令和3年03月12日中野区議会区民委員会(第1回定例会)
令和3年03月12日中野区議会区民委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会区民委員会〔令和3年3月12日〕

 

区民委員会会議記録

 

○開会日 令和3年3月12日

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午後1時04分

 

○閉会  午後4時11分

 

○出席委員(8名)

 羽鳥 だいすけ委員長

 市川 しんたろう副委員長

 木村 広一委員

 いさ 哲郎委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 伊藤 正信委員

 森 たかゆき委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 区民部長 青山 敬一郎

 区民文化国際課長 辻本 将紀

 文化国際交流担当課長 矢澤 岳

 戸籍住民課長 伊藤 正秀

 税務課長 矢島 久美子

 保険医療課長 伊藤 廣昭

 産業観光課長 堀越 恵美子

 環境部長 朝井 めぐみ

 環境課長 波多江 貴代美

 ごみゼロ推進課長、清掃事務所長 伊東 知秀

 

○事務局職員

 書記 野村 理志

 書記 有明 健人

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第19号議案 中野区地球温暖化防止条例の一部を改正する条例

 第28号議案 中野区国民健康保険条例の一部を改正する条例

○所管事項の報告

 1 新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況について

(区民部、環境部)

 2 中野区基本計画(素案)について(区民部、環境部)

 3 中野区区有施設整備計画(素案)について(区民部、環境部)

 

委員長

 定足数に達しましたので、区民委員会を開会いたします。

 

(午後1時04分)

 

 本定例会における委員会の審査日程及び3日間の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時04分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時04分)

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目は議案の審査、その後、所管事項の報告を3番まで、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は進行状況に応じて改めて御相談したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入ります。

 第19号議案、中野区地球温暖化防止条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 本件について理事者の補足説明を求めます。

波多江環境課長

 それでは、第19号議案、中野区地球温暖化防止条例の一部を改正する条例につきまして補足説明をさせていただきます。(資料2)

 今回の改正は、地球温暖化防止対策審議会の廃止に伴う規定整備でございます。

 それでは、新旧対照表を御覧ください。右側が現行、左側が改正案となってございます。

 まず、目次でございますが、「第4章 地球温暖化防止対策審議会(第15条・第16条)」、「第5章 表彰(第17条)」、「第6章 雑則(第18条)」とありますが、これを「第4章 表彰(第15条)」、「第5章 雑則(第16条)」に改めます。

 続いて、条例本文になりますが、第4章を削り、第5章を第4章に、第5章中の第17条を第15条とし、第6章を第5章に、第6章中第18条を第16条に改正いたします。

 次に、今回の一部改正条例の附則でございますが、改正は公布の日からの施行でございます。

 以上、中野区地球温暖化防止条例の一部を改正する条例についての補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

いさ委員

 改めて確認をさせてください。地球温暖化防止対策審議会がなくなるということになるわけなんですが、環境審議会でしたか、重複するような同じような審議会があり、そちらで審議をするというような話だったように記憶しているのですが、そちらのほうの審議会でここでしていたような内容というものは網羅されるということでよろしいでしょうか。

波多江環境課長

 地球温暖化防止条例ができたのは平成23年7月になってございまして、従前から環境審議会というものは既にございました。地球温暖化防止条例ができたときに、地球温暖化に関することについて審議するということで審議会を設置したのですけれども、今般の環境審議会の中でも意見が出たのですが、環境基本計画は環境審議会で議論をして策定をしております。従前ですと、それを地球温暖化防止対策審議会で進捗管理をしてきたという経過があるのです。だけれども、それは計画を策定した審議会で進捗管理をしたり意見を述べたりするべきであって、審議会が違うというのはいかがなものかということになりました。そうした意見も踏まえて、すっきりとした形で地球温暖化の対策についても環境審議会のほうで、環境保全の中に地球温暖化対策が含まれますので、一緒にしっかりと議論していくという体制をつくるために審議会を一本化するという考えでございます。

いさ委員

 そうなると、この審議会の委員というところについての扱いはどうなっていくのでしょうか。

波多江環境課長

 今、環境審議会は継続して設置をしております。令和3年6月で任期が切れますので、条例改正後ですから、今回、環境審議会の任期が切れた段階で、再び環境審議会を継続して設置して、今回の環境基本計画の進捗管理をそこでしていただくということになろうかと思います。

森委員

 第4回定例会のときに考え方の御報告を頂いて、そのときに私が日本語の問題として引っかかったのは、気候変動への適応という部分と環境の保全という部分でちょっとずれが出ませんかという話をさせていただいたのですけれども、改めてそこのところを少し御説明いただけますか。

波多江環境課長

 気候変動適応法というものがございまして、その逐条解釈が平成30年11月に環境省のほうから出されております。その中に、気候変動への適応とは、地球温暖化を主たる要因とした地球規模での気候変動に関して、気候変動から受ける生活、社会、経済、自然環境に係る被害等の影響を防止または軽減することであるところ、環境の保全であって、地球環境保全に含まれるというふうに整理されているのです。ですので、このことを根拠にしてもすっきりと含まれるということで、環境審議会に一本化することについては特に問題ないと考えております。

森委員

 要するに、一般的な言葉の使い方どうこうではなくて、法的にはきちんとそのように定義がされているという理解でよろしいですね。

波多江環境課長

 はい、そのとおりでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱い協議のため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時11分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時12分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第19号議案、中野区地球温暖化防止条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第19号議案の審査を終了いたします。

 次に、第28号議案、中野区国民健康保険条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 本件について理事者の補足説明を求めます。

伊藤保険医療課長

 それでは、第28号議案、中野区国民健康保険条例の一部を改正する条例につきまして、別添の資料に基づきまして補足説明をさせていただきます。(資料3)

 令和3年度の国民健康保険料率につきましては、2月9日の当委員会において、令和3年度の保険料率の算定の考え方につきまして御報告をさせていただきました。国民健康保険条例の一部を改正する条例につきまして、国民健康保険運営協議会委員に書面により諮問いたしまして、原案を適当と認めるとの答申を頂いているところでございます。

 それでは、資料を御覧いただきたいと思います。

 改正内容でございます。1の(1)でございますけれども、保険料率の改正でございます。国民健康保険料には、加入者の医療費等を賄う基礎賦課分と後期高齢者医療制度を支える後期高齢者支援金等賦課分、そして、40歳から64歳までの方の介護保険料に相当する介護納付金賦課分という三つの区分がございます。保険料は、その所得に応じて賦課する所得割率と被保険者全員に等しく賦課する均等割額で構成され、その割合を賦課割合と申します。こちらにつきましては参考資料1で御説明をさせていただきます。

 恐れ入りますが、6枚おめくりいただきまして、参考資料1、令和3年度国民健康保険料率の算出についてを御覧いただきたいと思います。右上に参考資料1とあるページでございます。

 それでは、1番、令和3年度保険料率等前年度比較を御覧ください。表の所得割率の箇所を御覧ください。令和3年度の所得割率でございますけれども、医療費分が7.13%、支援分が2.41%、介護分が2.18%で、合計で11.72%、前年度より0.12%の増でございます。次に、令和3年度の均等割額の欄を御覧ください。医療分が3万6,600円、支援分が1万2,000円、介護分が1万8,600円で、合計6万7,200円、前年度より2,100円増でございます。1人当たりの保険料は、医療分、支援分、介護分の合計で、令和3年度は16万977円、前年度比4,129円の増となっております。保険料を賦課する上限の賦課限度額は99万円で、令和2年度と変更はございません。

 次に、参考資料2をお開きください。次のページになります。こちらは年収別の保険料のモデルケースを示したものでございます。

 一番上の表は、先ほど御説明しました令和3年度の保険料率(案)と令和2年度の保険料率でございます。

 その下の四つの表は、令和3年度の保険料率(案)を年収ごとにモデルケースとして算出した年間の保険料でございます。①は65歳以上の年金受給者の1人世帯、②は年金受給者の65歳以上の2人世帯の方の例を示したものでございます。また、③は30歳の給与所得者の1人世帯、④は40歳の給与所得者の4人世帯の方の保険料の例を年収別に示したものでございます。①、②、③の方の保険料は、いずれの年収の方も前年度より減額となっております。また、④の40歳の給与所得者の保険料は令和2年度よりも増加してございます。こちらの理由につきましては、医療分は前年度より引下げ、支援分は前年度より若干の引上げ、介護分につきましては前年度より大きく引き上がったためでございます。したがいまして、介護納付金分を納めていただく40歳から64歳の方の保険料は増加いたしますけれども、その他の39歳以下の方、あるいは65歳以上の方の保険料は下がるということになります。こちらの金額は1年間の数字になります。詳細は御覧いただきたいと思います。

 ここで、もう一度初めの1ページにお戻りいただきたいと思います。改正内容の(2)でございます。保険料を減額する額を次のとおり改めると書かれているところでございますけれども、国民健康保険では、低所得者の方に対して均等割額の減額というものを行っております。所得によって7割軽減、5割軽減、2割軽減という仕組みがございますが、均等割額に変更がある場合、減額する額を条例で定める必要がございますので、こちらにつきましても変更するものでございます。①第1号該当(7割軽減)と書かれている箇所を御覧ください。基礎賦課額に係る均等割額でございますけれども、2万6,250円を2万5,620円に、後期高齢者支援金等賦課額に係る均等割額は8,190円を8,400円に、また、介護納付金賦課額に係る均等割額につきましては1万1,130円を1万3,020円に改正するというものでございます。以下同様に、5割軽減、2割軽減も、均等割額の改正に伴いまして、それに係る軽減額を改正するものでございます。

 次に、1の(3)を御覧ください。国民健康保険法施行令の改正に伴いまして規定を整備するものでございます。これまでに頂きました平成30年度の税制改正の関係でございます。

 次に、(4)新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正に伴い規定を整備するものでございます。なお、改正理由につきましては記載のとおりでございます。

 次に、4番の実施時期でございますけれども、これらの改正につきましては令和3年4月1日から施行することといたします。なお、附則第8条第1項の改正規定につきましては公布の日から施行し、令和3年2月13日から適用するものでございます。

 次に、1ページから9ページは条例の新旧対照表となってございますけれども、向かって左側が改正案、右側が現行の内容でございます。これまで御説明させていただいた内容につきまして、条例の変更箇所につきましては下線で示してございます。

 以上、簡単ではございますけれども、補足説明とさせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

いさ委員

 今回のこの改定に当たって、区は赤字解消の計画の期間を3年間延長して12年間にしたということなんですが、このことは改定額に影響を与えているでしょうか。

伊藤保険医療課長

 こちらにつきましては、委員おっしゃるとおり、9年間から12年間に延ばしてございます。そちらについて影響はしてございます。

いさ委員

 繰出金が当初より多くなっているということなんだと思うんですが、それで、2月9日の区民委員会でも確認されましたが、1人当たり保険料が4,129円の増ということですよね。それで、今の報告を聞いていても、基礎分が下がっても支援金分と介護分が上がるということで、2号被保険者、40歳から64歳の現役のところが上がってくるということになるんだと思うんですが、その世帯というのは個々の世帯の割合で言うとどのくらいになりますか。

伊藤保険医療課長

 2号被保険者の数でございますけれども、こちらにつきましても、2月9日の資料に見込み人数としてお示ししてございますが、一般の被保険者の総数は7万6,220人、うち第2号被保険者数は2万6,306人ということで見込んでございます。割合としては34.5%、約3割強でございます。

いさ委員

 3分の1の子どももいる現役層というところが値上げになってしまうということなんですけど、コロナ禍で、今、非常に皆さんが苦しいという状況ではあるわけですから、やはり、そういった世帯についても保険料の引下げは検討すべきであったのではないかと、改めてこれは要望としておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱い協議のため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時23分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時24分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第28号議案、中野区国民健康保険条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第28号議案の審査を終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。

 まず、1番、新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況についての報告を求めます。

辻本区民文化国際課長

 それでは、新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況につきまして、資料に基づき御報告いたします。(資料4)

 本件につきましては12月の当委員会におきまして状況を御報告したところでございますが、その後の取組状況を含めまして、今定例会において開催されます全常任委員会で御報告するものでございます。なお、本資料につきましては当委員会の所管事項である項目をまとめたものとなってございます。

 それでは初めに、区民部の関係事項につきまして御説明申し上げます。

 初めに、1ページの1-1並びに2-1でございますが、こちらにつきましては変更はございません。

 2-2、国民健康保険・後期高齢者医療の充実の取組状況でございますけども、傷病手当金の支給期間につきましては本年6月まで延長し、取り組んでいるところでございます。

 恐れ入りますが、次のページでございます。下の表でございますが、3-1、緊急応援資金融資斡旋でございます。こちらにつきましては、取組状況といたしまして、2月26日現在の申込件数は1,019件、融資額は122億円余となってございます。また、3月まで延長して受付を行っているところでございます。

 次に、その下、3-2につきましては変更はございません。

 次のページでございます。3-3、商店街におけるキャッシュレス推進事業の取組状況でございます。本年1月に53の店舗にて導入をしているところでございます。

 次に、その下、3-4につきましては変更はございません。

 3-5、文化施設利用に伴う補償でございます。こちらにつきましては、先般、2月15日の当委員会におきまして御審議いただきました第10次補正予算によりまして、事業費につきましては2億2,000万円余となっているところでございます。現在、記載のとおり手続を進めているところでございます。

 次に、その下、3-6、中野区緊急応援プレミアム付商品券事業でございます。こちらにつきましては、取組状況といたしまして、記載のとおり、2月1日に2次販売受付を実施したところでございます。

 一番下の4-1、また、最後のページでございますが、予備費の充用につきまして、内容の変更はございません。

 私からの報告は以上になります。

波多江環境課長

 続きまして、環境部の関係事項について御説明いたします。

 まず、最初のページの1-1、消耗品購入については変更はございません。

 それから、2ページですが、2-3と2-4は前回の報告からの変更はありません。

 2-5からですが、こちらは、まず、第4回定例会の補正で認めていただいたものになります。2-5からは、外出自粛により家庭から排出されるごみや資源等の排出増のために対応しているもので、まず、2-5ですが、集団回収の支援522万5,000円は、古紙の増加に伴い、町会、自治会への補償金を増額させていただいたものでございます。

 2-6は4,219万8,000円で、びん・缶・ペットボトル、陶器・ガラス・金属ごみの増加により、その選別や資源化に係る経費の増に対応したものです。

 2-7の1,509万1,000円も、プラスチック製容器包装の増加に対応した経費を認めていただいたものでございます。

 3ページの3-7については、これは前回の報告からの変更はありません。

 最後の4ページに記載の予備費の充用に関しても変更はございません。

 環境部所管につきましては以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

石坂委員

 3ページの3-6、中野区緊急応援プレミアム付商品券事業のところで伺いますけども、好評である部分はもちろん当然分かっていますが、緊急事態宣言が出た中で、飲食店で使いづらくなってしまっていて、締切りもあるしというような声も頂いたのですが、そのとき、担当の方では何かしらの声が届いていたりですとか、何かしら検討したりとかということはあったのでしょうか。教えてください。

堀越産業観光課長

 2回目の緊急事態宣言を首相が公表された後、翌日にお声があるかなというふうに思っておったのですが、お電話を頂いたのは2件ということでございまして、期間延長という声を議会方面からも頂いていたところではございますけれども、もともとこういった状況を想定いたしましてといいますか、A券という飲食店中心のものについては、食料品なども買えるような店舗を広範囲でとしておりましたので、現在に至るまで、延長すべきだったというような大きなお声というものは頂いていないところでございます。

森委員

 ちょっとすみません、石坂委員と関連するところなんですが、やっぱり飲食店さんは、緊急事態宣言が出ていて、少なくとも3月7日までは閉めますという御判断をされていたところが結構あるわけですよね、このプレミアム付商品券が使える店舗でも。そうすると、要請に従って店舗を閉じていらっしゃった方々はプレミアム付商品券の恩恵を受ける機会がなくなっちゃっていたのではないかというところが非常に気にかかるわけですが、そのあたりの御認識等があれば御答弁を下さい。

堀越産業観光課長

 御意見を頂いている時点で、区商連を通して、あるいは、お話をする機会のあった商店街について、御感想といいますか、御意見を確認した経緯がございます。そのときにぜひとも延長していただきたいというお声は頂かなかったところでございまして、店舗なりの状況を見ながら当方としては判断といいますか、延長しないというような形で区商連との調整を行っていたところでございます。影響につきましては、具体的なお声は頂いておりませんけれども、日中の買物を促したりですとか、テイクアウト、デリバリーのチラシを作りましたところは、積極的に昼間の時間帯にお客様に御利用いただくように努力をしていただいたというふうに聞いてございます。

森委員

 延長をするべきだったという話をしているわけではなくて、要請に従って閉めているところが恩恵にあずかれないというのは制度的にちょっとどうなのかなという疑問があるわけです。東京都のほうの事業の話も出ていますけれども、今後の事業の組み方として、第4波がどうかという話もありますが、そういったことも制度設計の中では考慮しておくべきじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。

堀越産業観光課長

 新しい補助制度の検討中ということもございますけれども、今回、確かに短い期間とはなりました。いろんな事態を想定しておりましたけれども、いま一度、この制度はまだ完全に事業としては終わってございませんが、各店舗なり商店街のお声を聞きながら課題というものをもう一度分析しながら、次回行うといたしましたらば生かしてまいりたいと思っております。

森委員

 ぜひよろしくお願いします。

 それで、11万セットの完売は分かるのですが、最終的にどれだけ使われたかということの数字はもうありますか。まだですか。

堀越産業観光課長

 最終的には中野区商店街連合会のほうでまとめるわけですけれども、月締めでございまして、判明していますのは1月ぐらいまでのものなんですが、今聞いたところですと、まだ半分ぐらいの最終的な換金状況ということでございます。換金自体は今月いっぱいとしてございますけれども、いろいろなお店で引き換えていない場合もございますし、大きい商店街がそれぞれプールしていって最後まで持っているようなところもございますので、三、四か所換金控えのところがありますので、連合会自体もまだ最終的な数字がちょっとつかめていないところですが、比較的早い引換えを促すように、各店舗、あとは金融機関にもお願いをしてまいりたいと思っております。

伊藤委員

 今の関連でプレミアム付商品券なんですけども、11万セット販売の受付を終了したということでしたが、たしか、最初、事前申込みをされたときには事前申込みどおりにいかなかったというか、平均に行き渡るように、例えば10セット欲しいと言っても10セットに満たなくて、あなたの申込みはこれだけですよというまた返信があったと思うんですね。なおかつ、1月23日まで追加購入希望者への販売を実施したというのは、やはり、買う予定だった人が買わなかったということで、これの再販売というんでしょうか、追加販売をされたということなんですか。

堀越産業観光課長

 1月23日までの追加購入は、おっしゃるとおり、当初のものの引き換えられなかった販売の残という形でございまして、こちらは7,275セット分が売れていなかった分でございますので、追加購入の希望をされた方に引換券を送付したものでございます。

伊藤委員

 7,275セットというと1万セット弱なんですが、それでもなおかつ2月1日に2次販売受付を実施したということは、これでもなおかつ残ってしまったということの理解なんですか。

堀越産業観光課長

 2月1日の2次販売の時点では2,160セットの残が生じましたので、その分を2次販売の対象としたものでございます。

伊藤委員

 2次販売の受付を実施したというのは、さらにまた買い求めをしたいという人に周知したのでしょうか。それとも、全然違う仕組みでの周知だったのでしょうか。どうなんですか。

堀越産業観光課長

 2次販売はプレミアム付商品券のホームページなどで公表いたしまして、最後のものはインターネットでのみの販売というふうにさせていただいたものでございます。

伊藤委員

 これで大体ほとんど販売完了ということなんですよね。

 それと、森委員も言ったように、取りまとめ、今月いっぱいが換金期間だと言っていますけども、やはり、全体の報告、例えば大型店に何枚ぐらい行ったか、飲食店には換金が幾らあったかという実施結果ですよね。実施結果というか、販売はどの辺の店舗が多かったとか、そういう取りまとめをするのでしょうけども、プレミアム付商品券事業の結果というのはいつ頃取りまとめができるのか、大体の予想でいいですけど、いつ頃になりますでしょうか。

堀越産業観光課長

 繰越明許でも頂いている予算でございます。夏場ぐらいまでの整理がまず一旦かかります。その後になりますので、大体閉会中になる可能性はございますけど、夏以降の御報告かなというふうに捉えてございます。

伊藤委員

 東京都のほうでもこういったプレミアム付商品券事業を考えているような話もこの間ちらっと聞いたのですけども、この結果ですよね。結果が早く分かって、どういうところに工夫をしなきゃいけないかとか、どういうところに問題があったかとかいうことも恐らく出てくると思うんですよね。次の段階でこういったプレミアム付商品券の事業をうまく回せるように検討していくのでしょうけども、その辺の考えというのはどのように思っていますでしょうか。

堀越産業観光課長

 現在検討中の新たな補助制度活用の件につきまして、その可能性として、今後補正予算なりを御審議いただく場合には、併せまして現在の状況も、速報版という形になるかもしれませんが、きちんと踏まえた上での新制度であるというようなことを御説明する必要はあろうかと思ってございますので、そういった進捗に併せまして分析等も進めてまいりたいと思ってございます。

伊藤委員

 あと、使う区民の人たちというんでしょうか、消費者にもやはりいろんな意見があったと思うんですよね。思っていることもあると思うんですよね。そういう情報の収集ということはどのように考えていますでしょうか。

堀越産業観光課長

 消費いただく区民の方は、広聴・広報課に寄せられているものも幾つかございますし、あとは当課に寄せられているもの、あるいは、店舗等を通じての利用者の方のお声というものも広く確認をして、分析の一つの材料といいますか、データの一つとしてまいりたいと思ってございます。

伊藤委員

 ありがとうございました。プレミアム付商品券の事業の結果を私も楽しみにしておりますので、お願いしたいと思います。

 それから、その下の3-7の集団回収事業者に対する支援ということでお伺いしますが、これもたしか補正で組まれていたと思うんですけども、来年度は維持対策費として7,300万円でしたよね、この間の分科会でもお示しを頂いておりますけども。対象事業者数が25者になっていますが、来年度も同じあれでしたか、対策費の事業者数というのは。どうなっていましたか。教えていただけますか。

伊東ごみゼロ推進課長

 来年度も25の事業者数の変更はございません。

伊藤委員

 金額が違うということは、今回、取組状況をされた事業費というのはいつからでしたか。年度の途中でしたね。それで差額が出ていると思うんですけども、いつでしたか。教えていただけますか。

伊東ごみゼロ推進課長

 今年度のこちらの支援事業につきましては、昨年の5月からスタートした事業でございます。

伊藤委員

 たしか、基準となる10円に満たなければ補償をするということの説明だったのですが、先日の分科会でも、これが経常経費としてずっと続いていくと、やっぱり財政を圧迫するということもありますので、やっぱり事業者側の努力ということも必要なんでしょうけども、もちろん市場の価格にもよりますが、その辺をどのように対応していくのかということは、何か考えはありますか。

伊東ごみゼロ推進課長

 一つには、今、委員からありましたように、市場価格を見据えながら、また、事業者と、あと、町会・自治会の実践団体、あとは区の3者がこの事業を担ってございますので、何ができるかということは工夫をしていきたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 今の3-6のプレミアム付商品券のところですけれども、これは私は総括質疑でも取り上げたのですが、そのときに、いろいろな区民の声があるということ、その中で、広報が足りなかったのではないかということを御指摘したかと思うんです。具体的には、お店の側でその利用がなかったという声がある。それから、券を買った区民の側で、A券の使い道がなかった、余っちゃったという声がある。これは1人や2人じゃないんですね。こうしたことについて、ここから先もまたプレミアム付商品券が出てくるという流れになっているわけですが、広報の必要性については改めてどのように認識されていますか。

堀越産業観光課長

 広報につきましては、区民の方への広報につきましては区報にとじ込むという初めての対応を取ってもらいました。あとは、ポスターなりも当然貼りましたし、あとは、購入された方に対する広報という意味では、引換券のときに冊子をお渡ししてございますのと、先日、テイクアウト用などのパンフレットもお作りをして、電子版でも紹介をしているところでございます。思いつく限りの広報を行ったというふうに捉えておりますけれども、お店のほうの利用につながらなかった点があるとしたらば、ここは改善すべき点があるのかなと思います。ただ、商店街連合会などを通してそういった使われなかった店舗があるというようなお声は現時点では聞いてございませんので、何かそういった情報がありましたら、広聴・広報課にも窓口がございますし、当課にも直接御意見を頂けたらありがたいと思っております。

いさ委員

 そういう声があったから区民の代表として僕がここで話をしているわけで、その人が直接言ってくれなきゃ聞きませんよみたいに聞こえちゃうから、そういう言い方は僕はしないほうがいいかなと思うんです。

 確かに、広報はしっかりやられていたのだろうと思うんです。ただ、現実に伝わっていない方がいらっしゃるということで、特に商店のところについては、これは大事な話だと思うんですよ。だって、プレミアム付商品券があるから商店会に入ってくださいということもやっていたわけでしょう。これがメリットだと。でも、実際には使われていないお店があるとなったら、商店会に入るメリットというところは消失するわけですよ。じゃあ、もうこれはいいんじゃないかと思う店が出てきても仕方がないような話というのは結構大事な話ではないかと思っているわけなんです。だから質問をしたわけなんです。そこはちょっと重く捉えてほしいというふうに思います。

 3-3のところではキャッシュレスの話が出てきます。でも、これは結局国の事業だし、そもそもから言えば、キャッシュレス化というところは、全ての商店でかっちりかみ合うかというと、そうではないだろうということも含めて、総括質疑で、個別の商店街、そして個店への支援が必要で、そのためには、そこにどんなニーズがあるかの聞き取りをする必要があるじゃないかというふうに聞いたわけなんです。改めて、これから先はまだ新型コロナの影響が続くというところでは、どうしてもここで漏れてしまう人たち、このプレミアム付商品券の事業や貸付けやキャッシュレス化でさらえない商店のところをどうしていくのかということが求められてくると改めて思うんですが、この点の担当の認識をお伺いします。

堀越産業観光課長

 総括質疑でも前回の分科会でも、すみません、お答えをさせていただいたところなんですが、各個店の状況につきましては、東京商工会議所中野支部や中野区商店街連合会とも連携を図りながら情報の収集を図ってまいりたいと考えてございます。あと、区の経営相談、個店支援は、やはり事業者さんでございますので、そういった経営が厳しいようなところはぜひ経営相談にお越しいただきまして、状況を専門家も含めまして御対応させていただきたいと思っております。併せまして派遣制度なども東京都にございますし、いろいろな制度をPRしながら活用していただく中で状況把握にも努めてまいりたいと思ってございます。

いさ委員

 これでやめます。結局、皆さんにお願いしたいことは一つだけです。所管の皆さんが商店街に行って、商店に行って話を聞いてきてくださいと、僕はここだけなんです。ランチを食べに行けば、そこでお話ができるだろうと思うし、いろいろ条件的に難しいところはあると思いますが、ぜひそこは知恵を絞ってやってほしいということを改めて要望としておきます。

近藤委員

 すみません、ちょっと私が聞き漏らしちゃっただけかもしれないですけれど、ちょっと確認したいのですが、プレミアム付商品券のところで、初めは11万セット販売受付というところで、まず、すごく欲しいという方がたくさんいらっしゃって、全部を配ることはできなかったという状態でしたよね。追加で配ると言ったのですけど、初めの区切ったところがちょっと少な過ぎたのかなという思いがちょっとあるのですが、希望したけれど手に入らなかったということを何人も聞いたんですね。そこはどういうふうになっていましたか。

堀越産業観光課長

 初回販売分については、基本的には抽せんではないので、当選という言い方が合っているかどうかはあれなんですが、希望枚数は10セットが上限ですから、そこを抑えて、多い方からだんだん減らしていって、少ない枚数を希望された方にはお配りしていますので、基本的に3セットを基本としてお一人分、各世帯には引換券を送付してございますので、抽せんではないので、初回のもので外れたということは状況としてはないかと思ってございます。

近藤委員

 抽せんで外れたということではなくて、10セットを希望したのですけど5セットぐらいしか来なくて、みんなに行き渡らせるという意味でそういうことをされたのですよね、全く来ない人がいては困るからということで。ただ、それをちょっと少なく見積もっちゃったかなという思いがあるんですよ。初めにもうちょっと出していれば、そこは難しいところだと思うんですけれど、ちょっとそこがどうだったのかなという。配分はすごく難しいことだと思うんですが、そこは、全部希望どおりに、もっともらいたかったけど少なかったという方がいらっしゃって、もちろん、10セット全部は出せなかったけれど、ちょっと絞り過ぎてしまってはいないですか。ちょっとごめんなさい、それは私は分からなくて、確認したいのですけど。そうすると、早くに届くと早くに使えたといういい点があったのですけれど、これを何段階にもしてしまったときに、使う期限が短くなってしまったということもあったのかなと思うんですが、そういうことではないですか。

堀越産業観光課長

 制度として少し分かりづらくて申し訳ございません。区によって様々な方法がありまして、練馬区などは抽せんであったと。実施時期によってかなり各自治体の状況が異なっておりまして、中野区は比較的ゆっくりしたスタートといいますか、ほかの区ではもっと先にやっていたものもありまして、そのあたりの課題を整理しながら導入した制度ではございました。品川区は事前申込制で、全員当選というものもやっておりましたので、そこも参考にいたしました。したがいまして、希望される方に行き渡らせるためには、やはり、結果としてお一人3セットか4セットというふうになってしまったという状況ではございます。分けて販売したというよりは、残数をその次に売り出したわけですので、希望された方は、引換券が来た方は買えたわけでございます。他区の状況におきましても、何%かはどうしても売れ残りの数が出てしまうことは分かってございましたので、残数を売り切るための状況で、こういったような手順で進めたという状況ではございます。枚数は、やはり予算の中でお決めいただいたものの中で想定させていただいたものですので、今の状況を踏まえまして、課題といいますか、方法についても検証していけたらと思ってございます。

近藤委員

 本当に皆さんがどのくらい欲しがるかとか、そういうことは想定できないから、本当に行かなくなっちゃう人がいたら絶対困るので、やり方としては間違っていなかったと思いますし、ただ、初めにすごく欲しいという盛り上がりがあったわけですよ。そこが、後になっちゃったときに盛り上がりがちょっと欠けたのかなみたいな、私はその感じなんですよ。区民の方を見ているとそんな感じがするのですけれど。でも、そういうことでもないのでしたら、このやり方でよかったのかなと思うんですけれど、早めにとても欲しがっていた人にもうちょっと早く着くとよかったのかなという、多い部数が着いたら使ったのかなという思いもあるのですが、ちょっとそこら辺は違うということで、どうですか。

青山区民部長

 1回目の販売で多く申し込まれた方は御希望どおりにはいかなかったのですけど、それは、希望された方が少なくとも1セットは買えるようにということで平準化するためということで、それで、何かプールして残しておいたということではなくて、1回目で全て売り切るということで購入の申込書を皆さんにお配りしたところです。ですから、1回目で申し込まれた方たちがそのとおりに皆さんが買いに来られれば1回目で全部売り切れていたのですけれども、申し込んでおいて買いに来られなかった方もいらっしゃったので残部が出てきて、1次販売、2次販売というふうにやったということでございます。

堀越産業観光課長

 すみません、1点だけ補足を。今、部長がお話ししたとおりでございます。あとは、3セット、4セットになりましたが、世帯でいきますと、世帯数の上限を別にかけていたわけではないということと、あとは、最初の応募はがきなりのところに、追加販売を希望する方についてはそれ以上、2回目のチャンスもあったわけでございますので、そういう意味では、さらに買いたい方については少し手厚い制度にはしていたということでございます。

木村委員

 全員聞いているので私も聞きます。

 基本的に中野区独自というか、やり方も様々あって、一歩間違えればニュースになっていた。ニュースというか、ほかの市区町村ではニュースになったこともあったりとかするので、おおむねすばらしい取組というか、制度でいったかと思っています。

 今の話でちょっとだけ確認なんですけど、最初の応募で、要は、追加希望をするという方は何件あったのか、教えていただけますか。

堀越産業観光課長

 追加希望は7,714セットの希望がございました。

木村委員

 母数というか、全体の応募数は何件でしたか。

堀越産業観光課長

 もともとの応募セット数は20万253セット分でございます。

木村委員

 そういう意味では、区民の皆様も、今回のこういったプレミアムというのはある意味では初めてで、当然申し込んだら10セット全部来るだろうと思って、追加応募を多分していない方が多くあって、それで、実際来たのが三、四セットで、本当は追加希望をしておけばよかったと思う人が多分いっぱいいたかもしれないということかなと思うんですね。そういった意味では、一旦終わった段階なんですけども、当初の11万セットという数が適正というか、予算上はしようがないのでしょうけども、どうだったのかなという。正直な感想というのはどうですか。

堀越産業観光課長

 これは7億円を超える販売額でございました。過去の中野区におきます販売額からしても、最も適した販売額かなと思って計算を進めており、議決も頂きました。他区の状況を見ましてもいろいろな規模がございましたけれども、多過ぎても、当初は残が出たりですとか、少なくても効果はあまり見込まれないとかというところで、適正な規模で制度を構築させていただいたと思ってございます。ただ、20万セットを超える御希望があったということは、皆様が御参加の意思、商店街を支えていきたいというような区民の皆様の応援の表れでもあったと思いますので、一定の経済効果は出たことになると考えてございますが、新型コロナの状況を踏まえまして、次回の検討を進めている状況におきましては、券の状況もそうですけれども、財政規模、販売額というものもいま一度精査をして、効果を見極めつつ案を作成していくべきかなというふうに捉えてございます。

木村委員

 おっしゃるとおり、区民の皆様の要望というか、思いというのは結構期待度があったということはしっかり踏まえて今後やっていただきたいと思いますし、今回は、今定例会で検討しているというか、審議している補正予算で、交付金の対象でほぼ全額になるということですので、区の負担はほぼないという感じかと思うんですけども、来年度、今度は東京都が地域振興券をやると。中野区がどうするかは分からないですが、その先、新型コロナの状況が落ち着いたところを見て、またプレミアム付商品券という話はいろいろ出てくるかと思うんですね。今回、30%ですからこういったかなり高い期待値というものがあったのですけども、今後、10%か20%、日常的なときにプレミアム付商品券をぜひやってほしいということは、ずっと毎年、区商連からも要望があったりはしているので、今回の結果を踏まえて、当然データにしていただくと思いますし、新型コロナが落ち着いても、区単独でまたプレミアム付商品券を前向きにまたぜひ検討していただければと。新型コロナが終わってからの日常的なときにまたそれを検討していただければと思うんですが、いかがですか。

堀越産業観光課長

 商店街連合会からも要望をされているところでございます。基本計画の素案の中にもございますけれども、電子商品券というものも今後検討を進めてまいりますので、そういったところの効果ですとか、プレミアムをつけることによる効果も、現在の状況も踏まえながら検証してまいりたいと思ってございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、2番、中野区基本計画(素案)についての報告を求めます。

波多江環境課長

 それでは、中野区基本計画(素案)について、資料に基づき御報告をさせていただきます。(資料5)

 まず、かがみ文のほうを御覧いただきたいのですけれども、中野区基本計画(素案)について作成したので報告するものでございます。

 1番、中野区基本計画(素案)について、(1)構成でございます。第1章から第5章といたしまして、参考資料1~3を添付しております。

 (2)中野区基本計画(素案たたき台)から中野区基本計画(素案)への主な変更点及び(3)中野区基本計画(素案)について、併せて御説明をいたします。

 別紙1のほう、横版の資料になりますが、こちらのほうをちょっと御覧いただきます。項目ごとに主な変更点を整理しているものでございます。ページの欄に別紙2の基本計画における該当ページをざっくりと記載しております。必要に応じて、別紙2の素案そのものについても確認いただき、主な変更点につきましては、文言整理等の一部修正は除いているということでもございます。

 第1章ですけれども、素案のほうを御覧いただきたいと思います。別紙2のほうの5ページになります。まず、5ページでございますが、改定に係る考え方について追記をいたしておりますが、それは5ページの上から4行目になります。「ただし、」というところから、「区が取り巻く社会経済状況が大きく変化した場合や、財政状況及び計画の前期における各施策の実施状況を踏まえ、見直す必要があると判断した場合には、計画期間の終了を待たずに改定を行います。」ということを追記しております。

 続いて、7ページでございます。第2章、策定の背景でございます。7ページからが背景になっておりますけれども、こちらの中で12ページです。12ページに、SDGsの関係のことについて、広報や啓発活動の必要性について、SDGsのマークのちょっと上のほうの「さらに、」というところから、「SDGsの達成に向けて、区民生活や事業者の事業活動に浸透させていくためにも積極的な広報・啓発活動を進めていく」ということを追記しております。

 15ページに移りまして、人口構成比として、将来人口推計に子ども女性比を追記しました。

 それから、24ページから30ページまでは、財政状況・財政見通しについて、直近の状況を踏まえ、10年間の財政フレーム、起債・基金を活用する主な事業について修正をしております。

 それから、31ページ、ここからは重点プロジェクトということで、33ページを御覧いただきたいのですけれども、全体といたしまして、33ページの白丸の四つ目です。「重点プロジェクトの推進にあたっては、各部の円滑な連携を図るとともに、各プロジェクトの着実な進展と進捗管理を行うため、推進会議を設置します。推進会議においては、課題の解決に向けて、効果的かつ効率的なプロジェクトの実行に向けた検討を深めていきます。」という記載が加わっています。

 それから、36ページ以降です。各プロジェクトに新たに、例えばですけど、36ページを御覧いただくと、これは子育て先進区の実現の項目ですが、重点ポイントと主な関連事業ということで、こういう囲みの記載を追記しております。それから、プロジェクト2とプロジェクト3については、資料のとおり、タイトルや本文の一部修正、追記がございます。

 では、中身について、まず、環境部のほうから説明をさせていただきたいと思います。

 まず、重点プロジェクトのところから、プロジェクト3の活力ある持続可能なまちの実現の3番目に当たる、脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりの展開の項目なんですけれど、52ページになります。52ページの丸の二つ目のところで、「区有施設や行政活動における脱炭素化を率先して進めます」の文章は、より簡潔に方向性を示す表現に修正をしております。

 53ページのほうは素案たたき台からの変更となりますが、重点ポイントと主な関連事業を囲みで追記しています。なお、重点ポイントとは、プロジェクトを進める上で区としての方向性、指針となるもので、ここに環境配慮行動の促進や行政活動における環境負荷の低減などを記載し、主な関連施策を並べて記載しております。

 次に、基本目標の施策の中で修正した事項を説明いたします。

 ちょっと飛びますが、267ページの施策51です。脱炭素社会の推進と気候変動への適応の成果指標でございますが、267ページにあります。区内の二酸化炭素排出量について、2025年の排出量は、最初、素案たたき台では75万1,000トンとなっておりましたが、71万6,000トンといたしまして目標値を修正しました。これは、2050年に中野区はCO実質ゼロを目指すこととするために目標値を高くしたというところでございます。

 また、269ページの事業の展開の部分ですが、再生可能エネルギー設備等導入支援事業の後期部分に「推進」と書いてあったのですが、議会のほうからの御意見もございまして、「推進」というような書き方ではなくて、「導入支援の拡充」ということにいたしました。加えて、なかのエコポイント制度の前期の記載を、「環境行動コースの充実」という記載から、「ポイント付与対象事業の充実」ということで表現を修正いたしました。

 最後の環境に関する連携・協働に向けたネットワークづくりの項目では、後期をやはり「推進」としていましたけれども、「環境に関する地域団体等のネットワーク支援」といたしました。具体的に表現をするように修正をしたものです。

 環境部所管分は以上です。

辻本区民文化国際課長

 続きまして、区民部所管分につきまして、主な修正点、変更点につきまして御報告を申し上げます。

 初めに、別紙2、本冊の48ページをお開きいただきたいと思います。第3章、重点プロジェクトの3、活力ある持続可能なまちの実現を推進するというプロジェクトの①でございます。地域経済の回復とまちのブランディングによる産業の活性化を進めますというところなんですけども、ここの一つ目の丸でございますが、ここに雇用の促進に関する記述を追記したところでございます。

 続きまして、飛びまして、各施策ということで、まず初めに83ページをお開きいただきたいと存じます。施策6、誰もが身近に文化芸術に親しめる環境づくりのところでございますが、このうち、成果指標と目標値のうち、目標値を最新のデータを踏まえまして修正いたしました。

 次に、84ページをお開きいただきたいと存じます。一番下、主な取組の⑤でございます。主な事業に旧中野刑務所正門関連事業ということで追記をいたしました。

 続きまして、隣の85ページでございます。事業の展開の一番上の文化芸術施策総合推進事業、また、3番目の商店街と連携した文化振興事業、また、5番目の文化芸術振興に向けた区民・団体活動支援事業につきまして、後期の事業展開を追記いたしました。また、このページの最後のほうでございますが、旧中野刑務所正門関連事業を追記したところでございます。

 続きまして、87ページをお開きいただきたいと思います。施策7、魅力的な地域資源の発掘・発信というところでございます。この成果指標と目標値につきまして、事業の展開等を勘案いたしまして変更をいたしました。

 続きまして、次のページ、88ページでございます。まず、主な取組の②のタイトルにつきまして、素案たたき台では「地域イベントの支援と集客力・発信力のあるイベントの創出」としておりましたけども、「地域」という言葉を取りまして、「イベントの支援と集客力・発信力のあるイベントの創出」ということで修正をいたしました。

 また、その下の事業の展開の一番下でございますが、イベント等推進事業につきまして、前期、後期の展開を追記してございます。

 続きまして、96ページをお開きいただきたいと存じます。こちらは施策9、商店街の活性化支援によるにぎわい空間の創出のところでございます。事業の展開のうち、一番上の個店経営支援事業、また、その下、2番目の商業サポート事業につきまして、後期の展開を追記いたしました。

 続きまして、100ページをお開きいただきたいと存じます。こちらは施策10、中野駅周辺における新たな魅力や価値の創出・発信のところでございます。事業の展開のうち、一番下、にぎわい、文化・芸術事業誘導につきまして、前期、後期の展開につきまして追記をしたところでございます。

 最後に、225ページをお開きいただきたいと存じます。施策41、生涯にわたり学び続けることができる環境づくりでございます。こちらにつきまして、成果指標と目標値のうち、上の「区内において様々な学習機会が充実している」と感じる区民の割合につきまして、最新のデータを踏まえ、目標値を修正したところでございます。

 区民部所管分につきましては以上でございます。

波多江環境課長

 それでは、初めのかがみ文の資料にお戻りください。

 2番目に、意見交換会等の実施についてでございます。素案に係る意見交換会を「区民と区長のタウンミーティング」として、4月3日から4月13日の間において、意見交換会の日程を裏面に書かせていただいておりますが、全6回実施をする予定にしてございます。実施に当たっては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため事前申込制とするとともに、各回に定員を設けます。また、出席者には検温の実施やマスクの着用を求めるなどの対策を講じることにしております。野方区民活動センター等、中野区役所に至るまで、右側に書いてある定員で実施をする予定でございます。

 関係団体等からの意見聴取ですけれども、意見交換会のほか、3月22日から4月23日までの間、関係団体等から意見を聴取いたします。

 その他、意見募集は、電子メール、ファクス、郵送で4月13日(火曜日)まで意見を募集します。

 周知方法は、なかの区報3月20日号、中野区ホームページの掲載等により周知をいたします。

 今後のスケジュールでございます。令和3年3月と4月は素案に関する意見交換会、関係団体等からの意見聴取等の実施。6月から7月は案の報告、案に関するパブリック・コメント手続の実施。8月に策定を予定しております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

森委員

 ちょっと気になるところがあって、重点プロジェクトのところの追記されたところなんですけど、多分本当の所管は総務委員会なんでしょうが、区民部も環境部も重点プロジェクトの関連の施策があるということでお伺いするのですが、四つ目の丸のところで、推進会議を設置するということは、具体的にやり方を定めたということでいいと思うのですが、その後の「効果的かつ効率的なプロジェクトの実行に向けた検討を深めていきます。」ということの意味がよく分からなくて、これは何を言いたいのか。つまり、基本計画を定めて施策をやっていくということは、「プロジェクトを実行していきます。」じゃないとおかしいのではないかということです。だって、基本計画の期間中に検討をし続けるわけではないでしょう。具体的な施策を動かしていかないと基本計画に掲げたまちの姿なんかは実現できないのだから、「実行していきます。」じゃないといけないのに、「検討を深めていきます。」という最後のこの一言は、何でこんな表現になっているのかがさっぱり分からないのですが、それは、関連施策のある皆さんの所管で何がしかの理解があるのかどうか、ちょっと教えてください。

波多江環境課長

 効率的とか効果的という言葉が入った経緯そのものについて、詳細にわたって議論の経過を押さえているわけではないので、環境部所管としての見解といたしましては、やはり、重点プロジェクトに設定をした限りは、5年間の間に重きを置いてしっかりやっていくということになると思うんです。漫然と書かれてあることをやっていくというよりかは、SDGsなどで相乗効果を狙いながらもやっていくんだということを言っております。この計画の中に策定の背景で言っておりますので、一つの施策で一つのことだけを達成するというよりかは、環境の課題に関して言うと、どういう事例を挙げていいかはちょっと今すぐ思いつかないですけれども、まちづくりのところで脱炭素化が進めば様々生活環境がよくなるということもあるので、そういった意味でしっかり効果を最大限に高めながらやっていくというイメージを私どもは持っているということでございます。

辻本区民文化国際課長

 区民部でございますが、ただいまの答弁と重なる部分がございますけども、委員のおっしゃるように、それぞれのプロジェクトは実行していくということでございます。これに当たりましては組織横断的に関わる部がございます。これらが調整会議などによりまして連携を図り、その事業を効果的・効率的に推進していくということでございまして、実行をするという部分では当然のことと考えてございますが、その展開と申しますか、推進に当たりましては、効果的・効率的に各部が連携して行っていくということで考えております。

森委員

 今御答弁いただいたことは当然のことだと思うんです。だとすると、何で「実行していきます。」でなくて「実行に向けた検討を深めていきます。」なのかがやっぱり分からないので、ここは基本構想・基本計画担当のほうに重々お伝えいただければというふうに思います。

 それから、関係団体等との意見聴取ということでありますが、区民部、環境部それぞれでどういったところでと、今想定しているところがあれば教えてください。

波多江環境課長

 意見聴取の関係団体というのは、消費者団体のところに環境部としては意見をお聞きするという機会を設ける予定になっております。

辻本区民文化国際課長

 意見聴取の関係でございますけども、今、環境課長から申し上げました中野区消費者団体連絡会、中野区観光協会、なかの生涯学習サポーターの会、中野区商店街連合会、中野工業産業協会、また、東京商工会議所中野支部ということで予定をしております。

森委員

 それから、環境部のほうの話で、269ページ、なかのエコポイント制度のところの前期の取組の表現が変わっているということなんですが、ごめんなさい、変えた趣旨がちょっと分からなかったので、御説明いただけますか。

波多江環境課長

 なかのエコポイントという制度を現状のままではなくて、電力をやはり見直して充実させていかないことには、なかなか環境配慮行動を誘導するようなものという形が出しにくくなるので、そういう書き方にさせていただいて、もっともっとあらゆるところでのポイント付与ができないものかというところで、計画の中に入れたいと思っております。

森委員

 ありがとうございます。

 それから、財政フレームのところが変わっているのですが、ここで、税務担当としては何がしかここで推計を出してというようなことはやられているのでしょうか。それとも、これは基本計画担当のほうでやっているのでしょうか。

波多江環境課長

 財政フレームにつきましては、素案たたき台を策定した後に、職員定数の考え方を踏まえて人件費を再計算したりとか、あとは、いろんな施設の整備経費を見直したり、あとは、国の経済財政に関する試算の指標などを勘案して一般財源の再計算をしたり、財政調整基金や特定目的基金等への積立て、あとは、義務教育施設整備基金への積立金取崩額などを見直してつくったということでございます。

森委員

 それは分かるのですけど、もうちょっと具体的に聞くと、特別区税の見込みのところで、今年度の動き等も踏まえて、税務のほうで何がしかの見直しをされているとかなんとかということがあるのかということを聞きたいのですが。

矢島税務課長

 特別区民税の見込みを毎年度、税収の部分でやっておりますので、それにつきましては、財政課からの依頼に基づきまして、税としての見込みを財政課のほうに提出しているというプロセスがございます。それに基づいて、財政課のほうでトータルの判断というところで税収見込みを勘案して作成しておりますので、税のほうとしては、税の状況を踏まえて財政課に御報告して、それを財政のほうでまとめていただいている状況でございます。

石坂委員

 何点か伺います。

 まず、33ページのところで重点プロジェクトとはとあって、四つ目の丸のところで、「重点プロジェクトの推進にあたっては、各部の円滑な連携を図るとともに、各プロジェクトの着実な進展と進捗管理を行うため、推進会議を設置します。」とありますけども、推進会議というのはどういった構成メンバーなのか、どういった位置付けなのかが気になるところです。区民部ですとか環境部の部長であるとか課長等が推進会議にどう関わるかとか、どう参加するかとか、あるいは、どう連携していくかということがあったりするのでしょうか。

波多江環境課長

 まず、重点プロジェクト全体の進行管理というのは企画部が行うということで聞いておりまして、テーマごとに主管部と関連部を定めた上で、各部の連携を図りながら着実な実現を図るというところまでの企画部の考えを聞いているところでございます。具体的な組織の在り方ということについてはまだ検討中というようなことで聞いております。

石坂委員

 やっぱり、推進会議の進捗管理は企画部が行うということで、推進会議という会議体をつくる形になっていて、推進会議に区民部や環境部の課長なり部長が入っているのか、そこに入っていなくて、推進会議から言われたことを実施するだけなのかで大分状況は変わってしまうと思いますので、今回は素案で、今後、案とかになっていくわけですけども、正式に確定するまでには、その辺というのは見えてくる状況になるのでしょうか。

波多江環境課長

 こういう計画の進捗管理をするであるとかいうことに関して言うと、部長あるいは課長が横断的に出席をして調整をするというのが普通のスタイルというか、在り方だと思ってございます。

石坂委員

 普通のスタイルは、今回はどうなのかというところで限らず普通の話だったけども、普通の参加する形なのかどうか、今後はちゃんと話合いを、所管をまたがる部分はありますけども、話し合いながら今後が見えてくるようにしていただければと思います。これは要望で結構です。

 あと、それから、83ページで、成果指標と目標値の一つ目です。指標設定の理由として「誰でも気軽に親しめる文化芸術のまちづくりの成果を計るため」という形で、成果指標は「中野区の文化的環境に満足していると思う区民の割合」という部分があります。前回、違うところの質問で指摘した文化というのは、その人自身が生まれ持っている様々な文化的な違いという意味での文化と、あとは、何か物を作ったりという文化。この文化も、本当に現代的な文化もあれば、伝統的なものなんかもあるわけですけども、文化的環境というのは、ただ単にぽんと区民の質問の中で文化的環境という言葉が出てくると、その受け止め方は様々で、回答もすごくばらばらになってしまうと思うんですが、このあたりは、成果指標として、ここに挙げるだけではなくて、実際に把握をする際とかには、文化とか、あるいは文化的環境というのは、かなり整理しないと正確な数字は出てこないと思うので、そのあたりというのはどのようにしていくのでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 こちら成果指標、中野区の文化的環境に満足していると思う区民の割合につきましては、昨年度に実施しました中野区の文化芸術実態調査の項目を基に2019年度の現状値として出しておりますし、また、今回、企画部のほうでの区民意識実態調査におきましても同様の項目で、こういった文化的環境に満足していると思う区民の割合ということで出させていただいているところでございます。委員御指摘のとおり、やはり、文化という定義づけは、いま一度、どういった形が望ましいのかを整理しつつも、指標として取っていくのであれば、そういった形で継続的に取れるような成果指標が望ましいというふうに考えておりますが、御指摘のとおり、そのあたりは整理していきたいというふうに考えております。

石坂委員

 しっかりと整理をしていただいて、正確に把握できるような形で進めていただければと思います。

 それから、あと、96ページで、すみません、細かいところを聞くことになってしまうかもしれないですけども、96ページのところで、個店経営支援事業ですとか商業サポート事業のところで、前期にやったものに対して、後期は継続的にやっていくというような形の表現になっています。例えば、オンラインを含む商業サポート機能の導入のところが、継続的な商業サポート事業の実施という形で、引き続きという意味なんでしょうとは思いますけども、その一方で、その下の空き店舗情報の発信ですとか専門家派遣調整というところですと、前期は「空き店舗情報の区ホームページでの発信」とありまして、後期は「推進」となっています。「継続的な」と「推進」で、「推進」はあちこちに散見されますけども、その上の二つのほうが「推進」ではなくて「継続的な」となっているのは何か理由があってなのか、その辺のニュアンスの違いがもしあれば教えてください。

堀越産業観光課長

 ニュアンスといいますか、上の個店経営支援事業ですとか商業サポート事業、これらは「継続」という言葉を使ってございますが、事業的には、内容を更新しながら拡充路線を行っていくというイメージで捉えてございます。空き店舗情報の発信ですとか専門家派遣調整ももちろん拡充の要素は多分にありますけれども、基本的には導入を行った後は推進というような形で、ニュアンスは多少違うかなというふうに捉えてございます。

石坂委員

 ニュアンスが違うということですけども、やっぱり、始めたものをしっかり行っている、今まで行っているものをさらに進めていくというときに、継続的な部分も拡充していく要素もあるという話もありました。推進というのはしっかり進めていく意味合いですので、これはだらだらと、今、答弁を聞いたら、大丈夫かと思いますけども、ただ同じようにのんべんだらりと継続ということではなくて、常に刷新・拡充・改善しながら進めていっていただくようなことを前提に考えていっていただければと思います。これは要望で結構です。

 あと、それから、225ページです。成果指標と目標値の「区内において様々な学習機会が充実している」と感じる区民の割合という形で、現状を踏まえて目標を定めましたという説明が先ほどありましたが、現状値がハイフンになっていて把握がされていないような表記になっています。これはどういった状況なのか、教えてください。

矢澤文化国際交流担当課長

 こちらの生涯にわたり学び続けることができる環境づくりのところの現状値のところですけれども、こちらにつきましても、企画部のほうで、統計学会が行っている今年度の区民意識実態調査を、まさに今定例会のところで報告するというふうに聞いてございます。こちらの現状値につきましては、生涯学習の部分もそうですし、先ほど申し上げました文化のところもそうですけれども、基本構想担当からは、素案から案に変更する段階で現状値を含めた形に一新するといいますか、最新のデータに修正するやに聞いてございます。ですので、この素案の段階では、データとしては一定程度出ておるところではありますが、素案から案の段階で改めて最新のもの、2020年度のものというふうに聞いておりますので、今回は素案のためハイフンという形にしておるところでございます。

石坂委員

 ありがとうございます。しっかりと入れば大丈夫だと思います。

 あと、269ページのなかのエコポイント制度のところで、前期はポイント付与対象事業の充実となっていて、後期は全く空欄になっている状態です。これは、ほかの事業であれば、例えば、再生可能エネルギー設備等導入支援事業、これは前期で実施して、後期で拡充していく、環境形成型のまちづくりであれば、各地区のまちづくりにおける環境形成型のまちづくりの検討で、それを推進していくという形で、拡充するとか推進するという言葉が入ってくるのですけども、なかのエコポイント制度に関しては、後期は特に推進とか拡充ということがないのか、あるいは、前期だけで終わってしまうことは多分ないと思うんですけども、そのあたりというのはどうなんでしょうか。

波多江環境課長

 記載の仕方として、ポイント付与対象事業を充実させるということが前期なので、これを推進と書くのもちょっと陳腐な感じがあるかなというところもあって、そうかといってやめるということでももちろんありませんが、前期で進捗管理をしながら成果を見極めつつ検討して、拡充が十分であればそのまま推進ということにはなろうかと思いますし、そこは見ながらというところで、書いていないということでございます。

石坂委員

 そういう意図だということは聞いて分かったのですが、このままですと、なくなっちゃうのかなとも見えてしまいかねないので、ちょっと表現の仕方を考えていただければと思います。これは要望で結構です。

いさ委員

 まず、83ページのところの文化芸術のところです。成果指標のところで、自ら文化・芸術活動を行っている区民の割合ということが出てきます。これはどうやってカウントするのか。どういう人をカウントするのか。いかがでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 こちらにつきましては、企画部のほうで行っている区民意識実態調査の調査項目において、成果指標を計るための項目を設けているところでございます。区民意識実態調査はいわゆる無作為抽出で、区民の方々の数値は把握しておりませんが、そういった方々から無作為抽出でアンケートを取っているというふうに聞いてございます。

いさ委員

 そうなると、2025年度の目標値を取るに当たって、もう一度同じようなアンケートをやるということでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 こちらにつきましては、毎年、区民意識実態調査でこの項目を設けまして、2025年度といいますか、毎年その実態を把握しながら、そのシーンに見合った施策を展開したいというふうに考えてございます。

いさ委員

 私は今回の総括質疑でこのあたりをちょっとお聞きしていますけれども、そのときは、意識調査は大事だったけれども、そこに現れない人がいるということで質問をしたと思うんですね。ライブハウスがあったり、バーみたいなところで演奏する人がいたり、そこで寄席があったりで、そういう人たちはどうするのかというようなことで聞きました。そのとき、少なくとも区のこれからの方針の中では、そういう皆さんも支援したり振興したりする対象ですよということでお答えいただいたと思うんです。そうなると、そういう人たちの活動というものがここにどうやって現れてくるのかということが気になっているのですけれど、その点はどのようにお考えですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 先般の総括質疑でもやらせていただいたとおり、区内のいわゆる民間のライブハウスですとか劇場ですとか、そういった実態調査を現時点では行うことは考えてございませんが、やはり、引き続きそういった方々への支援も含めてその調査の実施を、要否も含めまして検討していきたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 やってほしいのですけど、今聞いているのは、成果指標との関わりで、例えば、従来やってきたようなやり方でそういう人たちがこの数字の中に現れてくるのかというところに疑問があるわけなんです。アンケートを取ることはすごく大事だし、それは継続でやってほしいのですけれども、そこに出てこない皆さん、相変わらずそこにいるということについてはどうするのか。これは、ここの成果指標でどうするかということよりも、区自身がこれから文化振興という事業の中でどうさらっていくのかということに関わってくるお話になってくると思うんです。なので、これ自身も、もしこの指標でいくなら何かしら考えなきゃいけないでしょうし、その中で具体策というものは出てくるんだと思うんです。総括でやっていますから改めて聞きませんけど、それはやってほしいという、ここでは要望としておきます。

 もう一つ、別のところで、52ページ、重点項目の3のところです。これも前の区民委員会か、その前かな。結局、重点項目でこれが入ったのはいいけれども、経済活動というのと横並びになっているのはちょっと違うのではないかというやり取りを僕はしたと思っています。それは今回の一般質問で羽鳥議員がかなり詳しくやっていたと思うんですけれども、ちょっとその点でお聞きしたいのですが、改めて重点施策の中に入れているということに関して、まちづくりとの兼ね合いではどういうふうに区は考えているのか。もっと具体的には、そういった部署とは、何か環境の問題で部署をまたいだやり取りをしているのかどうかはいかがでしょうか。

波多江環境課長

 実は、素案たたき台が出た後だったと思うんですけれども、関係する都市基盤部であるとかまちづくりの所管、あるいは産業振興の所管のところで課長が集まって話をしたこともありますし、個別にいろんな課題で、環境基本計画も検討していましたので、やり取りがたくさんございまして、環境部所管だけではできないものが、インフラなんかのところでは環境課が予算を持って施行していくわけではございませんので、技術的なことも含めていろいろ教わることもございます。その中では、やはり都市基盤部の所管の課長たちに関しましては、最新の環境性能を実現できるように、やはりしっかりとやっていきたいという意向は持っているというふうに私は受け止めております。というところで連携をして、重点プロジェクトに含まれている経済とかまちづくりとか、そういったものに環境を浸透させて、環境課題を解決できるように浸透させていくという意味では、このプロジェクトを立ち上げている意味があるんだというふうに考えております。

いさ委員

 もしや何もないのかと思いながら聞いたので、そういったやり取りがあると聞いて少しは安心できました。しかしながら、私としては、確かに所管のところ、都市基盤のところだったり、そこで個別で話を聞いても、今おっしゃったような環境性能、新しいビルはこんなに環境にすばらしいですみたいな話が出てくると。それはそれで大事なことだと思いつつも、やっぱり大枠のところではそれで済ましてはいけない。これからの社会の環境はどうあるべきなのかという下で、そこで縛りをかけて経済活動という格好になっていないと、ちょっと矛盾が生じるだろうと改めて思うんです。

 その立場でもう1点聞きたいのは、本当は次の環境基本計画で聞こうと思ったのですけど、ヒートアイランドの問題について、ここで何も言及がないんですね。環境の問題で言えば、都市部ではヒートアイランドのほうが環境の変化に与える影響は大きいと思っているのですけれど、ヒートアイランドという観点では、ここでは何か議論というものはなかったでしょうか。

波多江環境課長

 都市基盤部の中に緑の政策をやる緑化の担当もございます。確かに、新たに建物を更新していくということは環境性能がよくなるのです。法律的には環境に資するような縛りがもう既にできておりますのでよくなるはずですけれども、床面積が増えることになれば、それなりのエネルギー消費が生じるし、それに伴って二酸化炭素の排出量が増えるということは否めないのではないか。そこは現実的にはおっしゃるとおりなのかなと思います。ただ、こういう利便性の高い都市の空間で暮らしていくということを選択した区民の皆様に対しては、やはり、できる限り生活の環境をよくしていくということで言えば、ヒートアイランド現象を抑えていくということも大切なことで、限界はありながらも公園をより増やしていくとか、区内にある貴重な緑をしっかりと保全していくという施策を打っていくことで対応していくという考え方で、この中に緑についても記載をさせていただいておりますし、環境基本計画の中でもそういう取組が含まれているということでお答えをさせていただきたいと思います。

いさ委員

 今のようなお話は次のところで出てくると思うので、そこでちょっと詳しくやらせてもらおうと思うんですけど、いずれにしても、まちづくりを展開しますという言葉も出しちゃっているという中では、ビルを建てて道路を造れば、それだけヒートアイランドが進んでいくことに寄与することになるのは蓋然性があるということだと思うので、それ自身の環境性能で、脱炭素、それはいい。だけど、ヒートアイランドの部分では、どうしたって都市部の気温が上がることになってくるわけで、そこの議論がどうなっているのかはとても気になる部分です。結局、それを抑えない限り温暖化につながっていくわけですから、どこかでくびきがないといけない。そうなると、やっぱりどこかで考え方そのものを大きく切り替えなければいけないタイミングというものは絶対に出てくるだろうということだと思うので、今の時点としては引き続き議論をしてくださいという要望というふうにしておきます。

伊藤委員

 先ほどいろいろ説明があったのですけども、266ページから267ページにかけて、施策51の脱炭素社会の推進と気候変動への適応ということで、267ページに表がありますよね。成果指標と目標値、区内の二酸化炭素排出量を、素案たたき台では79万1,000トンから、さらにこの素案では71万6,000トンに下げた。いわゆるハードルを結構高くさせましたよね。これはどういう経緯で、2025年度のあくまでも目標値でしょうけども、素案たたき台から素案で変わったというのは、何かいろいろ検討をされたのか、それとも、いろんな状況判断なのか、その辺をお聞かせください。

波多江環境課長

 既に、ゼロカーボンシティ宣言をしていくということは区民委員会でも報告させていただいているところです。今、国も東京都もゼロカーボンに向けての動きを加速させているという現状がございまして、最初は、既に国が地球温暖化対策計画で出している二酸化炭素排出削減目標に基づいて79万1,000トンの目標値にしておったのですけれども、2050年度までに、2013年度を基準としてゼロカーボン、実質CO排出量ゼロという計算、1年ごとに平均して減らしていくという計算をして求めた値が71万6,000トンということになります。これは、ゼロカーボンを目指していくという最終点のところでの計算をゼロにしたときにこういう数字になりますと。最初に素案たたき台で出した目標値は、2050年度、国の削減目標80%で計算をしているものです。2050年度に100%減らすという計算で行ったものがこの新しい数字になります。

伊藤委員

 2050年度にゼロということは承知しておりますけれども、素案たたき台のときには今答弁した80%で、さらに20%を国がゼロということで示したわけですが、素案たたき台から素案になるまでに7万5,000トン減らそうということでありますから、目標値ではありますとさっき言いましたが、7万5,000トンと、計算でこのようにしたのでしょうけども、7万5,000トン減らすためにはどういう取組が必要なのかということは、その辺はお分かりでしょうか。

波多江環境課長

 大変申し訳ないですけれども、区によっては、こういう政策をやって何%、あるいは何トンの二酸化炭素を減らしますという積み上げをして目標値をつくっている区が、すごく少ないですけど、ありますが、環境の場合に、何か設備更新でどれぐらいとか、電力を二酸化炭素排出係数がない電力にしてどれぐらいという積み上げた形で目標値は立てていないところでございます。ですので、具体的にこの数字を上積みというか、目標値を高くした部分は何でやるつもりなのかという御質問については、お答えがなかなかできかねるところがあります。今後は様々な、ほかの先進区も含めて再生可能エネルギーの導入の支援なんかもやっていくことを含めて、区役所の脱炭素化も含めてやっていくということでお答えせざるを得ないのかなというところでございます。

伊藤委員

 二酸化炭素を削減するためにはいろんな工夫も必要ですし、また、逆に、財源もかかってくると思うんですよね。さっき言った補助、個人的な補助なんかも考えていくだろうし、中野区はほとんど半分以上が家庭内の二酸化炭素ということと、この間も申し上げましたけども、車両は10%と僅かですから、車両に期待してもなかなかうまくいかない。あと、行政側の姿勢、区役所をはじめ、各センター、公共施設、小・中学校の取組とかもあると思うんですけども、その辺を考えると、結構ハードルがだんだん高くなっていくなとは思っているのですが、その辺の区の姿勢ですよね。その辺の取組というものをいま一度お聞かせいただければと思いますが、どうでしょうか。

波多江環境課長

 中野区役所自身の取組に関しましては、この報告の後に、地球温暖化対策地方公共団体実行計画(事務事業編)(素案)のほうで詳しくさせていただくのですけれども、区役所の電力の切替えであるとか再生可能エネルギーの採用、節電、LED化、様々計画化して取り組んでいくことになりますので、そこはしっかりと、区はやはりほかの事業者さんや区民の方たちの模範となるような、牽引役となるような形で取組を進めてまいりたいと思っております。

伊藤委員

 まず、区が率先して二酸化炭素の排出量を削減するということを区民にも知らせるべきだと思いますし、区民と一緒に脱炭素社会を目指していくのだということをぜひPRしていただきたいなと思っております。

 それから、現状値は、266ページの現状データにもありますように2017年度で、今は2021年で、4月からは2021年度になるわけですけども、4年前のデータですよね。下のほうは2020年度で、区民の意識の実態調査を調べたと思うんですが、やっぱりこれと合わせていかなきゃいけないと思うんですけども、こういう古いデータというのは。これしか出ないわけですか。どうなんでしょうか。

波多江環境課長

 こちらのデータにつきましては、オール東京の特別区協議会が設置しているプロジェクトの中で毎年度算出をして、23区と東京都の中の市区町村に通知をしてくるデータになっておりまして、まとめ上げるのに2年かかるということで、毎年度区民委員会でも御報告させていただいているのですけれど、その最新のデータといたしましては、こういう2年遅れのデータになってしまうということでございます。それが最新のデータということでございます。

伊藤委員

 2019年度というのはまだ出ていないということなんですか。

波多江環境課長

 はい、まだ出ておりません。今年の6月ぐらいに全ての東京都の自治体に対して調査をした結果が送られてくるということになりますので、今年送られてくるものが2018年度の数字になるという予定でございます。

伊藤委員

 でも、基本計画の策定は8月ですよね。これが素案から案になって、6月に出るということは、案の時点で示してもいいんじゃないですか。その辺はどうなんですか。

波多江環境課長

 できる限り新しい数字に関して入れられるように、最後に、そこの実績値については、修正できればするようにいたしたいと思います。

伊藤委員

 やっぱり、数字というのは直近の数字で参考にしていけば、なるほどというふうに分かって、あまりにも古いデータだと、幾ら基本計画とはいえね。やっぱり、参考にするものは直近のデータであればいいなと思っております。

 それから、旧中野刑務所正門が新しく、素案たたき台から文化のほうで明記されたということなんですけども、その辺の経緯というのはどのように決められたのか、お伺いをいたします。

矢澤文化国際交流担当課長

 旧中野刑務所正門の取扱いにつきましては、前回の2月9日の区民委員会で報告させていただいたとおりでございます。その同じ日に基本計画(素案たたき台)を示したところでございまして、旧中野刑務所正門の取扱方針を決めて議会のところでお示ししてから、素案に旧中野刑務所正門の今後について掲載するのがやはり適当であるという考えのもと、今回の素案で掲載をさせていただいたところでございます。

伊藤委員

 これから基本構想・基本計画、あと、活用方法なども含めてつくっていくのでしょうけども、予算も当然見ましたし、いろいろとこれから進めていくのでしょうけども、歴史的な文化施設ということで、これだったら区民にやっぱりどんどん。たしか、今、ほとんど知られていないという議論もさせていただきました。どうせやるのでしたら、やっぱりどんどん知らせるべきだと思っておりますけども、その辺の考え方というのはどのような考えをお持ちなのか。

矢澤文化国際交流担当課長

 この間、この方針の変更を決定するに当たりまして、様々、区の手続を含めまして御迷惑をおかけしたことにつきましては非常に申し訳なく思っておりますし、平和の森小学校の開校につきましても、曳家をすることで遅れてしまうことにつきましては、何とか早期開校を目指すためにも、旧中野刑務所正門の曳家工事の遅れを許すことなく、また、財源も極力抑えながら進めていかないとというふうに認識してございます。今後、旧中野刑務所正門につきましては、区の文化財指定を目指すとともに、そういった形で区民に対する周知、保存活用の在り方につきましても計画を示した上で、より多くの方に見ていただけるような形で、担当として工夫してまいりたいというふうに考えてございます。

伊藤委員

 あと、実際に活用まで結構時期がかかりますよね。たしか5年ぐらいかかるわけですけども、基本計画も5年ですから、区民にお披露目できるのは、計画がもう先に終わっているわけですよ。その辺はどうなのかなと思って、今、質問をしているのですけども、とにかく、刑務所の正門をあそこに移築するということで、やっぱり私が懸念しているのは近隣の人たちですよ。近隣の人たちがどの程度納得されているのかということをやっぱり疑問に思っております。そういった意味でも、この間も伺ったのですけれども、説明会で、予算が通って、活用方法までの今年度の予算は3,000万円弱がつきましたが、この間の答弁では、年度内には何とか説明をしたいということでありましたが、その辺の経緯というのはどのような検討がされているのか、お伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 今回、旧中野刑務所正門の曳家という取扱いにつきまして、今後、速やかに中野区のホームページでこれまでの経緯を含めまして報告するとともに、今回、11月末に御参加いただきました近隣町会に対する説明、御報告も兼ねて、改めて、町会長をはじめとしてお話をさせていただきたいというふうに考えてございます。

伊藤委員

 いつ頃やられるかということはまだ決めていないわけですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 現在、日程は調整しているところでございます。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後3時03分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時25分)

 

近藤委員

 269ページで、環境に関する地域団体等への支援・交流・連携促進等というのがあるのですけれども、これはどういうことを考えていらっしゃるのですか。

波多江環境課長

 まだ具体的にというところまでは行っておりませんけれども、必要性として、環境施策を区民や事業者の方たちと連携・協働して進めていくためには、まずは、どんな団体が中野区内で環境の課題に関心を持って活動しているのかということを把握した上で、ある意味ネットワーク化をして話合いを持つようなことから始めて、例えば、エコフェアに参加いただくであるとか、そういうことをしながら関係性をつくっていって、しっかり区民の皆さんの興味・関心に沿った施策を考えていったりとか、普及啓発の部分でも、区民の皆さんが活動することを通して様々な情報を周知していくほうが効果がある場合もあるので、中野区の環境課のほうでは、ちょっとそこが今はできていないところがありますので、そういうネットワークづくりを進めてまいりたいということで書いております。

近藤委員

 エコフェアとかにいつも毎年のように出ている環境団体の方というのはいらっしゃるし、その方たちというのはネットワークもできていると、かなりね。いつも出ていらっしゃるので、その中でネットワークもできていると思いますし、かなり昔から環境団体の方というのは積極的に取り組んでいるので、ネットワーク的なことというのはできていると思うんですよ。それをまたさらに増やして、新しい団体とかも見つけ出してネットワークとしたいというようなお考えなんですか。

波多江環境課長

 どういうイメージかというとなかなか難しいのですけれども、従前から活動を担っていただいている団体の皆さんとは、ちょっと世代が違う方たちなどもいらっしゃると思うんですね。それで、今、割とウェブの中でいろんな情報交換をしたりとか、そういうことの中でお互いにメリットがあって協働してやることがよい場合には、お互い同士で活動をすることで広まっていくというような側面も今の世の中はあると思っております。ですので、従前の活動団体の方は、こちらもお付き合いがありますので、いいと思うんですけれども、それをさらに裾野を広げるというような意味でやっていきたいということで、地域活動をされている方たちの中で環境の課題に取り組んでいる皆さんや出前講座などを通じて、様々お声かけができたらいいかなというふうに考えているところです。

近藤委員

 この環境団体というのはどのくらいあるとお考えなんですか。

波多江環境課長

 現状では把握をしていないこと自体があるのです。それで、そのこと自体がやはり区として、環境施策を進めていく上ではあまりよろしくないというか、そこをやっぱり少し。住民の皆さんの具体の活動を把握するということをまずしなければいけないのかなという問題意識を持ちながら、従前の活動をされている皆さんとのつながりもつくっていきながらというようなイメージで考えているところでございます。まだ具体的なやり方とか、そういったものは、ちょっと今は現状では申し上げられないですけれども、そこをやっぱりしっかりと把握しながらつくり上げていく、ネットワーク化をするという考えのもとにここに書かせていただいているというところです。

近藤委員

 私は環境問題の担い手のことをずっと言ってきたのですけど、本当に皆様が高齢化してしまって、その方たちは本当に一生懸命頑張って、今までの中野区の環境問題をやってきたと思うんですね。若い方たちに引き継いでもらいたいと思っていて、一生懸命どうにか、何をやるのでも若手はいないのかと、町会や何かが抱えている悩みと同じように思って活動をされていたのですけれど、やっぱり場所がないんですよね。環境問題に集まれるところがない。そうすると、区民活動センターを取ってやるということだと、いつどこでやるかということもなかなか分からないじゃないですか。だから、やっぱりリサイクル展示室とかに情報が貼ってあったりとか、それはずっと前から提案しているのですけど、どういう環境団体があるとかいうことを示しておけば、若い人たちがリサイクルの服を買いに来たときとか、バザーに参加したときとかに、こういう団体があるのだなとか、こういうことをやっているのだなと分かるから、いいんじゃないのかなとずっと提案してきたのですが、これからそれをやるというと、本当に年配の環境問題に取り組んできた方たちはほとんどくたびれちゃって、何というのか、今まで一生懸命取り組んで、何とか中野の環境をと思っていた方たちが力も残っていないのかなぐらいになってしまっていると、本当に申し訳ないけど、本当に頑張ってこられて、すばらしい活動をされてきた人たちから、ここで何とか受け継ぐというか、新しいものにしてってもいいし、伝えていっていただきたいし、環境問題というのは本当に長くやらないと、ちょっとやそっと参加するということじゃないので。このネットワークづくりもとても大変だし、でも、本当に環境問題というのは、誰かがやるのではなくて、一人ひとりがやらないと駄目なので、地域団体への支援・交流・連携促進等はちょっと遅いけれど、やり始めるなら実効性のあるものにしていただきたいのですが、やっぱり工夫して、リサイクル展示室とかを使っていくとか、そこに行けばいろんな情報が分かるとかがなければ、やり方としてとても難しいと思うんですけど、その辺はどういうふうに考えていらっしゃるのですか。

波多江環境課長

 今、場所ということを言われていますけれども、活動拠点をつくるという意味でのネットワークづくりという想定は今の段階ではしておりませんで、やっぱり、どちらかというと、24時間、ホームページみたいなものがあったり、活動の報告ができるようなものがウェブ上にあって、そこにアクセスしてそれぞれの団体が交流するというイメージだったり、ちょっとそこは具体的にはあまりまだ言えないですけれども、そういう長く関わらなければいけないということではなく、個々人がちょっとした思いつきでもちょっとした活動に参加できたり情報を得られたりするような環境づくりというか、情報基盤みたいなものも含めて検討できないかなというふうには思っています。なかなかイメージが固まっていない中で、あまりうまく言えないところがあるのですけれど、実際に区民活動センターなんかで活動されている方たちでも、御自分たちはそんなに環境に資することをやっているという自覚がなくても、実際には、地域で野菜を作っていますとか、それを子どもさんたちにお料理して提供していますというような活動をされている方ですとか、環境の切り口でお声かけができるような団体さんももしかしたらあるのではないかという感触を持っていますし、地域環境アドバイザーの皆さんの知見も、いろんな会社を退職されて、堆肥を作る知識を持っていたりとか、様々な経歴の方がいらっしゃるので、そういう皆さんが中野区に住んでいるということは少し把握できています。ですので、上手な情報発信をしながら、環境に関心のある方の情報をこちらが把握できるような仕掛けみたいなものをまずつくっていきたいというようなことで考えております。

近藤委員

 どんな仕掛けかはとても楽しみですけれど、その仕掛けがうまくいくといいですが、本当に情報がないし、やりたい方というのはたくさんいらっしゃるんですよ。私なんかもいろいろお誘いしたり、お花を作るのを一緒にやらないかとか、そういうふうにお誘いするけど、やっぱり一つひとつが単発になっちゃうんですよね。それをつないで、かつ、また区のことにつなげるというのは、これは結構難しいのかなと思うので、やっぱり、ここの計画に上げているからには、その仕掛けづくりをうまくやっていただきたいし、早めに、5年の計画ですから、まだどういう団体がいるかが分からないというか、これからだという段階で、いつになっちゃうのかなという思いはありますけれど、その辺はやっぱりしっかりと、ネットワークの支援までですから、ネットワークがきちっとできるようにしていただきたいと思いますが、いかがですか。

波多江環境課長

 支援をしてネットワークが自立して、一つの環境に資する、何といいますか、そういう連絡会ではないでしょうけども、比較的自立した形での活動ができたり、区に対していろんな御意見を頂いたりするようなことができるように支援をしていきたいというふうに考えております。

木村委員

 素案たたき台と素案を見比べるのが結構大変なので、もしかしたら、この土日にいろいろ読み込んだ上で、来週、最後のその他でまたいろいろ聞くかもしれませんが、ちょっと気になったところだけをまず伺います。

 全体論の話なんですけども、今回、素案になった段階で、事業のいわゆる素案たたき台のときは「推進」というのがやたらと多かったという話があったと思うんですけども、今回はある程度増えてきたのですが、次の案になる段階で、「推進」というのがまた具体的に今後また増えてくるのかどうか。追加項目はこれからさらに増えてくるのかどうか。それとも、素案のこの程度しかあとは出てこないのか、それを確認させていただきます。

波多江環境課長

 企画部の方からは、この取組の項目自体を増やしていくということについては聞いておりませんので、多分、今の施策に一応ぶら下がる形になっている主な取組での事業展開という。項目立てが増えていくというふうには想定をしていないです。

木村委員

 ちょっと聞き方が悪かったかもしれないですけど、事業展開で、前期はいろいろ書いていて、後期は推進、推進、というのがあると思うんですが、それが今回、ちょっとずつ具体的な記載が増えてきたと思うんですが、次に案になるまでに、例えば、後期の部分の推進というところがさらに具体的に増えてくるような今後の検討になるのかどうか、それとも、これ以上はあまり、事業の展開の、例えば後期の部分が、今と同じように推進というのがそのまま続いていくのか、その確認でございます。

波多江環境課長

 後期の部分についての記載はこのままということで聞いております。

木村委員

 一応、この素案が大体の案というか、さらに、策定の案に近い、中身に近いという認識でいいということですね。

 ちょっと確認なんですけども、特に環境のほうで、いわゆる来年度予算で蓄電システムが導入になると思うんですが、特に蓄電システムの件は、蓄エネルギーとしか書いていないんですね、基本計画の中では。蓄電システムは全く触れてはいないのですけども、特に、環境の面で具体的な今の取組としては、蓄電システムに取り組むことになっていると思うんですが、これはさすがに、基本計画の中に蓄電システムのことは入れてもいいのではないかと思うんですが、どうですか。

波多江環境課長

 具体的に太陽光ですとか蓄電システムですとか、そういう書き方にはなっていません。269ページの事業の展開のところで、再生可能エネルギー設備等導入支援事業という書き方にしてございます。やはり、中野区の基本計画ですので、書き方としてはすごく幅広く書いているというところでございます。再生可能エネルギーが御家庭で幅広く使われるようになるような支援をしていくということですので、広げていきたいというのが所管の考え方です。ですので、太陽光も含めて、23区中、結構な数の区が太陽光の導入支援で助成をやってはいますので、東京都と二重になるという考え方があるかも分かりませんけれど、それでも区自体でやっているところもあったりしますし、また、蓄電システムの補助の幅というか、金額なども相当増やしてやっている区もありますし、工夫の仕方の余地もまだありますので、ここは幅広く書いているという、今後広げていきたいという項目でございます。

木村委員

 それはまた、記載を入れるかどうかは検討していただければと思います。

 重点プロジェクトの中で、ちょっとこれも確認なんですけど、53ページ。環境分野での取組がいろいろ書かれているのですが、主な関連施策で防災まちづくりの推進というのがあったと思うんですが、これはどういった関連で入ってきているのですか。

波多江環境課長

 防災対策をすることは気候変動への適応策につながる面がありますので、道路上の雨水の水がたまらないような工夫をするであるとか、中野区はやっていませんけども、ほかの区ではグリーンインフラというような考え方で、河川を上手に改修したりとか、いろんな意味で防災のまちづくりに関わる部分がございます。例えば、蓄電システムを各学校に配置したりという動きもありましたし、そういう観点で、気候が激甚化することに対応するというところも視野に入れた上での対応になるという観点でございます。

朝井環境部長

 ちょっと補足させていただきますと、今の御質問は、主な関連政策の中で、施策42、防災まちづくりの推進についての御質問ですよね。施策42を見ていただきますと分かるように、木密事業などの不燃化の推進、そういった意味での防災まちづくりになっていまして、今後のプロジェクトの中での新たな展開の方向としては、不燃化特区、不燃化地域などにおいて、不燃化を促進するときに、併せて環境性能についても向上できないか、そういった意味も含めて、ここでは関連施策として防災まちづくりの推進を掲げているところでございます。

木村委員

 今までそういった観点というものはなかなかなかったので、どういった横串でやるのかなと思っていたのですけども、そういった話であれば、環境基本計画とか今後の環境施策にそういった観点も入れていくのかどうか。多分、ここに入っているということは、今後はそういった視点ももちろん入れていくということになるのかなというふうに思っています。ぜひそれは推進していただければというふうに思います。

 最後に、これは区民委員会の所管かどうかは分からないですけども、100ページなんですが、中野駅周辺のにぎわいというところで、事業の展開の前期のところに「中野が強みを有するコンテンツを活用したブランディング、プロモーション事業の展開」というふうに書いているのですが、これは区民委員会の所管ですか。

堀越産業観光課長

 政策5に関しましては、基本的に中野駅周辺まちづくり課が主担当ではございます。事業の展開の前期の「中野が強みを有するコンテンツを活用したブランディング」、このあたりに当課のアニメ事業が該当するというふうに認識をしてございます。あと、プロモーション事業の展開などについての概念といいますか、それについては中野駅周辺まちづくり課が記載を追加しているものでございます。

市川委員

 すみません、最後に一つだけ教えてください。12ページなんですが、下から2行目、「SDGsの達成に向けて、区民生活や事業者の事業活動に浸透させていくためにも積極的な広報・啓発活動を進めていく必要があります。」とございます。SDGsは環境分野だけじゃなくて、教育だったりまちづくりだったり、いろんな多岐にわたる開発目標であると思うんですね。エコフェアとかで、SDGsの広報というか、知らせるための広報板みたいなものがあると思うんですけど、認知してもらう17個の絵柄が描いてあるものです。ああいうものというのはふだんはどうやって使っているのですか。

波多江環境課長

 作っているものは、年に数回やっている環境月間であるとか、そういうパネル展で活用しているところでございます。

市川委員

 年に数回使っているパネルというのは、ふだんはどこに置いてあるのですか。

波多江環境課長

 区役所のロビーであるとか、そういったところで普及啓発のためのパネル展をやるんですね。そのときにSDGsの関連のものを一緒に掲示するという。──ふだんは、使っていないときは保管しているということでございます。

市川委員

 そういうことなんですよ。だから、結局、これまで環境に関わるものでも、3Rだったりとかクールビズだったりとか、最初にみんなピンと来ないんですよね、最初に言われたばかりのときは。SDGsというものも、最近はテレビとか新聞とかで報道されることが多くなってきているので、知っている方も増えてきていると思うんですけど、いまだにやっぱり認識というものは、クールビズとか、そういったものより低いと思うんですよね。そういったものをまず分かっていただくということが重要だと思うんですね。今、区民の認識率というのはどれぐらいだと思いますか。

波多江環境課長

 環境基本計画をつくったときのアンケートで、事業者アンケートを取ったときに、数%の認知度しかなかったと記憶しています。

市川委員

 ということは、事業者向けということである。でも数%ということであるので、一般の区民、老若男女問わずということになると、もう少し低くなる可能性はもちろんあるわけですね、高くなる可能性もあるけど。いずれにしても、10%を切るかもしれないという状況の中で、そういう認識を高めていく必要があると思うんですね。年に数回のために使っているそのパネルというのは、どこかほかで使えないのかということなんですよ。例えば文化施設、そういうところにそういうものを置くことは可能ですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 なかのZEROで言えば、いわゆる美術ギャラリーですとか、本館、西館もございます。そういったスペースの敷地を活用して、SDGsに向けた啓発というのは十分にできるのではないかと思います。

市川委員

 ということは、できるということなんですよね。だから、文化施設だったりとか、中野区が持っている施設とかにパネルを持っていくだけだったら、明日からでもできるわけじゃないですか。今話していることは5年、10年というスパンの話をしているのですけど、明日でもできることもあるので、そういったこともすぐ、この距離にいらっしゃいますから、すぐ頼めばできると思うので、後ろに産業観光課長も、産業振興センターもありますから、区民委員会の中でもすぐできることだと思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。

いさ委員

 すみません、聞き漏らしがありました。文化のところです。84ページのところに「区民が主役の文化芸術活動の活性化」というのがあります。この中をよく見ると、「文化芸術団体の活動に対する助成や区民文化芸術祭を実施します。」とあります。これは何か。今言える範囲でいいですけど、具体的に進んでいる、決まっている、やろうと思っているみたいなことはあるのですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 まず、こちらの文化芸術団体の活動に対する助成につきましては、毎年地域活動推進課で行っているいわゆる制作助成の中で、毎年文化に関するイベントですとか、事業ですとか、大会ですとか、そういったものに対する助成を毎年10件程度行っているところでございますが、やはり、そういった制作助成のほかに、毎年申請件数も多いことですから、改めて文化芸術団体に対する助成ということは考えないといけないのかなということで、今回、基本計画(素案たたき台)のところから掲載するところでございます。

 それと、区民文化芸術祭につきましては、今年度は、様々なそういった文化芸術祭を、なかのZEROを主に利用されている文化団体を主としまして、昨年の11月に開催したところでございますが、これにつきましても、今年度に実施した形態を基に、さらなる広がり、展開ができないかということで、基本計画(素案)にも載せるとともに、今後はまたさらなる展開ということで考えてございます。

いさ委員

 分かりました。

 もう一つ。お隣の85ページのところ、真ん中の文化芸術振興に向けた区民・団体活動支援事業のところです。ここの1番目の丸のところに、「区民文化芸術祭の実施に向けた区内文化芸術団体等とのネットワーク形成」というのがあります。これは、そことの関わりではどういうことを考えていますか。

矢澤文化国際交流担当課長

 こちらにつきましては、区民文化芸術祭の実施に向けて、主になかのZEROを利用している団体のネットワーク形成ということで記載をしているところでございます。

いさ委員

 今現在、それはないということなんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 なかのZEROを利用されているそういった団体のネットワークはございますけれども、そういったことのほかにさらなる門戸を広げるという観点から、広げることができないかということも今後検討してまいりたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、中野区区有施設整備計画(素案)についての報告を求めます。

辻本区民文化国際課長

 それでは、中野区区有施設整備計画(素案)につきまして、資料に基づき御報告申し上げます。(資料6)

 本報告につきましては、第1回定例会の各委員会におきまして共通の資料により御報告するものでございます。また、前回、当委員会におきまして素案たたき台を報告したところでございますが、今回、素案として取りまとめましたので、報告するものでございます。

 まず、1の(1)構成でございます。記載のとおりとなってございまして、大きな変更はございません。

 次に、(2)素案たたき台からの主な変更点でございます。

 恐れ入りますが、別紙の計画(素案)を併せて御参照いただければと存じます。

 初めに、9ページでございます。2-3の区有施設の維持管理経費というところでございますが、中ほどに区有施設におけるライフサイクルコストの参考モデルを追加いたしたところでございます。

 次に、22ページをお開きいただきたいと存じます。2-5、資産の有効活用、①の「なお、」以下、後段でございますが、暫定利用、貸付け等の考え方を追記いたしました。

 続きまして、24ページから26ページにかけてでございます。こちらは、3-1、施設更新経費の将来推計のうち、更新経費につきまして精査をいたしまして、基本計画と併せて財政フレーム等を修正したところでございます。

 ここで、恐れ入りますが23ページをお開きいただきたいと存じます。破線で囲ってある部分でございますけども、「施設更新経費の試算条件」という記載でございます。この基本的な考え方につきまして、前回の委員会で説明が不足した部分がございましたので、改めて御説明をさせていただきたいと思います。こちらに記載のとおり、試算に当たりましては、各施設は建築後30年で大規模改修を行う。また、60年で現在と同じ延床面積で更新をすると仮定し、その延床面積に、一般財団法人自治総合センターが公表している更新単価を乗じて試算をしたものということでございます。

 次に、飛びまして、27ページをお開きいただきたいと存じます。3-2、総延床面積の考え方でございます。こちらの文章の下でございますが、人口推計を見据えた規模の考え方というものを追記したところでございます。

 続きまして、30ページ、33ページというところでございますが、こちらは、1の施設分類ごとの配置の考え方のうち、図書館及び幼稚園の配置活用の考え方を追加いたしました。

 次に、44、45ページでございます。2-5、新たな機能を備えた児童館・中高生向け施設の整備、このうち、今後の展開の考え方につきまして修正をしてございます。

 次に、47ページでございます。こちらの2-7、権利床等の活用のうち、中野駅周辺まちづくりの展開につきまして追加の記述を入れてございます。

 次に、48ページからの第4部、今後10年間の想定スケジュールでございます。このうち、児童館及び小・中学校等のスケジュールにつきまして追加をしてございます。

 最後に、基準日の変更といたしまして、図表及び施設数等の基準日を令和2年4月1日から令和3年4月1日に変更いたしてございます。

 恐れ入りますが、かがみ文にお戻りいただきたいと存じます。裏面でございますが、2の意見交換会等の実施、及び3の今後の予定でございます。こちらにつきましては、先ほど御報告いたしました基本計画(素案)と併せて行うということから、同様の内容となってございます。後ほどお読み取りいただければと存じます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

木村委員

 最後の基準日の変更というところなんですけど。これは何となく分かるのですが、なぜ変更したかということと、変更することでどういうふうに見方を変えればいいのかということを確認したいと思います。

辻本区民文化国際課長

 計画のできる時期が本年8月ということでございまして、最新の情報と申しますか、内容を掲載したいということでございます。これに伴いまして、施設の機能ごとの配置数等の増減内訳が若干変わったというようなことでございます。

木村委員

 分かりました。これもまた後で聞くかもしれないです。

 あと、9ページ、ライフサイクルコストに関してモデルを示されたということかと思うんですけど、これは確認ですが、このモデルというのは区のモデルというか、平均的なモデルということでよかったですか。

辻本区民文化国際課長

 まず、1万平米以上の施設というのは小・中学校ということでございます。また、1,000~1,500平米の施設につきましては中規模施設を想定しているということでございます。

木村委員

 例えばの話なんですけど、なかのZEROホールというのは、分けた場合は1万平米以上のほうに入るということなんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 もみじ山文化センターのいわゆる本館については、延床面積が1万3,752平米ありますので、なかのZEROの本館については1万平米以上の考え方に従属するのではないかというふうに考えてございます。

木村委員

 さっき答弁いただいたとおり、1万平米以上は大体学校をイメージされていると思うんですけど、例えば、なかのZEROホールの場合、これはあくまでもモデルと書いているのですが、建設費が52億円ということですかね。施設改修費が43億円、運用・保全費が15億円、解体費が5億円と書いてあるのですけど、なかのZEROホールもこんな感じですか、イメージとしては。

矢澤文化国際交流担当課長

 あくまでこれは参考モデルということでございますけども、この参考モデルに準じた形で、なかのZEROホールも、今後、施設改修ですとか保全をするに当たりまして、これぐらいの費用がかかってくるのではないかなと……(「よく聞こえない」と呼ぶ者あり)参考モデルにのっとった形で、なかのZEROホールについてもこれが当てはまるのではないかというふうに考えてございます。

伊藤委員

 今のところの9ページで、区有施設の維持管理経費ということで、「建設費は一部に過ぎず、」といっても、一部というのでしょうか、119億円に対して、延床面積が1万平米以上で。これはどうかなと思うんですよね、私は。半分まではいかないけども、これは小学校・中学校だと思うんですが、建設費が52億円ですよ、119億円に対して。「一部」という表現はいかがなものかなと思いますけど、いかがでしょうか。

辻本区民文化国際課長

 委員御指摘のとおり、建設費が非常に比重的にも大きいということではございますけども、そのほか、通常の運用・保全費、図のとおりでございますが、あと、維持管理経費、こういったものもかかっているということで、その辺をちょっと強調して表しているのかなというふうに思っております。なお、そういった御意見を頂戴したことにつきましては企画部のほうに伝えて参りたいと考えます。

伊藤委員

 ちょっと表現の仕方がいま一つ納得できないです。やっぱり表現を工夫していただきたいなと思います。建設費というのは結構な数字だと思うんですよ。施設改修費だって、こうやって見積もってはいるのでしょうけども、1,000~1,500平米のあれには3分の1以下になっていますが、この表現は少しやっぱり考えていただきたいなと思っております。

 それから、区民部、環境部に関しての施設というとそんなにないわけですけども、こだわるわけではないですが、商工会館の跡地、産業振興センター等の再編ということで、これは素案たたき台とは全然変わっていないわけですか。それについてはいかがでしょうか、

堀越産業観光課長

 前回の素案たたき台からの変更はございません。

伊藤委員

 素案たたき台のときにもちょっと質問させていただいたのですけども、今現在は子ども教育部が所管していると思うんですよね。いずれにしろ、商工会館の跡地と産業振興センターは──そうですよね。今所管しているところはどこが所管していますか。

堀越産業観光課長

 所管自体は企画部のままと認識しておりまして、暫定的な活用で子ども家庭支援センターの機能が入っているというふうに捉えてございます。

伊藤委員

 結局、計画というのはこれだけしか載っていないですけど、どういうふうに計画しているのか、商工会館と産業振興センターの再編は。もう少し詳しくお聞かせいただければありがたいですが、それとも、まだ全く検討されていないということなんですか。

堀越産業観光課長

 前回も申し上げたことかと記憶してございますが、旧商工会館については、企画部で整備方法などを検討しているというふうに聞いてございます。

伊藤委員

 産業観光課としての連携というのは全然取れていないわけですか。その辺はどうなんですか、調整とかは。

堀越産業観光課長

 産業振興の総合的支援機能という機能に関しましては当課が所管と考えてございます。施設整備の検討が進んでいきます段階の中で、機能について検討する状況になりましたらば、さらに情報共有を図って調整を行ってまいりたいと思ってございます。

伊藤委員

 民間の経済団体との折衝もされているということなんですけど、そういう情報というのは入ってこないですか。

堀越産業観光課長

 経済団体などからの提案があったということは存じ上げておりますが、企画部が調整をしているところというふうに聞いてございます。

いさ委員

 これを聞けるかは分からないですけど、ここで報告をされているので、一応、聞けるかどうか、答えられるかどうか。27ページの総延床面積の考え方のところで聞いて、誰かがここで答えられるでしょうか。質問してみていいですか。ここに図が出ているのですけど、人口の一番新しい推計と総延床面積の関係の図になっていますよね。人口のところを見ると、2055年の時点でピークは過ぎて減り、ピークからは減っているものの、今よりも多いわけですよ。にもかかわらず、施設を減らしますよという話になっている、その結論ありきでやっているのかなと思って、このあたりのことはどういうふうに考えているのかな。つまり、区民サービスを落とさないという考え方みたいなことはここにあるのかということをここで聞けるのかということなんですけれど。報告にあるから聞いたのですけど。

辻本区民文化国際課長

 考え方の中でも触れているところでございますが、必要な区民サービスにつきましてはそれを確保するということが原則ということで考えてございます。その上で、施設の集約・複合化並びに民間活力の活用などを図りまして、延床面積や維持管理コストの縮減を図っていきたいということが基本的な考え方でございます。

いさ委員

 今おっしゃった区民サービスを落とさないというのはどこに書いてあるというお話でしたか。

辻本区民文化国際課長

 27ページの3-2、総延床面積の考え方の1行目から4行目ぐらいにかけまして、そういった考え方を記載しているところでございます。

いさ委員

 これ以上ここで引っ張りたくない気持ちもあるのだけど、ここまで来るに当たっても、──ちょっとここにそぐわないね。やめておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 今後の進め方について協議したいので、委員会を休憩いたします。

 

(午後4時11分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時11分)

 

 本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次回の委員会は3月15日(月曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で本日の区民委員会を散会いたします。

 

(午後4時11分)