令和2年06月10日中野区議会厚生委員会(第2回定例会)
令和2年06月10日中野区議会厚生委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会厚生委員会〔令和2年6月10日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 令和2年6月10日

 

○場所  中野区議会第1・2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時00分

 

○出席委員(8名)

 ひやま 隆委員長

 甲田 ゆり子副委員長

 渡辺 たけし委員

 間 ひとみ委員

 若林 しげお委員

 いながき じゅん子委員

 南 かつひこ委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長 鳥井 文哉

 地域包括ケア推進担当部長、地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長事務取扱 藤井 多希子

 地域活動推進課長 小山 真実

 トータルケア調整担当課長、北部すこやか福祉センター所長 杉本 兼太郎

 アウトリーチ調整担当課長、南部すこやか福祉センター所長 濵口 求

 地域保健福祉調整担当課長、中部すこやか福祉センター所長 高橋 均

 システム活用調整担当課長、鷺宮すこやか福祉センター所長 田中 謙一

 区民活動推進担当課長 宇田川 直子

 介護・高齢者支援課長、高齢者支援担当課長 葉山 義彦

 健康福祉部長 岩浅 英樹

 保健所長、健康福祉部地域医療連携担当課長事務取扱 向山 晴子

 福祉推進課長 石崎 公一

 スポーツ振興課長 古本 正士

 障害福祉課長 河村 陽子

 生活援護課長、生活保護担当課長 中村 誠

 保健企画課長 鈴木 宣広

 保健予防課長 只野 孝子

 生活衛生課長 菅野 多身子

 

○事務局職員

 書記 若見 元彦

 書記 細井 翔太

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第56号議案 中野区立総合体育館の管理及び運営に関する条例の一部を改正する条例

〇所管事項の報告

 1 新型コロナウイルス感染症に係る対策及び当面の区政運営について(地域支えあい推進部、健康福祉部)

 2 令和2年度予算の執行について(地域支えあい推進部、健康福祉部)

 3 中野区再犯防止推進計画(案)に係るパブリック・コメント手続実施結果及び計画の策定について(地域活動推進課)

 4 温暖化対策推進オフィス跡施設整備工事の中止について(地域活動推進課)

 5 中野区町会連合会との協働によるまちづくりパートナーシップ協定の締結について (地域活動推進課)

 6 アウトリーチチームの活動について(地域包括ケア推進課、南部すこやか福祉センター)

 

委員長

 定足数に達しましたので、本日の厚生委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本委員会における委員会審査の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩します。

 

(午後1時02分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時03分)

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目は議案の審査と所管事項の報告の6番まで、2日目は残りの所管事項の報告以下を受けたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異義ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第56号議案、中野区立総合体育館の管理及び運営に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 本件について理事者から補足説明を求めます。

古本スポーツ振興課長

 それでは、第56号議案、中野区立総合体育館の管理及び運営に関する条例の一部を改正する条例につきまして補足説明をさせていただきます。(資料2)

 条例の新旧対照表を御覧いただきたいと思います。向かって右側が現行の内容、向かって左側が改正案でございます。改正する箇所を下線で示しております。附則の第1項にございます「1年」というところ「1年6月」というふうに改めまして附則を追加するものでございます。

 改正の理由でございますが、総合体育館の竣工時期が延伸となったことによるものでございます。

 以上、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありますか。

若林委員

 これは、管理運営のほうで日付を延ばすということなんですが、当初のもので、今管理業者の選定は始まっているんですか。

古本スポーツ振興課長

 指定管理者は既に議決をいただいておりまして、今年の6月1日から開始をしてございます。

若林委員

 その指定管理者は、公園の今運営だけをやっていて、体育館においては建築が遅くなるからこれで日付を延ばして体育館の分はそのときからということでよろしいですか。

古本スポーツ振興課長

 はい、そのとおりでございます。体育館がまだできてございませんので、できる時期に合わせて条例の施行の期間を延伸するというものでございます。

若林委員

 この6月、半月延びたことによっての指定管理者とのやり取りというのは、変更になったわけですから、何かそこら辺は問題とかはなかったですか。

古本スポーツ振興課長

 当初の予定では5月末が竣工時期でございまして、現在では7月末の予定でございます。これについては、当初の予算から、竣工の時期が延伸したことを加味しまして、指定管理者とは業務の内容については協議をしております。

若林委員

 事前に大体分かってたから、そこら辺の内容を加味した上で契約を結んだということでよろしいですか。

古本スポーツ振興課長

 はい、そのとおりでございます。

南委員

 現行案を改正案に変えるということで、1年を1年6か月に変えるということなんですが、現行で1年というのはいつまでのことでしょうか。

古本スポーツ振興課長

 この条例自体は、昨年の7月中旬に制定・公布をされておりまして、そこから1年ということで、具体的に言いますと今年、令和2年7月の中旬までがその1年間でございまして、体育館は7月下旬に完成ですので、その範囲を過ぎてしまうので、その範囲を広げるというような改正になってございます。

南委員

 7月中旬が、完成時期、竣工引渡しが7月末なので1年超えてしまうわけですよね。だから6か月延ばすということなんですけど、この6か月という期間設定というのはどういう意味なんですかね。別に1か月でも2か月でもよかったんじゃないかなと思うんですけど、その辺はどのようにお考えですか。

古本スポーツ振興課長

 これについては法務のほうとも相談をして切りのいい期間で設定をしてあります。1年6月あればその間に体育館も完成して運営できるようになるだろうという期間でございます。

南委員

 あまりにもちょっと、半月、15日程度で期間を延ばせばいいものを6か月に延ばしちゃうというのは、何かまた問題が出てくるのかなというふうなことを非常に危惧するんですが、その辺はもう間違いなく7月末に竣工するという、もう間違いなく7月末で終わるということでよろしいですかね。その辺確認をしたいと思います。

古本スポーツ振興課長

 現在の状況では7月末に完成をする予定でございます。

南委員

 私、今日体育館の前を通って役所まで来たんですけども、その際に、今日はロッカーの搬入をちょうど見かけたんですけども、大体外壁、外装等はほぼ出来上がっていて仮設の足場とかそういうのが大体取り払われている状況であったんですが、前回の委員会のときにも少しお聞きしましたけれども、現在出来高の割合といいますか、出来高検査といいますか、出来高率というのはどれぐらいにまで進んでいるんですかね、ここ1か月で。

古本スポーツ振興課長

 5月末現在の数字で申しますと92%というふうに聞いています。

南委員

 5月末現在92%ということは、もう大体、外見から見た状況だと中は分からないんですけども、中もほぼ、例えば床であるとか、そういったところもほぼ出来上がっているという感じなんですか。あと8%で7月末までに完成させるということは、建物内もほぼ出来上がっているというふうに考えてよろしいんですか。

古本スポーツ振興課長

 委員おっしゃるとおり、外壁、外装はもうほぼ見た感じのところではできているところで、あとは内部の部分かというふうに聞いてございます。

南委員

 今日ロッカーが搬入されていたというところを見たんですが、通常ああいう中の備品等は、搬入するに当たっては、竣工引渡し後に備品を搬入するんじゃないかなと思うんですけども、その辺は何かやり取りがあってロッカーだけなのか、備品をもう搬入しているということでいいんですか。それとも出来高の中にロッカーの据付けをするということも、それも入っていたということなんですか。

古本スポーツ振興課長

 駆体と一体となる部分については現在いろんなものを導入しているところでございまして、出来上がった後にも備品等を納入する部分もございます。これは実際に、例えばネットとか卓球台とかそういうスポーツを行うに当たっての備品とか椅子とか机とかというのは出来上がった後に搬入する予定でございます。

南委員

 まあ、いいです。

委員長

 他に質疑はありますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 他に質疑がなければ、取扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩します。

 

(午後1時13分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後1時13分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決いたします。

 お諮りします。第56号議案、中野区立総合体育館の管理及び運営に関する条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第56号議案の審査を終了します。

 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、新型コロナウイルス感染症に係る対策及び当面の区政運営についての報告を求めます。

小山地域活動推進課長

 それでは、新型コロナウイルス感染症に係る対策及び当面の区政運営につきまして御報告をいたします。(資料3)

 本件は全常任委員会で共通の資料を使用し、別紙にあります所管部における新型コロナウイルス感染症対策の取組を各委員会において御報告するものでございます。本文の内容に関しましては、総務委員会の所管となります。

 それでは資料のほうを御覧ください。区ではこれまで様々な取組を講じてまいりましたけれども、この間に講じてきた対策や今後取り組むべき対策に加え、当面の区政運営について御報告するものでございます。

 1番、新型コロナウイルス感染症に係る対策の三つの柱でございます。

 (1)医療など最前線の現場環境を支える、(2)生活や子育て、介護などを支える、(3)経済の再生に向け事業者を支えるというような柱で取り組んでまいりました。

 続いて2の対策事業でございます。第1弾では、区民の生命や生活に関わる対策を最優先で実施しております。第2弾では、緊急事態宣言解除後の生活・経済の再開に向けた支援を行い、第3号以降の補正予算で対応するものでございます。

 それでは、別紙を御覧ください。当委員会の所管事項といたしまして、まず地域支えあい推進部の関係事項を御説明させていただきます。

 1ページでございます。「医療など最前線の現場環境を支える」というところでございますけれども、1-3、第1弾、在宅軽症者・待機者生活支援でございます。陽性者のうち軽症で自宅待機者の生活を支援するために食料品を配送いたしました。

 1-4、第2弾でございます。産後ケア施設における感染拡大防止対策でございます。産後ケア事業を行う施設に対し、消毒や感染予防に必要となる経費を国の補助金を活用して区が負担をするものでございます。

 1-5でございます。第2弾です。介護サービス事業者特別給付金でございます。介護サービス事業者に対して、感染症対策物品購入などの給付金を交付いたします。

 次に、「生活や子育て・介護などを支える」ということで、2ページ目を御覧ください。

 まず、2-9でございます。第2弾でございます。医療的ケア児等の支援です。特別な配慮が必要な医療的ケア児・障害者等に、感染防止に必要な物品を配送します。

 次に、2-12でございます。第1弾、高齢者への感染予防等の周知でございます。主に高齢者を対象とした感染予防対策、家でできる運動、相談先の周知などを行いました。

 2-13、第1弾と第2弾でございます。妊娠・出産トータルケア事業の拡充でございます。妊婦の感染防止に必要な物品及びタクシー移動等に使える育児パッケージを追加配布してございます。第2弾に関しましては、産婦の方を対象として実施する予定でございます。

 2-14、第2弾でございます。すこやか福祉センターとオンライン相談の実施でございます。顔の見えるオンライン相談を実施いたします。

 2-15、第2弾、食事支援を通じた高齢者の見守り、健康づくり・介護予防支援の充実でございます。配食サービス事業の登録制度を創設することにより行ってまいります。

 2-16、第2弾でございます。高齢者の生活の質を取り戻すための活動再開支援でございます。高齢者会館や区民公益活動団体等が実施する事業の再開に向けて感染拡大防止のためのガイドラインの作成、助言・研修等を実施していく予定でございます。

 次に、3ページを御覧ください。既に令和2年5月15日現在、令和2年度予備費を充用して行ったものでございます。当部につきましては、5番の自宅療養者支援、6番、高齢者への感染予防周知チラシ配布、7番、在宅人工呼吸器使用者手指消毒用エタノール提供、8番、乳児健康診査の個別健診の実施、17番、消耗品の購入でございます。

 地域支えあい推進部につきましては以上でございます。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 それでは、私から健康福祉部の関連事項について御説明させていただきます。別紙1ページを御覧ください。1番、医療など最前線の現場環境を支える項でございます。

 第1弾といたしましては1-6、中野区PCR検査センターの設置でございます。ここにつきましては、検査態勢を充実するためのPCR検査センターを令和2年4月29日に設置したものでございます。

 次に、第2弾の項目でございます。1-2、感染拡大防止対策に必要な物品購入等でございます。障害者施設に対し、空気清浄機、非接触型体温計等を購入・補助いたします。

 次に1-7でございます。PCR検査等実施医療機関への支援でございます。これは区保健所の要請によりPCR検査等を行う医療機関に支援金を交付するものでございます。

 続きまして1-8、新型コロナウイルス感染症対策でございます。こちらは、感染症対策物品購入、保健所における電話受信相談の充実、患者移送費、医療費公費負担分でございます。

 続いて1-9でございます。障害福祉サービス事業者特別給付金でございます。こちらは障害福祉サービス事業者に対し、感染症対策物品購入のための給付金を交付するものでございます。

 続きまして、2の生活や子育て・介護を支える項でございます。ページをおめくりいただきまして、2ページを御覧ください。

 まず、第1弾でございます。2-17、緊急小口資金・総合支援資金の貸付業務支援でございます。こちらは社会福祉協議会が行う貸付業務の増加に対応するため、窓口機能の拡充を支援するものでございます。

 次に、第2弾の項目でございます。2-9でございます。医療的ケア児等支援、こちらは特別な配慮が必要な医療的ケア児・障害者等に、感染防止に必要な物品を配送するものでございます。

 続きまして2-18、生活困窮者住居確保給付金事業でございます。こちらは、生活困窮者住居確保給付金の対象範囲拡大に対応するものでございます。

 続きまして、令和2年度に予備費を充用させていただいたものでございます。健康福祉部では9番、会計年度任用職員報酬等、10番、コールセンター設置、11番、社会福祉協議会補助金増額、12番、廃棄物処理委託、13番、PCR検査センターの設置、14番、患者移送車両運行、15番、患者移送費、16番、保健所職員時間外勤務手当、17番、消耗品購入について予備費を充当させていただきました。

 健康福祉部は以上でございます。

小山地域活動推進課長

 引き続きまして、資料のほうの御説明を行います。2ページ目の3、対策事業の財源確保でございます。

 三つございます。(1)新規・拡充事業等の執行の見直し、(2)新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用、(3)新型コロナウイルス感染症対策生活応援寄附金の創設でございます。

 次のページを御覧ください。執行体制の整備でございます。区の経済対策及び生活支援の総合調整を行うため、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策室を設置いたしました。

 続いて、5の当面の区政運営でございます。(1)の今後の財政見通しについて、それから危機を乗り越えるための基本方針ということで、こちらに従いまして歳出の抑制を最大限に努力してまいる予定でございます。

 裏面を御覧ください。弾力的運用の考え方でございます。こちらについては、機能的な区政運営、それから区民参加による開かれた区政というところで進めてまいるということでございます。

 本件に関しましての報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありますか。

間委員

 3番の財源確保のところで、国や都からの交付金とか補助金がないけれども、区で独自にやっていきたいというものに対する財源確保というのは、執行統制や事業見直しによるものと寄附金内で賄える範囲で行っていくというおつもりなのか、やっていきたいけど、ちょっと足りないというときにどうしていくのかということを、所管としてどうお考えなのかということを伺いたいのと、そもそも事業見直しというのは1回限りなのかというところをお聞かせください。

小山地域活動推進課長

 財源の確保につきましては、こちらに書いてあるとおり、新規・拡充事業等の執行の見直しですとか様々なものを取り組みながら行っていく予定でございます。不足分等につきましては、現在ちょっとその辺りはまだ十分に把握しておりませんので、必要に応じての対応になっていくと思われます。

間委員

 そもそも事業見直しというのは1回きりなのか、今後も都度都度やっていかれるのかというところはいかがでしょうか。

小山地域活動推進課長

 基本的には総務委員会のほうの報告事項になってございまして、どのタイミングでどのようにまた見直しをするかということについては、全庁的な動きの中で担当として取り組ませていただきたいというふうに考えていることでございます。

間委員

 ありがとうございます。あと、4番の執行体制の整備のところなんですけれども、(2)の対策室の構成のところに、健康福祉部、地域支えあい推進部というのは入っていないんですけれども、このところはしっかりと意見を伝えるように仕組みができているのかということと、対策事業に関しては「対策室が適宜調整し」とあるけれども、ここに関してもしっかりと議論というのはできているのかというところをお聞かせください。

鳥井地域支えあい推進部長

 執行体制の整備につきましても、基本的には総務委員会の報告事項というふうに承知してございますが、ここの4の(4)にございますが、「対策室が適宜調整し、危機管理等対策会議において方針決定」ということでございます。危機管理等対策会議におきましては、こちらの理事者の中では4名の部長級が出席をしてございます。

間委員

 分かりました。ありがとうございます。しっかりと意見が伝わっているということだったら大丈夫だと思います。

 弾力的運用のところなんですけれども、4ページですね。「全事業にわたって目標と効果を再度検証するなど、一度立ち止まって見直しを行うものとする」というふうに書いてあるんですけれども、一般質問でもちょっとSDGsについて質問させていただいた際に言ったんですけれども、全事業というのがそれぞれ区政運営に影響していて、自分たちの事業を続けることとやめることで、自分たちの所管だけじゃなくて全体的にどんな影響があるのかということも考えた上で、財政の面だけではなくて、そういったことも考えての事業の見直しというのをしっかりとしていかなきゃならないんじゃないのかなというふうに思っているんですけれども、その辺のお考えをお聞かせいただければと思います。

鳥井地域支えあい推進部長

 先ほど報告した担当課長から申し上げましたが、全体の部分につきましては、基本的に総務委員会のほうの御報告でございまして、ほかの常任委員会におきましても、各部に該当するところは御報告するというところでございます。委員から今いただきました御意見も踏まえまして運用してまいりたいと思います。

若林委員

 ありがとうございます。これは、全委員会に共通で報告されていることであって、うちの所管の部分に関して、第1弾はもう補正を組んで、第2弾に関してはこれからということだと思うんで、これからの考え方をちょっと伺いたいと思います。

 1-5の介護サービス事業者に対しての特別給付金、これは物品購入のための給付金、あと1-9も同じような感じだと思うんですが、先ほどお話であった空気清浄機とかマスクとかあったかな。そんな話をされていましたが、この物品購入のための給付金についてちょっと伺わせていただければと思います。

葉山介護・高齢者支援課長

 介護サービス事業者特別給付金でございますけれども、目的としましては、区内の介護サービス事業者が新型コロナウイルス感染症対策に係る物品を購入するための費用を補助することを目的としているというところでございます。補助等のやり方としましては、対象を物品購入費としてございますので、それについて先にお金をお渡しして、後からどういったものに使ったのかというところを確認させていただくということで方法としては考えているところでございます。

河村障害福祉課長

 1-9につきまして御説明をさせていただければと思います。こちらにつきましては、民間の障害者支援施設におきます感染症対策で必要な物品等を助成したいというふうに考えているところでございます。

若林委員

 どういうスタイルでその事業者に渡すというようなものも、規模とかによって違うんですけど、じゃあ、先に渡してから報告を受ける。それが新型コロナ対策に関わっているか否かというのも判断する。これは今から遡って計上もできるのか、そこら辺はどうなっていますか。

葉山介護・高齢者支援課長

 今検討している中では、今年度という単位で考えておりますので、4月から年度末までということで考えております。

河村障害福祉課長

 障害者のほうでも同じように4月1日から今年度いっぱいということで考えているところでございます。

若林委員

 以前私のほうから、子育て先進区ばかりじゃなくて、特にうちの所管において、高齢者・障害者に対して支援方法は何かないかぜひ挙げてくださいというお願いをさせていただきました。ただ残念なことに、これは事業者に対しての支援であります。そこに対して使用者、そういう施設があって行きたくても行けなかったとか、そういう人に対しての支援というのも必要ではないかなと。しかも同時に行っていただけないかなというのが本当は我々としてのお願いだったんですが、今回は事業者だけということでした。ちょっと残念に思っております。

 そのほかの質問に移ります。これに関して全部委員会共通というお話です。昨日の総務委員会で、予備費に対して、これは最新のものじゃないじゃないですか。総務委員会に出てきた最新のものには、26項目になっているはずなんですよ。それというのは、今はもう区民委員会も終わっているし、子ども文教委員会も終わっている中で、うちだけ請求できるのか分かんないですけど、この予備費に対しての最新版というのは、資料要求は可能ですか。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後1時34分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時39分)

 

若林委員

 この予備費についてちょっと伺いたいんですが、まず、これが5月15日現在ということであります。最新版というのも恐らく存在するんですけれども、その中に感染症診査協議会委員報酬というものがあると思うが、これに対して予備費を使った経緯を教えていただけますか。

只野保健予防課長

 こちらでございますが、新型コロナウイルス感染症で入院勧告をしているんですが、保健所が72時間を超えて入院勧告を延長する場合、感染症予防法に基づきまして緊急に診査を行わなくてはなりません。その診査を感染症診査協議会委員長にお願いしているんですが、それの報酬でございます。

若林委員

 これは恐らく、感染症診査協議会、予算がついていると思うんですが、その予算たる内訳というのを教えていただけますか。

只野保健予防課長

 当初予算ですか。

若林委員

 当初予算。

只野保健予防課長

 予算の内訳ですが、当初予算が委員長報酬で単価1万9,000円の2回の12か月、それから他の委員の報酬で単価1万8,000円の3人の2回の12か月、それからそれ以外の、これが緊急診査に当たりますが、入院診査ということで報酬が1回9,500円、これが36回分を見込んでおりましたが、それがもう足りないということで、今回予備費におきましては報酬費110回分を見込んで充用したということでございます。

若林委員

 今、110回分と言いましたか。

只野保健予防課長

 はい。

若林委員

 110回分ですね。これは今、要するに支払いをもうされている、その都度されているものですか、この報酬というのは。この110回という回数というのは、もう既にこなされた回数ですか。

只野保健予防課長

 これは既にこなされた回数ではなくて、今現在こなしたものもございますけれども、今後も見込んでいるというような回数でございます。

若林委員

 新型コロナウイルスに関しての感染症審議会の報酬です。もともと感染症対策で、新型コロナウイルスだけじゃなくて、いろんなウイルスに関しての感染症対策の会議費なんですね。ところが、今回新型コロナウイルスでその審議会の回数が多くなっている。また、これからも多く予測されるという場合に、足りなくなりそうなものに関して想定して今回予備費を使われている。これというのが正しいことなのかな、予備費でいいのかな、ちゃんと補正を組んでしっかりと議会を通し話すべきことじゃなかったのかなと思うんですけど、いかがですか。

只野保健予防課長

 予備費で対応しなくてはならなかったというのが、もう4月の上旬には入院の方々が大変増えてきておりまして、そのときにはちょっと補正でお願いするのが間に合わなかったというような状況でございます。

若林委員

 今回補正を何回もやっているにもかかわらず、そこにのせられないタイミングだったんですか、本当に。やっぱり、ここだけの話じゃないですけど、どうも予備費というものが、我々に対して緊急性を伴うということで、すぐに請求できるような感じになっているように見られてしまうような感じを受けるんです。この報酬に関しては、先々足りなくなるのを予測してのものですから、本当にこの予備費で計上してよかったのかなというのを思うんですけど、もう一度御答弁いただけますか。

只野保健予防課長

 現在の新型コロナウイルスの流行、感染拡大の状況を正確に予測することは極めて困難な場合がございます。この場合、例えば1回の入院勧告に3人分を勧告するということもあり得ますし、そういった場合もいろいろ考えて、今回は予備費で流用を――流用じゃない。予備費を充用したということでございますが、今後状況に応じまして、また補正をお願いする場合もあるかと存じます。

若林委員

 今、流用という言葉、目間流用もできるし、今回新型コロナに対して補正を組んでいるんだから、何でこれを想定して補正を組まなかったのかな、予備費を使ったのかなというところにちょっと疑問を感じていることだけ頭に入れておいてください。

 あともう一つ、この予備費に関して緊急性があるもの、事業をやることによって足りないものに関して補正をする、予備費を使えるというものがあるんですが、予備費に対しての報告というのは各委員会でされていますか。それで当委員会でも予備費に対しての報告はされる予定ですか。

鳥井地域支えあい推進部長

 予備費ということでの御報告という意味での御報告はしていないかと存じます。今回企画部、総務部のほうでこういった全体的な資料を作りましたので、その中で御報告をしているというわけでございます。

若林委員

 皆様御存じのとおり、予備費に関しては議会を通さずにまず先んじて行動ができるものでありますけれども、やっぱり予備費を活用することの事後報告というのは必ずするべきだと私は思っています。今回の厚生委員会では、その予備費に関しての報告がないもんですから、ちょっとどうなのかなと思って質問をさせていただいています。しっかりと予備費に関して報告を求めたいと思いますが、いかがですか。

鳥井地域支えあい推進部長

 今回はこのような資料で全体としての御報告をしたというふうに認識をしてございます。さきの本会議でも区長のほうから予備費のことでも御答弁申し上げてございますが、事後報告も組合せながら必要な説明をしていきたいというふうな御答弁を申し上げたところでございましたので、そのように今後対応してまいりたいと思います。

若林委員

 何でもかんでも緊急性を要するということに甘んじてというか、何でもかんでも予備費をすぐに使ってしまうというのはあまりよくはないと思っています。新型コロナに関して緊急は分かるけれども、その中でもしっかりと補正を組んで議会で話し合った上での予算立てというのは、私は必ず必要だと思っているんです。だから今後慎重に、この予算において検討しながら出してきてもらいたいなと思っています。要望にしておきます。

南委員

 今回、新型コロナウイルス感染症に係る対策事業の報告だったんですけども、今日頂いた資料においては補正予算を組まれているのがほとんどだと思うんですけども、先ほど予備費云々という話がありましたが、基本的には国庫補助が来るものは国庫補助、都の補助が来るものは都の補助で、それ以外のものは予備費を用いたりとかということで事業に当て込んでいるというふうに思うんですけども、これは全て補正予算を組まれましたか。そうでないものもありますか。全て補正予算に組まれている。第1次補正から現段階で第3次補正、今度また第4次補正ということになってくるんですけども、この中で補正予算を組まずにやっているものというのは全然ない。全て補正予算を組まれているという認識でよろしいんですか。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後1時51分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時51分)

 

小山地域活動推進課長

 この第1弾となっているものでございますけれども、私どものほうでは、5月15日現在ということで予備費対応したものになってございます。第2弾につきましては、第3号補正以降に対応させていただくというようなことで進めてまいっております。

 それから2-16でございます。高齢者の生活の質を取り戻すための活動再開支援ということにつきましては、現在の予算の中で執行対応ということで進めさせていただくものでございます。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 健康福祉部分でございます。PCR検査センターの開設につきましては、予備費のほうを使わせていただいております。

 また、2-18なんですけども、生活困窮者住居確保給付金事業につきましても、一部は予備費を使わせていただいております。

 あと、2-9の医療的ケア児等支援につきましても、予備費のほうで対応させていただいております。

 あと1-8、新型コロナウイルス感染症対策のうち、移送費についての一部につきましては予備費のほうを充用させていただいております。

杉本北部すこやか福祉センター所長

 今の御質疑に対しまして、地域支えあい推進部の第1弾と記載のあるものについては予備費を充用しているというふうに御答弁申し上げましたけれども、2-13、妊娠・出産トータルケア事業の拡充の第1弾部分につきましては第1回臨時会で補正予算の審査をお願いした事案でございます。

南委員

 ということは、今、妊娠・出産トータルケア事業の拡充の第1弾については補正予算を組んだので予備費は充当していないと。それ以外の地域支えあいの部分において、第1弾については予備費の充当をして、これは補正予算を組まなかったという理解でよろしいんですか。

小山地域活動推進課長

 はい、補正予算は組んでございません。

南委員

 ということは、予備費の充用だけで補正予算は組まなかったということの理解でよろしいわけですね。

小山地域活動推進課長

 はい、そのとおりでございます。

間委員

 すみません、ちょっと聞き漏らしてしまいました。2-14のすこやか福祉センター等のオンライン相談の実施についてなんですけれども、オンライン相談というところで、新しい手法で顔の見える形でお困りの方に支援を届けられるということは、新型コロナと共生していく社会においても不可欠なことなのでぜひ取り組んでいただきたいことです。せっかくオンラインというところに着手される中で、もう少し広く活用していただけたらいいなと思うんですけれども、動画の配信とか双方向でのオンライン講座、結局講座が新型コロナの関係でできなかったりとかということも、延期だったり、中止だったりということがある中で、必要としている方々にオンラインを通して届けていくというところも、せっかくオンライン相談というところに着手するならば、同時にやっていただきたいなというところなんですけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか。

田中鷺宮すこやか福祉センター所長

 現在のところは、いわゆる来庁された方の個別の相談、もしくは区の職員が訪問して相談する。それに併せて電話での相談ということを様々やっているところでございまして、現在の状況では来所であるとか訪問であるところは一部制約があると。そういう中で顔の見える形のまず個別相談をやってみようというふうに考えてございます。その手法としていろいろ一定のアプリを利用するということもあり得るんですけれども、電話番号だけで動画がつながるような、そういうことを一応今のところは考えております。その辺の状況も踏まえまして、いわゆるオンライン講座みたいなものはなかなかアプリを入れないと難しいというようなことも聞いておりまして、その実施状況を見て、また改めて検討していきたいなというふうには考えてございます。

間委員

 多分アプリを入れなくてもいろんな形があるとは思うので、そちらも検討していただきたいということと、広聴・広報課のほうで広報クリニックというのを始められていると思うんですけれども、そちらのほうでもちょっとお話をしたところ、なかなか、いろんな部署の方がオンラインというところで、まだまだ今までやってこられなかった、ノウハウもないしどうやってやったらいいか分からないというところがおありだと思うんですけれども、そういったところはサポートしていきたいという姿勢をちょっと伺っていますので、そちらとも連携して、それぞれの各部署のノウハウもシェアしてやっていただけたらなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

田中鷺宮すこやか福祉センター所長

 これの実施に当たりましては、企画部情報システム課のほうには相談をしているところでございまして、いろいろそういうところの情報も得ていますけれども、広聴・広報課も含めて、また改めて検討させていただければと思ってございます。

間委員

 ありがとうございます。続いてもう一つだけ、2-15のところです。食事支援を通じた高齢者の見守り、健康づくり・介護予防支援の充実のところなんですけれども、こちらの対象というのは、高齢者というところにとどまっているということで合っていますか。

宇田川区民活動推進担当課長

 現在想定しておりますのは、民生委員による高齢者訪問調査の対象ということで、住民票ではなくて、実態として75歳以上の単身の世帯、それから75歳以上の高齢者のみで構成されている世帯を想定しているところでございます。

間委員

 ちょっと方針として75歳以上の高齢者というのもあるのかもしれないんですけれども、食事支援というところでどういった方が必要とされているかと考えたときに、例えば障害者の御家族をお持ちの家庭とかも、食事というところ、お買物に行くのが大変だったりとかという御事情もあるのかなと思うんですけれども、ケアラーというふうに広く見たときに、もう少し対象というのは拡充してもいいのかなというふうに感じたんですけれども、いかがでしょうか。

宇田川区民活動推進担当課長

 今回のこの取組につきましては、新型コロナの感染拡大に伴って外に出られなかった高齢者の方、それから地域等の見守り活動もこの間止まってしまっていたという中で、あと、民生委員さんがふだんでしたら行っている高齢者の訪問調査も実施できなかったという中で、状況がなかなかつかめなくなっている高齢者の方へ、生活状況、健康状況を把握するとともに、必要な食事支援を御案内しながら、介護予防、フレイル対応をしていくというところが趣旨となっておりますので、こちらにつきましては、介護予防とセットになった高齢者対応ということで今回は考えているところでございます。

間委員

 ありがとうございます。そのような目的があるということなので、理解いたしました。ただ、ほかにも困ってらっしゃる方がいるというところだけ御配慮いただけたらと思います。

長沢委員

 ちょっと重なるところがあるかもしれないんですが、別紙の1ページのところで、これは対応として第1弾、第2弾ということで、これまで第3次の補正までやられているんですけど、今後のということも、それ以降ということも入っていると思うんで、その点を踏まえて聞かないといけないかと思っていますけど、少なくとも第1弾のところは執行が始まっているということだから、ちょっと何点か伺います。

 一つは、1-6のPCR検査センターの設置なんですけど、これは先般、5月の閉会中の委員会で御報告いただいたところです。現在の直近で結構なんですが、これの実施数としては幾つされているのか。

只野保健予防課長

 PCR検査センターでございますが、4月29日の開設から6月6日(土曜日)までの検査実施件数が合計で304件になっております。特に6月は3日間やったんですが、そのうち6月の3日間で107件検査件数がございました。

長沢委員

 それで、5月のときに御報告いただいたので、水曜日と木曜日と土曜日か。それで土曜日は半日か何かだから、そういう意味では、単位というか、2.5という言い方でいいのかな。最大四十何人というのがあれだったと思うんですけど、これは実際には、今言った集中的なところはあったんだけど、それは少し待ってもらったりとか、現実は工夫されたということで、実際の執行ではそういうことがあったんですか。それともまだまだ余裕を持って検査としてはできたということなんですか。

只野保健予防課長

 委員おっしゃるとおり、今、平日は48人、そして土曜日は24人ということで想定をしていたんですが、今軌道に乗ってきたというか、検査の手技といいますか、検査時間が少し、検体を採る時間が少し短く済んでいるというところもありまして、ぎりぎり何とか検査可能人数までこなしているというようなところでございます。6月におきましては、検査可能件数に対する稼働率が90%というような状況になってございます。

長沢委員

 これは今後のことかもしれませんけど、PCR検査のほうで、検査等を行う医療機関に支援金を交付ということもありますので、今後はこうした別な医療機関のところでも認められているというか、実施をしていくのかなとは思っています。

 2ページのところで、これもちょっと聞きます。2-17の第1弾、もうついでに聞いちゃいます。2-18、これは第2弾ではあるけど、これはたしか、この間の第3次の補正で増額、もともとあったものの住宅確保の給付金を増額したというものだと思いますけど、これは、あのときにもうあるから第2弾の住宅確保のほうは、申請があった六百幾つというのはあれなんだけど、給付のほうはその後、まだ何日もたっていないからあれですけど、ちょっと分かったら教えてほしいのと、上の2-17のほうの緊急小口資金・総合支援資金の貸付け、これについてはどういう到達になっているか教えてください。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 2-17の緊急小口資金・総合支援資金の貸付けですけれども、貸付けにつきまして、今手元にあるのが5月27日現在のものなんですけれども、こちらといたしましては、緊急のほうと両方で足しまして2,737件が実績でございます。

中村生活援護課長

 2-18の生活困窮者住居確保給付金事業でございますけれども、申請そのものは少し落ち着いてきたところでございます。すみません、数字はちょっと手元に用意してございませんけれども、これまで申請いただいたものにつきまして、毎日数十件ずつ支給決定を行っているところでございます。

長沢委員

 ありがとうございます。それで、社会福祉協議会のというのは、例年と比べるとどれぐらいの違いがあるんですか、傾向としては。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 対象が今回は拡大されていますので、なかなか例年と比べてどうかというのが難しいところではございます。申し訳ございません。例年この時期に同じようなものが、対象が違うので数字が出なくて、今手元に昨年度までのものをちょっと持っていないところでございます。

長沢委員

 そうですね。対象が違うからということ、拡大されているから、そこは難しいところがあるのかなと思います。分かりました。

 それともう一つ、先ほど来出た予備費の話なんですけど、これは5月15日現在ので出されていて、総務委員会のほうでは6月1日付なのかな。先ほど若林委員がやられたように。それはそれとして別な形で令和2年の予備費の充用という形で出ているわけなんだよね。確かに予備費という扱いを予算や決算の審査のときには、それは総務委員会で総務分科会でとか、そういうのをやるものだから、そういう仕切りをされたのかなとは思うんだけども、そうはいっても、先ほどの総務の資料を見させていただくと、1億九千幾らの執行に対して、その3分の2ぐらいはここの地域支えあい推進部であったり健康福祉部なんだよね。実際に審査をするって、先ほどもそうだけど、健康福祉に関わる審査をするんで、であれば、やはりこれは委員会に別の形でもいいから総務委員会と同じように、本来予備費の充用という形のものを、現在の直近の到達として出すのが望ましかったんじゃないかと思うんだけど、その点については、これは両方に聞こうかな、どう思いますか。

鳥井地域支えあい推進部長

 今回この新型コロナ対応でこのような金額を使っているという状況でございますが、先ほど申し上げましたとおり、さきの本会議で区長からも予備費のことにつきまして御答弁申し上げたところでございます。こういった状況の中で、緊急な対応については予備費を活用しますということの御答弁を申し上げておりますが、一方で、あらかじめ議会報告が難しい場合もあるが、事後報告も組合せながら必要な御説明をしていくというふうに御答弁してございますので、それに沿いまして今後対応してまいります。

岩浅健康福祉部長

 健康福祉部も同じでございまして、全庁的な対応も必要になるかと思いますので全庁的に調整しまして、各委員会のほうで予備費に関する報告の仕方については庁内で検討してまいりたいと考えております。

いながき委員

 別紙の対策事業のところで具体的なことをお聞きしたいんですが、1-7のPCR検査等実施医療機関への支援なんですが、これは今現在幾つそういった医療機関があるのかということと、この支援金の交付について1検査当たり幾らですとか、そういった出来高払いのような形をとるのかですとか、この支援金の内容について御説明をお願いしたいんですけれども。

鈴木保健企画課長

 こちらの支援金ですけれども、想定しておりますのが8医療機関でございます。金額ですが、1日当たり1万円の金額を想定しております。

いながき委員

 分かりました。それでそういった8医療機関で、これからまたPCR検査をやりますということで、今現在の区内のPCR検査の実情としては、最初のうちは、症状が出て検査を受けたいという人がなかなか受けられない状況であったという話もメディアなどではあったんですけれども、今現在区内では、そういった一定程度の症状が出て受けたいという人がたらい回しだとか、もう受けられませんとか言われることなく、もうほぼ希望者というか、そういった対象者は全員スムーズに受けられるような体制なんでしょうか。

鈴木保健企画課長

 現在の状況でございますが、検査が必要な方につきましては、遅滞なく、遅れることなく受診できている、このように認識をしております。

いながき委員

 今のPCR検査のやり方として、鼻や喉の奥から検体を採って検査するやり方だと思うんですが、これが唾液による検査もオーケーになったということで、そうすると検査をする方の負担も減るということなんですが、中野区のPCR検査センターでも今後唾液を使った検査というのは行われる予定なんでしょうか。

向山保健所長

 国のほうが今唾液の検査に関しても保険に搭載するということで、国の感染症研究所のほうの疫学調査の指針の中にも確かに載っております。ただ、唾液の場合は若干条件がありまして、発症している方で、かつ9日以内でないとやはりかなり精度が落ちるので、例えば無症状者の方ですとか発症からかなりたっている方に関してはやはり応用ができない。それから、検査の実施方法について、国のほうの感染症研究所が提示してきたものと、今、東京都の健康安全研究センターも行政検体の採用ということで研究しているんですが、ちょっとここの実施方法にかなり格差がございます。その辺りの調整も含めて、今唾液でのPCR検査ができる検査機関のほうとも詳細を確認してございます。そういう諸々の事態が解決しましたら、これは非常に、特に検体を採取する側のリスクを低減できるということと、御本人、区民の方の御負担もかなり低減できますので、ぜひこういう課題が解決すれば積極的に採用していきたいというふうに考えております。

いながき委員

 これから検討するということなんですけれども、鼻や喉から検体を採る場合と唾液を使っての検査というのは費用的には違いはあるのかとか、その辺は御存じでしたら。

向山保健所長

 採取の際に防護が必要なものもかなり少なくて済む。フルで防護服を着ることがなく、サージカルのマスクとグローブだけで唾液のほうは採取ができるということと、もう一つ、検査の精度に関しては、先ほど申し上げたように、唾液に関しては明らかに発病されたという日から9日間に限って検出があると。やはり、下気道の炎症を起こす疾患ですので、時間がたつほど下のほうにウイルスがおりていってしまうということもあって、そういう点での検出の頻度ですとか、一定の点は若干、ほかの方法とはPCR検査と唾液検査は違いがあるということを申し上げます。

 すみません。ちょっと聞き違って、大変長く失礼しました。費用についてはまだ詳細は確認中でございます。

いながき委員

 そうしたらもう1点、2-13の妊娠・出産トータルケア事業の拡充のところで、産婦の方にも育児パッケージを追加配布されるということなんですけれども、それはいつからどのような形で配布をされるのか。その辺を教えていただけますでしょうか。

杉本北部すこやか福祉センター所長

 2-13番の第2弾として計画している事業につきましては、現在事業の中身を検討中でございまして、既に出産された皆さん全ての方に対して電話連絡等を行いながら漏れなく対応していきたいというふうに考えているところでございます。

いながき委員

 妊婦さんの場合は、面接がこの育児パッケージの商品券をもらうために必要だということなんですけれども、産婦さんの場合は、そういった面接を必要とされるのか、その辺はどうなんでしょうか。

杉本北部すこやか福祉センター所長

 当該事業につきましては、区としての切れ目のない妊娠・出産から子育てに向けまして、全体としてトータルとしてコーディネートしていきたいと。切れ目のない支援を行っていきたいというところで実施するものでございますので、既に出産された産婦さんにつきましても、妊婦さんと同様の面談を行いながら、その後の子育て支援につなげてまいりたいというふうに考えてございます。

いながき委員

 緊急事態宣言が発令されている間は電話での面談を基本的にオーケーとされていたとのことだったんですけれども、今現在、緊急事態宣言が解除されて東京アラートが出ている状態ですけれども、今現在、やはりすこやか福祉センターまで行きたくないというか、対面での面談は避けたいという産婦さん、妊婦さんいらっしゃるかと思うんですけれども、その方々に対しては、対面での面接でないとお渡ししないということにするのか、今の状況を鑑みて電話でもオーケーというふうにするのか、その辺のお考えをお聞かせください。

杉本北部すこやか福祉センター所長

 原則としまして対面での相談。そうした中で、個別の方の身体の状況ですとか、そうした部分についても視覚で確認をしながらいろいろな御相談につなげることができるというところで、対面での相談を想定しているところでございます。しかしながら、東京アラートが出されているということもございますし、外出に対して懸念をお持ちの妊産婦さんもいらっしゃるというようなところがございますので、通常から行ってはおりますが、アウトリーチでの相談、そうしたものも交えながら対応してまいりたいというふうに考えてございます。

渡辺委員

 直近の緊急事態宣言を解除した後での最新のところでの中野区内での感染者の推移、その辺は今どんな状況になっているか教えてもらえますか。

只野保健予防課長

 今、区内の感染者数、6月8日現在、中野区ホームページにも掲載されている数字ですが、累計245人。それから6月8日の感染者数は4人という状況でございます。そして緊急事態宣言が発出されていた5月中は感染者数は少なかったというような状況ですが、6月に入りましてからは中野区でも感染者数が一桁台ですが、出てきているというような状況でございます。

渡辺委員

 ありがとうございます。あと相談件数ですね。保健所のほうへいろんな、新型コロナにかかっているんじゃないかというような、そういった相談も受けているんだと思うんですけど、そういった推移というものも、例えば、横ばいだとか減っているとか増えてきているとか、その辺どうなっていますか。

只野保健予防課長

 相談の件数でございますが、こちらは6月4日現在の相談件数の総計が7,190件になってございます。それでやはり、3月下旬から感染拡大してきたというような、東京都内はみんなそうですけれども、中野区内におきましても4月8日から15日頃をピークといたしまして感染者が多い状況がございました。それに応じてやはり相談数が多かった。特に4月の上旬は1日の相談者が200件を超える日が何日かあったというような状況でございます。

渡辺委員

 ピークが4月の中旬前後ということなんですが、5月、6月、ここ最近はどんな状況なのかというのをお伺いしたいんですけども、いかがでしょうか。

只野保健予防課長

 5月、6月ですが、5月ですと大体、最初、ゴールデンウイーク頃は50件ぐらいですね。それから5月中旬に70件を超えることもございましたが、6月に入って50件台、それから80件ぐらいに最近は増えていると、そういうような状況でございます。

渡辺委員

 1日に大体50件前後あると。今もそれぐらいの電話相談みたいなものがあるという認識でよろしいんでしょうか。

只野保健予防課長

 説明が不十分で申し訳ございません。5月の末ぐらいには、少なくて50件くらいだったんですが、今だんだん増えてきておりまして、70件から80件ぐらいの状況でございます。

渡辺委員

 ありがとうございます。今のお話を伺っていますと、やはり緊急事態宣言明けで人の活動、経済活動が再開されたのに合わせて件数も微増されているのかなというふうな認識でいいのかなと思います。結局新型コロナというのは、ワクチンができるとか治療薬ができるまでは解決しない問題であるということはもちろん、そういった前提でやっぱり活動していく必要があるのかなと思っているんですけれども、今後のこういった新型コロナと付き合っていくというか、そういった生活を今後していくという中において、区のビジョンみたいなものというのはどういうものかというのをちょっと考えていく、示してもらいたいなという思いはあるんですね。要は、生活スタイルというのが当然変わってくるわけであって、例えば、特に高齢者の生活などにおいては、やっぱり治療薬がない場合とか、感染した場合命に関わるということで、非常に行動制限とかも限られてくる。これから秋とか冬にかけてウイルスが変化してきて、第2波、第3波、新しいウイルスが出てきた場合、じゃあどうするのかというようなこととかで、やっぱり何かあった場合すぐに家に引き籠もらなきゃいけない。なるべく人と接することをやめるみたいなことになった場合、例えば、人と会話をしないことによって認知症であったり、そういったものが進行したりとか、例えば外に出歩かないことによって寝たきりになってしまうとか、結局今食事とかに関しても独り暮らしの方とかというのはどうしても栄養が偏ってしまうというのは、そういったこととかで病気になりがちになっていくようなリスクというものも、今後抱えていくのかなというふうに私は思っているんですね。そこに対してどれだけ、当然国も都も区としてもサポートしていくべきものを、どういったものをしていくか、そういったことを考えながら、様々な事業というものを考えていく必要があるのかなと思っているんですよ。現状は取りあえず、今の生活を支えていくというか、継続していくために必要な危急なものでということで予算、補正とかを上げていると思うんですけども、今後それがある程度落ち着いた後に、やっぱり生活スタイルがそうして変わっていく中で、特に大きな影響を受ける高齢者の方々とか、そういった方々に対してのケアというものは今までとはまた違った考え方をして事業を組んでいかなくてはいけないのかなと思っているんですが、その辺のところをどのように考えているのかなというのをお伺いしたいんですけども、いかがでしょうか。

藤井地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長事務取扱

 今回の緊急事態宣言、そしてその後も続く外出自粛と新しい生活様式にのっとりまして、高齢者の生活だけでなく、いろいろな人が制度の隙間に落ちてしまったり、これまでよりもずっと支援が必要な人というのが増えていると思います。そこで、今後につきましては、どのような方が支援を必要としているのか。そしてどのような形で制度の隙間に落ちてしまっている人がいるのかということを、今ある制度を少し拡張をそれぞれでしていきながら、しっかり支援の必要な方を必要な支援につなげる活動をしていきたいと考えております。

渡辺委員

 すごい大ざっぱな質問で、私の質問の仕方がすごい稚拙で申し訳なかったんですけど、今やはり、今後も新型コロナに対する不安とかそういったものも、先ほどの電話相談とかでもやっぱり増えてきているというのもそうですし、本当にこれから予算自体も本当に、多分相当来年の税収とかも下がってくる厳しい状態の中で、それでもやっぱり福祉の向上、質の向上というものを図っていかなくてはいけない。まさにそういったところの使命を受けているような厚生委員会のメンバーの方々、まさにそういった最前線でやられている方だと思いますので、その辺のところはやっぱり注力しながら、予算の組立て、事業の見直し、そういったものをしていってもらいたいと思います。

 私からは以上です。

南委員

 こちらの2ページ目のところに、新型コロナウイルス感染症対応のための地方創生臨時交付金の活用というふうにありますけども、第1次交付限度額が中野区分として2億5,500万円余というふうになってますが、今回こちらの別紙のほうで出された補正予算と組まれたもので一般財源を使ったもの、また予備費を流用したもの等について、この全ての事業に対して申請していくということになるのか。基本的に新規事業というような取扱いが対象なのかなとは思うんですけど、その辺りの財源の確保というのはどのようにお考えなんですか。

小山地域活動推進課長

 私どもの部の事業に関しましては補助金があるものについては補助金を活用させていただくというようなことになってございますけれども、それ以外の一般財源で行うようなものに関しまして、全庁的な対応というふうになりますので、ちょっと今お答えすることは難しいかなというふうには思っております。

鳥井地域支えあい推進部長

 今の委員お尋ねの資料の3の(2)の国の地方創生臨時交付金の活用ということでございます。こういった財源があるものにつきましては当然活用してまいりますけれども、これにつきましては、企画部と十分調整の上で行ってまいりたいと存じます。

甲田委員

 すみません、ちょっと1点確認ですけど、先ほど南委員の質疑の中で、別紙の2ページの2-18、生活困窮者住居確保給付金事業が一部予備費だというふうに答えられたような気がするんですけれども、これはこの間補正予算でしましたけれど、予備費も使ったということなんでしょうか。そこだけちょっと確認でお願いします。

中村生活援護課長

 2-18の生活困窮者住居確保給付金事業でございますけれども、一部予備費の部分でございますが、その受付体制につきましては中野くらしサポートということで委託をしているところでございます。その体制強化、人員増につきましては予備費で充用させていただいたものでございます。先日補正でお願いした部分につきましては、その給付金の部分でございます。

甲田委員

 くらしサポートの体制強化の部分を予備費で行ったということですね。別紙の3ページの予備費の充用の項目には、それは入っていますか。

中村生活援護課長

 こちら資料にございますのは5月15日現在のものでございます。実際、くらしサポートの部分の体制の強化につきましては、これ以降になりますので、こちらには載っていないものでございます。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に2番、令和2年度予算の執行についての報告を求めます。

小山地域活動推進課長

 それでは、令和2年度予算の執行について御報告をいたします。資料を御覧ください。(資料4)

 前段につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により様々な区としての対応が必要になってくるということでございまして、こういうことを踏まえまして、今年度事業実施に当たっては、事業の規模や時期、方法について十分に検討し、見直すべきものは見直し、歳出の抑制に努めることといたしました。このたび令和2年度予算で計画した事業につきまして、今後の執行見込みを取りまとめたものでございます。報告をいたします。こちらにつきましても全常任委員会で同じ資料を使って御説明をしているものでございます。

 資料といたしまして、まず1でございますけれども、執行を調整する事業の予算額及び削減見込額、こちらにつきましては各部ごとの状況をお示ししておりまして、2番の別紙につきましては各部の個別事業ごとに現時点での削減見込額と見直しの方向性を記載しているところでございます。

 3番につきましては、参考資料といたしまして令和3年度以降の一般財源の推計を添付してございます。

 それでは、当委員会の所管事項といたしまして、地域支えあい推進部、健康福祉部の関係事項につきまして御説明をさせていただきたいというふうに思います。

 まず1番の執行を調整する事業の予算額及び削減見込額でございます。表の5段目でございます。地域支えあい推進部です。新規・拡充事業の一般財源予算額は10億3,804万9,000円。一般財源削減見込額は3億9,983万5,000円でございます。経常事業の一般財源予算額は1,130万1,000円でございます。削減見込額につきましては174万円でございます。

 次に、健康福祉部でございます。新規・拡充事業の一般財源予算額は910万7,000円。一般財源削減見込額につきましては451万円。経常事業の一般財源予算額は1億9,114万円でございます。削減見込額は3,966万7,000円でございます。

 続きまして、5ページをお開きください。地域支えあい推進部の執行を調整する事業について御説明をいたします。

 まず新規・拡充事業でございます。1番目、鍋横区民活動センター等整備でございます。執行時期の見直しにより6,499万7,000円を削減いたします。用地費5億6,004万5,000円は、用地特別会計からの引き取りでございまして、区において実質的な削減額とはならないため、削減の見込額から除外をしておるところでございます。

 2番目でございます。温暖化対策推進オフィス跡施設再活用整備についてでございます。執行時期の見直しにより、3億3,038万6,000円を削減いたします。ただし、総合防水工事は今年度中に実施する必要があることから、1億円を削減見込額から除外をしてございます。こちらにつきましては、後ほど別途御報告をさせていただきたいというふうに思います。

 3番目でございます。認知症とともに暮らす地域安心事業(若年性認知症への対応)について、若年性認知症に関する事業者研修・連絡会は回数を縮減して実施することにより5万2,000円を削減いたします。

 4番目でございます。高齢者の健康づくり等事業及び見守り体制調査研究につきましては、高齢者会館の状況を考慮し中止することにより、440万円を削減いたします。

 次に経常事業でございます。1番、講座、研修等でございます。中止または規模を縮減することによりまして174万円を削減いたします。

 次に、執行方法・経費等について検討中の主な事業でございます。地域包括ケア総合計画に係る調査及び分析については、進め方や経費直しについて議論を進めてまいりたいと考えております。

 次の2番でございます。再犯防止のための取組の推進につきましては、計画の策定ですとか印刷につきましては今後予定どおり実施いたしますけれども、シンポジウム及び研修につきましては中止を含めて検討を進めてまいります。

 3番目の区民公益活動に対する資金の助成及び支援講座等の拡充は、助成は既に募集を開始しているため計画どおり実施をいたしますけれども、支援講座等につきましては進め方や経費について検討をするものでございます。

 地域支えあい推進部につきましては以上でございます。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 引き続き健康福祉部の執行を調整する事業について御説明いたします。別紙6ページをお開きください。

 まず新規・拡充事業でございます。1番、区役所総合体育館間の巡回車両試験運行についてです。執行の見直しにより、317万9,000円を削減いたします。8人乗りのバスでの試験であり、密となることから執行内容について再検討いたします。

 2番、(仮称)中野区手話言語条例及び(仮称)中野区障害者の多様な意思疎通の促進に関する条例の制定に伴う実施事業について、手話教室等の事業につきまして上半期分は中止し、18万1,000円を削減します。それ以降については、実施時期や実施の方法を見直してまいります。

 3番、短期入所医療的ケアを実施補助事業について。これまで実施できていませんので、115万円を削減いたします。今後は状況を見極めて対応してまいります。

 次に、経常事業でございます。1番、オリンピック・パラリンピック推進について。聖火リレー関連事業等につきましては中止いたしまして、1,479万3,000円を削減いたします。その他の事業につきましては精査してまいります。

 2番、講座、研修等についてです。中止または規模を縮小することにより2,487万4,000円を削減いたします。その他の事業についても同様に検討してまいります。

 以上が健康福祉部分でございます。

 以上で令和2年度予算の執行についての説明でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありますか。

間委員

 ちょっと答えにくい質問かもしれないんですけれども、鍋横区民活動センターとかは、まだ地域の声が十分に取れていないと聞くので、改めて見直したりするというのはいい機会なのかもしれないですけれども、あと温暖化対策推進オフィスとかも含めて先延ばしにすることで削減と言えるのかなと。先延ばしにすることで別に経費がかかったりとか、ほかのところにも波及するものもあるのかなと思うんですけれども、何か単に先延ばしにするという感じがして、どうなんだろうというところなんですけれども、いかがでしょうか。

小山地域活動推進課長

 今回の報告につきましては、一律先延ばしをするとかしないとかいうことではなく、1件1件につきまして、今整備をすることを選択すべきか、そうではないかというようなところから出してきた項目でございますので、そのような形で御理解いただければというふうに思っているところです。適切な時期に整備が必要であることであれば、また改めて計画をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。

間委員

 そうなりますと、適切な時期が来たときに、この計画要らないよねということもあり得るということでしょうか。

小山地域活動推進課長

 今現在必要であり、今後も整備が必要だというふうなことを前提に、今このタイミングについて検討したということでございますので、必要、必要ないということについては、そのときの判断もございますけれども、今後必要だということで、また適切な時期に検討してまいりたいというふうに考えております。

間委員

 分かりました。ありがとうございます。4番の高齢者の健康づくり等事業及び見守り体制の調査研究についてちょっと詳しく教えてください。

小山地域活動推進課長

 こちらにつきましては、高齢者会館を利用されていらっしゃる利用者ですとか、様々区民活動センターですとかすこやか福祉センターでサロンのようなものに参加していただいている高齢者の方ですとか、そういう方たちの身体状況ですとか、利用頻度ですとか、年齢ですとか、様々データを収集いたしまして、高齢者の通いの場の充実に向けた取組を進めるための前段の分析ということになってございます。

間委員

 なるほど。分析ということで、そうするとフレイル予防とかそういったところにも関係してくるのかなと思うんですけど、それは先延ばしというか中止しても大丈夫だと。ほかのものでカバーできるという御判断ということでよろしいでしょうか。

小山地域活動推進課長

 実際には調査研究のための分析でございますので、高齢者会館の利用に関して既に今再開はいたしましたけれども、利用の中止等もあり、なかなかその利用について今後も不安定な状況にある中で、そこでのデータ収集ですとか分析というものについては、今回なかなか客観的なものが取れないのではないかというようなところもございまして、今年度は中止をするという判断に至ったものでございます。

間委員

 ありがとうございます。あともう一つ、経常事業のところの講座、研修等、これは地域支えあい推進部、健康福祉部両方あるんですけれども、どんな事業を中止、規模縮小を考えていらっしゃるのかお聞かせください。

小山地域活動推進課長

 項目といたしましては、なかの生涯学習大学の関係の講座ですとか、それからあと、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)といいまして、地域包括ケアのほうの研修の見直しをするというものでございます。あと、すこやか福祉センターで行ってございます女性のための健康講座等について一部中止をするというようなものでございます。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 健康福祉部についてでございます。大きなものでいいますと、小・中学校の学校開放等の管理業務委託でありますとか、講座でいいますと、手話講習会を見直したり、あとは社会体育事業の補助金を削除したりというのが主なもので、全体で36項目ぐらい事業を削減、検討しているものがございます。

間委員

 ありがとうございます。結構たくさん中止される、規模縮小も含めて結構たくさんあるなという感じがしているんですけれども、手話講習会も含まれているということなんですが、せっかく手話言語条例をつくっていくというところで、手話講習会は、これまでできなかった部分をやらずに、今後はちゃんとやっていくということなのか、せっかくなのでしっかりとやっていただけたらなと思いますし、いつになるとかということだったら、それこそオンラインとかということも、以前もちょっと質問させていただいたんですけれども、そういったことも検討していかれたらいいかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

河村障害福祉課長

 ただいまの御説明をさせていただきました経常事業の中の講座、研修等の中の手話講習会の部分につきましてですけれども、今年度につきましては養成コースのみ6月から実施をする予定でおります。人数が少ないということで、3密を避けながら手話講習会ということで実施をしたいというふうに思っておりますけれども、いわゆる入門ですとか応用というようなところに関しては、人数が非常に多いということもありまして、手話は身ぶり手ぶりを使ったりということで、なかなか感染防止を図りながらの実施が難しいということですので、講座としては今年度は中止をさせていただいて、対象の方には来年度また御利用いただければというふうに思っております。

 昨年条例をつくりまして、予定をしておりましたやさしい手話教室につきましては、新規・拡充事業の2の部分に入っておりまして、春と秋のコースというようなことで予定をしていたんですけれども、その部分がやはり新型コロナ感染症拡大のために1回を中止させていただくというものでございます。

間委員

 分かりました。

長沢委員

 最初の予算の執行ということの冒頭のところの文章があるんだけど、当面の区政運営についての今後の財政見通しであるとか、これはもちろん財政方のところがメインでというか、立てるんだけど、そうはいっても、これは全委員会で報告されているし、今回だって地域支えあい推進部や健康福祉部になっている。この前文なんかは、当然ながら庁議か何かされて皆さんが、少なくとも管理職の皆さんが共通した認識を持たれていると、そういう理解でいいですか。

鳥井地域支えあい推進部長

 委員御指摘のとおり全庁で共有している認識ということでございます。

長沢委員

 さっきのもそうなんだけども、ここで言っているように、リーマンショックのときからの1.4倍の財政規模となって、令和2年に換算すると77億円と。こういうことが減っちゃいますよと。リーマンショックのときも平成22年度予算が54億円の減となったねと。予算編成は非常に大変だったと。先ほどのところで一般財源が、これは参考資料もつけていただいたから、こういう形で表を出されて、これを戻すには本当に大変だったねという話をされた。ここで一般財源がこういう形で減ってきちゃったというのは、別にこれはうそではないと思うんだけど、事実だと思うんだけど、しかしながら、やっぱり予算のときに、しかも一般財源として予算編成をするときに、確かに財政調整基金からの繰入れ等を使って、あのときも54億円したんだけども、ちゃんと財政の在り方としては、やっぱりその断面を切り取っただけではなくて、もっと総合的に見ないと、実際はこの後一体何が起きたかといったら、平成23年、平成24年のときに財政非常事態だと言って様々な事業見直しをやったわけでしょう。ところが、財政非常事態は言ってみればまやかし、虚構だったんですよ。なぜならば、これにもしこういう表をつくるなら、じゃあ基金がどうだったのかとか、負債はそのときどうしていったのかとか、併せて見ていったら、ものすごい面白い結果が出ますよ。面白い結果というか、違った結果が出ちゃうんですよ。だから、僕が言いたいのは、今本当にそのところで大変で見通しとしたって、いや、本当に分からないと思う部分はあります。僕自身だって分からない。でも、やっぱり過去のことをこういう形で表すんであれば、あのときに実際には財調基金だってものすごいためていっちゃったわけ。できちゃったんですよ、結果として。そういう形において、財政が厳しいんだということだけを、そこだけを切り取ってやっちゃうのは認識として誤る。これから打とうとしている政策として事業として削減をしていくにしても、それは誤ったものになってしまう。そこをものすごい危惧しています。だから、そこはトータルとしてちゃんと見ていただきたいし、また議会に示すのであれば、やっぱりそれは、財政方の話かもしれないけど、今共通した認識だとおっしゃるから、それだったらそういうものとして示していただきたい。これは要望しておきます。

 それで、中身に入ります。地域支えあい推進部のところで。ここで高齢者の健康づくり等の事業及び見守り体制の調査研究ということが削られています。これはモデル的なところでやるというものを削るということですか。当初予算で。

小山地域活動推進課長

 そのモデル地域というところまでのお話はまだ決定はしてございませんでしたけれども、何らかの形で通いの場にたくさんの方がいらしている、高齢者の方がいらっしゃっているところですとか、日常の中の高齢者会館等も視野に入れまして、様々なデータを収集するというような、データを収集したものを分析研究をするというようなものでございます。

長沢委員

 通常というか、高齢者会館も再開の見通しになっているんですかね。密を避けるということで、区民活動センターと同様にやると。それ自身は進めていくと。ただ、ここで言っているのは新規・拡充のところなんで、そのことについては今回は見合わせると、そういう理解でいいですか。

小山地域活動推進課長

 通常の高齢者会館の運営ですとか、様々区民活動センターでの集いの場のようなものにつきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止策を取りながら進めていく予定でございまして、こちらにつきましては、さらに通いの場を充実させるために、どのような施設がいいのか事業がいいのかというようなところを検討するに当たりまして、その前段として調査研究を行うというような事業になってございます。

長沢委員

 次の6ページのところで、オリンピック・パラリンピック推進で、聖火リレー関連事業等については中止をしたということですね。ここで出ている削減額の1,479万3,000円は、主にその聖火リレー関連の管理経費なんですか。その後に、その他は精査を行うというところは、一般財源削減見込額には入っていないということですか。

古本スポーツ振興課長

 この数字の中のうち、聖火リレーに関する部分が約1,126万円余でございます。残りの部分は、今年具体的にはオリンピックがされることを予定してあったので、それに伴う費用で、それはもう今年オリンピックがなくなりましたので、その部分は削減しております。

長沢委員

 前にオリンピック関連のところの御報告をいただいたときに、幾つか、例えば、シティドレッシングで、デザインフラッグなんかはもう取り付けたりいろいろやられているんですよね。やられていないんだっけ、これ。これからでしたか。9月6日までだから、実施だから、これはされているのかな。例えばこういったのも予算的に使われていて、もう執行なんかもされているのかもしれませんけど、そうするとあとの、健康福祉部だけで6,300万円余とはなんでしたっけ。

古本スポーツ振興課長

 これは健康福祉部の中の具体的に言うとオリンピック・パラリンピック推進費という目がありますけども、その額の合計が6,300万円余でございます。

長沢委員

 それの中で、1,400万円の削減だから、じゃあ、当初予算で言えば、残りについては一体どういうものがあるんですかね。もう1回ちょっと御紹介いただけますか。

古本スポーツ振興課長

 残りについては、オリンピックを行うに当たっての機運醸成のイベントの費用というのはまだ削減はせずにそのままにしてある部分もございます。あとは、先ほど言われたような消耗品を買うお金であるとか、あとは体育館に関連するような費用などもこの中には含まれてございます。

長沢委員

 これというのは、当初予算では実際の計上をされていて、今言った機運醸成というのは何かものすごい引っかかっちゃうんだけど、今や機運醸成じゃないでしょうというか、やれるかどうか。機運醸成の問題よりも感染の拡大を抑えるというか、別なものとして考えていかなくちゃ、来年できますかという話なんだから。何かくどいんだけど、そう考えると、一定こういうのを執行を見合わせるというのは、最初は予算は当然ながら、これを編成して提案するときは、まだこういうコロナ禍になっていないときなんだけど、こういう事態になったときに、来年、それは本当はやれたほうがいいと思いますよ。でも、それに関わるところの、今、ごめんね。言葉尻を捉えるわけじゃないんだけど、機運醸成みたいなんていうのはもう思い切って、特定財源ついちゃって、これは要らないと。今から断ると。一般財源であって、そこでもう見直し、削減しちゃうと。こういう判断があってもいいと思うんですけど、いかがですか。

古本スポーツ振興課長

 この資料の中で書かせていただきましたように、その他の部分については今後精査を行いたいと思います。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後2時58分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時20分)

 

 他に質疑ありますか。

南委員

 今回、令和2年度予算の執行についてということで、様々に新規・拡充事業の見直しとか経常事業の見直しとかされています。かつてリーマンショックのときも非常に中野区の財政が緊迫して、そのときにはまず、聖域なき事業見直しを徹底的にやったという記憶がありますし、それと同時に、財政調整基金の積立てがあったがゆえに切り抜けることができたというふうに思っているんですけども、今回もそれ以上の危機に見舞われている。一番今大変なのは、当然、区民の方、国民の方でありますけれども、その意味から、事業見直しを徹底的にやっていくということは、我が会派からも求めてきたことであります。

 それを踏まえて、今回様々に見直しをされているわけですけども、ちょっと一つお伺いしたいのが、5ページの4番目の高齢者の健康づくり等事業及び見守り体制の調査研究という、これは新規事業の中で、先ほどお話もありましたけども、高齢者会館の利用頻度とか、そういったところを事細かく、どういう事業を高齢者が使われているのかとか、そういったことを吸い上げて、データとして活用していくということだと思うんですけども、それを今回は全て取りやめるということですよね。まあ、それはそれでいいんですけども、その下に地域包括ケア総合計画に係る調査及び分析とありますけど、これは高齢者会館の出入りとか、そういったデータというのは、この中に連携して取り組むというようなことはないんですか。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 地域包括ケアに関わるこちらの調査の分析に関しましては、こちらの高齢者会館の調査とは連動は考えておりません。

南委員

 連動を考えていないということは、高齢者会館を利用する頻度とかそういうのはあまり、地域包括ケア総合計画の中には盛り込む必要がないという考えですか。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 非常に重要な要素だとは思っておるんですけれども、計画の中には恐らくこちらの調査の内容を盛り込むことも考えられるとは思うんですけれども、こちらの考えている調査に関しては、調査自体は連動はしないという意味でございます。

南委員

 分かりました。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に3番、中野区再犯防止推進計画(案)に係るパブリック・コメント手続実施結果及び計画の策定についての報告を求めます。

宇田川区民活動推進担当課長

 中野区再犯防止推進計画(案)につきましては、3月12日の当委員会で御報告をさせていただきました。その後、パブリック・コメント手続を実施し、その結果を踏まえ、以下のとおり策定いたしましたので、お手元の資料に沿いまして御報告をいたします。(資料5)

 まず1として、パブリック・コメント手続の実施結果でございます。公表期間、それから意見募集期間は資料をお読み取りいただけたらと思います。

 提出された意見数は4件でございます。

 提出された意見と区の考え方につきましては、別紙1を御覧ください。別紙1に提出された意見の概要と区の考え方をまとめております。

 まず、1番目の意見としましては、重点課題ごとの主な取組におきまして、重点課題の大項目ごとに担当部署が記載されているけれども、小項目ごとに担当部署を記載するとともに、第5章の計画推進体制においても担当部署を明確にしてほしいという御意見でございました。区の考え方につきましては、右側に記載しておりますとおりでございます。お読み取りいただけたらと思います。

 それから2番目、3番目の御意見につきましては、計画案から計画を策定するに当たりこの意見を取り入れて変更をしております。後ほど御説明をさせていただきたいと思います。

 それから4番目でございます。計画の第5章の計画の推進体制の中で地域での取組の推進というところで、民間の団体の活動を推進するための資金調達の手段として、政策助成を検討するということを追加してほしいという御意見でございました。区の考え方として右側に記しましたけれども、区民公益活動を推進するための政策助成ですとか基金からの助成につきましては、地域における犯罪や非行の防止、それから立ち直りの支援等の活動につきましても、申請団体の要件等を満たしていれば助成の対象としております。今後につきましては、この計画を進めながら、これらの助成の案内等も行っていくというところで考えているところでございます。

 続きまして、再犯防止推進計画(案)からの変更点でございます。別紙2を御覧ください。

 ただいま御報告いたしましたパブリック・コメント等の意見による変更が1番目でございます。(1)、(3)はパブリック・コメントのいただいた御意見を反映して修正したものでございます。東京都若者総合相談センター(若ナビα)というものを用語のほうに解説を追加しております。それから(3)では、犯罪をした子どもですとか、犯罪をした家族と暮らす子どもの支援に当たっての連携先に児童相談所、それから東京都若者総合相談センター、それから児童自立支援施設を追加いたしました。

 2番目の変更としては、計画ですとかデータ等の最新情報を反映したものでございます。(1)、(2)につきましては、国のほうで昨年12月に再犯防止推進計画に基づき、再犯防止推進計画加速化プランというものを閣議決定しております。こちらには、満期釈放した方たちの対策ですとか、地方公共団体との連携強化ですとか、民間の協力者の活動促進ですとか、こういったものを課題として掲げていることから、1ページ目に加筆するとともに、用語欄のほうに用語解説を追加したものでございます。

 裏面を御覧ください。(3)、(5)、(8)、(9)は、いずれも再犯防止推進白書、それから犯罪白書の最新データを反映した修正でございます。

 それから(4)、(6)、(10)につきましては、東京都ですとか区が把握しているデータを更新いたしまして変更したものでございます。

 主な変更箇所についての御報告は以上でございます。

 恐縮でございますが、最初の資料にお戻りください。再犯防止推進計画の本冊は別紙3としてつけさせていただいています。それから、計画の概要を別紙4として添付をしております。後ほどお読み取りいただけたらと思います。

 今後のスケジュールでございますけれども、6月20日号のなかの区報に公表をする予定でございます。また、本日の報告が済みましたら、区のホームページ等においてパブリック・コメント手続実施結果と計画策定について公表をする予定でございます。

 私からの報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありますか。

長沢委員

 ありがとうございます。ちょっと1点だけ教えてください。別紙2の一番下のところで、今御説明があった再犯防止推進計画加速化プラン。国や東京都の動きがあって、それで用語説明のところでこれが書いてあります。別に意地悪で聞くつもりじゃないんだけど、案の段階では同じというか、令和元年12月に国としての再犯防止推進計画、これを閣議決定しました。これも初めての計画でこれをしたというのが出ていて、その後にこの計画のところで変更したというところなんだけど、同じ時期なんだけど、これに基づいて加速化プランを閣議決定していて、だけど、御報告いただいたのは3月の第1回定例会のときだね。これは入っていなかったというのは、閣議決定はしたけども、通知なりそういったものというのがないとなかなか行政としても動きにくいところがあるのかもしれないんですけど、そういうことからなんですかね。同じ時期のだったんだけど、どうしてなのかな、ちょっと。

宇田川区民活動推進担当課長

 実は、案とする過程で、こちらについて閣議決定をされたということは承知はしていたんですけれども、これがそういう意味では計画というようなものでもございませんし、加速化プランということでしたので、あえて反映をする必要もないかなというふうにも思ったんですが、具体的に案を御報告しながら、その後検討する中で特に、こちらの委員会でも御質問等をいただいたんですけれども、満期の釈放者の対策ですとかそういったことがこれにかなり書き込まれ、国がこれから進めていくという姿勢が読み取れるということで、補強もできるかなということで追加するという判断をしたものでございます。

長沢委員

 すみません、御丁寧にありがとうございます。それで、この中では三つの課題に対応した各種取組を加速させるプランですと。この三つの課題というのは、何のことなんですか。また、それは中野区再犯防止推進計画ではどういう形で触れられているということになりますか。

宇田川区民活動推進担当課長

 計画の31ページの資料編で掲載をしております。御覧いただけたらと思います。それで三つの柱は、満期釈放者対策の充実強化ということ、もう一つが地方公共団体との連携強化の推進、3番目が民間協力者の活動の促進というこの三つでございます。それで、満期釈放者対策の充実強化につきましては、案を策定した折にも、保護司の皆さんが関わるということもなく社会復帰をされるというところで、どういうふうな支援が取れるんだろうかということは、こちらの委員会でも、それから意見交換会をやる中でもお声は聞いていたところです。なので、この加速化プランに従って国のほうが満期釈放者対策を充実していくということが、保護司の方も関わらず社会復帰する方にとっては大きな意味を持つだろうということで考えているところでございます。あと、2番目の地方公共団体との連携強化というのは、様々な重点課題の中で区の連携先としてお示ししておりますので、そういった意味で計画の中にも反映されているかなというふうに考えているところです。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に4番、温暖化対策推進オフィス跡施設整備工事の中止についての報告を求めます。

小山地域活動推進課長

 それでは私のほうから、温暖化対策推進オフィス跡施設整備工事の中止について御報告をさせていただきます。(資料6)

 前回の厚生委員会におきまして様々御意見をいただいたところですけれども、実施の方向で進めていたところでございましたけれども、このたび中止というふうなことを判断させていただきました。

 中止する工事といたしまして、温暖化対策推進オフィス跡施設に設置する以下の施設の整備工事でございます。区民活動センターの仮施設、子育てひろば、地域包括支援センター、障害者相談支援事業所でございます。予定としておりました工期ですけれども、令和3年3月まででございました。

 また、経過でございますけれども、令和2年4月1日に工事の公告をさせていただきまして、5月29日は入札ということでございましたけれども、中止としてございます。

 中止の理由でございますけれども、本施設内には昭和区民活動センターを現地で建て替える期間の仮施設、子育てひろば、地域包括支援センター及び障害者相談支援事業所を併設して整備をする計画でございました。令和3年度中にこれらを供用開始できるように基本方針の策定や施設設計を進めていたところでございましたけれども、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う今後の経済活動の停滞、それによる区財政事情への影響が見込まれることから、昭和区民活動センターの整備方針の変更に伴う仮施設の供用時期の変更も踏まえまして、全庁的な執行調整を行った結果、今年度予定しておりました本工事については実施を中止することといたしました。

 どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありますか。

若林委員

 この前の厚生委員会の中で、地球温暖化推進オフィスの整備について質問をさせていただいた中に、思わぬ、区民活動センターができても引っ越してこないということが分かりまして、それによって、本当に必要なのかという疑問が湧き質問をさせていただきました。その中で、検討するという状態ではなく、このまんま進めさせてくださいというお話をいただいています。舌の根も乾かないうちに中止というふうになりました。あの場ではこのまま整備を進めていくということでの委員の質問なり議論だったと思います。それが今回中止ということになりました。そのことについていかがお思いですか。

鳥井地域支えあい推進部長

 委員御指摘のとおり、5月14日の当委員会におきまして本件の工事、進めさせていただくということで御報告いたしました。また、その場でも様々御指摘、御意見もいただきましたが、その時点ではやらせていただきますということで申し上げたところでございます。しかしながらその後の、ちょっとこの理由にも書いてございますが、全庁的な執行調整、新型コロナウイルスの関連でございますが、それを行った結果、全体的な調整としまして執行時期の見直しということでございました。最終的には入札の直前になってございましたので、それを踏まえて全庁的な結論を受け、手続の中止ということで申し出たというところでございます。

 先般の委員会におきましては、そのような内容でのことではなく、やらせていただきますという御答弁を申し上げておりましたので、短期間の間に結論が変わりましたことにつきましては、委員の皆様に大変申し訳なく思っております。本当に申し訳ございませんでした。

 今回はこのようなことで執行時期の見直し、ちょうど契約手続に入っておりましたので、中止という結論に至りましたので、今後このようなことがないように十分注意をいたしまして事務を執行してまいりたいと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。誠に申し訳ございませんでした。

若林委員

 おわびしてくださいという意味で言ったわけじゃないんですけれども、ただ、前回の委員会において、全く無駄とは言わないけれども、そこで話し合ったことが全然反映されなくなってしまった。しかも、4月1日に公示をされて、委員会で進めるという話をしている中で、止めるに当たってアプローチなくどんと止めてしまったということに対して、この厚生委員会で話していることというのが何なのかなと疑問に思ってしまう。そもそも温暖化対策推進オフィス単体のことだけを考えているからこういうことになっているのかな。ちゃんと将来を見据えて、向こうが話が進んでいないものを、引っ越してこないというものを、そもそも計画に入れているのがまず間違いかなと。それは長期的な全体の中野区の施設管理計画もできていないまま、基本計画もないまま、これによって今回の緊急事態に合わせて事前に手を打つ方法があったんじゃないかなと。4月1日に公示を出す前に、そういったことが予想される、計画をしっかり全体を見ていればできたんじゃないかなと思うんですけど、そこら辺はいかがですか。

小山地域活動推進課長

 実際には、私どものほうからは、工事の公告が始まっているということもございまして、何か検討する場というものについては設けてございませんでしたし、全庁的にもこの部分に関しましては検討の場がございませんでしたので予定どおり進めさせていただいたということでございます。

若林委員

 全体のことになりますからね。あまりあれなんですけども、4月1日時点でそもそも告示をしていなければこんなことにはならなかったのかなと。これはやっぱり、入札、最終前といえども、入札を準備してきた企業さんもいれば、要するに、その入札に合わせてほかの企業さんたちとの相談とかもいろいろあったと思う中で中止にしてしまったことに対して、契約の中に一文はあると思うんですよ。議会の議決を得られなければとか何かあると思うんですけど、そうにしたって、やっぱり業者から見た中野区というもののイメージダウンに必ずつながっていくものである。私は、このままでいいんですかという質問はさせてもらったんですけど、でも、止めるということになると、やっぱりその企業さんたち、しかも中野区の業者さんたちに対してどういう今後態度をとっていいのかなと思うんですけど、そこら辺いかがですか。

小山地域活動推進課長

 今回のことにつきましては、事業者様のほうにも、区長名及び私どものほうから中止についてのおわびの文書を出させていただきまして、また担当のほうにも問合せがございましたので、誠意を持って対応させていただいたところでございます。そういう意味では、ある程度事業者も御準備をされていたというところではかなり困惑をされていらっしゃったというふうにも聞いてございますので、その辺りは区の信頼というところにも影響しますので、今後につきましてはなるべく早い段階で、もしこのようなことがあったとしましても、早い段階でそのようなことも含めて対応しなければいけないなというところで今考えているところでございます。

若林委員

 繰り返しになりますけど、結局、温暖化対策推進オフィス、ここだけの計画を見ているからこういうことになるのかなと。やっぱり早い段階でもっと中野区全体の施設配置計画を考える。将来を、5年先、10年先で構わないから、特に計画をすぐに立てないとこういうことが起きるのかなと思うんです。目先のことだけの処理だけに今追われちゃっているような気がしてならない。だから早く基本構想・基本計画、また施設配置計画、その他の計画、将来を見据えた計画を早い段階でつくってもらいたいなと。それに合わせた温暖化対策推進オフィスであってほしいなと思うので、ここだけの話にならないんですけれども、少し考えていただければなと思います。要望にしておきます。

長沢委員

 ちょっと確認させてください。中止の理由のところで、今やり取りありました「昭和区民活動センターの整備方針の変更に伴、整備方針の変更」というのは、これは御報告いただいたんですか。これはもう決まっているということですか。

小山地域活動推進課長

 地域の皆様と様々意見交換をする中で、桃園第二小学校と一緒に建設をしてほしいですとか、そのようなお話がございました。そういうことも含めまして変更ということを今予定しているところでございます。すみません、過去の答弁について今十分に私も正確には理解していないんですけれども、このことに関しましては遅れるというような御報告はさせていただいたのではないかなと。ちょっと確認いたします。すみません、答弁保留させてください。

長沢委員

 まあ、いいですというのは、仮にそこの、いわゆる現行のところの現地建て替えなのか、あるいは先ほど若林委員も言われていた、前回もそうですけども、桃園第二小学校との関係での合築というか、いろいろそういう御意見も出た、地元からもそういう話もあったというふうに理解しています。そのやり取りもあったんですね。ただ、考え方として、そうはいっても桃園第二小学校のこの案件そのものは、ここ一、二年で建設が始まるわけではないんですよということは前回のところでも言われている。そうすると、今回の中止、見直しをするというところは、一つは、現行の新型コロナ感染拡大に伴っての経済活動の停滞なり、先ほどちょっと御報告いただいたところで、特に区民活動センターは一般財源の財政出動が大きいから、3億幾らぐらいのあれがなっていましたけど、削減の。そういうのもあるから、この際、ここの仮設のも考えないで、要するに本則、本体のところのどうしていくかというところを、いずれでも仮設は造らなくちゃいけないんだけども、そこまではという話として理解していいですか。

小山地域活動推進課長

 そうですね。本体の区民活動センターの建て替えに関しましては、先ほど答弁保留したものも含めまして御答弁させていただきますと、昨年の10月に一度スケジュールの変更というふうな御報告をさせていただいた後、12月にも口頭報告で今後の建て替えのスケジュールは未定というようなお話をさせていただいたところです。そういうこともございまして、全体の整備に関しましても、区民活動センター、仮の部分につきましては利用のスケジュールが未定となったこともございまして、このたびどうしようかというようなことの検討の中の一つの現象といたしまして検討した部分でございます。

長沢委員

 考え方によっては、本体というか、合築なのかもしれないし、先ほど、僕もちょっと思い出しましたけど、そういう変更なりの一定の御報告は受けたんだけども、しかし、仮設としてそこに造っていくこと自身があってもいいんではないかと思うんだけども、今のこういう経済情勢下の中においては、確かにそれを、もともとのどうしていくかを決めるまでは、やっぱりそこを決めるのはいかがかというそういうものはあると思うんです。ちょっとどうなのかと思っているのは、その中止の区民活動センター仮施設ではなく、子育てひろばや地域包括支援センターや障害者相談支援事業所も、つまりこれを一緒にやろうとしたから、この三つ自身もやめてしまうのでよろしいんでしょうかと。当然これだって、お金の話からすればなんだけども、当然というか、ここはやはり必要であると。ましてや地域包括支援センターや行く行くは、別なところでこれについては報告いただいて、こちらでもやり取りさせてもらったけども、日常圏域のすこやか福祉センターの圏域自身を4か所から5か所にしていくというところの、この中心的な部分として、いずれすこやか福祉センターのというところなんですね。温暖化対策推進オフィス跡地という、これが取れた際にはそういうことになるのかと思いますけど、だけど、この答弁においては、地域包括支援センターや障害者相談支援事業所や、あるいは子育てひろばへというのを、これはこれとしてかなりの需要があって、現在だって中部のところにおいてたくさんの、4圏域の中で一番多くて、だからこそここにというのがあったと思うんです。これも一緒にというか、要するに整備ですから、これも落としてしまう、中止をしてしまうとなると、片方では、じゃあこの事業はこれだけの需要があったにもかかわらず、何とかしていこうという区の考え方もあったけど、変更しちゃう。やっぱり代替のことを考えておかなくちゃいけないんではないかと。そこを心配するんですけど、その点いかがですか。

小山地域活動推進課長

 今回の中止を決定するに当たっては、その辺りも議論の中にございました。委員のおっしゃるのは、子育てひろば、地域包括支援センター、障害者相談支援事業所の部分だけでも整備をしたらどうかというような御趣旨なのかもしれないんですけれども、実際にはガスですとか電気ですとか水道というものが一体的になっていることもございまして、一部だけ整備をしないということは実質的になかなか難しく、そこの一部を整備するに当たりましても、やはり全体に手を入れるというようなこともございますと、なかなか経費のところでは、あまり削減の効果というものがないというようなことも担当のほうからも聞いているところでございますし、中央線を挟みまして、中部すこやか福祉センターの圏域につきましては南北に分かれているということもございまして、こちらに子育てひろばですとか包括支援センターというものについては整備をするというところの必要性もあるというふうには思っているところでございますけれども、このたびについては、現在、中部のエリアとしてカバーをしているということもございまして、そちらを従来どおりきめ細かく中部のエリアとしてフォローしていくというようなことで中止をさせていただくというようなことにもなりました。また、子育てひろばに関しましては、近隣の保育園でも広場整備が進んでございまして、そちらをまずは御利用いただくということでも、利用者の皆さん可能なのではないかというような判断もございまして、ここにつきましては中止というふうに判断をさせていただいたところでございます。

長沢委員

 最後にします。確かにあそこの事情というか、1階、2階部分が今、認可の保育園が使われていて、そう考えると動線とかいろいろ、それは本当に本格的な整備をしなくちゃいけないのかなと、そういうのは理解できます。今おっしゃられたように、中部すこやか福祉センターのところでカバーしていくと。現行のままでやっていくというお話なんだけど、そうはいっても、じゃあ一体見通しとしてどうなのかと。そこはやっぱり一定方向性というか、それは示しておく必要はあるんじゃないかと思っているんですが、その点について再度伺いたいんですけど、いかがですか。

小山地域活動推進課長

 その辺りは、桃園第二小学校のスケジュールというところとやはり密接に関係があるということもございますので、区としてはそこのエリアにすこやか福祉センターが必要だということについては、現在のところ考え方の変更はございませんけれども、今のところ具体的なスケジュールというのはなかなかお示ししにくい状況でございます。

南委員

 今回、前回の厚生委員会で報告されたことがもう180度変わってしまうという、先ほど若林委員のほうからもありましたけれども、じゃああのときの前回の委員会は何だったんだという話になってくるわけです。この中止の理由を見ますと、下段に「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う今後の経済活動の停滞、それによる区財政事情への影響が見込まれることから」とありますが、5月14日は緊急事態宣言の真っただ中だったんですよ。にもかかわらず、もう業者選定がほぼ決まる、だからもうこれでいきますという力強い決意を述べられたわけですね。それに対して我々委員のほうから様々、これは大丈夫か、あれは大丈夫かという質疑をさせていただいたんですけども、結果的に1か月たっていないんですよ。その辺の重みというのも感じておられるのかなというのが、本当に今思っているところです。しかも、温暖化対策推進オフィス跡地整備については、昨年の第1回定例会でその整備に関する基本方針を示されているんです。だから、ずっと1年間この方針でいこうということでやられていて、今の区政は区民の声を大事にする、その区民の声を区政に届けるんだって今区長が言われていて、それで話合いを続けてきたんじゃないんですか。その結果、前回の5月14日の厚生委員会でこれをやりますと、実施しますというふうに言われたんじゃないんですか。それがもう1か月もたたないうちに180度変わってしまうというのはどういうことなのか全く理解ができないし、納得ができないところですが、その辺もう一度お願いします。

小山地域活動推進課長

 私どもも、やはり様々、この間の御報告もさせていただきながら、この工事については実施をしたいということがございましたので、これまでもそのような所管としての考えを御説明してきたところでございますけれども、そこら辺のこの事業を進めるべきかどうするかというようなところの見直しをする場というものが、私どものほうからも提案をすることはできませんでしたし、全庁的なところでこれをどうするかというようなところの検討というものが、様々な混乱の中でできなかったということもございまして、厚生委員会のほうで御説明した後に、大変遅くなってしまいましたけれども、改めてその判断をした結果ということで、このような中止というような判断に至りました。やはり私どもとしては、ここにつきましては予算どおりに執行したいというふうな思いもございましたけれども、様々な検討の中におきまして、先ほど申しましたように様々な、事業所に関しましては今の体制できめ細かくカバーをしていくことで区民の皆様には御迷惑がかからないような形でできるのではないかということも検討いたしました結果、このような形になったということでございます。

 大変短い期間での変更ということで皆様を混乱させてしまったというところでは、所管といたしましても、その前にもう少しやるべきことはあったかなというふうには思っているところでございます。

南委員

 今、様々に理由を述べられていらっしゃいましたけれども、これが今度、次回の厚生委員会でまた180度変わってやっぱりやりますということはないでしょうね。もう本当に、もうあまりにも、前回の厚生委員会であれだけ委員の皆さんが、その思いを、意見を言っていたことが、本当にもう何だったんだって、何回も同じことになりますけども、本当にその辺は深く深く、また全庁的に総括をしてもらいたいと思うんですけども。この短期間に何でこんな急激に変わってしまったのか。また、昭和区民活動センターの運営委員会の皆さんとか、あとは町会の方々とか、そういう方々と話し合われたんですか。それで最終的にやっぱりこれはもう無理だ、やっぱり駄目だということになったんですか。その辺はどうなんですか。

小山地域活動推進課長

 実は入札の関係もございまして、事業者のほうには速やかに中止をしていただくようお願いをしないといけないというような状況もございましたので、区民の皆様、地域の皆様につきましては、本報告の後に御説明をさせていただくということでやらせていただきたいというふうに思っているところでございます。

南委員

 結局、部内で話し合って、これはもう難しいなということだったんでしょうけども、最終的にどなたがこれを判断されたんですか。もう中止にするってどなたが判断したことなんですか。

小山地域活動推進課長

 部としての判断もございますが、最終的には庁内の政策調整会議という様々方針を決定する場で議論をいたしまして中止ということで決定をさせていただいたところでございます。

南委員

 庁内の調整会議のトップの方は誰になるんですか。その方が最終的に判断したということですか。

小山地域活動推進課長

 その場には、区長、副区長、関係部長が出席をしている会議でございますので、そこで最終的に決定をしたところでございます。

南委員

 今回、4月1日公示をして入札を募ったんだけども、そのうち前回の5月14日では、ほぼもう決まっているというところで、今回急に事業者の方に中止するということを言われたわけですけども、これに対して違約金であるとか損害賠償であるとか、そういったことは一切ないんですか。

小山地域活動推進課長

 お電話等でも、通知でもお知らせをしておりますけれども、現在そのようなお話にはなってございません。

南委員

 違約金や損害賠償という話にはなっていないとは言われましたけども、工事事業者からしたら、これだけの大きな仕事ができると思っていたことがすっ飛んじゃったわけですね。そうしたら、工事事業者からしたら、区の入札制度は一体何なんだって。もう信用できないぞというようなことにならないですか。今度いざ始めますよと言ったら、いや、もう区の入札はやめたほうがいいよと事業者の業界内でそういう話になって、そういう心配はないんですか。どうなんですか。

小山地域活動推進課長

 事業者に中止をお知らせした段階というのが、様々な工事の設計の提案をいただき、それを審査している過程で中止の御連絡をさせていただきました。これが決定をしてしまうと、やはりもっともっと重大なことになるということもございまして、審査をして決定をするという、その前の段階で御説明をして中止とさせていただいたというところでございます。しかしながらやはり、様々区の大きな工事を担当するということでは、他の工事ですとか様々調整をしていただいて臨んでいただいているというところからすれば、そのような段階ではございましたけれども、やはり事業者の方には大きな御迷惑をおかけしたかなというふうに思っているところでございます。

南委員

 先ほど予算削減案の中で説明されていましたけども、防水工事はやることになったというふうにおっしゃいましたが、それはどういうあれなんですか。これはまた別の事業者、また別の入札をしたということになるんですか。

小山地域活動推進課長

 防水工事につきましては、昨年の台風で雨漏りをし、仮の工事をしているということで、やはりそれは進めなければいけないということでございますけれども、それに関しましては、まだそういう事業者を決定するというような段階にございませんで、その辺りは、すみません、契約のほうの所管とまだそういう情報共有してございませんので、まだ事業者をどうするかというような段階には至っていないというふうに思っております。

南委員

 防水工事はいずれまたきちっとした手続を経て、公示を行って入札をしていくということになるんだと思うんですけども、先ほども少し触れましたが、今回こうやって中止になると言った後、じゃあ、その後どうなるんだという方向性というのが全く示されていないんですね。前年の第1回定例会のときには、温暖化対策推進オフィスの跡地の整備方針、それを示されているんですけども、これは示す必要があるんじゃないかと思うんですが、それはいつまでに、どのように示されるおつもりですか。

小山地域活動推進課長

 現時点では中止というふうな判断をさせていただいて御報告してございます。先ほども御答弁させていただきましたけれども、あそこのエリアにすこやか福祉センターが必要だということは変わりはございませんので、その辺りは、ちょっと時期等につきましては、なかなか明確なお答えはできませんけれども、考え方については再度御報告できるような形にしたいというふうには思っているところでございます。

南委員

 もう急激な方向転換で、ただただ中止にするというだけの今日の報告でありますので、その整備方針についても早急にきちっと報告をしてもらいたいと思いますので、これは要望としておきます。

 あと、温暖化対策推進オフィスの跡地というのは、将来的にというか、すこやか福祉センターが入ることになっていますよね、令和6年度に。そのことで、要は、現在の北部、中部が高齢者の人口増が急激にあると。それをならすために、偏りを減らすために新しい圏域をつくると。4圏域から、日常生活圏域ですね。すこやか福祉センターの圏域ですけども、4圏域から5圏域に新たにつくるというふうになっていましたけども、これはどのようになるんですか。

小山地域活動推進課長

 その5圏域が必要だということにつきましては、これまでも方針について御報告をさせていただいたとおり、やはり人口バランスですとかを考えますと、5番目のすこやか福祉センターが必要だというふうな現在認識でおります。それについては変わりはないというふうに認識をしているところでございます。

南委員

 ということは、必要だけど、令和6年度に開始するというふうに言われています。それは変わりがないということでいいんですか。今回の温暖化対策推進オフィスの整備方針、1年前から言われてきていたことが、急にここに来て1か月前と違うことになったわけですよ。4圏域から5圏域に変わっていくということも、このオフィスに関連していることなんですね。しかも、その内容については、第8期介護保険事業計画の中にも必要なものを盛り込むというふうにあるんですけども、第8期は、令和3年度から3年間ですよ。盛り込めるんですかね。その辺はどうなんですか。

小山地域活動推進課長

 すこやか福祉センターを整備するというのは、昭和区民活動センターの仮の施設として御利用をした後に整備をするというような計画で今まで来てございますので、区民活動センターの仮施設ということで、いつ利用を開始するかというところのスケジュールが現在未定というところでは、これまでのスケジュールに関しましては見直しが必要だというふうに今考えているところでございます。

南委員

 じゃあ、もう今の昭和区民活動センターのスケジュールが見えないから、今回整備事業が中止になりましたけど、そのほかのそれに付随する新たなすこやか福祉センター圏域についても、これは白紙状況になるということは、造ることは造るけど、令和6年度開始というのは分からないということですか。

小山地域活動推進課長

 繰り返して大変申し訳ございませんけど、昭和区民活動センターの仮施設として利用した後に、すこやか福祉センターとして利用するというような今計画になってございますので、その辺りは昭和区民活動センターの仮施設を飛び越えてすこやか福祉センターをスケジュールどおりに整備をするというのは、なかなかちょっと難しいかなというふうに思っているところです。

南委員

 じゃあ、それが難しいとなると、第8期介護保険事業計画にも影響が出てくるということでよろしいんですかね。

葉山介護・高齢者支援課長

 前回の委員会の中でもその辺りのことでお話をさせていただきました。私の説明がうまくなかったかもしれませんけれども、第8期介護保険事業計画の中においては、その期間に、令和6年度から五つの日常生活圏域になるよということを踏まえて検討するということですので、第8期の事業計画の中にそれが盛り込まれるということはございません。ただ、次の令和6年度からというスケジュールがずれるということでは、どうなるかということが今後検討することになるかと思います。

南委員

 ちょっと何かよく訳の分からない話になってきたので、聞くのをやめときますけども、本当に今回こういう1か月もたたない間にもうがらっと変わってしまう報告をせざるを得ないような状況になっているのは、やはり区がしっかりとした方針を示さないから、地元の方々、昭和区民活動センターの方々、町会の方々の意見をしっかりと集約しないからこういう状況になってきたんだと思うんですね。だから、しっかりと本当に本腰を入れて、区長の言う区民の声を区政に生かすんだとおっしゃっているんだから、それをしっかりやってくださいよ。でないと、また次の厚生委員会で、やっぱり工事事業者を公募しますとかという話にならないかというのを心配しているんです。ですからしっかりその辺のことをやってくださいね。もう一度答弁いただきたいと思います。

小山地域活動推進課長

 やはり区民活動センターの建て替え等につきましては、地域の皆さん既に様々な形で御利用いただいておりますので、地域の皆様には丁寧に御説明するとともに、やはり声をしっかりと聞きながら、学校のほうの建て替え担当のほうとも情報連携、共有を密にいたしまして、混乱が生じないような形で進めさせていただきたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はありますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に5番、中野区町会連合会との協働によるまちづくりパートナーシップ協定の締結についての報告を求めます。

小山地域活動推進課長

 それでは、私のほうから、中野区町会連合会との協働によるまちづくりパートナーシップ協定の締結について御報告をさせていただきます。(資料7)

 地域のつながりが希薄化ですとか、担い手の不足ですとか、町会の加入の促進ですとか、安全・安心ですとか様々地域の課題がございます。そういったものに関しまして、区と中野区町会連合会との間で包括的な相互協力に関するパートナーシップ協定を締結いたしまして、協働により取組を進めていくというものでございます。

 1番の協定案の概要でございます。(1)協定の目的というところでございますが、まちの仲間との支えあいですとか、ふれあいですとか、安全安心の実現のために、相互の立場を互いに尊重しながら、地域の様々な課題の解決を図る取組を連携し、協働して進めてまいります。

 (2)町会連合会の役割でございますけれども、住民、それから地域の組織及び事業者等の連携をさらに進め、活動を行い、活動の場を広げるとともに人材の発掘と育成に取り組んでいくということでございまして、区の役割につきましては、町会連合会の主体性や自立性を尊重しながら、具体的な活動の進捗に応じて協働して進めてまいりたいというふうに考えております。また、新たに行っていく活動ですとか活動を継続していくための協議、相談なども行ってまいりたいと考えております。

 (4)相互の情報交換及び協議でございます。この協定に基づく連携強化及び協働による取組を円滑に推進するために、定期的に情報交換を行いながら、個別的、具体的な協働の方法、内容については協議を行うものとしてございます。

 (5)協定の見直しでございます。今後協働を進める上で必要と見られるものについては、両者の合意に基づき定めることができるものとしてございます。

 今後の予定といたしましては、令和2年6月下旬に協定を締結したいというふうに考えております。

 私からは以上です。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありますか。

間委員

 パートナーシップ協定と聞いたときに、区と町会連合会はもう既にパートナーシップの関係にあるような印象が強くありますので、なぜわざわざ今このタイミングでパートナーシップ協定を結ばれるのかということをまずお聞かせください。

小山地域活動推進課長

 地域の町会ですとか町会連合会の活動を御存じの方もいらっしゃいますし、もう既にやってらっしゃるというような御認識の方もたくさんいらっしゃるというふうには思っておりますけれども、やはり文章に落として明確にすることで、町会の活動、町会連合会の活動を御存じない方、また区におきましても、町会ですとか町会連合会の役割について認識が十分でないものもありますので、改めて文章にすることにより、広く皆さんにお知らせし、協力を得ていくというようなもののために今回協定を結ぶことにいたしました。

間委員

 そうしましたら、この協定を結ぶことで今後何を変えていきたいのかというところを教えてください。

小山地域活動推進課長

 今回町会連合会と協定を結びます。個々の例えば地域の町会の様々な課題等もあると思いますけれども、そういうものを吸い上げる形で町会連合会様のほうで課題ですとか具体的な取組などもおありであれば、そういうものを共有し、解決のために私どもと一緒に進めていくというようなことでは、やはり役割ですとかが明確になっていることにより、より円滑にスムーズに進むのではないかというふうに考えているところでございます。

間委員

 ちょっと何が変わるのか具体的に、イメージがやっぱり湧かないなと思うんですけど、内容については協議を行うと書いてありますし、これからつくっていきますよということなんでしょうか。これからつくっていって、つくっていったら、いろいろ地域課題もそれぞれの地域で異なる課題があるからそれを吸い上げて、区がまた受け止めて、パートナーシップ協定の上で何かをやっていって変わっていくよということなんでしょうか。これをやるのはいいと思うんですけれども、区としてわざわざこれをやって何を変えていきたいのかというのがちょっと分からないんですけれども。

小山地域活動推進課長

 区が何かをやるということではなくて、様々な課題を一緒に解決するという方向性を明確にしたということと、あるいは様々な課題についてより明確になっていくというふうに理解をしているところです。ですので、そういうことが明確になれば、お互いに協力して解決をするというところでは、これまで以上に様々な取組が進められるのではないかというふうに認識をしているところでございます。

間委員

 ちょっとまだ腑に落ちないんですけれども、まずやってみるということは大事だとは思うので、パートナーシップ協定を結ばれて、いろいろ必要なことを協働して進めていっていただきたいなと思います。

いながき委員

 私も間委員のおっしゃるように、この協定を結ぶことでこれまでの何がどう変わるのかというところがよく分からないなと思っているんですけれども、例えば相談体制が、区の体制が手厚くなるとか、職員体制が、町会さんであったりとか、この連合会さんであったりとかに対する体制が強化されるとか、そういった具体的に何か、庁内体制ですとか、予算だということは分からないですけど、何が変わるのかちょっと具体的に御説明いただければと思います。

小山地域活動推進課長

 具体的に何が変わるかということについては、町会連合会様のほうもとても強くおっしゃっているのは、やはりこれまでやってきていて、これまで関わってくださっている方たちにつきましては、町会の役割、町会連合会の役割、そして区と様々連携をして課題に取り組んでいるということについては御理解いただいているとは思うんですけれども、やはりそういうことを御理解いただけていない方に対しても、こういうものを結ぶことによって発信ができるのではないかというところを町会連合会様のほうはおっしゃっていらっしゃいますし、私どもといたしましても何か課題を検討する際に何か検討の組織などを設けて検討するということも手段として今までもやってまいりましたけれども、これがあれば、町会連合会様との話の中で、中野区全体の町会に係る課題ですとか、そのようなものについてはより検討しやすくなっていくんではないかというふうに思っているところでございます。そういう意味ではスピーディーに、なおかつより具体的な地域のそういう様々な課題の解決に進めるのではないかというふうに思っているところでございます。

いながき委員

 先ほど来何度か出てきて、御理解いただけない部分があると。その点、御理解いただけないというのはどなたで、じゃあ、そういった方々に何を御理解していただくためにいうか、その辺をちょっと御説明いただけますか。

小山地域活動推進課長

 御理解いただいているけれども、例えば町会に入らないのか、ちょっとそこら辺はすみません。私のほうも御理解いただけないという表現をしてしまいましたけれども、例えば様々な課題といたしましては、アパート・マンションが増えて、なかなか町会の加入というところが促進されない、加入率が下がっているというようなお話もいただいたり、あとつながりが弱まったり、担い手がなかなか少なくなってしまったりというようなことがございますので、そういうことについて協定を結ぶことによって、より明確に発信できるというところは、一つの効果としてあると思います。ちょっと今日は協定の文章につきましては添付してございませんけれども、そういうような今の課題等も協定の中には盛り込ませていただきまして、そういうことに関して、一緒にそれぞれの役割を認識してそれぞれの責任においてできることを一緒に進めていくというような、そういう形で進めてまいりたいというふうに考えております。

いながき委員

 そうすると、この協定を結ぶことで町会への加入促進効果も一つの目的で、やっぱり何か事業をするときは必ず目的をはっきりさせて、皆さん時間を使って税金を使ってやるわけですから、何を目的にして、この事業をやることによって何を達成したいのかというのはやっぱり明確にしてからパートナーシップ協定を結ぶのはいいんですけれども、その目的を明確化してほしいとは思いますので、それも先ほどおっしゃったことも目的の一つということで、分かりました。

渡辺委員

 協定のやっぱり中身を見たいんですよ。さっきちょっと添付していないというふうにおっしゃっていましたけど、今の時期で見たいんですよ、中身を。それは開示できるものなんですか。

小山地域活動推進課長

 今調整中であります。今、町会連合会とも様々協議を最終段階で詰めているところでございますので、協定を結んだ後に、町会連合会様のほうの御意向も伺いながら、情報提供は可能だというふうに思っているところでございます。

渡辺委員

 これは町会連合会側からの要望で始まったことだというふうな認識はしておりますので、区のほうで主体的にというよりかは、町会連合会側のほうで、予算要望とかを受けたときにそういった話も聞いていましたので、それが実現しているのかなというふうに理解はしています。要は、向こう側からの要請に沿って動いているのかなというふうに私は認識しているんですけども、先ほど来からやっぱり具体的な中身が見えていないから、これを結ぶことでどうなるのか。締結をしたことで、今までの町会との対応がどう変わるのか。そこはやっぱりすごい気になるところなので、私もそういった気持ちがあるので、中身をちょっと知りたいなということなんですね。6月下旬に協定締結するということで、もうできているのかなと思ったけど、最終調整でまだ見せられないということであるならば、ちょっとその辺をやっぱり見た上で、どういった意向に沿ってどういう対応を区がするのかというのを見たいとは思っております。

 そのところで1点確認したいんですけども、区としての町会との今後の、一緒に課題を解決していくという、それは変わらないとは思うんですけれども、明確化することによって多少は変わるということを先ほど来から答弁をしているわけなんですけれども、町会側に関しても、一定程度の責任は今後発生していくことになるのかなというところもちょっと感じているところがあるんですね。やっぱり書面でもって締結をするということですから、今まで、なあなあという言い方は変ですけども、いろいろな慣例どおりの昔からの付き合いというかやり方というのを、それをちょっと文章で明確化していくところがあることによって、一定程度の町会側に対しての責任というものが発生するのかなというふうに思っているんですけど、その点はどういうふうに考えていらっしゃいますか。

小山地域活動推進課長

 このたびはパートナーシップ協定ですので、やはりそれぞれ、どちらかが御支援するとか、そういうことではなく一緒に取り組むというところでは、町会連合会様のほうの役割というものも発生してくると思います。今回は単一町会とではなく町会連合会として協定を結びますので、その辺りは一緒に、それぞれの立場を認識していきながら関わってまいりたいというふうに思っているところでございます。

渡辺委員

 そうですね。中野区全体のという課題になるかと思いますので、ただ、そこに対して、町会連合会側でもやっぱり意識は当然変わっていくことにもなっていく初めの一歩なのかなと。やっぱり人手不足というのは、もうどこの町会も共通の課題であったりとかもありますので、その辺を何とか手助けしてほしいという向こう側の思いも当然あるとは思いますので、そういったものに応えられるような中身であってほしいなとは思っています。いずれ開示していただくんであれば、それを見た上でまたいろいろ判断していきたいと思いますので、まずは課題に対してしっかりと応えていけるような中身をつくってもらうことを要望したいと思います。

 私からは以上です。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に6番、アウトリーチチームの活動についての報告を求めます。

濵口アウトリーチ調整担当課長

 それでは、アウトリーチチームの活動について御報告いたします。(資料8)

 アウトリーチ活動は、区民活動センター圏域ごとに配置した職員によるアウトリーチチームが中心となって進めております。区民の方々の課題に包括的に対応するため、事務、福祉、保健師の3職種で構成しておりまして、それぞれの視点から町会・自治会、民生委員など多くの地域活動団体や関係機関と連携を図ることで、支援の必要となる方を見つけ出し支援につなげるとともに、潜在的なニーズや課題発見、地域におけるネットワークづくりに取り組んでいるところでございます。

 資料の1を御覧ください。過去3年間の活動状況の実績でございます。アウトリーチチームが把握した支援が必要となる方の人数、そのうち支援につなげられた方の人数と割合をまとめているものでございます。把握した要支援者の7割以上が支援につなげられているというものでございます。

 続いて(2)の表につきましては、アウトリーチチームが支援活動を開始した契機についてお示しをしてございます。情報等をいただいた相手方につきまして、本人、家族、知人、町会、民生委員、その他という分類に分けてお示しをしてございます。契機といたしましては、民生委員の情報が最も多く3割となっている状況でございます。その他のところには、地域包括支援センターや社会福祉協議会等も含まれてございます。

 裏面を御覧ください。アウトリーチチームが対応した要支援者の年代の内訳でございます。過去3年間の実績を見ますと、75歳以上の後期高齢者の方からの相談が全体の7割を占めているという状況でございまして、85歳以上の方に限ってみますと、それでも全体の3割を占めるという結果になってございます。

 また、(4)につきましては対応、相談を受けました内容について記載をしております。こちらの内容については複数回答となっておりますが、医療、それから健康についての相談が多く52%を上回っているという状況ですが、一方、近隣の問題につきましても18.7%と多い傾向にあるというふうに分析をしてございます。

 続きまして資料の2、人材育成の取組でございます。アウトリーチ支援を担う職員が支援を必要とする区民の方々に適切な対応ができるようアウトリーチチームの職員の人材育成をするとともに業務の標準化が重要であると考えてございます。そのため、アウトリーチチームの活動指針としてのハンドブックを作成・活用するとともに、人材育成として、実際の事例を共有する事例発表会を実施してございます。

 まず、ハンドブックでございますが、アウトリーチチームの取組といたします支援の定義・内容の具体化、それから支援に関する標準的な水準等を定めているものでございます。項目につきましては、資料のほうを御確認ください。

 次に、アウトリーチ活動の事例発表会ですが、他の地域のアウトリーチチームの事例、実践報告を聞きまして、課題解決策の共有化を図り、相互に学び合う機会としてございます。平成29年度からアウトリーチチームの活動が始まっておりますので、平成30年度から事例発表会を行ってございます。年2回の開催をしているところですが、昨年度につきましては、新型コロナの感染症の影響によりまして後期日程を中止してございます。発表の詳細につきましては資料をお読み取りください。

 最後に資料の3でございます。新型コロナウイルス感染症に係る取組でございます。地域団体等の活動が休止となり、訪問や人と接することが制限されているという状況もありまして、アウトリーチチームの活動が難しい状況ではございましたけども、以下のとおりの取組を行ってございます。

 一つ目が新型コロナウイルス感染予防及びフレイル予防のチラシの配布等でございまして、民生委員の方々と分担をしまして、高齢者世帯に新型コロナウイルス感染症予防、フレイル予防のチラシをポスティングし、その後健康状態等の確認をするために電話かけをいたしました。

 また、(3)におきましては、新型コロナウイルス陽性自宅療養者緊急支援といたしまして、感染症のPCR検査で陽性となった方で、事情によりまして入院や宿泊療養ができない方、そういった方の御自宅のほうへ食料品等の物資をお届けしたというものでございます。

 今後も高齢者会館等での事業が再開されますので、アウトリーチチームは引き続き地域の情報を得ながら、適切な支援等を行っていきたいと考えているところでございます。

 なお、本報告は今定例会中の地域包括ケア推進調査特別委員会においても報告を予定してございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありますか。

長沢委員

 こういうアウトリーチチームの活動について御報告をされて、まあ、よかったなと思っています。ただ、1点だけ聞きたいのは、こういう形でのアウトリーチチームの取組、あるいはそこでの到達点や教訓や課題も、3年間たたなければ報告できなかったわけじゃないんだと思うんだけども、何で今日までなっちゃったのかなと。その点いかがですか。

濵口アウトリーチ調整担当課長

 アウトリーチチームの活動が平成29年度からスタートしておりますので、本来であれば、適宜議会のほうへも取組の状況ですとか課題等について報告をすべきだったという認識を持っているところでございます。昨年度におきましても、そういった報告について検討がされたというところではございましたけれども、実績等の集計等に時間を要し、そういった時期を逸してしまったというところでございます。今御指摘をいただいたことも踏まえまして、今後につきましては、こういった取組についてきちっと報告を考えてまいります。

長沢委員

 区としては平成29年からやられていて、実績のこういうのを見ても大変いいことをやられているわけだから、そういう意味では積極的にこういう議会の中でも御報告いただいて、たしか予算であるとか決算であるとか、そういった分科会の中での質疑やら、そういったときにも、結構アウトリーチに対しての評価とか、それの質疑はやられていたと思うんですよ。そういう意味では、こういうのをまとめるのもなかなか大変だと思いますし、まして、今コロナ禍のこういう中で起きたんだけど、ただ、こういう新型コロナ、ここにも出ていますけど、そういう中でも、アウトリーチの中でいろいろやられているというふうに伺ってもいるし、本当にそういう意味では、これからまた、報告の仕方としてはいろいろあるかと思いますけども、工夫をされてやっていただければなと。これは要望しておきます。

南委員

 今回、アウトリーチチームの活動についてという報告なんですが、1番目の活動状況について、アウトリーチチームが対応して適切に支援につなげた要支援者数というように書いてあるんですけども、区民活動センターの圏域ですから15圏域ですよね。一つの圏域で5名の方でしていくわけですけども、15圏域ということを考えると、一つの圏域で把握した数、またそのうち支援につなげた人の人数を思えば、20名から二十数名ぐらいで1年間終わっているという感じなんですけども、それを思うと非常に何かこう少ないというような気がしてならないんですが、その辺は何か理由があるんですか。

濵口アウトリーチ調整担当課長

 この資料に記載をいたしました把握した要支援者の数でございますけども、その年度の新規の方ということで記載をしてございます。その年度内に解決、あるいは支援につながらなかった方については継続してその後も見守り等を続けているという状況でございまして、継続しての取組もカウントとしてはあるというものでございます。ただ、それを入れましても、委員御指摘のとおり、一つの区民活動センター単位に平均しますと、決して多い数字ではまだないだろうというふうに思っております。課題といたしましては、報告のところでも御指摘いただきましたけど、アウトリーチチームの取組ですとか存在、どういった活動をしているかということがまだまだ能動的に機能的に効果を発揮できていないんではないかという課題を持っておりますので、地域の方々と御協力をいろいろ取りながら、様々な相談をいただけるようなそういった取組を今後も充実させていきたいと考えているところでございます。

南委員

 今、課長のほうからもお話がありましたように、非常に少ないなというのが実感で、大体一つの圏域で一月に2人から3人、要支援者を把握したり、また支援につなげた人数からすれば、月に2、3人というのは非常に少ないというふうに思うんですね。本来のアウトリーチチームのお仕事といいますか、役割といいますか、今年の第1回定例会において、中野区地域包括ケアシステム推進プランの主な成果と今後の方向性についての中に、アウトリーチチームの設置についても書かれています。その中で七つの役割が明記されているわけですね。その中で見ますと、1番目の潜在的な要支援者の発見、継続的な見守りという、ある意味これしかできてないんじゃないかなというふうにしか思えないんですね。そのほかの地域資源の発見であるとか地域医療、介護、地域団体等のネットワークづくりとか、様々あとの項目について、活動されているのか、それとも全くしてなくてこれからやるのか、非常にその辺が曖昧であるというふうに思っているんですけども、その辺は今後どのように委員会に報告をされるのか、その辺をちょっと伺いたいと思います。

濵口アウトリーチ調整担当課長

 アウトリーチチームの役割といたしましては、委員のおっしゃるとおり、七つの役割というものを担ってございます。今回の委員会の報告につきましては、要支援者の個別相談対応といったところを主に実績として報告させていただきましたけれども、当然、地域のネットワークづくり、関係を構築して、様々な新規事業ですとかサービスを拡充していくという取組についても、アウトリーチチームは積極的に担っているという状況でございます。ただ、地域の住民団体の方ですとか関係機関と調整をして新規の事業を立ち上げるというところにつきましては、時間ですとかいろんな課題を解決しなきゃいけないというところもございまして、なかなかこの3年間で大きな成果というところで報告ができるところまでは至ってございません。ただ、各すこやか福祉センター圏域でそれぞれの新規事業等も立ち上がってきておりますので、そういったところをまた改めてまとめて報告も検討させていただきたいと考えてございます。

南委員

 せっかくアウトリーチチームをつくったわけですから、その機能を最大限にやはり生かしていかないと、当然この要支援者を把握すること、それからその方々を支援につなげることは非常に重要でありますけれども、さらに、やはりもっと言えば、本当に誰も手が届かないような人のところへ、当然そのほうが時間がかかりますし、難題、行っても戸も開けてくれないとか様々な状況もあるでしょうけども、そういったところに赴いていかないとアウトリーチチームとしての役割ということから考えれば、本来の姿ではないなというふうに思えてしようがないんですね。ですから、そういったところもしっかりと踏まえると同時に、また、ほかの七つの役割全てに対して、そういうふうに区として役割を取り決めたんですから、この一つひとつを検証しながらしっかりと前へ進めていっていただきたいと思いますので、これは要望としておきます。

若林委員

 このアウトリーチチーム、我々からはあまり見えなかったものですから、アウトリーチチームは何をやっているんだという厳しい話をしていたところで、実施3年後にようやくこういう数字が出てきたわけなんですけれども、これは3年たって地域の方々にようやく顔がつながるようになってきた中において、気になっているのは人事異動なんですけれども、そこら辺のつながりというのはどう考えていらっしゃいますか。

濵口アウトリーチ調整担当課長

 当然アウトリーチチームの担当職員が自分たちの役割を果たす上では、地域の方々と関係を築いて、様々な地域の情報等をいただいて、そういった支援が必要な方を見つけ出すといったところにつなげていく。あるいは、地域の方とのネットワークを築いていくということが大変重要だと思っておりますので、人事異動という御指摘がございましたけれども、一定、ある程度の期間、そういった担当者がその地域で職務を担うということは当然必要ではないかと認識を持ってございます。

若林委員

 人事異動は大体2年とか3年とかだと思うんですけれども、要は、町会・自治会、民生児童委員の方々は地域の方なんで、ずっとその場にいらっしゃるのが基本の方々。アウトリーチチームにおいては、区が派遣した担当になるものですから、その関わり合いというのも難しいだろうし、あとせっかく顔が慣れたのに人事異動でまた新しくというのも難しいだろうし、かといって、長くずっといるのもこれまた何かあるのかなと。だから、人事異動の引継ぎというのがすごく難しいと思っているんですけど、そこら辺の対策というのが何かあれば。

濵口アウトリーチ調整担当課長

 人事異動につきましては、早い場合は、お話のように2年程度で異動するケースもございますし、一方、長く5年、6年という担当職員がいるというようなアウトリーチチームもございます。いずれにしましても、その地域の状況ですとか、どういった取組が進んでいるか、どういった課題があるかといったことの引継ぎということは大変重要で、それがなければ活動が停滞するというふうに考えてございますので、対策といたしましては、先ほど報告で少しお示しをさせていただいたハンドブック、こういったものを活用して、どの職員がアウトリーチチームの役割を担っても、一定の基準、対応ができる、そういったマニュアル的なものとして活用しているというところでございます。

 また、併せて研修等も行っておりまして、部内研修では、コミュニティ的なところの向上を図る研修ですとか、あるいはアウトリーチのそういった相談に対する対応力向上の研修も行っているところでございます。こういった研修につきましては、担当の職員だけではなく、管理職向けの研修も実施をしておりまして、指導育成といったところについても力を入れているというものでございます。

若林委員

 先ほど課題にした引継ぎとか地域に慣れること、ハンドブックを中心に、それも確かに必要である。あと地域ごとの温度差、活動の温度差がないように活動事例発表会なんてやられているとは思います。ただ、やはり区の職員の中で一番地域に根付く、地域の意見が一番聞こえるのがこのアウトリーチの存在になるわけじゃないですか。それはだからしっかりと、やはり普通の職員とは違ったものがあると思いますので、取り組んでいただき、先ほど南委員がおっしゃったように、それ以外の活動というのも見えてこなきゃいかんのかなと。数だけじゃなくてね。そういったものもこの委員会で報告をいただけることを期待して要望としておきます。

間委員

 今回の報告を見ますと、(3)のアウトリーチチームが対応した要支援者の年代というところを見ても、75歳以上が約7割。3ページ目の3番の新型コロナウイルス感染症にかかる取組というところの(1)、(2)を見ても、75歳以上というところに年代が絞られているというところで、ここを今地域包括ケアシステム推進プランも高齢者を対象としてきたというところで、アウトリーチチームが高齢者を大事に大事にというか、大切にしてきたというところは当たり前のことかなと思うんですけれども、ステップ2に入って、これからステップ3に行くというところで、全世代型というところに目を向けていかなければならないところで、もう一度2ページの(3)に戻ると、0歳から49歳のところが2.1%しかないわけですよね。そうなると、今後のアウトリーチの活動について、このままでいいのかなということを思うんですけれども、その辺はいかがお考えでしょうか。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 まず、こちらの0歳から49歳の人数が2.1%と少ないんですけれども、これはやはりアウトリーチチームが関わった要支援者の年代であるんですが、実際にはすこやか福祉センターの保健師が担当しているというようなケースもたくさんございますので、実際に支援が必要な人が全く支援が今得られてないというケースがこんなに少ないというわけではないということをまず申し上げます。

 それから、アウトリーチが高齢者だけではなくて全世代型に行くということは本当に考えなければいけないことですので、それにつきましては今後、今のこの事例というのはひきこもりですとか社会生活に適応できないなどの事例もございましたので、今までの経験を踏まえながら、今後のアウトリーチチームのハンドブックも改訂していきながら研修なども充実させていきたいと思っております。

間委員

 ありがとうございます。この2ページ目の(3)の2.1%というのは実際に要支援者ということなので、触れていった数というのはもちろんこんなに少なくないとは思うんですけれども、そういったところもちょっと分かりにくいので、今後報告をいただくときに実際どのぐらいの、難しいかもしれないんですけれども、そういった数とかもちょっと分かるといいなというふうに思いました。これは要望で大丈夫です。

いながき委員

 一見すると、このアウトリーチチームの方の業務というのは、先ほどおっしゃった保健師さんですとか、民生児童委員さんの活動と重なっているところがあるような気もするんですが、その辺りは明確にすみ分けがされているんでしょうか。具体的なアウトリーチチームの日々の活動というのはどういったものなのか、ちょっとその辺御説明いただけますか。

濵口アウトリーチ調整担当課長

 民生委員の方々は、これまでも長い活動の歴史がございまして、当然支援が必要な方々へのそういった取組を進めていただいております。アウトリーチチームにつきましては、区として地域包括ケア推進プランを進めるというところで、行政として、区としてのそういった情報の把握ですとか支援をする場合に様々な関係団体や機関と連携を図るというようなところの行政としての役割や強みといったところを生かすといったところで、こういった組織を設けているというふうに認識をしてございます。ここからここまでという役割というところを明確に記しているものではございませんけども、民生委員さんたちの活動と私どものアウトリーチチームの取組とがいい意味で連携を図りながら、地域全体のそういった相談対応、支援になればというふうに考えているところでございます。

いながき委員

 その連携の具体的な内容がちょっと分かりづらいんですが、では、同じことを二重にやったりですとかそういったことではないということなんでしょうか。その辺がちょっと分かりづらくて。

濵口アウトリーチ調整担当課長

 そういったことが重なったり、効率性を欠くようなことがないように連携調整を図っていくというところを気にしながら取り組んでいるところでございます。例えば、今回の新型コロナの関連の対応でいきますと、アウトリーチチームのほう、チラシもポスティングさせていただいておりますけども、この対象につきましては、高齢者訪問調査の方の対象になっていない方をアウトリーチチームが担当してございます。民生委員の方々の訪問調査の対象の方につきましては、民生委員さんの連絡先を書いたチラシも一緒に通知としてフレイル予防等のチラシを送らせていただいて、民生委員さんのほうで相談を受けていただいて、その後アウトリーチチームにつなぐ必要がある方については情報をいただきながら連携を図って対応していこうというようなところですみ分けをしておりますので、そういった対応につきましては、連携を分担して行っているというものでございます。

委員長

 他に質疑ありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時59分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時59分)

 

 本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次回の委員会は明日6月11日(木曜日)午前9時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会します。

 

(午後5時00分)