令和2年09月07日中野区議会子ども文教委員会(第3回定例会)の会議録 中野区議会子ども文教委員会〔令和2年9月7日〕
子ども文教委員会会議記録
○開会日 令和2年9月7日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時26分
○閉会 午後5時35分
○出席委員(8名) 高橋 ちあき委員長 斉藤 ゆり副委員長 吉田 康一郎委員 小杉 一男委員 いでい 良輔委員 中村 延子委員 平山 英明委員 むとう 有子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員 教育長 入野 貴美子 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞 子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 永田 純一 子ども教育部保育園・幼稚園課長、子ども教育部保育施設利用調整担当課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 渡邊 健治 子ども教育部幼児施設整備課長 藤嶋 正彦 教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明 教育委員会事務局学校教育課長 板垣 淑子
○事務局職員 書記 松丸 晃大 書記 本多 正篤
○委員長署名 審査日程 ○議案 第66号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分) ○地方都市行政視察について
委員長 それでは、定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。
(午後1時26分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 では、そのように進めます。 それでは、議事に入ります。 第66号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。 本議案は総務委員会に付託されておりますが、子ども文教委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。 それでは、理事者の補足説明をお願いいたします。 永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長 それでは、第66号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算のうち、子ども教育部、教育委員会事務局所管分につきまして、一括して補足説明をさせていただきます。 最初に、5ページをお開きいただきたいと存じます。歳出の表の3段目、5款子ども教育費でございます。補正前予算額567億8,800万6,000円を5億9,409万8,000円補正いたしまして、補正後予算額573億8,210万4,000円とするものでございます。 それでは、個別の内容につきまして御説明をさせていただきます。24ページ、25ページをお開きいただきたいと存じます。1項子ども・教育政策費でございます。2目企画財政費は、区立小・中学校各校における新型コロナウイルス感染症対策等につきまして、各学校において迅速かつ柔軟に対応できるよう、校割予算を増額するものでございます。補正額は3,800万円でございます。この事業につきましては国及び都の補助がございます。内容につきましては、後ほど歳入のページで一括して御説明をさせていただきます。 次に、26ページ、27ページをお開きください。2項保育園・幼稚園費でございます。1目保育園・幼稚園費のうち、3、区立保育園等は、区立保育園における新型コロナウイルス感染症対策経費といたしまして271万6,000円の増額でございます。4、私立施設給付のうち、(1)教育・保育施設給付は、私立保育所等における新型コロナウイルス感染症対策経費に対する給付といたしまして3,865万円の補正、(2)地域型保育事業給付は、地域型保育事業所における新型コロナウイルス感染症対策経費に対する給付といたしまして1,200万円の補正、(3)認証保育所給付は、認証保育所における新型コロナウイルス感染症対策経費に対する給付といたしまして600万円の補正、(4)保育施設等設置者補助といたしまして、認可外保育施設における新型コロナウイルス感染症対策経費に対する補助といたしまして400万円の補正でございます。6、幼稚園・認定こども園のうち、(1)私立幼稚園支援・補助は、私立幼稚園等における新型コロナウイルス感染症対策経費に対する補助といたしまして1,410万円の補正、(3)区立幼稚園は、区立幼稚園における新型コロナウイルス感染症対策経費といたしまして71万円の補正でございます。こちらの保育園・幼稚園費の事業につきましては都の補助金がございます。 3目幼児施設整備調整費の補正額は2,057万9,000円でございます。これは、もみじやま保育園民営化に係る新園舎整備の進捗状況により新園の開設時期を変更したことに伴う運営委託料及び仮園舎賃借料の増額経費でございます。 次に、28ページ、29ページをお開きください。3項学校教育費の5目学校経営支援費でございます。2、学校経営支援の(1)学校経営支援は、区立小・中学校の授業時間数確保のため、土曜日授業を実施すること等に伴う学校用務業務委託料の増額経費といたしまして414万5,000円、(2)ICT推進は、区立小・中学校における児童・生徒1人1台の学習用端末の配備及び校内ネットワーク環境整備に係る経費といたしまして4億5,319万8,000円の補正でございます。この事業には国及び都の補助金がございます。 次に、歳入につきまして御説明をさせていただきます。16ページ、17ページをお開きいただきたいと存じます。2段目の13款国庫支出金、2項国庫補助金の4目子ども教育費補助金でございます。12、学校保健特別対策は、区立小・中学校における新型コロナウイルス感染症対策事業に係る経費の補助といたしまして1,900万円でございます。13、学校情報通信ネットワーク環境整備は、区立小・中学校における児童・生徒1人1台の学習用端末の配備及び校内ネットワーク環境整備に係る経費の補助といたしまして1億6,540万2,000円でございます。 次に、14款都支出金、2項都補助金の4目子ども教育費補助金でございます。31、幼稚園感染症対策事業は、保育園及び幼稚園等の感染症対策経費の補助といたしまして1,100万円でございます。34、学校感染症対策支援事業は、区立小・中学校各校における新型コロナウイルス感染症対策事業に係る経費の補助といたしまして950万円でございます。35、新型コロナウイルス緊急包括支援は、保育園及び幼稚園等の感染症対策経費の補助といたしまして6,200万9,000円でございます。36、学校情報通信ネットワーク整備支援は1,637万6,000円、37、学校情報機器整備支援は187万8,000円で、共に区立小・中学校における児童・生徒1人1台の学習用端末の配備及び校内ネットワーク環境整備に係る経費の補助でございます。 御説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 委員長 ありがとうございます。 それでは、御質疑がありましたらお願いいたします。 平山委員 ほとんどというか、全部なのかな。先般の子ども文教委員会で、今後、新型コロナ対策として取り組まなければならないという御報告の中でお伝えいただいた内容なのかなというふうに思っています。まず一つ伺います。区も段階的にいろんな新型コロナの感染拡大防止のために取組を行っていらっしゃって、都度ごとに補正予算という形で組まれてというようなことを先ほど区長が行政報告で述べてくださっていました。特に子ども関連施設については、いわゆる感染拡大というのは何としても防いでいかなきゃいけないという状況の中で、今挙げられた事業の中で、国の補助も都の補助もなく、中野区が独自に、これは中野区として、この中野の現状を踏まえてどうしてもやらなきゃいけない対策だということで補正予算に計上されているものがあれば教えていただきたいんですけど。 永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長 いずれも国または都の補助がある事業であるというふうに考えてございます。 平山委員 新型コロナ対策ではそう思うんです。中野の感染者数って全国でも上位というか、ほとんどベスト5に入るような人数なんですよ。そういった状況の中で、今日区長も、そういった危機的な状況を踏まえて、もう一つは財政的な理由というのもあったんだと思いますけども、行政報告を行うという、大変強い決意を表してくださったんだというふうに思っているんです。ただ、そんなときにこの中身を見ていると、国と東京都の補助制度で使えるもののメニューばっかりが並んでいるような気もしなくもなくてね。前回の補正予算からおおむね2か月半ぐらいの期間があったわけじゃないですか。これ、先議で、急いでこの時期にやらなきゃいけないという中には、なかなか区で独自で行おうという対策というのは出てこなかったんですかね。 戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長 この御提案の中にはございませんし、いろいろな角度から検討はしているところでございます。特に保育園、小・中学校での感染者というのもここ何人か発生している状況でございますので、いろいろ児童・生徒、それから園児、そうした状況を踏まえて、できる支援については国や都の支援を待つまでもなく、率先してきちっと対応していく必要があるというふうに認識してございます。 平山委員 良いとも悪いとも申し上げているつもりはないんです。ただ、よくよく現場の声も、あとは、中野独自の特性ってあるのかどうかというのも調査をしていただきながら、感染拡大防止に努めていただきたいなと。というのは、メニューを見るとどうしても、それは国や都から下りてくるものって、使えるものというのが決まってしまっているわけじゃないですか。今回はその範囲の中のものだなという気がするんです。だけど、もっと私立の保育園で欲しいものがあったり、例えばある学校はちょっとこの額に収まらないような支援があったほうがよかったりというような場合というのが本当になかったのかというのを、もう一回ちょっと考えていただきたいなと思って伺わせていただきました。何もどーんと大きな目玉予算をつければいいとか、そういうことではないんです。そういうことではなくて、本当に中野の実情に即した、そして、今、中野で起きている感染拡大を防止するためにはどうしたらいいのかということ、これは全ての所管が知恵を絞ってやっていかなきゃいけない中で、子どもたち、あるいはその御父兄を守ってくださるのはやっぱり皆様方だというふうに思っていますので、ぜひともそれはよろしくお願いをしたいと思います。これはお願いです。 その中で、これは一般財源を投入してということで、これは特段、新型コロナ対策ではないんでしょうけど、もみじやま保育園の幼児施設整備調整費ということで、一般財源がおおよそ2,000万円計上をされております。これは先般御報告を頂いた、もみじやまの開園が新型コロナの影響と長雨の影響みたいな話をされていたんですけど、1か月ほど遅れてしまうという御報告を頂いたんですが、それに伴って費用が発生するという話だと思うんですが、もう少し詳細を教えていただいてよろしいですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 こちらの今回御提出させていただいた補正予算のところにつきましては、議員の先ほどお話しいただいたとおり、8月24日の子ども文教委員会のところで御報告させていただいた内容でございまして、もみじやま保育園につきましては、10月1日開設というところで、そちらの開設に向けて工事等を進めていたところなんですけれども、4月中に新型コロナウイルスの感染拡大防止というところで、現場のほうを一時閉場したという影響もございまして、その後、いろいろ工期の遅れ、天候不順と重なった部分もございまして、最終的に開設を1か月遅らさざるを得ないという判断となったところでございます。それに伴いまして、開設が1か月遅れるということで、現在、もみじやま保育園につきましては、公設民営園ということで、民営化後にそのまま業務を引き継ぐ予定の法人のほうに保育の部分を業務委託しておりますので、その分1か月分の保育の委託料、それから、保育の場の確保として仮設園舎、こちらのほうのリース料、こちらのほうが負担として発生したというところでございます。 平山委員 今おっしゃった委託料とリース料、それぞれお幾らずつですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 委託料につきましてはおおむね1,600万円、仮設園舎のリース料につきましては400万円というところでございます。(「正確に」と呼ぶ者あり)失礼いたしました。委託料につきましては1,658万3,000円、使用料、リース料につきましては399万6,000円でございます。 平山委員 あのときの報告では、もう1園、開園が遅れるという報告もありましたよね。大和東保育園ですかね。こちらについても、あそこ、都有地にプレハブみたいなものを建ててやっていらっしゃいますよね。ここも今、公設民営の状態ですよね。こちらについては、補正予算の計上はないのはどうしてですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 大和東保育園につきましては、現在のところ、今の区立の園舎のほうで保育のほうを行っているというところでございます。今回補正のところで出てこなかったところについてなんですけれども、大和東保育園につきましては、今年度、当初のスケジュールどおり工事が進んだ場合、今年度中に仮設のほうに引っ越しまして、空いたこちらのほうの解体工事に入って、一部建設工事にも入る予定というところでございました。ただ、今回スケジュールが遅れたことによりまして、今年度、建設工事のところまでは恐らく入れないだろうというふうに考えてございますので、そちらの建設工事の部分の減額の補正というのを今後考えているところでございます。 平山委員 減額の補正ですね。大和東保育園はまだ現園がありましたよね。今、私立の七海保育園というところがあそこを借りているわけですよね、都有地を。その前に、大和保育園というものがやはり今回のもみじやま保育園と同様の形で、新園を開設するまでの間、プレハブを借りていらっしゃいましたよね。あれも工期が遅れたんではないかと思っているんですが、そのときって補正予算は組まれましたか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 すみません。その際補正予算を組んだかどうかというところは、ちょっと確認いたします。 委員長 答弁保留でよろしいですか。 平山委員 調べていただいて、この委員会中に答えていただくことは可能ですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 調べて御報告します。 委員長 保留としておきます。 平山委員 いつだったかな。1年前か2年前ぐらいかな。オリンピック・パラリンピックの関係で資材が入らなくて、保育園の開園が遅れたというような、私立の民間園のね。ということもあったかと思うんですが、そういうときって補正予算は組まれていましたか。南のほうの保育園だったと思うんですけど。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 申し訳ございません。補正予算を組んだかどうかにつきましては、ちょっと改めて、計画の遅れというのが早期に判明して、当初の予算に反映できているものもあれば、今回のように補正というところもございますので、ちょっとその辺りは改めて確認させていただきたいと思います。 平山委員 じゃあ、先ほどの、それもお答えいただくということでいいですよね。 今、いみじくもおっしゃったんですけど、早期にそういう事態が分かれば、当初予算でやりくりしちゃっている場合があるんですよね。こういう場合って表に出ないんです、御報告がなければ。御報告があるのは大体どれぐらいの期間遅れますということなので、金額についてはあまり御報告がないんですね。事実、今回のもみじやま保育園についても、委員会報告では金額の報告がなかったですよね。今回はたまたまタイミング的に、これは補正予算を計上しなくてはならないという緊急事態に陥ってしまったので、補正予算を組まれた。だから、我々も、2,000万円もかかるんだということが分かったわけなんです。だから、大和保育園のときどうだったのかな、その次の質問のものはどうだったのかなとか、結構これまで区が進めてきたものって遅れているんですよね、スケジュールが。これ、トータルすると、一体幾ら一般財源を投入したんだろうというふうに少し疑問に思っちゃうところがあるんですけど、答えが来ましたか。そうしたら、先にそっちの答弁を頂きたいんですけど。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 御質問いただきました大和保育園、それから、資材の遅れというところでございますが、南台保育園が該当するかと思うんですけれども、こちらにつきましては1か月分遅れというところで、やはり委託料等につきましては、当初予算のほうで計上させていただいておりますので、補正のほうではございませんでした。 平山委員 その二つは当初だったでしょう。だから、見えるものと見えないものがあるわけなんですよ。ただ、事実として、同じぐらいの規模の額がやっぱり、同じ条件で、プレハブを使って、公立の形で委託をするということになるとかかっているということなんですよね。2,000万円ってなかなかな額なんです。それが一般財源で出ていっているということを考えたときに、一体責任はどこにあるんだろうということって考えていかなきゃいけないんじゃないかなと思うんですね。今回、このもみじやま保育園の事業者と調整をされて、一つは新型コロナの影響ですよと。一つは長雨の影響ですよというお話をされた。これ、新型コロナなのか長雨なのか。新型コロナの影響ってどれぐらいあったのか、長雨の影響ってどれぐらいあったのかというのは教えていただけますか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 新型コロナの影響と長雨の影響、それぞれというふうなところもあるんですけれども、私どもとしましては、そもそも新型コロナの影響によりまして、それに起因してその後の工期がずれて、長雨の影響を強く受けるような工程になってしまったというふうに考えてございまして、当初、新型コロナの影響というところで実際工事を止めたというのは5日というところだったんですけれども、その後、やはり資材の発注のやり直しですとか、作業員の手配のやり直し、そういった事情もございまして、その5日間がそのままスライドという形にはいきませんで、工程に様々狂いが生じていって、かつ、その影響で結局一番影響が出たところは、外装の工事の部分というのは当初梅雨入り前に着手する予定だったんですけれども、そちらのほうが結局6月に入ってからというふうになってしまいましたので……(「何の工事ですか」と呼ぶ者あり)外装。外回りですね。壁の塗装ですとか、そういった工事です。そこのところが強く長雨の影響を受けてしまったというふうに考えております。 平山委員 新型コロナの影響というか、工事をストップしたのは5日間でしたと。これ、陽性者が出たり、濃厚接触者が出たりしたんですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 そこの部分につきましては、感染の拡大防止というところで閉場したというところでございます。 平山委員 あまり僕もストレートに聞き過ぎちゃったなと思って、議事録に残しちゃまずいので。同様の状況というのは全ての工事に対してあるわけですよね。じゃあ、中野区の全ての工事は全部遅れるという状況になったのかというと、そうではないと思うんです。何でここだけなんだろうという気はしなくもないんですね。だけども、現場でとにかく感染拡大を防止するためにいろんな取組をしようということで、5日間の工事のストップがありながら、その後も資材の発注や人工の手配等に時間を要した等々ということだったんですけど、そういったもろもろのことが発生しそうだというふうに先方から話があった、あるいは区のほうで察知をされたのはいつですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 新型コロナの関係で工事を閉場するということがまず、この工事につきましては、保育の事業者のほうと建設業者、まずは一義的にはそちらのほうの契約の関係というふうになりますので、その工事業者のほうから保育の事業者のほうに、こういう形で工事を一時止めたいという申出があったというところは4月中にございまして、その報告が保育事業者のほうから私どもに来たのが4月の下旬というところでございます。 平山委員 ということは、4月の下旬にはある一定工期が遅れるというか、完成に間に合わない可能性があるということは認識をしていらっしゃったということですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 工事が遅れると、可能性が発生したというところは認識しておりました。 平山委員 認識をされていたと。何の御報告もなかったんですけどね。決まっていなかったからだというのはあるのかもしれませんけど。続けてお尋ねをしますけど、じゃあ、その保育事業者と当該の建設事業者との間で、これは民民の話だから分かりませんよ。分かりませんけども、工期が遅れて、いわゆる竣工が遅れるということに対して、何らかのペナルティーというか、そういったものというのはあったのかないのか、お聞きになってはいますか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 今のところ、私どもの確認した範囲というところでございますけれども、工期の延長というところは――すみません。工費の、そこでかかった追加経費。工期が、竣工が遅れそうということで、建設業者としても追加で人員を配置したり、いろいろ工程を変えたりというところで、追加経費が発生したというところなんですけれども、その部分については、保育事業者のほうでは負担しないというようなところで話しているというふうには聞いております。 平山委員 追加で発生したのか、それとも――だって、人は絞ったわけですよね。人工の数は減っている可能性だってあるわけですよね。工事していない期間もあるわけだから。だから、トータルがプラスになったのかマイナスになったのかは分からないけども、そこについては双方で当初契約どおりという。民民の話だから、あまり突っ込むわけにはいかないんですけど。ただ、これ、もしかどっちかがプラスになっていて――プラスって言い方はおかしいですけどもね。というような状況の中で、遅れたから何かしらのそういう責任関係の移動があった中で、ということになってしまうと、区がこれ、2,000万円そのまま出すのもなという気もしなくもないんです。なので、お伺いをしたんですけど、そういうことはないというふうに区側は認識していらっしゃるということでいいですか、改めて。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 今のところはないというふうな認識でございます。 平山委員 それで、もう終わりにしていきますけど、これはもうこのままでは間に合わない、工期をある一定期間延長しようというふうに先方と協議をして決定されたのはいつですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 最終的に保育事業者のほうと検討して保育延長を決断しましたのは、7月の末、7月31日でございます。 平山委員 6月末ではないですか。私が見た工事の工程表があるんですけど、そこで6月の末に区側とそういう話をされたような記録があったんですが、それは決定事項ではなくて、そういう話が行われて、正式に決定したのが7月末ということですか。6月末の時点ではそういったことはなかったですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 検討の経過で申しますと、最初に新型コロナの話がございまして、その後さらに長雨の影響も重なってというところで、工期を延長してほしいと改めて言ってきたのが6月29日でございました。そこで区と事業者で話合いを持ちましたけれども、その時点では私どもは開設は認めてございません。その後、何度か工期の短縮、あと、実は工期も重要なんですけれども、認可保育所をつくるに当たっては事前に東京都の児童福祉審議会を通して認可を得なければいけませんので、その認可に間に合うかどうかという調整を6月29日から1か月間やらせていただいて、開設遅れはやむを得ないというふうに判断したのは7月31日でございます。 平山委員 はい、分かりました。じゃあ、6月29日の段階では区としてはジャッジをしていなかった。先方にもそういう回答をされていなかったということですね。それで、もう終わっていきますけど、今、あらあらお聞きをしました。今回新型コロナの影響ということでしたけども、今、国のほうも、新型コロナの影響がある場合においては、きちんと事業者に配慮してあげてほしいということは各自治体に通達も行っていると思うんです。だけども、新型コロナの影響ありなしにかかわらず、結構遅れているんですよ、これまで。そういう報告がたくさんある。いつもは当初予算の中に紛れていたからよく分からなかったけども、今回はたびごとに、同様の例であればですよ。一月2,000万円もの一般財源が実は出ていっているんだというのが分かった。でも、そちらは毎回承知していたわけですよね。その分の経費がプラスでかかっていく。2,000万円あれば、区民サービスだってかなりのことができるわけなんですよ。それが5個になれば1億円なんですね。そういったことを防止しようというか、何回も何回も続いているようなことをもう起こさないようにしていこうというような取組というのは、これまで区のほうでなさってきたんですか。もちろんやむを得ない場合もあると思いますよ。今回もその一つなのかもしれない。でも、契約の仕方だとか何だとかということで、何かしら続いた後に工夫をされてきたようなことというのはあるんですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 今までのところにつきましては、やはり事業者と区のほうで協議をいたしまして、開設の遅れたようなケースとしてやむを得ないというところで、費用のところについてもしっかりと事業所と協議をするというところはしていなかったのだというふうに考えてございます。ただ、工事の遅れ自体というのは、当然民営化の当初のところから発生しておりますので、やはり工事がきちんと進んでいるかどうか、区としても確認するように、定期的に現場のほうで区の職員と打合せを実施するようにしたりですとか、あと、工程等も確認できるように、建築職の職員のほうを会計年度で入れたりですとか、そういった形で、工事のほうを適切に進捗管理できるようにというような取組はしてございました。 平山委員 これは例えば区が出している工事だと、工期が遅れると指名停止とかになったりするんですよ。ペナルティーがあるんですよ。とか、案件によって、もちろん遅れるものもあるんですけど、どうしてもここに間に合わせてもらわなきゃ困るというときは、結構区側は受注事業者に対してものすごく強気で交渉されますよ。いや、遅れることなんて絶対許さない。このときまでに開設してもらわないと、区民の利用が始まるんだと言って。そういう相談を区内の事業者から受けたことも何度もあります。この続いている保育園の建設の遅れということに対して、もちろん区が発注している建設業者じゃないですよ。だけど、どこまで毅然として対応されたのかというのが疑問だというのが一つ。もう一つは、先ほども答弁されていましたけども、事業者と協議の結果、やむを得ないか、仕方ないかというような御答弁をされましたよね。仕方ないんですけど、この2,000万円って税金ですよ。皆さんが稼いだお金じゃないんですよ。ましてや一般財源じゃないですか。ということをもっと重く捉えていないように、どうもやり取りをしていると聞こえてしまうというのが、私、今回のこの件のあまりすとんと落ちないところなんですね。 何でこんなに続いちゃうんだろうと。何で改善策が出されて、もう二度と遅れないような状況というのがつくれないんだろうと。それでもやむを得なく遅れてしまうのはあるのかもしれませんけど、でも、先ほど言ったような事業者に対する毅然とした姿勢と税を使っているんだという姿勢がどうも見えてこないということに関しては、私はもう一回きちんと考えていただきたいなと思うんです。そこをちゃんと考えないと、また同じことが起こっていきますよ。またスケジュールによっては当初予算に入っていくから見えないんですよ。たくさん余計なお金がかかっていたというのが、議会にも見えなければ区民にも見えないんですよ。そういう事態というのをなくしていくんだということを、もう一回部署内でしっかりと御検討いただいて、委員会でそのことをどうしますと言ってくださいというのはちょっと酷かもしれないけども、もし御報告できるような形になるのであれば、きちんと当該委員会にも御報告をしていただきたいなというふうに思っていますけど、いかがですか。 戸辺子ども教育部長 いろいろ御意見を頂きました。確かに今まで区立園の民営化については、いろいろな段階で事業者とヒアリングをしたり、それから、公平性、効率性、公正性の観点から入札制度を導入しているということから、担当としてもスケジュール管理については神経を使って調整してきたところでございます。確かに当初予期せぬ事態というものは、工事を実施する中においては発生するものでございます。今回については新型コロナということでございますけれども、以前は入札不調であるとか、それから、入札した事業者が建設の特別な許可を持っていないので、もう一回入札した。それから、園庭に生えている木の保存について近隣との調整が長引いた。いろいろ当初予定していなかった事象によって、工期を延ばさざるを得なくなり、そのため開園時期をずらすという結果につながったということはございます。 一概にこういったことについてどう判断していくかということは、非常に難しい問題でございますが、一つは、事業者が出してくるスケジュールについて、専門家ら、建築職等を入れて、もう一度きちっと見直してみる。それから、変更点があれば、早期に事業者に対して報告を求めたり、事業者が届出するというのを徹底させる。それから、それでもできないような場合については、今後ペナルティーというようなものも考えざるを得ないと思っております。一連の、今後、当初予定していた開園時期の変更等についてもし、変更が生じるような場合についてどう判断していくのかというような取扱いについて、部内で取りまとめをして、本委員会でも報告させていただきたいと考えてございます。 小杉委員 補正予算案29ページの2の(2)のICT推進についてです。4億5,000万円余の額の内訳の項目と単価を教えていただけますか。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 内訳でございますが、端末リース料につきまして2,801万8,000円、端末保守料につきまして946万7,000円、校内ネットワーク整備が4億1,502万3,000円、ネットワーク保守が69万円でございます。 小杉委員 ありがとうございます。本年度の3月に実施する校内ネットワーク整備で、東京都の補助や国の国庫支出金の補助がありながらも4億1,000万円余が出る。新年度にもし1か月分の端末リース料、保守料であれば3億7,000万円ぐらいになるということですが、例えば新年度以降の額としては、1年間で端末リース、端末保守で計算すると幾らかかるんでしょうか。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 来年度以降の予定ですけれども、端末リースは上乗せの分と、それから端末の保守経費、それからネットワークの保守経費、こういったもので4億5,800万円ぐらいかかるということを見込んでおります。 小杉委員 これは主に区が出す今の費用ですが、そのほかに国が直接事業者に払うというものもあると伺いましたけども、どういった項目、名目で、どのぐらい出ることになっているんでしょうか。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 国からは端末の費用、リース代になりますけれども、こちらが交付されることが予定されておりまして、3億8,900万円程度なんですが、こちらが補助金として入る予定ですけれども、一応リース代ということで、直接国から事業者のほうに補助が出るといった内容になっております。 小杉委員 今年度として3月に、先ほど申し上げましたように校内ネットワークが4億1,000万円、そして、新年度になったら同じ年間4億6,000万円余が出るし、国も直接3億8,900万円余。かなり出ていくということで、かなり高額ですし、子ども1人で換算すると、例えば小学校、中学校9年間で考えると、1人当たりこういった費用を、将来的にですけど、45万円ぐらいかかっていくということで、非常に莫大な費用ですし、日本は教育費の公的支出というのが非常に低いというところですが、ただ、パソコンなのかというと、そういうことではなくて、やはり教育の中身が重要だと思います。前回の委員会でも報告がされましたけれども、その辺のところでの、ICT機器やオンラインを活用していくのはやっぱりあくまでも手段であって、それぞれの今の学校の授業をいかに質を上げていくのかというところが非常に大きな課題なんだろうなと思います。パソコンはあくまで手段で、目的は教育の充実を本当にしていくということで、先生方の今までの実践を本当に、そういう電子機器も含めて引き上げていくということ、この辺は前回もいろいろ報告されていましたが、どういうふうに引き上げていこうとかというのは具体的には何かございますか。大学とかだとオンライン授業というのもあるかとは思うんですが、なかなか年齢層によっても違うと思いますし、その辺の、3月以降、これからについても、こういったオンライン学習やICT機器についての具体的な実践について、やっぱり内容をしっかり充実させていく、これを機会にしたいと思っているんですが、そういったことでは。お願いします。 宮崎教育委員会事務局指導室長 ありがとうございます。まず一番大事なことは、教員の様々なスキル向上と、それから意識改革が大切だと思っておりますので、まずは研修を組みます。現在、都でも区でも研修を行ったところでございますけれども、そのようなスキル的な研修や、さらに授業を組み立てていくための教員向けの研修をやってまいります。さらに、今、進んで先進校、主に中学校なんですけども、具体的にオンライン学習等を活用している学校がございますので、その事例を広く周りに示していく。特にある中学校では研究指定校になってございますので、その成果を周りに還元していこうと思っております。そのほかでは、今もICT学習支援員が配置され、全ての学校では現時点ではないんですが、来年度に関しましてもそのような人的な配置をいたしまして、学校で何か分からないことや進めにくいことがありましたら、専門家がそれを支えていくような取組をしてまいりたいと思っております。もちろんそれ以外では、子どもたちに向けて技能的な指導とかを授業の中に組み込んでいくとか、そのようなことをしてまいりたいと思っております。 小杉委員 ぜひ技術の向上をお願いしたいなと思います。それで、一般のマスコミでは一斉休校のときに当たって…… 委員長 すみません、小杉委員。内容がすごく深く入り込んじゃっているので、補正予算に対しての内容を質問していただければと思います。ICTの教育のほうまで入っているから。よろしくお願いします。 小杉委員 じゃ、よろしいです、取りあえずは。 中村委員 26、27ページのところで、保育園・幼稚園費、一般財源が775万円出ているんですけれども、これは補助金が出ているはずなので、そこの部分、一般財源で出ているというのはどういったところなんでしょうか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 国の補助金につきましては1施設50万円という限度額がありますけれども、今回、区の補正といたしましては、施設の規模に応じまして、50万円から70万円ということで上乗せで加算しておりますので、その部分が一般財源ということになっております。 中村委員 50万円から70万円。どんなに小さい施設でも50万円は出していて、どういう人数単位なのか、どういう範囲で傾斜をつけているのか教えていただけますか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 小さいところにつきましても50万円ということにしてあります。それから、規模に応じましては、定員が81人から90人につきましては55万円、91人から100人が60万円、101人から110人が65万円、111人以上が70万円というふうに傾斜をつけてございます。 中村委員 10人ごとにプラス5万円ということで傾斜をつけたというところですね。これ、例えば補助金の中の範囲で傾斜をつけることも可能だったと思うんですけれども、一般財源を使うという判断をされた理由というのはどういったところなんでしょうか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 保育園の需要から考えたときに、そのほうがふさわしいだろうというところでつけたところでございます。 中村委員 ありがとうございます。次に、その下の幼児施設整備のところなんですけれども、今回、プラス2,000万円ですということで、先ほど平山委員からのるる質疑があったので、確認なんですが、今回1か月開設が遅れるということで、委託料と仮設園舎のリース料というところで発生をしています。もともと民営化をした場合、違う形で、給付費という形で事業者にお金が支払われると思うんですけれども、その特定財源の割合というのはどれぐらいになるんでしょうか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 仮に開設が間に合った場合、今度は保育に必要な経費というところで、給付費という形で園のほうには支給されることになるかと思うんですけれども、委託費についても給付費と同じ考え方で、保育に必要な経費ということで算定しておりますので、額としてはほぼ同じくらいなんですけれども、ただ、給付費の場合は補助金のほうが入りますので、割合としては6割までは行かない、5割強というところでございます。 中村委員 ということは、今回委託料として発生している1,658万3,000円のうちの半分ぐらいは、半分から6割ぐらいは特定財源として補填ということですか。ごめんなさい。もう一回お願いします。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 申し訳ございません。逆でございまして、一応一般財源の持ち出しというところでいきますと、給付費のうち5割強のところが逆に一般財源のということです。 中村委員 ということは、合計して1,200万円弱ぐらいがプラスということ。今回、民営化をした場合、10月に開設できていた場合と比べて、一般財源が多く出ているというのは大体1,200万円ぐらいという理解でよろしいですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 すみません。試算ということで、ちょっと大まかな額というところなんですけれども、一般財源のところでいきますと、委託料に代わる給付費というところが820万円ぐらい。リース料という部分、こちらのほうは400万円ということになりますので、1,200万円くらいという形にはなります。 中村委員 ありがとうございます。いずれにしても、やっぱりスケジュールが遅れてしまうと、こうやってプラスで区のお金が出ていってしまうというところに関しては、今後、先ほども部長も御答弁されていましたけれども、しっかりとスケジュールを守って実施ができるように努力をしていただきたいなと思っておりますし、これ、民営化園に限らず、例えば学校施設についてもそうですよね。やっぱり遅れが出るケースがすごく多くて、そういったスケジュールの管理をぜひしっかりやっていただきたいなというふうに思いますので、そこはぜひ、今回違う課かもしれないですけど、そこら辺も含めて考えていっていただきたいなというふうに思います。 むとう委員 27ページのところで、全て新型コロナの感染症の対策経費という言い方でまとまっているんですけれども、内示のときに多少の説明があったんですけれども、この対策経費の中身、対象になるものは何なのかというのをちょっと丁寧に御説明ください。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 対策経費といたしましては、人件費、それから物件費でございます。 むとう委員 人件費と物件費で、中身は。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 まず、区立保育園につきましては、今想定しておりますのが網戸とテントでございます。それから、私立につきましては各保育園に給付していきますので、その使い道としては人件費等について充てていただくということになります。それから、区立幼稚園につきましては、テントですとかテーブル等の要望がありますので、そちらのほうを購入していく。それから、消毒液を購入する予定になってございます。 むとう委員 これは要するに東京都からの特定財源が入っていて、つまり、現在対策に必要なものは何でもほぼオーケーという受け止めでいいんでしょうかね。いろいろ要望が上がっていますとおっしゃったので、逆に、何のものを買うときじゃなければ、指定があるのか、園で必要なものを自由にチョイスできるのか、それはどうなんでしょうか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 基本的には新型コロナに関するものということになりますので、特にこれでなければならないという縛りは少ないです。 むとう委員 もちろん新型コロナに関することは分かっていて、新型コロナに関してといってもいろいろだけれども、ある程度新型コロナに関して感染防止ということであれば、園ごとで希望が通るというふうに思っていていいんですかね。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 そのとおりでございます。 むとう委員 よかったです。それから、人件費の部分で気になっていたのが、中野はどの程度保育園で新型コロナが発生しているのかよく分かっていませんけれども、保育士さんがやはり人手不足の中で、ちょっと体調不良でも無理を押して出たことによって園児に感染するなんていうところがほかの区ではあったりという状況、中野区の状況は公表されていないのでよく分かりませんけれども。そういった際に、保育士さんが無理をして出勤することがないように、日頃から余分な体制が取れるような人件費というのもこれで充てられるというふうに理解していいんでしょうか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 そのとおりでございます。 むとう委員 はい、分かりました。それから、29ページの先ほどのICTの推進のところで、生徒1人1台ということで端末のリースの総額は先ほど報告があったんですけれども、1台で割り返すと年間幾らのリース料になるんでしょうか。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 リース料全体でお答えをさせていただきます。リース料は、補助金を入れないで総額で幾らぐらいかかるかというのを今、事業者のほうに見積りを取っているところでございますけれども、5年間で約17億程度かかるというふうに見込んでおります。 むとう委員 5年間で17億円、ちょっとなかなか難しくて分からないんだけど、生徒1人1台となったときに、1台分に割り返すと幾らになるんですか。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 1万5,000人で見積もっておりますので、1人10万円以上になるかなというふうに見ております。このうちの、先ほど小杉議員からの質問で、補助金が約3億8,900万円ですので、4億円弱出るというところでございます。 むとう委員 これ、国の補助金はあくまでもリース代ということなんですかね。買ってしまうのは駄目なんですかね。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 国の補助金は購入でもリースでもどちらでも補助が出るということになっておりますけれども、なぜリースで今考えているかというところにつきましては、子どもたちがちょっと壊したりとか、そういう危険性もあるなということで、購入ですと新たなものを用意しなくちゃいけないとか、そういったところからリースで今考えているところでございます。 むとう委員 金額だけ聞くと買えちゃう値段だなとすごく思うので、ピンキリだからいろいろなんでしょうけれども、リースと購入と、そこは本当にしっかりと検討した結果、区はリースという選択になったということでいいんですね。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 現在はリースの方向で考えております。 いでい委員 何点か伺いますけれども。26、27ページの、先ほどもむとう委員から御質疑がありましたが、区立保育園や区立幼稚園から要請というか、希望があったものを購入できるのかと質疑があって、そうだという話がありましたけれども、どんな要望が区立保育園と区立幼稚園からあって、今回、この補正予算では何の金額を幾ら計上しているのか教えてください。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 まず区立保育園ですけれども、園長会等で保育園で必要なものということで確認をしましたところ、網戸とテントという要望がありました。それから、消毒液というのがありました。網戸につきましては、金額としまして108万8,000円です。それから、テントにつきましては162万8,000円でございます。それから、区立幼稚園ですけれども、区立幼稚園につきましては、テント、乾燥機、幼児用テーブル、幼児用つい立て、その他消耗品ということで要望が上がっておりました。テントにつきましては16万2,800円、乾燥機につきましては6万4,900円、幼児用テーブルにつきましては11万4,180円、つい立てにつきましては15万8,400円、その他ペーパータオル等消耗品で20万9,320円、このような要望があったところでございます。 いでい委員 網戸ということがありましたけれども、網戸というのは今、区立の保育園または区立の幼稚園にはついていないんですか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 網戸につきましては調査いたしまして、ついている園、ついていない園がございました。特に保育するところについて調査したところ、必要な枚数として43枚必要だというところで調査をいたしましたので、それを計上したところでございます。 いでい委員 ちょっと細かくなっちゃうんですけど、じゃあ、もともと網戸がついているところについてはそのまま、ついていないところについてつけましょうというお話なんですね。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 網戸につきましてはそうでございます。 いでい委員 それで、網戸の理由というか、新型コロナウイルス感染症対策ということであれば何でもいいんですよと先ほど御答弁がありましたけれども、この網戸のことについて、御担当としてはどう思っていますか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 新型コロナの対策として、自然換気というものが必要な対策になっております。したがいまして、窓を開けているときに虫が入ってこないようにするための網戸は必要なものというふうに認識しております。 いでい委員 園からの要請があったと、要望があったことについて区が応えていくということはすごく必要なことだなと思うんですけれども、一方で、前回ここの委員会でも話になりましたけれども、空気清浄機のことについてどうなんだという話がありましたよね。あのときの答弁、何とおっしゃったか覚えていますか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 区立幼稚園に必要なものとして購入いたしました。 いでい委員 あのときは、空気清浄機は窓が開けられなくて換気をしなくちゃいけないから、園からの要望があって、要請があって、空気清浄機を入れますというお話でした。今求められている園からの網戸の要請ということとこの間の空気清浄機の話というのは、一貫性があると私は思えませんけれども、担当としてはどう考えていますか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 保育園におきまして、例えばお昼寝をするときにつきましては窓を閉めたりいたします。それから、冷房・暖房をつけるときにつきましては窓を閉めますので、そのときは空気清浄機が必要となります。ただ、それ以外の時間帯で自然換気をするようなときについては網戸が必要になってくるというところで考えております。 いでい委員 空気清浄機について、新型コロナウイルスに対して有用だという話があったり、うちの委員会ではないんですという話だったんですよね。空気清浄機は、窓を開けて自然換気ができない場合に限って空気清浄機を行うと。そうすると、子どもたちの健康が、抵抗力が強くなる。ひいては感染拡大防止につながるという答弁をされた。でも、一方で、後で聞いたら、総務委員会ではそんな話は全くなかったんですよ。効果はありませんという話が答弁であった。総務委員会と子ども文教委員会で、同じ区が答弁しているにもかかわらず、全然違う答弁がありました。そこについて何の報告もない中で、またここで新たに、園から要望があったので網戸を入れますよという話で、はい、そうですかというわけにいかないんじゃないですか。根拠だとか、そういったものを示していかないと。以前はこういったことがあった。これが必要であったので、園からの要望や要請に伴って空気清浄機を入れることにした。それについてはこんな効果があって、今、どれぐらい配備がされているという報告が、余談でもあって、今回、また園からの要望があったので、それでは足りないということで、こういうことが、網戸が欲しい。また、テントのことについても後で聞く前に自分から、テントもどういう意味でテントが要請されて、それをいいですよと言ったのかという説明もしていただきたいなと思います。いかがですか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 まず、空気清浄機につきましては、空気清浄機そのものが新型コロナウイルスを殺菌するものではないということについては前回もお答えしております。ただ、空気全体の環境を整えるという意味で、免疫力を高めて有用なものであるというふうに認識しております。 それから、テントにつきましては、特に3密を避けるということの効果のためにテントを設置いたします。例えば保育をするときに、保育室と、また園庭にもテントを置いて、そこで保育することによって子どもたちの密を避けることができます。あるいは、事業を行っていくときに保護者が来ることがありますけれども、そのときにテントを増やすことによって、テント内の密を避けることができる。そういう観点からテントを購入するものでございます。 いでい委員 大変分かりやすい御答弁、ありがとうございました。それでは伺いますけれども、じゃあ、私立施設給付、または地域型保育事業給付、認証保育所給付、保育施設等設置者補助、私立幼稚園支援・補助に対しても、今回、網戸が、またテントが欲しいという話があったときに、区はどのようにして対応されるんですか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 給付した給付費の中で買ってもらうということになります。 いでい委員 ということは、全体で大体1園当たり50万円から70万円でしたっけ。というお話がありましたけれども、今回の区立保育園や区立幼稚園の中でも、その中に大体金額的には1園当たりその金額で収まっているので、どこの子ども施設についてもこのお金の中でやってください、あとは自由にやってくださいということでいいんですか。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 そのとおりでございます。現時点で、私立保育園から網戸を設置したいという声は上がってはいないという状況でありますけれども、もし必要であるということであれば、その中で対応していただくということになります。 いでい委員 新型コロナウイルスはまだ終息したわけでもなく、この後どのようなフェーズがまた起こってくるかというのが全く未知の世界なんですね。それで、今回、区がこのような形で各園に希望を聞きながら予算をつけた、またはそれと同等のお金をつけたということについては、すごく評価しているんです。でも、これが今言ったような理屈の中でこれからもどんどん増えていくようなことがあったときに、今までの答弁と整合性がつかないときが絶対来ると思うんですよ。なので、一つひとつ、やっぱり感染症対策経費と漠としたものじゃなくて、詳細に、精細に、何がどう幾らかかって、どこにどう配備して、その効果は何だったのかというところは持たないといけないなと私は切に思います。また、各園についても、それぞれの使い方、それぞれ事情が違う園ばかりですから、それぞれの園に寄り添った、その園の立場に立ったお金の使い方をしてもらうならいいんですけど、何に使ったのかという話については、しっかり精査する仕組みを持っていないと、次に給付する場合に、どうやってその効果を検証するのか。あれについてどうだったのかという話ができなくなっちゃうんですよ。今、そういった、私が今申し上げたようなことがチェック機能として果たして稼働されているのかどうか伺います。 渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 各施設に対する補助金につきましては、実績報告という形で、具体的に何をどのように使ったのかということについては報告してもらった上で支給していくことになりますので、そこについてはしっかりチェックしていきたいと考えております。 いでい委員 そういったことも、領収書等をちゃんと取るのか、または買ってから後で領収書を渡して、報告書を出せばいいのか。事前にそういったことをする。こういうのを購入しようと思っていますという手続をしてから区のほうで買ってもらって、保育園に届けるのか。いろんなやり方があると思うんですよね。例えば本当に園が欲しいと思っているものが、区のほうが今考えている50万から70万の枠に入らない場合だってあるわけ。そういったときには、それぞれの園に一律こうです、人間が何人以上、何人以下だからこうですというわけじゃなくて、それぞれの園の立場に立って考えていくことも必要だと思っています。これは引き続き検討していただきたいなと思っています。 次に、次のページ、28、29ページのICT推進のことですよね。今、様々な御議論がありましたけれども、これも全く同じ話で、今回、新型コロナウイルス感染症拡大により、ICT学習というものが急速に進められてきたということがあります。今回の補正のことについては、GIGAスクール構想のことが主なんですよね。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 委員御指摘のとおり、GIGAスクール構想のための経費でございます。 いでい委員 やっぱり高速通信というものを持ちながらも、児童・生徒が1人1台の端末を持って、学校の中で授業を行える、ICT機器を使用しながら授業を進めるというのがGIGAスクール構想だと思っているんです。ですけども、新型コロナウイルスの感染拡大のために学校が休校になる。中野区の教育委員会は、それぞれ子どもたちに、全ての児童・生徒に端末を配ってという初め話でしたけれども、中学校3年生、2年生、1年生、小学校6年生までということで区切って、今、全部の対象の児童・生徒たちが端末を家でも動かせるような状況にはあるというところまで進んできていると思っています。 しかし、この子ども文教委員会の中でも私も再三指摘をしてきましたけれど、ハードはみんなに行き渡っている。だけど、それについて、どのようにそれを使って教育をしていくのかというものがなかなか見えてこない。または、学校やクラスやいろんな事情によって、端末をよく使用しているクラスと使用していないクラスとばらつきがあるんですよ。それは、新しくこのICT教育のことについて、ICT機器を利用してこういった学習をやってくださいよと学校の先生たちにお願いしたところで、通常の業務があって、もう一方ではこの業務をやらなきゃいけないということで、仕事量はやっぱり増えていくというのは間違いない話でもある。だから、学校の先生は大変だという議論もありますよ。それは一方で、学校の先生が大変だから、子どもたちの学びの機会にばらつきがあっても本当にいいのかというのを再三指摘してきました。 これについては、夏休みが通常の夏休みよりも、学習の遅れを取り戻すために、8月8日から夏休みになりましたと。中野区については、大体が8月の末または、学校改築の引っ越しの新校については、今日から2学期というか、夏休みが明けたところもありますけれども、この時期にICTを使った学習がもっともっと行われていても私はよかったんじゃないかなと思っています。それは、教育委員会がこうです、区としてはこういった考えを持っていて、これについてはこういうふうにするんだと。でも、あとは各学校で、各担任のクラスで、各教科で好きなようにやってくださいよというふうな形だったから、ばらつきがやっぱり出てしまったんじゃないかなと思っています。 今回、こういった補正予算の中で、巨額なお金ですよ。また、これは来年度も再来年度も巨額な経費を要する事業。だけど、これは中野区の教育の柱として正々堂々と正面から、子どもたちと一緒に教育環境の充実を図っていくためには、やっぱりフラッグシップみたいなものがなくてはいけないのかなと思っています。そういったものが示されない中でこういった巨額の経費を計上したところで、またただ端末を配っただけ、ハードのための整備をしただけになってしまうんじゃないかという、私は大変な危機感を持っています。いかがですか。 宮崎教育委員会事務局指導室長 御指摘のとおり、学校間格差、それから、学校内での教員での差があることは確かでございます。先ほど来申し上げたとおりに、まず研修等を進めてということなんですけども、指導室のほうとしましても、実は夏休みに入る前からICT学習の具体的なマニュアルを示して、その具体例は具体的な活用例を示して学校に提示したところでございます。それをやはり一人ひとりに徹底し切れなかったという面がございますので、そちらにつきましては、この9月以降の研修等でさらに徹底してまいりたいと思いますし、それから、本日も定例校長会がございましたけれども、校長のほうにはそのことを申し上げているところでございます。何よりも、具体的なことを示しても、それから、マニュアルを配っても、先生方の御多忙な中でどのように進めていくかということも大事なんですが、やはり授業自体が変わっていくということを分かってくださらないと困りますので、それにつきましては、今申し上げた専門の技能的な、もしくは先進校の事例を示すだけではなくて、今後どういうところに向かっていくのかということは、再三こちらのほうから学校のほうには提示してまいりたいと思っております。 いでい委員 やっぱりそれぞれの学校にはそれぞれ独自の経営方針があるし、独自色というものはありますけれども、教育委員会のほうで指針みたいなものは示さないと、先進例、先進例、この学校はこうやって取り組んでいますと言えば、私たちから見れば、その資料を見れば、全ての学校が取り組んでいるんだなとしか中身は見えませんよね。逆もしかりで、やっぱり先進例を行っている学校があれば、全くできていない学校はこれだけありますよ。その理由は何なんだというところも一つひとつ把握していかないと、こういった巨額の経費を投入して、子どもたちをICT推進という形で、ICT機器を利用した教育を行っていく、そういったことはやっぱりうまくいかなくなってしまうんではないかなと思っていますので、これは要望です。 前のページに戻りますけども、26、27ページのもみじやま保育園の民営化に係るところです。先ほども平山委員から詳細なお話がありました。中村委員の質疑の中で、特定財源の割合について1,200万円というお話がありましたけれども、ちょっとよく分からないので、もう一回説明してもらってもいいですか。あれは、10月開設であればかからなかったお金が1,200万円、一般財源が1,200万円ということだったんでしょうか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 今おっしゃっていただいたとおり、もし10月開園であればかからなかったお金というところでございます。 いでい委員 その内訳については、200万円がプレハブ――幾らでしたっけ。もう一回詳細について教えてください。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 まず、プレハブの経費というところでございますけれども、こちらは当然、10月予定どおり開園して、新しい園舎のほうで保育を行っていれば発生しなかった経費ということでございますので、ここのところは丸々追加負担というような考え方はできるかと思います。それから、委託料の、こちらのところにつきましては、委託費につきましても給付費につきましても、額としては大体同じくらいというところなんですけれども、給付費ですと特定財源のほうが入りますので、委託費として払う予定の金額と、それから給付費、それから、給付費から特定財源のところの負担を引いた金額、給付費のほうの中の一般財源の金額、これを引いたものが大体820万円ということでございますので、その820万円とプレハブ料のおおよそ400万円というところの合わせた金額が、今回追加の負担とみなせるところかというふうに考えてはございます。 いでい委員 ということは、10月に開設していれば全くゼロだったものが、この1か月が遅れることに対して、プレハブのリース料は約399万円と。あと、委託費が1,658万円。特定財源で給付費については820万円出るということで、約800万円が。トータルで1,200万円、余分な一般財源が出ていくという形ですよね。先ほど平山委員から詳細な今までの例も御提示いただきながら、様々な状況について質疑があって、なるほどなと思うところがたくさんありました。私も本当にいろいろな場面でいろいろなところを見てきていますので、今回のこのことだけ、じゃあ、中野区が委託をしているから中野区に全ての責任があるんです。だから、新型コロナウイルスのことや長雨だとか天候不順の影響によって遅れてしまったものについて、それは総じて中野区の全部責任なんです。委託事業者や委託された事業者が発注している工事業者にも何も瑕疵はないんですよ。そういった判断で今回この補正予算が2,000万円計上されていた、こういった理解でいいんでしょうか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 委託経費、それから、仮設園舎の使用料というところにつきましては、まず、この費用の考え方というところなんですけれども、現在、区立園としての保育業務をもみじやま保育園については委託しているというところでございますので、1か月開園が延びることによって、その保育業務の委託期間、こちらのほうも1か月延ばさなければいけないというところでございます。区立の保育園の保育の事業に係る経費ということでございますので、理由は、原因はともかくとして、委託料と保育料、こちらのほうはやはり区のほうが責任を持って支出するべき金額というふうに考えてございます。 ただ、その一方で、工期の遅れ、こういった部分につきましては、先ほどの質疑のところにもございましたとおり、国のほうからも新型コロナウイルス感染拡大防止、こちらを起因とする工期の変更については、ある程度業者から見れば不可抗力という取扱いというところで、一定工期の延長ですとか、そういったところは、受入れというか、そこについては一定やむを得ないところがあるというふうに判断してございますけれども、その一方で、やはり費用の面からいきますと、区としても本来支出しなくてもよかった経費、特に仮設園舎の経費、ここにつきましては、これは本当に委託料と違って、私園に開設していれば丸々かからなかった経費というところもございますので、ちょっとその辺りの費用分担というところにつきましては、事業者のほうと協議していきたいという考えを持ってございます。 いでい委員 新型コロナウイルスが起因したことによって工事に遅れが出ることについては、国土交通省からも通達がありました。でも、それは中野区が発注をしている工事の案件だと私は解釈していたんですけれども、中野区が関係している民間の事業者が発注する工事にも、新型コロナ起因による工事の遅延、そういったものを認めるという解釈を区がされているということでいいんですか。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 おっしゃるとおり、それは国の公共工事の扱いの通知というところでございますけれども、その通知と関連する通知というところで、これは民民の発注者と受注者の関係というところなんですけども、こちらの関係につきましても、受注側のほうから新型コロナの感染拡大防止というところで工期の遅れを申し出た場合は、不可抗力として取り扱うというような通知も出てございます。ただ、もちろん費用分担については、そこは民民の契約ですので、お互い協議して定めるというような通知が出てございます。この工事につきましては、保育事業者と、それから建設業者、民民の考え方というところでございますので、まず、建設業者のほうが保育事業者のほうに工期を遅らせてほしいというところは一定理解できるところでございますし、それを理由に開設の遅れとつながっているというところについても、区としては一定やむを得ないところはあるのかなというふうに考えてございました。 いでい委員 ということであるならば、現在も規模は違えど、公立の小・中学校の改築や改修、または中野区の様々な施設のことに対しても、新型コロナが起因しているということが理由であるならば、例えば何か月か前にそういった話を先に言っていれば、1か月程度の延長、またはペナルティー、罰則についてはもちろんない。もしかすると遅れた分の工期の延長に係る経費みたいなのも、区がこれから見るということを今回のことで示されたというふうに私は理解していますけども、それについてはどうですかね。施設だと多岐にわたるので、子どもの教育に係る施設だけでもいいですよ。それについてどうですか。部長から答弁してもらいたい。 戸辺子ども教育部長 教育関連の施設または子ども関連の施設全般について、区が発注するものについては、今までも今後も、スケジュール管理等についてはきちっとやっていますし、これからもきちっとやっていく予定でございます。早め早めにそうしたお申出があって、区のほうとしてそのスケジュール上、変更すれば可能ではないかというようなことで対応できるものというふうに認識してございます。特に教育関係については、学校の学期の節目というところで引っ越す必要があることから、工期についてはかなり神経を使って対応しているところでございます。ただ、一部どうしても、新型コロナ以外の理由で今までも工期を変更せざるを得なかったということはありますけれども、その辺については今後とも、工期をきちっと守るために、途中途中で工事の進捗管理をしながら対応していく。それは区長部局の施設課と協議し、連携しながら対応していきたいと考えてございます。 こちらにつきましても、いろいろ随所随所でスケジュールの変更についての調整、申出というものがあって、都度都度、幼児施設整備のほうが調整を担ってきたわけでございますけれども、細かく見て、いろいろ中身も精査しながら行ってきたところでございまして、それでも一部どうしてもクリアできないようなことから、開設時期の延期と、1か月延長ということになったわけでございます。当然、先ほどの質問の中でも担当課長が御答弁しておりましたけれども、新型コロナに起因する遅れといっても、やっぱり事業者や、それから、事業を受けた建設事業者のほうに全く非がないのか、そういったことをまた細かく検証しながら、これは基本的には民民の契約ですけれども、区がそれによって開設時期に影響を受けるということから、一定の事業者が一般財源について負担できないかどうかということも含めて、調整、協議、そうしたものについては進めていきたいと考えております。 いでい委員 全ての施設のことについて、総じてこういったことが当てはまるわけではないという話でありました。でも、最後に、こういったことに対して区として、委託先について応分の負担を求めていくというような御答弁がありましたけれども、それ、いつ、どうやって、どのような形で行っていかれるんですか。 戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長 現在、もみじやま保育園の運営をしていく事業費については、本部が兵庫県の神戸市にあるというところで、電話での御連絡ということでやってございます。もちろん東京方面での支部というものもあって、そこにも人はいますけれども、本部のほうに社会福祉法人の本体がございますので、最終的にはそこと調整を図る必要があろうかと思っております。実際、文書でのやり取りや電話だけではなかなか事が進みませんので、向こうと日程を調整して、会う日時を決めて、そこで集中的に協議しながら、こちらの主張について理解を求めて、協議を進めていきたいということでございます。 いでい委員 中野区に全ての瑕疵や責任があるのであれば、私はそんなことをする必要は全くないと思っていますけれども、そのように区は、そういった先の、現在の委託事業者ですけれども、委託事業者とそういった協議をこれから行っていくと、話合いを行っていくということをおっしゃっています。ということは、やっぱり幾分かの責任は、委託事業者や委託事業者と契約している先の建設業者にもあったということを考えているからなんですか。 戸辺子ども教育部長 この件で、総務部の法務担当とも調整を図ってございます。10月1日の開設ということで、いろいろ取組のスキームも定めまして今まで事を進めてきた中で、相手事業者について特に法務担当としては、法的に損害賠償という形で、区の一般財源の持ち出し額について求めることはできないのかというようなことで一応聞いてございます。法的には、向こうに故意・過失が明確にあるわけではないので、かなり難しいだろうという御答弁でございますので、やはり1対1の協議の中で、向こうとしても10月1日開設できなかったということについては、一定責任の一端はあるというふうに考えてございまして、その辺を区と今後のもみじやま保育園の事業者と協議していく必要があるというふうに判断したものでございます。 いでい委員 ということであるならば、一旦協議はしてくださいよ。それじゃないと、今日出されてきた補正予算のことについて、いいも悪いも私たちは判断ができません。なぜかというと、今回のことが往々にしてまかり通るようなことがあれば、私が先ほど申し上げたものが前例になるんですよ、この話。そのときに、うちの委員会だけじゃない。よその委員会のところでも同じ、じゃあ、スポーツ施設は厚生で、ほかの区の普通財産であれば総務委員会でみたいな話で、様々なところで同じ話が出てきたときに、この前例は子ども文教委員会で示された、あのときに審議したこの補正予算が前例なんですよという話になったときに、かなり大きな判断を迫られることかなと思っています。質疑は以上です。 委員長 よろしいですか。問いかけということでございます。 小杉委員 25ページにある1の(2)の学校経理についてですけども、これは具体的にはどういったものを使うことができるんでしょうか。 永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長 これは学校で新型コロナウイルス感染予防のために持ちます様々なものを対象とするということで広く考えてございまして、例えば健康診断に関する予防のキットでありますとか、液体石けん、パーティションボード、給食配膳用の手袋、除菌シートなどを想定してございます。 小杉委員 じゃあ、ある程度学校の要求にかみ合ったもので、その中で必要と思うものを判断するということですよね。はい、分かりました。通常の校割予算においては、学校から例えばもっと増やしてほしいみたいな要望というのはあるものなんですか。 永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長 もともと当初予算で、校割予算の中で、例えば保健室で使用します薬剤とか用品類の買換え、この予算というのは大体学校によりまして15万円から20万円ぐらいを想定してございますが、今回、新型コロナウイルス感染予防のために必要な器材というのは相当なものに上っておりますので、そうしたものについては、やはり必要なものについて各学校の実情に応じて用意をしたいと、そういったような要望を頂いてございます。 中村委員 すみません。先ほどいでい委員とのやり取りの中で、幼児施設整備のところなんですけれども、事業者の方々と協議をされているというところで御答弁があったと思うんですけれども、この協議というのがどれぐらいかかるのかというところがちょっと見えないんですが、実際どれぐらいかかるというふうに予測をされているのか確認させてください。 藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長 協議のところにつきましては、協議をこれからしっかりしていくというところを確認しているところでございますけれども、具体的な協議というのはこれから入るところもございますので。もちろんしっかりと区の状況を説明して協議していきたいというふうには考えてございますけれども、やはり事業者からしてみても小さな金額ではないので、実際相手方のあることですので、ちょっと協議については一定時間がかかるものというふうには考えてございます。 中村委員 一方で、10月開設だったものが11月開設になるというところでは、早くこの補正予算を通さないといけないという理解でよろしいですよね。 戸辺子ども教育部長 この補正予算が可決・成立しないと、10月分の委託費、これは施設使用料が払えませんので、今行っているお子さんを保育に欠ける状態にしてしまうということで、ぜひお願いしたいと思っております。 斉藤委員 28ページ、29ページのICT推進のところを少し確認させてください。前回の委員会、そしてまた今日の質疑の中で、1人1台の端末整備について質疑がありましたけれども、スケジュールについてもう一度確認させてください。いつ頃こちら、各児童・生徒に配付されるかということです。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 スケジュールですけれども、前回の子ども文教委員会でも御報告をさせていただきましたが、そこについては、今、予定では、校内のLANの整備工事を早期に契約して工事を進め、端末の配置そのものは2月から3月になるかなというところを見込んでいるところでございます。 斉藤委員 ということは、このリース契約というのは一応3月からということでよろしかったですよね。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 今回、補正予算は3月からになっています。 斉藤委員 そのように、全部の学校に3月から全てそろうということはやっぱりちょっと、量も多いですし、現実的ではないと思うんですね。少し早く配備されて準備が整った学校についての利用は可能なんでしょうか。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 そこのところは今後、事業者との調整になるかなというふうには思っておりますけれども、順次整備をしていくというところは、それは当然ですので、全ての学校が整備が終わってからリースが開始といったようなふうに今は想定をしているところです。ですので、配備されたらもうすぐ使い始めることができるかどうかについても、今ちょっと調整でございます。 斉藤委員 分かりました。もし早く配備ができた学校から使うようなことが可能だったらちょっとよいのかなと思ったので、お伺いをいたしましたが、そういう可能性はありますでしょうか。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 まず中学校から先にというふうに考えておりますので、そういったスケジュールで進めていきたいというふうに考えております。 斉藤委員 また、これも前回の委員会で御質問させていただいたんですけども、学校の整備の支援のところで、ICT支援員、こちら、たしか4名ということでよろしかったでしょうか。支援員の配置の予算、組んである人数と、それについての考え方、どうしてその人数だったかということをちょっとお知らせください。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 こちらも前回の委員会で説明をさせてもらいましたが、今の段階では4人程度を配置したいというふうに考えております。こちらは委託費の中に含めた形で配置をできたらというふうに考えているところでございます。 斉藤委員 ということは、4名で一応足りるというふうに思われた根拠をちょっと御説明いただければと思います。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 4名の根拠につきましてですが、今、実際にはICT学習支援員ということで、在宅の今の学習の支援ということで配置をしている方々がおります。この方々は週2回程度で今活動していただいているわけですけれども、今後この4人というのは常駐で4人というふうに考えておりますので、今現在稼働している人数、そういった方々をこちらで把握しながら、本当に連携を取って支援をしていただくためには4人程度が適当ではないかというふうに考えております。 斉藤委員 ということは、今、学校休業に伴って、それに対して必要であった支援員さんとプラスして、この人数ということでよろしかった。違いますね。 板垣教育委員会事務局学校教育課長 失礼いたしました。今、在宅学習支援のために配置している方、その方々の動きを見て、来年度以降は常駐で4人程度いることがいいのではないかというふうに今考えているところです。来年度以降は、今の在宅学習支援のための人たちは、配置するということは今は考えておりません。 斉藤委員 これも前回よりお話をしているところでございますが、区としての取組、内容について、区として考え方を決めて、内容について深めていくほうがよいという、先ほどから別な委員の御質疑もありましたけれども、支援員さんというのは本当に学校に入って、端末の使い方だけではなく教材の使い方や、子どもたちだけではなくて先生の支援も含まれていたと思います。ですので、これはちょっと要望になりますけれども、学校にどのような支援をしていくのがよいのかという人数に関して、もう一度よくお考えいただければと思います。御答弁は結構です。 委員長 要望だそうです。 ほかにありますか。よろしいですね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で質疑を終結いたします。 一旦休憩します。
(午後3時09分)
委員長 では、再開いたします。
(午後3時11分)
今、休憩中にお諮りをさせていただきましたとおり、現在の第66号議案は保留としたいという旨の御要望がございましたので、一旦保留させていただきます。そして、再開の時刻は書記のほうから後々御連絡をいたします。よろしくお願いいたします。 では、委員会を休憩いたします。
(午後3時12分)
委員長 では、委員会を再開いたします。
(午後5時03分)
意見についてお伺いをいたします。第66号議案について意見はありますか。 いでい委員 自民党として意見をつけさせていただきたいと思います。 委員長 それでは、意見があるということでございますので、案文を皆さんのところに御配付させていただければと思います。
〔資料配付〕
委員長 皆さん一読されていただければと思います。取りあえず、ただいま出された意見につきまして御協議をしたいと思いますので、委員会を休憩させていただきます。
(午後5時04分)
委員長 再開いたします。
(午後5時25分)
先ほどの意見について共産党さんが持ち帰りをいたしましたけれども、それでは、取扱いを御協議したいと思いますので、暫時休憩いたします。
(午後5時25分)
委員長 では、委員会を再開いたします。
(午後5時26分)
休憩中に確認をいたしましたとおり、第66号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)について、「子ども関連施設の建設スケジュールにおいて、適正に経過を管理し、財政の支出に支障を来さないように充分留意されたい。」との意見を当委員会の全会一致の意見として総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 では、御異議ありませんので、そのように決定いたします。 以上で第66号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。 次に、審査日程の地方都市行政視察についてに入ります。 委員会を暫時休憩させていただきます。
(午後5時27分)
委員長 では、委員会を再開いたします。
(午後5時35分)
休憩中に御協議をいただきましたとおり、当委員会の今年度の地方都市行政視察は、佐賀県武雄市の学校教育のICT化についてと福岡県北九州市の学校教育のICT化についてとし、日程は10月19日の月曜日から20日の火曜日としたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 あまりお答えがないんですけど、そのように決定いたします。 以上で地方都市行政視察については終了いたします。 以上で本日予定しました日程は終了しますが、各委員、理事者から何か御発言ございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 では、以上で子ども文教委員会を散会いたします。
(午後5時35分)
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