令和3年02月10日中野区議会子ども文教委員会
令和3年02月10日中野区議会子ども文教委員会の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔令和3年2月10日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和3年2月10日

 

○場所  中野区議会第1・2委員会室

 

○開会  午後1時01分

 

○閉会  午後5時42分

 

○出席委員(7名)

 高橋 ちあき委員長

 斉藤 ゆり副委員長

 吉田 康一郎委員

 小杉 一男委員

 いでい 良輔委員

 平山 英明委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(1名)

 中村 延子委員

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞

 子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 永田 純一

 子ども教育部子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部保育園・幼稚園課長、子ども教育部保育施設利用調整担当課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 渡邊 健治

 子ども教育部幼児施設整備課長 藤嶋 正彦

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史

 子ども教育部子育て支援課長 滝浪 亜未

 子ども家庭支援センター所長 古川 康司

 子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども教育部子ども特別支援課長、教育委員会事務局子ども特別支援課長 石濱 照子

 教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明

 教育委員会事務局学校教育課長 板垣 淑子

 

○事務局職員

 書記 松丸 晃大

 書記 本多 正篤

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 学校教育の充実について

 学校と地域の連携について

 知的資産について

 子育て支援及び子どもの育成について

○所管事項の報告

 1 中野区基本構想検討案に係るパブリック・コメント手続の結果について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 2 中野区基本計画(素案たたき台)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 3 中野区区有施設整備計画(素案たたき台)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 4 子どもの貧困対策に係る考え方について(子ども政策担当)

 5 中野区立小中学校施設改築の基本的な考え方(案)について(子ども教育施設課)

 6 旧中野刑務所正門の取扱いについて(子ども教育施設課)

 7 「中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画」(案)について(子ども特別支援課)

 8 区立中学校教職員の不祥事について(指導室)

 9 その他

 (1)明和中学校の校章等の見直しについて(学校再編・地域連携担当)

 (2)2021年「中野区成人のつどい」の開催について(育成活動推進課)

〇地方都市行政視察について

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時01分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃休憩を入れたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 学校教育の充実について、学校と地域の連携について、知的資産について、子育て支援及び子どもの育成についてを議題に供します。

 所管事項の報告をお願いいたします。

 まず1番、中野区基本構想検討案に係るパブリック・コメント手続の結果についての報告をお願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、中野区基本構想検討案に係るパブリック・コメント手続の結果につきまして、お手元の資料によりまして御報告をいたします。(資料2)

 中野区基本構想検討案に係るパブリック・コメント手続の結果について取りまとめをいたしましたので、全ての常任委員会におきまして、共通の資料を用いまして御報告をさせていただくものでございます。

 まず1、意見募集期間は、令和2年12月6日から12月28日まででございます。

 2、提出方法別意見提出者数といたしましては、電子メールが12人、窓口が11人、計23人の方から御意見を頂きました。

 3、掲出された意見の概要及びそれに対する区の考え方でございます。当委員会に関連する項目につきまして御説明をさせていただきます。

 別紙1を御覧いただきたいと思います。(3)の「2(2)未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまち」に関するものといたしまして、3項目ございます。

 初めに、4番、「子どもが子どもの時間を過ごせる場所がある」という文言を追記することにつきましては、「子育て世帯が住み続けたくなるまちをつくります」の中に、御意見の趣旨は含まれているというふうに考えてございます。

 5番、「社会の変化に対応した質の高い教育を実現します」に、教員の働き方改革、教育委員会の役割を記載することにつきましては、「良好な教育環境」という表現の中に御意見の趣旨は含まれており、具体的な取組内容につきましては、基本計画等の中で検討していくというふうにしてございます。

 6番、「子育て世帯が住み続けたくなるまちをつくります」について、「このまちで育ち・育てることに誇りを持ち」という文言を追記することにつきましては、シビックプライドにもつながる地域への愛着につきましては、子育て世帯に限らず大切であり、まちの姿(1)の中で描いているというふうにしてございます。

 次に、3ページを御覧ください。個別の施策内容等に関する意見でございます。

 3番、4番、5番、6番が当委員会に関わる案件でございました。これらにつきましては、備考に記載しておりますとおり、個別の施策内容等に関する意見に対する具体的な取組内容については、基本計画等の中で検討していくこととしてございます。

 恐れ入ります、初めの資料にお戻りいただきたいと思います。

 4、提出された意見等により変更した箇所でございます。当委員会の所管ではございませんが、変更した箇所、記載のとおりございました。

 なお、パブリック・コメント手続を踏まえ変更した中野区基本構想の文案につきましては、別紙2のとおりでございます。後ほど御覧いただければと存じます。

 5番、今後のスケジュールでございます。令和3年第1回定例会におきまして、中野区基本構想の議案を提出させていただく予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。

小杉委員

 別紙1のナンバー4のところですけども、子どもが子どもの時間を過ごせる場所があると追加してほしいという意見が出て、これはこれでそうだなと思ったんですが、区の考え方のこの返答が、子育て世帯が住み続けるまちをつくりますということで、実際見てみると、何かまちづくりの話のところに含まれていますよというふうに書かれています。が、何か返答がかみ合っていないんじゃないかなと感じたんですが、何でしょう、権利の話の中で、個人の子どもの時間を過ごせる場所があるというところは、上のほうの子どもの権利の話なのかなと思ったんですが、ちょっと何かかみ合っていないんじゃないかなと感じたんですが、いかがなんでしょうかというところなんですが。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 「子育て世帯が住み続けたくなるまちをつくります」の中で、基本構想の中では将来像を描いていまして、基本計画でそれを具体化していくという構成になっていまして、御意見いただいている、子どもが子どもらしい時間を過ごせるというところの趣旨については、基本計画のほうでお読み取りいただくと分かるかなと思っていますが、その中で反映しているという認識でこういう回答になってございます。

委員長

 よろしいですか。ほかにありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ないようですので、以上で本報告は終了いたします。

 次に、2番、中野区基本計画(素案たたき台)についての報告をお願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、中野区基本計画(素案たたき台)につきまして、お手元の資料(資料3)によりまして御報告をいたします。

 区では、中野区基本計画につきまして、中野区基本構想の改定に向けた検討等を踏まえながら策定に向けた議論を進めており、このたび素案を作成する前に、素案たたき台として取りまとめをいたしましたので、閉会中の全ての常任委員会におきまして、共通の資料を用いまして御報告をさせていただくものでございます。

 なお、素案たたき台は、素案に盛り込むことを想定している内容について取りまとめたものでございまして、今後、議会からいただきました御意見を踏まえまして、さらに検討を深め、素案を作成していきたいというふうに考えてございます。

 1、中野区基本計画(素案たたき台)でございます。

 区では、中野区自治基本条例に基づきまして、基本構想の実現を図るため、基本計画を策定し、総合的かつ計画的な行政運営を行ってまいります。

 基本計画は、基本構想を実現するために区が取り組む基本的な方向性を示すものであり、計画期間は、令和3年度から令和7年度までの5年間といたします。

 (1)構成及び概要でございます。

 第1章、計画の基本的な考え方では、基本計画の基本的な考え方として、策定の趣旨、位置付け、構成、計画期間、進行管理について整理してございます。

 第2章、策定の背景では、基本計画の策定に当たり、注視すべき区を取り巻く社会状況等の変化、人口動向・将来人口推計、基本計画を踏まえた財政見通しを示してございます。

 第3章、重点プロジェクトでは、政策及び施策を効果的かつ効率的に推進していくため、組織横断的に対応することが必要な政策課題に対して「重点プロジェクト」を設定してございます。

 第4章、基本目標別の政策・施策では、基本構想において描く目指すまちの姿の実現に向け、区が取り組む基本的な方向性を示すため、四つの基本目標の下、政策及び施策を体系的に整理しております。

 各施策におきましては、現状と課題を踏まえ、「施策の方向性」を明示するとともに、施策の達成状況の目安となる「成果指標と目標値」を設定してございます。また、「主な取組」を示し、「事業の展開」を前期(概ね2年)と後期(概ね3年)に分けて設定してございます。

 第5章、区政運営の基本方針では、持続可能な区政運営を実現するための基本方針を示してございます。

 (2)中野区基本計画(素案たたき台)でございます。別紙の冊子のほうを御覧いただきたいと思います。

 1ページから第1章、計画の基本的な考え方について記載してございます。

 次に、7ページから第2章、策定の背景について記載をしてございます。

 なお、基本計画骨子でお示しした事項に加えまして、今回、素案たたき台では、区を取り巻く社会状況等の変化の11ページに、SDGsの推進について盛り込んだほか、将来人口推計や財政見通しについてもお示しをしてございます。

 31ページからは、第3章、重点プロジェクトについて記載をしてございます。

 この重点プロジェクトの考え方でございますが、基本構想で描く10年後に目指すまちの姿の実現に向けて、政策及び施策を効果的かつ効率的に推進していくため、組織横断的に対応することが必要な政策課題に対して、重点プロジェクトを設定し、基本計画の期間内において重点的に取り組んでいくものでございます。

 限られた財源、人材等を効率良く配分するため、重点プロジェクトとして設定した取組に関する事業については、組織・人員体制の整備と予算の計上を行いながら、着実に推進していく考えでございます。

 また、重点プロジェクトを設定する上では、早期に対応が必要となる「誰一人取り残さない」という視点と、中長期的に対応が求められる「将来を見据えた投資」の視点を重視して設定してございます。

 なお、基本計画骨子でお示しをいたしました子育て先進区の実現、地域包括ケア体制の実現に加えまして、区として再度検討いたしました上で、三つ目のプロジェクトとして、活力ある持続可能なまちの実現を盛り込んでございます。

 このプロジェクトは、新型コロナウイルス感染症による地域経済の低迷を踏まえ、地域経済の回復、活性化、さらには中長期的な視点に立ち、各地区のまちづくり、脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりの推進などをプロジェクトとして整理してございます。

 各プロジェクトの構成につきましては、プロジェクトの下にそれぞれ三つの推進するプロジェクトを設けてございます。特に、子育て先進区の実現の項目におきましては、少子高齢化や人口減少など、将来的な人口構造の変化を見据え、出生率の向上や子どもと子育て家庭の区内定住を促進するため、「子どもが健やかに育ち、子育てをする上で必要な環境が整っており、満足度の高いまち」、「区の子育て環境が区内外に認知されており、多くの子どもと子育て家庭から選ばれるまち」を目指すための取組を進めてまいります。推進するプロジェクトは、①子ども・子育て家庭に対するセーフティネットを強化します、②子育て・子育ち環境を整備します、③地域全体で子育てを応援するための体制を整備しますとしてございます。

 そして、続きまして43ページからは、第4章、基本目標別の政策・施策となってございます。

 45ページからは、基本目標・政策・施策のページの見方等について説明をしてございます。

 ここからは、子ども教育部、教育委員会事務局が関連いたします項目につきまして、御説明をさせていただきたいと存じます。大部でございますので、できるだけ簡潔に御紹介させていただきます。

 政策6からでございます。93ページ基本目標2、「未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまち」を御覧いただきたいと思います。

 政策6から政策10までが全て関連するということでございます。

 政策6、「子どもの命と権利を守る」につきましては、96ページ以降ですね、施策12、「子どもの権利の尊重と理解促進」、以降、施策13、14、15といったような形で掲載をさせていただいております。

 次に、政策7、「社会の変化に対応した質の高い教育を実現する」につきまして、112ページの 施策16、「子どもたちの「生きる力」を育む教育の充実」など、施策17、18、19などがこの項目でございます。

 次に、127ページが政策8、「まち全体の子育ての力を高める」ということで、施策20、「地域における子育て支援活動の促進」など、施策21、22、23といったような項目がございます。

 次に、141ページ、政策9、「子育て世帯が住み続けたくなるまちをつくる」につきまして、142ページ、施策24、「子育て世帯が暮らしやすい住宅・住環境の誘導」と、施策25が該当します。

 次に、149ページ、政策10、「若者のチャレンジを支援する」につきまして、150ページから施策26、「若者が地域や社会で活躍できる環境づくり」と、施策27が該当でございます。

 そして少し飛びまして、197ページの政策15、「生涯を通じて楽しく健康に過ごせる環境をつくる」のうち、198ページの施策38、「誰もが身近に運動・スポーツ活動に取り組める環境づくり」の主な取組の中の「子どもの運動習慣の定着に向けた取組の促進」でございます。

 それから少し飛びまして、208ページ、施策41、「生涯にわたり学び続けることができる環境づくり」の中の図書館に関わる取組でございます。

 そして最後に、259ページ、政策20、「安全・安心な生活環境と防犯まちづくりを進める」のうち、260ページの施策54、「犯罪や事件・事故の防止と消費生活の安全の推進」の中の通学路における児童・生徒の安全確保の取組でございます。

 次に、269ページからは、第5章、「区政運営の基本方針」を記載してございます。こちらは総務委員会所管となりますが、持続可能な区政運営を実現するための基本方針といたしまして、1、対話・参加・協働に基づく区政運営、2、危機の発生に備えた体制の強化、3、社会の変化に対応した質の高い行政サービスの提供の3項目を定めてございます。

 恐れ入ります。初めの資料にお戻りいただきたいと存じます。

 2、今後のスケジュールでございます。

 基本計画につきましては、令和3年3月に素案をご報告いたしました後、4月以降に意見交換会等を実施したいというふうに考えてございます。その後、6月に案として取りまとめをいたしまして、パブリック・コメント手続を経た後、8月に策定を予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告で御質疑ありましたらお願いいたします。

平山委員

 かなりボリュームのある資料を今頂きましたので、じっくりと拝見をさせていただかないとならない、分からないところもあるんですが、今御説明を受けながら、幾つか疑問に思ったことがあるので、それを伺わせていただきたいと思うんですが。

 まず、前提として、新しい区政がスタートをした直後の定例会で、私も一般質問の中で、区長が公約に掲げられていた、いわゆる子育て関係施設の配置等について、いつ示されるのかということをお尋ねして、それは今後策定する基本構想、基本計画の中で示しますということを述べられていらっしゃいました。

 その後も、様々な議員や、私も含めてそうですけども、同様の質問をしていったときに、同様の御回答があったかというふうに認識をしているんですが、今回、これ次の報告になっちゃうんですけど、区有施設の整備計画というものがある。で、構成として、この基本計画の中には、施設配置のことについては入れずに、別立てとして、施設整備計画とされたという理解でいいですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 委員お話しのとおり、この基本計画は、区の総合計画といたしまして、区の基本的な施策とその方向性を定めるというものでございます。

 一方、施設整備計画につきましては、そうした基本計画で定める施策を実現するに当たりまして、区有施設の配置の考え方や今後の計画について、財源等も含めて具体的な計画として定めるというものでございます。

平山委員

 まず、総合計画というのは法的な位置づけは、これ、基本構想みたいなものも含むんですよ。トータル、全てのベースとなる計画のものを総合計画と言うから、基本計画イコールというのはちょっと適切じゃないのかなということと、いや、お尋ねをしたのは、これまで区がつくっていた基本計画って、施設配置計画を兼ねていたと思うんです。で、今回はこういう形で二つに分かれている。我々が尋ねてきて、区側が回答してきた、いわゆる子育て施設の配置等々についてというのは、これは基本計画ではなくて、施設配置計画のほうに具体的に表記をされたという理解でいいんですかとお尋ねしているんです。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今お尋ねのございました基本計画、これにつきましては、区の基本的な施策の体系や考え方をお示しするというものでございますので、その中には子育て関係の施設の在り方、またその考え方というものはお示しをしていくというふうに考えておりますが、では、どこにどういう施設をいつ整備していくのかといったようなことの具体的なことについては、施設配置整備計画の中でお示しをする、そういうふうな考え方でございます。

平山委員

 ということでいいわけ。じゃ、基本的な考え方はここに書いてある。例えば二つ、保育園の民営化をしないというお話を区長が選挙前にされていて、当選をされて、その方針を具体的にしていくということで、当時、そうは言っても民営化が進んでいたようなところもあったり等々というのがあって、混乱を避けなきゃいけないので、具体的にどういうふうに考えているんですかということをお尋ねしたとき、あるいは児童館等々を存続させるということをおっしゃったんだけど、それはどういう形でなのかということをお尋ねしたときに返ってきた答弁、御回答というのが、詳細については基本計画の中で示すということだったと思うんですよ。

 じゃ、施設配置計画のほうに載っている分はこっちのほうで聞きますからいいですけど、まずその二つについて、いわゆる保育園の民営化云々の件についてと、児童館については、何ページと何ページに記載されていますか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 まず、保育園の民営化というところでございますけれども、135ページにございます。このところには、「区立保育園の民営化や」という言葉が記載をしているところでございます。そのページの一番下のところに「保育園の民営化を進めてきました」ということを記載しているというところでございます。

 さらに、主な取組のところ、次の136ページのところですけれども、主な取組の「保育ニーズに迅速に対応するため、民間保育所の誘致を進めるなど」、もちろんこれは民営化ということではないですけれども、今後の民間保育所の誘致ということをこのところには記載しているというところになります。具体的な民営化の園、保育園につきましては、整備計画の中で、一部記載しているというものになります。

委員長

 あともう一つは。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館でございます。児童館は、145ページに施策25というところがございます。施策25、「子育て家庭にとって魅力的な空間・施設等の充実」という項目でございます。

 こちらの主な取組のところに四つ掲げておりまして、そのうちの一つに、「子どもの遊び・体験の場の確保」というところの中の主な事業というところで、「児童館等整備・運営」というようなことを申し上げ、その後の事業の展開を148ページに記載させていただいております。ここで事業の展開を紹介しているんですが、さらに施設の詳細等については、施設計画のほうで述べているところでございます。

平山委員

 じゃ、保育園については、民営化を進めるんではなくて、区立保育園について一定数を存続させる必要がありますという表記で基本計画はとどまっているということですね。具体的なことについては、区有施設整備計画の中に示されたということでいいですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 そのとおりでございます。

平山委員

 児童館については、言葉は出ているんですけど、あんまり具体的なものが出ていないなと思うんですけど、これも、だからもうこれ以上のことは施設整備計画、次の施設整備計画のところを見ればいいということでいいですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

平山委員

 となるとね、本当は一緒にやっていただいたほうが質問しやすかったかったんですけどね。ばらばらなんで、そのままでいきましょう。

 じゃ、基本計画の素案たたき台というところまでいよいよできましたと。その前に、区のほうで子育て先進区に向けた取組というものをつくられていましたよね。今、企画部のほうに、ちょっとこれは全庁的なものなんでというふうに言っているかとは思うんですが、それでも当該所管もかなり関わっていらっしゃると思うんですが、それとの関係はどうなるんですか。

 というのは、企画部に聞かなきゃいけないんですかね。なぜかと言うと、あっちのほうは、年次をお聞きしても、年次がまだ決まっていませんという御答弁だったんですよ。何かステップがあったんですけど、ステップの年次は決まっていませんという当時の御答弁だったんですね。で、ただ、あそこにもいろんな取組、目指すべき取組のようなものが書かれていた。

 じゃ、基本計画が上位計画になるわけじゃないですか。それとの関係ってどんなふうに考えればいいのかなと思ったんですけど、もし、いやいや、それはもう企画部にいっているものですので、所管が違いますというんであれば、またちょっと場所を改めて伺わせていただければと思うんですけど、もしお答えいただけるんであれば、お願いします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回の基本計画の中では、先ほど御紹介させていただきました重点プロジェクトの中の一つの項目として、「子育て先進区の実現」という項目を取り上げてございます。これにつきまして、組織横断的に全庁を挙げて重点的に取り組むというふうに位置づけをしてございますので、ここの中に位置づけて取り組んでいくというものでございます。

平山委員

 なるほどね、それは分かるんですけど、これ前回もちょっとやり取りをさせていただいたんですけど。私も、5年間である一定のところまでの達成を目指してほしいとは思っているんです。子育て先進区の中で、何をどこまで進めるのかというのは目指してほしいと思ってはいるんですけど、とても5年でできるようなものでもないと思うんです。5年たったら中野区が、もうどこからどう見ても子育て先進区になったというふうに本当になるのかどうか。そこも、まだこちらとしては、これまでの御報告を聞く限りはその実感をつかめていないんですが。ただ、その子育て先進区に向けた取組というのは、もっと長いスパンの話でしたよね、きっと。ステップがあったじゃないですか。だから、あのステップの中の、ここまでは基本計画に相当するんですとか、そうしないと、子育て先進区に向けた取組で目指しているゴールと、今回の重点プロジェクトで目指しているゴール、これが違っちゃうことになっちゃうんですよ。

 でも、あの取組も10年後のまちの姿を目指しているんじゃないかなというふうには思っているんで、その辺、もし御説明ができるんであれば。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回のこのプロジェクトに位置づけました「子育て先進区の実現」の取組でございます。これにつきましては、今委員お話しのとおり、この基本計画の5年間の取組の中で達成すべき目標、そしてさらにその後、目指していく姿といったようなものをしっかりと捉えながら取り組む必要があるというふうに認識をしてございまして、その具体的な取組の内容といたしましては、政策別、施策別に先ほど体系的に御紹介いたしましたそこの具体的な取組、これを全庁的に改めて整理をして、具体的な取組として整理をしていくといったような考え方で進めていくというものでございます。

平山委員

 難しいですよね、何がどうのこうのって、一つひとつするのは。ただ、懸念をしているのは、ほら、結構基本計画をつくるまでに時間がかかって、それまでの間にいろんなものを出されたじゃないですか。それと整合性が取れるんですか、そごはないですかということを聞いているんです。特に、子育て先進区に向けた取組なんていうのは、一丁目一番地のお話なので、基本計画の策定を待たずしてつくろうとされたわけじゃないですか。

 だから、そことのそごはないという理解でいいですかと。細かいことは一般質問とか総括質疑でお聞きをせざるを得ないんですけど、そこの認識だけ確認しておきたいんで。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今委員御紹介いただきました子育て先進区のこれまでに掲げておりました基本方針ございます。基本的にはこれに沿ってしっかりとその具体的な取組まで体系化し、取り組んでいくという考えでございます。

平山委員

 基本的にはこれに沿ってじゃなくて、そごはないですかと聞いているんです。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 そごはないというふうに考えてございます。

平山委員

 分かりました。じゃ、それはまたよく見させていただいて、必要があれば必要な場面でお尋ねをさせていただきたいと思いますけど。私、ちょっと今定例会も、一般質問も総括質疑も立てないんで、もしかしたら違う議員からお尋ねをさせていただくかもしれません。

 それで、これも1個1個ちょっとまだ、一番最初に質問しているもんで、見ている余裕がなかったんですが、ぱっと見た感想、これ、前期後期って、2年、3年という認識でよかったんでしたっけ。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 そのとおりでございます。

平山委員

 前期の事業がものすごく多いんですよ。恐らく、ぱっと見7割から、下手をすると8割近くあるんじゃないかなと。これ、計画期間って、令和3年度からスタートをしますので、前期って、令和3年度と令和4年度の2か年しかないんですね。来年度というのは、構造改革を行って、いわゆる新規事業というのをかなり絞り込んだわけじゃないですか。また、予算についての具体的な審査というのは、次の定例会で始まっていくんですけど。ただ、そういう方針で臨まれている。あまり大きく広げるということはしないということで臨まれているというふうに伺っています。しかも、当面3年間は、ある意味、緊縮財政を覚悟しなくてはならないということで構造改革本部というのを立ち上げられて、今取り組んでいらっしゃるわけですよね。

 で、来年度予算にどこまでのものが盛り込まれているのかというのは今分かりませんが、そんなに盛り込めないんじゃないかと思っているわけなんですよ、この具体的な事業がね。そうすると、ほとんどのものが令和4年度にスタートするということになっちゃうのかなと思うと、それもそれで大丈夫なのかなという気がしているわけなんです。

 いわゆるこの5年間という中期計画であるにもかかわらず、最初の2年間だけに、こういうふうに事業のスタートが集中をしたというのは、当該所管の範囲内でですね、これはどうしてなんですかね。

 もう少し、何というんでしょうか、こういうことも構想をしているけども、それは2年後、3年後、実際に進めていくべきであるというような事業というのがほとんど見られないんですね。これについてはどう受け止めればいいんでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 5年間の計画期間の中で、初めの2年間において、具体的な取組をお示ししているものが多い。それ以降の3年間については、それを引き続き推進していくといったような記述のものもございます。

 その背景といたしましては、今委員御紹介いただきました財政状況の中での見通しが難しいという状況もございます。また、今後、具体的に検討を進めていくという構造改革の視点から、どのような取組を具体的に行っていくか、そうしたようなことも見定めながら、後期の3年間については、さらに具体的に検討を進めていく必要があるというふうに考えてございまして、そういう意味で、前期の2年間のところに具体的な取組の記述が多く集中しているのではないかというふうに私は考えてございます。

平山委員

 いや、「考えております」って、所管の分は所管でつくられたんでしょう。全体を聞いているんじゃないんですよ。当該所管のところについてということで聞いているんですよ。「考えております」というのはちょっと違うんじゃないのかなというのと、今の答弁、大丈夫ですか。

 今の答弁、整理をすると、様々必要な事業がある。だけども、構造改革、財政状況とやっぱりそこは照らし合わせながらやっていかなきゃいけない。だから、しばらくの間はその様子を見ながら、構造改革の進度等を踏まえた上で、必要があれば、後期に新しい事業を行いますみたいなことをおっしゃっているんですよ。だけど、載っていないんですよ、ここに。しかも、今回の基本計画というのは5年だから――前は10年でしたよね、前というか、今のは。10年で、5年で見直しなんですよ。でも、これは見直しってないわけでしょう。言ってしまえば、次の5年までこの計画のままでいきますよということになっているわけでしょう、基本的なつくりが。

 で、今の答弁みたいに、いやいや、ちょっと財政状況が不透明なので、後期については書いていないんですよみたいな答弁をされちゃうと、これ、基本計画にならないんじゃないかなと思うんですけど。改めて伺いますけど。

戸辺教育委員会事務局次長

 先ほど課長のほうからもお答えいたしましたけれども、基本的には、後期に始まる事業が少ないのではないかというふうな趣旨に受け止めてございます。一つには、全てが新規事業という形で基本計画に載せているわけではなく、既存事業を見直し、改善、また発展、拡充して、それを充実させていくという計画もこの中には入っています。したがって、前期のところで着手するという表記が多いのは、そういった内容のためでございます。当然、全庁的に財政フレームも踏まえて全体量を調整しながら策定した計画でございますので、基本的には前期後期、計画どおりに進めていきたいということで、現在考えてございます。もちろんその中には、前期のところで利用調査や意向調査等も踏まえて制度を構築して、後期の方にそれを実施するというような内容も含まれておりますけれども、おおむね前期のほうに記載が多いというのは、既存事業を下敷きに置きながら計画を立てているということがあるもので、そうなっているというふうに思っております。

平山委員

 それは、答弁を訂正されたということでいいんですか。それとも――先ほどの答弁とはちょっと違った御回答だったんですけど。

戸辺教育委員会事務局次長

 先ほどの担当課長のほうで、財政状況を見ながら、後期のものについてはそこでまた見直しを図るというようなお答えをさせていただきましたけれども、現段階においてそうした考えは、特に計画作成主体の企画部のほうからもそういう話は聞いてございませんし、つくったからには、議会に対し説明し、区民からも意見聴取するということでございますので、もちろんこの計画どおりに進めていくということが原則というふうに考えてございます。

平山委員

 基本計画をつくられた、世の中がどんなに変わっても、どんな新たな行政需要が生まれても、いやもう何が何でもこのとおりにやらなきゃいけないんだなんていうことは考えていないし、そんなことがあってはいけないんですよ。ただ、これからできるという内容のものを提案されるとき、いやいや後期についてはというような、さっきみたいな答弁があってしまうと、この計画自体の、いわゆる信憑性の問題に関わってくるので、あえてお尋ねをしましたけど、それは訂正をされるような御答弁がありましたので、それはそれで受け止めさせていただきたいと思います。

 何でお聞きをしたのかというと、ぱっと、あくまでもざっと見た限りなんですけども、やっぱり既存事業をさらにブラッシュアップをしてとか、そういった内容がかなり多くあるなというふうには感じたんです。

 ただ一方で、何か、この前も、前回の委員会でも申し上げさせていただいたんですけど、その割には、「おっ」と目が留まるような事業が見当たらないんですよね。こんなこと、新しく始めるんだというようなものが見当たらない。それは急にできるものでもないから、当然準備をして、後期の3年間、いわゆる再来年度のスタートを目指して、こんなことを考えていますというようなものが幾つかあるんだろうかというふうに見たんですけど、あんまりそういったものが見受けられない。あんまりというか、全部をつまびらかに見たわけじゃないので、そういう状態ですけども、今ざっと拝見をした限りには、私には一つも見受けられなかったというのがあって、だから、何というのかな、これをもって、5年間で子育て先進区というのが――ほかの重点プロジェクトもありますよ、ただ、当該所管ではこのことだと思うんで、実現するなという実感が湧かないんですよね。

 で、前回は大まかなくくりだけだったんで、御回答も難しかったんであろうとは思いますけど、今回、前回の委員会に引き続いて改めてお伺いをしますけども、子育て先進区の実現に向けて、目玉となるような事業、派手な事業とかということじゃないんですよ、本当にこれを進めていくことによって中野が目指す子育て先進区に近づくんだという事業はどれがありますか。それぞれの所管で、これだと思うものがあれば教えていただけますか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 まず、重点プロジェクトの中にも一部書かせていただいておりますが、一つは児童虐待を発生させないための予防の取組を推進するというところと、あと、子どもの貧困対策、あとは子どもの権利を守るための体制づくり、この辺りはこれまでの区政をさらに強化して進めていく部分だというふうに認識してございます。

平山委員

 ほかはないということでいいですね。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 同じく重点プロジェクトのところでは、35ページになりますが、「子育て・子育ち環境を整備します」という項目がございます。この項目の子ども・子育て家庭にとって魅力的な環境の整備の推進ということがございまして、この中で児童館の再整備や子育てひろばのより充実した運営等々の取組を進めていく考えがございます。

平山委員

 ほかはよろしいですね。

 で、今、ごめんなさい、育成活動推進課長のところでね、児童館の再整備と子育てひろばの再整備って、それだけなんですかね。何か、かんかんがくがくとした議論をやりたいというよりは、基本計画ですよ。夢のある次の5年をスタートさせようというふうに考えていらっしゃるんだから、もっと議会側と行政側と、行政側が次の5年の目玉や夢を語っていただいて、こんなことをやりたいと思っているんですというのを語っていただいて、議会側としては、いやいやそれについてはというような、そんな議論ができればなと思って伺っているんですけど、ちょっと残念だなというふうに思いますけど。もうこれはここまででいいです。

 子ども政策担当課長がおっしゃったことは非常に重要なことだと思います。だから、5年間はそこがワンステップなのかどうなのかということが大事なんですよ。基本構想の実現は10年ですから。まず、最初の5年ではどこまでのステップなんだと。それがここにしっかり書かれているということが大事だと思うんですね。なので、お尋ねをさせていただいたところですので。急な質問だったんで、もしかしたらほかにも、いや、こういったものもございますというのもあるのかもしれないですけど、もうちょっといろんなところで手が挙がってほしかったなというのと、学校教育、ないんですかね。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 学校教育におきましては、もう今やっていることもありましたので、取り立てて急に始めるということでございませんでしたので答えを最初から言いませんでしたけども。例えば施策の16に関わるところですと、一人ひとりの学習状況に応じた指導の拡充ということで、今学校教育課と一緒にやっておりますGIGAスクール構想の展開、そこの中でニューノーマルな学習の展開、新しい子どもたちの学びを実現していくということなどが非常に大きなことになるかと思います。

 それから、あわせまして同じところで、「国際化へ対応した教育」ということで、今後外国人児童と生徒等が増えていくと思いますので、そうしたことを見据えた、例えば日本語指導でありますとか、それから国際化に対応するような教育、そのようなもの、グローバル社会に対応するような教育も展開してまいりたいと思っております。

 それから今、いじめの条例も皆様に御協力いただいて制定しているとこでございますので、その条例に基づいて、とにかく中野区ではいじめをもうゼロにしていく、そのような決意の下に、子どもたちの人権等を守るような施策を進めていきたいと思っております。

平山委員

 ありがとうございました。何度か申し上げているように、要するに子育て先進区の目指すべき姿というのが、まだ我々も理解し切れていないんです。当面の5年間の中で、これも前回も前々回も申し上げたと思うんですけど、目指す姿というのが、例えば今、他区に比べて中野に欠けている部分をしっかりと埋めていく。あるいは全体のお子さん、あるいは子どもを持つ御家庭の中でも、特にこういう御家庭に対して、まずは支援の力を強めていく。逆に、いや、中野はこういったところが得意分野、こういったところがセールスポイントなんだから、ここを特化させて伸ばしていく。一体どこを目指すのか。それとも、もう何が何でも子どもに関するものにどんどんお金をつけていくということになるのか。ただ、最後のようになってしまうと、もたないわけなんですよね、区財政も。だけど、子育て先進区というものを目指している限り、皆様方もいろんな取組を、それはお金さえあればやりたいということもあられるだろうし、いろんな思いがあられるだろうから。だから、それが分かりやすく伝わるような形になっていればなと思ったんですが、ちょっとぱっと見た限りはまだそういうところまで私としては読み取ることができなかったんで、今回お尋ねをさせていただきました。

 これまで積み上げてきた教育をさらに充実をするとか、特に、何というんでしょうか、苦しんでいらっしゃる御家庭を、あるいはそういうお子さんを支えていくとかというのは、変に、大きな箱物をつくって、そこで子どもが遊べるような建物を造りますということよりも、私は今の中野区にとって本当に重要なことだと思いますよ。だから、それ自体を否定するつもりは全くないので。

 ただ、子育て先進区というふうに掲げていらっしゃる限りは、そこが5年間のステップで、その先はということが区民にしっかり伝わるようにしていただきたいと思っているんです。だから、一番最初の質問で、子育て先進区に向けた取組とこれとのリンクの関係をお聞きしたんですね。

 基本計画は基本計画、全体の計画なんですけど、そのプロジェクトの一番先のプロジェクトとして、やっぱりずっと中野が訴え続けている子育て先進区ということについて、この5年間で重点的に取り組むということにしていらっしゃるんで、もう少しそこが我々議会にも、区民の皆さんにも理解がしやすいような中身、あるいは指標の持っていき方とか、そういったものが入ってくれば、さらにいいんじゃないかなと思ってお尋ねをさせていただきました。

 これ、意見でいいです。

小杉委員

 基本計画についてですけれども、SDGsなんかも評価されたりとか、子育て先進区の実現ということでプロジェクトに掲げられ、子どもの誰も一人にさせないというところでのところでは、何でしょう、総論としては、子育て先進区としてのものとして、全体としては評価できるのかなと思います。個々のところについては、よく検討して、審議に参加していきたいと思います。

 区民参加の、区民への意見に関してはでございますけども、これ、素案たたき台となっていますけども、何でしょう、これが素案になって、4月に意見交換会が実施されるのか、ある程度反映され、区民や議員も含めて反映されたものが素案になるのか。その辺はどういう感じなんでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 本日御紹介、御報告をさせていただきました素案たたき台につきまして、議会からいただきました御意見などを踏まえまして素案を策定し、それを3月に報告をさせていただく予定でございます。そしてその後、4月以降に区民との意見交換会、そして6月、7月にパブリック・コメントを実施していくというスケジュールでございます。

小杉委員

 今、議員と言われましたけども、区民からも寄せられた意見とかというのは、それは反映され得る余地というのはあるもんなんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 意見交換会でいただきました意見につきましても、一つひとつ取扱いを検討させていただきまして、議会にも御報告をさせていただき、また計画案にも反映をさせていくという考えてございます。

小杉委員

 すみません。素案になるまでの話なんですけども、今言われた意見交換会というのは、素案が提案された4月の話で、たたき台に議員の意見を反映させて素案になると思うんです。その間では、意見とかというのは、何か区民の意見が入る余地というのはあるんでしょうかということなんですけど。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 区民の皆様には、4月に素案という形でお示しをさせていただく予定でございます。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 今回の素案たたき台につきましては、議会から御意見いただくとともに、区のホームページで公開しまして、区民からの意見も受け付けて、それを踏まえて素案にしていくというふうに聞いてございます。

委員長

 そういう方法でやるということを聞いているそうです。

吉田委員

 私から、まず、この中野区基本計画、素案たたき台は、今日こちらで、この委員会で配付されるに先立って、ちょっとでも勉強しようと思って、事前にもらえないか、ちょっと聞いたら、事前に無理ですということだったんですが、事前にはこれ、建設委員会とか、ほかに委員会があったところでは配付されていたんですが、事前にどうやったら入手する方法があったか、まずちょっと最初、冒頭教えてもらえますか。

委員長

 休憩します。

 

(午後1時55分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後1時55分)

 

委員長

 もう一回休憩します。

 

(午後1時56分)

 

委員長

 それでは、再開いたします。

 

(午後2時02分)

 

吉田委員

 事前にはなかなか入手できるように、ちょっと議会運営の仕方も検討いただきたいと改めて思うんですけれども。

 中身についてちょっと伺いますが、この基本計画を、初めてばっと読ませていただいて、ここ一、ニ年、議会に入れていただいて、私も何度も繰り返し質問をしてきたことにも関係があるんですけれども、成果指標と目標値って各項目についてあるんですが、この成果指標と目標値とかというものの妥当性、これがそもそも目標としてふさわしいかについては、これまでの2021年度より以前の基本計画と、今回の2021年から2025年までの計画はどのような改善があったんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 各施策や事業の成果指標と目標値の妥当性についてということでございますが、区では、行政評価という形で、PDCAのマネジメントサイクルの中で、毎年度この実績を評価し、またその必要に応じて、成果指標や目標値などについても見直しをしていくという取組を進めてきてございます。

 今回の基本計画策定におきましても、そうした成果指標と目標値につきましても、これまでの計画を踏襲しているものもございますし、また新たに、より妥当なもの、適切なものといったようなことで、指標、目標値を設定したといったようなことで取組をしているというところでございます。

吉田委員

 一般的な前説はいいんですが、具体的にどう改善をしたんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 各施策の目指すまちの姿と、それから現状と課題、そしてその主な取組といったものにつきまして、各所管において設定いたします。(「うちの所管のもの」と呼ぶ者あり)その成果指標についても、各所管において、これが適当であるということをお示しして、また企画部と協議をして決定をしたところでございます。

吉田委員

 すみません。つまり、具体的に変更点の言及がなかったので、変更点はありませんという答弁を婉曲に言ったということですかね。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それぞれ、どの指標がどういうふうに変わったかというのは今整理してございませんが、そのようなやり方で目標設定をして、成果指標を設定してございますので、今回改めて策定したもののほうが多いというふうに考えてございます。

吉田委員

 新たに策定したものは何ですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 すみません。それはちょっと今、具体的にどこというふうに申し上げられません。

吉田委員

 酒井区長が就任されたのは、最近――1期目ですよね。ですから、それまでの前区長のときの基本計画と当然考え方が違うはずで、それで実際、他の議員からも御指摘があったとおり、子育て先進区というのが重点プロジェクトに入っていて、当然この基本計画なり、その成果指標と目標値は、前区長のときと同じであるはずがないはずなんですが、変わらないんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 各所管におきまして、今回の取組の実施状況を、効果を測定するために、どのような指標がより適切であるかということについて今回新たに設けたものも多く出されているというふうに考えてございます。

吉田委員

 それならば、具体的にこれとこれですと胸を張って、一生懸命取り組んできたことを御説明いただきたかったんですが、個別には言わないということですが、少なくとも私が一生懸命この2年間申し上げていたことの一つが、子育て先進区というのは何をもって測るんですかと。他の議員の方も、何度も何度もお聞きになっていましたが、何だかウナギをつかむような話で、何も具体的には分からなかったんですが。それで具体的に、例えば、合計特殊出生率というのは一つの大きな目標ですねと。そして、仕事何とかという計画のほうかな、前区長のときにきちんと、中野区はこれだけの出生率を目標としますというものを定めていると、そういうことも踏まえて検討いたしますというふうな、そういう旨の御答弁を私はこの委員会でお聞きをしているんですね。例えば子育て先進区と、要するに先進的な区なんだと、先進性というのは何をもって測れるかというと、皆さんが安心して子どもを産んで育てられる、このようないろんな統計の仕方がありますけれども、合計特殊出生率という形が、どの国も一つの一番基本的な指標にしているものでありまして、これをぜひこの目標を定めてくださいというふうに申し上げてきたんですけれども、この計画にはそれはどのように反映されていますか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 合計特殊出生率というのも重要な指標であるということは認識してございますが、今回は子ども女性比率という、出生率の向上だけではなくて、子育て家庭への誘導や定着なども反映させた指標である子ども女性比率の向上というのを計画の中では盛り込んで、人口推定の部分についても、そういう考え方でやっているということ……(「何ページですか」と呼ぶ者あり)計画の18ページになりますが、こちらが企画部のほうで行っている将来人口推計になりまして、今回の人口推計については、先ほど申し上げた子ども女性比率というところに着目をして……(「それは何ページ」と呼ぶ者あり)同じ、18ページです。で、推定しているということで認識してございます。

吉田委員

 これ、推計であって、今回、所管で御説明いただいている様々な成果指標設定の理由、現状値、2025年度の目標値、こういうようなものにはどういうふうに反映されていますか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 今、委員が御指摘いただいた各施策のところの成果指標と目標値、こちらについては、先ほど申し上げた子ども女性比は設定されていないということで認識してございます。

吉田委員

 つまり、設定されていないって言ったんですかね。(「施策の中では」と呼ぶ者あり)施策の中では設定されていない。それはおかしくないですかね。子育て先進区というのは、区長の一丁目一番地のプロジェクトで、選挙も、それとサンプラはやめませんということで勝ったような気がするんですけど。それを担当セクションで、別のセクションでは、将来人口推計は推計として出ているけど、担当部署では子育てのしやすい中野づくりをする担当では、目標値とか設定しないって、何でそうなるのか、もうちょっと説明してください。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 こちらの施策の指標につきましては、全施策、同じ考えで設定していまして、施策や取組の効果が得られる数値目標で、なるべくその行政活動が反映されるようなものを設定してくれということで、所管のほうで検討して、全庁でまた検討して取りまとめたものがこの指標になります。

吉田委員

 いや、行政目標として測れますよ。厚生労働省所管の人口問題研究所、ここを見れば、各1,700の自治体全部の毎年の出生率、全部きちんと示していて、中野区がどういう推移かも全部分かりますよ。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 ちょっと繰り返しになってしまう部分もありますが、今回は各施策の取組の効果、あるいは事業展開が、何ですか、測りやすい、直接測れるような指標を設定してくれということで、各施策で検討して、その結果、区として適切だと考える指標が現在掲載されている指標でございます。

吉田委員

 これ、例えば79ページですけど、商工部門では、区内民営事業者数の2025年度の目標1万2,500件とか、区内の従業者数13万人とか、このコロナ禍の状況で大変だろうけども、できるかどうか分からないけれども、できなかったら批判を受けるかもしれないけど、きちんと個別具体的な目標値を定めているわけですよ。ところが、子ども文教の所管のところでは、何か区民が満足した、何とかと思う区民の割合とか、何だかもう気持ち次第で吹っ飛んじゃうような、同じことをやっていても評価されたりされなかったりって、ころころ数字が変わっちゃうような目標設定していていいんですかね。

小田子ども家庭支援担当部長

 成果主義を立てるときには、基本的にはアウトカム指標ということで、どちらかというと、例えば思う区民の割合であったりとかするほうがアウトカムなんですね。それで、先ほど御指摘があったのは、いわゆるアウトカムと言える部分もあるのかもしれませんけども、どちらかというとデータ的な、ある意味、イベントだったりすればアウトプットだったりする部分の数値的な目標、数値目標だと思います。必ずしも思う区民の割合というようなところの指標の取り方が、いわゆる成果指標の取り方として、全体としてですけれども、違うということではないのではないかなというふうには考えております。

吉田委員

 私は全くそう思いません。カタカナでアウトカムと言えば説得力あるかどうかという議論になりますけど、公正中立、客観的な、右から見ても左から見ても動かない数字というものを目標に定めないと、後々その分析ということも――分析の仕方も、この人は何でこう思ったんだろうというふうに、分析自身が曖昧になってしまって、結局それを改善するための方法も、どうやったらその指標が改善するかということも分かりにくい、効果も出にくい、あるいは失敗しても責任を取らなくていい、こういう目標を定めているというふうに私は認識します。だから、この目標の決め方については、非常に不満があるし、こんなもので子育て先進区などというものが実現できるとは思いません。ちょっと今日見せてもらって、慌てて読んでいる範囲ですが、非常に消極的で言い訳をすることに非常に楽な指標設定をしているなという、こういう計画でいいんだろうかと思います。

委員長

 それは吉田委員、意見でよろしいんですよね。

吉田委員

 はい。

むとう委員

 146ページのところでお尋ねしたいんですけれども、児童館が今後どうなっていくのかというのはもう前からの関心事なんですけれども、146ページの主な取組の部分で、「乳幼児親子や中高生の居場所を拡充し、子育て支援拠点や地域見守りを強化した児童館運営を行っていきます」と書いてあるんですけれども、ここに書いてあるこの2行のことで確認をさせていただきたいんですけれども。

 乳幼児親子というのは、次の147ページのところで、児童館ではない場所での子育てひろば運営とかというところが拡充になるのかなというニュアンスと読み取れて、中高生の居場所というのも、何か新しく産業振興センターの中にというような考え方も出ているようなので、児童館ではない場所に居場所を拡充していくという考え方なのかなというふうに思っていて、だけど、これも含めて児童館運営を行っていくというふうに読み取るのか、これ、どこの場での拡充なんでしょうか。まず、1点教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 ここの主な取組の①番では、児童館において、今もホットルームという形で、児童館の中での乳幼児事業をやっているところがございます。それからあと、中高生のタイム、中高生用の時間もつくって、そういう取組もしている児童館もございます。そういった事業をより拡充して、児童館の中での乳幼児親子事業や、中高生の居場所事業を拡充して行っていきたいという、そんな意図で、この1番のところは書いてございます。

 違う場所のような感じがすると委員がおっしゃった147ページの③のところは、この主な事業が子育てひろば整備運営というふうにも書いてございますが、いわゆる児童館ではない子育てひろばのほうを想定いたしまして、こういった乳幼児親子の居場所確保をやっていこうということを考えているところでございます。

むとう委員

 ということは、児童館の中で乳幼児親子や中高生の居場所も今後拡充していくという意味合いだということが確認できたということはよかったんですけれども。ここに今後の児童館の運営の中で、小学生とか児童の言葉がないことがすごく気になるんですけれども、それはどうなっちゃうんでしょうか。

 小学生はキッズ・プラザのほうへということなんだろうとは思うんですけれども、児童館と言っておきながら、児童のことについて、この2行の中に書かれていない点が非常に気になるんですが、そこはどういうふうに解釈すればよろしいでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館はゼロ歳から18歳までを利用対象としている施設なので、児童も小学生もこの事業の対象にはしているところでございます。ここでは、今後強化をしたい取組を書いてございますので、直接お読み取りいただけないかも分からないんですが、児童を除外しているようなことではございません。

むとう委員

 それは当然で、除外したら児童館ではなくなっちゃうんですけれども。今後の運営というところで、強化したいという中で、児童の居場所であるとか、遊び場としての児童館機能、本来の児童館機能という部分は、強化の方向の中には含まれていないということなんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 含まれていないということではないですけれども、今後、現状より、より強化をしていきたい事業をこの①番のところで書かせていただいておりますし、放課後の児童の居場所の確保という意味では②のところにも書いてございますが、放課後の居場所事業というのは様々な選択肢があると考えております。この②のところでは、キッズ・プラザ、学童を中心に考えておりますが、児童館もそのうちの選択肢には入るものとは認識しているので、児童館が放課後の居場所ではないとか、そういった意味ではございません。

むとう委員

 放課後だけではなくて、子どもの遊び場として、居場所として、児童館がこれまで担ってきた役割は非常に大きいので、当然これからもその部分はあるとおっしゃるけれども、あえて強化したいという中に児童が入っていないということはちょっと理解し難いんですよね。やっぱり児童館ですから、今現状やっていることをさらに、児童も含めて児童館の強化、これからの方向性として強化したい児童館の姿の中に、児童というものもきちんと強化の対象に加えていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館の目的は、児童福祉法に基づく施設であるので、児童に健全な遊びを与え、健康を増進し情操を豊かにするということでございますので、今後の児童館の運営についても、そういったものを外した形では行う考えはございませんので、それは当然に実現されていくというふうに思っていただければと思います。

むとう委員

 当然にやってくれるということで答弁いただいたのでいいですけれども、今後の強化していきたい内容の中に入っていないというのは、当然のことだけれども、当然の言葉が入っていないというのは、ちょっと読み取る側としては何なんだというふうに思ってしまうので、今後これがたたき台で、次に素案になるときには、きちんと児童館の今後の強化策の一つとして、児童というものを中心に置いていただきたいと思います。でないと、子育て支援課の拠点とか、地域見守りを強化するということになると、何か児童館って、子どもよりも、児童よりも大人が来ちゃうのみたいな、児童館と言いながら児童じゃなくて、利用者が大人になっちゃうのみたいな印象を持ちかねませんので、そこはちゃんと言葉を、ちゃんと児童というものを含めて入れていただきたいということを要望しておきます。

斉藤委員

 ありがとうございます。一つだけちょっと確認をしたいんですけれども、同じ147ページのところ、子育て家庭にやさしい店舗の充実、これ、東京都の事業を使っていくわけなんですけれども、店舗の充実ということを具体的に実現していくのに当たっては、子ども・教育政策課がここに、担当として書いてありますけど、ここだけでよろしいのでしょうか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 こちらの子育て関連店舗の充実につきましては、東京都の事業を使いまして、周知をしまして、店舗を誘導していくということを考えておりまして、当然進めるに当たっては産業観光部門との連携も不可欠だとは認識してございます。

斉藤委員

 それを確認できればよかったです。ありがとうございます。

委員長

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ほかにないようですので、以上で本報告は終了いたします。

 次に、3番、中野区区有施設整備計画(素案たたき台)についての報告をお願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、中野区区有施設整備計画(素案たたき台)につきまして、お手元の資料(資料4)によりまして御報告をいたします。

 本報告は、閉会中の全ての常任委員会におきまして、共通の資料を用いまして御報告をさせていただくものでございます。

 新しい基本計画と併せて策定する中野区区有施設整備計画につきましては、区有施設整備計画策定の考え方及び区有施設配置の考え方を踏まえ、検討を進めてきたところでございます。このたび別紙のとおり、中野区区有施設整備計画(素案たたき台)としてとりまとめましたので、御報告いたします。

 1、中野区区有施設整備計画(素案たたき台)の概要でございます。

 第1部から第4部までの4部構成となってございます。

 第1部、総論。別紙、中野区区有施設整備計画(素案たたき台)、1-1、策定の目的でございます。冊子のほうを御覧いただければと存じます。

 中野区区有施設整備計画は、基本構想において描く「10年後に目指すまちの姿」と、長期にわたる都市構造の変化を見据え、区が所有する施設に係る再編、整備、利活用等の計画及び施設の更新・保全の方針を示したものであり、基本計画における施策展開にあたり、区有施設整備を財産経営の観点から取りまとめた総合的な行政計画でございます。

 3ページ、1-2、計画期間でございます。

 令和3年度から令和12年度までの10年間を計画期間とし、基本構想及び基本計画と整合を図り、社会経済情勢の動向を見定めながら、必要に応じて見直しを行います。また、今後概ね20年間を見据え、新設・改築・大規模改修等の施設を対象に検討を行っております。

 4ページでは、区の施設の中では、幼児・児童施設、小・中学校が多いといったような状況について記載をしてございます。

 6ページからは、区有施設の現状ということで、8ページでは、区有施設の6割以上が建築後30年以上が経過し、老朽化が進んでいるということなどを示してございます。

 11ページから12ページ、区の人口、年齢区分別人口では、地域にばらつきがあることをお示ししてございます。

 次に13ページ、第2部、施設再編・管理の基本的な考え方でございます。

 15ページ、区有施設の再編及び更新・保全の基本方針でございます。

 基本方針の内容といたしまして5項目を掲げてございます。区民の日常生活圏域等を踏まえた適正配置、機能に応じた施設の再編、効果的、効率的な施設整備の推進、適切な改修・保全の推進、資産の有効活用を掲げてございます。

 23ページからは、施設更新経費及び延床面積の考え方でございます。

 計画的に財源を確保し、適切に更新・保全を進めていくために、これに必要となる更新経費を試算するとともに、長期的な視点を持ちながら、区有施設の延床面積の適正化を図ります。

 施設更新経費の将来推計でございます。今後20年間に必要となる更新経費は1,911億円、1年平均で96億円となることが見込まれます。

 総延床面積の考え方でございます。区有施設の総延床面積は、新たな行政需要に対応するため子ども・若者支援センター等複合施設、総合体育館、区役所新庁舎等を新たに整備するなど、特に直近5年間で大幅に増加する見込みでございます。その後も施設更新期を迎える施設が数多くございますが、未利用施設は速やかに売却や貸し付けを検討するなど、総延床面積の増加を抑制してまいります。

 次に28ページ、第3部、各施設の配置・活用の考え方でございます。

 今後想定する区有施設数をお示ししてございます。そして30ページから、施設ごとの考え方、配置数などを記載してございます。

 子ども教育部、教育委員会事務局の所管施設といたしましては、30ページでは図書館がございます。この表の仕立てとしましては、左から施設の名称、施設の目的、配置・活用の考え方、配置数というふうになってございます。

 そして32ページに、小・中学校、教育センター、軽井沢少年自然の家、33ページに保育園・保育室、幼稚園、34ページが児童館、キッズ・プラザ、学童クラブ、37ページに子ども・若者支援センター、療育施設、母子生活支援施設についての記載がございます。

 次に、42ページからが主な施設の配置・活用の考え方といたしまして、7項目を掲げてございます。

 43ページには、小・中学校の改築、44ページには、新たな機能を備えた児童館・中高生向け施設の整備などを掲げてございます。

 次に、48ページから第4部、今後10年間の想定スケジュールでございます。小・中学校など現在調整中のものにつきましては、表の中では「調整中」と記載しているものがございます。

 最後に、初めの資料にお戻りいただきまして、2番、今後の予定でございます。基本計画と合わせた策定スケジュールとしてございます。

 3月に中野区区有施設整備計画(素案)を公表いたしまして、4月に意見交換会等を実施いたします。その後、6月に中野区区有施設整備計画(案)を公表し、パブリック・コメント手続を行い、8月に中野区区有施設整備計画を策定する予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたら。

平山委員

 まず一つ目、前回の報告のときにお尋ねをした、地域開放型学校図書館の件は何か変化はありましたか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回御報告のこの資料の中では、図書館につきましては、現在8施設、5年後10施設、10年後10施設ということでございまして、前回、委員からも御指摘がございました。これにつきまして、その後企画部とも協議を行いましたが、取扱いとしましては、引き続き現在区の財政の逼迫した状況を踏まえて歳出の抑制を図るということから、地域開放型学校図書館については、まずは今年度、3館の開設、運営を行い、その利用状況を検証した上で今後の取扱いを検討していく扱いとするということとされてございます。このため、特にその記述について変更をしていないというところでございます。

平山委員

 歳出抑制のためですか。歳出抑制のために、まだ学校について、この5年間、地域開放型学校図書館を造るか造らないか決めていないという答弁でいいんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 地域の区民の方々や子どもの読書環境の充実を図るために整備をしていくという考えで進めているところでございますが、当面、来年度以降の整備につきましては、この財政状況を踏まえて、一旦実施を先送りし、そして検証の上で今後の整備についての考え方を決めていくということでございます。

平山委員

 おっしゃっていることがよく分からないんですけど、先送りにするって、この5年間の中で、ここに載っている以外で新設する学校はあるんじゃないですか。先送りって、後で追加で工事やるんですか。そんなわけないですよ、躯体、造っちゃうんですもん。要するに、造らないって決めたという理解でいいんですか。

戸辺教育委員会事務局次長

 担当課長が言った整備というのは、地域開放型学校図書館として、どのように運営していくかどうかということも踏まえて整備するという言葉を使いましたけれども、基本的に既に工事に入ります東中野、鷺宮、それから南台については、今工事中である令和小学校もそうですが、地域開放型学校図書館ということで、その機能を入れた形で工事に入っているところでございます。今申し上げたのは、どういった形で運営していくのか。それについて、既に今年の4月から3校が開校しますので、その状況を十分見て、今後の整備の在り方を決めるという趣旨でございます。

平山委員

 次長ね、この前同じ質問しているんですよ。次長の答弁、ちょっと違ったんですよ。ちゃんと企画部のほうに伝えるような話の答弁をされていたように私認識していて。箱ができるわけでしょう、設計に、予定に入っているわけでしょう。税金かけるんですよ、これを造るために。税金かけて造るんだけど、いやあ、何を入れるか、どうやって運営するか決まっていないということのほうがよっぽど税金の無駄遣いなんですよ。というのは御理解いただけますよね。だから、構造改革を理由にされるのはちょっと違うんじゃないかと。

 もう一つは、いや、おっしゃっていることは分かるんです、おっしゃっていることは分かる。検証するって、それは、始まる前から検証って何なんだっていうことは私もずっと言ってきました。でも、検証するということを否定はしていません。検証されるのはよろしい。だけど、今現行、教育委員会が持っている計画では、新校に全部整備することになっているんですよ。いいですか。だったら、その計画と整合性を取らせるためには、この施設配置計画の中に、取りあえずは決まっていないんだから、設置をするというふうに書かれないと、矛盾してきますよ。

 要はね、計画の信頼性の話をしているわけなんです。行政は、一貫性を持ってやらないと駄目なんですよ。誰かの、どんな思惑があるのか、分からないですけど、それはそれで別にいいですけど、だけど、計画にこんなことしちゃ駄目ですよ。区民に対して、この5年間こういう形でやっていきますという約束ですよ、計画って。

 後ほども述べますけど、本来、基本計画や総合計画をつくる目的って、ソフトじゃないんですよ。分かりますか。一時期は法定だった時期もあった、基本構想がね。で、そういう背景の中には何があるかって言ったら、ソフト、いわゆるサービスというのは、場合によっては年度ごとに変えられたり急に始められたりするわけじゃないですか。だけど、ハード、まちづくりや施設配置というのは、そこに引っ越そうと思っている住民の方、そこに住んでいらっしゃる住民の方が、そういう計画が表に示されていなければ、突然、自分の子どもが学校に上がるというときに、この学校がなくなることになっていましたとか、突然、ここに道路が通ることになっていましたとか、突然、施設が廃止になることになっていましたとか、そういうことが起こっちゃいけないから、計画をつくるんですよ。で、事前に住民の皆様に示して、こういう形になっていますということを示して、行政運営をしていく。だから、本来の主眼はハードなんですよ、計画って。

 来年度から新しい事業を始めようと思えばできる。だけど、来年度新しい施設を造ってといってもできないんですよ。だから、中期や長期の計画をつくらなきゃいけないということは皆さんもよく御存じじゃないですか。

 その最上位に位置すべきであろう計画に、まだ決まっていないから載せていません。だけど、教育委員会の計画には造ることになっていますなんていう矛盾が生じるということは、私は絶対あってはならないと思っているので、前回のときに申し上げたんです。もうこれ、ゆゆしき事態なんです。

 ただ、この場で、分かりました、改めますと言っても、企画部と調整されなきゃいけないんでしょうから、前回御答弁いただいた次長に、もう一度お尋ねをしますけど、いや、今申し上げたことの趣旨をよく酌み取っていただいて、このままでは計画の信頼性に関わります、こんな住民に対して不確かな情報を示すような計画を当区がつくってはならないということを強く訴えていただいて、書くべきものは書くと。で、変えるんだったら変えるって、今ある計画を変えればいいじゃないですか。そうも言ったじゃないですか。今ある計画をつくったのは皆さんなんですよ。答弁をお願いします。

戸辺教育委員会事務局次長

 地域開放型学校図書館につきましては、教育委員会内、また本委員会の中で十分議論をしながら出した方向性に沿ってまとめたものでございます。こうした内容につきましては、企画部サイドと今まで十分調整してきたところでございますが、委員おっしゃるような内容も含めて、たたき台でございますので、再度、今までの経緯を十分踏まえた上で今後どうしていくのかも併せて調整を図りながら、たたき台から素案に上げる際にどういう扱いにするのか、全体として調整を図ってまいりたいと考えてございます。

平山委員

 そもそもこの時期にたたき台を出される、あるいは施設整備計画を出されるということは、本来はセットであることが望ましいとは言いましたけど、次の定例会で基本構想の議決を目指していらっしゃるからでしょう。その判断材料として、これを報告されているわけじゃないですか、現状を。それがこんなことであれば、ちょっと大きな影響が出てくるという重みをちゃんと感じてほしいんです。我々が言ったとおりになっていないということで苦言を呈しているんではないんです。本来、表記されるべきものが表記されていないということが非常に問題だということを申し上げているんで、そこは御理解を頂ければと思います。

 もう一つ、本当はね、43ページの小・中学校の改築のところも言いたかったんですけど、長くなってしまうので、45ページ、驚きのものが出ていました。さっき質問をいたしましたいわゆる児童館について。ここに一覧表が載せられていて、5年後の姿が書いてあります。児童館として残る、位置的に残るのは、みずの塔ふれあいの家、野方、北原、かみさぎ、この四つは決定をしていて、残りの五つは決定をしていないということなんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館、44ページの最初のところに、「新たな機能を備えた児童館」という項目で御紹介をしてございますが、ここのところで現行の児童館を活用し、中学校区に1館の配置としていくという考え方であるということを改めて申し上げています。

 その上で、この45ページの表でございますが、中学校区に現状の館が一つだけのところについては、そのまま表記をさせていただき、それ以外の校区につきましては、立地築年数、規模等を勘案して検討してまいりますという表記でございます。なので、その学校区に一つしかないところは名前を書いてございまして、それ以外のところは、立地築年数、規模等を総合的に勘案し検討していくということで御紹介させていただいております。

平山委員

 いやいや、9館残すというのは、恐らく中学校区ではないかというのは、我々ね、前回言いましたけど、それを正式におっしゃるのは、今回でしょう。前回も、中学校区という話はしたんでしたっけ――それはしていた。でもね、中学校区にする。それで9館というのをお決めになったのはそちらじゃないですか。

 たまたまこの学校区には、ここの児童館はここしかありませんのでと。残りはという――残りって、いつ、どういう形で示されるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今後、今回たたき台としてお示ししている施設整備計画が、今度素案になってまいりますが、施設の示し方につきましては、本日の議論も踏まえて、さらに検討していく考えてございます。

平山委員

 たたくために出してほしいんですよ。本日の議論を踏まえてって、じゃ、第二中学校の校区はここがいい、ここがいいと、今日みんなが言い合うとか、そういうものじゃないわけじゃないですか。たたくために区の考え方を示してほしいですよ。

 本日の議論を踏まえてって、ほかの方は分かりませんよ、私としては、何を議論すればいいんだろうって。さっき申し上げたように、何度も何度も議会側から、その数や配置をお尋ねした際に、基本計画で示すってお約束をされてきたんですよ、ずっと。

 じゃ、聞き方を変えますね。今はたたいている段階なんで、正式な施設配置計画の中には、そこも表記をされる、それまで待ってくださいということなんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 このたたき台の次は素案という形で御提案する予定でございますが、その素案の際の段階につきましても、その時点での議論を踏まえて、示し方を検討していくということなので、現時点で次回の素案で確定的に検討が終了してお名前をお示しできるかどうかは、さらに庁内で検討させていただきたいと考えております。

平山委員

 その時点での議論を踏まえてということは、素案を越えて、要するに案の段階では載せなきゃいけないので、そのために、今回と次の定例会でしっかりと議論をしてもらおうと思っているという、そういう御答弁だというふうに理解していいですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 委員おっしゃるように、今回と、また第1回定例会で十分な議論をさせていただきたいとは考えております。

平山委員

 だから、議論の目的は、案に載せるため、案では具体的に9か所全部どこだということを決定したいから議論をしてくださいというふうに考えているということでいいんですかってお尋ねをしているんです。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 案の段階でも、どのような形にするというのはまだ庁内で議論が済んでおりませんが、そういう方向で考えていきたいというふうに所管としては考えております。

平山委員

 ゴールの見えない議論をさせないでくださいよ。案の段階でもどうするか分かりませんがって。どうしようと思っているんですか。それを聞いているんですよ。示すんでしょう。示すってお約束を頂いているわけだから、それは案で示すのか、素案で示すのか、たたき台で示すのか。たたき台では示されませんでした。でも、今聞くと、素案でも示さないっておっしゃる。じゃ、案じゃ示すと思うわけじゃないですか。でも、それもまだ決まっていません。

 示すおつもりは、決めるおつもりがあるのかどうかということが非常に不安になると。いや、冷静に考えてください。これで我々がどうやって議論しろと言うんですか。ここを残してくださいと、私は私のエリアで意見を言うってことですか、議論するって。議論って、何かの議論の土台があって、議論が成り立つわけでしょう。私がどこどこ児童館を残してくださいって、それは議論でも何でもなくて、要望じゃないですか。そんなことを当該委員会でやるべきだとも思わないですし、議論を踏まえてって、どういう議論を求めていらっしゃるんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 従前から子ども文教委員会で、平山委員御指摘のとおり、基本計画の段階なりで、中学校区に一つの配置としたいという区の考え方で施設のほうもお示ししたいというふうに御説明してきたのは、御指摘のとおりでございます。

 今回、素案たたき台の中で、なかなか具体的な施設の名前が出ていないところもございますが、いろいろ内部でも議論はありまして、将来的にはキッズ・プラザですとかできていく形での児童館の役割がだんだん変わっていくというところ、あとは中学校区ということで、前にも御意見いただいたとは思うんですけれども、エリア的な広さであるとか、そこの地域の特性であるとか、その辺につきましても、様々検討を加えながら、どこの館を新たな機能を備えた児童館として残すのが適切なのかというところで、すみません、庁内でまだ議論中でございまして、企画部のほうとは、所管としての考えも出しながら調整をしているところでございますが、本日のところで、どのタイミングで具体的に館を指定というか指名するかというところにつきましては、持ち帰りましてちょっと企画部のほうと相談させていただこうというふうに考えております。

平山委員

 いや、中学校区になったときに、例えば統廃合が行われた中学校のエリアは広くなっちゃうから、本当に児童が通えますかとか、いろんなことは申し上げましたよ。でも、申し上げましたなんて、結構前の話じゃないですか。それについて、まだ、それについても議論をしておりましてって言うんだったら、できないじゃないですか。施設配置整備計画ができないんじゃないですか。まさかここに載せないなんていうことがあってはならないと思うんで。

 だって、先ほども申し上げましたとおり、本来って、これ基本計画と同様のものですよ、分けてあるだけで。基本計画を住民の方々に示す目的というのは、主にはハードなんですよ、主にはね。ソフトがそうじゃないって言っているわけじゃないですよ。だから、パブコメかけて、意見交換会やって、住民の皆様の意見を聞くわけでしょう。ここに載せないということは、それを拒否するということですよ。区民の声を聞かないということですよ。だってここに載せないから、役所でこっそり決めちゃうんだもん。それは、あってはならないと思うんで、よもや、そんなことにはならないと私は信じているんです。信じているから、せめて素案で出してほしいと思っているんです。そうじゃないと、たたけないから。本当はたたき台でたたきたいんですよ。だけど、たたき台でたたけないないからせめて素案でたたきたい。

 で、こういうふうに区が出してきたんだけどって言って、地元住民の声も聞いてみたい。それを区側に伝えさせていただきたいと思っているんですよ。なのに、いやいや、まだこの辺の調整が、この辺の調整がという段階だということは、非常に不安を感じていまして――いや、そちら側はできるっておっしゃるかもしれないですけど、議会ともきちんとした議論を経た上で完成させていくということを重視していただきたいんですよ。そのためには出していただかないと。だから、これは案で、素案の段階で、また同じような表現のままだったら議論にならないですよ。ということは、ぜひ御理解を頂きたいと思っているんですけど。出していただくように、善処していただけますか。

小田子ども家庭支援担当部長

 当該委員会で出ました意見につきましては、企画部のほうにもきちんと申し伝えまして、調整をさせていただきたいというふうには考えております。

平山委員

 最後に、もう一回だけ言いますよ。今回、要するに次回の案で出さないということは、区民の声も聞かないし、議会の意見も聞かない。こっそり役所でつくるんだっていうことになってしまいますよ、そういうふうに、そういうつもりはなかったとしても、結果としてそういうことになってしまいますよと、そういうふうにはならないようにしていただきたいということを、最後に重ねて加えさせていただきますんで、ぜひよろしくお願いいたします。

委員長

 まだほかにもあるとは思うんですが、3時ちょっと前になりましたので、休憩したいと思うんですけど。

 委員長からもお願いなんですけど、もう児童館のことは昨年からずっと来ていて、1年以上過ぎちゃっているわけですよ。1年半。それなのに、このたたき台に乗ってこられないということ自体が、やっぱり皆さん委員のおっしゃるとおりだと思うんです。

 企画部と調整しながらじゃないんです。企画部に納得させるぐらいの意気込みでやってくれないと、企画部の言うとおりにやっているかって言われちゃいますよ。分かっていますか。そういうことをよく理解しておいてください。

 では、委員会を休憩いたします。

 

(午後2時55分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

引き続き御質問のある方、お願いいたします。

 

(午後3時16分)

 

吉田委員

 27ページの総延床面積の考え方についてお聞きをしたいんですが、その前提としてちょっと幾つか中野区の現状を教えていただきたいんですが。

 中野区内の、例えば小学校の児童一人当たりにした小学校の敷地面積、一人当たり面積、それから校庭の一人当たり面積は、23区と比べてどういう状況ですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今そういった指標というものは、御用意はしてございません。

吉田委員

 そういう指標はないんですかね。東京都だったら持っているんじゃないですかね。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 そうですね、児童一人当たりという出し方、中野区内のものであれば、計算すればすぐ出せるんですけれども、他自治体のものに関しましては、問合せ等をした上で確定できるかと思います。

吉田委員

 中野区は、創立何十年か忘れましたけども、一度もそういうことを他区と比較したことがないのか、ちょっと驚くんですが、では、保育園、幼稚園、あるいは子どものための施設、幼稚園や保育園の園庭、これの面積の園児一人当たりの面積は、他の23区の自治体と比べてどうですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 申し訳ありません。今、そのような資料、持ち合わせておりません。

吉田委員

 子育て先進区ということを言ったときに、例えばそういうものが指標になるんじゃないかなというふうに僕は思ってきたんですね。中野区は狭い自治体ですけれども、その中でも、例えば東京都の資料で分かることは、23区の中で公用地の面積が、一番区の面積の中で狭い。それから、道路の面積も狭い。一人当たりの公園も狭い。子育て先進区というんであれば、少なくとも子どもに係る区の施設の例えば面積、床面積、こういうものは、他区と比べて遜色がない、あるいはほかの区に比べて、より子どもは貧富の差に関係なく伸び伸びとした環境で育つことができる。こういうことが僕は指標だと思っていて、例えば今中野区は、これは教育委員会からもらいましたけども、中野区内の児童の体力、これは23区、あるいは他道府県と比べてどうですか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 体力につきましても、正確なところは今持っておりませんけれども、全国的に見て、東京都は、例えば踏力、握力等については低い現状がございます。

吉田委員

 そういうふうに私も認識してまいりました。だからこそ、例えば広い校庭を努力して、今狭ければなるべく広くしなければいけないんじゃないか。他区に負けないように、他の道府県に負けないように、大人は狭いウサギ小屋に住んでいても、子どもだけは元気に広く駆け回って育てるような努力を僕は自治体はするべきだと思っているんです。そして、そういうことが客観的な指標であって、何だか親にアンケートを取って、子どもの環境、学校が満足していますとか、親が満足していれば、子どもの体力が全国で一番劣っていても、全国で一番校庭が狭くても、小学校が一番狭くてもいいんだと、そういう指標ではいけないと思うんですね。そういう指標だと、親が満足していないと、じゃ、そういう施設を拡充しましょうじゃなくて、親に一生懸命説明しましょうと、チラシをいっぱい配るとか、何かこう催眠術にかけるようなことで、区民が満足しているように誤解をさせる。こういう指標の仕方が間違いだと思うんです。

 そして、この総延床面積の考え方について、今後20年の区有施設の総延床面積の見込みについて、総延床面積の縮減を図ると、こういう方針が書かれていると認識しているんですが、この方針について、子ども教育部はどのような意見を申し述べたんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 このことにつきまして、特に子ども教育部として具体的に意見を述べたということはございませんが、区全体として、今回のこの施設整備計画の趣旨の一つでありますところの施設の管理経費、また有効活用、そうした観点から見直しが必要であるというふうに考えているところでございます。

吉田委員

 すみません、その見直しというのはどういうことですか。要するに今、質問して分かったんですけど、ほかの自治体と比べて、子どもに関する施設の延べ床面積とか、あるいは敷地面積とか、それが広いのか少ないかも把握していないけれども、とにかく区全体のほかの分野の方針と横並びに縮減を図るという、そういう判断ですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 決してそういうことではございませんで、4ページに紹介させていただいておりますとおり、区の施設の数の割合、あるいは延べ床面積の割合でも、小・中学校であるとか子どもの施設、これがかなりの割合を占めているという認識でございます。

 また、見直しと申しましたのは、こうした施設管理につきましては、長期間にわたってということでありますので、漫然とということではなく、事業の目的に沿って効果的、効率的な施設の活用が必要であるということでございます。

吉田委員

 区のほかの用途の施設と比べて、大きな面積を占めているか占めていないかというのは、全然関係ないんですよ。それは面積を必要とする用途か、面積を必要としない用途かの違いなだけであるわけです。そして、効果的な面積の使い方、これが永続的に努力しなきゃいけないことなんですね。だからそれを指標にするのもおかしい。こういうときに指標にすべきは、では、うちの住民は他の自治体の住民に比べて、きちんとしたインフラが提供されていますかという比較なんですよ。そうお考えになりませんか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 一人当たりに必要な公有財産や面積やそうした施設が、そうした区民サービスを提供していくためには必要なものというふうに考えてございます。

吉田委員

 何だかよく分かりませんが、区全体の財政を考えて、総延床面積についてどうこうするというのが、区の財政とか、あるいは床の使い方とか、そういう相対的な話の中で、財政が先の見通しが悪いから区有財産を切り売りすればいいという話じゃないんですね。そういうときのために区債というのは発行するんだし、あるいは上級の公共団体から補助金ももらって、景気の変動に関わりなく、区の住民のためのサービスを長期的な観点から増大をしていく、ウェルフェアを増大していくという観点で、総延床面積の考え方というのは考えるべきだと思うんですが。

 そしてさらに、今回の区長は、今の区長は、子育て先進区を目指すと。この子育て先進区を目指すことと、この総延床面積を縮減することはどのような考え方でもって整合性を取っているのか、教えてください。

小田子ども家庭支援担当部長

 今、子育て先進区の関連で御質問がありましたので、私のほうで1点答えさせていただきます。

 延床面積をこちら、企画部のほうでまずお示ししているところは、やっぱり延床面積がある程度広いということはそれだけコストがかかるという意味では財政負担が大きく、効率的、効果的な施設配置が必要であろうというような視点で述べているところだというふうに考えております。

 また、財政的なもので負担を、ここのいわゆるハード面で少しでも効率的にできるということは、当然、区のほうで取り組んでいきたい子育て先進区に関わる様々な施策なりにも財源のほうが回せるといいますか、充てられるということもございますので、総合的な視点としては、総床面積のいわゆる効率的、効果的な活用というものが、視点としては重要だというふうに思っております。

吉田委員

 予算に関わることはここでは質疑をしないことになっているのかもしれませんので、不適切であれば委員長から御指導いただきたいんですが、新年度予算は知りませんというか、分析していませんけども、少なくも昨年度予算までについて言えば、中野区の教育予算は23区で一番低いレベルですよね。

委員長

 どなたが答弁しますか。

吉田委員

 私はそのように認識してきたんですが、後で事実を教えてください。

 そういう状況で、要するに床を持つ、土地を持つということは、当然財政負担になると。でも、ほかの自治体よりも少なければ、ほかの自治体はもっと頑張って、教育や子どものために頑張っているってことになるんですよ。中野区もそれだけ頑張らなきゃいけないってことなんですね。

 だから、やっぱり客観的な指標としては、子どもに関する土地、子どもに関する床、こういうものがほかの区と比べてどうかということをやっぱりちゃんと確認した上で、もしそれが万一、よその区よりも劣っているんであれば、総延床面積は縮減する必要があって、あるいは効率化する必要があっても、「すまぬが、子ども文教の分野だけは広げないと中野区民に申し訳が立たない」という交渉を企画部にするべきじゃないかと僕は思ってきたんですが、それは違うんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 当然、例えば保育園ですとか、学童クラブもその一人当たりの基準面積とか園舎なり、建物を建てるときには決まっておりますし、当然それは満たすように、また小学校も教室の配置などでは様々基準もございますし、そういう基準はクリアしながらも進めているところでございます。当然、子どもにかかる様々な費用ございますけれども、所管といたしましては、できるだけ中野の子どもたちに様々、十分な環境の下、いい環境の下で教育なり保育も含めまして進められていくように、全体としては申し述べているところでございます。

吉田委員

 そのようにおっしゃるけれども、現実にはこういう整備計画が来たときに、具体的にそういう要望とか交渉はしていないということをお聞きもするし、他区との比較の即答で数字が出てくるかと思ったら、把握しておりませんと言うし、ちょっと子育て先進区というものについての、目的とする夢というか目標が、私と区長、あるいは区役所とはずいぶん乖離があるなと、ぜひ一致させたいなと願いを述べまして、質問を終わります。

小杉委員

 伺います。33ページにある幼稚園のところです。米印で、「今後の運営形態については教育委員会で検討」とあります。年末年始に3回開催されて、区立幼稚園についてというのが検討されていると伺っていますが、具体的にどのような意見が出て、どういう方向になっているのかとかというのは、報告できれば教えていただければと思います。

戸辺教育委員会事務局次長

 委員おっしゃるように、教育委員会の中で今議論しているところでございます。ただ、政策形成過程ということで非公開の中でやっておりますので、中身を全て御報告するわけにいかないんですが、一つが、幼稚園形態として残すのか、認定こども園化という従来どおりの方針でいくのかというのが一つの論点です。また、現在の10か年計画では、民間活力を導入し、民設民営の認定こども園化という計画ですけれども、公立として残すべきなのか、民間として残すべきなのか。それから、認定こども園化したときのメリット、幼稚園として残した場合のメリット・デメリット、それぞれについていろいろな角度から検証し、議論しているところでございます。

小杉委員

 他自治体のことを見ると、やっぱり民営化して、大規模化してということの事例というのが結構言われております。そういう方向で検討されているということですけれども、やっぱり障害者の子どもたちが本当に多くて、インクルーシブ教育のものをしっかりと受け継いでいってほしいと思いますが、区立じゃなく民設民営になったら、そういうのが受け継がれないんじゃないかなという、そういった懸念なんかもありますが、今後については、この期間中で検討を――今のは教育委員会で検討するということですけども、何でしょうね、いつごろ検討して結論が出るとかというのは、何か見通しとかあるんですか。

戸辺教育委員会事務局次長

 現在は、基本計画、これから区有施設整備計画も素案、たたき台という状況でございますので、素案にする際に、できるだけその内容を盛り込んだ形でということで、教育委員会内で議論を進めておりますし、そうした結論について、区長部局とも調整しながら反映させて、その内容で意見交換、パブリック・コメント等をやっていきたいというのが今の考えでございます。

小杉委員

 ぜひ今までのいいところをしっかり残して、区立として存続してほしいなと思います。

 それと、あと45ページですけれども、私も児童館のところです。今、中学校区域に二つとか三つとか、多いところは五つ現状あるというところで、先ほどの質疑では、素案、案でこれを確定したところを出すかどうかというのは今検討中ということですが、私も素案にしろ、案にしろ、突如区民に、ここですよというふうに示されるのは、本当に、何でしょうね、計画全体の中で非常に埋もれてしまう可能性があるんではないかというふうに思います。

 例えば地域開放型学校図書館でもそうですし、前の児童館の廃止、前の計画では、児童館の廃止の問題も、本当、ずっと知らないとか、初めて知ったとか、ずっと決定した後でも言われたりとかしています。全体の中で埋もれないように、私は、案にしろ、素案にしろ、出すにしろ、合同で、例えば現段階での利用されている方も参加をして、合同の説明会をして、十分な説明と納得がいくぐらいの丁寧なやり方をしていかないと、やっぱり分断を生むだけだと思うので、そういう丁寧なやり方についてぜひやってほしいと思うんですが、いかがかなと思うんですけど。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今後の示し方も庁内で検討してまいりますし、区民の御意見を頂くやり方についても、今後十分に検討してまいります。

小杉委員

 五つが一つになるということですから、もしくは二つ残すかもしれませんけども、ぜひ、そういう今までの地域の中での児童館の役割を受け継いで、機能が、児童館、児童相談所もできますし、役割を発揮していただきたいなと思います。

 加えて、46ページに、売却のところですが、平和の森小学校の売却が載っています。これについては、何でしょう、説明会なんかでも報告がされていましたけども、これ、何で土地を売るんですかと聞いたら、どういった理由でしょうかというところですが。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 平和の森小学校、現校舎、現敷地につきましては、今回新校舎の建設用地として旧矯正研修所の取得に向けた今手続を進めているところでございます。企画部のほうとしましては、その新しい土地を買うための原資の一部とするために、現平和の森小学校の校舎の敷地については売却を考えているという、そういった考え方であるというふうに聞いております。

小杉委員

 企画部はそういうふうに考えているということですが、やっぱり土地を安易に売却していいのかというところには、私も今後の行政需要とか、学校利用でも活用していくということが求められるんじゃないかなと思います。あと、少人数学級なんかも実施されていきますし、そういったところで、一部残すとか、検討する余地はもうないんでしょうか。決定ということでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 学校施設として当然使えれば、その分より良好な教育環境につながるものでございますので、そういった視点からも、教育委員会事務局のほうからとしても、企画部のほうへの投げかけは引き続き行っていきたいというふうには考えてございます。

 失礼しました。投げかけといいますか、新校舎の計画づくり、これから進めていくところでございます。そういった中で、現在の校舎、敷地については、この計画の中で売却ということが示されておりますので、それを前提として新校舎のほうの計画も考えていくものでございますので、現時点において、この跡地の売却についての取扱いに関しては、今のところ教育委員会としては言及できない部分であるというふうに認識してございます。

小杉委員

 ちょっと変わっちゃいましたけど、残念ですけども、ぜひ働きかけてほしいなと思いますが。やっぱり今でも平和の森小学校、狭くて、第2校庭を借りてね、工事が始まると、第2校庭も使えなくなるとかありますし、ぜひそういう要望が地域とかでもありますので、どうぞできれば検討いただきたいなと思います。要望とさせていただきます。

 あと、加えて、54ページ真ん中辺にある昭和保育園など、2026年から「その他」となっていますが、これは後半期の5年間で改築を検討して結論を出すというふうなことで、そう読み取ってよろしいんですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 改築をするかどうか、その段階で検討するということになっております。

小杉委員

 それと、あと隣の55ページの児童館のところは、「検討」、「検討」となっていますが、これは10年間検討し続けるという表記にも読めちゃいますが、そんなことはないですよね。「調整中」ということとの違い、この表記からすると、「検討中」とかということと読んでいいんでしょうかね、どうですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 「調整中」という表記は、キッズ・プラザのところにもございますが、小学校のところにもございます。今回、「調整中」とあと「検討」の違いでございますが、この学校の改築等によってキッズの整備がどうしても学校の改築等に影響を受けるので、学校の表記に合わせて「調整中」というふうにいたしました。児童館の方は、ずっと検討ではなくて、今後、ここのところがいつ、どういうふうになるというのをいずれかの段階でお示しできるように現在も検討しているところで、10年間ずっと検討ということではございません。

小杉委員

 検討していくということは理解できました。ちょっと分かりやすく記載は訂正していただければいいのかなと思います。

むとう委員

 今の小杉委員と同じで、何か私も不思議に思っていたんですけれども、私が不思議に思うのは、今の小・中学校のところで、特に、今回、桃園第二小学校とか中野本郷小学校は建て替え計画を後ろに延ばしているわけですけれども、今後の予定を見ると、やっぱり10年間かけて調整中って読めちゃうので、これはどう読めばよろしいんですか。10年も調整中、調整されちゃうのか。ここの読み取り方がまず分からない。

 これから報告される5番の、中野区立小中学校施設改築の基本的な考え方(案)の中で示されるのかどうか知りませんけれども、この今回の施設の整備計画で最初のほうに書いてあるように、中野区が保有している施設というのは、小・中学校の数が圧倒的に多い施設数なので、これ、小学校をどうしていくのということ、中学校がどうなっていくのということが、この計画、10年間ずっと調整されていたならば、何のための施設計画なのかとかちょっと思うので、そこの説明をしっかりお願いします。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 こちらの表の中の「調整中」でございます。小・中学校の今後の改築の進め方につきましては、小・中学校の施設整備計画、今改定を行っているところでございます。そちらの素案のほうに関しましては、第1回定例会のほうでお示ししていきたいと考えております。その際には、このスケジュール感もお示しできればというふうに考えてございますので、その時点で、こちらの区有施設の整備計画の中でも整合を取った形での表記とさせていただきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 今後の予定の中の計画素案になった段階では、ここにきちんとした表現が、全部学校別の表記がなされるという理解でよろしいですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 そのとおりでございます。

むとう委員

 他の委員会のほうでも、何かそういう質疑があったというふうに聞き及んでいるんですけれども、まだ学校がどうなっていくか分からない中で、24ページで今後の施設の経費というのが書かれているということは、年度別の、これは学校を造るのはほとんど補助金が出るんですか。だから、ここには入っていないんですか。どういう――ここの数字と、今調整中との兼ね合いは、どういうふうに理解すればよろしいんでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 24ページの今後の更新経費の中には、当然学校の部分の改築、そして改修について含まれてございます。

 今後のスケジュール感の部分は、この時点でお示しはできていないんですけれども、基本的な考え方として、23ページでございますが、小・中学校につきましては、各年度1校程度の工事着手とするという、この考え方の中で、一旦この24ページの表のほうを整理させていただいている、そんな状況でございます。

むとう委員

 ということは、今後1年に1校程度ということだけはおよそ決めているということですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 そのように考えてございます。

むとう委員

 1年に1校程度ということは、これから所管事項の報告で報告がある基本的な考え方の中にも、その点は示されているということでよろしいですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 そのとおりでございます。

斉藤委員

 33ページの幼稚園のところ、ちょっと資料を確認させてください。

 配置数は現在2施設、5年後2施設、10年後2施設と書いてありますけども、今は区立の幼稚園か、民設民営の認定こども園かという議論で進んでいると思うんですけど、この2園というのは、区立であるか、民設であるか、その運営形態については検討と書いてありますけど、区立であるか、民設であるか、また幼稚園であるか、認定こども園であるかということ全部が、この教育委員会で検討という認識でよろしいですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 そのとおりでございます。

委員長

 ほかにはよろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ないようですので、ただいまの報告は終了いたします。

 次に、4番、子どもの貧困対策に係る考え方についての報告をお願いします。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 それでは、子どもの貧困対策に係る考え方につきまして、資料(資料5)に沿って御報告させていただきます。

 子どもの貧困対策につきましては、「中野区子どもと子育て家庭の実態調査の結果を踏まえ、区の現状と課題、それに対する取組の方向性等を取りまとめ、第4回定例会の当委員会に御報告し、御意見、御議論いただいたところでございます。

 それを踏まえまして、また、子どもの貧困対策の推進に関する法律等の趣旨も踏まえた上で、子どもの貧困対策に係る考え方を取りまとめましたので、御報告させていただくものでございます。

 1、子どもの貧困対策に係る考え方につきまして、別紙にて御説明いたします。

 別紙の1番でございますが、目指す姿、子どもと地域の姿も併せて書かれてございます。

 次に2番、基本理念でございますが、子どもの貧困対策を進めていくに当たっての基本指針となるものでございますが、法律、大綱等の趣旨を踏まえた上で、(1)子どもの最善の利益の実現と未来を切り拓く力の習得の支援、(2)多面的・複合的な課題の解決や予防としての支援、(3)地域全体での包括的かつ早期の支援、(4)行政・地域・民間事業者の連携強化としてございます。

 次に3番、取組の方向性でございますが、こちらにつきましては、第4回定例会に御報告させていただいた内容を基本としてございます。

 ただし、取組の方向性だけでは内容が分かりにくいものもあるかと考えまして、基本計画(素案たたき台)に記載、掲載されている主な事業等を参考関連事業として記載しております。

 (1)学び・体験の支援として、①子どもの学習の機会の確保、②子どもの心に寄り添う相談支援の充実、③子どもの体験・交流機会の充実に取り組みます。

 (2)生活の支援としまして、①子どもと子育て家庭の日常生活を応援する取組の推進、②子どもの居場所づくりの推進、③子育て家庭の孤立を防ぐための仕組みづくりの強化、④困難を抱えやすい家庭を支える生活支援の充実に取り組みます。

 (3)体制づくりと連携促進としまして、①支援が必要な家庭を支える体制の強化、②行政・地域・民間事業者の連携の強化、③子どもを支える団体への支援の充実に取り組みます。

 それでは、最初の報告資料にお戻りいただきまして、2、今後の予定でございますが、全庁的な推進体制を強化しまして、子どもの貧困対策の総合的・組織横断的な施策展開を図るとともに、令和3年度に策定を予定してございます基本計画と整合を図りつつ、子どもの貧困対策に係る計画の策定を検討してまいりたいと考えております。

 報告内容については以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。

平山委員

 すみません、1点だけ。

 これ、基本計画のところにも書かれてあったんですが、プレイパークについてだけ。直接的には、報告内容というよりも事業内容になってしまうんですけど。だから本来は、ちょっと基本計画のところで尋ねたほうがよかったのかもしれませんけど。プレイパーク活動支援事業とあるじゃないですか。多分、今想定されているプレイパークの支援って、現行の区有施設を使って何かしらのプレイパークをやられようという場合という想定だと思うんですね。

 我々の求めてきたプレイパークって、さらに、目指すプレイパークの姿があって、それに合わせた公園整備、施設整備というところまで踏み込んでやっていただきたいなという思いがあって、ただ、今回の基本計画を見る限りは、ちょっとそういう表現とは取れずに、今たまたまちょっとここで出てきたんで、あんまり適切ではないけど、ここでお尋ねをするんですけど、どうなんですか、お考えのところは、もちろん公園の話になっちゃうんで、そこは所管がまた別になっちゃうんですけど。積極的に連携をして、だって主体はそちらじゃないですか。そういうところまで目指してほしいなと思っているんですけど、どうですか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 プレイパークにつきましては、子どもの居場所づくりの推進に資するものと考えておりまして、機能として、区内にプレイパークというのが必要だと考えておりまして、ただ現在ここに書かれているようなプレイパーク活動支援事業というのは、名称のとおり、団体を支援していくというところを想定して記載しているものでございます。

平山委員

 そうではなくて、ここにプレイパークを造ろうということで、行政が地域団体や民間企業と協力をしながらやっているような事業というのも、他区の取組であるんですよ。御存じのものもあると思いますけどもね。そういったもの、全区的な子どもを対象にするような、そういったものも、もう一歩このプレイパークの検討の中に加えていただければなと思っているんですけど、どうですか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 プレイパークにつきましては、機能として区として必要と考えておりますので、どういう運営と言うんですか、確保が適切なのかというのは、並行して考えてまいりたいと考えております。

むとう委員

 2ページ目のところで、(1)学び・体験の支援のところの①で、やはり子どもの学習の機会の確保というところで、四角の囲みの中で、放課後の学習支援というところからスタートしちゃうんですけれども、よくよく見ると、参考(関連事業)のところで、学力の向上事業で「区立小・中学校の指導体制の充実」という言葉がここの中に触れられてはいるんですけれども、基本的に学校の勉強は学校の中で分かる、理解できるということを達成していただければ一番よろしいわけですから、放課後の学習支援に行く前に、やっぱり学校の中での指導体制の充実という部分をもっと大きくうたってほしいかなという印象を持っているんですけれども、いかがでしょうか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 当然、子どもの学習につきましては、学校が最も基本となるということは認識してございます。ただ、様々な事情によりまして、学習に困難を抱える子どもが一定数存在するというのも想定されますので、学校としっかり連携を取りながら進めていきたいと考えております。

委員長

 ほかにはよろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で本報告は終了いたします。

 [1]5番、中野区立小中学校施設改築の基本的な考え方(案)についての報告をお願いします。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 中野区立小中学校施設改築の基本的な考え方(案)につきまして御報告いたします。(資料6)

 今後の小中学校施設整備につきましては、その基本的な考え方となります良好な教育環境の整備に向けた学校施設の計画的な改築及び改修の方向につきまして、昨年の10月に当委員会において御報告をさせていただいたところでございます。その上で、本報告につきましては、学校施設の改築における基本的な考え方の案について御説明をしたいと考えてございます。

 まず、資料の1、学校施設改築の基本方針といたしまして、(1)学校施設の持続可能性向上でございます。

 学校施設は、児童・生徒の学びの場であると同時に、地域コミュニティの拠点などの役割も担ってございまして、学校施設に求められる機能は時代とともに変化を続けていくものでございます。こうしたことから、今後改築を行う学校施設は、長期間効率的に使い続けられるだけではなく、これからの学校教育や社会情勢の変化にも柔軟に対応ができ、また、地域における最大の公共施設として良好な施設環境の維持、発展が可能となるものとしていくよう整備をしてまいります。

 (2)学校施設の更新時期でございます。

 既存の学校施設につきましては、建築後70年までに順次改築を進めていくことといたします。

 なお、改築を迎えるまでは、改築済みの学校施設との間に教育環境面における著しい格差が生じることのないよう、適切な維持管理、そして改修を計画的に実施してまいります。

 続いて2、効率的な学校施設改築の推進です。

 これまで学校施設を改築する際におきましては、教室の規模ですとか、数量、そういったものについての標準仕様を設定して、改築の効率性向上に取り組んでまいりました。この標準仕様につきましても、今後の新型コロナウイルス感染症対策ですとか、学級編制基準の変更なども見据えた上で、変更を検討していきたいというふうに考えてございます。

 仕様の変更につきましては、既に改築を終えた学校施設の運用状況なども検証しまして、改善策を反映していくほか、設備機器ですとか、内外装の仕上げ等に関しても、新たに標準仕様の考え方を示していくことで、今後の改築費用や維持管理経費等の削減を図っていくことといたします。この標準仕様を基本とした上で、学校ごとの特色ある教育活動の推進が図れるよう、施設改築を進めてまいりたいと考えてございます。

 その他といたしまして、学校施設の改築に関連して、委託業務ですとか、整備工事の発注方法等につきましても併せて検討を行いまして、整備費用の圧縮、整備期間の短縮に向けた取組も併せて推進してまいります。

 続いて3、学校施設改築の進め方でございます。

 (1)中野区立小中学校施設整備計画の改定でございます。現在、改定に向けた検討を進めている中野区小中学校施設整備計画でございますが、計画期間は令和3年度から令和12年度までの10年間といたしまして、その期間中に改築工事に着手する学校施設について、その時期や手法等はこの計画の中に盛り込んでいく、そういった予定でございます。各学校の改築時期につきましては、それぞれの学校施設の改修状況、改築の際における代替校舎の活用の可否、将来の児童・生徒数の動向のほか、地域のまちづくり等の地域事情なども含めまして、総合的に勘案して設定してまいりたいというふうに考えてございます。

 10年間の計画期間ではございますが、5年後をめどに、その時点における社会情勢等を反映しながら、必要に応じて改築の時期や手法等についても見直しを行ってまいりたいというふうに考えてございます。

 (2)計画期間中に改築整備及び新校舎整備に着手する学校施設(案)でございます。

 こちら、【表1】でございますが、計画期間中10年間に改築整備及び新校舎整備に着手する学校施設の案をお示ししてございます。表におきましては、各学校施設を行政順に示してございまして、今後お示ししていく小中学校施設整備計画の改定素案においては、整備着手の順番等についても明らかにしてまいりたいというふうに考えてございます。

 これらの学校施設の改築時期や手法につきましても、5年後をめどに実施する計画見直しの際に併せて検討をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 (3)は、今回の10年間の計画期間以降に改築整備に着手する学校施設の案でございます。こちらの【表2】におきましては、令和13年度以降に改築をしていく学校施設としてお示しをしてございます。

 これも5年後の計画見直しの際には、一旦整理をして、その先の改築時期、手法等について改めて整理をしていく、そんな考え方でございます。

 最後に4、今後のスケジュール(案)でございます。

 令和3年3月、第1回定例会におきまして、中野区立小中学校施設整備計画の改定素案をお示しいたしまして、その後意見交換会、パブリック・コメント等の手続を実施した上で、8月の計画改定を想定しているものでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告で御質疑ありましたらお願いいたします。

小杉委員

 すみません。更新時期を70年まで延ばすということですので、何でしょう、今まで50年だったのが延ばすぞと、長寿命化させるということだと思うんですが、全体として、いわゆる何でそういうふうにするのかということは、例えば恐らく費用が安く済むということだと思うんですが、いや、ただ何となくというわけじゃないと思うんですけど、具体的にこれをすることによって、例えば10年、20年でこれだけコストが安く済みましたとか、そういったことというのは長寿命化のメリットというか、利点というか、そういったものは試算されていますでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 コストの点におきまして、50年で建て替えをしたほうがいいのか、70年で建て替えをしたほうがいいのか、それぞれのシミュレーション等は行ってございまして、70年、学校を維持して、必要な改修を適宜行っていく、そういった形のほうが、今後数十年間のいわゆる必要経費を比較した場合に有利であるというところで確認をしたところでございます。

 その考え方につきましては、先ほどの区有施設整備計画の中でも反映をしてございまして、同様の考え方で進めていきたいというふうに考えているところでございます。

小杉委員

 すみません。数十年ぐらいで有利と判断したということですけど、具体的に例えば何億円安く済みますよとか、そういったことというのは示せないですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 シミュレーション上は、具体的な数字も当然把握した上での比較になってございますので、ただ、それはシミュレーションというところでございますので、今後、具体的に学校施設が改築の順番ですとか、そういったところをお示ししていく中で、どこまでお示しできるか、数字の部分をお示しできるかというところはちょっと今後検討していきたいというふうに考えてございます。

小杉委員

 ぜひ区民にも見えるようにしていただきたいなと思います。

 あと、70年間の寿命ということですが、多分大規模化するに当たって検査とかしますけども、70年間もつかどうかというのは、ちょっと必ずもつものなんですか、どうなんですか、一般的な話ですけど。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 当然、適宜検査、現在の施設の状況を把握した上で、もつ、もたない、必要な改修が何だというところも判断をしていくところでございます。これまでも学校施設につきましては、毎年毎年、1年に1回、構造のところもそうですし、設備機器等も含めまして、いわゆる法定点検も行ってございます。そういったところも併せてデータとして持ち合わせながら、今後の改築のいわゆる順序ですとか、そういったところ、あと改修の内容を判断してまいりたいというふうに考えてございます。

平山委員

 ちょっと今のやり取りを聞いて気になったんですけど、50年で建て替えるという計画をもともと持っていました。ただ、具体的な――何というんですか、現行計画にあるもの以外の具体的な役所の内部資料というのは我々は分かんない。だけども、それなりに義務教育に基金に積んで、建て替えを検討していこうとしていたというところはこれまでも見られてきたけども、50年を70年にして、改修を入れていくわけじゃないですか。で、建て替えるわけじゃないですか。50年で建て替えれば、この改修費用は必要ないわけですよね。

 だから、安くなる高くなるで言うと、私は高くなると思うんですよ。だけど、ある一定時期の負担が減る。そういうことなんじゃないかなと思うんですけど、どうですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 先ほどの答弁ですと、今、委員御不安に思ったようなことかと思います。今、委員おっしゃられましたように、一定期間、今後20年、30年の必要経費という切り取った上での比較においてはメリットがあるという、そういった考え方でございます。

平山委員

 だから、要するに負担を先送りするってことなんですよ。厳しい言い方をすると、負担を先送りする。言い方をちょっと変えると、期間を少し長くした上で平準化をしていくという言い方もできるかもしれないけど、ただ、当面、厳しい財政状況が続きますから、なかなか今までの蓄えと、これから見込まれる税収等を考えていくと、難しいなという判断をされたんでしょう。

 ここは総務委員会じゃないんで、あんまり財政的な話ができないんですけどね。前も言ったんですけど、ただ、つい数年前までは、今後の学校の改築に関して、起債をせずにやっていきますぐらいのことを言っていたのが中野区なんですよ。で、そこまで財政状況が悪化をしているとは僕は思えなくて。でも、それは教育委員会としては、与えられた予算というか、与えられた財政計画の中で考えていくしかないですからね。それはそれでやむを得ないことだと思うんですけど、そこまで悪化していないんじゃないかなと個人的に思って、非常にちょっと違和感を持ちながら見ているというところはあります。ただ、それはそれで、あんまりここでは議論できないんで。

 心配なのは、この前までは、この区有施設の整備計画では、ここまで具体的に示されなかったんですけど、いよいよ令和13年以降に改築する学校というものについて、名前を出されて、これらについては全部令和13年度以降ですよということを今回正式に出されたわけですよね。で、これは学校の建て替えだけじゃなくて、前も言ったように、学校施設の跡地活用をほかの事業部がいろいろ検討しているということもあったり、既に計画に乗っているということもあったりして、そこの調整は大丈夫なんですかということをお尋ねしたと思うんです。私、その後、逆に、当該所管にもいろいろ聞いたりもしたんです。あんまり話がかみ合わないなと思っているんですが、これって、全庁的な調整はちゃんと取れているんですかね。

 この1個前の報告のところでも、何か土地を、いやいや、ほかに活用があれば売らないようにということも言ってみようかと思いますみたいな答弁もあったりして、物すごく不安を感じているんですけど、今回出される改築の基本的な考え方について、もうこれは全庁的に調整がついたという理解でいいんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 委員から以前に御指摘いただいたのは、例えば第四中学校の今後の活用方法であるとか、旧中野中学校の件のことだったかと思います。それぞれ、今後の活用、いわゆる学校改築における代替校舎活用という考え方は、今回初めて示された部分でございますので、それまで計画していた活用方法についてはどうなっていくのかというところについて庁内での調整、こちらについては、当然調整をした上で、こちら今回御報告をしているものでございます。

 ただ、本来というか、従前の活用方法の、例えば第四中学校をまちづくり用地として使うという考え方が示されていた件に関して、それが学校で使われるのであればまちづくりはどうなっていくんだ、そういったところの整理は、今継続して引き続きやっている最中ということでございます。

平山委員

 それはそちらの所管で、まちづくりの所管でやられるべき仕事なんで。ただ、与える影響は物すごく計り知れないというか、あちらもあちらで、防災のまちづくりで、住民の命がかかっているんですよ。だから、非常に懸念はしていたんですが、それはそれで、そちらの所管で考えられることだと思うんですけど、そこが大丈夫かなということを、いまだにちょっと不安が残るんで、しっかりと調整をしていただきたいと。先行して企画部と教育委員会で何か強引にやったけど、向こうが困っているなんていうことにならないようにしていただきたいなと思います。

 もう一つ、50年一昔って言うじゃないですか。50年たつと、いろんな社会とか何とか、そういったものも変化をする。今度は70年一昔になるわけですね、学校が。校舎というのも、いわゆる教育の一環じゃないですか、建物も。先ほど御説明の中で、それぞれの時代や社会状況の変化に応じて、改修を加えていくということはおっしゃられた。だけど、特に近年、教育環境の変化って、何というの、すごい速いですよね。ICTから今度GIGAスクールになったかと思えば、35人学級が決まって、これからまたどんどん変わっていくかもしれない。そういう対応を考えたときに、そういうものを踏まえてこのスケジュールということでいいんですか。私は、この検討のほうが先に進んでいたように思うんですよ。35人学級なんていうのは、後から出てきたというふうに思っているんで、それもちゃんと踏まえられて、問題はないと判断されて、このスケジュールになっているということでよろしいんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、委員御紹介ありました、例えば35人学級、今後必要となる教室数が今の考え方よりもちょっと増えていくだろう。そして、今後のいわゆる児童・生徒数の推計、そういったところをしっかりと把握というか、含めた上で今回お示ししている考え方となっているところでございます。

平山委員

 じゃ、それはね、35人学級になって、多分数年間の間は足らなくなる学校ももしかしたら出てくるかもしれない、ちょっと工夫をしなきゃいけないね。だけど、そんな、そこの学校だけ全部改築ができるわけではないとは思っているんで。でも、一応、後から決まってきたことではあるけども、そういったことも踏まえてやられてきた。今度は、GIGAスクールを進められる上で、例えば、中野区役所って北側がWi-Fiが使えないとか、いろんな問題があるわけなんですよ。70年の使用に耐えられるぐらい堅固な造りになっているわけじゃないですか、学校って。そういう環境って大丈夫なんですか。そこって検証はされているんですか。あまりにも古い学校だと電波が飛びにくいとか、そういう支障というのはないんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 Wi-Fi環境、現在の既存の学校においても必要な改修、対応をしているところでございます。今後新しく建て替えをする、していく学校においても、今想定できる範囲内で、電波の受信状況が悪くなるとか、そういったことには当然ならないようには計画してまいりますし、今後また新たないろいろ設備等が出てくる可能性もございますので、そういった際にも可能な限り対応のしやすいような、少なくとも設備対応はしやすいような、そういった建物にしていく工夫は考えてございます。

平山委員

 これで最後にします。今より悪くなることはないわけなんですよ。ただ、近い将来、今よりもよりハイスペックなものが求められていくようになるんで、既存の、この50年とか、下手をすると60年、65年、70年近くまで使うような学校も出てくるんですけど、そういったところでも、現状考えられる限りの、そういうデジタル化に対する対応というのも大丈夫かというのもよく研究していただいて、今後の改築の前の改修のプランを立てていただきたいなと思ってお尋ねをしていますけど、どうですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 デジタル対応は当然のこと、それだけに限らず、様々今後――そもそも教室の在り方ですとか、そういったところも今後いろいろ変わっていく可能性も含めて、建物として、ハードとして柔軟に対応できるような、そういった工夫をしっかりとしていきたいというふうに考えております。

平山委員

 よろしくお願いします。いや、そうおっしゃるけど、簡単なことじゃないですからね。バリアフリーだって、やろうと思ったら、もうむちゃくちゃなお金がかかりますからね。簡単なことではないし、物すごく予算を伴うことなんで。だけど、子どもたちの教育環境だから、これだけの期間で、70年使う学校が出てくるということになるんであれば、そこの学校に教育上の不都合が生じないような、最善のことをやっていただきたいというお願いなんで、これはもう要望でいいです。

むとう委員

 改めてお尋ねしたいんですけれども、これからどんどん学校の建て替えがあるということで、お金の問題は重要なことかなと思うんですが、標準的に小学校一体1校幾らぐらいかかり、そのうち補助金等幾ら入り、一般財源の持ち出しというのはどれぐらいなのかという辺りは、雑駁でいいんですが、直近のところの例で教えていただけますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 学校施設の改築、建て替えにおいては、ここ最近の建て替え事例等を考えますと、おおよそ50億円弱、設計費用等も含めて、解体費用も含めてでございます。今回お示ししている区有施設整備計画の考え方においても、52億円ということで試算をしてございます。

 そのうち、学校改築における補助金でございますが、基本的に学校ごとに状況によってかなり上下をしますけれども、おおむねというところですと、かなりちょっと答えにくいんですが、10分の1とかぐらいかなという今感触では考えているところでございます。

むとう委員

 補助金はおおむね10分の1しか来ないのですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 基本的に、学校施設の建て替えということ自体に補助金がつくわけではなくて、新しい教育環境整備に対する補助金、バリアフリーに対する補助金、そういった考え方でございますので、改築するから補助金が出るよという、そもそもの仕組みではないというところでございます。

むとう委員

 分かりました。そうすると、かなり厳しいというのはよく分かったところなんですけれども、やっぱりちょっと気になるのは、標準仕様の考え方を新たに示すということで、お金がかかり過ぎてしまった学校と、かからなかった学校とか、差があってはいけないかなというふうには思うので、ある程度その標準仕様という考え方も必要なのかなというふうには思いますけれども。

 だけれども、ここにも書いてあるように、標準仕様を基本としながらも、学校ごとの特色ある教育活動の推進が図れるような施設改築を進めていきたいというふうにも述べていらっしゃるわけで、やっぱり学校ごとの特色ある改築というのが私はすごく重要かなというふうに思っているんですよ。これから学校、一旦建てたら70年ぐらいもたせたいということでもあるので、70年というと、本当にまちの風景というのはすごく様変わりする。だけど、学校だけは昔と変わらずそこにあるということが、中野を懐かしいなとか、中野にまだまだ住みたいなとかという思いをめぐる一つの大きな文化的な施設だというふうに私はすごく思うので、特色ある学校というのを造ってほしいというふうに思うんですけれども、その辺、標準仕様と特色ある学校を造るということの、その何というか狭間で何か考えていらっしゃることはあるんでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回こちらでお示ししている標準仕様というのも、いわゆる昔ながらの片廊下の、どこの学校を見ても同じような学校にしていくという、そういった考え方ではございませんで、あくまでも基本となる教室の数ですとか、教室の大きさ、そういったところのほかに、床の仕上げ材は統一していこうとか、そういった考え方を示しているものでございます。

 各学校、それぞれの地域ですとか、伝統ですとか、当然ございますので、そういったものはしっかり反映しつつ、それぞれの学校の特色をしっかりと出せるように改築は進めていくという考え方でございます。

むとう委員

 これからずっと、ここに書いてあるように、経費を削減が図れるような学校づくりということが何か書かれてしまうと、確かに無駄な経費は削減は大事なんだけれども、やっぱりそれぞれの学校が特色ある楽しい学校、学ぶ環境が十分整っていて、なおかつ学ぶ楽しさを感じられるような学校づくりというのを造ってほしいというふうに思っていて、いろいろ様々な地域で、本当に特色ある学校づくりをしている自治体が散見されるので、中野も本当に標準的な学校、確かに失礼ながら新しく最近できた学校を見させていただき、新しくてきれいで、それはそれで本当によかったというふうに思うんだけれども、でもやはり特色ある学校づくりかという点においては、ちょっと他区で様々な試みをしている学校づくりを見ると、残念ながら劣っているような印象を私は持ってしまっているので、やっぱり施設担当としても、様々特色ある学校づくりを実際に見学されて、70年使う校舎ですから、本当にいいもの、心豊かに育むような、そういう学校づくりというのをすごくしてほしいなというふうに私は思っているんですけれども、本当に業者任せではなくて。

 基本的には、教育委員会がどういう教育をしたいかという理念があってこそ、その教育を実現するためには、どういう校舎が必要なのかということを、建て替えればいいということではなくて、教育理念とリンクさせていい校舎を造ってほしいなというのが私のたってのお願いなんですけれども。かつて、大昔、ちょっと名前も忘れてしまったんですけれども、統廃合などを区が検討している際に、どういう教育を実現したいかという校舎づくりということにも言及されておりましたよね。その際に、本当に建物を造るという素人の私たちには、なかなかこういう教育を実現させるためにはどういうハードが、建物が必要かというところを考える上で、間に立つ人が必要なんだということをすごくうたわれていた、おっしゃっていた学識経験者の方が入っていたかと思うんですけれども、かつてのそういった考え方も、もう一度復習していただき、本当の意味で特色ある学校づくというのを私はしていただきたいと思っているんですけれども、何か考えているところがあればお答えください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 当然、ハードの整備でございますが、ソフトの部分、いわゆるどのように使っていくか、どのように活用して教育を行っていくかという点においては、教育委員会の中をはじめ、先生方ですとか、児童・生徒の方々にも、都度都度御意見を頂きながら、いろいろ考えを深めてまいりたいというふうに考えてございます。

委員長

 ほかにはよろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ないようですので、ただいまの報告は終了いたします。

 次に、6番、旧中野刑務所正門の取扱いについての報告をお願いいたします。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 旧中野刑務所正門の取扱いについて御報告いたします。(資料7)

 こちら、旧法務省矯正管区敷地内にございます旧中野刑務所正門につきまして、区としての取扱い方針がまとめられましたので御報告をいたします。

 なお、本件、旧中野刑務所正門の取扱いに関しましては、区民委員会の所管となるものでございますが、平和の森小学校の新校舎整備に関連いたしますので、本委員会におきましても御報告させていただくものでございます。本報告につきましては、2月9日に開催した区民委員会において、同内容の報告をさせていただいてございます。

 1、経緯につきましては、旧中野刑務所正門の取扱い方針(案)を昨年の11月、本委員会におきましても御報告をさせていただいたところでございますが、その際にお示しいたしました取扱い方針(案)につきまして、平和の森小学校の保護者、近隣町会及び近隣住民の方への説明会を実施いたしました。

 恐れ入りますが、まずは別紙1から3を御覧いただければと思います。

 それぞれの説明会の実施結果でございます。

 詳細につきましては、別途お読み取りいただければと存じますが、概要といたしましては、まず別紙1、こちら11月20日に実施いたしました平和の森小学校保護者の方向けへの説明会におきましては、概要といたしましては、新校舎の整備は保護者や地域が長い間待たされている、現在の平和の森小学校の校舎は狭い、教育環境の改善をしっかりと進めてもらいたい、そういった御意見などがございました。

 次の別紙2でございますが、こちらの近隣町会向けの説明会でございます。

 こちらのほうも、概要といたしましては、旧中野刑務所正門を解体して更地にすることで新校舎の開設を早めることができるのではないか、曳家にかかる費用やその後の経費、そういったものも考えているのかどうか、そういったところが御質問、御意見としてございました。

 別紙3でございますが、こちらは近隣住民の方々への説明会でございます。旧中野刑務所正門と新校舎の一体的な整備が本当にできないのか、旧中野刑務所正門を区の文化財に指定するのはいつなのか、敷地の西側ではなく東側への曳家というものは考えられないのか、そういったことなどが御質問として挙げられたところでございます。別途お読み取りいただければと思います。

 恐れ入りますが、はじめの資料のほうにお戻りいただきまして、2、取扱いの方針についてでございます。

 区では、文化財保護審議会、教育委員会、説明会、そういったところでの御意見などを踏まえまして、旧中野刑務所正門の取扱いの再検討を行ってまいりました。その結果といたしまして、旧中野刑務所正門の保存及び公開、そして平和の森小学校新校舎における良好な教育環境の確保との両立を図るために、旧中野刑務所正門は曳家により移築を行い、旧法務省矯正管区敷地の西側部分、こちら、道路予定地から見て西側ということでございますが、この部分において保存と公開を行うこととするということでございます。

 次のページ、3、保存及び活用についてでございます。

 旧中野刑務所正門につきましては、基本計画及び保存活用計画を今後策定し、基本設計・実施設計の後に、こちらの図にございますように、移築を実施するものでございます。公開や具体的な活用の方法につきましては、この保存活用計画策定時に検討を行っていくということでございます。

 4、(1)整備スケジュールにもございますが、こちら、表の記載のとおりでございまして、平和の森小学校の新校舎整備につきましては、令和3年度に基本計画を策定し、令和4年度、令和5年度の2か年度にわたりまして、基本設計、そして実施設計を行ってまいりたいというふうに考えてございます。令和6年度、そして令和7年度の途中までの間は、旧中野刑務所正門の曳家工事、関連工事として考えてございまして、新校舎整備に実際にかかるのは令和7年度途中からという想定をしてございます。その上で、令和9年度中に平和の森小学校新校舎の供用開始を考えてございます。

 次の(2)、概算経費、必要経費でございますが、移築に関連する工事に係りましては約4億9,600万円ほどということで、実際に旧中野刑務所正門を保存、活用で公開をしていた際に係る経費としては年間に約100万円ほどを見込んでいるということでございます。

 5、今後の予定といたしましては、令和3年2月におきましては、国との売買契約、土地の売買契約締結を予定してございます。4月以降に旧中野刑務所正門に係る基本計画・保存活用計画の策定に向けた作業を進めていく、そういった予定となってございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。

いでい委員

 報告ありがとうございました。これ、先日の区長の定例記者会見で、この報告があったと思うんですけども、委員会の中では、この曳家に対して、この金額が4億9,600万円、移築関連工事として令和3年度から令和8年度までかかりますよとか、旧中野刑務所正門を公開開始後の経費が100万円、年間かかりますよとか、そういった報告はなかったと思うんですけど、何でこれ前後しちゃったんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回、御報告、本日させていただいてございますが、先日の区民委員会におきましても、そうなんですけれども、それよりも早い段階で、来年度予算の区長記者会見の中でこの考え方がお示しをされたということでございます。

 所管の区民部のほうといたしましても、区民委員会が延期となってしまったことで、致し方なくこのような形になってしまったということで聞いてございます。(「区民委員会の話を聞いているんじゃないんだ。子ども文教委員会の話をしているんだから」と呼ぶ者あり)

 区長記者会見と今回の報告、順番が前後してしまってございます。こちらにつきましても、本来は先週の当委員会におきまして御報告を差し上げる予定でございましたが、このような形でちょっと順番の方が前後してしまったという結果でございます。申し訳ございません。

いでい委員

 いろいろ様々な理由があったかと思いますのでね、そういったときには事前に情報提供があったほうがよかったのかなと、私は個人的にはそんな感想を持っています。

 中身のことについて移りますけども、3ページというんですか、4ページというんですか、別紙ですね。別紙の1、2、3とありますが、これ、近隣住民に対する説明会が実施されたということで様々な、もちろん保護者さん、また近隣町会さん、また近隣住民さんに対する説明会とありましたけれども、これ、近隣町会の皆さんからの御意見ということになると、この刑務所の門を残していくことに対して、すごくネガティブなように読み取れるんですけれども、どなたか賛成しているという方はいらっしゃったんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 当日、この近隣町会との――新井西町会、新井南町会の方々との説明会におきましては、今回ここで示されている御意見が主だったところであるというふうに聞いてございます。曳家というよりも、やはり新校舎の整備を早くしてほしいという御意見が、曳家そのものではなく、新校舎についてという御意見が一つあったというところで聞いてございまして、その他の御意見としては、ここで挙げられているような内容であったというところでございます。

いでい委員

 だから、近隣町会の皆さんは、その主な質問、意見のところで見ると、学校の整備をやっぱり早期にしてほしいと、旧中野刑務所正門というのは、残してほしいということについては、近隣の町会からは読み取れないんですけど、どのような感触を得ているんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 その際の御参加いただいた方々からの御意見の中には、そういったお声はなかったというところで聞いてございます。(「委員長、休憩してください」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩いたします。

 

(午後4時32分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後4時32分)

 

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 当日御参加いただいた町会の方々からの御意見の中では、旧中野刑務所正門を残してほしいという御意見はなかったというふうに聞いてございます。

いでい委員

 分かりました。となると、あと平和の森小学校の保護者の皆さんに対する説明会についても、学校の整備のことをやっぱり早めてほしいという声が一番多かったのかな。または、もともとの計画をずっと待ち望んでいらっしゃった方については、そういった結果にならずに残念だったし、一刻も早く新しい学校を造ってほしい、こういったことがメインの説明会だったという、こういった結果が出ています。

 こういった地域の近隣町会やその保護者、または近隣住民の皆さんの意見交換会を経て、今回お示しされた報告が、取扱いについて決定をされたということなんでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 これら、それぞれの説明会から出た御意見を踏まえた上で、今回の区としての判断というところでございます。

いでい委員

 それでは、旧中野刑務所正門が必要ないとおっしゃっていた近隣町会の皆さんの声というものは、どこに反映されるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 当然、残すべきという御意見と、移築でいい、そして壊すべき、それぞれの御意見があったというところでございます。それぞれの意見を全て実現するというのは難しい、困難でございますので、なかなか実現できない御意見というところは出てしまったのかなというところでございます。

いでい委員

 ちょっと意味が分からない。もう一回答弁してください。最後の部分がちょっと――実現できない提案が――ちょっと意味が分からない。もう一度お願いします。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 失礼しました。やはり区民それぞれの皆様の御意見を全てかなえることができない、今回このような区としての判断というところにはなってしまったのかなというふうに考えているところでございます。

いでい委員

 ということは、やっぱり区は地域の住民の皆さんや学校保護者、また近隣町会の皆さんに意見交換会をやっても、結局それは単に反対している人から見ると、ガス抜きというふうに見られちゃうんですよ。

 だって、そうでしょう。保存、曳家ありきという話から入っているわけだから、じゃ一体これ何のための意見交換だったんですかということが参加された方々、これ近隣町会の皆さんからそういった声が今現在上がっているんですよね。それについてはどのように受け止められていますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回、旧中野刑務所正門の取扱いを最終的に区として、区民部として判断をしてきたところでございます。今回、近隣町会の方々の御意見が反映されていないという部分がございますけれども、そういったところも、区民部としてはこのように判断せざるを得なかったのかなというふうに聞いているところでございます。

いでい委員

 今のは区民部の立場を代弁されていると思いますけど、教育委員会としてはどのようにお考えなんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 教育委員会といたしましては、まず学校をしっかり整備をしていく、そして早期に整備をする、良好な教育環境を確保する、そういった観点におきましては、今回様々御意見ある中で、曳家というような形になったところでございますけれども、学校新校舎のための用地が確保できているという点においては、教育委員会、学校施設整備としては、そうですね、よかったというか、望ましい判断だったのかなというふうには捉えているところでございます。

戸辺教育委員会事務局次長

 教育委員会といたしまして、学校建設、それが遅れることについては、やはりそういう部分については残念な思いでいっぱいでございます。今後のスケジュールを見ますと、来年度から基本計画、改修計画に入りますけれども、実際に基本計画、実施計画で1年は取ってございますが、コアを抜いて、どのくらいの耐震性、耐久性があるのか。それによって基本設計、実施設計も年次が決まってくるというふうに理解してございます。そうした作業について極力短縮化を図りながら、一日でも早く平和の森小学校が改築、開校できるように区民部と調整をして、一日も早く児童にとって良好な環境を確保するということが何よりも教育委員会の仕事であると考えてございます。

いでい委員

 今の次長の御答弁だと、区民部と協議すれば一日も早く学校が建設されるという話なんですけど、それはどのような会議体で、どういう会議をするとそういうふうな見通しが立つのか、教えてもらいますか。

戸辺教育委員会事務局次長

 単なる調整と言っているわけではございません。あくまでこのスケジュールについては、実際、旧中野刑務所正門のコアを抜いたり、調査に入って、詳細が決まってくる。それについて、極力短縮化が図れないか、区民部と調整を図りながら進めていきたいという今の考えでございます。

いでい委員

 分かりました。この計画がこのとおりに進むということになると、先ほど来ずっと報告がありました中野区の基本構想と基本計画の話、またその施設の整備計画、また小・中学校の施設改築の基本的な考え方、こういったもののスケジュールにも大きな影響が与えられるのかなと思うんですけど、それも新しい平和の森小学校の改築というところについては、1校当たり建築費は52億円と、スケジュールがこの先20年、40年の平準化したものと、先ほどグラフが出ましたよね。そこについては、大体どこにそれは当て込まれているんですか、その新しい平和の森小学校の改築の時期というものについて。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 平和の森小学校の新校舎につきましては、今回お示ししているこの曳家をした上での新校舎整備スケジュールに基づいて現在検討をしているところでございます。

いでい委員

 先ほどお示ししたもの、ちょっと遡っちゃうと答弁できないかもしれませんけど、先ほど棒グラフの中で平準化したものということでありましたよね。先ほども他の委員から桃園第二小学校の話や中野本郷小学校の話もありましたけれども、その時期についてはというふうに、はぐらかされているという、私たちはそんな印象を受けているんですよ。なので、今回この新しい平和の森小学校の改築のことについても、時期について、この計画どおりでいけば、この年次にその計画は落とし込んであるんですよという、そういった御答弁を力強く御答弁いただきたいんですけど、今説明できませんか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 平和の森小学校の新校舎整備に関しては、この令和7年度からの改築工事としてしっかり考えているところでございます。

いでい委員

 しっかり考えているのは分かるんですけど、この棒グラフの中には、年次に当て込んであるんですよね。大丈夫ですよね。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 はい、含めてございます。

いでい委員

 ということは、令和7年次に改築ということで、52億円が学校の施設整備計画の中に盛り込まれていると。となると、年に1校という話がありましたよね。じゃ、中野本郷小学校や桃園第二小学校の改築の時期については、一体令和何年のその棒グラフの中に当て込まれているんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 それぞれの学校については、これからお示ししていく中で明らかにしていきたいというふうに考えてございます。先ほどの棒グラフの中においては、1年に1校改築工事がスタートするという、その原則にのっとってお出ししている、そういったものでございます。

小杉委員

 保護者の皆さん、子どもを持つ親御さんからすれば本当に早くしてほしい、私も地域に住んでいるので分かります。説明会の中で、先ほどもむとう委員もすばらしい学校づくりをしてほしいという話ありました。本当に、旧中野刑務所正門と共存する、そういうような学校づくりをって期待の声もありましたけれども、私もいろんな学校をいろんな本とかで見る中で、やっぱり区民の声、利用者の子どもたちの声を踏まえた学校づくり、本当に踏まえていただきたいなと思います。

 例えば、これから学校、平和の森小学校の新しい校舎を造るに当たっては、実際の子どもたちの意見とかがしっかり反映されるという仕組みがアンケートなり、聞き取りなりあるとは考えるんですが、いかがかなと思いまして。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 アンケートもそうですし、当然、学校の先生方との意見交換も行いながら、反映をしていきたいというふうに考えてございます。

小杉委員

 子どもたちや先生方の声とかも踏まえたすばらしい学校づくりを進めていただきたいなと思います。

 あと、この3番のところですけれども、保存活用云々というところに当たっては、今後については、区の文化財指定を諮問するという方向に発意をされるんだと思いますが、一般的でいいので、今後ちょっとどのように発意をして、諮問して、流れていくのかというのを教えていただければと思います。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 文化財の指定の手続につきましてでございますが、教育委員会からこの用地取得後におきまして、文化財保護審議会に対しまして諮問を行います。そして、審議会で何度か検討を頂きまして、そして答申を頂きます。これを受けて、教育委員会が区指定の議決を行うという流れになるものでございます。

小杉委員

 その上でこういった基本、保存活用計画とかということをつくっていくという形の流れになっていくということですね。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 基本計画、保存活用計画については、おそらく並行して議論、検討を進めていきながら、審議会は審議会で今、先ほど申しました諮問、そして検討、答申という流れになろうかと思います。

小杉委員

 了解しました。

吉田委員

 別紙3の近隣住民に対する説明会実施結果なんですけど、私も新井一丁目に事務所があって、地元の方にいろいろお話を伺うんですけど、これ、近隣住民というのは、この一つ前の別紙2にあるとおり、新井西町会や新井南町会に相当する方々への説明会、そういう地域が近隣住民ということなんでしょうかね。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 12月23日の近隣住民に対する説明会としては、平和の森小学校の学区域内においての近隣住民というふうに周知をしたというふうに聞いてございます。

吉田委員

 要するに学区、学校に関わる地域の人たちということですよね。

 実際に24人参加されているんですけれども、この方々について、何だろう、名前とか住所の記載というのは要求していますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 いわゆる個人情報でございますので、この説明会の実施のための目的としては収集をしていないと聞いています。ただ、コロナ禍、新型コロナ対応として、お越しいただいた方の連絡先というところは、その目的、何か新型コロナの感染者がいたですとか、そういったことの目的だけのためには収集したというふうに聞いてございます。

 補足をさせていただきます。

 12月23日の近隣住民に対する説明会におきましては、まずは学区域内の方々を対象に、会場の規模もございましたので定員を設けていたと、50人まで定員、事前予約でお越しいただいたというところでございます。

 実際には、50人まで予約が来なかったので、様々問合せがあった上で、近隣住民、学区域外の方についても、会場に余裕があるということで、予約、お問合せを頂いた方々にはお越しいただいたということで聞いてございます。

吉田委員

 近隣の住民へ、実際に学校に関わる地域の方々への説明と、地域に関係のない、政治的なとか、文化的なとか、いろんな意味で関心がある方とやっぱり説明会は分けるべきですよね。ちゃんと分けたんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 対象となる方々の、最終的に参加された方については、先ほど申し上げたように、近隣住民以外の方にもお越しいただいていた状態です。

吉田委員

 具体的に、24人中何人がこの地域の方で、何人が地域外の方ですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 そちらについて、内訳については、区民部の方で整理してございますので、こちらの方ではちょっと把握していない状況でございます。

吉田委員

 地域の方から、近隣住民の説明会って、近隣住民が一人もいないじゃないかという御不満の声があったので、一応、分けた方がいいんじゃないかなということを申し上げて、ここにある意見が、地域の方じゃなくて、地域じゃないけれども、深い関心をお持ちの方々の意見を、地域の住民の声であるかのように書かれているおそれがあるので、一応念のために確認をいたしました。

むとう委員

 結果的には曳家ということではありますけれども、旧中野刑務所正門を残していただくということになって、それはよかったというふうに結果的には思うんですけれども、やはり当初区長が現地保存と言ってから、随分日にちもたち、様々な経過を経て、曳家というふうになっていったという、その何というか、前も言いましたけれども、検討の途中経過というか、どういうことを検討した結果、これになったというのがあまりにも公開されていなくて分からないというか、やっぱりきちんと一応現地保存と言ってから曳家に決定するまでの検討の経過、検討の中身の経過、こういう、審議会でこうだああだということとかは、そういうだけの経過は分かるんだけれども、じゃなくて、どういう中身の検討をした結果、最終的にはこれが一番ベストということで区がここに行き着いたというところが、もうちょっと明らかにしていただけるとありがたいかなというふうな思いをずっと持っているんですけれども。文化財の保護審議会も非公開ですし、分からないし、本当に経過というか、どういう議論の末ここにたどり着いたというのを何かもうちょっと御説明というのはしてはいただけないのでしょうか。

委員長

 ちょっと休憩していいですか。

 

(午後4時52分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時53分)

 

むとう委員

 そうなんだけれども、平和の森小学校新校舎における良好な教育環境の確保と両立を図るためにこの結果に至ったと書いてあるわけだから、本当に教育委員会として、新校舎を造るにはこれが良好なんだという結論を導いたそこの話、検討を私は聞きたいんですよね。そうだったらいいんですよね。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回取得をする、旧矯正研修所の跡地でございますけれども、やはり平和の森小学校が非常に児童数も増えておりまして、今後建てていく新校舎もかなり規模の大きな学校になっていく状況でございます。そうした中で、良好な教育環境の確保という観点からすれば、土地は幾ら広くてもいい状態ですし、最大限土地を有効活用したいという思いが、こちらの教育施設としては考えているところでございます。今回曳家というような判断になった上で、跡地が学校施設を建築する上では、教育環境を確保するためには非常にいい要件となりましたので、教育委員会としてはそういう考え方の下、検討を重ねてきたという、そういったところでございます。

むとう委員

 以前も言ったので、同じことの繰り返しにはなりますけれども、様々考えてくださっている区民の方が、こちら側に曳家をするのではなくて、東側の曳家というようなことも考えられるとか、様々、学校の建て方もこうではなくて、こういう区が示したものではなくて、こういうのもどうですかとか、様々案を区のほうに持ってきてくださっていたありがたい区民の方々、区民の団体がいらっしゃると私は聞いているんですよね。だから、そういった本当に区民の提案に対して、何というか、それがどうして駄目だったのでこれになったかとか、何か本当、A案、B案、C案ある中でこれに落ち着いたという、その何というか、教育委員会としてここに落ち着いたという、新しい校舎も最優先して考えていらっしゃる中でこれに行き着いたというところが、それに行き着くまでに、区民が様々提案したことについては、デメリット・メリットがある中でこれだというふうになった、そういう、何というか検討の過程、結果を導き出すまでの、結論に至るまでの検討の途中経過のやっぱりきちんとした情報公開というのをもうちょっとしっかりとしていただいたほうがよかったんじゃないかなというふうにすごく思っているところです。

 壊すという結論に至らなかっただけ本当によかったというふうには思っていますけれども、やっぱり様々いろんな意見があって、議論があって、長い歳月をかけて一つのことを決めていく中で、本当に検討経過の情報公開というのを積極的にもうちょっと区としてはやるべきだったんじゃないかなということをこの間ずっと思っておりましたので、そのことは言っておきたいと思います。

 この予定を見ると、これから平和の森小学校新校舎建設までには基本計画、基本設計、実施設計と十分時間ありますよね。だから、本当に当初の計画よりも大幅に平和の森小学校の新校舎建設が遅れたわけですから、その分ここを、いい学校を造ってほしいというのを、先ほどの意見と一緒なんですけれども、強く思います。

 ですから、本当に遅れた分、それからさらに十分曳家ということで時間があるので、その間、しっかりとしたいい校舎を造っていただくことに今まで以上に努力をしていただきたい。検討する時間があるわけですから、遅れた分、保護者の皆様が納得できる、こんなにいいものができたのねって言われるようなものとなるように、十分検討をしていただきたいということを要望しておきたいと思います。

 それから、説明会なんですけれども、当事者である学校の建設ですから、保護者に対して御意見を伺うのは当然ですし、地元の皆様の御意見を伺うのも当然のことですけれども、ここの所管ではないかもしれませんけれども、基本的には文化財は教育委員会が直接的に所管しているわけですから、もうちょっと文化財としてやっぱりしっかり考える上では、地域の人たちだけの意見というのでは、本当に逆に狭過ぎると思いますので、中野区の財産になるわけですから文化財というものは。ですから、近隣住民に対する説明会だけではなくて、広範な中野区民を対象とした説明会を私はやってほしかったなということを思っているところなんですけれども。

 るる思っていることを最後だと思って言わせてもらいましたけれども、何か区のほうで言うべきことがあればおっしゃってください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 文化的価値につきましては、今回用地取得に先立ちまして、文化財保護審議会の答申を頂きまして、文化財的価値が認められるという回答を頂いたところでございます。また、そうしたことも含めまして、区民の皆様の意見を聴取する形につきましては、教育委員会としても、そうしたことについて、今後も行い方につきましては検討してまいりたいと思います。

委員長

 ほかにありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ただいまの報告は終了いたします。

 ちょっと皆さんに御相談したいので、休憩をいたします。

 

(午後4時59分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後4時59分)

 

 次に7番、「中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画」(案)についての報告をお願いいたします。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 それでは、お手元の資料(資料8)を御覧ください。

 本報告は、地域包括ケア推進調査特別委員会にて報告をいたしまして、厚生委員会でも障害福祉所管の報告を同資料により行う予定でございます。

 本委員会所管、第2期中野区障害児福祉計画(案)につきまして、今回、案として取りまとめてございますが、前回素案について御報告をさせていただいたところです。素案を公表し、区民委意見交換会及び関係団体への説明会を実施しまして、区民等から意見募集を行ってまいりました。これらを踏まえて計画案を作成いたしました。

 1は、計画素案に対する意見交換会等の実施結果で、(1)から(4)となってございます。お読み取りください。

 2、計画素案に対する主な意見及び区の考え方・計画案への反映状況につきましては、資料1に取りまとめてございますので御覧ください。

 第2期中野区障害児福祉計画(案)に係る事項につきましては、資料1、1ページの6、医療的ケア児の所管に関するもの、2ページの8、中野区版児童発達支援センターに関するものでございました。

 初めの資料にお戻りください。3番、計画素案からの主な変更箇所でございます。

 資料2でございます。第2期中野区障害児福祉計画(案)につきましては、変更箇所はございません。

 また、資料3、別冊が中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画(案)でございます。

 本委員会所管分は、目次を開いていただいて、Ⅱ2(5)の【課題5】、障害や発達に課題のある子どもたちへの支援、35ページから44ページ、Ⅳの第2期障害児福祉計画、92ページから104ページでございます。後ほどお読み取りください。

 初めの資料にお戻りいただきまして、5、今後の予定でございます。

 本委員会、事前の変更によりまして、各委員に御理解を頂いたところでございますが、計画案に係るパブリック・コメント手続につきましては、令和3年2月5日より実施をさせていただいております。3月にパブリック・コメント手続の実施結果及び計画策定について議会報告を予定しているところでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ないようですので、以上で本報告は終わります。

 次に8番、区立中学校教職員の不祥事についての報告をお願いします。

 その前に教育長から。

入野教育長

 今回の区立中学校教員の逮捕につきましては、当該中学校、本区及び本区の学校教育に対する信頼を著しく失墜いたしましたことだけでなく、当該中学校の生徒、保護者、地域の皆様を深く傷つける結果になっております。極めて遺憾に思います。心からお詫び申し上げたいと思います。

 3年生が受験期であることを十分に考慮し、保護者の方にも御協力いただいておりますが、生徒の心のケア等、当該中学校と一緒に教育委員会も全力で対応してきております。

 昨年来の全国的に教員のわいせつ、それから、セクシャルハラスメントが過去最多となったということを受けまして、法改正等、様々な動きが出ている中、各学校には常に教育委員会として、機会を捉えて、教員、教職員への服務事故防止の指導の徹底について、具体的に指示してまいりました。

 今回の事件を受けて、改めて校長を中心に各校の教員の綱紀粛正を臨時校長会や文書で要請したところでございます。

 教員の服務事故は、児童・生徒の成長に大きな影響を与えること、そして教育が成り立つ根本は信頼関係であることから、教員自身は、専門知識だけでなく、人間性や、それから使命感があってこそ信頼されるものだということを伝え、綱紀粛正に努め、より実効性のある指導を徹底し、再犯防止とともに、信頼回復に努めてまいりたいと思っております。よろしくお願いをいたします。

委員長

 ありがとうございます。

 それでは、報告をお願いいたします。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 それでは、区立中学校教職員の不祥事について御報告いたします。お手元の資料(資料9)を御覧ください。

 令和3年2月2日(火曜日)、区立中学校教員が未成年者誘拐の容疑で逮捕されました。今回の御報告は、心を痛めている当該校の生徒たちへの配慮もありまして、警察や区の公表の範囲とさせていただきます。

 関係教員の実名は御報告させていただくものの、学校名などはお伝えしないことを御了解いただきますようお願いいたします。

 逮捕されましたのは、《記載削除》という、区立中学校の教員で、43歳でございます。

 逮捕の概要といたしましては、令和3年2月2日(火曜日)、午前7時7分に当該教員が自宅から出勤したところ、竹の塚警察署により任意同行を求められ、未成年者誘拐の容疑で逮捕されました。当該教員は犯行を認めております。

 事件の経過につきましては、当該教員は、SNSで知り合った女子と、未成年者であることを知りながら、令和2年7月下旬、都内ホテルに連れ込みました。令和3年2月2日(火曜日)、当該教員の逮捕後、竹の塚警察署から当該教員が勤務する区立中学校に連絡があり、その後、校長からの報告によって教育委員会として本件を把握したところでございます。

 教育委員会、学校の主な対応といたしましては、令和3年2月3日(水曜日)には、警察の公表を受け、お昼前に区のホームページに事件の概要と教育長のコメントも掲載したところでありますが、午後1時には臨時校長会を開催し、教育長から事件の説明と綱紀粛正についての指導を行いました。

 また、下校前、当該中学校にて、校長から全生徒への説明を行いました。

 同日、午後7時、当該中学校保護者対象の臨時保護者会を開催し、校長から事件の説明と謝罪を行いました。

 2月4日(木曜日)から、当該中学校にて全生徒を対象に個人面談を実施しております。

 2月5日(金曜日)には、教職員の服務厳正についての通知も発出いたしました。

 このほか教育委員会からは、逮捕後、毎日、指導主事と区のカウンセラーの派遣を行い、学校そして生徒や教職員への支援を行っております。

 また、当該校のPTAや地域の皆様にも子どもの登下校を見守っていただいているところでございます。

 先ほど教育長からございましたが、今回のことは当該校のみならず、区全体の学校教育への信頼を著しく失墜させただけでなく、当該校の生徒、保護者、地域の皆様、その他多くの区民、御関係の皆様の心を傷つけてしまったことを大変遺憾に思っております。申し訳ございません。

 教育委員会といたしまして、今後も学校への直接的な指導や研修等を強化し、綱紀粛正と服務事故の防止に努めてまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 以上の報告ですが、よろしいですね。

吉田委員

 何でこういうことが起きたのかなということなんですけども、この職員の方は、それまでに何か問題行動があったとか、あるいはそういう犯歴があったとか、何かそういうことはあったのか、教育委員会は把握していらっしゃるんですか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 そのようなことは一切なかったと聞いております。

吉田委員

 このSNSというのは、具体的に何ですか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 詳しいことは分かっておりませんけれども、そのような情報が交換できるようなものだと聞いております。

委員長

 吉田委員、ちょっと休憩してよろしいですか。

 

(午後5時10分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後5時10分)

 

むとう委員

 この方は今逮捕されたということですけれども、教職員としては懲戒免職であるとか、何らかの処分は下っているんでしょうか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 本教員は、都職の教員でございますので、処分権は都の教育委員会にございます。

むとう委員

 それは知っているんですけれども、都のほうからの報告はあったんでしょうか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 一般に今、警察が捜査中でございますので、そのようなところで処分は通常下されませんので、いろんなことが今後捜査で分かってきて、それを受けて様々なことが考えられるものと思っております。

委員長

 ほかにはよろしいですね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で本報告を終了いたします。

 次に、口頭報告をお願いいたします。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 それでは、明和中学校の校章等の見直しにつきまして、口頭にて御報告をさせていただきます。

 第4回定例会におきまして、明和中学校の校章等につきまして御報告をさせていただきましたが、このたびその一部について見直しをさせていただきましたので、御報告をさせていただくものでございます。

 校章の説明の中で、4本のラインは鷺宮、白鷺、若宮、大和の4地域を表し、という表現がございましたが、このたび、改めて確認をいたしましたところ、野方を加える必要があることが判明をいたしました。このため、説明文に野方を加え、校章デザインの4本線を5本線というふうに変更をさせていただくことといたしました。

 私どもの不注意で、大変申し訳ございませんでした。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告で御質疑ありますか。

むとう委員

 その校章のデザイン、たしか配られたかと思うんですけれども、これがこうなりましたみたいな資料はないんですか。

永田教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 現在、そのデザインを作成し、また統合委員会でもそうした手続を経て、そして公表をさせていただきたいというふうに考えてございます。

委員長

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ほかにありますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 私から、2021年中野区成人のつどいの開催について口頭にて御報告させていただきます。

 1月11日に開催を予定していた成人のつどいでございますが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令及び国、都から成人式のオンライン開催や延期の要請を踏まえ、延期をすることといたしました。

 延期に伴う開催についてでございますが、3月27日(土曜日)、中野サンプラザホールにて行う予定でございます。

 内容につきましては、1月11日と同様に感染防止対策を行い、二部制、時間を短縮した45分間の式典で開催をさせていただきます。

 なお、開催日に緊急事態宣言の発令等の状況があると判断された場合は、会場での開催を断念し、映像配信による開催等をいたします。

 その判断の状況後変化があった場合でも、最終的な判断につきましては、式典の10日前の3月17日までにその最終的な判断を行い、直前の変更をないようにしていきたいと考えてございます。

 以上の内容につきまして、2月12日以降、区のホームページ等でお知らせをするとともに、3月5日号の区報にての記事の掲載、そして、新成人の皆さんへは案内状の発送をこの区報の掲載の後ぐらいに行うように準備をしてまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告で御質疑ありますか。

平山委員

 ちょっと報告が不十分じゃないかなと思うんですけど。

 まず、区として、1月11日を前にして、既に国からの緊急事態の発令が間違いないであろうと思われる時期に、それぞれの自治体がこの成人式の開催について思い悩んで、多くの自治体が中止等の判断をした中で、中野区は実施をするということを決定されましたよね。そのことがなぜ報告されないのか。

 で、実施をすると発表しておきながら、数日後にやっぱりという話になったわけですよね。何か今のだけ聞いていると、いや緊急事態が発令されて、国から、都の要請等もあってということなんですが、もう少し詳しい経過を教えていただけませんか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今委員おっしゃるように、1月6日の時点では、区から予定どおり開催をするという御案内を一度させていただきました。確かにこの時点で、1月11日当日は緊急事態宣言が発令されている見込みもございましたが、1月6日の時点では、感染対策を行いながら開催することが可能というふうに考えておりました。しかしながら、その後、政府からの緊急事態宣言と、あと東京都からの緊急事態宣言に伴う催し物の開催制限、施設の使用制限に係る留意事項という通知を頂き、その中で、成人式はオンライン、延期の協力依頼ということを受けました。そういったことを重く受け止め、直前で大変恐縮でございましたが、一旦1月6日にやるという判断をしたところでございますが、この1月11日の会場での開催を断念したという経緯でございます。

平山委員

 危機管理の問題なんですよ。今のお話を聞いていると、今度は危ないからというよりも、政府からそういう要請があったからと。どこで集まる新成人の人たちのこと、健康のことを、安全のことを気遣うような議論がなされたんだろうか。なかったら、そのまま実施をしていたということですかってお尋ねをするのは、たらればの話なんで、そういう質問はすべきではないと思うんですけど。

 私も心配になってお尋ねをして、当然実施するべきでないということを申し上げましたよ。それでも実施をするとおっしゃって。で、もうぎりぎりのタイミングですよ、1月6日って。ここで実施ということを言ってしまったら、新成人の皆さん、様々な準備があると。もうここで言ったら引き返せないですよと、それぐらいの覚悟なんですかって聞いて、それでも発表された。

 で、それぐらいの覚悟なんだろうなと、やめるべきだと思うけどと思っていたら、あえなくその2日後に、いやいや、お上から言われましてみたいな、どれだけ新成人の方々が混乱をされたのか。その後、誠実に対応されたときの様子も伺っていますけど、庁内の議論で中止をしようというような声ってなかったんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 議論の中には両論ございましたし、当日が緊急事態宣言の中になるということも、いろんな中ではございましたが、この1月6日の時点では感染対策を行って、会場のキャパを考えると、それと参加者の関係で密にならない状態で開催ができるというふうに判断をしたところでございました。

平山委員

 杉並区は実施しましたよね。あくまで要請ですよね、国からは。どうして中野区は実施をしなかったんですか。そのときの判断はどういう判断だったんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 確かに要請ということでございましたが、そういった要請ではございますが、式典の後の飲食に伴う、飲食につながる式典をその時点では開催すべきではないというさらに判断をいたしまして、直前ではございましたが、この1月11日の開催を断念したというところでございます。

平山委員

 もうあまり追及してもですけど、そういう判断って1月6日、その直前の時点で当然できることなんですよ。我々だって言ったじゃないですか。で、よくよくちょっと重く捉えていただきたいなと。要はね、何を基準に決められたんだろうって、不思議に思うわけなんです。本当に新成人のために、そんなに状況が急に変わったんじゃなくて、見えていたんですから、それでもできると、万全な対策を打っているから大丈夫なんだっていうのであれば、国が何と言おうがやればいいんですよ。中野は大丈夫です、新成人を守りますと。だけど、そうじゃない判断になっちゃったっていうこともある。だから、何というかな、何を、誰のためのどういう判断だったのかということに対して、非常に疑問を持っています。

 ちょっと休憩していただいていいですか。

委員長

 休憩します。

 

(午後5時21分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後5時24分)

 

斉藤委員

 個人的にはいろいろな思いがございますが、一つだけ確認させてください。

 3月17日に最終決断をして、3月27日のまた例えばその数日前に緊急事態宣言が出された場合、どういう判断をなさるんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今回直前の変更になってしまったという、大変ご迷惑をおかけしたという反省がございます。それを踏まえまして、早い段階で3月27日の日が緊急事態宣言下であるという判断ができる場合は、もうその時点で早い判断を――会場での開催をしないという判断をいたしますし、最終的な判断を式典の10日前には当日の見込みが立てるかなというふうに考えておりますので、この式典の10日前に最終の判断をして、その後の直前の変更はないようにしていきたいというふうに考えております。

 ただ、突然ということは絶対ないわけではないですが、10日前ぐらいであれば、その先の見通しは立てられるかなというふうに考えてございますので、そしてその10日前であれば、その再度の変更の御連絡も新成人の方々に、その際、式典のあるなしということだけですけれども、お伝えできるかなというふうに考えておりますので、こんなような日程を考えております。

斉藤委員

 私は、1か月前にはもう決断すべきだとはちょっと思っています。でも、もし、そのときの決断の基準は何なんですか、数日前にやるかやらないか、突然何か状況が変わったとき、何人だったらやる、またはこういうステージだったらやめる、その基準を示さなければ、また、突然、決断しなければならない。そのときにまたたくさんの方々の気持ちが、やはり悲しむ方もいらっしゃるわけなんです。その基準をしっかり決めていただきたいと思います。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 基準につきましては、その日に、3月27日に緊急事態宣言が発令されているかどうかというのを第一に考えて、それを基に判断していきたいと考えております。

斉藤委員

 その基準をまず、3月5日の区報とあとお便りでしたっけ、お便りを出すときに、その基準はどうなったら突然でもやめるかもしれないという基準を明らかにして、御案内をしていただきたいと思います。

 もう一つ、配慮しなければいけないのが、長いこと時間をかけて準備をされてきた実行委員会の方、新成人の方、ありますよね。その方々からの何か思いとかメッセージとか、お聞きになっていたら教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 広報につきましては、委員おっしゃるように、その当日、緊急事態宣言下に置かれるような場合は、会場での開催を断念しますというような文言について、工夫して周知をしてまいります。

 それから、実行委員の声ということですが、当日の延期については、ぎりぎりまで考えてくれたという好意的なものもございましたし、一方で、このままやるのは――このままやるというのは、その1月11日の直前の時点ですけど――このままやるのはつらいんだということと、両論ありました。その後、委員の皆さんと改めてお話をさせていただき、区として、延期をした上で再度会場での開催を考えているということを申し上げ、それについては理解を頂いて、自分たちとしても、区切りがついていないので――区切りがついてないというのは、実行委員としての式典に対する区切りがついていないので、何らかその思いが集結できるように、何らかの形での式典、または映像配信になるかもしれないんですが、完結できるような形で事業を進めてほしい、そんなような声を頂いております。

斉藤委員

 最後に、新成人、成人という言葉は責任を持つということだと思うんですね。ぜひ様々な、いろいろな周りの大人の事情に翻弄されることがなく、その新成人の方々の決意、決断、そしてそれには責任が伴うということをぜひ皆様、その新成人の方々、特にその実行委員の方々に自覚していただきつつ、見守って、そしてこれから中野で大人で過ごされていくということを自覚していただければと思いますが、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 成人のつどいの所管が育成活動推進課であるというのは、新成人の方たちの育成活動の一環なんだというふうに理解をしています。なので、今委員がおっしゃったような自覚もですし、あと、関わってくださった方々が今後の生活や今後の長い人生に役に立てるような、そんなそんなうちの一つになったらいいなというふうに思いまして、心を込めて対応させていただきたいと考えます。

委員長

 ほかには、よろしいですね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ただいまの報告は以上で終わります。

 ほかに報告ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、地方都市行政視察について、内々に御連絡は差し上げておりましたけれども、行けたらよかったんですけど、1月18日、19日に予定しておりました広島市及び北九州市の行政視察は、緊急事態宣言発令の中、残念でしたけど、中止とすることといたしました。申し訳ございませんでした。

 そして、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時31分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後5時32分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は、第1回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は、正副から招集させていただきます。御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か御発言ありますか。

いでい委員

 中学3年生の修学旅行のことについて進捗を聞かせてもらいたいんですけど。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 修学旅行の代替事業につきましては、緊急事態宣言下になったということで、今の状況につきましては、3月7日以降実施するということで各学校では考えているところでございます。日帰りの分でございます。

委員長

 ということで実施予定ということでございます。

平山委員

 すみません。総合教育会議が令和2年度は一度も開催をされていないように見て取れるのですが、これ――それは何か事情があるんですか。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後5時33分)

 

委員長

 開会します。

 

(午後5時34分)

 

戸辺教育委員会事務局次長

 総合教育会議につきましては、区長部局のほうで招集するということで、特に差し障りがある事情があって開催されていないという理由は聞いてございません。大綱の検討等も課題がありますので、近くスケジュール調整が入るかというふうには認識してございますが、今まで開いてはございません。

平山委員

 法改正がされて、設置が認められるようになって、毎年やっているわけなんですよ、1回か2回、少なくとも。教育大綱のときは、もうすごい回数をやっている。新しい区長になられて、しばらくの間、教育長が御不在の時期があったので、この間はやられなかったのかなと。

 で、教育長が就任をされて、2回やられているんですよね。2回目のときには、中野の目指すべきいわゆる人物像というか、そういったものを御自身のお考えを区長が述べられて、これについて皆さんの御意見をみたいなところで、次の教育大綱に向けた議論が始まりかけたかのように思ったんですけど。招集は区長からあるものですから、特段、教育委員会としてもそこで止まっているということですか。

戸辺教育委員会事務局次長

 大綱づくりの検討については、教育委員会独自で進めるというのも変なので、検討については中断している状況でございます。

平山委員

 あと、昨年ね、いや、実は最後の報告があったじゃないですか、いわゆる教員の不祥事の件があって、こういう場合ってどうなんだろうって考えてみながらあれしたんですが、これはちょっと事情が違うかなと。ただ、要するに児童・生徒の身体とか、そういったものに対する影響があったとき、あるいはそういう脅威が見込まれるときというのは緊急招集とかあったりするわけじゃないですか。

 前回の食中毒のときとかも、だから、なかったってことですよね。あれだけ大量に児童が罹患をするという食中毒が発生したけど、そういった場合って、何か行政側とのきちんとした議論をするために、そこを教育会議ってやるということもあり得るんじゃないかなと思うんですけど。特段そこもそういう話はなかったんですか。

戸辺教育委員会事務局次長

 委員おっしゃるとおり、総合教育会議は、大綱づくり以外でも、それぞれ学校教育現場の中での重大な問題等が発生した場合について、多くはいじめ等によって身体、財産が著しく毀損されたというようなことを想定しておりますけれども、そうした場合に区長のほうが開催するということになってございます。

 もちろん中野第一小学校での食中毒事件につきましては、教育委員会でもきちんと御報告し、このたび中野保健所や検討会議の中でも改善策を検討して、まとめて報告する運びになってございますが、併せて区長部局のほうにもきちっと御報告するということになってございます。ただ、区長と教育委員の総合教育会議という場の設定については、してございません。

平山委員

 もういよいよ基本構想が議決にかけられるというところまで来て、ぜひ、ちょっと1年空くというのはどうなのかなと思って、もっと積極的にやっぱり教育委員会と区長部局とがコミュニケーションを取っていただいて、やっぱり中野の教育の在り方を考えていただきたいなと切に思いますし、今回の報告でも見られたような、全庁的な調整が取れているのかなというふうな疑問もあったりもするわけなんです。

 教育委員会側としても、本来であれば、教育委員会の考えを、だってもっとこういうところに本当はこういう力を入れてほしいなんていうところもあるのかもしれないし、だからそういうことを忌憚なく話し合うという意味でも――招集は区長部局なんですけど、場合によっては教育委員会からお声をかけることもできるという多分規定になっていたと思うんで、何となく、この1年なかったことを取り戻す努力を頑張ってやっていただきたいなと思うんですけど、どうですか。

戸辺教育委員会事務局次長

 申し訳ございません。教育委員会としての働きかけも非常に不足していたということで、反省してございます。委員おっしゃられるように、基本構想のほうが固まりつつある中で、今度教育大綱の議論も大詰めに始まっていかなければいけないという時期でございますし、教育現場、今回の教職員の不祥事もございますので、その辺を含めて、こちらからも積極的に総合教育会議の開催について総務部と調整を図ってまいりたいと考えてございます。

斉藤委員

 すみません。今の確認なんですけれども、教育委員会と区長部局との連携という意味では、会議体があって、緊急の災害対策会議――ちょっと名前が――危機管理会議に必要に応じてお出になって、そこでコミュニケーション等、また必要な情報収集等をなさっているということではないのでしょうか。新型コロナ対応の場合とか……。

戸辺教育委員会事務局次長

 危機管理会議は、もちろん教育長、それから教育委員会事務局の幹部職員も出てございますが、教育委員さんがその場に出るということは特にございません。(「教育長です、ごめんなさい」と呼ぶ者あり)教育長は出ていらっしゃいます。

 ですから、日頃、区長と教育長については円滑にコミュニケーションしながら進めているところでございますが、教育長独りが教育委員会を背負うわけではなく、教育委員4人いらっしゃいますので、やっぱり総合教育会議等積極的に活用しながら、区長部局との連携というものをやはり図っていく必要があるということで認識してございまして、今後、積極的に教育委員会としても動いていきたいと考えてございます。

委員長

 よろしいですか。

 私、開会中に言っちゃうと悪いから、ちょっと一言だけ言っておきたいんだけど。

 休憩します。

 

(午後5時41分)

 

委員長

 再開をいたします。

 

(午後5時42分)

 

 ほかにはよろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ほかにはないようでございますので、以上でこの文教委員会を散会いたします。お疲れさまでございました。

 

(午後5時42分)