令和3年03月17日中野区議会交通対策調査特別委員会(第1回定例会)
令和3年03月17日中野区議会交通対策調査特別委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会交通対策調査特別委員会〔令和3年3月17日〕

 

交通対策調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和3年3月17日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時26分

 

○出席委員(14名)

 南 かつひこ委員長

 杉山 司副委員長

 竹村 あきひろ委員

 斉藤 ゆり委員

 羽鳥 だいすけ委員

 高橋 かずちか委員

 甲田 ゆり子委員

 内野 大三郎委員

 小杉 一男委員

 若林 しげお委員

 いながき じゅん子委員

 山本 たかし委員

 伊藤 正信委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部交通政策課長 村田賢佑

 まちづくり推進部長 角 秀行

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部野方以西担当課長 狩野 純一

 

○事務局職員

 書記 高橋 万里

 書記 野村 理志

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 区内交通結節点周辺の交通対策について

 区内南北交通の利便性向上について

 西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 鉄道上部空間の活用・整備について

○所管事項の報告

 1 区の交通政策に関する基本方針について(交通政策課)

 2 公共交通ネットワークの充実に向けた取組について(交通政策課)

 3 自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについて(交通政策課)

 4 西武新宿線沿線まちづくり整備方針(野方駅周辺地区編)(素案)について(野方以西担当)

 5 その他

(1)令和2年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟による要請活動について(まちづくり計画課)

○中間報告について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、交通対策調査特別委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。

 本日は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 区内交通結節点周辺の交通対策について、区内南北交通の利便性向上について、西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、区の交通政策に関する基本方針についての報告を求めます。

村田都市基盤部交通政策課長

 それでは、区の交通政策に関する基本方針について御報告申し上げます。(資料2)

 本報告は、区の交通政策に関する基本方針について、庁内関係部署との調整を図りながら、素案たたき台を整理したので御報告するものでございます。

 なお、前回、第4回定例会での御報告では、今年度内に素案として取りまとめるとお伝えしておりましたが、手続を考慮して、素案たたき台と名称は変えておりますが、予定していた内容を整理したものでございます。

 1番、中野区交通政策基本方針(素案たたき台)でございます。こちらにつきましては、別紙、中野区交通政策基本方針(素案たたき台)を御覧ください。

 目次をお開きください。章立てとしまして、第1章では、目的や位置づけなどについて、第2章では、交通に関する現状と課題等について、第3章では、基本的な考え方として、基本的認識や目標、取組の方向性について、第4章では推進に向けて、推進体制、実現に向けたステップについて、第5章は、資料編として整理しております。

 それでは、1ページをお開きください。

 第1章、中野区交通政策基本方針について、1、背景と目的ですが、これまで中野区においては、交通に関する基本的な方針等はありませんでしたが、高齢化や新型コロナウイルスなどの社会的問題、自動運転などの技術向上等も含め、交通面における基本的な方向性を示すものとして策定するものでございます。

 2ページ、基本方針の位置づけとねらいでございます。

 中野区基本構想や都市計画マスタープランを上位の計画として交通における基本方針を定め、今後の交通環境の整備に向けた取組を展開していく上での拠り所としていくものでございます。

 3ページ、基本方針の対象区域と領域でございます。図に、交通政策の領域と、他の政策との関係を示しております。

 交通政策の領域は、青色で示した部分で、誰もが利用できるものとしまして、路線バスなどの公共交通、区内の特定の区域で展開する地域公共交通や、その他自転車などを主な領域としております。

 黄色で示した部分は、高齢者や障害者などの対象者を特定したものや、特定の施設への送迎など、福祉やその他の政策領域における交通として、必要に応じて交通政策と連携、調整を図るものといたします。また、交通を支える基盤である道路やまちづくりなどとも、連携、調整を図っていくものといたします。

 4ページ、基本方針の目標年次でございます。

 本方針では、都市計画マスタープランや交通に関する様々な技術開発を考慮しまして、概ね20年後の将来を想定して、交通に関する取組の方向性を示すことといたします。

 続きまして、5ページから12ページでは、第2章として、交通に関する現状と課題等を記載しております。こちらにつきましては、自動車、自転車、道路、交通を取り巻く環境等に分けて整理しており、これまで御報告している内容とほぼ同じでございます。

 現状等に関するデータにつきましては、第5章資料編に整理しておりますので、併せてお読み取りいただければと存じます。

 続きまして13ページから20ページでは、第3章として、交通政策の基本的な考え方を記載しております。

 13ページでは、推進に当たっての基本的認識として整理しています。

 図内の必要性の部分ですが、交通は安全・安心、快適・便利であり、持続可能な交通基盤である必要性が高いものとしております。

 また、社会問題への対応として、超高齢社会、災害、感染症、環境配慮、新技術といったものに対応するものとしています。さらに、まちづくり、公民連携、地域協働といった連携・協働を図っていくこととして、交通政策を推進していきます。

 14ページのめざすべき姿と基本目標でございますが、こちらも前回、御報告からほぼ同じ内容となっておりまして、めざすべき姿は「誰もが利用しやすく円滑に移動できる交通環境が整ったまち」として、基本目標は、公共交通ネットワークの充実、交通インフラの充実、交通環境の質の向上の三つを大きな基本目標としております。

 3番、取組の方向性ですが、これらの三つの基本目標に基づきまして、それぞれ整理してございます。

 (1)公共交通ネットワークの充実についてですが、取組の方向性1は、全体としての公共交通ネットワークの構築について、方向性2は、公共交通ネットワークが難しい地域での新たな交通手段による地域的な公共交通の構築について、方向性3は、各交通の乗り継ぎ円滑化のための地域内での交通機能の導入について、方向性4は、公共交通ネットワークを補完するための自転車等の利活用について示しております。図などは、これらのイメージを示したものでございます。

 続いて、16ページからの(2)交通インフラの充実についてですが、取組の方向性1は、駅周辺における交通結節機能の強化について、方向性2は、公共交通ネットワークを支える道路等の基盤整備について、方向性3は、路上荷捌きや駐車関連について示しております。

 こちらは、既にまちづくり等で進められているものもありますが、今後も推進していくものとして考えてございます。

 19ページからの(3)交通環境の質の向上についてですが、取組の方向性1は、自転車の適正利用等について、方向性2は、バリアフリーやユニバーサルデザインによる公共交通の整備や福祉の取組としての移動支援について、方向性3は、脱炭素型の移動手段、災害時における公共交通の維持等について、方向性4は、自動運転などの新技術等への取組について、方向性5は、新型コロナウイルス感染症等を踏まえた交通環境の整備などについて示しております。

 続きまして、21ページでございます。第4章、交通政策基本方針の推進についてでございます。

 1、推進体制ですが、学識経験者、交通事業者、交通管理者、道路管理者、区民等からなる(仮称)中野区交通政策推進協議会を設置しまして、交通の在り方や取組の推進について、関係者間で協議・調整して進めることとして考えてございます。

 また、個別課題に対して集中的に検討するため、必要に応じて部会・ワーキングを設け、円滑な推進を図るものとして考えてございます。

 22ページ、2、めざすべき姿の実現に向けたステップでございます。

 実現に向けて関係者として、地域、行政、事業者が連携・協働していくこととします。また、誰もが利用しやすく、円滑に移動できる交通環境が整ったまちに向けて、調査・検討、実証実験も含めた計画、事業化を検証・見直しを繰り返しながら、実現していくものとして考えてございます。

 23ページからは、第5章、資料編となりますので、お読み取りいただければと存じます。

 以上が中野区交通政策基本方針(素案たたき台)の内容でございます。

 恐れ入りますが、1枚目にお戻りください。

 2、策定スケジュールでございます。令和3年4月から5月頃に、(仮称)中野区交通政策進協議会を設置して、10月頃に向けて、本方針に関する関係者間での協議等を進め、素案として取りまとめます。

 11月から12月頃には、素案に対する意見交換会を開催し、その後案として取りまとめ、パブリック・コメントを実施した後、令和4年3月頃に中野区交通政策基本方針として、策定を予定してございます。

 御報告は、以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

若林委員

 この素案たたき台、これは委託して、アドバイスを頂いてつくったものですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 委託もしておりますし、内部でつくり込んだ部分もございます。

若林委員

 ありがとうございます。すごくぱーっと見ただけですけど、今回議案として出されている基本構想、これから定められる基本計画、そういったものが、今までもずれ込んでずれ込んでしているものですからちょっと心配なんですけれども、それがずれ込んだ場合というのも、これも影響して一緒にずれていくような形が、今後あり得るということはありますか。

村田都市基盤部交通政策課長

 上位計画として、基本構想とかそういったところは考えてございます。当然調整をしたり、そういったところはありますので、内容に応じて、そういったことはあり得るかと思いますけれども、ただ、現在の基本構想、改定前といいますか、そういったところにも交通に関する記述はございますし、そこの中では、例えば、誰もが安全で円滑に移動できる多様な交通環境が整っていますと、そういった内容がありまして、交通に関しては、いわゆる区民の方とか、そのほか来街者の方もいらっしゃると思いますけれども、生活とか社会活動を支える交通という基盤であるインフラのようなものであると思いますので、そういった意味では、ある意味普遍的なものであるかなと。そういった内容も踏まえて、この内容を取りまとめているところもありますので、当然調整等は図らせていただきたいと思いますけれども、大きな方向性に違いがなければ進めていければというふうに考えてございます。

若林委員

 基本構想・基本計画、いわば大まかなものですから、そういったもので、それこそ方向性が合っていればということで、大幅にはずれないということ、20ページに書いてあるように、自動運転とか、そういったものも考慮されている中で、最近また出てきているのが電動キックボード等も、やっぱりこういうものに考えとして入っているのかなと思いますけれども、いかがですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 20ページ、取組の方向性4といったところに書いてございます。一番上の行ですけれども、小型モビリティ等というふうに記載させていただいていまして、電動キックボードが、そもそも中野区としてふさわしいのか、あるいは都内全体としてどうなのかといったところは、様々な自治体で実証実験等行われていますけれども、必要に応じて、そこら辺は関係者間と調整をしながら、交通管理者の意見とかいろいろありますので、そういった中で、電動キックボードも、必要であれば、実証実験等を行うこともあり得ると思いますし、その他の交通モードといいますか、サービスといいますか、そういったところも併せて考えて、必要なことを取組としてやっていきたいというふうに考えてございます。

若林委員

 電動キックボードもしかり、日々日々いろんな交通事情が関わっている中で、せっかくこういういいものをつくり始めているので、そういった新しい情報をこれからも入れていっていただいて、決して電動キックボードが、またやればやるほど安全性もまた、21キロぐらい出るものもありますから、そういったもので、いろいろ新しいものもちょっと考慮しながら、引き続き進めていただければと思います。要望です。

伊藤委員

 前の12月7日の時点では、素案の検討状況についてという報告でしたよね。この素案から、今回はまた丁寧に進めるということでの素案たたき台というふうに、先ほどおっしゃっていたんですけれども、来年度、令和3年度1年かけて、この交通政策推進協議会を設置されて、5回ほど開催して策定するということでしたけれども、協議会設置の前、そういう報告はなかったんですか、あったんでしょうか。協議会を設置して設けるような話はしていなかったような感じですが、その辺どのようになられたのか、経緯を教えていただけますか。

村田都市基盤部交通政策課長

 前回、10月に委員会で御報告させていただきました。そのときにA3判の目標とか課題とか、そういった取りまとめているところには、そのもの自体は書いておりませんで、頭紙といいますか、そういったところに会議体を設けて、検討体制を構築してやっていくという御報告をしていたところです。今回、他区とか、そういった事例も含めまして、どういったメンバーでやっていくのがいいかといったところは調整しているところでございますけれども、そういった中で、この会議体を設置して進めているところでございます。

伊藤委員

 本冊の21ページのほうに、交通政策基本方針の推進ということで、推進体制が述べられていて、協議会は学識経験者、交通事業者、住民または利用者代表とか云々と書いてあるんですけれども、何名ぐらいの協議体なんですか。また、具体的にこの交通事業者というのはどこを示しているのか。また、住民または利用者代表という方はどのように募集していくのか。その辺、お分かりでしたら教えていただけますか。

村田都市基盤部交通政策課長

 ちょっと延べ人数は、今、調整中なので、具体的にまだ決まっているところはないんですけれども、20名前後ぐらいかなというふうに考えてございます。交通事業者につきましては、バス事業者、関東バスとか、京王バスとか、その他おりますけれどもそういったところ、あと鉄道事業者にも声をかけているところです。あと、タクシー等に関しましては、タクシー関連の協会とかそういったところになろうかというふうに考えてございます。

 区民の方につきましては、3名程度を想定しておりまして、中野区全域のことになりますので、南部地域のほうから1名、北部から1名、中部から1名ぐらい、そういったところで考えておりまして、町会連合会等で、やはり、その地域のことをいろいろ知られているような方から御推薦を頂いたり、そういった中で、エリア的なところを網羅しながら選定していきたいというふうに考えてございます。

伊藤委員

 幅広く区民から募集されていけばいいのかなと思うんですけれども、この協議会の中でも、また、部会・ワーキングを設けるということなんですけれども、この部会・ワーキングの内容というのはどういったものですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 まず、中野区交通政策推進協議会、これは親会みたいなものですけれども、今回はこの基本方針を定めていくために、いろいろ御議論いただくことになります。それをまた今度推進していくわけですけれども、例えば、バス交通について、そういったものをもう集中的にいろいろ考えていかなきゃいけないとか、そういった場合には、例えばバス交通部会とか、そういった名前のものを設けまして、その場合は、先ほど言った20名前後というよりも、もうちょっと少ない人数でやることになるかと思いますけれども、内容に応じてそこのメンバーの選定をしながら、集中的にやっていくといったところで、今現在どの部会・ワーキングをつくるとか、そういったところまでは決まっていないような状況でございます。

山本委員

 取りまとめ、御報告ありがとうございます。今まで、いろいろ御報告いただいたやつをまとめていただいたのかなと思います。ですから、内容に関しては、こういうふうに行っていっていただきたいと思います。ちょっと確認させていただきたいんですが、基本方針の目標年次、おおむね20年後とか記載がございます。必要に応じて見直しを行うとしているんですけれども、変化が大きい時代でもございますが、基本的には何年後ぐらいに、その中で10年後とか、一通り内部では見通しというのはあるのでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 今回の内容につきましては、基本的な方向性、方針を示すものとして書いてございます。その中で、都市計画マスタープランの改定も20年後といったところもありますし、国とか技術開発といったところの報告とか読み物を読んだりしていますと、2040年頃に自動運転とか、そういう技術的なものが普及したり、そういったところが見えるのかなといったところです。

 それがこの20年の間に、先ほど、若林委員もありましたけれども、どういったものがいいのかとか、新しいものが出てくるのかといったところは、様々だというふうに思っておりまして、そういった面につきましては、いわゆる包括的な、先ほど小型モビリティ等というふうに言わせていただきましたけれども、そういったところで包含していると考えています。

 災害とかコロナの感染症の話、これは最近の話でございますけれども、そういったところに対応するといったところ、あと、高齢社会とか普遍的なそういう問題ですね、そういったところも踏まえた形で書いてございます。ですから、今現在何年後に改定するというよりも、あまり方向性がずれないような形で書いているようなつもりでおりますので、よほどのことがない限り、それほど見直すといったことはないので、今現在何年後にとはあえて書いていないといったところでございます。

山本委員

 まさに時代の情勢を見ながら必要に応じてということなんですね。分かりました。

 先ほど、伊藤委員から部会の話で、バス交通部会などみたいなお話があったかと思うんですが、その他で、今検討で上がっているものがあれば、ちょっと教えていただきたいんですけれども。

村田都市基盤部交通政策課長

 今現在、ちょっと具体的にこの部会をつくるといったところはまだありません。他の自治体で似たような形で設けているようなところもありますけれども、そういったところを見ますと、バス交通部会とか地域交通部会、あと、この計画の改定をするときには計画改定部会とか、あと、モビリティマネジメント推進部会とか、そういういろいろな名称のものが設けられていたりします。中野で特別に設けるべき部会とか、問題になるようなところ、そういったところがありましたら、そういったところで設けていきたいというふうに考えてございます。

山本委員

 まず、この中野区交通政策推進協議会を設置して、委員の皆さんを決めていただいて、その中で最初の第1回で、じゃ、これから話し合うことは何にしますかというところから始まるということなんですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 おっしゃるとおり、まず最初に議題といいますか、何が課題であるとか、現状認識を皆さんに持っていただくといったところから始めるところです。当然これを策定するといったところは一つありますけれども、これを書いて終わりではなくて、書いた後に、何をどうやっていくのかといったところは、引き続きやっていかなきゃいけない部分ですので、そういったところで、こういう協議会の中でしっかりと議論をして推進していくといったところで考えているところでございます。

山本委員

 つまり、いわゆるアクションプランみたいなものも含めて、この推進協議会で考えていくということなんですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 アクションプランといいますか、そこはちょっと名称はいろいろあると思うんですけれども、いろいろ課題といいますか、やっていくことを方向性としてたくさん載せているところでございます。その中で何をやっていくべきか、当然直近で解決しなければいけないものもあると思います。

 次の報告でも書かせていただいているんですけれども、公共交通ネットワークの充実といったところで、目標の中で書かせていただいておりますが、今年度、若宮とか大和町の地域で、コミュニティタクシーを基本とした実証実験という計画は、ちょっと延期しているといったところでございますけれども、そういった元からあるものを、まず推進していくということもありますし、当然新技術、自動運転とは何をやらなきゃいけないのか。何が必要でどういった内容なのか、そこの研究から始めなきゃいけない部分もありますので、並行的に事業的な形でやる部分と、内部で検討していく部分、様々あると思いますので、そこら辺を含めて、いろいろ御議論等を頂きたいというふうに思っているところでございます。

山本委員

 ですから、内部的に皆さんとしてもまとめた上で、お示ししながら御意見を頂くという感じなんですかね。分かりました。

 4月から5月頃にまず設置されて、令和3年度中に5回程度開催予定でございます。令和3年10月頃に、素案の取りまとめという計画になっているんですけれども、この10月までに、月一で1回ずつというような方向なんですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 10月までには、月1回といいますか3回かそれぐらいはやりたいなと思っております。その中で内容を固めていきまして、その後、地域との意見交換会、パブリック・コメントとか、当然議会の皆さんからも御意見等を頂いたりしますので、そういった内容を報告したり、その中でどう直していくかという必要があるか、そういったところは後半のほうでやっていくというふうに考えてございます。

高橋委員

 御報告ありがとうございました。今、いろいろ各委員から協議会というか、そういう組織体の話があったんですけれども、そこには交通事業者だったり、あるいは、地域の関係の方だったりということも出てくると思うんですね。例えば、ユニバーサルデザインといったときに、福祉という政策課題でのヒアリング先というか、協議団体に協議会へ入っていただくというのもあると思うんですけれども、逆に、世の中にはハンディをお持ちの方でも、社会人の経営者でつながっている、経済を活性化して、福祉じゃなくて、もっと利用させてくれよという形で活動している団体もあると思うんですけれども、そういう方々もぜひ、もしそういうメンバー決めをするときには、組み入れていただいて、積極展開というんですか、そのにぎわいにつながるような、意見を拾い上げるような形で、あるいはアドバイスであったり、検証させる後に生かして反映させるためのものを聞いて、団体に入れていくというような、そういうことを考えていただきたいと思うんですけれどもいかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 今回、先ほど申し上げたメンバーというのが、いわゆる道路運送法とか、そういったものに基づく地域公共交通会議という、他の自治体でもよくある会議体なんですけれども、そういったものと近いものとして、先ほどメンバーを御紹介させていただきました。当然委員がおっしゃるとおり、様々な御意見等を吸い上げていかなきゃいけないと。常任としていていただくとか、オブザーバーとしていろんな意見を頂くとか、様々やり方はあると思いますので、そういったところで考慮していきたいというように考えてございます。

高橋委員

 ぜひプランをつくっていく過程での節目、節目であったり、それを検討途中での検証にも使ってもらったり、あるいは、基本計画ができた後、具体的な展開をしていくときにも、ぜひそういう意見をまた聞いて反映してもらいたいと思いますので、それはよろしくお願いいたします。

 それと、そういう専門的な交通事業者があるという中で、20年後を見据えてとなると、各委員からも話があった将来のこの動きというんですか、例えば環境の問題とか、脱炭素の話とかも、これは国策としても出てくるでしょうし、中野としては、環境部が第一義的にはやるのかもしれないんですけれども、区の経営理念として、やっぱり環境、脱炭素というのは必須だと思うんですけれども、交通事業者を含めた交通基本計画の中に、そういう区としての環境政策、あるいは、交通事業者に対しての区としての何らかの発信というのはされるおつもりはあるんですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 20ページ、一番上部にある取組の方向性3のところで、脱炭素型の移動手段の普及について検討を推進しますと書いてあります。これには様々あると思います。公共交通的なところで言いますと、例えば、自転車の活用といったところも一つ、そういったところもありますし、あるいは、今後入れていくような公共交通、例えば、既存の路線バスもそうなんですけれども、そういったところで電動化といったところは、またあり得るのかなと思っております。その中で、環境に配慮した取組を進めたり、そういったところは、併せて考えていきたいというふうに考えてございます。

高橋委員

 そういう環境という話の中に来ると、ウォーカブル推進都市という話がここにも出ていますけれども、例えば、環境という切り口もそうだし、都市の次世代的な考え方として、トヨタが富士裾野に新しい都市を実証実験でつくるような話も出ている中で、歩車分離とか、中野はもう皆さん御存じのように、縦横の道路動線というのが非常に難しいところがあって、実証実験ということはなかなか難しいと思うんですけれども、その辺の歩車分離の施策であったり、そういうことについては、具体的に何か盛り込むような形とか、あるいは、アクションを起こすようなことというのはお考えなんですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 ここの中で具体的に歩車分離、いわゆる道路の横断構成の変更とか、そういったところの具体的にこれをやりますというところまでは書いてございません。ただ、一つそういうまちづくりの中で、その周辺の使われ方といいますか、そういった中で、そういう考えもあると思いますし、ウォーカブルという話もありますし、あと道路で言うと、利便増進道路といったところが最近制度として出ている。そういう中で、土地の使われ方といいますか、オープンスペースとか、道路の構造そのものもそうですし、あとは、そういったところに公共交通で訪れることができる、周辺の交通環境、様々なものを踏まえまして、やるべきところにつきましては、関係者と連携して取り組んでいくのかなというふうに思っています。

高橋委員

 今おっしゃったとおり、交通政策ということとちょっと違うのかもしれないんですけれども、例えば、中野駅周辺がこれからどんどんよくなってきたときに、一大イベントがあったときに、交通管理者の規制がなかなか難しいというのは多分あると思うんですよ。だけど、それをイベントごとに、交通管理者と調整するというのはもちろん、それはそうなんでしょうけれども、やはり区として、交通政策の中にも、そういうイベント対応の人の流れだったりというのを見据えた、ぜひ何らかの部署間の連携ができるようにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 あと最後に一つ、駅を起点としての区民の交通というか、行動の賑わいであったり、生活の起点になると思うんですけれども、駅なのか、あるいはどこなのか、例えば、前にも話した大きなバスから中型バスへ乗り換えをするようなフィーダー交通という考え方もあると思うんですけれども、そういうネットワークを切り替えるときに、乗換えのスペースというか、中野はなかなか難しいところであるけれども、将来を見据えて、交通の切替えをしたり、乗り換えたりするような空間の確保というところも、中野区全体の中で、そういう視点も常に持っておいていただきたいと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 ただいま委員から御質問のあったところで、15ページの取組の方向性3を御覧いただければと思います。当然これまで中野区も他の自治体も同じなんですけれども、駅前広場という交通結節点、そこら辺については、これまでも進められてきたのかなというふうに思っております。一方で、乗換えとか、シームレスに乗換えができるかというと、必ずしも町なかでそうではなかったといったところもありますので、この取組の方向性3の中では、まちづくりとか、そういったところもあってできるオープンスペースとか、そういった中で、交通機能についても併せて考えていく、そういった考えを今回、どちらかというと新しい考えだと思うんですけれども、そういったところで考えておりますので、引き続き、まちづくりと連携して、こういう場所を確保していきたいというふうに思っております。

久保委員

 かなりほかの方とも重なる点であるんですけれども、中野区交通政策推進協議会の設置をし、中野区交通政策基本方針の策定をする、それで、この後なんですが、この協議会はどういう位置づけとなるのでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 名称を推進協議会という形にさせていただいたのは、あくまで策定して終わりではなくて、その後推進していくという考えの下、こういう名称にさせていただきました。ですから、必要なやるべきことを、引き続き毎年度評価をしたり、いろいろ実施をしたり、そういったところで活用していきたいというふうに思っております。

久保委員

 この方針自体は、交通に関する今後の取組を展開していく上で検討の拠り所とするというところで、位置づけに様々ありますけれども、都市計画マスタープランであったり、他の様々な政策との関係性というのがあると思うんですね。その場合に、方針に基づいて、交通政策を束ねた計画というような形にされるのか、そうではなくて、都市計画マスタープランや他の計画にリンクをした形になっていくのか、その辺の関係性はどうなりますか。

村田都市基盤部交通政策課長

 この方針は、交通に関して総合的に書かせていただいた部分がございます。ですから、いわゆるバス路線もそうですし、自転車のこともそうですし、自動運転とか新しい技術とか、そういったところも踏まえていろいろ書いているところでございます。

 当然、例えば自転車対策のことを考えれば、自転車に関する計画を設けますし、そのほか違うものを推進していくといったところでは、必要に応じて計画を立てていくというふうに考えてございます。

久保委員

 必要に応じて計画を立てていくごとに、この協議会が役立つといいますか、協議会で協議をしながら進めていくということですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 この協議会なのか、その部会とかワーキングのほうなのかというのはありますけれども、全体的なことを見ながら進めていける会議体になると思いますので、そういったところで活用していきたいというふうに思っております。

久保委員

 総括質疑のときにも、次の報告の件で、その辺のことをお伺いいたしまして、連携を図りながら様々なワーキング・部会をつくっていくという中で、福祉であったりというところも、それぞれその部会で活躍していただくということかと思うんですけれども、部会だけの活動というのはあり得ないと思うので、この協議会が一定あって、一緒に進んでいくのではないかと思うんです。だから、そこら辺のところが、今後どういうふうに生かされていくのかというところが、もう一つまだ見えないというところがあるんですが、そこはどうなっていますか。

村田都市基盤部交通政策課長

 やり方はちょっとまだ、詳細は今後いろいろ協議会の中でも詰めていく必要もあると思いますけれども、例えば、ものによっては部会で詳細な検討等をして、その状況報告なり意見を、親会である推進協議会に求めるとか、そういったいろいろ、ものによってやり方は変わるかもしれないんですけれども、そういったところで連携を図って、しっかりと調整を図っていくというふうに考えてございます。

久保委員

 先日、建設委員会の中でもちょっと議論させていただいたところですけれども、ここの中にも資料があって、37、38ページ辺りというのは、中野の大きな課題だと思っています。そういったところも、この交通という視点で協議会の皆様に様々御意見を頂いていく中で、中野の都市基盤の脆弱性ということもまた明らかになり、そういったところでは、さらに大きな計画に役立てていただけるというところも大きな目的というか、そういうふうに位置づけることができるのではないかと思うんですが、その辺はいかがお考えですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 都市基盤いわゆる道路等につきましては、当然充実することによって、いろんな交通を入れやすくなるといったところ、道路がなければ交通を走らせることもできませんので、そういった意味で大事なものかなと思っております。

 一方で、都市基盤そのものについては、都市計画マスタープラン、都市計画とか、そういうまちづくりの中で検討されていく部分もありますので、交通だけのものという取扱いではないといったところもありますので、どちらかというと、この交通政策推進協議会については、移動とか乗り物というか、そういったところが、どちらかというと主なものであって、基盤についても必要があるといった内容はあると思うんですけれども、具体的には、やっぱり都市計画のほうとか、そういったところと連携を図りながらやっていくものだというふうに思っております。

久保委員

 当然のことながら、都市計画マスタープランがあってのことだと思いますし、基盤のところまで交通という角度から持っていくのは難しいと思うんですけれども、協議会で議論をした様々な知見というのが、その都市基盤に生かされるというところも非常に重要ではないかと思います。ですので、交通で今回新しく立ち上げる協議会を、そこら辺のところでも、大きく中野のまちづくりに生かしていただく必要性があるのではないかと思って申し上げたところです。

 1点、26ページの地域別の路線バスを利用しない理由というのがございまして、ここの中で、鷺ノ宮圏域が最も高く、北部圏域が最も低い状況にあるというのがありまして、バス路線の充足というところかと思います。

 今回、若宮・大和で、この後の報告にありますけれども、ここはある意味、北部と鷺ノ宮が混ざっているというか、そういうエリアになってくるのかなと思うところなんですけれども、この生活圏域として四つの圏域という形で、今後も交通政策については検討していくということでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 この圏域で考えていくといったところ、それだけで考えていくというよりも、例えば路線バス網で考えれば、圏域ごとというよりも、もうちょっと広い視点で考えなければいけないと思いますし、地域公共交通的なところであれば、今こういうようなところで、これはアンケートの結果ですけれども、比較的満足度が低いとか、そういったところが分かってきますので、ものによって高い視点で見るものと、地域的な視点で見るもの、そういったところは適宜考えていくものかなというふうに思っております。

久保委員

 区内全域での交通というふうに考えたときと、バス路線であったり、鉄道網の充足であったりというところで考えていく、さらには、この4研究よりももっと細かい、今回、若宮・大和はそういうところだと思いますけれども、それぞれの地域ごとの課題というのがあると思うんですね。その特質に生かしたような形での今後の公共交通の在り方ということも、検討を深めていっていただきたいと思いますけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 全ての地域で同時並行的にやるというのはなかなか難しいので、今回、若宮とか大和町とか、そういう地域で、新しい交通について実証実験のための準備を進めていくというふうに考えているところでございます。

 そういったところの実証実験で得られるような知見とか、そういったところをほかの交通にどう展開していけるのかとか、そういったところを踏まえながら、必要な交通のモードであるとか、サービスであるとか、そういったところを展開していくための検討をしながら、地域的な課題があれば、そういったところにも展開していけるように考えていきたいというふうに思っております。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。まだちょっとボリュームが多くて、全部読み切れていないんですけれども、一番初めの1ページのところです。この計画は20年ということで、20年は長いような短いような、その中で世帯年齢別の人口構成も変わってきたり、地球環境問題も考えなればいけないのかなとか、あと交通の様々な技術も上がっていくと思うんですけれども、今年度特に皆さん予想以外に起きた出来事としては、感染症の問題があったと思います。

 この1ページの中ごろに、新型コロナウイルス感染症への対応等も考えてと書いてありますけれども、具体的に何かもし今、区でイメージなさっている、この感染症に関する、交通に関する影響というのがありましたらお聞かせください。

村田都市基盤部交通政策課長

 新型コロナウイルスが起こったことで、今現在もですけれども、公共交通の利用が少なくなっているという現状があると思います。その中で、一方で、この後御報告もありますけれども、シェアサイクルにつきましては伸びているというような状況がございます。そういった中で、感染症の影響がいつまで、どの程度あるかといったところは、また引き続き検証というか、状況を把握していかなきゃいけないと思うんですけれども、多様な交通環境を整えるといったところは、一定必要なのかなと思っております。

 当然コロナというか、感染症そのものに対しては、換気をどうするかとか、車両そのものに対して何をするかとか、そういったこともあるかと思いますけれども、あくまでも、やっぱり多様な交通環境を整えるというところは一つあるのかなというふうに思っております。

斉藤委員

 ありがとうございます。多様なというところ、ぜひ検討していただければと思います。この後、皆様、他の委員からもお話がありました会議体なんですけれども、先ほども別の委員からもあったと思いますけれども、交通の専門家だけではなく、やはり交通というのは弱者に対して、特に配慮を自治体としては考えなければならないということで、ぜひ交通弱者の方、また、体の御不自由な方の目線が入るような検討をしていただきたいと強く思っていますけれども、いかがでしょうか。再度お伺いします。

村田都市基盤部交通政策課長

 この交通政策推進協議会では、様々なことについて話し合われるといったことがあるかと思います。当然その中で、高齢化に向けた高齢者が乗りやすい乗り物にするにはどうすればいいかとか、障害のある方に対してどうかといったところは、一つ議論としてあるのかなと思います。ですから、そういったものにつきましては、先ほども申し上げましたけれども、オブザーバー的な形で、そういった方の御意見を聴くとか、そういったところは適宜考えていきたいというふうに思っております。

斉藤委員

 高齢者もそうですし、赤ちゃんを連れた方もそうだし、目の不自由な方とかもいらっしゃると思います。この方がこの施設に行くのにはというような、せっかく自治体なので、そういう目線もぜひ大事にしていただきたいと思います。こちらは要望です。

甲田委員

 皆さん全体的なところを聞かれたんですが、私、ピンポイントで1点、UDタクシーのことでお聞きしたいと思うんですけれども、こういう視点を入れていただきたいということですが、もちろんこの取組の方向性、交通環境の質の向上というところの取組の方向性2にもありますし、あと、取組の方向性5の中にも、コロナの影響によるということがありますけれども、いろいろ報道によりますと、このコロナの感染リスクを理由に、UDタクシーが配車できるにもかかわらず、配車しなかったという話が結構あったということも去年伺いました。

 一方で、UDタクシーはかなり改善されてきていて、スロープの出し入れとかも国交省が改善を要求して、今すごく時間短縮もされているということも聞いておりまして、ただ、停める場所がないといけないということと、あと、やっぱりソフト面の断らないでいただきたいということとか、普及していくということが両方必要だなと思うんです。本当に中野はこの狭い中で、やはり先ほどもありましたけれども、障害のある方やバリアを持った方、車椅子の方、全ての方が乗りやすい、このUDタクシーというものが普及していくことによって、相当な交通改善が図られるということを、ぜひこの協議会の中でも大きく取り上げていただきたいと思うんですけれども、このことに関して課題とか現状とか、もしあればお聞かせいただきたいんですけれども。

村田都市基盤部交通政策課長

 UDタクシーそのものについては、ここでは書いていないところでございます。確かにそういう様々な乗り物といいますか、ある特定の方が使われる乗り物もありますし、誰でも乗れるような公共交通的なものもあるかと思います。今回は公共交通に関することをメインとして書かせていただいているところでございまして、その中でも、健康福祉部とか、そういったところと調整して、今こういう形で取りまとめているところでございます。

 そういった課題といいますか、特定の乗り物とか、そういったものにつきましては、当然そういう福祉部局との連携もあると思いますし、そういった課題については、必要に応じて協議会の中でも議論していくところかなというふうに考えてございます。

甲田委員

 今、必要に応じてという言葉がありましたけれども、必要はもうすごく不可欠だなと思っていまして、また、介護タクシーは、私も母の介護でよく利用しているんですけれども、介護タクシーは大きくて、やっぱり金額も高いということもあります。UDタクシーは本当に金額も安価だということ、誰でも乗れるということもありますので、その両方のメリット、デメリットをいろいろ研究していただいて、ぜひしっかりと多様な人たちを守る政策にしていただきたいと思っていますので、ここは要望にしておきます。

羽鳥委員

 幾つかお聞きしたいと思います。最初に、自転車についてなんですけれども、この前の委員会でも、ちょっと触れさせていただいたんですけれども、自転車駐車場の整備のことが、この素案たたき台の中でも触れられているんですけれども、これというのは定期利用の方を想定されているのか、それとも一時利用とか、そういうのも含んでいるのかというのを、ちょっとまずお聞きしたいんですけれどもいかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 自転車駐車場に関しましては、当然一時利用の方もいらっしゃいますし、定期利用の方もいらっしゃいます。そういったところを総合的に、自転車駐車場を利用しやすくなる環境を整えていくというのは併せて考えていくところかなと思っております。

羽鳥委員

 分かりました。この前も一定時間無料の自転車駐車場というのを整備していかないと、実際なかなか通行環境が整ったとしても、やっぱり利用しにくいんじゃないのかというふうに発言させていただいたんですけれども、これは方針ということですから、なかなかここにどれだけとか具体的な整備計画とか、そういうのになってくると思うんですけれども、方針として自転車駐車場の交通インフラの充実、16ページのところに、自転車駐車場整備等の交通結節機能の強化を推進しますということが書かれているんですけれども、実際にどういうふうな整備をするのかは取りあえず置いておいて、この16ページの記述の中には、そういう一定時間無料の駐輪場であるとか、そういった利用しやすい環境というのも考え方として含まれていると考えてもよいでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 ここでは、それほど細かい記述というのはなかなかできないので書いてございませんけれども、中野区には自転車利用総合計画といったものがありまして、その中で一時的に何時間無料とか、そういったところも検討していきますというふうな内容を書いてございます。ですから、そういった施策も併せてどうやったら使いやすいとか、そういったところは考えていくものとして捉えているところでございます。

羽鳥委員

 分かりました。あと、先ほど斉藤委員の質疑の中で、コロナを受けての行動変容というふうなところで、御答弁があったんですけれども、私もそれはちょっとどうなっているのかなというのが気になるところで、資料編の42ページのところを見てみると、全体として下がっているようには見えるわけです。答弁の中で、シェアサイクルが増えているというふうなことなんですけれども、例えば、歩行者とか自転車はどうなのか、シェアサイクル以外の自転車はどうなのか、そういう種類別の分析とかというのは、現段階で何かあるものなんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 調査をしなければ分からない部分があります。来年度これをまたさらに検討していく中では、そういったところをどの程度まで把握できるかといったところはあるんですけれども、42ページにあるようなものと、これよりもうちょっと進んだ何かができるのかといったところは、併せて調査をできる範囲でやっていきたいというふうに思っております。

羽鳥委員

 分かりました。あと、多くの委員が触れられている推進協議会についてですけれども、私も構成等がどうなるのかというのが気にかかるところで、先ほど、住民の方からは、区民からは3名程度を想定して、南部、中部、北部で、区内から満遍なくというふうなことで、満遍ない視点が得られるようにしたいというふうなことだと思うんですけれども、こういう計画とかは、やっぱり関心があるかどうかというのが、議論に参加したいかどうかに対してかなり影響してくると思うんですよね。そうすると、やっぱり一定数の公募というのを検討されるべきかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 先ほどから、南部とか中部とか、地域的な形で満遍なくといったところで御説明しているところでございます。そういう地域的な偏りがあってはいけないといったところ、当然その地域のことを、その周辺の地域を知っている方がいらっしゃらないと状況が分からないといったところで、そういうふうに話したところでございます。

 一方で、そのほか高齢者の視点とか、障害者の視点とか、様々あるかとは思うんですけれども、交通事業者も含めてやっていくところもありまして、どこまで広げるのかといったところは一定ちょっと議論はあるのかなと思っておりますけれども、そういった視点は、先ほど申し上げたとおり、オブザーバー的なところで意見を聴いたり、それ以外の調査で状況を把握していくといったところで考えております。

 公募に関しましては、どういった方が来られるか分からないということと、内容が全域にわたる、いろんな事業者も入ってくるようなものですので、そういった中で町会とか、そういった団体のところから御推薦いただくのがいいのかなというふうに考えて、今、設定しているところでございます。

羽鳥委員

 私も町会の方々が入るというのは、非常にそれはそれでよいことだというふうに思うんですけれども、先ほども言ったように、例えば、いろんな計画、方針とかをつくるに当たって、パブリック・コメントや意見交換会をやっても、そこに来る人というのは、関心があるから議論に参加したい、いろいろ聞きたいというのがあるわけです。それに対して、よりよいものをというふうな思いを持っていらっしゃるから来るわけで、そうした点から公募されてくるというのは、もしされてくるというなら、それはやっぱり関心がある、何かよりよくしたいという思いを持っていらっしゃる方だと思うんです。

 そういう点から、地域に偏りなく選出するという方もそれはそれで必要だとしても、公募の区民というのも検討をされてしかるべきかと思いますので、それは発言したいというふうに思います。

 あと、この隣の22ページで、めざすべき姿の実現に向けたステップというところで、調査・検討、計画(実証実験)、事業化、この後に検証・見直しというふうになっているんですけれども、次の報告、公共交通ネットワークの充実に向けた取組のところでも、実証実験の後でも検証されますよね、どうでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 22ページの図について、申し訳ございません。実証実験とかそういった段階でも一定の検証等はしますので、このとおりだけではなくて、当然そういう計画とか、実証実験の段階でも、検証とか見直し、そういったものは必要であるというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 そうですね。でも、この図を見ると、調査・検討して、計画をつくって、事業化してから検証・見直しをするような図にしかちょっと見えないので、別に止めろというふうに言っているんじゃなくて、計画をやって実証実験してからも検証・見直しをするんですよ。その上で、また事業化するんですよということが分かりやすいような、20年も使う図になるわけですから、やっぱりそういったところを分かりやすくしてもらえたらなというふうに思います。

 あと、ちょっと具体的に、20ページ、交通環境の質の向上の取組の方向性3の中の環境負荷の低減につながる脱炭素型の移動手段の普及というのは、ちょっと具体的にどういったものなんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 先ほどもちょっと述べさせていただきましたけれども、自転車のシェアリング、いわゆる自転車の活用といったところも、一つ脱炭素の取組の一部といったところもありますし、新しく入れていく交通につきましても、電動自動車にできるかどうかは別としまして、そういったところを一定配慮していくと。そういったところで、いわゆる車両の電動化とか自転車の利活用、様々あると思いますけれども、あと、公共交通を使っていただくといったところ、中野区は自家用車を使ってという方はあまりいらっしゃらないかと思うんですけれども、公共交通が使いやすくなれば、よりそういう環境によい交通環境になるのかなといったところも踏まえて記載しているところでございます。

羽鳥委員

 あと、ちょっと最後になんですけれども、この取組の方向性のところを見てみますと、それぞれのところで課題があって、それを解決していきたいというふうな、個々のものはなるほどというふうに分かるんですけれども、では、20年後に中野区の交通をどうしたいのかという全体像が見えにくいということを感じるんですね。13ページ、基本的認識という中に、超高齢社会への対応とか、昨今の自然災害や新型コロナウイルス感染症等への対応が求められるとともにというふうに、いろいろ対応が求められることが書いてあるわけです。でも、これは非常に重要な視点だというふうに思うんですけれども、例えば、超高齢社会への対応というふうなことで言うと、今後で言うと、自分で車を運転できない、そうなってくると公共交通を増やしていくとか、自転車すら乗れないというふうな方なんかも結構出てくると思うんです。そうすると、シルバーカーみたいなものが走りやすい環境を整えたらいいのかとか、かなり歩行者を重視した方針をつくっていかないといけないんじゃないのかという感じが何となくするんですね。そういう区内の交通のどこを重視するのか、移動の中でどのくらいの割合で徒歩で使ってもらうかとか、そういう全体像、こういうふうにしていきたいというのを方針の中で示していく必要があるんじゃないかというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 お示しできればいいかなという部分はあるんですけれども、当然技術開発の話もありますし、人口構成も変わってくるといったところもあります。そういった中で、例えば、将来的に自動運転といったものが完全にもうその辺りを走っているような時代になれば、それこそ小型の車両で、自動運転で、簡単にタクシー的な使い方ができるというものもあるかと思います。ただ一方で、今現在そこまでの技術になっているといったところもないので、しばらくは路線バスとか、鉄道とか、そういったところを軸としまして、それでは賄い切れない部分については、地域公共交通的なところで、ネットワークを充実させていくと。

 段階とか、そういった中で、やっぱり考え方というか変わっていく、そういったことも含めて実証実験という形で、様々な取組をやっていく中で、知見とかそういったところをためていって、展開していくというふうに考えてございますので、今現在、いつ、こういう割合でといったところまではちょっと示せない部分かなというふうに思っております。

内野委員

 ありがとうございます。重ならないところで、2点ほどお聞きいたします。

 すごくよくできている冊子なんですけれども、これ、例えば、一番上の策定スケジュールのところで、まず最初に、これを協議会の皆様に、委員を選んで出すわけですよね。何で素案たたき台というのにしたのかなというのがちょっと分からない。というのは、ほぼほぼこれはよくできているものなので、これ自体でもう素案でいいんじゃないかなと思うんですけれども、いかがですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 当初は、素案という名称で取りまとめて、それを協議会の中で意見を頂きつつ、いわゆる一般の方からも意見を頂いて案として取りまとめる。その後、パブリック・コメントという想定をしていたところではあるんですけれども、一方、これはよくできていると言っていただいてありがたいんですけれども、交通事業者そのものの意見というのは、なかなかまだ拾い切れていない部分はあります。そういったところも含めて、公共交通というのは区でやっているというよりも、交通事業者がやっている部分がありますので、区がこうやればこうするんだといって、それができるものではないので、そういった意味で、素案たたき台という名称にさせていただきましたけれども、交通事業者の意見というものをちゃんと踏まえて、つくり込んでいくというふうに考えているところでございます。

内野委員

 分かりました。素案たたき台という名称のものが出てきたのは本当に最近で、ほかの委員会では素案たたき台と言いながら、人件費がものすごく減っちゃったり、素案たたき台を次の段階で、もうがらっと変わり得るものというイメージで取るとしたら、交通事業者からヒアリングをした結果、こういうところで、素案たたき台としていたからゼロベースでいいですよと言って、意見が入るともう一歩前進したものとか、変わったものが出てくるのかなというふうに期待していいのかなと思ったんですけれども、変わるような要素というのはあるわけですよね。

村田都市基盤部交通政策課長

 当然、交通事業者も様々ありますけれども、それぞれの視点でできることできないことはあると思います。中野区でいいますと、例えば、中野駅南側で京王バス、北側で関東バスのような分かれ方をしておりますけれども、そこをどういうふうに連携していくのかといったところ、乗り継ぎも便利になるのかとか、そういったところはこういう場で集まって様々な意見を頂いて、できることとか、できないことは書き切れない部分はありますので、そういったところを踏まえて、ある意味新しい視点といったところもあるかと思いますし、交通事業者ができること、協力できること、そういったところも新しく増えてくる部分はあるのかなというふうに思っております。

内野委員

 ありがとうございます。あともう一点、基本的には、ハードの整備というのが中心だと思うんですけれども、恐らくもうこの2年、3年のスパンで、スマホのアプリなんかがどんどん進化していく、AIが進化していく中で、交通事業者の視点もそうですけれども、ほかの委員からもよくありました利用する人の視点で、「あなたはどこからどこに行きたいですか」「移動のときには車椅子ですか」とかいう、簡単なアプリで交通手段が選べる。それで「あなたにとって最適な交通手段はこれですよ」みたいなね。そういうソフト面での視点の整備というのも、今後必ず必要になっていくと思うんですけれども、いかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 アプリといいますか、20ページの取組の方向性4のところでございます。

 ここの中で、MaaSという言葉で書かせていただいておりますけれども、委員おっしゃられたように、ある地点からある地点に行きたいときに、最適な交通手段が出てきて、決済も一括でできてとかいったところが、こういうMaaS的なところなのかなと思います。これ自体は、民間のほうで研究とか開発をされているところもあるかと思いますけれども、まだまだ実装するには、いろいろな課題等、いわゆる事業者間でそれぞれやり方が違っているところもあると思います。国とか事業者の取組といったところは、引き続き勉強させていただきまして、必要に応じてそういうものを入れられるのかどうかといったところは検証していきたいと思っております。

内野委員

 最後にします。そういう意味では、アプリやソフトは中野区だけの思考でやるんじゃなくて、他区の事例をもっといろいろ研究していっていただきたいと思います。要望です。ありがとうございました。

竹村委員

 ちょっと区の思いといいましょうか、区の想定というんでしょうか、そういうものをお尋ねしたいんですが、まず4ページに、本方針はおおむね20年後の将来を想定してとあるんですけれども、なぜ20年という表現になるんですか。例えば、これ、切りが悪いので、2040年をめどにとか、そういう表現というのは選択肢になかったんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 ないことはないと思います。国から出されている提言的なもので、2040年道路の景色が変わるといったものもありますし、ある意味、2040年頃というのは一つ目安なのかなと思っております。ただ、2040年に何ができるといったところまで、2040年という限定にすべきか、おおむね20年というほうが妥当なのかといったところで、こういう表現になっているというふうに思っております。

竹村委員

 ありがとうございます。重箱の隅を突つくような、そんな質問をしたかったわけではないんですけれども、非常にそこが目につきまして、といいますのも、これが実は何に根差してくるのかと言いますと、例えば、資料の37ページに、道路率というものが載っているんですね。これ、道路率に関して、区は今後どのような方向を目指しているのか、当然、道路率を下げたいと思っているとは思えないんですけれども、ここはあえてお尋ねいたします。

村田都市基盤部交通政策課長

 道路そのものにつきましては、都市計画道路、いわゆる都市計画として定められている道路の整備、そういったものを進めていかなきゃいけないと思いますし、あるいは、まちづくりとか地区計画として造っていく道路等、様々あるかと思います。そういった意味では、交通政策として道路率を何%にするというのはなかなか言い切れない部分はありますし、道路というのは交通を通すという意味でもありますし、防災面での延焼遮断帯とか様々な用途といいますか、そういったところはありますので、道路に関しましては、都市計画マスタープランとか、まちづくりの中で進めていく部分かなと。

 ただ一方で、ここで載せているのは、道路自体はそんなに多くないので、交通環境を整える意味では道路が増えたほうがいいという意味で、ここで書かせていただいているところでございます。

竹村委員

 ありがとうございます。もうそれ以外の選択肢があるのかなと思いながら聞いてみたわけなんですが、それでは、21ページに交通政策の基本方針の推進についてというページがありますが、ここで、協議会の中で、庁内の関係者などで構成しとありますけれども、ここに参加する庁内関係者というか、要するに、この構成の中に、区はしっかり協議会の中に入っていくという解釈でよろしいんですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 事務局は、私の交通政策課のところでありますけれども、当然都市基盤部であるとか、まちづくり推進部といったところは、道路に関係するところでありますし、まちづくりとか、そういったところもありますので、やっぱり交通を入れるということを考えたときに、まちづくりと一緒にやっていかなければいけないということがありますので、そういった関係者は入ってくるというふうに認識しております。

竹村委員

 ありがとうございます。それで、ここの協議会に参加する姿勢といいましょうか、もちろん区が一番えらくて、仕切ってという意味ではなく、ここに学識経験者、交通事業者、その他関係する方々が載せられているわけなんですけれども、中野区が指導をするといいましょうか、立ち位置は非常に強いものがあると個人的には考えておりまして、この構成員というか協議会の中で、区の立ち位置というのは、もうほかの皆様と全くイーブンなのか、それともきちんと政策を持って、こういう方向で区は考えているというようなことをしっかり主張するのか、どういう位置づけで参加する予定なんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 ここに書いてある内容をしっかり進めていかなければいけないという意味では、引っ張っていかなければいけないと思いますし、一方で、公共交通は、先ほども申し上げました交通事業者が運行しているといったところもあります。ですから、協力関係がなければいけないといったところもありますので、あくまでも立場としては、言ってしまえば対等なのかなというふうに思います。

 その22ページの中にも書いてありますけれども、行政と事業者の連携というふうに書いていますけれども、やっぱり今までは、各個別の事業者さんとお話合いをして、いろいろ課題を解決している部分はあったかと思うんですけれども、全体として何ができるかとか、そういったところは、学識経験者という専門家の意見もそうですし、実際事業をやっている事業者さん、あと新しく運行しようとすれば、交通管理者である警察とか、そういったところの意見もしっかり聞かなければいけないといったところで、それぞれの立場がいろいろあるかと思いますけれども、そこはしっかり連携してやっていくというふうに考えているところでございます。

竹村委員

 ありがとうございます。何と言いましょうか、私個人の考えを述べる場所ではないと思うんですけれども、そこでもあえて申し述べたいのは、この交通政策といいましょうか、要するに、道があって道の上に乗っかっているものというふうに解釈しているんですね。では、その道というのは、どのようにやって整備されていくのかといったら、それをいろいろな計画やら方針があったりすると思うんですけれども、自治体はそこを強く指導する立場にあると思っています。

 それから区民の皆様は、やはり意見をフラットな状態で何でもいいから上げてくれと言ったら、自由な発想で申し述べるわけなんですね。ではなくて、こういう協議体に参加するのであれば、区はこういう方針を既に持っています。道に関しては、このようなイメージがあります。中野区の道はこういうふうにしていきたいんですというような、明らかなイメージを持って臨むべきというふうに考えています。

 そうであるだろうなと思われる文言が、例えば、1ページ、一番下に、こうしたことから区の将来像を展望しつつ、飛ばしまして、今後の取組を進める上で基本的な方向性を示すと書かれています。方向性を示すということは、もう方向ですから、その進むべき何かがあるというふうに解釈できるんです。ですので、ここでそれを全て披露してくださいというわけではないんですけれども、区は、この交通政策イコール、私は道路政策にも近しいものがあると感じておりますので、この道路に対する区のイメージといいましょうか、構想、そういうものは、これからしっかり持って臨んで行かれるのでしょうか、それともその部分もまだ、これから検討の段階であるのか、お聞かせください。

村田都市基盤部交通政策課長

 道路と交通が近しいと、確かにそういうふうに思われることもあるかと思います。交通といったものについては、例えば、国の組織で言えば、道路であれば、都市局とかが都市計画的なところでの道路をやっていますし、交通そのもので言うと運輸局系なんですね。だから、道路を使って交通をするという意味では、当然そこは連携しなきゃいけないといったところで、こういう絵の中でも描かせていただいているところなんですけれども、交通を走らせるから道路がどこでも必要なのかと言われるとなかなか、そうやってしまうと、当然道路がたくさんできれば、いろんなところにいろんな交通が走らせやすいというふうになりますので、それはいいかもしれないんですけれども、それはあまりにもちょっと、そういう観点よりも、まちづくりとか都市計画的な考えとして、道路基盤というものは整備されていくものなのかなというふうに考えております。

竹村委員

 答えにくいお答えをありがとうございました。道の始まりをひもとくと、例えば、人が通っていて、そこの通りが太くなってなんて、そういうことがあったりするわけなんですね。しかし、今の時代は、実は、主体的に持って道を造っていくことが可能な時代だと思っています。そこを考えるのが自治体の役割であったり、広く意見を求めたりする協議体の場であったりすると思いますので、中野区が住みやすい、そういう道路は一体どういうものなのかということをすごく掘り下げていって、こういう協議体に臨んでいただきたいと思います。これは要望でございます。

委員長

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、公共交通ネットワークの充実に向けた取組についての報告を求めます。

村田都市基盤部交通政策課長

 それでは、公共交通ネットワークの充実に向けた取組について御報告申し上げます。(資料3)

 本報告は、さきに御説明しました、中野区交通政策基本方針(素案たたき台)において、目標として掲げている公共交通ネットワークの充実に向け、路線バス等による公共交通ネットワークの構築が難しい地域について、新たな公共交通サービスの導入に関する検討を進めるものでございます。

 また、本件はこれまでにも報告し、今年度コミュニティタクシーを基本として、実証実験を行う予定だったものについて、新型コロナウイルスの影響等によって執行を見送っておりましたが、改めて検討を進めるものでございます。

 1番、モデル地域でございますが、若宮・大和町を中心とした地域としまして、詳細な範囲は今後調整してまいります。

 2番、検討の進め方でございますが、新たな公共交通サービス導入について、基本的事項、運営主体・運行のあり方等について、モデル地区を対象としたアンケートの実施による需要等を把握しながら検討し、令和4年度に実証実験の実施に向けた計画案を作成してまいります。

 また、計画案につきましては、令和3年度に設置予定の(仮称)中野区交通政策推進協議会において、関係者調整を図るものとして考えてございます。

 3番、地域との調整でございます。

 地域との協働で地域公共交通ネットワークを検討するため、意見交換及び調整の場として、令和3年度に、5回から6回程度を予定し、勉強会を開催いたします。

 4番、今後の予定でございます。

 令和3年4月以降、自治会等を通じて勉強会参加者を募集し、勉強会を開催してまいります。令和3年度内に実証実験計画の作成や、実証実験運行に伴う手続の準備を進めまして、令和4年度に実証実験の実施・検証を行う予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

山本委員

 報告ありがとうございます。コロナになって、なかなか進めづらい、また考えも新たに考えていく必要性も迫られて、来年度どうにか検討を進めていかなくてはならないというような状況の中で、ありがとうございます。令和3年度に勉強会を複数回開催するとありますけれども、この勉強会というのは、具体的にはどういった内容になっていくとお考えですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 勉強会は、まだこれから詳細は詰めていくところでございますけれども、例えばルートとか、そういったところも一つありますし、車両に対してどうしたら乗りやすくなるかとか、分かりやすくなるかとか、様々あると思いますので、やるからには乗っていただけるような環境を整えていく必要があると思いますし、制度的にできることとできないこともあると思いますので、そういったところの調整も含めて、勉強会でやっていきたいというふうに思っております。

山本委員

 その公共交通、実際にいろんな区民の方にも、こうしてほしいという思いもあると思うんですけれども、要は、結局乗っていただかないとというところの効果が、区民の方にもよく理解していただけるような勉強会をしていただきたいなと思うんですが、いかがですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 おっしゃるとおり、乗っていただくといったところは大事な視点かなと思います。そのためにこういった地域で、どういったものだったら乗っていただくのかといったところは、これは実証実験でございますので、様々検証項目があると思います。検証すべき事柄も、区としては見据えながら、地域の方にいろいろ意見を言ったり、アドバイスを頂いたり、そういったところも含めてやっていきたいというふうに思っております。

山本委員

 ありがとうございます。感染症ははやっていますけれども、もう感染症とともに、感染症をゼロにするというのは、なかなか現状だと難しい反面、一緒にどうやって安全性とかも担保しながら、新しい時代の公共交通を考えていけるのかという点も重々考えていただきたいと思います。要望で結構です。

羽鳥委員

 私もこの勉強会というのが、どういうものなのかというのが少し気になるんですけれども、勉強会というのは、計画案を作成する交通政策推進協議会の中の学習会とか、そういう位置づけなのか、それとも住民とかが入ってやるような、どういった位置づけなのかというのを。

村田都市基盤部交通政策課長

 分かりにくくて申し訳ございません。推進協議会の中でやるというよりも、その交通を入れる地域の方との勉強会というところになります。その中で、様々なこういうルートがいいとか、こういう場所に行きたいとか、いろいろあると思うんですけれども、それとは別に推進協議会のほうでは、専門家的な立場とか、事業者的な視点というところのアドバイスとか、そういったところは求めたいと思っております。ですから、あくまでも勉強会は地域の方とやるものと考えております。

羽鳥委員

 その勉強会というのは、今、山本委員からも、コロナを抑えるというのは、なかなか現状難しい中でやるというところでは、どれくらい開かれたものとしてやるのかなというのが気になるところなんですけれども、区としては、今どういったお考えなんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 感染症対策とか、会場の対策とか、そういったところはしっかりとやらなきゃいけないと思いますし、やはり人数もある程度制限しなければ、会場の広さとかにもよると思いますけれども、そういったところは考えていかなきゃいけないというふうに思っております。

羽鳥委員

 そうすると、今、区民活動センターですと、定員の半分ということでやられていますけれども、そういった定員の範囲内で、ぜひ参加してくださいというふうに呼びかけるような、こういう性質のものだということでよろしいでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 地域の方と言いましても、若宮・大和町といっても広いので、その中で、じゃ、いろんな方が来てくださいというわけにはなかなかいかない。それは人数が増え過ぎてしまうといったところがあります。地域的な偏りもないようにしなければいけないというふうに思いますので、どの範囲というのはこれから決めていく部分はあるんですけれども、若宮とか大和町の各自治会とか、そういう単位で1名程度ご推薦いただいたり、そうすることによって、広い範囲の人に参加していただけますし、定員といいますか、人数もある程度の数で絞れると思います。

 あとは再来年度になりますけれども、こういう交通を入れた際に、こういったものが展開されるといったところのフィードバックというのは、地域にされるのかなと考えているところでございます。

羽鳥委員

 そうすると、自由に自分が参加したいというふうにおっしゃる方等をあまり想定されていないということなんですか。例えば、今回は若宮・大和町地域というふうなことですけれども、今後、全区的にいろいろ検討されるときには、この若宮・大和町地域の勉強会の議論が、自分たちの地域にどう使えるだろうかというふうに気になっている、他地域の方とかも中にはいらっしゃると思うんですよね。そうした方なんかも、参加したいというふうにおっしゃるかもしれない。そういった方なんかもぜひ参加していいですよ、来ていいですよというふうに、やっぱり想定はしておくべきじゃないかなというふうに思うんですけれども、そういった自由な参加というところではいかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 今回はコロナのこともありますので、あまり自由な参加は考えていないところでございます。ただ、こういう交通を入れるに際しては、いろいろ検討とか勉強をしていく部分はありますので、そういったところは、他の地域にどういうふうにお伝えしていくのかというのは、また考えなきゃいけないと思いますけれども、一定整理をして、例えば、新しい交通を入れたときには、そういう乗車の状況とか、そういったところはホームページに載せるとか、いろいろあると思いますし、つくられた経緯とか、そういったところも一定程度まとめて、そういう御紹介をするといったところで考えております。ちょっと今回につきましては、そういう広いところから誰でも参加できることは考えていないといったところです。

 あと、若宮・大和町の地域の方がメインになるといったところもありますので、そういった地域の方に対して、アンケート調査をして、需要等の把握をするといったところはやっていきたいというふうに思っております。

羽鳥委員

 私も別に定員以上入れろというふうに言っているわけじゃなくて、定員の範囲内で、今日の委員会だって、委員会傍聴規則で15名までというふうにして、いつもは15名以上だったら委員長が諮るよというふうになっているけれども、今はコロナがあるから15名までとするというふうになっているように定員を諮られるわけですよね。そういうように、その定員の範囲内だったらいいですよというふうなね。(「誰を連れてきたいんだよ」と呼ぶ者あり)いや、別に私、誰を連れてきたいかじゃなくて、さっきも基本方針のところでも言ったんですけれども、参加したいというふうなのは、やっぱりそういう意欲がある人たちというのは、どこかの推薦とかそういうのじゃなくて、やっぱりどんどん取り入れて、やっぱりよくしたいという思いで、意見を言いたい取り入れてもらいたいという思いを持ってやられているわけだから、そういうのは大きく想定を、区として区民と一緒に、特にこういう地域の公共交通ということでしたら、やっぱり必要なわけですから、想定されるべきじゃないのかなというふうに思います。(「オンライン」と呼ぶ者あり)あと、そう、今ちょっと聞こえてきた、例えば、オンラインで勉強会の様子を配信するというのは、子どもの権利擁護に関する審議会でも、審議会の様子を配信するというのをやられているわけですよね。そういった今の時代に合いつつ、多くの人が見られるような取組、本当に考えられるような取組というのも考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 確かに、どういう経緯でどんな検討がされているという、いわゆる勉強のために、その内容が知りたいという考えがあるという方もいらっしゃるかと思います。ただ一方で、今回は地域的にやる部分もありますので、その中で他の地域的な話も、もしかするとあるかもしれませんので、そういったことを踏まえると、今回は地域の方でやるといったところを考えています。そういう御紹介みたいなところにつきましては、今後やり方については考えていきたいというふうに思っております。

羽鳥委員

 その場合には、参加できなくても後々見られるというふうなやり方も、今、言ったような配信も検討してもらいたいというふうなことを思います。あと、この計画案の作成のところで、交通政策推進協議会において関係者調整を図るというふうになるんですけれども、これはさっきの方針のところで出てきた交通政策推進協議会のことだともちろん思うんですけれども、例えばこういうところで、住民の方というのでは、さっき区の考えでは住民代表が3名で、北部、中部、南部というところだと、北部の方が来るのかなと思いつつ、でも、北部と一口に言っても、例えば、江古田とか江原の人では、ここの検討はなかなか難しいんじゃないか、地域的なことがやっぱり難しいんじゃないかと思うんですよ。そうすると、大和町や若宮の方に来てもらえるようにしたいというお考えがひょっとしたらあるのかもしれないですけれども、そうすると一方で、その交通政策の推進協議会のほうの人選を、そういう地域的な課題を検討する枠組みがあるからということで、規定してしまっていいのかというふうな逆の懸念もあるわけですよ。そうなると、どういうふうに地元の関係者を入れていくのかなと思うんですけれども、どういうふうにして地元の意見を取り入れていく予定なのかというふうに……。

村田都市基盤部交通政策課長

 交通政策推進協議会につきましては、地域的な話だけをするわけではないので、細かい地域で、いわゆるいろんな地域の方を入れるという考えではないです。ただ、一方で、中野は南側と北側でやっぱり交通事情が違うといった部分がありますので、そういう広い視点で南側と北側というふうに、先ほど申し上げたところでございます。

 今回の若宮とか大和町につきましては、当然そこに入れるものですので、そこの方が入っていただいた勉強会を考えているところで、当然広い視点の意見は推進協議会のほうでいろいろ、例えば事業者の視点とか、こういう運行するというノウハウがあったりするわけですから、そういったところを聞きながらやっていくというところです。ですから、地域の方には当然そういう要望とか、そういったところは地域の方とやっていく、そこら辺を併せていって、何がいいのかを検討していくのが来年度なのかなというふうに思っております。

羽鳥委員

 その関係者調整を図るというふうに言っているところで、そういう地元の意見とかを取り入れたり、聞いたり、意見交換等をやるというふうな考えということなのでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 まずは、地元に中野区のほうで入っていって、勉強会を開催したいと思います。それと同時に、推進協議会も並行的にやっていく部分もありますので、そういった中でどういったことを検証すべきなのかとか、そういった広い視点で御意見を頂きながら、それをまた今度勉強会のほうにフィードバックをしたり、そういったところのやり方で、広い視点を持った方からの意見とか、事業的なノウハウというものを中野区としては得ながら、地域の方とどういったものを実現していけるのかといったところは、地域の中でやっていきたいというふうに考えているところでございます。

羽鳥委員

 計画案の作成は推進協議会が行うわけですね。勉強会との関わり、勉強会でいろいろと意見が出るわけですよね。その意見をまた推進協議会での議論にフィードバックするようなもの、そういう関わりというふうに考えているということですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 そういったこともあるかと思います。当然、地域の方がおっしゃられた意見とか要望というものが全てかなうかというと、そういうことではないと思います。そういったものを何が実現できるのかとか、実現するに当たってはどういうやり方がいいのかとか、様々な知見があるかと思いますので、そういったものは推進協議会のほうで、様々意見を頂いたり、図っていきたいというふうに考えているところでございます。

羽鳥委員

 そうすると、さっきも言ったように、勉強会にどれだけ地域の人のいろんな意見が出てくるか、疑問に思ったものに答えられるか、こういう取組なら、より多くの人に乗ってもらえる公共交通になるんだよというふうなものが示せるかというのは、結構重要になってくると思うんですよね。やっぱり多くの人が参加できたり見られたりするような取組が必要じゃないかというのを、改めて言っておきたいと思います。

 あとは、モデル地域を対象として、交通に関するアンケート調査を実施しというふうなのは、これは今どういったスケジュールで、どういった中身で、どれくらいの規模でというふうな計画を考えているものはどうなんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 範囲については、今後また詳細に検討していきますけれども、大和町とか若宮を中心とした地域で考えているところでございます。ボリュームにつきましては、2,000通ぐらいですね、2,000件といいますか、それを地域にお配りして、どれぐらい返ってくるかというところはありますけれども、その地域に対しては、比較的多い数でやって、その中でどういう交通だったら乗っていただけるかとか、そういったことは検証していきたいと思っております。内容につきましては、今後の検討というふうになっております。

羽鳥委員

 その地域で2,000通というと、かなり詳細な意見等が出てくるんじゃないのかというふうに思うんですけれども、住民の方にアンケートをやったときに、乗りたい交通というふうなのと、あと実際に、使いやすい交通というふうなずれが出てくることもあると思うんですね。例えば、住民の人たちは、定時のバスみたいなのがいいのかもしれないけれども、でも、デマンド交通みたいなほうが実際には使いやすいとか、イメージ、アンケートを受け取った住民の方々が、他自治体の取組とかをなかなか御存じなくて、こういったいろんなやり方があるんですよというのを知らない可能性も結構あると思うんですよ。

 そういうので、アンケート結果で推進していくべき方向で、そごみたいなものが出てしまわないかなという心配があるんですけれども、やっぱり住民の人たちがアンケートに答えるときに、イメージがつきやすい、例えば、図であるとか分かりやすくする必要があるかと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 アンケートの内容につきましては分かりやすくしたり、しっかりと意見反映といいますか、意見をしっかり吸い上げられるような質問項目であるとか、そういったところは検討していきたいというふうに思っております。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、今後の予定のところで、実証実験運行に伴う手続準備というので、来年度中に行おうと思っている手続準備というのはどういった中身になるんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 実証実験で何をやるかといったところは今後になります。それがある程度固まってきたら、当然国の認可のようなものが必要になりますし、そういった準備とか、車両もどうやって確保するかとか、様々あるかと思いますので、そういった準備をしていくといったところで、令和4年度に実証実験開始というふうに書いてありますけれども、これもいつになるかといったところは、入れる交通のサービスによって、多少4月からできる部分もあるかもしれないですし、もうちょっとかかっちゃう部分もあるかと思います。そこら辺につきましては、検討の中で準備等をしていきたいというふうに思っております。

小杉委員

 2のアンケート調査の実施についてです。これは重要だなと思います。

 地域内の需要等を把握した上でとありますけれども、私、アンケート実施に当たっては、今まで前の委員会でも議論がありましたけれども、ニーズの傾向が分かっても、実際にバスを走らせたら空になってしまうんじゃないかといった心配が数々あって、視察で見に行っても、一定のニーズがあると分かっても、実際使うかどうかとなると、なかなかそれぞれ違うところもあって、私なんかも身近な方で、年を重ねることによって、70歳を超えたらもう自転車に乗れないとか、そういった方もいるし、個別ニーズに対応して、丁寧にバスとかタクシーを走らせるということが必要じゃないかと思うんです。そういった丁寧なアンケートを取るべきだと思うんですが、そこで、先ほどの基本方針の中でも、3ページにある交通政策と福祉政策を、ある程度切り分けられるじゃないですか。交通と福祉系の交通は別だよということで、恐らく切り分けられるんだと思うんですね。

 今、介護事業としても、現実として介護保険制度の中で運用もされていると。ただ、それは利用しないけれども、実際は公的なそういった地域交通として、利用を求められるニーズはあると思うんですけれども、だけど、全体のマクロの話としちゃうと、非常につかみ切れなくて、空のバスにつながる可能性があるから、やっぱり個別のニーズをいかに把握して、手挙げ方式、実際にあなただったら、どのぐらいの程度の頻度で実践するのかどうかなのかという聞き方をするとか、その辺の丁寧なニーズをやっていくということが必要なんだろうと思うんですが、この需要等と書かれているところについて、その辺のアンケートの取り方については、ぜひそういう丁寧な取り方をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 そういったところをしっかりと把握できるように、丁寧な質問内容といったところで検討していきたいと思っております。

いながき委員

 これからアンケート調査を実施して、勉強会をした後に、実証実験計画(案)をつくるということですが、今の時点で、区として、この新たな公共交通サービスというのはどういったサービスで、どういったサービス事業者を想定されているのかというところを教えていただけますか。

村田都市基盤部交通政策課長

 詳細は今後の検討になりますけれども、当該地域においては、道路の幅が狭いという地域になります。そうすると、車両ももともとワゴン車ぐらいが限界かなといったところになります。その中で、ワゴン車を走らせるといったときに、元々はコミュニティタクシーという名称で、タクシー事業としてやっていくところだったんですけれども、一方で、路線バスとの乗継ぎが円滑にできたほうがいいということを考えれば、バス事業としてやったほうが、もしかするといいのかもしれないといったこともありますので、その交通の乗りやすさプラス、いわゆる路線バスとかの公共交通での乗継ぎのしやすさとか、そういったところを様々含めて、どういった事業とかサービス内容にするのか、巡回型にするのかといったところは、また今後、検討していきたいというふうに思っております。

いながき委員

 では、これもこれからの検討かもしれませんが、この交通政策推進協議会の中には、やはり官民問わず、交通事業者の方も当然メンバーに入ってくる、入れるというご予定なんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 交通政策推進協議会には交通事業者として、バス事業者、あと、タクシー系の協会とか、そういったところが入ってきますので、様々な御意見を頂けるのではないかというふうに思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ進行します。

 次に、3番、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについての報告を求めます。

村田都市基盤部交通政策課長

 それでは、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについて御報告申し上げます。(資料4)

 本報告は、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルにつきまして、現時点での配備状況と利用実績などについて御報告するものでございます。

 1番、配備状況及び利用実績でございます。

 登録者数は、12月31日時点におきまして、2,373人となっております。

 サイクルポートの設置箇所数は、3月1日時点におきまして20か所となっておりまして、別紙1に場所を示してございますので、別途御確認いただければと存じます。

 利用実績においては、データ集計に時間を要するため、昨年7月20日の開始日から12月31日までの期間のおおむね6か月間のものとして、取りまとめてございます。

 お手数ですが、別紙2のシェアサイクルの利用実績をお開きください。

 1番、利用回数推移を御覧ください。青の棒グラフは、貸出しと返却を合わせた累計の利用回数で、開始当初の増加傾向と比較しても利用回数が増えております。また、1ポート当たりの利用回数を折れ線グラフで示しておりますが、こちらで見ても増加傾向にあります。なお、9月の落ち込みは、月の途中からポートを増やしたこと、12月の落ち込みは、同様の理由と広域連携全体のシェアサイクル利用傾向としまして、冬期期間は減少傾向にあるため、同様の傾向を示しているものと考えております。

 2番、会員属性でございますが、20代から30代の登録が大半を占めておりますが、幅広い年代が利用されております。また、住所では中野区民の登録が7割近くと、多くを占めている状況でございます。これらの傾向は、7月時点と数値が若干異なりますが、同様の傾向となっております。

 3番、中野区ポートの目的地・出発地別利用回数割合を御覧ください。

 グラフでは、中野区内ポートからの貸出しと、中野区内ポートへの返却を示しておりますが、いずれも区内移動が約5割となっており、区外では新宿区との移動が約3割、渋谷区との移動が約15%となっております。7月時点と比較しますと、区内移動の割合が増えております。

 4番、ポート別利用回数を御覧ください。こちらは12月単月でのデータでございます。区内ポートにおきましては、中野四季の森公園が最も多く、延べ2,382回、1日当たり77回利用されております。次いで栄町公園、本四公園などとなっております。

 棒グラフの青色系が区外移動、オレンジ系が区内移動を示しておりますが、全体としては、区内から区外への流出より、区外から区内への流入のほうが割合が多い状況で、7月開始当初と同様の傾向となってございます。

 また、中野駅周辺や西武新宿線沿線近くのポートについては、区内移動が多く、東京メトロや都営線の沿線近くのポートについては区外移動が多いものとなっております。

 5番、時間帯別利用回数についてですが、こちらも中野区ポートの貸出しと返却に分けて、破線は8月、実線は12月としてグラフ化しております。全体的に8月よりも12月の方が利用回数が多くなっておりますが、貸出しの傾向として、平日は通勤通学時間帯の利用が多く、休日は日中の利用が多い傾向を示しており、おおむね開始当初と同様の傾向となっております。

 お手数をおかけしますが、1枚目にお戻りください。

 2、アンケート調査の実施についてでございます。ドコモ・バイクシェアアプリの利用者を対象に、2月5日から2月19日の2週間でアンケートを実施しました。585件、うち197件が中野区在住者として回答を頂きました。

 結果につきましては、別紙3、アンケート調査結果(速報)を御覧ください。

 「利用目的」については、「通勤」が一番多く、次いで「買物・飲食」、次いで「観光・レジャー」であり、合わせて約8割となっております。「職業」については、「会社員・公務員」が約8割となっております。「利用頻度」については、「月に数回」が一番多くなっております。シェアサイクルの「利用起因が新型コロナウイルスであるか」については、約2割が「新型コロナ起因」で、8割は「そうではない」というふうになっております。

 「シェアサイクルを利用することで、他の交通手段の利用機会に変化があったか」については、約半数の方が「他の交通手段の利用が減った」となっております。そのうち「どの交通手段に変化があったか」については、「鉄道」が約4割、「バス」が約2割となっております。

 「満足度」については、「満足」「やや満足」の計が約8割となっております。「シェアサイクルの継続要望」については98%と、ほとんどの方が継続を要望している結果となっております。

 お手数をおかけしますが、1枚目にお戻りください。

 3番、令和3年度の取組概要についてでございますが、令和2年度における利用データやアンケート結果などから分析を進め、シェアサイクルを拡大していく上での問題点や、課題点等を整理いたします。

 また、令和3年度においては、サイクルポートを約10ポート、自転車を約100台配備し、さらなるデータを確保していきます。なお、シェアサイクルの利用データについては、自転車利用総合計画の改定に向けた検討などにも活用していく考えでございます。

 続きまして、4番、今後の予定でございます。

 繰り返しとなりますが、令和3年4月以降に、令和2年度の実績の検証、課題整理等を行いながらサイクルポートを約10ポート、自転車を約100台配備いたします。令和4年度以降は、同様に検証と拡大を検討していきたいと考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

羽鳥委員

 来年度の取組のところで、そのサイクルポート約10ポート、自転車100台ということで配備していくということなんだけど、これも最初の200台、20ポートと同じように、導入の経費というのは、区というか自治体から出てくるといったことでよろしいですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 中野区が実施主体として、運行としてドコモ・バイクシェアにやっていただくと、そういった中で、こういった自転車を増やしてやっていくところで、同様のやり方となっております。

羽鳥委員

 これ、他区も同じ金額を出しているということですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 広域連携の中野以外の10区につきましても、区の面積とか様々違いますので、そういったところで台数が一緒というわけではないんですけれども、そういった同じスキームでやっているところでございます。

羽鳥委員

 導入経費を全額負担して、結局その後は、ドコモの会社のほうの資産になっていくというふうなことだったと思うんですけれども、それでも支出する根拠みたいなところとして、確かアンケートをやって、今後の交通政策に生かせるかなというふうなことだと思うんですけれども、それは間違いないですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 このシェアサイクル自体は、今、実証実験としてやっておりますけれども、当然その中で自転車がどういうふうに利用されているかとか、そういったところは自転車利用総合計画にも反映していくと、先ほども御説明しましたし、その結果として、これがどうなるかというのは、今後検証になりますけれども、では、放置自転車がどういうふうになったのか、まちづくりとしてどういうふうに展開していけるか、そういったデータといったところは、今後整理していきますので、そういったところで生かしていきたいというふうに思っております。

羽鳥委員

 区はいろんな調査とかアンケートをやられているわけですけれども、アンケートにしたって、これは物を買っているからではあるんですけれども、こんなにはお金がかからないよというふうに思うんです。そのアンケートの結果が得られるからといって、出てきたアンケートが、これはこれで大事な結果だと思うし、今後の計画策定には使えると思うんですけれども、それにしたって、1台当たりの値段が高くないかというふうなことを思うんですよね。値段設定等に関して、民間の企業とかと相談とか、協議というのはないんですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 今回は、広域連携を活用したシェアサイクルといったところになります。なぜ広域連携を活用したっていったところのもともとの経緯になりますけれども、中野区内で自転車で移動するという需要も当然ありますし、それは北部から中部地域とか南部地域に行かれる方もいらっしゃいますし、南部から北部のほうに行きたいという方もいらっしゃる。

 あとは、パーソントリップ調査等の結果ですけれども、中野から新宿とか渋谷とか、いわゆる東のほうに行きたい、行っているという、パーソントリップの結果等もありましたので、自転車でどこに行きたいかと言われたときに、いわゆる広域連携を活用して、今これを11区でやっておりますけれども、中野区と東側のほうの地区ですね。そういったところに行けるといったところが一つあります。

 その中で区民の方が、当然バスとかで行きにくいような地域も、シェアサイクルを使えばすぐに行けるといったところもありますし、そういった面では、公共交通の補完という意味での区民へのメリットが一つあると。区にとっては、先ほど申し上げたとおり、自転車を使ったデータを、実際にそういうデータを取るというところなかなか難しいので、そういったGPSがつけられているような自転車で、そういうデータを得るというのは、貴重な機会なのかなといったところはあります。

 この金額が高いかどうかといったところですけれども、確かに高く見えるかもしれないんですけれども、当然都の補助とか、そういったところを受けながらやっているところでございますので、金額の交渉というよりも、他区と同じように、広域連携で使えるシステムを活用して、そういったデータを入手していくといったところで考えているところでございます。

羽鳥委員

 私もシェアサイクル自身は、やっぱり、今おっしゃったような公共交通の補完であるとか、あるいは、脱炭素の移動手段という点で、非常に重要だというふうに思うんですね。

 一方で、他にも民間事業者がやっているシェアサイクルの取組がある中で、区が税金をそこに投入するというふうな意味というか意義というか、そういうので民間事業者の公正な競争とかを阻害していないだろうかというのが気にかかるんですよ。その点についてはどうでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 他のシェアサイクル事業者が展開していったものは当然把握しております。ただ一方で、先ほども申し上げたとおり、東側のほうに行きたいという需要がある中で、実は他の事業者では、新宿とかそっちのほうのサイクルポートが少ないという状況もございます。その中で、区民の方がどういう移動をするかとか、そういったところをしっかりと把握して、今後の展開に生かしていくといったところに関しましては、ドコモ・バイクシェアといったところが、東側の地区でもうしっかり展開をしていると。区民の方の移動先として、需要があるようなところにポートがあるといったところで選定させていただいているところでございます。

 今後、他の事業者とどういうふうに関わらなきゃいけないのかといったところは、この検証をしながら併せて考えていかなきゃいけない部分だと思いますし、当然シェアサイクルにつきましては、国とか都でも、今後のあり方について検討というか、議論されている部分はありますので、そういったところを含めて、中野区としてどういうふうにシェアサイクルを展開していくべきかというのは、引き続き検討していきたいというふうに思っております。

委員長

 3時になりますので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時20分)

 

 休憩前に引き続き、質疑を続行いたします。

羽鳥委員

 あと一つだけ、先ほど御答弁の中で、東側への移動の傾向、移動性向があるというふうなことだったんですけれども、これって時間帯別利用回数とかを見ると、平日とかは通勤が多いというふうなことで、確かに通勤なら、都心部のほうが多いから東側なのかなというふうに思ったんですけれども、サイクルポートが中野区は、はっきり言って西側ですよね、だから東側に移動性向があるのか、それとも、もともとサイクルポートの以前に、やっぱり東側に移動したいというふうな人のほうが多いということなんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 このシェアサイクルだけで見れば、当然、東のほうにしかないので、そういった結果になりますけれども、もともとパーソントリップ調査という、これとは関係ない調査の中で東側に行く傾向が高いといったところで、そうなっているところでございます。

若林委員

 これ、いろいろ私の記憶違いとかがあったら指摘をしてください。

 まず、シェアサイクルを行うに当たって、当初、まず3か年ということで計画を立てて、3か年において状況を見ながらという中で、まず初めに、ポート20か所、シェアサイクル200台、ランニングコストにおいては事業者、ドコモさんがやるということでよろしかったですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 当時の説明がちょっと分かりにくかった部分があるかもしれないんですけれども、まず3年間で実証実験をやるといったところはそのとおりでございます。その中で中野区としましては、初年度に20か所、200台程度、その後、では、どういうふうに展開していくかといったときに、もともと他区のポートの配置密度等を見ておりまして、当時1年ちょっとぐらい前の話ですけれども、そのときは1平方キロメートルあたり二、三か所のポートが、他区では展開されていたと。中野区の面積が大体15.6平方キロメートルなので、二、三か所掛ける15.6とやると40か所程度になるんですね。

 40か所で、1ポート当たり10台程度置いているといったところで、当初の計画では、初年度は20か所、200台、2年度目に10か所、100台、3年度目に10か所、100台、そういったところで計画を立てていたところでございまして、これについてはランニングコストというよりも、必要なポートを密度といいますか、そういったところを適正に配置していくことを考えていまして、例えば、自転車自体が古くなったから取り替えなきゃいけないとか、そういった意味でのランニングコストとしては、当然、中野区の負担ということではなくて、ドコモ・バイクシェア、事業者のほうの負担として、今後もやられていくといったところでなっているところでございます。

若林委員

 自分の勘違いだったのかな。当初20か所、200台で、この後、ランニングコストはかからない、自転車が壊れた場合どうするかという話はちょっと出ていたような気がするんですが、この3年間、それ以上かからないというつもりでお話を聞いていたのは、じゃ、それは間違いかな。

村田都市基盤部交通政策課長

 そのランニングコストといったものをしっかりとお伝えし切れていなかったのかなというふうに思っておりまして、シェアサイクルはポートの適切な配置が、ある程度の数がないとそもそも成り立たないものですので、その適正な量というものが、今後やっていく中でどれぐらいかというのは、また検証していきたいと思いますけれども、当時としては40か所程度といったところが、他区の事例からは、その程度かなというふうに想定していたところでございます。

若林委員

 先ほど、羽鳥委員がちょっと触れられましたけれども、中野が今回10ポート、100台増やすという話で、これ、変な話、今この広域の中にあるシェアサイクルの台数というのがあって、その中でやりとりしながらもデータがある。だから、中野区が増やさなくてもデータはもらえるし、協力しなくてもという話が、実はできる。

村田都市基盤部交通政策課長

 自転車そのものは、確かにいろんな区で、たくさんの量が走っているといったところになりますけれども、しっかりとポート自体を設けていかなきゃいけないといったところで、今回ちょっと金額の負担という意味では、自転車の話が先ほどから出ておりますけれども、ポートの設置そのものについても多少、自転車が一番高いものになりますけれども、ポートを設けていくといったところになります。これは他区の広域連携自治体と協調的にやっている部分もありまして、その中で協定を結んでやっている部分もありますので、いわゆる、ただ乗りみたいなところというよりも、適正な量につきましては、その区ごとにできるだけ配備していっているところでございます。

若林委員

 もちろん、ほかの自治体と協力しながらやっていかなきゃいけないし、うちだけ自転車を出さないで、ポートを出さないで、そんなにずるいことは私もできないと思います。今回10ポート、100台増やした、その数字というのは、ほかの自治体と協議してお互い増やそうよとか、もしくは、現状で、後から中野は進めたものですから、ほかの自治体にまだ追いついていないと。それでほかの自治体と肩を並べられるように、うちは増やさなきゃいけないんだといって出た数字なのか。この数字が出てきた根拠というか、教えていただけますか。

村田都市基盤部交通政策課長

 先ほども申し上げましたとおり、40か所程度が、当時としては適正な量なのかなというふうに想定していた部分でございます。単年度で40か所、例えば、今年度40か所というと、どの辺に展開していくのかとか、そういったところの検証もできないまま、いきなり置いていく部分はあります。

 そういった平準化的な意味合いもありまして、初年度20か所、2年目に10か所、3年目に10か所、そういったところ、なるべく区内のいろんな地域に配備をしながら、効果的な場所といったところを検証しながら、ポートの展開をしていきたいといったところで年度ごとに分けているところでございます。

若林委員

 今、お話のことは中野区としてなんですけれども、ほかの自治体との協議というのは、どうなっていますか。

村田都市基盤部交通政策課長

 すみません、先ほどお答えを忘れてしまいました。

 まず、広域連携の協定を結ぶ際には、当然中野区としての計画といったものをある程度お伝えしているところでございます。その中で40か所で200台、100台、100台と、そういった計画でやっていきますといったところでお伝えしておりまして、当然これがいいか悪いかといったところは、いろいろ考え方によってあるかもしれないんですけれども、そういった中で承認されている部分もありますので、区として、そういう考えでやっていく部分もありますし、他の連携区からも認められているものであると、そういった面もあろうかというふうに思っております。

若林委員

 承認を頂く際に、40か所、今後造りますよ、今後それぐらいやっていきますというのが、承諾を得るための一つの条件だったんですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 40か所という数字がいいか悪いかというのは、その場で判断されるわけではなくて、計画自体が妥当かどうかといったところで判断されたのかなというふうに思っております。

若林委員

 このシェアサイクル、アンケートを取っても、表を見ても、意外と私の想像以上に使われて御利用されている方、特にうちの南台においては、かなりランクインしているぐらい使われているものなんですけれども、来年度もちろん予算にも乗っている、この10ポート、100台、再来年度も、今回はうまく進んでいるということで増やしている、再来年度もこの状況を見て増やしていくという形でいいですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 おっしゃるとおり利用状況とかを見まして、しっかり検証しながら、必要に応じて、令和4年度も同じような拡大を考えているといったところでございます。

若林委員

 ごめんなさい。私の勘違いからスタートした話なんですけれども、ランニングコスト、また10か所ポートの台数を増やすなんていう話もこれから出てくるということで、しっかりと検証していただいて進めていただければと思います。要望です。

斉藤委員

 ありがとうございます。今、若林委員からもありましたけれども、効果的なポート配置というのはとても大事だと思いますけれども、当初は、中野通りから以東ということで考えられていたと思うんですけれども、その辺、考え方についてお聞かせください。

村田都市基盤部交通政策課長

 今年度は、今お話がありましたとおり、中野通りとか、あと青梅街道とか、早稲田通りとか、いわゆる幹線道路に近いようなところ、あと駅に近いようなところを中心に当初展開しました。その後、当然20か所となりますと、必ずしも、そういったところだけではなくて展開していく必要があると。なるべく区民の方に多く使っていただきたいという観点から、配置できていないような地域、そういったところも含めて、いろいろ考えてきているところでございます。

 来年度につきましては、今年度、配置したポートの利用回数とか利用状況を見まして、どういったところが効果的なのかといったところは、この半年とか1年程度やる中で、今後検証していけると思いますので、そういった効果的なポート配置を踏まえた展開もありますし、地域的にできていないといった観点もありますので、そういったところは、そもそも置かなければどういう利用がされるのか分かりませんので、そういう観点でポートの配置を、来年度10か所程度していきたいというふうに思っております。

斉藤委員

 配置は二つあって、まず、交通空白地帯の私の地元で言えば、上鷺宮とか若宮・大和町という地域ということもあります。そこはぜひ検討していただきたいと要望したいんですが、もう一つは、場所ですよね。公園の一角にするのか、どういうところにするのかについてはいかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 今年も、公園とかに置かせていただいたところがあります。あとは自転車駐車場とか、そういったところで、公有地としては動いているといったところ、あと民有地としましては、様々なところに、今、配置しておりますけれども、ドコモ・バイクシェアのほうで、今後も、引き続き探していくという部分もあります。

 公園につきましては、一定管理者が常にいるような場所ではないといったところもありますので、できるだけ管理者がいるような施設に置いたほうが、常にどういう状況か見られるといったところもありますので、そういったところも考慮しながら配置していきたいと。

 一方では、公園であれば、例えば、平和の森公園とか、多くの方が使われているような公園にありますので、公園内に置くのかは別としまして、そういったところは、引き続き考えていきたいというふうに思っております。

斉藤委員

 公園も公園があって、道路があって、そのどこに置くかというのは、とても配慮しなければいけないことだと思いますので、それは今あるところも含めて、これからのところも含めて検証して、いいところに設置していただきたいと思います。

 あともう一つ、北西のほうは、本当にまだこれからデビューだと思うんですけれども、どこか候補地というのは、具体的にあるんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 上鷺宮でちょっと今、考えているところはあります。ただ、具体的に言うと、自転車の保管場所の辺りだったりするんですけれども、ちょっとそこで物理的にできるかどうかというのは、今、中で検討しているところでございまして、確実にできるとは、今の段階では申し上げられない状況でございます。

 あと、鷺ノ宮駅とかその周辺では、鷺ノ宮駅周辺の自転車駐車場の辺りとか、そういったところは1月とか2月に配置をして、今年度の最後のほうになってしまいましたけれども、少しずつそういうふうに展開をしているといったところでございます。

斉藤委員

 もう一つなんですけれども、東側に行くのもそうなんですが、西とか北に行くことで、先ほど、別の委員からもお話がありましたけれども、他自治体の動きはとても大事だと思うんですね。練馬は確かなさっているけれども、中野区にあまり近くない場所だったりしますし、杉並とか豊島がなかったりして、何かそちらの自治体、先ほどちょっと具体的なお名前は出ませんでしたけれども、連携していること、他の自治体と三つの区、何かあったりいたしますでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 練馬区につきましては、練馬区だけで、ドコモ・バイクシェアを入れて展開しているところでございます。広域連携には、今のところ参加していないところでございますけれども、練馬区の中でアンケート調査をしたときに、中野とかにも行けるようになったらいいという御意見があったというふうに聞いてございますし、今回、速報として中野区のアンケート調査をさせていただきましたけれども、文字で回答していただいた部分は、今後また整理していかなきゃいけないんですけれども、練馬のほうに行きたいとか、杉並のほうに行きたいとか、そういった御意見がありましたので、そういった意見は自治体にちゃんと伝えていったりしなきゃいけないというふうに思っております。

 練馬につきましては、既にシェアサイクル自体をやっておりますので、連携するかどうかといったところを含めて、内部で検討しているというふうに聞いてございます。

 杉並区につきましても、シェアサイクル自体は一定検討しているといったところらしいんですけれども、具体的にはまだ何も決まっていないというところです。豊島区につきましては、今現在は、シェアサイクルのことについては、それほど内部でも議論されていないというふうに聞いているところでございます。

斉藤委員

 公共交通機関の設置は時間もかかることですし、今回、環境の面からも、コロナ対策の面からも、とても期待されることだと思いますので、ぜひ様々連携して取り組んでいただきたいと思います。要望です。

いながき委員

 先ほど、他の委員から、ほかの民間事業者との公平性はどうなんだという話で、私の自宅のすぐ近くにドコモさんではない、固有名詞を申し上げますと、ダイチャリという名前のシェアサイクルのポートが10ポートぐらい、自転車が並んで、シェアサイクルがここで始まったんだなというふうに思いまして、そこの会社のステーションの地図を調べてみましたら、既に中野区にもかなりの数、今ざっと数えても20以上のステーションがあって、先ほど、東のほうに行く方が多いということでしたので、新宿のほうなどを見てみましたら、新宿のほうにも、そこの会社さんもかなりのステーションを持っていらっしゃるんですね。

 ですから、私もシェアサイクル自体は推進すべきであり、それ自体が問題だとは思いませんけれども、これ以上、公有地を一企業に提供して、その自転車代まで負担するというのは、先ほど広域連携をしているから、その絡みもあるというお話でしたけれども、ダイチャリさんのステーションを見ても、自転車がとまっていないことも多くて、使われているんだなというふうに見受けられまして、もうこれ以上、区がドコモさんにお金を出さなくても、十分シェアサイクルというのは、民間の自然な競争原理に任せていても普及していくのかなというふうに思いますが、その点、もう一度確認をいたします。

村田都市基盤部交通政策課長

 今回、ドコモ・バイクシェアの広域連携のほうでやらせていただいているところでございます。1社でというお話がありましたけれども、東のほうに行くという需要が一定あったところで、ダイチャリさん等が新宿区のほうにもたくさんあるというふうにお調べいただいたところでございますけれども、調査している限り、新宿区とか、そういう東のほうの区につきましては、ドコモ・バイクシェアのほうが何倍もポートがあるような状況でございます。

 そういった中で、区民の方が区外への移動も含めて、利便性を高めるところでドコモ・バイクシェアで実証実験として、いろんな利用のされ方とか、そういったところの検証をする意味でも、そういったところでやらせていただいています。

 他区でも複数の区と同時にやっているところは、今のところなくて、東京都とかでも同じ敷地に複数社のポートを設置するのはどうかとか、そういう検証をしていくという話も聞いてございますので、今後そういう各事業者のあり方とか、そういったところにつきましては、東京都との取組とか、そういったところも見ながら考えていきたいというふうに思っております。

いながき委員

 先ほど、データの収集も必要であるということでしたが、もうこれだけのデータがそろえば、これ以上データを収集しても、恐らく同じような結果が、季節によって多少利用状況は変わってくるかと思うんですが、変わらないのかなとも思いますし、このデータを、今後、具体的にどういったことに活用していくんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 データについては、十分だとはまだ思っておりませんので、展開できていない地域の方がどういうルートで、どこに行くのかといったところは、まだこのポート数だけでは、なかなか判断できないのかなといったところになります。

 中野区には、自転車ネットワーク計画のようなものがありませんので、そういったところを検討していく上では自転車がどういうルートを、どの辺の道路を通ってといったところは、一定必要になるのかなといったところで、このシェアサイクルの利用実績、移動データとか、そういったところは直接的に活用していけるのではないかなと考えているところでございます。

いながき委員

 ドコモさんでなくても、既にダイチャリさんをはじめ、ほかの会社もシェアサイクルをやっているようですので、そこの企業の数字というんですか、そういったところを区が調査することで、シェアサイクルの利用に関しての需要ですとか、先ほどおっしゃったルートみたいなものは、そういった既に事業を行っている事業者から、アンケートなりデータを収集することもできなくはないと思うんですが、その辺についてはいかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 そういった事業者からも入手すれば、より精度が高かったり、集め切れていないようなデータといったところも入手できるかと思いますので、そこら辺の各事業者との関わり方とか、データの取扱いにつきましては、引き続き検討していきたいというふうに思っております。

いながき委員

 最後に、ちなみに、今回100台また追加するということで、費用は幾らになるのでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 おおよそですけれども、2,100万円程度の予算で、そのうちの半分程度が補助金として入ってくるので、区の持ち出しとしては900万円程度といったところで来年度はなっております。

いながき委員

 この財政難で、経常経費を何でも20%カットしなきゃという状況で、区有地も貸し出すことで、それだけで、もうかなりの経済的メリットが事業者にはあるはずですので、プラス自転車代ということで、区が公金を支出することに関しては、私は、申し訳ないですが疑問を感じております。

羽鳥委員

 自転車のポートについてなんですけれども、現在、公園で幾つかのところが展開されているわけですけれども、やっぱり区内には狭い公園が多く、実際にポートが設置されている公園でも狭いというのがあるんですけれども、ドコモ・バイクシェアに対して、なるべく近くの民有地とかを借りられないかとか、そういった指導というのはされているのでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 おっしゃるように、公園の近くとか、そういったところも含めて、民有地を探すように話しているといったところで、なかなか見つからないというのが現状なんですけれども、ずっと探しているというのが実態でございます。

羽鳥委員

 具体的に、例えば、ここはちょっと変えなさいというふうな話をしているんですか、それとも一般的に、公園がいつまでたっても使えないから変えなさいよというふうに言っている、どういった話をされているんでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 様々ですけれども、当然その地域の方と話した結果、違うところを探したほうがいい場合もありますし、それで探しているといった部分もありますし、今後につきましても、公園をそもそも目当てにするのではなくて、効果的な場所といったところは、事業者のほうでしっかりと探すようにということで言っているところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(野方駅周辺地区編)(素案)について報告を求めます。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、4番目の西武新宿線沿線まちづくり整備方針(野方駅周辺地区編)(素案)について御報告いたします。(資料5)

 本報告は、地元のまちづくり検討組織である、野方駅周辺地区まちづくり検討会からの提案を踏まえ、区としてのまちづくりの方向性や都市基盤の考え方を示すものでございます。

 それでは、素案の概要について御説明させていただきます。

 お手数ですが、添付資料の野方駅周辺地区編を御覧ください。

 まず、目次でございます。

 第1章のはじめにでは、検討経緯や整備方針の位置づけを記載してございます。第2章では上位計画、第3章ではまちの現況と課題、第4章では目標とするまちの姿、第5章ではまちづくりの整備方針、第6章では今後のまちづくりの進め方を記載してございまして、最後に参考として、まちの現況を記載してございます。

 1ページでは、経緯と目的が記載してございます。説明は割愛させていただきます。

 次に、2ページをお開きください。

 表の中段より少し下になりますが、平成28年3月に、西武新宿線の野方駅から井荻駅付近の連続立体交差事業が東京都の社会資本総合整備計画に位置づけられてございます。一方、沿線のまちづくりにつきましては、平成30年4月に、野方駅周辺地区のまちづくり構想が区へ提案されてございます。

 3ページの整備方針の位置づけから7ページまでの西武新宿線沿線地域の上位計画につきましては、割愛させていただきます。資料のほうは、後ほどお読み取りいただければと思います。

 8ページをお開きください。

 第3章でございます。現況の課題は、道路・交通、にぎわい、防災、住環境の四つの区分にて整理してございます。(1)道路・交通では、一つ目の丸で、開かずの踏切による鉄道南北の連絡性の阻害や、二つ目の丸の駅直近のバス停が離れていることや、タクシーなどの乗降スペースがないことなどを課題としてございます。

 9ページをお開きください。

 (2)にぎわいでは、一つ目の丸の開かずの踏切による分断、二つ目の丸で商店数の減少、三つ目の丸で、駅前や駅近隣は建物が密集し、広場等のゆとり空間が不足していることなどが課題となってございます。(3)防災では、一つ目の丸で、消防活動困難区域となる区域が多いことや、二つ目の丸で、オープンスペースが少ないことなど、(4)住環境では、緑が少ないことなどが課題となってございます。

 10ページをお開きください。

 第4章の目標とするまちの姿でございます。

 (2)では、先ほどの四つの分類に分けて、まちの姿を示してございます。①は道路・交通の視点、②はにぎわい、③は防災、そして④は住環境の視点でございます。この四つのまちの姿を実現する方向づけを示すものを、12ページから23ページの第5章で記載してございます。

 12、13ページのゾーン区分につきましては、割愛させていただきます。後ほど、お読み取りいただければと思います。

 14ページをお開きください。

 本ページからは、分野別の方向づけを示す整備方針でございます。

 5-2-1、道路・交通機能の向上でございます。(1)から(3)まで三つほど記載してございます。これらを一つの図にまとめたものを、次のページに示してございます。

 15ページをお開きください。

 方針図、左上の西武新宿線の連続立体交差事業の実現に向けた連携でございますが、鉄道の立体化に合わせて、地域と協働したまちづくりを推進するということでございます。次に、中ほどの交通結節機能の強化でございますが、こちらは駅前の広場整備によるバス、タクシー、自動車等の乗降場の確保や駅へのアクセスする道路の整備でございます。次に、右下の地区全体に関するものといたしまして、地区の利便性・安全性を高める道路の整備でございますが、こちらにつきましては、児童の安全性を守る道路、防災性の向上に資する道路など地区全体に関するものでございます。

 16ページをお開きください。

 交流拠点の形成・生活利便性の向上ですが、こちらも次のページにまとめてございます。

 17ページをお開きください。

 方針図、右中ほどの駅前拠点の形成ですが、共同化や市街地再開発事業等の手法により、商業や生活支援機能などの多様な都市機能の導入・集約を検討してまいります。左上の商店街のにぎわいの向上でございますが、各商店街の特性を生かした商店街づくりを地域と協働していくことや、安心して買い物ができるよう、商店街への通過交通の進入の抑制など地域と協働して進めてまいります。同じように、右下のほうの駅を中心としたまちづくりでございますが、土地利用の高度化に向けて開発の基盤となる道路等の整備などの検討を進めてまいります。

 次に、18ページをお開きください。

 防災性の向上ですが、同じように、次ページにまとめてございます。

 19ページをお開きください。

 方針図、右上と左中ほどにございます延焼遮断帯等の形成ですが、延焼遮断帯である環七通りのほか、地区内幹線道路沿いにつきましても、防災性の高い建物への建替えを誘導し、防災性の向上を促進してまいります。左上と右下にございます防災拠点の形成でございますが、避難所やその周辺につきましては、不燃化を誘導するとともに、防災施設を適切に配置し、防災拠点としての機能強化をしてまいります。右下の地区全体に関するものでございますが、消防活動困難区域を解消する道路と避難道路ネットワークの充実及び適切な土地利用・建物誘導を進めてまいります。

 20ページをお開きください。

 良好な住環境の形成でございますが、同じように、次ページに方針図を示してございます。

 21ページをお開きください。

 地区全体に関するものといたしまして、自然や緑が豊かなまちづくりと、さまざまな事業を契機とした良好な住環境の形成でございます。

 22、23ページですが、こちらは今まで御説明させていただきました整備方針をまとめたものでございます。

 24ページをお開きください。

 第6章の今後のまちづくりの進め方ですが、主な施策について、それぞれのステップを記載してございます。こちらは連続立体交差事業など、関連する事業の進捗を踏まえながら、関係機関と調整を図るとともに、地域の方々の御意見を伺いながら進めていきたいと考えてございます。

 25ページ以降は参考資料となります。後ほどお読み取りいただければと思います。

 お手数ですが、表紙にお戻りいただきまして、今後の予定でございます。

 当初は、今月の20、21、22日に意見交換会を開催する予定でしたが、緊急事態宣言の延長を受けまして、開催時期につきましては、4月以降で新型コロナウイルスの感染状況等を踏まえ、開催したいと考えてございます。

 報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

羽鳥委員

 まず、15ページの道路・交通に関する方針図からちょっとお尋ねしたいんですけれども、南北の地区内幹線道路の右側、多分これはバス通りと沼袋3号踏切にかかるところになるんですかね。ここは連続立体交差事業によって、3号踏切が廃止されてしまうという中でですけれども、この縦の幹線道路というのは、北側において幹線道路というふうなことで示しているのか、それとも南側との連絡も考慮に入れてそれを示しているのか、どういった位置づけなのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 こちらの15ページの図のほうなんですが、ちょうど西武新宿線の北側の南北のラインの道路になります。こちらは緑野小の通学路となっている道路になっておりまして、こちらは踏切を渡って、今バスが通っている道路とつながるような形で考えてございます。

羽鳥委員

 でも、連続立体交差事業が完成することによって、現況では廃止になってしまいますよね。そうした場合、幹線道路として機能するんですか、そういった想定なんですかということなんですけれども。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 踏切が廃止されるのは、沼袋4号という踏切になります。そちらにつきましては、車両が通れなくなりますので、歩行者であったり自転車が横断できるようなことを、今、東京都のほうで検討してございます。

羽鳥委員

 ごめんなさい。これ、ちょっと私が地図を見誤っていたわけですね。要は、廃止される踏切はもっと右側にあるわけですね、東側にあるわけですね。それは失礼しました。それは私の勘違いでした。申し訳ないです。でも、これは南側の道路とつながる、そういった計画になっているということですね。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 野方4号という踏切が廃止される踏切になっていまして、一番野方駅寄りの踏切になります。(「沼袋」「廃止されるんでしょう」「休憩してください」と呼ぶ者あり)

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後3時57分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時59分)

 

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 すみません、先ほどの答弁をちょっと訂正させていただきます。

 ちょうど南北の道路につきましては、西武新宿線のところで、どんつきで行き止まりになります。絵で言いますと、その南側の道路とは線路が南北側になりますので、そこはつながらないという形になっております。さらに、そこから少し東側に行ったところが、沼袋4号という踏切になってございまして、ちょうどオレンジの部分の三つぐらい四角がある部分なんですが、そちらが今、踏切がある場所です。ここは連続立体交差事業の掘割の区間になりますので、ここの踏切というのは廃止になります。ただ、車は通れないんですが、人だとか自転車が通れるような形で、今、東京都のほうで検討してございます。

 車両につきましては、さらにその東側の沼袋3号という、ちょうど西武新宿線と書いてある文字の「西」と書いてあるところら辺になります。こちらを迂回して、この3号踏切は車が通れるようなところになりますので、ここで南北の交差というものを考えてございます。

羽鳥委員

 いや、すみません、この図を見たときにどういうのかなと。つまり、野方の北側の地区としての幹線道路だということで、こういった記述になっているということで分かりました。

 あと、同じページの破線の主な歩行者動線とバス動線というところでも、それぞれ改善を検討するもの、拡充を検討するものというふうになっているんですけれども、これというのは、具体にどういった考えでこういう記述なのかというのをちょっとお答えください。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 まず、バス動線につきましては、野方駅の南側に駅前広場を造るような予定で考えてございます。それに伴いまして、補助227号線からアクセスする道路などを整備する予定になってございますので、道路の基盤整備によって、バス路線がある程度変わるのではないかという想定をしております。歩行者につきましては、もともと商店街は人が多くて、自転車の路上駐輪というのがございますので、例えば、そこを安全に歩けるような空間の整備であったり、ルールづくりみたいなものを考えてございます。

羽鳥委員

 現状なかなか歩くのが困難になる、大変なことがあるということで、何らかの対策を取らなくちゃいけない場所だというふうな、こういった記述ということですね。分かりました。

 あと、次の16ページのところで、「安心して買い物ができる商店街の実現に向け、まちづくりルールによる良好な街並み形成や無電柱化等の導入を検討します」というふうになっているんですけれども、例えば、無電柱化をやった場合、地上に電線関係の機器を設置しなくちゃいけないというところで、果たして、野方の無電柱化をやるのはいいんですけれども、野方の狭い道のところに、そういった機器を配置できる環境があるのだろうかというのはちょっと疑問に思うんですよ。これはどういったお考えなんでしょうか。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 こちらの無電柱化につきましては、商店街につきましては、やはり道路幅員が狭いこともございますので、地上機器が置けないなどございますので、現時点で、商店街の無電柱化というのは考えてございません。

羽鳥委員

 すると、これはどこのことを検討されているものなんでしょうか。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 こちらにつきましては、現時点では、野方駅の駅前広場から補助227号線に通ずるアクセス道路になります。こちらの部分を現時点では想定しております。

羽鳥委員

 分かりました。あと、歩行者の安全性向上というふうなところでは、8ページの現況というふうなところを見てみると、やっぱり歩行者と自転車、自動車が錯綜しているというふうに、確かに私も毎日鷺宮からこっちの区役所に来るとき、対面交通が非常に困難なところがあって、待ったりするというので実感をしているところなんですけれども、例えば、この解決というふうなのは、いろいろ解決の仕方はあると思うんですけれども、一つは幅員を広げるということですよね。

 もう一つは、今、野方の商店街は夕方なんかやっているように、車の通行自体を、流入を抑制するというふうなのがあると思うんですけれども、どういった安全性向上というところで対策を取ろうかなとお考えなんでしょうか。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 商店街につきましては、放置自転車が多いということはございます。この放置自転車自体が買い物をしているお客さんの自転車が多いということがございますので、現時点での想定なんですが、例えば、自転車をむやみに止められないような地域のルールづくり、そういうことなどを想定しているんですが、いずれにしても、地域の方々と話をして、そういうものは決めていくものだと考えてございます。

羽鳥委員

 分かりました。防災性の向上についてなんですけれども、みつわ通りだとか、あと北原小学校の西側のところだとか、さっき触れた野方4号踏切の西側のところだとか、延焼遮断帯の形成というふうになっていて、確かに現状は狭い道なんですけれども、東京都の延焼遮断帯の定義による延焼遮断帯を形成するというふうな考えなんでしょうか。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 19ページの方針図のほうには、現状の延焼遮断帯というのを記載してございます。例えば、環七通りであったり新青梅街道、あとは、西武新宿線の環七から東側、この辺が現状の延焼遮断帯になります。そのほか、今、御指摘がございました北原小の南北の道路であったり、あとみつわ通りだったり、ここにつきましては、今、延焼遮断帯の位置づけがございませんので、延焼遮断帯に位置づけるかも含めて東京都と調整していくような形で考えてございます。

羽鳥委員

 位置づけるかどうかも含めてというふうなことなので、実際に指定して事業を進めるというふうになると、かなり立ち退きも発生して事業年度もかなりかかりますよね。実際に災害までに間に合うのかというふうな、現実的な問題も発生してくると思うんですよ。そうした中で、どうなんですか、議論としては中立的というか、それとももっと進めたいというふうな立場なのか、どういったお考えなんでしょうか。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 駅前の広場から補助227号線に行くアクセス道路につきましては、道路自体が機能として、例えば、車を通すための交通の機能であったり、あとは防災の機能、延焼遮断帯としての機能とか、幾つか機能があるんですが、こちらにつきましては、防災性の非常に弱い場所になりますので、アクセス道路については道路整備をしていきたいと考えてございます。

 一方で、南北の道路につきましては、北原小学校の通学路などもございます。あとは、北原小学校と中野第四中学校を結ぶような防災拠点を結ぶ道路ということも考えているんですが、まず、優先順位としては東西のアクセス道路の整備を優先すべきであると考えてございます。

羽鳥委員

 ごめんなさい、ちょっとよく分からなくて、東西のアクセス道路というふうなものはどういったものなんですか。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 失礼しました。東西方向のアクセス道路という表現になります。野方駅の駅前広場から補助227号線のアクセス道路になります。

羽鳥委員

 分かりました。ありがとうございます。

 すみません、あと、1ページ戻って、駅前拠点のところでちょっとお聞きしたいんですけれども、これを見ると、駅前拠点ゾーンが野方駅南側のところに塗られていて、区としてはこういったところで、駅前拠点の整備が必要なんじゃないかと考えているというふうに読み取れるんですけれども、具体的にどういった規模のものをというのは、多分基盤計画とかに出てくると思うんですけれども、これ、ちゃんとと言ったら失礼な話なんですけれども、中野区はちゃんと考えないと、がらんとした広場ができてしまって、そこに誰もいないみたいなことになりかねないかなというふうにも心配するところなんですね。

 私も京王線の地下化した駅なんかを見て、小っちゃい駅にしては、比較的広い駅前広場があって、でも、そこには全然人もいないというふうなのを見て、これはきれいになったかもしれないけれども、まちとしてこれでいいのだろうかというふうに、率直に思ってしまったんですね。野方があんなに賑わっている中で、そういったことになってしまったら非常に寂しいなというふうにも思うんです。

 例えば、環七を上ってきて、今、野方WIZの西側からバス停留所に入っていくという形ですけれども、例えば、側道をそのまま上っていって、西武線のすぐ南側のところに、比較的太い陸橋なんかがありますよね。ああいうところでぐるっと、例えば、中野駅方向に行くようなバスを設定するとかして、駅前拠点の形なんかも、あんまり地域に影響が出にくいようにとか、いろんなやり方が検討できると思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 駅前広場につきましては、17ページに記載しておりますが、野方駅の南側を予定しております。

 ただ、広場だけを造りますと、そこだけ土地が取られて、それで終わりになってしまいますので、我々といたしましては、その外側につきましてもにぎわいの再生とか、そういう何らかの方策が必要であると考えてございます。

山本委員

 報告ありがとうございました。私からはほんの少しだけ質問したいんですが、この素案が示されて、まちの人は、一番の被害は西武新宿線だと思うんですよね。高架化が優勢ということになっていて、区は鉄道事業者にお願いしているような状況で、まだ3月でしたっけ、3月頃に出てくるので、結果は分からないというような状況です。その時期がいつなのか、その後の進捗としていろいろ、こうしたまちの人の意見を聞いて素案ができましたと。これから意見交換会に突入していく中で、全体としてどういうスケジュール感覚なんだというのは、おおよその普通の区民の方の気になるところだと思うんですよね。それをちょっといいですか。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 スケジュールにつきましては、野方以西の3駅の都立家政と鷺ノ宮につきましては、昨年4月にまちづくり整備方針を策定してございます。野方駅につきましては、今後素案をはじめ案で、その後策定という形で考えております。そうすると、3駅のまちづくり整備方針が策定されますので、その後は駅前広場などの基盤の計画というもの、3駅一緒の計画というものをつくる予定で考えております。

 その後、具体的な都市計画の手続という形になりますので、現時点でちょっと何年後かということは、確実なところは、まだ言える段階にはなっていない状況でございます。

山本委員

 多分区民の考えでしたら、10年後なのか、5年後なのかとか、ざっくりでもあると思うんですよ。ざっくりでもあると思うんですよね。じゃ、20年後なんかといったらもう生きていないわという、まちづくりは時間がかかる、これは我々議員だったら、行政関係者だったら分かる話ですけれども、区民だとなかなか共通認識を持てないのかなとも思うんですよ。そういった面で、もう一度御答弁をお願いします。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 こちらの事業が区だけの事業であれば、ある程度スケジュール等をお示しできると考えているんですが、東京都と連立の事業によって、それに伴って、区の基盤整備という形になりますので、現段階での回答はちょっと差し控えさせていただければと思います。

山本委員

 そうなんですよ。それほど時間がかかるということなんですよね。

 私も野方を活用させていただいていますけれども、現状のバス停があるところが一番混み合うというか、自転車も、歩行者もバスから降りる方も、車もものすごいごった返します。なかなか危険な状況にもあって、ここがスムーズに行けたらいいなというのは多分、地元の皆さん本当に思っていると思うんですよね。この解消ということになると全ては立体交差に絡んで、そこから駅前広場ができて、そこに新たな交通結節点を造っていこうということだと思うんですよ。

 なので、その辺のスケジュールというか感覚的なものも、まちづくりは時間がかかるのはよく分かっていますけれども……(「分かっているんじゃない」と呼ぶ者あり)分かっていますよ。分かっているんですが、意見交換会でも出るかと思いますけれども、答えられる範囲で答えて理解に努めていただきたいなと思っています。どうですか。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 実際の連立事業とまちづくりにつきましては、密接な関係になってございます。東京都は、東京都のほうで連立自体の検討をしておりまして、区は区のほうで、まちづくりの検討というものをしてございます。ですから、そのタイミングが合った時点で、都市計画の手続になるという形になりますので、区だけでスケジュールをコントロールできない状況になっておりますので、何年後かというものは、現時点でちょっと分からない状況になってございます。

角まちづくり推進部長

 ちょっとなかなか東京都との関係もありますので、何年後とは言えないんですけれども、区の意気込みとしましては、現認可区間を6年間事業延伸したという経緯があるんですけれども、そういった現認可区間に切れ目なくということで、私たちは野方以西についての事業化を目指しているというところで、大まかなスケジュールをもって、東京都とも調整しているという状況でございます。

山本委員

 部長から答弁を頂いてありがとうございます。まち一体となって進めていけるように、区は本当に頑張ってくださっていると思いますけれども、区民の皆さんの理解を得られるような形で進めていただければと思うんです。

 また、最後になりますけれども、開かずの踏切、我が会派としては、いろいろ質問させていただいておりますけれども、抜本対策である連続立体交差事業というのと、ソフト面ですかね、システムで渋滞を少しでも短縮できるような、遮断時間を短縮できるようなやつですとか、そのほかにもいろいろ検討していくという御答弁も頂いているんですよね。あえて今、どこまで検討していのかという質問はしませんけれども、引き続き長い時間がかかる上で、改善できる点はぜひお願いしたいなと思っています。要望でよろしくお願いします。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 ここで、理事者の入替えがありますので、少しお待ちください。

 次に、5番、その他で何か報告はありますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、令和2年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の要請活動について、口頭で御報告いたします。

 昨年10月の本委員会で報告させていただいたとおり、令和2年度の規制同盟決起大会は中止といたしましたが、中野区議会をはじめとした規制同盟加盟団体の御協力の下で要請決議文を採択し、国、東京都、西武鉄道株式会社への要請活動そのものは実施いたしました。国への要請は、高橋区議会議長、平山副議長にも御参加いただき、国土交通大臣に直接お会いして12月末に行いました。財務省など他の国の関係機関、東京都、西武鉄道株式会社につきましては、その後、緊急事態宣言が発出されたことから、決議文の送付により1月に行いました。

 本委員会をはじめとした中野区議会の皆様には、規制同盟の活動について多大なる御協力、御支援を賜りありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。

 私からは以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、当委員会の中間報告について御相談したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時20分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時21分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、今定例会最終日の本会議において、交通対策調査特別委員会の中間報告を行うことに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 また、中間報告の内容につきましては、正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時21分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時22分)

 

 休憩中に御確認いただいたとおり、次回の委員会は特に日程を設けず、急を要する案件が生じた場合は、正副委員長協議の上、御連絡させていただきたいと思いますが御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時22分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後4時26分)

 

 以上で交通対策調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後4時26分)