令和2年10月05日中野区議会建設委員会(第3回定例会)
令和2年10月05日中野区議会建設委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔令和2年10月5日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和2年10月5日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時30分

 

○出席委員(9名)

 日野 たかし委員長

 河合 りな副委員長

 竹村 あきひろ委員

 高橋 かずちか委員

 加藤 たくま委員

 杉山 司委員

 小宮山 たかし委員

 久保 りか委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部公園緑地課長 林 健

 都市基盤部交通政策課長 村田 賢佑

 都市基盤部住宅課長 池内 明日香

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗

 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 安全で快適に住めるまちづくりについて

 交通環境の整備について

 道路の整備について

 公園の整備及び緑化の推進について

○所管事項の報告

 1 令和3年度国・都の施策及び予算に関する要望について(都市基盤部、まちづくり推進部)

 2 中野区基本構想改定検討素案について(都市基盤部、まちづくり推進部)

 3 平和の森公園の利用ルール(案)の意見交換会等の結果及びバーベキューサイトの利用条件(案)について(公園緑地課)

 4 新井薬師公園及び城山公園の遊具設置について(公園緑地課)

 5 控訴事件の判決について(公園緑地課)

 6 自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについて(交通政策課)

 7 中野区住宅マスタープランの改定に向けた方針について(住宅課)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における委員会審査の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時00分)

 

 本例会における委員会の審査日程についてお諮りします。本定例会では常任委員会の日程が3日間設けられており、本委員会にはお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査すべき案件があります。そこで、休憩中に御協議いただいたとおり、本日は所管事項の報告を7番まで受け、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、午後3時ごろに休憩を取り、午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いします。

 それでは、議事に入ります。

 安全で快適に住めるまちづくりについて、交通環境の整備について、道路の整備について、公園の整備及び緑化の推進についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時01分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時02分)

 

 初めに、1番、令和3年度国・都の施策及び予算に関する要望についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、令和3年度国及び都の施策及び予算に関する要望について御報告申し上げます(資料2)。

 本要望につきましては、毎年特別区長会として要望事項を取りまとめ、国及び都に要望してございます。当委員会の割り当て分のうち、都市基盤部に関連する箇所についてまず御説明申し上げます。

 1、令和3年度の国の施策及び予算に関する要望でございます。恐れ入りますが、別冊令和3年度国の施策及び予算に関する要望書を御覧ください。

 表紙を開いていただき、さらに1ページおめくりいただきますと、要望事項が全部で22項目ございます。このうち都市基盤部所管分につきましては、13番から18番及び21番、22番の8項目でございます。なお、21番、22番は、オリンピックの延期、新型コロナウイルス感染症など本年度の状況を踏まえ、新たに加わった項目でございます。

 それでは、順を追って御説明申し上げます。

 まず21ページをお開きいただきたいと存じます。13番、受動喫煙対策の推進でございます。健康増進法改正や都条例による屋内などの規制強化に伴い、屋外での受動喫煙が今後増加することが懸念されていることから、国有地の提供等として、路上喫煙対策等の取組のため、道路法に基づく規制の緩和や国有地の提供などについて要望してございます。

 次に、22ページをお開きいただきたいと思います。14番、交通システムの整備促進でございます。ここでは、特別区における交通システムの整備は、沿線地域のみならず、東京圏全体の公共交通環境の向上に寄与するものとして極めて重要な課題であるとして、東京圏の都市鉄道が目指すべき姿を実現する主要なプロジェクト等をお示ししてございます。

 続きまして、23ページでございます。15番、都市計画道路等の整備促進でございます。特別区では主要な幹線道路網の未整備区間が散在しており、首都東京の都市計画道路ネットワークが十分機能していない状況にあることから、緊急輸送道路の機能の確保など、都市計画道路の整備が計画的かつ確実に促進されるよう、安定的かつ十分な財源の確保などについて要望してございます。

 続きまして、24ページをお開き願います。16番、都市インフラの改善でございます。都市機能を向上させ、社会・経済活動を支えるまちづくりを推進するため、社会資本整備総合交付金の十分な財源措置、あるいは社会インフラ老朽化への対応、次のページに移りますが、電線類地中化の促進などについて要望してございます。

 次に、26ページでございます。17番、都市農業の振興及び緑化対策の推進でございます。ここでは、農地を含め、年々減少する都市の緑を守るため、特別区の地域特性を考慮して緑地の保存及び活用への財政的支援の充実、緑の消失防止施策の充実について要望してございます。

 次に、27ページでございます。18番、災害対策の充実でございます。こちらでは、切迫性が指摘される首都直下地震及び南海トラフ地震、近年、異常気象による水害等への対策の一層の充実を図るため、高層住宅への対応、大規模水害への対策強化、住宅密集市街地への対応として、建築基準法42条2項に基づく建築物のセットバック、土砂災害防止対策の推進などを要望してございます。

 次に、32ページをお開き願います。21番、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催延期に伴う対策の強化でございます。ここでは、選手、観客、観光客を安全に迎えるため、来街者の受入れの取組として施設のバリアフリー化の推進などについて要望してございます。

 次に、33ページでございます。22番、新型コロナウイルス感染症対策についてでございます。新型コロナウイルス感染症の拡大により国民生活や経済活動などに大きな影響が生じてございます。ここでは、次のページの下段に移りますが、公共施設利用制限に伴う指定管理者への財政支援として特別区が負担した場合、財政措置を講じることなどについて要望してございます。

 以上につきまして本年8月に特別区長会として国に要望してございます。

 続きまして、都への要望でございます。もう1冊の令和3年度都の施策及び予算に関する要望書を御覧いただきたいと存じます。表紙から2枚目をお開きいただきますと、要望事項が全部で23項目ございます。このうち都市基盤部関連分につきましては、3番、14番から20番及び22番の全部で9項目でございます。

 まず4ページをお開き願います。3番、都区の役割分担に関する協議の実施の用途地域等都市計画決定権限の移譲等に関する協議でございます。特別区の住民との合意形成等を踏まえた主体的、自立的なまちづくりの推進に資するため、用途地域等都市計画決定の権限移譲について都区間で協議、調整する場の設定を要望してございます。

 続きまして、少し飛びまして20ページをお開き願います。14番、受動喫煙対策の推進でございます。先ほど国への要望でも御報告いたしましたが、都への要望としましても、都有地の活用等の推進として、喫煙所設置場所の確保のため利用可能な都有地の情報提供などについて要望してございます。

 次に、22ページをお開き願います。15番、交通システムの整備促進でございます。こちらは、先ほどの国への要望にもございました鉄道網の整備に加え、コミュニティバス事業に関する補助の拡充について要望してございます。

 次のページ、23ページを御覧願います。16番、都市計画道路等の整備促進でございます。都市機能を向上させ、社会・経済活動を支えるまちづくりを推進し、緊急輸送路としての機能を確保するため、都市計画道路の整備推進の財源措置や用途地域変更の柔軟な対応、安全な自動車走行空間の確保などについて要望してございます。

 次に、25ページをお開き願います。17番、都市インフラの改善でございます。内容は、先ほどの国への要望と同様、電線類の地中化の促進として要望してございます。

 次に、27ページをお開き願います。18番、災害対策の充実でございます。ここでは10項目ほどの具体的な方策を講じるよう御要望してございます。土砂災害防止対策の推進、高層住宅の防災対策の推進、次のページに移りまして、河川・下水道施設の整備の推進、大規模水害時における広域避難体制の構築において、河川管理者による堤防復旧や排水機能の拡充の支援などについて御要望申し上げてございます。

 次に、30ページをお開き願います。19番、放置自転車等対策の推進でございます。自転車駐車場の整備促進として、都が管理する道路内における自転車等駐車場の整備促進、放置自転車等の撤去、自動二輪車等駐車対策の推進として、自動二輪車等の放置や駐車違反に対する取締りの強化、自転車シェアリングの普及促進などについて要望してございます。

 次に、32ページでございます。都市河川等の環境の改善でございます。市街化された都市において、良好な生活環境を維持・発展させていくための改善策といたしまして、都市河川等の水質改善等の取組を促進することなどについて要望してございます。

 最後になりますが、34ページをお開き願います。22番、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催延期に伴う対策の強化でございます。国に対する要望と同様、選手、観客、観光客を安全に迎えるため、来街者受入れの取組として施設のバリアフリー化の推進などについて御要望してございます。

 都市基盤部関連の説明は以上でございます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、まちづくり推進部所管分について報告いたします。

 令和3年度国の施策及び予算に関する要望書を御覧ください。表紙から2枚目に22項目の要望事項が記載されております。このうち、まちづくり推進部所管分につきましては、15番、16番、18番、21番の4項目でございます。

 まず23ページをお開きください。15番、都市計画道路等の整備促進でございます。(1)安定的かつ十分な財源の確保については、都市計画課長から説明いたしましたので省略させていただきます。(2)連続立体交差事業の予算の拡大でございます。開かずの踏切を早期に解消するための予算拡大などについて要望しております。

 次に、24ページをお開きください。16番、都市インフラの改善でございます。(3)社会資本整備総合交付金の十分な財源措置については、都市計画課長から説明いたしましたので省略させていただきます。

 次に、27ページをお開きください。18番、災害対策の充実でございます。(3)住宅密集市街地への対応でございます。老朽木造家屋、住宅の建て替えに関する助成対象を拡大し、住宅建設費も新たに対象とするだけでなく、老朽木造住宅の解消を推進できるよう関係法令の整備を図ることなども併せて要望してございます。

 次に、32ページをお開きください。21番、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催延期に伴う対策の強化でございます。(3)来街者受入れの取組については、都市計画課長から御説明いたしましたので省略させていただきます。

 以上が国に対する要望事項でございます。

 次に、もう一つの冊子、令和3年度都の施策及び予算に関する要望書を御覧ください。表紙から2枚目と3枚目に23項目の要望事項が記載されております。このうち、まちづくり推進部所管分につきましては、16番、18番、22番の3項目でございます。

 まず23ページをお開きください。16番、都市計画道路等の整備促進でございます。(1)都市計画道路の整備推進については、都市計画課長から説明いたしましたので省略させていただきます。(2)連続立体化交差事業の促進でございます。抜本的な踏切対策である連続立体交差事業を計画的かつ確実に促進するよう、必要な財源の確保、都施行路線の早期完成と事業候補区間の速やかな事業化などについて要望しております。

 次に、27ページをお開きください。18番、災害対策の充実でございます。このうち(4)木密地域対策、密集住宅市街地整備促進事業等の一層の充実でございます。木造住宅密集地域の防災性向上を図るため、都の防災都市づくり推進計画の定める整備地域以外の地区においても不燃化特区制度と同様の支援が受けられるよう制度を拡充することなどについて要望しております。

 最後に、34ページをお開きください。22番、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催延期に伴う対策の強化については、都市計画課長から説明いたしましたので省略させていただきます。

 令和3年度国・都の施策及び予算に関する要望についてに関するまちづくり推進部所管分の報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 毎年この要望書を出していただいているところですけれども、今年度新たに要望している事項というのがまとまっていましたら教えていただきたいと思います。

安田都市基盤部都市計画課長

 今年度新たに加わった項目といたしまして、国への要望事項としましては、13番の受動喫煙対策の推進、21番の東京オリンピック・パラリンピック2020開催延期に伴う対策の強化、22番、新型コロナウイルス感染症対策について、こちらが当委員会所管の新たに加わった項目でございます。

 都への要望事項でございますが、項目としては昨年度と一緒でございますが、個別の内容といたしましては、14番、受動喫煙対策の推進で、(3)の普及啓発事業の継続、(4)の早期の情報提供など、15番、交通システムの整備促進でございますが、(2)のコミュニティバス事業に関する補助の拡充などが新たに加わった項目でございます。

加藤委員

 国のほうの施策のほうで、27ページ、18、災害対策の充実のところですけれども、高層住宅への対応というのはこれまで要望されていますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 入ってございました。

加藤委員

 その次の(3)の住宅密集市街地への対応で「老朽木造住宅除却後の土地が適正に管理されている場合に納税優遇制度を適用するなど」、これは更地にしたら固定資産税が6倍かかっちゃうのを減免か何かしてほしいという要望かと思うんですけど、これも例年あったんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 例年してございまして、実際に適用されている事例が、不燃化特区のところで除却した場合に税金の減免等の措置ということが実際に適用されていますけど、ほかの地域についても広げるよう要望してございます。

加藤委員

 では、そういう意味では要望していっているのが、徐々にではあるけれども、かなっていっているというような状況ということでよろしいですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

久保委員

 まず国のほうから伺います。23ページ、都市計画道路等の整備促進のところの連続立体交差事業の予算の拡大についてです。「高架下空間の公共利用を拡大できるよう、都市側の利用面積比率を引き上げること」というのがございます。これは今現在では中井・野方間は地下化ということで進められているので、この地下化の状況は含まれるのかということと、今後、高架化も視野に入れての野方以西のこともございますので、現状と、また、どういった形で利用面積の比率を上げるということが望ましいと思っていらっしゃるか教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今のこちらのほうですけど、こちらの構造形式を問わず、連続立体交差事業の推進についての予算上の拡充と、あと創出される空間について、これもやはり同様に、地下であれ高架であれ、新たな空間活用をということの要望になってきております。これは昨年度も同様の取組でございまして、こちらについてこれまでも予算の拡充等も行われながら行っているところで、我々といたしましても、やはり創出された空間のまちづくりに貢献されるような活用を継続して求めていくということでは考えているところでございます。

久保委員

 すみません、参考のために、利用面積比率、現状の地下化の場合と高架の場合も全く同じ要件なのか教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらは公租公課分というところになりますので基本的には同じということになってまいります。15%を基本に考えているところでございます。

久保委員

 ありがとうございます。

 次に都のほうです。これも新しいものではないので今までにもお伺いをしているかと思います。4ページの都区の役割分担に関する協議の実施についてです。先日、決算の建設分科会でもこの用途地域に関することは幾つか質疑をさせていただいたところですけれども、この現状について教えていただきたいと思います。「用途地域等都市計画決定権限の移譲等について、都区間で協議・調整できる場を設定すること」となっていますけれども、現状、中野区における用途地域の都市計画決定権限の移譲というのも本当に早く移譲してほしいなと思うものが幾つかございます。具体的に今中野区で様々協議に上がっているところで、ここをぜひそうしてほしいというものがあれば教えていただきたいのと、あと都区間で協議・調整できる場を設定するということで、現状今これはどうなっているのかというところもお伺いをしたいと思います。

安田都市基盤部都市計画課長

 用途地域等の決定権限につきましては基本的に23区内は東京都が所管してございます。一般の市の部分では市のほうに権限が移譲されておりまして、そこに不公平感というのは担当としては感じてございます。特別区としては、特別区長会及び特別区の担当部長、もしくは担当課長会の中でもこういった話題が再三出ておりまして、都市計画税の適正な支出と同じように用途地域等についても権限を移譲するように、再三東京都の担当者、あるいはしかるべきこういった都区の要望を通じて要求しているところですけども、まだ現状ではかなっておりません。

久保委員

 特に今中野区のまちづくりにおいてここのところが本当に早く移譲してくれることによってスムーズにいくのにというような事例があれば教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 用途地域というのは面的な都市計画の制限でございます。そういった面から、面整備の計画がきちっと定められたような、例えば地区計画とか、そういった面に併せて、様々な建築規制と同様に併せて用途地域についても区のほうに権限が移譲してくれば円滑な都市計画が進むと考えてございます。

久保委員

 ということは、現状で行われているまちづくりでも対象となってくるところはあるというところになるかと思います。これから防災まちづくり等も進んでいく中でそれは本当に重要な課題になってくるかと思いますけれども、この権限が移譲されることによって、当然のことながら区で様々見直しが図られることになるわけですけれども、タイムスケジュールもあると思うんですよね。これから中野区のまちづくりを進めていく中でやっぱり短期的に様々見直しを図っていきたいと思われるような部分もあるのかなと思うわけですけれども、何か具体的にここを早くできるといいのだけれどというようなところはありますでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 繰り返しになりますが、規制誘導方法を考えて都市計画を定めていくものでございますから、それを一体的に進めるような面整備、繰り返しになりますが、そういったところを進めていくのは地区計画だと思いますので、都市計画担当としては地区計画の中でそういった建築誘導、規制誘導、緩和等を含めて進めていくべきではないかなと考えてございます。

久保委員

 要するに面整備を今行っているところが区内に幾つかあると思います。なおかつ今後面整備を行っていくところもあると思います。なので、具体的な事業名をもし教えていただけたらなと思っているわけですけれども、そういうことではなくて、今行っていること全てにおいてその方向であるということであれば今までのお答えどおりなのかなと思うんですけれど。

安田都市基盤部都市計画課長

 繰り返しになりますけども、個々の場所については個々の所管がまちづくりを進めています。その手法として規制誘導というのがありますので、そういったものを一体的に考えていく。なので、個々のまちづくりを所管していない都市計画では難しいかなと。そういうことで一般的には地区計画が進められているところでそういった可能性があるのかなと考えてございます。

来住委員

 国や都に対しても受動喫煙対策の推進でかなり中身的にも具体的に要望するということになりました。これは大変大事なことだと思います。その上でですけど、例えば国に対しては国有地の提供などということで、道路法に基づく規制の緩和や国有地の提供ということで、ここでは特別区への支援を求めているわけですけども、道路法に基づく規制の緩和というのは何を要望、具体的にはどういうことの意味でしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 道路法に基づく占用許可というのが道路法の32条にございます。工作物を設置するという場合にいろんな規制がございます。そういったところに関しての法の規制の制度の緩和等でございます。

来住委員

 国有地ということで、道路上の提供であるとか一定喫煙所を設置する上ではかなり地域性や場所の選択が大事だというふうに思います。あわせて特別区からの都への要望の中でも都有地の活用などの推進が出されて、ここでは無償での貸与を含めて「道路占用許可に関する国との調整」となっているんですけども、この調整は都道上での国との調整という意味でしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 中野区は国道がございませんので都道を想定していただきますと、広い歩道が設置してございます。そういった広い歩道について占用許可を下ろす場合に一定の緩和制度がないかということでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、中野区基本構想改定検討素案についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、中野区基本構想改定検討素案について御報告申し上げます(資料3)。

 本報告は、所管の総務委員会のほか、全常任委員会で御報告するものでございます。ここでは、当委員会に関連する部分のうち、初めに都市基盤部に直接関連するものについて御説明いたします。

 お手元の資料を御覧願います。中野区基本構想検討素案、以下、検討素案は、昨年度に取りまとめて、2月から区民意見交換会及び関係団体や区民からの意見聴取等を行ってございます。なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために意見交換会等の中止もございましたが、この度、中野区基本構想改定検討素案──以下、改定検討素案と言います──を作成いたしましたので御報告するものでございます。

 まず2番(1)検討素案に係る区民意見交換会等の実施結果でございます。表にお示しのとおり、本年2月23日に桃園区民活動センターで行い、15名の参加がございました。当初予定していた全8回の区民意見交換会は新型コロナウイルス感染症の関係で2回目以降は中止してございます。

 次に、(2)関係団体等からの意見聴取でございます。これの実施は対話関係及び電子メールの実施52回、延べ参加者数704名でございます。

 また、(3)電子メール等による意見は計56件で、資料にお示しの内訳でございます。

 (4)意見の内容は別紙1のとおりでございます。恐れ入りますが、別紙1を御覧願います。都市基盤部に関連するものは特に41番から44番の安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちの項目に該当するものが当委員会で関連しますが、都市基盤部に直接関連するものとしては、42番の環境負荷の少ない持続可能なまち、43番の緑や花といった自然に関する御意見がございました。回答を含め詳細は表のとおりでございます。

 恐れ入りますが、本報告のかがみにお戻りいただきまして、3番目の改定検討素案でございます。(1)検討素案から改定検討素案への主な変更点でございます。

 お手数ですが、別紙2を御参照いただきたいと思います。全体として表現や文言などの修正が主でございますが、改定の背景として、1の新型コロナウイルスの感染症拡大の影響に関するものが新たに加わってございます。また、都市基盤部に関連する主な変更点としましては3ページの11から13の項目になります。(4)11番「快適で魅力ある住環境をつくります」の「居心地が良く歩きたくなるまちなか、魅力ある公園」などの表現が変更の主なものでございます。こちらは都市計画マスタープランの改定の検討の中でも示されているまちづくりの面的な整備を考慮した表現としてございます。詳細は後ほど御参照願います。

 また、恐れ入りますが、表紙にお戻りいただきまして、3の(2)、これらを反映した改定素案全文でございます。こちらは別紙3のとおりでございますが、詳細は後ほど御覧いただければと存じます。

 恐れ入りますが、表紙の裏面をお開き願います。4番、区民意見交換会等の実施でございます。

 (1)区民意見交換会でございます。表にお示しのとおり、10月18日から11月1日で、全8回のスケジュールで実施予定でございます。新型コロナウイルス感染症拡大防止に努めて意見交換会を実施したいと考えてございます。

 (2)、こちらは区民等からの意見募集でございます。

 (3)は区民等への周知でございます。区民等への周知は10月5日号の区報や区のホームページ等により周知いたしてございます。その他、改定検討素案で描くまちの姿について、「2020中野区区民意識・実態調査」におきまして調査を行う予定でございます。

 最後に、6、今後のスケジュール(予定)でございます。基本構想の改定は令和3年3月、基本計画の策定は令和3年8月を目途に進めることとしてございます。

 都市基盤部関連の御説明は以上でございます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、中野区基本構想改定検討素案報告資料別紙1、別紙2のうち、まちづくり推進部所管分について報告いたします。

 別紙1のまちづくり推進部所管分は、2ページのNo.18から22の5項目と5ページのNo.41となります。寄せられたのは、東京の新たな活力やにぎわいと時代の変化に対応したまちづくりに関する意見です。区の考え方は表に記載のとおりでございます。

 別紙2、2ページのNo.6を御覧ください。別紙1、No.22の意見を受け、改定検討素案では下線で示す部分を追記いたしました。

 まちづくり推進部所管分の説明は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 総務委員会の所管と重なっちゃうかも分からないですけども、この区民意見交換会が今後10月から11月で行われるということですけれども、意見交換会の結果というのがまたこの改定検討素案の中身に対して意見をもらって、それが反映される可能性というのがあるんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 そのように承ってございます。

加藤委員

 そうすると、今回2月に行ったものを中間的に反映したというもので、逆に同じ箇所で違う意見があったらまた変わってくる可能性もあるという、取りあえず2月と同じような趣向のものをまたやって、結果的に区民の方々の意見が反映されていくということですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 今回のテーマの内容は改定検討素案でございますので、案に上がるまでそういったことで反映されていくものと考えてございます。

加藤委員

 そうすると、議会としてもここで意見を言えば、まだ意見を反映していただけるのかなというふうに理解します。

 ちょっとこの別紙3でいうとどの辺がこの建設委員会で質疑できる内容なのかというのを軽く言ってもらったほうが議論しやすいのかなと思うんですけど、教えてもらえますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 改定の背景等についても全体に関わることなので入ってきますけども、個別にいたしますと、7ページの(4)安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちが主に当委員会の所管になります。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今の都市計画課長に併せて、4ページの「人と人とがつながり、新たな活力が生み出されるまち」、「東京の新たな活力とにぎわいを世界に発信します」と、一番下段のところも対象となってまいります。

加藤委員

 今見たところでぱっと感じるところですけれども、今、4ページのところの「東京の新たな活力とにぎわいを世界へ発信します」というところでありますけれども、これというのはコロナを踏まえた上でこの文言というのは変えられてはいるんですか。そのままなんですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 これは特にコロナを踏まえてというものよりかは、別紙1に寄せられた意見を添付してございますが、別紙1の2ページ目、下から2行目の22番におきまして、にぎわいを世界に発信するということについては、区内全体への波及、これも必要だろうという御意見をいただきましてこのような修正をしたところでございます。

加藤委員

 その意見が反映されたというのは区民の意見が入っているというのはいいことだと思いますけど、改定背景で一番最初に「新型コロナウイルス感染症の感染拡大により」というような説明文がありますけれども、その中身というのがそういうふうに反映されてきているのかなとか、いや、反映するものじゃないと、10年、20年を考えていくものだからコロナというのは一過性のものなんだという認識で捉えているのかどうかみたいなところが、全体的なこの基本構想が今後どういうものでつくっていくのかというようなところの全体的な認識というのがちょっと知りたかったんですけど、その辺は総務委員会マターか分からないですけど、御担当の部署のところだけにおいてはどうお考えなのか教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 4番の「安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまち」、まさにコロナにも対応できるまちの姿でございますけれども、こちらにつきましては都市計画マスタープランの検討も併せて並行的に進めているところでございまして、例えば職住近接した生活スタイルやこれに伴う複数用途が融合した土地利用や住環境への誘導、あるいはデジタルインフラの普及促進など都市づくりの課題というのはまさにコロナと一致するもの、そういったものを面的に整備する中で、例えば「快適で魅力ある住環境をつくります」という項目がございますけれども、この住環境の中で今回変えております「居心地が良く歩きたくなるまちなか、魅力ある公園、多様な移動環境など」という中においても、その考え方、一定の空間や職住近接したまちづくりの視点も入っていると考えてございます。

加藤委員

 それはコロナを踏まえてそういうふうに変わっていったのか、元からそういったものも含めて物の考え方があったというのか、その辺の区の認識を教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 既に都市計画マスタープランにおいても、こういった視点、あるいはスマートシティという視点からも検討していたところでございますが、今回のコロナ禍を受けまして、それが一層そういった考えを進めていくものになりますし、デジタルインフラの普及推進というのはオール東京で進めているところでございますけれども、こういった視点も反映していくのかなというふうに考えてございます。

加藤委員

 都市計画マスタープランについては、別に基本構想・基本計画でなくても各自治体で必ずつくらなきゃいけないもので、必ず改定しなきゃいけないものですから、その辺はもう、ここでそう言ってもあれですけども、都市マスのほうから基本構想・基本計画にこういう骨太なところを入れていくぐらいの覚悟で御担当のほうからいろいろと企画部のほうに進言してもらいたいなと思います。これは要望です。

小宮山委員

 人間というものは人間だけで生きているわけではなくて、地球上でいろんな生き物の連鎖の中で生きています。この検討素案を見ますと、生物多様性とか、あるいは人間以外の生き物に関する言及がほとんどありません。植物に関しては僅かに緑化推進という4文字だけ表現されていますけれども、動植物に関する言及はほとんどありません。動植物が暮らしやすいまちというのは人間も暮らしやすいまちですし、生き物を大切にするまちこそが持続可能なまちであるというふうに私は考えています。いつも言っていますけど、新宿区で神田川を調査するとアユが上ってきているんですね。杉並区で神田川を調査するとアユは上ってきていない。中野区は調査していないから分からない。多分中野区で消えていると思うんですよ。そういったまちが持続可能なまちとはとても思えません。ですから、この中にも生物多様性に関する言及を盛り込むべきだと思いますが、いかがでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほどの加藤委員の質問とも重なりますが、都市計画マスタープランと併せてこちらのほうを検討の中で強く言っているところでございます。都市計画マスタープランの中にそういう生物多様性、持続可能なということの考え方を盛り込んでございますので、所管に伝えたいと思います。

久保委員

 別紙2のところでNo.11の「快適で魅力ある住環境をつくります」というところが「居心地が良く歩きたくなるまちなか、魅力ある公園」というふうに変更点としてございます。これはどういった御意見を反映させてこのような変更になったんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 「居心地が良く歩きたくなるまちなか」、最初は歩道空間で限定されていました。こういったところはやはり面的に整備するということが大事だという考えでございます。さらに、魅力ある公園というのは、最初は特定の公園、特色ある公園ということで、行政の立場みたいな表現なので、広く住民の意見を聞きながら、そういった視点で魅力あるという形で変更してございます。

久保委員

 じゃ、先ほどから面的なまちづくりという言葉が出てきていますけれども、それは特にこちらのほうの別紙1のところでこういう意見があって具体的にそういうふうに変えたというよりも、区の施策の展開自体が今までの歩行者空間という限定されたところだけではなく、広くまちづくりにこういった考え方を示していくべきだという、その考え方の表れということですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおり、都市計画マスタープランのほうと整合を取る中でこういった表現に変えてございます。

来住委員

 まず別紙3の3ページになりますかね。「10年後に目指すまちの姿」というところで、所管というよりも全体に共通する部分なんですが、「中野の最大の財産は人であり、すべての人の人権と、あらゆる生き方、個性や価値感を尊重します」と。さらに、「人と人との交流やつながりを広げ、誰一人取り残されることのない安心できる地域社会を築きます」というところなどについては、今までの計画、これまでの計画にない表現として評価できるかなというふうにその部分については読みました。ただ、所管に関係するところで、先ほどやりとりがちょっとありましたけども、例えばこの「10年後に目指すまちの姿」の中でも、「新たな活力が生み出されるまち」という表現であるとか、中野駅を中心にしたところで、そういういわゆる「新たな活力」という言葉があちこちに散見されるんですけども、所管のまちづくりの分野になるんでしょうか。新たな活力を生み出すというのはどういうイメージを区民の皆さんにお話ししたらよろしいんでしょうか。ここでおっしゃるこの言葉についての表現、何を意味するということでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 中野駅周辺の際にこういった記載がよく出てくるところかと思います。基本的に中野駅周辺は中野区の中でやはり今現在でも商業、行政の中心要素がたくさん集まって、また、交通結節点としても最大のところでございます。現在の基本構想並びに中野駅周辺まちづくりグランドデザインバージョン3におきましても、やはり中野駅周辺が中野区自体の持続可能性、これを牽引する箇所だという位置付けでございます。その中で新たな活力といいますのは、基本的に交通結節点、あるいは道路、公園といった都市基盤、これをより強固に安全に整備していくこと、それと併せて周辺の民間開発、面的な整備を進めることによって、例えば中野四季の都市(まち)がそうであったように、これまで中野に少なかったオフィスであるとか大学であるとか新たな都市機能、それによって新たな人が流入するようになり、そのことによって、中野駅周辺の商店街なり、あるいは経済界なり、そういったものの活性化につながっていく。また、今後の予定といたしましてもまだ複数の地区で再開発、駅前の再整備、こういったものが控えております。そういった整備と基盤整備、これを合わせていくことによって安全に新たな人の流動を呼び込み、それが地域の活力につながっていく、そういった現象を捉えて新たな活力が生み出されるという表現をしているところでございます。

来住委員

 この資料の別紙1のところではこういう声も意見として出されていますね。「「にぎわい」という言葉があるが、にぎわいよりも、住みよいまちにしてほしい。近年は、中野駅周辺が賑わい始め、近寄りがたくなっていると感じる。人が多いことはマイナス面もあることを加味してほしい」という、こういう御意見だと思うんですが、やはり今現在中野に長く住んでいらっしゃる方々にとっては、このにぎわいや活力というのがそういうふうに映ってしまうものがこの言葉にあるのかなと。真意は分かりませんけども、そういうふうに読み取ってしまうわけですけども、したがって、外から新たな企業を呼び込む、それは今回の今進んでいる中野駅を中心にした計画であると思うんですが、しかし、今現在ここに暮らす30万区民の皆さんにとってこの中野駅を中心にした開発がどういうことをもたらすのかということがここでは十分伝わっていないんだろうと。ここはやっぱりそういう言葉として、意見として出されているのかなと思うんですが、そこはいかがこの素案に対する意見についてはお感じになりますか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 委員御指摘なのは別紙1の2ページの20番の意見のことを引用されているかと思います。そちらの区の考え方、右側の欄にも記載していますとおり、基本的にはそういった活力を生み出すと同時に、安全安心、快適、これもまちづくりにおいて非常に重要な要素だというところを踏まえてございます。したがいまして、そういった視点も十分に踏まえながらまちづくりには取り組んでいるというふうに捉えているところでございます。

来住委員

 もちろん新たなまち、新たな建物や、それは当然今の安全安心に寄与するものでなくてはならないし、当たり前のことだと思います。しかし、区民の皆さんがにぎわいや新たな活力についてきちんと今の暮らしの中でどうなっていくのかという、そういう一つの不安、生活から来る気持ちがこういう形で表れているのかなというふうに読みました。

 先ほどありましたが、22番のように、意見を出したことに対して、その趣旨を踏まえて記述を見直したというところもあります。それは大事なことで、意見を出してもなかなかそれに答えていただけなかった今までのそういう意味ではまちづくりの手法とは、意見についてきちんと受け止めて、それに沿った形で記述も見直していくということについてはとても前向きだと思いますので、その真意をきちんと捉えて、今後も意見交換をかなりの数やるわけですから、それを十分踏まえた形で、これは素案ですので生かしていくんだということでよろしいでしょうか。

豊川中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、委員御指摘の箇所について、今後修正するかどうかは別としまして、やはり我々が書いた言葉について、活力にしましてもそれだけじゃないんだということは今後しっかり説明をしていきながら区民の御理解をいただきたいというふうに考えております。

来住委員

 ぜひそこを踏まえた意見交換、意見を聴取していただきたいと思います。

 今回の素案を出す過程の中で議論していく中で、ここにも最初にありますように、改定の背景の中に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により世界は歴史的な危機に直面していると言って、今現在進行ですからそういう表現が正しいかなと思いますが、さらにそこでは、「産業構造や働き方、住まい方、人と人とのコミュニケーションのあり方など、新しい生活様式への移行が進み、家庭生活を重視する意識が高まるなど」ということで、社会全体の価値観や行動に変化が生まれているんだということをここで背景として捉えて、新しい状況なわけですね。それを踏まえて、今この所管であるまちづくり、特に中野駅を中心としたそういうまちづくりの分野に、今の現実のまだ続くであろう収束が見えてこない中で、一定期間当然この状況がどうなっていくのかという中で、大きな事業としての中野駅を中心としたまちづくりの中に、この変容してきた、変化してきた生活様式をどうここに捉えて区として判断をしていくのかというのは、当然この背景の大きな変化ですから、その部分はどういうところでどういう形で検討の素材に入れていかれるんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 全体に関しましては総務委員会所管ではございますが、実際に大きな社会変化の流れの中にあると考えております。国も新型コロナ危機を契機としたまちづくりの方向性など、多くの学識経験者を集めて検討しているところでございます。そういう中で、現段階では結論が出ておりませんけれども、当然こういった社会の変化に対応した進め方については、国だけではなく、東京都も同様、中野区も学識経験者等で検討しているところでございますので、そういったところの流れを見ながら盛り込んでいくべきものかと考えてございます。

来住委員

 区民の意見もさることながら、今のこういうコロナ感染の状況、世界的な状況を踏まえて、しっかりと今回の改定検討素案、さらに今後検討という中身に入っていくわけですから、十分そこらを踏まえた中野の新しい先の10年を見通せるようなものにぜひしていただきたいと思います。これは要望しておきます。

久保委員

 ちょっと気になる点で、変更点と違うのですが、別紙3の改定の背景のところなんです。「中野区は、狭あい道路や木造住宅密集地域が多いことなどから、災害時における被害の拡大が懸念されます」とありますが、こういったことがあってこの10年間大変木密解消ですとか災害に強いまちづくりを目指して都市基盤を整備してきたんじゃないかなと思うんですね。なので、改定の背景でこう書かれると、じゃ、今まではどうだったのかと思うと、今までもすごく皆さん努力をされてきていると思うので、ここにこういうふうに出ているというのはちょっとどうなのかなと思うんですけど、それは、すみません、都市基盤というか、そういうところから見てここはこの記述はどうなんでしょうか。

角まちづくり推進部長

 確かにこの間防災まちづくりということで、いろいろとエリアごとに地区計画という建て替えのルールなどを定めたり、あと避難道路の整備というところもあるんですけども、そのエリアで掲げている目標が達成されているというところが残念ながらなかなか出てきていないということで、まだまだそういった防災まちづくりについては目標が達成されていないというところも踏まえて重要な課題だということで、今回区の一番重要な基本的な計画であるこういった基本構想に位置付けをしているというところでございます。

久保委員

 位置付けをしているのでさらに進めていくという発想ですかね。ただ、今までももちろん目標を達成していません。本当に10年、20年、30年とかけなければなかなかこれは難しい課題ですけれども、取り組んできたもの自体がこれだと、今まで取り組んできたんじゃないかなと思うので、何となく、ここからまた新しい取組なわけではなくて、継続的に取り組んでいるというところがちょっとこれだと捉えられないように思いましたので、ちょっとお伝えをしたいと思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、平和の森公園の利用ルール(案)の意見交換会等の結果及びバーベキューサイトの利用条件(案)についての報告を求めます。

林都市基盤部公園緑地課長

 それでは、平和の森公園の利用ルール(案)の意見交換会等の結果及びバーベキューサイトの利用条件(案)について御報告申し上げます(資料4)。

 平和の森公園の利用ルール(案)についての意見交換会、意見募集及び指定管理者による公園利用者アンケートの意見を踏まえた公園全体の利用ルール及びバーベキューサイトの利用条件(案)を取りまとめましたので報告するものでございます。今後、利用者等の声や利用実態を把握し、利用ルール及び利用条件の改善を図ってまいります。

 1番、意見交換会及び意見募集の結果についてでございます。

 (1)開催概要でございますが、本年8月1日及び8月5日に平和の森公園の利用ルール(案)の意見交換会を開催いたしました。意見募集につきましては8月3日から8月14日までメール、ファクス等により行いました。

 (2)意見の概要及び区の考え方でございますが、別紙1を御覧ください。同趣旨の意見につきましては集約して記載してございます。主な意見を御紹介させていただきます。

 1、草地広場に関しましては、1番、利用者同士が衝突するおそれがあるため、安全対策とマナー向上が必要だが、対策が不十分であるとの意見がございました。区としましては、利用者に対して、指定管理による巡回や園内放送で十分な注意喚起を行っているところでございます。

 2、バーベキューサイトの運営に関することに関しましては、2番、一部の利用者の快楽のために恒常的に近隣住民の環境悪化を強いるのは公共施設の在り方として不適切、バーベキューサイトは不要であるとの御意見がございました。区としましては、実証実験の結果が基準値内に収まっていたこと、ルールやマナーの啓発を行うことにより、近隣にお住まいの方の不安を解消していきたいというふうに考えてございます。

 恐れ入りますが、別紙1の2ページを御覧ください。4番、ごみの放置などの不適切な利用により住民の生活が脅かされるとの御意見がございました。区としましては、まずは利用者自身が清掃することを案内し、発生したごみはレンタル品の返却とともに回収し、利用後には指定管理者がサイト及び周囲の確認を行うことといたします。5番、区外から利用者が来ることで環境悪化が拡大する。区民の税金で造られているので対象を絞るべきとの意見がございました。区としましては、バーベキューサイトを申し込む際の代表者は区内在住、在学、在勤とし、1日当たり1サイト最大6名までとすることといたします。7番、禁酒、禁煙とするべきという御意見については、飲酒は禁止とせず、節度を持った利用の案内を行うこと、それからバーベキューサイト内は禁煙といたします。10番、近くにトイレがないと茂みの中で済まされてしまうとの御意見がございました。区としましては、受付時に配布する利用案内で総合体育館や公園内のトイレの場所を周知していくこととします。

 恐れ入りますが、別紙1の3ページ目を御覧ください。3、バーベキュー実証実験に関することといたしまして、実証実験を周知した住戸にはアンケートを取るべきとの御意見がございました。区としましては、御意見はメール、電話、利用者アンケート等により常時承っているところです。なお、バーベキューサイトの利用案内等ができましたら、近接した住戸にも配布させていただくなど適宜御意見を伺っていく考えでございます。

 4、その他の施設や公園全体に関することとしましては、1番、公園での禁止事項の表示が分かりにくいとの御意見がございました。区としましては実態を確認しながら改善してまいりたいと考えてございます。

 恐れ入りますが、本文の1ページにお戻りください。2、公園利用者のアンケートの結果でございます。こちらは公園の再整備後の印象等について指定管理者が公園利用者へアンケートを行ったものでございます。方法としましては、8月21日から9月14日までの日中、遊具、草地広場、トラック、多目的運動広場など偏りがないよう公園の各施設で利用者に対しお声がけをし、御協力をいただけた方にアンケートを行ったものです。

 恐れ入りますが、別紙2を御覧ください。こちらはアンケート結果を抜粋したものです。

 1段目ですが、リニューアル後の公園の雰囲気や公園の利用のしやすさについて伺ったところですが、それぞれ約9割の方が、とてもよい、またはよいとの感想をお持ちでした。

 2段目ですが、300メートルトラック、100メートル走路が整備されたことについては、約7割の方が、とてもよい、よいとの感想をお持ちでした。

 3段目ですが、バーベキューサイトを利用できることについては、約7割の方が、とてもよい、またはよいとの感想をお持ちでした。バーベキューで必要だと思うルールについてはごみ処理の問題を挙げる方が多かったところでございます。

 恐れ入りますが、本文2ページにお戻りください。3、平和の森公園の利用ルールでございます。意見交換会、意見募集等の結果を踏まえ、第2回定例会中の常任委員会で報告いたしました平和の森公園利用ルール(案)について、バーベキューサイトの部分について表のとおり変更させていただきたいと思います。まず表中の2段目の利用時間ですが、当初9時から17時までとしていたところですが、11時から16時までとさせていただきます。次に表中の3段目の対象ですが、申し込む際の代表者が区内在住、在学、在勤のいずれかとさせていただきます。次に利用人数ですが、1日当たり1サイト最大6名までとさせていただきます。次に表中の下段ですが、当初指定管理者が臨時のごみ集積所を設置する予定でございましたが、利用者自身が清掃することを案内し、発生したごみについては、レンタル品の貸出しの際、ごみ袋をお渡しし、バーベキューが終わりましたら、レンタル品の返却と一緒に指定管理者がごみ袋を回収するということに変更いたします。利用後には指定管理者がサイト及び周囲の確認を行います。なお、参考までに別紙3として変更を反映したものをおつけしてございます。後ほどお読み取りいただければというふうに思います。

 4、バーベキューサイトの利用条件(案)でございます。こちらは利用ルールよりも少し細かいバーベキューサイト利用者にお守りいただきたい事項について主な利用条件としてまとめたものでございます。違反者には注意を行い、改善がない場合には利用禁止といたします。主な事項を御紹介いたしますと、上から二つ目の丸ですが、代表者は本人確認ができる書類を提示し、利用者全員の氏名を提出することといたします。上から五つ目の丸ですが、バーベキューで調理した食品はバーベキューサイト以外へ持ち出さないことといたします。下から四つ目の丸ですが、利用後は利用者自身で掃除するということといたします。下から三つ目の丸ですが、先ほどルールのところでも申し上げましたが、ごみは配布したごみ袋に分別し、レンタル用品の返却とともに持参することといたします。それから下から二つ目の丸ですが、飲酒する場合は節度を持つことといたします。それから一番下の丸ですが、バーベキューサイト内は禁煙とすることといたします。

 5、バーベキューサイトの利用開始時期でございます。バーベキューの利用ルール、マナーの啓発を行う事業、こちらは10月25日、それから11月1日を予定してございますけれども、こちらを実施した後、一般利用を開始したいと考えてございます。実施する際は新型コロナウイルス感染症の感染対策を行いながら運営を行ってまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 いろいろと平和の森公園の使用に関するルールが固まってきたなというところですけれども、ちょっとまだ分からないところがあるので質問させていただきます。

 申し込む際に代表者は区内在住、在学、在勤のいずれかであるということですけど、代表者1人だけでもいい、ほかのメンバーは区内関係者じゃなくていいということですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 あと申込みは当日借りたい日からどのぐらい前から予約をすることが可能になっているんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 申込みの期間といいますか、そういったものについてちょっとこれから指定管理者と調整してまいりたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 バーベキューサイト内は禁煙ということですけど、中野区の公園で喫煙所を設置するところで平和の森公園もそれに入っていたと思いますけど、バーベキューなどに配慮したらそういった場所がいいのかなとは思いますけど、今のところ平和の森公園内の喫煙所の設置場所というのは固まっているんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 バーベキューサイトに割と近い場所に設置する予定でございます。

加藤委員

 あと、別紙1の1ページ目の2のバーベキューサイトの運営に関することのNo.1で、当面の間は3サイトで運営を行う等と書いてありますけど、全部で5サイトある中で3サイトということですけど、そういう間引きでやるということ、それは当面というのはまだ時期は分からない、当面は三つでやるということでいいんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 コロナウイルス感染症の対策ということで、ちょっと時期はいつまでというのはなかなか申し上げられないんですけども、当面の間は3サイトでスペースを広げてやっていきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 あと、いろいろ何をやったところで、騒音だったり飲酒とかのマナーが悪かったりとかいろいろあるだろう中で次に使えないようにさせるなどの処置を講じるということでありますけれども、中野区の公園条例を見ると、行為の制限というところで他人に迷惑を及ぼす行為をすることというときに5万円以下の過料を科すことができるとありますけれども、状況によってはそういうことも可能なのかなと思うんですけど、こういったルールが適用された例があるのか、今後そういうのはあり得るのかというのをちょっと教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 申し訳ございません、これまで過料が適用された実績については把握はしていないところなんですけれども、ただ、過料を科すにしても、刑法で言う構成要件というものが明確化していなければいけないということで、なかなかこの条例の規定だけで過料を科すというのは難しいのかなというふうに考えてございます。

来住委員

 まず、前回の委員会以降、今回意見交換会のいろいろ意見を踏まえて、そこでの資料別紙1でも出していただいたということで、そういう進め方としても大事なことですので、その点については評価したいなというふうに思います。

 その上でなんですが、まず、今回のこのバーベキューサイトについては指定管理者が行う事業ということで、区が企画する指定事業ということなのか、あくまでも指定管理者の自主事業としてこのバーベキューサイトの事業をやるのかというところをちょっとはっきりとしたいんですが、どういうことでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 バーベキューサイトの運営につきましては指定管理者の自主事業というところでございます。

来住委員

 平和の森公園の中で区が企画する指定事業というのは何かありますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 区が指定する指定事業としましては、公園の清掃ですとか樹木の管理ですとか、そういったものが指定事業となっているところでございます。

来住委員

 そうしますと、事業者自身が自主的に行う事業の一つであるということですね。じゃ、指定管理者が自主事業としてバーベキュー以外に何か具体的に今現在事業として示しているものというのはありますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 指定管理者が現在事業計画書の中で自主事業として考えていますのは、体育館部分も含めてなんですけれども、スポーツ教室とか、あとはカフェスペースとか、あるいはキッチンカーとか、あるいは物品のレンタル、販売、そういったものが自主事業の計画として上がっているところでございます。

来住委員

 区が指定する事業ではないということになりますと、指定事業者が今バーベキューの、例えば器具の利用であるとかその他もろもろについて利用者に求める費用については原則指定管理者が決められるということでよろしいんですよね。区はそれに対して条例上定めるものじゃないので、一応こういう料金でと言われれば、それを認める認めないというその範囲の話であって、原則指定管理者が決めていくということでよろしいですよね。

林都市基盤部公園緑地課長

 自主事業の計画の中で当然例えばレンタル料とかそういったものが出てくるかと思いますけれども、そういったものを区として確認、把握しながら承諾をするというような形になります。

来住委員

 そうしますと、幾つかの自主事業を会社として行っていく。その中でもちろん指定管理者は利益を上げなきゃいけませんので、自主事業の中でも人は手がかかっても利益になかなかその分入ってこないということになってきますと、その自主事業の中でも事業の中身によっては原則指定管理者が決められると。事業の中身については、継続するのか、いろいろあって一時休止するのか、その辺は事業者の判断ですけども、区との関係でいうとそういうものだということで、自主事業についてはそういう認識でよろしいですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 事業計画書として出されているもの、それに対して区は承諾するわけですけれども、例えばその自主事業をやめるとかというような指定管理者からの申し出があった場合は当然区と協議して決めていくというようなことになろうかと思います。

来住委員

 分かりました。あくまでも指定管理者の自主的な事業ということで、今後いろいろコロナ対策を講じた上でということをおっしゃっています。それはそういう形で区の考えとして事業者と話をしていくということだと思います。

 その上でなんですが、前回のときに私もバーベキューの文化があるんだという話をしました。バーベキューについては、もう調べていただいたかと思うんですが、日本バーベキュー協会というのがあって、そこでいろいろ発信されています。ここで最初に掲げているのが、楽しく行っても周りに迷惑をかけてはいけないんだということが協会の中でも強調されているんですけども、今回、指定管理者自身もアンケートを取りましたという紹介でした。それから意見交換でもこういう意見が出ていますということなんですが、そういう中で、そうしますと、今回見直しの部分、時間の変更とか行われていますけども、そういう指定管理者の判断ではあるけども、利用者や、特に近隣のこの場所について言うならば、問題なのは、公園自体がそれほど大きくないというところと、それから皆さんが遊ぶところに新たなバーベキューのサイトを造られて運営されるということと、それから近隣との関係で一番住宅地に近いというところでいろんなことが心配されていると思うんですね。

 ですから、今後、今回の中にもありましたけども、利用者等の声や利用実態を把握して利用ルール及び利用条件の改善を行っていくということも今回改めてここに示していただいているんですが、そういうことを区としてもきちんと把握しながら、その意見に基づく判断も当然事業者自身が判断する部分と区としての判断する部分があるというようなことでよろしいんでしょうか。その把握の仕方というのはどういうふうな把握の仕方をされる予定ですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 近隣の方ですとか利用者の方、それからそれ以外の方についての御意見については、指定管理者と情報共有を行いながら、改善するものについては改善をしてまいりたいというふうに考えてございます。

来住委員

 そこは丁寧にやっていかなければならないだろうと思います。そういう声に基づいて区としての判断が求められれば区として判断をきちんとしていくということにもなると思います。問題はどういう形で声を区として受け止めていく場を持つのかということだと思うんですね。もちろん事業者がアンケートだとかそういう声を寄せてくださいという、そういうアンケート箱みたいなものがあるんでしょうかね。そういうのと同時に、平和の森公園の最初オープンしたときには運営協議会的なものができて、公園の利用者の皆さん、近隣の皆さん、町会の皆さんだったかと思うんですが、ちょっと正確じゃないですけども、そういう中でいろんな声を寄せていただいて運営をされてきたという経過があったと思うんですが、今現在はどうなっているのか。それから、そういう形で何らかの指定管理者も含めた中野区と近隣の皆さんとの関係でどういう形で具体的な意見を把握していこうとされるのか。前の課長さんのときに私もそのことを求めたことがあって、ちょっと正確さを欠きますけども、方向としてはそういうことが大事でしょうというたしかやりとりをした記憶があるんですが、その辺は新しい段階になってきていますけども、どのような方向性をお持ちでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 以前の平和の森公園のときの竣工の際の運営協議会というのは、当初公園の運営の在り方について検討していくということで、近隣の町会さんですとか、PTAさんですとか、近隣の住民さん、関係者さん等々で構成されていた協議会があったということは承知しているところでございます。その後、現在は会議を特段行ってはおらず、主たる活動として花壇の管理ですとか、あるいは事業、たこ揚げ等の行事をやっているというふうに聞いているところでございます。新たな今回の平和の森公園なんですけれども、今後につきまして、一応指定管理者のほうでも当然毎回アンケートとかいろいろ常時取ってはいるところなんですけれども、利用者ですとか地域の方ですとか意見交換会等を予定しているということを聞いてございますので、そういったところでいろいろ要望ですとか御意見なんかを把握してまいりたいというふうに考えてございます。

来住委員

 指定管理者任せではなくて、区のあれだけの公園ですから、区もやっぱり何らかの関わりを持って利用者さん、近隣の声を受け止めるような場が必要だろうというふうに思いますので、かつての運営協議会と言うかどうかは別としても、その形をきちんとしたものにして今後の公園の使われ方をいい形にしていくことが大事だろうと思いますので、その点はお願いしておきたいと思います。

 公園全体について今回公園利用のルールを全般的に改めて出していただいたんですが、例えば多目的運動広場だとか草地広場だとか、いろいろコーナーに分けて出していただきました。今ちょっと気になっているのは、公園の中のバーベキューサイトの下にもともと大きな池がありますね。あの池がずっと水が止まっていて、夏には子どもたちが流れてくる小川でいろいろ遊んでいたんですけども、今年はできなかったわけですね。あそこも整備の中で新しくされたところですよね。したがって、なぜいろいろ工事費ももちろんあの部分も含めてやりながら小川としての機能が保たれていないのか、何が原因としているのか、区としてどうされようとしているのか、まとめてちょっとお聞かせください。

林都市基盤部公園緑地課長

 池流れの部分についてなんですけれども、不具合が生じていてなかなか水の循環が難しいというようなところがございまして、現在ちょっと原因を調査中というようなところでございます。

来住委員

 これも前にお聞きしたのでちょっと時間がたってはいるんですが、やはりあれだけの大きな新しくされた部分でもありますので、池がやっぱり水がよどんで非常にいい状態じゃないですよね。魚も浮いてきたりという話も聞きますので、せっかくの整備された公園の中の大事な部分なわけですから、何をもってそういう状態になっているのか。場合によっては工事を受けた事業者の側に何か瑕疵といいますか、工事上のミスがあるのではないかというふうにも思えるんですけども、それらも含めてきちんと調査をして、やはり事業者に負わせる部分があればきちんと事業者のほうでやってもらうと。ちょっと時間がかかり過ぎているように思うんですね。何が原因なのかというのはちょっと業者も含めてやられたほうがいいんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。難しい話ですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 当然施工した業者とも協力しながら原因究明を進めているというようなところでございます。

来住委員

 子どもたちだけじゃなくて親子連れで楽しんでいる場所でもありますので、ぜひ早めに早急に改修なりしてほしいと思います。

 もう一点は全体に関わる部分ですが、平和の森小学校のほうから入ってきて左側の民地との関係でのいわゆる防災に寄与する樹林、かなりの密着した木が生かされたという点では、建設委員会で前から私もその点では平和の森公園の持っているもともとの機能が防災機能、公園としての機能ということで、樹木の保存、生かすということを再三言ってまいりましたけども、結果として第2工区で、最後の部分でしたけども、あの部分がかなり残されたなというふうに私もあそこに行くたびに感じているんですが、たしかかなり予算上も間伐をする予定を最終的には残されたと思うんですけども、その辺の本数と、それから一緒にお聞きしますけど、あそこに課長も行っておられて、区民の皆さんも感じておられると思いますが、やはりあの樹木の存在というのは公園全体にとっても極めて大きな意味を持つように思います。その点でやっぱりあの部分については今後もきちんと剪定しながらということはあると思うんですが、生かして防災機能の役割を果たさせていくというようなことで、そういう認識でいるんだということでよろしいでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 第2工区で残された木なんですけれども、当初100本の中高木を間伐する予定でございましたけれども、この100本の間伐を取りやめたというところでございます。それから今後の木の保持なんですけれども、倒木とかそういった危険性があるなど、安全対策上必要とした場合などを除いて基本的には現在の姿を保持していきたいというふうに考えてございます。

小宮山委員

 今、池の流れの瑕疵担保責任みたいな話も出ましたけれども、ほかにも、別紙1にも書いてありますけれども、草地広場の整備に関して、いろんな雑草が生えてきまして、刈り取った跡が鋭利に硬くとがるような、そういった植物も混ざっていたりして、それを抜根、根っこから抜いたりする手間がかかりましたよね。ありましたよね。また、その手間を一体どこの誰がどう負担したのかなというのもちょっと気になりますし、あと土の中に大きな石がたくさんあって、その大きなものでウズラの卵大の石があちこちに見受けられたんですね。そのたくさんある小石の上から草が生えてしまったので、今、目には見えませんけれども、あの草地にはたくさんの小石があって、裸足で走ったりすると多分危ない状態にあると思うんです。ここには一応石を除去したと書いてありますけれども、本当に除去し切れているのか非常に不安だと思います。これは初期不良で瑕疵担保責任を問えるような状態だったんじゃないのかなと思いますけども、この辺の何か対応、今まで誰がどういうコストで対応したのか、対応し切れていない部分はこれからどうするのか教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 草地広場の硬い草等々ですけれども、あとは大きな石、それについては指定管理者が通常の維持管理の中で除去をしているというところでございます。瑕疵担保責任については、特にできた当初広場は人がしばらく踏まれていなかったというところもございまして、どうしてもやっぱり石が上にくるというようなところもございまして、今後人が入って踏まれると、また石も地面に潜っていく。それから草も柔らかくなっていくというようなことで聞いているところでございます。

小宮山委員

 その石が潜っていくというのは本当に科学的な話なのか、それとも感情的な話なのかよく分からないんですが、それは科学的な話なんですか。何か本当にちゃんとした根拠があるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 例えば四季の森公園なんかもやっぱり開設した当初は石なんかがあったということで、そこが踏まれていって石がだんだん徐々に地面に潜っていくというようなことを聞いてございます。

小宮山委員

 ちょっと経験で話されているので、それが本当に科学的かどうかはよく分からないんですけれども、あそこに石がそのままの状態であったら、表面的には草には見えるけれども、中には石がたくさんあるという状態は非常に危ないと思うので、今後も気をつけていっていただきたいし、あとは指定管理者が対応したという話なんですけども、本来は施工業者の瑕疵担保責任を問えるような状態だったんじゃないかなと思うんです。今後は指定管理者が維持管理していくんでしょうけども、施工業者の瑕疵担保責任を問えないんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 石があるという状態が瑕疵担保があるかどうかというのはなかなか難しいかなというふうに思います。一応施工業者も施工している中で石の除去等々の作業を行ったということは聞いているところでございます。

小宮山委員

 公園の地面ですから子どもが裸足で遊ぶ可能性もあるところだったので、既に草が生えてしまって今から除去もなかなかできないんですけれども、瑕疵担保責任を問うべき話であったと私は思いますと伝えておきます。

杉山委員

 いろいろ皆さん、委員の方々お話があって、今の石の話もそうなんですけども、これはやっぱり平和の森公園、それから体育館を含めて運用が開始されております。バーベキューに関しましてもルール、マナーの啓発等を行う事業を2回、10月25日、11月1日を予定していると書いてありまして運用が始まるわけでございます。大事なのは運用していってからどれだけ改修とか改善ができるかだと思うんですね。今回、皆さんには例えばバーベキューの件も、バーベキューを実際にやってみて、音だったり臭いだったりという情報を拾ってこうやって改善、少しバーベキューサイトの利用時間とか対象とか利用人数とかを変更していただいておりますが、これからもデータを定期的に定常的に取って、それをルールを変更していく情報源にしていく、皆さんの近隣の方々の声を聞いていく、これが大事だと思うんですが、意見交換会とか情報を定常的に取っていく、そういう予定というのはこれからあるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 利用者の方については、利用者アンケートとかふだん指定管理者が設けている意見箱ですとか、そういったところで把握していけるのかなというふうに思っています。また、近隣の方につきましてもきめ細やかな情報提供なんかを行いながら意見を募集する機会というのを定期的につくってまいりたいなというふうに考えてございます。

杉山委員

 バーベキューなんかはやっぱり実際に、この間の実証実験だと、1時間、1時間半ぐらいの時間しかやっていないんですが、実際はこれは11時から16時まで開けるということで、6人、間引きしてやられるんでしょうけど、そこら辺もやっぱりデータとして定常的に取って改善してルールを変えていく、それで徐々に近隣の方々に御納得いただけるような形に持っていく、それを区がやっぱり主導で、さっきも出ていましたけど、指定管理者に任せることなく、区のほうで実証実験をしっかり行っていかなければいけない。実証実験というか、データのサンプリングを行っていかなければいけない。これは年間で、バーベキューが始まったら、今年だと11月1日に行って、そのうち何日間かできると思うんですよね。11月の後半からバーベキューが始まると思うんですけど、そのデータを取って、次、来年4月にまたスタートするときにはちゃんと改善する、少しでも納得いただけるように改善していくという形を取っていただきたいと思います。これは要望で結構です。

久保委員

 前回の委員会のときでしたか、いろいろバーベキューサイトのルール等について質疑をさせていただきまして、また、この見直しを図った上で改めて委員会でも報告をということを求めてきたところです。大分詳細が詰まってきたなというところは感じております。

 それで、何点か、まずバーベキューサイトのことでお伺いをいたします。バーベキューサイトの利用時間が9時から17時までというのが11時から16時までというふうに時間短縮をされるということになりました。これはなぜこのようにされたのかというところが非常に重要だと思っておりまして、今、新型コロナの影響等でこういうふうに考えたことであるということであると、少し先になりますと、この時間をまた見直そうというようなことにもなってきかねない問題でございますので、ここの理由を明確にお示しいただきたいと思います。

林都市基盤部公園緑地課長

 利用時間の変更なんですけれども、一応意見交換会等で恒常的に近隣住民の環境悪化が心配されるというような御意見がございましたので、その時間をちょっと短くして御心配を少しでも払拭していきたいというふうに考えまして変更したところでございます。

久保委員

 ということは恒常的にというところですよね。

 それで、いろんな心配事があって、飲酒の問題ですとか、またマナーを守らない人たちに対してのペナルティというか、そういうのはどうするのかというようなこともお尋ねをしてきて、今回そういったところも含まれてきました。バーベキューサイト内は禁煙とするというところで、先ほど加藤委員の御質疑の中で近いところに喫煙所を設置するということでございましたけれども、これはバーベキューサイトが開園される前にこの喫煙所は設置をされるということですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 一応喫煙所の設置については今年の11月から12月ぐらいを目途に考えているところでございます。

久保委員

 ということはバーベキューサイトより後になるんですかね。そうすると、やっぱりその間、喫煙者の方がバーベキューサイトを利用したときに喫煙所が遠い、喫煙をそこでまたしかねないというようなことも起こるのではないかなと思うんですけれども、その辺の注意喚起をきちっとしていかなければいけないと思いますけど、どうされますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 当然バーベキューサイトでの喫煙は禁止ですよということについては、例えば利用申込み時ですとか、あるいは利用受付時、そういったときにちょっと機会を捉えて周知を図ってまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 本来であれば喫煙所も同時にちゃんと設置をされていて、きちっとマナーを守っていただけるように促していくということが大事ではないかなと思っていました。なので、本当にここの中は完全に禁煙なんだということは徹底していただきたいと思っています。

 それから、バーベキューサイトの利用開始時期のところにルール、マナーの啓発等を行う事業というのがあります。これはどういう方を対象にこの啓発活動を行われるのか。また、実施する場合は新型コロナウイルス感染症の感染対策を行いながら運営するとなっていますけれども、これはどのような安全対策を講じるということになっているのか教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 まずこの事業の対象なんですけれども、近隣の町会さんの子ども会とファミリー、家族の方を対象にお声がけをしたいなというふうに考えてございます。

 それから、感染症対策なんですけれども、先ほど5サイトのところを3サイト使うということで申し上げたところなんですけれども、それ以外にも今現在指定管理者のほうでコロナ対策として、施設利用者全員の名前から連絡先まで全部お聞きしたりですとか、あるいは利用者の検温、こういったものをやっておりますので、こういったことも併せて実施してまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 今、近隣のファミリーの方を対象にとおっしゃっていまして、ということは、この10月25日と11月1日というのは特定の方たちを区のほうから御案内をしてやるということで、例えばこの日にこういう事業を行いますよというようなことで広く呼びかけたりするわけではないということですね。

林都市基盤部公園緑地課長

 今回対象者が限定されているというところもございまして、近隣の方々にのみ周知というような形になろうかと思います。

久保委員

 コロナ対策をしていくという中でも、こういうふうに今ここで日程がオープンになっているわけですけれども、そうすると、どんなことをやっているのかしらということでたくさんの方がお越しになられる可能性もあると思いますので、その辺のところは十分にきちっと対策を講じていただきたいなと思います。

 それと、バーベキュー実証実験に関することの中に実証実験を周知した住戸にはアンケートを取るべきという御意見があって、区の考え方としてはメール、電話、利用者アンケート等により常時承っておると。一般利用開始後も引き続き伺っていくということです。実際には先ほども近隣の町会や子ども会さんに対してこういう事業を行っていくということでしたけれども、そういう近隣の方たちからは実証実験を行ってどういうお声があったんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 近隣の方から上がってきたお声としましては、マンションの4階に住まわれている方がバーベキューの臭いがしましたというようなお声とか、そういったところが上がってきたところでございます。

久保委員

 それはクレームというか、苦情として来たということですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 そうですね。苦情といいますか、なるべくならバーベキューをやめてくださいというような御要望というようなところです。

久保委員

 短時間であって臭いがしたことでそういうお声があったということで、それに対して区としては対策といいますか、その方たちに対して今後こういうふうにしていきますよとか、こういうお声に対してはこうやってお答えしていきますよというような具体的な手を打たれるようなことはあったんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 臭いについては実証実験で一応数値として把握はして問題ないかなというふうには考えていたところなんですけれども、今後につきまして、例えば利用案内などができましたら、そういったものも併せて近隣住戸に配布させていただいて、何かありましたらここで御意見を伺っていますよとか、そういったことは定期的に御案内してまいりたいというふうには考えてございます。

久保委員

 その御案内とかそういうことは当然だと思うんですけれども、やっぱり臭いというのは人によって感じ方は様々なのかもしれませんけれども、やっぱり毎日のようにその臭いが入ってくる。風向きにもよるかもしれません。あと天候などにもよるかもしれません。夏場だと窓を開けていたりということもあるかもしれません。やはり耐えられないようなことが起きる場合もあるかと思うんですね。やはり今のだと具体的な対策というわけではないんだと思うので、そういうことをやっぱり丁寧に、特にある意味臭いによるような、その方にとっては困り事ですよね。そういうことが起きたことに対してはやっぱり具体策も含めてちゃんと丁寧に対応していくべきではないかなと思うんですけれども、その辺はいかがお考えですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 そういった御相談が寄せられた際には、例えば植栽を増やして臭いを散らしたりですとか、そういった対応策について工夫していろいろ考えてまいりたいというふうに思ってございます。

久保委員

 ぜひスタートする前からそういうことの対策をきちっと考えていただきたいなと思うのと、ルール、マナーの啓発等を行う事業の際にも、そういう被害と言ったらちょっと言い方は違うかもしれませんけれども、そういうことが起きそうな方のところにも御案内をしていただいて、定期的にそういうところでちゃんと区からもコミュニケーションを取りながら協力を仰ぐようにしていかないと、もしかしたらずっと我慢をされてしまう可能性もあるかと思うので、そこは丁寧にやっていただきたいなと思いますので、もう一度お伺いいたします。

林都市基盤部公園緑地課長

 特に近隣の方、臭いを御心配される方がいらっしゃいますので、その辺につきましては今後とも区、それから指定管理者と一緒に協力しながら丁寧に進めてまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 それと、バーベキューのところではなくて、平和の森公園の意見の概要及び区の考え方のところの草地広場についてです。この点についても今までにも何度か質疑をいたしました。この1番に「利用者同士が衝突する恐れがあるため、安全対策とマナー向上が必要だが、対策が不十分である」という御意見がありました。これに対して区は「利用者に対しては、巡回や園内放送などで十分な注意喚起を行っている」というふうにしています。私もそんなに何度も見に行ったわけではないんですけれども、私が見に行っているときに衝突ですとかトラブルというのは目にしたところはありませんけれども、現状開放することが始まって実際にはこういうトラブルというようなことが起きているのか。また、起こらないために巡回や園内放送などで注意喚起していても、お子さんとかはなかなかそういうものが耳に入ってこないときもありますよね。そういったときに具体的にはどうやってそういったトラブルや事故が起きないようにしていくのか、その辺のところも再三お伺いをしていたところでございますけれども、これは短い行数の中なので区の考え方がこれしか示してありませんけれども、具体的にお示しいただければと思います。

林都市基盤部公園緑地課長

 現在のところ、草地広場での衝突等のそういった危ないことが起こったということについては指定管理者からは報告されていない、起こっていないというようなところでございます。起こらないいための方策というところなんですけれども、ここに書いてございますとおり、園内放送を活用したりですとか、また指定管理者による巡回、それから混んでいるときなんかはお声がけ、そういったものを通して未然に事故なんかを防いでいきたいというふうに考えているところでございます。

久保委員

 今のところはそういうことが起きていないのでということですね。

 園内放送とか巡回というのはどのぐらいの、例えば10分に1回とか、すみません、そういう何かルールというのはあるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 まず巡回については2時間に1回程度ということでは聞いているところでございます。あとは草取りとかそういったことをやっている職員がまた小まめに見るというところもございます。それから園内放送については、現在、生放送といいますか、職員が常時というわけではないんですけれども、そういった機会に放送しているところでございまして、また今後についてはテープで呼びかけるとか、そういったことも考えているというところで聞いているところでございます。

久保委員

 ここについても、やはり天候ですとか様々な時期によって利用者がすごく増えていく可能性もあるので、そのときそのときに応じた対応というのをしていくことが重要ではないかなというふうに思っておりますので、そこはまた今後もずっと検討していっていただきたいなと思います。

 一つ私が今回とても安心をしたのは、先日の決算のときに賛成討論の中で我が会派からは平和の森公園のことについて一文加えさせていただいたわけですけれども、体育館がオープンをして、本当に今まで閉ざされたような空間だったものが大変開放されたきれいな空間が広がって、中野の本当に一つの名所となるような形になってきたなというふうには思っています。公園利用者アンケートの結果の中では、公園の雰囲気について、また利用しやすさについて、300メートルトラック、100メートル走路についてというのがとてもよい、よいという回答が多かったということは、これは一つやはり完成をしてみて皆さんが目で御覧になられて思った感想なのではないかなと思っておりますけれども、この指定管理者が取ったアンケートというのが、遊具や多目的広場などを利用している方たちに偏りのないようにお声がけをし、アンケートを行ったということでした。ただ、人数がまだ始めたばかりのことなので69人ということで、そんなに多い人数ではないんですよね。やはりこういったことも定期的に行っていかなければいけないのではないかなと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 指定管理者の業務の一つに公園の利用者満足度の向上というものがございまして、定期的にこうしたアンケート等を取って利用者のいろいろな状況なんかを把握していくというような業務がございます。今後も定期的にこういったアンケートを通してそういった利用者の感想とか実態把握、そういったものに努めてまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 ぜひそれは継続的に行っていただきたいと思いますのでお願いをいたします。

 ちょっとバーベキューのことに戻りますけれども、先ほど指定管理者の自主事業であるということでおっしゃられていて、また、スポーツ教室とかキッチンカーとかカフェスペースとか物販というようなこともおっしゃられていました。この自主事業の責任という点でいきますと、自主事業であってもバーベキューサイト自体を整備したのは区でございますので、それはやはり指定管理者に対してはバーベキューサイトの運営をするということが大前提のことのように私は思っているんですよね。その自主事業で、じゃ、バーベキューサイトについての事業を指定管理者自身がちょっとストップしたいとか、もしくはやり方を変えたいとかということも、これも指定管理者のほうが決定をしていくということになるのか。今後の在り方、そこの指定管理者における自主事業の責任というのはどういうものなのか教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 自主事業につきましても、これは勝手に指定管理者ができるわけではなく、あくまでも区と協議して区の承諾を得て実施するというようなものになっておりますので、当然区にも一定の責任があるというふうには考えてございます。今後、例えば指定管理者が自主事業のやり方を変えたいとか、そういったところについても当然区と協議しながらやり方を変える、改善するとか、そういったことになろうかと思います。

久保委員

 分かりました。いずれにしても、これからまだバーベキューサイト自体はスタートしていくものなので、そこについてはまた適宜委員会でも御報告を頂戴したいと思っておりますし、また、始まってから様々飲食におけるトラブルが起きないとも限りません。また、この新型コロナの影響というのも飲食における場面で大変増えているという状況でございますので、そこのところもやはり区としてはきちっと注視していかなければいけないところだと思いますので、その点も併せて今後も御報告いただくとともに、区もやはり責任を果たしていただきたいと思いますが、そこはいかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 区としましても、指定管理者と一緒に情報共有を絶えず図りながら、そういった飲酒、喫煙、ごみ、トラブル、それから新型コロナへの対応というものもしっかりと区としても進めていきたいというふうに考えてございます。

来住委員

 もう一度聞きたいんですが、公園利用者へのアンケートを指定管理者が取ったと。この数字が示されました。そこに触れないと思ったんですが、その下の開催された意見交換会、意見募集、バーベキューに限って言うならば、この人たちのバーベキューをぜひやってくれという声はこの中の何割あったんでしょうか。私が参加した新井区民活動センターではほとんどの人がバーベキューはやめてほしいという声だったんですが、比率でいうと、この意見交換会でバーベキューをぜひやってくれという声はこのメール、ファクスも含めてあるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 意見交換会等の中ではバーベキュー反対という方が大部分であったというふうに記憶してございます。

来住委員

 そうですよね。そういう比率を出さないで指定管理者が行ったアンケートは丁寧に数値の比率まで出されているという点では正確性を欠くんじゃないかなと思いますよ。もともとここにバーベキューをやるような公園ではないでしょうと私も言い続けてきました。そういう公園じゃないんだと。だから、近隣との関係だとか利用者との関係でいろんなことが予測され、トラブルも考えられますねと、したがって、ここはやるべきじゃないと、これは今も私自身は変わりません。

 そこで、先ほど確認しなかったので、今回行う10月25日と11月1日の2回の実証実験ではなくて、これはマナーの啓発、これを行った上でさらに判断をするということではないかなと思っていたんですが、11月の下旬からという意向を示されましたけど、この2回やられる、その結果を踏まえてどうするかという判断をするということではないんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 10月25日、それから11月1日に予定していますルール、マナーの啓発等を行う事業というのは、あくまでもそういった近隣のお子様、ファミリー層へのマナー、啓発を行うと同時に体験していただくというような事業でございまして、これを行った後に、一定期間、例えば予約とかそういったことでちょっと周知期間は必要かと思いますので、そういったものを置いて、それで一般利用を開始するということで考えているところでございます。

来住委員

 しかし、近隣の方々が、こういう形で実際にバーベキューをやる、その日によっては分かりませんね。風向きだとか、そういう苦情や先ほどやりとりがありましたけども、あの実証実験でさえそういう苦情が来ているわけですから、今回こういう形で2日間やることによって声が出た、やめてくれ、何とかしてくださいと出たら、もちろんそれを捉えてどうするかという判断をきちんとすべきだということ、これを申し上げておきます。今これを前提にしてやるんじゃなくて、その結果によって判断していく、利用の募集をかけていくというふうにしていただきたいということです。

 一緒に後で答えていただきたいんですが、もう一点ちょっと気になったのは喫煙所の話なんですが、バーベキューの近くに喫煙所を設置するかのようなやりとりがありましたけど、あそこの場所というのは御存じですよね。子どもたちがいっぱい、滑り台や草地広場もあの周りが極めて小さい子どもたち。それから休むところがあって、運動器具があったりベンチがあったりで、憩う場所としては低年齢児を含めて非常に親子が本当に密になっているところなんですよね。そこで喫煙所をバーベキューのためにバーベキューの近くに造ると聞こえたんですが、大人のそういうバーベキューに合わせて喫煙所を設置する、近くに持ってくるというのは、それはちょっと違うんじゃないですか。あそこは子どもたちが直接影響を受けますよ。僕はもともと区立公園は全部禁煙にすべきだと思っているんですよ。大前提ですけど、しかし、今造るとおっしゃっているので、それはちょっとバーベキューに合わせて造るとかバーベキューのうちに酒を飲んでたばこを吸う人が多いだろうから近くのほうがいいだろうというようなことで持ってくるというのは、具体的にどこを今お考えですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 まず1点目の10月25日、それから11月1日、これを踏まえてから実施すべきではないかというようなお話だったんですけども、一応先日行った実証実験で、臭いとか騒音とか、そういったものについては一定の基準値内に収まっているということで、こちらについては啓発講座を行って、それから一定の周知期間を経て、そして一般利用を開始するということで考えてございます。ただ、今後、臭気とかそういった測定等については、具体的には現在まだ検討はしていないんですけれども、今後実施するかどうかを含めて考えてまいりたいというふうに考えてございます。

 それから、2点目の喫煙場所の件なんですけれども、すみません、第2回定例会か閉会中か定かでないんですけども、御報告したとおり、喫煙場所については園路とかそういったところから一定の距離を離した場所に設置する予定でございまして、平和の森公園全体で考えた場合にバーベキューサイトに近いところということで、イメージで私は先ほど申し上げたところでして、決してバーベキューサイトの隣とかバーベキューサイトありきでその近くにつくるというわけではなくて、一定の距離を離して造るというようなところで、一応全体的に見れば、公園全体で見ればバーベキューサイトのほうに造るというようなところで考えているところでございます。

 委員会を休憩します。

 

(午後3時05分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時05分)

 

来住委員

 バーベキューサイトの方面というのは、ということは具体的にこの辺というのがあるということですよね。どの辺なんですか。

委員長

 答弁はできますか。答弁できるんですか。

来住委員

 お答えがないので。そもそもバーベキューの中から出てきている声としてトイレの問題とかごみの問題とかたばこの問題が出ていますね。お酒のこととか。そういうことが出ている中でたばこについてできるだけバーベキューとの距離を考えてそちら側とおっしゃっているのかというのだと、とんでもない話だなということなんですよ。

林都市基盤部公園緑地課長

 申し訳ありません、イメージでは、バーベキューサイトから近い防火樹林の方向というんですか、当然このサイトからは一定の距離は取っていますというようなところに一応造るというような予定でございます。

来住委員

 そうなると、民地に近いほうになりますよね。道路側。それはそれでまた民地との関係で住民の皆さんからしたらとんでもないよということになりませんか。

林都市基盤部公園緑地課長

 民地からも一定の距離を離してということで、これはほかの喫煙所を設ける公園も同様の基準の中で一応考えてこの場所というようなところにしたところでございます。

来住委員

 いや、民地から離すことによって園路に近づくんです。公園側に近づくんです。民地と道路と園路との間は大してないんですよ。そこに一定人数を集める喫煙所をつくるということは、園路に対しても住民、民地に対しても影響が出るということになります。それは考え直したほうがいいと思います。これを申し上げておきます。考え直してください。再検討してください。

林都市基盤部公園緑地課長

 この場所については園路からも隣地からも全て離れている場所ということでこの場所を選定してございますので、まずはこの場所で設置させていただきたく思ってございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、質疑がなければ、以上で本報告を終了します。

 委員会を休憩します。

 

(午後3時09分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時29分)

 

 次に、4番、新井薬師公園及び城山公園の遊具設置についての報告を求めます。

林都市基盤部公園緑地課長

 続きまして、新井薬師公園及び城山公園の遊具設置について御報告申し上げます(資料5)。

 現在、公園遊具の安全確保に係る緊急対策事業を進めているところですが、新井薬師公園及び城山公園で、新井薬師公園は別紙1のとおり、城山公園は別紙2のとおり、遊具の更新案を示して意見募集を行ったところでございます。その結果、新井薬師公園、城山公園共に、案①大型の複合遊具を整備するをよいとする意見が多数であったため、大型の複合遊具を整備するものでございます。なお、幼児など誰もが利用できる遊具を必要とする意見も寄せられたため、案の一部を変更し、遊具更新を行ってまいります。

 1、意見募集の実施状況でございます。

 (1)実施日時でございますが、新井薬師公園では7月31日(金曜日)と8月1日(土曜日)、城山公園では8月2日(日曜日)と8月3日(月曜日)でございます。

 (2)意見募集案の概要でございます。別紙1の新井薬師公園及び別紙2の城山公園共に、案は大型の複合遊具の整備、案は誰もが利用できる中型の複合遊具の整備、案は、案①②の機能を有するが、規模を小さくした遊具の整備、案は、遊具は設置せずに大きな広場のスペースの確保という案をお示しして御意見を伺ったところでございます。

 (3)実施方法ですが、それぞれの公園で遊具の更新案と説明パネルの展示等を行い、参加者に個別説明する方法、いわゆるオープンハウス形式で意見募集を実施したところでございます。また、現地にお見えになれない方のことも想定し、ホームページに資料を掲載し、電話、ファクス、メール等で意見募集を実施いたしました。意見募集の周知につきましては、近隣の児童館や保育園等へも周知を行ったところでございます。

 恐れ入りますが、2ページ目を御覧ください。(4)意見募集の結果でございます。新井薬師公園につきましては83件の回答をいただきました。複数回答可として御意見を頂戴し、表の下段の合計欄ですが、案が58件、案が22件、案が35件、案が4件でございまして、御意見の多かった案①に決めさせていただいたところです。主な自由意見としまして、小さな子どもも使える滑り台が欲しい、幅広い年齢の子どもが利用できる遊具があるとよい、障害のある子どももそうでない子どもも一緒に遊べる公園になってほしい、背もたれつきのブランコを設置してほしいなどの御意見がございました。

 こうした御意見を取り入れまして、恐れ入りますが、別紙3を御覧ください。案①について、複合遊具の一部を幼児も利用できる滑り台に変更し、ブランコにつきましては背もたれつきのものに変更するなどの工夫を行ったところでございます。

 恐縮ですが、本文の2ページ目にお戻りください。城山公園につきましては115件の回答をいただきました。こちらも複数回答可として御意見を頂戴し、表の下段の合計欄ですが、案①が96件、案が10件、案が25件、案が1件でございまして、御意見の多かった案①に決めさせていただいたところです。

 主な自由意見としまして、近隣に大型の遊具がないため、大型の遊具を設置してほしい、幼児から小学生まで遊べる遊具を設置してほしいなどの意見がございました。

 こうした御意見を取り入れ、恐れ入りますが、別紙4を御覧ください。案①について、複合遊具の一部の高さを低くするなど、幼児などの利用にも配慮する工夫を図ったところでございます。

 恐縮ですが、本文の2ページ目にお戻りください。今後の予定でございます。10月に意見募集結果や設置遊具をホームページに公開し、11月から来年3月まで遊具設置工事を行う予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 まずこの意見募集の仕方ですけれども、現地でアンケート、あとメール等の意見募集を行ったということでいいんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員おっしゃるとおり、現地でも意見募集を行ったところでございます。

加藤委員

 その意見募集した際に御回答された方々の属性、何歳のお子さんがいるとか、その当事者自体がお幾つなのか、子どもだったら何歳以上だったら回答していいのかとか、そういうのは分かるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 そこら辺は特には明確にしなかったわけですけれども、お母さんが例えば3歳のお子さんを連れていたとしたら3歳というふうにお答えいただいた場合と、あるいは12歳以上としてお答えいただいた場合というのもございます。

加藤委員

 だから、例えば10歳の子がこれがいいと言ったら、それが1票になるのかという話です。

林都市基盤部公園緑地課長

 1票として数えてございます。

加藤委員

 そうすると、3歳の子どもと大人がいたら、これが2票になるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 その親御さんによって1枚で複数回答いただけた方もいれば、それぞれ2枚にわたって書いた方もいらっしゃいますので、その辺は厳密には分けられていないというところでございます。

加藤委員

 あと、高齢者の方とかがアンケートに答えられているのか。

林都市基盤部公園緑地課長

 今手元でございますのは一応12歳以上というところになっていまして、高齢者も含んでいるかどうかというのはちょっと今確認できないところでございます。

加藤委員

 何が言いたいかというと、何回もあれですけど、小宮山委員がこの前総括質疑で取り上げたみたいに、滑り台を選ぶのにエリアで三つ同じ滑り台が入ってしまったみたいな、このアンケートのやり方が妥当なのかというところが、ちょっと答えている属性がそういう人が多い、例えば小学生がたまたま多かったらこういうのになりやすいとか、高齢者ばかりがアンケートに答えやすかったら何も要らないと言うかもしれないという中で、この公園がそもそもこういった遊具があって、そのリプレースだからこそ、結果的に選ばれたものは全体の区民の方々とそごはないかと思いますけど、今後いろいろと再整備をする際に、こういったやり方をしていると、結果的にまた全体的な調和が取られない、公園だけじゃなくて地域全体の公園行政の在り方の中で調和が取れないようなことになっちゃうんじゃないかなということで、このアンケートの取り方自体にちょっと疑義があるなというふうに思っていまして、だから、各年代、人口比率とか全部含めてやるのか分からないし、その公園のある場所、地域における位置付けとか、そういったところがまず決まってからこういう公園にしたい、ここだったら子どもが中心に憩いの場として過ごせる公園にしたいという一つの柱というか、方針があってそういうアンケートをする。子どもが遊べる遊具を必ず入れると。この公園は高齢者に配慮して健康器具を入れるのがメインだとか、そういうのがないと、結局アンケートに答えるので子どもがいっぱいいる時間帯とかそういうのが答えやすい状況になっちゃう。あとメールなんかによっちゃうと高齢者が答えなくなっちゃう。今後の公園の在り方を聞こうとしたときに、このやり方をやっていると全部同じような形になってしまうんじゃないかという懸念があるんですけど、こういうやり方に問題があると思うんですけど、その辺、御担当としての御見解をお願いします。

林都市基盤部公園緑地課長

 今回はあくまでも遊具の緊急の更新ということで、まさにこの遊具が危険だということで、その遊具を取り替えるためにアンケートを取ったというところでございます。まさに遊具の利用対象とすればやっぱりお子様になるのかなというところで、現地で直接お子様なんかの御意見を伺えたというのはとても有意義なことだなと思います。ただ、それとは別に町会とかそういったところでも一応遊具の設置場所等々については確認を経ているというようなところでございます。

加藤委員

 今後の話というのと、あとここに案④で何もないというのも入れているわけですから、アンケートの取り方を偏った方法をやっちゃうと、そういうことも起きかねないようなアンケートの仕方で、結果的に一番多かったからそれでいいという言い方が区民に対して責任を押しつけているようにも感じて、区はこうしたいとかちょっとした方針を立てるとかないと、何かそういったことがあったときにどういう言い訳をするのか。例えば一番④が多かった場合に、でも、やっぱり①にしますと区はどうせ言うと思いますけど、アンケートは何のために取ったんだという話になるわけですよ。だから、本当は答えを持っているのに、そういうふうに区民に責任を押しつけている嫌いがあるということをここではちょっとコメントとして言わせてもらいます。

小宮山委員

 今のアンケートのやり方が適切なのかどうかという話にもなると思うんですけども、今回選択肢に出てきたのが大きな複合遊具と中ぐらいのインクルーシブ遊具、あとはその折衷案とかそういう話なんですけども、大きな遊具と中ぐらいの遊具のどっちがいいですかという質問にしたら、十中八九大きな遊具がいいですと答えると思うんですよ。だから、このアンケートは多分いつまでたっても同じ結果が出続けると思うんですよね。何でこういうふうに、だから、本来であれば、大きな複合遊具と大きなインクルーシブ遊具、誰でも使える遊具、そのどっちがいいですか、そういう選択肢であるべきだったと思うんですが、どうしてこういう選択肢になっちゃったのか教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 今回あくまでも選択肢としてお出ししたのは、大型のちょっとスリルがある複合遊具、それから、若干中型になるんですけども、誰もが利用できる中型の複合遊具、幼児とかそういった方々が遊べる遊具というようなことで、それからとしては両方をそれぞれ小さくして設置するというようなことで考えてお示ししたというところでございます。

小宮山委員

 ですから、その選択肢がどうして大きな複合遊具ともう一つ大きなインクルーシブ遊具、誰でも使える遊具を持ってこられなかったのか、用意できなかったのか、予算の制限があったとか面積の制限があったとか、そういった事情があるんでしたら教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 誰でも使える遊具になりますと、遊具の下はゴムチップ舗装をしなければいけないということで、通常の遊具よりもちょっと費用的にやっぱりかかってくるというようなところで、一定の予算の制約の中でいろいろ設計しているものですからこうした案になったというところでございます。

小宮山委員

 事情は分かりましたけれども、やはり選択肢としては大きな複合遊具に対しては大きな誰でも使える遊具を持ってくるべきであったと思うので、その辺を今後やる際に当たっては気をつけていただきたいと要望しておきます。ただ、今後、公園にこういう遊具を置きますよという報告は今までほとんど見られなかったものが報告されたこと、あとは田中区政時代は遊具のアンケートなんか取っていなかったものがきちんとアンケートを取られたこと、私もこの二つの公園へ行って区民としてアンケートに答えてまいりました。そういった進歩が見られたことは非常にうれしいことですので、また今後もそういったことを継続していただきたいと要望しておきます。

杉山委員

 一応皆さんいろいろ意見をおっしゃっていますけど、私はこのサイズの公園に対してこの4種類のものを費用を見ながら出しているというのは私としてはよかったのかなとは思っています。予算の見合いもあります。大きくてインクルーシブだったら大きくてインクルーシブとなっちゃいますから、予算があっての選択肢だと思います。

 この今決まったどちらの公園も1番ということなんですが、これはインクルーシブを選ばれなかったけど、この新井薬師公園のブランコ背もたれつきというのはインクルーシブ遊具なんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 インクルーシブという明確な定義というのはなかなかないところではございますけれども、いわゆるそういった要素を含んだ、誰でも使えるブランコというようなものでございます。

杉山委員

 公園そのものはインクルーシブ公園というわけにはいかないと思うんですが、今回選んでいただいた新井薬師公園の遊具、大型遊具プラスインクルーシブ的な誰でも使えるブランコを選んでいただいたということは私としてはよかったかなと評価しております。城山公園のほう、これも大型遊具の一部高さを低くして幼児などに配慮した遊具に改良するというか、そんな感じですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 もともと高さがあったところをちょっと工夫して低いものをつけたというようなところでございます。

杉山委員

 ちなみに、この城山公園の砂場とその上、これはブランコですか。違いますか。今回更新する遊具の左上にある丸いものとか、あとブランコ風な絵が描いてあるんですが、これはブランコですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 丸いほうが砂場でして、下の長細いのが滑り台ということです。

杉山委員

 上は。

林都市基盤部公園緑地課長

 失礼しました。上はブランコでございます。

杉山委員

 このブランコは今回多分更新対象じゃないかもしれないんですが、やっぱり中野区が公園遊具を大きく、緊急対応とはいえ更新をしていく中で、やっぱりただただすばらしい楽しそうな遊具を置いた、今回、遊具の大きなものを小さくして幼児などに配慮していただいているんですが、新井薬師のほうはみんなが使えるブランコを入れたということで、こっちの城山公園のほうのブランコもせっかくだから入れていただきたかったなとは思うんですが、これはちょっと予算の関係もあると思うんですけど、お考えはいかがですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 今回遊具の緊急更新ということで、使用不可とかそういった遊具について緊急で更新をさせていただいたというところでして、今後こうした遊具の更新に当たってもそういった誰でも使えるというような視点については持ってそういった更新等を進めていければというふうに考えてございます。

杉山委員

 今回この大きな二つの公園、中野区の中ではそこそこ大きな二つの公園をしっかりヒアリングして最後に手をつける──最後でしたっけ、ほとんどポケットパークとか小さい公園は更新を徐々にして3年間で多分やっていると思うんですけど、これに関しては特別な思い入れが多分御担当者の中にあってこのような形での報告と遊具の選定というのがあったと思うので、これを機にやっぱり中野区も公園を変えていかなきゃいけないというのもありまして、これからインクルーシブ遊具とかインクルーシブ公園というキーワードがどんどん出てくる中で始まりだと思っていますので、ここら辺はちょっと次回以降何か大きな更新等が発生するときに、さっき加藤委員もおっしゃっていましたけど、近隣の方々のデータ、来ていただく人に情報を聞くんじゃなくて、周りに住んでいらっしゃる方とか、そういうのを情報として仕入れた状態で戦略的にどうしてここに掲載して選んでいただくかみたいなことはやっていっていただきたいなと。その辺はマーケティングの考え方だと思うんですが、ぜひともその考え方を入れながらいいものにしていっていただきたいなと。これは要望で結構でございます。

久保委員

 今回オープンハウス形式ですね。順次遊具の入れ替えとか今後行っていかれるようになったりするのだと思うのですけれども、オープンハウス形式は今後その都度そういうやり方で進めていく、公園の整備をしていく、遊具を入れ替える、その都度オープンハウス形式を使っていくということになるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 基本的に今回こうした大型の複合遊具を更新するということで、オープンハウス形式ということで現地で御意見を伺いながら進めたところなんですけれども、今後につきましても、更新の程度とかにもよるとは思うんですけれども、基本的にはそうした現地で御意見を頂戴するようなオープンハウス形式というのは進めてまいりたいなというふうには考えてございます。

久保委員

 その公園の規模とか遊具の規模とか、そういうものに応じてではなくて、いかなる公園でもそういうふうにして進めていくということなんですか。要するにオープンハウス形式で進めるときの基本的な考え方というか、それは何かあるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 現地で皆様の御意見を承れるというのがオープンハウス形式のいいところかなと思いまして、ただ、どうしても公園によっては遊具の選択肢が安全領域の関係でないというようなところも一定ございますので、そういったところについてはなかなか難しいのかなと思うんですけれども、基本的には遊具を選べるといったところについてはこういったオープンハウス形式というものを進めていきたいというふうに考えてございます。

久保委員

 遊具においても公園においても一定程度の規模のもの、そういう場合はこの方式で進めていくという考え方があるということですよね。先ほど予算のお話が出ていて、新井薬師公園の①案と②案と③案、ちょっと④案は外しますけれども、これは大体こういう形で整備をしていくと予算規模が同じぐらいになるということですか。それでこういう案が生まれているということですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

久保委員

 要はこの①案というのは、砂場も整備をして、大型複合遊具を入れて、ブランコも入るということで、ぱっと見には一番ここが充実されているように一見見えるのではないかなと思ったんですよね。ただ、さっきインクルーシブ遊具のお話もあったりとか下にゴムチップ舗装をしたりしなければいけないということで、そういったコスト面が違うというところが、なかなかここは区民の皆様には分かりづらいところですよね。だから、やっぱり選択する上でその特質というか、さっき基本構想のところでも魅力ある公園というふうに言われていたので、ここは何を重点的に示している、こういう公園の特性がこれだと出る、ここはこういうところですよというのが選ぶ人に分かりやすく表現されていかないと、本当にこの求める意見というのが伝わりにくいところもあるのかなと思うので、その辺はいかがですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員まさに今御指摘のところというのは今回の反省点でもあるのかなというふうには思います。今後についてもそういったところをちょっと改善しながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。

来住委員

 こういう形での公園遊具についての意見を地元で聞いていただいたということで、私も城山の8月2日、3日に様子を見に行きましたけども、区の職員、公園緑地課の職員の皆さんがテントを張って、利用されている、来られた方々を見ていると、おじいちゃん、おばあちゃん、お母さん、お父さん、その子どもたち、また小学生だけで来ている様子もありました。そういう意味では、広く公園、城山公園で言えば、そこを利用している、関係している人たちが来られて意見をいろいろ寄せていただいているなという点では、試みとしてとても暑い中で職員の皆さんが日曜日も出ていろんな説明、また専門家でないと説明できないものが聞いていてあるなと思うので、公園緑地課の専門の職員が出てオープンハウスの形式でやられるというのはとても今までにない手法として評価したいなと思います。やっぱり職員が現場に出て、現場で直接子どもからおじいちゃん、おばあちゃんを含めて幅広く、遊具に限らず公園全体について意見を聞いてもらうという点でとても大事な、大変ですけども、やり方だったなと思いますので、今後にぜひ生かしていただきたいということを前提にします。

 その上でなんですが、今回こういう形、例えば城山公園で2回やっていただいて、それで今日の議会でこういう形でまとめましたと。城山公園でいうと声が①案が多数だったのでこれに決めますということなんですが、ただ、緊急的な取り替えということもあるとはしても、遊具とはいえ、かなり予算を執行しますよね。その額を教えてほしいのと、一度こういうのにしましたよというのであれば、それを来られた方々、公園の利用者さんにもう一回返して、それで次の工事なり遊具の取り替えにかかっていくという、そういうもう一歩そこが必要なんじゃないかなと思うんですよ。声は聞きました、区は決めました、もうこれで工事は11月からですか、そういうふうにするんじゃなく、もう一回返して地域に戻して、その上で次の段階に行くというようなやり方のほうが、より声を聞いていただいて、近隣の皆さんの理解がさらに高まってこのやり方がもっと定着していくんじゃないかと思いますけども、すみません、時間の関係で二つまとめてお聞きしますけど、いかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 まず予算の関係なんですけれども、一応公園遊具の安全確保に係る緊急対策事業ということで、これだけではなくて、今進めている対策事業、これらを合わせて約1億5,600万円というようなところでございます。

 それから、2点目なんですけれども、フィードバックすべきではないかというようなお話なんですけれども、限られた時間の中でそういった作業をして設置工事まで進めるというのは非常に難しいところではあるんですけれども、今後ちょっと工夫してそういったことも検討はしてまいりたいというふうに考えてございます。

来住委員

 私も行って、遊具が緊急性があるとおっしゃっているんだけど、でも、職員のやりとりを聞いていると、来た方から見ると、まだ使えるじゃないですかと、もったいないですねと言っている方もいらっしゃるんですよ。そうすると、いや、そうじゃないんですと、区が取り替えるのはここにこういう意味があって、緊急性があってこういう段取りでやるんですというような、やっぱりそこでの理解がちゃんと整わないと、かなりの額の遊具らしいという話は聞こえてくるんですよ。今1億幾つとおっしゃったけど、この新井と城山の遊具についてはそれぞれ幾らかかることになるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 金額については一応この1億5,600万円ということで全て含んでいるという、交換するのを緊急対策で進めているものを含めてというところなんですけれども、一応新井と城山を合わせて約5,600万円というところでございます。

来住委員

 いいものにしていただく点では額が高いんじゃないかというふうにはならないと思うんですけど、でも、せっかくこれだけ5,600万円も二つの公園でかけるのであれば、やっぱり皆さんが声をせっかく出していただいた。それで区がこういうふうにしました。じゃ、私たちが行ってこういうふうにしてアンケートなり答えたのが形になるんだというところでフィードバックしてもらって、そういうやりとりが公園を育てていく、公園をみんなで守っていく、活用していくという気持ちに地域がなるんだと思うんですよ。それがやっぱり行政の仕事ですから、換えればいいと、予算をつけちゃったから換えますよということじゃないと思うんですけど、せっかくいいものに換えようとしている意図が地域にきちんと伝わって予算が生かされるという点でいうと、もう一度やりとりをぜひしていただきたいと思うんですが、また、今日のこれでいきますと、10月にホームページ上で公開して11月に設置工事が始まるんですが、少なくとも公園の中に声を寄せていただいた方々には、こういう形になりますというものを改めて、ホームページだけじゃなくて公園そのものに掲示して皆さんにお知らせするということはすべきじゃないかと思うんですけど、それはお考えになっていますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 申し訳ございません、ここにはホームページ公開としか書いていないんですけども、当然現地への掲示とかそういったものはさせていただくということで考えてございます。

来住委員

 これだけの多くの方々が世代を超えて声を寄せていただいたわけですから、きちんと返しながらいい公園に改修していくという努力と、今後にこの形式をさらに実のある形に発展的にいい形にこういうやり方を検証していただいて丁寧にやっていただければと思います。これは要望しておきます。

河合委員

 御意見募集ありがとうございました。ちょっとこれを見ていて思ったのが、障害を持った方というのはもともと全体の中でパイが少ないわけで、その中でそういう人たちの上げた意見は当然少数になる。1番とかそういうのが選ばれるのが当然だと思うんです。そうなってくると、障害を持った方は声を上げてもこれから通用しないのか、そういう方向けの公園はできないのかというのがあると思うんです。ただ、今回緊急のことで時間もない中で御意見を聞いてくださったというのはすごく評価したいと思っているんですけれども、丁寧に障害を持った御家族の方がどういう公園があったらうれしいのかというのを聞く場というのもぜひ今後公園を造っていく中で設けていただいたり検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 今後そういった障害を持った方も楽しめるという視点というのはすごく大事なことだと思いますので、意見聴取とか意見募集とかそういったこともちょっと工夫してまいりたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、5番、控訴事件の判決についての報告を求めます。

林都市基盤部公園緑地課長

 続きまして、控訴事件の判決について御報告申し上げます(資料6)。

 本報告につきましては、本年2月4日の当委員会で訴訟事件の判決及び同判決に対する控訴の提起についてで御報告させていただいた件でございます。なお、本件は同時に総務委員会においても報告するものでございます。

 1、事件名、怠る事実の違法確認請求控訴事件でございます。

 2、当事者は、控訴人が中野区民4名、被控訴人が中野区長でございます。

 3、訴訟の経過でございます。平成30年2月16日、東京地方裁判所に訴えの提起があり、平成元年12月4日、東京地方裁判所で却下判決の言い渡しがございました。同年12月16日、東京高等裁判所に控訴の提起があり、本年9月16日、東京高等裁判所で棄却判決の言い渡しがあったものでございます。

 4、事案の概要でございます。本件は、中野区の住民である控訴人らが、平和の森公園の再整備工事に関し、地方自治法第242条第1項所定の「財産の管理を怠る事実」があると主張して、同法第242条の2第1項第3号の規定に基づき、被控訴人に対し、当該「怠る事実」の違法確認を求めた住民訴訟でございます。

 原判決は、控訴人らの主張する「怠る事実」が地方自治法第242条第1項所定の「財産の管理を怠る事実」に該当して住民訴訟の対象となるとは言えないから訴えが不適法であるとしてこれを却下する判決をしたところ、控訴人らがこれを不服として控訴を提起したものでございます。

 5、控訴の趣旨でございますが、2点でございます。(1)原判決を取り消す。(2)本件を東京地方裁判所に差し戻すというものでございます。

 6の(1)判決の主文でございます。本件控訴を棄却する。控訴費用は被告人らの負担とするというものでございます。

 裏面でございます。(2)判決の要旨でございます。当裁判所も、本件訴えは、住民訴訟の対象とならない行為の違法確認を求めるもので、不適法であると判断するというものでございます。その理由は、当審において当事者が敷衍(ふえん)した主張について判断を加えるほか、原判決のとおりであるから、これを引用するというものでございます。参考までに原判決の理由の要旨を掲載してございます。後ほどお読み取りいただければと思います。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 休憩願います。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後4時05分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時06分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 [1]次に、6番、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについての報告を求めます。

村田都市基盤部交通政策課長

 それでは、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについて御報告申し上げます(資料7)。

 シェアサイクルにつきましては、区内の公共交通の補完、区民の移動利便性の向上などを目的として、令和2年第2回定例会まで交通対策調査特別委員会において様々な御意見をいただき、事業化に至りましてその利用が定着し、広がってきたところでございます。今回、第3回定例会より利用実績等につきまして情報共有させていただくべく建設委員会でも御報告させていただきます。

 本報告は、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルにつきまして、現時点での配備状況と利用実績などについて御報告するものでございます。

 まず1番、配備状況及び利用実績でございます。サイクルポートの設置箇所、利用実績のデータにつきましては、それぞれ別紙1、別紙2に取りまとめてございます。

 まず、令和2年10月1日時点のサイクルポート設置箇所につきましては、別紙1に記載しておりますので御覧いただければと思います。7月20日の開始時点では公園、自転車駐車場の公有地8ポートからスタートしましたが、その後、民有地へ7か所のポートが設置され、現在15ポートとなってございます。鷺宮方面などまだ設置できていない地域もありますので、順次増やしていくために場所の選定や手続を進めてございます。

 続きまして、シェアサイクルの利用実績につきまして別紙2を御覧ください。データの集計期間でございますが、事業者からデータが届くのが利用月の約1か月後となるため、対象期間が短く、大変恐縮ではございますが、7月分の7月20日から7月31日までの12日間で取りまとめさせていただいてございます。

 まず会員登録数でございますが、中野区における1日当たりの平均登録者数は27名となってございます。参考に他区の状況も載せてございますが、中野区が始める以前から中野区民が周辺区で既に登録している場合があることやポート数が少ない状況を踏まえますと、一定の登録があり、関心が高いものと考えてございます。

 次に、会員属性でございます。性別では男性が4分の3程度となっており、多い傾向にございます。年齢構成では39歳までで半数以上を占めておりますが、幅広い年代で登録されている傾向がうかがえます。登録者の住所ですが、中野区に住所を有する方が4分の3程度と中野区民の登録が大半を占めている状況でございます。

 続いて、中野区のポートの目的地、出発地別利用回数割合でございます。左側の「貸出」とあるのが中野区のポートから出発したもので、右側の「返却」とあるのが他区のポートなどから中野区のポートに到着したものでございます。どちらも区内移動が3割以上されており、また、新宿区、渋谷区などの移動が多くなされていることから、区内利用や広域連携による区外移動、どちらも需要がある結果となってございます。

 続いて、1日平均の時間帯別利用回数でございますが、先ほどと同じく貸出しと返却に分けてグラフ化してございます。中野区のポートから出発する貸出しにつきましては、平日におきましては、通勤通学などの時間帯である朝8時から9時頃と夕方の16時から18時頃に多くなっており、休日につきましては日中11時から18時頃の利用が多くなってございました。また、中野区のポートに到着する返却につきましては、平日、休日共に夕方から夜間にかけての利用が多い傾向にございました。

 続いて、ポート別利用回数でございますが、一番多く利用されていたポートは中野四季の森公園でありましたが、ほかのポートにつきましてはいずれのポートも一定程度利用されている状況でございました。なお、区内から区外へ流出する青色部分と区外から区内へ流入する赤色部分に着目しますと、流出より流入のほうが多い傾向にあり、時間帯により異なりますが、自転車が集まってくる傾向にございます。

 最後に、参考ではございますが、広域相互利用の状況についてのグラフを載せてございます。こちらを見ますと、2016年2月の広域相互利用の開始前の利用回数はほぼ横ばいでありましたが、広域相互利用を始めてから右肩上がりとなり、広域相互利用開始時と比較しまして2019年12月末時点で17倍近く増加してございます。

 また、グラフ外の情報となりますが、会員登録数は2020年7月末時点で約68万人で、2019年7月末時点の約50万人から1年間で約18万人増加しておりまして、広域的に連携することによる効果が大きなものとなってございます。

 1ページ目にお戻りいただきまして、2番、今後の課題についてでございます。運用上の課題についてでございますが、先ほども御説明したとおり、各サイクルポートにおいて貸出しと返却の割合に差が生じていることから、自転車が多く集積されている場合があることやバッテリー切れに伴う使用不能な自転車も見られることから、自転車を適正台数に整理する再配置やバッテリー交換を強化していく必要がございます。また、事業展開上の課題でございますが、まだサイクルポートが設置できていなかったり、あっても密度的に足りていない地域がございますので、こういったところに設置を進めることで先ほどの自転車の集積に対する解決が図られることもありますが、区民の皆様が利用できるエリアを拡大するため、今後の利用状況を踏まえまして区としての適正台数などを検証していく必要があるものと考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 別紙2の5の表でポート別利用回数のところで区外から区内に入ってくるのが多い、そして4の返却のほうを見ても夕方から夜にかけて多いというところから見ると、あと3のどこの区との出入りで見ると、どうやら利用者は新宿、渋谷から中野区に帰ってくるというような利用が多いのかなと。朝は利用者はそれなりにありますけど、返却のときほどないなというところを見ると、夜ちょっとそういった自転車で乗って帰ろうかなみたいな利用がちらほら散見されるのかなというふうな状況だと思っています。

 私もこの初日に利用しました。1回160円で、30分以上になるとまた160円加算されるということで、そのときちょっと家の近くの栄町公園から途中で歯医者へ寄って四季の森公園に返そうと思ったら30分以内に終わるわけはなくて320円かかったわけですね。そうするとバスより高くなってしまったなみたいなところで、途中で寄るということをやるとちょっとバスより高くなってしまうのかなというふうに。バスに2回乗るというんだったら、ありですが、値段のところと使い方みたいなところはその人のニーズによっていろいろ違うなとも感じました。そういったことを考えると、中野区内でのバスとかに代わるそういったその次の交通施策としてこういったシェアサイクルで補っていこうというふうな戦略なんでしょうけれども、いまいちその効果というか、何を狙ってこれを入れているのかなというところにちょっと疑問があるところでして、区内での産業の活性化みたいなところに寄与するならば納得できるんですけど、そういったところの観点ではここのシェアサイクルというのはどういった見解をお持ちなんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 まず、途中でどこかに寄られてしまうともう30分を超えてしまうというのはあるかなと思います。実際にどこかに、例えばスーパーに行って帰ってくるとかいろんな使い方があるかなというふうに思っておりまして、まず一つ目としましては、例えば南北の移動、今バスが主に担っておりますけれども、それでもやっぱりそれぞれに行きにくい地域というものがあるかなと思います。そういったところ、ポートが増えてくれば、バスに2回乗らなくても行けるような地域、こういったものが増えてくるのかなというふうに思います。

 あと、産業に関しては今後どういうふうに使われていくか、また検証しなければいけない部分はあるかと思うんですけれども、実際法人の方で使われているとかそういったところもありますので、中野区内の企業をある程度行き来することによって仕事としての効率化が図られるとか、そういったところで産業がより効率化されていくということは効果としてはあるかなとは思うんですけども、これからの課題なのかなというふうに感じているところでございます。

加藤委員

 もともと金沢市とか松山市とか、ああいった観光資源が結構あるような中核都市みたいなところでシェアサイクルは10年ぐらい前からはやり始めて、そういうところはいいんです。観光資源があって、バスとかタクシーを乗り継いでいろいろ見に行こうといったらとんでもない値段になっちゃうから自転車でと。僕も松山でシェアサイクルをやりましたけど、「坂の上の雲」の関連のお墓とか施設とか回ろうとしたら、自転車1回で半日で全部回れちゃって、バスとかで乗ろうとしたら多分あっという間に2,000円とかいっちゃうようなところを1,000円以下で回れたというのもあったんで、そういうところでは産業にとってシェアサイクルというのは非常に効果的で、自転車で回れるから便利だよねといって、それで現地へ行ったらそういうのを使おうというのが客を呼び込むアピールポイントになろうかと思うんですけど、中野区でそれを入れたところで、結局、じゃ、中野に住もうかとか中野で商売を始めようかという話になるのかなとか、中野で買い物をしようかという話になってくるのかなというと甚だ疑問があって、そういったところでシェアサイクルというのが、ある程度成功した地域と比べると、中野区というのは何がこれで得られるのかなというのが疑問になっているんですけど、当初の目的というのを改めてお聞かせください。

村田都市基盤部交通政策課長

 ちょっと繰り返しになってしまうところはあるんですけども、やはり公共交通の補完というところで、バスとか電車ではなかなか行きづらい方、例えば乗るのにちょっと時間がかかる方、そういった方もいらっしゃると思うので、そういったところが自転車で大体5キロ以上は移動、初期費用というんですか、165円の初期費用で5キロ以上が大体乗れる距離かなというふうに思っておりますので、そういったところも考えてございます。

 あと、今回広域連携というものを利用したシェアサイクルでございまして、やはり区民の移動のニーズとしましては、中野区内というものも当然あるんですけれども、新宿とか渋谷とかそういったニーズもある中で移動のしやすさといったところも一つあるかなというところが今回目的として考えてございます。

加藤委員

 それが果たして税金を使ってまで補わないといけないものなのかなというところが、住んでいる住宅においては自転車が置けないようなところにお住まいの方とかもいるんで、そういった方には便利という声もあったりもしますけれども、そういったところのためにこの中野区全体のところ、しかも公園を無料で貸しているみたいな状況で、なぜNTTドコモなのかというのも疑問ですし、そういったところは社会実験だということなのでこの3か年の中でいろいろ検証されていくんでしょうけれども、その辺は終わった後、そこは有料にすべきだというか、自由競争させないといけないところを何でそこだけ無料で貸すんだみたいなところが疑問があるんですけれども、その辺は社会実験が終わった後どのようにしていくかというのは御検討されているんですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 今、ドコモ・バイクシェアを使って広域連携というものを活用してやってございます。これは、先ほども申し上げたとおり、新宿とか渋谷とかそういう方向に移動したいというニーズがある中で、他社のシェアサイクルにおきましては新宿とかそういった方向にポートがあまりないというような状況がございます。そういった意味で今回のドコモ・バイクシェアというところは一定の効果があるのかなというふうに思っております。

 今、社会実験というか、そういうのをやらせていただきまして、まずはどういうふうに利用されるかとか、どの程度利用されるかというところは今後検証をしていきたいと思っておりまして、例えば他社との関係とか、あとはいわゆる公有地の料金の話につきましては、今は中野区が事業主体ということでやっておりまして、その中で免除ということでやっておりますけれども、今後東京都とか他区とかそういったところと調整もしまして、今後、シェアサイクルの在り方みたいなところというのは今現在議論をしているような部分もございますので、そこら辺を整理して考えていきたいというふうに思っております。

加藤委員

 先ほどもちょっと観光資源等とか言っていましたけど、一つは中野区でも人気のある四季の森とかは既にポートはあって、ちょっと利用者も多いみたいなのでその辺はあるかなと。あと、これからやっぱり哲学堂公園とかもそういった観光資源、どの駅からもアクセスが悪いというところを補うかなというところにおいてはそういったところも試すべきかなとは思います。やるならですよ。ただ、やっぱりこれが中野区にとって本当にメリットがあるのかなというところで、利用者が多いからというんじゃなくて、中野区としてメリットがあるのかという分析をして、これからいろんなデータが出てくるんでしょうけど、そういった観点で分析をしていただきたいなと思うんですけど、御見解はどうでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 おっしゃるとおり、利用が多いということだけではないのかなと思っておりますので、評価の仕方につきましてはいろいろ他区の事例とかも参考にしながら今後検証していきたいなと考えております。

小宮山委員

 今の加藤委員が言っていた区にとってのメリットということなんですけども、区民の反応を聞いてみますと、これをやって一番喜んでいるのはウーバーとウーバーの配達員じゃないかと、そういった声が聞こえます。確かに区の税金を使って、区の土地を使って、区の公園を使って、そしてウーバーという民間企業とか、配達員の中に区民もいますけども、そういった民間企業のためにこの事業を始めたかのように見られなくもないわけです。今回のいろんな利用実績の詳細な分析を見ましても、どういう属性の人がどういう目的で使ったというところまではなかなか見えてこなくて、これがみんなもしかしたらウーバーの人が使っているのかなと思うと非常にもやもやしてきてしまうんですね。だから、そういった本当に区のためになっているのか、区民のためになっているのかということを今後検証をきっちりしていただかないと、この実験も実験だけで終わったほうがいいんじゃないのかなと思いますが、いかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 確かにウーバーの使い方というのはよく話で聞くところでございます。実際のところ7月にも確かにウーバーの登録みたいなものはあったと聞いてございまして、それは全部で324件あるうちの2件といったところでございます。目立つかなと思うんですけども、長時間乗っているということで、しかもああいうバッグをしょっているといったところで目立つかなと思うんですけども、そういう中で2人の登録ということだったものですから、必ずしもウーバーばかりが使っているというわけではないのかなというふうに思っております。ただ、やっぱり中野区民が使えるようにとかウーバーとしての在り方というところは広域連携全体としての課題としても上がっているという話も聞きますので、全体としてどういうふうにしていくかとか、そういったところは今実際に議論もしているところですので、改善を図っていきたいというふうに思っております。

小宮山委員

 ウーバーが使ってはいけないとは言いませんけども、さっきも言いましたように、ウーバーの配達員の中にも中野区民はいますし、とは言いませんが、本当に区民のためになっているかということをきちんと分析を今回答されたようにしていただきたいと思います。

 あともう一件なんですけども、私の家の近くに本四公園がありまして、そこは非常に小さな公園なんですけど、その3分の1ぐらいは自転車がたくさん乱れて止めてあって、非常にポートに収まり切れない自転車がたくさん公園の一部分を占めていたことがありまして片づけていただいたことがありました。この1枚目の今後の課題の中にそういった乱雑に自転車が置かれている状況の改善ということが載せられていないんですけども、そういった乱雑に自転車が公園を占拠している状況の改善というのも必要なのではないですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 2番の(1)のところだと思うんですけども、すみません、一応書き方が集積が見られるという書き方になっているんですけども、一部のポートに自転車が集まってしまっている状況は実際生じているものと思います。それにつきましては日々改善というか、いわゆる再配置と呼んでいるんですけども、集まってしまったポートから、いわゆるゼロ台とか少なくなってしまったポートに移すような作業もしております。それが必ずしも追いついていない、タイミング的にちょっとたまってしまった状態のままになってしまっているというところもありますので、そこら辺につきましては、例えば自転車を中野区内で回すということだけではなくて、よく行き来する新宿とか渋谷とか、そういったところとの入れ替え、そういったところも含めて改善を今図っているところでして、引き続き今後もそういった状況がないようになるための改善を図っていきたいなというふうに思っております。

杉山委員

 いろいろな意見が出ていますが、これは東京都の広域連携の事業の一つで、都費も結構入ってやっていると思うんですが、やっぱり基本的には他区、近隣区から中野区を使っていただきたいとか、中野区からスタートして、ほかの、例えば練馬とか杉並とかで使って戻ってきて、戻ってきた場所でまたお金を使っていただくとか、あと、今コロナ禍において公共交通の移動が嫌だなと思う方々が使われるとか、いろんな使い道というのがあると思うんですが、これはやっぱり今だと、新宿と渋谷で中野区がこのドコモのシェアサイクル、ドコモのサービスを使われているけど、杉並区とか練馬区もお使いいただかないと、広域連携とかと経済が中野区を通っていく、お金が落ちていくということがなかなか進まないと思うんですね。かといって、中野区の自治体が練馬区さんも導入してくださいよとか──練馬区は入っているのかな。もしかしたら入っているけど、広域連携じゃないのかな。杉並区は入っていない。ここら辺のやっぱり中野区をよくするために近隣区に働きかけていくという考え方も必要じゃないかなと。もしくはドコモ側に対してプッシュしていって、ドコモから何とかやっていただかないとお金が流れていかないんですよみたいな話というのをするべきだと思うんですが、この考えはいかがですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 おっしゃるとおり、近隣区と広域連携でつながるということが、より利便性であるとかそういったお金を落とすということにつながるかというのはちょっと分からないんですけども、そういったところにあるのかなと思います。実際に中野区が始めてこういうデータを整理していくという中で、こういう使われ方をしているとか、そういう情報共有とかをすることによって近隣の自治体においても検討を進めることになるんじゃないかなというふうに思っております。

 そういったこともありますので、ドコモ・バイクシェアを通じてプッシュするという場合もあるかと思うんですけども、そういう情報交換とか、中野区で決められる話ではないんですけれども、そういったところも踏まえまして広がっていくとよりよいのかなというふうには感じているところでございます。

杉山委員

 そこら辺は利用者には区境なんて見えるわけでもなく、あと観光地周りも、周辺にも、例えば最初は公園系がポートになって、その公園系でもどちらかというと、四季の森公園はいいけど、ほかのところは本当にぽっつりあるような公園がポートになっている。今回増えた中もそんなに観光地にべったりづけしているようなところはあまりなく、将来的に他区から人を呼んできて中野でお金を落として出て行っていただくためには、やっぱりさっき加藤委員がおっしゃったように、哲学堂公園、中野ZEROとか、それからブロードウェイ脇とか、そういう観光スポットにポートを合わせていくということをやっていかないと、より経済が動かないのかなと思って、将来的に今どういうお考えなのか分からないですけども、このポートの置き場所、例えば、今これを見ると鷺宮とか白鷺のほうはポートはないですけど、じゃ、富士見台駅の近くにあだち充先生のあだちプロがあったりして聖地を巡るみたいなことができたりする、例えばそういうところに置くとか、何か目的地の近くに置いてあげるという視点が必要だと思うんですが、それはいかがですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 ポートの場所につきましては、やっぱりある程度広い土地というんですか、そういうのがないとなかなか置けないかなというところで、実際にはいろいろと考えているというか、ここはどうだろうというところはあるんですけども、必ずしも簡単にいかないかなというところがございます。それは公有地においても民有地においても同様でございます。そういう観点を踏まえて設置するとなると、ピンポイントで狙うということはなかなか難しい部分もあるのですけれども、例えばそういうような施設においても個別に調整をしていくということは今後ともやっていきたいと思いますので、そこについてはちょっと時間はかかるかもしれないんですけども、少しずつ。あと鷺宮とか白鷺のほうは今ないですけれども、こういったところも含めて検討しているところですので、そこについては、なかなか増えていくのに時間がかかってしまって申し訳ないんですけれども、引き続きやっていきたいなというふうに思っております。

杉山委員

 ぜひともポートは戦略的に、安易な考えかもしれないですけど、区有施設で観光地的なものというのは幾つかあるので、そこを何とか、他部署かもしれないですけど、横串のところをぶち抜いて何とかいい方向に持っていっていただければとは思います。要望で結構です。

久保委員

 すみません、さっきから鷺宮にないと皆様が気に止めていただいていてありがたいと思いながら、自転車で役所まで毎日来ているので、本当に鷺宮の人たちは何目的で利用するのかなというところはちょっと難しいかななんて思いながら伺っていて、今、経済とか観光という目線でというお話があって、そもそも広域連携なんですけれども、区がこのシェアサイクルを始めよう、そのスタート地点の目的というのは何だったのかなというところと、今度スタートし出して、さらに当初目的では果たしてその先に何があるのかなというところをまた考えていかなきゃいけないんだと思うんですよ。その辺のところをやっぱり計画的に進めなければいけないと思うんですけれども、そもそもとこれからというのはどういうふうに考えていますか。

村田都市基盤部交通政策課長

 そもそもというか、最初の目的のところですけども、やはり一つは中野区内の南北交通の場所によっては行き来しづらいといったところがあるかなと思います。それは今現在は南北といっても全域に配置できているわけではないので、その目的は達成されていないかなと思うんですけれども、そこにつきましては、例えば鷺宮とかそっちのほうにも増やしていきながら、どれぐらい利用されるのか、どういうふうに利用されるのかというのはしっかり見ていきたいなと思います。

 これからというところですけれども、当然観光地を巡るとかそういったことは、それがメインではないのかなという部分もあるんですけども、一定程度利用されることはあるかなと。ちょっとそれが新型コロナの影響でそういったところで今利用されるかというのはもうちょっと先になるかなというふうに思っているんですけれども、実際どういうふうに利用されるかというところは、これは今実証実験の段階ですけれども、しっかりと見ていって、それを今度逆に経ることによってどういうところに置いていったほうが効果的かというところをフィードバックしていくことができると思いますので、まずはちょっと今そういう利用のされ方というところを把握していくといったところをやっていきたいと思っております。

久保委員

 まずそもそもは、やっぱり南北交通とか交通不便とか利便性の確保とか、そういう補完のためのシェアサイクルだったと思うんですよ。だから、そこはそこでやっぱり一定ニーズを探りながらやっていくことと、逆に言うと、このシェアサイクルではやはり補完できないなと、違う交通がなければ駄目だなというところも見えてくるかもしれないので、そこはやっぱり一定今回のこのシェアサイクル事業をやる中で中野区の交通というのはどうあるべきかというところの交通政策としては一つの課題だと思うので進めていただきたいなと思っています。

 観光ということで、オリパラが延期になって、その影響がすごくここは大きいのであろうと思っているんですけれども、平和の森公園には今のところポートがないですね。ただ、平和の森の体育館に行くのにルートがないということがずっと言われていて、そうすると、自転車利用というところも出てくるのかもしれない。そこはやっぱり区の公園の中に一つ必要じゃないかなと思うんですけど、そこは進めていますか。

村田都市基盤部交通政策課長

 まだ実現はしていないんですけれども、実際に平和の森公園とかに置けるように調整はしているところでございます。

久保委員

 やっぱり区内の必要な拠点、それは区民の方もだし、また観光の方もだし、その必要なところに回していくということはすごく重要な視点で、せっかくポートを造っても誰も利用しないというようなことになってしまうと、それはまた無駄なことになってしまうので、しっかり検証をしながら一番効果的なやり方を進めていただきたいと思いますし、シェアサイクルにとどまらず、区内の交通施策にも生かしていただきたいと思いますけど、その点いかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 区民の方の移動につきましては、当然自転車じゃなくてバスとかいろいろあるのかなというふうに思っております。その中で自転車で移動できる場所を増やすということも大事だと思いますけれども、それだけでは足りない部分というところはあるかなと思いますので、そこは別になりますけれども、検討はしていきたいというふうに思っております。

竹村委員

 少し細かいことをお尋ねいたします。別紙2の2、会員属性のところの年齢構成なんですけども、これは29歳以下の構成は把握されておるんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 すみません、具体的に29歳以下の何歳までが何人とかいうところまでは今把握してございません。

竹村委員

 それでは、これは区がどこに訴えるのかという部分になっていくとは思うんですが、自転車を扱うということなので無関係とは言えないと思うんですが、何歳以下の人は例えばヘルメットをかぶる努力をしなければいけないとか、そういうルールに関して、このシェアサイクルを使う人たちにどういう啓蒙といいましょうか、伝達をなさっているんでしょうか。区に直接やってくださいということは厳しいことだと思うんですが、あるのかないのか、あるのであれば、具体的にこういう姿勢を持っていますという何かお答えできるものがあればお示しください。

村田都市基盤部交通政策課長

 まず、シェアサイクルの登録をするときに、これは実際自転車安全利用5則というものがありまして、警視庁が出しているやつですけども、その中で子どもは原則ヘルメットというものがございます。その登録するときにそういったものについて案内されるようになっておりまして、そういうところです。実際子どもが利用するかどうかというのはちょっとどうかというところはありますけれども、当然登録するにおきましては子どもで簡単に登録できるようなものではないものですから、実際には大人が使うというところが多いかなというふうに思っております。

 ヘルメット、安全利用というところにつきましては、例えば交通安全の部署とかと連携をしながらそういったところに啓蒙する、例えばイベントがあったときに啓蒙するとか、そういったところは今後やっていきたいなというふうに考えてございます。

竹村委員

 答えにくい質問に御答弁ありがとうございます。この年齢が29歳までとなっているのが非常に引っかかるところでして、例えば警視庁の指導といいましょうか、道路交通法では、13歳未満の子どもに関しては親御さんがヘルメットを使うように指導するように努めなさいとなっているんですね。確かに小さい子どもが利用はできませんよというお答えはごもっともだと思うんですが、であるのであれば、じゃ、何歳からなんでしょうね、そこが非常に疑問でして、把握できないのであれば、ぜひ努めていただきたいという、これは要望になります。

 それに絡んでくることになろうかと思うんですが、このシェアサイクルに関して、例えば事故、または事件、そういうものの報告がありましたら紹介できる範囲でお示しください。

村田都市基盤部交通政策課長

 シェアサイクル、これは7月1か月の話ですけれども、広域連携全体というか、このシェアサイクル全体のところで20件程度の事故はあったと聞いてございます。全体の利用回数が1か月で100万回いかなかったぐらいですので、割合で言うと0.002%といったところです。中野区内におきましては今事故はなかったというふうに聞いてございます。

竹村委員

 ありがとうございます。歩道を自転車で疾走するという事例が、私の生活している範囲での話をしてしまうと、まさに不適切だと思うんですけれども、否定できない事実があったりします。このシェアサイクル事業を導入しました、しかし、利用に関しては利用する個人、皆さんにお任せですというのではあまりにも区民の皆様に、区が、ないしは広域で導入した事業に関してちょっと乱暴なのかなと感じております。ですので、ぜひこういうよい事業を導入したので、同時に遵法精神といいましょうか、道路交通法に関するそういう啓蒙をぜひしていただけたらと思います。

 この道が広いところと狭いところのある中野区において、じゃ、車道を走れと、必ず車道を走って歩道は歩行者のと、なかなかそれは厳しい物言いだと思うんです。ですので、自転車を使う方にそういう歩行者に対する気配り、そういう啓蒙をぜひ行ってほしいと思いますけども、区の今の御見解というか、御認識をお聞かせ願えればと思います。

村田都市基盤部交通政策課長

 おっしゃるとおり、安全に利用していただくということは大前提であると思いますので、何かあるときにシェアサイクルの安全利用に関する啓蒙といいますか、そういった活動も実施していきたいというふうに思っております。

竹村委員

 ありがとうございます。ちなみに、この貸出しと返却のデータがあるということは、自転車の移動をある程度リサーチできているものと推測できるんですけれども、これは例えばどこに止まって、何分間そこにとどまって、そして次にどこに移動したという、そういうはっきり言えば行動までリサーチできるものなんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 GPSがついていますのでどういうルートで回ったということは分かりますけれども、ちょっとここでは一件一件そういうところを見えるものではない。対応のデータがございますので、そこについては、今後どういうようなところを通った人が多いのかとか、7月の段階ではそこまでやっていないんですけれども、どういうところを通っているとか、そういったところも追っていきたいなというふうに思っております。

竹村委員

 これは個人の情報の把握の話になって、なかなか法律の壁もあったりして厳しいものだと思うんですけども、あまりにもひどい利用者に関しては個人的に特定してしっかり指導、または場合によっては利用を控えてもらうような、そういう指導、啓蒙なども必要だと考えております。広域で事業として取り入れたのであれば、最後まで区民の安全のために責任を持つものと思っておりますので、そこは事故ないしはトラブルが増えるようであれば、より厳しい、どなたでも安心して過ごせるような中野区であるような、そういう施策を取っていただきたいと思います。これは要望です。

来住委員

 1点だけ、会員属性のところで年齢構成、住所というのは分かるんですが、性別を取るというのは、これはこの広域の相互の関係でそういうデータが必要だからということでのデータを必要としているから性別も必要ということでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 特にこの性別に関して今後どうこうということではなくて、これは登録をするときにそういう男性か女性か選ぶところがあって、その数が分かるものですから、その割合だけを示したというところでございます。

来住委員

 区が把握する、そういう男子、女子というのをかなりなくしてきている中ですので、あえて全体、相互乗り入れのためにデータ上必要だということでやむなしということは分かるんですけれども、そうでなければ、あえて必要ないのではないかなとちょっと見させてもらいましたけど、今後のこととしていかがですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 おっしゃることもあると思いますので、今後必要な部分につきまして御報告をさせていただきたいと思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、7番、中野区住宅マスタープランの改定に向けた方針についての説明を求めます。

池内都市基盤部住宅課長

 中野区住宅マスタープランの改定に向けた方針について御説明さしあげます(資料8)。

 区では、計画的かつ体系的な住宅施策の取り組みを行うために、平成5年より計画期間を10年とした中野区住宅マスタープランを策定してまいりました。マスタープランの改定に当たりまして、平成30年7月19日、中野区住生活の基本に関する条例第20条の規定に基づきまして、「基本的な考え方及び盛り込むべき事項について」第6期中野区住宅政策審議会に諮問し、令和2年7月10日に答申を受けるに至りました。今後、この答申を踏まえまして、現在検討中でございます中野区基本構想・基本計画及び中野区都市計画マスタープラン等との整合を図りながら住宅マスタープランの改定を進めてまいります。

 1番、第6期中野区住宅政策審議会からの答申についてということで、(1)答申のポイントです。まず、充実するに当たりまして次の施策の視点について答申を受けましたので報告させていただきます。

 ①視点1、住宅セーフティネットの充実、住宅の確保に特に配慮が必要な住宅確保要配慮者の居住安定確保が必要で、居住支援協議会や民間団体、NPO等と協力し、入居等支援の充実に努め、民間賃貸住宅の利活用を行い、重層的な住宅セーフティネットの構築を行うことが求められるといった内容です。

 ②視点2、多様な世帯がともに暮らすまち、これからの中野区の住まいは、若年単身世帯が家庭を持ち、子育て世帯となっても引き続き定住できるといったライフステージが変わっても住み続けられるまちを目指していくことが重要で、また、高齢者、障害者、外国人、多様な世帯、ライフスタイル、個性や価値観が受け入れられ、ユニバーサルデザインの推進を通じ、共存し、コミュニティを形成できるような魅力ある住環境の形成が図られていくべきであるといった内容です。

 視点3としまして、住宅ストックの質の向上、適切な維持管理及び有効活用、特に高齢期の生活におきましては、ヒートショック、転倒などけが等の住宅内の事故の危険性があります。そうした事故を予防し、最期まで健康かつ快適な暮らしを維持するため、次世代に継承可能な質の高い住宅、断熱性の高い住宅の普及等により総合的な住宅ストックの質の向上を図ることが求められております。さらに、既存住宅ストックの活用に当たりましては、空き家等の対策を視点に取り入れるべきであるといった内容でございます。

 最後に視点4です。安全・安心な住環境の確保ということで、安全かつ安心な住環境は、区民の生活基盤である住まいの耐震化促進や狭隘道路の拡幅など、災害時における安全性の向上に向けたハード面での基盤整備が引き続き必要で、一方で、区民の意識啓発等のソフト面での支援についても取り組んでいく必要があることから、安全・安心な住環境の確保に向けたこれらの取り組みを推進することが求められるといった内容です。

 (2)の答申文ということですが、お手元に別紙でございます答申文をお読み取りいただければと思います。なお、答申文に関しましては先ほど説明したものがポイントとして書かれております。

 2番、住宅マスタープランの施策体系等についてということで、(1)基本理念及び施策体系の案です。基本理念としましては、だれもが安全、安心に、そして健康に暮らし続けることができるまち・中野、施策体系としましては、1、住宅セーフティネットの充実、2、多様な世帯がともに暮らすまち、3、住宅ストックの質の向上、適切な維持管理及び有効活用、4、安全・安心な住環境の確保とさせていただいております。

 基本目標、それから施策展開の方向はお読み取りいただければと思います。

 (2)としまして、新型コロナウイルス感染症の影響による取り込むべき新たな視点としまして、審議会では、平成30年7月19日から9回にわたり審議を進めてまいりました。最終回の書面の開催では答申案について意見調整を行い、さまざまな意見があった中で、新型コロナウイルスの影響を受けた社会情勢の変化により「新しい生活様式」が求められるようになったことにつきましても十分考慮すべきであるとの意見も多くいただきました。住宅マスタープランの改定に当たりまして、「住居・住環境における新しい生活様式」についても盛り込む必要があると考えております。

 3番にスケジュール(予定)でございます。令和3年2月、住宅マスタープランの素案を取りまとめます。3月に議会で報告させていただきます。4月は意見交換会を行います。6月、住宅マスタープラン案の策定を行い、7月、パブリック・コメント、9月は議会報告をさせていただきまして、パブリック・コメントの結果報告、それから住宅マスタープランの策定というふうに検討しております。

 以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 まず視点として4つ並んでいるわけですけども、この優先順位というか、上ほど重要施策かなとぱっと見て僕はそういうふうに見るんですけども、この順番である理由というのがあるなら教えてください。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらは審議をした順番という形で位置付けさせていただいていまして、実は新たな視点を入れていく流れでということで審議会で話があった中では3つありまして、空き家とセーフティネットとユニバーサルデザインという問題提起がございまして、この3つを踏まえて4つに視点を設定しました。その流れで初めに来たというのが1番から順番に来ているということなので、この時点では優先順位というふうな考えは持っていないところでございます。

加藤委員

 別紙というか、答申のほうの2ページ、第2章のここの中野区のまちの特徴というところで、どれもそうだなとは思うんですけど、例えば(2)に関しては利便性が高いまちというところで、新型コロナが発生する前の状況、今でも利便性が高いには変わりないですけれども、JRの中野・新宿駅間で利用者数が終日平均3分の1利用客が減っているというような状況の中で、この利便性が高いというところは間違いないにしても、駅のことがよく書かれていますけど、駅が重要じゃなくなってきているというような認識も持たないといけないのかなというところは1つあるのかなと。

 あと、(3)の狭あい道路が多く、災害危険度が高いまちというところで、やはり中野区はこれまでもいろいろと御努力していただいているところでありますけど、ほかの資料ですけど、東京都が出している地域危険度一覧表で町丁目別の5段階評価をされていますよね。それで、ある雑誌の記事でまとめたやつで見ると、その町丁目別の面積を全部足すと、ランク4以上の面積というのが大きいのが、荒川区が50%で、墨田区が32%、中野区がワースト3位で27.6%ということで、4分の1以上はまだ危険だというようなエリアになっているということで、中野区というのはこの(3)のところはまだ非常に重要視していかないといけないところなのかなという認識を持っているところであります。

 というところで、そうすると、ちょっと戻りますけれども、まだ順番に特に意味はないということではありましたけれども、こういった資料を見ると、やっぱり上が一丁目一番地だというふうに感じるところで、かつ基本理念のところで誰もが安全安心にと言っているところを見ますと、4に安全と書いてあるので、やっぱり安全という4番が一番重要にすべきかなというようなところで、体系というところなのでそこを軸に物を考えるべきかな。まずそこで一回、そういうふうな認識なんですけど、御担当としてはいかがでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 いただいた御意見を加味しながら内容の整理をしつつ検討させていただきたいと思います。

加藤委員

 またちょっと違った視点で、ここで書いてある2の多様性の中に入っていますけど、子育て世帯のための住環境の整備、これは東京都の住宅マスタープランを見てもそこが一番重要なのかなというところで、目標1のところに住まいにおける子育て環境の向上というのが東京都の住宅マスタープランで書かれていますので、やはりそこら辺が重要なのかなと。その分析の中においては、やっぱり子どもを産みたいけれども、住居が狭くてもう一人は厳しいみたいな、そんな環境を変えていかないといけないみたいな、中野区が掲げる問題そのものだなというふうに考えますし、この建設委員会等で再三申し上げていますけど、新型コロナで自宅でオンライン会議に出ようと思ったら、家族の中の生活音みたいなのがなかなか仕事に支障が出てきてしまうというような状況を考えると、やっぱりもう一部屋欲しいなみたいな、子どもを欲しいといったらもう一部屋欲しいなと、こういう状況が出てしまうというところで、やはり中野区の住居としては最低床面積を徐々に増やしていかないといけない、そういったことをこの住宅マスタープランにおいてうたっていかないといけないのかなと思うんですけど、その辺の御認識はどうでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 御指摘のとおり、子育て支援住宅というところでは、やはり東京都のほうの子育て支援住宅の制度だったりというところも加味しながら、中野区としても子育て世帯に関しまして、住宅の提供だったり、あとは住宅の質の向上だったりというところも併せて考えてまいります。

加藤委員

 その辺が重要、ほかのところが重要じゃないというわけではないですけれども、その辺を軸に住宅マスタープランをつくらないと、空き家対策とかそういったところも重要なんですけども、ここ2~3年ですか、いろいろとやっていますけど、結局権利の問題が多くて、寝た子を起こすみたいな話があって、なかなか地権者の方々が空き家を活用しましょうよと周りから言っても、いや、余計なことをしないでくれみたいな事例とかもあって、それを重要施策に持ってこられてもなかなか進まないですし、よかれと思ったことがよくないこともあったりもするでしょうし、そこをメインの施策としていくにはなかなか厳しいのかなという現状もありますので、その辺を注視しながらやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。これは要望です。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後5時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時01分)

 

杉山委員

 御説明ありがとうございます。住宅マスタープラン、ここに四つの視点が書いてありますけど、やっぱり住宅というのはいろんな部署が絡んでくる。子育てだったり高齢者だったり、いろんなところと密に話をしながら進めていかないと、これは多分住宅課だけで考えていたのではいいものはできない。そういう大事なものだと思っています。さっき加藤委員は何か否定的だったんですけど、僕は空き家対策というのは結構やったほうがいいんじゃないかと個人的には思っていまして、ちゃんとセーフティネットとか住宅ストックとか安心安全な居住環境を整えるというのは大前提で空き家、空き家に関しては、ただ単に空き家をどうしようかなだけじゃなくて、切り口としてやっぱり空き家のデータベースをちゃんと作る、それが例えば1階が店舗、でも、昔はそこで商売をやっていた人が上でも今寝泊まりだけ、生活だけしていて、1階は空いている状態になっている店舗つきの高齢者が住んでいる空き家とか、そういう附帯情報をどんどん拾っていくということから検討を始めるというほうにしたほうがいいと思うんですが、そういうデータというのはお持ちなんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 残念ながら、今おっしゃったような、店舗があって、上にお住まいがあって、下が空いていてという情報はそれだけでは集計はしていないところです。商店街とかの絡みもあるので、空き家といっても住まいなのか店舗が入っているのか、その区別もまだしていない状態です。

杉山委員

 前に建設委員会で加藤委員が樹木のデータベースを作っていこうと推進していましたけど、この空き家もやっぱりそういうステータスというのは結構必要で、今この答申の中に、戸建ての空き家852棟とか、それから適切でそのままでも利活用可能なAランクは233棟とか、こういう情報ももちろん必要だと思います。これが大前提の情報なんですけど、やっぱり附帯情報を持っておいて、それを、じゃ、そこの2階に住んでいる高齢者の見守りのために1階店舗を若者に貸して何か助成しながら老人の見守りもしていただけるような政策を練るとか、それから、1階が店舗のところだけ拾ってきて店をやっていただくことで産業の活性につなげるとか、いろんな切り口でいろんな部署と絡みながら戦略を練っていく必要があるなと思っているんですが、そこはいかがですか。

池内都市基盤部住宅課長

 おっしゃるとおり、空き家に対してもいろんなスタイルがあると思います。ランクAだとしても、例えば市場に回っていくものだったり、それから御本人の意向があってそのままにしておくものだったり、あとは本当に利活用を考えていらっしゃる方だったりというところはいろんなパターンがあると思います。住宅マスタープランの改定に当たりましてもいろんな部署と連携を取りながらこれはやらないとつくれないものなので、そこは密にやっていく中で、また空き家に関しましても密に連携を取って研究してまいりたいと思っております。

杉山委員

 ぜひお願いします。都内じゃないですけど、今はやりのサブスクリプションみたいに定額5万円払うと空き家5店舗ぐらいを自由に寝泊まりできるみたいなサービスも行われている。僕の友人のITの社長がそういう生活をしているんですが、1か月10万円払ってどこでも泊まれる。そういう形で、それはいろんな市にわたっているんですけど、これは中野区でクローズにして、中野区はどこへ来てもどこでも泊まれて楽しいよねみたいな、そんな何かちょっと名物的な空き家対策みたいなものもできるとうれしいかなと思ったり、あと空き家の再生プロデューサーみたいな人もいますから、そういう人たちの知恵を拝借しながら対策をしていったほうが、安定した居住空間を提供することで税金収入も増えますし、将来的に経済的な効果もあるかもしれない。そこら辺はぜひとも多面的に検討いただきたいと。これは要望でいいですけど、お願いします。

小宮山委員

 これが中野区のマスタープランの策定に向けての審議会の答申ということなんですけども、そもそもマスタープランというのはどういう位置付けなのかなと思います。例えば類似のもので中野区空家等対策基本計画という基本計画があるわけです。マスタープランというのは英訳すると基本計画のことなのかなと思うんですが、どういった位置付け、どっちが上位で、どっちが下位で、どういった位置付けになるものなんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 どういった位置付けというと、住宅マスタープランは、先ほど申し上げましたけど、基本構想だったり、それから基本計画だったりがまず上位計画であって、そこにまたプラスして都市計画だったりというところが上にあります。その中で住宅の部門ということで住宅のほうのプランがされているというところでは、住宅は中野でどうあるべきかというところをお示ししているものです。

小宮山委員

 今の説明ですと、基本計画のほうが上位にあって、その下にマスタープランがあるというふうに理解しましたが、それでよろしいんでしょうか。マスタープランというのは英訳すると基本計画のことなので同等の意味合いというか、重さを持つ計画なのかなと私は思いましたけども、いかがなんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 中野区の基本構想があってということで、計画があって、住宅マスタープランの上位計画が構想があって計画があって都市マスタープランということで、並行というよりも、上位計画があって、その下になっております。(「休憩」と呼ぶ者あり。)

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後5時08分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時10分)

 

池内都市基盤部住宅課長

 失礼しました。空家等対策基本計画だったりというところは住宅マスタープランの下にあるということです。

小宮山委員

 分かりました。ありがとうございます。

久保委員

 今、住宅マスタープランの位置付けというお話があって、私は中野区においては住宅マスタープランというのは極めて重要なものだと思っていて、やはり住宅都市中野だと思うんですよね。今住んでいる方もだし、これからどういう方が中野に住まうのかということも大きな視点で、かねてから委員会の中でも、中野駅周辺に住宅が今後高層住宅等が建っていくと、そこに住まう人たちというのはどういう人たちなのか、その人たちにとって必要なものというのは何なのか。あとは税収の兼ね合いとかもいろいろあると思うんですね。だから、その住宅誘導という意味合いでどういうふうに今後中野のまちというのは成長していこうとするのか、それも1点重要な点ではないかなと思っているんですが、その点についてはこの住宅マスタープランではどのように示されますか。

池内都市基盤部住宅課長

 中野駅の開発だったり周辺の部分に関しましても、建物、マンションだったりどういった整備がされていくか、住環境がどうなるかというところも含めながら今後を描いていけたらなというふうに考えております。

久保委員

 要するにもっと具体的に言うと、じゃ、どのぐらい税収が見込めるのかとか、どういう方たちが入ってくるのかとか、そういうこともベースにやっぱりちゃんと捉えていかないといけないんじゃないかなと思っています。一方で新型コロナの影響で住まい方や働き方が大きく変わっていきます。この答申の前にこの委員会は12月20日に住宅政策審議会を行っていますよね。住政審を行って、その後小委員会を行っているんですけれども、書面での開催に6月はなっていますよね。やっぱりコロナ禍において、住宅政策審議会として書面では開催したけれども、お集まりをいただいて御意見をいただける場はちょっとなかったのではないかなというふうに認識をしています。その中で新型コロナ関係の意見というのがあったと言われておりますけれども、ホームページに公開をしているところを読むと、極めてまだその辺のところの御意見というのは薄かったように私は感じています。だから、そこはどういう影響が本当にこれから中野区の住宅においてあるのかということを的確に捉えていかなければいけないと思うんですよ。

 一方では、ほかの審議会もそうですけれども、コロナ禍の影響における在り方、これは今後も課題になっていくと思います。そういう中で本当に的確に意見を皆さんに聴取ができたのか。8名の方は意見を出していただいているけど、6名の方は意見を出さずに終わっている。そこら辺のところにもしかしたら何かいい意見があったかもしれないし、最後のこの答申をまとめるところでなかなか意見が聴取できなかったという点もあると思います。そこの意見を一つお伺いをしたいのと、新型コロナにおける中野区の住宅への影響をどのようにこの所管として捉えるかというところ、その二つをお答えください。

池内都市基盤部住宅課長

 先ほどお話があった税収も見込みながらだったりコロナの影響の中で住宅政策審議会が行われなくて書面開催でというところもありまして、やはりこの書面で開催したところで言いますと、御返答いただけなかった方も中にはいらっしゃいます。その方々のお話というのは前回と12月の中で伺っていたんですけれども、それを踏まえながら答申をつくって小委員会をやってというところで重ねてきたところではございます。重ねて新型コロナの影響を受けてどういった形で新たな視点に係る学識の方の御意見というのはまた別途聞いておりまして、そこもまとめていろんな意見が具体的に出されておりますので、そこも加味しながらこちらのほうの策定に入っていきたいとは思っております。

 また、住宅への影響だったりというところに関しましては、やはり様々な問題はあると思うんですけれども、そこも含めまして、住宅課だけではなく、横断的に生活のニーズだったりとかまちづくりとか変わってきているところもございますので、今ここですぐにという形ではちょっとお話はできないんですけれども、四つの視点で掲げさせていただいたように、居住の不安定な方だったりのサポートだったり、それから、良質な住宅ということでは安心できるような住まいの確保をしたりとか、あとは環境だったりというところの配慮を踏まえながら、中野でお住まいになっていただくというところに配慮を置きながら進めてまいりたいと考えております。

久保委員

 今後まだ委員会の中では住宅マスタープラン策定の中でいろいろ私たちも意見を述べさせていただく機会があるかと思います。やっぱり住宅マスタープランの位置付けというのを、今、他の部署との連携もということをおっしゃっていらっしゃいましたけれども、ここの関連をしてくる施策がたくさんありますよね。個別計画にも関わってきます。そういう意味ではやっぱり都市計画マスタープランと並んで住マスはしっかり区政の根幹になってくるものなので、そういう意味でも、様々な時代のニーズというか、状況を捉えながら、また、区の施策、基本構想も基本計画もそうですし、他の部署との連携、今もおっしゃっていたように様々なものがあります。子育て世代だったり高齢者だったり障害者の方だったり外国人の方だったり、多様性ということも今回入れていらっしゃるわけだけれども、そういう施策をしっかり住宅マスタープランの中に組み込みながら、連携を果たしながら、また今後報告があるとは思いますけれども、しっかり進めていただきたいと思います。それは答弁は結構です。

来住委員

 計画の位置付け、今後つくっていく過程で、ぜひ次回報告のときでもいいんですが、今、質疑がありましたけど、住宅マスタープランは、中野区における住宅まちづくりの基本に関する条例を基にして、さらに住宅まちづくりに関する施策を総合的かつ計画的に推進するためのプランだと。その横出しにいろいろ区の個別の計画があって構成されると。もちろん一番上に中野区の基本構想があって、今計画されている、議論されている基本計画があってという、そういう全体を分かるようにぜひ次回していただけると分かりやすいかなというふうに、これはお願いしておきたいと思います。

 そこで、やはり大事なのは、住宅マスタープランの基本となるいわゆる目的といいますか、ここで答申のポイントにも示されているんですが、何をもってこのプランを仕上げるかというときに、例えば1回目のマスタープランのときにはたしかバブル経済が崩壊をしていたと思うんですね。今は大きなコロナの新たな展開があって、したがって、マスタープランの揺るぎないものをきちんと据えないといけないんだと思うんです。いろんな経済的な状況が10年間の中で起きますので。

 したがって、僕は、国連の言われている人間居住会議の宣言というのがあります。居住の権利は最も重要な基本的人権だと。日本国憲法でも25条の生存権の土台としての住まいという位置付けがされていると思います。したがって、住まいは人権と言われていますけども、そういうものをきちんと目的、いわゆるプランの前提となるところをきちんと位置付けた表記が必要なんじゃないかというふうに思うんですけども、今後議論されてつくっていかれる過程の中で、ぜひその柱となるべき、足場となるべきところの位置付けをきちんとすべきだと思いますが、いかがでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 委員おっしゃるように、やはり柱立ては大事だと考えております。しっかりとそこに関しましては横断的かつきちんと分析しながら記載を進めてまいりたいと思っております。

来住委員

 ぜひその辺は押さえてやっていただきたいと思います。

 今回の答申についての中で、住宅の確保に特に配慮が必要な住宅確保要配慮者の居住の安定確保ということでの視点1として挙げられた点、とても前回の第3次とは違うところでの、もちろん前回もそのところについてはかなり配慮がありますけども、いわゆる住宅セーフティネットの中で充実すべきものとしての住宅確保要配慮者というのはどういう方を指しているんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 住宅確保要配慮者というところでは、住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律及びまた国交省令で定めているところでございまして、低額所得者、それから高齢者、障害者、子どもを養育している方、それから外国人ということで、そういうふうに位置付けております。また、セーフティネット法が平成29年に改定がされまして、この第3次とはちょっと違った目線で第4次のプランを入れ込みながら策定というふうには検討しております。

来住委員

 そうだと思うんですね。民間、特に賃貸住宅の入居に関しては、高齢者、障害者の方々をはじめとして健康上の理由で入居そのものを制限されてしまうというのは私たちも地域の中でいろいろ感じているわけですね。したがって、この第3次のときもその点がかなり位置付けられていまして、今後高齢化がさらに進むことから、区内では高齢等を理由に入居が制限されることがないよう条例の制定を視野に入れて取り組みますという第3次の位置付けになっているんですが、それから併せてお聞きしますけども、この点では福祉部門との連携も当時から言われています。それが必要だなと思うんですね。その辺の兼ね合いと第3次の中でどのように進んできたのかということを簡潔に御答弁いただけますか。

池内都市基盤部住宅課長

 この点につきましては、高齢者の方の入居促進としましてあんしん住まいパックだったりというところで制度をつくってまいったところです。そういった意味では、あんしん住まいパックの制度をつくるに当たりましては、福祉の部門との話し合いだったり、それから外部の団体との話し合いだったりというところもあってあんしん住まいパックができたというところもございますので、そういった意味では連携をしてまいったところでございます。

来住委員

 答申の中でもあんしん住まいパックについての普及が言われています。この10月5日号の区報にもあんしん住まいパックについての広報をされていますので大事なことだと思うんですが、重ねてちょっとあんしん住まいパックについて一言申し上げますと、いわゆる見守りとセットになっているわけですね。ところが、高齢者の場合は介護を利用したりされていますので、地域包括からの連絡があったりという、既にそういうつながりがある人たちがいらっしゃるわけですね。そうすると、その見守り連絡セットとなったときに、それをもうちょっと工夫しないといけないんじゃないかというのと、それから本人負担が発生しますので、なかなかこの間であんしん住まいパックの普及が進まないのはそこにもあるんじゃないかと思うんですが、それらも含めてやっぱりこの中で検討する過程の中でそれらについても改めて検討が必要じゃないかと思うんですけど、いかがでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 おっしゃるとおり、地域包括とのつながりだったり見守りだったりというところ、そもそもあんしん住まいパックの内容だったりというところも常に時代に合わせながら検討していく必要があると考えておりますので、今後とも検討して内容を充実させていけたらと考えております。

来住委員

 ぜひお願いしたいと思います。

 今回の第3次にないところで、新たに多様性のところが今までない社会のいろんな変化の中で答申の中でも議論された中身として出されているんじゃないかなと思うんですね。したがって、ここでは多様な高齢者向け住宅の供給誘導であるとか、ユニバーサルデザインの推進であるとか、多文化共生の推進と、非常に社会の時代に合ったテーマとしてここで展開されていますので、私もさきの建設分科会で公営住宅のLGBTの方々のいわゆる条例改正などについても申し上げたところですけども、それらも含めてここで新たに今回の計画の中で、プランの中で示していくということで議論されてきて、それを取り組んでいくということでよろしいですか。

池内都市基盤部住宅課長

 おっしゃるとおりで、第3次から第4次で、介護保険法の改正だったり、あとユニバーサルデザイン推進条例の制定があったりということで大きく福祉の部門でも変わってきているところがございますので、その観点等を入れながら丁寧につくってまいりたいと考えております。

来住委員

 最後にしますけども、第3次のときにもいろいろな達成指標を掲げていますよね。例えばここでは高齢者の円滑入居賃貸住宅の登録の促進ということでの指標を現状と5年後と10年後ということで目標数値を出していますね。例えばここで言うと、高齢者円滑入居賃貸住宅の登録戸数が現状では226戸だけども、10年後には2,400戸にするというかなりの目標を掲げられているんですけど、ほかにもこういういろんな数値が示されているんですが、これらは審議会の中では示されて議論をされたのか。それから、今後こういう指標を改めて今度の第4次でも掲げていくということで素案の中で出してくるということでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらのほう、第3次のほうのマスタープランの検討ということで、2019年2月には審議会のほうで現状どうなっているということをお出ししつつ、また、この数値に関しましては、実は委員がおっしゃるような高齢者の円滑入居賃貸住宅というところに関しましては国の制度として平成23年までということと、それ以降がまた制度が変わりましてセーフティネット住宅、東京シニアの円滑入居賃貸住宅ということで東京都のほうの制度になったりということで、また、令和元年にセーフティネット住宅ということでころころちょっと変わっているものもあります。数字的にも変わりながらも捉えている部分がございますので、そちらも今つかみながらまた4次のほうに生かせていけたらと考えております。

加藤委員

 本年度4月から民法の改正で配偶者居住権というのができましたけれども、旦那さんが亡くなった後の住居というのが、例えばその奥様が息子さんに家を売られちゃって住むところがなくなっちゃうとかそういうことがなくなるように、民法上、遺言書に亡くなったときに配偶者の方々に住居を残すという文言を書けばしっかりと居住権が認められるという制度ができたわけですけれども、それもこの住居のセーフティネットとして非常に重要な役割を担っていくのかなと思ったので、その辺もダイレクトに含むというのはあれですけど、ちょっとほかの部署と連携とか、あと司法書士会とかそういったところと連携してそういった住居の権利というのを確保していくような、そういったマスタープランにするように要望しておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次回の委員会は、明日、10月6日(火曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後5時30分)