令和3年03月03日中野区議会予算特別委員会厚生分科会

中野区議会厚生分科会〔令和3年3月3日〕

 

厚生分科会会議記録

 

○開会日 令和3年3月3日

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午後1時30分

 

○閉会  午後6時03分

 

○出席委員(8名)

 ひやま 隆主査

 甲田 ゆり子副主査

 渡辺 たけし委員

 間 ひとみ委員

 若林 しげお委員

 いながき じゅん子委員

 南 かつひこ委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長 鳥井 文哉

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域活動推進課長 小山 真実

 トータルケア調整担当課長、北部すこやか福祉センター所長、

 北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 杉本 兼太郎

 アウトリーチ調整担当課長、南部すこやか福祉センター所長 濵口 求

 地域保健福祉調整担当課長、中部すこやか福祉センター所長、

 中部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 高橋 均

 区民活動推進担当課長 宇田川 直子

 地域包括ケア推進課長 高橋 英昭

 介護・高齢者支援課長、高齢者支援担当課長 葉山 義彦

 南部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 村田 佳生

 鷺宮すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 大場 大輔

 健康福祉部長 岩浅 英樹

 福祉推進課長 石崎 公一

 

○事務局職員

 書記 若見 元彦

 書記 細井 翔太

 

○主査署名


審査日程

○議案

 第6号議案 令和3年度中野区一般会計予算(分担分)

 第8号議案 令和3年度中野区国民健康保険事業特別会計予算(分担分)

 第10号議案 令和3年度中野区介護保険特別会計予算(分担分)

 

主査

 定足数に達しましたので、本日の厚生分科会を開会します。

 

(午後1時30分)

 

 第6号議案、令和3年度中野区一般会計予算(分担分)、第8号議案、令和3年度中野区国民健康保険事業特別会計予算(分担分)、第10号議案、令和3年度中野区介護保険特別会計予算(分担分)を一括して議題に供します。

 初めに、分科会における審査の進め方と審査方法について協議したいので、分科会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時31分)

 

主査

 分科会を再開いたします。

 

(午後1時32分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、審査の進め方はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿って進め、補足説明については全体会において総括説明を受けているため、これを省略することとしてよろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次に、審査の順については、一般会計の歳出、歳入の順に行い、その後、国民健康保険事業特別会計、介護保険特別会計の審査を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 また、一般会計の歳出は、予算説明書補助資料に従い目ごとに、歳入については歳入予算説明書補助資料により一括して審査を行い、特別会計は予算説明書補助資料に従い、それぞれ一括して審査を行うということでよろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 では、そのように進めます。

 また、3日間の割り振りですが、1日目は一般会計歳出のうち7款健康福祉費、3項障害福祉費までを目途に審査を行い、2日目は一般会計歳出の4項生活援護費から残りの審査を行った後、一般会計歳入、国民健康保険事業特別会計、介護保険特別会計の順に審査を行い、3日目は意見の取りまとめを行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、3時ごろに休憩を入れたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、質疑に入ります。

 関係人件費については、特殊勤務手当、時間外勤務手当、休日給及び職員旅費、会計年度任用職員の一部が当分科会の分担分になりますので御承知おきください。

 また、質疑を行う際には、事務事業名や事業メニュー、資料のページ等を明らかにしてから質疑をお願いいたします。

 それでは初めに、一般会計歳出、172ページ、5款子ども教育費の1項子ども・教育政策費、2目企画財政費、このうち事務事業1、企画財政、事業メニュー4、子ども政策調整のうち学習支援事業委託等が審査の対象となります。

 質疑はありませんか。

南委員

 この学習支援事業委託等というふうになっているんですけど、前年度は自立支援費のほうで入っていまして、学習支援事業というふうになっているんですけど、これ、委託等と入れた意味は何かあるんですか。

岩浅健康福祉部長

 こちらの委託等の「等」でございますけれども、委託費のほかに一般需用費と役務費が入っている関係で、委託費等という意味合いで「等」をつけたものでございます。

南委員

 今回、この学習支援事業の委託費等という形で3,711万円余なんですが、昨年度に比べますと100万円余ですかの増額を予定されているんですが、これは事務費の部分ですか、その増やした部分というのは。積算の根拠が何か教えていただけますか。

岩浅健康福祉部長

 こちらですけども、中学生の学習支援の部分なんですけども、ソーシャルディスタンスを取るということで、例年は4か所で開催しておりますこの学習支援事業ですけども、現在6か所に、区民活動センターを増やして行っております。来年度は当初から増やすということで、その分、人件費が増えたというものでございます。

南委員

 いわゆる、これはしいの木塾のことになろうかと思うんですけれども、これは現在どれぐらいの子どもさんが、このしいの木塾に通っていらっしゃるといいますか、学習していらっしゃるんですか。

岩浅健康福祉部長

 今年度でございますけれども、中学生が134名、小学生が38名でございます。

南委員

 これまでは健康福祉費の中の自立支援費の中で予算を確保されていたんですけども、今回、所管が子ども教育費の企画財政費のほうに移ったんですが、これは今後とも健康福祉費のほうで予算立てをしていくんですか。それとも、もう今回で完璧に変わってしまうんですか。

岩浅健康福祉部長

 この事業ですけれども、平成27年からスタートしまして、国の補助金、生活困窮者支援という補助金を使っておりまして、これまで生活援護課のほうで実施をしておりました。今後、区といたしましても、子どもの政策として困窮者の支援もやっていきますので、令和3年度からは、こちらの予算にありますように子ども教育部のほうに移管をいたしまして、それ以降は子ども教育部のほうで予算化をしていくというものでございます。

南委員

 ということは、健康福祉部のほうでは、これが今回最後の報告というか、いわゆる所管替えになるということで、今回報告をしていただいたということですね。

岩浅健康福祉部長

 予算特別委員会のルールで、積算した部署で議会のほうに説明をするということになっておりますので、今年度につきましては、子ども教育費についておりますけれども生活援護の担当で説明をさせていただいたというものでございます。

甲田委員

 1点、就学援助を受けているお子さんが、たしかこのしいの木塾の対象だったと思うんですけども、その基準が今回、来年度変わるということが何かこの積算に影響はしていなかったんでしょうか。

岩浅健康福祉部長

 就学援助のニーズが増えると思いますけれども、一応枠を決めて出しておりますので、それによって予算が大きく変わったということはございません。

若林委員

 これは、もともとのスタートは、たしか通信教育だったかなと思っているんですけど。

岩浅健康福祉部長

 この事業、平成27年度にスタートしたときは通常の教室型であって、今年度につきましては、4月に緊急事態宣言が出ましたので、今年につきましては4月の開始を遅らせまして、5月からということで、中学生、小学生ともに通信教育でやらせていただきました。7月から中学3年生については教室型、集めての方法に変更いたしまして、11月からは中学1年、2、3年生全て、中学生につきましては集合形式でやったと。そのときから会場を2か所増やしまして、なるべく密にならないようにという対応を取ったものでございます。

若林委員

 もともと学習支援というところで、この健康福祉にあることが、生活保護を受けられている方対象なのでそれはそれなんですけど、学校の教育と沿ったものをやらなきゃいけないので、やっぱり子ども教育のほうとも連携を取ってくださいという話をさせていただいていて、それで今回、教育を対象とするということで子どものほうに移ったんですけれども、今後、やっぱり生活援護との関わりというので、やはりそれはそれで連携は取っておかないといけないと思うんですけど、そこら辺いかがですか。

岩浅健康福祉部長

 基本、事業として移管はいたしますけれども、このお子さんの生活全体の支援というのは、生活保護を受けている方の場合には生活援護のほうでも関わってはくると思いますので、ケースワーカーと必要な連携というのを取っていきたいというふうに考えております。

長沢委員

 すみません、私も同じところなんですけど、確認なんですけど、もともとは制度の上では、生活困窮者の自立支援制度の中で、これは任意事業なのかな――でやられていて、今回――今回というか、来年度ということになるのかな――のところでは子ども教育のほうに関わっていくということなんだね。子ども教育のほうに関わるというのは、学習のいわゆる意欲の向上であるとか、学習習慣の定着であるとか、中学校で言えば全日制のところの進学を目指すというところで、それはそれとして、だから子ども教育に移っていいのかなと思うんだけど、そもそもの制度としての生活困窮者自立支援制度を離れるわけではない。つまり、ここでは国なり東京都なりの一応補助金なんかももらっての話なんだけど、その辺のところでは子ども教育のところに移っても問題はないという、そこだけ確認させてください。

岩浅健康福祉部長

 制度としては変わりませんので、国補助が2分の1出ておりますけれども、それは自立支援の補助金は変更なく出るというものでございます。

主査

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、209ページ、6款地域支えあい推進費の1項地域活動推進費、1目地域活動推進費について質疑ありますか。

間委員

 こちらの地域支えあい推進管理事務のところの新型コロナウイルス感染症対策用消耗品購入とありますけれども、こちらの中身について教えてください。

小山地域活動推進課長

 こちらにつきましては、部内各課、それから所管施設で設置をいたします消毒薬ですとか、あとマスク、事務用のマスク、来客用マスク、フェイスシールド等の購入に充てるものでございます。

間委員

 こちらは、庁内のストックというところとまた別のというものなのでしょうか。区全体のというよりは、この地域支えあい推進部としてというところなのでしょうか。

小山地域活動推進課長

 部内です。部内の各課、庁内の各課、それから庁外施設の分が含まれているものでございます。

間委員

 こちらは、例えば庁内のほうで用意しているものが不足したりとかというときは、お互いに使えるようにというようなスキームになっていますか。

小山地域活動推進課長

 その辺りの融通を利かせることができるよう、私どものほうに予算をつけていくということでございます。

主査

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、210ページ、2目地域施設費について質疑はありますか。

若林委員

 まず、区民活動センター、高齢者会館等整備の中の温暖化対策推進オフィス跡施設維持管理、これは何でこんなに高いのかなって思うんですが、いかがですか。

小山地域活動推進課長

 こちらにつきましては、具体的に申し上げますと、光熱水費ですね、電気料、ガス料、水道料、こちらは保育所のほうに貸出しをしているということもございまして、そちらのものでございます。また、区が使用する分ということで計上しているところでございます。それからあと、役務費ということで機械警備の費用、それからあと、そう多くはございませんけれども周辺の剪定の経費。それから委託料といたしまして、機械警備の委託であったり、消防設備保守点検委託であったり、エレベーターの保守点検等の委託経費がこちらに含まれているものでございます。

若林委員

 これ、区民活動センター、高齢者会館等整備となっているけど、載っているのは温暖化対策推進オフィス跡施設だけ。前回は鍋横区民活動センターがあったけど、ほかはどうなんですか。

小山地域活動推進課長

 こちらの(2)に関しましては、こういうふうな項目にはなってございますけれども、載っているものにつきましては温暖化対策推進オフィス跡施設の関係のものになってございます。

若林委員

 鍋横区民活動センター、前回はこれ、ああ、そうか、基本設計と。ほかの区民活動センターはその後か。この後の予算に載っているのかな。

小山地域活動推進課長

 来年度につきましては、特にこちらに載せるような大規模な修繕等は予定をしてございません。次の施設営繕というところで、修繕等のものについて計上させていただいているところでございます。

若林委員

 じゃあ、ほかの区民活動センターとかの維持管理というのは、その営繕のほうに載っているということ、営繕のほうに含まれているということ。

小山地域活動推進課長

 はい、施設営繕のほうに載ってございます。

長沢委員

 私もちょっと同様のところなんですけど、施設営繕のところの区民活動センターと高齢者施設等の施設改修ということなんだけど、改修ではなくて、営繕維持補修工事費等ということで1000万円余計上されている。これは、どこですかと聞いたらお答えいただけるんですか。たくさんある、場所は。いわゆるこの地域施設というのは、その前にある区民活動センターや高齢者の施設のこと、高齢者会館とかね、そういうことなのかなと思うんですけど。これ、どこというのは。いっぱいあったらあれなんだけど、何か所ぐらい営繕維持補修として行っていくということになりますか。

小山地域活動推進課長

 修繕といたしましては、すこやか福祉センターですとか、区民活動センター、高齢者会館、沼袋小学校跡施設等が入ってございます。また、防犯カメラのSDカードの経費ですとか、庁有車の維持管理費等もこちらのほうに含まれているところでございます。

長沢委員

 施設営繕という、そういう事業のあれなんだけど、今もちょっと若林委員のほうからも言われたように、施設の改修ということで言うと、もともと中野区としては施設改修の計画というのはお持ちじゃないんですよね。それをちょっと1回確認させて。

小山地域活動推進課長

 所管は私どもではございませんけれども、区の所管が施設を点検をしまして、その上で、必要があるものについて優先順位をつけて修繕等をしているものでございます。

長沢委員

 だから施設改修、ちょっとこれ、総括質疑の場でやらせてもらいますけど、施設改修のお金そのもの自身の積立てや繰入れというのは財政調整基金のところでやっているわけですけど、聞きたいのはそこではなくて、施設改修は、そうは言っても緊急的にというか――緊急的というか、あまり緊急的に改修というのはおかしいよね。要するに、その時々の判断――その時々というのも言い方おかしいな。まあ言ってみれば、どこも必要なんだけども、やはり来年度についてはここですよとか、再来年についてはこうしていきましょうということで決められてきたのかなと思うんです。

 もともと多分これ、今、財政が非常に厳しいという中で先送りをされたのかなと。先ほど言ったように鍋横区民活動センターなんかについても、あれは財政の問題だけではないけども、地元の地域の中から、これまでの計画についてやはりどうなのかというね、そういう御意見もあって後に送ったというふうなこともあると思っているんです。だけど実際には、そうは言っても、ここはもうすぐに必要なんだというところもあったかというふうにも思っているんですが、その辺はここでお答えいただくということはできるんですか。例えば、どこかの区民活動センター、どこかの高齢者会館が、やはり改修としては、本来であれば来年度にしたかったけども、諸般の事情からそれは先送りしていくとか、そういうのはやはり表に出ないものだからなかなかお答えとしては難しいのかな、ちょっとそこはいかがですか。

小山地域活動推進課長

 例えば、野方区民活動センターにつきましては、来年度改修工事を予定してございましたけれども、地下にございます野方ウィズとともに改修をするということで、所管外ではございますけれども、野方ウィズにつきましては、幾つかの同様の施設と連動しました形で整備をするということで、あちらの施設が1年遅れるということで、それに合わせて野方区民活動センターの改修も1年遅らせるというようなことになってございます。

渡辺委員

 事務事業1の(1)の沼袋小学校跡施設維持管理費――維持、校庭開放、これは前からちょっと聞いてはいるんですが、今は沼袋小学校というのは実質ないということで、その敷地を利用して地域の方々、特に校庭とかを開放していろんな地域活動のための貸出しを行っているというようなことをやられているわけなんですが、どうなるか分かりませんけど、オリンピックがやるとなった場合、今のキリンレモンスポーツセンター、体育館が卓球のオリンピックの選手の練習会場になるということで3か月間使えなくなるということで、そこでいろいろ教室をやっていたりとか事業をやっている方々が、その間閉鎖されると、どこか代わりにやれる場所はないかということでいろいろ、何とかならないかという声が私のとこにも届いているんですね。

 例えば区民活動センターであったりとか、こういった沼袋小学校の校舎の体育館であったりとか、そういったところとか一時、3か月間の間、代替の場所として活用できないかというような声もちょっといただいてはいるんですよ。ただ、ここ、いろいろ校舎の耐震の基準とかそういった問題もあって、なかなか利用するのも難しいのかなと思うんですけど、改めて、ちょっとこういった声に対して、この沼袋小学校の跡施設がその代替施設として可能かどうかというところをまずお聞かせください。

小山地域活動推進課長

 現在も校庭に関しましては校庭開放等を行っているところでございます。また、近隣の学校ですとか、近隣の地域の様々な高齢者の団体の皆様には、ゲートボールの利用ということでお貸しをしているところでございます。体育館につきましては、耐震が不適切ということころまではまいりませんけれども、貸出しをするにつきましては、ある程度点検ですとか修繕が必要になってくるというふうに判断をしているところから、今は体育館につきましては貸出しを行っていないところでございます。

渡辺委員

 体育館に限らず、校舎の中の例えば教室とかどこかを使ってとか、そういうことも難しいですかね。要は代替施設として、もうできないならできないと言ってもらっていいです。ただ、可能なのであればそれはちょっと検討してもらいたいので、その辺をちょっとお伺いしたいんですけれども。

小山地域活動推進課長

 校舎につきましては所管外のものでございます。

渡辺委員

 体育館に関しては、点検なり修繕がちょっと必要かなということで、その辺って、例えば調整といいますか、検討することは可能なんですか。

小山地域活動推進課長

 基本的には校庭もそうなんですけれども、現在のところは、地域の活動ということで限定をした形で開放してございます。校庭開放以外の部分についてはそういう形で開放してございますので、広くとなりますとちょっと検討が必要であるというふうに認識をしているところでございます。

渡辺委員

 検討いただけるのであれば当然御検討いただきたいんすけど、例えば区民活動センター、その体育館の近くだと沼袋区民活動センターとか、新井区民活動センターとか、そういうところでの代替希望というような声もあるんですが、そういった調整とかそういうのって可能なんですか。

小山地域活動推進課長

 代替機能というと。

渡辺委員

 要は、体育館が閉まっている間、代わりの場所で教室を継続したいという声があるので、その場所として区民活動センターを使えないかどうかというような声もあるんですけど、そういうのは、管理している所管として調整して何か日程を組むとか。

 要は、代替の施設がほしいんです。体育館で今まで事業として教室を開いているとかそういうような、例えば継続して子どもに空手を教えたりとかいろんな事業をやっている、体育協会の中でいろんなメニューがあるんですけども、それが一旦閉まるわけじゃないすか、3か月間、オリンピックの関係上。その間に、休むというところもあれば、できれば継続して、場所があるのであればやりたいという声もあるわけなんですね。体育館の代わりとなると、例えば小・中学校の体育館であったりとか、あと、そこまで広くなくても区民活動センターの大きい多目的ホールとか、そういう場所とかで、場所は毎週とかでもなくても、隔週とかでもいいし、場所が沼袋区民活動センターとか新井区民活動センターとか別々になってもいいから、少しでもいいから継続をしたいという声に対して、区民活動センターを管理している所管としてそういった声に対応できるかどうかというのをちょっと確認したいんですけど。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後1時59分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後2時00分)

 

渡辺委員

 すみません。ちょっとひも付けての質問ですけども、これはスポーツのところでもまた改めて確認しますので。ありがとうございました。

間委員

 1点だけ確認させてください。(2)の区民活動センター、高齢者会館等整備のところなんですけれども、鍋横区民活動センターの整備と温暖化対策推進オフィス跡地に関して今後どのようにしていくかという考え方というのは、いつごろ示されるおつもりなのかだけ聞かせてください。

小山地域活動推進課長

 前回2月の厚生委員会でも、中野区の区有施設整備計画の素案たたき台というものの御報告をさせていただきましたけれども、そこには、10年間の中の後半の5年間の中で1か所増える、整備をするというような御報告になってございますので、今、現時点では詳細なスケジュールというのは申し上げることができない状況でございます。

間委員

 ありがとうございます。そうしましたら、決まり次第、早急に御報告いただければと思います。

いながき委員

 (3)の施設営繕のところで、来年度は99万8,000円減額ということなんですが、この減額の理由というのはどのようなものなんでしょうか。

小山地域活動推進課長

 例えば、施設営繕の工事費ですとか、そういうものが若干減額をしているということで、部の編成方針によりまして10%削減しているということもございまして、こちらについてはそのような形で削減をさせていただいているところでございます。事前にどこの修繕というような具体的なことが決まっておりませんで、それぞれの施設の突発的な不具合等に対応するものでございますので、そういう形で10%削減をしているというようなことでございます。

いながき委員

 先ほど長沢委員の御質疑であったように、区民活動センターと、高齢者会館ですとかすこやか福祉センターとか、かなりの数の施設の補修工事が1,000万円余というのは、もうそもそもとても少ないんじゃないかなと思っておりまして、もう老朽化している施設も多いですし、それをさらにまた10%カットということで、利用者の方々への御不便ですとかそういった問題も生じないのかなと。この10%の減というのは、今回財政が厳しいということでの、例の経常経費20%カットの一環ということで、20%はできなかったけれども10%はしましょうということでカットされたということなんでしょうか。

小山地域活動推進課長

 施設営繕ですとか修繕費につきましては――施設営繕工事費につきましても若干減らしてございますけれども、大きな減といたしましては、防犯カメラのSDカード等につきまして、少し計画的に購入をするということで、若干、78万7,000円を減らしているところでございます。

いながき委員

 改修工事に、そこに防犯カメラが入るわけですね、一応確認です。

小山地域活動推進課長

 防犯カメラのカード購入費ですとか、防犯カメラの修繕等もこちらに入っているところでございます。

若林委員

 ごめんなさい、続きであれなんだけど、SDカードの購入費で78万も減るの。そんなに変わる。

小山地域活動推進課長

 2015年に購入したものが交換が必要ということで、順次交換をするということで、今年度につきましては11枚ということで、このような予算になっているところでございます。

若林委員

 何かすごい急激に減っていてあれなんですが。これは交換しなくても影響はないものなんですか。

小山地域活動推進課長

 これまでは業務用として高性能のものを購入をしていたというものにつきまして、もう少し安価なものに変更をしたということでございまして、2年に1回交換をするというような対応で性能としては問題がないというふうに認識をして予算としてつけているものでございます。

若林委員

 分かりました。

 あと、先ほど20%シーリングの上で10%減らしたって、それに合わせて減らしたって、それ、ちょっと怖い答弁だなと思っているんだけど。結局、使われるか使わないか分からない予算を、今まで区民の利用する施設を修繕するために確保していた予算を、シーリングをかける場所、削る場所をそこに持ってきたって、どうなのかなって思うんですけど、どうですか。

小山地域活動推進課長

 全てにおいて、私どもとしましては削減ができないかということで見積りを取り直したり、様々執行方法の工夫ですとかそのようなことを、なるべく区民サービスに影響がないような形で検討して予算を積算したところでございます。具体的には、施設営繕工事費に関しましては42万7,000円ということで、先ほどの99万8,000円の中の占める割合として一番大きいのは、先ほどの業務用のSDカードを少し安価なものに、性能がそんなに変わらず対応ができるものに変えたというところで、大きなものといたしましてはそのSDカードの減になってございます。

若林委員

 シーリングかけたことは、今回総括質疑で皆さんが質問していた話であって、かといって区の答弁としては、そのシーリングにおいては、実行できなかったのは区民の生命、財産を守るために必要なもののサービスは減らさないと言っていたんですけど、この区有施設、区民の区有施設に対しての修繕を減らすということは、仕組みを変えたんだったら、まあ、今の御答弁であればいいけれども、そのまんまの御答弁を聞いちゃうと、疑っちゃうというか、不安になっちゃいますよ。だからちょっと気をつけていただくというか。やはり無理やり削ったのはあるかもしれないですけど、そこら辺の御答弁はちょっと考えていただければなと思います。

主査

 ほかに質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、211ページから212ページ、3目区民活動推進費について質疑はありますか。

若林委員

 まず、区民活動センター調整の、やはり貸出用ポケットWi-Fiのことをもう一度ちょっとお聞かせいただけますか。

小山地域活動推進課長

 こちらにつきましては、今年度、南中野区民活動センターと野方区民活動センターで試行的な取組を行ってございます。Wi-Fiを1台貸出しするように準備をして、9月から試行をしているところでございます。そちらを受けまして、来年度につきましては各区民活動センターに2台ずつ貸出し用のWi-Fiを整備する予定でいるところでございます。

 現在の利用状況につきましては、二つの区民活動センター合わせまして15団体が44回使っていただいているということで、様々調べものをしたり、場合によってはウェブ会議等もしていただいているというふうに聞いております。どうしてもつながらなくて困ったというような声は現在のところは聞いておりません。

若林委員

 以前にもこの話を出させていただいて、それで、一番メインに考えられているのは地域BWA。他社の民間のポケットWi-Fiも、それなりの値段、もしくは安いんじゃないかなって思っていたんですが、その地域BWAも、ここの委員会だけじゃなくて、ほかの委員会でも地域BWAの話が出ていて、つながりが悪い、上りが悪い、下りはいいんだけど上りが悪いとか、そういう調査が出ている。電波として、地域BWA、日常使う分においてはちょっと影響があるんじゃないかという中で今後やり始めるということなので、民間とのまたそういう関わりというのはどうですか、調べてみて。

小山地域活動推進課長

 こちら予算を積算するに当たりましては、地域BWAの機器を使った各施設の各部屋のテストを行い、また、民間のWi-Fiを使った事前のチェックをしたところでございますけれども、若干差というか、上りが早かったり、下りが遅いとかいろいろ、ただそれにつきましても、民間と地域BWAというところで分けた違いというのはございませんでしたので、今回につきましては地域BWAのほうを使わせていただき、その使用料等を現在計上しているところでございます。

若林委員

 庁内でも地域BWAの届かない場所がありました。今、地域BWAって役所にありますよね。それを持って各区民活動センター、全ての部屋を調査してみましたか。

小山地域活動推進課長

 一部、音楽室等は防音の部屋なので、なかなか電波というのはどの機器を使っても通りにくいものですので、そういうお部屋は除きまして、全ての部屋に関して、地域BWA、それから民間のWi-Fiを使って調査をした結果、見積りも取った結果、どちらもあまり差異はないということでございました。ですので、災害時に優先して使える地域BWAのほうのWi-Fiを貸出しをするということで、このような経費で進めていくという予定でございます。

若林委員

 度々質問させていただいているのは、設置してみて、貸出しを始めて全然使えないよというのが一番嫌な声じゃないですか。それが心配だったので聞かせていただいているんですが。じゃあ、地域BWA一本化で、電波の届かない場所には何か別なルーターに変えるとかそうじゃなくて、地域BWA一本化でいけそうということ、いけるということでよろしいですか。

小山地域活動推進課長

 現在のところでは、そのような形で進めたいと考えております。

若林委員

 ありがとうございます。

 次に、町会・自治会等活動支援の中のコミュニティ助成事業助成、これは、町会の掲示板はこの中に入っているのかな。

小山地域活動推進課長

 掲示板につきましては、上の町会・自治会活動推進助成等に入ってございます。

若林委員

 分かりました。この、上の活動推進のほうですね、こちらのほうに入っているということで。これ、私質問させていただいたんですが、掲示板助成、大変ありがたいことなんですが、使い勝手が悪い。回数とか、年度とか、上限とかそういうのがいろいろあって、使い勝手が悪いというお話をさせていただいたんですが、その改善ってどこまで進んでいますか。

小山地域活動推進課長

 そちらにつきましては、現在も募集をして申請をしていただいているというところでは、まだ若干の残りがあるというふうに認識をしているところでございます。ですので、こちらの実績等も踏まえまして、予算といたしましては今年度同様に計上してございますので、なるべく使いやすいような形で募集をした結果、例えば手を挙げるところが少ないということでありましたらば、少し枠を拡大したり要件を拡大して有効に使わせていただきたいというふうに考えているところでございます。

若林委員

 ここでは予算計上されたのはそのままということで、その中の使い方というのは、しっかりと使いやすいように幅を持たせた動きをしていただける、御対応をしていただけるということでよろしいですか。

小山地域活動推進課長

 申請の状況に応じまして、有効に活用するような形で検討させていただきたいというふうに考えているところでございます。

若林委員

 配食事業者見守り事業事務費、これは、配食をしていただきながらどんな今の生活環境かなというのを見ていただく、それだと思うんですが、その状況ってどんな感じですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 こちらは、今年度の補正で事業化をしたものでございます。現在、100名ぐらいの方が利用したいというような意向を示されたんですけれども、現実にサービスにつながっている方が11名という状況です。やはり契約を伴うものであったり、あと結構選択肢がある、メニュー等選択肢があったりするので、やはり訪問をして御説明をするとか、そういったことがやっぱり必要かなということを思っています。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止ということで、民生委員の皆さんの高齢者訪問も行いませんでしたので、郵便と電話で対応するということでございましたが、やはり一定のフォローが必要というふうな認識を持っているところでございます。

若林委員

 今回はコロナということなんですが、契約とか、メニューの選び方とかそういったものをちょっと簡略化しながらも、やっぱり対面という形じゃないと受けづらいのかな。どうなんですかね。やっぱりそれを克服していただきながらこの事業を今度やっていくということでよろしいですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 実は、契約に結びつかなかった方にアンケートを実施いたしました。やはり1回味見をしたいとか、試してみたいというような意向があったり、それから定期的に、毎日といってもその時間に必ずしもいないというようなこともあって、メニューを選ぶ大変さ、そういう選択をしていくサポートも必要かと思いますけれども、それぞれ、家にいらっしゃらないとかいろんな事情があるということもアンケートの中で分かってきていますので、いざというときには使えるということで、そういったPRもしながら進めていくということかというふうに思っています。

若林委員

 補正でやられて、時間、日数も少なかったこともあるかもしれないですけど、そういったアンケートをしっかりと入れて、頑張って引き続きやっていただければなと思います。

 あと、ごめんなさい、ちょっと飛ばしちゃった。なかの生涯学習大学の見直し、これ、当初不安に思っていたことが、1年間活動があまりうまく進まなかったと、コロナの影響でね。来年度は新1年生の募集はしないなんていう話もちょっと聞いたんだけど、これは、するという方向でよろしいんですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 こちらにつきましては、今年度は臨時企画ということで、オンラインと、それから直接会場に来ていただくということで、なかのZEROの小ホールを使って実施をいたしました。

 それで来年度、令和3年度につきましては、現在1年生に若干余裕がある状況でもございますし、あと、オンラインとそれから直接来ていただくことの併用で3密を避けて実施するというめども立ちましたので、追加の募集を間もなくさせていただく予定でございます。

若林委員

 これは本当に心配だったんですよ。新1年生を迎えられない。結局、毎年毎年受けたい方って、仕事を引退されて出てくる、その機会を奪ってはいけないんじゃないのかという話をさせていただいて、我々のほうからちょっと心配ということで問い合わせをしていたことなので、これは引き続き1年生、募集をかけていただいて、これはこれで続けていただければなと思いますのでよろしくお願いします。

間委員

 まず、(1)区民活動センター調整のところの集会、こちらに関してです。業務委託のところなんですけれども、区民活動センターになって10年経ったと思います。事務局員の事務業務が負担だという声なども聞いているんですけれども、その運営委員会の在り方とか事務局の委託業務の見直しなんかも、10年という節目とかで必要なんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか。

小山地域活動推進課長

 10年の節目ということでございますけれども、様々、区民活動センターの運営委員会の業務につきましても、あと区民活動センターの運営につきましても、現状をきちんと分析をして見直さなければいけない時期にはなっているのかなというふうには認識をしているところでございますし、今回の本会議、それから総括質疑の中でもいろいろ御意見をいただいているところでございますので、まだ時期ですとか、実施方法ですとか、体制ということにつきましては定まってございませんけれども、何らかの形で状況の把握、それから今後のことにつきましては検討する必要があるというふうには認識をしているところでございます。

間委員

 地域自治支援として、地域の活動が活発に行われるように、地域団体の活動支援とか団体間のネットワークづくりというのをより進めていきたいと思います。また、地域で新たに活動したいと思う方々に対しての支援体制というのがなかなか構築されていないんじゃないかなというふうに考えるんですけれども、その辺のところはいかがでしょうか。

小山地域活動推進課長

 区民活動センターの運営委員会の方々も、様々な地域の課題に対して解決をしていく、例えば高齢者の居場所づくりですとか様々企画はしていただいているところでございますけれども、実際に地域で活動をしたいという方につきましては、なかなか今年度につきましてはコロナの状況もございまして、多くの声を拾うことができておりませんが、そういう方がいらっしゃれば既存の団体さんを御紹介したり、まずは区民活動センターの様々な事業に関わっていただくだとか、そのようなことをさせていただきながら、なるべく地域の皆さんのそういうお力を借りながら進めていければよいというふうに担当としては考えているところでございますので、運営委員会の皆様にもそのような形で発信はしていきたいというふうに考えているところでございます。

間委員

 地域にとって重要な立場、役割をお持ちだと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 続いて、2番、公益活動推進の(1)NPO等地域公益活動支援のところについて伺います。NPO支援講座委託等の部分なんですけれども、今年度282万5,000円だった予算が、来年度55万というところなんですけれども、こちらのほう、内容などどのように変わっていくのかというところ、今年の実績も含めて教えてください。

宇田川区民活動推進担当課長

 こちらにつきましては、今年度につきましては団体の実態把握をするということで予算を措置しておりました。それが189万8,000円ございました。これが皆減となっております。それから、講座につきまして精査をしまして22万減額ということをしております。それによりまして、この55万という金額となっております。

間委員

 NPOさんの支援のための講座というところですので、斉藤議員の一般質問への答弁にもありました中間支援というところが非常に重要になってくると思うんですけれども、こちらのほう、NPOさんだけじゃないんですけれども、いろんな方々が地域で活動するに当たって、しっかりと悩みに寄り添って活動ができるというところを担保していく必要があると思うんですけれども、どのような中間支援をお考えなのでしょうか。

宇田川区民活動推進担当課長

 直接令和3年度予算に計上しているということではございませんけれども、現在、支援につきましては検討しているところでございます。特に社会福祉協議会とどう連携していくかとか、どう情報を共有していくとか、そういったことを整理しながら支援体制を整備していくということで検討をしているところでございます。その整備に当たっては、今まで講座といったようなものを軸にしてきましたけれども、もう少し個別の相談ですとか情報提供というところに対応できるようにということで、いわゆる中間支援的な機能が果たせるようにということで検討を進めているところでございます。

間委員

 1年前のこの予算特別委員会の中で、NPOの数というところはそれほど増えてはいないという御答弁だったと思うんですけれども、やっぱりNPOとその団体さんというところで、若い方ってなかなか新たにつくるというところにハードルがあったりすると思います。いろいろ支援をしていく中で、若い人たちが活動しやすいとかそういったところも視野に入れて、講座なども、その時間帯だったりですとか、オンラインだったりですとか、そういったところも御配慮いただきながら進めていけたらいいのかなと思っております。

 続きまして、(2)の地域の担い手育成事業推進のなかの生涯学習大学(見直し等)のところについて伺います。こちらのほう予算が少し減額になっているんですけれども、その内容を教えてください。

宇田川区民活動推進担当課長

 こちらの減額の主なものとしましては、今年度、区民部から地域支えあい推進部のほうに移管をしてくるに当たって、なかのZEROの指定管理者のほうに業務を委託しているということで経費を計上しておりました。ですが、令和3年度につきましては、そういった委託という形ではなくて、生涯学習大学のOBの方ですとか、そういった方たちにスタッフとして御協力いただくというような形を取って行っていくということで、488万6,000円を皆減という形で減額をしているところです。主な減の要素はそのようなところだと思います。

間委員

 ありがとうございます。

 確認なんですけれども、令和5年度から再編ということですが、現在の1年生から3年生というのは、令和3年度から卒業まで今と変わらないカリキュラムで進むということでよろしいでしょうか。あと、再編後の事業というところで、きちんと接続するようにということを考えていただきたいんですけれどもいかがでしょうか。

宇田川区民活動推進担当課長

 現在、令和2年度に受講いただく予定であった1年生から3年生の方たちは、何と表現していいか分からないんですけど、休校となったことで留年のような状況になっています。なので、令和3年につきましては、令和2年度に学んでいただく予定であった1年生から3年生の方に、従来の生涯学習大学とほぼ同じカリキュラムで学んでいただくということで今準備を進めているところです。

 ただ、新型コロナウイルスの感染ということがございますので、今年度、臨時企画でオンラインを導入しましたので、令和3年度につきましても、講師の方ですとか受講者の方の御意向を聞きながら、オンラインを導入しながら感染対策を取って実施していくということで考えているところです。

 新しい事業との接続につきましては、今後丁寧に検討はしていきたいというふうに考えています。

間委員

 再編というところで、区のお考えである課題としては、卒業生の方が地域の活動にもっともっとつながっていただきたいという思いがあって――課題というか、その辺のところを解消していくために再編というのをお考えになったということで合っていますか。

宇田川区民活動推進担当課長

 委員おっしゃるように、現在、地域包括ケアシステム推進プランも進めております。その中に生涯学習大学も位置付けがございます。それから、基本構想に基づく基本計画の検討も進めておりますけれども、その中で、地域の中にどうつながっていくかというのが課題というふうなことになっておりますので、この生涯学習大学につきましても、地域とつながっていくという形で充実が図れるようにということで検討を進めているところでございます。

間委員

 ありがとうございます。なかの生涯学習大学は、1973年に開校したことぶき大学が前身で、これまで8,000人以上の卒業生の方がいる歴史のある事業です。中野の歴史・文化にも触れる質が高い学び、そしてシニアの皆さんの仲間づくりの実現、そして卒業生が地域活動につながっていくというこの3点が一緒になっていて、すごく内外でも評価が高いんですよね。優良市民大学というところでも紹介されていたりですとか、事例として紹介されるケースもあったりして、中野の誇れるものの一つであると考えています。

 先ほど課題として、もっと地域の活動につながっていってほしいというところでしたが、今、生涯学習大学のカリキュラムを通して、方向性としては地域で活動していただくというところにあると思うんですね。既にそこのカリキュラムとしての構築はしっかりとできていると思うんですけれども、とすると、必要なのって、区のほうがしっかりと地域の活動に結びつけていく、活動がしっかりとできていくというところ、そこがまさに、その中間支援のようなものが必要なのではないかというふうに思うんですね。そういったことをしていくと、これまでのカリキュラムと合わせて、イメージで言うと、今あるものと合わせて別で支援していくというところが重なっていくということ、考え方の違いなのかもしれないんですけれども、そうすることによって、これまでと同じように、なかの生涯学習大学に通われて、卒業して地域で活動されてきた方もいらっしゃいますし、活動できなかった方も地域につながっていく、その流れというのは変えることなくやっていけるのではないのかなというふうに考えるんですけれども、いかがでしょうか。

宇田川区民活動推進担当課長

 現在の生涯学習大学につきましては、委員おっしゃるとおり、目的のところでは、地域で活躍していくということにかなり重きを置いて目標を立てております。ですけれども、実際には、純粋に学びたいということで入学されていらっしゃる方もいらして、ゼミですとか、学びを生かすということで地域に出ていくというようなプログラムもございますけれども、そこのプログラムまでが必要なのかというか、地域に出ていくということについて、参加している方の御意向とかについても差がすごくあるというふうな認識はしています。

 今回の再編につきましては、委員おっしゃるように、地域につなげるという部分を強化していくということで、地域支えあい推進部のほうでの地域での活躍を応援するという事業のほうは構築をしていくことを考えているところです。個別の対応ですとかそういったことを重視しながら、マスで、100人で学ぶというよさもございますけれども、やはりお一人お一人の状況に応じて地域につながっていける支援をしていくということを想定して検討を進めているところでございます。

間委員

 すごく地域に行って活動していただくということも大切ですし、仲間づくりだったりですとか、質の高い学びというところもやっぱり等しく大切にすべきだと思います。いろんな御意見があると思うんですけれども、学んでいく中で、最初は地域に興味がなくて、何でこんなことを学ばなきゃいけないんだって思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、その100人の皆さんで、特にお家も近い地域の方々と一緒にその授業を受けて、実践して、学んでという中で、気持ちも変わったりですとかということもあると聞いています。ですのでこれは、そうですね、伺うんですけれども、区はもちろん皆さんの御意見を聞いていくという姿勢はおありだと思うんですけれども、区と在校生の皆さんと、これから入るであろう方々を対象に、本当にいろんな方を対象に、一緒に例えばワークショップなんかをしたりして、何度か協議を重ねて共につくっていくというところを実践していただくのが、一番区にとっても、これまでなかの生涯学習大学に通われたり、現在通っていたり、今後通いたいと思っている方々にとっても一番いいのではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。

宇田川区民活動推進担当課長

 今回の再編につきましては、そういう意味では、それぞれの機能を充実するということとともに選択肢を増やすという効果があるというふうに考えております。ただ、今回、主な取組にもたくさんの御意見をいただきましたし、区がどういうことを考えているかということについて御説明をする機会も持ちつつ、その検討に当たっては、様々な立場の区民の皆様の御意見を伺いながら構築をしていくということを予定をしているところです。

間委員

 ありがとうございます。非常に区民の皆さんからも関心が高いところだと思いますので、様々きちんと、区が勝手に決めたというふうにならないように、皆さんと一緒に考えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

南委員

 211ページの区民活動センター運営委員会支援のところで、運営委員会業務委託で1億3,700万円余ついておりますけれども、これは15か所ありますし、金額的には別に物申すところではないんですが、この中で特定財源が3,300万円余入っています。歳入の説明書のほうでは、しっかりと重層的支援体制整備事業への移行準備事業として国庫補助が3,300万円入るというふうになっているわけですね。今定例会でも、我が会派の木村議員と、総括質疑の中では久保議員が質疑をさせていただきましたが、令和元年度からモデル事業としてこの重層的支援体制整備事業を始められたわけですけども、今年度の予算説明書を見ますと、特定財源が1,800万円余になっているわけですね。まず、今年度については、この内容はどういったものに使われたのか、その辺教えていただいてもいいですか。

小山地域活動推進課長

 今年度につきましては、この運営委員会へ委託をしております地域活動支援業務というものが、そのモデル事業の中の地域づくりという要件に該当してございまして、身近な圏域の中で地域課題を解決する取組であったり、そういう環境が整備されているというような要件の中で、この区民活動センター運営委員会の地域に展開をしている地域課題を解決する事業ですとか、関係する団体との連携の促進というものがその要件に該当しているということから、そちらの内容で補助金をいただいているところでございます。

 また、区民活動センターのアウトリーチチームの人件費ということにつきましても合算をさせていただいてここに充当しているところでございます。

南委員

 地域づくりであるとか、いわゆるアウトリーチチームの方々が支援体制を組んで訪問されているという、そういう事業に当て込まれているということなんですが、それ自体が、ちょっと運営委員会の業務委託として予算を計上されているのはどうなのかなというふうには思うんですけども、それ以外――ということは、モデル事業で今回の重層的支援体制整備事業をしたというのは、地域づくりということが観点、それだけが観点ということで国庫補助を申請したということになるんですか。

小山地域活動推進課長

 今年度につきましては、その地域づくり事業が主に該当する部分ということで申請をしているところでございます。来年度につきましては、このほかにも地域づくりですとか、参加支援というような項目もありますので、そういったものが該当になるだろうというふうに理解はしているところでございます。ただし、来年は準備期間の事業というふうになりますことから、また新たに、モデル事業ではなく、新たな重層的支援事業というものがつくられていくという中で、補助金のその様々な要件というものがまだまだ詳細が明確になっていないということもございまして、令和3年度につきましては、令和2年度と同様にこちらに計上しているというところでございます。

南委員

 ということは今回、今年度は1,800万円余の補助金だったんですけど、それが来年度は3,300万円余、約1,600万円ぐらい増額になっているというのは、いわゆるその参加支援というところを重点に置いてということになってくるんですか。

小山地域活動推進課長

 参加支援のほかにアウトリーチ等の活動ということも要件に含まれてございまして、地域づくりであったり、そのアウトリーチ活動であったり、あとその参加支援だったりというところで若干増える見込み、現在の国から出されているものを見ますと、また国といろいろ問合せをしている中では、そのような形で若干歳入が増えるのではないかということで3,300万円計上させていただいているところでございます。

南委員

 ということは、そのアウトリーチチームのいわゆる人件費ということで今年度はされてきているということなんですけど、それは地域づくり、いわゆるアウトリーチの方々が地域を見守って、引きこもりであるとかそういった方々にアプローチをかけて、何とか社会に参加させる方向で当たっていらっしゃるということなんでしょうけど、では今度、来年度については参加支援もということは、それはどういうことなんですか。人件費につけるということなんですか。それとも何かほかに参加支援する事業というのを新たに展開するということなんですか。

小山地域活動推進課長

 来年度の重層的支援の移行準備事業につきましては、参加支援ですとかアウトリーチ活動、地域づくり以外にも様々、移行に向けた計画づくりですとか、あと関係機関との連携の強化ですとか、庁内の組織の連携というようなところで幾つか指定されている事業を行う予定でございまして、そういったものをやるとかやらないとかというような、そういう中で積算されたものが3,300万円ということでございます。

 今も、私どものほうも国のほうの担当者と、実際に中野区がやっているものに関してどういうふうな位置付け、どういう要件で補助の対象になるかとか、実際に具体的に補助の、例えば上限額が幾らであるかとかというところにつきましては、今、若干明確ではないところもございまして、やり取りをしているところでございますので、私どもがやっている事業につきましては重層的支援事業の補助の対象にはなってくるとは思いますけれども、その内訳と、それから歳入の割り振り等につきましては、今ちょっと調整をしているというふうなところでございます。

南委員

 重層的支援体制を構築していくというのは非常に大変なことだと思うんですね。今現在、アウトリーチチームだけのような形なんですけども、もっと、先ほど課長がおっしゃったように他の分野との連携も必要になってくる、様々なことが必要になってくるといった場合に、その人員の確保というか、新たな部署というか、そういったものをしっかりと組み立てていかないと重層的支援体制というのはつくれないんじゃないかなと思うんですけども、その辺はどのようにお考えですか。

小山地域活動推進課長

 まさにその辺りをこの準備期間に検討していくというのが、私たちがやるべきことかなというふうに思っているところでございます。例えば何年度にこの重層的支援事業をスタートさせるのかですとか、スタートするためにどういう組織体制でやるのかですとか、様々これまで歳入として受けている補助金をどういう形で申請をしていくのかですとかそのようなことを、割と広範囲に整理をしていかないとなかなかスタートができませんので、そういうものを準備期間中に準備事業という形で進めていく必要があるというふうに、今認識をしているところでございます。そのために、どういう形でそれをどこの組織がどのように検討していくかというのは今後明らかにしていくといいますか、決めていかなければいけない内容であるというふうに認識をしているところでございます。

南委員

 今回、重層的支援体制整備事業というのは、社会福祉法が改正されたことで厚生労働省のほうが打ち出してきたわけですけども、その中で、市町村については、この整備事業の計画策定をすることが努力義務ですけど、一応そのように言われているんですが、その辺の重層的支援体制整備事業の計画策定というのを考えていらっしゃるんですか。

小山地域活動推進課長

 その準備事業の中に、そういうものも策定をするというような要件が入ってございますので、そういうものをしっかりと立てることによって国のほうの補助が入ってくるということですので、その準備事業の期間というものについては、1年なのか2年なのか、その辺りは国のほうでもまだ明確にはしていないところですので、その辺り、いつ開始するかということにつきましては、やはり計画的なものをつくっていかないと進められないのではないかなというふうには考えているところでございます。

南委員

 今定例会の我が会派の木村議員の質疑の中で、この重層的支援体制整備事業の位置付けとして、来年度の8月に策定予定されている地域福祉計画に盛り込むべきではないかという質疑に対して、盛り込んでいきますというふうに答弁していただいているんですけど、ということは、今回の事業計画の策定については、それまでに、まずは第2回定例会でその案の素案というか、案というかはお示しいただけるということになるんですか。

高橋地域包括ケア推進課長

 重層的支援体制整備事業につきましては、今、委員おっしゃいましたように、地域福祉計画の中で一定の取組の考え方をお示しする予定です。一方で、歳入、補助金等の減につきましては、その地域福祉計画に掲げた内容だけで足りるのか、さらに別の事業計画的なものが必要かという辺りが、まだ国のほうから明確に示されておりませんので、そういう内容を踏まえまして別に計画を立てるということもあろうかと思いますし、その地域福祉計画の中で決めていけることもあるのかなというところで、ちょっと今、現状で歯切れの悪い答弁になって申し訳ないんですが、そういう状況でございます。

南委員

 やはり重層的支援体制整備事業というのは非常に重要になってくると思うんですね。一方、地域支えあい推進部のほうでは地域包括ケアシステムの構築をやらなければならない、実際にもう介護状態であるとか、精神的な病、認知症など、そういった方々に対して、本当に安心して今後暮らしていけるそういう体制をつくらなきゃならない。一方、重層的整備事業では、その以前になる方々で、いわゆるもう状況的にはグレーゾーン的な状況の方々を全て抱えていく、区として。だから、いわゆる久保委員も言っていましたけども、断らない相談窓口というのをしっかりつくっていかなければならないですし、先ほど、なかの生涯学習大学についても、地域との連携をしっかりしていかなきゃならないというふうにおっしゃっていましたので、そういったことも含めて本当に窓口の広い、ある意味では非常に難しいことなんですけども、しっかりとやっていかなきゃならないんですけど、もう一度、その辺り御答弁いただいていいですか。

高橋地域包括ケア推進課長

 重層的支援体制整備というのは、ある意味で、私ども区として進めてまいりました全区民を対象とした地域包括ケア体制とほぼ重なるものだと考えておりますので、重点プロジェクトにも指定される方向でございますので、そういった中で全庁的にそういった考え、体制づくりを進めてまいりたいと考えております。

主査

 分科会を暫時休憩します。

 

(午後2時58分)

 

主査

 委員会を再開します。

 

(午後3時16分)

 

宇田川区民活動推進担当課長

 答弁の訂正をさせていただいてよろしいでしょうか。先ほど御質問をいただきました、食事事業者見守り事業の事務費の件で御質問をいただきましたが、その際に実績ということで、11件ということでお答えしたんですが、12件ということでしたので、訂正をさせてください。申し訳ございませんでした。

主査

 では、質疑を続行します。

長沢委員

 なかの生涯学習大学の、先ほど間委員も詳しくされていましたし、また別の機会もあるかと思うんですが、ちょっと入り口のところだけで聞かせてください。来年度については1学年について追加募集を行うということですけども、そもそも定員が何人で、それで追加募集は何人されるという予定なんですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 定員は各学年200名でございます。昨年度、受講を予定していた方たちの数としましては100人前後が、2学年、3学年は100人前後ですので、1学年のみ60名程度ということですので、1学年についても100名程度まで受講いただくことは可能かと考えているところです。

長沢委員

 もう1点、令和5年度に向けてシニアを対象とする生涯学習事業と地域での活躍応援事業を再編する方向で検討を進めるということなんですね。現在、生涯学習大学の事業の目的としては3点挙げています。この3点を、そういう意味では再編をするということになると、変えていくという方向に、検討としてはそういう方向なんですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 現在掲げている生涯学習大学の目的の中にも、主に学び、生涯を通して学んで豊かに生きるというような部分を生涯学習の機能として充実をしていくということと、一方で、地域で実際に活躍をしていくための学びというところにつきまして、地域での活躍を応援する事業として充実を図っていくということで考えております。

長沢委員

 後段言われた地域での活動、活躍をしていただくというところの育成をしていきたいというところもあるんだと思います、区としてもね。現在もそういう方々がたくさん、卒業された方々でそういう役割を担っている方もたくさんいらっしゃるというふうにも承知をしています。私、そういう形で、どちらもそういう形に再編して特化していくというか、そういうことも考え方としてあるのかもしれないけど、言ってみれば、きっかけとしては自分自身が学びたいと。自分自身の成長が地域での活動に本当に寄与していくんだと。地域の言ってみればそういった様々な取組の発展にもつながるし、しいて言えば区民のというか、区政の運営そのものの発展にもつながっていくという、そういう関係だと思っています。ですから、これから検討ということでもあるんだけど、そういうのは実際に実態をよく見ることだし、また、OBの人や現役の方々を含めて、よく意見を聞いていただきたいなと思っています。それは要望しておきます。

 もう1点聞きたいのは、212ページの民生児童委員の活動支援のところなんですが、民生委員については実際には欠員がいらっしゃる。現在もいらっしゃって、そういう中で協力員なんですかね、配置をして補うというか、されていると思いますけど、これは今年度も変わっていないですかね。

宇田川区民活動推進担当課長

 現在の欠員は区全体で20名という状況でございます。多くの地域はゼロ、もしくは一人というような状況なんですけれども、地域によって最大のところは5人欠員というような状況になっている地区がございます。協力員の皆さんにも協力をいただいて活動をしているという状況でございますけれども、今、欠員が多い地区については協力員さんを推薦するとか、人選するというのもかなり難しい状況になっているということがございます。

長沢委員

 ちょっと欠員者が増えちゃっているのかな、そういう意味では、前より。傾向としてはそういうことですかね。

宇田川区民活動推進担当課長

 一昨年12月に改選をいたしました。そのときには欠員が23名ということでございました。この1年間で地域の皆さんの御協力もいただきながら、実は退任された方もいらしたんですけれども、10名程度、新たに推薦していただいて委嘱するということで、現在20名になっているという状況でございます。

長沢委員

 ありがとうございます。そこのところは頑張っていただいているところだと思っています。

 それで、アウトリーチの推進というので、この後審査するところであるんだけど、アウトリーチの契機、チームへの相談の契機になっている、それってやはり民生委員の方が大変多いんじゃないかと思っていますけど、ここ数年の傾向をもしお答えいただけるなら。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 昨年6月8日の厚生委員会で御報告した内容なんですけれども、アウトリーチチームの活動を開始する契機となったデータなんですけれども、過去3年間のアウトリーチチームの活動のうち、民生委員さんからの情報提供によってアウトリーチチームが活動を開始した割合は29.1%と最も多くなっております。

長沢委員

 およそ30%ぐらいの方で、そこがやっぱり傾向としては大変高いのかなと思っています。それで、今、最初に伺った、言ってみれば地区において欠員がいて、協力員の配置ということもされているんだけども、言ってみれば、例えばこれはアウトリーチも、そういう契機としてもアンバランスが地区で出てきてしまっているんではないかということを非常に心配、懸念をするんですね。傾向として相談をしようというのが見ると民生委員さんが圧倒的に多いぐらいなことだと思います。そういう意味で、そういう形で、言ってみれば地区で欠員がいらして、補っているとはいえ、いらっしゃらないということでは、やはり地域包括のそういう今のケアシステムを進めていく、構築していく上でも、現実にアウトリーチで一生懸命やられているけども、きっかけとしてそういうところが弱まっていると、ましてや地区ごと、地域ごとでアンバランスが出てきてしまっているというと、これは大きな課題を抱えているんではないかと思っているんですけど、その点ではどういうふうに御認識されていますか。

宇田川区民活動推進担当課長

 現在、民生委員さん、高齢者訪問調査に向けていろいろ検討を進められています。その中でもやはりアウトリーチチームと日常的にいろいろな連携がとれたり、アウトリーチチームに相談ができたりということで、かなり民生委員さんの負担軽減になったり、活動が実際にうまく機能的に行われるというような状況にはなっているというふうに認識しております。なので、アウトリーチチームと民生委員さんがどれだけ一緒に連携しながら活動できるかということを民生委員協議会のほうも期待もしているところかと思いますし、そういった形で動いていくことで地域の皆さんも御安心いただけるのではないかというふうに考えているところです。

渡辺委員

 私も他の委員同様、生涯学習大学のところで幾つか確認をしていきたいんですけれども、今回、陳情も出ているところもありまして、いろいろ所管の担当の方からも、また、陳情者の方からもお話を伺って、それはそれで別途、常任委員会のほうでも話をすることになるんですが、その前提としてまず、どうも区の説明としては、今までの生涯学習大学の見直しを図るに当たって、学習をしたい人は学習をしたい人、地域に出たい人は地域に出たい人、そういうふうに分けてこれから再編を行っていくという方針を掲げているという認識でまずよろしいですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 機能を分化するというような御説明の仕方をしておりますけれども、学びの機能と、それから地域での活動を応援する機能に大きなところでは分けて、それぞれ充実をするということを考えておりますけれども、実際にはその二つがそんなにすっぱりと、こっちの機能、あっちの機能というふうにすっぱり分けられるというほど単純ではないというふうな認識は持っておりますので、ある面、重なり合いながら、どれだけ効果的に機能できるようにしていくかということがこれからの検討の肝になるかなとは思っております。また、機能を分化することで、先ほども御答弁させていただきましたけれども、両方一緒に受講することも可能となりますし、それぞれを選ぶこともできるということで、選択肢が増えるということがもう一つ大きな効果かなというふうに考えているところです。

渡辺委員

 今の説明だと、じゃ変える必要あるのということになっちゃうんですよね。どっちも受けることができる。片方だけ受けることもできる。今までとの違いって、じゃ何なんですかというところを教えてもらっていいですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 地域支えあい推進部のほうが主に所管します地域での活躍を応援するという事業について見ますと、これも先ほどの御答弁と重なるかもしれないんですが、地域につながるためには御本人様の要望ですとか、ニーズですとか、御事情ですとか、そういったものをきめ細かく把握しながら実際の地域の方とつないでいくというようなことがどうしても必要になってくるかと思っています。現在も生涯学習大学を卒業したというだけでつながる方もいらっしゃるかもしれませんけれども、なかなか生涯学習大学だけでなくて、区の様々な講座ですとか、社会福祉協議会がやっている事業でも、講座を終えたからそのまま地域につながるかというと、そこには課題があるという状況ですので、そこのつながれるようにというところをきめ細かく個別の御事情に応じながら、ニーズに応じて対応できるということを充実させていきたいということでございます。

渡辺委員

 今までの生涯学習大学、私が聞いた範疇ですと、例えば授業をいろいろ受けて、その後、各地域、近くに住んでいる方々同士でグループワークをしていったりとか、そういうことでコミュニケーションをとって、仲間といいますか、そういった人たちをグループ分けしていって、各地域でその地域のほうにつなげていくというような、そういった流れであったのかなという認識でいるんですが、今の御説明ですと、そういうのではなく、各個人でそれぞれのニーズに合わせて地域のほうに入っていってもらうように区のほうでしっかりサポートをして、きめ細かくしていくためにコースを分けると。1人でいきなり飛び込むのも勇気が要る話ですから、そこを伴走したり、サポートしながら、入ってきた学生さんの要望、ニーズに応えられるような形で、一緒に区のほうでサポートしていくために今回再編をするという認識でよろしいんでしょうか。

宇田川区民活動推進担当課長

 おっしゃるとおり、地域につながっていくというのは勇気が結構要るというお声は聞いていますし、あと、地域の皆様も今まで御存じなかった方たちと一緒に活動していくというのには、それぞれ御理解し合って活動できるようにということのサポートが必要かというふうに考えています。そのサポートをきっちり行えるようにということで、地域での活躍応援事業のほうは考えているところです。

渡辺委員

 であるならば、今までどおりのやり方で、各地域ごとにグループ分けをしていった中で、そこでサポートをしていって地域に溶け込んでいくというやり方も当然必要なのかな。要は、多分一人で飛び込むって勇気というのは、そこは多分同じ、大変なところだという認識はあるとは思うんですが、だったら一人で行くよりも仲間、二人、三人と一緒にとか、グループになって、そういう人たちでとかというふうな、そういった活動というのもあるわけじゃないですか。今までのやり方という、一長一短あると思うんですけれども、いい部分を残しつつ、改善をしていくというふうなものであるならば、私は現場の方が、学生の現役の方々、OBの方々と意見交換し合いながら、いいものをつくり上げていく、それは賛同するものなんですけども、今回の話というのは、区のほうでコースを分けますというふうなところをバンと出してきた。誤解もあるようですけども、新入生の募集も一旦やめますというふうなことで戸惑いを受けているわけなんですけれども、何といいましょうかね、今までの事業の継続していく部分とか、見直ししていく部分とか、そういったものというのをしっかり説明していってもらいたいんですけど、その辺のところってお答えできますか。

宇田川区民活動推進担当課長

 生涯学習大学に受講されている方、アンケートですとか、それからこの間の意見交換会、こちらからの説明会での御意見とか、あと、主な取組へ寄せられた意見とかの中でも、やはり学ぶということを大切にしている方たちはいらして、地域での活動というのがなかなか、すごく広く理解がされているので、地域で御自身のお仲間と趣味の活動をするということも地域の活動なんだと思いますけれども、地域包括ケアシステムを推進していくというときの生涯学習大学の位置付けというのは、役割を持っている人は輝いているというような表現をしていますけれども、やはり地域包括ケアの担い手として御活躍を期待しているところもございます。なので、地域で活動するという言葉はいろんな意味を持つんですけれども、活躍の中身がやはり期待されているところは、受講されている方たちの中でも幅があるだろうというふうに考えていますし、また、今、受講される方たちが、初めて地域にデビューするという形で受講されている方もいらっしゃいますけれども、町会長ですとか民生委員を長くされて、地域のことをもうやり尽くして、新たに学びということで期待されて入ってきている方もいらっしゃるということで、幅広く受講できるという中で、現在の仕組みですと、期待しているところとか狙っているところの幅がすごく広くて、そこはよさでもあるかと思うんですけれども、先ほど来申し上げているような地域包括ケア推進プランを進めていく地域の担い手の方たちとか、それから基本計画で今お出ししているような地域でのつながりをつくっていくというところでは、なかなか今のままというのは難しいかなという認識は持っているところです。

渡辺委員

 要は、区としては地域の担い手の人材をもっともっと増やしたいと。今の生涯学習大学の運営のやり方ですと、これ以上なかなか増えることもないので、ちょっとやり方を変えて、少しでも、例えば10人のうち今まで地域の担い手としてというのが二人ぐらいしかいなかったのを、3人、4人って増やしていくための再編、そういうふうな理解でよろしいんですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 先ほど別の委員からもお話がありましたけれども、実際には今、なかの生涯学習大学を受講して、受講する中でいろいろ、これからの活動について、入学したときとは違うお考えに変わったりとか、それはお仲間の皆さんと活動しながら変化もしていくということはよさでもあるかと思いますけれども、入り口のところでもともと地域で活動しようと思っている方たちは、そこをちゃんと効果的に御支援ができる、それから純粋に、地域での活動は置いておいて、まずは人生を豊かにするために学びたいという方は、その学びのほうを重視していただくという選択肢はあってもいいかなというふうに考えているところです。

渡辺委員

 だから、その説明だと、今までどおりのものでも別にいいんじゃないのという話になっちゃうんですよ。だから私は、再編するというのは、よりよくするために再編するもんでしょうということを聞いているわけであって、よりよくするというのは、区の要望している地域の担い手という人材をより多く、少しでも生涯学習大学から一人でも二人でも多く輩出をさせていきたい、そのために再編をするんじゃないのということを聞いているんですけれども、もう1回聞きますけど、そこだけ答えてもらっていいですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 生涯学習大学から地域で活躍をする方を、今のカリキュラムの中でそのまま活躍する方たちを育てるというか、地域につながっていただくというのは、もともとそれを期待していない方たちもいらっしゃる中でやっていくというのがなかなか難しいかなというふうに考えていて、そこは分けて、選択肢として分けながら、それぞれに合った手法で充実を図ることが必要かなというふうに考えているというところです。(「区のための大学じゃないの。区民のための大学。区の都合の大学じゃない」と呼ぶ者あり)

渡辺委員

 とにかく区の求めることと入ってくる人たちの考えていること、やりたいことというのは当然違うのは当たり前なわけですから、それはそうじゃないですか。今、何度も答弁をされていますけども、学びたいという人もいれば、新たな第二の人生ということで、何をやろうかというので探しに来る人もいれば、その中でも地域で今度は地元のために何かやろうって、そもそも目的を持って入ってきた人もいれば、10人いれば10人考え方が違うので、それは当然、区が求めることと受講生の方の思いというのは、行き違いというのは当然あると思うんですね、それは。そういうので、いろいろそういった方々のフォローもしつつ、ただ、地域に担い手というのは少しでも欲しいという思いで区のほうでも考えていらっしゃるという、その中での再編というふうに私は理解をしているんですよね。それでいいですかと言ったら、それでいいですと言ってくれればいいんですけども、それが何かよく分からない答弁が返ってきちゃうんで、また別の機会でこれはやっていきますけど、1点確認したいのが、総務委員会のほうでも生涯学習大学の、ちょっと所管が違うんですけども、企画課のほうで今後は生涯学習大学を閉鎖していくみたいな答弁をしているんですよ。今の答弁を聞いている限り、そんなことはないわけじゃないですか。何か行き違いというか、所管の中で考え方が違うのかなと。その辺ははっきりさせてもらいたいんですけど、所管としては当然、生涯学習大学をこれからも継続をしていくし、よりよい方向に変えていくということで今回再編というふうにしているという理解でよろしいんでしょうか。

宇田川区民活動推進担当課長

 総務委員会でのやり取りは承知はしております。先ほども申し上げましたけれども、二つの機能というのは、そんなに実はさっぱり、スパンと分けられるものではなくて、分けたとしてもそれぞれ必要な機能が、中身があるんだと思うんですが、それをすごくさっぱりと、こっちというふうな説明をしたがために、何か閉じて分けるというふうに御理解いただいたんだと思います。この生涯学習大学については所管外なので、説明が不足していたかもしれませんけれども、もともと生涯学習というのは、何か行政の手段ということではなくて、学ぶという、純粋な学びをちゃんと保障するべきものだというふうな認識はしています。この生涯学習大学の現在のものというのは、そこにプラスアルファ地域というものがかなり重く目的の中に入っているので、純粋に御自身の人生を豊かにするために学ぶという方の学びの場というのは、きっちり保障していくということが必要だろうということと、そのことがあるので二つに分けるという、ちょっと所管外なので、申し訳ございません。

渡辺委員

 分かりました。とりあえず二つに分けるという方針を示したということではあるんですが、やっぱり今後、なかなか二つにすっぱり分けるのも難しいということで、区もなかなかどうしたものかというのを考えあぐねているのかなというところも感じるんですが、例えば意見交換会、説明会とおっしゃっていましたけども、意見交換会ですよね、受講生の方々との。そういうのというのは考えているんですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 現在はまだ、いろいろ御心配のお声もいただきましたし、御意見もいただきましたので、まずは現段階で区の考えていることを御説明するという機会を2月20日と27日に設けさせていただきました。新型コロナウイルスの緊急事態宣言下ですので、少し落ち着いたところでもう一度、もう少し広く御説明をさせていただく機会は持ちたいと考えています。それから、意見を伺うという点につきましては、先ほども御答弁させていただきましたけれども、受講生、卒業生の方もですけれども、広く地域の皆さんの御意見を聞く機会を設けていくという方向で現在検討はしているところでございます。

渡辺委員

 ぜひ意見交換会に関しては検討していただきたいし、実行していただきたいです。非常に急な話ということで戸惑っている声も聞こえておりますので、そのための説明を今していると。区の意向というか、考えを御理解していただいた上で、では受講生の方々からの御意見、もしくは前向きな、よりよくするための改善案とか、そういったものも出てくると思いますので、そこはやっぱりしっかり受け取っていきながら改善していってもらいたいなと思います。

 もう1点だけ、見直し等というふうに、なかの生涯学習大学が入っているわけなんですけども、見直しと見ますと、ほかの見直し事業を見ますと廃止であったりとか、縮小であったりとか、やめるみたいな、そういうものの部類の中に入っちゃうのかなと私も感じてしまうんですけども、そういう意味合いとして捉えていいのか、それともまた違う意味合いなのか、そのところだけ御説明をお願いしてよろしいですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 なかの生涯学習大学再編につきましては、構造改革の項目として挙げています。それで構造改革で掲げている事業につきましては、こういった見直し等というような表現をさせていただいて、統一的な表現をしているところです。なので、すごく分かりにくいかなとは思いますけれども、そういう意味ということで御理解いただけたらと思います。

渡辺委員

 構造改革という言葉が出ちゃうと、これ、構造改革なのというところから言いたくなるんですけど、あまり時間もないので、それはまた別の機会で言いますけど、そうしますと例えば、今回構造改革の項目の中に挙げられたと今おっしゃいましたけれども、もともとは、所管のほうからは今までと同じ形で生涯学習大学というものを継続してやっていこうとしたものが構造改革の項目に入ったからこうなったのか、それとも、もともと所管のほうからこういった形で挙げていくというふうなのか、そこだけ教えてもらっていいですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 地域支えあい推進部としましては、私どものところでは町会活動の支援ですとか、それから友愛クラブさんの支援ですとか、民生委員の皆さんの活動の支援というのをしております。その中で、生涯学習大学で学ばれている方たちと地域がどれだけつながったらいいかなというようなことはずっと課題として認識はしてきていたところです。ただ、生涯学習大学は昨年度まで区民部の生涯学習という位置付けでございましたので、うまく連携がとれたらというようなことで考えていましたけれども、この4月から地域支えあい推進部の事業という位置付けになりましたので、地域とつながりながら豊かに暮らしていけるというところを目指した事業として見直しはしていく必要があるというような認識は持っておりました。

渡辺委員

 所管も変わったと。所管が地域支えあい推進部の所管になったということで、より地域に密着していくためにどうすればいいかと考えた上での今回の再編案だということも理解しました。大事なのは現場の方々の、受講生の方々の御意見、そこがやっぱり一番大事であって、よりよい改善だったら、それは誰もが納得する、誰もが喜ぶ、そういった改善なのだったら、それは我々も、私も反対する理由にはならないんですけれども、それが区にとっては都合がいいけども、受講生にとっては非常にやりづらくなってしまうとか、今までのいいところがなくなってしまうとか、そういったことがあってはならないのかなと。そこの話し合いというのは、受講生の方々との場でこそしっかり、大事な意見というのが出てくると思いますので、そういった意見交換会、必ず実施してもらいたいですし、現場の方々の、受講生の方々の御意見、そして提案とか、いろいろ出てくると思いますので、しっかりと受け止めながら、いい改善をしていってください。要望です。

若林委員

 生涯学習大学のことで伺いますけど、もともとの出だしは、見直しで、なくそうと初めしていたものでしょう、これ。また、1年生の募集をなくして、続けるに当たってちょっと見直しをしようという話になったとき、1年生の募集もしないと、今回。そういう話だったんだよね。それを我々自民党が復活予算で出しているんだよね。それでいいですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 なかの生涯学習大学の令和3年度、募集しないということで申し上げましたのは、先ほど来御説明しましたけれども、令和2年度の1年生から3年生の方がいらっしゃるので、その方たちで、令和3年度はその方たちに受講していただいて、講座を行っていくということを考えてはおりました。ただ、このコロナという状況の中で令和2年度も募集を控えた方たちもいらっしゃるとか、そういったお声もいただきましたし、私どものほうも感染対策がとれるかどうかというところも実は悩んでいたところですけれども、オンラインと実際に会場へ来ていただく方で何とかなりそうということがございましたので、復活の御要求と、そこで相まった形で追加の募集ができるかなということで、今回そういう形をとらせていただいたところです。

若林委員

 そうだよね。初め、1年生も募集しないって言っていたんだよね。でも、それじゃ受ける区民の方々の機会を1年間空白にしてしまうんじゃないか、だから継続しなさいよって強くお話しして、結果こうしていただいたんだけど、さっきからいろいろと理由を、答弁をされているけど、結局、区の都合の大学じゃないよね。区が、要は担い手を育てるために行う大学じゃないよね。区民の学びたいという気持ちを受け止める大学だよね。まず、それ。

宇田川区民活動推進担当課長

 生涯学習の事業ということは委員おっしゃるように、やはり学ぶというところで、それは何か区のためとか、そういったところではなく、やはり御自身がそれぞれ学んで豊かに生きられるという基礎の場を提供するということだと考えています。ただ、今の生涯学習大学はそういう狙いというより、三つ目的を挙げていますけれども、そこで地域で活躍するということをすごく重視していますので、そういう意味では純粋に学ぶという大学ではなく、やっぱり地域での活躍を期待するということが目的の中に入り込んでいるので、そこが受講されている方たちの中での思いが、幅があったりということになっているのではないかというふうに思います。

若林委員

 区の都合で行っている大学じゃない、区民の受けたい、今後のことを考えて勉強したいという方々を受け入れる大学で、あまり地域のために担い手をつくるという言葉を大きく出しちゃうと勘違いされちゃう場合もある。もちろん地域につなげる目標はあっても構わないし、地域につなげる努力をしても構わないけれども、大前提は区民の方々の学ぶ機会をつくるのがこれだと思うので、それはうまく説明しないと、前もこの話が出たときに、ちょっと濁して俺も言ったし、さっきも言ったけれども、どうも皆さんの質問と答弁を聞いていると、はっきりさせないといけないことはそこかなと思うので、それはしっかりと考えた上で見直しという形、言葉が正しいか分からないですけど、進めていっていただきたいなと思いますので、要望にしておきますね。

いながき委員

 来年度は1年生の追加募集を行って、2年生、3年生はそのまま、言い方はあれですけど留年という形で学んでいただくということなんですけれども、まず、再来年度の募集はどうされるつもりなんでしょうか。

宇田川区民活動推進担当課長

 令和4年度につきましては、地域の活躍を応援するという地域支えあい推進部として進めたいという事業につきましては、かなり急がれる、事業のスタートも急がれるというふうに考えていますので、そちらについては検討を進める中で、令和4年度にスタートができたらということで準備をしていくということを考えております。ただ、全体の生涯学習としての事業について、令和4年度に募集ができるかということについては、これも検討をしていかないと、すぐには4年度にできるという状況ではないかなというふうに認識しています。

いながき委員

 何をおっしゃっているのか、よく分からないんですが、新規の募集は、地域の担い手講座を令和4年度に始めたいと。それと同時に、新規の1年生はもう募集しないということをおっしゃっているんでしょうか。

宇田川区民活動推進担当課長

 基本的には、この生涯学習大学が新規で入学いただいた場合、現在3年間のカリキュラムとなっておりますので、その3年間というのをうまく接続できるかどうかとか、そういったことについては検討の必要があるというふうな認識をしていますので、現段階では、令和3年度については追加募集をいたしますけれども、基本的には新しい募集については行わないということで考えているところです。

いながき委員

 ということは、今回、来年度追加募集される1年生の方と今の2年生、3年生が最後のなかの生涯学習大学の生徒さんということで、それ以降、今の在校生が卒業した後は、なかの生涯学習大学という形での事業はなくなるということでよろしいんでしょうか。

宇田川区民活動推進担当課長

 ちょっと言葉が足りなかったかと思います。申し訳ございません。現段階では、3年間のプログラムのまま募集をするかというところについては検討も必要ということで申し上げたところです。今後、新しい事業との接続をどうしていくかとか、新しい事業をどう立ち上げていくかということの検討と合わせながら、新しい事業にうまく接続できる形を見出していきたいということで検討しているところでございます。

いながき委員

 その新しい事業への接続というところなんですが、それは今のなかの生涯学習大学の在校生の方々をそこに移動してもらうという形になるんでしょうかね。なかの生涯学習大学のカリキュラムが途中で終わって、そこに新しい地域の担い手講座と生涯学習のコースに、二つをつくって、そこに在校生を移動させると、そういうことをおっしゃっているんでしょうか、接続というのは。

宇田川区民活動推進担当課長

 今申し上げましたのは、今年度、令和3年度1年生の方たちは令和5年度に3学年になるということかと思います。なので、現在在校されている方たちについては、従来のプログラムで3年間学んでいただくということで入学もいただいていますので、そこについては学んでいただく環境を整えるということで考えています。ただ、新しい事業につきまして、令和5年度に再編ということで考えていますし、地域での活躍を応援する事業についてはスタートの時期も急がれていますので、どの時期でどう接続をうまくさせていくかということを今後検討していく必要があるということで認識しているところです。

いながき委員

 先ほど渡辺委員が少し総務委員会でのやり取りについて触れられましたけれども、12月4日の総務委員会のときに企画課長が委員の質疑に対して、「生涯学習大学はやめるということでございますが」というふうに明言されているんですね。所管の御担当としてはどうなんでしょうか。先ほどから何度かお聞きしても、よく分からない御答弁をされていらっしゃるんですけれども、企画課のほうではこういうふうにはっきりと、生涯学習大学はやめるというふうに言っているんですね。そういうことでよろしいんでしょうか。

宇田川区民活動推進担当課長

 現在と全く同じプログラムの生涯学習大学を継続していくということであれば、再編という検討にはならないと考えています。今後それぞれの機能に分化して、充実させた形で令和5年度にスタートが切れるようにということで検討をしておりますので、その形が、生涯学習大学がなくなったという形になるのか、継続したという形になるのかということについては、検討する中でどういう形になるかによるかというふうに思っています。

いながき委員

 来年度予算で指定管理者への委託をやめたことで574万円余が減額されているということなんですが、一般財源で110万円余と、これが区の出す分だということだと思うんですが、となると定員200名の1年生から3年生が学ぶなかの生涯学習大学が、区の年間で110万円余で運営できるということでよろしいですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 現在、定員200名という状況にはございませんで、ほぼ半数強というような状況ですので、受講している方たちからの受講料と、それから補助金という財源がございますので、それを合わせると、こちらに記したような一般財源で運営が可能ということでございます。

いながき委員

 定員が200名のところ、今少なめということなんですけれども、200名になって経費が増えるということはあるんですか。逆に、人数が増えると受講料がその分入ってきますので、その辺の経費のほうはどうなるんでしょうか。確認いたします。

宇田川区民活動推進担当課長

 このところ、200名という定員で事業を実施した実績はございませんが、現在の新型コロナウイルスの状況ですとかを考えますと、100人を超えた人数になったときには会場を分けるとか、講師の方を二人にするとか、何らか手当てをしないと感染拡大防止をした形での事業運営は難しいかなというふうに考えております。

いながき委員

 そうすると、これはコロナ時の、年間経費110万円余というのはコロナ禍での数字で、通常はもう少し安いということになるんですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 このところ、100名強ぐらいの応募状況でございます。なので、今年度についても各学年100名程度ということで事業を行うということを想定して予算は組んでおります。

いながき委員

 ふだんはというか、今年度はコロナの影響で学生さんの人数が少なかったと思うんですが、昨年度も同じくらいの経費でされていたのかなと思います。なかの生涯学習大学を学びの機能と、先ほど来、地域活動支援に再編するということを再三おっしゃっているんですが、二つに分けたら、この110万円余の経費でそれができるんでしょうか。そこを確認いたします、まず。

宇田川区民活動推進担当課長

 そこは今後の検討によるところかというふうには思いますが、こちらで特定財源に充てている補助金につきましては、対応が可能という状況ではございますので、どういうふうなスキームで二つを分けていくかということは今後の検討かというふうには思っています。

いながき委員

 区の事業の中でも非常に低い経費で、先ほど来、地域につながっていないかのような御説明をされているんですけれども、この前の厚生委員会での御答弁でも、73.8%の方が地域活動に参加していると、何らかの形で参加したことがあるというふうにアンケート結果で出ていると課長自身がお答えになっていまして、地域につながっていないというのは、もっとつなげていきたいというのは、ちょっと違うんじゃないかなというふうに思っていまして、区がおっしゃる地域の担い手というのは具体的にどういうことなのかなと。これまでのやり取りを聞いていますと、地域の担い手の地域というのが、町会、民生委員とか、自治会とか、区がおっしゃる地域というのはそういうことをおっしゃっているのかなと。地域の担い手というのは、そういうお仕事をしてくださる方をとにかく育成したいのかなと。なので、なかの生涯学習大学の卒業生がそこに、分からないですけれども、そこまでそちらの活動のほうにつながっている方が少ないんじゃないかと。だったら、やり方を変えよう、再編させようというふうに、そういうふうにお考えになっているというふうに思えてしまうんですけれども、その辺、地域の担い手というのは、地域というのは、地域活動というのは、区はどういうふうに考えていらっしゃるんでしょうか。その辺を確認いたします。

宇田川区民活動推進担当課長

 先般、厚生委員会で卒業後の地域活動ということで、7割を超える方たちが地域で活動しているという結果をお答えいたしましたけれども、そのときにも申し上げましたが、地域の活動の幅はすごく広うございます。地域でどういうふうに活動をしていくかということについて、かなり広い思いを持って皆さん受講されているんだというふうに考えています。私どもで地域の活動を応援する事業として考えているもの、目指すところとしましては、やはり多くの方たちが地域の皆さん同士つながって、それで支えあいながら暮らしていけるというところを目指して地域包括ケアシステムも推進しているところでございます。なので、地域で趣味の活動をしていく方と、それから地域の中で、例えば居場所をつくるような活動をされたり、お子様たちのこども食堂の活動をされたりとか、そういった活動の幅はすごく広うございますので、その全部を生涯学習大学が担って事業を行っていくということではなくて、繰り返しになりますけれども、学びで豊かな暮らしをしたいという方たちは学べるという、地域にわざわざ区から言われて学びを生かすというプログラムが中にございますけれども、そこが実はなくてもいいという方たちもいらっしゃるんではないかということも想定しながら、地域の幅広い学びに選択肢を増やしながら対応できるようにということで再編を考えているところです。

いながき委員

 先ほど間委員もおっしゃっていましたけれども、なかの生涯学習大学は本当に受講生の皆さんの満足度も高くて、かつ対外的にも大変評価が高い事業だと思っています。先ほどおっしゃったような優良市民大学の一つとして選ばれていたりとか、他の自治体からの事業視察もあったりだとか、正直、今の中野区政でこれだけ対外的に評価されている事業って、私、ほかにないと思うんですよ。本当に申し訳ないんですけれど。50年の歴史の中で、区の職員の方と在校生の方と卒業生の方が皆さんでつくり上げてきた、この歴史ある、そして評価も高い、皆さんの満足度も高い大学、なかの生涯学習大学を再編しようって、御担当として中野区の財産を守ろうというふうには思わないんですかね。どうなんですかね。ちょっとその辺、御担当の御意見をぜひお聞かせください。

宇田川区民活動推進担当課長

 生涯学習大学が担ってきた役割ですとか、それから国等から評価をいただいているということについては十分認識をしているところです。今回、再編をするに当たって、やはり慎重な検討も必要というふうに考えているのは、これまでのよさも生かしながら新しいニーズにも応えていくという両方を負っていかなくてはならないというふうに考えているところですので、少し時間をいただきながら検討をしていきたいというふうに思っています。

いながき委員

 すみません、長くなってしまって。最後に、どなたがこの再編、構造改革の一環としてなかの生涯学習大学の再編を提案されたのか、そこを教えていただけますか。

宇田川区民活動推進担当課長

 先ほども申し上げましたけれども、地域支えあい推進部としては地域のつながり等をつくっていくということで、特に公益の活動の支援を担当している部署としては、充実がすごく急がれているという状況が続いてきておりました。先ほども申し上げましたけれども、生涯学習大学の受講生の皆様と、それから地域の皆様が本当に少しでもうまくつながっていける形がとれたらいいなという認識は持っておりました。この生涯学習大学の再編につきましては、区として構造改革を検討する中で位置付けて今回のような御提案をさせていただいたところでございます。

いながき委員

 じゃ所管から御提案されたんですね。

宇田川区民活動推進担当課長

 構造改革の検討のプロセスは全庁挙げて検討していくというところでございます。私どものほうから、構造改革の一つにするのか、それとも、どういう位置付けでするのかということにつきましては、課題としては認識はしておりましたし、早急に解決を図らなきゃいけないという課題もございましたので、構造改革の検討の中で位置付くということで、今後もそれぞれの機能を充実できるという検討が進められたらということで、この間、検討はしてきたところです。

南委員

 今回、なかの生涯学習大学の見直しということで、今いろんな委員からの質疑の中で、生涯学習大学は学びの場であると。それに今回見直すというところで、地域とのつながり、そういったことを再編して、新しい事業としていくということなんですけど、その辺が、どういう内容なのかがさっぱり見えてこないんですけど、その辺はどういうふうなことになるんですか。

主査

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時13分)

 

主査

 委員会を再開します。

 

(午後4時13分)

 

宇田川区民活動推進担当課長

 生涯学習大学については、二つの機能に分けるうちの地域の活躍を応援するという事業については、進級制の大学という仕組みであったりとか、100名の方たちがいらっしゃるという中で、十分にニーズを把握したりすることは難しいというふうに考えていますので、そこの機能を分けて充実をしたいということを考えているというところです。

南委員

 その充実を図るというところが何かさっぱりよく分かんないんですけども、先ほど来から、この生涯学習大学の方々に説明会なり、また3月にもするということなんですけど、今のような御答弁のままであると、何をどのように変えていかれるのかというのがさっぱり、私の理解力がないのかも分かんないですけど、さっぱり分かんないんですよ。だから説明会をやっても、皆さん御納得いただけないというふうに思うんですけど、その辺が一番のキーポイントじゃないかと思うんですけど、明確にどういったものにしていくのかというのを言わないと、それは皆さん不安になるのは当然ですよね。令和5年度以降から何か再編しますけど、じゃよろしくねと言われたって分かんないじゃないですか。どのように変えていくのか。地域活動にもっと、先ほど幅広いと言って、じゃ、ギュッと絞り込んだ、地域活動に絞り込んでやっていくのか、その辺どういうふうに考えられているのか、ずっと長々、皆さんの答弁を聞きながら、私、別にそんなに質疑しなくてもいいかなと思っていたんですけど、質疑せざるを得ないような内容の答弁しか返ってこないので、その辺、明確にできるんですか。

宇田川区民活動推進担当課長

 この二つの機能に分けるということにつきましては、生涯学習の部分につきましては、区民部のほうが所管するということもございますので、今後検討に当たっては、多分生涯学習の部分と、それから地域の活躍を応援する部分の両方の姿が見えないと、皆さんの御理解はいただけないんだろうというふうに思っています。現在、私どものほうの立場からの御説明だけをさせていただいてしまっていますので、そこについては区民部とも調整をして、御説明できるというような形にしていきたいというふうに思っております。(「これ以上聞いてもしようがないので、いいです」と呼ぶ者あり)

主査

 他に質疑はありますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

なければ、以上で本報告について終了いたします。

 続いて、2項、213ページ、1目地域包括ケア推進費について、質疑はありますか。

若林委員

 昨年は地域包括支援センター法務相談支援というものが、昨年は地域包括ケア体制整備のほうに入っていたのが今年は在宅療養推進費に入っているんですね。。これは何で、場所が変わったのか。

高橋地域包括ケア推進課長

 地域包括支援センターで行います法務相談事業ということなので、全体的な推進というところよりは地域包括支援センターの事務事業のほうがふさわしいだろうという判断で移させていただいたところでございます。

若林委員

 じゃ金額は変わらないけど、もともと地域包括ケア体制整備に入っていたのがおかしかったんじゃないの。もともと。昨年まで。どうなの。

高橋地域包括ケア推進課長

 おっしゃるとおり地域包括支援センターにおける相談という意味で広い対象をするのでございますけれども、内容を精査したところ、地域包括支援センターのほうがふさわしいだろうということで、昨年度実施した事業でございますので、早めに正しい科目のほうに移したほうがいいということで、結果的にはふさわしいところに計上していなかったということになると思います。

若林委員

 分かりました。この相談支援、相談ってどれぐらい来ていますかね。

高橋地域包括ケア推進課長

 今、御報告したほうがよろしいですか。

若林委員

 次、伺いたいと思いますが、地域包括ケア総合計画の策定について、1万人アンケートの内容が総合計画にはもちろん入ってきますよね。

高橋地域包括ケア推進課長

 その調査結果の分析等をベースにしまして総合計画のほうは策定してまいりたいと思っております。

若林委員

 ここで聞いていいかどうかというところなんだけど、この前、この委員会で私、基本計画に1万人アンケートが反映されていくかと聞いたときに、間に合わないって委員会ではお話しいただいたんだけど、基本計画ね。今回の総括質疑で、誰かの質問で間に合うと答えているんですよ。取り入れると言っているでしょう、1万人アンケート。記憶ありますか。

高橋地域包括ケア推進課長

 大変恐縮でございますけれども、前回の委員会におきましても、取り入れられる内容につきましては取り入れてまいりたいというふうにお答えしたというふうに記憶はしておりますんですけれども。

若林委員

 俺が聞いたとき、間に合わないって。こちらからの要望として、取り入れられないか、せっかくアンケートをとったんだからという話をしたんだけど、総括質疑であっさり取り入れるって言われて、あれって思ったの。いや、ごめんね、地域包括ケアのことだからさ、ついでに聞いちゃっているんだけど。何で委員会と総括質疑の態度は違うのと思ったの。

高橋地域包括ケア推進課長

 担当といたしましては、今、調査の集計、分析を行っているところで、6月に結果につきましては報告をさせていただきたいと思っておりまして、6月に基本計画につきましても案が示されるというタイミングですので、どういった形かはまだこれからですけれども、何らかの形で反映できるところは反映していきたいというふうに思っております。

間委員

 こちらの自宅療養陽性者緊急支援事業というのは、自宅療養者セット等のことで合っていますか。

高橋地域包括ケア推進課長

 おっしゃるとおりです。

間委員

 そちらのことで、中身等について質問させてください。1月25日までは区のほうでお配りしていたと思うんですけれども、1月25日からは都のほうで配っていただいていると報告を受けています。ちょっと順番を確認したいんですけれども、先に保健所と陽性者の方が連絡をとって、自宅でということになって、その後、先に都のほうから自宅療養者セットが届くような手配があるのか、その前に区から必要なものなどを聞くのか、その辺のことを教えてください。

高橋地域包括ケア推進課長

 配送に至るまでの経過といいますか、筋道ということでよろしいでしょうか。保健所のほうで自宅療養者の決定をします。それで保健所のほうから東京都のほうにリストが提出されまして、東京都のほうから改めて自宅療養者の方に連絡が入ると。それで希望された方に配送がされるというような仕組みになっております。

間委員

 区からの日用品等、以前お配りしていたと思うんですけれども、ほかに必要なものがあったらお届けするとのことだったと思うんですが、そういった確認って、どのタイミングでされますか。

高橋地域包括ケア推進課長

 東京都のほうで自宅療養者の方に対し、自宅療養中の過ごし方などのお話といいますか、そういった指導なりということをされますので、そういった中で何らかの要望、希望があった場合はお聞き取りをして、それを結果として区のほうで対応していくような形になると思います。

間委員

 そうしますと、都のほうから区に連絡があるということですか。

高橋地域包括ケア推進課長

 そういう形になります。

間委員

 たしか4日以内の方でしたっけ、短期の方に対しては区からということもあったと思うんですけれども、都のほうでお願いしても、届くまでに3日、4日、今は落ち着いているのでもっと早いのかもしれないんですけれども、ピーク時というのは3日、4日かかってしまって、その間、少し困ってしまうということもあったそうですし、実際届いてみると中身が二、三十代の元気な、無症状に近いような男性が食べるということを想定されているのかなというぐらい、ちょっと商品名とかは言えないですけど、かなりがっつりと重みのある食事だったりとかが多いなと。例えば、おかゆだったりとか、病人の方が食べるようなもの中心ではない内容のものが都のほうから届くというところを、写真を見せていただいたんですけれども、都のほうの中身というのは区のほうは御確認されていましたでしょうか。

高橋地域包括ケア推進課長

 都が配布する予定の商品の一覧については事前に見ておりました。

間委員

 写真で見ると結構重みがあるなと。自分が陽性者だったら結構大変だなというふうに感じました。そういったときに、区が何とか必要なものがあればサポートしようという姿勢があるとは思うんですけれども、なかなか区のほうにそういったことをお伝えしづらいと思いますし、あと、療養者セットというのは大人の方のみのものが用意されていたそうで、乳幼児のものというのは用意されていないんですよね。あと、乳幼児がいらっしゃる場合というのは自宅療養一択しか選択することができないという中で、やっぱり区として積極的に支援していくということが必要だったんじゃないのかなと、そのお話を聞いて思ったんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

高橋地域包括ケア推進課長

 東京都の商品が、物品がいろいろな、そういった全てのニーズを満たすとは思っておりませんけれども、基本的に自宅療養される方というのは無症状の方でありますとか、軽症の方でありますので、最低限の食品をお渡しすることで、その方の自助努力といいますか、そういったものも一定期待しつつ、その期間を対応していただくという考え方が根本にあるかと思います。あと、東京都はかなり物品、品目が多いというのは、東京都のほうではアレルギーのある方も一定想定をしているということで品目が多くなっていると。アレルギーの要因となるものにつきましても、記載しておいて、それを選択して、それでしのいでいただくといいますか、その期間を過ごしていただくということで多めになっているというのは聞いております。

間委員

 確かに小麦粉を使わないパスタだったか、何かアレルギーに配慮されているというのは私も感じました。乳幼児というところでお話ししますと、私がお話を聞いた方は、乳幼児がいらっしゃる場合、自分たちの食事、そしてお子さんの離乳食だったりとかも用意しなければならなくて、最初はかなり軽症だったけれども、家族の食事の面倒を見なければいけないという状況があったため、症状が悪化してしまったということを聞きました。そういったときに、例えば防災のほうで備蓄している粉ミルクだったりとか、液体ミルクだったりとかというものも、期限が短いというところで、保育所のほうで期限が切れるものに関しては、その前に使っていくというふうになっていると思うんですけれども、そういったところとも協力して、乳幼児がいらっしゃる家庭にお配りするとか、そういったことというのはできないのでしょうか。

高橋地域包括ケア推進課長

 そういう災害備蓄品の活用も、緊急時といいますか、そういった場合には考えられるかと思いますけれども、こういった一定、現状落ち着いているような状況で、それぞれの家庭でもある程度備蓄をしていただいて、それぞれの御家庭によって、例えば粉ミルクでもいろんな種類がございまして、そういったものに対して全てを区のほうで対応するというのは非常に難しいという部分もありますので、そういった御要望があるというのは重々分かりますけれども、その辺を短い期間の中で区で全て対応するのはちょっと難しいかなというふうに考えているところでございます。

間委員

 おっしゃるとおり、なかなか全てに対応しようというのが難しいのは分かっているんですけれども、その方が区から見捨てられたような感覚があったとおっしゃっていたので、できる限り区としては対応しようとしているんだよという姿勢は伝わるような関わりをしていただけたらなと思います。これは要望にしておきます。

 もう1点、ごみのことの案内なんですけれども、自宅療養者セットの中に区としてのごみの処理の仕方、出すときの注意とか、そういったものを入れていると聞いたんですけれども、都のほうから自宅療養者セットが届く場合は区のものって入っていないと思うんですけれども、その辺は御存じでしょうか。すみません、所管外になっちゃうんですかね。例えばパルスオキシメーターをお貸しするとか、そういった所管の中で保健所と陽性者の方が何らかの形でつながるタイミングがあるときに、なるべく早い段階でお配りするとか、例えばPCR検査を受けた段階で、疑いがあるという段階で、そういったことを周知していくということは感染の拡大防止というところにつながるのではないかって思ったんですけれども、いかがでしょうか。

高橋地域包括ケア推進課長

 区の自宅療養セットと併せてお送りすることはできていなかったです。ただし、東京都の制度になりまして、自宅療養者の手引きというようなものを、パンフレットですね、一緒に併せて周知しているということですので、そういったところで割と、かなり網羅的にいろんな注意点等が書かれておりますので、そういったものを参考に過ごしていただきたいというふうに思っておりますし、困った方が保健所を通じてお声をいただいた場合には、今後ともできる範囲で対応してまいりたいと思います。

南委員

 (仮称)地域包括ケア総合計画の策定及び理念共有事業の推進、特に理念共有事業の推進ということについて、教えていただいていいですか。

高橋地域包括ケア推進課長

 本年11月に、仮称でございますが、地域包括ケアの総合計画の案を策定する予定でおりまして、その後に今考えておりますのは地域包括ケアに関するシンポジウムを行って、そこにおきましてその計画、アクションプランの策定主体となります関係団体にも参加をお願いしまして、総合計画の策定に向けまして機運を醸成するとともに、一般区民の方の意見聴取なども図っていきたいということで実施するものでございます。

南委員

 今年11月に総合計画案を出すということですよね。シンポジウムをやったり、あと、関係団体、一般区民の方の意見も聴取するということなんですけど、先ほど若林委員のほうからありました、総合計画を調査するに当たって1万人のアンケートをしたわけですよね。それは生かすという考えでよろしいんですか。それプラス、また関係団体と、さらにまた一般区民の方からの意見も聴取するということですか。

高橋地域包括ケア推進課長

 1万人対象の調査につきましては、6月頃に集計の結果、分析の結果がまとまりますので、それを総合計画の策定に向けて反映していきたいと思っております。シンポジウムにおきましては、そういった今回の総合計画、中野区と関係団体で一緒に地域包括ケア推進会議等で今後検討していきますので、そういった関係団体の方にも参加いただくとともに、一般の区民の方も御参加いただけるような形をとりまして、そういった方々の意見も反映する機会をつくりたいという趣旨でございます。

南委員

 ということは、1万人アンケートとは別に、区民の方の代表からまた意見を聴取するということですか。じゃ何名ぐらいの区民の方から想定されているのか。また、会議体、関係団体と、あと、区民の方の、一つの何か会議体みたいな形で意見聴取するのか、これはどういう形でされるつもりでいらっしゃるんですか。

高橋地域包括ケア推進課長

 まず1万人の調査につきましては、基本的に15歳から64歳の方、無作為で抽出した方に地域包括ケア計画の策定に向けた様々な要素についてお聞きしたものでございます。それを受けまして、地域包括ケア推進会議などで、区と関係団体などで計画の中身を検討いたしまして、それの案として取りまとめるのが11月でございます。そこにおきまして、一般区民の意見聴取といいますのは、今年度は、例えばですけれども、アウトリーチチームの事例発表会みたいな形でやりました。議員の皆様、民生委員の方々にも御参加いただいて、地域包括ケア全体というよりはアウトリーチの事例発表会だったんですけれども、あのような形で一般の方に広く来ていただいて、計画の内容でありますとか、地域包括ケアの内容についての理念の共有を行う、イベントとして行うということで、今のところは、人数というのはまだ確定しておりませんけれども、なかのZEROの小ホールクラスでそういった形でのシンポジウムをやりたいというふうに考えております。

南委員

 ということは、区民の意見聴取というのは、シンポジウムでの聴取をするということでよろしいんですかね。そこに関係団体の方も来ていただいて、特にひな壇に上がるわけじゃないんですね、区民の方は。ただ、何名ぐらいか、まだ分からないけど、こういうコロナ禍でもありますし、なかのZERO小ホールということは、あそこは500人ですかね、定員が。どれぐらいの区民の方を呼ばれるのか、現時点では分からないですけど、来ていただいた中で、じゃそこで区民の方に質疑応答みたいな機会も、しっかりとそういった時間もとるということでよろしいんですか。

高橋地域包括ケア推進課長

 そのようにしたいと考えております。

長沢委員

 私も同じところで、地域包括ケアの総合計画の策定及び理念共有事業(推進)ということで、これは地域包括ケアの、ずっと御説明いただいているように、この対象を全世代、全区民へと拡大して展開していく取組を推進してということなんですね。それをやっていくということだと。そのために今、1万人アンケートもやられているわけで、そのことは本当にいいこと、結構なことだと思っています。ただ、対象をただ拡大するだけではならないと思っていて、そのためには、行政計画とは違って、要するに地域包括ケア推進会議でつくった計画で、2016年からで、2025年までという計画ね。その途中で言ってみればバージョンアップというか、全世代、全区民を対象にということにするんだけども、ここでやられてきた、特に目標や必要量ということが出ているんだけども、これが一体、現時点において、2016年だから、もう5年たつわけね。半分、当初の計画の。これはやっぱりちゃんと検証してほしいと思うんですよ。最初に要望として言っちゃうけど、それをちゃんと示してほしい、議会にと思います。中には本当に進んでいるというところもあります、目標との関係において。必要量というのも確保できているというのはある。だけど、片方でできていないものも散見されるんですね。特にというか、所管外なんだけど、住宅とか、あるいは交通手段であるとか、本当に大丈夫かいというぐらいのものになっちゃっているのもあるんですよ。だから、本当にこれを新たに全世代、全区民ということで、来年度策定ということであれば、新たな障害者や子どもとか、全世代ということでいいんだけど、に限らず、これそのものをちゃんと検証していただいて、それなりの議会のほうにも報告をしていただきたいなって思っています。最初に要望しちゃって聞くのも変なんだけど、この点いかがですかね。

高橋地域包括ケア推進課長

 昨年2月ですか、当委員会におきまして一定の総括はさせていただいたところなんですけれども、御意見は重々肝に銘じておりますし、その後の変化もございますので、また改めて総括と振り返りの機会を持ちたいと思っておりますし、案の進捗状況についても順次御報告をさせていただきたいと思っております。

長沢委員

 ちょっと具体的に、例えばこの中で中野区の地域包括ケア推進会議とあるんですね。これは一応、法体系、法制度上は必須のものとして置かないといけないってなっていると思うんだけども、これで実績のあれが昨年度に2回かな。もう一つ、すこやか地域ケア会議のほうは、それぞれの4か所にわたって、それぞれ2回、3回かな、やられている。たしか目標か何かだと、4回ぐらいしていくというふうな話だったと思うんですよね。コロナ禍だったから今年度どういうふうになったのかなというのをちょっと聞きたいんだけども、その辺はどうだったんでしょうかね、会議の開催については。

高橋地域包括ケア推進課長

 今、正確な数字は、申し訳ないんですが持っておりませんですが、確かにおっしゃいましたようにコロナ禍におきまして、実地で開催できずに、文書開催であったりとかということが全体の地域包括ケア推進会議、すこやか地域会議ともにございました。なので、予算上の想定していた回数に及んでいないという状況ではございます。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 補足で御説明します。二層構造のうち、区全体を対象とする地域包括ケア推進会議のほうなんですけれども、7月に、このコロナ禍で一体どういうことが起こっていたのかということを関係団体とともに共有するために対面で開催をいたしました。11月は書面開催でございました。3月は対面で開催をする予定でございますが、緊急事態宣言が解除されるという前提で今、企画をしているところでございますが、状況によっては、また書面になる可能性もございます。

長沢委員

 すこやか地域ケア会議のほうは分からない。いいや、それはいいです。

 それこそ整理されていなければしようがないんだけど、こういう会議こそ、こういうコロナ禍の中で、これはすこやか地域ケア会議のほうになっちゃうかもしれないけども、ケアカンファレンスというか、要するに会議体はやるんだけども、事例検討であるとか、情報共有するとか、そういうのっていうのは本当に大事になっていて、オンラインか何かでやれれば一番いいなというふうに思っているぐらいなんですよ。コロナもいつ収束するか、まだ分からないので、来年度についてはちょっとそういったことも、これはここでできます、できませんという話じゃないのかもしれないんだけど、それこそこれは、一堂が会してというのはなかなか条件的には厳しいと思うんだけど、そうじゃない形でもやって、今の現状を本当に情報共有して、しっかりと事例検討なんかをやっていくというのが、これは欠かせないと思っているんですけど、その辺について御認識を伺いたいんですけど、いかがですか。

高橋地域包括ケア推進課長

 委員おっしゃるとおりだと思っております。実務レベルの個別のケース会議というふうなものは、こういったコロナ禍でありましても実際行われているわけでございまして、ある程度人数が集まるすこやか地域ケア会議というレベルになると難しい面もあったと思うんですけども、3月につきましては、それぞれのすこやか福祉センターのほうで実施方法を工夫しながら実地で実施する方向で今、検討しておりますので、コロナ禍というところで、どういった形での検討ができるかというのは難しいところでございますけれども、そういった実態のケースであったり、そういう支援を必要とする方の問題というのは待ったなしでございますので、なるべく、できる限りそういった機会を設けて、地域包括ケアが滞らないような形でやっていきたいと思います。

主査

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、214ページ、在宅療養推進費について、質疑はありますか。

若林委員

 質問が途中になったので続けます。地域包括支援センター法務支援事業、何件ぐらい行われたのか。お願いします。

高橋地域包括ケア推進課長

 今年度4月から2月までで49回実施しております。

若林委員

 内容って、これ、どんなものになりますか。

高橋地域包括ケア推進課長

 失礼いたしました、49ケースでございまして、回数としましては11回でございました。訂正させていただきます。

 内容ですけども、例えば成年後見人の導入についてというような事例で、ひとり暮らしの高齢者の方で、その御本人も自覚していると。そのために契約を交わすこと自体に慎重になって、いろんな介護サービスや金銭管理サービスの利用についても消極的になっている場合、こういった場合にどのようなことが支援としてできるかというようなことを扱ったもの、これは一例でございます。あとは、個々の内容についてはあれですけれども、件数的に言いますと、今申し上げました成年後見制度に関するものが11件、一番多いのが財産管理で12件、次に権利擁護で6件などとなっております。

長沢委員

 在宅療養推進のところの在宅療養者の緊急一時入院病床確保事業について伺います。金額はあまり変わっていないと思っているんですが、今年度は、コロナ禍の中では、この事業は通常どおりの展開だったんでしょうか。

高橋地域包括ケア推進課長

 こちらに関しては通常どおり実施されております。

長沢委員

 令和元年度ということで、昨年ですね、昨年度の延べで1,095床ということなんですけど、まだもちろん今年度は終わっていませんけど、傾向としては下がっていないということでよろしいんでしょうか。

高橋地域包括ケア推進課長

 変わってございません。

長沢委員

 もう一つ、医療介護情報連携システムの運用及び保守等、これは平成30年かな、違ったっけ。いつからだっけ、平成30年度に導入して、ごめんなさい、それで令和元年11月から本格運用しましたということで、だから昨年度、おととしですね。それで、登録事業者61件ということで、そのときはあったんですけど、これは増えているんでしょうか。

高橋地域包括ケア推進課長

 現在68件になってございます。

長沢委員

 68件に増えているということですね。これは、評価としては、使われているのは医療や介護やということで情報共有するということが一つ目的があったと思うんですけど、これはそれぞれの民間の事業者の方々の評価としては、どういう感じなんでしょうか。

高橋地域包括ケア推進課長

 すみません、もう一度御質問いただいていいですか。

長沢委員

 聞いている事業者の68、60何か所の事業者の方々が登録して、実際に運用されている中で、その情報共有がこういう形でとられることになっての直接の評価なり、聞いていたら教えてください。

高橋地域包括ケア推進課長

 今年度、昨年度からそれほど増えていないという背景には、やはりコロナというのがございまして、区のほうの周知活動がなかなかできなかったというのがありますが、最近、説明会をオンラインで行ったりしております。評価は、具体的にアンケート調査などは最近はとっておりませんけれども、よくいただく御意見といたしましては、やはり医療機関であればカルテでありますとか、そういったものに入力した上で、さらにメディケアネットのほうに入力をする必要があるということで、いろんな面で二度手間になってしまうというようなことは聞いておりまして、その辺のところが一つネックになっているのかなというふうに考えております。

主査

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、215ページ、1目介護・高齢者支援費について、質疑はありますか。

 いいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、216ページ、2目介護保険特別会計繰出金について、質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、217ページ、3目介護予防推進費について、質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、218ページ、4目高齢者サービス費について、質疑はありますか。

若林委員

 高齢者サービスの(2)のほうの自立支援住宅改修等って、これ、内容は。

葉山介護・高齢者支援課長

 こちらは介護保険の要介護認定で要支援・要介護の認定を受けた65歳以上の高齢者を対象に、住宅改修の改善を行うことで在宅での自立した生活を支援するというものでございます。保険でやるものの補完する部分としてあるものでございます。あと、その中には「等」とございます住宅改修予防の給付、それから日常生活用具の給付、これも保険を補完する形でついているものでございます。

南委員

 同じところで、認知症高齢者等個人賠償責任保険、来年度の積算人数といいますか、件数はどれぐらいを予定されているんでしょうか。

葉山介護・高齢者支援課長

 令和3年度の積算の人数でございますが、100名でございます。

南委員

 今年度の実績はどれぐらいだったんでしょうか。

葉山介護・高齢者支援課長

 2月中頃の数字でございますけれども、61名の方が利用されていらっしゃいます。

南委員

 以前、この認知症の高齢者個人賠償保険については、認知症の様々なシステムといいますか、パッケージ化するということが非常に重要ではないかという質疑もさせていただいたところなんですが、そういった検討状況というのはどんな状況ですか。

葉山介護・高齢者支援課長

 特に徘徊高齢者探索サービス等と対象となる方が一緒になるかなという部分もございます。ただ、これまで実施してきたところ、どちらか片方だけを利用されているという方もございますので、その辺のところは検証しながら、検討していきたいというところでございます。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 ちょっと補足の御説明なんですけれども、一番最初は認知症検診と一緒にして賠償責任保険を導入するということを考えておりました。しかし、認知症検診に関しましては御承知のとおり、このコロナの状況で検討がストップしている状況でございますので、来年度以降、また検討会を開催しまして一緒にパッケージ化を考えてまいりたいと思います。

いながき委員

 1点だけ、1番の高齢者健康支援の255万円の増額というのは、具体的には何が要因で増えたんでしょうか。どの部分が。

葉山介護・高齢者支援課長

 これは特に三療サービスの部分になります。コロナの感染防止のために、これまでは布団を使って施術を行っていたところを、消毒を、1回ずつ拭けるようにマット、それから枕、そういう拭けるものに変えるということで、その購入費用が285万円余予定しておりまして、その部分が増えている部分でございます。

甲田委員

 同じ認知症高齢者等個人賠償責任保険なんですけど、先ほど61名が加入ということで、これって年払いの保険料になりますよね。そうすると、また今年というか、令和3年度、100名の見込みというのは、この61名も入っての、新たに100名ではなくて、61名も入っての100名ということになるんですよね。

葉山介護・高齢者支援課長

 毎月増減がございますが、今、委員おっしゃったとおり、その時点での人数がこれまで加入していた方も含めて100名というふうに捉えております。

甲田委員

 そうすると、加入していた方が、何らかの理由で脱退される方もいらっしゃるとは思うんですけども、基本的には昨年度入っていた方がそのまま継続しているということでよろしいんですよね。

葉山介護・高齢者支援課長

 そのとおりでございます。

甲田委員

 保険なのでそうなんだと思うんですけど、ただ、やっぱり認知症高齢者の割合から言うと、常に100名という枠という保険というのは、もともとシステム上そういう保険なのでしようがないんですけども、他自治体では全部をカバーする保険というのもやっているんですね。やっているところもあるということで、そういったものもやはり検討していったほうがいいんではないかな。加入をした方だけが保険に加入している、効力があるということではなくて、加入していない人こそが、リスクがあったりということもあると思いますので、その辺はもう少し検討されたほうがいいんではないかな。これからいろんな地域包括ケアシステムを構築していく中で検討していただきたいと思いますけども、いかがでしょうか。

葉山介護・高齢者支援課長

 この事業が始まりまして、ちょうど1年ぐらいたつところでございます。これから認知症の方々が増えていくという中で、いろいろ取組については検討を進めてまいりたいと思います。

主査

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、219ページ、5目高齢者支援基盤整備費について、質疑はありますか。

若林委員

 介護基盤整備の中の(2)の野方デイサービスセンターGHP保守、このGHPって、ごめんなさい、何。

葉山介護・高齢者支援課長

 ガスヒートポンプ、冷暖房の設備でございます。

若林委員

 分かりました。あと、次、事業者育成支援の中の、介護サービスの事業者育成・支援の管理システムクラウド版新規導入委託事業、これはどんなシステムになりますか。

葉山介護・高齢者支援課長

 こちらでございます、東京都と区が連携を図るものになっておりまして、区で受けた指定事業所のデータを東京都と一緒に管理できるというところでございます。

若林委員

 区で受けたデータを共有管理するということでいいんですね。分かりました。

 ごめんなさい、ここで聞いていいのか、シルバー人材センター運営、これ、どこに移るって言っていたっけ、将来。

葉山介護・高齢者支援課長

 今、基本計画と一緒に施設整備計画も立てているところで、たたき台というものが示された段階だと思います。その中では産業振興センターにというところで名前が出ているところでございます。細かい中身については、まだこれからというところでございます。

若林委員

 これからなんだけど、いつ頃決まってくるの。区有施設整備計画の中に入ってくるの。基本計画。

葉山介護・高齢者支援課長

 まだ施設の計画のほうがどうなるかという段階ですので、私どものほうではちょっと承知していないという段階でございます。

間委員

 休憩していただいてもよろしいですか。

主査

 休憩します。

 

(午後5時05分)

 

主査

 委員会を再開します。

 

(午後5時07分)

 

長沢委員

 219ページの事務事業2の介護サービス事業者の育成・支援のところです。総括質疑のところでも、介護の人材育成というか、人材確保が本当に極めて今、焦眉の課題だというふうに思っているんですが、一つは介護従事者の定着支援事業につきましては566万2,000円で、今年度のおよそ740万円余から180万円ぐらい減っています。これは、定着支援では今何をやっている、それで来年度については何を削るということになるんですか。

葉山介護・高齢者支援課長

 今年度は介護福祉士受験費用助成、介護職員初任者研修受講費用の助成、実務者研修、それから生活援助従事者研修受講の費用が中身でございます。その減っている理由でございます。調べて……。

主査

 答弁保留ですね。

長沢委員

 もう一つ、その下の介護人材確保のための助成が25万円で、金額としてはそんな大きくない額なんですが、今年度も同じ額だったと思いますが、これは一体何をされているものですか。

葉山介護・高齢者支援課長

 こちらが介護サービス事業所連絡会さんのほうで介護の魅力を発信するための事業を取り組んでいらっしゃいますので、そちらへの支援ということになっております。

南委員

 同じところで、在宅要介護者受入体制整備事業、これについてちょっと教えていただけますか。

葉山介護・高齢者支援課長

 こちらが在宅で御家族の方が高齢者の方を介護していらっしゃる場合に、介護していらっしゃる方が新型コロナウイルスに感染いたしまして、入所なり施設なりに入らなければならなくなったときに残された高齢者が一人きりになってしまいますので、それの支援ということで立ち上げた事業でございます。

南委員

 いわゆるコロナ対策ということですよね。この事業、今年度のっていなかったので、新規事業ということでよろしいんですよね。家族がコロナになった場合、陽性となった場合に、入院措置なりした場合に、高齢者が残された場合の支援体制をやっていくという形の意味合いというか、事業内容ということでよろしいんですね。

葉山介護・高齢者支援課長

 今年度は補正予算で組ませていただいた事業でございまして、2月にやっとスタートしたものでございます。令和3年度も継続が必要というふうに考えているところでございます。

渡辺委員

 1点だけ、219ページの事務事業1の(2)の旧区立施設運営法人支援4,168万円余なんですけど、昨年から2,000万円余り減額になっていまして、中身を、どういったことでこうなったのかを教えてください。

葉山介護・高齢者支援課長

 この部分につきましては、前年度が、工事の部分としてはあまり変わってはおりません。すみません、答弁保留でお願いします。

主査

 答弁保留ですね。

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 では、答弁保留を除いて、次に移ります。

葉山介護・高齢者支援課長

 先ほど長沢委員の御質問に答弁保留をさせていただいた件でございます。定着支援事業の減額、減った部分でございますけれども、こちらが生活援助従事者研修の部分が実績見合いで25万円減らしたというところでございます。生活援助従事者研修になります。

主査

 渡辺委員の答弁保留はできない、答弁保留のままですね。

 そうしましたら進行しますが、委員会を休憩します。

 

(午後5時15分)

 

主査

 委員会を再開します。

 

(午後5時19分)

 

葉山介護・高齢者支援課長

 先ほど渡辺委員の御質問に保留していた分、お答えさせていただきます。一つがかみさぎの特別養護老人ホームがあるんですけれども、そちらのショートステイの数が減ったことによりまして、その分こちらのほうで出している加算の分が減ったということで減額しております。もう一つが小淀ホームでございます。こちらのほうが施設の定員を増やしましたので、補助の額としてはその分減っているというところになります。

渡辺委員

 前年度の補助資料でも、さらにその前、3,000万円ぐらい減っている、要はそういう今後も減少傾向になっていくのかなと。ここだけ見るとそう見えるんですけども、そういった理解でよろしいんでしょうか。

葉山介護・高齢者支援課長

 施設の状況等が変わりますと、その経営の支援という部分でも変わってくると思いますので、それに合わせて補助はしているという状況でございます。

渡辺委員

 逆に増えていくということもあり得るんですか。

葉山介護・高齢者支援課長

 そういう可能性もないとは言えないという状況でございます。

渡辺委員

 今後の予測として、こういった補助、増えていくのか、それとも横ばいなのか、減っていくのか、どういった予測を立てているんでしょうか。

葉山介護・高齢者支援課長

 今回のように施設側のほうで建物の中の配置が変わったり、フロアが分かれていることでなかなか人員配置もうまくいかないというようなことで出しているものでございますので、その辺の状況が変わらない場合は、このままいくかなというふうに捉えております。今回は変わったために金額のほうも変更になったというところでございます。

渡辺委員

 結構大きい額なので、例えば構造改革とか、そういうことでの、そういうのが働いているのかとちょっと思ったんですけど、そういうのもなかったんで、どういうものなのかというのを確認したかったんですよ。旧区立施設運営法人支援という、高齢者施設のことなんでしょうけれども、区としては運営側の意向に沿ってサポートしていくという認識でよろしいんですかね。

葉山介護・高齢者支援課長

 もともと区が運営していた施設でございます。現在運営している法人が建てたものではございませんので、現在運営にしていくに当たって、その施設の建物の状況によって支援が必要な部分をこちらでサポートしているということになります。

主査

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 進行します。

 続いて、220ページから221ページ、1目地域支えあい拠点施設運営費について、質疑はありますか。

長沢委員

 1点だけ、221ページの新規の事業で、中野三丁目高齢者施設の運営が356万円計上されています。これは他の高齢者会館及び松が丘シニアプラザや弥生の園でしたっけね。これ、高齢者会館という言い方はしないんですね、これと同等の委託費、運営費、委託だよね、この運営費ということで見ていいんでしょうか。

濵口南部すこやか福祉センター所長

 こちらの中野三丁目高齢者施設の運営でございますけれども、来年度8月から新規の施設として開設を予定してございまして、8月からの8か月分、その運営の経費を新規として計上しているものでございます。

長沢委員

 あまり高齢者会館の運営費って、そんなに差がなかったと思っているんですよ。規模でちょっと違うのかもしれないけど。それと同等というふうに見ていいんですかという話。

濵口南部すこやか福祉センター所長

 運営費につきましては、おおむね人件費を見て計上しておりますので、そういった部分では同等と考えてございます。ただ、新規の施設ですので、立ち上げに当たって新規の初動といいますか、そういったところの経費も含めているというものでございます。

主査

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、222ページ、2目アウトリーチ推進費について、質疑はありますか。

若林委員

 アウトリーチといったらここしか聞くところがないので聞きますけども、ずっと前から私が話をさせていただいたとおり、今後のアウトリーチの在り方ということと地域包括ケアシステムの中で全世代型ということもひっくるめて、以前あった新たな児童館のアウトリーチの話はどこへ行ってしまったのかなというのがずっと疑問なんですけど、その話はどこへ行ってしまいましたか。子ども文教委員会のほうの所管のアウトリーチと言うけど、こっちは全世代型をうたっているわけでしょう。それで子どものアウトリーチと連携だとか、話し合いがなっていないというのがすごく疑問でずっといるんですけど、おかしいかな。新たな児童館という施設のものに関しては、子ども文教委員会の所管は分かる。でも、そこでアウトリーチという言葉で話が進んでいたはずなんですよ。こちらでもアウトリーチなんだけど、別のアウトリーチじゃなくて、全世代型を目指しているんであって、片やこっちは全世代のアウトリーチ、片やこっちは子どもだけのアウトリーチというのはおかしくないですかって、どこへ行ってしまったのかなと。話がなっていないのかなって、ずっと疑問なんですけど、それは一向に話が進んでいないのか。話し合いもしていないのか。

小山地域活動推進課長

 以前のこの委員会の中でも子どものほうの、児童館におけるアウトリーチということにつきましては、ちょっと所管外ではございますけれども、言葉の使い方には整理が必要だというふうに私のほうでは聞いているところでございます。ただ、全世代型の包括ケアということになりますと、やはり様々な課題を抱えるお子さんや家族の方のお宅には、やはりアウトリーチ、または潜在化してるお子様のお宅にはアウトリーチというところをしていく必要があるというふうには思っているところでございますけれども、まだそのあたりの庁内の関係機関におきまして具体的な会議というものは開催していないというふうに認識をしているところでございます。

若林委員

 結局はっきりしていないところがあって、どこでそのものが出てきたかというのはあるんだけど、それの周りに振り回されている傾向があって、本当にずっと疑問に思って、ここで質問していても所管外だと言われちゃうんだけど、やっぱりおかしいと思っているんですよ。だから、それ、ちゃんと仕切って、ちゃんと相談して話を進めてもらわないと、本当ぼーんと打ち上げて、好き勝手なことを言って、何も中身がないっておかしなことだから、そういうのが多々見られるからね。特に、俺はこれをまた出しちゃったけど、そんなことがあるので、しっかりとそこら辺、しつこいようだけどやっていただきたいと思っていますので、これがこの場に、質問が正しいか分かんないけど、言う場所がどこかなと思って言わせていただきました。要望としておきます。

主査

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、223ページ、3目保健福祉包括ケア費について、質疑はありますか。

南委員

 個別支援のところの成年後見人区長申立て、今年度の実績はどういう感じでしょうか。

高橋中部すこやか福祉センター所長

 今年度につきましては、申立て件数が2件ございまして、申立て実績でございますね。ほかに今後申立て予定というふうに見込まれているものが2件ございます。都合4件ございます。また、実際のこちらの助成のお支払いですが、扶助費ですが、こちらのほうは今年度につきましては1件、実績がございます。

南委員

 申立て費用の件数が1件だけ、2件あったけども申立て経費としては1件だけ執行しているということですか。

高橋中部すこやか福祉センター所長

 申立てが行われまして、申立てが行われたものが2件、実績がございます。実際にその後、家庭裁判所から報酬についての決定が下りて、区のほうで助成のお支払いをしたもの、これが1件ございます。

南委員

 あと、これは申立て経費になっているんですけども、この中では精神保健相談支援という形になっているんですけども、鑑定料とか、ここでも支払われることに、もし家庭裁判所のほうで決定が下りた場合は、鑑定料もここで支払われるということになりますか。

高橋中部すこやか福祉センター所長

 申立てに要する経費ということで委員御指摘の鑑定費用、あるいは登記手数料等を含めて後見人報酬についての支払いということになります。

南委員

 今回166万5,000円の予算建てをされていますけれども、この積算根拠を教えていただいていいですか。

高橋中部すこやか福祉センター所長

 今回の166万5,000円、このうち一番最大を占めるものが成年後見人報酬費用の助成ということで150万円でございます。それ以外には、郵送料のような事務的経費等ということで、成年後見人の申立て診断料等、区のほうで家庭裁判所にお支払いする経費等を含めて166万5,000円ということになっております。

主査

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、224ページ、4目地域子育て支援費について、質疑はありますか。

間委員

 (1)妊娠出産トータル支援(拡充)の多胎児家庭支援事業のうち、父親の支援のところ、すみません、正式名称が言えなくて、その部分の金額を教えてください。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 多胎児家庭支援事業560万3,000円の部分でございますが、こちらにつきましては多胎児家庭サポーター事業として産後ドゥーラ等の御利用をいただくものと、あとは移動経費の補助ということで、1組当たり2万4,000円相当の補助を想定しているというものです。また、多胎ピアサポート事業というものを各すこやかで1回ずつ実施をすると。また、多胎児家庭支援事業の拡充ということで、主な取組等で御報告を行いました事業の拡充を行うというものでございます。

間委員

 ごめんなさい、間違えて言ってしまいました。父親向け事業というのは別のところに入っているということですよね。どちらに入っていますでしょうか。すみません。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 父親向け事業というような部分につきましては、産前・産後サポート事業の中等に含めているものでございます。こちらにつきましては、栄養講習会として実施をしていた枠、ここの部分を妊娠出産トータル支援事業の中に位置付けて実施をするということで、母親の子育てに対する負担の軽減ですとか、孤立感を解消するために男性の育児参画を推進していく必要があるということでございまして、栄養講習会の枠等をトータル支援に位置付けることによりまして、男性の育児参加を促していくというものでございます。

間委員

 そうしますと、何回、父親向けに対して講習かな、離乳食講座とか、そういった講座を行うことが可能ですか。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 現時点で想定しているものというものでございますが、簡単な調理の体験を通しまして家族の健康のための食生活を考える父親等向けの離乳食講習会ということで、各すこやか福祉センターで2回ずつ、計8回を予定しているところでございます。

間委員

 こちらの予算でとっているのはその8回ということで、もともと今年度まで使っていた栄養講習のところ、もともと使っていた講座のところの部分というのは、父親向けの今回の拡充される講座というところにプラスアルファして、栄養、離乳食講座以外というところも拡充していくということは可能でしょうか。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 今委員御指摘のところは、次の審査項目でございます地域健康づくりの栄養講習会のところというふうに捉えてございます。こちらの講座内容につきましては、現時点でどういったものを実施するのかというような部分については、まだ固まってございませんので、様々な講座を実施していきたいと。事業の目的に沿った、その中におきましてはまだ決定したものではございませんが、委員御指摘のとおり、父親等向けの事業を実施するということも可能性としてはあるというところでございます。

間委員

 そうしましたら、考え方として、こちらのほうで数回、離乳食講座を行って、新しい枠で8回分というところを使って、別のことといいますか、父親向けの講座として求められることを実施していくということは考えられますか。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 講座としましては、全体の講座のバランスの中で、どういった講座を実施していくのがふさわしいのかということで検討してまいりたいというふうに考えてございます。しかしながら、先ほども申し上げましたように、男性の育児参画支援を推進していくというようなことは非常に重要な取組だというふうに捉えてございますので、栄養講習会を含め、地域育児相談会など、様々な機会を通じて男性の育児参加を促していきたいというふうに考えてございます。

間委員

 産後、家事をサポートしてほしいという声も非常に多く聞きます。そういったことも対応していっていただきたいなって思いますし、あと、実際に父親からどういった講座を区に開催してほしいのかということの意見を聞いていくということだったりとか、妊娠期、出産後のところで、母親が父親に対してどういうサポートをしてほしいのかというのを実際に聞いていくということを、これまでしてきていないのかなと思うんですけれども、ファーストバースデーサポート事業のアンケートというところも一つ意見を集める手段としてできたというか、一つ増えましたので、そちらのほうも活用しながら、今後の講座に対して考えていっていただけたらと思うんですが、いかがでしょうか。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 これまでも父親等向けの事業ですとか、様々な産前・産後事業を実施する際に、参加者へのアンケート調査を実施してきたというところでございます。しかしながら、今委員御指摘いただきましたように、ファーストバースデーサポート事業ということで、広く1歳の誕生日を迎える各御家庭に対するアンケート調査を実施することによりまして、これまで事業に参加する機会のなかった、そうした世代の声を拾うことも可能というふうに考えてございますので、ファーストバースデーサポート事業のアンケートにつきましても、そうした声を拾う場として活用できるというふうに考えてございます。様々な場面を通じて当事者の声を収集してまいりたいというふうに考えてございます。

間委員

 ありがとうございます。よろしくお願いします。

 もう1点、総括質疑のほうでちょっと途中になってしまったので、それも含めてお伺いしたい。重なる部分もあるんですけれども、かんがるープラン、今年も実施していく中で、これまで様々、かんがるープランに対する改善点というところは出てきている中で、また重なってしまうところもあるかもしれませんが、かんがるープランを実際に作りに行ったときに自分のためのかんがるープランが作られている感じがしないという点ですとか、実際に面接をしたときに利用できませんよというふうに判断されてしまって、その後、実際に出産というシチュエーション、産後になったときに、親は近くに住んでいるけれども何らかの理由でサポートに来れなくなってしまった、そんなときになかなか、その支援をしてほしい、利用登録カードをつくっていない中でわざわざ登録をする電話をして、そしてその先に施設、ショートステイとか、電話をしてとかということにすごくハードルを感じて、御自身で高いお金を払ってでも簡単にパッと来てくれるサービスを頼んでというふうにして過ごしたというお話も聞きました。すごくちょっとした工夫で、いろいろかんがるープランというものは変えられると思っていまして、例えば面接の時点で、支援の対象にはちょっとできませんというか、御登録いただくことができないという判断をしたとしても、何かあったときには1本、とにかくすこやか福祉センターに電話をしてください、必ず電話をいただいたら助けますというか、何かそういったことをしっかりとかんがるー面接の時点で伝えていただく、それだけでも全然違うんだなということを感じています。そこのところがしっかりとできていないと感じているんですけれども、これまで何度も要望はしてきたと思うんですけれども、そちらに対して、来年度どのように委託をかけるに当たって取り組んでいただけるのかをお聞かせください。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 お尋ねは2点あったというふうに捉えました。初めにかんがるープランの改善についてというところでございます。現在行っておりますかんがるー面接におきましては、妊娠期から子育て期にわたるまでの母子保健や育児に関する様々な悩み等に対応できるように、保健師等による相談を実施しているところでございます。かんがるープランについて、今後も改善は必要だというような認識を持ってございますので、他自治体の取組を参考にしながら研究してまいりたいというふうに考えてございます。

 2点目でございますが、産後、急に周囲のサポートを受けられなくなった場合の対応等についてというところでございます。こちらにつきましては、かんがるー面接は通常、妊娠20週の段階で実施をしてございます。この面接を実施した後、妊娠32週時点で今年度から保健師による電話連絡を実施してございます。この中で体調等の変化の有無を確認しまして、利用者登録が必要であると判断した場合には利用者登録を促しているところでございます。また、産婦の方から御相談を受けた場合、また、健診等で異変といいますか、お困り、悩み事を感じたような場合も、私ども職員のほうで察知する場合がございますので、こうした場合には再度かんがるー面接を実施しまして、利用者登録を促しているというような状況でございます。今後も改善してまいりたいというふうに考えてございます。

間委員

 よろしくお願いします。

 もう1点、施設の利用イメージが湧かないという声も非常に多いです。こちらも簡単なことで、例えば、利用できる施設の写真をちょっとお見せして、もちろん施設から許可をいただいて、こういう施設で、こういう方々がサポートしてくれるよ、利用イメージはこういうふうだよということをお伝えすることによって、利用するべきかって悩んでいる方が利用するというところに進むと思いますので、こちらもお考えいただきたいということ。そして、講座の、コロナの状況でやっぱり外に出づらいという方、あと、コロナの状況だから参加者の人数を制限しているという講座もたくさんあると思います。こちらに関して、オンラインなどを駆使して講座のほう、何とか参加できるようにしていただけないかという御要望もいただいていますので、こちらも考えていただけないかということ。あと、二人目のお子さんのときに、参加できる講座が非常に少ないというお声も多々いただいております。こちらも改善をお考えいただけないかというところ。すみません、3点、一度に聞いてしまいましたが、よろしくお願いします。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 サービス内容の周知の工夫についての、初めにお尋ねでございます。妊娠から出産、子育てまでの個々のニーズに応じました切れ目のない支援により安心して出産し、子育てできる環境を整えていくというためには、必要な方にサービスの内容を知ってもらいまして、十分に御利用いただくことが重要であるというふうに認識してございます。このため、事業の利用時のイメージがより分かるよう、ホームページや事業周知の案内チラシなどの改善を今年度図ってきたところでございます。委員御指摘のとおり、写真やイラスト、動画の活用など、よりサービス利用時のイメージが伝わるように工夫してまいりたいと考えてございます。

 また、オンラインでの事業実施についてということでございますが、現在もいわゆる3密を避けるということで、事業の参加者数、1講座当たりの参加者数は減らしていますが、同様の内容の講座を同日に繰り返し2度実施することによりまして、当初予定した受講者数は受け入れられるような、そういうような工夫は既に行ってございます。そうした工夫は今後も行っていきたいというふうに考えてございます。オンラインでの事業実施についても検討してまいります。

 また、二人目以降を出産する方への講座実施についてというところでございますが、こんにちは赤ちゃん学級ですとか、マタニティケアクラス、BP1プログラムなど、対象を初産婦に限って実施しているものがございますが、委員御指摘のとおり、経産婦を対象とした講座としては、親子のコミュニケーションを深める親業ですとか、乳幼児期の子どもの発育や育児についての情報提供など、身近な地域で行う地域育児相談会、個別相談などを実施しているところでございます。今後の経産婦向けの講座の充実については検討してまいりたいというふうに考えてございます。

若林委員

 養育・発達支援の中に、先ほど話した地域育児相談会の予算がどこに吸収されていますか。

大場鷺宮すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 地域育児相談会、今まで養育・発達支援グループ等事業のほうに含まれておりましたが、今年度につきましては妊娠出産トータル支援の産前・産後サポート事業の中に含まれております。ごめんなさい、妊娠出産トータル支援のほうに移行しております。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 今年度でございますが、これまで委員御指摘のとおり養育・発達支援の中に入れてございました。こちらを妊娠出産トータル支援の事業の一部として位置付けて、妊娠期から子育て期にかかる途切れない支援を実施していくほうがいいだろうということでトータル支援事業の中に位置付けまして、御指摘の地域育児相談会につきましては、予算額63万5,000円でございますが、産前・産後サポート事業の中に今年度は含めている状況でございます。

若林委員

 産前・産後サポート事業のほうに入っているの。いや、こっちに入っているのかなと思った、産後ケア、家事・育児支援事業に入っているのかなと思った、金額的に。違うか。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 繰り返しになりますが、産前・産後サポート事業の中に含めてございまして、産後ケア、家事・育児支援事業につきましては、アウトリーチですとか、産前・産後、家事・育児支援、こうした事業の経費を計上しているものでございます。

若林委員

 でも、先ほどの御答弁に、地域育児相談会で話し合うとか、いろんなお話があったじゃないですか。この地域育児相談会というものが見えなくなっちゃったのが逆に、御答弁で使われるぐらいのものであれば出しておいたほうがいいのかなって思うので、なくなっちゃったのかなって一瞬思っちゃった。多分そうかなとは思ったけども。だから、書き方というか、それぐらい答弁に使われるのであれば、残しておくべきかなと思うので、要望ということで。

渡辺委員

 私も間委員と重なるんですが、当初予算の概要の中での36ページのところに、5-05、妊娠・出産・子育てトータル支援事業の中に、「父親等向け事業及び多胎児家庭支援事業を拡充して実施します」と具体的に記載されているわけなんですよ、「父親等」ということで。事業の中身が離乳食の作り方、そういうことをやろうということだったんですが、それは出たいという父親が参加するものなのか、例えば出ることによって、父親、その家庭にして何らかのお金じゃないですけども、そういうなものがあるのか、それは自由参加みたいな、希望者のみという、そういう位置付けなのかどうか、まずそこを確認したい。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 事業実施の周知を行いまして、手挙げ方式でお申し込みをいただくものでございます。この講座につきましては非常に人気が高い状況でございまして、申込みの締切り期限を待たず、かなり早い段階で定員に達することが多い事業でございます。

渡辺委員

 そういう立てつけのものであれば、要は積極的に育児参加というか、そういうのを協力したいというような男性向けの事業なのかなという理解をするんですね。それはそれでもちろんあってもいいですし、もっと言うならば、そういった事業に参加しなくてもユーチューブを見たりとか、いろんな、自分なりに知識を得てというふうなことで、積極的に育児参加をする男性向けのものなのかなと。やっぱり問題なのは、そういう意識の低い男性に対して、どういうアプローチをしていくかというところを考えていかなくてはいけないのだろうし、私としてもそこを期待するところがあるんですが、その前に区の方針をそこで確認したいんですけれども、育児というもの、男性は積極的に協力していくべきだという考え方を持っているのか、それとも、それは各家庭によっていろんな事情もあるわけだから、そこは強制するものではなくて、そういった育児に積極的に協力しようという男性はサポートしますよという姿勢なのか、その辺って、どういう考えなのかというのをお伺いしてもいいですか。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 今、委員の御質疑に対しましては、後者のイメージに近いというところでございます。繰り返しになりますけれども、母親の子育てに関する負担の軽減ですとか、孤立感を解消するためには、男性の育児参画支援を推進する必要があるというふうに考えてございますので、様々な機会を通じて男性の育児参加を促していきたいというふうに考えてございます。

渡辺委員

 例えば今回のとうきょうママパパ応援事業なり、かんがるー面接、そういうずっと継続した事業を今回東京都でも新たに違った形でやっているわけなんですけれども、ファーストバースデーサポート事業で1万円だ、かんがるー面接すれば1万円の子ども商品券を出すとか、そういうふうな、あまりお金で釣るのもどうかと思うんですけども、男性に対しての育児の参加を促すのであれば、そういった機会に例えば一緒に、母親だけではなく、男性も一緒に参加すれば1万円出しますよとか、例えば男性に対する様々な東京都の事業を積極的に、一般財源も、いつなくなるかも分かんないですけれども、こういうときにこそ、そういった区と妊産婦の方、面談を受けるというふうな、そういった気持ち、面談をすればお金をもらえるというので結構受ける率も多いわけですから、そういうときに男性の、父親の参加を促すような改善、さっきも改善していくというふうなお話がありましたけども、そういうふうなところって結構大事なのかなと思ったんですけども、その点はどう考えていらっしゃいますか。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 男性の育児参画支援、育児参画の機会を増加させていくというようなことは非常に重要な取組だというふうに考えてございますが、現行、とうきょうママパパ応援事業等をはじめ、様々な補助金も活用しながら事業を実施しているところでございます。御両親の参加によりまして何かインセンティブが与えられるような、そうした取組というのは現時点で想定しているものはございませんが、地域育児相談会など、様々な機会を通じて男性の育児参加を促していくと。また、事業メニューについても繰り返し参加できるようなものをつくっていったりですとか、地域育児相談会ですとか、先ほど申し上げました第二子以降の方向けの事業、こうしたものも通じまして、男性の中でも地域の中でこうした育児等を推進するリーダー的な存在の方の育成等にも結びつけていければいいなというふうに考えてございます。

渡辺委員

 そういうような積極的なメニューも考えていくというのであれば、やはり子育て先進区として父親が育児にどう関わるべきかという考え方というのも示してもいいのかなと、私はやっぱり思うんですよね。強制的なものではない、各家庭の事情もあるから、そこは各家庭の判断に任せますという考え方に近いという答弁ではありましたけれども、少しでも子育てを一緒に、母親だけに任せるというふうな、そういった考え方を持っている男性も少なからずまだいるというふうな現状を把握した上で、こういった事業を絡めながら、少しでもインセンティブをどうつけていくか、父親として子育てをしていく上で母親と子どもとの関係性をどういうふうにしていくのがいいのかというふうな、そういったことに興味を持っている男性はたくさんいると思いますので、一歩行動を踏み出しやすそうな、そういったメニューというものを今後考えていく必要があるのかなと思いますので、その点を考慮しながら新たな事業メニューを考案していただくことを要望いたします。

甲田委員

 総括質疑でもさせていただいたので、1点だけ確認でお聞きしたいんですが、一般財源がゼロになっていますので、特定財源だけでこれをやるということで、かなりとうきょうママパパ応援事業が拡充になっているので、大幅な拡充にもかかわらず、区は1円も出さずにこれを執行できるというすばらしい制度になったなと思うんですが、ただ、ちょっと心配なのは、これだけの拡充ということが、すごく大幅ですので、どれだけの方が、先ほどもかんがるープラン、面接を強化してとかということもあったので、本当に多くの方が多分利用されると思うんですけども、この一つひとつ、上限というものもあるんではないかなって。やっぱり見積もりがあって、全員の分をとってあるわけではないんじゃないかなという気もしますので、必要な方といっても、誰が産後うつになるか分からない状況で、本当に孤立している育児の方が多い中で、コロナ禍でもあり、想定は難しいと思うんですけども、これの範囲を超えた場合というのは大丈夫なんでしょうか。そこだけちょっと、どういうふうに、大丈夫というのもおかしいんですけど、どういう想定をされているか。ちょっと安心したいので、大丈夫かなというところでお答えいただければと思います。

杉本北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 事業の実施の費用、計上している予算額につきましては、過去の事業の事業実績等から積算をしているものでございます。委員御指摘のとおり、とうきょうママパパ応援事業の補助の上限の利用時間数、目いっぱいの補助は現在も行っておりません。これというのが今、東京都がとうきょうママパパ応援事業によりまして各事業の利用時間数の上限を引き上げましたが、十分に担い手が、上限時間枠いっぱいまで区民の皆さんがサービスを利用した場合に担い手が不足するというようなところがございます。ですので、人材育成事業を行いまして、産後の育児サポーターの育成ですとか、産後ドゥーラの養成に関する補助を行いながら事業を実施しているというところでございます。今後でございますが、過去の事業実績等から適切な予算を計上したというような状況でございますけれども、もしもこの想定を上回るような利用実績があった場合には、区としての対応を改めて検討し、区議会に、状況によっては補正予算等の形で御提案を申し上げることもあろうかと思います。

甲田委員

 ありがとうございます。そういう共通認識のもとで、担い手が足りないので、こういう養成講座の一部助成なんかもやっていただいて、担い手を育成していこうという動きもしていただいているので、本当に過渡期だと思うんですけれども、妊産婦の方が本当に安心して、これをみんな利用していいんだというふうに思えるような形でアピールしていただきながら、進めていっていただければなと思いますので、要望としておきます。

主査

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 進行します。

 次に、225ページ、5目地域健康推進費について、質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、委員会を休憩します。

 

(午後6時02分)

 

主査

 委員会を再開します。

 

(午後6時03分)

 

 以上で本日の審査を終了しますが、質疑漏れはありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、本日の審査を終了したいと思いますが、御異議はありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定していた日程は終了しますが、委員、理事者から御発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、次回の厚生分科会は明日3月4日(木曜日)午後1時半から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の厚生分科会を散会します。

 

(午後6時03分)