令和3年10月06日中野区議会建設委員会(第3回定例会)
令和3年10月06日中野区議会建設委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔令和3年10月6日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和3年10月6日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時31分

 

○出席委員(8名)

 いさ 哲郎委員長

 渡辺 たけし副委員長

 市川 しんたろう委員

 斉藤 ゆり委員

 木村 広一委員

 小杉 一男委員

 酒井 たくや委員

 吉田 康一郎委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 都市基盤部公園緑地課長 林 健

 都市基盤部交通政策課長 村田 賢佑

 まちづくり推進部長 豊川 士朗

 中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 

○事務局職員

 書記 若見 元彦

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第59号議案 中野区区道の構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例

○所管事項の報告

 1 令和4年度国・都の施策及び予算に関する要望について(都市基盤部、まちづくり推進部)

 2 令和2年度の新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の実施結果及び令和3年度の取組状況について(都市基盤部、まちづくり推進部)

 3 中野区基本計画の策定について(都市基盤部、まちづくり推進部)

 4 中野区構造改革実行プログラムの策定について(都市基盤部、まちづくり推進部)

 5 中野区都市計画マスタープランの改定について(都市計画課)

 6 中野区景観方針(骨子)について(都市計画課)

 7 中野駅西口広場の名称決定について(道路課)

 8 中野区公園再整備計画(利用ルールの見直し)の基本的な考え方について(公園緑地課)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における委員会審査の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。

 本定例会では常任委員会の日程が3日間設けられており、本委員会にはお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査すべき案件があります。そこで、休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は議案の審査を行い、続いて所管事項の報告を8番まで受け、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、3時頃に休憩を入れ、5時を目途にすすめてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 第59号議案、中野区区道の構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

井上都市基盤部道路課長

 それでは、第59号議案について資料を基に補足説明をいたします。(資料2)

 初めに、中野区道の構造基準については、道路法に基づく道路構造令で定める基準を参酌して条例で定めています。今回、道路構造令の一部改正があったことから同様に条例の一部を改正するものです。

 政令により改正されたのは、自転車通行帯に関する規定を新たに設け、自転車を安全かつ円滑に通行させるために設けられる帯状の車道の部分として自転車通行帯の設置要件が規定されました。これに合わせて中野区区道の構造の技術的基準に関する条例の規定を整備する必要が生じたものです。

 新旧対照表を御覧ください。この中の右側が現行の規定、左側が改正案となっております。下線の部分が改定する部分です。

 主な改正点を御説明します。主な改正点は自転車通行帯と自転車道に関する2点です。

 まず1点目として自転車通行帯についてですが、第4条の車道の括弧内に「副道、停車帯」の次に「自転車通行帯」が加わります。第8条の2に自転車通行帯の構造が追加されています。自転車通行帯とは、自動車及び自転車の交通量が多い道路には車道の左寄りに設けるもので、自転車通行帯の幅員は1.5メートル以上とし、地形の状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合は1メートルまで縮小できることとします。

 次に、2点目として、自転車道の設置要件について、第9条に「設計速度が1時間につき60キロメートル以上であるもの」を追加しています。

 最後に、本条例の施行時期ですが、公布の日から施行するものです。

 補足説明は以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

市川委員

 ありがとうございました。ちょっとお伺いをさせていただきます。第9条の道路の条件、これというのは中野区内に国道がないものですから、どれぐらいの道路が対象となるのでしょうか、教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 第9条の自転車道についてですが、中野区内では区道において時速60キロメートルという路線は存在しておりませんので、実現としてはなかなか実現可能性は低いと考えてございます。

市川委員

 ということは、この法律が変わったわけでございますけども、区内ではこういった自転車の通行帯というのは今後は想定されないということなんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 第9条の自転車道については車道と歩道の間に自転車専用の自転車道を設けるもので、こちらは実現性がかなり低いというふうに考えてございます。一方で第8条で規定をしております自転車通行帯につきましては車道の左側に帯状に設置するもので、こちらについては実現可能性としては先ほどの自転車道よりはあるかなということで考えてございます。

市川委員

 具体的に例を出すと、早稲田通りにたしかその青いものがあって、あれが自転車通行帯ということでよろしいですよね。ちょっと確認です。

井上都市基盤部道路課長

 今回の条例を改正する前の状況でございますが、現在道路上に設置をされております自転車の青い帯状のもの、それから青い矢羽根のついたマーク、あるいは白色で描かれた自転車のナビマークについては、こちらは道路法ではなく道路交通法による標示になってございまして、特に―失礼しました。説明が間違っておりました。道路の左側に「自転車専用」と書かれた青い帯状のレーンについては、こちらは道路交通法の規定にのっとって自転車専用通行帯ということで、こちらは道路交通法に従ってできたものでございます。一方で青い矢羽根あるいは白いナビマークにつきましては、こちらは法定外路面標示ということで、こちらを通行してほしいという指導的な意味合いで標示をされているものでございます。

市川委員

 ちょっと混乱をしてしまったんですけども、道路交通法と道路法で設置するものが違う、そういったことだと思うんですね。60キロメートルという条件があった。それ以外にも交通量が多いところとかという条件があるかと思うんですが、今後、例えば駅周辺の開発が進んでいって中野通りとかそういったところでも車の台数だったり自転車の台数はさらに増えてくると思うんですけど、こういったところに対しての今後の展望というか、教えていただけますか。

井上都市基盤部道路課長

 今回の規定ですが、中野区内ではなかなか実現が難しい、あるいは中野区内の道路では実現可能性が低いというふうに考えてございますが、一方で、例えば西武新宿線の連続立体交差の中で沼袋の区画4号ですとか、あるいは補助220号線の中で今後この設置について検討はされるものと考えてございます。

市川委員

 沼袋というお話が出たんですけども、区内ではバスとか運行しているわけでございます。例えば道路があって、左側に自転車が通る、そういったものを造る、今回分かったんですが、例えばバス停があったりするじゃないですか。そういうときはバス停とラインで書いてあると思うんですね。斜めの三角になっていて。この上というのもそれはそのまま描かれ、印としてどうなる、そこだけなくなったりとかするんですか。例えば青いマークで分かったりとかすると思うんですけど、それがそのまま直接的に進んでいってバス停の上とかではどういう取扱いになるのかなということです。

井上都市基盤部道路課長

 バス停や荷さばきスペースが設けられた場合については、こちらは一旦途切れる形になりますので、車道側を安全に通行していただく形になろうかと考えてございます。

小杉委員

 道路構造令の改正によって規定が整備されたということで、自転車通行帯が条例上新設がされました。それで、今けやき通りのところにある自転車通行帯というのは、これはここにある条例のものとはちょっと異なるものと考えてよろしいんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりで、先ほど市川委員からの質疑にありましたとおり、道路交通法によるものでございます。

小杉委員

 道路交通法で定められていたものとして整備がされたけれども、今回道路構造令は後から変わっていくという事情というか、実態としてあったんだけども、道路法の下にある構造令が後から変わるというのはどういった事情があるんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 近年ですが、道路交通法に基づく自転車専用通行帯について設置が進んできたというところでございまして、この設置によって、自転車関係の交通事故の減少ですとか、あるいは歩行者はもちろん、自転車を利用されている方の不安感の低減効果が確認されたことから、道路管理者としても道路を設置する際に道路建設者としてこちらの規定を新たに設けたといったことでございます。

小杉委員

 分かりました。いろんなそういった、今まで振り返ってみても、歩道で自転車と歩行者がぶつかった事故だとか、自転車の普及も広がる中で整備されてきている実情があると思うんです。それで、今回事業者としての法律も整備がされたということは理解ができました。そうすると、一層なんですが、先ほど市川委員の質疑なんかでも、自転車道は中野区にはなかなかないだろうということですが、法令上は義務が発生をするということですが、自転車通行帯については自動車、自転車の交通量の多い道路に設けるものとするみたいなことが書いてありますが、これは今後考えると義務が発生するという理解でいいんでしょうか、どうなんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 「自転車通行帯を設けるものとする」という表現でございますので、こちらは義務ではないところでございます。また、ただし書がございまして、地形の状況その他特別な理由によりやむを得ない場合においてはこの限りではないということでございますので、必ずしも新しい道路に自転車通行帯が設けられるというものではないと考えてございます。

小杉委員

 じゃ、今後考えたときにはケース・バイ・ケースで必要に応じて考えていきますよと、今後の見通しとかといったときには、義務ではないけども、個別に考えていくという感じでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりでございまして、先ほど例に挙げました沼袋の区画街路4号線等は感覚的には自転車の通行が多く、歩行者も多いというところで、こちらが新たに14メートルの道路で今後整備をされていきますので、そういった整備の中で検討の一つとしては考えられると思いますが、一方で14メートルという限られた幅員の中で歩道と車道を整備していくとなると、自転車通行帯が実現できるかどうかというところはまた別の話になると考えてございます。

小杉委員

 振り返ってみてもやっぱり道路のことはそんなにすぐに変わらない話ですし、いろんな事故があったりとかいろんなニーズがあって、利用状況なんかも当然変わりながら、変化しながらこれから進められていくと思いますし、今回の法律も徐々に変わってきているという話です。区としてもしっかり対応していただきたいと思いますけども、一方で自転車ネットワークの再構築という話もあって、そういった観点ではやっぱり自治体としてはそういった状況を踏まえながら一歩踏み込んだことも考えていかなくちゃいけないのかなと思いますが、今後についてはそういった意味ではどのようなことになるでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 今後、自転車のネットワークとかそういう計画でございますけれども、委員おっしゃるとおり、自転車の利用というものが今後増えていくと。今でも多いという実態はあるかと思いますけども、そういったところを踏まえまして自転車のネットワーク計画、そういったものは来年度とかに検討していきたいと思っておりますので、先ほどから道路課長が申し上げているとおり、中野区内の道路の幅員というのはそもそも狭いといったところがありますので、自転車通行帯なのか、あるいはナビマークなのか、そこら辺につきましては道路管理者と、あと交通管理者、そういったところと話し合いをしながら、どういう形がいいのか。また、道路そのもの、個別の路線ごとに状況は変わると思いますので、そこにつきましては個別の路線ごとに判断する部分もあろうかと思っております。

小杉委員

 前にも言ったことはあるんですが、車の2車線を例えば1車線にして自転車の通行帯を設けるなど今自転車の実験をしていますので、そういうのも踏まえて大胆に考えていかなくちゃいけないなと思いますので、明日の質疑になるとは思いますが、私も議論に参加していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしますということであります。

吉田委員

 今回の案件が道路法に基づく道路構造令が変わったから中野区の規定も変えますと、そういう御説明ですね。

井上都市基盤部道路課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

吉田委員

 これは国の法律、あるいは道路構造令が変わらなければ、これは変わったから文言、中身は何にも中野の道路の状況は変わっていないけども、このように変えたんですが、国の法律が変わる前にこれを規定することは理論上はできたんですか。

井上都市基盤部道路課長

 仮定の話にはなりますが、この中野区道の構造的技術基準に関する条例につきましてはオールジャパンの道路構造令を参酌しながら条例として定めてございます。一方で各自治体の実態に即した形での条例の制定も可能でございますので、できるかできないかで申しますと、できたというところでございます。

吉田委員

 私もそういう認識です。自分は都議会にいるときからずっと自転車レーン、自転車走行空間、とにかく自転車に関わる道路の整備をしましょうと。都も山手通りなんかも道路レーンを造ったりして一生懸命やってきた。区議会に入れていただいて、課長は御存じのとおり、僕はずっとこれをやってくれと言ってきたわけですよ。自転車についての規定、中野区もつくりましょう、課長は、中野は道が狭くてどこでつくるんですかと、やりませんよね、そうだよね、なかなか実際にはできないね、でも、理屈から、建前から入ってきちんと仕組みをつくると、新しく道路を造るときにその新しい建前の下に検討することになるから、少しでも中野の道をよくするために、今は実現不可能と思っても自転車に関する規定を道路について入れましょうよとずっと言ってきたけれども、なかなか難しいですということで進まなかったことが、国の法律と構造令が変わるとこのようにあっけなく実現することに喜びと悲しみと両方感じているんですけれども、この改正にはもちろん賛成であります。ただ、ぜひ自治体が自主的な自治権と、こういうものをきちんと活用して、区が規定を置いたものを国や都が後追いでこういう改正をしましたと、こういう事実関係が積み重なるような中野区の道路行政であってほしかったな、これからもそうあってほしいなと思いますので、ぜひこの新しい規定に基づいて、現実は非常に厳しいけれども、自転車走行空間、あるいは自転車通行帯、こういうものについてさらに積極的にこの改正された条文を活用して中野区の道路の質の向上、あるいは自転車の活用できる道路網、こういうものを整備していただきたいと要望して終わります。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ取扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時20分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時21分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。中野区区道の構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で第59号議案の審査を終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 1番、令和4年度国・都の施策及び予算に関する要望についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、令和4年度国・都の施策及び予算に関する要望について御報告申し上げます。(資料3)

 内容は、特別区長会が、令和4年度予算編成に向け、23区の要望事項を取りまとめ、国及び都に対して要望を行ったものでございます。

 まず都市基盤部に関する部分の御説明をいたします。

 初めに、令和4年度の国の施策及び予算に関する要望でございます。

 恐れ入りますが、別冊の令和4年度国の施策及び予算に関する要望書を御覧いただきたいと思います。よろしいでしょうか。

 表紙を開いていただき、さらに1ページおめくりいただきますと、要望事項が全部で22項目ございます。このうち都市基盤部に関するものは13番から18番及び22番の7項目でございます。順を追って御説明申し上げます。

 まず20ページをお開きいただきたいと思います。13番、受動喫煙対策の推進でございます。受動喫煙防止対策の財政支援、国有地の提供等を要望してございます。

 次に、21ページをお開き願います。14番、交通システムの整備促進でございます。ここでは、特別区における交通システムの整備は、沿線地域のみならず、東京圏全体の公共交通環境の向上に寄与するもの、極めて重要な課題であるとして、東京圏の都市鉄道が目指すべき姿を実現する上で意義あるプロジェクトと位置付け、早期の実現に向けた方策、財政支援の拡充を要望してございます。

 続きまして、22ページでございます。15番、都市計画道路等の整備促進でございます。特別区では主要な幹線道路網の未整備区間が散在しており、首都東京の都市計画道路ネットワークが十分機能していない状況にあることから、緊急輸送道路の機能の確保など、都市計画道路の整備が計画的かつ確実に促進されるよう、安定的かつ十分な財源の確保などについて要望してございます。

 続きまして、24ページをお開き願います。16番、都市インフラの改善でございます。都市機能を向上させ、社会・経済活動を支える活力あるまちづくりを推進するため、都市インフラの改善を図る必要がある旨を要望してございます。社会資本整備総合交付金の十分な財源措置、社会インフラ老朽化への対応、電線類の地中化の促進に加え、今年は新たに都市公園の整備促進として用地取得の財政支援、長寿命化対策事業の交付要件等が加わってございます。

 次に、26ページでございます。17番、都市農業の振興及び緑化対策の推進でございます。都市の緑は安全で快適な生活環境の形成に欠かせない資源であるが、農地を含め都市の緑は年々減少していることから、農地を含め年々減少する都市の緑を守るため、緑地の保存及び活用への財政支援の充実、緑の消失防止策の充実について要望してございます。

 次に、27ページでございます。18番、災害対策の充実でございます。こちらでは切迫性が指摘される首都直下地震及び南海トラフ地震、近年の異常気象に伴う水害等への一層の充実を図るため、高層住宅への対応、大規模水害への対策強化、土砂災害防止対策の推進などを要望してございます。

 その他、22番、新型コロナウイルス感染症の充実強化について、35ページの指定管理者への財政支援についての項目がございますが、こちらについては他の委員会と重複するものでございます。

 続きまして、国要望に関連しましてまちづくり推進部から御説明申し上げます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、まちづくり推進部所管分について報告いたします。

 令和4年度国の施策及び予算に関する要望書を御覧ください。表紙から2枚目に22項目の要望事項が記載されております。このうち、まちづくり推進部所管分は15番、16番、18番の3項目です。

 22ページをお開きください。15番、都市計画道路等の整備促進、(1)安定的かつ十分な財源の確保につきましては、都市計画課長から説明いたしましたので省略いたします。

 (2)連続立体交差事業の予算の拡大につきましては、開かずの踏切を早期に解消するための予算の拡大などを要望しております。

 次に、24ページをお開きください。16番、都市インフラの改善、(3)社会資本整備総合交付金の十分な財源措置につきましては、都市計画課長から説明いたしましたので省略いたします。

 次に、27ページをお開きください。18番、災害対策の充実、(3)住宅密集市街地への対応につきましては、老朽木造住宅の建て替えについて戸建て住宅が対象となる範囲を拡大し、老朽木造住宅の解消を推進できるよう関係法令の整備を図ることなどを要望しております。

 まちづくり推進部所管分は以上です。

安田都市基盤部都市計画課長

 続きまして、令和4年度都の施策及び予算に関する要望でございます。

 もう1冊の令和4年度都の施策及び予算に関する要望書を御覧いただきたいと思います。表紙から2枚目をお開きいただきますと、要望事項が全部で23項目ございます。このうち都市基盤部関連分につきましては、3番及び14番から20番の全部で8項目でございます。

 まず4ページをお開きください。3番、都区の役割分担に関する協議の実施の(2)用途地域等都市計画決定権限の移譲等に関する協議の実施でございます。特別区と住民との合意形成等を踏まえた主体的・自立的なまちづくりの推進に資するため、用途地域等都市計画決定の権限移譲等について都区間で協議・調整する場の設定を要望してございます。

 次に、少し飛びまして、21ページをお開き願います。14番、受動喫煙対策の推進でございます。先ほど国への要望でも御説明いたしましたが、都への要望としましても、都有地の活用等の推進として、喫煙所設置場所の確保のため、利用可能な都有地の情報提供や無償貸与等について要望してございます。

 続きまして、23ページをお開き願います。15番、交通システムの整備促進でございます。これは先ほど国への要望にもございました鉄道網の整備に加え、(2)昨年はコミュニティバス事業に関する補助の拡充という文言でしたが、今年度は地域公共交通に関する補助の拡充という文言に変更して要望してございます。

 次のページ、25ページを御覧ください。16番、都市計画道路等の整備促進でございます。都市機能を向上させ、社会・経済活動を支えるまちづくりを推進し、緊急輸送路としての機能を確保するため、都市計画道路の整備推進として、優先整備路線の整備推進や財源措置、用途地域変更の柔軟な対応、沿道地権者の建て替え支援、安全な自転車走行空間の確保などを要望してございます。

 次に、27ページをお開きください。17番、都市インフラの改善でございます。内容は先ほど国への要望と同様、電線類の地中化の促進を要望してございます。

 次に、28ページをお開き願います。18番、災害対策の充実でございます。ここでは10項目ほど具体的な方策を講じるよう要望してございます。土砂災害防止対策の推進、高層住宅の防災対策の推進、河川・下水道施設の整備の推進、大規模水害時における広域避難体制の構築などを要望してございます。

 次に、31ページをお開き願います。19番、放置自転車等対策の推進でございます。駅周辺を中心とする放置自転車対策、自転車等の駐車場対策の総合的推進として、自転車等駐車場の整備促進、放置自転車等の撤去、自動二輪車駐車場対策の推進、自転車シェアリングの普及促進などについて要望してございます。

 次に、33ページでございます。20番、都市河川等の環境の改善でございます。市街化された都市において良好な生活環境を維持・発展させていくための改善策としまして都市河川等の水質改善への取組を促進することなどについて要望しております。

 続きまして、都要望につきましてまちづくり推進部より御説明いたします。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、まちづくり推進部所管分について報告いたします。

 令和4年度都の施策及び予算に関する要望書を御覧ください。表紙から2枚目と3枚目に記載されている23項目の要望事項のうち、まちづくり推進部所管分は16番、18番の2項目です。

 25ページをお開きください。16番、都市計画道路等の整備促進、(1)都市計画道路の整備推進につきましては、都市計画課長から説明いたしましたので省略いたします。

 (2)連続立体交差事業の促進につきましては、抜本的な踏切対策である連続立体交差事業を計画的かつ確実に促進するよう必要な財源の確保、都施行路線の早期完成と事業候補区間の速やかな事業化などについて要望しております。

 最後に、29ページをお開きください。18番、災害対策の充実、(4)木密地域対策、密集住宅市街地整備促進事業等の一層の充実につきましては、木造住宅密集地域の防災性の向上を図るため、都の防災都市づくり推進計画の定める整備地域以外の地区においても不燃化特区制度と同様の支援が受けられるよう制度を拡充することなどを要望しております。

 まちづくり推進部所管分は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

酒井委員

 すみません、ちょっと教えてください。こういった国・都への要望というのは毎回この定例会で報告があると思うんですけど、まず先ほどうちの所管の部分だけ説明いただいたんですけど、いろいろなところにあって、これは課長会でまとめるようなイメージなんですか。どういうふうにまとめていくんですか。簡単に教えてください。特別区のね。

安田都市基盤部都市計画課長

 23区の区長会から下命という形で各部長会や課長会に下りてきています。その中で議論しまして、場合によっては東京都の所管の担当を呼んだりして勉強会をしたりして吸い上げて上げていくという形を取っています。

酒井委員

 それで、都への要望だと、2ページは特別区都市計画交付金の拡充、これは財務のほうなんですけれども、こういうのはもうずっと要望していてなかなか変わらないんですよね。うちの所管だと、先ほど御説明いただきました用途地域等都市計画決定権限の移譲等に関する協議の実施、これも長年要望しておりまして、今定例会ではそういったことに対する質疑というのは久方ぶりに出たところはあったのかなと思うんですけど、これがなかなか進んでいない背景というのをちょっと教えてもらったりは可能ですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 なかなか進んでいない部分はあるんですけど、徐々に達成しているものもありまして、例えばシェアサイクルとか交通とか、特に一番新しいものとしては最近では不燃化特区事業、木密地域の改善で、特別区と東京都で勉強会を開きまして、そういう中でそういった補助事業とか国の担当課も呼んで勉強してそういったものを達成してもらったことはあります。

酒井委員

 やっぱり要望をただするだけじゃなくて、そういうふうに形にしていくことというのは非常に大切だと思っているんですけれども、他方、都市計画交付金なんかはもう本当に都と区の関係の大本のところなんですよね。この用途地域のところも大本のところで、そういうところはなかなか動いていないんですよ。この用途地域のところがなかなか進んでいない理由というのは簡単に教えてもらったりは可能ですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 用途地域につきましては、周辺の市町村というか市においては権限が下りてきているんですけど、特別区は大都市圏という一体性の中で、そういう状況になっています。ただし、毎年ですけども、特別区の課長会でもそうですけども、都の担当者を呼んでそういう権限に関する勉強会等は頻繁に開いております。

酒井委員

 今定例会でもそういう話もあって、今までの用途地域だったら建て替えもできずに本当に事業も継続できない中で当然簡単に変えるということは難しいんですけれども、何か方策はあるのかというふうな議論もあったと思ったんで確認させていただきました。

 もう最後にしますが、国への要望の22ページの都市計画道路等の整備促進、ここで連続立体交差事業の予算の拡大があります。その中でまちづくりに対しても財政的・技術的支援を行うこととあります。当然必要だと思うんですけども、他方、都への要望のところで31ページ、放置自転車対策等の推進というところであるんです。何を申し上げたいかといいますと、当区も中野駅周辺には我々の自前の財源で自転車駐輪場を設置しておるわけですよね。他方、大きなスーパーなんかはもう造らなきゃなんないですから、駐輪場を造ってねというルールがある中で造っているんですよ。じゃ、中野駅に目を向けると、我々が駅周辺の駐輪場を整備しておるんですけれども、ほとんどは中野駅を皆さん利用しているわけなんですよね。そう考えると、鉄道事業者が一定自転車駐輪場の設置の責務を負うことによって区の財政も大きく好転すると思っているんですよ。そういう要望も今後ぜひ入れていっていただきたいな。要するに自転車法でしたか、その中で守られている鉄道事業者に対しても一定やっぱり責任を負ってもらうべきだろうということこそこういった国への要望に入れる。そうしたら、東京都への放置自転車のところもかなり僕はこの要望に関しても解消されるんじゃないかと思うんですけれども、その点いかがですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 こういった要望事項の前に定例的に23区の課長会等を開いておりますので、そうした場で積極的に求めていきたいと考えております。

市川委員

 1点だけちょっと教えていただきたいんですけど、受動喫煙対策の推進で都有地、国有地の活用等の推進なんですけども、これは要望されているんですが、今まで国有地とか都有地、区内でこれを貸してくださいと頼んで貸してもらえなかった、そういう事例はあるんですか。

井上都市基盤部道路課長

 東中野駅西口の喫煙所設置に向けて東京都建設局と協議を実施したことはございます。

市川委員

 国とはいかがですか。

井上都市基盤部道路課長

 国との設置の協議については実施した経緯はございません。

市川委員

 これはたばこを喫煙されている方たちはいつも心配されていると思うんですけども、駅周辺でも今デッキの下のところに喫煙所があるかと思うんですね。今、新型コロナで非常に密集することが危ない、そういうことを言われていて、あそこではマスクを外して皆さん煙を吸ったり吐いたりしているんで非常に危ないかなと思うんです。そして、また喫煙バランスを整えるという要望が以前その団体からあったと思うんですね。そういったところから考えると、国有地も都有地もさらに検討していくというか、区からさらに実務的に交渉していくことは重要だと思うんですけども、そもそも貸してくれと言われなかったらあっちも貸すわけはないんで、それは必要だと思うんですが、いかがですか。

井上都市基盤部道路課長

 喫煙所の設置につきましては適地を探すところがなかなか難航しているところでございますので、今後も国の保有している土地、あるいは都有地につきましても設置の候補地として適当な場所があれば、要望あるいは協議を重ねていきたいと考えてございます。

吉田委員

 御説明があったんですけども、理解の間違いがあるといけないんで、今年度、令和4年度に新たに要望した事項はそれぞれ国に対して都に対してどういうことですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 新たに要望したものでございますけれども、ほぼ大体一緒なんですけれども、直接関わるものではないんですけど、例えば東京外郭環状道路の陥没事故を踏まえたというところとか、あとは、先ほども説明しましたけれども、交通システムの整備促進の中で昨年コミュニティバス事業に対する補助というのがありましたけど、それをもうちょっと広げまして地域公共交通に関する補助の拡充ということで、もうちょっと広いコミュニティバス事業に限らない補助を上げています。あと都市計画道路の整備促進については、整備に伴う周辺道路の交通影響について将来予測を提示した上でというような適切な対応を講じるように働きかける、そういったものもございます。あとは表現を変えたりしているところは若干ありますけれども、そんなところです。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まちづくり推進部所管分については特にございません。

吉田委員

 今回御説明いただいた内容はどれも重要なものでありまして、今新しく追加で要望していただいたことというのも、これもまた大事であります。従来どおりの要望がなかなか実現していないというところがあるようですけど、引き続き本当にこの内容はそれぞれ中野区にとって切実な要望でありますので、また私も協力しますので、ぜひ実現に向けて取り組んでください。

木村委員

 都の要望のほうの28ページ、災害対策の充実で、担当がいらっしゃるかどうかわかんないんですけど、土砂災害の防止対策というところで急傾斜地崩壊対策事業の拡大というふうにあるんですけども、中野区内ではこの事業の対象になっている地域はあるかどうか確認させていただきたい。

委員長

 誰か答弁はできますか。

 休憩いたします。

 

(午後1時46分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時47分)

 

 他に質疑はございますか。

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、令和2年度の新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の実施結果及び令和3年度の取組状況についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、令和2年度新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の実施結果及び令和3年度の取組状況について御報告申し上げます。(資料4)本報告は特別委員会と重複報告とのことでございます。本報告は総務委員会に係るものでございますが、関連して全常任委員会で報告するものであり、当委員会に関する部分についてのみの御報告になります。

 1、令和2年度の実施結果でございます。区は、令和2年5月に設置した新型コロナウイルス感染症対策緊急経済対策室において、区内の感染状況や国・都の対策などの局面に合わせ、医療・生活・経済の三つの柱を軸に総合調整を行い、国や都の補助金等を活用し様々な対策を実施してございます。

 当委員会に関するものでございますが、別添資料にお示ししてございます。内容につきましてはこれまでも何度か御報告した内容で、当委員会で御報告した内容でございます。

 続きまして、令和3年度に関しての御報告でございます。令和3年度に関しましては当委員会に関するものはございませんでした。

 御報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

小杉委員

 別添資料1、真ん中のところに、これは決算特別委員会のときにちょっと気がつかなかったんで申し訳ないんですけど、公園施設休業補償の指定管理者への休業補償というのは13万円なんですけど、具体的に人件費ということなんでしょうか、どうなんでしょうか。中身を教えていただければと思います。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちらなんですけれども、広町みらい公園での体験学習室の利用中止に関する入るはずのお部屋代を補償したりですとか、あとは大型イベントの中止、それに伴った占用料、そちらの補償ということでございます。

小杉委員

 ありがとうございます。部屋代とか占用料ということですね。分かりました。

 あとその下のところで、路線バスの設備整備とかというのはバスの話の設備というのは具体的にどういった設備なんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 窓を開けて雨よけのバイザーをつけるものが設備になります。そのほかはバス用の消毒薬とかそういったものです。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、中野区基本計画の策定についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 中野区基本計画の策定について、都市基盤部に関する部分についてまずは御説明申し上げます。(資料5) 中野区基本計画(案)に対するパブリック・コメント手続の結果を踏まえ、中野区基本計画を策定しましたので御報告するものでございます。

 1、パブリック・コメントの実施結果でございます。意見の募集期間は8月12日から9月1日まで行いました。電子メールで寄せられた意見提出は20人で、内訳は資料のとおりでございます。提出された意見の概要及びそれに対する考え方は別紙1のとおりでございます。

 恐れ入りますが、別紙1を御覧願います。このうち都市基盤部に直接関連するものは(4)安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちに関する項目でございます。

 恐れ入りますが、9ページをお開き願います。このうち、57番、施策46、住宅ストックの質の向上、適切な維持管理及び有効活用の推進、58と59、施策47、まちなかの安全性・快適性の向上に関連して景観に関するもの、60、緑化計画書に関するもの、61、施策49、多様なニーズに応じた魅力ある公園の整備ルールに関するものがございました。

 なお、区の考え方はそれぞれの表に記載のとおりでございます。お読み取り願います。

 その他関連としましては、(2)未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまちに関して、7ページ、42、子育て住宅の整備に関する意見、8ページの誰もが生涯を通じて安心して自分らしく生きられるまちの52、駅周辺の喫煙場所の確保などがございました。

 恐れ入りますが、表紙にお戻りいただき、2、中野区基本計画の構成及び内容でございます。

 (1)構成でございますが、お示しのとおり、6章の構成でございます。

 (2)基本計画からの主な変更点でございますが、別紙2に記載のとおりでございます。都市基盤部に関するものはございませんでした。

 次に、(3)中野区基本計画の内容でございます。別紙3のとおりになります。こちらは後ほど御参照いただければと存じます。

 続きまして、まちづくり推進部関連につきまして御説明いたします。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、まちづくり推進部関連分について報告いたします。

 別紙1の7ページを御覧ください。寄せられた意見のうち、No.42の中段、「また、中野駅周辺の開発においても」以降がまちづくり推進部関連分となります。区の考え方につきましては記載のとおりです。

 次に、別紙2の4ページを御覧ください。中野区基本計画(案)からの主な変更点のうち、まちづくり推進部関連分は、基本目標4、安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちの施策42、防災まちづくりの推進の項目になります。本委員会で寄せられた意見を踏まえ、中野区道の現況に関する記載を追加いたしました。

 まちづくり推進部関連分は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

小杉委員

 すみません、内容じゃないんですけれども、これは決まったということなんですが、冊子にして、いつ頃、どのぐらい配付するとかそういうのというのはこの場では分からない感じでしょうか。

委員長

 所管外でしょう。

小杉委員

 じゃ、よろしいです。

吉田委員

 質疑ではありません。最後のまちづくりの施策42のところ、この委員会の場でも要望した内容をしっかりと調整して御苦労いただいて盛り込んでいただいて、ありがとうございました。

委員長

 御意見ということですね。

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、中野区構造改革実行プログラム策定についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、中野区構造改革実行プログラムの策定について御説明します。本報告は全常任委員会で行うものであり、当委員会に関する部分の報告でございます。(資料6)

 区はこれまで区政の構造改革の推進に当たり、中長期的な取組の方向性を定めた中野区構造改革実行プログラム、以下、実行プログラム修正案につきまして区民意見募集等の実施等について内容の精査を行い、中野区構造改革実行プログラムを8月に策定いたしましたので報告するものでございます。集約した意見は今後の取組の参考といたします。

 初めに、実行プログラム修正案に対する区民意見の募集の結果でございます。令和3年7月30日から8月13日まで行い、区に寄せられた意見は11人でございました。

 内容でございますが、恐れ入りますが、別紙1を御覧願います。当委員会に関する御意見でございます。6ページの17番、18番でございます。区立公園の施設配置や管理に関する御意見がございました。内容及び区の考え方については記載のとおりでございますのでお読み取り願います。

 恐れ入りますが、かがみ文に戻りまして、2、実行プログラムの策定でございます。実行プログラムは別紙2のとおりでございます。お読み取り願います。特に当委員会に関するものについては変更はございませんでした。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

酒井委員

 1点教えてください。この構造改革実行プログラムは全委員会で報告するものでしょう。今回、公園のところは、区民意見募集の結果、1件建設委員会の所管するところがありましたよね。この構造改革実行プログラムというのは基本計画を下支えするものでしょう。じゃ、他方、区有施設整備計画、これとの基本計画の関係をまず簡単に教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 構造改革実行プログラムと区有施設整備計画は基本的には関連づけて連動するものでございます。

酒井委員

 いや、基本計画があって、構造改革実行プログラムは基本計画を下支えするものなんでしょう。他方、基本計画というのは実は一番肝のところの施設をどうするかというのはないから施設整備計画をつくっているわけじゃないですか。僕は、一体である、もしくは施設整備計画のほうが重要なんじゃないかというふうに思っているんですけど、行政としての位置付けをまず確認しておきます。

委員長

 これはどうですか。

酒井委員

 いいです。答えられない、所管外だというけど、こんなの所管外じゃないでしょう。基本のきなんだから。

委員長

 これはそうですよね。この計画の位置付けの話なので、それなりの答えは……。

安田都市基盤部都市計画課長

 繰り返しになりますけども、下支え、連動するもので考えてございます。

酒井委員

 区有施設整備計画が……。その答えでいいですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 基本計画における施設整備に関する部分を切り分けて整備したものでございます。

酒井委員

 要するに下支えじゃなく、むしろ連動、下支えと言ったのでちょっと整理したかったんでお聞きしたんですけど。

 それで、構造改革実行プログラムについては前回も当委員会に関連するところはなかったんですけれども、7月末に報告があったんですよね。他方、当委員会で区有施設整備計画というのは一度も報告されていないんですよ。実は変わっているところはないんだと皆さんおっしゃりたいんでしょうけど、期も変わってメンバーも替わった中ではこの建設委員会が該当する部分というのはあるんですよ。それを報告しないというのは僕はすごい違和感があって、他方、構造改革実行プログラムは関連するところがなくても7月の末には報告しているんですよ。いや、部長、首をひねっていますけど、じゃ、お答えください。僕はちょっとこれはおかしいなと思うんです。

奈良都市基盤部長

 今御質問にございました構造改革実行プログラムにつきましては、このプログラムを開いていただきますと、41ページのところに区立公園の施設配置、それから管理の検討という項目が盛り込まれてございます。ですから、これについてはこの一連の流れの中で最初からずっとこれは報告をしている。変化がなくても報告をしているというものでございます。一方、区有施設の再配置計画につきましてはその中に都市基盤部所管のものは盛り込まれてございません。そういった意味で最初から御報告していないということでございます。

酒井委員

 区有施設整備計画の中には、まるで都市基盤部、まちづくりに関連するものは入っていないという理解でよろしかったでしょうか。

奈良都市基盤部長

 関連するものということで言えば、区有施設といいますか、区営住宅の部分がございますが、この区有施設の再整備計画の中の期間中には区営住宅、これを何らか整備をするとかいったものはございませんので、そういった意味で入っていないという意味でございます。

酒井委員

 ただ、区営住宅は入っていて、10年間の中ではどうしませんよというのはあっても議論できる対象にはなると思うんですよ。それと、部長がおっしゃっていたのは、今回構造改革実行プログラムで公園の部分というのは入っているんですよ。けど、7月の末に構造改革実行プログラムの報告があった際にはうちの所管は何もなかったのに報告されていたんじゃなかったのかなと思って、それで聞いているんです。ありましたっけ。

安田都市基盤部都市計画課長

 前回の報告で構造改革の中には公園整備のプログラムでしたっけ、プロジェクト、項目がありました。それについて報告してございます。

酒井委員

 すみません、長々やりたくないんです。構造改革実行プログラムの中で公園のところが対象になっているから変わっていないけど報告しているんだということだと思うんですよね。けど、僕は、期が変わって建設委員会のメンバーも新しくなった中で、基本計画と連動する施設をどう配置するかという計画を一度も報告していないというのは違和感があるんですよ。区営住宅も当たっているし、もしくは新しいメンバーの皆さんから施設整備計画の中には現状では、当時だったら素案ぐらいでしょうか、入っていないけれども、こういう議論をしなきゃなんないんじゃないのということもできないわけじゃないですか。そこが区有施設整備計画をどうして報告していないのかというのがちょっと違和感があって、それをお聞きしたいんですけど。

奈良都市基盤部長

 繰り返しになりますが、所管事項という意味ではこの区有施設整備計画の中には盛り込まれていないということでございますので、そういったないものについて御報告するといったことはなかったということでございます。

酒井委員

 ただ、区有施設整備計画の中に区営住宅の部分はあるというふうにもおっしゃられていますし、まちづくりのところは、小幡さん、区有施設整備計画では入っていないんでしたっけ。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 弥生町等のまちづくり住宅が対象となっております。ただし、先ほどの期間というところでは都市基盤部同様対象じゃないというところでございます。(「駅周辺はない……」と呼ぶ者あり)

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 駅周辺では再開発の権利変換の考え方とかということは記載がございますが、そこは企画が所管ということでございまして、まちづくりという点ではございません。

酒井委員

 そう言われると一定そうなのかなというところもあるんですけれども、やっぱり基本計画は最上位計画で、それに連動するところで弥生町のまちづくりであったりだとか区営住宅のところもあるんだったら、一度ぐらい報告いただきたかったなというのが僕の考えです。当初にこれを申し上げればよかったんですけど、以前から理事者の方にはそれはお願い、相談しておったんですけれども、そういう見解ということでしたら結構です。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、中野区都市計画マスタープランの改定についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、中野区都市計画マスタープランの改定について御報告申し上げます。(資料7)

 初めに、大変申し訳ありませんが、別添資料に誤植がございましたのでお知らせ申し上げます。恐れ入りますが、別添資料でございます。2ページの(3)基本的な都市構造、まちの拠点の項目の文末に「育成・整備」と記載してございますが、「育成」と「整備」の間の丸ポチ、小さい点なんですけど、赤色になってございまして、こちらは黒色なんです。大変申し訳ないですけど、訂正いたします。

 同様に同じようなところで、さらに4ページ、活力あふれる持続可能な都市づくりの(3)施策の体系の最初の文章でございます。1)の商業・業務地の間にある丸ポチが赤色になってございまして、こちらも黒色です。大変申し訳ありません、おわびして訂正させていただきます。また、ホームページに掲載する資料は正しい資料に修正いたしますので御了承のほどお願いいたします。大変申し訳ありません。

 それでは、御説明に入ります。表紙にお戻りいただきまして、区は都市計画マスタープランの改定を進めており、本年2月には改定に向けた基本的な考え方や主な構成を御報告してまいりました。このたび素案骨子を取りまとめましたので御報告するものでございます。今後、区民意見交換会や庁内調整等を十分に踏まえ、素案を取りまとめていきます。

 1番、中野区都市計画マスタープランの素案の骨子でございます。主な章立ては資料のとおりでございます。序章、第1章、中野区の現状と都市整備上の課題、第2章、中野区のまちの将来像、第3章、全体構想、第4章、地域別構想、第5章、推進方策で構成されます。こちらの概要につきましては別紙資料を用いて御説明いたします。

 恐れ入りますが、別紙の資料を御参照願います。

 まず1ページ、資料の左側が序章になります。ここでは位置付けと役割、改定の目的についてお示ししてございます。これまでも当委員会で御説明してきておりますが、法的根拠や区の基本構想や都の上位計画との関係、都市づくりの基本的指針など、関連計画や各方針との関係図をお示ししてございます。

 改定の目的でございます。(1)上位計画の改定の反映、(2)取組の成果を踏まえた新たな都市施策の展開、(3)社会経済状況や都市整備課題への対応、(4)個別具体の都市計画の決定等を踏まえた方向付けなどを示すこととし、目標年度をおおむね20年後と想定してございます。

 次に、第1章でございます。ここでは、これまでも当委員会で御説明してございますが、区の概要や区を取り巻く社会情勢の変化、また、基本計画や都の都市計画など上位計画等との整合をお示ししてございます。

 また、4、これまでの都市整備やまちづくりの取組の成果を挙げてございます。土地利用、都市基盤、災害に対する安全性の確保、新たな都市基盤課題への対応、少子高齢化の進展への対応、区民による主体的なまちづくりの推進など、これらの項目で区として具体的に取り組んできたものでございます。

 次に、これらの成果を踏まえつつ、5、都市整備上の課題として重要なもの、新たに現れてきたものをお示ししてございます。すなわち、(1)時代の変化に対応する土地利用と都市基盤の形成、(2)持続可能性向上のための都市活力の強化、(3)災害に対するさらなる安全性の確保、(4)良好な住環境と住宅の確保、(5)中野の個性となる魅力やうるおいの創出、(6)都市活動から発生する環境負荷の軽減でございます。

 次に、ページが変わりまして、第2章、中野区のまちの将来像でございます。都市整備の基本理念として三つ挙げてございます。まず一つ目は、都市の発展を持続させる!、二つ目は自然災害に打ち克つ!、三つ目は豊かな暮らしを育む!でございます。これらはこれまでも御報告した内容でございます。

 これらの基本理念を踏まえつつ、将来都市像を3点に設定してございます。1番目が住み働く場として選ばれ、活力とにぎわいと魅力にあふれるまち、安全に安心して住み続けられるまち、子どもから高齢者、働く人や来訪者など誰もが輝けるまちでございます。

 続きまして、(3)基本的な都市構造でございます。利便性の高い駅前地区への機能集積、区民生活に活力と文化を生み出すインフラとしてまちの拠点は利便性の高い駅前地区へ置いています。また、これらの考え方を踏まえまして中野駅を中心とした広域中心拠点、交通結節点となる各駅を中心に商業・業務や文化活動の集積を図る交流拠点、地元商店街など日常生活を支える核となる生活拠点の三つの拠点の考え方をお示ししてございます。

 これらに加え、まちの軸として、鉄道や幹線道路など骨格交通軸とし、まちの拠点と連携しまして多様な都市活動を展開する軸の育成・整備をお示ししてございます。これらは現在の都市計画マスタープランの考え方を踏襲しているものでございます。

 続きまして、2)まちを守り、うるおいを生み出すグリーンインフラのところでは、大規模な公園やまとまったオープンスペース等、各施設の特性に応じて自然環境が有する多様な機能を活用し、まちの軸と併せ、みどりと防災拠点を相互に結び、防災の環境軸、水とみどりの親水軸、水害対策等の考え方をお示ししてございます。

 次に、ページが変わりまして、第3章、全体構想でございます。都市の骨格づくりの基本方針として、これまで土地利用の視点に加え、新たに道路交通ネットワークの都市基盤整備の視点を明示してございます。これまで区として弱かった都市基盤整備に対応するものでございます。これらは、豊かな都市活動を育む土地利用、安全で利便性の高い都市基盤整備の考え方を示し、それぞれ基本的な考え方、都市のイメージ、施策の体系等を示してございます。これらはすなわち、土地利用と都市整備の基本的方針を他の方針、基本方針と並列的に並べるのではなく、都市の骨格づくりとして独立させ、その他の基本方針と別枠として構成したことが今回の改正の特徴でございます。

 ページが変わりまして、これら都市の骨格づくりを前提とした全体構想の都市づくりの基本方針をお示ししてございます。テーマ別に、活力、防災、住環境、魅力、環境、これらの項目で都市づくりの基本方針を挙げてございますのでお読み取り願います。このうち、まちの魅力を高め、地域への愛着を育てる土地利用の方針では、にぎわいや活力に加え、地域特性を生かした景観づくりなど、景観まちづくりに関する指針もお示ししてございます。現在検討中の景観方針はこれと連動するものでございます。

 次に、6ページから8ページにかけて地域別構想の概要をお示ししてございます。七つの地域区分の設定は、都市整備課題の同質性に着目して7地域とし、中野駅周辺や西武新宿線沿線の駅を核としたまとまりのある地域を一体として捉えて設定してございます。地域区分の境界は町会等のコミュニティの区域を尊重して設定してございます。現在の都市計画マスタープランでも同様の地域割りとしてございます。それぞれ地域ごとに特性、課題、概要をお示ししてございますが、こちらにつきましては、各地域で展開される個別のまちづくり事業やまちづくりの方向性についてもう少し関連部署と丁寧に調整、分析が必要と考えてございます。各まちづくり担当との協議、調整を踏まえてもう少し詳しく盛り込んでまいりたいと考えてございます。

 最後に、推進方策でございます。ここでは、各関係主体による協働の都市づくり、都市基盤整備、まちづくりの推進、地区まちづくり条例を活用した身近な地区を単位とするまちづくりの推進など、都市計画マスタープランに示される都市づくりの方針を積極的に進めるための推進策をお示しして、これとともに経常的な点検や進行管理、見直しの視点などを盛り込むことを考えております。

 概括的になりましたが、以上が説明でございます。

 恐れ入りますが、表紙にお戻り願います。これらの骨子につきまして意見交換会の開催を予定してございます。日時は10月19日午後7時から8時半、南中野区民活動センター、10月21日午後7時から8時半、鷺宮区民活動センター、10月26日午後7時から午後8時半、区役所の7階の会議室でございます。なお、10月26日の意見交換会は住宅マスタープランとも併せて行うこととしております。新型コロナウイルス感染症予防に十分注意し、事前予約制とし、消毒等の感染予防には十分注意して実施する予定でございます。

 最後に、今後の予定でございます。本年度は、1月に素案を取りまとめ、区民意見交換会を行い、案を取りまとめて、その後、パブリック・コメント等を経て、予定は本年度末に策定する予定でしたが、パブリック・コメント等の時期、意見交換会等の時期が少し遅れてございまして、来年年明け6月までには改定したいと考えてございます。なお、前回御報告のところより予定が遅れてしまいましたこと、素案策定に向け、関係部署との調整を踏まえ丁寧に進めることとしたためでございます。おわび申し上げます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

小杉委員

 この間の特別委員会の中でも質疑を若干させていただきましたが、前年度2月に出されたのが改定の考え方と素案の骨子で、今回は素案の骨子ということになっていますが、位置付け的にはどう変わるのかなという、ちょっと言葉だけ見ると変わらないように思えちゃうんですが、位置付けはやっぱり上のものということ、その違いはどこにあるんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 前回の報告は本当に項目出しということで概要を出したものでございます。それらを受けて各地区別の計画については現在調整をしておりますけど、詳細に関連部署と整理してまとめた結果で、内容としては手厚く内容を整理してございます。

小杉委員

 基本構想や基本計画を踏まえてということだと思うんですが、記憶的なものが中心なのでどこがどう違うのかがよく分からないんですが、具体的にここを盛り込んだ、今いろいろ検討しているということですが、新たに盛り込んだ部分とかというのは都市のイメージとかでしょうか。具体的にどこを盛り込んだとかというのは分かりますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 基本的な構成は変わらないんですけども、章立ての中で整理したということと、内容を各まちづくり部署とも整理して言葉を直したりしているところがあります。今回地区別の計画の概要として一個一個の特性、課題、まちづくりの方向性などを出しておりますけども、これらをもっと精緻化していきたいというふうに考えてございます。

小杉委員

 だけど、地区別構想はこの間も当然ありましたけども、もうちょっと細かくしたし、これからも細かくしていきたいということですね。なるほど。決算特別委員会のときも言いましたけど、前年度270万円ぐらいかかったということですが、今回は幾らぐらい概算でかかったんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 大体数百万ぐらいです。契約額はちょっと詳しくは出ませんが。保留します。

委員長

 では、小杉委員、どうしますか。保留で一回止めますか。

小杉委員

 またでいいです。先に進行してください。

市川委員

 御報告ありがとうございました。全体構想を教えていただきたいところが幾つかございます。土地利用のところからなんですが、区民の生活、施策の体系というところでございますね。この市街地の形成、中野区には用途地域もいろいろあって、様々土地利用の考え方があって今後の示し方がここに記されていると。総括質疑の中でまさに安田課長に御質問させていただいたと思うんですけども、コロナによってライフスタイルがどんどん大きく変わってきている。こういった状況の中で、住宅地の中にどんなものを、ただ住んでいただくだけではなくて、どういった機能を持たせていくのか、こういったところも御議論させていただいたところだと思うんですけども、そういった御議論をさせていただいて今後また詳細に詰めていただけるのかなと思うんですが、現在の検討状況をもう一度教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 都市整備上の主な課題としてこれらのことを挙げてございまして、その中で例えば新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた新しい都市生活の在り方、それは具体的にどういうふうなものなのか、そういったものを、例えば複合的な用途の考え方とかに委員が御質問いただいたところもあります。そういったものも考えつつ、課題への対応として各土地利用の課題、都市基盤整備の対応の中に入れていきたいと考えてございます。

市川委員

 ぜひ住んだ方がどんなライフスタイルを過ごすかというのはかなり多岐にわたってくるかと思いますので、こういったもので区がこういった地域ですよということではなくて、住んだ方にどういう形にするのかと選んでいただけるような、複合型というキーワードが出てきましたけども、そういった検討をぜひ進めていただきたいと思います。

 次に、都市基盤の居心地がよく歩いて楽しくなるまちなかづくりということだと思うんですが、これはウオーカブルなまちを目指すということだと思います。中野駅周辺で今様々な開発は進んでいるわけでございますが、都市再生整備計画というのがあるかと思うんですけども、この区域に中野は設定されておられますか。

 これは何で聞いたかというと、公共開発と一緒に民間事業者がオープンスペースだったりそういったものに協力をすれば税制上で優遇するよというたしか立てつけがあったと思うんですが、そういったことは中野駅周辺でも展開をされているのかなとちょっと気になったものですから。たしか丸の内とかでやっているかと思うんですが、そういうのはやっていますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 すみません、答弁保留させていただきます。

市川委員

 答弁保留ということで次に行かせていただきます。中野区は国道が通っていない区でございまして、また中野駅周辺で申し訳ないんですけど、これは今開発が進んでおります。同時に、これも長年言われ続けているんですが、交通インフラ、この脆弱性が大きな課題として長年中野区でもあったと思うんですが、中野通りだけではなくて早稲田通りだったり周辺の道路、こういったものの整備というのは現在の検討状況を改めて教えていただいてよろしいでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 大体50%ぐらいの要するに都市計画道路の整備率は都道に関してはその程度と聞いてございます。

市川委員

 今後2029年に中野駅周辺のまちづくりが一つ今グランドデザインバージョン3に記されている分でいうと完成をすると、そういったところになると、交通量が増えたりとか、例えば歩行する方が多くなったりとかということで、例えば歩道とか車道とか、こういったもののさらなる都市基盤の整備が必要だと思うんですけども、これは今後さらに推進力を強めていくのか、それをもう一度教えていただいてよろしいですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほども申しましたように、都市計画道路ネットワーク、区道も含めて、区内の骨格となる都市基盤整備の中で、やはりそういった道路の整備、ネットワークづくりは非常に大切と考えております。区及び都の都市計画道路のネットワーク性と必要性の中で整備をしていく。その中で委員が言われたような道路の整備の在り方も含めて、駅周辺では居心地がよく、歩きたくなるような、そういった整備、あるいは公共空間のスペースづくり、そういったものも大事だというふうに考えており、それらを位置付けていきたいと思っています。

市川委員

 ありがとうございます。

 では、最後、魅力というところで教えていただきたいんです。これは施策の体系のところで、この後また景観方針が出てくるのでそのときにもお話が出るかと思うんですけども、いろんなまちの魅力を創出していく上で、これまで中野区の都市基盤というのはやはり行政が進めていくものは防災性だったりとか安心安全、こういったものを確保する、担保するという観点で進めてきたと思うんですね。それももちろん重要だと思うんですが、このまちの魅力ということを考えていくんであれば、地域別で様々な構想があるんでしょうけども、単純に道路拡幅、道路を広げれば広げるほど安全性が確保される可能性もあるんですけども、同時にスピードが上がってまちのヒューマンスケールに合っているのかどうか、こういったことが課題として新たに出てくるかと思うんですね。今後そういったところについては新たな都市基盤を整備していく地域についてはどういう検討をされておりますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 まさにこれらのところ、まちの魅力を高め、地域への愛着を育てる都市づくり、こういった視点を持つことでこれらを、例えばこの後景観の方針の御説明がありますけど、そういったものの手法として連動させて、魅力とにぎわいとか活力、あるいは住んでいる人々が愛着を持つような、そういった方向に誘導していく。住宅地の魅力的な空間、施設の充実というところにも出てくるんですけども、それらをどういうふうに誘導していくか、どういうふうに生かしていくか。価値観がたくさんふくそうするところでございますので、やはり地域の人たちがどういうふうに考えていくか、そういった人たちの啓発等も重要に考えておりますので、そういった中でまちづくりを進めていくような機会を与えるような都市計画マスタープランにしたいと考えてございます。

市川委員

 分かりました。じゃ、今後そのように進めていただきたいと思います。

 一方で、これまで都市基盤の整備をした地域も当然あるわけでございます。そういったところについては、まちの景観とかというのをこれから地域の人たちと相談してこういうふうにしていこう、そういう形で、じゃ、こういう形がいいんじゃないか、ああいう形がいいんじゃないかという御議論だったらよく分かるんですが、もうこれは完了した地域については景観とかというのはどういうふうに確保されていくのか、どういうふうに整備をしていくのか教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 まちを組み替えたりまちを新しくつくっていくというのは、現在進めているまちづくり事業や都市計画事業が入るときが一つのチャンスでありますけれども、既に出来上がったまちの中でいかに既存のまちとか住宅を生かしていいまちづくりにしていくか、かぶせていく、そういった手法としては景観まちづくりの手法はあるのかなというふうに思っています。例えばまちの緑を増やしていくというのは既存の都市計画事業じゃなくてもできますし、連動させて調和した街並み、そういったところも既存の中でもできる仕組みとか、そういったものを事例として提供しましてガイドラインの中で見やすくお示ししていきたいというふうに考えております。

市川委員

 ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。

 本当に最後なんですけども、市街地再開発とかそれぞれ面整備をしていく上で、私も再三前から申し上げていたんですけども、面整備をしたところの、今回の決算特別委員会でも立憲の杉山委員からのお話があったと思うんですけども、隣接地をどのようにしていくのかということも考えていかなきゃいけないんだろうなと思うんですね。例えば四丁目西地区もそうですし、中野坂上の地域もそうですし、そういうところまで進めてきた再開発事業の隣地、そういったところの計画性を示していく、それをどういうふうに考えていくのかというのも同時進行で進めていかないと、やはり連続性のあるまちづくりにはなっていかないのかなと思っているんです。まさに四丁目西地区の今置かれている状況というのは、私が住んでいるところですけれども、四丁目東地区、これができたときに横に一緒に地区計画を引かなかったりそういう計画を示さなかったということが今のこういう状況を生んでいるんじゃないかなと私は思っているんです。ですから、そういう再開発事業だったり様々な面整備を進めていく上で、その隣地だったりそれをトータル的に面整備をさらに広げた感覚で見ていくことが必要だと思うんですけども、担当課長はいかが思いますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 都市計画マスタープランでは、やはり周辺地域での公共性とか連動、当然そこだけで開発して終わりじゃなくて周辺地域にどう影響していくか、それの中で面的なものとして土地利用の方針等を定めております。周辺地区、先ほども出ましたように、まちの軸とかまちの拠点というところでいいますと、やはり広がりを持ったその先を考えていくことは重要だと考えております。ですから、例えば再開発事業をやったらその周辺を次にどうするか、あるいは地域が主体となってやる場合もあるかもしれないんですけども、どういうふうに連動させていくか。駅を拠点とした面整備においては、駅中心だけじゃなくて駅の周辺をどういうふうに考えていくかというその先も考えつつ、そういう中で良好なまちづくり、都市整備を進めていけるようなものとして都市計画マスタープランは位置けたと考えております。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 先ほどの市川委員の答弁保留について御説明をいたします。都市再生整備計画でございますけれども、社会資本整備総合交付金を活用するに当たりまして少し仕組みが変わったところもございまして、現在は都市再生整備計画に位置付けるということでございまして、都市再生整備計画を中野駅周辺でも交付金を活用するに当たって位置付けております。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほど小杉委員のどれぐらい都市計画マスタープランにかかったか。令和2年度は583万円で、令和3年度は547万円余でございます。

小杉委員

 分かりました。じゃ、それが1回であればもうちょっと安くなったよということなのかなと理解しました。

 あと、先ほど地域別構想のところでということでいろいろと細かく今検討していると。現状ではこうなっていますよということだと思うんですが、地区計画の手法なんかを用いて何か誘導とか規制とかやっていくということも考えられているんでしょうか、いかがでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 地区計画は区の権限でできる都市計画でありまして、公共施設の整備、道路の整備、面的な整備、先ほども周辺地区への影響も考えながら、公共性も考えながら進めていくものだと思います。区が進めていくものもありますし、地域から提案して地域主導で考えていくこともありますけども、やはり都市計画でありますから、どれだけそれが公共公益性があるのか、周辺地域により良好な影響をもたらすのか、そういった視点も重要だと考える中でそういった地区計画の推進も示していく予定でございます。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。じゃ、私からちょっと章立てについて何点かお伺いしたいと思います。この別紙の1ページのところ、第1章の3のところで「上位計画との整合」というところがあります。一方、序章のところで「位置付けと役割」というところがありまして、これはちょっと重複しているのかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 御指摘ありがとうございます。上位計画との整合という体系の中では序章なんですけども、中野区の現状と都市整備上の課題ということで上位計画の中で示される都市計画、東京都の計画、その中で都市整備上の課題が挙げられておりまして、それらも踏まえて都市整備上の主要な課題を挙げる予定でございます。ですので、重複する部分はあるかもしれないんですけど、一応考え方は分けております。ただ、整理していきたいと考えております。

斉藤委員

 じゃ、また中身ができましたら拝見させていただこうと思います。

 そこの上の2のところで今お話があった中野区を取り巻く社会情勢の変化というところが、同じ第1章の5番のところの主な課題のところと、ざっと見たところでございますが、2のほうは広い全体的な社会情勢の変化であり、5のところで中野区の課題というふうに細かく書かれているのかなと、ちょっとそういう印象でしたけれども、こちらのほうについての考え方もお聞かせください。

安田都市基盤部都市計画課長

 まず広い意味で社会情勢の変化ということを挙げてございます。4のところで、これまでのどういったもの、今の都市計画マスタープランの下でどれだけのものが実行されてきたかという、そういう達成度、それを示しまして、それらを受けて新しい視点もあるし、その延長になる視点もあるということで都市整備上の主な課題というふうに連動して分析して挙げているような組合せでございます。

斉藤委員

 分かりました。ちょっと詳しく出ましたらまた考えてみたいと思います。社会情勢というのは、これは中野区のマスタープランなので全部中野区のことなわけなので、次の2章のところでも「中野区のまちの将来像」と「中野区の」と書いてあるので中野区はなくてもいいのかなというのはちょっと思いました。

 それで、そこの第2章のところの1の(1)(2)(3)なんですけども、エクスクラメーションマークがついているんですけれども、なかなか区の計画でこういうマークを見たことがないんですけれども、何か入れられた思いがあるのでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 区の基本理念として強調したいということで挙げましたけど、これについては表現をよく考えたいと思います。

斉藤委員

 私の感覚だとちょっとなくてもいいのかなというふうに思いました。やはり区としての公的なものなので、強調したいのだったら別のやり方があるかなというふうに思いました。

 それから、3章の都市づくりの基本方針のところで、確認なんですけれども、活力のところの(3)、これは前の都市計画マスタープランにも出ている表現なんですが、商業・業務地の育成とあります。この業務地の業務、商業と業務のこの言葉の定義をお聞かせいただければと思います。これは多分ビジネスとカスタマーとビジネスとビジネスという考え方があると思うんですけど、それに沿った言葉の表現なのかなというふうに思っておりますけれども、いかがでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 都市基盤整備の中で用いる言葉でございますけれども、商業、商店街とか、お店とか、そういったことをまず考えておりまして、業務というと、どちらかというと事務所とか、会社とか、そういったものとの切り分け。

斉藤委員

 じゃ、そういうふうに認識しておきます。要するにビジネスと相手があることが商業で、事業を実際に行っているビジネス・ツー・ビジネスが業務というふうに認識すればよいのかなというふうに思いますが、それでよろしいですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 繰り返しになりますけども、都市基盤整備上の用語として、例えばこれは用途地域の制限にも限定していくんですけども、商店と事務所ビルとか、病院とか、そういった区分けもあるのでこういったものとしています。

斉藤委員

 分かりました。専門用語ということでよく勉強したいと思います。

 それで、今度5ページの「まちの魅力を高め」というところで、実はここで初めて基本的な考え方で「景観」という言葉が出てきます。これはせっかく次の御報告でもありますけれども、景観行政を進められていくということでありますので、前の骨格のところでもぜひ「良好な景観をもって進める」というふうに記載されたらどうかと思いますけれども、いかがでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 一応骨格、基盤整備というところなので、それに彩りを加える魅力面としてかぶせていくということのイメージなんで、その辺は整理していきたいと思いますけれども、一定の考え方を持って記述しているので御理解いただきたいと思います。

斉藤委員

 というのは、やっぱり魅力的な住環境とか、緑あふれるまちとか、ちょっと表現は違うかもしれませんけど、まちの魅力を持った良好な環境とか、そういう言い方というのは景観とどういうふうに、何か使い分けていらっしゃるんでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほども御説明申し上げましたけども、土地利用と都市基盤、これは都市の骨格ということで、まず背骨というか、骨、そういったところの考え方、それをどういうふうに彩りを与えているかということで、それぞれのテーマごとに活力、防災、住環境、魅力、環境という形で一応整理してございますので、そういう計画の中でどういった切り口で持っていくか、その中でまちの魅力を高め、愛着をということで景観的なところを整理してございます。

斉藤委員

 専門的な都市基盤と都市整備ということで章立てられているということで理解はいたしましたけれども、でも、せっかくこれから進められていくので、その言葉はやっぱり一番初めにあってもいいのかなというふうに、そうやって目立つところにあることで区の意気込みとか、見るほうにとってもそういうふうにこれから進められていくのかなと分かったりも、理解したりもできますので、そこはぜひ御検討いただければと思います。

木村委員

 ちょっと確認なんですが、この都市計画マスタープランはおおむね20年後の将来を想定してビジョンを描くということになっておりますが、これは上位計画の基本計画とか東京の都市計画と整合性を図っていくかと思うんですけども、定期的な見直しというのは特に想定というか設定はされているんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 基本的には東京都の計画に合わせて20年でございます。見直しは、やはり社会情勢の大きな変化、また上位計画が明らかに異なる、そういったところで見直す旨を、現在の都市計画マスタープランにも書いてありますけれども、今後もそういったところで変更する可能性はあると思います。

木村委員

 整合性を図って見直しするというのは分かるんですけど、定期的な見直しという設定はされていないということですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 基本的には考えておりません。

木村委員

 この中でも今後のコロナの影響を受けて社会状況が様々変わっていくかと思います。それに合わせて基本計画も東京の都市計画も変わっていくかと思うんですけども、やはり気になっているのは、今、前提となっている人口、様々人口推測も書いてはいると思うんですけども、これはあくまでも多分コロナの前の予測かと思います。そういった意味ではいろいろテレワークとかも進んでいく中で、東京とか都心部が人口が今後増減していくかというか、不明なところがありまして、そういった意味では、人口の予測がちょっと未知数という意味では、仮にですけども、減少していくということがあれば、そういった都市の基盤自体も結構いろんな見直しが必要になってくるかなというふうに思っていますけども、それを影響を受けた場合、仮に人口減少という形で空洞化が起きた場合にこの都市計画マスタープランというのはやはりかなり影響を受けるというふうに思っていますけども、それはまずいかがですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほどの木村委員への説明で説明不足だったことは申し訳ありません。これまでも都市計画マスタープラン、上位計画や社会状況の変化で大体10年ごとに見直してきています。なので、定期的にという意味ではございませんが、大体10年ごとに一旦、20年なんで中間地点で振り返ってみるという中では、そのタイミングで大抵東京都の上位計画も変わっておりますので、それくらいのタイミングで見直していくのかなということになります。また、大きく事情が変われば、当然都市計画の基本となりますので、これは整合しなくてはいけない。明らかに今まで想定していなかったような事態が起きるとか社会経済状況も全く違うことになる、そういったことがあれば当然見直していくということで考えております。

 ただ、この計画は20年後に向けてやっておりますので、例えば区の基本計画みたいに5年とか身近なところで何をするという性質のものではございませんので、マスタープランという性格の中でどういうふうに書き込めるか、どういう変化が生じたらどういうふうに見直したらいいかを検討していきたいと考えております。

木村委員

 ちょっと一つだけ読み取れないところがあったんですけども、そういった都市、人口のほうが空洞化が仮に進んでいった場合の話なんですけども、今後考えられるのは、例えば公園とか公共施設とか、いろんな集約化という意味では、中野区を超えて、隣接区も含めてどういうふうに考えていくかということにもなってくるかと思うんですね。そういった場合は中野区だけの視点ではなくて、周辺区を含めてということにもなってくるかと思うんですけども、そういったのはこういったマスタープランの中にはどういうふうに反映されるのでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 広域的な行政の視点ということで御質問だと思うんですけども、こちらは当然東京都の計画、東京都の区域マスタープランや再開発方針やその基本となる都市づくりのグランドデザインがあります。周辺区を見て中野区の位置付けもゾーニングでされております。その中でどういった生活スタイルを目指していくのか、どういった課題に対応していくのかが書いてございます。それらを整合させて区のマスタープランも改定を進めてございますので、その辺は考慮しながら進めていくと考えております。

吉田委員

 この計画目標年次が20年後の将来を想定してビジョンを描き、計画目標年次を令和22年としますと。この20年後、要するに区切りが20年ということ以外に何か意味があるんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 20年というのは、先ほども御説明しましたけども、東京都の計画、都市計画区域マスタープラン、そういったものが20年としていまして、あとこちらにあるその基になる都市づくりのグランドデザイン、これも20年後に合わせています。それに関わる都市再開発方針や防災街区整備方針、こういったものも上位計画となるのは20年なのでこれらに合わせています。

吉田委員

 いろんな委員からの御指摘でちょっとはっと気づいたんですけれども、この目標年次にどれだけの目標を達成するか、お尻をどういうふうに決めるかということなんですけども、例えばほかのところでも出てきます防災の観点で、簡単に言えば、何年以内に何割の可能性で要するにマグニチュード8.0の震災が起きるとか、こういうことが国のほうで予測を立てて、それへの対策というのを別途災害対策のほうで進めていますよね。この想定される大きな災害、これの災害が発生する頃には、基本的には例えば木密地域の解消とか、あるいは避難場所のうんたらとかそういうことは全部100%達成できていないと区民の命が守れないということになるわけですけども、その災害の今後の見通しとの整合性、調整の中でこの20年後には何%達成するんだというような考え方はあるんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 都市計画マスタープランなので具体的な個別計画ではないんですね。都市計画とか各計画、都市基盤整備に係る計画を定めるときのベースにはなりますけれども、具体的に何%達成とかそういうことではないです。ただし、20年後、あるいは10年後にどういった達成度というのは、これに伴って並行してつくられる各計画、例えば東京都の計画ですと防災都市づくり推進計画というのがございまして、これは何%達成するというのは上位計画で定められておりますので、それらを踏まえて整合を持ちながら進めていくということで考えております。

吉田委員

 要するに整合性を持って進めているということで、どこか文章として書いてあるんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 一番最初のところになりますけども、細かくはここに出ていないけど、上位計画との整合ということで書いてあります。

吉田委員

 一般論としてね。分かりました。

酒井委員

 都市計画マスタープランの改定についての報告で、これまでは令和3年の第1回定例会ですか、そこで一定の考え方が示されてこういうふうな今日の報告に至っているんですが、まず経緯を簡単に教えてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 これまでの予定は確かに令和3年の第1回定例会に改定する予定で一番当初は考えておりましたけど、基本構想・基本計画と合わせてということになりました。そういった点で少し遅れました。

酒井委員

 今までの報告というのはどういうのがありましたか。

安田都市基盤部都市計画課長

 今までの報告は3回ほど行っていますけども、今回が初めて素案骨子ということで出てきましたけど、前回は基本的な考え方で、改定に向けた視点、ちょっと正確には出てこないんですけど、その前に1回分析の結果を出しております。

酒井委員

 すなわち、これまで3回あって、分析の結果も報告されているというのは、前回の計画の一定総括をして、反省点なんかも示されたのかなと思うんですけど、こちらの資料の1ページの「これまでの都市整備やまちづくりの取組」というところには「都市計画マスタープランに基づくまちづくりの主な成果」というふうにずらずらずらとあるんですね。他方、反省点のところをちょっと今後この都市計画マスタープランを練り上げていくところでぜひお聞かせさせていただきたいと思っているんですけれども、その点端的に教えていただいていいですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 確かにこれまでの成果、各まちづくりのところで明らかにしやすいんですけども、課題というところでは、先ほど斉藤委員からありました景観まちづくりというのは特に大きく遅れを取っていると考えております。また、都市の骨格ということです。先ほども都市計画道路の整備率のことのお話がありましたけど、都市の骨格として区内にある都市計画道路の整備や都市施設の整備、これは非常に遅れていたというか、そこの視点が弱かったというのがすごく大きな点だと考えております。

酒井委員

 今、中野区というのはまちづくりは集中的に進んでいるんですけども、過去を見ると、背景が財政状況が厳しかったのかどうか分からないんですけれども、まちづくりというのはほとんど手つかずだったところがあって、そういうところもあるのかなと思うんですけれども、例えばこれは地域別構想というのがあるんですよ。過去の平成21年4月に策定された都市計画マスタープランの地域別構想、これを拝見すると、ちょっと地元のことで恐縮なんですが、中東部地域まちづくり方針、これは東中野のほうなんですけれども、決算の分科会でも意見を申し上げたんですけど、この東中野駅に関しては、駅東口及び駅周辺のユニバーサルデザインによる改善、バリアフリー化を進めと書いているんですけれども、これがまだ進んでいないんですよね。これは平成21年4月に策定されて20年間の中野のまちづくりを示したんですけど、他方、今回の7ページのところの中東部地域の考え方を見ると、駅のバリアフリー化のところは抜けているんですよね。なくなっている。むしろ地元住民からすると後退しているように感じるんですよ。にぎわいの拠点、緑の空間とか、ゆとりある活力とか、言葉を見ると本当にそのとおりだと思いますし、必要だと思いますし、いいことだと思うんですよ。ただ、やっぱり住民としては具体にこの都市計画マスタープランが策定されて、まちづくりがどう目に見えて具体的に動いていくのか、ここが一番気になるところなんですよ。そう考えると、まだ今回はマスタープランの改定についての報告ですから、今後というのは当然この地域別構想というのはより具体になってくると思うんですけれども、その点をお聞きしたいのと、このバリアフリーの考え方がなくなっているところ、この2点ちょっと確認させてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 貴重な御意見ありがとうございます。こういったところは本当に地域の意見も聞きながら整備していくべきことだと思いますので、そういった地元の意見が強ければ当然入れていくことと思います。今後地元と、今回は3回ですけども、その後各地域と7回ほどさせていただく予定ですので、そういった中、あるいは先生方の意見も含めて、先ほど検討不足というのはありましたけども、ちゃんと入れていきたいというふうに考えております。

酒井委員

 最後にします。要するに地域別構想に関しては、それぞれの7地域においてしっかりと住民の皆さんと話し合ってより具体なものにしていきますということだと思うんですけど、気になったのが、地域住民の要望があれば、地域住民の声があれば入れていくと今おっしゃられたんですけど、東口のバリアフリーなんかはもう聞かずとも当然入ってこなきゃなんないですし、ただ、それはもうなかなか短期的な取組が難しいので、やっぱりまちづくり全体で考えると、これは逆に読み取ると、地元からすると、20年間じゃ到底無理なんだというふうにも見えちゃうんですよ。ですから、地元の声があればというよりも、むしろもうさんざん議論してきて皆さんも重々承知されているんですから、そういうのがほかの七つの地域に僕はあっちゃなんないと思うんですよ。地域の様々な思いがあって、声があって、それがここにやっぱり具体に入ってくるようにぜひ今後取り組んでいただきたいと思います。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたしますが、3時ですので休憩にしたいと思います。

 

(午後3時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

 次は6番、中野区景観方針(骨子)についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 説明する前に、大変申し訳ありません、また誤字が見つかってしまいました。景観方針(骨子)についての別紙の資料でございます。こちらの3ページ、第2章、景観づくりガイドラインの1番、景観づくりにおける関係者の責務の①区民等の責務の黒ポチの上から二つ目の区民等の責務で「自ら相違工夫」の「相違」、大変申し訳ないです。訂正したいと思います。

 それでは、中野区景観方針(骨子)について御報告申し上げます。(資料8)

 現在、区は、今後区として景観行政を進めていくための基本的な方針、ガイドラインの策定の検討を進めてございます。まだ検討途中でございますが、このたびその骨子を取りまとめたので御報告するものでございます。こちらは、先ほど御説明いたしました都市計画マスタープランの全体構想でお示しのまちの魅力を高め、地域への愛着を育てる都市づくりの基本方針と整合させながら作成していくものでございます。

 次に、2、中野区景観方針(骨子)の内容でございます。

 「はじめに」において、景観方針の策定の目的、方針の構成、位置付け、役割をお示しし、第1章では景観づくりの基本方針、第2章では各主体の責務、推進方策及び景観づくりのプロセスをお示しする予定でございます。

 恐れ入りますが、別紙資料で御説明をいたします。別紙資料を御参照願います。

 1番、「中野区景観方針とは」でございます。ここでは策定の目的及び景観方針の構成をお示ししてございます。構成といたしましては、第1章では景観づくりの基本方針、第2章では景観づくりのガイドラインとして役割や景観施策、また、具体的に進めるためのプロセスをお示しする予定でございます。中段の計画の位置付けと役割では、都市計画マスタープランと同様、上位計画や関連計画、方針との関係をお示ししてございます。

 第1章、景観づくりの基本方針でございます。区内の景観形成に関する現状や課題をお示ししてございますが、各まちづくりや都市整備により街路や大規模な公園等を生かした都市づくりの景観形成はある程度進められているものの、区内の地形や歴史的資源を生かした景観形成など具体的な景観形成に向けた取組が弱いという課題をお示ししてございます。

 景観は、地域の個性を演出するとともに中野区の魅力を高める重要な要素であり、地域の活性化や環境形成などに資するものであることから重要な施策であると言えます。景観法に基づき制度や事業が整備されており、区としても責任を持って体系的に景観施策を進めていく必要がある旨お示ししてございます。

 景観施策については、区の基本計画の施策47、まちなかの安全性・快適性の向上でもお示しのとおり、周辺と調和の取れた街並みの形成、地域の特性や歴史的資源を生かした景観の形成、将来に向けた新たな都市景観の創出などの施策の必要性についてお示ししてございます。

 資料右側には中野区の環境特性の事例と分類です。三つの切り口で環境特性を整理してございます。写真等はあくまでこれらは参考事例でございます。今後これらを豊富化していくことが必要であると考えてございます。参考例としてお読み取り願います。

 一つ目は自然的要素が特徴の景観特性でございます。例えば坂道など地形の高低差、河川沿いの水辺空間、大規模公園などまとまった緑、特色ある塀や門、生け垣などの住宅の緑や塀などの要素です。工作物などの要素。ちなみに、神田川沿いは都の景観基本軸として指定されてございます。

 二つ目は、歴史・文化的な要素が特徴の景観特性でございます。神社仏閣や歴史的な工作物など、歴史的資産や祭りなど文化遺産は地域の魅力や愛着、誇りをもたらす景観資産と言えます。

 三つ目は、既に存在する個性的な街並みが特徴の景観特性でございます。再開発事業等により創出された新たな景観、あるいは中野区を象徴するようなランドマークとなり得るものなどを生かした景観形成などが見られます。

 良好な景観形成に向けては、区民や地域に愛される資源であり、これら景観資源をより豊富化させて制度に従った景観まちづくりの手法により具体化していく必要がございます。景観資源を抽出する作業は、区民との景観形成に対する関心を高めることや意識醸成にもつながるものと考えます。

 資料の裏面、(3)景観特性と景観要素の分布でございます。こちらは、良好な景観形成に向けた軸や拠点となる視点を示してございます。これらも今後さらに具体的に整理、分析する必要がございますが、参考視点として提示されてございます。例えば幹線道路沿いの鉄道沿線や河川の水辺など線としての連続性、駅前や商店街、大規模公園、神社仏閣等の一定のまとまりのある空間、台地や坂など地形の変化を活用した景観眺望、これらを都市整備に連動され、区内の個々の景観資源と相まって良好な景観形成に向けた要素や基礎となる旨を御説明してございます。

 資料右側、景観づくりの目標でございます。こちらはもう少し検討が必要だと思うんですけども、基本構想が定める「つながる はじまる なかの」を前提に「自分のまちに愛着と誇りを持てる都市景観をみんなの手でつくる」とお示ししてございます。

 次に、3、景観づくりの基本方針でございます。先ほどの三つの景観特性の分類から景観方針をお示ししてございます。すなわち、自然とのかかわりを大切にする、歴史・文化とのかかわりを活かす、暮らしの中のにぎわい・うるおい・個性を育てるという方針でございます。これらそれぞれに展開事例をお示ししてございますが、これらもさらに検討が必要と考えてございます。後ほど御覧ください。

 課題としてはこれらの基本方針をお示ししてございますが、具体的にどのような主体が良好な景観形成に向けた取組を行っていくのかがまだ弱いということを考えてございます。景観法や都市計画法、建築基準法など、様々な良好な景観形成に向けた手法がございます。また、地域独自の景観形成に向けた条例や自主協定など、地域の人たちの手で進めていく景観形成もあります。これら多くの手法がありますが、先進自治体等の参考事例を含めて、今後ガイドラインの中で取組事例や手順等を参考としてお示ししていく予定があると考えてございます。まだこの辺は検討段階でございます。

 景観づくりのガイドライン、第2章でございます。魅力ある都市景観の形成に向けては、区民、事業者、区が良好な景観形成に向け、それぞれ責任を持ち、主体となって具体的に協働して取り組む必要があります。良好な景観形成という共通の視点によって各施策を行っていくということでございます。

 次に、景観づくりの推進施策の体系でございます。景観づくりの推進施策の体系は、住民参加の仕組みづくり、景観法に基づく参加と協働の仕組みづくりです。

 (1)住民参加の仕組みづくり、景観形成事業を推進することなどをお示ししてございます。住民参加の仕組みでは、区が景観づくりに関わる場と仕組みづくりが必要なこと、景観づくりの人材確保や育成、景観形成活動の支援などをお示ししてございます。

 (2)景観に取組む区の体制づくり、区として景観行政団体への移行や景観計画の策定、景観担当組織などの整備をお示ししてございます。

 (3)ですけど、景観形成事業の推進では、景観づくりの啓発事業、区民等の身近な地区での景観づくり指針等の作成支援、区の施策の検討の中で十分これらも検討を踏まえた上で、例えば景観モデル事業、あるいは各まちづくりや公共事業等に連動した景観形成など魅力ある景観や新たな景観創出に向けた重点的な取組などの手法も検討、お示ししていきたいと考えております。

 ガイドラインにおいては、これまでも検討が必要なんですけども、様々な手法の盛り込みが必要と考えてございます。今回お示しできておりませんが、具体的な良好な景観形成に向けた取組手法、例えば地区計画や景観地区、景観協定、建築協定、緑化協定など、地域の自主的なルールの形成、あるいは街並み、景観づくりなど、国や都の補助事業の活用などを先進自治体などの例を含めてどういうふうな手順で進めていくか。あるいは建築や色彩などのデザインガイド、そういった活用の事例なども参考事例としてお示ししていきたいと考えております。今後はこれらをガイドラインの中に盛り込んでいきたいと思います。

 恐れ入りますが、表紙にお戻りいただき、今後の予定でございます。今年度は景観づくりの手法や推進方策をさらに整理し、景観方針の策定を目指していきます。来年度は景観方針を踏まえた景観計画の具体的な検討に入ります。景観行政団体に向けた東京都の具体的な調整も入っていきたいと思います。令和5年度以降に景観行政団体に移行し、事業の推進を図ることとしています。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

市川委員

 ありがとうございました。「愛着ある」という表現がございます。これまでも建設関係の資料以外にも様々「愛着」という表現が使われているわけでございますが、愛着というのは、やはり子どもの頃から見ているものとか、そういったものにも愛着というのは生まれてくるんだろうなと思うんですね。最後のところの具体的な事業の推進というところでございますけども、この中にぜひ検討していただきたいなと思うのが、もちろん学校行政についてはここは所管外だと思うんですけども、子どもたちにまちを巡っていただいて、どんなまちに今住んでいるのかとかということを認識してもらうということがこの愛着につながっていくんではないかなと僕は思うんですね。今調べてみたら全国でもそれぞれ自治体でそういった取組をしているところもございました。こういったものは御認識はございますでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員おっしゃるとおり、愛着というのは、やはりその人が生きてきた人生、経験、五感で感じたことがそういった景観行政の中に表れる、そういう話も専門家の中でありますけれども、やはりそういった中で子どもたちを巻き込んで考えるというのも一つの魅力を探すきっかけにはなるのかなと。親子で進めると、例えばそういったことの経験を話し合えるということも非常に大事なことではないかと考えておりますので、そういった支援策も考えてまいりたいと思います。

市川委員

 ぜひ進めていただきたいと思います。やはり子どもの頃に見ていた、私は中野区に生まれて育ったもんですから、中野通りの桜並木の景色だったり、今伝えるというお話がありましたけど、私の父が普通の人より中野のことに詳しいもんですからいろいろ聞かせていただきました。

 あともう一つ、狭隘道路、これは景観の方針をつくるに当たって課題を解決していくということもあるんだと思うんです。狭隘道路というお話があったと思うんですけども、逆に言えば、地域によってはその狭隘道路というものが街並みを形成してきたという側面もあるんじゃないのかなと思っています。これも先ほどから引き続きで大変恐縮なんですけども、総括質疑でも伺ったんですが、五丁目、これもまちづくりをしていく上で、あそこの繁華街というか、そういった雑多性というんですか、そういうまちの景観というのがいいなと思ってくれて区外からお越しいただいている方たちも多くいると思うんですね。もちろん課題だとは思うんですけど、これを生かすという考え方もやっぱり必要なんじゃないかと思うんですが、担当課長、いかがでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 まちづくりに合わせて景観づくりを進めていく、まちづくりや都市整備、それは非常に重要な視点だと思います。その中でどのような手法を取るかというときに、一つは狭隘道路のセットバックの中で、例えば危険なブロック塀を壊して生け垣にするというやり方もあるし、もうちょっと面整備の中で昔ながらの街区をどういうふうにしていくか、地区計画等様々な手法の中で安全と昔からの雰囲気を生かす、そういうやり方もやっている自治体もありますので、そういったところを参考にしながら安全と昔からの風景を生かす、そういう調和が取れる技術的な手法も専門家を交えて考えるなどの支援はしていきたいと考えております。

市川委員

 今、専門家というお話がございました。景観アドバイザーというお話もございます。これをしっかり地域住民の方が参加して景観というものを考えていただくというスキームの中に、景観アドバイザーとその地域の方たちの架け橋になっていただけるのはやはり中野区の職員の皆さんだと思いますので、担当課長もぜひそこのつなぎ役をしっかりやっていただきたいと思います。これは要望で結構です。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。私も総括質疑でも取り上げ、また分科会でも話をさせていただきましたので、今日はちょっと2点だけ伺います。そのすてきな良好なものが何かということをまず考えて、それを残すかどうか検討したり、また、今ある既存のものを整備したりということが都市基盤として行われると思うんですけど、実はその先それをどのように運営していくか、継続してそれを続けていくかというところが結構肝だったりいたします。それについて今どのように検討が進んでいるかお知らせください。

安田都市基盤部都市計画課長

 良好な景観をつくっていくには、都市整備的な手法や公共事業的な手法もありますけれども、先ほども御説明した景観協定、建築協定、緑化協定など、地域で自主的な協定で守っていく仕組み、例えば緑を増やしていこう、同じ生け垣でやっていこう、そういったものは協定をつくる際にそれらを要するに地域で管理していく仕組みが必要なんですね。協議会みたいなもの。そういったもので地域で自主的に守らせていく。強制力は弱いんですけども、景観法の中、建築基準法の中にもそういった制度があって、地域でみんなで支え合っていくというところでそういった仕組みが重要ですし、景観法に定められた限定的な手法だけじゃなくて様々な工夫をしながら良好な景観をつくっている自治体がたくさんあります。そういったところはどういうふうにそれらを自主的に守っていくのかという中で守らせる地域のコミュニティの仕組みがあるかというふうには考えておりますので、そういったものも参考事例として挙げていきたいなと思っています。

斉藤委員

 それがボランティアだったり、もしくは区のほうで何か委託するような団体だったり、または、中野区では区民活動センター運営委員会が主体となっている地域のコミュニティがあります。何か今こういうところで進めていきたいというようなアイデアは今の時点でおありでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 たくさんの事例があると思うんですけど、まだまだ勉強していきたいし、検討していって参考事例となるものを盛り込んでいきたいと考えております。

斉藤委員

 実際にこの景観ガイドラインを進められていくのにはまだ少し時間がかかると思うんですけれども、その前に様々な地域資源を探していく過程とか、皆さんと今区はこういうガイドライン作っていくんだよというお知らせをしていく過程でその種まきをしていくところで区民の機運を醸成していったりということがあると思いますので、ぜひ区民活動ンター等や町会連合会などでも御紹介いただければいいのかなと思いますけれども、いかがでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 このたび景観骨子をまとめるに当たって、やはり新型コロナウイルスの関係で区民意見を聞くというところが弱い点がありました。今後、非接触型はまだ続くと思うんで、そういう中でホームページで意見を募集するほかに、今後景観計画をまとめていく際には地域ごとのそういった意見も聞きながらまとめていく必要がありますので、その中で丁寧に意見を聞きながら、あるいは地域の資源を整理しながら進めていきたいと考えております。

斉藤委員

 市川委員からもあったように、学校も巻き込んでいったりいろんなことが考えられると思いますので、ぜひ工夫していただければと思います。

 二つ目にお伺いしたいのが、今は区民とのやり取りでしたけれども、区役所の中で、私はちょっと知識がなくて理解ができていないんですけれども、都市基盤部のほうで都市基盤整備として様々なガイドライン策定をしていき、例えば規制の決まりなどをつくっていく。それがまちづくりのほうで実は生かされていかなければいけないんですけれども、そちらのまちづくりのほうとの連携というか話し合い、意見交換のようなものというのは今どういうふうに進められているのでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 当然具体的にまちづくりの場で生かしていきますので連携は取っているんですけども、もうちょっと十分に取っていきたいというところがあります。具体的に進んでいるまちづくりもありますし、今後西武線なんかで新たに入っていく地域もあります。そういったところを課題を共有しながら、都市計画マスタープランでもそうですけども、そういった連動も含めながら進めていきたいと考えております。

小杉委員

 よく分からないので教えてください。今回の景観方針(骨子)については、今の景観資源を守っていこうということでの方針とか、どのように景観づくりをしていくのかという体制とか仕組みづくりということを決めて景観計画案をつくっていこうということだと思うんですが、先ほど建築協定とか、地区計画もそうだと思うんですが、一定現状でもそういう色とか規制とかというのは部分的に地域でやっていると思うんですが、今回の案の後にどういったものを目指していくのかというのが見えないなというか、人それぞれの建物の持ち主、財産権にも関わりますので、地域の中でそういう合意を持ってそういうのをつくっていこうということだと思うんですが、計画自身が単純なイメージでは自治体で色を規制するとかぱっと全部決めてしまうとかというのはあるとは思うんですが、どういうものを目指そうとしているのか、なかなか実感として湧かないんですが、教えていただけますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 景観方針は、区として景観まちづくりに向けた指針や進め方を、議会でもお示ししているとおり、そういった方向を考えております。具体的にどういうふうに進めていくかは、これを基に多分いろんなツールとか資源を使って各まちづくり事業とかで生かしていくようになるかと思うんですね。その前段として、これまで区として、例えば安全性とか利便性に向けた都市基盤整備は非常に強かったんですけども、魅力ある街並みや景観、あるいは環境に配慮した景観とか、そういったものは弱いということがあって、そういうところでやっぱり区として責任主体として景観行政を進めるという点が非常に重要だと思いますので、そこになるためのまず全体、区としての方針を定めておく必要があると。景観の形成に向けた基本的な考え方を取りあえず示していく。この後、具体的に景観行政を進めて事業化するに当たっては景観計画等の策定が必要になります。そちらではもう少し具体化していくということで考えております。

小杉委員

 まちづくりを各地域で進めていく中で景観計画を参考にしながら、区民も参加して景観づくりをよりよいものにしていくということだということで理解ができました。よろしいです。

木村委員

 1点だけ伺います。ざっと見た感じの印象ですけども、中野区内の各エリアの様々なシンボルとか顔とかということは検討されているという感じなんですけども、中野区全体の中野区はこれだという何かシンボルというんですか、顔というんですか、そういったところに関しては記載があまりないというか、はっきりさせていないという感じはするんですけども、そこに関してはどう考えていますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 貴重な御指摘ありがとうございます。やはり各地域というのも一つなんですけども、中野区としてどういった景観かということ、これから中野駅周辺は大きく変わっていって一つのランドマークとなってくると思うんですけども、それ以外にもどういったものがあるかということ、都心部に隣接する中野区において中野区全体として魅力となるものというもの、そういったものも景観の中で考えていきたいと思います。

木村委員

 特に感じたのは、来街者、区にいらっしゃる方の魅力的なまちづくりというところなんですけども、今はコロナの影響があったんですが、やはり観光という視点が少し、観光という文字自体もこの中に入っていないんですけど、本当はこの景観というのは観光というところも魅力的にどう発信するかという意味では大事かと思って、本当は中野区内で観光ガイドラインみたいなコンセプトがちゃんとあれば、それとリンクして景観をつくっていくということになるかと思うんですけども、将来的にというか、コロナも落ち着いてまたインバウンドが始まってという中で、やはり観光としてもこの中でしっかり取り入れていくべきかと思うんですが、いかがですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 御指摘ありがとうございます。観光の視点も大変重要と考えております。景観資源を今区内の資料から整理しているところもあるんですけど、そういった中では区の観光資源なんかも整理しているところでございます。やはり今後来街者にとっても魅力があるという視点では観光も重要な要素だと考えておりますので、その視点もしっかり盛り込んでいきたいと考えております。

木村委員

 最後にします。あわせて今中野駅周辺のまちづくりがいろんなコンセプトが出ておりますが、そこを大きく変えるような方針になるということはないと思うんですね。だから、それをいかに生かしてという意味では、例えばほかで先行しているこういう方針をつくっているところは、例えば景観形成特別地区みたいな形で特出しして検討しているというところもあります。そういった意味では中野区はやはり中野駅周辺というのが大きなランドマークになってくると思うので、そういった特別地区みたいな形で考えていくというか、最初から検討していくということも必要かと思うんですが、いかがですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 関連部署との調整は必要ですけども、やはり重点的に定める地区というのは景観計画を定めるときに一つの要素になっておりますので、そういったことは重要だと考えております。既に中野駅周辺では広場デザインで景観の専門家を交えたガイドラインを作っております。これなんかは見本になると思うんですね。そういったものも取り込んで調和の取れた景観方針を策定していきたいと考えております。

吉田委員

 改めて確認ですけれども、この中野区景観方針、これの前に中野区では景観について何か定めはありましたか。

安田都市基盤部都市計画課長

 これまで具体的な景観行政とか景観施策というのは区として行っておりませんで、東京都の景観計画に従って神田川沿いの景観基本軸にのっとって建築確認の審査等はやっていたと思います。ただ、かつて平成の初めの頃に住民ワークショップで景観の資料を作ったということは若干聞いてございます。

吉田委員

 初めてということでこの景観の方針を定めると、策定するというのは本当にすばらしいことです。諸外国、OECD諸国の中で我が国が最も土地について私権が強くて、公共性の観点から公共自治体が声を上げたり指導する、そういう法的根拠が乏しい国家なんですね。その中では国、都道府県といろいろと取り組んできて、中野区は令和3年になって初めてこういうことに取り組み始めると、何十年遅れだと思いますけれども、とうとうこういうことにきちんと区が取り組むんだということは本当にすばらしいことだと思います。中身はいろいろとこれから議論が出てくるんでしょうけれども、区として区の景観についてきちんと区民に対して考え方を持ちましょうと、そしてその美しい、あるいは大切な景観の維持、あるいはこれからさらに向上することについて区民とともに取り組んでいく、こういうことをやり始めることは本当にすばらしいことだと思います。頑張ってくださいということを申し上げて意見といたします。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、中野駅西口広場の名称決定についての報告を求めます。

井上都市基盤部道路課長

 それでは、中野駅西口広場の名称決定について資料を基に御報告いたします。(資料9)

 令和3年4月22日の当委員会で御報告し、募集しました中野駅西口広場の名称がこのたび決定しました。

 1、広場の名称です。中野駅桃園広場という名称に決定しました。決定理由は、広場が位置する中野三丁目一帯にあった桃園に由来し、歴史的資源を後世へと継承していきたいという思いが込められており、かつ、旧町名でもある桃園が地域に慣れ親しんだ名称であるためです。

 2、広場の所在は裏面の位置図を御覧ください。今回名称決定した広場は中野駅西側南北通路の南側の中野三丁目にございまして、土地区画整理事業として現在事業中でございます。

 恐れ入りますが、表面にお戻りください。3、名称決定の経緯についてです。(1)募集方法は公募、(2)募集期間は令和3年5月20日から6月21日にかけて行いました。(3)応募資格は中野区在住、在勤または在学者です。(4)募集結果は188名から353件の応募がありました。(5)選定方法でございますが、当該広場の近隣町会の会長及び区職員4名により構成した選定委員会において、第一次選定では応募された名称を基に各選定委員が3件を限度に選定いたしました。第二次選定は令和3年8月26日に選定会議を開催し、選定委員で合議し、第一次選定で選ばれた名称の中から選定し、それを基に区で決定をいたしました。

 4、今後の予定ですが、令和3年10月20日頃に区報及び区ホームページにて公表します。

 本報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

斉藤委員

 ありがとうございます。簡単に3点教えてください。これは一応漢字なのでしょうか。あとローマ字表記はありますか。それから、ロゴデザイン、フォントを使ってはあるのでしょうか。もう一つありました。あとどこかに掲示、表示されますでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 こちらの名称につきましては漢字で「中野駅桃園広場」という名称に決定いたしております。ローマ字表記等ではございません。また、広場のロゴマーク、デザイン等については現在のところはございません。それから掲示、表示ですが、今後、例えば中野駅西側南北通路が現在工事中でございますが、この通路の行き先の案内表示として使用する可能性もございますし、そういった形でこの中野駅桃園広場という名称が表示される可能性はございます。現在のところは何も決まってございません。

斉藤委員

 何か飾り文字にするとか、そういうデザイン的なものにするという今計画はないということですか。

井上都市基盤部道路課長

 現在のところそういった計画はございません。

木村委員

 名称については本当に地域の要望というか、地域の名を生かしたすばらしい名前かと思うんですけども、そもそもなんですけども、広場は多分3年ぐらいまだ先の話かと思うんですけども、なぜこの時期に名称を決めなきゃいけなかったのかというのをまず教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 今回このタイミングで公募することに当たってですが、この名称を公募する際に、どのタイミングで公募するかというのは特にこれまで決まりがございませんで、橋ですとか公園ですとか、そういったインフラの場合は工事が終わってから名称を募集して決定するといった形で進めてまいりましたが、今回の西口広場につきましては実施設計に入ってございますので、実施設計に先立ってこの名称を決定し、設計の中でデザイン、色合いですとか、植栽の計画の中に反映できるところがあれば反映していきたいという考えの下、このタイミングで公募したものでございます。

木村委員

 駅前の広場で名前をつけるというのは多分ここのほかにはあまり見当たらないので、もしそういうお考えであれば、今後もそういった中野駅周辺、あと西武線も含めてですけども、駅の広場を造っていくときには実施設計の前に名称を検討していくと、そういったことをしていくということですか。

井上都市基盤部道路課長

 今回の中野駅につきましては現在南口と北口がございまして、このほかに新たな広場、改札口も含めて整備していくという形で、東西南北だけでは表示ができないといったところも含めてこのタイミングで募集したところでございます。今後、西武新宿線沿線のまちづくりの中で広場整備がございますけれども、そういった場合に必要に応じて名称募集を行うことはあろうかと思いますが、東西南北等、あるいは現在ある改札口等の名称で足る場合は募集はしないこともございますので、その辺はケース・バイ・ケースになってくるかと存じます。

木村委員

 ケース・バイ・ケース、今後どうするか分からないということでしょうけども、そういった意味では今回の名称設定という意味ではなぜ今回これだけ、これだけというか、ちょっと特別にというか、事前にというのが、皆さんに納得というか、説明できるような理由がなかなかまだ見えてこないんですけども、例えば地域の要望があったのかとか、実施設計云々といったら多分ほかでも当然考えなきゃいけないことでしょうから、どうして今回こういうふうな3年前の段階で名称をつけなきゃいけなかったのかというのは特に理由というのはないんですか。

井上都市基盤部道路課長

 これまでもこの西口広場という、これは都市計画の名称でございますが、都市計画名称である西口広場につきまして、区民の方や議会等からこの名称について様々な御要望をいただいたという経緯もございまして今回名称を公募することにいたしました。

木村委員

 ちょっと今回そういった事前に名称を決めて、そのイメージに合うような実施設計をやっていくということをもしやっていくのであれば、それで本当に効果があるのであれば、ぜひほかのエリアでも同じようなことはしっかりと検討していったほうがいいかと思うんですけども、いかがですか。

井上都市基盤部道路課長

 広場名称にかかわらず、橋の名称ですとか、あるいは公園名称においてでも今回のこのタイミングを検証しながら今後進めていきたいと考えてございます。

市川委員

 ちょっと斉藤委員と重なるかもしれませんが、ロゴというお話があったと思うんです。私も非常にいいアイデアだなと思うんですね。せっかくここまでやって「桃園」という言葉、「歴史的資源」という表現もこの中にあるんですけども、例えばその広場の中にこの桃園というものは何に由来しているのかとかというようなモニュメントとか、そういうものを置くことは検討されておられませんか。

委員長

 これはどうですか、答えられますか。休憩しますか。

井上都市基盤部道路課長

 休憩を。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後4時02分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時03分)

 

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、中野区公園再整備計画(利用ルールの見直し)の基本的な考え方についての報告を求めます。

林都市基盤部公園緑地課長

 それでは、中野区公園再整備計画(利用ルールの見直し)の基本的な考え方について御報告申し上げます。(資料10)

 昨年の第1回定例会中の常任委員会で御報告いたしました中野区公園再整備計画の策定に向けた考え方(骨子)の五つの基本的な考え方のうち、施設の配置・改修については本年の第1回定例会中の常任委員会で御報告申し上げたところでございます。このたび利用ルールの見直しについて取りまとめましたので報告するものでございます。なお、残り三つの基本的な考え方、維持管理コストの削減、公園運営の視点、安全・安心の確保についても検討を進めているところでございまして、今後御報告申し上げます。

 1、公園再整備計画(利用ルールの見直し)の基本的な考え方についてでございます。

 別紙で御説明申し上げます。恐れ入りますが、別紙を御覧ください。

 1、現行の利用ルールについてでございます。まず条例に基づく行為の制限として、中野区立公園条例第3条において、第1号から第9号まで具体的に禁止している事項を掲げているところでございます。第10号で、他人に迷惑を及ぼす行為をすること、いわゆる迷惑行為を禁止しているところでございます。全公園共通で基本的な迷惑行為を具体化したルールを定めており、例えばボール遊びの禁止がございます。これは、ほかの利用者にボールがぶつかるため、利用者に対する迷惑行為となるほか、塀や窓ガラスを壊すなどの事態につながるため、近隣に対する迷惑行為となるなどの理由からでございます。一方で、犬の連れ込み、ボール遊び、喫煙等の行為を一部認めている公園もございます。認めている理由としましては、一定の規模の空間がある場合、時間や場所を限定できる場合、高い柵やネットに囲まれた施設がある場合、認めているところでございます。下の表は、犬の連れ込みを許可している公園、喫煙を許可している公園、ボール遊びを許可している公園を記載してございます。

 恐れ入ります。右上を御覧ください。2、ルールに関する意識調査についてでございます。調査概要ですが、令和2年1月に公園に関する意識調査を行い、公園の利用ルールについても御意見を伺ったところでございます。

 その下でございますが、ルールの厳しさについて、赤枠で囲っております「ルールが厳しすぎる」「ルールがやや厳しい」という御意見と、青色の枠で囲ってございます「今のルールのままでよい」「もっとルールを厳しくするべき」という意見がほぼ拮抗してございます。

 その下に記載してございます個別のルールにつきましては、公園への犬の連れ込み、公園でのボール遊び、公園での花火使用について、公園ごとに考えるべきという御意見や公園の大きさごとに考えるべきとの御意見が多かったところでございます。

 恐れ入ります。裏面を御覧ください。3としまして、表面で御説明申し上げました、1、現行の利用ルールと、2、利用ルールに関する意識調査の分析についてでございます。分析結果としましては、公園の利用ルールの中には必ず守らなくてはならないことがある一方、時間や空間を分け合い、譲り合って利用することで緩和できるものがあるのではないかと考えております。これまでどおり公園一律に禁止するのではなく、公園ごとの特性を踏まえて個別にルールを検討することで、より快適な公園利用や利用者の利便性の向上につながると考えているところでございます。

 左下を御覧ください。4、利用ルールの見直しの取り組み方針(案)でございます。1点目としまして、ルールの緩和を求める方々とルールの緩和を求めない方々の双方が理解し合えるよう、段階的、試験的なルールの見直しを検討します。2点目としまして、ルールづくりや変更の際には、ワークショップやオープンハウス等の開催を視野に適切なルールの決め方を模索していきます。また、新たなルールの遵守やマナーの向上を呼びかけ、安全で快適な公園の維持に努めてまいります。

 恐れ入ります。右上を御覧ください。5、具体的な取組のイメージでございます。

 (1)再整備を機としたルールの見直しでございます。基本的な考え方1、施設の配置・改修でお示しさせていただきましたとおり、具体的に中規模公園を再整備する際、地域の方や公園利用者と一緒に基本的なルールを再度検討いたします。

 (2)ルールの見直しに向けたテスト運用の実施でございます。

 ①基本的なルールの緩和でございます。スケートボード、ラジコン、ボール遊び、自転車の走行などはどの公園も禁止しているところですが、緩和を要望する声も上げられます。そこで、ア)全公園で試験的に緩和するものとして、保護者立会いの下、子どものゴムボール遊び、子どもの自転車の練習、子どもの一輪車の練習を考えてございます。イ)特定の公園を対象に試験的に緩和するものとして、友達同士でのゴムボールによるキャッチボール、1人でのサッカーのリフティングやバスケットのドリブル練習なども考えてございます。ウ)指定管理者の管理の下、試験的に緩和するものとして、指定管理者の常駐する公園において指定管理者と協議をして緩和できるルールについて検討してまいります。

 ②公園利用の提案制度の創設でございます。公園の立地条件や特性を踏まえ、地域の理解や協力を得ながら新たな公園利用を実現していきたいと考えてございます。こちらはタイムシェア的な考え方で、見守りや管理する人がいる場合、例えばプレーパーク事業やドッグランイベント、ラジコン等をできるよう支援してまいります。団体利用者から相談があった場合、どのようにしたら提案が実現できるのか、制約や条件等を団体利用者と一緒になって考え、支援してまいります。

 恐れ入ります。1枚目の本文にお戻りください。2、今後の予定でございます。本年12月に再整備計画の素案を策定し、令和4年1月に意見募集を行い、3月に再整備計画の策定を予定してございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

小杉委員

 ルールづくりやこれを変更する際に区民が参加できるというのは非常にいいことだと思います。そこで伺うんですけども、一番最後の具体的な取組のイメージのところで中規模公園の工事をするときにルールを見直そうということでありますけれども、これは中野区内で地域を区分して、中規模公園に分けて、小規模公園とセットにして機能を分化させるみたいな話が今までも提案されていると思うんですけど、そういった小規模公園も含めた形でのルールづくりという感じで考えていいんですか。それともあくまでも中規模公園の工事をしたところだけの話なんでしょうか、どうでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちらはあくまでも中規模公園を再整備する際に一緒にルールも考えていきますよと。ただ、もちろん中規模公園に物理的に入らない機能なんかは当然その周辺の小規模公園にそんな機能を持っていくわけですけれども、そうしたら、その持っていった先でその機能によってまたその小規模公園のルールも検討していかなければならないというふうには考えてございます。

木村委員

 ルールづくりということですけども、私も例えば公園での犬の連れ込みとかキャッチボールというのはいろんな形で要望させていただいて、アンケートの結果を見ている感じだと、そこまで両方とも禁止するというような意見はあまりなくて、どっちかといえばしっかりルールをつくればしっかり各公園でやっていただきたいという感じのニュアンスかなというふうに思っております。

 これを進めていく中でちょっと全体像が私も分からないんですけども、例えばいろんな各公園でそれぞれのルールを決めていくということも踏まえた上で、地域ごとのバランスというんですか、例えばキャッチボールがちゃんとできる公園が南部、中部、北部とかいろんなところで固まらないようにというか、そういったところはやはり公園を利用する方はいろんなところに、これができるんであればこの公園に行きたいということがあると思うので、それが近くにあるかどうかというのも結構大事かと思うんですけども、そういった地域バランスというのはどういうふうに考えているんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 基本的考え方のうちの施設の配置・改修でもお示しさせていただいたところなんですけれども、そういう意味で中野区を七つの地域に分けて、その一つの地域の中で例えばボール遊びができる機能とか、そういったものをいろいろ担保していくというようなことを考えております。基本的にはその中で担保されるわけですけれども、例えばそういったハードの施設が整備できないというようなところについては、利用ルールでもって一時的にボール遊びができるような形、そんなことを考えているところでございます。

木村委員

 そこはしっかりと配慮していただければと思います。

 あと1点だけ、公園利用者というんですか、その中でやはり私の住んでいるところの近くの公園でよく見るのは保育園の方、子どもたち、園児ですね。中野区の今の在り方としてやっぱり庭園のない保育園というのはこれからも増えるというか、それが前提になってきていると思うんですけども、そういった意味では公園の利用の区として意見を反映させるという意味ではいろんな保育園の意見をしっかりと反映させていくことも大事かと思っているんですけども、それはいかがですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 今後いろいろルールとか、例えば施設の配置・改修なんかで御意見を伺う際については、もちろんワークショップも考えてございますし、そういった現地でのオープンハウス形式で意見を聞くというようなことも考えています。また、昨年度、新井薬師公園と城山公園で設置した際やった複合遊具のオープンハウスなんかの場合は、そういったことをしますよというようなことを近隣の保育園等に周知したところもございますので、そういったいろいろな皆様の御意見を伺えるような手法というのも実施してまいりたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 まず、前回の報告が令和3年3月12日ですから今年の第1回定例会ですね。そこで再整備計画の策定というのは令和3年12月になっているんですけれども、3か月遅れているんですけれども、これは先ほど御報告してくださいましたっけ。

林都市基盤部公園緑地課長

 申し訳ありません、先ほどの説明では漏れておりました。

酒井委員

 どうして3か月遅れるようになったんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 新型コロナウイルスの影響で課内での検討体制というのがなかなか取れなかったことですとか、あるいはなかなか視察にも行けないとか、そういったことなんかがございましてちょっと3か月程度遅れているというようなところでございます。

酒井委員

 コロナで課内で検討ができないというのがちょっと分かんないんですけれども。

林都市基盤部公園緑地課長

 やはり打合せの日に当該職員が急にその家族とかそういったところで濃厚接触者となったりとかいろいろございまして、なかなか検討が予定どおり進まなかったというようなところでございます。

酒井委員

 それを聞くと仕方がないのかなと思うんですけど、予定が変われば、やっぱりこういうふうになっています、こうこうこういう理由でと言っていただいたほうがいいのかなというふうに思います。

 今回は利用ルールの見直しの基本的な考え方についてというので御報告があって、今後はこの維持管理コストの削減、公園運営の視点、安全・安心の確保、すなわち、五つの基本的な考え方のうち、この三つを報告しますとあるんですよね。これまで利用ルールの見直しは今回あって、その前の施設の適正な配置・改修について一つずつ報告があるんですけれども、残り三つ基本的な考え方が残っておって、これはどういうふうに示されますか。何を申し上げたいかというと、今後の予定を見ると、第4回定例会でもう再整備計画の素案を示されるんですよ。じゃ、こちらのほうに予定が遅れているのと併せてちょっと間に合うのかなというのも気になるところなんですけど、その点どのようにお考えですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 申し訳ございません、12月の再整備計画の素案で残り三つも含めた形でお示ししたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 ただ、維持管理コストの削減や運営の視点、それから安全・安心も非常に大切な視点で、今、並行で進めておって、その再整備計画の素案の中でしっかり示せる、そういうふうな理解でよろしいですか。一応念のため確認します。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

酒井委員

 先ほど木村委員からもありましたけど、犬の連れ込みを許可する公園であったりだとか、ボール遊びだとか、公園への期待感というのはやっぱり年々高まっているところもあると思うんですよ。他方、様々な方がいらっしゃって、ある種非常に何かを認めると厳しい声が上がっちゃって、皆さんも仕方がなく看板を様々つけなきゃなんないかなだとかいろいろあると思うんです。けど、公園というのはもちろん公の公開スペースであって、いろんな人がいろんな立場で楽しむのは分かるんですけど、僕なんかは田舎の生まれなんで、子どもがキャッチボールできないだとか、子どもが走り回れないだとか、近隣からうるさいという声があるのかもしれないですけれども、やっぱり公のオープンスペースだから、みんなに対していい顔しなきゃなんないんだったらなかなか何もできないところがあると思いますので、子育て先進区というのも訴えておりますから、まずどこに重きを置いて全体の調整というのは僕はあると思いますので、そこをやっぱりしっかりと再整備計画の素案で示していただきたいと思います。それに関してはいかがですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 基本的に都市公園というのは子どもから大人まで皆さんが利用できるというような公園だと思います。ただ、一応基本的考え方1でお示ししたとおり、いろいろ公園ごとの機能というのも出てきますので、そういった機能の中でそういった対象というのも、例えば子どもが多く使う公園とかそういったところも出てくるのかなと思うんですけれども、基本的に利用者の方、近隣の方、そういった方々が譲り合って利用できるような運営を行ってまいりたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 それだとなかなか今の考え方から進んでいけないんじゃないのかなというふうにもちょっと思うところがあります。どこに重きを置くか。それは公園によってだとか時間帯によってだとか様々変わるかもわかんないんですけど、そこは工夫していただきたいと思います。

 それで、今、中野区には大小多くの公園があって、例えば公園のそれぞれの管理委託内容が40本ぐらいあったんでしたか、それを集約化すると経費も削減できるかもしれませんし、一括で管理をすることによって迅速、柔軟な対応もできたりするのかな。そういうふうな考え方というのも今後再整備計画の中でも示されるんですか。現在どのようにお考えか確認させてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 そういった一つの民間活力の導入というようなことについても今後の柱の中で検討してまいりたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 せっかく七つにブロック分けするんですから、拠点公園というのを造ってその七つのところを柔軟に運営できるようなこともぜひ考えていただきたいと思います。

渡辺委員

 この公園再整備計画の基本的な考え方で、報告の内容を聞いている限りまず確認したいのが、きちんとしたルールを定めて、今まで厳しいという公園ルールというものを緩和させていこうというような、そういった方向で進んでいるというまず理解でよろしいんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

渡辺委員

 そのルールをこれからつくっていきます。そのためのアンケート等をして、こういったものも踏まえて検討していくということなんですが、裏面の右下の公園利用の提案制度の創設というところでちょっと確認したいのが、団体利用者の新たな公園利用の提案というところなんですが、この団体利用者というのはどういう理解をすればいいのか、もうちょっと分かりやすく説明してもらっていいですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 例えば犬の愛好家たちが集まったグループなんかがちょっとドッグラン事業をやってみたいんだというようなことで御相談いただくというようなことで、そういった団体を団体利用者というような形でこちらでは表記させていただいているところでございます。

渡辺委員

 その団体は具体的に名前を登録したりとか公園緑地課に申請をしたりとか、団体をまず作るというところからやる手続というのはどうするんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 手続等詳細についてはこれからまた制度設計していかなければいけないと思っているんですけれども、そういったいわゆる団体、グループというか、そういったものを想定しているところでございます。

渡辺委員

 それは町会とかは関係なく、あくまでも愛好家とか、同じ趣味を持った人とか、ラジコンを好きな人たちがとか、そういうので、町会とはまた別の団体という認識でいいんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 当然この団体には町会等、そういったもともとというか、今現在も団体とまさに呼ばれる、そういったものも含まれます。

渡辺委員

 分かりました。じゃ、例えば先ほど事例に挙げた犬の愛好家の人たちがドッグランをちょっとイベントとしてやりたい、それは日にちを決めて公園を貸し切るというか、そういうようなことを区に申請をして許可をもらって、じゃ、その日にやりましょうというふうなイベントとしてはオーケーなのか。例えばそれを週に1回とか月に1回とか定期的にそういうのをやっていくとか、どういうふうな、要は占有をしてしまうということでほかの人たちが遊べなくなってしまうとか利用できなくなるとか、やっぱり新たなルールをつくるといろんなことが想定されるわけなんですけど、その辺のすみ分けというのはどういうふうに考えていらっしゃるのかなというのがちょっと知りたかったんで、それをもう少し決まっているというか、考えているところがあれば教えてもらっていいですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 もちろん単発のイベントというようなことも想定できますし、あるいはどこの公園を使うか、その公園のまさに利用状況、そういったものを考えながら、例えば月何回とか、あるいは毎週土曜日の何時から何時とか、そういった利用の仕方というのは団体と相談しながらいろいろ決めていきたいというふうに考えてございます。

渡辺委員

 私も犬を飼っていますし、公園で今まで入れなかったところが、そこがちょっと近所の人たちはいっぱい犬の散歩をしている人たちもいるわけですから、声かけてちょっと公園でみんなで集まって犬を走らせようとか、声をかけて集まってみんなで登録をして、週に1回とか月に1回とかこういう日にやりましょうとかやっちゃっていいんですかという話、それを考えると、時間を取ってしまう。ほかの人たちが一緒に遊べる、それは全然いいんですけれども、そういうふうなことで果たして同じようにラジコンの愛好家の人たちがとか、例えば今まで広場を使えなかったんだけれども、使えるようになるということで結構、場所によってかもしれないですけれども、何でもかんでもそういうのをオーケー、オーケーとしていくということが果たして大丈夫なのかなというちょっと心配があるわけなんですよね。1回そういうコミュニティができたら定期的にやろうよという話にもなってくる可能性もあるわけなので、じゃ、みんなで子どもたちがキャッチボールができるようになる時間帯をここで借りてやろうよとかという話とかになったりとか、その辺のルールのすみ分けというのが緩和することによっていろんな、場所は一つしかない中で切り分けというか、大丈夫なのかなということをちょっと思ったのでこの質問をしたんですよ。

 今後の再整備計画の中でそういったルールというものを示していくというふうな答弁になるとは思うんですけれども、いろんな想定をしていきながら、やっぱりトラブルのないように、うまく丸く収まるような、何かあった場合でも対処できるような、そういったルールづくりをしていってもらいたいなと思っているんですが、その辺を最後1個聞かせてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 先ほどの公園利用の提案制度なんですけれども、そちらについて、公園の立地条件ですとか特性なんかを踏まえて、いろいろ課題なんかも利用団体の方と一緒に話し合いながら、どう解決できるか、どう実現できるかというのを検討していくというようなことでございます。

渡辺委員

 あともう1個追加で、そういった場合、町会との関連性、関係性というものもやっぱり考えていかなきゃいけないかなと思うんですけど、その点どう考えていますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちらにも記載してございますとおり、地域の理解や協力を得ながらということで当然町会の理解も必要かというふうに考えてございます。

渡辺委員

 やっぱり地元の方々の御意見、御要望は重要だと思いますので、あらゆることでもそうですけれども、いろんなことが起きた場合、地域のほうでもいろいろもめごとというか、そういうのは町会のほうにも来るわけですし、本当に区としてもその辺情報共有していきながら適切なルールづくり、地域ごとでつくっていく、そうしたほうが私はいいと思っていますので、その辺気を使いながらよろしくお願いいたします。要望です。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時31分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時31分)

 

 本日の審議はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次回の委員会は、明日10月7日(木曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。

 委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の日程を終了いたします。

 以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後4時31分)