令和2年09月24日中野区議会決算特別委員会建設分科会
令和2年09月24日中野区議会決算特別委員会建設分科会の会議録

中野区議会建設分科会〔令和2年9月24日〕

 

建設分科会会議記録

 

○開会日 令和2年9月24日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午前9時00分

 

○閉会  午後0時31分

 

○出席委員(9名)

 日野 たかし主査

 河合 りな副主査

 竹村 あきひろ委員

 高橋 かずちか委員

 加藤 たくま委員

 杉山 司委員

 小宮山 たかし委員

 久保 りか委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 都市基盤部公園緑地課長 林  健

 都市基盤部建築課長 小山内 秀樹

 都市基盤部交通政策課長 村田 賢佑

 都市基盤部住宅課長 池内 明日香

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部野方以西担当課長 狩野 純一

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 川野 英明

 まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝

 まちづくり推進部街路用地担当課長 長沼 彰

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 森 眞一郎

 まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長 松原 弘宜

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 石橋 一彦

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 髙橋 万里

 

○主査署名


審査日程

○議案

 認定第1号 令和元年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 

主査

 定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会します。

 

(午前9時00分)

 

 認定第1号、令和元年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。

 初めに、当分科会における審査の進め方と審査方法について御協議いただくため、分科会を休憩します。

 

(午前9時00分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午前9時01分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、審査の進め方は、お手元の審査日程(案)(資料1)について、まず歳出の総務費、地域支えあい推進費、都市基盤費、まちづくり推進費を審査し、その後歳入の審査を行い、歳出については、決算説明書に従い原則として目ごとに、歳入については歳入決算説明書補助資料により一括して審査を行うこととしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 また、全体会において総括説明が既に行われておりますので、理事者からの補足説明は省略し、質疑を行うこととしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次に、3日間の割り振りですが、本日は一般会計歳出の質疑をできるところまで行い、2日目は歳出の残りの質疑を行った後、歳入の質疑を一括して行い、最終日、3日目は意見の取りまとめを行うこととしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては10時半頃休憩を入れ、12時半を目途に進めたいと思いますので、よろしく御協力をお願いします。

 また、質疑を行う際には、事務事業名や事業メニュー、資料のページ等をおっしゃってくださいますようお願いいたします。

 なお、職員人件費のうち、特殊勤務手当、時間外勤務手当、休日給及び職員旅費以外につきましては総務分科会の分担となっておりますので、念のために申し上げます。

 最初に、決算説明書の170ページから171ページ、3款総務費、4項用地経理費、2目用地調整費について質疑はありませんか。

来住委員

 この用地調整費ということで、総務費のところでの扱いではあるんですが……

主査

 来住委員、すみません、もう少し大きな声でお願いします。

来住委員

 すみません。内容なんですけども、まず用地補償専門員非常勤報酬等ということで、4人の方に執行されていて、その方の役割というか、どういうことをやってこられたのか。あわせて、一方で委託費の残がかなりの額、1億2,000万円余なんですけども、その関係の仕事の内容とこの残についてよろしいでしょうか。

酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長

 用地補償専門員非常勤でございますが、中野区用地補償専門員設置要綱により採用要件が定められております。まず、採用要件といたしましては、公共事業用地の取得に伴う損失補償並びに土地の取得及び処分に係る職務遂行に必要な専門的な知識、技能等を有することとなっております。次に、計画的かつ円滑な土地の取得及び処分の推進に熱意を有すること、そして、もう一つ、職務遂行に適する健康な心身を有することとなっております。なお、採用基準、方法といたしましては、書類審査、面接の上、採用しております。また、業務内容につきましては、区におけます道路用地の取得に伴う土地価格の算出、移転補償算定額の方法など、技術的な助言及び人材育成でございます。

主査

 不用額については。

酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長

 委託費の残につきましては、報酬、超過勤務と旅費の見込み差でございます。

来住委員

 それは、今の残は専門員非常勤の残の説明だったと思うんですが、この4人の方が、その下の補償算定委託では4,000万円の執行で、一方で、執行できなくて補償算定委託費の残が1億2,000万円というかなりの額で残っています。4人の方がいろいろ取得や処分に働いていただいたと思うんですけども、結果的には、予算の執行でいくと、事業全体でも32%ということになっていますよね。その加減で、まず、どこの部分をこの方々がそういう役割を担って働いていただいたのかという、その場所と、先ほど言った算定委託費の残というところでのお答えをちょっと頂いていないので、併せてよろしいですか。

酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長

 補償算定委託の残につきましては、区画街路第3号線交通広場、新井薬師前駅周辺と区画街路第4号線交通広場、沼袋駅周辺における建物等の調査、補償額の算定、調査結果の説明、補償額の内容の説明、契約書の説明・承諾及び移転義務の履行を業務委託したものであります。また、一連の用地業務を委託したものでありまして、用地業務は権利者の意向に大きく左右されるため、なかなか進捗が図れないときがあります。しかし、認可期間での事業完了を目指すために全権利者として業務委託しております。残の理由につきましては、補償の交渉時において協力を得られなかった方について、物件調査等、補償業務等ができませんでしたので、それを不用額といたしました。

来住委員

 なかなか苦労だと思うんですね。権利を持っている地権者の方々への働きかけをされるわけですから。最後、1点だけお聞きしますけど、やはり当事者であったり、土地所有者であったり、権利を持っている方にこの専門員の方々が働きかけをして用地を取得していくというような作業をしていただくんですが、やはり一点突破ではなくて地域全体として理解を頂けるような、その事業の内容を地域全体に理解を求めていくということと、併せてその当事者への独自の働きかけというのは同時に行われなきゃならないというふうに思っているんですね、こういう事業は。したがって、そこの一点突破じゃなくて、地域全体にその事業の理解をどれだけ広めて協力を頂くかということと併せたこの用地の働きかけ、取得であったり、処分であったりということが大事だと思うんですけども、その方向性を最後にお聞きします。いかがでしょうか。

酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長

 引き続き、私ども、権利者の要望を酌み取りながら、協力を仰いで用地買収を進めていきます。

久保委員

 すみません、今、来住委員がお聞きになっていた補償算定委託の残なんですけれども、当然のことながら、なかなか用地補償は難しいであろうと思いますし、先日もそういった御報告も頂いてきたところですね。実際のところは、予算を立てていても、そのとおり進捗というのは実際難しいと思うんですが、件数でいくと、これは、例えばその対象となるところに対してどのぐらいできているのかなと。進捗を、もし件数が難しければパーセンテージでもいいんですけれども、その辺もし分かれば教えてください。

長沼まちづくり推進部街路用地担当課長

 すみません、ちょっと私、区画街路第4号線の担当でございますので、ちょっと4号に限ってお話をさせていただきたいと思います。本件業務につきましては、用地交渉の業務と物件調査の業務の抱き合わせ業務になっていまして、実は用地交渉の業務については、出来高としてはもう100%を超えている状況です。物件調査の出来高がほんの数%ということになってございまして、大幅な減額にはなってございます。ちょっと件数が、すみません、なかなか申し上げられない部分があるんですけど、パーセンテージとしてはそのような状況でございます。

酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長

 私どもが担当しております区画街路第3号線交通広場、新井薬師前駅周辺について御説明いたします。全土地所有者の方は41名いらっしゃいまして、全物件所有者の方は40名、テナントは――借家人といいますけども――65件ございます。現在の進捗状況といたしましては、全画地、13画地のうち3画地取得済みでございます。そのうち2画地については既に更地となっており、もう1画地については令和3年1月初旬に解体予定でございます。また、駅前にございます共同ビルにつきまして、これ、大規模なテナントビルでございます。これは業務委託をしているだけではなく、私ども区の職員、私も月に2回ほど理事の方とお会いして、直近では9月27日(日曜日)に理事会にお邪魔をして全体の用地買収のスケジュールを話そうと思っているところでございます。

久保委員

 御報告を以前にも荒井課長からもいろいろ伺ったりもして、大変困難な中で皆さん頑張っていただいているところは理解をしているところです。一方で、西武線の地下化自体が大分遅れを来しているというところもあって、そういう影響で、例えばこちらのほうの進捗、難しい場合に、ちょっとこのスケジュールを後ろに押していくというか、そういう可能性もあるのかなというふうに思っているんですけれども、特にこの新井薬師前の駅周辺のところでいきますと、大体いつぐらいまでにこの業務を完了するという見込みで今動いていらっしゃるのか教えてください。

酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長

 私どもの事業認可期間が令和5年3月末でございますので、権利者の皆様には令和5年3月末までに移転完了していただくように説明してきております。

久保委員

 令和5年3月末までに完了ということで動かれていて、それでもやはり共同ビルとか地権者だったりとか、先ほども賃貸借の方が多くてなかなか困難を極めているというようなところがあるのかなと思います。そういった中で、これ、すみません、ちょっと、この31年度、令和元年度分決算しか数字が見られていないわけですけれども、当然のことながらこの予算でずっとやっていくわけではないと思うので、その辺のところも本当に予算上も潤沢でないと難しいなというところも感じているんですけれども、長引けば長引くほど、それこそ様々に用地取得に関わる業務が予算を超過してくるというようなところもあるのかなと思いますが、その辺のところはどう見込まれているのか。また、令和5年3月末までにということですけれども、当然それで進んでいただかなければいけないわけだけれども、やっぱり一番大きなハードルというか、そこまでにここをちょっと越えなければ、なかなか今後駅前広場の整備であるとか様々なところが難しいなというような点があれば、支障のないところでお話しいただければと思います。

酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長

 まず、進め方につきましては、業務委託をしていますけれども、やはり誠心誠意――必要に応じて区の職員、私どもが出向いて用地買収の説明をして協力を仰ぐものでございます。また、最終的に用地買収がなされないところにつきましては、土地収用法の活用も視野に入れなければならないと考えております。

加藤委員

 久保議員の御質疑で、用地交渉は進んでいるけど、物件調査がそんなに進んでいないということで、この4人という体制が足りないのかどうか。相手の地権者さんの状況によるとは思うんですけど、人数が足りないからそうなっているのか。その辺の進捗が遅い理由を教えてもらっていいですか。

酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長

 中野区用地補償専門員につきましては、区の内部業務でございまして、補償算定のチェックをしております。また、補償業務は委託をしておりまして、公共用地補償機構に業務委託をして、区画街路第3号線、第4号線、各班が担当しております。

角まちづくり推進部長

 執行体制についてちょっと補足の説明をさせていただきます。以前は総務のほうで経理課の用地担当のほうがこういった道路、街路用地の取得の役割を担っておりましたけども、今御案内のこの非常勤の4名体制ということと、あとは職員の3名、一班体制ということで、区画街路第3号、第4号という広範囲な用地取得について担任していたということで、主にいろいろと個別の用地取得に関する作業的なところは委託業者に任せていて、それを統括しながら用地買収に当たっていたという実情がございます。あとは、部をまたがっているということもありまして、この用地取得、いろいろと物件調査に入ったりとか、あと、土地の広さを測ったりとか、測量のところですね、そういったところの業務が一体的に進行管理されていなかったというような状況もありまして、今年度そういった組織の改正をして、まちづくり推進部の中に街路用地に関する用地取得部隊が移転してきたという経緯がございます。そういったところでは、少ない専門の職員を効果的に配置して、用地測量から用地取得の交渉に至るまで一括して行うということで、今後は効率的に、計画的に進めていくということでございます。こちら、昨年度については、この非常勤の4名と、それから、3名の職員ということで一班体制でやったので、なかなか思うように取得交渉の成果を出すことができなかったというような状況でございます。

加藤委員

 結局、この人数で体制がしっかりすれば回していけるのではないかということなんですか。

角まちづくり推進部長

 人数につきましては、何人という正解はないんですけども、現状、今年度につきましては、先ほど2人の課長がそれぞれ3号、4号の担当ということで答弁させていただきましたけど、やはり今、連続立体交差事業に関わる、現在認可期間中ということで、新井薬師前のところでは区画街路第3号線という交通広場、先ほどお話にありました大きな共同ビルがあるというところの担当と、それから、区画街路第4号線、沼袋の商店街、延長500メートル以上あります商店街を拡幅整備していくというところです。そういった専任の課長をそれぞれ現場に配置しまして、そういった地域の方々のところに、先ほどもいろいろと個別の対応以外にも全体的なまちづくりに対する理解を深めながら進めていくというお話もありましたけども、そういった意味では説明会を開くなど、様々、いろいろなチャンネルを使いまして、まずは道路の拡幅についての御理解を頂きながらお声かけをして、個別のそういった用地取得に関する相談を受けるというふうにシフトしてまいりましたので、今後はさらにその事業の進捗に応じて必要な人員等を配置できるように、職員課のほうには要求していきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 こういうことをお伺いしているのは、弥生町三丁目の防災まちづくりにおいて、ちょっとそこの地権者の方からお話を伺って、何かこうこうこうだからといって、じゃあ、区なのか、委託業者なのか、何か調べて持ってきますと言ったときに、そう言ったらどう考えても一、二か月ぐらいで持ってくるのかなと思ったら、その後半年、1年音沙汰ないみたいな事例があったと伺っています。そうしたときに、電話一本もできないのかというところで、体制として電話一本もできないぐらい人が少ないんだったら、やっぱり増やすべきなのか。もしくは、手をつけるエリアをもっと少なくするのか。そのバランスを取らないと、結局区に対する不信を招いてしまって、進む事業も進まなくなってしまうんじゃないかということを懸念していますので、執行人数の体制とやっていく事業のエリアの範囲は、ちゃんと適正なものを持ってやっていただきたいなということ。これは要望にしておきます。

杉山委員

 ちょっとこれ、最初に聞けばよかったんですけど、すみません、この補償算定委託とその委託残、不用額ですが、4,000万円と1億2,300万円余、合計1億6,000万円ですね。これ、1億6,000万円、今回もし不用じゃなくてちゃんと執行できていれば、用地取得の算定委託、全部使っていれば100%できた。予算的には100%組んでいるのかどうか、ちょっと確認をお願いします。

酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長

 3号線についていえば、物件調査、補償金の算定は終わっていまして、補償金の概算提示も終わっています。ただ、年に1回土地価格の見直し、物件価格の見直しをして、再度同じように交渉に入りますので、何年かかかっていくと思っております。ですので、ある地権者の方については、何回行けば契約なさるのかということがありませんので、継続してやる必要があると思っております。

長沼まちづくり推進部街路用地担当課長

 4号に関しましては、先ほどちょっと久保委員から御質問があった際に少しお答えしたところではございますけども、やはり物件調査のほうがなかなかうまく進まなかったということで執行残がございます。なので、今、委員おっしゃっているように、物件調査が全て終われば予算100%執行できたのかなと認識しているところでございます。

杉山委員

 予算、多分、今お話がありましたけど、これ、全部できていれば100%。でも、不用額として1億2,000万円余っている。この予算は今年度にそのままスライドするわけではなくて、さらに土地の価格の算定とかも増えてくるからということですよね。分かりました。理解できました。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、決算説明書350から351ページ、6款地域支えあい推進費、1項地域活動推進費中3目区民活動推進費について質疑はありませんか。ここは、事業メニューが4番のNPO等地域公益活動支援、その中の区民公益活動に対する政策助成の活動領域7の部分が該当します。質疑はありませんか。

加藤委員

 4事業となっていますけれども、どういった事業が助成されたんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 本事業は、区民公益活動推進の政策助成に係るものでございます。4団体ございまして、昨年度は、さぎ草友の会、新井薬師前駅周辺地区まちづくり協議会、三つ目が森の学級、4番目が特定非営利活動法人の中野すまいの相談室の活動について助成してございます。

加藤委員

 森の学級って名前だけ聞いたところ、何か地球環境とかそっちの、活動領域3のような気がするんですけども、どういった内容か簡単に教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 森の学級は、江古田の森公園で活動している団体で、江古田の森公園において自然観察会、あるいは生物、あと、緑の保全に向けた良好な公園をつくる活動をしてございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、決算説明書492から493ページ、9款都市基盤費、1項都市計画費中1目都市計画管理費について質疑はありませんか。

久保委員

 最初に、都市基盤管理事務のAEDのことを伺いたいんですけれども、これ、中野四季の森公園にAEDが設置されているのかと思いますけれども、他の大規模公園はAED設置、どうなっているんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 例えば、広町みらい公園についても設置されております。あとは……(「基本どうなっているか」と呼ぶ者あり)基本的には指定管理者とか、そういったところがあるところについては入っているところでございます。

久保委員

 これは、公園のほうではなくて、こちらの管理事務のほうに中野四季の森公園だけが書かれているというのは、これはなぜなんですか。その指定管理の管理の関係ですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 四季の森に関しては都市基盤部で一括して――当時都市基盤部、中野駅周辺もございましたので、一括して管理するということで、都市基盤部の中の一つとしてやってございます。あと、個別の公園は個別の公園の中で判断しております。

久保委員

 分かりました。じゃあ、ここだけが、ここは公園の管理にならずにずっと都市基盤でいくんですかね、今後も。

安田都市基盤部都市計画課長

 そうですね。以前からずっとこういう形で設置して予算化しまして、設置に関しましては福祉推進課で一括して、管理費ですか、そういうのを対応してございます。

久保委員

 福祉推進課なんですね、管理するのは。予算上というか、これは決算ですけれども、数字はこちらに入っているということですね。

 次に、都市計画審議会の運営についてお伺いをしたいのですが、都市計画審議会は2回開催となっております。予算説明書では8回の予定であったと思うのですけれども、これは審議会自体の回数が予定どおり行われなかったということなんでしょうか。どういうことでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 これまで、前年度までは5回、その前も5回ということで、都市計画決定の数、あるいは都市計画に報告すべき案件の数によって決まります。ですので、次回の都市計画に係る案件があればということで、中野駅周辺がここのところずっと多かったんですけども、そこのところが決まって、去年2回に関しては生産緑地地区の解除が1件ございまして、あと報告案件が2件ということで、案件が少なかった。もう一つは、開始の時期が遅れた関係は、委員の改選時期にありまして新しい委員を選定していた。そういう関係もございまして、特に都市計画審議会の会長が変わったという、そういうこともありまして減っていますけど、実際には報告案件、諮問案件で決まります。

久保委員

 その諮問案件の準備のためというか、そういったこともあって報告案件という形になっているのかと思うんですけれども、そこら辺のところが令和元年度については、都市計画決定するものも少なかったし、報告案件もということだと思いますが、年度年度によって、例えばこれから西武線のことですとか、また、要は、増減と言ったら変ですけれども、年度によってやはりそこは大きく左右されるということでよろしいんでしょうか。また、都市計画の、昨年度は生産緑地の1件というのがあったということですけれども、今後も、都市計画審議会に何回か行かせていただいておりましたので、都市計画決定を打つまでの報告案件がずっと続いていくということもあるかと思うんですけれども、その辺のところどうなのかなと。2回というのがちょっと今までと比較して少ないように感じたので、十分だったのかどうかというところも含めてちょっと気になったものですからお伺いいたします。

安田都市基盤部都市計画課長

 都市計画審議会は、都市計画手続にかける案件がございます場合に開くのが原則になっておりまして、例えば地区計画の都市計画決定、あるいは都市施設、都市計画道路ですね、都市計画道路等の都市計画決定。ここのところ数が多かったのは、中野駅周辺の橋上駅舎とか、それに伴う都市施設、あるいは地区計画もあった。弥生町についても地区計画があった。実際に中野区内で都市計画決定、地区計画をかけるというのはそう簡単ではございませんので、大体主なところ、駅周辺のまちづくりの中で一段落しつつあると。もう一つは、かける案件としては、東京都の都市計画決定、5年に1回大体あるんですけども、5年に1回の都市計画のタイミングというのと重なって、開く回数に若干ばらつきがございます。そういう関係でございます。

高橋委員

 今のに関連して、いわゆる用途、容積とか建築規制の、建築の条件の緩和というのは、その地区計画とか面的な網かけをして、地区の整備計画の中で変えないとというのが基本的だと思うんですけど、そういう網かけの手法以外で、総合設計とかそういうのは別として、そういう都市計画的な形で用途、容積の緩和とか、そういうことがあった事例というのはあるんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 原則は、用途地域、建築規制に関しましては都市計画の中で決めていきます。ただし、緩和というものがございまして、緩和は、先ほど委員が御指摘の総合設計という建築の緩和制度がありますし、あと、東京都が土地再開発方針等ということで、こちらも一定の要件、再開発の方法の中で緩和ができるエリアとかを指定してやる方法もございます。

高橋委員

 昔、質疑したことがあるんですけど、たしか3,000平米か何かを超えるまちづくりとして、民間側が手を挙げて、エリアを区長が指定した場合、その規制緩和ができるようなストーリーがたしかあったと思うんですけど、その辺というのは実績とかあるんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 再開発手法の中で、例えば福祉的、バリアフリーにしたり、あるいは環境を保全したり、あるいは防災の関係でそういった施設を盛り込むと、再開発の中で、東京都の認可になるんですけれども、そういう中であります。あともう一つは、昔は優良住宅ですか、住宅建設の中で、これも同じで、バリアフリーとか、そういう公共公益に従って緩和というのはあるんですけども、一定の、やっぱり再開発手法の中で要件が定まっていますので。ただ、原則的には、やはり都市計画の中でやるのが一番分かりやすいというか、原則になるかと思います。

高橋委員

 ありがとうございました。あと、2目の下のところに建築紛争調停委員会というのがあるんですけども、これというのは……

主査

 2目はまだです。今1目です。

高橋委員

 失礼しました。

河合委員

 すみません、2回開催で前回5回ということなんですけど、これ、8回というのは毎年8回の予算を取っているんですか。ちょっと確認させてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 5回が、これまで過去の年度を見ると5回が原則だったので、5回に合わせて、正副委員長の打合せとか、そういう特別な配慮ということも考えて、あるいは予備とかを考えて、8回というのはここ何年かです。今年度以降の回数は、その回数に応じて減らしていくという形になります。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、決算説明書492から495ページ、2目建築調整費について質疑はありませんか。

高橋委員

 建築紛争調停委員会というのがありますけども、これはどういう形で機能していて、その開いた形、委員会によってどういう権限があるのかというのを教えていただきたいんですが。

安田都市基盤部都市計画課長

 建築紛争調停は、一定の高さですね、中高層の建築物に関する紛争等予防に関する条例に基づいて設置されてございまして、まずは中高層に係る、例えば一定の地域で10メーターを超えるような建物の場合、場所によって異なるんですけど、原則10メーターを超えるような建物を建築する場合に、周辺の地域にお知らせをする。お知らせ看板、建築に伴う。それに伴って高さの2倍の範囲のエリアに建築計画をお知らせする。周辺の環境に影響があるということがございまして。そういった中で、近隣の住民と建築主とが円満に建物が建つようにするような条例となっております。ただし、反対とかある場合もございますので、そういった場合にあっせんと調停という制度を設けています。あっせんと調停はいずれも裁判によらない解決の方法なので、互譲の精神で譲り合って解決するようなものでございますので、あっせんは区の職員が間に入って、解決案とか一定の争点を明らかにして話し合って解決するようにする。調停は、調停員が5名ございまして、弁護士とか建築関係ですね、あと学識経験者、行政の人たちがなっている調停委員会がありまして、そちらで調停案を作成して話合いをしていくというような手続を踏んでいます。ただし、なかなか譲り合うというところが難しくて、調停が成立する、あるいは、あっせんで解決するという案件はなかなか難しいというのが現状でございます。

高橋委員

 これ、中高層のやつなのね。(「はい」と呼ぶ者あり)地域住民とかが区に調停を申し立てた場合にその調停委員会が乗り出してきて、権限はないけども間に入って、あっせん、調停をするということでよろしいですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおりでございます。ただ、順番がありまして、最初はまずあっせんをやって、それでも解決しない場合は調停。恐らく調停の場合、なかなか解決しないと裁判という形が一般的かと思います。

高橋委員

 すみません、その上の建築審査会のことをちょっとお聞きしたいんですけども、その建築のお知らせ看板が出て、確認申請が出て、それが下りて建築を始めて、中間検査をして、竣工検査をしてという中で、中野区がその建築を差し止める権限を有する場合というのはどういう状況があるんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 建築審査会のほうでよろしいでしょうか。建築審査会の主な活動は、ちょっと事前の説明になりますけども、特例許可ですね、道路に接しないような土地、あるいは、建築確認上、建築審査会を通して確認をするという確認手続の一環として、そういった手続が最近の主な内容でございますけども、行政不服審査と同じように、建築に関して確認を下ろした結果を不服審査みたいな形でやるやり方、あるいは、確認がそれはおかしいんじゃないかということで、審査会で確認を取消しというような、そういった紛争になる件もありまして、それを審査するのが建築審査会ですけれども、そういった場合に差止めというか、確認を要するに取消すという形も過去にはございます。

高橋委員

 そうすると、中野区が確認を下ろす場合も、民間の第三者機関が下ろす場合も、建築審査会で取消しとなると、その建築ができなくなるという効力が発生するということでよろしいですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

来住委員

 建築審査会の運営のところですが、建築審査会条例に基づいて、委員や、また、専門調査員は置くことができるのではなかったかなと思うんですが、まず中野の場合にこの5人の委員と専門調査員との役割といいますか、仕事についてはどのような仕分ができているんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員は5名でございます。法律の専門家、建築あるいは行政の経験者ということでメンバーになっています。専門調査員は、法律的な観点から本件について専門的に助言したり調査したりする委員で、1名でございます。最近の事例ですと、審査会の裁決書を法律の観点から作成していたりしています。

来住委員

 専門員の方には、今現在弁護士の方が当たられているというふうに思います。この年度は、決算年度は新規が1件で、審査中は1件で、もちろん同意案件もありますので、当然11回開催されたということだと思うんですが、年によっては7回で終わっていたり、ちょっと回数を見ますと、その年によって開催の回数も異なっています。どちらかというと、新規で審査をすべきものというのはそんなに数があるわけじゃないので。しかし、条例上も、位置付けでしたかね、毎月初めの水曜日に開くということが何らかの形で取り決められていたと思うんですが、それはあくまでも何か審議をすべき、審査すべき案件があって開催を招集するという形なのか。それとも、年によって違いがあるものですから、何をもってその開催を招集しているのかという、そこが分かれば教えてほしいんですが。

安田都市基盤部都市計画課長

 最近の審査件数ですけれども、平成28年は11回で、29年が9回、30年が7回で、31年が11回という形になっております。案件につきましては、審査すべき案件がある場合に開催してございます。主なものに関しては建築確認に伴う特例許可ですね。例えば道路の、2項道路に一部接するとか接しない、いわゆる建築基準法43条ただし書のような場合とか、一定の用途の中で特例的に、例えば最近の事例ですと、コンビニが作れるか作れないかというところで、そういったところで特例許可を下ろしたと。そういったことの案件がある場合に開催してございます。さらに、審査請求につきましては新規で1件ございました。これに関しては、建築確認の中で確認は下ろせないという案件に不服審査された事例でございます。

来住委員

 委員の皆さんは、それぞれ専門的な見識、知見を持っていらっしゃって、専門調査員も先ほど言った法律専門家だということですが、ざっと執行額でいうと、11回で6人の方が127万6,000円ということになります。先ほどちょっと質疑がありましたけど、建築紛争調停委員会のほうは、4回開催で、委員5人で30万円の執行ということで、専門調査員、先ほど言った建築審査会のほうは、ざっと1人1回でいうと2万弱ということになるのかなと。費用弁償についてはですね。そうしますと、建築紛争の調停委員の方々も、見る限りは専門の知識を持って当たっていただいていると思うんですけども、その根拠となっている1回なりの、費用弁償と呼んでいいんでしょうかね、何か違うように思うんですね。4回開催、委員5人で、紛争調整委員の方は30万ですから、どうなんでしょう、ちょっと違うかなというふうに思うんですが、何かその根拠となるのは、何をもって1回当たりのそういう費用弁償になっているのか。違いがあれば。

安田都市基盤部都市計画課長

 いずれも条例とか規則にのっとってございますけれども、建築審査会のほうは裁判と同じような形の手続で、より法律的とか専門的要素が非常に強い。建築紛争調停委員の場合は、建築紛争している地域の住民と建て主との話合いの場をつくるということで、そういうことで費用弁償を分けております。ただし、会長は一緒で、建築審査会の会長の費用は1回当たり2万2,000円で、建築紛争調停委員の費用も会長は2万円2,000円と。一般の委員の場合には、建築審査会の委員は2万円となっておりまして、建築紛争調停委員の場合は1人当たり1回1万6,000円と差がついております。そのほかに、ここには数字上出てこないんですけど、交通費等が含まれております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、決算説明書494ページから495ページ、3目都市計画費について質疑はありませんか。

加藤委員

 まず、都市計画マスタープランの不用額が非常に大きい理由について教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 当初、昨年中に都市計画マスタープランの案までまとめるような形で予定を組んでおりました。ただし、基本構想・基本計画との整合を図るということでスピード感を合わせてございます。昨年12月2日に新しい基本的なスタンスということで当委員会でも御報告申し上げまして、基本的な考え方、現在進んでいるまちづくり事業等の上位計画、それと基本構想・基本計画を踏まえながら進める。そういうことで、昨年中に案をつくる予定を、昨年中は盛り込むべき事項の整理ということで、今年度は素案のたたき台を取りまとめ、令和3年度に改定という形で予定をずらしております。そういったことから、具体的に地域別のまちづくり方針とか地域説明会、あるいは意見交換会、それとパブリック・コメントの準備とか、そういった地域別の方針等を落としてございます。さらに2月以降は、説明会、意見交換会を若干やろうとしていたんですけども、コロナウイルスの関係でそちらもできなくなって、契約から落としているということになります。

加藤委員

 案が昨年度までで、令和3年は……。案が令和3年までなんですか。完成品が令和3年。

安田都市基盤部都市計画課長

 当初の予定、昨年度の予算の段階の予定ですけども、素案が平成31年、昨年中に策定して、今年が案で決定という形になってございましたけれども、そちらが遅れてございまして、令和3年に案をつくって決定、それで、令和4年から施行という形になっております。

加藤委員

 といって、3分の1ぐらいは使っているということですけど、この3分の1の中でどういった業務を行ったんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 都市計画マスタープランの骨子、全体的な土地利用方針となる骨子としてまとめてございます。その前提となる今後取り組むべき都市整備上の課題の整理ということで、去年御報告を差し上げたところでございますが、その課題に対してどういう方向でまとめたらいいかということで、都市整備の基本理念、将来都市像、基本方針ということで、骨子となる考え方と方向性、土地利用に関する計画図等を委託してございます。

加藤委員

 主に図面の作成とか、そういったところが委託内容だったということですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 図面の作成もそうですけども、分析ですね。前年度は、平成30年度に関しては基礎調査ということで、かなりの土地利用や社会状況のデータをまとめたところでございますけれども、そのデータに基づく土地利用の方向性ということで分析も行った上、それを地図データ化するような作業をしてございます。

加藤委員

 そのスケジュール感でいうと、そのスピード感を遅らせたということで、昨年度案ができて、そうすると今年度から動き出す予定だったものだと思うんですけど、それが2年間遅れているということです。そうすると、昨年度の段階でかなりのところが出来上がってしまっているとも推測できるわけですけれども、これからまだいろいろと、それは基本構想・基本計画に合わせるということなので、まだまだブラッシュアップする余地はあるということでいいんですかね。

安田都市基盤部都市計画課長

 おっしゃるとおりでございまして、実際に基本構想・基本計画の中でも、今回のコロナ禍もありますけれども、新しい政策の考え方、あるいは、政策のスピード感の考え方が入ってくるので、当然都市マスとどうなるのか。都市計画マスタープランは、20年後の都市像というので先を見ているので、大きな方向性、前回というか今策定、現行の都市計画マスタープランと大きな方向的な違いはないんですけども、社会状況やITの進化、あるいは、国土交通省が定めているコロナ危機を契機としたまちづくりの方向性とか、いろんなことが出ています。先ほど高橋委員から御指摘があった緩和の考え方、都市計画の緩和の考え方、建築の在り方、そういったことも、大きく社会状況が変わろうとしていますので、そこはちゃんと踏まえて進めていきたいと考えてございます。

加藤委員

 ちょっと総括質疑でもやろうと思っていたんですけども、ここで言わせていただきますけど、ある民間会社の調査、8月時点の調査で、中野区に住みたいランクが11位ぐらいから22位ぐらいに下がって、立川市とかが46位から23位で並ばれるみたいな状態になって、つまり、都心よりもちょっと郊外のところのほうが今人気が出始めているという。というのは、やっぱりコロナによってテレワーク、ウェブ会議が家でしやすいから、もう一部屋欲しいな、二部屋欲しいなというようなニーズが生まれ始めているということだと分析されています。そうすると、今、中野区というのは狭小住宅が多く、かつファミリー世帯だと、そういった仕事ができる一部屋を得ようとするとなかなか、かなり厳しい状況がある。じゃあ、ちょっと郊外に行って、広いところに住みたいなというふうになってくるわけですけども、こういった住宅需要、最低床面積を増やしたりとか、そういったものが必要になってくるとは思うんですけども、そういったものを都市計画マスタープランの中に今後詰めていくということも可能なんですかね。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるように、今回のコロナ危機を契機としたまちづくりというのは、都市計画、まちづくりに非常に大きな影響を与えてございます。そういったことから、国も東京都も検討中ですけども、当区でも実際にそういったことを議論しながら進めていこうとしています。実際に、委員おっしゃるとおりリモートワークとか在宅ワークと言われて、場所にこだわらないような動きがございますけども、今後動いていく流れとしては、やはり職住近接した生活のスタイルということで、それに伴う複合用途の在り方。じゃあ、やはり都心から離れたほうが絶対に便利なのかということも検証する必要があるんですけども、そういったことを考えると、中野にふさわしい都市づくりの課題整理というのはあるのかなと。そういうことも考えてございまして、様々課題があるところでございますけども、そういったところを国や東京都の動向、あるいは、都市計画マスタープランや都市計画審議会に係る学識経験者の意見を聞きながら課題を整理して、こういったことをきちっと盛り込んでいきたいと考えてございます。

加藤委員

 あと、今住宅が、さっき床面積を増やしたりといっても、そんな簡単に進むものでもないので、その辺の代替案として、これから進む駅前開発とかにシェアオフィスとか、何かそういった共有のオフィスとか、そういったところができればその代替にもなり得るのかなというふうにも感じますので、その辺をまとめてコロナ、ウィズ感染症にも耐えられる新たなまちづくりというのをちょっと都市計画マスタープラン等に含めていただきたいなと。これは要望です。

杉山委員

 加藤委員がもうほとんど聞いてしまったんですが、一つ同じところで、先ほどの加藤委員の質問で、今のところ不用額はこれだけあるけども、大体ベースのものは検討が進んでいまして、あとは、コロナ禍でとかウィズコロナでリモートワークとか、いろんな考え方を踏襲していく、ブラッシュアップしていくというお話だったと思うんですけど、それにしても不用額580万円、使ったものが285万円ということで、もっと使っていてもよかったんじゃないかなと。これ、都市計画マスタープラン、ここにありますけど、結構いいことが書いてあります。将来的にも使えるものがほとんど載っている。すごく力の籠もった内容だと思うので、それがベースにあって今回の新たなもの、確かに基本構想と合わせるというスタンスはあるかもしれないですけど、それでも事前にもっと検討しておけばこの不用額も減ったんじゃないかと思うので、その辺ちょっとお考えだけお聞かせください。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほど加藤委員のところでも申しましたとおり、都市整備の基本理念、将来都市像、基本方針ということで、全体の枠組みは昨年度から今年度にかけて検討してございます。ただし、地域別の、地区別まちづくり方針、各地区、今様々なまちづくりが動いているんですけど、そちらの中の地区別まちづくり方針の部分を今回主に落としたところです。そのほか学識経験者に意見を聞く、アドバイスを受けるということで、あるいは、意見交換会に使う地域別まちづくりの図もそうなんですけど、例えば手話や一時保育や、説明会に係るそういったものが主なところです。あとは、パブリック・コメントに関わる区報特集号とか、そういったベースになるところ、そういったところを主に落としています。

杉山委員

 ありがとうございます。先ほどの道路の件も同じですが、これ、不用額、その580万円がスライドして完了するというわけじゃないと思いますけど、なるべく費用的なものも、今結構厳しい状況でもあるので、いいものを短期間で検討していただきたいと思います。

 まちづくりの話が出ていましたので、ちょっとついでに聞いてしまいます。このまちづくり技術専門員、これの詳細を教えてもらえますか。簡単で大丈夫です。

安田都市基盤部都市計画課長

 都市計画に関して、主に都市計画マスタープランの策定についてまちづくりの技術専門員、こちらを設置要綱に基づいて費用とか決定しております。選定も書類審査、面接等をして採用してございます。内容につきましては、まちづくりの技術に対する専門的知識、例えば一級建築士、技術士の都市計画、地方計画、これを持っている方、そういう方で、実際に都市計画マスタープランを他自治体で策定しているような専門的な知識、技術を持った方を採用してございます。

久保委員

 すみません、今、杉山委員の御質疑の中で、地区別まちづくりの方針、そこに関しては前年度は進めなかったということと、それに関連して説明会とかパブリック・コメント等が行われなかった。これはやはり基本構想との関連なのだと思うんですけれども、基本構想が示されない限り、これ以上都市マスは進めることはできないんですか。いわゆるその地区別まちづくりの方針自体を進めなかったというのは、そことの関係性、どういうふうに見たらいいんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおりでございますけれども、基本的に上位計画が基本構想になります。基本構想の動きに合わせて、当初は、今年度はもう改定して施行されているという段階でしたけれども、上位計画に合わせるということで進めてまいります。基本構想が決まらないと、やはり上位計画ということでありますけれども、そういったことに合わせて時期的に遅れたことから、東京都の上位計画の改定が進んでまいりまして、今度東京都の改定にも合わせなくてはいけないということで、そちらと合わせながら進めていくということで3年度、(「もっといいものができるかもしれないから」と呼ぶ者あり)はい。今年度は主なところで、来年度改定して、4年度から施行という形になります。

久保委員

 都市計画マスタープランってすごくスパンが長いので、今のも平成40年ぐらい、20年間ということだと思うんですけれども、今、東京都の上位計画も変わってきている、中野区の基本構想の改定時期にもあるということで、そういう意味では、今ちょっと他の委員からもお声がありましたけれども、いずれやらなければいけない作業を集中してこの間にいけるというところなのかなと思うんですけれども、そういう意味では、よりブラッシュアップしたいいものができていくという、そういうふうに考えるべきなんでしょうか。基本構想との関係においてなんですけれども、基本構想は、当然どのような基本構想になるかということに合わせて大きくまちづくりは変わってくるわけですけれども、それは庁内で細かな調整をされていると思います。基本構想の改定も当然のことながら都市基盤部も入りながらやっているのだと思うので、そんなに大きく考えに開きが出てくるわけではないと思うので、そこも当然のことながら進めていくことは可能なのではないかなと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおり、整合性を取りながら進めていくということで、情報交換とか検討会は両方で共同してやっているところでございます。

来住委員

 都市計画調整のところでの執行が1,000万円、その中で大きいのがまちづくり技術専門員の報酬ということです。この都市計画マスタープランの専門家の、そういう知識を持った方が当たっておられるという先ほどのやり取りですけども、先ほどの西武線の用地補償専門員でしたか、のところでも気になるんですけど、住民やその関係者と直接接する、先ほどのような西武線でのそういう用地補償を担う部分が委託であったりすることによる形が、果たして今後の中野の方向性としていいのかというのを懸念するんですね。といいますのは、まちづくりの技術専門員というのは、確かにその専門性が求められるんだと思うんですが、やはり区の財産、区の職員としてのそういう専門的な知識を積み重ねていくということが、今後のまちづくり全体にとっても大事な要素だろうと思うんです。したがって、そういう専門的な知識を持っている方をその場面で生かすというのはあってもいいとは思いますけども、やっぱり区として、ここで言うならば、都市計画調整の中のほとんど半分はこの技術専門員の報酬で執行されているにとどまっているわけですね。ですから、継承していく技術やノウハウや、そういうものをどうやって区として引き継ぎながらさらに高めていくのか、職員の財産にしていくのかというところも一方できちんとないと、こういう専門職、経験があるからとか、そういう知識があるからということで委託をしたり、委ねるというのは、それは今後の長い目で見たときにどうなのかということをちょっと懸念するものですから。気になっているんですけども、どのようにお考えでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおりでございまして、専門員の専門的技術だけに区が頼ってしまうというのはやはり課題があると思います。やはりこういった専門家の技術、ノウハウを一般の職員がきちっと伝承していただいて、継承していただいて、そういったことを区の中でさらに若手の職員に引き継いでいく。そういったことが非常に重要だと考えています。ということで、指導・育成という点ではこういった技術専門員に担わせたいと考えてございます。実際にそういうことで、前回の都市計画マスタープラン策定の際にはこういったところのノウハウを頂いて、区の職員が非常に専門的能力を身につけた。そういった職員もございます。震災時、東日本大震災時に他自治体に行って都市計画図を作成できるようなノウハウを持った職員も育っておりますので、そういったことも含めてこういった技術専門員を、単体で、1回限りで利用するのではなく、しっかりそういった技術とか技、一般の民間のところでいろいろノウハウを得たものも含めて、しっかり伝承していきたいと考えてございます。

来住委員

 特に都市計画マスタープランなどは、地域の広範囲に影響が及びますし、関心も当然持ってもらわなきゃならない、地域の中に。案や意見を求めていく際にも、第一線で地域に下りて、地域の中でつくる過程にきちんと関わった職員がやはり説明をしていくと。疑問やそういう要望にも応えていけるような仕組みとして、今進められている都市計画マスタープランも、つくる過程が大事だと思うんですね。そういう中でやはり職員が鍛えられるし、そして、それをもって地域に入っていただいて、地域の中で住民との関係でそれをさらにいいものにしていただくという、そういうキャッチボールが当然出てくるわけですから、その技術的な専門員に委ねる部分があってはいけないと言いませんけども、そこだけではやはり、一番第一線の住民との関係では職員がどう担うかということが大事だと思います。そういう点で、そこを今後の計画づくりの中で、職員のノウハウを、専門の技術を持った方の知恵も頂きながら、地域に出ていくことを考えて作成に当たるということがとても大事だと思うんですけども、いかがでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおりでございまして、一般職員の指導・育成、あるいは、地域に出ていって都市計画を説明するという技術も非常に重要でございまして、そういったところもしっかり役割分担の中で担わせていく。そういったことを実際にはやっているところでございますが、さらにこの点を意識して進めていきたいと考えてございます。

来住委員

 要望にしておきますけども、弥生町の事業なども区の職員が直接現場に入っていろいろやってこられたということも聞いていましたし、特に西武線の事業も含めて、やっぱり区の職員が信頼を地域で得ていくという、これが事業の進捗にはとても大事な要素ですので、やはり区の職員が区の職員としての名刺を持ちながら、誇りを持ちながら、事業に対しては住民との関係できちんと対応できる、信頼関係をつくるということが何よりも大事だというふうに思いますので、重ねて要望しておきます。

加藤委員

 土地利用計画のほうの用途地域等の地図データ変換委託というのがありますけれども、今年度予算で情報システムのほうで統合型GISとありますが、それと関連するものなんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 こちらのデータは職員用の閲覧データでございまして、実際に都市計画図を細かく住宅地図に落として、用途地域を落として、職員がそれを見ながら説明するという用途地域都市計画図なんですけど、それに合わせて都市計画の中で5年に1回の土地利用現況調査がございまして、それに基づいてGISを持っております。単体なので、これを将来的には情報システムと合体していく予定なんですけども、現在のところはスタンドアローンでやっている。これは東京都と連携しながら進めるデータですので、都市計画の変わったところについてデータ変換をしているというものでございます。

加藤委員

 そういったGISデータ等は、今後オープンデータ化するというような方針はあるんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 都市計画図に関しては、オール東京でGIS化を進めてございまして、そちらに乗っかっていくというものです。そちらは、当然区のほうと整合していくことで連携が取れるというふうに考えてございます。

竹村委員

 ちょっと細か過ぎる気もしないではないんですが、杉山委員が触れられて、ちょっと素朴な疑問に思ったものでお尋ねをいたします。まちづくり技術専門員の方の専門性を疑うわけではないんですが、この方々の実績、ほかのまちでのそういう技術アドバイスをした実績など、もしここで紹介できるものがあったらお教えください。

安田都市基盤部都市計画課長

 技術専門員の経歴は、もともとコンサルタントですね。幾つかのコンサルタントを経験してございまして、横浜市とか、あと23区内で、ちょっと特定の区は失念していますけども、幾つかの区の都市計画マスタープランを策定してございます。あともう一つは、現在の都市計画マスタープラン、こちらについても、当時は中野区の職員として関わってございますので、間違いないというふうに思っております。

竹村委員

 ありがとうございます。なぜ聞く気になったのかといいますと、企業の例をここで出すのは、ちょっと比較としては不適切とは思うんですが、長期の事業計画は、今この変化の激しい時代に非常に立てにくい情勢だと思うんですね。にもかかわらず、20年後の都市を目指す、または、中野区にふさわしいまちづくりを目指すという文言は、非常にすばらしいものだと思うんですけれども、では20年後のまちって、この人、関わる皆さん全員がそれは真剣に考えているとは思うんですけども、さてどうなのかなというのは、実は非常に疑問に感じております。例えば人口だけを取れば、20年後の人口というのは予想がつくわけです。それは出生率が、例えば今年の出生率で18年後の皆さんの人口構成が予見できるわけですね。しかし、そのときの生活、どういう生活をしているのかなというのは、ちょっとそれは分からない。例えばここにあるこの携帯情報端末も、さて、じゃあ、20年前に想像できたのかといったらそれはできない。もちろんいい未来が必ずやってくると思って、我々議会もそうですし、理事者の皆さんもここにいらっしゃると思うんですね。ですので、そういう何かが仮にあったとしても、我々の生活が豊かで暮らしやすい環境がこれだったら整えられるなという、そういうものをつくってもらいたいというのが、議員としてではなくて人間としての本当の姿だと思うんですね。そういうふうに見たときに、例えば成功事例、過去の周りの成功事例というのは一体どんなものがあるのかなと。これは御批判もあるかと思うんですけれども、例えば田園調布、土地の価格はそれなりの評価をされていて、あの町並みも維持されていると。じゃあ、あれをつくった当初、今のあの姿を恐らくイメージできてはいないと思うんです。ただ、あの姿を維持していきたい。こういうふうなまちをつくって後世に残していきたい。だから厳しい条例もあるし、建蔽率なんかも非常に厳しい。容積率なんかも決まっている。そういう基本的な部分はしっかり押さえてもらいたい。そのときに、それを主張してこういうまちをつくってもらいたいんだというのは、それはどなたが提案することなんでしょうか。お考えがありましたら。

安田都市基盤部都市計画課長

 ちょっと方向が変わるかもしれないんですけど、都市計画マスタープランは中野区が進める全ての都市計画の根拠になるものでございます。20年後を描いていますけども、こちらには当然上位計画がございまして、東京都の計画もあります。20年後を見ていく際に、やはり中野区民がどういった暮らしぶりがいいのか、そういった将来のライフスタイル像、そういったものを我々区職員はもとより、やはり地域の人たちときちんと話していく。意見交換して描いていく。今回の都市計画マスタープランは10年目なんですね。10年たって当然方向性は大きく変わってくるので、今回改定なんですけれども、そういったところで都市の在り方をどうしたらいいか。都市計画は百年の計とか言われます。そういう中で、やはりそこを考えていくのは、当然我々行政はもとよりなんですけども、住民と専門家、そういったことをきちんと考えて描いていく。描いていったところで、どういったところがいいのか。先ほどのコロナ禍の影響を受けた中野区の在り方として、どういう方向に進んでいったらいいか。そういったところをちゃんと合意形成して進めていくことが大事だというふうに考えてございます。

竹村委員

 丁寧な説明ありがとうございます。正直申しまして難しい質疑をしたと思っています。ですけれども、どういうまちをつくっていきたいんだという、そこの投げかけをするのは、地域の住民の皆さんもそうですけれども、やっぱりこれはその自治体のリードがまずベースにあるのかなと私は感じていまして、それはここに臨席する、我々も含めた全員が真剣に向かっていかなきゃいけないことだと思うんですね。技術の部分はいろいろあるにしても、例えば、広い部屋に住みたいなとか便利な住環境が欲しいなというのは、それは、実は時代が変わっても変わらない部分だと思うんですね。ですので、そういう部分を区がしっかり要望してこのマスタープランに反映させる。そして、この専門員の人たちのそういう知見は、一体どういうスタンスを持っているのかなというのは非常に気になりますので、ちょっと細か過ぎるお話をしている気がしないでもないのですけれども、そういう部分をぜひ見据えて、20年後、私はこの世にいないかもしれませんけども、(「いるよ」と呼ぶ者あり)そのときに中野に住んでいる皆さんが、ああ、よかったなと、中野区は非常に住みやすいと、そういうふうに思っていただけるまちにしていただけたらと思っています。これは要望です。失礼しました。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、同じページで、4目都市施設費について質疑はありませんか。

久保委員

 都市計画道路事業化関連委託未執行による残というのがございます。これはなぜ未執行だったのでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 これは、補助第220号線、もみじ山通りの早稲田通り交差点付近ですね。そちらの用地買収に関わる用地測量、物件補償費、事業認可に係るもろもろの手続、こちらに関して、事務レベルでは一定程度進めていたんですけど、権利者折衝に入るところで遅れていまして、こちらに進む段階で西武新宿線の北側の補助第220号線と併せて事業化が進む予定でしたけど、こちらのほうが一旦休止というか、遅れるということで、こちらに合わせてということで遅れております。

久保委員

 権利者折衝の段階でストップしたということなんですよね。これ、当然のことながら、今西武新宿線の北側とのということで、もみじ山通りをずっと開通させていかなければいけないわけなので、当然進めていかなければならないことだと思います。これは、一旦はそういった状態になったけれども、今もこの権利者との折衝ですとか、この道路の整備に当たっては進められているということでいいわけですよね。ここでストップしてしまったというわけではないですよね。

安田都市基盤部都市計画課長

 東京都の道路計画の中で、事業化路線、優先整備路線に入ってございます。そういったことで進めることは進めていくんですけども、重要なのは都市計画道路の事業化や都市計画道路を整備するノウハウ、こういったところがこれまでなかったというのが大きい。今回、まちづくり用地とか用地担当ができたんですけども、今まではそれぞれの係の担当が個別に用地折衝みたいな形もやっていたところがあるので、その辺は整理しながら事業化に合わせて進めていくということで、実際にちゃんと折衝ができたかというとできていないというふうに考えて、執行残になっております。

久保委員

 ということは、先ほども御説明がありましたけれども、今年度は組織も盤石になって、そういった用地折衝等を進める基盤ができたわけですよね。なので、ここのところもしっかり進められていくというふうに考えていいですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおりで、整理しながら進めていきたいと考えております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、決算説明書496から499ページ、2項道路費中1目道路管理費について質疑はありませんか。

小宮山委員

 497ページの一番下にある河川情報システムに当たるのかと思いますけれども、東京都が神田川にライブカメラを設置しているんですが、それが昨年の大雨が降ったときにクモの巣が張っていまして、とても見えにくくなったときがありました。今年も台風シーズンになったので2週間ほど前にチェックしたら、クモの巣が張っていたんです。クモの巣が張っていると、大雨が降って横殴りの雨がたたきつけるようになると、一番必要なときに一番見えなくなっちゃうんですね。クモの巣に水滴がついて。それを2週間ほど前に担当の課長に、東京都に交渉じゃないですけど、ちゃんとするように言ってくださいと言って対応を求めたんですけども、台風が来ている今になってもまだ撤去がされてないんです。それは東京都の話なので、ここで言ってもしようがないことなんですけども、中野区のこの河川情報システムというのは、多分ライブカメラのことを指しているんじゃないかと思うんです。中野区のライブカメラは、そういったことがないようにちゃんと維持管理されているんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 委員御指摘の東京都の河川の監視カメラにつきましては、東京都のほうで点検を行っているというふうに聞いてございます。ただ、今回の委員御指摘のクモの巣につきましては、カメラの防湿、カバーの内側のほうにクモの巣が張っているため、高所作業車ですとか、高所の作業を伴うということで、次回の点検時にこれを清掃、撤去するというふうに聞いてございます。ただし、現況の状況でも河川の水位情報につきましては、水位の確認ができる状況にあるというふうに判断しているというふうに聞いてございます。中野区のカメラに関しましても同様の管理を行っておりまして、適切に水位の情報が確認できるように管理をしていきたいと考えてございます。

小宮山委員

 今の東京都のカメラもふだんはよく見えるんです。ふだんはよく見えるんだけど、去年なんかそうだったんですが、横殴りの雨がたたきつけるような大雨になって、一番必要なときに一番見えなくなってしまうんです。ですから、ふだんの状態だけではなくて、緊急時の状態も想定しながら維持管理を進めていっていただきたいと要望をしておきます。

杉山委員

 同じ497ページの、今の河川情報の三つぐらい上にある、土のう配備委託ですね。これ、ちょっと内容を簡単に教えていただけますか。

井上都市基盤部道路課長

 土のう配備委託に関しましては、土のうを新規作成または配備をするということで、区内に土のうを配備している箇所がございますので、そこのところに配備をすることが目的となってございます。

杉山委員

 ちなみに、この配備は何か所ぐらいあるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 区内に全部で34か所、土のうの配備箇所がございまして、配備総数としましては1万3,180袋でございます。

杉山委員

 これ、ちなみに委託というのはどういう、名前は別にしてもどんな業者。専門業者。これ、土のう配備を専門にされているのか。それとも、いろんな業者の、分からないですが、ちょっとどんな業者なのか教えてもらえますか。

井上都市基盤部道路課長

 土のうの配備委託に関しましては、中野区防災協力会のほうに委託をしてございます。

杉山委員

 他区、例えば世田谷区とかですと、何か土のうの回収ステーションがあったり、それから、他区によってはその土のうが再利用できるようなもの、何か工夫をされていろんな使い方をされている区もあると。中野区としては、この土のう関係に関して何か工夫されている点とかあれば教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 一度使用されてしまった土のうにつきましては、下水等の汚水等を含んでおりますので、清潔なものとは言えないため、再利用については実施をしておりません。土のうの配置につきましては、常時配置する場所、これは一年中配置しているもので、水防倉庫、土のうボックス、土のうストッカーというところで配置をしておりまして、そのほか出水期に関しましてのみ一時配備という形で、路上や公園内に一時的に配備する箇所を設けておりまして、区内全域に配備するように心がけてございます。

加藤委員

 今の杉山委員の質疑の中で、常時置いてあるということなんですけど、それだったらハード的に改修とかできないのかなとちょっと思ったんですけど、土のうでなければいけない理由は何なんですか。

井上都市基盤部道路課長

 土のうが水防の用品として一番一般的であるということから、土のうを配備しているというところでございます。

加藤委員

 常時配置しているので、何かハード的に工事をしてもいいんじゃないかと思ったんですけど。ということで、土のうじゃなくて、常にそういう安全性を保つために置いているぐらいだったら、そのぐらいのことをやってもいいのかなと思ったんですけど、そうじゃない理由は何なんですか。

井上都市基盤部道路課長

 常時配備しております箇所については、土のうをストックしているところでございまして、そこから区民の方が自由に持ち出しができるところになってございます。

加藤委員

 すみません、勘違いしました。

 ちょっとまた別のところですが、さっき小宮山委員が言った河川情報システムのところなんですけど、昨年度サーバーダウンするぐらいかなりアクセスが多かったんですけど、その辺の対応というのは、これから台風、今回も今日、明日、もしかしたらという状況でしたけれども、今後ある状況を見込んで何か対応はされているんですか。

井上都市基盤部道路課長

 昨年、河川情報システムにつきましてはクラウド化をしたところでございまして、従来のシステムですとサーバーが庁舎内にございましたので、庁舎内で停電が発生した際に中野区全域の水位情報、河川情報、雨量等のデータ配信が行えなくなるおそれがありましたが、クラウド化したことによってそれが解消されてございます。

加藤委員

 そうしたら、ここのクラウド化委託というのが、もう万全というわけじゃないですけど、サーバーの負荷をかなり落とすためのクラウド化ということでよろしいんですかね。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりで、水害の発生を的確に把握することができるようになったと考えてございます。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午前10時30分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午前10時45分)

 

 先ほどに引き続き、決算説明書496から499ページ、1目道路管理費について質疑はありませんか。

 

来住委員

 先ほどからありました土のう配備委託のところなんですが、台風などによって予備費が充用されています。予算上は250万円ほどだったと思うんですが、かなりの額で執行されています。もちろんその下の台風19号による樹木の処理などもそうですけども、今、気象の異常な状況がありますので、必要な確保が大事だったんだろうというふうに思います。土のう配備については、先ほどありましたように、所定の場所に必要な数を配備していただくんですが、例えば台風などのように事前に予知できる場合は、準備が、それぞれ個人の方も用意ができる。そこに取りに行って準備ができたりするんですが、ゲリラ豪雨なんかの場合にはなかなか難しいと思うんです。それで、例えば高齢者であったり、そこから運ぶという行為が、なかなか段取りができない方については、その場所からその方のお家なりに運ぶというのはなかなか大変な作業だと思うんですけど、それは区としてはどのような対応をされているんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 最初の御質問の788万2,000円につきましては予備費を充用しておりまして、台風19号に伴う土のうがたくさん使われたという関係で、土のうの緊急配備、それから、倒木等の処理に予備費を充用してございます。それから、高齢者等で土のうの運搬に支障があるという方につきましては、御相談を頂ければ対応を考えたいというふうに考えてございます。

久保委員

 昨年の台風のときには、本当にこの土のうがあっという間になくなってしまってということで、予備費を充当されていたと思うんですけれども、土のうのみならず、土のう置場のコーンからブルーシートから全部なくなって、持って行かれる方もおいでになったりしたんですね。また、河川沿いの方だけがこういった水害の被害に遭うとは限らないので、ちょっとこの河川から離れていて、なかなかこの土のうの設置場所には遠くて、どこに行けばそういうものがあるのか分からないというお声もたくさん伺ってきたところでございます。そういった、当然水害ハザードマップもそうかもしれませんけれども、なかなか周知が難しいところであるなと思うのですが、昨年のそういった教訓を踏まえて、何か今年度取り組まれていることはあるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 昨年は、雨が降り始めてから土のうをお求めになった方が多かったんですが、今年度に入りまして、事前に土のうについてどのように準備したらよいかというお問合せを結構頂いておりまして、区のホームページでも土のうに関する記述を更新いたしました。あと、事前に御相談いただければ、大量に土のうが必要であるといった方にもその都度対応をしておるところでございます。

久保委員

 土のうの場合は、使った後にそれをまた戻しに行くというのは、水を吸い込んじゃって難しいですよね。それでもお返しにいらしていた方も何人かお見かけをしておりました。そういった、持っていったものを今後どうするかというようなことは、それも周知は行っているんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 土のうに関しましては、一度御使用になられてしまうと中に汚水ですとか下水とかが染み込んでいるため、ちょっときれいな状態ではないので、再利用については考えておりません。また、一度使った土のうに関しましては、土のう置場に戻さないようにということで御案内を差し上げているところでございます。使い終わった土のうにつきましては、御自身でお庭に散布するですとか、袋についてはごみのほうに出していただくような形で御案内をしているところでございます。

久保委員。

 これは、道路のほうではなくて、災害対策といいますか、担当が変わってしまうかもしれないんですけれども、土のうのみならず、水のうですとか、様々家庭で工夫できるものもあるかと思うので、その辺のところは連携を取りながら所管同士で情報共有をしていただきたいなと思うのですが、その辺はいかがでしょうか

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりで、危機管理課とともに体制について強化をしていきたいと考えてございます。

杉山委員

 ちょっと質問を遡るというか、497ページの河川情報のシステムクラウド化委託に関しまして、これ、全体で、このシステムの開発委託と、それから保守点検、システム賃借料だからサーバーのレンタル費用ですね、それから回線費用、ちゃんと四つに分かれている項目があるんです。このクラウド化って、基本的には庁舎内にあったサーバー系をインターネットデータセンターにそのまま預けるか、そこの中で新しく買っていただいて、サーバーの設定をしてリモートからカメラにアクセスできるみたいなところだと思うんですけど、これ、7,000万円って結構な金額なんですけど、内容ってどんな感じなんですか。教えていただけますか。

井上都市基盤部道路課長

 こちらに関しましては、先ほど申し上げましたとおり、庁舎内にあるサーバーからクラウド化をしたもので、クラウドシステムを導入したものでございまして、雨量、水位、その他の観測データの収集・配信を行っているものを構築する業務でございます。

杉山委員

 ちょっと質問が難しいとは思いますけど、ちなみにデータセンター、庁舎内からデータセンター、移した先っていろいろ問題があったJIP(ジップ)さんですか。それとも、ほかのところ。

井上都市基盤部道路課長

 この業者に関しましては、河川情報システムのみで運用してございまして、委員おっしゃっている会社とは別の会社でございます。

杉山委員

 分かりました。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、498ページから501ページ、2目道路占用・監察費について質疑はありませんか。

小宮山委員

 499ページの道路監察のところで、道路巡回委託というものがございます。実施回数108回で約800万円。これ、1回の出動で8万円ぐらいの経費がかかっているわけなんですけど、一体何台でどのようなことをどんな専門家が行っているのか教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 道路巡回委託に関しましては、道路法に基づいて道路の構造を保全することを目的としてございまして、道路の不良箇所の発見、それから、放置物件の回収・運搬を速やかに行うということを目的として委託をしているものでございます。このほかに職員が道路パトロールカーで巡回をしているところもありますが、職員でなくても対応できるものにつきまして道路巡回委託という形で委託をしているものでございます。

小宮山委員

 台数は何十台ぐらいあるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 1回の出動に関しまして、1台で2名体制で出動をしているものでございます。

小宮山委員

 今聞いた範囲ですと、108回の出動で800万、1回の出動当たりで8万円のコストがかかるような内容ではないし、それほどの専門性も必要ではないのかと思うんですけども、この108回の出動で800万円というコストは、これは妥当なんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 道路巡回委託に関しましては、道路法に基づいて行う業務でございまして、朝から昼間の間、1回の出動で短時間で帰ってくるものではなく、1日単位でお願いをしているものでございます。

小宮山委員

 2人で1日区内を駆けずり回ったとしても、1人当たりで換算すると4万円の日当に換算されるわけですよ。これ、どう考えてもちょっと高いと思います。むしろ私がやりたいぐらいなんですけども、ちょっとまた検討してもいいんじゃないのかなと思いますが、いかがですか。

井上都市基盤部道路課長

 巡回委託に関しましては、車両、人件費というところと、それから、管理費用というところで適正なものと考えてございます。

加藤委員

 道路監察の違反屋外広告物撤去回収処分作業委託というのは、どういったところに委託をされて、内容も教えていただけますか。

井上都市基盤部道路課長

 企業名、委託先ですか。(「まあ、そうですね」と呼ぶ者あり)やまて企業組合中野支店に委託をしておりまして、区内の禁止区域に掲げられている違反屋外広告物の撤去、回収、処分を行っており、美観の維持、それから、防止の増進を図っているところでございます。

加藤委員

 これは、何日に1回とか、月何回とか、そういったのはあるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 月に2回を原則として行っておりますので、年間24回ということでございます。

加藤委員

 それで、1回の委託で何人ぐらいが動いているんですか。

井上都市基盤部道路課長

 委託先の活動人数については承知をしておりませんが、違反広告物の除去の協力員のボランティアとはまた別の活動でございますので、こちらは業者に委託をしているものでございます。

加藤委員

 枚数からいうと、1人でやっているとは思えないですけど、ノルマ的にこの地域とか、このエリアは月に1回やってもらうとか、どういった内容で委託されているんですか。

井上都市基盤部道路課長

 屋外広告物の、東京都屋外広告物条例に基づいて活動をしているもので、区内の禁止区域に貼ってあるものを撤去しているというもので、対象としては立て看板、貼り札、貼り紙などを撤去しているもので、昨年度の実績としては撤去枚数が1万2,503枚でございます。

加藤委員

 この禁止区域というのはどういったところに定められているんですか。

井上都市基盤部道路課長

 対象範囲としましては区内全域でございます。

加藤委員

 そうすると、月2回でこのエリアをとか、月で中野区全部回れというのもなかなか無理ですし、そうするとどのぐらいの範囲で、まあ、中野駅周辺は重点的にやるとかあるかもしれないですけど、どういうふうに区内全域の広告物を剥がしてもらうという内容になっているのかというのを教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 月に2回実施してございますので、北側と南側でそれぞれ1回ずつ活動しているものでございます。

杉山委員

 今の加藤委員の質問のところで、これ、ちゃんと撤去・回収している内容だと思うんですけど、これ、撤去したときに、ここに貼っちゃ駄目だよと貼り主に対して行政側から指導するなり、その辺の作業というのは多分入っていないと思うんですが、ちょっと確認です。

井上都市基盤部道路課長

 指導までは委託内容には含んでございません。

杉山委員

 指導をまめにしていくことで、やっぱりこのお金というのはちょっとずつ減っていくのかなという。中野区の違反屋外広告物に関しては結構徹底しているなと分かるような、そういう活動にしていっていただきたいなと。予算が組まれている、組まれていないは別にして、指導もちょっと視野に入れていただきたい。これは要望なんですけど。

井上都市基盤部道路課長

 指導というか、指導はしていないんですけれども、撤去したものに関しては区のほうで公告をしてございます。

来住委員

 地域美化のところで、喫煙所改修工事に590万円ほど執行されています。これはまずどこかということと、あわせて、執行の中身ですけども、たしか予算のときには、この地域美化については道路占用料などを充てるという話があったと思うんですが、実際には東京都がいろいろ喫煙防止の条例を強化しておりますので、それらとの関係で、執行の予算の関係はどうなっているのか。

井上都市基盤部道路課長

 こちらの中野駅北口東西連絡路下の喫煙所につきまして、599万5,000円が費用としてかかってございまして、こちらにつきましては東京都の受動喫煙防止対策の強化に伴う喫煙環境の整備事業に関しての補助金を活用しておりまして、10分の10補助金を活用して設置をしたものでございます。

来住委員

 公園については、区としても喫煙所を可能なところに設置をするという報告もありました。ここでは公の道路上での喫煙、禁煙との関係でどうするかということが問われていると思うんですが、さきには東中野の西口の公道路での喫煙所の計画の案が示されたときもありますけども、今現在、公の道路上に新たな施設を造るということについては、東京都の条例との関係もありますけども、区としては今現在そういう方向はどのようにお考えになっているのかということをちょっとお聞きしたいんですけど。

井上都市基盤部道路課長

 東京都の受動喫煙防止条例ができた関係で、道路上への公衆喫煙所の設置については大変厳しいものだというふうに考えてございまして、特に紙巻きたばこにつきましては煙が飛散するということで、昨年、中野駅北口にあります東西連絡路の下の喫煙所につきましても、パーテーションの高さを改修する等の工事を実施してございますが、現在のところはなかなか難しい状況にあるというふうに考えてございます。

杉山委員

 道路パトロールカー、499ページの道路パトロールカー賃借料、これ、黄色のパトカーですよね。この黄色のパトカーの出動、これは年間で契約しているのか、1回ごとなのか、ちょっとそこだけ教えてもらえますか。

井上都市基盤部道路課長

 道路パトロールカーに関しましては、区でリースをしておりまして、区の職員が運行を、道路維持作業をしておりまして、これは毎日出動しております。

杉山委員

 ありがとうございます。我が会派の中でもよく話題になるんですけど、これ、ちょっと要望としてお聞きいただきたいんですけども、区が出しているこのパトロールの目的がそれぞれ違って、道路をパトロールする、それから、青いサイレンがついているパトロールがある、さっき道路巡回委託もしている、いろんな形で区内を巡回している車がある。これ、部署的にはもう全然違うところ、用途も違いますけど、何か車を有効活用できないか。費用の圧縮とかも考えつつ、効率的に道路を回っているなら借りている車を少しずつ減らしていく。そんな何か考え方というのを、部署を超えてやっていただけたらなと。これは要望なんですけど、していただきたいなと思っております。要望で結構です。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、500ページから501ページ、3目道路境界費について質疑はありませんか。

久保委員

 地籍調査のところで、中野区3級基準点の再整備測量委託契約落差、これ、契約落差が大きいのはなぜでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 契約落差そのものでございまして、理由については特に所管で承知してはございません。

久保委員

 所管では承知をしていないということですね。じゃ、契約の問題ということですか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりで、契約落差ですので、その内容についてはヒアリング等は実施してございません。

久保委員

 実際に測量業務を行っていて、1,907万4,000円ということになっているかと思うんですけれども、結構、測量業界の方というわけではありませんが、他の事業者の方たちからも様々厳しい窮状を訴えられることが多いです。この入札の在り方とか契約の在り方というのが、現場での判断、契約の部分というだけではなくて、出されている道路であったりとか土木であったりとか、そういうところの発想そのものがどうなのかというふうに思ったので、ちょっとお伺いをしたところなんですけれども、そういったお声というのは届いていないですか。

井上都市基盤部道路課長

 所管としましては、土木積算基準に基づいて積算をしているところでございます。

久保委員

 契約落差が大きいことがどうなのかというのは、ちょっと私も中身が分からないので判断しがたいところではあるんですけれども、実際のところ、そういうふうに契約落差が大きいと、また翌年度は絞り込むというようなことになっていくのかなというふうに思っておりまして、当然のことながら、それぞれの委託内容というのは違ってきていると思うんですけれども、今契約のことなのでということではありましたけれども、実際にその中身を出されているのは道路の所管だったりしているわけですから、やっぱりそこが本当に適正であるのかどうかということですとか、また、毎年毎年この状況が変わってきております。ましてや、今このコロナ禍で様々な事業の見直し等も行われる部分で、本当に絞り込むことによってまた厳しい側面がほかのところに出てきてしまうのではないかなということをちょっと懸念しておりましたので、適正に当然出されているというところではあるかと思いますけれども、またその辺のところもヒアリング等できるようであれば、していただきたいなというふうに思っています。すみません、これ、測量に限らずなんですが、当然ここのところが、ちょっと今契約の落差が大きかったのでお伺いをしたところでございます。

井上都市基盤部道路課長

 積算に関しましては、積算基準に基づいて適切に積算をしていきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 契約落差のところに近い話になってしまうんですけど、地籍じゃなくて基準点のほうですけど、新規事業として3,248万9,000円で予算では上がっているんですけれども、この基準点の委託の不用額を足すと2,700万円ぐらいなんですけど、当初予算からここが目減りするというのはどういった理由なんですか。

井上都市基盤部道路課長

 3級基準点の再整備測量に関しまして、管理区域図作成及びコンクリートぐいの埋石委託を含めまして2,328万1,500円を執行しているところでございます。

加藤委員

 じゃ、こっちの、下のくいの埋石も委託に入っていたということですね。この3級基準点なんですけれども、再整備が他区に比べて進捗が悪いというようなことも聞いておりますけれども、中野区としてマスタースケジュールみたいなものが決まっていましたら教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 令和元年度から令和3年度にかけて3か年で3級基準点を再整備いたしまして、その後につきましては適切に維持管理を行っていきたいと考えてございます。

加藤委員

 ちょっといろいろ、本定例会の一つ、コロナで今後の財政状況みたいな話になっていますけども、この基準点というのは、中野区がこれからまちづくりを進めていく上で非常に重要な基礎的な業務になってくると思いますけど、この辺のスケジュール感を遅らせる予定は今のところないという認識でよろしいですか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおり3か年計画で進行しているところでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、決算説明書500ページから505ページ、4目道路維持・整備費について質疑はありませんか。

久保委員

 503ページ、通学路等交通安全対策工事についてお伺いいたします。執行額が1,276万4,400円で、執行残が、これは安全対策工事費、同じなのだと思うんですけれども、3,190万5,600円ということで、執行残が目立ちますが、これはなぜなんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 通学路等安全対策工事につきましては、通学路等の安全対策ということで、白線やその他の交通安全施設、それから、昨年はボラードの設置等を実施しましたが、警察等の要望等に基づいて実施をしているところで、想定していたものよりも警察からの設置要望というのが、数が少なかったというところでございます。

久保委員

 昨年度は、通学路に関して委員会でも御報告を頂きましたけれども、本当にこの事故対策ということで、特に大津での保育園の園児の列に車が飛び込んだという大きな事故があり、そういったことも視野に入れて、中野区としてもここのところを重点的に行ってきたというふうに思っていたので、警察との協議の上ということで今のことをおっしゃっていましたけれども、実際にこれだけの予算をつけたものが、大分残が大きいと、内容としてそれが十分であったのかというところを考えてしまうわけです。例えば警察の判断以外に中野区として交通安全上必要と思われるような改良できる事業というのは、特にここの中ではなかったんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 この通学路等安全対策工事のほかにも、白線の消えかかっているところを適切なものに補修をしたり、あるいは車両用のボラードを設置したり、あとは、それとは別に、先ほど委員おっしゃいましたとおり、交差点の歩道巻き込み部の支柱設置工事を実施していったところでございます。

久保委員

 それは、予算を組んでいて執行残が多いと、事業そのものの進捗がどうだったのかというふうに思ってしまうわけですね。そこはどうだったんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 先ほども申し上げましたとおり、車止め、ボラード設置につきましては、この通学路等安全対策工事というところではなく、道路維持補修工事の中でも設置をしておりますので、ちょっとここの項目としては残が大きいですけれども、ほかでも対策工事は実施しているところでございます。

久保委員

 道路維持補修のほうでできているということは、特段に通学路等の交通安全対策の費用を使わなくても通常の中でやっていた。これをあえてこれだけ、これ、4,467万円の予算を組んでいたんですよね。多分新しいことも幾つかおやりになっていて、そういう視点でこの予算立てをしたんだと思うんです。こういう事業って、今までやってきた中でできることだったら、それでいいんじゃないのというふうな発想になってしまうんじゃないかなと思うんですが、そこら辺はどうなんでしょうか。やっぱり切り分けて分かるように、これは交通安全としてやったんだということをきちっと示していかないといけないんじゃないかなと思うんですけど、その辺いかがですか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりで、通学路の安全点検を警察、PTAと一緒になってやっているところでございますので、それに関しましては通学路等安全対策工事という形で特出しをして、対策を今後も続けていきたいというふうに考えてございます。

久保委員

 今後もということですけれども、すみません、これ、令和2年度は、予算はどうなっていましたか。

井上都市基盤部道路課長

 令和2年度予算につきましては、通学路等交通安全施設整備工事として3,180万円余を計上してございます。

久保委員

 警察との協議というのがあって、毎年その協議が、毎年そういったところで同じことをやっていくわけではないと思うんですよね。多分昨年は重点的に行ったので、昨年やらなかったことをまた次年度繰り越してやるというような事業の内容ではないのではないかなと思うんです。やっぱり関心が昨年は本当に高まっていたというときでもあったので、できなかったこともあったというのは分かりますけれども、予算を立てた以上、本当にこの交通安全というか、子どもたちの通学路の総点検をして、これだけ中野区としては重点的にやったんだということをきちっと示していく必要性が一つはあると思います。毎年毎年これだけの規模の予算を組んでも、重点的にやった年にこれだけ執行残があると、次年度3,000万円以上と今おっしゃった。今年度は、令和2年度はとおっしゃっていましたけれども、それは、重点的にやった年に1,270万円のものが、次年度、じゃあ、それができるだろうかというふうに思ってしまうわけですが、それはどのように考えていらっしゃるんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 通学路等の安全対策工事については大変重要な施策だというふうに考えてございますので、今後も引き続きPTAあるいは警察等と協力をしながら、安全対策工事の実施箇所の選定、それから、要望箇所について対策を実施していきたいと考えてございます。

杉山委員

 501ページの道路・橋梁・河川維持補修の道路維持補修工事に関しまして1億5,000万円ついています。これ、この令和元年度は路面舗装、2,715平米と書いてあります。これ、参考までに、その前の年の路面舗装の面積を教えていただけますか。

井上都市基盤部道路課長

 平成30年度につきましては、4,295平方メートルを実施してございます。

杉山委員

 これ、今お答えいただいた4,295平米、路面舗装、この令和元年度は2,715平米。これ、面積的には下がっているんですよね。下がっている原因というか、先ほど久保委員の質問には、ここにも通学路の交通安全対策工事、若干入っているというお話もありましたが、下がっていることに対して区としてのお考えというか、見解はどんな感じなんですか。いろいろ原因があるかもしれないので、お考えがあれば。

井上都市基盤部道路課長

 路面舗装の補修に関しましては、数字としては下がってございますが、道路維持工事としましては、ほかにも工種としてL型補修、それから雨水ますの補修、それと、導水管の補修や白線工などがございますので、それらを合わせた形で1億5,000万円余を支出しているところでございます。

杉山委員

 ありがとうございます。これ、多分、1億5,000万円のその支出、その前の年よりも金額は増えていますか――いない。分かりました。じゃあ、何か原因があるかなと思ったんですけど、別に……。じゃ、この質問は大丈夫です。

久保委員

 委員長、すみません、505ページの私道整備助成もいいですか。

主査

 はい。

久保委員

 すみません。建設の資料の3のほうを見ますと、相談件数が平成31年度は37件ということです、私道舗装について。申込件数が13件で、実施件数が13件というふうになっていて、執行率は95.5でございます。私道の相談は、多分ここに並んでいる議員の方たちでも受けたことない方はいないであろうと思うほど、本当にしょっちゅうこの私道の相談を受けているんですね。相談件数が37で申込件数が13となっていますけれども、これは、この相談された方たちが申込みに至るまでの手続というところに何か課題というか、あるのかなと思いますが、その辺のことを教えていただければと思います。

井上都市基盤部道路課長

 私道整備助成に関しましては、平成29年度、それから、平成30年度と助成制度を改正いたしまして、その効果があって相談件数が増えているものというふうに想定をしております。また、下水道敷設助成ですね、要は排水助成のほうなんですが、こちらにつきましては、昨今台風ですとか集中豪雨の関係で、下水道の流下能力に不安を持っている方々から多く御相談があるものと想定をしてございます。

久保委員

 それで、相談件数が37なんだけれども、実績件数は13ということで、相談していても実績に結びつかない。道路が該当しない。そもそもその私道が該当しないというところも大きかったりとか、それまでの要件が整わなかったりということなのかもしれないんですけれども、ほとんどこの予算としては執行率が高いので、大体この件数とか道路面積とかが決まっている部分もあるのかなと思ったりもするんですけれども、その辺は相談したものが実績に直接結びつかないものというのは何か要因がありますか。

井上都市基盤部道路課長

 こちらの予算の段階で、前年度に相談を受けているもの、それから、その中で情報収集をしながら、実績と、それから、相談を受けているものに関して情報収集をしながら予算立てをしているところでございまして、前年度に御相談を頂いて、それから準備を地元の方でしていただいて、翌年または翌々年に工事になるというような形が多くございます。

久保委員

 なので、この建設3の資料の相談件数37がその年の実績件数13に直接なっているというわけではなくて、やはりここに至るまでには1年、2年ということで調整が図られたりとか、様々なことがあってこういう実績になっているということですよね。平成29年度、30年度、この私道助成の、助成制度の改正があって多くの方たちがこの制度を知られたということと、利用しやすくなったということもあるかと思うんですけれども、その辺のところの効果というのはどのように感じられていますか。

井上都市基盤部道路課長

 この相談ケースが増えているというところが、まさに効果が出てきているところではないかというふうに考えてございます。

久保委員

 その私道の舗装をされることによって、当然のことながらこの道の形がなくなったりとか、そこに住まわれている方だけではなくて、これは公道に接道されているという要件なので、多くの方たちが利用される道路です。それが本当に整備されているということ自体は、中野のまちにとってもとても効果がある事業であるというふうに私は思っています。あと、この私道舗装から、例えば公道にということで私道を転換していきたいんだというような御相談もあるのかなと思うんですけれども、そういった相談があるのか、また、そういった実績というのがあるのか教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 私道を区に寄附したいという御相談につきましては多々ございますけれども、なかなか条件が整わなかったり、あるいは、沿道の方全員の合意が必要というところで、なかなかその実現に至っていないというところは多くございます。

来住委員

 関連してですけども、この決算年度は、前年の実績見合いだったのか分かりませんが、この私道整備助成については予算をかなり、4,800万円ぐらいを減額したと思うんですね。しかし、結果は95%を超える執行率になっていますので、そこで収まったのかなという気はします。今答弁があったように、この年度に相談して次の年度に執行ということは、当然合意を取るのに時間がかかりますので、そういう対応を所管ではしていただいているというふうに思います。丁寧にやっていただいているとは思うんですが、その予算の枠として一定枠がちゃんとないと、相談は増えている。先ほどおっしゃったように条例の緩和といいますか、随分申請の条件が緩和されましたので非常によかったと思います。今後さらにその実績を増やしていくということになっていくと、やっぱり一定の予算がないと、相談を受けながらその執行まで整えていくのに、受ける側としてもそこは大事な部分だと思うんですが、この年度の減額された点についてはどういうことでそうなったのか。また、実際にこれ、収まってはいるんですけども、その辺の問題はどうだったのかということで伺いたいんですが。

井上都市基盤部道路課長

 先ほども申し上げましたとおり、過去の実績、それから、事前の相談件数等を考慮しながら、適切な予算措置を心がけたいというふうに考えてございます。なお、予算が足りなくなっているから断るといったことは決してやっていませんので、安心して御相談いただければというふうに考えてございます。

来住委員

 よろしくお願いします。ちょっと戻りますが、501ページの一番下の中野駅及び東中野駅前広場等清掃委託、これが1,000万円執行されています。中野駅と東中野駅で一体の事業者ということでこういうふうにまとめてあると思うんですが、これは特に東中野が幾らということで契約上はなっているのかというのが1点と、それから、次のページで、503ページでは、東中野駅自由通路の清掃委託というのが別途あります。さらに、東中野でいうと自由通路の維持管理の負担金が毎年発生します。それらを考えますと、少なくとも清掃委託については、この自由通路の部分の委託も併せて、そういう意味では一体的なものですので、自由通路と広場というのは。そういうことではできないのか。それぞれそうせざるを得ない、別々に委託をしなきゃならないということが発生しているのかということを伺います。

井上都市基盤部道路課長

 中野駅及び東中野駅前広場等清掃委託につきましては、これは道路上を担っている道路区域の清掃でございまして、ロードスイーパー等の機械を使って清掃するものでございます。それから、中野駅自由通路清掃委託につきましては、こちらは歩行者のみが使用しているところで、道路ではなく、あくまでもビル内の、改札から駅前広場に出るためのビル内の通路ということで、こちらは道路を専門としている会社じゃなくても清掃ができるものとなってございます。そのほか東中野自由通路維持管理負担金につきましては、このアトレのビルそのものが一体管理をしている関係で、この三つに分かれているというものでございます。

来住委員

 分かりましたが、その自由通路の維持管理の負担金ですが、例えば屋根からちょっと雨漏りがしたり、それがたまったり、それから、植栽に放水している部分でちょっと水漏れがあったりすることに気がつくんですけども、そういう管理負担金の中でそれらも含めたチェックをするとか、そういう手だてをするとかというのは、ここの負担金には入っていないということでしょうか。小破的なちょっとした修理ですね。

井上都市基盤部道路課長

 今、委員がおっしゃった設備については、中野区の設備でございまして、こちらの維持補修につきましては道路保守管理委託のほうで対応しているところでございます。東中野自由通路の維持管理負担金につきましては、ビルと一体管理をしている関係で、ビルのメンテナンスに必要なものを面積案分で負担をしているというところでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、504ページから505ページ、5目無電柱化・新設道路費について質疑はありませんか。

加藤委員

 ちょっと時系列がよく分からなくなっちゃってあれなんですけど、無電柱化整備設計委託、これはどこの場所の委託なんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 無電柱化整備設計委託5,060万円につきましては、弥生町三丁目の避難道路1号、それから7号、それと大和町地区の避難道路5号の、この三つの設計委託でございます。

加藤委員

 弥生町三丁目の、花見橋付近のところの無電柱化はこれに入っているんですか。

井上都市基盤部道路課長

 避難道路7号が該当するものでございます。

加藤委員

 ここは進めてきているわけですけれども、やはりちょっと通学路とか、そういったところを優先的にやってもらいたいなというところを、やれるところ、やりやすいところからやっていくというのが続いていくのかなとか、今後、東京都もかなり予算的に厳しいなというところで、ちゃんと進捗していくのかなとか、いろんな懸念があるわけです。この辺の無電柱化、今後に向けてのマスタープラン、マスタースケジュール、そういったところは変更なくやられるのか。具体的に、概要でいいのでその辺を教えてもらえますか。

井上都市基盤部道路課長

 弥生町三丁目地区に関しましては、避難道路1号、2号、5号、6号、7号が無電柱化の対象になってございまして、現在一番進捗が進んでいるところにつきましては、避難道路2号が進捗してございます。こちらを選定した理由としては、歩道のない狭隘な道路での無電柱化ということで、無電柱化した効果が一番高いということで2号線から進めているところでございます。

加藤委員

 今後、見込みは分からないですけど、東京都の補助金等にかなり頼った事業でありますけれども、その辺はもう補助金の額が落ちちゃったりとかしたら、進めるのはかなり困難な事業、そういった前提で話していたんですけれども、なかなかそういったところは一般財源を投じてまで完遂するというようなイメージはないのかどうかというのを教えていただきたいんですが。

井上都市基盤部道路課長

 こちらの、今、委員おっしゃった東京都のチャレンジ支援事業につきましては、最後の施工まで支援を頂けるというような条件になってございまして、そのほかの路線に関しましては、国費、都費を活用しながら進めていきたいというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、506ページから511ページ、3項公園緑地費、1目公園維持・管理費について質疑はありませんか。

加藤委員

 ちょっと見落としているのか分からないですけど、新規事業として公園再整備計画があったのが、不用額にもない。その辺どうなっているか教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 公園再整備計画の残でございますけれども、不用額のほうの2番目ですね。上から2番目。509ページの不用額のほうの上から2番目の、(「ああ、これか」と呼ぶ者あり)ええ。(仮称)中野区立公園再整備基本方針策定に関わる業務委託費残ということで載せてございます。

加藤委員

 もともとの額が1,600万円で、残、元があるの。執行したのはあるんですか、逆に。

林都市基盤部公園緑地課長

 執行額につきましては468万6,000円というところでございまして、執行額の欄、507ページでございますけれども、上から7行目ですかね。(仮称)中野区立公園再整備基本方針策定に関わる業務委託ということで掲載してございます。

加藤委員

 (仮称)がついていたので、ちょっと見落としていました。結局、スケジュールが遅れるという中でいろいろと、昨日も小宮山委員が総括質疑のほうで言っていましたけど、公園再整備計画ができることもなく遊具がリプレースされる。喫煙のルールが変わってくる。そういった公園再整備計画によって、1公園じゃなくて地域でどういう公園の配置だったり役割を見詰めるかというのを考えないと、同じ滑り台が、御指摘があったように近くに三つもあるみたいな。だから、地域全体で考えないで、公園単体で考えちゃうからああいうふうなことが起こるんだろうなと。危惧していたことがそのまま出てしまったなという結果になっているなと思うんですけど、1回置いちゃうとなかなか動かないじゃないですか。今後こういうのがないように、何か骨子だけでも決めないと。地域で考えるというのが必要だと思うんですけども、その辺、公園再整備計画はどのように、スケジュール感だったり、基本構想・基本計画に合わせるとか、そういう話になっちゃうのかもしれないですけど、その辺をどのように考えているのか。その前にいろいろ公園行政、今大きく変わろうとしている中で、この再整備計画ができる前にいろいろと考えないといけないことがあるのかなと思うんですけど、それまでの暫定の方法としてどういうことを考えているのかというのがあれば教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 現在、公園再整備計画については、いろいろ規模感ですとか、そういったものについてちょっと検討中でございまして、スケジュール感については、やはり基本計画等々に合わせていく必要があると思いますし、また、コロナ禍の中での財政状況等もございますので、そういったことも考えていく必要があろうかと思います。また、公園再整備計画、遅れているわけですけれども、進めていかなければいけないものとして、公園の安心安全対策ですとか、あとはバリアフリー化ですね、そういったものについては進めていきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 ちょっとここ、切り口を変えて、委託で460万円使っていますけど、これは何に使ったんですか。どういった内容なんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちらのお金につきましては、アンケート調査を行ったりですとか、あるいは、基本的な考え方をまとめるというところの委託費でございます。

加藤委員

 これも都市計画マスタープランと同じようなスケジュール感だったんですか。もう少し早くやる。これ、スピード感を落としてこういうことになっているんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 再整備計画につきましては、当初、平成31年度中に策定するというような予定でございましたけれども、いろいろその中で方針とか骨子みたいなものを絞り込んでいくのに時間がかかってしまったというようなことを聞いてございます。

加藤委員

 いろんな方が同じようなことを言っているのであれですけど、1公園、単体とかじゃなく、大規模から小規模までいろんなのがあるので、その辺全体のバランスを見て、地域ごとに公園の在り方がどうあるべきかというのをやっぱり議論しないと、同じような公園が、全部同じ色の公園を造っても全然楽しめないと思うので。それで、全員が使いづらい。全員使えるようにしようとすると、全員使いづらくなるということもあり得ると思うので、小規模だとなおさらですので、その辺をちょっと早急にやらないと、もう誰も楽しめない公園ばかりになってしまうかなという懸念がありますので、その辺は要望とさせていただきます。

杉山委員

 507ページの上から4行目、公園土地賃借料。2か所。氷川公園、氷川神社の裏の公園だと思いますが。あと百観音公園ですね、沼袋の。この二つ、646万円。これ、まず内訳、それぞれ教えてもらえますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 氷川神社が331万3,668円と。そして、百観音公園のほうが314万6,952円でございます。

杉山委員

 これも我が会派の酒井幹事長が建設委員会のときによく質問していた内容なんですが、この借りている公園の土地、これ、今ずっと払い続けていて、どこかのタイミングで費用が改定されて、改定されてからまたずっと払い続けている。この公園、これをこれからもずっと払い続けるのか。それとも、買うのか、手放すのか。これを検討しないとずっと払わなきゃいけないことになる。これ、区としてどういう考えなんですか。これからも払い続けるのか。ちょっと教えていただきたいんですけど。

林都市基盤部公園緑地課長

 基本的にこの神社さんとかお寺さんとの契約につきましては、何もない限り毎年契約更新されるというようなことになっております。これを購入するのかどうかとか、そういったことにつきましては、ちょっとまた、区の財政状況等々もございますし、また、先方の希望等もございますので、ちょっとその辺についてはいろいろこれから検討してまいりたいというふうに考えてございます。

杉山委員

 公園の再整備計画もあるので、その中でこの二つの公園がこれからこの中野区にとってどういう立場になっていくのか、立ち位置が必要なのか、それもぜひとも検討いただきたい。これはもうずっと毎年この問題は出てきます。検討していただきたいなと思います。これは要望で結構でございます。

小宮山委員

 今回の決算書を見まして、この後に出てくる緑化推進なども見てみても、木を切ったことに関する決算というのはあるように見えるんですが、木を植えたことに対する決算というのは、大きな公園を整備工事するときはもちろん木を植えているんでしょうけども、木を植えることに対する決算というのはどうも見当たらないように思うんです。木はそう簡単に大きく育つものではないですから、計画的に植え替えなり整備なりをしていく必要があると思うんです。例えば、今、中野通りの、中野区の名物ともなっている桜並木ですよね。ソメイヨシノは寿命があると言われていまして、その寿命も戦後植えられた桜は今後一斉にばたばたと倒れていくんじゃないか、そんなふうにも言われています。その際に、後継樹、後継ぎの木を植えていくという考え方も今後絶対必要にはなってくると思うんですが、そういった木を植えることに対する決算というもの、私が見ても見られないんですが、何か考え方は区としてあるんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 木を植えるお金につきましては、街路樹植樹帯管理委託等の中にいろいろ含まれている。木を植えているというところでございます。

小宮山委員

 分かりました。先ほども言いましたように、今後10年、20年、また、50年、100年先を見越して、計画的に整備をしていっていただきたいなと要望しておきます。

久保委員

 すみません、予算の説明書と比較をさせていただきます。一つは、公園樹木及び街路樹緊急樹木診断、これは、令和元年度は新規事業でございました。こちらのほうの事業の内容といいますか、委員会でも御報告があったかと思いますけれども、概略をお願いしたいと思います。

林都市基盤部公園緑地課長

 平成30年の台風等での倒木等を受けまして、街路樹とか、あるいは公園の樹木で危険なものについて、あらかじめ予防措置を講じていくということで緊急に調査をかけたものでございまして、平成31年度につきましては228本の樹木診断を行ったところでございます。

久保委員

 228本の樹木診断を行って、今、小宮山委員からも御指摘がありましたけれども、剪定だったり植え替えだったりとかという形で、その診断後どのようにしていくのかというようなところまで、ここは診断の本数だけなんでしょうけれども、経過的に行われたという実績はあるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 街路樹につきましては3本不健全というものがございまして、それについては伐採したところでございます。公園樹木については19本不健全なものがありまして、そのうちの4本について伐採したところでございます。

久保委員

 その3本の不健全の伐採と、19本のほうの不健全の4本伐採ということですけれども、伐採後は植え替えですとか、それはどうなったんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 伐採後について、植え替えについてはちょっと答弁保留という形でお願いいたします。

主査

 保留で。

久保委員

 切り株状態になっているところが幾つか見受けられるんですね。やっぱりそういうのを近隣の方から、あの木はどうなっちゃうんでしょうというようなお話があったりとかして、以前にも前任の方にも何度かお伝えをしてきた経緯もあって、やはり地域の方たちにとって街路樹でも気になる木になってまいりますので、なぜ不健全と診断されて、その後どうなっていくのかということは、やはりきちっとお知らせいただけたほうがいいなと思っておりますので、それはお願いをしたいと思います。

 待ちながらほかに進んでしまっても、委員長、いいですか。――はい、すみません。

 予算との比較ということで、公園施設長寿命化計画遊具の更新及び点検、5,965万2,000円ということで組まれておりました。決算の場合は詳細な御説明になりますので、これが、多分私が思うには、公園施設長寿命化計画遊具改修工事実施設計委託とその下の段、どこまでこの予算というのがこの決算では事業として現れているのかなというのが、ちょっと比較がしづらいところなんですね。ここも比較をしたいところでありますし、また、公園のバリアフリー化、これも令和元年度は拡充となってございましたので、そこのところも決算ではどうだったのかというところを比較したいところなので、そこはちょっと事業ごとに教えていただければと思います。

林都市基盤部公園緑地課長

 公園施設の長寿命化なんですけれども、公園施設長寿命化計画遊具改修工事実施設計委託、それから、公園施設長寿命化計画遊具改修工事、こちら二つを合わせまして、予算額としては5,424万2,000円というところでございます。もう一つ、バリアフリーなんですけれども、新井薬師公園ユニバーサルデザイン改修工事実施設計委託、それから、新井薬師公園ユニバーサルデザイン改修工事、こちら合わせて9,142万9,000円というのが予算額でございます。

久保委員

 分かりました。ちょっと今、数字が5,965万2,000円というふうに予算説明書にはなっていたものですから、ちょっと、この二つだけだったのかしらと思いまして。では、この二つだけなんですかね、ここのところは。公園のバリアフリー化ということで、新井薬師公園のユニバーサルデザインの改修工事というのは、大規模だったというところもあるかと思うんですけれども、実際には一つの公園なんですよね。やっぱりバリアフリー化を行うというと、どういうバリアフリー化をするのだろうかと。もしここの公園をバリアフリー化していく、ユニバーサルデザインの公園にしていくんだということであるならば、ここもやっぱり名称を含めて年次計画を持って、この年度はここをやっていくというようなところもお示しを頂けたらなと思いますので、その辺はいかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 バリアフリー化を進めるといったところにつきましても、今後年次計画等々、ちょっとつくっていきたいなというふうには考えてございます。

主査

 保留の件は出ますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 すみません、先ほど久保委員の伐採後の植え替えについての御質問でございますけれども、基本的に植えられない場所もございますので、植えられない場所については植えてございませんけれども、植えられる場所については今後補植をしていくということで聞いてございます。

久保委員

 ありがとうございます。ということは、補植をしていくということで、まだそこは結論が出ていないということですかね。植えられないところについては、そこはもう根から、抜根までするんでしょうか。それとも切り株状態にするのか。抜根がすごく大変というお話をよく伺うので、その辺を教えていただきたいんですが。

林都市基盤部公園緑地課長

 抜根については相当程度予算がかかるというところもございまして、今現在は、これは伐採までを行っているというところでございます。

杉山委員

 509ページの上から7行目、中野四季の森公園維持管理委託、8,600万円あります。これ、ざっくりと内容を教えていただけますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちらにつきましては、四季の森公園の清掃委託ですとか、池流れ等の補修委託ですとか、植栽の管理ですとか、あとは警備委託、それから、水景施設の保全のためのお金というようなところでございます。

杉山委員

 ありがとうございます。今の中で芝生の管理が実は聞きたかったんですが、芝生の管理はどのぐらいのお金が使われているのか分かりますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 申し訳ありません、ちょっと芝生の管理まで詳細なものはないんですけれども、一応植栽の管理委託ということで、一応執行額としては2,175万円余というようなところでございます。

杉山委員

 芝生ですが、今どういう形の芝生かはちょっと存じ上げないんですけども、年間通してずっと使えるというわけではなくて、何度か閉鎖して養生して、また閉じて開けてという繰り返しだと思います。この芝生が開くのが、この年だったら何日間ぐらい開いているのか。――分からないですね。私の計算ですと、多分半分とか3分の1が完全に使える状態。そういう状態になっています。ここに関しても、我が会派の酒井幹事長が以前お話もされていましたけど、やっぱり四季の森公園みたいな大きなところ、広町みらい公園みたいにPark-PFIみたいな指定管理で進めていったほうが、公園そのものが維持管理しやすいとか、発展していくとか、様々なことに使えるんじゃないかという考えもあるんですが、その辺の芝生、まあ、お金もかかり過ぎるというのもあるんですけど、ネーミングライツも含めて、この四季の森公園に関してはちょっと考えて、何か将来的に公園そのものの維持管理を広町みらい公園みたいに変えていく。そういう考えというのは今お持ちかどうか確認させてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 四季の森公園につきましては、民間活力の導入等を含めて考えてまいりたいというふうに思っているところでございます。

杉山委員

 ぜひ。今、民間活力のお話が出ました。民間の力、私たち行政にはない力がきっとありますので、そのアイデアなども参考にしながら活用を進めていただければと思います。要望で結構です。

来住委員

 まず関連してですけども、中野四季の森公園の維持管理費ですけども、建設の9番で資料も出していただいていますので、これに基づいてちょっと二、三伺いますが、決算年度が8,600万円と。さらに2020年度、この年度でいいますと、契約額が9,100万円を超えています。この管理に係る経費については再三私も指摘をしてまいりました。特に植栽の管理委託が、さらにこの年度、2020年は、契約額としては2,400万円ですから、約300万円、前年度に比べて上がることになっています。水施設の管理などについては必要な対応が、子どもたちの安全管理上も必要ですので、そこは分かるんですけども、しかし、必要なものではあると思うんですが、契約の際にきちんと見直しながら執行していくという。もちろん契約段階でどうするかという問題だと思うんですけども、ずっと合計額としては上がり続けてきています。したがって、ここについて、こういうことで今後もそうならざるを得ないのか。どういうふうに見ていらっしゃるのか。中野四季の森公園については特別な管理がされていると、額から見ても思うんですけども、全体の区民から言うと、もちろん中心地にありますけども、それぞれの地域の公園の清掃を含めた維持管理については広くあるわけですけども、なぜこういう形で上がっていくのかお答えいただけますか。(「労務単価が上がったんじゃないの」と呼ぶ者あり)その労務単価が上がっていく部分は分かるんですけども、あまりにも全体の管理が高額過ぎるのではないかというふうに思います。

林都市基盤部公園緑地課長

 基本的にはやっぱり賃金の、労務単価の上昇が大きいというふうに思ってございます。例えば平成31年度につきましては、もともと予算額としては9,146万円余ぐらいだったんですけど、これが実績としては8,676万5,751円になっているということで、実際契約してみるとその分金額が落ちてくるというようなところもございまして、令和2年度についても、これはあくまでも予算額でございますので、実績額についてはまた落ちてくるのかなというふうに思ってございます。

来住委員

 精査をしていただきたいというふうに思います。

 前のページに戻りますけども、507ページの新井薬師公園ユニバーサルデザイン改修工事、その設計と改修工事で8,900万円執行されていますが、これはユニバーサルデザイン緊急推進事業として、トイレをはじめとした改修が行われたと思います。必要な事業だというふうに思いますが、ただ、そのトイレに関して言うならば、毎年公園の2か所ぐらいを特定されて改修されてきたと思うんですね。区内の公園を見ますと、例えば江原公園であるとか、すみれ公園であるとか、あじさい公園であるとか、まだまだ改修が必要なトイレというのは幾らでもあって、そういうトイレに限って言うならば、今後区としてのこの改修をどうしていくのかという点では、見通しとしてどういうふうにお考えですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 トイレのバリアフリー化につきましては、バリアフリー化できる公園と、それから、ちょっとできない公園というものもございまして、できる公園につきましては今後計画的に進めてまいりたいというふうに考えてございます。

来住委員

 ぜひ積極的に改修をしていただきたいと思います。

 このところで最後にしますが、509ページに戻っていただいて、東中野駅の構内樹木維持管理について、昨日でしたか、杉山委員が総括質疑でされていました。関連するんですけども、私のほうからもお聞きしたいのは、今回執行されたのは予備費充用分も含め両方で約600万円が執行されています。残念ながらJRとの協定が年度末になるということで、必要な植栽、特に菜の花が植栽できないということになっています。来年春は、ぜひそうでない形を取ってほしいという思いが地域にも強くあります。今なぜJRとの協定が結べないのか、何が障害になっているのかというのが1点。

 それから、桜が、この前も枝が折れたということがありました。したがって、危険だから何本か伐採をしたわけですけども、現状においても、私たちが見ても、ちょっと枝をきちんとしたほうがいいというものもあります。そういう危険の除去をしなければならないのに、その協定がいつも年度末になって、きちんとした対応ができないということになっているんですけども、危険除去は今の状況でいいのかどうか。大丈夫なのかということが心配されるんですけども。

 その2点、まず伺います。

林都市基盤部公園緑地課長

 まず、JRとの交渉で何が障害かというようなところなんですけれども、そこについてはあくまでもJRの中でのお話でございまして、当然JRの中でのスケジュールとかいろいろ、あとは業者の手配とか、いろいろそういったところにJRの中で問題、課題があるのかなというふうに思ってございます。

 それから、2点目として桜の危険なんですけど、昨年度たしか3本、危険な桜については強剪定を行ったところでございまして、今後もまた適宜、危険な桜についてはタイミングを見て剪定等を行っていきたいというふうに考えてございます。

来住委員

 対応をきちっとしていただきたいということと、来年の春に菜の花を咲かせるには、JRとの協議なしにはできないわけですよね。種がまけないわけですから。そうしますと、JRの都合とおっしゃいますけども、区の姿勢としてきちんとJRに直接、私はもう課長任せじゃなくて、もう副区長あたりが行って、きちんとJRと話をつけてくるというぐらいでないと無理だと思うんですよ。去年もそうです。一昨年もそうです。ちょっと部長にお聞きしたいんですけど、今の状況、JRの状況が、今、課長がおっしゃったように、JRの都合でなかなか難しくなっているというのは分かります。しかし、それを打開していくには、やっぱり区として直接しかるべき人が行って、JRに地域の声を届けていただく。そして、安全対策も含めてこうすべきだと。そのための協定が必要だということを申し上げてほしいんですけども、部長として現状を含めていかがでしょうか。

奈良都市基盤部長

 JRの桜につきましては、基本的な区の考え方というのは、先般、総括質疑の中で区長が申し上げたとおりでございます。町会をはじめ地域の方々の思いというのは十分理解しているというふうに思ってございます。また、一方で鉄道敷地ということもございますので、JR側の鉄道の安全管理といった視点も欠かせないと思ってございます。これについては、そういった意味で調整が非常に難しいと思ってございまして、副区長というお話がございましたが、先般、副区長と私と担当と、JRのあそこの敷地のところへ視察を行ったという経緯もございます。こういったことで副区長ともいろいろ検討を進めているところでございますので、今後JRとも引き続き話合いを進めていきたいと思ってございます。

加藤委員

 関連してですけど、ちょっと、昔、僕は河川、川の研究者をやっていたんですけど、菜の花が川の中で咲く、堤防とかに咲くと、そこにはミミズが繁殖しやすくなって、結果、ミミズを食べるモグラがその中に穴をいっぱい作って、崩れやすくなっちゃうんですね、堤防が。ここにモグラがすむとは分からないですけど、ちょっとそういった生態系のところもよく勉強してもらって、河川とこういう石垣みたいなところが同じか分からないですけど、新しい生体を入れようとすると何かが起こるというのもちょっと危惧して検討していただきたいなと思います。要望です。

河合委員

 先ほど公園土地賃借料の件で、今お借りしている公園、これは経年で多分金額は変わっていないと思うんですけれども、今後、中野区の財政の問題が出てきて予算措置していく中で、こういうところというのは経年だからといって経年で出していくのではなくて、例えば企業であればお金はきちんと交渉していくと思うんです。なので、負担金とかほかもありますけれども、こういうような賃借料も含めて毎年きちんと交渉はしていただきたい。とくに次年度からの財政のことが言われている中で、1円でも減らす努力をしていただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちらの公園につきましては、平成14年度に賃貸借契約を締結しまして、1年ごとの更新でずっと来たところでございます。賃借料の見直しにつきましては、またちょっと今後検討していきたいというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行します。

 次に、510ページから513ページ、2目公園整備費について質疑はありませんか。

加藤委員

 まず、平和の森公園に関してですけども、簡単なところから、平和の森公園用地取得費というのは国家公務員宿舎の土地のところでいいんですかね。どこのことを指しているんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 確認でした。平和の森公園再整備工事のところで、工事が延長したことによってその負担分を区が払ったということを記憶しておりますけれども、それは幾らなのか。また、なぜなのかというのをちょっと教えていただけますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 工事を中止したことによる経費としましては4,500万円かかってございます。こちら、なぜなのかというところなんですけれども、現場事務所の賃料ですとか光熱水費、それから交通誘導員とか、あとは仮設費とか、そういったものでかかったところでございます。

加藤委員

 工事を延期せざるを得なかった理由というのは何でしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 工事を延期した理由につきましては、300メートルトラック等々、もう一度、一旦工事を中止して造るのか造らないのかということを見直そうというようなところで、工事を中止したというふうに聞いてございます。

加藤委員

 結果、この前完成を見ましたけれども、300メートルトラックは完成した。1度止めたことによって皆さんの意見を聞く場を設けられて、結果的には、区長の判断ではその300メートルトラック等は要らないという判断で、平成31年の第1回定例会のときに工事に関する設計変更の議案を出してきたわけで、1度止めて、その方向性としては変えるというのが区の姿勢だったと思うんですけど、結果的には、トラックがない状態のものにしたいと言っていたにもかかわらずできなかった。そうすると4,500万円って何のためにそのお金を払わなきゃいけないのかなという疑問が出てくるわけですけれども、そういったところ、御担当者として見解はどうでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 当時、工事を止めたということについては、これもまた区長の公約であり、区民の声もあったというところではあったかと思います。ただ、一方で、結果として竣工を迎えて、そして、今現在トラックができていると。結果的に見ますと、4,500万円についてはちょっと余分な支出であったかなというふうにも考えてございます。(「そんなこと言っちゃっていいんですか」と呼ぶ者あり)

加藤委員

 ちょっともう少し……。まあ、そう言われるとちょっとこっちもあれなんですけど、こちらとしてはいろいろチャンスはあったのかなと思っていて、平成31年の第1回定例会で変更議案が出たときに、パブリック・コメントをやっていないということで行政手続上ちょっと足りないんじゃないかというような指摘があったということで、そこで駄目だったけれども、その次の定例会ぐらいまでにパブリック・コメント、言っちゃうと僕らが選挙をやっている最中にパブコメでもやっていれば、次の第2回定例会のときに間に合ったんじゃないかなと思うんですけど、その辺の努力をされなかった理由というのがちょっと分からない。その辺は分かりますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 当時整備中の新体育館の入り口までの通路のバリアフリー化工事の遅れにより、オリンピック・パラリンピック競技大会の公式練習会場として利用できない可能性が出てきたといったところですとか、あるいは、工事を中断するに当たって、その後工事を再開するには工事従事者の確保が困難で再開不能となるリスクがあるとか、あるいは、契約を例えば解除した場合、多額の損害賠償が請求される可能性があるといったような事情で、原案どおり進めるというような決断をしたというふうに考えてございます。

加藤委員

 4,500万円かかっている時点で、お金がある程度かかるのは分かっていたはずなのに、そこでちゅうちょしちゃうのが分からない。体育館工事が完成しないと、オリンピックの卓球の公式練習会場としていろいろ得ている補助金がなくなってしまう危惧というのはあったと思うので、その辺は理解するところではありますけれども、ただ、本当に必要じゃないんだったら、体育館の入り口あたりの公園整備だけある程度の形で終わらせて、トラックはまた後でやるとか、そういう方法もあったのかなと思うんですけど、そういうことは技術的には無理だったんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 ちょっと当時、そこまで詳細については把握していないところなんですけれども、当時の判断として原案に戻したということから推測しますと、難しかったのかなというところでございます。

加藤委員

 ちょっと御担当が当時のことはあまり分からないということになってしまうと、なかなか進まない話ですけれども、こちらとしては、我が会派としては、その原案と変更案で政策の方向性は大きく違うものはありましたけれども、その政策には区長の強い思いがあって、それを応援する人がいっぱいいればできると思うんですけれども、やる気がないのか、政策実現能力がないのか。その辺が見ていてこちらも歯がゆいというか、その状態の中でこの4,500万円、何か無駄に支出したなという。さらにもっと違約金がかかってしまうかもしれないけれども、そういった民意があって、それが4,500円万以上になるというのであればまだ分かるんですけど、ただただ4,500万円を無駄にしたんじゃないかと思うところで、これは担当者に言ったんですけど、部長とかに聞いたほうがいいんですかね。政策判断として当時どうだったのかというところ。ちょっと御担当者がよく分からないので、部長にお伺いしてもいいですかね

奈良都市基盤部長

 当時その4,500万円、無駄だったのかどうなのかということですけども、区長の考えもあって区民の方の御意見を聞くといった期間、その期間を取るためには一定の、工事を中断しまして改めて判断する時間が必要だったということから、それに伴う経費ということだと思ってございます。最終的には先ほど担当が申し上げましたとおり、様々な要素を考えまして総合的に判断をして原案どおりやるといったことになったわけですので、そういったことだというふうに思ってございます。

杉山委員

 同じく平和の森公園の関係です。これは、今、工事を中止したのが4,500万円に含まれていると思うので、それ以外で当初の予定よりもかかったもの。中断と関係なく。ちょっと記憶が確かか分からないんですけど、野球場のフェンスとかそういうのはここの年なのか、ちょっと分からないんですが、もしあれば教えてもらえますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 工事の中断の際の4,500万円のほかに、第2回定例会の補正予算だったんですけれども、野球場のフェンスを7メートルから確か11メートルにかさ上げするというものですとか、あとは、たしか土の処分費ですとか、そういったものを計上させていただいたかと思います。

杉山委員

 すみません、今お話しいただいたフェンスは確か1,700万円ぐらいで、土の処分費、これは幾らだったんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 申し訳ございません、土壌の処分費ではなく、ネットの高さの調整以外に大きいのが、体育館工事との取り合い工事の追加、これが1,200万円、それから、貯水槽の仕様・施工方法の変更が1,100万円、その他構造物の取壊し工の追加が160万円、それから、草地広場トップライトの閉塞構造の変更が700万円等々でございます。申し訳ございませんでした。

杉山委員

 いろいろ突然お金がかかるというのは仕方ないと思いますけど、一番最初のフェンス、7メートルを11メートルにかさ上げしないといけない。1,700万円ぐらいかかっている。これに関しても、やっぱり設計が、特に使い方を考えた上で設計しなきゃいけないと思うんですけど、そこら辺でちょっと足りなかったと思うんですけど、いかがですか、お考えは。

林都市基盤部公園緑地課長

 当時、設計の段階では打球線みたいなものを考えながら、高さを当初7メートルというところで設計して工事したところではございますけれども、その後実際に野球場を使うようになって、やはり7メートルではちょっと危ないというような御意見等々も踏まえて11メートルに変更――変更というか、追加するといったようなところでございまして、その辺についてはやはり設計等々がちょっと甘かったのかなというような思いがいたします。

杉山委員

 今運用で、予約していない人は金属バットを使えないよとか、11メートルの高さにして球が越えていくことはなくなった。あまり越えていくことは少ない。ほぼないと聞いていますけど、命を守るためには必要なお金だったのかなと。設計時に気をつけていただければなかったけど、必要だったかなと思います。ぜひこういうものに関しては、最初から危険をやっぱり察知しながら考えていく。そんな設計にしていただきたいと思います。要望で結構です。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後0時30分)

 

主査

 それでは、分科会を再開します。

 

(午後0時31分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、本日の審査は終了し、510ページからの残りは次回の分科会で審査を行うことに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次回の建設分科会は、明日9月25日午前9時から当委員会室において開催することを口頭をもって通告します。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、以上で本日の建設分科会を散会します。

 

(午後0時31分)