令和3年03月12日中野区議会子ども文教委員会(第1回定例会)
令和3年03月12日中野区議会子ども文教委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔令和3年3月12日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和3年3月12日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後1時06分

 

○閉会  午後4時49分

 

○出席委員(8名)

 高橋 ちあき委員長

 斉藤 ゆり副委員長

 吉田 康一郎委員

 小杉 一男委員

 いでい 良輔委員

 中村 延子委員

 平山 英明委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞

 子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局

学校再編・地域連携担当課長 永田 純一

 子ども教育部子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部保育園・幼稚園課長、子ども教育部保育施設利用調整担当課長、教育委員会事務局保

育園・幼稚園課長 渡邊 健治

 子ども教育部幼児施設整備課長 藤嶋 正彦

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史

 子ども教育部子育て支援課長 滝浪 亜未

 子ども家庭支援センター所長 古川 康司

 子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども教育部子ども特別支援課長、教育委員会事務局子ども特別支援課長 石濱 照子

 教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明

 教育委員会事務局学校教育課長 板垣 淑子

 

○事務局職員

 書記 松丸 晃大

 書記 本多 正篤

 

○委員長署名
審査日程

○議案

 第25号議案 中野区保育所条例の一部を改正する条例

 第26号議案 中野区いじめ防止等対策推進条例

○所管事項の報告

 1 新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 2 中野区基本計画(素案)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 3 中野区区有施設整備計画(素案)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

13 中野区立小中学校施設整備計画(改定素案)について(子ども教育施設課)

15 地域子ども施設整備の考え方について(育成活動推進課)

17 (仮称)中野区いじめ防止等対策推進条例案に盛り込むべき主な事項に係るパブリック・コメント手続の実施結果について(指導室)

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時06分)

 

 本定例会における審査の割り振りについて協議をいたしますので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時06分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時07分)

 

 本定例会における委員会の審査の割り振りですが、休憩中に協議をいたしましたとおり、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目は議案の審査及び所管事項の報告の9番まで、2日目は残りの所管事項の報告等を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 次に、第26号議案の審査ですが、所管事項の報告の17番が本議案と関連しますので、本議案を議題に供した後、一旦保留とし、関連する報告を受け、その後、改めて議題に供したいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 また、所管事項の報告3番、13番、15番は関連する内容ですので、一括して報告を受けたいと思います。御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進めますが、3時頃に休憩を取りたいと思いますので御協力をよろしくお願いいたします。

 それでは議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第25号議案、中野区保育所条例の一部を改正する条例についてを議題に供します。

 理事者の補足説明をお願いいたします。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 それでは、第25号議案、中野区保育所条例の一部を改正する条例につきまして、補足説明をさせていただきます(資料2)。

 本議案の提案理由でございますが、公設民営の仲町保育園が民設民営となることから条例の一部を改めるものでございます。

 恐れ入りますが新旧対照表を御覧ください。表の右側にあります中野区仲町保育園の項を改正案において削除しております。

 なお、附則におきまして、令和3年4月1日から施行するものとしております。

 以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 これに御質疑ありましたらお願いいたします。

中村委員

 第25号議案なんですけれども、今回の総括質疑で、うちの森委員から、今年度当初の公設民営園のうち、5園あったと思うんですけれども、保育士が足りていない園が5園中3園あるというふうな答弁があったと思います。この件なんですが、仲町保育園に関してはどのように把握されているでしょうか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 仲町保育園につきましては、昨年末から保育士の退職が重なってしまったというところでございまして、こちらのほうにつきましては現在、同じ保育事業者が運営している他園からの異動あるいは非常勤保育士の採用等で対応しているところでございまして、また区といたしましても、従前から行っていた引継ぎの支援あるいは保育の見守りというところを強化して対応しているところでございます。4月からは、退職した分の保育士の補充というのは、全員補充される見込みというふうになってございます。

中村委員

 何人必要で何人足りなかったのかというところは、人数の部分と、あとこれを区としてどう対応された、今、非常勤でカバーしたりとかって、事業者に努力してもらうように伝えたりとかということはおっしゃっていたと思うんですけれども、この問題をいつ把握されて、いつ対応されたのかというところはどうなっていらっしゃるんでしょうか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 12月末に最初に退職した方が出たということでしたので、翌月1月の下旬には把握しておりました。その時点で保育の事業者のほうを呼んで、状況把握のためにヒアリング等を行っているところでございます。

 2月につきましては、まず退職された方の分の保育士の採用というところで保育事業者と調整してまいったところなんですけれども、何人か採用面接等をしたというところもあったんですけれども、やはり年度末というところで、なかなか勤務日、例えば年度明けた4月からでないととか、そういったところの条件で折り合わないところもございまして、なかなか採用のほうは2月中は進まなかったという状況がございました。

中村委員

 1月にこの問題を把握されて、対応ができたのが3月ぐらいになるのかなというふうに思うんですけれども。この事業者さんなんですけれども、これは保護者の方から聞いた話なんですけど、選定当初からこの事業者さんには離職率が高いというところの問題点は区としても把握されていたと思うんですよね。そこの部分で、これまでの間、事業者と区としてどういった対応をされてきたのか。そういったところの対応というのは、区としてどうやって行ってきたのかというところを確認させてください。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 委託が昨年の4月から始まったというところで、離職率の問題というところはございましたけれども、実際に年末までは保育士の退職の問題等も含めて大きな問題は特になかったという状況がございまして、12月の年末のところで、率直に申しまして退職が急に続いてきたというところで、そこで初めて対応したという状況はございます。

中村委員

 やっぱりそういった状況を把握されていたのであれば、しっかりと対応していくべきだったなというふうに思います。

 それから、区立園の民営化というのは、もともとの計画ではすぐに民設民営にしていく計画だったと思うんですけれども、一旦公設民営を挟むことに変更されていると思います。これはどういった理由からなんですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 やはり一旦委託という形で保育事業者のほうに保育を行っていただくことによって安定して引継ぎ等が行えるようにというところで一旦委託の期間を挟んでいるところでございます。

中村委員

 それは、区立としてもちゃんとしっかりと監督ができるからというところだったと思うんです。最初の大和、南台のところで大きな問題が起きたじゃないですか。これから民営化が計画されている保育園の保護者に対して、大和、南台のときに説明会を行っていると思うんですけれども、そのときにいろいろ保護者の皆さん不安を持っていらっしゃって、その説明会でどんな不安の声があったかというのは区としても把握されていますでしょうか。

戸辺子ども教育部長

 私も大和保育園のときは行って説明したりとか、いろいろ御意見を聞いて対応したところでございます。一番やはり御心配されている点は引継ぎというところでございました。基本的には、いろいろ課題を抱えているお子さんもいらっしゃるということで、お一人おひとりのお子さんの特徴ですとか、性格ですとか、そうしたことを保育士が十分に把握して円滑に移行できるかどうかというのを心配される声が多かったと記憶してございます。

中村委員

 そういった声もあったと思うんですけど、大和、南台のようなことが起きてほしくないという声も非常に多かったと思うんですよね、ほかの、今後これから民営化する園での説明会では。そういった意見に対して区はどういうふうに説明をされたんですか。

戸辺子ども教育部長

 基本的には、今回、仲町保育園では委託という形を挟んでの移行でございましたので、区として、区立園としてしっかりと委託内容が履行できるようしっかり監督していくということでございます。特に大和の場合については、委託当初、想定しなかったような形で保育士の欠員が生じてしまったということもあるので、十分そういう点については事業者とコミュニケーションを取りながら進めていく必要があるということで認識したところでございますし、その辺については実際、運営の事業者さんともよく調整を図ってやってきたというふうに認識してございます。

中村委員

 区は、やっぱり大和のときの反省を踏まえて今後も対応していくというふうにおっしゃっていたんですよね。今回、その反省が反映されていたのかなというところがちょっと気になるところでありまして、やっぱりまだ公設民営園のうちは区立園なわけですよね。そういったところで、区として保育の質という意味ではどういうふうに担保してきたのかというところを確認させてください。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 保育の質の担保というところでございますけれども、保育士の配置等につきましても基本的には認可の基準よりも手厚い基準で配置するようにというところでやってきておりますし、また引継ぎの期間というところで区立園の園長経験者のほうを配置しておりまして、そういったところで、しっかり引継ぎ等が行われているか、そういった保育の見守りというところを定期的に委託園のほうに行って支援できるように、円滑に引継ぎ等ができるようにという形で支援してまいったところでございます。

中村委員

 でも実際には、保育士が足りなくなってしまっている状況が起きてしまったということですよね。

 ちょっと話が変わるんですけど、公設民営園の園長さんというのは、区立園の園長会というのは入っていらっしゃるんでしょうか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 区立園の園長会には入っておりません。

中村委員

 でも、入っていないのに、そこの決定した事項に従わないといけないんですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 基本的には、区立園の園長会で決めたことについては、直営園について、基本的にそこで対応していると。委託園ですとかほかの私立園につきましては、参考となるような事項につきましては情報提供をしているという状況です。

中村委員

 細かい話なんですけど、区立園では保護者会を行わないということを決定されて、この公設民営園でも保護者会が行えなかったというふうに聞いています。区立園として、こうやって質を担保していくというところのメリットというところも、今回こうやって離職者が多くて安定しない状況になってしまったりとかというところも享受できないで、それでこういったその民営の独自性という部分でも縛りがかかってしまうというところの、そのバランスというのが、何かそういう民営園でのメリットというところも阻害しちゃっているんじゃないかなというふうに考えるんですけども、そこら辺はどのように考えていますでしょうか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 保護者会につきましては、確かに区立園としては、密を避けるという観点からこの間はオンラインで行ったところではあるんですけども、私立園につきましては、あるいは委託園につきましても特に区のほうからの縛りということはしておりません。ただ観点としては、感染対策を実施してもらうということと、あとは園の運営ということで考えております。

中村委員

 今、縛りはないというふうに言っていましたけれども、そういうふうに聞いています。今後、民設民営に移行するのは、あと1園、大和東が残っていると思うんですけれども、絶対こういったことがないようにしていかなきゃいけないと思うんですけれども、そこら辺、区はどういうふうに考えていますでしょうか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 民営化園、委員御指摘のとおり、あと残り1園というところでございますので、区としても当然このような事態を繰り返さないようにということで、しっかり保育事業者のほうと連携を図りまして、こういったことが再発しないようにしっかり協力していきたいというふうに考えてございます。

中村委員

 最後にしますけれども、酒井区政になってから、事業者のプレゼンテーションが公開になったりとか、選定基準の厳格化だったり具体化というところもありました。いいところもあったと思います。選定ありきじゃなくなったというところもありました。今おっしゃった大和東保育園が最後になります。今後、そこから先はしばらく民営化がないというところではありますけれども、将来的には民営化というところもあるかもしれないわけですよね。まだ全然先ですけど。今の段階ではないんですけど、やっぱり民営化の検証というのはぜひやっていただきたいなというふうに思っております。そこら辺、区としてどういうふうに考えていますでしょうか。

戸辺子ども教育部長

 今まで数多くの園を民営化してやってきました。当初は、区立園と違う運営ということで保護者、児童、それから事業者も戸惑うところもあったような園もございました。ただ、いろいろ長くやってきて、私立園として信頼関係をそれぞれ結びながら今は円滑にやっていると認識してございますので、一定その園について総括して、民営化ということについての意義、それから今後に向けての検証ということについても検討して実施してまいりたいと思っております。

むとう委員

 確認ですけれども、今の委託業者がそのまま民設民営をオープンするということでよろしいんでしょうか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 現在の委託業者が民設民営化後もそのまま保育事業者として運営する予定でございます。

委員長

 ほかにありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ないようですので、これより本件の取扱いを協議するので委員会を休憩をいたします。

 

(午後1時23分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時24分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 それでは、これより本件について挙手により採決を行います。

 お諮りいたします。第25号議案を原案どおり可決すべきものと決することに賛成の委員は挙手をお願いいたします。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手多数。よって本件は可決すべきものと決しました。

 以上で第25号議案の審査を終了いたします。

 次に、第26号議案、中野区いじめ防止等対策推進条例を議題に供します。

 先ほど御確認いたしましたとおり、本議案に関連する所管事項の報告を先に受けたいと思いますので、本議案を一旦保留といたします。

 それでは、所管事項の報告17番、(仮称)中野区いじめ防止等対策推進条例案に盛り込むべき主な事項に係るパブリック・コメント手続の実施結果についての報告を求めます。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 (仮称)中野区いじめ防止等対策推進条例案に盛り込むべき主な事項に係るパブリック・コメント手続の実施結果について御報告いたします(資料3)。

 令和2年12月21日(月曜日)から令和3年1月12日(火曜日)まで、本条例に盛り込むべきパブリック・コメント手続を実施いたしましたが、提出された意見はございませんでした。

 よって、条例案に盛り込むべき主な事項から変更した箇所はございません。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に御質疑ありましたらお願いいたします。

 委員会を休憩します。

 

(午後1時27分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時28分)

 

 ただいまのこのパブリック・コメントについて、意見がゼロだったという報告について御質疑はよろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、17番目の報告は終了いたしまして、先ほど保留といたしました第26号議案、中野区いじめ防止等対策推進条例を改めて議題に供します。

 理事者の補足説明をお願いいたします。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 それでは、第26号議案、中野区いじめ防止等対策推進条例について補足説明させていただきます。

 本議案の提出理由は、児童等に対するいじめ防止等のための対策を総合的かつ効果的に推進するため、基本理念、区等の責務、組織、その他のいじめの防止等のための対策の基本となる事項を定める必要があるためでございます。

 本条例案は別紙のとおりでございますが、18の条文と附則からなり、条例の目的、いじめや用語の定義、基本理念、区や学校等の責務、区や学校のいじめ防止基本方針の策定、いじめ防止に関わる連絡協議会や対策委員会、教育委員会によるいじめに対する措置や重大事態への対処などが定められてございます。

 条例自体は、いじめ防止対策推進法に基づいてつくられておりますので、都や他の自治体の条例と大きく変わるものではございませんが、そこに込められた考え方につきましては、これまでも教育委員会や子ども文教委員会にも御報告し、御意見をいただいてきたところでございます。

 また、区民への意見交換会も実施してございます。

 本条例の施行予定は、令和3年4月1日となります。

 御説明は以上です。御審議をお願いいたします。

委員長

 それでは、御質疑ありましたらお願いいたします。

小杉委員

 いじめ防止等対策推進条例についてですけども、今までの委員会でも考え方も示されてきて、説明会もやられているということで、区としての思いや決意をこの条例化によって内外に明らかにするという話でした。法律のほうも拝見をいたしましたけれども、そこで児童の責務については、児童等はいじめを行ってはならないと明記を今回はしていないということで、いじめの――主体的に行動できるようにするというふうにしていますが、それはどういった、そこの義務を明示しない理由というのは何かございますか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 本条例につきましては、主に子どもを取り巻く様々な――かいつまんで申しますと、大人の様々な責務や、それから子どもたちのそういういじめが起こらないようにするために社会全体で取り組んでいこうということで、そういう目的でつくられております。今、委員から御指摘のありました子どものいじめの禁止等につきましては、この条例に基づいてつくられている中野区のいじめ防止基本方針の中で、3、いじめの禁止という中で、子どもはいじめを行ってはならないということは明記されてございます。

小杉委員

 基本方針では示されていますけども、あえてこの条例で示さなかった理由というのは何かあるんですかというのが聞きたいんですけど。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 今申し上げましたとおりに、どちらかというと、子どもの責務というよりも、その子どもを取り巻く周りの大人、学校、区、そういうものの責務を中心に法がつくられておりますので、当然法の中でもちろんいじめは起こしてはならないということはあるんですけれども、子どもや学校の具体的な方向については、基本方針のほうで詳しく具体的に述べさせていただいているということで、条例のほうは、あくまでその前提条件としていじめ防止対策推進法から引っ張ってきて、その内容を条例としたものでございます。

小杉委員

 この法自体がつくられるときには、やっぱり子どもへの厳罰化ということは問題だというふうな指摘をされていますので、子どもの責務自体を明確にしなかったことは私としてはよろしいのかなと、子どもに責任を負わせるということはよくないと思いますので。

 ただもう一点は、保護者等の責務等のところで、第7条ですよね、児童に対して、保護者自身が規範意識を養うための指導などの必要な指導を行うよう努めるものと書いてあって、この規範意識を養う指導ということを保護者に求めているということ自体、私、読んでいて違和感があって、これは法律で全く同じ文章をそのまま横引きしているということだと思うんですが、非常に何というんでしょうね、そもそも意味がよく分からなかったというのと、何となく一般論としては理解はできるんですが、なかなかこういった規範意識を、いじめはよくないという意識を子どもに養うような指導、駄目だよという話、これは当たり前の話とも言えるんですが。これは横引きしていますが、ここについては、よくよく調べると、基本方針では、規範意識を養う上でも保護者や地域、関係者における相互連携の体制の構築が必要と、保護者だけの話にもしていないんですが、ここだけ、この条文だけ見ると、保護者だけにこういった指導を負わせるという誤解を生むんじゃないかなと思ったりしているんですが、そういったところはもうちょっと何か、法律をそのまま持ってくるのではないような記載が必要だったのではないかななんてちょっと考えたんですが、そういった点は何かございますか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 まず、そのことに関しましては、いじめのこの条例の考え方のところでお話させていただいたと思うんですけれども、このようなことが書いてあっても決して保護者にそれを押し付けることではない、それから家庭教育に踏み込むものではないということは、その中で申し上げたところでございます。そうした中で、先ほど来申し上げているとおりに、いじめを解決するためには子どもに関わる様々な、子どもをめぐる様々な社会の機関や、保護者も含めてですけど、そういう人たちが連携していかなければいけない。当然保護者ということになりますと、しつけ、それから子どもに対する啓発説諭、いろんなものがあると思いますけれども、それを言葉に、このように法からも引っ張ってきてやったことでございます。決してこれがあるから、じゃあ、これは全部家庭の責任だから後でやってくださいということではございませんので、それはおことわりしておきます。

小杉委員

 分かりました。第7条の第4項においても、そのような家庭教育の自主性が尊重されることに変更を加える解釈とはならないというふうにも書いてありますので、今、室長が言われたように、やっぱり保護者や地域、関係機関が連携して取り組んでいくということが今後も必要なんだろうなと思います。

 それとあともう一つ、いじめの事件があると非常に隠蔽のことが言われるんですが、そこで、この法案審議の中でも言われていた知る権利についてというのは、この中の項目とかって何か当たるようなところ、法律では28条の2項がそれに当たるんだと言われていますが、何か位置付けとかというのはされてはいないんでしょうか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 まずこの中で、学校の責務とのところ等で書かれていると思いますけれども、いじめを知り得たときにはしかるべき措置をもちろん講じていく、保護者と当事者等にきちん話を聞いて把握することも書いてございますし、それから保護者の確認を得ること、それから教育委員会への報告も義務付けられておりますので、当然そこのところで、いじめを学校の中で隠蔽するのではなくて――隠蔽ということはあり得ないとは思いますけれども、囲むことではなくて、そういうことが起こったら、しかもいじめというのは、いじめかどうかではなくて、本人がいじめだと思ったらそれはいじめとして取り上げていくということに規定されておりますので、当然そういうことになりますと教育委員会にも報告ということになります。ということによって学校の中に籠もってしまうことを防ぐように努めておるところでございます。

小杉委員

 そういう知り得たときに調査をしたりとか、説明したりするというのは、当然4条の規定でそうしてくれるんだろうとは期待はしましたけども、明確にその辺、私は、いじめに遭った保護者や不幸にして亡くなられた場合の遺族なんかにはしっかり明確にその辺の知る権利の保障をすべきではないか、これは研究としてほしいなと思っています。

 あと最後に、17条のところで、協力の要請の中に児童相談所とか児童館、キッズ・プラザというのは、これは入っていないと考えていいでしょうか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 それは「等」でございますので、これを全部列挙しますと隅から隅まで書かなければいけませんので、子どもに関わる機関、組織は当然協力すべき機関というふうに認識しております。

むとう委員

 小学生の頃にいじめられたことによって、その心の傷が大人になっても癒えないという場合とか、もうそれを越して自殺までされるようなことがこれまでにありますので、やはりこういった条例をつくって中野区はしっかりといじめ防止対策をしていくんだということで、こういった条例がつくられることは、私は大いに結構なことだというふうに思っています。その上で、今回のこの条例の中で、中野区いじめ問題対策連絡協議会、それから中野区教育委員会いじめ問題対策委員会の設置、それから中野区いじめ問題再発調査委員会の設置ということで、三つのそういった委員会が設置されることが書かれていますが、それぞれの役割とか違いとか改めて御説明ください。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 まず、最初の連絡協議会でございますが、これは主に子どもに関わる例えば学校ですとか、教育センターの教育相談室、それから児童相談所、子ども家庭支援センター、それからスクールカウンセラーとか、そういう子どもに直接関わるようないじめ問題などですね、そういう方たちが集まりまして、いじめ問題の解決に向けてというか、現状も含めましてそこで情報交換をして今後の行動連携とかを図っていくための会でございます。

 それに対しまして対策委員会のほうは、主にそれぞれの道の専門家、学識経験者やお医者様や、それからスクールソーシャルワーカーの方とか、そういういじめ問題に対していろんなそれなりの考えを持っている方、見識を持っている方に集まっていただきまして、何もないときには、例えば区の今のいじめ対策の現状を御説明したり、それから実際にはケースワークなんですけれども、そこは非公開になりますが、実際にこういうことが起こっているということを御報告して、それに対して御意見をいただく、それからこれではまだ足りないからこういうことをしなさいとかいう、そういう専門的な見地から御意見をいただく。ただし、この会につきましては、いざ重大事態が起こったときには学校課等からの報告を受けて調査機関となります。

 それから、最後おっしゃった再調査委員会は、これは教育委員会ではなくて区長部局に置かれるものでございます。例えば今申し上げた教育委員会での調査、それから対策委員会での重大事態の調査でまだ不十分であるという場合は、区長部局が判断しまして、さらにその内容を再調査していくと、そのような違いでございます。

吉田委員

 私からは、まず前の委員会の場で、この条例は何でつくるんですかというふうにお聞きしたときに、区として決意を示すものですという答弁を繰り返しいただいたんですけれども、今回の条例を制定することで、中野区のこれまでの教育大綱とか基本計画とかいろいろあったんですが、この条例をつくることで何がどう変わるか、改めて確認で教えてください。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 まず、委員も今おっしゃったとおり、区内外に向けて中野区としての姿勢を示す、そしていじめは許されないということを改めて公約として示していく、そのような大きな意味があると思います。当然そういうことになりますと、学校等も、別にこの条例が何かになったからやるということではないんですけれども、法的な根拠もできますので、それに対してきちっとそれを遵守していくという姿勢も改めて確認できるものと思っております。

 先ほど申し上げたとおりに、いじめが起こったときには区への報告をきちっとするということが条例できちんと位置付けられておりますので、それから、保護者等の調整をしながらそれを解決していくということも法的に位置付けられてまいります。そのようなことで法的裏付けの中でも――今までもやってきたんですが、法的裏付けの中でもいじめ防止に対して、それからいじめ対策に対して取り組んでいけるものと思っております。

吉田委員

 それでも、要するに全国でいろいろ起きていることは、やっぱりいじめが起きてしまって、学校の現場ではその隠蔽というのが行われて、自治体がなかなかそれを認めないと。長期間かけて、そのいじめを受けた側が一生懸命いろんなことをやって、とうとう自治体の、例えば教育委員会が何年も経ってから認めるとか、こういうことが実際起きています。それも人間の常なんですけども、そういうことを防ぐためのこの条例に基づく取組というか、具体的にどういうプロセスでどういうふうになるのか、もう一度教えてください。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 先ほどむとう委員のほうから御質問も受けましたけれども、どうしても学校だけの調査、そして教育委員会への報告だけだと、場合によってはそのようなことが起こるかもしれませんけれども、今、いじめ防止対策委員会、そのようなものが完全に第三者の学識経験者や専門家から成り立っておりますので、その方たちの御意見を頂き、その方の第三者的な見地から様々な調査についてまとめていただくということになります。さらに、先ほど申し上げたとおりに、そこでまだ足りない場合は、今度は区長部局が別に委員会をつくりまして調査するということで、委員御懸念のようなことを防ぐ、そのような取組をしてまいります。

吉田委員

 今、ちょっと適切な情報提供があったんですけども、現在、中野区内でいじめの事件というのが発見されて報告されていますよね。直近5年ぐらいの数字が出ていると思うんですけど、短くその発生件数を教えてください。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 認知件数ということになりますと、平成28年度、小学校が48件、中学校が38件。それから平成29年度、小学校が293件、中学校が50件。それから平成30年度、小学校が983件、中学校が95件。それから令和元年度が、小学校が974件、中学校が97件でございます。

委員長

 吉田委員、この今聞いている質問は報告事項の中に入っておりますので、そのときに聞いたほうがより一層いいかな。

吉田委員

 いや、でも条例に関することなので。いいですか。

委員長

 聞きたいですか。どうぞ。

吉田委員

 実際このように起きていることに対する対処だと思うんですが、前の質疑で確認をして、実際にいじめの件数がこれだけ減るというものではないけれどもと、こういう御答弁があったと思うんですけれども、しかし、今、実際起きているいじめ、これがこの条例を制定する、議会が認めることで減るという期待は持てるんでしょうか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 まず、先ほども申し上げましたけど、今、教育委員会では調査の中でいじめの認知という言葉を使わせていただいております。これは先ほど来、はたから見たらただのけんか、例えばこれは大したことないと思ったことであっても、そのされている方が、いや、それはいじめだとか、保護者の方がこれはいじめだと言ったら全てそれは認知として数える。幾ら学校から見て違っても、それは認知として数えて教育委員会に報告してくださいということになっております。この認知率が上がっているのは中野区だけの話ではございませんで、東京都でも全国的にも上がっております。それは、学校とかそういう一方的な見方でこれはいじめでないと判断するのではなくて、とにかく誰かが苦しんでいる、悲しい思いをしているということは全て認知してくださいということでやっておりますので、減るというのは、ちょっとそれはどういうことか今後分かりませんけれども、むしろ増えているというのは、場合によっては今まで見過ごされてきたことが認知として報告されているということだと認識しております。

吉田委員

 今の説明はよく分かりますので、それはそれで御答弁、結構です。

 最後――納得できる答弁があれば最後なんですが、この条例をつくって、しかし、いろいろこのいじめをめぐる問題がなかなか改善しない、あるいは大きな問題が起きたようなときに、どういうことが起きると、例えばどのようなプロセスでこの条例の改正というのは考えられるのか教えてください。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 まず、その起こった課題等によって、そこをどのように変えるかが変わってくると思いますけれども、まず今の段階では、いじめ防止対策推進法に従っていじめの定義とかその基本方針を定めております、もちろん本区の気持ちを入れながらですね。ですから、当然そういうことが中野区だけで起こってくるということはあり得ない。世の中がこれから進んで様々な新しい課題が出てくれば、当然それに連動して全国的に、いじめ防止対策推進法自体が数年置きに見直すということになっておりますので、それに連動して変わっていくものと思っております。プロセスとしては、今一番考えられるのは、数年ごとのいじめ防止対策推進の見直しの中で、それに対応して、その中で本区の実情を踏まえて変えていく。変えるとしたら、それをお諮りしていくということになるかと思います。

委員長

 ほかにありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ないようですので、取扱いを御協議するために委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時49分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時50分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありますか。

小杉委員

 第26号議案、中野区いじめ防止等対策推進条例に対して、日本共産党の立場からの賛成討論を行います。

 本条例の制定によって、区としての思い、いじめ防止をする区としての思いや決意を区内外に明らかにする、そうしたいじめ防止にとっての積極的な姿勢は評価をいたします。基本理念には、児童等はいじめを行ってはならないなど児童への責務を課していないことや、いじめの未然防止と意識の向上とともに、一人ひとりの人権と多様性の尊重を基本とする豊かな人権感覚を持って主体的にいじめ防止等に取り組むことができるようにするとしている点は評価いたします。しかし、いじめ防止対策推進法の道徳主義的な条項が残っているのではないかということが懸念されます。保護者等の責務では、保護者等は児童に規範意識を養うための指導などを行うよう努めるとあります。家庭教育は自主的なもので、一般的な内容とはいえ、家庭を縛るような規定はすべきではないと考えます。

 現在ある基本方針では、規範意識を養う上でも相互連携の体制の構築が必要としています。既にある学校のいじめの方針では協議会や相談窓口の設置を挙げています。保護者の責務等を掲げてこうした指導を行わせる、保護者だけに負わせるということにならないようにしてほしいと思います。

 以上で、私の賛成の討論とさせていただきます。

 委員長

 ほかに討論ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 それでは、これより本件について採択を行います。

 お諮りいたします。第26号議案を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で、第26号議案の審査を終了いたします。

 それでは、議案の審査が終わりましたので、所管事項の報告を受けたいと思います。

 まず初めに、1番、新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況についての報告をお願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況につきまして、お手元の資料(資料4)によりまして御報告をいたします。

 本件につきましては、第4回定例会におきまして当委員会に御報告をしてございますが、その後に講じてきた対策も含めまして、全ての常任委員会におきまして御報告をさせていただくものでございます。

 対策事業の実施状況でございます。資料の表を御覧ください。新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業のうち、子ども教育部、教育委員会事務局の所管事項をまとめたものでございます。この表の中で進捗に変化のあったものにつきまして御報告をさせていただきます。

 初めに、資料1ページの1、医療など最前線の現場環境を支えるのうち、1-2、民間施設における感染拡大防止対策につきまして、右から2番目の取組状況(2月26日現在)の欄でございます。補助金額の確定作業を行っているというところでございます。

 次に、1-3、学校再開に伴う区立小中学校感染症対策につきましては、順次執行してございまして、一部は繰越明許費として令和3年度に執行する予定でございます。

 次に、2ページ、2、生活や子育て・介護などを支えるのうち、2-2、国制度でございますひとり親世帯臨時特別給付金につきましては、基本給付の再給付を12月から実施し、2月末まで申請を受け付けてございます。

 2-3、民間子育て施設の臨時休園等に対する支援につきましては、その他施設について、事業者と調整の上、順次補助金を交付してございます。

 次に、3ページ、2-11、修学旅行代替事業実施に伴う経費補助は、新規の項目でございます。現在、順次交付を行っているところでございます。

 次に3、経済の再生に向け事業者を支えるのうち、3-2、給食事業者支援につきましては、交付申請を行った18の事業者に対しまして交付決定を行いました。

 次に、4ページ、4、その他の取組のうち、4-3、GIGAスクール構想の推進につきましては、校内ネットワークの整備を進めているところでございまして、3月19日までに、児童・生徒1人1台の学習用端末の納品が完了する予定でございます。

 4-4、成人のつどい延期に伴う対応は、新規の項目でございまして、3月27日の開催に向けまして現在準備を進めているところでございます。

 また最後に、参考といたしまして、予備費を充用した項目につきまして、まとめて掲載をしてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について御質疑あったらお願いします。

むとう委員

 1ページ目の1-2のところで、民間施設における感染拡大防止対策で、交付申請を行った事業者に行ったということなんですけれども、交付申請を行っていない事業者というのはあるんでしょうか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 保育園のところですけれども、一部交付申請が来ていないところもございます。保育園側からの申請がないところもございます。あるいは幼稚園からも申請がないところもございます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 民間学童クラブでございますが、こちらは全事業者から申請をいただきました。今、精算の手続をしているところでございます。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 民間の児童発達支援の事業所でございますが、19事業所中17事業所の交付申請がございました。2事業者は申請がございませんでした。

むとう委員

 どうしてなかったのかなって不思議なんですけれども、感染拡大防止対策ということで、物品購入費の経費で、これは行ってほしいわけですけれども、事前に自前でやってしまったから物品はもう足りているということであるならばいいんですけれども、どういう状況で申請されていないのか事情はお分かりでしょうか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 児童福祉法の関係でございますけども、その2事業者につきましては自前でもう既にやっているということで、その交付申請概算払い等の手続よりも、既にそういったことで事業所で対応しているので結構ですということで、一応交付申請がなかったのでお電話をして理由を確認したところでございます。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 保育園の場合ですと、今年度中の経費というものを対象にしておりまして、今後出てくるものというふうに見込んでおります。それから幼稚園につきましては、2園も案内はしているんですけれども、実態として申請をされていないというところになります。

 一つには、領収書ですとか証拠書類のほうの必要な書類の提出を求めておりますので、事務的なところから申請をされないというところもあるかなというふうに考えております。また、全ての金額を満額使っているわけではなくて、必要な経費のみを確かに購入されて申請されますので、区が想定していたよりも若干少なめの申請というふうになっている状況でございます。

むとう委員

 今、電話でしっかり確認をしてくださったというところもあって、それはもう自前でそろえているからいいですよということとか、そういうことが明らかになれば安心なんですけれど、保育園については今後申請予定なのでしょうか。それから、幼稚園についても今後あるのでしょうか。件数にしたら申請していないところのほうが少なそうなので、丁寧にお電話をして確認をしたらいかがですか。何かそういう丁寧さも必要かなって、今伺っていて思いましたけれども、なさってはいかが。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 保育園のほうは89園申請されていまして、24園最終的に出てくるだろうというふうには見込んでいるところです。幼稚園につきましては、2園、改めて確認をしたいと思います。(「お願いします」と呼ぶ者あり)

平山委員

 この予備費の充用の中で、成人のつどい延期に伴う対応のこの170万円なにがしというのは、これは発送費のような、再度改めて案内を送った費用とかそういうものですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 成人のつどいを延期させていただいて、改めて3月27日の開催を見込んでおります。こちらの177万2,000円でございますが、これは事業の経費全体を示すものでは実はなくて、3月27日の開催に際しましては、警備費やサンプラザさんの使用料、合わせまして約360万円ほどの予算を見込んでいます。現在当初予算で頂いている分、またあと1月11日の開催を延期した当日は、警備などは実際に行っておりますので支出した分もございます。そういったことも含めまして、不足する部分につきまして、今回予備費を充用させていただいて開催させていただきたいというものでございます。

平山委員

 そういうことですね。分かりました。

 我々も参加というか、来賓出席みたいな御案内をいただいたんですけど、これは区主催じゃないですか。他方で、今回も後で報告あるのかもしれませんけれども、前回聞いたところでは、小・中学校の卒業式、入学式等儀礼的行事は、我々も含む来賓の方は、これは教育委員会で決定されて御遠慮をということだったじゃないですか。非常に迷っているわけなんですよね。御案内を頂いたものの、そちら側は、やっぱり控えようということで言われて控えている。他方で、こちらは御案内を受けた、42名こぞって参加するということがどうなんだろうとかね、それを会派としても悩んじゃったりしているんですけど、これは何か区で基準みたいなのってあるんですか、この来賓を呼ぶ呼ばないみたいな。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 成人のつどいにつきましては、会場が2,200人の規模があって、1回当たり600人ほどの参加人数を見込んでおります。間隔を取って密を避けることが可能と判断をいたしまして、この成人のつどいにつきましては、来賓の方にお越しいただけないかということで御案内をさせていただいたところでございます。

平山委員

 分かりました。じゃあ、それを参考に検討をします。

 もう一つ、しかしながら、新型コロナの状況次第によってはというので、3月17日を判断基準にされていますよね。この緊急事態が3月21日まで延長を今回されたときって、本来政府が言っていたジャッジのタイミングよりも少し遅いタイミングで判断されましたよね。今回17日で21日じゃないですか。ここら辺はどう考えていらっしゃるのか。前回は、中野区としてはやるという判断だったけども、国や東京都に止められたからやめたということだったじゃないですか。今回は特段止められるような要因ってないわけですよね、全国一律のものじゃないから。国が、中野区がやるらしいみたいなことを見つけることはないと思うので、本当に中野区の判断になると思うんですよ。その判断基準みたいなのというのは定めていらっしゃるんですか。

 延びるかもしれないし、延びないかもしれない。今回物すごく難しいと思うんですよ。実際に現場を歩きながら、心配のお声も頂いているんです。要するに、新成人の方につらい思いをさせたくないということと、新成人の方々がそういう目で見られるということは避けなきゃいけない。だから、やるのであれば万全の感染症対策を行ってやらないといけないとは思っているんですけど。一応17日という期日を決められているので、これに対して、もう少しそのジャッジの判断基準みたいなのをどう定めていらっしゃるかというのを詳しく教えていただければ。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 3月17日でございますが、開催日の10日前に当たるところでございます。この時点で開催日、3月27日が、例えば感染状況が非常に拡大している見込み、緊急事態宣言がさらに大幅に延長されるような状況があるようなことが、この10日前の時点で予想される場合には映像配信による開催とし、会場での開催を見送るということを想定をしています。前回、1月11日の開催につきまして、直前に会場での開催を延期したことが非常に混乱を生んでしまったという反省をしているところでございますので、開催日の10日前に判断をそこでさせていただいて、そこでの判断を基にその後の予定を組んでいきたいというふうに考えているところでございます。

平山委員

 いや、懸念をしているのは、この2週間延びたときの様子を見ていたらですよ。政府のジャッジってもっとギリギリまで様子を見るんじゃないかと思っているんですよ。それで仮に延長になった場合というのはどう考えられているんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 やはり今の状況は、1月の成人式の当日とは、感染状況のいわゆる下げ止まりというようなことが新聞報道などニュースでも言われているところでございますが、現在の状況であるとすれば、開催はかなり可能なのではないかというふうには考えてございます。いわゆる都全体で200人、300人の状況であれば、万全の感染対策をさせていただいて実施していきたいなという方向性はあるというふうに思っております。

 イベント自体も、国なり都なりの基準がございますけれども、それに比べましても中野区の場合はかなりしっかりと密を避けるような対応をしてございますので、また警備の関係もございますし、会場内での様々対策をしっかりやらせていただきまして実施に向けて進めていければというふうに考えてございます。

平山委員

 それは緊急事態宣言が延長されたとしても、17日の時点でやると判断をしたらやるということでよろしいですね。

小田子ども家庭支援担当部長

 1月のときの状況とは今の状況がかなり違うであろうというふうには考えてございます。また、直前のときで非常に皆様方に、当事者の方、御家族の方含めまして御迷惑をかけていたということもございますので、10日の段階で今と同じような状況であるとすれば、開催に向けた形での恐らく判断になろうかと思ってございますが、17日にきちんと意思決定の場を設けてございますので、その段階で判断させていただこうと思ってございます。

平山委員

 そうしてほしいという思いで質問しているんです。17日に決めて、だけど緊急事態になっちゃった。でも、浦安市とかはやっているわけじゃないですか。そこでまたブレちゃうと、もう本当に新成人がかわいそうなので、もうよっぽど、もう本当に不測の事態になって、それこそ正真正銘の緊急事態が訪れたとかっていったら別ですけど、もう17日に決めたことは、たとえ延長されたとしても変えないというぐらいの強い方針を持っておいていただきたいなと思って伺ったので、それは大丈夫ですよね。

小田子ども家庭支援担当部長

 委員御指摘のとおり、国のほうの判断がまだ変わっていく可能性はあろうかと思いますが、区といたしましては、現在の状況であるとすれば開催はかなり可能であるというふうに考えてございます。せんだって渋谷区のほうでも、3月7日ですか、日曜日に開催をいたしまして、実際御参加された成人の方、また区民の方からは非常に好評であったというようなお話も伺ってございます。区といたしましては、万全の対策を取りながら、この状況が続くのであれば、できれば成人の皆様にいらしていただけるような方向で進めていきたいというふうに考えてございます。

斉藤委員

 体験とか校外学習のことについてお伺いします。修学旅行に関しては実施できずキャンセル料補助が出て、代替事業が行われているということで今、こちらに御報告がありましたが、もう一つ、中学校2年生のスキー教室が2泊3日でできなくなって、日帰りで進めたいという御報告があったと思いますが、これは実施されているんでしょうか。こちらに記載がないんですけれども。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 中学2年生のスキー教室日帰りにつきましては、各校で、日程をずらせなかったところもありまして、当初予定していたところでできなかった場合、その次の3月中にどこかでやりたいということで日程を組んで、それも難しかった場合はできていない学校もあります。また、予定していたとおりに行われている学校もあります。

斉藤委員

 じゃあ、できているところとできていないところがあるけれども、一応実施の方向で進んでいるということで。

 一方で、小学校のほうの移動教室は、今回代替事業ということは特に企画がなかったと思うんですけれども、学校のほうで何か取り組まれたりしているところというのは把握していらっしゃいますでしょうか、体験学習ということで。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 直接私のほうで、その代替をどういうことをやったということについては特に情報を得ておりません。

斉藤委員

 今ここにスキー教室がなかったのであれと思ってお伺いしました。小学校に関しても、私たちとしてはぜひ何か体験的なことが実施できたらいいなというふうに思っておりますので、もし状況を御存知でしたらお聞かせいただければと思いました。いかがでしょうか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 代替ということではないんですけれども、学校によっては、今この時期に、例えば国会議事堂に見学に行くとか、博物館とか、鎌倉に――小町通りとかそういう繁華街は避けていただくんですけども、往復バスで行って、そこで校外学習をするとかそういう学校はございます。

いでい委員

 何点か伺います。資料のまず確認ですけども、それぞれの事業については、例えば2-1、2-2とかになると、子育て世帯臨時特別給付金【国】と書いてあるんですが、どういう基準でこれを書かれているのかがよく分からないので、その国と書いてある理由と、あと、じゃあ中野区で独自で行っている事業は何なのかというのを教えてください。

小田子ども家庭支援担当部長

 この2-1と2-2につきましては、国制度におきまして、区のほうで事務的なものは実施させていただいた事業でございますので、財源的なものを含めまして、国の事業として区のほうで実施したというような意味合いです。

いでい委員

 となると、財源的なことがありましたということで国というふうになりましたけれども、じゃあ、ほかの事業について、国または東京都、並びに国の補助金や助成金が入っているものではない区の独自事業は、ほかのものについては全てということでよろしいでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 すみません。今、具体的なことにつきましてちょっと資料手元にございませんが、それぞれ事業につきまして特定財源があるというふうに考えてございます。

いでい委員

 だからそれは何なんですかって聞いているんですよ。区の独自の事業については何だったのかと。結局ここに羅列しているのは、私たち委員はよく分かっていますけれども、補正予算で、地方創生交付金から出ているお金がという話あったじゃないですか。それはどこに充当されていて、されていないのか。だから区の独自の事業のことについて、この資料の表記の仕方が私はよく理解ができないので説明をいただきたいと思います。

小田子ども家庭支援担当部長

 申し訳ありません。2-1と2-2に関しまして、国で定めた事業を区のほうで実施させていただいたということで、国ということで。すみません、財源のところにつきましては申し訳ございませんでした。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後2時17分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時28分)

 

 先ほどの御答弁をお願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この一覧表のうち、区の独自の一般財源で実施しておりますものにつきまして申し上げます。まず2-3の項目の認可外保育施設についてでございます。それから2-6、子ども食堂の再開に向けた支援、2-8、就学援助世帯への昼食費補助、それから2-9、修学旅行キャンセル料補助、2-11、修学旅行代替事業実施に伴う経費補助、4-2、区立小中学校用務業務委託、4-4、成人のつどい延期に伴う対応、以上でございます。

いでい委員

 ということはこの6項目ですね、区の一般財源を充当されたということ。

 また、この新型コロナウイルスの影響において、今年度、小・中学校については様々な大きな影響が出てきた中で、当該こちらの子ども文教委員会のそれぞれの委員と理事者の議論の中でこの方針が変わっていったり、区民の側に、子どもたち、児童・生徒の体験というところについては最大限配慮してというかな、中止を決定するのではなくて、どのようにして代替事業を行っていただけるかというのが形になってきたと思っています。緊急事態宣言が再延長とか何度かされている中で、リスケジュールがまたリスケジュールされるということも多分にあったのかなと思いますけれども、先ほど副委員長からも御指摘ありましたが、修学旅行代替事業とかに伴う経費がここに、経費補助が1,281万4,000円、これは一般財源で充当しています。修学旅行のキャンセル料補助、こういったのも議会からの声に応えていただいた1,165万3,000円とあります。なので、どこにどういう体験を、子どもたちが修学旅行キャンセル、スキー教室、日帰りのスキー教室ができなかったからこうなったとか、そういったのはこの委員会でしか説明できない話だと思うので、今はまだ執行している最中だと言われればそこまでだと思いますけれども、もう3月12日になって、まだ決まっていない、日程が決まっていない、中身が決まっていない、行くか行かないか決まっていない事業というのは私はないと思っているので、もう一度、各学校の取組のことについてお答えいただきたいと思います。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 修学旅行の代替事業につきましては、京都・奈良のVR、バーチャルリアリティとリモート、それと、あと日帰りでバスを使って行くという、この二本立てでやらせていただいているところです。VRとリモートにつきましては各コアの、各学校でできるものですから、これは1月ごろから順次取り組んでいるところでございます。VRのところは、京都・奈良で清水寺行ったり、保津川下りをしたりそういったことは、本当にそこにいるかのような体験ができたということで非常に子どもたちには好評だったというふうに聞いております。リモートの場合は、向こうのお寺の住職の方が説明をして、いろんなクイズを出したりとか、そういったことで生徒たちは非常にいい経験ができたというふうに聞いているところです。

 それから日帰りですけれども、こちらにつきましてはほとんどの学校が3月に予定をしております。緊急事態宣言が延びたところではありますけれども、バスを使って行くということ、それから他と接触がない形で、当初より校外での学習というところを予定しておりましたので、各校安全対策にしっかり注意をしながら、今行く方向でやっておりまして、実際に8日から順次、今週に入ってからも出かけております。例えば東京湾クルーズですとか、それから富士急ハイランド、それから八景島シーパラダイス、こういったところに、それぞれ各校決めて行くということで今実施をしているところでございます。

いでい委員

 御紹介ありがとうございました。また、そういった機会を中野区のほうでつくってくれたということについては、すごく子どもたちからも、児童・生徒からも好評だったし、今、御紹介ありませんでしたけれども、代替事業というふうになるか分かりませんが、劇団四季のライオンキングをみんなで見につれていってもらったりとか、そういったことって、この時期に、通常の緊急事態宣言下ということを考えれば実施が難しかったんだと思うですよ。ですけど、いろんな方々の努力で、実際に子どもたちがいろんな体験やいろんな経験を積むことができたというのは、本年度の最後にすごくいいことだったのかなと思って、それはすごい評価したいなと思います。答弁は結構です。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 先ほど一般財源で実施をする事業ということで御紹介申し上げましたが、1か所訂正をさせていただきたいということでございます。2-8、就学援助世帯への昼食費補助、これにつきましては特定財源を用いるということでございますので、これにつきましては訂正をお願いいたします。

委員長

 ほかにはよろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ないようですので、ただいまの報告は終了いたします。

 次に、2番目、中野区基本計画(素案)についての報告をお願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、中野区基本計画(素案)につきまして、お手元の資料(資料5)によりまして御報告をいたします。

 このたび中野区基本計画(素案)を作成いたしましたので、全ての常任委員会におきまして、同じ資料を用いまして御報告をさせていただくものでございます。

 1枚目の資料を御覧いただきたいと存じます。1、中野区基本計画(素案)について、構成でございます。構成は第1章から第5章とし、参考資料1から3を添付するという形でございます。

 (2)中野区基本計画(素案たたき台)から中野区基本計画(素案)へ主な変更点及び(3)中野区基本計画(素案)につきまして、併せて御説明をさせていただきたいと存じます。

 別紙1を御覧いただきたいと思います。

 構成・項目ごとに主な変更点を整理してございます。ページの欄に、別紙2の基本計画(素案)におけます該当ページを記載してございますので、必要に応じて別紙2も併せて御確認をいただければと存じます。

 なお、文言整理等の一部修正につきましては、主な変更点には入れてございませんのでよろしくお願いいたします。

 第1章、計画の基本的な考え方でございます。本体の5ページ、素案の冊子の5ページでございます。「4 計画期間」につきまして、改定に係る考え方を追記してございます。

 次に、第2章、策定の背景におきまして、12ページの「1 区を取り巻く社会状況等の変化」の「(6)SDGsの推進」の本文中に、広報・啓発活動の必要性について追記をしてございます。

 次に、15ページ、「2 人口動向・将来人口推計」の項目で、「(4)子ども女性比」を追記いたしまして、19ページの将来人口推計の本文中に、子ども女性比に関する記述を追記してございます。

 次に、24ページから30ページにかけまして、「3 財政状況・財政見通し」について、直近の状況を踏まえまして、「(3)10年間の財政フレーム」及び「(4)起債・基金を活用する主な事業」について修正をしてございます。

 続きまして、第3章、重点プロジェクトでございます。33ページ、重点プロジェクトの定義、推進体制に関する記述を追記してございます。

 それから、36ページ以降、各プロジェクトに、「重点ポイントと主な関連事業」及び「主な関連施策」を追記してございます。子育て先進区の実現というところでは、36ページ、38ページ、39ページがそこに該当いたします。また、プロジェクト2及びプロジェクト3につきましては、資料のとおりタイトル及び本文を一部修正、追記をしてございます。

 続きまして、第4章、基本目標別の政策・施策でございます。ここからは、子ども教育部、教育委員会事務局が関連いたします項目につきまして御説明をさせていただきます。

 別紙1の3ページ、基本目標2、未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまちの項目でございます。計画の113ページ、施策13、一人ひとりの状況に応じた支援の充実につきまして、「事業の展開」のうち、「いじめ防止等対策事業」につきまして、前期・後期の展開を追記してございます。

 また、114ページ、「事業の展開」のうち、「不登校児童・生徒への支援事業」及び「外国籍の子どもの編入支援事業」について、前期・後期の展開を追記してございます。

 次に、118ページ、施策14、子どもの貧困対策の推進につきまして、「事業の展開」のうち、「子どもの経験・体験事業」について後期の展開を追記してございます。

 次に、122ページ、施策15、児童虐待の未然防止、早期発見・早期対応につきまして、「事業の展開」のうち、「里親支援」について後期の展開を追記してございます。

 次に、125ページ、施策16、子どもたちの「生きる力」を育む教育の充実につきまして、「成果指標と目標値」のうち、「『学校・園は他の校種との接続や連携を大切にした教育を視点に授業・保育改善に努めている』と考える保護者の割合」について、現状値を追記してございます。

 また、128ページでは、「事業の展開」のうち、「オンライン学習の環境整備」及び「教育センター運営」について、後期の展開を追記してございます。

 次に、131ページ、施策17、発達の課題や障害のある子どもへの教育の充実につきまして、「事業の展開」のうち「就学相談」について、後期の展開を追記してございます。

 次に、137ページ、施策19、これからの学びに対応した学校教育環境の整備につきまして、「主な取組⑤」のタイトル「学校における働き方改革」を「学校における働き方改革の推進」に修正をしてございます。

 また、138ページ、「事業の展開」のうち、「区立小・中学校再編」について、前期の展開を追記してございます。

 次に、149ページ、施策22、将来を見通した幼児教育・保育の実現につきまして、「主な取組③」の本文に、区立幼稚園に関する記述を追記してございます。

 次に、160ページ、施策25、子育て家庭にとって魅力的な空間・施設等の充実につきまして、「事業の展開」のうち、「児童館等整備・運営」について、前期・後期の展開を追記してございます。

 次に、164ページ、施策26、若者が地域や社会で活躍できる環境づくりにつきまして、「事業の展開」のうち、「育成活動支援事業」について後期の展開を追記してございます。

 次に、217ページ、施策38、誰もが身近に運動・スポーツ活動に取り組める環境づくりにつきまして、「事業の展開」のうち、「オリンピック・パラリンピック気運醸成事業、レガシー事業」について後期の展開を追記してございます。

 次に、226ページ、施策41、生涯にわたり学び続けることができる環境づくりにつきまして、「主な取組③」の本文につきまして、「地域開放型学校図書館については、3館開設し、運用状況を検証します。」というふうに修正をしてございます。また、「事業の展開」のうち「区立図書館整備・運営」について、前期の展開をして追記してございます。

 恐れ入ります、初めの資料にお戻りいただきたいと思います。

 2、意見交換会の実施についてでございます。素案に係る意見交換会を、区民と区長のタウンミーティングといたしまして、4月3日から13日の期間におきまして全6回実施を予定してございます。実施に当たりましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、事前申込制とするとともに各回に定員を設けさせていただきます。また、出席者には検温の実施やマスクの着用を求めるなどの対応をさせていただきます。

 2ページを御覧いただきたいと思います。意見交換会の日時、会場、定員等につきましては記載のとおりでございます。

 (2)、関係団体等からの意見聴取でございます。意見交換のほか、3月22日から4月23日までの期間におきまして、関係団体等から意見聴取を行います。

 そして意見募集でございます。電子メール、ファクス、郵送で4月13日まで意見を募集いたします。

 周知方法でございますが、なかの区報3月20日号や中野区ホームページへの掲載等によりまして周知をいたします。

 3、今後のスケジュールの予定でございます。基本計画につきましては、区議会や意見交換会等の意見を踏まえまして、6月に案として取りまとめ議会へ報告をさせていただきます。その後、パブリック・コメント手続を実施した後、8月に策定を予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に御質疑ありますか。

平山委員

 最初にもう白旗を上げさせていただきますけれども、全然ついていけませんでした。そうなってくると心配なのが区民と区長のタウンミーティングで、区民にはどう示して御意見を頂こうとされているんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 区のこの基本計画の素案をホームページなどで御覧いただき、また、区長のタウンミーティングの場でそれについての御意見をいただければというふうに考えてございます。

平山委員

 じゃあ、先にホームページを見ておいてくださいと。見ないで来た人は無理ですよね、これね。区の基本計画に御意見いただくのに、そういう姿勢なんですか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 タウンミーティングの意見交換に当たっては、基本計画(素案)の概要版を作成して、それに基づいて意見交換会をすると聞いております。

平山委員

 そう思ったんですよ。じゃあ、当該委員会でも概要版を示していただけないのかな。だって、区民に示すものと同じものをいつも示してくださっているのに、今日ついていくのだけでもう大変ですよ、途中でページ閉じちゃいましたもん。やっぱり区民の方に分かりやすく、だけど全てを示さないといけないから、詳しいものは見ようと思えば見られるという状況でやっていただきたいし、そうしないと、とてもじゃないけど意見交換会なんて成り立たないと思うんです。いや、今日だって、もう4月3日から意見交換会やられるんですよね、概要版が区議会の資料にあっても当然だと思うんですけど、どうしてないんでしょうか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 概要版を作成して、それを用いて意見交換をするということは聞いてございますが、その概要版自体は、まだ子ども教育部、教育委員会事務局のほうには情報提供がない状況でして、今日はこのような形で御報告するということを考えております。

平山委員

 そうか、それはそうですよね、そちらが作られるんじゃないですもんね。苦言を呈しておいてください。概要版も頂けたほうが区民と同じ目線で我々も議論ができるのにという声がありましたということ。まだ今日は金曜日ですから、もしかしたら週明けに出てくるかもしれないし。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後2時46分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時48分)

 

平山委員

 中身についてはもう一回よく読ませていただきます。幸い3日間、委員会がありますから、場合によっては2日目ないし3日目でお聞きをすることもあるかもしれませんが。全然ついていけないんですよ。どこが変わったとかじゃなくて、どこどこに文章が追記されましたというような御説明なので、それを前回のたたき台と見比べているだけで、もう次に行っちゃうんですね。なのですみません。

 じゃあ、今の段階でふと思ったことだけ何点か伺います。まず、これ、何人かの方には言ったんですけど、私、前職でいろんな大手の企業に営業に行っていまして、トヨタ自動車に行ったときに、カラーのプレゼン資料を持っていくと絶対通らないんですよ。あそこはもう徹底的な経費削減というのに取り組んでいる会社なので、こんな無駄なことをする会社とは付き合えないと、トヨタでは白黒だけで全部やっていけるという、社内のものですけどもね。今、財政難だというときに区民にいろんなことを我慢してくださいって言っているんですから、私、これ、モノクロでいいと思いますよ。だけどPrimeDriveに上がっているものを見たらカラーになっているでしょう。概要版はいいんです。区民の方に見ていただくものは見やすくしていいんです。だけど、こんなページ数が多いようなもので、多くの区民が読むとはあまり思い難いものについて、我々もこれで十分なんですよ。これをカラーにということはちょっと考えられて、見栄えよりも中身ですから、そういう姿勢を区側が示していくことによって、今後も区民の皆様に、ある意味、何ていうかな、財政運営への御協力をいただくということにつながってくるわけじゃないですか。そういう意見がありましたってお伝えいただいていいですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今、委員から頂きました冊子や資料等のカラー、またモノクロ、そして分かりやすいものにするといったようなことにつきまして、それからまた先ほどございました概要版を作成して、議会の皆様にも、議員の先生方にも配付をさせていただくといったようなことにつきまして、そのような御意見をいただいたということを企画部所管にお伝えさせていただきます。

平山委員

 もうこれが最後の質問になります、今日まだよく読めていないので。目標の数値がやっと入ってきたんですけど、これ、2025年度の目標値だけなんですよね。2025年度って本計画の終わり頃――終わり。今回の予算審議の中で中間ローリングをやるかやらないかみたいな議論があって、結局やるみたいな答弁もあったりもしたように思うんですけど、せめて何というのかな、PDCAが変わっちゃったわけなんですよ。PDCAが変わっちゃって、目標体系が変わっちゃったから、目標がいろんなところに表されないようになったんですね。各部の目標も今後示せるようにしていきますとおっしゃっていましたけど、今のところ議会も区民も年次ごとの目標って見ることができないんですよ。だから役所のその仕事を決算という形で測ることはできても、数値で、その事業を行ったことによって何が変わったのかというものを測ることというのが難しくなってきているので、これはせめて、中間値とその2025年の二つぐらいにされた方がよろしいんではないかと思うんですけど、どうなんでしょう。現行の10か年計画ってもう少し細かくなかったですか。どうなんだろう。現行のは10年ですからね。5年後だけだとどうなのかなと思うんですけど。4年後か――4年後を見て、だから5年後のローリングにということでしょう。現行ってどうなっていましたっけ。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 現在の新しい中野をつくる10か年計画(第3次)におきましては、まず実績といたしまして、平成27年度実績が書いてあり、中間として平成32年度目標、そして平成37年度、10年後の目標という構成となってございます。

平山委員

 じゃあ、これは現行とそんなに変わらないんですね。ただ、さっき言ったように、ちょっとこの目標体系が変わっちゃった関係で、これの細かいものが、例えば予算書とかでは見られなくなっているんですね。だから、そこはちょっと検討していただければなと思うんですけど。要は、今2025年と置いているということは、この計画を進めていって、改定の前年度に立てている目標に対してどうかというのを見極めようとされているという理解でいいですよね。

 でもね、自分で言っていても、2年後だと短すぎますもんね。難しいですね。もうちょっと、でも工夫していただきたいかなと思うんですけど。すみません。質問していて、自分でもおかしいなと思ってきましたけど。ちょっとそういう意見があったということを伝えていただけますか。

委員長

 答弁はよろしいですか。(「意見を言っていただければ」と呼ぶ者あり)伝えてください。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 目標の設定、また、その中間等での過程がより分かりやすくしてほしいというような趣旨であろうかと思いますので、そのような御意見をいただいたということでお伝えをさせていただきたいと思います。

平山委員

 もともと5年の計画じゃないですか、だけど今の区の新しい目標体系って、区政の目標は基本構想に描く姿なんですよ。それって10年後の中野の姿なんですよ。この目標値が10年後の中野の姿とどうつながるのかというのが分からないんです、これでは。だったら、数値だけでいいから10年後も入れてほしい。計画内容は要らないけど。そうしないと5年でどこまで来ているのかというのが、10年先が分からないから計れないんですよね。これも要望にしておきます。

 でもね、このままじゃ、要するに、どう進んでいるのかというのを時々振り返ることも難しいんじゃないのかなというのと、5年後に本当に目標とする姿に近づいたのかどうかというのが分からないのではないかと思いますので、そこはちょっと工夫をしていただけないかなと思います。

中村委員

 私もちゃんと読み込めていないので、本当に数点だけ確認させてください。まず、表紙のところで意見交換会の実施についてのところで、事前申込制というふうになっているんですけれども、この申込みをする、その申込み方法というのはどういうふうになっているんでしょうか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 申込み方法としましては、通常はメールや電話であろうかというふうに考えております。

中村委員

 通常はということは、今回についてはどうなっているかというのは、企画部のほうから来ていないということなんですかね。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 すみません、今、その申込みの具体的な方法についてまではまだ情報を共有ができてございませんので、本日のところはお答えしかねるところでございます。

中村委員

 分かりました。分かり次第、お知らせをいただければというふうに思います。

 もう一点が、区立幼稚園の表記のところなんですけど、これはこの後に報告があるので、そちらで確認をします。

 もう一点だけ、113ページのところ、ごめんなさい、追えたところだけなので、113ページのところのいじめ防止対策事業の「事業の展開」の前期のところに、追記であればいいんですけど、もともと素案たたき台のところからあったものの表記がなくなっているのを見つけたんですけど、区独自のスクールカウンセラーの配置というのが前期のところに記載があったんですけど、それがなくなって、後期のところにもないので、どうなっちゃったのかなというふうにちょっと心配になったんですが、この間の検討の中でそれを外すという決定をされたのか、どういうことでこうなっているのかを確認させてください。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 区独自のスクールカウンセラーは、今現在も教育センターとかに配置されているところなんですけれども、今のところでは、その方たちを活用して小学校等に派遣しようということを中の運用で決めたところでございます。そういうことで、今いるスクールカウンセラーを中学校に派遣して、そこで連携を図るということを運用の中で決めたということでございます。

中村委員

 ということは、もともとここに記載をしていたところと何ら変わっていないということなんですか。ちょっとそこが混乱をしているんですけど。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 拡充していきたいというような気持ちはあるところでございます。ただし、それは様々な状況を確認しながら判断していかなければいけませんので……。

委員長

 ちょっと休憩しておきましょう。

 

(午後2時59分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時59分)

 

宮崎教育委員会事務局指導室長

 様々な御意見をいただきまして、後期事業の具体的な取組を記入させていただいたところでございます。なお、区独自のスクールカウンセラーの配置は、先ほど申し上げた中学校への教育相談員の配置であるため、教育相談室での相談体制の改善に書き加えさせていただきました。

委員長

 ほかにはよろしいですか。

 委員会を休憩します。

 

(午後3時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時21分)

 

 質疑前に先ほどの。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 先ほど御質問のありました区民意見交換会の実施方法についてでございますが、基本計画(素案)の概要版ではなくて、意見交換会用の説明資料を別途作成して、それに基づいて行うということでございます。

 あともう一点、意見交換会の事前申込みの方法につきましては、電子申請、あとは電話、メール、ファクス、窓口で申込みを受け付けるということで確認してございます。

平山委員

 聞いていただいてありがとうございます。恐らく、いわゆる一般的な概要版というのは完成品に対するものなんですよね。その区民とのタウンミーティング用の資料というのが、僕らが言うところのこれの概要版なんですよ。だって完成したものが、本当の計画ができると、区民に御理解いただきやすいようにということでちゃんとした概要版というのが出来るわけじゃないですか。それは同じものだと思うんですけどという意見がありましたって伝えていただけますか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 当委員会で頂いた意見につきましては、所管する企画部に伝えさせていただきます。

委員長

 よろしくお願いします。

吉田委員

 この中野区基本計画(素案)なんですけど、この素案は今日初めて示された、この場で示されたという理解で、まずよろしいですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 前回、当委員会で素案のたたき台ということで御報告させていただきましたが、それをこのたび素案という形で御報告をさせていただくものでございます。

吉田委員

 この素案は今日報告を受けているわけですよね。この後、中身についての質疑とかの機会は今日以外にいつあるんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この報告につきましては、本定例会中の常任委員会の日程の中で御報告をさせていただきたいというふうに考えてございます。

吉田委員

 だから、今日常任委員会が開かれていますけど、今日以外にこれを質疑する機会はあるんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 常任委員会の日程といたしましては、本日、それから2日目と3日目が予定されているというふうには承知してございます。

吉田委員

 要するに、あした、あさって、今の予定ではこれについて質疑をする、そういうふうには委員長をはじめ皆様に区から例えば提案とかですね――要するに実際に行われるんですか、質疑が。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後3時25分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時26分)

 

吉田委員

 これまでの、私が区議会に入ってからですね、こういう案件で分厚いのが突然出てきて、その日に質疑と言われて、次の機会が全然なくてということがよくあったので、この進め方はいかがなものかと思って、冒頭、事前に配付はお願いできませんでしょうかと、そういうことを御提案したら、前例がないからそれもできませんということですので、実質的な審査をちゃんとできるように、私も提案していきたいと思いますけれども、事務局もちょっと考えてほしいなとは思うんですけども、ちょっと中身に入ります。

 何度もこの委員会の場でも、あるいは一般質問でも、あるいは予算・決算特別委員会でも繰り返し申し上げてきたので、私の質問の内容はもう薄々想像がついていらっしゃると思うんですけれども、合計特殊出生率とか女性子ども比率など、子育て環境がいい、悪い、子どもを産みやすい、産みにくいということが分かる客観的な指標を、ぜひこういう基本的な計画に盛り込んでくれということを何度も何度も質疑をして、検討します、検討しますと返ってきているんですね。何度も出ていますけれども、2016年に、中野区まち・ひと・しごと創生総合戦略において、10ページに、区が目指す将来推計として合計特殊出生率の目標、2014年実績は0.99だったものを2020年に1.12人、2030年に1.38、2040年に1.65、前年比2%ずつ上昇と、こういう目標を掲げてきて、そして、この今回の中野区基本計画は、確認をしたところでは、この中野区まち・ひと・しごと創生総合戦略の後継、それを包含する計画なんですということも確認をしているので、何で前の計画にあった区が目指す子どもを産みやすい環境であることを示せる合計特殊出生率、あるいは今回の主な変更点で繰り返しお願いをして、立憲民主党の森たかゆき議員も質疑をされていましたように、子ども女性比、これを追記をしたけれども、客観的な目標の数値が定まっているんですか、この中のどこか。高めていきますみたいなお題目だけ書いてあるけど、客観的な数値目標を掲げてくださいと、いろんな方が指摘しているんですけども、どこに書かれていますか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 区では合計特殊出生率というのも重要な指標であると考えているところでございますが、今回につきましては、出生率の向上だけではなく、子育て家庭の誘導・定着などの社会移動も反映させた子ども女性比の向上が必要であると考えまして、議会での御議論も踏まえまして、今回、基本計画(素案)の19ページにございますとおり一定の記述の追記を行ったものでございます。

吉田委員

 いや、答弁になっていないでしょう。合計特殊出生率だけでなくて、その子ども女性比でもいいですよ、これの、まち・ひと・しごと創生総合戦略のように、将来、要するに2年後でも、5年後でも、10年後でも、100年後でもいいんですけども、これぐらいの数値を目指す、これが数値目標ですよ。どこに書いてあるんですかというのを最初からお聞きしている。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 今回の基本計画(素案)につきましては、子ども女性比率を、現状が0.135という数字でございますが、1980年から90年代の子ども女性比というのは、もう少し高い水準、平均値で言いますと0.147という水準だったということも踏まえまして、こうした数値も踏まえまして、子ども女性比の増加を目指すというところを掲げさせていただいているものでございます。

 委員のお尋ねの具体的な例えば幾つという数字につきましては、委員おっしゃるとおり、こちらの、今、基本計画素案には書き込まれていないという状態でございます。

吉田委員

 これ、数値を示さなかったら達成できたかどうか判定できないんですよ。要するに、区長が、選挙の一番トップの公約にして、それで票を集めた子育て先進区。でも本当に子育て先進区のために、区長がきちんと区政運営をしたかどうか、それを客観的に測る指標が、出生率でもいいですよ、子ども女性比でもいいですよ、要するに区が掲げてそれを達成できたかどうか。新型コロナの下で財政支出を20%下げる、無理だった、9%みたいにちゃんと数字を掲げないと、ただのごまかしですよね。どれだけ頑張ったかも分からない。どれだけ頑張ろうとしたかも分からない。そんなものでは計画と言えないでしょう。それは計画じゃなくていただの呪文ですよ。真面目にやってください。答弁どうぞ。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 議会での御意見、御議論も踏まえまして、今回は子ども女性比の向上を目指していくというところを書き込ませていただいたところでございますが、具体的な目標値については、先ほどの繰り返しになってしまいますが、現在書かれていない状況でございまして、今の御意見も踏まえて、案に向けてさらに検討を進めていきたい。また、この人口推定を作成している企画部のほうにも当委員会での御意見について報告というか、情報提供させていただいて、検討を進めていきたいと考えております。

吉田委員

 何度も何度もね、僕は3年前から言っているわけですよ、初当選のときから。要するに、区が今までやっていなかったことを無理やりねじ込めと言っているんじゃなくて、これまでの基本的な戦略だ、計画だというものに盛り込まれてきたわけですよ、何年に出生率幾つ、何年に出生率幾つ、何年に出生率幾つ、2%ずつ増加を目標とします。できなくてもいいんですよ。いいというか、できなくても仕方ないんですよ、外部環境とかいろんなことがあって。でも、できなかったね、どうしなきゃいけない、そういうふうにチェック・アンド・レビューのためにも数値は必要なんです。数値を入れてくれないと、僕は、これはどれだけ立派なことが書いてあっても賛成できません。ぜひ入れてください。

委員長

 要望ですか。(「はい、要望です」と呼ぶ者あり)

むとう委員

 226ページなんですけれども、予算の分科会のところでも大変に問題となりました地域開放型学校図書館なんですけれども、事業の展開を見ると、前期――ですから2021、22、23年ぐらいまでのことを言うんでしょうか。その前期のところで、3館、みなみの小、美鳩小、中野第一小の3館の整備完了と書いてあって、上の説明を見ると、その3館を開設し、運用状況を検証しますと書かれています。後期のところについては、検証した結果どうなるか分からないから、後期のところには何も書かれていないというふうに、この基本計画素案を見ると読み取れるんですけれども、この間の予算分科会の中では、もう既に前期のところで、令和小学校分室というのをつくっちゃうみたいなことおっしゃっていて、それをつくる、4館目をつくるのに間に合わせて検証も早く済ませちゃうみたいなことの御答弁があったかと思いますが、既に、まだ素案の段階ですけれども、出来上がってもいないんだけれども、この基本計画に書かれていることと矛盾は生じていませんか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 地域開放型学校図書館につきましては、令和3年4月に開設をいたします3館の運用状況を検証した上で、今後の在り方について検討することとしてございます。この計画におきましては、そのことを踏まえまして、まず、地域開放型学校図書館の整備完了3館ということで、そのことを記した上で、今後検証をしていくということで、その後、その方針を定めた後にこうした計画などにも反映をしていきたいというふうに考えているところで、現時点におきまして整備をする、あるいはしないといったようなことについての記述については、まだ明示をできないということから、このような表記となっているものでございます。

むとう委員

 ですから、この表記のとおりであれば異論はないんですけれども、実際問題、この表記と齟齬が生じるような予算化がなされているのではないですか、そこは矛盾はありませんかと聞いているんですが。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この地域開放型学校図書館につきましては、子どもの読書環境を充実させていく、また、地域の区民の方々や乳幼児親子などをはじめとする、その子どもの読書環境の充実のために重要な取組であるというふうに考えてございます。そういう意味で、令和3年度におきまして、令和小学校の整備についての予算につきましてさきの子ども文教分科会で御説明をさせていただいたところでございます。そしてこの3館の検証を踏まえた上で、現在のところ、教育委員会としてはそのような取組の意義があるというふうに考えてございますので、検証を踏まえた後に、令和4年度以降の予算におきまして、この地域開放型学校図書館を整備をしていきたいという考えには変わりはないということでございます。

むとう委員

 そうすると、この前期のところに令和小学校という名前はないですよね。ということは、この今示された計画、事業展開を見れば、読み取れば、この5年間のうちの前期ですから2022、23年ぐらいまでのところで、この3館の整備完成まで、完了までしか書いていないですよね。そうすると4館目の図書購入費を予算化してというのは、この計画と矛盾はないんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 繰り返しになりますが、まず3館を開設いたしまして、その検証を行う。検証を行った後に整備をするか、どういうふうにしていくかを決定するということでございますので、現時点におきまして、令和小学校の取扱いについては、整備をするとも、しないとも、その記述はしていないということでございまして、その方針決定次第、こうした計画の中に反映をさせていきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 そうしたら、まだ整備するか整備しないか分からないって今おっしゃいましたよね。今、でも、そう答えましたよね。そう聞こえましたよね、そういうふうに。でも、予算のところでは整備費って書いてあったんじゃない。すごくおかしくない。だったら、予算化して、事前に1,000冊分の本など買ってはいけなかったんじゃないんですか。おっしゃっていることと説明、この計画と大きく矛盾をしているというふうに私には思えちゃうんですけど。永田課長の中で矛盾は生じませんか、おっしゃっている答弁。自分がおっしゃった答弁を振り返ってみていただけますか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 教育委員会としましては、この地域開放型学校図書館の整備をしていきたいという考えは持ってございます。しかしながら、この計画の在り方、この表記をしていく上で、これまでは計画的に整備をするといったような記述になってございましたが、委員からも御指摘ございましたように、その整備をする、あるいはしないといったようなことを、この時点で計画の中に記述をするということについては、誤解が生じることのないよう慎重な取扱いが必要だというふうに考えてございます。今、私ども教育委員会としては、この事業につきまして、まだ方針を転換をするとかいうようなことにつきましては、その3館の検証をしっかり行った上で今後どういうふうに展開していくのかを検討していきたいというふうに考えておりますし、また、その時点でしかるべき計画であるとかの見直しや反映といったような手続はさせていただきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 そうだとするなら、なぜ当初予算に1,000冊分の図書購入費を入れたんですか。改めておかしくないですか。あなたの中で矛盾しませんか。おかしくない。どうなんですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 私どもは、地域開放型学校図書館の整備を進めていきたいという考えは現時点で持ってございますが、これは基本計画として区として決定していくものでございます。あくまでも、先日も御説明させていただきましたが、令和3年度予算を査定の中で、3年度の予算としては図書1,000冊分の予算ということでございますが、今後、区の検証を経た後に、令和4年度以降の予算で開設に向けた準備は進めてまいりたいというふうには考えてございます。ただ、今申しましたとおり、それは検証ということをしっかりと行った上での決定となるというふうに考えてございます。

むとう委員

 なかなか言っていることの矛盾が解消できないんだけれども、要するに3館について、この計画では前期のうち、だからもう実際には4月にオープンするということだから、前期の早い時期に3館の整備完了までは終わるわけですよね。だからこの計画、前期計画は達成可能なわけなんだけれども、でも、4館目については記載がないわけですよ。で、上のところの説明は、繰り返しになるけれども、3館を開設して運用状況を検証しますというふうに書いてあるわけですからね。その上で、先ほどの答弁は、4館目を整備するか整備しないかは検証次第で分からないよというふうに、あなたおっしゃったわけだから、そうだとすると、残念ながら予算は昨日可決されてしまったので、4館目の図書購入費は含まれてしまっている予算が可決はされてしまったわけですけれども――ですけれども、まだ検証が済まないのであれば、その図書の購入を新年度早々ではなくて、せめて誠意として、しっかり検証した上で、それから購入するというぐらいの配慮はしていただきたいと強く思うところですがいかがですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 令和小学校の新校舎並びに地域開放型学校図書館につきましては、令和4年4月に開設を予定してございます。したがいまして、それに間に合うようなスケジュールで準備を進めてまいりたい。令和3年度の後半になろうかというふうに考えてございます。

むとう委員

 間に合うように準備を進めていきたいということ自体がおかしいのよ。だって検証した上でどうするか決めるって、あなた言っているわけじゃない。検証した結果、つくらない、4館目はやめますってなるかもしれないじゃない。だのに開校に合わせて進めていくということは、じゃあ、検証そのものはもう棚に上げちゃっているんだよね。検証結果次第なんでしょう。だから、言っていることすごい矛盾しているのよ。

 反対討論の中で言いましたけれども、検証するかしないかなんていうのはもう本当に棚に上げて、とにかくもう4館目をつくるって、あなた言っているようなものなのよ。それって、ここの計画に書いてある言葉とも矛盾していて、不誠実だと思いませんか。あなたの説明、何回答弁聞いても私の中では腑に落ちません。矛盾している、誠実さがない。今からつくろうとしているこの計画とも矛盾している。となると、まだこの計画は素案の段階ですから、区民の皆様からの御意見も聞いた上で、もしかしたら次、案が取れた段階には4館ってここに書かれちゃうのかなというふうに疑っちゃうんだけど、最初から。これ、文言訂正されちゃうんじゃないかなって。なかなか言っても訂正されないんだけれども、ここはいち早く、次に案が取れた段階には4館整備完了、前期で4館、令和小学校って入れられちゃうんじゃないかなって疑っちゃうんだけれども、まさかそういうことはしませんよね。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 地域開放型学校図書館3館の運用状況等の検証をまずはしっかりと行い、今後の整備方針であるとか考え方を検討していくということがまず大事なことだというふうに考えておりますので、その方針に基づいて、その後、その時期にもよりますが、必要な手続を取らせていただきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 答弁の矛盾が解消できないんですけれども、本当にここに書かれているように3館をしっかりですね、4館目建設ありきではなくて、先行オープンした3館についてしっかりと、もうつくる前提ではなくて、本当に区民のために中野区の図書館全体をちゃんと考えた上で検証をきちんとして次に進むということを、そこだけは少なくともしっかりと嘘をつかないでやっていただきたいと思いますがいかがですか。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この開館します3館の運用状況等の検証につきましては、しっかりと議会にも御報告をさせていただくなど、内容をしっかりと区民の皆様にもお伝えをした上で、今後どのように区として整備していくかにつきまして丁寧に御説明をさせていただきたいというふうに考えてございます。

小杉委員

 148ページのこの主な取組の1の中にある2行目から、「児童相談所の設置に伴う指導検査の対象拡大に対応するとともに」と書いてあるんですけども、保育サービスの提供体制の中でどういった意味なのかというのがちょっと読んでいて分からないなと思ったんですけど、教えていただけますか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 児童相談所の移管に伴いまして、区のほうの指導をしていく保育園が拡大いたします。現在、認可保育所のほうについて指導しておりますけれども、認可外につきましても現在東京都になりますけれども、区のほうが指導していきますので、そのことを記載したものでございます。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後3時49分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時52分)

 

 今日のところは、中野区基本計画(素案)は一旦保留といたしまして、来週行われる委員会にまた御質疑を継続していただければと思います。よろしくお願いします。

 それでは、次に行きます。

 [1]次に、3番目、中野区区有施設整備計画(素案)についてと、それから13番目、中野区立小中学校施設整備計画(改定素案)についてと、15番目、地域子ども施設整備の考え方についての報告を一括していただきます。

 それではよろしくお願いいたします。

永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、中野区区有施設整備計画(素案)につきまして、お手元の資料(資料6)によりまして御報告をいたします。

 新しい基本計画と合わせて策定をいたします中野区区有施設整備計画につきましては、これまで検討を進め、素案たたき台につきまして、2月10日当委員会におきまして御報告をさせていただいたところでございます。このたび、中野区区有施設整備計画(素案)を取りまとめましたので、全ての常任委員会におきまして、同じ資料を用いまして御報告をさせていただくものでございます。

 前回の素案たたき台からの主な変更点につきまして御説明をさせていただきます。

 資料の1、中野区有施設整備計画(素案)の(1)構成につきましては、記載のとおりでございます。

 (2)中野区区有施設整備計画(素案たたき台)からの主な変更点でございます。まず一つ目が、9ページの2-3「区有施設の維持管理経費」の項目に、区有施設におけるライフサイクルコストの参考モデルを追加してございます。

 次に、22ページの2-5「資産の有効活用」の項目に、暫定利用・貸付等の考え方を追加してございます。

 次に、24ページから26ページにかけまして、3-1「施設更新経費の将来推計」のうち、更新経費を精査し、基本計画に合わせて財政フレーム等を修正してございます。

 次に、27ページ、3-2「総延床面積の考え方」に、人口推計を見据えた規模の考え方を追加してございます。

 次に、第3部1、「施設分類ごとの配置の考え方」のうち、30ページでございます、図書館の配置・活用の考え方の項におきまして、地域開放型学校図書館については3館開設し、運用状況を検証するというふうに入れてございます。

 また、33ページの幼稚園の配置活用の考え方の項で、区立幼稚園については当分の間、現在の幼稚園運営を継続するが、様々なライフスタイルに対応できる認定こども園についての検討も引き続き行うというふうに加えてございます。

 次に、44ページ、45ページの2-5「新たな機能を備えた児童館・中高生向け施設の整備」のうち、今後の展開の考え方を修正したものを入れてございます。

 次に、47ページ、2-7「権利床等の活用」のうち、中野駅周辺まちづくりの展開を追加してございます。

 次に、第4部、今後の10年間のスケジュールのうち、51ページ以降、小・中学校やキッズ・プラザ等のスケジュールを追加してございます。

 なお、図表及び施設数等の基準日につきまして、令和2年4月1日から令和3年4月1日に変更してございます。

 次に、2、意見交換会の実施でございます。意見交換会につきましては、区民と区長のタウンミーティングといたしまして、4月3日(土曜日)から4月13日(火曜日)までの日程で実施をいたします。実施に当たりましては、感染拡大防止のため事前申込制とし、定員を設けるとともに、出席者には検温やマスクの着用を求めるなどの対応を取らせていただきます。

 意見交換会のほか、3月22日(月曜日)から4月23日(金曜日)までの期間におきまして関係団体等からの意見聴取を予定してございます。

 また、電子メール、ファクス、郵送によりまして、4月13日(火曜日)まで、区民などからの意見を募集いたします。

 周知方法といたしましては、なかの区報3月20日号や中野区ホームページへの掲載によりまして周知を行います。

 今後の予定でございます。令和3年3月から4月にかけまして、素案に関する意見交換会や関係団体などからの意見聴取等を予定してございます。その後、6月から7月にかけまして、区有施設整備計画(案)についての議会報告やパブリック・コメント手続の実施、8月に区有施設整備計画の策定を予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 私からは報告事項13番、中野区立小中学校施設整備計画(改定素案)について御報告いたします(資料7)。

 本計画につきましては、これまで、今後策定する予定の中野区基本計画、そして中野区区有施設整備計画、これらとの整合を図りながら改定に向けた検討を進めてきたところでございます。今回、改定素案としての取りまとめとなりましたので、御報告するものでございます。

 本報告におきましては、改定素案の概要について御説明いたします。別添資料として、改定素案の本編がございますので適宜御覧いただきたく存じます。

 まず、資料の1、(1)本計画策定の背景及び目的でございます。現行の中野区立小中学校施設整備計画に基づきまして、令和2年度には2校の新校舎整備が完了したところでございますが、現行の計画につきましては令和7年度までの計画期間となってございまして、それ以降の計画が示されていないこと、また、今後想定される厳しい財政状況を踏まえた新校舎整備スケジュールでありますとか、学校編制基準の変更など学校施設整備を取り巻く状況が大きく変化していることなどを背景といたしまして、これからの学校教育全体の方向性を見据えた学校施設整備計画を策定し、計画的に施設整備を進めていく、そういったものでございます。

 (2)本計画の計画期間でございますが、令和3年度から令和12年度までの10年間としてございます。なお、途中5年後を目途といたしまして、その時点における社会情勢等を反映しながら必要に応じて見直しを行うことと考えてございます。

 続きまして、(3)学校施設整備の基本方針でございますが、こちらにつきましては中野区教育ビジョンを基にしまして良好な教育環境を整備していく、そして学校施設の計画的な維持管理及び改修について記載しているものでございます。

 (4)学校施設の改築につきましては、今後改築を行う学校施設の整備の進め方について記載をしてございます。またここでは、本計画期間中の10年間において改築整備に着手する学校施設について、それぞれの学校の時期などを示してございます。本編の15ページ以降という形になります。

 (5)学校施設の改修でございますが、改築前の学校におきましても良好な教育環境を確保していくため、適切な維持管理及び改修を計画的に実施していくこととしてございます。

 最後、2番、今後のスケジュールでございます。本改定素案につきましては4月に意見交換会を行いまして、その後、パブリック・コメント等の手続を経まして、8月に本計画の改定を策定したいというふうに考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 次、お願いします。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは私から、所管事項の報告の15番、地域子ども施設整備の考え方について、引き続き御説明させていただきます(資料8)。

 区は子育て先進区の実現に向けまして、まち全体で子どもを見守り、子ども一人ひとりに向き合い、一人も取り残さず、子どもの今を大切にする施策を進めてきたところでございます。子どもの権利擁護に係る施策を推進し、区立児童相談所の開設や、子どもと子育て家庭を対象とした地域包括ケアシステムの推進に向けた取組を進め、よりよい子育て環境を整備したところでございます。

 これまで、各小学校へキッズ・プラザを設置させていただいて、そこに学童クラブも併設することで、安心・安全な居場所を学校内に確保して、学童保育の需要に応え、児童の放課後の充実に努めたところでございます。これらの取組を継続していくとともに、いじめや不登校、ひきこもり、貧困、虐待等といった子どもと子育て家庭の置かれている喫緊の課題に早急に対応するため、児童館の機能強化を図っていきたいと考えております。キッズ・プラザ、学童クラブ及び児童館をそれぞれ充実させ、これらの地域子ども施設全体で連携をしていきながら、子どもの安全かつ多様な体験ができる放課後の居場所づくりや地域の子育て支援ネットワークを支援するとともに、子育て家庭の孤立感や不安解消のための交流・相談の場を設け、より一層子育て先進区の実現に向けた取組を進めていきたいと考えているところでございます。

 資料の真ん中から下のところには、目指す姿ということで図示をさせていただきました。この中学校区という枠の中には、小学校があり、その小学校の中にはキッズ・プラザ、学童クラブを併設するということを目指しているということです。そして学校の外に子育てひろばがあり、そしてこの中学校区全体を見守る形で新たな機能を備えた児童館を置いていきたい、こんなふうなことを考えているところでございます。

 その新たな機能を備えた児童館は、下に矢印を引かせていただきましたが、その機能はというところで、遊び場、中高生の活動・交流、そして乳幼児親子の支援を主なものとしておりますが、その右側に機能強化と書かれた子育て支援拠点、地域の見守り、ネットワーク支援というところを特に強化をしていきたいと考えております。そして学童クラブ移転後のスペースがあるところにつきましては、そういったところも活用して、子ども食堂や自習室等の活動も進めていきたい、こんなふうに考えているところでございます。

 では、2ページ目を御覧いただきたいんですが、2ページ目、1番、今後の地域こども施設整備の展開についてございます。(1)はキッズ・プラザでございます。キッズ・プラザは、平成20年から小学生に安全な遊び場、多様な体験、交流、仲間づくりの機会を提供する場として整備し、現時点で11の小学校にキッズ・プラザ及び併設の学童クラブを開設したところでございます。こちらにつきましては全小学校での配置を目指して、今後5年間で4か所に開設をする予定でございます。その開設予定のところは、その下の表のとおりでございます。

 (2)児童館(ふれあいの家も含む)という形でございますが、こちらについて御説明いたします。こちらについて、令和4年度より児童館を、子育て支援拠点や地域見守り機能を強化した新たな機能を備えた児童館へ移行し、さらに学童クラブ移転後のスペース活用が可能な施設は改修を行い、中高生向け等の機能を拡充するということです。また、キッズ・プラザ、学童クラブの設置に併せて、順次中学校区に1館の配置としていく考え方でございます。これまでキッズ・プラザ開設に伴って、学童クラブがそのキッズ・プラザ併設のところに移り、その児童館から学童クラブが移転する形で、そのスペースを活用できるところを新たな児童館とするという形の議論をさせていただいたところでございますが、今回申し上げているのは、令和4年度より、その時点である児童館を全て機能を強化した新たな機能を備えた児童館というふうにしてやっていきたい。ただそこでは、学童が児童館の中にある児童館もございますから、そこについてはスペースの制約はありますが、その中でできることを、このソフト面の強化は先行してやっていきたい、そんな考え方を申し上げているところでございます。

 ①配置の考え方でございますが、児童館の配置については、地区懇談会など、これまで地域での見守り活動等が中学校単位で行われてきたこと、保育園・幼稚園・小中学校の連携教育の中で継続した育成を行っていることを踏まえまして、中学校区に1館の配置というふうにさせていただきたいと考えています。

 ②今後5年間に用途変更する児童館ということでございます。中学校区ごとに、築年数、それから併設施設の有無、施設面積・構造等を勘案して判断をしたところでございます。この具体的内容は、先ほど御説明した施設整備計画の中身にも記載してございますが、その中学校区ごとの判断の中身について、この後、御説明をいたします。

 一つ目の丸が、南中野中学校区でございます。こちらには二つの児童館がございますが、みなみ児童館と南中野児童館でございますが、みなみ児童館は、南中野児童館と比較して築年数が古く、延べ床面積も狭い施設でございますので、学童クラブ廃止後、キッズ・プラザ南台、仮称ですが、こちらが出来たタイミングでこのみなみ児童館を廃止させていただきたいと考えております。

 二つ目の丸が、第二中学校区のところです。こちらについては、現在3館の児童館がございます。朝日が丘児童館と弥生児童館につきましては、宮の台児童館と比較をして築年数が古く、延べ床面積も狭い施設であることから用途変更していきたいと考えております。用途変更とはというのは、また後ほど御説明させていただきます。中野第一小学校区の学童クラブの希望者は現在も増える傾向にあるので、新校舎に近い朝日が丘児童館を学童クラブ施設に用途変更していきたいというふうに考えています。

 第五中学校区です。第五中学校区は、新井薬師児童館と上高田児童館がございます。新井薬師児童館は上高田児童館と比較して築年数は新しいですが延床面積は狭いこと、そして公園の中にある施設で増築等ができない施設でございます。また、令和小学校の学童クラブの希望者が増える傾向にあるために、この新しい令和小学校の校舎に近い新井薬師児童館につきましては学童クラブ施設に用途変更していきたいと考えております。

 その下の丸が明和中学校区でございます。こちらは現在5館ございます。そのうちの鷺宮児童館及び西中野児童館につきましては、そのほかの3館と比較して築年数が古く、位置が校区の境に近い施設であることから、学童クラブ廃止後、これはキッズ・プラザ鷺宮・西中野が完成したタイミングということになりますが、用途変更させていただきたい。また、美鳩小学校区の学童クラブ希望者は増える傾向にあるために、美鳩小の校舎に近い大和西児童館については学童クラブ施設に用途変更していきたいと考えております。

 (3)でございます。用途変更のことをもう一度申し上げます。用途変更を行う児童館というのは児童館ではなくなるということですが、二通り考えております。一つ目が①で、学童クラブ施設です。幾つか申し上げましたが、学童クラブ施設は、今後多くの待機児童が想定される小学校区に、児童館跡施設を活用して、そこで学童クラブ事業を実施していきたいということです。また併せて、この場所では、乳幼児親子の居場所である子育てひろば事業を行っていきたいと考えております。そちらの施設につきましては、中野第一小学校区の朝日が丘児童館、令和小学校区の新井薬師児童館、そして美鳩小学校区の大和西児童館でございます。

 そして、廃止をさせていただきたい児童館というのは②でございます。廃止する児童館跡施設については、区有施設整備のほか、地域交流、多世代交流や子ども子育て家庭の居場所などの機能を備えた民間の児童福祉・介護・障害福祉等施設の誘致を検討してまいります。それまでの期間は、地域団体等への開放や民間事業者等への貸付けなど暫定的な活用を検討してまいります。

 また、廃止する児童館で現在行われている育成活動等につきましては、その各中学校区内の他の児童館やキッズ・プラザ内等で活動が継続できるように支援を続けていきたいと考えております。

 令和7年度末までに廃止をさせていただきたい児童館がその下に四つ掲げてございます。弥生児童館、鷺宮児童館、西中野児童館、みなみ児童館でございます。

 そしてその下に、2、各中学校区における児童館、キッズ・プラザ及び学童クラブの展開として、別添のとおりとしてございます。もう1ページめくっていただくと、別添の資料がついてございます。この別添の資料は、中野区区有施設整備計画(素案)の該当のページを抜粋したものでございます。中身は一緒でございます。

 改めてですが、縦に左側のところが現在ということで、中学校区ごとに小学校と児童館が並んでいて、ここには18の児童館及びふれあいの家がございます。こちらを、5年後ということで、右側に掲げた児童館、11の児童館と三つの学童クラブ施設を掲げているところでございます。

 そして、恐縮ですが、4ページ目にお戻りいただきたいんですが、今後の予定でございます。今月末をもちまして弥生児童館の中の向台学童クラブについては廃止をさせていただきます。そして、来月ですが、キッズ・プラザ中野第一と中野第一学童クラブを開設させていただきます。また、仲町保育園に子育てひろばを開設してまいります。4月には、区有施設整備計画の素案に関する意見交換等を実施するというふうに伺っています。そして6月には、素案から案となった形のものが策定される予定です。6月には、キッズ・プラザ令和と令和学童クラブの設置に係る条例改正案を提案したいというふうに考えているところでございます。9月には、令和3年度末で用途変更する児童館に係る条例の改正案を提案させていただきたいと考えているところでございます。その後、弥生児童館、朝日が丘児童館、新井薬師児童館、大和西児童館を廃止させていただくことと、キッズ・プラザ令和が出来ることに合わせまして、上高田学童クラブを廃止させていただきたい、こんな予定を考えているところでございます。

 御説明については以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 三つの御報告をいただきましたけれども、何々の何とか言っていただいて質問していただければと思います。

平山委員

 ちょっとじっくり読んで、いろんな人の御質問も聞きながらと思ったんですけれども、もう時間が時間なので、どうしても今日中に聞いておきたいことがありまして、何点かお伺いをいたします。私も全部この時間で質問できると思っていないので、ちょっとこれについても保留を委員長に御提案をさしあげようかと思っているので、途中で質疑はやめさせていただきます。皆さんの質問の時間も取らなきゃいけないので。

 たたき台からこの素案までの間に大きく方針変更されているところがありますよね。一つは児童館、これは区有施設の整備計画もそうですし、この地域子ども施設整備計画の考え方もそうなんですけど、新しい機能を備えた児童館というのを順次整備していくという考え方から、令和4年に、まずは11館ですか、整備をやるというふうに方針を変えられた。それはこの間に一体何があって方針を変更されたんですか。今までそういう議論をずっとしてきたじゃないですか、当該委員会でね。だけど、ここに来てくるりんこって変わっちゃった。これはどういう意思決定の変遷があったんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 これまで、学童クラブの移転に合わせて順次新たな機能を備えた児童館をつくっていくというお話をしてまいりました。それを一斉に新たな機能を備えた児童館とするというふうにしたのは方針転換でございます。こちらにつきましては、現状の社会的課題に早急に対応するために、施設の改修はできないところも多いんですが、そういったソフト面での対応を、より先行して全地域的に強化をしていきたい、そんな考えから、一斉に新たな機能を備えた児童館というふうにさせていただきたいというふうに考えました。これまでの考え方ですと、この新たな機能を備えた児童館になるまでに、各館において時間差がかなり生まれてしまう想定があるので、この時点で一斉の切替えをという考え方になり、今回の御報告に至ったところでございます。

平山委員

 その社会的状況の変化って、2月から1か月間で起こったわけじゃないですよね。要は、基本計画をつくっていくという大がかりな仕事の中で丁寧な議論の積み重ねをやっていくわけじゃないですか。例えば議会からこういう声があった、区民からこういう声があったというんだったら分かるんですよ。でも、御答弁は社会的な事情の変化ですよ。この1か月で何か世の中変わったんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 世の中が変わったということではありませんが、庁内の議論の中でこういった方向性を見出したというところでございます。

平山委員

 この一月の中で。そうなってくると、この委員会での議論って何なんですかね。区民の声を聞く区政というのはどこに行っちゃったんですか。意見交換会して変わったわけでもない、議会からの意見があって変わったわけでもない、だけども1か月間で物すごい大方針転換ですよ。いや、そんなことが起きちゃうんだったら、たびごとに報告してきていただいている意味がないし、皆さんは意見を出して、議会や区民からそれに対して反応を受けて、やっぱりどうしようというふうに考えて進められていくんじゃないんですか。

 もう一つだけ言うと、要するに何で今の時期にこれをやるかというと、今回、基本構想の議案が出ていますよね。基本構想の議案を出すに当たって、ある一定基本計画についても――いや、僕は本来セットのものだと思っているんで、それは前々から言っているんで。ただ、それはそちら側のつくられる御事情もあるんでしょう。だけど区側が――区側が基本構想を議決をする前に、ある一定これに基づく計画の、せめて中身だけは示さないとということでこのスケジュールでやられてきたんですよ。いよいよ基本構想が上程されたこの第1回定例会を迎えました。今、総務委員会にかかっています。その上程前までに一生懸命議論をしてきました。これがコロッと変わっちゃったら、僕らはどう審査していけばいいんですか。だって順次とおっしゃっていたじゃないですか。だから何かしらよほど強い意思が働いたとかそういうことでなければ、いやこの1か月でそんなに簡単に変わるものなのということが大変疑問なんですけど。御答弁は、同じ答弁しか返ってこなかったらいいんですけど、何か御答弁があればお願いします。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらの方針転換につきましては、先ほど申し上げて恐縮ですが、社会情勢の変化ということではなく、庁内で、この時間差が生まれて、新たな児童館が出来ていくより一斉に機能強化ができたほうがよりいい施策になるということを考え、このようにさせていただいたところでございます。

 なお、議会でということですと、昨年12月に地域子ども施設整備の基本的な考え方について御報告させていただいた段階でも、この新たな機能を備えた児童館になるタイミングとこの出来方については議論があったというふうに認識しております。そういったことも踏まえまして、この庁内で検討させていただいて、今回このような御提案をさせていただいたというところでございます。

平山委員

 いやいや、それを言うんだったら、何で2月に出ないんですかって話なんです。直前ですよ、1か月前ですよ、変わるにしてはあまりにも大きな内容変更だと思いますよ。これはまだ全然終わったつもりはないですから。

 新しい機能を備えた児童館については、基本的には中学校区の9館のみを残してほかはつくられないというお考えでしたよね。ただ、現行整備すると、何か最初は11館みたいな感じになっていますけど、そこはそこでまず置いておいて、基本は9館なんだという考え方はお変わりはないですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今回も配置の考え方に書かせていただきましたが、配置については、順次ではありますが、中学校区に1館としていく考えでございます。

平山委員

 だから9館という考え方に変わりはないですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 中学校区に1館なので、区を通すと9館ということになります。

平山委員

 そうなっちゃうと、せっかく新しい機能を持った児童館が出来たのに2館はなくなっちゃいますということでしょう、これって大変なことですよ。ということと、あまり僕ばかり聞いていてはいけないので、3番目に御報告いただいた内容のこの別添のところですね。最終的な9館というのが――これ、施設配置もそうなんですけど、5年後までしか示されていませんよね。さっき学校施設の担当のところは10年間の計画を立てられましたよね。10年間の計画を立てたということは、キッズ・プラザの整備計画も立てたということですよね、当然。そうならないんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 施設整備計画の資料のほうでございますが、こちらのページ数はたくさんございますが、そこには10年間のキッズ・プラザの整備のタイミングを記載してございます。

平山委員

 この地域の子ども施設だとか施設整備計画を見ると、新しい機能を備えた児童館は最初、現行18で令和4年には11館で、10年後には10館になりますということなんでしょう。11館の中のもう1個減りますということなんでしょう。これを見ると、ここに入っていないもので考えられるのが、城山ふれあいの家と文園児童館のペアなんですよね。でも桃園第二小学校の改修も示されているし云々なんていうことを考えると、10年後のイメージってついているんじゃないですか、ここについては。それが何で示されないんだろう。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 桃園第二小学校については、新しい校舎ができて、そこにキッズ・プラザ等を併設する学童をつくるということまで施設整備計画に記しているところでございます。その児童館については、この2館についての判断につきましては、地域の影響も大きいところがあるので、5年後にまた改めて考えさせていただきたいということで、現時点ではこの2館を掲げさせていただいたところでございます。

平山委員

 大変問題のある答弁ですよ。そこの2か所だけが地域の影響が大きいわけじゃないですよ。じゃあ、ほかのところは地域の影響はないんですか。どこの地域だって児童館を潰さないでくれって言いますよ、きっと。役所がそういう認識だと思っていいんですか。どこだって同じ条件じゃないんですか。それとも、また誰かが誰かと約束しちゃったんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 ここ特定ということではなくて、5年後までをお示しして、その時点でまた見直しをさせていただきたいという趣旨でございまして、この地域だけということではございません。

平山委員

 5年後まで示して見直しって、5年後まで示して見直すのは城山ふれあいの家と文園児童館しかないんですよ、対象が。違いますか。あとは全部示しちゃっているじゃないですか。大和児童館と若宮児童館は10年よりも先なんでしょう、これで見る限りは。学校の計画は10年じゃないですか。もともと、こっちに戻ると、施設整備計画は10年の計画でいきますというふうに区のほうがおっしゃっているんですよ。区のほうがおっしゃっているにもかかわらず、なぜ児童館だけ、児童館だけが5年で区切られて、残りを示していただけないんですか。これは全く理解ができないんですけど。

小田子ども家庭支援担当部長

 今回、区有施設整備計画のところと、この地域の子ども施設のところの5年目までお示しするというのは、区のほうで総合的に判断した結果の記載でございます。なかなか今後のいわゆる学童クラブの児童数の需要などございますと、まず5年後までにつきましては、ある程度私どものほうで推計で埋めている部分もございますが、今後、学童クラブを御希望される新入生等の状況等も、またその後の段階で考えていくにしましては、特に今、中野東中学校区の2館につきましては、そういうところも今後の要素の中に一つ絡めた形で考えていきたいということもございますし、この5年後までしかお示ししないというのは、区としての今回、判断でお示しさせていただいたところでございます。

平山委員

 じゃあ、角度を変えます。城山ふれあいの家、条例上は児童館ですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 条例上は、ふれあいの家条例でございます。

平山委員

 児童館条例の児童館ではありませんよね。同様の施設がもう一つありますよね。どこですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 みずの塔ふれあいの家でございます。ふれあいの家条例の中で、ふれあいの家の中で児童館事業も行うという規定になっております。

平山委員

 みずの塔ふれあいの家の近くにあった児童館、区は1館閉館されましたよね。どうしてですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 その時点で江古田、江原のキッズ・プラザ開設に伴い廃止したというふうに考えております。

平山委員

 しかもね、みずの塔はふれあいの家だから児童館単独ではないんですよ。だからそちら側だけの判断では動かせないわけですよ。という経緯を考えたら――いや、私はそうしろと言っているわけじゃないですよ。もし仮に、区はもうおのずとそういう可能性が高い、あるいはそういう計画の、まだたたきの、たたきの、たたき台なんだけど、持っておきながらこれを出さないというのは、私はあってはならない姿勢だと思いますよ。今日はここまでにしますけど。

 前回も申し上げました。基本計画やこういう中期計画を出す目的というのは、区民の皆さんに、例えば自分が住まう地域の施設や、いわゆるインフラだとかまちづくりの変化がどう起きるかということを事前に知らせておかないと不都合が生じるからなんですよ。ソフトよりもハードなんですよ。だからこの施設整備計画は10年出さなきゃ駄目なんです。だからこれは10年なんでしょう。分けられたわけじゃないですか。基本計画は5年だけど、基本計画はどちらかというとソフトに偏った側面で書いてある。ハードは施設整備計画に書かれている。それは、やっぱり10年というスパンで今区が考えていることを区民に伝えないと。今住んでいる区民や、これから中野に住もうと思っている区民が困っちゃうんですよ。3年後に中野に住もうかなと思って、引っ越してみたら学校がなくなっちゃいましたなんていうことが起きないようにやるという目的もあるわけじゃないですか。

 行政側にしてみれば、児童館というのは子育て上、大変重要な施設なんだっておっしゃるんであれば示すべきですよ。学校再編計画というのがあって――学校再編計画、私が議員で入ったとき、前期の学校再編計画がスタートをするときでした。そのときに、後期の組合せまで決まっていたんですよ。とんでもない話だと思って、誰がこんなの決めたんだと思っていましたけど、でも、二つの学校や三つの学校を一つや二つに再編していくって物すごく大変な作業だから、丁寧な議論をして、やっぱり理解をいただかなきゃいけない。だから今のうちに徹底的な議論をした上で、区民にも早くから情報を出して、スケジュールだけじゃなくて組合せだけは、スケジュールはまたその後になるけど、財政的な負担が生じてくるから。だけど組合せだけは出したわけじゃないですか。誰のためかっていったら区民のためなんですよ。

 もう本当にこれで最後にします。はっきり申し上げますと、今回の基本計画をつくるのが、ここが勝負なんです。酒井区政が始まって3年が経過します。このままでいくと、ただ止めただけの区政になりますよ。哲学堂公園が止まって再開のめどが立たない。平和の森公園も止まったけど、計画どおりになった。区立保育園、1回止まった。何が止まった、かにが止まった。地域開放型図書館、いまだに結論が出ない。そういうたくさんの課題を解決するために、チャンスになる機会って5年に1回なんですよ、基本計画が5年だとしたら。もうここを逃しちゃうと本当に、やっていることは重要課題の先延ばしだけになっちゃいますよ。

 もう一つ、今回の予算特別委員会の全体会でありましたけども、システムでああいうふうなことが起きている。予算の賛成討論で言いましたけども、20%、当該委員会の話じゃないから申し訳ないですよ、20%削減を図ると言いながら、施政方針という1年に1回の一番大事な場面で、過去10年間で最大の9%の削減できましたとおっしゃったんですけど、それは基金と起債を突っ込んだだけで、抜いたら4.5%になるんですよ。何が言いたいかというと、この前の全体会の話も、言ってしまえば隠蔽だったり、ごまかしですよ。4.5%だって、こんなの、何ていうんだろう、偽装ですよ。

 このまま地域の子育て施設に関することをこんなぼやかした形で先延ばしにして、あたかも児童館は守られましたみたいな形になったときに、私は、その先、物すごいしっぺ返しが来ると思いますよ、区民の皆さんから。令和4年って何の年ですか。区長選挙がある年でしょう。そういうふうに思わざるを得ないような言葉はやめたほうがいいですよ。ちゃんと区の考えを示して、堂々と区政をやって、その審判を仰ぐ。都合が悪いことは全部隠しておいて、先延ばしにしておいて審判を仰ぐなんていうやり方ってよくないですよ。審判を仰ぐというのは選挙の話だけどね。当該委員会とはあれだけど――と思うから、まだ素案ですから、いや、ちょっと考え直していただきたいなと。これだったら報告を受けたなんて思えないですよ、だって不十分なんですもん。10年示さなきゃいけないものに、あえて5年しか示していないとしか思えないんですよ。それはやっちゃいけないことですから、もう一回考え直していただきたいなと思うんですけど。改めて10年、きちんと示すべきだと思いますけども、御見解を伺います。

小田子ども家庭支援担当部長

 委員御指摘のように、10か年の施設整備計画であるので当然10年目までお示しをするべきだという御意見につきましては承知をさせていただきました。今回いただきました委員会の御意見を含めまして、区としてのまた受け止め、考え等につきましては、企画部とともに全庁的に検討させていただきたいと思います。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後4時37分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時49分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、質疑中の報告事項は保留とし、保留となっている報告事項は、来週も引き続き質疑をしていただければと思います。

 次回の委員会は、3月15日午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の日程を終了いたしますが、各委員、理事者から何か御発言ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。

 では、以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後4時49分)