令和3年03月18日中野区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会(第1回定例会)の会議録 中野区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会〔令和3年3月18日〕
中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会会議記録
○開会日 令和3年3月18日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後5時11分
○出席委員(14名) 大内 しんご委員長 いさ 哲郎副委員長 市川 しんたろう委員 渡辺 たけし委員 立石 りお委員 吉田 康一郎委員 木村 広一委員 ひやま 隆委員 いでい 良輔委員 小林 ぜんいち委員 中村 延子委員 平山 英明委員 酒井 たくや委員 長沢 和彦委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員 副区長 横山 克人 企画部長 高橋 昭彦 企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 石井 大輔 企画部広聴・広報課長 高村 和哉 総務部長 海老沢 憲一 新区役所整備担当部長 滝瀬 裕之 総務部総務課長 浅川 靖 総務部新区役所整備課長 中村 洋 区民部長 青山 敬一郎 区民部産業観光課長 堀越 恵美子 都市基盤部長 奈良 浩二 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 石橋 一彦
○事務局職員 書記 五十嵐 一生 書記 鎌形 聡美
○委員長署名 審査日程 ○議題 中野駅新北口駅前エリアの再整備について 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について 中野駅周辺地区一体的整備について 都市観光の推進について 1 中野駅新北口駅前エリアの再整備について(企画課) 2 中野区シティプロモーション事業の実施結果等について(広聴・広報課) 3 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(中野駅新北口駅前エリア担当) 4 中野五丁目地区のまちづくりの考え方について(中野駅新北口駅前エリア担当) 5 中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業に関わる工事について(中野駅地区・周辺基盤整備担当) 6 囲町地区のまちづくりについて(中野駅周辺地区担当) 7 中野駅周辺におけるエリアマネジメントの推進について(中野駅周辺エリアマネジメント担当) ○中間報告について ○その他
委員長 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会を開会します。
傍聴者の希望が15人を超えましたが、希望者全員の傍聴を許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 なお、本日は多数の方が傍聴にお見えになっておりますので、席を譲り合って傍聴いただくようお願いいたします。 本日の審査の進め方について協議したいため、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時00分)
委員長 委員会を再開します。
(午後1時01分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程案(資料1)のとおりとし、所管事項の報告の1番と3番の内容は関連しますので、一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。 では、議事に入ります。 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺地区一体的整備について、都市観光の推進についてを一括して議題に供します。 所管事項の報告を受けます。 審査日程の協議の際御確認したとおり、1番、中野駅新北口駅前エリアの再整備についてと、[1]3番、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況についての報告を一括して求めます。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) それでは、中野駅新北口駅前エリアの再整備について御報告申し上げます。(資料2)本報告につきましては、本定例会中の総務委員会でも重複の報告をしてございます。 区が地権者として関与・参画することとなる中野駅新北口駅前エリアの再整備の状況について報告するものでございます。 まず、1番、拠点施設整備民間事業者募集の選定結果でございますが、当委員会におきましては、前回、同様の内容を報告してございますので、説明は割愛させていただきます。 次の2番、基本協定の締結でございます。 中野駅新北口駅前エリアの地権者である区と施行予定者が、活力ある持続可能なまちの実現に向けた中野の新たなシンボル拠点の形成を目指し、拠点施設整備事業を協力して推進するに当たりまして、基本協定を締結するものでございます。なお、基本協定の締結をもって、当該事業者グループが施行予定者として正式に決定するものとするということでございます。 裏面を御覧ください。 次の3の基本協定の主な構成でございます。 まず、(1)で目的がございますが、区が当該事業者グループを施行予定者として選定したことを確認し、区と施行予定者が協力して本事業の事業化を推進するに当たって必要となる事項その他条件について定めるものでございます。 (2)の役割分担でございますが、区の主な役割、施行予定者の主な役割、それぞれ記載しておりますので、御覧ください。 次に、(3)まちづくり計画の順守及び提案内容の継承でございます。施設計画や管理運営計画の検討・調整に当たりましては、中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画やその他のまちづくり計画を順守し、また、拠点施設整備民間事業者募集において、施行予定者が提案した提案内容を継承するものとするということでございます。 そのほか、(4)では費用負担、(5)で有効期間、(6)では協定の解除、こうした規定を取りまとめ、協定を締結する予定でございます。 次に、4番、今後の事業の進め方でございます。基本協定の締結後、施行予定者は提案内容をもとに関係権利者、関係機関との協議、調整を進めながら、事業計画を立てることになります。事業計画作成の際には、区として事業内容に係る要望事項を整理し、施行予定者と協議をしてまいります。また、区以外の関係権利者の要望も確認した上で合意形成を図り、都市計画の手続へ進んでまいります。 最後、5でございます。今後の想定スケジュールでございます。令和3年度には基本協定の締結をいたします。今のところ、見込みとしては4月中と考えてございます。その後、本事業の計画、検討を開始し、令和4年度には本事業に関連する都市計画の決定を経て、令和5年度に事業認可、権利変換計画の認可、令和6年度に拠点施設整備工事に着手し、令和10年度に拠点施設の竣工を予定しているものでございます。 御報告は以上でございます。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 それでは、所管事項の報告3番、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況についてでございます。(資料4) 陳情の1番でございますが、平成29年の第2号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備を独自性・先進性に富むものとすることについてということでございまして、主旨としましては、再整備について区民が誇れる意匠・計画とされたい。近隣街区との連動性、機能の可変性などで立地の特性も十分に生かしていただきたい。地球環境対策、それから、利用者・生活者との双方向性や透明性を高める工夫というような主旨でございます。処理状況でございますが、今回の御報告のとおり、令和3年1月に施行予定者候補を選定したというところでございます。今後は民間を中心としたエリアマネジメントの取組なども含めまして、計画段階から地域と連携した活動を誘導していくというものでございます。 続きまして、陳情の2番、平成29年第14号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備にあたり専門家集団との意見交換の場を設置することについてでございます。主旨でございますが、再整備事業につきまして、建築まちづくりの専門家と事業実現に向けて、行政との意見交換ができる場を設置してくださいというようなことでございました。処理状況でございますが、経過については、施行予定者候補の選定というところまでは同様でございます。これまで検討段階におきまして、中野区内の建築関係団体との意見交換を実施してまいりました。今後も具体的に事業を計画していくというような中で、必要に応じて意見交換の機会を設けてまいりたいと考えております。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。 市川委員 御報告ありがとうございました。いよいよこの基本協定を締結させて事業化させていくというところだと思うんですが、前回の各候補者、事業者グループから提案していただいた提案内容の概要版というのを出していただきました。その際にも、この委員会で質疑があったんですけども、概要版にのっとって、候補予定者の方たちには、その提案書にのっとって今後も進めていただくというお話があったと思うんですけども、これについては今も変更はなしでよろしいんですね。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 基本協定の内容に係る部分でございますが、まちづくり計画の順守及び提案内容の継承といったことについて規定をしてございます。このうち、今の御案内の点については、提案内容の継承ということで、施行予定者が提案した提案内容を継承するものとするというような規定を設けてございます。 市川委員 継承ということですので、解除するということではないんですけれども、例えば社会情勢が変わったりとか、いろいろな理由でそういった姿形にも影響することはあると思うんですけれども、そういうところの想定というのはいかがですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 今の規定の中では、その後に提案内容を変更する必要が生じた場合は両者で協議するということがございます。内容的にこれから変更していくと――変わっていくというか、検討する中で、また中身を詰めていくということになってまいりますが、その際に内容的に変更するということであれば協議が必要になるということでございます。 市川委員 このサンプラザ・区役所の跡地の開発、拠点整備の付近にもこれは大きな影響を及ぼすような事業だと思うんですね。例えば、今、その後に中野四丁目西地区事業が止まっている状況であると思うんですけども、動線ですね。提案の中にも入っていたんですけど、デッキというんですか、この動線というものが中野四丁目西地区にもつながる予定だったんじゃないかというようなお話がございました。ただ、中野四丁目西地区が今、中野区が思っていたように進んでいないという状況があるんですけども、この辺についてはその協定の中で、この先、例えば組合が設立されたとか準備が進んだとかということがあったら、そのデッキについてどうしていくのかという考え方についてはいかがですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 今回の協定につきましては、この新北口駅前エリアの範囲の中での再開発ということでございますので、中野四丁目西地区ということになりますと、また範囲の違いが出てまいります。ただ、その中で動線を描いている部分がございますので、将来的に、一旦、再開発の中では完結した計画でつくりますけれども、その後、動線としてつなげていくということを想定しながら計画を立てていくということになります。 市川委員 この報告の中ではサンプラザ・区役所跡地の範囲の話だということだったと思うんですけど、ただ、もともと提案内容にも動線の話もありましたし、今後の区役所、中野四丁目一体の動線の計画というのもあると思うので、引き続き中野四丁目西地区の皆さんの御意見を捉えながら、そして、デッキの話が来たからこの中野四丁目西地区の事業に賛成できないと言っている方もいらっしゃるというふうに話を聞いたことがありますので、例えばそれはデッキをつなげる計画なのか、それともまた平面で動かす計画なのか分からないんですけども、それについては先方のグループ事業者の皆さんとしっかり検討していただきたいと思います。 そして、この後ちょっとエリアマネジメントの推進についても伺いたいんですけども、この後エリアマネジメントの話が出てくるんですけども、中野駅周辺のエリアマネジメントということじゃなくて、中野四丁目のこの当該地区のエリアマネジメントについては、これは事務局というのはこの施設の中に入るんですかね。エリアマネジメントというものについては。どういうことかというと、それだけで事務局機能を持たせるのか。要するに、事務局ってその施設の中につくるのかどうかというのをちょっと教えてもらいたいんです。今のところどういう検討をされているか。分かりますでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 2.3ヘクタールの再開発事業の中のエリアマネジメントにつきましては、提案の中で細かく提案がありました。その中に事務所を設けるというような形もありましたので、その辺はこれから協定の中で確認していきたいなというふうに考えています。 市川委員 区としては、どういうふうに要望していくつもりでいらっしゃるんでしょう。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 具体的にはまだ、その提案の中身を詳細に伺いながらということになろうかなと思います。それと、あと、この後お話しさせていただく中野駅周辺の全体のエリアマネジメントの関係、その中で事務所の在り方というところも含めて考えていきたいというふうに思っています。 市川委員 ということは、その全体観を持って、その中でこの中野四丁目のエリアマネジメントという考え方をしていくということだと思うので、ぜひその辺についてはしっかりグループの皆さんと話合いをしていただいて、この地域のエリアマネジメント、これ、駅周辺全体の中で考えても大変重要なものだと思いますので、しっかり要望していただきます。 渡辺委員 御報告ありがとうございます。今回の協定のことに関しては、私も総括質疑でさんざん質問させていただいたんですけれども、なかなか、私が納得する答弁というのはちょっと出なかったなというところもありますので、協定を結ぶ最後の議論をする委員会の場ということですと、もう一度おさらいを兼ねながら確認をさせていただきます。 今、市川委員からもお話があった不測の事態が起きた場合の変更の話、もちろん地震が起きた、今回のコロナみたいな災害とも言えるような非常に天変地異と言えるような、そういったことがあった場合に、いろんな事情が重なって変更せざるを得ない。それはもちろんあってしかるべきかなと思うんですけれども、今回、審査委員会の中からも、やはり資金計画に改善の余地があるというような指摘が出されている。その資金計画が破綻してしまった場合の責任の所在というのはどうなっているかということを、私は確認をし続けたわけなんですけれども、その場合に区が、ちょっと困ったので、何とか内容を変更したいというような場合、こういった場合も協議するという認識でよろしいんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 3の基本協定の主な構成の中の(2)の役割分担の中に、施行予定者の主な役割というものがございます。その中でも、上から四つ目になりますけど、本事業の権利変換計画及び資金計画に係る検討、協議、調整とございます。協定締結後に、これからその事業計画を立てていくわけでございますが、あわせて、こういった資金計画についても検討を進めていくということになります。それはもちろん市街地再開発事業が成り立つような形で資金計画をつくっていくということにはなりますけれども、その過程でなかなか実現可能性が変わってくるといったことがあった場合には、それはそれでまた協議をしていくということになります。 渡辺委員 結果、協議はしますという答弁なわけなんですよ。で、総括質疑のときのおさらいなんですけれども、要は、補助金の率の割合がちょっと多過ぎるんじゃないかと。野村不動産さんはおよそ16%から20%、金額にして300億円近い補助金、こういったものを計画の中に入れている。東京都心、都内23区、市街地再開発いろんな事例を調べた中において、個人施行主で、組合施行でもない、ましてや収益を得るためのそういった再開発で15%、16%、20%近い、そんな補助金なんてもらった事例は過去探してもほぼないと。ショートする可能性というのはどうしてもある。それに対して今、協議をするというふうな答弁をしたわけなんですけれども、その協議をする中において、区がその負担を背負う必要というのは本当にあるのかな。そこがやっぱり問題の根本的なところなんですよね。 じゃあ、そういった議論があった場合に、基本は資金計画をつくってきたのはそっちの事業者のものなんだから、それは事業者側で負担しましょうよというような、そういった協定というのは結べないもんかというような確認をしたところ、いや、そういった性質のものではないから、それは今回の協定の中では結ぶことはできないという答弁をされていたんですけど、そこは間違いないですよね、そういった認識で。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) これから資金計画を立てていくということになります。それで、基本的には市街地再開発事業としての資金計画ということになりますので、補助金ということも法定の事業ということでありますと、補助金を見込めるということはございます。さらに、そこで何か区が負担するということということにはなる話でなくて、基本的にはその市街地再開発事業の資金計画の中で確立をさせていくというものになります。 渡辺委員 今お話しした内容のことを協定に入れてくれればいいんですよ。じゃあ、今回最初の協定、それを入れることができないというふうに私は理解していたんですけども、可能なんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 今回の協定は、施行予定者であるということを確認するということ。それから、区と施行予定者の役割分担ですね。そこが主となります。まずはそこの役割分担、それから施行ということを規定するものでございますので、事業計画の内容について規定するというものではございません。 渡辺委員 であれば、今回はそういった紳士協定のような形、役割分担をしますという協定をしましたと。今後はその資金計画、指摘をされた部分に関して、これはちゃんとやっぱり修正していかなきゃいけないよねということで、それは要求し続けていく理解でよろしいですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 審査委員会でも指摘を受けていますとおり、資金計画の部分ですとか、そのほかの部分も指摘がございますので、それについては検討するということで求めていくものでございます。 渡辺委員 要は求めていくということじゃないですか。じゃあ、求め続けていった中で、最終的にそういった資金の不足に関しては事業者側で負担をしなきゃいけないという契約というのはどっかで結ばなきゃいけないと思うんですよね。ある程度それはまだ中身も決まっていないからというような言い方でしたけれども、じゃあ、その事業者側に対する責任を明確にする時期というのはいつになるのか、そこをちょっと確認していいですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) これから、今回の協定そのものは、スケジュールを見ていただくと、令和5年に事業認可とございますが、その事業認可までの期間となります。その事業認可までの期間に市街地再開発事業の事業計画をつくっていくということになります。その後に、認可されれば、今度は正式な施行者の位置付けになるということがございます。そのところに至るまでのことの準備の段階の検討をするというのが施行予定者の役割ということでございます。 渡辺委員 ですので、令和5年度にはもう計画を認可するということは、それはもう国も都も了承した上でもう進んでいくという最終段階なわけなんですよ。私が聞いているのは、これから協定をじゃあ結んだとして、交渉を始めますと。施行予定者として交渉していく中において、この資金計画だとちょっと実現性が大丈夫なのかしらと、ちょっとそこは少し計画変更する余地があるんじゃないかということをさっき言っていくと言ったわけじゃないですか。そういった交渉が始まるわけですよ。で、どこかでその交渉がまとまらなきゃいけない。そのときに、改めて、じゃあ、この計画でいきましょうというふうな締結を区と事業者でする時期というのはあるのかと聞いているんです。どうですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 今回は基本協定を結びますけれども、今後もその事業の進捗に応じて、協定のようなものを結んでいくということになります。今回の協定そのものは区と施行予定者との間での協定になりますけれども、この事業につきましては他の地権者もございますので、具体の事業計画ということになりましたら、他の地権者にも理解を得る必要があるということがございますし、そちらも含めた合意形成を図っていくということがございます。ですから、今後段階的に進める中で、そうした事業計画も確認しながら進めていくという段取りになります。 渡辺委員 令和4年度に本事業に関連する都市計画決定とあるんですけれども、この前にその話、資金計画に関する責任の所在、そういった協定というのは結ぶことができるかどうか、そこはどうですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 令和4年度の都市計画の決定の段階では、おおむねその事業の形が決まってくるだろうというふうに思っておりますので、それまでの間に事業計画については確認していくということになります。 渡辺委員 じゃあ、一応、協定を結んでから令和4年度、1年ぐらいをかけて、その資金計画の改善を求めていきましょうということで進めていくというふうな理解をしておきます。 じゃあ、その話合いをしていくと。で、資金の折り合いですよね。ちょっとこのままだと危ないんじゃないか、いや、ここはこのまま進めていくと非常にリスクがあるというふうなことで話合いが平行線になった場合って、契約を解除するというふうな規定を盛り込むと総括のときおっしゃっていましたけども、単純に話合いがうまくいかなかった場合って契約を解除する、そういったことも念頭には入れて考えていらっしゃいますか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 協定の解除についても事項を設ける考えでございまして、3の(6)のところですね。その中でも、本事業に必要な都市計画や事業認可の見込みが立たないときといったような規定もございますので、こういったようなことに基づいて解除ということも規定をするという考えでございます。 渡辺委員 再度確認しますが、資金計画に関して話が折り合わなかった場合も解除するというような認識でよろしいですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 資金計画というか、その事業の認可、結局、事業が成り立たなければ事業の認可ということもあり得ない話だと思っておりますので、そこの目指すところが達成しないということになりましたら、解除ということも検討せざるを得ないかなと思っております。 渡辺委員 そこを、いろんな想定を考えなきゃいけないわけなんですけども、その時点で、話合いを進めていった時点で、解除ということになって大丈夫なんですか。要は、この計画、事業がストップした場合、もう一回、じゃあ次点候補者、そのときは、でも協定を結んだ時点で解散したわけだから、もう一回コンペをしなきゃいけない話がある。片や、区役所はつくられ始めている。建設費は当然捻出していかなきゃいけない。それは起債をやるわけですけれども。あと西口の改札、当然工事も進んでいる。その中で話合いが物別れになって、解除になりましたということになっても大丈夫なんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 基本協定は、とにかく事業を進めていく大きな目的がやはり事業化を推進していくということでございますので、解除をどうするかと、資金計画が成り立たなかったらどうするかといったことよりは、まずは具体的にこの事業が成り立つように事業化を進めていくということで進めていくという考えでございます。 渡辺委員 だから、うまくいったらいいんです。それは別に何の問題もないんだから、そのまんまうまく進めていけばいい話です。ただ、何かあった場合のことも想定して考えていかなきゃいけないんじゃないですかということを言っているわけなんです。そのうちの一つが、話合いが物別れになって契約解除せざるを得ないというふうなことになりました。そのときに一旦事業がストップして、またやり直すというふうなことがあっても大丈夫だというようなことがある、答えてくれれば、それはそれで分かりましたと言えるんですけど、今、明確な答弁がなかったんですよ、そこ。そこを自信持って言ってもらいたいんです。いや、私は、私たちはって、そういったことも想定してやっていますよ、大丈夫ですって、ちょっと言ってくださいよ。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 事業を進める上で様々なリスクはございますけれども、まずは、その事業を進めるということが今の時点で考えるべきことでございまして、この後はとにかく目標に向けて進めるということでございます。 渡辺委員 だから、答弁になっていないんですよ、私の質問に対して。それじゃ駄目なんですって。そのリスクがある限り、本当にこのまま進めていっちゃっていいんですか。だから、そうならないための協定を、一番最初のいの一番の協定にしっかりとそういった文言を入れるべきじゃないかということをずっと言っているわけですよ。何で事業者が出してきた資金計画の不足分を、区がその分、何か割りを食わなきゃいけないんだって。そうならないように進めていくための協定なわけじゃないですか。それに対して、今答弁したとおり、一生懸命やっていくというのは、それは当然、結構な話ですよ。ただ、相手のある話ですし、相手側にも相手側の事情があるわけだし、そこはお互い交渉しながら譲り合ったりとか、ここは何とかしてくれ、こうならないか、そういうふうな丁々発止しながら、よりよいものをつくっていく。でも、それでうまくいくならいいんだけれども、物別れになっちゃったとき、区としても困っちゃうというようなことになるんだったら、それは相手の言うことをのんでいくしかないんじゃないのってやっぱり心配しちゃうわけなんですよ。明確な答弁がないんだったら、それで大丈夫なのって、やっぱりこっちも思っちゃうわけなんですよ。 もっと具体的に言うと、協定を結んだ後のパターンとしては、要は3パターン考えられるわけですよ。資金不足になった場合どうするか。一つ目、事業者側が努力する。例えばオフィスもしくはマンション、今までオフィスの賃料、月10万ずつぐらいでやっていこうかなというところを、もう月15万、20万にしなきゃ採算合わないよって。マンションを5,000万で売ろうかなと思ったところを8,000万、9,000万で売らないと採算合わないなって。事業者側は頑張ってその収益を上げるための努力をしていくという、それは結構なことです。頑張ってくださいって。 二つ目、区が割りを食う。オフィス、マンション、住宅部分、要は、事業者側がもうかる部分の床面積を増やしてほしいんですよって。申し訳ないんだけども、エリアマネジメント、ホール、収益性が低い。ホテル、バンケット、あんまり収益が取れないので、ちょっとそこを減らしてくれませんか。代わりにちょっとマンション1個建てたいんですよって。できればって、オフィスとマンションだけの棟がもう一個欲しい、もしくはそういった面積を増やしてほしいんですよ。そういった交渉をしてくる可能性がある。そうすれば採算合いますから、何とかまちづくりできますよ。それでは私としては、それはちょっと困るよねと。そうならないようにしなきゃいけないよねっていうところで確認をしているわけなんです。 三つ目、話合いがまとまりません。そんな条件のめないよって突っぱねて、じゃあ、契約破棄ですねって終了する。これが三つ目。 1番目はいい。2番目は困る。3番目、契約破棄したとき、別にうちは困らないですよって言い切ってくれるんだったらいいんですけども、それは困る、それはちょっとという答弁をもらえなかったら、そこは足元を見られて、主導権を取られちゃうんじゃないのとやっぱり思うわけなんですよ。 もう一回聞きますよ。一生懸命やるのはいい。もちろんうまくまとめたのをやったらいい。でも、物別れになっても大丈夫なんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 我々がよりどころとしているのは、このベースとなっています中野駅新北口駅前エリアの再整備事業計画でございますし、またさらにその上位の都市計画、地区計画、そういった計画でございます。それから外れるようなことがあれば、事業としてはもう一度考えていく必要があるということにはなりますけれども、まずはそうならないように協議を進めていくということはございます。再整備事業計画にも触れましたとおり、区が何か余計な負担をしてということではなくて、ホールにしても、民設民営を前提として進めるということで書いてございますので、そうならないような形で進めていくという考えでございます。 渡辺委員 じゃあ、ちょっと質問を変えます。契約破棄になった場合、どうなりますか。別に企画課長でなくていいんですよ。契約破棄になってしまった場合、どういうことが想定されますか。それは当然シミュレーションしていますよね、そういった可能性もあるわけですから。誰でもいいから、ちょっと答えてもらっていいですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 解除になったときには、この計画は、地区計画にしても再整備事業計画にしてもございますので、その計画は生きておりますから、それはもう一度やるということになります。 渡辺委員 もう一度やるわけですけれども、それに伴う様々な関連している事業というのがどうなるのか。その影響ってどうなのかというのを聞いているんです。区役所の建築は進んでいます。それって進めていっても大丈夫ですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 区役所の整備は進めていくという考えでございます。 渡辺委員 西口の改札、事業が止まったら、改札がオープンしても動線が確保できなくなってしまう可能性がある。その点についての代替案、そういうのは立てられていますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 南口の整備も進めてまいりますし、そうなった場合には、きちんと新北口のこの動線が確保されるように代替案を考えていくということになるかと思います。 渡辺委員 私がちょっと懸念しているのは、その二つなんですよ。そのほかに何か影響が出ることってありますかね。私は今そこしか思いつかなかった。何かほかにあれば、ちょっと教えてもらいたい。 高橋企画部長 いろいろ御心配いただきまして、ありがとうございます。区としては、まず具体的なところを検討を進めていかなければ、今想定される課題とかあるかと思いますが、そこも含めてどのように進むかというところ、道筋がしっかりとつくっていけないだろうと考えています。現段階では、進めるための協定をまず結ばせていただきたい。その上で、もちろん議会からも様々、区の検討状況に応じて意見をいただけると思いますが、そこも参考にしながら、さらに具体化していき、この事業を進めていきたいと考えてございます。リスクは当然あるということを踏まえながら、責任を持って進めてまいりたいと思いますので、御賛同、御理解をいただきたいと思います。 渡辺委員 口で言うのは簡単ですけど、本当、止めるって至難の業ですからね。覚悟を持たないといけないんじゃないのって。いつ契約破棄になってもいいという、そういった胆力を持って交渉しないと、足元をすくわれますよということを言いたいんです。 区役所の件と西口の改札の件、動線を1本つくれば動線ができるという、エスカレーターをつくるなり、そういうのもあるのであれば、契約破棄してもそんな大きい被害もないのかなというふうな認識をしておきますが、問題は、先ほどお話しした二つ目、区が、資金不足を理由に事業者側がちょっと当初の計画を変更したいという申出を受けたときに、一応協議に応じるというような、そういった話がありました。それはどの程度まで許容するのということ。許容できないでしょう、それは。ただ事業も止めたくないから、ここまでだったらいいよ、ここまでだったら折り合ってもいいのかなという、そこって、どう考えているのかな。その辺、何かありますか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 事業をとにかく進めることで計画をしていきますし、基本的に市街地再開発事業の起点の中で進めていくということがございます。区だけでなくて、ほかの地権者の合意を得ながら進めていくということでございますので、区が納得いかない内容であれば、恐らく他の地権者も納得いかない内容であろうし、それをそのまま進めるわけにはいかないということはございます。ですから、他の地権者も含めて、この事業計画に賛同できる事業計画にしていくということが今の大きな目標でございます。 渡辺委員 総括質疑のときの質問で、変更があった場合、どこかの時期、ポイントで議会にもその考えを示すと。で、議会からの同意も、了承もというか、そういったのも議論もした上で決めていくという答弁があったわけなんですが、議会に提出する前に、国や都、ほかの地権者と合意したものを出してくるのか、それとも、区と事業者が交渉したそれを出してくるのか、それとも、ほかのパターンで出してくるのか、それはどういう出し方を考えていますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今後、施行予定者候補と協議をしながら事業計画をつくってまいりますけれども、その経過につきましては、適宜議会、それから区民の方々に報告をしたいというふうに思っておりますので、完全にこうなりますという段階での報告というよりは、段階を追ってということで考えてございます。 渡辺委員 だから、その国とか都と協議した上のものを持ってくるのか、そうじゃないのか、それ、どっちですかって聞いているんです。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 国、それから都との協議というのも、1回というよりは段階を追っていくと思いますので、協議をしつつ、そのときの検討状況についてというような形で考えております。 渡辺委員 そうしたら、国と都と協議をしながらって、了承をもらう前に議会のほうに提出するという、そういう認識でよろしいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 協議、それから検討の段階を追ってということでございます。 渡辺委員 分かりました。議会に出すということは、ある程度の折り合いをつけて出してくるのかなと。仮の話ですね。うまくいけばいいんですよ。うまくいっていれば別にいいんですけれども、資金不足を理由に、ちょっと協議してくれと。ここを何とか変えることによって、資金計画もめどがつく、折り合いがつく、何とかなる。分かりましたと言って、都と区と協議しながら議会にも出すと。仮にその、まあ、中身が許容範囲だったら問題ないです、それももちろん。全然問題ないんですけれども、これはちょっと議会の側から見て、ちょっとあまりにも偏向し過ぎなんじゃないかとか、これ、事業者にちょっと寄り過ぎたんじゃないのというような、そういった場合、やっぱり、はい、分かりましたというわけにも、私は個人としては承諾はしたくないんですよね。で、議会がそれをちょっと突っぱねたと、要は。こんなの駄目だよとなった場合、それが理由でもし、議会がちょっと折り合いがつかなかったので、もうこれ以上折り合いつかないので契約破棄になりましたとかってなった場合って、責任ってどこにあるのかな。議会が責任を持つんですか、それ。 委員長 委員会を休憩します。
(午後1時40分)
委員長 委員会を再開します。
(午後1時42分)
渡辺委員 要は、ちょっと議会の側でも、本来はそういった判断をしていく上でも必要な情報というのはやっぱり開示してもらいたいなと。その開示というものを区のほうが、私の総括質疑の中で拒否をされたというところもありますので、やっぱり議会として正確な判断をしていく上で、ある程度責任はもし発生するのであれば、ちゃんと見比べたい。要は、当初の計画と変わってきた計画と、どこがどう違うのかというのをやっぱりちゃんと確認したいということなんですね。そのための情報開示をしてもらいたいということを前も総括質疑でも言ったんですけども、そういった意味を込めて言ったんです。 改めてちょっと確認したいんですけども、そういった情報開示、当初の提案書、出せる範囲で構いませんので、それをどこかのタイミングで議会に出す、そういったことはちょっと検討できませんか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 総括質疑でも御答弁させていただきましたけれども、提案内容の公表としましては、公表用としましては提案概要書ということで公表しておりまして、提案書そのものは一定の条件のもとに御提案をいただいたものでございますので、公表するということは考えてございません。 渡辺委員 だから、前提の条件がないままで判断しろと言われても、でき……、まあ、いいです。情報公開請求していますので、それはこっちのほうで所定の手続も取ってやりますので、そういう考え方だなということで言っておきます。 あと最後、すみません。ここも端的に。以前ちょっとこの委員会で公明党の小林ぜんいち委員からも同様の質疑があったんですが、平成20年にサンプラザ地区に係るまちづくり整備の方針を議会の議決で経ている。その中身として、3番と4番の部分、まちづくり中野21(MN21)が区役所・サンプラザ周辺一帯のまちづくりの中心として主体的に取り組ませるものとする。あと、この中野駅周辺のまちづくりを4番の中では、まちづくり中野21(MN21)が牽引する。これを議決しているわけなんですけれども、素直にこの文言を読むと、じゃあ、こういった議決を経ているのであれば、まちづくり中野21(MN21)が今回の事業の施行主にならなきゃいけないんじゃないのかなというふうな解釈になるわけなんですけれども、そこに関しての説明というか、その整合性をどうやって取っていくのかなというのがちょっと気になるんですよね。やっぱり議決を経て、非常に重たい議決を経たわけなんですが、さすがにちょっとまちづくり中野21(MN21)が施行主としてこれからやっていきますというのは無理がある話なので、そこをどう整合性をつけるのかなというのをちょっと聞きたいんです。すみません、ここだけ。 委員長 委員会を休憩します。
(午後1時44分)
委員長 再開します。
(午後1時45分)
石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 平成20年の議案の内容についてでございますけれども、その後、まちづくり中野21(MN21)につきましては、平成23年にリファイナンスをして、区が全部の株式を取得したという経緯がございます。その後、区としても、その区役所・サンプラザ地区ということで主体的に取り組むということで進めてきたところでございます。この間、まちづくり中野21(MN21)がサンプラザを取得して以降、そのまま資産として保有してきたということの流れがあって、それを受けて、区としてここの再整備を進めてきたということでございまして、基本的にその議決の内容につきましては、それまで資産を保有してきたこと、それから、さらにその後、区が主としてまちづくりに関与していくということ、これをもって完結しているという考えでございます。 今回、こうした形で新北口駅前エリアの再整備事業計画を区が作成し、他の地権者の理解も得ながら進めてきているということでございますので、この件については、まちづくり中野21(MN21)も了解の上で進めてきているということでございます。 渡辺委員 どこかの段階でまちづくり中野21(MN21)が解散するというところで、議決しなきゃいけない話でもあるので、ちゃんと整合性のある説明をそのときはしてくださいという、ここは要望です。 あと、もう終わりますけど、やはり資金計画に対して不備の指摘をされているところをリスクヘッジするというのは当然のことなので、どうしようもない。紳士協定を結ぶという中でも、やっぱり事業の継承って、じゃあどうなのか。なるべく具体性を持ったものを、ホールは7,000人とか、そういうふうな、そういう細かいところをやっぱり最初の協定で結んでおかないと、非常に後で大変な目になるのかなというところを懸念しております。しっかりと協定のところを、その辺、留意した上で結んでもらいたい。これは要望としておきます。 吉田委員 私、区議会に入ってこれで3年目に近づくところなんですが、この議会では1期目の新人ですが、一応53歳の社会人として、あるいは日本の財界総本山というところで11年仕事をしてきた人間として、国会議員の政策秘書として4年近く仕事をした人間として、都議会を2期やってきた人間として、この中野区役所がやっていることが、初めあまりにおかしいので、理解ができなかったですね。そして、理解しようと思って、その年々の予算とかいろんなものに賛成してきました。しかし、質疑を重ねて、もう今確信を持って、区がやっていることはあまりにおかしいと、このように判断いたしました。ですから、予算にも反対しました。議会をここまで軽視し、議会に情報を示さない役所は、23区で中野区だけじゃないでしょうか。もう今までやってきたことは、泥まんじゅうを出して、これを食えと。中身はシャケですか、イクラですかと聞いても、分からない。中身、シャケらしいですよと言うから、そのシャケ、腐っているんじゃないですかと言って、中身を見せてくださいと言ったら、見せない、まず食えと。こういうやり取りがずっと続いているわけですよ。 予算特別委員会でも言ってきたけれども、まず、定借でいくのか、あるいは再開発、保留床じゃない、権利床みたいなものはもらうのか。この二つを区議会に選択するという、そういう機会を与えませんでした。勝手に、定借のやり方は成り立たないと勝手にどんどん突っ込んでいった。そして、気がついた議員が、定借でも十分に前払い地代はもらえるから、それで建て替えできるんじゃないですかと聞いて、執拗に数字を求めても、なかなか出さなくて、仕方がないから、区議会で議員でお金を出し合って、お金を出して見たら、大体ざっくり600億円から750億円、ホテルだのバンケットだの、あまり採算が取れない部門をやっても、それだけ前払い地代が得られますと。区の建て替えなんかに必要な250億円ぐらい十分に出ますと言ったら、180億円というお粗末な数字を出してきて、その数字の根拠を聞いたら、もう矛盾に満ちていて、世の中で通用しない。でも、結局、最終的に我々の調査結果を認めろということは我々は求めませんと。3か月かけて500万円かければ、きちんとした国の制度に基づく鑑定が出せるから、それを出してくださいと。それもやらない。 そして、数字を議会に示さないまま、今度は協定を結ぶ。協定を結ぶ前にコンペティションをするんだと、プロポーザルをするんだと。で、このプロポーザルの2者、2グループが出てきて、それがどういう内容を出してきたか。示せません。何が示せませんですか。そんな役所は23区、ほかにありませんよ。どこの区でも、ここの事業者は何億円、例えば従前資産については何百億円、こちらのB者は、Bグループはこれぐらいで評価しています。ちゃんと議会に示しますよ。それを示さないで、それは協定を結んだ後、説明します。これは要するに先にサインだけさせて、その後で契約書の内容を見せるような、こんなやり方を私は議会として認めるわけにはいきません。 そして、頑張りますと、信用してください、今そういう答弁しましたね。議会と、立法府と行政府の関係は、信用して判こを押すって関係じゃないんですよ。性悪説に基づいて、権力が暴走するから、エビデンスに基づいて審査してチェックするのが、この二元代表制の役割ですから。信用してくれと、あるいは頑張りますとか。いや、頑張っても駄目だったから、災害のときにいろんな犠牲者が出るんですよ。頑張っても駄目なことがあるから、駄目だったときのための準備、あるいは避難計画、様々な、あるいは防衛、こういうことをやるんですよ。頑張りますというのは答弁にならない。頑張らなかったときのことを聞いているのに、頑張りますと。あのやり取りを、珍妙なやり取りを聞いていて、何と不誠実な役所かと私は思いながら聞いています。 そして、今回のプロポーザルについても、今回落選されたグループは、今回選定されたグループよりも100億円多く区の財産を、従前資産を評価している。ところが、これを区役所は数字として示さない。選定されたところは令和元年、選定されなかったところは令和2年の路線価で算定をしましたと。この答弁ですよ。だから、それを計算すると、サンプラザのところは15%地価が上がっているから100億円ですねと。それをうんともすんとも言わないわけです。計算上そうなります。こんなやり取りを区役所と議会がする。こんな議会ないんですよ。選定されたところは従前資産を例えば500億円で評価しました。そして、落ちたところは600億円で評価しました。え、100億円も違いがあるんです。何でそれなのに100億円も少ない評価のところが選定されたんですかというやり取りをするのが普通の議会と区役所の関係なんですよ。まず、そういう関係の議会と役所にならない限り、まともな議論は進みません。エビデンスベースでと口では言っても、エビデンスを示さない議会への対応。一度も議会に対してエビデンスとなる数字を示したことないじゃないですか。一度もですよ。一度もないということは予算特別委員会で確認しました。それ、答弁ありましたよね。議事録を見れば分かる。 そして、その100億円も少なく従前資産を見たところが、部外の専門家の選定委員か何かの会合で評価されたときに、200点中0.5点しか、その落選した候補の資金計画は評価されていない。200点中0.5点ですよ。100億円も多く提示したのに。信じられない。だから、どういう評価基準でやったんですかと。それは誰が決めたんですかと言ったら、区が配点を決めたと。そして、審査委員はその配点について何か意見はあったんですか。ありませんでした。外から何々の委嘱を受けて、これ、やってくださいと言われて、行政が出してきた採点表そのもの、これはおかしいってひっくり返したら委員から外されるかもしれないから、その前提で点をつけるしかないですよ。そんなもので、要するに隠れみのにして、区がやりたいことを、何だか区がやっていないように見せる。そして議会にはその経緯を示さない。こんな不誠実なやり方、私はほかの区で見たことがない。 そして、その100億円も多く提示した。それは実際の評価じゃなくて、能力ですと言うわけですよ。これもお粗末な言い訳で。でも結局、今回の掲示されたものをほぼベースに建ててもらいます。それだったら、はっきり、これをベースにやるんだと、数字も提案も計画案だと言って示させて、それを議会にきちんと審査させるべきです。何ていうでたらめなやり方するの。信じ難い。 そして、予算特別委員会の最後に、少なくとも4月中に今回協定を結ぶと今報告がありましたけど、協定を結ぶ前に、議会に今回の計画で初めて数字を示しませんかと言ったんですよね。要望しました。答弁は、示しませんと。示さないと言ったんじゃなくて、協定を結んでから示しますと。つまり、協定前には議会には数字を示さない、こういう答弁をされたわけですよ。こんなやり方で、この一連の、3年も4年も前からの進め方、全てが不適当であって、不適切であって、議会を軽視していて、議会にも区民にも数字を示さないでいて、お手盛りで勝手なことを決めていく。このやり方で1回失敗しているでしょう。サンプラザのところで、1回、民間に土地を買わせてみたら、何だかちょっと筋の悪い人たちが買っちゃって、慌てて区がお金を出して買い戻して、で、まちづくり中野(MN21)というのをつくって、そこで何とかこう、あのときにどれだけお金を無駄にしたんですか。 というのは、つまり、中野の駅前一等地という土地については、民間事業者は不適切なことをやって、あるいは失敗したら、とんずらこくことができるし、あるいは追い出すこともできるけれども、区は自分の土地であろうが、民間の土地であろうが、関与せざるを得ないんですよ、区の発展のために。だから、そういう土地について、しかも、今回ずっと答弁を聞いていると、定借でできなくて、再開発のやり方でやるんだと。それは、地権者がいっぱいいて合意が得られないからと。この答弁、何回も聞きましたよね。地権者がいっぱいいて、合意が得られないもっと複雑な状況にするのが今回のやり方じゃないですか。区が土地を売っちゃって、民間事業者にやって、民間事業者は分譲マンションを造って、分譲マンションで全部個別の家を買う人に売っちゃって、で、よその区で実際起きていますけど、タワーマンションをつくって、その一番上の階、中国人が買って、3か月後にはもう売り払っていなくなっちゃった。そして、売り払った先はどうも中国人らしいから、誰が買ったのか、なかなか追っかけられない。再開発をもう一回ここで60年後、70年後、今回のは要するに古びて、替えるときに、区の土地だったら、そのときにもう一回、今と同じようなことをやって再開発を立てられるけれども、もう権利関係ぐしゃぐしゃになったら、どうやって再開発するんですか。 最終的に区は、中野駅前の一等地のにぎわいを持たすために逃げられないから、結局そのときの区民の税金を投じていくしかなくなるんですよ。そんなばかみたいなことをやってはいけないから、よその区ではどこでも区役所の建て替えのときに、70年定借とか、区は土地を手放さないで、その上でいろんなコンペティションをやって事業計画を、絵を描いてもらって、それをお願いする。不動産屋さんに誰に聞いたって、土地は絶対手放しちゃ駄目だよって。当たり前ですよ。公共事業体である区であればもっとそうです。採算を考えるよりも、区民への便益の供与を考えるのは仕事ですから。 もう一回聞きます、最後に。協定を結ぶ前に、区議会に数字を示してください。エビデンスを示してください。 そして二つ目に、今まで積み上げてきた数字を全部見ると、土地を売らなくて、区とかまちづくり中野21(MN21)とか、あるいは公社とか、その土地のままで、今、選定されたほう、選定されなかったほう、これらが描いている計画はできるという事業者がいます。実際にいます。区は隠していますけど。なので、区の土地を手放さないやり方で今描いている絵を描くようにすれば、何回でも、60年ごとに、70年ごとに再開発、区が主導権を持って再開発、その時々の区民に混乱をもたらさないで、余計な負担をさせないで、永続的に区の運営、区の経営と駅前の発展というのは続けられますけれども、そのように、協定の前に内容を変更する余地はありますか。この2点をお伺いします。 委員長 休憩します。
(午後2時01分)
委員長 再開します。
(午後2時01分)
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 総括質疑でも答弁させていただきましたけれども、今回、市街地再開発事業を前提として提案をいただいているということでございまして、その中で、一部転出をして区役所の費用を確保するということと、残りについては権利変換をするという中で、事務所の床に権利変換をするということで提案をいただいて、審査をしたということでございます。ほかに、併せて土地のみに権利変換をした場合の考え方についても出していただいておりますので、その内容について、今、施行予定者候補に確認をしているところでございます。詳細確認をいたしませんと、そこの考え方を示すことができませんので、まずは協定を結ばせていただきまして、そこを、少し計画を進めた上で、きちんと確認をした上で、その土地のみの権利変換の考え方についてもお示しをしたいというふうに考えております。 吉田委員 結局、定借であればこういうやり取りにならないんですよ。もう全部数字を議会に示した上で、こういう計画ですと各事業者が示して、議会は何の疑念もなく、数字を基に、計画内容を基に、この計画、この事業者に選定しました、あるいは、どうしてですか、やり取りができる。今は、こうですか、こうですか、我々が計算するとこうですけど。こんなつまらないロスに満ちたやり方をやらせる。何を隠しているんだということなんですけれども。まあ、そこは言いませんけれども、こんなやり方は、開かれた先進的な中野区のやることとして、全く認められません。今、手放した土地は未来永劫返ってこないですよ。この一連の進め方に非常に失望感と、もう本当に怒りを持って、何度でも繰り返し、ちゃんと数字を協定を結ぶ前に示しなさいと。多分ひっくり返るような数字が出てきますけど、ということを要望して、私の質問を終わります。 酒井委員 御報告ありがとうございます。中野駅新北口駅前エリアの再整備について、こちらは総務委員会とこの中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会に報告されております。総務委員会で質疑をしておりませんので、こちらで質疑をさせていただきたいなと思うんですけれども、まず、ちょっと率直にお尋ねしますが、中野駅新北口駅前エリア担当課長にお尋ねします。これ報告、どうして企画部企画課なんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 これまで新北口駅前エリアでどういった再整備をしていくのかということで、まちづくりの担当としてまちづくり方針をつくり、それから都市計画を決定し、再整備事業計画というこの地区の再整備の基本的な方針というのを定めてまいりました。その再整備事業計画にのっとって、今回の民間事業者公募というのを実施してまいりました。そういったまちづくりの視点を実現するために、これまで進めてきたということでございまして、今回はその選定した事業者とこれから具体的に事業を進めていくという段になりまして、今度は、ここは区の権利というところがありますので、その区の権利をどう活用していくのかという点も含めて、地権者としての中野区と、それから施行予定者候補が基本協定を結ぶということで、今回は企画部の報告になっているということでございます。 酒井委員 すると、協定以外になると、また中野駅新北口駅前エリアのほうに戻るということですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 中野駅周辺で様々再開発をやってございますけれども、その再開発と同様に、今後この拠点、施設整備の事業内容でその公共貢献部分をどう誘導していくかですとか、まちづくりの視点で民設民営の部分について、まちづくりに合致するようにきちんと誘導していくですとか、今後都市計画手続を進めていくですとか、そういったところについては、まちづくりの新北口駅前エリアの担当で担っていくというようなことでございます。 酒井委員 よく分からないんですけど、協定を結ぶだけは企画部企画課でやりますよと。今後のまちづくりに関しては中野駅周辺まちづくり課でやるんだ、そういう理解でいいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 地権者の立場とまちづくりの立場がございまして、地権者の立場としてこの事業を実現していく。その中には、資産活用の考え方であったり、権利変換、区の資産をどうしていくのかというようなところ、そういったところは企画部の担当ということで考えております。それを区の意向、それから他の地権者の意向を踏まえて事業計画をつくった上で、そこに実現していくために都市計画をつくったり、そこから適正となるように補助金を交付したり、そういったところがまちづくりの担当となるというようなことでございます。 酒井委員 いや、ちょっとよく分からないんですよ。地権者としてとおっしゃるんですけれども、今回、当然協定書に関しては、施行者と地権者で協定を結ぶわけじゃないですか。それは分かるんですけど、中野駅周辺まちづくり課も中野区なんですから、当然地権者じゃないですか。でしょう。で、長年このまちづくりに関しては、今ちょっと見ますと、平成17年に中野駅周辺まちづくり計画って定められて、グランドデザインがあって、皆さんずっと積み重ねてきたんですよ。この仕上げのときに企画部企画課でやるというのがちょっと今、あれってちょっと感じたので、お尋ねしているんですよ。先ほどお聞きしていると、地権者だからだというのと、もう一点は、権利変換があるから。けど、権利変換はこれ令和5年ですよ。ですから、ちょっと整理したいんですよ。企画部企画課にお尋ねすればいいのか。改めて、今後まちづくりに関しては、どうしてこちらで今やっているのか。じゃあ、逆に聞きますが、まちづくり課では協定を結べないんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 例えば、地権者として事業を進めていくという立場では、従前資産をどう評価していただいて事業組みをして、それを補助金をどう確保して――まあ、補助金を確保して事業をつくっていくというような立場になります。一方、まちづくりの立場としては、その事業についてきちんと公共貢献をさせて、ここの地域にふさわしい事業なのかどうか、それを踏まえて補助金を交付するという立場になります。ですので、ちょっと立場が全く違いますので、その点は、やはり混同しないように、きちんと分けて事業を進めたほうがいいというふうに考えております。 酒井委員 そうすると、片や地権者で、片や区として、そういった補助金との兼ね合いがあるので、今回の協定に関しては企画部企画課のみで、今後のまちづくりに関してはまた中野駅周辺まちづくり課に戻っていく、そういう理解でいいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 そういった点と、あとは企画課さんでその区有施設の再配置というようなところも進めておりますけれども、その区の資産として、区全体と考えてどういうふうに活用していくかと、そういった点についても企画課さんの担当というふうに思っております。 酒井委員 要するに、長いとちょっと分からなくなっちゃうので、権利変換に関しては当然企画部ですよと、でしょう。今後のまちづくりに関しては、今回は協定なので企画部企画課で報告しているけれども、まちづくりに関しては中野駅周辺まちづくり課でやるんだ、そういう理解でいいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 委員お話しのとおりでございまして、今後のこの地区の事業の進め方、それから都市計画手続、そういったところはまちづくり課で実施をしてまいります。 酒井委員 すいません。それで、今からどちらがお答えになるのかちょっと分からないんですけれども、要するに、今から協定を結びますよね。いろいろ他の委員さんからも懸念なところなんかのお尋ねがあったのかなと思うんですけれども、この協定を結ぶのは企画部企画課でしょう。他方、これまで、さっき申し上げましたけど、平成17年から中野区としてはサンプラザを取得して、やっぱりまちづくりをしっかりと進めていかなければならないんだというふうに、大きな部と課をつくってやってきたわけじゃないですか。じゃあ、協定のところに皆さんの考えというのはどういうふうに入っていくんですか。要するに、主導が、企画部がするんじゃなく、僕は、まちづくりの地権者との兼ね合いがあるとおっしゃっていましたけれども、まちづくり推進部とまちづくり課がやらなきゃならないんじゃないのかなと思うんですけど、そんなことないんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回、企画課での報告というふうになってございますけれども、実務的には企画課さんと連携をして一緒に進めてきているというふうなところでございます。 酒井委員 ちょっと確認させていただきました。今回、協定の締結なので企画部企画課なんだと。今後、引き続きまちづくりに関しては、当然、中野駅周辺まちづくり課、まちづくり推進部でやっていくんだよというふうなことは確認させていただきました。間違っていれば、また言ってください。 それで、協定のところが、やっぱりここが大切で、選定委員会の中で資金計画の確実性というのが指摘され、全体の総事業費から考えると100億程度、選定された企業さんが100億ほど補助金を多く見積もっているんじゃないかという中で、ちょっと心配しているところがあります。そういう中で、この提案内容というのが大きく変わるんじゃないかというところが皆さん心配しているところもあると思うんですね。で、ちょっとこれ、お答えできるかどうか分からないんですけど、区として、7,000人のアリーナです、誘導してください。それから、こっちのほうがいいのかな。広場、3,000平米ぐらいつくってくださいというふうな様々、あと動線の問題だとか。区としてやっぱりここは、要するに抽象的な話じゃなくて、区としてここは変えられちゃったら困るんだ、その点ってどういうふうに考えているんですか。具体的にお聞きできますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回、提案内容の継承ということで基本協定の中で示しておりますけれども、基本的には、今回御提案をいただいたので、それに基づいて、それをベースに継承して計画をつくっていただくというふうに思っております。なかなか、どこまでというのは難しいんですけれども、ホールの考え方であるとか、動線の考え方であるとか、根本的なところは変えてもらっては困る、そういうふうに思っております。 酒井委員 ある程度やっぱり、この事業計画の中で示されている数字であったり、そういうところは変更があると困るということだと思うんですね。他方、例えば、まちづくりに寄与する昼間人口であったり夜間人口であったり、そういったところも記述があるんですよ。じゃあ、今後そういうところはこの協定書では縛っていったりできるんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 内容についての縛りという点では、先ほど来お話ししているとおり、提案内容の継承といったものがまさにそれでございまして、提案内容をまずは継承していくということ。それから、昼間人口ですとか、その人口に応じた構成といったことについては、再整備事業計画にも触れておりますので、そこから大きく変わったものとなりますと、やはり区としては受け入れられないなというふうに考えております。 酒井委員 当然そうお答えになると思うんですけれども、実は再整備事業計画というのは、アリーナと広場以外のところに関しては、かなり抽象的に書かれているんですよ。で、資金計画がなかなか厳しい状況下、そういったところに影響が出るんじゃないのかなという心配も正直あります。すると、この提案書がどれぐらい具体的にできるのか。他方、変更しちゃ駄目よってなっちゃうと、選定委員会で指摘されている中野通り側のにぎわいの形成や建物壁面の圧迫感の軽減という、区民にとってよりよい改善点も指摘されているわけで、その点を、先ほどアリーナであったり動線であったり、それから広場であったり、変更しちゃならないって区が考えているところと、よい改善点というのは、じゃあ、誰がどういうふうに専門的に見るのというのもお尋ねしたいんです。 なぜかというと、もう平成17年からずっと積み上げてきているんですよ、区として。じゃあ、ここで変更というのをどこまでどう受け止められるのかというと、やっぱりここでおじゃんになっちゃうのは、それは当然嫌ですよね。まあ、おじゃんなんてならないでしょうけど。だから、その辺の改善点が、いい改善点、悪い改善というのは、僕ら、誰がどう専門的に区として見ていくのか。しかも、まちづくりじゃなくて企画課が、まちづくりの観点じゃなく、企画部課が協定を結んでいくんですよ。その点の担保をどうお考えですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 企画課は地権者の立場として、区の資産をどういう形で有効活用していくかという立場で主には関わっていくということになります。一方で中野駅周辺のまちづくり課のほうは、まちづくりの指導をする立場ということになります。具体的な提案内容そのものが、これまでのまちづくり、あるいは都市計画も定めながら進めてまいっておりますので、そこからずれてくるということになりましたら、中野駅周辺まちづくり課のほうから指導していくということになるかと思います。またさらに、具体の事業を進めている中では、例えば警視庁ですとか関係機関の協議、そうしたものも行っていくということになりますので、そのときに設計ですとか、事業だとか、そういった内容についても変更点はやはり生ずるだろうというふうに思っています。それが大きくこの再整備事業計画から外れていないということで進めていくということが、我々としても調整をしながら進めていくということだと思っていますし、区民にとってもよりよい計画にしていきたいというふうに思っております。 酒井委員 それは当然だと思うんですよ。再整備事業計画からそれてはならない、区民にとってよりよい。じゃあ、それは少し変わったりだとか、よりよい改善点、区民にとって、もしくは不利益な改善点のときは第三者が判断できるんですか。まずそちらからお尋ねして、そういった担保ってどうお考えですかって。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 変更する場合には協議をいただくという形にしておりますので、協議いただいて、それがまちづくり再整備事業計画、それからまちづくり方針、そういったところと照らし合わせてどうかというようなところかと思います。特に第三者ということは考えておりませんけれども、その変更点について、適宜、議会にも報告をしながら進めていきたいというふうに思っております。 酒井委員 協定、それから事業計画に関しても変更が生じた場合に、やっぱり議会に報告していただきたいな。それで、皆さんが、これは変更じゃないんだって思うときもあるんですよ。なぜなら、事業計画、かなり抽象的ですからね。ですから、その辺は十分に配慮していただいて、議会にも情報提供いただきたいと思います。 それで、ちょっと教えていただきたいんですけど、一般にこういう協定書の契約をする際は、まちづくりの観点で、僕なんか素人なんですけど、何かリーガルチェックといいますか、そういうふうなことは往々にして他の自治体でもやっているんですか。で、区としてはどういうふうにやっているんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 これまでもまちづくりでは多々協定を結んでまいりましたけれども、リーガルチェックをして進めてきております。 酒井委員 ちょっとやっぱり整理したいんですけど、本来だったらば協定書に関してはこちらを答えなきゃならないんです。これ、ちゃんとできていないと僕は思いますよ、やっぱり。急に企画で引き取ったというふうにちょっと感じてしまいます。今のすぐに協定書だったらこっちなんですから。そこが心配なんです。ずっとまちづくりでやってきて、協定書を結ぶときに企画で引き取って、いや、地権者だからとおっしゃるかも分かりませんけれども、そこの整理ができていないように感じますし、そこは心配です。 それで、中野駅新北口駅前エリア担当課長がお答えになったので、ちょっと驚いたんですけれども、もう一度お答えいただいていいですか。要するに、中野は1,800億円の総事業の協定書をこれから結ぶわけなんですよ。そういうときに、より実効性のある協定書にするために、どういう工夫をされているんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 今回の協定そのものは、施行予定者の主な役割を規定するということでございましたので、これまでの経緯も踏まえて、中野駅周辺まちづくり課とも協議しながら進めてきたところです。今回の協定は、そこの主な役割の部分でございますので、そこについて合意を得て進めていくということになりますし、具体的にその、事業者側からしても、この協定に基づいて、これからの検討の作業を進めていくということでございます。 酒井委員 いや、もう企画課でつくっているということですか。要するに、こういったまちづくりに関しての知見がある、専門性のある方を交えながら、協定書をつくり上げていっているんですか。要するに、先ほども申し上げましたけど、1,800億円の協定書になる中で、ただ提案内容を継承するんだと言うんじゃなくて、区民の財産に関わることですから、より実効性を高めるものにしてもらいたいという思いなんですよ。その点、よろしいですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) この協定書を作成する際にはリーガルチェックをかけていますし、今、協議中ではございますけれども、施行予定者候補からも意見が出てくれば、そこも踏まえてこの協定を整えていくという作業を進めていくということでございます。 酒井委員 なかなか具体的なお答えがなくて、どう聞けばいいのかなって思うんですけれど、協定書を結んで、じゃあ、今度事業計画というところがより具体的になってくるのかなと思っておりますので。ただ、事業計画が具体的だから協定書はというわけじゃないと思いますので、そこはしっかりと実効性を高められるように今後も工夫していただきたいと思っています。 最後になりますが、権利変換、こちらですね、権利変換は。令和5年に事業認可となっています。すると、もう方向性というのはしっかりと議論していかなきゃならないと思うんですけれども、現状の区の具体的な考え方、それから、詳細のスケジュールってお聞きできますか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 庁内でも、権利の持ち方、これについては様々検討しているところでございます。今後のスケジュールにつきましても、施行予定者と協定を結ぶ前にも、今後のスケジュールについての確認はしているところでございますが、今後具体的に事業計画というか、都市計画を進める際にも、環境アセスメントの手続などを経ていくということになります。そうしますと、かなり具体の中身について協議をしていくということにもなりますし、その時点では区としての考え方も示しながら進めていく必要があるというふうに思っておりますので、今後のスケジュールも確認しながら進めていきたいということでございます。 酒井委員 何も答えていないように感じちゃうんですよ。権利変換というのは、区財政と区の様々な行政ニーズに応えることで考えれば非常に大きなことなんですよ。これ、本来だったらば、基本計画や施設整備計画の前に、この権利変換時に区としてはこういう事業をこの新北口駅前エリアの中でやりたいんだ。中野二丁目もそうですよ。まだ何をやるか決まっていないんですよ。本来だったらば、基本計画や施設整備計画の前に、区としての考え方がちゃんとあれば、そこを活用することによって、他の施設の数を見直せるかも分かりませんし、延べ床面積を減少させることもできるかも分からない。そういうことをやっぱり本来ならばしっかりやっていくべきだと思うんですけれども、じゃあ、この権利変換、どうしていくんですかって今お聞きしても、ちょっと具体にね、今年度中を目指しますよだとか、議会にはやっぱり案として示して進めていくんだだとか、床として一部持ちたいと考えているとか。今、何もやっぱりなかなかお答えできないんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 現時点では、まだちょっと具体的にはお示しはできないんですけれども、この考え方については、適宜、区議会のほうにも御報告して進めていきたいという考えでございます。 酒井委員 もう最後にしますが、本当にもうスケジューリングはないんですか。逆に言うと、いつまでに決めなきゃならないんですか。令和5年のいつに権利変換の計画認可がされる予定なのか、何月にね。それには区としてはいつまでにこの権利変換の方向性を考えなければならないのか、そこだけ最後ちょっと教えてください。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 令和5年度の事業認可を目指していますけれども、我々目指すところとしましては、まずは都市計画の決定までにはその考え方を定めていく必要があるというふうに思っています。で、もちろんその都市計画が決定するまでというよりは、その前に、協議をしていく段階でも考え方を示し、それで施行予定者との調整を図っていくということ。それがなければ事業計画も成り立っていかないということがございますので、そうしたことをこの間進めていきたいということでございます。 長沢委員 ちょっと先ほどの他の委員さんの言われたところで、要するに施行予定者候補が我々のところには当然示されてはいないんだけども、今、ちょっとすみません、酒井委員も言われた、区自身が一部を転出し、一部を権利変換し、あるいは土地のみを持つというのはずっと言ってきましたね、この間。それで、施行予定者候補は、先ほど中野駅新北口駅前エリア担当課長が言われたのは、土地のみを持つ場合も検討している旨、そういうことも我々の議会のところには示されてはいないけども、当然ながら、その審査の過程の中で区のほうにはそういうのは届けられていて、そういうのは検討しているということを先ほど言われたのか。ちょっとそこを確認したいんです。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回の民間事業者公募では、提案書としましては、一部転出して区役所の費用を確保した上で、残りを事務所の床に権利変換をするという形で提案書をいただきました。それに基づいて、外部有識者で審査した結果という形で選定をしてございます。その審査の対象外ですけれども、一方で土地のみに権利変換した場合についてもどうなるか、考え方を示してくださいということで、公募に当たって求めておりまして、施行予定者候補からも出していただいております。ただ、そこの内容については、施行予定者候補に様々ちょっと確認しないと細かいことが分からないというようなこともありますので、現在確認をしているというようなことでございます。 長沢委員 分かりました。要するに、審査の対象外ではあるけども、当然ながら区としてはそういう考え方を持っているがゆえに、そのことについても示していただきたいということで。それは施行予定者候補についても次点候補についても、じゃあ示された。それを出してと言っている意味じゃなくて、示されたということでいいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 両事業者から出していただいております。 長沢委員 それで、ちょっと中身を聞きます。3番のところで、基本協定の主な構成というふうにあります。1、目的は、グループを施行予定者として選定したことを確認して、本事業の事業化を推進するに当たって必要となる事項その他条件について定めていきますよと。以下、役割分担、まちづくり計画の順守及び提案内容の継承や費用負担云々というようなことで、主な構成というふうになっていますが、それ以外にはどういった構成が考えられるんですか。どういった中身がありますか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 現在想定しています主なものはこちらでございますので、あと詳細のものもございますけれども、ちょっと今手元にあるのがないので、これがほぼ主な構成ということでございます。 長沢委員 それと、じゃあ、区の主な役割の最後のところに「等」あり、施行予定者の主な役割のところにも「等」というのがありますけど、これもあるんだけどではなくて、これは、これから協定をしていく。その協議の中で出てくるかもしれないということで「等」としているのか、それとも、具体的にあれば教えてください。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) この「等」は、今後協議を進める中で加わっていくものもあろうかと思っておりますが、ただ、役割分担として確認しておきたいものとして挙げるとすれば、今回のような内容というふうに考えております。 長沢委員 3番目のまちづくり計画の順守及び提案内容の継承、ほかの委員さんが言われました、提案内容については基本的に継承をと。つまり、先般御報告いただいた、これは概要版ですけども、こういった中身、先ほど来あるように、アリーナについては7,000人規模で、あるいは広場についても一定の平米、ホテルとかどうとかというのも、その施行予定者の候補のところでも出ていますけど、これ自身は、言ってみれば変える上では当然ながらこの必要が生じた、要するに両者で協議をするということになりますか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 内容が検討する中で変わっていくこと、また様々、審査委員の指摘も受けて検討するところなどもございますので、そうした面では変更するということがあれば協議をしていくということになります。 長沢委員 いや、私は、その提案内容の継承だから、今言った7,000人規模であると――ごめんなさいね、アリーナと言っていいの。多目的というの。(「ホール」と呼ぶ者あり)あ、ホール。ホールが7,000人規模であるとか、あるいは二つの広場の平米とか、そういったものはもう継承の中身であって、それはもう変えられない。いや、ここで言っている提案内容を変更するというのは、そうではなくて、もっとディテールなところで、ちょっと具体的には何ていうかな、例えば高さについては別に何にも言っていないんだけど、これ、もっと高くしたいとか。高さぐらいは言っているのか、でも。だから、これを高くしたいとか、あるいはもっと低くするとか、オフィス、レジデンスを、やっぱりオフィスは下にするとかね。これだと大きな変更だと思うんだけども、ここで言っている──ちょっと繰り返しになるんですが、提案内容を変更する支障が生じたというのは、一体どういうことを想定されているのかなということを伺いたいの。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 一度は審査に当たって提案書をいただいておりますので、そこからやはり内容としても、例えばボリュームとか、そういったことも含めて変更するということであれば、一つひとつ確認していく必要があるというふうには思っています。それらで軽微なものもあれば、大きな変更もあろうかと思いますけれども、いずれにしろ、協議ということが必要であると考えております。 長沢委員 先ほど、すみません、酒井委員が言われたところの話にも関わるんですけども、有効期間というのが(5)であって、「都市再開発法第7条の15第1項に規定する施行の認可の公告がされた日までとする。」これは令和5年の事業認可なんですか、それとも、その権利変換計画の認可なんですか。どこまでがこの基本協定の有効期間ということになりますか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) (5)の有効期間の――施行の認可が公告というふうになっていますが、これについては令和5年の事業認可のところでございます。 長沢委員 それで、そうすると事業認可があり、これはこれでいいんですか。時系列でいいんですか。事業認可をして権利変換の計画の認可、こういうふうに進んでいく。それで権利変換のときは、これはまちづくり課ではなくて、こちらの、当然ながら連携を取っての話だけども、企画課のほうがこれは進めていくという話になるんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 地権者ですので、権利変換計画について承認をしていくということになりますと、それは企画課となります。この認可というのは東京都の認可といったものでございます。 長沢委員 それで、この令和5年度のいずれにしても事業認可を終え、認可をされれば、今度は施行者、要するに事業者のほうでその後の令和6年度からの工事着手、竣工予定となります。そうすると、これ、区自身が現実的に実態として関与できるのは令和5年度というか、令和6年度の工事が着手になった際は、これはもう区としては何らか関与できる、そういう話にはならないということなんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 権利者であることには違いありませんので、ずっと権利者として関与をしていくということになります。 長沢委員 要するに権利としては持っているがゆえに、それはなると。 ごめんなさい。もう一つ聞き忘れました。途中で、これ基本協定の締結のということなんですけども、先ほどちょっとどなたかの質疑の際に、協定そのものはこの後もあるというふうに聞いたんですけど、ちょっとそこを説明いただけますか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 今回の協定は、区と施行予定者の間でこの役割分担をはじめとする内容について確認をするというものになります。この中にもあるとおり、今後施行予定者は、この事業計画を立てていくということになりますが、今後その事業計画を作成していくということになりますと、区だけでなくて他の地権者も関係してまいりますので、その時点では、区にしても他の地権者にしても、協定になるのかどうかはありますが、何らかの確認をする手続が必要になると考えております。 長沢委員 その確認、新たに協定を別な本事業の計画、いわゆる事業認可に至るまでだね。事業計画の際にも協定は必要になる。今度は中野区と要するに施行予定者候補だけでなくて、いわゆる5者だよね――5者でいいのかな。済んでいるはずですよね。5者のところも含めての協定、何々協定というのか分からないけども、そういうものは必要になる。そういう理解でいいですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 全員同意というのが原則でございますので、その同意を得るという際には、協定という表現になるのかはちょっと定かではありませんけれども、何らか、その時点での確認をしていくということは必要だと考えています。 長沢委員 スケジュールのところを見ると、順序で言えば、その後に都市計画の決定の手続に進んでいくという理解でいいですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 都市計画の決定の手続の前にも必要なものだと考えています。 長沢委員 その都市計画決定の手続に当たっては、5者が、個人施行という言い方をしているんだけど、5者が誰に提出するんですか、手続的には。中野区長に出すんですか、東京都に出すんですか。都市計画の手続をする上では、これって、5者がどこに都市計画の手続の上でのそれを申請するということになるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 事業認可、さらにはその前に都市計画を決めていくということになりますと、ほぼほぼ建物の計画ですとか事業の計画が固まっていないと、都市計画の手続に入っていけないというようなことになります。そうすると、ほぼほぼ事業計画が固まっていくというためには、各地権者の同意が必要と、了解が必要ということになるので、区、それから国と地権者の了解を得た上で都市計画の手続に入っていくという形になります。その同意というのは、再開発の事業認可の申請をするに当たって、各地権者の同意を得た上で、都に事業認可の申請をするというようなことでございます。 長沢委員 いや、だから、同意を得て5者が申請をするわけですよね。違うの。誰が、どこに申請をするんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 個人施行で同意をした上で、その施行者が事業認可の申請をするということでございます。 長沢委員 例えば市街地再開発の組合施行であれば、組合が東京都なり中野区に申請するわけじゃないですか。この場合は個人施行で、しかし5者だよね。ここが申請するのは、じゃあ、どこに申請するの。中野区に申請するの、東京都に申請するの。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 東京都に申請することになります。 いでい委員 ずっとこの議論が続くわけですけども、先ほども他の委員から御指摘がありましたように、この協定の締結のときだけ担当が替わるのはどうなのかという話がありました。それも他の委員からこれからも質疑が続くかなと思うんですけども、私からも、やっぱりどうして議会の中でこういった議論が続いていくのかというところだと思うんです。なので、役所側がこういう順序でこうなんですという話を1から10までしっかりと説明ができれば、別にそこに疑念を抱かれるところはないわけなんですよね。 今回の協定の中身ですけども、主な構成ということで、役割分担や提案内容の継承、こういったことが主なことだと思うんですけども、この構成の部分について、項目を先に出してですね。だって、どうせ施行予定者の方とは協定を結ぶ内容をずっとこれから急ピッチに詰めていく必要があるわけですから、ここについて協議をする、ここについて協議をするということを羅列することは簡単にできる話かなと思っています。それを適宜適切に議会には提示していただきたい。そういったことが情報公開ということにつながってくるんじゃないのかなと思っています。 あと、他の委員からもありましたけれども、土地をそのまま売却するのか、または定借で持ち続けるのか、こういった議論はありましたけれども、そもそもの前提条件が違う中で、区としてもなかなか答弁しづらい部分があるのかな。それは私たち議会にもいろいろな立場の人間がいますので、それについては私のほうから何か申し上げることではないんですけれども、でも、この場合にはこうですという区が考えた、シミュレーションをした数字ということは出せると思うんですよね。それについて、タイミングとか時期だとか、今回こういった選定に関わる中での情報の開示、こういったものについてはどのようにお考えなんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) まず、その基本協定の内容につきましては、先ほど御答弁いたしましたとおり、主なものについてはこういった内容になります。すみません、先ほどちょっと資料がなかったんですが、基本協定の案ということで、今、手元にございますところから申しますと、この中で言いますと、その目的のほかには、例えば、本協定の対象の範囲ですとか、施行予定者の構成、それから役割分担、まちづくりの計画の順守、提案内容の継承、費用負担、著作権等の帰属について、有効期間、協定の解除、権利義務の譲渡、反社会勢力の排除、秘密保持、それから合意管轄、協議事項といった内容、こういったものについて協定を結ぶということになります。で、具体の内容で主にやはりお伝えしておきたいものについて、今回御報告した内容というふうに考えています。 こういったことで協定を締結し、それで具体的に検討を進めていくということになりますけれども、今後も具体の内容については、区から、あるいは事業者から説明をしたいというふうに思っておりますし、理解を得ながら進めていくということが必要であると考えております。 いでい委員 ちょっと、ここまで聞いていないということまで御答弁いただきましたけども、私たちがやっぱり心配しているのは、議会として、このことについて、いいとか、悪いとかというその議論の、ジャッジするところはどこなんですかというところが先ほども議論がありましたけれども、議会が、例えば議決案件だとか、議案として報告される案件だとかということはあるんですか、今後。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 実際に資産ということで権利が動くということになりますと、場合によっては議会にお諮りするということもあろうかと考えています。この辺りが、ちょっと他の事例なども今含めて検討しているところでございますけれども、そのところの調整は――調整というか、今、情報を精査しているということでございます。 このほかに、具体的な事業を行っていく際には、やはり予算というものも発生してまいります。例えば補助金なども今後交付をしていくということもございますので、そうした際には議会にお諮りをするということになると考えています。 いでい委員 そして、今後の事業の進め方ですけれども、まず施行予定者の方と協定を締結する。協定を締結する、イコール施行者として決定される、こういった理解ですよね。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 今の立場は施行予定者候補でございまして、協定を締結することによって施行予定者になります。で、施行予定者が施行者になるのは、ここの資料の中でも3の(5)になりますけれども、都市再開発法第7条の15の第1項に規定する施行の認可の公告がされた日までということになりますので、それ以降は施行者になります。 いでい委員 ということは、それは令和5年度からということですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 今の見込みですと、そのスケジュールになります。 いでい委員 そうなると、まず、今回の協定を締結し、各ステークホルダーの皆さんと合意をしながら都市計画に進んでいく。その前には環境アセスメントなど、その手続があるんですけども、そのときに区はどういった立場で都市計画決定だとか――協定締結を結んだ後ですよ。どのような関わりを持っていくんですか。何でかというと、今回の報告によると、主導的立場というよりも、施行実施予定者の方から提案された提案をなるべく継承してくださいね、こういったお願いベースみたいな立場での関わり合い方なのかなと思うんですが、いかがですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 基本的には市街地再開発事業という枠組みの中でやっていきますので、その中で施行主体となるのが、今回で言う施行予定者になります。その後、認可の後は施行者というふうにはなっていきますけれども、地権者としては、様々、地権者としての要望ですとかということは伝えていく必要があるというふうに思っていますし、もともとの再整備事業計画で想定しているまちづくり、さらには区全体の政策、そうしたものに寄与していく開発とならなければ意味がないだろうというふうに思っていますので、ここは区としてしっかりと意見を述べていきたいと考えております。 いでい委員 ということであるならば、今現在の第1回定例会の中でも、基本構想の議案とともに基本計画の素案たたき台が示されていたり、先ほども酒井委員からありましたけども、施設整備計画のことについて、現在検討がされています。私たちが今一番心配しているのは、この区役所・サンプラザの跡地、こういったものがどういうスケジュールで、どういう過程を経て形になっていくのか。そのスタートからいきなりゴールじゃないんですよ。その過程の間、どのようなまちづくりをしなくちゃいけないのか。この中野サンプラザと中野区役所を中心とする中野駅新北口エリアと言われている部分については、いわゆる中野の玄関口と言われている部分なんですね。ここについて、開発が進めば、全て工事中という形になってくるんですよ。中野駅を中心に複数の市街地再開発事業や土地区画整理事業が進んでいる希有なエリアということもありますので、そういったビジョンを中野区としても描かなければ、ただこの新北口エリアの進捗状況の報告という問題ではないんですよね。そういったことを区民の方はすごく御懸念をいただいていますので、すぐにそういったことについても報告ができたり、またその整合性を示していただくには、今回なぜ担当が企画課に替わったのかというところの、いわゆるというところだと思うんですけども、御答弁いただけませんか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 従前の市街地再開発などで権利を持つところ、これは企画課のほうで権利者としての関与ということで進めてまいりました。中野駅周辺におきましても、中野二丁目の再開発、あるいは囲町東地区の再開発、それも企画課として、そこの権利の活用ということで申し上げてきたというところでございます。ただ、今御指摘のとおり、権利床の活用といった観点だけではなくて、区としては、その中野駅周辺まちづくり、これはもう本当に区としても一番大きな取組でございますし、今後のもう100年にわたって、この中野をどうしていくのかといったことを描いていくような事業になりますので、これはもう区を挙げてやっていく必要があるかというふうに思っています。 また、中野駅周辺のまちづくりの立場でそういった点をビジョンを示していくということも必要かと思っておりますので、ここは企画課だけではなくて、それから中野駅周辺まちづくり課、さらには他の関係部署も含めて連携しながら取り組んでいきたいと考えております。 いでい委員 ぜひ前に進めていただきたいなと思っています。 あと、この中野駅新北口エリアの続きですけれどもね。他の委員からも質疑があると思いますので、ちょっと順番を後にしたいと思います。答弁は結構です。 平山委員 すみません。3時が迫っておりますので、1問だけお伺いします。 先ほど来、いろんな質疑がされていて、区がどういうふうに関わっていくのかということについて、例えば、この令和5年度、あるいは令和6年度以降はどういう立場なのか云々ということがありました。で、今回協定書を結ばれる。現段階では区は最大の地権者なわけじゃないですか。でも権利変換後は、こんな小さな地権者になってしまうわけですよね、言ってしまえば。要するに、権利変換して、それを仮にお金に換えるということになった場合には、その権利自体をお金に換えたわけだから、残りの区の権利というのは当然小さなものになりますよね。その場合って、区の関与の仕方というのは変わってくるんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 権利変換をしていく中では、保留床というものが発生いたします。で、保留床を今度取得した方がその権利を持つということになりますので、この再開発の仕組みにおいては、今持っている権利者に加えて、そのほかの権利者も入ってくるという点で、全体の割合としては小さくなるのは確かだというふうに思っています。 平山委員 その際に、今後も100年先を考えて、区がずっとまちづくりに関与していかなきゃいけないということをおっしゃっていたんですけども、どの程度関与できるのかということについて、例えば権利床を持った権利者という存在がいますよね。このまちが完成するまでの間は、何かしらの例えば大がかりな変更とかというのは、全ての権利者の合意がないとできないとか、そういう縛りというのはあるんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) まず、今回の市街地再開発事業を成立させて竣工させるまでということになりますと、まずは今の権利者ですね。5者になります。その5者の合意が得られなければ進まないという状況でございます。 平山委員 以降は。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 以降は、その竣工した後ということで、他の権利者も入ってくるということになりますけれども、その後、さらに何十年後になりますか、またさらに更新ということになりましたら、その時点での権利者間での協議ということになると思っています。その間は、管理運営をしていくということになりますので、通常、再開発ですと、その管理組合のようなものができたりするということで、そこで意思決定をしていくということがありますので、ここのケースにつきましても、そういった管理形態ということも検討していく必要があるかなというふうに思っています。 平山委員 もうこれで終わります。そこのところを十分検討されて、区は権利床を持っていますから、地権者の一人ですからということをずっとおっしゃっているんだけど、きちんと担保されていないと思うんですよ、まだ。そこのところも早く検討されて、先を見ていっていただかないと、我々もなかなかすとんと落ちないところがあるのかなと思っていますので、早急に御検討をいただいてというか、そんな、次の定例会というわけではないですけども、きちんと検討をいただいて、しかるべき時期に御報告をいただくことはできますか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) まだ事業計画を具体に進めていくにはちょっと時間もかかりますけれども、適宜、状況については御報告していきたいと思っておりますし、特に区としての関わりがどうなのかといったところについては、きちんとお伝えしていきたいと考えております。 平山委員 その後のことはその後で決定しないといけないというのは分かっているんです。そういうスキームというのもその後の体制で決めていかなきゃいけないというのは分かっているんですけど、そうではなくて、区としてどういう戦略を持っていくかということが大事かと思いますので、ぜひよろしくお願いします。これ、要望でいいです。 酒井委員 すみません、もう端的に。今回、地権者が国も都もあるんですよね。区として今回地権者として協定を結ぶんだっておっしゃっていましたけれども、これ、国や、都も協定を結ぶんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 今回は区と施行予定者だけになります。 酒井委員 どうしてか、簡潔に分かりやすく教えてください。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) もともと、この施行予定者を選定するということで、地権者としても、第1地権者が区であるということで、どのような関わりをしていったらいいかというのは、他の地権者とも協議をしてきたところです。その中で確認したのは、区が施行予定者を選定し、その中で事業の計画を進めてくださいということで合意をしたといったことがございます。 酒井委員 ある種、国や都から今回の協定の締結に関して、地権者として代表して結んでくださいねというような合意が取れているよということだと思います。 ちょっとお尋ねしたいんですけれども、中野二丁目のほうにも、今、南口のほうの市街地再開発事業に関しては区として、地権者として関わっていますね。それは今回のような協定も結ぶんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 中野二丁目は組合施行ということでございますので、組合員にはなっておりますので、それで進めています。 酒井委員 要するに、中野二丁目は組合施行で、こちらは北口のほうは個人施行なんですね。それに関しては、協定は結ばない、結ぶ。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) これまでは特にそういった協定を結ぶということはしておりませんで、組合員としてそこでの意思を表明してきているということでございます。 酒井委員 まちづくり担当にお尋ねしたいんですけれども、そういった協定は事業者とは結んでいないということですか。それとも、区としてはまちづくりの所管で協定を結んでいるということなんですか。どちらですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 区は一権利者ですので、ほかの地権者と同じように、事業計画の中で意思決定をしているというものでございます。 酒井委員 ということは、協定書を結んでいないよという理解でしょう。そうすると、最後なんですけれども、これ、協定書を結ぶんだったらば、企画課なんですか。むしろ総務課にならないんですか。総務部長にお尋ねしたいんですけど。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 区の中では、地権者の役割は企画課ということでございます。 吉田委員 もう3時ですけど、続けちゃっていいですか。 委員長 長くなるの。 吉田委員 多分。10分はやる。 委員長 そんなにやるの。 吉田委員 というか、答弁がまたウナギみたいだと……。 委員長 3時20分まで休憩します。
(午後3時03分)
委員長 では、委員会を再開いたします。
(午後3時19分)
吉田委員 いろいろな方に議論いただいて、また一巡してというか、補足で御質問いたします。 今回、プロポーザルの内容については、協定を締結する前に公表しないと。お願いしても、その方針は変わられないわけですけれども、この選考とは関わりなく、議会からの要請に基づいて、議会からの要請に基づいて事業者にお聞きをした。全てを土地でという形で開発を進めた、再開発を進めた場合の考え方、これについては議会からの要請で事業者にお願いしたことですから、協定を結ぶ前に、その数字を含めて、内容をお示しいただきたいと思いますが、いかがですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 様々、土地のみ権利変換したところの考え方について確認をしないと、御説明できるような内容となってございませんので、事業者に確認した上でお示しをしたいというふうに思っております。 吉田委員 要するに、その確認というのは、協定を結ぶ前というふうにちゃんと尻を決めて、議会に対して誠実に説明責任を果たして、エビデンスに基づいて区に対して報告をする。当たり前に行政に求められる姿だと思うんですが、これをやっていただきたいんですが、いかがですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回、公募で施行予定者候補を選定してございますので、施行予定者候補を選定して事業を進めるという基本協定を結びました上で、その土地のみの権利変換の考え方も確認した上でお示しをしたいというふうに考えております 吉田委員 では、つまり、選考外のことについても協定を結ぶまで議会には示せないと。それを決定してしまってから後で蓋を開けて見せる、そういうことですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 まずは基本協定を締結させていただいてというふうに考えております。 吉田委員 これ、普通は行われないことなんですけども、選定の結果について、それぞれの事業者は、これは区から示された検討結果の内容について、納得して、なるほどと。こちらの計画が優れていて、こちらのプロポーザルは優れていて、こちらのほうが劣後していると、このような認識でその事業者は考えているのか。ちょっとこの選考おかしいんじゃないのかなと、このように区に対して、もうちょっと詳しく説明してくれよと、こういう内容の質問なり照会なり、こういうものはあるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 区としましては、今回の公募の審査に当たりまして、外部有識者で構成する審査委員会を構成いたしまして、そこで審査をしていただきました。その内容について、きちんと経過等も公表しながら説明をしてきているところでございます。そういった点についての、もう少し詳しい説明をというような要望書はいただいているところでございます。 吉田委員 いただいているところなんですよね。それ、公開されていますよね。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 区として要望書はいただいておりますが、その内容を公開しているとか、そういうことはございません。 吉田委員 いやいや、区が公開しているじゃなくて、質問をされたところは公式の質問をされていますよね。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 特に公開しているとか、そういった認識は区にはございません。 吉田委員 事業者は公開しているという認識です。それについて、回答を示したんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 回答につきましては、審査の経過というようなことでございまして、その審査の経過について、公開、どの程度回答できるのかと、審査委員に確認をしているところでございます。 吉田委員 ちゃんと公正な、透明な手続で、疑問とかがあったら丁寧にお答えするのが、私企業じゃなくて、公共団体の責務だと思いますよ。透明、公開で、きちんと公開で質問されたことは、ちゃんと公開してあげるということを認識した上で適切にお答えをする。そして、では、きちんと答えてください。 もう一つ、この土地で全て、区が土地を持つ形で再開発を行った場合の提案、これについて、これも協定を結ぶまで示さないというふうにおっしゃっていますけれども、これ、事業者さんはいろいろ経緯を踏まえて、プロポーザルのときに示した後で、さらなる改善策を示しているという事業者さんがいるんじゃないんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 繰り返しになりますが、今回公募で選定してございますので、その選定に基づいて協定を締結した上で、その土地のみの考え方についても確認をしてまいりたいと考えております。 吉田委員 質問に答えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 繰り返しになりますが、確認をした上で、そちらについても内容をお示ししたいと考えております。 吉田委員 ここまで議会に対して何にも説明も報告もしないで、よくいけしゃあしゃあと、これ協定結びますからと言い放てるもんだなと思いますね。事業者さんが自らの営利を最大にするために努力するのは、営利団体として当たり前です。しかし、公共団体である区がその一利益団体に奉仕して、区民の利益を損なう決定を議会にきちんと説明もせずにごり押しで進める予算は、異様というほかありません。きちんといろいろなことを議会に対して、数字も、経緯も、内容も示してから協定を結ぶとか、そういう重い行為は行うことを要望して、質問を終わります。 渡辺委員 申し訳ないです。ちょっと……。 委員長 休憩します。
(午後3時27分)
委員長 委員会を再開します。
(午後3時27分)
渡辺委員 議会から様々な懸念点を示された中で、結局、今までどおりの予定でいきますということを言っているという認識でよろしいんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 基本協定は予定どおり結ぶ予定でございます。 渡辺委員 その基本協定を結ぶ前に資料を開示すべきじゃないか、もう少し事業の継承について細かく協定の中に盛り込むべきじゃないか、こういった要望、提案をしたわけなんですけども、そういったものは入れるつもりはないんですか。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 新北口駅前エリア拠点施設整備の民間事業者募集要項には、基本協定の内容として、施行予定者に関する基本事項、役割分担、費用負担等々について規定をし、条項や内容については双方の協議により定めるものとするということとしております。こういったことで協定を結ぶことによって、施行予定者として決定するということを募集要項に示してございますので、それに従って手続を進めていきたいという考えでございます。 渡辺委員 だから、いろいろ言っていますけれども、結局、区が考えているそのまま示してやっていくと、議会の意見、要望というのはもう一切反映させることなく進めるということでいいんですよね。はいか、いいえで答えてください、もう。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) この手続で進めてまいります。 渡辺委員 だから、この協定のまま進めていくと、事業者にとって非常に有利な協定になるんじゃないのということを言っているわけなんですよ。それを再三、大丈夫なんですかと言っても、いや、大丈夫ですということでやっていくというと、本当、何かあるんじゃないかというような、そういった思いが出てきちゃうんですよ。何でかといったら、施行予定候補者って、事業協力者でもあったわけですよね、一時期。区と一緒に募集要項をつくるという、そういった協力者としてやってきた。そしてプロポーザル、どんな審査の中身にするかいろいろ話し合って、そして今回、その事業協力者を解消した後に、施行予定候補者になりましたって。何かつながっているんじゃないのとやっぱり思っちゃうんですよ。しかも、そのときの担当者も、今の企画課長をやっている、まさに今答弁している方じゃないですか。(「属人的にやっている」と呼ぶ者あり)属人的な話になっちゃうんですよ。今、ほら、NTTとかの社長とかが総務省で、東北新社とかあるわけですよね。大丈夫なんですかって。一応念のため確認しますけども、事業協力者のときとかで、何かそういった飲み会とかやったりとか、そういうのないですよね。 石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱) はい、ございません。 渡辺委員 本当に、出たら一発でアウトなんですから。だから疑われることのないような、そういった進め方をしてくれということを我々は言っている。それだけなんですよ。事業者にとっても、しっかり、きちんとした数字を盛り込んだ協定をした上で交渉していってもらいたい。そういうことを言っているということなんで、そこは本当に重く受け止めていただきたい。これを最後に言っておきます。 委員長 他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 以上で本報告については終了いたします。 2番目、中野区シティプロモーション事業の実施結果等についての報告を求めます。 高村企画部広聴・広報課長 中野区シティプロモーション事業の実施結果等について報告いたします。(資料3) 中野区シティプロモーションは、昨年7月に区内事業者・団体、区民のつながりや絆づくりに焦点を当て、情報発信や取組の支援を行うことを基本とする事業に再構築いたしました。これに基づく今年度の取組状況等を報告するものでございます。なお、本件は総務委員会でも報告しております。 一つ目、ナカノミライプロジェクトの実施でございます。区内6事業者と中野区は、「中野を元気にする活動とそのPR」をテーマにワークショップを3回開催し、二つの企画が実現することとなりました。参画いただいた事業者は、(1)にお示ししたとおりでございます。 (2)企画の内容ですが、参画事業者の若手社員が利用している各事業者周辺のお勧めの飲食店を特集したランチマップ「なかの働きメシ」の発行と、中野のまちや人と、区民の生活に携わる参画した6事業者の日頃の様子を、オリジナルソングに乗せて動画で紹介するものでございます。共に今月下旬から、区及び参加事業所の広報媒体等により情報発信いたします。 2点目、シティプロモーション事業助成におけるクラウドファンディングの試行的実施についてでございます。区は、シティプロモーション事業助成を実施しておるところでございますが、当事業のPRと区が助成した事業への応援機運を高めるとともに、今後のクラウドファンディング実施の参考とするため、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを試行的に実施いたしました。シティプロモーション事業助成の実施状況は、(1)にお示ししたとおりでございます。 (2)試行的に実施したクラウドファンディングの状況ですが、寄附の対象とした事業は、シティプロモーション事業助成の事業12のうち、「中野大好きナカノさん」活用事業以外の6事業でございます。寄附の募集期間及び寄附の実績は、こちらにお示ししたとおりでございます。 3点目、補助的ツールによる情報発信等でございます。シティプロモーションにおいて、区の広報としての情報発信のほか、補助的ツールとして、「中野大好きナカノさん」を使用した情報発信等を行っております。本年3月1日現在のナカノさんによる情報発信、ナカノさんのイメージ使用やイベントの実施状況は、こちらの(1)から(4)までにお示ししたとおりでございます。事業者・団体による自発的な利用が進んできております。 4、その他でございますが、以上のような区と事業者・団体の関係もあり、新型コロナウイルス感染症対策に関する情報発信についても、様々御協力いただいていることをお示ししたところでございます。 最後に、5、今後についてでございます。先ほど試行的に実施したシティプロモーション事業助成におけるクラウドファンディングの実施状況を報告いたしましたが、この結果も踏まえまして、令和3年度のシティプロモーション事業助成は、対象事業を文化・芸術、子育て・教育に関するものに特化した上で、試行的実施と同様に、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングにより実施いたします。想定スケジュールはこちらにお示ししたとおりでございます。 報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して御質疑ありませんか。 平山委員 一つだけ確認をさせてください。先般議決した予算があって、これ、クラウドファンディングの目標額が125万円ですよね。今年度中に寄附を集めてクラウドファンディングをやって、52.4%と。実感としてはかなり集まったなというふうには思っているんですけど、会計上は、予算は一般会計で充てられて、寄附は前年度の寄附として収納されるんですか。 高村企画部広聴・広報課長 今年度の寄附として、今回は後づけでやりましたので、雑入という形で入ります。 平山委員 分かりました。要するに、そこも考えなきゃなと思うんですよね。寄附を集めてやりますよ。だけど、行政ってどうしても会計処理上の問題があって、結局、一般財源に食い込んでいるということには変わりがないわけなんですよね。それを我々ももう一回理解しなきゃいけないし、額が大きくなっちゃうと、何かの事業に影響してくるような話になるかもしれないので、あえてお伺いをしました。よく分かりました。でも、そういうところも気をつけて今後も進めていかなきゃいけないなと思っているんですけど、どうですか。 高村企画部広聴・広報課長 委員御指摘の点は認識しておるところでございます。その辺、気をつけて進めてまいります。 市川委員 御報告ありがとうございました。ちょっと教えていただきたいんですが、1のナカノミライプロジェクト、これは昨年もやっておられましたよね。これ、今回、若手社員の方の参加がありと、こういった報告があったんですけど、集まった方法というのはどういう方法でしょうか。実際に会議室でやったのか、それともリモートワーク等でやったのか。 高村企画部広聴・広報課長 方法については両方です。会議室を使ったものもありますし、会議室でやっている中でリモートの参加もございました。 市川委員 ということは、いずれにせよ、顔を合わせてお話をして、いろんな御提案だったり、いろんな話があったんだと思うんですが、ここで一番重要なのは、この若手社員、他区からいらっしゃっている方もいらっしゃると思うんですね。そういう方たちがこのまちにいてどういうことを感じているのかということを酌み取るのが、ナカノミライプロジェクトの大きなテーマだったと思うんです。昨年の報告とかを見ていると。で、このプロモーション動画、「中野の人ってどんな人?」の配信というのはあるんですけど、ここでどんなことが語られたというのが一番重要だと思うので、そういうものを出すという企画ってないんでしょうか。例えば、その報告書を出したりとか、ネット上に出したりとかということはしないんですか。 高村企画部広聴・広報課長 今のところ予定としては、3月26日ぐらいからの配信を考えています。当然それは区の公式ユーチューブなどでも上げますし、先ほども御説明しましたけれども、参画した事業者の広報媒体も使って示しますので、いろんな形で皆さんに御覧いただけるかと思います。 市川委員 そういうところで語られたことが、今後の観光だったりとか、マイクロツーリズムという表現があったりとか、そういったところにも生かしていけると思うので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。 次に、3番の補助的ツールの情報発信等でございます。これ、中野大好きナカノさんの事業というのがいろんな経緯があって、今こういう形に落ち着いたんだと思うんですけど、インプレッションというところに149万4,808件ございます。これ、数だけで言ったら非常に多いなと思うんですけども、インプレッションというのはやっぱり表示回数ですよね。それ、認識を教えてください。 高村企画部広聴・広報課長 これ、SNSでトータルにしていますので、当然、ツイッターですとかインスタグラムによってインプレッションという考え方は若干違いますけれども、基本的には、委員がおっしゃったとおり表示回数でございます。 市川委員 このナカノさん事業が、本当に区民の手に渡すみたいな話を、御報告を前にされたと思うんですけども、こういったことが本当に効果的にはかられているのかどうかというんだったら、リーチ数ではかっていくべきだと思いますが、いかがですか。 高村企画部広聴・広報課長 SNSについては、リーチ数ではかっていくということも重要かと思っています。一方で、それだけではなくて、これ、イメージ使用などの数もかなり増えていますので、以前ですと、どちらかというと、実際にリツイートした数ですとか、「いいね!」をした数ということでやっていたんですが、そうではなくて、できるだけ広く今いろんな形で見ていただこう、そちら側を今の時点は重視しよう。そういう結果、イメージ使用みたいのもどんどん増やしていこうという考えです。当然、委員御指摘のようにリーチ数で見ていくことが大事だという認識も持ってございます。 市川委員 いや、結局、何が言いたいかというと、都合のいい数を取っているんじゃないかなと思うんですよ。例えば、今いろんな考え方、これからするというお話だったんですけど、累計、金額とですよ。これまで予算をかけられた、多額な予算をかけられているんですけど、ちょっとごめんなさい。確認で、これ、幾ら今まで累計でかかっていましたっけ、ナカノさん。 高村企画部広聴・広報課長 単純にそのナカノさんの事業だけというわけではありませんけれども、昨年度、それから一昨年度ということで、約1億の委託経費がかかってございます。 市川委員 1億かけているわけですよ。ですから、本当の数字というのは、どれだけの人に広がったのかということと、ナカノさんに対して見て、初めて見たということが、そういう人もいると思うんですよ。そういう人がどれだけ「いいね!」をしたとか、そういう一番見積りとして少なくなりがちな数字だと思うんですよね。ミニマムの数字だと思うんです、そういうところのラインが。そういうところではかっていかないと、本当に浸透したんじゃないかとかどうかというのは確認できないと思うんですけど、いかがですか。 高村企画部広聴・広報課長 御指摘の点は認識しているところでありますが、今、広げているという段階ですので、指標も一つに限らず、先ほどもお話ししましたが、イメージ使用の数ですとか、全部アウトプットですけど、こういうものを全部見ていくという形になります。いずれは、どういう取り方をするかは難しいんですが、自発的にやっているので。そのイメージ使用されたものがどのぐらい見られているとか、どのぐらい広がったとか、そういったものも含めて、何らかはかれるようになればいいかなというふうには思っています。 市川委員 では、今お話しいただいたように、しっかり進めていっていただきたいと思います。これは要望で。 中村委員 すみません、1点だけ確認をさせてください。先ほど平山委員からもありましたけれども、このクラウドファンディング、今年度試行的に実施をされて、私も印象としては、結構集まったなという印象ではあるんですけれども、来年度、今後についてのところの目標額というのは定めていらっしゃるんでしょうか。 高村企画部広聴・広報課長 予算のほうで歳入という形で上げていますが、一応、予算額としては300万円を考えておりまして、そのうちの3分の1の100万円の歳入を見込んでございます。 中村委員 ありがとうございます。このスケジュールなんですけど、もちろん区の会計年度の問題もあって、こういうスケジュールを組んでいるのかなというふうに思うんですけど、ふるさと納税って、一番寄附が多いのって12月とかなわけじゃないですか。このスケジュールでいくと、クラウドファンディングの実施が7月から9月になっていて、なかなか、そこの部分でちょっと心配だなというふうに思っているんですけれども、そこら辺はどういう認識でいらっしゃるんでしょうか。 高村企画部広聴・広報課長 委員御指摘のとおりでして、この試行的実施をやらせていただいたのは、いわゆる年末に合わせる形でできないかというところで今回やったものなんですが、そこは迷ったんですけれども、今回、一定こういう形で団体や事業者さんがやるものについて、文化ですとか、そういう団体の取組に関心を持っていただけたということがあるので、そちら側のふるさと納税のほうの入る時期よりも、夏のイベントに間に合わせて、そこで皆さんに応援してもらうほうがいいだろうと考えて、こういったスケジュールを組んだところでございます。 木村委員 今、話も出ました。来年度の令和3年度のシティプロモーション事業助成、大体300万円予算を立てているということで、多分、昨年度からいくと3分の2の補助事業だったと思うんですね。その上で、この3~4事業を想定しているって、なぜこの3~4という指定というか、特定しているんですか。 高村企画部広聴・広報課長 今年度実施した中で、やはり助成額がもう少し欲しいというお声が、実際に19の事業者の応募があって、その中のヒアリングをした中で出てきたものでございます。ですので、一定ある程度助成額を増やして、この事業が回るようにするというほうがいいのではないかということで、今のところ、三つから四つの事業の想定というふうにしたところでございます。 木村委員 要は、300万円の3~4ということは、少なくとも1団体100万円前後になるかもしれない。100万円前後ということは、実施する団体の3分の1、自分で負担しなきゃいけないので、ある程度大きいというか、企業にならなきゃいけないですし、ここで子育て・教育に関するものという意味でも、少なくともお金はかけないけども、事業が大きいのもあるかもしれないですし、そういったものを含めれば、3~4にこだわる必要もないんじゃないかと思うんですけども、いかがですか。 高村企画部広聴・広報課長 今のところの想定でございます。それから、委員の御指摘のとおり、金額の多寡がすごく差があると思いますので、逆に助成率のほうを、今3分の2というふうにしたんですけども、その割合を変えるということもちょっと考えられると思いますので、今ちょうど昨日、このクラウドファンディングの試行的な結果が、寄附の募集期間が終わりまして、今その内訳、どこに投票したとか、どういうところに御関心があったという結果が出てきていますので、その辺も踏まえて助成の割合、それから、今お話しした助成額についても定めていきたいと考えてございます。 立石委員 私はナカノミライプロジェクトのところで非常に面白い取組だなと思うのが、若手職員の方の参画もそうなんですけれども、区及び参加事業者の広報媒体で情報発信していくというこの外部リソースを活用していくという視点があると思うんですね。ただ、今回は社員の方が参画していただいているので、その事業者が発信していただけるということだと思うんですが、まずランチマップ、プロモーション動画、二つの事業があるんですが、こちら、どちらもその事業者の広報媒体で広報を協力していただけるということですか。 高村企画部広聴・広報課長 まだ具体的な詳細までは決まっていないんですが、基本的には委員御指摘のとおりでございます。 立石委員 それで、今回、中野駅に近い会社さんなども参画されているわけですけれども、このミライプロジェクト以外に、例えば中野区の公共的な公益に資するような活動が、基本的には行政ですから、多数あるわけです。そういった内容を周知する際に、民間事業者さんの広報媒体、場所ですとか、そういう一角を貸していただくような取組というのがすごい期待できると思うんですが、そちらについてはいかがですか。 高村企画部広聴・広報課長 その点も考えてはございます。ただ、基本的には、今、中野区、我々としては事業者さんとか団体の活動を支援して、そこでできた関係の延長でそういったお願いをするというのが望ましいかと思っていまして、実際にこちらでもお示しした、3の補助的ツールのところで、「中野大好きナカノさん」についてのコラボレーションをしたいということで、中野マルイさんからお話があって、その縁で今、こちらの4のところにはちょっと具体的に書けなかったんですけれども、新型インフルエンザのワクチン接種、これからワクチン接種のチラシを置いていただいたりとか、それからデジタルサイネージを利用させていただいて、区の情報を出させていただいたりとかということに今つながっております。そういった手順で、そういったプロセスでそういったことが進めていければと考えてございます。 立石委員 まさに今、ナカノさんを活用した広報ということで、タイアップ企画というものだと思うんですよね。こういったものを今後積極的に活用していただきたいですし、ランチマップを置いていくというのは、そのエリアの価値を高めるという機能も期待できて、この後、報告があるエリアマネジメントなんかにもつながってくる。もう少し先の話になるわけですけども、そういったところで、こういった民間事業者さんの広報媒体を積極的に活用して、まちの機能グランドアップにつなげていくような広報に取り組んでいただくよう、要望とさせていただきます。 委員長 他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 次、4、中野五丁目地区のまちづくりの考え方についての報告を求めます。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 それでは、中野五丁目地区のまちづくりの考え方について御報告いたします。(資料5) 1番、まちづくり検討の目的でございます。 中野五丁目地区は、グランドデザインVer.3におきまして、安心して楽しめるにぎわい空間を目指すべき姿としておりまして、地区西側の商業集積によってにぎわいや活気のあるまちとなっている一方で、地区内外への回遊性の確保、防災性・安全性の向上といった課題を抱えております。 また、隣接する中野駅新北口駅前エリアでは、拠点施設整備が検討されておりまして、中野四丁目新北口地区まちづくり方針では、新北口駅前エリアと中野五丁目地区を歩行者デッキ等により接続する考え方を示しております。 こうしたことから、中野五丁目地区について、新北口駅前エリアの事業進捗と整合を図りつつ、地区におけるまちづくりの方向性について検討を進めるものでございます。 2番、上位計画での位置付けでございます。 中野五丁目地区の整備方針、主要動線の考え方、新北口駅前エリアとの接続などについては、上位計画に位置付けておりまして、参考までに、後ほど別紙で御確認をいただければと思っております。 3番、検討対象地区とまちづくりの考え方でございます。 次ページの図1で御説明したいと思います。図1を御覧ください。新北口駅前エリアでは拠点施設整備が検討されておりまして、中野五丁目地区においても、中野四丁目との連続した回遊性の確保、それから、さらなるにぎわいの向上等について検討を進める必要があります。また、まちづくりの検討に当たりましては、中野五丁目地区全体のまちづくりの考え方を整理しつつ、特に新北口駅前エリアと連動するまちづくりとして、幹線道路沿道や商業エリア内部、こうしたエリアでまちづくりの検討が必要となる中野五丁目商業エリア、こちらは用途地域が商業地域の範囲を想定しておりますけれども、このエリアについて、今後のまちづくりの方向性を示すまちづくり基本方針の検討を進めたいというふうに考えております。 4番、今後の進め方でございます。 中野五丁目商業エリアにおけるまちづくり検討に当たりましては、適宜、地域への情報提供、意見交換等を行いながら進めることと考えております。 令和3年度にはまちづくり基本方針の検討、令和4年度には、まちづくり基本方針(案)の作成、その後、説明会等を開催しまして、まちづくり基本方針を策定してまいりたいと考えております。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して御質疑ありませんか。 平山委員 すみません、一つだけ。中野五丁目地区のまちづくりの考え方ということで今回出されて、最大のポイントはというか、要するに、中野四丁目と中野五丁目を結ぶということになろうかと思うんですね。で、区役所・サンプラザ地区のほうは、今、スケジュール感を持って物が進んでいる。こちらのほうでスケジュールとして出されたのは、基本方針の策定が令和4年度ですよということになるわけなんですけど、これ以降、例えばデッキの部分についてというか、中野四丁目と中野五丁目をつなぐということについては、どれぐらいを目途にするとか、そういうイメージというのもまだないんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 接続する歩行者デッキにつきましては、新北口駅前エリアの検討と併せて検討を深めていきたいというふうに思っておりまして、あわせて、中野五丁目側のまちづくりとの位置付け、整合を図りつつ進めていきたいということを考えております。ですので、ちょっと具体的なスケジュールまでは現時点ではお示しできませんけれども、希望というか、望みとしましては、その新北口駅前エリアの完成と併せて整備ができると一番望ましいのかなというふうには思ってございます。 平山委員 ですよね。そうなってくると、なかなかのスケジュールになってくるというか、片方はもう進んでいくわけですから。で、今ある既存の商店街から商業ビルから含めて、あの一帯が対象ということになると、全体のまちづくりと、そのピンポイントの接続とということを分けて考えないと、なかなか進まないんじゃないかという気がするんですけど、その点はどうですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 中野四丁目、新北口との整合という点と、一方で中野五丁目についても様々、例えば内部の防災性の向上ですとか界隈性の継承、そういった課題がございます。そういったところとできるだけ整合を図りながら進めていきたいというようなことで、今回まちづくりの基本方針の検討に着手していきたいというふうに考えてございます。 平山委員 いや、だからスケジュール感の話。どれも必要なことだというふうに思うんです。どれも必要なことだというふうに思うんですけど、まちづくりって簡単に進むわけではないし、地権者がたくさんいらっしゃる場合って、様々なことが想定される中にあって、今回、もともとの全体計画の中ではあったんでしょうけど、初めてこの中野五丁目地区まちづくりの考え方というのが示されたわけなんですよ。これが、ここに示されるエリアを全体のまちづくりとして、今から基本方針を決めていってというスケジュールでやっていかれると、この中野四丁目側とのどうしてもスケジュールのギャップが出ちゃうんじゃないかなということを懸念しているわけなんです。だから、何ていうんだろう。まあ、そこだけ抜いてというわけにはいかないんでしょうけど、そういったことも十分考慮して進めようとお考えになっているということでいいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 委員お話しのことはよく御理解いたしますけれども、きちんと、できるだけ整合を図りつつ、その辺の検討の進捗もまた御報告しながら進めていきたいというふうに考えております。 平山委員 これでもう最後にしますけど、要は、例えば中野五丁目側の皆さんが望んでいらっしゃるのは、やっぱり新しくできるまちから、旧来ある中野らしいまちのほうに人が流れてくるということになろうかとも思うんです。だから、全体のまちづくりよりも、やっぱりそこのピンポイントがどうなるかというのは、地域の皆さんにとっても非常に重要なことだと思いますし。逆に、できたら、こちらの人がこちらに行くという、中野五丁目から中野四丁目に人が流れるということもあり得るので、そこら辺のこともよく考えていかなきゃいけないなとも思うので。まあ、しっかり地域の方とのこれから調整や協議が進んでいくんだろうと思うから、よくお話を聞いていただきながら、そこのスケジュール感については、ぜひとも調整をお願いしたいと思っています。要望でいいです。 市川委員 僕も、この歩行者ネットワークの確保というところでちょっとお伺いしたいんですけど、図の1に矢印が引かれていると思うんですけど、おおよそここで決まりという意味なんですか、これは。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 具体的には、今後の検討という中で検討を進めてまいりまして、その位置についても検討の進度によってお示しをしていきたいというふうに考えております。今回の図につきましては、新北口駅前エリアの真ん中辺から、イメージということで示しております。 市川委員 ということは、先ほど協定のお話もございましたけども、施行予定の事業者との話合いの中でこれを決めていくということだと思うんですが、これ、中野通り沿いの皆さんには、こういう計画があるんですという通知はもうしてあるんですか。例えば、それを渡したいと思っても、反対側の人たちが受け入れてくれなければできないわけじゃないですか。そういう調整というのはもうしてあるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 商店街の代表の方等には、こういったことを考えているというようなことでお話をしてきておりまして、個々の方々に具体的にというのはこれからでございます。 市川委員 今、平山委員からもお話があったんですけど、該当地域の商店街、そして町会の皆さんとしっかり連携を深めていただいて。ここ、矢印が引かれているから、僕、ゆかりのある場所だったので、ちょっとお話をしていただけばいいんですけどね。しっかり進めていただきたいと思います。 小林委員 中野五丁目地区のまちづくりの考え方ということで、特に中野五丁目の商業エリアの新しいまちづくりの方針を定めるということでありますけれども、中野五丁目地区というのは、図1で中野五丁目全体を示しているんですけれども、その中の商業エリアだけということで、今回のまちづくりの基本方針を定めるということですけれども、ただ手法、2年間で行う。令和3年度と令和4年度の2年間で行う。その手法は、区がまちの中に入っていってやるんですか、それとも、どこかに委託して、このエリアの中のまちづくりについて方針をつくる、策定していく。どういった手法で行っていくんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 来年度、中野五丁目のまちづくりを検討するという予算案を計上させていただいておりまして、具体的な検討は、まちづくりのコンサルタント等に委託をしながら、その作業の中で区が関与しながら、地域の方と会話をしながら検討を進めていきたいというふうに考えております。 小林委員 そのコンサルが入ってということですけれども、まずは中野五丁目のまちづくりの本質的なまちのありよう、さっき平山委員のほうからありましたけれども、中野四丁目で今、新たなまちづくり、拠点施設の計画が進んでいます。ここには7,000人、最大7,000人というんですかね――のホールも今計画をされています。そして、そこに大きな商業ビルもでき、トータル1万人以上の方々がこの地域では就業もしていくようなことにもなってきます。そして、新たにこの中野駅を中心とした地域では、数万人という大きな人口の、昼間人口の増ということも見込まれてきます。 そうしたときに、地域でのコンサルタントの在り方、何ていうのかな、外から来て、ぽーんとまちづくりを示していくのか、一つひとつ地域の声を聞きながら、受けながらしていくのか。というのは、サンモールという、日本でも全国的に見ても最初の段階にできた商店街があります。そして、その先にはというかな、駅から見れば先には、ブロードウェイという、これも大きな大きなアパートメントとしてできた施設もあります。そうした界隈と、それから、その東側にある様々な多くの地権者がいらっしゃる、非常に多くの地権者がいらっしゃる界隈があります。そうしたものとの融合って、すごく、一朝一夕にはいかない。2年間で本当にできるのかなというふうに思うぐらいのスケジュールと見ました。なので、その辺の手法について、もう少し伺いたいと思います。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 まず、まちづくりコンサルタントへの委託につきましては、現在、プロポーザルで選定をしていこうというふうに考えておりまして、その選定の中で、この地域に丁寧に入っていける、そういったコンサルタントを選んでいきたいというふうに思っております。 2年間でまちづくり基本方針ということでございますけれども、まちづくりの基本的な方針ですので、このエリアでの細かい方針というよりは、ここのエリアの中の幹線道路沿道はこういうふうにあってほしいですとか、現在の駅前広場の周辺ではこんな機能を誘導していきたいですとか、そういったところから、まずは基本方針から段階的に深めていきたい、そのように考えてございます。 小林委員 一方では、この商業エリアから東側の大きな大きな地域は狭隘道路も多く、そして木造住宅密集地域にもなっています。これを一体的に考えていかないと、この地域だけを不燃化のようにしていったとしても、それからまちづくりをしていったとしても、連動性、それから、まちとしての回遊性、つまり、この中野通りを挟んだ右と左がお互いに行き来ができますよというまちづくりの基本方針をつくっても全く意味がないと思うんですね。そこは私が思う話です。 と考えると、さっき言いましたけど、中野駅周辺のまちづくりとしての中野五丁目のありようから、この商業地域エリアのことに行かないと、ただ単に、ある意味、分断していってしまう。中野で、ある意味、面白いと言われている中野五丁目のこの界隈のまちのよさが失われていってしまう、かつ、分断されていってしまう。そして、これから先に大事になってくる不燃化ですとか、住み続けられるまち――住み続けられるというのは、代々みんなが住んでいけるまちという意味で。そうしたまちづくりとの連動性が薄れていってしまう、ここだけやってしまうと。ここから入っていくとですね。 もしそういった、ここで言うと、「地区全体のまちづくりの考え方を整理」というふうにありますけど、裏面の中野五丁目地区ということで書いてありますけれども、そういったところからきちっと入っていかないと、ただ単にこの位置付けになってしまう。大きな巨大化された中野四丁目の都市みたいなものから、がくんと折れ線グラフのように急降下するようなまちづくりにならないようなための物語性のあるものにしていかなければいけないのではないかな。これは私の思うことです。 そういった意味で、このまちづくり基本方針、もう少し広く語っていただくことできますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 委員御指摘の点はごもっともというふうに思っておりまして、例えば、中野五丁目地区全体、その中のところについては、消防活動困難区域、そういったところもございます。そういったところから、西側の中野四季の森公園、そういった広域避難場所に避難する、そういった視点についてもきちんと整合させながら検討していかなければいけないというふうに考えております。ですので、一遍にこの中野五丁目地区に取り組んでいくということはちょっとできないんですけれども、中野五丁目地区全体としての整合というのを十分考慮しながら、新北口と連動する、そのにぎわいの形成というところで、商業エリアのまちづくり基本方針を考えていきたいというふうに考えております。 小林委員 最後、要望です。下から3行目に書いてありますけど――その前からですね。中野五丁目地区全体のまちづくりの考え方を整理し、その後、「特に中野駅新北口駅前エリアと連動するまちづくりが望まれる」、ここだけがクローズアップされたようなまちには決してなってほしくないなと思います。中野駅全体、周辺全体からの来るまちづくりということもあるので、そういったところも加味された基本方針になっていくことを望んで、終わります。 酒井委員 1点だけ教えてください。こちらは、中野四丁目新北口地区まちづくり方針では、中野五丁目地区を歩行者デッキ等により接続する考え方を示しているというところで、先ほど平山委員からもあったんですけれども、この新北口の駅前エリアの整備に関しては、令和10年竣工予定でしょう。じゃあ、その中で、デッキも施行者に整備してもらう、そういうふうな考え方でいいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 具体的な協議、検討はこれからですので、はっきりとちょっとスケジュール、そこに合わせていけるかどうかというのは、現段階ではお示しすることはできませんが、希望としては、その竣工に合わせることができたら望ましいかなというふうに思って、さっき御答弁したところでございます。 酒井委員 やっぱりそこだと思うんですよね。要するに、当然この新北口駅前エリアの整備と合わせて、この中野五丁目を結ぶデッキというのは整備されると。そういう中で、下ろすところがないというふうになっちゃうと大変なことになっちゃうので、それを考えると、この中野五丁目地区のまちづくりの部分というのは非常にタイトな部分もあるのかなと思っておりますので、ちょっとその点を確認させていただきました。結構です。 委員長 他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 次は5、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業に関わる工事についての報告を求めます。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 それでは、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業に関わる工事について御報告いたします。(資料6)本件は、さきの建設委員会でも御報告をさせていただいております。 中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業は、令和3年1月13日に国土交通大臣の認可を得たところであり、施行者である独立行政法人都市再生機構、いわゆるUR都市機構が令和11年度まで事業を実施いたします。つきましては、今後の工事概要及び令和3年度の工事予定について御報告いたします。 1番、道路に関わる工事概要でございます。 土地区画整理事業区域内のうち、街路事業及び市街地再開発事業の範囲外の道路に関わる工事は、以下のとおりでございます。 工事対象路線ですが、補助26号線(中野通り)ほか、記載のとおりの道路でございます。 続きまして、工事対象路線の工事内容でございます。工事内容といたしましては、道路線形変更等工事及びこれに伴う上下水道等の地下埋設物の移設工事でございます。 道路線形変更工事等につきましては、交差点移設、道路拡幅、街路灯、横断抑止柵、街路樹等の道路附属物の移設等がございます。 2番目、令和3年度の工事予定でございます。 令和3年度につきましては、中野通りの地下埋設物移設工事を予定してございます。 報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 6、囲町地区のまちづくりについての報告を求めます。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 それでは、囲町地区のまちづくりについて御報告をいたします。(資料7) 御案内のとおり、囲町地区では地区の東西でそれぞれのまちづくりが進められています。囲町東地区におきましては、昨年9月に再開発組合設立の認可がなされ、組合による市街地再開発事業が進められています。また、西地区におきましては、2018年4月に設立されました再開発準備組合により、まちづくりの具体的な検討が進められています。今回は東西両地区のまちづくりの進捗状況についての御報告でございます。 2ページ目の下に囲町地区の地図が記載してありますので、併せて御覧いただければと思います。 まず1番、囲町東地区についてでございます。 (1)番、市街地再開発事業の状況でございます。昨年9月の組合設立後、組合は、土地所有者や借地権者、また借家人等を対象に、様々な形式で説明会等を実施し、権利変換計画の策定に向けた合意形成を進めているところでございます。 一方、組合では、これまで事業協力者として参画していた事業者、具体的には大成建設株式会社でございますが、その大成建設との事業協力関係を終了してございます。なお、施設建築物等の工事施工者の選定につきましては、今後、入札によって事業者を決定することとしてございます。 (2)番、今後の予定でございます。来年度は権利変換計画の認可、その後、既存建物の解体工事着工、先ほど申し上げました工事施工者の選定に係る入札等を予定してございます。そして、2022年度に施設建築物の工事に着工し、2024年度に竣工、2025年度には都市計画道路221号線の整備が完了する予定でございます。 2ページ目を御覧ください。続きまして、2番、囲町西地区でございます。 (1)番、まちづくりの検討状況でございます。現在、再開発準備組合が中心となり、市街地再開発事業等の都市計画決定に向けた検討を進めているところでございます。区は、関係機関と調整しながら、今後、囲町西地区に係るまちづくりの方針を取りまとめ、必要な都市計画の手続を進めていく予定でございます。 (2)番、今後の予定でございます。来年度、囲町西地区に係るまちづくりの方針を決定し、地区計画等の変更や、市街地再開発事業等に係る都市計画決定に向けた手続を進め、2022年度以降、具体的な市街地再開発事業が進められる予定でございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して御質疑ありませんか。 木村委員 囲町東地区もいよいよ権利変換の状況に入っていくということですけども、組合がこれまでの事業協力者として参画していた事業者との協力関係が終了したとありましたけど、これ、お話しできる範囲で、その経緯じゃないんですけど、なぜそうなったかというのを御報告できますか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 この地区は、2013年に事業協力者として三井不動産、今はレジデンシャルでございますが――と大成建設と事業協力関係を結んだと。今回ですが、三井不動産につきましては、参加組合員として組合として決定して、今、組合員の中に入っています。 大成建設につきましては、今回組合として工事施工業者プラス事務局の機能、あるいは保留床の処分権限、処分責任、そういったものをパッケージにした特定業務代行という制度を使って事業者の選定を図ったところでございます。大成建設もそこに選定に加わり、第三者機関の経過を経て推薦をされたというような形で、組合と交渉に入ったところなんですが、幾つか附帯意見がつきまして、簡単に言うと、金額、工事金額が折り合わなかった、あるいは工事期間が折り合わなかったといったところで、調整をしていたんですが、組合側と大成建設側で最終的には合意に至らなかったということで、特定業務代行という制度を取りやめて、入札に切り替えたといったところでございます。そうした意味で、事業協力関係もそこにおいて終了したといったものでございます。 木村委員 その事業協力者も、2013年というのは長い間ずっと組合と一緒にやってきたわけですけども、それが終了したということで、今後の予定を見れば特に計画に大きな変更はないかと思うんですけども、やはりその影響というのは特にないものですか。大丈夫なんですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 一番のリスクは、これから入札しますので、入札の不調リスクというところはあるのかなというふうに思っています。ただ、組合側としては、入札前に様々な準備を重ねて、その入札リスクを軽減するような形で進めていきたいというふうに、今取り組んでいるところでございます。 木村委員 分かりました。その入札の前に、来年度、ここに書いているとおり、権利変換の計画の認可もありますけど、ちょうど解体工事の着工というのもスケジュールに入っております。これが、権利変換がどこまで進むかによるかもしれないんですけど、解体工事が来年度から始まるとなると、かなり急なイメージもあるんですけども、どこまで権利変換の計画というか、それが進んだらこの解体工事というのが始まるのか、どういった状況になったらそれがスタートするという感じですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 まずは権利変換計画が認可されることが大前提でございます。権利変換計画がまず組合のほうで総会で合意し、それを東京都のほうに認可申請をし、東京都で認可した後に解体工事が着工できるといったところで、現在のスケジュールとしては、本当に年度の末あたりを想定しているところでございます。 木村委員 認可が出たらということですけども、当然その権利変換がまだ認めないというか、まだ合意できないところも出てくるかもしれないんですけども、それでも解体工事はできるところから始めると、そういったイメージなんですか。どこまで、認可が下りたらもうすぐ始めるのか、解体工事のスタートのイメージというのが、やはりもう少し詳しく……。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 認可、目指すべきは100%合意でございます。100%合意してあれば、その間、認可後にすぐにスケジュールどおり解体できます。100%の合意ができなかった場合は、反対の方がいらっしゃるということですので、そこにおいては、その後の生活再建等々、また交渉しながらスケジュールを組みながら解体工事を始めていくといったところになります。 酒井委員 先ほど木村委員から権利変換の認可のお話がありました。それ、担当さんとしては当然100%目指してやっていきたいよということです。で、権利変換計画の認可がなければ、解体工事の着工にも取り組めませんし、事業が進めないわけなんですよね。これで現状、区は100%目指すとおっしゃっているんですけれども、地権者がどの程度この計画に対して賛同されていてというふうな状況って教えていただけますか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 組合とも情報共有させていただきまして、個人情報がありますので、まだ何件同意ということはなかなか言えないんですが、組合の認可時の同意者が母数が89に対して、区分所有があるので、62.38ということで、7割強の同意でした。それ以降、組合側が各同意に至っていなかった地権者等と話を進め、数を積み重ねているといった状況でございます。まだ何%とは言えないんですが、100%にはまだ至らない状況でございます。 酒井委員 現状、7割程度は理解いただいていますよというふうなことですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 7割以上は行っております。 酒井委員 僕、この7割程度というのは進捗状況がいいのか悪いのか、ちょっと分からないんですが、他方、今後の予定では2021年度に権利変換計画の認可なんですよ。そう考えると、残りの2割から3割の方の理解を求めていくというのは結構タイトなのかなというふうな感じもするんですけれども、その点、どうお考えでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 同意いただけていない方の状況だとか、あと反対の度合いだとか、反対の内容だとか、そういったところをいろいろ分類分けしながら、今、個別に交渉をしているところでございます。なかなか会っていただけない方もいらっしゃるようで、そういった方に対しては時間がかかりますが、今の段階では、このスケジュールの中で認可を目指して、組合はスケジュールに落とし込んで努力をしていると。会う回数を増やし、求められるものを全て応えながら、納得いくような形で進めていくというようなところで、今取り組んでいるところでございます。 酒井委員 地権者の方の生活の問題もありますし、これまでの歴史だとか経緯もありますので、なかなかやっぱり100%というのはすごい難しいのかなという。ただ、担当さんが今かなり真摯に対応されているのかなというのもちょっとお聞きしながら感じたところでありますので、引き続きしっかりと説明責任を果たしながら、御理解いただけるように進めていただきたいと思います。 これ、囲町東地区を整備して、次は囲町西地区についても今報告があるんですね。やはり囲町をまず東地区のところをしっかりと整備して、この下にあります補助線街路第221号線、こちらを拡幅することによって、防災性も高まりますし、まちの回遊性も同じく高まって、まちの魅力が増していくのかなというふうに思っているんです。この図で見ると、補助線街路第221号線が、囲町東地区と西地区でちょっと、この図で見ると違う扱いかのように見えるんですけれども、この都市計画決定と事業認可のところの詳細を教えてください。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 この補助線街路第221号線の都市計画決定はもう既になされているものでございます。事業認可につきましては、囲町東地区につきましては、再開発に合わせて事業が進められるといったものでございます。囲町西地区のところ、ここは16メートルの道路なんですが、半分側を囲町東地区でやり、残りを囲町西地区の再開発の中で、そこで認可されて事業を進めていくというふうな役割分担でございます。 酒井委員 要するに、当然、都市計画決定、道路に関してはしていますよと。ただ、事業認可に関しましては、再開発事業と合わせてやっていくんだということだと思うんです。これ、一番の目標というのは、本当は、補助線街路第221号線は環七まで抜けることが防災性も高まりますし、回遊性も高まっていくんですよ。ただ、当区としては、このように再開発と一緒になって進めていくところがあって、地権者の合意があると比較的進みやすいのかなというふうに思うんですけど、じゃあ、この先の環七まで抜ける杉並区のところはどうなっているんだというところが一番気になるわけなんですよ。区として一生懸命ここまで整備をしても、北側には抜けられるかも分かりませんけれども、詰まっちゃいますよとなっちゃうとね。その辺、杉並区さんの今、取組はどういうふうになっていますか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 当然、中野区としても補助線街路第221号線は環七まで通すことが最大の願いでございます。現在、杉並区のほうは、昨年の12月に、いよいよ事業を動かそうといったところで、周辺の住民向けに測量の説明会、測量が入りますよという説明会を12月に2回実施してございます。我々も参加をさせていただいて、囲町の状況を説明させていただきました。こちらは街路事業という形で、再開発ではございませんので、なかなか難しい面があるというふうには聞いてございます。まだ、現在これから事業認可の手続に入るところですので、予定としてはまだ未定というふうに話は聞いてございます。 酒井委員 最後にします。すみません。中野区としてはここまで補助線街路第221号線というのは、地権者の協力があったりだとか、市街地再開発事業と重ねて進めていくんですけれども、見えてきましたよと。他方、杉並区のほうはまだ測量から入っているような状況なんですね。そう考えると、引き続き区としてここまでしっかり整備した中では、杉並区さんにも、まあ、再開発事業と街路事業でちょっと難しいところはあろうかと思うんですけども、連携を取っていただきながら、しっかりと環七までこの補助線街路第221号線が抜けて、回遊性と、それから防災性が高まるように取り組んでいただきたいと思いますが、最後、お聞きします。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 もう今、既に杉並区とも定期的に情報交換をして、どのような取組を進めていくか。で、それぞれの役割を全うしようという形で話をしているところでございます。それぞれの役割がありますので、それぞれの役割の中で、何とかこの補助線街路第221号線を完成させるように、地権者の合意という最大の、生活再建の最大の配慮をしなきゃいけないところですが、そこを理解いただきながら事業を進めていきたいというふうに考えます。 長沢委員 どうもありがとうございました。囲町東地区については、現在、再開発組合として事業のあれをやられていて、進捗ということで御報告をいただいて、先ほどの地権者と実際組合員の数ということで、あと、その権利変換についての認可については合意がというお話もいただきました。それで、同じくその囲町西地区、これは準備組合のところになっていますけど、ここについての権利者の数と現在の組織率というのを教えていただけますか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 こちらが、先ほど申し上げました3年前に準備組合が設立されました。そのときの状況でございますが、母数は38、権利者が38。で、そのときの準備組合の加入者が27、パーセンテージにすると約71%。現在は、伺っているのは、それに1プラスの28ということで、73、74%といったところでございます。 長沢委員 ありがとうございます。それで、先ほど、囲町東地区のところの他の委員さんとの御質疑の中で、生活再建云々というお話も出た。さっき、生活再建云々という何か御答弁があったかなと思っているんですけど、これって、都市計画法で言うところの生活再建のお話ですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 都市計画法というか、再開発なので、権利者がその土地に再開発後も住めるようというのが理想の形でございます。その生活再建、権利者が思うような姿、それが転出の場合もありますが、そういった形が実現できるように生活再建、まあ、補償費ということもありますし、従後の建物の中の住まいの在り方、そういったところを実現できるようにということでございます。 長沢委員 ごめんなさい。僕、じゃあ、要するに都市計画法の第74条のところに、生活再建の措置ってありますけど、これは市街地再開発の組合施行のこの場合に適用できるというお話ではないんですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 都市再開発法という中での仕組みの中でやっておりますので、ただ、生活再建を重視して当然進めるということは、趣旨は同じでございます。 長沢委員 じゃあ、ちょっと違うのを聞きます。いずれにしても、ここのところでは市街地再開発、それぞれの市街地再開発ということになりますから、それによってかなりな人口が増えていくと思いますが、両地区を合わせるとどれぐらいの人口増になりますか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 客観的なデータというか、まだ西地区のほうが事業計画は定まっていないので、これだというところは言えないのですが、想定として、囲町東地区で申し上げますと、昼間人口で言うと、恐らく3,500人程度、夜間人口で言うと2,500人程度になろうかというふうな推測をしてございます。 長沢委員 これは、ちょっとこちらのほうの、聞いていいのかあれなんだけど、ただ、こういう形で人口がそれぞれ増えていくとなると、当然ながら行政需要ということも考えていかなくちゃいけない。これはここに限らず、もうこれから中野駅の周辺全体のことにかかるんですけれども、やっぱりそれ自身もにらみながらいかないとと思うんですね。よく、増えてから、非常に住民のほうからそういうふうになって、後手というか、それに対応していくというのはあるんだけど、これだけ計画的にという形でやっていく以上は、やっぱりそれは学校にしたって保育園にしたって、そうじゃなくて、例えばコミュニティの場にしたって、そういうものっていうのは求められていくと思うんだけども、これはこっちなのかな。こういった形のというのは、いろいろ想定はされているんですか。要するに、検討の素材としては、そういうのは中で、庁内で議論というのはされているんですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 出来上がる建物の規模だとか用途だとかというのが具体的に見え始めてきました。そういった情報をディベロッパー等から収集して、さっきのような数字も含めて、一覧表にまとめながら、全庁で共有しているところでございます。具体的には、保育園の数だとか、あるいは小学校だとか中学校だとか、そういったところを共有して、高齢者施設も含めて、全庁的に定期的に会議を重ねながら、情報共有してどのように対応するかといったところをそれぞれやっているところでございます。さらに高度なマーケティングを活用するとすれば、事業者側にそこに入る方たちの層を想定しながら、そういった情報も今後得ながら、情報共有をしていきたいというふうに考えています。 委員長 他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 7、中野駅周辺におけるエリアマネジメントの推進についての報告を求めます。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 それでは、中野駅周辺におけるエリアマネジメントの推進について御報告いたします。(資料8) 1番、エリアマネジメント推進の目的でございます。 丸の二つ目にございますとおり、開発事業では、建物や公共施設を造って終わりとするのではなく、完成後においてもまちの価値を持続的に高めていくエリアマネジメントの仕組みが求められます。 特に中野駅周辺におきましては、隣接する開発地区ごとに、異なる実施主体により事業が展開されることとなります。そうした中、各開発地区の個別的活動を中野駅周辺全域の価値向上に寄与させるには、各開発地区の事業者等が担うエリアマネジメント展開を基本とする一方、各開発事業者間や、それらと地域の関係者をつなぐプラットフォームとなるエリアマネジメントの仕組みも不可欠となります。 こうしたことから、中野駅周辺では、各地区のエリアマネジメント及び中野駅周辺全域のエリアマネジメントを複層的に展開することで、中野駅周辺におけるまちの機能やブランド力を戦略的に高めていきたいというふうに考えています。 2番、(仮称)中野駅周辺エリアマネジメント協議会の設立でございます。 中野駅周辺のエリアマネジメントを推進するに当たり、今申し上げましたとおり、中野駅周辺各地区の開発事業者間や地域の関係者等を有機的につなぐプラットフォームを構築するため、(仮称)中野駅周辺エリアマネジメント協議会を設立していきます。 (1)番、協議会の性格・機能でございます。 丸の一つ目、協議会は、中野駅周辺のまちの将来ビジョンの策定をはじめ、公開空地等、各地区の資源の共用やそのルール化、あるいはイベント間の調整や共同開催、安心・安全に対する一体的な取組など、中野駅周辺全域で展開することでこそ効果が高まる事項について協議・検討する場となります。 丸の二つ目、協議会の設立後、中野駅周辺におけるまちの将来像を主にソフト面から描く「(仮称)中野駅周辺エリアマネジメントビジョン」を、協議会として策定する予定でございます。 丸の三つ目、当初は任意の協議組織として組成する予定でございますが、具体的な事業の実施に当たり必要が生じた場合には、協議会自体を法人化する、あるいは別途法人組織を設立するなどといった検討をしていくことを想定してございます。 2ページ目を御覧ください。(2)番、対象とするエリアでございます。 中野駅周辺エリアマネジメントの対象となるエリアは、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3と同じ範囲といたします。 (3)番、組織体制のイメージでございます。 下の図を御覧いただければと思いますが、協議会というこの箱の中に、A、B、C、三つの種別の構成員、そして事務局を配置してまいります。現時点においては、ごくごくシンプルな形でイメージをさせていただいております。 まず、①番、構成員の候補でございます。 種別のAとして、再開発組合や既存の地域組織等のカテゴリーでございます。黒丸の一つ目は、五つの再開発エリアの再開発組合等でございます。黒丸の二つ目、四季の都市(まち)や、中野四丁目東地区といった既存の開発地区、この地権者を想定してございます。黒丸の三つ目は、中野三丁目、あるいは中野五丁目の町会、商店街といった地域組織でございます。対象エリア内にあるこれら九つの地区にある組織等が協議会の主たる構成員になるものというふうに考えてございます。 次に、種別のB、地域団体等でございます。エリアマネジメントではございますが、全区的な視点、多様な業界の考えや意見も取り入れていくために、経済団体等からの推薦者に参画をいただきたいというふうに考えてございます。 そして種別のCでは、区を含めた公共機関のオブザーバー的関与としての参画を想定しています。 それぞれの役割は今後の制度設計で具体化をしていく予定でございますが、これらを構成員の候補としていきたいというふうに考えています。 次に、②番、事務局でございます。 事務局は中野区のエリアマネジメント担当、そして構成員の代表者、今想定しているのは、新北口の施行予定者候補をちょっと想定はしてございますが――で運営をしていくことといたします。また、必要に応じて学識経験者等の専門家にも参画していただくことも想定しています。 以上が組織体制のイメージでございます。 3ページ目を御覧ください。協議会における区の役割でございます。重なりますが、これから協議会の制度設計や構成員候補へのアプローチなど、協議会の設立に向けた準備作業を行ってまいります。そして、構成員として参画するとともに、事務局を担ってまいります。なお、庁内においては、関係各課との協議体制を構築して、全庁的に対応していく予定でございます。 最後、3番、今後のスケジュールでございます。 来年度には協議会を設立し、2022年度以降に協議会としてエリアマネジメントビジョンを策定していきたいというふうに考えてございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して御質疑ありませんか。 市川委員 御報告ありがとうございました。いよいよエリアマネジメントが実務的に推進をさせていくというところだと思います。総括質疑でもちょっと伺ったんですけども、このエリアマネジメント協議会、2021年度中に発足をさせて、機能させていくというところなんですが、事務局機能というのは、これはそれぞれの方、いろんな事業者の方を集めたり、この協議会の構成員に入っていますけども、事務局を専任でやっていただく方というのは、中野区の担当者以外に誰かを置く予定で、もしくは求めていく予定でいますでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 事務局は、ここの図にも書いてございますとおり中野区と構成員の代表者と。先ほど申し上げましたとおり、今の構成員の代表者としては、新北口駅前エリアの施行予定者候補を想定しています。ただ、これから協議の中でどこまでできるのか。実際にその提案の中には、自分たちの2.3ヘクタールの中のエリマネについては具体的な記載はございましたが、この協議会については参画をいただくと。で、周辺のまちづくりのエリアマネジメントも必要だということにとどまっていたので、そういったところを今後協議の中で、担っていただけるような形でちょっと交渉をしていく予定でございます。 市川委員 ということは、その新北口駅前エリア担当の――担当というか、施行する方たちがその事務局機能を担っていただければ一番いいなというところでのお話だと思うんですね。同時に伺いたいのは、これ、事務局機能をどこに置くのかということだと思うんですよ。例えば中野二丁目の権利床の話だったり、先ほどサンプラザの跡地にも権利床が生まれると。いろんなところに候補地があると思うんですけど、現時点ではどういう想定をしていますか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 現時点で事務局というか、その空間という意味での事務室ですか、そういったところは具体的にはない。ということは、区の中のどこかで、空間を常時持つというよりも、機能を持った上でという形になろうかなというふうに思います。ただ、これから、先ほど言った施行予定者候補と協議する中で、何かいい案があれば、あるいは、ほかの再開発エリアの中でといったところで少し考えながら、できれば空間を獲得していきたいなというふうに考えます。 市川委員 先ほどもお話があったように、できれば、そういう専任の事務局の職員がいてくれたらいいなというお話もあったと思うので、ぜひその空間的なスペースというのは必要だと僕は思うんです。常にそこに来ればエリアマネジメントのことが、そこで情報発信しているとか、例えばイベントについての案内をされているとかということが必要だと思っているんですね。で、これは中野区が探していく、場所をですね。しっかり確認していくのか、それとも、例えば先ほどお話があった、任意団体でやられている皆さんが何か御提案をいただくのか、それはどっちが提案するのかというのはどう考えていますか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 正直、まだそこは分かりませんが、まず、このプラットフォームをつくって、協議会をつくって、集まっていただいて、その中でいい案を考えていきたいと思いますが、これはみんなで――みんなでというか、オール中野で取り組んでいくものでございますので、その結果が区のどこかなのか、それか、そのプレーヤーの中のどこかなのかといったところは、みんなで悩みながら考えていきたいと思います。 市川委員 課長のお人柄が非常によく出ている御答弁だったと思います。ぜひ、今エリアマネジメント研究会もございますので、そういった有識者の方たちとしっかり連携して、例えば商店街とか町会とか地域の方たち、構成員候補になっている方たちとしっかり議論していただいて、どこに置くのが一番いいのかというしっかり話をしていただきたいと思います。 そして、2の協議会設立の(1)の丸の三つ目ですね。これもちょっとまだ想定していないのかもしれませんけども、法人化をさせていくと。具体的な事業の実施に当たり必要が生じた場合というのは、これはどういったことなんでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 実際に、先ほどもありましたとおり、基本は、各開発地区の事業者が行う自分たちのエリアでのエリアマネジメントが基本になると。そこで様々なイベントが行われて、投資をされて行われてといったところが基本になるかなと思います。ただ、集まったほうが価値が高まる。イベントにしても、イベント間の調整だとか、もしくは共同開催だとか、あるいは安心・安全の取組、そういったものは協議会で集まった中でしていくと。その中に、もしかしたらお金を使わなきゃいけない事業、集めなきゃいけない事業といったところが出てきた場合には、法人化ということが必要になってくると思いますので、その際に法人化という議論が出てくるのかなというふうに考えています。 市川委員 ぜひそういったことで考えれば、今後いろんなことを想定して事業を進めていくということだと思うんです。 あと、最後一つだけ要望したいのは、この協議会の法人化をもしした場合に、別途法人組織を設立等ということもあると思うんですね。こういったことは、協議会に参加していただいた方たちにしっかり説明していただかないと、ダブルスタンダードみたいな形になってしまうといけないと思うんですよ。この辺についてはしっかり留意をしていただきながら進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 長沢委員 以前、エリアマネジメントについての、去年でしたね、御報告いただいたときに、それぞれの、ここにもちょっと出ていますけど、各開発地区のエリアマネジメント、それと中野駅周辺の、今回これで言えば、グランドデザインの範囲としてはVer.3の対象範囲と、かなり広域ですよね。これの二層というような構成でやっていきたいというお話。書き方は、要するに複層的と書いてあるけども、そういうことだと思うんですけど、それは間違いないでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 ものすごく端的に言うと、役割分担だと思っていて、基本は先ほども申し上げましたとおり、各地区のエリアマネジメントで価値を高めていただく。で、集まったほうが価値が高まる取組があると。今、それがにぎわいと安心・安全だと思っていますので、そういったものを取り組む協議会としてここをつくっていきたいという考えです。 長沢委員 それで、その各地区のというのは、取組というのは、ちょっとどんな状況なのかというので、特徴的なのだけを教えてくれれば。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 まず、一番最初に先行的に行われる再開発では中野二丁目地区になります。ここは2024年の2月に建物が竣工して、そこでは公開空地も出来上がります、1,000平米程度の。今、エリアマネジメントを進めるに当たって、2024年というのは少しキータームになるかなと。そこは、いわゆるサンプラザがこのまま事業が進む中では解体されていくという負の側面がある一方で、中野二丁目で再開発のビルが出来上がって、新しい中野区民が増え、エリアマネジメントは展開されるだろうと。そこに向けて、今何ができるのかというのを中野二丁目のほうでも議論をされています。 地域の方は、やっぱりこれまでやっていた地域のイベント等を存続させたい、もしくは新たな取組によって来街者を呼び込みたいというのが、組合の中でも議論されていますし、町会等でもお話をしていて、商店街ですね――といったところでございます。あとは安心・安全の取組、そういったものを今議論して、じゃあ、公開空地の在り方ってどんなものなのかというのを設計の中に落とし込みながら、今、再開発の中で議論をしているところでございます。 長沢委員 ありがとうございます。中野二丁目が、そういう意味では開発地区の中では一番早いのかなと思っています。それで、そういう具体的な動きも今も検討されているということで。 それで、先ほどの事務局の想定をしているというお話ではあるけど、言ってみれば、新北口のところのが、施行予定者の候補として想定しているというお話。でも、そうは言っても、ここが、先ほどの御報告だったら令和10年ですか。要するに、後なんですよね。先ほど、予定者のところでエリアマネジメントと出ているけど、でも、ここだって、言ってみれば、前回示されたこの概要を見たって、言わばそこを中心としたような話であって、全体の今回の協議会の設立というところを、ここを担ってもらうというの、ちょっと根拠としては何か乏しいんじゃないか。それよりは、まあ、どこがという意味じゃなくて、もう先行的にやっているのであれば、これは別な形ででも、こうやって協議会を立ち上げるわけだから、それでやっていくという考え方もあるのではないかと思っているんだけど、その辺はどうなんでしょうね。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 実際にはそのような形もあろうかなとは思います。もしかしたら、事務局でやりたい、やりたいというところがあれば、そこに担っていただくことも可能だとは思いますが、恐らくものすごく負担だと思っています、事務局になるということが。そうした中で、この提案の中に、施行予定者候補の事業者は、自分たちの再開発の中でのエリアマネジメントはもちろん踏襲してやっていくと。で、中野駅周辺全域に対するエリアマネジメント取組の必要性もうたっていただいていますので、そこを根拠にというか、そういったところも区としても期待していますので、協力できないかといったところから、まず始めていきたいというふうに考えています。 長沢委員 具体的にやっぱり一定の知見がないとこういうのはできないというか、スキルがないとできないのかなというふうに思うんですけど、事務局としてはね。そうじゃなくて、じゃあ、ここの構成員のところのちょっとお話で言うんだけど、例えば町会、経済団体からの推薦者というようなあれがあるんだけども、まあ、そうは言っても、一区民であっても、こういうのに非常に関心・興味を持っている人もいっぱいいると思うんだけど、そういう方たちを交えるというのは、まあ、研究会というのはそういうところに入っているのか、ちょっと私は承知していないんだけども、そういうのっていうのも一定考えてもいいんじゃないかと思っているんですけど、その点はいかがですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 今こういったイメージでスタートを描いていますが、多分、このメンバーがまずフルメンバーでスタートできるとも考えてはいない。というのも、例えば再開発の五つのエリアについても成熟度がばらばらで、中野二丁目はもう権利変換が終わって、もう工事着工しているところです。東地区については、囲町東地区については先ほど申し上げましたとおり、今権利変換に向けてということで、今、組合の状況です。ただ、囲町西地区についてはこれから都市計画、まだ準備組合、中野四丁目西も同じような状況といったところで、もっと今その準備組合としてやるべきことがあるのかなというふうに考えると、入るタイミングはもしかしたら遅いかもしれないといったところで、段階を踏んで協議会の形が出来上がるものかと思っています。これは固定されたものじゃなくて、もしかしたら、その先には、委員おっしゃるとおり、関心のある方という一企業であったり、もしくは個人というような形での公募をして、参画していただくといったこともあるかと思います。これはずっと永続的に続く協議会ですので、形を変えながら、あるべき中野エリアマネジメントの姿という形で協議会をつくっていきたい。 長沢委員 これで最後にします。前回、だから去年の6月だったですかね、1回言われたときに、横山副区長のほうからも、ある意味では自治体行政の役割的なものもお話しになったと思います。その点においては、やっぱり何ていうかな、事務局には中野区はエリアマネジメント担当ということで、今で言えば中野駅周辺エリアマネジメント担当課長が入るというようなお話だと思うんだけども、今これを進めていく、この協議会を立ち上げていくという中では、具体的には、いろいろ苦労もあるんだろうなと思うんですけど、これは自治体行政としてはどういうふうにやろうとしているのか。そこをちょっとお伺いしたいんです。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 どういうふうに……。まあ、長期的な目でいくと、段階で踏んでいくと、まず来年度中に協議会を設立すると。そのためには制度設計が必要だと。制度設計した上で、今こう考えて、お話もさせていただいているんですが、入っていただくには組織としての意思決定をしてもらわなきゃいけないので、それに対する資料を整えながら、アプローチをしていって参画していただく。で、段階的に参加していただくと。で、まずやるべきことは、皆が共有できるビジョンを策定することだというふうに考えています。ビジョンを策定して共有した上で、今度はアクションプラン。具体的には、一番大事なものはやはり公共空間の活用、さっき申し上げましたが、ここでやるべきことは、にぎわいと安心・安全の取組だというふうに考えています。 そのための最大のツールは公共空間、公園だとか、あるいは道路、駅前広場、そして新しく生まれる公開空地、そういったところをいかに活用して柔軟に活用できるようなルールをつくっていくか。それを先ほど申し上げました2024年までには形づくって、まずは最初は中野二丁目だと思いますが、そこがエリアマネジメントの形として中野区の試金石となるような形、モデルとなるような形で、次に展開する囲町、それ以下のところにつなげていって、最終的には2029年、中野駅新北口駅前エリアの事業が完成して、中野のエリアマネジメントが本格的にスタートするというふうに考えています。 ひやま委員 すみません、ちょっと時間もないので端的に。この目的のところで、四つ目のポツで「中野駅周辺におけるまちの機能やブランド力を戦略的に高めていく」とありますけれども、昨年のこの特別委員会で横山副区長から、コロナを契機としたまちづくりの方向性という大変示唆に富むお話がございましたけれども、コロナが終わって終息した後ですね。ポストコロナという中で、やはりまちづくりの在り方、方向性というのは間違いなく変わってくるというふうに思うんですね。そうなってくると、この中野駅周辺におけるまちの求められる機能とか価値とかというのも当然変わってくると思うんですが、その点についてどのように今考えていますか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 中野のまちの形というものは、今進んでいるまち、グランドデザインVer.3、それに基づくまちづくり方針、で、それに基づく地区計画との都市計画、その中で進んでいくものというふうに考えます。その空間を、さっき言ったちょっと公共空間とかの話ですが、どう使っていくかというのは、まさにエリアマネジメントで考えるべき。で、エリアマネジメントだからこそ柔軟に考えられると。今のコロナのことを考えれば、ターゲットは近隣でしょうし、空間をいかに広く使っていくか。これから先のことを考えたら、もっと広域的な集客の在り方、そういうのをマーケティングしながら公共空間の在り方、それをエリアマネジメントとして地域で共有して実施をしていきたいと、そういうふうに考えています。 ひやま委員 国土交通省からいただいた資料を拝見しますと、やはりまちづくりの今後の方向性の中でも、例えばおっしゃるように公開空地とか、そういったところについても、新たな新興感染症ですとか、そういった視点も取り入れながらというふうな記述もありますが、そう考えると、例えば構成員の中ですよね。この組織体制のイメージの中で、例えば感染症に関わる専門性のある方の見地といいますか、意見というのも当然取り入れながら議論していく必要があるのではないかというふうに考えますが、構成員の中に、そうしたメンバーの中で医療機関というか、専門性を持った方ですね。そうした人たちというのは入ってくるんでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 いかようにもできるかなというふうに考えてございます。これまでも中野区としても、10年間、エリアマネジメントの取組、可能性について研究してきましたし、地域の方々も独自で投資をしてエリアマネジメントについてずっと研究をして、一緒にやらせていただいたところでございます。新しいプレーヤーとして、再開発の流れでディベロッパーといったところが、まあ、いろんな知見を持ったいろんな方々が、ネットワークが出来上がったと。それを最大限に活用する中では、そういった方々の参画も、ある意味、容易にできるのかなと。そういったお願いする道だとか、誰が最適なのか、公共空間の在り方はどうなのかというところも含めて、様々な知見が今ようやく自由に考えながらできるような環境が、土壌が整ったというふうに思っています。今こそエリアマネジメントについて考えて、今言ったお話を含めて検討していきたいというふうに考えています。 ひやま委員 それで、今、特にやっぱりコロナの真っ只中で、私も思うのは、区内の経済とか御商店の皆さんが本当に今大変な状況になっている中で、例えば、各ほかの海外の何か事例も拝見しますと、公開空地とか、こういったところをかなり積極的に活用しながら、当然、日本のみならず、いわゆるテイクアウトで、家で皆さん召し上がられるということで、非常にこういったところの活用というのが図られているというふうに思うんですね。そうすると、今後のこの新興感染症の対策の中で、公開空地もぜひ活用しながら、区内の経済の活性化を当然図っていくというふうに考えると、やっぱりそうした区内経済の活性化、こういったところもこの協議会の性格、機能の中に当然含まれてくるんだろうなというふうに思うんですけれども、その点についてはどのようにお考えになるでしょう。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 ものすごく端的にエリアマネジメントの目的を申し上げますと、おっしゃるとおり経済の活性化です。そのベースとなるのが安心・安全だというふうに考えますので、個別の商店に対する支援というところは、また別の産業振興といったところになりますが、ただ、そういったところと、先ほど申し上げましたように全庁的に対応していきますので、役割分担しながら、エリアマネジメントで実現できるところはエリアマネジメントの中で解決したいというふうに考えながら、経済活性化に取り組んでいきたいというふうに思います。 ひやま委員 最後にします。最後1点だけ、ごめんなさい。このエリアマネジメントの組織の財政的な部分というのは、これは基本的に区としてはどのように持つ予定なんでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 来年度予算では、事務費として18万円程度を計上しているのみでございます。先ほど申し上げましたとおり、お金を使う必要が全くないというか、区のノウハウ、地域団体のこれまで積み上げてきたもの、それから、ディベロッパー等々の協力というところで協議会を設立できます。その先のビジョンといったところもできるというふうに、来年度については考えています。その中で、協議していく中で必要が生じた場合には、国土交通省の補助金等もございますので、その次の年以降に活用の可能性は考えていきたいと思いますが、設立に当たっては経費ということは考えていないところでございます。 吉田委員 これ、今見せていただいた範囲では、ざっくりまだ骨格の内容ですけれども、非常にバランスのいい適切なものだと思っています。で、よくある失敗が起きるのは、ある一部の知識がある、とても関心が強い人というのは、実はバランスよく全体のことを見渡せる人でない場合がある。あるいは、一事業者の影響力が大きくなり過ぎると、個別の利益に内容がゆがめられる可能性がある。そういう欠点が組織を失敗させることがあるんですが、今お示しいただいているこの内容は、非常に微妙なバランス、官民、区の関与の在り方について、まだまだ細かく落としていくと問題はいろいろ山積するんでしょうけど、非常にバランスがいいものだと思っていますので、これから大きく外れることのないように、先ほど申し上げた、特定の知識を持っているけども、全体のバランスが見渡せないような人の影響力が強くならない、あるいは特定の事業者の影響力が強くならない、あるいはエリアマネジメントについては、このエリアの活性化と同時に、エリア外との共存共栄というか、エリア外に負の影響を与えないというバランス感覚を持った機能が求められる。そういう意味では、区の関与は大変重要であります。 以上の観点からして、これがあまり変質することのないように、これをベースに落とし込んでいっていただきたいという、要望だけお伝えしておきます。 立石委員 確認が中心なんですが、まず構成員のところで、種別Aについては、再開発組合と既存の地域組織等、中野三丁目、五丁目については、地区の町会及び商店街というふうになっております。この該当地区の商店街、町会というと、それなりの団体さんがいらっしゃるわけですけれども、大体どのような数ですとか範囲を想定しているんでしょうか。構成員の中野三丁目と五丁目。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 中野三丁目と五丁目ですね。中野三丁目については、これを今区画整理で、UR施行で進めておりますが、やはり母体になるのは町会なのかなと。中野三丁目の町会の方々はすごくまちづくりに熱心で、我々もいろいろ議論を交わさせていただいていますが、その中に町会というプレーヤーも入っていますし、あるいは、新しくこれから桃丘小学校跡地に入ってくる事業者、そういったところも多分町会として入ってくるだろうと。そういった意味で、町会というものをエリアマネジメントと捉えて考えていきたいというふうに思っています。 中野五丁目については、やはりメインとなるのは、第7ブロックという商店街のくくりがありますが、ブロードウェイ、サンモールといった法人組織化された商店街なのかなと。そこにはずっとこれまでも話をさせていただいて、どのような協力ができるのかといったところを、危機感を持っていただいているので、そういったところを想定しながら、声をかけていきたいというふうに考えています。 立石委員 ありがとうございます。今回、複層的な面でのエリアマネジメントと、各エリアごとに個々でエリアマネジメントを行っていくというところで、中野三丁目と五丁目については、そういった今おっしゃったプレーヤーの方が入っていただいて、全体のエリアマネジメントを共有しながら、個々に中野三丁目、あるいは中野五丁目のエリアマネジメントとも連続して考えていただくというイメージになるんですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 ここに三つカテゴリーをして、再開発地区とか既存の地区とか、町会・商店街とかって分けましたけれども、色が違うからですね。目的はこれをつなげることです。つなげるというのは今までなかったので、つなげて情報共有するというのは、プラットフォームという言葉を使いましたが、それが最大の今回の一番のまずやるべきことかなと。そこで何かが生まれるといったところで、これを組織化して動かしていきたいといったところでございます。 立石委員 先ほど構成員の中で、再開発組合、既存の地域等が種別A、種別Bが地域団体、種別Cが公共機関等、こちらはオブザーバーというお話をされていましたが、種別A、Bについては基本、協議会の中でフラットな組織体みたいなイメージなんですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 恐らく、メインは種別のAというところになろうかと思います。ここはなぜかというと、自分たちで公開空地等々を持っているからですね。自分たちが活動できる場、それがあるので。中野三丁目とか五丁目とかにつきまして、特に中野五丁目につきましては、今活動をされているので、その活動を展開するのが公開空地等で広がるのではないかといったところです。 種別Bについては、またそこで色が違うんですけども、これまでも地域として地域活性化に取り組んでいただいた、それまでのイベントだとか、つながりだとかというのがございますので、それを新しい資源の中でどう生かしていくのか、そういったところを全区的に協議できればいいかなといったところで、カテゴリーを分けながら、ただ位置付けはフラットというか、AとB、ちょっと種別は違いますが、どこが、何かということはない、フラットな状況というふうに考えます。 立石委員 先ほど、他の委員の答弁の中で、再開発については節目が二つあって、一つが2024年に中野二丁目が完成してきて、そのときにサンプラザ・区役所の土地が、新庁舎ができているという状況で、公開空地の状況も変わってきていると。その先に2030年ですかね。2029年に中野駅新北口駅前エリアが完成していくと。段階的に公開空地の場所やキャパシティーが大きく変わっていくわけですよね。今、御担当としては、予算のかかる事業化というものは想定していないということで、ただ、段階的にエリアマネジメントが担う役割ですとか、そういったものは変わってくるのかなと。一つそういった事業を検討する節目になるのかなというふうに考えるんですが、いかがでしょうか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 そうですね。まず目指すべきは、繰り返しになりますが、2024年、そこまでに確実に準備を進めていきたいと。そこであるのは、中野二丁目の空間と、既存の北側で言うと四季の都市(まち)、それから新しくできる新区役所での公開空地とのつながり、そこをいかに活用していくのか。その間には、大きな工事中の個々のエリアがあるので、そこは工事を感じさせないような、何か仮囲いを使えるようなとか、そういったところも含めて、にぎわいを絶やさないと、もしくは新たなにぎわいを生んでいくといったところで、最終的な2029年につなげていきたいというふうに考えております。 立石委員 最後、確認だけです。先ほど全庁的に取り組んでいくとお話がありまして、関係各課による協議体制を構築していくというふうにありますが、具体的にその関係各課というのは、今のところどういう課を想定していますか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 まず、全庁的なといったところで言えば、ここで言う企画、あるいは広報ですね。それから、にぎわいという点では産業振興や文化、それから公共空間ということでは公園とか道路、あるいは防災という観点では危機管理等ですね。そういったところのセクションで当初からスタートするかなと。で、必要に応じては、その先に新たな関係各課が含まれるのかなというふうに考えております。 いでい委員 すみません。5時過ぎましたけども、何点か。今も様々議論ありますけれども、2024年というところで、中野二丁目の再開発事業が完成を見るわけですよね。今回の御報告いただきましたエリアマネジメント協議会の設立については、それぞれの再開発組合の皆さん、組合施行にすればそれぞれの再開発組合の皆さんが、御自分たちの責務というか、その中において、決められた範囲の中においてエリアマネジメントに取り組むことが大前提であって、それをスケジュールも違う、規模も違う、対応する方々も違う、そういったエリアマネジメント自体を集合体として協議会をつくるということですよね。それには、もっと具体的な組織なり、どこで、誰が、何をというものを今からもう構築していかないと、いろんな方から御意見を伺ってというような悠長な時間は私はないと思っているんですよね。 先ほども市川委員のほうから話がありましたけれども、どこにその事務局機能を置くのか。事務局機能は、今の時点では考えていないというお話でしたけれども、今回この中野駅を中心とした再開発事業が複数同時に行われていく。そして完成を見るのも、それぞれスケジュールが違うわけですから、やっぱり一つ先に立ち上げを行って、それぞれの関係、ステークホルダーというんですかね、皆さんに御参加をいただくためには、大きな目的を持った受皿が私は必要だと思っているんです。なので、(仮称)中野駅周辺エリアマネジメント協議会を立ち上げるのは分かりますけれども、その先には明確に法人化というものが私はなければいけないと思っています。その法人化には何が必要かというと、やっぱり中野区の協力ですよね。これは財政的な裏付けが私は必要になってくると思いますけれども、今後どのようにそういったものについては進めていかれるおつもりなんですか。 石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 協議の中でビジョンを策定し、アクションプランを策定していく中で、事業化といったところになった場合には、委員おっしゃるとおり法人化というところは必ず出てきて、法人化になったからには、人・もの・金が必要で、空間が必要になってくると。そこについては、まだ正直どこがといったところはないんですが、やはり一番メインになるのは、中野駅新北口駅前エリアの施行予定者候補といったところに何か期待できるのではないかといったところは、ちょっと考えています。というのも、2.3ヘクタールのエリアマネジメントの考えの中で、そこでエリアマネジメントの空間を設ける、事務所を設けるといったところがありますので、そこに一緒に入ってくることはできないか。それがウィン・ウィンになるのであれば、そのような形も今後協議をしていきたいといったところも検討していきたいというふうに思っています。 いでい委員 検討していくだけじゃなくて、もうここまでスケジュールを出された以上は、その中身のことについてやっぱり詰めていかなきゃいけないと思っています。それは何かというと、区の姿勢なんですね。その(仮称)中野駅周辺エリアマネジメント協議会というものは、その先にあるのは何かというと、一般社団法人化なのか、NPO法人化なのか、または株式会社化なのか、法人化というものを必ず行っていきます。それについて、ロードマップを私は示すべきだというふうに感じます。 これは今御答弁があって、まだ決められないということで、これからみんなで悩んでいくという先ほども御答弁がありましたから、答弁は結構ですけども、それが今一番求められていることだと思っています。スピード感を持って対応していただきたいと思います。 委員長 他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 次に、8番、その他で理事者から何か報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。 次に、当委員会の中間報告について御相談しますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後5時09分)
委員長 委員会を再開します。
(午後5時09分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、今定例会最終日の本会議において、中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会の中間報告を行わせていただくことに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定します。 また、中間報告の内容につきましては、正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 次に、審査日程のその他に入ります。委員会を暫時休憩いたします。
(午後5時09分)
委員長 それでは再開いたします。
(午後5時10分)
休憩中に御確認をいただきましたとおり、次回の委員会は5月11日(火曜日)を候補日とし、後日調整の上、正副委員長から日時を連絡させていただきたいと思います。また、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定します。 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会を散会いたします。
(午後5時11分)
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