令和2年10月08日中野区議会交通対策調査特別委員会(第3回定例会)の会議録 中野区議会交通対策調査特別委員会〔令和2年10月8日〕
交通対策調査特別委員会会議記録
○開会日 令和2年10月8日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後3時06分
○出席委員(14名) 南 かつひこ委員長 杉山 司副委員長 竹村 あきひろ委員 斉藤 ゆり委員 羽鳥 だいすけ委員 高橋 かずちか委員 甲田 ゆり子委員 内野 大三郎委員 小杉 一男委員 若林 しげお委員 いながき じゅん子委員 山本 たかし委員 伊藤 正信委員 久保 りか委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員 都市基盤部長 奈良 浩二 都市基盤部交通政策課長 村田 賢佑 まちづくり推進部長 角 秀行 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳
○事務局職員 書記 髙橋 万里 書記 松丸 晃大
○委員長署名 審査日程 ○議題 区内交通結節点周辺の交通対策について 区内南北交通の利便性向上について 西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について 連続立体交差事業の区間の延伸について 鉄道上部空間の活用・整備について ○所管事項の報告 1 区の交通政策に関する基本方針の骨子について(交通政策課) 2 自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについて(交通政策課) 3 新井薬師前駅前拠点整備の進捗状況について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当) 4 その他 (1)令和2年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会について(まちづくり計画課) ○その他
委員長 定足数に達しましたので、交通対策調査特別委員会を開会いたします。
本日の審査日程についてお諮りいたします。本日はお手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。 それでは、議事に入ります。 区内交通結節点周辺の交通対策について、区内南北交通の利便性向上について、西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備についてを一括して議題に供します。 所管事項の報告を受けたいと思います。 初めに、1番、区の交通政策に関する基本方針の骨子についての報告を求めます。 村田都市基盤部交通政策課長 それでは、区の交通政策に関する基本方針の骨子について御報告申し上げます。(資料2) 区では、令和3年度に向けまして、中野区基本構想・基本計画、都市計画マスタープランなどの改定作業等が進められております。一方で、今後の交通のあり方等につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による国などの検討状況を踏まえながら、区においても検討を進めているところでございます。このような状況を踏まえまして、区の交通政策に関する基本方針の骨子について御報告申し上げるものでございます。 まず、1番、基本方針の骨子でございます。 (1)目的でございますが、区の将来像を展望しつつ、誰もが円滑に移動できる交通環境の実現に向けて、交通に関わる今後の取組を進める上での基本的な方向性を示すものでございます。 (2)位置づけでございます。本方針は、交通に関連する既存の分野別方針や計画等と整合を図りつつ、区の交通に関する基本的な方向性を示すものとして位置づけてございます。また、交通関連法におきましては、改正も含めまして、交通政策基本法、地域公共交通活性化再生法、自転車活用推進法などが近年施行されてございます。これらの趣旨も踏まえまして、今後の交通に関する取組を展開するための検討の拠り所とするものとしても位置づけるものでございます。図はこのような位置づけを示したものでございます。 続きまして、2ページ目を御覧ください。(3)交通に関する現状及び課題でございます。 恐れ入りますが、別紙に交通に関する現状及び課題、目標(案)として取りまとめておりますので、御覧いただければと存じます。 左側の枠には項目ごとに現状・地域特性・問題点などを記載してございます。 ①鉄道におきましては、主に東西方向に通っておりまして、区の東端には都営大江戸線が南北に通っております。データ上では、中野駅から新宿駅までにおける鉄道の混雑率が高い状況となってございます。 ②自動車におきましては、バスについては、区内の南北移動はバス交通が担っていること、中野駅を境に南北間で事業者が分かれていること、地域によっては利便性や定時性の向上が求められていることなどが挙げられます。また、鉄道駅周辺などについては荷さばきなどの路上駐車などが発生していることなどが挙げられます。 ③自転車、徒歩におきましては、自転車については、国、都によって自転車活用の取組が進められていること、路上放置自転車があることや自転車駐車場の利便性向上が求められていること、区内では自転車走行環境に対して計画的な整備が進められていないことなどが挙げられます。また、区内全体の交通手段別の割合としましては、都全体と比較して自動車が低く、自転車や徒歩が高くなっていること、駅や商店街周辺などでの歩行者と自転車の事故が多くなっていることなどが挙げられます。 ④その他の交通におきましては、区民の2割弱は現在の交通手段に満足していないこと、高齢者にとっては、鉄道駅やバス停留所までの距離が遠い地域が区内に散在していることなどが挙げられます。 ⑤道路におきましては、様々な場所、要因で渋滞が発生していること、十分な道路網となっていないことなどが挙げられますが、一方で、区では都市計画道路や無電柱化の整備などを進めている状況が挙げられます。 ⑥交通を取り巻く状況等におきましては、区の状況として、高齢化の進展があること、各地区でまちづくりが進められていること、バリアフリーやユニバーサルデザイン、環境施策を推進していることなどのほか、社会的な状況として、交通面では、自動運転など新技術に向けた取組が様々な主体で進められていること、災害が頻発していること、新型コロナウイルス感染症による生活様式の変化などが挙げられます。 このような現状、問題点に対しまして、右側の枠内には大きく三つのカテゴリーの課題に整理し、そこから大きな目標へとつなげる形で整理してございます。 一番上の枠の課題としましては、鉄道、バス、自転車、あるいは公共交通を補完する新たな交通といった交通モード、移動手段に対して、充実、再編などの検討を通じまして、持続可能な公共交通の維持、確保、利便性を向上していくことが必要であるものとして記載してございます。これは交通そのものに対する課題であることから、目標(案)としましては公共交通ネットワークの充実ということとしてございます。 二つ目の枠の課題として、道路整備、駅舎、駐車場などの施設や空間の整備、それらが適切に確保されることに関しまして、まちづくりと一体となって進める必要があることなどについて記載してございます。これは、交通が流れるための基盤、インフラについての課題であることから、目標(案)としましては交通インフラの充実ということとしてございます。 一番下の枠の課題ですが、交通やインフラ等施設のユニバーサルデザイン、バリアフリー、情報の分かりやすさ、使いやすさ、環境に対する取組が必要であるとともに、交通に関連する新技術や変化する社会情勢への対応が必要なことなどについて記載してございます。これは、交通やインフラがあればいいということではなく、分かりやすさ、利用しやすさ、安全といった質についての課題であることから、目標(案)としましては交通環境の質の向上ということとしてございます。 続きまして、2ページ目にお戻りいただきまして、(4)めざすべき姿、目標(案)についてでございます。 めざすべき姿としましては、誰もが利用しやすく円滑に移動できる交通環境の整備としてございます。 目標(案)につきましては、繰り返しになりますが、一つ目は、ア、公共交通ネットワークの充実として、区民にとって快適で利便性の高い交通手段の充実や、シームレスな公共交通ネットワークの充実を目指すものでございます。二つ目は、イ、交通インフラの充実としまして、自動車、自転車、徒歩といった交通が、それぞれ快適に移動できる交通インフラの充実を目指すものでございます。三つ目は、ウ、交通環境の質の向上としまして、誰もが分かりやすく利用しやすい安全で質の高い交通サービスの充実や、災害時・社会情勢の変化に弾力的に対応し、持続可能な交通環境の実現を目指すものでございます。 続きまして、2今後の検討内容でございます。 (1)具体的な取組の検討及び整理におきましては、さきの目標(案)に基づきまして、交通政策として取り組むべき公共交通に関する具体的な内容について、関係各所との調整を行いながら検討を進めまして、基本方針の素案として取りまとめてまいります。 また、(2)としまして、交通政策に係る推進体制の検討もしてまいります。今年度は基本方針の素案として取りまとめまして、交通政策を総合的に推進していくため、学識経験者、関係行政機関、交通事業者及び区民等から構成される会議体の設置等について検討をしてまいります。 最後に、3今後の予定でございます。 令和2年度内につきましては、基本方針の素案を取りまとめるとともに、会議体などの検討体制の構築準備をしていき、令和3年度には検討体制の構築と基本方針(案)の策定を行っていき、令和3年度以降につきましては基本方針に基づきまして各交通施策を推進していくこととして考えてございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。 小杉委員 課題、目標(案)のところですけれども、左側の⑤道路のところに道路率は17.7%とありますが、中野区は23区内で道路率が低いのか、高いのか。高いとゆとりがある、低いと密集しているということだと思うんですが、全体としてはどのくらいの位置というか、状況なのかということを教えてください。 村田都市基盤部交通政策課長 23区でいくと、下から4番目ぐらいだったかと記憶してございます。 小杉委員 下から4番目ということは、かなり密集しているまちということですね。 あと、⑥のウォーカブル推進都市というのは、国土交通省の事業で、中野区は手を挙げている自治体だということなんですが、これというのはそもそもどういったものなんでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 例えば中野駅であれば、いわゆる歩行者優先のまちづくりとしてやっておりますけれども、当然、人が歩く道の在り方ですとか、その周辺の建物とか店舗とか、そういったものを一体として考えまして、歩いて楽しめるといいますか、そういったまちづくりにつなげるようなものとして、ウォーカブル推進都市というものになってございます。 小杉委員 これによって、区民としての利点みたいなものというのは今後生まれる可能性があるということですか。区民にとって利点が生まれてくることがあるのでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 当然、歩いて楽しめるようなまちになれば、それはそれで利点かなと思います。歩きやすい道路整備もされていったりとか、魅力的な店舗とか使いやすい施設とか、そういったところにつながれば、それは利点としてあるのではないかなと感じているところでございます。 小杉委員 分かりました。もうちょっと具体的なものがあるのかなと思いましたが。 あと、右側の課題のところですが、一番上のところのくくりの下から2番目ですが、輸送資源の総動員も視野に入れたというのは、総動員というのは区民のボランティアみたいなものを含めてという意味なんですか。どういった意味なんでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 委員がおっしゃるとおり、そういったものも含むかなと思っております。当然、既存の公共交通もありますし、新しく何ができるかというのは今後になりますけれども、地域的な交通サービスというものもありますし、おっしゃるような、区民の方が直接ボランティアとかをやられたり、そういったことも含めた総動員なのかなというところで、これで何ができるかというところは今後の検討になるかと思いますけれども、そういった認識でございます。 小杉委員 それと、後半の地域ごとの公共交通ネットワークの検討が必要と。地域ごとというのは各地域ごとなのか、それとも、特定の地域ですよという意味なんでしょうか。 まず、いわゆる区全体としての公共交通、それはちゃんと充実、使いやすいとか、させていただかなきゃいけないかなと思います。今走っている路線バスとか鉄道とか、そこら辺は、再編してもなかなかバスまで遠いとか、そういった地域というのは過去の御報告でもさせていだたいているところでございますけれども、そういったところについては、何か新しい交通のサービスなり、そういうことができるものとして何ができるかということを今後ちゃんと検討していって、それを導入していくといったようなところでございます。 山本委員 確認だけさせてください。やはり、これから方針を策定していくに当たって、中野区内の区民の皆さんの自転車に対する安全性の確保ですとか啓発、マナーの向上などがあると思うんですが、それは、この下にひもづく今後策定を検討の自転車活用推進計画のほうで定めていかれるのか、載っていなかったので、確認だけさせてください。 村田都市基盤部交通政策課長 自転車の安全とかマナーとかですけれども、まず、中野区の自転車関連の計画としまして自転車利用総合計画というものがございます。その中でも安全のこととかを書いているのですけれども、当然自転車活用推進計画というものは持っていなくて、推進計画と、もともとある総合計画の使い分けというか、一緒の形でまとめていくのかというところは今後の検討であるのですが、既にそういったところの計画もありますし、それの内容もちゃんと見直してやっていくといったところで、交通安全対策をやっている部署とか警察とか、そういったところとも連携しながら進めていきたいというふうに思っております。 久保委員 方針を今この段階で検討していく、策定されるというふうな考えに至った理由といいますか、そこをもう一度御説明ください。 村田都市基盤部交通政策課長 中野区としましては、これまで交通に関することをいろいろ考えたりしてやってきた部分もあるかと思います。ただ、一方で、それが継続しているかとか、そういったところもあるのかなというところで、今回御報告させていただいた中には、会議体とかをつくっていって、ちゃんとその中で議論をしていく、しかも、その中には関係者とか、そういうところを含めて、実際に利用される方とか、交通管理者であるとか、専門家であるとか、そういった意見をちゃんと踏まえてしっかりやっていくといったところを目的といいますか、しているところですので、そういったところで考えているところでございます。 久保委員 これまでも様々な議論がされる中で、やはり、総合公共交通計画ですとか、そういったものが区になかったわけですよね。どちらかというと施策の部分ですね。シェアサイクルであったりとか、今年度に実証実験を行うというようなことがありましたけど、そもそもの大きなくくりの計画や、そういったものがなかなかない中で施策を進めることに対しての無理があるのではないかということは、この議会の中でもそういった質問をさせていただいたりもしてきたところで、そういう意味では、一旦方針を示し、その後に、今後策定を検討されている地域公共交通計画、自転車活用推進計画、今、類するものもあるかと思うんですが、それを策定していくという、そういう流れなんでしょうか。なおかつ、近年施行された法令等、これを踏まえた上でこの二つの計画などが策定をされるということで、法令があって、法令に準じた形での計画をまた立てるということも一定必要であり、なおかつ、今回、区の方針を明らかに示し、そこでも整合性を図っていくと。そういった流れでいいですか。 村田都市基盤部交通政策課長 委員がおっしゃるとおり、区としての方針をちゃんとしっかりと定めた上で、それに基づいてやっていくというところがあります。ここで、地域公共交通計画とか、あと、自転車活用推進計画、これは例として挙げさせていただいていますけれども、必ずつくらなきゃいけないのかどうか。計画をつくることが目的ではなくて、何のために計画をつくるのか。計画をつくっただけでは意味がないと思うので、その先にある目的というものをちゃんと見据えた上で、本当に必要な計画についてはちゃんとつくって、それに基づいて施策をどんどん進めていくとか、そういったことになるかと思います。なので、今回の方針に関しましては、大筋でこういう交通をちゃんと進めていくというところの方針になると思いますので、そういうところでございます。 久保委員 どちらかというと、今までは施策だけが先行していたところがあって、シェアサイクルについても、ここでは、公共交通関連の事業として、新たな地域公共交通の導入とシェアリング事業の拡大などということも出ておりまして、だから、そういう意味では施策が先行し過ぎちゃっていたのかなと。どちらかというと、区の大きな方針を定める前にそこをスタートしてきていたのかなというところで、これから都市計画マスタープランのこともありますし、大きくまちづくりが進められていく中で、区の一定の方針を示して、それにのっとってきちっと、やはり、行政が計画を持っていないと行き詰まってしまう点はたくさんあると思うので、そういうところを示していくというところなのかなと思うんですね。 そうすると、今後、タイムスケジュールで見ていくと、施策がどんどん進行していっているじゃないですか。この後、シェアサイクルのことの報告があって、それもやはり、一定の結果を見たらまた拡大をしていくというような方針、方向があること、この間、建設委員会でもお話がありましたよね。そこら辺のところとの整合性を図っていく上で、そっちはそっちで進行していくわけですね。そうすると、後づけで方針だったり計画ができてくるという可能性もあるわけですね。そこはどのように整理されますか。 確かに、先行して事業というか、施策をやっている部分があるかなと思います。一方で、そういったことをやったことによる結果というかデータというか、そういったところは一定取れるかなと。そこについては、必要な今回の方針であるとか、今後つくるような計画にも反映させていきたいと思っております。先行している部分はあるかと思うんですけれども、一定整合は図りつつ、ただ、行政側、あるいは事業者側、あと、区民の利用者側、様々な視点で今後見ていく中で、何か出てくる新しい考え方ですとか、そういったところにつきましては、逆に、今進められているものへのフィードバックであるとか、そういったところも考えられるかなと思いますので、全体としては整合を図っていく部分になるかと思うんですが、そういうふうに進めていきたいと思っております。 久保委員 ぜひそのように進めていただきたいと思うんですね。要は、方針ができてからじゃないと、今考えているものは全部ストップよというわけではなくて、そういう中で整合性を取りながら進めていただきたいと思っています。 この方針というのは令和3年度以降なんですかね。その後に施策と。これはすみません、スケジュールが、方針は令和3年度以降で、その後、各計画という流れになっていくのか。そこら辺のスケジュール感をどのように考えているのか、教えてください。 村田都市基盤部交通政策課長 既に進んでいるものは令和3年度以降ということではなくて、まちづくりであるとか、そういったところの進んでいるものはしっかりと進めていくものかなと思います。この令和3年度以降と書いているものは、例えば、先ほど話が上がりました、公共交通のバス停とかが遠いような地域に対する新たな交通施策とか、そういったところは継続的に考えないといけないと思っていまして、今回、基本方針を考えていくのと、ある意味、来年度に同時並行で検討とか、そこら辺は進めたいと思っておりまして、それも先行というふうになってしまうかなと思うんですけれども、そこら辺については整合を図りながら、同時並行ができるものはやっていきたいかなというふうに思っております。 羽鳥委員 今後の検討内容のところで、会議体の設置について検討を行うという中身なんですけれども、御説明がなかなかちょっと分からなかったものなのでお聞きしたいのですが、基本方針(素案)を取りまとめるとともに、交通政策を総合的に推進していくために会議体を設置するというふうなことだから、この会議体というのは、まさに素案をつくる段階で設置をして審議会を行って、それで方針(素案)を策定すると、こういった流れでよいでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 説明が足りず申し訳ございません。今年度はまだ会議体というものがないものですから、中野区の行政側として、関係部署と調整を図りながら素案というものでまとめていきたいと思っております。その素案を基に会議体でしっかり、様々な意見が出てくるかと思いますので、そこでさらにブラッシュアップですとか、そういったところをしていって、最終的に来年度に基本方針の策定というふうに考えてございます。 羽鳥委員 素案を庁内の関係部署で取りまとめた後に、策定をするに当たって会議体からいろいろと御意見を、審議会などを行って意見を伺うと、こういった流れですか。 村田都市基盤部交通政策課長 おっしゃるとおりで、そういう流れで進めていきます。 羽鳥委員 あと、方針ということですから、例えば5か年で改定しますとか、社会状況に合わせてアップデートしていきますということはあり得ることかと思うんですけれども、そういったことを見据えて、それはあくまで策定に当たっての審議会なのか、それとも、策定をした後も常設でやっていくのか、あるいは、常設ではないにしても、改定のときには必ずやりますよというふうな方針を持っているのか。これはどういったお考えでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 会議体は、取りあえず、基本方針を策定するという意味でも、当然活用というか、していきます。それ以外の交通施策に対しても、今後いろいろ出てくるかと思うんですけれども、その中でも諮っていけるような形で考えております。なので、これをつくったら終わりということではなくて、継続的にその進捗であるとか評価であるとか、交通に関する技術というのは様々日々進歩しているところもありますので、そういう広い視点というところを、せっかくつくるものですから、そういったところを継続的に取れるような形で毎年やっていきたいなというふうに思っております。 羽鳥委員 今の話だと、策定した後も常設として残っていくという、こういったことになるのですか。 残し方というか、それは今後考えていくのですけれども、基本的には毎年何かしら話をできるようにしていきたいというふうに思っております。 羽鳥委員 分かりました。 あと、めざすべき姿というところでちょっとお聞きしたいのですけれども、めざすべき姿で、誰もが利用しやすく円滑に移動できる交通環境の整備ということでは、めざすべき姿として非常に大事な考えだなというふうに思っています。昨年の第4回定例会のときに、私は、この方針の策定のことが初めて出たときに、基本的人権としての交通権という考えについてどうお考えかというふうに、当時の交通政策課長にお聞きしましたところ、交通権というものがどういう中身なのかについて研究していくというふうな、こういったお答えだったんですね。それで、今回、めざすべき姿として、こういった誰もが利用しやすく円滑に利用できる交通環境の整備というふうなことがあるのですけれども、これというのは、基本的人権としての交通権ということとの関連ではどういった認識、考えがあるかということなんですが、いかがでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 交通権というものについては引き続きちょっと勉強させていただかなきゃいけないかなと思うんですけれども、やはり、区民の方もそうですし、区外から区内への来街者の方もそうですが、移動ができるということは社会活動とか日常の生活を営む上で基本的な部分なのかなと思っております。その上で、どの程度まで利用しやすいというか、便利にするか、そこら辺は議論があるかなと思うんですけれども、やはり、ある意味どなたも一定程度利用しやすい環境を整えていくというところが大事なのかなと思っておりまして、それに関しまして、公共交通として何かできることを今後ちゃんと考えていきたいというふうに思っております。 羽鳥委員 私は基本的人権としての交通権というふうなことで言っているので、何でこういうふうに言うかというと、つまり、それが具体的権利性を持って、区民が、私にはその権利が保障されていないですというふうに言えるものとして区が位置付けるかどうかということがちょっと気になるというふうに思っているんですね。例えば、憲法25条の生存権のところなんかではプログラム規定説というふうなことで、生存権というふうなことは書いてあるけれども、それは国の努力義務なんだと。プログラムとして記載されているだけなんだということで、具体的に訴える権利というのはないんだというふうな、こういった捉え方もあるわけです。そうすると、区民のほうから、例えば、交通権が私にはちゃんと保障されていないんだというふうに言ったときに、いや、これは区の努力義務を示しただけですから、誰もが利用しやすく円滑に移動できる交通環境を整備したいという努力義務ですからというふうなことでかわされてしまうというふうに言ったらちょっと言い方が悪いですけれども、訴える根拠としてちょっと弱くなってしまうと。それに対して、具体的権利性を持つものとして保障するというふうなものだと、区内に住んでいる個人の私がこういった権利を保障してほしいということで区に対していろんな政策を求める根拠にもなり得るかなというふうに思っていて、今、どの程度まで利用しやすいものにするのかということで課題があるのはもちろん承知はしているところなんですけれども、やっぱり、区民とともにそういう政策をつくっていくという点では、具体的権利性を持つものとして保障することが大事ではないかなということを思うんですが、それについてはいかがでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 今回これを決めていく中で、区民の方の意見というところはしっかり取り入れるように、あと、この会議体におきましても、区民のどういう方に入っていただくかというのはまた今後の検討になりますけれども、そういった中で話ができるかなというふうに思っております。保障というところに関しましては、こういう方針の中で示すべきものではないのかとも思うんですけれども、そこら辺については、なるべく多くの方が、誰もがというふうに書いていますが、そういった方が利用しやすくなるような方向で進めていきたいというふうに思っております。 中野区においての交通の課題というものを挙げていただきました。それで、やはり、交通空白地区、ここを何とかしなければいけないなということが一番かなと私は思っております。鉄道の駅を増やすというわけにはなかなかいかない中で、やはり、バスというものすごく重要な交通機関があります。ただ、中野区において、ここの課題に挙げられているように、南北で会社が違う、シームレスになっていないということがあります。そのシームレスの中で早く解決していただきたいのは、体育館があちらのほうに移ったということで、南側の人が直接行けないという課題もあるのですけど、そういった課題についても早期に解決していただきたいなと思います。それはそれとして、空白地をどうやって埋めていくかの中で、未来を語るような話なんですけど、MaaSとか、あと、自動運転、こんなものも利用してとあるのですが、中野区において空白地帯をどのように考えられているか、ちょっとお聞かせいただければと思います。 村田都市基盤部交通政策課長 委員がおっしゃるような空白地帯といったものは幾つかあるかなと。その中で、今年行うことはできなかったですけれども、若宮とか大和町とか、そういったところの地域の方につきましては、バス停とか、そういったところまでが遠いという実態があるかなと思います。何ができるかというところは各交通事業者さんと協議をしなきゃいけない部分はあります。その中で、ここには書いていないですけれども、継続的に、例えばバス会社さんとか、そういった会社と協議というか打合せというか、そういったものはやっているところでございます。より広い視点で来年、会議体とかができれば、それ以外の案とかも出てくるかと思いますので、引き続きそういう地域につきましては、公共交通、いわゆる今の既存のバスとか、そういうものの接続性であるとか、その地域内で生活しやすくなるような、そういったところを含めまして考えていきたいというふうに思っております。 若林委員 今回、シェアサイクルを行っていただいて、移動手段が便利になったということはあると。ただ、自転車に乗れる方というのは健康な方で、便利になったなというものはあっても、要するに、移動しにくい、ここに課題として書いてある、高齢者にとってというところがその他交通のところでありますけれども、これの解決方法を何とか模索してもらいたいなということを私はすごく強く思っているところなんです。ただ、バスに関しては、やはり、車が大きいこととか、細かい道に入れない、また、バスの停留所を増やすことはなかなか難しい、そして、運転士さんもなかなか確保できないなんという課題もちらほら聞いておりますが、高齢者の方々が移動しやすい仕組みづくり、MaaSなんというのはまだ先の話になってしまう中で、今、一番身近にできること、簡単にできそうなことは何かなと考えたときに、前にも質問とかをさせていただきましたが、やはり、民間のタクシーを活用する方法ということが、空気を運ぶことが少なく効率的でいいのかなと私は思っているのですけど、タクシー業者さんとの交渉とか、例えば会議体をつくる際に、交通事業者の中に、民間ですが、タクシーの業者の方を入れられるなんという考えはありますか。 村田都市基盤部交通政策課長 タクシーもいろいろあると思いますけれども、その中でも、いわゆる交通事業者というものの中にタクシーというものは一つ考えられるかなというふうに思っております。 若林委員 ぜひ検討していただきたいなと。ぱっと見たときに、バスの業者さんとか、そういうものは書いてあるのですけど、タクシーに関してはなかったのかなと。あの方々はずっと車を回されている方々ですから、うまく中野区とタイアップすれば、無駄なく効率よく細かいところまで行き届くサービスに変わるのではないかなと思っていますので、ぜひタクシー業者というものも会議体の中に入れていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。要望にしておきます。 甲田委員 御報告ありがとうございます。 基本方針ということで、これまでいろんな施策が、先ほど久保委員からも先行してあったということで、いろいろ進んでいくのかなと思っていたところに、基本方針をこれから大きくつくりますという話で、考え方は去年示されてはいたのですけれども、大きな話になってきて、また、一つひとつの施策が本当にスピード感を持って進めていけるのかなという一抹の不安もあるのが事実で、今、若林委員が言われたように、本当にバスが駄目ならタクシーでとか、そういったことを考えていただきたいし、今年度はコミュニティタクシーの実証実験が結局新型コロナの影響で駄目になったということもありましたが、これはやっぱり、アンケートの調査結果で、交通空白区域があるということを基にしてやろうというふうにまずは決めたわけですので、またそういったいろんなことが解消された後にはぜひやっていただきたいなと思っているのですが、会議体をつくっていく中で、素案を庁内の関係部署でつくっていくということが先ほどありましたが、確認で、関係部署というのはどの部署なのかを教えていただけますか。 村田都市基盤部交通政策課長 庁内の関係部署というところですけれども、まず、まちづくりとか、そういったところはインフラをつくっているようなところもありますので、連携していくと。あとは、高齢者とか、そういった方がどういうふうに使いやすくなるかとか、そういったところも含めて、健康福祉部とかの福祉関係の部署、そういったところとも連携というか調整というか、させていただいて進めていきたいと思っております。 甲田委員 地域包括ケアも今進めていまして、私も自分の母を介護しているときに、交通の在り方というのは、やっぱり高齢者の方は、どんどん健康状態が悪くなっていくにつれて、自転車に乗っていたのがバスになり、バスから今度は徒歩になり、徒歩もできなくなって介護を受けるようになって、介護の送迎というふうに、すごく結構どんどん進んでいきますよね。ですので、そういった中で、また、障害のある方もいらっしゃいますし、そういう部分は進んでいく中で別の条件になってくると思いますけれども、そういうところの関係の方々に、高齢化が進んでいく中で、2018年に取ったアンケート調査ともまた変わってくる部分もあると思いますので、ぜひ連携していただいて、そこはしっかりと素案をつくっていただきたいなと思います。 先ほど言ったコミュニティタクシーの実証実験とか、そういったことを、スキームや財政の部分もありますけれども、なるべくお金をかけない形で、何とかまた実証実験なりを進めていただきたいなと思っているのですが、今後はどういうふうに考えていらっしゃるのか、教えていただけますか。 村田都市基盤部交通政策課長 若宮・大和町地域で今年はやる予定でしたけれども、先ほど久保委員への答弁でお話ししたとおり、基本方針を策定するのと同時並行で進めるべきところは進めていくというふうにお話をしました。そういったいわゆる地域の対策というものは来年、また、今回つくる会議体の中でもしっかりやっていきたいと思っています。時間がかかるのではないかというお話が先ほどあったのですけれども、警察の方とか、あと、いろんな交通事業者さんが入ってくる、あと、区民の方が入ってくる、こういったところで一緒に話し合う場があるということが、逆に言うとスピーディーになるのではないかなというふうに思っていまして、そういったところでちゃんと進めていきたいと思っております。 高橋委員 ありがとうございました。 この資料を拝見させてもらって、基本方針の本体、骨子ということをお示しいただいて、今後の予定の令和3年度以降のスケジュールが2行程度で書かれていて、マスタースケジュール的な表現がないので、ちょっとイメージが持ちづらいのですけれども、骨子から基本方針になって、関係先にヒアリングをして具体的な展開をしていくということなんですが、結局、基本構想とか基本計画の上位計画ができていない中で、僕のほうで変な見方をすると、今まで既に展開している具体的な施策があって、だけども、そもそも交通計画の大きなバイブルがないではないかという意見がある中で、大きな基本方針をつくらなきゃいけないなという話があると。基本構想とか、そういう上位計画をまとめる中でも具体的な展開をしていかなきゃいけないということを、この基本計画が先行してやっていくというところもあるのではないかと。それはそれで逆に大事で、何も基本構想ができてからでないとこういう基本方針が進められないというわけではないので、いいのですけれども。何が言いたいかというと、資料を見ると、現状、課題とか、そういうことが非常にうまくまとまっているんですよ。よくできていて、先ほど甲田委員も心配していたどういう部署が絡んでいくのかという意味で、高齢者対応であったりまちづくりであったりというところの展開が基本計画に生かされていくという意味ではいいのですが、中野らしさというか、うまくまとまっているのだけども、具体性というか、トピックスのようなものがないんですよね。トピックスで勝負をするわけではないのだけども。例えば、2ページ目の(4)のめざすべき姿、目標(案)とかが書いてあって、こっちのA3のほうにまとめているんだと思うんだけども、これはどの自治体でも使えるではないかという話の中で、中野の現状を踏まえて、もうちょっと踏み込んだ形のものがあっていいのではないのかなというふうに思うんですよ。よくでき過ぎているのだけども、担当としては、具体的に中野でのこれを推進していきたいというか、めり張りというか強弱というか、そういうところというのは何かお考えなんですか。 おっしゃるとおり、どこでも使えるような表現というか、整理の仕方になっているかなという部分はあろうかと思います。中野らしさというところなんですけれども、過去から言われている南北交通の話ですとか、そういったところは、新しく基本計画とかができるとかできないとかということは関係なく、そういったところは昔からある課題なのかなと。そういった基本的な課題というところはちゃんと対策をしていかなきゃいけないと思っております。 一方で、ここにまだ書き切れていない部分、今後また検討しなければいけない部分があるのですけれども、交通対策、先ほど若林委員からもありましたが、MaaSであるとか、あと、ここ何年かというところはなかなか難しいかと思うんですけど、自動運転ですとか、そういったところについては、実証実験とかが何年後にどういう形でできるかというところはあるのですが、そういったところもちゃんとやっていきながら、中野区の交通全体として持続可能な交通を確保するというようなところを考えていきたいと思っておりまして、その表現の仕方というところはちょっとまだいろいろ課題はあるかと思いますけども、そういう方向で考えてございます。 次に言おうと思っていたのですけど、新しいシステムとか、その辺を取り上げた形での実証実験の展開のような一つの枠があってもいいのかなということと、あと、皆さんの御意見でもあったんだけども、例えば、いろんな課題とかがあって、目標とかがあるのだが、現状で、特に僕らが委員会で議論していて分かりやすいと思うのは、中野区には駅がたくさんあって、交通の便はいいけども、空白地点があるんだよと。そこの空白地区をどうするのかという、そこにフォーカスした具体的な目標とか、あるいは、南北を一気に通していく交通展開がないというところであるとか、そういうものとか、あるいは、これから新しくまちづくりが進んでいく拠点整備との関係とか、あるいは、ウォーカブル推進都市となっているというんだけど、僕はそれを具体的な施策であまりイメージが持てないのだけども、どういう具体的なウォーカブル推進都市として中野区が基本方針の中に盛り込んでいくのかということを、もうちょっと具体的にイメージできるような形で、目標ということがこのア、イ、ウで出ているのであれば、また違う切り口で、それが具体的に飛び込んでくるような、そういう表現の仕方で、それをマスタースケジュールに落とした中でやっていくということがよろしいかと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 今回は目標(案)ということでお示しをしました。これは、分かりやすくというか、よくあるような表現といいますか、そういったところで示している部分はあるかなと思います。委員がおっしゃるとおり、交通事業者さんと調整をしないとなかなか解決できない部分もあると思います。今後、1対1ではなくて1対多ですね。そういう様々な話ができるような場で、こういったことができるのではないかというところは見えてくるのではないかなと思っております。そういったところにつきましては、表現の仕方であるとか、特徴というんですかね。そういったことを出せるように、今回は案としてお示ししたので、これで固定ということではなくて、そこら辺の表現の仕方についても今後検討してまいりたいと思っております。 高橋委員 今、お話があった中で、例えば、私が質疑を何度かさせていただいている、平面交通という意味でのバス交通を利用するという中で、空白地でより利用しやすいように、あるいは、30分間隔に1本では少な過ぎるのであれば、10分間隔に1本だけども、大きいバスでは無理であれば、フィーダー交通的な形での小さいバスの展開であったりとか、そうしたときに、バス停の位置を新たに乗換場所として設置するときの法的な検討とか、あるいは、バスを乗り継ぎ展開する場合の土地の考え方とか、そういうものも具体的に展開していただきたいなということが一つ。 あともう一つは、ウォーカブルというのは、さっきの新しい考え方の実証実験ではないのだけども、将来は、新宿駅西口の小田急のところに200メートルぐらいのビルが建って、あそこのロータリーは上下全部、公共バスは除いて自動車が一切入れなくなって、中央公園からが歩行者オンリーのゾーンになるという、それだけのダイナミックな展開をこれからしていくわけじゃないですか。そうなったときに、中軒区で車と歩行者との考え方を具体的にはっきりと、中野区がこれからの高齢化社会であったり、あるいは、高密度都市として交通の便がいいのであれば、どこか一つを、実証実験じゃないけども、そういう形で進めていくとか、そういうダイナミックな案を出していただいて、ここで皆さんにいろいろ議論していただいて進めていくという、そういう施策というか、そういう形の進め方もやっていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 今回は交通政策ということで書かせていただいております。ウォーカブルの話とか、そこら辺はいわゆるまちづくりと一体となって進めていく部分かなと思っていますので、庁内のまちづくりの部署とかと連携しながら、どういったことができるのかというところはしっかり議論していきたいと思っております。 高橋委員 もう最後にしますけども、うまくまとめていい資料をつくってというのではなくて、担当として思ったことを、ダイナミックな発想でも、ちょっとびっくりするような案でもいいので、ぜひここの場で出していただいて、それぞれの地域の代表の委員さんと一緒に議論をして一つの方向性へ持っていくと。具体的な専門的な知見については学識経験者であったりとか、あるいは地域の団体であったり、専門家の方の意見を聞いて、ここでダイナミックな議論をぜひしていただくように要望しておきます。 斉藤委員 御報告ありがとうございました。 中野区の交通政策に関する基本方針をこれからつくられるということで、楽しみにしております。 今、中野区の中でも、西武新宿線の立体交差事業というのはとても大きな工事になると思います。交通政策、まちづくりというのは本当に長い期間をかけて考えていくものなんですけれども、途中経過自体、工事自体がスムーズにいくということも一つの交通政策の考え方になるのではないかと思うぐらい、これから多分、野方・井荻間の工事はそれから後のことになっていきます。課題として、経過について配慮をしたような視点をちょっと持っていただけたらいいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 なかなか難しい部分はあるかなと思います。連続立体交差事業は東京都で行っている事業でして、当然、所管する部署としては話合いをしたりとか、そういった中で進んでいるかと思います。この中で、途中経過としてこういうふうにしていくと。しっかりまちづくりというか、事業を進めていくということは一つあるかと思うんですけども、途中経過でどうこうというのを基本方針の中でどう表現できるかというところは分からないですけれども、しっかり進めていくといったところが大事なのかなというふうに思っております。 文言の言葉尻を捉えるわけではないのですが、骨子にぜひ入れてほしいといいましょうか、考え方を伺いたいのは、安全に対する区のお考えというのは基本方針においてはどのようなものがあるのでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 今回、安全に関しては別紙のほうで、現状ということで、交通事故が発生している場所があるというような形で書いてございます。当然、課題としましては、交通安全というものは一つの大事な論点になるかと思いますので、そこについては、今後の方向性として、今後の書き方とかというのはちゃんとやっていきたいと思っておりまして、めざすべき姿とか、そういうようなところについては、当然、安全ということは前提としてあるのですけども、安全とか安心とか快適とか、そういったものを入れていくと文字が並んでしまうというようなイメージになってしまうので、今回、そこは抜いてはいるのですが、当然、安全とか、そういった観点では大事なことだというふうに考えてございます。 竹村委員 答えにくいお話をありがとうございました。 交通の問題はとても難しいと思っていまして、例えば、比較というわけではないですが、別紙の、例えて言うなら、②自動車のところの、バスの定時性の向上が求められているという文言と、あと、利便を図ってもらいたいというものであるとか、それから、事故に関してもそうなんですけれども、例えば、端的に言えば、利便を求めるのだったら、速く進んでほしいとか、円滑に流れてほしいということがあると思うんですね。それを達成しつつ、じゃあ安全はというと、これはなかなか難しいことになってくると思います。事故というのは、人が起こす人的要因と、環境に起因する環境的な要因があると思うんですけれども、その選択ないしは両立する方針は、結局は選択することになると思うんですね、この骨子をつくって施策を打つということは。ですので、そのときに区はどのような御判断をするのか。非常に聞きにくいという言い方は大変失礼だと思うんですけれども、難しい問題に取り組もうとしていると思うんですが、そのバランスはどのようにお考えでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 今回、交通安全のこと、あるいは、そういった個別のことのこういうふうにやっていくとか、そういったところまでは書いていない資料になってございます。なので、今の時点でどういうことができるかというところは、ちょっとなかなか今の時点でお答えがしづらい部分はあるのですけれども、当然、交通安全の担当をしている専門としてやっているようなところと、どういうふうな形でやっていくのがいいのかとか、そういったところは話をしていく必要があると思いますので、そういった中で、表現の仕方とか整理の仕方については考えていきたいと思っております。 竹村委員 ありがとうございます。 全てに該当するかは分かりませんけども、道路交通法というものがありまして、そのしょっぱなの第1条のところには、この法律は、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図りという文言があるんですね。ここでは、明らかに、交通における安全と円滑を図りと、安全が最初に来ています。ですので、それは確かに、どの程度安全なのかということは難しいと思うんですけれども、何が区民に対して一番の区が与えるサービスなのかということは十分議論をしていただきたいと思います。 これもまた特殊な事例で大変恐縮ですけれども、ヨーロッパのある地域では、都心部に関しては自家用車の乗り入れを禁止すると。商用車と、あとは、必要な車両以外はこれ以上入らせないような、そういうかなり先進的な取組をする地域もありますので、いろいろな議論を深めていただけたらと思います。これは要望です。 羽鳥委員 すみません、1点聞きそびれてしまったのですけれども、今、竹村委員も最後に要望のところで触れられていたところではあるのですが、今回、現状及び課題、目標というものがあって、それぞれに対応してこういうふうに整備、対策をしていきますよというふうな対応する目標が示されているわけですけれども、これからより高齢化の社会に向かっていくに当たって、これまでの自動車を中心とした考えでいいのかというふうなところで、公共交通の重視、あるいは、自転車、歩行など、そういった個々の交通の重視ということも必要となってくる視点かなというふうに思っていまして、また、地球環境のことを考えれば、環境負荷の少ない交通手段というふうなところでも、やっぱり自転車とか歩行というのは非常に大事かなというふうに。あと、公共交通も大事だと思うんですよね。その点で、目標のところで、それぞれのこういうふうにしていきたいという目標があるのですけれども、例えば、交通需要マネジメントみたいに、こういうふうに交通を誘導していきますみたいな、そういったものというのは目標、方針、方向性として持つような考えはあるのでしょうか。 いわゆる交通需要の話ですけれども、当然、需要があるから交通があるというところだと思います。それをマネジメントするかどうかといったところについては、そこまでやらないと直らない部分なのか、いろいろあるかと思います。そこについては、例えば中野区でいくと、自家用車の所有率というのは23区の中でも低いとか、自転車とか徒歩というのが多いという結果が出ているところでございます。そういった自転車とか徒歩とか、そういった方のマネジメントというのはなかなか難しいかなと思いますし、いわゆる全体として、公共交通、あるいは、公共交通に準ずるようなシェアサイクルですとか、そういったところを使って、何がベストなのか、どういう組合せがいいのかといったところは、やはりやっていかなければ分からない部分もあるのかなというふうに思っておりますので、そこについては、導入した交通とか、再編する部分があれば、そこら辺を見ながら最適なものというのは探っていきたいと思っておりますけれども、交通需要というところを前面に押し出して書いていくかどうかというところは、ちょっと今の時点では考えておりません。 久保委員 すみません、1点だけ確認です。先ほど高橋委員の御質疑を聞いていて思い出したというか。今回、建設委員会の中で、中野駅周辺地区駐車場の地域ルールということでの御説明がありました。やっぱり、中野駅周辺というのは、今回の公共交通政策の中でも少し違う位置付けになってくるのかなと思うので、そういったところと、これからの方針や計画というものがどういうふうに位置付けられるのか、また、整合性を図るものがあるのかということを御説明ください。 村田都市基盤部交通政策課長 中野駅周辺に関しましては、駐車場のルールであるとか、様々交通に関連するような取組というものをやっているのかなというふうに思っております。当然やったほうがいいだろうなというふうに思っておりまして、この基本方針の中ではそういったところを推進していくような表現になったりということはあるかなと思います。中野駅周辺でいわゆる歩行者中心のまちづくりということをやっているような反面、公共交通とか、そういったところが掲げられていますけれども、そういったところをより使いやすくするような何かがあれば、そういったところもちゃんと表現をして定めていきたいというふうに思っております。 久保委員 分かりました。 今日は駅周辺の担当の方たちはこの委員会の中ではおいでにならないですけれども、ある意味そこが中野区のモデルとなったりとか、先行事例として様々行っていくことというのは非常に大きいと思うので、しっかりそこは連携を図りながら、この方針の中でもきちっと位置付けをしていただけるようにと思いますので、その辺は大丈夫でしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 例えば、駐車場の地域ルールであるとか、そういったところを考える会議の中に私も参加していますし、日々そういった部署とは調整を図っているところですので、しっかり反映をしていきたいというふうに思っております。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。 次に、2番、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについての報告を求めます。 村田都市基盤部交通政策課長 それでは、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについて御報告申し上げます。(資料3) 本報告は、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルにつきまして、現時点での配備状況と利用実績などについて御報告するものでございます。 まず、1配備状況及び利用実績でございます。 サイクルポート設置箇所、利用実績のデータにつきましては、それぞれ別紙1と別紙2に取りまとめてございます。 まず、令和2年10月1日時点のサイクルポート設置箇所につきましては、別紙1に記載しておりますので、御覧いただければと思います。7月20日の開始時点では、公園、自転車駐車場の公有地8ポートからスタートしましたが、その後、民有地へ7か所のポートが設置され、現在、15ポートとなってございます。鷺宮方面など、まだ設置できていない地域もありますので、順次増やしていくための場所の選定や手続などを進めてございます。 続きまして、シェアサイクルの利用実績につきまして、別紙2を御覧ください。データの集計期間でございますが、事業者からデータが届くのが利用月の約1か月後となるため、対象期間が短く大変恐縮ではございますが、7月分の7月20日から7月31日までの12日間で取りまとめさせていただいてございます。 まず、会員登録数でございますが、中野区における1日当たりの平均登録者数は27名となっております。参考に他区の状況も載せておりますが、中野区が始める以前から、中野区民が周辺区で既に登録している場合があることや、ポート数が少ない状況を踏まえますと、一定の登録があり、関心が高いものと考えてございます。 次に、会員属性でございます。性別については、男性が4分の3程度となっており、多い傾向にございます。年齢構成では、39歳までで半数以上を占めておりますが、幅広い年代で登録されている傾向がうかがえます。登録者の住所ですが、中野区に住所を有する方が4分の3程度と、中野区民の登録が大半を示している状況でございます。 続いて、中野区ポートの目的地・出発地別利用回数割合でございます。左側の貸出しとあるのは、中野区のポートから出発した者で、右側の返却とあるのは、他区のボートなどから中野区のポートに到着した者でございます。どちらも区内移動が全体の約3割利用されており、また、新宿区、渋谷区などへの移動が多くなされていることから、区内移動や広域連携による区外移動、どちらも需要がある結果となってございます。 続いて、一日平均の時間帯別利用回数(1日平均)でございますが、先ほどと同じく、貸出しと返却に分けてグラフ化してございます。中野区のポートから出発する貸出しにつきましては、平日においては通勤・通学などの時間帯である朝8時から9時頃と夕方の16時から18時頃に多くなっており、休日につきましては日中11時から18時頃の利用が多くなってございました。また、中野区のポートに到着する返却につきましては、平日、休日ともに、夕方から夜間にかけての利用が多い傾向にございました。 続いて、ポート別利用回数でございますが、一番多く利用されていたポートは中野四季の森公園でありましたが、ほかのポートにつきましては、いずれのポートも一定程度利用されている状況でございました。なお、区内から区外へ流出する青色部分と、区外から区内へ流入する赤色部分に着目しますと、流出より流入のほうが多い傾向にあり、時間帯により異なりますが、自転車が集まってくる傾向にございます。 最後に、参考ではございますが、広域相互利用の状況についてのグラフを載せてございます。こちらを見ますと、2016年2月の広域相互利用の開始前の利用回数はほぼ横ばいでありましたが、広域相互利用を始めてから右肩上がりとなり、広域相互利用開始時と比較して、2019年12月末時点で17倍近く増加してございます。また、グラフ外の情報となりますが、会員登録数は2020年7月末時点で約68万人で、2019年7月末時点の約50万人から1年間で約18万人増加しておりまして、広域的に連携することによる効果が大きなものとなってございます。 1ページ目にお戻りいただきまして、2今後の課題でございます。 (1)運用上の課題でございますが、先ほども御説明したとおり、各サイクルポートにおいて貸出しと返却の割合に差が生じていることから、自転車が多く集積されている場合があることや、バッテリー切れに伴う使用不能の自転車も見られることから、自転車を適正台数に整理する再配置やバッテリー交換を強化していく必要がございます。 また、(2)事業展開上の課題でございますが、まだサイクルポートが設置できていなかったり、あっても密度的に足りていない地域がございますので、こういったところに設置を進めることで先ほどの自転車の集積に対する解決が図られることもありますが、区民の皆様が利用できるエリアを拡大するため、今後の利用状況を踏まえまして、区としての適正台数などを検証していく必要があるものと考えてございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。 若林委員 シェアサイクルについては、実は、ここまで中野区民が利活用をするというのは、自分の予想を超えているような状態になっています。ただ、これは東京都の3年間の補助をもらいながらやるものでして、今、課題にあったとおり、バッテリーの問題とか、そういうことは事業者さんがやることで、中野区はサイクルポートの近隣のいろんな苦情とか、そういった御迷惑をかけないようなこと、あと、ポートを増やすこと、そういったことが期待的なものとしてある。ただ、これを3年間やるに当たって、我々として一つのメリットというのはこのデータになると思うんです。この3年間のデータをいかに中野区の交通に対して利用していくかということが一番の我々にとってのメリットだと思っているのですけど、この活用の仕方というのはどのように考えていらっしゃいますか。 村田都市基盤部交通政策課長 今回のシェアサイクルはGPSが積まれた自転車になってございます。なので、自転車がどこから乗ってどこまで行ったかという途中の経過ですね。どういったルートを通ったか、そういったところまで、今回のデータにはそこまでは載っていませんけれども、今後分かってくるかなと思います。それは、ポートを増やしていけばいくほど、その傾向というものははっきりと見えてくるのではないかなと。今回はまだ範囲が狭いので、そこまでちゃんとしたものになっていないのですけれども、今後出てくるかなと思っております。先ほどの報告の中にもありましたけれども、自転車活用推進計画、こういったものをつくっていったり、あと、自転車のネットワーク、そういったところを考えていく中では、どういったところを自転車が通られているか、こういったデータというのはすごく直接的に活用できるものではないかなと思っておりますので、ぜひそういうところで活用していきたいと思っております。 若林委員 短い期間のデータで検証というのは難しいですけど、3年間蓄積されるものになります。早い段階からどのように有効活用していくかということを考えて、今言った、自転車の交通量が多いところに交通対策をすべきだろうとか、あと、シェアサイクルの自転車の移動、あと、人の移動もやはりデータとしていいものになっていくだろうと。そうすると、空白地をどうするかとか、さっき話していたタクシーをどうするか、MaaS、自動運転を取り入れるなんという、そんな大きなデータになっていくものだと思うので、これがシェアサイクルの一番のメリットです。もちろん、利用されている方の交通の便がよくなるということもありますけれども、中野区がもらえるデータ、これが一番重要だと思うので、しっかりと取り組んでいただいて、いろんなものに活用していただければと思いますが、いかがですか。 村田都市基盤部交通政策課長 若林委員がおっしゃるとおり、いろんなものに活用していくということが大事なのかなと思っております。そういった意味で、当然、部署でデータを所有するだけではなくて、関係するまちづくりであるとか交通安全の部署であるとか、そういったところへも展開をしていって、いろんなところで活用できるように進めていきたいと思っております。 羽鳥委員 今後の課題というところで、運用上の課題で、自転車の集積が見られるというふうなことについてなんですけれども、区民の方々からは、中野区全体として流入が多いというふうな中で、いろんなところでかなり自転車がポートをはみ出て止まっているということの指摘を多く受けます。私は、区役所に来る道で、野方工業高校のところの近くのあそこにもできたのかというポートがあったのですけれども、そこはいつ見ても2台、3台というふうにはみ出ているような状況なんですね。これというのは、そういうことを見ると、あそこの野方のところは、道まではみ出ているということでは、見たときにはなかったのですけれども、例えば、私が見たすみれ公園なんかでは、そんなに広い公園というわけでもなくて、子どもが遊ぶのにもかなり支障になっているというふうなことを聞いています。そういった声というのは区に対してどれぐらい届いているでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 どれぐらいかという数はなかなかあれなんですけれども、確かに、個別のポートごとに見ますと、御意見を頂いたりすることはあります。全てのポートに対してとか、毎日来るとか、そういった状況ではないですけれども、委員がおっしゃるとおり、使い方とか、そういった御意見は頂いている部分はございます。 羽鳥委員 区としては事業者に対して、そういった声を受けて、今、どういった対応を。前にも御報告を頂いたかと思うんですけれども、現状、どういう頻度で回収なんかを行っていて、例えば、そういう声を受けて回収の強化だとかをお願いしているのかとか、そういった対応というのはいかがなんでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 以前は、再配置と呼んでいますけれども、一日中4トントラックが巡回して、多いところから取って少ないところへ持っていく、これを一日やっていました。これでは足りていないという部分もあったりするかなというふうに思っておりまして、例えば、中野区と新宿区と渋谷区は行き来が多いというデータをさっき御報告させていただきましたけれども、そういう圏域といいますか、そういったところを広げて、その中で複数台で入替えをするとか、そういった工夫といいますか、そういったところは順次やっているところでございまして、確かに、ちょっと今は御不便をかけている部分はあるかと思うんですが、そういう改善を進めているというような状況でございます。 羽鳥委員 そういう状況が続くと、ごみの集積場なんかでも不適正排出が続いていくと、こんなごみ集積場はやめてくれというふうになって、廃止されてしまうみたいな意見も結構出てくるものですけれども、ポートに関しても同じようなことが言えると思うんですよね。これまでちゃんと利用できていたものが、その場所を使ってやるわけですから、場所を使ってやるというだけでも負担になっているのに、さらに不適正な集積のされ方をすることによって、何でこんなものがあるのかというふうな意見というのはより高まってくると思うんです。そういうことに対して、区民の声にきちんと耳を傾けて、事業者に対して適正な対策を取ってもらうように、やっていると思いますけれども、申し入れていってほしいと思います。 あと、ポートの目的地・出発地のところでちょっとお聞きしたいのですけれども、区内から区内に移動されるというふうな人とかというのは、これはどういった移動の仕方をされているということになっているのでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 様々なので、今回は1ポートずつのそういうものを載せているわけではないですけれども、例えば、買物に行って同じポートに戻ってくるという方もいらっしゃいますし、あとは、案外、本四公園から四季の森公園、これは南北のコースだと思うんですが、そういった使われ方もあると。あとは、四季の森公園とすみれ公園、これなんかは東西ですけども、こういった使われ方も見られました。なので、様々な使われ方があるのではないかなと。個人によって行き先というのは変わりますので、そこはまだデータ数が足りていない部分もあるので、今後どうなるかというところは分からないですけれども、いろいろ使われているかなという印象は持っております。 羽鳥委員 分かりました。 あと、広域相互利用の状況ということが載っているのですけれども、私は、ポート別利用回数を見たときに、意外と少ないのかなというふうに思ったのですが、これというのは、前年と比べたときに、例えば新型コロナウイルス感染症で、中野区の場合は今年からだから比べられないですけれども、他区とかでは減っていたりだとか、そういうことは何か分かりますか。 村田都市基盤部交通政策課長 今年の直近の全体の話になりますけれども、4月は1回落ちたというふうに聞いております。これは外出の自粛があったというところだと思います。実は、4月以外は減ってはいなくて増えているというような状況でございまして、全国的に公共交通が減っていると言われている中で、シェアサイクル自体は伸びているような傾向があるのかなというふうに聞いてございます。 羽鳥委員 分かりました。それだと、ポート別利用回数というのは、これは、今は落ち込んでいる状態で、今後新型コロナウイルス感染症が収束に向かっていったら増えていくとか、そういうことよりは、むしろ、全体として増えていく中で、今、こういう状況にあると、こういった数として見ていいということですか。 村田都市基盤部交通政策課長 一時的に落ちたというのは新型コロナウイルス感染症であるかと思いますけど、今、新型コロナウイルス感染症が完全に収束していない中で、これは昨年までのデータしか載っていないですが、今はもっとこれよりも増えているというような報告を聞いてございます。なので、今後伸びていくという傾向は変わらないかなというふうに考えております。 羽鳥委員 あと、さっき、区内の移動のところで一緒に聞けばよかったのですが、中野区から新宿区、これも様々だと思うんですけども、中野区から新宿区や渋谷区に移動される方というのはどういった移動の仕方をされているのか、傾向というものがつかめるほどに、何か分かるものというのはありますか。 村田都市基盤部交通政策課長 個人で追っている部分はないので、細かくは分からない部分があるのですけれども、例えば、南側のほうの地域の方が渋谷区の原宿のほうに行っているとかという数が多かったかなということもありますし、中央の付近から新宿区の、具体的な場所は様々ですが、行き先があって、そういうふうに使われていると。なので、どこから乗ってどこに行くかというのは、住んでいる地域とか行きたい先によって変わるのではないかと思いますけれども、結構様々行かれているかなというふうに思っております。 甲田委員 単純にちょっとお聞きしたいのですけど、新宿区と渋谷区が始めて、そして今回、中野区が始めたということで、中野区に隣接している豊島区、それから杉並区、練馬区はまた別でやっているとお聞きしていますが、すごく動向が気になるところなんですが、現時点でどういう方向性かということは、何か情報はありますでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 練馬区につきましては、既に単独でドコモ・バイクシェアを入れてやっていると。これが広域連携に入るかどうかといったところは、今現在、練馬区のシェアサイクルの中でアンケートを実施しているというふうに聞いてございます。その中でいろんな意見というものが上がってくると思うんですけれども、そういった中で、連携してほしい区がありますかとか、そういった質問もありました。そういった結果を見て、入れてくるという、検討材料にするというふうに考えるということは聞いてございます。ただ、どうするかというところまではまだ決まっていないと。杉並区におきましては、シェアサイクルのことそのものについては考えているというふうに聞いてございますけれども、今すぐに導入するとか、そういったところまではまだ進んでいないというところです。あと、豊島区につきましても、検討は過去にしていたりとかいうこともあったというふうに聞いてございますけれども、今現在、入れるとかという、そういった話にはなっていないというふうに聞いてございます。 甲田委員 中野区が始めて、そして、中野区がポートを増やしていくことによって、またそれも変わってくると思いますので、やっぱり、杉並区に近い交通空白区域の若宮、大和町、この辺にやっぱり何とか工夫して増やしていただければ、鷺宮の方とかも使いやすくなるし、縦移動をしたとしても、どうしても鷺宮とか都立家政の方は阿佐ヶ谷とか高円寺に行きたいということもあると思いますので、やっぱり、杉並区がやってくれないとなかなか利便性が上がらないということもありますので、ぜひできる範囲で働きかけをお願いしたいと思うんですが、その辺はどうでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 今おっしゃったように、若宮とか鷺宮とか、こういった地域の方というのは、杉並区に行ったり、あとは練馬区に行ったりとかというふうに、調査でもそういう傾向は見えています。なので、ポートを増やしていくということが隣接区にとってもメリットとして感じる部分はあるかと思いますので、ぜひそういった意味で、全区的に十分なポートを配置していくようにやっていきたいと思っております。 内野委員 私は8月に入ってしばらくこれを使うようになったのですけれども、非常に便利で、自転車の当たり外れもあったりして、古いというか、ヘビーに使っている自転車は状態が悪かったりということもあるのですが、ただ、移動ということにフォーカスすると、かなり利便性の高いものだということは使っていて分かってきました。ポートの数は今は15か所になっていますけれども、今後、これをどうやって増やしていくのかという計画は、何か見通しはありますか。 村田都市基盤部交通政策課長 ポートに関しましては、いわゆる不動産みたいなところで、その空いている、空いていないというところは、なかなか探していくのは難しいところがございます。ただ、中野区全域で配置していただければ、移動状況とか、そういったところを把握していくためには必要だと思いますし、具体的に数でどれぐらいが必要なのかといったところは、まだ今後の検証もあるのですけれども、例えば、別紙2の右下のところの広域相互利用の状況というところのグラフの下側です。1平方キロメートル当たり何ポートというような表記がありますが、2019年のところだと、1平方キロメートル当たり2.7ポートが全区的にはあると。今の状況を聞いてみると、3.何ポートあるというような状況になってございます。中野区として1平方キロメートル当たりでどれぐらいが適正なのかというところはまた検証しないといけないですけれども、例えば、1平方キロメートル当たり3ポートとか、そこら辺で計算すると、大体45か所とか、40数か所というような計算はできるわけでございます。それぐらいが妥当なのか、あるいは、それだけやっても、結局、利用の多いところはちょっと通り過ぎて配置しなきゃいけないとか、いろいろあると思いますので、そこら辺については十分な量を。あと、ポートを増やすことによって利用数が上がるということが傾向としてあるというふうに聞いてございますので、そういったこともちゃんと検証してやっていきたいと思います。 内野委員 不動産とさっきおっしゃいましたけど、置くところは民有地に限らずに、また、あれば比較的広い敷地のある公共施設なんかだと、一気に増えるのではないのかなというふうには思って、そういう視点で、まず、使える場所からやっていくということも一つの視点として持っていただけたらと思っております。 それから、8月、9月のデータがまた1か月後とかに出てくると思うんですけれども、それの公表の方法とか、そういうデータの情報の公開とかというのはどういうふうに考えていますか。 村田都市基盤部交通政策課長 データをどれぐらいで公表していくかといったところは、ちょっと考えていきたいと思います。途中段階のものもありますので、当然こういった場では御報告をしているところでございますけれども、公表の仕方によっては、違う捉え方をされてもというデータもあるかと思いますので、出せるところ、そういったところを精査して、そういったことを示していくことによって使っていただけるという方も増えてくるかと思いますので、そこら辺については検討してまいりたいと思います。 内野委員 最後にしますけど、ワンウェイの使い方が結構多いというところを見ると、例えば、自転車の窃盗犯が減ったとか、そういう犯罪に対しての影響があるみたいな、心理的には、人のものよりも、ちゃんとお金を払えば使えるというようなものがあるほうが、多分、自転車窃盗も、本当に悪質な人以外は、どっちかというと出来心で簡単にということがあると思うので、その辺の情報の取り方なんかもこういうものに反映できたらいいなと思うんですけども、それが一つです。 それから、あと、アプリなんですけれども、あれは、自転車のディスプレイのほうには多言語対応、中国語と韓国語なんかが出てくるのですが、アプリの多言語対応というのはどういうふうになっていますか。その二つだけをちょっと聞いて最後にします。 村田都市基盤部交通政策課長 自転車の交通以外の周辺の犯罪とか、そういったところはどういうふうに影響というかがあるかといったところは、今後考えていったり、そういうふうな見方ができるのかといったところは、11区で連携していますけれども、そういったところで確認をしていきたいと思います。 アプリの多言語化とか、アプリのアップデートにつきましてはドコモ・バイクシェアのほうでやってございまして、今現在、より便利に使えるようにとか、多言語であるとか、そういった観点では業者も持っておりますので、そういったところは、例えば、英語と中国語と韓国語ですかね。それ以外も必要なのか。出し過ぎてもなかなか使いにくいというところもあるかと思いますので、そこら辺の加減については、全区というか、連携区共通の課題になりますので、課題として議論の場がありますので、そういったところで話していきたいと思っております。 いながき委員 中野区内における区内移動は全体のおよそ3割というふうになっているとのことなんですが、ドコモ・バイクシェアをやっていらっしゃるほかの区の区内移動の割合というのは把握していらっしゃいますでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 区によって結構様々かなと思っていまして、例えば、中心区の千代田区とか、そっちのほうですと、いわゆる企業間の行き来、それが区内移動だったりするのですけど、そういったものが多かったりします。なので、全体としての傾向というのは、ちょっと今はこの場ではデータがないのですけれども、各区というか、全体の会議の中で報告を受けたりしてございます。 いながき委員 具体的な数字はお持ちでないでしょうか。御存じでしたら、例えば新宿区ですとか、具体的に中野区民がよく行っているという新宿区ですとか渋谷区の割合が分かれば教えていただきたいのですが。 村田都市基盤部交通政策課長 各区のデータそのものにつきましては中野区としては頂いていないところがありますので、今現在は把握をしてございません。 いながき委員 できたら区内移動の割合が高いほうが、せっかく税金を出して使っていただくということであればいいのかなと。この傾向を見ますと、中野区から渋谷区ですとか新宿区に行って、そこで遊んだり働いたりして、そこでお金を使って帰ってくるみたいな、そういう傾向が、具体的には書かれていませんけれども、あったりするのかなというふうに思っています。先ほど、区内移動の3割の中でも様々な目的でというふうにおっしゃっていて、例えば公園間の移動ということもおっしゃっていましたけれども、私は、昼間に見る限り、やはりビジネス利用が非常に多いのかなと。ウーバーイーツであったり、どう見てもサラリーマン風の人がビジネスの移動で赤い自転車に乗っているなというのを、本当にほとんどそういうふうな方を昼間に見るのですが、この3割の中でビジネス利用というのはどのくらいというふうに考えていらっしゃいますでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 いわゆるビジネス利用と一般の方の利用とかなんですけれども、左上に一回会員とか月額会員とかと書いてございます。あとは法人会員です。例えば、月額会員の方が仕事で使っているかどうかとかまでは追えないのですけれども、例えば、法人会員であれば仕事で使っているのかなといったところです。一回会員、月額会員、法人会員の利用の回数の割合を見ますと、おおむね3分の1ずつというような傾向がございます。 いながき委員 例えば、通勤・通学で毎日のように使う方だとすると、そういった方は一回会員ではなく月額会員で登録するのかなと思うんですが、いかんせん実績調査期間が非常に短いので、これだけでは何とも言えないところがあるのですが、通勤・通学用として毎日のように使っている方がいるとしても、この数を見る限り、非常に少ないのかなと。時間帯別利用回数を見ても、例えば、貸出しが、朝の通勤時間帯である7時から9時までの間でも、利用回数としても20回に行かないぐらいかなということで、本当に期間が短いので何とも言えないところはありますけれども、どれだけ本当に一般の区民の方が生活の足ですとか、そういった目的で使っているのはどれぐらいかと考えると、このデータからは、割とやはり少ないのかなというふうには思っています。そこに関して税金をどれだけ使うかということだと思うんですけれども、今現在のこの状況においては、今後また何年後かに見直しをするということですが、この状況がもし続くということであれば、たとえビジネス利用が多かったとしても、区としては更新をする、この事業を続けるというふうにお考えでしょうか。その辺を。 村田都市基盤部交通政策課長 7月の12日間のものだけで判断できるものではありませんし、8月に関しましても、傾向だけは聞いているところですが、7月の利用回数よりも各区で上がってきているというふうに聞いてございます。なので、今後どこまで上がるかといったところはまた見ていかなきゃいけないかなと思うんですけれども、上げていきたいというふうに思っております。3年間やってみてどういうふうに判断するかというところがあるのですけれども、評価の具体的にこういう評価がいいというところは、今までほかの区でも実証実験をやってこられていまして、そういった中でどういう評価をしていたか、そういったところをちゃんと聞きながら、評価をちゃんとできるようにしていきたいと思っております。 いながき委員 練馬区が今、区内だけでやっていらっしゃるということは、そういう意味もあるのかなと思いましたが。 あともう一つ、先ほど内野委員から犯罪の件数についてという御質疑がありましたけれども、放置自転車の数というのは、この事業が始まって目に見える形で改善したとか、変わらないとか、そういった現象というのは何かありますでしょうか。 村田都市基盤部交通政策課長 まだ、自転車の台数とか、そこが十分多いかというと、そうでもないと思いますので、具体的に、今現在、放置自転車とかに直接影響したかどうかというところまでの判断は、現時点ではできてございません。 いながき委員 先ほど羽鳥委員からも少し質疑がありましたけれども、私の家の近くの東中野駅に関して言うと、やはり、借りていく人よりも返してくる方が圧倒的に多くて、ドコモ・バイクシェア用のスペースから大きくはみ出して、一般の定期利用の自転車ポート、そういうところにまではみ出して勝手に止められていたりしていると。駐輪場を管理している方もちょっと困っているみたいな話をお聞きしたのですけれども、課題というところでそういうことも書かれていますが、その解決として、ドコモさんのほうにきちんとその改善を働きかけていらっしゃるのか、もう一度お聞きします。 村田都市基盤部交通政策課長 委員がおっしゃるとおり、自転車が増えてしまっているというものは我々のほうも日々チェックしている部分でして、その都度ドコモ・バイクシェアのほうに改善を図ったり、しっかりと適正台数にするようにということは言い続けているところでございます。 山本委員 御報告ありがとうございました。 私からは、区民の方からの御意見などが様々届いていらっしゃるということでしたけれども、区民の方は、意見方法として、メールだったり、例えばなかのEYEだったり、そういうところからなんですか。利用者以外の区民の方からの御意見という視点で言えばどちらからですか。 村田都市基盤部交通政策課長 区民の声とか、いわゆるメールになるかと思います。 山本委員 広報のところですかね。それは、来たものに関しては皆さんのところに届いて、改善を図られているということですよね。 利用者からの御意見、つまり、区民で利用されている方が、区ではなくて事業者に対して御意見をされたりすることなんかもあると思うんですよね。もっとこうしたほうがよりいいのではないかという改善の方法とかも含めてあると思うんですが、そういったものは事業者から来るのですか、区のほうに。 村田都市基盤部交通政策課長 月に一度、こういう報告があるという中で、こういう御意見がありましたというところは聞いているところでございます。 山本委員 事業者から頂いた意見を共有していただいているということなんですが、先行の区から始められて、今まで積み上げられた実績の上で、道中に様々事業者側のほうで改善が図られたことというのはあるのですか。 村田都市基盤部交通政策課長 先ほどから申し上げているように、再配置とか、そういったところは、各区の問題というか、課題として挙げられますので、そこについてはずっと改善というか、続けていると。ただ、拡大を続けている部分なので、必ずしも追いついていないという点はあるのかなと思いますけれども、再配置であるとか、そのほかいろいろ、連携区と、あと、ドコモ・バイクシェアから来た課題を共有する場がありまして、そういったところでどういうふうにやっていくかという議論をしながら一つずつやっていっているような状況でございます。 山本委員 事業者さんは、この事業は大きい事業じゃないですか。それが広がってきている中で、例えば、車体の後ろに籠をつけられるようなタイプも用意したらいいのではないかとか、そういうハード面に関してもこういうふうな計画でやっていったらいいのではないかと検討をされているみたいな、当然民間企業ですから、かなりあると思うんですよね。そういった中で、一定の時期を踏まえて取りまとめられて区に共有されるというような予定はあるのですか。 村田都市基盤部交通政策課長 課題というのは常に一つのことだけではなくていろいろあるものですから、それは毎月、そういうふうに話し合ったりとか報告を受けたりというところはございます。ただ、ドコモ・バイクシェアだけで解決しなければいけないような部分もありますし、連携区で共通だよねというところについては全体で話し合って、どうしていこうかといったところを今やっているような状況です。 山本委員 様々な共有を月に1回図られている中で、できるものを一歩一歩進めているということで理解いたしました。他の委員からもありましたけれども、近隣区のまだ導入の進んでいないところに関しても積極的にプッシュしていただいて、より区民の利便性が高まるように、要望をお願いいたします。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。 次に、3番、新井薬師前駅前拠点整備の進捗状況についての報告を求めます。 荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 それでは、新井薬師前駅前拠点整備の進捗状況について御報告申し上げます。(資料4) 西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(新井薬師前駅周辺地区編)に基づきまして、駅前の拠点空間の創出に向けまして、これまで勉強会をこの地域の権利者様と一緒に行ってきたところでございますが、このたび、権利者主体による市街地再開発事業推進のための組織でございます「新井薬師前駅地区再開発協議会」が設立されましたので、御報告を申し上げます。 これまでの経緯といたしましては、勉強会の開催というところで、平成28年度から御覧のような回数、内容で行ってまいりまして、計20回ほど行ってまいりました。 本年2月には意向調査ということで、住民主体の検討組織への参加意向などについて確認をさせていただいております。この時点では大体6割弱というところで参加表明があったというところでございました。 ちなみに、対象区域でございますが、その下にある図を御覧いただければと思います。この中の網かけの部分、ここが対象区域になりまして、面積にして約0.7ヘクタールでございます。権利者数は38名、世帯数にして30世帯となってございます。 裏面に参りまして、協議会の設立でございます。 名称は御覧のとおりでございますが、設立日は令和2年8月23日、総会を開きまして設立をしてございます。 目的といたしましては、市街地再開発事業の事業化に向けた検討でございます。 この時点での加入状況といたしましては70%ということで、21世帯の参加を頂いてございます。 今後の予定につきましては、協議会のほうでは活発な活動を続けていき、また、未加入者の参加勧奨、こういったものを進めていく中で権利者の合意形成を図り、おおむね3年後をめどに、次のステップになります準備組合設立に向けて活動を進めていくというような予定というふうに聞いてございます。 報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。 甲田委員 御報告ありがとうございました。 これは、私も地元で、親しみを込めて言いますけれども、ここの場所は、商店街といっても古い寂しい状況に今はなっておりまして、ただ、やっぱり、地元の人たちからすれば、お店だったら常連の人もいたりだとか、生活必需品があるという部分も若干あったりして、本当に古きよきものを残しながら、でもやっぱり、ここに書いてあるように、新たな顔となる駅前の拠点空間という形で期待をしていらっしゃる地元の方々がたくさんいらっしゃる中で、この市街地再開発を今、区はずっと進めてきてくださって、やっとここまで来たのかなと思っています。 20回も勉強会を重ねてきたということなんですけれども、これを一つひとつ聞いていたらあれなので、これまでの参加状況と、どういうふうに進めてこられたのかということの概要を確認で教えてください。 荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 どのように進めてきたかというのは、主な内容のほうをちょっと御覧いただきたいと思いますが、まず最初のほうは、やはり、どういった手法、共同化の手法があるかとか、そういう基礎的なところから入りまして、当然、区のほうでも、まちの課題、将来像、皆さんでどういうまちをつくっていきますかというようなお話を重ねてきました。その中で、具体的に再開発事業を選択して検討していこうということで、再開発事業の仕組みについての話合いが進んでまいりまして、事例視察ということで4か所ほど現場を見に行ってございます。こういった流れに沿った上で、具体的にまちづくりを進めるために、市街地再開発事業を自分たちで権利者として前へ進めるための会をつくっていこうというふうな形になってきたというところでございます。 甲田委員 分かりました。 最初の平成28年度の段階ではたしか9世帯ぐらいから始まったような気がするのですが、その辺はいかがだったでしょうか。 荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 おっしゃるとおり、最初のうちは非常に世帯数としては少なかったというふうに思ってございます。特に、ちなみに、多くなったのは、一番多くなったのは昨年度ぐらいからで、やっぱり、権利者の方はどうしても御高齢の方が非常に多くて、具体的な仕組みの話に入ってきた段階では、だんだん、ちょっと私ではついていけないので、私の息子を連れてきていいか、娘を連れてきていいかと、そういった形で息子さん、娘さんが入って、非常に活発な議論が行われてきたというようなところで、そこら辺から、これならば次の段階に行けるかなというような飛躍があったというところでございます。 甲田委員 昨年もその前もいろんな視察もしていただいたということで、そういったことも効果があったのかなというふうに思います。私も、視察はどんな視察だったのだろうかとすごく興味があるのですけど、それはまた改めて教えていただければと思っています。 この再開発が与える影響というのはすごく大きいと思いますので、やはり、区民の方々も、どういうふうになっていくのかなというのはやっぱり期待をしていると思います。権利者の組合ですし、個人情報、いろんなことがありますので、なかなか表に出せない部分というのはたくさんあると思うんですが、ただ、こういうことが始まって、区としてこういう後押しをしていて、ここだけではなくて、新井薬師前駅前のまちづくりがこんなふうに進んでいくといいなという意見を言える場所があるよというような部分も進めていっていただきたいし、この市街地再開発の進捗状況についても、地元の区民の方々が知られるような機会というものも持っていただきたいなというふうに思っているのですけれども、そういったアピールというのはどのように考えていらっしゃいますか。 荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 この先につきましては、協議会ができたばかりでございますので、やはり、勉強会から協議会に変わったということで、すぐさま自主的に全ての活動が権利者の方だけでというわけにはいかないと思ってございます。ただ、今後、準備組合に移行するに当たっては、やはり自らの足で歩いていっていただくということが前提となりますので、そこでは、基本的な建物の計画でございますとか、そういったものも次第に形ができてくるというところでございます。そういったところで、今度は、協議会のほうが、例えば地域の商店街でございますとか、様々な団体、地域、それ以外のところもあろうかと思いますが、そういうところに都市計画事業として、地域への貢献とか、地域から認められるような事業になっていくためには、そういった説明を自らがしていくというような段階に入ると思います。そういった段階でいろんな御意見を聞くような機会があろうかというふうに思ってございます。 甲田委員 地域から認められるような団体になっていくための努力もしなければならないということですけども、これはやっぱり区のほうで後押しをしなければ。高齢化も進んでいる中の小さな組織ですし、本当にそれは後押しをしていただきたいと思っています。 この次のステップは、3年後をめどにということで準備組合設立に向けると。その後のめどというのは、大まかな完了目標というか、そういったものは持っていらっしゃるのでしょうか。 荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 そこの部分につきましては今後の検討の進捗によりますので、軽々に何年度ぐらいにというようなことは、今の段階ではちょっと言えないかなというふうに思ってございます。 甲田委員 分かりました。 あと、加入状況ですけども、30世帯中21世帯ということですが、これは限りなく100%に近づきそうなのか、その辺の感覚も教えていただけますか。 荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 先ほど、実際に御高齢の方が多いとお話をさせていただきましたけれども、基本的に協議会は1世帯で1名代表者を出していただくという形になってございまして、御家族の中で、代表者を選ぶのに少し検討をする時間が欲しいとか、そういったことも頂いておりますし、その他の権利者についてももう少し考えさせてほしいというようなことも頂いておりますので、この先、先ほど言いましたように、いろんな活動を通じて、そういう方に関しても加入者をどんどん増やしていけるかなというふうに思ってございます。 若林委員 勉強会、甲田委員がいろいろ伺っていらっしゃいましたが、今後、いろんなところの視察に行かれて、これから具体的に、このまち並みに何が必要かとか、どんなものがあるといいのだろうかとか、また、既存にあるもの、これは残していかなきゃいけないなんという話はまだこれからですよね。 荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 今までの勉強会の経緯の中でも、どのような施設、機能があったら地域から喜ばれるかとか、自分たちとしてもこういう機能を入れたいとか、そういったこともありますし、都市計画マスタープランの中にも規定されている交流拠点というふうな位置付けもございますので、生活利便性を求めたようないろいろな施設配置、そういったことも当然考えてきてございますけれども、先ほど来申し上げているように、今後、地域の中で認められていく施設としてどのような機能がさらに必要なのか、そういったことも議論をさらに重ねていく必要があるというふうに考えてございます。 若林委員 このまちに足りなかったもの、もしくは、今もある公共に近い施設なども開発の中に入ってくる。例えば、郵便局とかが公園の広場に今入っていると。広場の計画に入っている予定地に郵便局があったりとかするので、これは要望というか、もし公園の予定地の中の郵便局がなくなったらという話も、ぜひ会議体の場で話し合っていただいて、必要性を議論していただければなと思うんですが、いかがでしょうか。 荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 直接の権利者様ではないような気もしますけれども、いろんな様々なまちづくり事業を重ねていく中では、今おっしゃったような機能でございますが、例えば交番が欲しいとか、いろんな御要望があった記憶が私もございますが、そういった内容についても、今後、それが実現できるかどうかはちょっと別にしまして、検討についてはしていくべきかなというふうに思ってございます。 委員長 一旦休憩します。
(午後2時58分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後2時58分)
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。 次に、4番、その他で何か報告はありますか。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 それでは、令和2年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会について、口頭で報告いたします。 本年10月27日、野方WIZで開催を予定していた令和2年度決起大会につきましては、令和2年度第2回期成同盟理事会において中止が決定されました。これは、新型コロナウイルス対策に関する社会情勢を鑑みた判断でございます。多くの方の参加を募る大会場での決起大会は中止となりますが、期成同盟では代替措置として、連続立体交差化実現による踏切渋滞解消に関する決議案についての賛同を加盟団体から確認し、国、都、西武鉄道株式会社への要請活動そのものは行う方向で進めてまいります。なお、連続立体交差化の実現と推進に関する要請決議につきましては、全ての加盟団体から賛同を確認しております。 私からの報告は以上です。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。 他に報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。 次に、審査日程のその他に入ります。 委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時00分)
委員長 委員会を再開します。
(午後3時06分)
次回の委員会は第4回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から連絡させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 本日の予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で交通対策調査特別委員会を散会いたします。
(午後3時06分) |