令和3年10月11日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第3回定例会)

中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和3年10月11日〕

 

中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和3年10月11日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時42分

 

○出席委員(14名)

 久保 りか委員長

 市川 しんたろう副委員長

 河合 りな委員

 斉藤 ゆり委員

 羽鳥 だいすけ委員

 吉田 康一郎委員

 内川 和久委員

 高橋 かずちか委員

 白井 ひでふみ委員

 いながき じゅん子委員

 山本 たかし委員

 南 かつひこ委員

 むとう 有子委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 横山 克人

 企画部長 高橋 昭彦

 構造改革担当部長、企画部構造改革担当課長事務取扱 石井 大輔

 総務部長 海老沢 憲一

 区民部長 鳥井 文哉

 環境部長 朝井 めぐみ

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部交通政策課長 村田 賢佑

 まちづくり推進部長 豊川 士朗

 中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部野方以西担当課長 工藤 虎之介

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江 淳一

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 石橋 一彦

 

○事務局職員

 書記 髙橋 万里

 書記 若見 元彦

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について

 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について

 中野駅周辺各地区の整備について

 都市観光・地域振興の推進について

 脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて

 西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 鉄道上部空間の活用・整備について

 高齢化社会における移動の安全・円滑化について

所管事項の報告

 1 西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業により創出される鉄道上部空間の活用・整備について(まちづくり計画課)

 2 西武新宿線沿線まちづくり整備方針(野方駅周辺地区編)(案)の策定について(野方以西担当)

 3 中野駅新北口駅前エリアの再整備について(中野駅新北口駅前エリア担当)

 4 囲町西地区のまちづくりについて(中野駅周辺地区担当)

 5 その他

(1)令和3年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会について(まちづくり計画課)

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 報道関係者の方から、当委員会の様子を録音したい旨の許可願いがありましたので、ご相談のため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時03分)

 

 傍聴者から録音の許可を求める申出について、これを許可するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 報道機関の方に申し上げます。許可の申出の際にお示しをいただきました目的以外に使用をしないこと、また休憩中の録音は認められておりませんので、休憩になりましたら録音は止めていただきますよう、お願いいたします。

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、高齢化社会における移動の安全・円滑化についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業により創出される鉄道上部空間の活用・整備についての報告を求めます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業により創出される鉄道上部空間の活用・整備についてを報告いたします。(資料2)

 本報告につきましては、東京都が施行する当該連続立体交差事業の当初事業認可期間が平成25年4月から本年3月であったのに、これまで一度も鉄道上部空間の活用・整備に係る委員会報告が行われていないことについて本委員会正副委員長から指摘を受けるとともに、本委員会の運営の必要から、現段階で可能な範囲の報告を行うよう要請されたことを受けて行うものです。

 それでは、当該連続立体交差事業により創出される鉄道上部空間の活用・整備に関する今後の検討の進め方等について報告いたします。資料を御覧ください。

 まず、1、検討対象範囲についてですが、当該連続立体交差事業区間の総延長約2.4キロが対象となります。

 次に、2、公共の用に供する施設の設置についてですが、こちらは新たに創出される鉄道上部空間の公共利用について示したものです。「都市における道路と鉄道との連続立体交差化に関する要綱」及び同細目要綱では、構造形式が高架形式の場合、高架下貸付可能区域のうち15%は、地方公共団体の公租公課相当分として公共の用に供する施設の設置、いわゆる公共利用のできる旨が定められております。西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業の構造形式は地下形式ですが、地下形式の場合の公共利用に関する要綱等の定めがないため、他の自治体の事例等を鑑みて、同要綱及び同細目要綱の高架形式に準じて、約15%の公共利用を基本として鉄道上部空間の活用整備を検討してまいります。

 なお、高架下貸付可能区域の説明を参考に付しておりますので、後に御覧ください。

 次に、3、まちづくりに関する行政計画における鉄道上部空間活用に関する記載内容について、添付の別紙を御覧ください。

 2009年改訂の中野区都市計画マスタープランや西武新宿線沿線まちづくりに関する各種計画等では、鉄道上部空間の利活用について表に記載のとおり示されております。

 裏面を御覧ください。

 検討の進め方についての(1)基本的な考え方についてですが、鉄道上部空間の一部は、前記3の別紙で示すとおり、地域の特性を生かしたまちづくりに寄与する活用を求められておりますが、当該土地は鉄道事業用地であることから、今後、東京都や鉄道事業者などの関係者と調整を図りながら、当該鉄道上部空間の活用整備に関する検討を進めてまいります。

 次に、(2)今後のスケジュールでございますが、令和3年度から4年度にかけて、西武鉄道株式会社及び東京都と、今後の検討の進め方や会議体の設置に向けた調整確認を行ってまいります。そして、令和4年度から7年度には、設置した会議体より鉄道上部空間活用の方向性を整理して確認し、区民等との意見交換会などを行い、区民等の意見を反映し、踏まえながら、鉄道上部空間活用方針、鉄道上部空間活用計画を策定してまいります。

 最後に、5、参考事例についてですが、都市部で行われた記載の先行事例等を参考に、今後検討を進めてまいります。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

高橋委員

 報告ありがとうございました。1ページ目の、15%の範囲内でという話があるんです。この、いわゆる施設が設置できるということで、いわゆる権原みたいなものは関係ないんですか。いわゆるその15%ゾーンのエリアを区として供用できるということだと思うんですけれども、いわゆる権利関係は、別に権利をもらうわけじゃないので、それのパーセンテージの施設供用の利用権があるような、そんなイメージなんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらの資料のほうに付しました高架下貸付可能区域と、この区域が対象となりまして、このうちの15%相当を、貸付けを受けられるという規定でございますので、特にそれに対しての権原の、土地の所有権等の取得というものではございません。

高橋委員

 権利を取得するというよりも、借りて使えるということだと思うんですけれども、そうしたときに、東京都と西武鉄道と協議をしていくわけですよね。そのときに、普通は、土地を持っていれば、15%の権原を持っていれば、それなりの主張なり、権利として主張できるじゃないですか。そうじゃなくて、15%分の利用ができるというなったときの、西武鉄道と東京都とか、その辺の関係機関との協議のときの区の発言権とか、その辺の影響力というのはどう考えればいいですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず、権原という視点でございますが、例えば都市施設の中で、オーソドックスなもので言うとまず道路、それから公園というものがございますが、道路等についても、無償貸付けというのについても権原の取得というところに値しますので、そういった中では、一定の権原の取得の効果というのはこの貸付けの中にはあるというところでは認識しているところでございます。また、東京都、西武鉄道との話でございますけれども、15%相当のこの貸付けの利用についてはこの要綱等で定められておりますので、一定当然これに基づく請求・要求ができるということ、また、東京都と中野区で15%というところですので、こちらについては東京都と連携しながら、適正に公共利用の協議を進めていきたいということで考えております。

高橋委員

 すると、鉄道事業用地ということになったときに、区がいろいろ施策展開をする場合の用途規制というのはどういうふうに考えればいいんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 用途の規制につきましては、現行は鉄道敷で、現行のその区域の属する用途に従うというところでございまして、また、建築物等に関してであれば、当然それに必要な道路等がいかに接しているかということで、それぞれの街区環境にも応じて制限がかかるというところがございますので、一概にこういう規制がというところでは、この2.4キロの範囲では特定はできないところでございます。

高橋委員

 じゃ、建築の用途容積の規制の中にいて、そこで収まっていくということでいいと思うんですけれども、協議をしていくときに、その事務局的な機能というのはどこが担うようになるんですかね。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 やはりこれ、15%を基本とした公租公課分の利用について、それが今後の公共利用の原資に基本になってくると思いますので、それに関する調整についてはまちづくり計画課のほうが中心になって関係部署と調整を図っていくという流れになっていくと思います。

 また、一方で、エリアによっては、今、まちづくり事業課で進めています具体の、例えば再開発を検討している区域に隣接する部分もしくはその区域に入る部分、そういったところについては事業の中で、この鉄道用の事業資産の運営についてを検討することになるということになりますので、まちづくり事業課とまちづくり計画課で連携しながら取り組むという形になると思っております。

高橋委員

 2.4キロという長い距離の中で非常にポテンシャルのあるゾーンになると思うので、その駅の、今おっしゃったまちづくりの関係しているところであったり、まちづくりのエリアと次のまちづくりのエリアの間の部分とか、その辺はぜひ区の施策に一貫性があって、きちんと地域に貢献できるような、あるいは防災上の機能が果たせるような、そういう形でぜひ取り組んでいただきたいと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 要綱に基づく公共利用のほか、鉄道事業者にまちづくりと連携した事業資産の運用を求めるとか、また、鉄道事業者として地域貢献を行っていただくよう働きかけるとか、そういったところを併せて協議の中で行っていきたいと考えております。

高橋委員

 最後にします。ちょっと、1ページ目の、いわゆる高架下貸付可能区域のところに河川ってあるんですけれども、この河川というのはどんなイメージを持っておけばいいんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 通常、河川につきましては、河川とそれに附属する護岸、また管理用通路というのがございますので、そこら辺の連携の話かなということで考えております。

高橋委員

 その連携をして、その河川と河川の護岸を、例えば区がどういう形で何か利用するという、いわゆる浸水ゾーンというようなイメージということなんですか。それとも、防災的な、橋梁的な話になるんですか。まあ、これは今後のことなんでしょうけれども、ちょっとイメージが僕は分からなかったので聞いているんですけれども。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちら、高架下と重複する、もしくは隣接する区域において、通常の河川管理におきまして、河川の護岸、これが、目に見える部分以外に地下の基礎のフーチング部分も入っていて、それを存在の範囲内、横の部分に、さらには管理用の通路というので全体の河川施設を構築しているというところがございますので、今回その河川との関連で利用が必要なときは、そちらのほうの視点でも調整が必要になるというところでございます。

吉田委員

 ありがとうございます。こういう報告をいただくに当たって、僕は地図が欲しいなと思うんですよね。この2.4キロのどこからどこまでなのか、幅とかが分かっているのか、周りはどういう利用状況なのか、あるいは周りのネットワークですね、近く河川が通っているとか、道路がこういう形状でつながっているとか、ちょっとそういうものもぱっと見ながらこういう報告を受けたいなと思いますので、今後はできれば地図をきちんとつけてほしいなと。これは一つ要望です。

 質問に入りますけれども、この別紙でいろいろ、こういうことを検討するというか、前提とするのかな、検討をするのかな──ということになっておりますが、これはどれぐらい踏まえられるのかというか、この従来の別紙にあるような様々な記載内容にほぼ準じて協議検討は進められるんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず、地図等につきましては、今回は正副委員長との打合せの中で要請を受けて、その後に東京都、あと西武鉄道というところとの関係部署との調整が必要になっていた関係で、図面のところまでは時間が取れなかったというところでございます。今後は委員会の中で分かりやすいように、図はうまく活用しながら報告に当たりたいということで考えております。

 それから、2点目でございますが、こちらの情報活用に関するこの記載内容でございますが、それぞれこちらのまちづくり関連計画、また都市マスタープランにおきましても、やはりこれに当たっては区民意見等を参考に定めているというようなものもございますので、こちらのほうを踏まえながら、今後、具体的に鉄道事業者や東京都等、関連部署といろいろ検討等を進めたいということで考えております。ただ、こちらのときには、鉄道事業用の土地として様々制約を受けるという前提がなかなかない中で意見交換等も行われた経緯がございますので、なかなかここで書かれたとおりに進められる、実現するということは限らないという状況はございます。

吉田委員

 今後の協議の内容、関心を持って見ていきますけれども、2.4キロの中の鉄道の──これからの協議を注視していきますけれども、総延長2.4キロのこの連続した土地ということで、この特性を生かすのは当然ネットワーク的な利用だと思うんですね。個別に、ばらばらに、細切りにしていくような土地利用ではなくて、そもそも中野区は公共用の用地が少ない。道が狭かったり、きちんとネットワークが整備されていない。あるいは河川についても、あるいは公園についても、シャビーであるという状況、貧弱であるということですから、そういう、この土地の形状を最大限に生かした、ネットワークが強化されるような方向で検討を進めていただくことを要望いたします。

南委員

 今回、鉄道の上部空間の活用・整備についてということで、正副委員長からの要請で報告がなされたということなんですが、これ、本来でしたらば、これまでずっと、この上部活用については報告がなされてこなければならなかったと思うんですけれども、本来でしたらこの西武新宿線の中井~野方駅間の連続立体交差事業については令和2年度完成という形で進められてきておりましたが、結局6年延伸ということに、昨年、建設委員会と交通対策調査特別委員会のほうでも報告があったと思うんですけれども、本来でしたらば令和2年度までに完成をしていたはずなんですが、その間、本来、もう少しこの上部空間の活用については、もう少し早めに東京都なり西武鉄道と調整をしなくてはならなかったんではないかなと思うんですけれども、その辺はどういう状況であったのか。また、なかなか報告ができなかったというのはどういう理由によるものなのか、ちょっと教えていただけますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 当初、事業認可期間としても本年の3月までというのが定められておりましたので、正副委員長からもそこら辺は、本来もっと早く報告するべきだったというような御指摘をいただき、それについてはやはり我々としても、これまでの取組についてやはり見直して、必要な反省をして生かしていきたいということで考えております。

 こうなった原因でございますけれども、一定推察の部分はございますが、やはり当初、事業認可区間を受けて想定していた事業が、なかなかその期間内に終わる見込みが立たず、そちらのほうの調整等にかなり東京都や西武鉄道も時間を要していたというところがございますので、それの先の、この上部空間の活用というところで、お互い時間を取って必要なスケジュールを立てて協議に取り組むという環境が生まれなかったというのが実態のところではないかということで推察しているところでございます。

南委員

 なかなかそういう環境が整っていなかったということなんですが、じゃ、今後、今日このように御報告されたわけですけれども、今後の取組ということでスケジュールも出され──まあ、大まかなスケジュールですけど出されていらっしゃるんですが、今後、では、東京都なり西武鉄道と、具体的にこの鉄道上部空間の活用・整備について話合いをしっかりと進めていくことができる状況はもう整っていると考えてよろしいですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今委員おっしゃっていただいたお話について、今年度、東京都、あと西武鉄道と、こういった鉄道上部空間の活用に関する検討の方向性、また、それを今後進めるためのこの会議体の設置等について意見交換を行ったところでございます。その中では、将来的に向けて実施が必要ということでは3者ともに共通しているということで認識をしておりますので、このスケジュールに沿って進めていきたいということで考えております。

むとう委員

 2ページのところで、今後のスケジュール(予定)ということで今年度のことが書かれているんですけれども、もう既に今年度の予定の部分は、もうこれは進行しているというふうに思っていいんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

むとう委員

 ということは、ある程度は中野区としても今後の方向性なりをもう見極めてきているという状況なんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 現段階といたしましては、中野区としてはこう進めていきたい、こういう体制で進めていきたい、また、こういう時期にこういう議題で進めていきたいというのを考えているところでございますが、現段階、まだそれの最終的な合意には至っておりませんので、会議体の設置に向けた調整確認というのが現在継続中という段階でございます。

むとう委員

 そうすると、進め方の手順を今しっかり検討中というか、という段階なので、中身については、区としてはこの別紙で書かれている2009年からのこういった方針は変わっておらず、こういった方針──これを読むと、みどりのネットワーク形成であるとか、気軽に散策できるネットワークとか、避難道路みたいなことなので、建物を造るというよりも、歩行や自転車の通行の道路とか遊歩道みたいなものなのかなって、この文言からは読み取るんですけれども、でも、その中に「新たな交流・ビジネスの場」なんていう言葉も2009年の都市計画マスタープランの中には書かれているので、何か、建物を造るということも考えているんですか。それとも空間なんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず、委員にいただいた、こちらの区のほうのそれぞれの行政計画に書いてあるところでございますけれども、多少繰り返しになりますが、こちらについてはまだ鉄道事業者と具体的にその対象用地についての制限なり、鉄道会社としてのこの事業資産の活用についてというのを踏まえない中で、一つのこの空間活用というところでのものになっておりますので、今後、今、西武鉄道、また東京都と設置する中では、まずは鉄道施設として継続して単独で使う必要があるエリア、それ以外に鉄道施設に十分配慮しながら供用で使えるエリア、それから他の公共利用が主体的に使えるエリア、そういったエリアを分けて確認しながら、こちらに示すような土地利用が可能かどうか、次のステップで考えていくという流れになっていくと考えております。

むとう委員

 その地上部分については、上部の空間については様々なことがまだ決まっていないということで、高架下のことについてはいろいろ実例もあって決まっていることがあるようなんですけれども、高架下で、いいか悪いかは分かりません、これは賛否両論あると思うので、そこは置いておいて、保育園があったりとか、高齢者の福祉施設が高架下にあったりみたいなところも見ているんですけれども、そういうことも、これ、地上部分では考えられるということなんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらにつきましては西武鉄道の事業用地でございますので、西武鉄道と連携しながら、区等が使う公共利用分以外の部分、そこがどう活用されるかというところが、まちづくり計画とか地域に貢献するような利用など、そういった併せた協議を行いながら特定していくという流れになってまいります。

むとう委員

 これから進めていくということで、今の段階では今日の説明のようなところまでしかできないということですけれども、次年度から具体的になっていくのかと思いますけれども、このスケジュールどおりにいけば、相手のあることで分かりませんけれども、きちんと、ここに書いてある区民からの意見を聞いて調整するというところは、しっかりと、区だけが先走ることのないように、近隣住民の方の御意見をきちんと伺った上で進めていっていただきたいということを要望しておきます。

 以上です。

羽鳥委員

 今、他の委員の、今後のスケジュールについてのやり取りなんかを聞いていますと、今年度のところでは、西武鉄道と東京都と今後の検討の進め方や会議体の設置に向けた調整や確認を行っているというふうなことで、将来的にそういう会議体を設置する必要があるねという確認をしたというふうなぐらいしかちょっと分からなかったんですけれども、現状で今年度やっていることというのはどういった中身を話し合っているのか、ちょっともう一度詳しくお答えください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 先ほどお話ししたように、こちらの今現状の課題といたしましては、やはり地域の区民の方から意見を伺うにしても、できること、できないこと、それが鉄道事業用地ですのでそれが大きくあるんですけれども、それがなかなかまだお互い共有されていないというところございますので、なかなか区民の方から意見を寄せられても、それに対して行政として考えをお伝えすることができないという状況でございます。したがいまして、令和3年度、今年度につきましてはそこら辺を早々に特定、令和4年度から特定できる会議体を設置するということで、今年度、会議の構成と、あと来年度以降進める議題、それを今年度中に特定して令和4年度からスタートしたいということで考えております。

羽鳥委員

 先ほどの高橋委員の質疑の中での、例えば用途地域の問題で、例えばこの施設は造れるねとか、この施設は造れないのねとかというふうな、そういう、区がこういうのを造りたいねというものだけではなくて、可能性として、こういうことをやればこういうこともできるよ、例えば用途地域をその部分だけ変えるとかという、それはできるのかどうかちょっと分からないですけれども、法的な手続をやればこういうことだってできるよと、区は考えていないけれども、可能性としてでき得ることなどもいろいろと例示をしていったりして示していく、そういうのも全部テーブルの上に乗っけて考えていこうというふうな、そういったことなんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今委員おっしゃるとおり、まず一つは、株式会社のこの事業用資産という性質がございますので、そこをどう運用するかというところが地域の貢献にいかにつながるかの協議の重要なポイントになってくるというところでございます。

 また、制限については、用途地域等の制限だけではなくて、例えば鉄道施設として重要な電力設備があるエリアとか、もしくは荷重制限が極めて大きいエリア、換気塔・排気塔があるエリアと、そういうものが当然ございますので、なかなか他の利用を供用するのが難しいエリアというのもあるはずですので、そちらをまず特定して、先ほどの鉄道施設に十分配慮しながら供用できる部分、他の用途が主体となって供用できる部分、そこら辺を特定しながら、実際、区民の方たち、また地域のためになる使い方がどのように選択できるかという調整を進めていきたいという流れで考えております。

羽鳥委員

 分かりました。来年度から、令和4年度から令和7年度にかけてその方向性を整理していって、説明会の開催等による区民等からの意見の聴取、調整、そして鉄道上部空間活用方針の策定というふうになっているんですけれども、その説明会の開催等による区民等からの意見の聴取というふうなところで、どのくらいの段階になって説明会、あるいは区民への情報を明らかにしていくおつもりなのかなというのはどうでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 担当課長としての現段階の考え方でございますが、やはり重要なこの大規模な空間について、現段階ですとそういった鉄道事業用資産という性格と、あと、様々な規制の中から区民の中の望むようなまちのための利用というのができる、できないというのを、現段階で区として把握したり調整したりすることが今の段階ではできないというところがございます。その理由として、先ほどの鉄道施設がここの中でどのように廃止されるのか、それが上部利用にどのように影響されるのかというのがまだ特定できないという状況がございますので、それを早々に方向性を確認できた段階で区民の方から意見を聞いて、それをもって上部空間利用の行政方針を定めて、最後は整備計画というところに至りたいということで考えております。

羽鳥委員

 例えば、結構まちづくりのことで言うと、いろいろな方針案とか、素案とか、そういう段階になってようやく説明会というふうなことを、行政的にはそれぐらい固まっていないとなかなかお示しできないというふうなことを言いたいところはあるとは思うんですけれども、そういう段階までなっていると、結構もうそこから大きく変えるというのは現実的には難しいことって、特にまちづくりにおいては結構あると思うんですよね。そこで本当に住民の意見がやっぱりちゃんと反映できたのかというのは、いろいろなまちづくりの計画なんかでも結構疑念というか、疑問が生じることもあります。そういったことから考えると、例えば、今確かに鉄道事業用資産ということで、荷重制限の話とかはなるほどなと思ったんですけれども、確かに現実的にできる、できないというのはあると思います。でも、何ならやっぱりできるのか、何ならできないのかというふうな、要は、方針の素案とかを策定するさらに前の、何ができる、可能性の段階から、やっぱり区民と一緒に考えるというふうな立場で情報をしっかりと地元の住民などに明らかにしていって、一緒に考えるという姿勢をつくって、場合によってはそういう可能性の段階のものでも──ちゃんと、できる、できないを明らかにしたものをですよ──段階で、その可能性の段階からしっかりとその説明会なども行っていただきたいなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 少し説明が足りなくて申し訳ございません。今委員おっしゃるとおり、やはりまずは鉄道事業用資産というところの特異な環境にございますので、そこでまずできること、できないこと、それがどういった理由でというところを明らかにした上で、今後、その段階で区民との意見交換会、それを様々まちづくり計画等を踏まえながら、行政としての考えを重ねながら、意見をいただけるように進めていきたいということを考えています。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、参考事例のところでちょっとお聞きしたいんですけれども、今回──今回というか、こういう鉄道立体交差化のときには公租公課相当分で15%というのは大体決まっているようなものですけれども、こっちの小田急の小田原線や京王電鉄のほうも、これは15%でやっているんですかね。それとも、地元自治体とかでいろいろと意見交換を行う中で、それの前後するような割合で決まっているのか、他の事例はどうなっているでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 やはりこの要綱の示す高架時の場合の貸付けに関する考え方というのを準用して進んでいるということで認識しているところでございます。

 こちら、参考事例につきましては、場合によってはこれは複々線化を併せて行っているとかで、なかなか一概に創出された面積から割り返せないというような状況もございますが、こちらのほうは具体的に現地のほうから、また担当の部署のほうにもいろいろ伺って、詳細な説明を教えていただきながら、我々のほうのこの中野区のほうにも生かしていきたいということで考えております。ただ、中野区としては、まずはこれまでどおり要項に従って15%を基本に、そこは確保していきたいということを協議のスタンスにしたいということで考えております。

羽鳥委員

 確保していきたいというのは、15%以下になり得るというふうなことなんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 15%がこの貸付けの権限として確保されているというものではないということで聞いております。

羽鳥委員

 分かりました。交渉の中でというふうなことなんですね。

 あと、ちょっと一般的でいいんですけれども、15%以上のところを区のまちづくりの考え方の中でやっぱり使いたいというふうになった場合、これは例えばその土地の付近の路線価から算出をして、そこからその貸付けの金額を払って利用するみたいな、そういった形になるんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 そちらは様々な事業スキームによって変わってくると思いますが、今委員おっしゃるような、その土地相応に対する貸付けを受ける場合もございますし、場合によっては区分地上権等を設定して権利を取得するというケースもございます。また、運用として協定の中で、事業者自らまちづくりと連携した利用をしていただくというケースも想定されます。そういったものを、様々行政としてどれを活用するのがベストかという視点と、あと地域のまちにとってどれがベストかというところ、あと、鉄道事業者としての資産運営として、株式会社として、一定そこの認知が得られるフレームでなければいけないこと、そこら辺を全て勘案しながら協議のほうを進めていきたいということで考えております。

山本委員

 御報告ありがとうございました。かぶらないようにちょっと何点か質問したいんですけれども、参考事例を挙げていらっしゃいます。区としては15%確保していきたいということですが、この85%、鉄道会社と東京都、これに関してこの参考事例の中でどういった活用をされているかという事例を挙げることはできますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 すみません、私もまだ詳細の全てを把握し切ってはございませんが、ただ、公共利用分以外にも店舗等でも活用されたりして、地域のこのまちづくりに連携した活用がされているという部分があるということは聞いております。

山本委員

 分かりました。よくよくちょっと調べていただいて、我がまちにフィットするような、区民の意見を聞く際にも必要だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 それで、1番で総延長は約2.4キロメートルというふうに書かれておりますが、15%で平米にするとどのぐらいになるんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらは2.4キロの事業区間の範囲内で、鉄道貸付可能面積を特定した上で、そこのところの一部が公共利用できるという定義になりますので、現段階といたしましてはこの貸付けできる部分、つまり鉄道として単独利用を継続しなきゃいけない部分を控除する面積が特定されていませんので、現段階では一概に幾つというところはなかなかお答えできない状況でございます。ただ、では全面積2.4キロの全対象区域はどのぐらいかというと、3万平米強というところでございます。

山本委員

 3万平米強が全体ということですか。以前の議事録、会議録を調べさせていただくと、2万平米じゃないかというような答弁もあったので、一応確認をさせていただきました。

 それから、もう一点なんですが、鉄道事業者としての駐輪場の設置義務というのはあったりするんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 鉄道事業者の駐輪場につきましては、努力義務ということで聞いております。

山本委員

 努力義務ということですが、なかなか我がまち、空いているところも少なかったりとか、そういった事情の変化もあるかと思います。これは今、会議体の設置に向けた調整をされて5年後に目標とするということなんですけれども、5年たつということは基本計画も5年でやるぐらい、時代はいろいろ変わっていくということなので、よくよくその辺も踏まえて検討していただきたいと思いますが、いかがですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 時間が長期に及びますので、こちらはやはり株式会社がどのような経営を行うかというところにも関わってきますので、そこはしっかり踏まえながら進めていきたいというふうに考えております。

高橋委員

 すみません、ちょっとまたお聞きしたいんですけれども、いわゆる宅地じゃないのでいろいろな規制があるいう中は分かるんですけれども、でも、非常に極めて公共性の高いゾーンだと思うんですよ。2.4キロの延長線で主要駅がずっとつながっていたわけですから。そうしたときに、今後の整備の手法として、例えば網かけするとか、宅地の開発とは違うけれども、こういう鉄道敷での網かけした形での特区じゃないけれども、鉄道敷を利用した新しいまちづくりの考え方のような、そういう新しい整備手法というものの検討というのは可能なんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 現在、鉄道敷として供されている部分が今度は市街地の中の平面部分として活用できるようになりますので、そこを例えば市街地のどのような機能で整備するのか、例えば宅地として利用するにしても将来的にはどのような宅地がふさわしいのかというのも含めて、それを誘導するような都市計画の運用をするというのが、委員おっしゃるようなものの実現に当たっては手法の活用というのは重要だということで認識しております。

高橋委員

 ぜひその規制を超える形で、中野の新しいスタイルというか整備手法をぜひ構築していただくというか、研究していただいて、国とか東京都としっかりと交渉していくというか、そういうのをしていただきたいと思いますので、またそういうのも検討の様子とかをまた報告いただければと思うんですけれども。

 それと、今お話あったけれども、その地目は鉄道敷のままの地目になるわけ。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回、連続立体交差事業としての参考事例を挙げておりますが、それ以外にも都内にはそれぞれ地下鉄等が存する区域がございまして、その上が宅地利用として地域の市街地環境に即した運用がされているという事例もございます。したがいまして、将来的なまちづくりの視点としてはそういったところも参考にしながら、必要なまちのビジョンを定めて、その誘導を果たしていきたいということで考えております。したがいまして、場合によっては土地利用、現況の地目等の変更というのも当然視野に入ってくるということで考えております。

高橋委員

 最後にしますけれども、例えばよく新宿のJRの開発とか、ああいうところは鉄道敷の中のゾーンについて、鉄道事業者がものを整備する場合は建築基準法を外れるじゃないですか。要は、鉄道事業者の好きなように、建築規制に、用途容積とかその辺の規制に関係なくできちゃったりする場合があるじゃないですか。例えばこの場合、西武鉄道さんが、地下の制限が、過重とかそういう制限はあるにしても、鉄道事業者がやる場合は建築基準の規制はかからないの、かかるの。地目の問題もあるんだろうけれども。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 中野駅周辺についてもそうですが、再開発促進区を定める地区計画のように、大規模なこの跡地を将来のビジョンに向けて転用するというときに、それぞれ個別の中で新しく土地利用を定めるという手法がございますが、今回こちらについては十数メートルの帯状の土地でございますので、そこら辺はむしろ地域の中で、むしろそこに合った活用、それに向けた必要な都市計画の活用というところが前提になってくるかなということで考えております。

内川委員

 ありがとうございます。裏面の参考事例については何人かの委員から質問が出ていましたけれども、参考事例として挙げた以上は、具体的にどういったまちづくりが行われたのか、そこら辺はきちんと調べてあるんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今後御報告させていただく方向性として、こちらを参考にしていきたいというところで、現段階としては、このうちのどこが中野区として活用できると考えているかというようなところにはまだ至っていないという状況でございます。

内川委員

 今日のこの資料に、やっぱりちょっとつけておいてほしかったですよね。全くイメージができなくて、この1番の小田急電鉄のほうは、私、この前、下北沢をちょっと見てきましたけれども、あそこら辺のまちづくりのことを言っているのかなとも思うし、ちょっとやっぱりイメージをつけるためにも、次回また報告があるとしたら、そこら辺の資料もつけていただきたいと思いますので。

 以上です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 2番、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(野方駅周辺地区編)(案)の策定についての報告を求めます。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(野方駅周辺地区編)(案)の策定につきまして、素案に対する主な意見などと併せて御報告いたします。(資料3)

 初めに、1番の素案に関する意見交換会等の実施結果についてでございます。意見交換会は、7月中旬の3日間、野方区民活動センターにて実施をしまして、13名の方から参加をいただきました。また、メール及びファクシミリ、郵送等による意見募集につきましては、2件の意見をいただいてございます。

 次に、主な質疑・意見と回答についてでございます。別紙1を御覧ください。

 全部で20項目ありますので、まちづくり整備方針への意見について一部を御説明いたします。

 まず、1番目の、整備方針の記載内容は、今後検討を進めていくなかで、流動的に変更されていくものと考えてよいのかについてでございますが、整備方針は、まちづくりの方向性を示したものであるため、具体的な内容はこれから検討を行ってまいります。

 次、5番目でございますが、まちづくりが開始される時期はいつ頃であるのか。また全体の事業完了までにどの程度かかるのかについてでございますが、整備方針策定後は、例えば駅前広場については位置等の検討を行い、その後、地域の皆様と意見交換を行いながら、都市計画手続に入る予定でございます。また、事業完了につきましては、現在事業中の中井駅~野方駅間と同等の期間を要すると考えております。

 2ページをお開きください。

 8番目の、現在野方駅からバス停までは離れているが、バス停を駅に近付けるような具体的な案は決まっているのかという御意見についてでございますが、今後、駅前広場の具体的な位置や形状を検討してまいります。

 次に、11番目についてでございますが、道路の拡幅や建築規制の有無については、早めに地域に知らせてほしいということにつきましては、都市計画に位置付ける場合などは説明会を開催する等、地域の皆様の御意見を伺いながら進めてまいります。

 以上、主な意見と回答になります。こちらにつきましては、後日、区のホームページに掲載する予定でございます。

 続きまして、3番、素案からの主な変更箇所でございます。

 一つ目は、東京都の「東京都市計画 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」が、素案の策定時点では原案でありましたが、令和3年3月に作成されましたので、時点更新をしてございます。

 二つ目は、整備方針の図の表現につきまして、野方駅の位置など分かりにくい部分がありましたので修正してございます。

 最後に、今後の予定でございます。令和3年11月に整備方針(案)のパブリック・コメントを行い、令和4年1月以降の策定を予定してございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。コロナ禍、いろいろ状況が遅れている中、例えば区民意見交換会では画像を使っての報告、説明が行われるなど工夫していただいたということは大変よかったなと思います。私からは、2点ちょっとお話をお伺いさせていただきます。

 まず、スケジュールについてお伺いさせていただきます。まず、この野方駅のまちづくり整備方針ができることで、やっとこの中野区における野方駅、都立家政駅、鷺ノ宮駅、全ての駅のまちづくり整備方針が策定となります。これが東京都の行う連続立体交差事業の位置付けの中でどのような影響があるか教えてください。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 今、スケジュールということで、東京都の検討に対してこの方針がどういった位置付けにあるかという御質問でございますが、連立事業におきましては、地域のまちづくりと一体的に行うことでそのまちづくりの効果を高めていくということが重要でございます。つきましては、この整備方針というものがまちづくりの方針を示すものということでございますので、この方針をつくりまして、今後具体的な計画をつくっていくということで、東京都と連携して今後の手続を進めてまいりたいというふうに考えます。

斉藤委員

 これから具体的な手続に向けて東京都が進めていくという礎になるということだと思います。ということは、線路が続いてまいりますので、中野区の駅の三つの方針が進められても、今回の野方以西は野方から井荻駅の間、つまり杉並区や練馬区の地域の中の駅周辺とも関係してくると思います。そちらについての連携、またそちらの進捗状況についてどのように把握されているか、お聞かせください。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 隣接区との連携状況ということでございますが、今回の対象となっています野方から井荻間につきましては、隣接区が杉並区というふうになってございます。当該区間につきまして、杉並区では下井草の駅がございまして、そちらについては現在、杉並区さんのほうで大きなまちづくりの方針というところが示されている状況でございます。こちらにつきましては、当然隣接区でございますので連携を図って、具体的な計画策定につなげていけるように連携をしていきたいというふうに考えております。

斉藤委員

 この計画は一応野方から井荻だと思うので、練馬区はいかがですか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 御質問のところ、ちょっと練馬区というところなんですけれども……

斉藤委員

 すみません。井荻、すみません、失礼しました、杉並区でございました。訂正させていただきます。近隣区とも連携してぜひ取り組んでいただきたいと思います。

 そして、これは私も何度もお話をさせていただいているところですけれども、これを基に東京都が都市計画素案をつくられていくのだと思います。東京都が構造形態を明らかにまだしておりません。これは、この野方駅周辺も含めて、中野区のまちづくりについて大きな影響があることだと思います。何度もこれは要望させていただいておりますけれども、その後、中野区において、東京都が構造形態を明らかにするまで、何をどういうふうに今準備をしていかれるおつもりか、教えてください。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 構造形式につきましては、東京都が連続立体交差事業の事業主体として検討し、決定していくものというふうに認識してございます。中野区といたしましては、連立が早期に事業化されるように、まちづくりの熟度を高めまして、東京都と意見交換して具体的な計画につなげていくというところに注力してまいりたいというふうに考えてございます。

斉藤委員

 東京都へのアプローチもそうですけれども、ぜひ地域のほうにも現在の進捗状況を御説明いただき、また、地域に様々な団体も生まれてくると思いますので、そちらのほうへのフォローもお願いします。

 それで、先ほどの中井・野方の区間において、鉄道上部空間のお話がありました。この野方駅、都立家政駅、鷺ノ宮駅の空間位置において、まだ構造形式が明らかになっておりませんが、そちらの鉄道の、上部になるか下部になるかの使い方についてのまちづくり整備方針の考え方というのはこれからどういうふうにつくられていきますでしょうか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 今後のまちづくりに対してどういう構造形式の影響があるかという御質問でございますが、今回まちづくり整備方針で示したまちの課題につきましては、構造形式によらず解決していかなきゃいけない課題、例えば防災ですとか、駅前広場を造るといったことでございますので、まず、こちらにつきまして、この方針に従って具体的な内容の検討を進めていきたいというふうに考えてございます。

斉藤委員

 すみません、構造形式が明らかになった後、再度まちづくり整備方針を見直していかれるとか、考え方を整理していかれるとか、鉄道の上部・下部の使い方についてはいかれるということで認識してよろしいでしょうか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 構造形式によって、その後どういう利用勝手をするかということにつきましては、やはり構造形式が決まってからでいないとなかなか、どういう形態で使えるかというのはなかなか検討できないということでございますので、構造形式、決まってから具体的な検討を進めていくということになります。

高橋委員

 ちょっとお聞きしたいんですけれども、沼袋駅とか新井薬師駅のこういうまちづくりの整備方針というか、ものとの違いというか、進め方の段取り的な話も含めて、何か違いとか、あるいは野方駅での特色付けというのはあるんですかね。いわゆる東京都の都市計画マスタープランの上位計画でも、環七の内と外でいわゆる考え方が少し違うじゃないですか。その辺を加味して区は何か色付けされているのかとか、都立家政駅、鷺ノ宮駅につながってく中で、野方を、何か違うある一つのフォーカスしたものがあるとか、何かその整備方針をつくる上での区の考え方に違いがあるのか、特色があるのか、何かあれば教えていただきたいんですけれども。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 今回のまちづくり整備方針につきましては、今、西武新宿線全体でまちづくり計画という5駅全体の計画がありまして、それにぶら下がる形で、各駅ごとに整備方針というふうにつくらせていただいてございまして、基本的にはそれぞれの駅ごとに特色を生かしたまちづくりを進めていくという考え方でつくってございます。

高橋委員

 では、これからという、具体的な話は地域の方々といろいろ意見交換をしながら、具体的にはこれからということだと思いますけれども、それでよろしいのかということと、あと、防災というところ、先ほどもちょっとお話がありましたけれども、ぜひ野方地区の防災という形での考え方もきっちりと明示していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 委員御指摘のとおり、具体的な内容につきましてはこれからということでございますので、地域の皆様の御要望をできるだけ丁寧に聞き取りまして、具体的な計画の内容に反映していきたいというふうに考えてございます。特に防災につきましては、やはり野方地域含め、周辺整備地域という位置付けもございますので、その点についても計画、具体の中で検討してまいりたいと思います。

羽鳥委員

 今回、整備方針の野方駅周辺地区編の案というふうなことなんですけれども、やはり目標とするまちの姿、将来像というふうなところで、構造形式については東京都が決めることだというふうにおっしゃってはいるわけですけれども、やっぱり高架になるか地下になるかというふうなところでまちの姿は大きく変わるわけですから、やっぱりそこはちゃんと、この場合はどうなる、この場合はどうなるというふうにやっぱり書くべきじゃないのかなというふうな、あるいは、とかというふうに思いますし、こういうふうに高架になったらこういうふうなメリットがあって、あるいはデメリットがあって、地下にあったらこういうふうなメリットがあって、こういうふうなデメリットがあってというふうなことなんかも併せて、目標とするまちの姿の、区が目標とするまちの姿と明示をすることと併せて、やっぱりそれだって書いたほうがいいんじゃないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 まちづくり整備方針をどういう書き方をするかというような御質問でございますが、今回のまちづくり整備方針につきましては、大きなまちづくりの方向性、こちらをまとめたものということでございまして、基本的に構造形式によらず解決していくべき課題、それと、その方向性について記載をしているというものでございます。

羽鳥委員

 前から平行線なのであまり、そういう答弁になるだろうなというふうには思ってはいたんですけれども、例えばこの別紙1の質問の15のところで、連続立体交差事業についてというので、今後のまちづくりは西武新宿線立体化の構造形式と切っても切り離せない課題であると思うが、区はどのように考えているのかという質問に対して、駅前広場など、まちの課題解決のために必要な機能は構造形式により変わるものとは考えていないというふうに御回答されているわけですよね。確かに駅前広場とかのことは、それは高架であろうが地下であろうが変わらないでしょうが、例えば目標とするまちの姿の4番目にある「誰もが身近なみどりを感じ、快適に暮らせるまち」なんていうのは、さっきの中井駅~野方駅間の話は鉄道上部空間でね、そこがどうなるのかというので、高架だったら全然違ったと思うんですよね。そういう中では、やっぱり今からこういうふうになりますよというふうに区民にしっかりとお知らせをして、考えていってもらわないといけないんじゃないのかなと。全然、だってまちの姿、違くなっちゃうじゃないですか。どうでしょう。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 構造形式についての御質問でございますが、繰り返しになって申し訳ございませんが、連続立体交差事業につきましては東京都が行う事業でございまして、構造形式につきましては東京都が選定をして決定していくものということでございますので、そちらの構造形式が定まった時点で、上部空間の利用も含めてどのような形態を検討していくかということになるかなというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 東京都が決めるというふうなところで、区がしっかりと意見が言えなくなって、そこに忖度しているんじゃないのかなというふうに感じてしまうわけですよ。区民の人がちゃんと判断をできるように、考えられるような記述に改めていってほしいなというふうに思います。

 あと、この質問の18番、19番のところで、野方1号踏切除却の技術的方策についての実現可能性の検討を、一昨年度、昨年度、2か年使って、確かに2,000万円くらい予算を組んでやられていたところだけれども、これ、回答で、結果の公表の在り方については今後検討していくというふうになっているんですけれども、これはどういうふうにされていくおつもりなんでしょうか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 今御質問の、19番の、野方第1号踏切の検討調査ということでございますが、こちらの回答に書いてある、結果の公表の在り方については今後検討していくということでございまして、東京都さんとか、それから西武鉄道さんと、そういったところと関係が深い内容でございますので、そういったところと調整しながら、どのような形にしていくかということを検討してまいりたいというふうに考えてございます。

白井委員

 私は、議員にならせていただく前、実は野方に長くずっと住んでおりまして、もともと秘書時代は野方の駅前のほど近いところに住んでいて、そこから議事堂に通うというのを十数年やっていました。場合によっては、線路の反対側で、まだ立体交差になる前だったので、あの電車に乗りたいというのを2本、3本、見送りながら、電車をずっと通り過ぎるのを眺めるという、そんなことをしながら、時計とにらめっこして慌てて国会議事堂に通うみたいな生活だったので、この地域のことはよく分かっているつもりでもあります。連続立体交差事業は他の委員からもたくさんお話がありましたけれども、一つはここがもう本当に環七の真上にあって、駅自体が交通結節点とあると同時に、ここが今後、野方以西が地下化になるのか高架であるのか分からないですけれども、いずれにしろ、どのような接続になるかによっては、そのまま駅自体がやっぱり交通結節点として課題を抱える地域になっています。もともと、この野方以西までの区間の決定のとき等、接続の問題が残っていたんですが、これはあえて区側からどういう方途が考えられるのかというのを区として検討して東京都のほうにも申し入れてきた経緯をあって、最終的には皆さんで合意した形でしかなかなかならなくて、その中で東京都がイニシアチブを取るのはよく分かっているんですけれども、強く現場の声が一番分かっているのは中野区なので、いかにこの交通結節点が大事なのかというのを、単に東京都がというだけじゃなくて、強く強く申し入れていただく必要があると思うんですけれども、この点、もう一回確認をさせてください。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 野方第1号踏切を含め、野方駅をどのような形で進めていくのかという御質問かと思います。中野区といたしましては、やはり野方第1号踏切を含め、野方駅全体の立体化、これを推進していくということで、東京都とも意見交換をしながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。

白井委員

 ちょっと申し訳ないです、休憩にしていただいても大丈夫ですか。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時05分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時08分)

 

白井委員

 続きまして、この野方第1号踏切、西武新宿線の中で開かずの踏切になっているエリアでもあるんですけれども、特にやっぱり事故が多い地域でもあります。つい先日もあったかに聞きますし、以前もいわゆるこの場所を指して事故もあったと聞きます。安全対策の面では非常に大事な取組でもあると思っていますので、この点強く都のほうにも、やっぱり一番現場の声が分かっている中野区としてお伝えいただきたいと思いますけれども、お考えを確認させていただきます。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 安全対策を含めて、踏切の扱いをどうしていくかという御質問というふうに受け止めさせていただきます。もちろん、連続立体交差事業につきましては全体沿線を連続立体してまちの一体化を図るですとか、そういった大きな目的もございますが、もちろんその踏切自体を除却してその地域の安全性を高めていくと、そういう目的も持ってございますので、現地、非常に踏切が連続してあるということでございますので、安全対策も含めて、早期に連続立体交差事業の事業化がなされるように働きかけをしていきたいというふうに考えます。

むとう委員

 先ほどの羽鳥委員の質疑と私もちょっと重複するんですけれども、もう以前から、中野区は構造形式にはとらわれないでということでいろいろまちづくりの計画をつくってきたわけですけれども、もうそこはずっと私は気になって仕方がないんですよね。本当に構造がどうあろうとも、まちづくりの整備というのは関係ないって言えるんですか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 構造形式の関係、まちづくりにどの程度するのかというようなことでございますが、今現在大きな方針をつくらせていただいているという中においては、その課題に対する方針ということで、構造形式は直接は関係ないかなというふうに考えてございます。ただ、具体的にこれから駅前広場ですとかそういったものを検討していく際には、構造形式も見据えながら、内容については協議・調整してまいりたいというふうに思います。

むとう委員

 構造形式については区がとやかく言える立場ではないということで、決定権もないということで、ずっとずっとそういう姿勢を貫かれているんだけれども、やっぱり構造が地下になるのか高架になるのかということでまちづくりは大きく変わると、私はその認識、何度説明を聞いてもあなたのような考え方には立てないんですね。だから、本当にこれはしようがないんですけれども、できてしまって──まあ、案ですけれども、本当に、高架であればこういうまちづくりが可能であり、地下化になればこういうまちづくりも可能であるという両方をきちんと検討しておくという姿勢が私は必要じゃないかってずっと思っているんですけれども、区はそうは全く考えないわけですね。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 区といたしましては、以前になるんですけれども、平成26年か28年ぐらいのときに、構造形式を比較した上で1回建設委員会の御報告をさせていただいておりまして、その中では高架形式が有利というふうな一旦結論を出しているところでございます。

むとう委員

 でも、様々区民の御意見を聞くと、そうではない声のほうが私は大きく聞こえてきております。だから、近隣住民の方が、本当にまちがよくなることを誰もが望んでいるわけですけれども、それは本当に納得して進めることであって、本当にどうなのかというところはやっぱりきちんともう一度検討し直す必要があるのではないかってずっと思っていますので、区が出した高架のほうがいいという結論は私は理解していませんので、本当に今さら言ってもしようがないんだけれども、やっぱりずっと区の姿勢が同じなので、本当にこれは私もちょっといかがなものかってずっと思っているので、ちょっとここで言わせていただきましたけれども、やっぱり両方きちんと考えて、こうしたらこう、こうしたらこうということで、両方用意しておくということを持っていて、東京都なり西武鉄道と話し合っていくという姿勢が必要なんじゃないかなということを私は思っているんですが、いかがですか。

工藤まちづくり推進部野方以西担当課長

 比較すべきだというような御意見かなとは思いますが、区として構造形式について比較検討した上で一旦方向性を整理しているものでございますので、比較をしていないということには当たらないのかなというふうには考えてございます。

むとう委員

 区民を巻き込んでまちづくりの整備方針って決められてきているわけだけれども、最初からその区民が参加して議論する場面の中では、本当に構造形式というところはもう除外視して、そのことは1ミリたりとも触れてはならないみたいな感じで検討が進められてきたことに対して、私はすごく違和感を持っているということをお伝えしておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告についてを終了いたします。

 3番、中野駅新北口駅前エリアの再整備についての報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前エリアの再整備につきまして、現在の検討状況を御報告いたします。(資料4)報告の裏面に、参考図としまして、提案時点のものですが、配置図、断面図を添付してございます。こちらも併せて御確認をいただけたらと思います。

 1番、拠点施設整備計画における検討状況でございますが、事業者募集における提案内容をベースに、現在施行予定者等事業化に向けた検討・調整を行っております。

 公共公益性の向上につながる空間構成としまして、歩行者ネットワークの確保として、周辺各地区とのデッキの接続や歩道状空地の計画について検討しております。交通基盤の強化としましては、都市計画駐車場や地域荷さばき駐車場の規模や配置について検討しております。

 続きまして施設計画ですが、施設計画としましては、業務・商業・住宅など用途前の詳細検討に加えまして、環境性・防災性の向上に向けた帰宅困難者対策、環境負荷低減の取組に関して検討を進めております。こうした施設計画全体の検討としまして、併せまして建物の規模や形状、それから周囲の交通環境への影響などについて都や警視庁と協議をしております。

 続きまして、エリアマネジメントでございますが、中野駅新北口駅前エリアのエリアマネジメントとしまして、長期・短期の活動計画を作成しております。

 その他でございます。事業者募集時の審査委員会からの指摘事項、具体的には中野通り側のにぎわいの形成や圧迫感の軽減、それから資金計画の確実性といった指摘がございましたけれども、その点につきましても協議・検討を進めております。また、同じ新北口駅前エリア内で事業が進んでいる街路事業、土地区画整理事業が進められておりますので、事業間での工程調整などを行っております。

 2番、今後のスケジュールでございますが、現在検討中の結果を議会報告させていただきまして、12月には区民説明会、その後に1月以降、環境アセスメントの手続に入ってまいりまして、年度内、令和4年3月頃までに事業推進に係る関係権利者間の合意形成を経まして、令和4年度には都市計画手続を進めてまいりたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

来住委員

 7月の委員会に御説明いただいた中野駅前新北口駅前エリア拠点施設整備についての説明会における意見の概要及び意見に対する区・施行予定者の考え方というのが別紙で示されました。この絵でいきますと、シンボルタワーの高さとフロアについての意見については、高さが約235メートルという、かなりどでかい高さになります。フロア数が53階程度を想定しているということでした。スケジュールにも示されましたけれども、この12月頃に区民の説明会を行うということに今示されましたけれども、これらの高さ、それからフロアの数などについてもかなり固まった状態で説明会には臨まれるということで、どの程度までこのいわゆるシンボルタワーについての議論と検討は進んでいるんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 建物の規模、形状についても現在検討を進めておりますが、提案時、既に御説明しております高さ約235メートルというところの提案をベースに検討を進めております。その事業化に向けた今後の検討の中で、施設規模が変更となる可能性はございます。12月に区民説明会というふうに考えておりまして、その後に環境アセスメント手続に入ってまいりますので、この12月の際には建物のボリューム感というのをお示ししたいと考えております。

来住委員

 その高さに関係して、さらにその報告の事前の7月の段階でも、例えばビル風に対する不安なども意見として出されて、それに対しては施行者が提案時にビル風のシミュレーションを行い、施設計画を立てたと。計画の詳細は検討する中で環境アセスメントを踏まえ、より詳細な検討をする予定であるという、そういう回答が報告されました。したがいまして、今御答弁を聞いていると、提案時点での高さは235メートルであるけれども、今後の計画検討の中で、詳細な検討の中で、不安として出されている、いわゆるビル風などによる、それから圧迫感などに対する一定の検討をする中での変更はあり得るということで今お聞きしましたけれども、そういうことでよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 委員お話しのとおりでございます。今、現在施設計画を検討している中で、当然、今後環境アセスメント手続もございますので、風環境についても併せて検討した上でアセスメント手続に入っていきたいと考えております。

来住委員

 区民の皆さんの関心としては、公共的な貢献といいますか、区民に対してどういう還元があるのだろうという点では、例えば先ほど紹介した報告の中で、子育て先進区として出生率の改善などの問題をどう解消するための開発になるのかというような御質問もあって、それについては、提案の中には子育て世代のための提案もあり、区の考え方に沿っているものであるという、これは区の回答として考え方が述べられていますけれども、これらの具体的な説明会、12月ですか、12月に説明会をされるときには、もちろん説明会に来られる方はより具体的な提案についての回答を恐らくお求めになると思うんですけれども、そういう子育てのいわゆる先進区に関係する部分での一定の提案を今検討しているということで、どこまで進んでいるのかを含めてお答えください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 現在、施設計画につきましては、全体の基本的な基本計画といいますか、そういったところで検討しておりますので、ボリューム感については12月に御説明したいと思っております。子育て施設につきましては御意見を区民からもいただいておりますので、そうした点も共有した上で事業者と検討していくということになります。具体的な施設内容につきましては、そのそれぞれの検討の段階がありますので、その検討が進みまして、その辺がはっきりした段階でまた御説明をしたいと考えております。

来住委員

 子育ての関係で私どもも提案をさせていただいていますので、ぜひきちんとした検討を前向きに行って、提案ができるようにしていただきたいと思います。

 今日の説明の裏面のところで伺いますけれども、まず、大きく変わったなと、上と下が変わったところで言いますと、立体道路の範囲が、上でいきますと、上の段階の最初の説明のときには集いの広場から矢印で示されていましたが、今回の変更──変更といいますか、断面図構成でいきますと、商業施設、いわゆるレジデンス棟の商業施設の部分と、サンモール側と言ったらいいんでしょうかね、中野通りをまたいで立体道路範囲というのが示されていますので、ここに場所的にも変更にしようとしているということなのか、併せて立体構造範囲の幅が既に示されていますので、分かりませんが、このいわゆる立体道路範囲のその幅、構造そのものも、ある程度協議の上で固まってきているということでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本日の報告で裏面に参考図を載せておりますが、この参考図は提案時点のものでして、現在の検討状況というところでお示ししたものではございませんで、提案時のものそのものなので、変わっているというところはございません。立体道路範囲につきましては、高層棟の商業のところに空間として四角い穴が空いておりますけれども、そこが立体道路範囲として、そこに、駅前広場に抜ける立体道路ができるということでございまして、立体道路につきましては、幅員は都市計画で15.5ということでお示しをしてございます。

来住委員

 立体道路というのは、道路をまたいでつながるという意味ではないんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 ここでお示ししている立体道路は、高層棟の中に中野通りから駅前広場に抜けていくこのトンネル状のところの部分の立体道路として示しております。

吉田委員

 報告ありがとうございます。もともと僕はこの計画に反対なんですけれども、前の6月11日の中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会で、中野区の従前資産について、区役所、それからまちづくり中野21、合わせて559億円で、400億円を転出するということで残りの159億円は権利変換をする額と、こういう答弁があったんですけれども、地価もまた見直しがありましたよね。路線価の。コロナとかいろいろな状況があって、状況は、要するに従前資産の算定もいろいろこれが変わってくるわけですよ。このスケジュールで、来年の3月頃までに関係権利者間の合意形成、今10月だから、あと数か月でこれらの合意を形成されるんでしょう。現在の段階でこの中野区は、どれぐらいの権利の金額というのが想定されているのか、どういう交渉をしているのか、それから、この裏面で地図をいただきましたが、この裏面の地図じゃなくて構成図、この中で中野区が権利として持つところは、このピンクとか黄色とか緑とかいろいろありますけれども、この中でどの部分を中野区が権利として取得する、あるいはこの中の何%を取得するということなのか。例えばこのホテルとかがありますけれども、これは誰が経営するのかとか、その辺も含めて、今の段階で何も決まっていないということはないでしょうから、今のところで区がどのような交渉をしたのか教えてください。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 区の権利床の部分でございますけれども、まず、資産の評価といった観点では、今、施行予定者のほうで、現時点の仮の資産の評価をしているということは聞いております。それに従って、どのくらいの資産になるかといったことも算定をしているというふうに聞いております。実際、この令和4年3月頃までの関係権利者間の合意形成といったところにつきましては、都市計画を前提としたところの事業の計画の合意形成ということでございまして、また、さらにこの後、事業認可であるとか、あるいは権利変換の認可、そうした段階において、それぞれのその従前評価、それを各地権者が合意をいたしまして、それで事業を進めていくというものになっております。ですから、合意形成というのもこれ1回だけということではなくて、今後続けて進めていくということになります。

 この図面の中での、区の権利床として取る部分ということでございますが、基本的にはどこを取るかというのは区として、施行予定者からの提案もございますが、区としてどこを取るかということにはなっております。とはいっても、例えばレジデンスとかホテルといったところ、また、ホールを取るというところは考えにくいというふうに思っておりまして、オフィスですとか、商業ですとか、そういったところを取るということになろうかなというふうに思っております。

吉田委員

 いまいち具体性に欠けるんですけれども、ホテルとか、そういうところについて権利を取るということはないと言ったんですね。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 ホテルの床を取るということは考えておりません。

吉田委員

 では、ホテルはどういう人が事業を営むという予定なんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 この施設、区が権利変換を取るというところはございますけれども、基本的には民間が主体となった事業でございますので、ホテルは民間が経営をしていくということになります。具体的にどこが事業をやっていくかというところはまだ決まってございません。

吉田委員

 数か月前になってまだ決まっていないんですね。で、このシンボルタワーの低層部が商業で、その商業部分と、あとレジデンスの部分の権利も取得すると、そうおっしゃったんですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 レジデンスはまさに住宅ですので、住宅を区で取るという考えは今のところございません。ですから、この中で残るところというと、オフィスですとか、商業ですとか、そういったところの取得ということは考えられると思っています。

吉田委員

 この集いの広場とかがありますね。広場のところは100%取るんですかね。それとも民間にも取ってもらうんですか。それから、地下の駐車場、駐輪場とありますけれども、ここはどれぐらいのシェアで取るつもりなんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 すみません、ちょっと聞き取りにくかったので、もう一度お願いしていいですか。

吉田委員

 では、もう一回。ちょっとじゃあマスクを取っちゃっていいですか。

委員長

 吉田委員、マスクはしたままで、申し訳ございませんが声を大きくお願いいたします。

吉田委員

 はい。オフィスのところと、それから集いの広場とか、これは緑の部分ですね。まさしくオープンスペース、公共用地のところは100%取るつもりなんですか、それとも民間にも取ってもらうつもりなんですか。それから駐車場、駐輪場、こういうところは100%取るつもりなんですか、それとも民間にもシェアしてもらうつもりなんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 先ほどからどこの床を取得するということで御説明をしておりますけれども、集いの広場のところは広場ですので、建物があるわけではございません。ですので、基本的にはその敷地全体の敷地を区分所有するという──違いました、共有するという形になります。それから、駐車場、駐輪場につきましては、事業者から提案を受けてございますので、その中で事業者が事業運営していくということになります。

吉田委員

 集いの広場は区分所有するんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 すみません、土地の部分は共有になります。

吉田委員

 共有して、全体を共有で中野区の所有権が何%とか、そういう持ち方になるということですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 床は区分所有になりますけれども、土地につきましてはその所有権割合に基づいた共有になりますので、区の権利床割合に基づいた土地部分の共有の部分の土地ということになります。

吉田委員

 駐輪場、駐車場も同じですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 駐輪場、駐車場につきましては、施設の中でございますので、土地というよりは建物に付随するものでございますが、その部分については現時点では区が権利床を取得してその部分ということでは考えておりませんので、事業者の運営部分ということになります。

吉田委員

 では、駐車場については区は持ち分はないと。それは、駐輪場、駐車場については基本的には発言権がないと考えていいんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 新北口駅前エリアに必要な施設として、駐車場、駐輪場の台数ということでお示しをしておりますので、その必要な台数を設けてもらうべく、きちんと事業者を誘導していくということでございます。

吉田委員

 今交渉中って言っていましたけれども、159億円って、前の答弁の金額が変わるのか変わらないのか、そしてその159億円というのは全体の何%に、大体何割に当たるんですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 現時点では、全体の建物のボリュームなどの検討もまだ途中でございますので、実際どのくらいの割合になるかはまだ分かっておりません。

吉田委員

 いや、今、100%と0%の間で、50%を超えるのか超えないのか、25%を超えるのか超えないのか、10%を超えるのか超えないのか、それぐらいは分かるでしょう。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 現時点では検討中でございますので、分かってございません。

吉田委員

 他区の、豊島区とかいろいろの、定期借地権方式でやっているところでは、細かな数字がしっかりと出てくるわけですよ。もう、いつまでいたっても数字が出てこない、判断のしようがない、こういうやり方をずっと続けている中野区に非常に不信感しか持たない、こういう感想を述べて終わります。

いながき委員

 まず確認させていただきたいんですが、民設民営の最大7,000人収容のホール整備、これを進める方針は現時点で変更はないんでしょうか、伺います。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 再整備事業計画に基づいて提案を受けてございまして、その方針で現在検討を引き続き進めてございます。

いながき委員

 これは前から言われていたことですが、これだけの規模の民設民営のホールを整備するというのは、ディベロッパーにとってその採算を取るのにかなりの負担になるかと思うんですが、これについて区の見解を伺います。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 民設民営で事業者から提案を受けておりますので、民設民営で現在も検討してございます。

いながき委員

 いや、かなりの負担になるんじゃないかというふうに聞いているんですけれども、その辺は区としてはどのようにお考えですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 事業者にとってどのぐらいの負担になるかは分かりませんけれども、事業者の民設民営ということで考えてございます。

いながき委員

 いや、分かりませんって、民間にお願いするから区としては全く分かりませんというのも、それはどうかと思います。これだけの規模のホールを整備し、維持し、運営しというのに、ではどれだけのコストがかかるのか、そういうことも全く把握をされていないというふうに聞こえてしまいます。それは、いくら民間にお願いするとはいえ、地権者である区としてそういった姿勢というのは私は問題だと思います。私は、その採算を取れるようにするには、やはりこの計画で言いますと、このレジデンス部分ですね。この分譲マンション部分をできるだけ増やして、そこを売り払うのが一番確実な方法ではないかと思っているんですけれども、これについて区の考えはどうでしょうか、伺います。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 民間事業者募集の際に再整備事業計画に基づいて提案を求めておりまして、この中では持続性を持った業務、商業、それから住宅、バランスのよい提案ということで求めてございます。そうしたバランスに基づいて提案があり、現在検討しているところでございます。

いながき委員

 参考図にあるような、このレジデンス部分がオフィスビルよりも下層階にある都内の高層複合ビルの具体例というのがありましたら教えていただけますでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 事業者からは、荷重のことを考えるとこういった提案も構造上有利というふうに聞いておりまして、たしか虎ノ門に事例があったかと思います。

いながき委員

 虎ノ門ヒルズレジデンスのことですか。そこはレジデンス部分がオフィスよりも低層階にあるんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 すみません、ちょっと具体的な名前まではすぐに分かりません。

いながき委員

 恐らく、アンダーズ東京というホテルが上にはあるんですけれども、オフィスの下にレジデンスはないと思うんですよね。だから、それを除いて、ホテルを除いてオフィスの下にレジデンスがある、こういった超高層複合ビルというのはないのではないかと思うんですけれども、もう一度確認します。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 アークヒルズ仙石山森タワーというところですね。そちらが、上のほう、高層のほうにオフィスがあって、低層のほうが住宅と、そういった事例もございます。

いながき委員

 今回の市街地再開発というのは、かなりの補助金が投入されるわけです。駅前の一等地を民間に明け渡して、かつ、税金を投入して大型のマンションを整備するというのは、購入者とディベロッパーにとってはよいのでしょうけれども、もともと区役所とサンプラザという土地建物の所有者である区民にとってのメリットというのは、このレジデンス部分が増えれば増えるほどなくなっていくんじゃないかと思うんですけれども、この辺について区の考え方を伺います。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 再開発事業には補助金がございますけれども、その従前地よりも再開発をすることによって地域がよりよくなる、安全性が高まるというところで、基盤も整うというところで補助金を交付するものでございます。今回、区民にとってという点で言えば、集いの広場であったりですとか、公共用途に使える施設もできるというようなことであったり、防災性も高まるという点で、再開発事業を進めていくということであると認識してございます。

いながき委員

 そこと市街地再開発のその部分のよい点はもちろん理解しておりますけれども、分譲マンションのこの部分はやはりできるだけ少なくして、公共性が高い、あるいは将来のまちの発展にきちんとつながるような施設部分をできるだけ増やしていただくように全体計画を考えていただきたいと思いますが、いかがですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 先ほどの繰り返しにもなりますが、業務、商業、住宅、バランスのよいまちづくりということで進めていきたいと考えてございますので、そこの中で、バランスという視点では、きちんとそこを確認しながら事業を進めてまいりたいと考えてございます。

いながき委員

 バランスって言いますが、南口も、今度、囲町地区も、あそこにも分譲マンションがたくさんできるんですよね。なので、区のおっしゃるバランスというのがどれくらいのバランスが適切かと思っていらっしゃるのか、ちょっとよく分からないんですけれども、じゃ、この235メートルの53階部分のうち、何割ぐらいが今のところそのマンションレジデンス部分として整備される予定なのか、そこを教えていただけますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 提案時には、昼間人口、夜間人口、交流人口、業務、商業、住宅というところをバランスよくということで求めておりまして、事業者からは、レジデンスの部分、夜間人口については約4割ということで提案をいただいております。これをベースに現在検討を進めているところでございます。

いながき委員

 いや、4割ではなくて、お聞きしているのは、この53階のうち何割ぐらい、何階から何階部分がレジデンスになるというふうに今想定されているのか、お聞きをしています。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 4割相当の床ということで、高層棟の中間階ということで提案をいただいておりますが、具体的に何階から何階というのは今後の検討になります。

白井委員

 今後のスケジュールの中で、令和3年12月頃、拠点施設整備計画案に関する区民説明会を行いますとあります。これ、先ほど来質疑の中で様々検討しているものに関して、この12月頃までに大体ボリューム感を示しますというお話があったんですけれども、これはほぼ最終案に近い形をこの12月に決めるという、こういう反対からの読み方をするとこうなるんですけれども、これでよろしいんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 具体的な施設計画の詳細を詰めていくには各段階がございますけれども、1月から環境アセスメント手続に入っていくという予定でございますので、施設計画の全体のボリューム感というのは提示をした上で環境アセスメントの手続に入っていきたいと考えてございます。

白井委員

 まず一番そこが大きいんでしょうね。要は、12月までにあらあら決めますよというこんな報告で、しかも、そのあらあらについてやっぱり気になるのがこれなんですよね。建物の規模や形状について──間を飛ばして、要するに関係機関と協議を進めているという話なんですけれども、先ほど来お話の中で委員からもお話が出ていました、具体的に提案時のやつには235メートル、53階建てという話でした。これについて、増えるかもしれないし、減るかもしれないしというお話があったところなんですけれども、変更ってどこまでが妥当な範囲とお考えですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 民間事業者募集につきましては施行予定者の能力を審査して事業者を選定したということでございまして、提案時の施設計画内容を選定・採用したということではございません。その後の検討の中で当然に変わってくるということはあるのかなというふうに思っております。ただ、一方で、区としては基本協定で、提案内容の継承という形で求めてございまして、全く違う案にするということはできません。提案の変更の内容について区から承諾を得るということで変更箇所を承諾していくというような流れになります。

白井委員

 いわゆる事業者からの提案を受けたときに、その提案時のタイミングでの様々な整備手法によって、容積率やら、建ぺい率やら、また、早い話が建物のスケール感が見えてくるという。たまたま今回の提案は、一旦示されているのはこの235メートルと53階。具体的に制度といいますか、ここにたくさん書いてありますよね。歩行者ネットをどうするだとか、デッキ等をどうするだとか、荷さばきをどうするだとかってあるんですけれども、それによっては当然費用もかかってくるお話になろうかと思います。なんですけど、ベースがこれに基づいてというお話だったので、どこまで変わるんですか。例えば2割も3割の高さが増しますよと言ったら、それはさすがにやり過ぎじゃないですかって思うんですけれども、現状これによって全然整備手法も変わってきますよね。お金の入り方も当然変わってくるわけで。今どういう検討をされているのかというところが、もうあと12月までに決めますよとなると、ごくごく僅かかなというふうに、こんなふうにも思うんですけれども、いかがでしょうか。現状についてのお話をお聞きできればと思います。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本日、裏面に提案時の参考図をお示ししておりますけれども、この提案をベースに検討を進めているということでございますので、本日御説明のような詳細を検討しているということでございますので、これが大きく変わるというようなことではございません。

白井委員

 じゃ、小さく変わるのかという横から声が出ましたけれども、これまで散々検討してきた中で、まだ課題はたくさん残っている。ここに明示されているそのとおりなんですよ。残されている期間が非常に短くなっている中で、何がどう変わるのかなというのが、どこが変わるのかなというところが気になっていてね。あまり変わりませんとなると、そうすると規模感もあまり変わらないのかなというふうに読み取れるんですよね。これって、現状はまだ要するに検討事項を様々お話しできる段階にないということなんですかね。

 ちなみに、豊島区なんかでもいいんだと思うんですけれども、いわゆる企画提案を受けて、当時のその提案の規模感から実際に施工するに当たって、建物の高さとかが変わってきたりするんです。一般的に、あくまでも事業者、施行予定者が決定しているタイミングなので、当時の提案してもらったときから協議が進んで、全く違うものになりましたとなってくると、それはちょっとやり過ぎだろうって思います。当然やっぱりペースなんだと。しかも期間が非常に短いタイミングになっています。ある程度この辺のことを検討しているなんていう話もあってもいいのかなと思うんですけれども、まだお答えでは難しいんでしょうか。確認させてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 募集時の提案でございますが、提案時には、その募集を開始した時点の都市計画に基づいて提案をしてくださいと。その中で諸制度を活用して若干容積を上乗せするですとか、そういった提案も行うことは可能ですけれども、実現可能性に配慮をしてくださいということで募集をしてございます。ですので、それを踏まえた提案が選定時の提案、この参考図の提案ということになります。その提案を踏まえまして実際に実現をしていく際に、東京都と協議をしたり、様々施設計画をつくっていく中で、その規模感というのは諸制度の範囲内では変更できるものと考えております。

白井委員

 それはそうなんだけれども、多分ここまで言ってもお話はこれ以上は難しいんでしょうから、今後の12月に向けての検討はしっかり注視させていただきたいという意見を述べさせてもらいます。

吉田委員

 確認します。このレジデンス部分というのは分譲するんですよね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 分譲・賃貸があるというふうに聞いておりますが、割合等は聞いてございません。

吉田委員

 分譲も賃貸もある。で、割合は聞いていない。いや、無責任ですね。要するに、賃貸もあるけれども分譲もあるんですね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 両方あるという提案でございました。

吉田委員

 つまり、今回区が一生懸命やっていらっしゃるのは、区と区の関係団体が持っていたサンプラザと今の中野区役所の土地を、最終的には断面構成図にあるような、これ、レジデンス、何階、50階のうち半分ぐらい、30階分ぐらいはレジデンスなんですかね、この図で見ると。それだけが全部、細かな一個一個、細かな所有者に分かれていく分譲マンションの部分が、賃貸もあるけれども出てくると。区と区の関連団体が持っていた土地をこれだけ膨大な所有者に分割するということを、中野区の、中野駅という一番中心の駅の目の前の広大な土地をそういうふうにしていくのが区の望ましい開発の在り方だと、こういう認識ですね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 現在進めている再整備では市街地再開発事業ということでございまして、最終的に土地は共有、床は区分所有ということになりますので、結果として委員お話しのような形にはなるのかなと思ってございます。

吉田委員

 これ、1回やってしまうと、今後権利関係が本当に輻輳して、次の再開発、次世代の開発も本当に困難になる。まあ、とんでもないことをやってくれましたなということを申し上げて意見といたします。

斉藤委員

 ありがとうございます。エリアマネジメントのところで一つ質問です。エリアマネジメントの実施に向け、長期的なロードマップ及び短期的な活動計画の作成に着手しているというのは、区のほうで作成に着手しているということでよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 新北口駅前エリア、このエリアのエリアマネジメントですので、施行予定者が着手をしているということでございます。

斉藤委員

 ならよかったです。一応、事業者、そして地権者と一体になってエリアマネジメントしていく上で、区は事務局としての役割も果たしていくということは、それはよろしかったでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 新北口駅前エリアのエリアマネジメントですので、事務局は施行予定者でございます。

斉藤委員

 分かりました。失礼しました。

 それから、その次の、事業者募集時の審査委員会からの指摘事項についてとあります。今まで各委員の中からもろもろ少しずつ見えて、議論の中に出ておりましたけれども、もう一回ちょっとクリアに説明、先ほど2点おっしゃっていたと思うんですけれども、クリアにして説明していただけますでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 審査委員会の指摘事項でございますが、一つが中野通り側のにぎわいの形成、それから圧迫感の軽減でございます。二つ目が資金計画の確実性でございます。

斉藤委員

 資金計画の確実性というのはどういうことか、ちょっと整理していただけますでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 募集選定時に資金計画についても提案をいただいておりましたけれども、そこのところの補助金の割合が高いですとか、そういったところが資金計画の確実性、より検討しなさいということで審査委員会から指摘を受けたということでございます。

斉藤委員

 ということは、先ほど他の委員からも指摘がありましたけれども、そういうことも含めて協議を進めて、先ほどボリューム感の話もありましたけれども、12月頃までに一応あらあらクリアになっていくということでよろしいんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施設計画と併せて、この点につきましても検討を進めまして、12月には御説明をしたいというふうに考えてございます。

山本委員

 今のに関連して伺いますけれども、皆さんが、皆さんのほうでこの資金計画の確実性について審査委員会から講評いただいたときに、上で、その補助金の見込みですとか、それを妥当だよねというところまで皆さんのほうでもチェックがされたということでいいんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 審査委員会から指摘もございましたけれども、当然ですが我々も内容は確認してございます。

山本委員

 そうすると、その補助金の割合が多く次点の候補よりも見込んでいたわけなんですけれども、その見込みが入ってくるだろうというような算段を区としても見込んだということですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 提案時は提案時でございまして、提案時から改善するように指摘をされたということでございます。ですので、今の検討の中で、より確実な資金計画ということで見直しをする必要がある、していくということでございます。その中で、我々もその点については確認をしていきたいと考えてございます。

山本委員

 確認していくということなんですけれども、要は、国からの補助金の額がなかなか難しい。全て、98%とか100%見込みの額が入ってこないような状況となったときに、その事業者の側で何とか負担を頑張るのか、要は皆さんのほうで話し合って進めていく上でカバーしてあげるというようなことが12月までの間に交渉としてあるという理解でよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 12月には、今回の改善ということで一定の考え方をお示しするというような形になるかと思います。実際にその事業計画をつくっていく中で、どのぐらいで補助金の割合を見込んでいくのかとか、実際のその交付率との関係ですとか、そういったところは具体的に進めていく中で協議・調整をしていくものと考えてございます。

山本委員

 これで最後にしますけれども、次点の候補が補助金を低く見積もっていらっしゃって、それで施行予定者に決まったところが多く見込んでおられて、万が一、かなり足りないよというようなときがあった場合に、その次点の候補者からしたらなかなか公平性が担保されていないんじゃないかという意見もあると思うんですよね。だから、そういった、結構公平性の観点からかなり注目もあると思いますので、よくよく気にしていただいて、進めていっていただければなと思います。これは要望で結構です。

来住委員

 ちょっと確認させてください。区の資産としては、提案書において約560億円と示されていると。そのうち400億円分を転出補償金として受け取り、残りの約160億円分について権利変換する予定であるという、それが7月段階の区の考え方だったと思うんですが、それは、その分については何ら変わりないし、検討する材料にもなっていないということで、この額でいいということですか。現状では。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 現時点では、今御案内の金額を軸に検討しているところでございます。またそれぞれの、区であったり、まちづくり中野21を含めているところでございますので、それぞれの今後の状況を見まして精査していきたいと考えています。

委員長

 よろしいですか。他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了をいたします。

 すみません、では、今報告が終わりましたので、次の報告までの間休憩をさせていただきたいと思います。3時20分まで休憩いたします。

 

(午後3時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

 報道機関の方から当委員会の様子を録音したい旨の許可願いがありましたので、御相談のために委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時20分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時21分)

 

 報道関係者から録音の許可を求める申出については、これを許可するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 報道機関の方に申し上げます。許可の申出の際にお示しをいただいた目的以外に録音したものを使用しないこと、また、休憩中の録音は認められていませんので、休憩になりましたら録音は止めていただきますようお願いいたします。

 それでは、4番、囲町西地区のまちづくりについて報告を求めます。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、囲町西地区のまちづくりにつきまして御報告をいたします。(資料5)

 中野四丁目に位置します囲町地区におきましては、2015年に策定しました「囲町地区まちづくり方針」に基づきまして、現在、囲町東地区、囲町西地区、それぞれでまちづくりが進められています。そのうち、囲町東地区につきましては既に市街地再開発事業の組合設立認可がなされ、再開発組合によって事業が進められているところでございます。このたび、囲町西地区につきましても、市街地再開発事業について準備組合及び関係機関との協議・検討が進展したことから、「囲町地区まちづくり方針」の改定素案及び市街地再開発事業等の都市計画素案を取りまとめましたので、このことについて御報告をするものでございます。

 囲町地区でございますが、真ん中の地図にございますとおり、東地区と西地区といったところで、今回は囲町西地区を主に御説明させていただきます。囲町西地区の特徴としましては、西側がすぐ杉並区、杉並区の区境に接しているといったところがございます。

 現在の囲町西地区の権利者等でございますが、権利者数につきましては41件、私道共有部も含めて41件、そのうち現在準備組合に加入している数が30件、加入率は73.2%でございます。

 まず、1番、「囲町地区まちづくり方針」の改定素案でございます。囲町、先ほど申し上げましたように2015年に囲町地区のまちづくり方針を策定してございますが、囲町東西、上の地図にあるところについてまちづくり方針を定めてございます。今回の改定は主に囲町西地区で市街地再開発事業を進めるということで、そのことについて付記、追加するといったものでございます。

 恐れ入ります、別紙の1番のまちづくり方針を御覧いただければと思います。全ては御説明しませんので、要点をピックアップして御説明させていただきます。

 まず、すみません、目次のほうから簡単に、どんなものが書かれているのかといったところから御紹介させていただきます。目次の第2章におきましては、囲町地区の位置付けとして、まちづくり方針に関連する上位計画だとか、それから関連計画、そういったところの構成、どのような関連があるのかといったところをお示しをしてございます。第3章では、囲町地区の現状と課題、それから、それを踏まえての第4章では囲町地区の将来像を記載してございます。それを実現するために、第5章では囲町地区のまちづくり方針を定めまして、今回のメインの第6章でそれを実現するための事業手法、再開発のことを少し細かく記載をしてございます。

 恐れ入ります、3ページを御覧いただければと思います。改めてでございますが、方針の位置付けでございます。下の図を御覧いただければと思いますが、まず、東京都のほうで都市づくりのグランドデザインあるいは様々な方針に基づいて、そことの整合を図りながらまちづくりの考え方を中野区のほうで取りまとめてございます。当然、上位計画として基本構想、基本計画があり、中野区の都市計画マスタープラン──これは現在改定中でございますが、その中から中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3として中野駅周辺のまちづくりについて描いてございます。それをさらにブレークダウンしたものがまちづくり方針でございます。現在、四つですか、囲町のほかに、南口とか西口あるいは新北口といったところでまちづくり方針を定めているところでございます。当然関連する計画との整合性を図りながら策定しているというもので、このまちづくり方針に基づきまして、また後ほど説明します地区計画等の都市計画を定めていくというような構成になってございます。

 かなり飛んで、第5章、28ページを御覧ください。28ページ、囲町地区のまちづくり方針、これは囲町地区全体のことなのでほとんど変わってはございませんが、ここの28ページの下のほうの、(2)番のB地区と書いているところです。B地区が囲町西地区でございますが、ここで、市街地再開発事業により土地の合理的かつ健全な高度利用を図り、良好な住環境が整った安全な市街地を形成すると。これまでのものでも土地の合理的かつ健全な高度利用ということで良好な住環境ということが書いてあったのですが、具体的に市街地再開発事業で進めますよというようなところを明記させていただきました。併せて、都市計画道路補助221号線、区画道路の整備に合わせて歩行者ネットワーク等も形成していくといったところを明記をしてございます。

 それから、最後──最後というか、36ページ、第6章でございます。ここでは、具体的な事業手法として、囲町東地区、囲町西地区、それぞれの2地区において市街地再開発事業でまちづくりを進めていきますよというふうなものでございます。平面図でいうとこのような形、前回の議会でもお示ししましたところでございます。

 37ページは囲町東地区のことが書かれており、38ページで囲町西地区についての市街地再開発事業の本当に概要を記載してございます。

 (1)番として、施行区域面積は0.8ヘクタールでございます。囲町東が2ヘクタールでございました。主な導入用途としては、下の図にもあるとおり、ほぼ住宅でございます。良好な住宅を誘導していこうというようなことで、一部商業が入ります。

 配置等に記載してございますとおり、先ほどもありました杉並区側と接していますので、杉並区側の住宅地等周辺環境への影響を考慮し、敷地の左側に建物を配置、その間に広場を設けていくといったものでございます。

 真ん中、高さのことについて記載してございます。北側にある東京警察病院のヘリポートの離発着に配慮するような形で、高さは、後ほど地区計画でもございますが、90メートルというところを上限としていきたいなというふうに考えてございます。

 良好な住環境を整備するため、各世代のニーズに合わせた都市型住宅を中心とした構成とするとともに、店舗とか、あるいは事務所、子育て支援施設等、必要な機能を配置するというふうな考えでございます。

 最後、39ページ、スケジュールでございますが、上の帯でも、囲町東地区につきましては今現在、2025年度末の工事完了を予定してございますが、さきの10月2日の総会が行われまして、そこでは事業計画の変更として2026年度末に竣工というような事業計画変更の予定がされているというようなことで、今手続をしているというふうなところでございます。またその辺は、認可されたときに改めてこれを修正していきたいというふうに思います。

 整備イメージとして、まず2025年度ないし2026年度に囲町東地区の再開発が完成し、そこで補助221号線も大部分が整備されると。下の囲町西地区の事業完了時が2027年度でございます。そこにおいて再開発と補助221号線の中野区部分、中野区の囲町部分が完成すると。中野区の東側のほうも、新北口駅前エリアのほうで一部、補助221号線の先の部分が、60メートルほどですか、整備されるのと、杉並側のほうが環七まで300メートル弱ありますが、そこはまだまだ未定でございます。

 以上がまちづくり方針の改定の主な考え方でございます。

 本体資料にお戻りいただきまして、2ページ目の上の2番でございます。今のまちづくり方針を踏まえまして、囲町西地区市街地再開発事業に係る都市計画変更の素案でございます。今回決定・変更する都市計画は、御覧の6本でございます。

 一つ目が、また後ほど細かく御説明しますが、囲町地区の地区計画の変更でございます。現在も囲町地区全体に地区計画がかかっています。地区計画には、目標と方針と地区整備計画というのがございまして、目標と方針はもう定まっているところです。地区整備計画について、囲町東地区については今のものでも記載をしてございますが、今回、囲町西地区についてその地区整備計画を細かく設定したといったような変更でございます。

 それから、それに基づいてというか、都市計画を幾つか、五つの決定・変更がございます。まず、市街地再開発事業の決定、それから高度利用地区の変更、それから防火地域・準防火地域の変更、高度地区の変更、そして最後に、これは東京都決定でございますが、用途地域の変更という手続を取ってまいりたいと思います。

 では、ちょっと細かく御説明するために別紙2を御覧いただければと思います。

 それで、すみません、委員長、電子データのほうが、変な罫線が入っていたり、丸の1から5までちょっと載っているのですが、後ほど差替えをさせていただきます。お手元の紙資料のほうはそのまま、大丈夫でございます。

 それでは、地区計画でございます。都市計画関連でございますが、3ページにわたって細かいことが記載されてございますが、ページの1番と2番、表と裏、1ページ、2ページ目については、地区計画の変更のことが書かれています。3ページ目については、関連する都市計画の、五つの都市計画の中身が書かれてございます。

 まずは、地区計画についての1ページでございます。改めまして、地区計画とはでございますが、ある一定のまとまった地区を対象に、地区の特性や課題を踏まえ、目指すべき将来像を設定し、先ほど申し上げました目標とか、あと方針を定め、これらの実現に向けて地区整備計画として、道路や広場といった地区施設や、地区の規模に合った建築物等のルールを定めるといったものでございます。この1ページについてはその目標と方針が書かれてございますが、今回、赤塗りしたところが変えたところです。なので、目標にほとんど変わりはございません。

 方針につきましては、中ほど、5の方針のところで、2番の「B地区」と書いてあるところ、先ほどまちづくり方針でも示しました。市街地再開発事業により土地の合理的かつ健全な高度利用を図り、良好な住環境が整った安全な市街地を形成する。都市計画道路補助221号線や区画道路の整備にあわせて、中野駅や中野四季の都市を結ぶ歩行者ネットワークを形成すると、こういった具体的な、B地区、囲町西地区について方針を定めたといったものでございます。それ以外のところの変更はございません。

 2ページ目を御覧ください。こちらは、地区計画の中の地区整備計画。地区整備計画というのは、目標や方針、今言ったところの実現に向けた、道路や広場等の地区施設の配置だとか、建築物のルール等を具体的にしたものでございます。どうやって具体的にやるのかといったルールでございます。ここについては、先ほど申し上げましたとおり、囲町東地区については既に描かれてございます。今回、西地区について追記したといったものでございます。

 まず、左側の6-2番の面積でございますが、今回、2.8ヘクタールとなりました。もともと2ヘクタールの囲町東地区だけだったものを、0.8ヘクタールの囲町西地区を加えたといった面積になります。

 6-3番の地区施設の配置及び規模でございますが、ここの赤く塗られたところが追加されたと。下の計画図の3と併せて御覧いただければと思います。区画道路の2号として、本当に杉並区側のところについて10.5メートル、この拡幅という形で区画道路を整備をしていきます。これは将来、今回は道路用地だけ確保するという形で、将来的には上位計画にあるとおり、今ある中野四季の都市の道路とつなげるような形で、早稲田通りからこの補助221号線までをつなげるような構想がございますので、その道路用地として確保していくものでございます。

 それから、広場2号として、杉並区側のところですね。広場、940平米の公開空地、有効空地を整備をしていきます。

 それから、歩道状空地あるいは敷地内通路と名称が違いますが、ほぼ同じものです。3メートルの1周をぐるっと回るような形で、歩道とは当然別に、民地側で歩道状空地、敷地内通路を3メートルほど確保するといったものでございます。なので、歩行者空間はかなり広く取れるといったものでございます。

 6-4の建築物に関する事項でございますが、下の中ほど、用途の制限をお話します。A地区について、東地区については、御覧のとおりのところをこれまで制限をかけていました。今回、B地区について、次の建築物は駄目ですよといったルールをかけていきます。具体的に言うと、工場、50平米以上の工場は駄目ですよと。様々な括弧の中にありますけれども、特定のものを除いて、逆に言うと特定のものの50平米以内であれば大丈夫ですよといったようなルールでございます。ちなみに、A地区についてはこれが150平米となってございます。

 それから、右側の上のほうは、建築物の最低敷地面積が1,000平米ですよといったところで、A地区と同じにしてございます。

 それから、壁面の位置として、B地区についても、先ほどの歩道状空地に関連するんですが、壁面後退として3メートルを外周ぐるっと取っているものでございます。下のほうの二つにつきましては、そのところの下がったところについては工作物は駄目だよとか、あと、ちゃんと、形態、意匠、色彩についてはこのようなことをちゃんと考慮してねといったところをB地区についても加えたといったものでございます。

 以上が地区計画についてのルール変更でございます。

 最後、関連する都市計画として3ページ目を御覧ください。今回、五つの都市計画について決定・変更をしていくということで、1番目については市街地再開発事業、これがメインになりますが、こちらの事業の都市計画決定をしていきましょうと。

 真ん中の上のほうを見ていただければと思います。建築敷地面積は、先ほど0.8ヘクタールと申しましたが、建築敷地面積は6,200平米でございます。その隣、住宅がメインと申し上げましたが、現在の戸数想定は490戸。

 2番、高度利用地区の変更でございます。高度利用地区等は、壁面の制限高、広場の整備等によって、土地の高度利用、具体的に言うと容積率の緩和をしますよといったものを認めるといったルールのものでございます。これにより、面積に容積率の最高限度を550%にするといったものでございます。建ぺい率の最高限度が40%になってございますが、下の注意書き等に、ちょっと細かいのでここで話しますけれども、角地であったり、防火地域内の耐火建築物というその辺の負荷を合わせまして60%にしていこうといったものでございます。メインは550%にしますよといった容積率でございます。

 最後三つ、防火地域・準防火地域として、これまでは準防火地域でございました。それを防火地域にしますよというのが3番。

 それから、4番目として、高度地区。これは高さでございますが、今までは第二種高度地区として制限がかかってきたものを、その指定をなしにすると。高度地区をなしにするといったものでございます。

 最後は、用途地域の変更として、ここはもともと第一種中高層住居専用地域でございまして、建ぺい率60%の容積200%でございます。これを第一種住居地域として、建ぺいは変わりませんが、容積率を300%の基準にしたいと。で、敷地面積の最低限度はなしだよといったようなところで、こういった変更をしていきたいと。これは東京都の決定になります。

 以上が都市計画の変更の中身でございます。

 また、すみません、本編にお戻りいただきまして、最後、3番、今後のスケジュールでございます。今お話しした内容につきまして、区民説明会を実施します。コロナの関係もありますので、10月15日(金曜日)と10月24日(日曜日)、2回に分けて、人数も制限しながら開催をしたいというふうに思っています。現在募集中ですね。それを踏まえまして、12月にはまちづくり方針(改定案)、それから都市計画(原案)を取りまとめ、議会に報告した後に説明会を実施いたします。これは都市計画に基づいたもので、都市計画に基づき説明会を、それから都市計画(原案)の縦覧・意見書の募集という手続に入ってまいります。それを踏まえて年明けにまちづくり方針を改定し、都市計画(案)を取りまとめて、また議会に報告した後に、これも都市計画に基づく説明会を行い、縦覧・意見書を募集して、4月の東京都及び中野区の都市計画審議会に諮問をしてまいります。答申を受けて、6月には都市計画決定の告示に入りたいという予定でございます。具体的な市街地再開発事業につきましては、決定後、2023年以降に組合の設立認可、その後に権利変換計画認可を目指し、最終的には2027年度事業完了を予定しているものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

来住委員

 西地区の今回はまちづくりについてということで報告をいただいているんですが、まず1点は、囲町西地区の権利者数というのがありました。41件で、準備組合員数が30件ということですね。当初の準備組合を結成されるときは、権利者数と準備組合数はそれぞれ何件だったんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 準備組合ができたのが2018年4月でございます。そのときは権利者数は38件、そのうちの準備組合の加入者数は27件でございました。

来住委員

 41件になった、その増えた分というのは当時と比べてどの部分が増えたのでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 ここの米印にあるとおり、私道の共有部を含めた数字に直しました。直さなくてもよかったのですが、今後、事業認可を目指して具体的な数字を出していく際に、もう今の段階で数字を、私道部分も含めた具体的な数字にしたほうがいいだろうといったところで今回直させていただきました。

来住委員

 そうしますと、その私道共有部を含んだということで、当初38件が41件になったと。その私道部分が除かれる──まあ、入れても入れなくてもよかったんだっておっしゃっているんですが、それを除くと73%が幾つになるんですか、加入率として。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 7月に報告させていただいたのが38件の権利者数に対して28件の権利者数で、73.7%程度だと思います。ほぼ加入率としては変わらないといった状況でございます。

来住委員

 東地区についても、当初じゃなく直近のところで私道共有部の部分についてのカウントを入れられたと思うんですが、今回も準備組合としては既に2018年4月の段階で発足しておきながら、私道共有部分を含むカウントに変わった。これは、いわゆる準備組合が判断するものなんですか、それとも区としてそういうことが、いわゆる市街地再開発が変更になったということに及ぶものなのか。なぜ、そのカウントの数値を変えられたというのはどこにあるんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 特段区のほうから指導したということもないですし、そうじゃなきゃいけないというところはございません。最終的に事業認可に当たってはそういった数字が必要になってくるので、どこかでやらなきゃいけないといったところはございますが、今回は組合の判断という形でこのような数字を報告させていただきました。

来住委員

 東地区の場合もそうですし、今回もこういう途中でそういう私道部分も含むということは、ちょっと不思議なわけですね。同時に、準備組合の段階から今日に至って、いわゆる3割近い方々が、3割弱の方々が準備組合に、この間何年かあるわけですけれども、加わっていらっしゃらないという状況というのは、やはり準備組合としてそういう約3割弱の方々に対して、この事業に対しての認識、事業に対しての協力、そういう点で、その部分についてはやはり当初から、準備組合を立ち上げるところから、そういう疑問や賛同できないという、そういう意思が数的にも示されていたのかなと。東地区の場合も、さきの総括質疑で伺いましたけれども、そういう状況で立ち上がって今があるのではないかというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 加入いただけていない方の理由は様々だと思います。囲町西地区で申し上げますと、組合側の話でございますが、やはりまだ具体的に都市計画もされていないのに、あと金額の提示も分からない中で、いいも悪いもできないよ、しばらく様子を見させてよというところが多いというふうに聞いています。もちろん、そもそも反対という方もいるというようなことは聞いていますが、この間もその方々に対して様々なコミュニケーションの機会を増やしているというふうには聞いてございます。

来住委員

 そのまちづくりをどう進めていくかという点では、やはりその住民合意、地権者の合意がもう前提なわけですよね。この41件の権利者しかいない中で、3割弱の方が賛同ができていないという中で、さらに今日報告になった素案についてなんですが、今日のこの表書きで「市街地開発事業について、中野囲町西地区市街地再開発準備組合及び関係機関との協議・検討が進展したことから」と。で、囲町地区のまちづくり方針の改定素案を今日示されたわけですけれども、その準備組合に関係している方との協議というのは、これはまあ、あるでしょう。しかし、その同じエリアの中で組合に入っていない、準備組合に入れない方々が3割弱いらっしゃる。そういう方々については、区がつくっていく今回のようなこういうまちづくり方針についてどういう協議を、その方々は無視された形で今日の内容になっているんでしょうか。それとも、この3割弱の方々にもそういう協議の場を持って、今日議会に示されているということでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 まだ準備組合に入っていない方々の個別の情報というのはつぶさには把握はしてございませんが、その間も、先ほど申し上げましたとおり、組合のほうで様々な情報を提供していると。もちろん、理事会の結果だとか、あるいは全体説明会というのも別途開いてございます。参加するかどうかは判断になってございますが、そういった結果についても届けるように組合としてはしてございますので、そういった情報が届いた上なのかなと。そういうのを踏まえた上で、これまで理事会のほうで決定し、区も関与しながら、関係機関と協議してここに至っていると。ここからが都市計画の法に基づいた手続に入っていきます。様々な機会、次にある10月の説明会は任意のものです。より丁寧に説明したいと思いまして、説明会を実施し、その後、素案──案ですか、原案というのは、幾つかの段階に応じて説明会を実施し、都市計画審議会も開きながら決定をしていくというような区民参加の手続を取るものでございます。

来住委員

 ちょっと言っている意味が御理解いただけていないようですが、今日のこのいわゆる方針は、説明は、囲町地区の主に西地区に限定された赤い変更が示されているわけで、その囲町西地区に権利として所有されて保有されている方々が41件あって、少なくとも準備組合に参加がされていない──いろいろな理由があるでしょう、それは。されていない方々の3割弱について、当然事前の素案を発表する前に、これは区がつくる素案ですから、当然区として、組合がどうこうじゃなくて、区としてやっぱりそういう方々に対してどういう事前のアプローチをするかということなしに素案や計画になっていくことが、東地区の中でも今現在そういう問題がいろいろ発生しているんだと。そういうことをきちんと区として教訓にしていただかないと、今日のようなところから出発をして表に出ていくと、もうそういう方々は私たちを無視されているんじゃないかと、私たちのことは眼中にないんじゃないかという区に対する不信にならざるを得ないと懸念するわけです。したがって、そういう声を出せない人たち、そういう組織に、準備組合に入っていない方々こそ大事にやっぱりしていかないと、まちづくりというのは成功しないと思うんですよ。今の段階だからこそ、組合にいろいろな理由で入っておられない方に対して区としてどういう寄り添い方をするかということを私は聞いているのであって、それはなさったんですか。どうされましたか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それが次の説明会になると思います。ここで初めて議会のほうにも説明し、区としての考え方をまとめたものがこれで、今ここでお話しをしていると。それを区民に説明する初めての機会が10月の説明会ということで、理事会とかの様々な議論とか、警視庁協議とかを踏まえた上で、区として取りまとめた。で、今回お話しをしているといったもので、ある意味最初の機会というのがその説明──先ほどは任意と申しましたが、説明会で、その後に都市計画の手続に入っていくというものでございます。

来住委員

 ですからね、高さ制限をどうするか、道路をどう取り付けていくか、もう原型として、この西地区については大枠としてここに素案として示されているわけですよ。最初の表書きにあったように、組合及び関係機関との協議をされて、検討して進展したことから、今日の囲町地区まちづくり方針の改定素案になったとなっているがために、そういう当事者の方々の3割近い方々については、組合じゃないところで必要な、区としてやはりその寄り添い方がないと、このままで素案です、説明会です、計画ですってね、そういうことでは──今までは、かつての計画はそれでよかったかもしれないけれども、やっぱり区政も変わって、皆さんが本当に住民の声を聞いて寄り添って、新しいまちづくりの展開をしていこうということですから、そういうことを本当に踏まえてほしいと、これはもう本当に思っているわけです。まちづくりそのものは否定しませんし、必要なまちづくりは本当に区が主導していかなきゃいけないものがありますので、その点ではやはり、今のやり方ではそういう組合員、組合に入っていない方をそこで線引きしてしまって、区が線引きして次の説明会に行っちゃうというやり方は、これは間違いだと思うんですよ、まちづくりの基本として。僕はそう思いますけれども、もう一度答弁ください。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 そうしたことをパートナーシップとして、組合側と区と役割分担しながらやっているというふうに考えています。組合側は個別の地権者に対して、こういった考え方が今やられているというふうな形で、会えているかどうかは分かりませんが個別に説明をしていただき、我々は手続に基づいて説明をしていくと。その役割分担でまちづくりを進めていきたいというふうに考えています。

来住委員

 ちょっと認識をお聞きしたいんですが、最高高さが90メートルの高さだということも具体的におっしゃっているわけですし、いわゆる自分たちのエリアが、自分たちの囲町西地区がどうなっていくのかと。どんなまちづくりにしていったらいいんだろうと。私が聞く限り、やはりそんな超高層でなくても、まちづくりとしてはできるんじゃないか。したがって、そういう地権者の方々の権限に属する部分は区がやっぱり立ち入っていくわけですから、当然そういう方々の思いを、行政としてはそういう立場に立ってやるべきだと思いますが、東地区で起きているようなことが、今その権利変換作業の段階で、測量という段階で、まだされていない、未定だという方であるとか、組合員として同意していないのに同意したというふうに認定されて不服審査請求を東京都にされているだとか、本当にそういう意味では、土地建物調査立入許可取消も含めて区長に要望されているわけですよ。そういうことがやっぱり非常に悲しい、不幸です。やっぱりそういうまちづくり、自分たちのまちをどうするかということで皆さん、本当に真剣に考えておられる皆さんですから、そこは本当にこの西地区については、東地区の状態を踏まえて、きちんとやっぱり丁寧に区としての姿勢を示して寄り添ってやっていただきたいと思いますけれども、その点でいかがでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 権利者の方々、区民の方々に寄り添うまちづくりというのは当然のことだと思っています。その権利者の中の考えも様々なので、関与の仕方、寄り添い方というのは様々だと思っています。そういったことを勘案しながら総合的に判断していきますが、区としてはやるべき立場に立って、丁寧な説明を区もしますし、準備組合に対してもそのような形で、丁寧な説明で合意を、一人でも多く、少しでも多くの納得を得られるような取組をしていただけるように問い続けるといったところです。

来住委員

 やっぱり100%の方々の合意というのが前提ですが、しかし、そこまで至らなくても、やはり最大限、90%、九十数%まではきちんと確保できるという、そういう努力がないとまちづくりというのは成功しないし、時間もかかりますけれども。だって、東地区は9年かかっているわけでしょう。西地区はまだ6年じゃないですか。だから、そういう意味では丁寧な準備と住民に寄り添った進め方を区が、組合施行だからじゃなくて、区がやっぱり必要な助言をし、組合に対しても、直接それだけのことはできなくても、合意をつくるという点では区が最大限の役割を果たすべきだということを申し上げておきます。

吉田委員

 東地区もいろいろ大変であったんですけれども、西地区もいろいろ大変そうでございますが、この権利者の中で加入率は73.2%と。これ、加入されない方の理由というのはどういうことでしたっけ。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 つぶさには分かりませんが、ちょっと先ほどもあったんですが、まだ様子を見たいと。都市計画なり、実際にあの事業計画ができて、金額の提示を見た上で、それが適正なのかどうかを判断したいので、ちょっと様子を見るよというところが多くの方というふうには聞いています。

吉田委員

 ほかの地区でもあるんですけれども、なかなか、その賛成できない理由って多分二通りに分かれると思うんですね。地権者が、自分の財産が正当に評価されていないんじゃないないだろうかということで、もっとちゃんと評価してほしいというような意見の方が一つ。もう一つは、そもそも自分は戸建てに住みたいのであって、高層住宅に住みたくないんだという理由の方もいらっしゃると思うんですね。二つ分かれると思うんです。この真北の、要するに四季の都市の地区の建物の容積率は何%でしたっけ。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 セントラルパークの建物があるところは560%でございます。

吉田委員

 ですよね。地域の方はそれをよく知っているわけですよ。今回の変更で第1種中高層住居専用地域を、200%を、今度は第1種住居地域にして300%と。もっと行けるんじゃないのみたいに言う方も、思っていらっしゃる方も地域にいらっしゃると思うんですね。当然状況が違うので、そうはならないわけだと思うんですが、今から言ってもしようがないんですが、四季の都市をやるときに、この警大跡地の再開発──もう終わっていますけれども、これをやるときに、本当はこの囲町の地区も入れて全体的にやれば、地域全体が容積率のボーナスアップというのができたと思うので、そういうふうに地域の合意が得られていなかったことは残念なんですが、今回の地域が容積率300%、もっと行くことはできないんですかというような御要望みたいなものに対しては、なぜできないのかを、ちょっと理由を適切に説明してください。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 ここについては東京都と様々に事前協議をさせていただいて、この四季の都市一帯というか、四丁目地区については、中野区の上位の構想のほうでは商業・業務地区といったところで、商業系でも可能だというふうな考えがベースにありました。実際に囲町東は近隣商業地域でございます。近隣商業地域で、基準400%で、高度利用地区で200%を加えて600%にしていると。ここについては近隣商業地域ということも考えはあったんですけれども、ただ、隣が杉並区の第一種低層住居専用地域になるので、バッファーを設けるような形での間の用途地域のほうが望ましいのではないか。あと、とはいえ、高度利用ができるところ、それから、今いる権利者の方々の権利変換を想定した用途、そういうのを加味して第1種住居地域にし、300%を基準にし、高度利用地区を使ってプラス250%にしたといったものでございます。

吉田委員

 それが、今回、西地区についてはできないということですかね。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 そうですね。第一種住居地域にして、それで、実際に事業性等も加味した上で、この容積であれば可能であるというような判断でここに落ち着いたところでございます。これから都市計画決定なので、東京都の判断になりますけれども。

吉田委員

 杉並区の隣、第一種低層住居専用地域の隣というのはここも同じなんですけれども、ここを500%何とかというぐらいに、ボーナスアップはやっぱり無理ですかね。(「杉並区側」と呼ぶ者あり)いや、この西地区のところ。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 西地区が550%になります。ここが550%で、隣の囲町東はもう都市計画決定が2015年にされているので、そこが400プラス200の600%になってございます。

吉田委員

 じゃ、四季の都市のほうは、あれ、そんなに大差ないんですか、容積率。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 560%になっていますので、そうですね、同じぐらいの規模です。

吉田委員

 ちょっとそれは僕も認識が不足しましたが、では、四季の都市に比べてこんなに容積率に差があるみたいな問題意識が地域の方にあったとしたら、それはどちらかというと誤解に基づいているということになりますかね。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 そうですね、地域の方からそういった声があるというのは特段聞いてはございませんが、適正な容積なのかなというふうに考えています。

吉田委員

 理解しました。ありがとうございます。

 もう一つ、自分は戸建てに住みたいんだというような方について、昔、中野区がいろいろなことをやるときに、近隣同士の、こんなお家がありますよみたいな紹介・あっせんみたいなことを昔していましたかね。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 恐らく、区の事業であれば区がそのような形でやるんだと思います。市街地再開発事業になれば、事業者のほうが、組合のほうが、もし転出するのであれば、再開発に権利変換しないのであれば、そのような代替の提案をするということはやってございます。

吉田委員

 では、この地域についてもそういう御要望があれば事業者のほうでやっているということですかね。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 具体的に今どこまでやっているのかは分かりませんが、もしそのような御意向があればそのような提案になるだろうというふうに考えますし、もしそういった要望があるならば、区を通じてでも組合側には当然お話をさせていただきます。

吉田委員

 本当に地域の方の御意見は様々でありますけれども、今お聞きして、区としても可能な努力をされているというふうに思います。ぜひ多くの方が御納得いただいて、この計画自身は高度利用で、線路沿いというのは一番高度利用しやすい、すべき場所でありますので、皆さんが納得して、満足して、この計画が進むように、また引き続きの御尽力をお願いします。

むとう委員

 私も、来住委員の質問と重複するんですけれども、考え方としてはほぼ同じように私も考えているところなんですけれども、気になる、私道共有部含むということで3件、この3件の方々は私道しか持っていないんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 この権利者の中に含まれていまして、重複して幾つか共有しているといった形でございます。

むとう委員

 分かりました。

 それで、やはり気になるのが、この準備組合の段階でやはり11件の方、重複しているということで、同じで、それでも数は一緒なんだけれども、入っていないんですよね。それで、ここの上のところの説明で、協議・検討が進展したからということで今回こういうふうに示されているんだけれども、この準備組合をつくられたのが先ほどの答弁ですと2018年4月ということですから、既に3年近くたっている。この3年間という期間の中で、やはり御納得できず11件の方が入っていないわけですけれども、この3年間の中で区としてはきちんと対応はしてこなかったんでしょうか。やっぱりすごく気になるのは、今その東地区で起こっているようなことがまた西地区でも起きてしまうのではないかって、やっぱりなかなか納得が進まないという権利者の方が出てくることは双方にとっていいことでは、好ましいことではないので、なので、西地区においてこの3年間の中で加入数をきちんと増やしていく努力というのはどういうふうにされていたんでしょうか。してこなかったんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 ちょっと繰り返しになってしまいますが、第一義的には区が直接アプローチするものではないので、組合側の努力になると思います。先ほど申し上げましたとおり、その間も組合のほうでは様々なアプローチをしていました。最近では具体的になってきましたので、会話する機会も増えてきたというふうに聞いています。大きな理由が、まだ見極めたいと。まだ都市計画も定まっていないのに、どんなものができるか分からない事業計画もない中では何とも言えないよと。しかも、まだ事業計画ではなくて権利変換のモデルのようなものもなかなか示せない中で、こんなところに住めるようだとか、そういった比較もできない中では、まだ様子を見るよというようなところが大きな理由だというふうに聞いています。中には、そもそも事業がという方がいるというのは聞いてはいますけれども、多くの方はそういった理由なので、この3年間そのようなアプローチをしていく中で、まだ準備組合には入らないというような結論だったというふうに聞いています。

むとう委員

 この準備組合の事務局になっている人たち、コンサルタントが入っているんではないかと思いますけれども、東地区と同じですか。準備組合をつくられていて、その組合で、多分住民だけでやっているわけではなくて業者が入っているかと思うんですけれども、その業者さんというのは東地区と同じですか。全く違うんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 結論は全く違います。具体的に申し上げますと、囲町東については、もう今は参加組合員となっていますが三井不動産レジデンシャル──三井不動産グループです。コンサルタントが佐藤総合計画、囲町西地区についてはまだ事業協力者でございますが、住友不動産。コーディネーター、コンサルタントがINA新建築研究所なので、それぞれ違います。

むとう委員

 全く違うということなんですけれども、やはりこの準備組合の段階で11件の方が入っていないということで、だけども、組合がやるべきことだからということで区はあまり関知しないということですが、協議・検討が進展したからって、何をもって協議・検討が進展したんでしょうか。やっぱりこの準備組合のところから、きちんとこの11件に対して御理解を得ていない中で、協議・検討が進展したから次に進むということで正式な組合設立ということに持っていくと、また、何ていうか乱暴な進め方ということで東地区のような、同じような状況になるのではないかってすごく私も心配なんですけれども、そこはね、区として、今言った住友不動産とかにお任せしているから全く区は知らないんだというふうに、何かもうちょっと私は積極的に、区も本当に加わっていったほうがうまく進む部分もあるのではないかと思うんですけれども、また東地区と同じようなことになるのではないんですか。そういう認識、区はないですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 区の役割は、だからまさしくこの都市計画を取りまとめて説明をしていくことだと思っています。その協議・検討が進んだということは、組合の中で議論され、それを基に関係機関と協議をし、その中で区の役割として都市計画あるいはまちづくり方針をつくり、区民に説明し、権利者に説明し、そこで御理解を得て、先ほど申し上げました、それがないからまだ判子を押さないんだよって言った人たちに対する区としてのやるべきことをこれまでやってきて、今この段階に来たというふうに認識をしてございます。

むとう委員

 そうだといいんですけれども、やっぱりきちんと説明するのはこれからだという今のお話かとは思いますけれども、やっぱりここに来るまでが、どれだけ丁寧にアプローチしてきたかということが今後にも響いてくると私は思うんですよね。11件の方が入っていないということがとても気がかりですよ。これから具体的な話になれば加わるよって言っている人たちばかりならばいいんですけれども、この西地区って割と比較的新しいおうちも、建て替えられたおうちも含んでおりますし、本当にこれでうまくいくのかなというふうに思います。こういったまちづくりで、誰もが本当によかったねって区民の方が思ってもらえるようなまちづくりを進めていただきたいというふうに思うので、もうちょっと区は丁寧に──私の知らないところで丁寧な対応をしてくださっているのかもしれませんけれども、結果としては11件の方がまだ入っていないということが、やっぱり今後準備組合から組合になっても、入っていないから知らないって、自分たちの知らないところで事が進んでいるということで、加入していない人がいけないんだみたいな感じで、加入していない人のところに情報が届きにくかったりというふうになっていくんじゃないかというふうに思うので、加入していない人をどう巻き込んでいくのかというところにもうちょっと区も関わってやっていく必要があるんじゃないかなって強く思っているところなんですけれども、みんなが気持ちよくいいまちができたねということになってほしいと思うから、加入していない11件という方々が今後も、結局加入していないから何も知らない、情報が行かないということになって、結局取り残されていくんじゃないかということがすごく心配なんですけれども、区はそんなことないというふうに、私の勝手な誤解だと思っていらっしゃいますか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員の言っていることは、当然そうだと思います。そのとおりに区としても関与をしていく予定ですし、先ほども申し上げましたとおり、一人でも多くの人の合意で、少しでも多くの御納得をいただけるような区としての役割も果たしていきたいと思いますし、組合に対してもそのような形で、理事会等、もしくは個別の事業者を通じて、あるいは個別に権利者が来れば私のほうからも説明をさせていただいていますし、そのような形で地道な活動もさせていただきながら、委員おっしゃるとおりの、みんなが納得するようなまちづくりを進めていきたいというふうに考えます。

むとう委員

 その組合にお任せ、組合の役割ということで、役割分担しているんだからということではあると思うんですけれども、やはり区がそこに関わっていないということで、本当に住民の方からのお話を聞くと、組合の方々の物腰であったりとか物言いであったりとか、そういうレベルのところからやっぱり気分を害していらっしゃる方も東地区にはいらっしゃるわけで、またその二の舞というか、業者がきちんと、公務員とは違うので、対応の仕方が、気分を害するような対応の仕方があったりというのを聞くにつけてすごく残念だと思うので、そういったこともしっかり区は気に留めていただいて、見ていっていただかないと事は進んでいかないんじゃないかなと思うので、しっかりと区としての役割を超えて、超えてまで、しっかりと対応してほしいというふうに私は思っていますので、お願いいたします。

内川委員

 ありがとうございます。囲町地区って、アクセス、非常に悪いですよね。車で行くのが非常に、一旦杉並区のほうに抜けてから入っていくとか、今後、東地区も西地区も、このまちづくりを生かしていくにはやっぱり道路インフラとか、いかにそのアクセスをよくしていくか、そこら辺がちょっと肝になってくるのかなと思っているんですが、この補助221号線のまず東側、中野駅の北口エリアとの接続、これの完了は何年ぐらいになりますか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 新北口駅前広場に関しましては、令和11年度完成予定でございます。(「そのときに接続ですか」と呼ぶ者あり)囲町方面につきましても、西口改札ができまして、新北口のところの改札ができますが、そちらのほうにデッキをつなぐ予定ではございます。そちらにつきましては……(「道路。221」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午後4時20分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後4時21分)

 

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 囲町方面の補助221号線につきましては、囲町ができる2026年に完成する予定でございます。その後、新北口駅前広場に接続いたしますが、そちらのほうの新北口駅前広場は2029年完成予定でございます。

内川委員

 次に、別紙の1の23ページ──短くやりますよ。下の図の区道22-440号線、このブルーの上下のやつ。これも四季の森公園の外周路とつなげるということでよろしいんですね。おまつり広場です。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 おまつり広場のところは、囲町東の再開発が完成する2026年度に四季の都市のほうまでつながるという予定でございます。

内川委員

 これ、区道22-440号線と四季の森の外周路の接続面、これ何か、一部、民間の権利か何か入っていませんか。これは全部区所有ですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 ここだと明治大学の権利になっていますが、そこも権利変換とか退出の中で、再開発の中で道路にしていくというようなところでございますが、現在は民間の権利が入っています。

内川委員

 では、そこの問題はクリアできるんですね。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 はい、クリアできます。

内川委員

 それから、問題は補助221号線の西側、杉並区側。何か、最近ちょっとのぼり旗が何か立っていて、拡幅に反対しているのか何かよく分からないんだけれども、これ、杉並区側はどうなっていますか。この補助221号線、進捗状況。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員会とかでも何度か御報告をさせていただいたかと思います。杉並区側は街路事業として補助221号線を整備するということで、昨年、測量の説明会を実施し、今年度は実際に現地の測量と設計、あるいはオープンハウス等々をやるというふうな予定を聞いてございます。それを踏まえた上で、来年度以降に事業認可の申請をしていくというような予定というふうに聞いてございますが、様々な意見があるというふうにも聞いてございます。

内川委員

 そうすると、この別紙1の23ページにも書いてあるけれども、自動車ネットワークのところで、環状7号線とのネットワーク化による交通アクセス性の向上が必要であると書いてあるんだけれども、ちょっと時間がかかりそうだなということになると、中野区側のほうでこの囲町地区の交通アクセスとか回遊性とかをよくしていくためには、補助221号線のさっき言った東側、それと区道22-440号線というの、これとの接続。それと、さっき担当がちょっと言っていたんだけれども、囲町西地区の一番西の外れのところに縦の道路を設置して、要するに、早稲田通りからどーんと一回りつなげる。そこをちょっと確認させて。それもやる。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 このまちづくり方針の15ページを御覧いただければと思います。15ページに、これは中野駅地区整備基本計画という上位計画に当たるものでございますが、2018年11月に改定をしてございます。そこの、囲町地区で赤く囲んだところの、今委員おっしゃったところに、灰色で、いわゆる、ちょっと読みにくいんですが、主要区画道路の構想線というのを記載をしてございます。これが、いわゆる早稲田通りから補助221号までつなぐ構想を当初してございまして、ここについては今回の再開発で実現するのではなく、これは別の事業として、これは杉並区のまちづくりにもかなり影響してきますので、補助221号線の状況にもよりますし、高円寺北のまちづくり等々を踏まえながら、共同の杉並区と中野区の事業として整備をしていくと、そういうような考えで、まずは道路用地だけ確保していこうというのが今回の考えでございます。

内川委員

 どちらにしても、現在の囲町のちょっと陸の孤島のような状況をやっぱり脱しなきゃいけないし、このまちづくりをやはり生かすためにも、道路インフラの整備はきちんとやっていただきたいなと。

 それと、先ほどから準備組合の話も出ていますけれども、当然区としては丁寧に説明をして、これは進めていくんだということでよろしいですよね。確認させてください。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 丁寧にこれも、キャッチフレーズになってしまいましたが、一人でも多く、少しでも多くの納得を得られるような区の役割、それから組合に対する伝達、実際に実行といったところは確認をしていきたいというふうに思っています。

羽鳥委員

 都市計画のところ、変更素案についてお聞きしたいんですけれども、高度地区の変更についてというところで、現状は第2種高度地区というところを変更後は指定なしにするということなんですが、この高度地区ということで言えば、いろいろと高さ制限のある、第5種だったかな、第6種だったか、そういった別の高度地区の制限ということも、高度地区による高さ制限ということもあるわけですけれども、今回指定なしというふうにするのはどういった理由からなんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現在かかっている高度地区──高度地区全般ですが、かなり、建物を実際に建てるに当たっては、かなりの制約になると。再開発に当たっては、この高度地区にあるままで事業というのを進めるのは極めて難しいといったところで、ほかの地区もそうですが、高度地区を外して、一定の高さは考えますが、それで今回は指定なしといったところで進める予定でございます。

羽鳥委員

 例えば第7種の高度地区だと絶対高さが45メートルというふうになっていますけれども、そういった指定があるものではなく、指定なしとしたのは何でなんでしょうかということなんですけれども、いかがでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 高度地区、様々な制約が出てきますので、設計の自由度だとか、ほかの再開発なり都市計画との様々な要件を加味して、高度地区については外すというような結論が出たものでございます。

羽鳥委員

 あと、容積率の最高限度についてなんですけれども、高度利用地区で550%にということなのですが、そして、その高さのところでは90メートル以内にするようにするという、ヘリポートに配慮した高さにするために90メートル以内にするということなんですけれども、これを仮に例えば90メートルで、これを90メートルで建てて、このポンチ絵のこの大きさでやったとすると、これは550%に収まるというような、こういう大きさになるんですか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今現在、550%にかなり近い状況だというふうには聞いてございます。その分、高度利用地区の条件として、先ほどもあった壁面後退を、囲町西は2メートルですが、ここでは3メートルであったり、広場についても940%という大きめのところを設定をしているといったところで、550%に結果なったといったところでございます。

羽鳥委員

 再開発のところで、その話を聞いていると何か、ヘリポートに配慮したぎりぎりの高さにそろえて高度利用地区の容積率の設定をしたというふうな感じがするんですよね。当然、事業として大きくなっていけば事業費総額が膨らんでいって、権利床との関係でもどんどんとその権利床の割合が小さくなっていくわけですよね。そうすると、従前の居住者の人たちが入れる面積だとか、もう狭くなってきてしまうというふうな懸念もあるんですけれども、例えばさっき来住委員も言っていたように、こういった高さにしないで、再開発というふうなことで言っても、従前の居住者の居住権がちゃんと保障されるような計画にすることだってできたんじゃないのかなというふうに思う。この計画、この90メートルの高さのやつにしたら居住権が保障されないって言っているわけではないですよ。ないですけれども、こっちの高さと容積率の最高限度、あれありきでやっぱりやったんじゃないのかなというふうに思わざるを得ないんですけれども。そういう、より小さい範囲での再開発というふうなことは検討しなかったのかなというのは思うんですけれども、どうなんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 再開発を成り立たせるための事業性というのは、極めてそれは大事だと思います。高さをこれ、アッパーをなくせばまだまだ全然いけるんですよ。ほかの要件も変えながらという考えもできるんですが、この高さも考えながら、それから権利者の生活再建ができるような事業性になるのかどうか、ちゃんとした事業として成り立つのかどうかというのも総合的に加味して、今回の案が取りまとまってきていると。中野区の上位計画にある考え方に沿っているのかどうかというのも含めながら、それから、道路の幅だとか交通のネットワークだとかを考えてここまで出てきたものといったところで、何々ありきとかではなくて、総合的に考えて出たものが今回のまとめたものでございます。

羽鳥委員

 これ、現在はまだ、この西地区の再開発事業、「(予定)」というふうになっていますから、当然まだ事業費の総額であるだとか、では補助金収支の計画がどうだとか、そういうのはまだ公表できるものはないということなんでしょうか。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現時点で公表できるものはありません。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了をいたします。

 次に、5番、その他で理事者から何か報告はありますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、令和3年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会について口頭で報告いたします。

 本年10月26日(火曜日)、野方WIZで開催を予定していた令和3年度決起大会につきましては、令和3年度第2回期成同盟理事会において中止が決定されました。これは、新型コロナウイルス対策に関する社会情勢と決起大会の運営手法を鑑みた判断でございます。なお、多くの方の参加を募る大会場での決起大会を中止といたしますが、代替措置として、期成同盟決議文案についての賛同加盟団体等から確認した上で、国・都・西武鉄道株式会社への要請活動そのものは行う方向で進めてまいります。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時35分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時42分)

 

 休憩中に御確認をいただきましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、視察の調整ができました場合につきましては別途正副委員長から招集をさせていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後4時42分)