の費用の中で印刷をさせていただいています。あと、下の耐震化促進のところの啓発活動費というものがございます。パンフレット79万8,000円、これは毎年実施しております耐震化促進事業のパンフレットを作っておりますが、今年度もそこにブロック塀の普及・啓発の内容を盛り込むと。いわゆる同じようなものを2種類も作る必要がないというところで一元化させていただいて、経費の削減を図ったというところでございます。

河合委員

 今年度配布されるものに関して、郵送ではなくて配布されるものは、どこに配布して、何部くらい配布する予定ですか。

小山内都市基盤部建築課長

 まず安全・安心のブロック塀等指導・啓発のところで3,000部のリーフレットを作りまして、これについては対象となるブロック塀の所有者のところに郵送させていただくという予定でございます。それと耐震化促進の啓発活動費のところで、これは印刷と、あとシルバー事業団を使って全戸配布をさせていただいておりますので、その委託費用も含んだ金額となっております。

河合委員

 全戸配布ということは中野区全域に配布されるということで大丈夫ですか。

小山内都市基盤部建築課長

 そうでございます。

来住委員

 緊急輸送道路沿道建築物耐震診断・補強設計等助成ということで、今年度は4億4,700万円だったのが5億7,800万円余ということで、かなり増額をされています。この緊急輸送道路については予算化してもなかなか進んでいかなかった時期もありましたけれども、増額をされて対応されるということになってきたという点では、いいことでもありますので、見通しとしてそういう形で進むようになってきていると、活用が進んでいるということで、こういう対応をされたということでよろしいですか。

小山内都市基盤部建築課長

 緊急輸送道路につきましては特定と一般と分かれておりますが、特に特定のほうは東京都が時限的に実施している事業でございます。そのうち診断のほうはほぼ終わっておりますけれども、補強設計と来年度の設計と耐震補強とが一体となった全体設計という取組の中で件数が増えております。特に耐震補強助成が3件以上ございますので、1件当たり相当高額なものが含まれているというところで約4億円前後の事業費を見込んでいるところでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、290ページ、5項交通政策費、1目交通政策費について質疑はありませんか。

加藤委員

 会計年度任用職員の役割を教えてください。

安田都市基盤部交通政策課長

 こちらは放置自転車管理システムの入力をしていただいているアルバイト、今までアルバイトだったんですけれども、名前が変わりまして、会計年度任用職員の補助職に当たるものでございます。

加藤委員

 その下の交通政策(拡充)の区内交通環境の整備というのはどういったものなのか、内訳を教えてください。

安田都市基盤部交通政策課長

 区内交通環境の整備でございますけれども、一つは交通政策にかかる基本方針の策定、そして自治体間の広域連携によるシェアサイクルの導入、3番目は交通空白地域における移動支援ということでコミュニティタクシーの支援、その三つになります。

加藤委員

 それぞれの予算と、そのうちの特定財源を教えていただけますか。

安田都市基盤部交通政策課長

 3種類ですけれども、これから入札で、ざっくりなんですけれども、区内交通環境の整備につきましては約600万円、シェアサイクルが約4,300万円ぐらいですかね、交通空白地域における移動支援が770万円くらいということでございます。特定財源でございますけれども、シェアサイクル、東京都の広域連携制度を活用しまして、東京都の地域環境力活性化事業、ICT技術を活用した自転車シェアリングの普及促進事業という特定財源が入ってございます。

加藤委員

 シェアサイクル事業に特定財源で全部入っているという、全部か分からない、ほぼほぼ入っているということですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 全てでございます。

加藤委員

 このシェアサイクル事業、東京都全体でやっていく事業ということで、中野区だけやらないというのもなかなか厳しい判断かとは思いますけれども、そもそもシェアサイクル、中核都市ぐらいのところだと観光目的で、観光客がその中を回る、その都市観光をするためにシェアサイクルというのは有効だなというところはありますけれども、都市圏内においては通勤に本当に資するものなのかなとか、そもそも移動手段を持っていた人たちにこの新しい移動手段を与えるということが税金を使ってやることなのかなというところに少し疑問が生じるところではあります。なので、事業を見た上で継続するかどうか、これは特定財源がついているので社会実験的に行うとは聞いておりますけれども、これは3か年でよろしいんでしたっけ。

安田都市基盤部交通政策課長

 自治体間の広域連携制度を活用したシェアサイクルの導入実験ということで、基本的に補助金は3か年つきます。翌年度以降、やはり効果を見ながら検証したいということでございます。中野区における目標でございますけれども、これまで一般質問や総括質疑でお答えしましたとおり、区内南北交通の課題解消や公共交通の補完と自治体間の広域連携ということで、そういった目的で進めることとしております。

加藤委員

 あくまで南北交通とか他自治体ということなんですけれども、その利用者というのは区民というイメージなんですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 利用者は区内で区民がまずありますけれども、広域連携ということなので、連携する都心自治体と動いてきますので、他区の方も利用していただきます。

加藤委員

 あくまで利用促進を促すのであれば、観光とかそういったところで、中野区に行ったらシェアサイクルがあるからちょっと観光に行ってみようかなとか、そんなところが必要なのかなとか思ったりするんですよね。だから、先ほども公園整備のほうで話がありましたけれども、もし名勝指定が取れるのであれば、そういったのも観光拠点になるのかなというふうに思うわけですけれども、ポートの設置場所というのが全く決まっていないということでしたけれども、そういった観光拠点とかに置いたりとかはできるんですか。また、中野駅周辺のところにおいて、設置する、中野駅周辺に置かないということはないと思うんですけれども、置くとしたらどの辺に置くんですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 いろんな波及効果が考えられるところではございますけれども、まずポートの設置位置ということで、先ほど申しましたように南北交通の課題解消と公共交通の補完ということで、区内の交通結節点となる駅、基本的には広域連携との関係もありまして山手通りとか中野通りを中心として置いて、そういった実験の効果で今後は広がる可能性はあるんですけれども、まずはそういうことで考えております。

加藤委員

 この効果は社会実験ということですけれども、もし1年で全く駄目だなみたいなのがあった場合には、そこから手を引く、東京都自体がやめる、補助金をなくすということはないと思うんですけれども、中野区としての判断として単年度ごとに行われるものなんですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 単年度ごとで検証していきたいと思います。本事業はこれまで都心区が進めていて、相当広がってきています。そういうことで26万人ぐらいの利用者がいて、810万回転ぐらいと相当広がっていますので、そういったことと中野区の環境を見ながらやっていきたいと思っております。

加藤委員

 中野区が半分出しているということで、区民に資するものでなければあんまり意味がないなというところと、あと、自転車がそういうふうにシェアできるのもいいですけれども、自転車屋さんに直撃、ダメージを与えるようなものでもあるのかなというところで、そういった産業に対するダメージみたいなものも少なからずあるのかなというところで、ちょっとバランスを考えていろいろやっていただきたいなというところです。

 もう一つなんですけれども、公共交通空白地域等における移動支援ということですけれども、このシェアサイクルもその一つとは思うんですけれども、ほかにどういったものが項目として挙がっているんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 昨年度行いました区民の移動実態把握に関するアンケート結果、こちらを受けまして公共交通が入ってこられないような地区が幾つかあります。交通対策調査特別委員会でも調査しているとおり、そういったところで例えばコミュニティタクシーなんか利用できないか、そういったことを検証するものでございます。

加藤委員

 以前にもこの委員会で言ったかとは思いますけれども、地域包括ケア推進特別委員会で愛知県のほうへ行ったときには、買物に来てもらって、買物したものは重たいから、それ自体は業者さんが自宅に届けるというのは、そのスーパーとかまでは徒歩で行ってもらうとか、徒歩を促すことが健康づくりに資するというところで、実際データとしては都心の自治体のほうが認知症になっている率が低い、地方に行くと多い、これは何かというと、車での移動をすることによって徒歩が減ってしまっていることによって認知症を発症させやすいということになって、この政策を変なほうに進めると逆に健康を悪くさせてしまうという危険性もはらんでいると思いますので、その辺はよくよく研究されて事業を進めていただきたいなと思います。これは要望です。

久保委員

 交通政策基本方針の策定って、これはどんなことでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 こちらにつきましては区の交通政策ですね、これまで個別個別でやってきました。先ほど言いましたようにシェアサイクルの問題もあるし、自転車通行、自転車の駐車場の問題もあります。そのほか、車のネットワークですね、あるいは道路交通全体のネットワーク、そういった交通政策の中でこれら個別の政策がどういうふうに進められるかということを総合的に、やはり一歩上に、一段上から整理しておかなくてはいけないと。ちょうど都市計画マスタープランにおいて交通政策の課題を分析しているところでございます。これも上位計画、都市計画マスタープランがあるんですけれども、それを受けまして個別の公共交通のネットワークや移動困難者の支援、あるいは区内南北交通の課題、そういった様々な交通政策を整理していくという方針を考えております。

久保委員

 そうしますと併せてということで、当然道路網ですとか、まちづくりとも大きく関係があることだと思いますので、しっかり併せてやっていただきたいなと思うんですけれども、先ほど加藤委員の御質疑の中でコミュニティタクシー導入のことを言われていて、移動支援において試行的に行われるんだと思うんですけれども、コミュニティタクシーの導入という形で選択されたのはなぜですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 様々な方法はあると思いますけれども、これまで例えばミニバスですか、そういったところで他自治体とかを見ますとなかなかうまくいっていないし、赤字を全て区が補填してやっている例がある。そういう中で費用対効果、あるいは区民の需要に応えられる、先ほど健康都市という話もありましたけれども、区民の健康増進、そういった様々な課題から柔軟にルートを区民意見を聞きながら見ていける、そういう中でたまたまそういうコミュニティタクシーが一つヒントになるのかなと。当然この前、特別委員会でも調査に行きましたとおり課題はありますけれども、そこをちゃんと踏まえながら整理していきたいと考えております。

久保委員

 やはり中野の狭小道路というか、そういう中ではこういったコミュニティタクシーというのが一つの案ではあるだろうなということで、会派としても今まで言ってきたところですので、しっかりこれは今回この調査を行っていただいて、できれば継続性のあるものにしていただきたいなと思います。総括質疑の中で若林委員が中野体育館への移動手段のことを取り上げていらっしゃって、そちらの予算というのは今回体育館の開設費というほうについていて、交通政策ではないんですよね。当然のことながら体育館開設費についているということは単年度の予算なんだと思うんですけれども、ただ、やはり体育館であったりとか、中野駅周辺であったりとか、いろいろ議論はされているところですけれども、様々に交通空白というのは生まれてくる課題ではあるのではないかと思います。ですので、所管が違いますけれども、十分に連携を図りながらそういった次年度行われる実証実験についても検討していくべきじゃないかなと思うんですが、その辺はどういうふうに調整されているんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 交通政策として行う場合は特定の施設への送迎ということではないと思います。全体の公共交通の中でこういった問題を考えていくべきと考えております。例えば既存の路線バスが通れば、それで済む場合もあります。そういったことの中で今回は整理してございますので、御理解をいただければ。

久保委員

 以前にもこの点、会派でも質問をさせていただいていて、京王バスの延伸というようなことで沼袋駅ですとか平和の森、また体育館のほうを回ってくるというルートも可能ではないかというような御答弁があったわけですけれども、なかなかまちづくりが進んでいかないと解消できない課題もあるということですので、しっかりそういったまちづくりと公共交通の在り方というのも今回基本方針の策定をされるということですので、そういったことにも反映をしていただきたいと思います。これは要望でございます。

来住委員

 シェアサイクルの導入のところでちょっとお聞きしますけれども、隣の新宿区がやっているわけですけれども、お聞きしてみますと平成29年度の委託料が8,180万円というふうに聞いています。この年度は47か所というんでしょうか、ポート数がそうだと。平成30年度、翌年は66か所ということでかなり増やしていますね。それで委託料は、しかし8,100万円余でほとんど変わっていないんです。同時に、歳入としては環境公社から平成29年度が4,720万円、平成30年度は増やしているんですけれども、委託料は変わらないんですが、むしろ歳入としては若干減って4,600万円余というふうに聞きました。今後、中野区がこの運営に関わっていくということになるんですけれども、そういう委託費との関係でいうと、何か所設置をするか、台数を何台持つかということと委託費ということでいうとそんなに、新宿区のことで聞く限りではその差はないのかなというふうにも思ったりするんですが、その辺は近隣区との関係でどういう情報を得ていらっしゃるのかなというふうに思いますが。

安田都市基盤部交通政策課長

 新宿区は100か所以上あると聞いてございます。利便性をどういうふうに見ていくかということと、中野区の場合、初期の広域連携実証実験に参加するのが200台の初期投資ですね、自転車、ポートの約10か所程度の確保ということで聞いております。そういう中でまず始めていくということで、これは区が事業を直接するわけではなくて、実証実験を委託します。そういう中で初期投入費だけで、あとは事業者に運営してもらいますので、そういったスキームになっております。大体中野区で広さ的に考えると、一般的には20ポートぐらいあればいいというふうには聞いていますけれども、これも実験の中で見ていきたいと思います。

来住委員

 初めての試みということでもありますし、環境面でもシェアサイクルの効果というのはあると思いますし、先ほどのやりとりでもありましたけれども、検証しながら、新宿区の話を聞いていますと毎年台数も増やして効果を上げているからこそだろうなというふうに思いますので、周りの自治体との協力も、情報交換も含めて、効果的な内容にしていただければなというふうに思っています。これは要望しておきますので、よろしくお願いします。

杉山委員

 一つだけ確認です。シェアサイクルの導入で来住委員もお話しされていましたけれども、環境を整えてマシン、自転車を購入する、ポートを増やす、要はイニシャル的なものを使います。中野区として事業者から利益の還元みたいなものというのは、交渉の余地というのはあるんですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 都心区との広域連携の協定の中で進めていますけれども、基本的にはイニシャルコストの投入ということだと思います。

杉山委員

 可能性があったらレベニューのシェア、利益の再分配というか、歳入として何か考える余地があるなら考えていただきたいとか、あとは買っても、環境はよくなったけれども何かしら収入を得るために、前に私も一般質問で言ったかもしれないですけれども、自転車の広告で収入を得るとか、何かしらちょっと収入を考えていただきたいなと思うんですが、いかがですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 イニシャルコストは区が払いますけれども、ランニングコスト、運営費は全て事業者ですので、広告の可能性は検討していきたいと思います。

主査

 質疑の途中ですが、5時になりましたので、これからの審査の進め方について協議したいと思います。

 分科会を暫時休憩します。

 

(午後5時00分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後5時00分)

 

 交通政策費の目ところで、ほかに質疑はありますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 では、休憩中に協議しましたとおり、本日の審査は終了し、次回は291ページの5項交通政策費、2目自転車対策費から質疑を行うことに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日の日程は終了しますが、委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 では、次回の建設分科会は3月3日(火曜日)午後1時から、当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。

 以上で本日の建設分科会を散会します。

 

(午後5時01分)