令和3年07月26日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会
令和3年07月26日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の会議録

中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和3年7月26日〕

 

中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和3年7月26日

 

○場所  中野区議会第1・第2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時58分

 

○出席委員(14名)

 久保 りか委員長

 市川 しんたろう副委員長

 河合 りな委員

 斉藤 ゆり委員

 羽鳥 だいすけ委員

 高橋 かずちか委員

 吉田 康一郎委員

 内川 和久委員

 白井 ひでふみ委員

 いながき じゅん子委員

 山本 たかし委員

 南 かつひこ委員

 むとう 有子委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 横山 克人

 構造改革担当部長、企画部構造改革担当課長事務取扱 石井 大輔

 総務部長 海老沢 憲一

 区民部長 鳥井 文哉

 区民部産業振興課長 平田 祐子

 環境部長 朝井 めぐみ

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部交通政策課長 村田 賢佑

 まちづくり推進部長 豊川 士朗

 中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部野方以西担当課長 工藤 虎之介

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 石橋 一彦

 

○事務局職員

 書記 髙橋 万里

 書記 若見 元彦

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について

 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について

 中野駅周辺各地区の整備について

 都市観光・地域振興の推進について

 脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて

 西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 鉄道上部空間の活用・整備について

 高齢化社会における移動の安全・円滑化について

○所管事項の報告

 1 中野・杉並・豊島における3区合同アニメ事業について(産業振興課)

 2 中野駅新北口駅前エリアの再整備について(中野駅新北口駅前エリア担当)

 3 囲町西地区のまちづくりについて(中野駅周辺地区担当)

 4 その他

(1)令和3年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会について(まちづくり計画課)

(2)西武新宿線沿線まちづくり整備方針(野方駅周辺地区編)(素案)の意見交換会について(野方以西担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 傍聴者の方から、当委員会の様子を録音したい旨の許可願がありましたので、御相談のため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時01分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時01分)

 

 傍聴者から録音の許可を求める申出については、これを許可するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 傍聴者の方に申し上げます。許可の申出の際にお示しをいただいた目的以外に録音したものを使用しないこと、また、休憩中の録音は認められておりませんので、休憩になりましたら録音はお止めいただきますようよろしくお願いいたします。

 本日の審査の進め方について協議をいたしますので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時03分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時04分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、本日の審査日程はお手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進め、議題宣告の後委員会を休憩し、西武新宿線連続立体交差事業についての映像を御覧いただきたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、高齢化社会における移動の安全・円滑化についてを一括して議題に供します。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時05分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後1時26分)

 

 所管事項の報告を受けます。

 [1]1番、中野・杉並・豊島における3区合同アニメ事業についての報告を求めます。

平田区民部産業振興課長

 それでは、中野・杉並・豊島における3区合同のアニメ事業につきまして、お手元の資料(資料2)に沿った御報告をさせていただきます。

 まず、こちらの事業でございますが、平成29年から実施している事業でございます。東京都のアニメコンテンツを活用した誘客促進事業費の補助金というものがございまして、それを3区で活用して杉並区、豊島区、中野区、それから東京商工会議所の中野支部、杉並支部、豊島支部の計6団体で実行委員会を形成しておりまして、アニメとコンテンツを活用した誘客促進事業を進めているところでございます。今年度のアニメ等コンテンツを活用した事業におきまして、3区合同事業及び中野区開催のイベントについて御報告申し上げたいと思います。

 まず1点目、3区合同事業でございます。4点ございます。

 1点目が、3区のPR動画の配信、こちらはユーチューブ上で配信を予定しておりまして、8月上旬からの放映を予定してございます。こちらは中野区、杉並区、豊島区のアニメに関するスポットを巡りまして、店舗等を声優が巡るオンラインツアーでございます。中野区では、まんだらけさんに御協力をいただいて、まんだらけを舞台にしてございます。杉並区では、杉並区立のアニメミュージアム、それから豊島区では、トキワ荘を舞台にしてツアーを実施する動画でございます。

 2点目、3区PRリーフレットの制作でございます。こちらにつきましては毎年度制作しているものでございますが、3区合同のリーフレットを制作して、中野区では、区内施設等で配布を予定しているところでございます。

 3点目が、「Tokyo Tokyo ALL JAPAN COLLECTION」のイベントブースへの出展でございます。こちらはオリンピック・パラリンピックの関連ブースがございまして、そこに区として産業の魅力発信を行うということで、こちらへの出展を予定しているものでございます。

 それから4点目、チラシ・ポスターの制作でございます。こちらも3区一体のポスター、チラシを制作いたしまして、それぞれの公共施設、また関連施設等での配布を行うものでございます。

 続きまして、中野区のイベントでございます。こちらも4点予定してございます。

 1点目が、ブシロードの協力イベントでございまして、11月20日を予定してございます。こちらはユーチューブでの動画配信となってございまして、中野区が舞台であるアニメ「D4DJ」というアニメがございますが、そちらの声優4名による区内散策動画でございます。

 2点目が、東映アニメーションの協力イベントでございまして、今年の11月27日の開催を予定してございます。会場は中野セントラルパークのカンファレンスを予定してございまして、プリキュアのキャラクターショーを考えてございます。

 3点目が、区内中小企業のPRイベントでございまして、2点目のキャラクターショーに合わせて、区内のアニメ制作に関する中小企業の紹介ブース、またキャラクターショーと併せて、そういったものの物品の販売等も予定しているものでございます。

 4点目が、制作体験ワークショップでございます。こちらは12月4日を予定してございまして、会場は産業振興センターの大会議室でございます。こちらは、区内に在住のお子様方に動画トレース等のアニメ制作体験ができるワークショップを考えているものでございます。

 最後になりますが、昨年度同様、新型コロナウイルス感染症の影響によって、こういったイベントものの変更または中止となる場合がございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

高橋委員

 報告ありがとうございました。中野、杉並、豊島の3区合同ということで、そこに東京商工会議所のそれぞれの支部があるんですけれども、行政自治体の区と東京商工会議所の支部との役割分担というか、関係性というのがどういうものかというのを知りたいのが一つと、中野区においては、中野区と東京商工会議所中野支部との役割分担をどういうふうになっているのか、その辺を教えていただけますか。

平田区民部産業振興課長

 まず、区とそれから東京商工会議所との役割分担でございますが、そちらは実行委員会への参加ということがございまして、それぞれ事務局は区、それから東京商工会議所の事務局が事務局を担っているところでございます。区と、それから東京商工会議所の事務局とが協力しながら運営をするということで、それぞれ分担金または負担金を支出しながら運営をしているところでございます。

 それから、中野区と東京商工会議所中野支部との関係でございます。こちらも主に事務を担っておりますのは中野区でございますが、全体の実行委員会と同様、東京商工会議所中野支部の事務局と連絡を取りながら、実行委員会の運営を行っているところでございます。

高橋委員

 負担金であったりとか、事務局機能という形で、こういういろいろなイベントを進めていくとか、そういう実行委員会形式でやるというのはすばらしいことで大いに歓迎するところなんです。ただ一つ、中野区がこのアニメ事業を通して、ここに集客促進事業と書いてあるんですけれども、中野区がゴールに何を目指してやっているのかというか、中野区としてのこのアニメ事業を活用しての主体的な動きというか、今回僕はこの委員会に入ったので、今後いろいろ報告を聞いていくことになると思うんですけれども、前期で直接委員会でそういう報告を受けていないと、中野区がイベントをこなしているだけのような、何か理念というかストーリーというか、そういうものがはっきり伝わってこないんです。

 例えば豊島区なんかは、東アジア構想という形を銘打って、区長自らが前に突っ走っていろいろ展開しているわけです。中野区は、今後サンプラザの解体という形の中で、しばらく数年間の集客施設のブランクがあったりとか、そういう中で集客であったり、にぎわい活性化事業であったり、中野区が何を売りにして、これから中野の駅前の一等地で勝負していくのか、そういう姿勢が全然見えてこないと思うんですけれども、その辺はどうお考えなんですか。

平田区民部産業振興課長

 委員御指摘のとおり、中野区のにぎわいの創出ですとか、誘客の一つとして、アニメ事業を振興しようとしているところでございます。今後につきましては、今後の検討課題というところではございますけれども、アニメもそういった集客事業の大きなコンテンツの一つだと考えておりますので、またアニメを活用した事業展開などもお示ししていきたいと考えております。

高橋委員

 その役割分担を分け合うのはもちろんいいんだけれども、責任とか、その辺を考えて、あえて変な言い方をすると、やっつけ仕事ではないけれども、押しつけていくような、そういうことではなくて、きちっと推進をしていくという形が見える形で進めていっていただきたいと思います。これは要望しておきますので、お願いします。

むとう委員

 私も初めてというか、この委員会にいなかったのでよく分かっていないんですけれども、これはもう既に始まっている事業ということのようなんですが、東京都の補助金を活用して行っているということではあります。この事業が始まってから今年度まで、区の負担金というのは幾らかかっているんでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 すみません。累計の資料が手元にございませんので、少しお時間いただけるでしょうか。

むとう委員

 補助金ということですから、10分の10ではないのかなと思いますので、幾ら区が負担をしてこの事業を行っているのかというのはちょっと関心があるので、後ででもお答えをお願いしたいと思います。

 この誘客促進事業ということなんですけれども、コロナ禍で誘客促進事業というのが本当に必要なのか、どういうふうに区として捉えているのかということと、中野区のこういった産業振興という部分で、アニメは大きなコンテンツの一つという捉え方をしているようなんですけれども、アニメ以外には、ほかにコンテンツはないんでしょうか。中野区が考えている中のアニメが一つなのか。あまりアニメに私自身は関心のないものなので、もちろん関心のある方も多くいらっしゃると思うんですけれども、これだけで進められるということは、これも一つということであれば、それはそれで結構なことかと思いますけれども、ほかには何か区としてあるのかないのか。どういうことで中野区の産業振興を図っていこうとしているのかというトータルの中のこの一つというところをもう少し説明をしていただきたいと思います。

平田区民部産業振興課長

 現在アニメ等が重要なコンテンツの一つと考えていると先ほど申し上げましたが、現時点で、中野区ではICTコンテンツ産業、それからライフサポート産業を重点産業として位置付けております。その中で、ICTコンテンツ事業の一つとしてアニメがその中に入っているという状況でございます。ただ、こちらの重点作業の在り方につきましては、現在見直しが必要だと考えているところで、そちらにつきましても、今後の検討課題として、重点産業そのものをどうしていくのか、それは検討課題と捉えているところでございます。

むとう委員

 中野区というのは、比較的良好な住宅街で、割と住みたいと思われるようなまちの一つにあるのかなと思うので、そういういう意味で、私も長年ずっとここに住んでいる身としては、誘客促進というところが住んでいる区民にとってどういうメリットがあるのか、暮らしがどう豊かになるのかというところをリンクさせて考えていただかないと、ただ単に、区外からの集客だけを目的にするようなことを進められると、住んでいる区民については、静かな豊かな住環境で住んでいたい身としては、その辺がなかなかぴんと来ない。

 どうなっていくのかというふうに、中野駅周辺の商店も、昔からの商店がどんどん失われてきていて、大手の企業ばかりが入ってきていて、買物一つ取っても、中野のまちの中でなかなか事が足りないような状況にもなりつつあるので、そういう意味では、暮らしということの視点の中から産業振興というのをしっかりしていただきたいという思いが私にはあるので、一過性の何かで飛びついて目玉をつくって人を集めればいいというような産業振興ではなくて、長い目で暮らしやすい中野のまちづくりをどうしていくのか、それに対してどう必要な産業振興を図っていくのかという視点をしっかりと打ち出していただかないと、アニメと言われたときになかなかぴんと来ないというか、そういう大きな広い観点をこれから見直すということだったので、その辺の視点をしっかりと組み入れて見直しを図っていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 アニメも含めまして、区内経済の活性化という観点から集客を行って、区内での消費を増やそうというのが一つの目的ではございます。ただ、長期的にどうしていくのかといったところは、確かに変わりゆく中野駅周辺ということもございますので、そういったものも勘案しながら、今後の産業振興の経済活性化の方策については検討してまいりたいと考えております。

委員長

 先ほどのむとう委員の御質疑の区の事業負担については、後ほどお願いいたします。

山本委員

 御報告ありがとうございました。何点か伺いますが、例えば今回、11月27日に東映アニメーションの協力でショーをやられるということですけれども、昨年もやられたかと思うんです。今回、申込み方法はどのように考えていらっしゃいますか。

平田区民部産業振興課長

 こちらも事前申込制を考えております。ただ、コロナの状況等もございますので、詳細は今後の検討課題でございます。

山本委員

 去年は往復はがきだったんです。この時代で、前近代的な感じだなと思っておりまして、今年に当たっては検討していただいて、ウェブのフォームとかで申し込めるようにしていただいたほうがよろしいのではないかと思う点と、それから、今回この(2)に関しては、何名であの枠を考えていらっしゃるんですか。

平田区民部産業振興課長

 コロナの状況ということもございますので、定員の半分を予定してございます。

山本委員

 定員の半分ということですが、数十名だと思うんです。(3)と連動されているということで、区内中小企業PR、紹介ブースを併せて設置されるということなんですが、(2)の定員に漏れた方は(3)のブースには参加できないということでよろしいんですか。

平田区民部産業振興課長

 そういうことではございませんで、キャラクターショーの周辺にブースを出展することを予定しておりますので、必ずしもキャラクターショーに参加された方のみではございません。

山本委員

 分かりました。その点はいろいろと参加したいと思う方が参加できるようにしていただきたいと思います。

 それから、(4)のアニメ制作体験ワークショップは、先ほど説明の中で、区内在住の方という表現でよろしかったか、確認させてください。

平田区民部産業振興課長

 昨年度は中野区民を対象にやってございます。今年につきましては、詳細は現在検討中でございます。

山本委員

 コロナ禍の中で、先ほど他の委員からもありましたけれども、そもそもの始まりは誘客促進事業なんですよね。ただ、一般財源も使っている中で、区民にも還元をしていただきたいという思いも当然あるわけです。今まで区民枠というものが、(2)なんかのものに関してはなかったと思うんです。東映アニメーションさんの協力イベントに関しては、応募というか、関心も興味も持つ親御さんは多いのではないかと思っておりまして、そういったこともバランスも踏まえて検討していただきたいと思いますが、いかがですか。

平田区民部産業振興課長

 こちらの委員会での御意見も踏まえて検討してまいりたいと考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 答弁保留は、むとう委員、申し訳ありません。この報告に対しての質疑は他の方からございませんので、先に進めさせていただいて、後ほどまた、申し訳ありません。

 質疑がなければ、以上で本報告については終了をいたします。

 2番、中野駅新北口駅前エリアの再整備について報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前エリアの再整備につきまして、拠点施設整備の経過報告としまして、6月に実施しました説明会及び意見募集の結果を御報告いたします。(資料3)

 1番、説明会の開催についてでございます。

 (1)開催概要でございますが、6月17日、18時半より中野区役所で開催をしてございます。参加者数ですが、44名でございまして、こちらは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、事前申込み先着50人で実施をしてございます。出席者は、中野区と施行予定者、野村不動産株式会社ほか4社でございます。説明会では、最初に区から、中野駅周辺のまちづくり、それから新北口駅前エリア拠点施設整備の経過について御説明をいたしまして、その後に、施行予定者より、今回の拠点施設の提案の内容について御説明をしております。

 (2)説明会における意見の概要及び意見に対する考え方でございますが、こちらは別紙1のとおりでございます。後ほど御説明いたします。

 2番、意見募集の実施についてでございます。

 (1)、実施概要でございますが、説明会の翌日6月18日から1週間という日程で実施をしました。件数は17件でございまして、(2)意見募集における意見の概要及び意見に対する考え方は別紙2のとおりでございます。こちらも後ほど御説明をいたします。

 3番、今後の予定でございます。

 現在、今回いただきました御意見を踏まえて、また各地権者の意向を確認して、拠点施設整備の整備計画を検討しております。令和3年秋頃には、計画案に関する区民説明会、環境アセスメント手続に入ってまいりまして、令和4年度には都市計画手続を予定しております。

 それでは、別紙1をお開きいただきたいと思います。こちらは説明会での御意見、それに関する区及び施行予定者の回答を記載してございます。区の回答につきましては、区)、施行予定者の回答につきましては、施)という形で記載をしてございます。

 1ページ目、施設計画、それから2ページ目、環境・防災、資金計画、それから工事について、交通広場・駐車施設について、こういった御意見、御質問があったというところでございます。

 1ページ目の施設計画に関するものが特に多くなってございまして、建物の高さですとか、階数、ホールの規模、また中野五丁目につながるデッキに関して、こういった御質問がございました。

 また、次のページ、工事についても御意見をいただいておりまして、今後の騒音や振動、交通への負荷、バス交通への影響といった御質問がありました。一つひとつの回答につきましては、後ほどお読みいただければと思います。

 続きまして、別紙2でございます。こちらは意見募集においていただきました意見の要約と、それに対する区及び施行予定者の考え方を記載してございます。

 こちらも、1ページ、施設計画に関する意見としまして、施設計画の考え方やホール、それから子育て施設、テナント等につきまして御意見をいただいてございます。

 それから、ずっと続きまして4ページに参りまして、4ページからは、その他、拠点施設整備、まちづくりに関する御意見としまして、区の資金計画であったり、エリアマネジメント、その他、説明会同様に、工事・交通に関しての御意見というところをいただいております。

 前半の施設計画に関する御質問につきましては、現在まさに検討中でございまして、区として防災、環境への配慮ですとか、そういったところにつきまして、区の方針により適合した施設計画、管理運営計画となるよう施行予定者と協議をしてまいります。施行予定者としましては、今回いただいた御意見も踏まえまして、今後詳細の施設計画、管理運営計画の検討を行っていくということで回答しております。

 また、工事や交通に関する御質問については、区より、今後、市街地再開発、土地区画整理事業の各施行者と区で、拠点施設周辺の利用者の利便性や安全性に十分配慮いたしまして工事を進めていくということで回答しております。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

むとう委員

 詳細の内容についてはまだ読み切れていないので質問できないんですけれども、参加者のところで、これは、たしか事前申込みで、コロナの影響で先着50人ということでしたが、実際には44人の参加だったということで、実は区民の方で参加したいかなと思って区のホームページを見たらば、もう定員になっているので申込みが終わりましたみたいなことが書かれていたんです。申し込めなくて行けなくて残念だったみたいな声が聞こえてきているので、例えば、当日、やむを得ない事情で申し込んでいても参加できなくなる方がいらっしゃるかと思うので、当日空きがあった場合は参加が可能になるかもしれませんぐらいの何か事前にそういうお知らせ、ホームページを見て諦めちゃったというのでは残念なので、せっかく6人余裕があったので、そういった告知みたいなことはできないものでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回、当日は緊急事態宣言中ということもありまして、こういった形で実施をしてございます。申込みの関係で来られなかったということについては、我々もできるだけ対応したいというふうに思っておりまして、同日で資料をホームページにも掲載をし、また問合せいただいた方には、個別に電話なり御説明をするようにいたしたというようなところでございます。また、当日意見がなかなか言えないというようなこともあるかと思いまして、意見募集という形で実施をしました。

 ただ一方で、今回の説明会の開催の仕方につきましては、今回の意見募集の中でも意見をいただいておりますので、今後の説明会に当たっては、もう少しやり方も検討してみたいと考えております。

むとう委員

 その募集の仕方については、どこに具体的に意見が出ていますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 別紙2の5ページのその他のところでございまして、説明会については、リアルタイムとウェブでの開催を希望するということですとか、今後の秋の説明会については、各地域で小規模に実施をしてほしいとか、そういった御意見はいただいております。

むとう委員

 そういうことも踏まえて、それから、今私が言ったように、定員オーバーになったときに、でも、当日空きがあれば可能になるかもしれない的なことも含めて告知をしていただけるようなことも含めて、今後の在り方を検討していただきたいと思いますが、いかがですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 当日の対応というのは、来ていただいたのに入れないというようなこともあると申し訳ないかなというふうに思いますが、実施の仕方、説明会のやり方については、区として検討していきたいと考えております。

いながき委員

 工事についてというところで、5月に締結された基本協定では、代表事業者と共同事業者、この中にゼネコンさんの名前は入っていなかったんですが、今回のこの再整備において工事を担うゼネコンさんというのは決まっているんでしょうか。確認させてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回5月に協定を結んだという段階では、施行予定者、野村不動産株式会社とほか4社ということで協定を結んでございます。ただ、提案時から、協力いただく事業者という中にはゼネコンも入っておりまして、ただ、実際にどこのゼネコンが施工していくかというようなところは今後の検討の中で決まっていくものと認識しております。

いながき委員

 検討で決まるんですか。協力事業者の中にはゼネコンさんも入っていたかと思うんですが、そちらではなく、またガラガラポンで、これから検討して決めるということなんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 実際に市街地再開発事業を施行していく段階では、透明性、公明正大というような点で事業者を選定していく必要があるというプロセスになりますので、その段階で事業者は決まってくるというものでございます。

いながき委員

 では、その協力事業者に入っていたゼネコンさんは、もう加わらない、今回の再整備にはもう参加しないということでよろしいんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今実際に協力していただいているゼネコンもいるわけなんですけれども、その方も含めて、もう一度最終的な施行者を決めるというプロセスがあるということでございます。

いながき委員

 それは入札をやるですとか、そういった過程で決まるんでしょうか。それとも協力事業者も含め、検討をして決めるというのはどういうふうにして決めるのかちょっと分からないんですけど。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 ちょっと詳しいプロセスまで今お答えできないんですけれども、施行予定者の中で決めていくというふうには聞いております。

むとう委員

 今の御答弁で聞きたいんですが、協力者の中で決めていくと聞いているみたいな言い方で、決める過程において、区は関与はないんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 実際には施行者としてのグループの団体が工事の施行者を決めていくということになりますが、区は地権者の1人でもありますので、区に協議なり、そういったプロセスはあるのかなというふうに思います。

むとう委員

 プロセスはあるのかなみたいな曖昧な言い方なんですが、プロセスはあるんですか、ないんですか。どういうふうに決められていくのかという、そういったところもしっかりと説明がつくような形で公開されていかないと、区民に対して説明責任が果たせていないように受け止めてしまうんですけれども、どういうふうに決められていくのかという決め方も明らかにし、プロセスも公開していただけないものなのでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 そこはきちんと御説明をしていく必要があると考えますので、その段階になりましたら、区としてきちんとその点についても御説明してまいりたいと考えております。

来住委員

 まず、工事についても幾つか意見が寄せられています。特に工事による騒音、振動などは当然心配されるところなんですが、しかし、実際の形、躯体の大きさ等々が固まって、こういう形でいきますと。本来ですと工事についての説明が、そういういわゆる計画全体が固まってそれに伴う施工業者が決まって、その方も含めた形で、どういう工事がどういう時間でどれだけの規模で行われるのか、どういう影響が近隣、特にこの周辺に及ぶのかということが当然説明が求められると思うんです。民間が中野区の制度に基づいて行う説明会なども、施工業者が決まって、その中でどういうものがいつからいつまで行われるのかということで、近隣に説明が行われるという形を取られていると思うんです。今回のように、まだ最終的にどの規模でということで、絵柄については出されているんですけれども、近隣にとってみると一番心配な環境、日影問題を含めて、心配なものが出てくると思うんです。今回、施行業者が決まっていない中で、この段階でそこまで説明をされたというのは、先にそういうことが必要だという判断で工事の説明までされたということでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回は、この新北口駅前エリアの拠点施設整備、その計画内容について、施行予定者から提案がございましたので、その内容を説明したということでございまして、詳細な工事のプロセスですとか、そういったところは今後の検討になりまして、各段階でまた丁寧に説明をしてまいりたいと考えてございます。今回記載をしましたのは、説明会において、今後の工事、それから交通、バス停を含め、どういうふうになっていくのかというようなところを様々御質問、御意見をいただいたということでございます。

来住委員

 説明は早いほうがいいと思うんですけれども、しかし、建物の規模等々、それから、特にそれによる日影への影響、そして、さらに長期間に及ぶ工事による影響、それらは、1回で説明するわけではないので、丁寧な説明が必要だろうというふうに思います。これは、そういう意味では、まだこれから丁寧な説明があればいいと思っています。

 中身で1点伺いたいんですが、施行予定者の考え方の中で、子育て施設についてということで、2ページに、数的にも、全体の中でも要望といいますか、意見がかなり出されている。そういう意味では、子育て世代、子育てに関する要望が高いということをここで見ることができます。その中で例えば学童施設の設置であるとか、保育所入所の設置のことであるとか、具体的には授乳室であるとか、そういう声が寄せられています。その回答の中で区としては法令等に基づく基準を踏まえるというようなことで回答されているんですけれども、そこはどういうことを意味するものでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 ここの2ページの区の回答のところかと思いますけれども、誰でもトイレ、授乳室、その他施設ということで、それぞれ法令等に基づいて、それからユニバーサルデザインの考え方に基づいて、そういったところで設置をする基準というところがあるかと思います。それは踏まえた計画としていただくと、そこはもちろんのこと、それよりさらに利便性の高い施設となるように施行予定者と協議を行ってまいりたいと考えております。

来住委員

 それは、法令に基づかない、基準に基づかないものはあり得ないわけですから当然のことです。したがって、これだけの子育て施設についての要望があるということは、さらに高いものを求めておられると受け止めて、きちんとした対応、今後の施行予定者との協議は必要だということを前提に考えていただきたいと思います。

 その21番の要望の中に、「乳幼児から児童まで、幅広い年齢層が遊ぶことのできる十分な空間を複数設置し、遊具等を設置するほか、自然と触れ合える場を提供してほしい」という声もあります。これは、私もかねてこの全体の中で、そういう子育て先進区と標榜する一つの捉え方としても、十分これらを踏まえた機能的な子どもたち、しかも、子どもといっても、一定層の年齢層が遊べる、そういう場の提供が必要ではないかということは申し上げているところなんです。それについては、具体的に区としての考えはこの中では示されていないんですけれども、これは施行者は中野区と協議の上とあるんです。区としての見解は、この21番についてはここにないようですけれども、どのようなお考えでしょう。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 関連した御質問として、別紙1の10番にも、「子供が遊ぶところがなさそう」というような御意見をいただいております。施行予定者のほうで、屋上の広場ですとか、そういったところも計画をしているということで、それを想定して少し回答しているところでございます。区としても、全体の今回の再整備につきまして、幅広い方々に末永く使っていただけるバランスの取れた施設ということにしていきたいと考えておりますので、そこのところはきちんと施行予定者と協議をしてまいりたいと考えております。

来住委員

 要望にしておきますけれども、これだけ子育て施設についての希望もありますし、前に、エリアマネジメントの検討会的なものがサンプラザで開かれまして、私も傍聴させていただきましたけれども、その中でも一定のそういうエリアマネジメントを通した公園的なものがそういう子育てに関係しては意見があったように思います。したがって、区として、この21番に出されているような子育てに寄与するようなものをきちんと持って協議をしていただいて、可能な最大限の効果が発揮できるようなものにしていただきたいということを重ねてお願いしておきます。これは要望で結構です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 3番、囲町西地区のまちづくりについて報告を求めます。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、囲町西地区のまちづくりについて御報告をいたします。(資料4)

 中野四丁目に位置する囲町地区におきましては、2015年に策定いたしました囲町地区まちづくり方針に基づいて、現在、東地区及び西地区においてそれぞれまちづくりが進められています。そのうち囲町東地区におきましては、昨年再開発組合の設立認可がなされ、現在組合によって市街地再開発事業が進められているところでございます。今回、囲町西地区におきまして、関係者間において市街地再開発事業についての具体的な協議、検討が進展したことから、都市計画決定等の手続を進めていくこととなりました。このことについての御報告でございます。

 1番、囲町地区まちづくり方針の改定でございます。

 現在の囲町地区まちづくり方針では、囲町地区全体の課題や将来像等を描いた上で、囲町東地区についてのみ具体的なまちづくりの方針を示してございます。今回の改定では、囲町西地区におきましても、市街地再開発事業等に係る具体的なまちづくりの方針を示していく予定でございます。まちづくり方針が対象とする範囲でございますが、下の図のとおりでございます。

 2ページ目を御覧ください。こちらの上段のほうでは、整備のイメージを記載してございます。図の右と左に分けたとして、右側につきましては、これまで御案内しているとおり囲町東地区の状況でございます。見た目3棟構成ということで再開発事業が進んでございます。今回、図の左側でございますが、囲町西地区、こちらは今現在住宅棟を1棟、西側に広場を設ける予定といったような考えでございます。また、都市計画道路の補助221号線の一部も再開発事業の中で整備をしてまいります。こちらの細かいことにつきましては、また今後のまちづくり方針の改定案等々の中で御説明したいというふうに考えてございます。

 2番、囲町西地区まちづくりの概況でございます。

 囲町西地区では、2018年4月に設立されました市街地再開発準備組合によって、これまで再開発事業に係る協議、検討が進められてまいりました。

 (1)番、地区の面積でございますが、約0.8ヘクタールでございます。

 (2)番、地区内の権利者数等の状況でございます。囲町西地区の権利者数でございますが、38件で、そのうち現在準備組合に加入しているのが28件、加入率で申し上げますと73.7%でございます。

 (3)番、今後決定・変更を予定している都市計画の種類でございます。大きく記載の6種類の都市計画を決定、変更する予定でございます。一番下の用途地域の変更のみ、東京都の決定事項となります。

 最後3番目、今後のスケジュールでございます。今年度はまちづくり方針の改定や都市計画決定等の手続を進め、来年6月に都市計画決定を予定してございます。その後、2023年度以降に再開発の組合設立認可、その後、権利変換計画認可を経て、2027年度の事業完了を予定してございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。この中野駅周辺のエリアの開発につきまして、市街地再開発につきましても何か所目かになると思います。大きな目で見ていかなければいけないのだと思いますけれども、道路のことについてお伺いします。北から下りてくるこの西側の道路をカーブしていきます。また、補助221号線を開発させていきます。これまでの御報告の中でも、杉並区との接続が大事だということは委員会の中でも議論がされておりまして、連携を取っていくというふうにその都度お答えになっていますが、今現在の杉並区との道路のこの接続に関しての協議、また全体、中野駅周辺に関して、この道路の流れについての状況について教えてください。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 まず、補助221号線の協議につきまして、杉並区とは、これまでの委員会でも報告させていただいているとおり、何度となく杉並区のほうとは情報共有をしながら、杉並区側の補助221号線の都市計画事業との関連ということで情報共有を進めてまいりました。杉並区側の状況としましては、昨年度、杉並区側は街路事業というか、再開発ではないので、権利者交渉の中で進めていく。これから都市計画決定をして進めていくという中において、昨年度、住民に対する説明会を実施し、現況測量をしたものでございます。今年度、具体的な用地測量や設計をしていきたい。2022年度以降に事業認可に向けて手続を進めていきたいというふうな状況を把握しているところでございます。

 こちらの囲町東地区の再開発、あるいは今回の囲町西地区の再開発の状況を踏まえながら、タイミングとして、合理的なタイミングで補助221号線が環七まで整備されるような形ができればということで、今協議というか、情報共有を進めているところでございます。

斉藤委員

 杉並区との連携は、中野区と実際は違いますが、難しいと思いますが、道路がつながっていくということが大事だと思いますので、引き続ききめ細やかにしていただければと思います。

 あともう一つなんですけれども、この再開発というのは、そこに住んでいらっしゃる方々の生活が変わっていくということにつながります。これからその準備組合から都市計画決定され、組合を設立して進んでいくことになりますけれども、他地区でも今いろいろな状況になっております。中野区として、住民の意向を踏まえていくよきまちづくりを進めていくために、中野区としてこんなふうな役割を果たしていきたいとか、そういう何か思いとか工夫とか意気込みとかありましたらお聞かせいただきたいと思います。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 再開発に対する事業の合意といったところにつきましては、組合が中心となって進めるところではございますが、区として、まずこのスケジュールに書いてありますとおり、これから都市計画の手続ということで、まちの在り方といったところの地域合意、あるいは区民合意といったところのプロセスに入っていきたいというふうに思っています。このようなコロナ禍の状況ではございますが、なるべく丁寧に、複数回できればということも含めながら、先ほどのむとう委員の話にもございましたとおり、聞いていないとか、こんなことは初めて聞いたということがないように丁寧な形で、都市計画の手続、法定の手続も含め、任意の手続も含め、説明会を開催してまいりたいと思っております。

 ほかの地域等も参考にしながら、そういった情報共有といったところを組合のほうにも情報共有させていただきながら、より合意形成が得られやすいような環境を整えて、理解を得て進めていきたいと考えてございます。

斉藤委員

 今力強いお言葉をいただきましたけれども、やはり公正な情報を出していくこと、いろいろな考え方の中、丁寧に説明していただくということはすごく大事だと思います。そこは信頼関係がこの施行者、デベロッパー、住民、そして自治体の信頼関係があるということが大事だと思いますので、そのところを一生懸命取り組んでいただければと思います。要望で結構です。

むとう委員

 改めてお尋ねしたいんですけれども、この囲町西地区を市街地再開発で開発するという意義はどういうことなんでしょうか。何を目的にされる再開発なんでしょうか。この補助221号線を拡幅していく、整えていくこと以外には、住んでいる住民にとってどういうメリットがある、どういう目的の再開発なのか、改めて教えてください。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 ものすごく端的に言うと、安全なまちをつくるということ1点になろうかと思いますが、まちづくり方針のほうにおいて、囲町西地区におきましては、具体的に言うと道路などの基盤の整備改善を図るということ、あるいは土地の合理的かつ健全な高度利用などによって、良好な住環境を整備したい、安全な市街地を形成する、それが区の目的として大きな方針として掲げられているところでございます。その中で、地域の方の合意を得て、地域の方がこういったまちとして住みたい、こういった形で新たなまちの中で生活をしていきたい、そういったことを確認しながら、このまちをつくっていく、そういった大きな考え方でまちづくりを進めていくといったものでございます。

むとう委員

 確かに狭い道のところにおうちが割とみっしりと建っていて、消防車が入れないとか、いろいろな課題はあるかとは思いますけれども、それなりに静かな住環境で、このままでもいいのではないかと思う方も多くいられるのかなというふうには感じているところなんです。権利者数のところで、権利者が38件で、準備組合員数が28件ということで、10件の方が加入されていないというその理由とか状況とかはお分かりですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 ものすごく細かいところまでは把握はしてございませんが、幾つか組合のほうから聞いているところで申し上げますと、方針は分かるけれども、まだ具体性が見えない中で、今の中では参加はできないといったところもありますし、委員おっしゃるとおり、再開発でない生活の在り方というところを求めている方もいるという話は聞いています。それをこれからの都市計画の手続、あるいは再開発の手続の中で御理解をいただいて進めていくといった状況でございます。

むとう委員

 区は進める立場だから、御理解をいただいて丁寧な説明をして進めていく。その進めていくという結論ありきなわけです。そこがちょっと気になっていて、もともと住んでいる人たちの思いと違っているような気がしていて、本当に自分たちが暮らしているこのエリアがこのままでいいのか、より安全なまちにしていくにはどうしたらいいのかというところの議論というのを十分にした上で、では、再開発しようかということになればいいかなと思うんです。

 その辺はこれまで囲町東地区からは遅れてのまちづくりなわけですけれども、住民の中で、区が理解をして進めていくというのが、もうそこのスタートが、何か結論ありきの押しつけと私は感じてしまうんです。そうではなくて、自分たちのまちがより安全なまちになっていくためにどうしていったらいいのかというところの議論というのは、これまでどういうふうに話された結果、進めていくということになったのか、ならないのか、その辺のことは私はよく分かっていないので、教えていただけたらと思うんですけど。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおり、まちづくりは、区がこうやりたいといって決めていくものではございません。地域の方々と合意を得ながら進めていくということで、この囲町地区につきましても、区としては、大きな考え方、都市計画マスタープランであったり、グランドデザインVer.3、その都度、区民合意を得ながら手続を進めてまいりました。ここ囲町につきましても、ここのまちづくりの産声が上がったのが約25年ぐらい前、地域の方々の思いがあり、安全なまちにしたいといったところでスタートしたというふうに認識をしてございます。

 具体的には、2007年に、四季の都市の地区計画が出来上がった後、まちづくり協議会というのが囲町全体でつくられました。その後、東地区の検討の状況によって、東地区でまず準備組合が出来上がり、後、西地区で出来上がった。そこは時期を異にしていますが、その中でずっと議論をして、今ここに至っているといったところで、区も当然進めたい、地域の方も進めたい。その合意の中でまちづくりを進めていく。さらに権利者だけではなくて、これから都市計画、あるいは再開発の手続の中で合意を得て、まちと行政と事業者という中でまちづくりを進めていく、そのような考えでございます。

むとう委員

 25年も前から、まちづくりについて住民の方が話しているということのようなんだけれども、25年も前からどうしようかというふうにお話し合いをしてきていても、今なお10件の方が加入していないというのは、すごく重い現実かなと思うんです。それは区としては、今後もっと具体的になれば全員加入されていくのかというふうな見通しを持っているということなんですか。具体性がないから、今はまだということで加入されていないというような御答弁もありましたけれども、でも、今伺ったら、25年も前から話している。でも、25年も前から話し合っているにもかかわらず、10件の方がまだ準備組合員にはなっていないということをどういうふうに受け止めていらっしゃるんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 まちづくりは二つとして同じところがないので、どこと比較というのはなかなかできないんですけれども、例えば中野二丁目につきましては、50年かけてまちづくりが今あるものでございまして、その間に住民も代わっています。次の次の世代になったりしていますので、そういったところも踏まえて、新しい住民も踏まえて、まだ合意ができていない方はいる、それはあるのかなと。その方々に対して丁寧な説明をしていきながら、御理解いただいてまちづくりを進めていきたいと認識してございます。

むとう委員

 最後は必ず丁寧な説明をして御理解をしていただき進めていきたいという結論になっちゃうんですよね。そこが私はすごく気になっていて、もう結論ありきで進めているという姿勢が、住んでいる住民にとっては押しつけられているように感じてしまうという感覚をぜひ担当者は持っていただきたいと私は思うんですけれども、私のようなこういった考え方は御理解できませんか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 いろいろな思いとか、ここまで来た経緯だとか、様々な心情とかありますので、そういったことをつぶさに理解をして、説明をしていきたいというふうに考えています。

むとう委員

 今日の東京新聞の記事は御覧になりましたか。この中野駅周辺で、様々この市街地再開発で組合方式でまちづくりを区は進められているわけですけれども、全地権者の合意を取るにはなかなか時間がかかるし、より一層本当に丁寧なやり方を踏んでいかないと、こういった訴訟にまで発展するような事態になってしまうわけです。それぞれの地区ごとに歴史があり考え方があり、どれ一つとして同じではないから、全部が同じようにいくわけではないし、参考にもならないというのも理解はできますけれども、何か至るところで、駅周辺の三つの私が知っているこの組合のこういった開発のやり方に対して、いろいろな声が結構上がっていることも区は知っていると思うんです。

 だから、何か組合ができてしまうと組合任せになりがちになってしまって、組合の設立そのものの在り方がどうなのかというところで疑問を呈している住民の方が多くいらっしゃるわけですから、そこは区も学んでいただき、心して、本当に手順を間違えることなく、ちゃんと区民が理解できるような形で公開し、必ず透明性をしっかりと保ちつつ事を進めるしかない。進めるというのは、結論が開発ありきではない中で、きちんとした丁寧な話し合いというのを手続の在り方も含めてよく考えていただきたいというふうに思うんです。

 今日の新聞記事も当然担当者はお読みになっているかと思います。そんなことも踏まえて、また、ここの新たなこれから準備組合、それから組合に移行していくんだと思いますけれども、また同じようなことが起きないように、何か区としても学んだこととか、今度はこうしたいと、区は失敗はしていないという認識だと思うから反省はないのかもしれません。1議員から見ると、いろいろな区民の声が聞こえてくる中で、一つひとつのケースをしっかり踏まえて反省しつつ、やり方というのを考えていただきたいと思っているところなんですけれども、新聞記事も踏まえて、区はどういうふうに考えていらっしゃいますか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 先ほど申し上げた思いだとか心情だとか立場だとか、それは様々なので丁寧にやっていくということに変わりはないんですが、明らかに言えることは、委員もおっしゃっていた中にもありますとおり、明確な正しい適正な手続でなされているかどうか、これだけは区がしっかり見なきゃいけないところでございます。法定にのっとった市街地再開発ですので、その手続あるいは考え方、根拠となる資料、それが適正なのかどうか、その辺だけは確実に確認をし、東京都とともに確認をしながら、その手続の適正さといったところはしっかりと見て、その上で心情だとか立場だとかといったところも理解しながら進めていきたいと考えています。

むとう委員

 その手続の適正さというところを区はしっかり確認をしてというところがすごく大事なポイントだと私も思っています。そこをきちんとやっていただけたならば、何とか訴訟など起きないのではないかと思うんですけれども、それはどういうふうにお考えなんですか。これまで区は十分に手続を踏まえてやっているというところを確認してきていたという自負があるということでよろしいですか。

松前中野駅周辺まちづくり担当部長

 中野駅周辺では、複数の地区で市街地再開発事業がいろいろな段階で進んでいるところです。その中においては、委員の御指摘のような訴訟といった動きが生じているところもございます。私どもとしては、きちんとその法定の市街地再開発事業として適正な御説明だったり合意形成だったり、そういったものを準備組合にも求めていき、そのような手続の中で行われているものと認識をしてございます。

 ただ、地権者の皆さんにおかれましては、当然100人いれば100人の方々の考え方があるわけで、何を問題視されているのか、そういったことも我々は理解をしながら丁寧な対応をしていっているところではございますけれども、その疑問に思われる点について、その訴訟を妨げるような権限も私どもにはないわけで、そういった動きに至ってしまうというのは非常に残念なところであるというふうには思っております。ただ、こういった事業につきましては、当然住民の皆様のある程度の合意がきちんと進まない限りはまちづくりを進められるものでもございませんし、そういった動きを強硬に我々が突っ走って何かをするということは、もちろんございません。きちんと合意形成の状況を見計らいながら、きちんと適正に事業を進めていきたい、そういうスタンスは変わりないと思います。

むとう委員

 これ以上言っていても仕方がないんですけれども、本当に法的に手続に瑕疵がないように、そこはきちんと区としても適正に運用するように、しっかりと区の責務としてきちんと見ていっていただきたい。適正な手順を踏むということには、もう本当に徹していただきたいということを改めてお願いしておきます。こういったことでまた訴訟などが起きないように、きちんとした方法を取っていただくように要望して終わります。

吉田委員

 別の観点からお聞きをします。このイメージというのが、今後どういうふうに固まっていくのか分からないんですけれども、イメージ図の一番左に区画道路というのがあります。ここのエリアの中のところだけ示されているので、簡単に言えば、この図では、区画道路の北の外れが四季の都市のほうの道路と接続していない形のまま今議会に示されているわけです。この図にはないけれども、皆様よく御存じのとおり、F字道路があって、その南に周回する道路があって、そのさらに南側にこの囲町の地区があるわけです。

 今御説明の中であったとおり、さらに一番南辺の線路際の補助221号線というのは、できれば将来杉並区側を通って環七につなげたいということで、それはいつ協議が整って、いつ整備ができるかということは分かりませんけれども、それはとても大事な道路の構想だと思うんです。ぜひそれは実現してほしいし、そうすると、中野通りから環七にかけて、このエリアでは、北に早稲田通りがあって、南には新しく構想される補助221号線があって、その真ん中に四季の都市のF字道路があるわけです。だから、F字道路は、将来できればここの区画道路とつながって、T字道路とでも呼ぶべき道路の交通処理ができる、そういう位置付けをするべき道が、この一番西の外れの区画道路なんです。

 そうすると、北側の道路と同じような規格で補助221号線につながっていかないと、合理的なというか、円滑な交通処理ができないはずなので、できれば将来、ここはその北のF字道路と同じような規格で補助221号線とつながってほしいんですけれども、そうすると、広場のエリアをいじめることになるわけです。将来することを考えたときに、今広場はこれぐらいあります。そして、住宅棟はこれぐらいの高さがあります。容積率とか、いろいろな公共空地の出し方とか、いろいろな規制や制限の中で、この区画道路をそこまで一角を広げることができませんというようなことになってはいけないと思うんです。将来のそういうことも見込んで、飲み込めるような形で、区も関わるような囲町西地区の開発計画というのは、将来の拡張性、そういうことを含めて考えるべきだと思っているんです。かといって、人口が増えるわけだから、避難場所、あるいはいろいろな公共のスペースも減らすわけにはいかない。その辺を今回の計画では、将来の構想とか、あるいは現在の計画が将来蹉跌にならないと考えているか教えてください。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 具体的には、次のまちづくり方針だとか、地区計画の中でも御説明したいと思っておりますが、これからまだ協議する場面は多いところがあるんですけれども、委員がおっしゃるとおり、最終的には、ここは早稲田通りから補助221号線まで南北につながるような、同じ幅で、道路で言うと車道が7メートルですか、12メートルの道路空間という形で、曲線はしますけれども、通していって、今このカーブになっているところもT字路になるような形で、中野駅周辺の地区整備計画での構想線として入っている。それを実現するという考えがございます。

 今回の再開発においては、今回、ちょっと小さく見えますけれども、道路用地だけ確保するといったところで今回整備をしていきたい。何段階かに分けて、これは杉並区側のまちにも影響が大きいので、そういったタイミングとか線形とか、そういったものを含めて杉並区と共同事業でやっていきたい。広場はいじめないような形で、再開発がこの広場と住宅のこの空間だけで今回権利変換をし、道路用地を生み出して、ここは御存じか、隣に今現在2項道路が走っているので、そこと一体的になるような形での暫定的な整備をこの再開発の中では考えていきたいと考えています。

羽鳥委員

 まず、地区内の権利者数等というふうなところのこの「等」についてお聞きしたいんですけれども、こういう再開発事業の場合ですと、従前の居住者とともに、再開発の事業者などが加わってくることが多々あるわけです。ここの西地区では、どういった事業者の関わりというのがあるんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 この「等」は、権利者数と準備組合数員という項目があるので、そこで「等」にしてございますが、この権利者数の中には、今回の事業協力者である住友不動産が組合として決定をしてございます。それも権利者としてこの中に1件入っているというような状況でございます。

羽鳥委員

 分かりました。こういう市街地再開発事業というふうなところで言うと、非常に気になるのは、先ほど課長のほうからも、こういう事業の意義として、良好な住環境整備というふうなことでありますとか、居住環境の向上とか、こういったことをおっしゃるわけですけれども、一方で、再開発の効果によって、地価の上昇、資産価値の上昇とかということによって、従前の居住者が追い出されてしまう。ジェントリフィケーションという都市の富裕化によって、もともと住んでいた人たちが、地代とか、そういうのを払えなくなってしまうという現象が各地で発生をしているわけです。そういったことに対して、形だけは良好な住環境整備ということでよくなったとしても、そこに住んでいる人の居住権というふうなことについて、区がどう考えているのかというのは非常に気になるところなんですけれども、それについてはいかがでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 生活再建というところは事業者側、組合側に求めているところでございます。具体的な権利変換の手法だとか生活再建の手法は、区がああせい、こうせいとは当然言えませんが、具体的な方策として、例えば一戸建てに住んでいた方が新たにマンションになった場合には、区分所有として、管理費だとか、あるいは駐車場代だとか、そういったものが新たに発生する。それが年金暮らしの方の場合だと、それを払い切れないということも生活再建の中には大きな要素としてあります。そういった場合に、小さな権利変換、例えば1LDKレベルのそういったところもまた一方で権利変換をし、その収益でそれを賄う。そういった提案も含めて、いわゆるライフプランも見越した上で権利変換をしている。そのような形で生活再建を実現するというふうに聞いてございます。

羽鳥委員

 確かに市街地再開発事業の具体的な計画は、施行の事業者のところでやるということになるから、区がなかなか言えないというのもそうだと思うんですけれども、いざ組合が立ち上がって、具体的な権利変換なんかの話になってみたら、何だ、事前に聞いていた話なんかと違うじゃないかというふうな、そういった知らなかったという話なんかも出てくるわけです。そうした事業者が言うばら色の計画に対して、そうではないこともあるんですよというふうなちゃんとした情報提供といいますか、どういったものが未来として起こり得るのかというふうなことは、居住者、住んでいる区民に対して、区とかはしっかり知らせる必要があるのではないのか。その上で、居住者の方、地権者の方が御判断されるならば、それはそれで住民の合意ということですからいいんですけれども、きちんとした情報提供がなされているのかとやはり懸念があります。それについてはどのようにして区としてはいろいろと取組をされるんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 我々のところにも、苦情という形で、権利者の方々からそのような話を伺うときがあります。そうしたときには我々はもう理事会等の場で、そういった情報がありましたと、先ほどの繰り返しになりますが、もっと丁寧なやり方、正しい情報を伝えていきましょうと。言葉の表現によっては、相手が不快に感じたり理解を得にくい状況になってしまう、そうすると信頼関係が損なわれる、この先の事業にも影響を与える、そういったことも当然踏まえながらやっていきましょうと、それは事業者側にも組合の権利者側にも話をさせていただいているところでございます。それを区としては情報を伝える役割を持っていますし、指導監督という役割が都市再開発法の中にあります。それをこれまでもやってきたところでございますし、これからもやっていく。とにかく正しい情報を持つ。それは事業者側もそうですし、権利者側も、推進側であろうが反対側であろうが、正しい情報の中で判断をしていただく。これに尽きるかなと思いますので、そういったことを組合側にもこれからも伝えていきたいと思います。

羽鳥委員

 組合が立ち上がってしまうと、それは再開発の事業組合というふうなことになってしまうから、それは権利変換するか、転出補償金をもらって出ていくかしかなくなってくるわけですから、その前の段階できちんとそういう情報が提供されているということが非常に重要かなと思いますので、ぜひとも早い取組はお願いをしたいと思います。

来住委員

 まず端的に伺いますが、再開発準備組合が2018年4月8日に設立をされ、現在の権利者数の準備組合員数が28件ということです。先ほどお聞きしていると、住友不動産も当然権利者としてこの28件の中に入っているということかと伺いました。そうしますと、7割強ではあるけれども、38件のうち28件でしか賛成を得られていないということになるんですが、この2018年4月8日設立以降は準備組合員数はどういう変化を遂げてきたんでしょう。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 これは以前議会でも報告させていただきましたが、準備組合員数は当初は27件でございました。1件だけ増えているというところでございますが、ここの数字には、まだ合意というちゃんとした判ことか、準備組合としての申請の中にあるわけではないので、組合からのほかの10件の方々の状況を聞く中では、この数には含まれないが、賛成するといったようなことでの合意形成といったところは何人かいるという話は聞いてございます。

来住委員

 3年たっても、1件しか準備組合員数が増えていないということになりますと、確かにおっしゃったように、組合への立ち上げが手続的に整っていれば、先ほど紹介いただいた(3)番の決定、変更を予定する都市計画は進んでいくということ、最後の東京都決定は別としても、その間粛々と進んでいくということだと思うんです。しかし、それで手続上に瑕疵がない、問題がないということで、区がそれだけで判断をして、もちろん、それで判断するしかないんですけれども、行政の立場として、そこに戦前戦後を含めて恐らく住んでこられた方々の中で、特にこの大きな数でない中の10件の方々がいまだに準備組合にも入っておられないということになりますと、行政として、そこは進めているデベロッパーに対し、また組合のしかるべきところに対して、結論、スケジュールに基づいて、ただ進めるというだけで、行政はそういう立場でいいのかということをとても危惧します。

 まず、その点、私の捉え方として、先ほど他の委員に答弁されたように、手続上に問題がなければ、それで区としては判断をするということでは、やむなしだと思うんですが、それだけで行政としていいのか。住民との関係で、区民との関係で、それだけでいいのかということは拭い切れないんです。そこの心情的なことになるかもしれませんけれども、課長としてはどうお考えですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 まず手続面で言うと、ちゃんとした法定の中にのっとって、東京都の指導の下、それが数として正しいのか。裏側でも反対している人がどのような状況で反対しているのかというのは我々も把握して、東京都も把握した上での結論になるかと思います。心情面もプラスして言うならば、一方で、この賛成されている方々の思い、これまでの思い、御苦労、そういったこともやはり見なければいけない。数だけで見るわけではないですが、そういったことも含めて、反対されている方の思い、そういうのを加味して、総合的に、あとは形式的に合わせながら判断をしていきたいと思います。

来住委員

 まちを変えていきたいという思いがある方々に対する大事さというのは分かります。しかし、まちづくりの基本は、そこに暮らしておられる方々が最大限合意を図って前に進めていく。人生の二度とない大きな事業になるわけですから、そこが大事だと思います。今日、先ほどちょっと紹介があったある新聞の「こちら特報部」が大きく取り上げていますが、その中の最後に、私はこのことではないかと思ったんです。大学の知見のある方がこういうふうにおっしゃっているんです。再開発によるメリットとデメリットの両方が、地権者や周辺住民へ公正に示され、検討できることが重要だと語っておられます。まさにこのことが、今後西地区を進める上では踏まえなければならないまちづくりの原点ではないかと、私も今日これを朝読ませていただきました。

 その上で、最後にしますが、今日の報道の中にもありますけれども、中野四丁目西地区では、反対する有志の会ということが出ていますし、囲町東地区の再開発事業の中でも、中野囲町地権者実行会議ですか、そういう方々の意見もあります。したがって、これから本格的に立ち上がっていく今日のこの報告について、この西地区についても、そういうことを区として教訓にして、そういうことが起きないような、丁寧だけでは済まないです。丁寧にやってこられたわけですから、丁寧にやってきた結果がこうですから、そこはやはり学ばなければいけないし、教訓にして、さらなる次へのステップに行くには、そこは時間がかかっても、十分な住民への丁寧さがさらに必要だということを私は重ねてお願いしたいんですけれども、答弁をお願いします。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 様々な開発が同時並行的にこれから進んでまいります。様々な意見、先ほど申しましたが、同じようなところは二つとしてないので、情報を共有しながら、区としてやるべきこと、事業者に伝えるべきこと、権利者に伝えるべきことを着実に進めてまいりたいというふうに思います。

来住委員

 自分たちのまち、先祖代々のこの土地をどう変えていくのか、今後どういうまちにしていくのかということで、知恵を集めて、皆さんも努力されていると思いますので、そこは本当にこういうことが、先ほど紹介したような中野四丁目西地区であるとか、囲町東地区であるとか、そういう声が起きるようなことがない、まちづくりを進める上では、行政としても悲しい事態です。そういうことはあってはならないことだととても強く思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。これは要望です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に4番、その他で理事者から何か報告はありますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、令和3年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会について、口頭で御報告いたします。

 本年度の決起大会につきましては、これまで同様、野方WIZで、10月26日(火曜日)に開催を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。

 なお、本決起大会は例年たくさんの方に御参加いただき、大盛況の中で開催されているところですが、一方で、新型コロナウイルスの拡大防止対策が不可欠な環境下にございます。したがいまして、決起大会の実施形式について規制同盟理事会で検討を行い、8月25日(水曜日)に開催を予定している令和3年度第2回理事会において、本年度の決起大会開催の可否について最終的な判断を行いたいと考えております。

 私からの報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 その他で何か報告はありませんか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは私のほうから、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(野方駅周辺地区編)の素案の意見交換会について、口頭報告をさせていただきます。

 日時は7月17日、18日、21日の3日間、場所は野方区民活動センターにて開催をいたしました。今回は7月12日から緊急事態宣言が発令されましたが、会場施設の利用が可能であることから、感染対策を徹底の上、予定どおり開催をいたしました。感染対策といたしましては、事前申込制とさせていただきまして、当日は十分な席の間隔を取るということで開催をさせていただきました。3日間では計12名の御出席をいただいてございます。

 現在7月31日まで意見募集の期間を設けております。今後、意見交換会と意見募集での主な質疑や意見、回答につきましては、中野区のホームページにて公表していく予定でございます。また、議会への報告につきましても、まとまり次第改めて報告をいたします。

 説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

羽鳥委員

 それぞれの参加者と、どれくらい意見が出たのかというふうなところは……。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 12名の方から意見交換がありまして、ちょっと人数が少なかった関係もあって、それなりの意見交換をさせていただいたということになってございます。1件1件、1人ずつ何個質問があったかというのはまとめていないので、また改めて次回の報告でさせていただきます。

むとう委員

 すみません、同じような質問なんですけれども、3日間やって合計で12人ということで、それぞれ3日間の内訳というのは把握していますか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 3日間の内訳でございますが、1日目の17日が4名、18日が5名、21日が3名でございます。

むとう委員

 これは時間帯とかはそれぞれ分けてやられたんですよね。今カレンダーを見ていないんですけれども、曜日もいろいろ、土日も含めてとかいうことだったんでしょうか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 日程につきましては、17日が土曜日、18日が日曜日ということで、こちらは土日でやらせていただきました。21日の水曜日は平日ということで、土日については午後の時間帯、水曜日につきましては夕方の時間帯でやらせていただきました。

むとう委員

 いろいろばらけて3日間開催してくださったのに少なくて、何か参加された職員の方の数のほうが多かったのではないかと思うぐらいで、御苦労なことでしたと思いました。関心がある課題かなと思うんですけれども、大体これまでもこんな感じですか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 この野方駅周辺に先立ちまして、都立家政駅周辺、それから鷺ノ宮駅周辺の2駅についても同じように整備方針を策定いたしましたが、その際については、まだコロナの影響というところがございませんでしたので、それぞれの駅ごとに約50名ほどの参加をいただいて、意見交換会をさせていただいたということでございます。今回はコロナの影響で、少し見合わせている方もいらっしゃるのかなということで、ちょっと少なかったかと認識してございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありますか。先ほどの答弁保留をお願いいたします。

平田区民部産業振興課長

 1点の御説明の訂正と、先ほどのむとう委員からの答弁保留を御説明させていただきます。

 まず、御説明の訂正でございます。こちらの中野区のイベントの参加資格でございますが、区内居住要件はございません。一般の参加の方を受け付けてございます。

 それから、むとう委員の御質問の過去の区の支出額でございます。都の補助金が3分の2の補助、それで区の支出が事業費の3分の1となってございまして、区の支出額、過去4年、平成29年から令和2年度までの支出は、合計が881万7,717円となってございます。

むとう委員

 やはり結構な金額をかけてこの事業を行っていて、実際にコロナ前とか、誘客促進はどれぐらい促進できたと評価されているんでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 イベントそのものには、昨年度はコロナの影響であまり多く御参加いただけなかったんですが、その前の年までは、数百人規模で御来場いただいているということもございまして、一定程度の集客効果はあったと考えております。ただ、その上で、区内経済にどの程度影響があったのかというところは評価ができていないところでございますので、今後の課題だと考えております。

委員長

 他に報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時56分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時58分)

 

 休憩に御確認をいただきましたとおり、次回の委員会は第3回定例会中とし、視察の調整ができた場合については、別途正副委員長から招集をかけさせていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員・理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後2時58分)