令和3年03月23日中野区議会本会議(第1回定例会)の会議録 1.令和3年(2021年)3月23日、中野区議会議事堂において開会された。 1.出席議員(42名) 1番 市 川 しんたろう 2番 竹 村 あきひろ 3番 日 野 たかし 4番 渡 辺 たけし 5番 間 ひとみ 6番 河 合 り な 7番 斉 藤 ゆ り 8番 立 石 り お 9番 羽 鳥 だいすけ 10番 高 橋 かずちか 11番 加 藤 たくま 12番 吉 田 康一郎 13番 木 村 広 一 14番 甲 田 ゆり子 15番 内 野 大三郎 16番 杉 山 司 17番 ひやま 隆 18番 小宮山 たかし 19番 い さ 哲 郎 20番 小 杉 一 男 21番 若 林 しげお 22番 内 川 和 久 23番 いでい 良 輔 24番 小 林 ぜんいち 25番 白 井 ひでふみ 26番 いながき じゅん子 27番 山 本 たかし 28番 中 村 延 子 29番 石 坂 わたる 30番 近 藤 さえ子 31番 浦 野 さとみ 32番 大 内 しんご 33番 伊 藤 正 信 34番 高 橋 ちあき 35番 平 山 英 明 36番 南 かつひこ 37番 久 保 り か 38番 森 たかゆき 39番 酒 井 たくや 40番 むとう 有 子 41番 長 沢 和 彦 42番 来 住 和 行 1.欠席議員 な し 1.出席説明員 中 野 区 長 酒 井 直 人 副 区 長 白 土 純 副 区 長 横 山 克 人 教 育 長 入 野 貴美子 企 画 部 長 高 橋 昭 彦 総 務 部 長 海老沢 憲 一 企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 石 井 大 輔 総務部総務課長 浅 川 靖 1.本会の書記は下記のとおりである。 事 務 局 長 長 﨑 武 史 事 務 局 次 長 小 堺 充 議事調査担当係長 鳥 居 誠 書 記 立 川 衛 書 記 若 見 元 彦 書 記 野 村 理 志 書 記 鎌 形 聡 美 書 記 松 丸 晃 大 書 記 細 井 翔 太 書 記 有 明 健 人 書 記 五十嵐 一 生 書 記 髙 橋 万 里 書 記 本 多 正 篤
議事日程(令和3年(2021年)3月23日午後1時開議) 日程第1 第12号議案 中野区組織条例の一部を改正する条例 第14号議案 令和小学校校舎新築工事等請負契約に係る契約金額の変更について 第15号議案 塔山小学校体育館冷暖房化改修等工事請負契約 第16号議案 武蔵台小学校体育館冷暖房化改修等工事請負契約 第19号議案 中野区地球温暖化防止条例の一部を改正する条例 第20号議案 中野区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を 定める条例等の一部を改正する条例 第21号議案 中野区指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める 条例の一部を改正する条例 第22号議案 中野区旅館業法施行条例及び中野区住宅宿泊事業の適正な実施の確保に関する 条例の一部を改正する条例 第23号議案 債権の放棄について 第24号議案 債権の放棄について 第26号議案 中野区いじめ防止等対策推進条例 第27号議案 中野区事務手数料条例の一部を改正する条例 第28号議案 中野区国民健康保険条例の一部を改正する条例 第29号議案 中野区職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例 第30号議案 子ども・若者支援センター開設に伴う什器類の買入れについて 第31号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算 第32号議案 中野区新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金条例 第33号議案 仮称総合子どもセンター分室整備工事請負契約に係る契約金額の変更につ いて 第34号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例 日程第2 第25号議案 中野区保育所条例の一部を改正する条例 日程第3 特別委員会の中間報告について 日程第4 第2号陳情 なかの生涯学習大学の再編について 日程第5 令和2年度中野区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価 (令和元年度分)の結果に関する報告書の提出について 追加議事日程 日程第6 同意第1号 中野区教育委員会教育長任命の同意について 日程第7 同意第2号 中野区教育委員会委員任命の同意について 日程第8 同意第3号 中野区教育委員会委員任命の同意について 日程第9 第35号議案 令和3年度中野区一般会計補正予算 日程第10 議員提出議案第2号 北方領土返還の促進に関する意見書 日程第11 議員提出議案第3号 生活保護の扶養照会運用の見直しを求める意見書 日程第12 議員提出議案第4号 国民健康保険料のコロナ減免制度の実施を求める意見書 日程第13 議員提出議案第5号 国民健康保険及び後期高齢者医療における傷病手当金の支給範囲 の拡大を求める意見書 日程第14 第35号議案 令和3年度中野区一般会計補正予算 日程第15 第13号議案 中野区基本構想
午後1時01分開議 ○議長(高橋かずちか) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。 これより日程に入ります。 お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第6、同意第1号、中野区教育委員会教育長任命の同意についてを先議するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。 ────────────────────────────── 同意第1号 中野区教育委員会教育長任命の同意について
○議長(高橋かずちか) 日程第6、同意第1号、中野区教育委員会教育長任命の同意についてを議題に供します。 区長の説明を求めます。 〔区長酒井直人登壇〕 ○区長(酒井直人) ただいま上程されました同意第1号、中野区教育委員会教育長任命の同意につきまして御説明申し上げます。 この同意案は、本月31日をもって任期満了となります入野貴美子教育委員会教育長を再任いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、議会の同意をお願いするものです。 入野さんは、昭和50年に東京学芸大学を卒業後、都内公立小学校の教諭として勤務され、平成3年に上越教育大学大学院を修了されました。 平成10年から江東区教育委員会指導主事、平成15年からは本区教育委員会指導主事として勤務され、統括指導主事を経て、平成18年から平成20年まで本区教育委員会指導室長を務められました。その後、江東区立越中島小学校校長、同区立豊洲北小学校校長、同区立明治小学校統括校長を歴任されるとともに、江東区教育委員会非常勤相談員、日本女子大学非常勤講師を務められました。 そして、平成31年1月からは、本区教育委員会教育長に就任され、教育現場における豊富な経験と教育行政に関する優れた識見を生かし、その職責を十分に果たしてこられました。 私は、本区の教育行政の進展に貢献してこられた入野さんの業績を高く評価し、引き続き、本区教育委員会教育長として就任していただきたいと考えた次第でございます。 本件につきまして、何とぞ御同意くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(高橋かずちか) 本件については、質疑、委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、質疑、委員会付託を省略いたします。 これより討論に入ります。小宮山たかし議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。小宮山たかし議員。 〔小宮山たかし議員登壇〕 ○18番(小宮山たかし) ただいま提出されました同意第1号、中野区教育委員会教育長任命の同意について、反対の立場から討論をいたします。 議員生活10年目にして初めての討論でございます。そしてまた、人事の同意案件への討論というのは極めて異例のことであると聞いておりますけれども、どうしても訴えたいことがあり、この機会を頂戴いたしました。 まず、第一の反対理由として、酒井区長の選挙公約違反であることです。 酒井区長は区長選で、教育長には民間人を登用すると公約をしていました。私は、区長選において酒井区長を応援した一人として、公約を守らせる、守っていただかなくてはならない、その責任の一端を私自身が負っていると考えております。 これまで2年半、民間人を選ぶ時間と機会は幾らでもあったはずです。教育長ではありませんけれども、広島県安芸高田市で副市長を公募したら4,115人もの応募があった、議会で否決はされましたけれども、そういった前例もございます。東京都中野区で教育長を公募すれば、やり方次第で1,000人や2,000人の応募はきっとあったはずです。入野教育長が優秀ではないとは言いませんけれども、その気にさえなれば、優秀な人材は幾らでも見つかったはずだと私は思うんですよ。 2018年10月の入野教育長就任時の区長記者会見において、区長は、私の任期中にもう一度教育長を人選する機会がある、民間人の登用はそこで検討をしたいと述べておりました。それが今じゃないですか。 入野教育長は3年弱限りのワンポイントリリーフであるというのは、御本人も覚悟をしていたことでしょうし、公然周知の事実であったはずなのに、一体いつの間に続投することになったんですか。区長が公約を守れないのであれば、その理由を区民に対してきちんと説明するべきです。 今回私が教育長の再任に反対をする理由はもう一つございます。それは、入野教育長、入野体制における教育委員会が情報隠蔽体質を持っていることであります。 教育委員会は、人事は例外として、原則公開すべきであるということが法律で義務づけられています。にもかかわらず、入野教育長は、平和の門の問題や幼稚園の問題など、区政の重要なテーマについて議論をするときになると、意思決定の過程にある案件であることを理由に教育委員会の会議を非公開にしてきました。 そもそも教育委員会とは、中野区の教育に関する最高の意思決定機関です。意思決定機関が意思決定の過程にあることを理由に、それだけの理由で説明責任も果たさずに会議を非公開にしていること、これを看過することはできません。 重要なテーマであればあるほど、その議論は公明正大にすべきです。それを、今の教育委員会は重要なテーマになるほど非公開の密室で議論をしている。密室で一体何を話しているんですか。聞かれてはまずいようなことを話しているのではないですか。後日公開されるという議事録が改ざんされていたとしても誰にも分からない、そう疑われたって仕方ないことをしているんですよ。 公開の場で、自分の言葉に責任を持って、正々堂々と、正しいことは正しいと誰はばかることなく発言をする、その覚悟と信念を持っていないのであれば、教育委員なんか引き受けるべきではないんですよ。一体誰の顔色をうかがって非公開の会議なんかしているんですか。 私は、この問題、教育委員会を非公開にすることは決してあってはならないと昨年9月の本会議で指摘をいたしました。しかし、その後も教育委員会は、人事以外の案件で非公開の会議を複数回にわたって持っております。 前の教育長の時代、教育委員会の会議の実に4分の1は非公開の会議でありました。そして今、入野教育長の下、重要な議題は非公開にするという慣例、既成事実が少しずつ積み重ねられようとしています。せっかく新しい教育長になったのに、やっていることは前と一緒じゃないですか。 同意第1号、中野区教育委員会教育長任命の同意につきましては、まず第一に、区長の公約違反であること、そして次に、入野教育委員会が、例えば平和の門の問題、幼稚園の問題など重要な議題であればあるほど隠そうとする情報隠蔽体質を持っていること、その2点の理由から反対をいたします。 同僚議員の皆様、特に区長選で酒井区長を応援した皆様方におかれましては、区長に公約を守っていただく責任の一端があることを御自覚いただき、よくよく考えていただきたいと思います。 以上をもちまして、私の反対討論を終了します。 ○議長(高橋かずちか) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。 これより起立により採決をいたします。 上程中の同意第1号に同意するに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕 ○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、同意第1号はこれを同意するに決しました。 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第7、同意第2号、中野区教育委員会委員任命の同意についてを先議するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。 ────────────────────────────── 同意第2号 中野区教育委員会委員任命の同意について
○議長(高橋かずちか) 日程第7、同意第2号、中野区教育委員会委員任命の同意についてを議題に供します。 区長の説明を求めます。 〔区長酒井直人登壇〕 ○区長(酒井直人) ただいま上程されました同意第2号、中野区教育委員会委員任命の同意につきまして御説明を申し上げます。 この同意案は、本月27日をもって任期満了となります小林福太郎教育委員会委員の後任者として岡本淳之さんを任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定により、議会の同意をお願いするものです。 岡本さんは、平成10年に早稲田大学第一文学部を卒業後、株式会社教育開発研究所の月刊「教職研修」編集部で勤務され、平成22年から同社月刊「教職研修」編集長、平成29年から同社編集部長に就任されております。 また、平成29年及び平成30年に本区江原小学校のPTA会長を務められるとともに、令和元年には一般財団法人教員養成評価機構教職大学院認証評価外部評価員を務められており、現在は、株式会社教育開発研究所編集部長兼月刊「教職研修」編集長を務められています。 このように、岡本さんは、長年教育関係の書籍編集に携わる一方で、保護者として本区小学校のPTA会長を務められるとともに、教職大学院認証評価外部評価員を務められるなど、教育に対する優れた識見を備えておられることから、この際、教育委員会委員として本区における教育行政の進展に御尽力いただきたいと考えた次第でございます。 本件につきまして、何とぞ御同意くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(高橋かずちか) 本件については、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより採決いたします。 上程中の同意第2号に同意するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、同意第2号はこれを同意するに決しました。 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第8、同意第3号、中野区教育委員会委員任命の同意についてを先議するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。 ────────────────────────────── 同意第3号 中野区教育委員会委員任命の同意について
○議長(高橋かずちか) 日程第8、同意第3号、中野区教育委員会委員任命の同意についてを議題に供します。 区長の説明を求めます。 〔区長酒井直人登壇〕 ○区長(酒井直人) ただいま上程されました同意第3号、中野区教育委員会委員任命の同意につきまして御説明を申し上げます。 この同意案は、本年4月10日をもって任期満了となります渡邉仁教育委員会委員の後任者として村杉寛子さんを任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定により、議会の同意をお願いするものです。 村杉さんは、昭和61年に東京女子医科大学医学部を卒業後、同大学病院小児科などで勤務され、平成3年から福島県総合保原中央病院小児科医長、平成5年から東京女子医科大学病院小児科助手、平成12年から同大学病院小児科非常勤講師を務められております。 本区におきましては、平成12年から天正堂クリニックの院長として地域医療に貢献されるとともに、平成29年から現在まで医療法人社団悠友会天正堂クリニックの理事長を務められております。平成27年からは社団法人中野区医師会の理事として医師会の活動にも尽力され、現在、小児学校保健担当の理事を務められております。また、平成15年から旧丸山小学校の学校医を務められるなど、学校現場における児童の健全な育成にも力を注がれています。 このように、村杉さんは、地域の医療における豊富な経験と本区の学校教育に対する優れた識見を備えておられることから、この際、教育委員会委員として本区における教育行政の進展に御尽力いただきたいと考えた次第でございます。 本件につきまして、何とぞ御同意くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(高橋かずちか) 本件については、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより採決いたします。 上程中の同意第3号に同意するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、同意第3号はこれを同意するに決しました。 ────────────────────────────── 第12号議案 中野区組織条例の一部を改正する条例 第14号議案 令和小学校校舎新築工事等請負契約に係る契約金額の変更について 第15号議案 塔山小学校体育館冷暖房化改修等工事請負契約 第16号議案 武蔵台小学校体育館冷暖房化改修等工事請負契約 第19号議案 中野区地球温暖化防止条例の一部を改正する条例 第20号議案 中野区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定め る条例等の一部を改正する条例 第21号議案 中野区指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の一 部を改正する条例 第22号議案 中野区旅館業法施行条例及び中野区住宅宿泊事業の適正な実施の確保に関する条例 の一部を改正する条例 第23号議案 債権の放棄について 第24号議案 債権の放棄について 第26号議案 中野区いじめ防止等対策推進条例 第27号議案 中野区事務手数料条例の一部を改正する条例 第28号議案 中野区国民健康保険条例の一部を改正する条例 第29号議案 中野区職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例 第30号議案 子ども・若者支援センター開設に伴う什器類の買入れについて 第31号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算 第32号議案 中野区新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金条例 第33号議案 仮称総合子どもセンター分室整備工事請負契約に係る契約金額の変更について 第34号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例 (委員会報告)
○議長(高橋かずちか) 日程第1、第12号議案、第14号議案から第16号議案まで、第19号議案から第24号議案まで及び第26号議案から第34号議案までの計19件を一括議題に供します。
令和3年(2021年)3月16日
中野区議会議長 殿
総務委員長 山本 たかし (公印省略) 議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
令和3年(2021年)3月12日
中野区議会議長 殿
区民委員長 羽鳥 だいすけ (公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
令和3年(2021年)3月12日
中野区議会議長 殿
厚生委員長 ひやま 隆 (公印省略) 議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
令和3年(2021年)3月12日
中野区議会議長 殿
建設委員長 日野 たかし (公印省略) 議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
令和3年(2021年)3月12日
中野区議会議長 殿
子ども文教委員長 高橋 ちあき (公印省略) 議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
○議長(高橋かずちか) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。 これより討論に入ります。石坂わたる議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。石坂わたる議員。 〔石坂わたる議員登壇〕 ○29番(石坂わたる) 第26号議案、中野区いじめ防止等対策推進条例に賛成の立場で討論をいたします。 本条例は、区立小・中学校において児童・生徒のいじめを防止するための対策を総合的かつ効果的に推進することを目的とするものです。 その趣旨については賛成するものですが、他自治体では、東京都板橋区いじめ防止対策の基本理念、組織等に関する条例のように、幼稚園や保育所を含む条例としている例があります。 朝日放送テレビのABCニュースや共同通信47NEWSなどで、2月12日に、「大津市在住の体は男の子、心は女の子と性別に違和感を持った6歳の保育園児が園でいじめられ、いじめによって円形脱毛症や適応障害と診断され、去年10月以降登校できていません。」「他の園児からは持ち物を取られたり仲間外れにされたりしたほか暴言や暴力のいじめも受けた、ストレスからか園児は円形脱毛症になった、両親は園や市に改善を求めたが、園は加害園児の成長過程での行為、じゃれ合いなどとしていじめとは思っていないと回答、園児が覚えたての平仮名で『なかまはずれ』『ぼこぼこ』などと書いたメモを握り締めて市に相談に行ったこともあった、両親が継続して対応を求めた結果、市は最終的にはいじめがあったことを認め、園の対応が不十分だったと謝罪した、しかし、それは園児が年長になった後の昨年11月のことだ、いじめはその後も解消せず、園児は現在も不登園状態が続いている。」との報道がありました。 何をもっていじめと定義するのか、幼児期ではいじめている側がいじめを理解することが難しいということも言われます。しかし、言葉の定義はともかく、言葉や暴力によって日々傷つけられている子どもが幼稚園や保育園においても存在しています。 幼児期は、言葉にならなくとも敏感に様々なこと、とりわけ自分と違う存在を直感的に感じ取る敏感さを持つことが間々あります。 かなり昔のこととなりますが、同性愛者という言葉を私自身も友達も知らなかった幼児期において、私は男の子らしくない男の子としていじめに遭いました。 遠足において、私と同じ年長児クラスの幼児と年中児クラスの幼児とが手をつないで歩く際に、同じクラスの友達から年中児のクラスの子たちに向かって、私のことを指しながら、あのお兄ちゃんは変だから言うことを聞いちゃ駄目だよなどと言われることが間々ありました。また、砕石が敷き詰められた未舗装の道路の小石を次々に投げつけられる、小学生の兄弟に入れ知恵をされた子から犬のふんを口にさせられるなどがありました。そして、最終的には腕を引かれて無理やり幼稚園に連れていかれたものの、登園することを拒否したこともありました。 これに対して、幼稚園の先生からは、私が男の子集団の中で男らしく遊ぶ子になれば解消するかのような対応をされました。 また、小学校に進学をし、先生がいじめとして扱ってくれるようになるまでその状況は続きましたが、いじめを行っている友達はもちろん、私が流血している姿を見たことがあるその子たちの御両親も、子どもたちが行っている行為に対して、叱るということこそあれ、いじめであるという認識がなく、過去の行為を小学校の先生に告げ口されたと、私の両親が近所でいづらくなるようなことにもなりました。 愛知教育大学附属幼稚園いじめ防止基本方針では、「いじめの防止についての基本的な考え方」として、「いじめは、集団内の一定の人間関係を背景に、特定の者を攻撃する人権侵害の行為であり、いじめられた幼児・児童・生徒の心身に深刻な影響を及ぼす許されない行為である。愛知教育大学では、『いじめ防止対策推進法』を受け、各附属学校において『いじめ防止基本方針』を定めている。幼稚園は法律の対象ではないが、小学校低学年でも懸念されている状況にあり、小・中学校のみならず、附属幼稚園においても『いじめ防止基本方針』を制定することとする。どの子どもでも被害者にも加害者にもなりうるという事実を踏まえ、教職員は、日頃からささいな兆候を見逃さないように努め、被害による苦しみを子ども一人で抱え込んでしまわないよう、園全体で組織的に指導に当たる。何より幼稚園は、幼児が教職員や周囲の友だちと信頼できる関係の中で安心・安全に生活できる場であることが大切である。幼児一人一人が大切にされているという実感をもつとともに、お互いに認め合える人間関係をつくり、集団の一員としての自覚と自信を身に付けることができる幼稚園づくりに取り組むこととする。幼児たちが、さまざまな体験活動等を通して多様な他者と交わり、人間的に成長できる取組の充実を図る。」としています。 そのため、本条例には賛成いたしますが、全てのいじめをカバーできるものではありません。ほかにも、私立の学校や幼稚園などに通う子どもや、公立学校であっても別々の学校に通う子どもたち同士で、近所で、あるいは児童館や学童クラブのような集団の場でいじめは起こります。 中野区では、子どもの権利に関する条例が今後検討されることになっていますが、今回の条例ではカバーし切れないいじめや、子ども同士の言葉や暴力によって傷を負うことがなくなる仕組みづくりがなされることを期待し、賛成討論といたします。 ○議長(高橋かずちか) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。 これより第12号議案、第14号議案から第16号議案まで、第19号議案から第24号議案まで、第26号議案、第27号議案及び第29号議案から第34号議案までの計18件と、第28号議案とに分けて採決いたします。 初めに、第12号議案、第14号議案から第16号議案まで、第19号議案から第24号議案まで、第26号議案、第27号議案及び第29号議案から第34号議案までの計18件について採決いたします。 ただいまの議案計18件を委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。 次に、第28号議案について、起立により採決をいたします。 上程中の第28号議案を委員会報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕 ○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。 ────────────────────────────── 第25議案 中野区保育所条例の一部を改正する条例 (委員長報告)
○議長(高橋かずちか) 日程第2、第25号議案、中野区保育所条例の一部を改正する条例を議題に供します。
令和3年(2021年)3月12日
中野区議会議長 殿
子ども文教委員長 高橋 ちあき (公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
○議長(高橋かずちか) 子ども文教委員会の審査の報告を求めます。高橋ちあき子ども文教委員長。 〔高橋ちあき議員登壇〕 ○34番(高橋ちあき) ただいま議題に供されました第25号議案、中野区保育所条例の一部を改正する条例に関しまして、子ども文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本議案は、仲町保育園を廃止するに当たり、規定を整備するものです。 この条例の施行時期は、令和3年4月1日です。 本議案は、3月11日の本会議において当委員会に付託され、3月12日に審査を行いました。 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。 主な質疑応答の内容を紹介いたします。 初めに、今の運営事業者がそのまま民設民営園をオープンするということでよいのかとの質疑があり、現在の委託事業者が民営化後も保育事業者として運営する予定であるとの答弁がありました。 次に、この事業者は選定当初から保育士の離職率が高いという問題点があったと保護者から聞いたが、これまでに事業者と区とでどのような対応をしてきたのかとの質疑があり、当初、大きな問題はなかったが、昨年末から年度末にかけて保育士の退職が重なってしまったため、事業者とヒアリングを行い、同じ保育事業者が運営している他園からの異動や非常勤保育士の採用で対応しているとの答弁がありました。 次に、公設民営園としての運営期間中、保育の質をどのように担保してきたのかとの質疑があり、認可基準より手厚く保育士を配置するとともに、区立保育園の園長経験者が定期的に委託園に行き、しっかりとした引き継ぎが行われているかを確認するなどの対応を図ってきたとの答弁がありました。 以上が主な質疑応答の内容です。 その後、委員会を休憩して取扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。 次に、討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。 そして、本議案について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。 以上で第25号議案に関する子ども文教委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。 ○議長(高橋かずちか) ただいまの報告について御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。森たかゆき議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。森たかゆき議員。 〔森たかゆき議員登壇〕 ○38番(森たかゆき) 第25号議案、中野区保育所条例の一部を改正する条例について、賛成の立場で討論を行います。 本議案は、中野区仲町保育園を条例から削除し、民設民営化するものです。 今年度の仲町保育園は、社会福祉法人尚徳福祉会が公設民営園として運営をしており、園長先生はじめ現場の先生方は、保護者や子どもたちから信頼を得て日々の保育に当たってくださっています。 そうした状況であることから、議案そのものは是としますが、ここに至るまでの区の対応には様々な問題がありました。 私自身は、保護者としてこの民営化プロセスに関わってきました。当事者過ぎるがゆえに討論することにためらいもありましたが、たまたま保護者であり区議会議員でありという立場で民営化に関わった私の経験は区政の歴史に残しておくべきと考え、討論することといたしました。 最初に仲町保育園の民営化方針が示されたのは前区政時代、平成28年10月でした。その際に示された計画は7園を同時進行で民営化していくものであり、その時点で相当に無理がありました。結果、予算総括質疑で確認したとおり、今年4月時点で、公設民営園として運営されていた5園のうち、計画どおり施設整備ができた園は0園でした。 その中でも仲町保育園は、現園の所在地とU18中央跡地を利用した保育所2か所に子育てひろばを加えた2園3事業を1事業者に任せるという計画で、保護者からは、当初から無理があるのではないかと指摘をされていました。最初は実現可能と説明していた区も、程なくして非現実性を認めざるを得ず、二つの土地の事業者を別々に募集することとなりました。見通しの甘さを指摘せざるを得ません。 保育の質の確保にも課題が残りました。 民営化受託事業者は、募集要項に従い職員の配置数等を約束していますが、これも総括質疑で確認したとおり、5園のうちその配置数を満たしているのは2園のみ、仲町保育園についていえば、この3月1日時点では本来18人であるはずの保育士が13人しかいない状況となってしまいました。 区は1月末には問題を把握していましたが、その後1か月にわたり有効な対策が打たれることはありませんでした。3月に入ってから、保護者から再三の要望を受け、一定の対応をいたしましたが、結局、約束の配置は実現しないまま、区立としての運営を終えようとしています。 職員配置は事業者が約束したことですから、まずは事業者に努力を求めることは当然です。しかし、民営でも区立である以上、最終的な保育の質には区が責任を持つべきです。 ところが、区は、事業者に努力をさせるところまでが区の責任なのだという姿勢を崩しませんでした。先行する民営化園の保護者の方からは、再三、公設民営園になった時点で区は事業者任せになってしまい何もしてくれないという不満の声をいただいてきましたが、私自身も身をもって経験することとなりました。 事業者が約束をした職員数を配置できなかったのは今回が初めてではありません。大和保育園、南台保育園などでも同様の問題がありました。また、事業者選定の際の評価結果では、離職率の高さが指摘をされていました。過去の経験や自分たちで行った評価の結果が保育の質確保につながらなかったことは非常に残念です。残る大和東保育園の移行については、今回までの反省を生かし、区として保育の質確保に最後まで責任を持っていただくことを求めます。 現在進行している民営化は、前区政の時代に計画されたものです。酒井区政になってからは、事業者選考過程の一部公開、選考項目の具体化、厳格化など改善点も出てきました。特に事業者選定項目について、事故防止、衛生・健康管理といった重要事項についていわゆる足切り項目を設けていただいたことは重要で、実際に1度目の事業者募集では不選定という結果も出ており、選定ありきではない姿勢も見られました。選定項目の見直しや新園舎への移転時期については、保護者の意見を取り入れた対応もしていただきました。 こうした点については評価をいたしますが、しかし、残念ながら、区の保育の質に対する認識は根本から改めていただかなくてはいけない状況です。 区は、区内保育施設の保育の質向上の手段の一つとして、よく、保育の質ガイドラインの周知を挙げますが、周知の前にまずは自分たちで保育の質ガイドラインを学び直すことから始めていただきたいと思います。そして、そこに定められている区が果たすべき役割をこれまで十分果たしてきたか振り返るとともに、さらに、現在の定めで本当に十分なのかについても再検討していただくことを望みます。 民営化園の保護者という立場を経験して痛感したことは、結局のところ、区がこうすると決めてしまえば、保護者はどんな不安があろうが不満があろうが、最終的にはその方針を受け入れざるを得ないということです。 一連の民営化プロセスで最も保護者の怒りを買ったのは、計画を明らかにした当初の説明で、民営化によるサービスの低下はないとの建前に終始し、保護者の不安に向き合おうとしなかったその姿勢です。どんな事業でもそうですが、行政的建前に終始せず、影響を受ける区民の声にしっかりと向き合い、対話する区政であってほしいと思います。 職員の相次ぐ退職を受けて、仲町保育園では保護者が自主的にアンケートを行いました。区や事業者への厳しい意見とともに、多くの回答があったのは、子どもたちの日々の学び、育ちを支えてくださっている先生方への感謝と、そして、保護者に何かできることがあったら言ってくださいという協力の申出です。 今年度は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、園運営には例年にない難しさもありましたが、園運営に協力的な保護者と、難しい環境下でも懸命に子どもたちのために丁寧な保育をしてくださっている先生方に見守られながら、園児たちは今日も楽しく保育園で過ごしていて、そして、もう間もなく卒園、進級の時期を迎えます。 私は、民営化園の保護者となり、初めて見えてきたことがたくさんありました。本討論ではその一端を共有させていただきました。そのことが、未来ある子どもたちを支えるために区は何をなすべきなのか、改めて共に考え、議論するきっかけとなることを願い、討論を終えます。 御清聴ありがとうございました。 ○議長(高橋かずちか) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。 これより起立により採決いたします。 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕 ○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第9、第35号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算を先議するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。 ────────────────────────────── 第35号議案 令和3年度中野区一般会計補正予算
○議長(高橋かずちか) 日程第9、第35号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算を上程いたします。 理事者の説明を求めます。 〔副区長白土純登壇〕 ○副区長(白土純) ただいま上程されました第35号議案につきまして、提案理由の説明をいたします。 第35号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ214万8,000円を追加計上するものです。これにより、既定予算との合計額は1,472億4,314万8,000円となります。 この補正の歳出予算といたしましては、子育て支援費について、東京都出産応援事業に係る経費214万8,000円を追加計上するものです。 この補正の歳入予算といたしましては、都支出金214万8,000円を追加計上するものです。 以上、本議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。 上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。 議事の都合により、暫時休憩いたします。 午後1時35分休憩
午後2時30分開議 ○議長(高橋かずちか) 会議を再開いたします。 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第14、第35号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算を先議するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。 ────────────────────────────── 第35号議案 令和3年度中野区一般会計補正予算 (委員会報告)
○議長(高橋かずちか) 日程第14、第35号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算を議題に供します。
令和3年(2021年)3月23日
中野区議会議長 殿
総務委員長 山本 たかし (公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
○議長(高橋かずちか) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより採決いたします。 上程中の議案を委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第10、議員提出議案第2号、北方領土返還の促進に関する意見書を先議するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。 ────────────────────────────── 議員提出議案第2号 北方領土返還の促進に関する意見書
○議長(高橋かずちか) 日程第10、議員提出議案第2号、北方領土返還の促進に関する意見書を上程いたします。 提案者代表の説明を求めます。伊藤正信議員。 〔伊藤正信議員登壇〕 ○33番(伊藤正信) ただいま議題に供されました議員提出議案第2号、北方領土返還の促進に関する意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 なお、提案説明は、案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。 北方領土返還の促進に関する意見書。 択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島から成る北方四島は、いまだかつて一度も外国の領土となったことがない我が国固有の領土です。しかしながら、1945年8月の我が国によるポツダム宣言受諾直後にソ連軍に不法占拠されてから、75年もの長きにわたる年月が経過しました。 生まれ故郷を追われた元島民の方々の、長きにわたる御労苦や故郷を思う心情は、察するに余りあります。北方領土問題は、我が国の主権に関わる重大な問題であり、これらの返還は国民の一致した願いです。また元島民の方々の高齢化も進んでいることから、一刻も早い返還の実現が切実に望まれています。令和2年度は、当初計画されていた四島交流、北方墓参、及び自由訪問等の事業が新型コロナウイルス感染症の影響により実施されなかったことは極めて残念です。 菅総理はプーチン大統領と、引き続き、歯舞群島及び色丹島の先行返還が明記されている「日ソ共同宣言」を土台として、平和条約交渉を加速させることを確認しました。現実的な交渉を進めることは理解できますが、日本政府にとって、返還とは主権を伴った返還であることは言うまでもなく、択捉、国後両島についても日本への帰属を明確にすべきです。 現在、日露間では北方領土における共同経済活動にむけた協議が行われていますが、その一方で、ロシアは昨年12月にも択捉島に新たな地対空ミサイルを配備するなど、択捉、国後両島の軍事拠点化を進め、色丹島及び歯舞群島の実効支配を強めています。これらは、我が国をはじめとする東アジア地域のみならず、国際社会全体の平和と安定に対する重大な挑戦であり、断じて容認できません。この間の経済協力を通して返還の進展を引き出すという政府の方策については、これまでの外交交渉の経緯及び内容を踏まえ十分検証する必要があります。 北方領土問題・平和条約締結の交渉において、「歴史的・法的事実に立脚し、両国の合意の上で作成された諸文書及び法と正義の原則を基礎として解決する」という指針を崩すことなく、真の信頼友好関係が築かれることを目指し、北方領土の早期返還に向けてさらなる努力を行うことをここに強く求めます。 また、新型コロナウイルス感染症の影響により北方領土問題の早期解決に向けた交渉が後退することのないよう、北方領土は我が国固有の領土であることの正当性を国際社会に訴えていくとともに、経済・文化交流等を通じたロシアとの信頼醸成、元島民及びその家族等に対する支援、返還に向けた世論の喚起などに引き続き取り組むよう要望します。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。 年月日。 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、外務大臣、経済産業大臣、内閣官房長官、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)、ロシア経済分野協力担当大臣あて。 中野区議会議長名。 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。 ○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決をいたします。 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕 ○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第11、議員提出議案第3号、生活保護の扶養照会運用の見直しを求める意見書を先議するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。 ────────────────────────────── 議員提出議案第3号 生活保護の扶養照会運用の見直しを求める意見書
○議長(高橋かずちか) 日程第11、議員提出議案第3号、生活保護の扶養照会運用の見直しを求める意見書を上程いたします。 提案者代表の説明を求めます。長沢和彦議員。 〔長沢和彦議員登壇〕 ○41番(長沢和彦) ただいま議題に供されました議員提出議案第3号、生活保護の扶養照会運用の見直しを求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 なお、提案説明は案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。 生活保護の扶養照会運用の見直しを求める意見書。 現在の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴って、多くの方々の仕事や生活が逼迫し、生活困窮が広がっています。しかし、生活に困窮しているにもかかわらず、「生活保護だけは受けたくない」と忌避感を感じる方が多くおられます。 一般社団法人つくろい東京ファンド(中野区)が昨年末と今年1月に実施した調査によると、現在、生活に困窮しているが生活保護を利用していない方に生活保護を利用しない理由を聞いたところ、「家族に知られるのが嫌だから」が34.4%と最も多く、また生活保護を受給した経験者でも54.2%が「抵抗感があった」と回答しました。こうした結果は扶養照会により、親族に連絡がいくことが、生活困窮者にとって生活保護を利用する上で最大の阻害要因となっていることを示しています。 2019年の中野区での実績では、保護開始時の扶養照会により金銭的な援助が行われることになった割合は僅か0.1%に過ぎませんでした。現在の社会においては親族扶養が形骸化しているにもかかわらず、親族に経済的に頼れない生活保護の適用場面にのみ親族扶養を求めるのは、現実にそぐわず、意味のないものとなっていると言わざるを得ません。 日本の民法では祖父母、父母、子、孫などの直系親族や兄弟姉妹まで扶養義務に加える極めて広範囲なものとなっていますが、フランス、スウェーデン、イギリス、アメリカなどの諸外国では、夫婦と未成熟の子に対する父母に限り扶養義務を認めるのが一般的です。 現在、生活保護法第4条第2項では扶養が保護に優先すると規定されていますが、それらは単に事実上扶養が行われた時にこれを被扶助者の収入として取り扱うという意味に過ぎず、法律上扶養照会が不可欠とされているわけではありません。 2月に厚生労働省が発出した事務連絡通知では、10年程度の音信不通者やDV、虐待の加害者を除外することを改めて確認したに過ぎず、生活保護を必要とするすべての人が安心して利用できるにはほど遠いものになっています。 よって中野区議会は、政府に対し、下記の事項を強く求めます。 記。 1、扶養照会は「申請者が事前に承諾した場合」に限定すること。 2、扶養照会を行うのが例外的場合であることを明記すること。 3、扶養照会について誤解を生む「生活保護法による保護の実施要領について」(昭和38年4月1日社発第246号)を改正し、調査手順の整理を明記すること。 4、三親等内の相対的扶養義務者に関する通知を直ちに削除すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 年月日。 内閣総理大臣、厚生労働大臣あて。 中野区議会議長名。 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。 ○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕 ○議長(高橋かずちか) 起立少数。よって、上程中の議案は否決するに決しました。 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第12、議員提出議案第4号、国民健康保険料のコロナ減免制度の実施を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。 ────────────────────────────── 議員提出議案第4号 国民健康保険料のコロナ減免制度の実施を求める意見書
○議長(高橋かずちか) 日程第12、議員提出議案第4号、国民健康保険料のコロナ減免制度の実施を求める意見書を上程いたします。 提案者代表の説明を求めます。長沢和彦議員。 〔長沢和彦議員登壇〕 ○41番(長沢和彦) ただいま議題に供されました議員提出議案第4号、国民健康保険料のコロナ減免制度の実施を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 なお、提案説明は案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。 国民健康保険料のコロナ減免制度の実施を求める意見書。 政府は昨年、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した被保険者等に係る国民健康保険料の減免制度を創設しました。同制度は新型コロナウイルス感染症により主たる生計維持者が死亡し又は重篤な傷病を負った世帯とともに、2019年から30%以上の収入減少がある世帯に対して、基準を設け保険料を減免するものです。 これまでの減免制度よりも対象となる被保険者が多いことから、中野区では令和2年度分について、1月31日時点で1829世帯が認定を受けていますが、政府はいまだに来年度の実施方針を示していません。このままでは昨年から続くコロナ禍で収入が減少したままにも関わらず、保険料負担だけが増加する恐れがあります。 よって、中野区議会は、政府に対し、国民健康保険料のコロナ減免制度の実施を求めます。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出いたします。 年月日。 内閣総理大臣、厚生労働大臣あて。 中野区議会議長名。 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。 ○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕 ○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第13、議員提出議案第5号、国民健康保険及び後期高齢者医療における傷病手当金の支給範囲の拡大を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。 ────────────────────────────── 議員提出議案第5号 国民健康保険及び後期高齢者医療における傷病手当金の支給範囲の拡大を求 める意見書
○議長(高橋かずちか) 日程第13、議員提出議案第5号、国民健康保険及び後期高齢者医療における傷病手当金の支給範囲の拡大を求める意見書を上程いたします。 提案者代表の説明を求めます。石坂わたる議員。 〔石坂わたる議員登壇〕 ○29番(石坂わたる) ただいま議題に供されました議員提出議案第5号、国民健康保険及び後期高齢者医療における傷病手当金の支給範囲の拡大を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 なお、提案説明は案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。 国民健康保険及び後期高齢者医療における傷病手当金の支給範囲の拡大を求める意見書。 1947年10月8日の社会保険制度調査会の「社会保障制度要綱」に記載されている「社会保障制度に関する社会保険制度調査会の答申」では「この制度の確立は、経済再建の基本的条件の一つ」として、「自営者については、時機を設け」という但し書きがありつつも「傷病手当金は、被用者及び自営者に対して支給する」としています。その後、長年にわたり国民健康保険の全加入者に対して実現に至らずにいましたが、今般の新型コロナウイルス禍において、国民健康保険に加入する被用者に対しては支給がなされることとなりました。 国民健康保険は地方自治体が経営するものではありますが、国は国民の生活保障の責任を持ち、社会保障制度の総合的企画を行うとともに、各地方自治体が行う本制度の運営について総合調整する責任を持ちます。そのため、地方自治体に対する様々な支援や費用の負担も国には求められています。また、そもそも医療保険においては、仕事を休んで医療にかかる機会の不均等について、被用者とそれ以外の一般国民とを問わず生命尊重の本義に徹し、普遍化を図らなければなりません。 よって、政府におかれては、国民健康保険及び後期高齢者医療において、新型コロナウイルス感染症に感染するなどした自営業者に傷病手当金を支給する市町村及び特別区に対する下記の事項について早急に取り組むよう求めます。 記。 1、国民健康保険及び後期高齢者医療において、新型コロナウイルス感染症に感染するなどした個人事業主の給与所得を除く部分に対し、被用者と同様に傷病手当金を支給する区市町村等に対し支給額全額について国が財政支援を行ってください。 2、被用者の場合と同様に、風邪の症状や発熱が続いており、感染の疑いが完全に否定できない場合についても、傷病手当金の支給対象とできるようにしてください。 3、個人事業主への傷病手当金の支給にかかる事務手続きや周知広報以外にかかる費用についても、国の財政支援の対象としてください。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。 年月日。 内閣総理大臣、厚生労働大臣あて。 中野区議会議長名。 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。 ○議長(高橋かずちか) 本件について御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕 ○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。 ────────────────────────────── 特別委員会の中間報告について (委員長報告)
○議長(高橋かずちか) 日程第3、特別委員会の中間報告についてを上程いたします。
令和3年(2021年)3月18日
中野区議会議長 高橋 かずちか 殿
中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員長 大内 しんご (公印省略)
中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会中間報告
本委員会に付託の事件について、調査の経過を下記のとおり中野区議会会議規則第46条第2項の規定に基づき報告します。
記
1 調査事項 (1)中野駅新北口駅前エリアの再整備について (2)中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について (3)中野駅周辺地区一体的整備について (4)都市観光の推進について
2 調査経過 別紙のとおり
令和3年(2021年)3月17日
中野区議会議長 高橋 かずちか 殿
地域包括ケア推進調査特別委員長 来住 和行 (公印省略)
地域包括ケア推進調査特別委員会中間報告
本委員会に付託の事件について、調査の経過を下記のとおり中野区議会会議規則第46条第2項の規定に基づき報告します。
記
1 調査事項 (1)地域における見守りや支えあい活動の推進及び地域包括ケア体制について (2)地域の子ども・子育て支援について (3)児童相談所の整備について
2 調査経過 別紙のとおり
令和3年(2021年)3月17日
中野区議会議長 高橋 かずちか 殿
交通対策調査特別委員長 南 かつひこ (公印省略)
交通対策調査特別委員会中間報告
本委員会に付託の事件について、調査の経過を下記のとおり中野区議会会議規則第46条第2項の規定に基づき報告します。
記
1 調査事項 (1)区内交通結節点周辺の交通対策について (2)区内南北交通の利便性向上について (3)西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について (4)連続立体交差事業の区間の延伸について (5)鉄道上部空間の活用・整備について
2 調査経過 別紙のとおり
○議長(高橋かずちか) お諮りいたします。中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会、地域包括ケア推進調査特別委員会、交通対策調査特別委員会からそれぞれ付託中の特定事件について、会議規則第46条第2項の規定により中間報告を行いたい旨の申出がありますので、この申出を承認いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、それぞれの特別委員会からの中間報告の申出を承認することに決しました。 順次、特別委員会の中間報告を許します。最初に、大内しんご中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員長。 〔大内しんご議員登壇〕 ○32番(大内しんご) 中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会の調査経過につきまして御報告申し上げます。 当委員会は、中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺地区一体的整備について、都市観光の推進についての四つを調査事項と定め、調査研究することを目的とし、令和元年5月24日から令和3年3月18日までの間、計14回にわたり委員会を開催してまいりました。 調査経過につきましては、お手元の調査経過表を御参照願います。 それでは、調査経過の概要につきまして御報告申し上げます。 初めに、調査事項の中野駅新北口駅前エリアの再整備についてですが、中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画では、令和元年7月に計画策定に向けた基本的な考え方について、同年10月に計画(素案)、12月に計画(案)の報告を受けました。これに対して、拠点整備となる多目的ホールを民間事業者による整備、所有、運営を基本とする方針に至った理由が問われ、文化・芸術等の発信拠点として民間事業者の創意工夫を求めたいこと、また、公共施設を増やすことは考えていなかったためであるとの答弁がありました。 さらに、採算性の面などから必ずしも区が求めるものと一致しない場合が想定される、区の意向が反映されるようどのように誘導していくのかとの質疑があり、事業者からの提案を受ける中で、区が求めるものなどを協議しながら進めていきたいとの答弁がありました。 また、10月には、中野駅新北口駅前エリア再整備における定期借地権設定について資料要求を行い、12月に、定期借地権を設定した場合の試算等について報告がありました。これに対し、中野駅前の超一等地の土地を手放す決断はあまりにも早い、土地を残すべきか手放すべきかの議論を庁内全体で行ったのかとの質疑があり、土地を残すべきかどうかに絞ってはいないが、それを含めた総合的なまちづくりの手法等は十分議論したとの答弁がありました。 この後、令和2年1月に、計画策定ついて報告がされました。本計画策定までの間は、区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議の開催状況について継続的に報告がありました。 そして、令和3年1月に、拠点施設整備の施行予定者候補の選定結果について報告がありました。 また、新庁舎整備事業について、令和2年10月に、基本設計からの変更内容などの報告がありました。これに対し、生活保護に関する窓口及び執務スペースを別の施設へ移転することの変更についての理由が問われ、実施設計を進めるに当たり、再度庁舎構成を精査する中で、将来の人口推計から見た生活保護受給者増を踏まえ、移転した上でサービス拡充を図るという方針を確認したとの答弁がありました。 そのほか、本調査事項に関連し、令和元年12月に、群馬県高崎市の高崎アリーナ及び高崎芸術劇場について視察を行いました。 次に、調査事項の中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備についてですが、令和元年10月に、事業に関わる実施設計作業の成果について報告がありました。これに対し、事業における国や都の交付金の割合が問われ、南北通路分は国の社会資本整備総合交付金で50%、都の都市計画交付金で25%である、橋上駅舎分は国の社会資本整備総合交付金が3分の1の見込みであるとの答弁がありました。 また、令和2年8月には、工事の施工状況について報告がありました。これに対し、列車運行終了後の夜間に工事を行っているとのことだが、仮に終電が繰り上がった場合、完成が早まるのかとの質疑があり、工事が短縮できるようになるところがあれば行ってもらえるようJR側に積極的に申入れをしていきたいとの答弁がありました。 次に、調査事項の中野駅周辺地区一体整備についてですが、中野駅西口地区について、令和元年8月に、中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況及び土地区画整理事業区域内に整備する拠点施設についての報告がありました。これに対し、一部の地権者との合意が得られていない現状があるが、今後も得られなかった場合の計画への影響が問われ、計画が後ろにずれる可能性もあるが、そうならないよう御理解をいただきながら進めていくとの答弁がありました。 また、拠点施設に整備する自転車駐車場の規模が問われ、現時点において1,000台を基本に考えているとの答弁がありました。これに対し、1,000台分確保するためのスペースを取ることも難しいと考える、地域の要望も踏まえてしっかりと検討してほしいとの要望がありました。 中野駅南口地区については、令和2年3月及び12月に、ファミリーロード周辺のまちづくりについて報告がありました。これに対し、まちづくりの勉強会は地域の方々によって行われるものかとの質疑があり、区が主導で開催し、区の考え方がまとまっていく中で、地権者を中心として地域に広げていきたいとの答弁がありました。 また、令和3年度開催予定の意見交換会等の実施はコロナ禍で難しいと思うがどうかとの質疑があり、難しい状況にあるが、このまま書面開催でよいというわけではない、分散した形で、少人数で日数を多くして開催できないか検討しているとの答弁がありました。 中野四丁目新北口西エリアについては、令和元年10月に、市街地再開発準備組合で検討されている再開発事業の概要について報告がありました。これに対し、平成29年の準備組合設立から組合員数に大きな変動がないが、区はどのように受け止めているかとの質疑があり、加入されていなくてもこの事業に御理解をいただいている地権者もいると聞いている、引き続き組合員数が増えるよう求めていきたいとの答弁がありました。 令和2年12月には、第一種市街地再開発事業の実施に向けた都市計画手続を進めるとの報告があり、これに対し、災害が多い東京において地域の結びつきに関心が高まっている、住宅に入居する人に地域の町会に入ってもらえるような仕組みを考えているのかと質疑があり、入居者がどういう町会活動、自治活動を望んでいるのかは重要であるため、検討し、駅周辺のエリアマネジメントへもつなげていきたいとの答弁がありました。 また、令和2年10月には、新型コロナ危機を契機としたまちづくりの方向性について、国土交通省より発表された資料を基に報告がありました。これに対し、敷地が狭い中野区において、建物建設の計画段階からオープンスペースを確保し計画作成することの重要性が問われ、新北口駅前広場空間以外の様々な開発の中でも、広場空間機能が確保されるように指導していきたいとの答弁がありました。 また、新北口駅前の多目的ホール建設について、計画変更など新型コロナウイルス感染症がどのような影響を及ぼすのかが問われ、事業計画や権利変換計画策定の間に、その在り方などが変わる可能性もあり、必要であれば計画見直しもあり得るとの答弁がありました。 そのほか、本調査事項に関連し、中野駅前広場デザイン等整備方針、中野駅周辺地区駐車場地域ルール、中野駅周辺におけるエリアマネジメント、囲町地区まちづくりについての報告を受け、質疑を行いました。 また、令和元年11月に立川市の立川駅周辺整備及び国分寺市の国分寺駅周辺整備について、令和2年3月には淡路町エリアマネジメント及びワテラスについて視察を行いました。 次に、調査事項の都市観光の推進についてですが、令和2年1月に、中野区シティプロモーションの取組状況について報告がありました。これに対し、事業の効果測定に当たっては、中野がどういうイメージを持たれるのか、好感度を持っていただけるのかを測定するべきではとの質疑があり、区外の方からSNSをフォローしていただいている、その辺りをしっかり整理して示したいとの答弁がありました。 また、情報発信に当たって、キャラクター人形のナカノさんに関連した協力店舗数が少ないことが問われ、まだまだ少ないと考えている、今後も取組について商店街や商店にしっかりとお知らせをしたいとの答弁がありました。 そして、令和2年6月には、これまでの取組の検証等について報告がありました。これに対し、中野大好きナカノさん事業は多額の予算を使って展開してきた、費用対効果の面で疑問が残るという区民からの意見も寄せられているとのことだがどうかとの質疑があり、期待されたほどの効果が示せなかった、一方で、自由に発信、使用できるようナカノさんに関わる事業者等を後方支援し、中長期的に見て事業に投資した分を回収したいとの答弁がありました。 そのほか、本調査事項に関連し、アニメコンテンツを活用した地域ブランドづくりの実施、令和2年度観光関連事業などについて報告を受け、質疑を行いました。 また、令和元年12月には、群馬県利根郡みなかみ町の観光施策について視察を行いました。 以上が当委員会における調査経過の概要です。 最後に、中野駅周辺各地区では、事業化に向けた取組などが進められており、新北口駅前エリアの拠点施設整備においては、施行予定者候補との基本協定の締結が予定されるなど、引き続き多くの注目を集めています。また、中野駅の重要性がますます高まり、区民はもちろん、来街者に対する区の魅力発信など、ハード、ソフト両面の取組を推進していく必要があります。 一方で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大はいまだ収束のめどが立っておらず、事業に及ぼす影響の長期化が懸念されます。 議会は、こうした区の取組を促すとともに、自らも積極的に調査研究を行い、課題に対して多様な視点から審議、提言を行っていくことが求められています。 以上で当委員会における調査概要についての中間報告を終わります。 ○議長(高橋かずちか) ただいまの報告について御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、以上で中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会の中間報告を終わります。 次に、来住和行地域包括ケア推進調査特別委員長。 〔来住和行議員登壇〕 ○42番(来住和行) 地域包括ケア推進調査特別委員会の調査経過につきまして御報告申し上げます。 当委員会は、令和元年第1回臨時会におきまして、地域における見守りや支えあい活動の推進及び地域包括ケア体制について、地域の子ども・子育て支援について及び児童相談所の整備について調査研究することを目的として設置され、令和元年5月24日から令和3年3月17日までの間、計13回にわたり委員会を開催してまいりました。 調査経過につきましては、お手元に配付の調査経過表を御参照願います。 それでは、調査経過の概要につきまして御報告申し上げます。 初めに、当委員会の調査事項のうち、地域における見守りや支えあい活動の推進及び地域包括ケア体制についてですが、地域包括ケアシステム及び地域包括ケアシステム推進プランの対象を全世代、全区民に発展、拡大させた(仮称)地域包括ケア総合計画の策定のための調査について報告がありました。これに対し、全体のスケジュールを考えると今の段階で調査を実施せざるを得ないことについては理解できるが、新型コロナウイルスの影響がある中で調査を実施する必要があるのかとの質疑があり、この時期に区民がどのようなことに孤独を感じ、何に困っているのかということを把握することは非常に重要であり、その結果をもって必要な施策を考えていくための根拠にしていきたいとの答弁がありました。 また、中野区の人口に対し1万人というアンケート調査は数が多過ぎるのではないかとの質疑があり、若年層の回収率を考慮し、1万人を対象に送付することとした、サンプル誤差率を少なくすることで、若年層と中年層の考え方を詳しく分析したいとの答弁がありました。 さらに、若年層から回答してもらうための工夫は考えているのかとの質疑があり、インターネットによる回答などの仕組みを考えているとの答弁がありました。 次に、まちの仲間との支えあい、まちの仲間とのふれあい、まちの仲間との安心安全の実現のため、相互の立場を互いに尊重しながら、地域の様々な課題の解決を図る取組を連携・協働して進めていくことを目的とした、中野区と中野区町会連合会との協働によるまちづくりパートナーシップ協定の締結について報告がありました。これに対し、協定は町会連合会からの申出により締結することとなったが、町会の人材不足や高齢化が進んでいく中でどのような思いで町会を支えていくのかとの質疑があり、町会に何か課題が発生したときに、区の役割の中で最大限に関わっていくことでその解決に努めていくとの答弁がありました。 また、今後、ほかの団体からパートナーシップ協定を締結したいという要望があった場合にはどうするのかとの質疑があり、団体の活動の目的などを把握した上でその都度検討するとの答弁がありました。 次に、平成29年度より区民活動センター圏域ごとに配置しているアウトリーチチームについて、過去3年間の活動状況などが示されました。これに対して、地域包括ケアシステム推進プランやアウトリーチチームが区民に幅広く浸透していないのではないかとの質疑があり、区民への周知が不十分であると認識しており、今後のアウトリーチ活動の進め方について検討していくとの答弁がありました。 また、アウトリーチチームの活動を開始する契機について、最も多いのが民生児童委員からの情報で、次いで本人となっている、アウトリーチチームが契機となり活動を開始する件数が少ないのではないかとの質疑があり、民生児童委員は高齢者の訪問調査をしており、そこで得た情報が契機となることが多い、アウトリーチチームは民生児童委員の訪問調査のフォロー調査という形で対応が困難なケースについて訪問しているほか、地域団体、関係機関などとのネットワークを生かして対応しているとの答弁がありました。 そのほか、本調査事項に関連し、地域包括ケアシステム推進プランにおける指標の達成状況、すこやか福祉センター圏域の見直し、若年性認知症相談窓口の開設などについて報告を受け、質疑を行いました。 また、令和元年12月に大田区役所を訪れ、大田区における高齢者見守りキーホルダー登録事業について説明を受けました。 令和3年1月には、地域包括ケアシステムについての学習会を実施し、地域包括ケアシステムの考え方や地域共生社会についての説明を受けるなど、調査研究を進めました。 次に、調査事項の地域の子ども・子育て支援についてですが、令和2年度から令和6年度までの5年間を計画期間とし、区の子育て支援に関する総合的な計画である、中野区子ども・子育て支援事業計画(第2期)の策定について報告がありました。これに対し、計画の中で中野区の新たな区政運営方針に基づく旨記載されているが、現行の中野区基本構想及び新しい中野をつくる10か年計画に基づき策定されたのかとの質疑があり、新しい基本構想などが策定されるまでの間は、中野区の新たな区政運営方針に基づき、現行の基本構想、基本計画の下で中野区子ども・子育て支援事業計画を策定しているとの答弁がありました。 さらに、新しい基本構想、基本計画が策定されたら計画を改定すべきではないかとの質疑があり、計画の見直しについては総合的に判断していくとの答弁がありました。 次に、地域の子ども施策の在り方及び施設整備の基本的な考え方について報告がありました。これに対し、区が目指す子育て先進区の項目の一つに子育てをする上で必要な環境が整っているとあるが、区が考える必要な環境というのはどういうものかとの質疑があり、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援に努めているところだが、その過程において、孤立している子育て家庭に対する必要な支援やサービス、施設設備などが整っているということであるとの答弁がありました。 また、中高生向けの施設の整備を行っていくに当たり、どのように中高生のニーズを把握していくのかとの質疑があり、より多く活用してもらえるようニーズの把握方法について十分に検討していくとの答弁がありました。 そのほか、本調査事項に関連し、中野区子ども・子育てアンケート調査結果の概要、中野区子ども・子育て支援事業計画の達成状況及び評価、子どもと子育て家庭を対象とした地域包括ケアシステム構築に向けた相談支援体制の再整備の考え方について報告を受け、質疑を行いました。 次に、調査事項の児童相談所の整備についてですが、令和元年10月及び令和2年3月には、児童相談所の設置に向けた検討状況について報告があり、同年6月には、児童相談所設置に向けた計画書(案)の概要について報告がありました。これに対して、子どもと親を引き離す介入の部分と家庭や子どもの状況を改善していく支援の部分との役割分担はどのような形を考えているのかとの質疑があり、介入については専門的でスピーディーな対応が必要であり、介入部門と支援部門は別に置きたいと考えているとの答弁がありました。 また、児童相談所に配置する人員体制の中で、業務経験者をどのように確保していくのかとの質疑があり、会計年度任用職員や任期付き職員の活用などの手法も含め検討していくとの答弁がありました。 そのほか、本調査事項に関連し、(仮称)総合子どもセンターなどの検討状況などについて報告を受け、質疑を行いました。 また、令和2年1月に埼玉県さいたま市の子ども家庭総合センターを訪れ、さいたま市における児童相談所及び子ども家庭総合センターについて説明を受け、関連施設を視察しました。 同年11月には、特別区における児童相談所の設置についての学習会を実施し、設置の意義と課題についての説明を受けるなど、調査研究を進めました。 以上が当委員会における調査経過の概要です。 最後に、急速な少子高齢化社会、生活様式の多様化が進む中、各家庭の状況に応じた支援、子どもと家庭を支える地域づくり、子育てしやすい環境の整備、児童虐待や発達に課題のある子どもへの対応などの様々な課題の解決を図るためには、見守り・支えあい活動の推進、子育て環境の整備、都から区への円滑な児童相談所機能の移管などに引き続き取り組んでいくことが求められています。 また、区からは、全国的に見て先進的な取組である全世代型の地域包括ケアシステムについて基本的な考えが示されましたが、(仮称)地域包括ケア総合計画を策定し、必要なサービスや支援につながっていない区民に最適な支援を提供していくこと、また、新たな担い手を確保、育成、支援していくことなどの課題の解決を図るため、具体的な取組を早急に実施する必要があります。 議会は、これらに対する区の取組を促すことはもちろん、自らも積極的に調査研究を行い、課題に対して多様な視点から審議、提言を行う必要があると考えます。 以上、簡単でございますが、当委員会における調査概要についての中間報告を終わります。 ○議長(高橋かずちか) ただいまの報告について御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、以上で地域包括ケア推進調査特別委員会の中間報告を終わります。 次に、南かつひこ交通対策調査特別委員長。 〔南かつひこ議員登壇〕 ○36番(南かつひこ) 交通対策調査特別委員会の調査経過につきまして御報告申し上げます。 当委員会は、区内交通結節点周辺の交通対策について、区内南北交通の利便性の向上について、西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備についての五つを調査事項と定め、調査研究することを目的として、令和元年5月24日から令和3年3月17日までの間、計10回にわたり委員会を開催してまいりました。 調査経過につきましては、お手元の調査経過表を御参照願います。 それでは、調査経過の概要につきまして御報告申し上げます。 初めに、調査事項の区内交通結節点周辺の交通対策についてですが、令和元年7月に、現行の都市計画マスタープランに示されている交通結節点について、各駅ごとの特性を踏まえて位置付けたまちの構造図について及び交通結節点の駅におけるバリアフリー、ユニバーサルデザイン化について報告を受けました。これに対し、中野区全体を網羅した区の戦略を掲げてもらいたいがどうかとの質疑があり、全体を見据えて、交通の在り方、バリアフリーとユニバーサルデザインの在り方、区全体のまちづくりの方向性も見て進めていきたいとの答弁がありました。 また、区の交通政策に関する基本方針の検討については、令和元年12月に課題や基本的方向について、令和2年10月に骨子について、同年12月に方針(素案)の検討状況について、令和3年3月に素案たたき台について、断続的に報告がありました。これに対し、地域によって交通の課題は違うと思うが、基本方針の中では地域ごとに方針を定め反映させるのか、それとも個別計画を作成するのかとの質疑があり、基本方針では、まず交通体系を横断的・総合的に見ていく、個別の地域に特化した考え方や政策については今後しっかりと研究しながら進めていきたいとの答弁がありました。 また、基本方針における安全に対する区の考え方を問われ、交通安全は一つの大事な論点になるかと思っている、今後の方向性に盛り込んでいきたいとの答弁がありました。 また、交通弱者の利便性を考えたときに、福祉の視点は欠かせないため、健康福祉部や介護事業所からも意見を聴取することの必要性を問われ、公共交通として福祉の視点を持ちつつ移動しやすい環境を整えていく、このことに福祉政策としての交通手段を併せることによって、より多くの方の利便性につながると考えている、関係部署と連携を図りながら進めていきたいとの答弁がありました。 また、今後設置される(仮称)中野区交通政策推進協議会において、交通事業者等からヒアリングした結果、内容が変更される要素はあるのかとの質疑があり、協議会で集まり議論することによって、それぞれの視点で交通事業者が協力できることなどが盛り込まれていく可能性があるとの答弁がありました。 また、令和2年1月には、新潟市のBRTの導入と新バスシステムについて地方都市行政視察を行いました。 次に、調査事項の区内南北交通の利便性の向上についてですが、令和元年7月に、区内北部地域及び区内南部地域へのバスについて、区民移動実態把握に関するアンケート調査結果の報告を受けました。これに対し、バスの廃止や減便の状況やその原因について、交通不便地域の圏域ごとの課題の洗い出しについて、フィーダー交通やタクシーを利用した新たな公共交通サービスについて質疑があり、廃止、減便については事業者側において採算性や運転手の確保等の問題があると認識している、新たな公共交通サービスの構築に向けて、関連部署との連携、ワゴン車やタクシー等の利用など、全体を見ながら検討していきたいとの答弁がありました。 また、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルの導入について、令和2年3月に報告を受けました。これに対し、都心区との連携や中野通り、山手通りを主軸に活用する方針が出されているが、利用ニーズが大きいと思われる区北西部から中野方面へのポートの設置の考え方について問われ、今後、区全体にどういう形で広げていくかも含めて検討していきたいとの答弁がありました。 また、令和2年6月には、委託事業者の決定及び事業実施に向けた考え方について報告を受けました。これに対し、シェアサイクルが導入され、区内全体の自転車交通量が増えた際の安全な交通についてはどのように考えているのかとの質疑があり、利用者に対してはアプリを通じてプッシュ型で交通安全についての情報等が流れてくる。また、広域連携の協議会内で安全についての課題や解決方法を共有し、対応していきたいとの答弁がありました。 この後、令和2年10月には現時点での配備状況と利用実績などについて報告を受けました。これ対し、3年間の実証実験で得られる利用実績データの活用方法について問われ、GPSが搭載されている自転車のため、今後ポートを増やすと利用ルートの傾向が見えてくると思われる、データは今後自転車活用推進計画や自転車のネットワークを考えていく中で活用できるものであると考えているとの答弁がありました。 そのほか、本調査事項に関連し、交通弱者の移動環境の改善についての報告を受け、質疑を行いました。 また、令和2年1月には、西東京市のタクシーを活用した移動支援の実証実験について行政視察を行いました。 次に、調査事項の西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について及び鉄道上部空間の活用・整備についてですが、令和元年7月には、西武新宿線沿線の現状、背景及び連続立体交差事業に関わる主な経緯の報告と、各調査事項に対する今後の取組についての報告を受けました。 西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備については、令和2年6月に、西武新宿線中井―野方駅間連続立体交差事業について、用地取得の遅れに伴い事業施行期間を6年延伸する事業認可変更を行うとの報告を受けました。これに対し、用地取得が進まない原因をいま一度検証し、今後一気に事業を進めていただきたいがどう考えているのかとの質疑があり、東京都と西武鉄道と定期的に進行管理のための会議を行っており、その中で原因についても話合いを進め、今後の事業に生かせるよう検討していくとの答弁がありました。 また、令和2年10月に、新井薬師前駅前拠点整備の進捗状況について、地区再開発協議会の設立と、3年後をめどに準備組合設立を目指すことについて報告を受けました。これに対し、これまで20回ほど開催されてきた勉強会の概要について問われ、勉強会ではどういった共同化の手法があるかなど、基礎的なところから始め、区からも、まちの課題や地区の将来像について話を重ねてきた、その後、再開発事業の仕組みについての話合いが進み、事例視察も実施してきたとの答弁がありました。 そのほか、東京都市計画道路補助第220号線の事業認可変更などについて報告を受け、質疑を行いました。 連続立体交差事業の区間の延伸については、令和元年10月には、鷺ノ宮駅周辺地区と都立家政駅周辺地区のまちづくり整備方針についての素案の報告を受けました。これに対し、野方駅周辺も含めた今後のスケジュールについて質疑があり、まちづくり整備方針のうち、都立家政駅、鷺ノ宮駅については令和2年早々、野方駅については令和2年度中に素案を作成、その後、駅前広場等の基盤施設の整備方針について、野方駅と都立家政駅と鷺ノ宮駅の3駅同時につくることを考えているとの答弁がありました。 また、同年12月には、鷺ノ宮駅周辺地区と都立家政駅周辺地区のまちづくり整備方針案の素案に対する意見交換会の開催結果報告を受けました。 さらに、令和2年1月には、鷺ノ宮駅周辺地区と都立家政駅周辺地区のまちづくり整備方針案の報告を受け、若い世代の参加促進のための周知の工夫を問われ、SNSを利用した周知を考えているとの答弁がありました。 同年3月には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、説明会の中止、パブリックコメントの実施を経て、同年6月に整備方針策定の報告を受けました。 そのほか、本調査事項に関連し、野方駅周辺地区のまちづくり整備方針についての素案の報告を受け、質疑を行いました。 以上が当委員会における調査経過の概要です。 最後に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、今年度は交通弱者の移動環境改善のためのコミュニティタクシー実証実験が見送りになるなど、区の交通政策事業に対しても大きな影響が出ました。 今後、区内交通結節点周辺の交通政策については、基本方針が定められ、区内の様々な交通課題に対して政策が進められていきます。区民の意見を反映し、次世代交通を見据えた未来的なまちづくりへ邁進していきます。 また、西武新宿線沿線の各駅周辺の整備は今後も着実に進展することが見込まれます。同時に、野方以西の連続立体交差事業についても、引き続き事業実現に向けて取り組んでいくことが求められています。 議会は、これら区の取組を促すとともに、自らも積極的に調査研究を行い、引き続き、課題に対して多様な視点から審議、提言を行う必要があると考えます。 以上、当委員会における調査概要についての中間報告を終わります。 ○議長(高橋かずちか) ただいまの報告について御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、以上で交通対策調査特別委員会の中間報告を終わります。 ────────────────────────────── 第2号陳情 なかの生涯学習大学の再編について (委員会報告)
○議長(高橋かずちか) 日程第4、第2号陳情、なかの生涯学習大学の再編についてを議題に供します。
令和3年(2021年)3月12日
中野区議会議長 殿
厚生委員長 ひやま 隆 (公印省略) 陳情の審査結果について
本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。
記
○議長(高橋かずちか) お諮りいたします。上程中の陳情に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。 これより討論に入ります。斉藤ゆり議員、羽鳥だいすけ議員から討論の通告書が提出されていますので、順次通告議員の討論を許します。最初に、斉藤ゆり議員。 〔斉藤ゆり議員登壇〕 ○7番(斉藤ゆり) 立憲民主党・無所属議員団の立場から、上程中の第2号陳情、なかの生涯学習大学の再編についてに賛成の立場で討論を行います。 このたび、多くの区民は、この事業の再編が検討されることについて、令和2年12月20日号の区報に掲載された「令和3年度予算で検討中の主な取り組み(案)にご意見を」の中で初めて知ることになりました。 区報には、新入生募集を今年度で終了し、令和5年度にシニア対象の生涯学習事業と地域での活躍応援事業に再編する検討を進めると記載がありますが、詳細が分からず、卒業できないのではないかと不安を覚えた在校生もあったと聞いています。関係者へは、再編について、議会報告の後、速やかな情報提供の必要がありました。 陳情では、募集の継続、説明会の開催、再編の検討に当たっては意見を聴く機会を設けることの3点が要望されていますが、いずれも理解できるところです。 一つ目の募集の継続については、既に来年度の新入生の募集の実施が決まり、3月10日より募集が開始されていますが、空白期間が生まれないよう、令和4年度についても検討されたいと考えます。新たに参加される区民への影響だけではなく、主に卒業生によって組織されている地域ことぶき会の存続にも関わることです。 二点目については、2月20日と27日に要望のあった方に対しての説明会が実施されていますが、生涯学習事業についての説明がありませんでした。必要な情報が提供されるよう、改めて対応を求めます。 三点目についても、この際、ワークショップ形式など参加型での意見聴取の場を設けてはどうでしょうか。 我が会派では、なかの生涯学習大学事業の運営は潜在的な課題があるものと認識しています。 この事業の目的を確認すると、自己啓発を通して生きがいを持ち、共に学び合いながら、地域社会へ主体的に参加していくことと読み取れます。しかしながら、実際は、大学を卒業してもなかなか地域での活動につながっていかないという状況があり、ここが一番の課題と考えます。これは、区の体制に検討の余地があると考えます。 環境アドバイザーの資格を取られた卒業生が、区での活動の場が探せないと言われていたのを聞きました。令和元年度の卒業1年後の受講生へのアンケートによると、区や地域に関心を持つようになったが69%、地域活動への関心、意欲が高まったは87%と高い数字となっています。この方々への活動支援の仕組みが必要なのでないでしょうか。 活動者がうまく地域のニーズにつながるような中間支援体制を充実させることが必要です。再編後に、今、区がスタートを考えている地域における活動支援の事業においても、今の体制のままではその点が不十分になる可能性があります。 区の説明資料によると、地域包括ケアシステムを推進する地域の様々な活動を担う人材支援が急務としていますが、区がどのような活動に対してどのような担い手を期待しているのかが明確ではありません。 地域活動とは、町会・自治会活動や区民活動センター運営委員会組織のほか、学校、幼児施設、児童館などの学校教育・子ども施設や図書館、文化施設など社会教育施設での活動、シルバー人材センターなど地域就労、近所の助け合い、支え合いのつながりなど、多岐にわたっているものです。この点は、自治体としての公共の在り方をどう考えるかということでもあり、整理が必要です。その上で、生涯学習大学卒業生が地域活動に結びつくように、講座内容を再構築してはいかがでしょうか。 なかの生涯学習大学は、さきに紹介したように、学びを生かして地域社会に参加していくといった、生涯学習と地域活動支援事業とが一緒になったハイブリッド型事業であることが、他の自治体にはあまり例がない、先駆的でユニークな取組となっています。この点は外部からの評価が非常に高く、学習成果を地域活性化につなげている事業として文部科学省の事例報告に取り上げられたり、令和元年には全国市民大学連合会の優良市民大学の一つに選定されました。 定年後に帰属集団がなくなってひきこもりがちだったが、仲間ができた、生きがいが見つかり人生を見返すことができたと現役生の方からお話を伺いました。シニア世代にとって、地域につながり、生きがいを持って生き生きと過ごすこと自体が何より大切であることは言うまでもありません。 個人の学びへの支援をどう考えるのか、地域での個人の活動支援を行政においてどのように位置付けるのか、地域共生社会における自治体としての組織的な社会教育の在り方、考え方を区はしっかり持つことが必要です。 また、この事業が長年続いている中で、適宜事業体制は見直されてはいましたが、生涯学習大学の課題に対しての抜本的な解決には至っておらず、この機会にぜひ職員体制や庁内組織体制を再検討されるよう求めます。 このたびの再編が実効性のあるものになるよう、カリキュラム内容の再構築等を行い、改善すべきところは改善し、区民の意見も聴きながら、ハイブリッド型なかの生涯学習大学のよさを生かした形での再編となるよう提案し、賛成討論といたします。 ありがとうございました。 ○議長(高橋かずちか) 次に、羽鳥だいすけ議員。 〔羽鳥だいすけ議員登壇〕 ○9番(羽鳥だいすけ) 第2号陳情、なかの生涯学習大学の再編についてに対して、日本共産党議員団を代表して、賛成の立場から討論を行います。 本陳情は、中野区報第2058号に掲載された令和3年度に検討中の主な取組案中の「検討中の主な見直し事業」の中の、なかの生涯学習大学の新入生募集の終了と2023年度での同事業の再編に対し、今年度での新入生募集の終了を撤回するとともに、再編に際しての区民への説明会、意見交換会を求めるものです。 なかの生涯学習大学は、1973年にことぶき大学として開設され、日本における生涯学習展開のはしりとなりました。昨年度までで卒業生は8,241名を数えています。 本来、人間の学びは生まれて間もないときから死ぬまで生涯にわたって行われるものであり、ことぶき大学から続くなかの生涯学習大学の取組は、高齢期における人間の学びを支える重要な役割を果たしてきました。 受講者へのアンケートでは、なかの生涯学習大学の取組や学びを通して、地域の友人や知人が増えた、区や地域に関心を持つようになった、地域活動に参加するようになったなど、多くの効果がもたらされていることが明らかになっています。地域活動への関心については、受講によって高まったと回答した方が過去3年間で85%以上に上り、多くの方が実際に地域活動に参加しています。地域の友人や知人が増えたという方も約80%に上っています。 高齢者の閉じ籠もりや孤独死の問題が大きな社会的注目を集めているこの時代、特に独り暮らし高齢者が多い中野区において、今のなかの生涯学習大学の取組が大きな役割を果たしていると言えるのではないでしょうか。 陳情の文章の理由に述べられていますが、なかの生涯学習大学の再編が区民の前に明らかにされたのはこの区報が初めてのことでした。現行制度からの大幅な改変を示唆する内容を受講生に一切知らせることなく発表したことは、大きな問題があったと考えます。 私自身、同事業に参加された方々がなかの生涯学習大学卒業後も地域でかけがえのない仲間の輪をつくり、生活されている姿を見て、お金に代えられないこの事業の重要性を感じています。 講義の規模が適切であるのか、受講者間での地域活動への参加意欲の差、社会教育、生涯学習に関して区内の大学との連携はどうかなど、時代に応じて検討されるべきものもあり、事業の見直しが必要なこともあるかと思います。 そうしたときにおいても、現行のなかの生涯学習大学がどのような役割を果たしてきて、どのような改善点があるのか、受講者やまだ受講されていない区民からも社会教育、生涯学習について様々な意見を伺う必要があると考え、陳情に賛成をいたします。 ○議長(高橋かずちか) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。 これより採決いたします。 上程中の陳情を採択するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、上程中の陳情は採択するに決しました。 ────────────────────────────── 令和2年度中野区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和元年 度分)の結果に関する報告書の提出について
○議長(高橋かずちか) 日程第5、令和2年度中野区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和元年度分)の結果に関する報告書の提出について報告いたします。 本件については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項の規定に基づき、教育委員会教育長から2月15日付の配付文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。 次に、議案の継続審査についてお諮りいたします。 お手元の議案継続審査申出書のとおり、第13号議案、中野区基本構想は、総務委員会から継続審査の申出がありますので、これより継続審査の可否について起立により採決をいたします。 第13号議案、中野区基本構想は、総務委員会の申出どおり継続審査に付したいと思いますが、これに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕 ○議長(高橋かずちか) 起立少数。よって、第13号議案を継続審査に付すことは否決されました。
令和3年(2021年)3月15日 中野区議会議長 殿 総務委員長 山本 たかし (公印省略)
議案の継続審査について 本委員会は、下記議案について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、中野区議会会議規則第76条の規定により申し出ます。
記
第13号議案 中野区基本構想
継続審査を要する理由 本定例会の会期中に審査を終了し得ないため。
○議長(高橋かずちか) 議事の都合により、暫時休憩いたします。 午後3時44分休憩
午後4時45分開議 ○議長(高橋かずちか) 会議を再開いたします。 この際、申し上げます。議事の都合上、会議時間を延長いたします。 さらにお諮りいたします。3月10日の会議において総務委員会に付託し、審査中の第13号議案、中野区基本構想については、会議規則第45条第1項の規定に基づき、本日中に審査を終了するよう期限をつけることとしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。 議事の都合により、暫時休憩いたします。 午後4時46分休憩
午後8時20分開議 ○議長(高橋かずちか) 会議を再開いたします。 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第15、第13号議案、中野区基本構想を議題とすることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。 ────────────────────────────── 第13号議案 中野区基本構想 (委員長報告)
○議長(高橋かずちか) 日程第15、第13号議案、中野区基本構想を議題に供します。
令和3年(2021年)3月23日
中野区議会議長 殿
総務委員長 山本 たかし (公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を否決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
○議長(高橋かずちか) 総務委員会の審査の報告を求めます。山本たかし総務委員長。 〔山本たかし議員登壇〕 ○27番(山本たかし) ただいま議題に供されました第13号議案、中野区基本構想に関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本議案は、平成28年3月に改定した基本構想を改定するものです。 本議案は、3月11日の本会議において当委員会に付託され、3月12日、15日及び23日に審査を行いました。 まず、審査の進め方として、本議案を議題に供した後、審査を一旦保留とし、関連する所管事項の報告を受け、質疑を行いました。その後、改めて本議案を議題に供し、理事者から補足説明を受け、質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。そして、委員会を休憩し取扱いを協議した後、委員会を再開し、議案の継続審査の可否について挙手により採決を行ったところ、賛成多数で閉会中も継続審査すべきものと決した次第です。 3月23日の本会議で議案を継続審査に付すことについて採決を行ったところ、起立少数により否決されました。その後、議会運営委員会での協議を経て、会議規則第45条第1項の規定に基づき、3月23日中に総務委員会で審査を終了するよう本会議で期限を付されました。 その後、総務委員会を開会し、本議案を議題に供し、質疑を行いました。その主な質疑の内容を紹介します。 基本構想を実現するための議会との関係構築について、基本計画、区有施設整備計画、財政フレーム、区政構造改革との関係性について、「10年後に目指すまちの姿」における記述の主語が明確でないことについて、検討素案作成時と現在の財政見通しの乖離について、基本構想改定過程における区民参加の実績について、改定スケジュールがこれまで変更となった理由について、2018年に定めた中野区基本構想の改定及び中野区基本計画策定の方針に基づいているかどうかについて、基準となる一般財源規模が現実に即した数字でないことについて、「遊び心」という表現など言葉選びの配慮についてなどの質疑がありました。 以上が主な質疑の内容です。 その後、委員会を休憩して取扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。 次に、討論を求めたところ、1名の委員が、本議案に反対する立場から、区が行うべきもの、区民が率先して行うべきもの、協働して行うべきものという比率が非常に不明確で、区民に対して示すときに分かりづらい文章が多い、また、「遊び心あふれる」といった配慮に欠けている文言が入っている、「オール中野」という言葉も使う場所が違うというようなこともある、今までの基本構想にあった、生涯を通じて学習をする機会を設けるといった文言も今回はかなり薄まって入っているということから、この議案に対して反対するとの討論を行いました。 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。 そして、本議案について挙手による採決を行ったところ、賛成少数で否決すべきものと決した次第です。 以上で第13号議案に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。 ○議長(高橋かずちか) ただいまの報告について御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。酒井たくや議員、若林しげお議員、浦野さとみ議員、白井ひでふみ議員、渡辺たけし議員、吉田康一郎議員から討論の通告書が提出されていますので、順次通告議員の討論を許します。最初に、酒井たくや議員。 〔酒井たくや議員登壇〕 ○39番(酒井たくや) 上程中の第13号議案、中野区基本構想について、立憲民主党・無所属議員団の立場から、賛成討論をいたします。 本議案で定める基本構想は、中野区に住む全ての人々や、中野のまちで働き、学び、活動する人々にとって、平和で、より豊かな暮らしを実現するための共通目標であり、また、区が区民の信託に基づき区政運営を進める上で最も基本的な指針となるものであり、おおむね10年後に目指すまちの姿を示すものであります。 現基本構想は平成17年に策定され、以降、平成22年、28年と改定されてまいりましたが、時代の経過とともに社会状況や価値観も変わりました。新しい区長の下、新しい時代に即した新しい基本構想を早期に定め、区民と議会と行政が10年後のまちの姿を共有し、このコロナ禍における厳しい時代を乗り越えることが必要であると考えます。 また、本議案が否決されることにより、基本構想の策定は第3回定例会にも後ろ倒しになるとも聞き、7か月の空白期間を生じさせてはなりません。基本計画や関連する個別計画も遅れ、区民生活にも多大なる影響を及ぼします。 新たな基本構想の策定においては、基本構想審議会での議論、区民意見交換会、パブリックコメントを行うことが必要ですが、対話の区政を掲げる酒井区長は、それに加えて、無作為に抽出した区民によるワークショップや、約2,000人へのアンケートを実施し、また、区民と区長のタウンミーティングを開くなど、より幅広く区民の意見を聴く取組を行ってまいりました。 審議会にも、学識経験者だけでなく多くの区民が参加し、また、職員からも幅広い意見を集約するため、職員プロジェクトチームを設置されました。基本構想の取りまとめに不可欠であったこうした議論に参加していただいた全ての皆様に感謝します。 中野の最大の財産は人であるという区長の思いと、多様な立場、考えを持つ人々の議論が混ざり合い、多様性の尊重、誰一人取り残されることのない社会の実現、協働と協創の深化、一人ひとりが豊かな人生を歩むための支援と、人を中心とした四つの項目が私たちの大切にすることとして掲げられたことが最大の特徴であり、また我々が評価する点です。 コロナ禍において策定される基本構想でもあります。区民の生命、健康、財産を守るための体制強化が盛り込まれただけでなく、感染者等に対する偏見、差別に対する問題意識が示されたことも重要です。 中野区男女共同参画・多文化共生推進審議会では、性別、性自認や性的指向、国籍や文化、年齢や世代、障害等の多様性を認め合いながら、あらゆる場面において個性や能力を発揮できる地域社会の実現に向けた議論を進めています。こうした取組が大きく花開くことを期待しています。 子育て先進区の実現に関連したところでは、子どもの育ちを未来の希望として、地域全体で支えるまちを築くと掲げられました。その中でも、特に子どもの命と権利を守ること、若者のチャレンジを支援することが盛り込まれた点を評価します。 今後10年で、高齢化はますます進展していきます。幾つになっても自分らしく生きられるまちの実現が掲げられました。地域包括ケアシステムの構築は急務です。病気や障害だけでなく、いわゆる8050問題やダブルケア、孤立など、様々な課題を抱える一人ひとりに必要な支援を届けるとともに、コロナ禍で重要性がさらに増したフレイル予防、認知症予防に積極的に取り組んでいただくことを期待します。 中野の最大の財産である人は、区民だけでなく区職員もしかりで、地域に飛び出す職員像は、新たな行政サービスの息吹を感じるものであります。中野に関わる全ての人と協働しながら、豊かな暮らしの実現を目指す視点も評価するところであります。 るる申し述べましたが、そもそも基本構想は、将来の中野区のまちの姿を描く区民との共通目標であり、また、区政運営を進める上で最も基本的な指針となるものであります。区民はもとより、区職員にとっても、区政の方向性や区が実施する施策の全体的な姿が示されることは、まちづくりに意欲や力を注ぎやすくなり、区政の活力と区民参加のさらなる促進につながるものと考えます。 新型コロナウイルスは、単なる感染症という問題ではなく、私たち人間の生き方を根本から覆し、世界の秩序や文明すら一変させました。我が国においても、現段階では収束に向けた見通しは立っておらず、こうした不確かな時代だからこそ、中野区には区の将来像と方向性を明確に示すことが今こそ求められていると考え、以上の理由から、賛成討論といたします。 御清聴ありがとうございました。 ○議長(高橋かずちか) 次に、若林しげお議員。 〔若林しげお議員登壇〕 ○21番(若林しげお) 自由民主党の立場から、第13号議案、中野区基本構想について、反対討論をさせていただきます。 中野区基本構想は、今後の中野区の理想の未来を描いた中野区の憲法であります。各自治体の最上位の計画である基本構想は、地方自治法において市区町村に策定の義務づけがありましたが、平成23年8月1日より地方自治法の一部を改正する法律が施行され、基本構想の策定を義務づけていた規定が廃止されました。 つまり、基本構想は自主的に策定するものであり、そこには区の強い思いがあってしかるべきですが、文言からその熱意が感じ取れません。 対話、協働など、区民主体の区政にしたいという意思は伝わりますが、それ以外は誰もが共感できるように曖昧な表現にすることに注力し、区が何をしたいのか、何をすべきなのか、各項目の主体、責任の所在が分かりません。区が政策を推進できない場合は、対話、協働ができなかったためと区民に責任を押しつけ、結論を先延ばしにすることが危惧されます。この基本構想が、議論から逃げるための隠れみのになることを心配しています。 また、生活を抜本的に変革させる新型コロナウイルス、新しい生活様式に関する文言は、「改定の背景」に明記されておりますが、あくまでも改定の背景であり、基本構想の中身ではありません。中身としては「感染症」の3文字を記すのみ、大きく変革する時代には、区は常に対話、協働を盾として、区が主体的に施策を展開することから逃げています。 今後数年は、税収の落ち込みによる財政危機だけではなく、団塊の世代が後期高齢者になる2025年問題、コロナを起因とした人口流出などによる持続的自治体運営への危機があり、非常事態のさなかです。対話はすべきですが、その十分な時間はなく、現在、そして将来において多くの決断が求められます。そんな危機的状況に策定されている基本構想であるため、区がどのような未来を目指したいのか、もっと具体的に示していただきたかったです。 また、「遊び心」という文言に対して疑義を申し上げる方々も多くおります。同僚議員の質疑では、「遊び心あふれる文化芸術をまち全体に展開する」の文言に関して、遊び心、遊びという表現は誰をもハッピーにする表現ではなく、犯罪加害者の犯行理由として、遊びの延長だった、ほんの遊び心からだったと軽く言うため、基本構想になじまないということであります。 区長は答弁で、遊び心あふれるという趣旨については、誤解や混乱を招くことがないように、区民の皆さんに今後も丁寧に説明してまいりたいと考えておりますと述べられました。 令和2年12月3日、区民委員会でこの点について重点的に質疑されましたが、全く反映がなされませんでした。違和感、嫌悪感を抱いている方がいるにもかかわらず、遊び心という文言を残すことに執着する区は、どこまでの思いがあるのか、その理由は明らかではありません。 このように、基本構想全体を通じて、それこそ言葉遊びが散見されます。 また、総務委員会では、区は、基本計画と区有施設整備計画の二つの計画は、基本構想を実現するために必要不可欠、切っても切り離せない関係と述べております。 しかし、基本計画の素案たたき台から素案に変更された際、人件費を見直したところ、10年間で120億円を抑制できるなど、疑問を生じる計画が示されました。10年後のまちの姿を示すとした区有施設整備計画においても、5年後の児童館の配置しか示されない、多くの区有施設の建て替え・再編が調整中であるにもかかわらず財政フレームが示されるなど、信憑性が全くない計画であります。 また、今定例会で陳情が出された生涯学習大学について触れておらず、今後事業が継続しないようにも見受けられます。 我々としては、先日の予算特別委員会臨時全体会でテレワークシステムの件で質疑されたように、区が出す数字、文言をうのみにはできません。ころころとバージョンが変わる不確定な基本計画、区有施設整備計画が実現可能な計画に改良されるのか見極めた上で採決をしたかったのですが、継続が望めない以上、現段階の計画の内容を勘案した上で、反対の態度を表明いたします。 中野区の憲法が大多数に認められることなく進められることに反対をいたします。賛否を悩まれている議員の方々には、否決に御賛同することをお願いいたしまして、反対討論とさせていただきます。 お願いします。 ○議長(高橋かずちか) 次に、浦野さとみ議員。 〔浦野さとみ議員登壇〕 ○31番(浦野さとみ) 上程中の第13号議案、中野区基本構想に対し、日本共産党議員団を代表して賛成討論を行います。 中野区基本構想は、区政運営を進める上で最も基本的な指針となるものです。中野区では、「ともにつくる人間のまち中野」の考え方を基本理念として、40年前の1981年1月に初めて制定がされました。その後、前区政時代に抜本的な行財政改革の取組が示され、16年前の2005年を初年度とした新たな基本構想が制定され、5年が経過した2010年度と2016年度に改定がされてきました。今回、酒井区政の下では初めての制定となります。 区は、より広範な区民の声を反映し、より区民が親しみと共感を持てる基本構想へと、2018年10月に基本構想の改定方針が作成され、検討を開始しました。その後、中野区基本構想審議会や職員プロジェクトチームが設置をされ、また、無作為抽出での区民アンケート、区民と区長のタウンミーティング、区民と職員のワークショップなどが実施されてきました。その後、審議会答申を受け、基本構想の改定に関わる検討骨子、検討素案が議会に示されました。より丁寧な取組を重ねてきたと考えます。 新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を踏まえ、検討スケジュールが見直され、今定例会に議案として提案がされました。 以下、賛成の主な理由を二点述べます。 一点目は、「誰一人取り残されることのない安心できる地域社会を築きます。」とし、全ての人の人権とあらゆる生き方、個性や価値観を尊重すると述べている点です。 国籍や文化、年齢、障害、性別、性自認や性的指向などにかかわらず、誰もが地域の一員として暮らせるため、今後、この理念を区の全ての施策に生かすこと、実践することを要望いたします。また、誰一人取り残されることのない支援体制の構築へ、生活再建の視点での多面的な施策展開を求めます。 二点目は、「未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまち」として、子どもの命と権利を守ることに触れている点です。 その点では、現在審議会で議論が重ねられている子どもの権利擁護に係る条例の検討は非常に大切と考えます。子ども自身の声をどう反映させていくのか、今まさに審議会でも議論がされていますが、審議会答申後においても、区としてその立場で積極的な議論が展開されることを強く要望いたします。 一点、まちづくりの在り方について述べます。 まちづくり自体はとても大切なことですが、どのような中野をつくっていくのかは、住民合意を大前提としながら、区民とともに進めていくことが重要です。同時に、コロナ禍の下、これまでの社会の在り方、今後の社会の在り方自身が大きく問われており、その視点を十分に踏まえることを求めます。 基本構想の最後で触れられている、「区民に信頼される対話と参加」については、理念だけにとどまらず、どう実践していくかが重要です。また、この基本構想は、行政一人ひとりの職員はもちろん、全区民とともに共有していくという行政の姿勢が求められています。 コロナ禍で多くの区民の方々が不安を抱えながら生活をしています。今こそ行政が公助の役割を発揮し、区民に対してもそうした区の姿勢をあらゆる場面、媒体を通じて伝えながら、その役割を果たすことを求め、本議案に対する賛成討論といたします。 ○議長(高橋かずちか) 次に、白井ひでふみ議員。 〔白井ひでふみ議員登壇〕 ○25番(白井ひでふみ) 上程中の第13号議案、中野区基本構想について、公明党議員団として、反対の立場から討論を行います。 本議案は、先日の総務委員会での採決において継続審査となったものを、本会議において継続を求める総務委員会からの申し送りが否決され、その後開かれた総務委員会で賛成少数により否決すべきものとして、再び本会議へと申し送られたものです。 これまでの中野区議会の歴史の中で、委員会で継続審査と判断された議案が本会議で継続が否決となったことは一度もなく、我が会派としてさらなる議論、改善を求めてきたところですが、中野区議会での運営方法である委員会主義を覆す判断となったことを残念に思います。 我が会派が基本構想の継続審査を求めた理由の第一は、基本構想で掲げる中野区の姿と、区が関連性があるとする策定中の基本計画、施設整備計画、財政フレームでの表現が不明瞭、不適格な点です。 基本構想では多様性を掲げながらも、基本計画や施設整備計画の素案では、生活保護執務スペースを新庁舎の中に入れず外へ追いやるかのような配置となっています。 自治基本条例第8条の2には、「執行機関は、基本構想の実現を図るため、基本計画を策定し、」とありますが、このままでは基本構想が目指す姿と基本計画が矛盾するものとなることが懸念され、来年度予算の議決に際しては、多くの同僚議員に御賛同いただいて意見を付し、再考を求めているところです。 また、今定例会でも議論のあった生涯学習大学の在り方や、児童館の配置計画、重点プロジェクトである地域包括ケアにおける地域医療機関の誘致についても表現が不明瞭であり、さらに施設整備計画においては区民との対話や説明を一切行っておらず、基本構想に示された「区民に信頼される対話と参加の区政」に矛盾するものと感じます。 二つには、条例に定められている財政見通しです。 中野区自治基本条例第8条の1は、基本構想の制定等については、「区は、区議会の議決を経て、区政運営の指針となる基本構想を、財政見通しを踏まえた上で定めるものとする。」と定めています。 今定例会の審査の中で、踏まえるべき財政見通しについては、その骨格ともなるべき区政構造改革は、具体的な財政効果についていまだ示されず、さらに基金、起債計画についても近く見直しを行う答弁もあり、基本計画素案にある財政フレームが大幅に変更となる可能性も危惧するところです。 自治基本条例の中に、あえて「財政見通しを踏まえた上で定める」としている意味は重く、基本構想はその実現可能性や持続可能性を見極めた上で議決を行う必要があります。しかし、現段階で区側から示された財政見通しは非常に不安定であり、議決の判断材料としては乏しいものと考えます。 三つには、基本構想の表現について、受け取る区民によって適切でないと感じることがあってはならないと考えます。 「遊び心」云々の表現が、受け手によっては様々な負の感情を抱くかもしれないことは、本定例会中に他の議員からも厳しくも的確な指摘がありました。文化芸術に真剣に取り組まれる区民の方たちを思い、我が会派からもこれまで幾度となく「遊び心」との表現を改めるべきと求めてきましたが、残念ながら、今もって変わっておりません。基本構想の重みを考えたときに、この一点については、もう一度議会ばかりではなく庁内でも真剣な議論を交わしていただきたいと思います。 結びに、我が会派として、新しい基本構想、基本計画を策定することを否定するものではありません。これまでも区側に早く示すべきと求めてまいりました。多くの区民の参加を得て、議案として提案されたわけですから、我が会派として、よりよい基本構想とすべく真剣に議論を行ってきたと自負するところです。 基本構想の議決に当たり、区民に対し、私心なく、明確にして的確な説明のできる基本構想と見直されることを強く求め、公明党議員団としての反対討論といたします。 ○議長(高橋かずちか) 次に、渡辺たけし議員。 〔渡辺たけし議員登壇〕 ○4番(渡辺たけし) ただいま上程されている第13号議案、中野区基本構想について、都民ファーストの会中野区議団の立場から、反対の討論を行います。 我が会派は、基本構想の内容について反対しているものではありません。当初、継続審査を希望した理由としては、基本構想にひもづいている基本計画、区有施設整備計画、財政フレームの内容について、さらなる議論が必要ではないのか、区が議会からの要望を踏まえ、改善案を基本計画の中で示した上で可決すべきではないかという考え方に基づいたものでありました。 特に、私が総括質疑で求めた、基準となる一般財源規模の考え方を達成可能な目標数値に改善すべきではないのかという要望についても、先ほど開かれた総務委員会の中で明確な答弁はありませんでした。また、厚生委員会の中でも、生涯学習大学の継続を望む陳情者が安心するような答弁はありませんでした。 今回の基本構想に賛成票を投じることは、現在区が示している基本計画を受け入れることになる、我が会派としてこれを容認することはできません。基本構想と基本計画を別々に分けて考えるという意見もありますが、それは、基本構想を単なる夢物語として考えるか、本気で実現すべき中野区のビジョンとして考えるか、こういったところで変わってくるのではないでしょうか。 我が会派は、基本構想を区の最上位計画と位置付け、基本構想を実現するために基本計画、区有施設整備計画などが下支えをし、その計画に沿って予算を作成するものであると解釈しております。そのように考えた場合、今後の財政運営についての区の考え方については、現時点で区民に説明できる内容ではないと判断をしました。 ここで議会が賛成多数で可決した場合、区は、議会の承認を得たという大義名分の下、基本計画を変更することなく邁進していくことが考えられます。区民目線、区民感覚の観点から、それを容認することは到底できない、このことを最後に強く申し上げ、私の反対討論といたします。 ○議長(高橋かずちか) 次に、吉田康一郎議員。 〔吉田康一郎議員登壇〕 ○12番(吉田康一郎) 育児支援と防災緑地と平らな歩道の中野を創る会、吉田康一郎です。今回の基本構想に反対の立場で討論をいたします。 予算特別委員会でも申し上げたとおり、この基本構想には決定的に欠けている面があります。 多くの議員の皆様が御指摘されたとおり、基本構想は中野区の最上位の構想である、これは論をまちません。区の最上位であるということは、これは美辞麗句を並べるのが目的ではなくて、区民に必要な行政の内容が少なくとも網羅されている必要がある、ここから全ての計画や様々な政策が引き下ろされる、そういうものでなければなりません。 ところが、この基本構想には、国民保護法制に基づく国民保護計画に基づく住民の防護、擁護、避難、こういったことに係る言及、文面、文言が全くありません。 この賛否を問う、あるいはこの構想の説明を受ける段階で区から受けた説明は、10ページぐらいから成るこの構想の一番最後、「危機の発生に備えた体制を強化します」、この文言が国の自治体に対する責務を定めた国民保護法制に関する文面だ、このように説明を受けました。 そこで、この僅か4行の文言を読みます。「自然災害や感染症などの危機の発生時においても区民の生命・健康・財産が守られるよう、リスク管理や危機管理を徹底し、区民生活に密着する行政サービスの提供を維持するための仕組みと機能を強化します。」 これ以外に該当する文面はない、区はこのように説明をいたしました。「自然災害や感染症などの危機の発生時において」、これは国民保護法が求める武力攻撃事態への自治体の対処、住民保護を説明する文言ではありません。 確認をすれば、武力攻撃事態を国は法律で四つに類型を定め、自治体に責務を定めています。一つはミサイル攻撃事態、二つ目に着上陸事態、三つ目に航空攻撃事態、四つ目にテロ・特殊部隊による攻撃事態。この四つのいずれも、自然災害や感染症などの危機ではありません。 どのような美辞麗句を並べることも結構でありますけれども、最低限国が法律で自治体に定めた責務について、たった一言でいいから、武力攻撃事態における住民の保護、これをきちんと推定させる文言が入っていなければ、基本的な最上位の中野区の構想と私は認めることはできません。 区長は、誰一人取り残さない、こういう区政を目指す、このように標榜しておられるはずですけれども、このような武力攻撃事態において誰一人守ることができない、守ることを定めない構想、これでは欠陥構想であると判断せざるを得ません。 そして、これを予算特別委員会でも申し上げましたし、他の状況でも申し上げましたけれども、区の説明は、パブリック・コメントが終わったから文言は変えられません、こういう御説明でありました。憲法に定められた議会、これが行政手続法で定められたパブリック・コメントよりも劣位にある、このような区の説明は、二元代表制の一角を占める議会として決して認めてはいけない。 この構想の賛否ではなく、これが議案で出されたときに議会から指摘があったときに、議会がどのような指摘をしても、パブリック・コメントが終わったから変えられないんだ、このような区の姿勢をきちんと指摘し、是正させないでこの構想に賛成することは議会の否定です。 でありますので、私は、この構想、内容にも不備がある、手続にも不備がある、この二点において賛成することができない。ぜひ議会としてきちんと機能を発揮するべく、パブリック・コメントが終わった議案は一字一句変えられないなどという区の姿勢に、きちんと、それではいけません、このような意思表示を求め、反対を全会一致でしていただくことを求め、反対討論といたします。 ○議長(高橋かずちか) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。 これより起立により採決いたします。 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕 ○議長(高橋かずちか) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。 次に、常任委員会の所管事務継続調査についてお諮りいたします。 お手元の常任委員会所管事務継続調査件名表に記載の調査事件については、それぞれ所管委員会から継続調査の申出がありますので、これを申出どおり継続調査に付すことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
常任委員会所管事務継続調査件名表 令和3年第1回定例会 総務委員会 (令和3年3月31日まで) (令和3年4月1日から) 1 政策、計画及び財政について 1 政策、計画及び財政について 1 平和、人権及び男女共同参画について 1 平和、人権及び男女共同参画について 1 広聴及び広報について 1 広聴、広報及び観光について 1 評価及び改善について 1 評価及び改善について 1 情報政策及び情報システムについて 1 情報政策及び情報システムについて 1 人事及び組織について 1 人事及び組織について 1 危機管理、防災及び都市安全について 1 危機管理、防災及び都市安全について
区民委員会 (令和3年3月31日まで) (令和3年4月1日から) 1 区民相談及び消費生活について 1 区民相談及び消費生活について 1 戸籍及び住民基本台帳等について 1 戸籍及び住民基本台帳等について 1 区税について 1 区税について 1 国民健康保険及び後期高齢者医療等について 1 国民健康保険及び後期高齢者医療等について 1 産業及び観光について 1 産業振興について 1 文化、生涯学習及び国際化について 1 文化、生涯学習及び国際化について 1 環境及び地球温暖化対策について 1 環境及び地球温暖化対策について 1 清掃事業及びリサイクルについて 1 清掃事業及びリサイクルについて
厚生委員会 1 地域活動の推進について 1 地域子育て支援及び地域保健福祉について 1 介護保険及び高齢者支援について 1 社会福祉について 1 スポーツについて 1 福祉事務所及び保健所について 1 保健衛生について
建設委員会 1 安全で快適に住めるまちづくりについて 1 交通環境の整備について 1 道路の整備について 1 公園の整備及び緑化の推進について
子ども文教委員会 1 学校教育の充実について 1 学校と地域の連携について 1 知的資産について 1 子育て支援及び子どもの育成について
○議長(高橋かずちか) 次に、議会運営委員会の所管事項継続調査についてお諮りいたします。 お手元の議会運営委員会所管事項継続調査件名表に記載の調査事件については、議会運営委員会から継続調査の申出がありますので、これを申出どおり継続調査に付すことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高橋かずちか) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
議会運営委員会所管事項継続調査件名表 令和3年第1回定例会 1 議会の運営について 1 議会の会議規則、委員会に関する条例等について
○議長(高橋かずちか) 以上で本日の日程を全て終了いたしましたので、散会いたします。 令和3年第1回中野区議会定例会を閉じます。 午後9時01分閉会
会議録署名員 議 長 高橋 かずちか 議 員 加藤 たくま 議 員 浦野 さとみ |