令和2年10月13日中野区議会本会議(第3回定例会)

.令和2年(2020年)10月13日、中野区議会議事堂において開会された。

.出席議員(41名)

  1番  市  川  しんたろう       2番  竹  村  あきひろ

  3番  日  野  たかし         4番  渡  辺  たけし

  6番  河  合  り  な        7番  斉  藤  ゆ  り

  8番  立  石  り  お        9番  羽  鳥  だいすけ

 10番  高  橋  かずちか       11番  加  藤  たくま

 12番  吉  田  康一郎        13番  木  村  広  一

 14番  甲  田  ゆり子        15番  内  野  大三郎

 16番  杉  山     司       17番  ひやま      隆

 18番  小宮山   たかし        19番  い  さ  哲  郎

 20番  小  杉  一  男       21番  若  林  しげお

 22番  内  川  和  久       23番  いでい   良  輔

 24番  小  林  ぜんいち       25番  白  井  ひでふみ

 26番  いながき  じゅん子       27番  山  本  たかし

 28番  中  村  延  子       29番  石  坂  わたる

 30番  近  藤  さえ子        31番  浦  野  さとみ

 32番  大  内  しんご        33番  伊  藤  正  信

 34番  高  橋  ちあき        35番  平  山  英  明

 36番  南     かつひこ       37番  久  保  り  か

 38番  森     たかゆき       39番  酒  井  たくや

 40番  むとう   有  子       41番  長  沢  和  彦

 42番  来  住  和  行

.欠席議員(1名)

  5番  間     ひとみ

.出席説明員

 中 野 区 長  酒 井 直 人      副  区  長  白 土   純

 副  区  長  横 山 克 人      教  育  長  入 野 貴美子

 企 画 部 長  高 橋 昭 彦      総 務 部 長  海老沢 憲 一

 企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 石 井 大 輔    総務部総務課長  浅 川   靖

.本会の書記は下記のとおりである。

 事 務 局 長  長 﨑 武 史      事 務 局 次 長  小 堺   充

 議事調査担当係長 鳥 居   誠      書     記  立 川   衛

 書     記  若 見 元 彦      書     記  野 村 理 志

 書     記  鎌 形 聡 美      書     記  松 丸 晃 大

 書     記  細 井 翔 太      書     記  有 明 健 人

 書     記  五十嵐 一 生      書     記  髙 橋 万 里

 書     記  本 多 正 篤

 

 議事日程(令和2年(2020年)10月13日午後1時開議)

日程第1 第68号議案 中野第一小学校新校舎用什器類の買入れについて

     第69号議案 中野区国民健康保険条例及び中野区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例

     第70号議案 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例

     第71号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例

     第72号議案 中野区立体育館条例を廃止する条例

     第75号議案 中野区子ども・若者支援センター条例

     第77号議案 中野区立キッズ・プラザ条例の一部を改正する条例

     第80号議案 中野区立教育センター条例の一部を改正する条例

     第82号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算

日程第2 第73号議案 中野区子どもの権利擁護推進審議会条例

日程第3 第74号議案 中野区保育所条例の一部を改正する条例

日程第4 第76号議案 中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例

日程第5 第78号議案 中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

日程第6 第79号議案 中野区立図書館条例の一部を改正する条例

日程第7 (元)第11号陳情 日本政府に香港の「自由」と「民主主義」を守る行動を求める陳情

日程第8 第12号陳情 コロナ禍における中野区民及び区内宿泊、民泊事業者の現状について。

日程第9 株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類の提出について

追加議事日程

日程第10 議員提出議案第8号 子どもを性犯罪や性暴力から守るためのすみやかな対策を求める意見書

日程第11 議員提出議案第9号 防災・減災・国土強靭化対策の継続・拡充を求める意見書

日程第12 議員提出議案第10号 地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書

日程第13 議員提出議案第11号 羽田空港新飛行ルートの再考を求める意見書

日程第14 議員提出議案第12号 少人数学級の実施を求める意見書

日程第15 議員提出議案第13号 PCR検査体制の拡充を求める意見書

日程第16 議員提出議案第14号 給付型奨学金制度の拡充を求める意見書

 

午後1時00分開議

○議長(高橋かずちか) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。

 次に、令和2年9月18日付をもちまして、お手元の文書のとおり、委員会参与に人事異動がありましたので、念のため御報告いたします。

 

 

 

 

人 事 異 動 表

 

 

 

 

 

 

 

発令年月日 令和2年9月18日

 

 

 

 

 

 

【課長級】

 

 

 

区長発令

発令権者   中野区長  酒井 直人

 

発  令

氏 名

備 考

中部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

(中部すこやか福祉センター所長(統括課長) 高橋 均 兼務)

 

地域支えあい推進部副参事

落合 麻理子

中部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 

 

○議長(高橋かずちか) これより日程に入ります。

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 第68号議案 中野第一小学校新校舎用什器類の買入れについて

 第69号議案 中野区国民健康保険条例及び中野区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する

        条例

 第70号議案 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例

 第71号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例

 第72号議案 中野区立体育館条例を廃止する条例

 第75号議案 中野区子ども・若者支援センター条例

 第77号議案 中野区立キッズ・プラザ条例の一部を改正する条例

 第80号議案 中野区立教育センター条例の一部を改正する条例

 第82号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算

(委員会報告)

 

○議長(高橋かずちか) 日程第1、第68号議案から第72号議案まで、第75号議案、第77号議案、第80号議案及び第82号議案の計9件を一括議題に供します。

 

令和2年(2020年)10月6日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 山本 たかし

  (公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

68

中野第一小学校新校舎用什器類の買入れについて

105

82

令和2年度中野区一般会計補正予算

106

 

 

(第82号議案についての付帯意見)

○ 指定管理者への補償を行う場合は、適切な積算を行い、過払いなどが発生しないよう十分に留意すること。

 

令和2年(2020年)10月5日

 

中野区議会議長 殿

 

区民委員長 羽鳥 だいすけ

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

69

中野区国民健康保険条例及び中野区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例

105

70

中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例

105

 

令和2年(2020年)10月6日

 

中野区議会議長 殿

 

厚生委員長 ひやま 隆

      (公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

71

中野区介護保険条例の一部を改正する条例

105

72

中野区立体育館条例を廃止する条例

106

 

 

令和2年(2020年)10月6日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 高橋 ちあき

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

75

中野区子ども・若者支援センター条例

105

77

中野区立キッズ・プラザ条例の一部を改正する条例

106

80

中野区立教育センター条例の一部を改正する条例

105

 

○議長(高橋かずちか) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

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 第73号議案 中野区子どもの権利擁護推進審議会条例

(委員長報告)

 

○議長(高橋かずちか) 日程第2、第73号議案、中野区子どもの権利擁護推進審議会条例を議題に供します。

 

令和2年(2020年)10月5日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 高橋 ちあき

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

73

中野区子どもの権利擁護推進審議会条例

105

 

○議長(高橋かずちか) 子ども文教委員会の審査の報告を求めます。高橋ちあき子ども文教委員長。

〔高橋ちあき議員登壇〕

○34番(高橋ちあき) ただいま議題に供されました、第73号議案、中野区子どもの権利擁護推進審議会条例に関しまして、子ども文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。

 本議案は、子どもの権利の擁護に係る施策について、総合的かつ効果的な推進を図るため、区長の附属機関として子どもの権利擁護推進審議会を設置し、その所掌事項、組織等について定めるものです。

 この条例の施行時期は、公布の日です。

 本議案は、10月1日の本会議において当委員会に付託され、10月5日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。

 その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、審議会委員は具体的にどのような方を想定しているのかとの質疑があり、現時点では公募区民、関係団体が推薦する者、学識経験者等の委員を想定しているとの答弁がありました。

 これに対し、別の委員から、関係団体とは具体的にどういったところを考えているのかとの質疑があり、区における子どもの生活実態を把握していると思われる区内で活動している公共的な性格を有している団体から推薦を頂くことを考えており、小学校のPTA連合会、民生児童委員などを想定しているとの答弁がありました。

 次に、第3条で、「審議会は、委員15人以内をもって組織する。」とあるが、公募による区民、関係団体が推薦する者、学識経験者の配分はどのように考えているのかとの質疑があり、現時点での想定は、公募区民、学識経験者はそれぞれ3名程度、残りは関係団体から推薦いただくことを想定しているとの答弁がありました。

 これに対し、子どもの権利擁護は重要な課題である。決まった団体からの推薦にとどまらず、公募に近い形での団体推薦として広く考えてもらいたい。それが難しいようであれば、公募による区民の数を5人程度に増やしてもらいたいとの要望がありました。

 次に、審議会委員の国籍は日本国籍に限るのかとの質疑があり、区で設置している他の附属機関と同様に、委員に対する国籍要件を付することは考えていないとの答弁がありました。

 これに対し、外国人の意見を聞き、外国人のための施策を講じることはとても大事だが、日本国民も外国国民も守れるような意思決定をするためにも、外国の影響を受けない日本国籍を有する者という国籍条項を付してもらいたいとの要望がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して取扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本議案について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で第73号議案に関する子ども文教委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(高橋かずちか) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 これより討論に入ります。吉田康一郎議員、竹村あきひろ議員から討論の通告書が提出されておりますので、順次、通告議員の討論を許します。

 初めに、吉田康一郎議員。

〔吉田康一郎議員登壇〕

○12番(吉田康一郎) 第73号議案、中野区子どもの権利擁護推進審議会条例案に反対の立場で討論をいたします。

 もとより子どもの権利擁護を推進することには賛成です。そして、そのための手段として新たに条例を制定すべきであるのか、それは効果があるのか、他に進めるべき、優先するべき取組や方策があるのではないかについては議論が必要ですが、それを検討する審議会を設置するということであれば、審議会の設置にも反対するつもりはありません。

 私がこの条例案に反対する理由はただ1点、この審議会の委員の要件に日本国籍を有するという国籍要件が規定されていないことにあります。なぜ国籍要件が必要なのか。国際社会の激変、現実を直視する必要があります。例えば、国境がなくなれば平和になるのか。我が国と北朝鮮の間に国境がなければ、拉致される人が増えるだけです。

 米国歴代政権は、過去半世紀近くにわたり、共産党独裁中国との関係を、関与政策を基本に据えてきました。中国の経済発展を支援すれば、社会が成熟し、自由と民主主義、国際協調に移行するだろうとの幻想に基づくものでした。しかし、現実には、共産党独裁中国は、軍拡と強権、恫喝と侵略、覇権主義を強めるだけであり、世界の脅威と混乱のもととなっています。米国は、対中制裁と切り離しに政策を転換しました。これは現共和党政権だからというわけではありません。民主党の大統領候補バイデン氏も、ウイグル人を収容所に送り込む習近平主席は犯罪者だと批判しています。

 オーストラリアも移民国家であり、かつては共産党独裁中国に大変融和的でした。ところが、2018年2月、公共倫理を専門とするクライブ・ハミルトン教授の著書「Silent Invasion 目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画」が世に出た頃からオーストラリアも決然と政策を転換し始めました。邦訳は本年5月に出ていますが、同書の各章の要旨だけ紹介しますと、1、オーストラリアを周辺国とみなし、赤く染める中国の野望。2、中国共産党の中華帝国再生の夢。3、海外の中国系移民を動員し、利用する政策へシフト。4、ダークマネー:巨額の買収資金。5、取り込まれる大物政治家。6、一帯一路に含まれるオーストラリア。7、経済で誘惑し、恫喝する中国。8、膨大な人数のスパイと工作員、そしてハニートラップ。9、政府や研究機関の奥深く入り込む中国人スパイ。10、支配される大学と侵害される学問の自由。11、文化戦争―移民先文化を破壊する中国人。12、中国を支援し、肯定するオーストラリア要人。13、自由主義を守る代償とは。

 この著書の中で海外在住中国人の有効活用ということが指摘されています。この海外在住中国人の有効活用という共産党独裁中国の政策に関し、西側諸国に衝撃を与えた二つの法律があります。2010年7月1日施行の国防動員法と2017年6月28日施行の国家情報法です。

 国防動員法は、海外にいる中国国民は、民間人にも国防の義務を課し、履行しなければ罰するというものです。国防の義務の中には、日本における破壊活動や軍事活動も含まれると考えられています。なお、人民解放軍は現在、実際の運用としては志願兵制をしいていますが、法律上は徴兵制を維持しています。日本に在住している中国公民が突然徴兵の憂き目に遭うことも当然あり得ます。

 もう一つの国家情報法は、いかなる組織及び個人も法に基づき国家諜報活動に協力し、国の諜報活動に関する秘密を守る義務を有し、国は諜報活動に協力した組織及び個人を保護すると定めています。欧米の政府関係者や専門家は、中国市民と企業は、地理的境界に関係なく、つまり日本でもですが、諜報活動への参加の法的責任と義務を負っていると認識しています。

 2019年1月、米国国防省情報局(DIA)の報告によると、中国共産党は海外で浸透工作を仕掛けており、米国、台湾、そして日本で顕著であると言います。オーストラリアではなく、日本なのです。報告書はこれを政治戦争と表現しています。政治戦争とは、中国共産党の勝利のために、外国政府の決定や社会の考え方、信念、行動に影響を与える機密の浸透工作。例えば政府、メディア報道、学術研究論文が対象となり、中国に融和的で脆弱な防衛体制をつくることを目的とする。統一戦線はその部隊となるということです。

 統一戦線という言葉が出てきます。中国共産党の統一戦線工作をつかさどる中国共産党中央統一戦線工作部(中央統戦部)、これは中国共産党中央委員会直属の組織であることから重要性は明らかです。そして、この国家レベルの方針を決める中央統一戦線工作会議が習近平総書記の下、2015年5月、中国共産党統一戦線工作条例を制定しました。統一戦線工作はさらに強化をされています。

 この統一戦線工作の中で、例えば学術分野については、中国が世界の500か所以上に開設している孔子学院、これが統一戦線工作の部隊となっていることがワシントンのシンクタンク、ウィルソン・センターが1年以上かけ、コロンビア、ジョージタウン、ハーバードなど全国25の主要大学を対象として調査した学術研究の報告書に明らかになっています。この具体例を引用すると、1、中国政府の意を受けた在米中国外交官や留学生は事実上の工作員として米国の各大学に圧力をかけ、教科の内容などを変えさせてきた。2、各大学での中国の人権弾圧、台湾、チベット自治区、新疆ウイグル自治区などに関する講義や研究の内容に対して特に圧力をかけてきた。3、その工作は抗議、威嚇、報復、懐柔など多様で、米側大学への中国との交流打切りや個々の学者への中国入国拒否などを武器として使う。そして、米国の主要大学は長年、中国政府工作員によって中国に関する教育や研究の自由を侵害され、学問の自由への深刻な脅威を受けてきたと総括され、工作の結果、米国の大学や学者が中国の反発を恐れて自己検閲をすることの危険性を特に強調しています。これはあくまで米国の主要大学を対象とした中国の対米工作の特定分野の調査結果にすぎません。

 その工作は、その他の政、官、財、軍、産業界、マスコミ、シンクタンクなど、米国の意思決定や国益を左右する中枢部に及んでいると考えることは当然であるということですが、この工作が日本に対しても行われているわけであります。

 日本政府は、中国の統一戦線工作の実態について警察白書をもって公式に発表しています。平成29年警察白書は、「対日有害活動の動向と対策」の中で中国の動向について次のように記述しています。中国は、諸外国において多様な情報収集活動等を行っていることが明らかになっており、我が国においても、先端技術保有企業、防衛関連企業、研究機関等に研究者、技術者、留学生等を派遣するなどして、巧妙かつ多様な手段で各種情報収集活動を行っているほか、政財官学等、各界関係者に対して積極的に働き掛けを行うなどの対日諸工作を行っているものとみられる。警察では、我が国の国益が損なわれることがないよう、こうした工作に関する情報収集・分析に努めるとともに、違法行為に対して厳正な取締りを行うこととしている。このように白書は述べていますが、日本にはスパイ防止法がないので、これを違法行為として取り締まることはできません。

 そして、2015年と2017年の公安調査庁現状報告「内外情勢の回顧と展望」には、「「琉球帰属未定論」を提起し、沖縄での世論形成を図る中国」というコラムがあり、次のように報告されています。「既に、中国国内では、「琉球帰属未定論」に関心を持つ大学やシンクタンクが中心となって、「琉球独立」を標ぼうする我が国の団体関係者などとの学術交流を進め、関係を深めている。こうした交流の背後には、沖縄で、中国に有利な世論を形成し、日本国内の分断を図る戦略的な狙いが潜んでいるものとみられ、今後の沖縄に対する中国の動向には注意を要する。」。

 これを中野の区政に関係のないことだなどと考える人がいるとしたら、大変愚かしいことであります。日本に在住する中国国民もこれらの様々な工作に従事をする責務、義務を負っているのです。中野に在住する中国国民もであります。日本にはスパイ防止法がないため、日本在住の中国国民が他の先進国に比べ擁護されていない、こういう状況にあります。私は、アジア自由民主連帯協議会という一般社団法人の副会長を務めていますけれども、例えば今、大変な弾圧に苦しんでいることが世界に明らかになっているウイグル人の人たちは、当初、国に残してきた家族が拷問をされたり殺されたりするおそれがあるので、新疆ウイグル自治区における中国政府の弾圧について声を上げることができないでいました。そして、顔を出すことなどとんでもない、こういう状況でした。私は、こういうウイグル人の身元引受人になったことがありますが、最近になってようやく彼らが声を上げるようになったのは、もう故郷の新疆ウイグル自治区で自分たちが何もしなくても家族や親戚、皆が命を奪われ、殺され、強制労働に従事をさせられているので、もはや隠れている必要がなくなったからだと。これが悲しい現実であります。

 このような状況にある中国の国民の方は、日本にいても、中野にいても、「故郷にいる親戚や家族に危害を加えますよ、お元気でしょうかね」。このように言われれば、この中野の審議会の委員になっても中国政府の言うとおりの発言をせざるを得ません。自由な自分の意思に基づく発言が担保されない。このような状況にある方を、まるで自由に意見を言ってもらっているという建前でもって、その国の人たちが言いたくもないことを命令で言わされている。このような意見に基づく審議会の意見が形成されては絶対にならない。

 それらの人たちについて、「おかしいですよ。この人たちを弾圧するのはやめろ。日本において変な活動をするのはやめろ」、こういうことをきちんと言える。その国の義務から解放された、日本に帰化、あるいはその国の籍から、国籍を離れた方、こういう方でなければ、私は日本の、東京の、中野の審議会の委員としても務めていただくことが、かえって公正中立、これを損なうことになる。そのために国籍要件は従来よりも非常に重要になっている。中野のための、あるいは日本の、そして国際社会のためのまともな審議をできる、意見を形成できる審議会にするためには、ここは日本の地方公共団体中野でありますから、日本国籍を有することを審議会の要件、委員の要件に付することが今の国際環境では当然必要だ。このように求め、反対の討論を終えます。ありがとうございました。

○議長(高橋かずちか) 次に、竹村あきひろ議員。

〔竹村あきひろ議員登壇〕

○2番(竹村あきひろ) ただいま上程されました第73号議案、中野区子どもの権利擁護推進審議会条例に、所属政党は国政政党「NHKから国民を守る党」、今は会派の所属はありません。無所属議員の立場から賛成の討論をいたします。

 初めに、本議案の前提となる子どもの権利を守るとの趣旨には基本的に賛成するものです。昨今のお子たちの悲慘な事件、事故に関し、何としても防ぎたい気持ちは多くの同僚議員や理事者の皆様と同じです。そして、国や都の施策にもそれは表れておりまして、平成28年6月3日に公布された児童福祉法などの改正、次いで平成31年4月1日には都の東京都子供への虐待の防止等に関する条例が施行されております。特に改正児童福祉法は、市町村、都道府県、国の役割と責務の明確化がなされ、その第3条の3には、市町村(特別区を含む)は――中略しますが、「児童の福祉に関する支援に係る業務を適切に行わなければならない」と明記され、基礎自治体である中野区においても児童の権利に関する条約の精神にのっとった行政運営を規定しています。充実した法や条例がある中で、さらなる区の条例検討に疑問の残るところではありますが、本議案である審議会設置もこの法改正や都条例に基づく特別区としての協力体制構築といった趣旨に鑑みれば、一定の理解をするところです。

 しかし、お子たちを守るための子供の権利を守ることを推進する目的である本条例には、瑕疵、欠陥があると考えます。本条例の第4条は、審議会委員の委嘱対象者の規定でありますが、不思議なことに国籍に関する規定が明記されていません。国籍条項に関しては昭和28年3月25日に内閣法制局の見解「当然の法理」が出されています。その後、総務省、当時の自治省は「当然の法理」を「公務員に関する基本原則」と言い換えてはいるものの、その趣旨は、端的に言えば、公権力の行使や国家意思の形成への参画に携わる公務員は日本国籍が必要というものです。事実、公職の政治家はじめ、国籍条項が残る職責も多数存在しております。これを地方自治に当てはめれば、公権力の行使や地方自治の意思の形成への参画に携わる公務員は日本国籍が必要ということになります。その後、一部自治体では国籍条項の緩和を認めた事例もありますが、地方自治体の条例制定や推進に関わる部分はまさに政治的な意思の決定であって、日本国の主権者たる国民である区民の専権事項です。主権者である日本国民の権利である日本国の運営、地方自治体の運営に国外に帰属する者が参画することは主権の侵害であり、日本国の危機とも言える状況です。

 23区特別区人事委員会の規定もある中で、中野区の今までの条例などに国籍の明示・明記がないことに瑕疵があるとは考えておりません。国際化が急激に進み、その環境の変化に応じ、主権者たる国民、区民の権利を守り、安全を図ることは基礎自治体の当然の役割と考えます。国際交流が活発となる反面、我が国に対しいろいろな政治姿勢、政治思想を持つ者が区民として生活している可能性は否定できない事実です。すなわち、時代や事象に応じ、条例はじめ法律は適応、改正、改善させていくべきもの。その時代に即したものであるべきで、時代を反映するものと言えます。区議会は、議決機関であると同時に、当然に条例制定等の立法機能を有する立法機関でもあります。時代に応じた立法措置を講じること。時代に応じた条例の制定は区民、国民の権利を守り、生活の安全、安定、そして発展を図るために必要不可欠であると考えます。中野区は日本国東京都の基礎自治体であり、中野区単独で存在し得ないことは当然です。この時代、この国際情勢にあって、本審議会設置に関わる条文に国籍に関する規定の明記がないことは欠陥と言わざるを得ません。

 今までなかった。だから、これからもないのでしょうか。前例がない。だから、これからも事例は発生しないのでしょうか。そして、条例に規定がなかった。だから、争いの原因になった。条例に規定がなかった。だから、例外をつくられたでは遅いのです。国籍条項は、国際化が進む中、必須であると考えます。

 したがいまして、国籍条項のない本審議会条例の瑕疵、欠陥を指摘し、是正が必要であることを訴え、今後の審議会や検討会等設置時の委員など、構成員の選定、委嘱に関し、基本的に国籍条項を設ける、または上位規定を設けるなど、日本国民である区民の権利をより一層守ることのできる国際化に対応した条例、規定の設置は喫緊の課題であること。今後の国籍条項等の記載、明文化に期待し、以上を述べ、賛成の討論といたします。

 様々な御意見があろうかと思いますが、御清聴ありがとうございました。

○議長(高橋かずちか) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

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 第74号議案 中野区保育所条例の一部を改正する条例

(委員長報告)

 

○議長(高橋かずちか) 日程第3、第74号議案、中野区保育所条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 

令和2年(2020年)10月5日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 高橋 ちあき

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

74

中野区保育所条例の一部を改正する条例

105

 

○議長(高橋かずちか) 子ども文教委員会の審査の報告を求めます。高橋ちあき子ども文教委員長。

〔高橋ちあき議員登壇〕

○34番(高橋ちあき) ただいま議題に供されました第74号議案、中野区保育所条例の一部を改正する条例に関しまして、子ども文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本議案は、あさひ保育園及び宮の台保育園を廃止するとともに、大和東保育園の位置を改めるものです。

 この条例の施行時期は、あさひ保育園の廃止に係る規定については令和2年12月1日、宮の台保育園の廃止及び大和東保育園の位置の変更に係る規定については公布の日から起算して3月を超えない範囲内において規則で定める日です。

 本議案は、10月1日の本会議において当委員会に付託され、10月5日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。

 その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、宮の台保育園やあさひ保育園の運営事業者に対して利用者からクレームやトラブルはあったのかとの質疑があり、特に大きなクレームはなかったとの答弁がありました。

 次に、区の指導検査をした実績を問われ、指導実績はあるが、過去3年間具体的な指摘は行っていないとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答です。

 その後、委員会を休憩して取扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本議案について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で第74号議案に関する子ども文教委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(高橋かずちか) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

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 第76号議案 中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例

(委員長報告)

 

○議長(高橋かずちか) 日程第4、第76号議案、中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 

令和2年(2020年)10月6日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 高橋 ちあき

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

 

議案番号

件    名

決定月日

76

中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例

106

 

○議長(高橋かずちか) 子ども文教委員会の審査の報告を求めます。高橋ちあき子ども文教委員長。

〔高橋ちあき議員登壇〕

○34番(高橋ちあき) ただいま議題に供されました第76号議案、中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例に関しまして、子ども文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本議案は、向台学童クラブを廃止するとともに、中野第一学童クラブを新設するものです。

 この条例の施行時期は、令和3年4月1日です。

 本議案は、10月1日の本会議において当委員会に付託され、10月5日、6日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。

 その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、本議案は、中野第一小学校の中にできるキッズ・プラザに併設される学童クラブ、朝日が丘児童館の中にある桃園学童クラブ、民間学童クラブを活用するため、弥生児童館の中にある向台学童クラブを廃止するということだが、その根拠は何かとの質疑があり、キッズ・プラザに併設される学童クラブと民間学童クラブで待機児童を賄うことを目標にしているが、実現できない場合には、児童の安全を考えて、極力、学校に近い区有施設を活用した学童クラブの運営を考えている。今回、中野第一小学校から一番近いのは桃園学童クラブとなるとの答弁がありました。

 次に、小学校の施設整備計画では中野本郷小学校が現地建て替えできないために、現在の中野第一小学校の仮校舎に移転をしてくるが、そのときに一番近い児童館、学童クラブはどこかとの質疑があり、弥生児童館にある向台学童クラブであるが、仮校舎期間中の対応は今後検討していきたいとの答弁がありました。

 次に、中野第一学童クラブ、民間学童クラブ、桃園学童クラブの3施設で学童クラブを展開したとして、仮に待機児童が発生した場合はどう考えているのかとの質疑があり、現状の予測では3施設で十分賄えていると考えているが、万が一、大量に待機児童が生じた場合には弥生児童館内の向台学童クラブの場所を再度活用することも選択肢としてあり得るとの答弁がありました。

 次に、区は新たな児童館の中に学童クラブを入れない方針を示したが、ここは新たな児童館になるのかならないのか。仮に児童館になったら学童クラブはなくなるのか。分からずに不安に思う区民もいる。施設整備計画を急いで示すべきだが、示されておらず、不誠実な状態が続いているとは思わないのかとの質疑があり、昨年度、今年の春頃には具体的な施設整備計画を示せる見込みの下で考え方を示した。施設整備計画が遅れてしまったことは申し訳ないと思うとの答弁がありました。

 これに関連して、中学校区で設置される新たな児童館の場所によっては小学生が通うには不適な場所となることもある。今は学童クラブを優先するしかないのかもしれないが、数か月のうちには施設整備計画が決まっていくという矛盾もある。この矛盾をしっかり受け止めてもらいたいとの要望がありました。

 次に、朝日が丘児童館が新たな児童館として残った場合に桃園学童クラブはほかの場所に移されるということかとの質疑があり、学童クラブのない新たな児童館とした場合にはそういうこともあり得るとの答弁がありました。

 これに関連して、子どもたちが通い慣れている学童クラブの位置が途中で変わってしまう可能性があるのかとの質疑があり、仮の話だが、1年生から2年生になるなどの年度が替わるタイミングで変わる可能性もあり得るとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して取扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めたところ、2名の委員から意見がありましたので御紹介いたします。

 初めに、区全体の施設整備計画、基本計画がない中での向台学童クラブの廃止は場当たり的で安易な施設配置の考え方に基づいており、区民の混乱を招く原因でしかない。そもそも区全体の施設整備計画が出せずに個別の施設活用を先出しで行うことにより、区民を混乱させぬよう留意してもらいたいとの意見がありました。

 次に、区は「地域の子ども施設のあり方について」において、今後の子ども・子育て施設の果たす役割及び機能を整理した。しかし、それ以降、施設整備計画や基本計画の策定に遅れが生じており、この間、新たな考え方に基づくのか否か判断しかねるような状況にある。本来、仕事を進める上でこの「あり方」と施設整備計画との提案のスパンは一定近いものであってしかるべきものであるが、施設整備計画が示されない不均衡な状態がいまだに続いており、一刻も早くこの状況を改善すべきであるとの意見がありました。

 さらに意見を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本議案について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で第76号議案に関する子ども文教委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(高橋かずちか) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

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 第78号議案 中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

(委員長報告)

 

○議長(高橋かずちか) 日程第5、第78号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 

令和2年(2020年)10月5日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 高橋 ちあき

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

78

中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

105

 

○議長(高橋かずちか) 子ども文教委員会の審査の報告を求めます。高橋ちあき子ども文教委員長。

〔高橋ちあき議員登壇〕

○34番(高橋ちあき) ただいま議題に供されました第78号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例に関しまして、子ども文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本議案は、南台小学校及び中野第一小学校並びに中野東中学校の位置を改めるものです。

 この条例の施行時期は、南台小学校及び中野第一小学校の位置の変更に係る規定については令和3年4月1日、中野東中学校の位置の変更に係る規定については同年9月1日です。

 本議案は、10月1日の本会議において当委員会に付託され、10月5日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。

 その後、委員会を休憩して取扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本議案について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で第78号議案に関する子ども文教委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(高橋かずちか) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

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 第79号議案 中野区立図書館条例の一部を改正する条例

(委員長報告)

 

○議長(高橋かずちか) 日程第6、第79号議案、中野区立図書館条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 

令和2年(2020年)10月5日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 高橋 ちあき

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

79

中野区立図書館条例の一部を改正する条例

105

 

○議長(高橋かずちか) 子ども文教委員会の審査の報告を求めます。高橋ちあき子ども文教委員長。

〔高橋ちあき議員登壇〕

○34番(高橋ちあき) ただいま議題に供されました第79号議案、中野区立図書館条例の一部を改正する条例に関しまして、子ども文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。

 本議案は、中央図書館の分室を新設するとともに、本町図書館及び東中野図書館を廃止し、中野東図書館を新設するものです。

 この条例の施行時期は、中央図書館の分室の設置に係る規定については令和3年4月1日、本町図書館及び東中野図書館の廃止並びに中野東図書館の設置に係る規定については同年11月1日です。

 本議案は、10月1日の本会議において当委員会に付託され、10月5日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。

 その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、昨年開かれた今後の図書館サービスのあり方検討会では、地域開放型学校図書館を必要とする意見はあったのかとの質疑があり、地域と学校が連携して子どもの読書環境を整備していくことは理解するとした上で、図書館の運用について、学校施設や子どもの動線に関して意見を頂いたとの答弁がありました。

 次に、建物が存在する限り老朽化は常に課題となる。本町図書館と東中野図書館については長寿命化のための診断を行い、必要な増築を行い、図書館として存続させるべきではないかとの質疑があり、建物の長寿命化は一つの考え方だと認識している。今回、中野東図書館を新規開設することでタブレット等を持ち込んだ自習ができるスペースの拡充など、機能面での充実が図られることから、統合することが適当であると総合的に判断したとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して取扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が、本議案に反対の立場から、地域開放型学校図書館はセキュリティ対策に心配などの否定的な意見ばかりで、必要性が求められていないこと、また、今後の地域図書館の配置が不明確なことから、地域開放型学校図書館の設置は中止するとともに、本町図書館と東中野図書館は存続させ、図書館を9館体制として運営することを求め、本議案に反対するとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本議案について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で第79号議案に関する子ども文教委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(高橋かずちか) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 これより討論に入ります。小杉一男議員、石坂わたる議員から討論の通告書が提出されていますので、順次、通告議員の討論を許します。

 初めに、小杉一男議員。

〔小杉一男議員登壇〕

○20番(小杉一男) 第79号議案、中野区立図書館条例の一部を改正する条例に日本共産党の立場から反対討論を行います。

 本議案は、本町図書館と東中野図書館を廃止し、中野東図書館を新設すること、三つの小学校に中央図書館の分室として地域開放型学校図書館を設置する内容となっています。議案に反対する理由を以下3点述べます。

 一つに、長年、地域住民に利用されてきた地域図書館である本町図書館と東中野図書館を廃止する点です。地域図書館は、住まいや職場など身近な場所にあることに大きな価値があります。子育て中の親子や高齢者、障害者など移動に困難を抱える方々でも気軽に利用できる場所となっていることが魅力となっています。2018年度では両図書館の登録者は8,357人、年間個人貸出冊数は37万冊を超えています。昨年の秋に開催された今後の図書館サービスのあり方検討会においても委員から、本町図書館が廃館になると、弥生町一丁目や本町五、六丁目が現状の図書館圏域の800メートル圏域ではなくなる。新図書館に行くかどうかのアンケートをしてみたが、保育園児の足では遠過ぎて行けないという回答であったなど、廃止によって図書館の利用ができなくなるなどとの指摘がありました。また、鷺宮新図書館の建設の際に、近くの江古田、上高田図書館を廃止するということが起きないか心配であるとの意見もありました。小・中学校の施設整備についても見直しがされようとしています。建物が存在する限り老朽化は常に課題であり、次々にその対象は増加します。施設自身の長寿命化を考えるべきではないでしょうか。本町図書館と東中野図書館については長寿命化のための診断を行い、必要な増築を行い、図書館として存続させるべきです。

 先日の子ども文教委員会では、図書館の利用者アンケートでも、廃止しないでほしいとの意見が多くあったと報告されました。それらは氷山の一角です。

 二つに、区が設置した検討会や区民からの意見を踏まえたものではない点です。3月に区は、今後の図書館サービスのあり方について、区民や学識経験者等を交えた検討結果を踏まえ、今後の図書館サービスの基本的な方向性及び主な取組を定めたとしています。しかし、昨年秋に開催した今後の図書館サービスのあり方検討会では、検討の内容や総意を踏まえたものとは到底言えません。そこでは委員から、「区内の学校はどこも狭い。無理して地域開放型学校図書館を造るべきではない」、「地域開放型学校図書館を一律に導入すべきではない。それは地域図書館を潰すために提案された経緯がある。一旦白紙に戻すべき」、「この程度の広さであれば貸出しのスポットにすぎない。費用も設置ももったいない。利点、欠点を整理すべき」など、地域開放型学校図書館への否定的な意見が多く出されました。これまでも地域図書館や地域開放型学校図書館については、区民からの意見聴取は十分に行われてきたとは言えません。

 三つに、区が掲げる5年後に実現するまちの姿にも矛盾している点です。先日の「今後の取組(考え方)」にある目標の四つ目、「良質な区民サービスを提供する図書館」の「10年後に実現するまちの姿」には、「誰もが簡単かつ快適に図書館サービスを受けられるまちをめざす」と掲げています。住まいや職場から身近で気軽に利用できる場所である地域図書館を廃止することは、区が描いている現在から5年後に実現するまちの姿にも大きく矛盾していると言わざるを得ません。今こそ図書館の目指す姿を区民と共有し、意見を交わしながら、区民が学び充実した人生を送れるよう、図書館の内容の拡充と体制の再構築を行うべきではないでしょうか。

 よって、本町図書館と東中野図書館については図書館として存続をさせ、図書館の9館体制として運営するとともに、地域開放型学校図書館の設置は中止することを求めて、本議案に対する反対討論といたします。

○議長(高橋かずちか) 次に、石坂わたる議員。

〔石坂わたる議員登壇〕

○29番(石坂わたる) 第79号議案、中野区立図書館条例の一部を改正する条例に賛成の立場で討論いたします。

 本議案は、本町図書館と東中野図書館を中野東図書館に統合することや中央図書館の分室として地域開放型学校図書館3館を開設するというものです。中野区の状況を鑑みると、財政的に現状の全ての公共施設を今の形で残し続けることの難しさ、施設の整理や複合化が必要となる状況、書籍の電子化、居場所として図書に囲まれた環境を求める人が図書館に長く居続けることなどもある中で、図書館についても施設数や在り方の変更が生じることはやむを得ないことと考えます。特に区内で図書館単独の施設を数多く残していくことはますます厳しい状況となっていくことが予想されます。そうした中、将来的には次々に老朽化を迎えていく各地域図書館をどうしていくのかを考えていく上で、今回はその先鞭となる議案でもあります。

 区立図書館の分室が地域開放型学校図書館として学校内にできること。学校の図書室と合わせて蔵書数が増えること。司書資格を持つ人が子どもたちのいる校内にいることで読書活動の支援・推進や、どの本で調べればよいのかということに関われるようになること。図書館や図書を介してボランタリーに子どもと関わる地域の大人を増やしていけることなどが期待されます。しかし、本や専門雑誌などを読みながら過ごせる場所や様々な蔵書を手に取れる場所が減ることへの対応は不可欠です。

 新型コロナウイルスの影響で経費の圧縮が求められる中、地域開放型学校図書館は開館日が限定されてのスタートとなりますが、将来的には開館日を地域の図書館並みに増やしていくことが望まれます。また、学校と地域の住民が使える図書館を複合化することは取り得る一つの選択肢ではありますが、キッズ・プラザや学童保育の需要が高まる中、限られた学校の床面積の中で地域開放型学校図書館を今後も確実に確保できるのかということを踏まえて、学校以外の施設との複合化の選択肢が可能かどうかについても改めて検討することが求められます。

 そして、令和2年3月12日の子ども文教委員会でも担当の課長が、今後の図書館サービスのあり方検討会において委員の方から、本町図書館、東中野図書館について存続をしてほしいという意見があったということに触れ、そうした声や区民の不安を踏まえて、必ずしも図書館ではない形で読書環境やまち全体で環境が整備していけないかといった広い視野に立って図書館のサービスやサービス網の在り方について、今後、将来の姿を検討していく必要があると考えているという趣旨の発言をしていますが、本や雑誌を読みながら過ごせる場所や、蔵書などの中から調べ物をする場所を地域の中にどう設けていくのかという考えを持ちながら、簡単で快適な読書環境を充実させていくために、区全体で図書館や図書館の分室の区内全体での配置、複合化をどう考えていくのか。本のある居場所としては図書館以外の場所もあり得るのかどうかを考えていくべきです。

 こうした図書館や本のある環境に関する配置の全体像がはっきりとしないままに、今後においても図書館分室や地域図書館の整備・廃止が進んでしまうことは避けるべきです。今回のやり方をしっかりと検証し、子どもたちや利用者の声を聞きながらメリットとデメリットを明らかにしていくことが必要です。全体の考え方を示すことがないままに個別の取組ばかりが進んでしまうことになると、今後同様のケースについて賛成しかねる場合もあり得ることも申し添えて、賛成の討論といたします。

○議長(高橋かずちか) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第10、議員提出議案第8号、子どもを性犯罪や性暴力から守るためのすみやかな対策を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第8号 子どもを性犯罪や性暴力から守るためのすみやかな対策を求める意見書

 

○議長(高橋かずちか) 日程第10、議員提出議案第8号、子どもを性犯罪や性暴力から守るためのすみやかな対策を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。酒井たくや議員。

〔酒井たくや議員登壇〕

○39番(酒井たくや) ただいま議題に供されました議員提出議案第8号、子どもを性犯罪や性暴力から守るためのすみやかな対策を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 子どもを性犯罪や性暴力から守るためのすみやかな対策を求める意見書。

 2019年11月、2020年5月とベビーシッターが子どもへのわいせつ行為で逮捕される事件が相次ぎました。また、文部科学省が公表した調査によると、2018年度わいせつ行為などを理由に処分を受けた教員は282人と、過去最多となりました。

 教育職員免許法では懲戒免職や禁固以上の刑で教員免許が失効しても3年後には再交付が可能です。児童福祉法では保育士は2年で再登録が可能です。ベビーシッターは届出制で、規制はありません。

 学校や保育園などにおいて、子どもが性犯罪や性被害にあわないようにする取り組みが求められています。現在、文部科学省では、教育職員免許法の改正の検討を行なっています。厚生労働省では、保育士の登録資格を取得できる期間の延長を含め見直しが、また、社会保障審議会では「児童部会子どもの預かりサービスの在り方に関する専門委員会」が開かれ、ベビーシッターがわいせつ事案等を起こした場合の更なる対応が検討されています。いずれにしても早急な取り組みが望まれます。

 平成27年版犯罪白書によると、性犯罪の前科が2回以上ある者のうち、小児わいせつを繰り返した者の再犯率は高く、84.6%にもなるという報告があります。

 刑罰を科すだけではなく、同時に加害者に対して平成18年から実施されている処遇プログラムをさらに充実したり、適切な社会復帰を支援する制度の確立も必要です。本年3月の法務省の報告によると、性犯罪者処遇プログラムの受講者の再犯可能性は0.75倍にまで低下するなど現在の取り組みについても一定の効果が確認されていますが、一方で、子どもが被害者となる事案に関連する部分は実効性が明らかになっていないなど課題が残っており、更なる検討が必要です。

 子どもにとって性被害の影響は大きく、長期間にわたり心身にダメージを与え続け、健康的な発達や成長を阻害します。また、ストレスやトラウマから派生的な問題行動などにつながるとも言われています。

 よって、中野区議会は、国会及び政府に対し、子どもを性犯罪や性暴力から守るための実効性のある対策をすみやかに講じることを強く求めます。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、法務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣、経済産業大臣、内閣官房長官、国家公安委員会委員長あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第11、議員提出議案第9号、防災・減災・国土強靭化対策の継続・拡充を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第9号 防災・減災・国土強靭化対策の継続・拡充を求める意見書

 

○議長(高橋かずちか) 日程第11、議員提出議案第9号、防災・減災・国土強靭化対策の継続・拡充を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。伊藤正信議員。

〔伊藤正信議員登壇〕

○33番(伊藤正信) ただいま議題に供されました議員提出議案第9号、防災・減災・国土強靭化対策の継続・拡充を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 防災・減災・国土強靭化対策の継続・拡充を求める意見書。

 現在、世界は異常な気候変動の影響を受け各国各地でその甚大な被害を被っている。我が国でも、豪雨、河川の氾濫、土砂崩落、地震、高潮、暴風・波浪、豪雪など、自然災害の頻発化・激甚化にさらされている。このような甚大な自然災害に事前から備え、国民の生命・財産を守る防災・減災、国土強靱化は、一層その重要性を増しており、喫緊の課題となっている。

 こうした状況を受け、国においては、重要インフラの緊急点検や過去の災害から得られた知見を踏まえ、国土強靱化を加速化・進化させていくことを目的に、「国土強靱化基本計画」を改訂するとともに、重点化すべきプログラム等を推進するための「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」を策定し、集中的に取り組んでいるが、その期限が令和3年3月末までとなっている。

 現状では、過去の最大を超える豪雨による河川の氾濫・堤防の決壊、山間部の土砂災害等により多くの尊い命が奪われるなど、犠牲者は後を絶たない。今後起こりうる大規模自然災害の被害を最小限に抑え、迅速な復旧復興へとつながるよう「防災・減災、国土強靱化」はより一層、十分な予算の安定的かつ継続的な確保が必須である。

 よって、国会及び政府におかれては、下記の措置を講じられるよう強く要望する。

 記。

 1、令和2年度末期限の「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」の更なる延長と拡充を行うこと。

 2、地方自治体が国土強靱化地域計画に基づき実施する対策に必要な予算の総額確保を図ること。

 3、災害復旧・災害関連予算の確保や補助対象の拡大を図るとともに、国土強靱化のための財源を安定的に確保するための措置を講ずること。また、その配分に当たっては、社会資本整備の遅れている地方に十分配慮すること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、国土交通大臣、内閣官房長官、内閣府特命担当大臣(防災、海洋政策)あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第12、議員提出議案第10号、地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第10号 地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書

 

○議長(高橋かずちか) 日程第12、議員提出議案第10号、地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。伊藤正信議員。

〔伊藤正信議員登壇〕

○33番(伊藤正信) ただいま議題に供されました議員提出議案第10号、地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、これまで取り組んできたデジタル化の推進について様々な課題が浮き彫りになった。こうした事態を受け、7月17日に閣議決定された「世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画」において、我が国をデジタル技術により強靱化させ、我が国経済を再起動するとの考えの下、「国民の利便性を向上させる、デジタル化」「効率化の追求を目指した、デジタル化」「データの資源化と最大活用に繋がる、デジタル化」「安心・安全の追求を前提とした、デジタル化」「人にやさしい、デジタル化」実現のため、本格的・抜本的な社会全体のデジタル化を進めるとの姿勢を示した。

 また、政府の第32次地方制度調査会において、地方行政のデジタル化の推進などを盛り込んだ「地方行政体制のあり方等に関する答申」が提出され、社会全体で徹底したデジタル化が進むことで、東京一極集中による人口の過度の偏在の緩和や、これによる大規模な自然災害や感染症等のリスクの低減も期待できるとして、国の果たすべき役割について大きな期待を寄せている。さらに政府はデジタル改革担当相を設置し「デジタル庁」の新設に向け、来年の通常国会に必要な法案を提出することを目指すとしている。

 よって、国会及び政府においては、地方自治体のデジタル化の着実な推進を図るため、下記の事項を実施するよう強く要望する。

 記。

 1、法令やガイドライン等により書面や対面・押印が義務付けられているものについて、可能な限り簡易にオンラインで実現できる仕組みを構築すること。特にマイナンバーカードの更新手続について、オンライン申請を実現すること。

 2、情報システムの標準化・共通化、クラウド活用を促進すること。また、法定受託事務についても、業務プロセスの標準化を図り、自治体がクラウドサービスを利用できる仕組みを検討すること。

 3、令和3年度から4年度に全国の自治体で更新が予定されている自治体情報セキュリティクラウドについて導入時と同様の財政措置を講ずること。

 4、今後の制度改正に伴うシステム改修を行う際には、地方の事務処理の実態を正確に把握するとともに、地方公共団体の負担とならないよう十分な人的支援及び財政措置を講じること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、厚生労働大臣、経済産業大臣、内閣官房長官、行政改革担当大臣、情報通信技術(IT)政策担当大臣あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第13、議員提出議案第11号、羽田空港新飛行ルートの再考を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第11号  羽田空港新飛行ルートの再考を求める意見書

 

○議長(高橋かずちか) 日程第13、議員提出議案第11号、羽田空港新飛行ルートの再考を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。長沢和彦議員。

〔長沢和彦議員登壇〕

○41番(長沢和彦) ただいま議題に供されました議員提出議案第11号、羽田空港新飛行ルートの再考を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 羽田空港新飛行ルートの再考を求める意見書。

 国は本年3月29日より、国際線の増便を主な目的とした羽田空港新飛行ルートの本格運用を開始している。しかし、現在、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、東京2020(オリンピック競技)大会が延期になるなど、国際便は大幅な減便となっているが、中野区民からは、「騒音がひどすぎて、窓も開けられない」「落下物が心配だ」といった声が多数、寄せられている。

 6月3日、国土交通大臣は、羽田空港新飛行ルートの固定化を回避するための方策を早急に検討するため、有識者及び専門家による検討会の立ち上げを表明し、現在、議論が行われている。今年度中に方策のメリット・デメリットを整理するとされているが、騒音軽減等の観点からの見直しは欠かせない。

 よって、中野区議会は、国会及び政府に対し、羽田空港新飛行ルートの固定化を避ける取り組みを具体的に検討するよう国に強く求める。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、国土交通大臣あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。確認をいたしますので、しばらく御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立少数。よって、上程中の議案は否決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第14、議員提出議案第12号、少人数学級の実施を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第12号  少人数学級の実施を求める意見書

 

○議長(高橋かずちか) 日程第14、議員提出議案第12号、少人数学級の実施を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。伊藤正信議員。

〔伊藤正信議員登壇〕

○33番(伊藤正信) ただいま議題に供されました議員提出議案第12号、少人数学級の実施を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 少人数学級の実施を求める意見書。

 コロナ禍のもと、学校現場においては子どもたちの学びをどう保障するかが問われている。7月2日には、全国知事会・全国市長会・全国町村会の3会長名で、少人数学級を含む「新しい時代の学びの環境整備に向けた緊急提言」が出され、文部科学大臣に「少人数編成を可能とする教員の確保」を要請した。さらに、7月30日には、文部科学大臣と、全国連合小学校長会、全日本中学校長会、全国高等学校長協会、全国特別支援学校長会、日本私立小学校連合会の各会長らによる学校再開後の学校の状況に関する意見交換会が開催され、参加者から少人数による指導の検討を求める声が上がった。

 また、8月19日公表の中央教育審議会特別部会の「中間まとめ(骨子案)」では「新しい生活様式」を踏まえた少人数学級を可能とする指導体制や施設・設備の整備を図ることが盛り込まれた。また、その後、文部科学大臣から、少人数学級を来年度から段階的に進めるために必要な予算要求を行う考えが表明され、9月29日の文部科学省の令和3年度概算要求事項に「新しい時代の学びの環境」における少人数学級実現に向けた環境整備等の予算が示された。少人数学級を実施するためには、様々な教育課題に柔軟に対応できるよう教員定数の再考や施設・設備の整備が必要である。

 よって、中野区議会は、国会及び政府に対し、少人数学級を実現できるよう環境整備を含め必要な予算措置を行うよう求める。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、文部科学大臣あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第15、議員提出議案第13号、PCR検査体制の拡充を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第13号  PCR検査体制の拡充を求める意見書

 

○議長(高橋かずちか) 日程第15、議員提出議案第13号、PCR検査体制の拡充を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。浦野さとみ議員。

〔浦野さとみ議員登壇〕

○31番(浦野さとみ) ただいま議題に供されました議員提出議案第13号、PCR検査体制の拡充を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 PCR検査体制の拡充を求める意見書。

 新型コロナウイルス感染症は、今後、秋から冬にかけ、インフルエンザとの同時流行が懸念されている。そうした中、感染症の全体像を把握することは、感染拡大防止と経済活動の継続を両立させる上で極めて重要である。その際、世界と比べても少なさが際立っている日本のPCR検査体制は、抜本的な拡充が必要である。東京都では、750の高齢者施設と100の障害者施設において、入所者や職員15万人を対象としたPCR検査補助が予算化されたことは重要であるが、さらなる拡充が求められる。同時に、各自治体に設置されているPCR検査センター等に対しての支援も欠かせない。

 よって、中野区議会は、国会、政府及び東京都に対し、PCR検査の抜本的拡充および各自治体が設置するPCR検査センターの運営費、医師免許を持つ感染症専門の職員出向等への支援拡充を求める。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、厚生労働大臣、東京都知事あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。確認をいたしますので、しばらく御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立少数。よって、上程中の議案は否決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第16、議員提出議案第14号、給付型奨学金制度の拡充を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第14号  給付型奨学金制度の拡充を求める意見書

 

○議長(高橋かずちか) 日程第16、議員提出議案第14号、給付型奨学金制度の拡充を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。羽鳥だいすけ議員。

〔羽鳥だいすけ議員登壇〕

○9番(羽鳥だいすけ) ただいま議題に供されました議員提出議案第14号、給付型奨学金制度の拡充を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 給付型奨学金制度の拡充を求める意見書。

 日本における家計負担に占める教育費の割合は国際的に見ても高く、経済状況が困難な家庭の子どもほど大学等への進学率は低くなっている。そのような中、家庭からの支援の減少や、大学等の授業料等が高止まりしていることを背景に、奨学金の重要度がより一層高まっている。

 国は、2017(平成29)年度から、住民税非課税世帯に対して、若者が経済的な理由により進学を断念することのないよう、返還義務のない給付型奨学金制度を、日本学生支援機構を通じて実施している。そして、2020(令和2)年度からは、住民税非課税世帯に準ずる世帯の学生にも給付対象を拡大した。しかし、希望する全ての学生がひとしく学業に専念するためには、給付対象は十分なものとは言えず、また、住民税非課税世帯の学生に対する奨学金も含めて決して十分な給付額とは言えない。

 よって、中野区議会は、国会及び政府に対し、給付型奨学金の給付対象及び給付額を拡充するよう強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、文部科学大臣あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立少数。よって、上程中の議案は否決するに決しました。

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 (元)第11号陳情  日本政府に香港の「自由」と「民主主義」を守る行動を求める陳情

(委員会報告)

 

○議長(高橋かずちか) 日程第7、令和元年第11号陳情、日本政府に香港の「自由」と「民主主義」を守る行動を求める陳情を議題に供します。

 

令和2年(2020年)10月5日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長  山本 たかし

(公印省略)

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

()第11号

陳情

日本政府に香港の「自由」と「民主主義」を守る行動を求める陳情

不採択と

すべきもの

105

 

 

 

○議長(高橋かずちか) お諮りいたします。上程中の陳情に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立少数。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。

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 第12号陳情  コロナ禍における中野区民及び区内宿泊、民泊事業者の現状について。

(委員長報告)

 

○議長(高橋かずちか) 日程第8、第12号陳情、コロナ禍における中野区民及び区内宿泊、民泊事業者の現状について。を議題に供します。

 

令和2年(2020年)10月5日

 

中野区議会議長 殿

区民委員長 羽鳥 だいすけ

(公印省略)

 

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

12

陳情

コロナ禍における中野区民及び区内宿泊、民泊事業者の現状について。

不採択と

すべきもの

105

 

 

 

○議長(高橋かずちか) 区民委員会の審査の報告を求めます。羽鳥だいすけ区民委員長。

〔羽鳥だいすけ議員登壇〕

○9番(羽鳥だいすけ) ただいま議題に供されました第12号陳情、コロナ禍における中野区民及び区内宿泊、民泊事業者の現状について。に関する区民委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本陳情は、世界的な新型コロナウイルス感染拡大のダメージにより多くの事業者が経済的に立ち行かない状況に鑑み、中野区内の宿泊・民泊事業者に対して給付金等の措置を講じることを求めるものです。

 本陳情は、令和2年8月31日に受理され、10月1日の本会議において当委員会に付託後、10月5日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、質疑を行いました。

 その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、民泊を利用した宿泊者数の推移を問われ、昨年10月からの宿泊者数は10月と11月の2か月間の合計で2,964人、12月と1月で2,575人、2月と3月で1,034人、4月と5月で121人、6月と7月で276人となっているとの答弁がありました。

 次に、区内民泊事業者による民泊協会などの事業者団体はないのかとの質疑があり、民泊関連の事業者団体は区内には存在しないと聞いているとの答弁がありました。

 さらに、新型コロナ対策の融資制度について、民泊事業者からの相談や融資の件数を把握しているか。また、経営相談についてはどうかとの質疑があり、融資制度については1件の実績がある。経営相談については特に受けていないとの答弁がありました。

 次に、宿泊・民泊事業者が申請できる新型コロナ対策の支援制度にはどのようなものがあるかとの質疑があり、実績が多いものとしては国の持続化給付金がある。また、国や東京都の新型コロナ対策で、設備を改修した場合の支援資金、東京都の非接触型サービスを導入した場合の施設運営者への支援金などがあるとの答弁がありました。

 これに対し、持続化給付金やほかの支援について、宿泊・民泊事業者からの申請件数を把握しているかとの質疑があり、自治体ごとの件数は公表されていないとの答弁がありました。

 次に、国の持続化給付金については、民泊などの宿泊事業に関して対象とならない場合があると聞いたが、区の産業経済融資制度などに関してはそのようなことはあるのかとの質疑があり、産業経済融資制度については事業者ごとの規定は設けていない。前年の同月と比べて5%以上収益が下がっていれば対象となるとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して、本陳情の取扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本陳情について、挙手による採決を行ったところ、賛成少数で不採択とすべきものと決した次第です。

 以上で第12号陳情に関する区民委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(高橋かずちか) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立少数。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。

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  株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類の提出について

 

○議長(高橋かずちか) 日程第9、株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類の提出について報告いたします。

 本件については、地方自治法第243条の3第2項及び議会の議決すべき事件等に関する条例第2条の規定に基づき、区長から9月7日付の配付文書のとおり、株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類が提出されましたので、さよう御了承願います。

 この際、陳情の取下げについてお諮りいたします。

 お手元の文書のとおり、陳情の取下げの申出がありますので、これを承認したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう承認するに決しました。

 

陳情取下願

令和2年10月9日

中野区議会議長 殿

         陳情者  住所 《記載削除》

  氏名 《記載削除》

 

 令和2年8月26日付をもって提出した次の陳情を取下げいたしますから、よろしくお取り計らい願います。

 

 第11号陳情 保育園建設計画について

 

(取下げ理由)

  委員会審査の状況を考慮して

 

○議長(高橋かずちか) 次に、議案の継続審査についてお諮りいたします。

 お手元の議案継続審査申出書のとおり、第60号議案、和解については、総務委員会から継続審査の申出がありますので、これを申出どおり継続審査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

令和2年(2020年)10月6日

中野区議会議長 殿

総務委員長 山本 たかし

(公印省略)

 

議案の継続審査について

 本委員会は、下記議案について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、中野区議会会議規則第76条の規定により申し出ます。

 

 

 第60号議案 和解について

 

 継続審査を要する理由

  本定例会の会期中に審査を終了し得ないため。

 

○議長(高橋かずちか) 次に、陳情の継続審査についてお諮りいたします。

 お手元の陳情継続審査件名表(Ⅰ)に記載の陳情については、付託委員会から継続審査の申出がありますので、継続審査の可否について、これより起立により採決いたします。

 第10号陳情、国に対して種苗法改正の撤回を求める意見書の提出については、区民委員会の申出どおり継続審査に付したいと思いますが、これに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、第10号陳情は継続審査に付すことに決しました。

 さらに、陳情の継続審査についてお諮りいたします。

 お手元の陳情継続審査件名表(Ⅱ)に記載の陳情については、付託委員会から継続審査の申出がありますので、これを申出どおり継続審査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

令和2年第3回定例会

陳情継続審査件名表(Ⅰ)

 

《区民委員会付託》

 第10号陳情 国に対して種苗法改正の撤回を求める意見書の提出について

 

陳情継続審査件名表(Ⅱ)

 

《議会運営委員会付託》

()第14号陳情 中野区議会傍聴に関する運営ルールの変更と必要な施設整備を求める陳情

 

○議長(高橋かずちか) 次に、常任委員会の所管事務継続調査についてお諮りいたします。

 お手元の常任委員会所管事務継続調査件名表に記載の調査事件については、それぞれ所管委員会から継続調査の申出がありますので、これを申出どおり継続調査に付すことに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

常任委員会所管事務継続調査件名表

令和2年第3回定例会

総務委員会

 1 政策、計画及び財政について

 1 平和、人権及び男女共同参画について

 1 広聴及び広報について

 1 評価及び改善について

 1 情報政策及び情報システムについて

 1 人事及び組織について

 1 危機管理、防災及び都市安全について

 

区民委員会

 1 区民相談及び消費生活について

 1 戸籍及び住民基本台帳等について

 1 区税について

 1 国民健康保険及び後期高齢者医療等について

 1 産業及び観光について

 1 文化、生涯学習及び国際化について

 1 環境及び地球温暖化対策について

 1 清掃事業及びリサイクルについて

 

厚生委員会

 1 地域活動の推進について

 1 地域子育て支援及び地域保健福祉について

 1 介護保険及び高齢者支援について

 1 社会福祉について

 1 スポーツについて

 1 福祉事務所及び保健所について

 1 保健衛生について

 

建設委員会

 1 安全で快適に住めるまちづくりについて

 1 交通環境の整備について

 1 道路の整備について

 1 公園の整備及び緑化の推進について

 

子ども文教委員会

 1 学校教育の充実について

 1 学校と地域の連携について

 1 知的資産について

 1 子育て支援及び子どもの育成について

 

○議長(高橋かずちか) 次に、議会運営委員会の所管事項継続調査についてお諮りいたします。

 お手元の議会運営委員会所管事項継続調査件名表に記載の調査事件については、議会運営委員会から継続調査の申出がありますので、これを申出どおり継続調査に付すことに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

議会運営委員会所管事項継続調査件名表

令和2年第3回定例会

 1 議会の運営について

 1 議会の会議規則、委員会に関する条例等について

 

○議長(高橋かずちか) 以上で本日の日程を全て終了いたしましたので、散会いたします。

 令和2年第3回中野区議会定例会を閉じます。

午後2時37分閉会

 

 

 

会議録署名員 議 長 高橋 かずちか

       議 員 立石 りお

       議 員 伊藤 正信