令和3年02月22日中野区議会予算特別委員会
令和3年02月22日中野区議会予算特別委員会の会議録

.令和3年(2021年)2月22日、中野区議会第一・第二委員会室において開会された。

.出席委員(42名)

  1番  市  川  しんたろう       2番  竹  村  あきひろ

  3番  日  野  たかし         4番  渡  辺  たけし

  5番  間     ひとみ         6番  河  合  り  な

  7番  斉  藤  ゆ  り        8番  立  石  り  お

  9番  羽  鳥  だいすけ       10番  高  橋  かずちか

 11番  加  藤  たくま        12番  吉  田  康一郎

 13番  木  村  広  一       14番  甲  田  ゆり子

 15番  内  野  大三郎        16番  杉  山     司

 17番  ひやま      隆       18番  小宮山   たかし

 19番  い  さ  哲  郎       20番  小  杉  一  男

 21番  若  林  しげお        22番  内  川  和  久

 23番  いでい   良  輔       24番  小  林  ぜんいち

 25番  白  井  ひでふみ       26番  いながき  じゅん子

 27番  山  本  たかし        28番  中  村  延  子

 29番  石  坂  わたる        30番  近  藤  さえ子

 31番  浦  野  さとみ        32番  大  内  しんご

 33番  伊  藤  正  信       34番  高  橋  ちあき

 35番  平  山  英  明       36番  南     かつひこ

 37番  久  保  り  か       38番  森     たかゆき

 39番  酒  井  たくや        40番  むとう   有  子

 41番  長  沢  和  彦       42番  来  住  和  行

.欠席委員

      な  し

.出席説明員

 中野区長    酒井 直人

 副区長     白土 純

 副区長     横山 克人

 教育長     入野 貴美子

 企画部長    高橋 昭彦

 企画課長(企画部参事事務取扱)     石井 大輔

 財政課長    森 克久

 広聴・広報課長 高村 和哉

 総務部長    海老沢 憲一

 危機管理担当部長、新区役所整備担当部長 滝瀬 裕之

 総務課長    浅川 靖

 職員課長    中谷 博

 区民部長    青山 敬一郎

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長  戸辺 眞

 子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 地域支えあい推進部長          鳥井 文哉

 地域包括ケア推進担当部長        藤井 多希子

 健康福祉部長  岩浅 英樹

 環境部長    朝井 めぐみ

 都市基盤部長  奈良 浩二

 まちづくり推進部長           角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長      豊川 士朗

.本会の書記は下記のとおりである。

 事務局長     長﨑 武史

 事務局次長    小堺 充

 議事調査担当係長 鳥居 誠

 書  記     立川 衛

 書  記     若見 元彦

 書  記     野村 理志

 書  記     鎌形 聡美

 書  記     松丸 晃大

 書  記     細井 翔太

 書  記     有明 健人

 書  記     五十嵐 一生

 書  記     髙橋 万里

 書  記     本多 正篤

.委員長署名

 


午後1時00分開議

○山本委員長 定足数に達しましたので、ただいまから予算特別委員会を開会します。

 第6号議案から第10号議案までの計5件を一括して議題に供します。

 初めに、委員会運営について御相談したいことがございますので、委員会を一旦休憩し、理事会を開きたいと思います。

 委員会を休憩します。

午後1時00分休憩

 

午後1時03分開議

○山本委員長 委員会を再開いたします。

 午前中と先ほど開かれた理事会の報告をします。

 まず、資料要求の整理を行い、お手元の予算特別委員会資料要求一覧のとおり確認しましたが、その後、区議会事務局より、子ども文教分科会の新規要求分を5件から4件に訂正する旨の申出があり、当該資料の差し替えを了承しました。データを差し替えておりますので、御確認ください。

 次に、総括質疑について、23名の委員から質疑通告が提出されております。質疑の順序は、1番目に高橋ちあき委員、2番目に森たかゆき委員、3番目に南かつひこ委員、4番目に長沢和彦委員、5番目に渡辺たけし委員、6番目に大内しんご委員、7番目に杉山司委員、8番目に甲田ゆり子委員、9番目にいさ哲郎委員、10番目に内川和久委員、11番目に間ひとみ委員、12番目に久保りか委員、13番目に浦野さとみ委員、14番目に若林しげお委員、15番目に市川しんたろう委員、16番目にむとう有子委員、17番目に近藤さえ子委員、18番目にいながきじゅん子委員、19番目に石坂わたる委員、20番目に小宮山たかし委員、21番目に竹村あきひろ委員、22番目に立石りお委員、23番目に吉田康一郎委員、以上の順序で質疑を行うこと、4日間の割り振りは、1日目は4名、2日目は5名、3日目は5名、4日目は9名とすることを確認いたしました。

 次に、本日の運営についてですが、各部長から70分程度の当初予算の総括説明を受けることを確認しました。なお、総括説明の参考資料として、令和3年度当初予算(案)の概要及び「令和3年度予算で検討中の主な取り組み(案)」に対する区民意見募集の結果についてをタブレット型携帯端末等で閲覧できるようにしましたので、御確認いただきたいと思います。

 次に、次回、2月25日(木曜日)、総括質疑1日目の委員会運営についてですが、総括質疑は4名、1番目に高橋ちあき委員、2番目に森たかゆき委員、3番目に南かつひこ委員、4番目に長沢和彦委員の順で質疑を行うことを確認しました。

 ただいまの報告のとおり、委員会を運営することに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山本委員長 御異議ございませんので、そのように決定します。

 次に、資料要求について、お諮りします。

 お手元の予算特別委員会資料要求一覧のとおり、資料要求することに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山本委員長 御異議ありませんので、そのように決定します。

 

 

令和3年(2021)2月22日

予算特別委員会

 

予算特別委員会資料要求一覧

 

◆総務分科会関係

 

企画部

[企画課]

1 調査の外部委託の目的、経費、委託先一覧(現年度までの11年間)<自><立><都><無>

2 「区民と区長のタウンミーティング」に出された意見の反映状況 <自><立><都><無>

3 男女平等に関する苦情・要望等件数と内容分類一覧(前年度までの3年間)<立><共><都><無>

4 中野区の年少人口の推移(0~4歳、5~9歳、10~14歳)(現年度までの10年間) <自><立><都><無>

5 主な社会資本整備総合交付金の予算額・決算額(現年度までの2年間、次年度予算額(案))<自><立><公><都><無>

6 「新しい中野をつくる10か年計画(第3次)」における「おもな取り組み」事業の予算反映状況<自><立><公><都><無>

7 ふるさと納税事業の使途別寄附額一覧(開始から現年度まで)<無>

[財政課]

8 23区の予算額、基金総額一覧(現年度、次年度)<自><立><公><共><都><無>

9 23区の次年度一般会計当初予算歳入総額に対する人口1人当たりの額 <自><立><公><共><都><無>

10 歳出と主要一般財源の推移(前年度までの10年間)<自><立><公><都><無>

11 歳入予算額・決算額の一般財源・特定財源別構成比の推移(次年度までの11年間)<自><立><公><共><都><無>

12 年度別歳入総額、区税、区債発行額・起債残高、基金取り崩し額・残高・運用金額(次年度までの14年間)<自><立><公><共><都><無>

13 23区の財調交付金額(前年度までの10年間)<自><立><公><共><都><無>

14 特別区における地方消費税交付金の予算状況(前年度・現年度・次年度の3年間) <自><立><公><都><無>

15 財調フレーム当初見込みと中野区交付額の推移(現年度までの10年間) <自><立><公><共><都><無>

16 財調新規算定、算定引上げ及び引下げ項目と影響額一覧(現年度、次年度) <自><立><公><共><都><無>

17 都支出金の削減・縮小の施策・事業名と金額一覧(前年度までの2年間、現年度からの2年間<自><立><公><共><都><無>

18 性質別歳出のうち物件費一覧(款別・節別、主な予算項目)<自><立><共><都><無>

19 区債の目的別発行額・各借入先・利率・償還済額・未償還残高及び土地開発公社借入現在高の一覧<自><立><公><都><無>

20 年度別区債発行・土地開発公社借入一覧(次年度までの11年間) <自><立><公><都><無>

21 用地特別会計の元利償還額・残高(次年度からの10年間)<自><立><公><都><無>

22 当初予算額と決算額比較一覧(現年度までの6年間)<自><立><公><共><都><無>

23 新規拡充事業における一般財源額とそれに伴う事業の見直し、財政効果(次年度) <自><立><都><無>

24 各区の経常収支比率、財政力指数、区民一人当たり所得一覧(直近3か年分、特別区平均含)<自><立><都><無>

25 連結貸借対照表(前年度までの3年間)<自><立><都><無>

26 行政コスト計算書、資金収支計算書(前年度までの5年間)<自><立><公><都><無>

27 性質別・目的別普通会計決算額の推移(前年度までの14年間) <自><立><公><都><無>

28 性質別歳出決算額の推移(普通会計ベース、前年度までの10年間) <自><立><共><都><無>

29 性質別経費別経常収支比率の推移(前年度までの9年間) <自><立><公><共><都><無>

30 普通建設単独事業費(23区別普通会計決算)(前年度までの5年間)<立><共><無>

31 中野区の出資団体(法人格、出資額、出資割合、出資目的、職員の兼務役員数とその割合、兼務役員の報酬の有無)(前年度)<自><立><都><無>

32 各区別の都民税(法人分)、固定資産税、特別土地保有税の収入額一覧(前々年度)<自><立><都><無>

33 コンサルタント及びアドバイザリー業務の委託状況(部別・予算・決算)(次年度までの5年間)<自><立><公><無>

[広聴・広報課]

34 23区の各区ホームページ作成に関する予算、人員<自><立><都><無>

35 パブリック・コメントに出された意見の反映状況(現年度までの4年間)<立><都><無>

36 区発行の広報物・情報誌等区民向けの主な冊子の予算額一覧(次年度と過去4年間)<自><立><公><無>

[業務改善課]

37 区立施設の委託・民営化状況一覧<自><立><公><共><都><無>

38 指定管理施設における修繕実績(前年度までの3年間)<自><立><都><無>

 

総務部

[総務課]

39 23区の特別職退職手当・勤続期間1年につき乗じる割合<自><無>

40 区長交際費予算・決算額一覧(現年度までの10年間)および区長交際費支出分類<自><無>

[職員課]

41 職層別職員数の推移(現年度までの10年間)<自><立><公><都><無>

42 職種別職員数の推移(現年度までの10年間)<自><立><公><共><都><無>

43 所属別総職員数(再任用、会計年度任用、非常勤、アルバイト、新規採用も含む、現年度までの7年間)<自><立><公><共><都><無>

44 一般行政職員の年度別採用数(Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類別男女別、現年度までの13年間、次年度の予定)<自><立><公><都><無>

45 年齢別職員数(年代別、男女別、現年度までの5年間)<自><立><公><都><無>

46 職員および管理職員の男女別数と男女比(現年度までの5年間) <自><立><共><都><無>

47 退職者数と退職手当額の推移(前年度までの4年間、現年度からの10年間) <自><立><都><無>

48 管理職の定年退職者数(現年度から5年間の推計)<自><立><無>

49 定年前に退職した職層別職員数(現年度までの6年間)<自><無>

50 超過勤務手当の支給実績(前年度までの4年間)<自><立><無>

51 年度別成績により特別に昇給した職員数、割合(現年度までの5年間) <自><無>

52 職員の病気休暇(30日以上)、病気休職者の延べ人数(前年度までの3年間) <自><立><公><共><都><無>

53 超過勤務が月45時間及び月100時間を超えている延べ職員数(各分野別、前年度までの3年間)<自><立><共><都><無>

54 会計年度任用職員の職務内容及び予算額一覧(次年度)<自><立><公><都><無>

[経理課]

55 2000万円以上の契約一覧(現年度までの4年間)<自><立><公><共><都><無>

56 特命随意契約件名一覧(工事、委託、物品、印刷契約)(現年度) <自><立><共><都><無>

57 調査の外部委託の契約内訳(入札参加事業者数を含む、現年度までの5年間)<自><立><公><無>

58 区から福祉作業所等へ発注している仕事一覧(現年度)<立><無>

59 企画提案型事業者選定実施結果一覧(現年度契約分)<自><立><公><都><無>

60 応募者が1者であった入札及び企画提案公募型事業者選定案件(現年度までの3年間) <自><立><共><都><無>

61 小規模事業者登録制度の契約反映状況<立><無>

62 区と土地開発公社の所有する未利用地一覧<自><立><公><都><無>

63 繰替運用及び一時借入金実績一覧(平成5年度~現年度)<自><公><無>

64 用地の取得状況と売却状況一覧(現年度までの3年間)<自><立><公><都><無>

[危機管理課]

65 井戸水提供の家一覧(町別)<公><都><無>

66 災害時応援協定に基づき区が井戸水の水質検査を行った公衆浴場数の推移(4すこやか福祉センター圏域別、前年度までの5年間)<自><無>

67 自転車対歩行者交通事故件数(前年までの4年間)<自><立><公><都><無>

68 自転車対車の交通事故件数(前年までの4年間)<自><立><公><都><無>

 

会計室

69 歳計現金等現在高の推移(各月末残高、現年度までの2年間、現年度は1月まで) <自><立><公><無>

70 23区の一般会計決算執行率(中野区は前年度までの5年間、他区は前年度決算) <自><立><公><共><都><無>

 

新規要求分

71 予備費充用一覧(部別)(月別)(現年度までの3年間)

72 新型コロナウイルス感染症対策に関連した事業名と予算額(現年度、次年度)

73 令和3年度予算における新規事業一覧及び予算額

74 構造改革の短期的な取り組み(見直し項目)一覧(次年度)

75 令和3年度予算における経常経費削減に係る主な項目

76 当初予算における起債依存度(次年度までの10年間)

77 主な基金の残高(現年度までの10年間、次年度からの10年間)

78 在宅勤務数(現年度の1月まで、部別・月別)

79 当初予算編成時における各部要求限度額と予算額の推移(次年度までの10年間)

80 次年度までの5年間の区政目標(部の目標)と成果指標

81 要求限度額設定対象経費の予算額と基金・起債充当額(次年度までの10年間)

82 令和3年度から10年間の財政フレームと主な基金の積立・繰入計画

83 武力攻撃事態の際に都が指定する中野区内の避難施設一覧と核及び多目的シェルターの設置状況

84 児童福祉費及び教育費の普通会計当初予算額に占める割合と23区順位の推移(前年度までの5年間)

85 児童福祉費及び教育費の普通会計決算額に占める割合と23区順位の推移(前年度までの5年間)

 

◆区民分科会関係

区民部

[区民文化国際課]

1 消費者相談(月別相談件数、年代別・男女別相談件数、職業内訳、相談処理内訳、相談内容、相談上位10項目、現年度までの4年間)<自><立><公><共><都><無>

2 こども科学教室実施内容(前年度、現年度)<自><立><無>

[戸籍住民課]

3 人口(年少、生産年齢、老年人口など)の想定(現年までの8年間の住民登録実数と次年以降9年間の想定)<自><立><公><共><都><無>

4 外国人人口、国籍・地域別(現年度)<自><立><公><都><無>

5 外国人人口、国籍・地域別、在留資格別(現年度)<自><立><公><共><都><無>

6 各地域事務所別の諸証明の発行状況(印鑑証明・住民票・戸籍)(前年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

7 コンビニエンスストアでの諸証明の発行状況(現年度までの3年間) <自><立><公><都><無>

[税務課]

8 区民一人当たりの所得の推移(23区平均と中野区、現年度までの10年間) <自><立><公><共><都><無>

9 中野区、23区平均、最高額の区の区民一人当たり所得一覧(過去10か年分) <自><立><都><無>

10 区民税の徴収未収額(前年度までの5年間)<自><立><公><共><都><無>

11 特別区民税の予算現額、調定額、収入済額一覧(現年度までの10年間) <自><立><公><共><都><無>

12 特別区民税における所得割の課税標準の段階別納税義務者数と所得割額(次年度までの4年間)<自><立><共><都><無>

13 特別区民税現年度分の推移(調定額、納税義務者数(普通徴収・特別徴収)及び一人当たり課税額)(平成10(1998)年度~現年度)<自><立><公><共><都><無>

[保険医療課]

14 国民健康保険事業特別会計繰出金の推移(普通会計べース)(前年度までの10年間)<自><立><公><共><都><無>

15 国民健康保険の加入者数及び収納率と額(現年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

16 国民健康保険料の納入状況・賦課額ランク別(前年度までの6年間) <自><立><公><共><都><無>

17 後期高齢者医療保険料の納入状況(普通徴収)(前年度・現年度、9月分、12月分)<自><立><共><都><無>

18 国民健康保険料のコンビニ収納について(コンビニ収納額の比率、現年分・滞納繰越分別の金額及び件数)(現年度までの10年間)<自><立><公><共><都><無>

19 後期高齢者医療特別会計繰出金の推移(現年度までの7年間)<自><立><共><無>

20 次年度国民健康保険料の特別区共通基準による統一保険料との比較(モデルケースによる試算)<自><立><無>

[産業観光課]

21 産業経済融資資金貸付限度額と利率の推移(利率については区の補助率も)(現年度までの5年間)<自><立><共><無>

22 制度融資(創業支援資金)の業種別実績(前年度までの3年間) <自><立><公><共><無>

23 経営相談・診断の利用状況(現年度までの5年間)<自><立><公><共><都><無>

24 創業支援相談内容一覧(現年度までの3年間)<自><立><無>

25 産業観光課における当初予算・決算額(事業メニュー別)(現年度までの5年間) <自><立><公><無>

26 商店街支援のための各事業別予算執行率(前年度までの5年間)<自><立><公><共><都><無>

 

環境部

[ごみゼロ推進課]

27 資源回収の区回収分、団体回収分別実績一覧(現年度までの3年間) <自><立><公><共><都><無>

28 資源回収の事業経費と売却益等の推移(前年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

29 中野区のごみ量、資源量、資源化率及び資源分別状況の推移(前年度までの10年間) <自><立><公><共><都><無>

[清掃事務所]

30 ごみ収集事業月別収集量(前年度、現年度)<自><立><共><都><無>

31 プラスチック製容器包装回収事業の実績(前年度、現年度) <自><立><公><共><都><無>

32 廃棄物処理手数料収入額の推移(前年度までの5年間)<自><立><共><都><無>

33 ごみ集積所監視カメラの使用実績(前年度、現年度)<自><立><都><無>

 

新規要求分

34 コロナ禍における区独自の文化芸術支援策(23区)

 

◆厚生分科会関係

地域支えあい推進部

[地域活動推進課]

 1 町会・自治会会館建設助成実績(施設の名称、所在地、建物構造、助成対象工事、助成額、葬場の利用状況)<自><立><共><都><無>

 2 各町会ごとの単身世帯の数(現年度)<自><立><共><都><無>

 3 町会、自治会の主な活動について(現年度)<自><立><共><都><無>

 4 区民が利用できる集会施設の施設数、建物面積、区民一人あたりの面積(23区別)(前々年度)<自><立><共><都><無>

 5 公益活動助成金の交付額及び返還額(執行率)(前々年度、前年度) <自><立><共><都><無>

 6 高齢者見守り支援ネットワークの登録者数、協力員・機関の数及び見守りプラン件数の推移(発足から現在まで)<自><立><公><共><都><無>

 7 見守り対象者名簿の町会・自治会への提供実績(提供時期ごとの新規提供団体数、通知対象者数、登載人数、研修実施回数)<自><立><共><都><無>

8 各町会ごとの見守り対象者数(障がい者、高齢者)(現年度) <自><立><共><都><無>

[地域包括ケア推進課]

9 中野区地域包括支援センター別相談実績・内容別内訳一覧(開設から現年度まで) <自><立><公><共><都><無>

[介護・高齢者支援課]

10 介護保険事業の実施状況月別一覧(現年度)<自><立><公><共><都><無>

11 介護保険苦情相談件数(前年度、現年度)<自><立><公><共><都><無>

12 介護保険料ランク別人数及び滞納額(現年度1月末現在) <自><立><公><共><都><無>

13 介護予防事業の実施状況一覧(現年度までの3年間)<自><立><公><共><都><無>

14 中野区の福祉サービス事業一覧と執行額(前年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

[すこやか福祉センター]

15 高齢者福祉センター廃止後の施設別自主グループ団体数(現年度までの5年間) <立><公><無>

16 すこやか福祉センターにおける福祉相談件数(現年度までの3年間) <自><立><公><共><都><無>

健康福祉部

[福祉推進課]

17 中野区老人ホーム入所判定委員会委員の氏名及び職種<自><立><公><無>

18 成年後見制度の区長申し立て件数(23区別)(前年度までの5年間) <自><立><共><無>

[スポーツ振興課]

19 学校開放、学校別遊び場開放及び球技開放利用内訳(現年度までの4年間) <自><立><公><共><都><無>

20 区立小中学校の校庭・体育館を目的外利用しているスポーツ団体数の一覧(現年度) <自><立><共><都><無>

[障害福祉課]

21 中野区障害者地域自立生活支援センターの障害別・内容別相談実績(現年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

[生活援護課]

22 生活保護受給者の年齢別構成と平均受給額(前年度、現年度) <自><立><公><共><都><無>

23 生活保護費(扶助費)支給額、保護世帯数、保護人員、保護率の一覧(前年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

24 23区の生活保護費(扶助費)支給額、保護世帯数、保護人員、保護率一覧(前年度) <自><立><公><共><都><無>

25 生活保護法第78条の適用及び徴収状況(現年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

26 生活保護受給者の医療扶助費の推移及びレセプト点検による返戻額(現年度までの3年間) <自><立><共><都><無>

[保健企画課]

27 がん検診の受診者数・要精検者数一覧(前年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

28 基本健診の年代別受診者数(前年度までの2年間)<自><立><共><無>

[保健予防課]

29 エイズ相談・検査実施状況及び患者数、感染者数(前年までの10年間、現年1月) <自><立><公><共><無>

30 全国・東京都・中野区の合計特殊出生率の推移(前年までの30年間) <自><立><公><共><都><無>

31 大気汚染健康障害認定者数の推移(現年度までの10年間)<共><無>

32 人工妊娠中絶年齢別実施件数、妊娠届出数(前年までの5年間)<立><無>

[生活衛生課]

33 中野区内普通公衆浴場廃止施設一覧(現年度までの7年間)<自><都><無>

 

新規要求分

34 23区における公益活動支援拠点施設(支援センター)の設置状況

 

◆建設分科会関係

都市基盤部

[道路課]

1 私道舗装改修の件数、延面積、総費用(現年度までの4年間) <自><立><公><共><都><無>

[公園緑地課]

2 区内公園における芝生化率<自><立><都><無>

3 区内町別一人当りの公園面積<自><立><公><共><都><無>

[建築課]

4 木造住宅等の耐震性確保に係る総合支援事業の実施状況(現年度までの2年間) <自><立><公><共><都><無>

[交通政策課]

5 撤去自転車の返還率一覧(撤去手数料別、現年度までの5年間) <自><立><共><都><無>

 

まちづくり推進部

[まちづくり計画課]

6 まちづくり関係調査費(現年度までの5年間)<自><立><公><共><都><無>

[中野駅周辺まちづくり課]

7 中野駅周辺まちづくり関連経費年度別一覧<自><立><公><都><無>

 

◆子ども文教分科会関係

子ども教育部・教育委員会事務局

[子ども・教育政策課]

1 区立小中学校の校割予算歳出決算額(前年度までの3年間) <自><立><公><共><都><無>

2 区立図書館図書資料購入費の23区一覧(現年度予算、次年度予算案) <自><立><公><共><都><無>

[保育園・幼稚園課]

3 保育園の年度当初年齢別入所数(次年度までの7年間)<自><立><公><共><都><無>

4 区内の0~2歳児数、保育施設等入所児童数及び待機児童数(年齢別)(現年度までの10年間)<自><立><公><共><都><無>

5 認可保育施設等の町別待機児童数の推移(現年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

6 区立保育園別特別な支援が必要な児童の在籍状況と対応する職員配置状況(現年度までの5年間)<自><立><公><共><都><無>

7 私立認可保育施設等の年齢別入園数の推移(各年度当初と年度最終の数)(前年度までの5年間)<自><立><公><共><都><無>

8 認可保育施設等利用世帯の内訳(両親・父子・母子)<自><立><公><共><都><無>

9 保育料の納入状況(現年度までの7年間)<自><立><公><共><都><無>

10 保育料のランク別人数(現年度までの3年間)<自><立><公><共><都><無>

11 保育料の滞納一覧(各ランク別件数と金額)(前年度までの3年間) <自><立><公><共><都><無>

12 中野区保育料と他区との比較<自><立><公><共><都><無>

13 保育所運営経費の財源内訳<自><立><公><共><都><無>

14 保育園児1人に対する区の支出額(区立・私立、児童年齢別、前年度決算) <自><立><公><共><都><無>

15 区立幼稚園・私立幼稚園別園児1人当たりの税等充当額の推移(決算額)(前年度までの5年間)<自><立><公><共><都><無>

16 保育園に勤務する保育士、看護師、調理及び用務の定年・普通退職者数(前年度までの11年間の実績、現年度から9年間の推計)<自><立><公><共><都><無>

17 認証保育所職員の年齢別構成(現年度4月1日現在)<自><立><共><都><無>

18 保育園、年度当初の新規計画園供給見込数(施設形態別)と実績(現年度までの3年間) <自><立><共><都><無>

[子ども教育施設課]

19 区立小中学校の施設整備進捗状況(現年度までの9年間) <自><立><公><共><都><無>

20 芝生化による区立小学校の校庭使用不可能日数・学校別(芝生化による影響) <自><立><共><無>

21 区立小中学校における特別教室冷房化工事の年次計画(平成28年度から令和2年度まで) <自><立><共><都><無>

22 区立小中学校におけるトイレの洋式化工事の年次計画(平成28年度から令和2年度まで) <自><立><共><都><無>

23 区立小中学校における水飲栓直結給水化工事の年次計画(平成28年度から令和2年度まで) <自><立><共><都><無>

[子育て支援課]

24 子ども家庭支援センターの相談実績(現年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

25 病児・病後児保育の利用状況(前年度、現年度)<自><立><公><共><都><無>

26 ひとり親家庭(母子家庭)の児童扶養手当及び児童育成手当の受給世帯数・受給総額・平均受給額(前年度、現年度)<自><立><公><共><都><無>

27 乳幼児医療費助成と子ども医療費助成の実績(現年度までの4年間) <自><立><共><都><無>

[育成活動推進課]

28 児童館別乳幼児親子の利用状況(現年度までの3年間) <自><立><公><共><都><無>

29 児童館別小学生・中学生・高校生各利用状況(現年度までの3年間) <自><立><共><都><無>

30 地域の団体と児童館との共催事業(前年度、現年度)<自><立><公><共><都><無>

31 学童クラブ別定員数、入会申込数と入会数(学年別)と兄弟姉妹関係一覧(現年度までの3年間)<自><立><公><共><都><無>

32 学童クラブ利用申請状況<自><立><公><共><都><無>

33 児童館別職員配置状況(現年度までの3年間)<自><立><公><共><都><無>

34 キッズ・プラザ登録児童数と利用状況(前年度、現年度)<自><立><共><都><無>

35 乳幼児親子支援活動助成金で補助を受けている団体の活動一覧 <自><立><公><共><都><無>

[子ども特別支援課]

36 区立小中学校別の障害児児童・生徒受入状況及び支援員配置状況(現年度1月末現在) <自><立><公><共><都><無>

[指導室]

37 学校休業日における学習にかかわる取り組み状況(現年度)<自><立><共><都><無>

38 教育センターにおける相談実績(内容、件数)(前年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

39 社会科・道徳の副読本の使用状況について(現年度)<自><立><共><都><無>

40 授業等における地域人材の活用状況(現年度)<自><立><共><都><無>

41 スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの相談件数の推移(前々年度、前年度)<自><立><公><共><都><無>

[学校教育課]

42 区立小中学校別新入学児童・生徒数の推移と見通し(現年度までの5年間及び次年度からの5年間)<自><立><公><共><都><無>

43 通学区域外から就学している児童・生徒数(区立小中学校別)(前年度、現年度) <自><立><公><共><都><無>

44 新入学時に通学区域外から就学した児童・生徒数(理由別)(現年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

45 私立小学校への入学者数と公私比較率(公立学区域別)(現年度) <自><立><公><共><都><無>

46 私立中学校への入学者数と公私比較率(公立学区域別)(現年度) <自><立><公><共><都><無>

47 公立小中学校以外への進学状況(現年度までの5年間) <自><立><公><共><都><無>

48 小中学校就学奨励受給者の推移(現年度までの10年間) <自><立><公><共><都><無>

49 給食調理業務委託校別委託料(A)給食数(B)単価(A/B)の推移(現年度までの3年間)<自><立><共><都><無>

50 学校別食材料の仕入れ先(米、野菜・果物、魚、肉)区内・区外別業者数(前年度、現年度) <自><立><共><都><無>

51 給食調理業務委託校別正規職員とパート職員の配置状況(前年度) <自><立><共><都><無>

52 区立小中学校における学校給食費の未納状況について(校数・未納者数、未納額、前年度) <自><立><共><都><無>

53 23区の区立小中学校で行っている宿泊を伴う事業一覧(前年度)<自><立><共><都><無>

 

新規要求分

54 子ども教育費の一般会計当初予算額に占める割合(次年度までの5年間)

55 区立小・中学校の敷地面積の児童・生徒一人当たりの広さについて(前年度までの3年間の推移、23区中の中野区の順位、23区の平均)

56 区立小・中学校の校庭面積の児童・生徒一人当たりの広さについて(前年度までの3年間の推移、23区の平均)

57 23区の認可保育所の園庭保有率及び認定こども園、小規模・家庭的保育事業、幼稚園の施設数(公立・私立)

 

○山本委員長 理事者におかれましては、2月25日(木曜日)からの総括質疑に間に合うように資料作成をお願いいたします。

 予算の審査に当たって、区長から発言を求められておりますので、これを許可します。

○酒井区長 本日から、本特別委員会におきまして令和3年度予算の御審査をいただくことになります。御案内のとおり、本予算は当区における新年度の事務事業の大綱を定めるものでございます。十分な御審査を賜りたいと存じます。何とぞよろしくお願い申し上げます。

○山本委員長 それでは、ただいまから総括説明を受けます。

 説明をお願いします。

○高橋企画部長 令和3年度各会計当初予算に係る第6号議案から第10号議案まで計5議案につきまして、一括して説明させていただきます。

 説明の前に、お手元に配付いたしました冊子の確認をお願いいたします。議案書、各会計予算説明書、予算説明書補助資料、令和3年度当初予算(案)の概要でございます。また、「令和3年度予算で検討中の主な取り組み(案)」に対する区民意見募集の結果についても配付させていただいております。こちらは、昨年12月に、区ホームページなどでお知らせいたしました主な取り組み(案)について、区民の方々から寄せられた御意見とそれに対する区の見解・回答をまとめたものでございます。参考に御覧ください。

 なお、本日の説明は「当初予算(案)の概要」に基づき行いますので、よろしくお願いいたします。それでは、長くなりますので、座って御説明をさせていただきます。

 初めに、当初予算(案)の概要、1ページ目を御覧ください。令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい財政状況が見込まれる中、事業の廃止・縮小といった抜本的な見直しを行って歳出の抑制を図る一方で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大への対策を進めるとともに、基本計画の策定に向けた検討を踏まえながら、行財政の構造改革を見据え、予算編成を行ったところです。

 基本構想の4つのまちの姿に沿った取り組みに重点を置き、「子育て先進区」の実現に向けた予算、これまで進めてきたまちづくりや地域の防災・安全の推進に取り組む予算、新型コロナウイルス感染症への対策を進める予算といたしました。

 次に、2ページ及び3ページを御覧ください。予算編成方針及び区政構造改革の基本方針でございます。予算編成に当たっては、行財政の構造改革を見据えて検討を進めました。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、持続可能な区政運営の実現や厳しさが増す財政状況を見据え、短期的には財政的な節減を行うため、構造改革の視点から事務事業の効率化、合理化等の検討を進めてきたところであり、検討に当たっては、公民役割分担の明確化、協働・協創による事業展開等、8つの視点を設定し、経常的な事業や事務の手法の見直しや休止・廃止等を行いました。

 次に、4ページを御覧ください。各会計の財政規模の概略を申し上げます。一般会計と特別会計を合わせました予算総額は2,115億6,600万円で、前年度と比較いたしますと2億3,000万円、0.1%の増となりました。

 まず、一般会計でございます。一般会計は1,472億4,100万円で、前年度と比較して4億1,800万円、0.3%の増となりました。中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備支障移転工事完了に伴う経費の減や鍋横区民活動センター等整備費及び温暖化対策推進オフィス跡施設の再活用整備費が皆減となったほか、基金積立金等が減少いたしました。一方で、中野二丁目地区及び囲町東地区市街地再開発事業関連経費、新区役所整備費、教育・保育施設給付費、生活保護費、子ども・若者支援センター等開設準備経費やGIGAスクール構想に係る経費が増となったほか、新型コロナウイルス感染症への対策を進めたこと等から、投資的経費、扶助費や物件費等が増加し、前年度を上回る予算となったものでございます。

 5ページには、特別会計の概要をお示ししています。まず、表の一番上、用地特別会計は、若宮一丁目にある日本銀行所有地の取得費が皆増となったことから、前年度より大幅な増となりました。そのほか、国民健康保険事業特別会計は前年度比2.2%の減、後期高齢者医療特別会計は前年度比1.3%の減、介護保険特別会計は前年度比3.0%の減となっております。

 次に、6ページを御覧ください。一般会計歳入の状況でございます。表を御覧ください。歳入予算を款別に見たものでございます。

 まず、増加した歳入の主なものといたしまして、13款国庫支出金は、中野二丁目地区及び囲町東地区市街地再開発事業関連経費や生活保護費等が増加したことから、20億2,800万円余、7.2%の増となりました。特別区債は、新区役所整備等に起債活用を図ることから、92億3600万円余、前年度比で28.5%の増となっています。一方、減となる主なものとして、1款特別区税は、納税義務者や所得の減少により、334億2,800万円余、4.8%の減となりました。2款特別区交付金は、市町村民税法人分の減収等を反映して、327億円、11.1%の減となりました。7款地方消費税交付金は60億円、14.3%の減となりました。

 次に、8ページを御覧ください。一般会計の歳出予算についてでございます。中ほどの表を御覧ください。歳出予算を性質別に見たものでございます。

 義務的経費は、前年度比で6億1,300万円余、0.9%の増となっています。このうち、扶助費は教育・保育施設に係る給付費や生活保護費などが増となったことから、前年度比22億7,200万円余、5.2%の増となりました。

 次に、投資的経費ですが、前年度比で11億8,300万円余、4.3%の増となりました。これは、中野二丁目地区及び囲町東地区市街地再開発事業に関連する経費や新区役所整備に係る経費が増加したことなどから増となったものでございます。

 次に、その他の経費ですが、物件費は、子ども・若者支援センター等開設準備経費や新型コロナウイルス感染症対策経費などが増加したことから、前年度比で1億8,100万円余、0.8%の増となりました。積立金は、義務教育施設整備基金等への積立てが減少し、前年度比で13億3,600万円余、16.7%の減となりました。これらによりまして、その他の経費総額では、前年度比13億7,900万円余、2.7%の減となっています。

 なお、これら性質別の各費目の内容につきましては、8ページと9ページにその概要を記載してございます。

 次に、10ページを御覧ください。債務負担行為でございます。債務負担行為は、翌年度以降にわたる債務の負担について、その限度額及び期間を定めたものでございます。令和3年度については、新庁舎オフィス環境整備等業務委託、子ども・若者支援センター夜間休日電話相談等業務委託など21件、限度額148億1,700万円余となり、前年度から106億7,700万円余の増となってございます。特別会計については、4件、限度額2,700万円余を設定してございます。

 次に、11ページを御覧ください。特別区債でございます。一時期に多額の費用を必要とする施設建設などについては、財政負担の平準化などを図る意味から起債を活用します。令和3年度においては、新区役所整備、中野駅周辺のまちづくりや学校施設整備等に起債活用を図るため、92億3,600万円余を計上いたしました。また、用地特別会計においては、日本銀行が所有する若宮一丁目用地購入の財源として起債を活用することから、17億6,200万円余を計上いたしました。

 続きまして、予算の特徴について、御説明いたします。

 冒頭で御説明いたしましたとおり、令和3年度予算については、今後の厳しい財政状況が見込まれる中、歳出の抑制を図る一方で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大への対策を進めるとともに、基本計画の策定に向けた検討を踏まえながら、中長期的な視点を持って取り組みを進めていけるよう予算を検討いたしました。予算の検討に当たっては、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、持続可能な区政運営の実現や厳しさが増す財政状況を見据え、短期的には財政的な「節減」を行うため、構造改革の観点から事務事業の効率化、合理化等の検討を進めてきたところであり、検討に当たっては、公民役割分担の明確化、協働・協創による事業展開等の8つの視点を設定し、経常的な事業や業務の手法の見直しや休止・廃止等を行いました。

 主な取組内容については、12ページから16ページにわたり、四つの区分とオリンピック・パラリンピックの取組及び新型コロナウイルス感染症対策に向けた取組の視点でまとめてございます。主な内容については、この後、各部長が御説明いたしますので、ここでの説明は省略させていただきます。

 続きまして、17ページを御覧ください。ここで、財政運営についての考え方を申し上げます。区は、行財政運営の基本方針で基準となる一般財源規模を定め、その範囲内で歳出予算を組むよう努めるとともに、基準額を上回った歳入については将来に備えて基金に積み立てることにしてございます。令和3年度においては、過去の歳入決算額を踏まえることや今後の歳入見通しを立てることが困難だったことから、予算編成開始時点における一般財源の収入見通しにより687億円と定め、予算編成を進めたところでございます。

 下段の図で御説明いたします。令和3年度は、一般財源の見込額712億円が基準額687億円を25億円超えたため、超過分を財政調整基金に積み立てることにしています。一方で、一般財源充当事業費については736億円となり、基準を49億円超過したことから、財政調整基金から49億円を繰り入れることになりました。

 次に、18ページを御覧ください。今後の財政運営でございます。

 歳入においては、新型コロナウイルス感染症の影響により、特別区税、特別区交付金及び地方消費税交付金等が影響を受け、リーマンショック後の平成22年度予算における55億円減を超える72億円の減収見込みとなりました。国内外の感染症拡大による歳入の下振れリスクなどもあり、複数年厳しい状況が続くと想定する必要があると考えてございます。

 歳出においては、厳しい財政状況の下、事業の廃止・縮小・先送りといった抜本的な見直しを行って抑制を図る一方、まちづくりや子育て支援等を着実に進めるとともに、地域包括ケア体制の拡充や新型コロナウイルス感染症対策などの行政課題に対応する予算としました。一般財源充当事業費は減となったものの、基準となる一般財源規模からは49億円を超過しています。投資的事業や社会保障費など財政負担が大きい時期が続く中において、歳出の削減に努めなければ基金の取崩しに頼る財政運営が続き、基金が枯渇する可能性があります。新たな行政需要に応じた効率的・効果的なサービス展開を図るため、行財政の構造的な改革を集中的に進め、持続可能な区政運営を確立する必要があると考えています。

 次に、19ページの財政調整基金と特定目的基金でございますが、区の財政の健全な運営に資するための財政調整基金については、現在、三つの目的に分けて運用してございます。第1に各年度間における財源不足額に対応する年度間調整分、第2に区有施設等施設改修に対応する施設改修分、第3に一時的に多額の経費が生じる退職手当に対応する退職手当分です。令和3年度は、年度間調整分から約49億円、施設改修分から施設保全工事などの財源として約21億円を繰り入れています。

 次に、特定目的のための繰入れ、基金の積立ですが、義務教育施設整備基金、まちづくり基金や道路・公園整備基金などから繰入れを行っています。このほか、起債の償還に備え、これまで積み立ててきた減債基金からも所要額を繰り入れています。また、基準となる一般財源規模を超過した25億円については、財政調整基金に積み立てています。

 次に、20ページの学校施設の建替え、区役所新庁舎建設に向けた取り組みですが、平成30年度から中野区立小中学校再編計画(第2次)等に基づき、学校施設の建替えが本格的に進められてございます。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい財政状況が続く見込みであることから、学校施設の改築は単年度当たり1校程度の工事着手として、財政負担の平準化を推進するよう中野区立小中学校施設整備計画の改定を検討しています。また、区役所新庁舎の建設についても、一時的な財政負担に対して起債の活用と財政調整基金で対応するとともに、将来的な負担をできる限り少なくするために現区役所など区の資産を有効に活用した財源対策を行います。

 次に、起債計画でございます。下段の一覧を御覧ください。施設整備などの投資的事業については、財政負担の平準化や世代間負担の公平化を考慮しながら起債を計画的に活用しています。令和3年度は、一般会計において92億3,600万円を起債する予定です。起債に伴う公債費についてですが、区は、過度な財政負担とならないよう、区独自の指標である公債費負担比率がおおむね10%を超えないよう運用しております。なお、令和7年度については、例外的に27%と高い数値になっています。これは、中野駅新北口駅前エリア再整備事業のスキームに基づき、区有資産の活用により得られる見込みの転出補償金を財源に新区役所整備に係る借入金の繰上げ償還を想定しているためでございます。

 次に、21ページを御覧ください。令和7年度までの5年間の財政フレームとなります。現時点で想定されている歳入・歳出の増減要素や先ほど説明いたしました学校施設の建替えや区役所新庁舎の建設に関する計画等を反映したものとなってございます。

 以上で令和3年度の予算編成方針、歳入・歳出予算規模、債務負担行為、特別区債、予算の特徴及び財政運営の考え方の説明とさせていただきます。

 続きまして、22ページを御覧ください。各部予算の概要・主な事業です。表を御覧ください。区は、予算科目を目的別に編成しており、原則として表の2款と4款から10款まではそのまま各部の予算となっています。この各部予算の概要・主な事業につきましては、各部長からそれぞれ御説明いたします。

 まず、私から、1款の議会費、2款の企画費、11款の公債費、12款の諸支出金、13款の予備費、そして用地特別会計について、御説明いたします。

 表の一番上の1款議会費でございます。8億7,306万3,000円の予算を計上いたしました。費用弁償・視察旅費などが減少したことから2.7%の減となりました。

 次の2款企画費の予算額は20億2,592万7,000円で、国勢調査や区報発行委託経費などが減少したことから11.2%の減となってございます。

 11款公債費は、前年度比38.9%減の14億6,262万9,000円を計上いたしました。

 12款諸支出金には、基金への積立金及び用地特別会計への繰出金を計上しています。前年度比15.5%減の67億7,617万7,000円となりました。

 13款予備費については、5億円を計上してございます。

 次に、23ページを御覧ください。企画部の予算の概要を説明いたします。企画部では、基本構想において描く目指すまちの姿を実現するため、計画期間を5年とした基本計画を策定します。併せて、区有施設整備計画を策定いたします。また、新たな行政需要に応じた効率的・効果的なサービス展開を図るため構造改革実行プログラムを策定し、行財政の構造的な改革を集中的に進めていきます。男女共同参画・多文化共生等を推進するために、男女共同参画・多文化共生推進に係る条例の制定に向けて検討を進めます。区の広報は、LINE等のSNSやアプリと連動した情報発信をすることで区民に必要な情報を分かりやすく届けていきます。シティプロモーションでは事業助成の対象を文化・芸術、子育て・教育に関連するものに特化し、またガバメントクラウドファンディングを活用することで区のPRと区民のシビックプライドの醸成につなげていきます。情報システムについては、中野区地域情報化推進計画の改定を行い、区のデジタルトランスフォーメーションの推進及び新区役所における情報システム基盤整備のための取組を進めていきます。

 次に、24ページの主な事業について、御説明いたします。

 1-01ですが、統合仮想サーバー環境の安全対策の強化を図るため、重要データを遠隔地のデータセンターにバックアップします。

 次に、1-02ですが、基本構想において描く目指すまちの姿を実現するため、基本計画及び区有施設整備計画を策定いたします。

 1-03ですが、男女共同参画・多文化共生推進に係る条例の制定に向けた検討を進めていきます。

 1-04ですが、夏季の区報発行回数を縮減します。その代替として、夏季のイベント情報等を新たにLINEなどのSNS等で発信します。

 1-05ですが、「わたしの便利帳」等を見直し、「なかの生活ガイド」を作成するとともに、電子版を作成し、SNS等で発信していきます。

 1-06ですが、執行方法を見直し、区職員自らが企画・調整を行い事業を進めるほか、事業助成について文化・芸術、子育て・教育に特化いたします。

 次に、用地特別会計について、御説明いたします。

 恐れ入りますが、48ページ、49ページを御覧ください。両ページのそれぞれ上段の表が用地特別会計になります。用地特別会計は、用地取得に関する経費を明確にするため設けている特別会計でございます。令和3年度は、日本銀行が所有する若宮一丁目用地の取得に係る経費が皆増となったことから増加し、18億5,900万円となってございます。

 右ページの歳出を御覧ください。1款公債費は、公共用地先行取得債の元利償還金です。2款用地費は、用地取得のための経費を計上したことから17億6,200万円余の皆増となっています。

 左ページの歳入につきましては、1款繰入金は公共用地先行取得債の利子分などについて一般会計から繰入れを行っているものです。2款特別区債は、用地取得の財源として起債を活用することから17億6,200万円の皆増となっています。

 以上で、議会費、企画費、公債費、諸支出金、予備費及び用地特別会計の説明とさせていただきます。よろしく御審議のほどお願いいたします。

 引き続き、各部長から、各款ごとに区の予算編成の特徴や主な事業などについて説明いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

○海老沢総務部長 私からは、令和3年度当初予算(案)のうち、3款総務費について御説明いたします。

 当初予算(案)の概要、25ページをお開きください。3款総務費の予算の額は87億5,678万5,000円、区全体の歳出に占める割合は5.9%となっております。なお、総務費には、総務部のほか、会計室、選挙管理委員会、監査事務局の予算も含まれてございます。

 総務部では、適切な組織管理と職員の能力向上により、区民に信頼される区政運営を展開してまいります。また、安全・安心な暮らしが守られるよう防災対策や交通安全啓発の推進に努めるとともに、新型コロナウイルス感染症対策として、危機管理等対策会議等の運営により組織横断的な取組を進めてまいります。

 それでは、主な事業について御説明いたします。

 26ページをお開けください。新規と拡充、推進の主な事業は、記載の事業を予定してございます。

 2-01でございますが、東日本大震災から10年に当たり、区民の防災意識の向上、震災の記憶風化防止を目的に、引き続き「東北復興大祭典なかの」を実施いたします。

 次に、2-02防災対策の推進でございますが、各避難所に太陽光でも蓄電できる蓄電池、乳児用液体ミルクの配備等の拡充を行います。また、防災リーダーのスキルアップ等を目的に、希望者に応急手当普及員の資格取得を支援いたします。

 次に、2-03新区役所整備でございますが、令和6年度の移転に向けて整備を進めるとともに、移転に向けてペーパーレス等の推進を図ってまいります。

 以上が総務部の主な事業となります。

 続きまして、選挙管理委員会では、2-04東京都議会議員選挙、2-05衆議院議員選挙でございますけれども、それぞれ任期満了に伴う選挙の執行費用を計上するとともに、若年層に対する啓発を一層図ってまいります。

 また、会計室では、決算の調整や会計システムの運用、物品の管理、審査、出納業務の経費を計上してございます。

 監査事務局では、監査委員及び事務局の経費を計上してございます。

 以上が3款総務費の説明でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。

○青山区民部長 それでは、私からは、令和3年度当初予算(案)のうち、区民部所管分の4款区民費及び国民健康保険事業特別会計、後期高齢者医療特別会計について、御説明いたします。

 まず、当初予算(案)の概要の27ページを御覧ください。区民費の歳出予算総額は114億4,662万円で、前年度より6,341万円、0.6%の増となっております。

 区民部は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた区民や事業者を適切に支援するとともに、自治体としての基本業務を安定的に行うため、住民税や国民健康保険料の収入確保及び国民健康保険の医療費給付適正化に取り組みます。また、文化芸術振興、国際交流の推進及び産業振興により魅力あるまちの実現を目指します。

 それでは、区民部が取り組む主な事業につきまして御説明いたします。

 28ページをお開きください。

 まず初めに、3-01旧中野刑務所正門の保存・活用に向けた検討でございます。旧中野刑務所正門の保存・活用に向け、当該正門に係る基本計画及び保存・活用計画を策定するものでございます。

 次に、3-02マイナンバーカード普及促進対策でございます。国がマイナンバーカード未取得者に対し交付申請書の送付を開始したことに伴い、交付申請が大幅に増加する中、交付事務体制の拡充を図り円滑な交付事務を行い、マイナンバーカードの普及促進を図るものでございます。

 次に、3-03もみじ山文化センター、なかの芸能小劇場の改修に伴う休業補償でございます。もみじ山文化センター西館カーテンウォール改修工事が令和4年1月から3月の期間、またなかの芸能小劇場空調機整備工事が令和3年10月に行われることに伴い、工事期間中の利用料金収入について指定管理者に補償するものでございます。

 次に、3-04産業経済融資等利子補給でございます。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた事業者の経営安定化等を支援するため、融資あっせん・利子補給の拡充を行うものでございます。

 次に、3-05商店街キャッシュレス化導入支援事業でございます。商店街全体としてキャッシュレス化を推進する事業に対し、都の支援事業等に区が上乗せして補助することで導入を支援するものでございます。

 続きまして、3-06友好都市・諸外国との交流でございます。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により海外への渡航が難しいことから、友好都市への派遣は当面見合わせ、受入れについては回数を減らす見直しを行ったものでございます。

 続きまして、特別会計について御説明いたします。

 48ページ、49ページをお開きください。下段の国民健康保険事業特別会計でございます。当初予算額は、歳入歳出ともに320億4,500万円で、前年度より7億3,200万円、2.2%の減となっております。

 主な増減について御説明いたします。

 まず、右側の49ページ、歳出を御覧ください。2款国保給付費が1億6,763万円の減、3款国保事業費納付金が6億240万1,000円の減となっております。これは、被保険者数の減などによるものでございます。

 次に、左側の48ページ、歳入を御覧ください。1款国民健康保険料が3億6,348万2,000円の減となっております。これは、被保険者数の減などによるものでございます。また、4款都支出金が、国保給付費の減に伴い保険給付費等交付金が減ったことにより、1億7,845万4,000円の減となっております。

 以上が国民健康保険事業特別会計でございます。

 続きまして、50ページ、51ページをお開きください。上段の後期高齢者医療特別会計でございます。当初予算額は、歳入歳出ともに71億4,300万円で、前年度より9,400万円、1.3%の減となっております。

 主な増減について御説明いたします。

 まず、右側の51ページ、歳出を御覧ください。1款広域連合納付金が、療養給付費負担金の減などにより、9,118万8,000円の減となっております。

 次に、左側の50ページ、歳入を御覧ください。1款後期高齢者医療保険料が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、収入の減などの見込みにより4,835万9,000円の減となっております。

 以上が後期高齢者医療特別会計でございます。

 区民部所管の令和3年度当初予算(案)に関する御説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。

○戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長 それでは、令和3年度当初予算(案)のうち、子ども教育部、教育委員会事務局の予算につきまして御説明させていただきます。

 29ページをお開きください。5款子ども教育費の予算額は552億5,376万8,000円と、前年度より5億893万4,000円の減となりました。子育て・子育ち環境の整備を進め、子どもと子育て家庭の満足度が高く、多くの子どもと子育て家庭から選ばれるまちである「子育て先進区」の実現に向けた取組を推進してまいります。

 主な事業につきまして御説明いたします。

 31ページを御覧ください。まず、新規・拡充・推進事業でございます。

 4-01地域学校協働活動の推進では、地域学校協働活動の制度導入に向けて関係団体等との意見交換を行い、導入の手順等を検討いたします。

 4-02学校情報配信システムでは、災害等緊急時等の迅速・適切な対応のため、学校と保護者双方向の機能を追加したシステムを導入する準備を進めてまいります。

 4-03GIGAスクール構想の推進では、GIGAスクール構想の推進を図るため、児童・生徒向けに整備した一人1台の情報端末の円滑な運用を進めてまいります。

 4-04就学援助でございます。家庭の経済状況に応じて就学に必要な経費を支援する就学援助の認定基準を見直すとともに、GIGAスクール構想の推進に当たり、就学援助世帯に対し通信費の支援を行います。

 4-05区立学校の環境改善に向けた計画的な改修でございます。小中学校の体育館の冷暖房効率向上のための改修や校庭整備等を進めるほか、第二中学校の体育館棟の大規模改修を行い、学校環境の改善を計画的に進めてまいります。また、児童数の増加に伴い、普通教室の不足が見込まれる学校について、増築等の対応を図ってまいります。

 4-06区立学校の再編等では、中野区立小中学校再編計画(第2次)に基づく小・中学校の再編を行うため、学校の改修・解体・新築等の整備工事を行うとともに、新校舎の物品整備、移転準備等を行います。

 4-07中野東図書館の開設では、旧第十中学校跡地に中野東図書館を開設いたします。

 4-08軽井沢少年自然の家改修では、軽井沢少年自然の家のレクリエーションホールの床及び暖房配管について、経年劣化による改修を行ってまいります。

 32ページをお開きください。4-09インターネットを通じた子育て等情報の発信では、子育て支援情報の配信方法をメールからLINEに切り替えるとともに、子ども総合相談窓口の受付待ち人数等の情報をインターネットを通じて配信いたします。

 4-10子ども・若者支援センター等開設準備・事業等運営でございます。旧第十中学校跡地に子ども・若者支援センター、教育センター等を開設するための準備を行います。開設は令和3年11月29日を予定しています。また、令和4年2月に子ども・若者支援センター内に児童相談所を開設するとともに、児童相談所設置に伴って移管される児童福祉審議会の設置など児童相談所設置市事務について準備・運営を進めてまいります。

 4-11区有施設での一時保育(一時預かりの支援)では、身近な施設での一時保育(一時預かり)を区有施設で試験的に実施いたします。

 4-12区立保育園民営化・民間保育施設新規開設支援でございます。多様な保育ニーズに対応するとともに、施設の更新や定員の拡大を図るため、区立保育園の民設民営化を進めてまいります。また、民間保育所誘致、認可外保育施設の認可化移行を支援し、保育の質の向上や保育定員の拡充を図ってまいります。

 4-13地域型保育事業(小規模・家庭的)、認証保育所の減収に係る補助では、保育定数の維持を図るため、定員未充足となっている地域型保育事業者及び認証保育所に対し補助を行います。

 4-14区立療養センターにおける保育所等訪問支援の実施及び保育所ソーシャルワーク事業等の実施でございます。区立療育センターアポロ園とゆめなりあの指定管理による事業において、現行の保育園等巡回訪問指導の保育所等訪問支援への転換及び療育相談の充実により、療育センター機能を強化いたします。また、保育ソーシャルワーカーを配置し、各家庭や子どもの状況に応じて保育園等への支援を行うソーシャルワーク事業を実施いたします。併せて、発達支援研修、私立幼稚園への大学連携による相談支援を実施いたします。

 4-15保育入園事務の効率化では、保育園入園申込みに係る申請書及び入園利用調整処理のICT化を進め、申請手続きの簡素化を図ってまいります。

 33ページを御覧ください。4-16子どもの権利擁護に係る条例の検討では、子どもの育ちを地域全体で支えるまちの実現に向けて、子どもの権利擁護に係る条例の制定に向けた検討を進めてまいります。

 4-17子ども配食事業でございます。子ども家庭相談における支援策の一つとして、経済的な理由や保護者の疾病など食事の支援が必要な家庭に配食を行うとともに、利用申請時等に家庭状況を把握することで相談・支援の充実を図り、児童虐待の未然防止等を進めてまいります。

 4-18子ども食堂運営助成金事業では、子どもへの食の支援の必要性の高まり、地域での子ども食堂活動の広がり等を踏まえ、子ども食堂運営に係る支援を強化いたします。

 4-19子ども施設各種改修工事等では、利用者の安全・安心と快適な環境の確保のため、各種子ども施設の改修工事を実施いたします。

 4-20子ども施設の拡充でございます。キッズ・プラザの開設準備のほか、学童クラブの待機児対策として区立学童クラブの拡充や民間学童クラブの運営支援を行うとともに、子育てひろばの運営委託を継続いたします。

 続いて、事業の見直し等を図った事業でございます。

 4-21海での体験事業は、実施回によっては定員に余裕があるため、実施回数及び1回当たりの定員を見直します。

 4-22保育士宿舎借上げ支援事業は、国・都の制度に準拠し、事業者に宿舎借上げ費用の一部負担を求めることといたします。

 4-23民間保育施設ICT化推進事業補助、安全対策強化事業補助は、国・都の制度改正を踏まえ見直しを行います。

 34ページをお開きください。4-24定期利用保育事業は、利用者が減少傾向であるため、事業を廃止いたします。

 4-25中高生ライフデザイン応援事業・中高生活動発信応援事業でございます。中高生ライフデザイン応援事業は全区立中学校で事業実施が終了したため廃止し、中高生の活動発信応援助成は区民公益活動に関する助成制度にて代替いたします。

 以上が子ども教育費の主な事業でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。

○鳥井地域支えあい推進部長 それでは、地域支えあい推進部所管分につきまして御説明申し上げます。

 35ページをお開きください。一般会計の6款地域支えあい推進費の歳出予算総額でございますが、70億115万9,000円、区全体の歳出合計に占める割合は4.8%でございます。前年度比較では13億5,589万6,000円、16.2%の減となってございます。

 部の取り組みの概要でございます。令和3年度予算では、すこやか福祉センターや区民活動センター等の地域施設を拠点とし、医療・介護・福祉の専門的な機能と町会・自治会をはじめ地域の様々な公益活動を行う方々との連携により、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができる地域包括ケア体制の構築に向けた取組をさらに進めてまいります。

 36ページをお開きください。主な事業について御説明いたします。

 まず、5-01区民活動センター集会室Wi-Fiルーターの貸し出しでございます。集会室の利用団体が情報収集などに利用できるよう、インターネット環境を整えます。

 次に、5-02老人クラブ連合会60周年記念事業に係る助成でございます。60周年記念事業の経費の一部を助成し、団体の活動を支援いたします。

 次に、5-03介護保険指定事業者等管理システムクラウド版新規導入でございます。事業者情報の台帳管理及び東京都への進達事務を支援するシステムを導入いたします。

 次に、5-04中野三丁目高齢者施設の運営でございます。中野三丁目用地に民間事業者が整備する堀江敬老館代替施設におきまして、事業者による高齢者会館相当事業を開始いたします。

 次に、5-05妊娠・出産・子育てトータル支援事業でございます。従来実施してございました事業に加えまして、父親等向け事業及び多胎児家庭支援事業を拡充して実施いたします。

 次に、5-06(仮称)地域包括ケア総合計画の策定でございます。地域包括ケアの対象を全世代、全区民へと拡大、展開していく取り組みを推進し、区内関係団体とともに(仮称)地域包括ケア総合計画を策定いたします。また、計画に広く区民、関係者の意見を取り入れるため、地域包括ケア理念共有事業(シンポジウム等)を行います。

 次に、5-07認知症とともに暮らす地域安心事業でございます。若年性認知症相談窓口におきまして継続的な相談支援を実施いたします。

 次に、5-08なかの生涯学習大学の再編でございます。令和5年度になかの生涯学習大学を、シニアを対象とする生涯学習事業と、地域での活躍応援事業に再編する方向で検討を進めます。令和3年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対応として休講いたしました令和2年度の1~3学年を対象に、実施方法を工夫して開講いたします。なお、1学年につきましては、追加募集を行います。

 次に、5-09地域健康づくりの見直しでございます。更年期世代の健康増進を目的とした女性の健康相談と、子育て世代を対象とした女性のための健康講座、これを統合いたしまして、幅広い世代の女性を対象とした事業を実施してまいります。

 次の5-10は、介護保険特別会計の事業でございます。認知症とともに暮らす地域安心事業です。認知症の初期の段階から相談、診断、支援ができる体制を整備するため、認知症検診及び地域拠点による支援事業の実施に向けた検討を行います。

 続きまして、特別会計について、御説明いたします。

 恐れ入ります、50ページ、51ページをお開きください。下段の介護保険特別会計でございます。当初予算は、歳入歳出ともに232億7,800万円でございまして、前年度より7億900万円、3%の減となっております。

 主な増減について、御説明いたします。

 51ページの歳出を御覧ください。2款保険給付費及び3款地域支援事業費につきまして、新型コロナウイルス感染症の影響により利用が減少していることから、保険給付費が4億543万8,000円の減、地域支援事業費が3億4,537万9,000円の減となっております。

 次に、50ページの歳入を御覧ください。3款国庫支出金、4款支払基金交付金、5款都支出金、7款繰入金につきまして、保険給付費及び地域支援事業費の減などによりまして、それぞれ表に記載したとおりの減となってございます。

 以上で地域支えあい推進部所管分の総括説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

○岩浅健康福祉部長 それでは、健康福祉部所管分につきまして御説明いたします。

 38ページを御覧ください。7款健康福祉費の歳出総額は315億3,457万6,000円で、前年度に比べ14億9,434万5,000円、5.0%の増となっております。この主な要因でございますが、生活保護費や住居確保給付金、新型コロナウイルス感染症対策経費の増によるものでございます。新型コロナウイルス感染症対策といたしましては、令和2年度に引き続き、区民が安心して相談や医療を受けられる体制を確保いたします。また、クラスターが発生しやすい高齢者施設等に対し、感染症予防指導を実施いたします。

 健康福祉部では、「健康福祉都市なかの」の実現を目指しまして、子どもから高齢者、障害のある人など、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるための取組をさらに進めるとともに、区民の継続的なスポーツ活動・健康づくりを推進する事業を実施してまいります。

 それでは、令和3年度予算の主な事業について、御説明いたします。

 6-01公衆浴場のAED購入経費補助事業でございます。区内公衆浴場に設置いたしますAEDの購入経費に対しまして補助を行います。

 次に、6-02成年後見制度利用促進に関する取組でございます。成年後見等権利擁護支援が必要と思われるケースにつきまして、司法や福祉の専門家とともに支援の方法等を多角的に検討する会議を設置いたします。

 続いて、6-03健診管理システム改修でございます。健(検)診結果情報をデジタル化し、マイナポータルを活用した情報提供体制を構築いたします。

 最後に、6-04犬の飼い方教室、猫の飼い方教室の休止でございます。本事業につきましては、令和3年度は休止といたします。

 以上で健康福祉部所管分の令和3年度当初予算(案)に関する説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願いいたします。

○朝井環境部長 それでは、令和3年度当初予算(案)における環境部所管分につきまして御説明させていただきます。

 当初予算(案)の概要、40ページをお開きください。8款環境費は52億8,086万1,000円で、前年度より7,301万5,000円、1.4%の増となっています。この主な要因でございますが、清掃車の買替え経費が減少した一方、集団回収支援経費やごみの収集・運搬経費等の増加により増となったものでございます。

 環境部は、環境負荷の少ない持続可能なまちの実現のため、区民の生活や事業活動における二酸化炭素排出量の削減、効率的なごみの収集・運搬、ごみの発生抑制・資源化などを推進するとともに、快適な住環境を維持するための公害対策に取り組んでまいります。また、改定時期を迎えた区の環境施策の基本となる環境基本計画、ごみの処理及び排出抑制施策の基本となる一般廃棄物処理基本計画を改定します。

 次に、主な事業について御説明いたします。

 41ページをお開きください。まず、7-01は、先ほど御説明いたしました中野区環境基本計画の改定でございます。地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく地方公共団体実行計画(区域施策編)とともに、気候変動適応法に基づく地域気候変動適応計画にも位置付け、環境施策の総合的な計画として策定いたします。

 7-02は、蓄電システムの導入支援でございます。家庭などにおいて蓄電システムを導入する場合に、その費用の一部を助成する制度でございます。

 7-03は、食品ロス削減を推進するための親子料理教室の実施に当たり、直接参加型に加え、オンライン形式を採用し、参加者の拡大を図るものでございます。

 続きまして、見直し事業が2件ございます。

 まず、7-04なかのエコポイントでございます。エコマークを集める環境商品コースを廃止し、環境行動コースについては充実を図ります。

 次に、7-05リサイクル展示室運営でございます。管理コストを縮減するため、開館日及び開館時間を縮小し、運営いたします。

 最後に、7-06森林環境譲与税の活用でございます。令和3年度は、一時保護所、令和小学校、中野東図書館において国産木材による備品購入等に活用いたします。

 以上が環境部所管分でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

○奈良都市基盤部長 それでは、都市基盤部に関わる令和3年度当初予算(案)について御説明いたします。

 当初予算(案)の概要、42ページをお開きいただきたいと思います。9款都市基盤費になります。当初予算額としましては64億6,254万5,000円、対前年度比11億4,769万3,000円、15.1%の減となりました。都市基盤費は、都市計画マスタープランの改定、無電柱化整備事業や区内交通環境の整備などに取り組む一方、耐震化促進経費や橋梁長寿命化修繕経費等が減少したことなどから、前年度に比べ減額となってございます。

 都市基盤部は、区民の暮らしを支える都市の基盤づくりを担う部門として、道路や公園など都市基盤の着実な整備や計画的な維持管理に取り組むほか、多様なニーズに応じた住宅ストックの活用、利用しやすい交通環境の整備及び魅力ある都市景観の形成など、区民が安全に安心して快適に暮らせるまちの実現を目指します。

 それでは、令和3年度の主な事業について、御説明いたします。

 次のページ、43ページを御覧いただきたいと思います。初めに、新規事業です。8-01住宅確保要配慮者を対象とした居住支援事業の推進です。住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への入居促進を図るため、住宅確保要配慮者及び民間賃貸住宅のオーナーの双方に対し、行政、不動産関係団体、居住支援団体等の各種専門職が連携し、入居前から退去時まで切れ目ない支援を実施いたします。

 次に、拡充事業です。8-02空家等対策の推進です。法律や建築における民間団体が空き家等に対する多種多様な相談をワンストップで対応する体制を構築するとともに、空き家所有者への啓発を行うことにより、不動産市場への流通をはじめとした空き家等の利活用を促進し、管理不全な空き家の発生の予防を図ります。

 8-03住宅確保要配慮者入居支援事業です。住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居支援制度として平成30年度に創設した「あんしんすまいパック」を見直し、多様なニーズに対応できる複数のサービス展開を図ります。

 続いて、推進事業です。8-04都市計画マスタープランの改定・景観方針の策定です。都市基盤の整備や各まちづくり事業を円滑に進めるため、都市計画の基本方針となる都市計画マスタープランの改定を行います。また、地域特性に応じた良好な都市景観の誘導を進めるため、景観に関する基本的な考え方を示した方針及びガイドラインを策定いたします。

 8-05無電柱化整備事業です。中野区無電柱化推進計画に基づき、まちの防災性の向上と安全な歩行空間の確保及び良好な都市景観の創出のため、弥生町三丁目周辺地区の避難道路をはじめ、無電柱化を計画的に推進します。

 8-06区立公園の整備等です。平和の森公園及び中野四季の森公園について、公園の安全・安心を図ることを目的に、防犯カメラの設置を進めます。中野四季の森公園において、民間活力の導入に向けた検討を行います。また、老朽化が著しい旧野方配水塔の保全・補修工事を行います。

 8-07区内交通環境の整備です。区内の総合的な交通環境整備に向けて交通政策基本方針を策定するとともに、新たな公共交通サービスの導入の検討を進めます。また、関係者間の調整の場として、学識経験者、関係機関、区民等から構成される会議体を設置します。さらに、自転車利用総合計画の改定に向けた検討を進めるとともに、区民の移動の利便性向上と公共交通の補完を目的とした自転車シェアリング事業を推進します。

 次のページ、44ページです。8-08花と緑の祭典事業です。例年春と秋に開催している花と緑の祭典につきまして、令和3年度に限り春期を休止することといたします。苗木の配布や緑化相談等につきましては個別に実施し、みどりを増やす取組を継続してまいります。

 以上で都市基盤部所管分の令和3年度予算の総括説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

○角まちづくり推進部長 それでは、令和3年度当初予算(案)のうち、まちづくり推進部所管分について御説明いたします。

 令和3年度当初予算(案)の概要、45ページをお開きいただきたいと思います。10款まちづくり推進費の予算額は98億6,689万円で、前年度と比べ21億8,308万7,000円、28.4%の増となっております。これは、中野二丁目地区及び囲町東地区市街地再開発事業関連経費が増額となったことが主な要因でございます。

 まちづくり推進部は、西武新宿線沿線及び中野駅周辺のまちづくりと木造住宅密集地域の防災まちづくり等を所管し、区内のまちづくりを一体的かつ効果的・効率的に進め、安全・安心で快適な特色あるまちづくりを推進してまいります。

 それでは、令和3年度の主な事業について、御説明いたします。

 46ページ、47ページをお開きください。推進事業が5事業でございます。

 初めに、9-01東中野駅東口周辺まちづくりでございます。東中野駅東口周辺において、民間開発の誘導と活用を視野に入れた都市整備手法等の検討を行います。

 次に、9-02防災まちづくりでございます。地震時における地域危険度が高い地域や木造住宅密集地域等において、不燃化の促進と、地域の市街地状況に即した防災まちづくりを推進してまいります。また、木造住宅密集地域等における不燃化の促進と防災性の向上を優先的に行うべき地区の防災まちづくりの検討を進めてまいります。

 次に、9-03野方駅以西のまちづくりでございます。西武新宿線の野方駅から井荻駅間の連続立体交差事業の早期実現を目指した野方駅、都立家政駅、鷺ノ宮駅の各駅周辺まちづくりの検討を進めてまいります。

 次に、9-04新井薬師前駅・沼袋駅周辺のまちづくりでございます。新井薬師前駅・沼袋駅周辺地区で、交通環境の改善、にぎわいと魅力あふれるまちづくりや防災性の向上に向けた取組を進めてまいります。

 最後に、9-05中野駅周辺のまちづくりでございます。中野駅周辺各地区のまちづくりを推進してまいります。中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備を進めるとともに、各地域において施行される土地区画整理事業及び第一種市街地再開発事業について事業費の一部を補助し、各事業の推進を図ってまいります。

 以上でまちづくり推進部所管分の令和3年度予算に関する説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

○山本委員長 以上をもって総括説明を終了します。

 次回の委員会は、2月25日(木曜日)午前10時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。

 以上で本日の予算特別委員会を散会いたします。

午後2時06分散会