令和4年02月10日中野区議会厚生委員会(第1回定例会)

中野区議会厚生委員会〔令和4年2月10日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 令和4年2月10日

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後2時02分

 

○閉会  午後2時49分

 

○出席委員(8名)

 小林 ぜんいち委員長

 山本 たかし副委員長

 間 ひとみ委員

 高橋 かずちか委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 浦野 さとみ委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長 角 秀行

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域支えあい推進部地域活動推進課長 高橋 英昭

 地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 落合 麻理子

 健康福祉部長 岩浅 英樹

 保健所次長 杉本 兼太郎

 健康福祉部福祉推進課長 石崎 公一

 健康福祉部スポーツ振興課長 古本 正士

 健康福祉部障害福祉課長 河村 陽子

 健康福祉部生活援護課長 中村 誠

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 本多 正篤

 

○委員長署名

 


審査日程

○議案

 第2号議案 令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 第4号議案 令和3年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算(関係分)

 第6号議案 令和3年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会します。

 

(午後2時02分)

 

 審査日程について協議事項があるため、委員会を暫時休憩します。

 

(午後2時02分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時03分)

 

 本日の審査日程は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおりとし、第2号、第4号、第6号議案は関連しますので、一括して審査したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第2号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)、第4号議案、令和3年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算(関係分)、第6号議案、令和3年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)を一括して議題に供します。

 これらの議案は総務委員会に付託されておりますが、厚生委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとしておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

角地域支えあい推進部長

 それでは、地域支えあい推進部厚生委員会審査関係分の補正予算につきまして、御説明させていただきます。

 まず初めに、一般会計歳出について御説明いたします。

 お手元にお配りしております令和4年第1回中野区議会定例議案(補正予算)の64ページ、65ページをお開きください。6款地域支えあい推進費、3項介護・高齢者支援費、2目介護保険特別会計繰出金、1、介護保険特別会計繰出金でございます。介護保険特別会計繰出金を8,079万5,000円増額いたします。このうち、7,472万7,000円は特別会計の補正に伴って増額するものでございます。内容につきましては、特別会計のページで御説明いたします。また、令和2年度国庫負担金・都負担金の精算に伴う返還金として、606万8,000円を増額いたします。

 続きまして、3目介護予防推進費、1、介護予防推進でございます。令和2年度介護保険事業費補助金の精算に伴う返還金として、92万7,000円を増額するものでございます。

 続きまして、5目高齢者支援基盤整備費、1、介護基盤整備でございます。小規模多機能型居宅介護施設等の整備に係る補助対象件数に当初の予定と見込み差が生じましたことにより、整備費補助金等につきまして、1億429万7,000円を減額するものでございます。

 続きまして、66ページ、67ページをお開きください。4項すこやか福祉センター費、4目地域子育て支援費、1、地域子育て支援でございます。令和2年度とうきょうママパパ応援事業補助金の精算に伴う返還金として、1,436万5,000円を増額するものでございます。

 続きまして、82ページ、83ページをお開きください。12款諸支出金、1項積立金、3目特定目的基金積立金でございます。このうち、83ページの説明欄7番、区民公益活動推進基金積立金を御覧ください。これにつきましては、事業者や個人の方などから寄せられた寄附金のうち、寄附の使い道を区民公益活動に関することと指定された寄附金を積み立てるため、歳出予算といたしまして計20万円を補正するものでございます。

 続きまして、一般会計の歳入について御説明いたします。

 戻りまして、42ページ、43ページをお開きください。14款都支出金、2項都補助金、5目地域支えあい推進費補助金でございます。介護基盤整備につきまして、13節、14節、15節、16節の合計1億379万7,000円を減額いたします。

 次のページ、44ページ、45ページをお開きください。16款寄付金、1項寄付金、1目寄付金でございます。事業者や個人の方などから寄せられた寄附金のうち、寄附の使い道を区民公益活動に関することと指定された寄附金といたしまして、20万円を増額いたします。

 続きまして、介護保険特別会計について御説明いたします。

 恐れ入ります。128ページ、129ページをお開きください。当会計につきましては、歳入歳出ともに11億3,095万1,000円を増額いたします。補正後の予算額は244億895万1,000円でございます。

 まず歳出について御説明いたします。

 すみません。134ページ、135ページをお開きください。2款保険給付費でございます。要介護認定者の増により、5億9,782万7,000円を増額いたします。また、歳入の支払基金交付金の減額補正等に伴い、財源更正をいたします。

 続きまして、3款地域支援事業費でございます。こちらは、国庫支出金の保険者機能強化推進交付金、保険者努力支援交付金の増額補正及び支払基金交付金の減額補正等に伴い、財源更正を行います。

 続きまして、次のページ、136ページ、137ページをお開きください。4款基金積立金でございます。令和2年度に発生しました保険料収入の余剰分のうち、令和3年度に繰り越した分について介護給付費準備基金に積み増すほか、令和3年度に発生予定の介護給付費準備基金の利子を積み立てることなどにより、2億7,477万7,000円増額いたします。

 続きまして、5款諸支出金でございます。1項償還金及び還付加算金について、令和2年度に国や都から交付された介護給付費及び地域支援事業費負担金の超過交付分を返還するため、2億5,834万7,000円を増額いたします。

 続きまして、歳入でございます。

 お戻りいただきまして、130ページ、131ページを御覧ください。3款国庫支出金、1項国庫負担金、1目介護給付費負担金について、介護給付費の増額により1億686万1,000円を増額いたします。

 また、2項国庫補助金について、2目調整交付金を2,989万円増額、4目保険者機能強化推進交付金を3,607万6,000円増額、5目介護保険保険者努力支援交付金を3,161万3,000円増額いたします。

 続きまして、4款支払基金交付金、1項支払基金交付金でございます。1目介護給付費交付金について、保険給付費の増額等に伴い、1億4,196万7,000円を増額いたします。また、2目地域支援事業支援交付金について、令和2年度の支払基金の超過交付分を令和3年度に交付分から差し引くことにより、2,354万7,000円を減額いたします。

 5款都支出金、1項都負担金について、介護給付費の増額により8,743万円……

 すみません。前項のところで誤りがありましたので、訂正させていただきます。4款の支払基金交付金、1項支払基金交付金で、2目地域支援事業支援交付金について、先ほど2,354万7,000円と言いましたけども、正しくは2,354万8,000円を減額いたします。訂正させていただきます。

 続きまして、5款都支出金、1項都負担金について、介護給付費の増額により、8,743万1,000円を増額いたします。

 続きまして、132ページ、133ページをお開きください。6款財産収入でございます。介護給付費準備基金に生じる利子分として、99万9,000円増額いたします。

 続きまして、7款繰入金、1項一般会計繰入金でございます。1目介護給付費繰入金について、7,472万7,000円を増額いたします。また、2項基金繰入金、1目介護給付費準備基金繰入金について、1億3,750万6,000円を増額いたします。

 続きまして、8款繰越金でございます。令和2年度からの繰越額が確定したため、5億742万9,000円を増額いたします。

 以上で地域支えあい推進部の補足説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

岩浅健康福祉部長

 それでは、健康福祉部所管分の補正予算につきまして御説明をさせていただきます。

 まず初めに、議案書の68、69ページをお開きください。7款健康福祉費、2項スポーツ振興費、1目スポーツ活動費、2、スポーツ活動、(4)小中学校施設開放でございます。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、第二中学校及び中野中学校の温水プール開放を中止したことに伴いまして、委託料1,718万5,000円を減額するものでございます。

 次に、2目スポーツ環境整備費、1、スポーツ環境整備、(1)スポーツ施設調整でございます。こちらも新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、区内スポーツ施設の利用を制限したことに伴い、減少いたしました指定管理者の利用料金収入等の補償として、1,573万6,000円を増額補正いたします。対象施設は、総合体育館、中部・南部・鷺宮のスポーツ・コミュニティプラザ、上高田・哲学堂運動施設でございます。補償期間は4月から10月分となっております。

 続きまして、3項障害福祉費、3目認定給付費、1、自立支援給付、(1)介護給付・訓練等給付でございます。グループホームの利用や計画相談が増加したことに伴いまして、6,027万8,000円を増額補正するものでございます。また、令和2年度実績の見込み差による都補助金返還金として、799万2,000円を増額補正いたします。次に、新高額障害福祉サービス費の対象者数等の見込み差によりまして、2,776万6,000円を減額補正するものでございます。続いて、(3)更生医療給付でございます。こちらも令和2年度国庫及び都負担金等返還金として、3,366万円を増額補正するものでございます。

 おめくりいただきまして、70、71ページを御覧ください。4項生活援護費、1目生活保護費、2、生活保護、(1)生活保護でございます。令和2年度実績の見込み差によりまして、国庫負担金返還金として3億3,886万3,000円を増額するものでございます。

 次に、3目自立支援費、1、自立支援、(1)就労等自立支援でございます。こちらも令和2年度実績の見込み差によりまして、国庫負担金返還金といたしまして、3,181万円を増額するものでございます。

 続いて、6項保健予防費、1目保健予防費、2、予防対策、(3)予防接種でございます。令和2年度実績の見込み差による国庫負担金返還金として985万円を増額補正するものでございます。次に、(5)新型コロナウイルス感染症でございます。今年度末まで都補助金の対象となることが明らかになったため、財源更正を行うものでございます。都支出金として1億9,353万5,000円の歳入を見込んでいるものでございます。

 続いて、2目結核予防費、1、結核予防、(1)結核医療でございます。令和2年度の見込み差による国庫補助金返還金として、88万1,000円を増額補正するものでございます。

 引き続き、対応する歳入予算につきまして御説明をいたします。

 38、39ページを御覧ください。12款使用料及び手数料、1項使用料、5目健康福祉使用料、5節スポーツにつきまして、中野中温水プール及び二中温水プールの使用料199万9,000円を減額するものでございます。

 次に、13款国庫支出金、1項国庫負担金、4目健康福祉費負担金、4節自立支援給付のうち、障害福祉サービス負担金につきまして、1,277万7,000円を増額するものでございます。

 おめくりいただきまして、40、41ページを御覧ください。14款都支出金、1項都負担金、4目健康福祉費負担金、3節自立支援給付のうち、障害福祉サービス負担金につきまして、638万9,000円を増額するものでございます。

 次に、42、43ページを御覧ください。2項都補助金、6目健康福祉費補助金、13節新型コロナウイルス緊急包括支援8,514万6,000円と、15節共同感染拡大防止対策推進1億833万9,000円、合計で1億9,353万5,000円を新型コロナウイルス感染症対策……

 すみません。15節1億838万9,000円でございます。訂正をさせていただきます。二つの節を合わせまして、合計で1億9,353万5,000円を新型コロナウイルス感染症対策として増額をするものでございます。

 最後に、国民健康保険事業特別会計について御説明をいたします。

 114、115ページをお開きください。5款諸支出金、1項償還金及び還付金、1目一般被保険者保険料還付金等、1の(1)一般被保険者保険料過誤納還付金でございます。令和2年度都支出金の精算に伴う返還金といたしまして、2億5,026万5,000円の増額のうち、特定健康診査等に関わるものが1,185万8,000円ございます。

 以上、健康福祉部所管分の補足説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

石坂委員

 こちらのほうの議案書の68ページの健康福祉費の款の中の項の障害福祉費の中の認定給付費ですけども、こちら、増額部分があるんですけども、この増要因についてもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。

河村健康福祉部障害福祉課長

 ただいま御質問いただきました介護給付・訓練等給付についてでございますけれども、新型コロナウイルスの影響によりまして、大幅に増額しているものと減額しているものとあるというような状況でございまして、増額したサービスとしては計画相談支援ということで、不安になられた対象者の方にモニタリングを小まめに行ったというようなところで、利用料が増額しているというようなものです。また、グループホームの開設等もございまして、そちらも増額しているほか、就労継続支援B型事業につきましても、在宅支援が認められたということで大幅に増額するというようなことになってございます。一方、減額の大きな要因としましては、居宅介護になってございまして、ヘルパーさんの利用について、コロナの関係で人に来られたくないというような方もいらっしゃいまして、減額するような形になってございます。

石坂委員

 計画相談のところは、不安になって増えているというところがありましたけども、このモニタリング調査、区がやることですけども、この不安になられている原因というところに関して、不安を解消するような取組などは何かされているのかどうかということと同時に、居宅介護のほうも減があるということでした。特に居宅介護の減に関しましては、利用者さんのほうが不安で減っているというケースとかもあり得るのかなと思うところでもありつつ、あと、聞くところによりますと、新型コロナウイルスに関して身近なところで感染者が出たけども、しかし、実際の濃厚接触ではないと保健所のほうから言われているにもかかわらず、居宅介護の事業者さんが尻込みしてしまう例なんかもあるということを耳にしておりますけども、その辺り、安心を与えるための取組などが十分できていたのかどうか気になるので、その辺りっていかがでしょうか。

河村健康福祉部障害福祉課長

 モニタリングの回数につきましては、利用者の方からの相談支援を丁寧に行うというところで、モニタリングでしっかりと相談支援専門員がお話を伺うということで対応したというふうに伺っております。また、ホームヘルプのサービスにつきましては、やはり身近なところで陽性者、濃厚接触者が増えているというところで、感染対策を十分に支援者の方に講じていただいて、対応していただいたところでございます。

石坂委員

 当然心配に対応していくということは必要で、計画相談であれば回数を増やしていくということは当然あり得ると思いますけども、そのときにただ単に回数を増やすことに対応していくのはもちろんあれですけども、不安を少しでも減らしてもらうようなアプローチですとか、あるいはホームヘルプのほうに関しまして、やはり利用者さんが濃厚接触ではないということで、特段保健所のほうから対策しないで大丈夫ですよと言われたにもかかわらず、介護事業者が尻込みされてしまうと障害者の方の不利益になりますので、その辺りしっかりと、もちろん当然必要な対策は立てつつ、感染予防はしつつも、必要以上に恐れてしまって、QOLが低下してしまうようなことがないような形で、今後も様々な形で障害福祉、あるいは健康福祉部全体で、福祉サービスが低下しないような形、利用者の方が困ることがないような形で進めていただければと思います。これは要望で結構です。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後2時25分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時27分)

 

近藤委員

 69ページのスポーツ環境整備の補助のところなんですけれど、総合体育館では7月、8月というのは、この対象になっていなかったと思うんですけれども、それはどういうことでしょうか。

古本健康福祉部スポーツ振興課長

 令和3年度におきましては、具体的に言うと二つありまして、一つは、7月の初めから東京都議会議員選挙の開票で使われていた期間と、その後はオリンピック・パラリンピックで使われていた期間、これが9月の初旬までございましたので、対象外となってございます。

近藤委員

 そうしますと、総合体育館は4月から6月と9月から10月が対象ということでよろしいですか。

古本健康福祉部スポーツ振興課長

 そのとおりでございます。

近藤委員

 それで、このスポーツ施設というと、中部・南部・鷺宮スポーツ・コミュニティプラザや、あと、哲学堂や上高田などが入ると思うんですけれど、これ、緊急事態宣言や蔓延防止のところは全て停止していたんですか。

古本健康福祉部スポーツ振興課長

 全て中止していた時期と、時間を区切って、例えば夜8時までとか夜9時までに限って行っていた時期がございまして、1年間のうちで結構あるんですけども、4月の初めからいきますと、4月の初旬は屋内外9時まで、4月の初旬から4月の下旬にかけては屋内外8時まで、その後、緊急事態宣言が4月25日から6月20日まで発令されまして、その間は、屋内は中止をした。屋外は20時までなどのように、その時期によって施設を屋外とか屋内とか開放したり、開放しなかった時期がございます。

近藤委員

 それでは、施設によって、屋外、屋内によっても、この補償というのは違ってくるという理解でよろしいですか。

古本健康福祉部スポーツ振興課長

 そのとおりでございます。

近藤委員

 それと、違うほうで、71ページの生活保護のところなんですけれども、これ、見込み差なんですけれど、どういった見込み差かというところを教えてください。

中村健康福祉部生活援護課長

 生活保護の見込み差についてでございますけれども、こちらは主には医療扶助費が見込みを大きく下回ったこと。このうち2億円余は医療扶助費でございまして、そのうち特に入院費、入院したくても入院できないような状況が続いたですとか、入院を伴う手術が延期になったりですとか、そういったことから見込み差が生じたものでございます。

近藤委員

 では、生活保護の人が増えたということではなくて、この入院費という部分が増えてしまったということでよろしいですか。

中村健康福祉部生活援護課長

 主な要因としては、今申し上げたとおり医療扶助でございます。医療扶助が減ったことによって扶助費の執行が減り、その結果、返還金が増えたというものでございます。

浦野委員

 議案書の64ページ、65ページの地域支えあい推進費、介護高齢者支援費の高齢者支援基盤整備費のところでお伺いいたします。ここは、1の介護基盤整備のところは、この金額、当初予算で立てられた予算が全額減額という形になっているんですけれども、これ、それぞれここには小規模多機能型居宅介護等整備費補助の減額とあるんですけれども、幾つかその施設の種類、当初の計画があったと思うので、まず、どういう施設が何か所だったかというところをちょっと御説明をお願いします。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 当初の予算に計上しておりましたのが、まず定期巡回・随時対応型訪問介護看護、こちらが1か所、小規模多機能型居宅介護が1か所、認知症高齢者グループホームが1か所、都市型軽費老人ホームが1か所、あと、施設を問いませんが、定期借地権の設定に係る一時金補助ということで1か所を想定していたものでございます。

浦野委員

 そうすると、四つの種類の施設で、それぞれ1か所ずつ予算計上していたけれども、それぞれ実績がなかったということですね。この予算化して、実際にできなかったというのは非常に残念だなと思うんですけれども、ちなみに、この予算を、補助金を使わずに区内で整備された箇所というのはあるんでしょうか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 令和3年度の公募の中で、応募が10月の応募ということで、認知症高齢者グループホームが1か所、3ユニット定員27名の応募がございました。あと、定期巡回・随時訪問型につきましても、1か所応募がございました。定期巡回につきましては取下げがございましたが、グループホームにつきましては、補助金を活用しないで整備をするという形で選定をいたしまして、今後整備を計画しているところでございます。

浦野委員

 そうすると、定期巡回の補助金は使わなかったけれども、応募としてはあって、それ1か所については、だから、計画で1か所立てていて、一応それどおりに1か所については進むということでよろしいですか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 定期巡回につきましては取下げがございまして、整備を計画しているのは認知症高齢者グループホームになります。こちらにつきましては、今後整備を進める予定となっております。

浦野委員

 失礼しました。認知症のほうですね、整備されるのは。はい、分かりました。それは、補助金は使わなくて1か所できるというのはよかったなと思うんですけども、この間、予算化はするけれども、中野区のなかなか土地がないという特性もあって、計画どおりに整備されていかないなという現状があると思うんですけれども、何かその中で工夫できることであったり、少しインセンティブを検討できたりというのは、何か課のほうの中では検討されているということはあるんでしょうか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 近隣区で新宿区と杉並区のほうで整備費の上乗せ補助をやっているんですが、それでもなかなか民有地の応募はないというような状況もございまして、区での上乗せ補助は、現在は実施していないところでございます。なお、民有地の整備を進めるために、まず区内の土地所有者の方に高齢者施設を土地活用の方策として検討に入れていただけるように、土地所有者向けの説明会を開催しまして、グループホーム等の施設の御紹介や資産活用の方策としての収益性ですとか、そういったことを御説明するセミナーを開催しております。

浦野委員

 ちなみに、その開催されている土地所有の有効活用というか、今御説明があったのは、応募としては結構あるんですか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 今年度11月に開催いたしまして、その際は事業者と個人の方、合わせて11名の御参加を頂きました。

浦野委員

 そうすると、数としては来ていて、そこが実際説明を聞いて、それをしようと思うか、なかなか難しいかなと思うところなんだろうと思うんですけど、先ほど補助金を使わないで、1か所認知症のというのは、ちなみにそういう説明会なりの中でつながったというか、できたところなんでしょうか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 整備事業者向けの補助説明会なども行ってございますけれども、随時事業者の方の個別相談もお受けしていまして、相談を何回かいらっしゃる中で、改めて公募の際に応募があったということでございます。

浦野委員

 じゃ、最後にしますが、確かに土地の特性というか、土地自体がなかなかないというところもあると思うんですけれども、いろんな説明会であったりとか、区としての何かインセンティブをつけることで事業者が参入できるような状況など、近隣区の状況なども踏まえながら、ぜひそこは積極的に引き続き検討していただきたいと思います。これは要望で結構です。

久保委員

 すみません。今の浦野委員の御質疑のところで、現在検討されている認知症グループホームについてですけれども、これは要するに補助金を使わずに検討されているということで、それはこの補助金の対象とならないような事業であったのか、もしくは補助金を本来であれば活用したいと思っていたのだけれども、なかなかそういったところで事業者の行おうとしていることのマッチングが難しかったのか。その辺はいかがなのか教えてください。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 今回の事業者につきましては、当初から補助金の活用の希望がございませんでしたので、経営判断ということで、どの点が補助金の条件に合わないのかということは確認できておりませんが、一般的に補助金を活用する場合の制約といたしまして、都の補助金も活用いたしますので、区の審査の後、都の補助協議がありましたりですとか、工事の契約方法や、あと施設の上乗せの条件ですとか、いろいろな制約がございますので、その中で御判断があったかと思われます。

久保委員

 なかなかインセンティブを区独自で設けても、そこも難しいようなところもあるのかなと思うんですけれども、東京都の要件の緩和ということは、これは区としてはどのようにお考えでしょうか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 補助金を御活用いただく際には、一定の施設の運営機関ですとか、運営面の利用者負担の軽減ですとか、そういった目的もございますので、併せた補助金の目的を達するために必要な条件だと考えておりますので、緩和を要望するといった予定は現在ございません。

久保委員

 分かりました。もう1点、民有地活用ということがありましたけれども、例えば都市型軽費老人ホームなどは公有地活用を図られていた点があったかと思います。なかなかこの民有地活用だけでは開設が難しいような、そういった事業ではないかなと思うんですけれども、その辺の公有地活用についてということも検討しながら進めていかなければいけないかと思いますが、その辺はいかがでしょうか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 民有地と併せまして施設の整備を進めていくために、公有地の活用も重要だと認識しておりますので、区有地につきましては区有施設整備計画に基づいた検討、また、都有地、国有地につきましては、提供の要望なども出してございまして、情報収集に努めているところでございます。今後も引き続き進めてまいりたいと思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結します。

 意見について伺います。第2号、第4号、第6号議案について、意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第2号、第4号、第6号議案については、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第2号、第4号、第6号議案の審査を終了します。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

久保委員

 すみません。今の議案とは直接関係があることではないのですけれども、先日、2月1日に感染特のほうがございましたけれども、その際にフェーズ8ということで新規感染者数が401から500人というような御説明があったと思います。それで、現状では、2月5日には600人を超えるような感染者が出ておりまして、新たなフェーズを迎えたのかなというふうに思っています。そういったことについても、今日の委員会では御説明があるような場面がなかったところなので、次、常任委員会かなと思いますが、その辺のところを区としてどのように考えられているのか、もし何かお考えがあれば教えていただきたいと思います。

杉本保健所次長

 現状でございますが、委員御指摘のとおり従前定めました、医療機関から保健所に提出のあった発生届の数、これが500件を超えるような状況というものがございます。こうした対応を受けまして、1,000人規模の新規陽性者が発生した場合にも、これまでと同様に届出から早期に架電等が実施できるようにということで、1月25日の危機管理等対策会議における議論を経まして、人員体制を強化してまいったところでございます。ですので、現状でございますが、その後、東京都のほうが新たな施策も打ち出したというような背景もございまして、現状としましては、保健所が対応する案件、そのほか、SMS等を配信する案件、いずれも即日もしくは翌日の比較的早い時間帯には対応ができている状況でございます。また、こうした状況につきましては、第5波の検証というような形で当委員会にも御報告申し上げましたように、時期を見て当然当委員会への報告は考えているところでございます。

久保委員

 分かりました。人員体制の強化ですとか、様々区としてもこの体制を整えながら、1,000人の規模に対しても何とか、そうなってほしくはないと思っておりますけれども、取り組まれているということです。一方で、ワクチン接種がスタートしてまいりまして、私も、先ほどもサンプラザで接種をされる方などをお見かけしたところです。その辺のところは順調にいっているのかというところが気になっているのが1点、それから、自宅療養の方が増えておりまして、先日も自宅療養になられた方が、支援物資を届けていただいたことで大変助かったというようなお声も伺っております。そういった体制につきましても、状況をもし教えていただければと思いますが、いかがでしょうか。

杉本保健所次長

 ワクチン接種の状況でございますが、2月7日時点でございますけれども、3回目接種というところで65歳以上の方の接種率が25%、12歳から64歳の方の接種率、3回目接種の対象は18歳以上というところではございますが、全体として2.4%というような状況でございます。現状、中野サンプラザにおけるワクチン接種、医療機関におけるワクチン接種、こちらにつきましては順調に進行しているような状況でございます。

 また、ワクチン接種に関しましては、一つが、中野サンプラザにおきますワクチン接種につきまして、一部空き枠が見られるというようなことから、こちらの空き枠を有効に活用していくということで、保育従事者等の接種というようなものも実施をしているところでございます。また、64歳以下の皆さんにつきましても一定の空き枠がございますので、当日受付なども本日から開始をしているというようなところでございます。

 また、自宅療養者の状況でございますが、全体としまして、今、0歳から49歳、49歳以下の皆さんにつきましては、うちさぽ東京というものを東京都のほうで新たに設置をいたしました。ですので、こちらの御案内を申し上げている。そんな状況でございます。

久保委員

 ありがとうございます。ホームページを見ましたら、サンプラのほうでの空き状況などが出ておりました。今、保育従事者の方たちもこの空き枠を活用して接種をされるということですけれど、この保育従事者というのは中野区内で従事をされているという意味なんでしょうか。区民の方ということですか。その辺はどのようになっているんですか。

杉本保健所次長

 説明が不足していまして申し訳ございません。区内の保育施設に従事する方というようなことで、保育施設のほか、児童館、学童クラブ、高齢者施設、障害者施設等の従事者、また、先日の危機感染特におきまして、清掃事業に携わる職員というようなことでいろいろ御心配の声を頂いたところでございます。ですので、そうしたものを反映しまして、清掃事業に従事する区職員というようなものも、この優先接種の対象ということで声かけをしているところでございます。

委員長

 他にありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会いたします。

 

(午後2時49分)