令和2年03月23日中野区議会厚生委員会(第1回定例会)
令和2年03月23日中野区議会厚生委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会厚生委員会〔令和2年3月23日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 令和2年3月23日

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後2時15分

 

○閉会  午後2時47分

 

○出席委員(8名)

 ひやま 隆委員長

 甲田 ゆり子副委員長

 渡辺 たけし委員

 間 ひとみ委員

 若林 しげお委員

 いながき じゅん子委員

 南 かつひこ委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長 野村 建樹

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域活動推進課長 伊藤 政子

 トータルケア調整担当課長、北部すこやか福祉センター所長 小山 真実

 アウトリーチ調整担当課長、南部すこやか福祉センター所長 石濱 照子

 地域保健福祉調整担当課長、中部すこやか福祉センター所長 志賀 聡

 システム活用調整担当課長、鷺宮すこやか福祉センター所長 鳥井 文哉

 区民活動推進担当課長 宇田川 直子

 地域包括ケア推進課長 高橋 英昭

 介護・高齢者支援課長、高齢者支援担当課長 葉山 義彦

 中部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 高橋 均

 北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 滝浪 亜未

 南部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 村田 佳生

 鷺宮すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 大場 大輔

 健康福祉部長 朝井 めぐみ

 福祉推進課長 長﨑 武史

 スポーツ振興課長 古本 正士

 障害福祉課長 河村 陽子

 生活援護課長 林 健

 生活保護担当課長 只野 孝子

 保健企画課長 鈴木 宣広

 保健予防課長 水口 都季

 生活衛生課長 菅野 多身子

 

○事務局職員

 書記 野村 理志

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第46号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会します。

 

(午後2時15分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 第46号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は、総務委員会に付託されておりますが、厚生委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

水口保健予防課長

 それでは、健康福祉部、厚生委員会審査関係分の補正予算について御説明いたします。議案書の14ページ、15ページをお開きいただきたいと思います。

 7款健康福祉費、6項保健予防費、1目保健予防費、2、予防対策、(1)健康危機管理です。今回の補正は、新型コロナウイルス感染症への対策として次のような緊急対策を行うものでございます。

 医療機関への患者移送の費用、勧告入院となった場合の医療費公費負担分、防護服セットやマスク等の購入経費、保健所に設置する電話相談窓口や都区合同で設置する新型コロナ受診相談窓口等に対応する人件費等でございます。合計で1,436万2,000円の増額補正をいたします。

 対応する歳入につきましては、10ページ、11ページを御覧ください。まず13款国庫支出金、1項国庫負担金、4目健康福祉費負担金の5節感染症予防です。感染症予防事業費等負担金として167万2,000円を増額補正いたします。

 以上で説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願いいたします。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

若林委員

 この積算の内訳を聞かせていただけますか。

水口保健予防課長

 内訳でございますが、医療費につきましては175万8,000円、患者移送費用として424万7,000円、防護服やマスク、手指消毒剤の購入事業費として318万6,000円、また、人件費として517万1,000円といった内訳になります。

若林委員

 今年度、もう既に対策を練っていると思うんですが、多分、予備費から出ていると思うのですけれども、その様子を聞かせていただけますか。

水口保健予防課長

 現在、2月、3月分で予備費で計上している患者移送費が78万7,000円、防護服が都からある程度来てはいるのですけれども、あと人件費が休日給等で1万7,000円分、防護服が今年度メーカーに在庫がないということで都から不足分を頂いているという状況になっております。予備費を現在88万7,000円分使わせていただいております。

若林委員

 防護服というのは、もともと区で在庫を持っていて、それを活用しながら、ただ、足りなくなったので付け足したという形でいいんですか。

水口保健予防課長

 もともと区で持っている在庫分を使用しておりましたが、各区不足してきつつあるということで、都のほうから幾らか在庫を放出していただいております。

若林委員

 たしか防護服は使い捨てであるというふうに聞いておりますが、今年度の予備予算で来年度を考え補正予算ということで、この予算で今後コロナウイルス対策の状況によって足りるのかなというのが心配なんですけど、いかがですか。

水口保健予防課長

 現在、この補正予算で半年分の見通しで予算を組ませていただいております。今後、医療体制の変化や様々な対策が流行状況に応じて変更されることが予想されますので、その都度必要なもののボリューム感が変わってくることが想定されますので、まずは半年分見込ませていただいていて、また今後の変化に応じて対策を考えていくという形にさせていただきたいと思っております。

間委員

 この費用の中に防護服とかマスクだったりとか、処分するときの費用も入っているのでしょうか。

水口保健予防課長

 防護服等を処分する費用につきましては、もともと感染症の対策費としまして、HIVなどの検査をやるときに、感染した廃棄物を処理するための費用を見込ませていただいているものの中で、現状取りあえずは足りるという見込みで取っております。そうした場合、医療機関のほうで脱がせていただいて、そこでそのまま処分していただけている場合もございますので、今後必要になってくれば、また算出させていただくということになります。

間委員

 ありがとうございます。

 移送費とか半年分ということなんですけど、人数でいうと大体何人分ぐらいを想定されていますか。

水口保健予防課長

 現在想定しているのが、医療費としましては、1か月3人程度の患者が6か月発生するという想定で組んでおります。

 移送費につきましては、患者さんが確定患者となって指定医療機関まで運ぶ場合と、検査が必要になった濃厚接触者を検査するために移送する部分とを見込んでいるため、患者の見込みよりも多めに移送費を見込ませていただいております。

間委員

 ありがとうございます。

 そうすると、それも人数の具合を見て、先ほど若林委員からも質問ありましたけれども、人数に応じて、そろそろ足りなくなりそうだなといった頃に増やしていったりとかということで認識は合っていますでしょうか。

水口保健予防課長

 現在は、軽症であっても、無症状であっても、全てのPCR検査が陽性になった方が入院になるという医療体制になっております。今後、患者さんが増えてきた場合に、軽症の方や無症状の方が在宅で過ごされるという医療体制に切り替わると逆に要らなくなるという可能性も想定されます。

間委員

 例えば、江戸川区ですとか、コロナウイルスに関しての発表についての考え方というものをホームページのほうに出していらっしゃるんですけれども、中野区として公表についての考え方など、今のところどのように議論されているのか、教えてください。

水口保健予防課長

 患者につきましては、感染症法では、診断がついた時点でいたところの保健所に届け出られることになっております。そのため、江戸川区の発表も、江戸川区で発生した患者という書き方をされておりまして、区民を必ずしも反映しないという状況になります。

 また、区民でなくても、区内にお勤めの方で患者の発生があった場合は、発生届の出た保健所から中野区保健所に接触者の調査依頼という形での依頼が来ます。というような場合ですと、患者自体の発生は区内になくても、区の保健所が職場の対応で濃厚接触者の洗い出しですとか、必要な場合は職場の消毒指示といった作業をすることになります。

 ということで、区内発生の患者のみを公表することが、区の対策全体をうまく反映しないという状況になっているかと思います。というところで、必要な情報を伝えていくといった出し方として、かなり広域に人がお勤めに行かれたり動いていらっしゃるという状況を考えると、区で発生した患者さんの数というものだけを挙げていくというのは、各区やっていらっしゃるところを見ても、むしろ過小評価になってしまうかなといったことを考えたものでございます。

間委員

 区民の方のお声からすると、中野区内でどこかの事業所さんで発生したものとかも把握したい、中野区に在住の方というのももちろんそうですし、お勤めの方の状況も知りたいというお声とかをよく聞くのですけれども、そういったことを区役所としても受け止めていらっしゃるとは思うんですけれども、その辺の議論はどうなっていますでしょうか。

水口保健予防課長

 公表する必要のある情報というものをきちんと把握した上で、今後お伝えの仕方等も必要に応じて考えていかなくてはいけないことではないかとは思っております。

長沢委員

 ちょっと今、間さんがやられたので、その続きみたいな話で恐縮なんですけど、一つは、ネットでいろいろ情報が出て、それは正しいのか正しくないのかみたいなことも含めて、そういう是非はあるんだけども、行政として、情報の公開の在り方というのをどういうふうに考えているかというのを伺いたいのね。

 江戸川区というのが例に出たんだけども、江戸川区では、感染症法第16条1項に基づいてやりますよと。しかしながら、その中で個人情報やプライバシーに当然ながら配慮しながらということで、それは16条2項なんだよね。16条の1項そのものは、厚生労働大臣及び都道府県知事、しかし、情報の公開は、いろいろ理由としてはあるんだけど、しなければならないと義務づけているんだよね。これは中野区の場合においては準用するということになるんですか。それともあくまでも厚生労働省と都道府県の範疇で、条文でいうと、そう読み取れるんだけど、そこら辺はどういうことなんですかね。

水口保健予防課長

 江戸川区につきましては、東京都とタイミングをそろえ、御本人様や関係者の了解を得た上で、区として、区の発生分を公表していると聞いております。

長沢委員

 もともと感染症法で、今回新型コロナウイルスということになっているから、確か条文のところでは、どういったものが対象になるのかと。しかしながら、別のところでは、それ以外のところにおいても準用するということで、政令か何かで定めるということになると思って、今回はそういう例にもなるのかなと思っていて、今おっしゃられたように、江戸川区の公表の基準としては、感染症法の16条の1項を使って、もちろん2項に配慮してというところがあって、都道府県とは連携しながらという、国とも連携しながらということは当然ながら大前提としてあるんだと思うんだけども、こういった公表の基準というか、中野区としても、先ほど中野区で発生したのかそうでないか区民がとかあると思っているんだけども、一定のところを定めるというか、もともとあるものをどう運用していくかというのが大事なのかなと思っているんですよ。そうでない限り、なぜ出さないのかとかみたいな話というのが常につきまとっていっちゃって、当然ながら、行政の仕事というか、法定主義というか、法制度の下でやられているわけだから、そういうものに対してどういうふうにやっていくのかと。場合によっては、柔軟、弾力的に対応しなくちゃいけないものもあるとは思うけども、そういうのはどうしていくのかなというのがちょっと心配しているというか、錯綜しているものだから思ったんだけど、現在のところはどういうふうにされているんですかね、その辺の基準というんでしょうか。

水口保健予防課長

 現在、江戸川区はそういう形で出されているのですが、23区の中でいろいろ議論がありまして、指定医療機関があるところの患者数が区民の人口に比べて極端に高くなっているといった現象も見られております。

 一般的には、指定医療機関のない区に関しては、区内発生の患者数というものがむしろ区民の患者数よりも少ない状態で出てきてしまうので、区内発生患者数を区ごとに公表すると、むしろ指定医療機関のある区の負担感というのが非常に大きくなってしまうというような現象もあり、現在、結核に関しては、法律上、住所地に戻すという形になっているので、住所地で結核患者数は管理されているのですが、そういう形にできないのかといった議論も出てきているところではございます。

長沢委員

 全く対応していないというか、考えていないという話ではないと思っています。ただ、江戸川区の例として、間さんもおっしゃったし、私もたまたま知り得たもので伺っているんだけども、行政のところで一定の基準を設けつつ、当然ながらプライバシーには配慮しつつなんだけども、公表していくということは基準に基づいてすべきではないかなと、それは要望しておきたいと思います。

 それで、中身に入ります。

 先ほど他の委員から内訳ということで事業費のほうが聞かれました。私、伺いたいのは、15ページの13節のところで使用料及び賃借料というのが19万2,000円ありますけど、これというのは何のためのお金なんですか。

水口保健予防課長

 今回、外国籍の患者様等もかなりいらっしゃるということで、翻訳機のレンタル、また、ふだん使用しているものよりも携帯電話の台数が、いろいろな連絡を取りながら動いている関係上必要になってきておりまして、緊急連絡用の携帯電話のレンタル等の費用を見込ませていただいております。

長沢委員

 ありがとうございます。

 これで最後にします。実際、大変なお仕事というか、保健所にいろんな連絡が殺到しているのかなと思っているんですけど、把握している範囲でなんですが、直近のところでどれぐらいの相談件数というか、問い合わせみたいなのがあるんでしょうか。

水口保健予防課長

 日によって電話の相談、増減がございますが、日中の保健所に相談電話があるのが、多かった日で160件ほど来ている日もございます。少ない日ですと2桁で収まっている日もあるのですが、100件を超えている日が多くなっております。

 また、東京都、八王子、町田と23区で合同で夜間・休日の設置をしておりますが、そちらも夜間の間に100何十件とか200件とかいったレベルの数で来ていると聞いております。

南委員

 先ほど防護服、マスク、消毒剤の半年分を補正予算で組むということなんですけど、それぞれどれぐらいの個数というのは分かりますか。

水口保健予防課長

 現在、防護服400セット分、手指消毒が1リットルのものが200本程度、次亜塩素酸ナトリウム製剤のスプレーも200本、マスクが5万枚、フェイスシールドが20セット、スペアが10枚付きのものになります。といった内訳になっております。

南委員

 防護服、消毒剤とか、様々、今お話いただいて、マスクも5万枚ということなんですが、今回のコロナウイルスの関係でマスクがどこでも手に入らないような状況なんですが、これは入手する見通しというのは立っているのですか。

水口保健予防課長

 現在、当面使用する分は保健所の備蓄で賄ってはおります。ただ、徐々に備蓄分が足りなくなってきておりますので、備蓄がある程度不足してくる頃にはもう少し流通があるのではないかと思っているところです。各医療機関もかなり足りなくなってきているという話は聞いておりますが、増産もされているようですので、備蓄が切れないようにつないでいきたいと思っております。

南委員

 今回、特にマスクが5万枚ということなんですが、これは医療用マスクということでよろしいですか。それとも一般用も含めてということですか。

水口保健予防課長

 保健所で使用する分としては、医療用のマスクを見込んでおります。

長﨑福祉推進課長

 マスクについては、先ほど5万枚という形で積算をさせていただいております。これにつきましては、一応単価10円という形でもって、医療用とはまた別な形でもって、介護施設ですとか、それから障害児等の施設にもまいていますので、そんなところをぜひ購入できる段には素早く購入したいというところで積算をさせていただいたというところでございます。

南委員

 ということは、医療用は入っていない、含めてということですか。

水口保健予防課長

 医療用は防護服などとともに、今、備蓄している分で何とか当面足りそうだというところで、医療用は今回の補正予算分には入っておりせん。

いながき委員

 先ほど来、他の委員から御質疑が出ている区の公表基準のことについてなんですけれども、具体例をお聞きしますが、先般、東中野のサミットで感染者が出たということで、そのときは企業自ら詳細で迅速な公表をして、その後、区長自らフェイスブックで公表して、区としてもホームページでサミットの件については公表されました。ということは、区内の一般企業で感染者が出た場合は、その後、区として、その事実を公表すると、そういう基準となっているということでよろしいですか。

水口保健予防課長

 サミットの件につきましては、まず検査中の方が出た段階でサミットのほうで発表されておりました。ただ、中野区内で検査を出していなかったため、こちらの保健所に連絡が来るというルートとしては、先ほどお話ししましたように、発生届のあった保健所からの調査依頼という形で来ております。その後、サミットのほうの消毒ですとか濃厚接触者といった対策を取る部分を区として一緒にやりまして、その部分について会社側で公表されるということで、本当にその会社が区とちゃんとやりましたということを書いているだけではなくて、区としてもちゃんとやったということを保証するという形で公表させていただいているものでございます。

いながき委員

 すみません。確認なんですけれども、区内の企業とかお店で感染者が出た場合は、中野区の保健所が管轄ということで、必ずサミットと同じような消毒作業なり、その対応はするということでよろしいですか。

水口保健予防課長

 区内で発生した消毒や接触者の調査が必要な場合には、中野区として対応するということになります。

いながき委員

 ということは、区の保健所として消毒とかそういった対応をしない場合は、区内の企業やお店で感染者が出た場合も、区としては公表しないと、そういう意味なのでしょうか。

水口保健予防課長

 患者さんの調査をした結果、例えば感染力のある期間に出勤していなかったというような場合ですと、調査依頼自体が来ないことが想定されます。そうすると、中野区として動かないという可能性ももちろんございます。

いながき委員

 そうすると、調査依頼が企業なりお店なりから来なかった場合は、たとえ企業なりお店なりで陽性者の方が発生したとしても、区としては公表しないということなのでしょうか。

水口保健予防課長

 調査依頼はお店や企業から来るものではなく、患者が発生したところの保健所から依頼がまいります。なので、患者が発生した保健所が患者から聞き取り調査をした結果、必要な保健所に依頼をしてくるという形になります。

いながき委員

 患者さんが発生する保健所というのは、普通、お店なり会社がある区の保健所ということですよね。そうではないんですか。

水口保健予防課長

 例えば自宅が中野区外で自宅にいるときに発症されますと、発生したという保健所は自宅のあるところの保健所になります。そのため、勤務地のあるところには、その保健所から勤務地のあるところの保健所に依頼が来るという形になります。

いながき委員

 ということは、サミットの場合は、感染者の方がいた地域の保健所から中野区のほうに依頼が来て、それで消毒作業などの対応を行って公表を行ったということなのでしょうか。

水口保健予防課長

 保健所間での依頼がきちんとあったということです。

いながき委員

 患者移送のことについて、もう少し具体的に教えていただきたいのですけれども、どういった方をどういった手段でどこに移送する場合にこの費用が発生するのか。

水口保健予防課長

 患者移送の費用ですが、まず1点は、患者さんの陽性が確定してなった時点で、今回の新型コロナの患者さんが入院することに決まっている指定医療機関以外のところにいらっしゃる場合、そこまでの移送が必要になります。たとえ医療機関に入院されていたとしても、指定医療機関でない場合には移送の必要性が出てまいります。もちろん外来などで受診されて御自宅にいらっしゃるという場合は、御自宅から指定医療機関まで運ぶということになります。

 また、もう一点、今回移送費用として見込ませていただいているものとしては、濃厚接触者の方を区内の帰国者・接触者外来に検査のために行っていただくという場合がございます。その場合に、かなり感染している可能性の高い方なので、国から公共交通機関を使用せずに行くようにという指示が出ております。そのため、今まで濃厚接触者の方の帰国者・接触者外来の受診の際も、自家用車などがあって、それで行っていただけた場合はそれで行っていただいているのですが、そういうものがなくて、かつ帰国者・接触者外来からあまりお宅が近くないという場合には、移送という形を取らせていただいております。

いながき委員

 移送する方というのは、区内でかつ区民の方ということでしょうか。

水口保健予防課長

 基本的には区民の方という想定でありますが、例えば区民以外の方が区内医療機関に入院しているときに陽性であることが分かり、指定医療機関まで運ぶ必要性が出てきた場合には、区に発生届が来ている患者さんのことですので、区で移送するということになります。

いながき委員

 区が移送される場合、陽性の方もしくは陽性かもしれない方を移送するということですね。そうすると、その方が陽性あるいは搬送後に陽性と分かって入院しなければならなくなったという区民の方に関しては、陽性だとわかった場合、区としてそれは公表されるのでしたでしょうか。

水口保健予防課長

 陽性だとわかった段階で都のほうでの発表の人数には入ってまいりますが、現在のところ、区としての発表をする予定はございません。

いながき委員

 区民の方が陽性だと分かったとしても、区としては発表しないということですかね。もう一度確認します。

水口保健予防課長

 現在のところ、そういう区として発表するというような基準にはしておりません。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 他に質疑がなければ、質疑を終結します。

 意見について伺います。第46号議案について、意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第46号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議はありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日の日程を終了しますが、委員、理事者から御発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で厚生委員会を散会します。

 

(午後2時47分)