令和2年10月06日中野区議会総務委員会(第3回定例会)
令和2年10月06日中野区議会総務委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会総務委員会〔令和2年10月6日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 令和2年10月6日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後6時24分

 

○出席委員(9名)

 山本 たかし委員長

 内野 大三郎副委員長

 立石 りお委員

 内川 和久委員

 小林 ぜんいち委員

 白井 ひでふみ委員

 浦野 さとみ委員

 大内 しんご委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 白土 純

 副区長 横山 克人

 企画部長 高橋 昭彦

 企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 石井 大輔

 企画部情報システム課長(企画部参事事務取扱) 平田 祐子

 企画部基本構想担当課長 永見 英光

 企画部業務改善課長、ユニバーサルデザイン推進担当課長 藤永 益次

 企画部財政課長 森 克久

 企画部広聴・広報課長 高村 和哉

 総務部長 海老沢 憲一

 危機管理担当部長、新区役所整備担当部長 滝瀬 裕之

 総務部総務課長、総務部特別定額給付金担当課長 浅川 靖

 総務部法務担当課長 尾関 信行

 総務部職員課長、人材育成担当課長 中谷 博

 総務部施設課長 髙田 班

 総務部経理課長 吉沢 健一

 総務部危機管理課長、新区役所整備課長 中村 洋

 総務部防災担当課長 山田 健二

 

○事務局職員

 事務局長 長﨑 武史

 事務局次長 小堺 充

 書記 鎌形 聡美

 書記 五十嵐 一生

 

○委員長署名


審査日程

○議案

〔新規付託分〕

 第82号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算

〔継続審査分〕

 第60号議案 和解について

○所管事項の報告

 1 令和3年度国・都の施策及び予算に関する要望について(企画課)

 2 区有施設整備計画策定の考え方について(企画課)

 3 囲町東地区第一種市街地再開発事業の進捗状況について(企画課)

 4 中野区基本構想改定検討素案について(基本構想担当)

 5 中野区シティプロモーションにおける助成事業の決定等について(広聴・広報課)

 6 中野区ICT-BCP策定の検討について(情報システム課)

 7 地域情報化推進計画の骨子について(情報システム課)

 8 「東北復興大祭典なかの」の代替イベントの実施について(総務課)

 9 株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類の提出について(総務課)

10 中野区個人情報保護審議会委員の委嘱について(総務課)

11 中野区情報公開・個人情報保護審査会委員の任命について(総務課)

12 令和2年度中野区表彰式の開催について(総務課)

13 議会の委任に基づく専決処分について(法務担当)

14 控訴事件の判決について(法務担当)

15 幹部職員の人事異動について(職員課)

16 予定価格5千万円以上の工事請負契約の入札結果について(経理課)

17 旧法務省矯正管区敷地の取得について(経理課)

18 災害時における協定の締結について(危機管理課)

19 新庁舎整備事業の進捗状況について(新区役所整備課)

20 その他

(1)中野区総合防災訓練及び中野区帰宅困難者対策訓練の中止について(防災担当)

(2)平和のつどい2020の開催について(ユニバーサルデザイン推進担当)

○ 所管事務継続調査について

○ その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、本日の総務委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いします。

 議事に入ります。

 初めに、昨日保留としました第82号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算を議題に供します。

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

森企画部財政課長

 昨日の大内委員の御質問に対しまして答弁保留をしてしまいまして、申し訳ございませんでした。プレミアム付商品券が売れ残って換金できなかった場合はどうなるのかという御質問に対してでございますが、区振連のほうで商品券を販売いたしますが、それが換金されずに、商品券が使われずに残った場合については、区振連のほうに売上代金としては残っていくというような状況になるものでございます。

 昨年度の例でございますが、昨年度も同じような国補助を活用した商品券事業を行ったところで、その際には約99%の換金率で、300万円ほどの未換金分があったということで聞いているところでございますが、その部分については公益還元という観点から、エコバッグを買って消費者に無償で配る予定だというようなことで、所管と区振連との調整がされたということで聞いているところでございます。ですので、今回の部分についても、区振連と所管のほうで調整をしてどう対応するのかということは今後検討していくということでございます。

大内委員

 前回は国からの特定財源。今回は一般財源となると、ちょっと考え方が違うと僕なんかは思っているのね。特定財源で来た場合は、区に戻ってきたやつは返さなきゃいけないし、ただ、そういった振興のために還元してくれるんだったらいいですよという考え方があれば、それは戻さなくてもよかったんだけど、今回は一般財源なので、その辺のところをもうちょっとよく考えて、詳しくはまだ決まっていないんですよね。だから、やっていただきたい。

 それと、あともう一つあるのは、ちょっと昨日も言ったんですけども、8億円分商品券が集まっちゃったらどうするんだ、その分誰が補填するんだといったこともちゃんと考えておいていただかないと、それも含めて区振連に委託するので、だから、そういったリスクもあるので、換金されなかった分は全部渡すんですよという考え方だったらそれでも構わないんだけども、そういったリスクだとかもいろいろあるので、保険じゃないけども、向こうもそこまで背負いたくないということもあるだろうし、それを含めて今のところまだそこまでは固まっていないということであれば、よく考えて進めていただきたいと、それはお願いしておきますけど、大丈夫でしょうか。

森企画部財政課長

 今委員の御指摘の点も含めまして、所管と区振連と協議しながら、しっかり検討して対応していきたいと考えております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいでしょうか。

 委員会を休憩します。

 

(午後1時04分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時04分)

 

 第82号議案について一旦保留にしたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次に、昨日保留としました第60号議案、和解についてを議題に供します。

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱いを協議するため、委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時04分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時14分)

 

 お諮りします。第60号議案を閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第60号議案についての本日の審査を終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 1番、令和3年度国・都の政策及び予算に関する要望についての報告を求めます。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 それでは、令和3年度国・都の施策及び予算に関する要望について御報告申し上げます。(資料2)

 頭紙がついております冊子のほうで御説明をしていきますので、そちらを御覧ください。

 特別区長会といたしまして、国の各関係省庁に対しましては8月7日に要望を行ったところでございます。また、東京都に対しましては8月25日に要望を行ったところでございます。

 まず、国に対する要望書を御覧ください。冊子「令和3年度国の施策及び予算に関する要望書」でございます。表紙から2枚おめくりいただきますと、目次のページがございます。記載のとおり22項目を要望しております。このうち新規の項目につきましては、21番、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催延期に伴う対策の強化及び22番、新型コロナウイルス感染症対策についてでございます。

 続きまして、当委員会の所管分を御説明いたします。1枚おめくりいただきまして、1ページでございます。1番、分権改革の推進・地方税財源の充実強化でございます。事務移譲や義務付け等の関与の見直し、権限移譲について地方税財源の充実強化、ふるさと納税制度の見直し、地方消費税積算基準の制度本来の趣旨に即した見直しなどについて要望しております。

 続きまして、18ページを御覧ください。10番の国有財産の活用でございます。利活用の優先的使用の拡大や保育施設、高齢者施設等の特別区の関係施設の整備促進や関係事業者の参入促進のための賃借料や売却価格の減免措置、公共随意契約における国有地の処分等価格の決定手続の改善などについて要望しております。

 続きまして、27ページでございます。18番の災害対策の充実でございます。当委員会所管分といたしましては、(1)帰宅困難者への対応、(2)高層住宅への対応、(4)大規模災害への対応策の強化、(5)大規模水害時における広域避難に係る体制整備、(6)土砂災害防止対策の推進について要望しております。

 続きまして、32ページでございます。21番の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催延期に伴う対策の強化でございます。当委員会所管分としましては、(3)来街者受入れの取組について要望をしております。

 続きまして、33ページを御覧ください。22番の新型コロナウイルス感染症対策についてでございます。当委員会所管分としましては、(1)新型コロナウイルス感染症の影響による地方税の税収への対応策の構築、(2)新型コロナウイルス感染症対策への財政支援、(3)地域経済対策等の充実として、感染症終息後を見据えた区民生活の改善や地域経済活性化の施策の実施などについて要望するほか、(9)各種手続きの財政支援及び簡素化等、(11)積極的な情報提供について要望をしております。

 続きまして、もう1冊、今度東京都への要望でございます。冊子「令和3年度都の施策及び予算に関する要望書」を御覧ください。

 同じく表紙から2枚おめくりいただきまして、目次のページを御覧いただきますと、記載のとおり23項目を要望しております。新規の項目につきましては、22番、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催延期に伴う対策の強化及び23番、新型コロナウイルス感染症対策についてでございます。

 続きまして、当委員会の所管分を御説明いたします。1ページを御覧ください。1番、治安対策の強化でございます。総合的な治安対策の強化及び安全・安心まちづくり施策の拡充、地域の防災力の強化について要望しております。

 次に、2ページを御覧ください。2番の特別区都市計画交付金の拡充でございます。都市計画交付金の事業実績に見合った配分、全都市計画事業を交付対象とすること、交付率の上限撤廃などについて要望をしております。

 次に、4ページを御覧ください。3番の都区の役割分担に関する協議の実施でございます。当委員会所管分としましては、(1)の都区制度改革・地方分権の趣旨を踏まえた役割分担や税財政制度等に関する協議の再開及び(3)の都区の共有財源に係る政策的減免の新設・拡大を検討する際の事前協議について要望をしております。

 次に、15ページを御覧ください。10番の都有財産の活用でございます。未利用地の提供や民間事業者参入のための支援の拡充を要望しております。

 次に、18ページを御覧ください。12番の配偶者暴力の防止と被害者保護の充実でございます。当委員会所管分としましては、(2)の関係機関との連携強化等による総合的な支援体制の構築を要望しております。

 次に、27ページを御覧ください。18番の災害対策の充実でございます。当委員会所管分としましては、(2)の帰宅困難者対策の推進、(7)の大規模水害時における広域避難体制の構築、(8)の広域避難場所の早急な整備及び避難誘導等の区との連携、(9)非常用電源設備等の設置改修促進を要望しております。

 次に、34ページを御覧ください。22番の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催延期に伴う対策の強化でございます。当委員会所管分としましては、(2)の安全・安心の確保として、サイバー攻撃、テロ等への治安対策、(3)来街者受入れの取組について要望しております。

 最後に、36ページを御覧ください。23番の新型コロナウイルス感染症対策についてでございます。当委員会所管分としましては、(1)の年度途中の調整税等の減収局面における一般の市町村が取り得る減収対策に見合う対応等の構築、(2)の新型コロナウイルス感染症対策への財政支援、(7)の各種手続きにおける簡素化及び(9)積極的な情報提供について要望しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

酒井委員

 ありがとうございます。それで、今年も小池都知事とそれぞれの市区町村のトップとの懇談はやりますか。都への要望に関連してなんですけれども。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 10月に東京都知事と懇談をするという予定は入ってございます。

酒井委員

 すると、都の要望に関して、それとは別で区長が10月のいついつに昨年と同じような形でやりますよという報告も口頭としてあってもよかったのかなと思っています。その中で、今回中野区としてはどのような要望を考えておりますか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 区としては子育て先進区を進めているということもありまして、その中で特に中心的な課題ということでは、児童相談所の設置につきまして、その円滑な開設に向けての支援ということ。それから、新型コロナウイルスに関しての今後の取組への支援、それから、今後区としても構造改革に取り組んでまいりますけれども、そうしたときに施設の更新に係る経費等が非常に多くかかるということもございますので、そういった点での財政的な支援について要望したいというふうに考えております。

酒井委員

 もうそれは固まっているという理解でいいんですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 一応区長とそういった打合せをする中で、そういった方向で要望したいということは確認をしております。

酒井委員

 せっかく直接懇談できる機会なんですね。先ほど来企画部参事さんがお話しされていることは、都への要望がある種重なっている部分でもあるんですけれども、全てに起因するのが、僕は、やっぱり平成12年にあった都区制度改革は今年20年なんですよ。積み残しがあって、そこの部分をやっぱり解消していくことが、様々な財政的なことであったり、また自治の観点からも23区のそういったところというのは出てくると思いますので、もちろん先ほどおっしゃられたことも大切ですけれども、やっぱり都区制度改革から20年の中でそういう議論も十分にできるのであれば、ぜひ検討していただきたいなと思います。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 [1]次に、2番、区有施設整備計画策定の考え方についての報告を求めます。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 それでは、区有施設整備計画策定の考え方について御報告申し上げます。(資料3)

 新しい基本計画と併せて策定する区有施設整備計画につきましては、行財政構造改革における施設の再編の視点と併せて検討を進めております。令和2年1月及び3月に示しました区有施設整備の考え方につきましても、再検討を行ってきたところでございます。こうした経緯を踏まえて、区有施設整備計画策定の考え方を取りまとめましたので、御報告をいたします。

 まず、1番、基本的な考え方でございます。区有施設整備計画は、基本構想において描く10年後に目指すまちの姿や長期にわたる都市構造の変化を見据え、区が所有する施設及び土地に係る再編、整備、利活用等の計画及び施設の更新・保全の方針を示すものとしております。

 なお、平成29年3月に策定をいたしました公共施設総合管理計画の建物編でございますが、内容の一部を見直した上で区有施設整備計画に組み込むものと考えております。

 次に、2番、計画期間でございます。令和3年度から令和12年度までの10年間とし、新しい基本構想及び基本計画と整合を図り、社会経済情勢の動向を見定めながら必要に応じて見直すものとして考えております。

 次に、裏面の3番を御覧ください。計画策定に向けた視点でございます。4点ほど整理をしております。まず1点目が、施設再編の必要性ということでございます。今後の区政運営については、持続可能な区政運営ということが不可欠でございます。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、社会経済情勢の先行き不透明感、区財政見通しの厳しさが増す中、施策・施設・組織の再編といった行財政の構造改革に取り組まなければならないと考えております。

 この区有施設につきましては、6割超が建設後30年以上経過しておりまして、施設の更新時期が集中し、今後の区財政に大きな影響を及ぼすことが想定されます。区有施設においては効率的かつ効果的に区民サービスが提供されるよう、適正な配置と規模に向けた再編を進めていく必要があると考えております。

 次に、(2)区民の日常生活圏域等を踏まえた適正配置でございます。今後様々な区民サービスがデジタル化やオンライン化ということになろうとは思いますけれども、区民がサービスを享受するための施設機能、あるいは憩い交流するための空間、こういったものは欠かせない。今後の施策展開や施設配置に当たりましては、身近な地域や交通至便な場所で適切にサービスを提供するための地域戦略が必要であろうと考えております。区有施設の再編に当たりましては、対象となる区民が歩いて暮らせるコミュニティレベルを想定した日常生活圏域の視点から、施設の用途や機能に応じた配置規模のほか、交通アクセス、地域バランス、防災機能等に配慮して検討をしてまいります。

 また、広域的、機能集約的にサービス提供を行う区全域を対象とする施設につきましては、広域中心拠点である中野駅周辺や交流拠点である主要駅周辺など、都市機能の集積や交通アクセス等を勘案した配置を検討してまいります。

 そこの下に「施設配置における圏域設定」とございますけれども、日常生活圏域であるとか、中学校区、区全域、またニーズに応じた配置ということで、それぞれの施設の区分に応じて、その圏域の設定といったものを整理していきたいと考えております。

 次に、(3)でございます。計画的な施設整備及び管理運営とということでございます。区有施設の集約化や複合化、整備スケジュールの見直し、長寿命化、民間活力の活用、未利用地及び未利用施設の活用・売却など、施設整備・管理運営に係る財政負担の軽減や平準化を図るための手法を検討していく必要があると考えております。

 また、(4)番でございますが、今後の地域・社会の変化への対応ということでございます。今般の新型コロナウイルスの影響により、新しい生活様式の普遍化や行政サービスにおけるデジタルシフト、中野駅周辺や西武新宿線沿線など、区内各地で行われるまちづくりの進展による都市構造の変化を見据えながら、区有施設の再編・更新を進める必要があると考えております。

 4番でございます。計画に盛り込む予定の主な内容ということで5点掲げております。区有施設の現状と課題、区有施設再編及び管理の基本方針、10年後における施設配置の想定と再編・整備・利活用の方向性、想定スケジュール、施設更新経費の考え方、こうした内容について取りまとめていく予定でございます。

 最後に、5の今後の予定でございます。この12月には区有施設配置の考え方をお示しし、年明けて1月には区有施設整備計画の素案を公表する予定でございます。その後、意見交換会、パブリックコメント手続等を経て、8月には区有施設整備計画を策定するという考えでございます。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

内川委員

 3月12日の総務委員会におきまして一度、今後の主な区有施設の配置の考え方についてという報告がなされました。今回、表題は違うんですけれども、「区有施設整備計画策定の考え方について」。内容については何ら変わらないのかなと。ただ、改めて報告される以上は、どこが変わったのか、何が違ったのか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 3月のときには、その配置の考え方ということでありましたし、その前の1月の段階では区有施設の整備の考え方ということで同じような報告にはなっておりますが、今回はあくまでも区有施設整備計画そのものがどのような策定の方針で考えているのかということでまず取りまとめたということが1点ございます。

 また、内容につきましても、これまで配置に関して地域性、地域戦略、そうした考え方が示しておりませんでしたが、今回につきましては、今回の報告の3の(2)のところで日常生活圏域を踏まえた適正配置、こういったことを今後の施設配置の中で考えていきたいといったところが大きな違いだろうと考えております。

内川委員

 今おっしゃった大きな考え方の違いというのは、前回もすこやか福祉センターは圏域で5に増やすと報告されているんですよ。何が違うんですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 前回は、個々の施設についてその考え方を示してはおります。ただ、一貫した考えということではなくて、個々の施設で考えていたということがございますが、今後、施設整備を戦略的に進めていくという中では、全体的な施設配置の考え方を整理する必要があるだろうということで、今回このような考え方を示したものでございます。

内川委員

 3月のときに既に大体主立った柱の考え方を示していて、またここでとなると、ちょっと後退したのかな、そんなイメージを持ってしまうんですよ。そこら辺はどうなんですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 特に今回は個別の施設についての考え方を示したわけではなくて、もうちょっと全体的な考え方ですとか、今お伝えしたような施設配置の考え方ということでお示ししていますので、そういった印象を受けるというのもあろうかと思いますけれども、今後きちんとした計画をまとめていくという中では、一旦考え方をもう一度整理したというものでございます。また、区有施設整備計画につきましては、今検討を進めております基本計画と併せて進めていくというものもございますので、そちらとの整合を図りながら進めているというのが今の状況でございます。

内川委員

 3月の報告では、意外と結構細かく具体的に報告がなされていて、例えば子ども関連施設、児童館は18から9にしますよと。図書館に関しましても記述がありますし、すこやか福祉センターもそうですよね。スポーツ・コミュニティプラザもそう。ここら辺のことは、3月の報告を踏襲するということでよろしいですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 3月の報告の内容につきましても、さらに再検討を加えているところでございます。今般の構造改革による施設の再編といった観点からしても、もうちょっと今後の再編といった観点を加えながら、この計画をまとめていく必要があろうかということもございますので、それぞれの施設の配置、あるいは箇所数、そうしたものについてももう一度検討しているということでございます。

内川委員

 今、再検討とおっしゃいましたけれども、具体的にどの部分を再検討したんですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 具体的には、施設のそれこそ箇所数ですとか配置といったものをありますし、また機能面ですね、そうしたものも併せて検討しているところでございます。この中で、まさに施設の集約化だとか、民間活力の活用ですとか、そうした視点もさらに加えて検討しているということでございます。

内川委員

 再検討するに当たって、委託している部分ってあるんですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 今年予算を頂いておりますので、計画検討の委託はしているところでございます。(「どうするの」と呼ぶ者あり)

 検討については全般的なものはございますけれども、その中でも施設それぞれの課題の整理ですとか、あるいはボリュームチェックですとか、再編後のフィージビリティ、実現の可能性ですね、そうしたことについての検討をして、委託として出しているというものはございます。

内川委員

 ボリュームチェックに関しては、この前も分科会だったかな、質疑やりましたので分かっているんですけれども、基本的な施設の考え方とか、庁内でやるべきことも何か今聞いていると委託してしまうのかな。そこら辺の線引きってきちんとしたほうがいいと思うんだけど、そこはどうなんですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 基本的に施設の機能ですとか配置については、区の内部での検討がベースになっています。ただ、その中でもさらに検証が必要なものですとか、特にボリュームチェックですとか技術的に必要なもの、それから今後の更新経費の試算、そうしたものについては今回の委託を活用しているというものでございます。

立石委員

 内川委員とちょっと重複するところもありますが、まず私も、3月の報告から、今回示されたこの考え方というのは、抽象的かつややちょっと後退しているように見える部分であります。一つコロナウイルスの影響ですとか、そういったところで施設の考え方といったものを見直すという考えも理解はできるんですが、今まさに図書館条例といったものが提出されていて、そこにはまず施設を区の中で何施設持つかとか、そういった基本的な根拠というものをベースに判断するべきだと思うんですよ。まさにその中で、今回ここに図書館の数とかそういったものが示されていない。学校の整備も進んでいるという状況で、現場と全体感の整合性が取れるのかというところが不安に思うわけですが、その点についてはいかがですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 具体の施設の検討は今まさに進めているところでございまして、次の12月の区有施設の配置の考え方といった中では、それぞれの施設の配置の考え方ということで示していきたいというふうに思っております。

立石委員

 これもまた前回の3月12日の報告になりますが、区有施設整備計画の中で今後延べ床面積ですとか、そういった適切な目標値というものを示していくというふうに書かれているわけですが、こちらの数値というのは12月に出てくるという認識でよろしいですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 全体の数値につきましては、まさに公共施設総合管理計画の改定に今回組み込むというふうにしておりますけれども、その中の内容ということで整理していきたいというふうに思っておりまして、次回の12月にお示しすることは難しいかなと思っておりますけれども、1月の素案の段階の時点ではお示しができると考えております。

立石委員

 当然全体像が描けていないと、多分目標値というところも的外れなものになってしまうと思いますので、1月の時点でそこの精度をしっかり上げていただくということを要望させていただきます。

酒井委員

 御報告ありがとうございます。実は内川委員、立石委員のおっしゃったとおり、僕もちょっと後退したように感じちゃうんですね。ただ、今までは区有施設整備の考え方、これは策定においての考え方なので、こういうふうな形で出すところもちょっと理解するところはあるんですけど、やっぱりちょっと後退したというような感じはするところです。

 それで、決算特別委員会の総括質疑でも、それから分科会でも、やっぱり区有施設整備をどうしていくのか、適正配置をどうするのかというところが、本当に区民にも、区政運営にも、区財政にも大きく影響を及ぼすわけですね。今皆さん、様々な事業を見直しているでしょう、一つひとつ。けど、これというのはやっぱり施設をどうするかによって、そんなのは吹っ飛んじゃうんですよ。だから、施設をどうするかというのはよくよくやっぱり考えてくださいねという中で、公共施設の管理計画であったり、施設マネジメントのことは今まで質疑をさせていただいてまいりました。それで、ちょっと気になるのが、これまで示しておったお金の考えというのがここでなくなっておるわけなんですよね。その辺、どうお考えでしょうか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 今回はお示ししておりませんけれども、4番になりますけども、この計画に盛り込む内容として、施設更新経費の考え方ということで盛り込んでいくつもりでおりますので、これについては計画として示していきたいという考えでございます。

酒井委員

 ただ、前回、前々回は、やっぱり今後の歳入の見通しであったりだとか、更新経費がこうなるよというふうな記述もあったもので、それがやっぱり抜けたところでちょっと気になるので質疑をさせていただいたんですけれども、すると、4番のところの計画に盛り込む予定の主な内容のところで施設更新経費の考え方、これは当然必要なんです。当然。あわせて、先ほど立石委員からもありましたけれども、延べ床面積をどうするだとか、そういったところはここに入っていないんですけれども、そういった目標も目指していく、そういう理解でいいんですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 考え方については、先ほどの目標値ですとかについては、まさに公共施設の総合管理計画を盛り込んでいくということですので、項目としては同じように入れていくつもりであります。設定をどうするかといったところにつきましては、今後の再編する施設に応じて、またそのスケジュールに応じて経費も変わってくるところでもございますので、そうしたものを精査して目標値を設定していくという考えでございます。

酒井委員

 公共施設総合管理計画も併せて盛り込んで策定して、その中で延べ床についてもお示ししてくださるということだと思うんですけど、たしか神奈川県の秦野市が、公共施設の総合管理計画であったりだとか、公共施設の畳み方、しまい方という観点から言うと、かなり先進的というふうに聞いています。そこでも、かなり進んだやり方でやっても、ほとんど延べ床面積は見直せていないんです。それだけかなり厳しいので、この点というのは、ただ十何%見直すとかというんじゃなく、やっぱり現実的なところでしっかり考えていただきたいと思っています。

 あわせて、公共施設総合管理計画の改定の時期なんですけれども、私は、決算特別委員会の総括質疑で公共施設総合管理計画についてお尋ねした際に、別建てで策定するかのようなイメージで御答弁されていたと思うんですけど、今回、1か月たたないうちに組み込むというふうに変わっているんですけれども、その点どのようにお考えでしょうか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 その質疑の中でははっきりとは申し上げなかった部分はありますが、その後検討していく中で、やはりこの計画は同時につくっていくのがよいだろうということで整理をいたしまして、今回このような報告としたところでございます。

酒井委員

 やっぱりちょっとその辺が心配なんですよ。区有施設整備計画の進捗状況は大丈夫ですかとそれぞれの委員さんが気にされていて、一体となる公共施設総合管理計画を別建てとするのか、中にするのかというのもちょっと変わっちゃったというところで、やっぱりその辺も正直気になるところです。

 それで、例えば今、子ども文教委員会では、図書館の廃止条例でしたっけ、それがありますよね。例えば本町図書館なんかというのは今時点でどのようにお考えかと、ちょっと個別で申し訳ないんですけども、お聞きできますか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 本町図書館を廃止した後ということがございますが、本町図書館自体が既に50年を超えるような建物になってきますので、なかなかその後施設をそのまま活用するというのは非常に難しいかなというところがございます。また、立地も住居専用の地域でございますので、その用途も限られるということで、今後の利活用の在り方についてはまさに検討しているというところでございます。

酒井委員

 まだ検討中ということですか。要するに、施設整備計画の中でどのようにするか。個別具体の施設というのは施設整備計画の中で明らかにする、そういう理解でいいですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 全体としては、もちろん整備計画となれば最終形になりますのでお示ししますが、次の10月のときにも区有施設の配置の考え方ということで、主な施設については考え方をお示ししたいというふうに思っております。

酒井委員

 確認になっちゃって申し訳ないんですけど、現時点じゃなくて、個別の施設については、おおむね12月のところ、もしくはその次の素案のところで、しっかり確認しておいたほうがいいですね、12月のところで明らかにする、そういう理解でいいですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 12月のところでは全ての個別の施設の考え方を示すということは難しいかなというふうに思っておりますし、整備計画そのものは、配置ですとか、あるいはスケジュール感、そういったものも含めたものとして最終的にはまとめていく予定でございます。12月の時点での施設の配置の考え方ということでまずはお示ししたいというところでございます。

酒井委員

 あと、計画期間がもともと10年なんですけれども、おおむね20年間に想定するというふうなところまであるんです。要するに10年だったのをもう10年追加して、当然長期的なスパンでどのように施設を更新していくかという考えは必要なんですけれども、これってどこまで出てきますか。要するに、10年間は見えるんだけれども、その向こう先も行政の中では当然考えているんですよ、当然。けど、この記述だと、我々からするとどこまで書いていただけるのかなというのが非常に気になるんです。例えば区営住宅なんかは、20年後になると建て替えのそういう時期になっちゃうんですよ。住宅施策全体として考えてどうしていくんだというのは当然必要になってきて、じゃ、この20年というのはどういうふうに示しますか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 個別の施設を細かくどこまで示せるかということがございますが、検討する過程ではやはり20年ぐらいのスパンで見ないと、再編そのものもうまくいかないなというふうに感じております。少なくとも10年間の施設の整備のことについてはお示ししたいと考えていますが、その先については、その後に整備の必要な施設の考え方を示していくということになろうかと考えております。

酒井委員

 要するに、10年間は区有施設整備計画で個別具体にどのように更新していくか、整備していくかを示して、後段の10年というのは、こういったところが対象になって、そこが課題になっていくというふうな理解でいいんですか。要するに10年間やって、区有施設整備計画は見直しもあるんですかね。要するに10年やって、10年間そのままなのか、5年でローリングみたいなのをかけていくのか、そのところをちょっと確認させてください。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 計画の見直しにつきましても、必要に応じて見直すというふうにしておりますけれども、基本計画と併せて考えていくということになりますと、一つの目安がまず5年ということになろうかと思いますし、さらに10年後ということもあろうかと思います。また、いろいろな状況によって変わってくる部分もあろうかと思いますので、適宜見直しをしていくという考えもございます。

酒井委員

 もう最後にしますが、今何名でこれに取り組んでいますか。企画担当さんのところで何名で取り組んでいますか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 係長を含めて3人でやっております。私を含めますと4人ということです。

酒井委員

 4名でできるのかどうかというところは僕は分からないですけれども、これは区政運営の根幹になるんですよ。もちろんそれにひもづいたそれぞれの部だ、課でやっているんだろうと思うんですけれども、やっぱりこの区有施設整備計画をどうつくり上げていくかが本当に今後の区政運営に大きく影響を及ぼすわけですから、やっぱりそれは部長さん、人・物・金をしっかりつけるときはつけるべきだと思いますし、いいものをつくれば、今後の財政負担をやっぱり抑えることができたりだとか、それから、区民にとってもよりよいサービスが提供できたりだとか、様々ここにかかっているんですから、本当に僕は非常に心配しております。鋭意取り組んでいただければと思います。

浦野委員

 何点か伺います。今、他の委員からもあったように1月、3月とそれぞれ考え方を示されて、今回の御報告だと思うんですけれども、ちょっと今委員のやりとりで若干重複するかもしれないんですが、3月のときにはそれぞれの施設が、現行の10か年計画との関係で、新規なのか、継続なのか、変更なのかという形でかなり細かく施設の数として出ていた思うんですね。ちょっと酒井委員の答弁で聞き漏らしたかもしれませんが、今の検討ではこの時点で示されていた数とさらに変更になるということなんでしょうか。そこをまず確認させてください。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 3月にお示ししたものも再検討しておりますので、そこで示した数が変更する場合もあるというふうに思っています。

浦野委員

 変更する可能性があるということですね。そのときの質疑でも触れたんですけど、今後、特に6年間の中でピークが来ますよというのが前回の資料でも示されていたと思います。そこの更新経費が棒グラフで出ていたと思うんですけど、今後、今年度を含めた令和2年から特に令和6年のところでかなり山が来ますよということだったと思うんですね。それを計画していたときよりも、さらにコロナがその後にあって、これから財政状況が厳しくなるという中で、やっぱり一定山を低くしていくというか、ならしていくような手だてというのも一方で必要だと思うんですけれども、その辺は今どのように考えていますでしょうか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 施設整備のスケジュールの見直しといったことはまずあろうかと思いますけれども、その財源対策はどうするかといったこともあろうかと思います。様々区の財源対策ということで申しますと、基金、起債の活用といったことはございますが、それ以外にも民間活力の活用といった中で民間の資金を活用しながら取り組んでいく。そういったことも併せて検討しているところでございますし、また、未利用地、あるいは未利用施設の貸付けですとか、売却ですとか、そうしたことも併せて財源の確保に努めていきたいという考えでございます。

浦野委員

 財源を確保する手だてとして幾つか今御説明あったんですけど、それは財源の確保としてですよね。ただ、出ていく支出の部分で一定ピークが迎えるところをやっぱりならしていく。後ろにできるものはしていくという考え方も必要ではないかという趣旨で伺ったんですけど、その辺はいかがでしょうか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 その点ではその整備のスケジュールということで、そこの中での優先順位をつけて、それで整備を図っていくということになろうかと思っております。

浦野委員

 その際に、やっぱり区役所の新庁舎を現時点ではスケジュール変更しないということになっています。新庁舎の財源を駅前のところで生み出していくと今示されていますけども、それもやっぱりこの集中する6年と時期としては重なってくるわけですよね。そうすると、やっぱり新庁舎の時期というのも、今、本会議や決算特別委員会の場でも他の委員も含めて質疑があって、そこは変更しないということが繰り返されてはいるんですが、ただ、そこも改めて検討していくということが今の段階ではやっぱり必要なんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そこはいかがでしょうか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 新庁舎整備につきましては、財源が確保される見込みであるということ、それから現在実施設計まで進んでいるといった状況からしましても、このまま進めていくといったところが妥当であろうというふうに思っております。そこで一旦基金、起債といった支出はございますけれども、長期的に見た中では公債費の負担比率としたものを目安にしながら進めていくということもございますので、他の施設も含めて全体の整備スケジュールの整合を図りながら進めていきたいという考えでございます。

浦野委員

 起債を活用したりとか、財源が確保できる見通しだと今御答弁あったんですけど、ただ、一時的にやっぱり財調の部分から支出するということがあるわけですよね。この間、財調がコロナで収入が減収になる中で数年後に減っていきますよ。そこの負担があるから、来年度、92億円の減少も含めて今各課で見直しをかけているという中では、区役所だけをその対象から外してしまうというのは、やっぱり区民の感情からしてもどうなのかなと思いますし、一定の時期に経費としては財調にかかってくる部分はあるので、そこを見直せばそこの部分を他の施策に回せるという考え方もできると思うので、そこをやっぱり改めて再検討すべきではないかなと。同じ答弁になるかもしれませんが、もう一度伺います。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 財政的な面でも、基金、起債の状況を見ながら進めていくといったものは、財政運営の基本であろうというふうには思っております。その中でもやはり整備を進めていかなくていけないものがございますので、それについては進めて、特に新区役所につきましても計画どおり進めていきたいというふうに思っております。特に新区役所につきましては、他の施設とも関連して動いているというものもございます。何かが止まってしまうと、駅周辺のまちづくり全体も止まってしまうという可能性もありますので、そうした観点でも推進をしていきたいというふうに思っております。

浦野委員

 新区役所整備が止まると駅周辺がということだったんですが、ただ、この間、例えば荒川区であったりとか、世田谷区でも庁舎の建設を一部見直しということも、このコロナを踏まえて出てきています。やっぱり状況が今までと違うわけですよね。コロナになる前でも施設がこれだけかかってきますよという中でまた状況が変わっている中では、やっぱり新庁舎の時期というところも見直していくということは必要ではないかなと。ちょっともうこれ以上は同じあれになってしまうので、改めてそこは申し上げたいと思います。

 最後なんですが、今後、さっき酒井委員からもありましたが、施設というのは当然そこに関わる職員のこと、職員定数全体のことや、どの施設に職員が配置されるのかということであって、当然そういう人件費等々も含めて全体になってくると思うんですけれども、そこが今の時点での計画の中では見えないというか、見えにくい。それも、今後のこの計画に盛り込む主な内容というところがありますけれども、そういった職員の配置であったりとか、人件費の積算等も含めてという理解でよろしいですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 施設につきましては、あくまでも区有施設ということではございますが、運営の仕方によって、直営でやるのか、委託なのか、指定管理者なのか、それぞれ様々なやり方があろうかというふうに思っています。そうしたところの計画とも整合を図りながら、またその職員の配置も考えながら、計画をつくっていきたいというふうに思っています。

小林委員

 区有施設の整備計画の策定の考え方ということでトータルで方向が決まって、今、他の委員がおっしゃっていましたけれども、3月に出たときの区有施設の考え方を、私的には一通り進んだものが出るのかなというふうに思いましたら、どちらかというと、元に戻って物の考え方からということになりました。

 そこで、まず最初にお聞きしたいのは、前回は、個々の施設、新規、変更等々のモデルが出ていました。それを今回は示さずに全体感に立って示したというのは、どういったところからなんでしょうか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 個々の施設だけでということではなくて、今おっしゃったように全体を捉えながらというのは、今後の施設の配置を考えていく中では、区の中での区民サービスを適切に提供していくという観点がまず必要であろうというふうに思っていますし、区の人口とか人口の構成なども今後変化していくということがございます。また、まちづくりの進展に応じてまちが変わっていくという観点もございますので、単純に施設の数ですとか配置だけといったところではなくて、全体の地域戦略といったことを示した中で整理していくべきであろうとということで、改めて検討した次第でございます。

小林委員

 区有施設の整備計画というのは施設マネジメントということになると思いますけれども、私的には、常々アセットマネジメントではないのかということで、区有財産全体、また財政をきちっと考えた上で行っていくというベースがきちっとありながら、その上に一部として施設マネジメント、施設の整備計画が乗ってくるのではないかと。よって、財政的なことと施設の配置については常に並行していくものだというふうに考えているところです。

 そういったことで言うと、前回は大きなくくりにしても、個別の施設にしても方向性を打ち出していただく。今回打ち出していないということが報告の上ではあります。しかしながら、委員会によっては、例えば児童館の在り方ですとか、キッズプラザの在り方ですとか、学童クラブの在り方、そして、これはいいのかどうか分かりませんけども、本日の報告の新庁舎整備の中には、庁舎の中の配置の考え方、構成の考え方も変わってきているというものが既にここに出てきます。

 当初予定していたものがぽろぽろほかの委員会の報告の中では個別に出てきている。しかしながら、計画策定に向けての企画課から示されている報告というのはもっと全体になっている。その辺の整合性というのはどのようにお考えですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 今御指摘いただいたように、個々の施設の計画は他の委員会でも議論されているということがございます。実際、今回この区有施設整備計画にしても、また並行して進めている基本計画にしても、当初の予定より実際策定の時期が遅れているというものもございます。それに合わせて施設設備の計画を立てていたものもございますけれども、ちょっと前後した部分は中にはあるだろうというところがございます。

 一方で、例えば学校の再編などは計画どおり進めているということもございますし、それに伴って学童クラブですとか、児童館だとか、関連する施設の配置といったことも考え方を示していく必要があるということもございます。そうした中では、全体的な個別の計画の整合がちょっとうまくいっていない部分も中にあろうかと思いますけれども、今後長期的に見て、やはりこういった計画をしっかりつくった中で示し、それでさらに施設の配置整備を進めていくということは必要なことだというふうに思っておりますので、今後はその整合を図りながら適切につくっていきたいというふうに思っております。

小林委員

 整合性を図っていくということでありますけれども、さきに言いましたように、既にほかの委員会で、それぞれの3月に御報告のあった方向性で施設整備を考えているというものもあり、なおかつそれが進んでいるものもあります。例えば新庁舎においても、今回、生活保護の部分を別に考えるという報告があるようですけれども、3月のときには、新庁舎についてはまちづくりと一緒に考えていくというような表現の部分もありました。

 要するに、個々においては具体的なものがある程度示されてきている中で、今回この考え方をもう一回全体感に立ってというのは、やはりその辺の矛盾、さっきいろいろ整合性のお話をいただきましたけれども、具体的に進んでいるものがありながら、全体を示す。その辺というのはなかなかしっくりこないでいるんですけれども、いかがでしょうか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 御指摘のとおり、全体の計画を示していくものと個別の計画が先に進んでいるといったところでしっくりこないといった印象を持たれるのも、そのとおりだろうなというふうに認識をしております。これまでの様々な経緯、それから地域の状況等を踏まえて進捗しているものもございますので、全てが全体の計画ができないと進められないというものではないだろうというところがございます。ただ、今後の区有施設整備を中長期的に考えたときにも、しっかりとした考え方の中でこの施設の配置を示していくということが必要であろうというふうには考えております。

小林委員

 そうすると、次の段階で区有施設の整備計画に関わる御報告があるときには、ある程度の個別的なもの、そして、先ほど私はアセットマネジメントというふうに言いましたけれども、区政の方向性、それから区有財産としての運用を含めて、そして全体のある意味では資金計画といいますか、そういったものまで含めた形で、さっき私は並行してという話をしましたけれども、そういったことで示していただくということになるんでしょうか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 次の12月に想定しておりますのは、資金的なところまではなかなかまだ難しいかなと思っておりますけれども、少なくともそれぞれの施設の考え方についてはお示ししていきたいというふうには思っています。それをベースにさらに今後の経費ですとか、もうちょっと全体の財政的なところ、それから施設の整備スケジュールといったものについては、整備計画の素案といった中ではお示ししていきたいというふうに思っています。

小林委員

 最後にしますけれども、前回、3月の時点では、新規、それから変更、更新、様々ありました。そして、今回はそういったものがなくて、12月にはそういった新しいものが出てくるということで、資金計画についてはまだという面もありましたけれども、一方で、決算特別委員会も終わった中で、そこまでの中では来年度に向けての相当厳しい予算事情という話もありました。先日も言いましたけれども、5万、10万円を捻出していかなければならないとある一方で、支出ばかりを大きくしていくことには当然できてこない。

 となると、削っていくという言い方がよいかどうか分かりませんけれども、場合によっては処分というんでしょうか、お金に換えていかなければならないもの、それから地域によっては、これまでも偏在していたけれども、かつ偏在してくるようなものも出てこないとも限らない。そういったものの整合性までを含めながら、検討した結果が出てくるということでよろしいんでしょうか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 今後の配置の中で適正な配置ということでお示ししていきたいというふうには思っておりますが、一方で、施設の整備そのものがすぐに数年でできるというものではなくて、10年、20年かけて配置を整えていくというところもあろうかと思います。また、整備の過程の中では地元の方の合意形成を図りながら進めていかなくてはいけないということもございますので、その中でもまずは考え方を示した中で、合意形成を図りながら進めていきたいという考えはございます。

白井委員

 他の委員からもありましたけども、後退のように見えるという言葉がたくさんありました。私は明確に後退だと思います。もっと言うと、後退どころか、もはやギブアップ宣言をされているのかなとすら受け取りました。質疑の中で、12月に全部は粗々はできないですけれどもとか、財政フレーム的な話、いわゆる維持経費などもその辺は示せるかどうか分かりませんけどと、さっきから聞いていると、もはや12月も怪しいような、はっきりしたものが示せないというのを一生懸命答弁されているようにしか聞こえなかったんですけども、前回の3月から半年以上もたって、今回は一体何の報告をされたんですか。改めてお伺いします。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 今回は計画策定の考え方ということで、改めてその考え方を整理したというものでございます。

白井委員

 前回の3月から唯一変わったところをはっきり言いますね。今後の予定が大幅に変わったということ。これを出さんがために今回報告されたのかなとすら思います。ちなみに、前回3月のときには、4月に施設配置、配置の考え方の作成というのを出しますとやっていたんです。6月には施設配置の概要を出しますという話でした。7月には配置の概要で区民意見の聴取、8月には区有施設の計画素案をやって、9月には意見交換会、12月には計画の案を出して、3月には計画の策定をやるという。1年以上かけて考え方から最後の確定までやるといっていたんですけど、今回出されたやつは、12月に考え方の公表をやって、翌1か月後は区有施設計画素案公表と書いてありますよ。何か月もかけて前回やりますよと言っていたのを僅か1か月で出そうという話なんですね。

 しかも、先日の区長の行政報告の中で何と言われたか。行財政の構造改革という話をされたんですよ、今回のコロナの中で。三つの柱だという中に、施策があって、施設があって、組織があるという。この構造改革も踏まえた上での施設配置を明らかにするという話をされていて、一体いつやるんですか、一体いつ出るんですか。これを踏まえて来年度の予算編成をやると言っているんですよ。年度のタイミングですよ。粗々出ませんと言われると、何を踏まえて予算編成をやるんですかという話になります。

 施設の配置を考えた上で、今後の中長期的な財政フレームができるわけですよね。財政課の皆さん、これがないと維持管理費も含めて分からないですよね。この財政フレームを踏まえた上で基本計画が出来上がって、基本構想になるわけですよね。みんなスケジュールが重なってくるんですよね。10月のタイミングでほぼほぼ明らかにできないとなってくると、全部厳しくなるんじゃないんですか。特にリミットを迎えてくるのは何かというと、予算編成もそうですし、基本構想、基本計画自体も危ぶまれる話になるんじゃないんですか。

 それを踏まえた上で、3月のタイミングの報告のほうがまだ内容があって、今回ばっさりと減っているようにしか見えない。その辺は今回の報告とは違うというんだったら、普通は、更新をかけたら、やっぱり全部載せてもらわないと分からないですよと思うんですけど、考え方を示したと言うんですけど、私は明らかに違うのはここだけかなと。単純にこれを見ると、もはや無理な日程しか明らかにされていないと思うんですけども、いかがでしょうか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 今後のスケジュールの中で、12月に考え方、それから1月に計画素案ということで考えてございまして、それに向けて今作業を進めているということでございます。確かに前回、3月のときからすると後退している印象を受けるのはございますが、基本的に考え方、例えば区有施設を取り巻く状況ですとか、そうしたものについてはもともとベースになっているものでございまして、ただ、個別の施設の考え方については改めて検討する必要があるだろうということで、この間検討してきたところでございます。

 また、基本計画の策定も並行して進めておりますけれども、基本計画の中の今後の政策の方向性に応じて、それぞれの施設の在り方といったものも関係してくるだろうというところもございます。そうした点では非常に遅くなっている印象を受けられるとは思うんですが、基本計画の検討と合わせた施設の配置ということで進めているものと考えております。

白井委員

 矛盾しているように聞こえるかもしれないですけど、この日程を見ていると、到底できるように思えないという話を今やりました。もう一方、本当に出してくると、めちゃくちゃ乱暴なやり方になります。先ほど我が会派の小林委員の質疑の中で、施設の配置は地域に非常に影響があって、それぞれの地域での合意が必要なんだという話がありました。それも踏まえながらといったって、どこでどう踏まえるつもりなんですか。相当強引な話を日程どおりにやらなきゃいけなくなってくるんですよ。やったらやったでハレーションはすごいことになりますよ。当然そこまで明らかにできるのかと思いますけども、タイト過ぎる。だから、これを出した瞬間にもはやギブアップ宣言じゃないんですかと言っているんですよ。本当に大丈夫ですか。いかがでしょうか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 今回お示ししたとおりのスケジュール感で進めていきたいというふうに思っています。もちろん考え方を示した中で、区民の方々の理解を得ていくという中で、時間を取っていく必要があるというふうには思っておりますけれども、基本的にはこういった基本計画の策定と合わせたスケジュールで進めていきたいという考えでございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 それでは、先ほど一旦保留とさせていただきました第82号議案の補正予算について再度議題に供します。

 関係委員会から意見の申し送りがありましたので、配付したいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、意見を配付します。

 

〔意見配付〕

 

委員長

 それでは、書記に朗読をさせます。

 

〔意見朗読〕

 

委員長

 この意見について質疑はございませんか。

酒井委員

 これは、見方で見ると、区民委員会で異議なし。要するに、皆さんが納得されて送られてきているという理解でいいんですか。

委員長

 全員ですね。(「ちょっと休憩してください」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後2時19分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時20分)

 

酒井委員

 補正予算の意見について、「指定管理者への補償を行う場合は、適切な精算を行い、過払いが発生しないように十分に留意すること」というふうな形で意見が来ておるんですけれども、ちょっと確認させていただきたいんですけれども、スポーツ施設に関しては、過去2年間の収入部分から現状を見て、その差額を補償する。しかも、4月から6月までの間をまずは検討していますね。文化施設に関しては、12月末までキャンセル料を補償しますよという考えです。期間と考え方が違うんですよ。

 それで、教育委員会においては軽井沢少年自然の家があります。そちらは2月と3月分は補償しません。4月からの指定管理料に関してどのようにするか現在考えていますというような形だったかと思いますが、こういう考え方でまずいいですか。

森企画部財政課長

 まず一番最初のスポーツ施設につきましては、今回補正予算で御提案しているものの積算方法としましては、今委員にお話しいただいた今年度分について、過去2年の決算状況を見ながら積算をしているというところで、補正額のほうはお出ししているところでございます。昨日の御質疑の中でちょっと触れさせていただいたかと思いますが、昨年度分、令和元年度分につきましては、指定管理者と協議が整い、予備費で精算のほうはしております。ですので、スポーツ施設については令和元年度分は済みということですので、2年度分について御提案をしたということでございます。

 文化施設、今回の区民費のところでお出ししているものについては、元年度分と2年度分、2か年分あるわけでございますが、おっしゃられるように、利用者の方がまず予約をして利用料金を払った。その後コロナの関係で、それを理由にキャンセルをした。そうした場合については指定管理者がお支払いいただいた料金を利用者の方にお返ししている。ですので、その部分について元年度分と2年度分について積算をして、補正額等々を整理して御提案をしているというところでございます。

 ただ、実際のところ、期間の部分については、スポーツ施設と文化施設のところで日付の部分についてちょっと差異があるわけでございますが、文化施設のほうは今委員が御指摘のとおり12月分の利用分まで対応しますよということなんですが、今回の補正の中では、8月までの利用分について、8月5日までに指定管理者が料金を返還したというものについて積算をしているというところで、手続が実際のところ整ったものについてということで整理をしているということでございます。

 最後に一つ挙げていただいた軽井沢少年自然の家の部分については、現状指定管理料についてどうするのかということについて教育委員会で検討しているということは聞いておりますが、具体的に今何月分をどうするのかというようなところについて、詳細についてこちらのほうではまだ把握していないというところでございます。

酒井委員

 僕が確認したところ、教育委員会は指定管理料を4月から補償をどうするかと考えているんですって。文化施設に関しては2月からやっています。スポーツ施設に関しても2月からやっています。スポーツ施設に関しては、7月以降は今後どうするか検討。文化施設に関しては、キャンセル料に関しては12月いっぱいまで見ますよ。分かりますか。それぞれの指定管理者の新型コロナウイルスの影響によって施設を止めた場合においての考え方が全部ばらばらでしょう。僕が聞くと、所管から統一した考え方を持ってくれと上がっていたように聞いていますけれども、そういうことはありましたか。

藤永企画部業務改善課長

 新型コロナウイルスの影響を考慮した指定管理料の取扱いについて、業務改善課では6月に全庁に対して通知をしてございます。その通知において指定管理料の精算、原則指定管理料につきましては経営努力を認める趣旨から、原則精算を行わないこととしてございますが、令和2年度については、新型コロナウイルス感染症の影響により事業計画と収支計画を見直さざるをない状況になりますので、区と指定管理者間で補償を含めた協議を行う場合、全額精算対象経費として精算するように通知しているところです。

 また、その精算の方法でございますが、補正予算の審議のときにお話が出ていますが、年度協定変更により、指定管理料の総額や内訳を変更して計算していただきたいと。精算は年度終了後になりますが、補償の規模、指定管理者のキャッシュフローの状況から前倒しして支払う場合も考えられるというふうに通知してございます。

酒井委員

 僕がお尋ねしているのは、統一した見解を持ってくれというのは、文化施設だ、スポーツ施設だ、庁内の中で各部から上がっていたんじゃないですか。危機管理対策会議のほうになるのかな。上がっていませんでしたか。要するにばらばらの対応を取って、今もばらばらなんですよ。そういう声はなかったですか。

 各所管から統一した見解を持ってほしいというのがあったとも僕は聞いています。他の自治体では、国からのこういった緊急事態宣言の通知が来たときに、全施設に同じような対応を取りましたよ。入口の部分というのは、僕はやっぱりそういったのが必要だったのかなと思うんですよ。その後というのは、文化施設とスポーツ施設、屋外でするものと屋内というのは違うので、その後の考え方があっても、やっぱり入口というのは統一した見解を持っていなきゃならなかったと思いますし、今も考え方が違うでしょう。この辺、やっぱり詰めなきゃならないと思いますよ、本当に。その点どうお考えですか。

藤永企画部業務改善課長

 指定管理者施設の制度所管、指定管理制度の所管としては、利用料金積算等々をガイドラインで説明してございますので、そちらのほうで指定管理料の精算の方法について周知したところでございます。また、この通知に伴いまして各施設について状況は把握しているところでございますが、統一的な見解、新型コロナについて、こういう非常事態についてその対応を統一的に出すというのは出していなかったところでございます。調査の状況から著しく不合理なものについては注意をする予定でございますが、その積算方法や補償の判断に当たって指導等々はやっていなかったというところでございます。

酒井委員

 区民委員会から来た意見についての質問なので限定されますし、余分なのかなと思うんですけれども、先ほど御紹介したとおり、教育委員会の施設は2月、3月分を見ませんよ。でしょう。文化施設のほうに関しましては、12月まで見ますよ。スポーツ施設に関しては6月までなので、7月以降は検討中ですと。ばらばらですし、補償の仕方も違いますし。やっぱりこれって、それぞれの施設によって違うというのはあるのかも分かりませんけども、庁内でどうしてこういうことが起こったかというのはよくよくやっぱり検証するといいますか、どうあるべきだったのかというのを考えていただきたいと思いますが、いかがですか。

高橋企画部長

 現在のところは、各施設指定管理者との協定については、コロナの影響も大きいところから、各施設の状況に応じての判断を重視する形で取扱いをしているところですが、委員御指摘のように、改めて全庁の状況については把握をいたしまして、全庁の統一的な扱いに整理が必要な部分があれば、そこについては所要の措置を図っていきたい、そのように考えてございます。

小林委員

 すみません。1点だけ確認させてください。先ほど、キャンセル料が発生したところの補填を行うんだというようなニュアンスに聞こえたんですけども、昨日からの質疑からしますと、私がお金を払いました、キャンセルをしましたからお金を返してもらいました。よって、事業者はその分の収入が入らなかったから、キャンセルに対する補填をするんだというふうに聞こえたんですけども、それでいいんですか。

 じゃなくて、指定管理料は契約によって決まっていますよね。通常であれば行われる事業で一定収入を得ます。しかしながら、コロナ禍によってキャンセルという行為はあるかもしれないけれども、事業が行えないことによって指定管理料に満たない、そして、かつ先ほどの言葉で言うと資金繰りが大変な中になってきたために、中間払いのようにするんだという話がありましたけども、そういうためにするものなのか。

 キャンセルという言葉が、キャンセルへの補填なのか、事業に対する補填なのか、そこが非常に分かりにくい表現なんですけども、どのようなものなんでしょう。かつ、これは文化施設とスポーツ施設の違いがあるので、施設つきの予備費の使い方と補正予算の使い方ということで、その辺を聞いたつもりだったんですけれども、これまでのやりとりの中でその辺が非常に曖昧になってきているので、確認させてください。

森企画部財政課長

 今回補正予算で御提案しているところの指定管理者への補償の積算方法について、まずスポーツ施設については、委員が最初にお話しいただいた全体の事業計画があって、歳入歳出でその差の指定管理料を積算してというのがオーソドックスな予算の立て方です。このコロナ禍において事業が行えなかったりとか、あるいは施設を閉めていたりとかというようなことで、指定管理者の歳入が減りました。当然歳出も減っていく場合もあるでしょうけれども、そういった減った部分についての補填ということが、スポーツ施設はそういう形で全体を見て、過去2年の歳入の状況などを見て、ちょっとこれだけ減っているねということで積算をして積み上げたのが、全体を見て積み上げたのがスポーツ施設の積算の考え方です。

 文化施設も最終的にはそういう形でやるということは聞いておりますが、ちょっとまだそこまでの協議が調っていないことから、まず取りあえずと言ったらあれですけども、これまでの文化施設の補償の部分については、施設の予約をしました、コロナを理由にキャンセルをしました。そうすると、納めていた利用料金を指定管理者が利用者の方にお返しします。そうすると、指定管理者のその分の収入が減ってしまうので、そこの部分については、何件キャンセルがあって、実際幾ら減った分かという実績を積み上げしていただいて、文化施設のほうは積算をしていると。

 それは、これまでの予備費の充用についても同様で、予備費については、文化、スポーツ両施設とも特に急いで対応していただきたいというようなこともあって、4月、5月、一部予備費を入れている。そこはあるわけですけど、文化の積算の考え方はそういうことでございます。

 ただ、最終的には文化施設においても全体の歳入状況、支出状況を見て、全体的な精算というか、指定管理料の計算をもう一回、再度全体調整はする必要があるということで、所管のほうもそういう形で動いていると聞いております。

小林委員

 分かりました。いいです。ごめんなさい。私、補填と言ったけど、補償。ちょっと言葉を間違えたので、利用中止によるところの補填ではなくて補償費という補正予算ですね。そこをちょっと訂正します。

内川委員

 確認なんですけれども、利用者から預かった使用料は、コロナを理由に事業者に全額戻しちゃいました。本来であれば、キャンセル料は取れたんだけれども、キャンセル料も含めて全額返金しちゃっているので、本来取れるであろうキャンセル料に関しては区が委託先に補填します。そういう考えですよね。確認です。

森企画部財政課長

 実際の施設利用に当たって、直前にキャンセルしたから、一部キャンセル料という形で実際に利用者から指定管理者が取っているかどうかという部分についての詳細はちょっと把握しておりませんが、要は利用者の方が事前に支払った施設の利用料を全額キャンセルしたら、指定管理者から利用者の方にお返しする。その部分について丸々区のほうで積算して補填をしますよというのが文化施設の今回の補正の中身になります。

内川委員

 今までの説明って、キャンセル料に限っては区のほうが委託先に返すという説明じゃなかったですか。キャンセル料の部分だけ。

森企画部財政課長

 すみません。私がそういうことでお受け取りになるような御説明をしてしまっていたかもしれないですけど、基本的にはキャンセル料が云々かんぬんではなくて、使用料を全額指定管理者の方が利用者の方にお返しした。これは全額指定管理者の方が利用者の方にお返しします、キャンセルした場合は。それで空いた分について、区は全額指定管理者のほうに補填をするということで、それを積み上げした金額が文化施設のほうは今回お出ししている金額ということになります。

内川委員

 じゃあ、この意見の過払いって何ですか。過払い。

森企画部財政課長

 ここのところは再度全体的な精算が必要だということで捉えているところでございますが、昨日の白井委員からの御質問の中にありましたが、利用料をお返しした、その分を指定管理者に区から払いますよということ。それが今回の補正の中身なんですけれども、コロナを理由に利用者の方がキャンセルをしたら、そこは一応空いた枠になるわけです。そうすると、別の方がそこに予約をして、使おうと思えば使えるわけですね。そうした際に、その方が利用料金を払って使いましたよということになれば、一応それは指定管理者の収入になるわけです。

 そうすると、その枠に関して言うと、指定管理者は指定管理者で利用料が入ります。一方で、大本の歳出の段階では区がキャンセルして返しちゃった分を補填しますよということなので、今回の補正のところで区もまた指定管理者に同じ金額を払っているというような例が起こり得るということで、その辺のところはしっかりとした精算が必要だろうということで、昨日の白井委員の説明のところでも御答弁したところなんですが、そういう可能性があるということで捉えております。

委員長

 他にありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、改めて議案について質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱いを協議したいため、委員会を休憩いたします。

 

(午後2時41分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時42分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより第82号議案について採決を行います。

 お諮りします。第82号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 次に、附帯意見について取扱いを協議するため、委員会を休憩します。

 

(午後2時42分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時51分)

 

 お諮りします。第82号議案の審査結果に「指定管理者への補償を行う場合は、適切な積算を行い、過払いなどが発生しないよう十分に留意すること。」との意見を付することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第82号議案の審査を終了いたします。

 次に、所管事項の報告の続きに参ります。

 3番、囲町東地区第一種市街地再開発事業の進捗状況についての報告を求めます。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 それでは、囲町東地区第一種市街地再開発事業の進捗状況について御報告申し上げます。(資料4)

 まず1番で、これまでの経緯及び今後の予定でございます。囲町東地区につきましては、今年の3月に再開発組合の設立認可の申請をしたということがございます。この9月16日でございますが、組合設立の認可がされたということでございます。組合設立認可が行われますと、この後、土地・物件調書及び権利変換計画の作成が行われ、それについての同意があり、それ以降、権利変換計画の申請、認可、施設建築物の工事に入っていくといった流れで進むものでございます。

 2番の区域内の区有地でございますが、中野西自転車駐車場ということでこちらの権利を持っているものでございます。

 3で、権利床の活用の検討状況ということでございますが、その区有地につきましては、今度権利変換計画の作成が行われて、区は権利床を取得するということになります。権利床の活用方法につきましては、中野駅周辺自転車駐車場整備計画におきまして、当該再開発施設に自転車駐車場を設けることとしておりまして、具体的な内容については今後検討を進めていくこととしているところでございます。

 4で再開発事業の概要でございますが、別紙をつけておりますので、そちらを御覧いただければと思います。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

大内委員

 この完成時期というのは2024年。北口の広場の完成時期と比べると、こっちのほうがちょっと早くなるのかな。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 中野駅の整備そのものは2026年頃を予定しているということで、さらに駅前広場になりますともうちょっとその後になりまして、2028年度頃ということになります。

小林委員

 一つだけ確認させてください。権利床の活用の検討状況ということなんですけども、中野駅周辺自転車駐輪場整備計画に基づいてそれを設けることとしているというふうにありますけれども、今、自転車についてはドコモでレンタサイクルを行っています。そういうことを考えると、自転車駐輪場のそもそものスペース、床の考え方も含めてはいないはずだったかと思うんですけれども、鑑みたときにそれをそのまま──それをというのは、中野駅周辺自転車駐車場整備計画にそのレンタサイクルは当てはまっていないんだけれども、それを当てはめるとこの計画が少し変わってくるのではないかと考えると、自動車駐車場を設けるというものにそのまま当てることが果たしていいのかどうかという疑問が残るんですけども、その辺の都市計画との調整というのはどのようになっていますか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 駐車場整備計画で必要な台数ということで設定しているところでございまして、こちらの囲町東につきましては、この別紙にもありますけれども、約1,500台ということで計画しているところでございます。空間として1,500台確保するという中に、そのうちでシェアサイクルのスペースを設けるとか、そういった考えは取れるだろうというふうには思っていますけれども、全体の駐車場の空間といったところでの整理といったものは、また別途必要になるかなというふうには思っています。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 委員会を休憩します。

 

(午後2時57分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時19分)

 

 次に、4番、中野区基本構想改定検討素案についての報告を求めます。

永見企画部基本構想担当課長

 それでは、中野区基本構想改定検討素案について御報告をいたします。(資料5)

 1番、改定の主旨としては2点ございます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、様々な面で新しい生活様式への移行が進んでおり、今後、デジタル化の加速など社会の変化を見据えた行政サービスを提供していく必要があることなどの影響を踏まえて改定をするものです。また、検討素案に関する区民意見等を踏まえて改定するものでございます。

 2番、検討素案に係る区民意見交換会等の実施結果でございます。意見交換会は1回実施いたしました。関係団体からの意見聴取としては52回実施をいたしまして、電子メール等で区に寄せられた意見は56件いただきました。意見の中身は別紙1のとおりでございます。

 別紙1でございますが、左側に意見の内容、右側に区の考え方、改定検討素案への反映状況が記載してございます。

 意見を内容に反映したものにつきましては、右側の欄に意見を踏まえて記述を見直したというふうに書いてありまして、10件ございます。具体的な反映内容については、この後の別紙2と併せて説明をさせていただきたいと思います。

 それでは、3番の改定検討素案ということで、別紙2、主な変更点のほうを御覧いただければと思います。左側が改定された内容で、右側がこれまでの検討素案ということでございます。

 まず1番でございますが、改定の背景というところに新型コロナウイルスの発生、また社会に及ぼした影響、区政運営における対応、そういったところを書き込みました。

 続いて、2番のところですが、デジタル技術の具体的な行政サービスへの活用について記載をしてございます。

 3番のところで、今後の次世代に引き継いでいくという中で、安全・安心な暮らし、またまちのにぎわいということも記載した。これらいずれもコロナウイルスの影響ということで書いてございます。

 続いて、4番のところですが、時間や場所を選ばずつながっていく。これもオンラインなどといった活用ということで、コロナウイルスの影響でございます。さらに、その下のそれぞれの個性、また住民同士が協力しながら。こちらは区民意見をそれぞれ反映して改定をしたものでございます。

 5番のところでございますが、地域経済活動を活性化させますと。最初の区内産業の持続的な発展、これは新型コロナウイルスの発生を受けて新たに記述をした。また、区民意見も踏まえて二つの内容を改定しているものでございます。

 6番の記述については、区民意見を反映したものでございます。

 続いて、7番でございますが、こちらにつきましても、円滑な接続や交流、また家庭といった言葉についても区民の意見を反映したものでございます。

 続いて、8番につきましても、区民の方からいただいた意見を踏まえて、意見を少し短くしたというものでございます。

 9番につきましては、新型コロナウイルスの発生を受けまして、見守り・支えあいの在り方として、地域のつながりと併せてICTの活用、そういったことも書いたということでございます。

 10番のほうは、区民の御意見ということでございます。

 続いて、13番でございますが、地域という言葉については区民の御意見を踏まえたものということで、もう一個の行動の変化。これは感染症というものがもともとあったわけでしたが、意識の高まりということだけではなく、行動の変化という言葉も入れたと。これは新型コロナウイルスの発生を受けたものでございます。

 続いて、15番のところですが、「社会の変化を見据えた質の高い行政サービスを提供します」。これは、これまでいわゆる区政運営の原則の中で、行政サービスの在り方についてちょっと記載をしていなかったということが議会のほうからも指摘がありましたので、記載をしたと。また、デジタル化の加速ということをコロナウイルスの影響を踏まえて書いてございます。

 最後、16番ですが、危機の発生に備えた体制強化ということで、こちらにも具体的な危機の内容として自然災害や感染症、また区民の生命、それから健康という言葉も、新型コロナウイルスの影響を受けて追記をしているものでございます。

 別紙3の説明は以上でございまして、最初の資料に戻っていただきまして、4番でございます。区民意見交換会の実施ということでございまして、こちらの表にあるとおり実施を予定してございます。意見募集、周知についても記載のとおりでございます。

 その他といたしまして、区民意識実態調査において改定検討素案で描くまちの姿について、現在の区民の実感を把握するための調査を実施いたします。

 6番、今後のスケジュール予定については、これまでの報告と変更はございません。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

小林委員

 1点だけ確認させてください。今回、世の中は新型コロナウイルス、COVID-19ということで、今回の基本構想の改定素案についても新型コロナウイルスという言葉が使われています。しかし、中野区では、BCPにおいては新型インフルエンザという言葉を使っていて、これまでSARSだとか、病名というのかな、固有名詞というのをこういうふうに入れてきたことってあるんですか。つまり、資料2の改定検討素案の中で、具体的に新型コロナウイルス感染症という言葉が入ってきていて、これとは限らず、こういった感染症というか、新たなインフルエンザが発生してくると思うんですけども、そういう一般名称に対応するのではなくて、固有名称、固有病名というのを入れてきたというのはどういったところからなんですか。

永見企画部基本構想担当課長

 委員のおっしゃるとおり、今回は新型コロナウイルスということでございまして、今後新たに発生する感染症ということもあると思いますので、今回の記載としては改定の背景というところで名称を明記したということで、明らかに今年は新型コロナウイルスが拡大したという事実として記載をしたということでございます。

小林委員

 ということは、その背景は、これで別にパンデミックな話ですからいいんですけれども、素案の中で、全体的な物の考え方の中にもこれは入ってくるということですよね。

永見企画部基本構想担当課長

 実際の改定検討素案の背景以外の場所には、こういった名称は入っておりません。

大内委員

 前回というか、これは平成28年、約4年前につくった基本構想の改定版なんだろうけども、それの検証というのはされているんですか。

永見企画部基本構想担当課長

 現在の基本構想については、いわゆるその認知度といいますか、どのぐらい知られているのかというようなことについてのアンケートは以前ちょっと取らせていただきまして、認知がそんなに多くないということもありますので、今回分かりやすい基本構想にするということで、そういった意味での検証はしてございます。

大内委員

 僕が言っているのは、要するに10年前に策定したときに、10年後を目指すまちづくりということでやっているわけですよね。目指すまちづくりがその10年前、先ほどでいうと9年前かな、近づいているんですか、策定されたんですか。そういうことはやっていないんですか。それをやらないでまた新しいのをつくっても、駄目とか言っているんじゃなくて、やっぱり前の基本構想の考え方でこの点は達成されたなというものをちゃんとやらないと、これはつくって終わりになっちゃうんだよ。だから、本当はそれをやった上でこれを進めてもらいたいんだけど、多分そんなことやっていないでしょう。どうなの。

永見企画部基本構想担当課長

 基本構想を実現するための基本計画ということで、現在の10か年計画(第3次)については、指標の達成状況は毎年取っておりまして、決算特別委員会でも毎年報告をしているところでございます。そういった意味で、10か年計画の達成状況というところで基本構想の達成についても図っているというふうに考えておりまして、そういったところも踏まえて基本計画の中で示していきたいと考えております。

大内委員

 じゃ、担当者に聞くけど、どんな点が成功した、達成された、どの点が遅くなった、それは言える。

永見企画部基本構想担当課長

 現在10か年計画で定めているステップで言いますと、ステップ2までということになるかと思いますけれども、そちらについてはおおむね達成しているということで認識をしてございます。

大内委員

 そうしたら全然全く違うものになるからね。だって、達成されたものはもう載せないでしょう。だから、前回のやつもまだ途中なんだよ、きっと。じゃないと、前回と重なっていたらおかしくなっちゃうぞ。別に基本構想って、10年たったら全く新しいまちづくりを描くという話じゃないと思うんだ。やっぱり連続しているし、区ができるものと民間が主体になってやるものとあると、民間でやっているものまで勝手に書いたって無理ですよという話にもなるし、今の答弁はそれでもいいけど、本当は連続性が、そんなに政権が変わっても、目指すまちってそんなに大きく変わるわけじゃないので、新しいのをつくっていくのはいいんだけど、ちゃんと古いのもどの程度達成されたか。古いもののどの辺は引き継いでいって、どの辺はもう時代が変わっているんだということをちゃんと確認しながら本当は進めていただかないと、全く新しいものというのはちょっとなかなか難しいというか、そこまで苦労されなくても、やっぱり引き継ぐものは引き継ぐということをちゃんと明確にやっていただきたいなと思うので、それはちゃんとやってください。

 それとあと、これは委託している部分があるじゃない。800万円だっけ。(「計画ですか」と呼ぶ者あり)うん。基本構想、基本計画。あれは基本計画だけ。基本構想は入ってないの。(「はい」と呼ぶ者あり)入っていないの。じゃ、基本計画は全くノータッチということになると、基本構想ができないと、基本計画の何とか委託、そういったのは進んでいるの。

永見企画部基本構想担当課長

 基本構想は検討素案があり、今回ちょっと改定はいたしましたが、ある程度骨格が整っておりますので、それを前提として基本計画の中身について検討を進めているところでございます。

大内委員

 基本計画のほうができるのがちょっとタイムラグがあるでしょう。でも、来年じゃない。でも、今年にかけているわけでしょう。だから、今年、この基本構想がある程度早く、今何をやっているかどうか分からないけど、多分今までの計画の延長線上でつくっていると思うんだ、全く新しいやつを。そうすると基本構想はそんなに変わっちゃいけない。変わってもいいけど、やっぱり半分ぐらいは前のやつを引き継いでいるとか、何かそういうイメージがないと、基本計画をつくるときに全く新しい発想でゼロベースでつくっているんですかとなってくる。だから、その辺のところが、実際見ると多分学校の再編なんかもそうなんだけど、前の考え方にある程度手順を追ってくるんだけど、でも、基本構想に書いてあることは違いますとなっちゃうと、その辺はちゃんと連携が取れるようにやっておいてください。分かるでしょう。お願いします。

白井委員

 1ページ目の2月23日に区民意見交換会を行って、その後の全8回予定したのを中止にしましたと。関係団体からの意見聴取52回と書いてあるんですが、これはいつ行ったものになりますか。

永見企画部基本構想担当課長

 こちらの意見聴取につきましては、意見交換会と同時期に実施をいたしまして、2月から3月にかけて実施をさせていただきましたが、ちょっとなかなか集まり難いような状況が途中から発生しましたので、この回数にとどまっているところでございます。

白井委員

 関係団体からの意見聴取というのが2月から3月に行ったでいいんですか。要は、その後意見聴取を行っていなくて、今回改定素案というのを区がまとめましたということでいいんですか。

永見企画部基本構想担当課長

 団体といたしましては、実施できた団体が52団体、実施がそのときにできなかった団体が7団体ということでございまして、7団体に対しても情報提供はさせていただいてはございます。多くの団体から御意見もいただいておりますので、そちらを受けて今回改定した。さらに、改定した内容については、実施できなかった団体、実施できた団体、併せて情報提供するということで予定をしてございます。

白井委員

 ちょっとあやふやな言い方に聞こえるからあれなんですけど、もともと区が考えていたスケジューリングの中でヒアリングを行おうとしたわけですよね、素案のやつをね。ところが、コロナの影響でほぼ中止ですよ。団体のほうにヒアリングを行ったと書いてあるんですけど、これ、要は元のやつのヒアリングを行っただけであって、さもコロナ禍を踏まえて改定を行ったように見えるんだけど、そうじゃなくて、単純に区がコロナ禍の状況を踏まえて今回改定素案をつくっただけでしょう。

 各種団体からのヒアリングというのは、コロナ前のもともとのやつのヒアリングを行ったという状況でしょう。つまり、ワーキングチームをつくったり何なりというのを積み上げてきたやつのスケジューリングの中でなんだけど、今回いきなりぷつんと切れていて、逆に言うと、区が勝手につくったという状況が改定検討素案ということになるんですかね、始めていって。それを今後10月のタイミングでヒアリング、意見交換会を行っていくということでいいですか。

永見企画部基本構想担当課長

 コロナウイルスの影響に関しましては、基本構想審議会の元委員の方からの意見をいただいたりということはございましたが、基本的には庁内で検討したということでございます。その内容について団体も含めて今後意見交換会などを実施して、そういった御意見を踏まえて案をつくりたいということでございます。

白井委員

 やっぱりそういうことなんですよね。だから、いわゆるコロナ前とコロナ後という考え方をすると、今度本当に大きく計画を見直さなきゃならない状況もある中で、あくまでも区がまだ考えてたたき台をつくったというだけだよね。果たして本当にこの基本構想でいいのか。基本構想は10年で見るからなんだけども、さらにこれを踏まえて、いわゆる5年の計画に起こし直すという基本計画に落とし直してのことをやらなきゃならないという状況ですよね。

 先ほどの報告で言うと、基本計画の中のやつを踏まえるとなると、これを財政的バックボーンである財政フレームに示す必要があって、財政フレームに一番大きい影響を及ぼす施設の再整備の配置をどうするのかというのが、ほぼ12月のタイミングで重なるということでしょう、このスケジュールで見ると。このままだと基本計画のやつが骨子、ここで全部というやつなんですけど、このスケジュールで大丈夫なんですか、基本計画の位置付けをするというのは。いかがでしょう。

永見企画部基本構想担当課長

 基本計画につきましては、基本構想の骨格を基に、現在20個の内容が基本構想の骨格としてありますが、その下に施策がぶら下がるということで、おおむね60本程度の骨格ということで、中身について各部、また区長も交えたヒアリングを実施してございます。また、第4回定例会で報告させていただく前にもさらに区長ヒアリングなども実施をした上で、いわゆる施策の内容、方向性、そういった骨格について骨子として御報告をしたいと考えてございます。

白井委員

 ほかの報告もたくさんあるので、これでやめておきます。1個だけ聞きますね。基本構想と新しくつくられる基本計画って本当にリンクしますか。要は、なかなか具体的な計画を今後5年間描くというのは難しいと思う。基本構想は基本構想なんですって。あくまでも基本計画というところはちょっと分けた方がいいというぐらい思っています、個人的には。区側の考えとしては一体なんだというけど、本当にいいですか。自分でハードルを上げるので、本当は財政的に厳しい中というのは、むしろ計画を分離させたほうがいいかなというぐらいの思いもあるんですけど、いかがでしょうか。

永見企画部基本構想担当課長

 委員のおっしゃるとおり、なかなか計画に落とし込むことが厳しいという現状はあるというふうに認識をしております。一方で10年間の基本構想ということで、その中身については今回5年の中でできることについては着手をして、さらに次の5年間の計画というものもつくっていく中で、全体10年間を実現していくということで進めていきたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、中野区シティプロモーションにおける助成事業の決定等についての報告を求めます。

高村企画部広聴・広報課長

 それでは、中野区シティプロモーションにおける助成事業の決定等について報告いたします。(資料6)

 なお、本件は中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会においても御報告いたします。

 区は、令和2年6月に中野区シティプロモーション事業再構築の考え方を明らかにし、これに基づき事業を見直し、「新型コロナウイルス感染症を乗り越える」をテーマに、区内事業者や団体、区民のつながりや絆づくりに焦点を当て、情報の発信や取組の支援を行っているところでございます。その一環として中野区シティプロモーション事業助成制度における募集を行い、審査の上、助成事業を決定しましたので、報告いたします。

 1、助成対象事業ですが、こちらにお示しした三つの区分につきまして、対象団体、助成率、助成上限額、営利の可否を定めてございます。

 2、事業予算額は200万円でございます。

 次のページ、3、事業の募集・応募ですが、募集期間と募集方法はこちらにお示ししたとおりです。応募数は19事業で、申請総額は428万2,713円でございます。

 4、助成事業の審査ですが、別紙1の審査基準に基づきまして、組織内に審査会を設置し、申請事業の審査を実施いたしました。審査の結果、交付を決定した事業数は12、交付総額は200万円の予定でございます。

 5、スケジュールですが、今月より交付を決定した団体からの請求に基づきまして助成金を交付いたします。来年の3月末までに各団体で事業を実施し、その後、区は実施報告書の提出を受け、その内容の確認を行います。

 6、その他でございます。当事業助成のほか、事業者・団体、区民等との協働による取組として、「ナカノミライプロジェクト(ワークショップ)」を実施いたします。新型コロナウイルス感染症の影響下における地域貢献などをテーマに、区内6事業者の参画により今月からワークショップを開催し、取組を検討いたします。令和3年1月下旬に報告会を開催し、具体的な取組成果を発表する予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、中野区ICT-BCP策定の検討についての報告を求めます。

平田企画部情報システム課長(企画部参事事務取扱)

 それでは、お手元の資料(資料7)に沿いまして、中野区ICT-BCP策定の検討状況について御報告申し上げます。

 背景としましては、昨年度の統合仮想サーバー大規模障害を経まして、システム障害時における業務継続が必要になったということが背景にございます。それに伴いまして、ICTを利用する業務について、情報システムが利用できない状況においても迅速に行政サービスを継続していくための行動について、事業継続計画として定めることといたしました。

 2番でございます。想定するICT-BCPの内容でございますが、目的としましては、中野区のBCP同様、区民の生命、生活及び財産を守る、また区民生活に密着する行政サービスの提供機能の維持でございます。

 対応組織の役割でございますが、ここで言う対応組織といいますのは、もともと中野区は情報安全対策基準の中で、インシデントと呼ばれる障害発生時に副区長をCISOとして体制を組んでございます。今回におきましてはBCPが発動することを想定するため、情報安全対策基準のほか、中野区危機管理ガイドライン、またリスク管理危機管理対応マニュアル等と整合を図りつつ、区長を長とした危機管理体制を軸に行動するものとしてございます。

 計画の構成でございますが、全体の事業継続計画、またリスクシナリオ、また業務ごとの個別事業継続計画から構成を想定してございます。今回作成するリスクシナリオの想定でございますが、昨年度発生しました区が利用する統合仮想サーバーの停止でございます。個別事業継続計画に盛り込む内容でございますが、全体を把握するためのネットワーク図、それから連絡体制、また3番、情報システム利用不可である状況での行政サービスの継続のための手順、また、情報システム復旧優先順位の整理、サーバーやシステムを復旧させる際の注意事項、また重要システムの可用性確保策の検討、こちらはさきに御報告いたしましたデータの遠隔地退避ですとか、そういったものを検討するものでございます。

 計画の見直し、また次の緊急時対応訓練につきましては、最低年1回は見直し及び緊急時対応訓練を実施してございます。

 スケジュールでございますが、今年の11月には素案を策定したいと考えてございます。また、来年3月に全体計画としての中野区ICT-BCPを策定しまして、その後事業ごとの個別事業継続計画作成を予定してございます。

 また、今後の策定のスケジュールでございますが、来年度以降、新型ウイルス、また震災発生時の見直しをかけてまいりたいと考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

立石委員

 ちょっと確認だけさせていただきます。対応組織の役割で区長を長とした危機管理体制を軸にとありますが、対応組織の中に教育委員会事務局が含まれているという理解でよろしいですか。

平田企画部情報システム課長(企画部参事事務取扱)

 区長をトップとしてございますので、教育委員会も含まれてございます。

立石委員

 続いて裏面なんですが、情報システム復旧優先順位の整理とあります。これはシステム障害の報告のところにも課題のところで優先順位をつけるとありましたが、どのような優先順位をつけるとお考えか、確認させてください。

平田企画部情報システム課長(企画部参事事務取扱)

 所管との調整にはなりますが、区民の影響の大きさ、例えば対象とする区民の多さ、またどの程度業務を止めていられるか。例えば1時間なのか、半日なのか、1週間なのか。1週間はないと思いますが、そういった業務の緊急度に応じた優先順位をつけてまいりたいと考えております。

立石委員

 そちらについては、今後素案が出てくるところでより詳しく見られるんだと思います。

 最後に、2021年以降マグニチュード7.3の地震とありますが、これはライフラインの喪失とか、そういったものを想定しているものですか。

平田企画部情報システム課長(企画部参事事務取扱)

 現在も中野区のBCPの中に震災編としてシステムの復旧はございますが、全体の中で個別の事業継続をどうやっていくのかがその中には記述がございません。そういったところを整備していきたいと考えております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、地域情報化推進計画の骨子についての報告を求めます。

平田企画部情報システム課長(企画部参事事務取扱)

 それでは、お手元の資料(資料8)に沿いまして御報告させていただきます。

 地域情報化推進計画の骨子でございますが、計画の目的は、情報政策の推進に関する規則に定められております地域情報化計画の位置付けでございます。今回、計画につきましては12年ぶりに改定を予定してございまして、その間、国の動きですとか、東京都の動き等でマイナンバー、またデジタル手続法、官民データ活用推進基本法などの制定が行われ、また技術面では、スマートフォンの普及や5Gなどいろいろな技術の進化がございます。そういった中で、将来の中野にふさわしい地域情報化推進計画を策定していくための現在骨子の検討をしているところでございます。

 計画の位置付けでございます。計画につきましては、現在検討中の中野区基本計画に対する個別計画として位置付けを考えてございます。また、先ほど申し上げました官民データ活用推進基本法の9条3項におきまして、市区町村については努力義務とされてございますが、こちらの市町村官民データ活用推進計画として位置付けまして、総務省の補助要件等になっている関係から、こちらの計画を同計画として位置付けていくことを考えてございます。

 3点目、計画の構成でございますが、今回3部構成を考えてございまして、基本方針、それから実際の具体的な取組を定めるアクションプラン、それから関係するデータなどを集めた参考資料の3部構成を考えてございます。

 計画期間でございますが、基本方針は来年度を初年度とした5年間、それから具体的な取組を定めますアクションプランは3年間、そのほか区を取り巻く状況が大きく変化した場合には必要に応じて改定を考えてございます。

 5点目の地域情報化推進計画の骨子でございますが、別添としまして、基本方針の骨子をつけてございます。こちらにつきましては、イメージとしては、現在こういった形で計画の目的、それから第2章が中野区を取り巻く情報化の現状、それから基本方針として、来るべきSociety5.0に対応する中野区の姿を描いていくと。

 その中で、5ページ、3-2の取り組みの方向性を御覧いただきたいと思います。分野:Aとしまして行政サービスの効率化、また6ページ、分野:Bとしまして区民生活の向上、またおめくりいただきまして7ページ、分野:Cとしまして官民データ活用推進、こういった中身を盛り込んでいきたいと考えているところでございます。

 恐れ入ります。頭紙のほうにお戻りください。推進体制でございますが、庁内に検討体制として区長を長とする、仮称でございますが、中野区スマートシティ推進会議を設置し、計画を強力に推進する体制を整備します。また、庁内のデータ利活用及びオープンデータの推進についてのマネジメント組織としてしてまいりたいと考えております。

 今後のスケジュールでございますが、今月中に庁内推進体制を整備したいと考えております。また、その推進体制の中で11月に基本方針、アクションプランの調整、また来年1月に計画の素案を決定しまして、議会のほうには報告をさせていただきたいと考えております。また2月には外部有識者からの意見聴取、また3月には計画(案)を決定しまして、議会への報告をしていきたいと考えております。その後パブリックコメント、それから計画の策定、また最終的な議会報告をもちまして、最終案の決定をしていきたいと考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

立石委員

 1点だけ確認させていただきます。一般質問の中で官民データ活用推進計画を位置付けることで、補助金が獲得できますよということでお話をさせていただきました。1点目は、このスケジュールで令和3年度の獲得に間に合うのかということと、2点目は、令和3年度で獲得できる補助金の額の見込み等が分かれば教えてください。

平田企画部情報システム課長(企画部参事事務取扱)

 まず最初の御質問でございますが、令和2年度の補助金の要綱を見ますと、応募のときではなく、決定を受けた後その計画を提出するようにといった要綱でございましたので、前回のスケジュールで間に合うと考えてございます。

 それから2点目でございますが、まだ総務省のほうから個々の計画で幾らという補助金の要綱が出てまいりませんので、そちらは現在のところ把握してございません。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、「東北復興大祭典なかの」の代替イベントの実施についての報告を求めます。

浅川総務部総務課長

 それでは、「東北復興大祭典なかの」の代替イベントの実施について報告いたします。(資料9)

 去る9月1日の本委員会におきまして、「東北復興大祭典なかの」の開催見送りについて口頭報告させていただいておりますけれども、併せてその際、今回の資料の項目1のような趣旨での代替イベントを検討していると申し上げておりました。今回その概要がまとまりましたので報告をいたします。

 イベント名は、項目2にございますように、東北復興応援展なかのでございます。

 主催は、実行委員会の主催でございます。

 日時ございますが、展示関係につきましては、10月27日から31日までを予定してございまして、対面での催しは10月30日、31日を予定しております。会場につきましては、区役所前の広場と区役所1階でございます。大祭典からすると小規模ながら、3密を避けつつ、少しずつまちに活気を取り戻していく催しとなるよう、現在、詳細について関係自治体や団体等と調整をしているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、9番、株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類の提出についての報告を求めます。

浅川総務部総務課長

 議会の議決すべき事件等に関する条例に基づきまして、株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類を議会に提出いたしましたので、報告いたします。(資料10)

 冊子がついてございますが、まず第16期、これは令和元年度のことでございますが、冊子がとじたものが二つありますが、「連結計算」と書いていないほうがまちづくり中野21の単体の決算でございますので、その書類を御覧いただきたいと思います。

 詳細のところはお読み取りいただこうと思ってございますけれども、まずは開いていただいて1ページ目の事業報告でございます。今年、令和元年度につきましては、その後半において新型コロナウイルスの感染の影響を受けたところでございますが、売上高は、運営会社としての株式会社中野サンプラザからの建物賃料収入により、4億5,600万円となりました。これは固定賃料のみで、歩合賃料ということで、運営会社の中野サンプラザの収益があった場合には歩合賃料ものせられることになりましたが、その計上には至らず、固定賃料のみの計上となったところでございます。

 次に、もう1冊の冊子、「連結計算」と書いてあるほうの書類をお開きいただきたいと思います。こちらも1ページのみの御紹介とさせていただいております。これは、先ほどの所有会社のまちづくり中野21に加えまして、株式会社中野サンプラザ、運営会社のものを含めたものでございまして、3段落目ぐらいに書いてございますけれども、売上高につきましては28億6,919万1,000円と減収となってございます。その結果、経常利益は2億3,404万8,000円を確保したものの、連結といたしましては、当期純損失は5,117万6,000円となったところでございます。

 なお、この資料等にはございませんけれども、本年4月以降の株式会社中野サンプラザの経営状況について御報告をさせていただきます。

 先般から申し上げておりますようなコロナの状況によりまして、4月から8月の売上高は昨年同時期と比べ約4割程度落ち込んでいると聞いてございます。中野サンプラザといたしましては、感染対策を取った上で営業を継続しておりまして、月を追うごとに客足は回復しているということでございます。今後の影響、コロナの動向は不透明な部分も多いわけですけれども、区といたしましては、株式会社まちづくり中野21を通しまして、株式会社中野サンプラザの経営状況を注視してまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

大内委員

 サンプラザの直接の関係は、うちはそこまで見ていない。それを運営する会社ということなんですけども、その運営する会社というのも今回のコロナの影響というのはあるんですか。いろんな給料だとか、そういった面で。

浅川総務部総務課長

 影響というのは出ておりまして、その結果、売上げが少なくなっているということで、それに対して、従業員の給与、ボーナス等についても毎年よりも少なくなっているということでございます。

大内委員

 休憩してください。

委員長

 休憩します。

 

(午後3時58分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時01分)

 

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

白井委員

 休憩してください。

委員長

 休憩します。

 

(午後4時01分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時03分)

 

 他に質疑はございませんか。

小林委員

 内容が分からないので……。

委員長

 休憩しますか。

小林委員

 休憩でお願いします。

委員長

 休憩します。

 

(午後4時03分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時05分)

 

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、10番、中野区個人情報保護審議会委員の委嘱についての報告を求めます。

浅川総務部総務課長

 中野区個人情報保護審議会委員の委嘱について報告いたします。

 資料(資料11)を御覧いただきたいと思います。委員の氏名等はそこに書いてあるとおりでございますけれども、区民と学識経験者の区分になってございます。1は、団体推薦の方7名と公募の方2名の9名となってございます。学習経験者の方は5名ということでございます。任期は、令和2年9月1日からの2年間ということでございまして、主な職務はそこに書いてあるとおりでございますので、お読み取りいただければと思います。

 以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、11番、中野区情報公開・個人情報保護審査会委員の任命についての報告を求めます。

浅川総務部総務課長

 中野区情報公開・個人情報保護審査会委員の任命について御報告をいたします。

 委員の氏名等でございますが、資料(資料12)に記載の5名の方でございます。任期は令和2年9月1日から2年間でございます。主な職務は、そこに書いてあるとおりの職務でございます。

 以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、12番、令和2年度中野区表彰式の開催についての報告を求めます。

浅川総務部総務課長

 令和2年度中野区表彰式の開催について報告いたします。(資料13)

 中野区表彰条例に基づき、令和2年度中野区表彰式を令和2年10月30日(金曜日)午後2時から、区役所7階会議室において開催いたします。今年の受賞者につきましては5名でございまして、表彰状3名、感謝状2名でございます。区議会議員の皆様には後日御案内と受賞者名簿をお届けする予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、13番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。

尾関総務部法務担当課長

 それでは、議会の委任に基づく専決処分について御報告いたします。

 資料(資料14)を御覧ください。事件の概要といたしましては、2にございます。中野区民の方が退職後の公的医療保険について検討するため、区民部保険医療課の窓口において国民健康保険料の額の仮計算を求めたところ、担当者が計算を誤り、本来よりも低い額を相手方に提示しました。相手方は当該提示を受けて国民健康保険に加入しましたが、実際の国民健康保険料の額は健康保険に継続加入した場合の保険料の額よりも高い額が賦課されたというものでございます。

 和解の要旨は3に記載のとおりで、令和2年9月15日に和解が成立いたしました。

 区の賠償責任につきましては、5にございますように、本件事件は、窓口業務等の受託事業者の職員が国民健康保険料の仮計算を誤り、本来よりも低い額を提示し、相手方が国民健康保険に加入した結果、健康保険に継続加入した場合の保険料よりも高い額の国民健康保険料が賦課され、健康保険に継続加入することもできなくなったというものであり、相手方が被った損害の全額について区が賠償責任を負うものと判断いたしました。

 損害賠償額でございますが、6にございますように、国民健康保険の加入により賦課された国民健康保険料の額と相手方が退職前に加入していた健康保険に任意で継続加入した場合に納付すべき保険料の額との差額相当額の合計9万5,742円でございます。

 事件後の対応につきましては、7にございますように、所属長から窓口業務等の受託事業者に対し再発防止策を講ずるように指示し、当該受託事業者は国民健康保険料の仮計算に当たり必要な事項について確認漏れが生じないよう、仮計算事務処理手順及び仮計算用チェックシートを改定し、再発防止に努めることとしております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、14番、控訴事件の判決についての報告を求めます。

尾関総務部法務担当課長

 それでは、控訴事件の判決について御報告いたします。(資料15)

 本件は、中野区民が中野区長に対して、平和の森公園の再整備工事に関し、怠る事実の違法確認を求めた住民訴訟事件でございます。

 本件事件につきましては、1月31日の総務委員会におきまして、東京地方裁判所より却下判決の言渡しがなされ、東京高等裁判所に控訴の提起がなされたことを御報告いたしました。このたび、9月16日に東京高等裁判所におきまして、現判決と同様の理由により棄却されましたので、ここに御報告いたします。

 事案の概要、控訴の趣旨、判決につきましては、お読み取りいただければと存じます。

 以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、15番、幹部職員の人事異動についての報告を求めます。

中谷総務部職員課長

 それでは、幹部職員の人事異動につきまして御報告いたします。

 お手元の資料(資料16)を御覧ください。令和2年9月1日、同月2日及び同月18日付で、それぞれ資料に記載のとおり幹部職員の人事異動を行いました。詳細につきましてはお読み取りいただければと思います。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、16番、予定価格5千万円以上の工事請負契約の入札結果についての報告を求めます。

吉沢総務部経理課長

 それでは、予定価格5千万円以上の工事請負契約の入札結果につきまして御報告いたします。

 こちらは、定例会ごとに前回の報告からこれまで契約に至りました案件について御報告しているものでございます。お手元の資料(資料17)を御覧ください。令和2年5月26日から9月25日までの入札結果になっておりまして、10件でございました。

 裏面の2ページ以降に案件ごとの概要、入札経過を記載してございます。後ほどお読み取りいただければと存じます。

 簡単ではございますが、御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、17番、旧法務省矯正管区敷地の取得についての報告を求めます。

吉沢総務部経理課長

 それでは、旧法務省矯正管区敷地の取得につきまして、お手元の資料(資料18)に基づきまして御報告いたします。

 この敷地は、令和3年度に財務省から取得を予定しておりましたが、今年度内に売買契約締結の見込みとなりましたため、御報告いたします。

 初めに、1の経緯でございます。区は、令和2年第1回定例会におきまして用地費の減額補正をいたしました。このくだりの前までにつきましては、本年1月31日の総務委員会報告の内容と同様でございますので、お読み取りいただければと存じます。

 その後以降になりますけれども、本年4月に国の掘削調査及び地下埋設物撤去の対策費用の第三者チェックが終了いたしまして、国の予定価格決定手続につきましてもこの11月には終了予定ということになりましたことから、今年度内の売買契約締結の見込みということになりました。

 次に、2の今後の手続きでございます。国による予定価格決定手続を経まして、区は国と契約金額の価格に係る見積り合わせを実施いたします。この見積り合わせでは、区の契約希望金額が国の売買予定価格以上の場合に、その金額が売買契約金額ということになります。

 最後に、3のスケジュールでございますが、10月の下旬になります。中野区財産価格審議会を行います。その後、第4回定例会におきまして、用地購入に係る補正予算及び用地取得の議案を御提出いたします。その後、国と用地購入に係る見積り合わせを12月中旬から下旬にかけて実施を予定しております。見積り合わせ後約1か月半の期間を要するんですけれども、年明けの令和3年1月に国による売却決定の手続がなされます。来年のまた1月の下旬以降になりますが、売買契約締結の予定をしているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

浦野委員

 1点だけ確認させてください。今御説明の経過があって、本当は去年予算計上していたけど取得できなくて減額して、今年度はちょっと見込みが立たないということで当初予算には載せなかった。見込みがついた段階で補正予算という予算審査のときにも確認したと思うんですけれども、めどがついたということでよかったなと思うんですが、1点だけ、今同時に行われている子ども文教委員会や区民委員会に、門の扱いについての審議会の答申であったりとか、教育委員会の先般の議決した中身がそれぞれ所管に報告されていると思うんですが、取得するタイミングで正門をどうするかということが決まっているか、決まっていないかというのは、別に取得する上ではそこは影響はないということでいいんでしょうか。そこだけちょっと確認をさせてください。

吉沢総務部経理課長

 委員御質問の正門の取扱いと国との売買契約に当たりましては、特段正門の取扱いが決まっていないと売買契約締結が結べないということではございません。ただ、正門の保存方法につきましては、当然区民委員会並びに子ども文教委員会等との議会の議論を経て、区としての保存方法の方針案を決定していきたいというふうに考えているところでございます。

大内委員

 今回のこの報告は、ここに特に書いていないんだけど、これは何で買うんだっけ。何の目的で買うんだっけ。何に使うために買うの。

吉沢総務部経理課長

 平和の森小学校の移転用地というのが主な取得目的ということになります。

大内委員

 現在、刑務所の門があるわけですよ。刑務所の門が真ん中にあった状態で、多分かなり多くを求められると学校が建たないじゃないですか。そうした場合、どうなっちゃうの。学校用地として取得したと言えなくなっちゃうじゃない。取得の目的が門を残すために買うのか。第1位は学校、第2位は当然門を残すために買うんですよということで買うんですか。それとも、まだそれは決まっていないんですか。

吉沢総務部経理課長

 第一義的には、平和の森小学校の移転用地ということでの大きな目的でもって取得をします。かつ、門の取扱いにつきましては、現状におきましてはまだ現地保存という形になっていますけれども、正門の取扱いについては文化財保護審議会の答申を受けまして、今後曳家をする等々についての区の方針案を決定していくというところでございますので、第一義的には学校用地としての取得をします。国につきましては、正門の取扱いについては単なる解体経費を見てくれるというところだけでございますので、区が取得した後に門の取扱いをどのように扱っても構いませんよということで協議は進んでいるところでございます。

大内委員

 経理課長がそこまで言っていいのかと思ったんだけど、今現在、中野区の方針としては現地に残しますよということで来ているんですよ。曳家とかそういうのは、議会側が曳家もできるかどうか確認してくださいと言ったけど、別に曳家するなんてそちらは一切言っていない。あくまでも現地で保存しますよということでまだ方針が何ら変わっていないの。その状態で買うということは、当然あそこに門を残したまま買うんですね。残すことで買うんですよね。そうすると、今、文化財保護審議会が出したのは、かなり広く囲わないと文化的価値になりませんよということになっているんですけども、それを分かっていて買うというか、門を残すということはまだ生きていると思うんですけども、そこはまだ変わっていないんだね。門を残す前提で買うんですか。

白土副区長

 国から取得する際には、門の取扱いは、用地購入自体は現地保存するのか、それとも移設するのかということとは直接関係しないわけですけれども、文化財保護審議会の答申も出ましたので、その点も踏まえて今後方針を決定していくということでございます。

大内委員

 だから、残すなら残すという方針を出していただければいいんだけども、要は、購入時点で変わりませんよということだったら、特に報告ないわけだ。これを購入する時点で、今まで中野区が方針として刑務所の門をそのまま残しますよというのが現在の案なんです。それが変わらなければ、特に報告がなくてただ買いますよという。場合によって曳家にしますよ、取り壊しますよということが購入時点で決まっていなければ、現在残すという案がそのまま残っていて購入することになるわけですね。

 要するに、これから出てくる。年度内に購入すると言っているから、そういった考え方が新たに出るのか出ないのか分からないので一応確認をしているんです。現地を残すという前提で今買うんですか。それも含めてちょっと今検討中なんです。それは購入する前には出します。購入してから考えるんですかという、ちょっとその辺のところがはっきりしていなかったので、基本計画もあるし、その辺どうなっているのかな。

吉沢総務部経理課長

 委員御紹介のあったとおり、現状におきましては取得要望を財務省に出しているものは、現地保存という形で出してはおります。ただ、正門の取扱いにつきましては、予算の審査の段階においても附帯意見がついたということもございまして、曳家にすることも含め、今中野区としては検討中である旨はお伝えしているところでございます。正門の取扱いの決定前であろうが、後であろうが、国のほうは特段その取得要望の変更を求めるということではないというふうに聞いておりますので、今後、保存方法の方針案が決まれば、速やかに議会のほうへの御報告はしていきたいというふうに考えているところでございます。

大内委員

 僕が聞いているのは、要は購入時点ではその辺の方針を出しておいてくださいね。それによって購入反対だという方も出てくるかもしれない。要するに、刑務所の門を残すということであれば賛成します。でも、取り壊したり、施設として文化的価値がなくなっちゃうんだったら、購入反対ですというところもあるかもしれない。逆に言うと、門を残したままでは購入する必要ないだろうという考え方もあるかもしれない。そういった中で、せめて購入するときにはその辺の方針をしっかり出しておいて、購入してからまた考えますよと言っていたら、いつまでたっても決まらないじゃないですか。

 学校は待ったなしで早く造ってくれと言われているわけですよ。そうしたら、刑務所の門を残すのは結構です。残した形の図面をちゃんと早く引いて、次の段階、ステップに行かなきゃいけないということがあるので、その時点ではそちらが出す──僕たちが決める話じゃない、提案するわけじゃないので、そちら側がどういう提案をしてくるのか分からないんですけども、購入時点までにはその辺のところをはっきりさせていただきたいなと思いますので、お願いしておきます。

酒井委員

 僕も同じような意見なんですけど、これ、大体の価格ってお答えできますか。

吉沢総務部経理課長

 補正予算の前の事前審査になるので具体的な数字までは申し上げられないんですけども、前回用地特別会計での当初予算で101億円余という形を取っておりますが、その後の地価の上昇率等々を勘案して、今度の財産価格審議会のほうでは答申を受けたいというふうに考えております。

酒井委員

 すみません。失礼しました。そういう聞き方のほうがよかったですね。令和元年度予算で101億円を用地特別会計のほうに計上しておりました。そういう聞き方のほうがよかったですね。すみません。それから、財産価格審議会でこれから検討していくんだろうと思うんですけれども、要するに、前回の用地特別会計の基準で考えると、100億円程度の購入に際しての議決を我々に提案してくるんだろうと思います。

 大内委員からもありましたけれども、じゃあ、具体的に平和の森小学校のところの門の扱いをどうするのか。それからまた、現状の平和の森小学校があるでしょう。あそこについてはどうしていくのか。併せて丸めて聞きますけれども、例えば現地で保存なのか、もしくは例えば曳家をするのかになった場合に、平和の森小学校を新たに建設する際に工期にどれくらい影響があるのかというところまで、できれば僕は示していただきたいなと思っているんですけれども、その辺、区として現状をどうお考えですか。

海老沢総務部長

 一連の門の取扱い等は、今後学校をできるだけ早く建設して、平和の森小を新しいものにするということが大きな目標でございますので、そういったところも含めて、現時点でどこら辺までスケジュールが細かく進められるかというところは、総務委員会の所管ではありませんけれども、区の中で詰めていかなきゃいけないということになるかと思いますが、おおむねの目標というか、そのスケジュール的なところはお示ししながらということが必要であるというふうに考えております。

酒井委員

 100億円をやっぱり議決を要するわけなんですよ。現状、今の平和の森小学校跡地はどうするんだ。そちらのほうを例えば費用として見込むことができれば、例えば売却するとこの程度出ますよだとか、それからまた門の取扱い、それから新しい平和の森小学校の整備に関してのスケジューリングなんかも出せるところはやっぱりしっかり出していただかないと、用地特別会計の補正予算でやっぱりそういうところも示していただきたいと思っております。答弁をいただけますか。

海老沢総務部長

 当然100億円を超える大きな区としての買物ということになりますので、その財源をどうするかということにつきましても併せてお示しをしながら、御議論していただかなきゃいけないというふうに考えております。

内川委員

 教えてもらいたんですけれども、民間だと、土地の売買って基本更地じゃないですか。更地で売買。例えばそこに古い家が残っていたとします。じゃあ、それも含めて買いますよと。ただし、その古い家の除却費用は売買価格から引いてくださいよと、そういう折衝をよくするんですけれども、ここで言うところの国と用地購入による見積り合わせってそういうことも含まれているの。

吉沢総務部経理課長

 国との売買契約金額を算定する際には、地下埋設物撤去の除却費用と、建物も建っておりますので、その解体経費を除いた金額での売買契約金額ということになります。

内川委員

 ということは、12月の国と用地購入に関わる見積り合わせの段階ではそこら辺がはっきりしているということなんですか。

吉沢総務部経理課長

 そのようになってございまして、見積り合わせというのは入札額を区のほうからお示しをするんですけれども、その際にも札を入れる金額というのが除却経費を除いたもので札を入れるという形になります。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、18番、災害時における協定の締結についての報告を求めます。

中村総務部危機管理課長

 それでは、災害時における協定の締結について御報告申し上げます。(資料19)

 区では、災害時の応急対策を円滑に実施することを目的として、資料に記載の3団体と協定締結を実施しましたので、御報告します。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、19番、新庁舎整備事業の進捗状況についての報告を求めます。

中村総務部新区役所整備課長

 それでは、新庁舎整備事業の進捗状況につきまして御報告申し上げます。(資料20)

 本報告につきましては、今定例会の中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会において報告する予定でございます。

 初めに、1番、これまでの主な経過でございます。新庁舎整備につきましては、本年3月に契約締結を行い、現在実施設計を進めているところでございます。

 続きまして、2番、実施設計についてでございます。(1)番、基本設計からの主な変更点でございますが、新庁舎1階の生活保護に関する窓口及び上層階の生活保護に関する執務スペースは別施設へ移転することとし、4階の会計室及び金融機関、文書集配室を1階へ配置することとしました。

 続きまして、(2)番、変更理由でございますが、今後の生活保護の受給者増に対応できるよう、スペースを柔軟に変更できる施設へ移転することとします。また、生活保護に関する執務スペースは配置レイアウトの関係上、上層階へ配置しておりましたが、窓口スペースとの分離により、事務効率の低下が見込まれることから、窓口と執務スペースを近接配置できる施設へ移転することとします。

 続きまして、3番、近隣説明会についてでございます。東京都中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例に基づき、近隣説明会を実施いたします。

 説明会の資料につきましては、別紙1を御覧ください。1ページ目には、計画の概要を記載してございまして、2ページ目から5ページ目には、配置図、平面図を掲載してございます。

 続きまして、6ページを御覧ください。6ページでございますが、東西南北から見た新庁舎の立面図でございまして、外装は環境に配慮し、太陽光パネルのほか、日射等を抑制するパネルの設置を計画してございます。

 続きまして、7ページを御覧ください。7ページは新庁舎の断面図でございます。

 8ページを御覧ください。新庁舎建設前後の周辺の風環境についてでございます。新庁舎建設後も全てのポイントでAからBの評価に収まっており、問題のない結果であることを示してございます。

 9ページでございますが、こちらは新庁舎の建設により生じる日影を示した図でございまして、建物の影が最も長くなる冬至の8時から16時までの8時間の日影を示してございます。

 恐れ入ります。本文にお戻りください。4番、今後のスケジュールでございますが、資料のとおりでございます。

 最後に、5番のその他で別紙2の新庁舎のイメージパースを御覧ください。こちらが新庁舎の完成予想図になりまして、このパースですが、建物の南西側からの視点でございますので、御確認ください。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

酒井委員

 新庁舎整備事業の進捗状況で、ここに来て生活保護に関する窓口及び上層階の生活保護に関する執務スペースは別施設へ移転するということなんですけれども、これは未定なんですか。別施設というのはどうお考えなんですか、まず。

中村総務部新区役所整備課長

 生活保護が移転する施設につきましては未定でございます。

酒井委員

 未定で何も考えていないということですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 今後用途廃止が見込まれる施設がございますので、そちらを候補として検討しているところでございます。

酒井委員

 用途廃止が見込まれる施設というのは、具体的にはお答えできるんですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 今後、子どもセンターの開設に伴って用途が移転をするということで、教育センターですとか、あるいは商工会館も今その一部事務室で使っておりますので、そうしたところが空く施設ということで検討の対象になっているというものでございます。

酒井委員

 この二つのうちまだ決定していないという理解でいいんですか。もしくは粗々考えているのか、お聞かせください。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 まだ決定しているものではございませんで、実際その施設がどのくらい活用が可能か、あるいは生活援護の事務所のボリュームも踏まえて検討しているという状況でございます。

酒井委員

 新庁舎の担当さんに聞けるのかどうか分からないんですけど、生活保護の受給者が増えるので新庁舎から出しますよということなんですけれども、そのボリュームってどの程度必要とお考えなんですか。要するに、今考えている教育センターの床だとか、商工会館だとか、これはここで答えられるんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 受給世帯の数ですが、今後の人口推計によりますと、今後も受給者世帯の増が見込まれてございまして、加えて新型コロナウイルス感染症の影響もございまして、相当数の増加が見込まれてございます。なかなか具体的にどこまでの数字かというのは難しいところでございますけども、将来的な需要増にも応えられるように体制の整備をしていく必要があると考えまして、このように考えたものでございます。

酒井委員

 商工会館と教育センターは築どの程度でしたか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 教育センターが約40年。それで、商工会館が50年を超えているという施設でございます。

酒井委員

 すると、これは現実的に商工会館だと建て替えとかになってくるんですか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 そのままどこまで使用が可能かといったところの検証は必要だろうというふうに考えます。

酒井委員

 ちょっとお尋ねするんですけど、令和2年3月から実施設計がスタートしているんですよね。この時点で、ちょっと僕は分からないんですけど、常識的にこういう変更ってあるんですか、できるんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 設計を進めていく中でこのような内容に至りまして、それを踏まえまして実施設計のほうを進めているところでございます。

酒井委員

 聞いているのは、実施設計は3月から始まっているわけじゃないですか。ここで変えられるんですかということを聞いているんです。今進めていますじゃなくて、実施設計が令和2年3月から進んでいて、では実施設計の完成はいつ頃を考えているんですか、もともと。

中村総務部新区役所整備課長

 実施設計自体の完了は来年、令和3年の6月でございますけども、実施設計の内容自体はおおむね固まってございます。

酒井委員

 おおむね固まっているのに変えられる。大勢に影響はないんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 生活援護課を庁外移転するという決定した段階では設計の変更は可能でございました。

酒井委員

 決定したのはいつですか。

中村総務部新区役所整備課長

 本年の3月に庁外移転の方向性を決定してございます。

酒井委員

 生活保護窓口を外に出すと決定したのはいつですかってお聞きしているんです。

中村総務部新区役所整備課長

 繰り返しの答弁になりますけども、本年の3月頃、方向性を決定してございます。

酒井委員

 令和2年の3月に生活保護窓口を庁外にしますよ、新庁舎の外にしますよと言って、それから報告がずっとないということですか。今、要するに10月でしょう。7か月間そういう大切なことを御報告されなかったんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 3月に決定しておりまして、その後新庁舎の設計作業を改めて行っておりまして、報告するタイミングが今になったものでございます。

酒井委員

 普通、報告しなくていいんですか。こういう大切なことをしなくていいものなんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 先ほどの繰り返しの答弁になりますが、変更を踏まえた図面と併せて報告を考えておりましたので、このタイミングになったものでございます。

酒井委員

 図面なんてどうでもいいんですよ。住民サービスのところが変わることであるならば、決定したときに報告したほうがいいじゃないですか、絶対に。すごい違和感を感じるんですよ。もともと新庁舎には保健所が入りますよと。保健所は、庁舎がボリュームが足りないので保健所を外出しにしますと。それを報告したのはいつ頃でしたか。

中村総務部新区役所整備課長

 基本設計の作業中だったというふうに記憶してございます。

酒井委員

 要するに、基本設計の作業中というのは、令和元年3月のときに、ある種庁舎の必要延べ床面積というのは、保健所を庁内に整備せずにそのまま現地で建て替えますよという考えだったと思いますけど、そうすることによって、庁内のスペースというのはそれで確保できるというふうな報告をされていたんじゃないんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 基本計画、基本設計、実施設計と進めてきたわけでございますけども、その段階ごとに新庁舎で働く想定の職員数も増えてございまして、このような検討になったというものでございます。

酒井委員

 そんなに変わらないですし、出すんだったらそのときじゃないですか。あわせて、先ほど3月に決定したとおっしゃったでしょう。3月に生活保護の窓口を出しますよって。3月に区有整備計画の考え方が出ているんですよ。そこで福祉施設にそんなことは触れていませんよ。これはどうしてですか。

中村総務部新区役所整備課長

 新区役所整備の設計の中の検討で方向性を決めた段階でしたので、まだそちらの整備計画の中には反映していなかったものと思われます。

酒井委員

 反映すべきじゃないですか。そこで福祉のことについて福祉の施設をどうしますと触れているんですよ。そこで生活保護窓口に関しては、新庁舎からスペースが足りませんから出すという考えを示すべきじゃないですか。

中村総務部新区役所整備課長

 3月の段階では、施設の廃止計画のほうに反映するまでの時間というか、タイムラグというものがありまして、反映できていなかったものと考えてございます。

酒井委員

 そこからここまでのタイムラグってすごいですよ。やっぱりちょっと僕は、ここに来ての報告というのは非常に違和感を感じます。もともと保健所があったのを出したことによって、僕は十分に執務ができるスペースを確保できたんだと思いますし、そもそも保健所も入っていて、生活保護の窓口も入っていた最初の庁舎の考え方って何なんですかとなると思いますよ。今の現庁舎の延べ床と新庁舎の延べ床を教えていただけますか。

中村総務部新区役所整備課長

 新庁舎はおおむね延べ床面積4万7,000平方メートルになります。現庁舎でございますが、駐車場が今、外にあるというのもありますけれども、おおむね2万9,000平米弱だったというふうに思われます。

酒井委員

 要するに、1万8,000平米増えているんですよね。その上、子ども家庭支援センターは児相のほうに出して、生活保護も出してって、いや、僕、十分足りているんじゃないのかなと思うんですよ。そんなことないですか。

中村総務部新区役所整備課長

 新庁舎のほうが今の庁舎よりも規模が大きくなってございますけども、その規模の大型化に伴いまして、機械室や廊下、階段等も大きくなってございますので、現段階の実施設計で考えている規模感が適正であるというふうに思ってございます。

酒井委員

 今よりも新しいほうが1万8,000平米も広くなるんですよ。そこで収まらないんですかと思うんですよ。もともと収まるものでずっと報告が来て、ここで報告があるんですよ。それで、商工会館か教育センターで検討しますということなんですけれども、本来だったらば、これから財政状況が厳しい中で、生活保護行政は本庁舎でやって、商工会館と教育センターというのは、他の施設をどういうふうに複合化するだとか、売却するだとか、いろんな施設の再配置の中で、要するにそこの用途を決めるよりも今後のために活用できるほうが僕は財政的にいいんじゃないのかなと思うんですけど、そんなことはありませんか。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 まさに区有施設整備計画の中で未利用施設については様々活用したいと考えておりますので、今挙がった施設についても様々検討している段階でございます。

酒井委員

 けど、本当にそう思いますよ。じゃあ、ちょっとお尋ねするんですけど、生活保護は様々な施策と僕は絡み合っていると思うんですけど、生活保護だけ別のところに出す、そういう理解でいいんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 今回の報告では、生活保護に関する窓口と執務室を庁外移転にするといった報告ですので、それに対してという言い方がどうかというのはありますけども、今回の報告ではそれを報告してございます。

酒井委員

 まず生活保護の方って、どこに相談に行きますか。

中村総務部新区役所整備課長

 福祉事務所、いわゆる生活保護に関する窓口に相談に行くと思われます。

酒井委員

 うちの課で言うと、まずどこに行きますか。

中村総務部新区役所整備課長

 生活援護課になろうかと思われます。

酒井委員

 生活困窮者のところに行くんじゃなかったでしたっけ、まずは。違いますか。

中村総務部新区役所整備課長

 生活保護に関する相談窓口に行くと思われます。

酒井委員

 要するに、生活保護、その援護、もしくは生活困窮者のところに最初は相談に行くわけなんですよ。それで保護に至るかどうかとなっていくわけなんですけれども、そこがまず分断されるわけでしょう。あと、生活保護が必要になったらば、戸籍も必要であったり、例えば年金の相談に来たときに生活保護につながることもあるでしょう。障害福祉の相談に来たときに生活保護につながることもあるでしょう。そういうことはぶつ切りで考えていらっしゃるんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 具体的な検討はこれからになりますけども、庁外移転することによってサービスが低下することがないように、仕組み等につきましては検討してまいります。

酒井委員

 現実的に本庁舎に障害福祉で相談に来た、年金の相談に来た。それで、教育センターか商工会館に行ってとなるんですか。要するに何を言いたいかといいますと、これまで窓口サービスの基本的な考え方でたくさんのお金をつけて委託をして、報告の中で、待たない、書かない、動かない、迷わない、1回で済まさなきゃならないですよという報告が来ているんですよ。そういうことと逆行していませんか。

中村総務部新区役所整備課長

 区民の方、利用者の方の利便性が低下しないように、連携の方法など今後検討してまいります。

酒井委員

 けど、現実的に役所に来て、年金の相談をして、こちらは生活保護につなげなきゃならないねという事例はあると思うんですよ。それで、教育センターへ行ってください、商工会館へ行ってくださいとなるわけですが、それはサービスの低下になりませんか。

中村総務部新区役所整備課長

 繰り返しの答弁になって恐縮でございますけども、サービスの低下につながらないような仕組みについて今後検討してまいります。

酒井委員

 けど、現実的にそうなるんじゃないのかな。やっぱりこのタイミングで出すというのが本当に非常に違和感があるのと、施設整備計画の考え方のところで、本来だったらばそこで決定していたと今おっしゃるんでしたら、やっぱり報告すべきなんじゃないのかなと思うんですよね。どうしてもこれでやっていく、そういう考えですか。

中村総務部新区役所整備課長

 今回報告した内容で進めていく考えでございます。

酒井委員

 ただ、ちょっと生活保護行政だけ新庁舎から出しているように見られかねないと思うんですよ、このタイミングだと。要するに、保健所の機能、保健所を外出しするときに、やっぱり延べ床が足りないんだという中でしっかり示すべきですよ。あわせて、様々な施策と絡み合っている中で、例えば生活保護の窓口を残していくとか、1件だけでも要するに新規の方が相談できるようなことを残していくとか、そういうことも考えていったほうがいいんじゃないんですかね。要するに、最初に申請をして、保護決定して、その後は商工会館か教育センターのほうへ行ってくださいよというなら分かるんですけど、本庁でその機能というのは一定程度残すことってできないんですかね。

中村総務部新区役所整備課長

 ただいま酒井委員から御指摘いただきましたように、例えば相談機能の一部を新庁舎に残すなどの検討も行いまして、連携が落ちない、区民サービスが落ちない仕組みについては検討してまいります。

酒井委員

 じゃ、具体的に残せるんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 担当所管との調整になりますけども、相談機能を一部庁舎の中に残すような検討は可能だと思われます。

酒井委員

 他自治体でも、福祉ですから様々なところで相談できるというのはやっておりますので、ちょっとそれは考えていったほうがいいのかなと思うんですけど、最後にしますが、これ、厚生委員会では報告していますか。

中村総務部新区役所整備課長

 今定例会で報告させていただくのは、総務委員会と中野駅周辺整備都市観光調査特別委員会を考えてございます。

酒井委員

 むしろ厚生で報告すべきじゃないですか。生活保護の窓口が出ていきますよと。けど、それに関しては、厚生のほうの生活保護担当さんの観点から、連携はこういうのがあるけれども、そこに関しては何とか解消したいだとか、もしくはサービスの低下に陥らないようにするだとか、やっぱり僕、報告はあってしかるべきだと思うんですけどね。ほかの方もたくさんあるでしょうから、まずは。

浦野委員

 伺いたかったことを酒井委員が大半確認していただいたんですが、今の質疑に対する答弁を聞いていても、2020年の3月に決まっていたというのを今聞いて、非常に驚きました。すごくこの報告を受けていて違和感をやっぱり私も感じて、いつ決まったのか伺おうと思ったら、そういう御答弁でした。

 サービスを低下しないようにということで、具体的なことはこれからとおっしゃったんですけど、それってやっぱりおかしいと思いますよ。だって、今、酒井委員もおっしゃいましたけど、生活保護を申請しようと思って来る方ももちろんいますけど、やっぱり税金や、国保や、年金はそれぞれの部署でまず相談に来て、でもやっぱりこの状況だと保護の申請が必要だねということで窓口へ行く場合ってあるじゃないですか。でも、その場合、庁舎の中じゃなくて、今は二つ、教育センター、商工会館とありましたけれども、そちらに行ってくださいと。生活保護の方って、高齢者であったり、障害があったり、なかなかほかに行ってくださいと言って行けますか。そこの具体的なことをこれからとおっしゃいますけど、それが今の時点でない中で外に出すことだけは決めましたというのはおかしいと思いますけど、いかがですか。

中村総務部新区役所整備課長

 外に出すという考えは持ってございませんで、外に今後利用の増加にしっかりと耐えられるような施設を整備するといった考えでこのように考えているものでございます。23区を見ましても、様々な方法で行っている自治体がございますので、そのようなところのいい例を参考に今後検討してまいります。

浦野委員

 ここの機能の部分は新庁舎の外に出すわけですよね。ほかの部署からそういう窓口につながる方に、じゃあ、行ってくださいと言ったときに、そこがまだ決まってないというのはどうなんですかね。ここの変更理由の中で、今後の生活保護の受給者増に対応できるようにとあるんですけど、その説明の中で、先ほど人口推計とコロナのこととおっしゃいましたけど、3月に決まった時点ではまだコロナ感染が広がってきている中で、コロナを理由にというのもすごく決定時期と違和感があるんですけど、そこをもう少し詳しく伺わせてください。

中村総務部新区役所整備課長

 3月の時点でも、今後向こう何年間で人口の増というのが見込みでございまして、相当数の生活保護の受給者の増が見込まれてございますので、その時点で決定をしました。参考までに申し上げましたのは、その後新型コロナウイルスの感染症の影響もございまして、さらに増加傾向であるという説明でございました。

浦野委員

 でも、どれぐらい増えるかということは、さっきのだと具体的には示せないというふうにおっしゃっていたんですけど、一定窓口に来ることも含めて、今までもこのスペースで十分ということで考えて、今の実施設計の前まで来ていたんじゃないですか。そこがちょっと理由としては全然すとんと落ちないんですけど、もう少し詳しく伺います。

中村総務部新区役所整備課長

 生活保護に関する窓口につきましては、独立性を保つ観点から新庁舎の1階への配置としてございましたが、今後の受給者の増も踏まえますと、そこだと手狭なため、新たな施設に整備を考えたものでございます。

浦野委員

 じゃ、どれぐらい増えるんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 なかなかどれぐらいだということは申し上げにくいんですけども、参考までに、リーマンショックの際は5年間で1,800強世帯の増加があったものと聞いておりますので、同様程度か、その程度の増を見込んでございます。

浦野委員

 リーマンショックのことを例にして、5年で1,800人とおっしゃいましたけど、1年にすると、5で割って、その方が1日に別にどっと来るわけじゃないじゃないですか。それはどこのタイミングで来られるか分かりませんけれども、それが理由なんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 今後、受給者の方が増えていった中で、新庁舎の1階の窓口では手狭だと考えたため、このように考えたものでございます。

浦野委員

 全然納得がいきません。逆に、今まで1階にして独立、もちろんプライバシーのこととかは当然必要だと。それはもう当たり前のことですね。今のスペースが柔軟に変更できるところにということなんですが、今の1階のままではそれはできないということなんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 新庁舎の1階の生活保護に関する窓口のスペースは決まってございますので、あそこを柔軟に変更ということは難しいと考えてございます。

浦野委員

 そうすると、今までの実施設計の手前までというのは、全然そこが考慮されていないで決められたということなんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 基本設計段階ではそのように考えてございましたが、現段階ではこのように考えたものでございます。

浦野委員

 確かに福祉事務所を本庁舎の外に置いているところはあります。ただ、やっぱり先ほども申し上げましたけど、いきなり生活保護に来てという方だけではないわけですよ。ほかの部署との連携があって、逆に保護の申請に来たけれども、今の状況を伺うと今すぐには申請できない。まだ預貯金が若干残っている。だけど、国保の減免の手続を先にしようとか、障害の窓口で申請できるものは申請しようと、当然保護の窓口からほかの課に行く場合、またほかの課に相談に来て、保護の窓口に行く場合と、それぞれやっぱり行き来があるし、例えばこれから生活再建の視点でのいろんな一元管理とかも進めていく中で、やっぱり庁舎内の連携、その方が当然動く中での部署間の連携は大事だと思うんですけれども、そこはどう考えていますか。

中村総務部新区役所整備課長

 先ほども他の委員の質疑でもお答えしましたけども、庁外移転することによりまして区民サービスが低下しないように、連携方法につきましては、ほかの自治体の優良事例等も踏まえながら検討してまいります。

浦野委員

 それを今から検討というのがすごくやっぱり違和感があるわけですよ。だって、すごく行政の窓口として大事な窓口の一つである中で、庁舎の外に出すことは決めたけど、そこはこれからという。示すのであれば、やっぱりそこも同時に示すべきだし、今の時点での御答弁を聞いているとさらに不安になりますし、決まった時期からこれだけ時間があって、今の段階で報告になって、しかも、これを移転することとしという決定文書になっていることも、厚生委員会にも報告がなくて、総務委員会に今報告があって、そこで今出ているような意見も踏まえて改めて検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

滝瀬新区役所整備担当部長

 今、るる課長からお答えしたところでございますが、今般の3月の決定でございますけれども、生活保護受給者層の増の見通しといったものを踏まえた上で移転ということを3月に決めさせていただいて、設計に落とした段階で本日の報告になったところでございます。

 一方で、では生活保護のみを外に出すといったような見え方につながらないようなサービスの提供といったことにつきましては、少なからず新庁舎の基本設計の段階では上層階に執務の部署がございました。それから、1階に窓口の生活保護に関する部署の配置を想定してございました。これを移転先の未定でございます別施設は一体化するというようなことになってございますので、サービスが低下しないような提供の工夫というのを一体化した組織の中で検討することになるのかなというふうに考えてございます。

 そのほか、検討はこれからということの御指摘がございますが、庁舎の整備を端緒にして、福祉事務所を庁外移転した自治体が幾つか都内にもございますので、こういったところの事例を参考にさせていただくのと、それから窓口の在り方としての例えばICTの活用でございますとか、そういったことも含めて総合的に今後健康福祉部等と連携を図りながら考えていきたいというふうに考えております。

浦野委員

 これから検討ということで繰り返しの御答弁なんですが、そこはやっぱりすごく区民サービスのところにつながることだと思います。今、生活保護だけを外に出したように取られないようにと言いましたが、それは当たり前のことですよね。別に生活保護だけじゃなくて、自立支援であったりとか、いろんな家賃の支援だったりとか、それを含めて困窮者支援ということになると思いますし、経過の過程の中で例えば直接区民の方と接しない所管ってありますよね。少ないところ、例えばそこをその機能として庁外に出すということも一つの検討として、そういうことは考えなかったんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 生活保護に関する窓口につきましては、高度なプライバシー性が必要なことから1階に設置することといたしましたけども、そこの受給者増に対応できるように庁外移転をするようなことを検討したものでございます。

浦野委員

 ほかの委員もいるので最後にしますが、受給者増とさっきからおっしゃっていて、リーマンショックのときの5年で1,800人と言うんですけど、1年にしたら300人ちょっとですよね。1日にしたら1人ですよ、平均でしたら。1人、2人が同じ時期に一日、二日に殺到することは考えにくいわけで、それを理由にしているということもすごく違和感があります。一番はやっぱり区民サービスの低下というところにつながりかねないと非常に危惧しますので、改めてここは検討をしていただきたいと重ねて要望したいと思います。

小林委員

 初めて聞く話を先ほどは新庁舎のことを軽く触れました。区有施設の整備計画のところで、3月の段階の御報告の内容と今回の内容が変わってきているということに併せて、児童館やキッズ、学童、そして新庁舎のこともということで触れましたけれども、そのときは報告が後になったので、今、確認を幾つかさせていただきます。

 今テーマになっていたことで、生活保護のスペースが足りなくなったという話がありました。今現在の生活保護のスペースと基本設計の段階で予定していたスペース、面積と、そして新たな場所で予定をしている面積を教えてください。

中村総務部新区役所整備課長

 現在の庁舎での生活保護関係なんですけども、2、5、7階にわたっておりまして、合計で600平米弱でございます。基本設計時の想定では、1階に400平米程度の窓口と600平米程度の執務室を考えてございました。

小林委員

 新しいところでは。

中村総務部新区役所整備課長

 移転施設は未定でございますけども、十分に面積が取れる施設で検討しております。

小林委員

 新しい施設の面積を教えてください。新しい施設での予定をしている面積を教えてください。要するに、400平米と600平米では足りないんでしょう。だから、幾らの面積のところでやるんですか。

委員長

 休憩します。

 

(午後5時06分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後5時07分)

 

小林委員

 私は先ほど、生活保護に関わるスペース、面積がどれくらいなのかということを聞きました。三つ聞きました。一つは、現庁舎における面積です。二つ目は、基本設計時における最終的な面積です。そして三つ目に、新庁舎では執務スペースが取れないので、生活保護のスペースが取れないので、移転を考えています、庁舎外に出すことを考えていますと。そちらの面積の三つを聞きました。

 しかしながら、今お答えいただいたのは現庁舎の面積と基本設計の面積。つまり、400平米だったものを1,000平米にしますよという基本設計でありました。別施設に移すということは、最低でも1,000平米以上の施設になるはずなので、そこの面積を教えてくださいということを聞いているんです。お答えください。

中村総務部新区役所整備課長

 新区役所で想定している面積以上の施設への配置を考えてございます。

小林委員

 それじゃ答えにならないって。以上と言ったら、1,001平米だって以上だよ。そんないいかげんな計画ないでしょう。じゃ、違う言い方をします。基本設計は昨年の8月に終わっています。そして、令和元年の8月に基本設計が終わって、令和2年の3月に実施設計の事業者が決まりました。そこの間には半年以上あるんですよ。設計をする側からすると、すみませんけども、基本設計の段階で入るか入らないかということも分かり切っているんです。担当が、これだけの面積が必要なものがどうして入らないんですかということは、基本設計終了時には分かっていないとおかしいでしょう。基本設計のときに1,000平米で入っているんだから、新庁舎で入るでしょう。それを何で今頃の報告になるんですか。

 さっきほかの委員の質問で、3月の段階でと。3月の段階じゃなくて、去年の8月の段階で分かっている話でしょう、これって。そうしないと合理性がないじゃないですか。基本設計という設計ですよ。建築設計ってそんな甘くないよ。基本設計で入らなかったものをどうしてくれるんだというのが逆の立場でしょう。区側としたら、予定したものが入らない。何でそんな設計をしてくれたというのが区側の立場でしょう。違いますか。面積とともにお答えください。

中村総務部新区役所整備課長

 基本設計段階では1階への生活保護に関する窓口の設置を計画してございましたが、その後の受給者世帯の増等の影響もございまして、今回報告している内容としたものでございます。

小林委員

 そんなこと聞いていないって。そんな繰り返していることを聞こうと思って聞いているんじゃないよ、私の質疑は。基本設計が終わってから受給者が増えることが分かったんですか。そうなんですか。あり得ますか、そんな話。もしそれが本当だとすると、区側の新庁舎の設計に関わる基本姿勢、基本概念がおかしいですよ。普通はあり得ない。私も1万平米を超える建築の設計に何回も関わってきました。しかし、今回4万7,000平米の中でやりくりできないなんていう設計をすることが信じられない。設計をさせたということが信じられない。

 しかも、これは、決まったということで10月14日に説明会を行うんでしょう。そのときに何がどう変わったということを説明するんでしょう。中高層建築物の説明会のときになって、初めてこんな面積のことが出てくるような話ってあり得ないでしょう。何で報告しなかったんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 小林委員御案内のとおり、3月に庁外移転の方向性は決定してございましたけども、新庁舎の設計作業をその後再検討してございまして、報告までに時間を要してしまいました。

小林委員

 令和元年の8月に基本設計は終わっているんでしょう。そうしたら、そのときに分かるでしょう。しかも、莫大な資料を作って、庁舎の中の人の動きまで出しているんでしょう。莫大な予算と莫大な細かい資料、そんなのはその段階で分かるじゃないですか。1億円もかけて資料を作っているんですよ。なおかつ、どれだけの庁舎の中に人が入る、どれだけのものがあると分かっていて、しかしながら、1階のイベントスペースはそのまま残すわけでしょう。ここって何平米あるんですか。500平米ぐらいでしょう。

中村総務部新区役所整備課長

 おおむね300平米でございます。

小林委員

 今まで足りないと言っていたものを、今のような合理性のない、論理的でない、そういう答弁によって、単純に生活保護のスペースを外に出しますなんていうことは誰が聞いても納得できないじゃないですか。まして、ワンストップでやっていきましょう。区役所に行きました、そこでワンストップで、子育ても、高齢者も、生活保護もみんな行えるように、そういう庁舎を目指して窓口を1か所に集中したりしてきた。

 それだったら、そもそもの上階に執務スペースを置いて、窓口を2階、3階に集約していくなんていう考え方がそもそも違っているということじゃないですか。そういう発想が間違っているということじゃないですか。その発想を変えなくちゃいけないということじゃないですか。頭の切り替えができていないということじゃないですか。生活保護を外に出せば、これでまとまるよ。そうすれば環境も変わってくるよ。一般職員に1人当たりの執務スペースは何平米ですか。

中村総務部新区役所整備課長

 新庁舎のおおむねの積算でございますが、1人当たり6平米程度だというふうに思ってございます。

小林委員

 現庁舎で何平米ですか。

中村総務部新区役所整備課長

 こちらもなかなか定性的な数字は難しいんですけども、6平米はないので、それよりは小さい平米数でございます。

小林委員

 面積が広がって、人数が少し減って、1人当たりの面積が少なくなる。1万8,000平米広くなる。それは機械室ですよ何とかと言うけど、これを見て機械室だけで広くなったと見る人は異常ですよ。そんなの分かり切っているじゃないですか。建物全体に対する設備計画の面積なんていうのは何割、そんなのは大学1年生でも分かる。建築を勉強していれば、1年生でも分かりますよ。そもそもの計画の中でこれだけのものが入るか入らないかなんていうことは分かり切っているのに、何で基本設計が終わった8月の時点でそういったことも検討もせずに、要するに報告もせずに、3月になって実施設計に着手する前にそんなことを決めて、今頃になっての報告なんですか。全く合理性がない。

中村総務部新区役所整備課長

 基本設計の完了後も検討を進めてまいりまして、おおむねの決定をしたのが3月になりまして、それから実施設計の設計作業を行ってきたところでございます。

小林委員

 理屈は理屈というか、言い訳は幾らでも後からつけられますよ。こう聞かれたらこう答えればいい、こう聞かれたらこう答えればいい。でも、それはさっきから言っていますけども、面積がこれだけあるのに、1人当たりの面積は小さくなりました。生活保護だけ丸々外に出せばいいです。しかしながら、様々な計画を今まで1億かけて窓口の在り方まで考えてきていて、こんな時期になってやっとそれが分かりましたみたいなことがもしあったとすれば全くおかしな話で、それこそ区民はこんな設計を頼んだんじゃない、こんな庁舎を頼んだわけじゃない。職員の方々が毎日いる場所かもしれないけども、区民の方々が毎日来る場所がこんな計画でいいんですか。こんな考え方でいいんですか。

 新庁舎を整備していくそもそものベースの考え方、こんなふらふらしたような建築計画は聞いたことないですよ。初めて聞きますよ。入りませんとか、この時期になって大きく変えましたので、中高層を10日後にはします、1週間後にはしますなんていう話を何で今頃になって報告するんですか。しかも、一番大事な困窮者を支援していかなくちゃいけない区が、全部がそこに向かい合っていかなくちゃいけない、ワンストップでなければならない部署が何でぽつんと、雨の日も風の日も区役所に行って駄目だったから向こうに行きました、こっちに行きましたとなるんですか。

 全く理解ができないですよ。これまでの議論を聞いていても全く理解できない。繰り返しの答弁を聞いていても、全く先に進む議論にならない。建築計画に関わるこれまでの中でプロは入っているんですか。プロフェッショナルの方はここまで関わってきているんですか。どんな人が関わってきているんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 新区役所整備事業でございますが、基本設計、実施設計を行っているわけでございますけども、専門家も交えて検討のほうはしているところでございます。

小林委員

 その専門家は、どんな立場でどんなことをどういうふうに検討して、この基本設計をよしとしたんですか。そして、実施設計をどういう立場でよしとしているんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 設計、建築の専門の技術的な立場で新区役所整備の事業に携わって、検討のほうをしていただいてございます。

小林委員

 そんなことは分かり切っているわけで、建物の中に物が入るのか入らないのか、人が入るのか入らないのか、什器が入るのか入らないのか、これだけの区役所の職員がこれだけの執務をするのに当たって、こういう内容をするのに当たって、これだけのものが建築計画として成り立つのかどうかということを検討していないんですか、その人たちは。それを図面化する、基本設計にする設計者はいなかったんですか。コンストラクションマネジメントは何をしていたんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 設計作業自体は専門家の支援を受けながら進めてございまして、方針等を決定しているのは区でございますので、設計業者のほうと連携して作業のほうは進めているところでございます。

小林委員

 区のほうと連携しているんだったら、区のほうが方針を決めてやっているんだから、区のほうが何でそんなことを気がつかなかったんですか。それを専門家は気がつかなかったんですか。設計の0から1になるとき、初めて図面を描くときには、そんなことは分かり切った上でみんなスタートするんですよ。これだけの面積が必要、これがこれだけの面積が必要、だから全部ではこれだけの面積が必要。だから、こういう計画になりますよ。スパンがどれだけになって、何平米になる、そうすると何階必要になる。その中で計画をしていく。

 1人当たりの執務スペースは、建築計画では5平米から10平米というんですよ。事務所の場合、それは用途によって変わってきます。であるならば、これからの時代、これだけの面積が本当に必要なのかどうかという、これからの時代というのはコロナ禍を踏まえての時代の話です。そういったことを考えたときに、こんなのを今頃出してくるなんてあり得ないじゃないですか。

 全くあり得ないことを、これも決まりました、これは発表します、住民に説明します、健康福祉部とこれから連携を取っていきますと言うけど、これは取れていないから報告もしていない。3月に決まりました。4月、5月、6月の段階でも報告もない。今日急に出てきて、決まりましたので、進捗状況というよりも結果報告。こういう庁舎の整備の進め方を区はよしとしているということですかね。これを区の新庁舎整備事業の進捗というんでしょうかね。そういうことで強引に進めていっちゃうということですかね。

中村総務部新区役所整備課長

 新庁舎でございますが、行政機能の拠点になりますので、しっかりと区民の皆様に説明をして進めていきたいと考えてございます。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後5時24分)

 

委員長

 委員会を再開させていただきます。

 

(午後5時42分)

 

 質疑はございませんか。

小林委員

 先ほど来質疑をしてまいりましたけれども、紋切り型の決まり文句の答弁だけで、この3月に移転を決定したというのはどなたがどのようにして決めたんでしょうか。

中村総務部新区役所整備課長

 3月に区長も交えた政策調整会議という区の会議体で決定いたしました。

小林委員

 それがどうして今頃の報告になるんでしょうか。タイミングがなかったという理由は要りません。ほかの理由を聞きます。

中村総務部新区役所整備課長

 先ほどの答弁の繰り返しになりますけれども、その後改めて新庁舎の設計作業を進めてございまして、変更後の図面と併せて報告することを考えておりまして、このタイミングになりました。

小林委員

 その図面にどのぐらいかかったんですか、変更後と変更前。

中村総務部新区役所整備課長

 おおむね完了したのが9月中だったというふうに記憶してございます。

小林委員

 3月に決定したものが半年もかかってどんな図面を描いたんですか。出していただきたいですよ。入らないと分かった瞬間に、ものの何時間かでそんな比較の図面なんかできるんですよ。実施設計が完了していない段階で当てはめるのには。それを半年、180日、どういう費やし方をしたんですか。具体的に教えてください。どんな図面をどんなふうに描いて、その比較を検討したのか。

髙田総務部施設課長

 特に比較に関しては図面は作っておりませんが、レイアウトの変更に伴う荷重の変更、構造の検討等、あとは意匠プランですね、そういった検討に時間のほうを費やして実施設計を進めてまいりました。

小林委員

 荷重の変更って、集中荷重がかかるわけではないので、そんなに大きく荷重の変更はないと思いますし、一般的に考えて、それは学校だとか、庁舎だとか、そういったことを経験している私から考えると、そういったことはほとんど、計算がそもそも違っていたんだったら相当荷重の不均衡さがあったということになるので考えにくいし、それから、レイアウトの変更によってどれだけの日数がかかるのかということも非常に疑問に思います。

 今聞きたいのは、その前に関わってきた比較がなくてそれだけ行ってきたということになると、そもそも3月に決定して比較をしてきたということが全く信用性のない言葉になってくるんですけども、どのような内容でそういうふうになったんでしょうか。

中村総務部新区役所整備課長

 比較がなくてというのは設計の作業の話でありまして、生活援護課が入る場合、入らない場合の比較は検討してございまして、実施設計につきましては、生活援護課が入らない前提で設計作業を進めたところでございます。

小林委員

 実施設計の話は要らないので、今聞いているのは、3月までにどうしてそういう結果になってきたか。180日かかったというのは、変更の作業をしたというのでそういうふうに聞いたんですけども、変更の作業も結局荷重の話とレイアウトの話だけで、実質的なことはしていない。建築的なところについてはそんなに重要では全くない部分についての検討であって、本来そもそもの検討は3月以前に行われているんだから、そこをきちっと教えてくださいよ。これとこれでは駄目だからこういうふうにする、そのために荷重の検討をしてください、レイアウトの検討をしてくださいと行くわけでしょう。

 それもなくて、ただ感覚的にこれを出せばいいから、面積はどうなの、こんなものだよ、だから向こうへ持っていけばちょっと広くなるよ、1平米でも広くなればいいよというものの考え方に、これまでの議論を重ね合わせてくるとそういうふうにしか聞こえない。もっと理論的な説明をしてくださいよ。論理的な説明をしてくださいよ。

中村総務部新区役所整備課長

 繰り返しの答弁になりますけれども、生活保護に関する窓口につきましては1階部分では手狭であるというふうに考えたため、このように実施設計を進めてまいりました。

小林委員

 先ほど、どこでどういうふうに決めたのかと聞くと、新庁舎整備担当だけではなくて区長を中心にして決めた。部長に聞けばいいのか、副区長に聞けばいいのか、そういうことがあったにもかかわらず、何で今頃の報告になるんでしょううか。

滝瀬新区役所整備担当部長

 今課長が御答弁申し上げましたけれども、3月の区の政策調整会議で生活保護受給者増を踏まえ、実施設計においてレイアウトを変更するといった方向性を決定させていただいた上で、実施設計に反映する事務を所管で行ってきたところでございます。報告が今になったという御指摘でございますけれども、期間が空いたということで大変申し訳ないところでございますが、実施設計の作業に反映といったようなところから相当の期間を要したというところでございます。

小林委員

 コロナの影響を鑑みてと言うけれども、さっきもありましたけど、コロナの影響って中野区においては4月以降ですよ。コロナの影響って、2、3月のデータを持って影響が出るというのは、そういう言い方はちょっと違うんじゃないですか。3月のうちに非接触型サーモグラフィの予定をして、4月からが少し遅れましたけれども、そういった状況のときって、中野区で急上がりに3月の末までにコロナ感染者が増えていたわけではないですよ。しかもその予測すらできなかったわけですよ。

 4月に入ってから区内でクラスターが発生をして、そこから一気に中野区の感染者数は広がったわけですよ。それ以前の段階で検討していたことが変わる、実施設計の中に反映するというのは、そこに結論が出ているから実施設計の中で変わるわけですよ。コロナの影響によって変わるんだったら、コロナがなかったら変わらないって、そういうことですか。

中村総務部新区役所整備課長

 コロナの発生前から、人口推計によりますと受給者世帯の増が見込まれてございまして、このような検討結果となったものでございます。

小林委員

 そんなのはさっきから何度も何度も聞いていますよ。同じ答えを聞いていますよ。そんな論理的でない答弁を求めていないんです。政策調整会議で行ったなら、政策調整会議で行ったその報告をなぜしなかったんですか。どうしてそれが反映されたものがなかったんですか。4月にも、5月にも、6月にも定例会があったり、臨時会を開いたり、補正予算のためだけに議会が開かれたり、そういったことをずっとしてきているわけですよ。しかも、区長はこの間、区政に関わって政策方針を自分自ら述べているわけですよ。そういったところにも全く触れていないんですよ。

 こんな大きな内容を、これはちっぽけではないですからね。新庁舎という新しくこれから計画をして造っていく庁舎の中のスペースが今頃になって足りなくなりましたから外に出しますなんていう計画を、遅くなってすみませんでしたなんていう話じゃないでしょう。新庁舎整備担当が今日急に聞いたらどうしますか。えっという話になるでしょう。それが分かっていて、何で報告しなかったんですか。何で今頃になるんですか。いや、今タイミングがありませんでした、この時期にならなければ比較検討ができませんでした、しかしながら、その比較検討の内容がありませんでした、イメージだけです。

 本来は荷重計算だって、レイアウトだって、意匠的なことだって幾らでも対応ができる。それよりも大事な大事な趣旨の部分で、根幹の部分で大きな報告もせずに場所さえ変わってしまう。しかも新たなスペースが出てくる。物の考え方、庁舎に対する設計思想が変わってきているんじゃないですか。設計思想って一番大事なものが変わってきていることに対する報告が、何で実施設計が始まって半年もたってから行われるんですか。しかも、近隣説明をする段階で行われるんですか。

 政策調整会議でそういうことでいいというふうに行ってやってきたんですか。区長が決定したんだったら、何でそれを早めに報告なり、しかも総務委員会だけではなくて、厚生委員会も含めて行われてきていないんですか。各部署が各委員会に全て関わるじゃないですか。だって、今まで聞いてきたワンストップと全然違う話になるんだもの。全く違う構成になるのに、何で今頃なんですか。同じ答弁しかできないんですか。そんないいかげんな裏付けしかないんですか。

 区民サービスってそんなに中野区にとっては大事じゃないという位置付けなんですかね。新区役所庁舎の位置付けって、何となく物ができればいいという思想なんですか。これ、もう副区長に答えていただくしかないですよね。場合によっては区長に答えていただくしかないですよね。課長や部長の答弁がきちっとしたやりとりにならないんだもの。求めている答えが返ってこないので、お聞きします。

白土副区長

 新区役所の設計については、これまで検討してまいりました。総合窓口でワンストップサービスを実現するというのが基本コンセプトでございますけれども、先ほどから御質問が出ております生活困窮者の方の相談窓口というのは、本庁舎にももちろん機能として設けたいと思いますけれども、従来の基本設計の段階での考え方では、1階に窓口を設けて、上層階のほうに事務室を設けていたわけでございます。職員が一定程度移動して対応していくということでございましたけれども、やはり職員としても対応が難しいケースがあったり、移動するタイムラグというか、時間的な問題もございますので、できれば我々としては、生活保護の方の相談についてはかなり長時間になる場合もございますので、事務室と相談窓口と相談室が一体的な環境が整ったほうが、いろいろな意味で生活保護の受給者の方、それから職員の対応もベターであろうということで考えたわけでございます。

 その総合窓口の中で十分対応できないということで1階でございましたけれども、今後、生活保護の受給者の方も人口の高齢化に伴って増えていくという予測がございますので、そうなった場合にはやはり職員も増えていく。基準がございますので、それに伴って職員も増えていく、相談される方も増えていくという予測の基に、であれば一体的な形で相談を受けられる。また、銀行振込でなくて、相談と一体になって生活保護費用を支給するといった場合もございますので、一定程度残ってございますので、そういったもろもろの観点を踏まえて、この実施設計になったものでございます。

小林委員

 報告が今になったのは、どういったことからでしょううか。

白土副区長

 それについては大変申し訳ないというふうに思ってございます。もっと早くその方向性については報告すべきだったというふうに考えてございます。

小林委員

 それはいつ頃だったらよかったということでしょううか。

白土副区長

 これは、庁外に出すということになりますと、どこにその事務所機能を持っていくのかといったところで、この候補については検討してまいりました。これについても必要な面積についてるる検討したり、健康福祉部の生活援護の担当課との調整とかといった点、あるいは施設の再配置の中でどのように検討していくのかといったところで時間を要したというのが実際のところでございます。その中で適切な時期にもう少し早く報告をすればよかったなというふうに反省しております。

小林委員

 適切な時期ということで今ちょっと逃げられてしまいましたけれども、3月の段階で既に分かっていた、移転することを決定していた。しかしながら、面積については、この半年あっても荷重の計算をしたとか、レイアウトの確認をしていたとかという割に、浅はかにも新たな面積は全く検討もされていない。

 現庁舎が400平米、新しい庁舎で400プラス600、1,000平米を予定していた。しかし、それでは足りないので、それよりも少しでも大きなところ、少しでも、1平米でも2平米でもなのか分かりませんけども、そういったことだけの検討しかされていないものを区の最高機関であるところで決定をし、そして保健福祉部やそのほかの部署との連携も取れていず、どこの場所にどういうふうに持っていくかも、もしかしたら商工会館も教育センターも面積が足りないかもしれない。

 今決まっていないというので、それすら決まっていない段階でそういう──そういうというのは、移転を先として、増えるであろうという想定を先として、こういう計画の報告をこの時期までどこに対してもせずにいた。そして、8日後には近隣説明まで行うというところまで、私からしてみれば、隠されていたという言い方をせざるを得ませんけれども、そういう報告ってあるんですかね。区はそういう報告の仕方をするんですかね。これも含めて今後も。今後もというのは、これがあるということは、今後もそういうことになるのかなという疑心暗鬼になるわけです。

 議会に対して両輪というふうに言うのであれば、もっと早い時期に、こういった問題点が起こりました、課題点が発生しました、よってこういう考え方をしていかなければならないという報告は、少なくとも第1回定例会もしくは去年の第4回定例会にあってしかるべき内容であり、それが近隣説明をするこの時期にあってするなんていう、議会に対しても、区民に対しても、利用する多くの方々に対しても不信を抱かせるような報告の仕方といったことを、区は生活保護分野スペースを移動させるということで影響がないと考えていたんですかね。

 これまでの部長、課長の答弁と今、部長から様々これまでの経緯経過を含めて聞きました。そうした中には、今私が述べたようなことを感じ取ることができなかったわけです。全く不誠実な報告。なぜ報告を受けたかも分かりませんけれども、これだけの内容のものを今頃になって報告して、以上ですなんていうことはあり得ない。厚生委員会も知らないものをまして報告するなんてあり得ない。する予定ありませんなんてあり得ない。返ってくる答弁は同じかもしれませんので、言いたいことを言わせていただきます。

 新庁舎ってそんな整備の仕方なんですかね。新庁舎って政策調整会議の中ではそういう位置付けなんですかね。区民にとっても、使う方々にとっても、まして報告をする議会にとっても、そんな位置付けなんですかね。政策調整会議ってここにいる多くの人たちが出ているわけでしょう。下を向いちゃっていますけども、そういう考え方ということですかね。

 納得いかないですよ、こんな報告。進捗状況について報告します、以上です、図面についてはこれこれこうです。何回も言うけども、論理的な、理論的な、理屈のない説明を聞いて、それで説明を終わりました、近隣説明します、作ります、やりました。そんなばかげた話って、本当に建築設計に、建築計画に関わって聞いたことがないですよ。それこそ前代未聞ですよ、こんな報告。

 報告の仕方ということではなくて、建築計画としての報告のありようとしては前代未聞ですよ。あり得ない。生活保護に関わる方々の思いをどんなふうに受け止めているのか。全く無視した報告の在り方に疑問を感じますし、個人的にこの報告をそうですか、分かりましたと聞けるものでは全くありません。終わります。

白井委員

 それでは私も、他の委員からたくさんありましたので、絞ってお伺いしたいと思います。今回の元年度の決算で意見が付されました。それは、一つには庁舎の窓口のレイアウトに当たって、3年間にわたり約9,000万円、ほとんど1億円ぐらいかけてどのような窓口の配置がいいのかという検証を行ってきたわけですよね。中身を見ると、本当にそこまで必要なのかというようなクロス集計まで行って、一旦役所に来たらどの窓口に行って、時間をどうやって短縮できるかということを事細かに分析していっているという状況です。もともとワンストップの検証ということだったという話は先ほどありましたけども、いわゆる窓口の在り方、本当にここまでやる必要があるのかというところも含めて意見がついたんですよ。それで、その出した結論が今回のこの配置になるんですか。

 要するに、1億円もかけてどうやって動線を短くできるかという検証をしておきながら、結局のところ、生活保護関係の窓口を新庁舎から出すって、こんな結論に行き着くんですか。1億円かけるのもどうなんだというので意見がついたわけですよね。結論はここに行き着いちゃうわけですよ。窓口の在り方としてここですというやつなんですけど、幾重にも納得がいかないんですけど、どう説明していただけますか。

中村総務部新区役所整備課長

 今回の決算分科会でも様々議論をいただきました区民サービスの業務委託でございますが、こちらの業務では主に新庁舎2、3階の戸籍等の窓口に関する支援業務を行ってございまして、生活援護課の窓口等の設置場所についての検討は行ってございません。

白井委員

 そんな話、全然出ていなかったじゃないですか。区庁舎に来たときに利用がどれが一番多いかと窓口でやってきたわけでしょうう。一番多かったのが住民票の含めからという話でしょう、申請のやつで。そこはやったけど、この人たちは関係ないんですか。単純に言うと、他の委員からもありましたけど、いわゆる生活困窮状態にあるので、税も、保険料も、年金も、場合によったら介護もあるでしょう、障害もあるでしょう。他の窓口と連携しなければならないことはたくさんあるというイメージなんです。なぜここだけ放り出すか。

 先ほど他の委員からの質問の中で見え方ってありましたけど、見え方じゃないよ。そもそもが考え方ですよ。生活困窮だとか、生活弱者の方々が最後のセーフティネットの思いで来るわけでしょう。その方々の連携をというときに、どうしてここだけ外へ出すって。普通に考えると、どうやったらワンストップでできるかなとか、どういったら連携できるかというのを考えるべきじゃないんですか。1億円もかけてそれも検証しなかったという話ですか。何の検証をしてきんだ、一体。もう一度聞きます。

中村総務部新区役所整備課長

 先ほどから御質問いただいております区民サービスの業務委託につきましては、主として2、3階の窓口部門の支援業務を行ってございました。基本設計時点では、生活保護に関する窓口につきましては高度なプライバシー性が必要なことから1階としてございましたが、先ほど来説明してございますように、今後の受給者増に対応できるように庁外移転としたものでございます。

白井委員

 じゃ、1億円かけてやったのは、後からでも2階、3階の窓口ですと。誰が考えてもそういう窓口になるだろうなって。もっと言うと、窓口の申請の書類だけ見れば幾らでもそんなのはできますよ。果たしてそれが独特のものか。近年建てられた庁舎を見れば、大体他区のやつを見ても同じ。金額の使い方。一方、お金をかけずに役所の中で考えて、結論として生活保護の窓口を外に出すと考えたら、コンサルでもなくて、事業者でもなくて、役所の中で考えたという結論でいいんですか。

中村総務部新区役所整備課長

 基本計画では1階に設置を考えてございましたが、今後の受給者増に対応できますように庁外移転としたものでございます。

白井委員

 もともと1階窓口だったんだよね。酒井区政になって、イベントスペースが入ったりだとか、今回のやつは多目的と書いてあるけど、いわゆる子育てルーム的なところがあって、それが入っていて、片隅にどんどん追いやられていって、最終的にはその窓口すら外したとなる。ちょっと誇張した言い方をすれば、イベントスペースや子どもたちのスペース、今回さらには金融機関をおろしたとかが入っているけども、他のスペースを検証した上で、どうしても生活保護スペースを出すという話なんですか。ほかのスペースは検証されましたか。どうしても庁内の床面積が足りないんだ。だから、どこかを外へ出さなきゃいけないんだ。その出すに当たって、生活保護の窓口というのは適任なんだと考えたということなんですか。いかがですか。

中村総務部新区役所整備課長

 新庁舎1階は、区民の方に様々な用途で使ってもらえることを考えてございます。1階に生活保護に関する窓口を設置した場合なんですけども、今後の拡張性が難しいことから、このような考えに至ったところでございます。

白井委員

 私、1階と言っていないんですよ。庁舎から出すという結論を聞いているんですよ。別に1階じゃなくてもいいと思う、個人的には。ほかの部局を外へ出すというのを検証しましたか。高度なプライバシーと言っているけど、別にほかにないわけでもないでしょうし、連携が必要だと考えれば、連携のない部局だってあるでしょうし、事業者の方々が来る窓口もあるでしょう。区民とはおよそ関係ない事業もあるでしょう。にもかかわらず、どうしてここなんだと言っているわけです。

中村総務部新区役所整備課長

 繰り返しの答弁になりますけども、生活保護に関する窓口につきましては、高度なプライバシー性というものや建物出入口からの動線も踏まえまして、新庁舎の1階に設置することといたします。

白井委員

 繰り返しの答弁なんて聞いていないんだ。全体の中でほかの窓口を検証したのかと聞いているの。ほかの窓口を検証した上でここなんだという結論を導いたのかどうかと聞いている。

中村総務部新区役所整備課長

 実施設計に入りまして、新庁舎全体の窓口の検討をしまして、このような結論に至りました。

白井委員

 ほかの窓口の検討じゃない。ほかの窓口を外に出すというのも検討したのかと聞いているんだ。明確に答えてくれ。

中村総務部新区役所整備課長

 庁外移転という議論をしたのは、新庁舎の1階に設置を予定していた生活援護の窓口でございます。

白井委員

 同じ質問を何回させるんだ。生活保護の窓口を庁外に出すというのを今回3月に決定したと言っているんだろう。そのときにほかのスペースも考えたのかって。ほかの部局の移動というのも考えて、これが一番ベストだという考えになったのかと聞いているの。

中村総務部新区役所整備課長

 新庁舎全体の窓口のゾーニングも踏まえて検討いたしまして、このような結論に至りました。

白井委員

 ゾーニングじゃないよ。ほかの窓口を庁外に出すと検証したの。ほかの窓口じゃ駄目だから、ここなんだという理由を説明してください。検証したと言うんだったら。

中村総務部新区役所整備課長

 もともと基本設計は、生活保護に関する窓口の設置場所については議会からも様々な意見をいただいてございました。基本設計時点ではそれを踏まえまして、高度なプライバシー性が必要なことや動線の関係から、新庁舎の1階に設置することといたしました。実施設計に入りまして、ほかの窓口との関係性等も検討いたしまして、今回の結論に至りました。

白井委員

 さっきから明確に答えないけど、結局生活保護の窓口を1階に置いたんだけど、やっぱり外へ出そうという、検証したのはそれだけでしょう。本当にほかのところの配置を再検証したか。床面積に含めても、現状の調査からかなり床面積が増えているにもかかわらず、どうして入らないという結論になるんだって。本来行政コストの面からも考えられば、複数に分けてという考え方に至らないよ。入るようにやるんだよ。

 一般に、例えば一軒家をお願いしましたと。図面が出来上がってきたら、どうもキッチンだとかトイレとか、バスルームがありませんでしたというのはあり得ないんですよ。そうでしょう。それって普通、先ほど我が会派の小林ぜんいち委員が言ったけど、基本設計のタイミングで分かるんですよ。

 さらに言うと、実施設計から設計、施工一体型になるわけで、その説明も受けずに予算が通っているというと、我々からすると、これまで一体何の説明をしてくれていたんだと思う。タイミングがずれていると言うけど、確信的に説明してこなかったのかというふうに捉えるけど、いかがですか。

中村総務部新区役所整備課長

 生活援護課の庁外移転につきましては3月に決定したところでございますが、その後改めて設計作業を再検討してございまして、変更後の図面と併せて報告をすることを考えていたため、このタイミングでの報告になりました。報告が遅れたことについてはおわび申し上げます。

白井委員

 遅れるにも遅れ過ぎですね。しかも、申し訳ないけど、新庁舎整備の担当者じゃないね。全庁的な窓口の在り方の話でしょう。これって業務の在り方で、本来は区の全体業務の中でどうやって最適化を目指すかという話の中での位置付けなわけでしょうう。政策調整会議で決まりましたと言うけど、本当に音頭を取っているのはどこですか。新庁舎整備担当だけでやっている話じゃないでしょう。

 だって、それぞれの窓口だとか、部局を外へ出すなんていうのは一課長さんの話では済まないわけでしょう。誰がやっているんですか、これ。誰が音頭を取って、誰が調整して、最後落としているんですか。区長も入ってというお話がありましたけど、実際にどこでどうやって決まっているんですか。政策の透明性という話があるけど、半年間も放置状態でさっぱり見えない。最終調整は誰がやったんですか。これを外へ出そうという話をしたのは課長が決めたの。どなたが決めたんですか、政策の決定の過程というのは。

中村総務部新区役所整備課長

 政策調整会議自体は、区長、副区長も入った総務部、企画部で調整している会議になりますが、その会議体で今回の決定をしたものでございます。

白井委員

 本来であれば、こう思います。庁舎がいっぱいで入らないから外へ出したって、それの理由付けで、高度なプライバシーを確保する必要があるからと言うんですけど、さも当てつけです。その施設の配置もまだこれから未定です。ひも解いてみれば、商工会館の跡地だとか、教育センターがあるので、この辺を検討していますと言うだけなんですよ。果たしてそうですかね。本当に高度なプライバシーを確保する必要があるんだというのであれば、ここの施設に置くんだって。また、この施設を利用するに当たって、高齢者や障害者の方々が利用するわけで、様々な部署との連携が必要なんだといったら、そのために窓口の配置はかくあるべきだって。その利用する人たちの利便性を考えれば、結論としてここに配置すべきなんだというふうに説明してもらえれば、なるほどと思うんだけど、見え方という言い方をしたけど、完全に外へ放り出したようにしか見えないよ。その決定が3月にあって、今頃になってというのは、都合が悪くて、ばつが悪くて委員会報告できなかったとしか思えない。違うというなら、もう一度答弁してください。

中村総務部新区役所整備課長

 本来であれば施設の再配置の考え方と併せて報告できれば望ましかったと思っておりますが、生活援護課が入らないことを3月に決定しまして、その後設計作業を行っていた関係で、報告のタイミングが今になってしまいました。申し訳ございません。

白井委員

 もう長いので最後にします。最後、要望にしておきますけど、これからコロナの影響もあって非常に財政的に苦しくなる。この総務委員会の中では様々な話が出ている。ましてや、一般財源を投入しなきゃならないという新庁舎というのは、本当難しい位置付けになってくるんだと思います。それでもやる必要がある。それでもこのレイアウトでというのだったら分かるんだけど、果たしてこれは胸張って言えますか。私は、なかなかしんどいと思うよ。区民の皆さんに説明するに当たって、胸張れるような庁舎にしてもらいたい。要望にしておきますけど、いかがですか。一応お答えだけ聞いておきます。

滝瀬新区役所整備担当部長

 今回の御報告でございますけども、レイアウトの変更等につきましての御報告の遅延につきましては、大変おわび申し上げます。様々いただいた御意見等を踏まえまして、この新庁舎の整備を契機として区民サービスの向上といったようなことで、区民からお声がけをいただくような内容にしてまいりたいと考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、20番、その他で何か報告はありますか。

山田総務部防災担当課長

 令和2年度中野区総合防災訓練の延期及び中野区帰宅困難者対策訓練の中止について、一括して口頭で報告をさせていただきます。

 令和2年11月に予定しておりました北地域、令和3年2月に予定しておりました南地域の総合防災訓練については、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを踏まえ、翌年度に延期することとなりました。

 次に、11月に予定しておりました中野区帰宅困難者対策訓練については、対策協議会の意見を踏まえ、中止することといたしました。

 報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。他に報告はありますか。

藤永企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 平和のつどい2020の開催について、口頭により御報告させていただきます。

 毎年8月に開催しておりました平和のつどいにつきましては、今年度、新型コロナウイルス感染の拡大に伴いまして延期してございました。今般、イベント開催の制限が緩和されたことに伴いまして、11月に開催することとしましたので、このことについて報告させていただきます。

 平和のつどいにつきましては、今年度11月22日(日曜日)に開催することといたしました。場所はなかのZEROの西館・小ホール、12時30分の開演を予定してございます。内容につきましては、川崎哲さんの講演会をはじめ、映画「母べえ」の上映、また、新平和資料展示室に展示予定の貞子の折り鶴貸与式を実施する予定でございます。

 当日は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクの着用、検温、御連絡先の聴取を実施する予定でございます。本報告後、10月20日号の区報の掲載をはじめとして、チラシ、ポスターにより周知を図っていく予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告がありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りします。

 お手元の文書に記載された事項を引き続き閉会中も調査を要するものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後6時22分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後6時24分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は11月17日(火曜日)午後1時に行うとし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の総務委員会を散会いたします。

 

(午後6時24分)