令和3年12月01日中野区議会子ども文教委員会(第4回定例会)
令和3年12月01日中野区議会子ども文教委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔令和3年12月1日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和3年12月1日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時11分

 

○出席委員(8名)

 森 たかゆき委員長

 甲田 ゆり子副委員長

 河合 りな委員

 羽鳥 だいすけ委員

 加藤 たくま委員

 内川 和久委員

 白井 ひでふみ委員

 いながき じゅん子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 青山 敬一郎

 子ども家庭支援担当部長、子ども・若者支援センター所長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 濵口 求

 子ども教育部子ども政策担当課長、教育委員会事務局子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部保育園・幼稚園課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 渡邊 健治

 子ども教育部保育施設利用調整担当課長、子ども教育部幼児施設整備担当課長 藤嶋 正彦

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史

 子ども教育部子育て支援課長 滝浪 亜未

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども・若者支援センター児童相談所設置調整担当課長、子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長 半田 浩之

 子ども教育部子ども特別支援課長、教育委員会事務局子ども特別支援課長 石濱 照子

 教育委員会事務局指導室長 齊藤 光司

 教育委員会事務局学校教育課長 松原 弘宜

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 細井 翔太

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議題

 第70号議案 令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 第78号議案 中野区児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例

 第79号議案 中野区児童福祉審議会条例

 第80号議案 中野区家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例

 第81号議案 中野区特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営の基準に関する条例の一部を改正する条例

 第82号議案 中野区幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例

 第83号議案 中野区幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の要件に関する条例

 第84号議案 中野区小児慢性特定疾病審査会条例

 第85号議案 中野区立児童館条例の一部を改正する条例

 第86号議案 中野区児童相談所設置条例

 第87号議案 中野区指定障害児通所支援の事業等の人員、設備及び運営の基準等に関する条例

 第88号議案 中野区指定障害児入所施設等の人員、設備及び運営の基準等に関する条例

 第89号議案 児童自立支援施設に係る事務の委託について

 第95号議案 中野区立小学校及び中学校教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例

○所管事項の報告

 1 令和3年度の新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 2 令和4年度予算で検討中の主な取り組み(案)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 

委員長

 定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における審査の進め方について協議するため、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時01分)

 

 本定例会における当委員会の審査日程についてお諮りをいたします。お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目は委員会参与の変更及び異動、議案の審査、所管事項の報告の2番までを行い、2日目は残りの所管事項の報告等を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次に、議案の審査についてですが、第78号議案、第79号議案、第82号議案から第84号議案まで及び第86号議案から89号議案までの計9件は関連しているので、一括して議題に供したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 初めに、委員会参与の変更及び異動について、お手元の資料(資料2)のとおり、11月29日付で委員会参与の変更及び異動がありましたので、御承知おきのほどよろしくお願いをいたします。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第70号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。本議案は総務委員会に付託されておりますが、子ども文教委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、令和3年度中野区一般会計補正予算のうち、子ども教育部、教育委員会事務局所管分につきまして、一括して補足説明をさせていただきます。

 議案、最初に5ページをお開きください。歳出の表の上段、5款子ども教育費でございます。補正前予算額554億543万9,000円を1億7,684万円増額いたしまして、補正後予算額555億8,227万9,000円とするものでございます。

 それでは、歳出補正予算の個別の内容につきまして御説明させていただきます。関連する歳入の内容につきましては、後ほど歳入のページで一括して御説明させていただきます。

 20ページ、21ページをお開きいただきたいと存じます。4項子ども教育施設費でございます。2目子ども教育施設整備費は、桃園第二小学校拡張用地取得に伴う建物補償経費の増額及び執行方法変更に伴う公有財産購入費の減額として、合わせまして2,555万6,000円を増額いたします。

 こちらの増額理由は2点ございます。まず、桃園第二小学校に隣接する民有地を取得するに当たり、土地所有者に支払う既存建物の補償費が、建物の物件調査の結果、当初予算の見込額より高額となったため、差額分について増額が必要となったものです。もう1点は、土地に存在している既存建物について、当初、所有者が解体工事を実施することが困難としていたため、用地取得後に区が解体工事を実施する想定でしたが、その後、所有者側での解体工事が可能となったことから、解体分の補償費も合わせて支払いが必要となったものでございます。

 こちらにつきましては、債務負担についても補正がございます。お手数ですが、28ページをお開きください。上から3項目め、桃園第二小学校拡張用地取得に係る建物補償につきましては、建物補償の年度別契約が困難なため、債務負担行為といたします。

 恐れ入ります。20ページ、21ページにお戻りください。7項児童福祉費を御覧ください。1目児童福祉費は、入院助産の見込み差による扶助費等255万2,000円を増額いたします。

 その下の8項子ども特別支援費を御覧ください。1目子ども発達支援費は、障害児通所給付の見込み差による扶助費等の増、また、令和2年度国庫負担金等返還金による増と合わせまして、1億4,873万2,000円を増額いたします。

 それでは、歳入について御説明させていただきます。

 12ページ、13ページをお開きください。13款国庫支出金、1項国庫負担金、2目子ども教育費負担金は5,470万8,000円の増額でございます。6、入院助産及び7、障害児通所給付は扶助費の増額によるものでございます。

 次に、14款都支出金、1項都負担金、4目子ども教育費負担金は2,735万3,000円の増額でございます。6節入院助産及び7節障害児通所給付は扶助費の増額によるものでございます。

 御説明は以上でございます。よろしく御審査のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はございますか。

加藤委員

 子ども教育費、4項子ども教育施設費の補正予算について伺います。当初予算ではこの建物補償経費等はどこに入るのかということで、当初予算の説明資料によりますと、ここにある内訳は校舎改修、解体工事、新築工事等、それと、新校舎基本計画策定支援委託等、あと、プレハブ校舎賃借料、あと、物品移送事務費等とありますけれども、この中でどこの項目がこの拡張用地取得に伴う建物補償経費の増額及び執行方法変更に伴う公有財産購入費の減額というところに当てはまるのか教えてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 当初予算説明資料の中で、5款4項2目子ども教育施設費の中の事務事業1番、学校施設整備費の中におきまして、物品移送事務費等2億2,916万8,000円、こちらの中に含まれているものでございます。

加藤委員

 その当初の予算から2億円が土地代として見込まれていたということで、物品移送事務費等という中で2億2,900万円余計上されているわけですけど、そのうちの2億円がこの土地代ということで、物品移送事務費ではないですよね、少なからず。そうすると、「等」の中にこれが含まれていたということになるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 内訳といたしまして、今、委員御紹介ありましたように、まず2億円が土地代の分で、2,000万円が今回の建物補償費というところの見込みでございました。残りの916万8,000円部分が物品移送及び事務費の内訳の考え方でございます。

加藤委員

 普通、こういう表記をする際には、一番費用が主となるものから並べて書くべきであって、「等」の中に含むべきではないと考えるんですけど、その辺の御担当というか、区の考え方はどうなっているんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 予算の説明資料の中で「等」に含まれる額として、今、委員御指摘のとおり、一番大きな額のところをしっかりと示した上でというところが、今回はそういった形になっていなかった点、これにつきましては適切でなかったものというふうに現在認識してございます。

 この考え方、こういった表記となった経緯でございますけれども、実際に建物、そして、土地の売買契約に向けての所有者との交渉の中で、なかなか具体的な金額というものを直接的に表記するというところが少し難しい部分であったといったところの考え方から、このような「等」という表記とさせていただいたところでございます。しかしながら、議会に対する説明としては決して丁寧な説明ができてはいなかったというふうに考えてございます。今後こういった件がございましたら、しっかりと十分に議会のほうにも丁寧な説明を心がけていきたいというふうに考えているところでございます。

加藤委員

 結局、こういった表記になるということで、過去、予算審議の際には、ここに関して「等」の中にそういった事業が含まれているということが分からないままで、審議の俎上に上がってこなかったということで、はっきり言って隠されているかのような印象を受けるような事態になっているわけで。この補正予算が出るまでに、こういったことを区が進めているというのは、我々議会で知っている人は恐らくいなかったんじゃないかなというところで。何でここまでひた隠しにするような形になっていたのかというのが、先ほど金額が未定だったからという言い方をされますけど、金額が未定だったら逆に最初から、今回は事情が変わったから補正予算しているという話ですけど、用地を購入する際に丸々補正予算してよかったんじゃないですか、最初から当初予算に含まずに。何でこういう形になったんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 補正のタイミングとして、今、委員御提案のあったような形、いわゆる所有者さんと交渉が進んだ上で補正という考え方も当然あり得るかなというところでございます。どういった進め方が一番適切であるかというところは、今後もしっかり区としても考えていきたいところではございますが、決して今回のやり方がベストであったというふうには捉えてございませんので、引き続き、類似の事例がございましたら、しっかりと議会のほうとも調整を図りながら進めていきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 例えば用地特別会計で買ったりとか、土地開発公社をかまして買うということは、方法としてはあり得るんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回の件に関しましては、用地が購入できましたらば、速やかに次のステップ、桃園第二小学校の校舎改築に向けた基本計画づくりに、その土地を含められれば含めた形で進めていきたい。すなわち、事業化がすぐに可能であるというふうな考え方でございましたので。用地特別会計会計であったりですとか、公社買いの考え方は、一定程度時間が間に入る場合にそういったケースで進めているというところでございますので、今回のケースにおきましては、速やかな事業化を目指して、一般会計での用地購入という考え方でいったところでございます。

加藤委員

 それだったら説明が本当に不十分というか、もう少し丁寧な説明があってよかったのかなと思うんですけれども。そういった中で、こういった土地、ここは小学校、中学校に限ってですけど、手狭だったりするから用地を拡張したいというところはあるとは思うんですけど。そもそも桃園第二小学校の敷地というのは狭いという認識があるのか。ほかの学校より平均程度はあるのかなとか、あと、最小のところなのかどうか。購入をここのところだけするという理由というのがちょっと分からないんですけれども。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 まず、学校の敷地でございますが、今回、桃園第二小学校というところで、実際のほかの学校と比べての学校の校庭の広さ、校地面積の広さでございますが、中野区立小学校の中におきまして、桃園第二小学校は、校地面積としては狭いほうから4番目の大きさというところでございまして、決して土地というか、学校の敷地としてゆとりがある、そういった状況ではないところでございます。今後、学校の改築、建て替えを進めていく際には、現状と同じだけの規模ではなく、キッズ・プラザ、学童クラブの設置ですとか、35人学級に向けて、そして、普通教室のゆとりの持った広さを確保していく、そういった観点から、既存の学校施設よりは面積としては大きくなる、そういった考え方でございます。そういった背景を受けまして、可能であれば少しでも学校敷地は広くしていきたいというところが考え方でございます。

 桃園第二小学校、今回の用地に関しましては、学校敷地に隣接する土地で、所有者さんにも売却の意向があるというところでございましたので、本格的な交渉に入っていくというところでございました。ほかの学校におきましても同じような状況がありましたが、すなわち、隣接した土地で、所有者さんのほうで例えば売却の意向があるよとか、使っていないよとか、そういった状況があれば、学校敷地拡張に向けた取組というものは随時進めていきたいというふうに考えているところでございます。

加藤委員

 区が狭いと判断して、今後、建て替え等がある小学校に関しては、積極的に土地を購入していきたいという意向が区全体としておありだという認識でよろしいですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 学校敷地、決してどの学校においても敷地に余裕がある状況ではございませんので、様々条件というか状況が、例えば財政的な部分も含めてですけれども、状況が許すようであれば、積極的に校地面積の拡大に向けて取組は進めていきたいという考え方でございます。

加藤委員

 財政的には令和3年度の当初予算を組もうというときはかなり厳しいという話の中でやったということは、今後、財政的につらいというキーワードはあまりないのかなと。そうしたら、学校の状況に合わせて購入をするんだろうなというふうに通常だったら思うわけですけれども、そういう認識でいいんですか。

青山教育委員会事務局次長

 先ほど来の御質疑の中で、積極的に用地を購入していくという、積極的にという意味のところのちょっと御説明が不足していたかというふうに思いまして、補足させていただきますけれども。先ほど課長がお答えしましたように、例えば隣接している土地で、現に使っていない状況があるですとか、所有者の方が売却の意向があるといったような場合は、取得の可能性を探っていくというような動きはしてまいりますけれども、例えば特に売却の意向がないところに向かって積極的に売ってほしいとか、そういうような働きかけをしていくということはないのかなというふうに考えているところでございます。

加藤委員

 そうすると、今回は積極的にはいっていないけど、こういう話になったということは、所有者から買ってくれないかという話があったということですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 桃園第二小学校の建て替えを控えて、先ほど申し上げたような、少しでも校地を広げたいという事情がある中で、たまたま隣接地で空き家であるという情報があったところから、まずちょっと接触をしてみたという、そういった流れでございまして、所有者さんのほうから売りたいんだけどという問合せがあったとか、そういったことでは今回のケースはなかったというところでございます。

加藤委員

 そうすると、今回は空き家であったからというところで、そうしたら、今後、同じようなケースがあった場合はそういう交渉をしていくということだということでいいんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 そういう状況があって、ただ、いきなり交渉に入るというか、例えば今後学校の建て替えがあるよですとか、その土地の場所が学校の建て替えに有効であるかどうかですとか、形状ですとか、そういったところも全て鑑みた上で判断をしつつ、その上で交渉するべきかしないべきか、そういったところは区の内部でしっかり調整の上、実際に行動に移していくという流れでございます。

加藤委員

 今回、桃園第二小学校はその土地があったほうが好ましいという判断に至ったわけで、こういうことになっているわけですけども、地域によって生徒数というのは全く違うから、一律にこの面積以上が欲しいということにはならないと。地域事情を勘案して、学校の最低欲しい面積というのは出てくると思うんですけど、そういった、このぐらい欲しいなというのが各学校ごとに指標として、計算式とまで言わないですけど、そういう基準というものがあるから今回欲しいなという話になったのかなと思うんですけど、その辺の基準というのはあるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 基準と申しますと、文部科学省のほうで、児童1人当たりの学校の面積ですとか、校庭の面積、望ましい面積、そういったものは実際には示されてございます。区内の小学校においては、例えば運動場、校庭の広さがその基準に届いていない学校も幾つかあるところでございますが、桃園第二小学校に関しましては、その基準は一応満たしている状態でございました。そういった中ではございますが、今後、建て替えをした上で、今よりも校庭の面積が小さくなるというところは想定できるところでございましたので、最低限今と同じぐらいの、現状と同じぐらいの校庭面積を確保するためには、少しでも学校の敷地が広がったほうがいいといった判断でございます。

加藤委員

 学校を建て替えた後のグラウンドは、文部科学省が定める1人当たりの面積を満たせていないんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 具体的な新校舎の計画づくりは来年度以降になりますので、今、しっかりとした数字として出ているわけではないんですけれども、2年前に桃園第二小学校が建て替え方策の検討作業を行ったときに仮につくったプランの考え方ですと、現状よりも校庭が狭くなる。そういったところは実態として確認できているところでございます。

加藤委員

 だから、その言い方だと満たせているままではあるけれども、狭くなるから土地が欲しいと。満たせているのに欲しいと言ったら、全部の小学校、足りていないところは言うまでもなくですけど、足りているのにもっと欲しいと言ったら、全部の小学校が広いほうがいいに決まっているじゃないですか。購入する判断ってどこにあるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 確かに文部科学省の基準を満たしているところではございますけれども、やはり中野区、例えば公園面積が十分に確保できていないですとか、そういった状況もございますので、できるだけ子どもたちには広い校庭で過ごしていただきたいというのが教育委員会としての考え方としてございますので、基準さえ満たしていればそれでいいかというところではなく、可能であれば少しでも広げたいという、そういう思いのところでございます。

加藤委員

 そうすると今度また矛盾していて、そういう思いがあるんだったら、ある程度積極的に用地を購入していくような動きもあっていいんじゃないかなという。少なからず空き家があったら、それは必ずいくということでいいんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 いろいろ、場面場面で状況が変わってくるかと思いますので、積極的という言葉の捉え方にもよりますけれども、事情が整えば、状況が整えば、そういった取組のほうは進めていきたいという考え方でございます。

白井委員

 今、加藤委員のほうから、いわゆるそれぞれの学校に本来であればこれだけの広さが欲しいという適正規模の土地、それに届いていない学校もあるんですけども、今回は桃園第二小学校のやつは一応基準を満たしている。しかしながら、さらにというお話でした。これって、先ほどの説明の中で、公園が中野区内は狭いのでと。だったら、公園を広く買うほうが本当は筋かなと思います。23区の中では、数だけは一番多いんですよね、中野区って。ただ、一つの公園面積がとにかく狭くて、トータルすると圧倒的に広さが減ってしまうという状況で。物納されたものだとかというのを一度に全部公園に転換していたら、これだけばらばらな小さい公園で、維持管理費が大きくなっているという状況であるので、本当はある一定規模になるような集約をするだとか、公園の隣地があるならば、そこを譲ってもらえればさらに拡幅するなんていうほうが、本当は公園のほうで考えるべきことかなとは思いますけど。

 一方で、今回、桃園第二小学校の件は、拡張用地のお話がありましたけど、これまでこのお話に至るまでに、用地の交渉というのはやってきていますよね。例えばもともとこの桃園第二小学校のお隣にあった某マンションが売り出された。当初の計画では白桜小をまたいで上高田小の跡地まで、1学校区域を越えて子どもたちが仮設に通うという、いわゆる統合を伴わない学校の建て替えについてというところでは大きく問題があったところです。そのタイミングのときには、今だったら交渉に乗るというところ、手を出さなかったですよね。さらに、このマンションの一旦事業者が替わることになって、次の事業者さんがもう一回計画を立てたときに、このタイミングでも手を出さなかったですよね。最後、いよいよこの事業者さんがマンションを建てるぞという段階になって、たまたま私のところにその事業者さんからお話があって、ちょっと待ってくださいと。御説明に来ていただいたのはありがたいんですけど、譲ってもらうようなことってできないんですかねと。ここからはちょっと私が直接やるわけじゃないので、ぜひうちの教育委員会のほうにもお話を聞いてもらえるだけでも時間を頂戴できないですかねと言ってつなぎ直して、交渉断裂になってしまったんですけど、結局ね。それは事業計画まで出来上がっている中を止めたので、そうそう簡単に譲ってもらえなかったんですけど。

 要は何が言いたいかというと、基準は満たしていると。だけど、今回土地を買いますよというのは、はるかに大きい土地があって、そのときには2回もスルーしてきたんですよね。今になって土地があったほうがいいのでというんですけど、私からすると、お隣、とてつもない大きな土地があって、ここで例えばそのまま建て替えて新しい校舎にすれば、そのまま学校の校庭が残せるぐらいな規模もあったわけで。じゃあ、どのタイミングで本当に用地交渉するのかだとか、どのくらいの規模を持つのかという基準がやっぱりないと、こんなことになるのかなと思うんですけど。だから、先ほど来聞いていると、あればいいんですというふうにはならないのかなと思うんですけど、どうでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 ただいま委員からも御紹介ございましたように、様々用地の拡大のチャンスというところは過去にもあったというところで承知はしてございます。実際に学校用地を拡大するという基準であったり、計画というものが、現時点においてはあるようでない状況でございますので、今後、学校用地を広げることに際しての何らかの一定の考え方というものは整理する必要があるかなというふうには考えているところでございます。

白井委員

 先ほどの説明、繰り返しになりますけど、公園が狭いから学校を広くというんだったら、それもつじつまが合わないので、だったら公園は公園として、学校は学校としてという考え方を整理しておかないと、公園が狭いから学校を広くしますって、基準は満たしているけどとなるので、これはちょっと考え方としてあってもいいかなと思います。

 今回、334平米ぐらいの土地、土地と建物ですね。そこにあるものをお譲りいただくと、こういう予定です。当初の見積りのときというのは土地は2億円ぐらいでという話なんですけど、建物って幾らで算定されていたんでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現在建っている空き家の状態の住宅でございますが、こちらが2棟ございまして、当初の見積りでは1棟当たり1,000万円、2棟で2,000万円という形で建物補償費のほうを計上してございました。

白井委員

 これってまだ金額確定の契約まで行っていないですよね。なので、数字はちょっとあれなんでしょうけど、ざっくりとでいいです。細かく言うと予定価格みたいになっちゃうので。その2,000万円ぐらいで見積もっていたものが幾らぐらいになったのか。それから、当初の解体費用分は区側のほうで負担するという話だったんですけど、事業者がやっぱりやりますという話になりましたよね。なるべく全体的に聞いたほうがいいので、要するに土地2億円、建物2,000万円で見積もっていて、解体費用は別途という、こんな感じなのかな。だったものが、一体幾らぐらいまでに上がったんでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 概算といいますか、ざっくりした数字ではございますが、当初2,000万円2棟で見ておったのが、建物補償費として3,600万円弱、2棟分での今価格提示が出ているところでございます。あと、解体に要する費用として所有者さんにお支払いする想定をしているのが2,100万円余ほどでございます。

白井委員

 見積りの段階で2,000万円ぐらいあったやつが、なぜこんなに跳ね上がるような予算になるんですかね。現地、私もよく知っているんですけど、そんなに高い価値があるものになるんでしょうかね。ちょっと費用面が、土地の購入は広ければいいし、ありがたいことなんですけど、当初見ていた金額から言うとかなり跳ね上がっているかなと思うんですけども、妥当な金額と言えますか。いかがでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 妥当な金額かどうかというところに関しましては、今回、しっかり物件調査を土地家屋調査士のほうに委託をして額は算定したところでございます。算定する際におきましても、いわゆる損失補償基準、国が定めているもの、それに準じた形で運用して数字を積み上げたものでございますので、妥当な数字であるというふうに考えてございます。

白井委員

 今回妥当だというのは、そうすると、当初の積算が甘かったという話に尽きるんですよね。いや、妥当ですよと。じゃあ、一番初めの積算のときというのはちゃんと見積りを取らなかったんでしょうかというのと、ちゃんと積算しなかったんでしょうかという話に尽きるんですけども、いかがですかね。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 当初の見積り時、予算時におきましては、要は内部調査までができない状況でございましたので、建物の登記書類、あるいは外観目視等から、あと、過去の区が行いました建物補償事例等も参考にしながら数字としては見込んでいたものでございます。

白井委員

 当初予算の、先ほど加藤委員からもありましたけれども、いわゆる項目の中でも、どうもはっきりしない部分の数字が見えていて、あの内容だけで、タイトルだけで事業内容をしっかり把握できる委員ってなかなかいないと思うんです。そういう部分じゃ、やっぱりちゃんと説明してもらう必要があったんだろうなというところです。

 実際、今回は、この土地、学校用地の拡張用地として購入と、こういうのでお話は頂いています。しかも方法論として、先ほどこれも同じように加藤委員からありました、用地特別会計で買ったり、土地開発公社で買ったりという、いわゆる目的がはっきりしない段階で先行取得するにはこういうやり方もあるんですよね。なんですけど、あえて一般会計で買うということは、これ、用地目的をはっきりした上での購入という言い方になります。どこまで言おうかというのを悩みながら聞いているところなんですけど、これ、最終的にはほかの土地に転用するということをしないというのでいいですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回、学校用地、いわゆる教育財産として区としては取得をする考え方でございます。実際に取得できましたらば、いわゆる教育財産になりますので、学校用途以外の目的で使用するということは考えてございませんし、様々用地を買う際において、例えば税務署協議等も出てまいりますけども、そういった際におきましても、目的、学校用地としてしっかりと明記した上で購入のほうは進めてまいりますので、学校用途以外で使うということは考えてございません。

白井委員

 区民活動センターの拡張用地、または種地なんていうことはないということでいいですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回、桃園第二小学校学校敷地の拡張用地として購入をしたいという考え方でございますので、ほかの使い方に、例えば今お話が出たような区民活動センターのための土地であるとか、種地であるとか、そういった使い方をすることは一切考えていないところでございます。

加藤委員

 ちょっと勉強のために聞きたいんですけど、減価償却を差っ引いて、最終的に建物の値段ってゼロになったりするのかなとか。最低金額は何年たとうとこれだけ守られるんだみたいなのってあるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 いわゆる減価償却の考え方ですと、木造住宅とかですと、例えば20年、30年たつとゼロになってしまうところでございますが、今回こういった形で、公共用地取得のためのいわゆる建物補償、移転補償のお金の積み方としては、いわゆる減価償却そのものの考え方ではなくて、ゼロになるということは基本的にはないというふうに考えてございます。

加藤委員

 そうすると、民間が欲しいというより、値段が高くどうしてもなってしまう考え方、基準だということですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 必ず民間のいわゆる売買契約の実勢価格と比べて、こういった公共の建物補償の場合は高くなるというのは、一般的にはよく言われていることではありますけれども、それはあくまでも計算、試算をした上で出てきた数字ですので、これまでそういった話があるのも、結果としてそうなっているところなので、必ずしもそうなるということではないのかなというところでございます。

羽鳥委員

 じゃあ、別のところで。7項の児童福祉費の入院助産に係る経費というふうなところで、今回、見込み差からの増額というふうなことなんですけれども、これは今年に限ったようなものなのか、それとも傾向的なものなのかというのはどうでしょうか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 入院助産につきましては、本年度当初予算で7件で見込んでいたところでございます。こちらにつきましては、制度上、まず入院助産の民間病院と、あと、都立病院のほうも使用できるんですけれども、都立病院を使用した場合には、費用負担のほうは東京都が行うという形になっております。こちらの実績のほうなんですけれども、過去3年程度遡っても、都立病院も含めて大体7件程度で収まっておりましたので、今年度7件であれば、中野区が負担する分は7件で収まるかなということで予算編成させていただいたものでございます。増えた理由につきましては、ちょっとまだ分析のほうは終えておりませんで、今年度ちょっと急に増えたというのもありますので、今後の経過につきましては、今後所管のほうで分析してまいりたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 分かりました。あと、下の8項、子ども特別支援費の障害者通所給付というふうな、見込み、増額というふうなところの中身、もうちょっと詳しく、すみません。もう一度お願いします。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 まず、給付の見込み差による扶助費の増額がございまして、それからあと、障害児通所給付費の国民健康保険連合会の支払い手数料、それから、令和2年度の国と都に対する負担金の返還金でございます。

甲田委員

 すみません。今の入院助産のところですけれども、私の記憶では、先ほど7件に大体収まっていたというんですが、もっと少なくて、本当に、行っても二、三件がいいところだったと思うんですね、毎年。今回、件数、何件の想定ですか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 まず、実績のほうでございますけれども、先ほど申し上げたとおり、中野区の負担分と、あと、東京都の負担分と合わせまして、令和2年度で7件、その前が令和元年度で3件、その前、平成30年度7件という形になってございます。そのうち中野区の負担分につきましては、それぞれ4件、1件、5件という形になっておりまして、本年度は合わせて10件で、そのうち7件が中野区の負担ということになってございます。

甲田委員

 すみません。じゃあ、ちょっと私の勘違いですけれども。でも、今まで補正をやるようなことはあまりなかったかなと思っていたんですけれども、それはいかがですか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 先ほどの答弁の繰り返しになりますけれども、先ほど申し上げた実績のほうから、今年度7件で当初予算のほうは編成をさせていただいたものでございます。今年度急に件数が増えた状況につきましては、もともとこの事業につきましては児童福祉法で定められたものですから、特に何かの理由で急に増えたとか、そういったことは分析ができておりませんで、今後またその経緯につきましては、こちらのほうで分析していきたいというふうに考えてございます。

甲田委員

 一応ちょっと念のため、対象者を確認させていただきたいんですけれども。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 こちらにつきましては、妊産婦の方で保健上必要であるにもかかわらず、経済的な理由によりまして入院して分娩することができない場合に、公費負担で指定の助産施設に入所していただくという制度になります。対象につきましては、生活保護を受けている方ですとか、住民税が非課税の方とか、そういった方が対象になってございます。

甲田委員

 ありがとうございます。本当に厳しい生活をされている方が対象者ということで、増えているということは事実で、分析はまだということですけれども、新型コロナの影響はあるのかなというふうに見ております。

 もう一つ、子ども発達支援費のほうですけれども、なぜこれほど見込み差が出たのかについて確認をさせてください。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 障害福祉サービス等報酬改定というのが3年に一度ございます。令和3年度にその報酬改定ということでございましたが、令和3年度の予算を立てる時点では報酬改定の内容が不明確なため、その分の反映ができておりませんでした。そういったことから、増額の理由としまして、令和3年度の障害福祉サービス等の報酬改定による給付単価の増、それからあと、令和2年度はやはり新型コロナの影響でちょっと抑制をされていた部分がございまして、令和3年度に入って、そういったところで少し伸びてきている。それからあと、区内の新規の事業所が5か所増えたことによるものというふうに分析をしているところでございます。

甲田委員

 いろんな理由があると思うんですけれども、やはり低く見積もっていたということは事実で。ちょっと私、厚生委員会のほうでも今回思っていたんですが、新型コロナの影響で、やはり通所とか、そういったものって控えている方が多かった。その令和2年度の実績を基準にして令和3年度の予算を組んでいるんだなというところがかなり見受けられていたんですけれども、実際には令和2年度は割と抑制されていたんですが、令和3年度になってみると、この障害児もそうですし、介護のほうもそうですけど、通所を再開されて、通常どおりやられている方が多かったと思うんですね。ですので、本当に見込みよりも上回っているというのが現状だと思います。令和2年度を基準にして予算を組まれていたというのは、どのぐらい減額をされていたんですか、令和3年度。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 令和3年の第1回定例会の段階で、伸びが令和2年度の予想を大分下回っていたということで、第1回定例会で7,000万円減額をしてございます。それは結果的に7,000万の減額をさせていただいておりますが、令和3年の予算を組む段階で、やはり扶助費ということで、できるだけ減額をないような形で組まなければいけないしというようなことで、令和2年度の実績、それから、過去3年間の全体の給付費を見ながら財政課と調整をしたところでございます。具体的に幾らというのは、ちょっと今この場で申し上げられないんですが、そのような状況でございました。

甲田委員

 ありがとうございます。その辺に関して、令和3年度予算のときには分からなかったことが今だんだん分かってきていまして、やはり障害児も増えていますけれども、通所されたいという方とか、そういう環境というのも、事業所も増えたということで、今まで家で待機されていた方が通所されているという現状もあると思いますので、次の予算に向けては、本当にこういう扶助費という部分、福祉の部分で、経常経費になりますけども、やはりしっかりと見込みをつくっていただいて、減らす見込みではなくて、多分増えていくということになりますので、ぜひそこら辺はしっかりと見極めをしていただきたいと思っておりますので、要望としておきたいと思います。

内川委員

 先ほどからお話が出ている、例の桃園第二小学校の拡張用地の件なんですけれども、予算の段階で、先ほど加藤委員も白井委員もおっしゃっていましたけれども、用地取得という言葉は一言も出ていないんですよね。ということは、この補正予算自体が本来出せない、出すべきではないというふうに私は思いました、正直言って。今までも予算の段階で、何々等、その「等」の部分に大事な部分を隠してきたという前例が幾らでもあるんですよ。先ほど加藤委員も言っていましたけれども、頭出しはやっぱり額の一番大きいもの、それは頭出しをきちんとする。そういうことをずっと言われながら、繰り返しながら、またこうやってそれをやられたというのは、本当に意図的に隠したとしか思えません。

 委員会を休憩したり、それ以外にも、この件に関しては実はこうなんですよということを議会側に知らしめることはできたと思うんですよ。それが今回ようやくちょっと、実はそうなんだと。これはやっぱり今後本当に気をつけてほしいし、どうも中野区って、東中野小学校のときもそう、あと、桃丘小学校のときもそうなんですけれども、売るときは安く、買うときは高くみたいな、交渉できていないんですよね、全然。今後は予算のときに、やはり頭出しの件もそうですし、一応交渉をしっかりやってほしいなと、安い買物じゃないので。そこをちょっと要望として言っておきます。

河合委員

 すみません。ありがとうございます。ちょっと2点確認したいところがあります。まず、桃園第二小学校のところです。白井委員の答弁のほうに、予算時では解体の費用は外から見ていたために安くなっていたというふうにお答えなさっていたと思うんですけれども、実際に区が解体する場合と自社内で先方に解体してもらう場合では、どちらのほうが安く済むのかというのを教えていただきたいんですけど。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 当初想定していた区で解体工事を実施する場合でございますけれども、区が建物等を解体する場合は、いわゆる工事費を積算する前に、解体設計の作業もございます。そこでもコストが実際にはかかってしまいますので、一般的にただ単に解体をするだけであれば、そういったところでは区が実施するほうがコストは高くつくのかなというところで考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。じゃ、これに関しては多少安く済んだということで、よかったなというのは感想でした。すみません。感想で終わります。

 もう1個、今、甲田委員や羽鳥委員のほうからも、5款7項で児童福祉費、子ども家庭等の入院助産が件数が増えているのではないか、新型コロナの影響ではないかというお話があったかと思います。今後、分析、精査されていく中で、当然、中野区内の事象においても細かな詳細分析が必要かと思うんですけど、全体的に国や都の傾向というのも確認されるかなとは思うんですけど、一応そこを教えていただきたい。どういうふうな分析、精査をしていく予定があるのかというところを教えていただきたいのと、できればそういうときに、新型コロナの影響というのが私としてもあったのではないかと考えているところがありますので、ぜひそういう影響があったかなかったかというところをしっかりと見極めていただきたいと思っておりますが、どのようにやるのかと、言えるところまでの範囲でいいんですけど、分析、精査というのはどのようなことをされるかというのは出せますか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 まず、入院助産につきましては、今現在の実績ということで補正予算をお願いしているところでございますので、まずは今年度の決算が出た後という形になるかと思いますけれども、来年度、今年度分の決算を見る中で、またそれまでの、来年度4月以降の実績状況ですとか、また、他区の状況につきましては、数字が取れるものかどうか、ちょっと今後調査のほうをしてまいりたいと考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。ぜひ全国平均とか都の平均とか、そのような数字を見ながら、本当に新型コロナの影響がなかったのか、そういう方々にしわ寄せは行っていないのかという視点で確認いただけたらと思います。これは要望です。

白井委員

 今、河合委員の質問の中で、私の質問、ちょっと意図が違うふうに捉えられているので、訂正させてもらいたいと思います。解体費用の件のやつと建物の財産の価値のやつというのは、一個一個聞くとトータルの値段が見えてくるので、まさにこれから契約を結ぶに当たってはというので、まるっと聞いているんですけど。何も解体費用が安いというような話じゃなくて、普通に考えれば、学校を解体するタイミングで一度に解体したほうが、それはトータル的には絶対安くなるんです。それぞれの事業者が、中野区が解体を行うにはこのレベルで解体しますよという、丁寧なと言っていいのか、一般的な基準を満たす以上の解体をやるから費用分が出るんでしょうけども、ここの1棟だけの解体を今すぐでやればそうなるんでしょう。ただし、全体学校を建て直すというタイミングでやれば、それはトータル金額で下がるように見えるので、実際ここは費用積算しているわけじゃないので、安いか安くないかというと、1棟のやつは中野区が丁寧な解体をするから費用がかかるというだけで、学校全体の解体の費用を見たときには、それは絶対トータル下がるんですよ。むしろ何が上がっているのかというと、当初区側が外側から見て2,000万円ぐらいだと言っていたやつが、建物の費用がどんと上がっていて、実際安いかどうか分からない解体費用も、向こうの事業者さんが行うとなって、いざ値段交渉をしようとすると何でこんなに高くなっているんですかということをお聞きしたのでね。ちょっと修正をさせてもらえばと思います。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 失礼いたしました。まず、今、白井委員がおっしゃったように、解体を例えば今回の住宅だけ行う場合と、あと、学校施設を建て替える際に併せて解体をする場合とでは、恐らく一緒にやったほうがコスト的には当然安くなるのかなというふうには想定できます。あと、もう1点、いわゆる区が発注する場合に、事業者さんのほうでコストをかけてより丁寧にやるというところは、区が求めている基準、レベルをしっかりと守ってもらいたいというところはございますので、実際に民間での取引がどのような水準でやられているかというところは承知はしてございませんが、区が考える適正な工事執行の在り方で進めていくというところは、1点、またコストにも差が出てくる可能性はあるかというふうに考えてございます。

 今回、区でもし仮に解体を実施するとした場合におきましても、当初の想定では、やはり区は来年度以降、土地を購入した後、速やかに解体工事を実施する考え方でございましたので、具体的には校舎の建て替えのタイミングまで住宅をそのまま空き家の状態で残しておくという考え方は、当初は考えていなかったところでございます。

加藤委員

 解体をするときに、解体をしてもらったら補償料を出して、その中で解体して、一部支払って、終わったらまた全額払うような形になると思うんですけど、基本的には補償の中で解体するけど、余ったお金というのは地権者の方が懐に入れられるお金になってくるということで、割と自分でやったほうがいいんじゃないかという判断になろうかと思うんですけど。そこを最初、なぜ自分らができなくて、区にやってほしいという話だったのかというのをちょっと聞き忘れていたので。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 まず、当初、土地の所有者さん、建物の所有者でございますけれども、実際には遠方に拠点を構えていらっしゃる方でございまして、こちらのほうで解体工事を行うすべがなかなかちょっと持てないというところで、当初のお話でございました。その後、所有者さんのほうでも様々協議を進めていく中で、何とかそういった解体事業者の手配のほうもめどがつきそうだというところで、御協力いただけるというお話になりましたので、そこでちょっと方向が変わったというところでございます。

加藤委員

 いや、私も解体をした経験がありますけど、業者に見積りを出して、それで発注するだけなので、そこにそんなすごく大変な、自分が解体するわけじゃないので、なぜそこの交渉が戸惑って、補正予算にまでなるような形になっちゃったのかがちょっと解せないんですけど。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 まず、公共用地を取得する際においては、基本的な考え方としては、更地で区としては取得を目指している考え方でございます。そういった中で、相手方の事情によって、建物つきの状態で引渡しを受ける、そういったケースもあるところでございますので。今回のケースに関しては、そういった事情で、当初は建物つきの状態での引渡しというところを考えていたところなんですけれども、いわゆる区の原則的な考え方である更地渡しについて継続してお願いをしていたところ、所有者さんのほうでもその考え方に対応していただけるようになったというところが経緯でございます。

加藤委員

 自分で解体すると、逆に予想だもしないようなことがあって、地下から何か出てきちゃったなとかあるかもしれないので、当初、そういうリスクもあって自分らでやりたくないとかもあったかもしれないなという。だから、もらった補償料の中で収まらないとかいうリスク回避のために区にお願いしたいみたいなのもあろうかと思うんですけど、その考えがなぜ変わったのかなと。それはすごい説得をなさったのか、よく分からないんですが、その辺の経緯ってどうなっているのかなと。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 我々としては大変ありがたいところではございましたが、説得の結果、そのように考えていただいたというところでございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結いたします。

 意見についてお伺いをいたします。第70号議案について意見はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第70号議案について意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第70号議案の審査を終了いたします。

 ちょっと委員会を休憩します。

 

(午後2時01分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後2時01分)

 

 次に、先ほど審査日程について御協議いただいたとおり、第78号議案、第79号議案、第82号議案から第84号議案まで及び第86号議案から第89号議案までの計9件を一括して議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

半田子ども・若者支援センター児童相談所設置調整担当課長

 それでは、第78号議案、第79号議案、第82号議案から第84号議案まで及び第86号議案から第89号議案までの計9議案につきまして、一括して補足説明をいたします(資料3)。

 令和3年8月6日、児童福祉法施行令の一部を改正する政令が公布され、中野区は令和4年4月1日に児童相談所設置市になることとなりました。そのため、児童相談所の設置及び児童相談所設置事務に係る条例等、必要な議案を御提案するものでございます。

 初めに、第86号議案、中野区児童相談所設置条例でございます。

 提案理由は、児童相談所を設置し、その名称、位置及び所管区域を定める必要があるためでございます。

 第1条は設置についての規定でございます。

 第2条は名称、位置及び所管区域についての規定でございます。名称は中野区児童相談所、位置は東京都中野区中央一丁目41番2号、所管区域は中野区の区域でございます。

 続きまして、第3条は委任についての規定でございます。

 続きまして、第78号議案、中野区児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例でございます。助産施設、乳児院等、児童福祉施設に係る一般原則等を定めるものでございます。

 続きまして、第79号議案は中野区児童福祉審議会条例でございます。児童福祉審議会の設置等について定めるものでございまして、こちらにつきましては、児童福祉審議会の設置に係る考え方につきましては、令和3年9月2日の本委員会で御報告申し上げてございます。

 新旧対照表を御覧ください。条例の附則第3項で、中野区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部改正、附則第4項で、中野区家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部改正を行いますが、いずれも児童福祉審議会の設置に伴い、規定を整備するものでございます。

 続きまして、第82号議案は、中野区幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例でございます。幼保連携型認定こども園の設備運営基準の目的等について定めるものでございます。

 第83号議案は、中野区幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の要件に関する条例でございます。幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の類型等について定めるものでございます。

 第84号議案は、中野区小児慢性特定疾病審査会条例でございます。小児慢性特定疾病審査会の設置等について定めるものでございます。

 第87号議案は、中野区指定障害児通所支援の事業等の人員、設備及び運営の基準等に関する条例でございます。指定障害児通所支援の事業等の人員等について定めるものでございます。

 第88号議案は、中野区指定障害児入所施設等の人員、設備及び運営の基準等に関する条例でございます。指定障害児入所施設等の人員等について定めるものでございます。

 これらの条例につきましては、令和3年第3回定例会の子ども文教委員会でも御説明いたしました、児童相談所の設置に伴い児童相談所設置市が行うこととなる事務のうち、条例の制定が必要となるものにつきまして議案を御提案するものでございます。

 最後に、第89号議案、児童自立支援施設に係る事務の委託についてでございます。

 提案理由は、児童相談所の設置に伴い、区が行う児童自立支援施設に係る事務の委託の協議に当たり、議決の必要があるためでございます。規約の内容につきましては、委託事務の範囲、管理及び執行の方法、経費の負担、収入の帰属等について定めるものでございます。

 以上9議案、施行期日はいずれも令和4年4月1日でございます。

 なお、第79号議案及び第84号議案の委員の任命に係る手続等の準備行為に係る規定につきましては、公布の日から施行でございます。

 補足説明につきましては以上でございます。よろしく御審査をお願いいたします。

委員長

 本件に対する質疑を行います。質疑はございますか。

羽鳥委員

 また後でやるかもしれないんですけど、第82号議案と第83号議案についてちょっとお尋ねをしたいんですけれども。これは中野区が児童相談所設置市になるというふうなことに伴って、中野区が要は編成のいろんな基準だとか、そういうことを決める主体になるから、第82号議案と第83号議案が提案をされると、こういった関係になるということですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 今、委員から御指摘いただきましたとおり、設置事務が区のほうに下りてくることに伴いまして、認定こども園につきましても、幼保連携型認定こども園につきましてはその施設の認可、それから、それ以外の類型の認定こども園につきましては、認定こども園としての基準を満たす認定ということについて区のほうに権限が下りてまいりますので、その認可あるいは認定を行う際の施設ですとか運営の基準について定めたというのがこの条例の趣旨でございます。

羽鳥委員

 それと関連してお聞きしたいのは、じゃあ、いわゆる認可保育園というふうなところというのは、今、どういう都の条例とか、そういう関係となっているんでしょうか。児童相談所設置市になるというふうなことで、認可保育所の認可についても中野区に権限が来ると思うんですけれども、認可保育園の編成の基準とか、そういうのというのは、条例とかとの関係はどうなるんでしょうか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 いわゆる認可保育所ということで、今、都のほうに認可の権限がございまして、都のほうにおきまして児童福祉審議会のほうも設置しておりまして、そちらのほうで諮問した上で、都のほうで認可という流れになるんですけれども、今後、保育所の認可につきましても区の権限ということになりますので、区のほうで、今回の議案で申しますと第78号議案の児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例、この中に保育所関係の基準もございますので、こちらの基準等について認可を行うということになります。

加藤委員

 言葉の定義が分からないんですけれども、第78号議案の中野区児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の中に明示されている施設というのは、全て児童相談所の中に入る施設なんですか。それぞれの役割とかもあまりよく分かり切っていないんですけれども、その辺教えてもらえますか。

半田子ども・若者支援センター児童相談所設置調整担当課長

 児童福祉施設につきましては、児童福祉法で定められたものでございまして、本来であれば都道府県が行うものになりますけれども、児童相談所を設置することに伴いまして、許認可は中野区のほうで行うということになります。施設といたしましては、例えば助産施設ですとか、乳児院ですとか、母子生活支援施設ですとか、先ほどありました保育所等様々な種類がございますけれども、こちらにつきましては今現在中野区にある施設もありますし、中野区にない施設もございますけれども、今後こういったものを設置したいとか、そういったことが御相談等ございましたら、中野区のほうでお受けして設置認可等を行っていくということでございます。

加藤委員

 設置の認可を中野区がこれからしていくための条例と。

半田子ども・若者支援センター児童相談所設置調整担当課長

 今後、もしそういった御相談とか御申請があった場合には、設置認可を行うためのそのときの基準となるもの、それにつきまして今回条例という形で提案のほうをさせていただくものでございます。

加藤委員

 そうすると、ここにある施設というのは区が直営でやるものではないということですか。

半田子ども・若者支援センター児童相談所設置調整担当課長

 例えば先ほどの保育所なんかもそうなんですけれども、直営のものも一部ございますけれども、中には直営ではなくて民間の社会福祉法人等が行っているものもございまして、ただ、いずれにしましても、設置認可等につきましては中野区のほうで行っていくという形になります。

加藤委員

 そうすると、第82号議案の中野区幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例も、これも同じような考えで、もともと都道府県が認可するものを中野区がこれから認可できるというための条例ですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 今、委員おっしゃったとおり、今後、区のほうで認可するというものでございます。

加藤委員

 児童相談所が設置できるようになったとともに、なぜ第82号議案のようなのも連動して認可ができる体制になってくるんですか。

半田子ども・若者支援センター児童相談所設置調整担当課長

 いわゆる設置市事務と呼ばれるものでございますけれども、児童相談所の設置につきましては、政令のほうで指定された場合に設置することができるという形になっておりまして、法律のほうに、政令で指定された場合には、本来都道府県で行うこととなっているものにつきましては、児童相談所を設置する市、特別区に限っては、それは特別区のほうで行うという形で法律が決まっておりますので、今回、児童相談所を設置することに伴いまして、今回提案しているような内容の設置認可の事務については、法律上中野区で行っていくという形になっております。

加藤委員

 第86号議案、中野区児童相談所設置条例というのがありますけども、児童相談所に関する条例というのはもう既に出ているんでしたっけ。児童相談所の業務自体が、内容自体の条例というのは既に出ているんでしたっけ。これからなんですか。

半田子ども・若者支援センター児童相談所設置調整担当課長

 今回、まず児童相談所の設置条例ということで、中野区でまず、政令では指定はされておりましたけれども、改めて中野区として児童相談所の設置条例、名称とか位置とかを定めるものでございます。業務内容につきましては、児童相談所の場合には国のほうで運営指針等が決まっておりますので、基本的にはそれに従った形で運営していくという形になりますので、特に条例等は想定しておりませんけれども、事業によって必要なものは、規則ですとか要綱ですとか、そういったものは整備していくという形になります。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後2時15分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時19分)

 

 質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより議案ごとに採決を行います。

 初めに、第78号議案について採決を行います。お諮りします。第78号議案、中野区児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第78号議案の審査を終了いたします。

 次に、第79号議案について採決を行います。お諮りします。第79号議案、中野区児童福祉審議会条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第79号議案の審査を終了いたします。

 次に、第82号議案について採決を行います。お諮りします。第82号議案、中野区幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第82号議案の審査を終了いたします。

 次に、第83号議案について採決を行います。お諮りします。第83号議案、中野区幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の要件に関する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第83号議案の審査を終了いたします。

 次に、第84号議案について採決を行います。お諮りします。第84号議案、中野区小児慢性特定疾病審査会条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第84号議案の審査を終了いたします。

 次に、第86号議案について採決を行います。お諮りします。第86号議案、中野区児童相談所設置条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第86号議案の審査を終了いたします。

 次に、第87号議案について採決を行います。お諮りします。第87号議案、中野区指定障害児通所支援の事業等の人員、設備及び運営の基準等に関する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第87号議案の審査を終了いたします。

 次に、第88号議案について採決を行います。お諮りします。第88号議案、中野区指定障害児入所施設等の人員、設備及び運営の基準等に関する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第88号議案の審査を終了いたします。

 次に、第89号議案について採決を行います。お諮りします。第89号議案、児童自立支援施設に係る事務の委託についてを原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第89号議案の審査を終了いたします。

 次に、第80号議案、中野区家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 それでは、第80号議案、中野区家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例につきまして、補足説明をさせていただきます(資料4)。

 提案理由でございますが、厚生労働省が定める家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準が改正されたため、同基準を基に定める本条例の一部を改めるものでございます。

 恐れ入りますが、新旧対照表を御覧ください。左側が改正案になります。

 改正の内容でございますが、家庭的保育事業者等が記録、作成する文書等について、書面で行うことが規定されているものや書面で行うことが想定されているものについて、書面に代えて電磁的記録により行うことができることを規定するものでございます。

 施行日は公布の日でございます。

 補足説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。

委員長

 本件に対する質疑を行います。質疑はございますか。

河合委員

 ありがとうございます。すみません。具体的に条例を改正いたしますと、事業者に対してどのような影響があるのか教えていただけますか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 この条例を改正しても、直接的に事業者に影響するというものではございません。既に保育所等のICT化というものが進んでおりますので、条例の中で改めて定めているというものになります。

河合委員

 ありがとうございます。では、これはあくまでこれまでやっていたものが文面化されたという捉えでよろしいということでしょうか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 そのとおりでございます。

羽鳥委員

 今回、条例のところで、雑則で、電磁的記録でも保存できるようになるというふうなことなんですけども、これを見たときに、こういうことなら例えば要綱とか、そういうことで定めるんじゃないんだというふうに逆に思ったんですけれども。これは、それこそなぜ条例でしっかり定めるというふうになっているのかというのをお答えください。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 今回の条文については電磁的記録ということだけなんですけれども、そもそもこの条例というものは、家庭的保育事業等の運営基準を定めている条例ということになりまして、中野区が家庭的保育事業を認可していくときの基準ということになりますので、法律に基づいて条例で定めているというものでございます。

羽鳥委員

 そうすると、細かいことであっても、中野区が認可をするようなものだから、区条例になるというふうな、そういったことなんですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 根拠としましては、児童福祉法の中で条例で定めるということが規定されておりますので、それに従って条例を定めているというところでございます。

羽鳥委員

 分かりました。あと、ここに書かれる電磁的記録というふうなのは、契約書とか、そういうのも含まれるんですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 主に想定されているものが、保育所のほうが、保護者とのやり取りですとか、保育の方針ですとかといった、保育園を運営していくために必要な書類というものを主には想定されているというものになります。

羽鳥委員

 分かりました。逆に、これまではこの項目がなかったことによって、それは許されていなかったというふうな、そういったことですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 許されていなかったということではなくて、次の条例にもあるんですけども、その中で既に可能となっておりましたので、国のほうが改めて規定したというところになります。

羽鳥委員

 書面に代えて、当該書面に係る電磁的記録により行うことができるというふうになっているということは、紙では保存しなくてもよくなるというふうなことなんですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 紙に代えて電磁的記録も可ということになりましたので、その場合は紙はなくなることもあるということになります。

加藤委員

 そもそもこの条例の文がなかったにもかかわらず、逆に何で電磁的記録ができたのかなというところが疑問なんですけど。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 第81号議案になるんですけども、そのところに基準というものが書かれていて、同様の基準というのがそちらのほうには既に規定されておりますので、仮にこの規定がなかったとしても、この基準を見ればできるというふうに考えることはできます。

委員長

 他にございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後2時30分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時31分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第80号議案、中野区家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第80号議案の審査を終了いたします。

 次に、第81号議案、中野区特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営の基準に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 それでは、第81号議案、中野区特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営の基準に関する条例の一部を改正する条例につきまして補足説明をさせていただきます(資料5)。

 提案理由でございますが、国が定める特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準が改正されたため、同基準を基に定める本条例の一部を改めるものでございます。

 恐れ入りますが、新旧対照表のまず3ページをお開きください。改正内容でございます。

 3ページの左側の改正案のところになりますけれども、第62条第1項のところがこのところに記載されておりますけれども、保育所等の事業者が作成、保存等を行うものや保育所等と保護者との間の手続等に関係するもので、書面等によることが規定されているものについて、電磁的方法による対応も可能である旨の包括的な規定を追加しております。新旧対照表のこちら、第62条第1項がこの目的の電磁的方法による対応も可能であることを包括的に追加した内容ということになります。

 4ページをお開きください。4ページ、改正案の第62条第2項から5ページの第5項まで、こちらにつきましては、電磁的な方法で保護者等に提供する方法などを規定しておりますが、こちらにつきましては、現行の第5条第2項から第6項に規定している内容と同じでございます。

 新旧対照表の1ページの右側でございますが、本条例の第5条第2項から、3ページになりますけれども、同条第6項までを削るものでございます。こちらにつきましては、第62条のところの第2項から規定しておりますので、第5条第2項からは取るという、このような内容になっております。

 新旧対照表の5ページ、左側の第62条第6項を御覧ください。こちらにつきましては、同意の取得について準用することを規定し、その際、読み替えの内容も規定している内容でございます。

 施行日は公布の日でございます。

 補足の説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 本件に対する質疑を行います。質疑はございますか。

加藤委員

 言葉の定義が分からないんですけど、電磁的記録というのが、ハードディスクとかはそうかなと思うんですけど、CDとかだと光学、光の記録になるわけですけど、CDとかには保存できないという意味じゃないですね。電磁的記録ってどういうことなんですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 電磁的記録というふうになりますと、CD、それからDVD、ハードディスク、そちらのほうが入っているという形です。

加藤委員

 それは光学の保存方法で、電磁的ではないので、どういうことなのかなと思ったんですけど。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 電子的な方式についても可能となりますので、光についても可能ということになります。

河合委員

 念のため確認させてください。先ほども同じことを確認しましたけど、これが変更になったところで事業者に影響はありますか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 特に影響はございません。

羽鳥委員

 第62条第5項のところで、「当該教育・保育給付認定保護者等に対し、第2項に規定する記載事項の提供を電磁的方法によってしてはならない」というふうなところで、そういう電磁的方法による提供を受けない旨の申出があったときは、電磁的方法によって記載事項の提供をしてはならないというふうに書いてあるわけですけれども、事業者さんからすると、きちんとそれを、要は選択できるんだよというふうなことをちゃんと保護者に伝えるのかどうか。要は、保護者の側がちゃんと選択肢があるのかどうかというのを知ることができるかどうかというのが重要だと思うんですけれども、その辺の指導についてはどうなるんでしょうか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 この条例の中にも規定されているんですけども、電磁的な記録で提供する場合は、あらかじめ保護者の承諾を得るということになっておりますので、その段階で選択できるということになります。

白井委員

 ありがとうございます。先ほどの条例の中で、次の第81号議案に記載されているので、駄目なわけじゃなくて、こちらのほうを準用すれば使える状況で、改めて第80号議案に関しては電磁的記録というのを、重ね書きという言い方なのかな。附則した状態になっています。一方、第81号議案のほうは、これですよね。「内容及び手続の説明及び同意」という項の中に、いわゆる電磁的記録が使えるというくだりが入っているのがあって、これを準用していたと。それを今回、「内容及び手続の説明及び同意」というのを分けて、新たに「電磁的記録等」というのを設けたというやつなので、条例整備と項目整理を行ったという理解なんですけど、これでいいですかね。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 そのとおりでございます。

加藤委員

 先ほど質問していたんですけど、今、電磁的記録って何なのか調べたら、デジタルデータ自体を電磁的記録は意味するみたいで、保存方法に関しては電磁的記録物と言うみたいなので、その中にはCDとかも入る。デジタルデータの保存方法としてはCDとかも含まれる、光学的な保存方法でもということのようです。

委員長

 他にございますか。よろしいですかね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 他に質疑がなければ、取扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後2時39分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時40分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第81号議案、中野区特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営の基準に関する条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第81号議案の審査を終了いたします。

 次に、第85号議案、中野区立児童館条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、第85号議案、中野区立児童館条例の一部を改正する条例について補足説明をさせていただきます(資料6)。

 提案理由は、朝日が丘児童館、新井薬師児童館、大和西児童館及び弥生児童館を廃止する必要があるためでございます。

 新旧対照表を御覧ください。児童館条例第1条では、児童館の名称及び位置を定めております。区有施設整備計画に基づき、朝日が丘児童館、新井薬師児童館、大和西児童館及び弥生児童館を閉館するため、所要の改正を提案するものでございます。

 施行日は令和4年4月1日でございます。

 補足説明は以上です。御審議いただき、御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。

委員長

本件に対する質疑を行います。質疑はございますか。

加藤委員

 児童館を廃止するという言葉自体を、これまでそちらが明言を避けているように感じましたけど、間違いなくここに書いてあるから、廃止するということですけど。廃止する上で、今と横ばい、もしくは今よりも子育てをしやすい環境が、先日出された新しい機能を備えた児童館等の説明で担保がされていないと感じていまして。区有施設整備計画が確定したから、はい、廃止しますではなくて、その辺の、廃止するのとバーターと言ってはなんですけども、どうやって子育て環境を充実、拡充させていくかというところが見えていない中でそれを進められるのは、ちょっと難しいなと感じていまして。新しい機能を備えた児童館等の説明というのは今後ちゃんとされていくのかなというのが不安で、その中身も聞かずには判断が難しいなと思っているんですけど、その辺の事業内容の御説明というのはできるものなんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館を中学校区に1館にしていき、最終的には区内で現状のふれあいの家と合わせて18館あるところを9館にするという計画でございますが、施設整備計画には各中学校区に1施設の配置を基本といたしますが、それは各小学校へのキッズ・プラザの設置に合わせて順次集約をしていくというものでございまして、今回提案させていただいている場所につきましては、このキッズ・プラザの整備については完了している、または来年の4月からはそれがかなうところということでございます。

 それで、事業の内容につきましては、9月の本委員会で御説明させていただいた新たな機能を強化する児童館の運営についてというところで、強化する事業について考え方を御説明させていただきました。確かに具体的には今後の予算の審議の中でということもございますが、今後やっていく事業につきましては9月に御説明した内容でございます。御紹介させていただきますと、強化する事業としては四つの柱があって、居場所・遊びや活動の支援、乳幼児期の子育て支援、地域の見守り・相談対応、そして団体支援・ネットワーク推進、これらの活動を強化した運営を行っていきたいという、そういう方向でございます。

 また、この方向で、この間、施設整備計画ができましたという段階で、条例の審査はまだなんですという前提ではございますが、関連する地域、または児童館の運営委員会等での場では御説明は続けさせていただいてきたところでございます。

加藤委員

 今、御自身がまだ明確に新たな機能を備えた児童館の内容についてちゃんと説明ができていないというか、事業が練り切れていないようなニュアンスのことを言われて、こちらもそう思うわけです、結局。それで、もういきなり、それもどうなるかも分からない、そういった子育て環境の確保が担保されない中で、この条例がこのタイミングで出るのはどうなのかなというふうに感じるところです。

 また、全世代型の地域包括ケアをやるというところで、新たな機能を備えた児童館というところと連携がなされていくような話だったかと思うんですけども、そっちのほうがまだ計画が、アクションプランもできていないし、実際としてまだ新たな機能を備えた児童館、この当該所管だけでは語れないですけれども、まだ何も未来どうなるか分からない、打ち出せていない段階で、これだけなくしますという話はちょっと違うんじゃないかなというように思うんですけど、その辺の全体的なスケジュールというのはどうなっているんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 先ほど課長のほうが御説明させていただいたんですが、ちょっと補足をさせていただきます。

 9月2日の当委員会におきまして、新たな機能を強化する児童館の運営内容につきましては御説明をさせていただいたというふうに認識してございます。今、課長が申し上げましたのは、これから予算の審議もありますので、細かい例えば日数ですとか、事業の詳細にわたっては、今のところまだ御説明が難しいという部分でお話しさせていただきましたが、来年の4月から新たな機能を強化する児童館として運営をするところにおきましては、先ほどの四つの柱に基づきまして運営をするところでございます。

 また、それぞれのエリアにつきましては、キッズ・プラザ併設の学校内の学童クラブということがございまして、こちら、大変利用されている保護者の方には好評でございます。ネットを使いましてアンケート調査も行っておりますが、利用もかなり伸びてございますし、満足度も非常に高いというところで、居場所という機能を一定確保した上で、さらに地域の見守りですとか、地域の団体支援、ネットワーク推進を新たな機能を備えた児童館では進めていくということで、私どもといたしましては、来年の4月から取り組む内容につきましては、ずっと御説明を重ねてきたというところで認識しているところでございます。

加藤委員

 そちらの認識はそうなのかもしれませんけど。あと、中学校区に1館で9館で、人的資源を集約してやっていくということですけど、やっぱり前回でも質疑で言わせていただきましたけど、私も小さい子どもがいるので、子育てひろばとか行っても、結局、ほかの子どもたちもいないし、親もいない中で、行ったことによって逆に寂しい思いをしたみたいなのがあって。そういった問題点をどうやって解決していくのか。また、そういう中で、新たな機能の児童館のところではイベントみたいなのがあるというのを書いてあって、これはいいなと思いつつも、結局距離が、中学校区に1館だと、そんな小さい子どもを抱えたところの家庭は行くのはなかなか厳しいなという。集約はするけど、結局遠いなというのと。結局、いいことをやろうとしていても、配置がそれでうまくいくのかなというのを非常に疑問を感じたままで、そこら辺の質問をさせていただいたけど、自分に照らし合わせたときに、納得がいくものではなかったなというふうに感じているところなんですけど、その辺というのはどうなんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 新たな機能を備えた児童館と、あと、今度3館、学童クラブのほうの館にするところにつきましては、子育てひろばというところもやらせていただくわけですが、それ以外にも、区ではすこやか福祉センターや保育園の中等で、いわゆる乳幼児を連れた保護者の方が通えるような範囲の中で子育てひろばのほうは整備をしてございますし、今後も通える範囲の中で、さらに空白地域のようなところがあるとすれば、そこについてはきちんと子育てひろばというのは進めていきたいというふうに思っております。

 加藤委員がおいでになったときは、たまたまお子さんや保護者の方が少なかったということと、1点やはり新型コロナの影響がありまして、子育てひろばも利用人数などを限っていたというような実情もございますが、多くの子育てひろばでは、乳幼児の親子の皆さんが来て、様々交流したり、そこの職員とお話、御相談されたりしているということは、所管としては把握しているところでございます。

加藤委員

 たまたまでもいいですよ。僕自身の感想はいいですけど、そういった、たまたま会われた区民の方がいたらかわいそうだなと思うわけですよね。

 ちょっとさっき質問して、明確に答えられていなかった気がするんですけど、地域包括ケアのアクションプランとの連携の中でスケジュール感はどうなっているのかというところは、さっき答えられましたか。ちょっといまいち分からなかったんですけど。

小田子ども家庭支援担当部長

 今回、多分、今定例会の厚生委員会の中でさらにアクションプランに関しては、中間のまとめの2ですかね。各団体の取組なども加えた形で御報告があるというふうに承知をしてございます。当然ながら、すこやか福祉センターのアウトリーチチームの方や、また、すこやか福祉センターで療育相談などを受けている、ケースワークをしている保健師や福祉職との連携というのは重要だと思っております。それにつきましても、来年ですかね。第1回定例会においては、計画は策定ということをスケジュールされているというふうに承知してございますので、足並みとしてはそろっているかなというふうに考えてございます。

加藤委員

 本委員会では、その辺の関連するようなところの報告とかはない。

小田子ども家庭支援担当部長

 委員会の報告の仕切りでは、アクションプランに関しましては、常任委員会では厚生委員会のみで御報告するということで今まで重ねてこられたものというふうに承知してございます。

加藤委員

 でも、新しい児童館では、その辺の考え方が連携するんではないんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 実際、すこやか福祉センターとの連携ですとか、子どもを対象とした地域包括ケアの実働につきましては、今、既に動いていますし、動きつつあります。それをいわゆるまとめたものとするかどうかというところで、実働部分においては、例えば児童館の館長が何か困り事があるようなお子さんを発見した場合に、すこやか福祉センターの相談につないだり、また、学校のほうに御連絡したりというような対応を行っておりますので、それをさらに意識して強化をしていくということを今後努めていきたいというふうに考えております。

加藤委員

 だって、それって目玉商品の一つだったんじゃないですか。既にやっていたと言ったら、目玉商品じゃなかったということですよね。

小田子ども家庭支援担当部長

 緑色の冊子の今の推進プランにおきましては、高齢者を中心とした記載というふうなことになっておりますので、今回の今まとめているものにつきましては、全世代型という中で、子どもや障害のある方や、また、いろいろ孤独感をお感じになっていらっしゃる方へのアプローチなどの記載が含まれたものとして策定をされつつあるというふうに認識してございます。

加藤委員

 だから、いずれにせよ、その辺が連携は既にしていたから報告しないということでよろしいんですか。既にやっているから、もうここでは報告しないということで。

小田子ども家庭支援担当部長

 当該アクションプランの報告の所掌につきましては、各常任委員会のほうで、厚生委員会のほうでの御判断もあろうかと思いますけれども、当委員会のほうで報告というような話はちょっと承知していないところでございますし、今も具体的には、例えば子ども家庭支援センターがすこやか福祉センターで何か課題があるケースを共同でケースワークをしたりですとか、個別のケースワーク会議の中に児童館の職員、館長なりが入って対応しているというような実態はございます。

加藤委員

 じゃ、何もアクションプランができてもやることは変わらないということなんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 アクションプランというのは区の取組だけではなくて、各様々地域で活動されている団体の方の取組も網羅的に記載していくものだというふうに承知しておりますので、そういう意味では、各団体との連携を深めていく、深化していくというようなところ、そういうことの記載なりが載ってくるであろうというふうに考えております。

加藤委員

 じゃあ、それは新しい活動なんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 現行の地域包括ケアの推進プランは高齢者を中心とした記載のみになってございますので、今つくっているものは対象を広げておりますから、当然、記載箇所や関係団体も増えているというか、増やしているものになっていくんだというふうに考えておりますので、全く今と同じものを更新するというものではないというふうに承知しています。

加藤委員

 じゃなくて、区政として新しい試みが、そのアクションプランが出たときに、地域包括ケアの内容が変わるじゃなくて、区政として新しい事業が増えるのか、活動が増えるのかということ、子どもに関してです。

小田子ども家庭支援担当部長

 子どもに関しては、今もやっていることをさらにもっと意識していくとか、深めていくとか、連携を深くしていくということは重ねてあると思っています。

加藤委員

 水かけになっちゃうので、いいです。

委員長

 よろしいですか。

 そうしたら、3時なので一旦休憩をします。

 

(午後2時58分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時19分)

 

 休憩前に引き続き、第85号議案に対する質疑を行います。質疑はございますか。

いながき委員

 すみません。改めて確認させていただきたいんですが、この閉館になる4館、現在、小学生以上のお子さんというのは1日大体何人ぐらいの利用があるんでしょうか、それぞれ。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今年度4月から7月のデータになりますが、弥生児童館においては、低学年の子が合計、全開館日でですけど、300人ほど。(「1日ですか」と呼ぶ者あり)4か月です。80開館日で300人ほど。高学年も300人ほどいらっしゃいました。なので、合計600人で、それを80で割ってという形が1日当たりの平均、そんな感じになります。あと、新井薬師児童館は非常に低学年は来館者が多く、2,000人を超える来館者がありました。高学年は300人ほどでした。大和西児童館も、この4月から7月で低学年は2,000人ほどで、高学年は200人ほどでした。あと、朝日が丘児童館は、低学年は3,000人弱で、高学年は200人ほどでした。

 なお、朝日が丘児童館と新井薬師児童館と大和西児童館については、学童クラブの子を含んでいるので、児童館のみの利用というか、学童クラブではない子の利用というのはこの中に含んでおりませんで、そこの部分はどうなんだということになりますと、大和西児童館においては、学童クラブではない小学生の子が1日当たり利用する実績については、1日当たり大体10名ほどというデータでございます。

いながき委員

 大体多くて10名ぐらい、この四つに関して。ほかの児童館と比較して、やっぱり非常に少ないということなんですかね、ここの四つは。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今申し上げたところ以外でとなりますと、例えば北原児童館は5,000人を超えてという形になります。あと、上高田児童館も5,000人超えということになりますが、共に学童をクラブ含んだ数字になりますが、正確な学童クラブ以外のという形ではございませんが、来館者の合計数では今申し上げたような数字でございます。

いながき委員

 この四つが閉館になると、ここで遊んでいた小学生はキッズ・プラザに大体行くんですかね。そうなると、中高生の子たちはどこで遊ぶことを想定されているんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 中高生は、今回、中学校区ごとのということを申し上げております。近隣の児童館や、または児童館以外の施設を御利用いただければと考えています。

小田子ども家庭支援担当部長

 具体的に言いますと、第二中学校区ですと宮の台児童館、明和中学校区ですと若宮児童館、あとは、第五中学校区で上高田児童館を新たな機能を備えた児童館のところとしては想定はしてございます。

いながき委員

 この中で、弥生児童館は閉館になる。その後というのはどのような施設になるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 跡地の活用については、最終的な形は未定でございますが、令和5年度につきましては、愛育会の福祉作業施設として暫定利用をする計画でございます。令和5年度のみでございます。

いながき委員

 その後は。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 令和6年度以降の活用については、今のところ未定でございます。

いながき委員

 こういう施設の再整備のときって、区は大体、閉館する施設の跡地というのをどうするかというのをきちんと決めて地元の方に説明しないというパターンが本当に多いと感じていて、地元の方たちというのはやっぱり、じゃあ、このずっとあった施設が閉館して、その後何ができるんだと、どうなるんだというのがとても関心がある問題だと思うんですよね。そういうことをきちんと、大体計画を立てた後で、こういった施設の統廃合というんですか、閉館みたいなことも考えていかなきゃいけないんじゃないかと思うんですけれども、それについてはどのようにお考えでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 区有施設整備計画の中では、民間施設等を誘致するという形で、閉館する児童館の跡地は活用する形を考えてございまして、児童福祉施設ですとか、介護、障害の福祉施設などのニーズを踏まえた上で活用していくと。活用に当たっては、子育て支援や地域交流機能の確保を検討していくということで今回こちらの計画のほうに載ってございまして、委員御指摘のとおり、具体的にこの後が、次に明確に何の施設ということまでは御説明できておらず、グループとしてはこういう対象、いわゆる福祉系の施設の活用を区有地活用で図っていくというような御報告を差し上げているところでございます。

白井委員

 先日の委員会の中で、陳情に鑑みて御質問を同じようにさせていただいたところです。児童館、廃止されるもの、今回条例として四つ示されています。朝日が丘児童館、それから新井薬師児童館、大和西児童館、弥生児童館の四つです。このうち朝日が丘児童館、新井薬師児童館、大和西児童館を学童クラブとして転換する。もう一つ、今、いながき委員からもありましたけども、弥生児童館に関しては跡地が決まっていなくて、令和5年度の1年だけが福祉作業所として暫定活用が出ていると。この間聞いたのは、区の建物の中で学童クラブを開設すると、それ以外、一定の要件の下、他の目的で利用を認めると――認めるは言っていないな、検討するとお話がありました。具体的には新井薬師児童館と大和西児童館の声が上がっているんでしょうけども、まず朝日が丘児童館について、お声があるのかどうか確認させてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 朝日が丘児童館では学童クラブと子育てひろばを行っていく計画ですが、今のところは子育てひろばの事業について、地域の団体さんから一緒に何かできないかというお声を頂いているので、検討中ということがございます。

白井委員

 次、弥生児童館ね。暫定活用以外の跡地の活用についてどうするんですかと言ったときに、この間の答弁の中では、地域の実情に応じたとか、地域のお声を聞いてという答弁だったんだけど、今定例会の一般質問の中ではそれに付け加えられて、他の利用に関しても検討すると、こういう感じなんだけど、今、と説明してきましたというんだけど、初耳なんだけど、それでいいんですか。跡地の活用についてはどうされるつもりでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 弥生児童館につきましては、令和5年度の弥生福祉作業施設の代替として使うという部分の御説明はさせていただきました。あと、放課後子ども教室として交流事業を、建物の外ですが、行っている部分がございますので、そういったところの事業の継続については考えたい、そういう御説明をさせていただきました。その他の建物の利用については、まだ御説明はしたことはございません。

白井委員

 これ以外の、いわゆる今定例会の条例以外では、2023年に鷺宮児童館、西中野児童館、2024年、みなみ児童館、2027年に文園児童館の廃止が計画上は予定されているところです。この四つについての跡地の活用はどうなっているんでしょうか、これもお伺いします。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 施設整備計画では、閉館する児童館は、学童クラブ施設への転用以外の部分については、未利用地活用や跡施設における子育て支援、地域交流機能の確保を検討するという段階なので、今、委員おっしゃった館については、跡地は明確には決まっておりません。

白井委員

 なかなか全容の説明というのは難しいんだけど、ただ、そうなると、非常に地域の中でも慣れ親しんだ施設なので、現状、地域のお声を聞くとって、それはみんな何とかしてほしいという思いはどこでも聞こえてくるのが普通かなと思います。私の地元でもまさにそう。何とかなりませんかという声は普通に届く。

 逆に言うと、どうしてこんなに急いで廃止しなきゃならないのかなと。今定例会で出てきているものに関しても、令和5年度の暫定の活用が見えているものの、この後どうするか分かりませんとなると、廃止してしまうと、その跡地の活用ってなかなか大変だよね、交渉する場がなくなるからね、と思うんです。次いで2023、2024、2027年となってくると、本当はその後の施設もどうするのかなとか、一定の要件を見ないと、まずは廃止、とにかく廃止だけだと、これ、なかなか話が進むものなのかなというのと、どうして今年度中に全部廃止しなきゃならないんだろうという疑問が拭えないんですけど、いかがですかね。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 時期については、施設の跡地は確かに検討中ではございますが、児童館において、今、18館で運営している人的資源を集約する形で、残す館にその資源を集中して、これまで御説明させていただいてきた機能を強化した事業の運営を行っていくことができるというふうに考えてございますので、この時点で館数は減るものの、残した館についてはよりよい運営ができるというふうに考えまして、御提案をさせていただいているところでございます。

白井委員

 もともとこの施設の再整備だとか施設配置だとかというのは構造改革のくだりからで、コロナ禍の中の財政的な問題をどう短期で処理できるかという、3年間集中的にと言ったんだけど、思いのほか国や都からの補助金が手厚かったので、今のところ直撃的な、財政的な穴は非常に小さくて済んでいる。この後どう展開するかによるんでしょうけども。じゃあ、何でこうやって半分にするのかといったときに、やっぱり財政的な面のお話があったんですよね。だから、中学校区域で1個だと言いながら、一方で、一時利用も一定の要件の下認めるというのと同時に、地域のほうの要望を踏まえてとなると、区は児童館だとか跡地の配置というのをどこで線引き、どこで整合性を取るようにするのかというところが見えなくて。いや、もうこのままいくと、何らかの形で18館残るようにしようとするのか、いえいえ、区としては中学校区域に一つと決めたんですから、そこでとにかく調整するんですというのにするのかにしないと、何が起こるかというと、既になくなってしまった児童館もあって、既に転換されている児童館もあって、もっと言うと、もともと児童館の整備なんてされていない地域もあってという中で、やっぱりこれって本当に公平かなと、妥当なのかなと思うところがあります。だから、明示をするところとちゃんと整合性を取らないといけないと思うんですけど、区としての考え方をもう一回お聞きできますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 地域格差ということをおっしゃられたと思います。児童館の再編につきましても、キッズ・プラザの整備に合わせてということがございまして、小学生の居場所といたしましては、キッズ・プラザができていってということがございますので、児童館を閉館する場合であっても、その前提として近隣にキッズ・プラザがあるということになってまいります。その上で、地域のネットワークづくりや、中高生の交流活動支援等々の機能を強化するためには、中学校区に1館、キッズ・プラザのほかに児童館が存在していって、さらに、ほかに子育てひろばもあって、そういったものが連携できて、全体の形が一番よりよいものになっていく、そんなことを目指しているということでございます。それを目指して、順次、キッズ・プラザの開設に合わせて児童館を閉館させていただきたいというのがございます。一方で、学童クラブの需要もあるので、そこにも効果的に応えていくために、児童館も活用しながら進めていく。そんなことを施設整備計画で御提案させていただいておりまして、それを実現するために、今回、このような条例の改正案を提案させていただいたところでございます。

白井委員

 それは提案されていたのはそうでしょうね。ただ、我々としては、今言ったみたいに、さて、整合性は取れているのかなというのと、本当にバランス感覚としてこれがいいのかなと。どうしてこんなに急いでやらなきゃいけないのかなという疑問は、やっぱり今の答えを聞いていてもそうだなとは思えません。最後は私の意見なので、これで結構です。

羽鳥委員

 今回、四つの児童館の廃止というふうなことで条例案が出されているわけですけれども、他の委員もちょっと聞いているところでありますけど、四つの児童館が廃止されて、ここの利用者の方々、子どもさん方が、ちゃんと居場所が確保されるのかというふうなところは、これまでも聞いてきたところでありますけれども、改めてちょっとお聞きをしたいんですけれども。それぞれここが廃止をされたというふうな場合、どこに子どもさんたちが行くことになるのかというふうなので、ちょっと施設名とかも挙げてお示しいただけたらなと思うんですけれども。長くなるかもしれないんですが、ちょっとお示しください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 弥生児童館の閉館におきましては、第二中学校区の中でそれぞれ役割分担をして、効果的に事業を行っていきたいと考えています。まずは宮の台児童館がこの第二中学校区の中で中心的な役割を担えるような運営をしていきたいというところでございます。なので、小学生の居場所としては、一つの児童館、宮の台児童館と、あと、キッズ・プラザが二つできる予定ですので、キッズ・プラザ中野第一と、少し先ですが、キッズ・プラザ中野本郷ができていきますので、その二つのキッズ・プラザと宮の台児童館、それに加えて、あと、学童クラブが、朝日が丘児童館も活用した学童クラブのほか、民間も含めて4施設ございますので、そういったところで居場所を確保していきたいという考え方でございます。

 それから、新井薬師児童館のある第五中学校区においては、今度、令和小学校にキッズ・プラザ令和ができます。そのキッズ・プラザ令和と、あと、一部、白桜小学校も第五中学校区になりますけれども、あと、上高田児童館。上高田児童館とキッズ・プラザ令和、キッズ・プラザ白桜。あと、学童クラブも需要に応える形で、新井薬師児童館も活用した形で整備をしていくという考え方でございます。

 大和西児童館の明和中学校区は、広いですけれども、鷺宮児童館、西中野児童館方面以外のところでという形で申し上げると、若宮児童館と、あと、美鳩小学校にあるキッズ・プラザ美鳩、それから、大和西児童館を活用した大和学童クラブで居場所を確保していきたいということでございます。また、大和児童館も引き続き、まだ今後10年間は残りますので、この校区においては若宮児童館と大和児童館の二つの児童館、そして、キッズ・プラザ美鳩、それから、学童クラブについても需要に応える形で、大和西児童館も活用して居場所を確保していきたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 先ほどのやり取りの中で、児童館の再編についてはキッズ・プラザの整備と合わせてというふうなことになっているんですけども、この四つの、ちょっと今、御答弁のところで、令和キッズ・プラザが新井薬師児童館で、朝日が丘児童館のところではキッズ・プラザ中野第一ともう一つということ。あと、明和中学校区の大和西児童館のところではキッズ・プラザ美鳩というふうなところであって、それぞれ整備をされていると。今回のところでは四つ整備されているというふうなことでよろしいでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 朝日が丘児童館と弥生児童館に対してキッズ・プラザ中野第一、新井薬師児童館に対してキッズ・プラザ令和、大和西児童館に対してキッズ・プラザ美鳩、これがそれぞれ対応するキッズ・プラザということでございます。

羽鳥委員

 あと、今回、第4回定例会に向けて大和西児童館の陳情が取り下げられたわけですけれども、児童館の廃止地域のところでは、児童の居場所の機能の確保というふうなことが求められてきたわけですけれども、実際廃止というふうになれば、児童館の担当範囲が広域になるわけですけれども、広域になることに対する、児童に対する見守りであるだとかという体制なんかはどのようにされていくおつもりでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 中学校区単位というふうに確かに広範囲になります。児童館の職員においては、地域の様々な子育て支援団体さんや、そういった団体の活動支援をいたしますし、課題のある子の発見とか、各地域での子育て課題の発見等々も行ってまいります。そういった中学校区単位での地域の見守り活動をきめ細かに行っていきたいというふうに考えておりますので、各地区にある児童館は、自らの館の中学校区単位を見渡して、その中で見守り活動を効果的に行っていきたいという、そういう活動をさせていただく予定でございます。

羽鳥委員

 あと、職員体制というところでちょっとお聞きをしたいんですけれども、先ほどのやり取りの中で、再編と併せて職員の集約を行うというふうなことだったんですけども、広域でやると確かに、ちゃんと児童を見守るためには、これまでよりも強化された人員が必要かなというふうに思うんですよね。今定例会の本会議の一般質問で、我が会派の長沢議員が児童館職員の確保というところで質問をいたしまして、それに対する答弁では、会計年度任用職員等の活用もというふうなことをお答えであるんですけれども。職員体制のところ、廃止をされた後の残る児童館、全体が新たな機能を備えた児童館にするというふうなことですから、全体として機能強化を、職員体制も強化をされるということだと思うんですけども、職員の確保、職員体制については来年度どのようにされていくおつもりでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館の機能を強化するので、それに見合うということで、一般質問、本会議においては、常勤職員のほか会計年度任用職員等も活用して体制を確保していきたいというような方向でお話しさせていただきました。新たな機能を確保できるような体制については、今、構築している最中でございますので、そういった体制を踏まえた上で、来年度、新たな機能を備えた児童館を運営していきたいという考えでございます。

羽鳥委員

 これはちょっと要望ではあるんですけれども、やはり会計年度任用職員というふうなところでは、定数の条例等も関わるところがあるからなのかなというふうにも思うんですけども、例えば賞与が支給されるだとか、それなりに身分、これまでの職員よりはよい対応というふうなことなのかもしれないですけれども、やっぱり1年ごとの細切れの雇用にならざるを得ない。制度としてそうなっているというふうなところで、やっぱり長期的な対応というふうなところでは、正規の人たちを増やしていただきたいなというふうなことを思うんですよね。そうしてこそ、やっぱり職員の方も安心して働くことができると、力も入るということだと思うんです。ぜひとも強化をされるというふうなことでは、集約、再編というふうなことと併せて定数の増加というふうな、もちろん所管部としては定数の増加というのは悲願ではあると思うんですけれども、強く人事のほうとも折衝していただきたいなというふうに思います。以上のところは職員体制に関わる要望です。ぜひお願いします。

 あと、新たな機能というふうなところで、これはちょっと直接議案というよりは、この前の9月2日の子ども文教委員会の質疑でもいろいろとやらせていただいたんですけども、四つの柱のところで機能強化をされるというふうなことですよね。そうした中で、そのときにも聞いたんですけども、ここでもちょっと改めて聞かせていただきたいと思うんですが。新しい、新たなというふうなのが、要は何にかかってくるのかと。何が新たな機能なのかというふうなのをちょっと改めてお答えいただければと思います。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 四つの柱というようなことを申し上げてまいりました。その中で新たなというところでは、具体的な事業を、ちょっと細かくなりますが、申し上げます。

 居場所・遊びや活動の支援という中では、居場所機能を拡充していくという考え方の中で、今後、ロビー機能の整備、それからあと、インターネット環境の整備、学習スペースの整備が新たな取組になります。

 乳幼児期の子育て支援につきましては、新たな事業を展開する予定でございまして、第1子のゼロ歳児を持つ親御さんの交流事業の実施や、乳幼児親子向けの日曜日の開放事業の実施、あと、家族で楽しめる土曜日のイベントの実施、遊具のリニューアルなどが新しい取組でございます。

 3番目の地域の見守り・相談対応というところでは、より相談機会を強化しようということで、相談の機会づくり、例えばこの日は相談できる日みたいな周知の仕方をして、相談機会をより多くつくっていくところが新たな取組になります。また、もちろん新しく中野区にできる児童相談所との連携についても、これまでも児童相談所は連携をしておりますが、中野区の児童相談所と連携をするといったところはこれまでと違う形になってまいります。

 あと、団体支援・ネットワーク推進につきましては、地域スペースを設ける等地域交流ロビーの整備ということを考えております。また、活動団体さんのための場の整備、こういったところが新たな取組になります。

 また、そのほかにも開館日の拡大等、また、施設の改修・環境整備が新たな取組になります。

羽鳥委員

 最後に、当面直営で運営する方針というのを今回は示されたわけですけれども、これがなぜなのかというふうな、理由のところを簡単に御説明いただければと思います。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 9月の当委員会の報告の中で、児童館職員の役割をお話しさせていただきました。その中で、児童館職員は地域の様々な子育て支援団体や民生委員、町会や自治会など地域で活動する団体さんの活動を支援するとともに、課題のあるお子さんの見守りや各地域での子育ての課題の発見、また、地域の学童クラブ、キッズ・プラザ、子育てひろば等の運営支援や他の機関との連携を進め、子育て施策全体のさらなる質の確保・向上に資する役割を担っていきたいということを申し上げました。こういった役割を果たすためにも、区といたしましては児童館に直営の福祉職員を配置して、中学校区単位での活動を効果的にやっていきたい、そのような考えから福祉職の直営の職員を配置していきたいというふうに考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。これまでも議論を様々してまいりましたので、今日のところでお伝えしたいところとしましては、まず、加藤委員のほうが実際に子育てプラザや子育てひろばに行って、今、あまり楽しくない思いをしたというのが私も現状だと思っております。これを改善するために今回の条例提案があるのかなと考えております。

 私は、今の児童館が今の児童館のままであってほしいとは思っていません。やっぱり今の児童館はとても人が弱くて、とてもそこが下支えの場所になっていないと思っています。せっかく児童相談所ができて、子ども・若者支援センターができて、その御指摘は加藤委員のほうからも以前あったかと思います。そのためにも、私は、今、スピード感を持ってこの条例を通していくような動きをして、しっかりと区がこれからの子育ての施策を整えていくんだというところに努めていただきたいと思っております。ぜひそちらのほうの考えもお聞かせいただけますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 これらの近日の社会的課題に対応するためというようなことも、委員会の中でお話しさせていただいたことがございます。そのためにも、新たな機能を備えた児童館は機能を強化して、ネットワーク支援を強化した上で、すこやか福祉センターや児童相談所と連携した見守りを行っていきたいということを申し上げてきたところでございます。その上で、子どもの地域包括ケアに資する役割も担っていきたいということを申し上げてまいりました。これを実現するために、現状、足りないところはあるかと思いますが、人的資源を集約し、施設もさらに再編をすることで、中学校区単位での地域見守り活動をきめ細かに行って、今、委員おっしゃったような課題にも対応できるような体制を整えていきたいというふうに考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。これまでずっと児童館は全廃で動いてきて、跡地も売却だという中で、残して跡地活用もしていくという形に今動いていくというのは、子育て世帯としては本当にありがたいなと思っております。そのためにも、ぜひ中野区としても、今後も児童館が子育て世帯の下支えになる機能を担うと思っていますので、そこは、どういう事業をやっていくか、予算がついてから詳細が決まっていくと思いますので、ぜひしっかりと検討していっていただきたいと思っています。要望で結構です。

甲田委員

 すみません。私もこれまでもいろいろ議論してきましたので、考え方は伝えてきたんですけども、一つ、ちょっと地元としては、新井の地域からも私もたくさんの御要望を頂いておりまして、新井の地域のことは議会では何も表には出ていなかったものですから、地域の説明というのはどういうふうに行ったのか、一応お聞かせいただいてもよろしいですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 議会での御報告をその都度させていただいてきたということで、施設整備計画の各段階でのお話と、あと、9月の当委員会での新たな機能を備えた児童館の具体的な事業をこんなふうにしていきますというようなことを御説明してまいりました。新井地区では、特に新井薬師児童館が学童クラブ施設に転用するということがございますので、9月の本委員会で御説明させていただいた、学童クラブ施設としての運用の内容についてお話をさせていただきました。地域連携についても、学童クラブ施設における地域連携もお話をさせていただいて、その中で地域全体で子育てを支援するため、地域利用等地域と連携した運営に努めてまいります、こんなお話をさせていただいてきたところでございます。ベースはこれまで議会で御報告させていただいてきた資料を基に御説明をさせていただきました。あと、それに加えまして、新井地区ではキッズ・プラザ令和の新設について御説明をさせていただきました。

甲田委員

 私自身が地域から聞いているのは、いろいろ説明はされたということなんですけれども、やはりこれまで子育ての支援をしてきた団体の方々は、いろんな説明があったけれども、こちらが言ったことに対して、本当にどんどん説明をされるだけで、納得感はなかった。納得させられてしまったというのが実際のところだというふうに言っておりました。なかなかコロナ禍で声を上げられなかったという部分も相当あったのかなというふうに拝察しております。

 個々の地域のことを言い出すと本当にいろいろあると思いますけれども、全体感で言えば、やはり子どもの地域包括ケアの考え方とか方向性とか、また、先ほどから言っている人的資源というところや施設費のこととか、いろいろ議論してきましたが、私たちが考えていることとは本当に平行線だなということをこの間感じてきました。公明党会派としては、ずっと昔から児童館施設についてはしっかりと、全廃するなんていうことはあってはならないということを言ってきましたので、さらにこれから、貧困とか虐待、ネグレクト、また、本当にそういったいろんな社会の課題に関しては、民間の力を借りながら、また地域の力を借りながら、さらに強化していかなければならないし、きめ細やかにやっていかなければならないという中で、手厚いところは手厚いけれども、なくなってしまうところはなくなってしまうという、こういうやり方では本当にいけないんではないかなと思います。やはり今まで来ていた小学生、キッズ・プラザに行けない小学生もいると思うんですね。そういうところもすくっていかなければいけないですし、本当に課題があるなということにしっかり気づいていくためには、きめ細やかにやっていただきたいということがありますので、やはり私もこれは最後、意見になりますけれども、中学校区に1館で早急に廃止してしまうというのは考え直していただきたいなと思っております。

委員長

 他にございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後3時57分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時58分)

 

 お諮りをいたします。第85号議案を本日のところ保留とすることに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第85号議案についての本日の審査を終了いたします。

 次に、第95号議案、中野区立小学校及び中学校教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 それでは、第95号議案、中野区立小学校及び中学校教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について補足説明をさせていただきます(資料7)。

 こちらに書かれております中野区立小学校及び中学校教育職員とは、任期付短時間教員でございます。年に一度、給与改定の内容についてのものでございます。

 まず第1条ですが、中野区立小学校及び中学校教育職員の給与に関する条例の第20条第2項の中にございます、3月に支給する場合においての表記で、「100分の25」を「100分の10」に改めるものでございます。

 また、第2条につきましては、第20条第2項の中にあります、第1条による改正後のものを、3月に支給する場合においては「100分の10」を「100分の25」、6月に支給する場合においては「100分の112.5」を「100分の105」、12月に支給する場合においては「100分の117.5」を「100分の110」に改めるものでございます。

 この条例の中の第1条の規定は公布日から、第2条の規定につきましては令和4年4月1日から施行するものでございます。

 補足説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 本件に対する質疑を行います。質疑はございますか。

羽鳥委員

 一応確認なんですけども、これは中野区の任期付短時間教員というふうなことだから、この第95号の議案として中野区は出てきたということだと思うんですけども、一般の都の職員としての正規の教員との期末手当の差というのはないというふうな、割合についてはないというふうなことになるんですかね。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 任期付短時間教員につきましては、週4日勤務というふうになってございますので、都の教育職員の5分の4の月額というような形で設定をしているものでございます。

羽鳥委員

 分かりました。そういった勤務時間に関する差がある、それが影響しているというふうなことですね。分かりました。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、取扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後4時01分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時02分)

 

 質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第95号議案、中野区立小学校及び中学校教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第95号議案の審査を終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。

 初めに、1番、令和3年度の新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況についての報告を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、令和3年度の新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況につきまして御報告いたします(資料8)。

 本報告は、今定例会において開催される建設委員会を除く各常任委員会及び危機管理・感染症対策調査特別委員会において御報告するものでございます。本件につきましては、10月の当委員会にて取組状況を御報告しておりますが、その後に講じてきた対策及び取組を含めまして御報告するものでございます。

 恐れ入りますが、別添資料1を御覧ください。

 1ページ、1、医療など最前線の現場環境を支える、1-2、民間施設における感染拡大防止対策の取組状況について、前回、「補助実施に向けて準備を進めている」としていたものを、「申請があり次第順次交付決定及び補助の支払いを進めている」としております。

 次に、2、生活や子育て・介護などを支える、2-1、2-2、2-3、2ページに行きまして、2-5の各事業の取組状況について、支給件数など実績値を修正しております。また、2-6、子ども食堂運営助成金交付事業及び2-7、小中学校学習系ネットワークの強化につきましては、新たに取組を開始した事業でございます。

 4、その他の取組、4-2、区立障害児通所支援施設におけるICT環境整備の取組状況について、「順次整備を進めていく」としていたものを、「インターネット回線工事を完了し、オンライン療育等を実施していく」と修正しております。

 詳細につきましては資料をお読み取りください。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

羽鳥委員

 小・中学校学習系ネットワークの強化についてなんですけれども、以前の補正予算のときに、計上額が最大額で、工事がどんどん終わっていけば、費用はどんどんと少なくなっていくんだというふうなことをおっしゃっていたわけですけども、11月12日現在のところだと、事前調査日程についても調整中というふうになっていて、今、調査中なのかなというふうに思うんですけども、今時点での進捗状況とかがここから変わっていればお答えいただきたいんですけども、いかがでしょうか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 今現在のところでございますけれども、各学校のほうに入りまして、今月中旬をめどにローカルブレイクアウトの工事の詳細な日程等々を各学校と調整する、そのような状況になってございます。

羽鳥委員

 その学校というのも全部の学校ということですか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 はい、そのとおりでございます。

加藤委員

 2-5の子どもと子育て家庭の相談・支援の充実(子ども配食事業)及び2-6の子ども食堂運営助成金交付事業とありますけど、目的はある程度一緒の食のセーフティネットというところがあるとは思うんですけども、2-5がなされていれば2-6の目的というのはどうなっていくのかなというところを考えたときに、2-6というのは実態としてどのぐらい子どもたちのセーフティネットに役立っているのかというのがちょっと疑問なところではあるんですけど、その辺は御担当としてはどのように考えていますか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの子ども食堂運営助成金交付事業の内容としましては、子ども食堂の団体を通じまして、食に困難な家庭等に食事を提供するというような事業でございまして、実態としまして、食に困っている世帯というのが多数利用されているということは、子ども食堂を行っている団体を通じて聞いているところでございます。

加藤委員

 子ども食堂をやって、そういう家庭を早期発見して配食事業につなげていると、そういう流れだということですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 子ども配食事業につきましては、以前でいいますと子ども家庭支援センターの養育困難家庭というケースになっているところを対象にしている事業でございまして、委員のおっしゃるとおり、子ども食堂で広くキャッチしたところをこういった事業につなげていくところの連携を図っているというところでございます。

加藤委員

 子ども食堂の活動は本当にすばらしいものではあるものの、やはり毎日の食事を提供できるわけではない中で、配食をすることで毎日の食事というのがやっと確保できるんだろうなと考えたところで、どのぐらいつなげられるのかなというところなんですけど。大体そういった子ども食堂からそういった家庭、ここは結構プライバシーなところに踏み込んじゃうような気がするんですけど、その辺は事業者さんとどういうふうに連携を、そういった世帯とつないでもらうような心がけをされているんですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 子ども食堂運営助成金の助成を受けたい団体につきましては、まず、我々のところに申請いただく形になるんですけど、その際に、そういった困難な家庭をキャッチした場合に、どういった対応をするのかというところの研修というか、一定程度の説明のほうはさせていただいているというような形でございまして、そういったところも含めまして、今でいいます子ども・若者支援センター、こういったところとの連携を図っていくということで考えてございます。

加藤委員

 この報告というのは新型コロナウイルス感染症に関わる事業だということで、そうすると、この配食事業も新型コロナが落ち着いたら終わってしまうのかなというところなんですけど、でも、実態としてそういう食のセーフティネットというのは続けていかないといけない問題でもあるかと思うんですけど、その辺はどのようにお考えですか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 委員御指摘のとおり、こちらの事業につきましては昨年度8月から新型コロナの対応ということで事業のほうを始めたものでございます。実際には子ども家庭支援センター、これまでケースワークの中で、必要な御家庭に対して支援を行ってきたところでございますけれども、やっていく中で見えてきた課題等もございますので、新型コロナが落ち着いた後どういった形で事業を継続するかにつきましては、また今後検討してまいりたいというふうに考えてございます。

河合委員

 御報告ありがとうございます。その他の取組、4-2、区立障害児通所支援施設におけるICT環境整備に関しまして、我が会派からもこちらの予算に関してこれまで要望してきた中で、取組を進めていただいていることに感謝したいと思っております。現状が回線工事を完了し、療育等を実施していくとなっているんですが、もう少し詳細に現状の説明、できるところだけでいいので教えていただけますか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 今現在は皆さん施設を利用されているので、実際に今必要がないという状況になってございます。必要になったときにすぐ使えるように、施設の職員がどのようにして使うかとか、そのやり方についてデモンストレーションみたいなのをやっているというふうに聞いております。

白井委員

 子ども配食事業と、それから子ども食堂の助成金について、これ、補正予算を組んで新たに拡充されたところです。特に子ども食堂については、この間のコロナ禍の影響を鑑みて、いわゆるテイクアウトだとかというところにも力を入れていただいたと聞いています。せっかくなので、助成のいわゆる拡充前と拡充後どのような状況なのかというのと、本当に支援が必要なところにちゃんと届いているのか、この辺の状況が分かれば教えていただければと思います。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 子ども食堂運営助成金交付事業につきましては、第3回定例会で120万円の増額補正予算のほうを議決いただきまして、事業のほうを実施したところでございます。今回は子ども食堂の活動のうち、配食、宅食、フードパントリー、これに関わる部分について、20万円を上限としまして実施いただけるような団体を募集しました。結果としましては7団体からやっていただけるということで手が挙がりまして、もともと予定していた実施回数を増やしたり、あとは提供する食材の品数を増やしたりというような形で、食のセーフティネットの拡充を図ることができました。子ども食堂の団体を通じまして、食に困っている家庭の方から、ありがたいとか助かるというような声のほうを区としても聞いてございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、2番、令和4年度予算で検討中の主な取り組み(案)についての報告を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、令和4年度予算で検討中の主な取り組み(案)について御報告いたします(資料9)。

 こちらは、令和4年度の予算編成で検討中の主な新規、拡充、推進や見直し事業につきまして、現在の検討状況をお示しするものでございます。新型コロナウイルス感染症の影響により、経済活動をはじめ地域活動や教育など様々な分野において広く活動の制限を強いられている状況でございます。このような状況下においては、感染の防止、再拡大への備えを怠ることなく、様々な活動を力強く再開させていくことが必要でございます。

 これらを踏まえ、令和4年度予算は新型コロナウイルス感染症との闘いを乗り越え、活動を力強く再開し、未来へつなげる予算とするため、新型コロナウイルス感染症対策と様々な活動の支援策、中野区基本計画で掲げる重点プロジェクト、中野区区有施設整備計画に基づく施設整備、中野区構造改革実行プログラムに基づく取組及び新庁舎移転を見据えた業務改善を重点事項として予算編成を進めているところでございます。

 資料につきましては、検討中の主な取組の項目を基本構想において描く四つのまちの姿に分類し、これをさらに基本計画で示す政策ごとに区分してございます。

 別紙を御覧ください。

 1ページ、(1)人と人とがつながり、新たな活力が生み出されるまちへの取組につきましては、政策1から2ページ、政策5の区分で13項目を掲げてございます。(2)未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまちへの取組につきましては、政策6から4ページ、政策10の区分で21項目、5ページ、(3)誰もが生涯を通じて安心して自分らしく生きられるまちへの取組につきましては、政策11から6ページ、政策15の区分で14項目、(4)安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちへの取組では、政策16から8ページ、政策20の区分で16項目、また、(5)区政運営等に関する取組として11項目、9ページ、2、検討中の主な見直し事業として2項目を掲げてございます。

 それでは、当委員会所管の子ども教育部、教育委員会事務局の関係事項につきまして御説明させていただきます。

 別紙の2ページを御覧いただきたいと思います。

 (2)未来ある子どもたちの育ちを地域全体で支えるまちへの取組ということで、新規・拡充・推進事業につきまして順番に御説明いたします。

 まず、1、(仮称)中野区子どもの権利に関する条例の推進【拡充】としまして、(仮称)中野区子どもの権利救済機関及び(仮称)中野区子どもの権利委員会を設置するとともに、普及啓発を行うものでございます。

 2、教育相談体制の充実【拡充】としまして、教育相談員、スクールソーシャルワーカーを増員し、相談・巡回支援体制の強化を図るというものでございます。

 3、子どもの貧困対策の推進【拡充】としまして、学習支援事業の内容の拡充を図るほか、子ども食堂への支援を行うものでございます。

 3ページを御覧ください。

 4、児童相談所の設置及び子ども・若者支援センター等運営【推進】としまして、児童相談所の設置に伴い、児童福祉審議会等児童相談所設置市事務を開始するものでございます。また、子ども・若者支援センター内で実施する若者相談事業を拡充するものでございます。

 5、学校運営協議会・地域学校協働の一体的推進体制の構築【拡充】といたしまして、学校運営協議会と地域学校協働本部をそれぞれが持つ役割を十分機能させ、一体的に推進するものでございます。

 6、区立学校の再編等【推進】としまして、中野区立小中学校再編計画(第2次)に基づく学校の改修・解体・新築の整備工事等を行うものでございます。

 7、区立学校の環境改善に向けた計画的な改修【推進】としまして、小・中学校の体育館の冷暖房効率向上のための改修や、普通教室の不足が見込まれる学校について増築等の対応を図るものでございます。

 8、ICT推進による教育環境の整備【拡充】といたしまして、指導者用デジタル教科書を導入し、一人ひとりの理解度や進度に応じて個別最適な学び、子ども同士の主体的・対話的な学びを実現するものでございます。また、学童クラブにおいて、学習用タブレット端末を活用した学習環境を整備するものでございます。

 9、子どもの居場所づくりと読書活動の推進【拡充】としまして、全小・中学校において、夏季休業期間も学校図書室を開放し、子どもたちが読書活動等を行うなど、安心・安全な居場所として利用できるようにするものでございます。あわせて、蔵書を充実させるなど、子どもたちの読書習慣が身につく環境を整備するものでございます。

 11、子育て家庭ホームヘルプサービス事業【拡充】としまして、子の病気の際の保護者への支援事業としてホームヘルプサービス事業を拡充するものでございます。

 12、一時預かり事業【拡充】といたしまして、養育者の育児疲れを解消する場合の際利用できるサービスとして、児童館における一時預かり事業を行うものでございます。

 13、民間保育施設の新規開設支援【推進】といたしまして、民間保育事業者が行う認可保育所の施設整備等に対して補助等を行うものでございます。

 4ページを御覧ください。

 14、区立保育園における業務のICT化【新規】といたしまして、区立保育園に保育業務支援システムを導入し、事務のICT化を進めるものでございます。

 15、区立重度・重複障害児通所支援施設における居宅訪問型児童発達支援【新規】としまして、区立重度・重複障害児通所支援施設において、在宅訪問指導の法内化を行い、居宅訪問型児童発達支援を行うものでございます。

 16、区内障害児通所支援施設におけるICT環境整備【推進】としまして、区立障害児通所支援施設において、ICTを活用したオンラインでの療育等を行う環境を整備するものでございます。

 17、児童館の機能拡充等【拡充】としまして、児童館の基本機能に加え、子育て支援や地域の見守り、ネットワーク支援機能の強化による、すこやか福祉センター、子ども・若者支援センターと連携した継続的な見守りを行うものでございます。また、開館日の拡大、インターネット環境の整備、遊具のリニューアル等を行うものでございます。

 18、プレーパーク活動団体支援【新規】としまして、区内で展開されているプレーパーク活動について、地域に根ざした活動を行う団体等に対し、活動を担う人材の育成の支援やプレーパークの普及啓発を行うものでございます。

 19、閉館する児童館施設の転用【新規】としまして、閉館する児童館を学童クラブ施設に転用し、学童クラブ事業及び子育てひろば事業を行うものでございます。

 20、子ども施設各種改修工事等【推進】としまして、区立保育園、幼稚園、児童館、学童クラブ、キッズ・プラザ、ふれあいの家の施設改修工事を実施するものでございます。

 5ページを御覧ください。

 21、若者育成支援事業【新規】としまして、ハイティーン会議の見直し・拡充や若者の育成支援を推進するものでございます。

 (3)誰もが生涯を通じて安心して自分らしく生きられるまちへの取組では、拡充事業1項目がございます。

 6ページを御覧ください。14、中央図書館予約室設置等工事【拡充】としまして、非接触対応での本の受け取り等が可能となるよう、中央図書館内に環境を整備するものでございます。

 次に、8ページ、(5)区政運営等に関する取組では、推進事業1項目がございます。

 9ページを御覧ください。7、新庁舎整備事業及び新庁舎移転に伴う業務改善【推進】としまして、新庁舎移転に向け、ペーパーレスの取組を進めるものでございます。

 項目の内容についての御説明は以上となります。

 恐れ入りますが、1枚目、最初の本資料にお戻りください。

 区民からの意見募集でございます。12月20日号の区報及びホームページに掲載いたしまして意見募集を行うとともに、区民と区長のタウンミーティングを12月23日に実施いたしまして意見交換を行う予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

青山子ども教育部長

 ただいまの御説明の中で、ちょっとページ数を言い間違えたところがございまして、政策10番の21番、若者育成支援事業でございます。これは資料の4ページに記載しているところを5ページというふうに申し上げたので、そこを訂正させていただきます。申し訳ありません。

委員長

 それでは、質疑はございますか。

河合委員

 御報告ありがとうございます。まず、詳細で決まっているところまででいいので、分かる範囲でちょっと細かくお聞かせいただきたいなと思う場所が何個かあったので、聞かせてほしいんですけれども。まず、政策7番の9の子どもの居場所づくりと読書活動の推進とありますが、夏季休業期間の学校図書室の開放はどういう体制で行うんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 現在、美鳩小学校、中野第一小学校、みなみの小学校の地域開放型の図書館では、夏休みも子どもたちが来て本をかなりたくさん借りているというような状況がございます。各学校の図書館も夏季休業期間中に子どもたちが本を借りに来られるような形で、職員のほうを配置して、本の貸出し、また、学習のスペースとして開放していきたいというふうに考えております。

河合委員

 ありがとうございます。職員というのは学校の先生のことを指しますか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 いえ、学校に配置をしております図書館の開放員のほうで業務を行ってもらう予定でございます。

河合委員

 すみません。整理しますと、図書館開放員の方には、夏休みの期間中に特別に出てきてもらって御対応していただくということでよろしいでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 これまでは8月は夏休みでしたので業務がなかったんですが、8月もふだんと同じように業務を行っていただき、その期間内に図書館のほうを開けるという予定でございます。

 すみません。学校図書館指導員というような正式名称です。申し訳ございません。

河合委員

 ありがとうございました。具体的にちょっと気になったもので聞かせていただきました。

 次の子育て家庭ホームヘルプサービスの「病児保育事業の実施体制を踏まえ」とありますが、現状の指摘はこれまでさせていただいているのですが、今の現状も改めて確認させてください。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 昨年度からの継続ですが、病児保育の委託をしている総合東京病院では、コロナの対応から今事業の実施ができないということで、病児保育は中止をしているところでございます。

河合委員

 それはやはり今の傾向として、なかなかこの冬、また春ぐらいからの再開も見込めないということで、この事業を検討しているということでよろしいでしょうか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 現在もずっと総合東京病院とは再開の時期については検討を進めておりますが、再開ができないことを見越して、病児保育についてはホームヘルプサービスで実施したいというところでございます。

河合委員

 ということは、逆に総合東京病院が病児保育を再開しますよとなったら、対応としてはどうなりますか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 再開したとしても、施設型と派遣型というところで来年度は始めていきたいという考えでございます。

河合委員

 ありがとうございます。選択肢が増えることは非常によいことだと思います。ぜひ検討を進めていただけたらうれしいなと思います。

 その下、一時預かり事業におきまして、これは今、試験的に始まっているもののことを指すのでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今年度についてはまだ始まったばかりでございますが、来年度、令和4年度についても、児童館における一時預かり事業を検討しておりまして、それをここに掲げているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。いろいろ検討しながら考えていくことかと思うんですけれども、場所の変更等はある予定ですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今年度は南中野児童館でやらせていただいております。来年度は、現在の計画では2か所でできるように検討しているところでございます。

河合委員

 2か所の場所とかはどこに当てをつけているとか、答えられる範囲とかありますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 受入れが可能なスペースのある児童館において、地域のバランスも見ながら検討していきたいということで、具体的には学童クラブ室が使える児童館の中から具体的な場所を選定していこうというふうに考えております。

河合委員

 ありがとうございます。じゃあ、やる場所がちょっと広がって利用しやすくなるということなんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今は南のほうだけなんですけど、南北でということで、現在まだ検討中ではございますが、引き続き南中野児童館、あと、北のほうではみずの塔ふれあいの家などを候補に考えているところでございます。

河合委員

 今、具体的に名前が出てきてちょっとびっくりしたんですけど、ここを選定した理由とかってありますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 学童クラブ室が使えるところで、乳幼児親子さんにとっていい環境が整えられるところに加えまして、あとは地域のバランスも見て、その二つを軸に今、まだ確定していませんけども、検討しているところでございます。

河合委員

 ざっくり話すと、すこやか圏域だと、これだと多分鷺宮とか中部地域では、じゃあ、やらないのかという話になるかと思うんですけど、そこら辺は考え方としてどういう感じでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館においてできるところでやっていこうということでございますので、それに加えて一時保育事業全体を見渡してという検討も区として行われるというふうな予定でございますので、児童館としては今申し上げたところを検討しているというところでございます。

河合委員

 私の存じ上げるところでいくと、鷺宮や中部では一時保育に近いことを民間の団体さんでやられているところもあると思うので、そういうところのかぶりとかも考えると、やっぱり北部が弱い中でそういうところをこれで解消できるのはよいことなのかなとちょっと思いましたので、お伝えしておきます。

 飛ばしまして、次のページで、区立保育園のICT化についてお伺いします。これまでは一切ICT化されていなかったんでしょうか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 ICT化が全くなかったということではなくて、今年度につきましても、オンラインでの研修ですとか、保護者とのやり取りにつきましてはオンラインを活用していたという部分はございます。

河合委員

 ありがとうございます。多分、保育園のICT化はたしか補助金が見込めたと思うんですけれども、今、民間のほうでは、子どもの連絡帳などをそういうアプリなど導入したりというところもあるようなんですけれども、そこら辺も検討していく予定でしょうか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 まず、補助金の関係なんですけれども、私立の保育園に対しては補助金があるんですけども、区立の保育園に導入する場合は補助金の対象外ということになりますので、補助金はないということになります。

 連絡帳機能ということにつきましては、今後検討していきたいと考えております。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 先ほどの7の9、子どもの居場所づくりと読書活動の推進でございますが、夏季休業期間中のみ業務委託で考えてございます。見守り及び図書室の開室には業務委託という形で対応したいと考えております。失礼いたしました。

河合委員

 すみません。改めてちょっと再質問させてください。夏季休業中は業務委託を検討しているというのは、さっき言っていた学校図書館指導員は活用しないということでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 別の業者のほうに夏季休業期間中のみは委託をするという予定でございます。

河合委員

 その業者というのはどういうような、例えば放課後事業をやってもらっているようなところにお願いするとかなのか、どういうところに夏季だけ限定で委託するんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 学校のほうに図書館司書を派遣してくださる業者のほうに委託をする予定でございます。

羽鳥委員

 河合委員が聞いていたところから引き続いてちょっと、私も政策7の9の子どもの居場所づくりと読書活動の推進のところをお聞きしたいと思います。学校図書館指導員だと、たしか月16日で1日4時間くらいだったかな。かなり活動というか、業務が限定されているというふうなところで、業務委託にされる理由というのは、やっぱりそういう稼働日との関係なんですか。どういった理由で業務委託というふうなことになるんでしょう。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 夏季休業中、教員のほうも学校を閉じる日がありますので、一応1日4時間の9日間というような形で、ちょっと日数を減らしまして学校の図書館を開けるというふうな形で、業務委託というような形で考えております。

羽鳥委員

 逆にそんなに少なくなってくると、業務委託、業者のほうから考えて、利益的にどうなのかなとかというふうに思って。それは区としては、一斉に9日間というふうなことなのか、それとも各学校で巡回をしていくから、業者としては1か月どこかに配置しているみたいな、そういった形になるということなんでしょうか。各学校の開館とかというのはどうなってくるんでしょう。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 各学校ごとに夏季の補習等を行っていますので、それぞれの学校の状況に合わせて、9日間勤務をしていただく予定でございます。

羽鳥委員

 分かりました。それでも開館をするというふうなことで。4時間というのは午後の時間帯ということなんですか。それもやっぱり学校が決めるというふうなことなんですかね。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 この4時間というのも各学校の状況に合わせまして、午前中やるところもあると思いますし、また、プール等を行っているので、そことの時間を調整しながら開けていただくような形を考えてございます。

羽鳥委員

 分かりました。じゃあ、別のところで、政策7の5の学校運営協議会・地域学校協働の一体的推進体制の構築というところで、これはちょっと具体的にどういったことをするのかがいまいち御説明ではよく分からなかったんですけれども、詳しく御説明いただけますか。

濵口教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 現在、各学校では学校支援ボランティアさんの活用をして学校活動の充実を図っておりますけども、今後、そういった活動を地域の方をより広げて、地域と学校が協働して取り組む活動といったものの仕組みを構築していくということと、あわせて、そういった方々が入られるコミュニティスクール、運営協議会的なところを組織しまして、学校の目指すべき目標ですとか、あるいはその学校においてのいろんな方向性みたいなものを地域の方々と一緒に共有して、学校の取組の中にもそういった地域の方のお声も反映していくというようなところを取組として考えていくと、そのための体制づくりを来年度に向けて進めていくというものでございます。

羽鳥委員

 この方針というのは、国とかからこういうふうに地域との協働を進めていきなさいよとかというふうな、大きな方針みたいなのがあるんでしょうか。

濵口教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 国としまして、こういったコミュニティスクール、それから地域・学校協働活動の推進といったところが示されておりまして、他の自治体等でもこういった体制を組んで取組をしているところでございます。そういった国の考え方に合わせて、中野区においてもこういった体制を構築していきたいと考えたところでございます。

羽鳥委員

 この取組を推進、拡充するに当たって、中野区として参考にした自治体なんかがあれば、ちょっと教えてもらいたいというか、どういうのがあるのかなと思うんですけども、いかがでしょう。

濵口教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 23区におきましてもそういった取組を既に取り入れている区がございます。実際に今検討していく中では、中野区の小学校、中学校の校長先生の代表の方にも入っていただいて検討会を組織して協議しているところなんですが、そういった先生方の御経験として、他区の港区ですとか、それから品川区、こういったところでの立ち上げに関わった先生もいらっしゃいますので、そういった例も参考にさせていただいているというところでございます。

羽鳥委員

 分かりました。ちょっと飛んで、政策8の15の区立重度・重複障害児通所支援施設における居宅訪問型児童発達支援【新規】というところで、これ、法内化を行いということなんですけれども、現状というのをちょっと教えていただけますか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 現在は区の要綱に基づきまして、重症心身障害児のお子さんで通所できない、あるいは待機をしている、できないといいますのは、ふだんは通所しているけれども、何らかの事情で、今回の新型コロナとかもそうですけれども、通所を控えている、そういうお子さんに対して、今は要綱の中で訪問をしているということになるんですが、児童福祉法の中にこの事業がございますので、法内化することによって安定的な事業運営をしていただくことを目指すということで、今回、法内化をするということで検討してございます。

羽鳥委員

 法内化というふうに言うと、この前のアポロ園のところで、指導の関係の、法内化に当たって保護者からの同意が必要になってくるというふうなところで、いろいろと事業所の方のところから、これまでどおりいろいろと支援が受けられるのかという、いろんな不安の声とかが聞かれたわけですけれども、法内化をすることによって、利用者さんにとっては、今、安定的にというふうなことをおっしゃったんですけども、どういったメリットがあるということなんでしょうか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 繰り返しになりますけども、安定的にといいますのは、やはり今は要綱の中でということで、指定管理で行っている事業者さんに対して、自発的にといいますか、そういった形でやっていただいているということなんですけれども、法内化することによって、例えばそこに指導員とか訪問員の資格要件とか、時間とか、そういったものに一定の法の縛りが加わります。そのことによって、利用者さんにとっての安定的な事業になり得るというふうに考えてございます。

いながき委員

 先ほども質疑に出ました3ページの11番のホームヘルプサービス事業の拡充というところなんですが、これというのは訪問型病児保育をするサービスということなんですかね。その辺をちょっと確認したいんですが。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 委員おっしゃるとおり、こちらはホームヘルパーを御自宅のほうに派遣して病児を見ていただくという形になります。

いながき委員

 病児を見るというのは、じゃあ、預けて保護者が仕事に行けると、そういう意味でしょうか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 はい、そのとおりでございます。

加藤委員

 2ページ、政策6、子どもの命と権利を守る、2の教育相談体制の充実で、「急激に増加している不登校傾向」とありますけれども、近年のデータとしてどういった状態になっているんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 令和2年度の不登校児童・生徒数でございますが、小学校で125名、中学校で187名となってございます。これは前年度、令和元年度の約1.3倍といった状況でございます。

加藤委員

 新型コロナとかによる状況もこの増加にというか、何が原因と考えられているのかというか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 様々な要因があるというふうには考えております。新型コロナの感染が不安で学校に来ていないというお子さんにつきましては、欠席というような扱いにはしていませんので、この中には入ってはいないんですが、やはり新型コロナに関連するような、日常への不安ですとか、または学校生活への不適応ですとか、学習面での少し、子ども自身がなかなか取り組むことが難しいといったような、様々な要因が考えられるというふうに思います。

加藤委員

 この前ちょっと大学の先生としゃべっていたら、今、ハイブリッド授業をやっていて、驚いたことに留年した学生が著しく減ったらしいんですね。オンラインだったら授業に出られると言って。授業の遅れみたいなところというのは、オンラインである程度カバーできたりもするんじゃないかなと思いつつも、家から出なくても済んでしまうというところもまた問題で。今の大学2年生は1年生のときから登校ができなくて、今はハイブリッドでオフラインというか、教室でやっているけど、百何人いるのに3人しか来ないとか、そんなのが2年生は続いているらしいんですけど、1年生はハイブリッドからやっていて、結構登校していると言って。だから、1回オンラインに慣れ過ぎてしまっても登校しなくなっちゃうというのがやっぱりあったりもするのかなというところで、オンラインによる効果というのがプラスもマイナスも出てくるんだなというところで。多様な授業とか、そういった子どもに対するケアというのも可能になってはくるものの、そこら辺のオンラインの使い方だったり、また、ここにおいては教育相談体制の充実というところですけれども、そういうのを総合的に考えないと間違った方向にも行ってしまうかなというのを、この新しい生活で、そういうところを考えているので、よくよくそういった体制について研究されたいなと思いますが、いかがでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 ありがとうございます。教育センターも新しく中野坂上のほうに移りまして、Wi-Fiの環境も整っているところです。これからタブレット等をどのように活用していくかというのはまだまだ研究を進めていかなければいけないと思いますけれども、今、委員御指摘いただいたような形で、子どもたちにとって本当にプラスになるような活用を、ぜひ学校現場や、また、様々な専門家からも御意見を頂きながら進めていきたいというふうに考えております。

加藤委員

 ほかの項目で、3ページ、政策7、社会の変化に対応した質の高い教育を実現するの8番、ICT推進による教育環境の整備ですけれども、「指導者用デジタル教科書を導入し」と。この前の補正予算で指導者用のタブレットを購入みたいのがありましたけど、そこにはソフトがなかったのか、この辺、来年度で何をしようとしているのか、この前の補正予算と併せて御説明いただきたいです。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 先日の補正予算につきましては、コロナ禍でなかなか学校に来られないような状況を想定しまして、授業そのものをオンラインで配信するというようなところでの補正予算だったというふうに思います。今回のものにつきましては、指導者用のデジタル教科書を導入したいというふうに考えております。現在、算数、数学と英語が入ってございますので、それに加えまして、小学校では国語、社会、理科、そして、中学校も国語と社会と理科という、3教科を導入したいというふうに考えております。

加藤委員

 あと、4ページの政策9の子育て世帯が住み続けたくなるまちをつくる、18のプレーパーク活動団体等支援とありますけど、まず、先ほどもありましたけど、「等」とつくと何なのか、文章中の「等」は分かりますけども、項目に「等」が入っちゃうと何でもありになっちゃうので、ここの「等」って何を意味しているのか教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 ここの「等」は、団体という形もありますし、活動を行う意向のある個人の方もいらっしゃるので、その両方を踏まえて「団体等」というふうに表現しました。

加藤委員

 個人に対する支援もあり得るということなんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらはプレーパーク活動に興味があり、活動を行う意向のある区民の方への支援も考えておりますので、そういった個人の方もあるということでございます。

加藤委員

 以前、そういった活動ができる団体が、ちょっとすみません。オフレコだったか分からないですけど、2団体ぐらいしかないと言っていましたけど、それが個人にも適用となると――それは駄目だったかな。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 詳細を本委員会の中で、後ほどの項目の中で御説明する予定がございますが、2団体はいわゆるオフレコではなく、区の放課後子ども教室という委託事業の中でやっていらっしゃる団体が2団体実際にございますので、そういった方々の運営しやすい支援についても引き続き続けていきたいということではございます。

加藤委員

 だから、そういうある程度活動をやってきて実績があるというところで、個人で今やられているというのはなかなか、どうなのかよく分からないですけれども、いきなり実績があるねということにはなりづらいと思うんですけど、それが「等」の中に入ってしまっているというのがちょっと。活動支援でいいのかなとか、団体なのかよく分からないですけど、いずれにしても個人がいきなり入れるものなのかなというのがちょっと。そんな方針で、それをやっていいと満たす条件って何なのかということですね。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらの支援の内容につきましては、現状の仕組みのほかにということで考えておりまして、支援内容は二通りあって、一つは、今、団体が行っている中でのプレーリーダーの養成というのが一つあります。それ以外に、プレーパークの普及啓発のための活動も必要だというふうに考えておりますので、プレーパークに興味のある個人の方がそういった講座に参加をしていただいて、それによってプレーパークの魅力などが区内により広がっていくような、そんなことを目指しておりますので、そこを取って個人というふうに申し上げました。活動に興味があり、活動をやりたいと思う方という、そんなことでございます。

加藤委員

 そうすると、結局、プレーパークを運営する人に支援するというよりは、プレーパークを始めたいという人たちに支援するという事業ということなんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 一つは活動を行う団体があり、もう一つは興味があり、また、やりたいと思う区民の方、両方ということでございます。

加藤委員

 その個人は、だから、まだ実績が恐らくないでしょうから、そういう人たちには、そういうのを始めるためにはという講習会なりなんなりをやる事業で、2団体もしやってくださるんだったらというのは、それは活動支援を、これまでもやっていましたけど、これからも――拡充というだけじゃなくて、新規だから、そこは入らないわけですね。二つ分けてまた教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 確かに今やられている方と、あと、全く新規の方という、それぞれ必要としていることは別なんだろうというふうに考えます。こちらの支援の内容は、プレーリーダーの養成というのは、全く活動されていない方でも可能ではありますけれども、現在行っている団体さんの中で、プレーリーダーをより多く養成したいという需要もあるかと思います。そういった方も利用が可能なような支援をしてまいります。もう一つの個人も参加できるというほうでは、プレーパーク普及啓発のための区の主催の講座なども考えているので、そういったところは個人の方も利用できるというところでございます。

加藤委員

 最後にさせてもらいます。同じく4ページ、政策10、若者のチャレンジを支援する、21、若者育成支援事業ですけど、ハイティーン会議に関してはこれまでもいろいろと、同年代の方々にその活動が何かしらの形で波及するような見直しをしてほしいと言っていますので、ここでは要望だけにしておきますけど、引き続きその辺の検討をしていただきたいと思いますが、「大学生・社会人の活動支援の取組み等、若者の育成支援を推進する」というのは、具体的にはどういったことをしていくんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらもこの後御報告させていただきたいと考えておりましたが、大学生・社会人向けの事業として、区政課題に対する提案を区に行うことを目的としたような、そんなようなワークショップの試行実施にも取り組んでいきたい、そんなことを検討しているところでございます。

加藤委員

 活動支援ということは、何かしらもともと活動していて、そこを支援する、もしくは何かやりたいと言っているところを支援すると思うんですけど、そういった団体とか、そういう人が現にいるということですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 そういったニーズも掘り起こして、区内でそういった活動がより活発に行えるような状況にしていきたいというふうに考えております。

加藤委員

 重要なことだと思いますけど、わざわざニーズを掘り起こしてまで形づくる区としての意味というのはどういうところにあるんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 後ほど報告案件の中では詳細にペーパーのほうで記載させていただいておりますけれども、今、実際、例えばタウンミーティングに御参加された大学院生の方で、自分が地域課題を持っていて、地域活動に参加したいと、そういうネットワークの構築もしたいというようなお申出があったりとか、また、中野の区内でやはり大学生の方々はたくさんいらっしゃるので、やっぱりそういう人たちをうまくネットワークしていって、区政に興味を持っていただくような、そんないわゆる事業構築というか、進め方もしたいなというふうに考えておりまして、当委員会でも御報告をさせていただこうというふうに考えております。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後4時59分)

 

委員長

 では、再開をいたします。

 

(午後5時00分)

 

加藤委員

 先日読んだ本で「思考からの逃走」という本があったんですけど、若い人たちは失敗がなかなか許されないというような社会環境の中で、できるだけミスをしないようにというところで、例えば就職先はどういうのがいいかというところで、AIで適当な、あなたは公務員に向いていますみたいな、そんなので結論を出しちゃうみたいな。自己責任が取れないような子どもが増えてきちゃっているというのは、自分で物を考えることをしなくなってきているというのが、ちょっと最近の若者の傾向にあるみたいな。そういったところで、こういった自分で何かを考えないといけないというのが、この年からでなくてももっと、学校教育全体でもですけれども、自分で考える力みたいな、AIに自分の人生を委ねられたり、もしくはICTに人生が搾取されるようなことがないように、そういった人間をつくり上げてほしいなと思いますので、この辺は全体に対しての御要望ということで終わらせていただきます。

委員長

 他にございますか。

 ちょっと休憩しましょうか。

 

(午後5時01分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後5時02分)

 

 本日はここまでとしたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、そのように決定をいたします。

 次回の委員会は、明日、12月2日(木曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。

 以上で本日の日程を終了しますが、各委員、理事者から発言はございますか。

白井委員

 1点ちょっと確認で。先ほどの補正予算の審議の中のやつで、うちの関連部の中の桃園第二小学校小学校拡張用地の取得の件について、ちょっと確認をさせてもらいたいと思っています。

 ぼかした言い方をするんですけども、今回新しく購入しようとしている拡張用地の土地について、区民活動センターの拡張用地として、この用地に移ってもらうというようなことも含めて、これまで交渉してきたという経緯はありますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、委員おっしゃっているのは、今回の拡張用地を基に、例えばほかの方とも交渉しているかという、そういう御趣旨でよろしかったでしょうか。(「もう一回言おうか」と呼ぶ者あり)そういった交渉は一切してございません。

白井委員

 もう一回言うよ。今回購入する予定の用地は学校用地として出てきているよね。だけど、年度当初の中では用地のことなんて一言も書いていない、ぼかした言い方で。加藤委員からもあったけども、「等」の中に何億というお金がついていて、あれを見て土地を交渉するというふうには誰も思わないだろうし、そんな説明もなかった。年度当初についた予算の中で、この土地、種地としてとさっき私は言葉を使ったけども、別の方に移り住んでもらうというような交渉をしてきていませんかと。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 そのような交渉は、少なくとも教育委員会としては一切行ってございません。

白井委員

 では、教育委員会としてではなくて、区としてはやっていませんか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 私のほうで把握している中では、今回の土地を基にした交渉というものはしていないというふうに認識してございます。

白井委員

 私の把握するところではなくて、区としてないと言えますか。

青山教育委員会事務局次長

 ここが例えば代替地としてどなたかと交渉しているという事実は、区民活動センターの所管が地域支えあい推進部でございますが、そちらがそういうことをやっているという事実についても、私どもは把握しておりません。区民活動センターの拡張の可能性として、近隣の民間の土地を購入できないかということは検討して、そして、交渉というか、打診を地域支えあい推進部としてやっている、あるいはやったという事実については把握しておりますが、それを今回私どもが購入しようとしている土地を引換えにするというか、代替地とするといったような交渉等についてはやっておりません。

白井委員

 直接的に区民活動センターのお話が出たので、地域支えあい推進部のほうでいわゆる拡張用地の交渉もしているわけでしょうね。当然、その方が持っておられる土地がある。売ってくださいと同時に、場合によっては、この土地に移ってもらえませんかというようなことを交渉しに行ったということはありますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 地域支えあい推進部のほうでそちらの方に交渉に行った事実は我々も把握してございますけれども、内容として、先ほど御説明したように、今回購入したい土地をその引換えにということの話はしていない、そこまでしていないということで承知しております。

白井委員

 ずばりいきますね。区はその腹づもりでいた。ただ、交渉に行ったというのはまず事実かどうか。交渉に行ったんだけど、そんな話すらできなかったので、今説明したように、移るとかというところの話はできなかった。ただ、このつもりで交渉に行ったのは事実だというところでいいんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 その土地を前提としてというところは、まず、そもそもまだ区の土地ですらないので、前提としてそうやってお伺いするということ自体がまずないというふうに考えてございます。

白井委員

 交渉に行ったというところまでさっき話があったんですけど、行ったんですよね。交渉に行った。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 交渉といいますか、まずは御挨拶ということで、その先々土地をお譲りいただけないかみたいな、交渉の最初のアプローチという意味合いでお伺いしたというふうに聞いてございます。

白井委員

 ところが、事実上は話の中身に踏み込むわけでもなく、門前払いといいますか、そのままお帰りいただいたという状況だから、区として本当は交渉の一つのツールとして持っていったお話すら話ができなかったというのが事実ではないかと思うんですけども、いかがでしょうか。

青山教育委員会事務局次長

 今、委員がおっしゃったとおりでございまして、その用地、区民活動センターの近隣の用地を買収できれば、より区民活動センターの建て替えに何か有利になるのではないかという考えを持ってお伺いに行ったという事実でございますけれども、ただ、そもそも売却の意向がないということで、お話さえできなかったというようなことを聞いております。桃園第二小学校と、それから昭和区民活動センターのそれぞれの建て替えにつきましても、一部重なる部分、隣接する部分を例えば合築できないかとか、そういったような検討というか、両部でそういったような可能性のようなことも探っておりましたけれども、ただ、それに当たりましても、当該の近隣の土地が必要であるといったような状況ではないということは、それはお互いの部において認識が一致しているというところでございます。

白井委員

 繰り返しになって、長くなって恐縮なんですけど、いずれにしろまず、御挨拶という言い方をしたけど、行ったまでは事実なんだよね。その際に、まだ区が購入していないけども、この用地のお話をしようとしていたまでは事実ですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 先ほど申し上げたように、そもそも区の土地ですらないので、もうそういったことを当然ながらお話しすること自体はまずない、あり得ないものでございますので、今、委員おっしゃったようなストーリーといいますか、流れというものは、前提としては持っていなかったというふうに考えてございます。

青山教育委員会事務局次長

 ちょっと補足させていただきますけど。今、課長が御説明しましたとおり、まだ購入をしていない、区の土地にもなっていないところを条件として、例えば交換する条件として別の方とその土地の売買交渉をやるということはあり得ないことだと。私どももそれはそう思っておりますし、所管である地域支えあい推進部のほうも部長以下そういう認識ですので、そういったような交渉は一切やっておりません。

白井委員

 分かりました。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後5時11分)