令和3年03月17日中野区議会地域包括ケア推進調査特別委員会(第1回定例会)
令和3年03月17日中野区議会地域包括ケア推進調査特別委員会(第1回定例会)の会議録

地域包括ケア推進調査特別委員会〔令和3年3月17日〕

 

地域包括ケア推進調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和3年3月17日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時02分

 

○出席委員(14名)

 来住 和行委員長

 内川 和久副委員長

 日野 たかし委員

 間 ひとみ委員

 河合 りな委員

 加藤 たくま委員

 小宮山 たかし委員

 白井 ひでふみ委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 浦野 さとみ委員

 高橋 ちあき委員

 森 たかゆき委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 子ども教育部長 戸辺 眞

 子ども家庭支援担当部長 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長 永田 純一

 子ども教育部子ども政策担当課長 青木 大

 子ども家庭支援センター所長 古川 康司

 子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども教育部子ども特別支援課長 石濱 照子

 地域支えあい推進部長 鳥井 文哉

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域支えあい推進部地域活動推進課長 小山 真実

 地域支えあい推進部トータルケア調整担当課長、北部すこやか福祉センター所長 杉本 兼太郎

 地域支えあい推進部アウトリーチ調整担当課長、南部すこやか福祉センター所長 濵口 求

 地域支えあい推進部地域保健福祉調整担当課長、中部すこやか福祉センター所長 高橋 均

 地域支えあい推進部システム活用調整担当課長、鷺宮すこやか福祉センター所長 田中 謙一

 地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長 高橋 英昭

 地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長、地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 葉山 義彦

 健康福祉部長 岩浅 英樹

 健康福祉部福祉推進課長 石崎 公一

 健康福祉部障害福祉課長 菅野 多身子

 

○事務局職員

 書記 細井 翔太

 書記 若見 元彦

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 地域における見守りや支えあい活動の推進及び地域包括ケア体制について

 地域の子ども・子育て支援について

 児童相談所の整備について

○所管事項の報告

 1 児童相談所開設予定日の変更について(児童相談所設置調整担当)

 2 中野区健康福祉審議会の最終答申について(子ども特別支援課、福祉推進課)

 3 「中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画」の策定について

  (子ども特別支援課、障害福祉課)

 4 「中野区地域福祉計画・中野区成年後見制度利用促進計画・中野区スポーツ・健康づくり推進

  計画」(素案)について(地域包括ケア推進課、福祉推進課)

 5 (仮称)地域包括ケア総合アクションプラン策定に向けた検討の状況について(地域包括ケア推進課)

 6 「中野区高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画」の策定について(介護・高齢者支援課)

 7 その他

○中間報告について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、地域包括ケア推進調査特別委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは議事に入ります。

 地域における見守りや支えあい活動の推進及び地域包括ケア体制について、地域の子ども・子育て支援について、児童相談所の整備についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、児童相談所開設予定日の変更についての報告を求めます。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 それでは、児童相談所開設予定日の変更につきまして、資料(資料2)に沿って御報告申し上げます。 子ども・若者支援センター分室工事につきましては、令和3年12月としていた竣工時期が2か月程度遅れる見込みとなりました。工事の遅れに伴いまして、令和4年2月1日としておりました児童相談所機能の開設日につきまして、令和4年4月1日以降とすることといたしました。なお、開設日につきましては、子ども・若者支援センター分室の竣工時期が判明した後、東京都と協議の上、決定する予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告についての御質疑はありませんか。

加藤委員

 工事の遅れが発生した理由というのは何でしょうか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 分室工事につきましては地盤改良を行っておりますけれども、そちらの地盤改良土にアスベストが混入していることが判明したものでございます。こちらのアスベストの廃棄につきまして、処分に係る調整に時間を要したため、今回工事が遅れるものとなったものでございます。

加藤委員

 地盤改良していたら、そこからアスベストが出たということでよろしいんですね。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 地盤改良につきましては予定どおり行ったところでございますけれども、こちらの地盤改良土につきましては、掘削工事を行った後、産業廃棄物として捨てる必要がございまして、産業廃棄物の処分場のほうに運搬を行いました。その産業廃棄物処分場のほうでアスベストが混入している可能性があるという指摘を受けたため、その調査等に時間を要したということでございます。

加藤委員

 調査に時間を要したということは、もう終わったということですか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 その調査の後、アスベストが混入していることが判明しましたので、そちらにつきましては一般の産業廃棄物の処分場とは別の、アスベストの処分場に廃棄することで調整のほうは終わっているところでございます。

加藤委員

 今、現場にアスベストはまだあるんですか、ないんですか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 搬出のほうは終わっておりますので、現場のほうにはもう既にそちらの地盤改良土のほうは残ってございません。

加藤委員

 そうすると、もう今からは、ある程度遅れを生じさせる原因が取り除けて、作業は進めていって、それは最低でも2か月は遅れが出て、4月1日以降ということは、まだ2か月では収まらない可能性があるということですか。あるんだとしたらその理由は。時期を2か月と限定できないという理由はどこにあるんですか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 工事の遅れにつきましては、アスベストの廃棄先が決まるまで一度工事を止めたものですから、今回工事が遅れたものでございます。先ほど申し上げたとおり、搬出については終わっておりますので、この後計画どおりに工事が進めば、4月1日の開設には間に合うものというふうに考えてございますけれども、ただ、アスベストが見つかって、その後工事の再調整までに、今時間がないところで工事業者と調整しているところでございますので、改めて工事の日程につきましては工事業者のほうで調整してもらっているところでございます。正式な日程につきましてはもう少し時間がかかるということでございますので、今、開設日につきましては4月1日以降とさせていただいているところでございます。

加藤委員

 児童相談所を開設する上で、この一時保護所がセットじゃないといけないというのは、以前報告であったと思うんですけど、これによって中野区が児童相談所を開始する時期も、それに伴って遅れるということでよろしいですか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 一時保護所につきましては、一時保護所という法的な位置付けがあるわけではございませんで、一時保護を行う必要がある場合に保護する場所が、例えば一時保護所でありますとか、場合によっては児童養護施設とか乳児院といったところに委託するということもございます。ですので、一時保護所のほうが絶対に法的に必要ということではございませんけれども、ただ、これまで東京都と作業を進めていく中で、一時保護所につきましては各区で整備するということで話を進めてきたところで、中野区といたしましても、これまで一時保護所のほうの整備を進めてきたところでございます。ですので、今回、開設日を遅らせるというのは東京都との協議の経緯もありますので、中野区としては一時保護所の開設を待って児童相談所機能の移管をするという計画でございます。

小田子ども家庭支援担当部長

 今の課長の御説明、ちょっと補足させていただこうと思っております。今御説明申し上げましたとおり、一時保護所の機能が区内の別の施設で補填ができれば、児童相談所のほうも早めに開設が可能なんですけれども、中野区の状況といたしましては、やはり今工事しております一時保護所を造らないと、いわゆる一時保護機能というものが保てませんので、こちらのほうの工事の遅れに伴いまして、児童相談所の開設自体が遅れてしまうというようなことでございます。

河合委員

 念のためお伺いするんですけれども、この2か月も遅れるということは、その間は東京都が対応するということでよろしいんでしょうか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 委員御指摘のとおりございます。

石坂委員

 児童相談所の設置が遅れるという形になっていますけども、こちらの施設としては、児童相談所だけじゃなくて、新施設のほうに教育センターも入る形かと思いますが、教育センターに関しては予定どおり移るのか、あるいはそれも遅れるんでしょうか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 今回工事の遅れが発生しておりますのは、子ども・若者支援センター分室のほうでございまして、子ども・若者支援センター、中野東中学校との複合施設につきましては予定どおり工事を進めておりますので、当初の予定どおり令和3年11月29日に開設する予定でございます。

石坂委員

 そうすると、教育センターの機能と若者支援の機能がスタートするということかなと思うところですけども、それに加えて、子ども家庭支援センター、これは児童相談所ができると児童相談所と一緒になる話だと思います。そうすると、子ども家庭支援センターのほうは一旦この新施設に入るのか、あるいは、子ども家庭支援センターは既存の場所で児童相談所が立ち上がるのと併せてになるのか、どちらか教えてください。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 子ども家庭支援センターにつきましては、これまでの計画では11月29日に子ども・若者支援センターのほうに移って、子ども家庭支援センターとして1月末まで運営する予定でございました。こちらが2か月延びるということになりますので、場所のほうは今の旧商工会館のほうから、新しくできる子ども・若者支援センターのほうに移るということになります。

石坂委員

 恐らく児童相談所が遅れるというと、なかなかそこの部分が、ほかの関連する部分がどう動くのか分かりにくくなると思いますので、そこは議会としてもですけども、区民に対しても混乱がないように周知をしっかりと進めていただければと思います。これは要望で結構です。

白井委員

 休憩してもらっていいですか。

委員長

 休憩します。

 

(午後1時08分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後1時17分)

 

 ほかにございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がなければ以上で本報告を終了いたします。

 次に、2番、中野区健康福祉審議会の最終答申についての報告を求めます。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 それでは、私から中野区健康福祉審議会の最終答申について御報告いたします。(資料3)今回の報告につきましては、令和2年4月に中野区健康福祉審議会に諮問した事項につきまして、基本的な考え方について最終答申を受けたことによるものでございます。

 資料を御覧ください。中ほど、1番に中野区健康福祉審議会への諮問事項といたしまして、三つの項目を書かせていただいてございます。なお、この表中にアスタリスクが三つついてございますけれども、それにつきましては諮問後に計画名称等を変更したものでございます。その内容につきましては、この四角囲みの下に三つほど書かせていただいているところでございます。

 次に、最終答申でございます。資料1が最終答申でございます。また、資料2として、10月の答申より変わったところ、主な変更箇所についてまとめさせていただきましたので、こちらで御説明させていただきたいと思います。

 資料2の1番でございます。最終答申の3ページの部分でございます。子どもから高齢者までの健康づくりのうち、「フレイルだけではなく転倒・骨折、関節疾患等を原因として運動機能が低下した人の介護予防についての取組も必要である」ということを追記してございます。

 続きまして、2番、7ページの項目でございます。介護人材の確保・育成・定着の項につきまして、中間答申では「生徒・学生への働きかけを行っていくことが大切である」ということでしたけれども、それに加えまして、「進路指導、就職サポート等を行う教職員へも」ということを付け加えてございます。

 3番、4番につきましては、答申の10ページでございます。介護サービス見込量、そして、介護保険料の設定ということにつきまして新たに記載したものでございます。

 続きまして、5番といたしましては12ページでございます。全世代向け地域包括ケアシステムを実現するための相談・連携体制についてという項目の(1)、圏域の再編成についてというところで、「中野区でも、地域ごとの特性は大きく異なり、区全域、すこやか福祉センター圏域(日常生活圏域)という広域の2層の支援体制では、様々な地域生活課題を解決していくには不十分である。現在の地域包括ケアシステムは、行政や専門職の連携を中心に進んでいるが、住民参加は不可欠な要素であり、より身近な地域での活動を強化できるような体制としてもらいたい」ということを新たに付け加えてございます。

 資料の2ページ目でございます。No.6でございます。最終答申の15ページの項、子どもと子育て家庭を取り巻く相談支援体制の充実のところ、名称が「(仮称)総合子どもセンター」というものが「子ども・若者支援センター」に変わりましたので、その部分を変更してございます。そのほか、「子どもに関しての心配ごとや悩みなど、誰でも相談でき、支援に結びつくような体制をしっかり作ってもらいたい」という項目と、「利用者が相談しやすい環境をつくることが重要である」というものを新たに付記してございます。

 続いて7番でございます。19ページです。多機関の連携、協働による支援体制のうち、「多様な課題を受け止め、支援につなげることのできる体制の推進」を加えてございます。

 8番、9番は20ページでございます。「新型コロナウイルス感染症の拡大によって深刻化する課題への対応について」につきまして、「(1)社会的状況の変化への対応」と「(2)新しい生活様式の中での地域活動推進の取組について」ということを新たに加えてございます。

 最後、10番でございます。35ページ、入所施設から地域生活への移行の(2)入所者数の削減というところでございます。こちらにつきまして、10月の答申では「3名減の175人が成果目標となる。令和2年6月現在176人となっており、目標達成は可能と考えられる」という表現でしたけれども、このたび「令和5年度末時点においては、少なくとも3名以上の減を見込むことになるが、これまでの実績から、15名程度の削減目標を立てることが妥当と考えられる」というふうに、人数を増やしての表現となってございます。また、「入所施設以外の入所先も視野に入れて入所調整を行っていく必要がある」ということにつきまして、「グループホームなど入所施設以外での生活基盤が確立できるよう、適切に調整を行っていく」と、ちょっと詳しい表現になってございます。

 私からの報告は以上でございます。

委員長

 それでは、ただいまの報告についての質疑を受けたいと思います。

加藤委員

 まず確認なんですけど、審議会というものがどういうところかということで、前回この関係だったか、この答申が上げられてきているので、抜本的には変えられないみたいな話があったと思うんですけど、答申というのは、都市計画審議会とかと一緒で、区がこういうことをやりたいという計画に対して御意見を頂いて、そういう中でいいか、審議なので賛成か反対かというような機関でいいんですよね。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 健康福祉審議会につきましては、この委員会資料の1番にあります諮問事項につきまして、区長からこんなことを検討をお願いしたいということで諮問して、それについて自由な御議論をしていただくと。それに対してこういう考え方であるという答申を示していただくというようなものでございます。

加藤委員

 そうだと思っていたんですが、前回質疑の中で、答申でこういうふうに審議会から御意見が来たから、もう変えられないみたいなニュアンスの話が出てきていて、計画自体が審議会のほうでつくられているかもしれないみたいな表現に聞こえたわけですよね。そうではないということですね。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 あくまでも答申は審議会の中での御意見をまとめたものでございまして、これを受けましてそれぞれの、これからも御報告させていただきますけれども、地域福祉計画でありますとか、介護保険事業計画でありますとか、障害福祉の計画でありますとか、そういう計画を区がこの答申を受けて、それを加味して計画をつくっていくというような性格でございます。

加藤委員

 そうすると、議会からこういう計画にしてほしいと言えるタイミングはいつなのかなというのがちょっと分からなくて、もう気がついたら計画は諮問に上げられていて、答申としてこういうふうに返ってきましたというときにはかなりフィックスされていて、昔、区民委員会にいたときに、環境計画のところで明らかに文言が間違っているところを委員会で指摘させてもらったら、それはさすがに直してくれたんですけど、ほかはもうほとんど変えようがなかったなというふうに思って、議会からこういうふうに計画に盛り込んでほしいという意見を言うとしたら、どのタイミングで言えるのかなというのを教えてもらえますか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 福祉審議会の答申自体については、福祉審議会での御意見ということですので、そこに区がこういったことを入れてくれとか、議会のほうから、議会の御議論の中でこういった議論がありましたという情報提供はできますけれども、あくまでも審議会の委員さんの裁量で決まっていくものでございます。それを受けて、今回も提案させていただきますけれども、様々な計画については、素案の段階から議会をはじめいろんなところでお示しをしていく中で御議論いただいて、計画自体にそれを反映していくということですので、あくまでも最終的に計画をつくるための御意見を健康福祉審議会から頂く。私たちの計画作成の一助であるというふうに捉えておりますので、最終的には計画策定の段階で区議会議員の皆様から様々御意見を頂いて、それを踏まえた計画にしていくというふうに考えてございます。

加藤委員

 そういった中で一丁目一番地になるのか、第1章の健康寿命の延伸というキーワードが、ここはちょっと違和感があるというところは全く反映されなかったので、ちょっと悲しいなというふうに、議会としてもある1人が言っているからじゃしようがないのかも分からないですけれども、そういったところ、もう少し議会から、まあ、1人だけじゃ駄目なのかも分からないですが、そういったところをいつになったら入れてもらえるのかなということをちょっと期待していたんですけど、そういった流れであるというのは理解したところです。

 そういったところで、今回最終答申に入っているNo.5の12ページの、全世代向け地域包括ケアシステムを実現するための相談・連携体制についてというところで、最後の文章で、「現在の地域包括ケアシステムは、行政や専門職の連携を中心に進んでいるが、住民参加は不可欠な要素であり、より身近な地域での活動を強化できるような体制としてもらいたい」とありますけれども、先日の勉強会のときに「地域包括ケア」と「地域共生社会」という言葉の定義が違うというのが説明されて、ちょっと自分、勉強不足だったなとは思ったんですけど、今読み上げたところの「住民参加は不可欠な要素であり」というところは、地域包括ケアシステムから係っている文章で、ここの住民参加というところは地域共生社会として必要なところであって、地域包括ケアシステムじゃないんじゃないかという。ちょっと今までの区が進めてきている地域包括ケアと地域共生社会というのが、言葉が曖昧なのか、混同しているのか、ちょっと……。我々がこの調査特別委員会で2年間、あ、僕だけ、自民党だけかも分からないですけど、その言葉の定義がいまいち分からないまま来ちゃったというのも、こういう文章のところで明確な分けがないから分からないまま来ちゃったんだなと思っていまして、これ、どういうふうに担当としては解釈されているんですか。その辺の地域包括ケアと地域共生社会というのは。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 地域共生社会と申しますのは、それぞれが、全ての方が支え、支えられて、区の健康福祉総合推進計画のところで申し上げますと、まちの姿といいますか、そういうものでございます。それを達成するための仕組みとして地域包括ケア体制があると考えておりまして、住民の参加という視点で見ますと、地域共生社会というのは、今申し上げましたように、住民同士の支え合いでありますとか、そういうものが重要な要素になっておりまして、一方で、地域包括ケア体制というものにつきましても、いわゆる行政だけでは達成できないものでございまして、住民の方の活動でありますとか、様々な関係団体の事業でありますとか、そういったものを全体としてうまく組み合わせまして、包括的なというような形態になりますけれども、切れ目のない支援をしていこうという体制をいうと。そういうふうな区分で考えてございます。

加藤委員

 非常に歯切れが悪いので、言葉の定義が庁内ではっきり分けられてこなかったのかなと思っているんですけども、その辺、部長、お願いします。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 地域共生社会は目的で、地域包括ケアシステムはそれを実現するための手段というような位置付けではあるんですけれども、中野区では全世代向けの地域包括ケアを進めるというふうにいったときに、国の地域共生社会が出る前に、その概念ができる前にもうすこやか福祉センターができ、そこに向かっていっていたので、全世代向けの地域包括ケアシステムの目指す姿そのものが地域共生社会であると。ニアリーイコールであるというのが実態でございました。国が言っている地域共生社会と地域包括ケアシステムは、目的と手段というような関係性で語られてきたところでございます。その中で住民参加の位置付けなんですけれども、中野区では介護予防事業であるとか住民主体サービスであるとか、そういう部分であったとしても、専門家だけではなく非専門家もサービスの一翼を担うような主体として位置付けられてきて、みんなで進めてきたというような位置付けでございますので、地域共生社会における住民参加とは少しニュアンスが違うかもしれませんが、行き着くところは同じだというふうに考えております。ちょっとすみません、また分かりづらい御説明で申し訳ありません。

加藤委員

 先進的に進めてきたがゆえに、後から国が言葉の定義を出してきて、その辺が言葉の定義としてちょっと違ってきているということなんでしょうけど、今後その辺はすり合わせるというか、整合性というか、国のほうに合わせる。厚生委員会でもあったんですけど、やっぱり他区との連携みたいなところを考えたときに、言葉の定義がうちは違いますよというんじゃ、なかなか難しいのかなと。ちょっと前だったら、中野区のそれぞれの課じゃなくて「分野」と言っていたときに、ほかの自治体の方と名刺交換したら、分野って何と聞かれて、内緒で課長という名刺を持って名刺交換したなんて話も聞いているぐらい。言葉の定義が違うと、ほかの自治体と連携を取るというのはやっぱり難しい局面が出てきちゃうのかなというところが懸念されるんですけれども、今後その辺は、言葉の定義を全国的なニュアンスと中野区のを合わせていくつもりなんですか。その辺どう考えていますか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 この後で中野区地域福祉計画の素案のお示しをするんですけれども、その中で地域共生社会と地域包括ケア体制に関しましての考え方をお示ししております。簡単に申しますと、地域共生社会を目指すために地域包括ケア体制が必要であるというような形での整理をしているところでございます。(「じゃ、後で質問します」と呼ぶ者あり)

石坂委員

 何点か伺います。

 資料2のほうのNo.2、P7のところですね。介護人材の確保・育成・定着という形で、これまでは区内の高校、専門学校、大学と連携を深めつつというところでしたけれども、それに加えて、学生はもちろん、進路指導、就職サポート等を行う教職員へも積極的な働きかけを行うことが大切であるという形に変わった――変わったというか、足されたという形になっていますけども、今回、進路とかの視点が加わった場合に、高校以上の進学というんですかね、高校に進学するということなんかも考えたときに、例えば近隣ですと、都立赤羽北桜高校のように介護福祉科もあるような高校などもあったりします。もちろん中学校のカリキュラムの中に入るわけではないですけども、進路指導という観点になっていくと、区内の中学校の進路指導においても、そうした福祉系の高校への進学とかという視点なんかも入ってくるべきかと思うので、その辺はいかがお考えでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 今後の高齢化の進展に伴いまして、ますますこの介護人材等の不足が見込まれる中で、この介護職に関する理解促進というものについては深めていく必要があるというふうに思ってございます。ですので、学校教育であるとすれば、ただ進路指導だけではなく、職業教育というんでしょうか、そこら辺であるとか、介護をめぐる状況であるとか、そういうことも含めての指導になっていくかと思いますけれども、このところではそこまで大きいことではなくて、学生だけに働きかけるのではなくて、もうちょっと幅広く、それを教えている先生にも働きかけを行っていったらどうかという趣旨での記入でございます。

石坂委員

 趣旨はそういうことなんですね。進路という意味では、中学生が進路を考えて高校進学する際、その観点を持っていただければなと思います。これは要望としておきます。

 それから、裏面のほうのNo.10、35ページのところについて触れている箇所ですけども、こちらのほうでは、要は脱施設化というんですかね、地域の中へ移行していくというところがすごく強く、より一層出されているところかなということであります。実際に35ページのところに、「また、地域移行支援と併せて地域での生活を継続するために自立生活援助や地域定着支援の提供体制の充実を図る必要がある」ということも書いてあるので、さらに進めていくという意味では喜ばしいことではありますが、実際に施設ではなく地域で生活していくというときに、サービス給付の時間としては十分な時間が与えられています。実際に事業者も存在しています。ただ、いざその方が自分の持っている時間を利用しようとする際に、どうしても難しいような部分を持たれているケースですと、利用するときに、あなたのお子さんは難しいのでという形で、利用時間をフルに使わせてくれないなんていうことも結構耳にするところではあります。やはり身近な地域でというところをさらに進めていくという方向性をこうやって盛り込んでくるのであれば、単に時間数があります、単に施設がありますだけじゃなくて、実際にそれが利用できるようなものになっているのかどうかということをしっかりと追っていかないと、これは実現できないことかと思うので、その辺りはいかがお考えでしょうか。

菅野健康福祉部障害福祉課長

 まず、ここの10番のところの変更点についてちょっと御説明させていただきたいと思うんですけれども、地域移行を進めていくという方向性の中で増えていくということも要因としてあるんですけれども、こちらにつきまして、国が示す基本方針に基づいて削減目標を算出したところ、少なくとも3名以上の減を見込むということになるんですけれども、実際には入所されている方の高齢化が進んでいるということで、亡くなられる方も多くて、結果として目標を上回るというような実績になっているということです。東京都のほうでこの計画策定に当たってヒアリングというのを受けるんですけれども、その際に実績を踏まえた目標値の見直しについてというような御意見がありまして、入所者が亡くなられるというような自然減と地域移行を進めていくという方向性の中で、削減目標として15名程度が妥当であるというような形で集計をさせていただいたということになります。地域移行を進めていくという方向性は区としてございますので、先ほどおっしゃったサービスの利用時間というところですけれども、必要なサービス量につきましては支給できているというふうにこちらでは認識しておりますが、そういった御意見につきましては、今後、そういった御意見があるということを踏まえて、きちっと必要な支援、サービス等が提供できるような形で進めていきたいと考えております。

委員長

 ほかにございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、「中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画」の策定についての報告を求めます。

菅野健康福祉部障害福祉課長

 「中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画」の策定について、お手元の資料(資料4)を基に御報告をさせていただきます。

 本計画の案につきましては、本年1月の当特別委員会におきまして報告をさせていただきました後、パブリック・コメント手続を経まして策定を行いますので、報告をさせていただきます。

 なお、本報告につきましては、今定例会中の厚生委員会及び子ども文教委員会においても御報告をいたしました。

 意見募集の実施結果につきましては、令和3年2月5日から2月26日まで意見募集を行いまして、提出された合計が1件でございます。提出された御意見の概要についてですが、別紙計画の44ページの①、「地域生活における支援の充実」に、障害や発達に課題のある子どもが他の子どもと同じように、保育所、幼稚園、学童クラブ等で共に育つことができるよう、受入れを進めていくとあるが、このような取組をぜひ促進していただきたい。障害者手帳等所持の児童を受け入れる区立保育園のバリアフリー化や広さなどの設備面、また、受入れ体制や受入れ時間の制約等も改善してほしい。

 区の考え方につきましては、前段を受け止めた上で後段の御意見についてですが、区立保育園では必要な職員の配置と受入れ体制を確保し、障害や発達の支援が必要な子どもの保育を実施している。設備面も含め、受入れ体制等のさらなる拡充について検討してまいります。

 なお、計画案からの主な変更点はございません。

 計画の本冊につきましては、別紙でお配りさせていただいておりますので、後ほど御覧いただきたいと思います。

 今後の予定でございますが、パブリック・コメント手続の実施結果及び計画の公表を行う予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

小宮山委員

 パブリック・コメントで寄せられた意見が1件というのは非常に少ないなと思います。よほど完成度の高い計画なのか、あるいは、周知がなかなかされていないのかと思うんですけども、周知はホームページと区報でやったかと思いますけど、そのほかにはどんな形でパブリック・コメントをやっていくことを周知されましたでしょうか。

菅野健康福祉部障害福祉課長

 委員おっしゃるように、区報、ホームページ等には掲載いたしまして、そのほか、計画につきまして区民活動センターでありますとか、あと、すこやか福祉センターでありますとか、区役所4階の区政資料センターでありますとか、そういったところにも計画のほうを紙ベースで御覧いただけるような形で設置いたしまして、身近なところでも計画を御覧いただけるような形で行っております。

小宮山委員

 障害者計画ということで、当事者とか関係者は非常に深い関心を持つけれども、そうでない人は関心を払わない方も中にはいるということで、なかなか意見を聞くのは難しいかと思うんですけども、例えばいろんな福祉団体とか障害者団体とか、区のほうにはありますけれども、そういった団体の声をどのような形で聴取して反映されていますでしょうか。

菅野健康福祉部障害福祉課長

 こちらにつきましては、計画素案の段階でありますとか、そういったところでも障害福祉関係の団体の方でありますとか、そういったところにも出向いて御説明した上で、御意見等を頂く機会を設けておりますし、障害者の自立支援協議会等におきましても、御説明した上で御意見を頂いているというところでございます。

森委員

 報告の4番の今後の予定というのは、これ、今日のことですか。この後パブコメをやるわけじゃないですよね。ちょっと意味が分からないんですけど、この4番が言っているのは。

菅野健康福祉部障害福祉課長

 こちらの今後の予定につきましては、今回、特別委員会で報告させていただきました後、パブリック・コメント手続の実施結果につきましても、ホームページとかに掲載して公表していくということでございます。

森委員

 分かりました。ありがとうございます。

 それと、パブコメの意見は1件なんですが、前の報告の、健康福祉審議会の最終答申は幾つか中間答申から変更があったわけですが、これが反映される箇所というのはないんでしょうか。

菅野健康福祉部障害福祉課長

 障害福祉計画のほうでいいますと、先ほどの資料2の10番のところが関連してございますけれども、こちらにつきましては変更後の記載内容の、見込量でありますとか、第6期の障害福祉計画でありますとか、そういったところには見込量というのがあるんですけれども、そういったところにもこの修正後の人数等で反映させていただいているということでございます。

森委員

 圏域の話というのは、この5番のところに指摘があるじゃないですか。それは影響してこないんですか。

菅野健康福祉部障害福祉課長

 先ほどの健康福祉審議会の資料2の5番のことでしょうか。今回のこの計画は障害者と障害児に係る計画でございますので、直接障害の計画のほうには関連がないというところでございますので、この後御説明がございます地域福祉計画の中で関連してくるというような内容でございます。

石坂委員

 今回のパブリック・コメントで、1件とはいえ頂いた声があり、その声の中でバリアフリー化、受入れ体制、受入れ時間について希望されるようなパブリック・コメントになっていますが、区の考え方のほうを見ますと、職員体制といった受入れ体制ですとか、設備面といったバリアフリー化については読み取れるんですが、受入れ時間の制約というところに対しては、この答えだと弱いのかなと思うんですが、そこというのはどうなんでしょうか。

戸辺子ども教育部長

 もちろんこちら、受入れ体制等の中で十分検討してまいりたいと思っております。

石坂委員

 しっかりと時間に関しても、制約について改善していただくよう考えていただきたいですし、やっぱりそれは考え方を示す際にも、ちゃんとその声を受け止めましたよということが伝わるような形で表記を考えていただければと思います。

 それから、この書き方だとちょっと読み取れない感じでありますが、例えば学校なんかですと、バリアフリー化について、あらかじめバリアフリー化、ユニバーサルデザイン化を進めることも一つ、実際に支援が必要なお子さんが入られたときに、改めて個別の状況に応じて追加で設備面も備えたりですとか、バリアフリー化をしたりとかしています。恐らくそれを今後保育所、幼稚園、学童クラブなんかでも求められると思うんですけども、その辺りというのは、拡充について検討するとありますが、あらかじめ用意するとともに、個別のケースの対応もしていくという認識でよいのかどうか教えてください。

戸辺子ども教育部長

 障害をお持ちのお子さんについては、身体障害、知的障害、それから、発達等の情緒障害、加えて医療的ケアが必要なお子さんという、いろいろ障害にも種類がございます。いろいろ受入れ体制につきましては、その障害ごとに十分見極めて対応していくところですが、特に医療的ケアが必要なお子さんにつきましては、専用のスペース、それから、玄関から入って保育室までの完全なバリアフリー化、それと、ケアをする際の専用の看護師の確保等、かなり拡充して対応しなくてはいけないということで、現在3園について受入れ体制を完備したところでございます。区立園につきましてはかなり古い建物もございまして、すぐに全ての園でというわけにはいきませんが、そうした受入れ体制を順次拡大して、受入れの拡充というものについて対応してまいりたいという考えは変わりません。

委員長

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、「中野区地域福祉計画・中野区成年後見制度利用促進計画・中野区スポーツ・健康づくり推進計画」(素案)についての報告を求めます。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 それでは、私から「中野区地域福祉計画・中野区成年後見制度利用促進計画・中野区スポーツ・健康づくり推進計画」(素案)について、委員会資料(資料5)に基づき御報告をさせていただきます。

 本御報告につきましては、中野区健康福祉審議会の答申を受けまして、計画について素案として取りまとめたので御報告をするものでございます。

 まず、計画の位置付けでございます。

 中野区地域福祉計画につきましては、社会福祉法に定められた市町村地域福祉計画でございます。根拠といたしましては、社会福祉法第107条によるものでございます。なお、107条、今般法改正がございまして、子ども、高齢者、障害者など、福祉の各分野における共通して取り組むべき事項を定めた上位計画と位置付けるということ、また、地域生活課題の解決に資する支援が包括的に提供される体制の整備に関する事項を定めるということが改正されてございます。

 二つ目でございます。中野区成年後見制度利用促進計画でございます。こちらにつきましては、当該市町村の区域における成年後見制度の利用の促進に関する施策についての基本的な計画でございまして、中野区としては新規の計画ということでございます。根拠といたしましては、成年後見制度の利用の促進に関する法律第14条に基づくものでございます。

 また、中野区スポーツ・健康づくり推進計画でございます。スポーツ基本法に定められた地方スポーツ推進計画でございます。改定に当たりまして、市町村健康増進計画と一体的に策定いたしました。根拠といたしましては、スポーツ基本法第10条及び健康増進法第8条に基づくものでございます。

 資料の裏面でございます。計画の構成でございます。恐れ入りますけれども、資料の2が今回の三つの計画の素案でございますので、こちらを御覧いただければというふうに思ってございます。

 まず、5ページからでございます。5ページからが1章といたしまして、理念と基本目標を書かせていただいてございます。1ページめくっていただきますと、6ページには「健康福祉都市なかの」の理念と基本目標ということで、実現を目指す「健康福祉都市なかの」のまちの姿、また、それに基づきます四つの理念を6ページに、7ページには実現するための四つの基本目標を書かせていただいてございます。おめくりいただきまして、8ページでございます。こちらが計画の位置付けというふうになります。先ほど申し述べたことが上段に書かれてございます。下が計画の体系図でございます。基本構想、基本計画の下に、健康福祉に関する最上位計画として中野区地域福祉計画を位置付けてございます。

委員長

 課長、ちょっと。資料2で今報告されていますので、概要じゃないです。(「素案でしょう」「はい」と呼ぶ者あり)ページ数が違うと思いますので。今、資料で報告してもらっていますよね。(「はい。資料2で御報告させていただいております」と呼ぶ者あり)皆さんちょっと概要と思っていらっしゃるので。(「大変失礼いたしました」と呼ぶ者あり)

石崎健康福祉部福祉推進課長

 資料2の8ページの、下の段の表でございます。これが体系でございまして、中野区基本構想、中野区基本計画の下に、健康福祉に関する最上位計画として位置付けてございます。この下に今回同時に策定してございます成年後見制度利用促進計画、スポーツ・健康づくり推進計画をはじめ、介護保険事業計画や障害者計画等がこの下にぶら下がってございます。

 なお、ちょっと色が見づらいんですけども、網かけの部分、かぶっている部分がございますけども、これが(仮称)地域包括ケア総合アクションプラン、地域福祉計画の実行プランとして定めるものですけれども、そういう関係になってございます。なお、このプランにつきましては、この次の項で御報告させていただきたいというふうに思ってございます。地域福祉計画と地域包括ケアシステムのアクションプランの関係につきましては、9ページの中、この四角囲みの中で書かせていただいておりますので、後ほどお読み取りいただければというふうに思ってございます。

 続きまして、11ページからが中野区地域福祉計画でございます。

 13ページに計画策定の背景や目的を書かせていただきまして、14ページに施策体系を書かせていただいてございます。左に「健康福祉都市なかの」を実現するための理念、そして、基本目標の下にそれぞれ施策を1から8まで置いてございます。その施策ごとに主な取組ということで、15ページに書かせていただいてございます。この体系の下、1ページめくっていただきまして16ページからは、施策ごとにその施策の目指すべき状態、施策の方向性、現状のデータ、成果指標、現状と課題、主な取組というふうに、その後ずっと施策ごと、施策の1から施策の8まで書かせていただいてございます。

 ちょっと先に進んでいただきまして、38ページでございます。「地域共生社会」の実現に向けてという項目でございます。ここでは、国が申している地域共生社会の実現に向けた、これまでの社会福祉法の改正の概要でありますとかが書かれてございます。なお、先ほど申しました、今回の社会福祉法の改正に伴いまして、39ページでございます、法改正により39ページの最下段の四角囲みの中の①から⑤の事項について、地域福祉計画の中に盛り込むべき事項が定められてございます。

 1ページめくっていただきまして、40ページには、先ほど申し上げた施策1から施策8までが書いてございまして、この表の右側に①から⑤という番号が振ってありますけれども、先ほど申し上げた39ページの盛り込むべき事項がどこに含まれているかということをここで示させていただいてございます。御覧いただいてお分かりいただけますように、全事項について入ってございますので、これについてはこの事項を満たしているということになってございます。

 また、もう一つの改正点でございました、地域生活課題の解決に資する支援が包括的に提供される体制の整備といたしましては、41ページの表の下からその考え方について書かせていただいてございます。

 なお、43ページでは、社会福祉法に定めます重層的支援体制の整備事業についての方向性と取組ということで、①から③ということで書かせていただいてございます。

 先に進ませていただきます。45ページからが「中野区成年後見制度利用促進計画」でございます。

 46ページに計画策定の背景・目的、47ページには、初めての計画となりますので、成年後見制度についての解説を書かせていただいてございます。

 49ページからが区の現状でございます。

 53ページを御覧ください。53ページでは、権利擁護支援を進めるための体制ということで、地域連携ネットワークというようなものを今後築いていきたいというふうに考えてございまして、真ん中に中核機関を設けまして、そこに対して御意見を頂く協議会、そして、支援体制を検討していただく権利擁護支援検討会議というものを備えまして、それらの機関がそれぞれの区民の皆様を支えていくということで、左上の表につきましては、区民の方の異変を区民や商店、また、銀行などが感知しまして、それを相談につなげていく体制、また、左側の下の「チーム」と書いてあるところなんですけれども、区民の方の支援に医師でありますとかケアマネジャー、後見人等がチームとなって支えていくというような関係を図式化させていただいてございます。こんなことで地域連携のネットワークを今後築いていきたいというふうに考えてございます。

 54ページをお開きください。この計画における目標を示させていただいてございます。この目標の下、基本施策を三つ示してございます。

 55ページでは計画の施策体系ということで、三つの基本施策の下に、合計で五つの施策を並べてございます。主な取組がその右側でございます。

 56ページからは、先ほどの計画と同じで、施策ごとにそれぞれの目指すべき状態、施策の方向性、成果指標、現状と課題、主な取組ということで、ここから施策5まで並べさせていただいてございます。

 次に、67ページからが「中野区スポーツ・健康づくり推進計画」でございます。こちらも68ページに計画策定の背景、目的、69ページからは区の現状、71ページに目標、そして、72ページに計画の施策体系としていて、目標の下に三つの基本施策、そして、七つの施策、それぞれの主な取組ということで書かせていただいてございます。73ページからは、それぞれの施策に対する目指すべき状態、施策の方向性、成果指標、現状と課題、主な取組ということになってございます。こんな構成でございます。

 最初の資料にお戻りください。

 3番の計画期間でございます。令和3年度から令和7年度までの5年計画でございます。

 次に、5番でございます。区民意見交換会等の実施でございます。区民意見交換会は3回実施を予定してございます。4月5日、4月8日、4月10日と、資料にありますとおり3会場で実施を予定してございます。このほか関係団体等からの意見聴取といたしまして3月下旬から4月下旬にかけて、そのほか意見募集として電子メール、ファクス、郵送で、4月12日まで意見を募集いたします。

 最後に今後の予定でございます。今年3月、4月に区民意見交換会等を実施いたしまして、6月、7月に計画案を決定、パブリック・コメント手続を実施した後、8月の計画策定を予定してございます。

 私からの報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

加藤委員

 この計画の位置付けを教えていただきたいんですけど、本日の二つ目の報告であった健康福祉総合推進計画というのは、今御説明いただいた資料2の8ページにはないんですけど、関係性みたいのはあるのかないのか教えてください。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 健康福祉総合推進計画というのは、前回までこのような形でつくらせていただいていた計画でございます。これは、いわゆる地域福祉計画と介護保険事業計画、障害計画が一緒になった冊子でございます。今般、法定計画である介護保険計画等と障害の計画については、別途3月までに策定ということが法で求められていますので、先行して策定させていただきました。なお、地域福祉計画等は法定ではございませんけれども、上位計画ということで、中野区の基本構想及び基本計画と整合性を取る必要があるということで、それも併せて今回は同じ時期の8月策定ということで、分かれての策定となってございます。ですので、今回、介護の計画と障害の計画については別途御報告をさせていただいて、そのほかの計画として、今回三つの計画を一つにまとめて御報告をしているというようなつくりになってございます。

加藤委員

 ちょっと理解できなかった。すみません、理解力がなくて申し訳ないですけど、健康福祉総合推進計画というのは、この介護保険事業と障害福祉と障害児福祉計画に分割されたということ。そういうわけじゃない。ちょっとよく分からない。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 前回まで、平成30年3月に策定した計画の、題名としては「健康福祉都市なかの」を実現する基本計画として、合冊というか、四つの計画を一つの冊子としてまとめさせていただいた計画でございます。計画体系としては、先ほどの資料2の8ページの中での計画体系になるんですけれども、この中での――言葉はちょっと乱暴なんですけど――組合せというところで、今回は地域福祉計画と、左の2本の計画を一緒につくらせていただいているというような構成になってございます。(「休憩してよろしいですか」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午後2時06分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時10分)

 

加藤委員

 非常に、基本計画が定まらない中で工夫をされた体制になったということは理解しました。そうすると、この図の中において、中野区地域福祉計画というのは全体の中でかなり重要な計画になってくるのかなと思ったんですけれども、これが資料2そのものですけれども、成年後見制度利用促進計画とスポーツ・健康づくり推進計画と同じ冊子になっているというのもまた違和感が出てくるんですが、この辺はどういうことなんですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 一緒の、この関係がなかなか分かりづらいというのは、おっしゃることもあるかなと思いますけれども、関係については8ページの中で御理解していただきたいというのが我々の関係なんですけども、基本計画の下に、同じ目標を持ちながらも個別計画の中で策定していた成年後見制度の利用促進計画、これまではスポーツ・健康づくり推進計画と別の冊子として作らせていただいていたんですけど、同じような冊子がいっぱいあるというのも分かりづらかろうというところから、同じ目標の下でつくる計画でありますので、健康福祉のところでまとめられるものについてはまとめて、今回策定したということになってございます。

加藤委員

 でも、この地域福祉計画というのは根本を担うものなので、横並びになっていないのは図を見てのとおりで、何かそこは特出しというか、むしろそれだけのものをつくるぐらいの位置付けのほうが正しいのかなと。そこは審議会を通す都合とか、冊子を作る都合で一緒にパッケージ化するようなものなのかなというのは、ちょっと違和感があるんですけど、印刷以外にも何かあるんですか。審議会を通す際には計画群でやったほうが通しやすいとか、そういうほかの要素もあるんですか。見るほうは、一つの冊子になったからって分かりやすいともなかなか思えないなと思っているんですけど。今回混乱を、何でこの表紙なのかなというところから違和感があったんですけど、何かそちらの意図はほかにありますか。こっちは逆に混乱しちゃうなという気がするんですけど。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 答申といたしましては、答申時点ではこれまでどおり介護の計画も障害の計画も共に入れていこうというところから、諮問事項としては、地域福祉計画、そして、介護の計画、障害の計画という内容について諮問してございますので、それらの答申を受けたということになります。これまでの中野区の「健康福祉都市なかの」を実現するための計画としては、様々な計画を一冊にまとめていたという観点から、今回も1冊でということで編集させていただいたんですけれども、これを示してみて分かりづらいということであれば、今後はそれぞれ検討していきたいかなと思ってございます。

加藤委員

 いろいろと検証されている過渡期だということで理解しておきます。

 その中野区地域福祉計画に吹き出しで書いてあります、(仮称)地域包括ケア総合アクションプラン(令和4年策定予定)とありますけど、これはこれに差し替わるという意味なんですか。ここの中に内包されるという意味ですか。どういう意味なんですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 これにつきましても地域福祉計画のアクションプランというふうに捉えていただければ。これを実行するための実行プログラムというような位置付けが分かりやすいかと思うんですけど、検討状況についてはこの後御報告させていただきますけれども、地域福祉計画とこのアクションプランの関係は、地域福祉計画に基づく実行計画というふうに捉えていただければというふうに思ってございます。

加藤委員

 地域福祉計画を実行するためのアクションプランということは、この中野区福祉計画というのは地域包括ケアのことを意味するんですか。福祉計画の一部の中に地域包括ケアが入っているということですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 地域福祉計画というのが、大きく言ってしまうと、地域共生社会を含めた中野の今後の「健康福祉都市なかの」を実現するための姿、様々な施策、健康福祉だけではなくて、そういった意味では交通でありますとか、住宅でありますとか、そういったことも含めた取組を書かせていただいてございます。これにつきましては行政計画、行政がつくる計画として策定いたします。一方の地域包括ケア総合アクションプランにつきましては、行政だけではない、事業者でありますとか、区民の方でありますとかということで、合わせて策定していくという。この地域福祉計画を実現するためにどういうふうに行っていくかというようなものを書いていく計画というふうな構成でございます。

加藤委員

 何かよく分からないんですけど、地域福祉計画、地域包括ケア、地域共生社会が何かもうごちゃごちゃになっちゃって全然理解できなくて、その辺はまた次の報告に関連すると思うので深くは聞きませんけども、言葉としてややこしくなっちゃっている。あと、現状として、地域に行くと、地域包括ケアシステムと言われても何のこっちゃと、始まってからずっと今に続いているところでありますので、この際何か浸透しやすいことを考えてもらったほうが、あと、言葉の定義もしっかりしていただいたほうがいいのかなということを要望して終わります。

森委員

 私もこの計画の位置付けとか体系がさっぱり分からなくて、今、加藤委員が詳細に聞いていただいたので、ようやく頭が整理されてきたところなんですが、上位計画である地域福祉計画と、下にぶら下がっている個別の計画が一緒の冊子になっている。しかも、個別にぶら下がっている計画が全部入っているんじゃなくて、その一部だけがくっついているというのはさっぱり理解ができないですね。上位計画ですとおっしゃるのであれば、やっぱり地域福祉計画は地域福祉計画で作成するべきなんじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 これまでの御回答と重なる部分もございますけれども、これまでも計画としてつくっていた部分で、重ねて冊子にしていた部分がございまして、それを受けてというか、それを踏襲して、一つのところで全ての取組が分かったほうがよかろうということで、今回、介護の計画と障害の計画については別冊になってしまったので、余計困難さが出てきてしまっているのかなというところは感じるところでございます。今後については、御意見を頂いたところでもございますので、十分検討していきたいというふうに考えてございます。

森委員

 あと、「地域福祉計画」の名称も検討できないですか。つまり、例えばこの間の区民委員会では環境基本計画の御報告を受けているわけです。「基本計画」と入っていてくれると、あ、これが基の計画なのねというのがすっと入ってくるわけですよ。そこについてもちょっと御検討いただけないかなと思うんですが、法定の計画なのでこれでいかないといけないのかどうか、ちょっとその辺、お考えを教えてください。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 分かりやすさというのも大切かなと思うんですけど、一方で、計画を策定するごとに名前が変わっていってしまうのもいかがなものかというところがあって、そこはちょっと難しいところであると思いますので、検討課題とさせていただきたいと思ってございます。

浦野委員

 私も同じところで、整理するためにちょっと伺いたいんですが、先ほど現行の、今のピンクの冊子がありますね。ここにも同じ体系図があるので、それをちょっと見比べたほうが多分分かりやすいのかな。私も両方見比べてあれだったんですが、今の計画も一番上に基本構想があって、10か年計画の、今でいうと3次があって、地域福祉計画、この横串のところを、今までは「健康福祉総合推進計画」という呼び方で呼んでいたんだろうと思うんですね。なので、この「中野区地域福祉計画」という言い方としては今回が初めてということでいいですか。まずちょっとそこを確認いたします。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 はい、そのとおりでございます。

浦野委員

 今までの図にも「地域福祉計画」という文言はあるんですけど、計画自体の名前は「中野区健康福祉総合推進計画」というものなので、何かそこがちょっと分かりづらい部分にもなっているのかなと思っています。「中野区地域福祉計画」としては今回初めての名称ですよということなんですが、今、加藤委員や森委員からもあったように、私もこの関係性のところで、例えば現行のものだと、この10か年計画の下に東京都の様々な計画ものっかってきていると思うんですけれども、今回のこの体系図で見ると、そこはないのかなと思うんですが、そこはどのような形になりますか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 今回につきましては、社会福祉法が改正されて、明確にその上位計画として位置付けられたということから、区における上位計画として基本構想・基本計画の下に区の計画として定めるというか、こういう体系図にさせていただいたということでございます。

浦野委員

 かつ、現行のだと、先ほどもちょっと御答弁の中であった住宅マスタープランであったり、あと、地域防災計画とかも、この体系図の中でいうと一番下の部分に置いてあるかなと。今回のはないですね、新しいのは。そこはどうなりますか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 細かくはちょっと載せていないんですけれども、この表の連携というところの左側のところ、その他関連計画というところ、細かく一つひとつは書いていないんですけども、ここのところでほかの計画との連携を図っていくということで図式化させていただいてございます。

浦野委員

 じゃ、今頂いている素案には、そういう計画名としてはないけれども、このその他の関連計画というところには地域防災計画とかスポーツ・健康づくり推進計画、要は今のっかっているものも今後明記としては入ってくるという理解でいいんですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 ここのところに明記するかどうかというのはどうかなとは思っているんですけど、内容としては、この計画のほうをめくっていただくと、それぞれ担当というところで、所属というところで書かせていただいている中で、例えば施策1の一番上に企画課が入っていたり、これは差別解消であるとか、あと、20ページのところではユニバーサルデザインのまちづくりということで書かせていただいたり、こういった表現でそれぞれの計画の取組と連動させていっているということで記させていただいているものでございます。

浦野委員

 そうすると、現行計画には明記されているんですけど、今そこに入っていないような企画のところでの計画だったり、他の、区の中でのいろんなものがその他としてまとめられているということでいいんですかね。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 そのとおりでございます。

浦野委員

 私も先ほど各委員が確認していた、この(仮称)地域包括ケア総合アクションプランとの関わりについて伺いたいんですが、あえてこの図の中には、横並びであったり、下にひもづいていたりという形じゃなくて、吹き出しみたいな形になっているんですけど、ちょっとその関係性が、さっきの御説明だと、この地域福祉計画を実行するためのプランということなんですが、どうなりますか。横並びでもなくて、でも、実行するためだからその下にくっついてくるものなのか。ちょっと関係性をもう一回御説明をお願いします。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 この図を描かせていただいて、この四角囲いのもの、いわゆる行政計画として定めているものをここの四角で位置関係を記させていただいています。一方で、アクションプランにつきましては、行政計画ではないということと、その関わりの範囲としては地域福祉計画にかぶる範囲のアクションプランであるということで、ここの範囲を包含したプランなんですよという意味で、こういう表現をさせていただいているということでございます。

浦野委員

 ちょっとなかなか……。実行するためということは分かるんですが、ほかの計画は下にひもづいてくるわけですよね。上位計画としてあって、それぞれひもづいてきているので、ちょっとその関連性が分かりにくいんですが、もう一回、ごめんなさい。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 ほかの計画が、繰り返しになってしまうんですけども、行政計画として位置付ける計画が基本的な計画体系であろうというふうに思ってございます。行政計画ではない、推進会議をもって策定するアクションプランというところから、その計画体系としては区の計画体系の中に位置付けるのはなかなか難しいかなというところもあります。ただ、一方で、全くこの地域福祉計画とアクションプランについて関係がないのか。これまでもアクションプランはどういうものなのかということであるとか、地域福祉計画等との関係についてはどうかというような御意見はたくさん頂いているところでございますので、この計画の中ではその範囲と、関係につきましては9ページの四角囲みの中で書かせていただいて、ちょっと御理解いただきたいなということで、関係というか、位置付けというか、示したものでございます。

浦野委員

 最後にもう1点だけなんですが、今回、基本計画の中で重点が三つ今示されている中に、地域包括ケアが入っていますね。これ、地域福祉計画の上に基本計画がありますけれども、その基本計画の中での重点の位置付けと、地域包括ケア総合アクションプランもしくは推進プランというのはどのような関係になるのか。そこを最後確認させてください。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 これも後ほど御報告させていただきますけれども、先ほどから申し上げてございますように、基本計画におきまして地域包括ケア体制の実現を重点プロジェクトとしております。そこに書かれている内容と地域福祉計画につきましては整合性を取る形で定めておりまして、それを実行していくための行動計画、アクションプランとして、中野区は、行政計画というのではなくて、そのプランにおきましては地域包括ケア体制の一つの主体として関わっていくという形での関わりになりまして、そのプランに関してもそういう形でのものになってくるというような整理の仕方でございます。

高橋委員

 いろいろ聞いていても全くよく分からないんですけど、これ以上聞いても分からないとは思うんですけど、上位計画の基本計画が10年となっていますよね。これは5年じゃない。その理由は。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 基本的には、この上位計画の中にある障害の計画でありますとか介護保険計画、3年でローリングしていく計画でございます。ですので、そことこの上位計画である地域福祉計画が、10年スパンであるとあまりにも変わってきてしまうというところから、基本的に5年にして、3年でローリングをかけながら整合性を図っていくということから、短めの計画というふうになってございます。

高橋委員

 分かった。それは基本的に3年でローリングするということがあるからということだよね。

 それと、やっぱりこれは、今日は素案で出ていますからあれなんですけど、計画がこのようなすばらしい冊子になっちゃうわけだよね。冊子で皆さんに公表されるんでしょう。そうすると、今多くの委員の人たちが言っていたけど、やっぱりある程度中野区の地域福祉計画というものが中心なんですよと。今まで作ってきた冊子も大事なんだけど、その冊子を引き継いだものが、まず1発目には中野区地域福祉計画があって、そして、その中には、時間がかかっちゃうけど令和4年のアクションプランというのがあるんですよぐらいにとどめておかないと、意見交換しても何が何だか区民の人は分からないと思うよ。それで、この福祉計画の中に、下に書いてある何とか計画、何とか計画というのが様々あるんですよぐらいで、ちゃんと整理整頓して説明しないと、全部がごっちゃになっちゃうとすごく分からなくなっちゃうと思うんですよ。だから、この冊子はいわゆる福祉計画中心なんですよということを理解してもらってから後々のものを説明していかないと、せっかく意見交換しても何の意味もないと思うけど、どう思いますか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 我々の当初のもくろみよりも、今日様々御意見を頂いて、ちょっと思った以上に分かりづらかったかなというところがありますので、今後この進め方についても、この出し方についてもちょっと検討させていただきたいというふうに思ってございます。

高橋委員

 最後にしますけど、部長、課長はプロだから、見れば分かりますよ。行政計画はこうしないと駄目なんですというのは分かるんだけど、私たちでさえ分からないんだから、分からないと思うよ。だから、分かりやすいように進めていってください。要望です。

白井委員

 皆さんが詰まっているところと、私も詰まっているところで、これ、要は地域包括ケアの計画の位置付けを改めているという話でしょう。もともと総合計画というのをつくるんだと言っていたのを、新しい名称での地域福祉計画と重なるところがあるからだとか、さっきからここの説明がよく分からないわけですよ。もうつくらないという話なんですか、これ。今までつくる、つくると言っていたのを。これとほとんど同じようなものなんですという。前回の説明では詰まっているところがあるんです、僕。重なる部分があると言っていたんですよね。重なる部分があると言っていたときに、この地域福祉計画って一体どんなものが出てくるんだろうと思っていたんですけど、結局これは9ページの括弧書きのところで詰まっちゃうんですよ。だから、目次の段階で詰まっていて、中の話がもう入ってこないという状態になっているんですけど、これ、次の報告を受けてからのほうがいいのかな。次の報告、いわゆる中野区の地域包括ケアシステム推進プランというのをつくってきて、これを新しく総合計画にするんだと言っていたんですけど、これを断念して、この位置付けと同じだというんですから、この福祉計画と。高齢者を中心として束ね直していって発展させていきますというんですけど、なぜこんなことをするんですかと。意図がさっぱり分からないです。行政計画だというんですけど、それは必要に迫られたとか、法律上必要だという位置付けで……。ただ、悪いんですけど、今、区の基本構想・基本計画をつくっている中で、重点プロジェクトでしょう。どこが連動しているんだと思いますよ、私は。こんな位置付けでいいんですか、これ。そう思うんですけど、いかがですかね。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 次の御報告でお示しするんですけれども、これまで「地域包括ケア総合計画」と称してきたものですけれども、他のこういった地域福祉計画などとの性質が違いますので、地域包括ケア推進会議が策定主体となる行動計画、これ自体は前から考えは変わっておりませんし、現行の高齢者向けの推進プランにおきましても同じように、地域包括ケア推進会議が策定した行動計画、アクションプランでございました。それ自体は変わっておりません。それで、今回名称を変えた理由といたしましては、総合計画という言い方が行政計画と混同するといいますか、違いが分かりづらいということで、今回の報告から「アクションプラン」という言い方に変えさせていただこうということでございまして、その計画自体も性質は変わるものではございません。

 それで、その中身でございますけれども、いま一度地域福祉計画の冊子の9ページの下の括弧書きのところを御覧いただければと思うんですけれども、地域福祉計画と中野区地域包括ケア推進プラン、平成29年に策定したものですが、これは「健康福祉都市なかの」の理念や基本目標の下で地域共生社会の実現を目指すという方向性は同じであると。ただし、地域福祉計画が社会福祉法107条の規定に基づく福祉分野の上位計画であるのに対し、地域包括ケアシステム推進プランは、区、医療、介護、その他の関係者が一体となって取り組むための、区と区民のアクションプランでございます。この中におきましては、区は関係者と同様に地域包括ケアシステムを担う一主体という位置付けになりまして、行政計画としての地域福祉計画などをはじめとしたものに基づいて取組を進めるというものでございます。その下のところでございますけれども、推進プランは、喫緊の課題である高齢者対策を重点的に進め、(「もっと簡潔に答弁して」と呼ぶ者あり)はい。その後、支援の対象を全ての方に拡大していくということでずっと検討しているところでございまして、今回、地域福祉計画におきまして区としての考え方をお示しさせていただき、それを受けまして多くの関係者とともに、今後、(仮称)地域包括ケア総合アクションプランとして対象を拡大して、全世代を対象としたアクションプランとして発展させていきたいということでございまして、この考え方に関しましては変わるところはございません。(「委員長、ちょっと休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午後2時38分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時43分)

 

白井委員

 今御答弁を頂きましたけども、次の報告と重なる部分が多々あると思いますので、一旦この報告の取扱い、また、次の報告の取扱いについても委員長のほうで、皆さんのほうで諮っていただいて、委員会の仕切りをしていただければと思いますけども、ぜひお願いしたいと思います。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時43分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時44分)

 

 休憩中に確認しました通り、4番の質疑の途中ですが、先に所管事項の報告の5番について理事者から説明を受け、4番と5番を併せて質疑を受けることとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進行します。それでは、5番、(仮称)地域包括ケア総合アクションプラン策定に向けた検討の状況についての報告を求めます。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 (仮称)地域包括ケア総合アクションプラン策定に向けた検討の状況について御報告いたします。本件は厚生委員会でも御報告いたしたものでございます。

 区では、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための仕組み・体制として、地域包括ケア体制の実現を目指しております。この実現のためには、行政、区内関係団体の間で目標や視点を共有し、一体となって取り組むためのアクションプランといたしまして、中野区地域包括ケアシステム推進プラン、以下「推進プラン」と申しますが、これを平成29年3月に策定し、高齢者対策を主眼として取り組んでまいりました。現在、この推進プランを発展、充実させ、支援が必要な全ての人を対象にした新たなアクションプランを策定するための検討を進めているところでございまして、その取組状況について御報告するものでございます。

 なお、この新たなアクションプランにつきましては、これまで「(仮称)地域包括ケア総合計画」と称してきたところでございますけれども、他の行政計画との性質の違いを明確にするため、今後の検討・策定過程におきましては、「(仮称)地域包括ケア総合アクションプラン」、略称「(仮称)総合プラン」と称することといたしますので、御了承をお願いいたします。

 1、(仮称)総合プランに係る調査の実施状況の速報でございます。件名は「中野区暮らしの状況と意識に関する調査」でございまして、調査対象が15歳から64歳の区民1万人でございます。期間は令和2年12月10日から翌年の1月8日まででございました。回収状況でございますけれども、回収率が33.69%、回収数は全体で3,369件、そのうち郵送が1,890件、インターネットが1,479件でございました。進捗状況につきましては、現在、集計・分析中でございまして、6月以降に調査、分析結果を公表する予定でございます。なお、この調査、分析結果につきましては、策定中の中野区基本計画(案)等に結果を反映してまいりたいと考えております。

 集計・分析中のデータから幾つか内容を御紹介させていただきます。まず、自分の知識やスキル、経験などで地域のために生かせるものが「ある」と答えた方の割合ですけれども、約72%でございました。その一方、「現在地域のために生かしている」と答えた方は約6%でございました。「現在地域のために生かしていない」と答えた人に対する「どうしたら生かせると思うか」という設問につきましては、最も多かった回答が「時間的余裕」、次に「相応の収入」、次に「活動する場所」でございました。次に、孤独や孤立の関係の設問でございますが、人との付き合いがないと「常に感じる」人の割合は約9%、「ときどき感じる」人の割合は約36%で、合計では45%でございました。以下、年齢別で書かせていただいております。次に、ほかの人から孤立していると「常に感じる」人の割合は約5%、「ときどき感じる」人の割合は約24%で、合計約29%でございました。以下、年齢別でお示ししております。最後に、自宅以外に居住地域に居場所が「ある」と答えた人の割合は約39%で、「ない」人は約60%でございました。「ない」人を年齢別で見ますと、15から29歳が約50%、30から49歳が約59%、50から64歳が約68%でございました。

 次に、2、中野区地域包括ケア推進会議での検討状況でございます。推進プランの策定主体となります地域包括ケア推進会議での検討でございます。令和元年11月、令和2年7月、12月と、このような内容で検討を進めております。今後、3月の下旬にも基本計画や地域福祉計画の素案について意見を聴取する予定でございます。

 3番、各行政計画の策定過程における取組、検討との関係でございます。(1)中野区基本計画でございますが、現在策定中の中野区基本計画において、地域包括ケア体制の実現を重点プロジェクトに設定して、全庁的に取り組むこととしているところでございます。

 次に、中野区地域福祉計画その他行政計画との関係でございますけれども、中野区健康福祉審議会の答申を受けまして策定する計画のうち、主に令和3年8月策定予定の中野区地域福祉計画におきまして、地域包括ケア体制実現に関する区の基本的な考え方、主な取組を示してまいります。検討の視点は以下のとおりでございます。

 ①社会福祉法の改正でございまして、社会福祉法が平成30年改定以降、改正が進められております。平成30年の改正におきまして、地域共生社会の実現に向けた取組に関しての内容が改正されました。既存の制度による解決が困難な課題や、解決を図るために地域住民による支え合いと公的支援が連動した包括的な支援体制の構築が必要であるというような方向性がまず示され、次に、令和2年の改正時には、地域福祉の推進は地域住民が相互に人格と個性を尊重し合いながら参加し共生する社会、これが地域共生社会でございますけれども、これの実現を目指して行わなければならないこととされ、地方公共団体は地域生活課題の解決に資する支援が包括的に提供される体制の整備のために必要な措置を講ずるように努めるとともに、この措置の推進に当たって各関連施策との連携に配慮して進めるべきであるということが書かれました。そして、地域福祉計画におきまして、「地域生活課題の解決に資する支援が包括的に提供される体制の整備に関する事項を定めるよう努めることと」いう記載がされました。ここにおけます地域生活課題というところは、この四角の囲みのところになってございますけども、生活上の様々な課題のことでございます。

 ②中野区地域福祉計画及び(仮称)総合プラン策定に係る考え方でございます。地域福祉推進の理念は、地域共生社会を目指したものでありまして、推進プランのステップ4に掲げている「支える側、支えられる側という垣根のない全員参加型の社会」の姿と目標を共にしておるところでございます。また、解決すべきとされております地域生活課題は、区がこれまで目指してきた全ての人を対象とした地域包括ケアシステムの課題と重なっております。このようなことから、社会福祉法に定められた地域生活課題の解決に資する支援が包括的に提供される体制を、これまで区が目指してまいりました地域包括ケア体制と捉えまして、目指していくまち、社会の姿を実現するための仕組みとして検討、推進をしていくものでございます。

 先ほどからお話しいただいております地域福祉計画と地域包括ケア推進プランの関係につきまして、いま一度御説明させていただきますと、地域福祉計画はあくまでも行政計画として、区が行政として取り組むものについて書かせていただいているものでございまして、今検討しております推進プランにつきましては、地域包括ケアシステムを担う一主体としての区の取組とともに、様々な関係団体の取組を合わせた行動計画としてアクションプランを今後策定していくというものでございます。

 4番、今後の進め方でございますけれども、調査結果や様々な計画等を踏まえて、区民や区内関係団体と対話、協議を重ねまして、中野区地域包括ケア推進会議を主体として総合プラン(案)を策定してまいります。なお、総合プランの案を策定した後に、理念を共有する事業などを実施し、より広範な区民及び関係団体等の意見を反映してまいります。

 今後のスケジュールでございますけども、令和3年6月に調査結果の報告をさせていただき、8月には基本計画、地域福祉計画が策定され、11月にそれを受けまして(仮称)総合プラン(案)を策定いたします。その後、理念共有事業などを行い、令和4年3月に総合プランの策定をする方向で進めてまいりたいと考えております。

 報告は以上でございます。

委員長

 では、ただいまの報告と第4番目に行っていただいた報告と併せて、4番、5番で質疑をお願いしたいと思います。

白井委員

 結論から言うと、また位置付けがよく分からないんですよね。はっきり言うと、もともと中野区としての計画だけじゃなくて、いわゆる事業者さんだとか地域の方だとか含めて、様々な方々に御協力を頂かなきゃならないんですよ。だから行政計画の位置付けではないというのは分かるんです。そんなのは、もっと言うと、一番初めから分かっていたことで、だからどうやって計画を策定するんですかといいながら、2ページの2番、令和元年から四つぐらい説明されていますけど、最後に至っては、基本計画だとか福祉計画の意見聴取というのは、もはや地域包括ケアとは関係ない話になってきているんですよ、計画として。11月に形を示した上で、ここで様々議会で意見が出て、その後放置状態に近くて、ようやっと出てきたなといったら、最後はアンケート調査に変わっていて、これで一体どうやってまとめるんですかという話をずっとしてきたわけでしょう。最終的なことを言うと、行政計画の位置付けで、もはや地域福祉計画と重なるところが多いのでと。計画の位置付けを示す図の8ページで、吹き出しで計画を位置付けるなんて図は見たことがないですよ、私は。どこに位置付けられているか、もはや分からないと思うんですよ。そもそも地域包括ケアの計画、本当にどこに位置付けるのと。どうやってつくるのと。2年間やってまだこの迷走状態かなと。そういう説明を受けたというふうにしか私は思えないんですけど。これ、ないですよ、こんな位置付けの仕方は。誰が理解できますか、これで。そう思いませんかね。いかがでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 この図にどういうふうに落とし込むかというのは、改めて検討させていただきたいと思いますけれども、まずこれまでの行政としての考え方を地域福祉計画等においてお示しするということで進めてまいりました。それを受けた形で新たに推進プランをつくるという考え方自体はこれまでも変わっておりませんし、スピード感が遅いという御指摘は重く受け止めたいと思いますけども、検討自体は粛々とさせていただいたところでございます。

白井委員

 それで、さっき聞いた言葉になるんですよ。基本構想・基本計画に位置付けられている重点プロジェクトでしょうと。その位置付けまでは明示されているにもかかわらず、中身はこの状況ですかと。挙げ句の果てには令和4年度に策定予定というんですけど、随分先の話になっていくじゃないですか、このままでいくと。基本計画って5年構成も含まれているやつなんですよね。まだここまでの時間がかかるんですかと。これはもはや先に区の基本構想・基本計画が出来上がってしまった上で、またできたらの状態になるんですよ、これ。重点プロジェクトですよ。一体重点プロジェクトの中身が何なのか分からないままずっと続いていくという。だけど、基本計画では具体的計画が線引きされているという。位置付けの仕方もスケジュール感もおかしいと普通は思いませんか。いかがですかね。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 基本計画と足並みをそろえていこうということでずっと検討を進めてまいりましたので、基本計画策定後に推進プランを策定するというのもこれまでと同じ考えでございまして、実際のところ、今回お示しした2番のところでございますけれども、推進会議においての議論が、コロナの影響等もございまして遅かったということは事実としてございますし、アクションプランである以上はほかの関係団体とのコラボといいますか、そういった中での内容の充実というものを進めないといけないんですけども、その辺が遅れてきた状況でございます。それで、内部的に行政としての立場としてどう考えるかというのを、この地域福祉計画等において今回お示ししたところで、区の進め方としてそういう包括的な支援をやっていくためにはどういうことが必要かということにつきましては、地域福祉計画の中で今回お示しできていると考えております。

白井委員

 本当は地域福祉計画の中身だとかアンケートの進捗についても聞きたいところなんですけど、恐らくこの位置付けについてはほかの委員の方々もお聞きしたいことがたくさんあると思うので、一旦ここで質疑を止めます。まず一巡してもらったほうがいいと思います。質疑としては一旦止めさせてもらって、ここまでで結構です。(「休憩」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩に入りましょう。

 

(午後3時00分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時20分)

 

 休憩前に引き続き、質疑をお願いします。

河合委員

 地域包括ケア総合アクションプランの件ですけれども、福祉計画の中でどう位置付けられるのかという図があって、ちょっと分かりにくいのではないかという御指摘が皆さんからあったようなんですが、私の理解としましては、行政計画とは別の部分の行動の計画であるので、この中に入ってくるということはまたちょっと違うというのをこのような図に表したのかなと整理させていただいたのですが、そのような形でよろしいでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 地域福祉計画の冊子の8ページの中では、委員御指摘のとおり、行政計画というんじゃなくて、範囲として記させていただいたということでございます。(「もう一回言って」と呼ぶ者あり)行政計画として位置付けているものについては、この四角囲いの中で書かせていただいたものでございます。一方で、アクションプランにつきましては、アクションプランが示す範囲としてこの網かけとして、(「範囲ね」と呼ぶ者あり)範囲として網かけ部分で示させていただいた上で、その関係については9ページの囲みの中で記載させていただいているというような構成になってございます。

河合委員

 ありがとうございます。一応そういう意味であれば、こういうふうな書き方も一つ方法なのではないかなとちょっと思ったので、一応確認をさせていただきました。今後、この総合アクションプランが少しずついろいろ示されていくと思うんですけれども、今度公表予定の調査結果ですが、この公表予定のタイミングで分析結果以外のものは一緒に出てきたりしますか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 地域包括ケアアクションプランの策定主体であります地域包括ケア推進会議で、3月の下旬に地域包括ケアの体制について意見交換や検討をしますので、それに基づきまして新たな進捗が生まれました場合には、その辺りで御報告できるというふうに考えておりますし、その都度議会のほうに御報告させていただきたいと思っております。

河合委員

 ありがとうございます。私の捉えとしては、逆に丁寧に説明してくださっているからこそ、ちょっとこのようにまだ形になっていない状態でいろいろ御報告されているのかなと思っておりますので、引き続き次の調査などが進んだ場合も、お示しできるところは少しずつしていって、全貌が分かってくればまた皆さんの理解も進んでいくと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

近藤委員

 4の素案について質問させていただくんですけれど、中野区成年後見制度利用促進計画というのが、これも行政計画だということで一本立てになっているんですけれど、これは保健福祉計画などの高齢者の計画の中に入るような一つの制度のことだと思うんですが、この位置付けはこれでおかしくないんですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 それぞれの高齢者の計画でありますとか、権利擁護という観点ではそれぞれの計画に書かせていただいています。ただ、これについては、先ほど御説明を差し上げたように、この成年後見制度というものを促進していくという目的のために別枠で制定させていただいたというものでございます。

近藤委員

 これ、国がこれをやろうという、積極的に促進していこうということですから、それに伴ってやっていくということなんですけれども、1個の制度に対して一つ別枠で取り上げて、これを促進していくというのは、すごく力を入れていくというふうに取られるんですけど、その辺はかなり頑張って後見人制度を促進、利用を促していくということなんですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 やはり今後少子高齢化等が進展していく中で、権利擁護というのはかなり重要なものだという認識でございます。高齢者だけに限らなくて、障害者も含めて権利擁護、ひいては成年後見というものが、なかなか制度ができてから浸透していかないというのを一つ課題として認識してございます。そこで、それについて特化してその推進計画をつくって、さらに推進していきたいという思いからこういったものをつくってきたところでございます。

近藤委員

 そうなんですよね。これ、制度をつくったんですけれども、51ページを見ても分かりますし、平成29年(2017年)をピークに減少しているんですよね。新しく制度が、これからやっていこうと取り組んでいるけれど、減少してしまっているという。そこから減っているというのは、これ、どういう御理解というか、認識されていますか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 様々成年後見についての御理解、進んでいる一方で、様々な報道がなされて、成年後見制度を使った悪意ある事件等もあります。複合的な要因で申立てを減らしているとか、ちょっと成年後見制度自体が理解されないというところが一つ大きい理由かなというふうに思ってございます。何をもって減ってきているのかという分析までは至っていないところですけれども、何はさておいても、この成年後見制度という正しい理解というものが進んでいないかなという認識は持っているところでございます。

近藤委員

 正しい理解が進んでいないとか、あと、周知が足りないのではないかということが言われがちなんですよね。それで、この計画というのをしっかりつくってやっていこうという流れなんですけれども、まずはこれ、区民に使いやすい制度になっているのか、あと、費用の面ですとか、そういったことの検討ですとか、今までなぜ使われてこなかったかとかいうことを検討していただいて、計画をつくるに当たってもやっぱりしっかりと認識を持っていただいて、それでそこからの計画が始まらないと……。つくって周知はした。計画をつくるのだってとても大変な作業だと思いますよ。それを一つの制度に限ってこういう行政計画としてここに、計画の中に、何本ですか、7本立ての1本となって出てくるような計画としてここに書いてあるんですけれど、これがまた使われない。区民にとって使いにくい。そして、費用や、そういった面もかなり負担があるというのでは使われていかないですよね。その辺やっぱりきちっと認識を、これ、どういう計画にしていくかという根底のところから考えて、使いやすい計画にしていただいて、そこから周知をしていかないと、まずは周知に走るみたいな形になってしまうと、今の計画ではどうなのか。今の制度のやり方ではどうなのかなと思うんですけど、その辺はいかがですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 委員おっしゃるとおり、計画をつくったから終わりということではなくて、それが利用しやすい制度である、また、利用することによってすごく助かる部分が多いという成功事例を一つでも増やしていって、区民の皆様の間に成年後見制度というのが根差していく取組も併せて進めていきたいというふうには考えてございます。

近藤委員

 弁護士さんの不正な事件とか、本当に変な話も出てきたりとかしまして、やっぱりこれ、一番は区民目線でどうつくっていくかというところにしっかりと軸を置いてつくっていただきたいと思いますけれど、いかがですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 やっぱり利用される方が区民の方ということですので、あくまでも区民の方にとってどうなのかという視点を忘れずに進めていきたいと思ってございます。

むとう委員

 すみません、今の近藤議員の質問と関連して改めてお尋ねしたいんですけども、この計画は初めてつくられる計画ですよね。これまでなかったですよね。国のこの法律に基づいて各自治体がつくらなければいけない計画にはなっていませんよね。なっているんでしょうか。その点、教えてください。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 一応つくらなければならないということではなくて、努力義務というような位置付けになってございます。

むとう委員

 他自治体でもわざわざこれ一つ取って計画をつくっているというのは、他の自治体の状況はどうなっているんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 つまびらかに全て知っているわけではないですけれども、そういったものを備えているところというのはありますし、現在策定中というところも聞いてございます。

むとう委員

 計画をつくることによって何がどう変わっていくんでしょうか。もともとこの制度はあって、知っている人は知っている。どの制度もそうですけれども、知っている人は知っている、知らない人は知らないんだけれども、計画をつくらなければならない理由は何なんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 計画をつくるということで、きちんと区の中でこの施策を位置付けていくということが大きいかなというふうに思ってございます。区がこの計画の下に進めていくんだという姿勢とその行動を見せるというのが、計画をつくる上では重要であるというふうに考えてございますし、その行動、また、これまで協力をしていただいた方でありますとか進めていただける方と、その計画に基づいてより進めていけるということは非常に重要なことではないかというふうに考えてございます。

むとう委員

 ここに書いてあるとおり、社協のほうに委託をしていて、もう既に中野区では2008年から成年後見支援センターがあるわけですよね。これは別に計画に基づかなくてもあった。区の姿勢としてこういうセンターをつくってきていたわけですから、そこで運営されていて、私自身もこのことについて社協に相談したこともあるのでよく知っているんですけれども。だから、わざわざ一つの行政計画として位置付ける必要があるのかというところがいま一歩理解できないんですよね。これまでの社協に委託しているこのセンターとこの計画はどういうふうにリンクしていくんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 一番大きいのはこの中核機関、そして、協議会、権利擁護支援検討、53ページのネットワークということなんですけども、やっぱりどこかの機関が1か所それを担っているということではなくて、ネットワークをつくってきちんと区民の生活の中にこの仕組みが浸透していくというのがすごく大きいことかなというふうに思ってございます。委託の一つとしてやるということではなくて、そこがしっかり中核機関として担う場、そして、そこに御意見を頂ける協議会というものをつくっていくというような、このネットワークをつくっていく方向性を示して、そこを目指してやっていくということが明確になるということはすごく大きいことかなというふうに思ってございます。

むとう委員

 今現在でも必要な方、ケアマネとつながっていたりとか、様々介護保険とつながっていらっしゃる方もあって、社協のこのセンターと、そういう意味では連携してやってきているように私は思えているので、これ、実際にこれまで長年担ってくれていた社協さんは、このことについてはどのようにおっしゃっているんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 これまでこのネットワークをつくっていくということについては、現在担っていただいている社協とも様々意見交換をしながら、この案をつくる過程においても御意見を頂きながらつくってきたところでありますけれども、やっぱりその目指す方向というのは、もっともっと成年後見制度が利用できる環境であるとか仕組みというのが必要であるという認識は同じにしておるところでございますので、一つ共通の目標をつくって、そこに向かっていくということについては、社協と歩調を合わせて進んできたところでございますし、今後もそこを中心にネットワークをさらに広げていきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 そもそも国がつくった制度だから、区がその制度を変えられるわけでもなし、決まっている制度なわけですから、改めて計画をつくってまで促進するという思いが、ちょっと私には今のところまだ理解できない状況なんですけれども、結局これまでと形は変わらず、この事業については社協さんに委託ということで区は進めていくということでよろしいんですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 事業を委託するかどうかというところと、この中核機関を担って、中野区として成年後見制度というものをどういうふうに担っていくかということは別かなというふうに考えてございます。相談事業自体を委託するかどうかというのと、中野区の地域連携のネットワークをいかにつくって、いかに浸透させていくかというものは委託ではできなくて、やっぱり中野区が責任を持って計画をつくって進めていくべきだろうというふうには思ってございます。

むとう委員

 じゃあ、これまで委託で担ってくださっていた社協の事業内容、委託だから区のほうで仕事内容を決めているわけだけれども、それが不十分だったという反省の下に計画をつくられているということでよろしいんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 一方で、この制度がなかなか浸透していかないとか、誤解があるというのは事実であると思います。そういったところを一つひとつ消しながら、本来成年後見のあるべき姿、利用する人がこの制度を誤解なく利用できるというものは、もうちょっと努力が必要かなと思ってございますので、それについてはしっかりと進めていきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 分かりましたので、これを進めていく。必要な人がいなければそれにこしたことはないんですけれども、必要な人に後見人がつくような形で十分PRを……。私は今のところまだ理解できないけれども、区が1本の計画として、行政計画としてわざわざつくってまで進めるというわけですから、成果をしっかりと出していただくようにお願いしたいと思います。

小宮山委員

 さっきの報告、中野区地域福祉計画の27ページ、施策5について伺います。地域を支える関係団体等との連携と支援ということですけども、中野区は最近でこそ社会福祉協議会が大分まとめてくれていますけれども、中野区は地域活動とか公益活動、市民活動をする市民の団体、区民の団体を正確に把握していないですよね。情報がなければコーディネートも連携も支援もできないわけで、それこそが最大の課題であるはずなのに、ここの現状と課題を見てもそういったことが取り上げられておりません。まずは、そういった公益活動をしている団体の情報を集めるところから始めていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域活動推進課長

 中野区で活動されていらっしゃる団体さんの中には、御自分たちで自主的に立ち上げて活動されていらっしゃるという方も多くございますし、ここの指標にも書いてございますように、御助言をさせていただきながら活動している団体もいらっしゃるところでございます。アウトリーチ活動におきましては、大きく個別支援と団体支援というような役割がございますけれども、既にアウトリーチ活動につきましては、地域の方の活動を把握するということにつきましては現在もしているところでございますけれども、まだまだ不十分というところでは、今後そのようなことにつきましても日常的に進めていきたいというふうには考えているところでございます。

間委員

 四つ目の報告の中の、中野区スポーツ・健康づくり推進計画について伺います。こちらの施策2のスポーツ活動をする団体数、75ページの施策2のところなんですけれども、スポーツ活動をする団体数、現状値2,929とありますけれども、これはどのように調査されて、どういったスポーツが対象なのか教えてください。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 これは、中野区の施設を利用されている団体の登録数でございます。

間委員

 どういったスポーツかなというところを聞きたいんですけれども、野球だったりとかサッカーだったりとかのイメージがあるんですが、ほかにどんなスポーツがありますか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 そのほか、卓球でありますとか、あと水泳でありますとか、あとバドミントンであるとか、そういった様々な、いわゆる体育館であるとか、そういう施設で行われているスポーツ活動の総数ということでございます。

間委員

 じゃあ、ずばり聞くと、ヨガだったりとか、フラダンスだったりとか、そういった女性がよくされているものというのは、スポーツに入るのか、運動に入るのか、ちょっと知りたかったんですが、お答えいただけますでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 ヨガ等については入っているということでございます。(「フラダンスは分からない」と呼ぶ者あり)フラダンスも入っております。

間委員

 ありがとうございます。ちょっとこれを見た限り、一部の野球とかサッカーとかという分かりやすいスポーツというところを非常に押しているのかなと思ったので確認させていただきました。やっぱりそういう女性らしい健康づくり、あと、コミュニティを形成していくというところで、女性らしい運動というところもしっかりと意図してそういった団体数を増やすということも大切だと思いましたので、引き続きよろしくお願いします。

 あと、その次の施策3のところ、76、77ページのところなんですけれども、子どもの運動習慣の定着・体力向上に向けた取組の推進というところで、子どもの外遊びというものが言葉として入っていないんですけれども、要は学校とか保育園、幼稚園とか、そういったところ以外でふだん遊ぶような時間、自由な時間のところで子どもが外遊びをする、そういう環境があるということも子どもの運動習慣というところにつながっていくと思うんですけれども、そういったところはお考えではないのでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 施策ごとにどういう切り口で取り組んでいくかというところに関わるかなと思ってございます。先ほどの委員の御指摘の中で、サッカーとか野球とか、いわゆる頑張るスポーツというのもおかしいですけれども、じゃなくて、全体の中で気軽に体を動かせるような環境という視点での取組というのはこの中に入ってございます。そういった中で子どもについても、運動をするというのではなくて、動くことを楽しむことによって体力づくりができるということについては、ほかのところで書いてあることでございまして、トップアスリートを育てるだけではない健康づくり、スポーツということについても別途取り組んでいるところではございます。

間委員

 じゃ、主な取組には特に記載はしていないけれども、やっていくということでよろしいですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 施策の1の中で、誰でもスポーツ・健康づくりに取り組める環境の整備というようなところで、施策の方向性の中で年齢や性別、障害の有無にかかわらず、安心して機会を増やすというようなことでありますとか、その中で安全安心にスポーツに取り組める環境みたいなところで取り組んでいくというようなことで記しているところが当たるかなというふうには思ってございます。

間委員

 ありがとうございます。非常に大事なことだと思うのでお願いします。

 最後に、施策7の食育の促進のところなんですけれども、84、85、86ですね。これの主な取組を見たときに、食べ物は買うのが前提になっていると思うんです。唯一なかの里・まち連携による農業体験の実施というところだけ、食べ物というのはこうやってできていてというところも含まれると思うんですけれども、そもそも里・まち連携自治体に行かなければそれができないというのはいかがなものかなと思うんですね。区内でもどのように食べ物ができていくかというところも含めて、食育というのは推進していくものだと思うんですけれども、いかがでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 具体的な取組の中で里・まち連携というのも出させていただいているところではあるんですけども、その一番上の、85ページの取組の中で、各ライフステージに合わせた食育の推進と食生活の支援という中で、広い意味での食育の中に、議員が今おっしゃられた食べ物全般についての食育という、大くくりの中ではありますけれども、捉えているというふうには思ってございます。そのエピソードと言うと変ですけども、その一つの項目としてこの里・まち連携もあるのかなということで、里・まち連携だけに限らなくて、里・まち連携はその食育の中の一つの項目として出させていただいているという、そんな位置付けで書かせていただいているものでございます。

間委員

 そうしますと、たまたまこれがあったから載せたのかなというふうに思ってしまうんですけれども、そうすると、そもそも食べ物は買うんだというのが前提な気がしますので、せっかく小学校等々でも食べ物を作ってという課程もありますので、そういったところも充実させていったり、あと、親子農園とかももうなくなってしまったので、やっぱり中野区として食育というのはどうしていくのかというのは、改めて考えることもできるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 委員おっしゃっているようなところも非常に重要なところで、そのほか、85ページの上、学校、幼稚園ということでございましたので、丸の三つ目の中で「行事食や食に関わる体験を通じ」というようなところで、学校なんかではそういう体験を通じて食に関する関心を高めていったり、知識を深めていったりということも併せて進めていくということは取り上げているところではございます。

間委員

 こちらも買った食材でだと思うんですけれども、まあ、いいです。大丈夫です。できることというのは非常に限られていると思います。畑とかもほとんどない中で、何ができるのかといったら正直難しいところだとは思うんですけれども、可能な限り、せっかく計画をつくるというところですので、改めて食育というところもできることを加えられるようであればお願いしたいと思います。

石坂委員

 資料2の冊子のほうで順不同に伺いますが、まず中野区スポーツ・健康づくり推進計画で、85ページのところですね。各ライフステージに合わせた食育の推進と食生活支援とありまして、中身を見ていきますと、妊娠期、乳幼児期、保育施設・幼稚園、小・中学校、若い世代や働き盛り世代、高齢者という形のライフステージになっています。所管のほうも右のほうに、すこやか福祉センターや保育園・幼稚園課、指導室、学校教育課、保健企画課とあります。これを見ると全てカバーしているように見えてしまうかもしれませんが、障害のあるお子さん、大人の方も含めて障害者、障害児の場合に、やはり特に親御さんが食について悩まれることがすごく多かったり、栄養のことでかなり困られる方がいらっしゃると思いますけども、障害のあるお子さん、あるいは障害のある成人の方というのは、これを見ると含まれていないので、その辺りはいかがなんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 これも切り方というんですかね、どういうふうに分類をしていくかというところで、これはどちらかというと年齢別で分類をしています。その年齢の中には当然いろんな個性を持った方がいらっしゃいますので、そこを広く捉えた中での、その年齢の層の中でそれぞれが考えていくというようなことで、今回はこういう分類をさせていただいたということでございます。

石坂委員

 ということは、それぞれここに書いてある取組の中身、また、一番最後に載っている食育リーフレットの中には、それぞれ世代ごとで切られているけど、その中には障害のあるお子さん、障害者に関する内容も当然含まれたものになるという理解でよろしいでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 具体的に言うと、どこまで書けるかというところになってくるかと思います。障害者の方をライフステージ別に分けて、それが食育という観点できちんとした冊子にできるか。委員おっしゃるように、もしかすると障害がある方については、例えば病気であるとか、そういう背景がある方については、それを取り組むよりも、別途御案内したほうが分かりやすかったりする部分があると思いますので、パンフレットを作るときの目的に合わせて、その内容については改めて精査をして、それにふさわしいパンフレットを作成していきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 漏れがないような形でお願いしたいと思います。

 それから、86ページのほうで、歯と口腔の健康事業という形で、今回すこやか福祉センターが所管で書かれています。以前は所管が福祉推進課だった。結構前ですけども、以前は高齢者の口腔ケア、あるいは障害者の口腔ケアについて取り組まれていた記憶があるんですけども、ここは高齢者も障害者も含まれた歯と口腔の健康事業がなされるという理解でよろしいでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 ここについては、すこやか福祉センターで主にやっております口腔に関する取組を中心としてこういった表現で書かせていただいておりますので、広い意味では全区民を対象にした取組というイメージでございます。

石坂委員

 以前、障害者をターゲットにした口腔ケアに予算をつけてやっていたこともあったかと思うんですけど、今それはなくなってしまって、今後もないという感じなんでしょうか。

菅野健康福祉部障害福祉課長

 障害のある方で一般の歯科診療所というか、歯科の病院というんでしょうか、そちらのほうで治療が難しい方につきましては、スマイル歯科診療所のほうで診療等を行っておりますので、そうした中で委員おっしゃっているようなことも含んで行っているところでございます。

石坂委員

 しっかりとやっているということでありますので、やはりそうしたときに、84ページのほうの施策の方向性、「子どもから高齢者まで、ライフステージに合わせて」という記載がありますが、これはやっぱり全ての区民という、どう表現するかはありますけども、子どもから高齢者というだけでなくて、「障害の有無にかかわらず」とか、様々表記の仕方はあると思いますので、そこは表記の仕方を改めて考えていただきたいなと思うところです。

 それから、同じ計画の74ページのところで、障害者スポーツの推進とあります。スポーツ振興課が所管にはなっていますが、「より多くの人々に障害者スポーツを知ってもらうよう」とか、「年齢や性別、障害の有無等にかかわらず取り組むことができるユニバーサルスポーツを推進し」とあります。そうした中で、特に「有無にかかわらず」というところの中で、スポーツを通じ、お互いの個性が尊重される社会の実現を目指すために、やはりこうやって障害者だけ集まってとか、あるいは健常者だけ集まって体験するのではなく、やっぱり一緒にできる機会がとても重要であると思います。どのように機会をつくっていくのかとなると、スポーツ振興課による部分も大きいのかもしれませんけども、例えば既存のものとしてふれあい運動会のように、障害福祉課のほうも関わる形でやられているイベントなどもあります。もちろんそのプログラムに入らなければ、別途改めてつくるとかという形になるとは思いますけども、やはりこれ、一緒にスポーツをしていくという観点で障害者スポーツであるとかユニバーサルスポーツを考えていくべきだと思いますが、そこはいかがお考えでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 委員おっしゃるように、今現在でも障害者のスポーツは行われているところで、いろんな方が参加するというのも必要なことだと思います。一方で、今回、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開かれるということで、そこを通じて障害者のスポーツが浸透していくということは期待しているところでございます。その中の項目として、例えばボッチャなんていうものについては、健常者の方と障害者の方が一緒に競技をするようなことも最近は増えてございますので、そういったものを中野区でも今後広げていきたいというふうには考えてございます。

石坂委員

 偏りなく、障害のある方もない方も参加できるものにしていっていただきたいなと思うところです。

 それから、中野区成年後見制度利用促進計画のほうで伺います。53ページに全体の像が出ております。権利擁護を支援すると考えたとき、もちろん成年後見は一つの形ではありますけども、社会福祉協議会のほうで成年後見以外の形の権利擁護の取組などもしていますが、そことの連携とか関係性はどうなりますでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 委員おっしゃるように、権利擁護、様々なものがございます。今回は、その中でも成年後見制度というものに特化した計画ということで、成年後見制度を権利擁護の一つ大きな柱として捉えているということでございますので、ここの中では成年後見制度を中心に書かせていただいておりますけども、これだけでいいのかということではなく、そのほかも含めて権利擁護というものは広く捉えていく必要があるし、そのような方向で今後も進めていきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 ほかの考え方もちゃんと持ってくださっているのはとてもよかったと思います。特に、よく高齢者に関しても障害者に関しても、成年後見があれば大丈夫じゃないかと思われてしまいがちなんですけども、やはり身体に障害がある、あるいは、高齢になって足腰が立たなくなったんだけども、認知症ではなく、頭はしっかりしている場合に、やはり成年後見制度の対象にならない。そうした場合が少なくなくて、そうした場合に中野区の公証役場が抱えている、区のあれではないですけど、区内にあって、そして、公正証書という形で任意代理契約、生前事務委任契約などを結ぶことによって、そうした部分をカバーしていく方法などもありますので、様々な方法を検討していっていただければと思います。これは要望としてお伝えしておきます。

 それから、中野区地域福祉計画のほうで伺います。まず、17ページのほうですね。権利擁護の推進と理解促進というところで、5個目の白丸ですね。「障害者や働きづらさを感じている人等の雇用に積極的に取り組む区内事業者等と連携し、就労等における差別の解消や障害者雇用の理解促進等を図っていきます」とあります。また、22ページのほうに、就労や地域活動を通じた社会参加の促進という形で、「高齢者が生きがいを持って社会に参加できるよう、就労・起業支援や地域で活動を行うきっかけづくり、場の創出などにより、経験やスキルを生かして活動しやすい環境整備を進め、事業者等との連携により、就労意欲のある高齢者と事業者のマッチングを促進します」とあります。高齢者のほうは、高齢福祉を担う観点で地域活動推進課と、企業等を含むところに働きかけられる産業観光課――来年度から産業振興課ですかね――が入っています。一方で、先ほどの17ページのほうの、障害者が働くほうに関しては産業観光課が入っていないんですけども、やはりこれは、就労を進めていくというだけであれば、障害福祉課のほうでニコニコ事業団さんとの関係でできるところもあると思いますし、ニコニコ事業団さんがいろいろと開拓もしてくださっているのは分かっていますけども、やはり就労等における差別の解消とかということを考えていく際には、より幅広く区内の事業所に働きかける必要があり、そうした際にやっぱり産業観光課、4月から産業振興課のほうと連携して、あるいは、関わってもらうということは必要だと思うんですが、その辺りはいかがなんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 委員おっしゃるように、就労を進めていく上においては様々なところと連携をしていく必要があると思ってございます。ここに書かせていただくのは所管課としてですので、連携先を求める所管として、必要に応じて産業振興課であったり、それぞれ他部と連携を取りながらやっていくということで、ここに書かれているところだけが進めていくということじゃなくて、ここは所管して責任を持って連携しながら進めていくということで、所管というふうに書かせていただいているところでございます。

石坂委員

 ここで答弁は求めませんけど、様々な事業で区内事業者に求めなきゃいけないことはすごくいっぱいあるんですよ。この福祉もそうですし、多様性もそうですし。だけども、実際に産業のほうの担当と話をしてみると、それぞれの所管課から産業課のほうにそんなにお願いされているように見えないとか、否定されるのかなと疑問に思うことが多々出てくるので、そこはしっかり、書いたから大丈夫じゃなくて、しっかりと話し合いながら進めていただければ。これは要望としておきます。

日野委員

 すみません、報告4の計画の位置付け、8ページのところですね。これまで他の委員からいろいろ質疑があって、何となく分かったつもりになってはいるんですけども、ちょっとまだよく分からなくて、1か所確認させてください。

 まず、中野区地域福祉計画があって、これは行政として実行していく計画であると。基本計画が今年、令和3年8月に策定予定と。その時点ではこの中野区地域福祉計画と、それから、現状の中野区地域包括ケアシステム推進プランのほう、これが令和3年8月時点ではこの計画だと。その後で、これは高齢者を重点的に課題として進めていくもの、対策として進めていくものであって、令和4年3月になってこの総合アクションプランというのが策定されて、今度はそっちに移っていく。まずこういうことでよろしいですよね。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 はい、おっしゃるとおりでございます。

日野委員

 基本計画の中で、重点プロジェクトに地域包括ケアが示されていて、ということは、令和3年8月に基本計画が策定されたときには、この現状の地域包括ケアシステム推進プランのほうがこの重点プロジェクトの対象となってやっていくということになるんですか。それとも、重点プロジェクトとして対象としてやっていくのは、この後の総合アクションプランのほうが対象となるんですか。どちらなんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現行の高齢者対象の地域包括ケアシステム推進プランは、高齢者を主な対象としておりますので、それは引き続きそれに基づいて高齢者施策についてはやってまいります。それで、全区民を対象とした計画につきましては、推進プランにつきましては、今検討しているところなんですけども、その辺の内容につきましては、全世代を対象としたものであるということで、基本計画の検討とともに内容については今後詰めてまいりますし、あわせて、計画に基づかないからといって施策として実行していかないというふうには考えてございませんので、全庁的な推進体制を今後企画部が中心としてつくりますけれども、それ以前から地域包括ケアシステムに関しましては庁内の連携体制が一定できておりますので、そういったことを軸として、全庁的な取組というのはできるところから進めてまいりたいというふうに考えております。

日野委員

 要は、基本計画が8月に策定されたときに、重点プロジェクトとしてそのときからスタートできるものなんですかということなんです。そうすると、重点プロジェクトといいながら、現状の地域包括ケアシステム推進プランというのはそのまま進むということになるんでしょうか。それとも、計画自体、手を入れていくものになるのか。その辺がちょっと分からないので教えていただきたいです。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現状の地域包括ケアシステムプランは、これを総合アクションプランに変えていくというイメージなんですけれども、それができるまではそれが生きている形になりますので、それに基づいて書かれていることについては、第1回定例会、昨年の2月の本委員会でも御報告いたしましたけれども、検証しながら進めていきますし、変えるところは変えていきたいというふうに思っているところでございます。

日野委員

 そうすると、その重点プロジェクトで位置付けられて、8月以降、現状の地域包括ケアシステム推進プランというのも、重点プロジェクトになったからということで変えていくというようなことになっていくということですか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 その推進プランを全世代向けに改定するものが総合アクションプランということになりますので、基本計画ができた段階では、おっしゃいますように総合アクションプランとしてはまだ完成しておりませんけども、基本計画の策定前に、現状でも全世代向けというのは所管部を中心に検討しておりまして、先ほど申しましたように、検討する庁内の仕組みもございますので、その辺を踏まえて、その検討の内容というのは今検討中の基本計画等と整合性を取りながら、基本計画の内容と現在検討している内容がうまく整合性が取れるように、今後検討を進めてまいりたいと思っております。

日野委員

 ちょっとよく分からなかったんですけど、実際にその重点プロジェクトが示している、やっていくというのは、恐らくこの地域包括ケア総合アクションプランのほうなのかなというふうに思っているんですけど、これが令和4年3月に策定されるということになりますよね。そうすると、基本計画が作成された時点では、この意図するところというか、重点プロジェクトのスタートというのは、実はすぐに切ることはできなくて、令和4年3月になってからスタートするという。実質そういうふうになるのかなと思うんですけども、そこは、基本計画と整合というのはどういうふうに合わせていくんですか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 基本計画におきまして、8月策定予定でございますけども、地域包括ケアの全世代向けの、区としての施策の方向性でありますとか取組をお示しするということがまずあります。それと並行して、現状、地域包括ケア推進会議などにおいて検討しておりますのは、区以外の関係団体との関係性でありますとか、それぞれの事業との連携でありますとか、そういうものを検討しておりまして、それらを併せて最終的に令和4年3月にアクションプランということで策定するという方向性でございます。

加藤委員

 報告5番のほうでいろいろお伺いします。

 さっき求めて、後で報告ということで、残っているということですけど、やっぱり地域包括ケアと地域共生社会の言葉の差は分かっているといいながらも、文章を見ると交ざっていて、今後どうされるのかな。例えばこの報告の3行目のけつから、「地域包括ケア体制の実現を目指している。この実現のためには、行政だけでなく、医療・介護・福祉等の専門職や地域住民の参加が不可欠である。このことから行政、区内関係団体の間で目標や視点を共有し、一体となって取り組むためのアクションプランとして、中野区地域包括ケアシステム推進プランを策定して取り組んできたところである」というところですけど、この段階では、「地域包括ケアシステム」という言葉は、今日においては「地域共生社会」という言葉のニュアンスで中野区は使っていたということでいいですか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 これまで中野区が目指してきた全世代向けの地域包括ケアというものは、そもそもすこやか福祉センターにおきまして全世代を対象とした総合窓口という考え方がございましたし、2015年の中野区健康福祉総合推進計画におきましても、既に「全世代向けの地域包括ケア体制」というような記載がございました。なので、中野区としましては、全世代向けの推進体制ということでずっと一貫してやってきたことでございますけども、今回、社会福祉法が改正になりまして、社会福祉法の立てつけに基づいていろんな施策を整理する必要がございました。その中で、これまで中野区が取り組んでまいりました地域包括ケア体制というものが、社会福祉法の改正に伴って定義された地域共生社会というまちの姿を実現するための体制というふうに改めて捉え直しをして、地域福祉計画については書かせていただいております。同じような形で基本計画についても整理をしているということで、行政としてはこれまでの取組、中野区の取組自体が変わったわけではなくて、国の取組の方向性との整合性を確認しながら、表現としては地域共生社会を目指すための方策が、体制が地域包括ケア体制であるというような形で今回整理させていただいたところでございます。

加藤委員

 結局、当時は「地域包括ケア」と言っていたけど、現在においては「地域共生社会」という言葉に定義を変えて改めて整理していく。イエスかノーかで。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 地域共生社会というものは、今回の地域福祉計画、38ページの一番上のところにも記載がございますけれども、「子ども・高齢者・障害者のなど全ての人々が地域、暮らし、生きがいを共に創り、高め合うことができる社会」であるということで、「この地域共生社会においては、制度・分野ごとの縦割りや支え手、受け手という関係性を超えて、地域住民や地域の多様な主体が我が事として参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えて丸ごとつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域を共に創っていくことを目指しているものである」ということでございます。こういったものを実現するためには、これは国の社会福祉法の立てつけでございますけども、地域課題と言われるものを解決していく必要があると。解決していくためには重層的な支援体制が必要であるというふうに言っています。その重層的な支援体制というものが、これまで中野区が行ってきました地域包括ケア体制のための取組と方向性といいますか、同じくするということを整理して書かせていただいているものでございまして、言わば国の言い方で言いますと、地域共生社会というものをつくるための体制が地域包括ケア体制というような整理の仕方でございまして、言い方が変わったということではございません。(「休憩してもらってもいいですか」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午後4時14分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時17分)

 

加藤委員

 ちょっといまいち腑には落ちていないんですけど、一応「地域共生社会」と「地域包括ケア」の言葉の定義は区なりに整理されているということなんですけども、そうすると、2ページ目の3の各行政計画の策定過程における取組ということで、基本計画において地域包括ケア体制の実現を重点プロジェクトに設定しているわけですけれども、これは、現状、地域包括ケア体制は高齢者用のものだけじゃなくて、これは全世代型の地域包括ケア体制の実現を意味しているということなんですか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 おっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 体制の実現というと、結局これは地域共生社会に置き換えていいということですか、ここの場合は。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 地域共生社会は、その目指すまちの姿になります。これはそれを実現するための体制や仕組みなので、全くイコールではございません。

加藤委員

 言葉としてそう定義されているんだったら、実現というより体制を確立するとか、そういう、行政側の努力でつくっていくものなのかなと思っていたので、何かそこら辺の言葉のニュアンスが違うのかなというふうに考えたわけです。その辺は、まあいいや、そういうふうに感じたので。

 先ほどから行政計画とアクションプランということで分けていくという考えの中で、地域包括ケア総合アクションプランというのができているということでしたけれども、結局このアクションプランというのが、この8ページのところで表記をこういうふうにせざるを得ないみたいな話でしたけれども、こうなってしまっている中で、結局このアクションプランというのは、その裏付けが何なのかというところが問題で、例えば地域活動をよくしていこうみたいなのが指標に入っているわけですけど、それをするために計画として裏付けは何があるのかといったら、何がありますか。まずあるかないか。地域活動を促すような指標があるわけですけど、そういった計画はありますか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 その地域包括ケア体制を担う、行政をはじめとする様々な関係団体等がありますので、そこにおいて目指すべき指標というものを設定していくべきではないかと考えております。

加藤委員

 何が言いたいかというと、結局アクションプランが、ちょっと裏付けが弱過ぎちゃって、指標をよくしよう、右肩上がりにしようと思ったときに、裏付けの計画がなくて、アクションプランの中にだけのっているので、結局各所管がその数値目標に対してどういうふうに動けばいいのかという裏付けもなくなっているんじゃないかなということで、アクションプラン自体がどういう存在なのかという。ちょっと計画の中に落とし込めていないから宙に浮いてしまって、それを実行するために各所管が動けないんじゃないかなと思っているんですけど、アクションプランというのは各所管でどういうふうに取り扱われているんですか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 区の各関係課につきましては、毎年目標を定めまして、その目標に基づいて事業等を推進しております。年に1回新たな目標を設定するとともに、前年度の振り返りを行って、進捗状況などは地域包括ケア推進会議等で確認しているところでございます。

加藤委員

 例えば成果指標で、住民同士の交流の場があると感じている区民の割合とかありますけど、これを目標値に近づけるためにどこの所管がどういった努力をしているか、それをするための計画があるのかないのか、アクションプランのみに基づいて動くのかという、その辺を教えてください。すみません、施策4の地域活動です。24ページ。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 24ページの、この二つの成果指標ということでよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)交流の場があると感じている区民の割合を増やすために、その主な取組として地域活動の推進でありますとか、顔の見える関係づくりでありますとか、交流の場や機会の創出、そういったものを進めてまいるという方向性でございまして、相談する相手がいるという高齢者の割合につきましても、そういった地域の見守り、支え合いの中で、そういった各種の事業を通して向上を図っていくものだと考えております。

加藤委員

 この指標自体が、そういうふうにすぐにお答えできないようなところで、何か浮いちゃっているんじゃないかなというふうに思うので、アクションプランというのが行政計画でないにしても、もう少し区における役割というか、その立ち位置みたいなものをもう少し明確にされていったほうがいいのかなと思います。

 あと、8ページのこの図のところですけれども、多分その他関連計画というところに入ると思うんですけれども、例えばユニバーサルデザイン推進計画とか、こういったものは指標の中に――指標というか、施策の中にユニバーサルデザインのまちづくりが入っているわけで、この所管のメンバーというか、常任委員会でいうと厚生委員会のメンバーが関わっている事業ばっかりが載っておりますけれども、実際は、今度重点プロジェクトにするということで、区行政全体を巻き込んでやっていかないといけないという中で、こういったユニバーサルデザイン推進計画とかも載せるべきだと思います。また、例えばこの委員会にもそういった理事者がいてもいいのかなと思うんですけども、区が総力を挙げて重点プロジェクトとする割にはその体制が弱く感じるんですけど、御担当としてどう思いますか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 8ページのその他の計画の中で、ユニバーサルデザインということでありますと、行政計画である地域福祉計画の中では、19ページから施策2のユニバーサルデザインのまちづくりというようなところで、20ページの上二つですね。企画課でありますとか、都市計画課、交通政策課というようなところの取組を交えて全体的に向上を図っていくというようなことで、連携をしながら進めていくという方法では、この行政計画としての地域福祉計画の中で位置付けをさせていただいているというところでございます。

加藤委員

 ここのページも読んで、書いてあるのは分かっているんですけど、図に載っけていないということで、その連携がそこだけ弱く感じたりするので、結果的にここに理事者がいないのもそういうことなんじゃないかというふうに察しちゃうわけです。連携をさらに深めようとしたときに、その辺の区が持っている計画とこの地域包括ケアに関わる計画をしっかりと全体俯瞰をして見ていただいて、今度の構造改革の中で行われる重点プロジェクトにおいて検討を進めていただきたいなと思います。

河合委員

 時間もないので端的に。

 まず、28ページの地域における公益的な活動を担う人材・団体に対する支援の強化について、ここはちょっと感想なんですけど、「プロボノ」という言葉が入ってきてすごく評価したいと思います。こうやっていろんな形で地域に関わってくる人を増やしていくというのは大変いいことだと思っていて、ぜひこの取組は今後も注視していきたいと思っておりますので、進めていっていただきたいなと思います。こっちは感想です。

 74、75ページ、主な取組について。こちらに関して、スポーツのところ全体に関してちょっと思ったところがあって、先ほど間委員からも外遊びの件が出てきたかと思うんですけれど、スポーツ振興関係に関しては、スポーツという枠からあまり出ていないように感じています。地域包括の中に係ってきているので、やはり横串を通した目線でこういう内容に関しても入れていってほしいなと思いました。例えば、さっき言った外遊びのこともそうですし、私、一般質問で渋谷区の運動遊び場プロジェクトみたいなのを御説明させていただいたんですけれども、そうやって地域に溶け込みながらも運動をやっていくという考え方もあると思うんです。私なんかも運動は嫌いなので、運動とかスポーツというイベントには近寄らない人もいます。そういう人をいかに健康な状態に持っていくか、取組をさせていくかというのもすごく重要な視点だと思うので、ぜひこの取組内容に対しても再度検討いただき、そのような視点を加えていただきたいと思います。いかがでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 先ほども御答弁させていただきましたけれども、スポーツは頑張るスポーツだけではなくて、自然に体を動かすことで健康になるというようなことも踏まえているところでございます。子どものときからの運動習慣の定着というところでは、施策3のところでその取組についても書かせていただいているところでございます。いずれにしても運動というものを幅広く捉えて、なかなか頑張る運動があまり得意ではない方も取り組めるような施策については、引き続き取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

森委員

 本当はアンケートの中身とか聞きたいんですが、ちょっと時間も時間なので、またちょっと形式の話だけ確認をさせていただきたいと思います。

 五つ目の総合プランですね。総合プランのほうの2ページの3、(2)のところに、というか、総合プラン自体は行政計画ではありませんと。なので、それはそれで別途、幅広い皆さんと検討するんだけれども、行政の考え方としては、地域福祉計画において考え方、主な取組を示していくということであって、①、②のほうに検討の考え方みたいなことが書いてありますね。検討の視点ですからすごくふわっとしたことが書いてあります。一方で、今日出していただいた地域福祉計画の素案には、もう既にかなり具体的で体系的な施策が並んでいるわけです。この二つの関係はどう考えればいいんでしょうか。つまり、あの施策は、地域福祉計画の素案に既に載っているものについては、それはそれで、地域包括ケア体制の実現のためにやる施策とか、そのベースの考え方というのは、今後地域福祉計画のほうに追記されていくということなのか。その辺がちょっと分からないんですが、いかがでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今回の地域福祉計画の38ページ以降に、中野区が今後進めていく地域包括ケア体制の考え方などを書かせていただいております。特に41ページの下段のほうで、地域共生社会を目指すための地域包括ケア体制の必要性を書かせていただき、次のページからは、区の推進体制ということで書かせていただいております。こういう体制でもって、43ページの中段の3番でございますけども、今こういう体制で相談支援でありますとか参加支援という包括的な支援を進めていくというような考え方を、ここでお示しをしているということでございます。

森委員

 この38、39のところ以降がそこに該当するということですか。要するに、5番のほうの資料だと、区の基本的な考え方、主な取組を示していくと書いてあって、検討の視点というふわっとしたことが書いてあるから、今後検討するのかなと思うわけですよ。じゃなくて、まだ素案だから中身が変わるかもしれないですが、ここに書いてあることで進めていくというふうに理解していいんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 はい、おっしゃるとおりでございます。

森委員

 ありがとうございます。それで、先ほど来出ている総合プランが行政計画ではないということが、なかなかぴんとこないというか、何というのかな、行政計画じゃないんだけど、基本的には区が主導してやっているんじゃないのという気もするわけですよ。だからぴんとこないのかなというふうに思っていて、この総合プランの中でのというか、推進会議の中でのと言ったらいいのか分からないですけど、そこで果たしている区の役割と、その中に入っていただいている様々な民間の方々の役割というのを、ごめんなさい、ちょっと簡単でいいので、いま一度御説明していただけますか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 推進会議というところにおきまして、区が全体のコーディネートでありますとか、そういったことを行って、地域包括ケア体制の枠組みを検討したりとか、そういうコーディネートをしたりとか、そういうことをすると。そこになるべく多くの区内団体などに入っていただいて、そこの方々と討議をしながら、それぞれの団体が行っていらっしゃる活動を前提として、そこの活動を地域包括ケア体制の中に位置付けて、同じ方向を向いて、こういった国の言うところの地域共生社会を目指して一緒に取り組んでいこうということなので、行政はそういったところでのコーディネーターであり、プラットフォームをつくる主体というふうに捉えていただければいいかと思います。

森委員

 行政がそういう役割を果たして、区としての基本的な考え方をお示しし、様々な事業者の皆さんや民間の皆さんの現場の課題ですとか、それぞれの立場でのお考えなども吸収しながら進めていっているのかなというふうに思っているんですが、その総合プラン自体に区の役割というのは入っていくのか、入っていかないのか、ちょっとここの書き方だと、区の役割は地域福祉計画に書きますよというふうに見えるんですよ。そうすると、総合プランのほうに区の役割がなくなっちゃう。そうすると、両方見た人はいいけど、総合プランだけ見た人からすると、区は何をやってくれるのと。「自助・共助で頑張ってね」にしか見えないプランにならないかなと少し心配するんですが、その辺りはいかがでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 区は行政として、行政がやるべきセーフティネットでありますとか、プレーヤーとしてやっていく部分というのがございますし、そこはきちっと書かせていただくとともに、先ほど申し上げましたようなコーディネーターとしての役割もございますので、その辺が両方あるというのが明確に分かるような形でアクションプランというものをつくってまいりたいと思っております。

森委員

 ぜひよろしくお願いします。

 それから、ちょっと個別の話というか、さっきの4番の地域福祉計画のほうの報告の、8ページの位置付けの話に戻るんですが、これを見ると地域福祉計画の下に子ども・子育て支援事業計画がぶら下がっているんです。それで、現行のほうを見ると、地域福祉計画には子ども・子育て支援事業計画はぶら下がっていなくて、実線の外にあって波線で書いてあるんですね。この現行の計画の、計画の位置付けも、何か実線だったり波線だったり、色が入っていたり入っていなかったりで、これはこれで分かるかと言われるとあまりよく分からないんですが、少なくとも地域福祉計画と子ども・子育て支援事業計画の関係性は何か変わっているように見えるんですが、ここはどういったことなんでしょうか

石崎健康福祉部福祉推進課長

 今回、この地域福祉計画を上位に上げさせていただいたのは、先ほどから説明していますとおり、法体系が変わりまして、健康福祉に係る上位計画として市町村の地域福祉計画をつくりなさい、位置付けなさいということで、そこに書かれている計画の内容が、こういったものが入りますというようなことで関連する計画を入れさせていただきました。一方で、これまでにも各委員の御指摘があるとおり、全ての計画がぶら下がっているわけではないですので、そこのところは分かりづらさというのはあるかもしれませんけども、関係性でいうと、健康福祉に関する上位計画であるということを示すために、今回はこういう体系図にさせていただいたということでございます。

森委員

 ありがとうございます。この計画の位置付けの図は、今の――今というか、今日出していただいたものを見ても、現行のものを見ても、どちらもあまりそれだけで分かるものじゃないというのが比較するとよく分かって、そうすると、福祉計画の体系自体がかなり複雑化しているということだけはよく分かりました。見せ方、計画の位置付けのこの図の描き方については、先ほど河合委員から確認させていただきましたけれども、この総合プランは、この黒塗りになって枠がはまっているところが範囲なんだという意味で書いていただいているという説明を聞いたら、ある程度分かったんですけど、見せ方についてはもうちょっと何かお考えになっていただければなというふうに思います。それはちょっとお願いをしていきます。

 それから、もう1点だけ、ちょっと個別の話を聞きます。スポーツ・健康づくり推進計画の82、83ページに、受動喫煙防止対策というのが入っているんです。ここに、保健企画課が所管課で、役割が丸で二つ書いてあるんですが、禁煙外来治療の一部助成、それから、区民や飲食店に対する普及啓発と書いてあるんですが、これだけなのかなと。つまり、具体的に言うと、区有施設の受動喫煙対策というのはどこがやるのかなという疑問なんですが、教えていただけますか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 施設ごとに法律に基づいて喫煙場所の設置については義務付けられていることであり、施設管理者がその設置をすることになります。ここで申し上げているのは、受動喫煙という全てのことではなく、ここについてもその主な取組として、こういった受動喫煙防止対策事業として外来治療の一部助成をやったり、その啓発なんかは保健企画課でやっていきますというような、全体ではなくて一部の事業についてここで書かせていただいたということでございます。

森委員

 あくまで「主な取組」であって、ほかにも総合的な受動喫煙対策としては保健企画課のほうでやっていただくという理解でいいんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 先ほど申しましたとおり、施設の受動喫煙みたいなものについては別のところでありますけども、委員おっしゃったように、ここは「主な取組」ということで、これと関連する事業については保健企画課のほうで担っていくと。そのほか様々受動喫煙に対する対策というのがありますので、そこと連携をしながら進めていくということでやっていきたいと思ってございます。

森委員

 ちょっと具体的に1点聞きますね。公園の禁煙化が進んでいるんですよ。一部は喫煙所を設置するということで、それ自体は必要なところもあるんだと思うんですが、植栽で囲っている公園を見かけるんですね。さて、あれが、植栽で囲うというのが、受動喫煙として意味があるのかどうかというのがとても疑問なんですが、そういうところは保健企画課が見るんですか。それとも、個別の所管がやるんですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 一義的にはそこの施設を所管しているところが判断して、分煙というんですかね、設置するということになってございます。それに対する御相談について受けるということであれば、(「御相談じゃないんだよ。いいんだよ、余計なことを言わなくても」と呼ぶ者あり)はい。ということでございます。

森委員

 それは分かりますよ。でも、受動喫煙施策として意味があるのかどうかというのは、保健企画課が責任を負うべきところじゃないですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 全体的にどうするかというのは、これからの検討課題として考えていきたいというふうに思ってございます。

白井委員

 細かいことはもうやめます。ただ、やっぱり位置付けについてもう一回聞いておきたいと思うんです。「行政計画」という言葉が飛び交っているんですけど、「行政計画」というのは使い方がちょっと違うかなと思っています。狭義の捉え方と広義の捉え方があって、行政が自らの取組として目標なり数値なりを明らかにしてその施策を展開していく。これは行政計画でしょう。だけど、これ、狭義なんですよね。施策誘導なので、例えば区内事業者に対してとか区民に対して、これ、法的拘束力をかけた行政計画を立てるときは、もちろんバックボーンとなる法律が必要なんです。なかなか条例だけでできないです。ただ、中野区の取組として定める計画というのは、かなり広義の意味での行政計画というのはたくさんあって、むしろそれがないと、区民の協力や区内の団体の協力なしに中野区で取り組める施策なんて限られているんですよ。それをあえて行政計画でないと言われると、ではほかの計画を見回してみてくださいと僕は言いたくなる。位置付けとしては分かるんですよ。関連性が広いのも分かるんだけども、それは当たり前ですよと。そう普通捉えないですかね。だから、本当の意味で言うと、法的拘束力のある行政計画と非拘束力しかない行政計画となっていて、中野区が定める行政計画というのは両方ある。これ、1個1個見ていないから分からないですけど、恐らく、いわゆる法的拘束力、中野区だけの取組を定めた計画のほうが少ないんじゃないかと思うんですけど、そんなことないですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 委員おっしゃるように、行政が立てる計画の拘束範囲というか、守備範囲というか、そこは行政にとらわれるかというと、そうではないかなというところもございます。この場合に私が申し上げていた行政計画はどうかということについて、策定主体として申し上げているところが多いかなと。中野区が策定している中野区の地域福祉計画で、一方で、この前策定した地域包括ケアシステムプランについては、中野区ということではなく、中野区地域包括ケア推進会議のほうで計画したプランであるということの分けとして、行政計画とそれ以外というような表現をさせていただいたところで、委員おっしゃるように、それが捉える範囲ということであれば違う捉え方もあるかなと思いますけど、そこがちょっと誤解を生じたことは申し訳なく思ってございます。

白井委員

 範囲という言い方をしたときは、いわゆる区が定める行政計画の関連性を示した位置付けでしかないんですよ。私が言っている位置付けというのは、この計画を定めることによって中野区はどの位置付けで施策の順位付けをしているのと。要するに、上位計画であるほど、それは遵守しなきゃならないわけでしょうと。その位置付けが曖昧だと言っているんですよ。ここがぶれているんですよ。この話を2年間やってきて今頃やらなきゃいけないのかと。それを区の基本計画の重点プロジェクトだと言っているにもかかわらず、ぶれていないかという話をしているんですよ。関連性の範囲がぶれているというよりも、位置付けですよ。だから、当然区が定める計画は、民間にお願いするんだったら、それは絶対守らなきゃいけない位置付けの範囲にしなきゃいけない。計画としてもそこが重要というならば、それはやっぱり上位に置くべき範囲なんですよ。民間のやつが入ってくるときは、それは努力義務の範囲でしかできないかもしれないですけども、ある意味そこにたどり着くように、施策誘導のための施策をたくさん積み上げていく。これが行政の計画じゃないですかね。と思うんですけど、どうもこの辺が、関連性の計画と区が定める計画との使い方で、行政計画だという言葉をいいように使っているようにしか聞こえないんですよね。だから言っているんですよ、整理してほしいと。そう思うんですけど、もう一回聞きましょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 委員御指摘のとおり、行政計画か否かという表現の仕方に誤解があったことはそうかなというふうに思ってございます。そこの使い方も含めて1回整理して、正しく御説明できるようにしていきたいと思います。

白井委員

 最後にします。一番最後にこんなことを言わなきゃいけないのは悲しいと思うんですけども、いわゆる地域包括ケアシステムというのは非常に我が会派としては大事だと思っているんです。それこそ現職の酒井区長がまだ担当だった頃、絶対これ、現場を見に行ってくれと言って、当時先進事例であった和光市の話もしたぐらいだったんです。担当に就いたばかりのときに、地域包括ケアというのは何かありますかと区長から尋ねられたから、ぜひここを見てくれという話もした。それが何もないですねというところから取り組んで、それで、それぞれの自治体でまず何を加えるのかというところから話が始まった。さらには、結局はそれぞれの地域の中で、やっぱり法的に定められるだけじゃどうしてもあぶれてしまう高齢者が出てくるというところから、どうやってできるのか。一方、財源構成もあるわけですよ。湯水のように使えないと。さらに、それをもっと広げて、何も高齢者だけじゃないでしょうというところから広まってきているんです。だから、施策の展開としては時間が限られています。2030年。もともとは2025年にいよいよピークが来るぞと。まず一つの波が来ると。次は2030年に来るんだと。そして、2040年に大波が来ると。ここまでに体制を整えなきゃいけないと言っているにもかかわらず、時間をかけ過ぎじゃないかという話をしているんだというのを、2年議論をこの委員会でやって、今頃この施策の位置付けがまだ泳いでいるというのをしなきゃいけないというところがちょっと悲しいかなと思います。要望にしておきますよ。もうこれ以上質問してもしようがないので。大変中野区にとっては大事な取組なので、よく検討してください。本当にもんでもらいたいと思います。結構です。

委員長

 質疑、よろしいですか。

 

(「進行」と呼ぶ者あり)

 

委員長

 それでは、4番と5番について、以上で本報告について終了します。

 続けます。6番、「中野区高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画」の策定についての報告を求めます。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 それでは、「中野区高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画」の策定につきまして御報告いたします。(資料7)なお、本報告につきましては、厚生委員会におきましても御報告してございます。お手元の資料を御覧ください。本件につきましては、当委員会におきまして令和2年11月に計画の素案、令和3年1月に給付の見込量や保険料などを盛り込んだ計画案について報告を行い、パブリック・コメント手続を経て策定したものでございます。

 1番、パブリック・コメント手続の実施結果でございます。令和3年2月5日から2月26日まで意見募集を行い、提出された御意見は0件でございました。

 2番、計画(案)からの主な変更はございません。

 3番、計画につきましては別紙の冊子で、お手元に配付してございます。

 4番、今後の予定でございます。3月、明日以降にパブリック・コメント手続の実施結果及び計画の公表を行う予定でございます。

 私からの報告は以上でございます。

委員長

 それでは、ただいまの報告についての御質疑はありませんか。

石坂委員

 今回パブリック・コメントが0件だったので、計画(案)からの変更では「なし」となっていますが、案から今回の計画が出るに当たって、先ほど報告がありました健康福祉総合推進計画の改定及び介護保険事業計画、障害福祉計画、障害児福祉計画の策定に当たり、盛り込むべき基本的な考え方の最終答申が出ているわけですよね。これについて答申の中身を見ると、高齢者の福祉に関してとても重要な答申も出ていて、フレイルだけでなく転倒・骨折、関節疾患等を原因として運動機能が低下した人の介護予防について取組が必要だという話ですとか、あと、圏域の話なんかも出ています。すこやか4圏域と区全体の広域、2層域の支援体制ではという形で書かれていますけども、こうした答申が最終的に出たわけですけども、これによっての変更というのもないというものなんでしょうか。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 今御指摘のありました最終答申が中間の答申から変更になった部分、その部分につきましては、趣旨としては同じということですので、こちらのほうで文言を答申に合わせた形に変えております。

石坂委員

 すると、こちらの、今出されました高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画は、案から本ちゃんのものになるときには、(「本冊」と呼ぶ者あり)すみません、本冊になるときに、最終答申を踏まえて文言が変わったという理解でいいんですか。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 その部分もございます。ただ、主な変更ということではなくて、趣旨としては計画(案)の段階でお示ししたものというふうに捉えております。

石坂委員

 じゃ、変更になった箇所、もしすぐ分かるのであれば、どの箇所か具体例を教えていただけますでしょうか。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 計画のほうでいいますと、19ページ、こちらの上のほうの、(2)番、地域包括ケアシステムを支える人材の確保と育成というところで、先ほども別の計画のほうで出ましたけれども、「介護人材となり得る生徒、学生はもちろん、進路指導、就職サポート等を行う教職員へも積極的な働きかけを行い、介護職に前向きなイメージを持ってもらう必要があります」という部分で、「教職員」というものが案の段階では入っておりませんでしたので、これを答申に合わせて加えたという形になります。それから、25ページ、26ページ、こちらの「高齢期の早い段階でフレイル」というところがございます。25ページですね。主な取組の①番のところになります。①の下から4行目のところからになります。「高齢期の早い段階でフレイルに気がつき」というところから「進めていきます」というところまでは案の段階であった部分でございます。それに加えて、「さらに、フレイルだけでなく、転倒・骨折、関節疾患等を原因として運動機能が低下した人の介護予防についての取組も進めていきます」という部分を最終答申に合わせて加えたという形になります。それからもう一つは、用語解説の部分でちょっと変えた部分がございます。125ページになります。(「既に報告した内容と二重になっている」「もう既に報告済みなんです、内容的には。だから、これを御覧くださいでいいんじゃないですか」と呼ぶ者あり)すみません、重ねて説明をしてしまいまして申し訳ありません。最終答申でお示ししたとおりでございます。

石坂委員

 それで安心しましたけども、主な変更点、「主な」をどう捉えるかはあるんですけども、やっぱりこれは、せっかく答申が出て、それを踏まえて変わったわけですから、それは何も変わらなかったのかなと思われてしまうことがないような形の報告を今後心がけていただきたいと思います。これは要望で結構です。

委員長

 他にございますか。(「休憩していただいて」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後4時57分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時59分)

 

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ以上で6番目の報告について終了いたします。

 それでは、次に7番、その他で理事者から何か報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、当委員会の中間報告について御相談したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時59分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時00分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、今定例会最終日の本会議において、地域包括ケア推進調査特別委員会の中間報告を行うことに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定したします。

 また、中間報告の内容につきましては、正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後5時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時00分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は特に日程を設けず、急を要する案件が生じた場合は正副委員長協議の上、招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は全て終了しますが、各委員、理事者から特に御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、委員会を暫時休憩します。

 

(午後5時01分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時02分)

 

 以上で地域包括ケア推進調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後5時02分)