平成25年09月10日中野区議会建設委員会(第3回定例会) 平成25年9月10日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成25年9月10日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成25年9月10日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後4時15分

○閉会  午後4時39分

○出席委員(8名)
 小林 秀明委員長
 来住 和行副委員長
 伊東 しんじ委員
 平山 英明委員
 林 まさみ委員
 佐野 れいじ委員
 近藤 さえ子委員
 市川 みのる委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市政策推進室長 長田 久雄
 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
 都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当) 滝瀬 裕之
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 宇佐美 吉久

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)、
 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 立原 英里雄
 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 池田 中
 都市基盤部長 尾﨑 孝
 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗
 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、大和町まちづくり担当) 荒井 弘巳
 都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当) 安田 道孝
 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉
 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 志賀 聡
 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹
 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 大木島 実
 都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 中井 豊

○事務局職員
 書記 江口 誠人
 書記 竹内 賢三

○委員長署名

審査日程
○議案
 第61号議案 平成25年度中野区一般会計補正予算(関係分)

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

(午後4時15分)

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、議事に入ります。
 議案の審査を行います。第61号議案、平成25年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
 本議案は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分については当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。
 それでは、理事者の補足説明を求めます。
池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 それでは、第61号議案、平成25年度中野区一般会計補正予算につきまして、都市政策推進室所管の補足説明をいたします。
 議案の5ページをお開きください。歳出予算、3款都市政策推進費の補正予算といたしましては、3項西武新宿線沿線まちづくり費を450万円増額するものでございます。この補正予算によりまして、都市政策推進費の予算額は15億2,029万3,000円となります。
 この補正予算の歳出の内容を御説明いたします。補正予算の説明書の20、21ページをお開きください。3項西武新宿線沿線まちづくり費、2目西武新宿線沿線基盤整備費の1、西武新宿線沿線の基盤整備、(1)連続立体交差事業調整450万の増額でございます。これは、西武新宿線の野方駅から井荻間の連続立体交差化につきまして、専門の調査機関に委託いたしまして、構造の比較検討調査を行うために増額するものでございます。比較検討の内容でございますが、野方・井荻間を全線地下化する案や、野方駅を高架化する案、道路構造を見直して野方第1号踏切を安全に横断できるようにする案など、技術的に可能な案をあらゆる専門的な見地から検討いたしまして、用地費、工事費、施工性や費用対効果、周辺への影響などを比較検討してまいりたいと考えております。また、委託契約の期間でございますが、議会承認をいただきました後に、直ちに契約の準備に入りまして、契約後、来年3月末を予定しております。
 以上で補足説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願いいたします。
尾﨑都市基盤部長
 それでは、第61号議案、平成25年度中野区一般会計補正予算について、都市基盤部所管の補足説明をいたします。
 議案の5ページをお開きください。歳出予算の9款都市基盤費の補正予算といたしましては、3項道路・公園管理費を3,964万5,000円、4項都市基盤整備費を2億1,542万5,000円増額するものでございます。この増額補正によりまして、都市基盤部の予算額は149億4,570万1,000円となるものでございます。
 初めに、この補正予算の歳出の内容を説明いたします。それでは、補正予算説明書の26、27ページをお開きください。3項道路・公園管理費、2目公園維持・管理費の1、公園維持・管理、(1)公園管理3,964万5,000円の増額でございます。これは、本年4月から引き上げとなった労務単価の上昇に伴いまして工事費等に不足が生じるため、増額するものでございます。
 次に、4項都市基盤整備費、1目道路維持・整備費の2、道路改良・維持、(1)でございます、道路河川改良・維持7,236万8,000円の増額でございます。これも先ほどと同様に、労務単価の上昇に伴いまして工事費等に不足が生じるため、増額するものでございます。
 続きまして、(2)私道整備助成2,793万6,000円の増額でございます。これにつきましても、労務単価の上昇等に伴い、整備費の増加により助成金を増額するものでございます。
 同じく4項、1目の3、生活道路、(1)生活道路拡幅整備1億1,512万1,000円の増額でございます。これは、申請件数の増加等に伴いまして生活道路拡幅整備費を増額するものでございます。
 次に、この補正の歳入予算の説明をいたします。補正予算説明書のページを戻っていただきまして、16、17ページをお開きください。一番下の表の14款都支出金、2項都補助金の8目都市基盤費補助金、3節福祉保健包括補助47万2,000円の増額でございます。これは、道路改良・維持に伴う労務単価上昇分に係る補助金の増額でございます。
 次に、18、19ページをお開きください。これも一番下の表の19款諸収入、4項受託事業収入の4目都市基盤費受託収入、2節下水道施設3,006万2,000円の増額でございます。これは、生活道路拡幅整備事業の件数増に伴う下水道施設整備受託事業収入の増額でございます。
 以上が平成25年度中野区一般会計補正予算でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
伊東委員
 20ページ、21ページ、都市政策推進費の西武新宿線沿線まちづくり費ですが、構造比較検討するために業務を委託するということなんですけれど、一般的に鉄道の構造比較、ある程度の技術的な設計ですとか調査を行って比較検討するんでしょうけれど、要するに鉄道会社の設計部以外にこういうものを技術的にやる会社というのはどれくらいあるんですか。
池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 一般的に鉄道を専門に技術検討している会社は、大手もあるんですけれども、三、四社ございます。
伊東委員
 今回委託するに当たっては、その三、四社という中から委託するわけですか。
池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 通常、三、四社ぐらいなんですけれども、基本的には企画競争を今のところ考えておりまして、企画競争によりまして、三、四社のほうから応募をいただきたいなと思っております。
近藤委員
 いよいよ野方から井荻駅間というのが始まって、構造を比較検討されるということは、とても、これからいいことだと思うんですけれど、今、補正で、この時期になるというのはどういう理由なんですか。
池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 お答えいたします。中井・野方間の事業認可計画では、野方駅の手前で地上にする計画になっておりまして、野方駅から西側の区間につきましては、立体交差の事業を鑑みますと、野方駅の直近の野方1号踏切が除去されない可能性が高うございます。区といたしましては、野方以西の連続立体化につきましては全線地下化が望ましいと思いますけれども、それがかなわない場合でも、踏切を全て除去することが前提であると考えております。ことし6月に、東京都の安藤副知事と村尾都技監のところに西武新宿線の踏切渋滞解消促進期成同盟を代表いたしまして、同会長をはじめ、区長、区議会正副議長、関係する地元の団体の方々が、西武新宿線の野方・井荻間の連続立体交差化の早期実現の要望を行ってまいりました。この旨、東京都に要望したところ、東京都のほうから、「難しいことはわかっているんだけれども、地元の考えを聞いていく必要があり、区と一緒に考えていきたい」と回答いただきました。今回、これを受けまして、区みずから専門的な調査会社に委託調査を実施し、野方以西の連続立体化を検討し、区として望ましい構造を取りまとめて、成果に基づきまして区の考え方を取りまとめ、都に要望していきたいと考えております。
近藤委員
 期成同盟以降の行動から、早くにということになってきたという見解でよろしいんですか。
池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 ことし6月の東京都に行った期成同盟の要望のときに、副知事からの要望を受けて、今回、区のほうで検討に至ったということでございます。
佐野委員
 ちょっとわからないので教えていただきたいんですが、26ページ、27ページの件ですけれども、都市基盤費の中で、労務単価が上昇したということでの補正予算なんですけれども、労務単価の上昇というのは、どの程度の幅で、時間単価、あるいは最低賃金が上がったのか、どういう意味なんでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 いわゆる作業員の方々の労務単価という御理解でよろしいかと思いますけれども、平均でございますが、作業員の労務単価の実態としましては、全国平均で約15%増という状況でございます。
佐野委員
 そうすると、15%が中野区でやっている道路・公園の整備費等についてはね返ってきたと、そういうふうな理解でいいわけでしょうか。時間単価がどう上がったとか、そういうことを全部含めて、要するに15%上がったからということなのか。予算というのは、最初のときにはそういう状況というのは想像がつかなかったんでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 これは、そもそも社会的な背景といたしまして、技能労働者が減少しているという実態があって、そのために、労働需給が逼迫している傾向がある、また、そういう労働者の方々の法定福利費、健康保険料とかそういうものが、相当額というのがなかなか補填されないような状況があって、そういうものを適切に反映させた金額ということで、平成25年度になって、国のほうで公共工事設計労務単価の引き上げをしたという経緯がございます。これに伴って、各都道府県や、また自治体のほうにも、市町村等に対しても、同じような労務単価の早期の引き上げについて努めるようにという通知等がございました。これに伴って、中野区のほうも、国や東京都の方針に沿って引き上げを行っていくということでございます。
林委員
 今のことに関連してなんですけれども、本年4月で、平成25年に国で引き上げをすることによってということなんですが、今後また上がるようなことというのがあるのか、こういう見直しというのは毎年毎年行われることもあるということなんですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 中野区がいろんな積算に使っています、この労務単価につきましては、東京都のほうの単価を受けて行っていますが、東京都のほうでも毎年見直しを行っています。それに伴って、中野区のほうも同じように行っていくということになっております。
佐野委員
 関連なんですけれども、ちょっと聞くのを忘れまして。これ、変な話ですけれども、労務単価というのは今まで下がったということはないんですか、デフレが大きくなって。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 この単価は、あくまでそういう経済的な情勢とか社会情勢を踏まえて国が行い、東京都が見直しを行っていくというようなこともございます。したがって、これまでも、単価はいろんな種類がございますので、そういう中には、下がったというものもあるということでございます。
佐野委員
 そうすると、その場合は、国のほうで各自治体に対して、労務単価が下がった分は下げましょうよという話があるわけですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 東京都のほうで引き下げがあれば、単価の中で引き下げがある単価がございましたら、中野区のほうもそれに従って下げるということはございます。
佐野委員
 でも、私は、今までの一般社会の中で生活していたときに、賃金が下がるという──労働賃金が上がることはあっても、下がるということは今までなかったような気がするんですけれども、その賃金というのは、全てのものを含めて──今、いろんな面でとおっしゃいましたけれども、賃金以外の面もいっぱいあるわけですよね、この労務単価の中には。そうすると、下がるということはあり得るんですかね。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 基本的には、今までの経験則からは右肩上がりだったというように私は理解しておりますけれども、単価にはいろんな種類があるということで、例えば清掃とか、あるいは物品等の購入とか、いろんなものについて、そういう労務単価を反映しているものもあれば、反映していないものもあったりして、そういうものがいろいろあって、その中で労務単価というところで、今回は引き上げということがありましたので、中野区のほうも国や東京都の方針に沿って上げていくということでございます。
佐野委員
 そうすると、下がった場合には、もし仮に、仮定の話だから難しいでしょうけれども、そういうこともあり得るということですか。全般的に予算が、今度は補正予算を組むということじゃないわけですから、一般財源のほうから減って、要するに達成率が少なくなると、そういうふうに考えていいわけでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 可能性といたしましてはあり得るということであって、ただし、今回は、24年度と比較して大幅に上昇しているということでございます。
平山委員
 労務単価の件は我が党の太田大臣が英断をしてというふうな理解をしておりますので、だから、これはさかのぼってやりましょうということなんですよね。25年度の途中なんですけれども、25年度の分も全部さかのぼってやりましょうと。建設業界にいらっしゃる方々の賃金がなかなか厳しい状況にあって、働く人たちもどんどん減っていると、そういう環境を変えなきゃいけないということで、中野区も対応されたということなので、非常に評価したいと思うんですが、二つだけ、27ページの公園管理と道路河川改良・維持と私道整備助成という三つが労務単価に伴うものだというふうな、今、御説明があったんですが、この私道整備助成だけが「労務単価の上昇等」と書いてあるんですよ。残りの二つは「労務単価の上昇」ということで書いてあるので、この私道整備助成については、労務単価の上昇とまた別の要因があって、この助成金の増額だということなんですかね。ここの「等」の部分を教えていただいていいですか。
志賀都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 お答えいたします。こちらの労務単価、私道整備の関係する労務単価でございますが、約1,056万円ほどが労務単価の関係で、約11%の経費増ということになっております、労務単価が。先ほど佐野委員のほうにお答えした中で、全体で15%という話がございましたが、工事の中に、私どもの関係する案件といたしましては、最低2%、それから最大で13%までのそれぞれの工種別によって労務単価が全体的に違います。今回、この私道整備に当たりましては、11%の労務単価の増といったものがございます。それで、今年度当初予算で見込んでおりました件数、あるいは整備延長面積、延長距離、そういったものが、この労務単価のアップによりまして、当初見込みの整備ができないといったことから、この分を増額の補正をさせていただいたというものでございます。私道整備の労務単価のアップ分とあわせて、件数増をあわせてお願いしているところでございます。
平山委員
 何で、労務単価が上がるとできないというのがわからないんですが、要はあれですか、もともとの予算が組んであって、補正をかける前のタイミングで労務単価がアップしているので、そのアップ分がそれをのみ込んでしまったので、件数も行かなくなったと。だから、そこの分も今回、補正としてやりますよと、こういう理解でいいですか。それとも、そもそものいわゆる私道助成の件数が見込みよりも多いんですか。
志賀都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 すみません、ちょっと言葉が足りませんで。そもそもこの11%の労務単価の上昇によりまして、当初予算の9,800万円を、労務単価のアップによりまして205万5,000円ほど、現時点において当初予算をオーバーして不足が生じてしまうというものがあります。それで、現在の単価上昇分に合わせて、年内の、今、現段階における現場での調査等を申し込みに合わせてやっているんですが、それに対応するために、現時点での申し込み相談件数もふえているということで、この年内での工事件数もさらにふやしていただいて、増額させていただいて対応していきたいといった内容でございます。
平山委員
 もう一つ、歳入の部分で、17ページ、先ほど御説明があった47万2,000円ですか、右のほうに計算式が「944×1/2」というふうになっているんですが、ごめんなさい、この94万4,000円の2分の1というのが、何がベースになっているのかというのがちょっとわからないんですが。ここの計算式を詳しく教えていただいていいですか。
志賀都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
 歳入予算のところの、こちらは東京都の補助金で、東京都地域福祉推進包括補助ということで、この案件につきましては、中野新橋通りの改良工事に伴う労務単価のアップ分ということで、これは歩道バリアフリー工事ということで、中野新橋通りの歩道の一部切り下げをすることによりまして、そこだけに係る人件費の単価がおおむね94万4,000円、それの2分の1が区市町村の福祉推進包括補助という形で、補助メニューの中の一つとして算定されているといった中身でございます。
平山委員
 わかりました。何で労務単価のアップで補助金がつくのかなと思ったんですけど、要は新橋のところの工事で、いわゆる福祉にかかわるような工事だから、そこの補助金が使えますということなんですね。それでいいですよね。──わかりました。
委員長
 ほかに質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、質疑を終結します。
 意見について伺います。意見はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、第61号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに異議はありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日の日程を終了しますが、委員、また理事者から御発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で建設委員会を散会いたします。

(午後4時39分)