令和3年06月07日中野区議会建設委員会(第2回定例会)
令和3年06月07日中野区議会建設委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔令和3年6月7日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和3年6月7日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後3時49分

 

○出席委員(9名)

 いさ 哲郎委員長

 渡辺 たけし副委員長

 市川 しんたろう委員

 斉藤 ゆり委員

 木村 広一委員

 小杉 一男委員

 いでい 良輔委員

 酒井 たくや委員

 吉田 康一郎委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 都市基盤部公園緑地課長 林 健

 まちづくり推進部長 豊川 士朗

 中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 

○事務局職員

 書記 若見 元彦

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 [1]第43号議案  中野区区道における移動等円滑化の基準に関する条例の一部を改正する条例

○事業概要の説明

○所管事項の報告

 1 中野区基本計画(改定素案)について(都市基盤部、まちづくり推進部)

 2 中野区構造改革実行プログラム(案)について(都市基盤部、まちづくり推進部)

 3 野方駅整備株式会社の経営状況について(都市計画課)

 4 無電柱化事業の進捗状況について(道路課)

 5 議会の委任に基づく専決処分について(道路課)

 6 中野四季の森公園の管理・運営に係るサウンディング型市場調査の結果について(公園緑地課)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日、議会広報番組の再編集のため、J:COM東京・中野からのビデオ撮影の申出がありますが、これを許可することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 本定例会における委員会審査の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時01分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時02分)

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。

 本定例会では、常任委員会の日程が3日間設けられており、本委員会にはお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査すべき案件があります。そこで、休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は議案の審査を受け、続いて事業概要の説明と所管事項の報告を6番まで受け、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次に審査の進め方についてです。所管事項の2番と6番は関連する報告ですので、一括して報告を受けたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なお、審査に当たっては3時頃に休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 [2]第43号議案 、中野区区道における移動等円滑化の基準に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

井上都市基盤部道路課長

 それでは、[3]第43号議案 について、資料を基に補足説明をいたします。(資料2)

 初めに、提案理由と背景ですが、令和2年5月20日に高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部を改正する法律が公布され、令和3年4月1日から施行されました。今回、改正法により改正されたのは、いわゆるバリアフリー法です。中野区区道における移動等円滑化の基準に関する条例は、これに合わせて移動等円滑化のために必要な構造に関する基準を定める省令の一部改正に伴い、中野区の条例の規定を整備する必要が生じたものでございます。

 新旧対照表を御覧ください。この中の右側が現行の規定、左側が改正案となっております。下線の部分が改定する部分です。

 主な改正点を御説明いたします。

 下の中央にありますページ番号で1ページを御覧ください。まず、目次中の章名の一部改正がございます。第2章の「歩道等」の次に「及び自転車歩行者専用道路等の構造」を、第3章の「立体横断施設」、第4章の「乗合自動車停留所」の次にそれぞれ「の構造」を加え、第6章に「旅客特定車両停留施設の構造」が追加され、第7章以降が「移動等円滑化のために必要なその他の施設等」に改められます。第2条以降の各条文の中でも「自転車歩行者専用道路」「旅客特定車両停留施設」が加わります。

 下のページ番号で3ページを御覧ください。こちらの中段からの第6章として「旅客特定車両停留施設の構造」が追加されています。旅客特定車両停留施設とは、バスやタクシー等の旅客の乗降のための道路施設のことで、第23条からページ番号4ページの第30条まで、通路や出入口、エレベーター等、乗降場、運行情報提供設備、便所、券売機について、別途規則で定める基準を満たすものとすることを規定しています。

 下のページ番号で4ページの中段を御覧ください。これまで第6章でありました「移動等円滑化のために必要なその他の施設等」が第7章となり、第31条から第34条までに、先ほどの旅客特定車両停留施設についてもバリアフリーの基準が適合されるということが規定されてございます。

 最後に、本条例の施行時期ですが、公布の日から施行するものです。

 補足説明は以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

市川委員

 御報告ありがとうございました。ちょっと教えてほしいんですけど、旅客特定車両停留施設ということなんですけども、先ほどバス、タクシーということがあったんですけど、もう少し詳しく、例えば例とか、こういうところですよという例を教えていただければ。

井上都市基盤部道路課長

 旅客特定車両停留施設といいますのは、いわゆるバスタ新宿のような旅客の乗降、またはトラック等の貨物の荷下ろし等に、道路上でそれをやってしまうと交通の混雑になってしまいますので、それを緩和する目的として、バスやタクシー等が同時に2両以上停留させる施設で、道路に接して道路管理者が設ける施設のことでございます。

市川委員

 そういう施設は今、中野区内にどれぐらいあるんですか。例えばバスタというと、ちょっと遠距離ですよね、長距離バスとか夜行バスとか、そういったものがとまっているイメージなんですけど、中野区内にそういうターミナルというのはないと思うんですけれども、それに付随する、中野区で今後ですよ、付随する可能性があるとしたら、どういう施設になるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 現在、中野区内には旅客特定車両停留施設というものはございませんで、例えば中野駅の北口や南口にあるものにつきましては、いわゆるバスの停留所が複数あるというような状況になってございます。今後、この旅客特定車両停留施設というのが中野区内に整備されるかどうかということでございますが、現時点では計画等はございませんが、今後、例えば羽田空港や成田空港への空港アクセスバス等の停留所が中野区内でできる可能性もありますので、その点を踏まえて今回条例に加えたものでございます。

市川委員

 羽田のリムジンバスというふうな話があったと思うんですけど、中野区内で言うと今、サンプラザの横にそのリムジンバスがとまったりすると思うんですけど、あそこもたしかバスが2台とか3台ぐらいとまれると思うんですけど、あれも該当するということなんですか。

井上都市基盤部道路課長

 現在、中野駅周辺のバスの停留所につきましては、バス事業者が道路を占用する形で、バス停、あるいは上屋を設置すると。これは道路占用に当たるものでございまして、区が道路管理者として今後バスターミナル等を整備する場合には、この旅客特定車両停留施設というものを活用して整備することも考えられます。

市川委員

 ということは、取り急ぎ今、この第6章の部分ですね、これがなくても取り急ぎ今は影響はないけども、将来のまちづくりに当たって、ユニバーサルデザインとかいろいろあると思うんですけど、そういった計画の中でこういうことが生まれるかもしれないから、あらかじめ準備しておかないといけないよねという予想というか、そういう準備をしているということでよろしいですか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

斉藤委員

 関連してなんですけれども、イメージされているのが国交省のバスタプロジェクトということだと思うんですが、規模感が新宿のバスタとか今の羽田とか、すごく大きいんですが、例えばこれから検討されていく西武新宿線沿線のまちづくりにおいて、例えば、具体的に言えば鷺ノ宮駅周辺のようなところのバスターミナルももうちょっとグレードアップさせて区として考えていくというような可能性はあるんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 あくまでも可能性の話でございますが、区として道路上にこういったバスターミナルを整備する際に、旅客特定車両停留施設という定義に基づいて整備をすることが可能になると。整備するに当たりましては、バリアフリーの基準を設けて、これを適用するというものでございます。

斉藤委員

 分かりました。規模感がちょっと小さくなっても、一応そういうふうなコンセプトでやっていくということが可能だということで理解いたします。

 もう一つ、「自転車歩行者専用道路等」という言葉が、定義が出てまいりますけれども、これが普通の「歩道等」と「自転車歩行者専用道路等」との違いを教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 歩道と申しますのは、車道と歩道というふうに分離されている道路のことを想定しておりまして、こちらの自転車歩行者専用道路というのはあくまでもサイクリングロードのような、自転車と歩行者のためだけに、自転車と歩行者のみが走行する専用の道路のことでございます。

斉藤委員

 ということは、今の中野区でそのような場所はあるんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 中野区内には、歩行者専用道路というものはございますが、自転車と歩行者のための専用道路というものはございません。

斉藤委員

 ということは、参考のためにやはり伺いたいんですけれども、想定するとなると例えば神田川とか妙正寺川などの河川管理用通路などを、もしかしたら豊かな散歩道とか、区民の暮らしが豊かになるようなというような活用ができるのかなとイメージができるんですけれども、例えばそういうことで考えていてよろしいでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 自転車歩行者専用道路といいますのは、道路法の規定に基づく道路でございまして、河川の両岸にある通路につきましては河川管理用通路ということで、河川の管理のための通路でございます。ですので、その河川管理用通路がまず道路法上の道路に指定をして、なおかつ自転車歩行者専用道路というものに整備すれば、可能性としてはございます。

斉藤委員

 いろいろこれからまちづくりが進んでいくと思いますので、様々可能性を秘めつつ、ちょっと期待していきたいと思います。

小杉委員

 今回、バリアフリー法改定を受けての規定整備ということなので、それ自体は高齢者や障害者の移動の促進を図るということで、いいことかと存じます。条例案を見て、やはり私も旅客特定車両停留施設って、どういったものかということが非常に気になりました。新設とか改築する場合は、事業者に適用義務とかが、遵守することが求められるという形ですが、これはやはり今、中野駅の北口・南口にバス停がありますけれども、それが今後、計画がサンプラザとか出てきていますけども、もしこういったバスロータリーが設置されるかどうかということになると、先は分からないんでしょうけども、検討の見通しとかというのは何か、どうなっているのかなと思ったんですけども、いかがなんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 現時点におきましては、中野駅周辺の整備の中で旅客特定車両停留施設というものに基づいて、あるいは新たに整備されるバス停、バスロータリーが旅客特定車両停留施設に該当するかどうかというところですけれども、今のところ、道路附属物として整備する可能性はありますが、旅客特定車両停留施設に該当するかどうかというところについては、現時点では分からないところでございます。

小杉委員

 現時点で分からないということですが、条文を読んでいて思ったんですが、仮定の話ですけど、2条の2項にある災害時の適用除外の項ですけれども、災害時にはこの施設を、どのような場合に利用できることを想定されているのかなと思って、もしこういうのが造られたら、震災とかが起こったら、当然その施設が区として使えるようにするための条項になっているんだと思うんですが、一般的にどういった、やっぱり避難所みたいな形で造られるのかなとちょっと思ったんですが、何かあればと思って、教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 2条の2の規定についてですが、こちらは災害等が発生した際に一時的に仮バス停みたいなものを整備する際には、この基準にのらなくても整備ができるということでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいでしょうか。質疑がなければ、取扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時17分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時18分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 意見、討論、これで終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。[4]第43号議案 、中野区区道における移動等円滑化の基準に関する条例の一部を改正する条例を原案どおり可決するべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で、[5]第43号議案 の審査を終了いたします。

 次に、事業概要の説明を受けます。

 なお、質疑につきましては、後ほど一括して受けたいと思います。

 初めに、都市基盤部の説明をお願いいたします。

奈良都市基盤部長

 それでは、都市基盤部の事業概要につきまして御説明をいたします。お手元の事業概要97ページを御覧いただきたいと思います。(資料3)

 都市基盤部における課は、都市計画課、道路課、公園緑地課、建築課、交通政策課、住宅課の6課でございます。

 都市基盤部の職員数は、管理職7名、その他の職員147名で、合計154名でございます。

 都市基盤部は、区民の暮らしを支える都市の基盤づくりを担う部門として、道路や公園などの都市基盤の着実な整備や計画的な維持管理に取り組むほか、多様なニーズに応じた住宅ストックの活用、利用しやすい交通環境の整備及び魅力ある都市景観の形成など、区民が安全に安心して快適に暮らせるまちの実現を目指しております。

 それでは、初めに都市計画課でございます。庶務係では、部の予算・決算などの部全体に係る事務の調整のほか、都市計画審議会の運営を担当してございます。建築調整係では、建築審査会の運営や中高層建築物に係る紛争の予防、調整などを担当してございます。98ページをお開きいただきたいと思います。都市計画係では、都市計画法に基づく都市計画の基本方針をはじめとする都市計画に関する全般の事務のほか、開発行為の許可や景観方針・ガイドラインの策定などを担当してございます。都市施設担当係長につきましては、道路、公園、河川などの都市施設に関する計画や調整、中野区バリアフリー基本構想に基づく特定事業の推進などを担当してございます。

 99ページを御覧いただきたいと思います。道路課でございます。土木事業調整係では、土木事業の事務調整や土木統計の取りまとめのほか、水防、除雪、雨水流出抑制の管理、計画等を担当してございます。道路占用係では、道路、橋梁、河川等の管理として使用許可や占用許可のほか、屋外広告物の許可などを担当してございます。100ページをお開きいただきたいと思います。道路監察係では、道路の巡回点検による監察、不法占用物等の是正のほか、歩行喫煙やたばこの吸い殻の投げ捨て防止などの路上美化清掃、啓発活動などを担当してございます。道路境界係では、区道、区有通路等の認定、廃止、境界確定のほか、地籍調査などを担当してございます。101ページを御覧いただきたいと思います。道路維持係では、道路、橋梁、河川等の維持補修や私道舗装の助成、街路灯の附属物の設置・補修などを担当してございます。狭あい道路整備係では、狭あい道路の拡幅整備事業を担当してございます。道路整備係では、道路、橋梁、河川等の維持管理計画の作成や計画に基づく工事などを担当してございます。次に、102ページをお開きいただきたいと思います。無電柱化推進係では、無電柱化の推進に関する協議、調整、無電柱化推進計画に基づく工事などを担当しております。新設道路整備係では、新設道路の整備を担当しております。

 103ページを御覧いただきたいと思います。公園緑地課でございます。公園維持・管理係では、公園の財産管理や維持管理などを担当してございます。公園マネジメント係では、公園の新たな運営方法の検討のほか、公園の占用・使用許可等を担当してございます。公園整備係では、公園整備の計画、設計、工事を担当しております。緑化推進係では、みどりの基本計画の進行管理、緑化の普及、啓発などを担当してございます。

 104ページをお開きいただきたいと思います。建築課でございます。管理調整係では、建築確認・許可等の事務手数料の収納や諸証明に係る審査、証明書の発行などを担当してございます。建築審査係では、建築基準法に基づく指導、確認、許可、認定や、次の105ページに移りまして、建築物等の工事管理の指導・検査などを担当してございます。道路判定係では、建築基準法上の道路種別や中心線の判定などを担当してございます。建築安全・安心係では、違反建築物の是正指導や取締り、次の106ページに移りまして、老朽家屋等の調査・指導などを担当しております。耐震化促進係では、耐震改修促進法に基づく指導・認定のほか、木造住宅の耐震診断などを担当してございます。

 108ページをお開きいただきたいと思います。交通政策課でございます。交通政策係では、新たな公共交通サービスの導入の検討や交通政策推進協議会の運営、シェアサイクル事業を担当してございます。自転車対策係では、自転車の放置防止指導や撤去、自転車駐車場の運営などを担当してございます。

 109ページを御覧いただきたいと思います。住宅課でございます。住宅政策係では、住宅施策の調整、区営住宅等の運営、また、住宅施策に係る計画として住宅マスタープランの改定などを担当してございます。居住支援担当係長につきましては、民間賃貸住宅等への住み替え相談や居住支援協議会の運営支援を行ってございます。空家等住宅ストック担当係長につきましては、空家等対策基本計画に基づく事業推進や、次の110ページに移っていただきまして、分譲マンションの適正管理に関する支援などを担当してございます。

 都市基盤部の事業概要は以上でございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 続いて、まちづくり推進部の説明をお願いいたします。

豊川まちづくり推進部長

 それでは、まちづくり推進部の事業概要について御説明を申し上げます。111ページをお開きいただきたいと思います。

 まちづくり推進部は、まちづくり計画課、まちづくり事業課、中野駅周辺まちづくり課の計三つの課で構成をしておりまして、西武新宿線沿線及び中野駅周辺のまちづくりと木造住宅密集地域の防災まちづくりなどを所管いたしておりまして、区内のまちづくりを一体的かつ効果的・効率的に進めまして、安全安心で快適な活力あるまちづくりを推進してまいります。

 部の職員数といたしましては、12名の管理職のほかに一般職員が75名の合計87名でございます。

 それでは、初めに、まちづくり計画課でございます。庶務係では、部の予算、決算、経理、組織、人事、職員の育成、部内各課との連絡調整などを担当してございます。次に、まちづくり計画係でございますが、まちづくりに関する企画調整、東中野駅周辺まちづくり、連続立体交差事業の実施に伴う費用の負担などに関する調整等を担当してございます。112ページでございます。次に、防災まちづくり計画担当係長では、防災まちづくりに関する企画・調整、新たな防火規制導入に関する検討・調整などを担当してございます。次に、野方以西担当課長の所管する野方以西まちづくり係でございますが、野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅各駅周辺のまちづくり、野方駅以西の連続立体交差事業のうち、都立家政駅及び鷺ノ宮駅周辺に関する調整を担当してございます。次に、同じく野方以西担当課長の所管いたします野方以西まちづくり調整担当係長でございますが、野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅各駅周辺の基盤施設計画の調整、野方駅以西の連続立体交差事業の事業全般及び野方駅周辺に関する調整を担当してございます。

 次に、113ページでございます。まちづくり事業課でございます。まず管理係でございますが、課内の庶務及び経理などを担当してございます。次に、街路整備係でございますが、都市計画道路、これは補助第220号線、区画街路3号線、4号線の整備推進、優先整備路線、これは避難道路1・2号線ですが――の整備を担当してございます。次に、まちづくり用地担当課長の所管するまちづくり用地係でございますが、都市計画道路、これは補助第220号線、区画街路第3号線の用地取得、それから木造集宅密集地域整備、これは大和町避難道路1号、2号でございます――及び地区計画の避難道路、これは平和の森公園周辺地区でございますが、これの用地取得を担当してございます。

 次に、ページをめくっていただきまして114ページでございます。街路用地担当課長の所管をする街路用地担当係長でございます。都市計画道路、これは区画街路第4号線でございますが――の用地取得、それから地区計画の避難道路、これは南台一・二丁目地区、南台四丁目地区、弥生町三丁目周辺地区でございますが、これの用地取得を担当してございます。次に、新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長の所管いたします新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり係でございますが、新井薬師前駅周辺及び沼袋駅周辺まちづくりの総合調整、沼袋駅周辺の拠点地区における市街地再開発事業の検討・調整などを担当してございます。次に、同じく新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長の所管いたします拠点整備担当係長でございますが、新井薬師前駅周辺の拠点地区における市街地再開発の検討・調整などを担当してございます。次に、同じく新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長の所管する新井薬師前駅周辺まちづくり担当係長では、新井薬師前駅周辺のまちづくりの調整、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区の防災まちづくりを担当してございます。

 次に、115ページの防災まちづくり担当課長の所管いたします防災まちづくり係でございますけれども、防災まちづくり事業の総合調整、地区計画による防災まちづくり、これは南台一・二丁目、南台四丁目地区、平和の森公園周辺地区でございますが――などを担当してございます。次に、同じく防災まちづくり担当課長の所管いたします弥生町防災まちづくり担当係長でございますが、弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくり、弥生町三丁目周辺地区における不燃化特区等における不燃化促進を担当してございます。次に、同じく防災まちづくり担当課長の所管いたします大和町まちづくり担当係長でございますが、大和町地区のまちづくり、それから補助第227号線、これは東京都施行でございますが――に関する調整、大和町地区における不燃化特区等による不燃化促進を担当してございます。

 ページをめくっていただきまして116ページでございます。116ページの中野駅周辺まちづくり課でございます。中野駅周辺まちづくり課長の所管では、課内の庶務及び経理、中野駅周辺まちづくりの総合調整、中野四季の都市北東エリアのまちづくりなどを担当してございます。次に、中野駅新北口駅前エリア担当課長の所管では、中野駅新北口駅前エリアのまちづくり、中野五丁目のまちづくりを担当してございます。次に、中野駅地区・周辺基盤整備担当課長の所管では、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備、中野駅周辺における交通施策などを担当してございます。次に、中野駅周辺地区担当課長の所管では、囲町地区のまちづくり、中野二丁目地区及び中野三丁目地区のまちづくりを担当してございます。次に、中野駅周辺エリアマネジメント担当課長の所管では、中野駅周辺のエリアマネジメントを担当してございます。

 まちづくり推進部の事業概要につきましては以上でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。

委員長

 ただいまの説明に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいでしょうか。質疑がなければ、以上で事業概要の説明を終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 1番、中野区基本計画(改定素案)についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、中野区基本計画(改定素案)について、当委員会に関する部分の御説明を申し上げます。(資料4)

本報告は基本計画(素案)の内容について一部見直したものをお示ししてございます。

 1、素案に関する意見交換会等の実施結果でございます。

 (1)意見交換会は表に記載のとおり、4月3日から4月13日まで合計6回実施し、参加者は148人でございました。

 (2)区民からの電子メール等で寄せられた意見は、計37件でございます。

 (3)関係団体等につきましては、66団体に対して意見聴取を行い、参加者は364人でございました。

 (4)素案に対する主な意見の概要及びそれに対する区の考え方でございます。恐れ入りますが、別紙1をお開きください。素案に対する主な意見の概要及びそれに対する区の考え方は、全部で97項目及びその他意見等のとおりでございます。

 ここでは、まず都市基盤部に関わる主な項目の御意見について御説明します。このうち、都市基盤部に直接関わるものは、主に資料11ページ以下の(4)安全・安心で住み続けたくなるまちに係るものでございます。

 12ページをおめくりいただき、83番、生活道路の拡幅整備、84番、空き家、85番から87番は住宅や公園整備に関するもの、88番は高齢化社会の移動手段としての公共交通サービスに関するものがございました。それぞれ区の考え方は表に記載のとおりでございますので、お読み取り願います。

 続きまして、まちづくり推進部に関する部分の御説明をいたします。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、別紙1、素案に対する主な意見の概要及びそれに対する区の考え方の5ページを御覧ください。第5章、基本目標別の政策・施策、(1)人と人がつながり、新たな活力が生み出されるまちのうち、ナンバー38から次ページのナンバー42、11ページの中段、(4)安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちのうち、ナンバー79からナンバー82がまちづくり推進部の主な関連部分となります。

安田都市基盤部都市計画課長

 恐れ入りますが、最初のレジュメにお戻りください。

 2ページを御覧ください。2、改定素案についてでございます。

(1)構成でございます。構成は第1章から第6章とし、参考資料1・2を添付してございます。

 なお、今回新たに第3章に計画の体系を追加し、また、重点プロジェクトや各プロジェクトにSDGsのゴールとの関係を追記してございます。

 次に、(2)素案から改定素案への主な変更点でございます。恐れ入りますが、横形の資料、別紙2を御覧ください。第3章、計画の体系を追記し、政策とSDGsの関係を追加したこと、第4章、重点プロジェクトの文言の修正等がございます。

 なお、都市基盤部に関連するものでは、基本目標の4、安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちの各施策に関するものでございますが、SDGsとの関係を盛り込んだこと以外は大きな変更点はございませんでした。

 続きまして、まちづくり推進部に係る御説明をいたします。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 別紙2、素案から改定素案への主な変更点の2ページを御覧ください。

 最下段の施策10、次ページの施策11、6ページの施策42について、本委員会で頂いた意見を踏まえ、主な変更点の欄にお示ししているとおり、記載表現の一部を変更いたしました。

安田都市基盤部都市計画課長

 もう一度、恐れ入りますが、初めの資料にお戻り願います。

 2の(3)中野区基本計画(改定素案)でございます。改定素案は別紙3の冊子のとおりでございます。後ほどお読み取りいただければと存じます。

 次に3、意見交換会等の実施についてでございます。

 (1)意見交換会でございます。意見交換会は区民と区長のタウンミーティングを6月27日から30日の間に3回実施する予定でございます。なお、実施に当たっては新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に十分注意し、対応したいと存じます。意見交換会の日時、会場、定員につきましては、資料に記載のとおりでございます。

 (2)関係団体等からの意見聴取は、6月14日から7月2日まで行います。

 次に、(3)意見募集でございます。電子メール、ファクス、郵送等により、7月2日まで、区民等から意見募集を行い、(4)周知は、区報やホームページ等により実施いたします。

 4、最後に今後のスケジュールでございます。今後、議会での御議論や区民意見交換会等を踏まえ、7月に案として取りまとめ、議会に報告し、その後、8月にパブリック・コメントを実施し、10月に策定を目指してまいりたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小杉委員

 別紙2の2ページの一番下の、満足度を不満足度にしているという、その意味が、ごめんなさい、よく分からないので教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 所管外に関するところなんですけども……。

委員長

 答弁できますか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 指標のところの表現のことかと思いますけれども、変更したというのは、成果指標と目標値のうちの「中野駅周辺を利用する際の区民満足度」について「中野駅周辺を利用する際に不満を感じている区民の割合」というふうに修正をしておりまして、これは、より区民意識調査の表現に合わせたということでございます。

小杉委員

 区民意識調査の表現に合わせて評価をすることになったんですね。あと、すみません、加えて、意見交換会を6か所から3か所に減らしたというのは、大体意見を、結構区民から頂いているから3か所でいいんじゃないかということなんでしょうか。引き続き6か所でやったらいいんじゃないかななんて思うんですが、いかがでしょうかというところです。

安田都市基盤部都市計画課長

 主催するのは総務委員会の所管でございますけれども、区長意見交換会と一緒に合わせてやるということで聞いてございます。

市川委員

 御報告ありがとうございました。SDGsという観点が盛り込まれたというお話がございました。環境部が主体となって今SDGsのことも考えていらっしゃる、また、企画部も考えていらっしゃる、都市基盤部もまちづくりもそれぞれ考えている。これ、横串を刺していくという考え方が重要かと思うんですけども、ここで答えられるかどうか分からないんですが、都市基盤部、まちづくり推進部、それぞれが環境部に意見を言って、このSDGsの考え方にリアクションを待っている状態なのか、それとも、もう会議体があるのか、どちらなんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回、基本計画のほうで重点プロジェクトの取組の中の三つ目に当たるところだと思うんですけど、こちらについて、この重点プロジェクトに取り組む会議体が設置されるというところと、あと、実際の進め方としてなんですが、こちらは環境部のほうが中心となって今後取り組むべき環境の目標を定め、それを具体的にまちづくりの手法で実現すべきものについては、我々のほうからそれを検討し、挙げていくというような役割分担になると認識しています。

市川委員

 ということは、まちづくりのほうが主体性を持って、これからいろいろ考えていくということだと思うんですね。最後これを、いろんな部から上がってきた話をまとめていくという作業があると思うんですけども、そこにももちろん最後出てきたものに対しての意見は申し上げていくということでよろしいんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今、委員おっしゃるとおりのほか、やはり目標というのは環境部主体でリードして、それを実現するため、中野区で取り入れる方策というのもやはり環境部が中心で行っていくと。一方で、そういったもの、また、ツールを活用して、我々まちづくりとして、どのように成果を上げていくのかという具体計画を作って推進するのが我々の部署というような役割分担になっております。

市川委員

 会議体がこれから設置されていくということだと思うんですけど、これから中野駅周辺、西武線のほうも含めてですけど、まちづくり、大変佳境な部分を迎えてくるわけでございます。日に日にどんどん状況が変わっていったり、事業者がどんどん決まっていったりとかする中で、どれぐらいに1回のペースで会議が行われるというか、想定をしているのか、ちょっと教えてもらえませんか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらのほうは、企画部のほうが会議体をリードするという役割になっておりまして、まだ具体的な会議の設置頻度等の確認はできていないところでございます。

斉藤委員

 変更点のところではないんですけれども、公園のところです。施策25のところで、子育て家庭にとって魅力ある空間・施設等の充実のところに公園の使い方で豊かな、使い方という意味でプレイパークの活動の支援を行うなどという記載があります。一方で、施策49になりますけれども、多様なニーズに応じた魅力ある公園の整備、こちらはどちらかというと公園のハードの整備というふうに資料が仕立てられているので、使い方、ソフトについての記載がないというふうに読み取れるんですけど、そういうふうな考え方で資料を作られているということでよろしいでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 施策25のところについては、「憩い、遊び、にぎわう魅力ある公園の整備」ということで、プレイパーク事業の実施について、公園として場の提供等、協力をしていくというようなことでございまして、施策49につきましても、261ページの②のところで、公園利用ルールの見直しなんか主な事業でございますけれども、基本的にはそういったソフト面のことも入っているというようなところでございます。

斉藤委員

 ぜひ公園の、使いやすい段差のない整備とか、遊具の整備とか、きれいに管理するとか、トイレの整備、それもすごく大事ですけれども、やはりどのような使い方をされるかということは一体化でいかれることだと思います。ぜひ区としても主体的な意図を持って、公園の使い方について整備を考えていってほしいということは思っておりますので、こちらの施策49にはプレイパーク等、使い方についての記載はありませんけれども、この25のところで推進していくということで、ぜひ公園緑地課のほうでも主体的に考えていってほしいと思いますけれども、いかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 公園としても、そういったいろいろな事業について協力していきたい、取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

渡辺委員

 別紙1の11ページのナンバー82のところで、東中野駅周辺のことでの質問に対しての回答があるんですけれども、東中野駅周辺のまちづくりというものに関して、「民間開発の誘導と活用によるまちづくりを検討していく」という回答が区からあるわけなんですが、まず確認したいんですけど、東中野駅周辺のエリアとして、どの辺のエリアを想定しての回答になっているんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 基本的には、東中野駅全体の中で、その中でも特に生活圈域等で東口のほうの駅を利用する北口・南口の両範囲を含めた範囲を想定しているところでございます。

渡辺委員

 前々から東中野駅周辺のリサーチということで予算にも幾らか、調査費みたいなものが計上されていたように記憶をしているんですけれども、いろいろ調査した結果、やはり民間の開発の誘導をしないと再開発というのは難しいというような考え方になったという認識でよろしいんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 現在、本委員会も含めて東中野駅につきましては、特に東口につきましては、駅とまちのバリアが課題となっているというところでございます。特に円滑になかなか行動できないと。結節に課題があるという状況の中で、一方で、駅前につきましては、都市計画道路としては既に整備されているという現状もございます。また、その反面、駅前がかなり虫食い状態になって、立地的なポテンシャルを生かし切れていないという状態もあり、また、今後個別建て替えが進んでも、その課題を解消できないというような現状の課題も抱えているところでございます。そういったことを総合的に踏まえた中では、やはり街区単位で、民間で適正にこの課題を解消しながら土地利用を更新できる方法、そちらのほうを検討するのが第一選択だろうということで今考えているところでございます。

渡辺委員

 あそこはちょっと再開発、若干失敗したような部分もあったり、あと、日本閣が閉じたり、いろいろ街並みが変わってきている状況でもあるので、当然その中で再開発をしていくということは、私もやるべきとは思うんですが、具体的に区ができることというのは何なのかというところが、私もちょっとよく分からないんですね。やっぱり民間主導で行っていっているものが途中で止まってしまっているとか、民間主導で行っている事業があったりとかということで、区が介入できるというか、サポートできる部分というのは、具体的にどういったものなのかなというのをちょっとお伺いしたいんですけども。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 一部繰り返しとなりますが、現在、土地のポテンシャル等を生かせない虫食い状態のものを、やはりそれに見合ったものに更新するために、個別の建て替え、今の既存の集団規定の中で建て替えが進んでも、その改善が図れないという現状がございますので、それを促すような都市計画なり、まちづくり計画、そういったもので行政支援を図るというのが我々として取り組めるものというところになってきます。

渡辺委員

 具体的に、例えばデベロッパーとか民間事業者にオファーをするというか、声かけをしているとか、そういうことってしていますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まだ現段階としては、どういう都市計画を運用したら民間開発が有効に誘導できるかというところのテーマになりますので、やはりいろんな、こちらのほうに問合せがあったときには、そういうのを探っている状況はございますが、まだ具体的に、公にそれを行うという段階にはまだございません。

渡辺委員

 サウンディングという意味で、ちょっとリサーチをするという意味で、積極的に区のほうから声かけをしてもいいのかなと思っております。そういう姿勢も見せていただきたいなと思います。

 あと1点、地域のいわゆるまとまりというか、話し合い、当然地域の皆様方の要望というのもあるかと思うんですね。例えば商店会、町会を含め、いろんな地域の代表の方々に対しての意見交換会のような、そういったことというのは今行われていますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちら平成24年以降、具体的に地域の方たちと意見交換というのは停滞している状況がございます。今回、今、委員からもお話がありましたが、やはりまちづくりを進めていくためには行政単体ではなくて、それを地域の方たちがどういう目標として取り組めるか、また、それを民間開発としてどのように参画できるか、そこら辺が全てマッチングした中で初めて現在の課題を民間主導の都市整備で解消できるということになりますので、今、我々はまず地域の方たちと、皆さんと志を共にして目指せば、このような制度を運用して、このようなまちの改善、まちの目標達成ができますというのをまず我々の中で制度手法の検討をしている段階というところにございますので、その後には地域の方たちとの意見交換なり、あと、デベロッパーとかの民間企業者のサウンディング調査というものが必要になってくると認識しております。

渡辺委員

 いずれは地域の方も、例えばJRのもちろん担当者、都の担当者ですとか、いろんな協力がないと進む話でもないと思っております。今、計画の段階ということですけれども、いずれ地域の方々との協議の場であったりとか、事業者もしくはJRもしくは都の担当者、いろいろなそういったところでの協議の場というものを作って当然いくべきと考えていますが、その辺、最後もう一度お聞かせいただけますか、計画として。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 繰り返しになりますが、地域の方、各種民間企業、また、東京都とか制度運用をする部署、そちらにもまず区としてどういうふうに取り組みたいのか、また、都や区でどういう制度活用が可能なのか、そこがまとまったところで初めて地域の方たちと区としての考え方、地元の方たちとの意見、それに伴うディスカッションというのが実現しますので、現在そちらを早く実行できるように取り組んでまいりたいと考えております。

渡辺委員

 あそこは、やはり前々からバリアフリー化ということで、エスカレーター、エレベーター、駅のほうに、つけてもらいたいという要望がたくさん上がっております。地域の議員の皆様方も当然その辺、認識しているところでもあります。なるべくスピード感を持って進めていってもらいたいと思います。要望です。

酒井委員

 関連いたしまして、先ほどお話、渡辺委員からあったのは東中野駅東口のバリアフリー化の件だと思います。こちらに関しましては、近隣の駅を見ても、一度階段を上がって、もう一度降りなければホームにたどり着けないという、そういう駅の構造って近隣はないんですよね。高齢者、それから乳幼児、親子連れなんかには大変御負担をかけているところで、早期の改善を地元にとっても声が上がっているところなんですけれども、今、区の最上位計画ではどう位置付けられていますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 区の最上位計画といいますと基本構想、また、その実施の……。

酒井委員

 基本構想は計画じゃない。基本計画でしょう。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 基本構想に基づく基本計画というところになっております。こちらのほうについては、我々としては地域特性を生かしたまちづくりというところで、時代の変化に対応したまちづくりを進めるというところの項目に東中野のほうも入ってくるということで考えているところでございます。

酒井委員

 すみません、聞き方が悪くて。現状だと、まだこちらの基本計画が策定されていないので、まだ新しい中野をつくる10か年計画の第3次は生きているんですよね。そこには、ステップ4で平成37年には東中野駅のバリアフリー化が実現すると書いてあるんですよ。すると、これができると、それはできませんよというふうになるという理解でいいんですか。こちらの基本計画ができると前区政で策定した10か年計画の3次、そこでは平成37年までに造りますよと書いているんですよ、令和7年までに。それがなくなる、そういう理解でいいんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回こちらの実施につきましては、これまでも当委員会で御報告させていだいているとおり、なかなか着実に課題解消に向けた前進ができないというところがございます。したがいまして、今回、今の現状と今後の取組というのをこの基本計画にまとめておりますので、当初の基本計画のスケジュールどおりに進めるということは、今回はそれはできないというような形にはなってまいります。

酒井委員

 それで、昨年でしたかね、建設委員会で短期的なバリアの解消に関しては難しいというふうな報告があったと思うんですよ。他方、基本計画、新しい中野10か年計画というのは最上位計画で生きておって、そこでは令和7年までにやりますよと書いているんですよ。そのようなことはできませんよということに関しては、地元に情報提供はされているんでしたっけ。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 昨年、こちらの東中野駅につきましては、やはりエスカレーターとかエレベーターをつけた、短期的に解消できる手法については既存駅舎を活用するというのが大前提になるんですけど、それについてはできないという旨で、既存駅舎を活用したバリアフリー対策はできないということで御報告させていただいたところです。今年度は、その後どうするんだというものに対してお答えする段階ということで考えております。

酒井委員

 すみません、あまり長くしたくないんで。それは地域や地元に対して情報提供されているんですかって聞いているんです。建設委員会で報告があったんですよ。けど、地元としては、平成37年までにバリアフリーしてもらえると思っているんですよ。けど、調べてみたら駄目でしたというのは報告されているんですかって、それを聞いているんです。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 現在の段階として、できませんでしたということでの地域発信は、特定の団体以外にはしていないという段階でございます。我々といたしましては、既存駅舎を活用できないという話と、それを踏まえて、じゃどうするんだというのも地域の住民の方たちと、発信してディスカッションできる段階に早々にして、そのような情報発信に至りたいということで考えております。

酒井委員

 もう終わりにしますが、そういった、できませんよと。今後やっぱり、しっかりとそういったことというのは地元にも情報提供、基本計画が策定されるとしていただきたいと思っているのと、やっぱり渡辺委員からももろもろあったのでお尋ねしませんが、どうして民間と一緒になってやっていかなきゃなんないというところで、その仕組みを考えて、地元でディスカッションできるような形を早期に、地元の本当に長年の悲願ですから整えていただきたいと思うのと、それと、じゃどうして新しい中野をつくる10か年計画の第3次のステップ4に当時位置付けたか。できないのに、駅の構造上。民間誘導をやってもできないのに。それをやっぱり検証してくださいね。あのとき、どうしてここに位置付けていたのか。結果、ふたを開けてみれば全然駄目でした。これをやっぱりしっかりと検証、内部でいいですから、していただいて、またトライすることが大切だと思っておりますので、こちらは要望で。

木村委員

 建設委員会が初めてなのでちょっと確認したいんですけども、この報告の中で関係団体からの意見聴取とあるんですけども、この所管が関連する関係団体というのはどういうところがありますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 基本的に企画課から来ている情報によりますと、要するに町会・自治会、あるいはPTA等が関係する、当委員会に関わると、多分土地建物、そういったところに関わるまちづくり団体と、もちろん町会・自治会と、そういったところになると思います。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず、まちづくり計画課、事業課におきましては、関連する団体というのは通常の町会等以外にはないということで、意見聴取のほうの対象とはしておりません。中野駅周辺については、すみません、早々に確認して後ほどお答えさせていただきたいと思いますので、答弁保留でよろしくお願いします。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 中野駅周辺まちづくり課においては、まちづくり計画課の見解と同様でございます。

安田都市基盤部都市計画課長

 補足でございますけれども、先ほどの関係団体に説明というのは企画部が中心に行っているものでございまして、当委員会として報告しているという状況じゃないです。都市基盤部としてはやってございます。

木村委員

 所管としては、特に具体的に把握しているのか、していないのか、よく分からないんですけども、そういった、要はこの所管の関連団体というのが特に具体的にないというか、建設委員会がそういう委員会であれば、それで理解はいたしました。

 今回の報告とはちょっと違うんですけども、基本計画の中でちょっとだけお聞きしたいんですけども、28、29ページ、本編のほうですけども、起債・基金、これは所管が違うので、基金・起債のことはちょっと聞かないんですが、今後10年間の事業費というのがここに出ています。まちづくりがかなり多いというか、状況になっていますけども、昨年からずっと構造改革も含めて、今後の中野区の財政ということも踏まえれば、今後の財政の状況の見通しというのが大変重要だというふうには思っていますけども、この中でまちづくりで各事業費というのが、今後10年間の事業費というのが大体出ているんですけども、まちづくりってやはりなかなか、構造改革とかしても事業費というのは削れないものだとは思っていますので、例えばこの10年までは今、ここでは数字は出ていますけども、さらにその先に関して、まちづくりとして事業費がまだ相当かかってくるというか、数字は特に聞かないんですけども、今後の見通しというか、見込みとして、いろんなまちづくりをやっていると思うんですが、10年のその先に大きなプロジェクトというか、まちづくりが今想定されているというか、見通しされているというものがあれば教えていただければと思います。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 では、まちづくり計画課、事業課のほうの範疇でお答えさせていただきますと、委員おっしゃるとおり、まずは今後、西武線沿線、または、それに伴う対象となる連続立体道路、こちら等の整備というのは、やはり10年以上先まで今後及んでいくだろうというような想定はしているところでございます。したがいまして、こちらのほか、また今後、場所場所に応じた都市計画事業等が新たに発生すれば、それも加えていくことになりますので、そちらのほうは、現段階でここには記載されていない以降の件は、我々の所管のほうとしては整理はしているところでございます。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 28ページに記載をされておりますけれども、中野駅周辺まちづくりについては、これまで進んできている事業については、ほぼほぼこれからの10年で完了するというふうに思っております。ただ、一方で、地元の方々が再開発の組合を作るですとか、そういったところで現在検討を進めているというところについては、その進捗によるというところはございます。

木村委員

 伺ったとおり、大体、中野駅周辺はほぼこの10年で、地区によって若干違うでしょうけども、大体おさまると。これから多分、西武新宿線あたりがこの10年先、事業費がこれからどう膨らむかという形になるかと思うんですけども、今後しっかりその数字を踏まえた上で、区の財政運営も考えなきゃいけないかと思うんですけども、ざっくりとどれぐらいの事業規模というのは、何か言えるところまでというのはありますかね。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 具体的に事業費をざっくりと大枠で示せる段階には現在ございません。理由といたしましては、特に野方以西につきましては、連続立体交差事業として関連すべき都市計画事業、例えば駅前の広場であったり、それから立体化される、構造形式が新しく変わる野方以西の鉄道敷に沿った部分の新たな道路の整備の必要性とか、そういったものを最も効果的で最小限の事業で進めるべく検討をする必要がございまして、今その検討段階というところにございますので、まだ対象事業の大きさ、エリアが特定できていないという段階でございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいでしょうか。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、中野区構造改革実行プログラム(案)について及び6番、中野四季の森公園の管理・運営に係るサウンディング型市場調査の結果についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 初めに、中野区構造改革実行プログラム(案)について御説明いたします。(資料5)本報告は全常任委員会において行うものであり、当委員会に関連する部分の報告を申し上げます。

 区はこれまで区政の構造改革の推進にあたり、中長期的な取組の方向性を定めた中野区構造改革実行プログラム、以下「実行プログラム」といいます――の検討を進めてまいりました。

 このたび、別紙のとおり実行プログラム(案)を取りまとめたので御報告するものでございます。

 初めに、1、これまでの経過及び今後の予定についてでございます。令和2年11月に区政構造改革の基本方針を取りまとめ、以後、総務委員会を中心に検討経過等を御報告してまいりました。今後は、さらに検討を進め、8月に本プログラムの策定を行い、各個別のプログラムを実行していく予定でございます。

 2番、実行プログラム(案)についてでございます。恐れ入りますが、別紙を御覧ください。

 全体の構成でございます。表紙をおめくりいただき、目次を御覧願います。目次にお示しのとおり、第1章では構造改革実行プログラムの基本的な考え方、第2章では構造改革推進の基本的な考え方、第3章では5つの戦略と個別プログラムで構成されます。

 次に、4ページをお開き願います。ここでは、構造改革の推進体制は区長を本部長とする中野区構造改革推進本部を設置し、図にお示しのとおり、全庁的な推進体制で策定を進めております。また、専門的な立場から必要な意見・助言等を得るため、学識経験者等で構成する(仮称)中野区構造改革推進アドバイザー会議を設置いたします。

 次に、2章、構造改革推進の基本的な考え方について御説明します。5ページをお開き願います。図にお示しのとおり、施策、施設、組織の再編など五つの戦略と個別事業の見直しをお示しし、また、構造改革の八つの視点から成る構造改革実行プログラムのイメージを記載し、こうしたプログラムにのっとり改革を推進することとしてございます。

 最後に、当委員会に直接関連するプログラムでございます。恐れ入りますが、40ページをお開き願います。戦略Ⅲ、施設のあり方検討と適正な配置・管理に関して、都市基盤部の公園整備に関するものがございます。戦略Ⅲの9、区立公園の施設配置・管理の検討でございます。課題とする管理コストの削減や事業のノウハウを生かした管理運営、また、施設の老朽化が進んでおり、公園の特性や利用実態も踏まえた機能・役割・利活用の必要性が求められ、検討方針として、多様なニーズに対応した魅力ある公園を目指し、公園施設機能や維持管理方法などを検討してまいります。

 これに関連しましては、次に、四季の森公園で実施したサウンディング型市場調査について担当より御報告いたします。

 当委員会所管に直接関連する項目は以上でございます。

林都市基盤部公園緑地課長

 それでは、中野四季の森公園の管理・運営に係るサウンディング型市場調査の結果について御報告申し上げます。(資料9)

 サウンディング型市場調査とは、民間事業者との対話により事業内容やスキーム等について広く意見や提案を求め、公園の市場性や民間活力の導入可能性について把握するものでございます。昨年12月の第4回定例会中の常任委員会でサウンディング調査の実施について御報告したもので、中野四季の森公園におけるにぎわいの創出等、魅力向上や維持管理費の縮減等の課題解決を図るため、管理・運営方法などについて民間事業者から幅広く意見や提案を求めるために実施したものでございます。本件は、その実施結果について御報告するものでございます。

 1、実施状況でございます。(1)実施経過としましては、昨年12月に実施要領を公表し、本年1月に区の考え方を示しました事前説明会資料を配付し、2月から3月にオンライン形式で対話を実施したものでございます。(2)事業者の参加状況としましては、調査参加数は11者でございます。参加事業者の業種でございますが、建築、土木、造園、不動産、木材、清掃、スポーツ、イベントなどでございます。

 2、主な提案・意見でございます。以下の(1)から(7)の7点についてお伺いしたものでございます。順に説明させていただきます。

 (1)民間参画による事業手法・スキームや参入メリットについてでございます。立地エリアの注目度から事業参入のポテンシャルは高い。都心周辺で希少な開放的な空間で、芝生の質がよく、散策や家族利用に適する。周辺店舗との競合が懸念され、収益コンテンツの導入には差別化が必要である。指定管理者制度、公園施設設置管理許可制度、公募設置管理許可制度などの管理運営手法の導入や収益施設の設備を行う。収益施設を整備する場合、投資回収を考えた中長期的な事業期間の設定が望ましいなどの御提案がございました。

 (2)公園のポテンシャルを活かした企画運営についてでございます。ヨガやフラワーアレンジメント等の近隣向け講座の開催、ラグ等の貸出サービスやキッチンカーの出店、既存の大規模イベントを継続しつつ、新たに定期的なイベントを開催するといった御提案などがございました。

 (3)新たな施設整備の有無等についてでございます。カフェ等の飲食施設または周辺店舗と差別化を図る収益施設の整備、それから、指定管理者制度を導入する場合は常駐できる管理事務所がないと参入は難しい。事務所を建設しない場合は、車両形式等の簡易な形態や収益施設内への整備等も考えられるという御提案もございました。

 恐れ入ります、裏面を御覧ください。(4)維持管理費の縮減および区の財政負担軽減策についてでございます。既に業務委託による入札を実施しており、コスト縮減には限界がある。芝生の基盤改良等による管理コスト縮減が考えられる。事業収益の確保による財政負担軽減が考えられる。例としましては、収益施設の整備による土地使用料の還元、利用料金施設の整備、大規模集客イベントの実施、ロケーション撮影等の積極的な誘致による占用料の確保などの御提案がございました。

 (5)周辺地権者等との連携や地域貢献に関する取組みについてでございます。防災訓練や地域防災活動、ボランティア活動。周辺地権者や新区役所を含めた定期的な連絡協議の場の設定。区民、大学、商店街、再開発施設等と連携したイベントの実施。地元人材の雇用促進、地産地消、区内企業への発注などの御提案がございました。

 (6)課題、懸念事項や要望事項などでございます。大規模な収益施設を整備する場合、利用者等を対象にニーズ調査が必要である。収益施設を整備しない場合、利用料金施設がなくイベントを展開するにも制約があるため、大幅な事業収益は見込めない。比較的新しい公園であり、現時点で広場や園路等の再整備は不要と考えられるため、パークPFI、公募設置管理制度のことでございますけれども――の導入は時期尚早であるなどの御意見がございました。

 (7)周辺公園との一体的な管理運営の方策についてでございます。四季の森公園に常駐スペースを確保できれば、作業や巡回の核とすることができる。常駐可能な公園を核とすれば、四季の森公園内に管理事務所を整備する必要はない。管理範囲は広いほどよいわけではなく、作業内容や交通状況を踏まえた設定が必要である。複数の公園を一体的に管理することで、コスト縮減や地域の安全性、公園管理の質の向上につながる。中野四季の森公園の運営と他の公園をセットで行うには負担が大き過ぎるなどの御意見がございました。

 3、今後の予定でございます。令和3年10月、関係機関との協議調整、事業者公募の実施。令和4年3月、事業者の決定。令和4年10月以降、事業者による運営開始を予定しているところでございます。

 なお、今後、区の考え方をまとめましたら改めて御報告申し上げます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

市川委員

 御報告ありがとうございました。これはあくまでサウンディングですので、集まっていただいた事業者さんたちに御意見を募ったということだと思うんですね。この中身、主な提案・意見というところを見てみますと、例えばキッチンカーとか、イベントだったりとか、防災性だったりとか、いろんなお話があるんですけれども、これってエリアマネジメントの考え方なんじゃないかなと思っているんですけど、公園緑地課としてはどう思っていますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 エリアマネジメントに関しましては、今、中野駅周辺のエリアマネジメント協議会ということで、今年度、一応組織されるというふうには聞いているところでございますけれども、そういった状況ですとか、それからまた、ここの四季の森公園の管理運営方法、まだこれが固まっていませんので、これを固めて事業者も決まる、より両方とも具体化していくといった中で連携・協力をしてまいりたいというふうに考えてございます。

市川委員

 第1回定例会のときに、総括質疑でちょっと僕、エリアマネジメントのことを伺わせていただいたんですね。これからいろんなところに、多岐にわたるのがエリアマネジメントの考え方で、どこからどこまでがエリアマネジメントなのかという定義付けもかなり難しいよねというお話だったと思うんですよ。その中で都市基盤部だったりとか、それこそ先ほどお話ししましたけど環境部だったり、いろんな部との連携・共有が必要なんじゃないかというお話をさせていただいて、そのとき、そうですという答弁をいただいたと僕は思っていたんですね。

 ちょっと聞き方を変えますけども、実施の要領、これを公表して、送付して、意見を返してもらったと。この要領の中にエリアマネジメントという言葉は使いましたか。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちら、12月に募集要領を発表したところなんですけれども、エリアマネジメントという言葉はずばり使わずに、裏面の(5)なんですけれども、周辺地権者等との連携や地域貢献に関する取組みというようなことで質問を作ったところでございます。

市川委員

 12月だったので、第1回定例会の前で、僕が質問する前の話なんですけど、今後もし仮に、またそれぞれの事業者さんだったりとか、そういった関係機関との調整って書いてありますけどね、する上で、エリアマネジメントという言葉を使う予定でいるのかどうかというのを教えてもらえますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 今後、またエリアマネジメントの中身なんかが具体化していったら、そういった言葉も使っていくのかなというふうに考えているところでございます。

市川委員

 例えばキッチンカーなんかだと規制緩和ですよね、ルール作りの中で規制緩和が必要だと思うんですけども、この辺の考え方というのも公園緑地課としてはどう思っているんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 例えばキッチンカーにつきましては、特に法律で駄目とか、そういったふうには決まってございませんので、今公園の運営の考え方、そんなところでキッチンカーについては許可というか、できるのかなというふうに考えているところでございます。

市川委員

 その許可というか、何か変わるんですか。今から何かルールを変えてやるということなんですか。要するに、新しくサウンディング調査しているということは、今持っている公園のポテンシャルをもっと使おうじゃないかという話だと思うんですね。現行どおり、そのままいったら、今と変わらないわけですよね。要するに、せっかくサウンディングしたのに、今とルールを変えなかったら変わらないわけじゃないですか。これをどう変えていくのかというところがこのサウンディング調査なわけですよね。だから、そういった、いわゆる今キッチンカーというのがすごい流行している中で、こういったものを例えば置きやすい環境をさらに整備していくとかということになると、規制緩和とかが必要になってくると思うんですけど、いかがですかと聞いたんです。

林都市基盤部公園緑地課長

 基本的に、そういった事業者からのいろいろ御提案を聞いて、キッチンカーとか、そういったものの整備というのは考えていきたいと思いますし、また、それで例えば何か規制があれば、そういったものは規制緩和というようなことを考えてまいりたいというふうに思っているところでございます。

市川委員

 規制緩和は考えているということですので、引き続きやっていただきたいと思います。

 冒頭の話に戻ってしまうんですけども、先ほど関係機関との調整ということだったんですが、この後、庁内の調整ですね、先ほど僕が総括質疑で聞いたと言った中身ですけども、これって、サウンディング調査について、庁内でどういう議論があったのかを教えてもらって、どんな話を共有しているのか。例えば、中野駅周辺エリアマネジメント担当課長とかから何か意見を聴取したのかとか、中野駅周辺まちづくり課から何か聴取、だって四季の森公園って中野駅周辺ですよね。ですから、そういうものの中にどういった意見、例えばまちづくりの観点も必要だと思うんですよ。これから新区役所もあそこにできる、オープンスペースもできるという中で、回遊性って考えていくと、あそこはまちづくりの中においても非常に大きな拠点になると思うんですね。それは公園緑地課だけで考えているのか、それとも中野駅周辺まちづくり課も含めて一緒に考えているのか、どっちなのかというのを聞いている。

林都市基盤部公園緑地課長

 今回のサウンディングにつきましては、あくまでも四季の森公園における管理運営方法ということでサウンディングを実施したところでございまして、今後こういった御提案を頂いて、また、もっと大きなエリアマネジメント、そういった視点でもって、まちづくりのほうといろいろ協議してまいりたいというふうに考えてございます。

市川委員

 今年度中にエリアマネジメント協議会というものを発足させて、来年度にはアクションプラン等々を作成していくということでございますので、そういった観点をしっかり入れて、さらに公園というものが、ブランディングというのが向上する、例えば管理運営も、それに伴って事業者さんも考えると思うんですよ、そういうものに使われているところなのかどうかというところにおいても、管理運営する民間の方たちというのも、イメージも変わってくると思うので、ぜひ今後もしっかり庁内で共有をしていただきたいと思います。これは要望です。

小杉委員

 プログラム案の40ページですけれども、区立公園の施設配置・管理の検討ですけれども、これは例えば今までの緑の基本計画とか、今回出されている基本計画改定素案の中でも、民間活力を含めて検討して、よければ実施をしていこうということなんですが、これっていうのは、法律は改定がされていますが、この四季の森については、やり方を検討するんですが、やるかどうかも検討されるということなんですか。結果としてやらないという選択肢もあるんですかね、どうなんですかね。

林都市基盤部公園緑地課長

 四季の森公園につきましては、今現在頂いた提案、こういったものをいろいろ参考にしながら、どういった民間活力の導入手法があるかというのを検討している段階でして、いろいろ検討する中で、もしかしたら直営のままがいいかもしれない、または民間活力の導入がいいかもしれないと。そういった中で今後、いろいろちょっとまた検討させていただいて、御報告させていただければというふうに思ってございます。

小杉委員

 このプログラムって、この3年間で毎年実施しながら評価して、また新しいものを作っていくんだと思うんですけども、この四季の森のものを見て、どうするのかと決めた後で、また毎年どんどん広げていって、極端なことを言うと、全部の区立公園を民営化しようみたいな話を考えているんですか。これ、3年間ずっと続くわけでしょう。区民としては、やっぱり静かで憩いの場である、遊園地みたいながちゃがちゃした、人がいっぱいいるようなところって、総体としては求めていないんじゃないかなと思うので、ちょっと心配なので聞きますけど、どうなんですかね、今後の話については。

林都市基盤部公園緑地課長

 公園のまさに管理運営とか、そういったところにつきましては公園再整備計画の中でも入れていく予定なんですけれども、具体的にこの公園が民間活力の導入に適切かどうかというところは、また公園ごとにも違ってくるかと思いますので、今現在は、そういった意味においても今現在はまだ、四季の森公園以外はちょっと考えていないといったところでございます。

小杉委員

 そうですか。慎重に十分検討してもらって、慎重に判断していただきたいなと思いますが、四季の森って今、区が運営しているということでいいんですよね。区で運営しているのをいろいろな民間手法を使ってということですけれども、主には四季の森って、芝生の管理とか水の管理と、あと何の管理をしているんでしょうかね。

林都市基盤部公園緑地課長

 芝生の管理、それから水系施設の管理、あとは公園全体の清掃ですとか、あとはトイレ清掃ですとか、そういったところでございます。

小杉委員

 この意見を見ると、収益コンテンツ導入や差別化が必要ということだと、結構それが出ていたりとかして、建物とかというのはなかなか建ちにくいということなんですよね、たしか。それとか、結構業務委託による入札を実施しており、芝生のことだと思うんですけど、コスト削減には限界があるとかというところがいろいろ載っていますが、この辺でプラスマイナスあるとは思うんですが、検討の中で、現状よりも例えばこれだけ下がりますよみたいな試算なんかもされて公表というか、大体こういった形で削減できるかどうかとかというのも試算されるんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 どれぐらい細かい試算ができるかどうかというのは、今の段階ではまだ未定なんですけれども、民間活力を導入する場合については、今現在の維持管理コスト、それから歳入ですね、イベント費用等の歳入、そういったところを見ながら民間活力の導入について検討していきたいというふうに考えてございます。

小杉委員

 そういう中で、先ほどもちょっと触れましたけれども、やっぱり民間に任せることのマイナス面も区民から見たらあると思うんですよね。そういったことについては何か考えていることはありますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 具体的にどういう管理運営手法で民間活力を導入するかというところにもよって、また異なってくるのかなと思いますので、それはまたこれから検討していく中で、いろいろケースに応じて考えてまいりたいというふうに思ってございます。

小杉委員

 さっきも言いましたように、憩いの場である公園という全体もそうですし、働く方の雇用が不安定になる可能性もありますし、安全・安心な公園を保てるかどうかというところもありますので、そういった区民から見て使いやすい公園であるということも十分、そういった面でも見ていただきながらぜひ検討いただきたいと思いますが、そういったところではいかがでしょうかね。

林都市基盤部公園緑地課長

 魅力的な公園を造っていくということに関しては、皆さんが使いやすいとか、当然憩いの場でもあるとか、安全・安心であるとか、そういったことは非常に大事なことだと思っておりますので、そういったことは外さずに検討してまいりたいというふうに思ってございます。

斉藤委員

 他の委員とちょっと重なる面もあるんですけれども、そもそもこの四季の森に関してサウンディング調査をするに当たり、魅力的な公園、そして管理費の削減等という目的があったと思いますが、そもそもこの四季の森に関して言えば、昼は学生さんが5,000人以上ですか、昼は、ランチタイムにはそこの企業の方がいらっしゃって、区役所の職員もいる。土・日になると、乳幼児や家族連れの方が芝生に座ってシートを敷いている。様々な曜日や時間帯によっていろいろな顔を見せる公園だと思います。どの曜日のどういう時間帯にどういう人をターゲットにするかによって、この公園の魅力というのは変わっていく、方向性というのは変わっていくと思うんですけれども、その辺の分析をされて、このサウンディング調査をなさったのかどうか、ちょっと確認させてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 四季の森公園も都市公園なわけですけれども、都市公園については本当に子どもからお年寄りまで、幅広い年齢を対象としている公園でございます。ですので、特にこの世代をターゲットとかということでサウンディングをしたというわけではございません。

斉藤委員

 そうなんですけれども、例えばこの曜日のこの世代だとこんな公園がいいのではないか、そういうような区としての、先ほどの基本計画でも質問いたしましたけれども、公園というのは設備があるだけではなく、そこに使う、集う人たちの思いとかが乗っていくものだと思うんですね。その曜日とか、その方たちを描いた上で、何かこんなふうなという思いがおありなのかどうか、ちょっとお伺いしたいんですけれども。

林都市基盤部公園緑地課長

 特にハードをいじくるということは今回は考えてございませんで、ソフトの面で、例えばいろんな事業で、例えば子ども向けの事業であったり、大人向けの事業であったりということはできるのかなというふうに考えてございます。

斉藤委員

 事業もそうなんです、いろんな人が集って、いろんな地域の人の力が集っていくというような、そういう思いを描いた上で公園の施策を、サウンディングもしていただけたらいいなというふうに思います。これは四季の森だけではなくて、中野区の公園行政全部がそれぞれの公園に、この公園、こんなふうに使われているんじゃないかという調査をしつつ、中野区全体の公園について夢を描いていけたらいいなと思うんですけれども、公園ごとに特徴を持たせるという意味では、何か分析はなさっていらっしゃいますでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 広く公園ということなんですけれども、今まさに公園再整備計画を策定中でございまして、その中で公園施設の配置改修というような中で、それぞれ機能を、例えば幼児向けの機能とかですね、そういったものを配置するというようなことは考えておりますので、またそういった中で、いろいろ具体的に検討していきたいというふうに考えてございます。

渡辺委員

 事業者公募の実施が令和3年10月というふうに記載されているんですが、手法としてはプロポーザルなのかなと思っているんですが、いかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 今現在まだ決めてはございませんけれども、恐らく進める上ではプロポーザル、公募型というような形になろうかなと思います。

渡辺委員

 民間活力の導入としての具体的な手法として、先ほど市川委員が言ったエリアマネジメントという手法もあって、あと、この資料の中にもあるパークPFI、あと、思いつくとしたら指定管理者制度なのかなと。ほか、何かありますかね。

林都市基盤部公園緑地課長

 ここの表面の(1)の上から5番目の真ん中にございますけれども、公園施設設置管理許可制度というようなものもございます。

渡辺委員

 この公園施設設置管理許可制度という、中身がちょっとよく分からないんですけども、教えてもらっていいですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 公園施設設置管理許可制度につきましては、民間の事業者等が公園の中に公園施設、いわゆる例えばカフェ等を設置して運営をするというような手法でございます。

渡辺委員

 カフェ等を設置して運営、要はお店とか収益となるようなものを、店舗みたいなものを造って、そこで収益を上げて、そのお金で公園を管理するという……、それは違いますか。すみません、もう一度お願いします。

林都市基盤部公園緑地課長

 お店、まさに収益施設を設置して、それで民間事業者が収益を上げるわけですけれども、その場所代なんかを区の収入にするというようなところでございます。

渡辺委員

 分かりました。あと、公園の中に広告を立てる、もともと都市公園法だと禁止をされていたわけなんですが、条件によってはそういったこともできるようになったというふうに聞いているんですけれども、条件というのが、すみません、私もよく分からないところがありまして、パークPFIをするのであれば、そういうのを許可しますよとか、そういういろんな条件があるかと思うんですけども、その辺ちょっと条件の、もし把握しているところがあれば教えてもらっていいですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 公園内で広告を掲示するといった場合については、基本は景観条例なんかで禁止はされているんですけれども、パークPFIを導入した場合については、パークPFIの事業者など、あとは関連する事業者については、そういった広告が許されるというふうに聞いてございます。

渡辺委員

 パークPFI手法以外で広告の許可をもらえるという事例というのはあるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 私の知る限りでは把握していないところでございます。

渡辺委員

 何でこういった話をしたかというと、パークPFIの管理手法が収益性、今どうなんだということが、裏面の(6)のところに時期尚早であるというのが記載されていたので、どうなのかなというので聞いたんですが、やり方としては私は、全般的にはサウンディングもして民間活力を入れて、そしてコストも削減していくということで、よりにぎわいを活性化していく、これは非常に方向性としてはいいなと思っているんですけれども、手法とか、そういったものがきちんとした、いろいろなサウンディングをした中で区が方針をどういうふうにしていくか、イメージを、ちゃんとどのようにしていくかということも、やはり決めることが大事なのかなと思っています。

 募集要項、最後なんですけども、恐らく作ってということなんですけども、それって委員会での報告は、していただく予定ってありますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 募集要項そのものを報告するかどうかは別としまして、考え方がまとまって、この方向性でいく、この考え方でいくというようなところにつきましては御報告させていただきたいというふうに考えてございます。

渡辺委員

 ぜひ報告してもらいたいと思います。やっぱりどういった方針で、四季の森公園って中野の顔でもありますので、やっぱり議会のほうでもしっかり情報は共有してもらいたいですし、どういった方針にしていくか、10月、公募はその前の話になるかと思いますけども、ぜひ御報告のほうをお願いいたします。要望です。

木村委員

 構造改革実行プログラムと併せて報告いただきました。先ほどもちょっと触れたんですけど、建設委員会の所管ではなかなか構造改革のプログラムに当てはめるものがないというところなんでしょう。けれども、当たるところで、構造改革プログラムの16ページに報告があった区立公園の施設配置・管理の検討というところがあると思うんですが、そこに長期的ロードマップというふうに書いていまして、フェーズが構築期、展開期、継続・更新期というふうに三つに分かれています。40ページのほうでは2021年、2022年、2023年というふうに3年に分かれているんですけれども、この見立てを見る限りだと、このフェーズの三つというのがこの3年、要は2021年、2022年、2023年に何となく当てはまっているというふうには見えるんですけども、これはそういうふうな見立てというか、意識して作られているのかどうか、いかがですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 一応こうした、16ページにあるようなものも意識しながら、こちらの3年でということでスケジュール感を作っているというようなところでございます。

木村委員

 それでは、ちょっと確認というか、ここに書いてある、16ページのほうでいくと、例えば財政運営の課題でいくと、構築期はいろいろ検討すると。展開期は建て替え等に伴う投資的経費の増加。継続更新期になると、この段階では既に結果を出すというか、「維持管理コストの抑制」というふうに書いております。となると、この考え方からすると40ページの、今回の中野四季の森公園の民間活力も含めて、2023年にはある程度効果というか、コストが抑制されていると、そういうものを作っていかなくてはいけない、そういった枠の中で考えられているかどうか、いかがですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 もともと四季の森公園の民間活力の導入というのは、維持管理費の削減、それからイベント等による歳入の確保と。その歳入と歳出の差が当然区の負担になるわけですけれども、その部分を縮減していきたいというような発想で事業を進めていこうと思っておりますので、そういった効果が出るような検討は進めてまいりたいというふうに考えてございます。

木村委員

 ちょっと聞き漏らしたかもしれないんですけれども、この中野四季の森公園をどうするかという区の考え方に関しては、今後の予定のところで、令和3年10月には事業者公募の実施というふうに書いてあるので、少なくともその前には考え方をまとめなきゃいけないと。発表しなきゃいけないと。また、委員会でしっかりと質疑しなきゃいけないということでいくと、普通で考えれば、次の第3回定例会でその考え方が出てくる、方針が出てくるということでよろしいんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 第3回定例会で考え方がお示しできるように、策定のほうを進めてまいりたいというふうに考えてございます。

木村委員

 今回、あくまでもサウンディング調査の結果なので、区がどうするかというのは、ここの中には当然、特に入っていないとは思うんですけども、10月のときには考え方が出てくると。それを踏まえた上で、事業者の公募の実施が10月と書いてあるのが、ちょっと早いんじゃないかというか、というのもどうかとは思っているんですが、一つ気になるのが、要はその後の予定が令和4年3月、事業者の決定と。10月以降に事業者による運営開始というスケジュール感が出ているんですね。区の考え方も、ちょっとまだ考え方がまとまっていないという段階なんですけども、要はこういったイベントも含めて、コロナ禍の、いつまでこういった状況が続くかも分からないですし、イベントがいつからまたできるのか、また、コロナが始まる前のような、いろんなイベントができるような世の中になるのかどうかも、見通しが分からないわけですよね。そういった中で、中野四季の森公園をどういうふうに生かしていくかというのを、考え方をまとめて、事業者を公募していくということが、もしかしたら構造改革プログラムに合わせて、それにこだわり過ぎているがゆえに、ちょっと時期を急ぎ過ぎているんじゃないかというふうには思うんですね。ですから、この建設委員会では構造改革のプログラムがこれしかないというところもあるかもしれないんですけども、大事なのはコロナ禍が落ち着いて、本当に中野区の四季の森公園に適切な運営の仕方というのを踏まえるためには、やはりコロナが落ち着いてどうなるかというのをちゃんと踏まえた上で、事業者も、またイベントも考えなくてはいけないというふうに思いますので、そういった意味では、スケジュールにあまりこだわるというか、急ぐことなく、そういった中野区に適した、また、世の中の流れに適した考え方を、私としては実感を作って考えたほうがいいかなというふうには思うんですけども、その辺はいかがですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 まさに委員がおっしゃるとおり、今回のサウンディングの中でもコロナウイルスの影響を踏まえた運営開始の時期を設定してほしいというような御意見もございましたので、いろいろ考え方はあろうかと思いますけれども、きちんとそういった状況も踏まえながら、適切に進めてまいりたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 教えてください。まず構造改革のところからお尋ねします。建設委員会に所管する部分が区立公園の施設配置・管理の検討、要するに四季の森公園の管理費をどうしよう、それから全体の維持管理をどうしていこうというところだけなんですけれども、例えば中野の、他に出なかったのかというのが気になるところで、議論の過程というのはなかなかお話ししていただくことは難しいと思うんですけど、例えば構造改革であるならば、中野区の公園というのは小規模・中規模公園がほとんどなんですよね。Aという小規模公園があって、Bという小規模公園があって、Aの横に少し広い土地が出た、地域の理解が得られるんだったらば、例えばですよ、乱暴な言い方をしますけど、Bを売却して、Aを広くすることによって、まちの回遊性が高まったりだとか防災性が高まるんだったらば、そういうふうな区の公園行政の課題である小規模公園まで、どこまで本当は切り込めるのかというのは、僕はちょっと構造改革、まさに構造改革なのかなというふうにもちょっと感じたりもするんですけれども、構造改革に関しては、3年間進めていきますよと。今後そういった問題に関しては、都市基盤部、まちづくり推進部からそういう声を上げていくことができるんですか。要するに、構造改革はこれしかやりませんよだけじゃなくて、今後PDCAサイクルの観点から、いやいやまだまだこういったことに所管としては取り組んでいきたいんだという声は上がるのか、上げられる仕組みなのか、確認させてください。

奈良都市基盤部長

 今の御質問でございますけれども、この構造改革の中身につきまして、区立公園の施設の配置・管理の検討という1項目が個別プログラムで設けてございますけれども、検討の過程では様々、我々は考えてございます。例えば人員の配置の問題ですとか、そういったものも考えてございまして、先行して一部この4月からやってしまったというのがあって、ここには載せてございませんし、また、新区役所のところの一番最初の、新区役所を契機とした来庁者への窓口サービスの迅速化と事務の効率化、こういったところでは統合型GISの問題も書いてございます。我々これも今年度、今までも取り組んでございますけれども、今年度も集中的にやっていくということを考えてございまして、主体としましては情報システム課のほうが基盤を作ってまいりまして、我々その中で一番大きなボリュームを占めてございますので、そういったことを積極的に取り組んでいくとか、そういったことは考えてやってございます。また、区の都市基盤部が所管しております、既に委託をかけているものなんかもございますので、そういったものも、さらに違う形ができないのかといった検討もしてございますけれども、結果としまして、今回この個別プログラムの中に入ってきたのはこの中身と、公園の中身ということになってございます。

 先ほど委員のほうからも御質問の中でございましたけれども、公園、小規模・中規模の公園、その周辺の用地が出たらということですけども、この3年間で取り組むという考え方の中では、なかなか現在そういった想定はございません。ですから、そういったものを入れるのはなかなか難しいというふうに思ってございます。ですから、そういったことまでは検討はしていないんですけども、部の中で検討できるものは検討してきたということでございます。

酒井委員

 この構造改革という区として全庁的に持続可能な行財政運営のために取り組むものの中で、この建設委員会の所管が一つで寂しいなと。他方、そういったまちづくり、それから都市基盤部の人員体制のあり方であったりだとか、GISの問題であったりだとか、改善しようと思えば取り組めるようなことも多々あるでしょうし、今後の小規模公園のあり方というのは、議論としては必要なのかなと思っておったんですけれども、そういったこれまでの経過、それから今後も、3年間でなかなか取り組むのは難しいけれども、所管としては課題としては持っているというのを確認できました。

 それで、先ほど木村委員からありましたが、四季の森公園のサウンディング、こちらに関しては、ただ単に四季の森公園だけの管理運営だけじゃないと思うんですよね。例えば、こちらを拠点公園にすると、様々な小さな公園なんかをここと一緒にひっくるめて、北部全般だとか、そんなふうな感じで管理運営をしたりなんかして、今だと公園に関しては40本ぐらい委託されているんですよね、様々。じゃそういったものも整理することもできたりだとか、様々、四季の森公園の管理運営だけじゃないところもあるのかなと思うんですよ。他方、こちらに関しましては、令和4年3月に事業者の決定で進んでいくんですけれども、他方、公園再整備計画は令和3年12月に策定しますよとあるんですね。実は四季の森公園をどうするかというのは公園再整備計画に大きく作用するわけで、その辺の関連性、整合性というのはどう考えていますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 公園再整備計画でも公園の運営とか、そういったものは入っていくんですけれども、公園再整備計画の策定と同時というか、並行して四季の森公園の管理運営のサウンディングも行っているというようなところでございまして、そこで得たノウハウなんかをまた公園再整備計画にフィードバックしていくというようなことを考えてございます。

酒井委員

 要するに、令和3年8月に再整備計画素案が出ますから、その後10月に四季の森公園の考えは出てきて、その際には再整備計画の案が出ますので、そのあたりでは整合性をとりながら当然進めていくという考えだと思います。10月に考え方が報告されるということなんですけれども、やっぱり芝生の維持管理であったりだとか、それ以外の公園の管理のあり方であったりだとか、様々、中野区の公園行政に関して大きく影響を与えるものでありますので、期待しておりますので、またぜひ報告を楽しみにしたいと思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、野方駅整備株式会社の経営状況について、報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、野方駅整備株式会社の経営状況について御報告申し上げます。(資料6)本報告は、地方自治法第243条の3、第2項の規定に基づき、中野区が出資している法人について、その経営状況を説明するものでございます。本報告の野方駅整備株式会社は、平成19年10月29日会社設立以来、毎年、経営状況の報告を行っており、今年度も同様に報告するものでございます。

 恐れ入りますが、資料を御覧ください。表紙をおめくりいただき、3ページ目の事業報告でございます。2020年度、2020年4月1日から2021年3月31日までの会社の現況に関する事項です。

 野方駅整備株式会社は、野方駅の鉄道駅総合改善事業、これは駅舎の改築等に関する国の補助事業でございますが、これを施行するため西武鉄道株式会社と中野区より50%ずつ出資し、設立された第3セクターでございます。国及び中野区より補助金をそれぞれ総工費の5分の1ずつ受け、野方駅の改良工事を行った後、完成後は野方駅整備株式会社が西武鉄道へ有償で施設を賃貸するというものでございます。今期、第14期の売上高は、主にこの貸し出し分で2,170万円余、税引き前の当期純利益は22万円余となりました。

 1枚おめくりください。5ページの2、会社の株式に関する事項でございます。発行可能株式総数は120株で、西武鉄道株式会社と中野区、60株ずつ所有してございますが、これは前年度と変更ございません。

 その下、3、会社役員に関する事項でございますが、本報告の期間中については記載のとおりの役員となってございます。役員は全員、無報酬でございます。なお、(注)とあります役員の異動に関する記載でございますが、代表取締役に異動がございました。

 次に、経営状況につきましては、計算書類について御説明いたします。7ページを御覧ください。第14期、2020年4月1日から2021年3月31日までの計算書類でございます。

 8ページをお開き願います。貸借対照表、これは2021年3月31日現在の野方駅整備株式会社の財務情報を一覧しているものでございます。単位は円で、表の左半分が資産の部、表の右半分の上部が負債の部、右半分の下部が純資産の部という構成になってございます。左一番下の資産の合計でございますが、合計2億7,806万円余、その大部分が資産の部の中ほどに記載の固定資産2億6,912万円余でございます。これは野方駅舎の簿記上の資産額となります。表の右上の負債の部でございますが、中ほどの負債の合計2億7,083万円余となってございます。資産の部の資産合計から負債の部の負債合計を引きました右下の2行目の純資産合計は723万1,932円でございます。

 続きまして、9ページの損益計算書を御覧ください。これは2020年4月1日から2021年3月31日までの1年間の経営状況を一覧した計算書でございます。科目中、一番上の売上高2,170万円余、これは野方駅整備株式会社が所有する野方駅舎を西武鉄道株式会社に賃貸した1年間の貸し出し賃料でございます。その次に売上原価1,999万円余、これは内訳として減価償却費、固定資産税等が該当します。この時点で170万円余の売上総利益が生じています。これに販売費及び一般管理費として要した148万円余を引きますと、営業利益は22万円5,605円となります。これに雑収入222円を加えると、経常利益22万5,827円となります。この経常利益22万5,827円から、下から2行目にあります法人税等調整額7万1,490円を引きますと、当期純利益15万4,337円となります。

 恐れ入りますが、次10ページ、株式資本等変動計算書でございます。株主資本の1年間の変動を表したものでございます。2020年4月1日の残高の行を横に御覧いただきますと、資本金の額面は600万円でございますが、前年度からの余剰金が107万円余ありましたので、純資産の合計は707万円余となっております。これに、その下の当期純利益、これは前ページで御説明した当期純利益のことでございますが、15万4,337円を加えると、2021年3月31日残高としての純資産合計は723万1,932円となります。なお、この純資産の合計は8ページの貸借対照表の表、右下から2行目の純資産合計723万1,932円と一致いたします。

 13ページから15ページにございますのはそれぞれの計算書の内訳、17ページは監査報告書で、適正に処理されている旨の御報告がお示ししてございます。

 最後に、19ページは第15期、今年度の事業計画書でございます。

 21ページに経過及び第15期の事業計画が記載してございますが、第15期の事業も第14期と同様に、引き続き西武鉄道株式会社への野方駅駅舎の賃貸を行うものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員会

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

斉藤委員

 ありがとうございます。駅のことはあまり詳しくないのですけれども、4ページの売上高が減っていくというのは、これは今御報告があったように減価償却費の計算をしていくので、そういうふうになっていき、2030年には限りなく1円に近づいて、この会社が清算されるということでよいのでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 おっしゃるとおりでございます。減価償却に従って駅施設を西武鉄道に賃貸し、当初の計画でいきますと2041年までの賃貸という事業で、減価償却が終わると清算して会社解散ということになります。

斉藤委員

 私が伺いたいのは、これがちょうど連続立体交差事業の計画と重なっていくのかなと、時期的に思います。当然、伺うまでもないと思うんですけれども、この駅舎がどうなるかは今の時点で分からないわけなので、その連続立体交差事業の兼ね合いの中で、どういう可能性があって、どういうふうな調整をされていくのか、ざっとでいいので教えていただけないでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 本事業は野方駅舎の南北通路ですね、あるいは橋上駅舎、鉄道の、これを改築する、改善する事業として当初進めております。西武線は今後、連続立体交差事業が入ってきますと、国の補助金で、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律ということで、補助金を整理しないといけない。1か所の部分に同様に二つの補助金が入りますので、そこは事業に合わせて整理をしながら対応していくという考えでございます。

斉藤委員

 ということは、そのときの状況によって整理されていくので、この会社がどうなっていくかは、連続立体交差事業の形態がどうなるかにすごく大きな影響は、あるんでしょうけども、調整していくという考え方でよろしいんですよね。

安田都市基盤部都市計画課長

 事業がどのくらいで例えば都市計画決定されるかとか、事業計画はどういうふうに導入するかということで決まってくると思うんですけども、現段階では2041年までに減価償却するという補助金の計算でございますので、そこの部分を国の補助金と、担当者と整理しながら、具体的にどういうふうにしていくか、検討していくということになると考えてございます。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 3時をちょっと過ぎました。一旦休憩としたいと思います。再開は3時20分といたします。

 

(午後3時04分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほどの木村委員の御質問、基本計画に関するものでございまして、関係団体との意見交換をやりましたかということの御質問でしたけれども、正確に答弁申し上げていなかったので補足いたします。意見交換会は直接やってございませんが、メール、郵送等で意見聴取、情報提供を行ってございます。こちらの団体が宅地建物や建設事業者団体等、あるいは不動産協会等と、そういったメールや郵送等での情報交換を実施してございます。

委員長

 木村委員、よろしいですか。

木村委員

 はい、大丈夫です。

委員長

 それでは、引き続きまして4番、無電柱化事業の進捗状況についての報告を求めます。

井上都市基盤部道路課長

 それでは、無電柱化事業の進捗状況について、資料を基に御報告いたします。(資料7)

 初めに、1番、主な路線の進捗状況です。

 (1)弥生町三丁目地区周辺避難道路2号及び7号について、不燃化推進特定整備地区である弥生町三丁目周辺地区において、東京都の無電柱化チャレンジ支援事業を活用し、円滑かつ効率的な施行のため、電線管理者である東京電力パワーグリッド株式会社、それから無電柱化事業について権限を付与している100%子会社である東電タウンプランニング株式会社と協定を締結し、電線管理者施行による協定事業として推進してございます。裏面の位置図がありますので、併せて御確認ください。

 避難道路2号では、現在、電線共同溝の本体工事を進めており、沿道の弥生こぶし公園内にも電線共同溝の特殊な枡の設置や本体管路の敷設を進めてございます。

 避難道路7号では、試掘調査の結果をもとに占用事業者との調整を継続しています。

 次に、(2)弥生町三丁目周辺地区避難道路1号についてですが、弥生町避難道路1号は権利者の御協力により用地取得に一定のめどがつき、道路整備の検討を進めているところでございます。

 こちらの路線については、道路の拡幅整備と電線共同溝の整備を一体的に進めていくことが必要であり、これまで無電柱化事業を実施してきた路線では、既存ストックの活用方式など電線事業者との協定事業で進めてまいりましたが、こちらの路線ではその手法で事業を実施することができません。そこで、区では、こちらの路線につきましては、公益財団法人東京都道路整備保全公社への事業委託について調整を進めているところでございます。

 この公社は東京都が出捐する公益財団法人で、東京都の政策連携団体として都道の整備や電線共同溝の整備を進めるとともに、東京都以外の自治体からも同様の事業を受託しており、区では年内の協定締結を目途に協議を進める予定でございます。

 (3)大和町地区避難道路5号について、こちらの路線も東京都の無電柱化チャレンジ支援事業を活用し、電線共同溝の整備を進めるべく試掘調査を実施したところでございます。新たに分かったことといたしまして、既存の埋設物が輻輳しているなど、電線共同溝の設置が困難な箇所が複数存在している状況であり、現在、詳細設計の修正設計に時間を要しているところでございます。

 (4)区道における電線共同溝整備についてですが、区道における電線共同溝の整備では、まちの防災性の向上、安全な歩行空間の確保等が期待できる一方で、区道は道路幅員が限られる上、住宅が密集していることから、上水道、下水道、ガスなどのライフライン埋設物が輻輳しており、設計段階から各企業者との調整や施行方法等も広幅員の都道などと比較をして様々な課題が多くなり、難易度が高くなっている状況にあります。既に着工している弥生町の避難道路2号においても、工事車両や材料の搬入、施行方法等を含めて難易度が高い状態となっています。こうしたことから、今後の展開として、事業を進めていく路線においては、電線管理者や知見を備えた団体等、広範に事業の協力要請を行っていきたいと考えています。

 裏面を御覧ください。2、今後の予定ですが、令和3年度は弥生町避難道路2号の本体工事を継続し、弥生町避難道路7号は支障移設工事、弥生町避難道路1号は詳細設計を実施します。また、大和町避難道路5号では詳細設計の修正設計を進めます。令和4年度以降、弥生町避難道路2号では引込管・連系管の工事に入り、弥生こぶし公園の再開、弥生町避難道路1号及び7号では電線共同溝本体工事の着工など、記載のとおりの予定となっております。

 本報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小杉委員

 弥生町とか大和町での避難道路を認定して、無電柱化が進んでいるということですけども、具体的にどのぐらいの割合で進んでいるとかという、これって数字って今あるんですかね。

井上都市基盤部道路課長

 進捗率ということでございますけれども、なかなか進捗を数字で表すというよりは設計から、予備設計をして詳細設計を進めたり、試掘調査を進めて、それから道路下に埋まっている管の企業者さんと調整を行って、その後に支障移設工事、本体工事、連系管の工事、あるいは最後に抜柱、舗装工事というふうに段階を置いて進んでいきますので、なかなか、今何年目ということはお示しできますが、進捗率で何%というのはなかなか難しいところでございます。

小杉委員

 分かりました。地道にやっていただくしかないことだと思いますし、御苦労だと本当に思いますが、今後完成に向かっていった場合、そのほか地域を広げて、例えば上高田地域か、木密と言われていますけども、その辺の地域を拡大していくことも検討していくような形になっていくんでしょうか。その辺、検討されているんだったら教えていただきたいんですけども。

井上都市基盤部道路課長

 中野区では無電柱化推進計画というものを策定しておりますので、推進計画に基づいて無電柱化の事業を進めていく予定となってございます。

市川委員

 御報告ありがとうございました。弥生町のほうですね、1号、2号、7号のことを教えていただきたいんですが、1号は公社に委託をして事業を進めていく。道路拡幅をしなければならないということなんですが、道路拡幅は、用地取得は、これは何%しているかというのは分かりますか。

井上都市基盤部道路課長

 弥生町の避難道路1号に関しましては、もともと4メートル未満の狭隘な道路でございまして、これを6メートルに拡幅する計画となってございます。用地取得に関しましては、令和2年度に完了してございます。

市川委員

 ということは、これまで年内の協定を結んで、事業が着実に進んでいくのを待つということですね。

 ちょっと初歩的なことで大変恐縮なんですが、2号、7号は、例えば今後、公社に委託するということはまた考えられるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 避難道路2号と7号に関しましては、既に電線事業者である東京電力パワーグリッドと東電タウンプランニング、3者で協定を結んで、委託事業として無電柱化を進めているところでございます。

市川委員

 要するに結局何が聞きたいかというと、委託をするわけじゃないですか。今3者で協定を結んだとか、これから公社と協定を結ぶとか、一番コスト的に安いのは、どういう方法が一番安いのかなと思ったんですよ。コストプラス、今、小杉委員から話もあったけれども、これから無電柱化という範囲を広げていかなければならないというのがある中で、スピード感を持ってやっていかなきゃいけないというのは共通の認識だと思うんですね。ただ、なかなか着実に進んでいく、本当に100%、皆さんが理想どおりの100%で進んでいるかといったら疑問が残るわけですけども、この辺はどうなんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 今後、無電柱化を進めていく路線の中で、既存ストックと呼ばれる、既に地中化されている線があれば、それをもとに既存ストック活用方式ということで、それをもとに延長していくというか、進めていくことができますので、電線企業者に委託をしてやっていくというところがスムーズに無電柱化を進めていく手法の一つでもありますし、今回のように道路整備と無電柱化を合わせてやっていかなければならない路線につきましては、こういった公社などを活用しながら、それぞれの路線の事情に合わせて、東京電力、あるいはNTT、あるいは保全公社も併せて、その他の委託事業者にお願いをしていくという形で進めてまいりたいと考えてございます。

市川委員

 今、既存ストックというのが地中にあればスピード感を持って進めることができるんじゃないかという話があったんですけど、これっていうのは、今対象となっているところ以外にはどれぐらいあるものなんですか。

井上都市基盤部道路課長

 今後、無電柱化を進めていく路線の中で、まだ調査段階のところ、あるいはまだ調査にも入らず、ここを無電柱化していきたいというふうに区が考えている路線等もございますので、既存ストックが活用できる路線、できない路線というところについては、まだ未確定なところになってございます。

市川委員

 その調査ということに関しては、今後、言える範囲の中で結構なんですけど、予定で言うと、一番直近でどこを調査する予定とか、そういったことはありますか。

井上都市基盤部道路課長

 無電柱化の推進計画に基づいて進めていくところでございますが、まずは木密地域と呼ばれております弥生町三丁目地区、それから弥生町地区で進めていくことになると考えてございます。

市川委員

 まず弥生町というものが、事業を完了させないと無電柱化という輪が広がっていかないということだと思いますので、いろいろな公社を使ったりとか、東電さんの力を借りたりとかということだと思いますので、円滑に今後も進めていただきたいと思いますので、これは要望とさせていただきたいと思います。

木村委員

 弥生1号と大和5号というのが詳細設計が書かれてあるんですけども、弥生7号というのは今年度、令和3年度、支障移設工事というふうに書いていますけど、弥生7号に関しては、詳細設計というのは特に書いていないんですけども、これはできているということなんですか。

井上都市基盤部道路課長

 令和3年度に避難道路7号につきましては詳細設計を実施しているところでございます。失礼しました、令和2年度に詳細設計を実施しているところでございます。

木村委員

 分かりました。その弥生7号に関して確認なんですけども、例えば無電柱化が進みました、整備がされました、ここ、たしか一方通行だったと思うんですけども、例えばこういった無電柱化が進んで、整備が進んだ場合、その一方通行が双方向とか、警察の話になるかと思うんですけども、そういった交通ルールというか、規制というか、それはできた後また警察が考えることなのか、それも含めて今検討されているのか、どういった状況ですか。

井上都市基盤部道路課長

 現時点におきましては、一方通行解除等の検討は、区のほうでは実施はしてございません。一方通行の解除、相互通行化につきましては、沿道の方の、あるいは町会の総意というか、同意のもとに所轄の警察のほうで、その要望を受けた段階でまた調査をして、相互通行が可能かどうかというところを判断していくものと考えてございます。

委員長

 休憩します。

 

(午後3時36分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時36分)

 

他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。

井上都市基盤部道路課長

 それでは、議会の委任に基づく専決処分について、資料を基に御報告をいたします。本報告は総務委員会、子ども文教委員会と重複報告になります。(資料8)

 1、事件名は損害賠償請求事件です。

 2、当事者は原告が中野区民、被告が中野区です。

 3、訴訟の経過ですが、こちらの件については平成30年11月27日に東京地方裁判所に訴えの提起がございまして、平成31年2月6日の本委員会で御報告しているところでございます。そして、令和3年3月16日に和解が成立しました。

 4、事案の概要です。本件は、原告が、区道を原動機付自転車で走行していたところ、路上に放置されていた自動車通行禁止の看板に衝突して転倒し、傷害を負ったことにより治療費等の損害を被ったと主張し、198万3,763円の損害賠償金の支払いを求めていたものです。

 5、請求の趣旨は記載のとおりでございます。

 6、和解条項ですが、区は原告に対し、本件損害賠償金として44万4,194円の支払い義務があると認め、原告の指定する方法で支払うものでございます。

 7、和解の理由ですが、裁判所からの和解勧告に応じて、紛争の早期解決を図ることが適当であると判断したものでございます。

 本報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告について、何か質疑はありますか。

市川委員

 ありがとうございました。これ、看板ということなんですけど、この看板って何の看板ですかね。自動車通行禁止といっても、いろんな看板があると思うんですけど、どんな看板ですか。

井上都市基盤部道路課長

 本件の看板につきましては、区立小学校の前の道路を午前7時から午後5時までの間、自動車通行禁止していることを表示するために設置していたものでございます。

市川委員

 それは、ぶつかったということは、その原付のバイクというんですかね、原付がそこに入っていったということになると思うんですけど、それでも区が賠償金を払わなきゃならないんですか。

井上都市基盤部道路課長

 原告は平成29年8月2日午後11時30分頃、夜間ですね、区道を原動機付自転車に乗っていて走行していたところ、設置されていたバリケードに衝突をしたというものでございます。

市川委員

 ということは、時間で、本来そこにはその時間置かれていないはずのものが置かれていて、それでぶつかってしまったということなんですね。ということは、やはり責任は中野区にあるということで、商店街とか、時間外の結構あるじゃないですか、商店街も含めていろんな、小学校の近くも含めて。そういうところって区内に何か所ぐらいあるんですか、ほかに。

井上都市基盤部道路課長

 こういった時間規制のあるところのバリケード、看板については、道路課ではなく総務部のほうで貸出しを行っておりまして、所管外なので道路課では承知をしていないところでございます。

市川委員

 では聞き方を変えますけど、何か所ということは、いっぱいあるんでしょうけども、そこに対して、ほかのところにですね、こういった事案が起きたので気をつけてくださいねという御案内はされていますか。

井上都市基盤部道路課長

 その看板の出し入れ等管理についても、所管外のため承知していないところでございます。

小杉委員

 小学校の人が看板を置きっ放しにしてしまって、それで夜間にぶつかったということでいいんですか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりでございます。補足をいたしますと、当初、本件に関しましては、看板を公道上に放置したままであったということで、道路管理の瑕疵であるとして国家賠償法の第2条第1項の規定に基づいて損害賠償の支払いを求めたものでございました。

委員長

 休憩します。

 

(午後3時41分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後3時46分)

 

他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告についての質疑を終了いたします。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時46分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時46分)

 

 本日の審査はここまでとしたいと思いますが、これに御異議はありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次回の委員会は明日6月8日(火曜日)1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。

 各委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の日程を終了いたします。

 休憩します。

 

(午後3時47分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後3時49分)

 

 改めて、以上で本日の建設委員会、散会いたします。

 

(午後3時49分)