令和2年03月13日中野区議会建設委員会(第1回定例会)
令和2年03月13日中野区議会建設委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔令和2年3月13日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和2年3月13日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時15分

 

○出席委員(9名)

 日野 たかし委員長

 河合 りな副委員長

 竹村 あきひろ委員

 高橋 かずちか委員

 加藤 たくま委員

 杉山 司委員

 小宮山 たかし委員

 久保 りか委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長、交通政策課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 都市基盤部公園緑地課長 細野 修一

 都市基盤部建築課長 小山内 秀樹

 都市基盤部住宅課長 三王 徹哉

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部野方以西担当課長 狩野 純一

 まちづくり推進部まちづくり事業課長、大和町まちづくり担当課長 菊地 利幸

 まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長 森 眞一郎

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 石井 大輔

 まちづくり推進部中野駅地区担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 石橋 一彦

 まちづくり推進部中野駅周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 

○事務局職員

 書記 若見 元彦

 書記 有明 健人

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 公園遊具の安全確保に係る緊急対策の進捗状況について(公園緑地課)

 2 区立公園等の受動喫煙防止対策案について(公園緑地課)

 3 中野四季の森公園におけるイベント等利用状況について(公園緑地課)

 4 江原屋敷森緑地の拡張整備について(公園緑地課)

 5 和解及び損害賠償額の決定について(公園緑地課)

 6 議会の委任に基づく専決処分について(公園緑地課)

 7 住宅等の耐震化促進事業の実施状況について(建築課)

 8 耐震化促進に向けた新たな取り組みについて(建築課)

 9 債権の放棄について(住宅課)

10 中野駅南口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区担当)

11 その他

(1)新型コロナウイルス感染拡大防止に伴うイベント等の中止について(都市計画課)

(2)西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)(案)及び西武新宿線沿線まちづくり整備方針(都立家政駅周辺地区編)(案)の説明会の中止について(野方以西担当)

 

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 審査に当たっては午後5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いします。

 それでは、議事に入ります。

 昨日に引き続き、所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、公園遊具の安全確保に係る緊急対策の進捗状況についての報告を求めます。

細野都市基盤部公園緑地課長

 それでは、所管事項の報告1番、公園遊具の安全確保に係る緊急対策の進捗状況について御報告申し上げます。(資料2)

 公園遊具の安全確保に係る緊急対策につきましては、昨年も当委員会において御報告をさせていただきまして、進めさせていただいているところでございます。このたび、その進捗状況について報告させていただきます。

 1番です。遊具の基礎被覆工事、根元のコンクリート露出等の改修でございますが、こちらについては53公園75施設において、今年の1月24日に完了しております。

 2番、遊具の撤去・補修・更新についてでございますが、こちらにつきまして意見募集をさせていただきました。意見募集をさせていただいて、こちらで遊具を選ばせていただいて、その内容につきましては3月の中旬に区公式ホームページに掲載するとともに、現地にも掲示をして周知をさせていただきます。こちらにつきましては50公園70施設についてやらせていただきました。実際の工事でございますが、工事は4月以降、今年の10月までの間に完了できるように進めてまいります。

 3番は、長寿命化計画に基づく遊具の更新ということで、国費を活用して改修させていただいたものでございます。こちらにつきましては、平成31年度分の4公園8施設の分が間もなく完了するということと、あと、来年度の予定について別表に載せてございます。

 次の2ページ目の4番でございますが、新井薬師公園・城山公園の遊具設置でございます。こちらにつきましては、中型複合遊具が設置できる可能性があり、ほかのものとは別に遊具の選定を改めて行うということにさせていただいております。今後の遊具の選定方法でございますが、この間議論のあったユニバーサルデザインを踏まえたインクルーシブ遊具の設置についても検討し、6月頃から意見募集を行って、施工していこうという予定でございます。こちらも、完了につきましては9月までに完了できるように進めてまいります。

 これらをまとめたスケジュール、改めてでございますが、5番、令和2年度のスケジュールということで、(1)遊具の撤去・補修・更新でございますが、4月から10月にかけてやらせていただきますが、遊具の使用ができない期間がなるべく短くなるように、撤去から次のものを入れるまでの間を詰めてやらせていただきたいと考えております。

 (2)の長寿命化計画の補修でございますが、来年度は5月から7月にかけて設計を行い、9月から12月にかけて工事を行ってまいります。

 新井薬師公園と城山公園の意見募集後の工事でございますが、9月までかけて設計を行った上で、来年度中、11月から令和3年3月までの間に終えられるように設置工事を行ってまいります。

 それでは、別紙のほうを御覧いただきたいんですが、別紙1は、今まで申し上げた緊急対策事業の公園名と、あと、設備と、それに伴って行った工事等を並べてございます。

 もう一つ、別紙2がございまして、こちら、初めて御覧いただくところでございますが、遊具について意見募集をさせていただいて決めさせていただいたもの、また、若干、当時選択肢にはなかったもの、またはつけられない理由があって、そうせざるを得なかったものがございますので、そういった御説明を載せてございます。

 幾つか紹介させていただきます。見方でございますが、左側に番号をずっと振ってございますが、公園名があって、4列目の左側のほうの写真が現状の遊具を表している写真です。その右側が決めさせていただいた遊具の写真でございます。この間、意見募集につきましては、全公園で400件ぐらいの意見を寄せていただいたところでございますが、その多いものを選んであります。ただ、一部、そういったものができなかったところがございますので、若干御説明をさせていただきます。

 例えば2番、栄町公園の築山遊具でございます。こちらについては、遊具の手すり等に課題があって、撤去・更新をしていく予定でございましたが、こちらにつきまして、築山遊具は撤去せずにそのまま残してほしいという意見が圧倒的にございました。そこで、改めて工法等を検討いたしまして、築山遊具を残して、手すり等の補修工事を行うことで、撤去・更新をしなければいけないという状況を脱するような措置をさせていただくことにいたしました。ほかにも、このページの9番の追分公園の築山遊具なども同じようなことがございます。

 次のページの19番、八島公園でございますが、八島公園はこのように大型滑り台があったところでございますが、こちら、選択肢の中にはこのようなスイング遊具は入れていなかったんですが、安全領域を確保して設置しようというふうに改めて現地で確認をしたところ、埋設管を撤去せざるを得ないような必要がございまして、そちらに干渉しないように工事を進めるために、従来の選択肢にはなかったものではございますが、こういったスイング遊具を入れさせていただいたところがございます。こういったところが何か所かございます。

 また、5ページ目になりますが、5ページ目の46番と47番、これは同一の公園で、丸山公園でございます。丸山公園は滑り台が二つ隣接してあります。カンガルーの滑り台は大変親しまれているところなんですが、残念ながら撤去・更新をしなければいけないということ、今同じものは手に入らないということがございます。そこで、この隣接した滑り台を複合遊具へ変更して、こういう意見も実際公園でもございましたので、こういった形で複合遊具として設置をすることとさせていただきました。

 このような形で安全確保を図るとともに、更地である期間をできるだけ短くして、また、皆様が遊具で安全に遊んでいただけるように進めてまいりたいと考えてございます。

 進捗状況について御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 昨日の公園再整備計画の基本的な考え方1の中に「施設の適切な配置・改修」とあり、その中に「空間に適した遊具の配置などを適宜進めると共に、多世代のニーズに応じた機能の配置を必要に応じて検討します」とありますけども、公園遊具の安全確保に関わる緊急対策によって設置した遊具というのは、おいおいリプレースすることって可能なんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 規模にもよりますが、スイング遊具等でしたらリプレースは可能です。ただ、大規模な複合遊具などは、なかなかもう一度移設というのは難しいと考えています。

加藤委員

 この工事というのはタイミングが、年度内に全ての公園で行われるものなんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 令和2年度の4月から秋までの間に完了できるように進めていこうという予定でございます。

加藤委員

 そうすると、再整備計画と整合性を図るという上で、どういったことを今後考えていかれるんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 再整備計画で公園のリニューアルというようなことも考えられるところでございますが、その際は、使える遊具は可能な限り使っていけるようなことも考慮して計画を立てたいと考えています。なので、今回新たにしたものも、あと、比較的新しいものも、可能な限り使っていけるということも考えた上で、再整備の具体的な計画を練っていきたいと考えています。

加藤委員

 そうすると、ここに載っているリストというのは、そういったことも見込んだ上での新しい遊具といいますか、今ある遊具、もしくはもう既に撤去しちゃったのかもしれないですけども、それから新しいのにするという考え方だけでこれがリストアップされているのか、もしくは全体的な公園内のリプレースも検討した上で新しい遊具を検討されているのか、その辺を教えてください。

細野都市基盤部公園緑地課長

 こちらについては、現状の撤去・更新をせざるを得ないという状況を早期に改善するために選んだものでございまして、今後の全体のリニューアルまでは考慮はしていません。

加藤委員

 そうすると、これから再整備計画を行う中で、せっかく新しくつくったのにリプレースもかなわず、やっぱり要らないなみたいなこともひょっとしたらあり得るということですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 御意見、御要望もいただいて設置もしておりますので、即要らないというようなことはないんだろうとは考えてございます。

加藤委員

 いずれにせよ、リプレースをしていく中で、本当はもっと大きなものを入れられたかもしれないなとか、そういったことも――小さいものだったら別に置いておくのはあれだけれども、本当はいろいろと再配置をした際には、実はこれだけ空間が生まれて、これだけ大きい遊具を入れられたのになというようなこともあり得るのかなと思うんですけど、その辺はどうですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 既存の遊具に対して、安全領域を考慮した上で新しいものを入れましたので、公園のほかの空地も使えば違う考えもあったかとは思いますが、公園は様々利用がされているところでございますので、そういった空地を遊具で塞いでしまうことがほかの利用を害してしまうことも考えられます。なので、今回については安全対策を優先するということで、既存の遊具の空間で安全領域を考慮した上で、新しいものを入れさせていただいたという考え方でございます。

加藤委員

 まだこれから再整備計画を行っていくという中で、遊具が先行して行われていく中で、整合性を図っていくのがなかなか難しいところはあろうかと思いますけれども、その辺、無駄な遊具に対する投資をすることがないように、状況によっては再整備計画がしっかりできてからやることも可能なのかなとか。この前の木を切らざるを得なかったとか、それも再配置を考えた上では切らなくても済む可能性もあるわけですよね、遊具と木の関係において。そういうのを、公園全体での全体的な考え方、一個一個、区内における公園の配置もありますけど、公園内での配置というのもしっかり考えていかないと、また地元でのトラブルとかに発展しかねないと思いますので、その辺はよくよく御検討していただきたいなと思います。それは要望にしておきます。

 ちょっとローカルなところで申し訳ないんですけど、26番の前原公園なんですけど、一部の方には通称ブタ公園とか言われて、この置物があるんですけど、これ、表から見たら豚に見える置物なんですかね。

細野都市基盤部公園緑地課長

 これ、実は写真がなかなかいいものがなくて、このかまぼこ形の筒状なんですけど、尻尾しかないんですよ、製品として。なので、逆側の顔はないので、尻尾だけが豚に見える。こういう製品しかないので、これを選ばせていただきました。

杉山委員

 2番と3番、遊具の撤去・補修・更新について、あと、長寿命化計画、これは多分お財布の出どころは違うんだと思うんですが、全体的に区民から見ては、きっと公園がちょっとずつ変わっていって、この間も新しい遊具になったときに結構喜んでいるファミリーがいたので、いいことだと思うんですが。工事計画、設置計画というのは、手がつけられるところから設置をやっていくのか、それとも色を塗り潰すように上からやっていくのかとか、その辺ってやっぱり、1個の公園、工事の期間を短くするという努力をしていただけるというお話だったんですが、周りの人たち、利用しているところの近くが工事されていたら、そのさらにもう1個先の公園に行けるとか、そこら辺の場所の工事計画って、今何か情報として、もしくは今から考えるとか、お考えをお示しいただけますか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 入札が済んだ直後であるんですが、打合せはしているところであります。内容によって工期もまちまちで、1日で済むものから1週間程度かかるものまでがあります。施工のしやすさという点も多少は考慮しないと、工期内に終わらないというのもあるんですが、利用についてはなるべく重ならないような工夫はしていきたいとは考えております。

杉山委員

 ぜひ、近所、使える公園の周りが一遍に工事しているみたいな感じにならないように御配慮いただきたいと思います。

 それから、4番の新井薬師公園・城山公園の遊具、これに関しては、インクルーシブ遊具の設置も検討し、6月から意見募集を行うとあります。これ、意見募集の方法ってどんな形を考えておりますか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 詳細はこれから検討してまいりますが、この間の意見募集について若干課題もあったということは認識しています。選択肢の分かりやすさ、それから、意見の言いやすさ等をより丁寧にできるように、今考えているのは、対面の形で聞けるような何らかの場を設けられたらいいかなと。そこで、御要望される方とこちらと一緒に考えることもできたら一番いいんだろうなとは考えているところです。詳細については今後検討していきたいというところでございます。

杉山委員

 今お話しいただいた対面のやり方というのをぜひ実現していただき、今回に関して、これまでの意見の聞き方にも先ほど若干の問題ありというお話だったんですが、これから、特にこの新井薬師公園・城山に関しては大きな土地で、更新が終わった後に結構露出する可能性も多いと思いますので、しっかりと直接的に対面式の意見を交換していただいて、一番利用者に合った遊具を入れていただきたいと思います。要望で結構でございます。

久保委員

 意見募集結果は3月中旬に区公式ホームページにてということなんですが、どんなふうに公表されるんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 今回、今お示ししている委員会資料に近い形で、御要望いただいたものについてこのようにさせていただきますという形の周知を考えています。

久保委員

 じゃあ、どこどこ公園ではこういう結果が出ましたみたいな形にはならないんですかね。意見募集の在り方で、さっきちょっと不十分だったと言ったのは私もお伝えをしたと思うんですけれども、利用者の方がアンケートをしようと思って行ったら、既にボードが風雨のために撤去されていたりということがあって、お伝えできなかったというようなお声もいただいていたんですけれども、今回のどういうふうなお声があったとか、ここではこういう結果が出ていましたとかということは、公表はされないんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 今、委員会の資料のようなと申し上げたのは、別紙2のような形で、この公園のこの遊具について、今はこうで、御要望に沿ってこの形にしましたということを周知しようということを考えていました。なので、この別紙2がホームページに掲げられるような、そんなイメージで考えていたところでございます。

久保委員

 どこの公園が一番お声があったんですかね。それとか、逆に何もお声がなかったというか、地域からの。そういう公園もあったんですか。公園別にきちっとデータは出ているんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 全部で400件というふうに申し上げたんですけど、ゼロというところもございました。例えば36番のみよし公園は意見はなしでございました。一方で、例えば3番の栄町公園は40件程度の意見がございましたし、14番の弥生公園等もそのような状況がございまして、公園によって多い少ないはございました。

久保委員

 それで、みよし公園は意見がなかったと今おっしゃられて、「新設遊具設置の希望がなかったため、撤去のみとする」となっているじゃないですか。これは意見がなかったから撤去しちゃうよと、そういうことですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 みよし公園は意見もございませんでしたし、通常もあまり利用されていないようにこちらでは認識しているので、撤去のみとさせていただきました。

久保委員

 これだけだと、新設遊具設置の希望がなかったというと、ほかの声はあったんだけれどと受け止められますよね。本当に、じゃあ、みよし公園だって、もしかしたら魅力的な遊具を設置すれば、もっと子どもたちが来るかもしれないということも考えられなくはないのではないかなと思うんですね。本当に今回の意見をちゃんと聴取して、それが反映されているのかなというのが、この御報告だけだとよく分からないです。

 それから、築山遊具なんですけれども、これ、「現在の築山遊具を残してほしいと意見があったため、補修とした」と全部築山遊具のところはなっているんですけれども、これはどういうふうに利用者の方たちの意見を募ったんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 築山遊具のところは、もともと人気のあった遊具ということもございました。築山遊具があるところは、案の示し方なんですが、補修をやって安全基準を満たせない場合に、撤去をしてしまって更地がいいでしょうかというのを一つの選択肢にしました。もう一つは、そこのところを植栽地にしてはいかがでしょうかというような、そんな選び方を提案させていただきました。代わりの物をなかなか入れるのが構造上難しいので、どうしても撤去のみにならざるを得ないということがあり、撤去後の考え方を提示したところでございますが、それに対して、何とか撤去しないようにしてほしいという声がほとんどであり、再度補修について検証させていただいて、このような形にさせていただいたところでございます。

久保委員

 築山遊具は人気があって、撤去をした後は更新ではなくて、更地にするか植栽にすると言ったら、みんな残してほしいと言うに決まっているんじゃないかなと思うんですよ。私はそれがいけないと言っているわけじゃないんだけれども、それってもう分かり切っているような気がするんですね。築山遊具をどうやって撤去するのかというのは本当に、規模も大きいですし、その後どうしたらいいのかということもあるので、逆に言ったら、これは再整備計画の中でしっかり検討していくべき一つの課題ではないかなというふうに個人的には思っているんですけれども。一旦は補修を行って使用を継続するけれども、やっぱりそれをずっと本当にし続けることが可能なのかどうかということも含めて、もう一回公園再整備計画の中では、こういう大型遊具についてはしっかり検討していく必要があるんじゃないかなと思うんですけど、その辺いかがお考えですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 築山遊具の今更地のということも申し上げたんですが、場所場所で違うところもあって、栄町公園では補修を行って、難しい場合撤去して更地にするという選択肢と、あと、滑り台の部分を狭くしたりして、何とか使えるようにしていく。ちょっと使い勝手は悪くなるんですが、そういった形でもいいでしょうかと、そんな聞き方をしたところもございます。今、委員がおっしゃったように、築山遊具については、根本的な解決には実はなっていないので、引き続き維持点検を進めるとともに、場合によっては今後の再整備計画の中での改めての入れ替えというのも考えていきたいと考えております。

久保委員

 ぜひお願いします。

 それから、幾つかの公園で、例えば33番、37番辺りは、機能が大きく変わっている遊具が選択をされているところがあります。これもやっぱり意見の聞き方によってなのかなと思うんですけれども、この辺はどうしてこういうふうに機能が大きく変わっているんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 規模が現状よりすごく小さくなってしまっているものは、現状のものを設置するときは安全領域を満たしていたんですが、新しい安全領域上は同じものが、同規模のものが設置できなくなった、または、実際にそこの設計を改めてさせていただいたところ、支障物が見つかってしまった、そんな理由でございます。

久保委員

 それで、例えばなつめ公園のところは備考にそういうことが書いてありますよね。だけれども、それが書いていないところも、すごく機能が大きく変わっているんだけれども、例えば37番のほうは書かれていないんですけれども、それは理由が今とは違うんですかね。もしそういった特段の事情があるんだったら、やっぱり備考欄のほうに記載をするべきではないかなというふうに思うんですけれども、それはいかがですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 規模が変わっていて理由を付していないところは、選択肢の中にはお示ししていたもので、その時点で安全領域を現地で確認したときに、小さいものしか入らない場合もあるという想定もございまして、備考に説明がなくて規模感が変わっているものというのは、選択肢の中には示させてはいただいていたというところでございます。

久保委員

 備考があるものは安全領域の確保やその他の特段の事情があって、備考がない場合というのは、選択肢の中にこういった遊具があって、それが選ばれたので今までと機能が違っていると、そういうふうに受け止めてよろしいですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 おっしゃるとおりで、わかたけ公園の滑り台なんですが、現地で15人の方から御要望をいただいて、実は選択肢の、ABCDだったんですけど、Aが滑り台だったんですけど、Aが2票で、この選ばれたものが13票ということで、こちらを希望される方が多かったということでございます。

久保委員

 それと、健康器具のほうなんですけれども、鷺六公園と若宮オリーブ公園、こちらのほうは、「測量の結果安全領域を確保すると、広場部分に張りだすことが判明したため、公園全体の利用を考え撤去」ということになっております。ここは幼児・児童の遊具じゃないですね。ここに関してはどういうふうに意見を聴取したんでしょうか。意見を聴取するというよりも、既に安全領域の確保をすることができないというふうになったので、撤去のみという判断になったんでしょうか。どちらですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 鷺六公園につきましては、実は現地では御意見はありませんでした。それから、若宮オリーブ公園につきましては、御意見はいただいたんですが、実際にここで再度安全領域を確認させていただいたところ、もう一度設置することは難しく、このような考えで撤去のみとさせていただくというふうにさせていただいたところでございます。

久保委員

 分かりました。意見を聞いていただいたということはよかったと思っているんですよ。だけれども、今伺うと、ちゃんと意見があったところとゼロだったところとか、いろいろそういう結果があるので、やっぱりそこら辺のところもきちっと、備考欄でもいいので、そういうことを記していただいたほうが、しっかり調査をどのように行ったのかということを議会としても確認をしておきたいところなので、今、細かく伺わなくても分かるようにしていただきたいなと思います。

 それから、長寿命化計画に基づく遊具の更新についてというところですけれども、ここについては、これもやっぱり意見募集を行っていって、その中で遊具の更新をするということになるんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 国費を使わせていただく長寿命化のほうは制約がございまして、現状の遊具の同種・同規模のものという制約がございます。なので、こちらについては意見募集というのをしないで、こちらで選定をさせていただきました。

小宮山委員

 今回の公園遊具の安全確保に係る緊急対策は国からの指示でされたものと思いますけれども、この工事に関して国費はどのくらい出るものなんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 長寿命化計画に基づくものだけで、あとは国費はございません。

小宮山委員

 これ、令和2年の9月から令和3年4月までに完了させたいということなんですが、それはそこまでにやらなければならないものなのか、それが例えば令和3年度にかかってもいいものなのか、教えてください。

細野都市基盤部公園緑地課長

 ねばならないではないんですが、早期に安全性を確保するためにこのスケジュールでやらせていただきたいと考えました。

小宮山委員

 今回の、今から言ってもしようがないこともいろいろ含まれてはいるんですけども、総括でも言いましたけれども、今回の意見聴取が非常に拙速であったというふうに私は考えておりまして、例えば、本当かうそか分からないですけど、意見聴取の時間から10分過ぎて公園に行ったら誰もいなかったといううわさもありまして、あとは、遊具案の看板が取れっ放しになってしまっていた公園も私は見まして、意見がなかった公園はもしかしたらそういうふうに看板が取れっ放しになっていた可能性もあるのかもしれないなというふうな気もします。

 あとは、いろんな公園でいろんな遊具の案を募集していましたが、それはできればネット上で一覧で見られるようにしたほうがよかったと思っています。今回は区民の方が協力し合って、そういうマップを区民が自力で作成して、ネット上で見られるようにはなったりしたんですが、それを区が作るべきであったと思っています。

 また、期間中にメールの障害がありまして、本当にメールがちゃんと届いていたのかなという不安もちょっとありました。

 いろいろ今から言ってもしようがないことも含まれてはいるんですけども、こういった意見聴取をするに当たっては、総括でも言いましたけれども、かつて江原屋敷森緑地を整備するときに区民がワークショップを重ねていろいろ決めていったように、公園遊具の更新というものを手段として地域コミュニティの再生を図っていく。これは公園課だけでできることとは思いませんけれども、公園遊具の更新は手段で、地域コミュニティの再生こそが本当の目的であって、それをやっていくことによって地域への愛着、公園への愛着を醸成していくことができるんじゃないかなというふうに私は考えております。それを総括質疑では30年に一度の確変チャンスと表現しましたけれども、単なる土木工事で終わることなく、今から言ってもしようがないことは置いておきまして、今後、こうした公園の遊具の更新をしていくに当たっては、地域をぜひ巻き込んで、地域の人たちのいろんな意見を丁寧に聞いていく中で決めていくべきなのではないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 今回の意見募集については、意見ゼロのところについては、周知についてもっと工夫が必要だったのではないかというような指摘もいただくところでございます。こちらといたしましては、安全対策ということで早期にやらせていただきたかったということ、あと、意見がゼロのときに、再度伺ったりもしたんですが、やっぱりゼロだったところもございます。今後でございますが、先ほど申し上げた新井薬師公園や城山公園の遊具の設置の際については、これまでの反省すべきところは、それを踏まえた形でのより意見を頂けるような形で進めていきたいと考えてございます。

小宮山委員

 上高田台公園の工事が既に始まっていますけれども、工事に着手した段階では、今後どうなるかというものは貼っていなかったんですね。今は貼ってあるようなんですけども。本当にそういった反省を踏まえているのかどうかなというのがちょっと心配にもなるんですが、本当に大丈夫でしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 そういった工程や今後どうなるというのが地域の方では大変気にされるところかと思いますので、適切な時期に掲示等、またはいろんな媒体を使って周知を図っていきたいと考えてございます。

来住委員

 別紙の1でちょっと伺いたいんですが。別紙1の新井薬師公園の「撤去のみ」というのは今後の整理がありますのでよく分かるんですけども、裏面で、「撤去のみ」というのも幾つかあるんですが、撤去をされて何かが残っている。例えば若宮オリーブ公園なども1個何か残るというのがありますね。それから、みよし公園もタイヤの遊具が残るというのは分かるので、そういう地域の皆さんの声が、また、安全上からも撤去が必要という、いろいろ判断があったんだと思うんですが。80番の桃園川緑道、中央1-50というところで、この複合遊具は土・日は親子でかなり遊ばれていますし、塔山小学校の通学路でもありますので、子どもたちも、一定の高学年も含めて放課後遊んでいるんですけども。ここは恐らく緑道上ということで、構造物の安全性もあるのかなと思ったりしますけども、ただ、複合遊具としては非常に気の利いた遊び道具なんですよね、御存じだと思うんですが。ここはかなり利用もあると思うんですけど、利用状況については把握されていますか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 桃園川緑道については確かに利用も多数あって、地域で御説明したときも、撤去については、撤去なのかという声はいただいたことは事実です。ただ、この場所については、委員もおっしゃったように緑道上であるということと、あと、地面がどうしても硬いので、現状の基準では安全領域を確保できないので、大変申し訳なく思っていますが、この時点では撤去のみというふうにさせていただきました。

来住委員

 じゃあ、事前にそういう声もいただいて、既に撤去しますということも含めて、一応意見聴取のところでは理解をいただいているということでよろしいですか。それとも、今日、具体的に撤去のみということで初めてここで報告いただきましたので、今後、撤去しますよということで地域への説明等もこれからしていくという。ちょっとスケジュールが分からないので。

細野都市基盤部公園緑地課長

 撤去のみのところは、このような意見募集の形ではしておりません。地域に御案内は一度はさせていただいているんですが、再度着手する際には、理由と撤去しますということを御説明させていただきたいと考えております。

来住委員

 場所にもよるでしょうし、撤去されて何もそこにないということになりますので、いろいろ意見としてはあるのかなと、希望としてはあるのかなと思いますので、十分意見聴取というか、近隣の使っている人たちが意見をちゃんと言えるように、そういう場をつくっていただくということが必要だと思います。そういう重量物とか構造物は、おっしゃるように、私も下が川なわけですから難しいと思うんです。それに代わるような何らかの提案があれば、ぜひ聞いてあげていただきたいなと思いますし、可能かどうか分かりませんけども、そういう形で何らかの配慮を撤去のところについてはしていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 撤去のみとなってしまっているところについては、桃園川緑道もですが、それ以外のところも、気持ちとしては何らか置いてあげたほうがいいんだろうとは考えております。その辺りにつきましては、今後の利用状況や周辺の御要望も踏まえて、一旦は撤去させていただきますが、今後改めて考えさせていただきたいというふうに思っております。

河合委員

 今回の意見聴取に関しまして、保育園などには写真がない状態の紙で、文字だけの情報で意見聴取の、こういう意見を募集しますのでどうぞみたいな形で情報が行っていたそうなんです。やっぱりもう少し丁寧にお話を聞いていただきたかったなと思っていまして、子どもだったり小学校であったり、あとは障害を持ったお子さんの施設であったりという方々が公園を利用されると思うので、子どもの意見をきちんと聞けるような形で今後意見聴取を実施していっていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 保育園さんについては、情報提供させていただいた上で、現地に来ていただきたいという気持ちがあったので、そんなような形で意見聴取させていただきました。意見聴取の仕方については様々御指摘もいただいておりますし、至らなかった点もあったかとは考えています。今後、これまでの取組をさらに工夫して、今後の意見聴取する場面では、その工夫を生かして進めていきたいと考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、区立公園等の受動喫煙防止対策案についての報告を求めます。

細野都市基盤部公園緑地課長

 それでは、所管事項の報告2番、区立公園等の受動喫煙防止対策案について御報告申し上げます。(資料3)

 国の健康増進法の一部改正や東京都受動喫煙防止条例の制定等を踏まえ、区立公園等においても対策が必要だというふうに考えてございます。これまで受動喫煙防止については、マナー啓発等で注意指導してきたところでございますが、新たな受動喫煙の防止の対策のこのたび案を取りまとめさせていただきましたので、御報告させていただきます。こういった考えを区から公園の受動喫煙についてお示しするのは初めてでございます。本日この場でいただいた御意見等も踏まえて、今後の具体的な策を進めていきたいと考えております。なので、今回、案ということで提案をさせていただきます。

 1番です。区立公園等の受動喫煙防止対策に関する基本的な考え方でございます。今、冒頭申し上げたような法や条例がございますが、その目的である、望まない受動喫煙の防止を促進するとともに、東京都子どもを受動喫煙から守る条例の目的である、子どもを受動喫煙の悪影響から保護するために区立公園等の受動喫煙防止対策を推進するものでございます。

 2番でございますが、そのために必要な環境ということで四つ考えました。

 (1)でございますが、一定規模の公園の面積が必要であろうというふうに考えております。望まない受動喫煙を防止するためには、喫煙者と非喫煙者に一定間隔以上の距離が必要であるということを考えています。また、道路と違って公園なので、特に人の滞留が想定されるということで、通行を目的とした施設よりも十分な距離が確保できる広さが必要であるというふうに考えています。

 (2)は喫煙場所の提供と明示でございます。望まない受動喫煙を防止するためには、喫煙場所を提供し、その場所を明確にすることで喫煙者を誘導して、非喫煙者がその場所に近づかない、分離をするということが必要だろうというふうに考えてございます。

 (3)です。喫煙者と利用者動線からの距離ということで、公園等の入り口や主要動線で喫煙が行われた場合は、どうしてもそこで望まない受動喫煙が生じてしまうというふうに考えております。そのために、喫煙者と公園等の利用者の動線に十分な距離を確保したいという考えでございます。

 (4)は、喫煙者と遊具からの距離です。児童を対象とした遊具付近で喫煙が行われた場合には、子どもを受動喫煙から防止できません。また、これは大人であっても同様でございますが、遊具と喫煙者との滞留スペースの間に十分な距離を確保していきたいというところでございます。

 このような四つの考え方がございますが、2ページ目の3番でございますが、こういったことを満たすために、1万平米以上の大規模公園、かつ、受動喫煙防止に必要な環境を備えた公園においては、喫煙場所を設置した上で分煙化をするという考え方でございます。

 また、さらにそれに加えて、2,500平米以上から1万平米未満の公園等を対象に、厚生労働省の通知による「屋外分煙施設の技術的留意事項」というのがございます。こちらはこの基準を満たせば受動喫煙が防止できるという、そういった基準でございますが、その基準を満たす公衆喫煙場所の設置を検討していきたいという考え方です。それらの喫煙場所が設置できない公園、面積が達していても喫煙場所が設置できない公園、また、2,500平米未満の公園については、禁煙としていったらどうかという考え方でございます。

 なお、この条件に当てはめると、区立公園等、等はポケットパークを含んでですが、177か所のうち、面積が1万平米以上の公園等は11か所、2,500平米以上1万平米未満は20か所、2,500平米未満は146か所ございます。

 4番、喫煙場所の設置についてでございますが、1万平米以上の大規模公園での喫煙場所の設置に当たっては、厚生労働省令で定める特定屋外喫煙場所の考え方を基に、利用者が通常立ち入らない場所、かつ、園路等の通常利用される場所から十分な距離を取り、植栽等で明確に区分けできる場所について設置の検討を行っていきたいと考えております。その際は、喫煙場所であることを明記した標識を掲示して喫煙者を誘導することで、非喫煙者が誤って立ち入らないようにしていきたいという考え方でございます。

 それよりも小さくなる2,500平米以上1万平米未満の公園等においては、厚生労働省の屋外分煙施設の技術的留意事項、こちらは具体的にはパーティションやコンテナということでございますが、そういったより厳しい基準を満たす公衆喫煙場所の設置を検討していきたいということです。設置場所については、既存の公園施設に支障がなく、住居等にも隣接していないことを考慮して、また、地域の合意も得られる場所で検討していきたいということです。利用者と喫煙者を区分けするためにパーティション等を設置していきたいというふうに考えております。

 5番ですが、加熱式たばこというのがたばこに当たるのかというところが議論になるところでございますが、加熱式たばこにつきましては、東京都受動喫煙防止条例の附則において指定たばこというものに該当しており、特定屋外喫煙場所、喫煙専用室、指定たばこ専用喫煙場所以外での喫煙は、通常のたばこと同様に規制の対象となってございます。なので、今回の考え方においても、加熱式たばこについても通常の火をつけるたばこと同様に考え、喫煙場所以外での喫煙は禁止するものというふうに考えてございます。

 今後の予定でございますが、冒頭申し上げたように、今回、案を提案させていただくところでございますが、御議論をさせていただいた上で、この後さらに検討を進めて、6月に喫煙場所の設置の検討の結果を報告させていただきたい。その上で、7月に広報させていただいて、その間、準備や周知等を進めた上で、来年の1月から区立公園等の分煙化・禁煙化を開始していきたいという考えでございます。

 今回の対策案についての御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 まず、こういったたたき台の段階で委員会報告していただいているというのは、ありがたいというか、当たり前というか、これまでいきなりこうしますみたいな確定の内容のが出てきたことが多かったので、こういった形で委員会運営というものを進めていただきたいなというふうなところで、評価するところです。

 内容に入っていきますけども、区立公園等とありますけれども、この用紙だと、区立公園等というのは177か所と書いてあり、昨日の公園再整備計画におけると168公園とあるので、等というのが9か所ということになろうかと思いますが、これ、等って何を示しますか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 ポケットパークを含んで等というふうに申し上げました。昨日の再整備計画では、ポケットパークが非常に小さいものなので、そこからあちらでは除外をして考えておりました。

加藤委員

 公園等のサイズ感によって対策を変えていくということですけども、ここに書いてあります厚労省令で定める特定屋外喫煙場所の考え方というのと、中規模に対応させる厚労省健康局長通知の屋外分煙施設の技術的留意事項、二つ分けて考えるようですけど、これ、具体的にどういった中身の差があるんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 もともと公園は屋外なので、改正の健康増進法の中で第二種施設というものに該当し、そこでは管理者は、喫煙することができる場所を定めようとするときは、望まない受動喫煙を生じさせることができない場所とするような配慮をしなければならないというふうになっています。屋外においては、喫煙が法違反ということではない、条例違反ということではないというのがまずございます。その上で、特定屋外喫煙場所というのは、改正健康増進法の特定施設等の第一種施設というのがあって、それは学校、区役所、病院などなんですが、そこの第一種施設の屋外に設置をすることができる喫煙場所という基準で、喫煙場所と非喫煙場所が区画されていること、喫煙場所であることを明記した標識を掲示すること、施設の利用者が通常立ち入らない場所にすることというような条件がございます。

 屋外分煙施設の技術的留意事項というのは、厚生労働省から特別区長宛てに出されたもので、健康増進法上で規制対象としない屋外において分煙施設を設置する際の技術的対策について記されたもので、簡単に申し上げると、コンテナ型やパーティション型を、それには限らないんですが、例示としてそういったものを設置しながら、望まない受動喫煙を防いでいこうというものでございます。なので、2,500平米から1万平米の屋外分煙施設の技術的留意事項というほうはパーティションやコンテナを想定していて、大規模公園のほうに書いてある特定屋外喫煙場所の考え方というのは、喫煙者と利用者が十分に距離を取れることということで、屋外分煙施設の技術的留意事項よりは多少緩やかな基準ということでございます。

加藤委員

 この議会棟も第二種施設ということで、利用者とそこで勤める人の分けみたいなところに対して議会で議論されていましたけども、そうすると、この公園という観点においては、利用者が通常立ち入らない箇所というのはなかなか考えづらいということになると、その次の「かつ園路等の通常利用される場所から十分な距離を取り」というところが重要になってくると思うんですけど、この「十分な距離」というのは何か基準があるんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 厚生労働省の特定屋外喫煙場所の考え方では、喫煙場所から7メートルくらい取ると、たばこの影響が少ないとされています。なので、その考えに基づいて、特段そこではパーティション等は設けずに、植栽等でそこの場所を明記した上で、主要な園路、遊具、または近隣等から7メートル離した場所に設置をすれば、そういった基準は満たした喫煙場所となる、そんな考え方でございます。

加藤委員

 1万平米以上だと7メートルぐらいの距離を取るのができそうだということで、2,500平米から1万平米未満の公園については、ちょっと7メートルくらいの距離を取るのが難しいかもしれないということで、何かしらのコンテナだったりパーティション等を設置することによって分煙を図るということでよろしいですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 委員がおっしゃるような考え方でございます。

加藤委員

 そうすると、7メートル取れなくても、そういうものがあれば設置できる可能性があるということは、2,500平米から1万平米未満の公園というのは20か所あるということですけど、20公園に対してそういった設置が可能なんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 実際にまだまだ検討段階ですが、園路からの距離や遊具からの距離を考慮すると、全てに設置するというのはなかなか難しいところもございます。あと、近隣の方々とのお話合いもあるかと考えておりますので、パーティションの設置できる公園数については、またさらに検討していきたいと考えております。

加藤委員

 大体分かりました。すみません。今さらながらなんですけど、確認なんですけど、現在、中野区の公園において、喫煙をしていいのかどうかというのはどういった状況なんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 現状は禁煙にはしておりませんので、ルールとマナーを守っていただいて、灰皿のあるところで、または携帯用灰皿をお持ちいただいて吸っていただきたいというところでございます。

杉山委員

 先ほどの加藤委員の質問に続きなんですが、道路とか園路とか十分な距離を取るという、平面的にはそうなのかもしれないですけど、よく公園に隣接しているアパートとかの洗濯物とか、要は高さの部分が、結構住民の方々も心配されている公園も幾つかありまして、条例に従ってどのように喫煙所を設置するかというのは別にして、面で見ないで立体的に見たときに、どんな対策というか、検討の幅というか、そこら辺の配慮というのはちょっとお考えにあるのかどうか、お聞きしたいんですけど。

細野都市基盤部公園緑地課長

 単純に確かに全て平面ではないので、公園のほうがより低い位置にある場合はより考慮が必要でしょうし、逆に高い場所にあるところについては、実は技術的留意事項にもあるんですが、若干の緩和のような条件もございます。具体的な設置については、近隣の状況をまたよく確認して、設置に向けた検討を進めたいと考えております。

杉山委員

 面だけじゃなくて、周りの環境とか、ここにも少しありますけど、周りの状況とか、あと、時間帯。朝から夜とか、そこら辺の時間軸も踏まえた形で、区立公園の受動喫煙防止対策、ちょっと検討していただきたいと。これも要望で結構です。ぜひとも。

久保委員

 全ての公園の全面禁煙というのは検討されなかったんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 検討の中ではそういったこともございました。ただ、全面禁煙というのがなかなか徹底しづらいということと、あと、喫煙をされる方の行き場所がなくなってしまうということもあります。全面禁煙で、そのルールが必ずしも徹底されない状況よりは、分煙化をして、ここで吸ってくださいという形で進めるほうが、受動喫煙防止の目的にかなうと考えて、このような提案をさせていただきました。

久保委員

 それで、ちょっと確認なんですけれども、1万平米以上の公園が11か所、ここは喫煙場所を設置する。それから、2,500平米以上1万平米未満の公園は20か所、ここは公衆喫煙場所を設置する。それから、2,500平米未満の公園は146か所、ここは禁煙。そういう考えでよかったですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 3番の上からでございますが、1万平米以上の大規模公園については、喫煙場所を設置して分煙としたいということなんですが、喫煙場所の設置については、具体的につけられるかどうかはさらに検討したいということでございます。そういった意味では、2,500平米以上の公園について、基準は違いますが、喫煙場所を全部考えて、その中でつけられるところに設置をしていきたい、2,500平米未満のところは禁煙としていきたい、そういう考え方でございます。

久保委員

 ということは、必ずしも1万平米以上であったり、2,500平米以上であったりしても、喫煙所を設けられるかどうかはこれから検討してみないと分からないということですよね。ちょっと心配になったのは、要は、利用者が通常立ち入らなかったり、植栽等で明確に区分けができる場所というと、人目につかなくて危なくないのかなと、そこで喫煙所があるということで。その辺のところもやっぱりしっかり対応していかなきゃいけないんじゃないかなと思うんですけれども、その辺はどのようにお考えですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 委員がおっしゃるような御心配もあるんですが、現状でもそのような場所に喫煙場所が設定されているようなところもあり、確かに人目につかないところは安全・安心上よろしくないということも考えられるんですが、現状問題なく運営できているので、その場所を選んだとしても、喫煙場所としては適正に運営できるかなとは考えております。

久保委員

 それと、例えばイベントですとか、何かの行事で大規模公園を使う場合に、必ずしも喫煙場所を設置したところが、たくさん集まったりするところと場所がそぐわないことも、こういう人目につかないところでってなるのかなと思うんですけれども、そういった場合は、例えば公園を完全に貸し切って何かを行う際に、主催者の考えによっては、そこで独自の、灰皿を持込みするですとか、たばこを吸う人のポケット灰皿を利用できることにするとか、その辺のことはどうお考えですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 現状の四季の森公園のイベント利用時も、今、委員がおっしゃったような、主催者側が対策を行うという考えで運用をしておりまして、コンテナ型の屋外施設を置いたりとかという形で、イベント時は喫煙を認める考え方も検討の中にはございます。

久保委員

 そういったことも考えなきゃいけないだろうなと思うんですよね。必ずしも喫煙場所として設置したところが、本当に利用するときに利用しやすい場所かどうか分からない。

 それと、2,500平米未満の公園の146か所なんですけれども、先ほどみよし公園のことがありまして、みよし公園は滑り台の撤去をしてしまって、声がなかったということで、利用がふだんから少ないからということで御説明がありましたけれども、あそこは駅から近くて、大人の人の休憩場所みたいになっているんですね。そういう公園って結構あると思うんですよ。そうなってしまうと、2,500平米以下で、子どもは全く遊びに来ないんだから、大人の休憩所として、そこで喫煙してもいいじゃないかというような声もあるかと思うんですけれども、その辺についてはどのように対応されますか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 確かに、休憩に利用されることが主目的というか、そういった利用が多い公園というのはありまして、こういう言い方もあれですが、喫煙されている方のほうが多いような公園も存在することは存在するというふうには考えております。今回の考え方については、喫煙をする方と喫煙をしない方を何とか分けたいという考え方でやってきたところでございまして、小さい公園で分煙化を行うのは、なかなか物理的に分離するのは難しいということがあり、ルールを徹底できればということもありますが、望まない受動喫煙を防止するということでは、一定の面積は必要なんだろうという考え方で、このような提案をさせていただいたところでございます。

久保委員

 ルールの徹底をするということで、これは吸うということ、吸わないということを、区として今後、分煙の考え方をしっかり広めていかなければいけないところですけれども、受動喫煙についても大分周知がされてきていて、これからやっぱり東京都内はなかなかたばこが吸いづらくなるんだよねというようなお声を伺っているので、そういうしっかり分かる方もいらっしゃる。でも、一方で、やっぱりそうはいっても、どこにも吸うところがないから公園ぐらいいいじゃないかという声があるのも確かなんです。なので、やっぱりそういった方たちに対してしっかり、こういう考えに基づいて区としては検討してきた結果ということが分からないといけないだろうと思います。

 昨日も、禁止事項が公園の中にはあまりにも多いというお声があったわけですけれども、ここについてはやはり、一定のルールがきちっと守られるようになるまでは禁止事項も明記しなきゃいけないと思うんですね。吸えるというところもですし、吸えないというところもですし、その辺のこともきちっと、ここで周知開始とはなっていますけれども、区報やホームページというよりも、現場で今後こういうふうになっていきますということを早めに知らせていかなければいけないんではないかなと思うんですけれども、その辺はいかがですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 ルールの徹底には、委員がおっしゃるように、周知徹底を図っていかなければならないと考えています。そのために、今は仮に予定を1月からというふうにしてございますが、最低3か月前程度からは周知活動、そして現場でも、今後ここは喫煙を御遠慮いただくことになりますとか、あと、ルールが定まった以降も、利用指導を継続的に行っていきたいというふうに考えてございます。

来住委員

 全ての公園を禁煙にしてほしいという、これは私の希望ですけれども。まずスケジュールですけども、今日、この対策案が示されました。次は7月に区報、区のホームページに周知開始となっているんですけど、今日の案を再度議会に定例会なり閉会中なり示した上で、公に区報に掲載するということを考えていてよろしいんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 次回定例会ぐらいというふうに思っているんですが、5月から6月にかけて、本委員会において、具体的な場所というのを御提案させていただいて、その上で決定をして、周知を図っていきたいと考えております。

来住委員

 ぜひ議会とのやり取りをして、公にしていただきたいと思います。

 もちろん大きな公園でのイベントなどでは、主催者が移動できるコンテナ型を準備するなども当然あるべきだと思いますし、区が何も準備して手だてする必要はないし、主催者がきちんと準備すべきだというふうに私は思っています。今現在も、例えば山手通りの近隣の小さな公園、灰皿があるために、ビルの働いている人たちが休憩なりお昼なりに来て、結構な人数で利用されているわけですね。今回この案ですと、規模の小さいところについてはそういう禁煙の処置がされるということなので、それはそういう形で、地域の皆さん、保育園のお散歩で来ている子どもたちにとってもいい形になるなというふうに思います。

 今後の問題ですけども、地域に行ったときに説明をするときに、地域合意が得られる場所の検討であるとか、それから、十分な距離が確保できるとか、かなり、十分な距離を確保する必要というところがこの1ページだけで4か所出てくるんですよね。したがって、先ほど質疑がありましたけども、7メートルが果たしてどうなのかというのは、識者などの文献を見ますと、20メートル離れていても影響はあるということで述べていらっしゃる方もいらっしゃって、なかなか、十分な距離というものを確保してやりますという説明を地域なり区報で出されたときに、やはり一定の根拠を持った区側としての見解がないと、そこでいろいろまた意見が争われるというふうに思うんですね。したがって、私は、なかなかそこはいろんな意見があって、確たる、この距離であればいいとか、風によっては20メートル離れても駄目ですよという、明らかに駄目よという学者の方もいますし、そこのところは非常に難しいところかなというふうに思っています。そこは今後ぜひ、きちんと区としては整える必要があるだろうというふうに思っていますので。

 なお、対処される、例えばパーティションでくくるとか、一定の囲いをするとかという、そういうのは区がやるんですか。例えば東中野駅の場所に設置の話があったときに、設置する工事は日本たばこ産業株式会社、JTがやるという話がありましたけども、今回のいわゆる対処の仕方、囲いをしたりということになったとき、また、コンテナ型を置くとか、パーティションで仕切るとか、いろいろあるんでしょうけども、その工事について、管理について、いわゆる造りっ放しではいかないわけですから、毎日なり一定の清掃が必要だと思うんですけども、それはJTがやるという話で進むということでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 委員の前段のほうの根拠につきましては、今回紹介させていただいている厚生労働省の考え方においては、測定の結果によって7メートルという根拠を出していて、風上では影響がなく、喫煙場所から風下7メートルの地点で浮遊物等が影響のない範囲である。そんな考え方から7メートルという数字を申し上げたところでございます。

 パーティションやコンテナを設置することになった場合の対処でございますが、これはそういった必要がある場合には、現時点では区で整備をすることを考えております。

来住委員

 整備もその後の管理も区がやるということですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 区内の施設の中に、公園であってもJTさんと協議をしてという場所も確かにございますが、今の時点ではまだそういった協議等はしていないので、現時点では区で設置して、区で管理することを考えています。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、中野四季の森公園におけるイベント等利用状況についての報告を求めます。

細野都市基盤部公園緑地課長

 それでは、所管事項の報告3番、中野四季の森公園におけるイベント等利用状況について御報告申し上げます。(資料4)

 中野四季の森公園芝生エリア及びイベントエリアの計画承認状況及び計画承認の取消しの状況について報告させていただきます。

 今回新たに承認のところでございますが、二つございます。一つが「中野オクトーバーフェスト」、4月24日から5月10日までを予定しています。もう一つが「キッチンカーグルメフェス in 中野四季の森公園2020」、7月4日から12日を予定しております。こちら、両者ともイベントエリアでの開催を予定してございます。詳細については以下の別紙のほうを御覧いただければと存じます。

 一方で、2番の計画承認取消しの状況でございますが、中野四季の森公園イベントエリア側で今月の末に開催予定だった「中野 角打ち&肴フェス」につきましては、これは新型コロナウイルスということではなくて、事業者よりもっと早い段階で開催の中止の申出がございまして、計画承認の取消しを行ったところでございます。

 以下、イベントの詳細につきましては別紙をお読み取りいただければと存じます。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 今、新型コロナウイルスの件もお話がありましたけど、こういったものをイベント中止にするという場合は、違約金みたいなものとか含めて期限とかあるんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 占用利用料を取消しだと払わなくなるというだけなので、違約金というような形はございません。

加藤委員

 当日使わなければ、キャンセルというだけで終わりということですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 おっしゃるとおりでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、[1]4番、江原屋敷森緑地の拡張整備についての報告を求めます。

細野都市基盤部公園緑地課長

 それでは、所管事項の報告4番、江原屋敷森緑地の拡張整備について御報告申し上げます。(資料5)

 江原屋敷森緑地につきましては、平成6年4月、江戸時代から続く旧家の庭の一部を買取りさせていただいて、屋敷林のある都市緑地として整備保存し、供用を開始したところでございます。平成30年12月10日付で隣の用地の寄付を受けたところで、既存の緑地の拡張整備が完了する見込みとなったところでございます。この整備によって貴重な都市緑地を保全するとともに、緑豊かな散策場所として既存施設の改修を行いましたので、その内容について御報告させていただきます。

 江原屋敷森緑地でございますが、江原町三丁目32番にございます。

 2番の拡張用地でございますが、もともと991平米ほどあったところに195平米寄付を受けて拡張するということでございます。

 3番の整備方針でございますが、拡張部分、既に供用部分における既存施設及び屋敷森の構成している樹木を利活用することで、緑地全体の調和を図り、江原屋敷森緑地としての特性を保全して、利用者の通行時の安全性を確保した整備とするものでございます、

 別紙に整備図面をつけてございます。向かって左側が現状というか、整備前の図面で、そのうちの赤で囲った部分がもともとの江原屋敷森緑地です。このたび右側の緑色の部分の寄付を受けて整備をするということで、整備をした結果、右側の地図のように、園路が一体となって、一体的な利用ができるようになったということでございます。

 恐れ入りますが、お戻りいただいて、1ページ目の5番の主な導入の施設でございますが、(1)でベンチの改修をさせていただきました。また、園路は透水性の舗装をさせていただきました。照明灯、スツール、1人用の椅子というか、腰かけられる設備ですが、そういったものをつけさせていただきました。

 今後の予定でございますが、間もなく整備工事が完了する予定で、用意ができ次第供用を開始する予定でございます。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

小宮山委員

 これ、隣の敷地は、区画から言うと住宅のあるもっと大きな土地だったと思うんですが、そのうちの一部が寄付されたということでよろしいでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 この195平米に関して寄付の申出があり、その部分が今回拡張用地として活用させていただいたものでございます。

小宮山委員

 区に対してどのような形で、いつ寄付があったのか教えてください。

細野都市基盤部公園緑地課長

 寄付の受領をしたのが平成30年12月10日でございます。

小宮山委員

 30年の12月10日に寄付をされて、去年の4月頃に工事の入札が募集されたと認識しております。それから1年以上にわたって委員会での報告がなかったと思うんですが、何か事情があったんでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 整備の事業、全ては御報告できていない状況ですが、この規模の整備についてはこれまで報告をしていなかったところでございます。ただ、一方で、この江原屋敷森緑地についてお問い合わせ等も多数あり、今回御報告をさせていただいた。完成のこの時期で、このタイミングとなりましたが、報告はさせていただいたところでございます。

小宮山委員

 この規模のものは報告しないものになっているのかどうか、ちょっと正確には分かりませんけれども、なるべく早い段階で報告をしていただきたかったと要望をしておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、5番、和解及び損害賠償額の決定についての報告を求めます。

細野都市基盤部公園緑地課長

 それでは、所管事項の報告5番、和解及び損害賠償額の決定について御報告申し上げます。(資料6)

 本件につきましては、総務委員会において第19号議案として審議をしていただいております。

 1番、和解の相手方でございますが、学校法人八幡学園でございます。

 2番、事故の概要でございますが、昨年の9月9日、江古田一丁目1番1号の学校法人八幡学園やはたみずのとう幼稚園敷地内で発生いたしました。

 (3)の事故の発生状況でございますが、区立みずのとう公園内の区が管理する旧野方配水塔の屋根のモルタル片が、老朽化と台風第15号の強風の影響によって、東側に向かって飛散をしてしまい、公園の隣地に相手側が設置するやはたみずのとう幼稚園の園舎の渡り廊下のガラス、屋上及び屋根に衝突したものでございます。この事故により、当該園舎の渡り廊下ガラス、屋上、屋根の一部が破損してしまったことでございます。

 3番、和解の要旨でございますが、区は、本件の事故によって相手方が被った被害の234万3,000円について、相手方に対して賠償する義務があることを認め、相手方の指定する方法で支払うものでございます。

 4番でございますが、令和2年1月27日に仮和解が成立してございます。

 5番、区の賠償責任でございますが、本件の事故につきましては、区が管理する旧野方配水塔の屋根のモルタル片が飛散したことにより発生した事故でございますので、相手方が被った損害の全額について区が賠償責任を負うものと判断をいたしました。

 6番の損害賠償額は234万3,000円でございます。

 事故後の対応でございますが、旧野方配水塔の屋根には飛散防止のネットを既に設置してございます。先日の分科会でも御提案させていただきましたが、令和2年度においては旧野方配水塔に係る応急対策工事の予算化をお願いして行う予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、6番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。

細野都市基盤部公園緑地課長

 では、所管事項の報告6番、議会の委任に基づく専決処分について御報告申し上げます。(資料7)

 1番、和解の相手方は三井不動産リアルティ株式会社でございます。

 2番、事故の概要は、昨年10月18日、弥生町三丁目17番の三井のリパーク中野弥生町三丁目第6駐車場敷地内でございます。

 発生状況ですが、区の職員が公園管理業務のため、事故発生場所の相手方が管理する駐車場に庁有車を駐車しようとしたところでございますが、この際ブレーキとアクセルを踏み誤り、当該庁有車の後ろの部分が駐車場の敷地内に設置されていた分電盤とブロック塀に衝突してしまったものでございます。この事故により、当該分電盤の背板及び電源ポール及び当該ブロック塀が破損してしまったものでございます。

 3番、和解の要旨でございますが、本件事故によって相手方が被った損害43万8,603円について、相手方に対して賠償する義務があることを認め、相手方の指定する方法で支払うものでございます。

 4番、和解の成立日でございますが、令和2年2月4日に和解が成立しております。

 区の賠償責任でございますが、本件事故は、庁有車を運転していた区の職員が運転操作を誤って発生した事故でございますので、相手方が被った損害の全額について区が賠償責任を負うものと判断したものでございます。

 6番、損害賠償額でございますが、43万8,603円でございまして、損害賠償額は損害額と一緒でございます。

 7番でございます。事故後の対応でございます。本件が発生後、所属長から関係職員に対して厳重に注意させていただくとともに、安全運転講習会を受講させることとさせていただきました。

 また、所属長から庁有車を運転する職員全員に対して注意喚起をするとともに、安全運転講習会の受講を促したものでございます。

 様々な課題に取り組んでいたところでございますが、このような事故を起こして大変申し訳ございませんでした。引き続き、運転または業務上の安全に配慮して職務を務めていきたいと考えております。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 これ、結局、バックをしているときにブレーキとアクセルを間違って、縁石か何かを乗り越えた上で配電盤か何かにぶつかってしまったということですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 駐車場の車止めがあるんですが、バックで入っていって、その車止めを乗り越えて、その後ろにある配電盤等にがーんとぶつかって、その配電盤、ブロック塀を壊してしまったということでございます。

加藤委員

 ミスは生じてしまうのをできるだけ少なくするということで、起こってしまったことはなかなかですけれども。こういう区の職員が運転するという際には、免許証を持っていれば運転をさせていいと、それだけの基準なんですかね。

細野都市基盤部公園緑地課長

 運転職という形では配置をしておりませんので、運転免許を有する職員が職務として運転をしております。

加藤委員

 ちょっとこの事故に限る話とか、そういうのではないんですけど、今、若い人が免許をなかなか取っていないみたいな中で、区の仕事として免許を取ってくださいみたいな、そういうのを促したりするものなんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 免許を取ってくださいという形で促してはいないです。職員の中で免許を有している人が運転をする。それ以上ではないです。

加藤委員

 なかなか、免許を持っている人がどんどん減ってきている中において、状況によっては区の車があっても運転できる人がいないという部署もこれから出てくるのかもしれないなと思うわけですけれども。そういったところで、運転の経験が浅い人も運転せざるを得ない状況みたいなのが生まれてくるのも今後あるのかなと思うんですけれども、そういったところで何か区としては対応を考えられたりしているんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 なかなか強制ということまでは難しいですが、職員間では運転を、練習と言うと語弊があるんですが、経験を積ませるような工夫はして、道路によっても難しい場所とそうじゃない場所などなどあるので、日々工夫をしながら、技術職としては、公園緑地課の職員としては、運転はできるほうがいいことはいいとは考えておりますので、免許を有する者において可能な限り経験を積んで、安全な作業を進めてもらえるような工夫はしているところでございます。

加藤委員

 感覚的な話で言っているんですけど、最後、質問で。実際そういうふうに若い人が運転免許証の所持率が低かったり、経験が浅いという現状はあるんですか、今、区として。公園に限らずでもいいんですけど。

細野都市基盤部公園緑地課長

 公園緑地課の中での話ですが、確かに運転できる職員が前よりは減っているということはあります。

竹村委員

 軽めに行こうと思います。まず、所管の範囲でのお答えに当然限るとは思うんですが、運転できる職員の皆様の事故・違反の件数など、御存じでしたらお教えください。

細野都市基盤部公園緑地課長

 運転免許を有する者について、有効期限等の確認はしていて、無免許運転にならないような確認はしております。事故や違反の件数までは確認はしておりません。

竹村委員

 ありがとうございます。これは調べていただければお分かりのはずなんですけども、運転というのは実は、事故多発傾向者というものの存在が明らかになっています。これは幾ら運転しても事故を起こさない人と、逆に、走行距離いかんにかかわらず、事故を起こしやすい傾向の性格を持った方がいるということが実証されております。そういうものの把握はされておるのでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 運転を前提とした採用の仕方はしていないので、そういったことはしてはおりません。ただ、運転をする者に対して、必要に応じて安全運転講習会等の受講を勧めたり、課内で周知徹底をしたり、そんなことで安全対策を行っております。

竹村委員

 答えにくい質問を御回答いただきまして、ありがとうございます。ここにも文章にありますけども、ブレーキとアクセルを踏み間違ったというこの文言に関しては、これはもう少し深掘りをして、事故の解明をしていただきたいというのが本音のところです。といいますのも、これは表面行動を表していることであって、では、なぜアクセルとブレーキを踏み間違えたのかという根本原因が示されておりません。そこをここでるる述べてもお困りでしかありませんので、これは参考ということにとどめていただきたいんですけども、例えば何かほかの作業をしていて、例えば書類を手に取っていながら操作をしたから間違えたとか、携帯電話をおっことしちゃったから、それを取ろうとしてアクセルを強く踏んじゃったとか、そういう主因が実はあるんです。当然公園緑地課にかかわらず、これは全庁的に言えることだと思うんですけども、運転というのは人の命までをも左右する業務ですので、そこの部分に関しては厳しく扱ってもらいたいというのが一つ。

 それから、根本的な提案なんですけども、オートマチック車であると暴走するんです。ですので、運転される方がさらに減るとは思いますが、マニュアル車を導入するなどの根本対策など、ほかのメカニズム的な対策はお考えでしょうか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 マニュアルカーについては、委員もおっしゃったように、なかなか今マニュアルを運転できる人は少ないですし、私も運転しろと言われるとマニュアルは運転できないです、今は。なので、車そのものとしてはオートマチックでもいいのかなと考えているところなんですが、それを前提に、より運転に注意する周知を進めるとともに、確かに委員がおっしゃるように、これに至った原因というのも、その日の行動などもあったかもしれません。そういったところの労務管理等については、注意をして課の運営を進めていきたいというふうに考えております。

竹村委員

 ありがとうございます。厳しいお話をした気がしないでもないんですけども、やはりそこにかかってくるものは、命だとか、今回であればこの43万何がしという金額で済んだとは思うんですけども、これが例えばどなたかをはねてしまったとなると大変な問題になっていきますので。

 免許、運転できる方そのものというお話、先ほど加藤委員からもありましたけども、業務でどうしても必要であるのであれば、業務命令ということで免許を取ってきなさいと。あなたは運転業務に従事しなさいという考え方も一つ、考え方としてはあり得るとは思いますので、今後、根本的な事故防止の施策を多方面からお考えいただければと思います。これは要望です。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、7番、住宅等の耐震化促進事業の実施状況についての報告を求めます。

小山内都市基盤部建築課長

 報告事項の7番、住宅等の耐震化促進事業の実施状況について御報告申し上げます。(資料8)これは毎年第1回定例会において報告することとなっておりまして、今年度もそれに基づいて実施状況を報告させていただきます。耐震化事業の実施状況ですが、平成16年の4月から実施されており、一応、今回報告するのは令和2年1月31日付の状況で御報告をさせていただきます。

 まず、木造住宅の耐震診断でございますが、簡易診断と一般診断とございますが、累計では簡易については2,519棟、一般については1,546棟でございます。今年度の実施状況につきましては59棟と55棟となっております。補足ですが、平成23年、24年は東北大震災があった後で、200件を超えるような耐震診断がございましたが、25年以降はやはり減少傾向にあるということになっております。

 続きまして、緊急輸送道路沿道建築物の耐震診断でございますが、累計で157棟。このうち、特定緊急輸送道路が137棟で、一般の緊急輸送道路が20棟という内訳になっております。今年度につきましては、特定の1棟だけとなっております。これにつきましては、特定緊急輸送道路の耐震診断がもう助成が終わったということで、1件残っていたものについて実施をしたというところでございます。

 続きまして、緊急輸送道路沿道建築物の耐震改修工事でございますが、累計では34棟。このうち、特定緊急輸送道路が28棟、一般が6棟となっております。今年度につきましては、特定の5棟が耐震改修工事を実施しているところでございます。

 続きまして、木造住宅耐震補強工事ですが、これについては累計が300棟、今年度については4棟となっております。これについてちょっと補足をさせていただきます。ここでいうところの耐震補強工事というのは、所有者の方が自ら耐震補強工事を行って、これを税務署に申告しますと、いわゆる税額控除の対象となります。この件数につきましては、税務署のほうから私どものほうに毎年、これだけ耐震補強工事の申請がありましたということでされてくる件数でございます。したがって、今年度につきましては4棟の報告があったというところでございます。

 それと、木造住宅の建て替え助成でございますが、累計で186棟。このうち、建て替えが174棟、除却が12棟でございます。今年度の実施状況につきましては、13棟のうち、除却が12棟、建て替えが1棟となっております。除却につきましては、今年度から実施された事業でございますので、これまでは建て替え助成だけという形になっております。

 あと、家具転倒防止の器具の取付け助成が累計で391件、今年度については6件という形になっております。

 下のほうで、参考資料といたしまして耐震化率の推移ということで、令和2年度末の目標に対して1月末現在の推計でございますが、木造に関しましては、木造・非木造合わせまして88.6%が実施された状況というところで、あと、緊急輸送道路につきましては、東京都の耐震改修促進計画に定められた目標値を目標としております。ちなみに、これは90%を東京都のほうが設定しておりますので、それに基づいた形で我々も取り組んでいるところでございます。今年度末の耐震化率ですが、90%には満たない、84.7%ですが、今後も継続して進めていきたいというふうに考えております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 期間が平成16年から令和2年となっておりますけれども、そうすると、一番古いのだと16年前ぐらいのデータになるということですけど、ここで、例えば16年前に診断したもので、診断結果というのが16年間同じような数字って考えられるものなんですか。

小山内都市基盤部建築課長

 当然、10年以上たちますと、当時の診断結果がそのまま有効というふうには考えておりません。例えば建て替え、除却、そういったことで助成金を活用したいということで、再度診断をしたいということであれば、例えば10年以上経過しているものであれば、再診断をしていただいて、その結果に基づいて助成事業を活用していただくというようなことを進めております。

加藤委員

 そうすると、診断したけど、その後、結局建て替えはしているというのもこの中に入っているということでよろしいですか。

小山内都市基盤部建築課長

 御指摘のとおり、自主的に診断結果に基づいて建て替え等、もしくは売却等をされた方もいらっしゃるというふうな数も含まれております。

加藤委員

 そうしたら、ここで診断結果がどうだというよりは、これだけの診断をこれまで行ってきたというような数字として見るのが正しいということですか。

小山内都市基盤部建築課長

 そのとおりでございます。

加藤委員

 そうすると、診断結果がよしあしで、そのときの判断判断で行われてくるわけですけれども、この診断結果から即建て替えなり改修などを行われている率というんですかね。その結果を受けて、区がこういうふうにするというところの状況というのは、概要でいいので教えていただけますか。

小山内都市基盤部建築課長

 例えば建て替えをしたいと、もしくは助成制度を活用したいということで事前に相談があった場合に、当然これも平成16年からの記録というものは残っておりますので、いつ診断をされたか、そのときの診断結果等も把握しておりますので、それに基づいた指導をさせていただくと。それと同時に、診断した結果、まだ今すぐにはちょっと建て替えられる事情にないというような場合には、3年、4年たって、それから建て替えの申請が出てくるというようなケースもありますし、逆に、お客様のほうで自主的に建て替えを行っていると。助成制度を活用せずに、自主的にやっていらっしゃる方もいらっしゃると。私どもで把握しているのは、大体1割前後の方がそういう形で、診断結果を踏まえた形でそういったような形に移行しているというふうに把握しているところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、8番、耐震化促進に向けた新たな取り組みについての報告を求めます。

小山内都市基盤部建築課長

 それでは、報告事項の8番、耐震化促進に向けた新たな取り組みについて御報告をさせていただきます。(資料9)

 目的でございますが、資料を御覧ください。中野区耐震改修促進計画、これは平成28年7月に改定したものでございますが、及び中野区住宅耐震化緊急アクションプログラム、平成31年3月に策定したものに基づき、住宅及び緊急輸送道路沿道建築物の耐震化目標を早期に達成するため、区における耐震化促進事業の拡充等の考え方を取りまとめたので、御報告をさせていただきます。

 まず、これまでの取組でございますが、昨年の3月に策定した中野区住宅耐震化緊急アクションプログラムに基づき、平成31年度から住宅の耐震化促進事業を拡充し、以下の取組を進めているところでございます。

 一つ目としましては、緊急耐震重点区域内、これはアクションプログラムに定められた整備地域内にある住宅についてでございますが、木造住宅の除却費用の助成、木造住宅の建て替え助成費用の限度額の引き上げを行ってきたところでございます。

 また、大阪北部地震を契機としましてブロック塀等の支援事業についても創設し、また、家具転倒防止器具取付け助成費用の拡充を行ってきたところでございます。

 続いて、これまでちょっと制約がありました緊急輸送道路沿道建築物に対する建築主の制限要件を撤廃したところでございます。

 また、区内全域への普及啓発活動が東京都に報告したアクションプログラムへの実施状況は報告する義務になっておりますので、昨年の8月ですか、区内全域約20万戸に対してチラシを配布したところでございます。

 3番目として、令和2年度以降の取組について御報告をさせていただきます。区では、東京都防災都市づくりの整備方針に沿って、防災上重要な道路のネットワークを確保するため、原則沿道建築物の耐震改修及び不燃化の促進事業を進めているところでございます。しかし、沿道以外となる地域にも危険性の高い建物が多く、これらの地域についても安全性を高める取組が必要であると考えたところでございます。これまで建て替えを主体とした取組により、令和2年度までに住宅の耐震化率95%の達成を目指してきたところでございますが、今後は区内の耐震化をさらに推進するため、建築基準法の改正及び新防火地域の拡充を契機とした新たな取組を実施したいというふうに考えております。

 事業の概要でございますが、一つとして、木造住宅の耐震改修助成の拡充でございます。事業の概要で、まず整備地域内ですが、除却及び建て替えにつきましてはこれまでも実施してきているところですが、新たに下線部のところで、耐震補強を整備地域内、整備地域外等でも実施するということで考えております。この際、感震ブレーカーにつきまして、耐震補強をする際に希望する場合には、その工事の中に含めるものというふうに考えているところでございます。

 2番目として、事業期間でございますが、令和2年度より3か年を重点整備期間として考えているところでございます。

 続きまして、助成限度額でございますが、耐震改修助成につきましては、工事費の2分の1かつ150万円以内を想定しているところでございます。

 助成要件でございますが、まず、木造の耐震診断(簡易・一般)が完了していること、申請者本人が所有する土地または建物であること、個人住民税及び固定資産税等の滞納がないこと、狭隘道路に面する敷地については拡幅整備を行うものであることというような要件を考えているところでございます。

 感震ブレーカーにつきましては、先ほど申し上げたとおり、耐震補強の工事の際に設置を希望する場合には助成対象としているところでございます。

 続きまして、4番目でございますが、中野区耐震改修促進計画の一部運用の見直しを考えております。現在の中野区耐震改修促進計画は令和3年度に全面改定をする予定でございますが、国は平成31年1月に社会資本整備総合交付金交付要綱のブロック塀等の安全確保に関する事業を改正し、東京都は平成31年3月に東京都ブロック塀等安全対策事業補助金交付要綱を改正し、4月から施行したところでございます。この助成制度を活用するためには、避難路沿道のブロック塀等であることが条件とされました。このため、当面、中野区耐震改修促進計画第5章1の(3)に記載する「避難道路及び通学路」については、避難道路は幅員4メートル以上の道路、通学路は区内各学校が定める通学路として運用したいというふうに考えております。

 補足説明ですが、通学路につきまして毎年学校の校長が指定をするところでございます。したがって、毎年同じ場所が指定されるとは限りません。そのため、通学路につきましては、耐震改修促進計画上は上書きされていくという考え方で対応したいというふうに考えております。ですから、今年は指定されたけども、来年指定されなかった場合、そこが残るということであって、そこも対象とするという考え方で進めていきたいというふうに考えております。

 続きまして、ブロック塀等の建て替え(フェンス化等)の事業についてでございます。平成31年度に実施したブロック塀等の危険度調査の中間報告を踏まえ、国及び東京都の助成制度を活用した事業を実施するものでございます。

 事業概要でございますが、平成31年度より実施しているブロック塀等の除却事業に加え、令和2年度より建て替え支援(フェンス化等)の事業を行うものでございます。

 事業期間につきましては、令和2年度より3か年を重点整備期間として考えております。

 助成限度額について御報告をさせていただきます。

 まず、除却費でございますが、区が指定する避難道路及び通学路につきましては、工事費の6分の5かつ80万円以内。それ以外の道路につきましては、工事費の2分の1かつ80万円以内を想定しております。

 フェンス等の設置費でございますが、区が指定する避難道路及び通学路につきましては、工事費の6分の5かつ45万円以内。それ以外の道路につきましては、工事費の2分の1かつ45万円以内を想定しているところでございます。

 助成要件でございますが、申請者本人が所有するブロック塀であること、個人住民税の滞納がないこと、狭隘道路に面する敷地については拡幅整備を行うものであることというふうに考えています。

 最後に、今後の予定でございますが、今月、耐震化促進事業の周知及び要綱の改正を行うところでございます。4月以降受け付けを開始したいというふうに考えております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 ブロック塀のところ、5のところですけども、事業期間が3か年を重点整備期間とするというところですけど、この3か年というのは、東京都の補助金か何かの関係ということなんですか。

小山内都市基盤部建築課長

 補助金の関係ではなく、まず、ブロック塀の調査をした結果、危険なブロック塀が約3,000件程度あるということもありますので、だらだらやるのではなく、まず集中的に周知と、こういった事業がありますということを区民の方にお知らせをして、重点的に事業を進めたい、安全対策を進めたいということで、まず一つの目標として3年間を定めさせていただきました。

加藤委員

 同様に、木造住宅耐震改修助成についても同じように3年間となっていますけど、考え方は同じですか。

小山内都市基盤部建築課長

 それにつきましては、もう一つ御報告した新防火地域の拡充の考え方、これを拡充するに当たっては、東京都との調整、住民説明会、そういったことを実施していかなければなりませんので、大体3年ぐらい設定するまでに時間がかかると。その間はやはり火に弱い建物をなるべく造らないようにするために、重点期間として、なるべく建て替えに誘導するための期間として3年間というものを想定したものでございます。

加藤委員

 あと、通学路の件なんですけど、ちょっとすみません。勉強不足なんですけど、これって結構、学校によってなのかも分からないですけど、変わるものなんですかね。これまでの話として。

小山内都市基盤部建築課長

 子どもが住んでいる場所によって、校長の判断ですけども、それによってルートが変わるというようなケースもあるというふうに聞いております。

久保委員

 これまでもいろいろ伺ってまいりましたし、予算のときにもずっと伺っていたことなんですけど、確認です。木造住宅の耐震改修助成の拡充についてのところで、エの「狭隘道路に面する敷地については、拡幅整備を行うものであること」というところなんですけれども、建て替えではなくて耐震改修助成ということだったので、これはどういうことになるでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 まず、国や東京都の助成金を活用するに当たっては、違法なものには助成をしてはならないというような指導がございます。それに基づきますと、いわゆる4メートル未満の道路に面する敷地につきましては、例えば耐震補強をする場合でも、やはりセットバックをしていただくことで、安全な避難路が確保できるということにつながるかと思いますので、そういった意味で今回補助要件に入れさせていただきました。

久保委員

 違法の場合は助成ができないということになるのは当然だと思うんですけれども、あえて今回こういうことを入れて、今までだったら建て替えのどちらかというと対象だったのかなと思うんですけれども、建て替えずして耐震で、なおかつ、セットバックをするということなのかなと思うんですけれども、なかなか、それはどうなんでしょうか。利用される方としては建て替えのほうを選ぶのか、もしくは耐震ということで選ばれるのかという、その辺はどういうふうに考え方といいますか、あるのかなと思うんですけれども。

小山内都市基盤部建築課長

 まず、耐震補強を選ばれる方は、例えば御高齢の方で、自分が住んでいる間だけは何とかこのままでいたいというような考え方もあるかと思います。今回、例えば建て替え助成を使うというような場合でも、ブロック塀については、除却費用だとか、そういったものを併せて支給できるというような考え方で整理しておりますので。ですから、私どもとしては、なるべく話をしていく、整理していく中で、事前相談の中できちっとその辺の制度の使い勝手、そのお客様にとって、区民の方にとってどっちが使いやすいのか、この辺のところをきちっと対応しながら、お客様にとって有利な考え方になるように持っていきたいなと。分科会のときも御説明しましたけども、例えば補強だけでしたら、自分で簡易にやっておいて、二、三年たったら助成金を使って建て替えをするというような考え方もできますので、そういったことをきちっと相手の方の立場に立った形で指導、誘導していければなというふうに考えているところでございます。

久保委員

 それで、そういう方、対象となる方と言ったら変ですけれども、全戸配布に近い形でこの前はチラシを配られていますけれども、今回、新たな制度の例えば対象となるであろう方たちに対しての周知ってどのように考えていらっしゃいますか。

小山内都市基盤部建築課長

 まず、例えばブロック塀に関しては、当然今整理しているところでございますが、区内全域調査をした結果、当然、危険なブロック塀等のある方については個別で周知をしていくというようなことで考えて、そういった体制を4月以降組んでいくということで考えております。それと併せて、当然ブロック塀が危険であるということは、建物も古いということも想定されますので、ただブロック塀だけをお話しするのではなくて、建物の状況を踏まえた指導の仕方を考えていきたいというふうに考えております。

久保委員

 よろしくお願いいたします。それで、先ほどの報告とちょっと重なる話なんですが、緊急輸送道路の沿道建築物の耐震化目標というのが計画には入っているんですけれども、今回、特にそこでは新たな取組というのはなかったんでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 特に特定緊急輸送道路に関しては、従前どおりの形で取り組んでいるところでございます。

久保委員

 先ほど本来であればお伺いするべきところだったかと思うんですけれども、緊急輸送道路についての耐震診断は、これで特定のほうは1件を残して終了で、この1件も終わったということで、あとはいよいよ耐震改修工事を進めていく、または建て替えを進めていくということになるかと思うんですけれども、耐震診断が全て終了して、今後、特定緊急輸送道路の沿道建築物については、耐震が必要なものというのはあと何件ぐらいあるんですか。

小山内都市基盤部建築課長

 あと13件程度というふうに理解しております。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後3時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時20分)

 

高橋委員

 質疑といいますか、ちょっと確認なんですけども、ブロック塀のところで、今日の報告は承知しました。ただ、法人を除く個人が対象であるということとか、上限が80万以内ということになると、当然ブロックの延長というのには限界があるなというところと、前に私が申し上げた延長が長い部分で、あるいは公共性の高い施設、そういうところでの、要は、ブロック塀の倒壊によって命が失われないというそもそものこの制度の最初のところに立ち戻ると、区の単独でということじゃなくて、東京都とか関係機関と調整して、今回のこれとは別の仕切りのブロック塀対策というものを進めていただきたいと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 今回の例えばブロック塀事業も、耐震化促進事業の一環として実施していくところでございます。当然、年に2回東京都のほうと協議をする会議体もございます。そういった中で意見等を出しながら、なるべく制度がうまくできるような、また、拡充できるようなことも含めて検討していきたいというふうに思っております。

高橋委員

 相手先も法人であったり社会福祉法人であったり、学校法人であったり宗教法人であったり、そういうところに対応できるようなところもぜひ検討をお願いしたいということで、要望といたします。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、9番、債権の放棄についての報告を求めます。

三王都市基盤部住宅課長

 それでは、報告事項9番、債権放棄について御報告いたします。(資料10)

 資料を御覧ください。資料にございますように、今回、区として7項目の債権放棄を行いまして、今定例会の総務委員会等におきましてこれらの報告をしているところでございますが、このうち、資料裏面最後の区営住宅使用料・共益費につきましては当委員会の所管となりますことから、御報告するものでございます。

 まず、中野区の債権の管理に関する条例第5条でございますが、破産法第253条第1項その他の法令の規定によりまして、債務者が債権についての責任を免れたときにおきまして、100万以下の債権につきましては債権を放棄することができると定められているものでございます。

 本件につきましては、区営住宅の使用料・共益費の未払いにより発生いたしました債権につきまして、文書送付、電話、訪問等により随時催告を行いまして、一部につきましては分納による納付も進めてまいりましたが、本人の自己破産による破産事件の免責決定を受け、債権81万5,600円の債務履行の見込みが立たなくなってしまったことから、令和2年1月16日に債権放棄を行ったものでございます。

 今後につきましても、債権管理を一層適切に努めてまいりたいと考えております。

 報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 先日の議案で、払えない理由というか、免責決定というふうに文言があったと思うんですけど、免責決定が、この前はその内容が自己破産ということでしたけど、ほかに免責になるという項目ってあるんですか。

三王都市基盤部住宅課長

 こちらは破産法による免責決定でございます。

加藤委員

 そうしたら、債権が回収できない、もう諦めるという理由として、ほかのものというのは存在するのかなと。

三王都市基盤部住宅課長

 破産法で免責決定した場合は取れない。

加藤委員

 破産以外の理由で、もう債権回収を諦める。

三王都市基盤部住宅課長

 本人が死亡した場合は回収ができなくなります。

委員長

 追加の答弁はありますか。追加の答弁は出ますか。それとも進行しますか。

三王都市基盤部住宅課長

 保留で。

久保委員

 これはお一人で35件となっていて、平成26年度分から27年度分となっているんですけども、使用料と共益費がそれぞれ何か月分ということなんですか。

三王都市基盤部住宅課長

 使用料が17か月、共益費が18か月でございます。

久保委員

 先ほど分納とかも進めていたというようなお話があったかと思ったんですけれども、この方って退去されたのはいつなんですか。

三王都市基盤部住宅課長

 退去されたのは平成29年の10月でございます。

久保委員

 29年ということは、28年度分というのもあったということですか。

三王都市基盤部住宅課長

 支払いはされています。支払いは終わっております。滞納分は、28年度分はきちんと支払っております。

久保委員

 28は支払っているけど、26から27は未払いなんですか。

三王都市基盤部住宅課長

 退去するまでの分は支払っておりまして、支払い終わっていない月といたしましては、平成26年の11月から平成28年の3月が使用料を支払っていない部分で、共益費が平成26年の10月から平成28年の3月でございます。

久保委員

 ちょっとずれがあるわけですね。だから、約2年間においては未払いが――2年間というか、17か月とさっきおっしゃっていたからあれなんだけれども、こういう場合って、もっと事前に何か指導ができるんじゃないんですか。住んでいらっしゃる間に長期にわたって未払いなんですよね。それはどういうふうにされているんですか。昨日もいろいろお伺いをしたんだけれども、この場合はどういうケースだったんですか。

三王都市基盤部住宅課長

 今回のケースで言いますと、督促、催告だとか、あと、自宅訪問等で一応納入していただくようにしております。ただ、28年度に、そういった債務整理もなかなか困難な部分もございまして、弁護士にも相談したりとかして、そこから返納を開始しているところでございます。

久保委員

 弁護士に相談をして納付を開始しているということは、納付をできるだけの能力があったということですか。それとも納付をする能力はなかった。どちらですか。

三王都市基盤部住宅課長

 生活としては厳しい状況でございました。

久保委員

 区営住宅という位置付けから考えると、なかなかやっぱり生活面で厳しい方も当然おいでになられるんじゃないかなと思うんですけれども、その中で催告とかをしていて、督促している中で、そういった生活面についての状況を確認したりとか、相談を受けたりとか、また、各所につないだりとか、そういうところというのは担当からはしないものなんですか。それともそこをしたんだけれども、うまくいかなかったんですか。

三王都市基盤部住宅課長

 訪問とかして納付を促すようにはしておりましたけれども、なかなか生活が厳しいといったことで、滞納がたまっていったといった状況でございます。

久保委員

 生活が厳しいと言われていて納付がずっとできないという中で、ずっとこの方は生活していらして、ここに住んでいらっしゃるというときに、要は、ほかの部署とか、どこかに生活相談を促すとか、そういうことは区営住宅というのはしないものなんですか。してはいけない。それとも相談があれば、そういうところにつなぐことができるんですか。

三王都市基盤部住宅課長

 そういった、促すことはできます。

久保委員

 促すことはできて、促したんでしょうか。促したんだけれども、うまくいかなかったという、先ほどのはそういう意味合いですかね。

三王都市基盤部住宅課長

 促しはしたんですけれども、この案件に関しましてはなかなかうまくいかなかった状況でございます。

久保委員

 御努力をされていたということは分かりました。それで、昨日、区民住宅のほうでは、終了となっているので、こういった債権についてというのはあれで終了なんだというお話がありましたけども、区営住宅でもやはり未払いの方というのがおいでになられるのかなと思うんですけれども、今、区のほうで掌握をしている区営住宅の未払いの状況というのはどんなことになっていますか。

三王都市基盤部住宅課長

 30年度末のまず現年度につきましては、ほぼほぼ滞納がない状況でございます。ただ、累計といたしましては約270万円程度の未納分が残っております。

委員長

 先ほどの保留の答弁はいかがですか。

三王都市基盤部住宅課長

 債権放棄といたしまして、まず、債務者が死亡した場合、破産法の適用をした場合、あと、時効の援用が完成した場合に債権放棄ができるところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、10番、中野駅南口地区まちづくりについての報告を求めます。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、中野駅南口地区まちづくりについて御報告をいたします。(資料11)

 今回御報告させていただきますのは、中野二丁目の再開発エリアではなく、その南側に隣接する地域、お手元の資料の図で示しますと、赤く塗られたB地区と書かれた、ファミリーロード沿道を中心としたエリアのまちづくりでございます。

 現在、中野駅南口地区では、土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的施行によるまちづくりが進められています。一方、これに隣接するファミリーロードを中心とした今のB地区につきましても、再開発エリアと並行してまちづくりの検討を進めていきたいというふうに考えてございます。今後、このB地区のまちづくりを進めていくに当たり、今回、権利者を対象としたまちづくりの意向調査を実施いたしました。その調査結果と今後のまちづくりの進め方について御報告をいたします。

 裏面を御覧ください。

 1番、まちづくりの意向調査についてでございます。別紙の意向調査結果で御案内をいたします。別紙を御覧いただければと思います。

 右上に調査対象者等を記載してございますが、今回、調査対象者はこのB地区内にある土地または建物を所有する者で、全213件、うち50人の方から御回答を頂きました。

 回答内容について幾つか特徴的なものを紹介いたします。

 まず、左下ですかね、回答者と書かれた、権利者に関するものですが、問いの1番、お住まいについてということで、今回、50名の方ですが、そのうちの中野二丁目、ここにお住まいの方は半数程度といったところでございます。区内、区外にお住まいの方もいますといったところです。

 それから、問いの2番は年齢についてですが、当然というか、60代以上の方が6割以上を占めているといった状況でございます。

 それから、この資料の右下ですね。問いの7番になりますが、建て替えの予定等についてという質問をさせていただきました。こちらにつきましては、建て替え予定がないといったところが8割近くを占めているといった状況でございます。

 裏面を覧いただければと思います。

 問いの9番で、このまちの気になるところという質問の中では、道路の狭さだとか、いわゆる防災・防犯面の不安といった回答が多くなりました。

 それから、問いの10番でございます。まちづくりを進める上での留意事項というところでは、土地の有効利用、高度利用、あるいは商業のにぎわい、安心・安全な道路、オープンスペースの確保に多くの回答が集まってございます。

 そして、右上、問いの11番でございます。今後まちづくり勉強会を開催したいと思っておりますが、その勉強会への参加意向でございますが、6割近い方に前向きな御意見を頂いたところでございます。

 最後は主な自由意見でございますが、総じて申し上げますと、再開発が進んでいます。その再開発の期待が高まる一方で、新たな大規模な開発は反対だよといったような声も幾つか散見されるところでございます。その他、ユニバーサルデザインの配慮だとか、たばこ、自転車等々に対する対策についても御意見を頂いたところでございます。

 恐れ入ります。本体資料にお戻りいただきまして、最後、2番、今後の進め方でございます。簡単に記載してございますが、来年度以降、まちづくり勉強会をこのアンケート等を基に開催するとともに、道路測量等の現地調査を実施いたします。その後、地区計画における地区整備計画、これの検討を進めていきたいというふうに考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 そもそもファミリーロードを含むB地区と中野区との関係というか、回答欄に税金は子どもたちの教育や高齢者の介護のために使ってほしいとかなっているんですけど、そういう意味では、区がどのような関与をしていくのかというところでは、どういった関係になっているんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 区としては、中野二丁目のまちづくりについては、まちづくり方針あるいは地区計画でまちづくりを進めていくといったような合意を取っているところで、再開発だけでなく、地区の安全・安心というところを主眼に置いてまちづくりを進めていきたいといったところでございます。地域との関係におきましては、皆さん、地域の方々のまちづくりに対する意向を最大限踏まえながら、ここには特に商店街がございますので、商店街の活性化も含めて協議をしながら、まちづくりを進めていきたいといったところの関係性でございます。

加藤委員

 あくまで、勉強会とかのコーディネートとかはするかもしれないけど、お金とかその辺は、地権者たちが持つということでよろしいんですよね。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今後のまちづくりにつきましては、地域と協議をしながら進めていくところでございますが、駅前広場等、あるいは再開発エリアではなく、大規模開発といったところは、このB地区についてはなじまないというふうに考えてございます。これは仮説というか、想定でございますが、誘導型のまちづくりといって、ファミリーロードが今、現道幅員6メートルぐらいしかないので、土地の有効利用もできていないと。ちょっと狭いといったところで、建て替えに応じてセットバックをしていただき、それに対して斜線制限だとか、あるいは容積率、そういったところの緩和をしながらまちづくりを進めていきたいと。緩やかなまちづくりをしていきたいということで、特に区が用地買収をしたりだとか、そのようなことで経費を投入するといったものではございません。

加藤委員

 そういったところで、区が都市計画の中で、用途地域とかを変えたりとか、そういったところで関わっていくということになってくるんだと思いますけども。

 アンケートについて伺いますけれども、213通送って回答数50ということで、これだと全体がちゃんと――子育てアンケートとかと違って、地権者一人ひとりとちゃんと密に取れないと前へ進まないものかなと思うんですけども。このアンケート自体はやったらこういう結果だったということですけど、これから理解を深めていく上で、こういったところ、一人ひとりの地権者と関係を密にしていかないといけないと思うんですけども、そういったところに関してどのような展開をしていこうとお考えでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 おっしゃるとおり、213件の地権者で50の母数、このアンケート結果をもって何かエビデンスかといったら、全くそんなことはないというふうに考えています。これがスタートだと。地権者の皆様にこういった形でアナウンスをさせていただいて、まちづくりを一緒にやっていきましょうというようなアナウンス、メッセージだというふうに考えてございます。

 こういった御意見もあるよというのを踏まえて、今後、勉強会等を地権者等を中心に、あるいはテナントさんも含めて進めていきたいというふうに思っていますし、ある程度の形がまとまりましたら、その周辺の方々を含めて、区民全体を含めて説明会等をし、その後、都市計画の手続等に入りましたら、法定にのっとって権利者あるいは広く一般の方に意見交換会を進めて、とにかく一人ひとりの意向を考えていかないと、あるいは商店街、町会の考えをお聞きしないと、その方向性は全く見えないというふうに考えていますので、丁寧に丁寧にやっていきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 ちょっとシンボリックというか、公共性が高いところで、中野区医師会がこの地域に含まれていますけど、こういった場合、中野区医師会は回答者について、お住まいについてとか、年齢についてって、代表になるんですかね。よく分からないんですけど、そういった公共性が高そうな建物についての所有者というのは、どういうふうにカウントされるんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 この属性については、広く、区分所有の方もいますので、当てはまらないようなものといったところでも、ちょっと一律に書いてしまったところはあります。さっき言ったように、これを基に何かエビデンスにしようとも思っていませんし、特に大地権者、この中では例えば西武信用金庫さんだとか、ほかの銀行さんも含めて、中野区医師会と大地権者、法人さんもいますので、そこについては個別に考えていかなきゃいけないなというふうに考えてございますので、これから全体の説明会とは別に、個別のヒアリング等もしていきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 ちょっとここの内容と違うとは思うんですけど、C地区というのはほぼ中野郵便局を意味しますけれども、ここは今後、方向性というのは何かしら決まっているものなんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 ここの地権者はおっしゃるとおり、中野郵便局というか、日本郵便といったところで、区としても、ここの開発については一個人の開発になりますので、何かということは基本的にはできないところでございますが、ヒアリング等、意向があるのかどうか、今回のまちづくり方針のまちづくりの考え方も含めてヒアリング等をしているところでございます。現時点においては、特段計画については聞いてはいません。ただ、中野駅周辺のまちづくりが大きくダイナミックに動く中で、恐らく投資価値というところは変わってくるのかなというふうに思いますので、待つのではなく、情報発信を含めて、情報共有を含めて、密に連絡を取り合って情報を共有していきたいというふうに考えているところでございます。

加藤委員

 あと、要望ですけど、本当にこの地域に関しまして、感覚的な話ですけど、立地条件に対してはもう少しにぎわいがあってもいいのかなというところも感じられますので、その辺、エリアマネジメント等を含めてしっかりとまちづくりを進めていただきたいなと思います。よろしくお願いします。

杉山委員

 ちょっと一つまず確認ですけど、このB地区に区有地とか権利床みたいな、これ、ありましたか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 道路以外はございません。

杉山委員

 道路以外は持っていないということで。これから、このアンケートを取って、アンケートの結果の中にも積極的にやっていただきたいとか、あまり触ってほしくないとか、防火力を高めたいとか、いろんな意見があると思うんですが、道路以外の区有地がない中で、中野区として、さっき緩く進めるというお話だったんですが、緩くても積極的に、防災、防火、この辺りをちゃんと前に積極的に進めていくのか、それともやっぱりB地区に住まわれている地権者の方々のサポートをする形で、バックアッパーとして回っていくのか、方針としてはどちらなんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 まちづくりをする上で、区の役割として最大のものは、やはり安心・安全、特に防災面だというふうに考えてございます。そういった意味で、道路の拡幅というのは最大限かなというふうに思ってございます。一方で、ファミリーロードが中心になると思いますので、南口の商店街等のにぎわいを絶やすなと。逆に、駅前広場が拡張されたことによって分断されちゃうんじゃないかとか、あるいは再開発によってそちらに人が取られちゃうんじゃないかというような懸念をされている方々も声が聞こえますので、駅からのにぎわいの連続性だとか、先ほど加藤委員もおっしゃったとおり、エリアマネジメントのところを、中野二丁目の再開発だけでなく、このファミリーロード周辺のB地区、あるいは千光前、そこも含めたエリアマネジメントを考えながら、にぎわいの確保を図っていきたいというふうに考えてございます。

杉山委員

 ありがとうございます。A地区のビル、117メートル、147メートル、2棟ができると、昼間人口もかなり増える、3,500人から4,000人。夜間人口も1,000人以上増えるという試算が出ているとおり、人は増えていくんだろうなと。人が増える中で、やっぱり道路が狭かったり、防火性に優れていなかったりということもあり、あとは中野通り、都道ですけど、東京都との関わり、それは将来的にはどんなふうに考えていらっしゃいますか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今回考えている中心になるのはファミリーロード、中のほうだと思いますが、中野通りも含めて、そちらにも商店街が根付いてございますので、そういった意味では東京都、都道との連携も含みながら考えていきたいというふうに思っています。

杉山委員

 ぜひ、さっき加藤委員がお話しされていましたけど、エリアマネジメントの観点、とても大事だと思っています。これはABC地区も含めて、あとは中野三丁目側も将来的には考えていく部分であると思いますので、ここら辺も併せて、ぜひまちづくり、特に南側に関しては立地もいいのに、にぎわいに関してはまだまだ伸び代があると思っています。お力をお借りしながらまちづくりを進めていただきたいと思います。要望で結構です。

久保委員

 確認なんですけれども、先ほどこれがスタートというようなことをおっしゃっていて、以前から平成27年3月に地区計画を決定しているA地区というのがあって、当初から区でこういう報告があるとき、A地区、B地区、C地区というふうにエリアを決めて言っているじゃないですか。B地区の方たちというのは、御自分のところがB地区というふうな位置付けをされていて、今後の南口のまちづくりで一定のこういう地区計画をかけるエリアというふうにされているという認識はお持ちだったんですか。その辺のところも含めてスタートだったのか。それはどういうふうに今まで話していたんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員がおっしゃるとおり、お住まいの方で自分がB地区だというような認識の方は少ないとは思います。おっしゃるとおり、最初にまず、この中野二丁目のまちづくり方針が平成26年の10月ですかね。それから、平成27年、2015年の3月に地区計画ということで、その手続の中で、再開発エリアだけじゃなくて、このエリアの方も含めて説明会等を実施して、このB地区にお住まいの方も参加していただいて、いろんな意見を頂きました。そのときには、まだここはすぐに何かするものじゃないねみたいな御意見で、特段反対だどうだという話はなかったんですが、そのときに初めて多分B地区というところを認識されたんだと思います。その間、再開発の話しか区としてもアピールをしていなかったので、付随してこういう絵は見せていても、B地区という認識でお話ししたこともないですし、一度、商店街中心に何年か前に勉強会というのを軽くやったことはありますが、地権者全て集めてというところはなかったので、そういった意味でスタート、再スタートというような形でちょっと言葉を使わせていただきました。

久保委員

 それで、今回意向調査を取るときに、調査目的がここにありますけれども、権利者の皆様の御意向などをお聞きすることが目的とあるので、区としてはB地区という取扱いをされているという認識だったりとか、区としてはこのB地区は地区計画を全体にかけていくエリアなんだというふうに、区はそういうふうにずっと説明しているわけですけれども、そういうところも含めて、ここはそういうふうに区は位置付けているということは分かったんですか。そこを前提として今回の意向調査を行ったんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今回郵送で行っているんですが、簡単な地区計画、まちづくり方針等を抜粋して同封して一応御案内をさせていただいたということで、その中でB地区を含めてというところで御理解をいただいているのかなというふうに思っています。

久保委員

 ということは、今まではそういうアプローチは区からしていなかったんですか。すみません。ずっとA地区、B地区、C地区というふうに、議会でそういうふうに言われていて、こちらはそういう認識だったんだけれども、実はここのB地区の方とか、もしくはC地区の方って、そういうふうに位置付けられているという認識がそれまであまりなかったということ。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 先ほど認識していないだろうというような推測でありましたけども、というふうなぐらい、直接のアプローチはしていなかったので、区の区報等を通じてだとか、ホームページを通じてだとか、まちづくり全体の話の中でいたしますし、あるいはほかの、この周辺のまちづくりの説明会の中で来ていただいた参加者というのもいると思いますので、その中で何人かは当然知っていると思いますが、あるいは商店街、ここは加入者で言うと90から100ぐらいいるしっかりした商店街でございますので、そういったところで、あと、町会のつながりだとかいったところで周知がされているのかな、人と人とのつながりで、区から何かというよりも、そちらのほうが強いのかなと思います。ただ、先ほどアンケートにあった、区外にお住まいの方とか中野二丁目以外にお住まいの方もあるので、そこまでもしかしたら届いていないのかなというふうな認識でございます。

久保委員

 ちょっと意外な気がしたんですよね。さっき加藤委員もおっしゃっていましたけど、C地区に対しての情報提供というのはこれまで同じですか、じゃあ。C地区というふうに取扱いを受けているということは、全然認識がないということですか、C地区は。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 C地区は郵政、日本郵便なので。日本郵便さんは中野二丁目の土地区画整理の地権者でもあるので、理事会等々参加していただいて、そのときとか、あと、それまでのコミュニケーションの中でお話はさせていただいているので、法人ですので、その辺の認識といったところはあるといったところでございます。

久保委員

 それで、先ほどの緩やかなまちづくりというところで、ここはファミリーロード、要は道路しか区の所有している土地というのはないんだと思うんですけれども、ファミリーロードを中心として、沿道の建築物の建て替えなどによってここを拡幅整備していくというのがポイントになるのだろうなと思うんですけれども。そういう点も含めて、じゃあ、全体の地区計画というのは、沿道じゃないところにはどういう影響を及ぼしていくことになるんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 例えば中野通り沿いだとか、大久保通り沿いだとかいったところの考え方とファミリーロードで多分全然違うと思いますので、今の中では、B地区と言いながらファミリーロード中心にしか区の仮説としては考えているところではないんですが、それをこれから地権者の意向を聞きながら、そのままでいいという意見もあるでしょうし、こういったところがネックなんだとかいったところもあるでしょうし、そういったところをハード面で聞く場面もありますし、ソフト面としてどうなのかというところも聞いていかなきゃいけないのかなというふうに思っています。それは今後、勉強会の中で聞きながら、もしかしたら再開発という言葉も出てくるかもしれませんが、そういったところも踏まえて一緒に考えていきたいというふうに考えています。

久保委員

 このB地区において、地区計画をかける、もしくは再開発って、再開発となるとまたちょっと違っちゃうんですけれども、地区計画として伺いますけれども、そういった場合に、B地区の土地所有者の方とか、お住まいの方たちにとってのインセンティブって何ですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今、区のほうで仮説としてというか、ここはこうあるのが合理的じゃないかといったところで考えているのが、いわゆる町並み誘導型の地区計画というふうに考えています。さっきもちょっと話したとおり、今幅員6メートルある道路を建て替えに当たってセットバックする。それによって、斜線制限の緩和だったり、容積の緩和だったりというところでメリットを感じていただこうといったところで、誘導していきたいなというふうに思っているところでございます。そういった意味で、建て替えの時期によるので、先ほどもちょっとアンケートの中にあったとおり、建て替えの意向があるかどうか、8割近い方がなかったので、それは今の時点なので、これからゆっくり、町並み誘導って本当に何十年の世界だと思っていますので、その完成形を皆さんでイメージ共有しながら、こんなまちに最終的にしていきたいな、だからこそ、町並み誘導の例えばルールをつくりながら、みんなで決めていきましょうというようなイメージを共有できればというふうに思っているところでございます。

久保委員

 息の長い話で、何十年にわたってなんだけれども、再開発になると様子が変わってきちゃうんだと思うんですけど。だとするならば、地区計画をかける、その目標年次というんですかね。いつまでには、じゃあ、地区計画をかけるよとか、そういうことも持たずに、ゆっくり地域の皆さんと勉強会を積み重ねていくというふうに考えていいんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 ちょっと説明が足りなかったところがあるんですが、ここは地区計画はかかっています。ただ、地区整備計画というのがかかっていないので、地区整備計画、いわゆる具体的な建築のルールですよね。そこを検討していきましょう。それが例えば町並み誘導なのではないかというふうな仮説を持っていると。そういった意味で言うと、来年度かけて勉強会等を開催して、地域の方を含めて意見交換をして、その先、1年後、再来年あたりぐらいに都市計画の手続、最短で行ければ、ルールができるのじゃないかと。そういった意味では、再開発がこれから2024年2月に竣工するに当たって、それまでにルールの整備ができて、オーナーとしての投資判断だとか、そこにも変わってくるんではないかというふうに考えているところでございます。

久保委員

 そうなると、全然緩やかなまちづくりじゃなくなっちゃうんじゃないかなと思うんですよね。だから、そこが、地区整備計画を持つということで、そうなってくると当然、ファミリーロード、今6メートルですけれども、じゃ、ここ、道路幅はどのぐらいにするのかというようなことも出てくるのかなと思うんですよ。そうなってくると、やっぱりここの沿道沿いの方たちも、じゃあ、どういうふうにしていくかということが結構具体的になってくるのかなと思う。そうすると、何十年もかけて緩やかに、建て替えたときにセットバックしてくれればいいですよという話ではなくなっちゃうんじゃないかなと思うんです。

 それも含めて、区はどういうふうにここを町並み形成しようと思っているのかということも併せて、当然A地区はどんどん完成をしていくわけですから、そういう中で、やっぱりこことのすごく開きが生まれていってしまうということも解消しなければいけないんじゃないかなと私は思うんですよ。そうすると、あまり緩やかというよりも、どちらかというと、この地区整備計画をあと一、二年かけてやっていくということであれば、そこに焦点を当てていくことになっていくかなと思うので、その辺のところは、区の本当に目指すところというのはどういうふうに考えているんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 緩やかといった言葉の多分、都市計画の手続までは恐らく緩やかというのを、区がある程度の仮説を持って、それをたたき台にして議論していくといったところでのさっきの時間軸だと思います。緩やかと私が申し上げたのは、誘導型のまちづくりなので、建て替えに合わせてといったところで、何十年か後に全ての建て替えが終わったときに、理想の町並みが完成しているといった意味での緩やかという言葉を使って。だから、再開発とかで一気にやるのじゃなくて、それぞれの建て替えが終わったときに、この町並みは完成しているといった意味での完成図としての緩やか。でも、手続としては、区が一緒になって、イニシアチブもある程度持ちながらやっていくといった、そんな分け方かなというふうに考えています。

久保委員

 いろいろ、ちょっと再開発という言葉が入ると、意味合いが変わるようで心配になったりもするわけですけれども。その辺のところがちゃんと伝わっていくといいんだろうなと思います。本当にそれが、でも、まちにとってその緩やかさがいいのかどうかというのは、私もちょっと、どういう絵が描かれるかが分からないので何とも言えないところなんですけれども、やっぱり完成形というものを一定程度やっぱり区としては持っていかなければいけないんだろうなと思うんですよね。町並み誘導ということで、建て替えをしながら、セットバックをしながら、自然に道路が広がるのを待っていく。でも、やっぱり建て替え時期によっては、建て替えの建物の在り方もまちまちになっていってしまうかもしれないので、景観ガイドラインとかもこれからできていくわけですけれども、その辺のところもやっぱりちゃんと考慮しながら、どういう町並み形成をつくっていくかというところもしっかり、区としてもちゃんと持っていかなければいけないんじゃないかなと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 おっしゃるとおりだというふうに認識しています。景観も含めてハード整備、それから、先ほど来あるエリアマネジメントとかソフト面を含め。ここは、これも何回も申し上げていますが、キーとなるのは商店街だと思っていますので、商店街の方々の熱い思いというのがここは特段に強いところというふうに認識しています。その方々を中心に、一緒になって夢の姿を描いて、地域の方々と共有して、区も当然、現実的なところと夢というのを併せ持ちながら絵にして、共有して議論をしていきたいというふうに思っています。

久保委員

 だとするならば、やっぱりファミリーロードの沿道沿いだけではなくて、中野通り沿いも含めての建て替え誘導だったりとかもしなければいけない場合もあるのではないかなと思うので、その辺も含めてしっかり今後も取り組んでいただきたいなと思います。何かあれば。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 そこも含めてですね。再開発のエリアとの連担性だとか連続性だとか、それから、先ほどもあったC地区との関係だとか、そういったところも含めて、ここのエリア全体、あるいは千光前も含めた中野二丁目というところも考えながら進めていきたいというふうに思っています。

来住委員

 今日は、ファミリーロード周辺のB地区についての意向調査の結果ということでいただきました。これは、意向調査をB地区について行いますよというのは、それがそういう意味ではスタートだと思うんですね。区が関係して、このB地区にそういう調査をかける、意向調査をするということは、地域からしてみると、もうそこに動きが始まったという、そういう認識に当然なるわけで。それに対していろいろお答えいただいているわけですから、それが文字どおり、その調査がスタートだと思うんですけども、議会との関係では、何かB地区について意向調査に入りますってありましたか。ちょっと記憶が。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 このアンケートをする前に対しての議会に対するアナウンスはしていませんでした。それは申し訳ないなというふうに思っております。ちょっとタイミングの問題もございました。これも繰り返しになりますが、議会のほうにB地区というところを取り出して話したのは今回が初めてで、まちづくり方針あるいは地区計画といった中で、中野二丁目全体の中でお話をさせていただいたというような過去の経緯があって、再開発が進む中で、いよいよB地区についても進めていく必要があるというふうな認識を持ちましたので、今回このような形でアンケートからまず始めて、まちづくりを進めていきたいといったような形で御報告させていただいたところでございます。

来住委員

 動きが区を通して特定されたエリアで区が投げかけるということは、その地域の方にしてみると期待も一方ではあるでしょうし、一方では不安も出てきたり、いろいろ心配も一方では出てくるということになりますので、やはり議会との関係ではきちっと事前に報告を少なくともしていただきたいなと思います。

 ましてや権利者がここで213名ということですので、今まであまり区が関わったこれだけの、エリアとしてはそんなに広いわけじゃないんですけども、権利者としては極めて多いわけですよね。だから、駅周辺で見ると、これだけの権利者がいらっしゃるところで区が関係するというのは、僕の記憶では初めてじゃないかと思えます。したがって、それだけもちろんノウハウも必要でしょうし、それだけ対応する方々が多いわけですから、合意づくりにも時間がかかる。先ほどおっしゃっていただいたように、一つの手続までは区として考えをお持ちだと思うんですけども、実際の町並みをどうするか、まちづくりの到達までは一定時間が、それだけに準備、それから段取り、それから、実際にまちづくりという手法に入っていくところでの時間は、これだけの地権者がいらっしゃいますので、そこはきちんと見てやっていただきたいというふうに思います。

 もう一度、今後の、私たちも議会として初めてこういう調査が行われていたんだというのを聞きましたので――もう1点、調査そのものはどこかに委託されて取られた。その調査をした関係の事業者が今後の、まちづくり勉強会とかもおっしゃっていましたけど、それにも関わってくるということになるんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 サポートしていただいている、区だけではなくて、いわゆるUR委託の中で、今回の予算の審議の中でもお話しさせていただいた、ここで言うと中野二丁目地区のまちづくり検討といったところで、来年度につきましては、千光前とこのB地区といったところでのサポートをしていただくところでございます。今年度の予算につきましても、このアンケートを実施した中において、中野二丁目地区のまちづくりということで、UR委託の中で計上しているところで、第一義的に区民の方と直接やり取りするのは区でございます。そのサポートとして、いわゆるまちづくりの考え方だとか、資料だとか、そういったところ、アンケートだとか、その分析だとか含めサポートしていただくのがURの役割というような役割分担をしてございます。

来住委員

 まちづくりに関して毎回言っているんですけど、やはり信頼関係を最初の段階できちっと結ぶということがとても大事な要素ですので、区が表になかなか出ないで、事業者の方が出たりするわけですから、いわゆる地権者との関係を誰が持つかというのは、もちろん区も関係するわけですけども、そこのところの接点のところでの信頼をきちんと取り合うということがとても基礎になりますので、そこは本当に丁寧に信頼関係の醸成には努めていただきたいというふうに思いますので。事業者が今後も何らかのサポートをしていくということですので、そことの関係を、区との関係も大事ですけど、区としての地権者との関係というのは最も区民の方々が信頼を寄せるところですので、その関係を大事にして、きちんと信頼関係を損なわないようなやり方で、丁寧なやり方をしていただきたいと思いますが、最後、その点を伺っておきます。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 地域との関係、特に地権者の生活再建等々、一番まちづくりの中で、先ほど申し上げた安心・安全を実現させるといったところがまちづくりの最大のテーマだと思っていますが、それに最大限配慮するのが地権者の生活再建だというふうに考えてございます。心の問題だとか、あるいは財産の関係だとか、その後のライフプランニングも含めて、不安に思っている方がまちづくりについては多くいるのは、再開発等幾つかエリアを持ちながら進めていく中ではすごく感じるところでございますので、丁寧に丁寧に区が主となって対応していきたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、11番、その他で何か報告はありますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 新型コロナウイルス感染拡大防止に伴うイベント等の中止に関する口頭報告でございます。これについては各常任委員会で報告しているところですけども、当委員会では口頭報告させていただきます。

 まず、都市基盤部関連のものでございます。区では、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、区による区民等に向けた各種行事やイベント、催し等を中止してございますが、当委員会に関する最近のものについての報告でございます。都市基盤部関係は、広町みらい公園におきまして3月中の公園管理者主催の行事を中止し、また、体験学習センターの利用については3月末までの当面の期間を中止とするというものでございます。

 御報告は以上でございます。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、同じ新型コロナウイルス関連につきまして、まちづくり推進部といたしましては、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)(案)及び(都立家政駅周辺地区編)(案)の説明会を2月27日から3月1日までの4日間予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の関係で中止とさせていただきました。なお、本まちづくり方針の案に関するパブリックコメントにつきましては、予定どおり2月27日から3月18日まで実施しております。パブリックコメントの結果につきましては、まとまり次第報告させていただきます。

 説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 広町みらい公園は指定管理者が公園運営をすることによって利益を得て、指定管理者の運用にそのお金が回っていくわけですけれども、こういった中止の場合、区が何かしらの形で補償をする予定なんですか。どういう形を考えられているんですか。

細野都市基盤部公園緑地課長

 区が補償をしていく方向で考えております。

来住委員

 先ほどの西武線の関連する中止ということだったんですが、パブコメとの関係で、ちょっとごめんなさい。説明会をした後にパブコメをするのかなというふうに思ったんです。ちょっとパブコメの期日が聞き取れなかったので。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 まず、説明会につきましては2月27日から3月1日。パブリックコメントにつきましては、同じく2月27日から3月18日まででございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。

 お手元の文書(資料12)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時13分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時15分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は4月15日(水曜日)午後1時に行うということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で予定した日程は全て終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で建設委員会を散会いたします。

 

(午後4時15分)