令和3年03月12日中野区議会建設委員会(第1回定例会)
令和3年03月12日中野区議会建設委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔令和3年3月12日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和3年3月12日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時04分

 

○閉会  午後4時49分

 

○出席委員(9名)

 日野 たかし委員長

 河合 りな副委員長

 竹村 あきひろ委員

 高橋 かずちか委員

 加藤 たくま委員

 杉山 司委員

 小宮山 たかし委員

 久保 りか委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 都市基盤部公園緑地課長 林 健

 都市基盤部建築課長 小山内 秀樹

 都市基盤部交通政策課長 村田 賢佑

 都市基盤部住宅課長 池内 明日香

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第24号議案 債権の放棄について

 第31号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)

○所管事項の報告

 1 新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況について(都市基盤部、まちづくり推進部)

 2 中野区基本計画(素案)について(都市基盤部、まちづくり推進部)

 3 景観方針の基本的な考え方について(都市計画課)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。

 

(午後1時04分)

 

 本定例会における委員会審査の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩します。

 

(午後1時04分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時04分)

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りします。

 本定例会では、常任委員会の日程が3日間設けられており、本委員会にはお手元に配付の審査日程案(資料1)のとおり審査すべき案件があります。そこで、休憩中に御協議いただいたとおり、本日は議案の審査と所管事項の報告を6番まで受け、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次に、第31号議案ですが、本議案は総務委員会への意見の有無を申し送る都合上、初めに議題に供したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、午後3時頃に休憩を取り、午後5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をお願いします。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。初めに、第31号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 それでは、本議案について理事者の補足説明を求めます。

林都市基盤部公園緑地課長

 それでは、第31号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算について補足説明を行います。

 初めに、歳出について御説明いたします。

 恐れ入ります。議案書の26、27ページを御覧ください。

 9款都市基盤費、3項公園緑地費、2目公園整備費の1公園整備、(1)公園整備について財源更正を行っております。これは、公園ユニバーサルデザイン改修工事の予算を繰り越すことに合わせた財源更正です。内容は繰越明許費や歳入の部分で御説明申し上げます。

 次に、繰越明許費の補正です。恐れ入ります。30、31ページを御覧ください。

 9款都市基盤費、3項公園緑地費の公園ユニバーサルデザイン改修工事について、1億2,807万2,000円を繰り越すものです。繰越し理由につきましては、公園ユニバーサルデザイン改修工事において事故が発生し、令和2年度内に工事が完了しない見込みとなったため、その経費を繰り越すものです。

 次に、歳入について御説明いたします。

 恐れ入れます。議案書10、11ページを御覧ください。

 14款都支出金、2項都補助金、7目都市基盤費補助金、9節ユニバーサルデザインまちづくりについて、先ほどの公園ユニバーサルデザイン改修工事の繰越しに伴い3,000万円を減額するものです。なお、本補助金については令和3年度に申請予定となってございます。

 最後に、本補正予算に関する事故の概要について申し上げます。本年2月16日に桜山公園においてユニットトイレの設置作業中に作業員1名がお亡くなりになる事故が発生いたしました。事故後、工事は中止しており、現在、警察や労働基準監督署により事故原因の調査を行っているところです。区といたしましては、これまでも工事現場においての安全管理の徹底を指導してきましたが、今後の工事現場における安全対策のさらなる強化を求めてまいります。

 補正予算の補足説明は以上でございます。

委員長

 それでは、本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

小宮山委員

 補正に関する質問ではなくて、事故に関連しての質問ですが、よろしいですか。

委員長

 補正に全く関連のないものではないですよね。どういうことでしょうか。

小宮山委員

 その事故に関連しての質問です。その事故に関連して、江原公園でも同じ事業者が工事を行っているということでして、桜山公園で行った工事の監督責任的なものが白黒決着つかなければ江原公園の工事も中断されると聞いておりますが、違いますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員おっしゃるとおり、桜山公園と江原公園、これは1本の工事で契約をしておりまして、江原公園につきましてはまた桜山公園と工法が違うというところがございまして、一応、労働基準監督署からのお話によりますと、安全対策がきちんと確認されれば江原公園については工事の再開ということで今話をしているというようなところでございます。

小宮山委員

 その期間が大体どのぐらいになるのか。それがもし長期になるようであれば、今、江原公園全面を囲っていますけれども、本当に全面囲う必要があるのかどうかというところがちょっと気になるんですけども、どのぐらい中断しそうですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 請負業者のほうから安全対策なんかが労働基準監督署に提出をされて、それで労働基準監督署はそれを確認するということになろうかと思いますので、期間的なものについては今明確なことは申し上げられないんですけれども。ただ、期間が長引くというような状況であるならば、例えば施工業者と相談して一部開放するとか、そういったことも検討していきたいというふうに思ってございます。

久保委員

 今の江原公園のこともなんですが、これ、繰越しをかけているのは江原公園の分も入っているということですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

久保委員

 工事自体は、結局、途中で中断をされることによって、江原公園のほうも、今再開見込みというのが立ってはいないけれども、年度内には終了することはないということなんでしょうか。そもそも工事期間というのはいつからいつを設定されていたんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 当初、3月18日までを工期といたしまして、順調にいけば年度内には完了する見込みであったというところでございます。(「いつからいつまで」と呼ぶ者あり)失礼いたしました。契約日自体は令和2年11月20日でございます。

久保委員

 ということは、もう昨年から工事自体は行われていたということですか。要するに、どれだけの期間、江原公園を使えないというふうになってしまうのか。先ほど小宮山委員がいつまでということを聞かれていましたけれども、そもそもスタートが11月20日だということであると、かなりの長い間になるかと思うので、そこのところを教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 契約してから、トイレ自体は外部で製造してできたものを持ってくるということで、およそ製造期間は大体3か月ぐらいかかるというふうに聞いてございます。江原公園につきましては、2月16日に事故が発生したわけですけれども、残り1か月ぐらいで完成する予定であったというところでございまして、今後、工事再開してからおよそ1か月後ぐらいには完成するのではないかというふうに考えてございます。

久保委員

 ということは、2月16日からだったんですかね。11月20日から完全に工事がスタートしているというわけではないということですよね。大体1か月ちょっとぐらいで通常であれば工事は終了する見込みであったということですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 工事自体は、すみません、トイレの設置だけではなくて、園路とか、あるいは入り口部分とか雨水貯留槽施設とか、そういった幅広い工事をしておりますので、残り1か月間でトイレの設置をというような状況で、あとは広場を元に戻すとか、そういった作業というところでございます。

久保委員

 先ほど桜山公園のユニバーサルデザイン、トイレですね。それの設置と江原公園の工法が違うというお話がありましたけれども、同じデザインのトイレであるということなんでしょうか。その工法がどのように違うのかということを教えてください。今回、桜山公園については曳家、何というんでしょうかね。設置をするのに、その間事故があったというふうにお伺いをしているので、どのような工法で、どう違うのかというところが気になるところでありますのでお願いいたします。

林都市基盤部公園緑地課長

 江原公園については3ユニットのトイレを設置するところでして、桜山公園については2ユニットのトイレを設置するというところでございます。工法につきましては、桜山公園のほうは、委員おっしゃられましたとおり曳家工法というところで、江原公園につきましてはクレーンで設置をするというようなところでございます。

久保委員

 休憩していただいたほうが……。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後1時15分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時17分)

 

来住委員

 繰越明許でやむを得ないというふうに思います。

 トイレの改修について、予算段階では具体的にお聞きしていなかったこともあるんですけど、今のやり取りの中でも、江原公園は3ユニットで、桜山公園は2ユニットとおっしゃったと思うんですが、なぜ公園によって違うのかなというのが1点と。

 それから、令和元年は決算で新井薬師公園のユニバーサルデザイン改修工事が行われて、これも基本的には都市公園移動等円滑化基準に基づいた、私もこの新井薬師公園については極めて良好なトイレができたというふうに思っていますし、特に内容的にも、おむつ交換もできるし、汚物などの洗いもできるなど、非常に整ったものだというふうに見させてもらいました。

 戻りますけども、この江原公園と桜山公園の違う点では、新井のように三つの箱があって、だれでもトイレと男子、女性となっていますね。それが要するに三つに分かれているということ。これは江原の仕様かなというふうに思うんですけども、桜山公園はどのように、なぜ違うんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 トイレというのは建築物でございまして、基本的に建築物については公園面積の2%以内ということで決まっているところでございます。このため、公園面積によってトイレの規模が違ってくるといったようなところでございます。ただし、いずれにしろ東京都の福祉のまちづくり条例の基準に適合しているものでございます。

来住委員

 公園面積に応じた建物ということで、建築物として2%を超えられないという御説明だったと思います。それによって、公園によってトイレの違いが出てくるということにならざるを得ないんだと思いますね。今後まだまだ公園によってはトイレの改修が必要な公園はたくさんありますし、ぜひ活用してほしいんですが、今回のいわゆる制度ですね。これはユニバーサルデザインのまちづくり緊急推進事業という事業だと思うんですけども、この制度の活用は新年度の予算にはたしか入っていなかったですか。入っていますか。今後の活用について、また新年度はちょっと私の記憶ではなかったように思うんですけども、どのような活用を考えていらっしゃいますか、併せてお願いします。

林都市基盤部公園緑地課長

 来年度予算については、一応財政上の観点から新規のユニバーサルデザインのトイレについては見送ったというようなところでございます。ただ、今年度の現在やっているまさにユニバーサルデザインの改修工事、これについては来年度改めてまた補助金を申請するということで東京都とも調整しているところでございます。

委員長

 他に質疑ありませんか。よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結します。

 意見について伺います。意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第31号議案について意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で第31号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。

 次に、第24号議案、債権の放棄についてを議題に供します。

 本議案について理事者の補足説明を求めます。

池内都市基盤部住宅課長

 第24号議案、債権の放棄について御説明いたします。(資料2)

 まず、債権の内容等でございます。

 1、債権の名称としましては、福祉住宅使用料及び損害賠償金。

 債務者につきましては、福祉住宅退去者。

 債権の発生状況につきましては、住宅使用料、おおむね平成16年1月から3月、平成16年5月から平成18年1月、平成18年3月から平成9月、平成18年11月から平成20年8月、平成20年11月から平成21年9月までとなっております。損害賠償金につきましては、平成21年9月から平成23年5月となっております。

 放棄する債権の額です。住宅使用料130万4,884円、損害賠償金としまして140万5,279円となっております。

 債権放棄の理由としましては、現債務者は死亡し、ただ一人の相続人が相続放棄をいたしまして、相続財産管理人は選出されていない状態です。

 債権につきましては、既に時効が完成し、債務者が特定できないことを事由としまして、債権放棄はやむを得ないものと判断しております。

 このため、区の権利を放棄する必要があるので、地方自治法第96条第1項第10号の規定に基づき議決案件として提案するものでございます。

 お諮りをお願いいたします。

委員長

 それでは、本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

加藤委員

 住宅使用料と損害賠償金ということで二つ挙げられたわけですけど、まず住宅使用料は、これ、延べ何か月分になるんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらは延べ63か月と1日分となっております。

加藤委員

 損害賠償金というのは、この住宅使用料を払うべき期間の平成21年9月、そこから先の数か月分になっていますけど、これ、損害賠償金というのは何を意味しているんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 平成21年にはこちらのほうが使用許可を取消しをしまして、その分から退去までのということで、近傍同種の家賃と共益費になっております。

加藤委員

 平成21年9月に使用許可を取り消したけれども、この期間退去を結局していなかったということで、その期間は家賃相当分を請求することになるんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 そうしましたら、結局延べ何か月分になるんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 件数として20か月ということでなっております。

加藤委員

 そうすると20か月分で、足すと83か月分の家賃の滞納があったと。そういう表現はしないんでしょうけど、簡単に言ってしまうと、そういうことになるんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 おおむねそういう見解でございます。

加藤委員

 これは使用許可取消しするまでにかなりの年月を要したと思いますけれども、通常、使用許可を取り消すというのはどういう条件の下、行われるんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 こちら、中野区の債権の管理に関する条例だったり、中野区の債権の管理に関する条例施行規則、それから中野区営住宅等の使用料等の滞納事務処理要綱に基づきまして、こちらのほうは使用料を滞納されて、まず1か月滞納すると督促、それから2か月で催告ということの順序を踏みまして、それから3か月以上の滞納になると法的措置。その順で追っていきますと、明渡し請求、使用許可の取消し、それから強制執行という流れで進んでいくものでございます。

加藤委員

 実際、強制執行するというのはかなりハードルが高いですし、その前の段階のものも、それ以上になったらそうするというのはあるんでしょうけれども。でも、時々払っていたような使用料ですけども、でも、結局全然払っていないという中で、使用許可取消しまでにこんなに月日がかかってしまった理由というのはどういうことなんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 平成16年3月ぐらいから大体滞納が始まって、その頃、担当職員等が電話もしくは訪問または督促、催告ということで、それぞれ60回だったり80回だったりという回数を重ねて訪問だったり電話で促しているところですけれども、なかなか不在で会えなかったりとか、電話がつながらなく、電話が止まっていたりということもいろいろありまして、なかなかつかなかったということで時期が遅れたということもございます。

加藤委員

 会えないからって、1回でも全く会えないと使用許可取消しには至れないということなんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 全く会えないからということはなく、きちんと御説明をしてということの段取りは踏んでいるところではございます。

加藤委員

 それだったら5年ぐらいずっと住宅を貸していていいのかということになってしまうわけですけども、その辺、やりようがもっとあったのかなと思うんですけど。ほかのケースでこういうのがあるんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 ほかのケース、区営住宅でということですか。最近ではこれ以外には、このような滞納はございませんが、今、滞納整理に関しましては、職員のほうでマニュアルをつくる等でしっかり、滞納がこのように続かないように対応しているところではございます。

加藤委員

 事案が10年前ということで、マニュアルができる前だったということですね。今だったらこういうふうにならないように再発防止には努めている。その当時と今ではどこが変わってきているんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 条例だったり要綱だったりということ、変わりは特にはない状態でございます。

加藤委員

 今マニュアルをつくって改善していると言ったので、運用のところなんでしょうけど、条例とかにはないんでしょうけど、運用としてどこに工夫をなさって、そういう滞納されることがなくなったのか。そのことを教えていただきたいんですけど。

池内都市基盤部住宅課長

 この使用する方にもよるんだとは思うんですけれども、滞納されているというところからは、職員による聞き取りだったり、どうして滞納したということは現在は事細かに事情を聞いたりとか、あと相談に乗ったりというところは行っているところでございます。10年前のこの件に関しましてどうだったかというところは、すみません、今のところは把握していないと思います。

加藤委員

 10年前で各担当者もいない状況で、文書から察することしかできないような状況なのかもしれませんけれども、今後そういうことがないようにさらなる検討をしていただければと思います。

久保委員

 すみません。聞き漏らしてしまったのかもしれないんですが、平成23年5月に退去で、今回この債権放棄の議案が出てきていますが、この10年間かかって今日に至ったというのはなぜなんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらは使用許可を取消ししたのが平成21年ということです。明渡しをしたのが平成21年9月ということと、判決が出るというところが平成22年というところ、強制執行が平成23年5月というところです。そこから相続人のほうが放棄をして、時効が発生して10年ということで今回に至る状態になっております。

委員長

 他に質疑ありませんか。よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩します。

 

(午後1時32分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時32分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより第24号議案の採決を行います。

 お諮りします。第24号議案、債権の放棄についてを原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第24号議案の審査を終了します。

 それでは、所管事項の報告を受けます。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時33分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時34分)

 

 初めに、1番、新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況について御報告申し上げます。(資料3)

 本報告は、主に総務委員会に係るものでございますが、関連で全常任委員会に報告するものでございます。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、区では、これまで感染拡大防止とともに、医療、生活、経済を支援する対策を講じてきました。この中で当委員会に関わる新たな部分について御報告いたします。前回の御報告から新たに変更した箇所でございます。3.「経済の再生に向け事業者を支える」箇所になります。3-2「公共交通事業者への支援」で407万円の事業費でございます。これは区内路線バスの感染症拡大防止対策経費に係るものでございます。現在、補助の実施に向け準備を進めてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

竹村委員

 1点確認というか、お聞かせいただきたいんですが、3の「経済の再生に向け事業者を支える」とありまして、3-2の「公共交通事業者への支援」ということで、これ、取組状況は2月26日となっておるんですけれども、一番最近の状況はどのようになっておるんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 一番最近の状況でも、現在、事業者へ向けて調整を進めているところでございます。

竹村委員

 ありがとうございます。

 この2月26日から本日に至るまでに、こういう状況下ですから直接会ってというのは難しいと思うんですけれども、何らかのやり取りといいましょうか、会議体などの話合いなどが持たれたのか。もしありましたらお教えください。

安田都市基盤部都市計画課長

 具体的には、路線バスの事業者、区内に営業所を持つ事業者と調整に入ってございまして、これに向けて具体的な申請等対応しているところでございます。

竹村委員

 細かい重箱の隅をつつくような話はしたくはないんですけども、具体的には何回とは言えないまでも、具体的な話合いは複数回、それから複数事業者と持たれているという解釈でよろしいでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 今の質問に関連してですけれども、補正予算を審議している際に、周辺自治体とも連携するような話があったと思うんですけど、その辺の連携はどうなっているかお聞かせください。

安田都市基盤部都市計画課長

 隣接する周辺自治体と情報交換しまして、例えば杉並区、練馬区とか同様な形でやっているということで聞いております。

加藤委員

 渋谷区とかは入っていないんですか。杉並区、練馬区のみなんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 区内に営業所を持つ事業者が中心でございますので、そういった対応です。

委員長

 他に質疑ありませんか。よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、中野区基本計画(素案)についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、中野区基本計画(素案)について、当委員会所管分について御報告申し上げます。

(資料4)

 本報告は、総務委員会が所管でございますが、関連で全常任委員会に御説明するものでございます。

 区は、現在、中野区基本計画改定に向けた検討等を進めてきましたけれども、このたび素案を作成しましたので御報告するものでございます。

 まず1番目、中野区基本計画(素案)でございます。

 (1)構成でございます。第1章から第5章まで、第1章が計画の基本的な考え方、第2章は策定の背景、第3章は重点プロジェクト、第4章は基本目標別の政策・施策、第5章は区政運営の基本方針の章構成でございます。さらに、参考資料1から3がついてございます。

 (2)中野区基本計画(素案たたき台)から中野区基本計画(素案)への主な変更点でございます。恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。横組みの表でございます。表に記載のとおりでございますが、当委員会に関わるものとしては、表の1番目の第3章、重点プロジェクト「活力ある持続可能なまちの実現」に関するもので、こちらは後ほどまちづくり推進部から御説明いたします。

 次に、当委員会に関わるものとしては、基本目標4「安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまち」に関するものでございます。こちらは表の6ページになります。恐れ入りますが、6ページをお開き願います。このうち、表の中ほどの施策46「住宅ストックの質の向上、適切な維持管理及び有効活用の推進」に関する箇所の成果目標と目標値のうち、空き家の棟数について目標値を精査し修正したものでございます。こちらは別紙2の計画(素案)の中の247ページ等に記載してございます。目標値は、たたき台では410棟でございましたが、380棟に修正してございます。

 その他に関しましては文言の修正が若干ございますけれども、主な項目は以上でございます。

 続きまして、まちづくり推進部から御報告をお願いします。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、私から、第3章、重点プロジェクトの3「活力ある持続可能なまちの実現」と第4章の基本目標別の政策・施策のうち、まちづくり推進部関連分の主な変更点について報告いたします。

 33ページ、「重点プロジェクトとは」を御覧ください。上から四つ目の白丸、「重点プロジェクトの推進にあたっては、」以降のくだりを新たに追記いたしました。

 次に、47ページ、「プロジェクト設定の背景」を御覧ください。三つ目の段落、「また、活力ある持続可能なまちの実現に向けては、」の部分の2行目に「さらには子育て先進区や地域包括ケア体制の実現を見据え、各地区のまちづくりによる都市基盤の創出・再生とあわせて、ユニバーサルデザインのまちづくりの推進、」を追記いたしました。また、次の段落に「にぎわいや活力あるまちを持続、発展させていくためには、」のくだりを追記いたしました。

 50ページを御覧ください。②「活力の再生と創出に向けたまちづくりを進めます」の項の対応すべき課題の1行目に「各駅周辺及び区全域におけるユニバーサルデザインのまちづくりの推進」を新たに記載いたしました。また、同ページの二つ目の白丸、「西武新宿線連続立体交差事業を契機としたまちの魅力の向上」の項の中段に「環境性・防災性の向上」を追記いたしました。

 51ページを御覧ください。今回の素案では、重点プロジェクトと主な関連事業と主な関連施策の二つを新たな項目に設定し、事業や施策などの関連を明記いたしました。

 次に、52ページを御覧ください。③「脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりを展開します」の項の二つ目の白丸、「区有施設や行政活動における脱炭素化を率先して進めます」の全文を記載のとおり変更いたしました。そして、前の項目と同様、53ページに重点ポイントと主な関連事業と主な関連施策を新たに記載しております。

 次に、第4章、基本目標別の政策・施策の61ページ、基本目標1「人と人がつながり、新たな活力が生み出されるまち」を御覧ください。

 97ページ、政策5「東京の新たな活力とにぎわいを世界に発信する」のうち、98ページの施策10「中野駅周辺における新たな魅力や価値の創出・発信」と101ページの施策11「中野駅周辺まちづくりにおける都市基盤の整備と多様な都市機能の誘導」がまちづくり推進部の関連する施策となります。このうち変更点でございますが、99ページの施策指標と目標値の項目を御覧ください。下段の指標、中野駅の乗車人員の2025年度目標値を記載のとおり上方修正いたしました。

 次に、100ページ、「事業の展開」の項目を御覧ください。二つ目に記載の事業「(仮称)中野駅周辺エリアマネジメント協議会設置」以降の事業について、展開の記載を見直しました。

 227ページ、基本目標4「安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまち」を御覧ください。229ページの政策16「災害に強く回復力のあるまちづくりを進める」のうち、230ページ、施策42「防災まちづくりの推進」、239ページの政策17「時代の変化に対応したまちづくりを進める」のうち、240ページ、施策44「西武新宿線連続立体交差事業を契機としたまちづくりの推進」、244ページ、施策45「各地区の特性に応じたまちづくりの推進」、265ページ、政策19「環境負荷の少ない持続可能なまちをつくる」のうち、266ページ、施策51「脱炭素社会の推進と気候変動への適応」がまちづくり推進部の関連する施策となります。このうち変更点でございますが、266ページの「現状と課題」の項を御覧ください。二つ目の黒丸にある気候変動に関する予測を記載のとおり見直しました。最後に、267ページの成果指標と目標値を御覧ください。上段の指標、区内の二酸化炭素排出量の2025年度目標値を記載のとおり上方修正いたしました。

 私からの報告は以上です。

安田都市基盤部都市計画課長

 以上が素案に書いてあるところでございます。本文は後ほど御参照いただけたらと思います。

 なお、参考資料2につきましては、基本計画の体系図が添付されてございます。施策との関係を示してございますので、後ほど御覧いただければ幸いです。

 表紙にお戻りいただきまして、次に、2、意見交換会等の実施でございます。意見交換会を区民と区長のタウンミーティングとして、日程表のとおり、4月3日(土曜日)から4月13日(火曜日)の6回、新型コロナウイルス等の感染症拡大に留意し、事前申込制、各回に定数を設けるなど工夫して実施する予定でございます。

 (2)関係団体からの意見聴取でございます。3月22日から4月23日の期間におきまして意見聴取を行う予定でございます。

 また、(3)電子メール、ファクス、区のホームページにより4月13日まで意見を募集いたします。

 (4)周知方法でございます。区報3月20日号や区のホームページ等により区民等への周知を図ってまいります。

 3、今後のスケジュールでございます。令和3年3月及び4月は素案に関する意見交換会、各団体からの意見聴取の実施、6月及び7月には案の報告、その後でございますが、パブリックコメント手続等を経て8月に基本計画の策定を行う予定でございます。

 以上が報告でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。

加藤委員

 細かい質問がいっぱいになってしまうんですけども。まず、頭紙の裏面の関係団体等からの意見聴取ということなんですけど、関係団体等というのはどういった団体でしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 主に町会、商工会、それに関連するような事業者等の団体でございます。

加藤委員

 中身について触れさせていただきますけれども、この指標の中に幾つか駅の乗降客数というのが入っているわけですけども、この数字が2019年度、コロナが発生する前の数字というところで、コロナ禍においてテレワーク推進する中で乗降客数というのは明らかに減っていく。JRに関しては、電車を動かす時間、終電を早めるとか、そういった中で乗降客数が減っているという中で、言ってしまえば、近年で一番最大値である可能性がある2019年の数字を用いて、今後この数字を増やそうというのは、目標を立てるにはちょっとハードルが高いスタート地点にしているのではないかなと考えるんですけど、その辺、御担当としてはどのようにお考えですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 我々はまちづくりのほうも多く乗降客のほうの指標を行っているところでございますが、委員おっしゃるとおり、コロナの影響というのが見込まれるところでございますけど、まずは具体的に、今後、生活様式なり労働形態なりというところの推計が取れない段階でございますので、現段階といたしましてはこれまでどおり駅の乗降客の人口、そちらのほうをこれまでの考え方に沿って計上させていただいているというところでございます。

加藤委員

 この目標値を高めるために施策をこれから展開しようといったときに、時代というか、社会状況が大きく変わって、電車はそんなに使いませんよといっていても、この数字を上げるためにこういう整備をしましょうといって、でも、結局、電車に誰も乗らないという間違った計画が立てられてしまうんじゃないかということを危惧するわけです。そこら辺をしっかりと、交通の事情が変わっていくというのを勘案したら、ここにこの指標を載せるべきではないんじゃないかな。もう少し考えたほうがいいんじゃないかなというふうに考えるんですけども、あくまでこの成果指標を目指すというのはちょっと危険なミスリードするんではないかなというふうに考えますけど、改めて。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員おっしゃるとおり、今後、生活動向等も変わり、住宅地を抱える駅についても乗降客の変動というのはあることも想定されますが、我々といたしましては、必要な駅周辺の拠点整備、また、そこを拠点とした住宅地の安全性向上、そういったまちづくりを進めることでやはり駅そのものの利用者も増えてくるというところが一つの結果としての指標ということで考えておりますので、今後我々のまちづくりの取組の成果が駅の乗降客だけではなかなかはかりづらいような情勢となった場合には、必要な指標をまた改めて考えていくということで考えております。

加藤委員

 この中野区基本計画のその指標というのは途中で変えられるものなんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらのほうは適宜必要な見直しを行うということで伺っておりますので、今後我々のこのまちづくりの進捗に合わせて、その成果を占うのに妥当な指標がさらに出た場合にはやはり検討すべきだろうということでは所管では考えているところです。

加藤委員

 今まだやっていないかもしれないですけど、総務委員会で基本構想の審議をしようという中で、それを推進するために計画のところがすごい報告の中で議論されていると思うんですけども、その指標が簡単に変えられてしまうというと、そんな計画でいいのかというところで、計画がぶれちゃうと、結局、推進できないんじゃないかなというところがあるわけで、最初からちょっと難しいんじゃないかという指標を持っているわけですよ。といいながらも、御担当がおっしゃるとおりに、じゃ、どこに拠点を置いて、まちづくり、活性化させるんだといったら、やっぱり駅が一番妥当だとは思いますけども。例えば住宅都市中野においては、中野駅周辺にシェアオフィスとかそういうのを増やして、電車は使わないけれども、駅周辺に行けばいろいろ物があったり職場となるスペースだったりカフェがあって、そこで仕事ができるとか、そういったことが考えられると思ったときに、だから、駅周辺の人口というか、来街者というか、その辺の数値ってはかりづらいし、はかれないのかもしれないですけども、最近だと渋谷の本日の人出は何%増えた減ったみたいな、そんな技術があるわけですから。

 今ここの指標でないからしようがないですけど、そういった何か。指標としてちょっと今そぐわないんじゃないかなと思っているので、新しい指標を考えていただかないと。この数字を上げようとするような計画であるんだったら反対せざるを得ないなという局面も出るんじゃないかなと思っていますので、そこら辺はちょっと改善――改善といっても、基本計画を途中で変えるというのもまたいかがなものかと思いますので、基本計画が定まる前にもう一回考えていただきたいなと思います。変えられると言っていますけど、決定する前に変えられるか伺います。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まちづくりに関しましては、この指標人数を達成するというより、むしろこのまちづくりが展開した結果として、その進捗をはかる指標としてこの数字が上がれば、我々の取り組んだまちづくりのほうが成果が出ているんだろうということの確認指標という意味合いで現在載せさせていただいておりまして。ただ、委員おっしゃるとおり、今コロナ禍の中での生活様式だけではなくて、労働環境、労働の体制も随分変わってくるというのがございますが、一方で、なかなかそれを今後5年後、10年後というのを推計する具体的な考え方というのがまだ特定されていない状況でございますので、我々といたしましては、中野区に必要なまちづくりを進める。その進捗の成果を適切にはかれる指標があれば、今後そちらのほうを積極的に適宜皆さんにもお示ししながらまちづくりの進捗を示していきたいということで考えております。

加藤委員 それはたまたまそういう成果がじゃなくて、目標値とちゃんと書いてあるじゃないですか。だから、それをたまたま出た結果と言っちゃ駄目で、その目標値を設定するなら、そのためにやっていくということであって、たまたまの結果じゃなくて、それを目指していくとここに書いてあるじゃないですか。そうしたら目指すんですよね。それがたまたまの結果だったら、こんな計画書要らないじゃないですか。その辺にしておきますけど。

 あと、266ページに、「新型コロナウイルス感染症の影響により、人々の活動が在宅へ移行し、家庭等におけるエネルギー消費量が増加しています。」。こんなことも書いてあって、区全体でどの方向を向いているのか。部署間によってちょっと違うんじゃないかなというのも感じられて、どういう方向を目指していくのか。全方向やらないといけないのが区政ではありますけれども、その辺を区全体でどういうふうに意思統一をしているのかというところを今後もやっていただきたいなと思います。そこはその辺にしておきます。

 次に、252ページ、施策47「まちなかの安全性・快適性の向上」というのがあります。現状データとして、「住まい周辺の生活環境における「景観や街並みについて」の評価」、これは10%前後の数値で、定住意向、転出意向。つまり、それを基に、景観がいいから転入したのか、景観が悪いから転出したのかというような指標なんだと思うんですけど。でも、片やもう1個のほうは、「定住、転出意向理由における「自然や街並み」の選択割合」というところで「よい」と書いてあって、どう読み取ればいいのかなと思って。いずれにせよ、よいと思っている人が7割で、そのほかですけれども、結果的に左の定住・転出意向における街並みの景観というのがあまり理由になっていないんじゃないかなというのがこの図から、よくも悪くもですよ。中野区に対して景観――後で報告があるのかもしれないですけど、景観とかその辺、街並みのところに対して、満足しているのか、特に興味がないのか。評価が小さいというところで、そこら辺が、中野区に求められているところがどういうところなのかというのがこの指標からだとうかがい切れないなというふうに感じるわけです。そういった中で、区としてはこの数字を上げるということは、中野区の景観がいいから中野区に住みたいなという人を増やしたいという意図があって、こういった施策47をつくっているのか。その意図を教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 この後報告いたしますけども、景観政策に対しては具体的な施策を区としては打ち出していないというところが現状であります。ただし、区が定期的に実行している区民意識調査ですね。全体的な中で定住志向や町なかのよさというところで見た場合にこういったアンケート項目がございまして、これが一つ指標になる。ただし、住みやすさとか「まちなかの安全性・快適性の向上」という面では、これだけでは委員おっしゃるとおり計り知れない。多角的に見ていくものでございますけども、一つの指標として全庁的に行っている区民意識調査を参考としたものでございます。

加藤委員

 街並みがいいにこしたことはないですけど、区民がここまで興味を持たれていないのかなというところを、そこから啓蒙していかないと、今後出していくところで区が景観何とか団体になっていっても、なかなか御理解が得られづらいのかなというのをこの表から。その施策とこの計画にのっているものが連動しているんだろうなと思っているので、ちょっとその辺のところについて伺いました。

 あと、258ページ、施策49の「多様なニーズに応じた魅力ある公園の整備」ということですけど、まず伺いたいんですけど、この円グラフの区内の公園や広場の利用頻度というのが週1回以上15.9%、月に1~2日程度15.1%、この数字を足した31というのが右の現状値31.0という理解でよろしいですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 この目標値というのが、1%増やすということなんですけど、何か現実的な気もするような気もします。でも、にしても目標としては低いなというところも感じるんですけど、この意図を教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 これまでの2019年度以前の区民意識調査、そういったものの数値から線を引いていって、そうすると現実的な数値になったというようなところで、目標値になったところでございます。

加藤委員

 現実的なんですけど、公園再整備計画という、これまで全然公園行政に対してメスを入れてこなかった中野区が、やってやろうという段階になってちょっと目標が小さ過ぎるかなというふうに感じるわけですけども。そこら辺に、現実的とは思いつつも、意気込みを感じられないというようなところなんですけど、その辺、御担当はこの数字設定を改めてどう思うか伺います。

林都市基盤部公園緑地課長

 公園、広場の利用率としては現実的な目標値というのを掲げさせていただいているんですけども、その上の利用者満足度65%ということで、公園の利用回数も当然増えていっていただきたいんですけども、使った人が満足いただけるような公園、そういったものを公園再整備計画の中でもつくっていきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 高校を卒業したぐらいに大学なり就職したりすると、ほとんど公園なんて脇目も振らず、まちの景観ぐらいで、利用なんて本当にしない世代で、働いたりすると、社会人になるとそういうものだなというところで、なかなかそこの利用率を上げるのは難しいとは思いますけれども。ただ、そういう人たちもたまには息抜きできるなとか、そういうところをターゲット層にした公園再整備計画なのかなとちょっと思っていたんですけど、そういうものではない。子どもと高齢者のみ――のみとは言わないですけど、に偏重した公園再整備計画になっているのかなというふうに感じたんですけど、どういうことでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 子どもとお年寄りだけでなく、当然、若い世代にも利用していただきたいというような内容にしてまいりたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 その辺は今回報告があるということであれなんですけども、計画としっかりと連動させてやっていただきたいと思います。

久保委員

 先ほどの変更点のところもなんですけれども、ちょっと違うところもお伺いしたいと思っています。

 最初に、50ページのところです。ユニバーサルデザインという記述がされました。これは先日の予算分科会の中でも委員会の中でも様々議論をされてきていたところかと思いますけれども、「各駅周辺及び区全域におけるユニバーサルデザインのまちづくりの推進」ということです。今、西武線も中野駅周辺も様々に整備を行っているところでございまして、駅周辺においては、やはり重点区域といいますか、各駅におけますバリアフリー整備構想も今までありまして、なかなかそこも進まないような状況であるかと思っています。そこに加えてユニバーサルデザインということでまた一つハードルが高くなっていくところなんですけれども、この記述を入れたことによりまして基本計画の中で様々な関連事業ですとか施策自体が大きく影響していくというところはどのようにここにはあるんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 バリアフリー基本構想に定める各駅がありましたけど、ユニバーサルデザインのまちづくり推進計画、こちらも加わって総合的なまちづくりの推進が可能となりまして、これまでは重点整備地域の特定事業ということでありましたけど、そういった意味で各地区で進められるまちづくりに併せて総合的に進められる方向になるということで記載してございます。

久保委員

 ということは、今までは重点整備ということで主立った駅を中心だったところが、総合的に各エリアを決めて、そういった計画を個別に持っていくということですか。要は、これを入れたことによってどのような実効性が生まれるのかというところが知りたいんですが。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回、重点プロジェクトの基本的な考え方でございますけど、やはり多岐にわたる連携でより効果を高めていくところがこの重点プロジェクトの設定のポイントでございますので、そういった意味では、これまでもユニバーサルデザインへの取組というところを行ってきているところでございますが、ここに明記したことでさらに連携が強化されて、より効果的・効率的な取組を行えるようになるということで考えておるところでございます。

久保委員

 その効果的・効率的に取り組める。当然のことながら、これは所管と違うところとも大きく関わってくるというところだと思うんですけれども、じゃ、具体的にはどこをどういうふうに重点的にやっていこうとか、そういった計画は今後生まれてくるということですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 おのおの様々な所管がこのユニバーサルデザインに取り組んでいるところでございますけど、今後、具体的に言えば、それを統括して進行管理する、そういった会議体等も生まれるということで聞いておりますので、そういった中でお互いがお互いの施策を連携して、それぞれ協力し合うことで効率性と効果性が高まっていくんだろうということで考えております。

久保委員

 進行管理をするような組織で、組織横断的に取り組んでいくということで、今後そういったことも考えているというところで、それは、では、まちづくりが中心として行うということではないということなんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらの重点プロジェクトに設定されたものにつきましては、企画部のほうで進行管理等の会議を設けて、その中でまた具体施策についてはそれぞれの所管が中心となって、連携強化を確認しながら進行管理も行って進めていくということで認識しているところです。

久保委員

 その企画部のほうで進行管理を行うということですけれども、まちづくりってすごく長期的な展望に立たなければならないんですけれども、この基本計画ってとても短いスパンで示しているじゃないですか。そういう中でこの進行管理を行っていくというのは、いつがスタート地点になって、どのように計画に示されていくというふうにお考えですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 この重点プロジェクトでございますけど、やはり基本的にはこの5年間の中で実現を目指すというところでございますが、こういったまちづくり系につきましては、やはり長い期間がかかるということがどうしても前提になっております。したがいまして、今回のこの5年間の中では様々福祉的な視点からも含めて関わる部署がそれを共に連携して、横串を刺して取り組めるところが強化して定常的に進められるような状況になるというところが今回まちづくり系では具体的な5年間の中の見込まれるところというところでございます。

 こちらのほうの会議体を設けてお互い共有して進行管理がスタートするのは、年度明けてから早い時期に行っていきたいということで考えているところでございます。

久保委員

 今、当然のことながら長期スパンに立たなければならなくて、その5年間の中では、福祉的なところであるとか様々なところと横串を刺しながら、その次の課題、次の展望に向けてベースとなるようなところを示していくと、そういうふうに考えてよろしいですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

久保委員

 分かりました。

 その下のところに行きます。先ほどの「環境性・防災性の向上」というところが記述をされました。「環境性・防災性の向上」ということで、「安全性・快適性・利便性の向上と環境性・防災性の向上」で、今回記述されてみて、今まで重要な視点が抜け落ちていたんだなというふうに考えたところでありますけれども、ここは、逆に言いますと、今までなぜ抜け落ちていたのか。そして、今回なぜこういった記述が加えられたのか。また、これは今後のまちづくりにどのように関連をしていくのか御説明願います。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 西武新宿線沿線のこのまちづくりの部分のところの追記でございますが、こちらは今、委員おっしゃっていただいたところでございますが、やはり特徴としてはにぎわいの形成なり拠点の整備というところが特に主立った事業ではございますが、当然それを進める中では環境、防災、これの向上も図るということで併せて取り組んでいるところでございます。今回はそちらのほうの記載を改めて追記したというところで、取組としてはこれまでも行っているところでございます。

久保委員

 取組としてはこれまでも行っている。では、具体的にその環境性とか防災性の向上というところでこの西武線のまちづくりではどういったことが目標となっているのか教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 例えば連立事業でございますが、やはり立体交差ということで踏切を解消するとともに沿線道路の整備も進めていくというところです。例えば都市計画道路につきましては、踏切を解消しながら街路を整備するとともに、沿道の例えば延焼遮断帯を形成するなりして防災上の機能を高めるというところであったり、また、面的に地区計画等で取り組む際には、やはり環境というところを今後さらに意識しながら、創出される空地やオープンスペース、その中へ緑地を配置するとか、そういった中でより具体的な環境向上というのにもアプローチするということで考えているところです。

久保委員

 防災性のところはすごくよく分かるんですよね。先ほども踏切が解消をされる。また沿道の整備がされる。それに併せて様々な道路の整備もされていくわけです。空地、オープンスペースができて、緑化推進も図られるというようなところなんですけれども、その空地、オープンスペースって、例えば駅前広場とかそういうイメージなんでしょうか。駅前広場の緑化推進というようなところで、そこら辺のところというのが今後の沼袋ですとか新井薬師駅前が先行して広場整備を行っていくと思いますけれども、そこはどのような計画があるんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今委員おっしゃるお話につきましては、これまでの都市整備の中の基本的な考え方で、やはり必要なオープンスペースを確保して緑地を創出というところで、あと一方で、環境ということを今回特に頭出ししたところがございますので、今後、先般の総括質疑でもお答えさせていただきましたけど、環境未来都市の取組とか、あと環境モデル都市の取組、そういったところで特にまちづくりを契機として実現していくということも多々行われているところがございますので、中野区ではそれをどのように実現できるかというのが今後ここの中で検討されていくべきことということで考えています。

久保委員

 先ほど来、まちづくりは長期にわたるというところもありまして、そういう意味でいきますと、空地やオープンスペースを活用して、また緑地を創出していくというのはどちらかというと仕上げの段階に入ってくるのかなと思うんですね。また、環境というところで例えば再生エネルギーを駅の広場ですとか様々なところで考え方を持っていくというようなところ。現状のところではまだそういったところが西武線のまちづくりの中の駅前広場の考え方などには示されておりませんけれども、そういう方向性を持って今後示していく。そういった計画も持っていくということでよろしいですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 空地の創出、広場整備、そういったところについては今委員おっしゃるとおりでございます。また、環境への貢献というのは、基本的に建物の断熱性なり省エネ性、そこら辺を向上させるというところも一つ大きなところでございます。一方で、中野区でも耐震改修なり、それから不燃化促進という形で、建物そのものにアプローチする取組も行っていますので、さらに環境性との連携を深めることでそちらの向上も図れるんじゃないかというところで、加えてそちらも検討するということで考えております。

久保委員

 ということは、今後、西武線の沿線のまちづくりの中でそういったものを示したものが何か計画として出てくる。そういうふうに考えていていいんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今後、具体的にここの重点プロジェクトに記載されておりますので、やはり面的なまちづくりで取り組む効果というところをしっかりと、こういうことができるというのを検討して、方向性をお示ししていくというところが直近の取組になるということで考えています。

久保委員

 分かりました。

 次に、99ページなんですけれども、「中野駅周辺を利用する際の区民満足度」というのがありまして、現状値が36.3%となっています。不満を感じていない割合となっているんですけれども、そもそもは中野駅周辺を利用する際の区民満足度というのが「中野駅周辺の魅力向上の取組に対する区民の評価を計るため」となっているんです。ただ、この36.3%というのがとても低いようにも思われて、これは何に対しての満足度なんでしょうか。例えば、常々申し上げておりますけれども、中野駅周辺の回遊性であったりとか、駅周辺を利用する際に何をもって満足と感じていらっしゃるか。すみません。この数値自体がよく分からないので御説明ください。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 すみません。今ちょっと手元に調査のあれがないので詳細をお答えしかねているんですけれども、これは何に不満を感じているかということで幾つか選択肢があったと思います。その内訳を確認いたしますと、非常に自転車の交錯が危ないであるとか、駅前の混雑が激しいとか、そういった点に不満を感じていらっしゃる区民の方が多いようだという傾向が読み取れるところです。したがいまして、そういった聞き方をしていってこのような数値が挙がっているということなので、逆に言うと、じゃ、何に魅力を感じるのかといえば、その裏返しと推測すれば、もう少し人と自転車が安全に分離をされているとか、混雑が解消されているとか、そういった環境のこともあるとは思っております。

久保委員

 すみません。ということは、この数字が出てきたのは、不満を感じている数値というのがそもそもあって、それを裏返して見るとこういうことだということなんですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 まず、「不便や不快など不満に感じていることがありますか。」「ある」「特にない」「わからない」、そういう選択肢から選ばれております。さらに、あると答えた方については、その内容は何ですかということで、先ほど申し上げたような選択肢が連なっているといった、そういう聞き方になっているものであります。

久保委員

 それって満足度の数字が出ますか。不便や不快、不満だなと感じている数字のほうが36.3%より大きいということですかね。36.3%て不満を感じていない割合となっているんですよね。違いますか。すみません。私の見方が間違っていますか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 確かに満足度という表現をしているところではございますが、この質問のことで言えば、この36.3%というのは、不満を感じているか――「特にない」、そういうふうにお答えを頂いた方のパーセンテージを拾っているところでございます。したがいまして、委員御指摘のとおり、不満がないイコール魅力を感じているのかというふうに問われてしまいますと、ここで不満として感じていないことであるということ以上には少し言いづらいところがあろうかというふうには思います。

久保委員

 むしろ区民の皆さんにとっては、じゃ、中野駅周辺の自転車のことであったりとか混雑であったりとか、そこが解消してほしいポイントなんだと思うんですよ。なので、そこに不満を感じているんだったら、そこを不満と感じている人の割合が減っていくということが重要なんじゃないかなと思うんですね。今言われているのは、私は全く数値として捉え方は間違っていると思うんですけど、それ、どうなんですか。本当に駅周辺の利便性であったりとか、快適な空間を創出していくということであったならば、まずはこの不満に感じているところを解消していくことこそが重要ではないかと思うんですけど、それはいかがお考えですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 委員の御指摘、まさにそのとおりというふうに感じるところがございます。これまで私どもとしては不満を感じていない割合を高めるということをもって、委員の御指摘の裏返しの見方でこの指標を設定をしていたところがございます。

久保委員

 すみません。これ、区民の方たちが御覧になって、何を指してどういうふうにと全く分からないと思うんですよね。今、課長もお認めになられているように、この現状値というのがそもそも現状を示していないと思いますし、現状値に即していないような形で幾ら目標値を定めても意味がないのではないかなと思います。できれば、ここのところは、不便に感じていたりとか不快に感じていたりとか、そういうところを解消していくということこそが中野駅周辺のまちづくりでは非常に重要なポイントだと思いますので、そこをもう少し、本当に現状の課題と、そして今後の目標というところが分かるようにお示しいただきたいと思いますが、いかがですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 こういったものをつくったときに区民の方が分かりにくいと感じてしまってはそもそも設定の意味が非常に薄れてしまうところがあろうかと思います。御指摘のとおり、もっと分かりやすい設定の仕方、表現の仕方、これをまた検討したいと思います。

久保委員

 お願いいたします。

 あと、249ページです。ここも「定住意向理由として「家の広さなど居住環境がよい」を選択した区民の割合」が12.4%ということで、「住宅に関する区民の実感を計るため」となっていて、目標が15%となっています。これも、家の広さ、居住環境を選択した区民の割合のもともとの数字の捉え方もですし、この目標を示して、では、どうしていくのかというところが私にはよく分かりません。これはどういうことなんでしょう。

安田都市基盤部都市計画課長

 定住意向の理由として家の広さ、居住水準という項目がありまして、住宅白書なんかでも載せているところでございますけども、一つの住宅に関する目標をはかる際の視点であります。ただし、居住環境がよいということだと、周辺の住まう環境というのでもう一つ別な指標が必要なのかなとは感じているところでございます。

久保委員

 ということは、居住水準を高めていくためには、もう少し違う目標といいますか、指標というのが必要ということだと、ここは変わるんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 この数値を定める際に、基本構想の担当とさんざん議論してきたところでございますけども、住環境の指標を表すものとして必ずしも広さだけじゃないし、広さを中野区内で広げていくというのはやはりそれだけじゃおかしいんじゃないかなということもありまして、さんざん議論しているところでございます。こういう形になっていますけども、そういったことを含めてさらにまた担当に伝えていきたいと思います。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらの広さに関するものですけれども、意向調査としましては、広さなど住環境がよいと選択した区民の割合ということで、実感をはかるためということで載せさせていただいています。ただ、ハード面に関しましては、建築基準法だったりとか、あと様々な問題がございます。そのうちでまた広さなど居住環境がよいということで、「など」というところに関しましては住宅の整備だったりは検討していくというところで、数値的には15%ということで書かせていただいているところでございます。

久保委員

 なかなか家の広さって、じゃ、区としてどうするのと思うんですよね。敷地面積ですとか床面積の広い住宅を誘致するのかとか、そういうことではないんだと思うから、やっぱり区が今後やっていこうとしている住宅施策に即した形でここは数値とか示していかないと、今後の住宅マスタープランだったりとかとそぐわなくなっちゃうんじゃないかなと思うんです。だから、これはこれで数字としてあるんだと思うんですよね。なかなか中野区内では十分な居住面積が取れないからほかのところに引っ越していくというのは大きな理由ではあるんだけれども、そこを行政としてどうするかというのはまたちょっと課題として違ってきているんじゃないかなと思うので、ここは少し考えていただきたいなと思いますが、いかがですか。

池内都市基盤部住宅課長

 そもそも成果指標、そもそもあるものに関してのテーマというか、「家の広さなど」ということを書いてあるところでございますけれども、行政として広さの確保できた住宅がどれだけ行政で造れるかというと、そんな問題は今現状できますともできませんとも言えません。なので、これは実態に沿って、成果指標としてきちんとはかれるものに関して、勉強、検討していきたいと考えております。

久保委員

 よろしくお願いいたします。

 230ページです。すみません、ちょっと飛ばしてしまいました。「防災まちづくりの方針が定まっていない地区もあります。」というふうに書いてあります。本当にこの数年間、中野区は木密解消ですとか防災まちづくりにすごい勢いで取り組んできたなというところは高く評価をしているところなんですが、それでもやはり「地域危険度の高いエリアで防災まちづくりの方針が定まっていない地区」というのは多く見受けられると思います。具体的にはこれはどこの地区を指しているのか。また、今後、方針が定まっていない地区に対してどういったアプローチをしていくのか教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回定めている指標につきましては、まず事業化しているエリア、こちらの目標値のほうを定めさせていただいているところでございます。今後、事業が行われていない地域危険度の高いエリアにつきましては、過日、当委員会でも御報告させていただいたとおり、特に若宮、野方というエリアが危険度が高いということで特定されておりますので、それについて改善できる手法を来年度以降も継続して検討していくということで考えております。

久保委員

 これ、本当に期間が短いので、そこのところの例えば若宮、野方って常々言われているエリアなんですけれども、それで防災まちづくり、どういう方針を示していくかというところまで、ここまでなかなか基本計画には記述ができないのかもしれませんけれども、でも、具体的などこかという特定したエリアがあると思うので、そこを今後検討していくということであれば、地区名ですとかも出されていったほうがより具体的に今後計画が進められるのではないかと思いますので、そこも御検討いただきたいと思いますが、いかがですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 地域危険度につきましては、現在、東京都のほうが再度市街地の現況等を調査して、また令和4年度に発表、更新するというところが予定されておりますので、今我々は対応準備もしているところでございますが、そちらのほうを併せて適宜やっていきたいなというところでございます。

 あと、一方で、こちらの「事業の展開」というところの部分では今の取組を記載させていただいているところでございます。

小宮山委員

 まずは公園について伺います。258ページ、この中で緑に関する言及がほとんどなくて、公園で緑を増やしていこうという意識があまり感じられません。もうちょっとページをめくっていくと、273ページに「みどりの保全と創出の推進」という施策があるんですけども、ここにおいても「公園」という文字はちょっとはありますけども、公園で緑を増やしていきますという意識はあまり強くは感じられないようになっています。公園の魅力を高めるためにやっぱり緑は重要です。中野区で緑を増やしていくとしたら公園か、あるいは道路ぐらいしか場所がないわけなんです。なので、もし量をなかなか増やせなかったら質を高めていくという工夫をすることも公園ではやりやすいと思うんです。そういった感じでもうちょっと緑に関する言及をしていくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 274ページなんかの「施策の方向性」、一番上のところですけども、「みどりの保全や創出に向けた取組を推進します。」ということで、今後も公園での緑を増やしたり、あるいは保全していったりというようなことは進めていきたいと思います。また、民間での緑ということで、身近な緑を増やす取組というものも推進してまいりたいと考えてございます。

小宮山委員

 そこで、主な取組として三つ挙げられています。一つが「公園施設の適切な配置・改修」、二つ目、「誰もが快適に利用できる環境づくりの推進」、この①番と②番はどんな時代においても公園行政としてやっていかなければいけないことで、言わば当たり前のことだと思うんです。③番目はちょっと新しい取組かなと思うんです。今まで中野区でほとんどやっていなかった新しい取組かなと思うんですけども、中野区が「民間活力」という単語、この4文字を使う場合に主に想定しているのは、例えば日比谷花壇のような大きな事業者、民間の営利業者を想定しているかのように響いてくるんですけども、実際はどうなんでしょう。この「民間活力」、民間という言葉の中に小さな市民のグループとか、あるいは個人とか、そういったものも含んで想定しているのかどうか教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 「民間活力の導入等」というところで、当然、例えば指定管理制度ですとか、あるいはいろいろPark-PFIとか、そういった民間の事業者を導入するということも考えられますし、例えば公園内の花壇ということで、自主管理花壇ということで、そういうところに市民団体の方がいろいろお花とか植物を植えていただいて、公園をきれいにしていく、活性化していく。そういったことも考えられるというふうに思ってございます。

小宮山委員

 でしたら、そこをぜひ明確に書いていただきたいと思うんですね。公園への愛着を高めるためには、そういった公園に区民がどんどん関わっていただくことが公園の魅力を高める、愛着を強めていくことのやり方の一つだと思うんです。例えば、公園の近所に住んでいる人に、公園に勝手に植物を植えちゃったわみたいな話も聞いたことがあります。それをみんな喜んで楽しそうに言っているんですね。そういったことをちゃんと制度的にも認めてあげることで、もっと公園がより魅力的になっていくんじゃないかなというふうに私は考えますので、民間活力という言葉で済ませるのではなくて、市民の活力みたいなニュアンスの言葉もぜひ付け加えていただければと思います。

 あと、プレーパークについて。158ページを見ると「プレイパーク」についての言及があるんですけども、公園緑地課の名前も書いてあるんですけども、158ページの真ん中辺りの①番にはあるんですが、公園のページ、さっきの258ページ、多様な公園の整備のページには「プレイパーク」という単語がないんです。せっかくプレーパークへの機運が高まっていますし、新たに何かプレーパークをやる民間グループが一つ、放課後子ども教室推進事業で認められたという話も聞いております。今後、プレーパークを中野区も前向きに検討しているんでしょうから、ぜひ魅力ある公園の整備の項目にも入れたらどうかなと思うんですが、いかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 プレーパークについては、我々プレーパーク事業として認識してございまして、そういった事業に対して公園の場の提供とか、そういったことで考えてございます。どこまで細かく書くかというのは今後検討していきたいというふうに考えてございます。

小宮山委員

 あと、生物多様性についてですけども、生物多様性を所管するのは公園緑地課だと認識していますけれども、この基本計画全体の中で生物多様性への言及というものはありますでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 生物多様性については非常に広い概念だと思っておりまして、それぞれの所管に散りばめられているというふうに考えてございます。少なくとも公園緑地課においては、公園の緑とか、あるいは民間の身近な緑、こういったものを推進していくということで、こういったことで生物多様性に寄与するということを考えてございます。

小宮山委員

 よく言いますけど、人間は人間だけで生きているわけではないので、ぜひ生物多様性に関する言及もどこかしら――公園緑地課がやるのか、あるいは環境課がやるのか分かりませんけども、どこかしらで必ず盛り込んでいただきたいと思います。

 中野区では、みどりの基本計画におきまして、平仮名で「みどり」と書いたときの定義を、「みどり」とは、植物のみならず、水や生き物や大気を含む環境全てと定義付けております。273ページも建設委員会でいいんですよね。273ページで「みどり」という平仮名の「みどり」を割と多用しているんですけども、どうもここに書かれている「みどり」というのは植物だけを指しているかのようにしか見えないんです。読めないんですよ。ここで平仮名であえて「みどり」と書いているのに、生き物や水や大気を本当に含んだ単語として使っているのかどうか。その辺りのみどりの基本計画との整合性がどうも取れていないかのように思うんですが、この平仮名で「みどり」と書いたときに、生き物や水や大気を含んでいるのかどうか。その辺りの整合性は取れているのかどうか教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 樹木とか、そういった植物を増やしていくとか保全していく。そういったことによって、そこにすむ動植物、そういったものも保全できるというふうに考えてございます。

小宮山委員

 緑を保全すれば動物とかも保全できるというのはちょっと無理やりかなとは思うんですけども、ぜひ今まで言ったことを前向きに検討していただきたいと要望しておきます。

来住委員

 101ページとその前の98ページですね。98ページでは「中野駅周辺における新たな魅力や価値の創出・発信」、さらに101ページの施策11では「中野駅周辺まちづくりにおける都市基盤の整備と多様な都市機能の誘導」ということで、ただ共通しているのは、「現状と課題」というところの4番目に、それぞれ「新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響が長期化することが予測されますが、」というところから始まっているこの4行は同じことが書かれています。これまで中野駅周辺の計画が出された中でも、当初から中野駅の一極集中型の開発でいいのかということは申し上げてきました。しかし、事業は一方で進んでいるのも実態であります。しかし、昨年来のこの新型コロナウイルス感染症の新たな感染拡大に伴って、改めてこの点について中野駅周辺についてはこの現状から大きな課題ではないかと。したがって、きちんとそこを見据えた内容にすべきではないかということを申し上げて、その2回前の建設委員会でもそのことを申し上げたと思いますが、ここの共通している「また、」というところからのこの認識についてまず伺います。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 この「また、」以降の文書についてはまさにここに記載のとおりの認識を持っているところでございます。まちづくり、長期にわたって基盤を整えて、かつ適切な高度利用を図り、まちの活力を維持継続していこうという狙いがございます。まさに今般のこのコロナの状況を踏まえますと、職住近接の大切さ、またオープンスペースの豊かな活用、この重要さがよりクローズアップをされてきているのかなというふうに思ってございます。駅周辺のまちづくりについては、まさに今後求められるそういった都市の在り方、これを実現するためにもしっかりと着実に進めていくことが大事だというふうに捉えております。

来住委員

 やはり働き方や生活様式が大きく変わってくるだろうと、変わらざるを得ないという状況の下で、この中野駅周辺については、ページで言いますと、103ページから「事業の展開」というのが大きくは12の事業に示されています。確かに当初の事業計画段階では現状のようなこの感染状況というのは予測もできなかったわけですね。生活様式や旅行、観光を含めて、これはもう右肩上がりでまさに上り切っていくだろうということを誰しも思った時代でした。したがって、ここの103ページから104ページにかけて示されている、既に整備工事が完了。工期には完了するというところも幾つもありますね。完了するということは、前から計画されて進められてきて、工期にはその部分、整備工事が完了するというところに到達しているというふうに示されていると思います。

 そこで、しかし、その下のほうの三つの事業ですね。中野四丁目西地区第一種市街地再開発事業はこれから都市計画の決定で、組合設立の認可ということで、今後の問題で、まさに事業の認可を取っていこうというところがこれからなんですね。これはまさに今のコロナの新たなこの事態にやはりきちんと見据えた計画を考えなければいけないんじゃないかということで、さきのサンプラザ、区役所の事業者との基本協定についても、私は、新たな事態を踏まえてきちんと基本協定については考えを、期日をもってやるんではなくて、見定めていく必要があるんじゃないかということを申し上げました。したがって、ここの今現在進んでいる事業、もう事業化されている工事が済んでいるものと、今後、都市計画決定を行っていくものとは、当然先ほど示されている、「将来的な社会の変化に対応できるよう、取組を進めていく」んだという、結論はそうおっしゃっているわけですけど、そうじゃなくて、今のしっかりとこの感染状況の克服ができるのかどうかという状況がまだ定まっていないわけですよ。新種の新たなものも生まれているわけですから。世界的な問題ですから、中野や東京や日本だけで考えられない状況がまさに生まれているわけですから、今後のことについては立ち止まって考えをきちんとまとめながら状況を踏まえる必要があるということを持つならば、こうやってこの5年の計画の中に都市計画決定、例えば中野四丁目西地区第一種市街地再開発事業については、「都市計画決定、組合設立認可」、そしてさらに「建築工事完了は2026年度以降」というところまで書き込んでしまうというような計画では、やはり先ほど言った新型コロナ感染症のわきまえがされていない、認識がされていないんじゃないか。きちんと見定める必要があるんじゃないかということで考えますけども、いかがでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 繰り返しになりますが、こういったコロナの状況を踏まえましても、やはり職住近接のまちづくり、安心安全の基盤づくり、これは着実により必要性が高まっていると認識をしているところでございます。例えば中野四丁目西地区につきましては、今定例会でも一般質問、総括質疑でも頂いているところでございますが、きちんと地域の合意形成の状況、そういったところを踏まえながら適切に事業としては進めていきたい、こう考えてございます。

来住委員

 合意が図られていないので議会でも区に対しての求めがあったというふうに思いますし、ましてや地域のこの組合の皆さんが合意をして設立をして、そしてきちんとそろった形で前にいけるような、まちづくりそのものがそこにあるわけですから、それが今そういう形になっていない中で区がこの5年間の計画の中に落とし込むというのは、その点では大変危惧を感じます。問題だなというふうに思っております。ましてや次の工期のここまで落とし込んで書くことが問題ではないかというふうに思って、これは危惧として申し上げておきます。

 所管ではないかもしれませんが、先ほど報告のあった今後の基本計画の素案についての中でスケジュールが示されています。さらに、意見交換会の日程が六つの区民活動センターとなっているんです。もし分かれば、なぜその6か所という区民活動センターになっているのか。それ以外については検討されていなかったのか。何か分かれば、ちょっと所管外かもしれませんが、お答えください。

委員長

 ちょっとここに関しては所管外になるかと思うんですけど。

来住委員

 お答えできないということですから、お伝え願えればと思いますのでもう少し加えますが、区民と区長のタウンミーティングとして行うということですよね。であるならば、やはり大きな大事な基本計画になりますので、それに付随するもろもろの意見交換が行われると思いますので、地域にとってはとても大事な意見交換にならざるを得ないと思いますので、ぜひ場所の区民活動センターも増やしていただく。それから、4月3日から4月13日、10日間というちょっと限られているので、もう少し意見を区民から酌み取るところは十分、そこはお尻があるということじゃなくて、そのところは丁寧に時間を取って、必要な場所と必要な時間を取って意見交換を、ぜひ意見聴取をしていただきたいというふうに思いますので、それは所管にきちんとお伝えいただければと思います。

安田都市基盤部都市計画課長

 御意見をしっかり所管委員会に伝えていきたいと思います。

 なお、今回の8か所につきましては、前回の新しい中野をつくる10か年計画(第3次)に行ったところと同じというふうに聞いております。

杉山委員

 皆さんるるいろいろやっていただきました。参考にさせていただきましたが、101ページ、「中野駅周辺まちづくりにおける都市基盤の整備」、これに関しましては2025年と目標値を置かれています。「「駅前などの重点的まちづくり」に力を入れていると評価する区民の割合」、それから基盤整備の進捗率、二つ目標値を挙げていますが、2025年に完了していないものがたくさんあると思うんですが、これ、右側に「事業の展開」とありまして、例えば南北通路・橋上駅舎はたしか2026年12月ですよね。駅舎に関してはその10か月後ぐらいでしたっけ。それから、もちろん駅新北口駅前広場もできていない。西口広場に関しては2024年かな。これ、2025年度にできている、できていない、ちょっと教えてもらっていいですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 おおむねもう委員のほうからお話にあったとおり、まず中野駅の西側南北通路・橋上駅舎、これにつきましては2026年12月の供用開始を予定してございます。また、中野駅新北口駅前エリア、この再整備事業につきましては2028年度末の整備完了、また新北口駅前広場につきましては2029年度末の完了を予定してございます。また、囲町につきましては、囲町東地区、これは2024年度末の事業完了、中野二丁目地区、この市街地再開発事業につきましては2023年度末の事業完了、中野三丁目地区土地区画整理事業、これにつきましても2023年度末の完了、こういったところを予定してございます。

杉山委員

 それぞれ五月雨式に出来上がっていく。それぞれの開発ディベロッパーがいらっしゃる。その中で、この間も言いましたけど、今一緒くたに2025年度目標値となっているので、ここに関しては、例えば住みやすくなってきたと感じるとか、そういう目標値をそれぞれ考えていただきたいな。今変えられる変えられないは別にして。ぼそっと進捗が――進捗も確かに大事ですけど、やっぱり完成時期とか違うわけですので、そこら辺、もうちょっと考えていただきたいなというのが一つ要望です。

 「現状と課題」とありまして、今の101ページに現状、例えば歩車分離されていないよとか、乗換えがなかなか難しいですよとか、ちゃんと「現状と課題」を把握していらっしゃるので、この「現状と課題」をいかにエリアごとに解決していくかを目標値に設定していったほうがいいかなと思うんですけど、そこら辺いかがですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 委員おっしゃるように、中野駅周辺につきましては、各地区それぞれの進捗の度合いも異なるところがございます。したがいまして、それぞれの地区の課題と、どういった目標を立てるかということにつきましては、各地区のまちづくり方針等にしっかりと記載をして、それを都市計画に反映させている。地区計画に反映をさせている。そのように進めているところでございます。今回、基本計画として、各地区ごとにブレークダウンしたものをという考え方ももちろんあるかとは思うんですけれども、やはり中野区全体の基本計画として期間を5年に定めて取りまとめるといった趣旨から勘案して、駅周辺の事柄についてはこのような成果指標、目標ということで取りまとめさせていただいたというところで御理解を頂ければと思っております。

杉山委員

 最後にしますけど、やっぱりここは百年に一度のまちづくりで、この基本計画でも書きようがないというのは分かりますね。内容もぼそっと書くしかないので分かるんですけど、それでも目標値に見えないところにも、「主な取組」とか、まちづくりに関しての意思をしっかり入れていっていただければなと思っております。今から直せるかどうか分からないですけど、これは要望でしっかりとやっていただきたいと思います。

小宮山委員

 河川利活用と都市景観について伺います。252ページ辺りを見ますと、253ページの一番上とか、「居心地が良く、歩いて楽しくなるまちなかづくりに向け、土地の高度利用・有効利用を図る」ということが書いてあります。なかなか有効活用できる土地が少ない中野区においてラストフロンティアとも言える手つかずの場所、それが河川じゃないのかなと僕は考えておりまして、場所によっては三面コンクリート張りの河川がいろんなところにあったりします。そこをもうちょっと魅力的にしていくことによって区民が自然や街並みがよいというふうに実感できたりするんじゃないのかなと思うんですけども、でも、この基本計画全体を見ても、河川に対する言及というのはなさそうに思うんですね。もうちょっと河川の利活用について何らかの言及をどこかしらでしていったほうがいいんじゃないか。それが特に景観に関するところじゃないのかなと僕は思うんですけども、それについてはいかがでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 この段階、先ほども繰り返し申し上げているとおり、景観のまちづくり、これからスタートするところでございます。そういった中で、委員おっしゃるとおり、河川の景観軸の活用は非常に重要だと認識しております。この後にも報告しますけれども、景観の作成の創造、つくっていったり、保全したりするポイントとなる中で、これまで新たな景観をつくったり、歴史、文化、それから周辺の街並みと調和した景観と。そういったものに加えて河川、水辺と緑、そういった河川空間も一つポイントとなると思いますので、新たに景観の方針の中に加えていく予定でございますので、御理解をお願いします。

久保委員

 すみません。さっき聞き漏らしてしまって、231ページです。防災まちづくりのところの一番最後の課題のところですが、「新しい生活様式に対応した防災まちづくりを検討していく必要があります。」という記述があります。「新しい生活様式に対応した防災まちづくり」とはどのようなものでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらの記載につきましては、今の防災まちづくりを進めていくに当たっての課題として、やはり新型コロナウイルス感染症の影響というのが大きいというところの視点で書かせていただいているところで、特に住宅地におきましても生活様式の変更というところがまた一つ更新の大きな契機にもなるというようなところで、課題として踏まえさせていただいている記載でございます。

久保委員

 新型コロナの影響によって、新しい生活様式と言われているものがありますが、まちづくりを進めていく上でということですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらの中でいろいろ議論しているのは、例えばこういった防災まちづくりを進めていく中で都市整備手法で地区計画というのが一つ大きな手法なんですけど、今後、地区計画で求められるものについても、通常の市街地の中のオープンスペース、広場、公園、道路の確保というのに併せて、その求められる機能が、やはり新しい生活様式というのを踏まえながら規模と機能が検討されるべきだろうというところは今我々の中でも考えられているところでございます。

久保委員

 ということは、これは町なかのオープンスペースなどを確保していくことを指しているということですか。すみません。その辺がなかなか何を指してどういうことが検討されているのかが分かりづらいので、確認です。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 我々やはり想定しているのは面的なまちづくりに取り組むというところでございますので、この防災の向上ということで、例えば空地確保というところが、繰り返しになりますけど、有効な手法の一つでございますけど、その空地の運用、オープンスペースの運用というところに当たって、こういった生活様式というのが一つ大きく在り方等が影響してくるだろうということで考えているという意味でございます。

久保委員

 「新しい生活様式に対応した防災まちづくり」という記述でなかなかそこまで読み取ることが難しいと思いますので、例えば地区計画などによるオープンスペースの確保ですとか、そこはオープンスペースを確保するということが防災まちづくりの中でも生活様式に即した一つの課題なんだということが分かるように記述をしていただいたほうがいいかと思いますので、また御検討願いたいと思いますが、いかがですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらのほうの記載については、寄せられた御意見、分かりづらいというところを踏まえまして、また内部でその意見を持ち帰らせていただければと思います。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後3時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時20分)

 

安田都市基盤部都市計画課長

 すみません。1点答弁訂正させていただきます。先ほど来住委員から意見交換会の回数、なぜ6か所なのかということを頂きました。前回の10か年の第3次では8回やっているということで矛盾した答弁をしてしまいました。6回にしたところは、区民活動センターでこの時期ワクチン接種がございまして、その関係で6回ということになってございます。訂正させていただきます。

竹村委員

 主な変更点の資料の6ページ、施策46「住宅ストックの質の向上」のところの空き家の棟数についての目標値ということなんですけども、これに絡みまして、こちら基本計画(素案)の248ページの最下段の黒丸のところ、「老朽空き家」とありますけれども、この空き家の建築形態といいましょうか、これは戸建てまたはアパート、集合住宅であるとか、どういったものの種類を指すのでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 空き家の数の数えているものの空き家の種類ということでよろしいでしょうか。一応戸建てということで考えております。

委員長

 この563棟というのは戸建ての件数ということですよね。

池内都市基盤部住宅課長

 戸建ての件数でございます。

竹村委員

 すみません。聞き方が不明瞭だったようで。としますと、563棟であるとか、それから286棟とありますけれども、これは棟という数え方になると、例えば一定の敷地の中に複数の建物が建っていて、でも、棟という表現だとそれもまとめて1棟みたいな数え方があると思うんですけども、そういうことではなくて、戸建ての1軒の数ということでよろしいんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 そのとおりです。

竹村委員

 ありがとうございます。ちょっと表現がどうだったのかなと思って。

 空き家の定義はしっかり明確にしてあるわけなんですけども、このうち特定空家と称されるんでしょうかね。国土交通省的な表現ですと。それはこのC及びDというランクを付けたこの棟数であるという解釈でよろしいでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 中野区において、まず特定空家の条件というか、認定ということはまだ行っていません。なので、C、Dに当たるものが特定空家なのかというところも、まだ認定というか、はかるものがございませんので、お示ししているところは、C、Dが認定空家とイコールとは限らないというところでございます。

竹村委員

 ありがとうございます。

 空き家に関しては、ここの文章でも、老朽化する前に有効活用とありますので、そこは大いに期待したいところなんですけれども。逆に、特定空家と表されるようなそういう建築物が区内にあるとすれば、それは除却であるとか何らかの改善が必要だと思うんですけれども、そこの部分に関しては強く推進していくようなそういう意思というか、計画がこの「有効活用の推進」という中に含まれていると解釈してよろしいんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらにございます「空き家の適正管理」というところのくだりにございますが、「空家等対策の推進に関する特別措置法に基づく手続きにより除却へと導くなど」というところでは、指導だったりというところでは、行政としては促していくような形を取っておるところでございます。

竹村委員

 ありがとうございます。

 このページの「現状と課題」のところの最初のほうに記載があるように、各戸に特に配慮が必要と。特に住居というのは大事な生活の基盤になりますので、そこのところを第三者といいましょうか、住んでいる本人がどのような価値を持って住んでいるか。それを第三者が見て判断してというのはいろいろなハードルがあると思うんですけれども、少なくとも防災まちづくりであるとか、それからこの後出てくるでしょうけども、景観であるとか、区内の住みやすい環境づくりがさらに進むように、この有効活用の推進に関しては期待をしておりますので、こちらは要望とさせていただきます。ありがとうございました。

加藤委員

 239ページの政策17「時代の変化に対応したまちづくりを進める」、この「時代の変化」とは何を意味しているんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 時代の変化につきましては、やはり市街地環境なり、求められるものが変化しているということとか、また、それぞれの例えば世帯構成なり人口特性なりというところも踏まえて、求められるものに対応するというような意味でございます。

加藤委員

 コロナのことも書いてはあるんですけど、そういうことじゃなくて、もっとほかの観点で社会情勢が変わっているというニュアンスでこの項が挙げられているということですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 そもそもは今委員おっしゃるとおりでございまして、ただ一方で、やはりコロナの影響というのが生活様式に大きく影響しているというのがございますので、昨今ではやはりそちらも大きなテーマになるということでございます。

加藤委員

 ここで書いちゃうと何か違和感があったのは、「時代の変化」の中で「西武新宿線の連続立体交差事業を契機とした沿線各駅のまちづくり」とか、そういったものが「時代の変化」というところなんですけど、変化しているというか、変化させている。中野区が主体的に変化させているものに対して対応したまちづくりなのかなと思ったときに、「時代の変化」というよりは、再開発に伴ったまちづくりをするというほうが何かぴんとくるのかなと思って、ちょっとコロナの記載が思い切り書いてあるところがあるのかなと思ってこの文言を見たんですけど、何か違和感というか、しっくりこないというところなんですけど、こういった文言も変えることは可能なんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず、変えられるか変えられないかでございますが、今回素案で今こちらの本委員会のほうに御報告させていただいていますので、当然この寄せられた意見を踏まえてこの素案に反映させるというのが基本になってくると考えております。

 また、「時代の変化に対応したまちづくり」でございますけど、例えば西武新宿線沿線のまちづくりであれば、従来の都市構造としては、駅があって、駅前に商店街があって、さらにそこが住宅地を抱えているというようなのが基本的な構造で、それぞれの構造がやはり時代の変化とともに、今、駅前拠点、生活、住宅地を支えるというところは旧来の形とはまた求められるものも違うというところがございますので、今回この連立を契機とした沿道まちづくりの中では、それを実現して魅力あるまちをつくっていきたいというような考え方でございます。

加藤委員

 全体を通して、各委員からもいろいろ指摘がありますけれども、指標としてそぐわないんじゃないかとか、文言がどうなのかみたいなところなんですけど。そもそもこの計画をつくるに当たって、基本構想担当とはもちろん連携してやっているとは思うんですけど、どうやってこの冊子が出来上がっていくのか。そのプロセスみたいなものをちょっと教えていただきたいんですけど。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらにつきましては、やはり企画部のほうがリードしながら、各項目に分けてまとめて、それを部長級の入った本部会議というところで全庁的に確認して、それに応じてまたそれぞれの組織にフィードバックされながら集約されて方向性が特定されていくと。中の図書としてもこのように固まっていくというような流れでございます。

加藤委員

 その企画部がもちろん中心になっていくんでしょうけど、その辺でそれぞれの政策だったり各項目に関しては、企画部が大体大枠をつくってきて、骨をつくってきて、肉はそれぞれの所管でつくる。そういうイメージなんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今委員おっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 そうしたら、この項目も入れたほうがいいんじゃないのか、この項目はちょっと物によっては区では対応できないから省いてくれとか、そういうような議論というのは全庁的な会議の中で一個一個行われているのか。つまり、現場の声というのがしっかり入っていくものなのかというのが――この酒井区政になってから、ボトムアップと言いながらも、結局、企画部から押しつけられたような状況になっているものが、トップダウン的な動きがかなりある中で、現場の声というのがしっかり反映されているのかどうか。これ、ぱっと見て、あれだけ指摘があって、これでいいのかとみんな、計画としてこれで成り立っているのかというのはちょっと疑問があるところなんですけど、その辺、現場の声がしっかり入っているものなのか。所管の人たちが納得いってこの計画書ができているのか。その辺をちょっと教えてもらっていいですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今、委員御懸念の部分で、やはり我々としても今組織で取り組んでいるもの、それがしっかり行政の基本計画に反映されるようにということで、我々も確認して必要な意見は上げているというところでございます。一方で、基本的な表現のレベルとかそういったものは、個々の事業部署の意見だけではなくて、全庁的な取りまとめの中でレベル感を合わせるという必要から、企画部のほうが主導で表現についてはまとまったところもかなり多いというところでございます。

加藤委員

 先ほど私、しつこいですけど、例えば駅の乗降客数とかなんか、本当にこの指標を使っていいのかなと思うところなんですけど、この指標というのは、所管からこれを使ってくださいと言ったんですか。企画部がこれに入れてくださいと言ったんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらについては、我々の中でも今のコロナ禍の中でこの指標はどうかというところは議論も行われたところです。ただ、こちらについては、これまで取り組んできたまちづくりがこちらの乗降客の指標を、まちづくりが進めば地域がにぎわい、駅がにぎわうというところで一つの指標としてきたところを踏まえまして、今回直ちに変えるだけの具体的な将来の見込みが立っていない状況でございましたので、継続して我々のほうからこの指標を提案したというところでございます。

加藤委員

 でも、この数字って本当に上がるのかなというところが、一時期の中野駅の乗降客数は中野-新宿間で最大3分の2まで減ったと言われている中で、その乗降客数、週5乗っていた人たちはもう週5じゃなくなって減っているとなったときに、その平均化したときに、延べの人数でいったときに絶対にその人数に戻らないんじゃないかなというところを懸念するわけですけども。前回の新しい中野をつくる10か年計画(第3次)のときはお手盛り感があるような指標かなと思ったんですけど、今の指標だと、計測が可能な指標を取りあえず載っけているみたいな感じ。この数字を求めて頑張る。計画の進捗というのを議会がそれでチェックするためにこの成果指標を使われても、ぱっと考えたときに下がることが懸念されますけど、2019年と比較して、途中経過で5年後この数字は下がりましたといったら――例えばですよ。上がるかもしれないですけど、下がったときに、何がいけなかったと答えそうですか。答えられますか。もし下がったらどういうふうに答弁すると想定できますか。答えられますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 一部繰り返しになりますが、まちづくりを進めるということで、市街地環境が改善されて魅力あるまちに更新する。駅前の拠点機能も充実する。その結果、駅の乗降客等の人数が増えると。旧来のまちづくりの進展による効果と、それを占うための指標ということで今回こちらを掲上させていただいておりまして、一方で、我々自身もやはりコロナの影響で生活様式なり働き方改革で大きく変容すると。したがいまして、駅の魅力は向上しても、その変容から駅の乗降客数はそちらの影響のほうで想定とは違ったものが出てくる可能性があるということは認識しております。

 しかし、今の段階で従来のまちづくりとして定めてきたこの指標を直ちに何割に変更するとか、そういうのができない現状もあるというところでございます。

加藤委員

 もう既に言い訳がコロナのせいでとつくような言い訳されちゃったら、これ、指標として成り立たないわけですよ。こんなの計画じゃないよって思うわけですよね。ほかに何か使えそうな数字、これは各鉄道事業者公表資料というのがあるみたいですけれども、ほかにも区民アンケートとかそういったところしか使えないのも分かりますけど、無理に載っける必要があるのか。無理だったら無理やり載っける必要もないと思うんです、成果指標として。計画として達成不可能なものを載っけて、それに近づけようとして、だから、ここだけじゃないですけど、この目標にしようとしたけど、結局いかなくて、この予算を費やせばいくかもしれないというようなところで、その計画、目標値を達成するために無駄な税金が投入されてしまうおそれがあるんじゃないかなと、この基本計画全体に危惧するところなんです。この指標だけじゃないですけど、今のところ私個人の見解としては、この計画書ではちょっと認められないなと思いますので、その辺よくよく御担当のほうで、まだ素案だから間に合うというのであれば、全体的な指標の設定だったり、文章のところもよくよく検討されていただきたいなと思います。これは要望です。

久保委員

 何度も申し訳ないです。256ページの道路舗装改修率のことをお伺いしたいのですが、道路舗装改修率、現状値10となっているんですけれども、これはどういうふうに見ればいいんでしょうか。区道の舗装が改修をされている現状の割合が10%。じゃ、90%は改修されていない。すみません、これ、どういうふうに考えればいいんですか。

井上都市基盤部道路課長

 平成26年に道路ストック総点検を実施しまして、その際にMCI値を測定して、そこから道路の舗装状態の悪い路線から改修していくという計画を立ててございます。それが中野区道路舗装維持管理計画になってございまして、その計画に基づいて改修を行っているところで、2019年現在改修率が10%ということでございます。

久保委員

 その維持管理計画に基づいてどんどん更新をするんだと思うんですけれども、でも、道路って日々傷んでいくじゃないですか。それはこの維持管理計画とその後また路面が傷んだりなんだりっていろんなことがあるんだと思うんですけれども、それ、どのように数値化していくんですか。

井上都市基盤部道路課長

 中野区道路舗装維持管理計画においては、舗装の劣化についても予測を加味した数値になってございまして、それを50年かけて直していくという計画になってございます。

久保委員

 50年かけるんですか。じゃ、今傷んでいますよと。ごめんなさい。50年かけて全ての道路、どういうことですか。じゃ、傷んだものは50年放置されるものがあるというわけじゃないんですよね。これ、どのぐらいのスパンで中野区内の道路全ての舗装の改修率というのは100%になるものなんですか。50年の間にもちろん傷んできて、またすぐ……。何ていうんでしょうかね。なかなか数値は難しいんだと思うんですけれども、平成26年の道路ストックの調査によって維持管理計画ができて、全ての道路をどうしましょうかということが決定をしてきて、それはそもそも何年間で全ての道路の舗装が終わるという見込みなのか。また、新たに発見されたものというのはそこからどういうふうに数値を、目標を定めるときにしていくのか。もしかしたら50年だったら何回もやる道路も出てきますよね。それ、どのように示されるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりで、道路の傷んでいく速度というのが、交通量ですとかバス路線、あるいはあまり通行量の多くない生活道路で、10年ぐらいで舗装が傷んでしまう路線もあれば、30年から50年もつような路線もございますので、その辺りを総合的に見ながら傷んだ舗装を直していく路線を選定しております。その中で、先ほど申し上げましたMCI値、これが今中野区は数値が悪い路線がかなり多くございまして、一般的にMCI値がよくないと言われているものが改善されて、通常、通行するに当たって問題ないような数値に持っていこうとする。要は、道路の管理水準を上げていくというのが目標になってございますので、そういった形で改修率というものが年々よくなっていく。数値が上がっていくというような形で設定しております。

久保委員

 MCI値の悪いという状況があると。悪い状況を改善させていくというのが目標値なのかもしれないんですけれども、一方で、素人目にですよ、傷んでいるように見えるところがある。でも、実はMCI値で見ると、表面だけの話で、道路の構造から見たらそんなに傷んでいるわけではないという考え方もあるんだと思うんです。だから、これって区民から見てすごく分かりにくいですよね。よく中野区の道路は、この間は私道のことをお伝えをいたしましたけれども、区民の目から見ると私道も区道も分からなかったりということがあって、これは当然公道のところを指しているのかと思いますが、その辺りが専門的過ぎてこの数値の見方というのが非常に難しいなと思うんですよね。この数字だけ見ると、一見すると、じゃ、90%の道路は傷んでいるんですねというふうに、最初に言ったように思われるのではないかなと思うんですけれども、何かもう少しこの記述としてこの計画自体が分かりやすく伝えられるという工夫が必要なんじゃないかなと思うんですが、その辺はいかがお考えですか。

井上都市基盤部道路課長

 今委員御指摘のとおり、やはり舗装の管理水準としてはなかなか数字で表すことが難しくなっておりまして、例えばMCI値の3から4の間の路線が何%ですとか、そういった表現もあるとは思いますが、一番簡略化した数値としてこの指標を用いたという経緯がございます。

久保委員

 要は、もったいないと思っちゃっているんです。MCI値で、私もどのぐらいのそれが道路の環境を示している数値かとよく分からないですね。実際には、きっと10%といっても、そこはそういうのではないようにも思うし、やっぱり、中野区の道路の舗装改修率って22%が目標だけれども、それ以外のところは舗装しないのか。路面が傷んでいても放置されるのかと。そのように、区民の方もこれから御覧になられたときに思われてしまうのではないかなと思うんですよね。そこら辺がちょっと事実――これも事実なんでしょうけれども、受け止められる側が感じる部分と大きく異なる数値になってくるのかなと思うので、これはこれで間違っているということではないんだと思いますが、もう少し公表する際には分かりやすい記述、また、どういう点が区民生活においては一番影響があるのかというようなところも含めて、少し記述については御検討いただきたいなと思いますが、いかがでしょう。

井上都市基盤部道路課長

 今委員御指摘の内容を踏まえて今後検討してまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 よろしくお願いいたします。

 道路のバリアフリー化の促進のことで教えていただきたいんですけれども、「歩車道の段差解消、歩道の勾配緩和等のバリアフリー化を推進します。」となっております。これも、様々な道路で歩車道の分離のことでありますとか御相談をさせていただいているところですけれども、やっぱり中野区内は狭小道路が非常に多くて、その中での歩車道の在り方も非常に難しいところかと思います。「歩車道の段差解消」とありますけれども、区道でそもそも歩車道の段差がついていて、要は分離ができているところ自体がそんなに多くないようにも思っているんですけれども、その辺のところが現状どうなのか。また、歩道の勾配についても、これもよく水がたまってですとか、雨水がたまってですとか、勾配があり過ぎて自転車で走っていて危ないんだとかいろんな御相談が来るわけですけれども、ここのところもどうやってバリアフリー化を進めていくのかというと、現状の道路の幅員では解消し切れないようなところもあるのかなと思うのですが、ここはどのようにお考えでしょう。

井上都市基盤部道路課長

 委員御指摘のとおり、現状の歩道と車道の割合、例えば6メートル・2メートルとか、そういった形の道路の幅員構成では、無電柱化を進めていく際にも歩道の幅員が狭いとなかなか無電柱化が難しいといったところで、歩車道の割合を、バランスを今後改善していくというような路線も出てくるというふうに考えてございます。ただ、この歩車道の割合を変えるということは、地域の方の生活にも大変大きな影響を与えることだけではなく、警察等の協議も必要になってございますので、なかなかそこが協議が難しいといったところの現状はございます。

久保委員

 そう思います。道路を例えばこのことによって拡幅しなければいけないとか、すごく大きな問題になってきてしまうんですよね。「道路のバリアフリー化の促進」というところで課題が象徴しているんですけれども、実際にこれをどうするのかといったときに、区内全域にというわけにはいかないと思うので、やはり一定のこの路線をというようなことを定めながら進めていかなければいけないのかなと思います。でないと、やっぱり計画的に進めていくということは無理なのではないかなと思うわけですが、その辺はどのような計画をお持ちでしょう。

安田都市基盤部都市計画課長

 バリアフリー基本構想の中で新しい課題も出てくるかと思います。現状の中では重点整備地域等設けていますけども、今後、例えば無電柱化も含めた景観まちづくりの視点も出てくる。そういったところも見ながら総合的に考えていきたいと思っております。

久保委員

 よろしくお願いいたします。すごく私たちのところには道路のことで御相談というのが区民の方たちから多々あるところですので、よろしくお願いいたします。

 もう1点、すみません、どんどん増えていって恐縮ですけれども、先ほど竹村委員が聞かれていたところなんですが、250ページの「空き家の適正管理」のところです。私もこの248ページの「老朽化する前に不動産市場へ流通するなど有効活用していく必要があります。」という記述にちょっと違和感を持ちました。区はどのように「不動産市場へ流通するなど有効活用していく」のだろうかというところでちょっと違和感を持ったわけですが、250ページの「空き家の適正管理」につきましては具体的な進め方なのかと思います。「民間事業者等との連携により、空き家のデータベースを適切に管理・更新していく」ということがここに書かれてありますが、そもそもこの空き家のデータベースは、区はどのようなデータベースを持っているんでしょうか。また、これを民間事業者と連携を図っていくということになりますと、どういった連携が可能になるのか教えてください。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらの空き家のデータベース、現在中野区で保持しておるものは、中野区の空き家調査に基づいて出たものと、あと職員のほうで現地調査をしたものというところでデータベース化されております。あと、民間事業者とどういうふうに連携をということでは、次年度、民間の活用でということで相談窓口をというところになっており、空き家の所有者だったり、それから近隣の方が空き家に関する問合せを民間の窓口のほうにして、民間のほうで今度流通だったりリフォームだったり、それから管理だったりというところを促すというふうに考えております。

 なお、例えば民間の方が受けた空き家に関してお問合せだったりというところも区のほうに把握するというか、情報共有するということによって区が持っているデータベースを区のほうで更新していくという形を取りたいと考えております。

久保委員

 先日も窓口等でというようなお話もあったわけですけれども、「不動産市場への流通をはじめとした利活用の促進」というところなんですけれども、空き家自体が、空き家発生をして、そのまま放置をされることによって家が傷むのが早くなって老朽化してしまう。そうすると、今度はそこに人が住めるような状況ではなくなってしまうということなんだと思うんですよね。なので、空いた段階で、それをすぐ利活用するように促していくということなのかと思うんですけれども、これ、なかなか行政がそういう促し方をしていくというのが難しいのではないかなと思うんですね。この辺のところをどのようにお考えなのか。要するに、空き家になる前に早めにこれをちゃんと利活用して適正に区民に利用ができるような形にしていくということだと思うのですが、単純な不動産業とは違うと思うので、やはり一定の政策課題を認識した上で、そこを施策として取り組んでいかないとこれはできないことではないかなと思うのですが、その辺いかがお考えでしょう。

池内都市基盤部住宅課長

 委員おっしゃるとおり、空き家になってからじゃ遅い。予防の段階だと空き家になる前からというところは重要だと考えております。今回、民間のほうの専門的な団体にということで委託を考えているという御報告も差し上げておりますけれども、その中では専門団体の中に、不動産関係だけじゃなく、司法関係もございますので、そういった意味では事前に成年後見だったりというところのお話があり、相続の関係だったりというところの一番空き家になりやすい要素のところをケアしていくというところも重要だと考えております。

久保委員

 今、成年後見ということも言われていましたけれども、やはり相続がうまくいかなかったりということが一番空き家が老朽化をしていくという理由になっていくかなと思います。そういったところを今後チームで取り組んでいくということで、それによって中野区の良好な住環境を維持していくということかと思いますので、今チームで進めていくというところが何を意図しているのか。また、この中野区の大きな空き家という課題に対してどういう取組をしていくのかというところをきちっと、この事業をというような形で示せるようなことが重要ではないかなと思うんですけれども、その辺はいかがお考えでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 空き家の取組というところでは、予防だったりというところ、それからチームでやるというところで言えば、予防だったり、それから今後、不動産、要するに流していくところだったり、それから除却になるようにということで行政が担うところだったりというところを、それもチームかなと思うんですけども、役割を分けながら全体的に、今後、居住支援協議会も立ち上がるというところも含めながら、ソフトの面でも、それからハードの面でも御相談に乗れるような体制をつくってしていきたいと考えております。

杉山委員

 すみません。五月雨式でごめんなさい。261ページの50「誰もが利用しやすく、円滑に移動できる交通環境の整備」。いろんな交通対策で、ここに「現状と課題」とありますが、例えば地区によって、今対策を練っている大和町とか、そういうところで交通空白地帯とかの対策とかでその場所のために環境を整備していくとか。あと、シェアサイクルで区内全域的に移動が可能になるとか、バスの路線をうまく考えていくとか、いろんな対策があると思うんですけど。これ、タイトルが「誰もが利用しやすく」という言葉にちょっと違和感が自分としてはあって、多分意味的には区内全部の方々がそれぞれ利用しやすく感じるというような意味だと思うんですけど、対策って適材適所で、どっちかを強くするとどっちか弱くなっちゃうみたいなそういうところがあると思うので、そういうのをそれぞれ手当てしていくというニュアンスだと思うんです。タイトル、どんな感じ、僕も違和感がちょっとあるので。

村田都市基盤部交通政策課長

 「誰もが利用しやすく」といったところでございます。当然、交通の面では、公共交通としてバスとか自転車も含めてですけども、様々な方がいろんな手段で移動するといったところでございます。そういった中で、特定の方がこの手段しか使わないとかいろいろあるかとは思うんですけれども、そういった中で様々な交通手段といったもの、多様な交通手段につきまして利用しやすくなるような環境づくりをしていくといったことで「誰もが」というふうに書かせていただいております。なので、それを実現するといった意味では様々な手段をまた考えていかなければいけないということはありますけども、そういった趣旨でこういうふうに書かせていただいているところでございます。

杉山委員

 さっきお言葉が出ていましたけど、多様な対策で、多様な交通手段で誰もが利用しやすいみたいな感じに受け取れればいいと思うので、そこら辺、ちょっと違和感なきようにお願いしたいということ。

 次の262ページに成果指標「区内移動の快適性に関する満足度」、これは調査が区民に対する調査だと思うんですが、中野区の区内移動の快適性って、ほかに比べてどの程度、既に結構満足度が高かったりするかもしれないし、そうでもない。そこら辺は他区の情報ってお持ちですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 他区の全ての同じ指標のものを調べているというところはございませんで、中野区の区民意識実態調査、こちら、毎年やっているものですけれども、これで毎年はかられているものと。こういったところで毎年やられているので、伸びているとか満足度が高いとかというのもはかりやすいといったところでこういうふうにしているところでございます。

杉山委員

 先ほど来いろいろな目標値に関しましていろんな委員の方がお伝えしていると思います。ここの目標値も、65.3%というものが、満足していらっしゃる方々が65.3%いて、残りに関しては満足していないと分かると思うんですね。そのときに、やっぱり満足していないところにどう手当てしていくのかという切り口というのが大事かなと思っていまして、確かにこの数値で上がっていけば満足度が上がっていくと思うんですけど、全体的に底上げするのか。満足していない人に特化して上げていく。結果的にレベルが上がっていくのか。そういう手法というのはやっぱり戦略とか取組としてここではちょっと見えたほうがいいのかな。全体で底上げしますという感じもそうかもしれないですけども、満足度が低いところに集中して手当てをすることによって区内全体の意識が上がっていくみたいな、そういうことがあるといいのかなと。取組としては、どちらかというと当たり前のように新交通とかシェアサイクルとか自転車活用というキーワードがありますけど、それを平均的にやっていくようなイメージなのか。どこか注力していくのか。それとも土地、さっきの課題のところにあった、地区によっては公共交通の利便性が低いところがあるとか。そういうこの部署の意思をがっと入れていただけるといいのかなと個人的には思います。これはもう要望でいいです。

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、景観方針の基本的な考え方についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、景観方針の基本的な考え方について御報告申し上げます。(資料5)

 区は、本年度、景観方針策定に向けた検討を行ってございます。景観まちづくりの進め方や景観形成に向けたルールづくりに関する基本的な考えを取りまとめたものでございます。

 1番、景観方針策定の目的でございます。中野区が多くの人々を引きつけ、将来にわたって持続的に発展するため、区民や来訪者等が快適さ、美しさを感じ、愛着や誇りを持てる都市景観の創造を目指すものでございます。

 2番目、景観方針の役割でございます。区が目指す都市景観を実現するため、景観まちづくりの目標や基本方針を策定するとともに、良好な景観形成に向けた具体的な指針や進め方を示したガイドラインを定めることにより、計画的な景観まちづくりの推進を図るものでございます。

 3番目、景観都市づくりの主な要素でございます。これまでも報告してございますけれども、良好な景観を構成する主な要素として、1点目が新たな都市景観を創出するもの。2番目が歴史的、文化的景観の保全・育成でございます。3番目で、これまでに加えて新たに設けておりますけど、自然的景観の保全・育成でございます。4番目が周辺と調和した街並み形成の誘導でございます。

 4番目、景観方針の基本的な考え方でございます。こちらは別添資料を基に御説明いたしますので、恐れ入りますが、別添のカラーの資料をお開き願います。

 1番目、景観方針の役割でございますが、黄色の囲みに記載したとおりでございます。

 2番目、景観方針策定の進め方でございます。令和2年度は、区内の主な景観要素、景観特性を整理し、景観まちづくりの方向性、景観誘導や規制手法等を整理してまいります。これらを整理した上で、令和3年度は区の景観まちづくりの目標を盛り込んだ景観方針を策定していきます。また、景観ガイドラインでは、区の景観まちづくりの具体的な指針や施策の検討、推進方法を示すこととしてございます。

 3番目、主な景観要素と景観まちづくりの方向性でございます。こちらは既に説明のとおりでございまして、表に記載のとおりで、景観要素ごとの四つの景観まちづくりの方向性などをお示ししてございます。

 資料の右側、景観誘導・規制に関する手法でございます。良好な景観形成をするために、既存の各法制度において様々な手法が存在しております。区が景観方針やガイドラインを定めることにより、こういった手法を組み合わせ、地域特性を踏まえ、区として自覚を持って景観施策を実施してまいります。すなわち、これらの制度をしっかり使いこなせるよう、景観方針やガイドラインで方向性、枠組みを定めてまいりたいと考えております。

 ページをおめくりいただきまして、景観行政団体への移行でございます。景観行政団体とは景観行政を行う主体であり、区内の景観行政は東京都が今現在行っております。区は、景観行政団体となることで、区の責務、権限において総合的な景観行政を進めることができます。これにより、景観まちづくりへの区民の関心を高め、区民、事業者、区が協働して、区の景観資源等を生かした良好な景観づくりが可能となります。区民が愛着と誇りを持ち、来街者等を引きつける魅力ある都市景観の実現に向け、景観団体を目指し、景観まちづくりを着実に取り組んでいきたいと考えております。

 景観行政団体への移行に向け、期待される効果、事前に必要となる手続はこちらの表に示しているとおりでございます。

 6番目、今後の予定でございます。令和3年度は景観方針を取りまとめ、ガイドラインを策定、景観まちづくりに係る手法、推進方策を整理し、令和4年度に景観団体への移行など、あと学識経験者等の専門家会議を目指し、区として独自の責任で景観まちづくりが進められるよう取り組んでまいりたいと思います。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。

小宮山委員

 先ほども河川について質問をしましたけれども、ここに河川が盛り込まれたということは非常に喜ぶべきことで、今まで中野区はあまり河川に目を向けていなかったところがやっと盛り込まれて、非常にうれしいことであると思います。

 ただ、よくよく読んでみると、河川に沿った空間を想定しているように読めてならないんです。河川沿いの空間だけを意識しているのか。それとも河川そのもの、水、水面とかにでも手を入れることを想定しているのかどうかというところを聞かせていただきたいと思います。前も特別委員会とかで言いましたけども、中野区から神田川沿いに歩いて杉並区に入ると、神田川に急に魚がうじゃうじゃと出てくるんですね。それまで中野区の神田川沿いを歩いていて、神田川は死んだどぶ川かと思っていた。その神田川が同じ川なのに杉並区に入ると急に生き生きとしてくる。やっぱりそういうところに景観であるとか、まちの潤いとかそういったものが出てくると思います。ぜひ河川そのものにも手を入れていただきたいと思うんですが、河川そのものを意識しているのか。それとも河川沿いだけを考えているのか。どっちなのか教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 カラーの資料の3番目の「自然景観の保全・育成」のところで「神田川や妙正寺川など河川沿い」ということで、その一番右側に「景観まちづくりの方向性」として「坂道や高低差など地形を活かすとともに、河川沿いや幹線道路沿いのみどりの軸及び公園や屋敷林などのまとまったみどりを保全・育成し連続させることで、みどり豊かな景観を形成する。」という考え方を一応この中でお示ししてございます。河川公物というか、人工公物としての河川というのは様々な中で権限があって、水害予防もあって、区として簡単に動かせるというものではないので、基本的にはそういったものは原則としてあるままで考えております。

竹村委員

 ちょっと教えていただきたいんですが、これはカラーの資料の裏面でいいんですかね。5「景観行政団体への移行について」の表のところに「事前に必要となる手続き」とあるんですけれども、この「景観アドバイザー」というものは一体どのようなものなんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 景観アドバイザーというものは、「等」と書いてありますけど、やはり景観は様々な価値観がありまして、またデザインの思想も必要になります。学識経験者や専門家、景観のプランナーとか、そういった専門家の知恵を借りること、そういったための選任でございます。

竹村委員

 これは導入の先行事例みたいなものはあるんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 景観行政団体は、市区町村レベルで言いますと全国で七百数十団体あります。そういったところで基本的にやはり専門的に進めていく中で計画を定めたり、規制・誘導方法、地域の特性を生かしてどういうふうにデザインしたらいいのかということで、学識経験者やデザイナーとか交えてやっているということでございます。

竹村委員

 ありがとうございます。

 ただ、この方々がどのような意見を提出していただくのか分かりませんけれども、あくまでも主体は中野区が主導を持って、意思を持って決定する。そういう考え方でよろしいですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほどの基本計画のところでも御説明いたしましたが、やっぱり自覚を持って、しっかりまちづくりを進めていく中のメニューの一つに景観まちづくりというのは非常に重要な概念だと考えておりまして、中野区として自覚を持って、区民啓発をしっかり進めながら進行していく、そういったものでございます。

竹村委員

 ありがとうございます。

 景観を世界で見渡しますといろいろなルールがありまして、例えば北欧の一部地域であるとか、北アメリカの何でしょうかね。例えば表に洗濯物を見えるように干してはならないみたいな、そういうルールがあったりするんですね。ですので、この専門家と言われる皆さんがどんな意見を出すか分かりませんけれども、それはしっかり区が主体的にいろいろな面から考えて最終的に決めていただきたいと思います。これは要望です。

杉山委員

 まず、別添資料の4番、様々な景観誘導と規制に関する手法が書いてありまして、これは、ちょっと質問ですけど、景観方針ガイドラインを定めることでこの制度が利用できる……。

安田都市基盤部都市計画課長

 これらは都市計画法や建築基準法、景観法の中で、あるいは条例ですね。東京のしゃれた街並みづくり推進条例とかありますけれども、そういった制度で自由に活用できるものでございます。景観団体とか景観方針をつくらなくてもできるものでございますけども、やはり一定の方向性、まちづくりの方向性とか枠組み、そういったものを定めることでこういったものが使いやすくなる。そういうことを目指しております。

杉山委員

 裏に、5番のところに景観行政団体、これはちょっと前にも聞きましたけど、中野区は23区で残っている3区のうちの、団体ではないというのを伺ったことがあるんです。この景観行政団体になることを目的としているわけではないですよね。

安田都市基盤部都市計画課長

 景観行政団体になることが目的でなくて、中野区として景観まちづくりをしっかり進めていく、そういった団体となっていく。そういった、中野区独自で区民とともに魅力ある良好な景観を策定していく。その中で1個の通過点ですね。団体になることが目標じゃなくて、そういったものとして手続を進めていきたいというふうに考えております。

杉山委員

 さっきの4番と5番の話、景観方針ガイドラインを定めたことによってこの辺りの制度が使えて、もちろん国費、都費が多いですかね。こういう補助金的なものというのも結構使えるようになるんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 景観に関しては国や東京都の様々なメニューがございます。そちらを使っていくには、ちゃんと区として景観に関する方針や枠組みをしっかり持っていく。そういった中で、例えばまちなかウォーカブル推進事業「居心地が良く歩きたくなるまちなか」づくりなど、たくさんのメニューが国や東京都にもありますので、そういったものを柔軟に使いながら、先ほどの誘導・規制手法も交えてしっかり進めていくということでございます。

杉山委員

 そうしましたら、5番の景観行政団体、これになる手続を踏まえて、この景観行政団体になったらさらに何かメリットってあるんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほどと重なりますけども、区が本気で景観まちづくりを進めていく。そういう中で、例えば東京都の事務だけを受け継ぐ、そういったことではないと思います。しっかりいろんな区の独自の施策も打ち出せる。参加と手法もそういったことで定めていく。先ほどの景観軸として重要なところという中で、今東京都は神田川だけ定めていますけど、例えば妙正寺川に広げていく、そういったことも可能となります。

久保委員

 参考のために、屋敷林て今区内には何件ありますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 答弁保留をお願いします。

委員長

 では、答弁保留で。

久保委員

 じゃ、待ちながら。生産緑地とかだとすぐ数字が出てくるのかと思うんですけれども、屋敷林の定義といいますか、何か定めたものがあるんでしょうか。

委員長

 調べるのに集中していますね。

久保委員

 今まちづくりが進んでいっておりまして、特に中野駅周辺は中野二丁目、中野三丁目、中野四丁目と。後で中野五丁目の報告も出てきますよね。これからできる景観ガイドラインとの整合性が本当に図れていくのかというところが難しいのかなと思っています。難しいというふうになるかどうか分からないんですけれども。基本的には、ガイドラインが優先をされるというよりも、それぞれ西武線のまちづくりや駅周辺のまちづくりがあり、そういった中での一つの尺度というか、考え方というか、そういう形になるのか。それとも景観を優先させていくまちづくりということも検討されているのか。その辺の考え方を教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 むしろこちらの景観方針を定めることで、既存のまちづくり、こちらがもうちょっと多彩に進めていけるような、応援できるような。逆に景観が邪魔するということは、後からつくった計画はそういうことはできませんので、しっかり応援していきたい。中野駅周辺だと広場デザイン計画とか、まさに景観的な視点で進めていますので、そういったものを取り込んでいくというか、応援していくということで考えてございます。

久保委員

 その応援の仕方なんですけれども、景観ガイドラインを持つことによって今までの計画とは違う形で何かが加えられるというか、そういったことですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほどの補助の説明とも重なるんですけども、こういった視点で景観まちづくりの方針ガイドラインを定めることでまちづくりのメニューが増えてくると思うし、それらを魅力的にしていく視点も入ってくる。そういったところの視点を入れていくような方針ガイドラインと考えております。

委員長

 先ほどの答弁保留は出ますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 屋敷林の数でございます。みどりの基本計画では32か所ということで。

久保委員

 みどりの基本計画で、屋敷林て定義はあるんですか。例えば都市計画上こういうものを屋敷林といいますというようなものがあるんでしょうか。屋敷林32というのは、それはどうやって区が掌握されているんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 すみません。保留させてください。

委員長

 答弁保留ですね。保留以外の質問は一旦よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)

加藤委員

 手前みそというか、昔の話ですけど、15年ぐらい前に風景フォーラムという何かイベントがあって、大学の助手をやっていたときにその事務局とかコーディネーターをさせられて、ある川をよくしようかと、景観とかいろいろで環境とか話をしていて、ある人はあるミジンコを1種類守りたいとか、そういう目に見えないものも景観に入れてくるような、そういう環境保護団体みたいな人とかも入ってきて、もめにもめて、最後1個結論を出そうというスケジュールの中で、これの裏面に書いてある水辺や緑や人によるにぎわいとか、この三つのキーワードを並べるとみんなそれなりに納得しちゃうんです。そういう景観ならいいねと。ただ、僕はコーディネートしていて、結局どういうまちにするのか何のイメージも湧かなかったわけですよ。これをやると多分同じことが起こって、当時まだ二十何歳の僕が適当にその場で思いつきで並べた三つでみんな納得したようなものでしたけど、今でもこういう物の言い方なんだなと思ったときに、ちょっと実際が漠然としているなというのが感じられました。

 という中でも、地域地域でその場所場所でいろいろと細かく割ればそれなりの色の特色ができるとは思うんですけど。でも、その中でも、やっぱり俺はこっちがいい、私はこうがいいというふうに意見がなかなか統一できないみたいな場合もあるのかなという中で、この表面の4の策定主体というところで区があったり、土地所有者全員の合意とか、物によっていろいろあるわけですけど。景観をその地域地域で策定していくときにどういうプロセスで決めていくのかというのが、使う制度、手法によって変わってくるんでしょうけど、一般的にどういうふうに。一般的というか、主にはどの手法でやっていくのかとか、イメージがついているのだったら教えていただけますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 こちらのカラーの資料の4番目に様々なメニューがありますし、策定主体も行政であったり土地の所有権者であったり事業者であったり、様々あります。これらが自由につくれるので、じゃ、何でもやっていいかというとなかなか分かりづらいし、景観て、先ほど委員おっしゃるとおり、様々な価値観があってなかなか方向性が見えない。そういったところの一定の枠組みですね。こういった方向で、こういったものを大事に。そういったときに大事になるのは中野区にある景観資源ですかね。ポイントとなるようなものをどういうふうに生かしていくか。あるいは、どういったまちにしていきたいかという、地域に住む人々の意思というのが大事になってくると思いますので、そういったことの方向付け、枠組み、あるいはデザインのヒントとなる。これは台東区の景観ガイドラインですけど、どういったデザインをしていくか、どういったポイントをそれをルールに取り込んでいくか。細かいところですと、葛飾区の景観地区みたいに細かい建築ルールを定めていく。そこまでいけるものなのかというのはやはり地域と事業者と区としっかり話し合って決めていく。ただ、ヒントとなるものをしっかり示していきたいというふうに考えております。

加藤委員

 結局どういう会議体で決められていくか。その対象によって変わってくるとは思うんですけど、地元住民が中心となるような会議体というのは、ここの中でこの土地所有者全員の合意というやつになってくるのかなと思うんですけど、そういうのができた場合は誰が仕切るのか。区が何か仲介として仕切るのか。その中の協定運営委員会のメンバーのみで、メンバーというか、地元住民というか、土地権利者だけで構成されて物が進んでいくのか。その辺を教えてもらえますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 様々考えられます。区として枠組みをつくるということでありまして、方向付けることで、例えば公共事業に対してバリアフリーや無電柱化も含めてこういった方向で公共事業はする。方向性は見せられることができますし、区民独自でやる場合、所有権、そういった場合にメニューですね。こういった街並み形成にこういったルールを使います。全員で合意する。続けるためには、やっぱり一定の運営協議会というのは、これは法制度の中で定められていますので、建築協定だったら建築協定の運営委員会、景観協定だったらそういった運営委員会。あるいは、もうちょっと公共的なものであれば第三者機関としての景観審議会みたいのも設けたりすることは可能ですので、そういったところで様々ありますけど、一定の枠組みの中で方向性を示していけたらというふうに考えております。

来住委員

 3番で「景観都市づくりの主な要素」ということで、①は今動いている中野駅周辺、また西武線などもそうだと思うんですが、いろんな形で事業がもう既に動いているという地域にあります。ただ、②から、特に歴史的、文化的な景観の保全であるとか、自然景観の保全・育成であるとか、②、③、④までは現状の中野区内のいわゆる歴史的、文化的な景観をどう捉えていくのか、実態はどうなのかというようなところをまず区として捉えていかなきゃいけない。地域からもそういう意見を聴取していくということが必要だと思うんですが、まず今後の予定の中で、令和3年と令和4年度以降ということで、令和4年度以降の学識経験者などによる会議体の設置というところまでは示されているんですが、この地域や住民、区民のこれへの関わりというのはどの段階で出てくるんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 まず、中野区でポイントとなる景観資源をどういうふうに見つけていくかということで、今年はそういう整理をしているところでございますけれども、今後、具体的に景観行政を進めるに当たって、景観施策を進めるに当たって、例えば哲学堂やみずのとうという以外にもいろんなポイントとなるものがあると思いますけれども、そういったものを既存の資料だけじゃなくて、やはり区民の意見を聞きながら、例えば都市計画マスタープランの意見交換会の中で、その地域の守りたいものとかそういうのをアンケートで取るなどの手法を考えられますけども、現在のところコロナウイルスで地域で聞けないということで、既存の資料の分析はしているところでございます。

来住委員

 これは古いものですけど、1986年に、35年前に都市計画室が作った中野区のまちづくりハンドブックというのがあります。まちづくり百選というのが紹介されていて、今でももちろん残されている文化的なもの、貴重なものが随分紹介されています。もちろん年代がかなり過ぎていますので、既にもう喪失しているものもあるかと思います。

 まず1点ですけども、この中では、例えば道を造る、緑を増やす、水を生かす、広場を造る。そういう地域からの声も含めてキーワードを設定して、それに基づくまちづくりの方向性を議論してもらい、つくり上げていく。そういう手法で、かなり区民と区とのキャッチボールの中で区民参加が基本になって、みんなでつくり上げていく。そういう手法であったのかなというふうに、ここに到達するまでの考えとしてはあったのかなと思うんですけども、それらは、区長も自ら区民参加を言っておられるわけですし、今後に景観の方針をつくって、それを実際に守り生かしていく上ではやっぱり区民の意思がとても大事だと思うので、それらの一方で計画を進めながらも区民参加という手法をどこで取り入れていくのかということも併せて考えていくべきじゃないかと思いますけど、それはそれでよろしいでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 景観行政を進める中で方針ガイドラインを定めることは、区が総合的に責任を持って主体として進めていく。そういう中で、地域と区民の意識、区民が愛着と誇りを持ち、来街者を引きつける魅力、どういったものかというのは、やはりそういった関係主体で議論していかなくてはいけないし、それらを生かせるような専門的なデザインの知識も必要になると思います。そういったところに関与できるような方針を策定していきたいと考えております。

来住委員

 この冊子でも紹介されているんですが、中野区の中でもたしか今まで2か所ぐらいだったと思うんですが、建築協定区域というのが東中野にも生まれて、それが継承されてはいないんですけども、その過程の中でも、これは建築基準法に基づくものですので、それを地域の中で面として地域の環境を守る。住環境に生かしていく。そういう手法を担保するには、なかなかその地域だけではまとまりにくい要素も当時あったというふうにも聞いています。側面的な行政側のそういういろんな知恵もあって形になっていった経過があるように聞いています。そういう点で、いろんな手法、それからいろんな根拠法令などを生かしながら景観の誘導や規制に結びつけていくということだろうと思いますので、やっぱり地域の中のそういう声や景観を自ら地域が守っていく、生かしていくという場合に、そういう手法をいろいろ地域に、何というんでしょうかね。なかなか難しいとは思うんですが、行政がどう関わるか難しいところですけども、しかし、行政がこういう方向でいっているということを地域の方々にやっぱり一定のアドバイスをしてあげるということは可能なんではないかと思うんですけども、そういうアドバイスのやり方はいろいろあると思うんですけども、そういうことも今後については考えていける。今回のそういう基本的な考え方の中にはそういうものも含んでいるということでよろしいんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほどの繰り返しになりますけど、たくさんのメニューがあって、それらを使いこなせるような方針を定めていきたい、枠組みを定めていきたいという中で、これらを定めることで国や東京都の支援事業を受けられます。そういう中で、例えば専門家、デザイナーの人材派遣、まちづくりの応援ですね。そういったものが東京都の外郭団体や国の中の仕組みにありますので、そういったものも使っていけるようになりますので、非常に役立つのかなというふうに考えております。

委員長

 先ほどの答弁保留のは。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほどの屋敷林の定義でございます。都市整備局の、東京都の基準がございまして、緑確保の総合的な方針というのがあります。その中で屋敷林の定義は、「屋敷を取り囲むように形成された1,000㎡以上の樹林地及び1,000㎡未満であっても、由来や樹種などから「歴史的に地域に尊重されている」と認められる」屋敷の緑ということで、緑確保の総合的な方針は、東京都と特別区と市町村で令和2年7月に策定したものでございます。こちらの定義でございます。失礼いたしました。

久保委員

 ここに「屋敷林」と書いてあるので、書いてあるのだからきっと詳細をつかまれているのだろうと思って伺ったんですね。私、みどりの基本計画のときにも申し上げたりとか、常々、生産緑地の維持保全のことでも申し上げているわけですけれども、ここに「屋敷林などのまとまったみどりを保全・育成し連続させる」と書かれているんですけれども、これ、容易なことではないと思います。民有地なので。先ほど基本計画の中には、中野区の保護樹木のことでしたっけ。何かそんなことが書かれていたんだけれども、やっぱり屋敷林をそのまま維持していくというのは非常に大変なことで、なおかつ、屋敷林のところに別の都市計画がもう既にかかっていたりする場合もあるわけですよね。そういった中でこの景観ガイドラインができたことによって、それを残してほしいというような声が上がってきたときに他の都市計画との整合性も図らなければいけないと思っているんです。ここに書かれたことを全て中野区が計画的に進めていくということはなかなか不可能なことだと思っています。他の自治体では、先日予算の分科会の中でも事例がありましたけれども、違うやり方の、まずはここのところのこの景観を守るというような、そういった計画を一つずつ出しているというような事例もあったりとか、また、地域住民の合意の下にここのまちはこういうふうに景観を定めてつくっていこうというようなことをやっているというところもあるわけなので、全てここにうたったようにするというのは非常に難しいことだと思っているんです。

 私、常々、生産緑地とか屋敷林のことを言っていますが、一方で、警察大学校跡地のときの緑を残すということでの活動があったりとか、せんだっての平和の森公園や哲学堂公園の緑のこともあって、結構、緑というのはそれぞれ皆さん大切に思う方が多いので、いろんなところで難しい問題も発生するものだなというふうに思っているんです。なので、ここで「公園や屋敷林などのまとまったみどりを保全・育成し連続させる」ということが、これが景観ガイドラインで、それが区の考えだというような形にとらわれてしまうと、そういうところでのトラブルが発生しかねないということをちょっと懸念をしておりまして、屋敷林についてはお尋ねをしたところです。その辺についてはどのようにお考えでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 現在、基本的な考え方をまとめているところでございますけれども、既存の法制度にこういった手法があるということで、新たな景観創出、歴史、文化景観の育成、自然景観の保全・育成、周辺街並みの誘導の例として書いております。これがすなわち中野区の方向じゃなくて、こういった制度があるという中での一つということでお考えいただければと思います。

久保委員

 こういう制度がある。その制度をいかに活用するかというところで、本当にこういうこと、みどりの基本計画にも書いてあるんですけれども、実際には保全育成に区は全く関与はしていないと私は思っています。もし本気でそれをやるということになりますと、先ほども住宅のことで相続の問題ということが出てきましたけれども、そういった大きな問題も発生をしてくるということもありますし、様々な地域の運動につながりかねないということを懸念をしておりますので、この景観ガイドラインの中でその辺のところでも、やはりそういった懸念があることについてはきちっと区の考えを一定持った上で進めていただきたいなと思っておりますが、それはいかがでしょう。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員のおっしゃることも含めてしっかり考えていきたいと思います。

委員長

 他に質疑ありませんか。よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 委員会を休憩します。

 

(午後4時47分)

 

委員長

 では、委員会を再開して確認します。

 

(午後4時48分)

 

 それでは、本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次回の委員会は3月15日(月曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後4時49分)