令和2年10月06日中野区議会建設委員会(第3回定例会)
令和2年10月06日中野区議会建設委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔令和2年10月6日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和2年10月6日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時06分

 

○出席委員(9名)

 日野 たかし委員長

 河合 りな副委員長

 竹村 あきひろ委員

 高橋 かずちか委員

 加藤 たくま委員

 杉山 司委員

 小宮山 たかし委員

 久保 りか委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 森 眞一郎

 まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長 松原 弘宜

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 石橋 一彦

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 「東中野駅周辺地区のバリアフリー化等の課題解決に向けた業務委託」の結果概要と、今後の東中野駅東口周辺まちづくりについて(まちづくり計画課)

 2 新たな防火規制区域の拡大と今後の防災まちづくりについて(まちづくり計画課)

 3 新井薬師前駅前拠点整備の進捗状況について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)

 4 弥生町三丁目周辺地区・大和町地区の不燃化特区の延伸について(防災まちづくり担当)

 5 中野四丁目地区マンション再生まちづくり計画(案)について(中野駅周辺まちづくり課)

 6 中野駅周辺地区駐車場地域ルール(案)について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 7 中野駅駅前広場デザイン等整備方針(素案)について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 8 新型コロナウイルス感染症対策としての沿道飲食店等による路上利活用の推進事業について(中野駅周辺エリアマネジメント担当)

 9 その他

 (1)中野四丁目新北口西エリアのまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり課)

 (2)中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備に係る民間事業者募集の提案者受付状況について(中野駅新北口駅前エリア担当)

 (3)囲町東地区市街地再開発組合設立認可について(中野駅周辺地区担当)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、午後3時頃に休憩を入れ、午後5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。

 昨日に引き続き、所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、「東中野駅周辺地区のバリアフリー化等の課題解決に向けた業務委託」の結果概要と、今後の東中野駅東口周辺まちづくりについての報告を求めます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、御報告いたします(資料2-1)。1、東中野駅東口周辺まちづくりに関する過年度委託調査一覧を御覧ください。平成27年度から平成30年度に記載のとおりの委託調査を行い、それらの成果を参考に昨年度本報告の調査、検討を行いました。

 2、令和元年度業務委託の内容を御覧ください。

 (1)業務委託の目的につきましては、主に測量による東中野駅周辺の現地状況の把握、東中野駅東口周辺のバリアフリー化を早期に実現するための整備手法の検討、既存駅舎を活用した部分的バリアフリー化等「早期に対応できる方策」と都市構造の再編を見据えたまちづくり等「中期的な取組が必要な方策」の検証の3点でございます。

 次ページ、(2)委託内容を御覧ください。委託内容はアからエに記載のとおりでございます。概略は、バリアフリーの課題を把握するための地形測量や今回の検討に必要な交通量の追加調査、既存駅舎の構造等を踏まえたバリアフリー対策の短期的、中期的な視点からの検討などでございます。

 3、委託結果概要及び東中野駅東口周辺のまちづくりの検討の方向性を御覧ください。

 (1)バリアフリー方策の検討結果でございますが、今回の調査、検討は、駅とまちのバリフリー対策を短期的に行う方策として既存駅舎を活用する4案を検証いたしました。検証に当たっては、地形や沿道の土地利用状況などの地域環境を考慮して実際に施工可能な工事方法であること、各種法令による制限等に適合すること、暫定的な施設としての経費が妥当であることの三つの視点で行いました。

 ここで紙面右上に別紙と記載してある資料を御覧ください。今回の検討においては、鉄道の保安基準や建築基準法など様々な法令に照らし合わせて検証いたしましたが、ここでは代表的な基準について記載しております。まずは道路に関する技術基準ですが、当該道路は第4種第4級の都市計画道路に位置付けられておりますので、この道路空間の一部を活用するためには様々課題がございますが、最低でも記載している3.5メートルの車道幅員を確保できないと、必要なその余の検討には移行できません。また、エレベーターに関する規格ですが、バリアフリー対策施設として安全に一般の用に供するためには最低でも記載の規格を確保しなければなりません。

 このことを踏まえてエレベーターの設置検討を行いました。裏面別紙2を御覧ください。検討案1は駅舎北側の道路区域内にエレベーターを設置する案、検討案2は鉄道区域内と道路区域内を活用して設置する案、検討案3は、駅舎の近接地に用地を取得してエレベーター施設を設置し、既存駅舎に接続させる案でございます。駅舎南側につきましては記載の1案について検討しております。また、バリアフリー施設には位置付けられないのですが、高齢者やベビーカー利用者等の利便施設としてエスカレーターの設置検討を検討案4として行いました。詳細は次ページ以降の別紙3-1から別紙3-4に記載しておりますので後にお読み取りください。

 検討結果の概要でございますが、結論といたしましては、今後さらに検討を深めるものとして採用できる案はございませんでした。各種規制下にある道路空間の活用を検討するために確保しなければならない最低限の基準を最小規格のエレベーターを採用しても確保できないこと、現況の地域環境では必要な施工ヤードが確保できないこと、案によっては駅舎に求められる建築基準法への対応が建て替えレベルに及ぶこと、高圧ケーブルや通信施設などの鉄道関連施設の支障施設や用地確保に膨大な費用を要すること、当該対策に活用できる国、都等の補助制度がなく、区の単費事業になることなどから、既存駅舎を活用して短期的に実施できるバリアフリー対策の検討をこれ以上行うことは困難であるという結論に至りました。

 資料にお戻りいただき、3ページを御覧ください。次に、(3)バリアフリー対応などの課題解決に向けた中長期的な取組の方向性でございますが、駅とまちのバリアフリー等の課題に対応するためには東口既存駅舎の大規模改修もしくは建て替えが必要であること、必要な施工環境を確保するためには、区とJRが管理する道路や鉄道施設を最大限に活用することが有効であることから、今後は課題解決の方策について両者の協力、連携による検討を深めてまいりたいと考えております。

 また、区とJRの管理施設内だけでは課題を解消できないこと、東中野駅前は立地のポテンシャルを生かせていない現状にあることから、駅前の土地利用現況を解消しながら駅前広場などを創出する民間開発の誘導などの都市整備手法を併せて検討してまいります。

 最後に、4、今後の東中野駅東口周辺まちづくりについてでございますが、今後は、(1)調査検討内容について記載した項目についてさらに調査、検討を行い、(2)(3)に記載する都市整備手法の検討とJR東日本との連携を行ってまいります。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 これまでに調査としていろいろ委託事業がなされているわけですけれども、短期的にバリアフリー化をしていこうという検証についてはこんなにも時間を要する必要もなかったのかなとは思うんですけども、この平成27年度からこれまでに行ってきた検討はどういうものがあって、この中で短期的に行ったものは何なのか、また、中長期的に時間や多大な費用をかけてもやってもいいというのがこの中に混ざっているのか、その辺の調査のこれまでの経緯というのをもう少し詳しく教えてもらえますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず委員質問の前半の話でございますが、これまでの調査については、やはり将来的な都市構造、まちの課題解消ということで長期的な視点によるまちづくり連動型の検討が多かったということで認識しております。そんな中で一部でせめて駅舎にエレベーターをつけられないかとか、そういう要請が多かったというのも事実でございますので、短期的な方策というものについては今回初めて行ったというところでございます。

 これまでのデータのほうですが、やはり将来求められる都市構造、現状の課題ということで整理しておりますので、様々必要な回遊性に関する課題であったり現状であったり、そういったのを整理されてまいりましたので、今回今後のまちづくりを検討する中でその際のデータも活用させていただいているというところでございます。

加藤委員

 ちょっとよく分からなかったんですけど、今回の駅舎にエレベーターをできるだけ時間と費用をかけないでやろうという検討は昨年度の業務委託で初めてなされたということでよろしいんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 そうすると、それまではどちらかというと中長期的な南北でつなぐようなことについてやっていた。それはそれでまた検討も必要でしたけども、昨年度何で短期的なものはできないかという検討に切り替えたのか、そっちも考えないといけないなというふうに至ったのか、その辺の経緯を教えてもらえますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 これまで建設委員会のほうでも要請のあった駅とまちのバリアフリーをまず先行で解消できないかという御意見についてはこの短期的な解決というところでの御意見も寄せられておりましたので、短期的な解決手法となると既存駅舎を活用すること、それに尽きますので、その検証を昨年行ったということでございます。

加藤委員

 これまで東中野駅の東口周辺のまちづくりに関しましていろいろ調査されてきたものの、ほとんど報告というのが中身がなかったのでちょっとその辺の経緯をお聞きしました。短期的なものに関しては4手法を検討したけれども、どれも法令だったり物理的に無理だということで、短期的にやるというのはそういう意味ではもう実現は不可能だということでいいのか再確認します。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 短期的ということで今ある資産を最大限活用してというところで、特に大きいのが既存駅舎を活用して連携してというところでございますけど、少なくとも既存駅舎を活用した対策はこれ以上無理ということで、これはJRにも確認した中で共有しているところでございます。

加藤委員

 何かその説明されている中で現実的な費用というようなニュアンスの御説明もあったと思うんですが、その辺は言ったかどうか確認とともに、その意図を教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回費用に及ぶ検証も一部JRと確認をさせていただいているんですけど、詳細具体的に移設範囲等を含めて概算を出したというものではございません。今回例えばエレベーターを設置する箇所を1か所鉄道区域内への設置ということを検討したんですけど、それに当たっては高圧ケーブル、通信ケーブルが支障になると。同事例の小田急線のときの事例ではこういったもののスパンよりもっと小さい範囲でも1億円以上かかっているというようなものもございまして、JRと雑談レベルでいろいろ資料の確認をしたときには、やっぱり最低限このぐらいの範囲の移設となると、当然その範囲では済まないねというような共有はしているところなんですけども、今回の調査では少なくとも1億円以上かかるというところでとどめているところでございます。

加藤委員

 いずれにせよ、短期的な解決というのは難しいということで、中長期的な方向に行くとなると、JRとかなり綿密な連携を取っていかないといけないという展開になってくると思いますけど、確認でそういうことでよろしいですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回の駅とまちのバリアフリーというのはJRも当事者でございますので、やはりこのJRとの連携というのは不可欠というところになります。また、最小の事業区域で行っていくにはやはりこの鉄道区域というのが重要な資源でございますので、今後はJRと特にそこを中心に詰めていくということで考えております。

加藤委員

 といいつつも、結局諸条件からJRとだけやってもなかなか難しくて、周辺の土地も活用しないと無理だという、この短期的な手法を見るとそういうふうにうかがい知れるわけですが、そういう認識でよろしいんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 JR敷地以外の部分も導入しないとできないというのは、特に北側については委員のおっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 じゃ、そういう中でいろいろと連携を駅と周辺のそういった民有地などを活用してやっていかないといけないということになるわけですけれども、そもそもなんですけども、JRがこういったものに意欲があるのか。中野駅の南北自由通路をつくる際には駅ビルを建てることによってある程度収益性が出てくるみたいなところがバーターであったかのようにもお見受けしますけれども、この東口においてはなかなかそういったところが難しいのかなという中において、JRがそれでもやるという意欲というのがあるのかというのを、担当者の感覚でしか言えないかもしれませんけど、何か担保があるんだったらその辺をお伺いしたいんですけど。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 担当課長の認識となりますが、中野駅と大きく違うのは、東中野駅については、今レール構造の老朽駅舎で一般の区民に自由通路機能を提供しているということがやはりJRにとっては今現状に対して課題という部分にもなっていると思います。したがいまして、この現状を解消するためにはJRと課題共有に至れるんじゃないかなということでは考えているところでございます。

加藤委員

 そうすると、JRとしてはそこに何かしらの収益性を求めるというよりは、安全性を高めるためにこの事業が必要なのではないかという認識を持っていて、区とその辺の共有ができるんじゃないかということでよろしいですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 はい、委員おっしゃるとおりでございます。今回の調査、検討についても、あと今後連携して取り組んでいくという方向性についても協力していただいているという状況でございます。

加藤委員

 様々検討することは多々まだ今後あるとは思いますけど、でも、これまでのやってきた調査、そして現状で大きな方向性みたいなものは今回示されていくのかなというふうに感じましたので、なかなか大変な事業かと思いますけれども、しっかりと連携してやっていただいたらなということで、これは要望で終わらせていただきます。

杉山委員

 御報告ありがとうございます。東中野駅の東口、これは近隣の住民、特に駅の東中野一丁目、それから四丁目、五丁目の住民の方々がかなり何十年も熱望している機能でございまして、我が会派の酒井幹事長も長年携わってきた実現方法を模索している中でのこの調査で、過去4年間に関して、さっきお話がありましたように、長期的な切り口での検討であったためになかなか報告できなかったということだったんですが、今回初めて令和元年度の業務委託内容で様々な検討がされた。その方向がここに書いてあるわけでございますが、結論的には、いろんな手法があるけど、レール構造の駅舎が問題になるとか、お金が補償費、工事費合わせてたくさんかかるとか、なのでこの四つの手法に関しては適切ではないんじゃなかろうかという報告だと思うんですが、これはお金に関してはこれだけかけてもやっぱりそれだけの価値があるという考え方もあると思うんですが、それは御担当としていかがですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回検討した案でございますが、まずお金をかければ必ずできるというお金だけの問題というものはございません。やはり今回どうしても根拠資料に添付できなかったような別の保安基準とかそういったものにも抵触することから実際工事そのものができないというようなものもございまして、今回いずれの案も、また、既存駅舎を活用した今後の検討というものに関しても有効な対策として選択できることは恐らくないだろうということが結論として確認できたというところでございます。

杉山委員

 私もお金をかければという理由でここに書いているわけではないと思っています。それは分かっているんですが、JR東日本さん、この駅舎の特に東口に関しては、改札はあるにしても、昔は駅員も東側におりましたが、今はインターホンだけになっている状況です。駅舎の建て替えの兆しも全然見えない中で、JR東日本さんと中野区、先ほど雑談レベル、もしくはやりとりの中で認識は駅と今回の外側のバリアフリー化という話し合いはされているんです。でも、駅の中はそもそもバリアフリー化されていないんですよ。JR東日本さんの東中野駅の東口の駅舎そのもののバリアフリー化と外側の中野区が熱望しているバリアフリー化とセットで動かないと意味ないと思うんですけども、それはJR東日本さんはどういう考えなんですか。駅舎のほうは全然手をつけなさそうな雰囲気ですけども、いかがですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回、検討当初のときから今の既存駅舎のまま駅のホームに下りていくというところは建物の構造以前に配置上も難しいということは確認されておりました。したがいまして、今回仮に4案のうちのいずれかが成立しても、それは改札までに至る動線が確保されるというだけであって、駅のホームへ至るための改修を行うためには、やはり駅舎の大規模改修もしくは建て替えというのが必要になるというところが確認されております。

杉山委員

 そのとおりだと思うんですよ。やっぱり駅舎の中も外も並行して検討していく。ただし、多分これは駅の外側に中野区が増設して造る、もしくは駅舎を改築して造る、いろんな制限がある中で検討に関しては今回こういう結論が出たと思うんですが、それは中の駅舎の建て替え、もしかしたら建て替えなくともホームに対して1基だけエレベーターを下ろす。今、過去に駅員が滞在していたところ、この間見てきたんですが、下にホームに下ろせば箱型の簡易的なエレベーターがつきそうな部分も幾つかあるんですね。もしくは下る階段のところを1個潰してホームにエレベーターを設置する、そういう形が取れそうだということがない限りこの外側のエレベーターをつけてもなかなか意味をなさないと思っていまして、そこはやっぱりJR東日本さんと気持ちとかの高ぶりとか必要性を共有しながら進めていかなきゃいけないと思うんですね。今回どちらかというと、もう方策はないですよという感じの報告になっていまして、でも、住民の方々はやっぱりここが駄目だったら次の手を打っていかなきゃいけない。そのときに担当としては次に兆しのありそうな手法というか、そういうものがもし頭にあれば教えていただけますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回御報告の後段のほうに示させていただいております、やはりJRと区で最大限それぞれの管理施設を活用した中で大規模改修もしくは建て替えの検討、さらに、それだけではエリアが足りないので、そこに接する部分の一部、駅前開発と連携することでそれをミニマムで、最小限の区域と最小限の権利者で実現する方策を検討するというのが実現化に向けた方策の検討としては有効かなということで考えております。

杉山委員

 多分そこら辺というのは民間開発も含めた状態を見据えた形でということだと思うんですね。東中野日本閣も建物が新しくなると思うんですけども、そこら辺の民間開発と東中野駅をつないでいく、その辺の動きというのはやられているんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 やはり今の駅とまちのバリアを解消するということ、また、今の駅前の民有地の土地利用、こちらのほうがそれぞれ今個別で時間が経過して新しくなっていっても課題解消にはつながらないと。民有地についても同様に、今の規制ですと、やはり狭隘な道路に小規模な宅地が群集している状況にありますので、今の既存の駅前にふさわしいようなポテンシャルを生かした都市構造には転換されないというのが見込まれますので、やはりそこの点に対して対応していくというところがまず一つ。

 あと、これまで多くは、例えば行政施行で駅前の広場を用地取得というのはあるんですけど、今回東中野は中野駅同様かなり駅のポテンシャルが高いので、民間開発のほうの開発基盤を高めながら、併せてそこで創出される民間貢献の空間を併せて広場として例えば活用するとか、そういった都市整備手法をここは導入できるエリア、特に唯一の環状六号線の中の駅前というのもございますので、そこら辺のところを検証して、地域負担、あと行政負担の少ない都市整備手法を検討してまいりたいということで考えております。

杉山委員

 この結果を諦めずに、ぜひとも地域の住民の方々の希望を実現していただきたいというのと、それから、西口改札のロータリーのほうはかなり整備が進んでおります。まちの回遊という意味でも、東側と西側の動線的なものの整備、だから、逆にバリアフリー化をこちらはされなくとも動線の整備をして、西口からなるべくスムーズに入っていただけるようなまちづくりみたいな、その辺は要望としてお出ししておきます。

久保委員

 すみません、ちょっと繰り返しお伺いをすることもあるかと思うんですが、確認のためにお聞きいたします。これまではまちづくり連動型の調査が多かったところを今回短期的な解決策はないかということがテーマとなってこういった調査が行われたということですね。そもそも短期的な解決策というのがなかなか難しいというふうに区は思っていたから今までもまちづくり連動型の調査をしていたのではなかったのかなと思うんですが、その辺確認です。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回こちらはそもそも都市基盤部のほうが所管して取り組んでいた事業でございまして、やはりその際も既存の道路づけの中では沿道開発の誘導というのが厳しいので総合的なまちづくりが必要になるということと、あと施工環境がないということは従前から認識があったということで考えております。

久保委員

 要は従前からそういう認識があって、結果、今回こういう調査をされて、やはり短期的な今の駅舎を活用したままで既存のものでいくというバリアフリー化をするということは難しいというその結論が導き出されたということですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 これまでのそういったこうすればできるんじゃないかということに対するお答えが必要であるという認識もございましたので、これまで判断していた難しいだろうというものを明らかにしたというのも今回のテーマの一つでございました。

久保委員

 先ほど既存の駅舎の課題があるということがありました。JR側もそのことの課題は認識をされているということだったと思いますけれども、では、JRとしては、既存の駅舎ではバリアフリー化はできないので、建て替えや大規模改修をしてでもこのバリアフリー化をしようという、そういう意欲というのですか、必要性、そこはどこまで感じているんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず委員の御質問についてのところは、やはり様々私も参加して打合せさせていただいている中で、かなり既存の老朽化したレール構造の駅舎でバリアフリー対策もされていない中、一般の用に自由通路で供しているというのについては大きく不安を抱いているという状況はございました。また、打合せの中でこういった課題に対して対応した参考事例のほうもJRから御紹介いただいて、それを受けて我々は該当自治体に行ってヒアリングしたり現地の視察をしたりということも行っていまして、それについてもJRからの協力で行っているというところがございます。

久保委員

 ということはJRとしても課題は認識をしていて、改善を図らなければいけないという必要性を重く受け止めているということですよね。そういった中で、それとは別に外の問題ということで、かつて日本閣を建て替えをするこの前のときに、そのときにも、東口のバリアフリー化をまちづくりと連動してというような、そういった話が浮上したのではないかと思っていますけれども、そこはそういう話があったのか、また、自治体として、区としてはそれをどのように受け止めて、どういう協議がなされ、結論はどうなったのかということがもし簡単に説明していただけるようでしたらお願いいたします。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず日本閣のほうの開発の際に駅との結節がどういう課題でどうなったのかというところについての詳細のほうは確認はしてはおりません。ただ、機会あって日本閣のほうともいろいろ意見交換させていただいている中では、やはり日本閣そのものも駅舎とあそこの区域をつなげるためにはその間にまた別の区域があるという認識も当然ございまして、そこら辺のところから、あのときあの事業区域で直ちに結節をできるということは行政も課題が多いという認識はしておりましたし、日本閣そのものもそこは認識していたということは感じているところです。

久保委員

 そうですよね。それこそ全く下に下りずに駅舎の上部からデッキみたいなことがない限りはなかなか難しい話になってくるかと思います。今回結論としてはそもそものところにまた戻るんだろうなと思うんですよね。やっぱり地域のまちづくりとの連動ということで、民間活力の導入によって駅舎との接続を図りつつ駅前広場の整備をしていくというようなことも含めて、かなり大規模な形で行っていくというのが、それが望ましいという結論を区が導き出したのかどうか、そこを教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回の結論に至ったのは、あくまで既存駅舎を活用した短期的な方策はもうこれ以上検討はできないというところが結論でございまして、今後については、じゃ、さらに短期的に解消する手法、そこのところを検証すると。それに当たってはJRと区の管理敷地内だけでは対応できないので、やはり一定規模の民有地との連携が必要になってくるというところでございますので、そのミニマム検討を今後行うというところで考えているところです。

久保委員

 ということは、大型の開発というよりも少し中規模なもので考えるということなんでしょうか。

 それで、別紙2の検討案3というのがあって、この考え方というのが、これが検討案1、2、3全てが今回できないという判断に至ったのだとは思うんですけれども、この検討案3を実現しようと思った場合の課題というのはどういうことだったんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 この検討案3というのは、目の前の敷地を例示はしておりますけど、考え方としては既存駅舎につなげる施設をつくるというところの考え方でございます。それに当たっては駅舎構造にアプローチしたんですけど、やはり今の駅舎の増築という形が取れないということも明らかになりまして、ここの接続施設が単独の自立する建築物として成立しなければならないと。それに当たっては、やはりいろいろ柱を落としたりとか様々ございますので下の道路も確保できないというような状態から、こういったいずれかの場所で既存駅舎に接続する方法というのは選択できないということが結論として至ったところでございます。

久保委員

 分かりました。

 先ほど費用のこともお話がありましたが、いずれにしても、今回の検討1、2、3は費用以前に難しい課題があるということなのかなというふうに認識をしています。先ほど御答弁にありましたように、地域の負担と行政負担、それを最小限にとどめる形で今後も検討を図っていくというところだったかと思います。その手法としての在り方というのはミニマムなということをおっしゃっておりましたけれども、それを今後も継続的に検討を図っていく、そういう認識でよろしいでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 はい、委員おっしゃるとおりでございます。

来住委員

 まず諦めが早いなと思ってがっかりしているんですが、はっきり言ってこの程度のものであれば区の職員でも出せたんじゃないかというふうに思いますよ。

 先ほどのやりとりの中でJRに紹介されてどこか見てこられたとおっしゃったんですが、どこの駅を幾つ見てこられましたか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 紹介されて幾つか東中野で生かせそうだなということで考えたのは、横浜の関内の駅と、それから福生の牛浜駅でございます。一番中野区の東中野に課題として近いなと、市街地環境はかなり違うんですけど、鉄道と、あと駅前のそういった整備の課題ということで考えると牛浜が規模的に近いかなというところがございまして、そちらのほうは現地に行って、さらには当該自治体のほうにも意見を頂戴してきたというところでございます。

来住委員

 まず別紙1の、今回難しいという中には道路の幅員の問題、それと北側で言えばJRの敷地を活用しなきゃならない。大きな問題としてそれぞれ南北あると思うんですね。まず道路が3.5メートル幅員が確保できないということがエレベーターもエスカレーターも、特に北側について言えば一つの要因になっています。できない理由になっています。ここで狭窄部を設ける場合は3メートルとすることができるというふうになっているんですが、ただ、バスが運行されているということで駅街路2号については3.5メートルの幅員が確保されなければならないということで指摘されているんですけども、例えばバスの路線を、今でさえ本数は少なくなっているバス路線なんですが、このバスが路線を変えればこれは3メートルで可能だということで、そういう認識でよろしいんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 道路には道路構造令というものがございまして、それぞれの車両の規格に応じて車線幅が必要ということになります。今回バスが通るということで2.5メートルの幅員が最小限として設定されていますけど、これが仮に最も今回の交通規模で少ない2.25メートルに幅員を減らした場合、その場でもやはり今回の施設のほうは造れないということにはなります。

来住委員

 いや、紹介されているのは狭窄部を設ける場合は3メートルにすることができるとあるので、ここをバスそのものがここを通過しないということになれば3メートルでも確保されれば可能だということというふうにちょっとこれを読み解いたんですけども、そういうことじゃないんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回の資料については、今バスが通っているという現状も含めて、仮にこの狭窄を造るにしても最小限3.5の確保が必要というところで記載しておりまして、今の委員の質問に対して私がお答えしたのは、道路構造令という道路を構築するために必要な法律がございまして、その法律の最低規格を当てはめても現実的にはできないということを追加で御説明させていただきました。

来住委員

 これをそのまま読みますと、その下では3メートルまで緩和することができるがというふうになっていて、そのバスが通行する道路であるためにとなっているわけでしょう。バスが通らないということになれば、上にあるように3メートルとすることができるというのが適用されるんじゃないですかということです。そうでしょう。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 狭窄部の設置という例示を今の現状の中でさせていただいたときにはこのような規定になっておりますけど、ただ、道路構造令の中では、当然道路の構造としての必要施設で、道路の車道の幅員の規格のほか、路肩に関する設置の規定、こちらをもって初めて道路として必要な構造ということになりますので、今、委員おっしゃっているここの現状の中で、じゃ、バスが通らなくなればというところに関しては、また別の規格で同様にやはり障害になってくるというところがございます。

来住委員

 でも、それはこれからはそういうふうな内容になっていないじゃないですか。これが地域の中にこのまま出て行ったら、3メートル確保されれば、バスの路線を変えれば、ここは狭窄部という位置付けになるけども、だからそれは可能ですよねと、この文章からするとそういうふうになりませんか。僕がちょっと読み方がおかしいですか。そうならないんですか。3メートルまで緩和することができるがとなっているんですよ。バスが通行する道路であるために3.5メートルの幅員が確保されなければならないということじゃないんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず委員から、この資料からの表現として、じゃ、3メートルならできるのかというと、まず3メートルでもできないというところがございます。資料のほうの詳細を見ていただければ、2.5メートルしか取れないということは記載されていると思いますので、仮に50センチということでもこれを工事として施工するのは困難ということになってまいります。また、今回、そもそもほかの与条件のほうからもこれに関しては困難ということで、やはり今の既存駅舎に対してこの方法で接続することはできないというところも確認されているところです。

来住委員

 だって、それはそういうふうに読み取るようなものを出しちゃ駄目ですよ。おかしいじゃないですか。だって、これでいけば3メートル確保されればバスが通らなければ可能だというふうに読み取りますよ、私も道路を測ってきましたけど、この部分は3.9メートルあります。そしてそれにL字が40センチ、40センチ整っているわけですよ。違うんですか。僕はそういうふうに読んだから今朝現場を測りに行ってみたんですよ。バスさえ変更してくれれば、その点での可能性、もちろん財源の問題とかいろいろほかにもありますよ。でも、道路上の路面を使ってはみ出して、エレベーターなのかエスカレーターなのかは別としても、道路を確保するということはこれはおっしゃるとおり大事な前提ですから、それを犯してはできません。でも、その検討というのが可能であればそのことをやっぱり知恵を尽くすべきだと思うんですよ。バスの路線は今でさえ本数も少なくなっているから地域的には変えられますよ。合意は取れますよ。そういうふうな理解を私はしますけど、じゃ、変えたものをもう一度出してください。そうじゃないんだというものを。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらについてはこの基準を満たせば全てできるというものではございませんので、今、委員から誤解を招くような表現ということで御指摘いただきましたので、こちらのほうの資料についてはその点も踏まえた誤解のない資料のほうに訂正させていただきます。

来住委員

 3メートルでバスが通らなければ、それでも駄目なんですか。駄目だというのは何をもって法令上駄目なんですか。道路構造令で、ちょっとはっきりしませんでしたけど、どの部分にどういうふうに記載されているんですか。これじゃない……

角まちづくり推進部長

 休憩してもらっていいですか。

委員長

 休憩します。

 

(午後1時40分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時49分)

 

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 答弁修正のほうをお願いします。先ほど資料のほうが誤解を招く表現があるので訂正するというお話をさせていただいたのですけど、今回委員のほうから、ここの規格を満たせばエレベーターが造れるんじゃないかというような誤解を招くという御意見を頂戴いたしましたので、一部そうではない旨を補完するようにいたします。

来住委員

 よろしくお願いします。

 まずエレベーターについてですが、私も中央本線の小淵沢駅の小海線のホームに下りる小さなエレベーターがあるということで見に行ってきましたけども、今回提案されて規格としてこういうものという中で、僕が見てきた小淵沢のエレベーターは本当に小さくてぎちぎち4人か3人しか乗れないようなものでしたけども、それでも法令上そういうのが設置としてこういう公共交通機関のエレベーターとして認められるからJRは中央本線につけたと思うんですけども、それは何かエレベーター、エスカレーターの規格というのは、ここではまずエレベーターについては極力小さなものということで、可能性としては、規模としては規格が定まっているんですか。ここでは10何人乗りとかとありましたっけ。ちょっと大きいなと思って見たんですが、規模を小さくして、規格を小さくして設置というのは可能なんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回検討させていただいたのは、別紙1の部分のそれぞれのガイドラインに記載されている入り口の有効幅が80センチ以上、幅が140センチ以上、奥行き135センチ以上の内寸というところのこの規格、これの外側のほうの構造を設置する、またそこから工事の必要な作業ヤードを取るというところで確認させていただいたというところでございます。

来住委員

 特殊な東口の部分ですので、規格が通常の規格でないものでも、法令上可能であれば、とにかく階段下から上に上れるという状態をつくるというだけであれば少人数の規模でいいのではないかということを思っていましたので、それを一つ検討していただきたい。ちょっと今日は即答できないでしょうから、可能なのかどうか。私は可能だからほかの駅で確認してきたんですけども、それを申し上げておきたいと思います。

 それから、南側の部分ですけども、南側の部分の大きなできない理由は、JR側の敷地を、例えば別紙3でもそうですし、別紙3-4でもそうですが、工事をするためにJRの今ある、JRが持っているお店的な建物がありますけども、その部分が邪魔だからこのエスカレーター、エレベーターの南側については工事ができない、工事ができないから、ゆえに難しいという、そういうことをおっしゃっているのかなと思うんですが、コストの問題は別ですけども、要するに設置しようとしたときに工事そのものが極めて困難だということをおっしゃっているのかなと思うので、それが原因ですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず北側のエレベーターについて再度お答えさせていただけば、小淵沢のところの駅のエレベーターの寸法はちょっと私は存じ上げないんですけど、ただ、今回一応最も小さいエレベーターを設置したらどうかという検証をさせていただいて、入り口の有効幅、これは80センチ以上というところ、それから幅140センチ以上、奥行き135センチ以上ということになっておりますので、今回、委員が先ほど現地を見てL型がというお話があったと思うんですけど、L型の幅、あれがもう既に50センチ、横幅が60センチというものになりますので、今回の検討したエレベーターは80センチというところですので、かなりミニマムなエレベーターの設置可能性を検証したというところでございます。

 あと、南側のエレベーターについてなんですけど、こちらのほう、一番最後、別紙3-4のところを少し、エスカレーターのほうでも御覧いただければと思うんですけど、まずエレベーターはこの重機が当たるので、今の建築物、それがある状況の中では施工する重機が入らないというところと、あと併せてこれも影響するんですけど、エスカレーターの中で既存階段、これを部分的に撤去するということができなくて、主要構造というところになっておりますので、併せて建築基準法上の遡及のほうも大きな課題になってくるというところでございます。したがいまして、仮にビルを壊して重機を入れても、もちろんコストの見合いという検討も必要になってきますが、さらにはこの階段の主要構造で駅舎構造の基準法への対応も必要になってくるということで、かなり複合的に課題が大きいというところでございます。

来住委員

 今の南側の階段の幅は幾らあると思っていらっしゃいますか。北側よりもかなり倍近い広さがありますね。だから、エスカレーターが設置しやすい環境じゃないかというふうに見ているんですが、あれでもあの幅ではエスカレーターは無理なんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今御報告させていただいたのは幅の問題ではなくて構造の問題というところになります。私も、委員おっしゃるとおり、エスカレーターを設置するための幅としては南側については十分確保できるという前提でこちらのほうを検討したんですけど、こちらのほうが建物の構造というところが障害になるというところでございます。

来住委員

 建物というのは階段の構造ということですよね。それは補強したり、それは不可能なわけですか。地方の駅舎もかなりバリアフリーが進んでいるんですけども、そういう駅舎全体、階段全体を変えなくても今の技術では幅があれば可能ではないのかなと思ったりもするんですが、あの位置ではかなり補強をしながら36段の階段の解消をするということは無理なんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 すみません、ちょっと説明のほうが足りなかったんですが、構造についてのアプローチというのは強度の問題ではなくて、今の駅舎の構造をなしている主要構造物に当たるということで、こちらのほうを全部撤去して改修となると、こちらのほうは建築確認として全体の改修のほうに影響してくるというようなところが課題になっているというところでございます。したがいまして、強度を補強するというところではございません。

来住委員

 なかなか現況の駅舎について難しいという、今もろもろ出されたんですけども、これまで地域の、そして議会でも他会派の皆さんからもこの位置については早期のバリアフリーという声は再三上がっていました。もう一方で長期的なということをおっしゃっているんですが、長期的に展望したときには、これまで既に10か年計画でまちづくりとの絡みで計画に挙げられていたわけですよね。そういうことから考えれば、これまで5年かけて、ここに示されて6年ですか、全てバリアフリーの調査ではないですけども、約3,000万円ぐらいかけてこられて、今回現駅舎には難しいということを結論づけましたということなんですけど、申し訳ないけど、地域はそれでは納得できないと思うんですね。何か方法があるんじゃないか、もっと考えられるんじゃないかという声には当然なります。

 であれば、6年前にもう駅舎に無理ですという結論を出していれば、逆にまちづくりとの関係では6年間進んでいたわけですから、そういう点でも、やはりこの段階で、先ほど言った私は道路づけの問題、それから南側について言うならば構造上とおっしゃいますけども、今の技術でその部分の駅舎の上、駅舎の上というのはエスカレーターを確保する上での構造上をきちんと補強していく、強くしていくということは技術的には可能なんだと思うんですよ。JRさんがいやいやとおっしゃっているかもしれませんけども、それはお金の問題が一方ではありますけども、やはり南北を通して可能な方法というのをJRともきちんとやっぱりやるべきだと思うんですが、JRさんとはどのくらいの回数でやってこられたんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 前段のまだ対応できる方策が何かあるんじゃないかというところについてでございますけど、あと技術的な方法というところですが、今回それを検証したというところでございます。委員のおっしゃるとおり、今回我々が検証したのは、既存駅舎を活用して短期的に対応できる、部分的に対応できるバリアフリー方策はないかという検証をさせていただいたんですけど、例えば先ほど口頭で報告させていただいたとおり、部分的な設備の設置のつもりが駅舎全体改修に及ぶというものになると、これというのは結局大規模改修もしくは建て替えと基本的には同じ時間と労力を要するというものになりますので、それは当然短期的に解消できる方策からは外れるということでございます。したがいまして、今回駅舎を活用した短期的な方策、附属施設を設置する的なところについてはもうできないというところが結論としてあったというところです。

 JRとの打合せの頻度でございますけど、もちろん職員のほうはメールとか電話を活用しながら、そのほか、実際コロナ禍ではございますけど、会ってお打合せをさせていただいて、私自身も参加した会議で3回から4回は私も参加させていただいているというところでございます。また、うちの担当職員は今回JRの職員と現地立会いのほうも行いながら今回の検討を行っているというところもございます。

来住委員

 今回のこの結果を委託された東中野駅周辺地区バリアフリー化等の問題解決に向けた業務委託は何という会社が受けたんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 受けた業者についてでございますけど、すみません、ちょっと確認して後にお答えいたします。

委員長

 答弁保留ですね。

来住委員

 ついでに、こういう技術を持ち合わせた業者さんなのかというのを聞きたかったんですが、要するにこういう駅舎に取り付ける新たなエスカレーター、エレベーターを相当技術的にその点で経験や蓄積がないと、おっしゃるように、駅舎そのものは古い東口ですから困難はあるだろうなというふうに私たちも見ていて分かりますので、しかし、それでも技術的に可能だということをこれまでの経験からそういうことが判断できるようなことも併せてその事業者さんが受けたのか。それとも単なるそういう調査をするのみということでの判断をここでこういう形で出されたのかというのはとても大事な委託された事業者の判断、どういう業者に委託したかというのはとても大事だと思ったのでお聞きしているので、後でいいんですが、よろしくお願いします。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 保留させていただいた件についても併せてお答えさせていただきます。委託したのは、受託者は東日コンサルタントというところでございます。こちらについては多摩のほうの新都市交通についての設計等も担っている実績がございますし、今回担当に実際従事した者は、小田急線のほうの駅の改修工事、こちらのほうに携わった経験があるということで、私も何度かお会いして、そこら辺の経験のほうをこちらに反映させるべくそちらの事例検証ということで、一つ小田急線のときこうでしたというお答えをさせていただいたんですが、それもこちらのコンサルタントのほうの業務実績からお答えさせていただいたというところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、新たな防火規制区域の拡大と今後の防災まちづくりについての報告を求めます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、新たな防火規制区域の拡大と今後の防災まちづくりについて報告いたします(資料3)。

 地震時における地域危険度の高い地域や木造住宅密集地域について、災害時におけるまちの安全性向上に向けた検討を行いました。今回はその検討結果と今後の防災まちづくりの取組について報告するものでございます。

 1、中野区におけるまちの現状についてを御覧ください。東京都の「地震に関する地域危険度測定調査(第8回)」では、危険度ランク4以上の地区が中野区内85町丁目中26町丁目が指定されております。そのうち8町丁目で防災まちづくり事業を実施しておりますが、それ以外の危険度の高い地域でも早期にまちの安全性を高める取組が必要となります。

 中野区全域を色分けした図では、危険度の高いエリアのほか、防災都市づくり推進計画で位置付けられる整備地域や木造住宅密集地域、防災まちづくり事業地区、今回の新たに導入を検討している新防火追加検討地区を記載しておりますので、詳細は後に御覧ください。

 裏面の2ページを御覧ください。表に記載のとおり、防災まちづくり事業地区外で地域危険度の高い地区は18町丁目となります。

 次に、2、災害時におけるまちの危険性についてを御覧ください。東京都の「防災都市づくり推進計画」では、市街地の延焼性を評価する指標として不燃領域率を用いております。不燃領域率は、空地や道路、耐火建築物や準耐火建築物の割合が高いと市街地が延焼しにくくなることを数値化したもので、下に示すグラフでは、この不燃領域率が60%に達すると延焼が大幅に抑制されることが確認できます。

 3ページ上段の表を御覧ください。危険度ランク4以上の地域は、危険度ランク3以下の地域と比較して、表で示すとおり、不燃領域率が低い状況であり、危険度の高い地域の安全性を高めるためには不燃領域率を改善することが有効となります。

 3、防災まちづくりの進め方を御覧ください。さきに示したデータのとおり、危険度の高い地域を安全なまちに改善するためには不燃領域率を向上させる必要があることから、狭隘道路の整備や老朽木造建築物の建て替え促進など、これまでの取組に加え、危険度4以上の地域に新たな防火規制の指定を行い、建て替え時における不燃化促進を図ってまいります。さらに、新たな防火規制だけでは解消されない地域については、地区計画等による規制と誘導や区画道路の整備などによる安全性の向上について検討を行います。

 4ページの(1)新たな防火規制区域指定と効果についてを御覧ください。新たな防火規制区域の指定は、準耐火以上の耐火性能を有する建築物を誘導することから不燃領域率の向上につながります。また、その効果は、地域危険度の改善とともに、中野区の都市構造の課題でもある木造住宅密集地域の減少にも寄与いたします。

 ①不燃領域率の改善に示すとおり、新たな防火規制、いわゆる新防火規制が導入されることで、平成28年度現況で不燃領域率60%未満が37町丁目であるものが、令和12年度推計では16町丁目に減少することが見込まれております。

 また、5ページの木造住宅密集地域の改善に示すとおり、平成28年現在で41町丁目ある木造密集地域も15町丁目に減少することが見込まれております。

 5ページ最下段(2)新規に地区計画等の検討を進める地区を御覧ください。新防火の規制導入により多くの地域で不燃領域率の改善が見込まれるところですが、当該規制だけでは不燃領域率が60%に至らない地区がございます。

 まず①若宮一、二、三丁目地区でございますが、当該地区は、災害時に求められる幅員6メートル以上の道路が少ない反面、5.45メートルの道路が比較的多く配される市街地環境にあります。したがいまして、この道路資源を活用して防災機能を向上させる手法として地区計画の導入を検討いたします。5.45メートルの道路を用地買収型の都市整備手法で6メートルに拡幅することは、それが約30センチであっても地域住民と行政共に大きな負担を伴います。したがいまして、約30センチを地区計画による都市整備手法を活用したまちのルールにより空間を確保し、まちの安全性を高めることを検討いたします。

 次に、6ページ、野方一・二丁目地区の取組についてを御覧ください。野方地区は防災都市づくり推進計画において整備地域に指定されており、既に新防火規制が導入されておりますが、令和12年度推計で不燃領域率が60%に到達しないと予測されています。また、本地区は狭隘道路が多いため、用地買収を伴う道路整備が一部で必要であると見込まれることから、防災性の向上と併せて交通ネットワークを踏まえた道路網構築やオープンスペースの確保に向けた検討も必要となります。このため、まずは地域で必要とする道路や公園の機能と配置を行政方針として明確にした上で防災まちづくりのスキームを検討してまいります。

 最後に、4、今後のスケジュールを御覧ください。

 (1)新たな防火規制区域の指定については、令和4年度頃に東京都で予定されている「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」の公表後、区で説明会等を開催して周知を行い、都市計画審議会への報告後、新たな防火規制区域を指定してまいります。

 (2)若宮地区における防災まちづくりにつきましては、令和3年度に地域との協働体制を構築し、新防火規制導入後の円滑な地区計画策定に向けて取り組んでまいります。

 (3)野方一・二丁目地区における防災まちづくりにつきましては、令和3年度で地域現況調査と地域課題の整理を行い、令和4年度以降で道路公園等都市施設の機能と規模と配置や導入する事業手法、地域との協働体制の構築を検討いたします。

 私からの報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 昨日住宅マスタープランのところでもちょっと参考で言わせてもらいましたけれども、町丁目の数値から、面積比率では中野区が23区で総合ランクが4以上のところがワースト3位だという面積の広さ、ちなみに、千代田区と中央区と港区はゼロ%というような状況で、そういったところに、ああいうイメージに近づけていくというのが目的になってくるんだろうなというところではありますけれども、そもそも平成28年度から2030年度の予測というようなところでかなり改善しているというような予測なんですけども、これは過去から現在において改善したというような数値があるのか。そもそもこの東京都の調査がいつが最古のものなのかもよく分からないですけど、その辺の分析があったら教えてもらいたいんですけど。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 昨年度行った委託の中で、例えば今回建て替えが進んでまちの安全性が高まるという推計をさせていただいたのも、中野区内で行われている建て替えの実績データとか、そういったのを調査した上で反映させているというところでございます。したがいまして、今、地域ごとに建築確認の進んでいるデータも、これは民間確認機関で行っている物件についても把握できるようになっておりますので、今後はこのまちづくりが建て替えが進むと、それによる不燃領域率の向上というのはデータとしてリアルタイムに把握できるという環境は既に整っているというところでございます。

加藤委員

 未来はそういう予測かもしれないですけど、その前が、例えば平成28年度になる前のデータがあって、そこから28年度にかけてよくなっているのかどうか、そういう新たに網をかけたときにこういうふうによくなってくるんですよというエビデンスがあるのかというのをお伺いします。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回こちらのデータ公表は平成30年に行われたデータを基にやっているんですけど、ただ、その測定値は平成28年のデータということになります。先ほど最後の今後の予定で今後第9回の測定結果が出てまいりますので、その際には今回我々のほうでも解析している28年度現況からどのように今回第9回のときに更新されたのかというのはそのエビデンスとして明らかにしながら必要な指定をするということで考えております。

加藤委員

 要するに危険度ランクというのは第8回より以前はまだ出ていないんでしたっけ。あるんだったらその分析もしてほしいですし、あるのかないのかちょっと教えてもらえますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 データとしては第8回ということですのでその前もあるということでございます。前回から今回への更新記録というものについては、今直ちにお示しできるようなデータは持ち合わせていないというところでございます。

加藤委員

 そういった過去のデータがあるんでしたら、時系列を追えるところまで過去を遡って、その評価の仕方が途中で変わっている可能性はありますけど、追えるところまで遡っていただいて、こうやるとこういうふうによくなってきたよというような分析の下で防災力が上がっているというようなのがお示ししていただけたらなと思うんですけれども、それは可能でしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今度第9回のデータが公開される際には、さらにその内容について検証するつもりでおりますので、今、委員から御指摘があった平成28年度よりさらに前のデータから28年度どうなったのか、さらに第9回でどうなったのかというこの二つのところをより分かりやすく示すためにも導入を検討させていただきます。

久保委員

 火災危険度の高い中野というか、本当に地域の危険度測定調査でこれだけいわゆる火災危険度ですとか総合危険度としても高いエリアというのが毎度言われているところでございまして、そういう中で今まで大和町や弥生町の木密地域の解消のために取り組まれたりということをやってきたと思うんです。今回はこれは区が独自に進めていくということなんでしょうか。昨日も東京都に求めていくというようなことで不燃化特区のことなどもありましたけれども、東京都に対して何か求めていく事業というよりも、区が独自で地区計画として進めていくという、そういう手法なんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回行うものにつきましては東京都の安全条例という既存の規定を区が独自で運用するというスキームになっておりますので、特に新たに何かを求めるというところではございません。

久保委員

 そういったときに、事業費といいますか、その計画を策定したときに、今までの不燃化特区などは東京都が主導してやってきた部分もあるかと思いますけれども、これはどのようになるんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回この地区計画の導入の有効性については、今、木密地域に対する東京都の補助金、こちらのほうを活用させていただいております。そもそもこの地区計画が有効であるというのが一つ考え方があって、それに対する支援制度が用意されておりますので、そちらのほうは活用させていただいているところでございます。

久保委員

 分かりました。

 あと、昨日も用途地域のことで東京都のほうに求めていくというか、要するに区に都市計画の権限移譲のことというのを求めているということがございまして、再三質問させていただいたところでございますけれども、やはり地域に対してのインセンティブというか、もちろん燃えない安全なまちをつくるというところもですけれども、それぞれの地権者の方たちに対してのインセンティブを明確にしていかないとなかなか御協力が得られないところではないかなと思うんですけれども、その辺はどのように進めていらっしゃいますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず今回の新防火の導入に当たりましては、耐火性能の高い建築物とすることで建蔽率に対する緩和措置がございます。したがいまして、よりこの敷地を有効に建物を造れるということがインセンティブとしてございますので、そちらの周知啓発のほうも徹底しながら制度活用をしていきたいというところでございます。

 また、今回の新防火の規制だけでは足りないところで地区計画の検討を行うところですけど、これはやはり土地に関する土地利用の制限をかける反面、逆に一部緩和する方策とか、例えば斜線の緩和とか様々建物を建てるに当たっての制限がございますので、そういった全体のまちの将来像に即した中で緩和できるもの、そこのところの検討も併せて行っていくということで考えております。

久保委員

 先ほど若宮地区においては道路の6メートル道のことなどがございました。私はかねてから野方の一、二丁目の防災まちづくりを進めていかないとということを質問してきたところですけれども、やはりここら辺のところの若宮地区における防災まちづくりは令和3年度に地域との協働体制の構築からスタートをしますよね。野方の一、二丁目は4年度以降に地域との協働体制の構築というようなところがございまして、この辺の若宮と野方一、二丁目のまちづくりにおける課題とその進め方の違いというのはどういうところにあるんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回若宮地区につきましては、先ほどの5.45メートルと地域の都市基盤としての施設がある程度ございますので、うまくそれを活用して解消するという手法が若宮でございますので、直ちにそこのところは取り組んでいきたいというところです。一方、野方のほうにつきましては、やはり狭隘道路がとても多い状況から、一定しっかりとした道路幅員を確保するというのが、地区計画等のプラスアルファの規制と制限だけではなかなか住民負担が大きいというところ等がございますので、むしろ街路事業と用地取得型の併用も必要になってくるんじゃないかということが想定されております。

 したがいまして、ここの例えば道路なり広場なり公園なりを取得するということになれば、やはりまちの安全性のためだけの空間確保ということではあまりにその効果というのが限定的になってしまうので、併せて地域で必要な道路としての交通上の基盤の視点とか、あと公園の配置に関するものとか、そういった他の行政計画と照らし合わせながら有効な空間確保ということを検討していきたいということで、そちらについては一部内部の行政計画の調整等でさらに時間がかかるというところで考えているところでございます。

久保委員

 やはり野方一、二丁目というと、ぱっと見渡しても、言葉は適正かどうか分からないけど、種地となるようなものというのがなかなか見受けられないかなと。なおかつ、今の野方から中野までのバス通りと環状七号線と早稲田通りというところに挟まれているエリアでございますので、なかなかそういった制約がかかったエリアかなと思っています。その中で1点活用ができるのかなと思っているところでは、バス通りの要するに一、二丁目というところで、ここで言うところであると一番東側になりますけれども、そういったところから様々この街路事業などが、導入部分、道路が入ってこれるところがもう環七側からも限定されておりますし、その辺のところでも非常に難しいエリアではあると思うので、そんなところも視野に入れながら今お考えなのかなと思いますけれども、そういったことでよろしいですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今、委員からお話しいただいたとおり、やはりここの野方一、二丁目地区というところがかなり中に入っていくというところから、幹線道路から中に入るというところの動線からやはり課題もあるというところでございますので、一方でこれは南北への移動という中でも重要な面ということでもバス路線も含めて考えておりますので、そういったそれぞれの防災上の空間確保以外の交通機能とか都市基盤としての視点から少しこちらのほうの面の在り方を検討するということで考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、新井薬師前駅前拠点整備の進捗状況についての報告を求めます。

荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 それでは、新井薬師前駅前の拠点整備の進捗状況について御報告申し上げます(資料4)。

 西武新宿線沿線まちづくり推進プランに基づきまして、駅前の拠点空間の創出に向けてこれまで勉強会を重ねてきたところでございます。このたび権利者主体の市街地再開発事業推進のための組織でございます「新井薬師前駅地区再開発協議会」が設立されましたので御報告を申し上げます。

 これまでの経緯といたしましては、勉強会を御覧のように平成28年度から4年度にわたりまして計20回ほど開催をしてまいりました。本年2月に行いましたこの協議会の意向に関する意向調査、これにおきまして、御覧のように大体6割弱でございますが、30世帯中17世帯の協議会への参加意向を確認させていただいたところをもちまして総会を開いて協議会を設立したというところでございます。

 対象区域といたしましては御覧の地図の図面の網かけの部分でございます。面積は約0.7ヘクタールでございます。権利者数は38名、世帯数は30世帯という形になってございます。

 裏面のほうに参ります。協議会の設立につきましては、令和2年、今年の8月23日に総会を開いて設立をしてございます。目的は市街地再開発事業の事業化に向けた検討でございます。この時点での加入状況といたしましては30世帯中の21世帯ということで約70%の加入という形で設立がなったというところでございます。

 今後の予定といたしましては、今後活動を継続させていく、また未加入者の参加勧奨を進める中で、権利者の合意形成をさらに進めて、おおむね3年後をめどに次のステップになります準備組合の設立に向けて活動を進めていくというふうに聞いてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

来住委員

 まず1ページの協議会参加の意向表明世帯ですが、30世帯のうち17世帯ということで5割は超えているんですが、さらにその裏面の加入状況、協議会が設立されて、さらにその加入状況が30世帯のうち21世帯ということで7割ということですよね。設立の協議会ではありますけども、いろいろな協議会の約束事も当然あると思うんですが、活動、ここに記されているように、調査研究から始まって合意形成、今後さらに情報並びに知識の蓄積を行っていくんだと。そういう活動のスタートの段階で合意がそういう意味では未加入世帯を残した形でスタートされているわけですけども、そこの出発点がとても大事、全てまちづくり全体を通して思っているんですけども、ここだけということじゃなくて、今回こういうふうに数字が出されましたので、いろいろ努力はされていると思うんですけども、やっぱり合意をできるだけスタートの時点でどれだけ取って始めていくかということが区が関わる以上特に大事な段取りだと思うんですよね。だから、そういうことで参加をいただけないところではどういうふうに区として、何が十分でないというふうに、それぞれお考えになるのはそれぞれの方々のお考えですから、それに何か言うつもりもないんですが、やっぱりこうやって立ち上げていくということであれば、その段階での最大限の加盟や意思をきちんと確認できるということが大事だと思うんですけど、どのようにその辺は認識されているのか、捉えていらっしゃるのか伺います。

荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 委員おっしゃるとおり、加入率が高ければ高いほどやはりいいなというふうには思ってございます。この意向調査の時点でやはりもう少し考えたいとか、あとはやはり御高齢の権利者の方が非常に多いということもございまして、御家族で相談する時間がもう少し欲しいというような方もいらっしゃいました。そういったところを踏まえた上でその後の勧奨をした段階で7割までいったというようなことでございまして、なお、この先のステップに進むに当たっては、さらに加入率を増やしていって、最終的にはなるべく全員同意というのが当然望ましいわけですけれども、そこに向けて進めてまいりたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、弥生町三丁目周辺地区・大和町地区の不燃化特区の延伸についての報告を求めます。

森まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 では、弥生町三丁目周辺地区・大和町地区の不燃化特区の延伸について資料に沿って御報告します(資料5)。

 まず1、制度概要と対象地区。不燃化特区とは、木造住宅密集地域のうち、特に重点的、集中的に改善を図る地区を知事が指定し、都と区が連携して不燃化を強力に推進する制度です。数値目標は不燃領域率70%となっております。区内では令和2年度末までの期間で弥生町三丁目周辺地区と大和町地区が指定されており、令和元年度の不燃領域率は、弥生町が66.0%、大和町が48.7%となっております。各地区の略図を自頁に掲載しております。

 お戻りいただきまして、次に、2、不燃化特区の延伸について。不燃化特区は令和2年度末までの制度でございましたが、今年3月に東京都が防災都市づくり推進計画の基本方針を改定し、制度が5年間延伸されることとなりました。ついては、弥生町、大和町共に令和2年度末に不燃領域率70%を達成できない見込みのため、両地区について不燃化特区の5年間延伸の手続を開始いたします。

 延伸に当たっての不燃化特区の整備プログラムなんですが、不燃領域率について、弥生町三丁目周辺地区は70%、大和町地区は60.6%を目標値といたします。目標を達成するための取組として、避難道路ネットワークの整備、老朽建築物の建て替え促進、空き家建築物の除却、無接道敷地における建て替えの検討、地区計画の導入を予定いたします。

 次に、3、主なスケジュールについて。9月末に不燃化特区整備プログラム(案)を東京都に提出し、事前申請を行っております。今後、都と内容の調整等を行った後、12月に不燃化特区の指定申請を都に行います。その後、来年2月以降に知事による整備プログラムの認定と不燃化特区の指定が行われる見込みでございます。あわせて、不燃化特区補助に係る区の要綱の改正、不燃化特区延伸に関する地域への周知を行う予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 弥生町三丁目、大和町におきましては5か年という中で不燃化特区プロジェクトを進めてきましたけれども、やはりその地権者のライフステージに応じてなかなか建て替えだったり立ち退きのタイミングというのが難しいなというところで、その気はあってもなかなかそのタイミングが合わない方もいると思うので、この延伸というところが可能となって、申請をこれからするということですけれども、これはいいことだと思います。ちょっと前段で確認しますけど、これはこれから申請をして、内々ではオーケーをもらっているか分からないですけど、これから駄目になるとかそういうこともあり得るんですか。というのは、結局新型コロナで予算的に東京都のほうが結構厳しいみたいな現状がある中でこれが漏れるような可能性というのは担当者のレベルで感じているところなのか、いや、それは全く問題ないよというのか、ちょっとその辺教えてもらいたいんです。

森まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 制度の延伸と、また補助金の予算確保というのはちょっと違った問題ではあるんですけど、まず制度の延伸につきましては70%に満たない地区については応援していくということでして、認められる方向で調整しているというところでございます。予算についても、防災まちづくりをしっかり確保するために都の担当の方はしっかり確保したいというお考えだというふうに感じております。

加藤委員

 この制度がもともとできた背景としては東日本大震災のところがありましたけれども、それ以前にこういった大型プロジェクトはなく、東京都内でこのプロジェクトはたしか10か所ぐらいでやっていたとは思います。そういったところのほかの地区における事業との関連性みたいなところも少し東京都の予算措置だったりその辺の支援としてあるのかなとは思うんですけど、ほかの地区においての進捗状況みたいなところは把握されているんですか。

森まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 不燃化特区を指定された地区はたしか50余りあったかと思いますけど、その地区の中でも不燃領域率が既に70%を超えている地区が数地区ございまして、そちらについては終了も視野に入れているようですが、全般的にはまだまだ事業を必要としている地区が残っているというふうに認識しております。

加藤委員

 その辺の数値を大きく間違っていましたけども。そういったところで東京都がかなり本腰を入れてやったとしても、費用的な面というよりは期間的になかなか目標値を達成するのが難しいのかなというところがあるわけですけれども、そういった中でまだまだ東京都は全ての地区を中途半端に終わらせるわけにもいかないというところで、逆に中野区だけ終わっていないみたいな、まだ終わる見込みがないよねという状況ではなくて、ほかの地区もなかなか進んでいないという中で、各地区がまだまだ続けてほしいという声を上げれば、そういった事業の継続性みたいなところも願えるのかなというようにも感じるわけですけど、その辺、他地区とそういった情報交換だったりとかあるんですか。

森まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 木密事業に取り組んでおります区の間で組織体がございまして、定期的に集まり、今はコロナ禍ということで書面で開催という形で会議を開いておりますが、情報交換をしております。その中で進んでいる地区もあれば遅れている地区もありますので、不燃化特区をどういうふうに進めていくのが効果的かといったようなことについて情報交換をしているところでございます。

加藤委員

 よもやですけれども、もし事業費がなくなったとかで、本当にこれから引っ越しだったり、立ち退きだったり、建て替えだったり、いろいろそういったことを検討されているのにはしごを外されるようなことがないように、しっかりとその辺は予算措置だったり制度がしっかりと続くように担当のほうでは鋭意努力していただきたいなと思います。要望です。よろしくお願いします。

久保委員

 まずはこの延伸ということでちょっと一安心というか、そもそも本当にこの期間内で不燃領域率70%というのは大変ハードルが高いというふうに思っておりましたので、そういった意味では東京都における判断、また、本当に担当の皆様の御努力かなというふうに思っています。弥生町のほうは今不燃領域率66%で、大和町48.7%ですね。目標はあくまでも不燃領域率70%というふうになっております。令和7年度までの目標値としても大和町は60.6%というふうになっていて、括弧で対平成28年度比10ポイント以上向上というふうになっております。ここのところが要は70%というのが前提ではあるのかと思いますけれども、大和町の場合は期間を延伸しても60.6%ということで、本来の不燃領域率70%には至らないということになるかと思うんですけれども、この辺のところの課題について教えていただきたいと思います。

松原まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長

 今、委員御紹介いただいたとおりでございまして、今年の3月に決定をいたしました東京都の防災都市づくり推進計画の基本方針の中で、御指摘のとおり、この重点整備地域につきまして全地域70%を目標としつつ、平成28年度比で10ポイント以上の向上、こういうようなことが明記をされているところでございます。大和町地区におきましては平成28年度の値が45.7%ということになりますので、こちらからいきますと、最低の目標というのが55.7ということにはなりますけれども、それ以外のところで、例えば自然更新によっても不燃領域率が上がるというところがございますので、その辺も加味をいたしましてこの60%というのが妥当な目標かなというところで上げさせていただいたところでございます。

 大和町地域におきましては、平成26年、当時はまだ中央通りの沿道のエリアのみでしたけれども、このときが42.7%というところで、毎年おおむね1%ずつは不燃領域率の向上が見られているというところで、やはり一番寄与しておりますのが不燃化特区制度の建て替え促進、あるいは老朽除却、こちらのほうになるわけでございますけれども、こちらのほうは、先ほど加藤委員の御指摘もございましたけれども、周知のほうをまた徹底しまして新しい5年間に入りましたところでさらに御利用いただける、そういう環境をつくる必要があるのかなと考えてございます。

久保委員

 大和町の変化というのはすごく大きくて、やっぱり地域の方たちも大変期待をしているところですし、まちが変わってきているということを本当に身をもって実感しているというところかと思うんですね。そういう意味では、数字的にもそもそもが本当に厳しかった中で、しかも67.5ヘクタールということでかなりの広域な中でこれだけ不燃領域率を上げてきたということは本当に頑張ってきたんだなというか、そういうふうに感じてはいるところなんです。

 予算的なところで中野区不燃化推進特定整備事業補助金交付要綱改定とありますよね。これの改定をするのは期間の延伸のみなのでしょうか。ほかに何か変えることはありますか。

松原まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長

 こちらのほうにつきましては、東京都の助成の要綱、こちらのほうに則した形でということになりますので、今のところですと、特別現在までの制度との変化というようなところはそれほど出されていないということになってございますけれども、ただ、私どものほうでこの5年間実際のところ運用しましたところで再度課題等、そういったところも洗い出しをしながら、新年度、令和3年度以降進めていければというふうに考えているところでございます。

久保委員

 ということは、東京都のほうとしては、事業における体制といいますか、助成内容ですとかそういったところは変化はないということなんですかね。もしくは、やはりここからが本当に大変なところなので、その助成額も含めてもう少し制度の充実をというような、そういった意見が出ているのか、また、東京都がそういったところに動き出しているのか、その辺はどうなっているんでしょうか。

松原まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長

 東京都のほうといたしましては、6月の下旬なんですけれども、一応継続を前提に各区のほうでも予算要求等々の取組、あるいは必要に応じた形での準備を進めてほしいというような事務連絡というものは参っているところでございます。しかしながら、東京都のほうでもまたこれから財務担当との調整というものが入ってございますし、それから、こちらの資料にございます、9月までに各自治体のほうから事前申請、こちらがまた出たところでの再度の検討というところも当然あろうかと思います。委員の御指摘のとおり、その大きな変化というようなものが出てくるというようなところは今のところ聞き及んでございません。

小宮山委員

 この木密地域不燃化10年プロジェクトというのは平成24年に選定が始まって、中野区では第1期で先行事業12地区として弥生町三丁目が選ばれたわけなんですけど、それ以降ぱらぱらと平成28年まで新しい地域が順次指定されていって今現在50幾つになっているのかと思います。このプロジェクトが今も続いていくようでしたら、また新たにさっき報告にあった危険地域なども名のりを上げればいいのかなと思うんですが、どうも平成28年で東京都の新たな指定が止まっているようなんですけれども、東京都としてはもうこの10年プロジェクトは新たには手をつけないのかどうか御存じでしょうか。

森まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 新規の地区について受付をしないということは都としては表明されていないんですけど、不燃化特区としての地域の要件というのが幾つかございまして、一つは防災都市づくり推進計画に定められた整備地域内であること、そしてまた地域危険度が4以上とか不燃領域率が60%未満とかそういうことがあるんですけど、もう一つ取組として、期限内にというか、今回でいうと令和7年度末ということになるかと思うんですけど、その間に不燃領域率70%以上を目指しつつ、平成28年度比で10ポイント以上向上させるように取組をして、なおかつ公共整備型の避難道路の整備とか、そういったコア事業を定める必要があるといったことで、そういったハードルを満たす地区がなかなか出てこないのかなというふうに理解しているところです。

小宮山委員

 では、確認ですけども、さっきも2番の報告で危険地域の報告などがありましたけども、この10年プロジェクトがもし募集が再開されたとしても、今現在、中野区で弥生町三丁目と大和町以外に手を挙げるに足るような条件を満たしている地域は中野区内にはないということでよろしいでしょうか。

森まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 今のところ弥生町、大和町地区の2地区ということで理解しております。

来住委員

 延伸はここに来てそういう措置が必要だと思います。弥生町のほうは大和町よりも1年早く始まったわけですけども、この不燃領域率が66.0%、48.7%ということで、もちろん大和町はエリアも広いですから単純ではないんですが、延伸はいいんですけども、やはり一定期間の中でやり切るということがまちづくり、こういう事業としては、もちろん高齢化もあります。それだけじゃなくて事業として決めたところでやり切っていくというのは一方で求められているんだと思うんですよね。そういう点で必要な体制がやっぱり整う必要があると思うんですよ。それぞれ頑張っていただいているとは思うんですけども、やはり目標、次のところでは70%、60.6%と掲げられているんですけども、大和町もやっぱり70%を目指していくことになるとは思うんですが、そこでの担当として今何に力を、どの部分が大事なのかというところの認識というのはどのようにお持ちなのかなというのをそれぞれにお聞きしたいんですけども。

森まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 弥生町三丁目周辺地区につきましては、避難道路の整備、そして都営川島町アパート跡地周辺の開発、そして不燃化建て替えの促進、そして自然更新等の地区計画による誘導という四つの柱を掲げて事業に取り組んでおります。このうちの避難道路の整備と川島町アパート跡地の活用事業ということで、公共施設を整備する事業については比較的順調に進んできているのかなというふうに考えておるところですけど、不燃化促進の建て替えのほうが見積りよりかは若干減っているということで計画を達成できない状況になっているなというふうに感じておりますので、これから延伸されれば、そちらの不燃化建て替えの促進について力を入れて70%に到達したいというふうに考えています。

松原まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長

 大和町の件ですけれども、エリアが広い、そして建っている建物なんですけれども、例えば耐火、あるいは準耐火、燃えにくい建物というのが40%弱だというようなところがございます。それから、これは平成29年の調査によるものなんですけれども、いわゆる無接道の敷地が47か所、あるいは空き家が18か所、現在はいささか変わっているかもしれませんけども、そういうところが非常に多くて、やはりなかなか建て替えが難しい。あるいは、一般的に言われているところですけれども、高齢の方が多くお住まいだというところがございますので、こちらのほうもスピード感を持ってというようなところは確かにそのとおりなんですけれども、やっぱりお住まいの方、権利者の方のそれぞれ御意向を丁寧に伺いながら、できる対策、そういったものを丁寧に考えていく必要があるのかなと考えてございます。

来住委員

 首都直下地震が言われている中ですので延伸延伸ということではなかなかいかないわけですから、やはりそこを仕切るリーダーといいますか、現場のトップがきちんとした意識、目的を持ってこれまでもやってこられたと思うんですけども、苦労だと思うんですけども、やり切っていただきたいなということで、これは要望です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、5番、中野四丁目地区マンション再生まちづくり計画(案)についての報告を求めます。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 中野四丁目地区マンション再生まちづくり計画(案)について御報告をさせていただきます(資料6)。

 当該制度につきましては、本年2月の当委員会におきまして制度概要及び計画の考え方等を御報告させていただきました。今般、再生まちづくり計画(案)として取りまとめたので御報告をさせていただきます。

 まず添付しております別紙1でございますが、こちらは制度概要ということで、前回も同じ資料を添付させていただきました。説明については割愛をさせていただきますが、後ほど御確認いただければと思います。

 早速1番、まちづくり計画(案)でございます。こちらは別紙2を御覧ください。こちらは東京都の様式にのっとって前回に御報告をさせていただいた考え方を落とし込んだ、そんな内容になってございます。地区名称、中野四丁目地区、位置、範囲は御覧の記載のとおりでございます。

 まちづくりの目標でございますが、この枠の下3行に主に集約をされてございますが、マンション再生まちづくり制度を活用した分譲マンションの再生や市街地再開発事業等を適切に進めていくことにより、四丁目地区全体で災害時にも安全なオープンスペースの整備、防災性の向上、また魅力的なにぎわい空間の創出を図っていく、これを目標としてございます。

 続いて、まちづくりの方針でございます。基本方針、公共施設等の整備の方針、建築物等の整備の方針、大きく三つ掲げてございますが、公共施設等の整備の方針につきましては、歩行者デッキや歩道状空地等を整備して安全で快適な歩行者ネットワークを形成する等を記載してございます。また、建築物等の整備の方針でございますが、立地特性を生かし、土地の合理的かつ健全な高度利用を図った建築物の整備、また、地区内外へ続くにぎわいに配慮しながら、建物低層部にはにぎわい施設等を配置することを検討する。また、旧耐震基準の年代に建設された分譲マンションの再生を含む建築物の更新、これを進め、広域避難場所たる中野区役所一帯の機能をより高める、そういった事柄を方針として掲げてございます。

 ページをめくっていただきまして位置図です。こちらは中野四丁目地区全体を対象としたものになってございます。

 続くページには計画図ということで、この地区につきまして歩行者動線の想定、あるいはにぎわい軸の想定等々を記してございます。この中で斜め線の網がかかっているところが実際旧耐震時代のマンションということでございまして、この地区内には三つが旧耐震時代に建設されたマンションというものがございます。実際この制度を活用して今後建て替え事業等々が見込まれているところにつきましては、この中野四季の都市(まち)北東エリア、この中にある2棟が今後建て替えの検討が進み、事業計画が出された後にはこの制度を活用して容積の緩和等々につながっていくものといったところが見込まれているところでございます。

 ここでもう一回頭紙に戻っていただけますでしょうか。今後の予定でございます。この案に基づきまして、今後、東京都に対し、このまちづくり計画(案)の認定及びマンション再生まちづくり推進地区、今回は中野四丁目地区全体にしてございますが、この地区指定の申請を行ってまいりたいと考えております。こういった認定と申請が行われた後に、該当するマンションによりまして建て替えの事業計画が出された暁には、今度はその事業計画を審査して実際の建て替えに移っていく、そんな流れを想定しているところでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 新しく変わっていく中野四丁目地区においては様々な都市計画関係のものが出されて、何がどういう位置付けなのかがよく分からなくて、これもちょっと分からなくて、これがあるとどうなるか、これがないとどうなってしまうのかとか、これが全体の計画の中で何を意図するものなのかというのはちょっと御説明いただけないかなと。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 こちらにつきましては別紙1で制度の概要の資料をつけてございますが、この制度そのものは平成29年に東京都のほうで創設されたものでございます。こちらはやはり旧耐震マンションの建て替え、これが課題としてかなり顕在化している中で、単純にそのマンションそのものの建て替えだけではなくて、まちづくりと連携することによってより安全性が高まるところを狙いとして創設された制度でございます。委員がおっしゃるように、中野駅周辺では各地区で市街地再開発事業であったり、この中野四丁目につきましては、中野四季の都市(まち)はまた別な再開発等促進区を定める地区計画ということでこれまで新たな基盤整備、建物整備が進んできたわけでございますが、この制度は、実際に今回計画の認定と地区の指定がなされることによりまして、ここに該当する、いわゆる旧耐震時代に建てられたマンションを建て替える際に、容積の緩和を得られるといったところが一番大きなメリットとしてあろうかなというところでございます。この該当しているマンションも実際には再開発等促進区を定める地区計画に今回入りましたので、その地区計画を活用しても一定の建築計画が検討されるところではございますが、さらに、その促進区だけではなくて、この地区に指定されたということをもってプラスアルファの容積の緩和、この獲得を目指していけることになるといった、そのようなものでございます。

加藤委員

 そうすると、最後の地図を見て、この旧耐震マンションとかがあるようなところ、これは都税事務所の裏とかも旧耐震マンションとかありますけど、こういうのも含めると……。すみません、ちょっと整理します。旧耐震マンションがあるなしでわざわざメッシュで塗っているわけですけど、この計画を使うとさらに何かボーナスが出るみたいな話はあるんですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 実際この四丁目地区の中には三つのマンションが旧耐震時代という位置付けになろうかというところでございますが、中野四丁目西地区にもう一棟ございますが、こちらはこの四丁目西地区全体で市街地再開発事業が現在検討されているという状況がございます。したがいまして、こちらはその単独のマンション建て替えではなくて、既に市街地再開発事業という一つの面整備事業の検討がなされているということから、この地区の中には存在するわけですが、この制度を活用して何か容積緩和という対象には今回ならないということになります。一方で四季の都市(まち)北東エリア、この2棟につきましては、まさに純粋にこの2棟のマンションがマンションとしての建て替えを検討される際には、この制度に位置付け、地区指定されることによって容積の緩和を獲得していく流れになっていこうかといったところでございます。

加藤委員

 この容積率の緩和を得られるためには、建て替えた後、何をバーターで地域に貢献するというのがあるんでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 この四季の都市(まち)のマンションについて言えば、既に再開発等促進区を定める地区計画、この地区計画がかかっております。したがいまして、建て替えに際しては、その地区計画にのっとって建物計画も一定程度の空地を出すであるとか、歩行者ネットワークをつなげていくとか、そのような貢献をなされることによって一定の容積、あるいは用途地域の見直し相当、そういったものが付されることになろうと思います。それに加えて、その建物計画の内容そのものをさらに審査することによって、その建築計画の中で書かれている内容、恐らくこれも空地であるとかそういったものの内容になろうかと思いますが、そういったものの評価をしながら容積の緩和につながっていくといったところになります。

加藤委員

 今の最後の地図で見ると、杉並区の公園がこの避難場所の一帯に入っているというのは今回が初めて定め、元からこういうものだったんですか。見てちょっと意外だったんですけど。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 この広域避難場所の指定は東京都のほうでなされるところでございますが、この範囲については以前からこのような範囲取りになっております。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後3時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時20分)

 

 休憩前に引き続き質疑はありませんか。

久保委員

 今後の予定のところでお伺いをいたします。推進地区指定の申請を行うとなっておりますけれど、これはいつ行われるんですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 この報告後、速やかに申請をしてまいりたいと思っております。

久保委員

 速やかにというのは、東京都に対してこの建設委員会での報告終了後に直ちに行っていくということですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 はい、今月中には申請をしてまいりたいと思っております。

久保委員

 分かりました。

 以前にも伺ったかもしれませんけれども、こちらの最後の計画図のところのにぎわい軸というのがあります。新井二丁目のほうに今言われている再生されるマンションの脇のところにこのにぎわい軸というのがありますけれども、これはどのようなものを指しているんですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 このにぎわい軸でございますが、ちょうど中野四丁目地区地区計画、いわゆる四季の都市(まち)にかけている地区計画でございますが、こちらはちょうど北東エリアと位置付けたところの中に位置してございます。こちらは地区施設として緑道を想定しているところでございますが、こちらも新井の方面からこの四季の都市(まち)方面、四季の森公園のほうにも人の流動というか、行き交い、また、そこをつなげていくために建物の低層部はにぎわい施設等を配置することによってよりそのネットワークがよくなる、そういったところを狙っているところでございます。

久保委員

 計画的に言えば、今後の区役所新庁舎の裏手といいますか、西側、そちらのほうにそういったにぎわい創出を図っていくという、そういう誘導していくというふうな意味合いがあるということですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 はい、おっしゃるとおりでございます。

久保委員

 この新井二丁目のところなんですけれども、ここが今度新しい新総合体育館の方面からこちらのほうに抜けてくるのに、ここも道路の幅員が狭く、うまくこの道路接続が現状の、今の体育館と言ったら変ですけれども、この裏、向こう側ですね。この西側ですね。今度の区役所新庁舎前の道路との接続というのがあまりうまくない状態で、そこのところで今後新井二丁目方面に向けての接道を何か工夫ですとか今後のまちづくりをさらに広げていくというような考えはあるんでしょうか。

角まちづくり推進部長

 こちらにつきましては今平和の森の地区計画がかかった道路で、地区集散道路ということで幅員を定めて整備をしているというものでございます。今、直ちに具体的な道路幅だとか交通ネットワークについてというところはまだお示しできないんですけども、今後平和の森地区計画も見直しをする時期が迫っているという状況がございますし、新たな体育館が来ているとか、様々この間まちづくりも進んでおりますので、そういった地区計画を検討する際にはそういった動線についても改めて検討すべきというふうに考えてございます。

久保委員

 あと早稲田通りについてもなんですけれども、そもそも今こちらの四丁目地区と言われているエリアのちょうどこのマンションの裏手辺り、そこはセットバックをされているところかと思いますけれども、早稲田通りの整備というのも大きく関わってくるのかなと思います。この新井側についての道路整備というのは、早稲田通りの拡幅整備というのはどういうふうになっていくでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 当該道路、早稲田通りは、中野四丁目周辺地区に接する部分については既に事業化しております。どちらかというと、こちらの中野四丁目側に大きく振れていますので、そちらのほうで事業が進んでいるということです。

久保委員

 ということは、この新井側についてはここの部分についてはもう既にセットバックしているということですね。中野四丁目側に振れているということは。

安田都市基盤部都市計画課長

 事業を進めておりましてセットバックを今やっているところですけども、多少影響は出るかと思うんですけども、その整備の中で拡幅線があれば拡幅していくというところで事業は進行中と聞いております。

久保委員

 分かりました。いずれにいたしましても、ここの建て替えが進んでいくというのは、本当にこの中野四丁目地区における大きな今後の区役所新庁舎の建て替えにおいてもですし、様々にぎわいが広がりを見せていく中では重要な位置を占めているなというところを感じているところでございますので、これから申請をされるというところかと思いますけれども、またしっかりと進めていただくとともに、議会への御報告のほうもよろしくお願いしたいと思っております。それについては要望ですので。

来住委員

 中野四丁目で言うならば、四丁目西地区の市街地再開発の準備組合等の動きもあったりして、それについては今日の主たる報告ではありませんので。ただ、面としていろいろ進んではいるんですけども、組合としての内容的にはいろいろあるということも聞かされておりますのでそれは置いておきますが、西地区、いわゆる四丁目全体としてどうしていくのかという中での一つとして体育館の裏の二つのマンションが旧耐震マンションということで対象としてここに下線を入れていただいているんですが、今後の予定として推進地区の指定を東京都に申請をしていくということなんですが、現状として既にこの二つの旧耐震マンションと言われているここについては、当然まず前提として管理組合や権利者の合意があるべきだと思うんですけども、その辺の関係はどうなっているんでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 そもそもこの二つのマンションにおきましては今回再開発等促進区が拡大されてその地区の中に編入されております。もうずっとこの警察大学校跡地の開発の初期の段階からずっと協議、意見交換を重ねてまいりまして、既にこの二つの管理組合として建て替え推進をすべきだという決議がなされているというふうに聞いてございます。具体的な建て替えの検討を進められている、そんな状況にあるところでございます。

来住委員

 2棟のマンションが対象ということなんですけど、それぞれの管理組合なり地権者の方々が合意をして、結果として申請をして受けるのはそれぞれのマンションの個体として受けていくと。先々はそれが一つとして面としてそれを活用しながら何か立ち上がっていくということも当然これは可能だということの制度なんでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 現在聞いておりますのは、これは2棟ございますが、これは二つそれぞれで建て替えるというものではなくて、この敷地を一つにして1本のマンションへの建て替え、そんな検討がなされているところかと思っております。したがいまして、そういった内容の事業計画が今後、この管理組合の連名なのか、ちょっとその辺は分からないんですけども、そういった共同の一つの計画として申請されていくのではなかろうかというふうに捉えております。

来住委員

 民間主導で当事者が中心になって手を挙げて、しかし、一方では区が推進地区の指定を行うということで申請を行うということになるんですが、今後、この後の区の関わりというのはここでの関わりはどういう関係を持つことになるんでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 このマンション再生まちづくり制度におきましては、中野区がこの計画をつくり、地区指定の申請をし、計画の認定と地区の指定までは東京都で行われます。その後は具体の、例えばマンションが建て替えの事業計画をつくる、その計画自体の審査は中野区が行っていくといった流れになってまいります。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 先ほど「東中野駅周辺地区のバリアフリー化等の課題解決に向けた業務委託の結果概要と今後の東中野駅東口周辺まちづくりについて」を報告させていただいたのですが、その中の質疑において、別紙1の資料が誤解を招くのではないかということで来住委員から御意見を頂戴いたしまして、それを受けて一部文言を追加させていただきましたので、別紙1の差し替え(資料2-2)のほうをよろしくお願いいたします。

委員長

 それでは、事務局に資料を配付させます。

 では、差し替えた資料について報告を求めます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今配付いたしました別紙1を御覧ください。上段、道路に関する基準のうち、黄色く「最低3.5mの幅員」と記載させていただいている下の行のところに「また、路肩・車線の規格については、道路構造令の制限を受ける。」という文言を追記させていただきました。

 今回の検討に当たりましては、都市計画道路の一部を狭めて活用するという方策について、例えばこの狭窄を設置して交通量を緩和するということで空間を確保して、それでこのエレベーターの設置の空間としたらどうかという検討からこの狭窄の規定を適合させていただいた関係でこの基準のほうを設けさせていただきました。しかし、一方で道路に関する基準、規格については原則道路構造令の制限がございまして、例えばこの当該地の環境で言えば、一方通行の道路ですので、最低幅員については、交通量にもよるんですけど、最低でも3.25mの道幅が路肩を含め必要になるという、別の検討をすればまた別の規制がかかるということになりますので今回このような表記を追記させていただいたというところでございます。

委員長

 それでは、追記された資料について質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、こちらのほうについての報告も終了いたします。

 続きまして、6番、中野駅周辺地区駐車場地域ルール(案)についての報告を求めます。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅周辺地区駐車場地域ルール(案)について報告いたします(資料7)。

 このたび区では、中野駅周辺地区のまちづくり事業進捗と併せ、適切に駐車施策を進めることを目的として中野駅周辺地区駐車場地域ルール(案)を取りまとめました。

 1、駐車場地域ルールについて御説明いたします。東京都駐車場条例に基づき、駐車場整備地区のうち、駐車場整備計画が定められている区域における地区特性に応じました駐車施設の附置に関する基準のことでございます。この基準に基づき知事が認める場合において、地域のための駐車スペースの確保など公共貢献を前提とした駐車施設の台数軽減や集約設置が可能となります。

 2番、中野駅周辺地区での駐車場の課題と駐車場地域ルールの主な取り組みについて御説明いたします。

 (1)中野駅周辺地区における駐車場の課題でございます。中野駅周辺地区における駐車場の課題には、駐車場利用率の不均衡により需要と供給のアンバランスが生じていること、中野五丁目の土地利用の状況として、建て替えに伴い施設内に駐車場を整備すると、歩行者ネットワークの分断やにぎわいの低下が生じること、また、中野通りでの路上荷さばき駐車が多数存在していることによる影響などがあります。これらの課題に対しまして駐車場地域ルールでは、附置義務台数の適正化、附置義務駐車施設の隔地・集約化、荷さばき駐車施設の集約化・共同利用などに取り組んでまいります。

 3番、駐車場地域ルール(案)についてです。別紙1の概要版について御説明いたしますので、そちらを御覧ください。

 まず1番、地域ルールの目的でございますが、こちらにつきましては、先ほど申し上げたとおり、地区特性に応じた駐車施設の基準を定めることにより、地域と行政が一体となって適切な駐車場の確保と物流改善を図りまして利便性の向上及び良好な交通環境の形成を図ることとしてございます。

 続きまして、3番、こちらは適用地区でございます。地域ルールの適用地区につきましては、図で赤く囲われております中野駅周辺駐車場整備地区に指定された区域となります。

 4、基本的な枠組みでございます。駐車場地域ルールでは、附置義務台数の適正化、駐車施設の隔地・集約化、中野通りや早稲田通りの特定路線への駐車施設の出入口の設置、また、集約荷さばき駐車場の整備促進などでございます。

 次に、駐車場地域ルールの対象となる駐車施設につきましては、東京都の駐車場条例に基づき附置が義務づけられた駐車施設でございます。

 次に、6番、台数の基準でございます。附置義務台数の適正化のため、一般駐車施設や障害者用駐車施設、荷さばき駐車施設の台数について基準を設けるものでございます。一般駐車場の台数につきましては、駐車場地域ルールの適用を受ける者から提案を受けた台数に対しまして、地域の駐車実態や地域まちづくり貢献策の実施内容を踏まえ附置義務台数を減免いたします。台数基準に係る詳細につきましては別途運用基準で定めてまいります。また、障害者用駐車施設につきましては都条例に基づき1台以上確保するものでございます。荷さばき駐車施設の台数につきましては、駐車需要に応じた適切な台数を確保するため、都条例に規定する附置義務台数の上限値は適用しないものといたします。

 なお、こちら、運用イメージ図につきましては、想定される運用の考え方を記載しておりまして、具体的な基準につきましては今後運用基準を作成する中で決めてまいります。

 ページをおめくりいただきまして、8、駐車場出入口の基準でございます。安全、円滑な歩行者や自転車通行環境等の確保をするため、特定路線として指定する中野通りと早稲田通りに係る駐車施設出入口を抑制いたします。具体的には、特定地区として指定する中野五丁目内の敷地で中野通りに面する部分は原則として駐車施設の出入口を設けないこととし、早稲田通り及び中野五丁目の敷地に面しない中野通り側には出入口を設けないように努めることといたします。

 続きまして、9番、また10番の駐車場の隔地・集約化でございますが、こちらは図を御覧ください。一般駐車施設につきましては、中野五丁目内や、また小規模対象施設につきまして駐車場施設の隔地・集約化による確保を推奨いたします。また、中野五丁目地区外では、敷地が中野通り、早稲田通りに面する場合や、また歩行者優先エリアに存する場合は隔地を認めるものといたします。

 障害者用駐車場及び荷さばき駐車場につきましては、中野五丁目内で敷地が中野通りのみに面する場合は隔地・集約化を推奨いたします。敷地が中野五丁目内でも、中野通り以外に面する場合や、また、中野五丁目外で中野通り、早稲田通りのみに面する敷地は隔地・集約化を認めるものといたします。

 続きまして、12番、地域まちづくり貢献策の実施でございます。地域ルールの適用を受け、附置義務台数を減免するものは、(1)地域まちづくり施策の具現化に資する協力金の負担や(2)隔地先としての駐車施設、集約荷さばき駐車施設の設置などの地域の課題に対応した整備のうち、両方またはいずれかを実施するものといたします。

 14番、地域ルールの運用体制でございますが、適切な運用を行うための運用組織を設置いたしまして地域ルールを審査する機関の指定を行います。運用組織など運用体制につきましては今後運用基準の作成とともに検討を進めてまいります。

 頭紙にお戻りください。今後の予定でございます。10月に区民、事業者向けの意見交換会を実施し、本年12月に駐車場地域ルールを策定いたします。その後、2020年度から2021年度にかけまして運用基準の作成や運用体制の構築を行い、2021年度末に駐車場地域ルールの運用を開始してまいります。

 御報告は以上です。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

杉山委員

 ありがとうございます。これはどちらかというと、大きく言うと、この中野五丁目を特定地区にして、荷さばきの土地とかが取れないので救済措置的にもうちょっと大きなくくりで駐車場のパイをそろえようかという話、そういう理解でよろしいですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 今回の駐車場地域ルールの目的といたしましては二つあります。一つはまず委員のおっしゃいます中野五丁目での駐車場の課題、こちらにつきましては、商業のエリアであること、また狭い道路であること、狭い敷地が多いことにより、駐車場附置義務で設置することによって、にぎわいであるとか、また歩行者の安全性が損なわれるということで、こちらにつきましては隔地、また中野通りに面しては出入口を抑制する、そういった考え方を持っております。もう一つに関しましては台数の基準ということで、こちらのエリアにつきましては、附置義務台数により需要と供給のバランスというところが不均衡であるというところがございますので、例えば今後行われます大規模な開発、そういった建物の中でこういった駐車場地域ルールを使うことにより減免をいたします。その代わりに、先ほどの五丁目での荷さばきの課題、または隔地先の駐車場など地域貢献をやっていただくことによってそういった課題にも対応する、そういったものでございます。

杉山委員

 ありがとうございます。これは東京都の駐車場条例、都の条例だということで、これは中野区内では多分このルール(案)というのは初検討だと思うんですが、何か23区のほかの区でこの考え方、どこか参考にしたところがあればちょっと教えていただけますか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらについては既に他地区のほうで駐車場地域ルールを適用している地区がございます。例えば新宿駅の西口地区、また、渋谷のほうで渋谷地区でも駐車場地域ルールを適用して運用しているところがございます。

加藤委員

 全然イメージが湧かないのであれなんですけど、地域まちづくり貢献施策というのはどういうことなのか、もう一回御説明いただけますか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちら、概要版の裏面、12、地域まちづくり貢献策の実施のところを御覧いただけますでしょうか。具体的にはこれからどういったものを貢献策としてやっていくかというところは運用基準の中で検討していくんですが、こちらではまず一つ、まちづくり施策の具現化に資する協力金の負担金が一つ、また、先ほど申し上げました隔地先としての駐車施設や荷さばき駐車場施設を減免する代わりに設けていただく、そういった地域の課題に対応した駐車施設等をやっていただくことにより減免を認めるというものでございます。

加藤委員

 その隔地先の駐車施設を、そのある施設がどこか中野通り沿いとかに設けるということですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 イメージ的には、例えば大規模な建物、再開発等によって建物が建てられるときに、駐車場の台数を減免する、例えばそのうちの分の一部分に関しましては、先ほどの建物の中に隔地先の駐車場であるとか荷さばき駐車施設を設けていただく、それ以外のものに関しては減免するということですので設けなくてもよい、そういったようなルールになってございます。ですので、実際にこちらの駐車場地域ルールを使って建てる建物の中を想定しているものでございます。

加藤委員

 では、その建物の中に荷さばき駐車場を提供すれば駐車場の附置義務が減免されるということですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 内容につきましては今後その建てる方との協議にはなるかと思いますが、一例としてはそういったものでございます。

加藤委員

 表のページで適用地区を見ると、旧中野体育館が入っているということはもちろん新区役所もそのルールの適用になるということになると思うんですけど、今言った議論だと、ちょっとどの建物がと具体に言うのはなかなか難しいと思うんですけど、例えば区役所だったらどういうことが考えられますか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらの駐車場地域ルールの減免等につきましては建てる建物側で選択できるものでございます。ですので、必ずこの駐車場地域ルールを使わなくて、例えば都条例に基づく附置義務をそのまま設置する、そういった考え方もございますので、それは建てる側の選択肢というところで考えていくものと考えています。

加藤委員

 区役所はそのまま、基本的に義務はなさないといけないところだからやらないといけないと思いますけど、そうすると、区役所は恐らく附置義務どおりやるだろうという想定なんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 区役所のほうで地域ルールを使いたいといったところのお話というのは特に聞いているものではございませんので、恐らく東京都の駐車場条例に基づく附置というのは必ず出てきますので、そちらの台数を確保するものというふうに考えてございます。

加藤委員

 これから建てるものはこれから考えればいいですけど、セントラルパークみたいに既に建ってしまったところにおいてはこれから駐車場の数を減らすというのはなかなか現実的じゃないですけど、でも、その荷さばき駐車場を提供するというのは、別に附置義務台数を用意していれば、その荷さばき駐車場を出すことは義務ではないわけですよね。そうしたときにこのルールというのが適用されるためにはどういった工夫がなされるんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 ちょっと説明不足で申し訳ございません。こちらの駐車場地域ルールにつきましては既存の建物に対しても適用できるものでございますので、例えば既存の建物、また、東京都の駐車場条例のほうも改正いたしまして、知事に認められれば、逆に今の都条例に基づく設置台数というところで減免も認められるものでございますので、そういった手続をした上で、今ある駐車場条例の附置として必要ない分についてはほかのところで、例えば荷さばきとかそういったものに換えることというのはできるものでございます。

加藤委員

 それは荷さばきにしても、そもそも建物内の荷さばきは確保されているんだろうと考えたときに、周りの建物とかに対して荷さばきを提供してもらうということになったときに、その建物がほかの周りの建物のために荷さばき駐車場として提供するメリットはどこに出てくるのかということを聞きたいんです。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらのほうの建物側のメリットといたしましては、駐車場地域ルールを適用すれば、本来であれば設けなければいけない駐車台数の数を減らすことができるというところがございます。先ほど申し上げたように、こちらにつきましてはあくまでも事業者の考えでございますので、必ずそれをやってくださいというものではなくて、例えばそういったところを今ある駐車場の台数を減らしてほかのほうに転用したいとかそういったところの考えがあったときに駐車場地域ルールを適用する。ただし、減免に対しましては、その代わりといたしまして地域貢献策、荷さばき駐車場の設置であるとか、そういった貢献策をやっていただきますので、そちらで対応するということになります。

加藤委員

 そうすると、今ある駐車場を例えば会議室とか何かに転用するとか、そういうことも、本当に駐車場の稼働率が悪くて何か転用したいという意図があればそういうことも可能になってくるということですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 建築基準法上の容積率とかそういった課題はあるかとは思いますけれども、実際に駐車場地域ルールを適用して駐車台数を減らした分を法にのっとった形でほかの用途に使用するということは考えられるところではございます。

久保委員

 すみません、ちょっと私、理解が及んでいないんですけれども、駐車場利用率の不均衡で、利用率が低い駐車場があり、需要と供給のアンバランスが生じているというふうにありますけれども、このことをどういう調査をされて需要と供給のアンバランスが、どういう駐車場、位置の問題なのかもしれませんけれども、生じているのか。また、これの解消といいますか、言われていた活用型、そういうことも検討されているのか。すみません、ちょっとここのところがよく分かりません。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましては、この周辺にあります駐車場の利用率、そういったものを調べたところ、例えば、地区を特定するというわけではありませんけど、既にある大規模施設に関しましては利用率が低い。実際には都条例に基づいて整備している附置義務の駐車場がありますけども、そちらにつきましても使われていないというところで、先ほどこちらでも話をいたしましたけれども、実際にこの中野駅地区に対して駐車場の需要、あと整備していただいた、供給のバランス自体が逆に言うと不均衡であるということから、今後また同じように大規模な開発等で多くの駐車場が造られたとしても、実際に使われていない、要は無駄が生じるというところの、これ自体はその地域の課題に対してつくったものでございますので、中野駅周辺の地区ではそういった課題があるというところから逆に駐車場地域ルールをつくったというところでございます。

来住委員

 障害者用の駐車施設、荷さばき駐車施設というのがこの10番に、こちらにあるんですが、双方同じ扱い、括弧の中で、開発建築物の位置など、集約化の考え方ということで分けてあるのは、これは荷さばきと障害者用の駐車施設は集約化を含めて同じ扱いとしてここでは扱われるということですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 障害者及び荷さばきにつきましては、やはり一般駐車施設とは違いまして、その場所で必要というところの考え方もございます。例えば障害者用駐車施設につきましても、ちょっとこちらでは記載はないんですが、ただ単に集約できるというものではなく、地域の交通環境上、隔地・集約することが望ましく、また、隔地先の駐車施設から建物まで安全、円滑に移動できる経路が確保されている場合に集約化を認めるということとしておりますので、そういった考え方の下、障害者用駐車施設については隔地・集約化を認めるものでございます。また、荷さばきにつきましても、やはりここで荷さばきを行うというところが目的ではございますので、隔地する先におきましても、やはり隔地先からその建物までの経路が確保されているというところも判断の基準となるところでございます。

来住委員

 いや、気になるのは、荷さばきと障害者用の駐車施設の考え方が、必要性は荷さばきももちろんあると思うんですけど、障害者用の駐車施設というのは、やはり東京都の条例と、また附置義務の現在の共同住宅の場合も一定あるわけで、それらを地域ルールの中で集約化も、要するに一定のいわゆるルートが確保されればそれも集約化はいいですよという、そういうふうに変えていこうということですか。じゃ、誰が安全、円滑に移動できる経路が確保されているという判断をそこでするのは区が判断するということですか。ちょっと気になっているのは、障害者の駐車施設が、繰り返しになりますけども、荷さばきの駐車場なんかと同じような位置として扱われるというのはどうかなというのが気になるんですけど。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらではちょっとまとめて書いてはおりますが、実際にこちらの条文のほうはおつけしておりますけれども、あくまでも障害者用駐車施設と荷さばき駐車施設、そちらは別々の考えでございます。内容として推奨または認めるところの考え方が同じでございますので、すみません、ちょっと分かりづらくて申し訳なかったんですが、こちらに書いているところでございます。実際にはこちらの駐車場地域ルールを適用するときに審査する機関というところを指定いたしますので、そこの中でこちらのほうの考え方に基づいているかどうかというところは審査することになります。

来住委員

 だから、この資料は、10番の資料で見るとA)とB)があって、A)は障害者用の駐車施設ということで、Bは荷さばきの駐車施設、そこは分けられているんですが、その下の仕分けは同じに扱われているわけですよね。円滑に移動できる経路が確保される場合には集約もいいと。それは荷さばきも同じ扱いですよね。ということでいいんですか。ここの部分はそういう理解でいいんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらのほうの集約化の考え方につきましては、身障者用駐車施設、また荷さばき駐車施設につきましてどちらも同じ考えでございます。ただ、前提となるものにつきましては、障害者用駐車施設につきましては、こちらにも記載してあるとおり、安全、円滑に移動できる経路を確保している場合、荷さばき駐車施設につきましては良好な交通環境の確保に有効と認められる場合、そういったものが前提条件となるというところでございます。

来住委員

 ちょっと私、読み違えていたので、今おっしゃった形で書かれているんですが、しかし、結果は下で表になっているような形で集約化はそういうことで同じということですよね。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 隔地・集約化の考え方についてはどちらも同じ考え方でございます。

来住委員

 やっぱり荷さばきは作業場でそれなりの人たちがもちろん荷さばきを短時間でこなすことは大事なことですけども、障害者の場合の車利用で駐車をどうするかというのと、ここでおっしゃっている円滑に移動できる経路が確保されている場合というのはかなり大まかな基準だと思うんですよね。安全で円滑に移動できるという。だから、その判断はどこで誰がされることになるんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましては今回の駐車場地域ルールでは考え方について記載しているものでございます。具体的にこちらのほうの例えば経路が確保されている場合がどういったものなのか、そういった基準等につきましては運用基準のほうで具体的に今後検討して詰めていくことになります。その中で実際にここの経路というところはどういう考え方のものでやっていくかどうかというところは決めていくものでございます。

来住委員

 ぜひ今後の検討の中で、事業者が選べるわけですから事業者判断が優先されますよね。それをさらに精査して区として安全、円滑に移動できる経路が障害者の場合には確保されているのかということを運用の中で定めますということなんですけども、そこは本当にきちんとしたものになっていないといろいろ問題が発生するかなととても気がかりなところですので、今後の検討の中でしっかりやってほしいというふうに思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、7番、中野駅駅前広場デザイン等整備方針(素案)についての報告を求めます。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅駅前広場デザイン等整備方針(素案)について御報告いたします(資料8)。

 区では、中野駅を中心とした四つのまちの各駅前広場について、広場を計画、設計する際の前提となる中野駅駅前広場デザイン等整備方針(素案)を取りまとめいたしました。

 1、既存の方針でございます。現北口広場整備に当たり、現北口駅前広場の景観整備の考え方や各駅前広場整備における景観上の配慮すべき項目について方針を策定し、整理してございます。

 2、これまでの検討状況でございます。策定検討会を4回開催いたしました。検討会では、主な意見といたしまして、駅前広場整備のコンセプトについて整理することや公民が連携した空間整備の考え方について整理することなどの意見がございました。

 次に、3、デザイン等整備方針(素案)についてでございます。こちらにつきましては別紙1を御覧ください。ページをおめくりいただきまして1ページでございます。駅前広場整備に当たりましては、中野駅の回遊性を高め、にぎわいと交流を生み出すことをコンセプトとしてございます。中野駅周辺地区では、南北をつなぐ通路と新たな西口を整備し、併せて新北口駅前広場や西口広場を新規整備し、南口駅前広場の拡張整備を行ってまいります。これらを契機といたしまして、駅周辺のまちをそれぞれの駅前広場と広場を結ぶ動線でつなぎ、特性のある四つのまちを混ぜ合わせることにより新たな人の流動と活動を促すことで駅周辺全体の魅力を高めていくものでございます。

 空間整備の基本的な考え方につきましてですが、それぞれのまちの特性を象徴するようなデザインを取り入れつつも、中野駅周辺全体で統一感のあるデザインとすること、また、ユニバーサルデザインに配慮し、誰でも安全で快適な歩行者空間を整備すること、公民が協力し、公共空間と民間が整備する空間が一体的なデザインになるよう誘導していくことなどがございます。

 各駅前広場と広場を結ぶ動線につきましては、「中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3」に示す各駅周辺地区の目指す姿に基づき整備のほうを行ってまいります。

 2ページを御覧ください。こちらでは各駅前広場と広場を結ぶ立体回遊動線の整備の考え方をまとめてございます。ここでは駅前広場の空間構成や動線整備、また、周辺地区との連携について考え方を示しました。新北口駅前広場では、「新北口駅周辺の交通をつなぎ、歩行者の円滑な回遊とにぎわいを創出する空間」といたしまして公共公益性の向上につながる空間構成、また、ユニバーサルデザインの歩行者ネットワークの形成、周辺地区との連携を踏まえた広場空間整備などを整備の考え方としてございます。また、西口広場におきましては、「歩行者の利便性・回遊性を高める、中野三丁目の新たな駅前空間」といたしまして、中野三丁目街区につながる空間としての歩行者の動線とたまりを意識した広場、また、三丁目の町並みとの一体感を感じられるデザインというふうにしてまいります。また、南口駅前広場におきましては、「安全で円滑な歩行者経路を確保し、新たなまちと一体となった駅前空間」の考えの下、各交通手段を円滑につなぐ交通空間と歩行者滞留空間がコンパクトに両立した空間としてまいります。

 そのほかに、周辺地区との連携を行いまして、「公民連携して駅前広場の魅力を高める空間」を整備していくことや、南北通路、中野通り鉄道高架下についても今後整備をする際の考え方を示してございます。

 ページをおめくりいただきまして、3ページ目と4ページ目を御覧ください。

 まず3ページ目でございますが、こちらは駅の北側でございます。それぞれの各駅前広場等の整備方針について示してございます。新北口駅前広場では、中野四季の都市(まち)に接続する広場、また歩行者デッキ、新北口の交通広場、また、東西連絡路からつながる新北口歩行者広場について整備の考え方について示してございます。中野四季の都市(まち)のエントランスとしてにぎわい、緑の一体的な調和を意識した空間とすることや歩行者滞留空間を確保すること、また、歩行者デッキにつきましては、デッキ上の開放感を確保し、緑を感じる歩きやすいデッキとすること、また、歩行者広場については地域のイベント利用等も視野に入れた空間とするような考え方を示してございます。

 また、周辺地区との連携といたしまして、駅前広場に隣接する拠点施設につきましては、新区役所への歩行者動線の確保や中野通りのにぎわいの創出、歩行者広場と連携いたしました広場空間の形成など、公民が連携した快適な回遊動線や居心地のよいたまり空間構成に配慮することとしてございます。

 続きまして、4ページ、こちらは駅南側を示してございます。西口広場につきましては、安全、快適に移動できる動線の確保や周辺と調和した居心地のよいたまり空間の形成、地域の歴史を踏まえた植栽等に配慮していきます。

 南口駅前広場は、動線交錯に配慮した滞留空間の確保、また、こちらも地域の歴史を踏まえた植栽等に配慮してまいります。

 中野通りの鉄道高架下空間につきましては、南北をつなぐ主動線といたしまして、ユニバーサルデザインに配慮した明るく安心感のある歩行者空間を確保することなどを誘導してまいります。

 駅南側の各広場におきましても、周辺地区と連携して調和の取れた空間とすることや安全に移動できる動線整備などの考え方について示してございます。

 ページをおめくりいただきまして5ページ目でございます。こちらは、各駅前広場等の整備方針に基づき、空間をデザインするための基本的な方針でございます。基本方針といたしまして、駅前広場とその周辺の空間は全体の統一感を示す共通デザインを基本とし、四つのまちをつなぎ、各まちの特性を生かすデザインを取り入れ、魅力的なデザインといたします。この四つのまちの特性イメージにつきましては、こちらの図に記載のとおりでございまして、こちらは現北口駅前広場を整備したときの景観形成の方針の中で示されているものでございます。

 これら空間デザインを実現するために、施設整備に当たりましては、公共管理者と民間施設整備事業者間等で整備内容について協議する場を設けまして調整を行い、全体の統一感のあるデザインを実現してまいります。また、周辺地区との連携方針におきましては、駅前広場に隣接する民間施設の整備に当たっては、本デザイン等整備方針に配慮した計画とすること、施設整備や管理主体が異なる接続部における色彩等の連続や調和の配慮、公共と民間広場の一体的利用や活動を促す仕組みを併せて検討すること等を示してございます。

 ページ右側につきましては、サインなどの空間要素別における共通デザインの方針や、また、特性を生かすデザインのイメージを記載しておりますので、こちらにつきましてはお読み取りください。

 資料を戻りまして、4、今後の予定でございます。10月に区民意見交換会を実施した後に、12月頃にデザイン等整備方針の案を作成いたします。その後、2021年1月頃にデザイン等整備方針を策定する予定です。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 この素案の頭紙を読んで、久しぶりに中野駅周辺まちづくりグランドデザイン等の上位計画を踏まえとかいう大上段な内容から入っていくのかなと思ったんですけど、要するにこれは四つのまちをグランドデザインVer.3で分けたとおり踏襲して、その地区において色を出すということで、ほかに他意はないという認識でいいんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましてはこの四つのまちの目指す姿、グランドデザインVer.3で示されているものでございますが、これを実現するために今回の駅前広場の整備の中で区の考え方を示しましてこちらを実現していくというものでございます。

加藤委員

 久しぶりに書いてあったので今ネットで見たんですけど、グランドデザインVer.3も平成24年にできたものでかなり古くて、区役所の場所も決まっていなくて、ちょっと読んだ感じだと、ひょっとしたら今の郵政のところにも建てる可能性があるということが検討されていた時期のものかなというものなので、その辺の内容というか、そういう中でこの四つの目指すまちの姿というのが今も変わらないのか。そして今後も変わらないのか。グランドデザインVer.4というのはこれだけ現状が変わっている中でできないのかとか、そういった将来展望についてちょっとお伺いしたいんですけど。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 委員御指摘のとおり、グランドデザインVer.3は平成24年6月に策定したものでございます。駅周辺のまちづくりにつきましては、グランドデザインを一番上位に位置付けで、それぞれが各地区の事業の進展に基づきながら、さらに具体的なまちづくり計画を策定して実際に事業化につなげている、そんな流れで各地区のまちづくりが進んでおります。御指摘のように、基本的にはこの大きなグランドデザインの考え方は変わることはないというふうに捉えてございます。

 また、グランドデザインVer.4がどうなのかといった御意見もあったやに受け止めましたが、既に各地区の計画としてブレークダウンしている内容が、まさにグランドデザインVer.3を基にしてその発展というか、さらに具体化したものであるということから、現時点においては特段グランドデザインVer.4の策定というものを予定しているところはございません。

加藤委員

 そう言われちゃうとあれですけども、実際見てみると、グランドデザインVer.3を見ると、既に西口はできているみたいなスケジュール感になっていたりして、ちょっとその辺が整理されていないですけれども、そうすると、何かグランドデザインVer.3に代わるような、代わるというか、現状を踏まえたというか、反映したようなものというのは今中野区で策定されているんですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 駅周辺全体をどう目指していくべきかというところはやはりグランドデザインに集約をされているところでございますが、この中野駅周辺で一番大きな核となる開発ステージとしてはやはり新北口の駅前地区、これが今後の大きな目玉になっていくところかと思っております。これについては、まちづくり方針、また事業計画等々を策定して、今般具体の民間事業者を募集している、そんな状態にございまして、大きなトレンドというか、各地区の進捗につきましても、それぞれスケジュール、あるいは事業計画が公表される段におきましては適宜更新をしていくような、そんな形で全体像を常にバージョンアップをしていければというふうに考えております。

加藤委員

 そうすると、そのときのコンセプトのままということですけども、その辺はまた、ここに書いてある都市マスタープランとかの上位計画を踏まえとかありますけれども、このデザイン等整備方針というのは、徐々にというか、1回これをデザインをつくっちゃうとなかなかあれなんでしょうけど、踏まえと言っていますけど、スケジュール感的には都市計画マスタープランも新しく改定するものが入らないというようなスケジュール感になっているんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましては、現在の都市計画マスタープラン、また、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3を基にしてつくっているものでございます。今回のこのデザインをつくった目的といたしましては、グランドデザインVer.3に示されているような、そのまちのそれぞれの姿、そちらと今回の駅前広場整備の調和が取れたものであるとか、この今あるまちの目指す姿、例えば中野四丁目等であれば先端的な都市機能と豊かな緑など、こちらで示されているものを具体的に設計等でデザインの中で反映することを目的として取りまとめたものでございます。

加藤委員

 大分昔のものを上位計画としてやっているというのが、新しく生まれ変わろうとしているのに当時のコンセプトのままでいいのかなというのがちょっと疑問なところですけれども、一応ほかに上位計画がない中でこれの指針のとおりやらざるを得ないというところはあって、でも、一応現状の社会情勢だったり中野区の置かれている環境みたいなものはちゃんと管理してやっていっているという認識でよろしいですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらは実際に駅前広場等の広場を設計する段階で、例えば周囲のまち、また、そちらの目指す姿を取り入れた設計をしてまいります。もちろんそちらにつきましては、今現在の社会情勢等々で変わるようなこと、例えば歩行者の安全の確保であるとかユニバーサルデザイン、そういった機能的なところも今回の中で示すことによってよりよい空間を整備していくというところを目的としてございますので、そういった検討はしていくことでございます。

加藤委員

 最後に、前もこの報告があったときに質問したかと思うんですけど、これのちょうど四つのエリアの中心点となるガード下というのがどういう扱いになっていくのかというのをこの中で検討されているなら教えてください。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 中野通りの鉄道高架下につきましては、こちら、2ページの回遊動線整備の考え方、また、4ページ目のところの各広場等の整備方針の中で快適な歩行者空間の確保というところで、ユニバーサルデザインに配慮した明るく安心感のある歩行者空間を確保するというところで区の考え方を示してございます。こちらは、今後、例えば中野通りに関しましては都道ではございますが、そちらの整備をやり直すとき等につきましてはこちらのほうの考え方を基にやっていただきたいというふうに考えているものでございます。

杉山委員

 御説明ありがとうございます。内容的には、一般質問とか総括質疑でも中野駅周辺のエリアマネジメントみたいな話もちょっとさせていただいたりしていまして、この内容に関してはすごくベースになりますが、新しいものというよりもベースとなるものをまとめていただいたということでありがたいですが、実は私的には全然入ってこない。それは「西口広場」というキーワードが書いてあるからです。西口広場というのは都市計画上西口広場とずっと言っていて、いろんな資料にも西口広場と書いてあります。整備も始まっている状況ですが、北側は中野駅新北口という書き方をしている。ここは新南口であるかもしれないんですが、西口ではない。これに関してはそのまま名前を書いていますけど、ここに関しては新南口とか(仮称)西口広場と書いていただかないと、これは例えば2ページの右上だと現北口駅前広場と書いていますね。これは別に都市計画上こんな名前じゃないわけですよね。西口広場に関しては私たち中野三丁目の人間としては全然入ってこない。すばらしいことだと思いながらも、まちの位置付け、周辺地区との連携とか温かみのある空間とするとか、そういうふうないいことはたくさん書いてあって内容は入ってくるんですが、この検討の段階からこの西口広場という名前というのは変えられないんですか。いかがですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 この検討段階では名称等についてはこちらのほうで指定するものではございません。こちらはあくまでも名称につきましては都市計画で記載されている名称、そういったものを客観的に書いているものでございますので、例えば今後、では、名称をどうするかどうかというところはこれとは別の検討になってくるかなと。それぞれの名称の思い等々あるかとは思いますが、あくまでもこちらは広場整備をする上での考え方でございまして、その中で要はこちらの名称については今出ているもので一応書かせていただいているというものでございます。

杉山委員

 それは重々承知しています。ただ、この資料が出ていったときにこの中野三丁目の人たちが本当に落胆する顔が目に浮かぶ。私たちは西口に住んでいるわけではない、南口に住んでいる。例えばレンガ坂も中野駅南口レンガ坂と言っているわけで、南口レンガ坂が西口広場の前にあるという形になってしまう。みんな商売をやっている人たちもやっぱり地元意識が強い。その中で西口広場という名前が都市計画上に載っていた、それは仕方ないにしても、これから作る資料、せめて仮称と書いていただくなりする、その辺の配慮が必要かなと思うんです。ちょっといかがですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらの名称等につきましては、これから地域の方に説明会を行ってまいります。その中で誤解がないようにきちんとこちらのほうの説明はしていきたいと思ってございます。

久保委員

 これまでの検討状況もちょっとお伺いしたいんですけれども、この検討されたというのはどういう会議体で行っているんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらは、検討委員会を設置いたしまして、そこで検討を進めているものでございます。構成メンバーといたしましては、東京大学の中井教授、また、国士舘大学の二井教授をはじめといたしまして、東京都第三建設事務所所長、また、中野区の都市基盤部長、中野駅周辺まちづくり担当部長でございます。また、オブザーバーといたしまして東日本旅客鉄道、JR東日本が入っているところでございます。

久保委員

 この後に、別紙の2ページが分かりやすいかな。周辺地区との連携、公民連携して駅前広場の魅力を高める空間とありますけど、この公民の民というのはJRを指しているんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましては駅前広場に隣接する再開発等々の建物等を示してございます。ただ、JRに関しましても南北通路、こちら2ページのところにお示ししておりますが、こちらは既に設計は終わってございますが、中の仕様等については今後検討して決めていくことになりますので、その段階でこの考え方を基としてどういった空間構成にするかというところの基本となるものでございます。

久保委員

 ということはこの民はJRだけではないということですかね。そうすると、ほかにどこが。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましては、2ページで示されております新北口エリア再整備事業等で造られます拠点施設、また、南口でございますが、現在二丁目の再開発を進めておりますそちらの事業主体、そういったところが想定として考えてございます。

久保委員

 先ほど検討委員会が設置されているということで、学識の方ですとか、また庁内、あとJRと第三建設事務所、そこにはこういう今言われたような民の参加というのはないんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 この方針をつくるときの検討委員会に関しましては先ほど申し上げたメンバーでございます。こちらの5ページに示されてございますが、この整備方針を基にいたしまして、先ほどの民間施設の事業者等と、あとは公共管理者、こちらのほうはどういった形でやるかはこれからの検討というか、協議になるんですけど、整備内容について協議する場を設けると。その中でデザインの統一を図っていくというふうな考えで進めていく予定でございます。

久保委員

 ここの周辺地区との連携方針に各民間事業者というふうに書かれているので、先ほど言われたような公民連携を図っていく民がここに当たってくる。それは各駅前広場がそれぞれに隣接するところが違ってきたりとか関係するところが違うので、それぞれにそういった形で今後計画を進めていくということですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員おっしゃるとおり、各それぞれの駅前広場でそれぞれ違う事業主体のほうで整備、設計のほうを進めていきますので、それぞれでもちろんやっていきますし、また逆にそれぞれの広場ごとの統一感を出すというところで、併せて、今後どういったところが最適かどうか、そういったところは工夫しながら調和の取れた統一感のある駅前広場というところを考えていきたいというふうに思ってございます。

久保委員

 駅前広場の整備をする事業主体者は区ではないんですか。それは区ですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 例えば南口駅前広場につきましては、中野二丁目土地区画整理事業側で行うものでございます。また、西口広場に関しましては、こちらも三丁目の土地区画整理事業で行うものでございます。新北口駅前広場につきましては、こちらは区のほう、まだどこがどうこうというところは分かりませんけど、同じようにそこの事業主体でやっていくところでございますので、そういった各事業者ともちろん民間で、そちらのほうで一緒に協議するような場を設けるというところを考えております。

久保委員

 南口については再開発が行われていて、ここは第三建設事務所が入っているということでしたけれども、その事業を行っていく中で東京都は入らないんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 今回第三建設事務所の方に入っていただいたのは、中野通りが関係するところがございますので、そちらの整備の考え方の中で御意見等をいただきたいというところから入っていただいたものでございます。

久保委員

 それで、駅前広場、広場整備というと道路事業と思うので、区が事業主体だというふうに思い、なおかつ、この公共管理者、区となっているので、当然区の施設というふうに思っていたりしたんですけれども、それはどういうふうになるんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 駅前広場につきましては公共施設でございますので実際には区の施設ではございます。また、広場の計画につきましては、これは都市計画決定の際にある程度の警察との協議等々で形等というのは決まっていくものでございます。今回のデザイン等整備の方針で示すものにつきましては、これからその広場の形を決めるとか機能を決めるというものではなく、その前提の上で、例えば空間構成であるとか、または素材、照明であるとか色み、あとは舗装等の素材の色、あとはサイン計画、そういったものをそれぞればらばらに設計していくのではなく、やはりこの広場が同時期に整備されるというところから、それは統一感のあるものでやっていこう、そういったことの目的でやってございます。

久保委員

 今、要するにこの事業の時期がずれていきますから、それぞれに、じゃ、ここはイメージカラーをこうしようとかこういうものでいこうということになると、駅周辺の統一感が失われてしまうので、まずはデザイン性というところで、そこでまず統一感を持たせる、そこを協議していくということで、これから本当にこの広場整備を行っていくに当たってはそれぞれの事業主体者がまた異なる部分になってくるので、そこはそこでまた別の段階で検討を深めていく、そんな考え方でいいですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員のおっしゃるとおり、実際にはそれぞれ違う整備主体をまとめて今後、逆に先ほど協議する場を設けるという言葉であえて書かせていただいたのは、そういった場を設けてしっかりやっていきたいというふうに考えてございます。

久保委員

 当然のことながら、区がそれをきちっと主体となってやっていかない限り、この駅周辺の統一感あるまちづくりというのはできないわけなので、それは当然だなと思います。

 それで、このグランドデザインをつくる前段階から様々に協議を議会でもしてきていて、私たち議員団としても幾つかの提案をその中でもさせていただいていて、その中でやはり中野駅周辺の回遊性というところが一番大きな課題であり、そして、この駅前広場を整備していくというような段階でも非常に重要なことだと思っているんですね。

 その回遊性という点で幾つかお伺いをしたいんですけれども、こちらの2のほうに、先ほど杉山委員がレンガ坂のお話をされていました。レンガ坂は歩行者動線というふうになっているので、ここは西口広場──すみません、西口広場としか今ここでは表現ができないので、西口広場からの歩行者動線はレンガ坂というふうになっていて、現状は今線路沿いのところですね。中野通りから抜けていく、こちらのほうはタクシー、一般車動線になるんでしょうか。ということは基本的にはここの歩行者動線というのはレンガ坂になるんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらで示しております歩行者動線につきましては、中野駅地区整備基本計画の中で示している歩行者動線をこちらに落とし込みをしてございます。それとあと、要は歩行者が歩道等があって使えるような道路につきましても歩行者動線として整備してこの中に示したものでございます。

久保委員

 これについての質疑というよりももう少し違う側面になるかもしれませんけれども、バス、一般車動線というのは、それは歩行者を対象としていなくて、その専用の道路という意味ではないんですか。そこはどういうふうになりますか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 例えば2ページのところでバス動線もしくはタクシー、一般動線というところで示してございますが、こちらについては、幹線道路または駅前広場につながるそれぞれの交通で主要となる道路として示しているものでございます。歩行者動線につきましては、こちらのほうでそれぞれ色分けで示してございますが、先ほどの歩行者動線の考え方は、中野駅の地区整備計画に示されている歩行者動線、また、歩道があって歩行者が通れる道路、そういったところをこちらにお示ししているというものでございます。

久保委員

 ということは、今お聞きしたところは歩道がない、歩行者動線は確保できないということではないんですね。たまたまここでは赤とか黄色とかというようなことで示されていないということですね。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 そちらのほうは歩行者が通れないというところではなく、こちらの整備方針に示す道路、ある程度ルールを考えましたので、そのルールとして、今言った整備方針に定められている道であるとか、歩道があって主要な歩行者の通行となっているところを示したものであり、それ以外のところが通れない、もしくはバスとか車両優先の道路、そういったところでの意味で示しているものではございません。

久保委員

 レンガ坂のにぎわいという点ではたくさんの方に通っていただくということは重要だと思うんですけれども、なかなか広場からの動線ということになりますと、交通量ですとかそういったものが本当に足りているのだろうかなという思いがありましたのでちょっと伺いました。

 かつてはこの西口から南口にかけてもデッキなどを中野通りの上にというような発想もあったかと思うんですけれども、これはもともとの計画の上にこういうデザインを重視したものを出しているということだとは御説明がありましたけれども、その考え方自体はもう今区の考えとしてはないんでしたか。それはどうなるんでしたか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 今の考え方につきましてはまだ区の考え方はちょっとありません。2ページを御覧いただけますでしょうか。そちらのほうで、例えば委員のおっしゃられました西から南に行く歩行者動線、これは将来構想線としてございますが、そちらのほうで示してございます。

久保委員

 ここのデッキについては中野通りを渡していくとか課題が大きいわけですけれども、しかし、区としてはまだその考え方自体は、都市計画とかに一気に行くというわけではないけれども、示して、それ自体は持ち合わせている。スケジュールが今見えているものではないけれどもということでよろしいですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 そのとおりでございます。こちらの構想線というところは区のほうの考えとして持ち合わせているものでございます。

久保委員

 分かりました。

 あと、回遊性と併せて今まで私たちが様々要望してきた中には、駅ナカみどりとか中野駅を中心とした緑の基本軸ですとか、そういったことをずっとお伝えしてきたところです。なかなか中野駅自体に緑をということになりますと、これはJRのことにもなってくるので、各駅前広場の中にそういったところを示していただきたいなと思っていたところです。西口広場にはその発想はなかったでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 ちょっとこちらの図のほうには緑を示してはいないんですが、例えばこちら西口ですと、4ページを御覧いただけますでしょうか。西口広場のところに、こちらは地域の歴史資源の継承というところのタイトルではございますが、そちらの歴史を踏まえた植栽等に配慮するということで示してございます。各駅前広場につきましても緑というところは重要な要素というふうに考えてございますので、そちらはその地区の特性のある緑を植えていただくというところで緑についても配慮していただくという考え方を示しているところでございます。

久保委員

 分かりました。そういった要するに駅周辺の回遊性であったりとか緑軸であったりとか、トータル的に考えなければいけない視点というのがあると思います。先ほどちょっとレンガ坂のことに触れさせていただきましたのは、やはりユニバーサルデザインのというところがあって、誰もが行き交うことが本当に障害なく進めるというようなところも必要な視点でありまして、その意味でこの駅周辺の回遊性をどのように構築していくのかというのが非常に重要な点ではないかと思っています。今回は広場のデザインの整備方針というところですけれども、今後これを深められていくとは思いますが、そういった視点も持ち合わせながらサイン計画等も進められていくということでありましたので、十分にそういった歩行者空間の整備ですとか様々に本当にこの行き交う方々にとって、今、中野駅周辺は歩きやすいかといったら、決してそうではありません。そういった意味で、もちろん車椅子ですとかバギーを利用される方ですとか御高齢の方ですとか、そういう方たちにとってもきちっと回遊性の担保をしていただきたいですし、また、そういう方たちが、この共通デザインのサインの中にも様々示されているところとは思いますけれども、本当に分かりやすく移動しやすい空間確保をしていくという、そういった視点でしっかり進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 歩行者ネットワークの考え方については中野駅地区整備基本計画でも示されているところでございます。そういった考え方をベースとして、今回のデザイン等整備方針の中では、委員のおっしゃるとおり、利用者が使いやすいような、また分かりやすいサインの誘導であるとか歩行空間の整備、そういったところも併せて行っていき、魅力のある駅前広場というところを造っていきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、8番、新型コロナウイルス感染症対策としての沿道飲食店等による路上利活用の推進事業についての報告を求めます。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 それでは、新型コロナウイルス感染症対策としての沿道飲食店等における路上利活用の推進事業について御報告をいたします(資料9)。

 新型コロナウイルス対策として、いわゆる3密回避に取り組む飲食店等を支援する目的で、道路占用許可に係る弾力的な運用の基準が6月に国土交通省より示されました。区としてもこの制度を活用し、6月末より飲食店等のテークアウトやテラス営業のための路上利活用の推進を図ってきたところでございます。このことについてこれまでの状況と今後の考え方について御報告をいたします。

 1番、事業の概要でございます。

 (1)事業の趣旨・目的でございます。3密回避など「新しい生活様式」の定着に対応するための飲食店等の暫定的な営業形態としてテラス席等の仮設施設を路上に設置する際の道路占用の許可基準を緩和する。もって飲食店等の経営を支援するというものでございます。

 (2)事業の具体的な内容でございます。

 ①対象となる道路でございますが、本事業により利活用する部分を除いて2メートル、あるいは交通量が多い場所では3.5メートル程度の歩行者空間が余分に確保できる歩道でございます。また、歩行者専用時間帯の交通規制のある道路もその時間帯のみ対象となります。

 ②事業の対象者等でございます。今回中野区では区を道路占用の申請者としてございます。また、実際に利活用する実施主体は対象道路に面した商店会を単位としてございます。その他商店街エリアにない個店でも可能としてございます。

 ③実施期間でございます。今回は緊急措置として11月30日までの時限つきの事業となってございます。

 ④その他の条件等でございますが、丸の一つ目、形式的には対象となる道路であっても、道路管理者、あるいは交通管理者が周辺の交通状況等を勘案し、個別的に可否を判断することとなります。丸の二つ目、実施主体に対しましては、歩行者等の安全確保策、あるいは周辺の清掃実施等についての条件を付しています。

 2ページ目を御覧ください。(3)現在の占用許可等の状況でございます。現状では図中にある1件についてのみ占用許可等がなされています。

 最後、2、今後の展開でございます。先ほどお話ししましたとおり、今回の事業は11月30日までの時限つきでございます。この期間終了後における取扱い等につきましては国土交通省の制度延長等の判断となりますが、それを待つだけでなく、将来的なエリアマネジメントを見据え、各種制度による道路だけではない公共空間の利活用についても検討を進めていきたいというふうに考えています。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

加藤委員

 国土交通省のそういった道路占用の許可に関する緩和によってこういったテラス席などが設置できるようになったということで、中野区としてエリアマネジメントを進めるという中で、エリアマネジメントの基本というか、スタンダードなところとしてはそういった公共空地のところをどうやって利活用していくかというところがあるという中で、この制度に率先して区が取り組んでこういった店舗が現れたというのは非常にいいことだなというところですけれども、こういった店舗がやるに当たって事業主体が商店会とかになっていますけど、今回の場合は占用の申請者、事業実施主体というのはどこが行っているということになるんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今回は中野区が占用主体というか、申請者となりまして、実際に実施するのは各個店なり、まだ許可は出ていませんが、商店街等の民間が主体となるといった仕組みでございます。

加藤委員

 私もこの書いてあるところに伺いましたけども、商店街じゃないので個店というところで区が商店街の代わりにそういった申請をしないといけないなというふうに認識しているところですけれども、そのような形でよろしいですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今回は個店ということで、ある意味商店会には属さないというところが不利益というか、この制度は使えないということが少し問題であるということで、区が占用主体となって共に取り組んでこの制度を活用したといったものでございます。

加藤委員

 そうすると、区がかなり率先してこの制度を活用していただいたというところで、そこは非常に評価したいなと考えています。逆に商店会に所属しているお店がやりたいと言ったときの問題点というのは、ここ1店しか出ていないということは、商店会でやりたいという声も聞いていますけど、結局実施に至っていないということなんだろうというところですけど、そういったところ、問題点として何があると認識していますか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 実際にこれを募集してから商店会に加盟する個店から直接問合せがあってやりたいというような話があって、実際に商店会を交えて、うちの産業観光担当とともにヒアリングをしながら進めてきたところでございます。やはり難しいのが商店街の中でも意見が分かれるということで、もちろん今回の趣旨は賛同するけれども、実際に安全性から見たらどうかだとか、様々に商店会の中でマネジメントの中で合意が取れないというような問題が生じてしまいます。そこで強引に進めると商店会そのものの一体感がなくなるというリスクがあるということも鑑みて、商店会として今回は申請を見送るといった件が何件かあったところでございます。そこが大きな問題というか、課題かなというふうに考えています。

加藤委員

 商店会でこれまで培ってきたデファクトスタンダードな見えない基準みたいなとかがあって、なかなかそういうのを踏み込めないんだろうなというのは現場からも聞いているところであります。そうすると、再三建設委員会で申し上げていますけど、これから生まれ変わるまち、特に沼袋駅のバス通りみたいな場所においてはこれから生まれ変わるというところで、商店街、これから新しいルールをつくっていくという中において、やはりそういった概念を最初から入れておかないと、後からこういうテラスをやろうよと言ってもなかなか進まないのかなというふうに感じております。

 国土交通省のほうでは、このテラスの緩和以外にも、今年の5月20日に道路法等の一部を改正する法律でにぎわいのある公共空間のさらなる普及に向けて歩行者利便増進道路制度というのを創設したということで、これが沼袋に使えるかというとまた分からないところでありますけど、こういったところで、国としてはどんどんこういった制度を活用してにぎわいのある空間をつくっていこうというような方針になっていく。そこにまたコロナで3密を避けようというところで追い風も吹いているみたいなところがあろうかと思いますので、これは担当だけのところじゃないかもしれませんけども、こういったところでにぎわいを創出する一つの手法としてテラス席というのは一つ重要な切り口、手法なんだろうなというところですけれども、区としては今後どのように展開をしていくか、お考えをお聞かせください。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 委員おっしゃるとおりで、現状の中野区の中で公共空間を活用するということは極めて難しいなというのが今回やってみた実感でございます。当然エリアマネジメントは私が担当して中野駅周辺と名目を打っていますが、当然中野駅周辺だけではなく、中野全域であるというふうに考えていますし、あるいは時間的にもエリアマネジメントという観点を取り入れたときには計画の段階からそういった思想が必要ではないかと。委員御案内のあった制度とかも中野区に当てはめるかどうかというのはこれから検討にはなりますが、そういった様々な制度も含めて、検討段階から、あるいはエリアも拡大しながら、エリアマネジメントという観点で公共空間の在り方、活用の仕方を検討していきたいというふうに考えています。

加藤委員

 エリアマネジメントの部署がせっかくできたので、そういったところを活用して、さらにそういうものが花開いていくところを期待したいと思います。

 最後、一つ、歩道を有効活用しようとしたときに、山手通りというのは非常に整備が進んでいて、テラス席とか何かできるのかなと思いつつも、あれは都道なわけですけど、そういった場合は結局商店会にも属さなかったりとかした場合は、中野区じゃなくて東京都が申請しないといけなくなってしまうのか。その辺の可能性について教えてください。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 最終的な判断は道路管理者としての東京都になります。ただ、都道に面しているから中野区としては全く関与しないということじゃなくて、アプローチとしては、今回の制度についてでございますが、同じエリアマネジメントの窓口として一緒に警察なり道路管理者である東京都なりと協議をしながら進めていくという形では中野区の関与があると。ただ、最終的な判断は道路管理者としての東京都の判断になるといったものでございます。

杉山委員

 今ちょっと加藤委員の話から出ましたけど、例えばさっき出ていましたレンガ坂なんかは私道だから、最初に私道だけでやりたいと思ってレンガ坂商店会として中野区産業振興のほうに相談をさせていただいて、私道だから中野区には報告の必要はないよと、中野警察と保健所、そこの辺りに話をちゃんとして、今実は国土交通省の緩和の話が出たタイミングに合わせて外飲みストリートみたいな名前で今やっているんです。今回、先ほど出ていましたけど、これは区道だからできる。しかも、商店会に属していないゆえに、個店であるがゆえにできたけど、先ほどお話しされていましたけど、商店会に属していると、商店会の中でも賛否ありましてなかなか申請が来ないとか、相談に来るけど申請は出ていないという話だったんですが、商店街のエリアにいても商店会に属していない店舗は幾つかあるわけですね。その店舗がもしやりたいと言ったときにはどうなりますか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 そういったことも恐らくあるだろうなというふうな想定はしていました。幸いなことにそういった店舗からの要望はなかったんですが、基本的には考え方としては、商店会に加盟してくださいと。中野区として商店会加入というのは推奨して、商店街連合会、各商店会とも連携してやっていますので、商店会に入っていただければその道が開けますよというような中野区としての考えも一致しますので、もし来た場合には商店会に加盟してから商店会として判断をしますというような仕切りで考えてございます。

杉山委員

 そうすると、商店会に加盟することはいい悪いというのはやっぱり商店の判断になると思うんですね。そのときに個店で来たときに中野区として商店会に加盟していただければいけるかもしれませんという話をしても、結局はやっぱり商店会そのものが、例えばですよ。中野五差路の中野二丁目側のところにすごく大きな空地がありますよね。あそこでやりたいと思っている人は南口商店街に加盟しているんだけど、あそこに空地があるのは使える近くの店舗であって、ほとんどが遠いところに商店街がある。端っこにあるわけで、そうすると、商店会に入ることが今回の国土交通省の時限的な規制緩和をやりたいと言っても、結局は同じような結果になりそうな感じなんです。それはいかがですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今の事例も一緒に考えて商店会とともに悩んだ件でございます。そこも含め今回商店街での在り方というのはすごく大きな課題かなというのは認識したところで、ある意味、言葉はあれですけど、いいマーケティングができたと。先ほど最後の資料にまとめたとおり、今後の展開が重要かなというふうに思っています。国土交通省のこの仕組みの中では難しいことが中野区においてはあったと。他区の事例でも同じように悩んでいる自治体が23区で特にありますので、この次の展開を考えていかなきゃいけないと。公共空間そのものの道路だけでなくて、在り方だとか、これから生まれる公開空地だとか、その中で商店街を救える手だてがないのか。あるいは経営支援という商店街支援とか個店支援だけでなくて、様々な公共空間の在り方というのはありますので、そこをエリアマネジメントという視点で解決できないかというようなのがこれからやっていきたいというふうに考えているところでございます。

久保委員

 ちょっと1点教えてください。今回こちらのお店はテラスでの飲食ということだったと思うんですけど、ほかのところでテークアウト販売についてというのは実際には実施されなかったということですか。これはテークアウトも対象ですよね。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 先ほど御案内にあった五差路のエリアにおいて、その店舗だけではなく、その地域一帯でのランチ販売というところで窓口をつくりたいというような御要望があったものはあります。

久保委員

 多分そもそもこの商店街の飲食の方たちというのは、仮設施設を路上に設置をするとなっているので、そうじゃなくてもテークアウト販売をこの間すごくされている方たちがいて、特にこの許可が必要だったということではなかったのかなと思うんですよね。先ほど今後のエリマネの中での課題も見えてきたというところとおっしゃっていましたけども、中野区周辺のみならず、この中野区内全体における今後の課題というのも出てきたのかなというふうに思っていて、そうなると、多分産業振興のほうに話は行ってしまうのかなと思うんですけれども、そういう連携というのもされたんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今回6月に国交省のほうからこの案内が来たときに、企画課のほうが音頭を取って各関連する部署として、実際の道路課、あるいは産業観光課、エリアマネジメント担当課という形で協議というか、調整というか、プロジェクトチームみたいなものを設けてやってきました。実際に道路担当としては、やっぱり道路の本来的な目的という意味で安全を見なきゃいけないということで、その役割を担うべきだろうと。産業振興といったところにおいても、今回経営支援という観点では、先ほど言った商店会の中でのマネジメントの問題が出てくるだろうといったところで課題が出てくるだろうということでした。将来的にはエリアマネジメントの観点でやるという意味ではエリアマネジメント担当セクションがリードしたところでございますが、そのような形で全庁的に組織を組んでこの取組は進んできたところでございますし、今後も全庁的にほかのセクションも含めて取り組んでいきたいというふうに考えています。

来住委員

 東中野から私も新宿、豊島の要町までよく走っているんですが、ぽつぽつともう既に東中野でも豊島でも新宿でも、数は少ないですけども、山手通りの場合は10メートル歩道が確保されているところがほとんどですので、この事業に関係なく既にそういう利用をされているお店があったわけですね。東中野でこの案内をいただいたので、私も山手通りのお店にこういうのが始まっていますよというふうにお話をしたお店があって、しかし、もう既にやっていらっしゃって、しかし、期限があるので、むしろそれを活用することで期限が切れてしまったらそのことが自発的にできなくなるかなという感じかなとおっしゃらなかったけど、それを感じました。

 何を言いたいかというと、やはり安全な道路については、都道のような、山手通りのようなところはもう少し所管を超えて利活用ができるような、ぜひそういう東京都との話も含めてやっていただいたほうが、見ていて地域的にはとてもふんわりした感じが、そういうちょっと歩道に出て飲食ができるようなお店も実際にもうありますので、そういう活用ができるようなところを、所管だけではちょっと難しいかなと思いますので、ぜひ都道については積極的に進めていただけるような方策をと思っているんですが、いかがでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 まず第一義的に今出されているのはルール違反になるので、そこは取り締まらなきゃいけないのかなというふうに考えています。一方で、今後この制度なりほかの制度も使って、山手通り等の実際に活用可能性が高いところについては、今回も第三建設事務所になるんですが、東京都と連携を取って、どのような形ならできるのかといったところを協議しながら、結果駄目だったところがあるんですが、密に連絡を取ってやってきたところです。課題も見えてきましたので、そういったこれからの可能性も含めて協議を深めていきたいというふうに考えております。

来住委員

 ぜひ地域からもそういう声を区のほうを通して上げていただけるようにしていきたいと思いますので、ぜひ検討しながらいい方向に進めていただきたいと思います。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後4時59分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時59分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、9番、その他で何か報告はありますか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 中野四丁目西地区、中野四丁目新北口西エリアのまちづくりにつきまして、市街地再開発準備組合の活動状況を口頭にて御報告をさせていただきたいと思います。

 先般9月26日に臨時総会が開催されました。その場におきまして再開発事業の推進承認の件、これが上程をされました。この議案は、これまでの検討をさらに深度化するために、都市計画に係る事項を中野区に要請し、再開発を事業化に向けて推進することを確認するといったものでございました。結果は承認、可決されたとの報告をいただいたところでございます。区といたしましては、この臨時総会の内容等を確認し、次のステップに向けた調整を進めてまいりたいと考えております。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

来住委員

 その臨時総会の報告を受けたということなんですが、それは準備組合から書面で区に総会の結果が提出されたということでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 まずは口頭で様子と結果を御報告いただいたところでございます。

来住委員

 口頭報告を今こういう報告がありましたという報告を所管でされたということだと思うんですが、組合の中身について、臨時総会について、ほかの議員さんにもどうか分かりませんが、その中で準備組合の今回の総会についてこうだというような書面で送られてきているんですが、それがどうなのかというのはその組合の話ですので私たちが判断できることではないんですが、しかし、そういう声があるということの中での口頭での報告を受けましたということなんですが、その臨時総会の参加の人数であるとかその表決の結果であるとか、その数などについては今後書面で正式に来るということですか。それとももう口頭で受けたということで、区としてはそれで了とするということなんでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 先ほども申し上げましたとおり、この臨時総会の内容を確認したいと思ってございます。ということは、臨時総会でのやりとり等を何か書面等、議事録等々で確認をさせていただければというふうに思っております。

来住委員

 そうすると、表決に至る議事録、それからその数、参加状況も含めて書面で受けるということが区としてはそれを求めているということでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 臨時総会の結果につきましては、恐らくまた理事会等でも内容確認等々がされると思ってございます。区としては理事会のそういった確認等を経たものをしっかりとまた確認をしてまいりたいと思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありませんか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備に係る民間事業者募集の提案書受付状況について口頭で御報告させていただきます。

 拠点施設整備に係る民間事業者募集については、8月4日までの応募受付にて民間事業者3グループより応募があったということを御報告しておりました。その後、9月23日から29日まで提案書の受付期間としておりまして、民間事業者2グループから提案書の提出がございました。複数事業者より提案がございましたので、引き続き民間事業者公募手続を進めまして、今後2次審査に入ってまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありませんか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、囲町東地区市街地再開発組合の設立認可について口頭で御報告いたします。

 囲町東地区市街地再開発組合の設立認可に係る申請につきましては、6月の第2回定例会の当委員会でも事業計画を含め御報告をさせていただいているところでございます。このたび9月16日付けで東京都知事の再開発組合の設立認可がなされました。今後、今月10日、今週末の土曜日の10日に再開発組合の設立総会が開催される予定であり、その後、権利変換計画の手続に入っていく予定となってございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。お手元に配付の文書(資料10)に記載された事項について引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後5時06分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時06分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から御連絡させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後5時06分)