令和3年06月07日中野区議会子ども文教委員会(第2回定例会)
令和3年06月07日中野区議会子ども文教委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔令和3年6月7日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和3年6月7日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時30分

 

○出席委員(8名)

 森 たかゆき委員長

 甲田 ゆり子副委員長

 河合 りな委員

 羽鳥 だいすけ委員

 内川 和久委員

 加藤 たくま委員

 白井 ひでふみ委員

 いながき じゅん子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 青山 敬一郎

 子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 濵口 求

 子ども教育部子ども政策担当課長、教育委員会事務局子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部保育園・幼稚園課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 渡邊 健治

 子ども教育部保育施設利用調整担当課長、子ども教育部幼児施設整備担当課長 藤嶋 正彦

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史

 子ども教育部子育て支援課長 滝浪 亜未

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども教育部児童福祉課長、子ども家庭支援センター所長 古川 康司

 子ども教育部一時保護所設置準備担当課長 神谷 万美

 子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之

 子ども教育部子ども特別支援課長、教育委員会事務局子ども特別支援課長 石濱 照子

 教育委員会事務局指導室長 齊藤 光司

 教育委員会事務局学校教育課長 松原 弘宜

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 細井 翔太

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 [1]第44号議案  中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例

 第45号議案 中野区立キッズ・プラザ条例の一部を改正する条例

 第46号議案 中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

○事業概要の説明

○所管事項の報告

 1 令和3年度新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 2 中野区基本計画(改定素案)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 3 中野区区有施設整備計画(改定素案)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 4 中野区構造改革実行プログラム(案)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 7 中野区立小中学校施設整備計画(改定版)(素案)に係る意見交換会等の結果について(子ども教育施設課)

11 地域子ども施設の整備について(育成活動推進課)

 

委員長

 定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 初めに、本日は議会広報番組の制作のため、ジェイコム東京から撮影の許可を求める申出がありますが、これを許可することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 本定例会における審査の進め方について協議するため、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時01分)

 

 本定例会における当委員会の審査日程についてお諮りをいたします。お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目は議案の審査、事業概要の説明及び所管事項の報告の6番までを行い、2日目は残りの所管事項の報告等を受けたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次に、議案の審査についてですが、[2]第44号議案 、第45号議案及び第46号議案は、関連していますので一括して議題に供したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次に、所管事項の報告についてですが、3番、7番及び11番は、関連していますので一括して報告を受けたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 さらに、13番及び14番の報告は、関連していますので一括して報告を受けたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 [3]第44号議案 、第45号議案及び第46号議案を一括して議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、[4]第44号議案 、中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例について補足説明をさせていただきます(資料2)。

 提案理由は、令和学童クラブを新設する必要があるためです。

 新旧対照表を御覧ください。学童クラブ条例第2条は、学童クラブの名称及び位置を定めています。新校舎内に学童クラブを新設する計画でございまして、所要の改正を提案するものでございます。施行日は令和4年4月1日でございます。

 引き続きまして、第45議案、中野区立キッズ・プラザ条例の一部を改正する条例について補足説明させていただきます(資料3)。

 提案理由は、キッズ・プラザ令和を新設する必要があるためです。

 新旧対照表を御覧ください。キッズ・プラザ条例第2条は、キッズ・プラザの名称及び位置を定めております。新校舎内にキッズ・プラザを新設する計画であり、所要の改正を提案するものでございます。こちらも施行日は令和4年4月1日でございます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 第46号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例につきまして補足説明させていただきます(資料4)。

 提案理由でございますが、中野区立令和小学校の新校舎完成に伴い、令和小学校の位置を改める必要があるためでございます。

 新旧対照表を御覧ください。現行の「中野区上高田五丁目35番3号」から「中野区新井四丁目19番26号」に位置を改め、条例の一部を改正いたします。附則において、この条例は令和4年4月1日から施行するとしております。

 補足説明は以上でございます。御審査のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱いを協議するため委員会を休憩いたします。

 

(午後1時05分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時06分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ討論を終結します。

 これより議案ごとに採決を行います。

 初めに、[5]第44号議案 、中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例について、原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんのでそのように決します。

 以上で[6]第44号議案 の審査を終了いたします。

 続きまして、第45号議案、中野区立キッズ・プラザ条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんのでそのように決定いたします。

 以上で第45号議案の審査を終了いたします。

 続きまして、第46号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんのでそのように決します。

 以上で第46号議案の審査を終了いたします。

 次に、事業概要の説明を受けます。

 理事者の説明を求めます。

青山子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 それでは、お手元の事業概要(資料5)に沿いまして、子ども教育部、教育委員会事務局の事務につきまして御説明申し上げます。要点のみ御説明申し上げますので、詳しくは資料をお読み取りいただければと存じます。

 それでは、資料の46ページをお開き願います。当部につきましては九つの課で構成されております。

 まず、46ページが子ども・教育政策課でございます。子ども・教育政策課には六つの係がございます。主な事務分掌としては、部全体の調整や教育要覧等の発行、教育委員会の運営、子ども・子育て支援事業計画や中野区教育ビジョンの進行管理、図書館の運営、区立学校の再編、子ども政策の総合調整などを担当しております。

 次に、48ページを御覧ください。保育園・幼稚園課でございます。保育園・幼稚園課には10の係がございます。主な事務分掌としては、保育計画の策定や区立保育園の運営、教育・保育施設への給付費の支払い、認可保育園、認定こども園等保育施設等の指導や運営支援、私立幼稚園、認証保育所等の保護者や設置者への補助、幼稚園・保育園等の給付支給認定、保育園等の入園相談、区立幼稚園・保育園等の保育料の決定や徴収、区立保育園の民営化、給付施設の検査などを担当しております。

 次に、51ページを御覧ください。子ども教育施設課でございます。子ども教育施設課には二つの係がございます。主な事務分掌としては、学校施設や子ども施設の維持管理、中野区立小中学校施設整備計画に係る学校施設の施設整備などを担当しております。

 次に、52ページを御覧ください。子育て支援課でございます。子育て支援課には四つの係がございます。主な事務分掌としては、一時保育事業や病児・病後児保育事業などの子育てサービスやひとり親家庭に対する支援、子どもの特定疾病等に係る医療費助成や妊婦健康診査、児童手当等各種手当の給付や子ども医療費の助成、子育て相談システムの運用などを担当しております。

 次に、54ページを御覧ください。育成活動推進課でございます。育成活動推進課には三つの係がございます。主な事務分掌としては、児童館、キッズ・プラザ、学童クラブ等の運営や子育てひろば事業の運営、地域の健全育成、子育て支援活動への支援や成人のつどい等の健全育成事業、児童館、学童クラブの適正配置などを担当しております。

 次に、55ページを御覧ください。児童福祉課でございます。児童福祉課には七つの係がございます。主な事務分掌としては、児童相談所事務の検討・準備、子ども家庭支援センターの運営や児童虐待の相談に関すること、子どもや保護者等に対する支援や心理診断・指導、一時保護所や児童相談所等の設置準備、入院助産や養育支援サービスなどを担当しております。

 次に、57ページを御覧ください。子ども特別支援課でございます。子ども特別支援課には二つの係がございます。主な事務分掌としては、発達支援に関する調整や障害児支援施設の管理運営、障害のあるお子さんの就学相談、幼稚園、小・中学校の巡回相談、特別支援学級や特別支援教室の運営などを担当しております。

 次に、59ページを御覧ください。指導室でございます。指導室には、指導主事のほか、二つの係がございます。主な事務分掌としては、教育課題への対応、教職員の研修や不登校対策、教科書採択の実施、就学前教育の推進、学校教職員の人事事務や給与等の支給などを担当しております。

 最後に、64ページを御覧ください。学校教育課でございます。学校教育課には五つの係がございます。主な事務分掌としては、学校の働き方改革の推進、学校におけるICTの支援や機器の管理、児童・生徒の就学や就学援助、定期健康診断等の実施、学校給食の管理運営、区立学校の連合行事や宿泊事業、軽井沢少年自然の家の維持管理などを担当しております。

 以上、簡単ではございますが、事業概要の御説明を終わらせていただきます。

委員長

 ただいまの説明に対して質疑はございますか。

加藤委員

 一般的な、多分管理しているのは総務部だったと思うので、一般的な話でいいんですけれども、所掌というのはどこまで制約を受けるものなのかというところで、例えばコロナ対応でどこかの人員が足りないとかいったときに、助っ人でどこかの部署を手伝うとかもあり得ると思うんですけど、この所掌というのは、ある種、その人は何の仕事をすると割り当てられている中で、そっちへ行ってくれといったときに、この仕事を達成していればそっちを手伝っていいというものなのか、どういう……。ここに書いてあることによってどのぐらいの制約が発生するものなのか教えていただきたいんですけど。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 基本的には、各課に配置をしております職員はこちらの所掌事務を担うということが原則といいますか、前提となっております。ただ、新型コロナウイルスの感染症対策ですとか、そういった危機的な対応につきましては、一定保健師ですとか兼務をかけて対応に当たるというような、そういう職種の配置もございますし、それで対応が難しいというケースの場合については、全庁的にどういう体制を組むかということを検討して、その都度対応しているというところでございます。

加藤委員

 あともう一つ、制度のはざまというのは、行政側は言われると困っちゃう言葉ですけど、外から言われたときに何か対応し切れていないよなというときに、ここの所掌では対応し切れないなといったときには、どういう対応が区全体でなされていくんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 当然どちらの課、あるいは係の対応になるかといったところは、少しはっきりしないというようなお声も区民の方から頂くこともございますので、そういった場合につきましては、まず相談を受けた課の職員が対応について考えて、必要な連携先ですとか御紹介する課がある場合には、そちらと調整を図って適切に対応に当たるというものでございます。

加藤委員

 じゃあ、相談を受けたところが取りあえずは責任を持って差配していくというような認識でいいと。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 御指摘のとおり、そういった対応が第一義的には必要だと認識してございます。

白井委員

 改めてですけども、後期の新しい編成での委員会スタートに当たってなので、前期と比べて後期、新しく加わった事業の分野とか、もしくはなくなった分野があれば教えてください。前期と変わらないのかどうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 前期でいいますと、保育園・幼稚園課が幼児施設整備課というところと別の課を設けておりましたけども、そちらが保育園・幼稚園課のほうに統合されて、その中の係としてそういった仕事を担っていくというような体制が変更となってございます。

白井委員

 あとは変わらないということでよろしいでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 はい、変更はございません。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 他になければ、以上で事業概要の説明を終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。

 初めに、1番、令和3年度新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況についての報告を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、令和3年度新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況につきまして御報告いたします(資料6)。本件は、区が令和3年度に実施する新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業につきまして、今定例会において開催される各常任委員会で報告するものでございます。

 対策事業の実施状況でございます。資料別紙を御覧ください。令和3年度の新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業のうち、子ども教育部、教育委員会事務局の関係事項をまとめております。

 1、「医療など最前線の現場環境を支える」項目は四つございます。いずれも感染症感染拡大防止対策に係る事業で、順次取り組んでおります。1-1、区立施設における対策4,117万7,000円、1-2、民間施設における対策7,140万円、1-3、委託事業における対策2,851万円、1-4、窓口対応等の対策3,019万9,000円。

 次に、2、「生活や子育て・介護などを支える」につきましては、2-1、子育て世帯生活支援特別給付金(ひとり親世帯分)9,594万6,000円、2-2、出産応援事業214万8,000円で、対象となる方へ給付等を行っております。

 3の「経済の再生に向けた事業者を支える」は、該当はございません。

 最後に4、「その他の取組」は、4-1、GIGAスクール構想の推進8億971万3,000円、4-2、区立障害児通所支援施設におけるICT環境整備56万6,000円です。これらにつきましても資料記載のとおり対応しているところでございます。

 また、裏面に予備費を充当している子育て世帯生活支援特別給付金(ひとり親世帯分)についてお示しをしてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

河合委員

 御報告ありがとうございます。

 まず最初に、2番、「生活や子育て・介護などを支える」の中で、子育て世帯生活支援特別給付金の話が書いてありますが、これは、支給件数は予定の数に対してどれくらいのパーセンテージか。もしくは人数でもよいので、どれくらい支給できましたか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 5月20日時点で1,347名、993世帯に支給済みでございます。

河合委員

 すみません、その数自体はもともと何人を予定していて、それに対してどれくらいの数をということなので、もともとの予定人数、教えてもらえますか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 見込みとしては、児童数は1,912名、世帯数としては1,382世帯を見込んでございます。

河合委員

 これ自体は年度末まで支給されるんでしたっけ。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 申請の期限としては2月28日と設定してございます。

河合委員

 そうすると、見込みよりもかなり少ない数に見えるのですけれども、そこら辺の見込み差のことと、どういうふうに対応していくか。あと8日。もう終わっちゃった。ごめんなさい、もう一回整理して、5月28日で締め切っているんですよね。違うの。(「締め切ってはいない」と呼ぶ者あり)

 ごめんなさい、間違えました。失礼いたしました。2月28日で1,912人を予定しているのが1,347人の現状、5月20日の配布ということなので、見込みとしてはまだ600人ほど足りていないのかなと思うんですけれども、その見込み差、現状で見込み差がある区のほうの考えと、それはどうやって埋めていくのかお願いします。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 まず令和3年4月分の児童扶養手当の受給者については、遡りで認定される方もいらっしゃいますので、もう少し増えるものと思います。あとは、公的年金を受給していることにより停止を受けている方、あとは、家計が急変している方については申請ですので、今後も周知をして、申請が必要な方については多くの方に申請していただけるように周知してまいりたいと思ってございます。

河合委員

 ありがとうございます。ぜひ広報のほうはしっかり、2月までやれるということなので、広報のほうお願いします。

 出産応援事業のほうは現状の数が出ているかと思うんですけれども、今のところ、これ、件数的なところで予測とずれていないとか、そういうのがありましたら教えてください。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 見込み数としましては、毎月225件を見込んでおりましたが、4月分発送というのは1月から3月までの出生者数に対してですので、そこは約6割程度となっているかなと思います。ただ、5月分は217件発送しておりますので、若干の減かなというところを見込んでございます。

河合委員

 これ自体、出産応援事業の広報というのは、多分毎回の「かんがるー面接」とか出産の前後でお伝えは必ずされているんですよね。要するに、出産されている方で漏れる方はいないという考えでいいですか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 これは住民基本台帳から抽出しておりますので、漏れはないものと考えてございます。

河合委員

 漏れることがない。要するに、広報しなくてもそういうふうにきちんとお伝えできているということが分かっていれば、ここはあとは皆さんの御判断になっていくのかと思うので、この数字に関しては一定しようがないのかなというところもあるんですけど、お忘れになる方とかもいらっしゃるかと思うので、またここも丁寧に御対応していっていただけたらと思います。

委員長

 要望でよろしいですか。

河合委員

 はい。

 すみません、せっかくなのでまだやろうかなと。その他の取組のほうでお伺いします。GIGAスクール構想の推進の件です。これはたしか御報告で5月末までに行き渡るという話だったかと思うんですけれども、順次開始されていると取組状況に書かれているんですけれども、順次5月末に行き渡るんでしょうか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 5月中旬までに全ての生徒・児童のほうに行き渡ってございます。

河合委員

 とある保護者の方から、まだ1年生のところで手元に渡っていないという御報告もあるようなので、現状をしっかり確認していただいて、しっかり行き渡るように動いていただけたらと思います。

羽鳥委員

 私も今のGIGAスクール構想のところでちょっとお尋ねしたいんですけれども、今、大体端末が配布されたというふうなことなんですが、一方で、課題として通信の状況が芳しくないというふうなことなんかも区は認識されているということがいろいろ言われていたんですけれども、これは、今年度のところの対策はどういうふうに取っていかれるのかというのをちょっとお聞きしたいんですけれども。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 こちらのほうにつきましては、来年度に抜本的な整備をしていくということを教育情報化推進計画のほうに定めておりますので、現在のところということで検討を進めているというような状態でございます。

白井委員

 それじゃあ、私もまず子育て世帯生活支援特別給付金について、今回のやつはひとり親ですけども、先日はいわゆるひとり親世帯以外の方の給付金の補正予算が成立しました。ひとり親の方々のやつは4月分で見ているので、この年度の始まりの4月のタイミングで児童扶養手当を受給している世帯、それはだから、数字は変わりようがないわけでいいんですよね。該当者が1,347人で、受給している方々も1,347人。まず、児童扶養手当を受給している方、確認させてください。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

白井委員

 ということなんですよね。ここはだから、先日のひとり親以外の方々のやつの確定申告を受けての人数と同じなので、これも児童扶養手当の方々は、広報するとかじゃなくて、区からそのままプッシュ型のお知らせができている。一方で、先ほど課長、御説明ありましたけども、所得が急変して下がった、児童扶養手当を受けられるような世帯と同じような収入層になったときには、来年の2月28日まで申請が可能ですよという人数と、もう一つ、ちょっと複雑なんですけど、公的年金受給世帯の、いわゆる年金と児童手当のこの受給に対して、これまでこの調整が行われてきた。ここが緩和されたというところで対象が二つ入っているというふうに理解しているんですけども、これを500人ぐらい見ているということでいいでしょうか。確認させてください。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 残りの分の世帯数を見込んでございますので、世帯数としては約340世帯を今回見込んでございます。

白井委員

 さっき1,900ぐらいとおっしゃったので、大体ざっくり引いてみたらそうだろうなと思って聞いただけなので、確認しただけです。合っていると思います。ここはこれからのやつなので、ここはある意味広報が必要。仮に所得が下がったとしても、また、年金を受給していて、これまで児童扶養手当、本当は対象外ですよと言われていた人たちも、ここは法改正されて、もらえる人たちが増えているという状況であります。ここ、なかなか難しいんですけども、区としても掌握できない状況なので、ここはお知らせをする必要があるというところになると思っています。

 それからもう一つ、GIGAスクール構想についてお話をしたいと思います。先ほど羽鳥委員からもありましたけども、まず端末の配布に関しては、国のGIGAスクール構想の前、中野区はいわゆるコロナ対策も相まって進めてきたところです。改めてGIGAスクール構想に対して、中野区は子どもたちにまずは配布を行ったんですけども、大もとの学校のインターネット環境が非常にもろい状態なので、一斉にアクセスするとなかなかつながらなくなってしまって、何ということなんだろうと思うんですけども、端末はみんなに配っているんだけど実際使えないという。これはもう大問題じゃないですかと思います。とはいえ、このGIGAスクールのやつが、年次が切られて補助があるので、今のうちに少しでも早く子どもたちに行き渡るようにしようとすると、まずは与えなきゃという準備だと思います。そうなるとやむなしの部分もあろうかと思うんですけども、とにかく学校の中のインターネット整備環境を整えなきゃならなくなります。これ、今回のコロナ対策とは全然違うんですけども、せっかく子どもたちに配ったんだけど満足に使える状況にないとなると、今後区はどのように整備していくのかというのが一番大事になります。なかなか大きな予算で、全ての学校も対象になってくるところですけども、区の考えについてお伺いします。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 まさに委員御指摘のとおり、国の補助金というような制約のある関係で、まず昨年度のうちに学習用端末、学習用iPadのほうをそろえるというようなところに注力しておりました。そうしたところ、通信環境というところになりますと、今年度複数学級が同時にインターネットに接続するということになると非常に遅い速度になる、あるいは止まってしまうというようなことがあちこちで起こっているということが明らかになったということがございます。一応環境、先ほど御答弁させていただきましたとおり、計画上は来年度整備をして再来年度から運用していくというふうなところにはなってございますけれども、どういった環境でより早く通信環境のほうが整備されて、そのiPadを使って様々な発展的な学習ができるかというようなところでもって、今様々検証しているところでございますので、また御報告できるような、そういう段階になりましたらお話しさせていただければと考えております。

白井委員

 今後、当委員会の課題の中でも非常に大きな課題になります。区全体としても、今後の情報戦略を進めていく中でも大きな課題の位置付けとなります。安全面、また、財政的な面でも非常に費用負担がかかるところでもあります。何が一番適正なのかというところを見極める必要がありますので、またこれも注視しながらお聞きしてまいりたいと思います。

 一方、悪いことだけじゃなくて、中野区はこのGIGAスクール構想を導入するに当たって、先ほど答弁が出ました、児童扶養手当の受給世帯の方々に対して通信料を補助するという制度も始めたところです。端末だけの貸与はどこの区でも始めているんでしょうけども、中野区は一定規模の所得の低い方々には、毎月毎月の御自宅でのネットの使用料、インターネット回線の通信料の部分も見ますよという制度が始まりました。現状のその制度の概要、何人ぐらい使っておられるのか。また、その制限について、所得の部分ですが、大体どのくらいになるのかというのが分かれば教えてください。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 今御指摘いただきましたのが、就学援助費のほうの通信オンライン費という項目を、年間1万円というところでもって新設をしたというお話かと受け取ってございます。現在、こちらの就学援助については、幅のほうにつきましても、従来のいわゆる保護基準の1.5倍から1.3倍までに拡大をしたというところがございます。こちらについてその認定をして通知を差し上げるのが今月というような、今作業を進めているところでございます。こちらのお話と、また、実際にそれを用いた形でもってWi-Fiの環境のない御家庭が、具体的に例えばルーターを用意したとか、そういうところまではちょっと把握ができないので……。とはいいましても、どういった家庭でもって環境が整っていない、あるいは、これから整えていくというようなところにつきましては、学校のほうとよく相談をいたしまして把握をしていく。そういう努力を進めていきたいというふうに考えております。

白井委員

 直接的な補助じゃないんですけど、いわゆるGIGAスクール構想というのは、いわゆる学校での通信網を使って新しい学習。仮に学校へ通えないという状況になったとしても、在宅での支援もできるというサポートになります。持って帰っても通信環境がないとなかなか学習につながらないというところから、中野区の補助が始まっているところでもあります。就学援助の基準というのはそれぞれの自治体でも違うところでもありますので、実際に家庭でも使えるよというところを後追いかけしながら、政策を進めていただきたいと思います。

 もう一点続けていいですか。長々とすみません。直接の所管とはずれるんですけども、ワクチン接種が現状進んでいるところでもあります。いわゆる一びんから何本か取れますよというので、余りが出たときに、誰にこの接種分をもったいなくないようにちゃんと使い切るのかというのがあります。一般質問の中で我が会派でも質問させていただいたところなんですけども、例えば年齢が下がって、今12歳以下の子どもたちはまだ打てない状況です。幼稚園や保育園、小学校や中学校の先生方が接種を早めにすることによって、子どもたちへの感染を少しでも抑えることができると思っております。現状、この余った分、当日のキャンセルが出た分の接種だとかというのに対して、区は前向きな検討というお話があったんですけども、現状の取組と今後の展望について改めてお伺いしたいと思います。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 直接の所管ではございませんので、得ている範囲の情報ということになりますけども、今ワクチン接種については、当日のキャンセルですとか、そういった方は少ないというふうには聞いております。ただ、一定程度そういった残りが出るというところにつきましては、今後、健康福祉部中心に、それが無駄にならないような対応について今検討しているということでございまして、今、委員御指摘の学校関係ですとか、いわゆる集団での生活がある、そういったところを中心に今後検討していくということで聞いてございます。

白井委員

 ぜひお願いしたいと思います。要望で結構です。

加藤委員

 GIGAスクールのところに関連して質問させていただきます。何か現場の先生に聞いたところ、講師用のiPad端末がないとか、そういったことで、ちょっと弊害とまではいかないんでしょうけど、今後何かやっていく上で何かしら弊害が出てくるのかななんていう現場の声を聞いたんですけど、そういったところの対応というのは今御検討されているんでしょうか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 委員御指摘の教員用のiPadというものが現在用意されていない。昨年度国の補助の対象になったのがあくまで児童と生徒、それから、教員用に関しましては、指導用のパソコンが既に用意されていたというようなところがありましたので、アプリソフトのほうを利用するに当たっては、必ずしもiPadが必要ではないだろう、必須ではないだろうという、そういう判断をして今年度に至ったというふうなところでございます。しかしながら、現在までに3分の2以上の校長・副校長先生、あるいは、ICT推進リーダーの先生にヒアリングを終了しておりますけれども、今、委員御指摘のような、やはり子どもに教えるときに同じように手元にiPadがないことに関して、不便や不都合を感じるというふうな声が多々上がってきております。ちょっと今後どうしよう、どうするというようなところまではまだ決めてはございませんけれども、そういった声が多く上がっているというようなことは十分認識をしてございます。

加藤委員

 またGIGAスクールですけど、どうしてもオフライン環境でやらざるを得ない授業もあると思いますけど、一般質問でも指摘させていただきましたけれども、小・中学生の間にタッチタイピングを、昔でいうブラインドタッチができるようになるチャンスだとは思っているんです。僕の経験談ですと、大学1年生のときに情報処理の授業があって、全くキーボードに触ったことがない人は、結局その後、パソコン嫌いとまでいかないですけど、もう最初から授業に乗り遅れてしまったなというのもあって、やっぱりそういうところを小・中学校の間に基礎、言ってしまうとパソコンにおける基礎体力的なところですので、そういったところに注力できるチャンスでもあるのかなと思いますので、その辺御検討いただきたいなと思っています。現場では写真を撮ったりとか、そういった話もありましたけれども、どんなふうにそういったICTのリテラシーというか、基礎体力的なところの向上を考えているのか、ちょっと教えていただきたいんですけど。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 学校現場では、子どもたちの発達段階に応じまして様々な工夫をしながら指導しているところでございます。全ての子どもたちがなかなか一斉にネットにつながるというのは難しいような状況もございますので、オフラインで使えるもの、そして、機械自体をどう活用していくかといったようなことを、これ、いろいろな教科の中でも併せて指導しております。特に道徳の授業などでは情報モラル等に焦点を当てて指導しておりますので、1人1台入ったというのをきっかけにして、今後もしっかりと指導を学校のほうでしていくように我々も指導してまいりたいというふうに考えております。

加藤委員

 授業の方針にも関わってくると思うんですけど、先ほど白井委員からも質疑がありましたけれども、就学援助世帯には通信料をという話ですが、結局それは、各家庭がその援助金を家の通信環境に使うかどうかというのはまた別の話になってくるというところで、必ずしも全家庭に通信環境があるかというと別問題になってくるという中で、結局御自宅のほうでオンライン環境を築けるかどうかというところ。そうした場合はルーター貸出しとか、そういうことをしないといけないこともありますけど、家庭でオンライン環境をつくれないと、学校のこういった授業とか、こういった家庭学習とかをやろうとしたときに、それが原因でできないとなってくる。そこを家庭でもやれる環境をぜひともつくるべきなのかどうかということでやることは変わってくると思うんですけど、その辺は教育委員会としてはどういうふうに……。まだ始めたばかりですけど、そういうことも検討していかないといけないと思うんです。今のところどういうふうに考えていらっしゃるのか教えていただきたい。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 子どもたち、それぞれ家庭環境は様々でございますので、担任のほうも、公に何か調査ということは今考えてはいないんですけれども、子どもたちの様子などを聞き取りながら、家庭での宿題を必ずしもタブレットを使って全員がやりなさいというような形ではなくて、タブレットを使って復習をすることもできるというようなところから、少しずつ家庭での活用も進めていっていただき、また、学校と家庭が連携しながら、その辺りどういうふうなサポートができるかというところ。これからWi-Fi環境を整えていきたいというふうな考えの保護者もいると思いますので、そういう点については学校と教育委員会と連携しながら、保護者のサポートも考えていきたいというふうに考えております。

加藤委員

 結局、まだ学校内でもまともにオンライン環境をつくれない中で、家庭でもというのはなかなか難しいと思いますけれども、そういった、各御家庭でも通信環境があればこういうこともできるよねと、多分そういう検討もされていくんでしょうけど、その辺、状況を見ながらどうすべきかという。かなり大きな予算がかかるところだと思いますので、そっちのほうがいいというふうにかじを切られるのであれば、それなりのエビデンスをそろえていただいて前に進めていただけたらなと思います。要望です。

いながき委員

 まず、1番の1-1で、区立施設に新型コロナウイルス感染症対策に必要な物品を購入するとあるんですが、これというのは現場の要望をきちんと聞いた上で区が購入しているんでしょうか。一部から、学校なんですけど、1校当たりどれくらいの予算が割り当てられているのかもさっぱり分からないと。区が認めたものしか購入ができない。非常に欲しいものが買いにくいというか、そういうお声を頂いているんですが、これについて。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 小・中学校ですとか区立施設、児童館などもございますので、そういった施設の状況を確認しながら必要なものが購入できるということで予算立てをしてございます。今回につきまして、当初予算、一部繰越しが入っておりますけども、こういった予算の中で必要と思われるものを対応していただくということがベースになってございますが、今後もし現場の中でまだ足りないものがある、あるいは必要なものが出てきたということになりましたら、調整等、確認しながらまた対応を考えていきたいと思っております。

いながき委員

 あと、ほかの委員の皆様からも質疑が出ているGIGAスクール構想の推進についてなんですけれども、私も一般質問で、通信環境が非常に他区に比べて脆弱で、一刻も早い改善が必要だということで、今現在の学校の通信速度の数字、具体的に分かれば教えていただきたいんですけれども。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 ちょっと申し訳ないんですけども、今調査中で、ちょっとお答えできるような細かい数字というものは持ち合わせておりません。

いながき委員

 昨年になるんですが、東洋経済エデュケーションという、東洋経済新報社という雑誌社の調査で、23区にこのGIGAスクール構想の進捗状況について調査を行っていまして、その結果、校内LANの接続速度が1,000Mbpsというんですか、ちょっと読み方が分からないんですけど、それ以上の区が12区で、100Mbps以上が8区と。中野区と品川区と練馬区は回答しなかったということで、現時点の速度が分からないというのは、そもそもこれから来年度に向けて改善するというふうにおっしゃってはいらっしゃいますけれども、現時点での速度も分かっていない状況で、じゃあ、来年度どれぐらい改善できるのかと。そういうこともなかなかちょっとこちらとしても分からないのは問題じゃないかなと思うんですが、その点いかがでしょうか。現状どれぐらいで、そして、来年度どれぐらいまで改善したいというふうに、そこをぜひ示していただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 ちょっと繰り返しになりますが、具体的な、細かいというんでしょうか、正確な数字というのはお答えが今できない状態なんですけれども、特に大規模校を中心にして機器を業者のほうから借り受けて、そして、例えば変更したときにどれぐらい速度が上がるのかというような検証を今実施すべく準備をしているところでございます。先ほど来質疑がありましたとおり、実際に学校のほうでインターネットのほうに接続しようとすると、もう複数学級でもって同時に接続することができないというのは、もうこれははっきりしたところですので、少なくともそういうようなところからは改善をしなくてはいけないということがあります。今の段階ではオンラインの授業というようなものが非常に、同時にやるというのが難しいような状態ですので、具体的なところは申し上げられませんけれども、改善に向けた形で検証を進めてまいりたいと考えております。

いながき委員

 私も繰り返しになりますけれども、やはり改善するにしても現状をきちんと把握していませんと、どれぐらいの予算をつけてどういうふうに改善していくということもなかなか示せないかと思いますので、その辺はしっかりと把握してお示しいただけるようにしていただければと思います。

 先ほどもiPadが児童・生徒には配られているんだけれども、教員の方は別のデバイスを使っているというところで、個人的に23区に調査をかけさせてもらった結果、やはり中野区ともう1区だけでしたかね、ほかの区はどこの区もやはり教員用のデバイスと児童・生徒用のデバイスが同じで、それを使って授業をしているということで、やはりその点も改善を要望したいと思います。

 すみません、続けさせていただきます。先ほど河合委員からiPadの配布時期の件について質疑が出ましたけれども、その配布時期からして、かなり学校間でその時期に大きな差が出ているように聞いているんですが、その辺の実態を改めてお聞きします。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 iPadそのものの学校への納品というのは、中学が2月、小学校が3月というふうなことで、児童・生徒に対する配布というものにつきましては当初の設定がございます。これもあらあらという形になってしまいますけれども、中学のほうにつきましては9校比較的早めに、4月中にその配布というものは終わったという報告は受けてございます。小学校につきましては、児童数に相当な開きもあったり、あるいは、どういった形でその設定作業をしたのかというようなところで、相当その配布時期が、4月中の学校もあれば、あるいは5月の連休明けになったというような学校もあったというふうに聞いてございます。

いながき委員

 学校の通信状況が原因であることも大きいと思うんですけれど、タブレットの活用についてもかなり学校でどうやら差ができているようであると。通信環境についても一クラスの児童数によって、つながりやすい、授業がしやすいところと、クラスの人数が多いところはそうでないとか、とにかくいろんな面で学校間の格差が出ているということが明らかになってきていると思いまして、公教育を実施する立場として、やっぱり学校間の格差が出てきてしまっているという、そのこと自体が問題ではないかと思っています。その学校間の格差ですね、これはGIGAスクール構想関連だけではないんですけれども、この格差が出ないようにまずしていただきたいと思いますが、それはどのように考えていらっしゃるのか。今後。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 各学校、児童・生徒数、それぞれ一クラスずつ違いがございます。そういう中で、今、ICT教育推進リーダーという役職を全校に置かせていただきました。各学校で中心になってこのICTを進めていく。配布されたタブレットも、よりよい使い方について校内で中心になって検討してもらう。そういう役割を担っております。また、区のほうから支援員も適宜巡回してもらっていますので、そういう中でそれぞれの学校の環境ですとか、児童・生徒数に合った活用の仕方というのを工夫してもらっていますので、確かに使いづらい時間といいますか、人数によってというのはあるとは思うんですけれども、その中で少しでも子どもたちにとってより効果が上がるような使い方というのを工夫してもらうようにということで話をしております。

河合委員

 すみません、最後に、区立障害児通所支援施設におけるICT環境整備についてお伺いいたします。こちらに関しては私のほうにも要望が寄せられておって、新型コロナの間にやはりこういうふうな療育のシステムにもICTを活用できないのかという御要望を頂いておった中で、このような予算がついて実行していただいたことは大変ありがたいなと思っております。順次整備を進めているというところで書いてございますが、現状の様子をもしよろしければお聞かせいただけますか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 まず、区立施設ということで、4月、5月、施設課の協力を得まして、現在のICT、実際のネット環境について検証というか、どういうふうな状況かというのを確認しているところでございます。今はそのアクセスポイントをどこに置いたらいいかとか、あるいは、実際に専用パソコンを設置するに当たってどこにどういう形、どういう機種のものを置くとか、そういうことについて今進めているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。これに関しまして、区立は、運営自体はたしかお願いしている形だと思うんですけれども、区としてもいろいろ相談に乗って丁寧に、ぜひ早く、速やかに実行できるようにしていっていただければと思います。これは要望で結構です。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、2番、中野区基本計画(改定素案)についての報告を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、中野区基本計画(改定素案)につきまして、資料(資料7)に基づき御報告させていただきます。

 中野区基本計画(素案)の内容を一部見直し、改定素案を作成しております。

 まず1、素案に関する意見交換会等の実施結果でございます。(1)意見交換会につきましては、4月3日から4月13日までの間に意見交換会を6回実施いたしました。参加者は148人でございます。(2)区民から電子メール等で区に寄せられた意見は37件。(3)関係団体等からの意見聴取は、66団体に実施し、364人の方に御参加いただきました。

 恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。素案に対する主な意見の概要及びそれに対する区の考え方でございます。素案に対する主な意見の概要と区の考え方は、1ページから14ページまでの97項目、また、次ページ、その他の意見が87項目ございます。

 項目が多いので、初めに子ども教育部、教育委員会事務局に関連する項目のみ、番号のみお示しいたします。

 2ページを御覧ください。第4章、重点プロジェクトに関連するナンバー14から16。次に6ページ、(2)未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまちに関連する全ての項目、ナンバー43から10ページのナンバー70まで。その下、(3)誰もが生涯を通じて安心して自分らしく生きられるまち、11ページ、77、78です。(4)安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちについては、12ページのナンバー85、86が該当します。14ページからのその他の意見につきましては、まず15ページ、ナンバー10、それから16ページ、ナンバー14、(「ちょっと待って」「16ページ、何番」と呼ぶ者あり)16ページ、ナンバー14、それから、17ページ、ナンバー……(「ちょっとページ数と番号がずれている」と呼ぶ者あり)すみません、16ページがナンバー10。17ページ……

委員長

 ちょっとごめんなさい。濵口課長、その他のところを最初からちょっとお願いできますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 失礼いたしました。15ページ、(「16ページじゃないの。16ページがナンバー10」と呼ぶ者あり)16ページのナンバー10、同じくナンバー14。(「それは17ページ」と呼ぶ者あり)すみません。大変失礼いたしました。16ページ、ナンバー10、それから17ページ、ナンバー14、それから18ページのナンバー28から22ページのナンバー52までと、同じページのナンバー59、それから24ページのナンバー71、それから25ページのナンバー82となります。大変失礼いたしました。

 子ども教育部、教育委員会事務局に関連する項目のうち、主なものを御報告いたします。

 2ページ、ナンバー14では、子どもを産み育てやすい区であることが重要との指摘に対し、子育て先進区の実現を重点プロジェクトに掲げており、組織横断的かつ重点的に政策、施策を実施していく考えでございます。

 また、ナンバー45、貧困対策について、家庭全体の問題として総合的に捉えるべきとの御意見があり、区としては、子どもの貧困は様々な要因が絡み合う課題であるので、その予防も含め、総合的な施策展開を図っていくとしております。

 また、ナンバー57、58は、保育園、学童クラブの待機児童に対する御意見としてありましたので、需要などを踏まえ、定員増に向け対応してまいります。

 また、ナンバー60から63につきましては、区立幼稚園の在り方について慎重な検討を求めるなど意見がございました。区としましては、当分の間、現在の区立幼稚園を継続しつつ、様々なライフスタイルに対応できる認定こども園についても検討を続けていくとしております。

 また、ナンバー66では、児童館が行ってきた地域支援の関係機関との連携を充実してほしいとの御意見があり、これに対しては小中高生や乳幼児親子の居場所の拡充、子育て支援拠点や地域の見守り機能の強化のほか、関係機関と連携した支援、見守りを継続していくとしております。

 このほかの御意見とそれに対する区の考え方につきましては、資料をお読み取りください。

 恐れ入りますが、初めの資料、2ページにお戻りください。改定素案についてです。

 (1)構成は、第1章から第6章で、参考資料1・2を添付してございます。

 なお、素案から第3章に計画の体系を追加しております。

 続きまして、(2)素案から改定素案への主な変更点でございます。本計画の改定素案を別紙2でおつけしておりますので、併せて御覧いただきたいと思います。(「3」と呼ぶ者あり)別紙3で、併せて御覧いただきたいと思っております。

 第1章、計画の基本的な考え方でございます。5ページ、4、計画期間について、改定に係る考え方を修正しております。

 続いて、第2章、策定の背景でございます。9ページ、区を取り巻く社会状況等の変化の、ダイバーシティ(多様性)の進展と地域コミュニティの変化の本文中に、多世代にわたる人々のつながりや交流について追記しております。11ページ、区を取り巻く社会状況等の変化、新型コロナウイルス感染症の影響による社会の変化の本文中に、高齢者の体力や認知機能の低下への対策、区民生活を支える医療・介護の体制の強化について追記しております。また、19ページ、人口動向・将来人口推計の将来人口推計の本文中に、子ども女性比の目標について追記をしています。

 第3章、計画の体系、第4章、重点プロジェクト、第5章、基本目標別の政策・施策の基本目標1までにつきましては資料をお読み取りください。

 別紙2の3ページ、基本目標2、未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまちを御覧ください。施策12、子どもの権利の尊重と理解促進、113ページ、施策の方向性について、「「子どもの最善の利益」を考え、区の様々な施策を実施」を追記しております。

 次に、施策17、発達の課題や障害のある子どもへの教育の充実、134ページ、施策の方向性に「インクルーシブ教育の一層の充実」を追記しております。

 施策19、これからの学びに対応した学校教育環境の整備、140ページ、成果指標と目標値のうち「中野区立学校図書館の図書貸出冊数」について、現状値を追記し、目標値を修正しております。また、142ページ、事業の展開のうち「区立小・中学校のICT環境整備」について、後期の展開を追記しております。

 そのほか、146ページ、施策20、150ページ、施策21、153ページ、施策22につきましては、資料記載の事業の後期の展開を追記しております。また、施策25、26につきましては、資料のとおり追記修正を行っております。他の変更点につきましては資料を御確認いただきたいと思います。

 初めの資料、2ページにお戻りください。意見交換会等の実施についてです。

 (1)改定素案に係る意見交換会を「区民と区長のタウンミーティング」として、6月27日、29日、30日に実施いたします。実施に当たっては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため事前申込制とするとともに、各回に定員を設けます。また、出席者には検温やマスクの着用を求めるなど、対策を講じて実施いたします。意見交換会の日時、会場、定員につきましては資料のとおりです。

 関係団体等からの意見聴取につきましては、6月14日(月曜日)から7月2日(金曜日)までの期間において、関係団体等への情報提供及び希望する団体等から意見を聴取いたします。

 意見募集につきましては、電子メール、ファクス、郵送で、7月2日まで区民等から意見を募集いたします。

 これらにつきまして、中野区報6月20日号や区ホームページにより掲載し周知いたします。

 最後に、今後のスケジュール予定でございます。基本計画につきましては、区議会での議論や意見交換会等の意見を踏まえ、7月に案として取りまとめた後、議会へ御報告させていただきます。その後、8月にパブリックコメント手続を実施し、10月の策定を予定しております。

 報告は以上でございます。大変失礼いたしました。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

加藤委員

 まず、前提として確認したいんですけど、3月の定例会で基本構想が可決した後に計画のスケジュールが変わったということでしたけれども、ちょっと元はどういうスケジュールだったんでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 当初の予定としましては、8月策定ということで予定しておりました。

加藤委員

 意見交換会、8月策定した場合は、パブリック・コメントはいつやる予定だったんでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 変更前のスケジュールということでお答えさせていただきますと、今回の第2回定例会に案をお示しして、その後パブリック・コメント手続を経て、8月に基本計画を策定するというスケジュールであったと認識してございます。

加藤委員

 そうすると、今回は案が出る予定だったけど、改定素案として意見交換会の結果を踏まえた案が出てきているということでいいんでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 御指摘のとおりでございます。

加藤委員

 そうすると、じゃあ、今回案が出る予定だったけれどもずれ込んで、パブリック・コメントは7月ぐらいにやる予定だったけど8月になっていくということで、ずれ込んでいるということでよろしいですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 当初の予定から2か月遅れていますので、そういった、今お示ししたスケジュールで今後パブリック・コメント、それから、策定に向けて進めていくというものでございます。

加藤委員

 全体の話を戻すと――戻すというか、中身を戻しますと、案になる直前でかなり意見が出て、かなり大幅な変更になっているなという印象ですけども、その前の段階では意見交換会はやっていなかったでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 第1回定例会におきまして素案をお示ししました。その中でかなり多くの御意見を頂いておりますので、今回そういった意見を踏まえ、時期の修正をしたというところでございます。今後、そういった御意見を反映して、今お示ししたとおり改定素案として変更点等を改めて確認いただきながら、改定作業を進めてまいりたいと考えてございます。

加藤委員

 そこまで基本構想を急いだ理由も分からないぐらい計画が変わって、スケジュール的に遅らさざるを得ないぐらい区民からも御指摘があったなという感想だけ述べておきます。

 中身に触れていきますけれども、ちょっと指標とか気になってしまうたちなんですけど、改定素案144ページのファミリー・サポート・センター活動実績というので、この利用充足率というのはどういう意味の数字なんですかね。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 これは、希望があった場合に対して要望がかなえられたかどうかの率を充足率として出しております。依頼件数に対する成立件数になります。

加藤委員

 そうすると、この協力会員が減っていることによってその充足率が低下していると読み取れるという認識でよろしいですか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 それも一因としてあるかと考えております。

加藤委員

 ちょっと私も利用を試みようかなということで、ちょっと聞いたんですけど、今は新型コロナで、結局病児保育とか、あの辺のところになると、もう協力会員さんがいなくなってしまうということで、この数値が2020年度になるともう全然違う数字が出てくることが予想されるなと思っているんですけれども、そういった指標で今度目標値を90と定めることは、25年になってみないと分からないですけど、何か大分様相が異なってくるのかなというふうに思っているんですけど、担当者としてはどのように思っていますか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 確かに今のこの新型コロナ感染の状況では、協力会員さんもやはり高齢の方もいらっしゃるので、なかなか受けにくいという状況はあるかと思います。ただ今回、予防接種も進み、だんだん状況は改善していくのかなという期待は持ってございます。

加藤委員

 ほかのところの指標でもそうですけど、新型コロナによる大きな変動みたいなところがちょっと捉えられない中、マッチングのパーセンテージ、90%というところが高過ぎるようにも思えるので、目標は目標でいいんですけど、何か実現可能かどうかもよく分からない実態なので、逆に言うと今何%ぐらいなんですか。2020年度。ここには載っていないですけど。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 今集計中ですので、ちょっと手元にはございません。

加藤委員

 ちょっとほかの指標のところを伺いますけど、170ページの成果指標で、相談件数というところなんですけど、両方そうなんですけど、交通事故と一緒でゼロのほうが理想ではあると思うんですが、今は窓口がないから、結局そういうふうにあると、みんな知ってちゃんと行ってほしいという気持ちも分かるんですけど、理想はそういった相談がない社会なのかなと思うので、何かこの指標自体に違和感を持つんですけど、御担当としてはどう考えますか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 170ページの指標でございますけれども、委員御指摘のとおり、相談件数につきましては、相談がゼロというのが理想というのはよく分かるところでございますけれども、今回子ども・若者支援センターの開設に伴いまして、これまで窓口がなかった若者に関する相談、そういったものを今後区として受ける窓口を設置するということでございますので、これまで相談できなかった方が当面相談にお越しいただけるような、そういったセンターで事業運営したいということで、今回こういった形で指標を設定したところでございます。

加藤委員

 この前まであった地域包括ケア推進調査特別委員会でも、講師の先生が、児童虐待みたいのは根本解決できないのかと僕が質問したら、もうある程度はなくせないみたいな、根本治療ができないみたいな話もありましたけど、こういった若者の問題というのもそういうふうに捉えられているということなんですか。根本的に相談件数を0件にするすべ。だから、予防策として何かできないのかという。相談に来る前に何か予防ができないのかということです。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 今回の子ども・若者支援センターの相談窓口につきましては、先ほど申し上げたとおり、これまで窓口がなかったものを設置するということになりますから、まずは区民の方に窓口のほうを周知して、様々な課題を受け付けていきたいというふうに考えてございます。そういった中で、様々な御相談を受ける中で、将来的にはそういった相談のような困難な状況が生じないような予防策、そういったことにつきましては区全体として政策として検討していきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 これから検討するということでよろしいですか。だから、そういった、行政として起きてから何かするんじゃなくて、その予防で先に何か助けられないのかなというマインドが欲しいなと思います。結果こういう形になるのは分かるんですけど、何かその前に手立てができないかなというのが、行政に常にそういうマインドがあってほしいなと思って質問しているんですけど。そういうふうに今後窓口をつくっていく上で、こういうのが原因だなというのが分かってきたらそういう対応も、事前に予防的なことをするようなことも検討されていくということでよろしいですか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 予防といいますか、そういった課題に対応するためには、こちらのセンターだけではなくて、様々な関係機関と協力して政策を進めていく必要があるというふうに考えてございます。今回指標としては設定してございませんけれども、そういった予防といいますか、関係機関が連携して様々な形で協力していくというのが重要だということは、こちらとしても重々感じておりまして、それはどういった形で、例えば成果指標で出すとか、そういったことにつきましては将来的な課題として検討してまいりたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 そういうのは分かりましたけど、例えばこの数字が増えるのが、例えばこの数字が1,000とかになったらやばい区だなと思われるわけですよ。増えればいいみたいな数字に見えるのが、ちょっと僕はその見せ方として変な気がしちゃって、どうにかならないかなという違和感を持ったので、ちょっと御指摘させていただきました。検討できるようならしていただきたいなと思います。要望で。

河合委員

 御報告ありがとうございます。基本計画なので、どのこともいろいろ言えるんだなと思いながらも、ちょっと1個だけどうしても言いたいお話があるので、そこに絞ってお話しさせていただきます。119ページに子どもの貧困対策の推進があります。子どもの貧困対策、いろいろ調査研究を進めていただいて、今回も就学援助の金額が、指標が変更になったことを会派として評価しております。やはり押しなべていろんな方に対してやっていく事業も大事ですけど、中野区のどんな子どももそこで育っていくという考え方がすごく大事だと思っていて、ここはさらに今後も力を入れていってもらいたいと思うんですけれども、今、多分中野区としては、そういうお子様を把握するのに子ども食堂さんとかと連携して、そういう方の洗い出しもしていくという話だったかと思うんですけど、具体的にもう一度どういうところと連携していくかというのを教えていただけませんか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 委員御指摘のとおり、子どもの貧困対策を進めるに当たって、区だけではなかなか深い支援というのが難しいところがあります。そういったことから、社会福祉協議会や、あとは無料塾や、あと子ども食堂を運営していらっしゃるようなNPOや地域団体、この辺りとしっかり連携をして支援策を進めていきたいと考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。私が知っている限り、コロナ禍で、特にひとり親の家庭の方で食料支援とか受けたことがあるという方がいらっしゃるという話を聞いています。特に私がお話を聞いているのは、しんぐるまざあず・ふぉーらむさんとかセーブ・ザ・チルドレンさんというところから、コロナ禍で、実際に中野区内で食料調達をさせていただいたという方がいらっしゃるということを聞いています。また、東京都も食料配布支援をたしか今やっているんだと思うんですよ。そこら辺の情報をしっかりと区のほうで把握していただいて、ちょっと個人情報で難しいというところもあるかもしれないんですけど、うまく連携すれば情報を教えていただけるのではないかなというふうに思っているところがあるので、ぜひそういう、区内の団体に限らずに、都内とか全国で活動されている団体さんとも連携していっていただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 当然区内で活動されている団体との連携もそうですし、区外で全国的に活動されているような団体もございますので、そういったところともしっかり連携をしながら進めていきたいと考えております。

河合委員

 力強いお言葉を頂いて大変うれしく思っております。ぜひこういう困った家庭がないような中野区になっていくようによろしくお願いします。要望です。

羽鳥委員

 今回の改定素案に当たって新たに加えられたものとして、このインクルーシブ教育のより一層の充実というものがあるんですけれども、このことについては、加えられたというふうなことは、区として現状課題だと思っていて加えられたと思うんですけど、どういった議論の中で加えたのかというのをちょっと教えていただけたらと思います。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 こちらのインクルーシブ教育の追記につきましては、これまでも教育委員会事務局といたしましては、各学校教育の中でこういった教育には当然取り組んでいたというところがございます。ただ、御意見として、そういった言葉を文言として明記することで確認をしたいというような御趣旨だったと思いましたので、こういった記載にしたというところでございます。

羽鳥委員

 そうすると、ここは現状として取り組んでいるけれども、やっぱり区としての姿勢を示すために、より推進していくためにこう書き加えたというふうな感じで受け止めたんですけど、何か課題として感じているところとか、何かあったりするのかなと思ったんですけども、いかがでしょうか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 繰り返しになりますけれども、昨年度障害児福祉計画も策定しておりまして、障害者の権利に関する条約第24条に基づいたインクルーシブ教育、また、それに基づいた多様な学習の環境整備ということは、教育委員会でもずっと取り組んできているところでございます。ただ、やはり文言としてそこに入っていく、今後の基本計画策定につきまして文言として入っていくということがやはり非常に重要であるというようなことで、それで今回、そういう区民からの御指摘も受けましたので入れたところでございます。

羽鳥委員

 分かりました。これまでも取り組んできたところだというふうなことで。一層の充実というふうにいうと、何によって一層の充実を図るのかなというふうなのがあるんですけど、これまでの取組の延長線の中でやっていくのか。それとも、やっぱりこの政策がなかったねということで何かやろうとしているのか。一層の充実というのをどういうふうにして図るというふうな区の見解なんでしょうか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 今年度から中学校全校に特別支援教室が開設されて、中野区では小・中学校全部に特別支援教室が開設されたところでございます。ただ、そうはいいましても、そういった環境がつくられた中でも、やはりきめ細かな、教職員だけではなく一般区民に対してもインクルーシブ教育、合理的配慮についての啓発的なものがまだまだ足りないというふうに認識してございます。現段階では新たな何か政策というよりも、今までつくられてきたものをしっかりと啓発をして、皆さんに御理解いただいた上でインクルーシブ教育が具体的に進めていけるような環境整備を整えていくと。こういったことが中心になるというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 なるほど。今のお話でちょっと気になったのは、啓発というところがかなり注目をされているのかなと思ったんですけれども、やっぱり障害のある子も、インクルーシブ、一緒に配慮しないで教育をするというふうなところでは、それなりのやっぱり人手、合理的な配慮をやっていくための人手、具体的な人手、手当てというものが結構必要になってくるんじゃないのかなというふうに思うんですね。一人ひとりの教職員の方々が、配慮しない、サービスをしないという認識を持つというのは、これは大事なんですけれども、30何人というふうな子どもたちを見る中で、職員のほかの手当てがない中で一緒に学んでいくというのは、かなりの苦労があるんじゃないかなというふうに私は思うんですね。そうした中では、啓発は啓発でやっぱり大事だとは思うんですけれども、一層の充実というふうになったときに、何らかの指導員であるだとか、そうしたことも検討されているのかなというのが気になるんですけども、いかがでしょうか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 現在でも学校支援員の配置ですとか、巡回相談員の学校への訪問ですとか、仕組みとしては、中野区としてはそれなりに整っているものというふうに担当としては考えております。ただ、それが実際に有機的な連携としてはまだまだ不十分な点が多いというふうに認識しておりまして、その点につきまして今後一層充実を図っていきたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 分かりました。あと、146ページの児童館における子育て活動支援事業の前期のところに、新しく子育て支援や地域の見守り、ネットワーク支援機能の強化というのを加えられたというふうなことで、これの中身というのはどういったものになるんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 子育て支援や地域の見守り、ネットワーク支援機能の強化というのは、新たな機能を備えた児童館の、今後特に強化をしていくポイントというふうに考えております。こちら、具体的には、先ほど質疑の中で予防ということがありましたけれども、地域の子どもたちの見守り活動の中から、必要があれば関係機関へのつなぎということがあるんですが、日々児童と接する中から、特別なことまでいかない段階で何らかの対応ができるような見守りを行っていきたいといったようなこと、また、ネットワークをより活発にするために、地域の支援のために児童館の職員が一体となってやっていきたい、そんなことを考えておりまして、このような表現をさせていただきました。

羽鳥委員

 分かりました。先日の本会議の質問のところで、私が児童館の職員の採用を今後どうされていくのかというふうにお聞きした際に、たしか福祉職全体の採用をして、そのジョブローテーションの中で児童館職員についても人の更新というか、採用というんですかね、配置を考えていくというふうな御答弁だったと思います。児童館の職員のネットワーク支援をやっぱり強化するという点でも、長年の経験を持った人たちの見守り、支え合いの視点というか、技能というのをやっぱり若い人たちに継承していくのが非常に大事かなというふうに思うんです。今、児童館の職員の年齢というか、そういう継承というふうなのは、若い人たちがちゃんと児童館に配置できているんだろうかというふうなのが少し気になるところなんですけども、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 ジョブローテーションというのは、福祉職の職場の、児童館もそのうちの一つということなので、以前のように児童厚生職として配置をして、ずっと児童館ということではないという認識でございますが、現状の配置としては、あくまで今年度の話ですけれども、今年度新規採用の職員を児童館にも配置しておりますし、育成活動推進課にも新規採用から3年目の職員もおりますので、彼ら、彼女たちが様々な職場を経験する中で、福祉職としてのスキルも上げていっていただくように配置もしてまいりたいですし、児童館やすこやか福祉センターや子ども家庭支援センターといった、そういった様々な施設の運営にも資するようなジョブローテーションを考えていきたい、そのような考え方でございます。

白井委員

 まず、全体論からいくと、基本構想があって基本計画、この基本計画を踏まえて先般基本構想の議決が行われたというところです。ここまでは普通のスケジュールなんですけども、今回、改定素案というのをいきなり示されることになりました。異例な進め方です。本来は基本構想の議決のタイミングで、これを踏まえてということであれば、基本計画というのは大きく変えるものじゃないんですけど、予告から始まっています。改定素案を出しますよというところからですよね。ここでヒアリングが行われているんですけど、これはあくまでもその前段階のやつで、変える前のものですよね。今回、当該委員会に出されているのは改定素案だから、これを踏まえてというのか、前回総務委員会の報告の中では議会での意見も踏まえてというのも追記されています。進め方として、当初のスケジュールにはなかった、いきなり改定素案を出すということ自体がかなり異例な運び方なんですけども、一つ、まずそれぞれの、全体じゃなくて、うちの当該委員会の所管の中での今日報告があった中でしか質疑できないので、改定素案を出さなければならないぐらい大きく変わったものというのは、うちの委員会の中であるんでしょうか。どうでしょう。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回、様々議会等、御意見を頂いて、改定素案という手続を踏んでいるというところでございます。先ほどの御説明でもしたとおり、変更点につきましては何点かございます。大きいところでいいますと、第3章、計画の体系を入れて、特にSDGsなどのそういった関連をつけたというところがございますけども、子ども教育部、教育委員会事務局の関連として大きく変更したというところにつきましては、先ほど御説明した以外のところではございません。

白井委員

 変更があったかなかったかじゃなくて、今までもいわゆる地域説明会を受けて、様々な計画の案みたいなものが変更になるということは多々あるわけですよ。ただ、説明会を行う前から既に予告があって、スケジュールに追加して改定素案を出しますよなんていうような行政の運び方というのはかなり異例で、要するに、そこまでこのタイトルをがらっと変えてでも、スケジュールを変更してでも大幅に変えますよという予告が区の全体の基本計画で示されているんですけど、うちの所管の中でそれに該当するような大きな変更はありますかと聞いているんです。変更は見れば分かるので、どこがそれに当たりますか。いやいや、通常のいわゆる微調整の変更の範囲内ですというところなのか、確認をさせていただいています。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 素案から改定素案につきまして関連するところにつきましては、方針等、大きなものは変更はございませんので、微調整といったところでございます。

白井委員

 そうすると、うちの委員会の中では、基本計画自体は改定素案を示されているけども、うちの所管はほぼほぼ微調整で、大幅に変更点があったというわけではないということでいいんですよね。繰り返しになりますけど。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 ちょっと補足になりますけど、基本計画自体には全体的な改定の話、子ども教育部、教育委員会事務局に直接関わるような大きな改定というのはないというところは、濵口課長の答弁のとおりでございます。ただ、基本計画と一体のものとして作成を進めております区有施設整備計画、こちらのほうに新たな機能を備えた児童館の在り方や、あとは教育センター ――これは健康福祉部ですね――等の課題があるということで総合的に判断をして、今回改定素案を作成するということに至ったということでございます。

白井委員

 次の報告につながる予告みたいな話になったので、一旦ここでこの話は――施設整備が含まれるということですね――置いておきましょう。

 それでは、私もちょっとずつなんですけど、もともといわゆるこのスケジュール感でいうと、基本計画は5年計画が描かれています。おおむね10年を見越して5年の具体的な計画を取りますよといって、そのスパンの描き方としては、今回は新しく前期・後期という描き方をしています。前期2年、後期3年で、おおむね5年間を描くという形です。従来示されたものの中には、前期はものが書いてあるんだけど、後期、ほとんど矢印が引っ張ってあって、一体何を進捗するのか、何が変わったのかよく分からないよというのが全体の指摘で多々ありました。先ほど羽鳥委員からもありましたけども、いきなり前期に加えられたものもあれば、後期追記になっているというのが幾つか見受けられます。しかしながら、細かく見ていくと、ちょっと嫌な質問になるかもしれないんですけども、こう書いたことによって何が変わりますかというのをちょっと聞いてみたいと思います。

 まずは、140、142ページのところで、ここにはこう書いてあります。先ほど来、ICT環境の整備についてのお話があったんですけども、ここに「区立小・中学校のICT環境整備について後期の展開を追記」と書いてあります。見比べると、前期が「1人1台の端末を活用した教育活動の開始」と書いてあります。後期、何が変わったのかというと、「1人1台の端末を活用した教育活動の推進」と書いてあります。この「開始」と「推進」で中身はどう変わるのか。なぜこの2年と3年でこんなスパンを区切ってあるのかという。わざわざこれが追記と書いてあると、どうしても聞きたくなるんですけども、どのような内容を示すんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 今年度1人1台のタブレットが入りましたので、それをまず活用して、できるところから少しずつ、子どもたちも慣れ、先生方も活用に向けてよりよい子どもたちにとっての使い方、指導の中でどう活用するかというのをまずはスタートしたところでございます。ぜひ積極的に使ってもらう中で、よりよい活用の仕方、これを全校で広めていく。一部の先生だけが使えて、使わない先生は全然使わないというようなことがないように、やっぱり区全体できちんと足並みをそろえながら活用を積極的に進めていきたいというふうに考えておりますので、ぜひ後期の時期にはもう当たり前のように、どのクラスでも、どの学級でも、どの先生でもというような形で進めていければというふうに考えております。

白井委員

 嫌な言い方をすると、それの開始から推進まで3年ぐらいかかるのかなという。そうすると、3年間それぞれの学校に差が出るという言い方にもなります。ここは開始したらすぐにその差がなくなるように、より進めてもらう必要があるかなと思います。無理無理に後期を足したのでこんな言い方になっているんでしょうけど、方向性は間違っていないので進めていただければと。このぐらいにしておきます。

 次に行きます。146ページ、先ほど羽鳥委員から御指摘がありました。ここは前期が追加になっています。子育て支援や地域の見守り、ネットワーク支援機能の強化というのがいきなり追加になっています。これ、重点プロジェクトでもあり、子育て先進区、また、新しい機能を付した児童館という、一体今までの児童館の定義と何がどう変わるんだろうというクエスチョンマークを、さんざん議会の中でも質問があったところです。施策の展開として、後期じゃなくて、これ、いきなり前期が追加になっているんですよね。これはこのタイミングで追加すべきものなのかなというのと、これによって、じゃあ、実際何がどう変わるのか。先ほど聞いていても、ネットワークの強化だとか場所をお貸ししますというと、果たしてそれは、うちでいう子育て先進区の重点プロジェクトの中身がこれですかというのと、さんざん言ってきた新しい機能を付した児童館というのはこのことなんですかということなんですけど、もう少し説明が必要じゃないかと思うんですけども、お伺いします。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらの表記が前期にということは、令和4年度から現状の児童館を、来年運営する児童館については全ての児童館を新たな機能を備えた児童館として運営していきたいという考え方で、来年は14館で運営する予定でございますが、そちらの館全てがこういった子育て支援や地域の見守り、ネットワーク支援の強化を担っていくんだという考え方の下に、このような表記を追記させていただきました。内容につきましては、見守りといっても、専門的な機関、必ずしも専門性を完全に児童館で完結できるというものでもございませんが、現状の児童館の現場から情報の収集や共有、また、配慮を必要とする子どもへの対応や日常的な居場所の提供などを行ってまいりたいと考えておりますし、団体の支援、ネットワークということでは、地域のネットワーク形成のために育成委員さんと地区懇談会等の支援をさせていただきながら、そのネットワークを活発にさせていただきたいとも考えております。また、団体活動支援ということでは、活動場所の提供や人材確保についての御協力や人材の養成にもつながるような活動をしていきたい、そんなようなことを考えているところでございます。

白井委員

 聞き返しておきたいんですけど、続きますので、ここでは一応質疑は止めておきます。

 じゃあ、次のところに行きます。150ページ、それぞれの所管の人、うちに来るかなと思っていると思うんですけど、子育てサービス事業と子育て支援情報配信について、これも後期について二つ追記となっています。子育てサービス事業については、前期が病児・病後児保育事業の利用定員の拡充、一時預かり事業の充実と書いてあって、後期は便利な利用手続方法の検討・構築と書いてあります。これは具体的に何を意味しているんでしょうか。現在の検討段階があれば教えてください。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 この後期の便利な利用手続方法の検討というのは、現状、区の一時保育は、区立保育園であれば、こちらに電話もしくは電子申請で利用の申込みをしていただいてになりますが、そうではなくて、例えばネットで完結できる利用の手続だったりということができるようにしたいということを想定してございます。

白井委員

 ごめんなさい、自分で「便利な」と言ったやつが「簡便な」と書いてありますね。すみません。「簡便な利用手続」でした。いわゆるオンラインだとかでの申請ができるようにということですよね。――はい、ありがとうございます。

 次、同じく、もう一つのほうです。子育て支援情報の配信について。前期については子ども総合相談窓口待ち時間情報の提供開始。あとどのくらい待ちますよということが見えるようにということですよね。もう一つ、子育て支援情報のSNSによる配信をやりますと、2年間で。後期は、この待ち時間情報提供の運用と書いてあります。運用というのは何を意味するのかというのと、もう一つがSNS等を活用した子育て支援イベント等の申込手続等の検討と書いてあります。これについても内容、どのようなことを検討されているのか教えてください。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 この待ち時間情報の提供開始は、今新たにインターネット上で順番待ち情報が確認できるようにすることの導入を開始と申し上げております。運用については、それを継続して利用してというところを表現したものでございます。その下のSNSによる配信については、子育て応援メールをLINE化することを進めておりまして、8月からLINEにすることを現在進めております。この後期のSNS等を活用した子育て支援イベント等の申込手続等の検討というのは、LINEだったり、オンラインを活用して、先ほどの一時保育と同じくインターネット上で利用の申込みが完結できるようにということを想定してございます。

白井委員

 そうすると、SNS等のやつがLINEを活用できるように、さらにはそれのオンラインでの申込みと。先ほどと一緒ですよね。待ち時間の表示は変わらないですよね。見られるようにして始めたら、それを続けているだけなので、この待ち時間が見えるようになったから何を運用するのかというと、その中身はないかなと。わざわざこれ、追記ですよと言われると、どうこの待ち時間を運用するんだろうと思うので、これはなくてもいいかなと思いますね。個人的な感想にしておきます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 ちょっと委員会を休憩します。

 

(午後2時45分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時45分)

 

 それでは、次に3番、中野区区有施設整備計画(改定素案)についての報告ですが、先ほど審査の進め方について御協議いただいたとおり、7番、中野区立小中学校施設整備計画(改定版)(素案)に係る意見交換会等の結果について、並びに11番、地域子ども施設の整備についての報告を一括して受けたいと思います。

 理事者の説明を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、中野区区有施設整備計画(改定素案)について御報告いたします(資料8)。中野区区有施設整備計画につきましては、区有施設整備計画(素案)の内容を一部見直し、中野区区有施設整備計画(改定素案)としてまとめましたので、御報告するものでございます。

 1、素案に関する意見交換会等の実施結果についてでございます。

 (1)意見交換会は、4月3日(土曜日)から4月13日(火曜日)までの間に区民活動センター等で6回開催いたしまして、計148人の方に御参加いただきました。

 (2)区民から寄せられた意見としましては、メール等で27件ございました。

 (3)関係団体からの意見聴取については、66団体、364人の方に御参加いただきました。

 素案に対する主な意見の概要及びそれに対する区民の考え方については、恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。(1)第1部、総論、1項目、(2)第2部、施設再編・管理の基本的な考え方は16項目、3ページ、(3)第3部、各施設の配置・活用の考え方に対する意見、75項目で、全92項目となります。

 第3部、各施設の配置・活用の考え方に対する意見のうち、子ども教育部、教育委員会事務局に関連する主なものを御報告させていただきます。

 3ページのナンバー18から21、図書館に関する項目では、地域図書館の配置や閉館する図書館利活用に対する御意見がありました。地域図書館の配置等については、区民の皆様の御意見を頂きながら今後検討してまいります。

 また、ナンバー22から38は、小・中学校とその用地利活用に関する御意見でした。再編後の学校の利活用や新校舎整備のスケジュールについての御意見がありました。再編後の学校については、校舎改築の代替校舎とするなど有効に活用してまいります。また、新校舎整備については計画どおり進めていく考えでございます。

 ナンバー39から63は、幼稚園、児童館、キッズ・プラザ、学童クラブ、子ども・若者支援センターに関するものでございます。児童館の存続や配置についての御意見や、乳幼児親子の居場所や中高生の遊び場について御意見がありました。子育て支援拠点や見守り機能を強化した、新たな機能を備えた児童館や学童クラブの整備等により子育て環境の充実を図ってまいります。他の項目の詳細については資料をお読み取りください。

 恐れ入りますが、初めの資料2ページにお戻りください。

 2、(1)に素案から改定素案への主な変更点を七つお示ししております。子ども教育部、教育委員会事務局に大きく関連するものといたしましては、丸の四つ目、地域子ども施設の展開・整備の考え方を整理、各中学校区における児童館、キッズ・プラザ及び学童クラブの展開に係る10年後に想定される配置の追加でございます。その他の主な変更点につきましては資料を御確認ください。

 3、意見交換会等の実施についてです。(1)意見交換会は、区民と区長のタウンミーティングとして資料記載のとおり実施いたします。なお、実施に当たっては新型コロナウイルス感染拡大防止のため事前申込制とし、定員を設定するとともに検温やマスクの着用を求めます。(2)関係団体等からの意見聴取及び意見募集については資料記載のとおりです。意見交換会等の実施につきましては、6月20日号の区報及び区のホームページで周知いたします。

 最後に、今後のスケジュールですが、6月に改定素案に関する意見交換会等の実施、7月に案を作成し、8月にパブリックコメント手続を経て、10月に策定する予定でございます。

 御報告は以上でございます。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 では、所管事項報告の7番、中野区立小中学校施設整備計画(改定版)(素案)に係る意見交換会等の結果について御報告いたします(資料9)。中野区立小中学校施設整備計画(改定版)(素案)につきまして、区民意見を聴取するための意見交換会等を実施いたしましたので、その結果などについて御報告するものでございます。

 まず、資料1番、意見交換会等の実施結果でございます。意見交換会は3回実施しまして、それぞれ4人、2人、6人の方にお越しいただきました。また、電子メールによる御意見及び関係団体等からの文書による御意見も頂いてございます。なお、こちらの団体につきましては2団体、小学校PTA連合会、そして中学校PTA連合会でございます。

 主な御意見の概要とそれらに対する区及び教育委員会としての考え方につきましては、恐れ入りますが別紙を御覧いただければと思います。

 別紙でございます。主立った内容につきまして要点を御紹介いたしますと、まず、計画3章の学校施設整備の基本方針に関しましては、学級編制基準の変更なども含め、これからの教育環境の変化にも対応していくことができる学校施設整備についての御意見がございました。

 続きまして4章、学校施設の改築に関しましては、校庭への人工芝整備に対する環境への影響、新校舎における一足制の運用などについて御意見がございました。教育委員会事務局といたしましても、既に運用を開始している新校舎での人工芝あるいは一足制、これらの状況を検証し、今後の新校舎整備に反映をさせていきたいというふうに考えてございます。

 また、学校の改築期間中の代替校舎への通学時における安全確保についての御意見などもございました。

 そのほか、これまで進めてきた学校再編計画について、計画当初に想定していた児童・生徒数推計値と現状とに差が生じている。そういったことから、再編計画については立ち止まる、あるいは見直しをしてはどうか、そういった御意見もございました。学校再編につきましては計画どおり進めてまいりますが、新校舎整備におきましては、児童・生徒数についての最新の推計値を十分に確認し、改築計画に反映させてまいります。

 別紙の3ページでございます。5章でございますが、学校施設の改修につきましては、設備等に不具合が発生する前から処置を行う予防保全、こちらの計画的な実施、そして、日常的な点検作業等についての御意見がございました。その他の御意見等につきましても別途お読み取りいただければと存じます。

 初めの資料のほうにお戻りいただきまして、2番、今後のスケジュールでございます。中野区基本計画、そして、中野区区有施設整備計画、これらの策定時期については変更となる。そういったことを受けまして、今回、中野区立小中学校施設整備計画につきましても、これら二つの区の計画と関連性が深く、内容についても十分に整合を図っていくことが必要でございますので、本計画につきましても当初のスケジュールから変更をさせていただきたく考えてございます。現在お示ししてございますこの改定版の素案につきましては、今回の意見交換会等の結果を踏まえた上で、本年7月に案を策定いたしまして、8月にはパブリックコメント手続を行い、10月に本計画(改定版)を策定する、そういった予定とさせていただきたいと考えてございます。

 報告は以上でございます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、私から所管事項の報告11番、地域子ども施設の整備について御報告申し上げます(資料10)。

 1番、今後の10年間の地域子ども施設整備の展開でございます。こちらは、中野区基本計画(素案)及び中野区区有施設整備計画(素案)についての議会の意見及び区民意見等を踏まえ、地域子ども施設の展開・考え方を整理し、各中学校区における児童館、キッズ・プラザ及び学童クラブの展開に係る10年後の施設配置を再検討したものでございます。先ほど基本計画(改定素案)と区有施設整備計画(改定素案)を報告させていただきましたが、その内容に基づきまして再度考え方を述べさせていただくものでございます。

 (1)児童館及びふれあいの家でございます。①といたしまして、児童館は令和4年度より子どもの居場所・交流等の基本機能に加え、子育て支援や地域の見守り、ネットワーク支援機能を強化した新たな機能を備えた児童館といたします。各中学校区に1施設の配置を基本とし、各小学校へのキッズ・プラザ、学童クラブの設置に合わせて順次集約してまいります。また、閉館する児童館は、学童クラブ施設への転用のほか、未利用地活用や跡施設における子育て支援・地域交流機能の確保を検討してまいります。

 1ページ目の下のところは、児童館機能の今後の展開ということでございまして、左側が三つの列になっておりますが、令和3年度から令和4年度にかけて、この色を塗って白抜きの文字になっておるところが新たな機能を備えた児童館でございますが、左側の従来の児童館より、この一番上の子育て支援拠点、地域の見守りなどというところを特に強化した館運営をしていきたい、そんなふうに考えているところでございます。

 2ページ目でございますが、②といたしまして、今後10年間に閉館する児童館の考え方を述べております。中学校区ごとに築年数、併設施設の有無、施設面積・構造等を勘案して判断をいたしました。今後10年間に閉館する児童館ということで、中学校区ごとに掲げております。南中野中学校区ではみなみ児童館、第二中学校区では朝日が丘児童館及び弥生児童館、第五中学校区で新井薬師児童館、明和中学校区で大和西児童館、鷺宮児童館及び西中野児童館です。前回、第1回定例会の本委員会で5年後まで報告させていただいたときは、ここまで御報告させていただいたところでございますが、今回10年後をお示しするということで、新たに中野東中学校区の桃園第二小学校にキッズ・プラザができ、学童クラブがキッズ・プラザの中にできるということで、中野東中学校区に文園児童館がありますが、そちらを閉館させていただくという考え方でございます。

 (2)で閉館する児童館の活用方法でございます。①として「学童クラブ・子育てひろば事業を実施する施設」というふうに表記させていただきました。これまで「学童クラブ施設」という言い方をしてまいりましたが、そこでは子育てひろば事業も行っていく考え方でございますので、このたび呼び名をこのようにさせていただきました。今後多くの待機児童が想定される小学校区において、閉館する児童館のうち以下の児童館跡施設を学童クラブ施設に転用して、待機児童の解消を図ってまいりたいという考え方でございます。あわせて、乳幼児の親子の居場所である子育てひろば事業を行います。そちらがこの大和西児童館、朝日が丘児童館、新井薬師児童館の3館でございます。

 3ページ目でございます。②で今後活用を検討する施設ということで、閉館する児童館跡施設については、区有施設整備のほか、地域交流、多世代交流や子ども子育て家庭の居場所などの機能を備えた民間の児童福祉・介護・障害福祉等施設の誘致を検討してまいります。それまでの期間については、地域団体への開放や民間事業者等への貸付けなど、暫定的な活用を検討してまいります。また、閉館する児童館で行われている育成活動等につきましては、各中学校区の中でほかの児童館やキッズ・プラザの中で活動が継続できるように支援を続けてまいります。

 (3)はキッズ・プラザでございます。こちらは平成20年度から小学生に安全な遊び場、多様な体験、交流、仲間づくりの機会を提供する場として整備をしてまいりました。現在12の小学校にキッズ・プラザ及び併設の学童クラブを開設しております。全小学校での配置を目指し、10年間で7か所に開設をする予定でございます。こちら、前回は5年ということで、上から令和、鷺宮・西中野、南台まで御報告しておりましたが、仮称ですが、キッズ・プラザ中野本郷以下、四つの施設について、お示しした時期に開設をしていく考えでございます。

 2番の各中学校区における児童館、キッズ・プラザ及び学童クラブの展開は、恐れ入りますが、別添の資料のほう、5ページ目になりますが御覧くださいませ。こちらは施設整備計画の内容とそのまま同じでございますが、現在と10年後の小学校、児童館、そして、その転用等の考え方を述べているところでございます。

 恐れ入りますが、4ページ目のところ、3、今後の予定を申し上げます。今後の予定でございますが、6月、今月から各関係団体、各地域において、この児童館等子ども施設の整備についての説明会を順次行っていきたいというふうに考えております。また、今後でございますが、第3回定例会においては、令和小学校区における令和学童クラブ以外の学童クラブ整備に係る条例改正案を提案させていただきたいと考えております。また、第4回定例会では、令和3年度末で用途変更する児童館に係る条例改正案を提案させていただきたいと考えております。こちらは、区有施設整備計画のスケジュールの変更によりまして、3月に御報告させていただいたときとスケジュールを変更してございます。その上で来年3月、弥生児童館、朝日が丘児童館、新井薬師児童館及び大和西児童館を閉館し、上高田学童クラブを廃止していきたいと考えております。また、来年の4月からはキッズ・プラザ令和、令和学童クラブを開設していきたい、そんなふうに考えているところでございます。

 このようにキッズ・プラザ、学童クラブ及び児童館をそれぞれ充実させた上で、地域子ども施設が連携しながらよりよい子育て環境を整備していきたいと考えているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 それでは、委員会を休憩いたします。

 

(午後3時01分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

 それでは、先ほどの報告に対して質疑はございますか。

加藤委員

 児童館のことでお伺いしますけれども、この2年間というか、前期で大分議論されていたので会派から情報は得ているものの、何か二転三転、前に進んでいるのか進んでいないのかよく分からないので、ちょっと最初から確認したいんですけど、まず最初、今「新たな機能を備えた児童館」と書いてありますけど、当初は「新しい児童館」とか、そんな言葉だった気がするんですが、その辺は、ちょっと確認ですけど、まずそうだったかどうか確認します。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 委員おっしゃるように、様々な場面で「新たな児童館」というふうに申し上げているときもございました。「新たな児童館」という呼び名が、児童館を新たに、今ないところに新設するとか、そういった様々なお話にもなってしまったので、現状の建物を使ってそこの機能を強化して運営をしていきたいというふうに考えているので、今後目指す方向を明確に示すために、「新たな機能を備えた児童館」というのを今年に入ってからこのような呼び方で申し上げるようになりました。

加藤委員

 あと、アウトリーチが児童館と連携するとか、何かその辺の議論もあったと思うんですけど、それはこの新たな機能の中に入っているんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 アウトリーチを行うということも申し上げたこともございました。そちらについては、児童館の特性として、その館に行っての活動がやはり基本というふうに考えております。全く外に出ないということではないんですが、いわゆるほかのアウトリーチ機能とはまた別なものというふうに考えておりますので、ここでは「アウトリーチ」という表現は使わずに、「地域の見守り」とか「相談対応」、そのような呼び方で呼ばせていただいております。

加藤委員

 「アウトリーチ機能」と書くほどの機能はないという。まあ、アウトリーチしないとは言わないんでしょうけど、これまでどおりの仕事ということで、新たに何かするという、その辺に関してはないということですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今後、可能な限り子育て環境の向上に役立っていきたいと考えておりますが、いわゆる「アウトリーチ」ということとは違う、情報の共有や、外へも出てはいきますが、常に出ていく状況ということではないので、「アウトリーチ」という表現ではない形で御説明させていただいております。

加藤委員

 この新たな機能というのは結局何を意味しているんですか。この令和4年の一番上の子育て支援拠点、地域の見守りが新たな機能。順次整備して新たな機能を備えた児童館では今と何が変わってくるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 職員のいわゆるソフトの活動としては、この子育て支援拠点や地域の見守りといった活動を特に強化するということで、この新たな機能というふうに考えております。現在も全く行っていないわけではございませんが、より強化してやっていきたいと考えております。一方で、施設の面では、例えば1ページの下の右側には、白抜きのところで「学童クラブ移転後スペースの活用」ということは書いてございますが、全館ではございませんが、施設によってはこういったスペースを活用して自習室などの活動に利用していきたい。そんなところが新たな機能の一つというふうに考えてございます。

加藤委員

 新たな機能を備えた児童館では、令和4年度の段階である遊び場、中高生の活動・交流、乳幼児親子の支援の機能は、部分的には残るけど、ほかにも分散していく。役割がかなりいろいろありますけど、同じスペースで全部やれるものなのかなという。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 この1ページ目の資料で申し上げた子どもの居場所、交流等の基本機能と、あと、子育て支援や地域の見守り、ネットワーク支援機能については各館で、施設の制約はありますが、そこに職員は配置するので、その機能を果たせるような運営をしていきたいと考えております。

加藤委員

 アウトリーチしないで、結局受けの体制の施設の中で、当初、全館児童館を残すと言っていたのが半分になってしまう。区長の公約では残すという話でしたけど、その数が減った中で、それが機能として拡充したとしても、その拠点が減ることによって区全体としての能力が著しく下がるという懸念の声もありますけど、その辺はどうやってフォローされていくんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 1ページ目の今後の展開というところでは、この真ん中の令和4年度の、一番上の四角囲みではない下のところで、遊び場、中高生の活動・交流、乳幼児親子の支援ということを書いてございます。こちらにつきましては、キッズ・プラザをこれからさらに進めてまいりますし、中高生向け施設の検討、あと、子育てひろば事業や学童クラブの設置などによって、それら一体となって環境を整えていきたいというふうに考えているところでございます。

加藤委員

 中高生の活動・交流とかいうのは、そういうところをつくると言っていますけど、新たな機能を備えた児童館でも中高生の居場所があるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館は児童福祉法の施設と考えております。0歳から18歳までが対象となりますので、中高生の居場所になるような事業もやっていきたいと考えております。

加藤委員

 数が減っていくという。そもそも全部残そうとしていたはずが半分になってしまうというのは、どういう区の決断があったんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 遊び場や居場所ということでは、一つキッズ・プラザもございますので、そういったところで、従来児童館を居場所としていた子たちもキッズ・プラザを活用していただけるかなというふうに考えております。全校にキッズ・プラザを置くことと、あと、児童館が中学校区に1施設あることで適正な配置というふうに考え、このような計画を提案しているところでございます。

加藤委員

 前区政のときからその間を取ったような状態ですけど、結局全部残さないと子育て先進区を目指すというところで駄目だと最初思っていたのが、どういう政策転換をしてそういうふうになったのかというのをもう一度詳しく教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館を残す館数につきましては、一定程度必要であるという見解を当初お示しさせていただいて、その後、中学校区に1館という考え方を述べさせていただきました。経過ということでは、当初から全館残すという形ではなく一定程度残す。そして、それが中学校区に1館という報告を、考え方を2年ぐらい前にお示しさせていただいて、それで現状に至るといったところでございます。

加藤委員

 それは、政策的には予算というか財源のところが大きいということですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 施設の整備についても、区政全般を見渡して適正な規模にしなければならないという考えがございますので、現状の施設整備計画ではこれが適正な計画であるということで提案させていただいております。

加藤委員

 整備をする財源が厳しくて、廃館にせざるを得ないのが出てきているということですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 築年数のことだったり、今回の施設整備計画では、併設施設の有無等によって施設の整備を考えるというような考え方もあります。即財源ということではないですが、全体を見渡して、この規模で整備をするのが適正というふうに考え、区有施設整備計画をつくらせていただいて、それに基づき整備をしていくという考え方でございます。

小田子ども家庭支援担当部長

 今、課長の説明を補足させていただきます。小学校区には各小学校ごとにキッズ・プラザと、あとキッズ・プラザ併設の学童クラブをつくっていくという点では、地域の子ども施設のキャパシティーであるとか量的なものにつきましては、一定程度担保されるというふうにも考えてございます。また、子育てひろばにつきましても、必要な地域に必要な事業展開を進めていく。あわせて、学童クラブにつきましては、待機児童が出ないような形での施設整備を進めていくという意味では、地域の子育て環境については一定程度区として進めていっているというふうな考え方でございます。

加藤委員

 その新たにできるキッズ・プラザとか学童クラブ、小学校内に併設するものではスペース的に足りないというような論拠があって、児童館もないと駄目だという話なんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館につきましては、学校内が苦手な子とか、そういった学校の中が苦手な子とかもいらっしゃいますし、児童館ならということで利用していただける子たちもいらっしゃいます。そういった方の居場所としての機能や、あとは地域の支援のための機能ということで、キッズ・プラザとは役割分担をして設置をしていきたいと考えております。また、学童クラブにつきましては、学校内で収まるようにと考えてはいるんですが、そちらは学校内の学童クラブでは収まらない場合は、近隣に民間の学童クラブを誘致したり、今回閉館する児童館を活用させていただいたりして需要を満たすようにしていきたい、そんなような考え方でございます。

加藤委員

 今挙げられた理由で、キッズ・プラザとかだと学校内でやって、そういうところが苦手な子のために児童館があるというのが主な理由に聞こえたわけですけど、そういうところのケアも重要ですけど、そのために児童館を残すというのはかなり無理があるというか、バランスに欠けているような気がするんですけど、ほかに理由はないんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 そういった居場所だけということでは異論を唱える意見もあるかと思います。なので、それ以外の機能ということでも乳幼児用の事業をやっていきたいということもございますし、見守り・相談機能や地域のネットワーク支援なども行いながら、この中学校区に1館あるという意義を最大限発揮していきたいと考えております。

加藤委員

 どうせ残すならもっとすごい高らかな目標なり事業がないと、ちょっと今のところ弱いんじゃないかなと。いろいろそちらも工夫されているんでしょうけど、何か今残す理由としては弱い気がするんですよね。僕もそもそも中野で生まれ育ちましたけど、小学校のとき児童館に行ったことはないです。あるけれども、1個上の先輩がずっと牛耳っていて遊べたことがないんですよ。1個上の学年が6年生で卒業して、僕らが6年生になったらやっと空きましたけど、そのときにはもう児童館へ行って遊びたいことは特になくて、ある種学年がそういうふうに1個上に入られちゃうと、その世代の既得権益みたいな感じで、僕は児童館で遊べなかったという苦しい思いというか苦い思いがある。何かそういう小学校の建物とちょっと違って、児童館というのはそういうふうに全員が使える、享受できるという建物でもない気がしていて、その辺が同じ子ども施設でも色合いが違うのかなと。例えば、何曜日は1、3、5年生しか使えないとか、何かそんなのがあってもいいのかなと思うぐらい、僕は児童館で遊べなかったんですよ。だから、中野に生まれ育ったんですけど、児童館の施設の重要性というものがあまり感じられないですし、楽しいと思っていた人もいっぱいいるでしょうけど、何かそこが全児童に享受できるものではなかったというふうに感じて、僕の同級生はほとんど行ったことがないんですよ、児童館に。その辺の課題みたいなのを知っていますかというか、理解されていますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今そういった課題は、確かに全くないわけではなくて、来づらいというお声がないわけではないというふうに認識しております。児童館としては、何かあったときでも何もないときでも、いつでも来られるということを目標としているところでございますが、そのためにも若干学校から離れた場所にあって、ちょうどいいバランスで、学校でもない、家でもない居場所として活用していただけるかなと。また、キッズ・プラザではないというところで、そういった児童館があることで、仮にキッズ・プラザに行くのはちょっと嫌だなと感じたとしても、児童館なら行けるかなとか、そういったこともあるのかなと。そのためにも有用な施設の一つではないかなというふうに考えているところでございます。より利用のしやすさについては、今後も日々検討してまいりたいと考えております。

加藤委員

 児童館がいろいろなニーズに応えられるようにはなっているけど、どこかの層が入り込んだら、ある種既得権益化しちゃうようにも感じられていて、そういうのがちゃんと……。だから、例えばどこかの区民活動センターの部屋だったら予約して入る。でも、児童館はそうじゃない。それは当たり前ですし、そうであるべきなんですけど、何かそこら辺、工夫が欲しいと思いますし、そこまでして残すんだったら本当にすばらしい運営方法をちょっと確立してもらわないといけないなと思っていますので、その辺はしっかりとやっていただきたいなと思います。

委員長

 答弁はよろしいですか。

加藤委員

 じゃあ、答弁を。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 様々御意見等ありがとうございます。今後の児童館につきましては、まずは安心して行っていただけるような居場所としての機能をより充実していきたいですし、何より来ていただくことが大事なので、来ていただけると思われる方が安心して過ごせるような、そんな運営を今後も考えていきたいと思います。また引き続きどうぞ御指導よろしくお願いいたします。

河合委員

 御報告ありがとうございます。じゃあ、別紙1のほうから。まず図書館の話が……

委員長

 河合委員、ごめんなさい、どの報告になりますか。

河合委員

 ごめんなさい、失礼しました。これは素案に対する意見の概要及びそれに対する区の考え方。これか。区有施設の素案の別紙1。大丈夫ですか。すみません、失礼しました。これの3ページに図書館について御意見がいろいろ来ていると思います。この意見の中で、今ぱっと見、見当たらない。あ、地域図書館か。地域図書館のほうを中学校区に入れてほしいとか、そういう意見もいろいろあったりしますけど、今後やっぱり図書館の在り方というのは、区としても地域図書館をどうしていくのかというのを含めて、しっかりと示していただかないといけないかなと思っているんですけれども、今後の御予定とか、どういうふうに考えていくとか、何かありますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 図書館につきましては、今御指摘いただきました地域図書館、こちらにつきましては、現行中央図書館と、それから7館の地域図書館がございます。こういった施設につきましては、この後の構造改革にも関連しますけども、施設の一定の築年数がたっているですとか、あるいは機能といったところも併せて検証していくというところが必要になってくるかと思っておりますので、そういったところも含めて、今後その配置ですとかサービスの在り方といったものは検討してまいりたいと思っております。あわせて、地域開放型学校図書館につきましても、今3施設開所いたしましたので、これについても今年度検証していくということで今進めているところでございますので、そういったところも併せて全体の配置等について慎重に検討してまいりたいと考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。じゃあ、もしかしたら後の構造改革のところでまた多少聞くかもしれないんですけども、学校に入っている図書館に関して、3館、今回コロナ禍の中なので、人数とかも影響を受けたり、使い方も影響を受けている部分は出てくるとは思うんですけど、ぜひ利用者の意見とか、あとは、使われ方とか人数とか、そういうのは細かく検証していただいて、今後どうしていくのがいいのかというのを、あれに関しては見極めていってほしいなと思っておりますが、いかがでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今御指摘いただきました、そういった御意見、区民の方からも頂いておりますし、今後の検討に向けて様々施設の在り方といったところを十分に見極めながら、区民の方、それから、議会とも様々御協議いただきながら検討してまいりたいと考えているところでございます。

河合委員

 続きまして6ページでは、児童館、キッズ・プラザ、学童についてお話しされているかと思います。地域子ども施設の整備についてのほうの資料を見ていただきまして、ちょっと細かくお伺いしたいなと思います。学童クラブに転用すると言われていた館は、今後は子育てひろば事業も併せてやっていくということで、要するに今3館出ている、この3館では子育てひろばをやる。今後も学童館になるところは子育てひろばを必ずやっていくという考え方とみなしてよろしいですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 現状この3館を学童クラブ施設としての運用を考えておりますが、この3館については、学童クラブ施設を運営している間は子育てひろば事業も行っていく考え方でございます。

河合委員

 今回、児童館を閉館していく中で、様々区民の方から御意見とかお声を寄せられているかと思うんですけれども、何か具体的な声とか聞いていますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 地域子ども施設の整備についての資料の3ページ②のところで、「また」以下のところが具体的な御意見としてはございまして、閉館する児童館で行われている育成活動等についてどうしたらいいんだというような声は頂いております。それにつきましては、この中学校区内での他の児童館等を御案内する形で、活動が継続できるように今もお話をさせていただいているところです。そのほか、今回区有施設整備計画の別紙1に掲げられたようなことも多数頂いておりますし、また、児童館をなくさないでくださいといったお声も頂いているところでございます。

河合委員

 私のほうには乳幼児親子の方々から、児童館がなくなることで遊びに行く場所が少なくなるんじゃないかと懸念されている声を聞いておりますが、今後閉館する児童館では、今学童クラブのところには子育てひろばが残るという話だと思うんです。中身に関しては、閉館する場所はまだ残っている中で、使い方というのは決まっていないかと思うんですけど、その中にも子育てひろばとか、子どもが、乳幼児が行ける場所みたいなのも検討されていくんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 閉館するところの具体的な結論はまだですが、区有施設整備のほか、地域交流、多世代交流や子ども子育て家庭の居場所などの機能を備えていくことも検討の一つにはなっているので、そういう方法も排除するものではないと考えております。また、区有施設整備計画の各中学校区における児童館、キッズ・プラザ及び学童クラブの展開という……

委員長

 細野さん、マイクが入っていないようです。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 失礼しました。区有施設整備計画の47ページに、各中学校区における児童館、キッズ・プラザ及び学童クラブの展開というのを載せさせていただいていて、この児童館閉館後の転用等というところで今後の方向性をうたっております。閉館するところにつきましては、学童クラブ施設への転用のほか、未利用地活用や跡施設における子育て支援や地域交流の確保を検討していきたいということを述べておりますので、この方向で考えていきたいという検討状況でございます。

河合委員

 子育てひろば場に関しては、乳幼児の方が歩いていけるとか、気軽に寄れる場所という距離で多分つくられているのかなと思いますので、今後ともそこも検討しながら施設の配置を考えていただけたらと思います。こちらは要望で結構です。

 あと、今新たな児童館に向けて、中野区では学童クラブが抜けた館があるかと思います。今、学童クラブが抜けた館はどことどこの館か教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 南中野児童館、若宮児童館、そして弥生児童館です。

河合委員

 南中野と、今何と言いましたっけ。(「若宮」と呼ぶ者あり)若宮か。若宮に関しては、去年の秋ぐらいからだったと思うんですけれども、学童クラブが抜けたことで利用者の層とか、使う方が変わってきているのではないかなと思います。キッズ・プラザも周りに併設されている中で、今後の児童館はどういう方が使われていくかというのを考えていくモデルになる2館になるのかなと思っているんですけれども、人数はちょっとコロナの中なので比較しづらいと思いますので、今どういう方が増えてきているのか教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 利用はその場所によってもというところがございますが、端的に申し上げると、南中野は乳幼児が増え、若宮は中高生が増えという状況があります。それはお互いに――お互いにというか、南中野児童館は空いたスペースで乳幼児事業をより行うようにさせていただいたという効果だというふうに考えておりますし、若宮のほうにつきましては、中学校のすぐ近くというようなこともあり、そういった活用につながっているのかなというふうに考えているところでございます。

河合委員

 キッズ・プラザは、多分小学校の中でも小さな低学年の子が特に行くことが多いのかなと勝手に想像しているんです。やっぱり外を歩かせるのが怖い親御さんとか、これまでは児童館を利用していたけど、学校の施設内にキッズ・プラザがあるんだったら、やっぱり移動が少ないんだから、小さいうちはそっちに行ってほしいという親御さんがやはり多くなってくると思うので、キッズ・プラザがしっかりと整備されていくことはすごく重要なことだと思っています。先ほどありましたように、やはりそこに行けない子どもたちとか、そこに毎日行ったら飽きてしまう高学年の子どもたちとかがいて、そういう意味では、児童館が果たす役割というのは、私は大変大きいと思っております。実際にそういう子どもたちを受け入れる場所があるからこそ、先ほど加藤委員がもっと事前に子どもたちというか、児童相談所が受ける人々を救える方法はないのかとおっしゃっていたと思うんですけれども、そういう施設で気軽に関係をつくっていくというのが、やっぱり受け止める場所があるというのが子どもたちにとって大切だと思うので、キッズ・プラザではできないことが児童館では――この間中村延子議員の答弁で、区の職員で最初はやっていくという中で――やれることがあると思っています。そこに関してもう一度、区の考え方としてどういうふうに子どもたちを、区立でやっていくという意味をお聞かせ願いたいなと思います。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 居場所や乳幼児のための事業のほかにということで、特に、まず子どもの見守り、相談対応といったところだと考えております。配慮を必要とするお子さんのお話を頂きましたが、そういった子たちに対して来館への働きかけや、学校や専門機関との連携等を図っていきたい。また、日常の中で問題を発見して専門機関につなぐような、相談のその前段階のような機能も果たしていきたいと考えております。また、地域でのネットワークの推進というのも重要な役割だと考えております。関係機関との情報交換や次世代育成委員さんとの協働によってのネットワークの形成や、団体活動の支援なども行っていきたいと考えており、今、居場所と乳幼児以外のところではというふうに申し上げたところは、特に今後も区として強力に進めていく意義のあるところかなというふうに考えております。

河合委員

 今後キッズ・プラザのほう、ここの地域子ども施設の整備についての3ページ、②で、地域での育成活動をキッズ・プラザのほうでもやっていけるようにというふうには書かれていますけど、これまでこれは児童館が果たしてきた役割が大きいと思っておりますし、引き続きここに関しては児童館がある程度しっかり担いながら、キッズ・プラザとかの連携とかを引っ張っていってもらいたいなという考えもあるんですけど、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館とキッズ・プラザと学童クラブ、それぞれ連携して、よりよい環境をつくっていきたいと考えております。そのためにお互いに果たす役割は大きいものと考えておりますが、児童館もお互いに連携できるような活動を続けていきたいというふうに考えております。

河合委員

 最後にします。地域子ども施設の整備の資料の一番最後と区有施設のほう、両方ですけれども、10年後の施設の運用が全て示されました。考え方として、会派としてはやはり人口推計が、前回というか、10年前から今を比べてもかなりずれている中で、やはりこの後10年後の学童クラブの数とかも、推計値はある程度出ているとはいえ、大幅にずれるのではないかという懸念がある中で、なかなかここを、ここに示してしまうことで、これじゃなきゃ駄目だというふうな形に見えるのがよくないのではないかということで、5年後までを示してほしいということを今まで言っておりました。書かれましたけれども、やはり施設の在り方として、5年後にまたローリングをかけていくというふうに聞いておりますけれども、ここはその5年後の人口推計をまたしっかりローリングして見直したり、そのときに本当に子どもとか需要がどうなっているのかというのはかなり不明瞭だと思いますので、計画だからといって計画どおりにやるのではなく、しっかり柔軟な対応をしていっていただきたいと思っておるのですが、いかがですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 施設整備計画のほうでは5年目でしっかりローリングをかけていくという、区有施設整備計画の中では前提となってございます。今、委員御指摘のとおり、全体的な少子化傾向であるとか人口減少傾向はあるものと思いますが、都市部における中野におきましては、先ほど御指摘がありましたとおり、10年前の推計値と今の実際の児童・生徒数というのはかなり乖離があるというふうな認識もしてございます。5年目のローリングの際には、当然区として必要な検討等を行いまして進めていくものというふうに承知してございます。

いながき委員

 児童館閉館後の施設について、これから具体的なことを検討するというふうにおっしゃっているんですが、それは大体いつ頃決まるんでしょうか。というのも、一番早いところで弥生児童館の閉館時期がもう今年度末ということで、その次令和5年度末というふうに、そんなに時間もないんですが、いつ頃具体的なことが決まるのか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 これにつきましてはまだ検討中としか申し上げられない段階でございまして、可能な限り早くお示しできるように区の中で検討していきたいと考えております。

いながき委員

 これまでも小学校の閉校とかあったときに、なかなかその跡地の利用法が決まらなくて、地域の方々も、あそこはどうなるんだということをもうずっと、私たちの立場のような人間は言われ続けていて、地域の方、関係者の方が一番気になるところだとも思いますし、また、暫定利用という名目で何となくだらだらと閉館後も使い続けていくという状況はできるだけ避けたほうが、短くしたほうがいいかと思いますので、早急に具体案を出していただければと思います。よろしくお願いします。

委員長

 要望でよろしいですか。

いながき委員

 はい、要望で。

羽鳥委員

 新たな機能を備えた児童館ということで、区はその機能強化をされるというふうなことなんですけども、児童館において人員の配置というのは、これは現状と比べて増強とか、そういうことになるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それはまだ検討中でございまして、例えば一つの中学校区で現在3館あるところが1館になったりするところもあります。そして、その1館は、所管する学童クラブもキッズ・プラザも増えることにもなるので、そういった仕事量に見合った適正な体制を考えていきたいというふうに考えております。具体的な人員については現在検討中でございます。

羽鳥委員

 分かりました。やっぱりこの児童館を減らすという、本当は全廃だったのを残すというのは、それはそうなんですけども、現実として減らすというふうなところでは、乳幼児の親子の居場所とかというのは、現状でも子育てひろば事業、本年度でも7か所かな、という中で充実を図っていきたいというふうな思いはあるとは思うんですけれども、なかなか引き受け手、成り手というふうなことでは、増やすのは結構難しいんじゃないのかなという懸念もあるんですけども、そうした点では乳幼児親子の居場所というのが結構減ってしまう。なかなか行きづらくなってしまうと。ちっちゃい子どもを連れて遠くまで行きにくいというふうなことが生じるんじゃないかというふうな懸念があるんですけれども、その点についてはどのようにその対策というか対応というか、今考えていらっしゃるでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 各児童館でスペースの限り、この乳幼児親子さんの居場所を確保していく考えでございますし、今回閉館する児童館の中でも、学童クラブ施設の館については子育てひろば事業を行ってまいります。ここは現在よりもより充実するということになりますので、そういった各地域を見ながらこの乳幼児さんの居場所について不便のないように、そして、一方でより利便性が高まるように今後も検討していきたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 分かりました。あと、キッズ・プラザについてなんですけれども、現行では児童館長が責任者として兼務されているところだと思うんですけども、今後、小学校に全部併設していくということ。これも、全部併設したとしてもキッズ・プラザの館長というのは児童館長と兼務というふうな、そういう体制でやっていくという感じなんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今の児童館長がキッズ・プラザの――所長と言っていますが――所長、あと、学童クラブの所長、それを兼務する形を取っています。どのぐらいたくさん兼務できるかというのは、またそれは仕事の割り振りにもよりますが、今のところは何らかそういった役割を持った職員を配置する考え方であります。ただ、それが何人で、何館に1人とか、そういったことは今検討中というところでございます。

羽鳥委員

 私がこの前質問したときなんかも、居場所としてはキッズ・プラザと学童クラブというので整備していくから大丈夫なんだというふうなことを御答弁いただいていたところなんですけれども、やっぱり同じ人が違う場所にはいられないというのは当然なわけで、たくさん兼務になればなるほど、区の職員の方が実際責任者としていられないというふうな時間がやっぱり長くなってしまうのは避けられないんじゃないかなと思うんですね。キッズ・プラザは委託なので、委託職員しかいないというふうな中で、本当にちゃんと子どもたちにとっての居場所になれるのかというふうな懸念もあるわけですよ。そういった点で、やっぱり小学校に併設して兼務が今より増えるにしても、やっぱりある程度の数に抑えていって、ちゃんと子どもたちを見守れるような体制をキッズ・プラザにおいてもつくっていかなくてはいけないんじゃないのかなというふうに思うんですけども、それはいかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 委託事業者による運営であっても高い評価を頂いている施設も多々ございます。所長をどれだけたくさん持てるかといったところにつきましては、その職務の内容も含めましてこれから職員体制を適正なものに検討していきたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 分かりました。あと、中高生向け施設のところでは、産業振興センター跡の複合交流拠点、ちょっと前期のところでいろいろもう話し合われて、今さらというふうなこともあるかもしれないんですけども、ちょっといろいろとお聞きしたいんですけれども、やっぱり中学生だとか高校生向けの施設整備をするといったときに、やっぱりニーズが中学生と高校生でも結構違うというので、なかなか中学生、高校生の子どもたちに親しまれる施設にするには結構難しい側面もあるというふうにも聞いているんですね。例えば、中学生とかだと体を動かせるところが欲しいというのが多かったりだとか、高校生とかだと、だべるというか、居場所としてそういうのが欲しいとか、人によって様々だと思うんですけど、そういういろんな傾向なんかがあるということなんですけども、そういう施設整備に当たって、どういうふうにニーズを把握して反映させていこうとされているのかな。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 この後、本委員会で若者の育成支援に向けた取組についてというのを御報告する予定になっております。その中でも御説明させていただきたいと考えておりますが、そういった施設の具体的な内容や運営等につきましては、よりそういったニーズに寄り添った形でそれが具体化できるように、この後検討していきたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 図書館のところでちょっと聞きたいんですが、河合委員も言っていたところなんですけども、意見交換の中身のところで、施設整備計画の資料、別紙1の3ページのところで、地域図書館の配置については今後検討していくとなっているんですけども、10年後のところは、基本的に本町と東中野が閉館して、中野東が開館するというふうなことですけれども、これ、後の構造改革のところで20年後、30年後というふうなことが出ている。この記述というのは、そのことを念頭に置いて今後検討していくというふうなことでいいんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 当面10年後につきましては、今御指摘いただいたように、本町と、それから、東中野図書館の閉館と中野東図書館の開設ということで、地域図書館が中央を含めて7館、それから、地域開放型学校図書が3館ですので10館となりまして、その10施設についてはそのまま継続していくということでお示しをしてございます。将来的なところということで、今後将来的な視点を持って検討していくということでございますけど、こちらについて区有施設の整備ですので、主に地域開放型学校図書館について検討していくということで記載をしているものでございます。

白井委員

 それでは、先ほどのお話からちょっと引き取ってなんですけど、基本構想・基本計画のお話をしました。基本計画が大きく変わる改定素案、今までの運びはなかった。大きく変わる。初めにあらかじめ大きく変えますよという周知をしてから改定素案を出すという。当初のスケジュールにはなかったところです。うちの所管、子ども文教委員会の中では、基本計画は先ほど来文言の修正があったけども、個別の事業計画を束ねた基本計画は確かに文言で済む。ただ、その事業がどこの施設で行うかによっては、全然区で展開する施策が変わるわけです。もうずばり言うと、児童館、今全部の児童館で同じような事業展開をするのであれば問題ないんですけども、幾ら基本構想・基本計画に描かれているものはそんなに変わりませんといっても、これ、半分にしますよとなれば全然中身が変わってくる。だから、丁寧な説明を置くべきなんだという話を始終してきたところです。

 一方、今回改定素案を出すというところなんですけども、基本構想・基本計画、それから、区有施設の再整備計画、これはもうワンセットで絶対地域で説明すべきだと言ってきました。基本構想・基本計画は、確かにタウンミーティングや意見の集約を行ってきました。一方、今回出されている区有施設の整備計画は、初めて今回地域での意見を聞いた形になりますよね。今回の報告の中でもって。これまでどこの関係団体にも聞いていない。にもかかわらず一度に進めるのはあまりにも乱暴じゃないかという話をしてきたところです。なので、改定素案というのは歓迎すべきところなんですけども、その本音の部分のところはしっかり意見を聞くという、この集約が必要だと。もしこの改定素案を出すタイミングがなければ、ヒアリングを行って、もういきなり計画確定段階に入っている状況です。少し立ち止まってもらえたのはありがたいと思っているんですけども、今私の言ったところでまず間違いないのか、計画の進行について確認させてください。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 御指摘のとおり、地域子ども施設の整備・展開のところで、関連する施設につきましては大きな修正等がございましたので、今後、この区有施設の整備計画(改定素案)につきましても、基本計画と併せて意見交換会ですとか、地域団体、それから区民の方から意見を募って、しっかりと御説明をした上で進めてまいりたいと考えているところでございます。

白井委員

 今回、意見交換会を取りあえず1回、議会の意見も踏まえてというので改定素案が出てきている状況になります。具体的に何がどう変わったのかといったら、児童館の話で先ほどのところです。一番大きいところ。ダイレクトに言うと、先ほど他会派の方から5年間で示すべきだと。将来の人口推計が変わるからと言ったんですけど、私は人口推計で児童館がはじかれているとは思えない。なぜかというと、学校の再編計画、これ、同時に御報告いただきましたけども、こちらは10年で示しているんですよね。こっちは10年で学校の位置がこうなりますよと示しておきながら、一方で学童クラブやキッズ・プラザの位置というのは5年間でと。じゃあ、何のために学校のそもそもの計画を出すんですかという大本まで及ぶと思っています。当然、変えるなという話ではないんですけども、示すものは同じスパンでやらないとおかしな話になる。だから今回、皆さんの地域集会の中でも児童館の件、たくさん出ています。もうダイレクトに言うと、文園児童館のエリアだとか城山児童館の話がいっぱい出ているじゃないですか。地域を持て余すようなやり方の説明会をやっちゃいけないと僕は思う。区で決定したんだったら、こうですよと本当に丁寧にやってもらわないとかえって地域が右往左往する。地域同士の紛争につながるんだと思う。丁寧な説明と情報提供の在り方は、恣意的な運用をすべきじゃないと思うんですけど、まずここも確認させてください。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回、スケジュールの変更ですとか、それから、改定素案という形での案をお示しするということになりますので、きちっと区といたしましても説明を丁寧にし、様々な御意見を頂きながら、その辺のことを踏まえて今後の計画にしっかりと取り組んでいきたいと考えてございます。

白井委員

 これは本当にそう思います。どこの地域でも一切施設の説明をしていないにもかかわらず、初めて出した。それだけでも混乱が起こるんですよ。一方、学校の整備計画は10年出しておきながら、ここのエリアだけピンポイントに出てきていないというやり方は、それは別の意図が働いたとしか思えない。人口推計が働いたというんだったら、よっぽど駅前のエリアのほうが人口推計値の入れ替わりは激しいですよ。それはちょっと区の説明資料の出し方が違うんじゃないかなと思う。

 一方、今回いきなり改定素案でどーんと文園児童館廃止と出てくるんですよ。前回の説明には出てきていなかったものでしょう。聞きます。この数か月で何で文園児童館だけなかったものを突然出すようになったんですか。前回までの説明の中では、現在検討中だという話をしてきたわけですよ。改めて何で今回出すようになったんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 前回の御報告のときに5年先までということでお示しさせていただきました。こちらについては、学童の需要の変化やその他の情勢の変化に対応していく必要があるというふうに考え、より慎重に示すべきということで、前回3月の時点で5年先までという形でお示しをさせていただきました。その後多数御意見を頂戴いたしまして、今回は10年先までお示しするということで、もともとのこの考え方が変わったわけではないんですが、5年を10年までお示しすることというふうに改めさせていただいたということでございます。

白井委員

 繰り返しになりますけど、やっぱり情報提供は正確にすべきだと思う。一方を出して、ある日突然もう一回出しますとなると、よけい地域が混乱するので、そこは丁寧に本当に説明してもらいたいと思います。

 一方、話が戻ってなんですけども、そもそも児童館、新しい機能を備えた児童館というんですけども、ここに書いてある子育て支援拠点、地域の見守りというのは新しい機能なんですか。何度も使われた言葉かもしれないんですけども、今もやっていますという話がところどころに出てくるんです、説明を聞いていると。それをさらに拡充というんですけど、そうしたら新しい機能は付していないじゃないですか。つまり、今までやってきた機能を拡充した児童館じゃないんですかね。何でこんなまどろっこしい言い方になるかというと、「新しい児童館」という言葉を使ってきたから、じゃあ、一体何が新しいんですかと言われて、児童館を建て直したり改修したら新しいのかと。それが新しい児童館ということじゃなくて、機能だと言い出したからこんなことになるんですよ。だから、役所が使ってきた言葉で自分たちの首を絞めているんじゃないかなと思うんですけども、果たして「新しい機能を備えた児童館」というのは何が新しいのか、もう一回説明してもらえますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館の活動としては、委員がおっしゃるように、子どもの見守り、相談対応や団体支援、ネットワーク推進というのは全く新たなものということではなく、より拡充をしていきたいというものの一つであります。新たなというところでは、学童スペースを活用した事業というのが今にはない事業というふうに考えており、これが全館一斉に始まるということではないということで、順次新たな児童館になっていきますという御説明をしていた時期もございましたが、こういった施設の制約はあるものの、児童館としてやるべきことはより前倒ししてやっていこうということで、この見守りや相談対応、団体支援、ネットワークの、いわゆるソフトの部分については令和4年度から一斉にやっていこうという考え方です。また、順次学童スペースを活用できるような状況になったら、そのスペースも活用して新たな事業を順次始めていきたい、そんなような考え方でございます。

白井委員

 そうすると、将来的にかもしれないけども、実はちょっとずつ転換して、残る9館が全て新たな機能を付した児童館になるというのはしばらくかかると。こんな見方もあるわけですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 そういった御説明の仕方をしていた時期もあったんですが、この機能の拡充を来年度からも図っていきたいということで、今は令和4年度からそのとき運営する館全てを「新たな機能を備えた児童館」というふうに呼ばせていただいております。

白井委員

 ここも今まで二転三転していたんですよね。じゃあ、残る児童館というのは、新たな機能はいつ始まるか分からないから、そのまま古い児童館のままなのかとか、もう言葉遊びが過ぎてよく分からなくなっています。まあ、転換を図るということでしょうね。進めたいと思います。

 それから、ちょっと本題ではないんですけども、運営方法について確認したいと思います。これも様々な希望も出ているでしょうし、質疑の中でも出ています。区は、新しいのかどうか分かりませんけど、児童館の運営について今後どのような展開を考えていますか。具体的には、区の直営での今までどおりの職員で運用を考えているのか、民間の活用も検討しているのか。運用方法についてはどのような検討をされているのかお聞かせください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 現時点では区の直営職員での運営を考えています。ただ、それが永遠にということではなく、将来的に民間活用も検討はしているところでございます。まだ具体的なところはまとまってはいないという段階です。

白井委員

 暫定的な感覚ですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 暫定的ということでもないですが、この後新たな機能を備えた児童館がどんな運営ができていくかによって、その最適な体制を考えていきたいということでございます。

白井委員

 それからもう一つ、そもそもの話、もう一つ戻りたいと思います。現在18館を9館にするとお話しになっています。どうして9館にしなければならないのか。その理由。それから、従来の考え方の中では、ふれあいの家というのは児童館に入れないという話で来ました。区は今回の計画の中で、いわゆるふれあいの家、城山、みずの塔も含めて児童館だという考え方にしました。これはもうこれまでの区政の考え方が変わります。それも含めた上で半分にすると。逆に半分にしなきゃならない。それを中学校区に一つにするという根拠、理由を教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 中学校区に1館という考え方につきましては、様々な育成支援の活動等が中学校区を単位として行われているようなこともあり、中学校区に1館というのが適正であるというふうに考えたところでございます。そして、その9館の実現のためには、現状からは学童クラブがあるという児童館については、そのまま即児童館を閉館するという形にはなり得ないので、キッズ・プラザの整備に合わせ、児童館から学童クラブが移転するような形のときに併せて順次施設を整備していって、中学校区に1館を実現していきたい、そんな進め方を考えているところでございます。

白井委員

 もう一回聞きますね。中学校区に一つの児童館を配置するのは、適正配置の規模だと考えているということなんですか。やむを得ず半分にするということではなくて、適正配置は中学校区だという考え方でいいんですか、区は。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今回の施設整備計画においては、中学校区に1館が適正であるというふうに考えてこのような提案をさせていただいております。

白井委員

 将来的な財政運営の状況だとか、子どもたちの数だとかというのはいろいろあるんでしょうけど、我々、どうしても背に腹は代えられないとかいうならその考え方もあるのかなと思うんですけど、適正配置が中学校区に1館だと言われると、果たしてそうかなと普通の人は思いませんか。今回のヒアリングの中でも、乳幼児世代だとか、子どもたちが通える距離に児童館を残してほしいという言葉がたくさんあるんですけども、そうではないという区の考え方になるんですか。もう一回確認させてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 居場所についてはキッズ・プラザや子育てひろばを活用していただいて、よりお近くのところを利用していただければと考えています。一方で、児童館については、居場所の機能はキッズ・プラザや子育てひろばを活用していただくことで、中学校区に1館の配置というふうにさせていただければと。そんな考え方でございます。

白井委員

 要は、新しく学校再編を行って、新しい学校の下には学童クラブ、キッズ・プラザを基本学校の中に入れていく。その整備が終わって児童館を整備し直すので、それはもう中学校区に1館で十分なんだと、こういう考え方でいいわけですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 例えば第二中学校区においては、中野本郷小学校のキッズ・プラザができ、中野第一小学校のキッズ・プラザができ、それぞれ学童クラブは、今、委員がおっしゃったように学校の中に入り、そして、今3館ある児童館は宮の台児童館1館で、この第二中学校区はカバーできるかなというふうに考えております。

白井委員

 基本建て直しの中で、学童クラブ、キッズ・プラザを学校の中に全て収まるように造っていくという考えでこれまで区は進めてきましたけども、今後もその考えでいいんでしょうか。お伺いします。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 基本的には学童クラブについてもキッズ・プラザについても、学校の中でカバーできるように考えていきたいという考え方でございます。

白井委員

 一方、地域子ども施設の整備についての2ページの(2)の①、美鳩と中野第一と令和の小学校区、いわゆる学童クラブへ児童館の跡地を活用するというのが令和4年度からやりますよと書いてあります。その転換する理由というのは、学童クラブの施設は人が入り切れない、待機児童が発生するから、その解消を図るために、ここは児童館をなくすけども学童クラブに転用しますと書いてあるんですよ。つまり、学校の中にキッズ・プラザや学童クラブが入ってしまうところは、もう中に入ったんだからこの地域の学童クラブは転換する用途はなくなるでしょうと。このくらいにも聞こえる。逆に言うと、入らないとこの地域には、転換後児童館を学童クラブだとか、さらには子育て支援ひろばも導入すると書いてあるから、置いてもらえるかもしれないとなる。聞こえ方によっては。今後整備するに当たって、全て中に入れていくんじゃなくて、いやいや、入らないようにしておいてくれれば、うちの地域の児童館の跡地の活用は担保できるじゃないかというふうに見えるわけですよ。だって、その他のところの転用はまだどうなるか分かりませんと書いてあるわけでしょう。跡地の活用だとか、また、児童館の転用については、非常に地域にとってナイーブな話。ましてや、学童クラブ、キッズ・プラザを備えてどう学校の中に整備していくかというのも、それはシビアな話ですよ。何だって学校の中に入れてしまったんだったら、うちの地域に残らないんだったら学校の中に入れなければいいじゃないかと。こんな反動になってしまわないとも限らない。だから、トータル的にどうするのかという整備を考えていかないといけない。

 ただ、この話はなかなか難しいのはよく分かっているんですけど、前期計画のときには、全学年の子どもたち、希望する人たちを、学童クラブ、キッズ・プラザに学校の中で集約していくというふうにはなっていなかった。途中からどんどん対象者も増えて、学年も上がってきたので、従来の学校再編計画の中で描いてきた、ここが変わっているんですよ。思いっきり子どもたちの人数よりもここが違う。一方で、区の考えとしては、学校の中に学童クラブもキッズ・プラザも全部集約していくんだという大原則の下に来ているんだけど、もはや入り切らないという状況になってきている中で、じゃあ、何で児童館を潰す必要があるんだというところまで来ているわけでしょう。だから、地域によっては残るけども、そうでない地域も出てきますよとなると、やっぱりここも差が出るんですよ。しっかり整理してあげないと今後の学校整備についても、ここは異論が出るんじゃないかと思う。だから、跡地の活用と、学校をどうつくっていくのかとも関係があると思うんですけども、この点どう考えておられるでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、委員御紹介ありました再編校、特にここで例が出ている美鳩小学校、中野第一小学校、令和小学校、こういったところは再編校ということもあって、今後児童数、比較的大規模校というところで考えております。再編につきましては、鷺宮小学校、西中野小学校の再編校をもって一旦終了という形になり、その先、再編を伴わない学校の改築整備にフェーズが移っていくというところでございます。そうした中で適正な児童数、推計値で割り出すわけですけれども、その児童の方々が、希望する人数がしっかり収容できるようなキッズ・プラザ、そして、学童クラブのスペースを新校舎の中にも整備を極力していきたいというふうに学校施設のほうとしても考えているところでございます。

白井委員

 その学校の考え方のところで、文園児童館のある地域、桃園第二小学校がまさにそこにぶち当たるわけだよね。だから、この地域がそもそも学校の建て替えはどうしようかというのは、まだ今後の建て替えも含めて代替のやつも決まっていないと。一方で、地域の児童館はどうなるか。宙ぶらりんになっていて、それが対象と比べられたのは、先ほど申し上げた、従来の考え方であれば児童館にならなかった城山ふれあいの家と合致するエリアで、当初の案の中ではまだどっちにするか分からないと言っていたんだけども、今回いきなり文園児童館なくなるとなってくるんだよね。だから、そうすると、仮に学校の中に入れなければ、じゃあ、ここ、民間をして学童クラブで残ったかもしれない。こんな淡い期待も出てくるわけですよ。だから、振り回すような情報提供の仕方じゃなくて、きちっとやらないと、かえって地域の人たちが混乱する。区の情報提供の在り方に対して、僕は的確じゃなかったと個人的には感じています。隠しているんだったら全容を明らかにすべきだったんだと思う。淡い期待だとか、かえって地域に紛争を起こすような情報提供の仕方は、これはまずいと僕は思うんですけど。今回の改定素案、これも改めて地域に御説明されるんでしょう。しっかり本当に意見を聞いてもらいたいと思うし、率直に情報提供の在り方に対しては、これは区としておわびをしてもらいたいぐらいだと僕は思っています。この点、区はどうお考えでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 先ほども申し上げた答弁の繰り返しになる部分もあるかと思いますけども、今回改定素案という形で策定のスケジュールを遅らせ、一定事務的な解決案を出すということになりますので、その辺御意見を踏まえまして十二分に丁寧な説明ですとか周知を図って、しっかりと地域の方々にも御説明してまいりたいと考えてございます。

白井委員

 最後にします。特に区有施設というのは、地域の中でもいろんな施設がある中で、やっぱり地域の財産だという思いが皆さん強い。特に子育て支援関係の施設に対してはなおのことだと思う。だからこそ、本当に情報提供の在り方もそうだし、かえって混乱させるような情報提供がないように、しっかりと対応をお願いしたいと思います。要望にしておきます。

いながき委員

 今さら感があるんですが、お話をお聞きしていると、やろうとなさっているのは、地域子ども施設の整備というよりは子ども関連施設の再編というふうに見えるんですね。この児童館の閉館を契機に、学童クラブであるとか、ここにも出ていますけど、中高生向け施設でありますとか、子育てひろばでありますとか、その辺をどうするかも含めて、もう施設の再編に近いことをなさろうとしているように見えます。それを児童館とキッズ・プラザにフォーカスをやたら当てて、それだけをどうするかを中心に資料をお作りになって御説明しているので、もう何だか訳がちょっと分かりにくいようなことになっている気がするんですね。ですから、これができるかどうか分かりませんが、子ども施設の再編計画ではないですけれど、そういった全部ひっくるめたものを分かりやすく提示していただいたほうがいいのではないかなと。結局、児童館を順次、この図を見ると解体して、それぞれキッズ・プラザ、中高生向け施設、子育てひろば事業と、こういうふうに分けていくと、変えていくということで、それでしたら、そういったものを全部含めた子ども施設、子育て拠点の再編計画みたいなものを分かりやすく提示していただいたほうがよいのかなというふうに思いましたが、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 恐れ入りますが、区有施設整備計画の改定素案のほうの46ページを御覧いただきたいんですが、委員おっしゃるようなお声も頂くところでございます。そこでですが、今回御報告ですが、従来より記述を改めまして、2-6として地域子ども施設の整備・展開というふうにしてございます。先ほど委員おっしゃったのは、キッズ・プラザと児童館だけにフォーカスを当てるということではなくて、こちらではキッズ・プラザ、児童館、また、学童クラブ、子育てひろば、中高生居場所・活動場所支援ということで、全体的なところをお示しさせていただいたところでございます。確かにいろんなものが連携して、そして、影響し合ってということは事実でございますので、今後各御説明の場面等では工夫した説明に努めていきたいというふうに考えます。

甲田委員

 すみません、もういろいろと出て、副委員長なので質問したいところだけにさせていただきます。もう3月、あ、2月でしたっけ、総括質疑でもこの問題を取り上げていろいろと言わせていただいていますので、ちょっと新しいところだけ質問したいと思うんですけども、児童館の、ここのところの一般質問なんかでも、先ほどもありましたけれども、現段階では直営にするというふうにずっとおっしゃっているんですけれども、「現段階では」というふうな形で「ずっと」と言わないのはなぜなのか。また、どういう条件になればそういう直営というのではなくて民間にしていくのかとか、その辺の見極めというか、そういうところは考えていらっしゃるのか。それとも、まだまだ全然曖昧な状態であるのかというところがすごく気になっています。というのは、やっぱり私は児童館、本当は全部残すべきだと思っていたんですね。ずっと前区政からもそれは訴えておりまして、最後の最後、田中区長にこの地域子ども施設として存続させるという答弁を取っていたところだったものですから、本当は全部残してほしい。それにはやっぱり持続可能であってほしいということで、今いろんな構造改革とかもありますので、持続可能にできるのかどうかというところが焦点だなというふうに思っていましたので、この9館にしてしまうというのはすごく残念だなと思っています。どういう状態で運営していくのかということがやっぱり大事かなと思っているんですが、現段階では直営にするという、その意味をもう一度教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 機能というところで、この子育て支援拠点や地域の見守りというのを、一番重きを置いた運営をしていきたいと考えております。そのためにその担い手として、現時点では直営職員がふさわしいかなというふうに考えております。また、この次に御報告する予定の構造改革の中でも運営体制の検討に関する記述がございますが、今後につきましては、この新たな機能を備えた児童館のより具体的な形や、あと、学童クラブ施設として運営するところの運営の効果や声等も頂きながら、今後の児童館の運営体制を考えていきたい、そんなふうに考えているところで、現状では今のままの直営による運営を続けていきたい、そのような考え方でございます。

甲田委員

 ちょっとよく分からないんですけども、そういうことも含めて総合的に考えた上で、全部残すのか、9館にするのかということも本当は一緒に考えてほしかったなというふうに思います。先送りしないでいただきたいというか、とても曖昧なんですね。今までずっと一定程度残すとか、すごく暫定的なことを曖昧に言って、最後出してくるというふうな形なので、もう少し先送りにしないでしっかりと考えていただきたいなと思います。

 あと一つ、機能についてなんですけども、地域の見守りやネットワーク支援機能を強化というふうにありまして、これも、私も子どもの地域包括ケアというのはすごく大事だと思うので、児童館を中心にこういうことを本当に強化していただけたらありがたいなと思っているんですけども、地域の見守りというのはどういう意味なのか。子どもの見守り、児童館に来る子どもの見守りというのは今までもやっていると思うんですけども、地域全体を見守っていくというのはすこやか福祉センターがやっているのではなかったのかな。また、区民活動センター、アウトリーチチームがやっていることではなかったのかなというふうに思うんですが、この点もちょっとよく分からないので教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 すこやか福祉センターとは違う形ではございますが、子どもの見守りを通じて情報収集や共有を図っていきたいと考えていて、児童館だけではなくて子ども施設や公園等の居場所等の情報も収集したり、学校や専門機関との情報共有もして地域の子どもの見守りを行っていきたい、そんなふうに考えております。

甲田委員

 そうなりますと、すこやか福祉センターとの連携が物すごく大事だと思いますので、どうやって連携していくのかとか、またしっかりとした御報告をしていただきたいなと思っています。

 あと一つ、子どもの貧困対策について、この児童館ではどういうふうに展開をしていこうと思われているのか。その辺はもう検討しているのでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 一つは、今でもやらせていただいているのは団体活動の支援ということで、例えば児童館の園庭や、または空いたスペースを活用しての子ども食堂に活用していただいたり、そんな事業をやっているところでございます。必ずしも必要十分ではない部分もあるかとは思いますが、できることを日々やっていきたい、そんなふうに考えております。

甲田委員

 私も、ある児童館でこの間子ども食堂が開催されたときに、ネグレクトと見られるお子さんがいらっしゃって、児童館の職員がつないでくださったという事例がありまして、本当にそういったことが展開できるのが児童館であるなと思います。なので、そういったことが一部で、特別なところでやるのではなくて、もう区全体として児童虐待やネグレクト、そういったものがどう課題になっていて、どういう機能を持たせれば、児童館が本当に子どもの貧困対策、また、児童虐待の予防ができる場所になるのかということも含めてしっかりと出していただきたいなと思います。その辺のところはもう本当に要望しておきますので、よろしくお願いします。

加藤委員

 ちょっと1点。この区有施設整備計画において、小学校の再編のところが一番お金がかかるというところで、一番重要なところだと思っていたのに議論があまり深められていなかったなと。まあ、時間もあれなので大ざっぱに、コロナ禍もありますし、基本計画を策定していくという中でどういったところがポイントというか、この整備として変更点があったら教えてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 学校の新築、改築においては、確かに今回、区有施設整備計画の23ページに詳細が書いてございますけれども、1校当たりの更新経費は52億円ということで考えているところでございます。これだけ大きなコストでございますので、今後の財政状況も踏まえた上で、今回考え方としては極力平準化を行っていきたいということで考え方を整理してございます。具体的に申し上げますと、学校の改築につきましては、今後は1年につき1校の建て替え着手というところを原則として考えていきたいということでございます。ちなみに、これまで統合再編に伴いまして、1年間に2校あるいは3校、工事着手していたということになりまして、単年度当たりの費用負担が非常に大きくなっていた。そういったことがございますので、24ページにもございますように、工事の平準化を行っていくことで長期的な財政運営の見通しが立てやすくなるということで考え方を整理したところでございます。

加藤委員

 この60年から70年に考え方を変えたところでそうなったわけですけど、もともとやろうとした計画は、それは60年だからそのスケジュール感じゃないと間に合わなかったのか。ちょっとそこだけ。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 学校の建て替えにおいては現行の計画、今回改定を検討しているところでございますが、現行の計画においては50年を目安として建て替えを行っていくということで位置付けられてございました。今回、新たな小中学校施設整備計画の中では、70年に考え方をまた整理したところでございますけれども、先ほど申し上げた年間に3校ですとか2校というのは、どちらかというと統合再編に伴って改築時期を設定したという事情がございます。

加藤委員

 そっちのほうでもう再編が終わって、でも、新しい校舎にはならない。ちょっと分けてしまったということでいいんですか。それに伴って建て替えも考えていたけど、そこは分けたという考え方ですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 再編校において、もともと建て替えを計画していてまだ建て替えをしていない学校、何校かございますけれども、そういったところは優先的にといいますか、1年に1校という原則から取りあえず外して、例えば平和の森小学校がございますけれども、そちらにつきましては、いわゆる単校の改築、1年に1校という原則とは別枠で、平和の森小学校の改築については優先的にというか、早急に建て替えを進めていきたいという考え方でございます。

加藤委員

 これは多分お答えできないからあれですけど、一応……。結局、構造改革プログラムとかいろいろ言っていて、お金が足りない、これから減収がコロナ禍で見込まれている中で、学校の建て替えを遅らせることによって、何とかその減収分を補おうというようにしか見えない。構造改革でもいろいろ総務委員会とかで質疑がありましたけど、結局下支えとか、具体的な数字は出せないとか、そういう話になっていて、ここに係ってきてしまっているのかなというところで、ここの委員会でそれを言ってもしようがないんですけれども、区全体として何かほかにその減収分を補うものがないのかなというのがちょっと気がかりだということです。これはお答えできないと思いますので、コメントというか、要望にもならないですけど、コメントとさせていただきます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、4番、中野区構造改革実行プログラム(案)についての報告を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 中野区構造改革実行プログラム(案)について御報告いたします(資料11)。本報告は、第2回定例会の各常任委員会において共通の資料により御報告するものでございます。

 区は、これまで区政の構造改革の推進に当たり、中野区構造改革実行プログラムの検討を進めてまいりました。このたび、別紙のとおり中野区構造改革実行プログラム(案)を取りまとめましたので御報告いたします。

 これまでの経過及び今後の予定につきましては、資料記載のとおりです。

 実行プログラムにつきましては、令和3年8月策定を予定しております。

 恐れ入りますが、別紙、実行プログラム(案)をお開きください。

 おめくりいただきまして目次です。第1章、構造改革実行プログラムの基本的な考え方、第2章、構造改革推進の基本的な考え方、第3章、五つの戦略と個別プログラムで構成されております。

 初めに、区政構造改革プログラムの基本的な考え方について御説明いたします。

 2ページをお開きください。実行プログラムの目的と位置付けです。構造改革実行プログラムは、財政的な非常事態に対処するとともに、新たな行政需要に応じた効率的かつ効果的なサービスの展開を図るため、行財政の構造的な改革を集中的に進め、持続可能な区政運営を目指すためのものです。本プログラムは、基本構想で描く10年後の目指すまちの姿の実現に向けて策定する基本計画及び区有施設整備計画における施策や区政運営、施設配置の考え方に基づき、計画を下支えするものとなります。

 3ページは、取組期間と進行管理です。取組期間は、令和3年度からおおむね3年間を目途に集中的に取り組んでいきます。

 4ページ、構造改革の推進体制は、区長を本部長とする中野区構造改革推進本部を設置し、全庁的な推進体制を構築します。また、専門的な立場から必要な意見等を得るため、学識経験者等で構成する(仮称)中野区構造改革推進アドバイザー会議を設置いたします。

 次に、2章、構造改革推進の基本的な考え方についてです。区では、令和2年度に令和3年度の予算編成に向けた構造改革における短期的な取組の検討を行ってきたところです。今後、中長期的な取組に当たり、施策、施設、組織の三つの再編に取り組んでいく必要があります。各再編の内容につきましてはお読み取りください。

 次に、10ページをお開きください。基本指標です。構造改革実行プログラムでは、取組の成果を図るため、行財政運営に係る発展性、弾力性、持続可能性、効率性、生産性といった視点に基づき、基本指標と目標を設定いたしました。

 14ページから第3章、五つの戦略と個別プログラムとなります。

 子ども教育部、教育委員会事務局に関連する個別プログラムにつきまして御報告いたします。

 戦略Ⅱにつきましては、28ページ、3、社会福祉協議会との協働、30ページ、5、生活困窮者等自立支援のあり方の検討の2項目です。

 次に、戦略Ⅲにつきまして、33ページ、2、図書館のあり方の検討です。現在、区立図書館は、中央図書館と七つの地域図書館がありますが、建築後約30年から50年が経過しているという課題等があります。今後、電子書籍や情報の電子化等も含めたサービスと施設配置の在り方を検討してまいります。また、今年度4月に開設した地域開放型学校図書館の検証も併せて行ってまいります。

 次に、34ページ、3、区立保育園の適正配置です。区立保育園10園については、築50年以上の施設が複数あり、今後の保育需要を見極めながら定員調整や施設の建て替え整備を検討してまいります。

 次に、35ページ、4、新たな機能を備えた児童館の配置・運営です。新たな機能を備えた児童館を実現するため、サービスの質の確保・向上、開館日や開館時間の拡大など利便性の向上を図るとともに、民間活力を導入した効率的な運営についても検討してまいります。

 36ページ、5、区立中学校プール開放の検証と今後のあり方の検討、次に、39ページ、8、移動教室及び軽井沢少年自然の家のあり方の検討です。こちらにつきましては、移動教室を実施する際の学校の事務量削減、保護者負担と区負担の在り方、施設老朽化に伴う費用負担などについて検討してまいります。

 そのほかの個別プログラムの詳細につきましては、資料をお読み取りください。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

加藤委員

 これは構造改革担当部長という新設ポストもつくって、今、内部でも進めていかれていることとは思うんですけど、基本的には各所管からこういうことができそうだといってこれができているのか、ある種トップダウンで来ているのか、その辺を教えてください。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 進め方としましては、企画部を中心に、企画部のほうで想定、検討すべきというような項目ですとか、また、各部としてこういったところが構造改革として検討すべき項目ということをすり合わせをして、それを企画部のほうで取りまとめ、区全体の中で決定してきたというところでございます。

加藤委員

 例えば、ちょっと34ページの区立保育園の適正配置というところで、課題としてかなり耐用年数を迎えるために建て替えが必要で、その二つ目の四角においては、今後の保育需要に対して供給過剰になった場合は、定員の調整や廃園を検討することとなるという、結構思い切った文章が入っているなと思っているんですけど、この辺は所管から、まあ、調整の上なんでしょうけど、そういう問題意識を所管では持っているということなんですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 区立保育園の在り方につきましては、昨年の3月のところで当委員会で報告させていただいたところでございますけれども、その中にも保育需要が減少していったときには、区立保育園につきましては将来的に6園から7園にしていくということで考えているものでございます。(「7園」と呼ぶ者あり)6園から7園にするということで報告しているところでございます。

加藤委員

 それは需要が減ったときのバッファーのところを区が担うということで、民間保育園の定員を確保するために区がそこを、犠牲になると言ったらあれですけど、逆の穴埋めをしていくということですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 調整機能を担っていくということで考えているところでございます。

加藤委員

 例えばどのぐらいの割合になったらそういう調整というか、廃園というか。例えば、区立じゃなくて私立園が何%以下になると経営的に厳しくなるとか、その辺のラインはあるんですか。場所によって違うんでしょうけど。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 現時点でどのくらいの保育需要が減少した、あるいは、私立のほうの保育園の需要、入所率が何%になったら区立園の定員を減らして廃止にしていくというところまでの検討はまだ進んでいないところになりますので、その詳細につきましては今後検討していくということになります。

加藤委員

 この後報告もあるんでしょうけど、大分待機児童問題というのは解決に近づいているなというところで、割とというか、この構造改革実行プログラム、3年以内ということですから、本当に3年以内に検討はしていかないといけないのかなというところで、かなり思い切ったところには見えます。実際区立でやるより私立園のほうが補助金がいっぱい入るということで、同じ園を稼働させるに当たっても一財の減り具合というか、そこら辺は――お金だけで見たらですよ。質とかはよく……。そこら辺は我が会派としてはいろいろ指摘させてもらっていますけど、いずれにせよ、このコロナをきっかけにしたこの構造改革実行プログラムを考える上では、やっぱりお金なしには語れないというところですので、その辺はしっかりとそういう検討を進めていただきたいなと思います。

 35ページの児童館の件ですけれども、児童館だけなのか分からないですけど、そもそもこの構造改革実行プログラムというのは、最終的にはお金の話。まあ、出せないとはこの前総務委員会で言っていましたけど、基本的には財政効果を生むために提案をして、それがここに載っているわけですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 先ほども御説明しましたが、施策、組織、それから施設、こういった三つの再編といったところで取組を進めていくということで、大きな財政負担といったところが今後懸念されますので、そういった視点も当然加味しながら構造改革を進めていくというものでございます。

加藤委員

 じゃ、その財政効果を生むというところで、18館のうち幾つか廃園にさせることで財政効果を生むというニュアンスなんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらでは運営形態の検討ということ。先ほどから質疑を頂いているところでございますが、今後の運営形態の在り方を検討して、何らか効果を得るような検討をしていきたいというところでございます。

加藤委員

 課題のところに、人件費を除いて年間1.2億円維持管理費用がかかっているというのが書いてあるから、結局この維持管理費をどうやって抑えるかというのが課題で、それを構造改革実行プログラムの中で議論しているということじゃないんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 失礼いたしました。ここでの課題認識は、一つは、今、委員がおっしゃるようなこともございます。それに対して取り組む項目ということで、①のところで、先ほど御説明させていただいた区有施設整備計画に基づいて施設の集約・複合化、転用を進めていきたい。それによってこういった課題にも対応できるというふうに考えております。また、一方で、利便性の向上というところでは、②のところですけれども、必要な改修等も行っていきたい。③のところでは、そういった全体の運営についても検討していきたい。そのようなところでございます。

加藤委員

 先ほど財政的なところで、9館を廃止せざるを得ないというような話なんですかと聞いても、何かごまかされた感じでしたけど、でも、ここにこう書いてあるというのはそういうことなんですよね。何でさっきああいう言い方をしたのかな。

小田子ども家庭支援担当部長

 この構造改革のところでは、どちらかというとランニングコスト的なところを課題としてございますので、先ほどコスト面でいわゆる館数の削減を考えたのかという委員の御質問があったかと思うんですけども、私たちとしては、地域の子ども施設自体は、キッズ・プラザができていったり、新しく併設の学童クラブができていくところで、一定程度その充実化も図られている中で、中学校区に一つの児童館というのを機能強化させた形で残していくという考え方ですので、最初に財政ありきということではなくて、機能面であったり役割であったりというところを構築しながら、考えながら進めていったというところではあります。

加藤委員

 何か水かけ論になっちゃうからあれですけど、もう聞いていて何としても児童館を残そうというようにしか、先ほどの議論から続いてそういうふうにしか聞こえなくて、どうせ残すんだったら何かもっとすごい機能を加えてくださいよと言いたいです。何かもう少し説得してください。うならせてくださいよ、こっちのほうを。ごまかしごまかしの答弁じゃなくて、何かうならすような、あ、それだったら残さないといけないねと、そういうものにしてほしいと言っているんですよ。これは要望でいいです。答えられないから。

委員長

 ちょっと休憩しますね。

 

(午後5時00分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後5時01分)

 

河合委員

 運営に協力してさくさくと簡単に聞いてまいります。図書館のページ、ここはどこでしたっけ。33ページ。ここで、ちょっと書き方で1点気になる点がありまして、想定する成果のところの「10~20年後」に対し、「図書館機能は3~5館」と書いてあるんですけど、そもそも先ほど報告あった10年後に残す館数、決まっていると思うんです。そうなると、「10~20年後」という書き方をすると、すぐ「3~5」になっちゃうのかなみたいな見え方になっちゃうので、「10~」が要るのかなとちょっと思ったんです。ここの書き方とかはもう少し何か調整したりとかできますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 想定ということでお示しをして、今後十分協議、検討していくということの記載でございます。御指摘のとおり、区立図書館につきましては10館ということで、10年間変更がないというようなところで、先ほどの区有施設整備計画の改定素案ではお示しをしてございます。こちらにつきましては、文章の記載にもございますけども、電子書籍の普及ですとか、あるいは電子化といったような社会条件、いろいろそういったものが変わっているという想定の条件が整えば、こういった施設の在り方についても検討ができるのではないかということの記載でございます。ただ、現状でいいますと、図書館で扱える電子書籍というのは限られていて、規模も小さいですし、コスト面的なところも十分検証していかなきゃいけないと思っておりますので、今すぐにこの「3~5館」というところが想定としてあるかと言われると、これはまだ慎重に考えていく必要があると思ってございますので、様々御意見を頂きながらこの記載についても考えていきたいと思ってございます。

河合委員

 ありがとうございます。今の御意見を聞いてちょっと安心しました。ちょっと見え方、できればここに関してはもう少し表現を気にしていただけたらと思います。

 図書館の在り方は、これを見ていく上で、私も今の図書館の使い方というのは、結構本を実際にその場で探すこともあれば、本当に受取館だけで使っている場合もかなり多くあって、受取館を充実させていくというのは未来の図書館の在り方の一つなんだなというのも思っているところではありますので、ここに関してはちょっとそういうのも増強していくという書かれ方に見えましたけども、そういうことで大丈夫ですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 おっしゃるとおり、予約ですとか返却、貸出、こういったところがサービスポイント的な、他の施設も活用しながらよりサービスの向上を図りつつ、建物としての図書館の機能の在り方といったところを併せて検討できるかなというふうに思っておりますので、様々そういった諸条件を含めて今後の配置の在り方を考えていきたいと思っております。

河合委員

 図書館の件はここまでにします。ありがとうございます。

 次に、区立保育園の適正配置についてです。区立を10園残す方針が示されて、障害児保育など今受け入れていただいているところで、その区の考え方に関しては会派からも非常に高く評価しております。先ほど加藤委員からも定員調整の話がありましたけれども、私からすると、まずは今一部屋に入れる人数を、多分幅を取っているから多めに子どもを受け入れていると思うんです。保育園の園児の人数のことなんですけれども、やはりそういうところもちゃんと1人の面積をまずは通常に戻していく。そうやって通常の質の向上をしてから減らすという。きちんとそういう手はずを整えていってほしいと思っておりますが、いかがですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 今回の検討に当たりましては、定員の調整につきましても検討していきますので、委員言われるとおり、適正な配置につきましても検討していきたいと思っております。ただ、現時点が必要以上に子どもを入れているという現状はなくて、法律に基づいた人数において園児を預かっているという状況でございます。

河合委員

 当然法律に基づいているのは分かっているんです。ただ、法律の中でも受け入れ範囲が広がっていて、本来だったらこの人数だったというのを、今はここまでオーケーとやっていると思うんです。私はそこの受け入れ範囲をきちんと適正な数までは必ず、区立をなくす議論をする前に、ここに整えていくのが本来の保育の質だというお話を今させていただいているので、そこに関してもう一度答弁をお願いします。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 待機児童解消のために一定程度人数を増やしてきたと。そのような経過がありますので、適正な規模ということも併せて検討していきたいと思います。

河合委員

 あとは、園庭のない保育園とかが残って、区立保育園がなくなるというのもあり得ないと思っておりますので、そこら辺も今後区立の保育園の在り方など考えていく上で検討していっていただけたらと思います。これは要望で結構です。

羽鳥委員

 33ページの図書館のところで私もお聞きしたいんですけれども、先ほどの御答弁だと、10年後から20年後には電子書籍の普及によって3館から5館程度に集約をしていくということはあり得るというふうなことなんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今の段階であり得るとかそうなるということは、ちょっとまだ検討がこれからでございますので、明確なお答えは難しいところでございますけど、先ほど言ったように電子書籍の普及、それから電子化、サービスポイント、様々いろんな要素の中で図書館のサービスの機能の在り方といったものと、ランニングコスト、それから、施設のそういった維持管理といったところをいろいろ併せる中で、適正な施設の配置の在り方というものを検討していきたいということで、ここに記載しているものでございます。

羽鳥委員

 分かりました。じゃ、ちょっと今は、そういった条件はなかなかないというふうなことだということなんですね。御答弁のところで少し気になるのは、仮に電子書籍が普及した場合あり得るかもしれないという中で、検討方針の中で図書館の機能としてのレファレンスの機能、要は、住民の調査研究に対して調べ物なんかの支援をする図書館の機能について、区はどういうふうに思っているのかなというのがちょっと気になるんですね。要は、図書館というのは貸し本屋じゃないわけですよ。住民が求めている本を提供するというふうな機能はあるにしても、戦後図書館が生まれてきたというふうなところから見ていけば、やっぱり住民が地域社会を形成していく上で学びを支えていくというふうな側面があるわけで、そうしたときに電子書籍が普及したから、じゃあ、ちょっと館を減らしても大丈夫なんじゃないかというふうなこととはちょっと違うんじゃないのかなというふうに思うんですね。やっぱり身近にあって利用しやすいと。その空間があって、相談できる人がそこにいて読めるというのが非常に大事なんじゃないのかなと思うんですけれども、図書館の機能についてはどのようにお考えでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 御指摘いただいたところも大変重要な要素だというふうに思っておりまして、図書館司書、そういった方の専門的な助言ですとか、資料、いわゆる検索に当たってのいろいろな調整といったところの必要性というのは今後も残るだろうと思ってございます。一方で、電子化によりますレファレンス機能というものがより向上すれば、そういった必要なところも併せてサービス向上にはつながるかなというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 分かりました。あと、保育園のところなんですけれども、ちょっと河合委員のところとも重なるかもしれないんですけれども、あと、加藤委員ともちょっと重なるかもしれないんですけれども、定員の調整や廃園というふうなところでは、やっぱり民間はなかなか、一旦雇用をしたりだとか、あるいは区と協力して施設の建設をしていただいたところで、なかなか減らせないと、現実には。そういう中で区がその調整の役割を担うんだけれども、一方で、今後の区立保育園の在り方というところでは6から7園残すということで、どんなに減ってもこれは残すというふうな方針自体には変更はないというふうなことなんですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 昨年3月に御説明しました考え方に変わりはございません。

羽鳥委員

 ちょっと全体に関わってなんですけど、この構造改革実行プログラムというのは、基本的に3年をめどにやっていくというふうなことなんですけども、今言った図書館のことは10から20年後、保育園のことも少なくとも3年以降というふうなところで、じゃ、これは、今言った中身なんていうのは3年でやることなんだろうかというふうに、ちょっと率直に疑問に思うんですね。建て替えの整備手法を何か工夫されて安くできるとか、それは3年の中でこういうことができますよというのはあるかもしれない。図書館についてもこういうふうな経費削減、いや、なかなか図書館についてはできないと思いますけども、何かあるのかもしれないと。一方で、施設をどうするかというのはもっと先の話だと思うので、何でこういう記述がここに入っているんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 この構造改革の実行プログラムにつきましては、3年を目途に進めるということで、施設の在り方ですとか配置については長期的な視点での計画が当然必要となっております。その年数的なところでお示しいたしますと、図書館でいいますと、その在り方、サービスの検討ですとか、どういったところが必要とされていくだろうといったところをこの3年間である程度検討していって、将来的な方向性といったものをつくっていくというものでございます。その中でどこまでその諸条件ですとか社会情勢といったものがつかめるかというところがございますので、それはその後また変更なりということが出てくる可能性はありますけども、まずこの3年の中で持続可能な区政運営をしていくための、そういった要素について検討していくというもので、施設の在り方についても検討しているというところでございます。

白井委員

 構造改革についてなんですけども、これもまずスケジュールの話から。もともとここは8月というスケジュールは変わっていないんですけども、突然このアドバイザー会議というのが入ってきました。これは遡るところ新型コロナが発生して、もう2年ぐらい前ですね。区長から施政方針、行政報告が全くなくて、区政運営に当たって直接議会への報告、区民への報告はないんですかというところから、秋口だったかな、第3回定例会でようやく行政報告が行われることとなりました。コロナ禍の中、財政的に非常に大きな穴が空くかもしれないという、かつてない、もうリーマンショックの比じゃないというような中、どうしても今後の区政運営を考えるに当たって、財政的に持続的なことを考えなきゃならないんだというところから、今やっている基本構想・基本計画、施設再整備に加えて構造改革というのをやるというお話があった。この構造改革の位置付けというのは、これを下支えするものだという話からだったんですけども、なかなか本体が出てこなくて、ようやく最近になって出てきたなと思ったら、いきなり、もう最後の取りまとめのタイミング、1か月前に外部のアドバイザーを入れますよという状況なんですよね。今日の報告、あらあらのものが出てきているんでしょうけども、来月ですか、これ、アドバイザーを受けて、次はもう確定という。非常に私は乱暴なやり方だと思っているんですけども、このやり方、他の計画、基本計画は改定素案として延伸する、施設の再整備も延伸する、構造改革に関しては全く延伸しないというやり方が本当にいいのか。区としてどのように考えるのかお伺いしたいと思います。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回の構造改革実行プログラムにつきましては、できるだけ早期に今後の財政見通しを含めて取り組むべき実行プログラムについて進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。他の計画につきましては、当然計画ですのでパブリックコメントなどの手続を踏まえ、十二分に地域の方、それから、議会との協議を踏まえた上で策定をしていくということでございますけども、それを下支えするというこの構造改革実行プログラムにつきましては、早期にそれを支えるためにも、御意見等を頂きながら8月に策定をするというスケジュールを今組んでいるところでございます。

白井委員

 財政的な数字は当該委員会ではなかなか難しいんだけど、これ、数字の話、全く出てこないんだよね。どのくらいこれを実行することによって区の財政に貢献があるのか。極端なことを言うと、シビアな話、痛みを伴う改革が必要なんだというふうな話なら分かるんですよ。だけど、何にも出てこない。財政的な下支えもそうだし、計画の下支えもそうだけども、じゃあ、うちの所管でいう図書館は絞り込みました、保育園も絞り込みます、これによって幾らの経費が削減され、区政の財政運営が軌道に戻せるんだというのであれば、それはもう背に腹は代えられないから分かるんですよ。集中的に3年間やると言いながら、10年なのか20年なのか分からない計画がもうごちゃ混ぜになっていて、しかも、シビアな言い方をすると、もうマジックワードが飛び交っているというか、空論に近いものが飛び交っている。図書館の検討なんて今さらどこでこんなのをやったのかというのが、いきなり3館から5館ですよと言われても、はあ、という感じです、私からすると。この言葉だけが踊っているとなると、これは本当に急いで財政的裏付けをやる必要があるんですと言われても、それは仕方ないなと思いますか。私は全然問題ないと思うんですけど。

 むしろ、施設の整備に関しても相当地域に影響があるんですけど、この構造改革の実行プログラム、いや、将来どうなるか分かりませんよと言うかもしれないけども、図書館を3館から5館にしますというのは大問題だと思うんですけど。これ、適正配置ですか、本当に。この表現方法についても、将来どうなるか分かりませんよと。デジタルが進行したらというんですけど、33ページには具体的に「想定する成果」と書いているんですよ。結果、ここへ導くという話なんでしょう。こうなるかもしれないとか、こんなところを目指しているじゃなくて、成果まで書いておいて、いや、将来的にまだいろんな不確定要素があるのでと言われたら、じゃ、何ですか、これは。これ、財政的裏付けの計画ですか。このコロナ禍の中、非常に苦しい区政運営のために急いで確定しなきゃならない計画がこれだと。その中でうちの所管する委員会の中では、この図書館が入っているのが非常に大きいかと思うんですけど、こんなのが入るというので、はい、そうですかと私はなかなか思えないんですけど。いろんなことをいっぱい聞きましたけど、非常に頭の中ははてなだらけなんです、これ。御担当さんとして御了承していますか。僕、シビアな言い方をすると、企画の暴走が過ぎるんじゃないかと思っているんですけど、いかがでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 当然3館から5館ということで、想定する成果というところにお示しはしておりますけども、先ほども申し上げましたとおり、ここについては慎重に検討して、区民の方、それから議会、関係団体等とも十二分に協議していく必要があると思ってございます。一方で、その財政的な面も含めて今後の在り方といったところを検証していく中で、今後の区政の財政基盤をしっかりと確保していくというところの検討は、この3年間についてしっかり取り組んでいく必要があるというふうに考えているところでございます。

白井委員

 7月にアドバイザー会議で、専門家の方々、それぞれの戦略が五つあって、5人ぐらいで、しかもこれ、会議形式でやるというんですよね。最終的にこの策定というのは8月だというんですけど、これは、この策定のタイミングで次に委員会が報告あるんですか。もう決定という報告なんですか。スケジュール感はどのように考えていますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今日お示ししましたこの実行プログラムの案について、今後また区としましては周知をして御意見等を頂くということを想定してございます。具体的には、区民と区長のタウンミーティングなどにテーマ設定をして、御意見を頂く機会なども予定を考えているというようなところもございますので、そういった意見を踏まえて、また議会等にも情報提供させていただきたいと考えております。

白井委員

 それ、いつやるんですか。今回のスケジュールで示していなかったら、いつ報告するつもりですか。だって6月ですよ、今日。7月、アドバイザー会議で決定して、次、8月、決定だというんですよ。本当に区民の意見を聞く機会があるというなら、これこそ本当にやらないと、誰も聞いていないよ、こんな話となるんですよ。説明もないまま。いや、まだ将来的な見通しは分からないと言うかもしれないけど、10年後、20年後、図書館3館から5館と。うちの構造改革の大きな見出しの中でもう決まっているんですよという。どこでそんな説明したんですか。どの根拠を示してきたんですか。いきなりですよ、これ。乱暴が過ぎるんじゃないかと思うんですけど。本当に説明するんですか。区長とのタウンミーティングというんですけど、行政計画の決定の中でのタウンミーティングの位置付けは別ですからね。区長が説明するのは御自由ですけど、この構造改革実行プログラムを策定するに当たっての、行政の手続の一環の中で行うということでいいんですか。いかがでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 こういったプログラム(案)を策定しまして、これからしっかりと区民の方にもお示しする必要は当然あるというふうに考えてございます。図書館につきましては、その3館から5館という数字で成果という項目のところに載せてはおりますけども、これらについても当然御意見等様々あるというふうに認識をしておりますので、担当といたしましてもそういったお声を十二分に確認しながら、今後の検討に反映していきたいと考えてございます。

白井委員

 やっぱり本当にコロナ禍の中、大きな穴が空くと。しかもそれが、もはやなかなか戻らなくて、今の予測値では10年ぐらいかかるかもと言っている。そうなってくると、実際は中野区の人口構成の推計値だとか、いわゆる担税力のある方々を考えると、もはや税収の戻りというのがないまま、ずっと落ち込んでいくようなカーブを描くかもしれないという状況なんです。総論としては、現状のままでの財政運営だとか、区が行う事業を維持することすら難しい時代が来るかもしれないというのはよく分かるんです。だからこそ、本当は区の財政的な軌道のカーブはここまで描かなきゃならないと。それをどこでどう賄うのかといったときに、じゃあ、うちの所管からはこれを吐き出さなきゃならないなとか、背に腹は代えられないなというなら分かるんですけど、全然見えないんですよね。急いでつくらなきゃいけないというんだけど、全然これもさっぱり分からない。むしろ、どこにもその意見聴取だとかバックデータとなるものが示せないまま、何でこんなに急いで出す必要があるのかなと思うぐらいなんですけど。スケジュール感も含めて、うちの所管だけじゃないんですけど、ぜひ本当に丁寧に進めてもらいたいと思う。

 基本計画も施設再整備計画も見直して後ろに倒すわけでしょう。なぜこれだけそのままで……。にもかかわらず、当初の予算についていなかった、補正予算でアドバイザー会議の予算をつけているんですよ。こんなやり方ありますか。つけて1か月、来月終了ですよ。さらには、この中で集中的に3年間やるというんですけど、3年間かけてローリングをするというんですけど、これ、全然こんな話、聞いていなかったですよ。補正予算で出すような計画じゃない。ちょっと全体でしっかり議論していただかないと、本当に大事な施設というのがなくなっていくという話ですからね。よくよく検討していただきたいと思います。現場のほうでのお話で、数字はどうしても全体で見る話でしょう。それぞれの所管の中でも、本当にこれが必要なのかというのは吟味していただきたいと思います。我々の現場としてはそう思いますと。なかなか、予算方はこう言っていますと。区の中で意見が割れているんだとなると思うので、よくよく現場の声も含めながら、地域の声を含めながら、区として本当にこのスケジュールどおりに進めていいのかどうか、もう一回よく検討してもらいたいと思います。答えづらいでしょうから要望にしておきます。

青山子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 ただいま頂きましたいろいろな御意見で、今回のこの構造改革実行プログラムにつきまして、全ての委員会で同時に報告させていただいているということで、当然私どもの所管に直接関係のある各個別プログラムはもちろんのこと、構造改革自体についても各委員会で委員の皆様の御意見を受け止めていかなければいけないということは十分に感じております。ただ、今この場で、この構造改革実行プログラムの策定の進め方についてどうしますというお答えは、なかなかちょっと難しいところでございますけれども、本日頂いた様々な御意見を、この構造改革実行プログラムの、構造改革の推進本部会議というものがございますので、そういったところですとか、あるいは、これを取りまとめている担当のところに、こういった御意見を頂いているというようなことはきちんと伝えさせていただいて、この子ども文教委員会における御意見ということで重く受け止めさせていただきたいというふうに考えております。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告を終了いたします。

 委員会を休憩します。

 

(午後5時27分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後5時27分)

 

 本日はここまでとしたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次回の委員会は、明日6月8日(火曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。

 以上で、(「答弁訂正を」と呼ぶ者あり)ああ、ごめんなさい。失礼しました。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 答弁訂正をさせていただきます。事業概要の説明に関連する質疑の中で、白井委員から、昨年度と今年度、組織の変更のあった課についての御質疑がございまして、私が保育園・幼稚園課の関係について御答弁させていただきましたが、児童相談所設置に向けた児童福祉課を新設してございました。そちらのほうが漏れておりましたので、訂正しておわび申し上げます。申し訳ございませんでした。

委員長

 訂正に対して何かございますか。

白井委員

 私もちょっと訂正がありまして、6月1日にその児童相談所の移管に関して、小児慢性特定疾患の医療証の給付が中野区に移りますよといったときに、3歳児未満の方々の症例というのはなかなか確定しづらいので、医療証の給付に当たっては特段の配慮をとお話ししたんですけど、どうもちょっと自分の中で、昔質問した中で何か一つ外れているなと思ったんですけど、医療証の発給に関しては、これはできるんですよね。普通に問題ない。入院しているので。この方が在宅で生活を送るようになったときに、昔だったらなかなかそんな重い疾患がある方が自宅で生活を送るということは考えられなかったんでしょうけども、医療の進歩により退院できるようになった。そのときどうするかというと、日常生活補装具によって、例えば酸素吸入器だとか、たんの吸引器だとかというのが必要になるんですけど、3歳未満の方々はいわゆる障害の等級の確定が難しい。幼いがゆえに。だから、障害者手帳の発給ができなくて、それに基づく日常生活補装具の貸与ができないというのがあって、この制度を補うために小児慢性特定疾患の医療証があれば、それを基に補装具の申請ができるようにという特段の配慮をという、こんな制度の話でした。なので、ちょっとワンクッション入っているんですけど。つまり、今度は医療証と日常補装具、両方とも区の所管になるので、この橋渡しをしっかりやってもらいたいというふうにちょっと修正させてもらいたいと思います。すみません。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、以上で本日の日程を終了いたします。

 以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後5時30分)