令和3年11月04日中野区議会厚生委員会
令和3年11月04日中野区議会厚生委員会の会議録

中野区議会厚生委員会〔令和3年11月4日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 令和3年11月4日

 

○場所  中野区議会第1・2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時09分

 

○出席委員(8名)

 小林 ぜんいち委員長

 山本 たかし副委員長

 間 ひとみ委員

 高橋 かずちか委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 浦野 さとみ委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長 角 秀行

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域支えあい推進部地域活動推進課長 高橋 英昭

 地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長 小山 真実

 健康福祉部長 岩浅 英樹

 保健所長、健康福祉部地域医療連携担当課長事務取扱 佐藤 壽志子

 保健所次長 杉本 兼太郎

 健康福祉部福祉推進課長 石崎 公一

 健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 瀬谷 泰祐

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 本多 正篤

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 地域活動の推進について

 地域子育て支援及び地域保健福祉について

 介護保険及び高齢者支援について

 社会福祉について

 スポーツについて

 福祉事務所及び保健所について

 保健衛生について

○所管事項の報告

 1 中野区区有施設整備計画の策定について(地域支えあい推進部、健康福祉部)

 2 中野区地域包括ケア総合アクションプラン(中間のまとめ)について(地域包括ケア推進課)

 3 新型コロナウイルスワクチン接種について(新型コロナウイルスワクチン接種担当)

 4 新型コロナウイルスワクチン追加接種(3回目接種)について(新型コロナウイルスワクチン接種担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いします。

 それでは、議事に入ります。

 地域活動の推進について、地域子育て支援及び地域保健福祉について、介護保険及び高齢者支援について、社会福祉について、スポーツについて、福祉事務所及び保健所について、保健衛生についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、中野区区有施設整備計画の策定についての報告を求めます。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 それでは、私から、中野区区有施設整備計画の策定について御報告いたします。(資料2)本報告につきましては、閉会中の各委員会において御報告するものでございます。

 中野区区有施設整備計画につきましては、区有施設整備計画策定の考え方及び区有施設配置の考え方を踏まえ、検討を進めてきたところでございます。このたび中野区区有施設整備計画を策定いたしましたので、御報告いたします。

 資料の1番、変更した主な箇所について、パブリック・コメント手続の実施結果や区議会での御議論等を踏まえ、(1)から(4)の内容について変更いたしました。なお、パブリック・コメントの実施結果につきましては、第3回定例会において御報告したとおりでございますので、御説明は省略をさせていただきます。当委員会に関連する変更箇所について御説明いたします。

 (1)でございます。社会福祉会館・区役所新庁舎における生活援護機能の再編の見直しについてでございます。生活援護機能の再編につきましては、今後の生活援護事務の拡大に対応すべく、社会福祉会館への一部移転を計画していたところですが、区民の利便性や管理運営などの観点から見直し、生活相談・自立支援相談及び生活保護窓口を含め、生活援護機能を一体的に区役所新庁舎に配置することとしたため、当該記述を削除してございます。なお、社会福祉協議会及びボランティアセンターにつきましては、社会福祉会館での配置を継続いたしますが、一部事業、具体的には成年後見の窓口等についてでございますが、区役所新庁舎のほうに配置をいたします。

 資料に戻っていただきまして、裏面の2番、中野区区有施設整備計画でございます。こちらにつきましては別紙のとおりとなりますので、後ほど御覧いただければと思います。報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

浦野委員

 今御報告いただいたところで、第3回定例会のときに報告されたところからの変更箇所ということで、ここの所管でいうと生活援護機能のところの見直しになるんだろうと思うんですけれども、この間、第3回定例会でも議論がありましたし、この約1年間いろいろ議論があった中で、今回、パブコメ等、議会等の意見を踏まえて見直したということに関しては本当によかったなというふうに思います。もういろいろこれまでも質疑してきたのですけども、やっぱり今回、いろんな経過のところであったりとか、ここにも書いてある見直しの理由がありますけれども、本当にどの観点から見てもやっぱりいろいろ問題があったというふうに思います。今回、区がこの段階で変更したことに至った最大の理由というか、そこを、この間の経過も踏まえてちょっともう一度御説明いただきたいと思います。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 先ほど御説明の中でも申し上げましたけども、パブリック・コメント、または議会をはじめとする皆さんから御議論いただきまして、その議論について改めて区のほうで検討したと。その結果、どういうところが一番効果的かということを改めて検討した結果、こういった結果になったということでございます。

浦野委員

 やっぱり今回、その経過の中でも、現場の方々の意見が反映されていなかったんじゃないかなという点も大きく感じているんですけれども、そこはやっぱり現場からも、この配置が分かれることについてはいろんな声があったと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 これまでもその段階段階において、どういう体制で、どういう配置の中で、どういう体制の中で行っていけば一番いいかということについては、職員も含めて議論をしながら検討を進めてきたところでございます。前回御説明を差し上げましたけども、最終的な区の方針が決まった中で、そういった実施体制ということも踏まえて、やり方については検討してきたところでございます。最終的にこういう結果になりましたので、ここについてもこの中で職員が一番働きやすい体制というものをきちんと検討して進めていきたいというふうに思ってございます。

浦野委員

 今までもこの約1年の中でいろんな議論があって、最終的にはよかったと思っているんですけども、この段階までその見直しが後ろになってしまったというか、いろんなところの中では、やっぱり現場の声を聞くことも不十分だったと思いますし、区の中での検討の過程も、やっぱり私は不十分だったと思っているので、今後、いろんな問題がそうですけれども、やっぱりボトムアップでしていく、対話の区政を進めていくという観点では、やっぱりこの問題だけじゃなくて、ほかのいろいろな問題でも同じようなことにならないように、そこは進めていっていただきたいなと。これは要望しておきたいと思います。

 ちょっと新庁舎の機能のところで1点だけ伺いたいんですが、これは、そうすると、新庁舎にその生活援護機能が一体的に入るということなんですが、今この時点で何階にどういう形で配置されるのか、また、それは全て同じフロアに収まるのかというのは、ここで聞いてもお答えできますか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 具体的な階数でありますとか配置につきましては、新区役所担当のほうで総合的に調整をしているというふうに聞いてございます。主に4階部分に入るということは聞いてございますけれども、具体的な配置がどうなるかということについては、今後検討していくというふうに聞いてございます。

浦野委員

 そのときに、確かにこれは先般総務委員会に報告されて、総務委員会では実際レイアウトの図面なんかも新庁舎のところから報告があったんですけれども、本来であれば、やっぱり援護課の機能であるわけなので、もちろん新庁舎担当はいると思うんですけれども、実際この部署がどう配置されて、どういうふうに業務をしていくのかというのは、当然健康福祉部のところが大きく関わってくると思うので、本来であればその配置がどうなのかというのも一緒に報告されてしかるべきだと思います。どうしてもその機能のところで、前に面積のことをお聞きしたときも、それは新庁舎の担当のほうで、ここはなかなかお答えできないということもあったんですが、逆にそうなってきたから今まで問題もあったのだと思うので、やっぱりそれは、そこの縦割りの弊害じゃないですけれども、やっぱり機能の部分はちゃんと現場で声を上げていきながら、そこは新庁舎担当ときちんとここにも報告されるべきことなのではないかなと思います。ですので、そこは何か仕切りを作らずに、どういう配置なのか、今後どういうレイアウトにしていって、相談ブースをどういう形にしていくのかということだって当然業務と一体的になってくると思いますから、そこはぜひ、もしお答えできるのであればお願いしたいんですけれども、それは難しいですか。

岩浅健康福祉部長

 生活援護課の配置につきましては、一応4階に全ての職員を配置できるようにということで、今調整はしています。健康福祉部も全て4階に入るわけではないので、各フロアに分かれますので、今の段階でどの課がどのフロアとまだ決まっていない部分もございますので、お答えはできないんですけれども、一応援護課については4階でということで調整しています。窓口につきましても、これまでも私の御答弁でも、相談ブースはかなりの数が必要だというふうにお話をしてまいっておりますので、個人のプライバシーを確保するという意味でも、相談ブースについては数多く作ってもらいたいということで新区役所担当に要望しています。それが具体的に事業者さんの設計の段階にまでなってきておりますので、今の時点で幾つ相談ブースが取れるか、窓口が幾つ取れるかというのは、まだ明らかにはなっていないというふうに聞いているところでございます。

久保委員

 第3回定例会でも御報告を頂戴いたしましたので、流れとしては理解をしているところなんですけれども、幾つか御確認をさせていただきたいなと思っております。

 この間の議論の中で、なぜ分けなければいけないのかということで、今、部長のほうからも相談室の確保のことなどございましたけれども、実際のところは、私はこういった形で、区役所新庁舎の中で生活援護課がやっぱりきちっと分かれずに機能を保った中で、職員にとっても、また、区民の方にとっても、利便性を考えるとこれがいいだろうということをずっと主張してきたところです。しかし、この間の議論の中では様々ないきさつもあったので、場合によって、本当にこれが正しい選択であったのかどうかというようなところを懸念される部分も、庁内では若干あるんじゃないかなと思っているんですが、その辺のところは、この策定に当たってこの見直しがされる部分については、どういった議論を積み重ねてこられたのかというところを確認させていただきたいと思います。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 今回の見直しに関しまして、当然生活援護課が全て4階に入ってくるということになりますと、4階にあった部分をどこかにやらなければいけない。それが前回御報告というか、お話をさせていただいた中では、社会福祉協議会の部分が外に、今の社会福祉会館の中で継続するということになりますので、そういった意味では社会福祉協議会との調整等もありましたし、入ることによる全体的な調整も必要になったというところで、そういった個々の団体と関連するところも含めた中での調整をして、今回の結果に至ったというふうに聞いてございます。

久保委員

 区長の定例記者会見の中でも、社会福祉協議会に関しては、いろいろこの方向性が変わったことによって、やはり御迷惑をかけた部分があるというようなお話があったと思うんですけれども、やっぱり社会福祉協議会との連携というのは非常に重要でありまして、本当はそこも一緒にと思いたいところでもあるんですが、そこはなかなか、この庁内のスペース的なところでは難しかったのであろうと思います。今後、社会福祉協議会とやっぱりきちっと連携を図っていくことや、また、社会福祉協議会もこれまでいろいろ御準備をされていた部分もあって、庁内にはこういった機能をというような、先ほど成年後見のお話がありましたけれども、そういうところもしっかり詰めてきた部分もあったと思うので、それはそれとしてきちっと生かしていくということは重要ではないかと思うんですが、その辺はいかがお考えですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 委員御指摘のとおり、社会福祉協議会とは地域福祉を向上していくということについては密接な関係がございます。これまでも関係を築きながらやってきたところでございます。当初の想定では社会福祉協議会と一体的に進めるというようなことを変えたわけですので、これまでの同じフロアでやるときの連携と変わらない体制をどうしたらしていけるのかということについては、定例的な会合を設けるとか、様々な方法を駆使しながら協力体制を築いていけるように、これからも一層努力をしていきたいというふうに思ってございます。

久保委員

 ぜひそこはお願いしたいなと思っております。やはりそこのところがしっかり連携を図れることによって、よりよい福祉の向上という点でやっぱり区に期待をするところですので、今回は区有施設の整備の計画という中で出てきた課題ではありますが、本来は、私はそこが先に立ったこと自体がちょっと違っていたんじゃないかなと。もっと中野区の福祉を向上するためにはどうするべきかというところが、先に話合いが置かれて、そして進められていくべきところが重要であったのではないかなと思いますので、今御答弁ありましたけれども、そこはしっかりと進めていただきたいと思っています。

 それと、このことについては様々ネットニュース等にもなっていて、事実と異なるのではないかなと思うようなことも書かれているなというふうに感じています。議会をはじめとする様々な声があったということもありましたし、先ほど他の委員からは現場の職員の意見についてということもありました。現場の職員の声というのは非常に重要であるというふうに私も認識しているところですけれども、現酒井区政においてはボトムアップということを盛んに言われています。このボトムアップというのは、今回の生活援護課のことを考える上で、本当にそういったことがされていたのだろうかと。区長御自身が職員の皆さんの声を聞くような場面ですとか、本当にそのボトムアップの区政というのが、今の酒井区政の中で図られているんだろうかということも今回疑問に感じた点ではあります。そこについて課長や部長に答弁を求めることは難しいかと思いますけれども、そこのところで本当にこの職員との連携ですとか声を聞く場面というところが、今回の生活援護課のことについては問題というか、こうやって議会でも様々声が上がる前の段階では、きちっとそういったことはされていたんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 前の第3回定例会のときにも少しお話をさせていただいたと思います。部としては、部として一番やりやすい方法というものを提案しながら、最終的に、当初は区役所内から離れるということになりました。その場面においてもどういった職員体制でいけばいいのか、どういった備えをすればいいのかということについては、職員の係長級を中心にお話を聞いて、どういう体制でいけばできるのかということについては逐一話を聞きながら、時には部長を交えて、職員も呼んで対応を考えてきたところでございますので、その場面その場面では職員についての意見を政策のほうに生かせるように、部としては最大限努力してきたということは自負してございます。

久保委員

 分かりました。私がもう1点気になっているところは、産業振興センターの今後の在り方として、このことは委員会の中でも質問をさせていただきましたし、一般質問でもこの複合施設のコンセプトなどについてお尋ねをしてきたところなんですけれども、実際にはここにあるように、「ボランティアセンターについて、社会福祉会館での配置を継続することから、当該記述を削除した」とあります。これは本当に、今回非常に納得がいかないことの一つでありまして、複合交流拠点というのは、そもそも、じゃあ、区は何を考えてこの施設を作ろうとしていたんだろうか。今まで説明を受けていたことは何だったんだろうかというふうに、私は非常に疑問が残るところです。ここは、所管としてはどのようにお考えなんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 ボランティアセンターについて、社会福祉会館の中に今回残るということについて、所管としては、私どもとしては、社会福祉協議会が一番組織としてやりやすい方法は何かという観点から、社会福祉協議会と話をしてきたわけですけれども、その点からいうと、ボランティアセンターについても会場が幾つにも分かれるのではなくて、同じ社会福祉会館の中にいたほうがやりやすいというような声も聞いているので、社会福祉協議会と関係のある所管としては、こっちのほうがやりやすいかなという認識ではいるところでございます。

久保委員

 だから、全然ボトムアップでも何でもなかったんじゃないかなと思うわけですよ。そのほうがやりやすいという声が上がっちゃうということは、もともとのこの区有施設整備計画として考えられていたことは、何を一番この施設の在り方として重要視してこれまで決められてきたんだろうかというところが、本当に、ここでお伺いしてもそれ以上の答弁はないかもしれないけれども、もう疑問でしかないです。やっぱり今回非常に重要であったことというのは、議会での議論もですし、また、パブリック・コメント等の区民の皆さんの声、また、職員の声というものが、大きくこの計画策定をしていく段階で、本当に今まで区が示してきたことを転換させるというか、考え方を変えさせるに至ったということは非常に大きかったと思っておりますし、ここで学んだことというのは区としても非常に大きいことだと思いますし、今後の区政の計画を考えていく上でも重要視していかなければいけないところであったなというふうに感じております。その点についてはいかがお考えでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 これまでも我々の所管としては、所管の立場からこういうふうにしてほしいというようなことを再三申し上げてきて、最終的には全体調整の中で決まったということで、これまで御報告してきた内容になって、最終的にこう変わってしまったというところに関しては、所管としてもうちょっと強く申し上げることも必要だったのではないのかということも含めて感じるところではございます。所管として申し上げるとすれば、やっぱりそこのところの強い思いというものを、しっかりと今後も伝えていく必要があるかなというのを感じているところでございます。

久保委員

 これは要望ですけれども、全体調整の中で所管の声すらも本当に届かなかったのかなということを、今回私は強く感じているところです。そこをそうだとかそうじゃないとかいう御答弁をいただくわけにもいかないと思います。ただ、今、課長のほうからもそういった声をしっかり上げることの重要性は重々感じていらっしゃるということでしたけれども、この委員会からも、本当にこの全体調整の中で所管の人の声、また、議会の声、区民の皆さんの声、そして職員の声、そういったところがしっかりと反映されて、今後も様々な区の計画に臨んでほしいというところをお伝えいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

岩浅健康福祉部長

 今、委員からいただいた御指摘につきましては、区長も含めましてしっかり伝えてまいりたいと思います。

高橋委員

 ありがとうございました。一つだけ確認をします。今お話があったとおり、私も全く同感で、そもそもいろんな委員会の議論の中で、教育センターに決まるという話、それから、社会福祉会館に一部機能を移転する話、そういう中で、所管としてきちっとした職員のスペース、あるいは、相談のスペース、必要なスペースがあるという中で本来議論が進んでいくべきところが、いわゆる新庁舎の施設配置というか、そのレイアウトありきで、何か割を食ったような、本当に事業部としての機能というよりも、当てはめていく形で何かやっていくような、そういうことで、本来の区民サービスというか、そういう視点が全くなかったというふうに思っているんですよ。ここはもうくどいことは言いませんけども、きちっと区長部局にも新庁舎整備にも伝えていただきたいというのが一つ。

 今話した中で一つ聞きたかったのが、お話によると4階に収まるという話なんですけど、現状の機能よりも、スペックというか、執務環境であったり、生活保護関係のスペースとしては、間取りというかスペース的な話としてもよくなるということでいいんですかね。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 先ほど部長からも一部答弁させていただきましたけれども、相談スペースもきちんと取れて、プライバシーもきちんと確保できる環境が整備できるということで今進めておりますので、現状の環境よりもよくなるというふうに思ってございます。

高橋委員

 それで安心したんですけど、結局、本庁舎に戻す、4階に収まるという中で、現状であったりとか、あるいは、この委員会の中で議論されていた本来必要なスペース、あるいは、相談機能の充実のためのスペースや間取り、そういう説明が出ていましたので、その辺がスペックダウンしちゃうようじゃ本末転倒になるので、そこはきちっとやっていただきたいと思いますので、これは要望しておきます。

近藤委員

 今、皆さんから御意見が出て、私も第3回定例会のところで生活援護機能の再編の見直しができて本当によかったということで意見を申し上げましたけれども、本当に職員が働きやすい環境でなくてはならない。そして、区民の利便性がしっかりと担保されていなければならない。そこをやっぱりきっちり見ていく。そして、金銭的というか、予算的にもしっかり配慮して考えていかなくてはならないということを、やはりしっかりと考えてこれからもやっていっていただきたいと思います。それは皆さんにも御答弁があったのでいいと思うんですけれど、一つ違うところで質問は、社会福祉協議会の一部事業については区役所新庁舎に配置するとなっていますけれど、これ、成年後見人というんですけれど、これはなぜ成年後見人のところが一部区役所の中に入るんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 様々社会福祉協議会で事業をやっているわけですけども、来年からなんですけれども、成年後見の中核機関というようなものが社会福祉協議会と区とで立ち上がるというところもございますし、権利擁護事業というようなもの、または、あんしんサポートみたいなことも含めて、そこの権利擁護の中でやっていくということになると、一番区と関連していく事業が多いのではないかということを踏まえまして、その事業については一番密に連携しやすいということから、区役所の新庁舎のほうに残すというように考えてきたものでございます。

近藤委員

 そうしますと、この成年後見人の部分が社会福祉会館と場所が遠くになってしまっても、これは問題ないということですか。社会福祉会館と新庁舎に成年後見人の部分だけ移してしまっても大丈夫ということですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 成年後見の部分は新庁舎に入りますので、一体的にやっていくということなので、社会福祉会館のほうには本部の機能は残りますけれども、成年後見についての窓口は新区役所のほうに入ります。

近藤委員

 ですから、この成年後見の部分が社会福祉会館から出てしまって大丈夫なのかという。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 大変失礼いたしました。そこにつきましては、社会福祉協議会とも十分議論した中で、連携としては区と連携するほうが多いということから、区が一部委託という形で社協にお願いしている部分もございますので、そこのところは十分やっていけるということでございます。

近藤委員

 それが、やはり場所の問題でそういうふうになってしまっているのではなくて、スペース的な問題でなってしまっているのではなくて、この成年後見人という制度をしっかりとやっていくという位置付けで本庁のほうに、本庁の職員たちのほうもしっかりとこれを見ていかなくてはならない大きな部分だと思いますので、しっかりとした連携がここは取れるようにしていただきたいと思いますけど、いかがですか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 ちょっと私の答弁がうまく伝わらなくて申し訳ございません。決してその場所に、向こうに入らないからということではなくて、機能面から考えて、成年後見については、区民の方にとっても新区役所のほうに移したほうがより利用がしやすい、促進されるということから移したものでございますので、委員御心配の点については十分やっていけるということで判断してございます。

石坂委員

 何点か伺います。まず最初に、先ほど近藤委員が質問した成年後見のところですけども、これは権利擁護の部分も含めて新区役所庁舎に移る。その分、スマイル会館のほうは執務スペースに余裕が生じるという理解でよろしいんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 成年後見については、権利擁護も含めて区役所のほうで展開するという予定でございます。

石坂委員

 今の社会福祉会館のほうが手狭になって、結局、執務スペースを生み出すためにもともと会議室だったところを潰して執務スペースに充てたりしていますけども、今回この権利擁護で使っている部分が移ることで、そうした部分でできたスペースのところを生かす形で、そうしたことは解消するとかということは考えられるのか、そこまでは難しいという感じなのか、もし分かれば教えてください。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 この間、前回の第3回定例会から今までの間の中で社会福祉協議会とも調整しながら、社会福祉会館の中に残るということでございますので、その残ったところを前提にして、今後どういう事業展開をしていこうか、どういうふうに使っていこうかということについては再度調整というところで、現在の段階でどういうふうに、どうなるとかというのはなかなか難しいかなと思ってはございますけれども、一部この事業につきましても移りますし、そういったことを踏まえてきちんと機能できるような施設運営をしていきたいというふうに思ってございます。

石坂委員

 生活保護の部分が今回庁舎の中に何とか収まることになったことは、とてもよかったなと思うところではありますが、やはり素案からどんどん重ねていく中で、いろいろと生活保護の窓口の行く場所に変更が生じ、そのときに、特に注目を集める点ですので、区民からも様々な声が上がり、議会からも様々な声が上がり、また、担当のほうでいろいろと精査されていく中で、当初行くはずだった教育センターのほうが収まらないという形になったりだとか、あるいは、社会福祉会館だと管理運営に係る費用が膨らんでしまうということが後になって出てくるということが度々ありました。そうしたことが、今回たまたまそこにスポットが当たっているからすごくそこは注目され、そうした問題点も明らかになったんですけども、そうした状況を考えたときに、ほかの施設とかは本当に大丈夫なのかなというのが心配になるところであります。もちろん変更点がそんなに大きく生じていなくて、一番最初の案をつくる段階からしっかりとしていたであろうと思うので、恐らく大丈夫だと思うんですけども、ただ、本当にこの中野区区有施設整備計画のほうは、すこやか福祉センターだとか保健所だとか、様々なところの今後の変更、移転や建て替えなどが入っているところではあります。やはりそうしたところが本当にできてみて都合が悪かったとかということがないように、しっかりと進めていただくことが必要であると思うんですけども、その辺というのは、駄目ですということはないと思いますけど、一応、本当に改めてちゃんと収まるのかどうかも把握していっていただきたいと思うんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 直接の区有施設整備計画策定の所管ではないので、なかなかどうだと申し上げるのが難しいところではありますけれども、健康福祉部でいえば、今後の保健所の整備については、この前提の中でどういうふうに展開できるのか、今の施設に比べて付加できるものがあるのかということについては十分検討して、それを所管として計画担当のほうには伝えてございますので、そういった意味では、それを加味した計画になっているものというふうに考えているところでございます。

石坂委員

 ありがとうございます。ちなみに、念のためという形ですけれども、すこやか福祉センターなどもありますので、支えあい推進のほうにも一応伺いますけども、ちゃんと施設ができたけども、あれ、ということがないようにしていくことが必要だと思うんですけど、その辺りというのは改めてしっかりとやっていただきたいと思うんですが、いかがお考えでしょうか。

角地域支えあい推進部長

 今回、施設整備計画では、あらあらどのぐらいの順番とかスケジュールでという枠組みが決まりましたので、例えばすこやか福祉センターだと、北部のすこやかの整備だとか、あとは、5か所目ですね、こういった整備というところが課題になっておりますので、そういったところについて具体的に今後スケジュール化をしていって、そのスケジュール化をする中で改めてどういった課題があるのかとか、そういったところも明らかにしながら、当然区議会のほうにも説明をしますし、利用者の方々からのお声なども集めながら整備していくべきというふうに考えてございます。

石坂委員

 その上でですけども、特に今回、社会福祉会館のほうにボランティアセンターも残るという形になり、先ほど久保委員のほうからも質問がいろいろとありましたけども、やはり気になるのが、ボランティアセンターが入る前提でこの公益活動を主体とした複合交流拠点というのを考えていました。この転用の考え方は継承するということですけども、ボランティアセンターが入るか入らないかによって、やはり持てる機能というか役割というものが大なり小なり影響を受けると思うんですけども、その辺りどのような感じなんでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 この件についても、所管としてはちょっと所管外になってしまうので、どのようにということについてここでなかなか申し上げるのは難しいところではございますけれども、産業振興センターのほうにボランティアセンターが移ったときに、想定していた役割でありますとか機能でありますとかは分かれても、連携できるような体制というのはつくっていきたいというふうには考えてございます。

石坂委員

 公益活動を主体とした複合交流拠点の考え方というのは、すみません、これは考え方自体をまとめていくのはこちらの部署では――はい。福祉推進や支えあい推進のほうで、公益活動という観点で何かデザイン的なものをつくっていくというのではなく、それはあくまで別の所管という形になるんでしょうか。

角地域支えあい推進部長

 こちらの産業振興センターの跡地の活用につきましては、跡施設は公益活動を主体とした複合拠点ということに転換するという大きな方向性が出ましたので、ボランティアセンターが一義的には来ないということで今現在調整をしているんですけども、今後は私どもが担当しています公益活動、これをどういうふうに区内で展開していくかと。拠点にしていくという方向性が示されましたので、私たちの部としても、どういった公益活動を目指すためにこの拠点とかをどう活用するかと。それについては社協との連携をどうしていくかとか、今後そういったことを話し合いながら、この産業振興センターの展開について話合いを進めていこうという考えでございます。

間委員

 私も石坂議員の質問に続いて産業振興センターのところを伺いたいんですけれども、私も、先ほど石坂議員の質問に対しての答弁の中で、所管外なのでとおっしゃったというところがすごくびっくりしたんですけれども、やっぱりここで公益活動を主体とした複合交流拠点に転用するというふうにされている以上は、やっぱりしっかりと地域支えあい推進部の中で御議論していただきたいと。角部長のほうからの御答弁のとおりのところを、しっかりと答えていっていただきたいなというふうに感じておりました。そうなりますと、先ほど部長の答弁の中で、社協さんとの協力、関係性とか――関係性といいますか、どのように一緒にやっていけるかだったり、そういったところも踏まえてというような趣旨で御答弁されたと思うんですけれども、それはそれでまた大事なことだとは思うんですけれども、やっぱりここで中高生の交流とか、活動支援の場としての中高生の居場所というところがこの産業振興センターの中でもう既に示されていて、もともとはボランティアセンターが入り、シルバー人材センターが入りという、ちょっと違ったカラーといいますか、世代としてもばらばらに見えるかもしれないけれども、そういった別々の団体だったり、方々が、一つの施設を利用することによって生み出される何かをやっぱり目指していこうというところにあったと思うんです。ボランティアセンターが入らなくなったということは、必ずしもボランティアセンターがそこになければならなかったわけでもないと思います。どのような形で、中野区としてどんな複合交流拠点にしていくのか。多世代の交流だったり、こんなことを生み出していくためにこういった機能がここに必要なんじゃないかということをしっかりと考えていく必要があると思うので、必ずしも社協さんが関係しなきゃいけないということでもないのかなというふうに感じましたので、その辺のところはどのように考えていかれるおつもりなのかお聞かせください。

角地域支えあい推進部長

 確かに区で様々公益的な活動をしているのは、社協が把握しているボランティアセンターだけの活動というところではないというふうに考えておりまして、区としてもこういった公益活動をさらに活性化させていくためには中間支援する組織が必要なのかなというところで、今現在私たちの部の中でも、どういった支援ができるかというところを来年度予算の中で検討しているところです。そういった活動ができるようにということで、この器としての産業振興センターというところを考えていくということですので、先ほど委員からもありましたけども、様々な世代で活躍、活動している方々がこの施設に来るというところも踏まえまして、今後そういった公益活動を活性化させていくためにはどういうふうにしたらいいかとか、あとは、今現在公益活動のところでも不足している領域とかがありますので、そういった方々に対して有効的な働きかけはどうなのかというところの拠点としても活用できるんじゃないかという想定がありますので、今後順次、来年度予算に向けての話合いの中で、この産業振興センターにおける公益活動の在り方については、また情報提供しながら話を進めていければというふうに考えてございます。

間委員

 ありがとうございます。先ほど久保委員のほうからも、ボトムアップになっていないんじゃないかというお話もありましたけれども、やっぱり企画のほうから降りてくるのを待つとかではなくて、地域支えあい推進部としてこんな可能性があるんじゃないかというところをしっかりと議論していただいた上で、そのいい化学反応といいますか、これまで区が考えてきたようなものではない、何か新しい斬新なアイデアというのも取り入れることができる、非常に可能性を含めたものなんじゃないかなという見方も私はできると思っておりますので、ぜひぜひ幅広い、それこそいろんな職員さんの御意見だったり、地域の御意見だったりも聞きながら、団体さんの御意見なども聞きながら、どうしていくのかという方向性を示していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

角地域支えあい推進部長

 中間支援につきましては、まずは情報を、例えば集約したり、もしくは区で今後こういった活動をしませんかというような発信というところも同時に必要だなと思っていますので、まずは様々活動しているところが集えるようなプラットフォームづくりというものが一番大切かなというふうにも考えてございますので、中間支援をするためのやり方だとか、もしくは、そういった中間支援をする場のプラットフォームづくりという中で、この産業振興センターの活用方法については考えていけるものというふうに捉えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野区地域包括ケア総合アクションプラン(中間のまとめ)について報告を求めます。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 それでは、私から中野区地域包括ケア総合アクションプラン(中間まとめ)について御報告をいたします。(資料3)

 1、中野区地域包括ケアアクションプランの構成でございます。章立てといたしましては、1から5章を予定してございます。本日御説明いたします中間まとめにつきましては、4章と5章をまとめた形で、4章ということで報告をさせていただきます。5章につきましては、総合プラン(案)の中で掲載する予定でございます。

 2、計画の期間でございます。令和3年度から令和7年度までの5年間でございます。

 次に、中間まとめでございます。別添の資料を御覧ください。こちらにつきましては、第1章から第3章につきましては、これまで議会で御報告をさせていただいた内容、それから、現在の推進プランの内容について主に記載をし、編集をしているところでございます。また、4章につきましては、基本計画の重点プロジェクト2にもございます取組等を中心に編集をしているものでございます。

 まず、1ページをお開けください。こちらにつきましては、総合プランを策定する趣旨ということで、背景と目的ということにつきまして、この太字のところにつきまして頭出しをしまして、簡単に記載をしてございます。「少子高齢化の一層の進展に伴い生産年齢人口が減少していきます」ということで、中野区の人口ですとか年齢構成、世帯の状況について記載をしてございます。また、二つ目のダイヤマークにつきましては、個人や世帯が抱える課題が複雑化・複合化しているというような状況がございますということです。それから、三つ目のものにつきましては、現在国では地域共生社会というところを目指しまして様々な取組がされているところでございますけれども、令和3年4月から、区市町村における包括的な支援体制の構築に係る区の責務が法律の中に明記されたということの背景を書いてございます。次、4点目でございますけれども、「新型コロナウイルス感染症の影響により、新たな課題を抱える人に対する支援が求められています」ということで、団体の活動の状況ですとか、雇用情勢が変わったことによる生活困窮者への支援が必要だというような課題を記載してございます。

 次に、目的でございます。こちらは、区と区内関係団体及び区民が共に行動するためのプランということにしてございます。

 次に、2ページでございます。2ページ以降につきましては、現在中野区が保有します様々なデータを使いまして、現状と将来推計ということで書かせていただいてございます。様々グラフを記載してございますので、お読み取りいただければというふうに思います。

 次に、6ページになります。プランの位置づけでございます。総合プランは、現在の中野区地域包括ケアシステム推進プランの改定版として位置付けて作成をいたします。推進プランは10年間の計画でございます。主に高齢者を中心とした対策、それから、取組などを計画してございますけれども、そちらを子育て世帯や障害のある方など、全ての人に対して拡大していくというものでございます。策定から5年を経過した今、今後の5年間について新たに改定をして、区と区民のアクションプランとして策定するものでございます。次のダイヤマーク2番目でございます。対象を広げるということもございます。取組をより一層発展・充実させるものとしたいというふうに考えております。そして、「オールなかの」の取組を推進するための活用本としたいというふうに考えております。

 4番、スローガン・重点取組事項でございます。こちらは「できることから始めよう!“オールなかの"の地域包括ケア」ということで、これまでも議会で報告をさせていただいた内容になってございます。

 7ページの上の部分でございます。中野区地域包括ケア推進会議で、このプランの進捗状況については確認をしていきます。また、「また」というところですけれども、下から3行目のところでございます。「区における取組の達成目標の実現に向けては、基本計画をはじめ各個別計画の推進や検討を進める中で連携を図るとともに、必要な検討体制を構築し、全庁的な検討や進捗管理を進めていきます」というものです。区の体制の中でも管理をしていくというものでございます。具体的には、6番、プランの進行管理というところに、PDCAという形でアクションプランの計画についてどのような形で進行管理し、評価をし、生かしていくかというようなことを図式してございますので、御覧いただければというふうに思います。

 8ページから10ページにつきましては、これまで推進プランの中での取組について、成果と、あと施策の柱ごとの成果ということで、柱ごとに行政と民間ということで総括をした内容を記載してございます。

 また、10ページは、地域包括ケア推進会議の委員さんからの意見であったり、推進プランに取組を掲載した区内関係団体からの意見ということで、これまでの5年間についての御意見をいただいているところでございます。上の地域包括ケア推進会議の委員からの意見というところの四つ目の丸のところでございます。地域課題を明確にして中野区の体制を推進していくためには、すこやか福祉センター単位で開催しているすこやか地域ケア会議における地域課題等を、中野区地域包括ケア推進会議において議論・解決するPDCAサイクルを徹底することでこれまでの体制を見直したらどうかというような、地域ケア会議の見直しの御意見であったり、また、下の推進プランに取組を掲載した区内関係団体からの意見というところでは、ヤングケアラーに対しての支援についても御提案をいただいているところでございます。

 11ページでございます。このたび推進プランから総合プランということで改定をするに当たりまして、柱についても変更をしてございます。具体的には、柱3、右側の総合プランの柱の3でございます。乳幼児やお子様の読書活動、様々生きがいづくりという項目も入ってございますので、こちらについては「学び」というものを加えました。また、認知症対策については、現在の推進プランでは柱8というふうなことで取り組んでございますけれども、若年性の方への課題もございますことから、今後は柱1ということで、そちらに含めたいというふうに考えているところでございます。また、左側の推進プラン柱6の医療でございます。こちらも地域医療ということで、より地域の取組を明確にするために「地域」という言葉を加えさせていただいているところでございます。包括的な自立支援や貧困、自殺対策、再犯防止、ひきこもり対策のためのプラットフォームの構築など様々な対策が必要なため、セーフティネットということで、柱7にそのような項目を追加したいというふうに考えているところでございます。

 次に、12ページ、13ページでございますけれども、こちらは当委員会でも御報告いたしましたアンケート調査の結果でございます。①は区民を対象にしたアンケートということで、孤立・孤独に関する調査結果、それから、SOSを発信できないリスクの高い区民に対する調査結果、地域活動の担い手に関する調査結果ということで、結果を記載させていただきまして、13ページの中ほどの四角の枠の中には、そこから来る課題を記載させていただいているところでございます。その他、今回初めてお出しするのが、②のその他の調査結果ということで、ひきこもりに関する支援状況等調査結果ということで、東京都の調査結果も入れてございます。また、ヤングケアラーの実態に関する調査というものも記載させていただいているところでございます。

 次に、14ページでございます。今後の取組の方向性ということで、これまで御説明をさせていただきました、様々これまでの委員の皆様の取組、団体の取組、区の取組等も踏まえまして、今後の取組の方向性ということで5点ほど書かせていただいているところでございます。子ども、障害、高齢者など課題を抱える本人、さらには家族や生活環境、病気や困窮などの状況が重なり、一つの機関だけでは対応できなくなっているケースがございます。そういった家庭への支援を充実させるために、包括的相談支援体制の整備・強化が必要となっていきます。また、2番目のところですけれども、こちらも継続的な伴走による支援が必要です。行政だけではなく、アウトリーチ型の支援を行っている様々な担い手全体の視点から、アウトリーチ活動の役割ですとか体制の強化を図っていく必要がございます。また、居場所づくりや就労の支援など社会参加の支援ということも重要になってございます。国が開始した重層的支援体制整備事業との整合性を図りながら体制整備を進める必要がございます。また、先ほどもございましたように、支援が必要な人に対しては、その関係者との連携のための仕組みであります地域ケア会議というものがございますけれども、その会議の体制を見直したいというふうに考えております。最後になりますけれども、新型コロナウイルス感染症による様々な活動の制限、自粛等で、高齢者をはじめとする区民の皆様の心身状態に大きな影響を与えていることから、可能な範囲で居場所づくりや地域づくり、地域活動の支援の強化を図っていきたいというふうに考えてございます。

 次に、15ページ、2章でございます。全ての人を対象とする地域包括ケアが目指すまちの姿ということで、4点挙げてございます。それぞれ4点に合わせてプラン全体の達成指標ということで、下の段の四角の枠の中に指標を記載してございます。一番最初の丸につきましては、総合的な指標として愛着度というものを設定しているところでございます。その下の丸四つにつきましては、それぞれ上の4点に対応する指標とさせていただいております。

 次に、16ページ、17ページでございますけれども、活動を推進していく上での地域の捉え方ということで、日常生活圏域、それから、日常区民活動圏域ということでお示しをしてございます。こちらにつきましては当委員会でも御意見がございました。すこやか圏域ごとの様々な地域資源等の地図等も踏まえて、活動状況も踏まえまして盛り込んでいく予定でございます。

 17ページの参考の部分でございます。中部圏域に所在する区民活動センター及び町会数が、他の圏域に比べて多いということもございます。令和8年度以降に5か所目のすこやか福祉センターを整備することになります。そのことに伴いまして、地域包括支援センターを新たに1か所増設いたしまして、9か所の配置をすることを予定しているところでございます。

 次の裏面が、今回支援が必要な方全てを対象とした地域包括ケア体制のイメージ図でございます。真ん中に住まい・住まい方、それから、本人の選択/権利擁護というところを中心に据えまして、中の小さな丸はお子様、外の大きな丸は障害者であったり高齢者だったりということを想定いたしまして、関係する団体等、活動等を記載してございます。

 第3章でございます。こちらにつきましては、現在の推進プランの記載を基に、状況に合わせて変更が必要な部分について変更を加えまして記載をしているところでございます。

 例えば、(2)区民活動センター(アウトリーチチーム)のところでございますけれども、丸の二つ目でございます。アウトリーチチームには、子どもと大人、保健、介護、福祉といった行政の区分にとらわれない包括的な動きが求められています。また、丸の四つ目でございます。「アウトリーチチームが要支援者一人ひとりに対して重層的支援会議を行い、それぞれ支援のネットワークを作ります」というものでございます。会議体については、後ほど図で説明をさせていただきたいというふうに思っております。

 また、21ページのところの(3)でございます。こちらにつきましては、地域ケア会議につきましては、その対象となるエリア、役割等により、これまですこやか地域ケア会議及び中野区地域包括ケア推進会議を設けてまいりましたけれども、令和4年度に向けて日常区民活動一圏域ごとの地域ケア個別会議を設置することといたします。22ページの上段の表が、そのケア会議の種類、対象エリアですとか主な役割、具体的な機能というところでございます。

 22ページの(4)子どもと子育て家庭特有の推進体制ということで、新たな機能を備えた児童館につきまして記載をしてございまして、また、二つ目の丸では、子ども・若者センターとの連携というところで、「支援が必要な子どもと子育て家庭を早期に発見して支援につなげるよう、子どもや育成活動の状況把握や身近な相談を行います」というようなことでございます。

 23ページにつきましては、既存の会議体との関係ということで、丸の一つ目は地域包括ケア推進会議、現在の地域包括支援会議のことでございます。課題が複合化・複雑化しているということで、課題を解決する部会も設定いたしまして進めていきたいというものでございます。また、2番目の丸につきましては、中野区障害者地域自立支援協議会とともに連携をして進めていきますというようなことでございます。その下の3番目の丸につきましては要保護児童対策地域協議会、4番目の丸につきましては、これから設置されます子ども・若者支援センターと要保護児童対策協議会というような会議体を中心にしながら、お子様のことについて取り組んでいくというようなことを記載してございます。

 次の裏面を御覧ください。こちらが地域ケア会議のイメージ図でございます。真ん中の地域ケア会議ということで、上から中野区地域包括ケア推進会議、すこやか地域ケア会議というふうに記載がございます。一番下の地域ケア個別会議につきまして、このたび新たに設置をするものでございます。こちらにつきましては、既に区民活動センターの圏域の中で様々支援が困難なケースについては支援会議を行っておりますので、そちらをしっかりと地域ケア個別会議と位置付けて、その中での課題についてはしっかりとすこやか地域ケア会議に上げ、最終的には中野区地域包括ケア推進会議の中で課題の解決に結びつくような連携を行うというようなことで、強化をするということでこのような体制を取ることといたしました。

 次に、25ページでございます。こちらは中野区基本計画・地域福祉計画・重層的支援体制整備事業との関係ということで記載をしてございます。これまでの記載と重複するところもございますけれども、中野区の基本計画及び地域福祉計画は区が定める行政計画でございます。区として着実に進めつつ、中野区地域包括ケア総合アクションプランにつきましては、行政及び関係団体が一つとなって地域包括ケアに資する取組を着実に実行することによって、区における地域包括ケア体制の実現を推進したいというふうなことでございます。その下につきましては、国が進める重層的支援体制整備事業とともに進めますというようなことでございます。一番下の丸でございます。私たちが進める地域包括ケア体制と、国のほうで進めます地域共生社会に向けた重層的支援体制整備というものにつきましては、複合化・複雑化した課題を抱えた方たちの相談、制度のはざまにある課題を解決するというところで、区の地域包括ケア体制の理念と一致するものと位置付けまして、共に進めていきたいというふうに考えてございます。

 次に、4章のところでございますけれども、こちらにつきましては新たな柱を書かせていただいております。27ページのところでは、それぞれ柱に沿いました課題について書かせていただいているところでございます。28ページからの記載は、基本計画の中にございます取組、それから、現状と課題と取組につきまして、私どもが進めていく柱に沿った形でまとめているものでございますので、後ほどお読み取りいただければ幸いでございます。

 最初の資料にお戻りください。

 4番目の取組の状況でございます。現在、地域の活動団体の実情に関するヒアリング等を行ってございます。現在この①から③、67団体に行っているところでございますけれども、今後も引き続き進めてまいりたいというふうに思っています。そして、(2)でございますけれども、地域包括ケアシンポジウム、12月15日、18時から中野ZERO小ホールで開催する予定でございます。

 今後の進め方でございますけれども、この中間まとめ、本日御意見をいただきながら、総合プランの案というものを地域包括ケア推進会議で協議をしてまいりたいというふうに考えております。裏面に参ります。あわせまして、各関係会議体への情報提供と意見聴取を行います。また、並行して、地域活動をされている団体さんへヒアリングと意見聴取、協力依頼をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。

 今後の予定でございますけれども、11月9日、区民と区長のタウンミーティングで、こちらにつきましてはプランだけではなく、包括ケア体制のことについてテーマといたしまして御議論いただく予定でございます。11月22日には、包括ケア推進会議で総合プランの案を協議したいというふうに考えております。12月、第4回定例会で厚生委員会に御報告をさせていただきます。そして、12月15日、地域包括ケアシンポジウムを行います。さらに、このような過程を踏みまして作成したものにつきまして、状況につきまして来年の厚生委員会で御報告させていただく機会をいただきたいというふうに考えています。2月7日、地域包括ケア推進会議にて総合プランの内容を決定いたしまして、2月、3月には総合プランを決定したいというふうに考えております。その後、令和4年第1回定例会におきまして、厚生委員会で御報告をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。私からの報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

間委員

 御報告ありがとうございます。まず、表紙の4の取組状況に関してなんですが、先ほど今後もヒアリングを進めていかれるということだったんですけれども、例えば具体的に、今年度中に全ての対象団体さんとのヒアリングを済ませるとか、どのような感じで進めていくのか教えてください。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 来年の2月7日には、地域包括ケア推進会議に総合プランをお示しし、決定するということでございますので、できれば年内ぐらいにはヒアリングは終えたいなというふうに考えているところでございます。

間委員

 ありがとうございます。続きまして、こちらの中間のまとめの6ページのところの3、プランの位置づけの中の三つ目の菱形の「“オールなかの"の取組を推進するための活用本とします」というところについて伺いたいんですけれども、この中で「区と区民のアクションプランとして策定します」ということなんですけれども、ここでいう「区民」というのはどういう方を指すんでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今回の中間まとめにつきましては、主に区の取組を中心として御報告をしてございます。こちらの区の方針を御説明させていただきながら、先ほどの第4章のところで柱ごとの取組の例ということで、例えば30ページのところをお開けいただきますと、表の右側のところに区・団体の今後の取組というふうなことで、今後はここに各団体の取組を記載していただこうというふうに思っているところです。ですので、「区民」というのは、区民一人ひとりということもございますし、区の中で活動されていらっしゃる方も含めた形で表記をしているということでございます。

間委員

 ありがとうございます。すみません、区民お一人お一人というところも含めているのかなというふうに思いましたので、もしそうなのであれば、一区民がこれを目にする機会があったときにも、何かこういう方が近くにいるからお知らせするべきなのかなとかという、何かアクションにつながることになるような表記もあるといいのかなというふうに思いましたので伺わせていただきました。そちらのほう御検討いただければと思います。

 次に、20ページなんですけれども、こちらの、2、区の主な役割の実現に向けた各種体制の整備の中でちょっと気になる表記があったんですが、三つ目の丸のところの中に「SNS等の活用により、医療、介護、福祉等、多職種の関係者間で必要な情報を共有し」というふうにあるんですけれども、SNSの活用というところについて教えていただけますでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 SNSというふうに書きましたけれども、ICTの活用ということがメインになるかなというふうに思っているところでございます。

間委員

 ありがとうございます。御趣旨としてはそういったことかなというふうに思いましたので、SNSというと、区民の方にいろんな情報を伝えたりとかというイメージがありますので、より適切な表現のほうがいいのかなと思います。よろしくお願いします。

 次に、23ページなんですけれども、この中の既存の会議体等との関係の四つ目の丸の中の「要保護児童対策地域協議会を核とする連携体制を強化することにより」というふうにあるんですけれども、現在区としてどのような連携に関しての課題を所管として感じていらっしゃるのか、認識していらっしゃるのかというところを教えていただけますでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 この要保護児童対策地域協議会というものにつきましては、やはり支援が必要なお子様たちについて、警察ですとか、様々関わる方たちが情報を共有したりするような場になってございますので、そういうふうな会議の場でも私たちの包括ケアの考え方をお知らせし、御協力いただけるような体制もつくっていく必要があるのではないかというふうに感じております。ですので、地域の中で支援が必要なお子さんたちがいらっしゃいましたらば、子ども・若者センターであったり、要保護児童対策協議会のほうへも情報提供しながら進めていくということを、これまで以上に強化していく必要があるのではないかというふうに考えているところでございます。

間委員

 何かどうしてもできていないことがあるというよりは、より強化をしていく。児童相談所が移ってくるというところも含めて、どのような形でというと難しいのかもしれないんですけれども、やっぱり区としてできることというのが増えていく中でより連携するということですよね。分かりました。ありがとうございます。

浦野委員

 何点か伺います。

 今回、まず頭書きのほうで、取組状況の中で、先ほども御説明あったように、地域団体等のヒアリング、意見交換を行っているとあったんですけれども、これ、1から3と、こういう分け方をされているんですけども、これは、この団体はヒアリングシートでいいねとか、ここは直接個別ヒアリングだねとか、この1から3の分け方というのはどういうふうに団体ごとにしたのか、ちょっとまずそこの御説明をお願いします。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 まず、ヒアリングシートを提出してくださった団体につきましては、これまでの推進プランの作成の際に御協力をいただき、プランの中に載っている団体さん、あるいは、区と関係が強いといいますか、私どものこの包括ケアについて考え方を御理解いただいている方たちにつきましては、メールや郵送でヒアリングシートをお配りし、返信をしていただくというやり方をしました。個別ヒアリングにつきましては、私たちの考えといたしましては、できればすこやか福祉センター単位ぐらいにお集まりいただいて、団体さんの交流も含めて意見をいただければというふうに思ったんですけれども、コロナの状況もございまして、なかなかお集まりいただくのが難しかったということもございまして、個別にお声をかけさせていただいて、個別にお話を聞けるところについては出向いていってお話を聞いたというような状況でございます。③につきましては、これはつい最近行ったものでございますけれども、すこやか福祉センターにお集まりいただきまして、そういう形で御協力いただけるところに集まっていただいて、そこで御意見をいただき、ヒアリングを行ったというような状況でございます。ですので、考え方として、何か最初から三つ分類していたというよりは、様々コロナの状況もあって、実際に難しい場面につきましては個別に行わせていただいたというような状況です。

浦野委員

 分かりました。それで、今全部で67団体に行われていて、あと年内をめどにもう少しというお話だったかと思うんですけれども、今この団体さんから出された意見等々というのは、現時点では今のこのプランの中にはまだ落とし込まれてはいないということでいいですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 このような皆様からいただいた意見は、こちらにはまだ盛り込まれておりません。

浦野委員

 そうすると、まだ盛り込まれていないということなんですけども、ヒアリングされたりする中で何か特徴的なことであったりとか、今いろいろ整理されている段階であると思うんですけれども、何かちょっと特徴的なことで御紹介いただけるようなことがあれば伺います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 例えば、お子様の活動をされている団体さんにつきましては、やはり外国籍の方が増えているというところでは、多様性というところで、様々事業を実施するにしても工夫がとても必要で、生活習慣ですとか宗教ですとか、様々そういう背景から、事業に工夫をしていかなきゃいけないような状況がありますということで、多様性に対してどのように御自分たちが活動するのかということを今模索しているというようなお声ですとか、あとは、団体さんの言葉をそのまま申し上げますと、元気な活発なお子さんを対象に活動してきたけれども、地域の状況を見ると、もう少し幅広く対象者を広げて、支援が必要なお子様たちも含めた形で活動していく必要性があるのではないかというようなお声をいただいたり、あるいは、地域活動のところでいいますと、やはりあちらの地域は様々な活動が再開しつつあるけれども、こちらの地域ではなかなか進まないというような、その地域の違いみたいな、特性の違いみたいなものがあるということを御認識されて、なるべく早い段階で活動を再開したいというような、そのような御意見も出ているところでございます。

浦野委員

 地域で本当にいろんな活動をされている団体の皆さん、こちらが把握できないような事例であったりとか、それぞれ団体さん同士の連携の中でいろいろされているところもあると思うので、ぜひ出された意見等々は十分反映させていっていただきたいなと思うんですけれども、その意見の中で、区が去年行ったアンケートの、一定ちょっと特徴的なことがクロスの集計の中でも出てきたと思うんですけれど、その調査結果と今回ヒアリングした結果で、何かそこが実態として一致しているようなところであったり、そういう事例というのは実際出てきたりしましたでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 例えば、お子さんの活動をしていらっしゃる方なんですけれども、例えば御近所で、高齢者ではなく若い方の孤独死のようなことがあったというようなお話、そこについてやはり何かアプローチをしていかなければいけないんじゃないかというような御意見もいただきました。また、団体さんからの声ではございませんけれども、やはり今アウトリーチの活動の中でも、3年か4年ぐらい前は、8050ということで課題を抱えていらっしゃる方たちに私たちは支援をしてきましたけれども、最近の状況でいいますと、やはり50代のひとり暮らしの方の、複雑な課題を抱えていらっしゃる方の対応というのも少しずつ増えているということで、やはりコロナのこともございますけれども、社会との関わりを拒否しているような方たちに対して、区としても何か対応を、取組を進めていく必要性があるのではないかということを今認識しているところでございます。

浦野委員

 ありがとうございました。今後の取組の方向性で、この冊子のほうの14ページにもあるように、今ちょっと御説明いただいた中身とここに書かれている一部とリンクするところもあるのかなと思うんですけれども、窓口がたくさんある。いろんな団体さんがあって、やっぱり多ければ多いほどどこかでつながって、複合的な支援につながっていくことになると思うんですけれども、ただ、実際になかなかその支援に現状つながっていないけども、課題としてあるという場合は、やっぱり最近そうなったわけじゃなくて、もうその以前から何年も何十年もそういうことがあって今の状況というふうになっていると思うので、なかなかその方にいきなり窓口はここにありますよと言ったからってつながるわけではないと思いますし、実際の関わりにまずつながるまでにすごく時間がかかってくるんだろうと思うんですね。そうしたときに、やっぱり窓口が増えることももちろん大事だとは思うんですけれども、例えばアクセスのしやすさ、さっきちょっとSNSの話があって、これはどちらかというとアクセスする側じゃなくて、関わる皆さんの情報連携の中でのICTという御説明があったんですけれども、例えば今、私も相談が来る中で、電話よりはメールとかツイッターからのアクセスというのが、特にコロナの中ですごく増えてきているなというふうに感じるんですね。そうすると、電話はなかなかしづらいけれども、匿名でもいいからまずメールで相談してみようとか、東京都とかもいろんな支援でLINE相談とか子育ての関係もあるとは思うんですけれども、そういうアクセスのしやすさというところも、今後の窓口の支援体制の整備強化の中では一つ大事な、もちろんそれだけじゃ駄目だと思うんですけども、アクセスをよりしやすくする、どこかで関わりをつなぐ上で選択肢を増やすという意味では、すごく大事になるんじゃないかなと思うんですけども、その点、今何か検討されているようなことがあればお伺いしたいと思います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 ひきこもりというところでお話をしますと、やはりそこの部分についてはしっかりと、これまで対応が十分ではなかったということもございますので、さらに充実させるためにはひきこもりの方の対応というのは必要かなというふうに思っておりますし、アンケート調査の中でも孤立だとか孤独に関するもの、それから、SOSを発信できないリスクの高い区民に関する調査もしてきましたけれども、やはり相談窓口に行って御相談ができる方というよりは、人との関わりを拒否しているような方も多いとなりますと、やはり匿名性が高い、何か相談を受ける窓口というようなものもあってもいいのではないかというふうに所管としては思っておりますけれども、具体的にこのような何か取組を今申し上げるようなことはないんですけれども、そこら辺は一つ課題であるなというふうに思っているところです。

浦野委員

 それが必ずしも絶対いいとかというふうには言い切れないかもしれないんですが、ただ、やっぱりアプローチのしやすさとか、今おっしゃったような匿名性であるとか、選択肢を増やしていくという意味では、一つのやっぱり有効な手段なのかなとも私も思うので、ちょっとどういうやり方がいいのかというのはまた一定検討も必要だと思うんですけれども、その辺も、例えば団体さんのヒアリングの中で、その団体さんにアプローチしてきた方はどういう方が多いのかということであったり、そういうところも一定ヒントになる部分というのは出てくるんじゃないかなと思うので、ぜひその辺も、既にされているかもしれないんですけれども、一つヒアリングで、せっかく行われていると思うので、その団体さんにつながっている方法はどういうのが多いのかというのも参考にしていただけたらいいのかなというふうに思いました。

 あと、ごめんなさい、最後に一つなんですが、今67団体されていて、あと年内にもう少しとあるんですけれども、それは今の時点で予定されている団体さんでまだできていないのか、それとも、この間の積み重ねの中でもうちょっとこういう団体さんにも聞いてみようかなと思っているのか、どの辺りのヒアリングを検討されているのか、最後に確認いたします。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 まだできていないというところでは、区の見守りの関係で協定を結んでいる事業者さんにはまだお話が聞けておりませんので、そちらにはぜひお話を聞きたいなというふうに思っています。また、区内で様々NPOで支援をされている団体さんもありますので、お子さんとか障害者、それから高齢者という活動ではない部分で、多様性というところで活動されているところにはお話を伺いたいなというふうに思っているところです。

石坂委員

 何点か伺いますが、まず最初、冊子のほうの1ページのところで、「個人や世帯が抱える課題は、複雑化・複合化しています」という形であります。地域包括ケアはこれまで高齢者中心にやっていて、国のほうでも子どもとか障害者という形で様々なものが入ってくる形になっている中で、今回特にこれ、「全ての人」という言葉がこの場所に限らずいろんなところにちりばめられていて、その中で、今まで支えあい推進部が特に管轄していなかった生活困窮ですとか、海外からの移住者、若者、マイノリティーの人といったものなんかが入ってくる形になってきていますけども、これというのはかなりアウトリーチチームの方が担い手になるようなことも書いてありますけども、相当これは人材的なもののスキルアップですとか、幅広い見識を持つ人材を確保していくことが必要になるのかなと思うところではあります。まず先に伺いますが、この中ではアウトリーチチームがそういった役割を担っていくような形で書かれていますけども、区民の方が直接窓口に行って相談したいという場合はすこやか福祉センターの窓口になり、そこのすこやか福祉センターの職員が対応する形になるのかどうか、まず確認させてください。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 すこやか福祉センターのこれまでの役割、地域における身近な福祉ですとか、保健、医療、様々な窓口ということは変更がございません。ただ、そこで全ての、生活困窮であったり、様々な課題をお受けするというよりは、これまでそれぞれ専門的に開けている窓口に御相談していただき、そこからつなげていただくといいますか、各所管が連携をして対応していくというようなことになると思います。ですので、重層的支援体制整備の中で断らない相談というようなことも言われておりますので、それぞれの窓口の職員がその方の背景にある様々な課題を把握して関係するところに引き継ぐ、情報提供するというようなことができることが理想ではあるかなというふうに思っているところですけれども、人材育成というところでは、やはりこれからその体制に合わせて人材育成の計画というものも進めていかなければならないかなというふうに思っています。

石坂委員

 もちろんそうした人材育成をしっかりやっていただくとともに、あわせて、これは人事的な部分になってしまいますけども、やはり部としてもしっかりと全庁的に調整してもらう形で、これまで専門性がある職員がいなかった部分に関しても、他の部署から人を出してもらって充てていくということが必要になってくると思うんですけども、その辺、人材育成も当然やっていくとともに、既存の人材の中で人の調整をしてもらって確保していくということも当然やっていくという理解でよろしいでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 具体的にちょっとそこまで区の体制をどうするかというところについては、現在まだ議論が至っていないところでございます。基本計画の重点プロジェクトでも同じように対応していくという、複雑化・複合化した課題については包括的な相談支援体制を整備するということもございますので、庁内で横断的に議論ができるような機会をつくりまして、そこで課題の共有等もさせていただくところから始めていくのではないかというふうに今思っているところでございます。

石坂委員

 理事者のほうから「横断的」という言葉も出てきましたけど、やはりこれは、地域ケア会議とか、いろいろと会議はつくっているわけですけど、やはり庁内においても、こういった場合、部署を横断して問題を一緒に、課題を共有していくような会議体なども必要になってくると思うんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今後基本計画を実現していくためにも、そのようなことを取り組んでまいりたいというふうには考えているところでございます。

石坂委員

 ぜひ断らない支援をしていく。縦割りにしないということもやはり必要だと思いますので、ぜひしっかりと進めていただきたいと思います。

 それから、こちらの冊子の24ページ目ですね。ページ番号は振っていませんけども、23と25の間なので24ページだと思うんですけども、地域ケア会議等のイメージ図という形で出ています。これ、現状でということでもあるところに当てはめていっていると思うんですけども、今回中野区地域包括ケア推進会議のところに向かっている矢印の中に、高齢者だけじゃなくて、子どもと子育て家庭ですとか、障害者、生活困窮者支援に関する団体、会議体の代表などが入ってくることはとてもいいことだと思います。一方で、その右側のほうに目をやりますと、検討部会に関しては三つ挙げられていて、在宅医療介護連携部会、認知症等対策部会、(仮)ひきこもり支援部会とありますけども、この検討部会に関しても、これはどうしても高齢者目線などがウエートが高いのかなという感じがしています。やはりこうした検討部会の中に、今後検討していくところはもちろんあると思うんですけども、当然ながら子どもや障害に関する検討部会というのも当然立ち上げるべきだと思いますし、そうしたものもイメージとして書かれているべきだと思うんですけど、これはいかがお考えでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実は私たちも、そのように子どもの部会であったり、障害者の方の課題を検討する部会ということも想定はしているところでございますが、例えば障害の方に関しましては、自立支援協議会というような既存の会議体で部会も設けて様々課題を議論されているということを聞いてございますので、新たに部会を何か立ち上げるという方法でない方法でも検討が進められるかなというふうなところで、ちょっとこちらについてはまだ調整中となってございます。

石坂委員

 今、自立支援協議会が出てきました。23ページのほうに既存の会議体との関係という形で書いてあります。当然最後の2行に「既存の会議体とも連携しながら」というところがあります。ただ、連携ですと別の組織というところでもあるところですけども、これは別の組織であっても、地域ケア会議の中の検討部会であったとしても同じような形でやっていけるのか。あるいは、やはり地域ケア会議の中で別途設けることが必要なのかというところは、どうしても役割というのは重なってしまう部分があると思うんですけども、連携するのか中にあるのかによって違いも出てくるところであると思いますので、そこの辺りもしっかり検討した上で、検討部会が必要であるという判断になったときはちゅうちょせずに行うべきだと思うんですけど、これはいかがお考えでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実際、図の中にございます、一番上にあります地域包括ケア推進会議につきましても、今は高齢者の方の御支援というところで、見守りですとかサポートということで構成員の方について出席していただいておりますので、そこにお子さんのことであったり、障害者の方に御参加いただくというようなことについては考えているところでございますけれども、全ての会議をそのようにフルメンバーで開くことは、成果ですとかメリット・デメリットがありますので、その辺りは今現在調整をしているところでございます。

近藤委員

 14ページの今後の取組の方向性というところで、2番目のところで「アウトリーチ活動の役割・体制の強化を図ります」となっているんですけど、これは具体的にどういうことですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 具体的な検討にはまだ至ってございませんけれども、やはり対象者が高齢者から支援が必要な人全てというふうになりますと、やはりそのアウトリーチの活動も広げていかなければいけないのではないかというところでこのような表記をさせていただいております。ですが、じゃあ、実際に子育て家庭へのアウトリーチをどういう形でやるのかとか、そういうことについてはちょっとまだ、庁内の調整はこれからということになりますので、優先順位等も決めまして施策をどのように進めていくかというところで、優先順位が高いところ、例えばひきこもり等に関しましては、実際に今その取組を進めていらっしゃる社会福祉協議会等もございますので、そちらと連携するですとか、そのような形で進めさせていただければなというふうに思っているところです。

近藤委員

 本当に今までは高齢者への支援が必要な方というのを見つけ出して、それこそ介護につなげるですとか、そういった活動をされてきたと思うんですね。デイサービスを紹介したりとか、あと、医療につなげたりとか、そういった目に見える形の支援ができてきたと思うんですね。そういう意味では、障害をお持ちの方も通所サービスですとか、そういったところにつなげられる。お子様に関しては、今度新しくできる、虐待とかそういうところにもつなげられる。あと、児童館などにもつなげられると思うんですね。ただ、本当にひきこもりや、さっきおっしゃった50代ですとか、どこもつなげる場所が見当たらないという方の支援がこれからとても大事になってくると思うんですね。その方たちというのはやっぱり孤独でいらっしゃって、どこかとつながりたいとは思っているけれど、行政もどこにつなげていいか分からないけれど、その人たちもどこに行っていいか分からない。そういった人たちをやっぱりケアしていかないと、これからとても大変な社会になっていくんじゃないかなと私は思っているんですね。そのときに、今おっしゃっているアウトリーチ活動の強化というと、本当にまずはアウトリーチで行って、その声を聞いてくるというような活動が一番大事になってくると思うんですよ。その人が何を望んでいるかとか。

 そういう意味では、アウトリーチの体制というのももっと強化しなくてはならないですし、そこら辺の、アウトリーチでまずは見つけ出すという作業を、いろんな関係団体から情報を聞くということももちろん大事ですし、民生委員さんなんかから情報を聞くということも大事ですけれど、そこの中には入らない方たちをアウトリーチでどんどん見つけ出して支援につなげていかないと、本当に精神的に病んでいってしまう方とか、いろいろもうコロナ禍でも、私のところにももう毎週のように相談に来られて、それでどの方も孤独なんですよね。やっぱり話を聞いてみると、話を聞いただけで少し元気になるという。何か特別なことにつながらなくても、誰かが話を聞いてくれたというだけで救われるという方がその中の半分以上かなというところなんですよ。そうしますと、本当にこのアウトリーチ活動というのがとっても大事で、ぜひアウトリーチが、42ページですと、今まで2020年まで389件の方が把握した要支援者で、支援につなげた方が305と、数的には多いですけど、これは本当に老人福祉やそういうのにつなげたとか医療につなげた以外の方たちも、もっと数を増やしていかないとならないと思っていますけれど、その辺はいかがですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 特にひきこもりの方につきましては、人との関わりを拒否されていらっしゃる方もいる一方で、そういうものを求めている方もいらっしゃるというところでは、やはりアウトリーチで訪問をして声をかけていく、あるいは、相談窓口を案内するというようなこともとても大事だというふうに思っているところでございますが、誰がどのように進めていくかということにつきましては今現在検討しているところでございます。そして、私たちよりも少し早くそういう取組をしていらっしゃる団体もございますので、そういう団体さんと共に検討しながら進めていければいいなというふうに、今所管では考えているところでございます。

近藤委員

 それで、いろんな、ひきこもりの方だけではなくて、医療や介護は必要がなくても孤独な高齢者の方とか、そういう方からの御相談などがあったときに、私なんかもアウトリーチを紹介したり、すこやか福祉センターを紹介したりするんですけれど、なかなか自分では行かないんですね。きっかけがないから行かないということもありますし、逆に行政のほうも、きっかけがないから行ってくださらないんですよ。そういうところにやっぱり敏感になっていただいて、本当に重症化する前に訪ねていただきたいと思うんですけど、そういうことというのはやっていらっしゃるんですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 昨年度からの取組といたしまして、定額給付金の取組であったり、新型コロナウイルスのワクチン接種の勧奨の取組であったり、あのような取組は、やはりきっかけがなくても訪問をしたりお声かけをするというような、とてもよいタイミングだったなというふうに思っていますので、何か仕組みとしてお声かけをする仕組みも大事だと思いますけれども、区の様々な取組も踏まえまして、きっかけをつくりながらアプローチをしていくというやり方が適切ではないか。現状ではそのような形で、まずは取り組んでいくということがとても大事かなというふうに思っています。

近藤委員

 そうですね。本当にきっかけをつくっていただいて、行く理由がないということで済ませないで、やっぱり支援を待っている方がいらっしゃいますので、行政のほうからきっかけをつくって行っていただきたいと思います。それで、私のところに相談に来られた方などは、やっぱり民生委員さんがいない箇所だったりするんですね。重層的な支援とか、あとアウトリーチ活動とすごく言っていらっしゃって、もっともなことで、これをやっていかなきゃいけないということなんですけど、以前から一番軸になって動いていた民生委員さんがいつまでもいないという状況というのは、本当に一番支援がない場所になってしまっているのではないかなと思うんですね。その辺の民生委員さんに成り手の方というのも少ないのかもしれませんし、大変なお仕事なんだと思うんですけど、民生委員さんの育成に関してはどのようにお考えですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 委員おっしゃいましたように、定数にはまだ足らない状況がございまして、来年度一斉改選があるということで、今後地域でのその推薦活動というのが始まりますので、そういった足らない状況でありますとか、新たな人材発掘という観点から、各地域で今後なるべくそういう空白地帯が出ないような形での取組を進めてまいりたいと考えてございます。

近藤委員

 ぜひお願いします。やはりコロナ禍で民生委員さんもいなくてとっても不安で、自分は誰に相談すればいいか分からないという状況もちょっとあったようですので、その辺はお願いしたいと思います。

 それで、やっぱり会議をしていろいろ個別な対応をしていくというのも、もちろん1人で突っ走って誰かがやっていくわけにはいかないですけど、会議が大事でしっかり決めていただきたいですけど、やっぱりスピーディーに動いていただかないと、会議をしてこの方の支援はこういうふうにしようと決まったときには状況が違っていたりするということもありますので、ぜひ、会議をしてじっくりとどういう対応をしていけばいいかということは考えていただきたいですけれど、スピーディーな行動をしていただきたいと思いますが、いかがですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 このたびのアクションプランにつきましては、「オールなかの」で取り組むというようなこともございます。また、「できることから始めよう!“オールなかの"の地域包括ケア」ということでございますので、「オールなかの」ということでしっかり区民の皆さんにも関わっていただくということを発信していきます。私たち区につきましても、その辺りはこれまでの取組の中でなかなか行き届かなかったり、対応の遅れというのがあったかもしれませんけれども、そういうところも少しずつ改善をする必要があるかなというふうには思っているところでございます。その辺りにつきましても、今後全庁的な体制の中で課題ということで提案をさせていただきながら進めていければなというふうに思っているところでございます。

久保委員

 確認なんですけれど、こちらのほうの頭紙の、第5章については総合プラン案で掲載する予定ということになっていて、この1章から4章は、本日お示しをいただいたところから今後大きく変わるような可能性というのはありますか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 この案につきましては推進会議のほうに諮らせていただきますので、その中で御意見をいただくことにはなりますけれども、基本的には区の取組、区の考え方というところを今回お示ししておりますので、分かりにくいところは修正をするですとか、不足のところは加筆をするというような、そういう形で進めてまいりたいというふうに所管のほうとしては思っております。

久保委員

 先ほど来いろんな質疑があって、本当に今までつながっていないところですとか、今まで対象としていない地域包括ケアの中で、そういうところが本当に全世代的に今回入ってくるわけですよね。これは結びつけるような組織もなかったり、担当するようなところもなかったりというところで、そこから作り出さなきゃいけないような難しさというのもあるんだろうなというふうに今感じていました。1ページのほうに、令和3年4月から区市町村における包括的な支援体制の構築に係る区の責務が明記されたとあります。この区の責務なんですけれども、どこまで担おうとされているのだろうかというところも、非常にそこは区の決意といいますか、各自治体によって考え方ですとか、様々あるのではないかなと思うのですが、ここについては、区としてはどのようにお考えですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 区の責務ということで明記をされているところでございますけれども、例えば、何か必要なサービス、必要な相談窓口、必要な支援につなげるということが必要な方については、しっかりと、区であったり、民間であったり、区民の方であったり、つなげていく必要があるかなというふうに思いますので、その辺りをしっかりと体制をつくっていくというのが区の役割になってくるかなというふうに思っています。ただ、例えばひきこもりの方ですとか、あと、関わりを拒否しているような高齢者の方たちに、それではどこまで区が責任を持って対応していくのかというようなところになりますと、やはり御本人の意思等もありますので、その辺りはとても難しいなというふうには思っているところでございますが、支援が必要な人がいらっしゃれば必ず支援につなげていくということは、区ではやっていかなきゃいけないかなというふうには思っているところでございます。

久保委員

 やっぱりその方が支援を必要としているのか、つながりを求めているのかどうかというところも非常に難しくて、例えばひきこもりの方とかもそうですね。私もいろんな御相談を受けるんだけれども、大体親御さんからの相談が多いです。それで、自分が高齢、いわゆる8050問題に見えてくるような課題です。御本人はどう思っているのかというと、社会との関係性を断ちたいと思っている方もおいでになるけれども、多分これも経済的に援助が必要になってきて、自分がどうやって生きていかなければいけないのかというようなところにぶち当たって初めて、ひょっとしたらその支援を求めるということになるのかもしれません。そこら辺のところがやっぱり、関わり方というのは非常に難しいのだろうなと思っているんです。今回やっぱりそういうところも含めて、ヤングケアラーとかも見つけ出しにくいし、どこからどこまでをヤングケアラーとするのかというところも難しい。だから、妊娠、出産、育児だとか、学齢期だとか、また、障害だとか高齢、また、介護というような、今までの既存というか、中野区において充足してきていた支援と本当に結びつかないようなところというのが非常に多くて、そこまでをもカバーしていくというのは難しいんだろうなと思うんです。でも、やっぱり見えてくる課題はあるわけだから、そこは社会的に考えなければいけないところであるというところで、ちょっと今責務というのはどのようにお考えなのかなというところをお伺いしたところですけれど、何かそこに補足はありますか。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 すみません、先ほどの「自治体の責務」という言葉になりますと、やはりセーフティネットだと思っています。最終的には個人情報を全て持つのが自治体でございますし、警察などと協力しながら強制的に、例えば介入するとかいう部分になりますと、やはり民間の団体では難しい部分がございますので、責務ということであればセーフティネットとお答えしたいと思います。

久保委員

 ちょっといろんな角度からこれは難しいところがあって、例えばさっき要対協の質疑がありましたよね。要対協というのは、まさに今、部長がおっしゃられたように、警察だったりいろんなことがあって、個人情報の問題があります。個人情報の提供や共有においても、やっぱり自治体として気をつけなければいけないようなところもあって、各種団体の中からは情報共有をしたいと求められていたり、もっとスピーディーに、例えばクラウド化してですとか、そういうことも今求められてきていますよね。そういうことも含めて、じゃあ、この地域包括ケアのプランで考えなきゃいけないことなのかどうかというところが、非常に私は、それはそこの部署でやるべきことなのか、どこら辺までをこの地域包括ケアの中でカバーしていかなければいけないものなのか、そこはいかがお考えですか。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 非常に複雑化して複合化した非常に難しい問題の対応に関しましては、今回重層的支援体制事業というものができましたおかげで、御本人の承諾がなくても支援会議において検討するという体制が可能になります。恐らく今委員がおっしゃったような難しいケースにつきましても、関係者などが議論していい解決策を模索するということが可能になるかと思っておりますので、地域包括ケア体制イコール全てが重層的支援というわけではありませんけれども、難しい、多機関が協働する事業に関しましては重層的支援体制の中で取り組むべきものと考えております。

久保委員

 やっぱりポイントというのは重層的支援の在り方だと思うんですよね。とても一つの部署でできるような話ではなくて、1個1個見ていってもいろんなところが絡んでいるところで、そこの中で重層的支援を行っていくのに、これはかねてからいろいろ、じゃあ、どこが一番最初の取っかかりとなる窓口となるのか、区民活動センターなんだろうか、どうなんだろうか、そこからいろんなところにキャッチした情報を共有していって、ケース会議につなげていったりするんだろうかというようなことを今までも質疑してきたところなんですけれども、そこについてはどういうふうにこの体制を整えていこうとされているのか教えてください。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在は、まだまだ体制整備というところでは、重層的支援体制整備をするということはどういうことなのかというところから、今年度全庁で説明を受けたり検証しているところでございますので、それがシステムがいいのか、それとも、様々受けた窓口の中で様々な事例の積み重ねの中から、こういうケースについてはここにつなげたほうがいいのではないかというような、そういうものを積み上げて共有していくほうがいいのか、ちょっとその辺りはまだ検討には至っていないところですけれども、まずは一つひとつのケースについて共有するところから始まっていくのかなというふうに考えているところでございます。

久保委員

 本当に、例えば一つのひきこもりであったり、ヤングケアラーであったりしても、絶対1件1件課題が違うので、おっしゃるように、そういったケースそれぞれに関わる人も違ってくるでしょうし、つなげなければいけない支援も違うと思います。なので、まずはどこが、じゃあ、最初に関わったところが、ここは自分の所管であるとか所管でないとかいうことは抜きとして、やっぱりキャッチしたところが進めていかなければいけないんだと思う。その中の一つがアウトリーチなんだろうと思っています。先ほど来、体制のことはまだこれからとおっしゃっていて、アウトリーチについてもなかなかそこの検討に至っていないようなお話だったんだけれども、やっぱりそこは、本当にこれから本気で重層的支援をやろう、本当に地域包括ケアをやろうと思ったら、もちろん職員の体制強化というのは、人員的なものもだし、質の部分もだし、絶対必要なんですよ。だからそこは、ここの支えあい推進部だけの問題なのではなくて、時にはほかから人をちゃんと補充してでもやらなければいけないと思うし、そういう権限をちゃんと持っていないと進められないと思うんです。そこについてはどういうふうにされていくのか。ここは、すごく私が気になっているのは、先ほど施設の件がありましたよね。やっぱり所管の部署の声が届かない体制が今庁内にあると思っているから、非常にここは重要だと思っているんですけれども、その辺はいかがお考えでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 委員がおっしゃるように、人員体制の強化、それから、これまでの業務から広がった形で様々業務を担うというところでは、現場の職員の方々の意識的なところの影響もとても大きいかなというふうには思っています。現在は、その「断らない相談」というのは一体どういうことなのかというところで、今庁内で研修を始めたところでございます。ですので、そういうものを積み重ねていきながら、一方では、やはり体制の強化というところも見せながら進めていく必要があるかなというふうに思っているところでございますが、今は庁内の横断的な会議で様々な状況を共有し、実施するための課題を出していくというような段階ですので、今後その辺りにつきましてはしっかりと、地域で実際にアウトリーチをしている職員ですとか、すこやか福祉センターの職員であったり、様々窓口の担当者であったりというところの声というものも、把握をする必要があるのではないかというふうには考えているところでございます。

久保委員

 今、今後という言い方、それは、2月から3月には総合プランを決定するわけじゃないですか。そこまでの間に今おっしゃられていたような体制整備であったり、庁内の共有であったり、また、この「断らない相談体制」というのはどういうものなのかというようなこととかの協議を全部進めて、この総合プランを決定する段階では調整を全部図ったものを出すということですか。そうではなくて、一旦はこの総合プランというものを確定するんだけれども、さらに深めていったり、そこから発生していくものに対しては体制をもっと強化していこうと進めていくとか、どういうふうに今後区の在り方というのかな、一遍で終わるような話じゃないんだろうなと思っていて、しかもこんな短期間で、今ここまでしかできていないことができるんだろうかと思うわけですよ。それはどのようにお考えですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実際このプランにつきましても5年間ということですし、現在策定しました基本計画についても、当面5年間を目指して進めていくというところで、その中で重点プロジェクトということで地域包括ケア体制というものもありますので、進めながらというところになるのかなというふうには思っているところです。ただし、やはり区民の皆さんの支援が必要な状況はどんどん変化しておりますので、今現在は何を優先してどのように取り組んでいくかというようなことについてはお示しすることができませんけれども、優先して取り組むもの、あるいは、少し長期的に検討して進めるべきものということを少し洗い出しながら、着実に進めていく必要があるというふうには認識しているところでございます。

久保委員

 だから、要するに、この総合プラン決定までに全部が本当に整っているかどうかというと、そうじゃなくて、走りながら進んでいくというところもあるということですよね。先ほど地域資源についてもこのマップの中に盛り込んでくださるということで、これは私も一般質問ですとか、この中で質問をさせていただいたところなんですけれども、地域資源についても掌握をして、まだつながっていないところをつなげていく必要性、それから、そうやっていったときに、ここは本当に支えてくれる仕組みがないよねとか、支えてくれる団体はなかったねと。でも、こういうニーズがあるよねということはいっぱい出てくると思うんですよ。だから、そこまでは、せめてこの総合プランを決定するまでにはきちっと明確にしていただきたいなと思うんですけれども、それはいかがでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在団体のヒアリングをしているところでございますけれども、今後これを続けまして、具体的にはこの後段のほうの区の取組に合わせまして、表の中に団体の活動を入れさせていただきたいということの協力要請をさせていただくことになると思います。そういった中で、多分たくさん団体が入るところと入らないところと、もしかしたらそういう状況も生じるかなというふうにも思っていますので、団体が入らないところについては、今後区としても協力を要請したり、あるいは、何か団体の立ち上げを支援していくですとか、そのような取組をしていかなければいけないというふうに、活用をさせていただきたいというふうに思っています。

久保委員

 休憩の3時になるので。これは、今おっしゃっていただいたことというのは、私がお尋ねをしていたのは、やっぱりマップに落とし込む、すこやか圏域でどういうふうに充足されているのかということはしっかり把握をしていくことが重要であるし、先ほど団体によってもばらつきがあるかもしれないけれども、地域によってもばらつきはあります。だから、そこをちゃんと掌握していくことが必要であるし、あと、コロナの関係でなかなかすこやか圏域ごとのヒアリングというのが、本当は各すこやか圏域ごとにいろんな団体が一緒に集まっていただいて、今後の状況を一緒に考えていただくという必要性があったと思うんだけれども、なかなかそこは難しかったと思います。でも、これはやっぱり絶対やらなければいけない作業だと思うので、それは今後ぜひ進めていただきたいと思います。

 それから、13ページに課題というのが三つ書かれていて、これは本当に課題なんですよね。これ、課題で終わってはいけなくて、この課題についてどう取り組まれるのかというのを、次の段階で、総合プランを決定するまでにはお見せいただきたいと思うんですけれども、そこはいかがでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 すこやか圏域ごとの活動団体の交流会というものは、ぜひ今後プランができた際には進めさせていただきたいなというふうに所管でも思うことでございます。また、この課題につきましては、4章、5章のところをもう少し盛り込むというところの中に、可能であれば具体的な取組みたいなものも入れていきたいというふうに所管としては考えているところでございますので、具体的にどこまでというところはなかなか申し上げられませんけれども、やっていかなきゃいけない緊急的な重要な課題については盛り込みたいというふうに考えているところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了したいと思います。

 休憩します。

 

(午後3時02分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後3時19分)

 

 次に、3番、新型コロナウイルスワクチン接種についての報告を求めます。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 それでは、新型コロナウイルスワクチン接種につきまして御報告いたします。本件は、危機管理・感染症対策調査特別委員会においても御報告いたします。

 お手元の資料(資料4)を御覧ください。

 1番、区への住民接種用ファイザー社製ワクチンの供給状況です。10月5日の週までで343.5箱、39万8,970回分を受領済みです。一方で、10月22日現在の状況になりますが、武田/モデルナ社製ワクチンの接種回数については、約10万6,800回となっております。

 2番、実施計画です。これまでの接種の実績を踏まえまして、想定接種率を67%から82%に上方修正いたします。年代別の想定接種率などについては、資料の下の表のとおりです。また、詳細につきましては、後ほど別添の実施計画の更新案をお読み取りいただければと思います。

 3番、訪問接種の実施についてです。寝たきり等により接種会場に行けず、かかりつけ医の往診による接種も受けられない接種希望者の方からの申請を受け付け、医師及び看護師等がお宅を訪問して接種を行うことといたしました。2ページ目を御覧ください。対象者は区内在住の接種希望者で、そちらに記載の項目に全て該当する方としています。申請につきましては、当人または御家族、ケアマネジャー、訪問看護師などの支援者の方からの申請書を、郵送またはメールにて12月15日まで受け付けます。スケジュールといたしましては、10月28日から広報と申請の受付を開始しております。3段階に分けて申請の受付を締め切る予定でございます。

 4番、進捗状況等についてです。接種券の発送数が、11月中に12歳になる方を含めまして31万1,590人となっています。8月中旬から毎週月曜日に区ホームページに年代別の接種状況を掲載しているところです。11月1日までの接種状況につきましては、1回目接種が78.3%、2回目接種が72.2%となっております。本件に関する御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

久保委員

 訪問接種の実施についてお伺いをしたいのですけれども、対象者、ここでア、イ、ウ、エの全てに該当する方ということでありますが、なかなかこのイとウとエというのは難しいので、アについては今何人いるというふうに想定されていて、また、このアの方で接種済みの方というのは掌握されているのでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 申し訳ありません。具体的な数字のほうは把握できておりません。ただ、先行して他区のほうで似たような基準で行ったものの数字で、8月から行っていたところの状況を聞きましたら、そちらのほうで80人ほどという話でございましたので、中野区では大体30名から50名程度になるかなと想定しております。

久保委員

 30名から50名程度というのはアの方ですか。要するに、要介護4・5、身体障害者手帳1級・2級、愛の手帳1度・2度相当の方、この方たちがという意味ですか。この方たちの数は掌握できるのではないかなと思ったのですが。なおかつ、この方たちの中から現在接種済みの方も掌握できるのではないかなと思っているのですが、そうではないですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 現実に要介護4・5相当とか手帳のその辺り等、直接的に数字を挙げて接種が終わっているかどうかを確認したものではありませんので、そちらのほうは把握しておりません。

久保委員

 ということは、アの、要するに要介護4・5、身体障害者手帳1級・2級、愛の手帳1度・2度相当をトータルした数字というのは今掌握されていなくて、なおかつ、接種済みの方がそれの中でどれだけあるかというのは、これはなかなか難しいということなのかと思うんですが、そういうことでよろしいですか。要は何が言いたいかというと、本当にこの訪問接種を実施するに当たって、対象となる方というのはどのぐらいを想定されているのかなということで、アを満たしていない方はまず対象にはならないということだと思ったのでお聞きしているんですけれど。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 具体的に、先ほど言ったほかの区で先行した80名というところについては、トータル、同じような基準全てを満たしているということで80名と伺っています。なので、区としてもアからエのところで大体30名から50名程度を想定したということになります。また、アのところの基準みたいなところなんですが、実際には要介護認定の度合いだけでは分からないところが多く分かっておりますので、こちらにつきましてはア相当、目安ということで、個別にはそういった状況を聞き取りながら、御申請いただいた方について基本的には接種していきたいというふうに考えてございます。

久保委員

 分かりました。なので、ここに限らず状況に応じてというところだということですよね。この広報の在り方なんですが、やっぱりここの方たちに情報等をどのように提供していくのかというところについて、詳細な説明をお願いします。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 周知方法といたしましては、10月28日に区のホームページのほうにチラシと申請書のほうを公開させていただきました。また、同時に、区内のケアマネジャーの方とか訪問看護師の方には、所属する事業所さんに向けてですけれども、全事業所に向けてメールのほうで配信して情報提供させていただきました。また、ちょっと遅れてしまうんですけども、11月20日号の区報のほうでも、そこに記事を載せていただく予定になってございます。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後3時27分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時28分)

 

久保委員

 この訪問接種を実施しようというふうに区が思う以前から、こういった方たちから接種がしたいですとか、接種をするにはどうしたらいいのかというような御相談というのはあったんでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 基本的に御自宅で、在宅療養をやられている方につきましてはかかりつけ医の先生のほうに打っていただくということでしたので、基本的にそれほど大量にそういった御意見は伺ってはおりませんでした。

久保委員

 分かりました。ただ、やはりなかなか情報が行き渡らなかったり、御自分のほうから声を上げられない場合もあったりしていると思いますので、非常に重要なことであるなと思いますので、きめ細やかに進めていただきたいなと思います。

 ワクチン接種の状況についてなんですけれども、上方修正をするということで、想定よりも大分速やかにワクチン接種が行われているのではないかなというふうに感じておりますし、大変御苦労なさって職員の皆さんもやっていただいているなということを感じているところです。例えば、他区との比較ですとか現状ですね、本当にこの進み具合についてはこれで十分な状況で進んでいるのかどうか、その辺は所管としてはどのようにお考えでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 23区の状況を見ると、若干平均値よりは中野区は低くなってございます。ただ、一番感染症がひどいときにワクチンのほうの供給の関係でなかなか接種が進まなかったとか、そういった状況もございましたので、今現在も1・2回目の接種を医療機関のほうで打ってございますので、なるべく全体、23区と同等のレベルまで接種を進めてまいりたいと考えております。

石坂委員

 2ページ目のところで、対象者、アの中で、括弧の中に要介護4・5、身体障害者手帳1級・2級、愛の手帳1度・2度相当ということで書かれていますけども、これに関してアに該当するかどうかが心配なのが、精神障害者の場合ですとか、あるいは、この場合以上に可能性が高いと思うんですけども、障害福祉の対象になっている難病の方などは、この「相当」という形で見てもらえるものなんでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 こちらのほうはあくまでも目安でございますので、相当ということで御相談いただければと考えております。

石坂委員

 では、広報とか周知の仕方も工夫していただければと思います。これは要望で結構です。

 それから、その下のほうに「医師・看護師による接種後の経過観察は原則として行わない」とあるんですけども、これはもし何かあった場合にはこちらに連絡してくださいみたいなことは言い残していかれる形とか、あるいは、何かしら対応はあるんでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 訪問した医師のほうが連絡先を残して席を離れるということで、何か異常があれば連絡をしていただいて、医師のほうが戻ることを考えております。

間委員

 1点だけ聞かせてください。こちらの対象者のところなんですけれども、このアからエの対象に当てはまる方に加えて、そういった方々を見ていらっしゃるケアラーの方々というのも対象に入るのかどうか確認させてください。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 基本的には寝たきり等で会場に行けない方ということで考えておりますが、例えば介護に付きっきりで離れられなくて会場に行けないよということがありましたら、御相談いただければできる範囲で対応したいと考えてございます。

間委員

 ありがとうございます。よろしくお願いします。そういった方々もそんなにたくさんはいらっしゃらないかとは思うんですけれども、そういった方々も含めて30名から50名という見込みのところで大丈夫ということでよろしいでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 そういった方も含めて30名から50名程度というふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、新型コロナウイルスワクチン追加接種(3回目接種)について報告を求めます。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 それでは、新型コロナウイルスワクチン追加接種(3回目接種)につきまして御報告いたします。本件につきましても、危機管理・感染症対策調査特別委員会において御報告いたします。

 お手元の資料(資料5)を御覧ください。3回目接種につきましては、2回目接種後8か月を経過した区民に対して、原則1・2回目と同一ワクチンを1回接種する体制を確保するようにと厚生労働省から通知のほうがございました。これを受けまして中野区新型コロナウイルスワクチン追加接種実施計画(案)を取りまとめましたので御報告いたします。

 1番、追加接種計画の案の内容です。

 (1)番、対象者につきましては、先ほど申し上げましたとおり、2回目接種後8か月を経過した全ての区民の方となります。接種スケジュールとしては、2回目接種後7か月を経過する方に対して接種券を送付し、翌月以降に接種を受けていただくことを想定しています。2回目の接種時期を踏まえた対象者数の月別の想定は、資料の表を御覧ください。

 (2)番、区の追加接種体制についてです。想定接種者数は、1・2回目の想定を踏まえまして25万6,500人としています。2回目の接種実績を踏まえて、3月の最大6万2,220回接種できる体制を整えていきたいというふうに考えてございます。(ア)個別接種についてですが、3回目につきまして区内の医療機関の意向を確認したところ、140以上の医療機関において1週間当たり最大1万7,000回程度の接種ができるというふうに回答がございました。これを基に体制を整えてまいります。(イ)集団接種については、区内でアクセスのよい中野サンプラザでの接種を想定しています。1月から2月につきましてはファイザー社製ワクチンを接種いたします。自衛隊や職域接種が行われない可能性があることから、2月末からは武田/モデルナ社製ワクチンを接種することを想定しています。1週間当たり3,500回程度の接種体制を整えてまいります。(ウ)高齢者施設等の接種につきましては、1・2回目と同様に、入所者と従事者等が各施設で接種できるように体制を整えてまいります。

 (3)番、相談・予約体制です。ア、コールセンターにつきましては、令和4年1月からフリーダイヤルへの変更を検討しています。対象者の年代や対象者数に応じて回線数を設定していきたいと考えております。時間帯につきましてはこれまでと同様、土・日・祝日を含む毎日、午前9時から午後7時に受け付ける予定です。イ、予約方法につきましては、(ア)の区の予約システムを変更することを考えておりまして、多くの医療機関に御利用していただき、基本的にコールセンターからの電話予約かウェブからの予約が取れるようにしたいと考えてございます。(イ)区の予約システムを利用できない一部の医療機関につきましては、各医療機関ごとの予約方法に従って予約をしていただくことを想定しています。

 (4)番、ワクチンの管理・移送体制ですが、こちらにつきましては、ファイザー製のワクチンは、1・2回目と同様に区がワクチンの分配・移送を行ってまいります。

 (5)番、1・2回目の接種希望者への接種についてです。こちらにつきましては、3回目接種がスタートする12月以降につきましても、新たに12歳になった方など、1・2回目の接種を希望する方に対して接種を行ってまいります。

 2番、今後の予定です。令和3年11月中旬にこちらの追加接種実施計画を策定する予定です。同時期に、2回目接種から7か月経過した区民に対しまして接種券の送付を開始いたします。最初のほうに送付する方々は全て医療従事者等の方となります。そして、12月1日以降、順次3回目の接種を行っていく予定です。御報告につきましては以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

高橋委員

 報告ありがとうございました。個別の医療機関で、今回140医療機関ぐらいに協力いただくという話なんですけど、これ、1・2回接種の過去の例でいうと、接種をやらない医療機関とかがやっぱり出てくる。例えば、3回目の接種でまた医療機関のリストがあって、また自分でコールセンターなりウェブで予約していくと思うんですけど、結構あるんですかね、今回3回目はやらないよというのが。あるいは、もっと増えるのか。どうなんでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 幾つかの医療機関につきましては、3回目は行わないというふうに聞いています。逆に、幾つかの医療機関につきましては、3回目からは参加したいと聞いておりますので、大体数的には同じぐらいになると思います。

高橋委員

 この1ページ目のリスト、接種スケジュールのリストを見て、例えば自衛隊で受けた人とか、ファイザーじゃないけども、その辺の人たちの対応というのはどういうふうになっているんですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 先ほど申し上げました、こちらの表の上から4段目、中野サンプラザ集団接種武田/モデルナ社製というふうに書いてあるところが、自衛隊であるとか職域接種のほうでモデルナを打った方々に対応する区としての集団接種、3回目の接種場所として考えてございます。

久保委員

 今回はあくまでも打った順にということで、優先順位はつけないということなんでしょうか。その辺の混乱ですとか周知というのはどのようにお考えでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 委員おっしゃるとおり、2回目の接種が終わった後7か月を経過した後から順次、月に2回程度に分けてというふうに考えているんですけれども、順次接種券を発送してまいりますので、届いた方から予約を取っていただいて、8か月目を超えるあたりで打っていただくということを想定しています。広報につきましては工夫してまいりたいと考えております。

久保委員

 例えば、高齢であるとか、今まで優先順位をつけてきましたけれども、当然のことながらその優先順位が高い方は早く打っていらっしゃるから、御案内も早く行くというふうに思っていてよろしいですか。その中で、当初集団接種は医師会館ですとか区民活動センターですとか、そういうところで優先順位の高い方がお受けになられていたと思うので、この集団接種が今回は中野サンプラザに切り替わる。また、かかりつけ医という形になるかと思うので、そこのところもやっぱり混乱するのではないかなというふうに心配しているところですが、そこはどのように周知されますか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 3回目の接種券に同封する資料につきましては、接種会場は改めて変わっていますよということが分かりやすいように広報してまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 今回は、医師会館や区民活動センターで集団接種を行わないのはなぜですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 本来、かかりつけ医や身近な医療機関でワクチン接種を受けていただくことが望ましいと考えております。また、1・2回目の接種実績から、ワクチン供給があれば多くの医療機関の御協力でそれ相応の接種能力があるのは分かっております。さらに、緊急事態宣言の解除等に伴いまして、区民活動センターでも多目的室や集会室等の通常利用が見込まれることから、集団接種会場は、区内では全て区民の方が接種しやすい中野サンプラザを想定しております。

久保委員

 今までと社会的な環境というか、いろいろ変わってきているのでというところかと思うんですけれども、そこら辺のところはきっと分かりづらく混乱されるところだと思うので、周知をしていただくということですね。

 コールセンターについても、フリーダイヤルに変更ということですけれども、これは今までのナビダイヤルから変わっていくということで、これはやっぱりフリーダイヤルに変更したほうがつながりやすいですとか、メリットがあるというふうにお考えになられたということですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 一応議会も含めましていろんな方々から御意見をいただいて、ナビダイヤルについて料金が高いのではないかとか、区民の方からも御意見をいただいたところです。あと、23区、近隣区の状況とかを見ましても、ナビダイヤルで始めたんだけれどもフリーダイヤルに変更しているといった状況も見受けられましたので、中野区のほうでも変えることを検討しているところです。

久保委員

 要するに、ナビダイヤルで、私もそういう御相談を受けたりもしたんですけれども、そういった声をきちっと反映されたということですよね。

 個別接種の一部医療機関のところで、各医療機関の予約方法に従い予約とありますけれども、これは何件ぐらいの医療機関が各医療機関の予約方法という形になるんでしょうか。その辺のところはどのように……。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 こちらのほう、まだ件数のほうは確定しておりませんで、中野区医師会のほうとお話合いをさせていただいて、説明会を11月中に準備しております。そちらのほうでシステムの使い方ですとか、こういった内容ですよということで医療機関のほうに分かっていただいた上で、参加していただくところを募るという形を考えておりますので、もう少し後のほうで件数のほうが分かるということになります。

久保委員

 この間に1回目、2回目の接種を他区で受けたりということで、転出入があったりしているかと思うんですけれども、その辺のところの掌握ですとか接種の予約の在り方についてはどのようにお考えですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 まず、転出入をされている方につきましては、実はほかの区で1回目、2回目の接種をしていただいてから転入してきた方の情報は、中野区としては持っていないことになってしまうんですね。なので、転入のときに必ずワクチン接種3回目等、もちろん1回目、2回目をまだ打っていない方もそうですけれども、区のほうに接種券の申請をしていただいて、交付を受けないと接種が受けられないことを周知してまいります。また、途中で、1回目を打って、2回目を中野区で打ったんだけれどもということにつきましても、1回目の記録がなかったりするので、3回目の接種券が送られない可能性がございますので、そちらのほうも情報を区のほうに申請していただくということをしっかり周知してまいりたいと考えてございます。

久保委員

 ありがとうございます。多分ほかにも集団接種、大規模接種のことですとか、そういったこともあって、今そこら辺の周知のこともきっと御説明しようとしてくださったのかなと思うのですけれども、その辺もお伺いしたいと思いますが、いかがですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 先ほどの質問のところで、住所違いの方ですよね。ごめんなさい。そちらの方につきましても、区外で打たれた方で中野区のほうに住民票がある方につきましては、中野区のほうに最終的には予診票が回ってきて、接種記録が確認できることになりますので、そちらの方につきましては、ちょっと時間がかかる可能性はあるんですが、中野区から接種券を発送できます。あとは、(「自衛隊」と呼ぶ者あり)自衛隊で打った方々につきましても、先ほど申し上げたとおり、住民票が中野区にあったときに1回目、2回目接種を受けていれば、中野区のほうに情報が来ておりますので、その方々については自動で中野区から接種券を発送させていただくことになります。

近藤委員

 1の追加接種計画(案)で、発送通知ですけれど、これは11月が2,150で始まって、数字があるんですけど、区民がいつ打ったということを全部把握していて、その分を発送するということなんですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 近藤委員がおっしゃるとおりです。

近藤委員

 その作業というのはそんなに大変ではないんですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 ワクチン接種につきましては、接種した会場のところでVRSという接種を記録する手続を取っていただいています。そちらのほうはオンラインで、中野区に住民票がある方につきましては中野区のほうで情報が見られるようになってございますので、そちらの接種記録を積み重ねて、いつこの方が発送対象の方になるのか、あとは、3回目接種がいつから受けられるのかというのを把握した上で送付することになります。

近藤委員

 それでは、お間違いのないようにしっかりやっていただきたいということと、今までの1・2回目の接種券が皆さん一緒に来たので、年代や何かで来たので、ばらばらに来るということがどういうことなのかということが、やっぱり区民に分かりやすく、簡単な言葉できちっと明記した文章が入っていると分かりやすいと思いますけど、その辺はいかがですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 ホームページ等につきましてそういったところ、順次7か月目になった方にワクチンの3回目の接種券を発送しますということを明記して、分かりやすくお伝えしてまいりたいと考えております。

近藤委員

 じゃあ、届いた接種券にはそのお知らせは入っていないということですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 接種券が届いた方は、もう7か月以上たっている方というふうに想定してお配りしますので、もちろんそういった方に送っていますということは書きますけれども、そういった広報をしてまいりたいと考えております。

近藤委員

 そこのところをしっかり書いていただいたほうが、うちには来なかったのよみたいなことにならないように、行政のほうはやっぱり分かってやっていますので当然だと思っても、これ、何で私のところに来たのにこちらには来ないんだろうという、やっぱり区民の方はなかなかそういうところが理解できない面もありますので、ぜひそこはよろしくお願いいたします。

 それと、これ、令和4年の6月までですよね、通知発送が。通知発送が令和4年の6月までになっていますけれども、8月のちょっと一時ワクチンの供給が止まっていたときなどに打てなかった方というのは、これ、その後になってしまうという心配とかはないんですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 計画を立てるために、一応国のほうが2回目接種をおおむね11月末までに終えてほしいということを想定していましたので、こちらはそれに合わせた計画として、11月に2回目の方の8か月後ということで、来年の7月に接種するという計画を立てさせていただいているんですが、現実にはこれから1回目、2回目を打つ方が出てきたりということも考えておりますので、こちらには表れていないですけれども、希望があれば接種をしていただくつもりでおります。

近藤委員

 それでは、3回目の接種ではなく、1・2回目がまだ打てていない人もしっかりと打てるという体制で間違いないですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 そういう体制を組んでまいります。

石坂委員

 今回3回目の接種の追加接種体制、近藤委員の質問もありましたけど、7月以降も3回目の方を対応していくということではありますけども、先ほど御報告いただいた常時寝たきりの方とか障害者など、それと同等の状態にある方に関して、やっぱりこの方々は3回目の接種も訪問接種が必要な方が数多くいらっしゃると思うんですが、そこも当然考えていらっしゃるという理解でよろしいでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 基本的にはかかりつけ医の先生に打っていただきたいんですが、そういったことも考えてまいります。

浦野委員

 先ほど他の委員からもありましたが、コールセンターのところで、フリーダイヤルにというのはこれまで会派としても要望してきて、今までつながるまでにやっぱり時間がかかって、その間かなり10分とか待たされて、その分お金がかかっちゃったという声なんかが結構ありましたので、フリーダイヤルに変更するということは非常に歓迎したいと思います。ちょっと1点確認なんですけれども、今回3回目接種ということで、1回目と2回目のときもそうだったんですが、違う種類のワクチンを打つ交互接種のところで、基本的には1回目、2回目は同じ、要件を満たす場合だけ違うのでもいいですよと厚労省のほうからもあったと思います。今回、特に3回目のところで、中野区内でいっても今サンプラザでやっているものはモデルナですので、最初のほうにやった方はファイザーの方が多いと思うんですけれども、サンプラのところもファイザーとモデルナが、先ほど御説明があったような形での想定はされているということだったんですが、特に1回目、2回目のときに比べて3回目のところで、じゃあ、違う種類のワクチンはどうなのかという問合せも多分増えるのではないかなと思います。区としてそういうところの案内の仕方、さっきの周知の問題もあると思うんですけれども、今どのようにそこは考えているのか伺いたいと思います。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 今のところ国のほうからは、あくまで原則という形で同じワクチンを3回目も接種するようにというふうに来ています。ただ、例外で、重篤な副反応が出てしまった方は、別の種類のワクチンを打ったほうがいいというふうに医師が判断した場合とかにつきましては、交差の接種を認めるというふうにしておりまして、3回目につきましても今のところは同様の考えということになりますので、あくまでも医師の判断に基づいて交差が認められるというふうに考えております。なので、広報としては原則1回目、2回目と同じワクチンを打ってくださいというふうに御案内する予定です。

近藤委員

 すみません、今の浦野委員の御質問で、医者が判断して3回目を、重篤な副反応が出てしまったときに医者の判断というんですけど、医者の判断は行かない限りどこで問えばいいんですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 基本的に医者の判断となっているので、例えば医療機関のほうに予約するときに、前はモデルナ社製のワクチンを打ったんだけれども、ちょっと様子がおかしかったので、2回目はファイザー製を打ちたいんですというふうに御相談いただいた上で、最終的には医師の判断なので、その日に予診を受けていただいたときに判断が出る可能性があるので、事前に御相談いただくことはできるかと思いますので、そういった形で御予約して交差の接種をしていただければというふうに考えております。

近藤委員

 個別接種で医者にかかるときはいいですけど、集団接種ですとそこに医者とつながる場面というのはあまりないですよね。そうすると、御相談とかはどこですればいいんですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 そちらについても御予約のときに、一応そういったことをお伝えいただいた上で予約を取っていただいて、区のほうで例えば受ける場合につきましては、区のほうとしてはそういったことで、医師の先生にその場で御相談いただかないと実際には接種できるかどうか分からないんですけれども、そういったことでよろしいですかというふうにお伝えした上で予約を取ることはできるかと考えております。

近藤委員

 ここのところはしっかり、やっぱり医者とつながれるように何らかの形で、集団接種に行かれたときに――ただ予約でコールセンターにかけるとか、その時点では全くできないですよね。そこに専門家がいるわけじゃないので。そこは重篤な副反応が出てしまった方に対して、やっぱり医者とつながる仕組みを集団接種のところは考えたほうがいいと思いますけど、いかがですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 でき得る限り工夫してまいりたいと思うんですが、集団接種の会場のほう、医者につきましても委託をしている状態で、先生方は入れ替わりますので、そこをはっきり、必ずそうしろよというふうに指示ができませんので、あくまでも予診のときに御判断いただくということになります。

近藤委員

 そうすると、もう予約をしてしまってから本番で、それは違うのにしたほうがいいという結論をもって、打てないで帰る可能性が出てきてしまいますよね。やっぱりどっちにしたほうがいいかということを、その前の段階で医者に聞ける何か方法がないと、重篤な副反応が出た方は、個別ならいいですけど、集団のところでは方法がないように私には思われるんですけど、そこら辺もうちょっと御説明いただけますか。

佐藤保健所長

 今回の3回目の接種については、もともと同じワクチンを打つということになっております。ただ、1回目、また、今2回目まで打っちゃっているので、2回目の重篤な副反応ということになると思いますけれども、その際には違うタイプのワクチンを接種することも検討するということになっております。最終的にはどの段階で相談いただいても、そこの問診医の、最後に面接した先生の御判断になりますので、あらかじめ、例えば医療者が電話相談を受けたとしても、やっぱりその場にいらっしゃった先生が、あなたは今日は打たずに帰ったほうがいいですよというふうに言われてしまうと、やっぱり打てないということにはなりますので、最終的には問診医の判断ということになります。ただ、先ほど申しましたように、重篤な副反応の場合は薬を替えていただくということを検討するということになっておりますので、国のQ&Aまたは区でもQ&Aなどをきちんと出しながら、その情報は御説明すると。最終的にはあくまで当日の問診医の判断によるかと思っております。

近藤委員

 そうしますと、問診医に回答いただくまでは、ほかに、集団接種の場合は無理ということなんですよね。それで、また予約をし直すということですよね。モデルナで2回打ったけれども副反応が強かったので、今度ファイザーのほうに、違うほうにそこから替えて、もう一回予約を取り直すということですよね。

佐藤保健所長

 どういったタイプのどういった状況を想定されているのか、ちょっと分からないんですけれども、それぞれの先生方にお考えがあるとは思いますが、そこで問診医の先生が、それぞれ私たちもプロだと思って信頼してお願いしていますので、問診医の先生から打たないほうがいいよと言われたようなケースは、ほかの先生に御相談しても打てないというようなことなので、また改めて予約を取り直していただくということはちょっと想定しづらいかなというふうに思います。副反応もどのようなものが起きるのか分かりませんので、それでも同じもので打ってもいいんじゃないか、これぐらいの副反応だったら、こうなるかもしれないけど、同じもので打ったほうがいいんじゃないかというような御判断もあると思います。これ、熱とかではなくてアナフィラキシーショックのようなレベルのものを想定していますので、アナフィラキシーショックが出ているようだと、そのときに受けた先生が次はこうしたほうがいいよというような御説明もされていると思いますので、具体的に実際そこで、行ってみて、あら、というようなケースはあまり想定できないのかなというふうに考えております。

久保委員

 接種券送付の際に重篤な副反応があられた場合の、今Q&Aのお話もありましたけれども、そういったものを入れておくですとか、こういう御相談の上、接種をというようなことはなさるんでしょうか。要は、だから、接種券が来たときに自分がどうするかというところを、じゃあ、重篤だったから打っていただいた先生に相談しようとか、ワクチンを替えていただこうとか、そういうことをきっと思われると思うんですよね、副反応を起こされた方というのは。なので、接種券送付の際にその御案内が入っているということが必要なのではないかなと、今お話を聞いていて思ったんですけど、その辺はいかがですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 ちょっと広報のほうと工夫してまいりたいというふうに考えております。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後4時03分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時04分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、その他で何か報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時05分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時08分)

 

 休憩中に御確認しましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か御発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会いたします。

 

(午後4時09分)