令和2年06月08日中野区議会子ども文教委員会(第2回定例会)

中野区議会子ども文教委員会〔令和2年6月8日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和2年6月8日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時01分

 

○出席委員(8名)

 高橋 ちあき委員長

 斉藤 ゆり副委員長

 吉田 康一郎委員

 小杉 一男委員

 いでい 良輔委員

 中村 延子委員

 平山 英明委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞

 子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 永田 純一

 子ども教育部子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部保育園・幼稚園課長、子ども教育部保育施設利用調整担当課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 渡邊 健治

 子ども教育部幼児施設整備課長 藤嶋 正彦

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史

 子ども教育部子育て支援課長、子ども家庭支援センター所長 古川 康司

 子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども教育部子ども特別支援課長、教育委員会事務局子ども特別支援課長 石濱 照子

 教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明

 教育委員会事務局学校教育課長 板垣 淑子

 

○事務局職員

 書記 松丸 晃大

 書記 本多 正篤

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第57号議案 中野区保育所条例の一部を改正する条例

 第58号議案 中野区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例

 第59号議案 中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

○所管事項の報告

 1 新型コロナウイルス感染症に係る対策及び当面の区政運営について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 2 令和2年度予算の執行について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 7 中野区立第四中学校・第八中学校の統合について(学校再編・地域連携担当)

 

委員長

 定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 初めに、本定例会における審査の進め方について協議をするため、委員会を暫時休憩いたします。

 

 (午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時01分)

 

 本定例会における当委員会の審査日程についてお諮りいたします。

 お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目は議案の審査と所管事項の報告の7番までを行い、2日目は残りの所管事項の報告等を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次に、第59号議案は所管事項の報告の7番が関連しますので議案を議題に供した後、一旦保留とし、関連する報告を先に受け、その後、改めて議案を審査したいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 また、所管事項の報告の8番と13番は関連していますので、一括して報告を受けたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第57号議案、中野区保育所条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 それでは、第57号議案、中野区保育所条例の一部を改正する条例につきまして補足説明させていただきます。(資料2)

 本議案の提案理由でございますが、公設民営の中野区もみじやま保育園が民設民営となることから条例の一部を改めるものでございます。

 恐れ入りますが、新旧対照表を御覧ください。

 表の右側にあります「中野区もみじやま保育園」の項を、改正案におきまして削除しております。

 なお、附則におきまして、公布の日から起算して6か月を超えない範囲内において規則で定める日から施行するものとしております。

 以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告について、御質疑があったらお願いいたします。

小杉委員

 公設民営から民設民営に変更という条例です。これは手続き上、どのような手続きを経ていくのかということについてお伺いしたいんですけれども。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 手続としましては、まず条例、こちらのほうで公設としては削除されます。で、民設、民間保育所につきましては、都のほうに認可保育所としての届出と、そのような手続になっております。

小杉委員

 民設民営になるに当たって、基本協定とか、土地の使用貸借契約とか、覚書を取り交わすという話を一度伺ったんですが、この予算の審議の中でもありましたけども、今年度から民営化園は土地使用料を無償化させるということがありますけども、代わりに覚書を取り交わすというふうになっていますが、これって、民間園の中でも民営化園に一定の役割を担わせていこうということなんでしょうかね。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 認可保育所として、これまで公立、区立としてその役割を果たしていただいておりましたけれども、委員おっしゃるとおり、民営化になったとしてもその役割は果たしていただくと、そういうところでございます。

小杉委員

 そういうことだと思うんです。やはり民営化しても区立の実績をしっかり受け継いだ園ということで、これからも役割を担ってもらうということですが、この覚書についてはどのような内容になっているのかというのをちょっと教えていただけますか。具体的にどういった内容を取り交わしていくのかということについて。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 覚書というところでございますけれども、無償化に伴いまして、保育の質、無償化の分の浮いたお金といいますか、その分、保育の質に振り向ける覚書ということでよろしいかと思うんですけれども、今、御説明したとおり、無償化ということになりましたので、従前、平成27年から有償で、土地の使用料については有償でしていたところを、今年度から無償というふうにしましたので、その無償の分のところを保育の質の向上というところに振り向けていただきたいというところで、覚書のほうを結ばせていただいているところでございます。

小杉委員

 無償化にする代わりに人材の育成とか保育環境の拡充とか、しっかりやってくれということで覚書を交わすということですけれども、ただ、民営化園でも法令上はそういったことは義務づけられていることだと思うんですよね。当たり前の話であって、土地代を無償化して覚書を取り交わすというのであれば、やはりもうちょっと、例えば小規模保育園との連携を担ってくださいよとか、障害児を積極的に受け入れる園になってくださいとか、役割をもうちょっと持ってもらうべきじゃないかというふうに考えたんですが、いかがでしょうか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 今、小杉委員がおっしゃった、例えば医療的ケア等が必要な児童、障害児受入れにつきまして、一定程度、私立についても担っていただきたいと思っております。ただ、現在、例えば医療的ケア児童の受入れにつきましては区立のほうで先行して行っておりますので、区立としての役割も果たしながら、あるいはまた私立として受入れ可能なところについては、先ほど言ったように考えております。

小杉委員

 あと、区と社会福祉法人の場合は公正証書を取り交わしていたというふうに聞いたんですけれども、なぜ公正証書として残さないのかなと思っているんですが……(「誰から聞いたんだろうね」と呼ぶ者あり)当時の担当に4月の段階で伺ったんですが、そういったことではないですか。取り交わすべきじゃないかなと考えたんですが。

委員長

 誰が答弁ですか。ちょっと休憩しますね。

 

(午後1時09分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後1時09分)

 

 答弁する方はどなたですか。そういうのが答えられなかったら、そういうことは言った覚えがないとか、話したことありませんとかなんとか、事実に基づいて。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 公正証書というところで、社会福祉協議会ですか、そちらのほうというのはちょっと認識していないんですけれども、有償にした際に、土地を有償で貸し付けるという際に、その契約を結びまして、公正証書のほうで取り交わしているということは、やってはございます。

小杉委員

 ちょっとごめんなさい。今、どんなときに取り交わしているということを、すみません、もう一度お願いします。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 失礼いたしました。事業用の定期借地権の設定契約につきましては、公正証書のほうを取り交わしているというところでございます。

小杉委員

 無償にするわけだから、しっかりと役割を果たせるように、これからも引き続きお願いしたいなと思います。

平山委員

 ごめんなさい。ちょっと気になる答弁があったので、確認させていただきたいんですけど、公正証書の件じゃないです。今回、いわゆる、この土地の値段が無償になりますよということが報告された。で、今回のこの民営化に当たって、何かそれまでと、これまでの民営化とこれからと、この民営化園の役割が大きく変わるような答弁だったのか、いや、これまでもそうだし、これからもそうなのか。要は、その区立園のこれまでの精神とかそういったものをしっかり引き継いでみたいな質問に対しての答弁だったんですが、それをもう一回確認させていただいていいですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 私立の保育園につきまして、この3月、4月において、その考え方が変わっているというものではございません。

平山委員

 なら、今回の民営化園への転換というか、基本的にこれまでと同じ考え方のもとでやっているということでよろしいんですよね。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 そのとおりでございます。

むとう委員

 改めてお尋ねしたいんですけれども、今回は覚書を取り交わしているということのようなんですけれども、どういった内容なんでしょうか。区立の園のこれまでの内容を引き継いでというふうにおっしゃいましたけれども、民設民営になる以上、区がどれほど関与できるのか。その覚書というものでどれほど保育の質の内容が担保されるのか、どんなことが具体的に交わされているのか、御説明していただきたい。お願いいたします。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 そちらの覚書のほうでございますけれども、やはり区有地の有料だった分、無償になる分の相当額の部分につきましては、子どもの保育環境の充実ですとか、保育士の処遇改善、そういったところの質の確保に活用するように指導していくというところで、今回、無償化というところの覚書のほうを結ばせていただいてございます。

むとう委員

 それだけだと、言うのは実に簡単で、保育の質の確保であるとか処遇の改善って、充ててほしいと言うだけでは何か全然分からなくて、具体的にもう少し踏み込んで覚書は交わされてはいないんでしょうか。具体的に保育の質をどう確保するのかとか、処遇改善を具体的にどう行うかみたいなところまでは全く踏み込まない覚書なんですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 覚書の内容でございますけれども、それで実際どのような形で保育の質に充てるかというところにつきましては、各園のほうで計画を出していただいておりまして、その内容を実際に履行できているかというところにつきましては、現在、調査を園のほうにする予定になってございまして、調査票を配付する予定となってございます。

むとう委員

 覚書とは全く関係なく計画を出してもらっている。覚書の中に、計画を出すようにというふうに書かれているということなんでしょうか。具体的な内容がちっとも、ごめんなさい、見えてこないんです。これまでもずっと保育の質、それから保育士さんの処遇改善ということを議会の中でもさんざん質問してまいりましたけれども、どういうふうに質が担保され、保育士さんの処遇改善について具体的にお給料だって全然、委託経費の5割を切っているような保育園がある中で、それを何か数字的に縛っていくとか、何か具体的なことってあるんでしょうか。

戸辺子ども教育部長

 以前、一般質問の中でも、委託費流用の中で人件費に占める割合が5割いっていない園が一、二件あるというようなお答えをさせていただいたところでございますが、区立の保育園だったところをそのまま区有地を民間園に貸し付けて事業をやっていただいている。社会福祉法人、株式会社も一部ございますが、基本的な運営については、人件費等の扱いについて問題になるところは一つもございません。今回、覚書と申しましたのは、今年度から区の用地の貸出しにつきましては、100%減額ということで負担を減らしてございますので、その分について、園運営の中でどのような充実策が図れるのか。当然、それぞれの減額幅も違いますので、それぞれの園によって取組の内容はまちまちというものでございます。一つの園には、備品で子どもたちの保育の環境を充実させるというような取組を取るものもございますし、減額幅が大きいところであれば、保育士の1名増員というような取扱いをしているような園もあろうかと考えてございます。先ほどの計画というのは各保育園のほうから出されていた計画で、それぞれの内容が適切かどうか、区の担当者がきちっと確認し、また、それが履行されているかどうかを今後きちっと確認していくというような内容の御答弁でございます。

むとう委員

 質問し出した最初は、覚書の中身の具体的なことを聞きたいというふうに聞いていたんですけれども、そこのところの答弁があいまいで分からない中、調査をしていくという、また計画を出してもらって調査をしていくという別のことをおっしゃっているように聞こえるんだけれども、そうではなくて、覚書の中に、計画をそれぞれ策定して区が調査しますよというような覚書の中身になっているというふうに解釈すればよろしいんでしょうか。そこがちょっとよく分からないので、もう一度答弁してください。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 すみません。覚書の内容につきましては、先ほど御説明した内容でございまして、保育の質の向上というところで書かれているんですが、その覚書の中に、実際にどういった質の向上というところでどういったことをするかというところを計画のほうを出すようにという形で、履行内容を確認するという形で覚書の中に規定されてございますので、それに基づきまして、各園から計画のほうを出していただいて、今後、実際にその計画が履行されているかどうかというところを改めて調査していく予定となってございます。

むとう委員

 やっと分かりました。それと併せて、無償にしてあげた分のお金で保育の質の向上等に充ててほしいという区の思いがあるわけですけれども、無償化した部分の浮いたお金というのは、国の保育委託経費の流用が認められていますが、この部分も流用の対象になっちゃっているんでしょうか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 本来、事業費につきましては、事業者のほうがそれぞれの計画の中で人件費に充てる部分、運営費に充てる部分を選択することができるというような規定になってございます。

戸辺子ども教育部長

 補足して御説明いたしますと、国から委託料、給付費という来るものに関して、その中で事業者のほうで一定の人件費に充てる部分、施設整備に充てる部分、そうしたもので一定の割合で使うわけでございますが、この御質問の浮いた分というのは払わなくていい部分になり、基本的に区のほうに賃借料として払わなくていいものになりますので、その分については事業者が独自に使えるものという形になります。したがって、覚書を締結して、その分の使途についてはきちっと計画的に区と事業者の間で了解し合った内容でちゃんと誠実に履行していただくということになります。

むとう委員

 そこがすごく心配で、じゃあ、計画を出してもらって調査をするということと、それから、会計が、決算がどうなるかということもあると思うんですけれども、きちんと、本当に国が規制緩和の中で流用を可能にしてしまったことが大きな問題なんですけれども、この部分さえも流用されてしまうようであると、本当に意味を持たないというか。最悪は、一つの法人がやっているものであれば、ほかの区のほかの園に流用も可能だし、新たに保育園をつくることに流用してもいいわけだし、プールしてもいいということになっちゃっているから、中野区が無償にしてあげたことで、その浮いたお金が本当に中野区の保育園に通っている子どもたちの保育の質の向上につながっていくという担保がきちんとなされないと、本当に意味を持たないんですよ。だから、そういう意味で計画をつくってもらい、調査をする権利があるということで調査する中で、具体的にこの金額という、金額も出てくるものまで調査できるということでよろしいでしょうか。

戸辺子ども教育部長

 計画に沿って、その計画で幾らそれのものに充てるかというのを併せての計画だということで認識してございます。基本的には、その内容を踏まえた覚書でございますので、それを履行しないということにつきますと、覚書違反ということになりますので、事業者と区で合意した内容ですので、誠実に履行していただくように区のほうでは確認し、その内容どおりされていないような場合については、是正等もきちっと指導していくという考えでございます。

むとう委員

 法律上流用可能ですから、法的に違法でもないし、縛ることは何もできない中で、区がその覚書というものの中でどう縛っていくのかというのは、ある程度ちゃんとしっかりとしていただかないと、私は困るというふうに思っています。

 それから、1点確認ですが、先ほど、ちょっと言葉の最後で聞き取れなかったんですけれども、医療的ケアを必要とする医療的ケア児についても、園の中に入れるようにということで担っていただきたいというような答弁、いただくようになるのか、いただきたいという願望で終わるのか、そこははっきり教えてください。

戸辺子ども教育部長

 先に、ちょっと誤解があるようなので確認させていただきますけれども、国から給付費と来る事業費については、その範囲内で一定、その事業者のある程度の自由度が認められてございますが、今回の覚書の経費についてはそれとは別の経費でございますので、きちんと覚書の中で一定の使途を確認していくというものでございます。覚書という名称をつけてございますが、一定の無名契約の一つということで、基本的にはその内容について履行を区としてちゃんと求めていきますし、履行したかどうかの確認も取ってまいります。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 先ほどの医療的ケア児童の受入れにつきましては、現在、区が受入れを始めたところでございます。区として拡充していきたいというふうに考えておりますけれども、区立としても拡充していきたいと考えておりますし、また、私立につきましても拡充をしていきたいというふうに考えているところでございます。

むとう委員

 いきたいということだから、それが結果どうなるかはまだこれから分からないし、そういったことは覚書の中にもなく、どうなっていくか分からないよという段階という御答弁と受け止めてよろしいんですね。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 私立園につきまして強制することはできませんので、区との協議の中で進めていきたいと考えております。

平山委員

 すみません。いろいろやり取りを聞いていると不安になることがあったので、また整理をします。議案と外れないようになるべく質問をしようと思いますので、もし外れたようなら御指摘いただければと思いますけど、いわゆる区の土地を使っての私立の園について、賃借料を100%減免するという流れになったのは、このまま行くと、全体として公平性を欠くような状況が生まれているから、それを是正するためだと私は思っていたんです。ただ、やり取りをずっと聞いていると、何か、まあ、さっき戸辺部長が答弁されたので、そこではちゃんと言っていただきましたけど、あたかも、そこでやっている私立園が保育の質が担保されていないような、あるいは処遇が満たされていないような、そういうふうにも取られかねないようなやり取りが続いているんですよ。そこはきちんと答弁していただきたいというか。で、仮にそうであるとするならば、それはどの園なんですかと。それは区有地を活用したところだけなんですか。じゃあ、自分のところで土地を借りてやっている保育園は、みんなそんなことはないんですか。仮にあるとすれば、今度はそっちにお金を出さなきゃいけないという話になっちゃいますよ。区立園はどうなんですか。処遇は問題ないでしょう、公務員なんですから。じゃあ、保育の質は、全園、もう区は完全に確保された。私立園とは違うんだというような認識なんですかって、聞いているとものすごく不安になるようなやり取りが多かったんですけど、改めて伺いますね。

 今回のいわゆる土地の賃借料減免の話というのはアンバランスの是正が目的であって、しかも、それをやるに当たって、園側に浮いたお金が出るわけですから、これまでと違ってね。それは、ぜひ積極的にさらに園をよくするために活用いただきたい、そういう認識でいたんですけど、それは合っていますか、合っていないですか。

戸辺子ども教育部長

 今、委員おっしゃった内容どおりでございます。基本的には、区有地というか、区立園を民営化していく。当初については社会福祉法人しか参入できませんでしたので、100%減額という状況が続いてございました。ただ、途中で株式会社についても保育園の事業者として参入可能といったときに、基本的に100%の減額を70%の減額ということに改めたということで今まで来ておりました。したがいまして、100%減額している園と70%の減額している園が実在するということで、その園同士の公平性の確保といった点から問題であると認識して、一律、保育園に関しては区有地を活用しての園運営については100%減額という扱いにしていきたいということで御報告したところでございます。基本的には、私立園、区立園含めて全ての認可園において一定の保育水準を保っていると。基本的に保育園・幼稚園課のほうで行って回って指導・助言等してございますので、一定守られているというふうに認識してございますし、昨年度末策定した保育の質ガイドラインに沿って、さらにそれぞれの園を充実させていくという取組は今後とも進めてまいりたいと思います。

 今回の賃借料について、基本的には100%減免で、その余ったお金については、より一層、園の子どもたちもしくは保育士等従事者のために使っていただいて、全体としての保育園の充実という面に充てていただきたいということで、先ほど来御答弁申し上げているように、覚書をそれぞれ当該園と結んで、具体的な内容を計画ということで出していただいて、その内容について確認、履行を求めていくというものでございます。以上のようなことがありまして、特にその園が劣っているというようなことは一切ございません。より一層、その園運営について充実を図っていただきたいということで、このような取組をしているところでございます。

平山委員

 もともと、何て言うんでしょうか。当該この委員会できちんと議論もなく報告もなく、予算でいきなり上がってきたような形で、議会からのいろんな指摘もあった事柄じゃないですか。だから、取りあえず安くなる部分はきちんと還元を図っていただきたいということでの保育の質の向上というのは分かるんですけど、あたかも、それを目的に減額をしたというふうに取られかねないようなやり取りというのは、私はいかがかと思いますよ。それは区側がちょっと苦しい立場があるものだから、そっちを出して、それで何とか減額した分でもっと保育はよくなりますよというふうに言いたいのかもしれませんけど、ちゃんと事実に基づいて答弁を進めていただければなということと、とはいえ、むとう委員がおっしゃったような懸念というのはやっぱりあるわけだから、そこは区のほうで本当にそうするって決めたんだったら、ちゃんとチェック体制もつくったほうがいいと思いますよ。これは要望にしておきます。

委員長

 ほかには、よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ないようですので、取扱いを協議させていただくために休憩いたします。

 

(午後1時32分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後1時33分)

 

 これより本件について挙手により採決を行います。

 お諮りいたします。第57号議案を原案どおり可決すべきものと決するに賛成の委員は挙手をお願いいたします。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 賛成多数。よって、本件は可決すべきものと決しました。

 それでは、審査は終了いたします。どうもありがとうございました。

 それでは、次に行きます。次に、第58号議案、中野区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の説明をお願いいたします。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、第58号議案、中野区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例について補足説明させていただきます。(資料3)

 提案理由は議案書のとおりです。

 内容でございますが、厚生労働省令である放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準において、事業を行う者は、事業の支援単位ごとに放課後児童支援員を2名以上置くこととされております。放課後児童支援員は、保育士の資格を有する者などでございますが、都道府県知事、または政令市の長が行う研修を修了したものでなければならないこととされており、中野区も同様なことを条例で定めております。このたび、省令が放課後児童支援員資格研修の実施機会の拡大を図ることを目的として、中核市の長も研修を実施できるように一部改正されました。このことによって、区の条例についても同様に改正を行うものでございます。

 御説明は以上です。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 ただいまの報告について、御質疑あったらお願いいたします。

むとう委員

 確認ですけれども、中核市ですから、この条例を改正したところで、中野区にとっては影響はないということでよろしいんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 中核市でやられた研修も有効になるわけなので、研修の機会が増えるという意味で、いい面で影響があるというふうに考えられます。

むとう委員

 ということは、この支援員になろうと思う方は、これは自分が住んでいる所在地で研修を受けるんですか。採用してもらおうと思っている自治体に該当する研修なのか、それはどちらでもよろしいんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 居住地か勤務地か、どちらでも可能なんですが、そのために、その方がもし中核市に住んでいて、お近くで研修があれば、そこでも受講機会がより増えるという、そういった意味で、中野区にとってもメリットはあるかなというふうに考えております。

むとう委員

 じゃあ、この条例の改正はよくなるというふうに受け止めていいのかなというふうに思いましたが、先ほどの御説明の中で、保育士等の資格を持っている方が研修ということだったんですけれども、たしか法改正で、何の資格がなくても、補助員みたいな形で何年間か勤めれば、研修を受けてなれるという人もいるようになったんですよね。そこの確認です。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 もともと区の条例で、5年以上放課後児童健全育成事業に従事した者であって、中野区長が適当と認めたものというものも規定しておりますが、この方たちも研修を修了するということには変わりはないので、保育士の資格がない方であっても、なれることはなれますが、そのためには5年以上従事の経験があり、かつ、この研修を修了したものでなければならないということなので、その保育の質という面では、条例によって担保されているというふうに考えております。

むとう委員

 参考までに教えてほしいんですけれども、資格がなく、補助みたいな形で5年以上勤務して、研修を受けて資格を取られる方と、もともと保育士等の資格を最初から持っていた方とで、中野区の実態というのはどんな割合になっているんでしょうか。

委員長

 すぐ分かりますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 支援員の資格の割合なんですが、平成元年度は支援員の方は300人弱いらっしゃいます。その中で、この元年に……。

委員長

 令和でしょう。令和元年度。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 すみません、令和元年度。令和元年度には支援員さんは全部で300人ぐらいいらっしゃいます。この年に研修を受けた方という中での割合なんですが、一番多いのは教員の方で、教諭の免許を持たれている方が半分ぐらいいらっしゃいます。保育士の方は2割弱ぐらいでして、資格を持たない方についてはほとんどいらっしゃらない。むしろ、この年はゼロ人でございました。

むとう委員

 放課後の児童の健全育成というのはとても大事な要素でありまして、様々、そういう意味では資格の緩和が法律で改正されて、中野区の実態として、質、保育園じゃありませんけれども、質というのは何か気になるようなことはないと受け止めてよろしいんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 基準に基づいて人数も確保しておりますし、この支援員さんの資格についても、研修もちゃんと義務づけてやらせていただいているので、質については問題がないというふうに認識しております。

委員長

 ほかにありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がなければ、取扱いを協議するために休憩いたします。

 

(午後1時42分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後1時42分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第58号議案を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第58号議案の審査を終了いたします。

 次に、第59号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 審査日程の協議の際に確認をさせていただきましたが、本議案に関する所管事項の報告を先に受けますので、議案審査を一旦保留といたします。

 それでは、所管事項の報告の7番、中野区立第四中学校・第八中学校の統合についての報告をお願いいたします。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 それでは、中野区立第四中学校・第八中学校の統合につきまして、お手元の資料(資料4)によりまして御報告いたします。

 このたび、中野区立小中学校再編計画(第2次)に基づきまして、令和3年4月1日付で第四中学校と第八中学校を統合することといたしましたので、御報告いたします。

 統合新校の校名につきましては、統合委員会から御報告をいただき、教育委員会で議決をいたしましたものが、中野区立明和中学校でございます。

 選定理由といたしましては、鷺宮、白鷺、若宮、大和の4地域の協力・連携で、一体となって子どもたちを大切に育てることにより、明るく健やかに成長していってほしいといったようなことなどの思いが込められてございます。

 中学校の設置についてでございます。中野区若宮一丁目1番18号、現在の第四中学校の位置におきまして、令和3年4月1日に設置をいたします。

 また、これによりまして、第四中学校、第八中学校につきましては、令和3年3月31日をもって廃止いたします。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。ただいまの報告について、御質疑ありましたらお願いいたします。

斉藤委員

 御説明ありがとうございました。こちらの中学校に関しましては、本来なら第四中学校位置での工事、設置され、第四中学校位置での学校が2年程度となる予定が、工事延伸のため、それ以上となっております。そのために、大変遠方から通う生徒が3年以上、4年以上、もしくは2キロ以上通う生徒が出てきております。前からも申し上げておりますけれども、登下校に関する安全をきちんと確保されたいと思っておりますが、その後、何かこれに関して検討等は進んでおりますでしょうか、確認させてください。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 第八中学校の位置の生徒が第四中学校の位置まで通う、この通学の負担、また安全の確保ということが課題であるというふうに認識してございます。このことにつきましては、まず、学校再編、統合に伴う指定校変更の特例の延長ができないかという要望もいただいてございます。また、現在指定校変更が認められていない地域についても、弾力的に認めることはできないかといったような要望もいただいてございますので、そうしたことも含めまして、公共交通機関の利用も含めまして、現在、鋭意検討をしているところでございます。

斉藤委員

 子どもたちにとって本当に貴重な1年でございますので、よろしく御検討のほどお願いいたします。要望です。

平山委員

 ちょっと、次のために確認しておきたいので、今の斉藤委員の御質問の答弁を聞いて、1問だけ伺いますけど、現在の指定校エリア以外の部分についても指定校変更ができないかどうかを検討されている。それはなぜかという質問なんです。それは、例えば一部のエリアにおいては、通学が、何て言うんでしょうか、距離的な負担を伴う、あるいは危険を伴うという言い方はよくないですね。ただ、安全をより確保しづらくなる可能性があるという認識を教育委員会がお持ちだということですか。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 指定校変更の特例の区域につきましては、これまで該当が鷺宮小学校と西中野小学校のエリアということでございますけれども、この区分につきましても、従来その変更を行ってきた経緯がございまして、必ずしも、例えば西中野小学校全体の区域になっていないといったようなことがございます。そうしたところの、例えば、同じ小学校を卒業した子どもたちは一緒に同じ中学校に上がっていくということができないという現状があるということもございます。そうしたことなども踏まえまして、総合的に検討していく必要があるというふうに考えているところでございます。

平山委員

 おかしいじゃないですか。だって斉藤委員は、通学の安全を確保しなきゃいけない。そのためにできることを今どんなことを取り組んでいますかという質問に、先ほどの答弁をされたんですよ。そんなふうに認識しているんですかって私が聞いたら、いやいや、小学校のほうも特例をやっていて、必ずしも同じ中学校に進めない可能性があるかもしれない。そういったことも踏まえて総合的に判断します。答弁が変わっていませんか。私が聞いたことに答えていただきたいんですけど。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 失礼しました。指定校変更の見直しにつきまして、今、西中野小学校、鷺宮小学校の区域と整合が取れていないということで御説明をさせていただきましたが、そのことと併せまして、距離、冒頭申しましたとおり第四中学校の距離まで、そうした地域の子どもたちが通うということの負担を軽減するという観点も当然含めて検討していくというものでございます。

平山委員

 ありがとうございます。その認識だけ確認したかったんです。私もやったほうがいいと思っております。ただ、教育委員会ってなかなかそういうジャッジをする際に、何でその判断に至ったのかということって、総合的にみたいなことが多かったりして、具体的なことが教えていただけないこともあったりしたので、今、確認できてよかったなと思います。改めて言いますけど、私もそうしたほうがいいと思っていますから、ありがとうございました。

委員長

 ほかにありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ほかにないようですので、以上で本報告については終了いたします。

 それでは、先ほど保留しました第59号議案を改めて議題に供します。

 補足説明をお願いします。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 それでは、第59号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例につきまして補足説明をさせていただきます。(資料5)

 提案理由でございます。第四中学校及び第八中学校を廃止し、明和中学校を新設する必要があるというものでございます。

 別紙、新旧対照表を御覧いただきたいと思います。表の右側にございます中野区立第四中学校及び中野区立第八中学校の項を削除いたしまして、表の左側、改正案といたしまして、中野区立明和中学校を加えるものでございます。場所は中野区若宮一丁目1番18号でございます。

 この条例の施行は、令和3年4月1日でございます。

 御説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 ありがとうございます。ただいまの報告に対して、質疑があればお願いいたします。

小杉委員

 第四中学校と第八中の統合については、昨年ですね、中野子どもと教育を守る区民の会が、再編は一度立ち止まって検証、再考、検討してくださいという陳情を出されました。今まで教育委員会は、適正規模の維持が充実した教育環境の実現には必要で、1次を含めて検証してきたと言っています。区からの回答も拝見しましたし、教育委員会の中での質疑なんかも拝見いたしました。基本計画の検討を待つことなく協議を行うということで、検証したというその中身がちょっと食い違っているんじゃないかな。大分、差を感じています。検証したということであれば、その中身はデータも含めてしっかり公表していくべきだと考えますが、いかがでしょうかというところです。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 これまで、この学校再編計画の実施状況につきましての検証ということにつきましては、例えば学校と地域、家庭との連携といったような観点から、地域の情報共有など、地域との連携がどういうふうに行われているかといったようなこともございますし、または通学の安全対策などについての対応、そうしたような様々な課題認識の下でその課題の検討を行ってきておりますので、必ずしも数字で出せるもの、例えば児童数、生徒数の見込み数と現状どうであるか、そうしたことにつきましては、適宜御説明をさせていただいておるつもりでございますが、これまでのそうした状況と課題を踏まえて、さらにそうした対応について検討を進めているというところでございます。

小杉委員

 この第四中学校・第八中学校もそうですし、後々報告される鷺宮小学校と西中野小学校なんかも、統合のね。第四中学校・第八中学校は統合を先にすると、西中野少学校・鷺宮小学校は1年ずらすという、結構ちぐはぐだなと思いますし、検証をしっかり、区民のこの団体の皆さんが、やっぱり計画が本当に正しかったのかどうなのかというところでしっかり検討ができるように、区民が分かるようにしっかり公表していただきたいということで求めたい。今後できる限り区民には明示していただきたいなと思いますので、これは要望とさせていただきます。

 それとあと、40人学級が前提とされてきたということで、そうした前提が今、コロナウイルスの関係で崩れているんじゃないかな、崩れていくのではないかというふうに考えています。新型コロナウイルスが本当に広がって、今後その第2波、第3波が来る可能性がある中で、学級の人数をやっぱり少なくすることを検討すべきだと思います。集団感染のリスク対応として、3密、いわゆる密閉・密集・密接が避けられるように言われています。小学校ではゼロ密、どうなって、それは確保されているでしょうか。

委員長

 小杉委員、失礼ですけど、これとは全く違うことになっちゃいますので、まず、この議案に対しての質問でお願いしたいと思います。3密は違うところで聞けると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。第四中学校・第八中学校のことをやっておりますから。

小杉委員

 そうですよね、中学校。

委員長

 議案に対しての。

小杉委員

 そうですね、議案にというところで。新たな生活様式の見直しが求められる中で、今までの計画どおりに淡々と進めるのはいかがかと思います。少人数学級について、国や都への要望という形になるんでしょうけども、区としての認識としてどう認識しているのか、改めて伺いたいんですが。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 本区におきましては、任期付短時間教員等を配置して、もしくは都のほうから加配の教員をもらって、特定教科においては少人数指導を推進しているところでございます。また、現在も様々なことで学級が大きな集団にならないように配慮しているところでございます。先ほどありましたような教員の定数に関しましては、本区においては判断できるところではございませんので、東京都のほうと様々な意見交換をしながら今後進めてまいりたいと思っております。

むとう委員

 今の小杉委員の質問とも角度は一緒なんですけれども、こういうコロナの状況が起きていく中で、今後の統廃合、中野区のかつて決めてしまった統廃合計画に対して、このコロナの状況というものの加味というか、このこととどういうふうに考えて統廃合も、過去にこの統廃合計画をつくったときには、コロナなんていう状況が来るとは思っていないでつくられているわけですけれども、今回、統合することによって、どうなっていくのかなって。また、小学校なんかでもお教室が足りなくてプレハブを造ったりいろんなことが起きていますけれども、本当に密を防ぐということで、もしかしたら今後は学校の校舎の基準というか、おいおい、お教室の面積であるとか変わっていくことになるのかなというふうに思いますが、この段階で統廃合を進めてしまって大丈夫なんでしょうか。その辺はどういうふうに判断されているのでしょうか。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 学校再編につきましては、小規模校の解消など、適正規模の学校の早期実現でありますとか、よりよい学習環境、教育環境の実現によりまして、中野区全体の学校教育の充実を図っていくものと考えてございます。そうした中で、こうした新型コロナウイルスの感染症の拡大を踏まえたその予防対策として、学校の施設の規模や設備、また授業等々の在り方について、今後、疫学的な検討、検証がされていくと思いますが、そうしたことにつきましては、国や都の動向も見ながら、この学校再編、環境整備等を進めながら、そうしたことについても十分対応ができるように検討してまいりたいというふうに考えてございます。

いでい委員

 今回のその報告、議案ですよね。その第四中学校と第八中学校の統合のことについても、これは計画どおり進めていくと。あとのことについては西中野小学校と鷺宮小学校のことについては先送りをしていくという、こういうふうにしていくということについて、今までの委員会でも私も何回も指摘をしてきました。それに伴って、計画自体がもともと、平成25年に第2次という形で策定してきた小中学校の再編計画、これがそれぞれ各年度によって加筆されたり修正したりしてきていますけれども、今回そういった計画自体をもう変えていくとなると、例えば、この第四中学校・第八中学校と鷺宮小学校・西中野小学校というのはもう全部一緒ですよね。全てが玉突きになって出来上がってくるという、終わりの部分というのは全部決まっているような話なのかなと思うんですけど、終わりの部分を先送りしてしまうのにもかかわらず、ここは、それはそれ、今回の計画については今回の計画なので、計画どおり行っていく。そういったことについて、他の委員もおっしゃっていましたけれども、検証だとか計画に対しての修正というか、そういった判断というのはなぜ今なされないのか、不思議でしようがないんですよ。それについて答弁いただきたいと思うんですけど。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 まず、第四中学校と第八中学校の統合につきまして、学校再編計画の見直し、改訂をこのタイミングですべきではないのかといったような、あるいはその考え方をということで受け止めさせていただきます。学校再編計画は、先ほど御説明いたしましたとおり、適正規模の学校、それから学習環境の整備ということを目的としてございます。この第四中学校・第八中学校の統合につきましては、昨年度、旧若宮小学校跡の校舎の工期が約2年ほど延長されるということを受けまして、その見直しをすべきかどうかということにつきまして検討したものでございます。

 その検討の過程におきましては、まず、第四中学校・第八中学校におきまして、小規模校の早期解消が必要であり、また、統合につきましては第四中学校の仮校舎で統合するという考えでございましたので、これにつきましては、しっかりと学習環境が確保できるという見通しであること。また、通学について一定の配慮が必要であるという認識はありながらも、もともとこの第四中学校と第八中学校の計画におきましては、まずは仮校舎で統合すること。その後、新校舎に移転をする。(「そうじゃないよ」「大本は」と呼ぶ者あり)大本は、平成25年策定当時は、旧若宮小学校の位置で統合と移転を行うというものでございました。これを平成27年、改修を改築にするといったような見直しを行いました関係で、第四中学校の仮校舎で統合を行い、その後、旧若宮小学校の跡の新校舎に移転をするというふうにしたものでございます。

 昨年度の検討におきましては、そうした平成27年度において検討し、方針を決定したもの等を踏まえまして、そうした通学等の課題はございますが、そのことで統合の時期と場所を直ちに変更しなければならないものではないということから、この統合を行うことで早期に適正規模の学校を実現し、また教育環境を確保していくということから、第四中学校・第八中学校については、平成27年度の計画変更のとおり統合を行うというふうに決定したものでございます。

いでい委員

 なので、それぞれその計画を大幅にいじくるときには、その計画の見直しをそれぞれ行ってきたことだと思います。それによって、今回はその計画どおりに、平成27年に変えた計画のために手続を行ってきた、統合のための取組をしてきた。通学路の安全のことについてはあっても、こういったことを進めていくという、計画どおり進めていくという判断だったんだと思います。それで、位置の条例ということで今回の議案になってくるんですけれども、それはここで行っていくと。だけれども、ほかの、これからの再編計画がまだ残っているところがあるんですよ。そこについては、じゃあ、計画を直さないのにもかかわらず、時期はこうやって先送りします、これについてはこうなんです。何か区がやっていることは本当にちぐはぐで、子どもの教育環境を第一義的に考えているのかという疑念がぬぐえないんですよね。

 根本的にこれからどうしていくのか。今回の定例会の中でもいろんな議論がこれから一気に出てくる可能性もあるでしょうし、このコロナのことがあって、対応しなくちゃいけない課題についても取り組まなくちゃいけない。そういったこともある中で、どうして、これはこれ、それはそれみたいな形で平気な顔をして子どもたちの教育環境をないがしろにできるのかが理解ができないんですよ。地域からこうしてほしい、保護者からこうしてほしいという声が上がってきたことについては、いや、計画どおりに行いますよ。議会からもそれを指摘されている。いや、計画どおりに行っていますよ。でも、様々な声を聞かずに、区のほうで、教育委員会のほうで方針を決定したことについては、皆さん、こういう理由なので、言うことを聞いてくださいよというふうな説明をされているとしかちょっと考えられないので、今回そういった声が様々出ているのにもかかわらず、時期のことを変えていかない。一方では、この時期のことについては変えていく。こういった判断になったのは、一体どうやって話し合って決められているのかというのははっきりさせてもらいたいんですよ。じゃないと、結局ここの委員会の中で質疑しても、指摘をしたところで、何も変わらないんじゃないかというのが私の感想なんですよね。どなたか御答弁をお願いします。(「ちょっと休憩してください」と呼ぶ者あり)

委員長

 では休憩します。

 

(午後2時07分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時07分)

 

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 学校再編計画の考え方、それから、状況の変化に応じて必要な見直しを行っていくべきではないかということでございます。私ども教育委員会といたしましても、そうした直接の原因となりました工事の遅れと、それに対処する方法なども含めまして、また、昨年11月に教育委員会で議論いたしました結果につきましても、12月に地域で説明会を行いまして、地域の皆様からの御意見などもいただいたところでございます。そうした御意見、それから、当委員会でも様々御意見をいただいてございますので、こうしたことを踏まえながら、教育委員会としても、必ずしも一度決めたことはもう見直しをしないんだということではなく、やはり客観的、合理的にしっかりと地域の方々、保護者の方々に御説明ができるように、そのあたりは明確に御説明ができるように説明責任を果たしていきたいというふうに考えてございます。

委員長

 よろしいですか。

いでい委員

 はい。

平山委員

 すみません。じゃあ、議案について1問だけ。また、次とその次になるのかな、今日聞くところが。同じようなことを整理して聞かなきゃいけないようなところがたくさんあるので、今回はこの四・八中のところで確認させていただきたいなというふうに思っておりますけども、先ほど来、コロナの影響でという質問が続いております。これから先どうなっていくのか。少人数学級ということも考えていかなくちゃいけない。それも一つだと思いますし、もしかしたら、学校の在り方自体が全然変わってくるかもしれませんよね。教室でありながら、タブレットで授業を受けている、そういうふうなことになるやもしれない。これは、この感染症との共生の中で、しかし、子どもたちにとって最良の教育を提供して、学習指導要領にあるとおり、その子どもたちをしっかりと成長させていくにはどうしたらいいかというのは、もうこれから全国的に知恵を絞っていかなきゃいけないし、もしかしたら全世界的に知恵を絞っていかなきゃいけない問題かもしれない。教育の水準が逆に上がるなんていうこともあり得る、そういう可能性だってある。

 だから、ちょっと、一概に3密を避けましょうという議論だけは私は乱暴なんだろうと思うんですよ。ただ、今の段階で、じゃあ、それをどうのこうの議論をするというのは、これは難しいですよね。まだ、だって正体が分かり切っていないわけですから。しかも、これから先、じゃあ、ワクチンが開発されたらどうなるかという今後の社会に与える、生活に与える影響というのもまだ分かり切っていないわけですから、まだ、なかなか現時点で、じゃあ、先々の対策をどうしていくのかというのを考えるというのは難しいんだろうと思うんです。だけども、統合してしまって新しく出来上がってしまうものというのは、これはもう時間を戻せませんよね。じゃあ、果たして、もう決まっている、保護者にも説明している、子どもたちも準備をしている。しかも、もう1年もない先の話であるというのは重々承知の上で、だけども、今の現下の状況を考えると、ちょっと立ち止まって、もしかしたら1年、2年、様子を見た上で、果たしてこのまんまやることが正解なのかどうかということを検討するという、そういう議論というのは教育委員会の中、あるいは教育委員さんの中からはなかったんですか。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 新型コロナウイルス感染症、また、その他の様々な要因が今後想定される中で、小学校、中学校等の学校としての持つべき機能や役割、また施設設備として備えるハード面、さらには授業や教育の内容の在り方等々について、長期的なビジョンを持って取り組むということは重要なこととは認識してございますが、今回の議論の中で、新型コロナウイルス対策などを念頭に置いた上での見直しといったような発言は具体的にはございませんでしたが、これまでやはり教育委員会におきましては、未来を担う子どもたちを教育、育てていくという重要な役割がある。その場所としての拠点としての学校という位置付けは重要なものであるので、学校の設計であるとか考えるに当たっては、50年先、100年先もしっかり見通したものをつくっていくべきだといったような意見につきましては、よく教育委員の先生方からはいただいているところでございます。

平山委員

 いやいや、何か難しい話になっちゃったんですけど、再編って、適正規模・適正配置なんですよ。その適正規模というものが、今持っているこの計画で指すところの適正規模と、これからの適正規模って違ってくるんじゃないのかなという議論はなかったんですかと聞いているんです。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 現時点におきまして、その新たな基準でありますとか指標といったようなものについて、具体的に我々まだ持ち合わせていないということで、まだそうしたところまで議論を深められてはございませんけれども、そうしたことも当然視野に入れながら検討が必要だというふうには考えてございます。

平山委員

 聞かれたことに答弁してほしいんですよ。議論があったのかなかったのか。指針とかというのはないに決まっているんですよ。議論が深められていないということは、議論は教育委員会でなされたんですか。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 すみません。この時点におきまして、具体的に議論しているというわけではございません。

平山委員

 議論していないということですよね。議論してくださいよ。ということと、とはいえ、もうこれって、さっきも言ったように、保護者にも子どもたちにももう準備をしてもらっていて、来年4月からですよという話なので、やっぱりこのタイミングでは難しい、そういう判断もありましたか。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 これまで地域や保護者の皆様にそうした学校再編計画に基づく今後の予定ということで御説明をさせてきていただいておりますので、これにつきましては、基本的にはやはり早期にそうした計画どおり、地域の皆様に説明してきたとおりに進めるべきであるといった意見はございました。

委員長

 よいですか、質疑は。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、本件に対する質疑がないので、取扱いを協議するために委員会を休憩いたします。

 

(午後2時16分)

 

委員長

 では、再開いたします。

 

(午後2時17分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

小杉委員

 第59号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例に反対の立場で討論を行います。

 新型コロナウイルスによる感染症拡大をめぐる社会の在り方が問われています。コロナ感染拡大から子どもたちと地域の教育を守るために、抜本的に教育予算を増やし、時間的にも空間的にもゆとりある教育を進めるための少人数学級の実現などの条件整備が今こそ求められます。

 中野区では2004年から小中学校再編計画に基づき、小規模校の解消と中規模校化への統合・再編を進めてきました。当初の見込みと異なり、子どもの数が減らない見通しなのに、計画の見直しがされずに当初の計画どおり進められています。そのため教室不足が深刻になったり、新校舎建設までの仮校舎での生活が長期化する事態も生まれています。2018年からの平和の森小学校の普通校舎の増築や、今回上程されている桃花小学校の普通教室などの増築などにもあるように、再編計画は成功してきたとは思われません。

 中野区は、適正な学校規模を確保することを統廃合の基準に置き、学校再編における適正規模・適正配置は40人学級を前提としてきました。しかし、新型コロナウイルスが広がろうとする状況の中で、40人学級では物理的距離を検討することはできません。十分な検討を行っていく。そのために一歩立ち止まるべきだと考えております。日本教育学会や全日本教職員組合が提言しているように、20人以下での授業などの少人数授業を検討、実施することが求められています。

 加えて、旧若宮小学校が令和7年、2025年以降に校舎の供用開始予定と言われていますが、いまだ不確定のこともあります。また、通学路が遠距離になり30分ほどかかる。こういったのも非常に問題だと思います。こうした被害を受けるのは児童や生徒らです。

 よって、第四中学校と第八中学校などの統合と供用開始を先送りにすることとともに、小中学校の再編計画(第2次)を一旦凍結し、検証することを求め、本議案に対する反対討論といたします。

委員長

 ほかにはよろしいですよね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ほかになければ、討論を終結いたします。

 これより本件について挙手により採決を行います。

 お諮りいたします。第59号議案を原案どおり可決すべきものと決するに賛成の委員は挙手を願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 賛成多数。よって、本件は可決すべきものと決しました。

 以上で第59号議案の審査を終了いたします。

 それでは、議案が終わりましたので、次に所管事項の報告を続けたいと思います。

 新型コロナウイルス感染症に係る対策及び当面の区政運営についての報告をお願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、新型コロナウイルス感染症に係る対策及び当面の区政運営につきまして御報告いたします。(資料6)本件は全ての常任委員会で共通の資料を用いまして、所管部における新型コロナウイルス感染症対策の取組を各委員会において御報告するものでございます。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、人々の健康や社会、経済に対して甚大な影響を与えており、区ではこれまで感染防止対策とともに、逼迫する医療・生活・経済を支援する対策を講じてきたところでございます。

 1、新型コロナウイルス感染症に係る対策の3つの柱でございます。(1)医療など最前線の現場環境を支えるでは、医療現場や保育・介護等の現場環境を整えます。(2)生活や子育て、介護などを支えるでは、生活や子育て、介護などを支える対策を講じるとともに、回復期における日常生活の再開に向けた支援、「新しい生活様式」の定着に向けた支援を行います。(3)経済の再生に向け事業者を支えるでは、「中野らしさ」の源である活力を取り戻し、経済の再生につなげていくために商店街や民間事業者、経済団体等と連携した取組を行います。

 続いて、2、対策事業の実施でございます。第1弾では、区民の命や生活に関わる対策を最優先に実施してございます。

 次のページを御覧ください。第2弾では、緊急事態宣言解除後の生活・経済の再開に向けた支援を行います。また、今後も継続的な生活支援や経済対策、新型コロナウイルス感染拡大の第2波・第3波に備えた対策を講じていきます。

 恐れ入ります。別紙を御覧いただきたいと思います。新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業でございます。

 1、医療など最前線の現場環境を支えるでは9項目、2、生活や子育て・介護などを支えるでは18項目、3、経済の再生に向け事業者を支えるでは4項目、その他の取組で3項目を掲げてございます。

 それでは、当委員会の所管事項といたしまして、子ども教育部及び教育委員会事務局の関係事項につきまして御説明をいたします。

 まず、1ページ目を御覧いただきたいと思います。

 1、医療など最前線の現場環境を支えるでは、2項目でございます。1-1、子ども施設における感染拡大防止対策は、私立保育施設等に対し、感染症対策物品等の購入を補助するものでございます。1-2、感染拡大防止対策に必要な物品購入等は、子ども施設等に対し、空気清浄機、非接触型体温計等の購入・補助をするものでございます。

 続きまして、2、生活や子育て・介護などを支えるでは8項目ございます。2-4、子育て世帯への臨時特別給付金、国制度では、児童手当(本則給付)受給者に対し一律1万円を支給するものです。2-5、ひとり親世帯臨時特別給付金は、児童扶養手当受給世帯等に対し一律5万円と加算額を支給するものです。

 別紙2ページ目を御覧いただきたいと思います。

 2-6、民間子育て施設の臨時休園等に対する支援は、臨時休園期間中に利用者負担額を軽減した認証保育所等に補助を行うものです。2-7、子どもと子育て家庭の相談・支援の充実(子ども配食事業)は、支援が必要な家庭へ訪問し、食事の提供を通じて、家庭状況を把握することによる子どもの見守り体制強化と相談・支援を行うものです。2-8、子ども食堂の再開に向けた支援は、子ども食堂の再開に向けて、感染拡大防止に必要物品を配付するものです。2-9、医療的ケア児等支援は、特別な配慮が必要な医療的ケア児・障害者等に、感染防止に必要な物品を配送するものです。2-10、在宅児童・生徒ICT支援は、区立小中学校の児童・生徒に対しインターネットによる学校連絡・自宅学習環境を整備するものです。2-11、就学援助世帯への昼食費補助は、就学援助世帯に対し区立小中学校の4月以降の臨時休業期間の昼食費相当額を支給するものです。

 恐れ入りますが、資料の2ページにお戻りください。

 続きまして、3、対策事業の財源確保でございます。(1)新規・拡充事業等の執行の見直しにつきましては、次の項目の報告で別途御報告をさせていただきたいと存じます。(2)新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用でございます。こちらは現在企画部におきまして、財源活用に向けた調整を行ってございます。(3)新型コロナウイルス感染症対策生活応援寄附金の創設でございます。感染症対応に関する寄附金を創設し、寄附金は対象事業に活用いたします。

 次のページを御覧ください。

 4、執行体制の整備でございます。区の経済対策及び生活支援の政策の総合調整を行うため、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策室を設置いたしました。

 続きまして、5、当面の区政運営についてでございます。(1)今後の財政見通しについて、今回の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う財政への影響は、平成20年に発生したリーマンショック時を上回る対応が必要であると捉えてございます。これを踏まえまして、令和2年度の事業執行の見直しとともに、令和3年度以降の予算編成に向けて、事業の規模や時期、方法について抜本的に見直し、歳出の抑制に最大限努めてまいります。(2)危機を乗り越えるための基本方針でございます。現在の区政運営は、平成31年1月に策定しました「中野区の新たな区政運営方針」に基づいております。今般の社会経済状況の変化を踏まえ、迅速かつ柔軟に対応していくことが求められる中、本方針について弾力的に運用しながら区政運営を行ってまいります。

 次のページを御覧ください。

 弾力的運用の考え方でございます。ア、機能的な区政運営といたしまして、目標と成果による区政運営では、全事業にわたって目標と効果を再検証するなど、一度立ち止まって見直しを行うものといたします。(イ)組織及び職員の体制では、機動的な執行体制の整備、「新しい生活様式」やワーク・ライフ・バランスに配慮した働き方に対応してまいります。イ、区民参加による開かれた区政へとしまして、(ア)区政情報の積極的な提供では、ICT・IoT・AIなどデジタルツールの活用も視野に取り組んでまいります。(イ)職員の能力を生かした区政運営では、対策事業の検討に当たりまして、職員が現場に飛び出すことによって得た情報や発想を生かしてまいります。(ウ)区政への区民参加の推進では、自治基本条例に基づく区民参加の手続のうち、意見交換会の開催につきましては特例の取扱いを定めたところであり、今後も区民参加と感染拡大防止の両立を図ってまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございました。では、ただいまの報告に対しまして、質疑があればお願いします。

いでい委員

 今の報告の中で、何とか対策室と言ったね。何でしたっけ。

委員長

 緊急対策室。

いでい委員

 緊急対策室の設置とありましたけれども、教育委員会事務局、または子ども教育部として、その対策室には参加されているんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 教育委員会としては参加してございません。

いでい委員

 子ども教育部としては。

戸辺子ども教育部長

 こちらに構成のメンバーが書いてありましたとおりでございますので、子ども教育部としても、特段メンバーとして参加してはおりません。

委員長

 参加していない。

いでい委員

 メンバーとしては参加していないということでありますけれども、それぞれの部で生まれた声というのはどうやって吸い上げられるんですか。

戸辺子ども教育部長

 基本的には、予算を伴うもの、伴わないものがございます。教育委員会内におきましては、学校運営について、予算を伴わないものであれば、教育委員会で御報告前に御協議いただいて執行していくということになります。また、子ども教育部につきましても、一連、この新型コロナ感染症に関する対応ということになりますと、こうした企画部等と執行内容の調整をしながら、どういった形で財源を確保していくのかというようなことを庁内的に調整しながら、議会に御提案して執行しているというような状況でございます。

いでい委員

 分かりました。

平山委員

 詳しくは次で伺わなきゃいけないかなとは思っていますけど、まず、ただ、これも今後の区政運営の方針の改良版なんですよね。そういう意味では、どこまでお聞きできるのかは分からないんですけど、ちょっと伺っていきたいなと思います。

 まず、1ページ目は置いておいて、生活や子育てって、子育てって生活なんだけどなと思いながら、それは置いておいて、2ページ目に、これ、お聞きしてお答えになられるかどうか、それは財政課ですと言われちゃうかもしれないんですけど、2ページに対策事業の財源確保、これは恐らく別紙で紹介された対策事業の財源確保ということだと思いますけど、今年度の新規・拡充事業等の執行統制や事業規模の見直しを行うことにより、財源の確保に努めるものとするということがありますよね。これについて、じゃあ、教育委員会がどう取り組むかというのは次の報告ということになるわけですよね。いろんな事業を教育委員会とか子ども教育部から区側のほうに、上のほうに上げていくというときに、財源はこれで賄うこととするというふうに書いてあるということは、アッパーか何かが決まっているんですか。要は、これぐらいのボリュームまでは今回緊急対策を打つことができますよという指示というのが財政課からあった上で、皆さんから御意見を上げていった、そういう仕組みになっていたんですかね。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 そうした目安とするような金額等について、現時点においては特に具体的に示されてはございません。

平山委員

 この後段、別紙に出てくる対策事業、第1弾、第2弾というのがあって、第1弾というのはもう実施をされたものでしょう。第2弾というのはこれから実施をされるものであろうと思うんですけど、これについては、各部に対してヒアリング等があって、各部の要望を聞いていただいて反映されている、そういう理解でいいんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 各部から意見など、提案などをさせていただきまして、企画部門と調整したものでございます。

平山委員

 ということは、先ほどの、財源は新規・拡充事業等の執行統制や事業見直しを行うことによりということにもう一回戻っちゃうんですけど、そうなってくると、普通この調整をする際に、いや、こういったことをやりたいと。じゃあ、その代わり、そっちのほうで削れるものはあるのかというのが、これは財政課とのやり取りになってくると思うんですけど、そういったやり取りというのはあったんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 例えば、具体的に金額を、こちらの分をこれだけ減らしてこちらを増やすといったような形での調整というわけではございません。

平山委員

 永田さんの答弁がいつも抽象的で分からないんですけど、じゃあ、どんな打合わせだったんですか。具体的に教えてください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 まず、事業の見直しにつきましては、既に契約したものなどを除いて、今後行っていくものについて、基本的に、全面的に見直しや中止等ができないかということでの各部全ての事業についての提出ということでございます。また一方、新規の取組といたしましては、順次、国や都からも特定財源なども示されてきてございますので、適時適切な形で様々な領域において必要な事業を展開していくということについて、各部からの提案を求めるといったような形で調整したものでございます。

平山委員

 ちょっと、もう少し簡単に教えてほしいんですけど、要は、会議の中で、一方はどういった取組が必要なんだという声をちゃんと聞いていただけたんですかという、皆さんの声がちゃんと届いたんですかということが知りたいんです。もう一方は、これは次に出てくるものなので、次に具体的に伺うんですけど、ただ、当然セットで会議として議論するべきものなので、その会議の中で、削るものというのは我々はなかなか決めにくいけども、現場としての意見はどうなんだというのをちゃんと配慮してもらえたかどうかということなんです。その二つを聞いているんですよ。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 まず、コロナ対策として必要なもの、どういった取組ができるかということについては、基本的には、部の意見というものを聞いていただく機会というのはありました。

 それから、事業の見直しにつきましては、財政当局のほうから、担当のほうから、こういったことについては、事業等については見直しを求めるといったような形で各部に示されたものもございます。

平山委員

 何か答えにくそうに言った。要は、何をやったらいいかというのは話を聞いてもらえたけども、何を見直すかというのは上から落ちてきましたと。我々の意見というのが反映されて出てきたわけではなくて、落ちてきて、それについてやってくださいということでしたということですね。

 で、5番の当面の区政運営についてというのが非常に気になって、今後の財政見通しについて、平成22年予算において約54億円の減となり、今回はこのリーマンショックを上回る対応が必要であるみたいなことが書かれているんですよ。ここ、非常に財政分析が難しいんですけど。まあ、それは当該委員会でやることじゃないんですけどね。株価は決して落ちているわけじゃない。本会議の区長の答弁を聞いていると、あたかも収入が落ちるような話だったんですけど、そうなのかなって。扶助費とか義務的経費が増えていくということがある。で、収入が落ちる。それと、上がるものと入りの下がるものが合わさって、僕は区長が言っている数字よりももうちょっと小さいんじゃないかなぐらいに思っているんですよ。まあ、それはこの場で言うことでもないしね。だけど、今年度の予算って、皆さん覚えていらっしゃると思いますけど、40億円財政規模を拡大したんですからね、中野区は。40億円財政規模を拡大しておいて、来年度は50億円ぐらい足りませんって、本当だったら10億円で済んだという話ですからね。それもここではやりません。ここではやりませんけども、いやいや、なかなかの話だなと思って。それは総務委員会できっと誰かがやってくれていると思うんですけど。

 で、この当面の区政運営の弾力的運用の考え方というのが気になるんですよ。基本構想・基本計画をつくるまでの間、基本方針というのを示されました。それに基づいてやっていきますと。基本方針に書いてあるもの以外は、基本は現行計画にのっとってやっていきますというのが区の考えでした。この弾力的運用の考え方って書いてある割に、あんまり弾力的、何が弾力かが分からないんですね。アに書いてあるのは機能的な区政運営ということで、書いてあるのは二つだけです。一つは、お金を絞ります。全事業にわたって目標と効果を再検証します。で、一旦立ち止まりますと。さっきの議案の審議の中で、何で立ち止まらないんですかという議論もありましたけどもね。ここには一旦立ち止まりますと、全部にわたって一旦立ち止まると書いてある。で、執行方法の工夫とかして、要は、財布のひもを締めますよということが書いてあるんです。

 2番目は組織、要は職員の体制を、職員の体制は弾力的なんでしょう。だけど、何かこの目標と成果による区政運営のところが何をもって弾力的かというのが、ちょっと、はかりかねるんですけど。例えばこう書かれている機能的な区政運営の中で、当該委員会の所管、教育委員会や子ども教育部に当てはめると、どんなことが想定されるんですかね。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 弾力的な運用ということで、当然、職員としましては、日頃から機能的な区政運営、あるいは区民参加による開かれた区政、こうした取組に努めていくということで仕事に携わっておるわけですが、特にこの新型コロナウイルス対策におきましては、限られた時間において、限られた経費の中で効果的な事業を展開していくというためには、日頃よりもこうしたことを意識して取り組む必要があるというふうに、私としては認識をしているところでございます。

平山委員

 さっきも言いましたけど、機能的な区政運営のところで、目標と成果による区政運営って今まで行ってきているんですよ。ただ、それを厳しくしますよということが書いてある。で、組織及び職員の体制、ここは少し弾力的と呼べるのかな。いわゆる人的配置というものを弾力的にやっていきますと。ここが唯一弾力的と言えるのかもしれませんけど、次の区民参加による開かれた区政へに至っては、区政情報の積極的な提供って、これ、区長御就任当時から掲げられていて、もうビッグデータとかに情報を出したりしているんじゃないですかね。既にやっているもので、職員の能力を生かした区政運営、さっきもほかの委員からありましたけど、現場に飛び出しますって、2年間ずっと現場に飛び出しますって言っていますよね。現場で見かけたことがないんですけど。

 区政運営への区民参加というのも、これも酒井区政の一丁目一番地ですよね。だから、何をもって弾力的運用の考え方なのかというのが、ちょっといまいち分からないんです。それなのでお尋ねをしているんですけど。だって、これ、当面の区政運営の方針ですからね。物すごく重たいものなんですよ。これに基づいて当面の区政運営がなされるんですよ。この当面の区政運営についての弾力的運用の考え方というのが、何が変わっているのかというのが私にはちょっと理解ができないんですが。現場のほうで、いや、ここがこう変わっております、ここがこういうふうに変わります、ここが弾力的な運用によって仕事がスムーズになりますとかというようなことがあるのであれば、お教えをいただければと思います。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 必ずしも、こうした基本的な方向性、方針が私ども職員として十分にできているかというところは、まだ厳しいというふうには考えてございますが、そうした新型コロナウイルス感染症対策一つとりましても、まずは現場でどういった課題が発生しているのか、そうした実情の把握や、区民の皆様の困り事などをしっかりと把握し、またそれに対して適切な解決策を考え、また、そうした課題に対して効果的かつ効率的に区として解決策を講じていく。そうしたことを職員として、組織として機敏に対応していくというようなことが我々職員の任務であるというふうに考えてございまして、そうした意識で取り組む必要があるということが示されているのではないかというふうに受け止めてございます。

平山委員

 基本的な方針だとか、その方針の弾力的運用の考え方だとかというのは、要するに行政側が行政運営をやっていくに当たって、ある意味、議会や区民と約束をすることなんですよ。こういう方針に基づいて我々はやっていきますと。決して勝手にやるわけじゃありませんと。非常時なので、いろんなことが起きるかもしれない。だけども、そのたびごとに、ジャッジについてはさきに示した方針のとおりやっていきます、行政運営についても財政運営についても、さきに示した方針のとおりやっていきますというのが本来これであるべきなんですよ。なので、ちょっと今お答えいただいたような内容だと、何なのかなというふうに思っちゃうというのが一つ。

 何でこんな意地悪な質問をしているかというと、実は、この一番最後が気になるんですよ。これを書きたかったからじゃないのかなって。何が書いてあるかって。いやいや、区民参加の手続というのが、なかなかこの3密を防ぐために難しくなっていますから、自治基本条例に基づく区民参加の手続のうち、意見交換会など特例の扱いを定めたんですよ。これを定めたのは基本構想のためなんです。基本構想のためにそうしたほうがいいといって定めたはずなんです、たどっていただくと。だけども、これを読むと、それ以外のものについても、この自治基本条例にある区民参加の手続すらも弾力的に運用していきますというふうにも読み取れるんです。それは、やっていただきたくないんです。やるべきじゃないんです。なので、さっき少し意地悪な質問を、どこが、上が弾力的なんですかということを申し上げたんですが。そういう非常に私は危惧を持ってこの文章を読んだんですが、そういうことというのはないと思ってよろしいですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う区民意見交換会の実施の特例に関する規則の扱いでございますけれども、やはりこの特例を適用するに当たりましては、感染症の拡大の状況から、現に意見交換会を実施することが困難、または不適当であること、あるいは相当期間そうした状況が続くということで、意見交換会を実施する見通しが立たない状況であること。また、そうしたことで区政運営に支障を来すおそれがあることなどの全てを満たす場合において、この特例が適用されるというものでございますので、あくまでも原則は区民参加が原則でございまして、その特例、例外的なものというふうに運用していくべきものというふうに考えてございます。

平山委員

 これで最後にします。そう言っていただいて非常に安心なんですけど、要は、例外であってほしいんです。じゃあ、区政運営に支障を来すものというのがありました。これの意見交換会、あるいはそのパブコメ等の――パブコメはできますものね。意見交換会の手続をちゃんと踏まないと、次のステップに進めないというものもあるでしょう。だけど、いやいや、もうこの感染の状況だけ見ると、これはちょっと簡易的にやろうと、それで区民の意見を聞いたことにしようということに安易になることというのを非常に恐れているわけなんです。だったら、さっき申し上げたようにここに書いてあるわけだから、全事業にわたって目標と効果を再検証する、一旦立ち止まるということが書いてあるわけだから、1年間ぐらい計画をストップさせて遅らせるというようなことというのも検討する必要があるのかもしれない。そこの見極めをちゃんと決められた方針に沿ってやっていただきたいんですね。

 Aという事案はそうしました。Bという事案はそうしませんでした。これの例外を適用して突っ走っちゃいましたということが、まあ、例外だから当然そういうことがないということはないんですけど、あまりないように。要は、この区民参加の手続というのをないがしろにしない。逆に言うと、区民参加の手続を経てこれまで進められていることというものを安易に変更したりということについても、もう一度区民参加の手続が必要になるわけですから、それを例外的な発想で行うことがない、そういうことをぜひ気をつけていただきたいなと思っているんですけど、どうですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 新型コロナウイルスにつきましては、言わば一種の緊急事態ではございますが、やはり区政運営の原則を踏まえた上で、また、議会をはじめ区民の皆様にしっかりと御理解と御納得をいただくことが大事だと、基本であるというふうに考えてございますので、そうしたことにつきまして、区といたしましても、しっかりと丁寧な御説明に努めてまいりたいというふうに考えてございます。

委員長

 よろしいですか。

平山委員

 はい。

中村委員

 御報告ありがとうございます。別紙のところでお伺いをさせていただきたいんですけれども、1、2、3、4と、あと予備費の充当というところがあって、その中身を見ていくと、第1弾、第2弾とあって、第1弾は恐らく臨時会で議決した補正予算のものなのかなというふうに読み取れるんですけれども。第2弾が、先日議決した第3次のものと、これから出てくるものというか、初めてここで見させていただいているものが含まれていると思うんですけれども、4次補正になるのかなというところとの切り分けを教えていただきたいんですけれども、それって、御答弁いただけますか。

委員長

 内示を受けていないからね。どなたでしょうか。

 ちょっと休憩します。

 

(午後2時51分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後2時51分)

 

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 第1弾と申しておりますのが、5月1日に議決をいただきました補正予算でございます。第2弾が6月2日、それから、今後補正をお願いしたいというふうに考えているものでございます。

中村委員

 その切り分けというのは御答弁いただくことって難しいですか。

委員長

 大丈夫ですか。(「時間がかかる」と呼ぶ者あり)

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 大変失礼しました。これから補正をお願いしたいというふうに考えてございますのは、2-5と2-6、2-7の三つでございます。

中村委員

 2-5と2-6と2-7で、多分、今まで私たちが見ていないのに2-8と2-9というのもあるのか。2-9は違うか。2-9は入っていたんでしたっけ。2-8と2-9も多分入っていなかったと記憶しているんですが、これは予備費ということですか。それも確認。

小田子ども家庭支援担当部長

 すみません。2-8も実は新しい取組にはなるんですが、補正には入っていない内容でございます。2-9につきましては、実は予備費のほうで既に実施している事業になります。

中村委員

 ということは、ごめんなさい。4次補正に入っているものに関しては、ここでやっちゃうと多分事前審査になっちゃうのかなと思うので、あんまり伺うのが……。

委員長

 伺えません。あまりどころか。

中村委員

 そうですね。難しいのかなと思うんですけれども、2-8、2の……、ごめんなさい。

委員長

 2-8、2-9は。

中村委員

 2-9は、もう既にやっているもの。2-8に関しては、補正は組まないでやるということ。もう少し詳しく。

小田子ども家庭支援担当部長

 2-8に関しましては、補正予算の項目ではございませんが、今後、第2弾として取り組む支援策の一つでございます。

中村委員

 ごめんなさい。3ページのほうに予備費の欄があるんですけど、ここと、そのこっちで出していらっしゃっているその差というか、さっき、2-9は予備費でとおっしゃっていたと思うんですけど、何かそこがもう少し整理がついたほうがよかったのかなと思うんですけれども、そこら辺はどういう切り分けになっているんでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 委員御指摘のとおりでございますけれども、財政サイドのほうで取組を出したときに、予備費のほうで、17ですかね。子ども教育部、あと4番でございますけれども、こちらのほうは一括で部のほうで購入したものについての振り分けということで。2-9のほうにつきましては、ちょっと個別の取扱いということで項目として目出しをされたようでございまして、分かりにくいというところで申し訳ございません。

中村委員

 分かりました。ちょっと分かりにくいなというふうに思ったので指摘をさせていただいたのと、これ、国のものに関しては「国」という記載があるんですが、都については、都の補助とかというのが含まれているものってあるんでしたっけ。要は何が聞きたいかというと、国とか都とかの事業ではなくて、区でオリジナルで、中野区として、この子ども教育部なのか教育委員会なのかというところでやるものというのは、どちらに当たるのかというところを確認させていただきたいんですが。(「2-9ってもうやった」と呼ぶ者あり)

委員長

 2-9って医療的ケア児でしょう。これ、やっているんだかやっていないんだかよく分からない。やっていないんじゃない。(「だけど、やっているっておっしゃった」と呼ぶ者あり)いつの間にかやっているの。

 ちょっと休憩します。

 

(午後2時56分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

 それでは、先ほどの答弁保留で。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 先ほどお尋ねがございました東京都の特定財源を見込んでございますのは、別紙の2ページの2-6、民間子育て施設の臨時休園等に対する支援、それから、2-10、在宅児童・生徒ICT支援、この2件については都の特定財源を見込んでいるものでございます。

中村委員

 ありがとうございます。ということは、2-4、2-5が国からの支援が、2-6と2-10が都の支援が入っているということなんですけど、これ、割合としては――そこまで聞いちゃって大丈夫なのかな。いわゆる都の事業というわけではなくて、区として政策を進めていくに当たって、都の補助も使えるというものなのか、それとも、この2-4とか2-5というのは国のものじゃないですか。そのまま直で来て、区が執行というよりは、自治体の事務をやるというところでこのメニューになっていると思うんですけれども、そういう違いというのはあるんですかね。そこら辺も、お答えできる範囲でお答えいただけますか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 私のところで、2-6の部分につきまして、認証保育所の利用者負担を軽減した場合に補助が出るというもので、2分の1、東京都からの補助が交付されるというものでございます。こちらにつきましては、各自治体が実施したときに東京都からの補助があるというものでございます。

委員長

 もう1個は、ICTのほうは。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 ICTを活用した在宅支援につきましては、コロナの影響を受けて、東京都からも学習の確保、保障というんですかね、そういったことを積極的にやってほしいというような通知がありました。そのことを受けて、区としても積極的に取り組みたいということで、この施策については掲げさせていただいたものでございます。(「補助率」と呼ぶ者あり)補助率、補助の割合。すみません、失礼いたしました。モバイルルーター、こういったものの補助につきましては上限がございます。それから、通信費につきましては、東京都は10分の10、6か月間、10分の10の補助がございます。それから、ICTの学習支援員、こういったものにつきましては、10分の10での補助がございます。

中村委員

 ありがとうございます。何が言いたかったかというと、国とか都のこういった制度もあって、それをやっていくのはもちろん大切なことだと思うんですけれども、区が子育て先進区を目指していくという中で、今こういった緊急事態って、やっぱり子どもに犠牲が行きがちで、そういったところにしっかりと政策を進めていっていただきたかったなというところの感想なんですね。というのは、2-11とか、今後、第4次補正でやるところでもあるのかなとは思っているんですけれども、ちょっと、もう少しあってもよかったのかなというところがありました。なので、確認をさせていただきました。

 ごめんなさい。ちょっと前後して申し訳ないんですが、さっき御答弁いただいた2-8の子ども食堂の再開に向けた支援のところで、御答弁で、補正でもなくやるというふうな御答弁があったと思うんですけど、これはどう実施をされるのかというところをちょっと教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらの内容でございますが、現在、区内に15団体、15か所の子ども食堂が、今、社会福祉協議会で把握しているところがございます。こういったところを対象に再開を促す、しやすくするために、消毒に関する消毒剤やマスク等をお届けしようというものでございまして、金額的に、規模としては60万円程度を考えているんですが、区で60万円なんですが、現在、在庫があるものはそれでも工夫をしますし、育成活動推進費で持っている予算や子ども教育部の予算も活用しながら対応しようというふうに考えておりますので、補正予算というほどの大幅な組替えには当たらず、機動的に執行できるかなというふうに考えておりましたので、補正予算としては提案しなかったものでございます。

吉田委員

 お疲れさまです。ちょっと、今回いろいろ議案の審査をするに当たって、そもそも中野区役所という行政組織が、今回の新型コロナウイルス、この事態にきちんと対応できていない、直視できていないという懸念があるんじゃないかなと、このように思います。今、なぜそれを痛感したかというと、各委員の皆様の議論も多分そこで困っていらっしゃるというか、今回の議案で、第59号議案で区の学校の設置条例、これの審議の前に報告事項で7番が関連があるからと、これをまず報告してから第59号議案をやったんですけれども。で、その後で区政運営について審議を今求められて、しているんですけれども、そもそもここに書いてある事項というのは、まず足りません。そもそもここに書いてあることは足りなくて、これは一般質問のときに本会議で白井議員は指摘されていたと思うんですが、この100年に一度、スペイン風邪以来というか、あるいはリーマンショック以降でもいいんですけど、世界中で、ちょっとこれまで、コロナ以前には戻れないのかもしれないと、新しい生活様式をやらなきゃいけないと政府が一生懸命言っていると。こういう事態の中で、やっぱり本会議の冒頭で、区長が行政報告だろうか施政方針だろうか、新しいこのウイルスの事態に応じた中野区の根本的な区政の見直しということを、最初に区長が報告というか説明というか、しなきゃいけないわけですよ。

 そして今回の委員会では、それがなかったから、リカバーをするものがここに最初に出てこなきゃいけない。区長が最初に言わなかったから。でも、それが出てきていなくて、この当面の区政運営というのが出てきて、でも、それも議案の後で審議をすることになって、ここで言っていることは一応重要なことを言っています。まず、全事業にわたって目標と効果を再検討すると、一度立ち止まって見直すと。新しい生活様式に配慮したものに対応していくと。いろいろ特例の取扱いをするとか、それから、事業の規模や時期、方法について抜本的に見直すとか、弾力的に運用すると。

 これは基本方針だけじゃなくて、例えば、今回議案に上がった学校の再編計画とか、そういうことも全部かかってこなきゃいけないはずなんです。それを先に冒頭、子ども教育部と教育委員会の方針が示されてから、じゃあ、今回の統廃合をどうするんですかということを区分けしてもらって、これはもう来年の話だから、このまま突っ走ります、でも、これについてはここで立ち止まりますという行政の側の提案があって、それを我々が、いいよとか、いや、これも突っ走ったらいいんじゃないとか、いや、そもそもここから立ち止まったらどうかとか、そういうことをしてからこの条例の改正について審議と採決を求めるべきだと思うんですね。

 それはもう、ほかの事項全部そうで、どこで言おうか迷っていたんですけど、この後で出てくる新型コロナに関する教育委員会事務局における対応、ここで言おうかなと思ったけど、ちょっと小さなことだけやっているので、今申し上げますけれども、そもそもこういう提案の仕方というか、審査の求め方というのが本会議の最初からおかしい。この中でやらされるのは本当に責任を全うできないなというか、今からでもちゃんとそういう、この子ども文教委員会に係ることはもう全ての計画、全ての事業、全ての何とかというものを、この当面の区政運営についてというものに照らして、こういう方針ですというふうに説明してほしいと思います。そうしないと、突っ走った、要するに、さっき自分で勝手に判断して、これはもう突っ走るべきだからと思って賛成しましたけど、ちょっと今のままでは責任ある審査はできないなというふうに思います。答弁いただけるでしょうか。

委員長

 どなたか答弁できますか、吉田委員の。

戸辺教育委員会事務局次長

 区長のほうから、今後、危機的状況、緊急事態を受けて、区の基本的な方針、考え方を御説明するといったことについては重要なことというふうに私は認識してございます。ただ、区長の御判断により、いつ、どこで、どういうふうにというのはお決めになるというように理解していますので、今の御意見についてはお伝えしていきたいと思っております。

 教育委員会におきましても、基本的には教育委員さんそれぞれ、こうした感染症の状況において、学校教育の中で学力を低下させずに、子どもの生きる力をいかに向上させていくのかといった点を中心に御議論されているところでございます。こちらの弾力的運用の考え方でもそうですが、既に策定した計画の中でも、新しい生活様式や今後の計画を受けての運用についても、果たしてそれが正しいのかどうかというのは、都度都度、きちっと検証しながら進めていく必要があろうと。ただ、行政運営は日々継続して行っているところでございますので、全て一旦停止というわけにもいかないところもございます。基本的には、区全体の中で目標による成果の検証、それを徹底的に見直していく。それから、その中で執行方法、優先度についても明らかにしていくということで、教育委員会の中でも、きちっとその内容について精査して判断していくようなことは今後求められていくというふうに認識してございます。

吉田委員

 ありがとうございます。それで、ちょっとだけ細かく入りますけれども、例えば学校の再編の計画も含めて、先ほど別の委員からも御指摘があったとおり、そもそも教育の在り方、学校の教室の規定とか、要するに3密だけにとどまらずいろんなことを考えて、でも、しかも、それがいつ結論が出てくるか分からないというかね。ワクチンがいつできるのか、あるいは5年たったら昔みたいな教室でいいのか、それとも、今後も二、三十年はちょっと粗でやらなきゃいけないのかとか、さっぱり分からない状況で、区民の大切な税金ですから、二重投資になっちゃいけない、あるいは、造ってしまったものが役に立たなくなってはいけない。造った後で国や都から新しい方針が示されて、こういうふうにやってくださいというのが来たら、今までせっかく造ったものがまた改築だとか、そういうことをしなきゃいけないということがあるといけないので、ここは勇気を持って立ち止まりぎみのほうが、こういう未曽有の先が読めない事態ではいいと思うので、そういう基本的な姿勢でいろんなものを提案していただきたいなと。ちょっとこれは要望です。

委員長

 要望ですね。

吉田委員

 はい。

委員長

 ほかには質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、進みます。ただいまの報告は以上で終了いたします。

 次に、令和2年度予算の執行についての報告をお願いします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、令和2年度予算の執行につきまして御報告いたします。(資料7)

 一つ目の報告事項、新型コロナウイルス感染症に係る対策及び当面の区政運営についての中で御説明をさせていただきましたとおり、新型コロナウイルス感染症拡大の状況の下でも区民が安心して生活できるよう、区は現在、医療・生活・経済支援対策について取り組んでいるところでございます。このような対策を進めるに当たり、安定した財政基盤の構築は必須であり、単年度において100億円以上の減収を想定した対応が必要となる状況を踏まえ、今年度の事業実施にあっては、事業の規模や時期、方法について十分に検討し、見直すべきものは見直し、歳出の抑制に努めることといたしました。このたび、令和2年度予算で計画した事業につきまして、今後の執行見込みを取りまとめましたので、御報告いたします。

 1、執行を調整する事業の予算額及び削減見込み額でございます。子ども教育部・教育委員会事務局におきましては、新規・拡充事業につきましては、一般財源予算額106億1,614万8,000円のうち、一般財源削減見込額が1億4,952万円、経常事業につきましては、一般財源予算額1億5,590万1,000円のうち、一般財源削減見込額は1億2,635万1,000円でございます。

 2、執行を調整する事業につきましては、別紙を御覧いただきたいと思います。子ども教育部・教育委員会事務局につきましては、別紙の4ページでございます。

 新規・拡充事業では6項目ございます。1、子育て先進区推進、戦略パンフレット印刷、子育てカフェ、ウェブ調査につきましては、予算額、一般財源152万3,000円のうち、一般財源削減見込額が150万円でございます。見直しの方向性は記載のとおりでございます。

 以下、同様に、2番、(仮称)子どもの権利条例の検討につきましては、341万5,000円のうち226万円の削減を見込んでございます。3、木製おもちゃの子ども施設への配置につきましては、1,760万円のうち1,440万円、4、学校における働き方改革の推進につきましては、846万3,000円のうち410万4,000円、5、学校再編等に伴う施設整備につきましては、105億8,105万5,000円のうち1億2,316万4,000円、6、地域子育て支援に関する調査研究につきましては、409万2,000円の全額の削減を見込んでございます。

 次に、経常事業につきましては3項目ございます。移動教室につきましては、9,104万3,000円のうち7,947万5,000円、2、海での体験事業につきましては、4,158万6,000円の全額、3、学校行事、講座、研修、調査等につきましては、827万3,000円のうち529万円でございます。

 次に、執行方法・経費等について検討中の主な事業といたしまして、1、修学旅行につきましては221万3,000円、2、水泳指導補助につきましては1,278万6,000円、いずれも教育委員会において引き続き検討するとしてございます。

 なお、参考資料といたしまして、一般財源推計のグラフを添付してございます。後ほどお読み取りいただければと思います。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。ただいまの報告について、御質疑ありましたらお願いします。

いでい委員

 先ほどの議案の審査のときにも少し申し上げましたけれども、以前からこの委員会の中でも、子どもの教育環境の機会の確保ということが、充実ということがずっと議会からも求められてきました。今回こういったコロナのことが起きたことによって、子ども教育関係の予算を、これは削減していきたいと、していくといった報告だと思うんですけれども、先ほどは、計画はそのまま進めていくんだという一方で、こっちの計画については、やっぱり1年先延ばしにする、ここについては進めていくけど、ここについては一旦立ち止まる、ちょっと散見されたんですけども、今回のこの御報告についてまず伺いたいのは、もう既に執行統制をかけられたメニューというのはこの中であるんですか。

委員長

 どなたですか。

いでい委員

 なければないでいいんですよ。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 こちらに掲げてございます項目につきましては、いずれも、もう既に執行統制をかけられているというふうな認識でございます。

いでい委員

 それは何を根拠に止められたんでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この項目につきましては、今、御説明させていただきましたとおり、コロナウイルス感染症拡大に伴う財政状況の悪化を鑑みてということでございまして、財政担当のほうから、この項目について執行の統制をするということでの投げかけがあったということでございます。

いでい委員

 今、財政当局のほうから執行統制をかけるという話があったので、それを受けたという御答弁でしたけれども、先ほど、コロナウイルスの緊急対策室という中には、子ども教育委員会、子ども教育部のメンバーは入っていない。いないけれども、この部の声は着実に意見という形で届いているというふうに御答弁がありました。で、今回これを削減するに当たって、子ども教育部や教育委員会はどのような話を財政当局とされたんですか。そして、どうして、その結果こういった形になったのかという説明をしてください。

戸辺教育委員会事務局次長

 基本的には、基となる案については企画部のほうで示されたものでございますが、一部、経常事業や執行方法につきましては、感染症拡大予防の観点から、現在執行が難しいような事業についても、企画部と共有する形で調整を図ってきたところでございます。例えば学校再編に伴う施設整備等については、もう既に計画され、そして、中には改築委員会の中においても、一定、方針として確認され、発注というところまで来ているものもございますので、教育環境のさらなる向上という面から、基本的には、そうした学校についてはこのまま計画どおりやらせていただきたいというようなお話はさせていただきました。

 教育委員会においても、こちらの案件については全て御報告してございますが、同様に、財政難ということは十分理解はするけれども、子どもの教育環境を充実させるということから考えれば、教育委員会として、はい、分かりましたというわけにはいかない。財政当局としての考えや今後の見通しについてもしっかり説明していただきたいというような御意見もいただいているところでございます。

いでい委員

 今、最後段のところで教育委員会がという話がありましたけれども、それは教育委員会として、いつ、どこで話し合われたんですか。議事録とかそういうのはあるんですか。

戸辺教育委員会事務局次長

 先週金曜日のほうで報告いたしましたので、議事録としては、今、調製中でございます。

いでい委員

 ということは、先週金曜日に、このたくさんあるメニューの中で、学校の再編に伴う施設整備のことについて今御答弁ありましたけれども、教育委員会に報告する前に、これはもう執行統制をかける、事業をストップさせたということなんですか。それは、さっきの答弁からだんだん話が変わってきたんですけど、子ども教育部や教育委員会は、財政当局から執行統制の指示があったので、こうだと。または、経常経費のことについてはいろいろ協議をした中で、財政当局と共通の意見を持っているという話でしたけれども、実際に執行統制をかけたのは、財政当局がかけた後に教育委員会にこういった話があった。ちょっと何か行き違いがあると思うんですけど、もう一回御答弁。

戸辺教育委員会事務局次長

 議事録として調製するのは、先週金曜日の教育委員会、つまり、傍聴している中での御報告でございます。当然、その前に教育委員会のほう、教育長を含めて、こうした企画部案が示されて、これで行くということになりましたので、正式な、傍聴している場ではなく、その前の週に基本的なことについては委員各自にお知らせし、いろいろ御意見はその時点でお伺いしているところでございます。

いでい委員

 先に進めますけども、学校再編計画に伴う施設整備のことについては、中野本郷小学校と桃園第二小学校の基本構想・基本計画、基本設計・実施設計について、実施時期の見直しを行うというふうに書いてありますけども、実際に区が執行統制をかけたのはどの部分で、それはいつですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 まず、中野本郷小学校につきましては、今回、今年度予算で基本設計と実施設計についての設計業務委託を予定してございました。こちらにつきましては、5月20日の時点で入札公告の作業、手続に入ってございました。今、教育委員会事務局次長から報告がありましたように、その後、企画部からの話があって、その上で教育委員会にも御報告をし、5月29日の時点で、中野本郷小学校の入札作業については一旦中止という手続を取らせていただいてございます。

 もう1件、桃園第二小学校につきましては、今年度、基本構想・基本計画の委託作業を予定してございますが、こちらにつきましては、現時点でまだ入札作業に入ってございませんが、今回の区の政策判断を受けて、今後もこちらのほうの委託作業については予定はしていないという考え方でございます。

いでい委員

 それは中野区小中学校の施設整備計画のほうじゃなかったのかなと思いますけども、ここに載っているのは再編等に伴う施設整備ということ、これは同じことということでいいんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、委員御指摘のとおり、今の2校、中野本郷小学校と桃園第二小学校につきましては、学校再編計画に基づいての実施事業ではございません。中野区立小中学校施設整備計画に基づいた老朽化に伴う改築計画に基づいた事業でございます。こちら、項目の部分で学校再編等に伴うということで、学校再編だけに限られているかのようにちょっと見えてしまうところではあるんですが、あくまでもこちらは予算項目の表現でございます。今の2校に関しましては、学校再編とは直接関係のない事業というふうに認識してございます。

いでい委員

 本当に、この資料の意味が全く分かりませんよね、そうやって考えると。全く別物の計画を引いてきて、別物の計画の説明をしている、しかも数字までつけて。ちょっとこの辺も理解が全くできないところですけど、先へ進めます。

 今回こういった形で執行統制をかけました。で、それぞれにひもづく計画について、その進捗について、どのような予想が立つか、お答えください。この施設の整備のことだけでいいですよ。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回、中野本郷小学校、そして桃園第二小学校については、今年度予算の執行統制というところでございますが、こちらにつきましては今後の学校改築全体の、先ほど申し上げた中野区立小中学校施設整備計画全体に関わってくることでございます。こちらの施設整備計画につきましても、当然、今後の財政見通しですとか、コロナ以降の社会情勢等も踏まえて、そして地域の実情等も踏まえて見直しを行う必要があるというふうに考えてございます。今後、建て替えが必要となるそういった学校については、整備時期等を検証いたしまして、今後策定される基本計画、そして区有施設整備計画、そういった計画とも整合を図っていく必要があると考えてございますので、そちらと併せて改定作業を進めていきたいというふうに考えているところでございます。

いでい委員

 さっき永田さんの答弁では、計画自体は進めていくんだと。また、こっちの計画については一旦立ち止まるんだと、いろんな話がありましたけど、教育施設の担当者は、それぞれ持っている計画を改定していく必要があると述べていますけど、これはどっちが本当なんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 先ほど、第四中学・第八中学の統合につきまして、学校再編計画に基づきまして、計画どおり進めさせていただきたいということで御報告をさせていただきました。また一方、今お尋ねがございました中野本郷小学校についての小中学校施設整備計画につきましては、このような状況を踏まえまして見直しを余儀なくされているというような認識でございまして、これにつきましては、今後、その区の全体計画の中で見直しをしていきたいという考えでございます。

いでい委員

 じゃあ、先へ進みますね。言ってもしようがない話なので。

 さっき中野本郷小学校や桃園第二小学校の基本構想・基本計画、または基本設計・実施設計を先送りすると。今後の財政状況を勘案しながら、計画のほうを見直していく必要があるという御答弁でありましたけれども、これを再開していく、進めていくという判断基準は、一体どこのレベルに何が到達したときなのか。私なんか考えるには、子どもたちの教育環境の確保というものが第一義だということで考えたり、また学校施設は今、教育施設というだけではなくて、様々複合化をされて地域のコミュニティの核となっている。または、いつ起きるか分からない非常災害時、地震のこともそうですし、風水害のこともそうですし、避難所としての機能、役割が、大きな役割がやっぱりあるんですよ。それよりも中野区は、そういった計画を持っていながらも、一旦立ち止まる。それはなぜかというと、今後見通しが立たない財政状況を優先するということであるんですけども、これを前に進めるというその条件を教えてほしいんですけど。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、委員からも御紹介があったように、一口に学校といいましても、様々な機能が求められている、そういった状況でございます。財政状況がまず一定程度回復する見込みが立った上での話にはなるかと思いますけれども、当然、子どもたちの学習環境の確保、これは最重要で考えてございます。そして地域の安全・安心ですとか、地域全体の図書館等をはじめとする、あとキッズ・プラザ、学童クラブ、そういったところの機能も、当然バランスを見ながら判断していくことになるかとは思いますが、現時点におきましては、今後の基本計画、そして区有施設整備の在り方についても、そちらも併せてしっかりと検討していきたいと思っております。委員お尋ねのどういったレベルかというところも、併せて今後考え方を速やかに示していきたいというふうに考えてございます。

いでい委員

 だから、その考え方が全くない中で、止めるのは勝手に止めちゃうんですよ。今後どういうふうなレベルになったらこれを進めていくんだと言っても、それはまた今後考えていきますよと。じゃあ、どこでその政策判断をして決定が行われているのかというのが、もう甚だ理解ができません。でも、先に進みます。今後、これは今年度予算の執行統制のことなんですけど、中野区は今持っている計画によって、様々な子どもたちの学習環境に関わる計画が進んでいくと思います。今年度予算にはのっていませんが、例えば平和の森小学校の改築の予定地、その土地の取得のことについて、こういったものについてはどういう判断をされるのかというのは、私なんかでも区はどういった考えを示してくるのか、どういった議論がここで行われるのかというのは、今からしっかりと準備していかなくちゃいけないことなのかなと思っています。

 次に進みます。この経常事業の移動教室や海での体験事業、学校行事、講座、執行方法・経費等について検討中の主な事業、修学旅行、水泳指導補助、こういったものについては子どもたちが、児童・生徒の皆さんが実際に体験する、経験する事業だったり、または事業に準ずる移動教室であったり、または自由に参加することができる事業だったりとかするんですけれども、こういったことについて、いきなり中止するとかそういう表現に、移動教室、海での体験事業、学校行事、中止、中止、中止と、こうなっていますけれども、こういったのは教育委員会の判断なんでしょうか。

戸辺教育委員会事務局次長

 教育委員会の判断でございます。基本的には、こちらの全体の中でお示ししてございますが、先ほども御説明したように、新型コロナウイルス感染症、そちらへの拡大状況等を総合的に判断いたしまして、宿泊事業等については教育委員会の判断として、やむなく中止と。その後、それの一般財源分については、削減効果ということで一覧表に載っているというものでございます。

 いでい委員がおっしゃるとおり、子どもの教育環境の充実、基本的には移動教室や修学旅行、体験事業、これは教育委員会事業でございますが、学校行事、それぞれに子どもにとって必要な内容ということでカリキュラム編成をしながら、毎年計画化して実施しているものでございます。やはり中止という判断をするには相当じくじたる思いがございましたが、この時期の総合的な判断で、子どもの健康維持ということで考えたところでございまして、この事業の案件については、全て教育委員会の中でもきちんと御報告しながら報告したものでございます。

 なお、修学旅行などにつきましては、中止とする自治体が多うございますけれども、やはり中学校の集大成の事業でございますし、子どもたちにとって一番重要度の高い事業と考えてございますので、もう少し様子を見させていただきたいというふうに考えておるところでございます。

いでい委員

 感染拡大防止という観点では、中止やむなしというところも分かります。ですけど、それであるならば、移動教室は中止して修学旅行は引き続き検討するというのもおかしな話なんですよね。やっぱり子どもたちが経験する、体験していくということは、学校の授業と同等にすごく必要なことで、中野区の教育行政がどこまでそれができるのかな、そのチャレンジだと思いますよ。それを検討もする前から、財政状況を理由にいきなり中止していく、そういった判断については非常に子ども文教委員会としても悲しい。もうちょっと、せめて修学旅行、水泳指導補助ぐらい引き続き検討するという枠の中に入れてほしかったな、こういう思いがあります。

 もう最後にしますけども、今回の子ども教育部・教育委員会事務局に関して、新規・拡充事業の1から6、また経常事業、1から3、執行方法、1、2とありますけれども、新規・拡充事業のことについては、今年の第1回定例会の予算特別委員会の中で、それぞれの分科会の中でも、議会からも、これについては立ち止まったほうがいいと、これについてはごく一部の人にしか、区民の方にしか効果がない、影響がない、また効果が薄いのではないか、それよりも財政状況をよく考えた上で予算として積算したほうがいいんじゃないか、様々指摘がありました。しかし、行政側からは、いや、これはこうですよ、これはこうなんです。ちょっと議会の中でも理解に苦しむような答弁がありながらも、予算というのは総体で見なきゃいけないということもありましたから、議会は全会一致で今年度の予算を通したはずだと思います。議会から指摘があったにもかかわらず、やるんだと強弁して、自信をみなぎらせてあのときは答弁して行った事業について、いきなりここで執行統制のメニューに入れてくる。

 例えば、この木製おもちゃの子ども施設への配置って、様々、内示のときから議論があったと思うんですよ。それで、今回、事業費が1,760万円のところ、1,440万円を減らす。児童館への配置について見送ると、こうありましたけれども、あのときの委員会でのやり取りの中で、小田部長も含めて、かなり相当、これはどうしても必要なんだと、こうなんです、ああなんですと様々言っていましたけど、財政当局からこれについて執行統制がかかったのか。そこで子ども教育部として、教育委員会事務局として話し合って、ここならオーケーですよという話合いになったのか、その経緯をちょっと教えてもらいたいんですけど。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 財政から投げかけはございましたが、部の中でも、現在の状況を検討し、このメニューに、統制の中に加えることを判断いたしました。その理由なんですが、もともと森林環境譲与税の趣旨を踏まえて、児童館、ふれあいの家、または庁舎への配置を検討してきたところでございます。その際に、児童館において利用者の意見も聞きながら進めていくというようなことも申し上げてきたところでございますが、そういった意見募集もできていない状況も続いていることから、今年度の児童館への配置は見送りたいというふうに考えた。また、コロナウイルスの感染症の拡大によって、その感染予防策を改めて考えたいといったこともございます。目標であった自然への親しみや、木の文化を感じるということについては、また新たな財政状況も踏まえ、どういった形が一番安全かも再度考えさせていただいて、再度検討させていただきたい。したがって、今年度については、この児童館の配置分については現時点での執行をしないという判断をした、そういったものでございます。

いでい委員

 という指摘が予算特別委員会でもあったんですよ。それでも、区はこうなんだという話があって、またそのボトムアップ区政ということで、要望がたくさんあったんだという話で、やるという決定をされて、区民の皆さんから御要望があるのであれば、それについてもやっぱり行っていくべきじゃないかという議会の判断もそこであったんですよね。ですけど今回は、区民の皆さんから上がってきた、現場から上がってきた要望で、議会は懸念や危惧をしていた、一部そういった人たちもいたにもかかわらず、区は自信を持ってこれを進めていくんだと打ち出してきた目玉事業だと、これは新規事業として。それでも、そういうのはもうなかったことにして、いきなりここで事業をとめちゃおうと。子ども教育部なのか教育委員会事務局なのか。都合の悪いときは財政当局から、上から落ちてきたという話になっちゃうんですけど、これ、区民の声だとかそういったものを大事にしているって、一体どこへ行っちゃうんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 今回のおもちゃの児童館への配置に関しましては、やはり児童館、今月の14日までですね、15日まで閉館ということで、来館者の方の御意見を聞けるような場がないというところが一つ大きくはございます。また新しく、まず意見を聞いて、おもちゃを選定していただくとか、そういうスキームにつきましても、第1回定例会の委員会でも御説明させていただいたと思うんですが、まずそういう意見募集を取れなかったということもございますが、新しいおもちゃを置いて、そこにいわゆるお子さんや保護者の方が多く集まってしまって、密集状態をつくってしまう懸念もございますし、今回のウイルスに関しては接触感染ということ、また飛沫感染の非常にまだ分からないところでございますけれども、あるというところでは、新しいおもちゃを多くのお子さんが来て触るということについては、やはり心配だ、懸念があるということで、今年度の配置につきましては見送りさせていただこうと思っております。今後この新型コロナウイルスの感染症の拡大状況、新たな対応方法等踏まえた中で、またこの活用につきましては考えていきたいというふうに思ってございます。

いでい委員

 もうそろそろやめますけど、何でもかんでも新型コロナウイルスに乗じて答弁するのはやめたほうがいいと思いますよ、本当に。利用者の声を聞く機会がなかった。それはなぜか。新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されたからだ。そういう答弁、ちょっとやめたほうがいいいのかなと思いますよ。

 もう最後にしますと言ってから長いんですけど、ごめんなさいね。ちょっと聞きたいことというか、お伺いしたいことがたくさん実はある中で、結局、今回の新型コロナウイルス感染拡大を防止する第1には、区民の皆さんの生命、あと健康を守っていくために、どれだけ時期を逸することなくスピード感を持って行政が議会と一緒になって対応ができるかということが求められていると思っていますし、またそのようにやってもらいたいという思いはすごくあります。第2に、でも一方では、ここの委員会では、子どもの教育行政全般のことについてただしていくのにもかかわらず、財政的なものを優先して、子どもの教育機会、そういったものを、財政当局から話が来たとは言いながらも、それを了承していく、またはこっちの部から上がっていった。物理的にできないんだから、これは削ったほうがいいんじゃないか、そういった提案がなされていく。またもう一つには、それを行っていく上での根拠みたいなものが計画されていても、このコロナウイルス感染拡大の防止の観点から、こういった判断をしなくちゃいけなかったんだということで、どうも、やっていることが私たちにも見えない。で、全体的な見通しも立たない。あと将来的なビジョンというものも、ちょっとお示しできない、示し切れていないのかなという感じがするんですよ。

 私が思うには、施設の整備のこともしかり、教育行政全般のことについても、長いスパンで物を考えて、何を根拠にこうなんだと、そういったことが説明できるように対応していただきたいなと思っています。議会はいつでも議論の場として、この委員会を開きたいという要望があれば応じてくれると思っていますし、その区民の負託に応えるのは、私たちは今だというふうに感じていると皆さん思っているので、行政側からも積極的な議論を、こう思っていると、これはどうなのかという話をしてもらいたいと。何か、予備費で勝手にやっちゃいました。予備費というのは、本来、今やっている事業で足りなくなったもの、または自然災害だとかで区民の危険、生命や財産に影響が及ぼされることについて、議会の議決を待たずに執行しなくちゃいけない予算ということで予備費は決まっているわけで、自分たちがやりたい新規事業については、勝手に使っていいという話でも何でもないと思っているんですよね。そこら辺について、今後、細かく指摘はさせていただきたいと思っていますけど、取りあえず、今は要望ですから、答弁は結構です。

平山委員

 すみません。聞きたいことがありますけど、なるべく端的に聞いていきますけど、少し質問が長くなったら申し訳ありません。

 新しい区長が誕生されて新区政が始まって、ずっと一貫して質疑の場で行財政改革の方針をつくるべきだということを申し上げてきました。それはなぜかというと、前区政の中での行財政改革の柱というのは2,000人体制だったんです。それが一旦達成した。次なる柱というのを見つけていかないと、行財政の改革というのは永遠にやり続けていかないと、油断したら、ヒューって膨らんじゃうんです。だから、何度も何度も本会議でも申し上げましたし、総括質疑の場でも申し上げましたし、委員会でも申し上げてきたんですけど、区側は一貫して、必要性は感じるものも、つくるという姿勢は示されないできた。結果として、この2年間で、これは予算を通してきた我々議会にももちろん責任があると思っていますけども、経常経費は拡大しました。そして、今このような事態を迎えているということを、やっぱり、お互いですよ、反省しなきゃいけないと思うんです。区民の声を聞くということは、それだけ経費がかかるということ。なら、本当に区民の声を聞く区政をつくるのであれば、自らを律することにやっぱり足を踏み入れていかないと、長い将来、中野ってもたないんですね。そう思って訴え続けてきたつもりですけど。

 それで、今回のこの予算執行についてというのも物すごくショックで、最大のもの、まあ、細かいものも聞こうかと思いましたけど、それはやめさせていただいて、最大のものはこの学校施設ですよね。私はてっきり新規事業と拡充事業だけの見直しがあるんだと思っていました。それが既存の計画に関わるものまで踏み込まれているということに大変驚いて、学校って、また前区政と今の区政を比較するというのはどうかとは思いますけど、あえて言いますけども、もともと、今後の学校は起債なしでやると言ったのが中野区なんですよ。それを新区政が誕生して、やっぱり起債を使いますという話をされた。少し財政にゆとりをもたせなきゃいけないからって。ということは、そのつい前までは、苦しいけども、絞り込めば借金しないでもこれからの学校改築ができていくめどが立っていたんですよ。それなのに、何でここに来て急に学校を二つ、ちょっと改築を止めますということがいきなり議会に出されるのかというのが、大変残念でなりません。

 質問をしていきます。さっきの当面の区政運営についてというのがありますよね。ここで、先ほど触れましたけども、機能的な区政運営の中に、全事業にわたって目標と効果を再検証するなど、一度立ち止まって見直しを行うものとするとありました。で、もう見直されているんですね。分かりますか。ということは、一度立ち止まって見直しを行うという作業は既に始められている。一旦は行われた、こういう理解でいいですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今年度、令和2年度予算に関わる事業について、一旦見直しはしたものというふうに考えてございます。

平山委員

 そこで、さっき永田さんにお尋ねしたときに、この見直しについては当局から積極的にというよりも、財政課のほうから要請があったというようなお話がありました。もはや、ここまでになると、これは予算の組替えなんですよ。単に補正予算を組むとか、単に事業の見直しをしますというレベルを超えて、これはもう予算の組替えに近いことが行われようとしているので、本来であれば、さっき吉田委員もおっしゃいましたけど、今回、一般質問でうちの白井幹事長が言いましたけど、区長がちゃんと示した施政方針の今年度目指すべき中野区の姿から変わるわけだから、そこで指針を示していただいて、そのことについて議論をして、改めて区側から、こういう方針で区政運営を行っていきたいというものを出していただいて、それをしっかりと全委員会で議論して、その上で、議論の結果を踏まえてこれを出していただきたかったんですよ。議論が全部すっ飛んじゃっているの。これを出すために、このペーパーがあるんじゃないかなというふうにうがった見方をしてしまうほど、ちょっと性急なんですよね。

 で、議会で意見はつけました、当初予算に対して。それは新規・拡充事業についてなんですよ。そこまでだったら理解はできます。だって、議会もやれと言ったんですから。だけど、既存の事業まで、しかも、計画の中にあるものまで手をつけるなんていうことを、ぽんと委員会資料で、もうこういう執行でやりますと、コロナだからしようがないんですというような出し方をされるというのは、ちょっといかがなものかなというふうに思っております。

 さっきの話にまた戻りますけど、ここには、全事業にわたって目標と効果を再検証するなど、一度立ち止まってと書いてあるんですよ。ということは、教育委員会も子ども教育部も全事業についてやられたはずなんです。そうですよね。これ、あえて皆様の立場で言うんですよ。何で学校施設だけが標的にされるんですか。区役所を止めればいいじゃないですか。270億円ですよ。区役所を止めればいいんですよ。全事業なんて、あたかも、もう聖域をつくりません、全てに対して突っ込んでいくんですと言いながら、本丸だけは守る。で、今回の一般質問の区長答弁で何とおっしゃったかというと、現行の区役所は耐震性には問題ありませんが、今後災害のことを考えると、より防災機能を向上しなければいけないとおっしゃったんですよ。中野本郷小学校、桃園第二小学校、Is値は満たしていますよね。Is値は満たしていますけども、避難所であるということを考えたときに、より高い防災機能、耐震性を踏まえた施設であることが望ましいと思われませんか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 中野本郷小学校、桃園第二小学校につきましては、確かに耐震性能は備えております。ですので、避難所としては十分機能するというふうに認識はしてございます。委員おっしゃられるように、より安全性を高めるという観点からすれば、それはそのほうが望ましいというふうには考えてございます。

平山委員

 ここだって耐震性能は、Is値は満たしているんですよ、中野区役所も。条件は同じなんです。本当に苦しかったら、新しくできる体育館に災害対策本部を持っていけばいいんですよ。幾らでもやりようはある。なのに、ああいう答弁しか返ってこなかったというのを大変悲しく聞いていたんですけど。教育委員会の皆さんも、いや、とんでもないと、子どもの学校を優先してくれと。だって、この二つが遅れたら、先の二つの中学校も遅れるわけですからね。2校だけの問題じゃないんですよ。それに伴って様々な問題も出てくるので、そこは踏ん張ってほしかったなというのが率直な感想です。

 その上で伺いますね。これ、要するに公告を出してストップをしたというのは、意思決定をなされたんですよね。通常、意思決定をなされる際には、要するに地元とも意見交換会もやって、ここまで計画をつくってきたわけじゃないですか、特に中野本郷小学校。なぜ地元や議会に何の相談もなく意思決定を行われたんですか。それは区民の声を聞かなかったということだと私は受け取っているんですけど、そうは思われませんか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 中野本郷小学校につきましては、既に地元の方々とも改築推進委員会というような形で議論を進めさせていただいたところでございます。委員御指摘のように、そういった方々への御報告等ないまま、取りあえず今回はこういった形での政策決定に至ったところでございます。今回の議会への報告を経た上で、速やかにそういった関係者の方々にも御報告をしたいというふうに考えてございます。

平山委員

 これ、先ほど報告をされた今後の当面の区政運営にある、区民参加による開かれた区政とはかけ離れたものであると思っているんですよ。区が決めた方針にのっとらずに決められた意思決定というのは、それは、私はすぐさま撤回するべきだと思いますけど、どうですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 こちらの今回の考え方、執行統制の考え方につきましては、確かに、今、委員御指摘の区の考え方とはちょっと合わない部分があるのではなかろうかという点でございます。現時点におきましては、区、企画部局のほうからも、この考え方は見直しというようなことも考えてはいないということで聞いてございますので、今後何とか御理解をいただけるように、我々としても説明を尽くしていきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 区の考え方に合わないようなジャッジをしましたと御担当がお答えになりますけど、どう思われますか。どなたでも結構ですよ。

戸辺教育委員会事務局次長

 この老朽化による改築によって進めようとしている2校、こちらについてストップをするということにつきましては、基本的に企画部及び区長、副区長含めて全体の中で方向性が確認され、教育委員会の中でも示されたというふうに認識してございます。背景には今後の財政的状況を十分踏まえ、持続可能性ということの重要性ということで判断されたというふうに理解してございまして、基本的には、区長部局の判断によってこうした取扱いになったというふうに理解してございます。いろいろ御意見があったことにつきましては、今後、区長や企画部サイドにもいろいろ情報共有しまして、最善の策を打っていきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 まだ、やめますという報告ではないんでね、幸いね。一旦止めますという報告なので、やっぱりやりますというふうに変わっていただけるかもしれないし、なので、これ以上は言いませんけど、先ほどから申し上げているように、率直な感想で言うと、皆さんには守ってほしかったなというふうに思います。区役所も大事ですけど、子どもの学習環境も大事なんですと。地域の大切な防災拠点であり、安全・安心のとりででなきゃいけないのが学校なんですと。だから、ほかの区有施設等々も、よくよくこのはかりにかけて検証した上で選ばれるというのであれば、そうかもしれませんけど、せめて議会に報告してから決定したいとか、そういった形で何とも踏ん張っていただきたかったなというのが率直な感想です。ただ、先ほど申し上げたようにまだ決定したわけではないというか、一旦立ち止まって、今年度の執行について見合わせるという報告段階ですので、まあ、今日は今日でこれで。それはあまり納得できないですし、先ほど申し上げた、ちょっと区の考え方にも反しているし、しっかりともう一回再考いただきたいということだけを申し上げさせていただきたいなというふうに思います。

 最後に、ちゃんと全てのものをテーブルにのせて議論をしてくださいよ。その全てのものの中には、私は学校再編も入ってくるんだと思いますよ。もう一回、その重要性や必要性というものを検証する。区役所も含めたほかの全ての区有施設の今後10年ぐらいのスパンの改築計画と併せて、その上で、どうしてもどうなんだということで検証していく。だって、この施設だけを1年、2年、3年延ばしたって、危機の先送りなだけなんですよ。しかも、その間、手を入れなきゃいけないから、余計お金がかかっちゃうんですよ。それよりも、今の学校の、要するに造っている学校をもうちょっとコンパクトな学校にしていくとか、もうちょっとお金のかからないやり方をしていくとか、いろんな発想でやっていっていただきたいなというふうに思うんです。そこにはやっぱり全てのものをテーブルにのせていただかないと、これだけは例外です、これだけは例外ですというのはどうかなと。で、仮にこれが例外だというのであれば、その理由をちゃんと議会に示していただきたい。

 区長がおっしゃられた、防災機能をさらなる向上のために区役所をとか、今後のこのまちづくりは遅らせるわけにはいかないとかというのは、全く理由になっていないですからね、申し訳ないですけど。じゃあ、子ども施設よりも、中野駅周辺が大事なんですってはっきり言っていただきたいぐらい。    だから、そういったものをちゃんとテーブルにのせて、やっぱり平等にジャッジをしていただきたい。その上で、ああ、やっぱりこれはここを遅らせるしかないなというようなことになれば、それは議会としてもしっかり受け止めたいと思っていますよ。ただ、決まってくるプロセスも含めて、今回に関しては、きちんとしたその手順が踏まれたというふうには到底思えませんので、再考をお願いしますとしか言いようがないようですけれどもね。それを要望して終わらせていただきます。

中村委員

 ちょっとすみません、長くなるかもしれないんですが、今のところから行きましょうか。中野本郷小学校のところから伺わせていただきます。再編計画については進めていくというさっきの議案のところでも御答弁ありました。今回この施設整備計画については一旦立ち止まる。これ、先ほどいろんな委員からも御指摘がありました。すごく整合性がないなというふうに感じるんですけれども、その判断に至ったというところは、もう財政状況一つなんでしょうか。子ども教育部としての何か判断があったのか、そこら辺を伺わせてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 再編計画と、あと施設整備計画、学校施設整備計画、それぞれの捉え方でございます。再編計画については、先ほどからあるように、計画に基づいた事業実施が必要であるという考え方であるのに対し、施設整備計画につきましては、今の校舎が老朽化に対応するためとはいえ、適切な改修、長期間また使うとなれば、適切な改修が必要になりますけれども、そういった改修の中で必要な学習環境の整備は、確保は可能であるというふうに考えてございます。学校施設だけに限らず、他の機能、避難所ですとか、地域開放型学校図書館、学童クラブ、キッズ・プラザ、そういったところも含め、また、学校跡地の活用の仕方、あとは学校の建て替え方針ですね。そういったところも全て総合的に、まず今の社会情勢と併せて一旦見直しをする。それによって、よりよい学習環境の確保は可能になるのではないかというふうに今考えているところでございます。新しい考え方につきましては、基本計画、そして区有施設整備計画と併せて早急に方向性を示していきたいというふうに考えてございます。

中村委員

 先ほど平山委員からもありましたけれども、結局、今、これが何で施設整備計画にのっているかというと、50年たって老朽化が進んでいるからであって、問題を先延ばしにすると、そこの老朽化対応というのが絶対に出てくるわけで、そこが先延ばしにしただけであったら無駄になっちゃうわけですよね。この財政状況、財政状況と言っている中で、無駄になるものが出てくるというところは、やはりしっかりと考えなきゃいけないと思っていますし、財政状況、財政状況と言っているんですが、これ、何がどれだけなくなるのというところが全く不透明な時点でこれを出してくるというのは、どうなのかなというふうに考えるわけです。

 というのも、税収が落ち込んでも必要な建て替えはやらないといけないからこそ、この義務教育施設整備基金というものがあって、そこを活用しながら、今後建て替えを進めていくというところだったと思うんですね。これ多分、この基金の話になっちゃうと、ここの所管外になっちゃうのかもしれないんですけれども、ざっと見て、10か年計画のステップ3で62億円というところがあったんですけれども――ごめんなさい。今ちょっと手元に今年度の予算の資料はないんですが、もっとあるはずなんですよ、今時点で。その中で、中野本郷小学校建て替えができるという状況だったはずなんですね。施設整備計画は平成26年にできているので、そこは絶対に含まれているはずなわけです。それは含まれているということで正しい理解ですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 すいません、現行の小中学校施設整備計画においては、全ての小中学校、今後老朽化による改築が必要となる全ての小中学校まで示してはございません。ですので、今、委員お尋ねにあったように、10か年計画の時点からは途中までしか入っていないという、途中の学校までしか改築の考え方は示されていないというふうに認識しているところでございます。

中村委員

 すみません、中野本郷小学校はいかがですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 中野本郷小学校は入ってございます。

中村委員

 中野本郷小学校は入っているんですよ。ということは、できると思うんです。もちろん今後の計画には影響は出てくるのかもしれないですけれども、そういう意味で、今この財政状況でできないという理由にはならないと思っているんですね。先ほど来ありましたけれども、地域の合意がしっかり取れて、教育委員会、学校教育部の皆さんとかもすごく汗をかいて地域の合意を取ってきたと思うんですけれども、先ほど、速やかに御報告をされるというふうにおっしゃったんですが、どの時点で地域に説明は行う予定なのか、そこら辺もお伺いをさせてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 具体的には、中野本郷小学校の改築推進委員会にまずは御報告をしたいというふうに考えてございます。今回の委員会報告を経まして、速やかにというのはもう来週、再来週、そういった時間軸で、まず委員長をはじめ、委員の方々に何らかの形で御報告できればなというふうに考えているところでございます。

中村委員

 分かりました。ぜひこれは、私も考えを改めてほしいなというふうに思っています。一回止めちゃっているので、どうしたらまた進めることができるのかというところも、しっかりと考えていっていただきたいなというふうに思っていますので、そこはちょっと要望とさせていただきます。ほかにもいろいろあるので、一旦、中野本郷小学校は大丈夫かな。

 今の資料の別紙の4ページのところで、一つひとつお伺いをさせていただきたいんですけれども、2番の(仮称)子どもの権利条例の検討のところで、削減見込額が226万円となっているんですが、ということは、今年度執行予定なのが120万円ついていると思うんですけれども、ここに関して御説明をお願いできますでしょうか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 (仮称)子どもの権利条例の検討のところの執行予定部分につきましては、審議会経費、あと旅費、合わせて100万円余という予算になっております。

中村委員

 審議会の予算と、あと、その委員の方々の旅費ということかなと思うんですけれども、ということは、今年度の啓発事業を予定していたものに関しては実施は見送るけれども、この(仮称)子どもの権利条例については、今年はちゃんと検討は進めていくという理解でいいですか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 委員御指摘のとおり、今回実施を見送るものは啓発事業になりまして、残りの審議会を設置して検討していく予算というのは、現時点では執行していきたいと考えてございます。

中村委員

 分かりました。

 次、3番、木製おもちゃの子ども施設への配置なんですが、児童館への配置については見送るというところなんですけれども、3階の庁舎のところについては残っているという理解でよろしいですか。

古川子ども教育部子育て支援課長

 差額が320万円ほどになるかと思いますけれども、こちらに関しましては、庁舎3階のキッズスペースに関しまして、私どもも今回新型コロナウイルスの影響下において、どのように安全にこういったものが配置できるのかというところは、もう一回立ち止まって検討は必要かと思っておりますが、差額の経費に関しては庁舎の3階分ということになってございます。

中村委員

 先ほど、その感染症対策を改めて検討していくというところだったんですけれども、具体的にどう検討していくのかというところはなかなか見えなくて、多分、子どものおもちゃだと、先ほど、密集になったりとかということもおっしゃっていましたけれども、例えば口に入れちゃったりとか、そういうこともあるのかなというふうに思っているんですね。そういうところを防いでいくために、何かしら今どういったものというか、3階についてはまだ残っているわけで、どういうものを検討しているのか、そこら辺、もう少し詳しく教えていただけるとありがたいんですが。

小田子ども家庭支援担当部長

 見積りの段階では、例えば子ども用の小型のウッドプールというのが一つありまして、それ以外に木製のベンチですとか、本棚、パンフレットを置きますような棚であるとか、ちょっと備品系のものや、あと、壁面に磁石で遊べるような、そういうものを一応予定してございました。先ほど中村委員がおっしゃっていただいたように、おもちゃを口に入れたりとか、そういうことがあるとやはり感染の心配もありますので、どんなものが置けるのかということで、比較的備品的なものはまず購入が可能かなというふうには考えておりますし、その他のおもちゃについてはどういうものがいいかというのは、ちょっと検討していきたいなというふうに思ってございます。

中村委員

 この目的というのが、やはり木のぬくもりというところを感じる。なかなか中野にいる子どもたちが感じられない中で、そういう木製のぬくもりを感じてもらうというところが目的とあったと思うんですね。そういうところの目的が、今回なかなか感染症予防のところで難しい部分というのもあるのは理解はしています。ただ、やはりそこの目的を達成するために、今後ちゃんと検討をしていっていただきたいなというふうに思っているんですが、いかがでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 いわゆる幼児施設におきましては、プラスチックのものや木製のものやいろんなおもちゃ、今、既にある状態で保育園でも幼稚園でも遊んでいるような状況はあろうかと思っております。その中で、もう様々感染症対策というのは取られているので、私どものほうとしても、そういうのを対応をしっかりしながら、どんな形のものであったり、形状のものであると比較的いいのかというのは検討を進めていきたいと思っております。

中村委員

 次、行きますね。4番の学校における働き方改革の推進のところなんですけれども、ちょっとこれ、ごめんなさい、ここを読んであんまり理解ができなかったので、教えていただきたいんですけれども、教育情報化の推進が急務であるため、今年度予定していた学校事務の共同化の検討は延期するとあるんですが、ここをもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 こちらにつきましては、当初は、学校における働き方改革の推進というものの中身として、共同事務室のコンサルの委託、こういったことをやる予定でおりました。ところが、このコロナ対策を受けまして、その対応として在宅学習支援、それから、その先のGIGAスクール構想、こういったことに取り組むことが急遽やらなくちゃいけなくなったということで、この共同事務室のコンサル委託については延期をしたいというところでございます。

委員長

 中身でしょう。共同事務室って何って。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 すみません。共同事務室といいますのは、先生方の働き方を推進するために、教員の方が指導に専念できるように、学校で行っている事務の何か共同してできるものがあるのではないか、そういったところの検討を今後やっていきたいというところでございます。そのために、校長先生が担っている中身、それから、事務職が担っていること、そういったことを調査しながら、今年度ですね、どういった方向を目指していくのかといったことをやりたいというふうに考えていたところでございます。

中村委員

 ということは、今回このコロナ対応で、そのGIGAスクール構想の話が――GIGAスクール構想は来年度だったかと思うんですけど、要は、今の在宅教育の在り方だったりとかというところを検討する中で、なかなかそちらに手をつけられないから、一旦、先送りにするという理解でいいですか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 今、委員におっしゃっていただいたとおりでございまして、担当するところがなかなか手いっぱいといったような状況で、こういった決断をしたところでございます。

中村委員

 先生の働き方改革というのはすごく大切なところで、今回の在宅教育のところでも、やはり少し増えているのかなというところもあるかと思うんですね。なので、なかなか、今、手をつけられないというのは理解はするところではあるんですけれども、問題の先送りになっているなというのがちょっと懸念しているところなので、次年度以降、しっかりとそういったところが遅れないように計画をしていっていただきたいなというふうに思いますので、そこはよろしくお願いいたします。

 6番の地域子育て支援に関する調査研究というところなんですが、この内容を教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 地域子育て支援に関する調査研究でございますが、こちらは、団体活動の支援に向けた詳細なニーズの把握を行うことで、多様な子育て家庭のニーズを把握して、地域での子育て支援サービスや、子育て関連団体への支援対策等を検討する考えでございました。具体的には、一時預かりや子ども食堂といった施策の検討を行う考えでございました。今回、財政状況を考慮して、調査委託費の経費については減額をさせていただきますが、施策の検討については可能な限り進めていこうというふうに考えてございます。

中村委員

 今回、調査委託に関しては中止とするということなんですけれども、これ、すごく大切なところだと思っています。一時預かり、子ども食堂のところ。ぜひそこは児童館の職員の皆さんだったりとかというところで、ニーズの把握というところはできると思うんですね。なので、ぜひそこはしっかりと検討を進めていただきたいなというふうに思います。

 その次の経常事業のところで、移動教室、海での体験事業、学校行事、講座、研修、調査等とあって、基本的には中止するという方向性でこの中に記載があるんですけれども、学校教育というのは学力だけじゃないと思っているんですね。やはり体験というところで、すごく大きなものだと思っています。修学旅行と水泳指導補助については、引き続き検討するというところなんですけれども、移動教室についても、中学2年生のスキー教室は引き続き検討するというふうに記載がありますけれども、例えば小学校6年生の移動教室についても、何とかならなかったのかなというふうに思っているんですけれども、そこら辺はどのようにお考えでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 移動教室につきましては、ほとんどの事業が年内に予定しておったものでございます。それから、春に予定していたものもありました。これを全ての事業を予定を変更して行うのはなかなか難しいんじゃないかなという判断をさせてもらっているところでございます。ただ、スキー教室につきましては、来年度、年明けの事業ということもあって、今の段階で中止という判断をするのはまだちょっと早急かなということで、こちらスキー教室については引き続きの検討をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。

委員長

 冬だからでしょう。来年でしょう。来年度じゃなくて来年。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 来年。そうてす、年明けの実施。すみません。失礼いたしました。

中村委員

 時期的なものもあるというふうな理解なんですが、とはいえど、やはり何とかならなかったのかなというふうに、ちょっと残念に思っております。

 取りあえず大丈夫です。要望とさせていただきます。

むとう委員

 他の委員の方が、私が言いたいと思っていたことのほとんど言ってくださったので、そんなに追加することもないんですけれども……(「ないの」と呼ぶ者あり)ないんだけど、やっぱり一言ぐらいは言っておかなきゃというふうに思って。

 全事業にわたって、一度立ち止まって見直しを行うものとしたわけですよね。した結果がこれなわけなんでしょうけれども、やっぱり示し方として、全部の事業を検討したと。全部の事業を全部書いていただき、これはこう検討した結果、これは続行とか、やめられないとか、でも、これは要らないとか、検討した過程が分かるものを示していただきたいんですよね。十分内部で検討した結果がこれだけなんです。逆に、これだけなんですかって。これ以外にもあるんじゃないのというふうに思えてならないし、これはやはり、これということで区民の方に御説明していく中でも、どうしてこれなのというのはなかなか理解が得られないものも入っていると思うんですよね。だから全部、何をどう検討してこれに至ったのかということを分かるようにしていただかないと、その部分の検討過程の見える化ってすごく大事で、そこをきちんと示していただかないと、とても納得できないというふうに私は感じているんですけれども、皆さん十分検討したんだったらば、それを何らかの形で見える化していただきたいというふうに思うんですが、それはできないことなんでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この区の全庁的な見直しにつきましては、今後、区民に対しまして丁寧な説明に努めてまいりたいというふうに考えてございます。そうした意味で、そうした検討の過程についても、できる限り分かりやすく説明ができるように努めてまいりたいというふうに考えてございます。

委員長

 違うよね。むとう委員、見たいんだよね。

むとう委員

 してくださるんですね。私が言いたいのは、この結果のこれだけを分かるように説明してもらうということではなくて、全ての事業について一度立ち止まって見直した、そこですよね。そこが知りたいわけですよ。この結果に至る過程が大事。いろいろ検討して、こうだけど、結局これに落ち着いた。だから区民の皆さんも納得してくださいというなら分かるんだけれども、そこが全く見えなくて、結果だけ、これだけなんです、これだけやめますと言われても、それは簡単に納得できない。結論に至るまでの経過の見える化が大事なんだよということを言っているんですけれども、それ、できるだけ分かるようにしてくださるという受け止め方でよろしいんですね。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 これは全庁的な見直しということでございますので、本日このような御意見をいただいたということを企画部門のほうにもお伝えをさせていただきまして、今後そういうことについてどのような工夫ができるか、検討をさせていただきたいと思います。

むとう委員

 じゃあ、答弁が変わったということですよね。説明をできるだけするとおっしゃったけど、できない。見える化、だから本当に予算の編成もそうなんだけど、そこに至る編成過程の公表というものがすごく大事なんですよ。そこが問われているんですよ。そこをどうするかはこれから検討ということなので、公開されるかどうかも分からないということで、先ほどの答弁から変わったという、後退したという受け止め方でよろしいんですかね。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 区といたしましては、できる限り区民の皆様の御理解をいただくように御説明に努めていきたいというふうに考えてございますが、委員がおっしゃいますその検討の過程の詳細について、どこまで、どの程度御説明ができるかというものもございますので、どういった形ができるかにつきまして、企画部門と相談をさせていただきたいと思います。

委員長

 区民の前に、うちらにでしょう、むとう委員が言っているのはね。

むとう委員

 おっしゃるとおりなんですよね。区民の皆さんにもちろんそうなんだけれども、まずは議会に分かるようにきちんと説明、議員に分かるように説明ができない限り、区民になんかもっと分かりづらいですよ。だから、やっぱりきちんと予算編成、それから政策決定の過程の見える化というのは、本当に、委員の方がおっしゃってくれましたけれども……(「自分も」と呼ぶ者あり)平山委員がおっしゃってくださいましたけれども、まさに公約にもあったと私も記憶を思い出しましたので、そこはきちんと見える化していただきたいというのをしっかりとやってくださいませね。お願いいたします。要望で。

委員長

 要望でいいの。

むとう委員

 じゃあ、答弁してください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 そのような御意見をいただいたということで受け止めをさせていただきまして、企画部門と相談をしてまいりたいと思います。

委員長

 むとう委員、いいんですか。

むとう委員

 いいです。

斉藤委員

 他の委員からいろいろ思いを伝えていただきましたので、私からは、どうしても先生の働き方改革の視点から一つ申し上げたいことがあります。ここの情報化の推進が急務であるため、予定していた共同化の検討は延期するとありますが、これは前向きな延期として捉えていただきたいと思います。というのは、これからのGIGAスクール構想において、GIGAスクール構想というのは四つあります。1人1台の端末、学習端末、それから、大容量の校内LAN、それから、ICTを活用した様々な取組に加えて、もう一つ、クラウド化による、校務の共同化による校務の削減というか、効率化が一つとても大事な柱になります。ですから、これと、この学校事務の共同化はセットでなければならないと思っておりますので、その辺、先送りではなくて一緒に検討していくという前向きな見送りというふうに思っていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 まさにICTの導入によって、先生方の働き方も様々変わってくるのかなというふうには思っております。それからGIGAスクール構想も、今、御案内いただきましたように、本当に先生方の働き方、効率化の視点もあるのかなというふうに思っているところでございます。ここに延期するというふうに書いてございますけれども、学校における働き方改革、その視点は常に様々な面で十分に承知しながら進めたいというふうに思っております。

斉藤委員

 ぜひ、そちらのICT化とセットで進めていただきたいと思います。

 そして最後に、どうしても一言言っておきたいのが、子どもたちのことなんですけれども、夏休み、短くなります。ぜひプールはしていただきたいと思っているのですけれども、なぜ、ちょっと検討になっているのか、理由をお聞かせください。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 夏休みのプールにつきましては、今まだ検討をしている段階でございますが、一つの理由としましては、学校における定期健康診断、こちらの実施がやはり全て実施した上でプール事業をすることが望ましいということがございます。そういったことから、今、医師会等とも調整をしているというところでございまして、まだ結論は出ておりませんけれども、そういった事情が背景にはあるというところでございます。

斉藤委員

 本当に大変なストレスをためて通っている子どもたちです。楽しみにしているプール、ぜひぜひ実現させてあげていただきたいと思っております。以上で結構です。

委員長

 要望でいいの。

斉藤委員

 はい。

委員長

 ほかに。小杉委員、いいんですか。そうですか。

 じゃあ、ちょっと委員会を休憩させていただきます。

 

(午後4時53分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後4時54分)

 

 ただいまの報告について、ほかに御質疑がないようですので、以上で本報告……。

いでい委員

 補足ですけども、この報告の冒頭に、4月1日時点で契約をしてしまったもの以外について検討したという話がありましたけれども、それ、契約をしてしまったということでも、政策判断があれば、契約を中止することというのができると思うんですけど、なぜその4月1日に契約してしまったものについては、今回の執行統制の検討外だったのか教えてください。

戸辺教育委員会事務局次長

 基本的には、契約締結をするということで、途中で契約内容を変えたり、契約を破棄するということになりますと、その後の損害賠償請求等が発生いたしまして、所定以外の経費もまた出てくるということでございますので、もう契約締結済みということにつきましては除外したというふうに、区全体で確認を取ったというふうには認識しております。

いでい委員

 契約締結済みというものと、あと、大体その話合いが済んだので、将来的に契約をしていきましょうというものとあると思うんですけど、契約をしていない、でも、お互いの合意は取れている、そういったものまで検討から外した理由は何ですか。

戸辺教育委員会事務局次長

 契約締結済みのものについては、今回の対象から外したというものでございますが、合意形成の部分までどの程度外しているかについては、全部承知しているわけでございません。今回、特に御説明の中で載っている改築委員会での議論をきちんと踏まえて合意が形成され、そして基本設計の発注に入ったものというものでございますが、そちらについても停止という判断をしたわけでございますが、そのまま放置した場合、それが1週間、2週間、3週間となって、何十社応募があるというふうには想定していますが、そこで契約しないということになれば、やはりその時点でも損害賠償請求ということは当然出てくるはずということは想像できるところでございます。基本的に、その停止の判断というものについては、早期にせざるを得なかったのかなというふうには認識しているところでございます。

いでい委員

 じゃあ、聞きますけども、4月1日時点で契約済みのものについて、もし契約していなかったら、これは今回の執行統制の対象にしてもよかったんじゃないかというもの、何か思い当たるところはありますか。

戸辺教育委員会事務局次長

 基本といたしましては、委託契約ないしいろいろ賃貸借契約、行政の継続性で済んでいるものでございまして、予算審議の中で必要と御判断され、可決成立されたものでございますので、経常事業の中でそうしたものは基本的にはないというふうには認識してございます。今回のこちらの内容につきましては、そういった基本原則ではございますが、今後の財政負担等を考えてまとめられて、一度停止して、行けるものについては停止をかけたというふうに認識してございます。

いでい委員

 だから、そこがまたちょっと恣意的なのかなと。本来、損害賠償や違約金がかかったとしても、本当にこれは経常経費として将来に対し、中野区の財政において重くのしかかってくるんじゃないかというものについては、止めるという判断があってしかるべきだし、何を根拠にというような話であれば、やっぱり財政のことがあるんでしょう。教育委員会や子ども教育部としては、財政当局からこうだと言われたら、止めていくんでしょう。子どもの教育機会よりもバランスを重視していくという話に、こういった判断で出してきているわけだから、4月1日に契約してしまったから、それについては除外しますよという考えはやっぱりおかしいですよね。

 じゃあ、何でそのときにという話になれば、やっぱり政策判断が遅かったんじゃないの。新型コロナウイルス対応は3月も行っていたじゃないですか。そのときに、4月1日のこの契約についてはちょっと待ったほうがいいんじゃないかという話をするべきだったんじゃないんですか。まあ、過ぎてしまったことなので、してしまったということはありますけど、もう一回、検証だとか検討だとか見える化だとかするのであれば、そこまで範囲を広げるべきだと思いますけど、いかがですか。

戸辺教育委員会事務局次長

 先ほどのむとう委員からの御質問にもございました。その間、これだけではなくいろいろ検討している中で、基本的には一部縮小できるのか、それとも、来年度以降に送ることができる事業なのか、そうしたものも併せて部内の検討をし、ここの部分に上げているものも当然含まれているところでございます。そういったものについていろいろ説明責任を果たしていく中には、きちっと議会に御報告すべきものも当然あると思っておりますので。ただ、今回については企画部が調整し、全委員会、この資料で御説明していくということでございますので、これで御説明しましたけれども、議会に対しての御説明、資料の提出の仕方についていろいろ御意見をいただきましたので、企画部と調整しながら、全委員会でどのように対応していくのかということについても、区全体で調整していくべきものというふうに認識してございます。

委員長

 ほかに、よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で本報告については終了いたします。

 今日のところは、予定したところまでは進みませんでしたけれども、明日また皆様から御質疑をお願いしたいと思います。

 では、次回の委員会は、明日6月9日(火曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の日程を終了しますが、各委員、理事者から特に御発言ありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後5時01分)