令和3年01月29日中野区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会の会議録 中野区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会〔令和3年1月29日〕
中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会会議記録
○開会日 令和3年1月29日
○場所 中野区議会第1・2委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時19分
○出席委員(14名) 大内 しんご委員長 いさ 哲郎副委員長 市川 しんたろう委員 渡辺 たけし委員 立石 りお委員 吉田 康一郎委員 木村 広一委員 ひやま 隆委員 いでい 良輔委員 小林 ぜんいち委員 中村 延子委員 平山 英明委員 酒井 たくや委員 長沢 和彦委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員 副区長 横山 克人 企画部長 高橋 昭彦 企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 石井 大輔 総務部長 海老沢 憲一 新区役所整備担当部長 滝瀬 裕之 総務部総務課長 浅川 靖 総務部新区役所整備課長 中村 洋 区民部長 青山 敬一郎 都市基盤部長 奈良 浩二 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 石橋 一彦
○事務局職員 書記 五十嵐 一生 書記 鎌形 聡美
○委員長署名 審査日程 ○議題 中野駅新北口駅前エリアの再整備について 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について 中野駅周辺地区一体的整備について 都市観光の推進について 1 中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備民間事業者募集の選定結果について(中野駅新北口駅前エリア担当) 2 中野駅駅前広場デザイン等整備方針の策定について(中野駅地区・周辺基盤整備担当) 3 中野駅西口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区担当) ○地方都市行政視察について ○その他
委員長 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会を開会します。
(午後1時00分)
傍聴希望者が15名を超えております。希望者全員の傍聴を許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 なお、本日は非常にたくさんの傍聴者がお見えになっておりますので、お互いに譲り合いながら傍聴されるようお願い申し上げます。 次に、報道関係者の方から、当委員会の様子を録音したい旨の許可願がありましたので、御相談のため委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時00分)
委員長 委員会を再開します。
(午後1時00分)
報道関係者から、録音の許可を求める申し出については、これを許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定します。 報道関係者の方に申し上げます。許可の申し出の際にお示しいただいた目的以外に録音したものを使用しないこと、また、休憩中の録音は認められておりませんので、休憩になりましたら録音は止めていただくようお願いいたします。 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程案(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いします。 議事に入ります。 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺地区一体整備について、都市観光の推進についてを一括して議題に供します。 所管事項の報告を受けます。 委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時02分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後1時03分)
1番、中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備民間事業者募集の選定結果についての報告を求めます。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 それでは、中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備民間事業者募集の選定結果について御報告をいたします。(資料2) 1番、募集の状況でございます。 (1)募集の経過でございますが、令和2年2月、募集要項の公表、3月、エントリー受付締切り、8月、応募受付締切り、9月に提案書受付締切りと進めてまいりました。 (2)応募、提案事業者数でございますが、応募事業者は3グループでしたが、提案事業者としては2グループでございました。 2番、選定結果でございます。 外部有識者で構成する審査委員会の審査を踏まえ、区として、別紙のとおり施行予定者候補、次点候補を選定したものでございます。 それでは、別紙を御覧ください。中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備民間事業者募集選定結果でございます。 めくっていただきまして、1番、選定結果でございます。 本募集では、新北口駅前エリア拠点施設整備の施行予定者となる民間事業者を、募集要項に基づきまして、外部有識者で構成する審査委員会での審査を経て、中野区が候補者を選定するということにしております。 区は、審査委員会による審査により、各応募者について、市街地再開発事業の施行予定者としての能力等が備わっていることを確認できたことから、審査委員会の選出結果に基づきまして、今回、施行予定者候補、次点候補を選定いたしました。 今後でございますが、区と施行予定者候補の間で基本協定を締結することによりまして、施行予定者として正式に決定をします。なお、基本協定につきまして、施行予定者候補との締結の協議が整わなかった場合には、次点候補を施行予定者候補とするものでございます。 (1)施行予定者候補でございますが、代表事業者、野村不動産株式会社。構成事業者、共同での施行予定者でございますけれども、施行予定者としては、東急不動産株式会社、住友商事株式会社、ヒューリック株式会社、東日本旅客鉄道株式会社でございます。協力事業者につきましては記載のとおりでございます。 (2)次点候補でございます。代表事業者ですが、東京建物株式会社。構成事業者、共同の施行予定者としまして、東宝株式会社、三菱地所株式会社、三菱地所レジデンス株式会社、日本土地建物株式会社でございます。協力事業者につきましては記載のとおりでございます。 続きまして、2番、提案の概要でございます。 最初に、施行予定者候補の提案でございます。別添1を御覧ください。ここでは、ざっと提案概要書のアウトラインを御説明させていただきまして、後ほど、参考資料で提案の概要と審査の視点などを御説明いたします。 「Culture Driven City NAKANO 100」ということで、「文化を原動力とした中野100年のまちづくり」としての提案でございます。 1枚目には、コンセプトと、左側に外観のイメージ、右下にホールの内観イメージが記載をされております。 続きまして、2ページに参ります。2ページにつきましては、右側に配置図、断面図などの施設計画、左側に開発コンセプト、施設の管理運営計画、事業の推進計画が記載されております。 左上の開発コンセプトでございますが、100年の持続性とグローバルな発信力を持つ中野を実現するとして、「文化を原動力として、生活・交流・産業が活性化し、成長し続けるまちづくり」「新たな「NAKANOサンプラザシティ」を、地域とともに活かす仕組みづくり」が提案をされております。 右側、施設計画でございますが、敷地内にNAKANOサンプラザとシンボルタワーを整備いたしまして、NAKANOサンプラザとしては最大7,000人収容の大ホールとホテル、エリマネ施設等、シンボルタワーにはオフィス、レジデンス、商業を配置しております。 3枚目でございますが、こちらは、文化・芸術等発信拠点としてのNAKANOサンプラザシティの機能連携、臨場感を生み出す大ホール提案の考え方、それから、公共公益性の向上につながる空間整備としまして、歩行者ネットワーク形成や広場配置の考え方、環境性、防災性強化、エリアマネジメントといったところの考え方が記載をされております。 続きまして、別添2を御覧ください。次点候補の提案でございます。 「中野サンプラザの再生と進化──中野の未来を担う都市インフラを創る──」としての提案でございます。 1枚目には、コンセプトと、上側に外観のイメージ、それから下側には広場、商業施設等のイメージが記載をされております。 2枚目ですが、同様に右側に配置図、断面図などの施設計画、左側に開発コンセプト、施設の管理運営計画、事業の推進計画が記載をされております。 左上、開発コンセプトとしましては、中野サンプラザの再生と進化の達成に向けまして、三つの方策として、「中野ブランドを世界に発信する日本が誇る文化芸術複合拠点」「地域との融合・交流を育む強靭で先進的な都市」「地元企業と日本のトップランナー企業の結集」を掲げております。 右側、施設計画でございますが、高層棟を2棟配置いたしまして、オフィス棟とレジデンス棟としております。また、低層階はサンプラザルーフという大屋根で覆いまして、その中に規模と特性の異なるX、Y、Zという三つのホール、それから文化芸術等を育む施設群を配置しております。 3枚目には、文化・芸術等発信拠点としてのハードとソフトの取組、三つの多目的ホールを配置した考え方、公共公益性の向上につながる空間整備としての歩行者ネットワーク形成や広場配置の考え方、環境、防災、エリアマネジメントの考え方などが記載をされております。 以上が提案概要書でございます。 ここで、恐縮ですが別紙にお戻りいただきまして、先ほどの別紙の3番、募集・選定の概要でございます。 (1)募集の経緯、選定方法につきましては、募集要項に記載をしている考え方でございます。 (2)には、募集・選定のスケジュールの詳細を記載しております。こちらは後ほどお読み取りいただきたいと思います。 4番、審査委員会での審査結果としまして、(1)には審査委員の一覧、それから(2)には審査委員会の全6回の開催結果を記載しております。 それから、(3)審査委員会による審査講評でございますが、別添3を御覧いただきたいと思います。別添3が審査講評でございまして、今回の民間事業者募集につきましては、審査委員会の審査により評価点を決定し、施行予定者候補、次点候補を選出しております。 中ほどの表が評価点の結果でございまして、表の左側の評価項目は、募集要項で事前に公表していた項目でございます。①の開発コンセプトから⑥の総合的な評価までございまして、特に③を重点評価項目といたしまして、当地区の再整備のコンセプトの内容を確認するということにしておりました。 評価結果でございますが、下のほうに合計として記載をしておりまして、施行予定者候補155.75点、次点候補が143.75点でございます。 審査委員会では、いずれの提案も、再整備事業計画と整合している水準の高い提案ということで評価がされました。中でも施行予定者候補の提案につきまして、全体的に評価点が高く、特に重点評価項目における提案の具体性や実現性が評価されたものということでございます。 裏面に参ります。裏面には、施行予定者候補、次点候補の高く評価された点、それから課題だった点、そういったところが記載されております。 まず、施行予定者候補の提案について高く評価された点でございます。こちらについても後ほど参考資料で詳しく説明をいたします。 評価された点でございますが、歩行者ネットワークの構成、通路、広場等の配置が明快であり、利用者にとって分かりやすいということ、7,000人規模のホールを様々な演出に対応する舞台、視距離を抑えた客席で構成し、競合ホールが多くないということ、エリアマネジメントにおいて、地域と連携した取組が具体的に提案をされていること、こういった点が評価をされております。 一方、以下の点については、今後のさらなる検討を求められております。中野通り側のにぎわいの形成、建物壁面の圧迫感の軽減、それから事業の推進計画における資金計画の確実性といった点でございます。 続きまして、次点候補の提案でございますが、ホール観客動線と他の動線を分離し、中野通り側のにぎわいを創出していること、建物を2棟とし、景観への配慮が検討されていること、三つのホール計画によって利用者の使い分けが明確になっていること、こういった点は評価されたということでございますが、一方で、施設内通路や広場をつなぐ動線が分かりにくい、ホール計画の妥当性、他ホールとの差別化に疑問がある、エリアマネジメントの取組が具体性に欠ける、こういった評価から次点となったものでございます。 それでは、参考資料1で、両案の概要と重点評価項目の評価について説明をいたします。参考資料1を御覧いただきたいと思います。 1ページ目が両提案の概要でございます。計画概要、延べ床面積、多目的ホール整備、広場空間の整備の内容を併記しております。 施行予定者候補でございますが、シンボルタワー1棟の配置でございまして、高さは約235メートル、事業費は約1,810億円でございます。多目的ホールとしまして、着席5,000席、スタンディング時最大7,000人規模の大ホールという提案でございます。また、広場空間については、出会いの広場、集いの広場、記載のような面積の提案でございました。 続きまして、次点候補の提案でございます。こちらは2棟の配置でございまして、高さは約189メートルと約224メートルでございます。事業費につきましては約1,950億円でございます。多目的ホールの整備については、特性と規模の異なる三つのホールということで、Zホールを平土間4,500人規模、Yホールを固定席800席規模、Xホールを平土間200人規模で提案されているものでございます。広場空間につきましては、出会いの広場、集いの広場、記載のような面積で提案がされてございました。 2ページ目に参ります。こちらは施行予定者候補の配置図と平面図でございます。 右側、平面図でございますが、図面の左側が南側、右側が北側となっております。敷地内の南側、中野駅橋上駅舎の側に高層棟、それから北側に大ホールを配置いたしまして、真ん中にエリマネ施設、それから文化の交差点という形で設けているものでございます。左側、立面図でございますが、高層棟は、下層階に商業、その上にレジデンス、高層部にオフィスを配置しておりまして、さらに、北側の大ホールの脇にホテルを配置しております。 続きまして、3ページ目、次点候補の配置図、立面図でございます。 右側、平面図でございますが、先ほどと向きが違っておりまして恐縮ですが、図面下側が南側、上側が北側となります。敷地内の南側に高層のオフィス棟、北側に高層のレジデンス棟、その2棟の足元に三つのホールを手前側からX、Y、Zという形で提案をされております。立面図でございますが、2棟の高層棟にサンプラザルーフという大屋根を架けまして、その下にホールや商業施設等を配置しております。 続きまして、4ページでございますが、こちらは、区としまして、選定に当たりまして拠点施設整備のコンセプトと合っているかどうかということを確認しておりまして、4ページ目は、再整備事業計画の5ページの抜粋でございます。 再整備のコンセプトの確認でございますけれども、「中野サンプラザのDNAを継承した、新たなシンボル拠点をつくる。」こちらは、DNAの継承、多様な人、文化、産業、情報が集積し、魅力的なコンテンツを世界に発信する、そういった中野のシンボルとなる文化・芸術等発信拠点の形成ということにしております。そして二つ目が、「中野駅周辺の回遊性を高め、にぎわいと交流に満ちたまちをつくる。」ということでございまして、回遊性を高め、居心地がよく、歩きたくなるまちの形成ということで掲げております。三つ目が、「未来に続く中野の活力・文化・暮らしをつくる。」ということで掲げております。こちらにつきましては、環境性や防災性に優れた空間の創出、価値を高めるエリアマネジメントの取組の誘導、そういったところを記載しております。 今回の提案の評価に当たりましては、このコンセプトの内容を確認するために重点評価項目というのを設けておりました。次の5ページ目からが重点評価項目の評価の状況でございます。 5ページ目は、重点評価項目の(ア)中野のシンボルとなる新たな文化・芸術等発信拠点の形成でございます。 一番上には審査基準の評価項目を記載しております。こういった視点で審査がされたということでございます。 その下が、施行予定者候補、次点候補の提案の考え方でございます。 多目的ホールの整備の考え方ですが、施行予定者候補、着席5,000人、スタンディング時最大7,000人ということで、観客席は3層構造の扇形構造、音楽、サブカル、スポーツ、地域文化の4分野を中心とした興行を誘致するとしておりました。 次点候補でございますが、多目的ホールの整備としまして、Zホールは平土間4,500人、音楽コンサート、興行スポーツ等、Yホールは固定席800席で演劇、お笑い、ミュージカル等、Xホールは平土間200人で日常的な地域利用ということで提案をされておりました。 その下が評価点でございまして、評価点は記載のとおりでございます。 評価の概要でございますが、施行予定者候補の提案につきまして、中野のシンボルとなる拠点施設形成の核になる施設の考え方、これは、審査委員会では先ほどのコンセプトと合っているかどうかというような議論がございまして、各委員が評価を行った結果、このような評価点になったということでございます。その他、大規模ホールながらも一体感を確保するといったホール計画上の工夫、他のホールとの差別化などが評価をされたものでございます。 続きまして、6ページ目、重点評価項目(イ)の公共公益性の向上につながる空間整備でございます。 施行予定者候補の提案でございますが、南北通路からつながる南北の軸、それから四季の都市(まち)につながる東西の軸を構成しまして、結節点を文化の交差点としているということです。また、出会いの広場、集いの広場につきましては記載のような広さを提案しておりまして、特に集いの広場がかなり大きく提案をされてございます。 続きまして、次点候補でございますが、駅前広場と新区役所方向をつなぐ北西、南東方向の斜め動線を整備いたしまして、またホール動線を中野通り側に取ることで、動線の分離を提案しておりました。また、出会いの広場、集いの広場については記載のような広さを提案しております。 こちらの評価の結果も、評価点はこのような結果でございまして、評価の概要としましては、施行予定者候補の提案における歩行者ネットワークの形成、通路、広場等の配置が明快で、利用者にとって分かりやすい、こういった点が評価されたものでございます。 続きまして、7ページでございます。こちらは環境性、防災性の評価でございます。 記載のような提案の内容で、評価点も記載のとおりでございます。こちらにつきましては、施行予定者候補の提案につきまして、環境性向上、防災力強化といった具体的な記述、提案が評価をされたものでございます。 続きまして、8ページ目、エリアマネジメントでございます。 こちらについては、両候補、施行予定者候補、次点候補、エリアマネジメントについてこのような記載がございまして、評価がございました。評価の概要としましては、施行予定者候補の提案について、地域と連携した取組が具体的に評価をされたということでございます。 以上が評価の状況でございます。 続きまして、参考資料2を御覧いただきたいと思います。区による今回の施行予定者候補、次点候補選定の流れでございます。 まず、選定の流れでございますが、今回、募集要項に基づきまして、外部有識者で構成する審査委員会を設置しております。審査委員会における審査で、予定者候補、次点候補を選出いたしまして、それを踏まえまして区が予定者候補、次点候補を選定するという流れでございます。 その下が審査委員会の審査結果でございますが、今回、再整備事業計画の内容を踏まえた審査基準に基づいて審査を行っていただきました。結果としましては、施行予定者候補の提案のほうが評価点が高くて、重点評価項目は全て施行予定者候補の提案のほうが高く評価されたというものでございます。 それを踏まえて、区の選定の考え方でございますが、審査委員会の審査によりまして、両候補、両応募者とも施行予定者の能力等は十分備わっているということは確認をしたものでございます。さらに、外部有識者の客観的な評価によりまして、重点評価項目の施行予定者候補の評価点が高かったということを尊重いたしまして、今回、施行予定者候補、次点候補として選定をしたものでございます。 最後に、恐縮ですが、表紙に戻っていただきたいと思います。3番、今後の進め方でございます。 今後、中野区と施行予定者候補の間で基本協定を締結することによりまして、施行予定者として正式に決定をいたします。 なお、今回の募集でございますが、施行予定者としての能力等を総合的に審査したものでありまして、今後、施行予定者は、この提案内容を基に関係権利者、関係機関と協議、調整を進めながら事業計画、資金計画を立てていくこととなります。区としましては、今後の事業計画作成の際に、きちんと事業内容に関わる要望事項を整理いたしまして、施行予定者と協議して進めてまいります。 4番、今後の予定でございます。 令和3年3月以降、基本協定の締結、これで施行予定者として決定をいたしまして、本事業の計画、検討を開始するものでございます。 御説明は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して御質疑はありませんか。 市川委員 御報告ありがとうございました。 今後、基本協定を結ぶに当たって進めていくということでございますので、そちらのほうをお伺いさせていただきたいんですが、施行予定者候補のほうを取り上げてお話しさせていただきます。 この絵が出来上がって、これに向けて基本協定を交渉していくということになると思うんですけれども、絵はできてきたんですが、ソフトですね、中についてはまだ何も具体的なところは全て決まっていないのかと思うんですけれども、今後、中野区がこういったことを要求していきたい、こういったことを伝えていきたいということはございますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回は施行予定者の提案ということで求めておりまして、今後は、この提案を基に提案内容を継承していただくという形で具体的な計画を進めていくことになります。 今後は、地権者として、区として権利変換の考え方をきちんと踏まえて計画をしていただく、それから、ほかの地権者である国や東京都の地権者の意向も踏まえて計画をしていくということでございます。 さらには、まちづくりの立場としましては、再整備事業計画でここの地区の将来像というのを記載しておりますので、多様な用途構成、その用途構成のバランスですとか、そういったところをきちんと区としては確認をしていきながら事業計画をつくっていきたいと考えております。 市川委員 この拠点の近くにはもちろん駅ビルができる予定もあって、いろいろな施設が周りに並ぶことになると思うんですね。 そういったものも含めてトータルのマネジメントをしていく必要があるのではないかというふうにも考えるところなんですけれども、今回審査をしていただいた先生方の中に、ソフト、そういったことも語られてきたのか、ちょっと議事録が分からないのでよく分からないんですけれども、全体としてのマネジメントという意味では、そういったことは中野区としては事業者さんのほうには伝えていくということでよろしいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 全体として、まちづくりの将来像を踏まえて、それを伝えてつくっていただくということと、あとは、エリアのマネジメントとして、エリアマネジメントという提案を求めております。このエリアマネジメントの考え方も、施行予定者ときちんと考え方をすり合わせしながら、今後エリア全体について考えていきたいというようなことでございます。 市川委員 分かりました。ありがとうございます。ぜひ、積極的にそういった提案をしていただきたいと思います。 歩行動線のところについてお伺いさせていただきたいと思います。 評価基準の中で、空間整備という評価基準のところで、今回の施行予定者がポイントを高く取っていると思います。再三、先ほどの説明の中にも防災というお話が幾つかあったと思うんですけれども、帰宅困難者だったりが出た場合の広場の活用とか、拠点の動線の回遊性の高さといったものを求められていくと思うんですけれども、この動線の幅については、今どうなっている状況でしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 動線の幅についてでございますが、審査委員会では、この規模のホール、それからこの規模の建物ということで提案をされていて、その広さが十分なのかどうかというようなことで、実際に提案者にヒアリング等しております。その中で、具体的に動線計画等も考えながら十分な広さは取っておりますということでございまして、具体的な通路の幅等はこれからの計画かなと思います。 市川委員 都市計画だったりいろいろあると思うんですけれども、マックスは何メートル取れるという認識でいるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 十分な広さを取っていただきたいということで区は考えておりますけれども、具体的な幅員とかは今後の計画ということでございます。 市川委員 それも今後の考え方の中でぜひ入れておいていただきたいと思うんです。せっかくいいものをつくっても、例えば道が狭かったりするとなかなか人が流れなくなったり、本末転倒なことになってはいけないので、そういったこともしっかり御要望していただきたいと思います。 今、エリマネの話も出てきましたので、エリマネについてもちょっとお伺いさせていただきます。 施行予定者が記していただいているエリアマネジメントの考え方、これは協力していただくというところなんですが、これはエリアマネジメント担当課長にお伺いしたいんですけれども、これを見る限りでは、まずは該当地域のエリアマネジメントをやっていくという考え方だと思うんですね、恐らく。それについてはいかがでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 ここに御提案いただいているのは2.3ヘクタールのエリマネの考え方が中心になろうかと思います。そこについては当然しっかりやっていただいて、しっかり投資をしていただきたいと考えてございます。 さらに、中野駅周辺全体のエリマネということで、ほかの地域との連携は、これから区が、また第1回定例会でも報告したいなと思いますが、エリマネの協議会をつくった上で、そこのプレーヤー、一つの構成員として事業者にも参加をしていただき、その役割を期待していきたい、貢献をしていただきたいというようなことをこれから協議をしていきたいと考えています。 市川委員 ということは、もちろん区がエリアマネジメント協議会といったものをしっかりと構成していくという流れの中で、今後基本協定が結ばれればこの施行予定者が晴れて施行されるんでしょうけれども、その方たちが、エリアマネジメントの協議会が駅周辺全体のエリアマネジメントの中の中心的な役割を担うという認識で僕はいるんですけれども、それはいかがでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 こちらもこれからの協議になろうかと思いますが、協議会の中の構成員としては1プレーヤーだというふうに考えてございます。ただ、事務局機能なども区が担っていくことになりますが、その事務局の一端を担っていただくような、そういった中心的な役割も期待をしたいなといったところで、ほかのエリアとの兼ね合いもありますが、そこも期待しながら協議をしていきたいなと考えています。 市川委員 ぜひお願いしたいと思います。 次点候補の提案概要書のエリアマネジメントの欄の中には「中野駅周辺エリアマネジメント協議会」としっかり記されておられます。「事務局」「運営」というのも書かれていますし、この辺については次点の候補者の方たちのほうがより明確に、俯瞰したエリアマネジメントという考え方を持っていらっしゃったのかもしれないし、施行予定者の方たちもそれは含んでおられているのかもしれませんけれども、これは中野区としてしっかり要望していただきたいと思います。 最後にお伺いをさせていただきたいんですが、サンプラザのDNAを継承していく、こういったお話がずっとこの委員会でもされてきました。サンプラザというのは、ずっとこの50年、60年中野区を代表するものであった、地域の人たちにとってもかなり思い入れのある建物であるということはもう皆さんも御認識のとおりだと思います。 今後、それは協定の中に入ってくるのかちょっと分からないんですが、サンプラザをどうやって取壊しをしていくのか、この考え方もすごく重要になってくると思いますね。これまでずっと、そういったサンプラザに対して、壊してほしくないというふうに言ってきた方たちが一定数必ずいるというのは間違いありませんので、そういった方々に対してもしっかり理解が得られるような計画、事業でなければならない、これは間違いないと思うんです。 そういった取壊しの仕方については今のところどう考えておられるのか、もしあったら教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 区民の皆さん、それから中野サンプラザを利用している方々にとっての中野サンプラザのDNAということはきちんと御説明をしていかなければならないと思っております。 今回の提案では、今後の施行の工事の工程とか、そういったところは今後の計画になるわけなんですけれども、サンプラザの解体等を踏まえましては、このエリアマネジメントのところに少し記載がございますけれども、エリアマネジメントをすぐ、準備期から開始をしていく、さらには工事の期間中もエリアマネジメントをしていくということで、さよなら中野サンプラザ等のイベントといったことも提案をされているということでございます。 そういった提案を踏まえまして、今後の実際の進め方を施行予定者と調整していきたいと考えております。 市川委員 これは、もちろんエリアマネジメントとして施行者がやっていくということは当然あるんだろうと思うんですが、サンプラザの近くには、各商店街とか、昔から共にサンプラザと歩んできた地域というのもあるんです。そういったところをしっかり巻き込んでいくということも重要だと思うんですが、そういったことは区として提案していく。 並びに、商店街だったり町会だったりというものは中野区がやはりきっかけを与えたりつないであげるということはしてあげなきゃいけないと思うんですけれども、そういうことについては考えているということですね。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回提案していただいた内容を具体的に形に、計画としていくに当たりまして、当然区民の方々に御説明をする機会というのが必要だと思っております。そういった中で、今回市川委員御提案のことについてもきちんと地元の方々とお話をしていきたいと考えております。 酒井委員 御説明ありがとうございます。提案書が二つあって、どちらも非常に夢があるなというふうに感じております。 そういう中で、区として今回、能力等で判断しました、選定しましたということなんですよね。そうなると、この提案書というものがどういう扱いになるのかというところが気になるんです。 例えば、今後の社会情勢が大きく変わって、もしくは、コロナの問題がありますね。以前もお聞きしました。本当にアリーナというものがいいのか、もしくはオフィス機能を都心部に設けるのがいいのか、レジデンスの住宅があっていいのか、ホテル機能がどうなのかというのは、今後また考え方が変わってきたりするところもあるのかなと思っているんです。 他方、能力で審査しましたけど、この提案書というのもあるわけじゃないですか。じゃ、この提案書というのは今後どう扱っていけばいいんですか。大きく変わっちゃならないとも思いますし、他方、柔軟に対応するということもあってしかるべきだと思うんですよ。その点、どうお考えですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 委員お話しのとおりでございまして、今回、能力等を審査するというようなことで提案を求めたものでございます。 ただ、こちらは、こういった計画でこのエリアとして望ましいのではないかということで提案を受けておりますので、今回審査結果として出ておりますので、この提案内容を継承していただいて、今後、これをベースに事業計画をつくっていただく。その提案内容の継承につきましては今後の基本協定等にも盛り込んでいきたいと考えております。 他方、委員おっしゃるとおり、新型コロナウイルス感染症影響の拡大ですとか、生活様式が大きく変わってしまうようなことも考えられるかもしれません。そういったところについては、この案に固執をするわけではないんですけれども、社会状況の要請による変化というのは、もしそれでこの内容が変わっていくようなことがあれば、それはきちんと区民それから議会の皆様にも説明をしながら進めていきたいと考えております。 酒井委員 ありがとうございます。 当然、区民、議会にもそういったことがあれば御報告していただきたいと思うんですけれども、今後の予定のところで、基本協定を結びますよというのは分かるんですよ。事業計画というだけの記述なんですね。ここのところがもう少し、今お話しできるところで詳細な部分というのはお聞きできるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今後のスケジュールにつきましては、再整備事業計画、今回の公募の基になっているものでございますけれども、そちらに想定スケジュールを記載しております。今年度、事業者を決定いたしまして、令和4年中に都市計画決定、それから令和5年度の終わりにかけまして事業認可という形で進めていきたいと考えております。 ただ、こちらは想定なので、今回、新型コロナウイルス感染症の拡大で、少し公募のスケジュールも見直しているところもございますので、この想定スケジュールを目指しながら施行予定者と進めてまいりたいと考えております。 酒井委員 コロナで今回募集時期を変更していますよね。そこによる影響はないということでよろしかったですか、今のところ。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 そこの影響ができるだけ出ないように、この想定スケジュールを目標に進めていきたいということでございます。 酒井委員 では、端的に、提案内容で2点だけ確認させてください。 まず一つは、当初考えてきた中から、コロナの問題が出てきているんですよね。そういった提案というのはまずどのようなものがあったのか、簡単に教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 新型コロナウイルスの影響についてでございますが、審査基準に新型コロナウイルスを含む社会経済状況の変化の対応といった視点を追加いたしまして、審査委員会でその点についてはどう考えているかということでヒアリングをして、考え方を確認しております。 その提案の中身としては、多様な都市機能が連携して社会の変化に柔軟に対応できるというようなことで、ウォーカブルであったり、食、住、文化の近接、それからデジタルのまちのプラットフォームをつくる、そういった提案があったということでございます。 酒井委員 もう1点なんですけれども、別添3の審査委員会の講評でちょっと気になるところが1点あります。 選定された事業者の事業推進計画における資金計画の確実性を、今後さらなる検討を求める、要するに改善してくださいよというふうな指摘があるんですね。ここが非常に気になるんですけれども、この点はどういう理由でこのような資金計画の確実性が指摘されているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 資金計画の確実性というところでございますが、提案の内容について審査委員会で議論がございましたのは補助金の額でございまして、補助金の額につきまして、おおむね総事業費の1割から2割が一般的かなと考えておりますが、野村グループにつきましては1割を大きく超えるような資金計画となっていたというようなものでございます。 こちらについては、今後事業計画をつくっていく中で、きちんと事業計画を補助金の額を踏まえながらつくっていただくということになるのかなと思っております。 ただ、一般的な補助金の割合というところを見ると、すごく高いということでもないので、できるだけ施行者の中ではより適正な事業計画となるように努力をしてもらうということで、今後事業計画をつくっていく際に考えていただくということでございます。 酒井委員 今のお答えだと、総事業費が大体1,800億円もしくは1,950億円なんですね。補助金の見立てが大甘だったじゃなくて、通常の考えから少し出ていた、さっきの御答弁だとそういう理解でいいのかというのをお聞きしたいんです。 要するに、その時点で計画に影響が出ちゃって、この提案書が変わっちゃう可能性があると思うんですよ。ですので、その辺、どれぐらいの乖離があったのか、オーバーしていたのかだけ確認させてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 1割から2割が一般的というお話をしましたが、その範囲には収まっているものでございます。 具体的な提案の内容、金額については差し控えますけれども、一般的な中の多めなところからできるだけ抑えていただくような、それが適正な補助金の執行になるというようなことを我々も確認していかなければいけないですし、事業計画をつくる際にもそれを考慮していただくということかなと考えております。 酒井委員 今後進めていく中で一番大切なのは、権利変換をどう進めていくのかだと思っています。 権利変換は令和5年なんですけれども、それまでに床をどうするのかというふうな考えを、例えば転出補償でお金をもらうと区財政にも好影響がある。例えば床を持ってどうするかというと、区の政策のところにも大きな影響を及ぼして、この権利変換の考えということが私は非常に大切であると思っております。 令和5年で決定するんですけれども、区としては、今後権利変換の考え方はどのように進めていくのか、もしくは、今考え方があるのであれば、お答えいただけますでしょうか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 権利変換についての考え方ですが、今回の事業者提案の基になりました再整備事業計画、この中におきまして、資産活用の考え方ということで示してございます。 市街地再開発事業における権利変換ということで、従前の資産を保有することにより資産を保全するとともに、事業への一定の関与を保持するということがまず基本でございます。また、権利変換により保有する資産につきましては、今後の計画、調整の過程で公的資産の有効活用や公共施設の適正配置の観点から総合的に判断するものとして、土地のみでの所有も視野に入れて検討していきます、そういった記載をしてございます。 まずこういった考え方をベースに、区として権利については検討していきたいと考えております。 酒井委員 それはもう我々も承知していることを今お話しされたんだと思うんですけれども、今後どういうスケジュールでやっていきますか。それから、議会にもどう情報を出してやっていくおつもりですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 今後、権利変換の計画ということはございますが、その前に都市計画の決定、事業計画の作成といったことがございます。その過程において施行予定者と協議をしていくということの中で定めていきたいと思っております。 また、他の地権者との関係もございますので、その辺りの協議を含め進めていきたいというところです。 議会につきましても、適宜御報告をしていきたいと考えております。 酒井委員 従前評価額というのは560億円だったんですけれども、コロナによって地価に与える影響なんかがあるのかなと思っているんですが、他方、かなり安く見積もっているのか。今後、もしくは現状でお答えできるところがあれば、教えていただいていいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回の提案でございますけれども、基本的には両事業者ともに、再整備事業計画の考え方を踏まえて、令和5年度の路線価の1.25倍というところを踏まえて提案をされていたと考えております。 これ以降、令和元年度から今までに土地の価格が上昇している分もありますし、今後それが少し下落していくのか、それは分かりません。今後のことなので少し見通せないところはありますけれども、権利変換に向けて土地の評価などをして従前資産を評価していくと思いますので、そういったところの数字も見ながら、より適正になるように計画をしていきたいと考えます。 酒井委員 そういうお答えしかできないのかなと思うんですけれども、やっぱりここがかなり大きくなってくるのかな。我々も気になるところでありますので、また状況等見えましたら御報告していただけるとと思います。 提案書を今ぱっと見ると、次点の候補者のところのシネコンだとか、あと建物の一番最上階に広場があったりだとかボウリング場があったりだとか、素人が見てですよ、いいなと思うところもあるんですよ。 先ほど市川委員も、次点候補者のエリアマネジメントの考え方なんかも参考にするところがあるというふうなことがあったと思うんですけれども、そういうことも今後できるんですか。 これができちゃうと、次点候補者もたまったものじゃないところもあるんですけれども、他方、よりよいものにしていただきたいというふうな思いがあって、その点、どう考えればいいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 先ほどもお話ししましたとおり、この提案内容を継承して、ベースとして今後事業計画をつくっていくことになります。 ただ、他方、委員お話しのとおり、次点候補がよかった点もあり、さらには施行予定者候補が改善を要する点もありますので、そういった点については、見直しもかけながら、この地区の再整備をよりよいものにしていきたいと思います。 その内容の変更点につきましては、また今後の計画の進度具合できちんと説明をしてまいりたいと考えます。 酒井委員 最後にします。 先ほど市川委員からも、サンプラザのDNAというふうなお話もありました。 令和6年から役所とサンプラザを解体していくんですよね。工事を進めて令和10年に完成なので、丸5年間ずっと工事をやっているわけです。それと併せて、中野駅に関しましては、駅周辺に関しましてはかなりの長期間工事をやっておるところなんですね。 サンプラザのDNAも大切なんですけれども、他方、ある種空白の期間がある中で、区民の理解だとかまちのにぎわいのポイントなんかも、それは難しいのかも分かりませんけれども、こういった視点も私は必要なんだろうと思っています。 その点、最後に、どのようにお考えかお聞きします。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 工事期間がかなり長くなるということが想定をされております。こういった間のにぎわいの継続についても、区としては課題というふうに認識をしておりまして、駅前の様々工事が行われている期間中のにぎわいの継続についても、事業者には配慮を求めていきたいということも考えております。 また、その点につきましては、エリアマネジメント活動と併せて、にぎわいの確保について考えていきたいということでございます。 渡辺委員 御報告ありがとうございました。 こういった選定結果となったということなんですけれども、従前から私もいろいろ興味がありまして、総括質疑とかこういった委員会でも質問させてもらっていた案件であるんです。 まず、審査委員会の中身、いろいろ報告はいただいているんですけれども、議事録的なものは、オープンにできるところはしてもらいたいなと思うんですけれども、その辺は対応可能でしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回、募集、選定を始めるに当たりまして、審査委員会を設置して進めるということでございまして、その進め方の中で、審査の経過についても公表できるものは公表するということで記載をしております。 本日、選定結果の御報告をさせていただきまして、それと併せてホームページにも掲載をするということで考えております。そのホームページと併せて、審査のそれぞれの委員会の議事要旨ですとか、そういったところも掲載する予定でおります。 ただ、それぞれの事業者の企業情報というところもございますので、そういったところについては公表することは考えておりません。 渡辺委員 できる限りは公表するという姿勢だということで、それは非常にありがたいなと思います。 確認したかったのは、二つの比較をされていたところで、やっぱりちょっと気になるのが、参考資料1の図面のところで、次点候補と今回の施行予定者候補の一つの大きな違いといたしまして、次点候補が四季の森公園も含めての動線を考えているのかなと。施行予定者候補が四季の森公園のところまでの動線というのを果たして考えているのかな、要は、駅前だけにぎわってしまうのではないのかな。 そういう中野全体の回遊性みたいなものという意味では、動線の複雑さどうこうという話がありましたけれども、回遊性の面においては次点候補のほうも結構いいところがあるのかなと思ったんですが、その辺の議論みたいなものはされているのかなというのがちょっと気になったんですけれども、いかがでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 歩行者ネットワークについてでございますけれども、施行予定者候補のほうを見ていただきますと、南北通路から出て北側にデッキがつながっておりまして、文化の交差点ということでそこで東西動線と交わっております。 そこにつきましては、四季の森側にも動線、デッキが図として示されているというようなことで、四季の都市(まち)それから五丁目に関するほうの東西動線も施行予定者候補の提案の中にはございました。 それから、歩行者ネットワークについてでございますが、次点候補の案につきまして、こちらはホールへの動線を中野通り側に取っておりまして、中野通り側のにぎわいに配慮した案になってございました。ただ、その中野通り側に取っているということで、新北口から出ますと、一度新北口から駅前広場のレベルに降りて、そこから立体道路を少し上って降りて、越えて、集いの広場に入ってホールに行くというような動線になっておりまして、動線分離は評価をされておりましたが、そのホール動線というのがちょっと分かりにくいのではないかというような議論がございました。 渡辺委員 分かりました。その辺も議事録でいろいろ見ていきたいなと思うんです。 あと、改めて確認したいところが、税務署の土地、あそこは権利変換ということで、税務署は移設するというような話は決まっているというのは報告は受けてはいたんですけれども、じゃ、その税務署がどこに行くのかとかどうするのかというようなところまでは、なかなか、まだ決まっていないのかな。 これが決まらないと、スケジューリングの話とかも出ていましたけれども、それがずれ込んでしまうのかなという懸念はやっぱりどうしてもあるんですけれども、その辺の状況はいかがなものですか。 中野税務署につきましては、委員御指摘のとおり、地権者でもあり、この再整備でできる建物の権利床を有する地権者でございます。最終的に、この権利床で展開されるのか、あるいはそうでないのか、いつ頃どこに移転をされるか、そういったことについては鋭意協議をしている最中でございます。 渡辺委員 ですので、今回のコロナ禍の中で、中野駅新北口再整備事業計画もちょっと遅らせてもいいんじゃないのかなというふうな話も多分あったと思うんですが、当然、区役所の新庁舎の問題とか複雑に絡み合っているところもあってこういった判断をしたと思うんですけれども、まだまだ懸念事項というのがいろいろあるのかなというのがちょっと気になるところではあります。 国と、財務省との話合いというか協議になるのかと思うんですけれども、結局、いつぐらいまでに決めないとこの計画が順調に進まないんじゃないか、要は計画の締切りですよね、税務署の移転問題に関する。それはいつぐらいまでにはというふうな予定、そういったものはどのように考えていらっしゃいますか。 松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 全体の施行工程をどのように組めるかというところにも影響してくるかと思っております。 そういった全体の工事工程と移転の協議を並行して今進めているところでございまして、今の時点でいつまでにというところをまだ明確にお答えできる状態ではございません。 渡辺委員 この事業計画、まず、これから協定を結んで計画を立ててこういうふうにやっていきますということで、サンプラザ、区役所の建設時期ももう決まっているというような中で、税務署の取扱いをどうするかというのが決まってからじゃないと、全部進まないんじゃないかと思うんですけれども、それが何か、分からない的な回答だとちょっと不安なんですけれども、そこは私はどう解釈すればいいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回の再整備で、税務署の敷地が、区画整理で土地を入れ替えた上でここに国が地権者となって再開発というようなことでございますが、その権利変換を令和5年度の終わり頃ということで想定をしておりますので、そういった中で国とも調整をしていかなければいけないというようなことでございます。 移転先とかというところはまだ決まっていない、調整中というところはございますけれども、基本的に、移転しないということであれば、権利変換で国も床を持つということなのかなというふうには思います。 渡辺委員 要は、税務署の移転の問題が片づかないと進まないよということは、区も国に対して言っていく必要は当然あると思いますので、そこはしっかりとスケジューリング、これだけ計画を立てているのでこの時期までには決めてほしいというふうなことを主張していってもらいたいなと思うんですね。 そういう交渉をしていかないと、ずっと、この事業計画がスタートしてからもう何年もたっていてもまだ決まっていないとかというのは、やっぱりはたから見て、私も素人ですけれども、大丈夫なのかなという不安がちょっとあります。 そこは区としても必要性をもっと訴えて、国と交渉をしていくべきではないかと思うんですけれども、その点はいかがですか。 松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 御指摘のとおり、十分に全体のスケジュール感、関連性、強く、税務署とも協議を踏まえながらしっかりと進めていきたいと考えております。 渡辺委員 当然、今までもしっかりと交渉はしているかとは思うんですけれども、施行予定者も決まったという段階で、よりそういった現実味を帯びてきているというところもしっかりと伝えていって、ちゃんとした着地点を見つけてもらいたいなと思います。 それから、権利変換のこと、酒井委員の質問とも若干かぶるかもしれませんけれども、私も、ここは区のほうである程度方針を決めて話をしていってもいいものなのかなと思っていたんです。 まず、確認なんですけれども、権利変換というのは、いわゆる新庁舎を建てるためのお金を得るために、サンプラザ、区役所の土地の一部をまず現金化する必要がある。土地をある意味手放すというような、それは従来からの報告どおりのことかと思うんですけれども、問題は、その残った部分の土地をどうするか、そこが一つの区の方針を決めるべきところなのかなと思っております。 もう一回確認なんですけれども、要は、区役所を建てるためのお金の分の土地を手放した後の残った土地を、そのまま残すか、床にするのか、そこを売却してお金にするのか、それとも定期借地というような利活用をするのか、そういう4択なんじゃないかなと思うんですけれども、いかがですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) まず、今回は再開発ということでございまして、委員からも今お話があったとおり、一部権利変換し一部転出するという考えがございます。 転出する分については、新庁舎の整備の経費ですとか、あるいはサンプラザのほうに回すということがございます。 一方で、権利変換ということでございますが、従前の土地と建物の権利分をどうしていくか、それは今後の検討ということでございます。 渡辺委員 だから、私は今4択を言ったんですけど、その4択なんじゃないんですか。それ以外にあるんだったらあると言ってほしいですし、そうじゃないなら違うと言ってもらいたいんですけれども、どうですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) どういう形で持つかというのはまだ今後の検討でございまして、再整備事業計画にも書きましたとおり、土地のみということもあるでしょうし、土地と建物で持つという考えもあるでしょうし、これは様々だろうと考えております。 渡辺委員 あまり答弁がかみ合っていないんですけれども、私はそういうものなのかなというふうには思っていまして、そこはやっぱり区としてもしっかりとした考えを示した上で交渉していくべきかなと思っております。 これは区の考え方についての質問なんですけれども、いろんな選択肢があるかと思うんですけれども、施行予定者との話合いの中で、こういうふうにしたらこういう話をしようとか、ある程度の方針を持って交渉するのか、それとも、事業者と話合いをしていきながら決めていくのか、どういうふうに考えていますか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 区としてもちろん方針を持って交渉していくということにはなりますけれども、まず、どういう計画になるのか、その辺りを具体的に示していただくということであろうと思います。 その中で、区としての権利の活用についても検討して、それに基づいて交渉をしていきたいという考えでございます。 渡辺委員 ということは、取りあえず施行予定者の話を聞いた上で、区のほうでもある程度の考えを持っていながら、その話も踏まえて自分たちの考えを伝えていく、そういうことだというふうに理解します。 要は、言いたいのは、やっぱり主体性を持って交渉していかないと、事業者側の要望を一方的に受け入れてしまうような形というのは非常に、やめてもらいたいなというようなところがあります。 こういった方針とかも都度議会に報告をしながらということにはなるかと思うんですが、そのタイミングというのは、じゃ、どこなのということになるんですね。表に出せない話とか、交渉というのは当然あるわけですけれども、その辺の報告のタイミングというのはどういうふうに考えているのかだけちょっと教えてもらっていいですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 現時点で、今想定されておりますのは都市計画の決定、あるいはその後の事業認可というスケジュールになるかと思います。その過程の中で交渉していくということになりますけれども、この後の具体的な進み方も事業者のほうから示していただいて、その中で交渉していこうという考えでございます。 この事業、再開発については、基本的に権利者、地権者が合意をしなければ事業として進みませんので、その点では区の考えを明確にして進めていきたいという考えでございます。 渡辺委員 都市計画の決定のところは当然報告のタイミングということでしたけれども、都市計画の決定の段階では、土地の取扱いに関してはある程度方向性は見えているという認識でよろしいですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 都市計画を決定していくということですと、ある程度の事業計画がベースになりますので、その時点では方向は大体見えているだろうと思います。 その後、権利変換の計画が認可されてというのが最終的なものですので、その後の最終的な調整といったこともあろうかと思っております。 渡辺委員 分かりました。一応、都市計画の決定のところではある程度の方向性が見えるというようなところで、報告をお待ちしております。 最後に、どうしても住居エリアのところで、これはちょっと難しい話かもしれません、私も再三土地は手放すべきじゃないという主張をしてきた立場で、改めて確認したいんです。 施行予定者も決まりました。住居、当然、分譲マンションというような形で施行予定者も話が来ると思うんですけど、やはり土地の権利というのは分散するものではないんじゃなかろうか。50年後、100年後、また新たな再開発をする際に、土地の権利者をたくさん持っているとまた今のブロードウェイのようなことにもなってしまうんじゃないかというような懸念があって、やっぱり土地の権利はなるべく事業者が持っているべきじゃないのかなと私は思っております。 そういった要望といいますか、区の考え、その辺はどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本エリアの再整備について、再整備事業計画で、用途構成ですとか、それから昼間人口、夜間人口、そういったところをバランスよく計画してくださいという方針を持っております。 こういった内容に基づいて提案がされ、事業計画がつくられていくということでございますが、最終的に保留床の処分というのは施行者になりますので、そこについてまで区として何か、保有した上で賃貸にしてくださいですとか、そういった要望までは考えてございません。 渡辺委員 難しいところだとは思います。定期借地の分譲マンションというのもありますし、いろいろ区としても、こうしなさい、ああしなさいとは言えないと思いますけれども、中野駅の北口、中野の顔、そういった土地を切り刻んでいくようなことというのはやっぱり望ましいものじゃないと思いますので、せめてそういう話はしていってもらいたいと思います。これは要望にしておきます。以上です。 吉田委員 私からも2点お伺いをいたします。 その前に、今の質疑で、過去の答弁と違うんじゃないのかなと思うところがあるんですが、少なくない議員がこの再開発の土地について、なるべく区は区有地を売却しないで、例えば定期借家制度など、借地権とか、そういうものを活用して、将来的には、例えば70年後には区に戻ってくるような形で事業者に開発をしてもらってはどうかと様々な立場で申入れをして、この特別委員会の場でも様々な質疑を行った際に、とにかく区の側の立場としては、区の土地を全部売っ払って金に換えて区役所の建設費にするという考えではない、貴重な財産でもあるので、なるべく区の財産をお金に換えるというところは少なくなるように事業者とも相談し、努力をしてまいります、こういう答弁を、当時の担当者は石井課長だったと思いますけれども、されたと思うんです。 過去の議事録を確認すれば分かることですが、どういう答弁だったですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 過去の答弁、今確認はできないんですが、今回の事業者の募集につきましては、再整備事業計画に基づいて行っております。 その中で、先ほども御紹介したとおり、区有地等資産の一部については市街地再開発事業において転出し、その転出補償金を新区役所整備の財源として確保する、それ以外の資産については権利変換する、そういった記載がございますので、基本的にはそういった考え方で進めているものでございます。 吉田委員 初め、そういう基本的なお話をされていたときに、様々な議員が、とにかく土地を切り刻むというのは問題なんだ、後々権利関係がふくそうしてしまって、70年後、今回新しく再開発をするけれども、また次の世代が再開発をするときに、要するに、種地にする土地もなくなってしまい、建物は減価償却で価値がなくなってしまいということでは次の世代が再開発できないですよね、こういう質疑を様々な議員がしたときに、区有地の売却というのはなるべく少なくします、努力をします、こういう答弁をされたんです。 これは一回委員会を休憩してもらってもいいんですけれども、過去の答弁を確認してほしいんですが。 委員長 委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時11分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後2時16分)
吉田委員 とにかく、区としては少なくとも事業者に対して、土地で持ち続ける部分を最大限にするとどういう提案ができますかということも、一応今回のプロポーザルとは別に聞いてはいただいているということを休憩中に確認したわけです。 そもそも、この計画の当初から繰り返し申し上げてきたけれども、なかなか方針が変わってこなかった。 私、冒頭、二つ聞きたいというふうに申し上げたんですが、一つは、土地の所有について、事業者が決まってからその事業者に交渉するのではなくて、その部分も含めて事業者のコンペティションをしてほしいということも──本当は今回こういう提案をいただくときに、どちらの事業者であればより区の持ち分、土地であったり、あるいは権利床であったり、少なくない議員が、権利床よりも底地のほうが大事だという考え方を持っている議員も複数人いるんですが、私は、そういうことを事業者に対して競争で示していただくようなプロポーザルの募集をしてほしかった。 そして、昨年1月以降のコロナウイルスというか武漢ウイルスというか、この世界的なパンデミックというのを受けて、中野区としても、全ての事業を一旦、一回立ち止まって見直しますという全体の方針を示しつつも、少なくともこの再開発計画だけは見直しはしません、こういう進め方をずっとしてこられた。 けれども、それ自身首をかしげるものであって、このコロナ禍の中で、この区の計画、区役所とサンプラの再開発計画についても、ウィズコロナというのかアフターコロナというのか何コロナというのか知りませんが、そういうものが少なくとも後から追加じゃなくて、それぞれのプロポーザルにコロナのコの字が一つも出てこないようなものを示してもらっても、これは能力を示したものだから、ここに書いていなくても能力が示されていればいいんですよと。 それであれば、わざわざこの議会で、あるいは、事業者にも膨大な時間と手間暇、人件費をかけてつくってもらったものが、なかなか宙ぶらりんなものを我々も審議しなければいけないしということでは、進め方として非常に問題があるなと私は思うんですね。しかし、進めてきてしまったので、それ自身は、判断を是としませんが、仕方がないことです。 そして、その中で二つお聞きしたいんですけれども、この二つの事業者、このプロポーザルに基づかなくてもいいのであれば、区有地をなるべく売却しないで済むような提案をしてくれているのはどちらの事業者ですかということが1点。 そして、コロナ対策について、よりきちんと配慮しているという、そこを本当は僕は重点審査項目にしてほしかったんですが、その観点でより優れている、もしこの選定委員会の方々がそこも含めて審議していただいているのであれば、検討していただいているのであれば、その見解も含めて、どういうふうに評価されているのか。この2点を教えてください。 今回、民間事業者募集に当たりましては、募集要項に基づいて募集をしておりまして、土地の所有というところにつきましては、前提として、400億円分を転出して残りを事務所の床に権利変換するということで提案をいただいております。ですので、どちらの内容についてもそういった提案になっておりますので、その点については差異はございません。 それから、新型コロナウイルスの影響についてでございますが、先ほど他の委員から御質問ありまして、ウォーカブルですとか食、住、文化近接、デジタル化というようなところで御説明をしましたけれども、両方のグループからそういった提案があったというふうには認識をしております。 その項目につきましては、先ほどの審査結果の総合的な評価というところに入ってございまして、そういった提案も踏まえまして、審査委員会が、各審査委員が評価をした結果ということで、こういう結果になっているということでございます。 吉田委員 要するに、審査でも入っていますよ、土地については両方とも差はありませんよということですが、その2点こそ事業者に頑張って努力をしてもらって、その努力の差が審査されるべき項目であった、区としてはそういうような進め方をするべきであったというふうに、これは苦言を呈させていただきます。 そして、今後、それにもかかわらず一つに決めてしまって、そこと協定を結んでこれから進めていくんでしょうけれども、今後、この2点について区はどのように選定をされる事業者とこの計画をブラッシュアップするように進めていくのか。この2点についてどういうふうに進めていくのか、改めて教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 まず1点目ですが、権利変換の考え方でございますけれども、基本的には再開発で床に権利変換をするというふうに思っておりますが、土地のみで所有した場合の考え方というのもいただいておりますので、それも踏まえまして区としてどうするのか、地権者の立場である企画さんも含めて考えてまいりたいと思います。 その提案の中には、土地のみで所有した場合、一体事業スキームとして成り立つのかどうかとかいったところもありますので、そういったところも施行予定候補者ときちんと話をしながら、きちんと整理をした上で議会の皆さんにも御説明をしたいなというふうには思っております。 それから、新型コロナの影響についてでございますけれども、こちらにつきましては、先ほど酒井委員の御質問にもございましたけれども、基本的には提案をベースに事業計画をつくっていくということですが、それこそ大きな社会的な変化ということがあれば、そうした変化も踏まえてということになるかと思いますので、そういった変更点につきましてはまたきちんと御説明をしながら進めていきたいと考えております。 吉田委員 最後に、ちょっと気になったので。 大きな社会的な変化があればとおっしゃいましたが、大きな社会的変化はもうあるんです。それに対応しなきゃいけないんです。社会的変化があると、そこは答弁を直したほうがいいんじゃないですか。もう既にあるんです。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今後の社会の変化も踏まえまして、計画をつくってまいりたいと考えております。 立石委員 私も権利変換のところについてお伺いしたいんですが、民間事業者の募集要項が公開されていますけれども、その中の条件に、権利変換の仮モデルについて、先ほどおっしゃった、400億円分については転出をして、その他は権利床で持つと定められているんです。 先ほどのお話だと、業者側からそういう提案があったというふうに聞こえるんですが、区として仮モデルという形で設定をして、ある程度そういう意向を持っていると感じるんですが、その点についてはいかがですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 聞き取りにくかったら申し訳ございません。民間事業者公募の前提でございますが、400億円転出をした上で、残りの資産を床に権利変換をして事務所床で所有した場合ということで、そこは区として提示をして、提案をいただいております。 立石委員 その上で、事務所スペースに床を持つということを仮で設定しているということですので、仮に予定施行者の場合だと、高層のオフィスフロアのところに区としては床を持つという提案をいただいていると思うんですね。 まさに今、施設整備計画を作成していて、新たに床を持つのであれば、中野区としても、駅前の好立地の場所に床を持つ場合どのように活用していくかということも併せて検討していく必要があると思うんですが、その点について、いかがですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 今後、区有施設の整備計画の中でも権利床の活用の考え方を示したということがございますけれども、区としての利活用の考え方を整理し、その中で、特に今回の事業の中での権利の持ち方につきましてもさらに方針を定めて進めていきたいと考えております。 立石委員 まだ不確定要素が多い中で、実際に精緻な賃料を出したり、どういうふうに活用するかというところは、検討は難しいのかもしれないんですけれども、将来的にそういう見込みが高いわけですから、議会にもぜひそういう可能性があるということも含めて説明していただきたいなというふうには思っています。 その上で、やはり権利変換、市街地再開発事業ですから、土地として持つという考え方もありますし、拠点整備、施設の価値を高めていくという考え方もあって、単純に土地をたくさん所有すればいいのか、全体の機能ということも考えていかないといけないという状況の中で、様々、いろんな委員から議論があるので、いろんなケースも出していただきたいと思っています。 先ほど、土地のみ所有した場合というのも提案をいただいていますよという話ですけれども、実際、公募のプロセスの中でそのモデルも出していただかないと、今後進めていく上で、事業計画、まさに資金計画というところとかを評価していくことになると思うんですよね。 定借の場合は、やはり資金調達とか資金力で不安があるというところがあると思うんですが、そうしたときに、実際、重点ポイントの提案内容とかが定借とそうじゃない場合どのぐらいの差が開くとか、そういうことを今回公募のプロセスの中で本来評価するべきだったんじゃないかなと思うんですが、そちらについてはいかがですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回の公募は、前提として、先ほどお話ししました400億円転出で事務所床に権利変換というところでスタートしておりますので、こういったスキームでこれまで整理がされてきたというようなことでございます。 立石委員 やはり権利変換というところで、先ほどいろいろな委員の質疑の中で、プロセスが見えづらいということがあって、まだ協定が締結される前ですから具体的なことが言えないというふうにあると思うんですけれども。 施行者に対して中野区は地権者という形になると思うんですが、協議をしていく際の力関係、中野区としてはどういう決定権があるのか、あるいはないのか、全会一致じゃないと物事が進まないのか。その辺の合意形成、どういう方向、パワーバランスで進んでいくのか、その点について確認させてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回の市街地再開発事業は、全員同意の個人施行でございます。ですので、ここに権利を所有している区、それから国、都、そういった全員が同意をして再開発事業を進めていくというものでございます。 そういった中で、区は権利者でございますので、区の権利については区の考え方を出して、その区の考え方を踏まえて事業を計画していただく、そういうことかなと考えております。 立石委員 分かりました。全会一致ということで、中野区だけがほかと足並みを揃えない形の提案だとなかなか難しいということで、歩調を合わせていく必要があるということだと思います。 権利変換に限らず、この提案の内容自体も、決定している部分とまだ決定していない部分というのがあって、これから事業計画を作成するに当たって区としても要望を伝えていきますよというふうにあります。 やはりこの計画については区民の皆さんの関心が非常に高い分野ですので、そこのプロセスというのを非常に丁寧に、要望を集める過程とか伝える過程とか、物事が決定していく様子というのを、区報とか、中野区としてもしっかり周知をしていただきたいと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今後、事業計画を施行予定者とつくってまいりますが、区民の関心の高い事業ということは承知をしておりますし、区の権利、区の財産を活用していくというところもあります。 そういうことからも、丁寧に区民の方々に計画の内容についてこれから説明をして、事業計画をつくっていきたいと考えております。 長沢委員 御説明いただいてありがとうございます。 権利変換のほうはちょっと後でお聞きしたいんですけれども、その前に、施行予定者候補、次点候補とそれぞれ出していただいて、施行予定者候補でいえば、「文化を原動力とした中野100年のまちづくり」、次点候補についても、「人と文化が育ち輝くまち」と、文化というものがキーワードにもなっているかなと。 それは、コンセプトの中でも、「未来に続く中野の活力・文化・暮らしをつくる。」というところや、「中野サンプラザのDNAを継承した、新たなシンボル拠点をつくる。」ということで、音楽であるとか文化、そういうことが触れられているわけですね。 この審査員の先生方の肩書きというか所属を見ていてなんですが、当然ながら、先ほどの議論なんかもあったけれども、いろいろな議論の視点の中には、こういう文化をどう発展、形成させていくのかというようなところで、肩書でいえば理系のというか、そういう方々が多いと思うんですが、専門的な視点というところではどういった議論が審査の中であったのかというのを伺いたいんですけれども、いかがですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 審査委員の選定につきましては、各分野から専門の方々にお声かけをして構成したということでございまして、都市計画、エリアマネジメント、芸術文化施設ホール、都市防災、そういった方々をバランスよく構成して、審査委員会を構成したということでございます。 長沢委員 だから、文化の、言ってみれば、それはハード面のところでおっしゃっているのかなとも思ったんですね。 それだけじゃなくて、やはり本当に文化といってもそういう意味では幅広いから、宗教だって言語だって、音楽だって、当然芸術とか、いろいろそれはあるんだけれども、でも、そうはいったって、区としてコンセプトの中でも触れられているような形で、ここの3番目のはちょっとそういう意味では抽象的だけれども、やっぱり考え方があって言われたと思うんですよ。 別添3の2ページのところで、例えば、施行予定者候補の提案で、「文化・芸術等発信拠点の形成において、7,000人規模のホールをさまざまな演出に対応する舞台と視距離を抑えた客席により構成し、同様な競合ホールが多くないこと」というのがあります。その下の次点候補の提案というところはこういう言い方をしている。これは括弧になっているんだよね、「建物を2棟とし景観への配慮が検討された提案となっているとともに、」この後ですね、「3つのホール計画によって利用者の使い分けが明確になっていること」と。 これは、どなたか、委員が1人で言っているから括弧にしている。ただ、片方でホール計画の妥当性や他ホールとの差別化に疑問があることという意見も、他方で別の委員さんが言われている。こういうことでの紹介、そういう認識でいいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 ホールの評価につきましては、委員の間でも様々な意見がございました。ですので、三つのホール計画によっての使い分けが明確になっていること、そういった評価の点もございますし、一方で、ホールの差別化に疑問があるという点も、様々議論がありました。 そういった中で、これは審査講評ですので、審査委員全体としてこういう評価、講評でどうだろうかということで調整をした結果でございまして、審査委員全体の総意としてこういった記述になっているということでございます。 長沢委員 書き方として、施行予定者のところは総意として一定なっているのかな。こちらのほうは、意見として割れているものについてはこういう括弧で、それぞれの委員の発言というかお考え方が出ているのかな。そういう形で受け止めました。 それで、中身のことなんですけど、結局、委員の審査なんだけれども、三つのグループがしたんだけど1グループは辞退したから、結局この2グループで決めていくということですね。 今、この話でいうと、そうはいっても、もともと議会に対して、施行予定者候補のところが、事業のパートナー、協力者というんでしたっけ、そういう形で一定のものを示して、我々もその下で、例えば1万人のホール指針が見直しという形になり、それが、じゃ、どれぐらいなのかといって、7,000人規模ぐらいのところで考えていますみたいな御答弁も、執行機関のほうからあって、こうした専門家の先生たちは、言い方はあれだけど、バイアスがかかりながらの審査というふうには果たしてならないのと思うんだけれども、その点はどういう形で示してどういう審査をしてきたか。件数は分かります、先ほどの答弁で。事務局として入られていたと思うんですけれども、そこはどうなんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 審査の過程でも、ホールの評価についてどういったふうに評価をしたらいいのかというようなことで議論があり、事務局にも問いかけがございました。 そういった中で、区としましては、以前議会でもお示しをしておりますけれども、小さい規模から1万人の規模まで比較した表、こういったところから、採算性を考えると3,000人から7,000人、1万人はちょっと大き過ぎる、広場が取れないのではないかというようなところで、これまで最大収容7,000人ということで整理をしてきた。 それを示した上で、最大収容7,000人という再整備事業計画に基づいて評価をしてくださいということでお話をしてまいりました。 長沢委員 権利変換の話も、先ほど来皆さんおっしゃったので、これから事業計画をつくっていく上で、私どもというか、うちの会派としても、このことは、定期借地をはじめとした、どういう形でいわゆる区の財産、区民財産を確保しておくのかという視点や、そこはどうするんだということです。 どうするんだという話はまだ決まっていないし、これからという話なんだけれども、ちょっと心配しているのは、一定、事業者への要望、要項というか、それを出したときの、先ほど、転出の考えでこれぐらいの規模みたいなところも言っていたけれども、一つは、新庁舎を建設する上での費用を捻出しなくちゃいけない。大きいのは、もう一つは、今のサンプラザ自身が融資を受けていますから、それを返金したり、要するにそういう清算もしていかなくちゃいけない。 しかしながら、新庁舎も含めて、もしかしたら金額が変わるかもしれない。それにしたって、全く足りなくなるということはちょっと考えにくいんだよね。その中で、土地だけなのか、あるいは、土地と建物、床だよね、それを確保する、そういう方向自身は議会側にも示していただきたい。改めて今日も話がありました。 じゃ、それは一体どの程度なのかという話は、実際にはこれからの話。言ってみれば、どれぐらいそれが転出できるのかとか、費用との関係でどれぐらいで転出できるのかというのは、イコールというか、ほかのとこへもお金を使うわけだから、なるのか。 そのときに、どれぐらいスペースなり土地なりが確保できるんですかという、その方向だけじゃなく、方針、もっと言えば、それを確保したら、直接か、運営自身は別なところかを含めて、いわゆる公共性、公益性として一体何に活用するんですかというのも事業計画で決めていくという話ですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 先ほどからお話をしておりますが、新区役所の財源分を転出補償金で確保する、それから、それを除く資産について権利変換をしていくというような基本的な考え方は変わらないと考えます。 一方で、実際にそれがどのぐらいの金額になるのかというのは、従前資産評価がどう評価されるかとか、地価の上昇、下落の動向とかにもよりますし、そういったところを踏まえて、今後事業者と権利変換計画をつくっていく中で、不動産鑑定等もしながら、具体的な規模感が決まってくるのかなと思っております。 その規模感を踏まえた上で、今度は区の施設の整備計画というようなところでどういった活用するのかという議論になるのかなと考えます。 長沢委員 そうすると、事業の計画そのものはこれからであって、協定を結んだ後、進めていくわけですよね。 今おっしゃられたように、どれぐらいの規模感になるか。ある意味では、言い方は悪いけど、そういう費用の、そこに規定をされたところで、あと、残りのというか、スペース、施設をどう考えるかという話に聞こえる。そういうことを言っているんだと思うんです。 だけど、それはお考えとしては分かるんだけど、じゃ、それは一体何に使うんですかということも見通していなくて、ちっちゃいからこれ、大きいからこれというのは、これもう全く白紙なんですか。 もう一つは、それは、いわゆる事前評価なら事前評価でもうお金のところは出て、その後に考えるもので、計画そのものというか、施設そのものを確保する、区自身が。要するに、転出させない、権利変換としてそこを残しておくというのは、そのときでも間に合うんですか。その2点。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 権利変換計画をつくっていく中でいろいろ条件が出てくると思いますから、並行して考えていくといいますか、そういったことと併せて考えていくのかなと思います。 ただ、その前に、区としてどういうふうに活用していきたいかというのは、施設の再配置等の考え方、企画課のほうになるかと思いますけれども、その中で規定をしていくのかなと考えます。 長沢委員 たまたまだけど、次点候補の中で、先ほどこちらで紹介させてもらったように7,000人じゃない、次点のほうだから、これで4,500人とか800人とか、あるいは200人とか。もちろん、なかのZEROホールがあったり小ホールがあったり小劇場があったりというのもありますよ。意外と微妙にこの800人とか、4,500人だってそうなんだけど、ちょっとそこはできないで、もしかしたらこれは差別化の一つで考えられていたのか。分からないですけど。 例えば、200人でもいいや、300人でもいいですよ、そういうのが中野区として必要だというふうな見解になったら、どう運営するかは別ですよ、そういうのも、いわゆる選択肢というか考え方としては、さっき言ったように、だって何のあれもないわけだから、計画をつくっていく上で、進捗というか、今言われたようにそれの上では可能なわけだから。 やっぱりこういうところが駅前に必要、それは可能性としてはあるということなんですか、否定はしないですね。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 再開発の区の権利床として、区として財産として持ったところをどう活用していこうかという点と、再開発で整備をされるオフィスであったり商業施設、それは再開発の事業の中で決まっていくものかと思いますけれども、その部分はちょっと考え方が違うのかなと思います。 権利床の部分をどうするのかというのは区の考えですし、一方で、それ以外の再開発の床というところは事業者が考えるところになりますので、そこの事業者が考える床の活用については、区としてこういったものを要望として伝えることはできますけれども、どういった施設が入るですとか、そういったところは事業者が基本的には考えていく、決めていくということかと考えます。 長沢委員 それは分かっているよ。聞き方が悪かったけど。あまりにも大きいことを言っちゃったからか。それは分かっているんです。 スペース自身を、これを何に使うかということだって、ある意味では、分からないけど、200人の平土間だったら、そのスペースがもし確保できるのならそういうのだってあるじゃないと言っているんです。別に事業者が提案しているから、それを僕が言ったわけじゃなくて、たまたまそこに出ているからそれを引用して言わせてもらっただけなんです。 つまり、そういったこと自身を考えていくことだってあるんじゃないの。区民が活用しますよ、区民がそれを求める、もしそういう声が高まって、議会側でもそういうことが必要じゃないかとあって、それはそうかもしれないとなれば、だって、今まだ白紙なんだから何にもないわけでしょうという話でさせてもらったということなんですよ。 最後に、エリアマネジメント、これはあまり中へ入っちゃいけないというあれなんだけど、考え方として、エリアマネジメントということでここで言われている具体的なところで点数の違いが出たみたいなお話ですね、施行予定者候補と。 ただ、そういうふうに書いてあったからあれなんだけど、じゃ、具体的にというのは一体何を指して具体的にと言っているのかなと思ったのは、ここで言っている、例えば会議体をつくるであるとか、あるいは継続的なエリマネ活動を支える場所、専門家、資金を確保するとか、こういう提案が具体的でありますよということをおっしゃっているのか。ここに書いてあるから。そういう評価をしたということ──ごめんなさい、これは専門家の先生。ということなんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 委員お話しのとおりでございまして、エリアマネジメントの評価につきましては、具体的な場所であったり資金であったり、それから、速やかに活動を開始する、そういったところの具体性が評価されたというふうに思います。 長沢委員 これは事務局として参加されているわけですよね。じゃ、分かれば教えてください。 次点候補の中で、実は、中野セントラルパークとその関係において、ここでエリアマネジメントを描いているなと思うんですね。こう言ったらあれだけど、次点候補のところがセントラルパークを手がけたというのもあるから、そこはアドバンテージになっているのかなと思うんだけど。 これはこれとして、結構具体的なあれなんだけど、こういうのは専門家の中ではどういう意見が出たか、もしあったら、御承知していたら教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 やはり評価は委員の方それぞれございまして、次点候補のエリアマネジメントの提案につきましても、広い範囲で捉えているというように評価をされている方はいらっしゃいました。 それぞれ、そういった審査委員の方々のお考えが評価点でつけられて、結果としてこのぐらいの差になっているというようなことでございます。 平山委員 休憩時間までには終わりたいと思っていますので、答弁を端的にお願いします。 契約はしていないのでまだ事業予定者ですけど、やっと決まったことを大変うれしく思います。もうずっと長い間、一転、二転、三転しながら、いろんな案が出ながら、ひとまずは候補者が決定をしたということで。 選考も能力を判断したということについて、私もちょっとお聞きをしたいなと思っているんですけど、とはいえ、重点項目、評価項目の四つあるうちの二つは、いわゆる施設とかハードに関することなんですよね。 その中で、区が考えている最大規模の収容人数を想定したホールを提案された、これがもろもろな点で評価をされて、いわゆる審査会でもこちらがいいんじゃないかという結果が出て、区もそれを受けたということであろうと思いますけれども、予定候補者が、何らかの事情があって契約に至らなかった場合は次点候補と契約しますということになっているじゃないですか、そうですよね。 そこを確認したいんですけど、今回評価をして、選定委員の皆様も、中野駅北口の中野区最大規模の開発において、ホールの規模や動線や、そういったものをもろもろ考えて、まず今の選定業者の提案を踏まえた上でそちらの能力を判断したということになっているんです。 大きな企業なので、そんな何かしらの事態というのはないと思いますけれども、ただ、今このコロナ禍の中で何が起きるか分からないという、一つのリスクを考えたときのための確認なんですけど、仮に、次点候補と契約をすることになった場合、でも、提案内容については現在の候補者のほうがよかったという判断をされていらっしゃるわけじゃないですか。 これは、仮に次点候補と協定を結ぶという事態になってしまったときは、次点候補の提案内容を中心に協議を進めていくことになるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今後、施行予定者候補との間で基本協定を締結するということで、そこと協議が成り立たないということであれば、次点候補ということになります。ですので、協議が成立しなければ次点候補を施行予定者候補としまして基本協定を締結することを協議していくことになります。その場合は、次点候補の提案概要をベースに事業計画をつくっていくことになります。 ただ、施行予定者候補、次点候補、それぞれよかった点と少し改善を要する点がありますので、いずれにしましても、よりよいものにしていきたいというところは変わりませんので、次点候補の提案をベースに進めるにしても、よりよくしていく、ブラッシュアップはしていくというようなことでございます。 平山委員 それぞれの提案の著作権というか何というか、そういったものの扱いというのはどうなっているんですか。 それは、仮の話で申し訳ないですけど、次点候補が契約に至ることになりました、でも、区としては、現在施行予定者として選んでいるところの案のほうがいいなと思っていた。それをそっくりやるわけにはいかないわけじゃないですか。 だけれども、さっき、それぞれのいいところがあるので協議をしてよりよいものにという御答弁をされましたけれども、その際に、例えば動線の部分とかホールの規模感であるとか、そういったものが話合いの中で区の考えているようなものに近づけるような協議も可能だというふうに考えていいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 次点候補の提案をベースに計画をつくっていくということであれば、あくまでも次点候補の提案の内容を継承する形で計画をつくっていくということでございます。そういった中で、改善点については工夫をしていただくということかなと考えております。 平山委員 そういうこともあるので、あくまでも今回は能力を判断しましたよということになっているんですかね。 でも、評価の基準というものに四つ重要なものがありまして、そのうちの二つが、ホールの規模と、機能も含めたものでしょうけど、動線ですよということになってしまうと、それってデザインなんですよね。だから、なかなか難しいなと思いながら。ただ、よく分かりました。 いずれにしても、コロナ後の云々というような皆様の懸念もありますけれども、現段階としては、区として、区が考えていた最大規模のホールの規模で、動線もホールのいわゆる往来を含めた上で望ましい形ではないかというものが提案内容になっているということで、あくまでも能力を判断したんですけれども、区としてはその方向で現時点では積極的に進めたいと思っているということでいいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 委員お話しのとおりでございます。施行予定者候補の提案を継承する形で計画を進めていきたいと考えております。 小林委員 ありがとうございました。今回、新北口駅前エリアの拠点施設整備、民間事業者によるところの選定結果が出ましたという御報告でした。 最初の御説明にあったところで、私が聞き漏らしているというか、ちょっと残っていないとこがあるので確認をさせてください。 まず、資金面です。片や施行予定候補者は、計画概要の中には1,810億円ですよ、そして次点候補者は1,950億円ですよという記載がされています、事業費として。 この辺は、全体の資金計画も今回は出していただくことが募集要項の中には示されていたかと思うんですけれども、そういった中で、この金額で最終的に行っていくというふうにそれぞれの提案者は言っていたということでよろしかったんでしょうか。前半の資金の説明のところをもう一回お願いいたします。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回の提案では資金計画というところも提案をいただいておりまして、そちらに記載をされておりました総事業費という形をここに計画概要として示しております。 今回、提案として、今回の提案内容で資金計画をつくってみた結果というところなので、これについては、これから計画を具体的にしていくに当たって、少し総事業費等も具体的になっていくということかと考えております。 小林委員 その中に、先ほど1割から2割程度の補助金の件がありました。それは含まれているんですか、いないんですか。これにプラスされるもの、この中に含まれているもの。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 この中に含まれております。 小林委員 その中に含まれているということなんですけれども、1点確認なんですけど、さっき皆さんの御議論を聞いている中で、今回、施行予定候補者の、別添1の3ページの中には、エリアマネジメントで、エリアマネジメントもこれから資金を確保していくというような表記があります。これは、この中に含まれている資金と考えていいんですか、それとも別添でまた設けられる資金ということなんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 総事業費とは別に、運営の部分でございますので、別ではないかと思います。 小林委員 そうすると、次点候補のほうはこの辺はどんな考え方になっているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 総事業費とエリアマネジメントの費用という点では、考え方は同じというふうに思います。 小林委員 じゃ、両方ともこの示された1,810億円、1,950億円以上に、エリアマネジメントについては資金を別途に考えていますよということでよろしいですかね、確認ですけど。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 別途に、事業費として施行するに当たって捻出するというよりは、エリアマネジメントの運営の中で、事業費として運営の中で生み出していくというようなところもあるかなと思います。 小林委員 両者とも同じ条件の資金がこれ以外にかかっていくということでいいんですか。それとも、片やかかる、片やかからない。それがが分からないので。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 その辺りは具体的な提案の部分になるのでございますけれども、総事業費とは別のエリアマネジメントの考え方というふうに思います。 小林委員 両者ともということでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 両者ともです。 小林委員 分かりました。 片や書いてあるんですけれども、片や書いていないので、それがどのくらい、100億円かかるのか200億円がかかるのか分かりませんけれども、そういうことが疑問点の一つです。 その上で、評価について、別添3の中には、①から⑥まで記載がされています。今回、要項で求められた本募集は、施設計画、これは②に入っています。それから、資金計画についてはこの中では見えてきていません。そして、施設の管理運営計画、これは④に入っています。 今回、募集、選定に当たって求めた資金計画については、評価の基準はどのようになっているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 評価の基準は募集要項に記載をしております。募集要項の後段のところですけれども、資金のところは事業推進計画の中に含まれておりまして、資金の部分は、「資金計画の事業成立性及び工事費、保留床処分金、補助金等の金額設定及び権利変換計画の妥当性」ということで評価項目がございました。 小林委員 ごめんなさい、ちょっと聞き方が悪かった。 令和2年6月に修正版で出された民間事業者募集要項の中の3ページには、「施設計画や資金計画、施設の管理運営計画等の提案に基づき、施行予定者としての能力等が備わっているかを総合的に審査する公募型プロポーザル方式により選定を行います。」というふうにうたわれています。 その2番目の資金計画について、今回この御報告の中では見えないんですけれども、この辺はどのように評価をされているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 改めてここの項目ということで御説明はいたしませんでしたけれども、先ほどの議論の中では少しございましたが、補助金の妥当性というところで少し審査委員会の中では議論がありまして、こういった審査結果になっているというようなことがございます。 小林委員 結論から言います。審査項目の大事な三つの中の一つが今回評価の報告の中に入っていないということに疑問を今感じているところなんです。 全体像が見えていない、安かろう、高かろうということでは、もちろん公募型のプロポーザル方式によっての選定なので、そういったことは当然、金額だけには関わらない、中身の問題もある、それによって能力が選定されるということなんですけれども、それが今非常に不透明であったということを申し上げています。 事業費だけが見えているところで、それ以外にも実はかかっているんですよということが、全体の補助金、補助金が要るのであれば特殊技術が使えないとか、それから、事業費を明確にしていかなくちゃいけないとかということが当然影響してくる。そういった中で、この事業性というのが本当に妥当なのかという疑問を持ったので、伺いました。 結果的に、確認ですけれども、この中で全て行われていて、補助金対象としてきちっと得られるものがこれになっているし、資金計画については表記を今日の御報告の中ではされていないけれども、きちっと両者を比較して、資金調達計画はしっかりしていると。どっちがいいとか悪いとかという表記がないので、両方きちっとされているということなんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回の提案では、細かい資金計画というのも提案書のほうでは求めておりまして、記載がございます。 今回公表していくのは概要書ということで、そこは事業者のノウハウ、それから事業者の情報というところもありますので、公開することは考えておりません。 そこについて、審査委員会ではきちんと、再開発であったり、そういった専門家の方々にも資金計画は見ていただいておりまして、それぞれ評価点をいただいています。その評価点をトータルした結果がこの別添3の評価項目の評価点というところでございまして、その結果は事業推進計画、⑤のところに反映をされているということでございます。 小林委員 ⑤に事業推進計画として資金のことも書かれているということですね。 そうすると、二つ目にお聞きしたいんですけれども、中野区の求めたDNA、参考資料の4ページに「中野サンプラザのDNAを継承した、」というふうにあります。 そして、継承するということについて、これまでもそうだったんですけれども、中野サンプラザのDNAというのは、中野区は何をもってDNAとしているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 中野区はといいますか、昨年に再整備を進めていくというところで「キオク」、「カタチ」、「ナマエ」というようなところも出しておりますけれども、そういったところを踏まえて、このDNAの継承ということでこのエリアをどうしていくかというようなことを考えていくのかなと思っております。 小林委員 では、中野サンプラザのDNAというのは今回のこの二つの提案者のどこに表現されているのか、どういったところに表されているのか、そして、それをどういう評価をされたんでしょうか。これは大きな三つのうちの一つなのでお聞きします。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 審査委員会の評価の中で、サンプラザのDNAというのはどういった形なのかなかなか難しいというような議論がありまして、それが、中野サンプラザホールという様々な公演ができるところもDNAなのではないか。一方で、拠点施設の核となる施設ということで、2,000人規模のホールを踏まえたところがDNAなのではないか。様々な議論がありました。 そういった中で、審査委員会の先生方が評価をした上で、今回の結果になっているというようなことでございます。 小林委員 今、様々なホールという話がありました。そして、片や7,000人、一つのホールです、片や4,500人、200人、800人というホールの形を取っています。 資金面で考えれば、たくさんホールがあったほうが、それによっての運営も、利潤、回転も多くなってきますし、興行も多くなってくる、それによって資金面の調達も非常にしやすくなってくる。一方、一つであれば、それに関わる1回の調達が非常に大きな分、回数は少なくなる。そういったこともあります。 片や、ホールの使い方、平土間の本来の使い方となると、それだけではなく防災面ということもあるので、比較はしにくいんですけれども、先ほどおっしゃったように、中野サンプラザのDNAという中で、今回、ホールの一つと三つということについてもう一度、先ほどはさらっと評価の中にあったということだけで終わってしまったんですけれども、具体的にはその辺の評価というのはどういうことだったんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 審査委員会の中では、参考資料の5ページにも書きましたけれども、中野のシンボルとなる拠点施設、その核となる施設ということで、再整備事業計画に記載がある。それを踏まえると、施行予定者候補の提案のほうがより核となる施設にふさわしいのではないか、そういった意見がございまして、考え方はそれぞれ委員の先生方ありますけれども、そういった御議論がありまして、それぞれ評価をつけた結果、こういった評価点になったということでございます。 委員長 委員会の途中ですけれども、暫時休憩いたします。
(午後3時10分)
委員長 委員会を再開します。
(午後3時30分)
小林委員 先ほどの前半の中で、施行予定候補者と次点候補を比較して、施行予定候補者の中にもいい点ももちろんあるんだけれども、改善点もある。また逆に、次点候補者の中によい点もあったので、そういったことについては、施行予定候補者の今後の協議の中で改善を求めたりしていくことがあるというやり取りがありました。 その上でお聞きしたいんですけれども、具体的にはどういった点についてどのように今回の予定候補者の選定結果、募集の選定結果の中で表れているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 施行予定者候補のことでお話をしますと、審査講評に、施行予定者候補の提案で今後さらなる検討を求めますという点で審査委員会からは指摘がございました。それは、中野通り側のにぎわいの形成であったり、建物の壁面の圧迫感の軽減、それから資金計画の確実性というところです。 こういったところにつきましては、さらなる改善を具体的な計画をつくっていく際に求めていくという点になるかと考えております。 小林委員 そうなってくると、これだけのいわゆる絵、建物の全体像ですとか、一般的に立面図やパースやイメージ図などがたくさん描かれている。こういったものでプロポーザルの応募をされてきている中で、先ほど平山委員の話の中で仮にという話がありましたけれども、そうしたときには、仮に次点候補者が締結をするような場合にはその案でいくという話がありました。 これだけの資料というんでしょうか、提案を求めておいて、足りない点があったら、いいとこ取りじゃないんですけれども、していきますというのはちょっといかがかなというふうに思うんですけれども、そもそもプロポーザルというのはそういうものなんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回の提案でございますが、設計協議というものではございませんで、様々条件が固まっていないところもありますので、提案をいただいて施行予定者の能力を見るという形で実施をしたものでございます。 でございますが、提案をいただいておりますので、この提案をベースに、この案を継承して事業計画をつくっていくということでございますが、よりよい案にしていくという意味で、この案をベースに、改善点は改善をしていくということかなと考えております。 小林委員 事業協力者を前回、3年前の夏にたしか選んだかと思うんですけれども、そのときには、示されたパースというか案というかは、あくまでも参考の絵なんですよという御答弁がたしかあったかと思います。 そうすると、今回のこの二つ示された案の様々な提案の絵、案は、イメージ図というかパースというかちょっと分からないんですけど、そこまで重要視しているものではない、あくまでも、変えるところが出てくるよというイメージ図と捉えるものなんでしょうか。これがほぼ最終形に近いものということで捉えるものなんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 事業協力者の募集のときは、再整備事業計画をつくるために協力を得るということで募集をして、様々御協力をいただきながら、この地区の区としての将来像という形で再整備事業計画をつくったということでございます。 その再整備事業計画、このエリアの将来像を踏まえての提案ということなので、将来像を実現していくものとして、この案をベースに今後はこれを具体的にしていくということかなと考えています。 小林委員 そうすると、ちょっと別な聞き方をしますけれども、最終的に、施行予定者、今は候補者でありますけれども、この計画に基づいて計画を進めていったときに、区の関与として、契約締結に関わる話にもなってくるんですけれども、施行者が後々、このコロナ禍ということがあるかどうか分かりませんけれども、この事業費、お金の規模ではやっていけません、これだけのものが当初必要であると考えていたけれども大きく変更になります、もしくは、区のほうでこういった事業をしてほしい、ある意味第三セクターのような頼りがあったときに、区はこの辺についてはどのように締結、またそして今後のありようとして考えているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本事業は市街地再開発事業でございますので、このエリアで地権者が同意をして再開発をやっていくということでございます。 ですので、中野区の地権者の部分、地権者として権利をどうするかというところは中野区の意向によるところでございますけれども、再開発事業としての全体の事業性、事業計画というのは、この地区の地区計画であったり再整備事業計画、将来像であったり、そういったところに合致をしているかどうかというところで計画は進んでいくのかなと思っております。 この地区の将来像から大きく外れるような計画になっていくということであれば、よりよい計画を区としては求めていくというようなことかなと考えております。 小林委員 今、地権者と今後のことについて、そして区の関わり合いとして、地権者として持っている部分については今後も区という話がありました。 そうすると、地権者として区がどのくらい最終的に持つか、どういった形で持つか分かりませんけれども、その中で施行者からさっき言った第三セクターのような仕組みを求められたとき、区はその辺をどのようにするのかということを、締結の中で結ばれるんでしょうか、表記されるんでしょうか。そういったことは全く想定しないで行われる締結になるんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本事業は市街地再開発事業の個人施行で、地権者が全員同意をして再開発を進めていくというようなことでございますので、区は権利分をどうするかということをきちんと考えを示した上で、国や都、地権者の考え方に同意をした上で再開発に進んでいくというようなものでございます。 ですので、何か契約をするとか、そういったことではないと考えております。 小林委員 私が理解力がないのかな、市街地再開発についての専門性に非常に欠けているので理解ができていないんですけれども。 要は、中野区が後々になって、権利があるというところにおいて、第三セクターのようにこの部分は中野区がやってくださいね、極端な言い方ですよ、このホールはもう私たちの手には負えませんと言われたときに、じゃ、中野区の権利がありますよね、その部分について中野区はこれと交換してやってくださいねとか、もしくは、どこかの床について、この部分は手に負えない、区のほうであとは全部仕切っていただきたい、そういうふうに求められる可能性がなくはない、想定外の話ではないというときに、そういった内容についてどの程度、全員の地権者の方々の同意といっても、その部分については今度区の政策に関わってくる話にもなってくるので、確認をしたいんです。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回、民間事業者募集で提案をいただいているスキームでいえば、区の権利というのは、転出補償を得た上で事務所の床に権利変換をして提案をしてくださいということですので、区の意向というか、床の部分をどう活用するか区が決められるところというのは事務所の床の部分ということになります。 ですので、例えばホールとかは民設民営ということになりますので、民間が設置をして民間が運営をしていくということだと思います。 将来、ホールを民間が持ち切れないので区にどうかというような話があった、仮にそういうことがあったとすると、その時点で区としてそれを、じゃ、対応するのかどうか、そういった判断をするのかなと思います。 小林委員 ここまでの中で非常にそういう不明確な部分が多い。要するに、区側はどうでも取れる、また事業者に対してどうでも言えるということがあります。 なぜかというと、冒頭言いましたけれども、3年前に行われた事業協力者が様々この3年間練ってきたことが、この案の中に全部施行予定者候補は入れ込んできているわけじゃないですか。そうした中で、極端にいえば、手の内を全部知っている中で提案をしてきているわけで、その辺が曖昧になっていると今後の事業にすごく影響してくるのではないのかなということが懸念されるので、指摘をさせていただきました。 次の話をしたいと思います。 エリマネの話なんですけれども、参考資料1の中では、エリアマネジメントについては、施行予定候補者の提案について、「地域と連携した取組みが具体的に提案されていることが評価された。」というふうにあります。この具体的に評価されたということと、逆に具体的に評価されなかった点、もう一つの、別添3を見ると、取組の具体性に欠けている、そういうことが出てきたと。 大きな差がここで評価として言われているんですけれども、点数についても非常に大きな点数の差があるので、お聞かせください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本日、提案概要書という形でお示しをしておりますが、実際には、エリアマネジメントについてももう少し細かい提案をいただいております。 そういった中で、先ほどもお話ししましたけれども、施行予定者候補につきましては、速やかに活動を開始できますというところですとか、場所を用意する、資金計画、そういったところの具体性が評価をされたと考えております。 一方、次点候補についてでございますが、審査委員の方々、考えは様々でございますけれども、エリアマネジメントを幅広く捉えているという点では評価があったかなと思っておりますが、少し理念的であるというようなところ、そういった両方を踏まえてそれぞれの委員が評価点をつけた結果、こういう結果になっているということかなと考えております。 小林委員 さっきも言いましたけれども、この3年間、3年じゃないな、6年間か、様々地域の中で連携を取ってきたことが既に具体的な提案としてなされたのかなというふうに読み取れる一文になっていたかと思います。 その上で、現在のまちづくり21について伺いたいと思います。 まちづくり21については、計画が実行されていく中でどんな位置にあって、今後どんなスケジュールで新しい中野サンプラザに移行されていくんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 再整備事業計画の中で、中野区の財産とまちづくり中野21の財産を、転出補償で新区役所整備費用を捻出して、残りは権利変換するということで、考え方としましては、まちづくり中野21の財産をできるだけ転出補償という形にして、中野区役所の部分はできるだけ保全をした上で、権利変換として、区の財産として保有をしていくということの考え方は今までお示しをしているところかと思います。 まちづくり中野21の今後につきましては、今後の権利変換、転出補償というようなところを踏まえまして、今後のまちづくり中野21の清算という形に進んでいくのかなと考えております。 小林委員 これが3月に締結されたとすると、4月以降というんでしょうか、この実施、建設に向けて、どんなスケジュールで行われていく予定なんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 令和5年度の事業認可、それから令和5年末頃の権利変換ということで想定スケジュールを引いておりますので、それを踏まえて今後事業者と具体的なスケジュールを計画した上でお示しをしたいと考えております。 小林委員 最後にしますけれども、まちづくり中野21が抱えている莫大な負の資産もあります。そういったものについて、融資先であるとか様々な団体とのやり取りは、今答弁いただいた中には示されていますけれども、具体的にその辺がきちっと賄われていく、そして今後の安定した事業性がこういった面でも確保されていくというところについては、まちづくり中野21のほうでも今後承知をされていくんでしょうか。 もう既にこういったことで行っていくという事業性を含めて、資金計画も含めて理解をされているところなんでしょうか。これから理解を求めていくというのかな、多分、報告が今日初めてとなる、そういうことなんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 まちづくり中野21につきましても、今回の選定結果、提案内容というところは共有をしてきた上で進めてきております。 今後も、事業の進捗に合わせてきちんと説明をしながら進めてまいりたいと考えております。 いでい委員 短くいきますけれども、様々な質疑を伺っていますと、令和5年度中の権利変換に基づいて、大体来年度中にはボリュームが絶対決定をしていなくちゃいけないと思うんですよね。 今年の3月に施行予定者と協定を締結されて、正式に事業実施者となると思うんですけれども、その協定書の中身なんですよね。 今回御提案をいただいたものの中で、二つのグループから一つのグループが選ばれた。今回、選んだ内容を変更するに当たっては、もともと区が持っている考え方が変更したので、事業実施者さんもそれに基づいて変更をかけていく、こういった、ハンドリングというわけじゃないんですけど、先ほどの答弁を聞いていますと、区は地権者として関わっていく、出された提案に沿うようにお願いをしていく、そういった答弁があったんです。 今、私たちも、議会もそうですし、区民の皆さんが一番関心を持たれていることは、ここの区役所、サンプラザの土地を事業実施者の方に売払いを行ったとしたときに、中野区としての関わりが全くなくなってしまうんじゃないか、こういったことを一番心配されている、懸念されているというのが本当のところだと思うんですよ。 それについて、協定書の中身のことについてどのようにお考えですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今後、年度末を目途に協定を締結していきたいと考えておりまして、その協定の中身についても現在調整をしているところです。 その中では、今回提案をいただいておりまして様々御意見をいただいていますように、この提案の内容の継承というところをきちんと担保していきたいと考えておりまして、提案の継承の項目、提案を変更する際には区と協議をするですとか、そういった項目を設けていきたいと考えております。 いでい委員 アフターコロナということで、なかなか先行きが不透明な中で事業を継続していく、または新しい事業を取り入れていく、こういった時代の要請みたいなものがこの区役所、サンプラザの一体整備の新たな事業実施者の方々にかかっていったときに、今持っている提案について、提案に沿うように実現、実行していく、変える場合には協議をしていくというのではなくて、区も地権者として関わり合いを持つだけではなくて、そこは柔軟に対応することがやっぱり必要だと僕は思っているんです。 じゃないと、先ほど小林議員の質疑の中でもあったように、途中で事業者さんが、放り出してしまうと言ったら乱暴な言い方になりますけれども、事業の継続が難しくなってきたと。こういったときに、区民の、区の負担みたいな形に取って代わるような可能性というのは限りなく小さくしておくべきだなと思っています。 それと、一方では、または事業者さんの自由度というんですか、さらなる提案を求めていく姿勢、それを実現させていく姿勢という可能性は膨らませていったほうがいいのかな、こんなふうに思っていますので、引き続き、協定の内容については詳細まで詰めていただきたいなと思っています。これは要望です。 委員長 他に御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 2番、中野駅駅前広場デザイン等整備方針の策定についての報告を求めます。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 それでは、中野駅駅前広場デザイン等整備方針の策定について御報告させていただきます。(資料3) 区では、中野駅を中心とした4つの「まち」の駅前広場について、今後、各駅前広場を計画、設計する際の前提となるデザイン等整備方針の策定検討を進めてきたところでございます。 昨年10月の本委員会におきまして、本方針の素案の報告をいたしました。その後、意見交換会、第5回検討会を開催し、それらの意見等を踏まえ案を取りまとめましたので、御報告させていただきます。 1番、これまでの検討状況についてです。 (1)意見交換会の開催状況等につきましては、別紙1のとおりですので、御覧ください。 開催日は令和2年10月29日、参加者は18名でございました。主な意見といたしまして、2番目、雨天でも快適に通行できる連続したシェルターが望ましいなどの意見などがありました。意見に対しての区の見解及びその他の意見等については、資料をお読み取りください。 資料戻りまして、(2)第5回検討会における意見です。 検討会では、意見交換会での意見等を踏まえ、愛称などにより駅前広場が地域になじみの場となるよう工夫をすることなどの意見がございました。 2、素案からの主な変更点でございます。 1の意見等を踏まえまして、素案に考え方等を追記いたしました。こちらは別紙2を御覧ください。 まず一つ目でございますが、1ページ目、空間整備の基本的な考え方に、「広場が、地域に親しみ感や愛着を与え、地域になじみの場となるように、愛称を付けるなどの工夫をする。」と記載してございます。 続きまして、3ページ目と4ページを御覧ください。各駅前広場の整備方針に、駅ホーム等、周辺施設からの見え方に配慮した空間とすること、また、広場と周辺地区との連携に、ユニバーサルデザインに配慮し、いつでも誰もが安全、快適に通行できる動線とすることを記載いたしました。 最後、5ページ目右側でございます。特性を生かすデザインのイメージについて、分かりやすい説明を工夫することとの意見がございましたので、中野四季の都市(まち)など区内で整備いたしました事例写真を掲載いたしました。 4、今後の予定でございます。 本委員会及び建設委員会で案について御報告をした後に、令和3年2月上旬にデザイン等整備方針を策定いたします。今後、各事業の進捗に合わせ、本方針を踏まえ、各駅前広場の設計、計画を進めてまいります。 御報告は以上です。 委員長 ただいまの報告に対して、御質疑はありませんか。 長沢委員 御報告ありがとうございます。 意見交換会をされたということなので、そこで1点伺います。歩行者デッキについての4番です。 区の見解のちょうど真ん中より下のところ、「一方、中野二丁目と中野三丁目、中野二丁目と中野五丁目をつなぐ歩行者動線についても将来構想はあり、まちづくりの進捗状況に合わせて実現化を検討していく。」とこれを見るとあるんだけど、二丁目と五丁目のところは、たしか報告なんかでも見たんだよね。ただ、二丁目-三丁目というのは一体どこで示しているのか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 こちらにつきましては、中野駅地区整備基本計画の中で、歩行者動線というところで、二丁目と三丁目をつなぐ動線の構想についても示しているところでございます。 長沢委員 ごめんなさい。じゃ、グランドデザインなんかには、早くから二丁目-五丁目のほうは将来構想はやっていたんだけど、中野駅地区整備基本計画のところでは、もう二丁目-三丁目のところは触れていたと。分かりました、ありがとうございます。 もう一つ、バス停のことなんかもこれに入っているんです。これ自身はいいと思っているんですけど、バスそのものの、これはこのデザイン等のところで聞くのがふさわしいか分からないんですけど、バス停はそれぞれのところの、主に関東バス、京王バスのところは変わらないんだよね。 それで、そういうのって、例えば今のように待つ上でのベンチとか何か設置するとか、そういうのはどこで、ここで表すものでもないのかもしれないけど、そういうのはどうしていくんですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 各交通駅前広場につきましては、今後設計等を進めていく中で、例えば、シェルターの形状、またベンチ等のストリートファニチャー等々を考えていく中で、必要な機能等が何かというところも併せて検討の中で考えていくところでございます。 この中では、基本的な大きな考え方を示しているものでございますので、具体につきましては設計の中でお示ししていくところでございます。 長沢委員 これもちょっと関連して、周辺のが出ているから、ごめんなさい、ここで聞くんだけど、例えば、今もそうだけど、バス停とかの移動の工事の進捗によってこうさせるじゃないですか、頻繁に。これからだって、先ほどの中野駅新北口の整備のところだってそうなるわけだし。 そういうのをどうアナウンスしていくかというのは大事だと思っていて、同時に、歩行者動線についても同じなんだけど、そういうのはやっぱり一定の進捗みたいなところがない限りは、例えば、自分が野方だから言うんだけど、野方の駅のバスはこういうふうに移動しますという先行きのところまで示されたようなことがあるんだけど、それだけじゃなくて、大がかりな工事になるわけだから、整備になるわけだから、そういうのは一定の期間のところを住民、利用者の皆さんに示していくというのは──ごめんね、ここじゃないのかもしれない。大事だと思っているんだけど、その点についてはいかがですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 今後、各工事のほうが進捗していく段階で、バス停についても移設等が出てくるところでございます。 仮設のバス停等の移設計画につきましては、施工ステップ、施工展開を検討していく中で、どういった形で工事が終了するまでの間展開していくかを検討していくところでございます。 もちろん、その中ではバス事業者さんのほうの御意見等も踏まえた上で計画をしていくところでございますが、そういった内容につきましては、きちんと区民の利用者の方等に周知は図っていきたいと考えてございます。 中村委員 1点だけ。 第5回デザイン等整備方針検討会というのはいつ行われたんですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 こちらにつきましては、昨年12月21日に行っているところでございます。 中村委員 前回、素案の御報告をいただいたときに、方針案の作成が12月頃で、方針の策定が1月頃ということだったんですけれども、今回、第5回の検討会が少しそのスケジュールよりもずれちゃったとか、そういうことがあってずれ込んでいるのか、そこら辺の御説明をお願いします。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 素案の御報告のときには、デザイン等整備方針案の作成を昨年12月頃とさせていただいております。こちらにつきましては、第5回検討会を12月に行っておりまして、その中で案を策定したところでございます。 今回、方針の策定を2月頃としているのは、建設委員会報告後に策定というところで考えておりましたので、当初、スケジュールの関係上1月頃を見込んでいたんですけれども、そちらが2月になったというところでございます。 委員長 他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 [1]3番、中野駅西口地区まちづくりについての報告を求めます。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 それでは、中野駅西口地区まちづくりにつきまして御報告をいたします。(資料4) 中野駅西口地区、具体的には中野三丁目地区の土地区画整理事業及び地区計画に伴う事業の進捗状況についてでございます。 1番、中野駅西口地区のまちづくりの概要でございます。 まず、(1)土地区画整理事業についてでございます。 御案内のとおり、当地区では、UR、都市再生機構を施行者として土地区画整理事業が進められています。丸の二つ目で、昨年9月に事業計画変更の申請が国土交通大臣になされ、現在認可の手続を行っているところでございます。 次に、(2)中野駅西口地区地区計画についてでございます。 中野駅西口地区では、土地区画整理事業とともに、地区計画の都市計画決定がなされています。丸の三つ目のところになりますが、今後、土地区画整理事業で行われる街区再編や道路等の基盤整備に合わせ、土地区画整理事業施行地区外の区画道路も整備を進めていく予定でございます。後ほど御説明いたします。 恐れ入ります、2ページ目を御覧ください。2番、今年度の進捗状況でございます。中段の地図と併せて御覧いただければと思います。 まず、①のAのエリア、地図の青色の箇所、西口広場予定地でございます。こちらは、現在、西側南北通路等整備の工事ヤードとして活用をしてございます。 次に、②のBエリア、地図では真ん中の緑色の部分でございます。こちらは、1件の権利者を残して建物の解体、基礎の一部撤去が完了し、水道、ガスの埋設管等の基盤整備が進められています。また、土地区画整理事業施行地区外の区画道路の整備に向けて、図の赤いL字型のラインの部分でございますが、45平米程度、道路用地の取得に係る権利者交渉手続を進めているところでございます。 次に、③のCエリア、地図のオレンジ色部分、桃丘小学校跡地のエリアでございます。こちらも、下水道等の埋設管、電線共同溝等の基盤整備を進めてまいりました。また、URによる拠点施設整備事業について、事業者選定の詳細等に係る検討を進めているところでございます。 最後に、3番、今後の整備スケジュールでございます。 まず、青色部分のAエリアでございます。2026年12月に予定されている西側南北通路完成の1年くらい前、2025年度中に、西口広場かさ上げデッキの整備を完了させる予定でございます。 次に、緑色部分のBのエリアでございます。こちらは、2022年度末までには区画道路等の基盤整備が完了し、権利者が建物の建築を開始できる状態となります。なお、土地区画整理事業施行地区外の区画道路の整備、先ほどのものでございますが、こちらも土地区画整理事業の基盤整備に合わせて進めていく予定でございます。 最後、オレンジ色のCエリアでございます。ここが最も早く、2021年度末、来年度末までには区画道路等の基盤整備が完了し、権利者が建物を建築できる状況となります。また、拠点施設は2024年度の竣工が見込まれています。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して、御質疑はありませんか。 木村委員 裏面の今後の整備スケジュールのところでお伺いします。 Aエリアのほうなんですけれども、2021年度は実施設計で、あと、さらに西口広場の整備がここから始まっているかと思うんですけれども、実施設計が完成する前に整備が始まるというのはどういった内容でしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 今、建物が全て解体され、先ほど申し上げました南北通路の工事の工事ヤードとして使っている。そのための基礎の撤去は終わって、今、平らになって工事ヤードとして使っている状況でございます。 さらに、広場を整備するに当たって、地下の埋設物がまだまだありますので、そこを撤去するところから始めていく。それと合わせて、実施設計を並行して行っていくところでございます。 木村委員 じゃ、広場整備の前の地ならしみたいなところかと思うんですけれども、2021年度から始まって2025年の途中まで、大体、約4年かかるんです。これ、ちょっと4年は長いような気はするんですが、これはそれだけ整備が大変なのか、それとも、先ほどお話があった2026年12月の南北通路に合わせて、そこまでに完成すればいいかという、どっちなんですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 かなり難しい工事だといったところもございます。こちらは、地下の埋設物の撤去も先ほど申し上げましたとおりありまして、そこに地下の大きな貯留槽を設けたりする関係もございます。 その中で整備をして、さらに、一番問題なのはデッキですね。広場よりもデッキ、階段等、南北通路につなぐデッキの部分も区画整理で整備をしていくことになりますので、そういったところでかなり高度な工事になるといったところでございます。 木村委員 そういったデッキを架ける工事となると、三丁目と線路の間の道路のほうなんですけれども、ここを、場合によっては通行止めも含めてかなり影響はあるのかなと思うんです。できれば通行止めのないように進めていただければと思うんですけれども、どういった影響があるんでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 まだ具体的な工事の進め方はこれからでございますが、地域にお住まいの方、この後背の住宅地に影響のないように、一部夜間とかそういったことは当然出てくるかとは思いますが、限りなく影響のないように進めていくようにURと調整をしてきたいと思っています。 市川委員 一つだけ教えていただきたいんですが、先ほど一部を除いて権利者という話があったんですけれども、その一部というのは、今、何名この計画に賛成していない方がいらっしゃるんでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 今現在、権利者が全て16件ございますが、1件だけまだ合意に至っていない状況でございます。 市川委員 その1件の方は、この3の今後の整備スケジュールの予定というところに合わせて見まして、それまでに合意まで持っていけるというふうに今思っているかどうか、感触的にはどうなんですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 具体的にここでいうBエリアに絡むところなんでございますが、使用収益開始が2022年度末と先ほども申し上げました。 皆さん、ほかの権利者だとか、この事業に影響がないようにするにはその半年ぐらい前までには合意を得て整備をしていきたいというふうに考えてございますので、残り2年弱となりますが、合意いただけるように交渉をしていくといったところでございます。 市川委員 今、コロナがこういう時期なので、現地に行ってお話とかなかなかできないと思うんですけれども、具体的にどういうふうに相手の方とは日頃連絡を取り合っているんでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 おっしゃるとおり訪問がなかなか難しい状況になってございますので、通知になりますが、ポスティング等をして、交渉いただけるように御案内を差し上げているのが今の状況でございます。 市川委員 もちろん、まだ年単位で期限があるかと思いますので、手紙、ポスティングだけではなくて、どこかのタイミングで必ずお会いしていただいてやっていただきたいと思います。その方もずっとその土地に根付いていらっしゃった方だと思いますので、代執行みたいなことに最後なってしまうことがないように、ぜひ今後も交渉を進めていただきたい。これは要望でお願いします。 委員長 他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。 次に、4番、その他で、理事者から何か報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。 次に、審査日程の地方都市行政視察についてに入ります。 去る1月25、26日に予定していた石川県及び群馬県への行政視察は、新型コロナウイルスの影響により、やむを得ず中止した旨御報告いたします。 以上で地方都市行政視察については終了します。 次に、審査日程のその他に入ります。 委員会を暫時休憩いたします。
(午後4時09分)
委員長 委員会を再開します。
(午後4時10分)
休憩中に確認いただきましたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定します。 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。 長沢委員 1点だけ。 中野四丁目西地区の関係で、私どものところに通知書ないしニュースということが送られてまいりました。 これは多分酒井区長宛てに出している通知、内容証明だと思っているので、多分課長のほうも御覧になっているかと思うんですが、ここで言っているのは、現在の準備組合から連名で3名の方が脱退をされた、同日に脱退届を他の3名、つまり6名が30名の準備組合員のところから抜けた、そういう通知だったわけです。 それで、実は、去年の12月に、中野四丁目西地区のまちづくりについてということで、その概要等を御報告いただきました。来年度の令和3年度に、都市計画、それぞれ様々な、そうしたことを行っていくというのが一応予定として御報告をされたわけですけど、これはもしこのままになると、これでは事業自身だって、これはやはり第1回定例会で何か考えなくちゃいけない、こういう局面じゃないかと思っているんです。 お伺いしたいのは、都市計画そのものについては区のほうで進めていくわけですけれども、こういう事態の中でも予定どおり進めていくということになるんですか。 松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり担当課長 委員御指摘の趣旨の通知書並びにお手紙につきましては、区としても数日前に収受をしたところでございます。一方で、さきの定例会で四丁目西地区については都市計画の素案を報告させていただきました。 現時点におきまして、そういった通知をいただいたことに対して何らか区としてコメントできるところのものはございません。 長沢委員 定例会も近いですから、改めてしたいと思います。 ただ、ここの、ちょっとニュースが入ってきましたので、脱退の理由として、準備組合の不信の爆発だ、コロナ禍を悪用して無理やり採決したのはけしからぬとか、どうしてコロナが落ち着いてから真剣に議論をしようとしなかったのか、コロナ終息後に従来モデルが激変する中、超高層ビルが必要かとか。中身もそうなんだけれども、進め方そのものについてなんです。 当然ながら、これは組合施行の市街地再開発ではあるんだけれども、私も議会の中で、9月の臨時総会について区の見解もお伺いしました。そのときは、片方では準備組合のほうで進めていくという、起案したのは、その準備組合の中でも理事者の方々かもしれないけれども、しかし、こういう時期に進めるのはいかがかというところで言わせてもらいました。 都市計画という大変大きなあれを進めていくという予定をしたわけだけれども、コロナだって収まっていないこともそうなんだけれども、こういった事態の中でありますから、これはやっぱり真剣に中で検討し直していただきたいな。これは要望にしておきます。 吉田委員 私からも、中野四丁目西地区の再開発の事業についてお伺いします。 権利者の合意形成状況というのを再三御確認申し上げて、どんなにきれいに描かれた絵でも、地権者あるいは地元の方が歓迎して協力できるような内容と進め方でないと意味がありませんよということを再三申し上げてきたことは少しでも覚えていただいていると思うんです。 私のほうにも連絡が入りまして、前回の委員会で御説明のあった、権利者が全部で40件、その中で準備組合員数が30件だから、75%の方が賛成しているんですよ、こういう御説明であったというふうに記憶をしているんですけれども、今御指摘があったように、この30件の中から脱退者が6名、そして残っている方の2人は裁判を起こしている人の2人。 そうすると、残りは22件なんですが、このうちの2件というのは施行する主体者である建設会社ですから、要するに、主体者じゃなくて関係者という意味では20件しか賛成者がいない。つまり、40件のうち20件ですから、75%が賛成じゃなくて、50%しか賛成していない、こういう状況。 前の御説明が違ったのか、前の御説明の状況から逆に合意形成が悪化しているか、こういう状況だと思うんですが、合意形成の状況の現状はどういう状況なのか、確認で、教えてください。 松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 合意形成の状況につきましては、先般御報告をした状況として区としては御報告をさせていただいてございます。 ただ、数日前に先ほどの通知あるいはお手紙を収受したばかりであるということでありまして、それ以上何か区としてコメントできるものはございません。 吉田委員 コメントできないというか、子どもじゃないんだから、合意形成が進んだのか、逆に後退したのか、どっちですか。 松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 前回の報告で、確かに全地権者40件中30名の方が準備組合に加入をされている、その中で、私としては、賛成率が75%という言い方ではなくて、加入率は75%、ただ、加入されている方の中にもいろいろなお考えの方がいらっしゃるというふうに御報告を差し上げているところでございます。 今の時点では、通知を通じて、6名の方が脱会をされる通知を出したという事実としては承知をしてございますが、全体の地権者の中で、加入している、していないにかかわらず、一定規模の推進を望んでいらっしゃる地権者がいらっしゃる、そういった認識を持っているところではございます。 吉田委員 一定の規模の方がいらっしゃるのは一定の規模の方はいらっしゃるんですが、6名が脱退したのは前進なんですか、後退なんですか。 松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 加入率が下がったという意味でいえば、それはそのとおりの事実として受け止めるべきだと思っております。 吉田委員 そして、その上さらに、組合の副会長クラスと自他ともに認めていらっしゃるような理事の方が、いきなり本人に通知なく、いつの間にかというか、退会させられていたというようなことも連絡を受けておりますので、どうも準備組合自身が、公平中立あるいはきちんとした法の精神にのっとった進め方をしているか、私は改めて非常に疑問を感じている次第であります。 区としてきちんとこの準備組合に対しても、手続だけでなくて、法の精神にきちんと基づいた開発行為を行うように改めて指導を徹底するべきだと思うんですが、お考えをお伺いします。 松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 法定の市街地再開発事業を進めようとしているわけでございまして、委員御指摘のとおり、公正公明できちんと正式な手続にのっとった進め方をするべきだと思っておりますし、そのように引き続き指導してまいります。 委員長 他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会を散会いたします。
(午後4時19分)
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