中野区議会建設委員会〔令和3年6月1日〕
建設委員会会議記録
○開会日 令和3年6月1日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後5時04分
○閉会 午後5時38分
○出席委員(9名)
いさ 哲郎委員長
渡辺 たけし副委員長
市川 しんたろう委員
斉藤 ゆり委員
木村 広一委員
小杉 一男委員
いでい 良輔委員
酒井 たくや委員
吉田 康一郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市基盤部長 奈良 浩二
都市基盤部都市計画課長 安田 道孝
まちづくり推進部長 豊川 士朗
中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子
まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆
○事務局職員
書記 若見 元彦
書記 髙橋 万里
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の紹介
○議案
第37号議案 令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)
委員長
定足数に達しましたので、本日の建設委員会を開会します。
(午後5時04分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
初めに、委員会参与の紹介についてです。当委員会の参与ですが、お手元の資料(資料2)のとおりとなっておりますので御承知おきください。
それでは、議事に入ります。
第37号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
本議案は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきください。
それでは、理事者の補足説明を求めます。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
それでは、まちづくり推進部所管分の補足説明をいたします。
議案書の5ページをお開きください。歳出予算の10款まちづくり推進費につきまして、98億6,689万円から811万9,000円を増額し、98億7,500万9,000円とするものでございます。
最初に歳出の内容でございます。
補正予算説明書の30ページ、31ページをお開きください。3項中野駅周辺まちづくり費、1目中野駅周辺まちづくり費の18節負担金補助及び交付金につきまして、811万9,000円を増額するものでございます。これは中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業について、今年の1月に事業認可を得て事業を進めておりますが、このたび施行者である独立行政法人都市再生機構、UR都市機構から令和3年度に公共施設管理者負担金の前倒しでの施行ということで要望がございました。公共施設管理者負担金とは、土地区画整理事業で確保される公共施設について、公共施設の管理者が土地区画整理事業の施行者と協議し、土地区画整理事業に要する費用の全部または一部を負担する金額のことでございます。本地区では、公共施設として駅前広場の部分を整備する街路事業が施行されておりまして、本区画整理事業のこの部分の費用については公共施設管理者として負担することとしております。この前倒しの具体的な内容としましては、本事業に伴いまして移転が必要となります中野税務署の補償費を算定する業務の経費とのことでございます。区としては事業の着実な推進を図るために負担金を支出する必要があると判断したことから増額をするものでございます。
続きまして、補正予算の歳入の内容について御説明をいたします。
12ページ、13ページをお開きください。14款都支出金、2項都補助金、8目まちづくり推進費補助金、5節中野駅周辺地区整備につきまして、202万9,000円を増額するものでございます。これは、先ほど御説明いたしました中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業に係る公共施設管理者負担金の増額に伴うものでございます。
最後に、債務負担行為の補正でございます。
38ページ、39ページをお開きください。中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業に係る公共施設管理者負担金につきましては、区とUR都市機構の間で、令和3年度から令和11年度の9か年にわたる覚書の締結を予定しております。これは国土交通省の通達に基づきまして、土地区画整理事業において公共施設の管理者が負担金を負担する場合には、土地区画整理事業の施行者と公共施設の管理者が覚書を交換するものとされていることにより締結するものでございます。公共施設管理者負担金の総事業費43億7,812万7,000円のうち811万9,000円を令和3年度で補正させていただき、残りの43億7,000万8,000円を限度額とする債務負担行為を設定するものでございます。
以上が補正予算に係る補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
吉田委員
建設委員会は初めてなのでよろしくお願いいたします。
今の御説明の30、31ページの中野駅周辺地区整備の公共施設管理者負担金の件なんですけども、これは要するに、国の税務署の移転と権利変換というか、それに関する事業の一環という理解でいいですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今回、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業としまして、事業の範囲の中に税務署の敷地が入ってございます。ここの中の道路ですとか宅地部分を換地、土地を入れ替えまして今度の拠点施設整備を造る敷地を造るというようなことでございまして、この区画整理事業によってこの税務署の敷地の土地の入れ替え、移転をしていただくということになりますので、その部分の補償費の算定をするというようなことでございます。
吉田委員
あ、なるほどと、そういうことなんだと思うんですが、これが補正予算で今になって出てきたのが何でですかということがちょっと理解できないんですが、この北口の再開発及び都市計画の変更とか決定というのはもう随分前に決まっていて、税務署とのやり取りも随分前から行われていたと思うんですけど、これは当初予算でもなく、何でもなく今になって急に出てきたことの理由を教えてください。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今回のこの土地区画整理事業でございますが、事業認可申請しまして、事業認可が下りたのが今年の1月になってございます。UR都市機構が施行者ということで、いよいよ事業が認可されて事業が始まりまして、UR都市機構がこの事業計画に基づいて進めていくわけなんですけれども、当初のUR都市機構の事業計画では、今年度はそこの補償費算定等の支出は予定をしていなかったというようなところでございます。今年度事業認可をされて、UR都市機構が国と直接調整、交渉を始めたというような中で、国から早期に補償費を算定して金額を知りたいというようなことで要望があったと。そうしたことから前倒しでこの作業を進めていきたいというふうに考えております。
吉田委員
いや、もっと前に組み込んでできなかったんですかということをお聞きしているんですけれども。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区画整理事業が認可されて初めて事業としてはスタートするものなので、都市計画が決まったからすぐに動けるということではなく、その後、事業認可申請をして、事業認可を得て初めて事業が始まるというようなことでございます。その中で、様々これまでも税務署の移転につきましては区として国とも対話をしてきておりますけれども、具体的なその補償費の算定というのはUR都市機構の事業計画の中では令和4年度を予定したということでございまして、令和3年度には見込んでいなかったと。それが今回、国の要望で前倒しで作業をしたいというようなものでございます。
木村委員
前倒しの理由は分かりました。
ちょっと財源構成の確認なんですけども、こちらの38、39ページのほうで、総事業費43億円に対して特定財源が27億円、一般財源が16億円ということなんですけども、これはもう少し詳しいこの特定財源と一般財源の中身というか、財源構成を教えていただけますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
公共施設管理者負担金ということで債務負担をお願いしておりまして、後年度の支出についてということでございますが、ここの区画整理事業については、区画整理事業の範囲の中に、都市計画道路、や広場をつくる街路事業というのが重なっているような形になっておりまして、区画整理事業の中で税務署移転の費用であったり、それから広場をつくる、埋設管を移設して歩行者動線を切り回して、そういった作業を区画整理事業の中でやっていくわけなんですけれども、最終的には道路であったり、広場になるものなので、その区画整理事業の費用を街路事業で補填をする、負担をするというようなことで公共施設管理者負担金という整理になっております。
最終的に街路事業でそこを見込んでいくということでございますので、都市計画道路の街路事業としまして国費が2分の1、それから国費を除いた部分の4分の1が都市計画交付金、残りが財政調整交付金の対応になっているというようなことで、この財源内訳ということになります。
木村委員
今おっしゃったように、この事業は国費が2分の1、都市計画交付金が4分の1、財政調整交付金が4分の1ということなんですけれども、今年度の分は、800万円のうち都支出金、これが大体4分の1ということですかね。とうことは、今回のやつには国費は入っていないということで、この入っていない分は今後どうなるのか教えていただけますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
令和3年度分につきましては800万円ということで御説明をしておりますが、当初の国費の補助金の要望には含めてございませんでしたので、当初予定をしておりませんでしたので、国費の要望はされていないというようなことでございます。ですので、国費要望がないということですと、その800万円の4分の1の200万円が都市計画交付金の対象となるというようなものでございます。都市計画等交付金の対象となるもの以外については財政調整交付金の対応になるというような予定でございます。
酒井委員
僕も全く同じところをお尋ねしたかったんですけれども、債務負担行為は後年度の予算を縛るものであり、そういう中で木村委員からも特定財源、それからこの一般財源の部分を財政調整交付金の財産費相当のところを確認されたんだと思います。
今回、国の都合のほうで税務署の移転補償に関しての算定をって来たわけなんですよ。そうするとこれ、要するに債務負担行為のほうは国費も見込んでいるんですけれども、こちらのほうは、今年度の部分に関しましては一般財源が600万円で都市計画交付金、都支出金は200万円でしょう、国費は見込めていないんですよね。これは当初だったら見込めていたという理解でいいんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
当初の土地区画整理事業の資金計画に基づいて予算をお願いしておりますので、当初から予定をされていれば要望できたということになります。
酒井委員
当初から国のほうに、当区としてはこういうふうに考えていますよというふうに申請していれば見込めていたということだと思うんですけれども、ある種、税務署の早期に算定してくれというところで当区も補正予算を組んでいる中で、こういうのは遡って申請とかそういうのはなかなか難しいんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
一旦この費用について含めずに要望しているので、今後の調整は難しいというふうに聞いております。
吉田委員
今、お二方の委員の質疑でより問題意識が深まったんですけど、つまり、きちんと想定して要望・要求していれば要求できたものが、泥縄的にやったから、いただけるものがもういただけないということですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
当初の事業計画も今後の区画整理事業を進めるに当たって適正につくっていたというふうに思っておりますけれども、その中で国から改めて事業を早く進めるために要望があったというようなことで今回対応したいというふうに考えてございます。
吉田委員
そのお金を出してもらえるはずだったのは国なわけですよね、本当であれば。だから、要するに向こうの要望で早くやるけれども、出せるものを出せるスキームで出せるはずだったのに出してもらえないって、これはちょっと区に対して、区の負担が逆に重くなってしまうわけじゃないですか。そういう交渉というのは、区の側としてはもうちょっと、国も出すものを出していただけるように交通整理はできないんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
当初の計画にのっとって進めたいというふうに我々も考えておりましたけれども、少し事情が変わってきたというところで、できるだけ今出てきたこの事象に対応していきたいというようなものでございます。
吉田委員
事後的にそういうことを交渉というか、調整というか、そういうことは可能なんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
そういった対応は難しいというふうに私は聞いております。
吉田委員
これは急に出てきた話ではなくて、区として一番大事な、中野駅の駅前の再開発ということでいろいろ段取りを組んで、対象者には税務署もあるということも分かって、将来何が起きるということも分かっている中でこの対応は、私は区として最善のやり方を、進め方をしてきたとは思えません。今後こういう報告がないようにしていただきたいんですけど。今後こういうことはやらないでほしいんですけど。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
御指摘の件はよく理解しますので、我々としても適切に事業を推進してまいりたいというふうに考えて進めていきたいというふうに思います。
松前中野駅周辺まちづくり担当部長
冒頭の吉田委員の御説明の際の繰り返しになるんですけれども、そもそも今回の補正は、今年の1月にこちらの区画整理の認可が取れたということで、その事業計画に基づいてこの補償の作業を前倒しでやるということでの補正ということでございます。したがいまして、決して泥縄的であるとか、そういった見込みが不足していたのかというようなことではなくて、純粋に、例えば当初予算編成当時に認可が下りていて、きちんと国費対象になると分かっていれば当然に当初予算に組み込むものでございますが、今回認可のタイミングが当初予算の編成後の1月だったというところを踏まえて、その後の状況を踏まえ今回補正をさせていただいているというものでございます。
吉田委員
経緯は御説明いただいたとおりと思うんですよ。だけど、当初予算できちんと要望していれば、国からの支出というのもあったという御答弁だったので、ちゃんと国からも出資というか、お金がちゃんと出るようなやり方をしてくださいと、こういうことです。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今回補正をお願いしているところには二つ要素がありまして、一つは、この債務負担行為というところでございまして、こちらについては区画整理事業、それから公共施設管理者負担金で負担するところの街路事業、こちらの認可がそれぞれ、区画整理が1月、街路事業の認可変更が4月に下りたというようなことで、改めてその金額が確定をしたということで債務負担行為としてお願いしたいというようなものでございます。
併せて、次年度以降の支出で計画をしていたものについて、国から前倒しで作業してほしいというような要望がございましたので、令和3年度の費用についても併せてお願いをしているというようなことでございます。
斉藤委員
関連して、この事業は令和11年までずっと続いていかれるわけですよね。ということは、毎年毎年、このところ、こちらのところといって負担金が発生していくんだと思うんですけども、それに関してはもう当初予算でずっとやっていけるということで、御参考まで教えてください。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今後、駅前広場等、具体的に整備をしていく、埋設管を移設して道路の舗装をしたりというところが年度ごとに進んでいきますので、そこのところの年度ごとの負担というところが債務負担行為をお願いしている部分になります。その予定どおり進めていきたいというふうには考えてはおりますが、もしかして何か別の変更要素、特別な事象が起きれば、その負担行為の計画を変更するような必要があればまた御説明をしたいというふうに考えております。
斉藤委員
すみません、御参考まで。特別な事象というのは、例えばどういうことを指すのでしょうか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
例えば今後進めていく市街地再開発事業の事業スケジュールが、例えば埋設管の移設工事に時間がかかって全体的に事業が少し延びていってしまうとか、様々そういった変更の要素がこれからもあるのかもしれません。そういったところはきちんとまた御説明をして変更をしていくというふうに考えております。
市川委員
一つ伺いたいんですけど、1年間前倒しされたということなんですけど、1年間前倒しされたのは国の都合だという話がさっきからあったわけですけど、国は何で1年間前倒ししたのかというのは何か分かっていますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
当初、補償費が幾らという提示はもう少し後で、令和4年度でいいのかなというような計画であったかと思うんですけれども、国がその移転先をこれから選定をしていく、検討していくに当たって、実際にどのぐらいお金がもらえるのか、それを早く知りたいというようなことで、そういったことから国の要望により今回前倒しをしたいというふうに考えております。
市川委員
幾らもらえるのかという都合という話なんですけども、1年間算定する時期が変わるとなると、その移転補償費って変わったりしないですか。先ほど本会議の中で長沢議員からもお話があったんですけども、コロナだったりいろんな事情を抱えているじゃないですか。いろんな数値が多分変わってくると思うんですよね。これが変わって、もう一回算定しなきゃいけないよねという話になったらこれどうなのかなという話なんですけど。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
年次によって考え方というか、価値、そこの算定が変わってくる要素はあるかと思いますので、今年度については、まず概算の金額を知りたいということでございますので、概算の金額を算定する費用ということでございます。
市川委員
ということは、来年度以降もう一度算定をするということはあり得るということですよね。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
ゼロからというよりは、今年度の概算金額を補正するというような考え方かと思います。
市川委員
そういうときは、先ほど吉田委員からお話があったように、もし仮に次そういったことが起きた場合は、吉田委員ふうに言うと、取りっぱぐれがないようにしていくということでよろしいですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
令和4年度以降については適正に要望してまいりたいと考えております。
渡辺委員
先ほどからのやり取りの説明を聞いている中でちょっと感じてしまうところが、税務署の移転先、このまま、通常そのまま進めていくと、野村不動産が施行予定者っぽくなって、野村不動産が造った新しいビルの中に税務署が入る可能性が高いと。ただそうだとしても、その造る間、移転先の仮施設を当然見つけなくてはならない。そこに一旦税務署は移転をして、新しくビルが出来たら行くか――ビルになるかどうか分からないですけれども、そういうことが考えられると。その仮移転先という場所を早く見つけないといけないって、私は特別委員会でもさんざん言っているんですが、今の話を聞いていると、今、補償費を税務署が幾らかというのをちょっと聞いてきているから教えるための調査費用ということなんですが、税務署がこれから探すんですか、それとも前々からもう当たりをつけていて、それに対しての何か金額の算定を知りたいとか、その辺がちょっと見えないんですけども。区がもうそういうのを探したり、何か提案したりとかしていたんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今回補正でお願いしている費用というのは、あくまでも今ある税務署の建物の移転の際の補償の費用というようなことの算定費用でございます。費用はそういうことなんですけれども、仮移転につきましては、我々も早く移転先を探して、できるだけ早く事業を進めていきたいというふうに思っておりますが、まだ現在は調整中、協議中でございます。これまでに、我々も税務署の要望を踏まえて、どういったところがいいのか、そういったところは我々としても検討しているというようなことでございます。
委員長
一旦休憩します。
(午後5時30分)
委員長
再開します。
(午後5時30分)
渡辺委員
もう一回確認なんですけども、税務署が転出補償金が分からないとどこに移転していいか分からないとかそういうわけではなくて、区のほうでも、それこそUR都市機構とかでも、もともとその移転先というのはもう探していたと、そういう理解でよろしいんでしょうか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今回の補償費算定がその仮移転とどう条件付けられているか、それはちょっと分かりませんけれども、我々としては仮移転先も鋭意探しておりますし、税務署の今後の事業推進に当たっての補償費算定というところも要望がございましたので、速やかに対応していきたいというふうに考えております。
渡辺委員
その仮移転先が決まった場合、転出補償金とかそういうのも分からないと税務署としても動けないよという、そういうふうなことなんですよね、要は。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
そこのところは、税務署側の考えですので、連動しているかどうかは私にはちょっと分かりません。
渡辺委員
この税務署の移転問題って、ちょっと改めて確認なんですけども、この移転先が決まらなくても、区役所・サンプラザの野村不動産がやっている事業というのは進めることはできるんですか、それともできないんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
税務署の敷地と再整備事業の再開発の予定されている敷地というのは、厳密な意味で言えば敷地は別ですので、税務署が移転して解体されないと再開発の事業が進めないというようなことはございません。ただ一方で、再開発が出来上がったときの交通処理というのは、税務署のところに道路が出来ているというようなことが前提になりますし、税務署のところは中野四季の都市へつながるデッキの整備が予定されているところになります。ですので、直接リンクはしませんけれども、税務署の移転が遅れると区の全体の事業に遅れる可能性が出てくるというようなことでございます。
渡辺委員
要は、税務署の移転先が決まらないと、区役所・サンプラザの施設の解体、その後、建築もできないというようなことなわけなんですよ。であれば、移転先がちゃんと決まってからプロポーザルをかけるなりしていかないと順番おかしいんじゃないのってやっぱり思っちゃうわけですよ、こっちとしては、違いますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
繰り返しになりますが、税務署の敷地と再開発の敷地は別ですので、税務署が解体されないと再開発が進めないということではございません。ただ、間接的には駅前広場の整備、デッキの整備等関係していきますので、新北口全体の事業として見れば影響はあるというようなことでございます。
渡辺委員
じゃあ、税務署の移転先が決まらなくても、区役所・サンプラザは解体して、野村不動産はそのまま工事を進めることができるという認識でいいんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
そこのところは、これから事業計画をつくっていく中で様々交通計画等も協議してまいりますので、そういったところの条件になるかどうかによるというふうに思います。
渡辺委員
ここは大事なところなんですよ。ちょっとはっきりしてもらいたいんです。だから仮に税務署の移転が決まらなくてもこういうやり方で事業を進めることができますよというのがあるのであれば示してもらいたいし、税務署の移転が、場所が決まらない、解体ができないというのであれば一旦ストップするしかないというふうな、そういうことの可能性があるのかどうか、それをはっきり明言してもらわないと、ちょっとここからどう私も質問していいか分からなんですけれども。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
税務署の移転と再開発事業というのは直接ではないけれども連動しておりますので、税務署が移転して解体が進まないと再開発が進まないということではございません。ただ一方で、地区全体の事業としては影響がありますので、それぞれ税務署の箇所の事業進捗、それから再開発のほうの検討状況、それぞれの状況をにらみながら進めていくというふうに考えております。
渡辺委員
私は連動性があるのかなと思っていたんですけども、今の答弁であれば、それは連動性はあるけれども特に影響はないというような答弁と受け止めました。であれば、一応最後にこれは確認なんですけども、きちんと移転先が決まればこの問題はないわけなんですけれども、順調にこの移転先がこの時期までに決まるのであれば特に問題なく全体の事業も進むというような、その移転先がこの時期までに決まれば大丈夫という、そこだけ最後教えてもらっていいですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
新北口駅前エリアの再開発と税務署の移転状況の進捗というところでございますけれども、直接は連動はしないんですけれども、新北口駅前エリアの解体を今令和6年度から想定しているということで再整備事業計画に掲載しております。同様に、令和6年度から税務署についても解体をしていきたいということになりますと、税務署の移転先の工事を令和5年度内にしなければいけないと。その前提となる移転補償の契約を令和4年度にしなければいけないというようなことになりますので、少なくとも令和4年度の前半には移転先が決定していないと全体事業には少し影響が出るというようなことは考えられます。
渡辺委員
じゃあ、来年の今頃までにはもう決めないといけないということであれば、そこに向かってやってください。これは要望です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結します。
それでは意見について伺います。第37号議案について意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、第37号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で第37号議案の審査を終了します。
以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で建設委員会を散会します。
(午後5時38分)