令和3年12月02日中野区議会厚生委員会(第4回定例会)
令和3年12月02日中野区議会厚生委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会厚生委員会〔令和3年12月2日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 令和3年12月2日

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時21分

 

○出席委員(8名)

 小林 ぜんいち委員長

 山本 たかし副委員長

 間 ひとみ委員

 高橋 かずちか委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 浦野 さとみ委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長 角 秀行

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域支えあい推進部地域活動推進課長 高橋 英昭

 地域支えあい推進部区民活動推進担当課長 宇田川 直子

 地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長 小山 真実

 地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 落合 麻理子

 健康福祉部長 岩浅 英樹

 健康福祉部スポーツ振興課長 古本 正士

 健康福祉部障害福祉課長 河村 陽子

 健康福祉部生活援護課長 中村 誠

 健康福祉部生活衛生課長 菅野 多身子

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 本多 正篤

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 鍋横区民活動センターの移転整備等について(地域活動推進課)

 2 昭和区民活動センター建替整備について(地域活動推進課)

 3 東京ヤクルト販売株式会社との高齢者等の見守りに関する協定の締結について(地域活動推進課)

 4 なかの生涯学習大学の再編の考え方及び今後の進め方の見直しについて(区民活動推進担当)

 5 中野区地域包括ケア総合アクションプラン(中間のまとめ2)について(地域包括ケア推進課)

 6 議会の委任に基づく専決処分について(地域包括ケア推進課)

 7 オンラインツールを活用した介護予防活動支援事業について(高齢者支援担当)

 8 令和4年度中野区食品衛生監視指導計画(案)の公表及び意見募集について(生活衛生課)

 9 その他

(1)「パラスポーツ普及啓発事業」の実施について(スポーツ振興課)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 昨日に引き続き、所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、鍋横区民活動センターの移転整備等についての報告を求めます。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 それでは、鍋横区民活動センターの移転整備等につきまして、お手元の資料(資料2)に基づき御報告をさせていただきます。

 鍋横区民活動センターにつきましては、本町四丁目44番内区有地に移転整備することが予定されております。令和2年度までに整備基本計画(案)を策定いたしましたが、同案につきまして地域との調整を進めていた中で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う区の予算執行時期の見直しが行われ、基本計画策定以降の事業の進行が止まっている状態にございます。しかし、分室を含めた現施設の老朽化が進行していることから早期の移転整備を進めていく必要がございます。また一方で、整備開始までの間、整備用地の有効活用を図る必要もあるところでございます。このことから今後、以下のとおり整備を進めてまいります。

 1、整備手法についてでございます。令和元年5月に策定いたしました整備基本方針につきまして、地域要望等を踏まえて内容を見直し、令和4年度中に改めて策定をいたします。区民活動センターとの併設予定施設は、地域包括支援センター及び自転車駐車場といたします。

 2、整備スケジュール(予定)でございます。令和4年度に再策定する予定の整備基本方針に基づき、令和5年度以降、基本計画策定、基本設計・実施設計、施設整備工事を行い、移転整備の時期は令和9から10年度として整備を進めてまいります。各工程の年次につきましては整備基本方針において決定してまいります。

 3、整備工事開始までの整備用地の活用でございます。設備工事開始、令和7年度後半を予定しておりますけれども、開始までの間に整備予定地の活用を図るため、以下のとおり時間貸駐車場として活用することとし、運営事業者を企画提案方式により公募してまいります。

 おめくりください。(1)貸付予定面積は、約650平米でございます。

 (2)運営(貸付)条件でございますけれども、①が、地方自治法第238条の4第2項第4号の規定に基づく行政財産の貸付とし、貸付期間は令和4年度から令和7年度後半までといたします。②機械式ゲート式有料時間貸駐車場として整備いたします。③24時間の利用を可能といたします。④駐車料金は事業者が決定するものといたします。⑤用地を地域の夏まつり等のイベント及び施設整備の準備作業などに利用する際には、あらかじめ区と事業者において協議の上、駐車場としての使用を中断するものといたします。

 (3)企画提案の内容でございます。①土地賃借料、②運営中の周辺環境の配慮ほかでございます。

 (4)スケジュールでございます。告知及び応募の申込みにつきまして令和3年12月中旬から令和4年1月上旬まで、事業予定者決定及び賃貸借契約締結を令和4年1月下旬から2月上旬頃、整備工事を2月から3月に行いまして、駐車場の運営開始は4年4月を予定してございます。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

高橋委員

 報告ありがとうございました。まずちょっとお聞きしたいんですけど、ここにも書いてありますけど、鍋横区民活動センターの計画は随分前から話が出ていたと思うんですけれども、1枚目の冒頭のところに、コロナウイルス感染拡大に伴う予算執行時期の見直しが行われて事業の進行が止まっていたという話なんだけど、これは、そもそもその前にもっと進められたんじゃないのということを聞きたいんですけど。なんかコロナのせいみたいになっているんだけど、その辺どうなんですか。地元との調整が難航したとかそういう話の中で、区の進め方に問題があったということはないんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 資料にもございますとおり、令和元年5月に整備基本方針を策定いたしました。その際に地域のほうにお示しをしました整備内容、これを踏まえて整備基本計画案を令和2年1月に策定いたしました。その後、地域との調整を進めておりましたけれども、整備基本方針においてお示ししておりました床面積が確保できないということが大きな一番の理由として地元の地域の方の合意をなかなか得られないという状況が続いており、その調整が途中でコロナウイルスのこういう状況になったということでございますので、区のほうの整備の進め方、これ自体がこの事業の進捗に大きな影響があったということは委員のおっしゃるとおりでございます。

高橋委員

 もう済んでしまったことなのであまり言わないですけど、ただ整備手法についても、令和5年5月に策定した基本方針について、地域要望等を踏まえて内容を見直すというけど、そもそもその時点で地域要望をどういうふうに吸い上げてその整備基本方針をつくり上げたのかという話とか、その辺はどういう施設構成でいくのかというところを、もっとペーパーで成果物として出して調整する前に、だって地元の施設なんだから、地元が活用して地元のために資する施設なんだから、やっぱりそれは地元の意見をもっと早い段階から吸い上げて、それをペーパーに落とし込んだ成果物として調整していくという、そういう事前の準備というのが必要だったと思うわけですよね。やっぱり地域として不信感も湧いてきているわけだから。その辺はよく、きちっと今後進めていく中でやってもらいたいと思うんですよ。ついては、そうしたいろんな経緯がある中で、今回の新しいこの展開についての地域の説明についてはどういう形で広報して、いつ頃どういうふうに進めていくのかを教えていただけますか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今回この委員会のほうで御報告をさせていただきました後、地域の町会長会議、運営委員会等に御説明に入りまして、改めておわび申し上げるとともに、来年度いっぱいかけて改めて基本整備方針を地域要望をきちっとお聞きしながら見直しをしていきたいという方向性について丁寧に説明してまいりたいと考えてございます。

高橋委員

 仕切り直ししてスタートするというような感じになると思うので、ぜひその辺、地元への周知の仕方、その説明をすることについての周知も含めて漏れがないように、私たちは聞いていないとかいう団体であったりとか、地域のキーマンというか、その辺をきちっとリストアップした上で抜けのないように丁寧にやってもらいたいということをお願いします。

 それと、スケジュールの中で、暫定という形だと思いますけど駐車場の話が出ていますけど、これは運営開始が4月となっているんですけど、それに向けてのスケジュールはここに出ていますけど、これはもうちょっと早くするということはできないですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 一応企画提案方式により公募するということで一定の期間がかかるのでございますけれども、期間がもっと短縮できないかにつきましては今後精査してまいりたいと思います。

高橋委員

 これは運営開始を年度初めにしなきゃいけないという理由があるわけじゃないんでしょう。その段取りを進めていく中でいくと4月という話なんでしょう。ここは皆さん御存じだとは思うけど、特に本町側って駐車場スペースがすごい限られているんですよね。結局、一部オリパラ終わるぐらいまではうまく展開したわけでしょう、特定のところに貸して。だけどそれが終わった後、ずっと野ざらしというか、活用していない、これは一等地だし、駐車場をセットすればもうすぐ埋まる話で、きちっとした収益にもなるわけだから、やっぱりそういうコスト意識もぜひ持っていただきたいと思うんですけど。だからそれには、1か月でも早くやれば1か月の賃料は相当な額になるわけだし、その辺についてもう一度どうお考えか教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 地域からの要望も十分承知してございます。一方で、事業者に関して事前にヒアリングといいますか、聞き取りをしたところ、世界的な半導体不足により機器を整備する際の部品などが調達できない可能性があるということも聞いておりますが、その辺も含めて一日でも早い形での開始を含めて、担当として尽力してまいりたいと考えてございます。

間委員

 こちらのほうなんですけれども確認をさせてください。前回、一番最新で出ていたものというのは基本計画(案)でよろしかったでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 議会にお示しした資料ということであれば、整備基本計画(案)でございます。

間委員

 ありがとうございます。その基本計画(案)と、今回お示しいただいた併設予定施設、地域包括センター及び自転車駐車場というところで、変更があった点について伺います。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 基本整備方針につきまして、見直す予定の内容、一番大きいところでは、これまで区民活動センターの併設予定施設といたしまして、地域包括支援センター、障害者支援相談所及び高齢者施設及び自転車駐車場としておりました。今回は、先ほど申しましたように最初に基本方針でお示しをしたような床面積が確保できない、こういったことを踏まえまして高齢者施設につきましてはほかの土地で検討していくことといたしまして、併設はしないということになったものでございます。

間委員

 ありがとうございます。こちらのもともと出ていた基本計画(案)のほうを見ますと、7階建てのうち4階を高齢者の施設として利用する予定であったというところが、今回一旦そこは取りやめにするということになったということが出ていたのだということだと思います。それに当たって、今後、来年改めて策定する基本方針というところに向けて、区民の方も一緒になってどのような施設が必要なのかというところを話し合われていくということでよろしいでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

間委員

 ありがとうございます。スケジュールとしましては、大体来年度中の策定というところで1年ほど検討する期間があると考えてもよろしいですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 一応来年度をかけまして基本方針の整備の見直しを行う予定でございます。

間委員

 具体的にいつまでというところは決めていらっしゃらないという御趣旨だと思うんですけれども、私のほうでも鍋横の区民活動センターを実際に御利用されている方から、ホールだったりとか、皆さんが活動するお部屋の数だったりとか、狭くなってしまうのでは意味がない、やっぱりこれまで活動してきたことが続いていくようにですとか、さらに拡充していったり、これまで利用されていなかった方が、より駅に近くて分かりやすい位置に整備されることによって利用者が増えたりとかということを、いいふうに展開していけるということを望んでおられると思いますので、来年度、再策定するに当たっては、しっかりと地域の方の御意見を集めていただいて、本当に地域に望まれる形の区民活動センターを造っていただきたいと思います。こちらは要望で大丈夫です。

石坂委員

 裏面のほうの(2)の⑤のところの、用地を地域のイベント、夏まつり等に関して使えるようにするという形ですけれども、何かしらの基準を設けて貸出しの手続を改めて整備する形になるんでしょうか。(「最後のほうがよく聞こえなかった」と呼ぶ者あり)すみません。(2)の⑤のところの、用地を、要は区内の地域のグループであるとかそうした方々が使う際に、何かしらその借りる手順的なものを別途何かルール的に基準を定めたりとかして貸し出すような形になるんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 駐車場用地のイベントへの活用ということでございますけれども、今のところは夏まつりでありますとか地域挙げてのイベントでの臨時的な活用ということで考えてございますので、個別の何らかの事業については想定していないところでございます。

石坂委員

 そうすると、町会に限定するとか、あるいは町会の中でもあらかじめ想定されている夏まつりなどにもう決めてしまって、それのみという形にされるんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 一応時間貸駐車場として事業者にその場所は運営していただき、あくまでもこういった例外的な場合は御協力頂くというような形になりますので、ある程度限定的な活用にならざるを得ないかなということを考えてございます。

石坂委員

 あまり突っ込んで聞いて狭めてしまってもあれなんですけれども、極力幅は広めに考えていただければなと思うところであります。

 あと、事業者と協議をして、そのとき駐車場としての使用を中断する場合というのは、この分、何かしら駐車場の事業者は駐車場として事業ができないので、その分、区のほうで料金的なものは埋める、補填するとかそういったことをするのか、あるいはそれはもうあらかじめ織り込み済みなので、そうしたところは区の負担はなくできるんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こういったことを条件で事業者に運営をお願いしたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 こちらの駐車場として利用される土地というかこの場所というか、これは実際スタートした後も地域のイベントで使うということが想定されていますので、当然この駐車場としている場所に関しては、地域支えあい推進部のほうがこの部分に関して所管をし続けるという理解でよろしいでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 駐車場貸出し後の……(「はい」と呼ぶ者あり)当部のほうで管理はいたします。

近藤委員

 令和2年度までに整備基本計画(案)を策定したけれども、そこで地域との調整を進めていって、しかしコロナの影響などもありというように書かれているんですけれども、これは令和2年度までの整備基本計画(案)というのが本当に区民のニーズに合っていなかったということで、これは区民の方たちは検討委員会を立ち上げたり、他区を見学に行ったり、外部から専門員のアドバイスを聞いたりとか、本当に一生懸命自分たちの地元の施設をいいものにしようと思って頑張ってきたんですよね。それが、この令和2年度に見せられた整備基本計画(案)があまりにも自分たちの思っているものと違ってしまったというところでがっかりされて、ここから話が進まなくなってしまったという状態だったと思うんですけど、それでよろしいですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 先ほども少し申し上げたんですけれども、基本方針では区民活動センターの床面積をおおむね1,700平米と示しておりましたけれども、実際それが確保できなかったと。1,400平米程度だったということが一番地域の方に受け入れていただけなかった要因かなというふうに考えてございます。その辺につきましては、基本方針の段階では想定が完全ではなかったのが、その建設予定地が第1種住居地域と商業地域にまたがっているということで、日影規制などで建築に当たってはいろんな条件があると、その辺を細かいシミュレーションが不十分だったということで、結果的にそうなってしまったということがございますので、そういったことも踏まえて、今回、併設施設の予定施設を一部見直すなどによりまして、地域の皆様のこれまで本当にいろんな形で検討していただいたものを生かすような形での施設整備を今後進めてまいりたいと考えてございます。

近藤委員

 そうなんですよね。それで、先ほどの他の委員からの御質問によると高齢者施設はなくなったということですけれど、商店街の好立地だったり交通量のあるところに看護小規模多機能居宅介護や都市型軽費老人ホームなどを入れる予定としていたわけですよね。この二つがなくなるということですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 おっしゃるように、その二つの高齢者施設は今回併設しないということでございます。

近藤委員

 この二つがなくなると、かなりスペース的には広くなると思うんですね。それでこの地域の方たちが望んでいる商店街の活性化に寄与できる施設であったり、住民が集まれる施設であったり、そういうものが今度は区民と一緒に検討していけるということでよろしいんですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 高齢者施設も区としては必要なのは今後も変わらないんですけれども、やはりこれまでの地域の方の要望でありますとか、区民活動センターを早期に整備するという必要性を考えて、今回は高齢者施設は併設しないということを決めましたので、それを踏まえまして、最初に基本方針でお示しした程度の規模の施設を整備してまいりたいというふうに考えてございます。

近藤委員

 本当にここは、議論を重ねて重ねて、そうしたら全然希望していなかったものが出来てしまった計画になってしまったということなので、次回も区民の声を聞いて整備していきますよと言うんですけれど、これはどういった聞き方をして、この間までの聞き方というのは本当に丁寧なものだったと思うんですよね。それが全く違うものが計画されてしまっていたので、やっぱり心配なわけですよ。これからもどういった聞き取り方をして、例えば地域の方がおっしゃっていたのは、複合施設なのでいろいろな階段とかエレベーターとかそういうものに場所が取られてしまって、肝心な区民活動センターの部分というのがなくなって、荷物を置いたりそういうところがなくなってしまったという声とかがあったんですね。だからそういう割と細かいことまで、区民の人が自分たちが活動するのに大事な部分というのはこういうものだというのが入っていける施設にしていただきたいと思いますけれど、その辺はどのように進めていくんですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 これまで地域の皆様からは、鍋横のいい場所にあるということで地域の交流の場として使えるような施設にしてもらいたいでありますとか、商店街や地域の祭りが盛んであるということから、そういった祭りの開催時も念頭に入れたようなスペースの確保、こういったものでありますとか、毎週鍋横区民活動センターで行われております鍋カフェでありますとか、そういう食事会ができるように調理室と行き来しやすい大きな部屋を確保してほしい、こういったことでありますとか、人が集まるような機能やデザイン、にぎわいに資するような施設にしていってほしいとかいろんな意見を頂いておりました。そういったものを実現できるような形で、これまでに頂いた意見、それに加えて今回また改めて御意見を伺う場を設けまして、地域の方と十分やり取りをしながら、施設の内容について来年度をかけまして丁寧に決めてまいりたいと考えてございます。

近藤委員

 これは時間的にとても取られてしまって、まだこれから計画を考えていくというので、また時間もかかってしまうんですけれども、でも本当にこの高齢者施設、それもデイサービスみたいなものではなくて、都市型軽費老人ホームってもうそこに入りっぱなしの方がいるようなところを、交通の便がよくて地域のにぎわいに寄与するような場所に、本当にここにしないという決断をされたことはとても私は評価できます。一度計画したからといって、そこが区民や住民の方にとってこれでは違うんじゃないかと言われたときに、やっぱり立ち止まってそこの住民の方に最適なものを造っていくという姿勢はとても評価できます。ですから、今度つくる計画というのは本当に丁寧に意見を聞いて、また違うものにならないようにしていただきたいと思いますけど大丈夫ですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今、委員がおっしゃられたようなことを心して進めてまいりたいと思ってございます。

久保委員

 今までの御質疑を聞いていて何点か確認をさせていただきたいと思います。前の基本計画の段階では、延べ床面積が3,072平米となっておりますけれども、この床面積自体は変わらないでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 建設予定地の限度いっぱいに建てた場合が3,200平米ほどなんでございますけれども、前回は約3,000平米だったということで、先ほど申しましたけれども、その土地の形状でありますとか用地の種類、あと日影規制などによりまして、目いっぱい建てた場合には建物の形がいびつになるとか、かなり高層といいますか、縦に階数を増やさないといけないとかいろんな諸条件がありまして使いづらい施設になる可能性がございます。ですので、その辺も踏まえまして改めて全体の延床面積というものを考えていかないといけないと思っておりますけれども、少なくとも最初に基本方針のところでお示しした1,700平米を確保するという方向で、それプラスということで考えてまいりたいと考えてございます。

久保委員

 要するに建物の3,200平米が限度いっぱいなんだけれども、建物の形状であるとか使い勝手を考えると、そこまでの延べ床面積を取ることはない。なおかつ1,700平米が区民活動センターには必要とされているので、そこは遵守をしていく、そこが基本的な考え方であるということでよろしいですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

久保委員

 ちょっと今までお答えになっていることが、そういうことを前提だということでおっしゃっていたんだとは思うんですけれども、延床面積が取れないので高齢者施設は廃止をしていくということと、地域要望等を踏まえて内容を見直すというところが少し混在をした御答弁になっているのかなというふうに感じています。地域の方たちが特段高齢者施設を廃止にしてくださいという要望があったわけではないと思うので、そこはやはり建物の状況を考えてということと、何を一番に考えなければいけないのかというところで区民活動センターを重視して考えるべきだというところだったと思うので、そこはもうそもそもそれが一番重要なポイントであったと思うので、やっぱり1,700平米を確保するというところからだったと思います。

 なおかつ地域要望等を踏まえてということで、先ほど近藤委員の御質疑の中にありましたけれども、地域交流の場ですとか、あとお祭りの開催ができる、またなべカフェができるような形での調理室の必要性というようなことが地域の要望であったのかと思うんですけれども、これらの地域要望を具体的に区民活動センターの中の施設の整備をするということでよろしいんでしょうか。そのほかに要望に対して、具体的にこの基本方針を見直すに当たって取り入れていこうと思われているようなことはありますか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 まず、今までいろいろ要望を頂いておりますので、それを踏まえて新たに区のほうで一定の考え方をお示しするような形で、改めて地域の皆様と意見交換をしながら整備の新しい基本計画、基本方針について策定を進めてまいりたいと考えてございます。

久保委員

 先ほどおっしゃられていたようなことは全て網羅していくということが大前提ということでよろしいんですね。なおかつ、新たな意見をまた地域の皆様からお聞きをしながら整備方針を固めていくということでよろしいですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 はい、そのように進めてまいりたいと考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、昭和区民活動センター建替整備についての報告を求めます。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 それでは、昭和区民活動センター建替整備につきまして、お手元の資料(資料3)に基づきまして御報告をさせていただきます。

 昭和区民活動センター建替整備につきましては、平成31年4月に「昭和区民活動センター建替整備基本方針」、以下、基本方針と申しますけれども、これを策定し、その後、隣接する桃園第二小学校の改築計画を勘案しつつ、最適な整備方法を検討してきたところでございます。このたび、本年10月に区が策定いたしました「中野区区有施設整備計画」及び教育委員会のほうが策定いたしました「中野区立小中学校施設整備計画(改訂版)」において、桃園第二小学校の整備期間中は、代替校舎として旧中野中学校を利用することを決定いたしました。これを受けまして、今後、以下のとおり整備を進めていくというものでございます。

 1、整備手法についてでございます。基本方針に基づき現在の敷地及び区が保有しております拡張予定地において整備をしてまいります。建替期間中の管理施設として温暖化対策推進オフィス跡施設を活用いたします。スケジュールにつきましては、次項のとおり変更することを検討するものといたしまして、基本方針の改定におきまして決定をしてまいります。

 2、整備スケジュール(予定)でございます。(1)令和3年度中に①昭和区民活動センター建替整備基本方針を策定、これは今のものを改定いたします。主に平成31年4月に策定した基本方針のスケジュール部分を改定するものでございます。②温暖化対策推進オフィス跡施設整備に関する基本方針策定、これも平成31年3月に策定しました基本方針の改定でございます。(2)令和4年度でございますけれども、①昭和区民活動センター建替整備基本計画の策定、②といたしまして、温暖化対策推進オフィス跡施設改修設計を行います。めくっていただきまして、(3)令和5年度以降の予定でございますけれども、①といたしまして、昭和区民活動センター建替整備基本設計・実施設計、整備工事、②温暖化対策推進オフィス跡施設整備工事、こちらに関しましては、すこやか福祉センター整備を前提とした区民活動センター仮施設の整備工事でございます。③といたしまして、温暖化対策推進オフィス跡施設をすこやか福祉センターとして整備をいたします。こちらに関しては、昭和区民活動センターの仮施設として使用した後の整備でございます。私からの報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

浦野委員

 今の御報告で、先ほどの鍋横のところともちょっと重複する部分もあるんですが、ここもやっぱり当初立てていた計画が、特にここは桃二小の建て替えの代替校舎をどうするのかという問題で、当初旧上高田小ですよね、今は令和小ですけれども――に行くということから地元の声がかなりあって、最終的にはこの旧中野中学校にということで、そことの兼ね合いで整備としてかなり当初の予定が遅れてきた部分があるんだろうと思います。ここも地元のそういった声を踏まえて一旦立ち止まって、その声を含めて見直したということについてはよかったと思っています。ただ、やっぱりこれも、先ほどのもそうなんですが、やっぱり過程の中で、所管は学校のことは子ども文教委員会になりますけれども、土地柄というか隣接している関係上やっぱり影響は当然してくるので、そういった意味で所管とも連携しながら、やっぱりその過程の中で地元の声を聞いていく過程がどうだったのかというところは、ここも同じようなところがあるんだろうと思うんですね。なので、やっぱり区有施設の整備やその中身というのは区民の方に直接影響してくる問題なので、今回もこのことを踏まえて今後のいろんな計画の中でそこはやっぱり反映させていってほしいなというふうに、改めてこれは冒頭に申し上げたいと思います。

 その上で、報告の中身である整備手法のところですけれども、基本方針に基づいて現在の敷地と拡張予定地において整備するとあるんですけれども、ここは拡張予定地がどうなのかちょっと具体的に説明をお願いしてもよろしいですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 この拡張予定地につきましては、整備基本方針のほうでお示ししておりまして、区民活動センターの主に北の部分と、あと南部分の土地でございまして、既に区のほうで区民活動センターの施設整備用地として取得済みの用地でございます。

浦野委員

 今後、ここを整備する間は温暖化オフィスのほうで仮施設ということなんですけれども、この温暖化オフィスのほうも、いろいろ当初の計画、5か所目のすこやか福祉センターというところで、当初の計画から合わせてずれている部分もあると思うんですけれども、この仮施設として使っていくときに、ここの場合、区活だけの仮施設ではなくて、今後のそのすこやか福祉センターで利用することを踏まえての整備ということがあるんですけれども、その辺というのは、あそこをどういう活用の仕方をしていくのかというところというのは、まだ具体的にはこれからになるんだろうと思うんですけど、現在ではそこを見据えてというのはどのように考えているのか、今、可能な範囲でお答えいただければと思います。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 温暖化対策推進オフィス跡施設につきましては、令和2年度に改修予定でございましたけれども、建物の防水工事のみを行って、それ以外は施工しないという状況ですので、今回、昭和区民活動センターの仮施設として整備した後にすこやか福祉センターを整備するということで、将来的にすこやか福祉センターとして整備をすることを踏まえた内容で整備するということで今回は考えているところでございます。

浦野委員

 そのことは承知しているんですけれども、施設の使い方として、ちょっとまだ図面がないのでなかなかイメージしにくい部分、説明しづらい部分もあると思うんですけど、あそこは温暖化オフィス、建物としては高さがあるじゃないですか。区民活動センターとして仮施設とする場合、当然集会室とか今ある機能を基本的には設けていくという形になると思うんですけれども、要は今、昭和の区民活動センターであるようなところの部屋がいろいろありますね、2階と1階にあると思うんですけれども、その数とかは具体的にきちんとその温暖化オフィスのところで確保されていくというほうに考えていいのか、そこをちょっと確認いたします。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 その詳細の仕様につきましては今、検討中でございまして、ちょっとこの段階では申し上げることができないんですけれども、極力区民活動センターにおける地域の活動がその仮施設においても継続できるような形での開設を整備してまいりたいと考えております。

浦野委員

 やっぱり地域の方にとってみると、そこが建て替えの間どうなるのかというところがやっぱり一番気になるというか、心配になるところだと思うので、今後のスケジュールを見ると令和4年度のところでそれぞれの改修の設計やというところもあるので、そこは適宜委員会にも御報告してということで、加えて、やっぱり地元の方々にも、経過の中のところでも丁寧に進めていただきたいと思います。要望にしておきます。

久保委員

 先ほど鍋横のほうでは、様々地域の皆さんの要望を大切にするというようなことでのお話があったところですけれども、今回、区有施設整備計画の中でこのことがやっと決定を見たというか、様々二転三転してきたところであったかと思うので、地域の皆さんの反応としては、この仮施設を温暖化オフィスにすること、また現地建て替えにすること、その辺のところについては皆さんの要望に適切に答えられているんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今回、区有施設整備計画及び小中学校施設整備計画が策定されましたので、これをもちまして地域の運営委員会等で一定の御報告をさせていただきました。その際、これまでの基本方針を踏まえた形での計画を進めていくというような御説明をいたしまして、それにつきましては、そのときには御了承頂いたものと考えてございます。

久保委員

 ということは、仮施設についても御了承を頂いていたということでしょうか。以前にはこの仮施設自体が遠いのではないかとか様々お声を頂いていたように思いましたけれども、その辺のところは皆さん御理解を頂けているんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 御理解頂いていると理解してございます。

久保委員

 分かりました。

 総務委員会の一部やり取りの中で、以前に、その仮施設がまだここに、温暖化オフィス跡に決定をしない、また現地建て替えかどうかというところが定まらなかった過程の中だと思いますけれども、仮施設として例えば使わなかった場合というのは、早期にすこやか福祉センターとして整備ができるのではないかというような質疑がございました。その辺りについてはどうだったのかということをお伺いをしたいと思っておりまして、その際にその御答弁の中には、介護保険の計画と併せて5圏域にしていくという考え方を示しているので、それに合わせた計画としていきたいということで、2026年以降というので、このすこやか福祉センターの新設というふうに考えているということなので、要は、ここが仮施設で使われる使われないにかかわらず、時期としては正当なところであるというような説明がありましたけど、その辺のところはいかがでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 温暖化対策推進オフィス跡地にまず仮施設として昭和区民活動センターが入り、それの終了後にすこやか福祉センターとして整備する、このスケジュールにおきましても、施設整備計画におきますように令和8年度から令和12年度に新すこやか福祉センター新設となっておりますけれども、そういった形での整備が可能であるというふうに区としては判断した結果、こういった形でのスケジューリングを改めさせていただいたところでございます。

久保委員

 要するに、以前の総務委員会の質疑では、仮施設として使っても使わなくてもすこやか福祉センターの時期というのは変わらないというようなことであったように思ったので、そこのところがどうなのかというところを確認をさせていただきたいです。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 区民活動センターの仮施設として今回使うんですけれども、使わない場合と同様、すこやか福祉センターに関しては令和8年度から令和12年度における間の整備ということで、この件に関しては変更がないというところでございます。

久保委員

 分かりました。

 先ほど基本方針、この平成31年4月になるんでしょうか、この定められたものとスケジュール以外は特に内容は変わらないような御説明だったのですけれども、ここに示されている整備概要につきましては特に変更はないというふうに考えてよろしいんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 詳細につきましては今後検討してまいりますけれども、主にスケジュールの変更というところを考えているところでございます。

久保委員

 要するに、主にスケジュールを改定する、整備概要、だから詳細についてはこれから地域の皆さんとお話合いをしながら詰めていくということですけれども、いわゆる先ほども床面積のことが途中で変わったりというようなことがあったわけですね、鍋横の場合も。延べ床面積が1,000平米というようなことで整備概要には示されているので、そういった概要の部分は特段変更はないということでよろしいでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 はい、変更はございません。

間委員

 一点だけ確認させてください。こちらのところで、すこやか福祉センター整備を前提とした昭和区民活動センター仮施設の、この前提としたというところをもう少し詳しくお聞かせ願えますか。要は、すこやか福祉センターをある程度こういうふうに造っていくんだということを見込んだ上での整備みたいな意味なのか、ちょっとこの辺、詳しく聞きたいなと思いました。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 おっしゃるように、将来的にすこやか福祉センターを整備するということを前提として、共通する部分でありますとかそういうところも含めて整備をしていくというところでございます。

間委員

 つまり昭和区民活動センターの仮施設の整備工事をしていく段階で、ある程度すこやか福祉センターの設計も出来ているということなんでしょうか。そこがよく分からなくて、ある程度描けていないのに前提ってできないよなと思ったのでちょっとお願いします。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 すこやか福祉センターでありましても、区民活動センターでありましても、いろんな部屋を造ってそれに必要な整備をするというところで共通の部分もございますし、そういったことを踏まえて、将来的な転用がきくというとあれですけれども、すこやか福祉センターとしても使えるというところを見込んでまず整備をしまして、将来的にはやはりすこやか福祉センターとしてオープンする前には、すこやか福祉センター独自としての仕様でありますとかそういったことに関して改めて整備をする必要はあるとは考えてございますけれども、最初の段階で共通して使える仕様について主に見込んだ形で整備していくものでございます。

間委員

 分かりました。前提とすることによって、その後、すこやか福祉センターを実際に整備していくに当たってコスト削減につながったりとかということを見込んでいると思いますので、そこのところ、なるべく節約につながるようにしっかりとやっていただきたいと思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、東京ヤクルト販売株式会社との高齢者等の見守りに関する協定の締結についての報告を求めます。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 それでは、東京ヤクルト販売株式会社との高齢者等の見守りに関する協定の締結につきまして、お手元の資料(資料4)に基づいて報告をさせていただきます。

 区と東京ヤクルト販売株式会社、以下、東京ヤクルト販売と申し上げますが――は相互に協力体制を確立し、高齢者、障害者、子どもが住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりを推進することを目的に、以下のとおり協定を締結するものでございます。

 1、取り組み概要でございます。東京ヤクルト販売の日常業務において、高齢者等に関して何らかの異変に気づいた場合に、業務に支障のない範囲で当区に連絡するというものでございます。区はその状況を確認し、当該区民への支援が必要と判断した場合には、速やかに関係機関等と連携して支援等に係る活動を実施するものでございます。

 2、活動の対象とする地域でございます。中野区内で東京ヤクルト販売が日常の業務を行う地域でございます。

 3、相互理解でございます。両者は、高齢者等への見守り活動の実施に当たって、相互理解による高い信頼関係と協力関係を構築し、継続的な見守り活動ができるようその体制の確立に努めるというものでございます。

 4、協定の有効期限でございますが、協定締結の日から令和4年3月31日まででございますけれども、年度末に当たりまして双方から異議がない場合は毎年更新されていくというものでございます。

 5番、今後の予定でございますけれども、令和3年12月7日に協定の締結を行う予定でございます。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

間委員

 こちらの見守りの対象者の見込み数というのはあるんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 すみません、もう一度御質問頂けますか。

間委員

 こちらの締結に当たって、見守りの対象になる高齢者の見込み数というのはあるんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 具体的な数ということでは特に想定してございません。

間委員

 分かりました。ありがとうございます。

 あと、すみません、もう一点、区に連絡する、「何らかの異変に気づいた場合に、業務に支障のない範囲で当区に連絡する。」というふうになっておりますけれども、どこに連絡をするんでしょうか。すこやか福祉センターのほうで連絡を受けるという形なのか、想定されているところを教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 すこやか福祉センターでお受けするということを考えてございます。

久保委員

 ヤクルトの高齢者の見守りの事業といいますか、そういった協力というのはかなり古くから他区では行われてきたように思うんですけれども、今この時点で中野区がヤクルトとこういった協定締結をするという考えに至ったのはなぜなんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 中野区では、これまでも10の事業者様と見守り協定の締結をさせていただいたところでございまして、今回につきましてはヤクルト様のほうから直接こういったことに関して協力したいというお声がけがございまして、それで締結の運びとなったというものでございます。

久保委員

 これは、ヤクルトを購入されている高齢者の方を対象とするということですか。どういった事業スキームですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 日常業務において高齢者等に関して何らかの異変に気づいた場合ということでございますので、訪問されて販売されるときの高齢者等の場合もあると思いますし、販売に当たって区内を巡回される際に、例えば道路上で何か事故があった場合、お困りの場合、そういったこともあると思いますので、必ずしも購入者というふうには限っていないというふうに考えてございます。

久保委員

 例えば、現時点ではそういった形の見守りなのでしょうけれども、高齢者のほうにヤクルトなど製品をお届けいただいて、それを区のほうから、そういったことをヤクルトのほうに依頼をして、要するにサービスといいますか、そういった形で高齢者見守りに取り組んでいくというような、そういった考え方はありますか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今の協定におきましては、あくまでも日常業務において無理のない範囲でお願いしているというところでございますけれども、それを一段進めまして、何らかの依頼をしてさらに何か進んだ形で展開できるかということにつきましては、可能性としてはあると思いますので検討してまいりたいと思います。

近藤委員

 何か異変に気づいたときに当区に連絡をしてくださるということなんですけれども、当区に連絡をしてくださった後、区が速やかに関係機関と連携して支援等に係る活動を実施するというのは、これはどういうふうに、例えばヤクルトを配達したら部屋の中で倒れていたとか、そういった発見をしていただいたとしたら、どういうふうに区はその後動くんですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 その状態に応じて様々だと思いますけれども、その場で倒れていた方を発見された場合は速やかに救急に通報するような形もあると思いますし、その後の見守りが必要な場合でありましたら、例えば区民活動センターのアウトリーチチームなどが展開してそういったことを続けるとか、その方の状況に応じた対応を図ってまいりたいというふうに考えてございます。

近藤委員

 高齢者への見守りがすごく増える、選択が増えるということはとてもいいことで、東京ヤクルト販売さんにやっていただくというのはとてもいいことなんですよね。ですけれど、結局は連絡を受けたときに区が、「支援が必要と判断した場合には、速やかに関係機関と連携して支援等に係る活動を実施する。」、ここがすごく大事で、区はこの体制というのはできているんでしょうかね。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 すこやか福祉センターのほうで24時間の連絡体制ということで進めておりまして、緊急を要する場合もそこの連絡網を通じて直接担当者のほうに連絡が入り、すぐに緊急対応が必要な場合はそこで対応しているような体制を組んではございます。

近藤委員

 そうしますと、誰でもお年寄りが倒れていたり困っていたら、お隣の方とかいろんな方は何らかの通報というのはすると思うんですよ。救急車を呼んだりとか行政のほうに連絡したりとかいろいろなことをするんですよね。これはやっぱりわざわざ締結して見守り機能というので増やしているんですから、ここのところは、業務に支障のない範囲でって、これは業務に支障が出ても、ほんの少しでもかなりの支援をしていただけるとありがたいと思っちゃうんですよ。業務に支障は出ますよね、やっぱり高齢者が倒れていたりとかしたら。やっぱりそこのところが、しっかりとしたこの協定を結んでいるのですから、業務に支障が出る、そんな大きく1日その方が関わるとかということはもちろんないにしても、多少の業務には支障が出ると思うんですよ。そこら辺のところをきちっと御理解していただいて協力していただくということが必要だと思うんですけど、その辺はいかがですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 委員おっしゃいますように、この通報とかそういうこと自体でも業務には多少の支障が出るとは思います。これまで、先ほど申しましたけど、10の事業者様と協定締結させていただいておりまして、年に1回懇談会なども実施させていただいております。その中で、いろんな活動の事例を報告していいただいている中で、やはり事業者様のほうとしましては、単にその日常の業務の範囲というよりは、結構それぞれに工夫していただいて様々な活動をしていただいているなというふうに感じております。そういった活動事例に関しましては、広報紙のようなものを作りまして、それぞれで共有して、さらに見守り、支えあい活動を進めていこうというようなことで締結していただいている事業者様でございますので、そういったことも踏まえて、本来の意味での地域の見守り、支えあいについて御理解を頂いている方々だというふうに思っております。なので、そういった事業者様と区のほうもこれまで以上に意見交換をして、いわゆる中野区の地域包括ケアの体制を担っていただく要素として、今後も活躍、活動していただけるのではないかというふうに考えております。

近藤委員

 そうですね。ですから本当にたくさんの見守り機能というのをつくっておくことが大事で、そして本当に業務に多少支障があるかもしれないけれど、中野の高齢者や障害の方とかこういう本当にみんなで見守っていくんだって、そこのところをきちっと打ち立てて協力していただくということがこの提携の意味で、業務に支障があるから僕はできませんでしたみたいな、そういうのでは何も意味がないので、そこのところをしっかりと、提携する意味というところを、区民のほうにも本当にお仕事でお忙しいところこういうことをしていただいているというのを知らせていく必要があるし、会社のほうにもとてもすばらしいことをしていただいているんだといって、業務に多少の支障があっても頑張っていただきたいということを広めていっていただきたいと思いますけどいかがですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 おっしゃるとおり区だけでは見守り、支えあいというのはできないと思いますので、事業者様との意見交換などを通じて一つの方向を向いて、区と事業者、関係機関それぞれができることをやっていくということで、見守り、支えあいを推進してまいりたいと考えております。

浦野委員

 これまで10の事業者で、今回は11事業者目になるんだろうと思うんですけれども、さっき広報紙というお話があって、この見守り活動通信というものですかね、年2回発行されているもの。これを見ると、今まで必ずしもすこやか福祉センターではなくて、例えば銀行なんかで、明らかに振り込め詐欺の寸前だったみたいのだったら警察であったりとか、もう目の前で倒れていたら救急車であったりとか、あと、ここで言うと、地域の民生委員の方とか社協になんて、そこの現場の方の判断なんかでされているのも紹介されているんですけれども、非常にありがたいことだなというふうに思うんですけれども。こういうケースの事例というか、これまで事業者さんのこういった、年間でどれぐらい見守り活動でこういうふうに未然に防げたとか、こういう形で支えたとかという件数というのは、これまで何かまとめているものというのはあるんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今、委員がおっしゃいましたように、それぞれの事業者様で区に通報する以外でもいろんな活動をしていただいております。そこの全数はちょっと把握できておりませんけれども、昨年度におきまして、競艇事業者様のほうから区に対して異変の連絡があったのは8件でございました。件数としては少ないんですけれども、先ほど申し上げた懇談会におきましては、それぞれ様々な事業者様が活動されていたということを聞いておりまして、例えば水道局様のほうで、御自宅、お客様の御自宅を訪問した際に不在であったと。ただ、水道メーターは止まっていなかったけれども電気はつけっぱなしで、室内にハエが止まっていることを確認した。その場合、万が一のことを考えて区に連絡いたしましたとか、あとセブンイレブン・ジャパンさんのほうでは、来店された方が体調不良だったので店内で休憩したところ体調が落ち着かれたということで、お客様の御要望によりタクシーを手配したと、こういったことに関しましては、例えばタクシー手配していただいたのはもうセブンイレブン様の本当に御厚意といいますか、区と介在しないところでこのような形で様々な活動をしていただいているというところで、実態としていろんな活動がされているなというのは担当として非常に心強いと思っているところでございます。

浦野委員

 多分、今御紹介いただいたような形で、直接区にというだけじゃなくて、それぞれの事業者さんのところでの御判断でまずどこにというのはあると思うんですよね。そういうのは、この見守りの協定を結んだ中での、ある意味その事業者さんのおかげでというか、そこでのというのはあると思うので、なかなか全部を件数としてというのは難しいのかもしれないんですけれども、でも、多分それぞれの事業者の対応したというのは何かまとめることも一定できるのではないかなと思うので、何かぜひ、年に1回の事業者さん同士のとこの通信であれなんですけど、何かもう少し目に見える形であってもいいのかなと思うので、それは今回新たにまた結ぶということなので、今後のその地域包括ケアの中の一つの大事な部分にもなってくるんだろうと思うので、何かそこはぜひちょっとそのまとめ方というか、見える形でのことは要望しておきたいと思います。

石坂委員

 まず初めに、今回、東京ヤクルト販売株式会社さん、ほかの自治体等でも様々なことをされていますけれども、今回直接こちらの会社のほうから申し出があって協定を結んだという話がありましたが、その際、東京ヤクルト販売株式会社さんのほうで、これまで中野区内で事業活動をされている中で既に気になっているケースが特にある状態であるとか、何かしら今まで、公式ではないまでも、非公式ながらも見守りに関わるような何か実績というか、そうしたものが実態的に既にあったとかという話はあったんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今回具体的にという話は伺っておりませんけれども、東京ヤクルト販売株式会社という、いわゆる本社との関係というのは今回が初めてでございますけれども、以前から元気でねっとに関しましてヤクルト様と区とは一定の関わり合いがあったところでございますので、そういったところで事業者様が独自に様々な見守りをやっていただいたということはお伺いしているところでございます。

石坂委員

 ありがとうございます。先ほどほかの方の答弁の中で、年に1回事業者同士の懇談とかもされているということですけれども、もちろんそれで各現場の方に話が通っているのかもしれませんけれども、やっぱりそれぞれ協定を結んでいる事業者で、実際現場で見守りに関わっていただく方に対して情報的なものを提供するとか、義務ではないまでも、その情報を基にスキルアップしてもらうとかということも必要になってくると思うんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 各事業者様のほうで、それぞれの事業者様のところで働いている従業員様に対しての研修でありますとか教育でありますとかというのを工夫されているようで、そういったところに関しましても、協定のその懇談会に来てくれる方に関しましては認識されていて、そういったところを今後どんどん充実させていただきたいというようなお話は伺っているところでございます。

石坂委員

 そうした中で、区のほうに何かしら協力を求められたりとかというのはないような感じなんでしょうか。例えば研修的なものに対して人を出してほしいとか、こういう情報が欲しいとかということは、これまであったりはするんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 そういった内容は今のところはお伺いはしておりませんけれども、今後そういった形での情報共有といいますか、進めてまいりたいと考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 先ほど鍋横区民活動センターの整備に関しまして、駐車場としての活用の中で、祭り等で使った場合の使用料といいますかそのことにつきまして、使えなかった場合はそれを見込んだ形で契約をする予定だというふうに申し上げましたけれども、そうではなくて、もし祭りなどでその駐車場が使えなかった場合は、その分の賃借料を日割りで区のほうが割り引くというような形での契約を考えております。訂正させていただきます。失礼いたしました。

委員長

 今のは石坂委員のさっきの質疑の中の答弁訂正ということでいいですか。(「そうです」と呼ぶ者あり)

 石坂委員、いいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)

 では、改めて次に移ります。

 次に、4番、なかの生涯学習大学の再編の考え方及び今後の進め方の見直しについての報告を求めます。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 では、お手元の資料(資料5)に沿って御報告させていただきます。なかの生涯学習大学の再編の考え方につきましては、令和3年10月6日に当委員会で御報告をさせていただいたところでございますが、この再編の考え方及び考え方に含まれておりました今後の進め方について、説明及び意見交換の会での御意見等を踏まえて、以下のとおり見直しを行うことといたしましたので御報告をさせていただきます。

 まず、1番です。再編の考え方についての説明及び意見交換の実施状況でございます。こちらの表のとおり5回実施しております。星の印がついているものは、なかの生涯学習大学在校生及び卒業生を対象とした説明と意見交換の会でございました。全部で会場41名、それからオンラインで83名、そして合計で124名の方に御参加を頂いたという状況でございます。

 2番目としまして、意見の概要でございます。別紙1を御覧ください。説明と意見交換の会で頂いた御意見と、それから参加者の方から提出頂いた提案、意見、要望書に記されていた意見等をまとめたものでございます。概要とはしておりますけれども、説明と意見交換の会で参加者の方からも出された意見の公表とか扱い等について御要望もございましたので、通常よりかなり詳細なものとしてまとめをさせていただきました。

 こちらの概要につきましては、(1)から(8)の8項目に分類をして整理をいたしました。そして項目ごとに区の考え方を記しております。

 まず、(1)でございます。なかの生涯学習大学の再編の理由や経緯等についてということでございます。こちらにつきましては、ここにございます八つに分類しておりますけれども、意見を頂いているということでございます。

 それから、次のページめくっていただきまして、(2)でございます。現在のなかの生涯学習大学の課題についてということでございます。こちらの10番目の項目につきましては、「再編の考え方で課題として挙げられた5項目について、再編の考え方で提案された案ではどう対応するのか説明してほしい。」ということで記しておりますけれども、説明会の中ではそれぞれの課題についてどう反映したかということを説明のほうはさせていただいているところでございます。10月6日の当委員会でも御意見頂きましたのでそのような対応とさせていただきました。

 それから、(3)が、現在のなかの生涯学習大学のよさ・魅力等についてということの御意見をまとめております。

 それから、(4)再編の考え方で示した案についてということで、次のページ、4ページ目、5ページ目、6ページ目まで御意見をまとめております。

 そして、(5)として、再編の考え方で設置することとしておりました運営委員会についても、三つ意見を頂いておりますので整理をしたところでございます。

 そして、(6)でございます。なかの生涯学習大学の卒業後の活動について頂いた御意見、三つに整理をしております。

 そして、7番目としまして、今後の進め方でございます。こちらにつきましては、72の番号のものにつきましては、関係機関や大学連携といっても区内の大学と調整したとは到底思えないとか、ZEROと調整したとか思えないといった御意見を頂きましたけれども、私どものほうで関係機関や、それから区民部とも打合せをしながらこの考え方をまとめてきておりましたので、その旨の御説明をさせていただいたところでございます。

 そして最後、その他でございます。4項目で整理をさせていただきました。恐縮ですけれどもお読み取りいただけたらと思っております。

 お手元の資料、最初の資料にお戻りください。3番目でございます。主な意見と区の考え方としておりますけれども、これは再編の考え方を見直すという判断につながった主な意見と考え方ということで整理をさせていただきました。7項目の意見をまとめております。一つ目の意見としては、再編の理由が分からない。それから、基本構想・基本計画の目指す姿は現在のなかの生涯学習大学でも達成されているのではないかといった御意見でございました。

 それから2番目は、生涯学習はやはり学びであって、地域の担い手づくりを目的とするものではないといった御意見。

 それから3番目は、「地域での活躍応援コース」というのを考え方の中でお示ししましたけれども、こちらは、なかの生涯学習大学の目的には当たらないということで、従来の生涯学習大学の目的の解釈を変更するということなのかというようなことで御意見を頂いております。

 それから4番目として、学びを通じて仲間づくりをするには3年間が必要だというような御意見も頂きました。

 頂いた意見に対する区の考え方が右側に記してございます。これらの御意見を踏まえまして、再編に先立って、中野区における人生100年時代の生涯学習のあり方について、なかの生涯学習大学の在校生の皆さん、卒業生の皆さん、それから地域で活動する団体の代表、公募区民、それから専門的な知見を有する学識経験者を交えて検討を行って、その結果を改めて再編の考え方に盛り込むということで考えているところでございます。検討に当たって着目する主な項目等は、後ほど御説明のほうをさせていただきたいと思います。

 ページをめくっていただき、5番目の御意見でございます。「再編の考え方で掲げた課題については、いずれも現在のなかの生涯学習大学の見直しで対応が可能である。」といった御意見も頂きました。こちらにつきまして、区としましては、再編の考え方で示した「生涯学習大学及び在校生・卒業生の状況からみた課題」と、それから「再編の基本的な考え方」を踏まえまして、令和4年度のなかの生涯学習大学のプログラムや講座の実施方法等を見直すということで考えているところでございます。

 それから、6番目の意見でございます。こちらは、地域ことぶき会等に状況がどうなっているかということで調査をさせていただきました。そのときの御意見も踏まえて、このような形で整理をさせていただいています。地域ことぶき会との連携がどうなるのかということでございます。現在のなかの生涯学習大学在校生が地域ことぶき会に入らない状況があるので改善をしてほしいということでございました。こちらにつきましても、令和4年度なかの生涯学習大学のプログラムや講座の実施方法等を見直し、なかの生涯学習大学の卒業生による地域ことぶき会等の活動紹介をする講座等を実施するということを考えております。

 7番目の御意見でございます。現在のなかの生涯学習大学との接続はどうなるのかという御意見がございました。完全なプログラムでスタートできないのであれば、従来どおり1年生を令和4年度も募集すべきであるという御意見でございました。こちらにつきましては、再編に先立ちまして、中野区における人生100年時代の生涯学習のあり方について検討を行うということをいたしますので、令和4年度につきましては暫定的に令和5年度までの2年間の進級制によるプログラムでの受講を条件として、1学年の募集を行うということと考えております。

 続きまして、4番目再編の考え方の見直しでございます。先ほどの御意見を踏まえて、再編に先立って中野区における人生100年時代の生涯学習のあり方について検討をするということで考え方を示したところでございますけれども、この検討の結果を改めて再編の考え方に盛り込むということで、着目して検討する項目はこの①、②に掲げたものでございます。

 ①は、中野区における新しい時代の生涯学習のあり方ということで、「学びを地域での健康・生きがいづくりや地域での活躍にどうつなげるか」、こちらについて着目して検討するということでございます。

 それから②としまして、①の検討を踏まえて、なかの生涯学習大学の目的に掲げております「地域で活動できるよう、必要な知識・技術を高め、地域社会への主体的な参加の促進を図る。」という目的をどう効果的に実現するかということで、その方策を検討するということでございます。そしてもう一つ、生涯学習支援の充実、それから地域での健康・生きがいづくりや活躍応援事業の充実を図るための具体的な方策についても検討したいと考えております。そして最後に、効果的に実施するための庁内関係部署ですとか、区内関係機関との連携体制、こちらについても検討したいというふうに考えております。

 見直しの(2)でございます。再編による新しい事業(案)につきましても、意見交換での意見を踏まえて、反映をして、別紙2、別紙3のとおり見直しをするということで今回お示しをした次第です。こちらの別紙2、別紙3を基に、先ほど御説明しました検討を行って、併せて具体的な実施方法ですとか、学びの体系、それから学びの期間等についても検討するということを想定しております。

 では、別紙2を御覧ください。再編の考え方で示したものとの変更点を御説明させていただきます。こちらのフローでございますが、変更した内容といいますのは、まず、「地域での学びを活かす 学びの入門講座」、こちらにつきまして、意見交換の中で、学びを通じた仲間づくりを効果的に実施する必要があるという、仲間づくりが大切なんだという御意見を頂きましたので、以前は2回ということでしたけれども、仲間づくりですとか、グループワーク等を取り入れるということで3回の連続講座にするということを考えております。また、一番右側の最後の修了講座についても、同様の趣旨で回数を増やすという見直しを行いました。

 また、こちらの表の縦で上下に通している「地域での学びを活かす 学びの支援講座」というものが二つございますけれども、こちらにつきましては、当初入門講座・修了講座だけで仲間づくり等を含めてやっていくということで考え方をお示ししましたけれども、御意見を踏まえまして、その中間の時期で、学びの支援ということでグループワークと、それから地域班ですとかテーマ班で分かれた活動の交流ですとかそういったことを行うということで見直しをさせていただきました。

 それから、もう一つの見直し内容につきましては、御意見の中で人生100年時代における健康・生きがいづくりを効果的に実施する必要があるのではないかということを頂きましたので、それぞれの講座の中に健康・生きがいづくりや介護予防等をテーマとした講座を入れるということで見直しをいたしました。

 お手数ですが、別紙3を御覧ください。こちらは、先般、再編の考え方でお示しした流れと全体像の表でございます。「地域での学びを活かす」という項目を増やして充実をしているとともに、下線が引かれている部分というのが今回見直しをした部分、それから、その後の検討結果を反映した部分でございます。こちらの入門講座の中の内容の欄に③として、「地域で学び、地域で豊かに生きる意味・大切さを学ぶ」、これのみが入っておりましたけれども、④として「健康について学ぶ」というふうなものを入れるということを考えたということでございます。

 それから、修了講座につきましても、「学びを生活・地域で活かす意味を学ぶ」というようなところで、健康について学んだり、健康・生きがいづくりについても触れていくということを想定しています。

 そして、真ん中の中野で学ぶコースというところの(2)でございます。「なかのZEROを拠点として中野を学ぶ」という中でも、中野で人生100年時代を豊かに生きるためにというようなことで、健康・生きがいづくりに関わるようなテーマを扱っていくということで見直しを図ったところでございます。こちらの表については、後ほどお読み取りいただけたらと思います。

 ではまた、お手元の最初の資料に戻っていただけたらと思います。5番目でございます。今後の進め方でございます。令和3年度につきましては、これから12月、1月にかけて、令和4年度のなかの生涯学習大学のプログラム及び講座の実施方法等の見直し検討を行うということを予定しております。3月には令和4年度のなかの生涯学習大学についての内容を議会のほうに御報告をさせていただく予定でございます。その後、3月から4月にかけて、令和4年度1学年の募集をする予定でございます。令和4年度になりましたら、5月に例年どおり令和4年度なかの生涯学習大学を開校いたします。そして、5月をめどに検討会の設置等について議会報告をさせていただくことを考えております。そして5月から10月にかけて検討会における検討を進めまして、10月に新しい形での再編の考え方について議会に御報告をすることを予定しております。その後、説明と意見交換の会を実施するということでございます。そして、12月に再編案について議会に御報告をさせていただき、それから3月になかの生涯学習大学再編について議会報告をさせていただくことを考えております。

 なお、本委員会での報告終了後、なるべく早い段階でなかの生涯学習大学の在校生の皆さん、卒業生の皆さんを対象として説明と意見交換を実施する予定でございます。

 また、令和4年度中、検討会で検討を進めるわけでございますけれども、適宜、在校生の皆さん、卒業生の皆さんに御説明と意見交換をする機会を設けて進めていきたいと考えているところでございます。私からの報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

間委員

 御報告ありがとうございます。これまでなかの生涯学習大学を再編しようというところで、生涯学習大学の在校生の方、卒業生の方に大きな衝撃を与えてしまったということがあると思います。そんな中で様々意見があり、区としても意見交換会等をしていただいた上で、来年度は新たななかの生涯学習大学を行うのではなくて2年間の進級制で考えるというところ、ちょっと足を踏みとどめたというところは求められていたところだと思いますし、評価したいところだと思います。

 改めてお伺いしたいんですけれども、区としてなぜ再編をしようと、必要があると考えたのかちょっと端的にお伺いできますでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 先般お示ししました再編の考え方の中で、生涯学習大学とそれから在校生・卒業生の皆さんの状況から見えてくる課題というのを五つ掲げました。その課題にどう対応するかということがございました。それから、考え方の中で再編の基本的な考え方として、中野区の基本構想、それから基本計画を踏まえて、やはり生涯学習を支援する、特に生涯学習の機会を増やしていくということを掲げていますので、そういった生涯学習を支援する機能を充実するとともに、地域での活躍を応援する機能を充実するということを掲げておりますので、それを踏まえた形でなかの生涯学習大学について再編をしていくということを考えたところでございます。現在のなかの生涯学習大学のこういった課題に対応し、再編をするということではございますけれども、地域につながる学びをするというような目的ですとか、魅力、よさといったものについては引き継ぎながら再編を検討していくというところを考えたところでございます。

 そしてもう一つ、中野区内には、この生涯学習大学が始まった頃に比べると大学が幾つも区内には来ています。この大学との連携ということも進めてきています。あと、関係機関との連携等についても新しい形で進んできているというような状況もございますので、区内の大学とか関係機関、関係団体、それから様々いらっしゃる人材といった区内の多彩な社会資源との連携で企画運営することによって充実を図るということを考えたところでございます。

間委員

 ありがとうございます。前回、課題として五つ挙げていただいたものがありますけれども、そちらというのは生涯学習大学の事業に対する課題だと思います。改めてお伺いしたいんですけれども、区として生大の卒業生に対してこうなってほしいとかそういったこともある中で、区として考えている課題について、生涯学習大学の課題ではなくて、区として感じている課題について伺いたいんですけれども。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 区民意識実態調査ですとかそういった調査結果からは、地域での活動をしている方というのは実はそんなに多くないんですけれども、やはり機会があったらやりたいと、ごめんなさい、ちょっと今日手元に数字がないんですけれども、機会があれば参加をしたい、それから見守り・支えあい活動についても、実際にはやっていないけれどもそういった機会があったり呼びかけがあったら活動したいという方がいらっしゃいます。生涯学習大学で学ぶ皆様についても、生涯学習大学を受講していない方も含めてなんですけれども、やはりこれからの人生100年時代にあって、地域の中で様々なタイミングでチャレンジをして、地域を舞台にして生きがいとかを見いだしていただけるということが地域を豊かにしていくことにつながるんだろうと。それが見守り・支えあい活動ですとかそういった活動をより豊かなものにしていくことができるんだろうというふうな認識を持っています。なので、それぞれの方が学びながら生きがいを見つける舞台がやっぱり地域とつながっているような、そんな支援ができたらということで考えてきたところでございます。

角地域支えあい推進部長

 ちょっとまとめさせていただきまして、資料に基づいてということで、先ほどの2ページの4番の再編の考え方の見直しというところの(1)以降を見ていただきたいんですが、今、担当課長のほうからも説明させていただいたんですけど、そこの①に書いてありますとおり、中野区におけます新しい時代の生涯学習のあり方ということで、サブテーマ的に「学びを地域での健康・生きがいづくりや地域での活躍にどうつなげるか」というところを一番大きなテーマとして生涯学習というのを捉え直して、それに向けてどう実現化していくかという中で、生涯学習大学のあるべき姿を踏まえつつ再編の検討を進めているというのがこの間の状況になっておりまして、具体的に、その下の②のところで、三つほど丸で書いてありますけれども、それぞれそういった項目についてより具体的に検討を進めながら、再編について、在校生だとかOBだとか、あとはいろいろと地域で活動している団体との意見交換を進めながら、令和4年度中にそういった具体の方策について検討していくということで今回まとめさせていただきましたので、そういったことを踏まえて、1年間ぐらい時間をかけてこの再編を考えていくというのが現状でございます。

間委員

 ありがとうございます。もともとの生大の目的の中にもあるように、地域社会への主体的参加の促進を図る、こちらに関しては、よく区の表現として担い手の育成だったりするかと思うんですけれども、そちらの部分に対して区が課題として感じていられていると思います。そういったところの中で、課題を解決するために、じゃあその生大自体を再編しようという、今回そういう流れになったとは思うんですけれども、そもそも生大を新たな形でカリキュラムを組み直すといいますか、1年単位で選択ができたりとかというふうにする前に、現状出来ていたところも生かしながら、こちらの新しいほうの提案の中にもありますけれども、出口支援といったところの強化は実際に区としては必要だと思いますし、こういったことを加えていくというふうなことが考えられたのかなと思うんですけれども、実際に区のほうから提案があったのは選択ができたりということでした。1年で参加ができたりとか、見方としては多様性があるようにも感じられるんですけれども、ちょっとここの中で、生大に実際に通っていらっしゃる方、通っていらっしゃった方の思いというところがもっと生かせる形というのがあるのではないかなと感じています。

 先ほど仲間づくりの場が大事なんだということを区民の方の意見から伺っている、そのように理解しているというところもおっしゃっておりましたし、そんな中で来年度やっぱりしっかりと話合いをしていく必要があると思います。

 若者もそうなんですけれども、地域に目を向けていただくに当たっては、それぞれのスピード感があるかなというふうに思っております。生大生の方から伺うと、強要されるというわけではなくて、学びですとか地域に目を向けていって自然と仲間が地域の中で出来ていって、その中で自然と地域の魅力だったりとか、御自身が地域に所属している実感ですとか、地域に貢献するよさみたいなものを感じたりとか、そういったことを促すことができていたのがこれまでの生大でもあったのかなというふうに思っています。

 先ほど若者もと言いましたけれども、やっぱりそれぞれのスピードがありますので、それで感じた中で、どのタイミングで、じゃあ地域に貢献しよう、担い手というとちょっと押しつけられている感じがあるかもしれないんですけれども、それこそ担い手という言葉に喜びを感じるレベルまでいったらすごいなと思うんです。そのように促していくための支援こそがやっぱり一番必要なのかなと思っているんですけれども、新しい今提案していただいているものとしては何を一番大事にされているんでしょうか。学びの提供なのか、担い手の育成なのか、それとも両方なのか、区が生大を再編するに当たって一番方大事にしていきたいと思っているところってどこなんでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 今回御提案しました事業自体は、やはり選択ができるということを重視しています。それは委員おっしゃるように、その方その方によって地域につながるつながり方も違いますし、そこへの思いも違うと思いますので、現在は一律で同じ授業を受けていくという形になりますけれども、学び直しも含めて選べるということで、御自身がどこの段階で地域につながり、また学び直しをするのかというようなことが選べるということを重視して、学びも、それから地域での活躍、応援のほうも両方充実するということでプログラムは考えたところでございます。

間委員

 そうすると、学習の提供と担い手の育成、もしくは両方で言うと、どこを大事にされているということでしょうか。

角地域支えあい推進部長

 先ほど別紙2のところでもちょっと説明をさせていただいたんですけど、これは今の段階でということでのフローということでお示ししていまして、今、担当課長のほうからお話させていただいたのは、上のところが主に中野で学ぶコースということで、学びの充実というところで想定している内容が例示してございます。1番は、区内にある大学との連携で地域の課題を学ぶというところだとか、あとはZEROの指定管理のところでも歴史等について学ぶということがありますので、そういった機会も捉えて学ぶよと。あと三つ目が、それぞれ学ぶ仲間づくりをしていただいた後、区民の方々が学びの場で仲間とともに学ぶということで、そういった自主的なグループをつくるのであればそういったことも支援していってずっと学んでいただけるというようなコースを考えているということですので、まず学ぶコースについての充実につきましては、いろいろなカリキュラムを用意して、御自身の選択に合った学ぶコースというものを用意して、それが充実につながるんじゃないかというところと、あと、地域での活躍応援コースというところにつきましては、まずは4番目のところで、地域活動をしたことがない方であればどういった地域の活動があるのかだとか、そういった活動をするためには、どういった知識とか情報を得るのが必要かというところで、地域デビューに必要なということで(5)番で書いてあって、これは各個人ごととか、あとは未経験者の方を中心にそういったところを充実させていきたいということで、最後6番目のところで、そういった活動主体だとか、もしくは活動しているんだけれどもなかなかそういった力が弱くなってきているというような人々をつなげるような活動をしたらどうかというところで、この三つを合わせて地域での活躍応援コースというところについて充実できるんじゃないかというようなところを考えているということで、それぞれ学ぶというところと、地域での活躍を応援するコースというところを充実していくというようなことを現段階で提案して、今後具体の中身についてはさらに検討していこうという考えでございます。

間委員

 ありがとうございます。学びのところと担い手、地域で活躍されるというところを両方大事にされるということでした。それに当たって、これまでだと学びというところと3年間というところで、カリキュラムが決まっていたのでみんなでずっと一緒に受けられていたわけです。選択というのがなかったので、誰かが抜けていくとか新たに入るということはこれまでなかったというところは大きな違いだと思います。やっぱりこれまで、特に男性というとあれですけれども、皆さん会社で一生懸命お仕事をされてきた中で、リタイアして地域でどういうふうに暮らしていこうかなというところは非常に悩ましいところではあると思うんです。なので本当に地域のことも御存じない方も多いと思いますし、地域で貢献するってどういうことなんだろうというのも考えたこともない方もたくさんいらっしゃると思います。そういった方々が、まずそこに目を向けるというよりは、やっぱり仲間が大事、自分のその100年時代というところで、自分の人生がこの地域にあるんだということがスーッと腹落ちしていく、仲間と一緒に活動していく中で腹落ちしていって、だからこそ地域に飛び出していこうかなとなっていくというところを担ってきたと思うんですけれども、こちらで提示されているコースだと、要は地域に飛び出そうというふうに立った人じゃないとそちらのコースに進まないというふうに、選択しないということになってしまうと思うんです。分けてしまうということになってしまうのがすごく私は気になっているんですけれども、巻き込まれちゃったみたいな形で自然といざなわれていくというところは、やっぱり区としては意図していかなければならないところかなというふうに感じているんですけれども、今御提示いただいている新しい生大の在り方ではそのような仕立てになっているのでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 先ほど御意見を踏まえて充実をしたというところで、学びの入門講座ですとか修了講座、それから間で支援講座というのを設けるということを改めて提案させていただきましたけれども、こちらの中で、やはり地域ごとに分かれるとか、テーマごとに分かれるとか、それぞれの関心に応じてグループワークですとかそういったものができるという、そういう手法をちゃんと用いて、座学の講座ではなくて、皆さんで仲間をつくりながらそこで学べるという手法をここでは導入をしていくことを想定しています。そのことによって、座学では得にくかった専門のスキルを入れたグループワークをやることによって皆さんの何をやりたいかというようなことに目を向けたりとか、それからもう一点は、中野の現状ですとか、活動の状況ですとかそういったことについても、この学びの入門講座の中で中野を知っていただくというものを最初の段階で学んでいただく、それもみんなでグループワーク等をしながら学んでいただくということで、仲間づくり等もしやすくなり、中野のことも知っていただきやすくなるのではないかということで考えております。

間委員

 ありがとうございます。そうしますと、こちらの新しく入っている新講座も活用しながら、地域での学びということを大切にしながらも、地域で活躍していく、地域に貢献していくというほうにも目を向けていただけるというような仕掛けといいますか、そういったことも意図しながら、こういった支援講座というのを新たに設定されたというようなことでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 入門講座ですとか修了講座、資料3のほうには記したんですけれども、学びを活動につなぐ仲間づくりのワークショップというような手法を取り入れることを想定していますので、委員おっしゃるとおり、こちらをうまく使いながら御自身の関心事を学びつつ仲間をつくり、それで地域にも目を向けられたらいいなということで今回充実をすることとした次第です。

間委員

 ありがとうございます。

 そうしましたらちょっと別のところを聞きたいんですけど、これまで生大が3年間あったというところで、1年間ずっと一緒より2年間ずっと一緒のほうが、2年間よりは3年間ずっと一緒のほうがより関係性が深まって、本当に腹を割って話せる、人生一生付き合っていける仲間になれるんだというようなお声も聞いています。新しい形というのはそこのところとちょっと違うんですよね。私もちょっとこの資料でいまいち理解し難いところがあって申し訳ないんですけれども、そのずっと一緒にというところってどうやって担保していけるのか、やっぱり皆さん、先ほども言いましたけれども会社で働かれていた方が地域にとなったときにやっぱり時間がかかると思うんです。私たちがぱっと会ってお友達になるとか、ママ友ができるとかというのとはちょっと違うかなと思っていて、やっぱりそれなりの時間というのを大切にしながら、本当に一生をかけての仲間づくりというのを区がサポートをしていくことで、前回の委員会のときにも御報告頂いたときに申し上げましたけれども、それこそ地域の見守り・支えあいというのがまずできて、その先に地域での貢献、活躍というところがあると思うんですけれども、その時間のところ、生大生が大事にされているところというのはどのように担保されるお考えでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 来年度の検討にもよるところはあるかと思いますけれども、現在、この必修の入門講座と修了講座と間のものというのを実施して、目指すところは、ここの場だけでつながるということよりも、御自身たちで仲間づくりをして、仲間で活動していくというところが支援できるプログラムというふうに考えております。グループワーク等の手法を用いながら、ここの場だけではなく、皆さんが仲間として活動していくことについては支援をしていけるというふうに思っております。

間委員

 ありがとうございます。生大が3年間というところから、3年間だけじゃなくてずっとということを区は意図していらっしゃるということなんですけれども、そこがやっぱり生大生の方にも伝わらないと意味がないのかなというふうに思うんです。なので、この御意見のほうにもありますけど、解体という言葉が使われてしまうところというのは、区としてこういうことを大切にしていきたいというところもやっぱり伝わり切っていないからこういうふうに解釈されるというところがあると思いますので、それは来年検討される中で、公募区民というところもありますし、広く学識経験者の方だけではなくて、生大生の在校生、卒業生、地域で活動する団体の代表、公募区民、専門的なスキームを有する学識経験者を交えての検討というところの中でしっかりとお伝えする必要があると思いますし、もうそれこそ、白紙とは言わないですけれどもやっぱり本当に望まれる形で、かつ区としてもここはしっかりと達成していきたい、なぜ地域の担い手が必要なのかということも御説明もしながら、御理解頂きながらつくっていくことが大切だと思うんですけれども、そちらはいかがでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 今回、令和4年度に検討会を設けるとしました趣旨も委員おっしゃるところかというふうに考えています。生大生の方、卒業生の方だけじゃなくて、地域で活動している方にも入っていただき、それからやはり専門家の方たちにどういう手法が使えるのかといったようなことも助言頂きながら、新しい形でより皆さんの期待に応えられるような事業というふうにしていくことを目指して検討していきたいというふうに考えております。

間委員

 ぜひよろしくお願いします。

 もう一点、こちらの主な意見と区の考え方の6番のところで、ことぶき会との連携について記されています。ことぶき会等につなげていきたいというところもあると思うんですけれども、この生大自体が50年以上経っているというところで、若い人たちもそうですけど、やっぱりその参加している人たちの暮らし方とか社会が変わってきている中で、どのように地域で活躍していきたいのかというところももしかしたら変わってきているかなというふうに思います。ことぶき会と地域の団体とつながらない理由というところもしっかりと洗い出していかなきゃならないんじゃないかなというふうに感じています。先ほどのこの検討に当たって地域の団体の代表というところもありますので、例えばことぶき会が入るのか分かりませんけれども、そういったつないでいきたいと思う団体さんにもぜひ参加していただきながら、なぜ自分たちとつながらないのかというところも先方のほうにも一緒に考えていただきながら、本当に必要な接続というところを区として取り組んでいかなければならないと思うんですけれどもいかがでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 地域ことぶき会の皆様、本当に新しい方たちが入らないということで悩んでいらっしゃるという状況が今回分かってきているところです。ですが、なぜそこにつながらないのかということについては、いろんなライフスタイルとか価値観が変わってきているということもありますし、それから、多様なやっぱり活動の在り方を求めていらっしゃるということもあるので、そんなに簡単につながるということにはならないということも、伺った団体では御意見がありました。なので今回の検討を通しながら、やはりどうつながっていけるのか、もしくはつながらない形でも、新しい方たちがことぶき会に入らなくても一緒に活動がやっていけるかとか、いろんな可能性はあると思いますので来年度の検討の中でどうつなげていくかということも丁寧に検討していきたいというふうに思っております。

間委員

 もう最後にします。昨年度行われた暮らしの状況と意識に関する調査の結果の中でも、孤独感と趣味や生きがいの有無には相関関係がありましたというふうになっています。やっぱり孤立感というところを感じていらっしゃる方を地域での生きがいというところにつなげていく本当に大事な役割を生大が担っているというふうに感じていますので、その地域包括ケアの体制を本当にもうまちぐるみで世代を超えてつくっていくために、55歳以上対象の方を中心に、またそちらにアプローチしていくためにも、区としてどう接近するのかというところを本当に来年1年かけて皆さんと一緒になってつくっていただきたいと思います。要望で結構です。

高橋委員

 報告ありがとうございました。資料3とかを拝見していて、ちょっと細かくて、その中身の個別のことというよりも、区の考え方の流れみたいなのを確認したいと思うんですけど、そもそもこの基本計画でいろいろ施策を展開していく中で、この委員会の所管として、いわゆる生涯学習大学はこちらの所管になっているという中で、その学びのことについて、あるいはその地域の包括も含めた形で支えあいの担い手を育成しなきゃいけないという、いろんな部局としての施策展開がありました。そういう中で生涯学習大学の再編という形が出てきて、そこにそれぞれの部局のいろんな考え方を盛り込んだ形で生涯学習大学を再編していこうという話があったと。ただ、いろいろ関係者の方々とか、我々の議会の委員会での審議を経て、ここで大きくその考え方、この生涯学習大学の再編についての、先ほど部長もおっしゃったけれども考え方を大きく1回ここで仕切り直しをしましょうということで、まず最初はその辺でよろしいんですか。

角地域支えあい推進部長

 この間、区のほうで考え方ということで大まかな方向をお出ししたところ、議会のほうからも様々御意見を頂きましたし、先ほど言った5回の意見交換会というところでも、そのよさを生かしつつ学びの場と、それから地域での活躍を応援する二つの機能をやるためにというところについてはまだまだ説明が足りなかったというところがありますので、今後そういった区の目指すべき方向と、それから生涯学習大学、これまでやってきたよさがありますので、そういったよさを踏まえつつ、どういうふうに再編をしていったらよりよくなるのかというところを、今回改めて時間をかけて検討させてくださいということで、見直しの考え方とか今後の進め方についての方向転換ということで今日報告させていただいたというものでございます。

高橋委員

 その中で、生涯学習大学ということについてはとにかく学びということ、その大切さと、それをどうその年次を経てきちっと展開をしていくかというところが多分メインだと思うんですけれども、ただ、生涯学習大学のいろいろ今までの意見交換であったりヒアリングをしたりしていく中で、区自体あるいは学習大学の関係の方々が今持っているその課題というか、そういうものをきちっと整理をして、再編ありきじゃなくて生涯学習大学のいろんな課題を、来年度も含めて、その先ほど言っていた関係者や学識経験者や公募区民を交えて、そういう課題の整理をしながら今の生涯学習大学をよりいいものにバージョンアップしていくという方向でこれからの検討を進めていくということでよろしいんですか。

角地域支えあい推進部長

 これから様々御意見頂きながらよりよく、先ほど言った二つの機能について、両方とも充実を図るということで検討を進めていきたいというふうに考えてございます。

高橋委員

 そうすると、別紙3で言う必修のところ、これはいわゆる生涯学習大学のいわゆるコアの部分というふうに僕は思っているんですけれども、真ん中と右のことについてというのは、例えば真ん中のブルーのところの中野の歴史・地理・文化とか、あるいは企画する事業であるとか、いろんな地域で具体的に、イベントという言い方はちょっと語弊があると思うんだけれども、そういう形でどんどん展開をしていくということについて、それは今後の見直しについては、例えばそこを所管する部署が独自に進めていくとか、その生涯学習大学のバージョンアップをしていく中で、そこに取り込む話ではなくて、切り離して独自に別の所管でやっていったりするということもあるということでも、今後の検討の中で進めていくことでそれもあり得るということでよろしいですか。

角地域支えあい推進部長

 学ぶというところについては、生涯学習を担当しているのが区民部とあと教育委員会とも絡みますので、そういったところと調整を図りながら、必要なカリキュラムだとかもしくは生涯学習の在り方についての検討を一緒に進めながら、具体的な事業として、なかの生涯学習大学の事業としてまとめるときには、私たちの部が中心になって、どういったカリキュラムとかどういった手法でやるというところはまとめるんですけど、その前段においてのいろいろと検討するというところであれば、それぞれ所管のところがありますから、そういったところも当然交えて検討を進めながら、区として全体の方向性を持って取り組むべきというふうに考えてございます。

高橋委員

 今言ったのは、僕なんかは前の委員会でも言ったんですけど、その地域の担い手ありきとかそういう話だとちょっと話が、学びというところから進んでいく生涯学習大学の在り方としてはちょっと違うのかな。でも所管としては、あるいは包括とか地域支えあいとしては、地域の担い手育成は、これは大事な必須の問題じゃないですか。だから例えばそういうのは独立して独自に進めていくとか、そういうのも今後の検討の中では可能性としてはあるということでよろしいですか。

角地域支えあい推進部長

 今、来年度1年間かけて生涯学習大学の在り方について検討するということでお話させていただいたんですけど、実は一番右側のところの地域での活躍応援コースにつきましては、私たちの部が所管するんですけれども、来年度以降想定できるような事業ということであれば、それは先行して活動のほうとか、もしくはそういった支援というところは所管として進めていきたいというふうに考えてございます。

高橋委員

 もう最後にしますけれども、とにかく前回も申し上げましたけれども、学ぶということの大切さというか、その崇高な取組というかそういうものというのは絶対これは守らなきゃいけないし、それをそのカリキュラムなりその過程を経ていく中で、学んだ人たちが中野のそういう事業、50年も続く事業についてやはり何らかの強い思いが生まれてきて、それが中野愛につながったりとか、あるいは中野のために自分たちも今後さらなる新しい人生設計の中でどう取り組んでいこうかというのが、その成果物としてありきじゃなくて、自然とそういうのができてきて、それが結果的には次の世代にも育成されたり地域に伝播していくというのが僕なんかは理想かなと思っているので、そういう教育、学ぶというところをぜひきちんと進めていただきたいし、それを進めるのであれば、所管はどこなんだていう話じゃなくて、やはり中野区としてどこが一番いいのかというのも考えながら今後進めていっていただきたいと思いますので、その辺はどう考えますか。

角地域支えあい推進部長

 中野区として生涯学習をどうするかというところについてはこれからもしっかり検討させていただいて、あとは、生涯学習大学についてもこれまで歴史があるというところでもありますので、そういったよさを生かしながらどういった学びをしていくべきかというところについては所管部署も含めてきちっと検討して区で方向性を出して、今後それを実施する生涯学習大学の事業ということになるとどういった形になりますということで、段階的にお示しをしながら皆さんの意見を頂いて組み立てていくべきだというふうに考えておりますので、学びというところについてはきちっと受け止めて今後も検討していくべき事項というふうには考えてございます。

高橋委員

 今、部長もおっしゃいましたし、先ほどの報告にもありましたけれども、今後、生涯学習大学の現役の方や卒業生の方々を交えて、今、生涯学習大学の課題をしっかりと整理して、それをどう新しいこれからの取組に生かしていくかというのをよくお互い十分議論をして進めていただきたいと思いますので、これは要望にしておきますのでよろしくお願いします。

委員長

 質疑の途中ですが、3時を回りましたので休憩します。

 

(午後3時06分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時24分)

 

久保委員

 今回、この進め方の見直しについてというところに、最初のところに意見交換の実施状況がございます。大変多くの方たちが関心を持たれて参加をされているなというふうに感じておりますが、まずこのテーマについてこれだけの方たちが様々なお声を上げていただき、また参加をしていただいたということについて御担当はどのように感じられていますか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 これだけの方が、やはり発言していただく量が多かったですし、あと書面で寄せていただいた方もいらっしゃいましたし、やはり関心を持っていて、よりよいものにしたいということで考えていただいているというふうには受け止めております。

久保委員

 私もすばらしいエネルギーというか、生大に対する熱意ですとか思いというのをすごく感じているところです。この受講生の方とか卒業生の方たちの生大に対しての満足度というのを取られたことはありますか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 全体というより、各講座とかそれについては毎回修了する都度に取っていますし、現在アンケート調査を今年度分についてやっているところです。

久保委員

 その辺の満足度、全体を通して、一つ一つのカリキュラムはひょっとしたら細かい点でいろんなことがあるかもしれないんですけれども、生大を3年間受講された、その中で御自分たちが培った様々なことに対しての満足度という意味では、その辺は御担当としてはどのように感じていらっしゃるところでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 受講されている方たち、いろいろな立場で受講されている方がいらっしゃると思いますけれども、今回の意見交換ですとか、今回のことを通しながら、生大についての思いですとかが強いということは、やはり満足度が高い事業だったからというふうには思っております。

久保委員

 やはりそういったところというのは、しっかり今、仕切り直しというようなお話で先ほど部長からもありましたけれども、そこは仕切り直しをするべきところではもちろんなくて、継承していかなければならないし、生大の最も重要なところというのは、そこは多分担当の方たちにも見えているところだと思うんですね。そこの中で今、別紙2ですとか別紙3に様々フローですとか出てきてはいるんですけれども、実際のところ、ここも含めて今後検討を行うということでいいのでしょうか。要するに、検討会を設置してどこまで何を検討されるのかというところがいま一つ見えてこないのですが。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 資料のほうにもお示ししましたけれども、今回、意見交換を通しながら、やはりこれからの人生100年時代の生涯学習をどう中野でつくっていくのかというところを専門家も交えてまずはきっちり押さえたいというふうに考えています。それによって、具体的な方策等については、それをベースにしながら考えていくことになると思いますし、期間についても3年が今いいよという御意見もありますけれども、そういったことも、その生涯学習を今後どう展開するかによって形がまた検討の中で見えてくることになると思っています。

久保委員

 こういうふうに期間ですとか具体的なカリキュラムが示されてしまうと、もうこの方向性で決定をして、それをどういうふうに詰めていくかという検討がされるのではないかというふうに思われてしまうのではないかと思うんですけれども、今の御説明によりますと、そこも含めて、例えばその3年間であるべきなのかどうか、またその学びを中心とした生涯学習という在り方についてどうなのかというところも、要は、ひょっとしたら今いろいろ書かれていることのとおりにはならないこともあるのかなと思いますが、その辺はそれで間違いないですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 まずは大きな考え方が整理されたところで、各具体的な形ですとか手法については、それが一番効果的に実施できるものへと変わっていくものというふうに考えております。

久保委員

 やっぱり学びと地域活躍という二つのテーマを両立させることの難しさというところも、ここのところいろいろお話を伺いながら感じているところでございます。私は、地域活躍とか地域の担い手をここで育成する必要はないんじゃないかなってかねがね思っていて、というのはやはり地域で、私自身はPTAですとか育成ですとか、そこの中でお世話になった大先輩方がここにおいでになられたりして、既に地域で御活躍をされ地域の担い手を、存分にそういった力を発揮してくださった方たちもたくさんおいでになられるので、そういう方たちにとってはむしろ学びということをテーマに絞って参加をしたかったという思いもおありになるのではないかなと思いますけれども、その辺はいかがお考えですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 現在の生涯学習大学の在校生の中にも、もう地域での活躍を十分されて受講している方たちもいらっしゃいます。その方たちは、やはり学ぶという部分がすごく有意義だということをおっしゃっていますので、やはりそこは、これまでの地域でのつながり方の経験ですとか御意向によって、どこに軸足を置くかというのが変わってくるというふうには考えています。

久保委員

 どこに軸足を置くかというところなんですけれども、例えば、社会福祉協議会などですと地域の担い手養成講座とかありますよね。そういうものをイメージしてしまうと、それを生涯学習大学に持ってきちゃうというのはもう全く意図するところが違うであろうなというふうにも思っているわけなのですけれども、おのずとその地域の活躍といっても幅が広いのでそこをどのように考えられるのかということと、逆に言うと、本当に地域の担い手を育成をする、またこれから活躍をしたいと望まれている方たちも中にはおいでになられるかもしれない、そういった方たちが同じ場で同じ大学という中で学ぶことが本当にそぐうのかどうかというところもあるように思うんですけれども、その辺はいかがお考えですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 今回の意見交換を通しながら、今の生涯学習大学のよさとして、そういう多様な方が一緒に学べているというところがよさだという御意見もございました。その辺については来年度、やはり生涯学習というものをどういうふうにつくっていくかという中で丁寧に議論が必要かなというふうに思っております。

久保委員

 ぜひそのようにしていただきたいなと思います。

 地域の担い手の育成というところも、今後、地域包括ケアの中では重要なテーマではあります。その在り方も、本当にそれが、では生大の中で考えるべきことなのかどうかというところも含めた上で、検討会の中では十分検討をしていただきたいと思っておりますし、むしろ、生大に通われていることそのものが御自分たちの知的な好奇心を伸ばし、また健康にも役立ち、そして地域の交流も図られているという点では、改めてそういったテーマを設けなくても、もしかしたらそういったところを本当に十分にもう果たされているところもあるのではないかなと思うんですね。だからそこもよく検証していただきたいなと思いますけれども、その点についてはいかがですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 現在の生涯学習大学のよさという言い方を今回させていただいていますけれども、そういったことの見直しも含めて、もう一度、現状にも目を向けながら、それから新しい生涯学習がどうあるべきかということを併せて考えていくことが必要かというふうに思っております。

浦野委員

 今、久保委員からもありましたけれども、私も今回この参加者、オンラインと併用してですけれども、これだけの方が参加をしてくださって、これだけの意見を寄せていただいたということについては、非常にやっぱり今の生大が在校生や卒業生含めてどれだけ愛されているかというか、大事にされているかということの裏返しであると思うので、本当にありがたかったことだなというふうに思います。区のほうも、今まで通常でいくと、これまでの意見のまとめ方って主なものを出してまとめていくというのがあったと思うんですけど、区のほうもなるべく出されたものをリアルに委員会にこのような形で報告してくださったことも、これだけ多様な意見が出たということをそのまま出していただいたということについては、これも非常によかったというふうに思います。

 その上でなんですけれども、前提としてまず一つ改めて確認したいんですけれども、前回の10月の報告のところで、現在の生大の目的三つ、もう復唱はしませんけれども三つ書いてありました。その前回の資料の後段のところで、再編による新しい事業の生大についての目的も明記してあって、これは現在の生大の目的と一言一句変わらない形なんですけれども、今回の資料には改めてそこは載っていないんですけれども、この目的が、今の生大と今後の生大の区の考えるその目的としては変わらないということでいいのか、ちょっと改めて確認をいたします。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 あえて今回資料に載せませんでしたけれども、生涯学習大学の三つの目的というのは生大のよさでもあるというふうな御意見もございましたので、現段階では、再編ということですのでそれは踏襲するということで検討していきたいというふうに考えております。

浦野委員

 そうすると目的は変わらないということですね。

 それで、ここにもあるようにやっぱり一番は共に学んでいくということであったり、その中から新たな発見が生まれたり、また仲間づくりや生きがいなどにもつながっていくという、ここの現状の生大が生み出しているこうした側面、評価についても、区としてもここは共有できているということでいいですか。そこをもう一度確認します。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 新しいものを生み出しているという部分については、やはり時代の中で捉え直していったり検討していくということは必要かと思っていますけれども、地域の中で新しいライフスタイルを創造するということは目的として何かずれがあったりすることではないと思っています。

浦野委員

 今、目的と現在の生大の評価というところは、ここは一致できているんだろうと思います。

 その上で、先ほど来、ほかの委員からも、前回の委員会もありましたけど、区としては担い手をつくっていきたいという気持ちはあって、ただ、今の、現在の生大の中でも、実際にこれまで参加したことがなかったけれども、参加する中でやっぱり地域のことに目が向いたり、そこで仲間づくりを通じて地域のことに参加をしたり、また卒業後にいろいろなボランティアの団体をつくったり、地域の子どもの支援やいろんな活動に参加をされている方というのは現在でもいるわけですよね。それも一つ生大が生み出している評価すべきというか、そのすごく大事な点だと思うんですけど、ここについてもそういう方々が生まれているということについても、区としてもそこは評価をしている――評価をしているというか大事な点だと思っているということは、そこも認識として一緒だということでいいのか、そこも確認します。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 現在は卒業して、それから先の活動について何か支援があるというような状況ではございませんので、卒業して、あとはもう完全に自走しているという状況だと思います。ですが、新しい御提案した考え方では、ちゃんと自走できるように支援をしていくというところをもってもう少し地域につながりやすくなったり、地域の敷居が下がったりということを期待しているところでございます。

浦野委員

 今そこの支援がないから、そこを区としてはさらに支援をしていくことでそういう方々をさらに増やしていければということなんだろうと思うんですけど、でも現に、じゃあ仮に今、支援がない状態でもそういう方たちが生まれて、実際の地域の中で、それこそもう長年そういうふうに活躍頂いている、自分の学びを生かしていただいているという方もいらっしゃるわけですよね。だから区としてはそこをさらに支援をすることで後押しをしていくというか、増やしていきたいということでいいですかね。

角地域支えあい推進部長

 今、委員からお話のありました、今現在でも、昨日も閉校式で、今どういう活動をしていてどんな地域活動をしていますよという具体例の報告する会で見えてきたんですけれども、そういった意味では、現在の生涯学習大学のところでも自分たちの学んだことを仲間をつくって具体的な地域で活動を始めている方がいるというのは認識しております。そういった方々もいらっしゃるんですけど、さらにそういった方々、やる気のある方だとか、やり方が分からなくて困っている方について、よりいろいろな支援をすることによってもっとよりよい豊かな活動ができるんじゃないかという可能性について、今回ちょっと強く言い過ぎている面もあるかもしれないんですけど、そういったところをやることによって地域の豊かさというところを目指していきたいというのが、今回その担い手を育成していくという私たちの部が目指している一つの理由になっているというところでございます。

浦野委員

 多分そこが結構誤解を生んじゃっているし、今部長から、そこがちょっと強めに出ちゃっているんじゃないかという部分が、私もそれをすごく感じるんです。先ほどほかの委員の方々も、その担い手づくりありきではない、結果的にそういうふうになっていくということで、やっぱり学びを通じてその内面から出てくるものであったり、その方の自主性とかということでの、やっぱりそこって強制されるものではないと思うんですよね。そういう方々が思ったときに、もう一押しあればその方がまた踏み出せるとか、そこを多分区としてもやっていきたいということなんだろうと、今の質疑を通じて私も分かったんですけど、ただ、そこが多分、今、実際のこの出された意見なんかを一つひとつ読んでも、先ほど生大の目的とよさと生み出されている様々ないい面を確認しましたけれども、それがなくなってしまうんじゃないかとか、それが壊されてしまうんじゃないかというのが、結構これを読んでいても多いかなと思うんですよね。そうすると、実際、今区が目指そうとしている部分と、今、出されているものから読み取れるものなんか、あと区の説明がうまく伝わり切れていない部分もあるのかもしれないんですけれども、そこが結構ずれが生じているのではないかなということは物すごく感じるので、そこはやっぱり現状のまず分析というところで、区のそこの評価している部分、よりよくしていかなきゃいけない部分というところをやっぱりより明確にして、そこを在校生や卒業生の皆さんとも共有をして、多分皆さんもよりよいものになるんだったら当然一緒に進めていこうと、そこの気持ちは一緒だと思うんですよ。だけど、何か最初の大事なところがちょっとかけ違えちゃっている部分があるんじゃないかなというふうにも思うので、そこはこの間のいろんな意見交換や出されたものを踏まえて、区が一旦立ち止まって、来年をかけて検討をもう一度し直していくというところなので、そこはもったいないというか、ちゃんと評価している部分がうまく多分伝わっていない、そこがあると思うので、そこはぜひ何かもう少しうまくお互いやっぱりよりよいものにしていくという区のスタンスを改めて伝えていく必要があるんじゃないかなと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 おっしゃるように、意見交換等を通しながら大きなずれがあるということは認識しています。検討会の中に学識経験者の方も入っていただく、それから地域で活動している団体の方も入っていただくということを通しながら、改めて私たちがどういう生涯学習を目指すのか、それからどういった地域を目指すのかということをきっちり議論する中で、この生涯学習大学についてもどう変えていくかを考えたいというふうに考えているところでございます。

浦野委員

 やっぱりまずそこの現状の分析、その認識の共有を一致させないと、スタートがその先進んでいかないと思うので、そこはぜひ改めてお願いしたいですし、じゃあ課題があるのであれば、やっぱりその課題もきちんと、今抽出をしてという話でしたけど、この意見とかを見ていても、区が今後何を目指していきたいのかがなかなか分からないとか、新たなものがどういうものなのかが具体性が分からないというような意見も結構出されているかなと思うので、やっぱりその現状の分析と、さらにその課題の抽出というところでの、やっぱり一個一個プロセスを共有していかないと、なかなか建設的な議論にもなっていかないと思うので、そこも併せてぜひお願いをしたいと思います。

 最後に、生大の再編の話が出たのはちょうど1年前のこの定例会ですよね。昨日御報告のあった新年度の主な取組の中で突然出てきて、それが区報に載って、皆さんも本当に驚かれて陳情の流れと、こうなったと思うんですけど、やっぱりそういう意味で、今そこのプロセス、なかなか共有できていなくてかけ違っているという話をしましたけど、やっぱり1年前にそういう状況が生まれた状態で来ているから、最初にかけ違えたものを修復していくってすごく大変で、今、何かそのずれた状態でどんどん溝が深まってしまっているような感じもするので、そこは区も、もちろん議会の報告のタイミングとかいろいろあるとは思うんですけれども、ぜひそこは、これだけ意見を出していただけて、皆さん生大をよりよくしていきたいという思いがあるからこそのものだと思うので、そのずれた部分を、やっぱりまずは区もきちんとスタートに一緒に立っていただけるようにして、そこから一つひとつの現状の分析や課題の抽出、プロセスのところで一個一個やっぱり共に足を進めてほしいなと思うんですけれども、改めてそこは、今後見直しをまたするので、そういう意味での再スタートというか、新たなスタートを一緒に切っていただきたいと思うんですけれども、最後そこを確認をしたいと思います。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 今回こういった見直しをするというふうに判断しましたのは、まさにかけ違った部分を修復しながら新しいものを一緒に生み出していくというプロセスを踏むことが大切だろうというふうに考えたからですので、検討会の場等で丁寧な議論をしながら新しいものを生み出すという1年間にしたいというふうに考えております。

近藤委員

 この意見交換会、本当にお疲れさまでした。数としては5回ですけれども、大勢の方、参加者124人という方を、オンラインを含めて皆さんから意見を聞いたって、とても大変な作業だったと思います。私も1回だけですけど参加して、区の職員がとても丁寧な対応をしていたので、それは本当にすばらしいなと思いました。

 それで皆さんたちがおっしゃっていたのは、1回目、2回目出て、5回目も意見が同じじゃないかみたいなこともおっしゃっていて、意見交換会で意見が違っては困るんですけど、そんなことの対応などもしながらこうやって皆さんの意見を聞いて、そしてまた、前回の報告ではもう来年の6月には再編をするということだったのを踏みとどまって、もう一回皆さんと議論をしていこうというか、いいものにしていこうじゃないかって考えてくださったのは本当にすばらしいと私は評価したいと思います。

 それでそこから始まるんですけれど、先ほども浦野委員の意見のところで出ていたんですけれど、専門的な見地を有する学識経験者を交えて検討を行いとおっしゃるんですけど、これは専門的な見地を有する学識経験者というのはどういう方を想定していますか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 具体的にはこれからの検討にはなりますけれども、やはり人生100年時代の生涯学習と言葉で言うのは簡単なんですけれども、そこと地域をどうつなぐのかということについては、そんなにあちらこちらの自治体で実践ができている状況でもございませんので、そういった生涯学習の専門的な見地を持った方に入っていただくとともに、地域の中で地域コミュニケーションを高めていくというようなところでの専門家の方ですとか、複数、そういったそれぞれの専門を生かしてお力になっていただける方を人選して進めていきたいというふうに思っています。

近藤委員

 いろいろな審議会ですとか検討会とかになると学識経験者という方の意見というのはとっても強くなっちゃうんですよね。強くなっちゃうと言ったのは、強くてもいい学識経験者だったらいいんですけれども、ちょっとこの中野の生涯学習大学を考える上で皆さんが望んでいる方向ではないところに導いてしまう学識経験者だったりすると、1年間検討しても皆さんには納得のいかないものになってしまうと、それはそれでとても残念なことになってしまうんです。

 先ほど浦野委員が言った、初めからちょっとかみ合わなかったとおっしゃっていたんですけれど、皆さんは、とにかくこの中野の生涯学習大学がすごくいいものだっておっしゃっているんですよ。これを卒業したけど、今、自分が行っているわけでもないし、これから自分の、例えば弟やら近所の人に勧めたいとか言っているわけではなくて、このもの、この事業がいいから残したいとおっしゃっているんですよね。御自分とはほぼもう関係ないところなんだけど、中野の財産としてこの生涯学習大学を何とか継続したいとおっしゃっているわけですよ。ですから、やっぱりこの中野区でやっていた生涯学習大学がどういうふうによかったか、ほかのところの学識ですとか、例えば地域で活動する団体、そういった方が来ても、今までの中野の生涯学習大学を知らなければこの意見を頂いた方と意見が食い違っていっちゃうと思うんですよ。どうこのいい生涯学習大学、中野区が築いてきて、皆さんがよかったという生涯学習大学をどう残していくかというのがこれからの課題だと思うんですよ。仲間づくりが大事ですとか、地域活動に結びつけたいとかいろんなことはあります。だけれども、やっぱり仲間づくりは必要ですし、もうどの意見を見ても仲間づくりが大事だ、大事だとは書いてありますけど、仲間づくりだけならほかのところだっていいわけですよ。だけどこういった学びの場、そこがとても重要だったということを忘れないでいただきたいんですよ。

 だから、やっぱりどこかのカレッジスクールみたいなところに丸投げするとか、そういった、何ていいますか、学ばせときゃいいだろう、仲間づくりができればいいだろう、そういうものではないと思うんですよ。そこには、私はこの中野区が今まで築いてきたボランティアですとか地域で活躍するというのは、私は自分の経験からですけど見てきた中から、やっぱり児童館だったり、学校だったり、地区委員会だったり、いろんなところで区の職員と一緒に考えて、子どもたちをどうよくしていこう、中野区をどうよくしていこうって一緒に考えてくれる、やっぱり自分たちと一緒に導いてくれる人たちと懸命になってやったその結果がボランティアにつながっていると思うんですよ。そうじゃなければどこかお金をもらえる働きに行ったほうがいいんですよ。でも、やっぱりお世話になったし、こんないいものを残したいとか、こんなにすてきな人たちは何とか自分たちで助けたいとか、そういう思いがないとやっぱりボランティアにはつながらないんですよ。

 ですから、そこのところを忘れないで、学識経験者の方の意見ももちろん聞く、いい方が来ればもうそれでとてもすばらしいことですけれど、地域団体の声も聞く、公募の方の声も聞くけれど、根本には今までの生涯学習大学がなぜこんな人気があったのか、そしてこれからやっぱり新しい時代の生涯学習大学をどうしていけばいいのかというところを皆さんできちんと検討するということが大事だと思いますけどいかがですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 今回、検討会を設ける趣旨は、よりよい新しいものを生み出していくということを狙っておりますので、委員おっしゃるような形で進めていきたいというふうに思っています。学識経験者の方というのは、生涯学習ですとか地域コミュニティの中の専門家の方たちに期待するのは、知識もあるんですけれども、やはり一緒につくっていくというところでの専門性も発揮していただけたらというふうに思っているところです。

近藤委員

 それで、ことぶき会ですとか、例えば町会ですとか、担い手がなかなかいなくなっているということですけれども、やっぱり時代がちょっと変わってきているわけですよ。いつまでもことぶき会がどんどん皆さんが入っていけばいいというものでもないと思うんですよ。町会とかでも、もちろん町会が皆さんすごく頑張っているけど、ボランティアの在り方というのもこれから変わっていくと思うんですよ。そんな中に、やっぱりこの生大が今まで引っ張ってきて、中野区で本当に英知がいっぱいあると思うんですよ。そこの卒業生なり、新しくなる方、そういう人たちに新しくいろんなボランティアを考えてもらうぐらいの勢いで、あなたたちどこかに所属してくださいよというそういう考え方じゃなくて、新しいボランティアを自分たちで考えていくぐらいのところじゃないと、いつまでも行政が固定観念に縛られているとなかなか広がりというのはないと思いますけれどいかがですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 やはり私たち地域支えあい推進部の中で、地域で問われているのは多分地域の中のコーディネーター役だということだと思っています、職員として。なので今回の検討に当たっても、私たちも皆さんと一緒に、ですけれどもちゃんとコーディネーターとしてどういうふうに皆さんの思いを一つにしていくかというところで役割を果たしていくことが重要だというふうに思っております。そこには専門家の力も借りながら検討ができるようにということで準備をしたいというふうに思っております。

近藤委員

 私は、皆さんが区の職員と楽しく自分たちに有意義な時間を送れればそれは必ずボランティアにつながると思います。ですから一生懸命皆さんが区民のためにどうなるんだろうって考えてくださっている姿を見たら、皆さん絶対応えてくれると思いますよ。そこから入らないと、どうやってボランティアをさせようでは、みんななかなかボランティアはしないと思いますので。ぜひこの検討委員会も、学識経験者とか今までの既存の人たちに引っ張られることなく、新しくどういう中野区の100年を、皆さん100歳を生き抜く、人生100年時代の健康づくり、生きがいづくり、これを目指してどうしていくかという新しい意見をどんどん出していただきたいと思いますけどいかがですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 昨日、生大の閉校式で講評された専門家がおっしゃっていたんですけれども、やはり人生100年時代に向かって新しいことにどんどんチャレンジしていくというようなことが求められる社会だということもおっしゃっていました。今回の検討というのも、これまでの形を少し何かいじったりとか、何か形を少し変えるというようなことより、新しいものを、中野に一番ふさわしい新しい生涯学習の場というのがつくり出せたらというふうに思っていますし、昨日講評のときにも専門家の方はそんなことでメッセージを発していらしたので、そういう形で進められたらいいなというふうに思っております。

近藤委員

 そういう方向でいいんですけれども、やっぱり中野区の今まで評価されてきたこの生涯学習大学というところをいつまでも考えていくというか、そこがベースにあるということだけは忘れないでいただきたいと思いますけどいかがですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 今回のことも、ちょっといろいろずれはありましたけれども、あくまでも再編ということは、目的ですとか、よさについてはそこを大切にしつつ、さらにいいものをというふうに考えておりますので、生涯学習大学のよさですとか、そこについてはもうちょっと深掘りもしながら、どう継承するのか、どこを見直していくのかということを考えられるような検討会にできたらというふうに思っております。

石坂委員

 何点か伺います。まず確認ですけれども、今回御報告頂いて、様々議論がかみ合わない部分などもある中、今後ほぼ1年かけて話し合い、検討していくということになったこと、また暫定的にという形でありますけれども、令和5年度までの2年間の進級制で募集をすると、これはよかったかなと思うところではあります。この暫定的という言葉なんですけれども、これはこの1年間かけて検討した結果、3年間という形になることがあり得るのかなと思うところであるとともに、逆にこれは、逆にこの検討の結果、1年間に縮んでしまうことはないという理解でいいかどうか、まず確認させてください。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 そこについては来年度のその検討の中身によるかなというふうに思っております。一番いい形で引き継いで、一番いい形でちゃんと学んでいただける方策として年数も決まってくるかなというふうに思っております。

石坂委員

 暫定とはいえ2年間とは書いてあるので、最低でも2年間は続くような形では考えていただきたいなと思うところではあります。また、それで話し合った結果、3年制がいいということであれば、3年間とかというふうにしていっていただければと思うところです。

 次に、別紙1の8ページのその他の76番、「区民部には社会教育主事がいる。地域支えあい推進部の生涯学習大学を担当してる係長も社会教育主事の任用資格をもった専門家である。再編の考え方の検討や説明に専門家である社会教育主事が登場しないのが理解できない。」というふうに書かれています。私、先般、一般質問でも社会教育主事のことは質問させていただきましたけれども、ちなみに社会教育主事がこの説明会には来なかったということでありますけれども、この区民部のほうに実際に今、社会教育主事として任命されている社会教育主事と、あとは社会教育主事の任用資格を持つ地域支えあい推進部の中にいる任用資格を持つ方というのは、今回のこの中身についてどのように関わっている形でしょうか。改善案のプランについてどう関わっているのか教えてください。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 区民部における検討の中では、社会教育主事も交えながら今後のことを検討しているというふうに聞いております。今回の新しい再編でどういうふうな事業を行っていくかということにつきましては、私どもの部とそれから区民部も交えながら検討を組織的に進めているというような状況でございます。

石坂委員

 特に社会教育主事は、本来の法律的な位置付け、文科省の定義の上でもやはり部を超えて助言ができる立場の方ですし、また、支えあい推進部でも任用資格を持っている方がいればその方の動きなどもとても必要だと思うんですけれども、その辺り、今後関わっていく中では考えていただきたいなと思うところであります。

 ちょっと一旦話がずれますけれども、今回生涯学習大学という名称になっています。特に国のほうでは、社会教育と昔言われていたものが、かなり中身が変わる形で生涯学習に変わっていったということがあります。その中でも、昔、ことぶき大学だったものが、その当時、ことぶき大学が出来上がった当時は恐らく社会教育と言われていた時代です。それが生涯学習と言われるようになって、しばらく経ってから生涯学習大学に変わったというところがありますけれども、ことぶき大学と生涯学習大学の違いと、それと担当のほうの認識として、社会教育と生涯学習の違いについて教えてください。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 社会教育から生涯学習に変わったことによって、学ぶ主体が、まずは区民の皆さんに変わったということで、その主事の役割自体も、主体的に学ぶ支援をしていくという役割に変わってきたとともに、生涯学習ということで、何か特定の分野に関わらず、やはり生活に関わる、もしくは人生に関わる広い領域について視野に入れながら進めていくというのが生涯学習ということになるかと思いますので、主事の役割もそれに伴ったものとして、スキルですとか経験も求められるようになってきているというふうに考えております。

石坂委員

 受け身的に学ぶところから主体的に学ぶ、自ら問題を発見してそこに取り組んでいくというところにつながっていくものであるというふうに思われます。ちなみに、ことぶき大学から何年か前に生涯学習大学に変わったときに、生涯学習大学になることでどういうふうに変わるんですよというふうに定義が変わったのかというところは分かりますでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 大きく変わったところとしては、今回再編においても引き継ぐというふうにしました目的の部分に表れているというふうに認識をしています。ちょっと表現が主体的なのかどうかというところはあるかもしれませんけれども、やはり学んだことが自分の暮らしを豊かにしていくことにつながるという位置付けにしたというのが、社会教育から生涯学習に変わった大きな変更点として生涯学習大学の目的の中には生きているというふうに考えています。

石坂委員

 それまでは個々がそれぞれ学べばよかったものが、学ぶことで満足すればよかったものが、やはりそこを主体的な生活の中に生かしていく、そこで地域の中で生きてくというところにも発展していくという部分が、ことぶき大学から生涯学習大学になったときにそこが変わって、それが脈々と今日まで至っているということであると思っています。そうしたところの認識に関して、区民部の社会教育主事であるとか、あるいは地域支えあい推進部のほうの社会教育主事任用資格を持っている方も含めてしっかりとそこの認識ができているのか、また、特に生涯学習大学の今回のこのプランをつくるときに、担当部署の中で課長以外にも、係長ですとか様々な職員の方が考えながらこのプランをつくっていたと思うんですけれども、生涯学習について、今何点か確認させていただきましたけれども、そうした認識は担当の中ではしっかりと共有できているという認識でいいでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 生涯学習について、特にここ数年になるんですか、人生100年ということでまた大きく変わってきているところについては、改めて私たちの中でも共有する必要があると思いますし、そういった意味で検討会の中に専門家に入っていただくということを考えた次第です。

石坂委員

 そういうときに、特にこれまでは区民部のほうの生涯学習を扱っている部署が担っていたものが支えあい推進部のほうに移った、まだそれで1年経っていないという状況もある中で、やはり区民部のほうの社会教育主事を含めた区民部の職員の方、あと、地域支えあい推進部のほうの社会教育主事任用資格を持つ人を含めた職員の方もそうですし、あとはこの検討するチームに関わる様々な地域の代表の方ですとか、卒業生、在校生という立場でチームに加わる方、また、現役の来年度在校生として参加される全ての生大生の方々に対して、場合によっては一緒に学んでもいいと思うんですけれども、やはり認識は共有できるような形で、ベースとなる共通の知識というものをしっかりと生涯学習というものを学んだ上で一緒に考えていくということをしないと、1年かけて検討しても結局かみ合わないまま進んでしまっては何も次に進まないですし、やはり時間をかけて生涯学習とはそもそも何なのか、そしてそのために何が必要なのかというところからしっかりと考えながら一緒に考えていく1年間にしていくことが必要であると思うんですが、そこはいかがお考えでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 繰り返しになるかもしれないんですが、やはりそこの生涯学習、特に新しい生涯学習の在り方というのは、本当に新しくつくっていくようなものというふうに認識をしています。ベースとなる社会教育とは何かとか、今求められている社会教育とは何かというのは、この検討会の中で職員を含め、私たちも一緒に学びながらつくり出していくということを考えて準備をしていきたいというふうに思っています。

石坂委員

 答弁の中で、職員の方、あるいは再編のための考え方を検討していくチームの中ではそういうことやってくのは分かったんですけれども、また生涯学習大学に在校している方々も含めて共有できるような、そもそも生涯学習とはというところを改めて一緒に考えていける機会というんですか、学べる機会というものを設けることはしっかり行っていくべきだと思いますが、これはいかがお考えでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 現在の生涯学習大学の中でも社会教育の専門の方には関わっていただいております。もう少しベースの生涯学習とはというようなものを講義の中に入れていけるかどうかとか、そういったことは来年度に向けての検討課題かなというふうに思っております。

石坂委員

 今も主事として残っていますから全くなくなったわけじゃないんでしょうけれども、社会教育と生涯学習、しっかりと認識を、ベースの部分をしっかりと持ってもらって、今後の委員会への報告の中では、なかなかかみ合わないなというところではなくて、かみ合いながらしっかりと検討が進んでいるなと思える形の報告がされることを期待しておりますので、ぜひしっかりとかみ合うような形のベースを持っていただいて進めていただくことを要望して終わります。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、中野区地域包括ケア総合アクションプラン(中間のまとめ2)について報告を求めます。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 それでは、中野区地域包括ケア総合アクションプラン(中間のまとめ2)について、以下のとおり作成をいたしましたので御報告をいたします。(資料6)

 1、地域包括ケア推進会議で示された主な意見というところでございます。前回、11月4日当委員会で報告した後、11月22日に地域包括ケア推進会議が開催をされました。委員の皆様から示された意見につきまして4点ほど記載をさせていただいているところでございます。

 (1)アンケート調査に答えていない人の中に、よりSOSを発信できないリスクを抱えた人が含まれており、そういった人を対象としたアプローチを行えないか。(2)総合プラン全体の達成指標は、目指すべき目標であるから数値で定めた方がよい。(3)地域包括ケア体制イメージ図は、重層的支援体制整備事業も踏まえて、エリアごとの地域資源を示した図もあったほうがよい。(4)支援が必要な人が、どのようにしたら支援が受けられるかを示した図を記載したほうがよいというような御意見を頂いてございます。

 (1)につきましては、今後、様々取組を進める中で研究をしていかなければいけないというふうに思ってございます。(2)につきましては、今回中間のまとめ2に反映をしているところでございます。(3)、(4)につきましては、今後、また次回の報告に向けまして作成をして御説明をさせていただきたいというふうに考えております。

 2、総合プラン(中間のまとめ2)の構成でございます。中間のまとめにおきましては4章立てで資料をお示ししてございます。今回につきましては、右側、総合プラン(中間のまとめ2)というところを御覧ください。4章までは変わりはございません。第5章につきまして、独立して、地域包括ケア体制の柱別・施策別の目的と主な取組、現状と令和7年度の目標値を独立させて記載をしているところでございます。また、資料編として用語解説を入れてございます。第5章につきましては、37ページ以降、資料編の用語解説につきましては97ページ以降というふうになってございます。

 3番の総合プラン(中間のまとめ)からの主な変更点でございます。第2章の総合プラン全体の達成指標の目標値を数値で設定をいたしました。本冊のほうの19ページを御覧ください。プラン全体の達成指標のところでございます。前回の中間のまとめでは、この白丸の部分の目標値のところを向上ということで設定をさせていただいておりました。こちらにつきましては推進会議での意見を反映し、それぞれ白丸の上から4番目に関しては10ポイント、それから居場所等の活動団体数につきましては10%増の数値を入れさせていただいております。こちらにつきましては、後段にあります様々な柱に沿った取組を、区民、それから事業者、それから区で取り組むことによって向上させていく目標になる数値でございますけれども、推進会議の中で、やはりみんなで、オール中野で取り組む取組に対する目標ということで、様々細かな実績それから推計を示しながら、パーセントを設定するのではなく、目指せプラス10ポイントアップというふうな、そのようなスローガンもつくらせていただいておりますけど、合言葉に、みんなで取り組めるような目標値がよいのではないかというようなお話もありましたので、その内容について反映をさせて記載させていただいているところでございます。

 次に、第5章になります。37ページ以降を御覧ください。こちらにつきましては、41ページをお開けください。前回の報告では、この網かけの部分、それから右側の目標値のところについては記載がない形でお出しをしてございます。今回は団体のヒアリングを受けまして、団体の活動、取組につきましても記載をさせていただいているところでございます。この網かけの部分が団体に出していただきました取組、また、取組の目標ということでお出しいただけている団体につきましては、目標値を書かせていただいているところでございます。

 また、4章から5章へ移動したことによって若干の文言整理をさせていただいているところでございます。

 説明資料のほうにお戻りください。裏面でございます。今後は地域包括ケアシンポジウムの開催や関係機関や地域団体等の取組へのヒアリングを進めまして総合プランを策定したいというふうに考えております。おおよその団体さんにはもう声かけさせていただいておりますけれども、もう少しヒアリングをする必要がある団体もあるということから取組を継続させていただきたいというふうに思っております。

 6番の今後の予定でございます。12月15日、地域包括ケアシンポジウムを開催いたします。令和4年1月に、シンポジウム等で頂いた意見も反映した案をお出ししたいというふうに考えております。2月から3月にかけまして地域包括ケア推進会議がございますので、そちらでさらに意見を伺い、3月には案が取れた策定したプランにつきまして厚生委員会に御報告をさせていただきたいというふうに考えております。私からの報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

久保委員

 中間のまとめ2ということで、少しずついろいろ深まりつつというところなのかなと思います。今回、地域包括ケア推進会議で示された意見というのがございまして、ここのところで、今後こういったところの、例えばその(1)についての具体的な方策ですとか様々検討していかなければいけない課題等もあったと思います。常々、例えば(3)については、私も委員会等でもこれまで発言させていただいているところなんですけれども、やっぱりこのエリアごとの地域資源を示した図もあったほうがよいということですよね。これが、想定をされている22ページのところにいろいろ深まりつつ入ってくるのかなと思いますし、できればすこやか福祉センター圏域で、これから5圏域にというようなお話も先ほどあったところですけれども、圏域ごとでしっかり厚みを増していくということが重要ではないかなというふうにも考えておりまして、そこのところも十分にお願いをしたいということはお伝えをしてきたところでございます。それは、(3)のところで御意見があったようなところと、今まで委員会の中で求めてきたものというのは大体同じような形のものであるというふうに考えてよろしいですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 委員の皆様からは、やはり御自身の住まいから距離でだんだん広がっていく。広がっていく中にどういう資源があるのかというのを示したほうがいいんじゃないかというようなこともございましたので、20ページのところに、もう少しブラッシュアップをしなければいけないんですけれども、そのようなイメージ図を書かせていただいているところです。最終的には、やはり前回の委員会でも御報告をいたしましたとおり、すこやか福祉センターの圏域の中にどんな活動団体さんがいらっしゃるか、どこで活動されているのかというようなことが分かるマップのようなものを落とさせていただきたいと思っておりまして、そちらにつきましても推進会議のほうで御報告をして賛同を頂いているところでございます。

久保委員

 施設計画のほうでも、すこやか福祉センター圏域でいろいろ表が区内の区有施設についても示されていたところなので、そういったところとも絡めながら、こうしたことを充足させていくということが重要だと思いますし、それを埋めていくことによって、ここの圏域ではこういったところが薄いのではないか、こういったところを担ってくださる団体がなかなかないのではないかというような課題もしっかり見えてくるのではないかなと思っておりますが、多分そういった作業といいますか、ヒアリングをしながら進めていると思いますが、その辺りで見えてきたものというのは何かあるんでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実は、中部の辺りがとても活動団体としては密集しているような状況が少し見えています。ただ、私たちも団体に声をかけさせていただいておりますけど、まだまだもしかしたら声をかけなければいけないところが漏れていたりもしますので、その辺りはもう少し時間をかけて漏れているところがないかというものも含めまして分析というか、お話ができるかなというふうには思っています。

久保委員

 その活動拠点が例えば中部のところに集中をしていたとしても、活動圏域はもう少し広いという団体もあるのではないかなと思いますので、そういったところもしっかり今後調査をしていく、ヒアリングをしていくという重要性を感じているところですが、そこら辺はいかがですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 その辺りを分けることによってどういうふうに表現できるかというところがとても悩ましいかなというふうには思っておりますが、そういうことも分かるような形で工夫はさせていただきたいというふうには思っているところでございます。

久保委員

 ぜひしっかり総合プランが完成するまでの間にそういった作業を進めていただきたいと思っております。

 あと1点、これは子ども文教委員会の議論のほうになるかもしれませんけれども、これからの児童館の在り方というのが、今、委員会の中でも大分熱心に議論をされているところかと思います。そうしたところも、児相も出来、子・若が出来て、しっかりこの子どもの分のこの地域包括ケアというのが充足をされる状況になってきておりますし、様々な課題に目を向けなければいけないところもあるかと思います。そうした連携については今どうなっているんでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 この資料を議会、それから推進会議で使用するタイミングで、各関係する部署には情報提供をし、御意見を頂いて、今現在このように出しているところでございます。また、令和4年度に向けた取組ですとか、あるいは私たちがこの3月に出す間に何かやはりそういうような方針等が決まれば、そこについてはしっかりと盛り込んでいかなければいけないというふうに思っていますし、日々、様々情報共有をさせていただきながら進めて、作ってまいりたいというふうに考えております。

久保委員

 ぜひお願いします。やっぱり横串を刺すというか、本当に庁内横断的に様々取り組まなければいけないところが多いかと思います。先ほど10ポイント、10%の目標ということで、5か年の中でかなりハードルが高い目標のように思いましたが、そういった熱意を感じる部分ではあります。ここのところについて、単純に10ポイント、10%というふうに数字が出てきたわけではないのであろうかと思いますが、その辺について先ほど御説明もありましたが、その過程におけるプロセスですとか、もう少し御説明いただければと思います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実際のところは、今までの調査の結果の推移ですとか、これからの推計というところで数字を設定するのは難しいのではないかというような委員の御意見がありました。そうであれば、そういう数字を設定をするのではなく、ちょっとハードルが高いけれども高めの数値を設定して、皆さんでこれを目指して取り組みましょうというような、そういうような目標を掲げるのもこういうプランにおいてはよろしいのではないかなというような御意見を頂いているところですので、今そのようなことで記載をしてございますが、実際に元になるパーセントが高いものも低いものもありますので、その中で一律10ポイントというのがどうなのかというようなこともあるかと思いますので、その辺りは、また次回推進会議もございますので、もう少し会議の中でも議論をしていきたいなというふうには思っているところでございます。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 今の課長の答弁に少しだけ補足をいたします。推進会議の中で、例えば数%上げるのがいいのか、その因果関係が、なかなか様々なものが分からない中でこれは何%上げるべきなのか、何ポイント上げるべきなのかというようなことはやはり難しいよねというような意見が学識経験者からも出ていたんですが、その発言の背後には、区民意識調査はサンプル調査ですので、そういたしますと、1,000人ぐらいのサンプルですと恐らくプラス・マイナス3%ぐらいの誤差が生じてしまいます。そうすると例えば2%アップというのは統計的には無意味な数字になってしまいますので、2%上がったかどうかというのは検証できないということに理論上なってしまいますので、そうすると5%ぐらいのアップというのはいいのか悪いのか、それじゃあ少し少な過ぎるよねみたいな議論もございました。そこでの10ポイントアップと、あるいは10%アップというような御発言だったというふうに理解しております。

久保委員

 ありがとうございます。分かりやすくて、そういう10%、10ポイントというのは、皆さんにもそういうところではアピール性はあるかと思うんですが、今の課長、部長からもあったように、なかなかその数値をどう捉えるかというところは難しいところであるなと思いますし、一番重要なのは、じゃあ10%、10ポイントに、どのような施策を積み重ねていくことによって到達できるのかというところだと思いますし、そこをこれからしっかり深めていかなければいけないところではないかなと思いますので、まだ十分な検討が必要というような御答弁でございましたので、ぜひそこのところはお願いしたいと思っています。

 すみません、この5章なんですけれども、ここから急にページの仕立てが変わってきていますが、そしてまた縦に戻るわけですけれども、これは今、中間のまとめ2という段階におけるこういった体裁なんでしょうか。すみません、非常に見づらいように思いまして、文字のサイズも急に変わりますので。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実は私たちも内部で、このA判横の中央のページは、何とかA判横でも下に記載できないかということで検討はしているところです。今それは工夫をして何とか見やすくしようかなというふうには思っている状況でございます。

委員長

 休憩します。

 

(午後4時28分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時30分)

 

久保委員

 今このページのとじ方といいますか、体裁については御説明あったところです。やはり様々この庁内にはそういった技術を持っているという方もたくさんおいでになられますし、それこそ地域包括ケアは区長の肝煎りとして本当に全庁挙げて取り組まなければいけないようなところでございますので、そこはしっかりと、先ほど子どもとの、児童館の地域包括ケアをどうするかというようなことも連携を図っているというような話あったので、庁内でしっかり連携を図っていただく中でよりよいものをと思います。特に外部の力をここで使って立派なものを作る必要性はないので、ただ、やはり分かりやすく、見やすく作成をするということは重要ではないかと思いますが、その辺のことをもし伺えればお願いいたします。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 私どももこのプランにつきましては活用本として多くの皆さんに見ていただきたいという思いで作成をしているところでございますので、より見やすい形で作成ができるように、内容だけではなく、これを作成する過程におきましても庁内の関係部署とも連携をいたしまして作成をしてまいりたいというふうに考えております。

石坂委員

 まず最初に、41ページから始まる取組の例の中で、以降見ていきますと、区であるとか、区とすごく連携して動いている中野区の社協とかが入っているのは当然だと思うんですけれども、ページめくっていきますと様々な民間団体が入っていたりしています。例えば84ページなんかですと、貧困対策、自殺対策、犯罪被害者支援、再犯防止の中で、生活困窮のところでつくろい東京ファンドとか入っていますけれども、この中で、書き方として「団体・区の今後の取組」という形でその中身が書いてあります。現状こういう活動をされている、把握をされているという意味ではそうなのかもしれませんけれども、ただ、「今後の取組」とまで書いてしまったときに、その団体とやり取りをしてここを埋めているのか、ただ単に区のほうで把握をしたものを当て込んでいる感じなのかというのは、それはどういう感じなんでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在ここに載せている団体につきましては、こういう形で掲載をさせていただくということで御了解を頂いている団体になります。

石坂委員

 特に現在の取組だと分かるんですけれども、今後の取組としてもいいという形ということなんですか。そこはちょっと今後も必ずそれをやってくださいと言えるほどのことなのかなと思ってしまったんですけれども。もちろん書き方の問題なので、現在の取組であれば各団体いいと思うんですけれども。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在の取組と、この私たちの課題に対して今後どのように取り組んでいくかということも併せて伺っておりますので、今現在伺っていて確認を取った内容を載せているということでございます。

石坂委員

 分かりました。ありがとうございます。

 それから、59ページのところで、上から続いている「障害者の自立した生活を支えるため、障害者の就労促進と就労を継続するための支援を行うとともに、障害者就労継続支援事業所における安定的な仕事の確保と作業力の向上に向けた支援を進める」という形で、59ページの表のほうの上から二つ目という言い方をすればいいのかな。障害者手帳を持っている方の就労支援を中野区障害者福祉事業団がやりますよというところは分かるんですけれども、「今後、困難を抱えているが障害者手帳を取得できない人、療育手帳を取得しそびれてしまった人、引きこもりの人、障害者手帳の取得が難しい難病患者、女性、高齢者、犯罪者、生活困窮者、LGBT等、制度のはざまにいる人たちの就労支援、また雇用を進めようとする企業に対しての支援も検討」とあるんですけれども、これというのは、これはやっていただくのはとてもすごくありがたいことでぜひやっていただきたいんですけれども、ただ、これはぱっと見ると中野区障害者福祉事業団がいるように見えてしまうんですけれども、それはもちろんやってくださればそれはすごくうれしいことではあるんですけど、そういう読み方でいいのかどうか心配になったんですけど、これはいかがでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実際に中野区障害者福祉事業団のほうにヒアリングをし、確認をした内容がこちらになっているところでございます。

石坂委員

 今までの障害者に加えてやっていただけるということで、すごくそこは今後期待したいと思います。

 あと、この中で企業に対しての支援も検討という形で書かれています。一方で、下のほうで障害者就労支援施設等における受注機会、販路の拡大という形で書かれていたりしますけれども、もちろん就労という形で受け入れてくださる企業に対する支援等しっかりやっていただきたいところではありますけれども、やはり受注機会、販路の拡大ということを考えていった際に、例えば実際中野区内で、とある就労継続支援B型の施設が作っているクッキーが障害者と全く関係なくやられている個人事業主の方のやられている喫茶店のほうでコーヒーにつけるクッキーとして使われているとかということがあります。そうした形で、就労の場としてもそうなんですけれども、販路拡大というときに、区役所の福祉売店とかそうしたところももちろんいいんですけれども、やっぱり民間の事業所、個人事業主のところを含めて、そうしたところで障害者の製品を置いてもらえるとか商品を置いてもらえるとか、作ったものを出してもらえるとかというところもやはり企業に対する支援とかという形の観点が必要だと思うんですけど、そこはいかがお考えでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実はこちらにつきましては、団体への聞き取り、ヒアリングは私どものほうで行っておりまして、施策自体のものにつきましては障害福祉課とも協議をしながら進めているところでございますので、そういう状況でございます。

河村健康福祉部障害福祉課長

 自主製作品等の販路の拡大についてはまだまだこれから広げていく必要があるというふうに認識しておりますので、民間を含めて働きかけをしていきたいというふうに思っているところでございます。

石坂委員

 そういう形で進めていただければと思います。

 あと、41ページのところで権利擁護の推進と理解促進という形で書かれています。この取組みの方向性の中で、対象者だけピックアップしていくと、最初が子どもで、次が判断能力が十分でない人で、その次は障害の有無にかかわらず、その次が認知症という形で、以上という形になっています。特に二つ目の、「判断能力が十分でない人等の意思や利益が守られるよう権利擁護」という形で書かれているんですけれども、一方で、判断能力はあるんだけれども、歳を取ったり病気になったりして体が不自由になった方というところの課題が残ると思います。

 私が、もう5年くらい前ですね、四、五年前の一般質問でもさせていただいたところであるんですけれども、やはり判断能力は十分なんだけど体が動けない人に対する支援が必要ではないかということをお聞かせいただいたときに、日本公証人連合会のほうでは公証役場などで委任契約をつくる形で対応はできますよということを打ち出していて、そうしたことも周知などを考えていくという答弁も出ていたんですけれども、こうしたところ見るとそこがちょっとないなと感じがしてしまうので、やはり判断能力はあるんだけれども実際に動けない、移動して必要な手続に行けないという方の支援の在り方というところも、やはり視点として必要だと思うんですけど、そこはいかがお考えでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 それぞれの状態像に合わせた形で細かく検討しているかといいますと十分ではございませんので、御意見を頂きながら、きちんと今後対応できるかどうかということで盛り込めるものにつきましては盛り込んでまいりたいというふうに考えております。

近藤委員

 中野区地域包括ケア総合アクションプランの中間のまとめの2が出たわけですけれど、この2は、中間のまとめとの違いというのは、この第5章が増えたということですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 大きなものにつきましては第5章が増えたというものになります。

近藤委員

 そうしますと、この2ができたんですけれども、中間のまとめのところで質問をしてもよかったんですけれども、12ページで、「地域包括ケアの対象を、高齢者からいち早く全世代に広げる取組は先駆的である。」と地域包括ケア推進会議の委員からの意見が出ているんですね。また、その下のところの推進プランに取組を掲載した区内関係団体からの意見等というのも、「利用者に見守りや支援が必要と判断した場合は、関係機関などと連携して対応する仕組みを確立して定着させたい。また活動が地域住民や関係機関などに広く浸透していき、閉じこもりや孤立が減る支援体制を整えてほしい。」と、やっぱり高齢者以外のところというのは結構難しいなということを、この地域包括ケア推進会議の中や区内の関わっている団体は意見していると思うんですよね。このプランというのが、誰一人取り残されることなく、支援を必要とする区民の年齢や抱えている課題の種類に問わずに、一体的、重層的な支援を行う地域包括体制を構築することを目的として区と区内関係者団体、区民がともに行動するためのこの総合プランなわけなんですよね。そうしますと、これは追加されたところを見ても、こういった結構支援に結びつけるのが難しい方の取組というのが何も見えないんですよね。

 それで、28ページの区民活動センター(アウトリーチチーム)というところがあるんですけれど、「相談を受けたり発見はされていてもサービスに結びつけることが難しかったケース等については、アウトリーチチームが、要支援者一人ひとりに対して、『重層的支援会議』を行い、それぞれ支援のネットワークを作ります。」と書いてあるんですけれど、発見されて、こういう重層的な支援会議を行っているみたいですけれど、明らかに支援から漏れているという方たちを私は何度か見るわけですよ。そういうところの現状というのを教えてください。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 重層的支援体制整備というのは今後、来年の4月から中野区で本格的に取り組む中身ではございます。組織間で壁を低くして、連携を強くして、複数の困難であったり複雑であったりそういう課題を連携して解決しようというような取組を今後していくということでここに書かせていただいています。現在、支援が困難なケースにつきましては、やはりすこやか福祉センターでアウトリーチも含めて対応しているところでございます。会議をしてすぐに解決に結びつくケースもありますけれども、例えば継続的に見守ったり、継続的に地域の方と連携をして何かあったときにはすこやか福祉センターで出動して対応するなんていうこともございますので、現状といたしましては既にやっている部分もあるとは思いますけれども、さらにこの重層的支援体制ということにつきましては、新しいひきこもりだったり、生活困窮であったり、世帯の中で幾つも課題があるような方たちに対しても強化をしていこうというような取組になっているところでございます。

近藤委員

 生活困窮でしたら生活保護制度に結びつけるとか、そこまではいいんですよね、結びつけるところがあるけど。そこで、やはり精神的な疾患を発症したりする方とかが近所とのトラブルを起こしたりとか、もう本当に何重にもいろいろな支援が必要な方というのはいらっしゃるんですよね。私が見ている限りは、その重層的な支援というところまでにはまだなかなか、始まったばかりなのかもしれないですけど、先ほど申し上げた一番初めの地域包括ケア推進会議の委員からの意見で、やっぱり取組は先駆的ですと言って、本当に高齢者以外にも始めたというのは、ほかの自治体とかでもなかなかそのいい例みたいなのを見たりしないのかなと思って、これをやり始めるのは、やっぱり先駆的という言い方を委員の方が言っているので、やはりよほど仕組みづくりというのを考えていかないと、誰一人取り残されるどころじゃなくて、もう取り残されちゃう人ばかりになりそうなんですけれど、その辺はどうお考えですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 委員の方は先駆的というふうに御評価をしていただいているところですけれども、私たちが目指す支援が必要な方全てを取り残さない、その方に対する地域包括ケア体制というのは、国で言っている地域共生社会に向けた取組というふうに位置付けてございますので、やはり今後とても難しいことではありますけれども、特に職員の人材育成というところにも踏み込みながら進めていかなければいけないというものでございますけれども、ぜひこのプランをつくり、そういうような取組が少しでも進んでいければいいなというふうに担当としては思っているところでございます。

近藤委員

 いつもお示しいただく、地域の方や町会ですとか、民生委員さんとか包括とかいろんなところが取り巻いてその方たちを支援していくという図が当てはまらない人もいると思うんですよ。御近所でトラブルを起こしちゃって、とてもこの人とは関わりたくないとかいう方もすごく何か私はこの頃お見かけするんですよね。だからそういうときに、やっぱりアウトリーチがこれは大事で、アウトリーチの継続的な支援とか、これはアクションプランですから、どう行動していくのかということがこの追加された5章に少しは出てくるのかなと思うと、そういう重層的な支援が必要な人にどういうアクションを区がしていくのか、そこのところもまるで見えてこないので、やっぱりいろいろな困難を抱えている方がいるというのが課題としては認識されているんですけど、じゃあそういう人にどういうアプローチをしていくのかというところもお示しいただければちょっとよかったかなと思うんですけど、いかがですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実は推進会議の中でも、支援が必要な人がどのようにしたら支援を受けられるのか示した図を記載したほうがよいというような御意見もありますし、私どもも、その辺りは皆さんが見て、こういう状況になっても区はこういう体制で支援をしていくんだというようなことが、この中に分かりやすく盛り込めるといいなというふうには思っておりまして、それを4章の辺りでうまく表現ができればいいというふうにはちょっと今考えているところでございますので、また、次回御報告する際には何らかの工夫をしたものをお出ししたいというふうに思っているところでございます。

近藤委員

 今、少なくともすこやか福祉センターの職員とかは頑張っていらっしゃるわけですよね。保健師さんが駆けつけていったりとか、そういういろいろなことがやっぱり見えてこないし、アウトリーチチームとどういう連携をしているのかとか、そういうことがこれだと見えてこないんですよ。だからそういう重層的な支援が必要な方にはこういう体制を取っていくんだみたいなものが、やっぱりアクションとしてあると本当に誰一人取り残さずにやっていける体制になっているのかなってちょっと安心する部分もあるんですけど、これだともう全く安心できないかなと思うんですけど、その辺はいかがですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今、御質問にありました精神疾患を抱えていらっしゃって、なかなか支援に結びつかなくて御近所でトラブルを起こしているような方というのは、多分どこのすこやか福祉センターでも現在対応しているところかなというふうに思っています。困難なケースであるがゆえになかなか結びつかず長期化するということもあって、今は伴走的な支援をしているというのが実態だというふうに思っています。その辺りは、やはりしっかりとこの中で、どこまで細かくそのケースごとに落とせるかどうか分かりませんけれども、区としては支援が困難な人に関してはしっかりと関係部署と連携をしながらというようなところが盛り込めればというふうに思いますし、あるいはこのプランの中に十分には盛り込めない場合につきましては、やはり何か別な形で発信できるようなことも考えていかなきゃいけないかなというふうには今感じているところでございます。

近藤委員

 やっぱりアウトリーチが発見して、それだけではなくて、伴走的な支援をしっかりすこやか福祉センターがやっているということは示していかれたほうがいいのかなと。本当にすごく大規模にやっているかというと、人数も少ないし、保健師さんとかあれなんですけど、でもやっているんですよね、一生懸命ね。だからそこのところは示せれば、伴奏的な支援をやっていくということは示していいのかなと思いますけど、いかがですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 皆様に安心していただくためにはそういう対応についても情報発信をしていくということは重要かなというふうに思っておりますので、ちょっとプランにどのようにというのはまだはっきりお答えできませんけれども、工夫はしてまいりたいというふうに思います。

間委員

 団体さんにヒアリングを前回から今回も継続して行われてきた中で、目標としている団体数の大体何割ぐらいのヒアリング、もしくはシートの回収などができたのでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実は、目標とする団体数がなかなか把握ができないということもあって、目標というものは設定していないんですけれども、現在コロナもあったものですから、ヒアリングをするこちらからのアプローチの形は、個別であったり、集団であったり、メール、電話であったりというようなことで様々ですけれども、今178の団体にアプローチはしているところです。そのうち、このプランに掲載をしてもいいよというようなお返事を頂いていたりするのは半数ちょっとかなというふうには思っていて、引き続きそれについては御協力をお願いしようというふうに思っています。

間委員

 そうしますと御回答を何らかの形で返答頂いた団体であっても、この中に掲載されていないところも半分あるということですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 お返事頂けていないところもあったりということなので、そこはもう一度改めてアプローチはしてみたいというふうに考えております。

間委員

 ありがとうございます。このアクションプランを策定するためのその期限がありますので、回答いただけたところまででの記載だと思いますが、非常に今回、4章の最後のところから5章という形で出したというところで、新たに関係団体というところが入ってきたというのは非常に見やすくなったなという感想でもあるんですけれども、あと団体さんにとっても、区が地域包括ケア総合アクションプランというのを実行していくというよりは、自分たちもその中の一部だということを認識するきっかけにもなったかなと思いますし、非常にこれは、区の事業と一緒に団体さんの活動が書かれているというところで、区民にとっても何となく区の全体像というのが分かりやすいものになるかなと思いますので、先ほど久保委員のほうからもちょっと見にくいというお話がありましたが、やっぱり区民の方にも手に取っていただけるということがとてもこのアクションプランの意味を成していくことにもつながると思いますので、ぜひ検討をお願いしたいところです。

 すみません、ちょっと細かいところなんですが、前回、中間まとめ1のときに、この4章に入っていたときに、団体・区の今後の取組のところで星印と二重丸と丸があったと思うんですが、今回二重丸がなくなっているというところの整理の変更について教えてください。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 こちらについては、重点的な取組とか、いろいろ基本計画の中で記載をしていたものをそのまま活用をしてしまったということもございまして、今回につきましては星印ということで頭出しをさせていただき、その他の取組については同じ丸で、表記の仕方を統一したというふうに整理をいたしました。

間委員

 前回、丸ではなくて二重丸であったものが特にその丸よりも重要だったということではないのでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 記載の関係でそのような表記になってしまったということで、今回丸にそろえたことで何か趣旨が変更するものではございません。

間委員

 ありがとうございます。住宅関連のところとかって二重丸のものが幾つか消えているものもありましたのでちょっと気になって伺いました。

 今回変更されたものが、削除されたものが幾つかあると思うんですけれども、例えば子どもの意見表明もあったと思うんですけれども、今回ちょっと見当たらないかなと思うんですけれども、これもそうですし、ほかのものもその削除した基準といいますか、理由といいますか、そこのところを教えていただけますでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実はこれを作成するに当たって関係部署とも調整を行っております。私たちのこのプランは、支援が必要な人に対する取組ということですので、例えばもう全体を通して進めていくようなものについては、特にここに入れずに削除するというような御意向の所管もあったものですから、その辺りは少し調整をしながら文言を整理しているところでございます。

間委員

 ありがとうございます。そうしましたら今後この辺も、全体的にですけれども、今回文言の整理とかも多々見受けられますので、今回まとめ2ということもありますし、次に向かっていろいろ整理していただけたらと思います。以上です。

浦野委員

 今、皆さんからも出されたので重複しないところで1点だけ。1か月前の報告とこの間で言うと、この地域包括ケア推進会議が大きかったのかなと思うんですけど、ここで出ている1から4は非常にどれも重要なことだなと思うんですが、先ほど(3)や(4)、久保委員や近藤委員からあったんですけど、ここにあるその1番のところでSOSを発信できない方へのアプローチをどうするのか、これはこの前のところでも少し議論になっていたと思うんですけれども、こういう実際意見もあって、この間の議論もあって、区としても、じゃあここをどうアプローチしていくのかというのは結構大きな課題になると思うんですけど、そこは何か現時点で今具体的にお示しできることがあれば伺いたいと思います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 なかなか今、区のほうでこういう取組をということを言えるような検討はまだしていないところでございますが、推進会議の中で出た御意見ですので、もう一度推進会議のほうにお諮りをし、何かいいアイデアとか今後何か進めていく上での参考の意見があれば、そのようなものも踏まえまして研究する形になるというふうに思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 休憩します。

 

(午後4時57分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時57分)

 

 次に、6番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 それでは私のほうから、議会の委任に基づく専決処分について御説明をいたします。(資料7)

 このたび和解が成立いたしましたので御報告をいたします。

 和解の相手方でございます。社会福祉法人中野区福祉サービス事業団でございます。

 2、事故の概要でございます。事故の発生日ですが、令和3年8月15日でございます。東京にも大雨が降った日のことでございます。

 (2)事故発生場所でございます。社会福祉法人中野区福祉サービス事業団事務室内でございます。具体的には、東中野地域包括支援センターの1階でございます。

 事故発生の状況でございます。東中野地域包括支援センターの2階のベランダの排水管が破損をいたしました。排水溝がそのことにより蓋がふさがれていたことにより、8月15日にかけて降った雨水が施設内に流入し、事故発生場所、1階でございますけれども、そこに設置をされていた相手方が所有する電話機及び相手方がリース契約により賃借していた複合機に当該雨水が降りかかったというものでございます。この事故により、当該電話機及び当該複合機が破損をしたというものでございます。

 3番、和解の要旨でございます。区は、本事件事故による相手方が被った損害40万2,188円について相手方に対して賠償する義務があることを認め、相手方の指定する方法で支払いを行いました。

 4、和解の成立日でございます。令和3年11月8日でございます。

 5、区の賠償責任でございます。本件事故は、区が管理する東中野地域包括支援センター2階のベランダの排水管が破損し排水溝がふさがれたことが原因となって雨水が施設内に流入したことにより発生した事故であり、相手方が被った損害の金額については区が賠償責任を負うものと判断いたしました。

 6、損害賠償額でございます。相手方の損害額は、破損した電話機の残存価値19万6,988円と、破損した複合機のリース契約の解約金及びリース料残額相当額の合計20万5,200円との合計40万2,188円であり、区の損害賠償額は損害額と同額でございます。

 7、事故後の対応でございます。排水溝がふさがれた状態を解消するとともに、破損していた排水管を修理することといたしました。

 以上でございます。再発防止に努めたいというふうに考えております。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、オンラインツールを活用した介護予防活動支援事業についての報告を求めます。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 それでは、オンラインツールを活用した介護予防活動支援事業について報告いたします。(資料8)

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛により、地域での自主的な活動や他者との交流が制限されました。そうした中にあっても、高齢者が健康状態を維持し人とのつながりを確保することができ、また地域の活動が継続できるように、昨年度から介護予防事業のオンラインでの実施やICT活用を支援する講習会などの取組を行ってまいりました。こうした取組をさらに進めるために、さきの第2回定例会で補正予算で議決していただいたオンラインツールを活用した介護予防活動支援事業について実施状況を報告いたします。

 1番、高齢者会館における取り組みについてです。オンラインで配信している一般介護予防事業の「なかの元気アップ体操ひろば」、いわゆる「オンライン体操ひろば」の体験会を高齢者会館で実施し、ICTに興味を持っていただく機会を提供する取組です。高齢者会館では、タブレットに接続したテレビやスクリーンでオンラインで配信される体操ひろばを皆さんで見て、一緒に体操をしていただきます。資料に記載のとおり、6月から高齢者会館のスタッフに対する体験会やタブレットの操作講習会を実施し、各館に機器を配布し、10月から順次、高齢者会館でのオンライン体操ひろばの視聴体験会を開始しております。これまでに7館が参加し、今後、年内を目途に全高齢者会館で実施していただく予定となっております。このほか、民間施設や御要望を頂いた地域の団体に対しても介護高齢者支援課の職員が出向き、オンライン体操の体験会や操作説明を行い、オンライン体操の参加を広げる取組を進めているところです。

 2番、ICTサポーターの育成についてです。地域の身近な高齢者同士の支えあいにより、高齢者や地域の介護予防活動でのICT活用を支援するため、地域の方からICTサポーターを募集し、育成するものです。7月にICTサポーターを募集し、8月に延べ14日間研修を開催し、研修を受講した方のうち今後地域での活動の意思がある方について、29人サポーターとして登録いただきました。参加者数と詳細は資料を読み取りください。

 なお、介護予防事業では男性の参加も課題となっておりますので、男女別の内訳を記載してございます。

 11月からサポーターの活動を開始していただいており、高齢者会館のオンライン体操ひろばの体験会のサポートのほか、オンラインを活用した高齢者会館でのお祭り、高齢者会館が実施しているスマホ教室など事業のサポートを行っています。また、1月以降、区民活動センターや区役所で実施される東京都のスマホ体験会でも、オンライン体操ひろばの紹介や設定のサポートをしていただく予定となっております。

 今後も高齢者会館等の要望とのマッチングやサポーターの活動の企画の支援などにより、ICTサポーターの地域での活動の定着、主体的な活動に向けた支援を行ってまいります。報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、令和4年度中野区食品衛生監視指導計画(案)の公表及び意見募集についての報告を求めます。

菅野健康福祉部生活衛生課長

 それでは、令和4年度中野区食品衛生監視指導計画(案)の公表及び意見募集について御報告をさせていただきます。(資料9)

 まず、資料の項目1、概要でございます。食品衛生法では、特別区の区長は国が定める指針に基づきまして、毎年度、食品衛生に関する監視指導の実施に関わる計画を定め、これを公表し、広く区民の意見を求めることと定められております。このたび、令和4年度の計画案を作成いたしましたので区民の皆様から意見を募集するものでございます。

 次に、2、計画案の内容でございます。国の指針を踏まえ、食中毒や法違反等の発生状況、食品衛生を取り巻く中野区の状況を勘案し、食品等に起因する衛生上の危害の発生を防止し、区民の食生活の安全と健康の保護を図ることを目的といたしまして、7項目の内容で計画を策定いたしました。

 次に3、計画案について大枠に変更はございませんが、別添で添付させていただきました資料より変更した主な部分について御説明をさせていただきます。

 まず初めに、令和3年度の単年度のみに実施し終了しているため削除をしている主な項目について御説明をいたします。東京オリンピック・パラリンピックに向けての監視指導、食品衛生法改正に伴い令和3年6月1日より施行されました営業届出制度の創設と営業許可制度の見直しについてでございます。

 恐れ入りますが、別添の監視指導計画(案)資料の4ページ目をお開きいただきたいと思います。下のほうに記載の5、立入検査及び収去検査の(1)、①年間立入予定件数4,000件となっておりますが、例年の計画では8,000件にしておりました。この件数が2分の1になった要因といたしましては、食品衛生法の改正によりまして営業許可制度が見直され、原則といたしまして1施設1許可とし、一つの許可業種で取り扱える食品の範囲が拡大したことによるものです。例えば、コンビニエンスストアですとかスーパーマーケットでは、これまでは飲食店営業、食肉販売業、魚介類販売業、菓子製造業など1施設で複数の営業許可が必要な場合がありましたが、原則として1施設1許可に変更になったというものでございます。

 なお、立入りにつきましては例年どおり実施をしてまいります。

 そのほかにつきましては、後ほど本編を読みいただければと思ってございます。

 資料の1枚目にお戻りいただきまして、4、計画案の公表及び意見の募集でございます。募集期間は令和4年2月8日(火曜日)から2月21日(月曜日)までで、区報2月5日号で意見募集等の広報を行いまして、区のホームページ、区施設への設置等により公表、周知を行う予定でございます。

 5、計画の決定及び意見募集結果の公表でございます。寄せられました御意見を考慮いたしまして計画を決定し、意見とその意見に対する区の考え方を併せまして3月下旬にホームページで公表をいたします。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、その他で何か報告はありませんか。

古本健康福祉部スポーツ振興課長

 口頭で報告をさせていただきます。パラスポーツ普及啓発事業というものについてでございます。こちらは本年6月の当委員会で概要について御報告をさせていただいたところでございますが、事業の詳細が決まってまいりましたのでお知らせをさせていただきます。

 まず、日時でございます。令和4年1月29日(土曜日)10時から16時まで、場所はキリンレモンスポーツセンターのメインアリーナとサブアリーナを使います。メインアリーナのほうでは車いすバスケットボール競技のデモンストレーション等を行いまして、サブアリーナのほうではブラインドサッカーやゴールボールなど、実際の障害者スポーツを体験できるようなコーナーを設置したいと考えております。内容につきましては、年明け、1月号の区報のほか区のホームページでも広報をさせていただく予定でございます。以上、よろしくお願い申し上げます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

近藤委員

 これは区民に募集をかけて来ていただくというか、人数を決めてやるんですか。それとも大勢来ていいみたいな、どういう形を取るんですか。

古本健康福祉部スポーツ振興課長

 メインアリーナのほうは事前申込み制にさせていただくような予定で考えておりまして、サブアリーナの実際に体験できるほうは自由に来ていただいて体験できるような形を考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告がありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、所管事務継続審査についてお諮りします。

 お手元の文書(資料10)に記載された事項について、閉会中も継続審査とすることについて御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんのでそのように決定いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後5時11分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時14分)

 

 休憩中に御協議いただいたとおり、次回の委員会は1月18日(火曜日)午前10時からとし、藤沢市の地域包括ケアシステムについての視察を行うこととしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、委員、理事者から何か発言はございますか。

浦野委員

 ちょっと1点だけ伺いたいんですけれども、年末年始の住まいを失った方の区としての対応について伺いたいんですけれども、2020年の年末からこの年始にかけて、23区でも約10区ぐらいが臨時の開庁をしたりとか、臨時の相談ダイヤルを設けて、それぞれ日数とか時間帯はまちまちでしたけれども行っていました。このコロナ禍が長引いている中で、今もそういう状況が続いていると思うんですけれども、この年末年始、区としてどういうふうに対応を考えているのか確認をいたします。

中村健康福祉部生活援護課長

 年末年始の対応でございますけれども、生活援護課といたしましては生活保護を希望される方につきましては、区役所の夜間休日受付、宿日直で保護の申請を極力受けることを考えてございます。申請用紙もそこに用意する予定でございます。食べるものがない方につきましては、開庁日まで食べつないでいただくための乾パンを御用意いたします。住居を失った方につきましては、東京が昨年度はビジネスホテルを借り上げて、年末年始にもTOKYOチャレンジネットという東京都の相談窓口開設がございました。今年度はまだ連絡はございませんけれども、同様な対応がございましたら宿日直のほうでこういった御案内をしたいと存じております。

浦野委員

 去年の場合は厚労省からも通知が出て自治体での対応なんかもあって、それで対応した自治体も多くて、現時点では厚労省からは通知等は出ていないと聞いているんですけれども、ただ、今、御説明の中にあった東京都がまだちょっとチャレンジネットをどうするのかというところもあるんですが、今回6日間になると思うんですけれども、その対応、この間もいろんな該当の相談会なんかも、食料支援なんかも過去最多を毎週更新しているような状況もあるので、やっぱりそういう方たちが来たときに、民間だけに頼るんじゃなくて、行政としてのあるべき姿というのは必要ではないかなと思うので、なかなか今、現時点では多分人を置いてそういう臨時的に何か開庁するというのは難しいのかなとは思うんですが、ただ、来たときにその適切な案内をしていただきたいということを要望したいのと、あと食料なんですけど、乾パンでというのは、今もそうしているのは承知しているんですが、ただ何かそこも、せめて温かいものとか、少し乾パン以外のもので何とか工夫の余地もできないのかなとも思うんですけれども、そこを最後確認したいと思います。

中村健康福祉部生活援護課長

 配布する御用意する食べ物についてでございますけれども、保存性があるのと、それから消化がいい、もしくは腹持ちがいいですとか、そういったいろんな観点から乾パンを配布しているものでございます。

浦野委員

 ただ、今いろいろ長持ちするような食品とかってありますし、何かちょっと乾パンだけというのも本当に切ないなというふうにも思うので、そこはぜひ何とか検討はしてほしい。同じことを聞いても同じ御答弁になるとは思うんですけれども、そこはせめて何か工夫していただけないかなということは、最後要望したいと思います。(「それに関して」と呼ぶ者あり)

石坂委員

 そちらのほうはそうした対応をしていただいて、通常ですと、生活保護を申請に行く際に、申請用紙はそこで書けますけれども、通帳であるとか住まいの契約書とかそういうのを持ってきてくださいと案内をされるものが、本当に年末のその時期に行きますと、申請用紙はそこで出して、また後日電話がかかってきて、通帳とかそうしたものを持ってきてくださいという形でやっていたんですけれども、そのときに、事前にこうしたものを同時に持ってくださいという形でしておいて、やはりその場で写しを取るとかという形のところぐらいまではやってほしいなと思うんですけど、そこはいかがお考えでしょうか。

中村健康福祉部生活援護課長

 その方の生活状況によりまして必要書類が異なることもありますので、一般的な必要書類、こういったものを御用意頂きたいというものにつきましては印刷したものを配布といいますか、受け付けたときにお渡しをしております。細かい話になりますとやはりお話を伺う必要がございますので、改めて年明けの開庁日においでいただく、もしくは連絡を取っていただいてその必要書類を出していただくと、そういう形になります。

石坂委員

 実際に通常の日に、例えば1月4日かな、今年は。開けたときに、行ったときに、その場で改めてこれを持ってきてくださいと言われてもう一回取りに帰られる方とかというのもあり得たりするんですけれども、そういうことはないような形で、状況によってはあるかもしれませんけど、基本的にはないような形で、その申請をしたときにこれを用意してくださいというものはお渡しして、大丈夫な状況はつくられるという形で理解してよろしいでしょうか。

中村健康福祉部生活援護課長

 お持ちいただきたい書類ということで、必要書類につきましては、ほとんどの方がそういったものをお持ちいただければ保護の開始の決定ですとかその判定ができるというものを御用意してございます。レアケースで、そのほかに必要な場合も全くないというわけではございませんけれども、ほとんどの方がそれで足りると考えてございます。

委員長

 他にありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会します。

 

(午後5時21分)