令和4年01月31日中野区議会子ども文教委員会
令和4年01月31日中野区議会子ども文教委員会の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔令和4年1月31日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和4年1月31日

 

○場所  中野区議会第1・第2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時33分

 

○出席委員(8名)

 森 たかゆき委員長

 甲田 ゆり子副委員長

 河合 りな委員

 羽鳥 だいすけ委員

 加藤 たくま委員

 内川 和久委員

 白井 ひでふみ委員

 いながき じゅん子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 青山 敬一郎

 子ども家庭支援担当部長、子ども・若者支援センター所長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 濵口 求

 子ども教育部子ども政策担当課長、教育委員会事務局子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども・若者支援センター児童相談所設置調整担当課長、子ども・若者支援センター子ども・若者  

相談担当課長 半田 浩之

 教育委員会事務局指導室長 齊藤 光司

 教育委員会事務局学校教育課長 松原 弘宜

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 細井 翔太

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 学校教育の充実について

 学校と地域の連携について

 知的資産について

 子育て支援及び子どもの育成について

○所管事項の報告

 1 地域開放型学校図書館の運営状況及び今後の検討の方向性について(子ども・教育政策課)

 2 中野区子ども読書活動推進計画(第4次)素案について(子ども・教育政策課)

 3 (仮称)中野区子どもの権利に関する条例案に盛り込むべき事項に係るパブリック・コメント手続の実施結果について(子ども政策担当)

 4 専用室型一時保育事業の受入促進について(子育て支援課)

 5 令和4年度の児童館の運営について(育成活動推進課)

 6 児童館における一時預かり事業の拡充について(育成活動推進課)

 7 若者相談事業の拡充について(子ども・若者相談担当)

 8 区立学校の儀式的行事等について(学校教育課)

 9 その他

 (1)2022年中野区成人のつどいの実施結果について(育成活動推進課)

 (2)区立幼稚園及び小中学校における学級閉鎖・学年閉鎖等の状況について(指導室)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入ります。

 学校教育の充実について、学校と地域の連携について、知的資産について、子育て支援及び子どもの育成についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けたいと思います。

 まず、1番、地域開放型学校図書館の運営状況及び今後の検討の方向性についての報告を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、令和3年4月20日に開設いたしました地域開放型学校図書館の運営状況と今後の検討の方向性について御報告させていただきます(資料2)。

 対象施設は、資料の1番の三つのライブラリーです。

 2番、利用人数・貸出冊数ですが、令和3年4月20日から11月30日までの間の実績をお示ししております。

 利用人数の合計は、2万1,101名でした。未就学と小学生がほぼ同数、一般の利用者が最も多くなっておりますが、一般の中には未就学児等と一緒に来館した保護者もいたと考えますので、大人のみでの一般利用は8,000人程度と推測しております。表の一番右側の「学校図書館(内数)」は、来館した方のうち学校図書館を利用した方の人数となっております。

 (2)貸出冊数は、合計4万8,832冊でございます。貸出冊数の表にある「自館」は来館した施設にある図書の貸出し、「他館」はネット予約などで他の図書館から取り寄せた図書の貸出冊数でございます。

 利用人数の詳細は別紙1を、利用冊数の詳細は別紙2を御確認ください。

 次に、3番の利用者アンケートの結果です。8月23日(月曜日)から9月12日(日曜日)までの間、実施をいたしました。来館した400人の方にアンケート用紙を配布し、262人から御回答いただきました。

 資料2ページをお開きください。

 (4)設問項目・集計結果の主なものとしては、②利用頻度は、「2週間に1回」が40.1%で最も多く、次いで「週1回」26.7%となっており、他の地域図書館とほぼ同じ利用傾向にございます。③利用目的、こちらは複数回答可の項目ですが、「貸出・返却」が65.6%で、他の図書館よりも高い数値となっております。④施設を利用しての印象については、「快適」83.5%、「普通」14.2%を合わせて97.7%となっております。⑤開館日については、「毎日が良い」34.2%よりも「今のままで良い」と回答した方が64.6%で上回っており、今後検討の必要はあるものの、現時点で週4日開館について評価が得られていると考えております。一方、⑥の蔵書数については、半数以上の方が「少ない」と回答しており、課題であると考えてございます。

 4番、評価と方向性です。

 (1)の評価としては、未就学と小学生の利用者の合計と大人の人数が拮抗していることや、周辺に図書館のない美鳩ライブラリーの利用が高いことから、小規模な図書館施設であっても一定の成果があったと考えております。また、貸出冊数については、児童図書の貸出冊数が、地域開放型学校図書館3施設の合計が同じ時期の上高田図書館とほぼ同程度であったことから、乳幼児と保護者、小学生の利用については効果があったと考えております。

 (2)今後の検討の方向性です。まず、乳幼児と保護者、小学生に加え、高齢者、障害者の方々に対してはより身近に利用できるサービスがあることが望ましいことから、現行の地域図書館網を基準に、一定の距離に図書館のサービスポイントが配置されるよう検討を行ってまいります。また、地域開放型学校図書館は、貸出しについて一定の効果はございますが、施設規模、蔵書数に課題があり、学習・研究利用に対しては十分でないことから、こうした課題解消を図っていく必要があると考えております。地域開放型学校図書館については、身近に図書館サービスがない区域の整備方針や地域図書館の機能再編等を踏まえ、今後、「図書館配置・あり方」を再検討してまいります。

 最後に、今後の予定です。今後の「図書館配置・あり方」については、来年度以降、教育委員会等で検討を進め、令和5年度に配置・あり方に係る検討会を組織し、「図書館配置・あり方計画」素案を策定し、区民意見を頂いた後、令和6年3月に計画としてまとめていく予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

河合委員

 報告ありがとうございました。

 すみません、まず、利用人数・貸出冊数のところで1点質問ですが、これは、今回は地域開放型学校図書館の数だけを出されたかと思うんですけれど、図書館全体としての数は、現時点で増加したとか傾向などとかはありますか。要するに、ここの数、ここの利用者、人数が増えたことで、全体として図書の貸出数が増えているのか、それとも、傾向としてやっぱり図書館というもの自体も減っちゃっているから、減っちゃっているというか、新型コロナで外に出る人とかが、利用とかが減っちゃっているから、そこに大きく、図書の貸出数を伸ばす影響があったのかどうかというのを知りたいんですけれども。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 図書館につきましても、毎月、月ごとの利用人数ですとか貸出冊数については統計を取ってございますので、集計をして、数字というものは把握してございます。ただ、現時点で細かい数字が手元にない関係でお示しできませんが、ただ、傾向としてどうかという御質問については、なかなか悩ましいところがございまして、新型コロナの関係で、例えば中央図書館ですと、緊急事態宣言下であるとか、そういった場合には時間を短くしてございます。そういった日数の影響ですとか、そういった状況が年度によって違っておりますので、一概にその影響がどこまであったかということは、もう少し詳細な、時間を要した分析が必要かと考えているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 ぜひ、ここが周りから人を取るというのではなく、新たな需要を喚起しているなどの数値が見えてくるとよいなと思いましたので、今後の数字分析の中でそこはちょっと見ていっていただけたらと思います。特に周辺図書館に対してどういう影響があるかというのは大事なポイントかなと思いました。

 次に、4番の評価と方向性のところで、これは利用の方などのアンケートかなと思うんですけれど、施設側として、学校としては、この地域開放型学校図書館が学校に入ってきたことに対して、何か、よい影響があった、悪い影響があったなど、意見とかはありましたか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回の検証を進める中で、学校の校長先生方ともいろいろお話をさせていただいております。そういった中では、身近な施設にそういう学校図書館に加え地域開放型学校図書ができたということで、当該校の児童さんですね、そういったお子さんの利用ができやすくなったということですとか、あるいはキッズ・プラザや学童クラブのお子さんについても、放課後のそういった利用につながるということも想定できるということで、おおむね好評な感想を頂いております。

河合委員

 ありがとうございます。

 学校側としては、地域開放型学校図書館が来たことに関してはおおむねプラスに捉えているということでよろしいですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 開設当初は、動線ですとか学校の教育環境への影響といったところで、いろいろ調整ですとか、先生方のお考えも伺っていきながら開設に向かったというところでございます。しかしながら、開設して以降は、適宜調整もさせていただいておりますけども、学校としても、今、運営も軌道に乗っておりますし、御指摘のあったような評価に至っていると認識してございます。

河合委員

 ありがとうございました。

 「今後の検討の方向性」のところを読んでいくと、これは地域開放型学校図書館だけの話じゃないところも入っているかなとは思ったんですけど、サービスポイントが増えていくといいというところの下に、図書館の利用は、地域開放型に関しては、学習・研究利用には不十分であるとあります。これは、大きく捉えると、地域にある図書館とこの開放型の学校図書館では多少役割が変わってくる、担っている役割が違うということでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 当然、施設の規模ですとか閲覧席の数といったものが地域開放型学校図書館は少なくなってございます。資料の2ページの(4)の設問項目・集計結果の③の利用目的というところで、先ほど貸出し・返却が65.6%で多いというお話をさせていただきましたが、同様のアンケートを地域図書館でも行ってございますが、こちらの2020年度のアンケート結果では、貸出し・返却の利用が57.1%で若干数字が下がってございます。ということは、地域図書館については、滞在して、いろいろ調べ物をしたりですとか研究する、そういった利用が多くなってくるというふうに読み取ってございますので、地域開放型学校図書館とのそういった違いはあるのかなと認識しているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 今後の検討の中にその使われ方というところも大きく関わってくるかなと思いますので、どういうふうに主に利用されてという集計を今回取っていったところなので、ぜひ配置・あり方の検討の中に生かしていっていただきたいと思います。

 あと、最後に、スケジュールのところで、今回、ここには書かれていないんですけど、令和小学校がたしかもう計画の中で地域開放型学校図書館を設計の段階で入れているのではないかなと思いますが、これはどういうふうになっていく予定ですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 令和小学校につきましては、新校舎建設の中で、地域開放型学校図書館といった施設について設置をしていくという方向で動いてきてございます。しかしながら、3か所の地域開放型学校図書館についての検証を行っていくということも併せて行うということで今回進めてまいりましたので、この検証結果が出ましたので、これを検討の素材として、他の地域図書館の機能再編等と併せて令和小学校の施設についても今後の在り方を定めてまいりたいと考えてございます。

河合委員

 令和小学校に関しては、考え方がまとまる前に学校自体が開校することになりますよね。その場合、図書館の場所はどう活用していきますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 御指摘のとおり、4月1日に新校舎が完成していくということが想定されておりますので、今後、地域開放型学校図書館として開設をするのか、あるいはそうではない利用について検討していくのかというところがまだ決定をしておりませんので、当該の学校とも調整をしながら、今後の有効な活用については協議してまいりたいと考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 新しい学校を様々見せていただいた中で、例えばパソコン室とかは、今後パソコンをそこでしかできないという動き、社会の動きと建築時の動きが変わってきているために、それなりに必要性の方向性が変わってきた中で、学校としてはそこを柔軟に皆さんで使えるような部屋にすることで非常によい運用をされていたわけで、地域開放型学校図書館も、こちらの場合、例えば検討の中で間に合わなかった、もしくはどう活用するか決まらなかったということもあり得るかもしれないなと思っているので、その場合は、やはり学校側と十分にお話しした上で、どちらの政策になってもしっかりと活用できるように検討していっていただけたらと思います。これは要望で結構です。

加藤委員

 地域開放型学校図書館の運用状況を見て、ある程度の数字になっているので、好評なのかなとは思っているんですけど、その辺は、所管としては、どの数字以上なら好評というのか分からないですけれど、その辺はどういったふうに捉えていますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今年度4月に開設した施設ばかりでございますので、なかなかこれまでのものと比較というところは難しいところでございますが、ただ、利用していただいている方の感想、それから、先ほど申し上げました児童図書の貸出しの冊数といったところの実績等を考えますと、小さい施設ではありますが、地域の方からの評価は頂けていると考えてございます。施設のアンケートに対する印象として、「快適」という方が83.5%いらっしゃるということ、そういったところでは、設置しての効果はあったかなというふうに捉えておりますが、ただ、先ほど申し上げたとおり、課題といたしましては、蔵書数の少なさといったところが半数以上の方の御指摘としてございますので、こういったところの解消は引き続き取り組んでいく必要があると考えてございます。

加藤委員

 アンケートの中で、利用目的で「勉強をする」というのがありますけど、各施設、皆さん内覧会で見ていますけど、運用方法とかを見ていない方もいる、僕は少なからずどれも見ていないんですけども、試験勉強とか、そういったことをしていい施設なんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 現行の地域開放型学校図書館につきましては、基本は図書の閲覧というコーナーが主になってございますので、学習ということになりますと、やはりそういった利用がなかなか難しいと。ただ、一定、地域図書館などで、学習スペースの確保ということで、そういった事業に対しての対応も図ってきているところでございますので、そういったものと組み合わせながら利用についての充実を図ってまいりたいと考えてございます。

加藤委員

 結局、ルールとしてはオーケーだからアンケートの利用目的で「勉強をする」というのが回答としてあるのかなと思うんですけど、ちょっと曖昧に聞こえたんですが、していいのか、したらいけないのか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 失礼いたしました。コーナーで、例えば宿題ですとか学習をするためにそこの図書、そういったものを利用して調べ学習をするですとか、そういったことについては当然できるというものでございます。

加藤委員

 そうすると、置いてある本を利用しての学習とかはいいけど、中学生とかが試験勉強だけをしに来るというのは認めていないということですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 委員の御指摘のとおりでございます。

加藤委員

 そうですよね、中央図書館でも全くそういった利用は認められていないというところで。これは、中学生の利用を見ると、アンケート結果だと0.8%ですけど、こっちの1ページ目を見ると2万1,000分の340だから、1.5%弱ぐらいが利用しているということで、置いてある本は大人もかなり利用しているということだから、中学生、高校生とかもかなり読める本があるのかなと思うんですけど、本の利用だけだと純粋に中学生がなかなか寄らないのかなというふうに見えるわけです。勉強できるようにすれば来るのかなと思いながらも、図書館というのはそういう場所ではないという考えもある中で、図書館の在り方みたいなものをどう考えていくのかなみたいなところで、何かその辺は考え方があるんですかね。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 なかなか中学生は、利用の実績としても、他の利用層の方に比べて少ないということが実態でございます。施設的な魅力といったところもあろうかとは思いますが、なかなか中学生は忙しくて、学校生活や部活動などで時間が取れないという、そういった外的要因もあるのかなというふうに思っているところでございます。先ほど私が答弁をして、自習が地域開放型はできないという答弁をさせていただきましたが、若干間違ってございまして、学校図書館部分については、基本は土、日に開放してございますので、そこに来て勉強するということが、自習という形ではオーケーという、できるということになってございます。

加藤委員

 図書館だけじゃないですけど、中高生の居場所みたいなところで、わざわざ区がそんな率先して中高生のためだけに何か予算を立てる必要はないですけど、中高生も来てもいいのかなみたいな場所、雰囲気づくりみたいなのはあってもいいのかなとは思って、やっぱり勉強する場所を確保したいというのは、中野区においては割と狭小な御自宅が多い住宅環境でありますから、家の中で勉強しようにもなかなか静かな場所を確保できないとか、そういうところもあると思うので、何かそういったところの展開というのもあってもいいのかなと。図書館事業だけじゃないですけど、区として。またそのために、と言いながらも、先ほどおっしゃったように、中高生というのは部活動とかが本当に忙しくて、町会の活動とかでも、小学生まではおみこしを担いでくれていた子たちが、中学生になった途端に部活で忙しいとか、高校生だとバイトで忙しいとかもあるでしょうし、なかなか地域と、中野区政と関わるようなところとの接点というのは減ってくるのかなとは思うんですけども、そういった、勉学を頑張りたいみたいな子たちのところには寄り添っていただけたらなと思います。これは要望です。

羽鳥委員

 評価のところでちょっとお尋ねをしたいんですけれども、今回、地域開放型学校図書館の貸出しのところで、「自館蔵書の貸出が多く」というふうになっているわけですけれども、蔵書の数に比べて自館蔵書からの貸出しが多いのかなというふうに思ったんですけど、これは、要因としてはどういったものが考えられるんでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 蔵書の貸出しが増えている要因といたしましては、やはり新しい本が多いということと、図書を選定する段階で、かなり売れているといいましょうか、かなり人気がある本を中心に蔵書を選定したということもあって、そういった利用につながっているというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 あと、利用の目的というふうなところで、先ほどの河合委員の質疑の中でも、利用目的というふうなところで、貸出し・返却の割合なんかが高いみたいなことがあったんですけれども、やっぱりこれは、読みに来る、その場で読む、探すというよりは、まさに借りに来る、その拠点としての利用を求めて来られているというふうなことになるということでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 もちろん本を選びに来て読んでいかれる方もいらっしゃるとは思いますけども、施設の大きさからすると長時間滞在するということがなかなか難しい状況にありますので、本を選んで借りて帰られる方が多いということ、それから、先ほど他館という形で御説明いたしましたが、近くのところで受け取れるということで、ネットなどで他の図書館の本を予約して受け取りにいらっしゃる方が多いというふうに読み取ってございます。

羽鳥委員

 今後の検討の方向性のところで、①のところで、「乳幼児と保護者、小学生、高齢者、障害者などには、身近に利用できるサービスがあることが望ましいと考えられる。そのため、現行の地域図書館網を基準に、一定距離に図書サービスポイントが配置されるよう検討を行う」というふうなことが書かれているわけですけども、中野区基本計画とかで見ていくと、例えば地域開放型学校図書館のところでは、後期のところには何も書かれていない、前期のところで3館というふうなことで整備完了というふうになっていると。区立図書館というふうなところでは、特に閲覧席の拡充だとか、デイジー図書等の障害者サービスの充実なんかは後期で推進していくよというふうなことが書かれているわけですけども、こういったことに書かれていないこと、ここには書かれていないけれども、改めて検討し直して、いろいろ施策を進めていくというふうなことになるんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 中野区基本計画の中では御指摘のとおりの記載になってございます。今回の地域開放型学校図書館3施設の検証の実績等の確認が取れましたので、こういったものを検討の素材として、他の地域図書館と併せ検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。

羽鳥委員

 この①のところでは、「現行の地域図書館網を基準に」というふうになっているので、例えば地域開放型学校図書館を今後サービスポイントとして配置するというふうになったときに、それをもって例えば地域図書館を減らしていくだとか、そういったこととは全くリンクしていない、現行のものは残すというふうな考えで今いるというふうなことでいいですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 現在の中野区基本計画、策定したものにつきましては、図書館の廃館ですとか、そういったことは計画には盛り込んでございませんので、この地域開放型学校図書館の整備といったところを地域図書館とどう関連性を持たせて適切な配置の在り方がふさわしいか、望ましいかといったところを検討していくというものでございます。

羽鳥委員

 今後の検討の方向性の③のところでは、「地域開放型学校図書館については、身近に図書サービスがない区域の整備方針や地域図書館の機能再編等を踏まえ、今後、「図書館配置・あり方」の再検討を行う」というふうになっていて、地域図書館の機能再編等というのは、これはどういうことなのか、ちょっと御説明いただけますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 区立図書館の機能再編と申し上げますのは、例えばですが、ニーズが高まっております自習スペースの確保・拡充ですとか、あと、今後、電子書籍などが普及していくということも想定されますので、区立図書館として、そういったことへの対応、それから、今後、社会情勢や区民の方の御要望等にどう対応していくことが必要かといったことを総合的に検証していきたいと考えてございます。

羽鳥委員

 この前、構造改革実行プログラムの中で、消えたとはいえ、今後の二、三十年後っていうふうなところで、3館から5館にというふうなことが書かれていたので、今後がどうなるのかなというのがやはり気にかかるところです。構造改革実行プログラムの検証というふうなのはどういう関わりになるんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 構造改革実行プログラムにつきましても、今回お示ししております検討の予定のスケジュールと整合性を図ってございます。3か年度にわたって検討して、図書館の適切な配置の在り方等を定めていくということでございますので、今回お示ししたスケジュールとそういう意味では合わせているという認識でございます。

羽鳥委員

 重ねて確認なんですけれども、やっぱり構造改革実行プログラムの中で、今後、電子書籍とか、いろんな図書サービスの普及によっては再編などがあり得るというふうなことが想定されるような書き方がされていただけに、この図書館配置の在り方の再検討というふうなときに、そっちの考えとかに引きずられるんじゃないかというふうなことをやっぱり懸念してしまうんですね。なので、改めて確認しておきたいんですけども、図書館の再編となると減らすというふうなことにもつながり得ることはあるとは思うんですけれども、それと今後の検討会での検討というふうなのは、館数の点ではリンクしていない、どういう関わりになるのかというのはどうでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 構造改革の実行プログラムの中で、当初、将来的な区立図書館の館数といったものをお示しして、様々な御意見を頂いて、それを白紙に戻しているというのが現状でございます。また、中野区の基本計画におきましても、今後の区立図書館の館数についての記載はございませんので、今すぐに図書館の数を減らすとかということにすぐに議論が及ぶとは考えてございません。ただ、一方で、電子書籍が普及していくということで、どういったところにサービスポイントを設置していくことが必要かですとか、あるいは、今後、将来的な施設の維持管理といったところの費用という経済的な財政負担といったところも併せて、いろいろ慎重に検討していく必要はあると認識してございます。

羽鳥委員

 あり方検討会での検討も、そういうところも検討するということなんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 検討会につきましては、これから具体的に中身を慎重に詳細に詰めていくということになりますので、今の時点でこれをということはなかなかお示しが難しいところではございますが、区立図書館、それから地域開放型学校図書館、あるいはサービスポイント、それから、その機能、役割といったところを、全体的なものを、それぞれ施設の状況等を見極めながら検討してまいりたいと考えてございます。

羽鳥委員

 最後に、検討会の検討というふうなところで、今回、地域開放型学校図書館、これは運営状況の報告ということなんですけれども、そもそも地域開放型学校図書館ができるその経緯のところで、あり方検討会では、一度は要らないというふうな専門家の検討なども出たんじゃないかなと思うんですけれども、そういった経緯なんかとはまた違う形で整備などが進められたんじゃないのかなというふうに思うんですね。そういう専門家の人たちがしっかりといろいろと議論をしたことに対して、区とかはちゃんとそれを真面目に実行しようだとか、それに対してどう区の政策との関係で、そういう検討結果が出ましたよ、その上で政策をこういうふうに出しますよというので、どういうふうにこのあり方検討会というものが出す検討結果というものを考えているのか。参考程度なのか、それともやっぱりそれになるべく、なるべくというか、それに沿ったものを進めていくというふうに考えているのか、どういうふうに考えているんでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 検討会のメンバーですとか、そういったところからのスタートにはなると思いますけども、当然今後の在り方についてしっかりと検討していただくということを想定していますので、一定そこで示された方針については尊重すべきであると考えてございます。また一方、検討会だけではなく、当然議会もですが、区民の方の御意見なども伺って、そういったところでしっかりとその在り方、配置の仕方といったところを御議論いただきたいと考えてございます。

白井委員

 まず、感想から。一体、区はどうしたいのかなというのが聞いていてよく分からないなと思います。タイトルとしては「地域開放型学校図書館の運営状況及び今後の検討の方向性について」という報告なんですけども、これは、いわゆる地域開放型の学校図書館の3施設で主にアンケートを取って、そのアンケートから区が現状の取組を評価している、それを踏まえて今後どうするか、この流れなんですけど、まず、評価の部分ね。区は、この地域開放型学校図書館について、先ほど説明がありましたけれども、もう一度お伺いします。評価をされているという捉え方でいいんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回のこの3施設の評価といたしましては、蔵書数の少なさといった課題等はありますけども、一定の評価をしているというものでございます。

白井委員

 そうですよね。一定の評価という話がありました。確かに蔵書は少ないんですよ。それも書いてあります。一方、乳幼児や保護者、小学生の貸出面に関しては、一定の評価どころか「十分に効果が発揮された」とされています。にもかかわらず、評価をしていると言いながら、5、今後の検討、令和4年、令和5年、令和6年の3月まで2年間、検討を引っ張るという、これは区の基本構想をつくっているのかなというぐらい長いんですけど、何でこんなに長いんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回、地域開放型学校図書館の運営状況について、一定の期間の実績ですとかアンケート調査などを見極めるということで、これまで時間を要したというものでございます。また、今後の検討につきましては、今、明日から中野東図書館が開設するということで、その運営の状況ですとか、利用者の方の施設に対するニーズといったことも見極めていく必要があるだろうというふうに考えているところと、あと、構造改革実行プログラムでお示ししたとおり、やはり区立図書館も併せて全体的な区の図書館の在り方や配置を考えていくということになりますと、しっかりと慎重に議論をしていく必要があると考えるところでございます。

白井委員

 今の説明を聞いてもさっぱり分からないんですよ。先延ばしにしたい、取りあえず何とか時間を稼ぎたいとしか聞こえなくて、取組として評価だと言っておきながら、何でこんなに引っ張るんですか。さらに言うと、今年度、令和小学校の予算がついていますよね。もはや来年度オープンですよ。開校するんです。地域開放型学校図書館として開放できるように設備を整えてきたんじゃないんですか。別の入り口も設けて、中も学校の図書館としてもセパレートで分けられるようにしてというふうな予算をつけてきたんじゃないんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 御指摘のとおり、令和小学校の施設につきましては、学校の新校舎開設とともに地域開放型学校図書館開設ということで準備をしてきたという経緯がございます。しかしながら、三つの4月20日にオープンいたしました今年度の施設の運営状況ですとか実績なども併せて検証していくということが予定としてありましたので、そういったところの状況の見極め、それから、先ほど来繰り返して申し上げてございます地域図書館とのそういった施設の配置の在り方といったところを全体として考えていく必要があると考え、結論を延ばしているというものでございます。

白井委員

 迷走じゃないですか。使えもしない施設をまだつくっているという状況なんですか。しかも、出来上がってまだ令和6年まで引っ張る、開放しないでそのまま置いておくという状況なんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 当然、施設として学校が開設した後のスペースは持ってございますので、当然、学校として有効に活用ができる、子どもたちの教育活動ですとか、そういったいろんな活動に効果が出るような利用の仕方について、当面の利用について学校と協議してまいりたいと考えてございます。

白井委員

 使わないんだったらつくらなきゃいいんですよ。違いますかね。普通は、つくってから、どうしようか、止める、ないでしょう、こんなの。思いませんか。そもそも今年度の予算でここは地域開放型学校図書館としての予算はついていないですよね。学校図書館としての予算がついていましたっけ。今手元に予算書がないんですけど、蔵書というのはどのような扱いになっていますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今年度につきましては、開設に向けた準備経費として、図書の購入費など230万円ほどの予算を計上しているというものでございます。

白井委員

 その図書館のやつというのは、地域開放型学校図書館じゃないですよね。学校図書のほうでついていますか。濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 こちらの予算につきましては、地域開放型学校図書館の開設ということで計上しているものです。

白井委員

 開設しないのに、地域開放型学校図書館で予算を取っているんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 繰り返しになりますが、4月の段階で開設をするということを見据えて、それの最低限の準備経費として計上していたというものでございます。

白井委員

 だから、冒頭に申し上げたんですよ、一体どうしたいんですかというのと、迷走じゃないんですかと。初めからオープンしないならつくらなきゃいい。蔵書もそれで準備していたにもかかわらずやっぱりオープンしませんという話になっているわけでしょう。一体、区はどうしたいんですか。それを2年間も検証しなきゃならないんですか、本当に。今のを聞いていて、やっぱり2年必要だなと思えない。

 さらに続けますよ。今のは令和小学校――来年度の4月オープンの話です。この間、令和6年3月まで、配置の在り方を策定するまで引っ張るとなると、学校の今後の再編計画の中でぶち当たるものが出てきますよね。同じように、使うか使わないか分からないけど、取りあえず準備をする、そんなおつもりですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 委員の御指摘のとおり、鷺宮・西中野小学校の再編新校ですとか、あるいは校舎を建て替える南台小学校などの学校につきましても、そういった工事が進んでいるという状況にございます。こういった施設につきましては、まだ結論を出しておりませんので、当面、一定のスペースは確保しつつ、その利用の仕方については、どういった対応になろうとも柔軟に対応できるような形を取ろうということで、今、関係部署と協議をしているところでございます。

白井委員

 言葉の使い方だと思うんですよ。それは柔軟な対応じゃないですよ。迷走しているんですよ。取りあえずつくります、取りあえず予算もつけておきます、だけど、実際はどうするか分かりません、さらに2年間ぐらい引っ張ります、こういう話じゃないですか。何でこんなに迷走するんですか。冒頭に聞きました、アンケートを踏まえた上で区はどう評価したんですかと。一定の評価、もしくは大いに評価、蔵書は少ないけどと言っておきながら、どうしたいんですか、一体。見えないんですけど、いかがでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 委員の御指摘のとおり、本来であればしっかりと計画を定め、どういったところにどういった施設を整備していくかという方針をしっかり固めた上で予算を計上して整備を進めていくというのが本来あるべき姿だというふうに考えてございます。ただ、今回の地域開放型学校図書館につきましては、施設を開設しつつ、検証も必要というところで行ってまいりましたので、今後につきましては、どういった場所にどういった施設・機能が必要かというところをもう少し時間をかけて見極めてまいりたいと考えてございます。

白井委員

 これは、単純に計画を2年間引っ張るだけじゃなくて、学校をどうするのかという問題に直結してくるので、こんなに時間をかけて検証していたら駄目ですよ。結論がどっちにしても早めに導かないと、影響する、校舎に、そもそも。単純に教室を一つつくりますという話じゃないわけでしょう、動線も分けるわけだし。図書室と地域開放型学校図書館は同じじゃないんですよ。用途も分けるし、スペースの割り方も違うし、特殊な設計をするわけじゃないですか。にもかかわらず、今後、こんなに引っ張ったら影響が出るというのにもかかわらず、まだ引っ張りますか。これは駄目だと思いますけど、このままでは。少なくとも、十分検証しなきゃならないのも分かるんですけど、タイミングをよく考えないと影響が大き過ぎると思うんですけど、いかがですかね。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 2年間、今後、検討を進めるというスケジュールにつきましては、御指摘のとおり、かなりの時間を要するというような予定になってございますので、こういったところのスケジュールにつきましても十分検証する必要があるというところで認識をしたところでございます。ただ、一方で、区立図書館全体の在り方といったところはかなり大きな影響もあることから、一定の時間が必要になろうかというふうに考えてございますけども、今、御指摘いただいた学校への影響といったところを十分考慮しながら、学校等とも調整を十分に図ってまいりたいと考えてございます。

白井委員

 最後はいいんだけど、さも2年間を要するという話だけど、要すると決めたのは区だからね。要しないように早期に検討を重ねないと。そっちのほうがよっぽどよ。区は時間稼ぎしているだけだから、はっきり言うと。もっと短期的に詰めて、要点を絞り込まないと。しかも、2月1日から――ちょうどあしたから中野東図書館もオープンすると言ったけど、オープンにしてさらに2年間の検証なんて必要ないわけで、ほかの要素はないでしょう、全部。動く要素なんて。ここまでの検討の在り方だって、幾らでもできたわけじゃないですか。地域開放型図書館だって、昨日、今日にオープンしたわけじゃないんですよ。アンケートを踏まえてと言うけど、アンケートだって慌てて取ったものだし、今までの取組を見れば分かるよ。どうしてこんなに引っ張らないといけないんですか。迷走しているんですよ。その迷走がこうやって学校自体の設計にまで影響してくる。そこへかこつけて、構造改革で、いきなりですよ、何の検証もしなくて、図書館3館をなんて話が出てくる。あまりにも横暴だって。こんな話をこの委員会でもしました。企画部の暴挙だという話もした。まずは見直しだという話までしたんだけど、やっぱり、見直しはいいんだけど、時間をかけ過ぎるとよけい影響が大きい。ここは本当によく考えてもらいたいと思います。もう一回答弁をもらっておきましょうか。

青山教育委員会事務局次長

 先ほど来、担当課長がお答えしていたとおり、今後の検証に当たっては、様々な、特に構造改革ですね、構造改革の検討スケジュールに合わせてというようなことで。地域開放型学校図書館を今後新設する学校に全て設置してまいりますと、経常経費化するものが年々増えるといったような話ですとか、そういったことが今後地域開放型学校図書館及び区立図書館をどうするかという、庁内議論の中でそういったような意見も出てまいりました。そういったことも受けまして、今の時点でまだ結論が出ていないということで、来年度の当初予算の中に必要な経費を積んでいないといったような事情もございます。ただ、先ほど来、委員から御指摘があったように、確かに新しくなる学校に対する影響、図書館という形で部屋をつくらないで当面活用するというようなことも可能なことは可能なんですけれども、ただ、そうなると場当たり的な対応になってしまうというようなこともございますので、そういった課題があるというようなことももう一度担当のほうで指摘しながら、図書館全体の議論以前に、地域開放型学校図書館をどうするかというところをもう一度庁内議論の中に入れていきたいというふうに考えております。

いながき委員

 白井委員の質疑を聞いてびっくりしたんですけれども、本当に場当たり的な対応をなさっているとしか私は思えないんですが、結局、この三つを開設して運営してきて、評価ということでつらつらと書かれているんですが、この三つをつくられて、結局、区はここで一旦立ち止まるということは、これはちょっと問題があった、これは立ち止まらざるを得ないというふうに考えたということなんでしょうか。確認させてください。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 立ち止まるといいますか、地域開放型学校図書館の機能ですとか、評価は頂いているというところでございます。ただ、先ほど来申し上げているとおり、この地域開放型学校図書館の整備というものにつきましては、他の地域図書館との兼ね合いですとか、あるいは機能といったところをどういうふうに盛り込んでいくのかといったところ、そういったところと併せて検討していく必要があるということで、資料にあります検討のスケジュールをお示ししたというものでございます。

いながき委員

 では、区は、この地域開放型学校図書館は、他の区立図書館、地域図書館と同等のものとして考えていらっしゃるということですか。それで、今後、施設の再配置を考えるときに、これを、繰り返しになりますが、地域図書館と同等のものとして、全部合わせて配置を考えていく、それを考えているからもう少し検証が必要だとか、そういうことなんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 地域開放型学校図書館と区立図書館、図書を御利用いただく方のそういった施設としては同じというふうに捉えておりますけども、ただ、施設の規模や蔵書数、それから、閲覧席、そういった役割・機能の違いといったところは大きいのかなというふうに思ってございます。ですので、そういった大きい施設の図書館と、あるいは小規模の地域開放型学校図書館をどう組み合わせて配置していくことが中野区にとって一番ふさわしいかといったところの検討をしていく必要があるというものでございます。

いながき委員

 そういう、地域開放型学校図書館ともう少し大きな地域図書館とを組み合わせて今後図書館の在り方を検討していくということは中野区基本計画等で挙げられていましたでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 新しく策定いたしました中野区基本計画におきましては、前期といたしまして、地域開放型学校図書館3館の準備完了ということで、後期については記載をしてございません。ですので、こちらの今後の在り方については、構造改革実行プログラムのほうでお示ししたとおり、どういった施設配置をしていくかということを検討していくというものでございます。

内川委員

 私ももう白井委員と全く同感に思っていました。今回のアンケートで、すごくポジティブな結果が出たのかなと思っています。先ほど担当のほうも、一定の評価をしているんだということをおっしゃいました。それでお聞きしたいのは、令和小学校の後に続いていく学校改築の計画で、令和5年、令和6年に基本設計・実施設計に入っていく学校というのはどのぐらいありますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 令和小学校以外で今回の地域開放型学校図書館に係る影響というところでお示しをいたしますと、既に工事を進めております南台小学校、それから、今後建て替えをいたします中野本郷小学校、それから、同様に平和の森小学校、先ほど申し上げました鷺宮・西中野小学校統合新校というものが対象になると認識してございます。

内川委員

 あり方計画策定まで2年かかるということなんですが、ただ、基本設計・実施設計に入る内容として、地域開放型学校図書館スペースありきでこの基本設計なりに入っていくんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 こちらにつきましては、所管とも協議をしているところでございます。今後については、まだ明確な予定をお示しできていないという状況でございますので、どういった対応になろうとも、施設としてそれを整備できるような設計を検討いただいているというところでございます。

内川委員

 地域開放型学校図書館のスペース、将来的にそれを地域開放型学校図書館に使うという前提でそのスペースを確保していく、そういう設計に入っていくということですね。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 基本的には、地域開放型学校図書館を開設するときに対応ができるという設計については検討いただいているというものでございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野区子ども読書活動推進計画(第4次)素案についての報告を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、中野区子ども読書活動推進計画(第4次)素案について御報告させていただきます(資料3)。

 計画の趣旨でございます。子どもの読書活動の推進に関する法律第9条第2項に基づき、中野区における今後の子ども読書活動の推進に関する施策の方向性と主な取組を示すものでございます。また、子どもたちがより一層本を楽しみ、読書を通じて一人ひとりの可能性を伸ばし、未来を切り開く力を育むために、計画的・継続的な読書活動推進の取組が必要と考え、策定するものでございます。

 計画の目標は、資料2番の(1)の3項目です。①より多くの子どもが読書を楽しみ、多様なあり方・知識に触れている。②学校図書館が質的・量的に充実し、授業等に活用されるとともに、身近な図書館として機能している。③様々な人が様々な場面や場所で読書活動を広げる試みを進めている。

 また、(2)の計画策定の視点については、①から⑤の5項目となりますので、御確認ください。

 計画期間は、令和4年度から令和8年度までの5年間です。

 計画素案の内容ですが、恐れ入りますが、別紙1の子ども読書活動推進計画(第4次)素案概要の2ページを御覧ください。そちらの3におきまして、第3次計画の達成状況をお示ししております。

 評価といたしまして、まず、児童・生徒の不読率は、令和3年度の目標には届いておりませんが、全体として順調に推移しており、特に中学生の不読率が減少しております。また、1か月に読む読書冊数は微増という結果になっておりますが、学校図書館の利用割合については、平成27年度実績を令和元年度実績が下回っていることから、今後も継続して向上を図る取組が必要であると考えております。一方、ボランティアの協力を得た事業数や、図書館、家庭・地域、学校が連携して取り組んだ事業数はいずれも目標を大きく上回っており、2ページの下段には学校図書館の蔵書数などの状況、3ページでは区立図書館の貸出冊数などをお示ししておりますので、御確認ください。

 これら第3次の計画の実績を踏まえ、第4次の達成目標として、令和8年度の目標値を記載しております。これらの目標値を達成する取組として、4ページに主なものを年代別に記載しておりますので、御確認ください。

 恐れ入りますが、初めの資料の裏面、5、意見交換会の実施を御覧ください。本素案については、関係団体等との意見交換会を2月から3月にかけて実施するとともに、あわせて、資料記載の日程で区民意見交換会を開催いたします。

 最後に、今後の予定です。本委員会での報告後、区民意見交換会等を経て、3月に計画案としてまとめ、来年度4月に改めて報告を行った後、パブリック・コメント手続を行い、6月に計画を策定する予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

河合委員

 報告ありがとうございます。

 これは、別紙1の概要のほうで、わざわざ、私の気のせいでなければ、文字を太くしてあるのかなと思ったんですけど、3倍以上の貸出し――「児童図書貸出冊数等の比較」のところで、最も貸出数が多かった区は中野に比べて3倍以上の貸出しというところをかなり強調されているのかなと感じました。まず、中野区としては、これの理由とかはどう判断していますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 こちらについての分析でございますけども、中野区としてもこれまで計画的に読書活動を推進する取組を行ってきてございますが、蔵書数ですとか本の新しさといったところの環境的な側面の課題と、読書に親しむきっかけづくりといったところの工夫をさらに高めていく必要があるというふうに考えているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 蔵書数や新しさというところが先ほどの地域開放型学校図書館のところでも出てきたかなと思っているんですけれども、中野区は、23区比較で見たときに、これまでの学校図書の予算などはそこまでかけられていなかったと認識してよろしいですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 現行の学校図書館の図書につきましては、毎年度予算を計上して、その中から蔵書の入替え、新規購入などをしていただいているというところでございます。一定の予算は配当させていただいているところではございますが、まだまだ十分な読書環境といったところでは、引き続きの予算措置は必要なのかなというふうに担当としては思っているところでございます。

河合委員

 すみません、数字的なところが今ここにないので、単刀直入に言いますと、23区的に見たときに、これまで中野区が学校図書にかけられていたお金は下のほうから数えたほうが早いということですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 予算といたしましては学校の校割り予算の中に含めておりますので、明確な金額といったところはなかなか難しいところではございますけども、全体の中での予算としては、23区の中では決して高いほうではないという認識でございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 先ほど答弁の中でこれから充実させていきたいという答弁があったかと思いますが、これは、逆に言うと、校割り以外でもしっかりと学校の図書の予算を加えて出していくという計画があるということでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 予算につきましては第1回定例会のほうでまた質疑いただくということになろうかと思いますが、そういった予算についても検討する必要があるというふうに考えているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 ぜひ、やはり子どもたちの読書環境をよりよくして、読書の、3倍以上というのはやっぱり大きなところだと思うので、ぜひここは、他区がどういう取組をしてこれだけ貸出数が多いのかなどもぜひ今後の検証をしっかりしていっていただきたいポイントだなと思いました。

 あと、最後に、概要の別紙1の4ページに主な取組というところが、細かくはきっとこっちの推進計画のほうに書いてあるのかなと思うんですけど、そこまでまだ目が通せていないんですけれども、やっぱり子どもたちが本に出会っていく機会を増やしていくというのが、子どもたちの図書のきっかけづくりが必要とされていくのかなと思っています。特に今は子どもたちはゲームやパソコンなどもたくさん増えてきて、図書以外でコンテンツというものが増えてきた中で、やはり、でも、子どもたちにはこれまで親しまれてきた質のいいコンテンツである図書というものにもしっかりと親しんでほしいし、そういう選択肢も持っていっていただきたいなと子どもの成長を見守る側としては当然思っているので、やっぱりいろんなところで本と会う機会をつくっていってほしいと本当に思っています。その場合に、やはり子どもの施設のほうだけで、子ども文教委員会のほうだけで検討していくだけではなく、やっぱりいろんな所管のほうにも、本を置いていただくスペースを設けていただくなど、子どもたちが本と親しむ機会や出会う場所、取組というのも増やしていただきたいなと思っているので、そういう意味では、ぜひ、いろんな所管のほうでもそういうことができないかという働きかけも今後していっていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 様々な施設ですとか場を活用した、そういう周知を図っていくという取組は重要かと思ってございます。本の貸出しとなりますと一定制限がございますので難しいところがありますけども、場所によっては、閲覧をするコーナーですとか、あるいは子ども施設にそういった本を置いていただく、あるいは貸出しを団体として行っていただくということも考えられるかなというふうに思っております。また、取組の中にもございますけども、ブックリスト、そういったものの配信ですとか、子どもたち自身が読んでよかったと思う本の紹介といったものもございますので、そういったものの周知ですとか掲示といったところの工夫をいろんな場でしていくことが効果を上げていくのではないかと期待しているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 最後に要望としますが、管理が大変だとかもあると思うんですけれども、ぜひしっかりと取り組んでいただけたらと思います。

加藤委員

 読書活動推進計画ということで、本がこれだけあればいいとかというよりは、どうやって本を読むきっかけを与えるかという、その源流のところに対してどうアプローチするかというのが非常に重要なのかなとこれを読んでいたんですけれども、蔵書数とか、そういったところに視点が行きがちだなと思っているんですけれども、この辺、分野がちょっと違うのかも分からないですけど、学校教育現場では、本を読ませようというところで、この推進計画と絡んでいるのか、絡んでいないにしても、どういうふうに心がけているのかというのを教えていただいていいですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 各学校では、朝読書の時間ですとか、あとは図書館指導員をうまく活用しまして、子どもたちがいろいろな本に出会うような、そういう機会をつくっております。また、中学校では図書委員会がございますので、子どもたちのいろいろなアイデアなども活用しながら、読書のほうを、ぜひ子どもたちもたくさんの本に出会い、いろんな本を読んでもらいたいなというふうに考えておりますので、この計画に基づいて、学校のほうでもしっかりと読書活動のほうを推進していきたいというふうに考えております。

加藤委員

 自分の話になると30年前とかになっちゃうんですけど、はっきり言って、読書感想文の課題がない限り本を読んだ記憶がなかったんですけど、その頃とは全く違うんですかね、その辺。読書をさせようという学校の体制というのは。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 もちろん読書感想文も取組としては行っている学校が多いとは思いますけれども、本の展示の仕方などを工夫することで子どもたちも本に興味を持ったりですとか、また、先ほどもお話の中でありましたが、新しい本が多くなると、やはり子どもたちも読みたいというふうな思いが強くなるというふうな調査結果もございますので、ぜひこの辺りは、各学校のほうも予算をしっかり本の購入に使ってもらって、少しでも新しい本を増やしていく、そういった活動を通して、子どもたちの読書活動を推進していきたいというふうに考えております。

加藤委員

 自分のときの記憶ばっかりになっちゃうんですけど、例えば漫画とかが置いてあって、当時は「はだしのゲン」とか「三国志」とかが置いてあったと思うんですけど、急にブームになってみんなで読みあさるんですけど、乗り遅れて、なかなか、1冊しかないからそれぞれ、そのブームに乗り遅れて結局読まなかったみたいなところがあって、すごい読むきっかけはあったのに、そういうところで逃しちゃったなみたいなのもあったりして、そういったところで、いろいろ種類を豊富にさせることによって、そういう読む意欲を持った子たちが読めるような環境にするのは当たり前なので、そういう意味では蔵書数というのは重要だとは思うんですけど、きっかけがやっぱり重要だというところで、僕なんかは、本当に本を読み始めたのは大学に入ってからぐらいで、テレビで見ていたんですけど、灘高校の伝説の国語の教師が「銀の匙」という本を中高6年間で読ませるけど、非常に難読本で、読むのが大変で、1回の授業で1ページもいかないらしいんですよ、難しい言葉がいっぱいあって。それをみんなで図書館で調べようとか、現場へ行こうみたいな、そういうふうにやって、一つの本を読むためにほかの本を読むみたいな、そういうきっかけづくりを与えたみたいな。僕なんかは理系ですけど、それで、その国語の教師は、どの授業をやるにしても日本語を使っているんだから、日本語を理解しないと結局ほかの科目も理解できない。僕も数学が難しいと思っていたところに入ったときにそれを聞いて、日本語をしっかりもう一回学び直そうと思ったら、やっと数学の教科書に書いてある意味が分かったみたいな。日本語でやっぱり勉強している限りは日本語が一番基本なんだなというふうに思って、そういうそこまで、大学生にならないとでしたけど、そこがきっかけで急に国語をやるようになったなというところで。だから、高校生ぐらいだったら、現代文の点数はもう35点ぐらいをずっとキープして、ぎりぎりで単位が取れるぐらいしか勉強してこなかったんですけど、そんなきっかけがあったので、もっと若い頃にそれを知っていれば、もっといろんな科目を日本語を理解してできたのになとすごい後悔しているわけですよね。だから、日本語を覚えようとか、そんなきっかけでしたけど、いずれにせよ、本を読もうというきっかけをどうやって与えるかというところが、これはどちらかというと学校現場のほうになってしまうと思うんですけど、その辺の工夫というのがどうなっていくのかというのをもう一度お聞かせいただきたいんですけど。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 ありがとうございます。現在、「中野の100冊」というリストの改訂作業を行ってございます。これは、教科書が替わるタイミングで、学校の先生方ですとか図書館指導員の方々から、なるべく新しくて、子どもたちに読んでもらいたい本というようなところでリストアップしまして、子どもたちのほうにも伝えていきたいというふうに考えております。また、授業の中では、総合的な学習の時間ですとか、国語や社会などが多いんですが、調べ学習を行う際に、学校の図書館を利用しております。先ほど委員に御指摘いただいたような、子どもたちが何か疑問を持ったときに、それを図書館に行って調べることで、また新しい本に出会ったりですとか、また、その中でもさらに考えを深めていきたいとか、自分の興味・関心が広がって、また違う分野の本を手にするなんていうような活動にもつながることもございますので、ぜひ、そういう意味でも、学校現場で子どもたちがより多くの本と出会って、いろんな本を読むというふうな活動を広げていけたらというふうに考えております。

加藤委員

 今の答弁の中でも聞きながら、あれと思ったんですけど、今、GIGAスクールで端末がある中で、調べ物をしようとしたときに、結局ネットで調べちゃうとかもあるのかなと思ったときに、そこら辺が、本で調べるというところにリーチしていかない可能性もあるのかなと思うんですけど、その辺は何か工夫されたりしているんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 インターネットを通して調べ物をするということももちろん併せて行ってはいるんですが、インターネット上に書いてある情報が正しい情報なのかどうかといったようなことを、図書館に行って、調べている内容のものを書いてある専門書等と照らし合わせながら、インターネットでも調べますし、それの根拠として、図書館に行って本をしっかりと見ることによって正しい情報なんだというふうなことを確認するというふうなことも授業の中でも指導しております。

加藤委員

 指導室長に質問ばっかりになっちゃいましたけど、推進計画としてはその辺を踏まえていただけたらいいなという要望で終わります。

羽鳥委員

 子どもの読書活動推進計画というふうなことで、ハードの面でもソフトの面でも、いろいろと施策を充実させていくことが必要なのかなというふうに思います。

 ちょっと気になったのは、例えばハードの面のところでは、読書活動推進計画の8ページのところに学校図書館蔵書の出版年別表というのがありますね。ここで、小学校、中学校の図書というのがそれぞれどのくらいの年に発行されたものを蔵書しているのかというふうなのを見てみますと、小学校で言うと、1992年から2001年に発行されたものが合計28.4%、それ以前が24.9%というふうになっていて、小学校で言うと、半数以上が20年以上前に発行されたものが蔵書としてなっていると。中学校で言えば、1992年から2001年発行のものが26.4%で、それ以前は17.3%ということで、20年以上前のものが大体43%というふうになって、結構古いなというふうに思うんですね。先ほどの河合委員の質疑の中で、学校図書館の予算、蔵書の予算が十分あったのかというふうな立場で質疑があったかなと思うんですけれども、私もやっぱり現行の予算というふうな中で十分な図書の入替えというふうなことができていないんじゃないかなというのがこの表から読み取れるんじゃないかと思うんですけれども、それについてはいかがでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 先ほども御答弁させていただきましたが、御指摘のとおり、かなり学校図書館の蔵書につきましては、出版年が古いというものが多いという状況があります。こちらについての課題につきましては認識してございますので、こういった本を新しく切り替えていくというような予算の計上というものが必要だというふうに考えているところでございます。

羽鳥委員

 あと、子どもたちが本に親しむというふうな中では、環境整備というふうなところで、まず、図書館――区立図書館はそれは開いていますけど、学校図書館なんかもやっぱり現行の開館の仕方で例えば大丈夫なのだろうか、十分なのだろうかというふうな観点からの検討は必要かなと思うのですけれども、あんまりその観点についての指摘というのは見当たらないんですけれども、区としては、現行の学校図書館の開館の状況についてというのはどのように思っているんでしょうか。十分だと思っているのか、それとも、やっぱり拡大をしていく、拡充していったほうがよいのかというふうなことはどうでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 学校図書館の開館というところにつきましては、学校の教育活動ですとか、学校の経営への影響といったところを十分見極めていく必要があるかと思ってございます。そういった中でも、学校のそういった施設を当該の学校の児童さん、生徒さんが利用するということが十分されていくことが図書に親しむ環境にもつながるというふうに考えてございますので、そういったことにつきましては、教育委員会といたしましていろいろ御協議いただけるように区としても働きかけてまいりたいと考えてございます。

羽鳥委員

 どう考えているかというのはいまいちよく分からなかった。例えば児童から、これで足りているのか、いや、足りていないよというふうに思っているのかいろいろ聞いたであるだとか、その結果どう思ったのかだとか、そういったことは今の御答弁ではよく分からなかったんですけれども、まだ調べていないとか、まだそこの基礎資料が足りないとか、そういうのだったらそういう答弁でも構わないので、どういった認識なのかというのを改めてお願いします。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 具体的なデータですとか調査というところにつきましては、そういったところに踏み込んで学校と話をしているというものではございません。今回の子ども読書活動推進計画の別紙2の2ページにもありますとおり、この計画の目標、達成していく指標を示してございますので、それに向けては、家庭ですとか、地域・施設、それから、学校図書館、区立図書館ということで、領域ごとに取り組んでいくということで、それぞれの役割や立場で取組を進めることが子どもの読書活動につながるというふうに考えてございますので、こういった計画を定めた後は、当然、学校、学校図書館においても取組、活動を推進していただくということになりますので、そういった中で、より一層の働きかけをしていただけるものと考えているところでございます。

羽鳥委員

 ちょっとよく分からないんですけども、まあ、いいです。

 あと、別紙2の11ページのところの第4次計画の達成指標というところに、「読書活動では、その質が重要であることは当然ですが、児童図書貸出冊数が低迷する現状では、まず「図書館、書店」に子どもが行くこと、そして興味のある本を読むことを、より多くの方が行うことを優先する必要があります。同時に読書の質を高めるためのブックリスト、司書への相談、司書からの声かけ等の働きかけも望ましいと考えられます」というふうになっているんですけれども、私もここは同感ではあります。じゃあ、学校図書館指導員の方々の専門性の向上なんかについては、区はどう考えているのかなというふうなことは思うんですね。ここでは、例えば司書資格とか、そういうのは必要とか、そういうのはありましたか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 学校現場で子どもたちの指導をした実績があるですとか、当然、司書の免許を持っている方が望ましいというふうには考えてございます。

羽鳥委員

 今の御答弁だと、学校での指導実績があれば学校図書館指導員になれるよというふうなことに聞こえるんですけども、それでいいですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 そういう方々を採用させていただいております。

羽鳥委員

 そういう人の頑張りを別に私は否定するつもりは全くないし、むしろ本当によくやっていただいているとは思うんですけれども、やっぱり区として、こういう司書への相談、司書から声かけ等の働きかけが望ましいというふうに考えていると言うならば、そういう人たちの専門性を高めるための援助というふうなことがやっぱり必要じゃないかなというふうに思うんですね。現行のところで言うと、例えばそういった資格を持っている人というのは大体どのくらいの割合でいらっしゃるんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 現在採用させていただいている方の中の割合といったような数字ですか。基本的には、司書教諭または司書という方々ではございますので、採用させていただいている方々のほぼ多くが免許のほうは持っているというふうな認識でおります。

羽鳥委員

 司書教諭は学校の先生から選ばれる司書としての資格を持った司書教諭というふうな免許状とか、そういうのを持った人なんじゃないんですか。その人は学校図書館について、いろいろと運営についてのいろんな計画、蔵書をどうするかとかを考える人ではあるけれども、その人はその人で学校の中でいろいろと、担任を持っていたりだとあるわけで、日常的には結構、学校図書館指導員という方が子どもたちと接するところでは大きな役割を果たしていると思うんですけども、その学校図書館指導員の中でどのくらいの割合かということでお聞きしたんですけれども、いかがでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 図書館指導員として採用させていただいている方々の中には退職された先生方もいますので、今、委員の御指摘のとおり、各学校に全て司書教諭の免許を持った教員が必ず1名はおります。プラス図書館指導員として採用させていただいている方々も、同様の資格を持っている方が多くいらっしゃるという状況でございます。

羽鳥委員

 そういった人たちの例えば研修であるだとか、レファレンスの能力を向上させるだとか、そういったための区の働きかけとかというのはあるんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 図書館指導員対象の研修会のほうを年に1回は実施をしております。各図書館指導員が図書館の環境整備などでどんな工夫をしているかという情報交換をしたりですとか、また、子どもたちがどんな本に興味を持って読書を積極的に行っているかですとか、また、中学校のほうは図書委員会がございますので、子どもたちの意見も参考にしながら、図書館の充実ということに尽力してもらっている状況でございます。

羽鳥委員

 能力の向上というふうなところで努力していっていただきたいなというふうに思います。

 あと、やっぱり読書、図書に身近に触れ合うというふうな点で、例えば地域でどういうところで触れ合うかというのは、図書館とともに、例えばまちの書店なんかも非常に重要だと思うんですけど、読書活動を推進するというふうなときに、ふらっと立ち寄れる書店というのが地域に身近にあるというふうなことも一つ重要かなというふうに思うんですけれども、やっぱりまちの書店の苦境というのは結構聞こえてくるところです。そういうのを考えると、例えばまちの書店を支えるというふうなために、例えば図書の購入なんかを地域の書店なんかを通じて行うだとか、そうしたことで書店網をしっかりと中野で支えるというふうなことも、読書活動、子どもたちが地域で図書に触れ合うというふうな点では重要なんじゃないかなというふうなことも思うんですけども、これは学校とかではなくて図書政策という感じなんですけども、現行、図書の購入というのはどうやって行っているんでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 現行の図書の購入につきましては、区立図書館につきましては、指定管理事業者に運営を託しておりますので、その指定管理事業者のほうで選定をして購入しているという現状がございます。

羽鳥委員

 分かりました。指定管理というふうなことなので、そっちに任されているというふうなことなんだと思うんですけども、例えばそういう、図書に触れ合う地域をつくるというふうな点で、やっぱりそういった政策なんかもやっていくべきなんじゃないのかなというふうなことを思うので、ぜひ検討してもらいたいなというふうに思います。

河合委員

 失礼しました。聞き忘れたことが1点ありました。

 今、中野区としては、コロナ禍で様々な活動の機会を損失しているかと思います。それは学校の図書もそうだろうし、図書館などでもそうかなと。特に読み聞かせのイベント、図書館だったら読み聞かせのイベントもそうだし、学校のほうでも図書館にまつわる保護者の方のボランティア等が、地域から学校内に入れない状況があるという話を聞いています。そこら辺の機会の損失というところも今後の検討というか、そちらに関してはすぐすぐ本来だったら検討、もっともっと検討されていくべきかなと思うんですけれども、今、何か考えていることや、機会損失等をどう補っていくか考えていることがあったら、学校現場も含めて、それぞれ教えていただけるとうれしいです。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 集合形式ですとか読み聞かせといったような直接接しながらの、そういった読書の機会というのはどうしても新型コロナの影響で制限をされているという実情があるというところでございます。そういったところの対応策といたしましては、例えばですが、SNSを活用して本の紹介ですとか、先ほども少し申し上げましたが、ブックリストみたいなものをネット上に配信するというような取組も今後考えてございますので、そういったところを通じて、御家庭ですとか御自身で本を選んで読む機会を確保していただくというような工夫もしてまいりたいと考えてございます。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 学校現場での読み聞かせ活動も、やはり昨年度からほとんどできないような状況が続いておりました。去年の暮れぐらいは、少し新型コロナの感染が収まっていた時期に、久しぶりに読み聞かせの活動ができたなんていうことで校長先生のほうからも情報提供していただいたりしているんですが、非常に厳しい状況であるというのが現状です。来年度の教育課程を現在各学校が策定しておりますので、そういう中でいろんな工夫をしながら、読み聞かせに完全に代わるものというのはなかなか難しいんですけれども、新型コロナの感染を、十分に感染の防止策を取りながら、子どもたちが多くの本に触れるような機会を考えてもらいたいというふうに考えておりますので、今後、各学校とも相談をしてまいりたいというふうに考えております。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 [1]次に、3番、(仮称)中野区子どもの権利に関する条例案に盛り込むべき事項に係るパブリック・コメント手続の実施結果についての報告を求めます。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 それでは、(仮称)中野区子どもの権利に関する条例案に盛り込むべき事項に係るパブリック・コメント手続の実施結果につきまして、資料(資料4)に沿って御報告させていただきます。

 1番、パブリック・コメント手続の実施結果でございますが、(1)意見募集期間は令和3年12月6日から令和4年1月4日まで、(2)意見提出者数については11名でございました。

 (3)提出された意見の概要及びそれに対する区の考え方につきましては、別紙にまとめてございますので、そちらを御覧いただけますでしょうか。左側に意見の概要、右側に区の考え方を整理してございます。

 前文に関する意見としまして、1番、子どもは権利の主体であることが記載されており賛同する、子どもであることを理由に、子どもの権利がないがしろにされるようなことがあってはならないという意見に対しまして、前文は子どもも含め多くの人に読まれる箇所であるため、条例の趣旨が伝わりやすくなるよう、子どもは権利の主体であり、その権利が保障されること、子どもをパートナーとして、子どもにやさしいまちをつくっていくこと、日本が子どもの権利条約を批准していることなどを記載しているという区の考え方を記載しております。そのほか1番から6番まで、6件の意見がございました。

 第1章「総則」に対する意見としまして、7番、用語の意味に関して、「区民」について、「事業者」が含まれたものであるが、「区民の役割」とは別に「事業者の役割」が記載されており、この「事業者」と同じものなのかが分かりづらい、また、「事業者」とはどのようなものを指すのかという意見に対しまして、「事業者」については、「区内において事業を営んでいる人」としており、企業や商店等を指すものである、事業者は区民に含まれるものとしているが、事業者として必要な役割について、7に記載しているという区の考え方を記載してございます。そのほか7番から11番まで、計5件の意見がありました。

 第2章「子どもの権利の保障」に対する意見としまして、12番、「権利」がどういうものなのかが分かりづらいことがあるため、子どもの権利を列挙していることに賛同するという意見に対しまして、あらゆる場面において特に保障される権利を9の(1)に列挙するとともに、子どもの生活場面ごとに特に保障される権利を10の(1)、11の(1)及び12の(1)に列挙しているという区の考え方を記載しており、12番から24番まで、計13件の意見がございました。

 第3章「子どもにやさしいまちづくりの推進」に対する意見としまして、25番、子どもに関する区の計画等について、子ども会議に参加する子どもの意見等を求めることは重要であり、子ども会議の開催に賛同する、こうした機会や場があることによって、子どもたちが自分の意見を表明することを学んでいくことができるといった意見に対しまして、子どもの意見等の表明及び参加の仕組みの一つとして「子ども会議」を定期的に開催していくという区の考え方を記載しておりまして、25番から29番まで、計5件の意見がございました。

 第4章「子どもに関する取組の推進および検証」に対する意見としまして、30番、子どもの権利委員会の設置に賛同する、子どもの権利が子どもや大人にどのように認識されているかを検証し、発信していくことが必要であるという意見に対しまして、子どもの権利の保障の状況や推進計画については、第三者が調査や検討を行い、意見を述べることが重要であると考える。調査や検討の内容について公表し、広く発信していくことを検討していくという区の考え方を記載してございます。こちらにつきましては、1件の意見がありました。

 第5章「子どもの権利の相談および侵害からの救済」に対する意見としまして、31番、子どもの権利救済委員の任命について区民の意見は反映されるのかという意見に対しまして、救済委員は区長の附属機関であり、区長が任命を行うものであるが、人格が高潔で社会的人望が厚くすぐれた識見を備えている人を任命していく考えであるという区の考え方を記載してございまして、31番、32番の2件の意見がございました。

 その他全般的な事項に関するものとしまして、33番から43番まで、11件の意見がございました。

 それでは、最初の報告資料にお戻りいただきまして、2番でございますが、条例案に盛り込むべき事項からの変更点はございません。

 3番、今後のスケジュールでございますが、第1回定例会に条例を提案することを考えてございます。

 なお、参考としまして、第4回定例会の当委員会に報告した条例案に盛り込むべき事項を添付しておりますので、参考としていただければと存じます。

 報告内容については以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

河合委員

 報告ありがとうございました。

 パブリック・コメントも終えまして、いよいよ最終だなというところは非常に感慨深いところでございます。まず、このパブリック・コメントの11人というのは多いのかなと思ったんですけれども、区としてはこのパブリック・コメントの意見をどう捉えていますか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 今回のパブリック・コメント手続につきましては、11名の方からの意見の提出があったということで、これが他の条例や計画と比べて多いのか少ないのかというのはいろいろございますが、同時期に他の条例や計画についてもパブリック・コメントを行っているものがございまして、そういったものよりは提出の数が多かったかなというのが1点と、あと、お一人おひとり、かなり内容の濃いというか、多数の意見を今回は提出いただいたかなというようなことを担当としては感じてございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 内容が濃いということは、それだけ区民の方が寄せられているこの条例に対する期待が大きいのかなと感じております。

 区は、この条例ができた、もうすぐできそう、制定して提案できそうというところで、今、この区民の方の皆さんの御意見も含めて、この条例に対して何か思いがありましたらお聞かせください。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 今回のパブリック・コメント手続の意見としましては、条例の内容について賛同する意見や、あるいは条例制定後の取組に関する意見というのが多かったかなということで所管としては感じてございます。条例が制定された後にどのように取組を進めていくのかというのが重要になってきますので、今回頂いた意見も含めて、区民の声を踏まえながら、条例の具体化のほうを進めていきたいというふうに考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 当然、この条例が今後提案されてしっかりと制定されましたら、今度はやはりどうしていくかというのが本当に重要になってくると思うんです。そこをしっかり横串を通していくことがこの条例をつくった区側の責任だとも思うので、改めてもう一度そこだけ、力強い決心を聞かせていただけたらお願いします。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 当然、区全体として進めていくというところの条例になりますので、庁内においてもきちんと周知・連携を図りながら、区全体で取組を進めていけるような、そのような体制のほうを検討していきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 委員会で再三申し上げたんですけど、言葉がやっぱり弱いというか、例えば子どもに権利を与えるというところで、誰かしらが義務を負わないといけないんじゃないかと再三申し上げていて、例えば義務教育だったら、憲法第26条第1項で、「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」、第2項で、「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする」、これは、全ての国民は子どもたちに教育を受けさせる義務を負う、この強烈な、ちゃんと義務を負っているからこそ権利が生じているわけであって、中野の子どもたちにその権利を与えるというところにおいて、誰が何の義務を果たすからこの権利が生じるのかというところが非常に弱いんじゃないかと再三指摘してきたんですけど、その言葉のイントネーションというのが変わらないままここまで来てしまったなというのが残念だなと思っているわけですけれども、そういう中で、唯一義務的な言葉があるのが参考資料の7ページの15の虐待、体罰等の防止、(3)の最後に、「虐待、体罰等を受けたと思われる子どもを発見したときは、すみやかに区その他の関係機関に知らせなければなりません」。そうか、すみません、冒頭を言わないといけないですね。「区民、育ち学ぶ施設および団体は、子どもが虐待、体罰等を受けることがないよう気を配るとともに、虐待、体罰等を受けたと思われる子どもを発見したときは、すみやかに区その他の関係機関に知らせなければなりません」、これは、区の義務ではなくて、そのほかですね。区民と育ち学ぶ施設及び団体の責務であって、区は何の責任を負うのかが書いてあるところは、3ページの4になるわけですけど、ここの中には、全て言葉尻は「ものとします」と書いてあるんですよ。マストじゃないんですよね。何でこの弱い言葉になっているのか。ほかの自治体においては、その自治体の、この上、4の「区の役割」と書いてあるわけですけど、ほかの自治体を見ると、その市の役割とかじゃなくて市の責務とかと書いてあったり、もしくは、言葉のほうで何々しますと。「ものとします」という曖昧な表現ではなく、ちゃんと明確に義務を負うような表現を書いていると。この辺の弱さが何でなのかというのを再三言わせていただいたのに、一向に変わらなかった、この辺はどういうふうな御見解をお持ちか、お聞かせください。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 まず、基本的には、区の取組につきましては、ものとする、ものとしますという表現を使っておりまして、これは、努めるものとするとか、努めなければならないといった努力義務より強い表現として区の例規として扱っているものでございます。他の自治体の事例も様々条例としてはありまして、やっぱり努めていきますという努力義務規定で書いている自治体もございますが、区としては、やはり区の役割が非常に重要になるということで、ものとするという、努力義務よりも少し踏み込んだ強い表現で記載しているというものでございます。

加藤委員

 いや、よく分からないんですけど、さっきの虐待のところには、「知らせなければなりません」と、唯一「ものとします」と書いていない表現、これは、「ものとします」というよりは強い表現だと感じているわけですけど、こっちのほうが弱いということですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 ものとします、ものとするという表現につきましては、努力義務よりも強い規定でございます。この15番の虐待、体罰等の防止のところの語尾につきましては、こちらは児童虐待防止法といった法律のほうで規定されている内容でございますので、それを踏まえて、他のものよりも一歩踏み込んだ強い表現で記載しているというところでございます。

加藤委員

 努力義務と言って、例えば4の「区の役割」の(1)を、子どもに優しいまちづくりを推進しますと書いたら何か問題があるんですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 しますという表現を取っている自治体も他の自治体ではございますが、例規ですので、区はこういうことをするものとするというような規定の仕方が例規としては一般的かなということで、本条例につきましては、区が行うことにつきましては、するものとする、するものとしますというような表現で記載しているというものでございます。

加藤委員

 結局、子どもたちに分かりやすいものをつくると言っていた趣旨もあったと思うんですけど、この曖昧な表現が分かりづらくさせる――分かりづらくはないけど、言葉として弱いなと感じるのが普通だと思うんですけど。そこら辺が、子どもに分かりやすくすると言いながら、一番最初に主体という言葉自体が非常に難しいなと思ったりもしているわけですけど、そこら辺が結局どこに、子どもたちのためと言いながらどうなのかなというところもあるわけで、その辺、このタイミングで言っているわけじゃなくて、再三言ったのに変わっていないのは残念だなということは改めて言わせていただきました。

甲田委員

 すみません、何点かお聞きしたいんですが、改めての確認ですけれども、この条例の位置付け、子どものこれからの計画と、国の計画とか、いろいろあると思うんですけれども、どんなふうな位置付けなのか、どうリンクしていくのかということについて、大まかで結構ですので、そこら辺を確認させてください。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 この条例の中でも、条例に基づく推進計画を定めるというところを盛り込んでいるものでございまして、委員の御指摘のとおり、区のほうで今、策定に向けて検討、取り組んでおります子ども・子育て支援事業計画、また、それに付随する子どもの貧困対策計画、あとは、子ども・若者計画、こういった計画の策定を今進めているところでございまして、条例が制定された場合はこの条例に基づく推進計画についても検討していくことになりますが、こういった他の計画の中に取り込んでいくということも含めて検討していくことになるのかなということで考えてございます。

甲田委員

 様々な計画がこれからリンクをして、この条例が根底の、ベースに流れるような形でできていくのかなと思いますので、この条例というのはほぼ理念というか、理念であって、これからの施策というのはこれからですけれども、この条例ができることによって、即、区の施策ですぐに取り組むように書かれているような部分というのは何かあるんですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 直接的にこういう事業をやるというところまでは条例としては記載していないものでございまして、ただ、今後の子ども施策を進めていくときの考え方や、あと、大事になる部分というものを条例のほうで盛り込んでおります。これらを踏まえまして、計画をきちんと定めて、また、計画の実施状況について、外部的な機関から検証、指摘していきながら子ども施策を充実させていく、そういったサイクルの基になるような条例になるというような位置付けで考えてございます。

甲田委員

 そうだと思うんですけども、ただ、やっぱりこの救済委員だとか、いろんな相談という部分で、まず、計画ができずともこの条例ができることによって取り組まなければならない、また取り組もうとしていることというのを区がお持ちだと思うんですけど、それはいかがですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 推進計画以外にも、この条例に基づいて実施していくという部分がございまして、一つは、先ほど委員に御指摘いただいた子どもの権利救済委員、こういったものとか、あとは子どもの権利委員会、こういった外部機関のほうをこの条例に基づいて設置していくというところも並行して進めていくことかなというふうに認識してございます。

甲田委員

 ありがとうございます。

 その辺をしっかりと進めていきながら、これからの施策、計画を生かしていただきたいと思うんですけれども、すごく重要だなと思っているのがやはり子どもたちが、この条例ができることによって、中野区は子どもを大切にしてくれているんだというふうなことを感じ、また、何か行き詰まったら本当に相談ができる場所という、場所というのか、機会というのかが増えるということが大事だと思います。大分前に我が会派でも、7年ぐらい前でしたか、世田谷区の「せたホッと」という相談支援機関、これは世田谷の子ども条例に基づいて子どもの権利を擁護するためにつくられた場所ですけれども、本当に温かい雰囲気で、すばらしいところだなというふうに思いました。直接子どもが相談できる、そういった相談支援機関というものをしっかりとつくっていくことも重要だと思いますけれども、その辺の区の今のお考えをお聞かせください。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 権利救済委員を置くということで条例の中で規定しているものでございまして、これはやっぱり子ども自身が自分の困り事や、あとは権利侵害の端緒、こういったものを相談できるという場所がやはり必要かなというところで本条例の中にも位置付けているものでございまして、当然これは条例の機能の中でも重要な機能になりますので、早期にこういった窓口が開設できるよう、我々のほうとしても検討のほうを早急に進めてまいりたいというふうに考えてございます。

白井委員

 どうしようかなと思ったんですけど、少しだけお聞きしたいと思います。表現に関しては、先ほど加藤委員からもありましたけども、私も再三申し上げてきました。どこまでいっても努力義務規定の範疇から抜け切れなくて、義務を負うとは言っても、しょせん「できるだけ」というような言葉がずっとついていたので、せめてそれは外せというお話から、「行うものとします」というような表現に変わりました。前回もこの表現に関しては、やっぱりそれでももうひと踏ん張りできないのかな、正しいかどうかは分からないけど、「全力で」なんて話もしたところなんですけど、こんな同意見で、やっぱりもう少し表現を改めて踏み込んだものにしてはどうかという御意見がありました。ただ、一通り全部目を通したわけじゃないですけど、やっぱり思うところがある人はいっぱいいるでしょうね。細かな表現をたくさん直してほしいというのがあるので、ただ、これは個々人の考え方なので、全部反映させるのがいいかどうかは別途としてと思います。一応パブリック・コメントも終わって、変更点なしというところなので、個人的に思うところも今後あると。今後は、実際に子どもたちの権利を救済するためにどうするのかといったときに、もろもろの計画に反映、この趣旨を踏まえてはいいんだけども、実際に権利救済のための委員会をどう立ち上げていくのか、子どもたちの駆け込み寺となる窓口、これをどう設置していくのかというところが本計画の実際の取組のスタートになると思います。現状どのようなことをお考えなのか、お伺いしたいと思います。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 まず、子どもの権利救済委員の設置につきましては、やはり相談窓口が必要であるということで、これは令和4年度の当初予算の中でまたお示しすることになるかなと思ってございますが、教育センター分室の中の一部を活用して相談窓口のほうを整備していくということと、あと、子どもの権利委員会という、区の取組に関して検証するような附属機関の設置、こちらにつきましても、来年度のなるべく早いタイミングで設置できればいいかなということで、今、予算の中で検討しているものでございます。

白井委員

 あまり踏み込み過ぎると予算の話に入るんですけど、教育センターの分室の話は、正直に言って、これが本当に正しいのかなと思うところがあります。もともと廃止の予定だったもの、結局つなぎ合わせてみるとやっぱりこの施設を使わないというのが分かって、だったら、使わないんだったら、いわゆる不登校の子どもたちのフリースクールとしての扱いをそのままここでもやりましょうとやってきたわけです。当初は、中野東の複合施設の1か所で、不登校とはいえども学校施設で十分だというこの話を教育委員会としてしてきたわけで、やっぱり改めますというふうにしました。今回、では、その権利救済のためのといったときに、本当は、困難課題も含めて、児童相談所も含めて設置されるというのがありながら、どうして相談窓口だけここへ放り出すのかなというふうに聞いていて思います。これが正しいのかどうか。取りあえず、ここでしばらくは不登校の子どもたちの窓口というふうに位置付けがあったので、使っていない施設だからここへというのもあるんでしょうけども、果たしてこれが本当にいいのか、全体の施設配置の中では暫定的にと言っているだけなので、本来子どもたちの一番駆け込みやすい場所でとか窓口でと考えた体制だとかというのを考えると、よくよく検討してもらう必要があるかなと思うんですけど、いかがですかね。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの救済窓口につきましては、他の自治体の設置事例なども踏まえて検討を進めてきているところでございますが、単独施設ではなくて日常的に子どもが出入りする複合施設の中に設置するというのが必要であるというふうに考えてございまして、現在の区の施設配置の状況等を見ながら検討してきたところ、現時点では教育センター分室に設置することが最適であるというふうに考えて計画しているものでございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、4番、専用室型一時保育事業の受入促進についての報告を求めます。

小田子ども家庭支援担当部長

 それでは、お手元の資料(資料5)を基に報告をさせていただきます。

 専用室型一時保育事業の受入促進についてでございます。

 一時保育事業につきましては、子ども・子育て支援事業計画(第2期)の策定の際に実施いたしました「子ども・子育てアンケート」のニーズ調査、これの利用意向率などから需要見込みを算出して確保方策を計画してございます。また、私立保育園等の専用室をお持ちの一時保育事業への支援といたしましては、受入れ実績に応じた形での補助金を交付してございます。毎年度、まず、予定ということで申請をしていただいた上、実際に受け入れた人数に応じまして補助金を出させていただいております。令和2年度につきましては、新型コロナの影響もあったので、年間100人以下、2桁しかないという園があったというところは様々な事情があろうかと思いますが、それでも受入れを多くした園では4割近くの達成、また、5割近く達成して受入れをしていただいてございます園もございます。その中で、区民の方からは、利用したいんだけどもなかなか利用がしにくい、また、窓口を広げてほしいという声もございます。

 以下のとおり専用室型に対します一時保育事業費補助につきまして、年間受入れ児童基準の階層を複層化することによりまして、私立保育園で専用保育室を持っていらっしゃる園の受入れの促進を図っていきたいと考えてございます。

 現在ですけれども、専用室型で一時保育を行っている私立保育園、認定こども園の定員別内訳は次のとおりでございまして、総数といたしましては12園でございます。定員6名の園は4園ございますが、こちらの園は、保育園の平均開所日数を294日といたしますと、延べ1,564人分、定員5名でございますと1,303人分、定員4名の園でございますと1,042人分というのを緊急一時の部分を含めました延べ数として考えてございます。

 今、1号補助金は2段階でございまして、420人以上を受け入れていただきますと360万円、それ以下ですと、その4分の3程度ということで270万円ということで階層をつけてございます。令和元年度、2年度、3年度のそれぞれの実績でございますが、420人以上を受け入れていただいている園は2園から4園、420人未満の園というのが4園から10園ということで、令和元年度は8園しかございませんでしたので、4園、4園、令和2年度につきましては2園と10園、令和3年度は見込みでございますが、3園と9園になる予定でございます。

 2号補助金でございます。1日6名定員の園に加算する補助金といたしまして、人件費の一部補助ということで年間160万円を令和3年度は考えてございます。

 3号補助金につきましては、保護者等の入院等を理由として短期特例保育を行った場合に、区のほうで調整をさせていただく部分につきましては、補助額プラスアルファ3,000円ということでございます。

 その他、延長利用料、キャンセル料等の補助についてもございます。

 令和4年度につきましての見直しでございます。

 年間受入れの児童数の階層に応じました1号補助金について4段階を考えてございます。700人以上お預かりしていただいた場合には今の360万円よりもさらに加算を入れまして450万円、420人以上の場合には同率の360万円、この間に中間層を入れまして、300人以上お預かりしていただいた場合には同額の金額を考えてございます。この300人未満というのがちょっと少なくなる形でございますが、そこからさらに90万円減らした180万円ということで、なかなか420人ぎりぎりまで頑張っていただいている園とそれ以下の園とでギャップが今あるところで、何らかの解消策が取れないかなということと、あとは、実数に応じました補助額でございますので、園のほうで面接等をしていただけますと利用率が伸びるのではないかなということで御提案をさせていただくものでございます。

 2号補助金でございますが、補助額は年間144万円といたしました。これは、いわゆる会計年度任用職員の保育士と保育補助の平均の金額を出しまして、月に12万円ほどを12か月分ということで積算をきちんとして、改めさせていただいたところでございます。

 次のページを御覧ください。

 3号補助金につきましては、補助額の変更はございません。

 3の今後のスケジュールでございます。本日、子ども文教委員会でこの内容について御報告をさせていただきました後、事業実施をしていただける園につきましては、この新制度の概要を説明して御意見を頂きたいというふうに考えてございます。4月以降は新制度によります補助金の交付申請を受付いたしますが、あくまでも予定で頂きますので、実際予定数以上多くお預かりしていただいた場合には、人数に応じまして補助金の額を増額していきたいというふうに考えております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

河合委員

 ありがとうございます。

 まず、整理させてください。私立保育園と書かれているんですけれども、現在専用室型をやっているのは、区立と認証の私立保育園で大丈夫ですか。あっ認可、失礼。

小田子ども家庭支援担当部長

 説明が漏れまして申し訳ございません。現在、専用室型で一時保育を行っておりますのが、区立保育園2園、こちらは定員3名で、年間の延べ受入れ枠は882人でございます。稼働率は76%ぐらいですね。大体その程度でございます。私立につきましては、認可の保育園10園と認定こども園2園の12園の専用室があるところでの補助金の御報告でございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 今回の変更の趣旨としては、区としては、よりたくさん受け入れている園に対してしっかりとお金を払っていこうという変更をしていくというところでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 園によりましては、例えば令和元年度でございますけれども、63%ですとか57%、実数でいきますと、1,000人近くの受入れをしていただいている、また、900人ぐらいの受入れをしていただいている園もございます。一方で、なかなか、6名定員であったとしても、そこが伸びていない保育園もございまして、園のほうで面接等をしていただけると御利用が伸びるのに、なかなかその面接の時間が取れないというような理由も保護者のほうから聞いてございますので、インセンティブといたしましては、たくさん預かっていただいている園に多くお支払いしたいというふうな考えでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 この変更が行われた場合は、区として専用室型の一時保育の受入れ枠が広がるというふうな想定でいると考えてよろしいですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 本日委員会で報告させていただきました後に、専用室をお持ちの各保育園の方々と御相談させていただきまして、様々利用機会が伸びるような取組を一層進めていただくようにしたいと思います。また、その際に区のほうで園側のほうの、こうしてほしいというような御要望をいただいて、それに対しても応えていきたいというふうに考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 ちょっと不安だなというふうに感じたのが、これまでの2号補助金で、6名定員の園に対する加算補助金というものの額が、令和4年度になると、積算根拠が変わったと言っていましたが、減額に見えるなというところで、しっかりと受入れを行ってくれている事業者さんに関して、この積算になったときに、比較して減額になるということはないと考えてよろしいですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 基本的には6名定員の園はかなり多く預かっていただいているという現状がございますので、おおむね今回の加算が加わった場合に減額になるところは少ないというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 延べの年間の受入れ人数については、園ごとに結構ばらつきがあるというふうなことなんですけれども、最近、一番多いところと少ないところはどのくらいの差があるのかというのは、例えば、今年度だとまだ途中か、どのくらいの差があるのかなと思うんですけど、いかがでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 今年度につきましては、12月までで統計を取ってございます。4月から12月まででございます。かなり新型コロナからの復帰があるかなということで、一番多いところでは677人、近い数字で658人、少ないところでは76人というようなところでございます。

羽鳥委員

 この差というふうなのは、経営努力とか、そういうものによるのか、それとも、地域的な要因によるのか、どういったものによるものなんでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 保護者の方から直接頂く声としては、まず、利用に当たっては各園に面接に行かなきゃいけないんですが、忙しくてなかなか面接をしていただけないということで、1回面接をすると、そこから次の利用に多分伸びるんだと思うんですけれども、園ごとに様々な御事情はあろうかなと思っておりますが、私どもといたしましては、専用室がある保育園でございますので、ぜひその辺は御協力いただいて、利用が伸びるようにお話をしていきたいというふうに考えております。今までも御要望はちょっとしているところではございますが。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、一時保育というふうなことだと、基本というか、利用される方なんかはやっぱりなるべく自宅に近いところに預けたいというふうな御意向があると思うんですけれども、こういう、特にかなり大きく影響する1号補助金を4階層にするというふうなことによって、いや、もうこれはちょっとできないなとか、そういったものとかは生じないだろうかというふうなのがちょっと気になるんですけれども、そこはいかがでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 区立保育園2園と私立保育園12園につきましては、比較的地域バランスを考えた形で、今、専用室型でございますが、配置をしてございます。ただ、やっぱり近いところで使いたいという中で、ここの園を使いたいんだけどというニーズが高い園があるというのもございますので、その辺は調整をさせていただきながら利用促進に努めていければと考えてございます。

羽鳥委員

 撤退しちゃわないだろうかというふうなことが気にかかるところなんですけれども、いかがでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 専用室をおつくりになっている12園につきましては、大きい園でございます。その中でやっていただいているという部分では、さらに進めていただければなというふうに思っております。必要に応じた費用徴収というのは利用者の方からも各園が取るという形もございますので、その辺は、そこまでの不安というか、そこはないかなというふうには考えてございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、2号補助金の補助の先ほど河合委員のところで質疑もあったんですけれども、額としては減るんですけれども、根拠のところで、どういった金額の根拠なのかというのをお答えいただけますか。

小田子ども家庭支援担当部長

 月12万円の根拠でございますが、まず、保育士と保育補助の、例えば保育士ですと時間単価は会計年度任用職員ですと1,211円、保育補助の方ですと1,084円で、8時間で5日分、4週というような計算をさせていただいております。それで切り上げた形で、人件費の3分の2補助ということで、どちらも約12万円程度ということで、保育士だったらちょっと切下げになっちゃうんですけど、12万9,000円ぐらいを12万円、補助であれば11万5,000円ということで、その辺を基準として12万円という数字をはじき出させていただいたところでございます。

羽鳥委員

 そうすると、区としては、専用室のところに2人配置しているとしたら、正規の保育士の人が、正規というか保育士の人が1人と保育補助の人が1人というふうな感じで配置しているんだろうというふうな、そういう積算をしてこの金額にしているというふうなことなんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 どちらかを置いていらっしゃるというふうに考えてございます。一部補助ということで、フルではないんですけれども、それ以外には、月に大体30万円ぐらいですね、多く受け入れていらっしゃるところは考えてございますので。

委員長

 他にございますか。(「休憩」と呼ぶ者あり)休憩しますか。すみません。

 一旦休憩をします。

 

(午後3時06分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時29分)

 

 休憩前に引き続き、専用室型一時保育事業の受入れ促進についての質疑を受けたいと思います。

 質疑はございますか。

白井委員

 この一時保育の受入れ促進についてなんですけども、例年、現在取り組んでいる事業だとか、もしくは新規の事業については、秋口をめどに主な取組として公表している、こんな形になっています。なぜか。それはやっぱり、特に継続している事業については影響が大きいからです。今年度の主な取組はなくて、このタイミングに、どうして現行の計画の改定、しかも、事業者さんにとっては、その収入減に関わるような話が、第1回定例会の予算の前に出すようなことになっているんでしょうか。まずここが一番疑問に思うんですけども、いかがでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 企画部のほうの御指摘によります執行率80%未満事業、または不用額1,000万円というふうな事業の対象にこちらの事業が当たってございまして、事業の再構築を所管としてさせていただいたところでございます。主な取組になぜ上がらなかったかというのは、そこの部分につきましては企画部サイドのセレクトでございまして、区民の個々の方への利用という、いわゆる影響という部分についての視点が多少足りなかったのかもしれないです。申し訳ありません。

白井委員

 今のお話だと、これまでずっと検証してきたという話ですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 内部検討は所管のほうで進めておりましたが、実際、予算のところで上がってまいりましたのは1月に入ってからというふうな認識をしてございます。いわゆる制度変更ということではなくて、事業の事務改善のレベルというふうな認識をまず所管が持っておりまして、その中で様々新たな新年度予算を検討していく中で、内示などで挙げさせていただいたところでございます。

白井委員

 内示などでじゃなくて、この間いきなり出てきたというイメージだね、正直に言うと。つまり、本来は、影響が大きい事業だとか、特に現状やっている事業については、本来は事前公表する。なぜかというと、それは周知の意味もあるからと思います。大したことはないという話ですか、これは。

小田子ども家庭支援担当部長

 1号補助金の変更の減額分につきましては、これから私立の、専用室をお持ちの保育園のほうとお話をさせていただきますけれども、この300人のラインというのは、今の延べ人数のところでいきますと、専用室で4人、5人、6人というふうにお持ちでいらっしゃいますので、ある程度クリアできるものというふうに所管としては考えてございますが、丁寧なお話合いをさせていただきたいというふうには思っております。

白井委員

 話がどんどん進んじゃうからあれだけど。要するに今の話だと、これから丁寧はいいんだけど、まず、戻すね、予算の執行率のところで、執行残が大きいから見直しに入った、いいと思う。それは予算積算だから。実質のベースで計算するので、実際にどのぐらい一時保育として預かったのか、その執行残が多いというだけだったら分かる。だけど、これでやっているのは料金体系の見直しだからね。しかも、表紙のところの部分で言うと、充実させてほしいだとか、人数を増やしてほしいという声が区民からある、一時保育と言っておきながら、正直に言うと、これは420人のところがターゲットになっていて。先ほどの説明の中でもあったけども、預かっている人数が少ない、あたかも事業者の努力が足りないような表現に聞こえる。お願いをしているという、もうこのタイミングの表現から既に上から目線で、どちらかというと、あめじゃないですよ。むちですよ。現状の預かりじゃ足りないからもっと預かれ、そうじゃなきゃお金を減らすという案じゃないですか。丁寧な説明をと言うんだけど、慌てて付け加えたようにしか聞こえないですよ。事前説明もなくて、このタイミングぎりぎりになって。普通はそう思いませんか、これ。どういう統計を取ってやっているか分からないけど、実際のやり方として。ちなみに、420人を上下で割っているからでしょうけども、先ほどこの説明はありました。令和2年度のやつで、利用は減っていると。そうでしょうね、このコロナ禍の状況の中だから。ただし、見込み値で見ているから、420人未満が大半なわけでしょう。もっと言うと、6人預かれる人数のほうが圧倒的に少なくて、他の人数のほうが多いわけですよ。定員5人のところは3園、4人のところが5園、この人たちが700人を超えるような想定になりますか、具体的な扱いとして。単純に、受入れ人数のやつで、皆さんの頑張りようによってはと言うかもしれないけど、上限設定がそもそも引いてある中ですよ。ターゲットは下じゃないですか、420人未満で。この人たちの収入減につながらないと思うと言うけど、そうかな。では、令和2年度のやつで結構ですけど、この令和4年度からの改定、700人以上、420人以上、300人以上、300人未満、園を当てはめたらどうなりますか。

小田子ども家庭支援担当部長

 今、令和4年度のほうの見込みで数値を取っているんですけれども、すみません。令和2年度実績ですと、700人を超える園は1園ですね。420人以上の園につきましては1園です。300人以上の園につきましては3園になります。令和2年度につきましては、コロナ禍で大変厳しい状況の中だったというふうに認識してございます。令和3年度につきましては、600人を超える園が2園でございます。それで、420人を超える園が1園です。300人以上の園が1園というような状況でございますが、今、令和3年度につきましては、まだちょっと途中でございますので、令和4年度見込みではもう少し増があるということで積算をしているところでございます。

白井委員

 減っているじゃないですか。先ほどの質疑の中では減にはならないと言ったんですけど。あえて300人未満は言わなかったですけど、令和2年度は7園じゃないですか。令和3年度は8園ですよ。完全に減るじゃないですか。要するに、420人未満の園に対しては、これまでに270万円の補助がついていたものが、いきなり180万円になる園が圧倒的になるじゃないですか。100万円ぐらいごっそり減っちゃうという話でしょう、これ。このままだと。これでどうして十分な補助になるんですか。少ない人数だったら皆さん補助が減るから一生懸命頑張りなさいという、こんなやり方ですか、区の補助って。

小田子ども家庭支援担当部長

 すみません、令和2年度、3年度というのは、令和2年度は特に新型コロナの影響があるということで、やはり令和元年度ベースで、令和4年度につきましては復活するというふうに見込んでおります。そうした場合には、900人の園、1,000人の園、あとは、599人、600人の園、あと、473人、493人という園がございましたので、この辺は上位のほうに入るというふうに見込んでおりまして、300人未満の園は、令和元年度は新規園が入っていないんですけれども、2園ほどというふうに考えてございます。207人と112人というところでございます。

白井委員

 今の話、当初に説明していただいた見込み値の話だと、3園でしょう、420人以上が。420人未満が9園という話だったよね。この9園をばらしたらそんな数字になるということですか。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後3時39分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時39分)

 

白井委員

 細かな数字を本当はもらいたいところなんですよね。今回、制度を改正するに当たって、区はアンケート調査をやりましたよね。その辺をもう少し報告していただけますか。

小田子ども家庭支援担当部長

 アンケート調査をさせていただきました。それで、その中では、令和4年度の受入れ人数ということで1,080人とか1,440人という数字を出してきた園や、あとは、650人、810人というような園もございます。また、450人、420人、あとは450人、480人、ごめんなさい、あと、960人……、これは新規園なので違いますけれども、結構多めの数字を上げてきていただいております。300人未満の数を出してきた園は2園だけで、220人と154人ということで出してきていただいておりますが、平均値よりも若干低めに見ていただいているので、堅めで出してこられたのかなというふうに考えております。

白井委員

 そもそも今の数字は何ですか。何のアンケートをしたらその数字になるんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 園のほうに一時保育の年間受入れ児童数及び1日当たりの受入れ定員の調査というのを私立保育園等のほうに送らせていただきまして、回答いただいた数字でございます。いわゆる見込み値で出していただいたものでございます。

白井委員

 アンケートというのは、この先どのくらい受入れ可能ですかという数字というやつでしょう。これは、一時保育の現状だとか、今後の状況を改善するに当たってお話ししたわけじゃなくて、これからどうなりますかという見込み値で出してもらっただけでしょう。それを踏まえて勝手に数字をいじったという話じゃないですか、これ。その数字から判断して、現状では少ないからという話を、もらえる金額を絞ったわけでしょう。今の話だと、上の人数は変わっていないんですよね、あまり。これが十分なお金の出し方になるんですか。人数を増やしてほしい、充実させてほしいという声があるので、受入れ人数の少ない園に対しては補助を下げて、そうでない園に対してあまり補助が変わらずという、これが中身じゃないんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 受入れ人数の多い園につきましては、現行の360万円ではなく450万円ということで、アップということをさせていただこうと思っております。

白井委員

 このやり方、それぞれの施設を改修してつくっているわけでしょう。専用室だと言うかもしれないけど、独立しているわけですよね、ここは。受け入れられる人数は何人ですかと聞いておいて、短期特例もあるので、応急的に受け入れる人たちも、必ずそれも設けながら枠を用意していると。その中で、6人だというところは、やっぱりそれなりの広さを準備しているわけでしょう。面積要件は関係ないと言うかもしれないけども、4人しか受け入れできませんよと言っているところに、あしたから6人にします、もしくは自分たちでそうしてくださいというふうにはなかなかならないわけで、そこまで来ておいて、人数だけ変えると。面接をなかなかお忙しいから受けてもらえないのでと言うけど、そこじゃないと思うんだけど。施設整備させておいて、受入れ人数で変えて、お金も変えますと言っているんですよ。乱暴じゃないですか。しかも、これは、第1回定例会の予算を通ったら、そのまま4月スタートになっているでしょう。園側としてはびっくりする話になるんじゃないですか。だから、冒頭に言ったみたいに、現行やっている事業に対しては、ちゃんと周知の意味も込めて、現行受けている園があるわけだから、説明してあげないと混乱するだけじゃないんですか。自分たちは考えておいて、この間になっていって、委員会報告もなくて、予算の前に委員会報告したからこれで考え方は示したと言うかもしれないけども、アリバイづくりの報告にしか聞こえないんだけど。実際に運営している園側の話を聞いてあげてくださいよ。やっていますか、その話。要望だとか、実際にこの人たちの声って。やったアンケートの内容も内容で、まさか自分たちのやったアンケートでこんなものが出てくると思っていないですよ。だから、保育園の園長会から、区側は上から物を言うと言われるんですよ。私たちの話は聞いてくれないと。一体何をしているんですかと思う。本当に、単純に案件だけじゃなくて、区側も、意見を聴取するだとか、議論の場の在り方を変えてあげないと駄目ですよ。子育て支援の部局なんでしょう。保育園は関係ないんですか。いかがですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 保育園は子育て支援におきまして大変重要な地域資源でございますので、私立保育園の皆様の御意見は丁寧に受け止めながら進めていきたいと考えております。今回、施行時期等に関しまして、園側のまた御要望ですとかお考えとかもさらに受け止めをさせていただきながら進めていければというふうに考えております。

白井委員

 個人攻撃するつもりじゃないけど、誰が部長か分からないと言っていますよ。誰が担当かも分からないと。園側から。説明なんてないと。教育委員会のほうからはお話が来ると。だけど、これはもはや、保育園の運営に直接関わらないから、こういう話なんですか。区の単なる補助事業だから、決まったらお知らせだけと。このやり方でずっと来ているからみんな怒っているんですよ。だから、反発の声が上がるんですよ。違いますかね。担当が誰か分からないなんて声が出てくるんですよ、あまりにもひどいと思うけど。もう少しちゃんと制度のありようだとかを考えて、お知らせの体制をつくってあげないと、どんどん距離が開きますよ。ましてやじり貧状態に入ってきているわけだから。この頭紙の内容と中の内容、区が目指しているところの補助のありようが十分とは思えない。区がやっているのは、一時保育を充実させるために頑張れ、受入れの人数が少ないから、受入れが少ないんだったら金額を減らすよというペーパーにしか見えないですよ、私にとっては。制度をよく考えるべきじゃないですか。変えませんか。このまま行くんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 今、区としてはこの考え方で進めたいと思ってございますが、委員の御指摘の様々保育園側の御事情であるとか運営体制であるとかにつきまして、丁寧に声を聞きながら進めてまいりたいと思いますので、今、私のほうですぐこれについてどう変えるというようなことを申し上げることはできませんけれども、きちんと声を受け止めながら、園にとって困らないような形で補助制度につきまして構築していきたいというふうに考えております。

白井委員

 さらに塩を塗り込むような感じだけど、本来であれば、園側の中で一時保育の充実をしてもらいたいと言うのであれば、園からの希望も含めて取るべきですよ。料金的な予算の措置に関しては当然区側としての考え方もあるでしょうから、お金を増やしますだけの話じゃないでしょう。ただ、一方で、現行やっている制度があるわけで、ならば、実際にこの新しい体系になったらどの園がどこに行くのかぐらいは見えるわけなので、それをはじいてからにしてあげないと、何がお金を充実させるんですか。減ってしまう園が出てしまうでしょう。しかも、数字上は、割合としては多くなる。見込み値の詳細の資料が出てきていないからどのくらいか分からないけど、やっぱり乱暴です。今日の委員会が終わったら報告しますと言うんですけど、終わったら何ですか。そうしたら、もう結論としてお伝えして終了になりますか。やっぱり、段取りとしては、ちゃんと皆さんの意見を聞いてやらないと、予算前の駆け込みにやるとこんなことになるんですよ。だから、慎重にやれと言っているんです、ずっと。一つを挙げているけど、これまでもある。違いますかね。

小田子ども家庭支援担当部長

 すみません、大変駆け込みのような御報告で申し訳ございません。きちんと園のほうとはお話合いをさせていただきたいというふうに思います。お互いにとってよりよい事業の継続といいますか、そこができるようなところをお話し合いさせていただきたいというふうに思います。

加藤委員

 白井委員と重複してしまうところではありますけれども、同じような観点からで、私は、この報告を見たときに、420人以上と未満だったものの段階を分けるというところで、ひょっとしたら420人ちょっとの実績があったところは、それ以上は受け入れないでサボっているのかなと思ったんですよ。だから、700人というアッパーをつくったのかなと。そういうところだと思ったら、結構頑張って受け入れていたり、というか、この420人のボーダーのところで何か悪さをしている園があるからそういうふうにしようとしているのかと思ったわけですよ。全然違ったわけですよ。ほかに出てきた問題は、申請がしづらい、なかなか面接、面談をやってくれないからと。この制度を変えるとそれがかなうのかなと思ったら、そうにも感じられない。じゃあ、何のための変更なんだと思って。根本的に、アリバイづくりというか、問題解決にリーチしない制度設計の変更になっているなと思うんですけど、その辺はどうお考えですか。420人は何だったのか。

小田子ども家庭支援担当部長

 420人の根拠は、恐らく月当たりの人数で割り振ってこのぐらいというような基準だったのかなと思いますが、要綱とか基準を見ましても、そのときに420人が、なぜここが線なのかというところは明確ではございませんでしたので、そこは不明なところでございました。区のほうとしては、意向としてはですけれども、1,000人近い数字ですとか、900人、800人ということで、多く受け入れてくださっている保育園があるので、そちらのほうにより補助金を厚くお出しできないかなというところはスタートでございましたし、また、なかなか伸びない、専用室があるにもかかわらず御利用のほうが伸びない保育園につきましては、意識を持って増やしていただけると、レスパイトですとか、何か困った、保護者の方を救える手だてになるのかなというところがございまして、今回、このような形で御提案させていただいたところではございます。

加藤委員

 そうじゃなくて、420人の上か下かだけで補助金の金額が違ったと。だから、さっき言ったみたいに、そこの、420人を超えれば補助金を満額もらえるから、そこまで頑張って、それ以上は頑張らないみたいな園があるのかと思ったら、そうじゃなくて、それぞれの園が全力でやっていただいているように思われる数字が先ほど実績で上がってきたわけですよ。だから、ここの金額を変えることが今のこの専用室型一時保育事業を根本的にさらによくするところにリーチしないんじゃないかということを言っているんですよ。問題がそこじゃないんじゃないかと。頑張っていらっしゃるじゃないですか、ほかの園だって。もちろん金額が増えることによってもう少し頑張れる園もあるとは思いますけど、そこが根本の問題じゃないんじゃないですかということです。企画部からその辺で予算をちゃんと使い切れていないとか、そんな指摘のところから来たみたいですけど、お金の話だけじゃなくて、事業の根本的なところをちゃんと見てこの制度設計を考えているのかというところに甚だ疑問が生じているわけですけど、その辺はいかがですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 所管としましては、金額的な補助額の増ということが一つのインセンティブにはなるというふうに思いましたし、なかなか420人ぎりぎりで頑張っているんだけれども、そこに届かないために、その下の基準であるところをどうにか中間層という幅を設けてすくえないかなというところも考えておりました。ただ、委員が御疑問な点は、恐らくは、一時保育につながるつなぎ方というようなことの改善の提案のほうがより利用促進につながるのではないかというふうな御意見だというふうに受け止めております。その点につきましては、きちんと対応策を考えていきたいと思います。

加藤委員

 課題が何なのかというのをもう一回改めて見ていただいて、この制度でいいのか、状況によっては、線で切る必要はなくて、実績を見るようにすればいいじゃないですか、一人ひとり、何パーセント行ったとか、何でこんな段階を設けるのかなというのが分からないんですよね。細かく、これだけしたと。300人未満というローワーは決めたほうがいいかもしれないですけど。その辺が、何で段階にこだわるのかなというのもちょっと気になるんですけど、その辺はいかがですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 例えば細かい人数で、1人当たり幾らという出し方もあろうかと思うんですけども、今までがたまたま大くくりの階層でしたので、それを2階層を4階層にしたということで、補助金の出し方としては、ほかの制度でもあるとは思っております。両方あるとは思っております。実績払いみたいな形で人数に応じた形で単価を掛けていくという出し方もあろうかとは思います。それにつきましては、また検討させていただきたいと思います。

加藤委員

 最後ですけど、先ほど自ら課題と言っていた面接がなかなかできないというのは、この制度変更でかなうと思われているのか。かなわないと僕は思いますけど、いずれにせよ、どうやってその辺を解決しようと考えていらっしゃるのか教えてください。

小田子ども家庭支援担当部長

 私の考えではございますが、園のほうの御努力によって300人という単位というものはクリアできるものだと思っておりまして、園のほうでお忙しいとか園行事があるからという理由で面接がなかなか及ばないというところを、こういうような制度の変更によりまして、ある程度面接を受けていただく意欲というものを上げていけたらいいかなとは思ったんですが、様々な御指摘がありましたので、よく考えて、再考してみたいと思います。

いながき委員

 白井委員の質問に関連して、改めて確認なんですが、300人未満という園が、特に令和2年度、3年度――令和3年度は途中集計のようですが、多かったということなんですが、これは、新型コロナの影響で預かれる人数が少なかった、そういうことではないということなんでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 まず、新型コロナの影響はあったと考えております。園自体が一時預かりを控えたということもあるかもしれませんが、制度的に継続していたとしても、お預けになる保護者の方が自宅の外へ出られない、あとは、数人で、複数の、1対1の保育ではございませんので、そういう意味で、リスクというものをお考えになられて、お申込みが少なかったということが令和2年度、3年度にはあったかなというふうには思っております。

いながき委員

 そういうことでしたらば、この2年間、なかなか多くのお子さん預かれないというのは致し方ない部分もあるのかなと。もちろんこの中でもたくさん預かっている園があって、逆にそういう園は、こう言ってはなんですけど、コロナ対策はきちんとしていたのかと。ちゃんとやっていたんでしょうけれども、逆に大人数のお子さんを預かって、どういう環境なのか、私もその現場を見ていないので何とも言えないですけれども、預かり人数は少なかったけれども、そういったところはより慎重にしっかりとコロナ対策を行っていたというところで、逆に評価できる、少ないけれども評価できる部分はあったのかもしれないなと御報告を聞いて思ったんですね。先ほどちらっと令和元年度の数字を言いかけておやめになったんですが、300人未満の園というのは、令和元年度の時点でも非常に少なかった、それが引き続き2年度も3年度もやっぱり少なかった、そういうことなんでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 令和元年度は、一時預かりをしていた保育園数が若干違いますのであれなんですけれども、300人未満の園は2園だけでした。令和2年度、3年度につきましては、やはり令和2年度が特に、恐らくはですけれども、新型コロナの影響があったかなとは思いますが、令和元年度と令和2年度でさほど、20人ぐらいしか減がない園もありますので、その園自体はそうではない要素でもともとお預かり人数が少ない園かなというふうな分析をしています。多いところは、いろいろ御努力をしていただいたり、また、預けたいという保護者の方が多かったということなんだろうなということで、しっかりとしたコロナ対策はした上でお預かりをしているというふうには考えております。

いながき委員

 わざわざ最初の説明のほうで、「令和2年度の受入人数が年間100人以下という園がある一方」と書いてありましたので、新型コロナのことをきちんと考慮した上で今回の、事務改善レベルとおっしゃいましたが、今回の受入れ促進策を出されてきたのかどうかというのを確認させていただきたかったんですけれども、部長としては、きちんとそれを踏まえた上で、令和2年度、3年度も、少なかったのは新型コロナの影響もあったけれども、やはり園の行事やら何やらで、本当はキャパがあるのに、面談をなかなかしなかった園がある、そういうことで今回の受入れ促進策を出されてきたということで、新型コロナのことをきちんと考慮した上での判断だったのかということを最後に確認します。

小田子ども家庭支援担当部長

 令和3年度の、失礼しました、先ほど答え切れなくて、4月から9月までのいわゆる利用率を見ますと、やはり少ない園は8.1%しかお預かりしていなくて、これは、実は新型コロナの前からも少ない、新型コロナのときも少ない、今年度も実は少ないというようなこともございます。多い園は、64%ですとか57%、58%ぐらいのお預かりをしていただいているので、利用については回復傾向にあるというふうに見ておりまして、令和4年度は、アンケートにもございましたけれども、各園とも受入れ人数がいわゆるウィズコロナの形で増えていく、一定数あるものだというふうに認識をしてございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続いて、5番、令和4年度の児童館の運営についての報告を求めます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、所管事項の報告5番、令和4年度の児童館の運営について御報告申し上げます(資料6)。

 区では、区有施設整備計画に基づき、閉館または転用を予定していた朝日が丘児童館、弥生児童館、大和西児童館及び新井薬師児童館の4館については、その時期を見直すこととし、令和4年度は16館の児童館と2館のふれあいの家を以下のとおり運営させていただきます。

 1番、運営についてです。

 (1)開館日についてでございます。開館日の拡大は行わず、今と同じ火曜日から土曜日まで、5日間の開館といたします。城山ふれあいの家は、今も月曜から土曜まで、6日間開館しておりまして、それも同様に進めてまいります。なお、南中野児童館、若宮児童館、城山ふれあいの家及びみずの塔ふれあいの家の4館につきましては、日曜日に委託事業者により乳幼児親子開放事業を新たに実施いたします。

 (2)運営体制でございます。運営体制につきましては、区職員により運営を行ってまいります。

 (3)施設の改修・環境整備でございます。学童クラブ移転後のスペース等を活用したロビー機能の拡充や中高生の活動支援・学習スペースの設置、インターネット環境の整備、乳幼児おもちゃのリニューアル、あと、建物調査の実施及び施設改修計画の策定を行ってまいります。また、トイレ改修や老朽化対応等、施設の適切な改修・保全を進めてまいります。

 2番、今後の予定でございます。3月になりますが、上高田学童クラブを廃止させていただいて、4月からキッズ・プラザ令和及び令和学童クラブを開設してまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

河合委員

 ありがとうございます。

 今回の趣旨としましては、前回、議会の定例会の中でも改正条例が出てきまして、意見が二つに分かれた、議会としては意見が二つに分かれたのかなと思っています。そういう中、区としては、できる改善をしようというように受け止めたというような趣旨で今回の児童館の運営についてを出されたということでよろしいでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 この間、四つの柱について、強化した運営を目指したいということで、新たな機能を備えた児童館と施設の集約について提案させていただきました。その四つの柱というのは、現状もそれを意識した運営を行っているところでございます。しかしながら、予定していた人的資源の集約ということはございませんので、そういったことをしない条件の中で可能なことをやっていこうということでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 議会の意見が二つに分かれたということは、完全に児童館を変えるなということではなく、やはり改善できるところはすべきであるということで受け止めていただいたのだと思っております。この中で、開館日についてのところで、この4館というのは、南中野児童館、若宮児童館、城山ふれあいの家、みずの塔ふれあいの家の4館を、日曜日、委託事業者に開放とありますが、この4館にした理由、この4館は、なぜここなんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 まず、地域バランスを見てということで、区内の東西南北という四つの地域にという形で配置をさせていただきました。それに加えて、ここに挙げてある館につきましては、全て既に学童クラブ移転後の館でございますので、施設の利用としてもふさわしいということで、この4館を選ばせていただいて、まずはこの4館からスタートさせていただいて、よりニーズをつかんで今後の展開を検討していきたいというふうに考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 (2)の運営体制については、区職員により運営を行うとあります。我が会派としましては、そもそも職員数が足りなくなることが前提にあったのではと考えていたのですが、このままこの事業を進めていくのに区職員の方での運営ということで大丈夫なんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 職員体制につきましては、現在も庁内で人員の確保に向けて調整中でございます。その上で、会計年度任用職員の活用も視野に置いておりますし、それにもかかわらずさらに厳しい状況がございましたら、民間事業者の人材派遣等の導入も視野に、体制を整えようと検討中でございます。

加藤委員

 令和3年の第4回定例会で児童館の一部改正条例が廃案になって、それは、我が会派としては新しい機能を備えた児童館の構想自体がちょっと違うんじゃないかというところでの意思表示として出させていただいたところでありますけども、児童館の今後の最適配置というところにおいては進めていただければと思っております。そういう中で、今後、建物をどうしていくかという中で、施設改修・環境整備のところで触れられておりますけれども、最初のセンテンスだと、「建物調査の実施及び施設改修計画の策定を行う」ということなので、当面は計画を策定していくというスケジュールであるということで、この文章においてはそういう意味でよろしいんですよね。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらに書かせていただいた建物調査の実施及び施設改修計画の策定でございますが、こちらは、施設の現状の調査を行って、その施設の状況の詳細を確認して、建て替えが必要となる年次や、あと、閉館の時期も関連してまいりますが、そういったことを両方図りながら、施設課の計画保全工事との整合性も図りながら、計画的な修繕を行っていくということで、そういった計画を立てていきたいという、そういった意味でございます。

加藤委員

 そこの前のところの「中高生の活動支援・学習スペースの設置、インターネット環境の整備、乳幼児おもちゃのリニューアル」というのは、「計画の策定」にかかっているわけじゃなくて「行う」にかかっているんですか。これはやると言っているんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 インターネット環境の整備や乳幼児おもちゃのリニューアルは、次年度に実施したいというふうに考えております。

加藤委員

 それは、新しいというか、条例が第4回定例会で可決してもやるスケジュールのものだったんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 インターネット環境の整備につきましては、児童館の使い方が、当初想定していた学童クラブ施設への転用においても引き続き活用できるというふうに考えてございますし、乳幼児の居場所としても乳幼児おもちゃのリニューアルは必要だというふうに当初から考えておりましたので、これについてはやらせていただきたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 私も河合委員のところと同じなんですけど、開館日というふうなところで、開館日の拡大はしないというふうなことで、火曜日から土曜日までの5日開館とするというふうになっているけれども、南中野児童館、若宮児童館、城山ふれあいの家及びみずの塔ふれあいの家の4館では、日曜日に委託事業者により乳幼児親子開放事業を実施するというふうになっています。当初、昨年9月の段階の報告では、これは、乳幼児親子開放事業というふうなのは、この前の4館の廃止というようなことから、14館でやるつもりだったというふうな、こういった理解でいいですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 当初は、冒頭に申し上げている朝日が丘児童館、弥生児童館、大和西児童館、新井薬師児童館以外の14館において行うという計画でございました。

羽鳥委員

 地域バランスを見てというふうなことなんですけれども、条例案が否決されたというふうなことは置いておいても、新しい機能を備えた児童館というふうな施策展開において、やっぱり日曜日も開館日を拡大するというふうなことは非常に区としても重要なものだというふうに考えていたんじゃないのかなと思うんですね。そういう点では、やはり私は、この4館と言われると、当初の区の目標、施策展開の目標からしてもやっぱり足りないんじゃないのかなというふうなことを思うんですけれども、先ほどは、まず4館でやってから、ニーズをつかんでというふうなことだったんですけども、どういうスケジュール、工程で、こういうニーズをつかむだとか、今後開館日の拡大だとかをやっていこうというふうなことは考えていらっしゃるんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 令和5年度以降についての検討を、令和4年度のこういった4館での実際の実施や利用状況を踏まえて、そこで判断をして、御提案をさせていただきたいと考えています。

羽鳥委員

 これはちょっと予算に絡んでしまうから、ひょっとしたら答えられないかもしれないんですけど、大体どれくらいの費用がかかるというふうに見込んでいるんですか。これはちょっとまだなかなか言えないものですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 金額については、分科会等で議論させていただきたいと思います。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、日曜日については委託事業者というふうなことなんですけども、そもそも開館日の拡大をする、あるいは新たな機能を備えるというふうなことでは、児童館職員そのものをやっぱり増やさないと、これはなかなかいけないなというふうに思うんですけれども、所管としては、増やそうというふうな、増員の要求とかというふうなのは出されているんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 所管といたしましては、仕事量に対して適正な配置を求めていくというところは引き続きございますので、そこが専門性を持った職員でできたらいいというふうには考えております。ただ、人員配置につきましては、全庁的な検討を進めているというところでございます。

白井委員

 頭紙の部分のところに、「朝日が丘児童館、弥生児童館、大和西児童館及び新井薬師児童館の4館については、その時期を見直すこととし」と書いてあります。さらっと書いてあるんですけど、役所が見直すのは時期だけなんですか。いわゆる児童館廃止条例は、意見が二つに分かれたんじゃなくて、条例案として提出したものが否決されているんですよね。否決されたんだけど、役所が見直すのは時期を見直すだけで、後はそのままやりますという話しか書いていなくて、一体何をどうするんですか。今後の児童館、当初は廃止する予定だったものを、転用する予定だったものをどうしますかという話が一言も書いていない。今後の展開はどうするのかというのも書いていなくて、時期だけ見直すと書いてある。これが否決を受けた後の報告ですか。一体どうするんですかというのが、これも見えないんですけど。何を否決されて、何を出さなきゃならない報告になっているんですか。いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今回の児童館条例の一部改正条例の否決によって示された議会の意思につきましては、令和4年度末をもって4館の児童館を廃止するということについては否定するものというふうに捉えております。したがいまして、令和4年度につきましては、否決という議決の結果を受けまして、現在の児童館数を維持して運営していくということにいたしました。令和5年度以降につきましては、さらに検討を進めたいというのが現状の御報告でございます。

白井委員

 普通、まずそこからだよね、頭紙は。何ですか、これと思わないですか、これを見た瞬間に。一体何のことか、さらっと書いてある、時期を見直すだけと。我々は反対しましたけど、時期を反対したわけじゃないと思っているんですよ。ほかの委員の皆さんも、反対票を投じた方がおられて、いやいや、タイミングだけ改めてくれればいいよというものが議会で可決されたんだというふうに捉えているのであれば、私は違います。少なくとも我が会派として言ったのは違う。宙ぶらりんに浮いたままなんですよ、どうするのか。その中の運営体制も、職員で行うという話をしているけども、まあ厳しいわな。これまでそれはできないと言い切ってきたわけでしょう、職員ではと。それを今調整中ですと。じゃあ、できるじゃないですか。さらに、施設改修についても、こんなことが書いてありますよ。「トイレ改修や老築化対応等、施設の適切な改修・保全を進めていく」と書いているんですけど、この時期を見直されている4施設に関してはどうするんですか。あくまでも時期だけだから、改修はしないという話なんですか。一体何をどうするんですかという報告が見えないんですけど、これは何の報告ですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらにつきましては、まず、前回の条例の否決を受けまして、令和3年度と4年度は、同数の館数で運営をしますということです。体制についても、現状のまま行うことを考えていますということでございます。この間、人的資源を集約して行うとしていた新規の事業や強化する活動については、そちらは実現できませんが、委託事業により行うことができるもの、または必要な施設の改修は行わせていただきたいということでございます。そして、令和5年度以降のことにつきましては、引き続き検討させていただきたい、そういった内容でございます。

小田子ども家庭支援担当部長

 申し訳ございません。課長の答弁を少し補足させていただきます。

 区といたしましては、区有施設整備計画自体は策定が済んでいるというふうな認識でございます。その中で、条例の否決を受けまして、児童館の構成につきまして、今、白井委員が御指摘のとおり、浮いているという状況だというふうに認識もしてございます。これにつきましては、今後、当計画があるという前提の中でどのように進めていくかということは検討させていただきたいというふうに思っております。

白井委員

 区有施設整備計画というのは議決案件じゃありません。そういう意味では、それは役所が勝手につくっただけの話ですよ。出来上がっていますというんじゃなくて、それは自分たちがつくって、それにそぐわなくなっているだけという話に聞こえる。違うよね。大上段となっているものは議決案件として否決されたんですよ。それを受けてどうするかをやらなきゃいけないにもかかわらず、そこだけ飛ばしているでしょう。大きな大きなピースが欠けたままだと思う。具体的に、じゃあ、それを受けて役所はどうするんですかというところが見えない。令和4年度の児童館の運営についてと、さも何もなかったようになっているけど、時期だけ見直す、これは、議決判断を受けてこの表現は正しいですか。さらに、内容についても、今後の予定、上高田学童クラブを廃止して、令和4年4月にキッズ・プラザ令和と令和学童クラブの開設、これは、要は、学校の中に出来上がるから入るだけですよ。これだけですか、今後のスケジュールは。だから言っている、何の報告をしているんですかと。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今後、令和5年度以降のことにつきましては、これから検討していくことでございますので、現状で報告できる事項についてお話しさせていただいたということでございます。

いながき委員

 今のやり取りを聞いていて、そういうことであれば、やはりこの4館――朝日が丘・弥生・大和西・新井薬師児童館の4館については、「時期を見直すこととし」じゃなくて、4館の閉館もしくは転用については再検討するというふうに書くべきではないのでしょうか。じゃないと、今回の報告というのは、条例で否決されたんだけれども、児童館を18館から9館にするという方針は変えません、その決意の表れのような気もするんですけれども、そうでなければ、このような「時期を見直すこととし」みたいな書き方ではなくて、再検討すると書くべきだと思います。いかがですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館条例の否決につきましては、反対討論等も様々頂きましたので、そういった認識はございます。しかしながら区の受け止めといたしましては、令和4年度末をもって4館の児童館を廃止することについて否定されたものというふうに捉えてございます。そういったことで、令和4年度につきましてはこういった18館の運営をさせていただいて、5年度以降につきましては、次年度、改めて検討させていただきたいということでございます。

いながき委員

 改めて検討するというのは、18館から9館というのは一旦白紙にして、ゼロベースでやり直すということですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 区有施設整備計画の考えに基づいて進めていくということでございますので、そこでは9館ということを申し上げています。そういった見直しについては、現状、そこまで検討はしておりませんが、様々これから検討していくという段階でございます。

いながき委員

 今の御答弁ですと、区有施設整備計画が変わらなければ、それに沿ってやるので、それが変わらなければそのままなんだというふうに取れるんですが、そのような理解でよろしいですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 議論の結果、区有施設整備計画を見直す必要があるかについても検討する可能性もございますが、その検討の結果、見直さないということもございますので、そういったことも含めて、次年度、検討してまいりたいということでございます。

いながき委員

 そうなると、これは急に企画部にその判断が委ねられる、そういうことになったわけですね。そうでしょう。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 企画部というより、区として検討していくということでございます。

いながき委員

 ちなみに、令和5年度に弥生児童館――もし条例が否決されなかった場合ですね、通った場合は、弥生児童館が閉館されて、その後に福祉作業施設としてその跡地を暫定利用するという報告だったと思うんですが、今回否決されて、令和5年度以降も分かりませんという状況になった今、福祉作業施設で暫定利用するというこの方針については、これも変わるということなんでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 所管外になるかもしれませんが、暫定利用の方向性はまだ変わっていないというふうには考えておりますし、もしあそこを使えないのであれば、その後の代替案をどうするかということは、また厚生委員会のほうで検討を進めることになろうかと思います。

いながき委員

 暫定利用の方針が変わっていないということは、弥生児童館はもう令和5年度には閉めている、その方針が変わっていないと今おっしゃったということですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 現在のところ、いわゆる代替施設として福祉作業施設を移転しないとやよい荘のほうの改修ができないという状況がございまして、そこのところは変わっていないところでございます。どこを使ってということは、また再検討するのか、そのまま行くのかということにつきましては庁内議論されておりませんので、それにつきましては、厚生委員会のほうで、健康福祉部のほうで検討していく内容かなと思ってございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、6番、児童館における一時預かり事業の拡充についての報告を求めます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、所管事項の報告6番、児童館における一時預かり事業の拡充について御報告申し上げます(資料7)。

 保育園で実施している一時保育事業を補完し、養育者の育児疲れを解消する場合等の際に利用できるサービスとして、令和3年11月から令和4年2月まで、南中野児童館において、事業者に委託して実施しているところでございます。利用者の声がおおむね好評であることから、令和4年度は実施場所を2か所として、一時預かり事業を拡充してまいります。本年度の事業は、利用数について課題がございました。周知活動や利用促進についての方策の提案を事業者から受けるため、委託事業者選定は、価格のみによる競争入札の方式ではなく、事業者からの企画提案の内容、運営能力や信頼性及び参考見積価格等を総合的に評価して最適な事業者を選定する企画提案公募型事業者選定というふうにいたします。

 1番、予定している実施事業の概要でございます。開設の予定期間は、令和4年8月から令和5年3月まででございます。実施日につきましては、本年と同様に、平日の1日と土曜日の計週2日間を考えています。場所につきましては、今年度実施中の南中野児童館に加えまして、北部への要望もございまして、みずの塔ふれあいの家で行います。利用対象者につきましては、区内在住の満1歳から6歳まで、そして、定員につきましても、今年度と同様の各施設において4人というふうにさせていただきます。利用時間は10時から16時です。利用料金につきましては、1時間につき800円というふうにしてございます。

 恐縮ですが、2ページ目を御覧ください。

 参考としてつけさせていただいております。大変少なくて恐縮ですが、11月25日から12月末までの利用状況でございます。延べの利用乳幼児数は12名でございました。その方々の延べの利用時間数は33時間で、そのアンケート結果が以下のようになっております。実際に回答を頂いた方は7件、7名分でございますが、表のとおりとなっております。特には6番、「今後も一時預かり事業が継続したときは、利用を希望されますか」は、皆様が希望されるというふうにおっしゃっています。それから、料金につきましては4番ですが、800円という設定につきましては、「ちょうど良い」、または「安い」というような、そんなことを頂いております。そして、そもそも利用する理由でございますが、2番のところですが、「リフレッシュのため」、「仕事のため」といったところで御利用いただいているところでございます。

 恐縮ですが、1ページ目にお戻りいただいて、今後の予定でございます。こちらにつきましては、4月より事業者の募集の告知をさせていただいて、その上で、事業者決定を7月に行い、8月から事業を開始してまいりたいと考えております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

河合委員

 報告ありがとうございました。

 まだ始まったばかりで利用人数やアンケートなども少ないのは、周知の問題もあるとして、個人的には致し方ないかなと思っています。まず、今これは、アンケートを受けているかと思うんですけれども、このアンケート以外で、今の利用者、現状の利用者の方は、例えば職員さんが、こうだったと御意見を伺っているとか、利用者の方でこのアンケート以外で何か声はありますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 所管として把握している御意見の中では、児童館の預かりは、ふだん行き慣れた場所なので、安心感があるというお褒めの言葉を頂いています。また、より多くのところでやってほしいという御意見を頂いています。また、保育園の一時保育の予約が非常に取りづらいので、とても助かるということと、あと、ゼロ歳児の預かりも検討いただきたいといったことも言われています。また、利用の予約について、インターネット上でできると助かるといったような声も頂いています。また、一時預かり中に保健師さんや保育士さんと相談できるような体制も取ってほしいなどなどの御意見を頂いております。

河合委員

 ありがとうございます。

 ちなみに、これが始まってからは、何か子育ての団体さんなど、児童館の一時預かり事業について何かお声を聞いたり、何か意見が寄せられているようなことはありますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 特段、場を設けてそういったお声を頂いたということはございません。

河合委員

 ありがとうございます。

 一時預かり事業に関しては、多分主な取組などでも御報告されているかと思うんですけど、それに対しては何か御意見は来ていますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 先ほど申し上げた意見が、そういった主な取組に対する御意見としてあったものでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 児童館における一時預かり事業は、これも一つのセーフティーネットだと私は考えておりますので、今、この数だけを見るとニーズがないと判断されがちかなとは思うんですけれども、私のほうにも、この事業が始まったことを大変評価するという御意見がかなり寄せられています。あるということが安心につながっている、行けば預かってもらえるんだということがすごく助かるというような、利用していなくても本当にうれしいという声も寄せられているので、ぜひ今後ここにおいてはしっかりとまた事業を継続しながら、どう広げていくかというところも強く検討を要望いたします。

 事業としては、来年度は8月から2館で行うということですが、この2館――南北で行うというのは、これはまた今後広げていく可能性はあるということでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 そちらも、この事業の利用状況やニーズを捉えて、今後さらに拡大するかどうかにつきましては、その上で検討していきたいと考えております。

河合委員

 ありがとうございます。

 子ども文教委員会でも視察に行ってまいりましたが、品川区などでは、児童館以外のところの預かりなどもしておりまして、ぜひこういうような子どもの一時預かり、気軽に預けられるというようなところが区内に広がればいいなと思っております。その際には、児童館にこだわらずに、例えばすこやか福祉センターの空きスペースを使ったりでもいいだろうし、そういうのは庁内で預かってもいいんじゃないかなと考えるんですけれども、ぜひそこら辺も今後の検討の中に入れていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今後の広がりにつきましては、保育園における一時保育事業とともに、全体として、区として、部として考えていくことになるというふうに認識してございます。

羽鳥委員

 この報告の前文のところに、「利用者の声が概ね好評である」というふうなこととともに、一方で、「利用数について課題があり」というふうなことで書かれています。まず、その利用数、利用率についてお尋ねをしたいんですけれども、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 1時間当たり4人が利用できるので、例えば一つ埋まっていると25%ということになる、1人だけの場合は25%というふうに数えるんですが、その計算で11月と12月を合わせて13.8%の利用率でございます。

羽鳥委員

 さっきの保育園専用室での一時保育事業というふうな利用率のところよりも、多分それよりも低いんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、この利用率というふうなのは、今回、拡充というふうなことですから、つまり、区としては、拡充に足るんだ、この利用率だけれども、ここをもっといっぱいにしてもらう、いっぱいにするんだというのじゃなく、拡充をするというふうに判断する根拠というのはどういったところにあるんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらの事業について、やってほしいという御要望を頂いていることと、今回、資料に書かせていただいた養育者の育児疲れを解消する場合等に利用できるサービスとして、区として必要だというふうに考えております。そういったことで、今年度、様々な課題はございましたが、さらに2か所でやることによって、より区内に認識されて、さらに利用も伸びるものというふうに考えております。施策の必要性があるというふうに感じまして、来年度、拡充を図りたい、そんな考えでございます。

羽鳥委員

 需要自体はあるんだ、でも、周知や利用促進についての方策というふうなところでやっぱり足りないところがあったというふうな、ここを解消すれば利用が伸びていくんだというふうな、こういった考えということでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 委員がおっしゃるような課題がございましたので、そういったところを踏まえまして、特に周知活動や利用促進についての方策を、プロポーザル方式によって事業者からの提案も受けながら、より効果的に進めていきたいということでございます。

羽鳥委員

 当日の利用枠も1人分あるというふうなことですから、いざというときに駆け込めるというか、利用できる場があるんだというふうな安心感というのは、子育て先進区を実現するというふうな点でも非常に大事かなというふうには思います。

 事業概要のところでお聞きしたいんですけども、利用料金が1時間につき800円というふうになっていて、先日、子ども文教委員会で視察に行った際に事業者さんからお話を聞いたときに、どういったところで事業をやる上で負担になっていますかというふうにお聞きをしましたら、その日に集めた利用料なんかを納めるというふうな作業が結構負担なんだということをおっしゃっていたんですね。そういう点では、例えば、この利用料金をどうやって納めているのか、集めているのかなというふうな、事業者の負担になっているんだろうかというのはちょっと気になるんですけれども、現状はどうなっているんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 現状は、利用された後、利用された方に対して区から納付書を送らせていただいて、利用した方に金融機関等でお納めいただくという、そういった方式を取っております。

羽鳥委員

 納付書ということですから、その場では事業者さんの負担はないというふうなことで、それはいいかなと思うんですけれども、一方で、納付書というふうなことだと、納付をし忘れるということもやっぱりあるし、もう一度というか、利用した後に利用料金を納めるという作業が発生するという点で、やっぱり今後を見据えても、例えば交通系ICカードですとか電子マネーであるだとか、そういったその場で完結するような利用料金の支払い方なんかも、いろんな施策の中でも検討しているものはあるのかもしれないんですけれども、そういったことも検討されてもいいんじゃないのかなとは思うんですけれども、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 そういった利便性を高めることについても課題としては認識しておりますので、今後、他の事業との差も考えながら検討していくことになるというふうに考えております。

白井委員

 率直な感想でいくと、裏面に資料を添付していただいています。利用人数、11月25日から12月末まで延べ利用人数12人、11月2人、12月10人。延べ利用時間数、総時間で33時間で、11月は6時間、12月は27時間が、検証結果で、利用している人からはそれはそうでしょうね、使っている人だから、好評になるんでしょう。ただ、一方で、「利用数について課題があり」と書いてあるとおり、やっぱりこれは普通に考えると厳しいですよ、どう考えても。検証期間中で、当初の予定期間よりも後ろ倒しで、事業者の受注業者が決まらなくて、入札をやり直しで受けてもらってという形なんですけど。一方で、一時保育の充実をという部分では否定しない、何度も言っているけど。だけど、児童館でやる一時保育だけこうやって手厚くなっていて、一方で、先ほどの保育園の既存のやつはなぜこうなるんだというふうに、よけい対比で見えるんだけど。区として本当にどうするのかという保育の在り方自体から考えないとこんな話になると思いませんかね、普通。色つきにしか見えないですよ、こんなやり方をすると。ごり押しじゃないですか、普通に考えると。これは増やさなきゃ無理だなというよりも、これを1人単価で計算してみてくださいよ。さっき予算のほうで執行率と言ったけども、費用対効果で考えるとめちゃくちゃな数字になりますよ、これ。ニーズは、それはあるんですよ。だけど、それをどう振り分けていくかだとか、そのニーズをどこまでカバーするかというところを考えないといけなくて、だから、より効果的な在り方を普通は考えるんじゃないですかね。結論ありきに見える。資料添付も、これをよく出しましたねというぐらいの数字だよ、普通に考えると。と、私は思うんですけど、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 当事業につきまして、なかなか利用状況は胸を張れるものではありませんが、現状をお示しさせていただきました。その上で、今後については、こういった利用数では費用対効果もいいとは言えませんので、それが費用対効果がよくなるように、今後さらに利用数を伸ばせるような方策を進めていきたいと考えております。また、一時保育事業全体につきましても、この後、この事業の結果も踏まえて区として検討していくふうになるというふうに考えているところでございますので、さらなる充実に向けて区として進めていきたいという考えでございます。

加藤委員

 やはりコストパフォーマンスが悪いなと感じるんですけど、そういう意味で、事業費とかは、期間は3か月間ですよね。まず、事業費は幾らでしたか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 200万円余でございます。

加藤委員

 12人利用されて、アンケートは7名ですけど、全員が答えたかどうかよく分からないですけど、リピーターは何人いるんですか。12人のうち2回以上使った人は何人いるんですか。分からなければあれですけど。

委員長

 答えられますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 リピーターは、申し訳ありません、正確にはつかめないんですが、現在、29名の方に利用いただいていてこの状況でございまして、いわゆる常連さんという方はいらっしゃいます。正確な数はお示しできなくて申し訳ございません。

加藤委員

 常連さんが何回使ったか分からないですけど、そうすると、1回しか使っていない人が数名いらっしゃるということは、もう一回使おうという気に、一応アンケート上はよかったと言っているけど、もう一回使おうかという気になっていないとか、使う環境にあまりない、その辺になると、事業が3か月で、だから、やっぱり1人当たりの単価で割ると、200万円で3か月で、3分の1で、70万円ぐらいを、延べ12人だから、1人6万円ぐらいか。6万円弱かかっているわけですよね。それだったら、例えばベビーシッターとか、そういったところに回したほうが、そういうのを手厚くしたほうがコストパフォーマンスとしてはいいんじゃないかとか、この事業にこだわる必要があるのかというぐらいの1人当たりの単価になってしまうわけです。これから利用が増えるかもしれないですけど、大体、利用者が少ないと、広報が足りなかったという言い訳をするわけですけど。これは、いきなり4月から――令和4年だと4月からやるわけじゃないみたいですけど、2月いっぱいまで検証をした上で、本当に続けるべきなのか、業態を変えたほうがいいんじゃないかというのは検討されるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 次年度の実施については、現時点でさらに進めようというふうに考えておりまして、利用率については、ここからまだもう1か月ございますが、若干の伸びは見込めるというふうに考えております。そこで一旦内容については検証させていただきますが、次年度について、それをもって実施をしないというふうには考えておりません。

加藤委員

 最初、どのぐらいの利用率、延べ人数だったり利用時間を検討されていたんですか。検討というか、仮定していたんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 半分程度は利用していただきたいというふうには考えておりました。

加藤委員

 これは33時間、2園で33時間ですよね。だから、何%になるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらは一つのところでということでございます。(「そうか、そうか。来年度の話か」と呼ぶ者あり)

加藤委員

 この33時間というのは何%に値するんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらの33時間というのが13.8%に当たります。

加藤委員

 広報をしたりするだけではなかなか難しいと思いますので、もともとの根本的な考え方から見直すというのも必要だと思うので、そこら辺はよくよく検討していただいて、もちろんその経過を委員会で報告していただきたいなと要望します――というか、そういう質問にしておきますけど、どうですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 次年度の具体的な実施につきましては、また改めて御報告させていただきます。

内川委員

 先ほど費用対効果の悪い事業というお話もありましたけれども、内容はともかく、費用対効果というだけになるとやっぱり非常に悪いですよね。これからプロポーザルで募集ということなんですが、参考見積価格、これは業者から出してもらうんだよね。でも、利用料金は1時間につき800円なんだよね。どれだけ1時間当たりの単価の開きが出てくるか、非常に怖いんだけれども、どのぐらいの開きまでは区としては補助するつもりなのか。1時間当たりの単価ね。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらの利用料金につきましては、区の歳入にしているところです。こちらの800円の値段について企画提案型で募集をするものではないので、参考価格につきましては、事業費で見積もっていただいてやるものでございます。

内川委員

 じゃなくて、1人当たり800円しか取らないんでしょう。でも、例えば1か月、この事業者さんが、100万円ぐらいかかります、経費が。1時間につき800円じゃとてもじゃないけれどもやっていけないと。じゃあ、差額の部分は区が全部負担するんでしょう。それをどこぐらいまで見ているのかと。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 この800円を考えないで委託費をこちらとしては想定して、それに対して見積りを頂いて、契約をしてお支払いをするということを考えています。

内川委員

 費用対効果は全く考えずに、内容がいい事業だからやりますよというんですか、これは。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 費用対効果を無視するわけではございませんが、かけた分、より利用が増えるように、そして、効果が上がるように進めていきたいと考えています。

内川委員

 取りあえず今年の2月まで検証しているわけですよね。それが終わってからきちんとまたアンケートを取ってこの報告を出せばよかったんじゃないのか。何でこんな早い時期に出すのか。終わってもいないのに。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらについては、現状のまず実情をお知らせするとともに、この後、次年度の計画もしておりますので、このタイミングで一度御報告をさせていただきました。

内川委員

 けつが決まっているから、ちょっと早めに出しましたということですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 そういったことではございませんが、次年度の実施も考えておりますので、今のタイミングで一度お話ししようというふうに考えました。

内川委員

 だから、2月を待って報告したんじゃあ次年度予算に間に合わないから今出したんでしょう。違うの。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 次年度予算への計上も考えているところではございますので、そういった意味では委員のおっしゃるとおりなんですが、現時点で一度報告をさせていただきました。

内川委員

 検証不足だよね、悪いけど。さっきの地域開放型学校図書館、結論を出すまでに2年かかるんでしょう。これは4月にもう事業着手しちゃうんでしょう。もう少しきちんと検証したほうがいいんじゃないですか、丁寧に。いかがですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 プロポーザルの告知をして、その後、御提案を受けるのが4月以降ということになりますので、そういったところには、今年度2月までの結果も踏まえて提案者とのやり取りができるというふうに考えておりますので、次年度の事業には反映できるかなというふうに考えております。

内川委員

 2月が終わった時点で改めて委員会に報告していただけますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今年度の事業終了の結果については、その時期の直後の委員会に御報告させていただきます。

内川委員

 その結果によっては、報告の内容によっては、今後の予定や事業概要も変わり得ると思ってよろしいですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今後の予定につきましては、今回御報告させていただいたこの予定で進めさせていただきたいというふうに考えております。

いながき委員

 「保育園で実施している一時保育事業を補完し」とあるんですが、中野区の一時保育事業は、私立園はともかく、1時間600円なんですよね。それと比較すると、この1時間800円というのは、ちょっと区民にとって高く感じるのかなと。利用が伸び悩んでいるのは事実だと思います。その理由の一つとして利用料金も少し関係しているのかなと思うんですが、その辺は御担当としてどのように考えていらっしゃいますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらの金額は、区のファミリーサポート事業の1時間単価と合わせて設定をいたしました。また、近隣でも同程度の金額のところもあり、特段高い設定とは考えておりません。

いながき委員

 ファミリーサポートとは全然仕組みというか内容が違うので、一概に比較もできないのかなとも思いますし、確かにアンケートを拝見すると、「1時間800円の利用料金はどうですか」という問いに対して「高い」という答えはないんですが、これは利用している方に聞いているからであって、高いから無理だ、高いからやめようと思う方はそもそも利用しないと思うので、ここのアンケートには反映されないと思うんですよね。保育園での一時保育サービスが600円ということを考えると、もう少し、利用率を増やしたいということであれば、金額を考慮することも一つのやり方かなとも思うんですが、それについては考えていないということで、800円以上は頂くんだということで方針は変えないということなんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 800円の設定につきましても、様々検討して定めさせていただきました。現時点では、令和4年度についてもこの800円のままでやらせていただきたいというふうに考えております。

甲田委員

 すみません、この事業は、全く利用実績は関係なく、委託の決めた金額は利用に関わらずお支払いするということで今年度も来年度も、ずっとその先も考えていく事業なんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今年度については、利用に関わらず委託金額は変わらない仕組みでした。次年度も今のところはそのように考えています。

甲田委員

 先ほどいながき委員も言っていましたけど、稼働率とか利用率だけを見ていく、そこも大事なんですけども、そこだけじゃなくて、やはり利用できていない人の声が区の施策に反映できていないような気がするんです。利用できていない人が取り残されている気がするんですね。児童館での一時預かり事業、そして、保育園の一時保育事業、また、ベビーシッター、ファミリーサポート、いろんな一時預かりがありますけれども、利用した方の声だけではなくて利用できない人の声、また、どういうニーズがあるのかという全体的な声と区の考え方と今後の方向性を、その全てをもう少し網羅した形で見せていただきたいと思ってずっと昔から私は言っているんですけれども、その辺のところ、児童館担当じゃなくて、これは全体的なことですので、そういった検討というのは区の中でされていないんでしょうか。そこをちょっと教えていただきたいんですが。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 区のほうでは、子ども・子育て支援事業計画という法定計画をつくっていまして、その中で、預かりに関して、どれぐらい需要があるのかという全体的な数字から確保方策を定めて計画的に一時保育のほうをやっていくということは計画の中で定めているところでございます。

甲田委員

 推進します、計画には定めていますとずっと言っているんですけども、どういう方法が一番いいのか、比較検討する材料も私たちはないので、そういったものも見せながら、納得のいく施策を出していただきたいと思っているんです。その辺、もう答えられないでしょうから、本当に要望にしておきますので、これは来年度に向けて、ぜひ納得のいくものを見せていただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 一旦休憩します。

 

(午後4時57分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時57分)

 

 続きまして、7番、若者相談事業の拡充についての報告を求めます。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 それでは、若者相談事業の拡充につきまして、資料(資料8)に沿って御報告申し上げます。

 子ども・若者支援センターで実施しております若者支援事業は、令和3年11月29日から相談受付を開始いたしました。あわせて、若者本人が子ども・若者支援センターに継続的に来所していただけるよう、子ども・若者支援センター4階の多目的室を「フリースペース」として、毎週木曜日の午後、相談者が安心してゆっくりと過ごせる居場所として提供しているところでございます。このフリースペースにつきまして、令和4年度から拡充をいたします。

 初めに、1、開所日時でございます。現在は木曜日の午後のみ開所しているところでございますが、毎週火曜日から土曜日、午前11時30分から午後7時までの開所を予定しております。

 続きまして、2、運営方法でございます。フリースペースの管理運営等につきまして、民間事業者等に委託いたします。委託先につきましては、企画提案型事業者選定方式により選定いたします。

 3、委託業務でございます。フリースペースの管理運営業務、フリースペースにおけるプログラムの実施業務、また、広報業務の委託を予定しております。

 最後に、4、今後の予定でございます。令和4年3月に事業者募集を開始し、5月には事業者決定の上、6月より委託事業の開始を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

河合委員

 報告ありがとうございます。

 まず、スケジュールだけ確認します。6月から委託事業開始ということは、それまでは現状の週1回を継続してやっていくということでしょうか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 委員の御指摘のとおり、5月末までは、現行どおり木曜日の午後だけの開所を予定してございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 ちなみに、今現在来ている方はどれくらいで、どのような目的や使い方をされているのかを聞かせてください。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 まず、若者相談の新規受付の実績でございますけれども、11月末からの受付の件数が合計で今10件程度というふうになってございます。こちらのスペースにつきましては、日によっても違いますけれども、今お越しいただいているのは1名とか2名とか、そのくらいの方でございまして、内容としましては、相談の中で、取りあえずは一度こちらのほうにお越しいただいて、いろいろなお話をしていただいたりとか、そういったためにこちらのスペースを利用していただいているといったのが現状でございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 来ている方は、普通に過ごすというよりは、何かしら目的を持って今はいらっしゃっているというようなことのほうが多いということなんですか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 現時点では、こちらのフリースペースのほうでプログラム等を実施しているわけではございませんので、相談員の職員と、例えばありきたりな日常のお話ですとか、悩んでいることとか、そういったことを話していただくような、そういったスペースとして利用していただいております。

河合委員

 これを民間事業者に委託して実施することでどのような影響があるのか教えてください。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 まず、先ほど新規の受付は10件と申し上げましたけれども、相談受付に関しましては職員のほう基本的には2人で対応するような形で運営のほうをしているところです。また、こちらのフリースペースにつきましても、危機管理等の面から、2人体制の職員で今対応しておりまして、そうしますと、木曜日の午後に例えば相談が入りますと、4名の職員が少なくとも必要になるという形になっております。現在、こちらの業務を担当しております児童福祉課の総合相談係は常勤職員が4名と会計年度任用職員の若者の相談員が2名ということで、合わせて6名の職員しかおりませんので、今後、若者の相談を受け付けて継続的に支援をしていくためには、委託事業者等の力をお借りして、継続的な支援を行っていきたいというふうに考えているものでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 多分、今、フリースペースの話と相談事業の話が交じっているかと思うんですけれども、フリースペースはフリースペースであって、相談事業は相談事業であるということなんですか。それとも、全部を合わせた形で今運営されているということなんですか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 まず、相談受付とフリースペースにつきましては、将来的には、こちらは委託業務を予定しておりますので、基本的には別々の形で運用のほうを考えているところでございます。ただ、現時点では、先ほど申し上げたとおり、常勤職員が全て、それと会計年度任用職員が合わせて直営で行っているものですから、あと、まだ相談に実際に来所なさる方が少ないこともございまして、今は一体的に運営を行っているというものでございます。

河合委員

 ちなみに、企画提案型事業者選定をするとありますが、民間事業者等というのは具体的にどういうような、例えばNPOさんとかになっていくんでしょうか。当たりというか、どういうような事業者さんを想定していますか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 今回、こちらの事業の仕様書等をつくるのに参考にさせていただいたのが、例えば厚生労働省のサポートステーション事業を受託している事業者さんですとか、あと、他の自治体でこういった若者支援を行っている事業者さん、そういったところを参考にさせていただいているところでございまして、中野区でも同じような事業者さんのほうに今回のプロポーザルのほうに御参加いただきたいというふうに考えているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 ちなみに、このフリースペースにおけるプログラム実施業務ということが委託業務の中に一つ入っていると思うんですけど、社会参加につながるような各種プログラムというのは、具体的にどういうものになりますか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 プログラムの実施につきましては、今回のプロポーザルのほうで事業者さんのほうに提案していただきたいというふうには考えているところでございますけれども、こちらの想定といたしましては、先ほど申し上げた他の自治体でやっているような、例えば食事とか通したコミュニケーションの場ですとか、あるいはお金の使い方とかSNSの使い方等について学んだりとか、あるいは就職活動に関するスキルについて学んだりとか、そういったプログラム等を予定しているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 この事業に関しては、対象者は具体的に何歳ぐらいのどういう子ども、子どもというかどういう方を想定されていますか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 こちらの子ども・若者支援センターの若者支援事業の対象年齢につきましては、義務教育終了後から40歳未満の方というふうになっておりますので、こちらのスペースの利用者につきましても、同じ年齢の方を想定しているところでございます。具体的には、例えば就労ですとか学校ですとか、そういったところで悩みとかを抱えていたりとか、ひきこもりまではいかないですけれども、様々な悩みを抱えている、そういった若者を対象にしていきたいというふうに考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 フリースペースの趣旨としましては、気軽に相談に来ていただける場を展開していくということもあるんでしょうけれども、深刻な相談は当然若者相談というほうで受けるとして、フリースペースに関しては、やはりそこに至る前の子どもというか支援すべき若者の居場所づくりであったり、深刻になる前に接続していこうというような趣旨があるということで捉えて大丈夫ですか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 若者支援事業につきましては、若者本人が社会で生活していくためのそういった力をつけていただきたいということで今回の支援事業のほうを行っているところでございます。ですので、委員のおっしゃるとおり、フリースペースのところでは、様々な事業を行っていく中で、若者本人が自分のやりがいですとか人とコミュニケーションをしたりとか、そういった場として利用していただきたいというふうに考えております。ただ、やっていく中で、様々な相談ですとか、いろいろな課題とかが出てくることもあるかと思いますので、そういったときには、こちらで直営で行っております若者相談事業、こちらの職員のほうにつないでいただくような、そういった形での運用を考えているところでございます。

白井委員

 フリースペースはどのぐらいの広さがあるんですか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 部屋の広さといたしましては、およそ80平米ほどの部屋になります。

白井委員

 80平米あって、これが多目的室。相談室は別途あるということでいいんですかね。一部屋どんと大きい部屋がある、これが80平米。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 子ども・若者支援センターの4階の多目的室でございますけれども、その80平米の中にちょっとした相談ブースを設けたりとか、あと、職員用の机を設けたりとか、あと、居場所として使っていただけるような机、椅子、こういったものを置いて80平米のお部屋の中に入れているところでございます。なお、相談室につきましては、子ども・若者支援センターの相談室がございますので、そちらを利用しているというような運用でございます。

白井委員

 企画提案だから、民間事業者さんが何を提案されるかという感じなんだけど、80平米のお部屋で、常駐で、誰かがそこにいる状態があるんでしょうね。自由に来てもらってもいいだろうし、何らかの形で、イベントというのかな、受入れ支援体制みたいなものを構築するというやつなんでしょうけど、区として想定しているものはありますか。ちょっとしたお部屋の中に、取りあえず人を呼んで、何かやってもらえればというような感じにしかイメージが浮かばなくて。企画提案でこれをというのはありますか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 先ほど申し上げましたとおり、今回の若者相談事業の拡充につきましては、他の自治体等も参考にしているところでございますけれども、各種のプログラム等で、その方に合った、先ほど申し上げた、例えばお金の使い方ですとかSNSとか、そういったものを一つのきっかけにお越しいただくとか、そういったこともあるかと思いますし、あとは、それ以外にも、ひきこもりとかではないですけれども、なかなか社会に出てくるのが難しい方に、まず、社会に出ていく一つのきっかけとしてこのスペースを利用していただく、そういった形の運用を今想定しているところでございます。

白井委員

 予算措置が入ってくるので、聞き方はよく注意したいと思うんですけど、単純に、施設の管理みたいな費用に当て込むのか、本当に区としてこれをやってほしいという事業があって費用を当て込むのかによっては、恐らく費用の差が出てくるんでしょうね。区は、あらかじめこれをというものがあって想定している金額にするのか、あくまでも内容を見て幾らにするのかという、頭の中で算段を踏むという形になるんですか。ここの施設を任せるのに幾らだというよりも、内容で判断というようなことでいいんですか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 実際のプロポーザルで提示する参考金額につきましてはまた予算の中で御審議いただければというふうに考えておりますけれども、金額の考え方といたしましては、まず、先ほど申し上げたとおり、中野区のほうで事業を始めたのがまだ始まったばかりで、それほど今現在も利用者の方が多いわけではございませんから、まずは最低限のスタッフでやっていくような形でということで、今、見積額のほうは考えているところでございます。

いながき委員

 相談事業の拡充ということなんですが、相談内容としてはどういったことが多いんでしょうか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 個別の相談の内容についてはなかなかこの場で申し上げるのは難しいところもありますけれども、基本的には、先ほど申し上げたとおり、お仕事ですとか学校ですとか、そういったところで様々な悩みを抱えていらっしゃって、なかなかそれを相談する場がない、そういった方が今こちらのほうに御相談いただいているというところでございます。

いながき委員

 それで、プログラム内容がSNSの使い方とかお金の使い方とか、若者がそういったことをこういう場で学びたいというふうに思っているということなんでしょうか。ちょっとよく分からない。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 先ほど申し上げたプログラムにつきましては一つの例として申し上げましたけれども、今、既に頂いている相談内容につきましても、様々な御相談のほうを頂いておりますので、こういったことが多いということでなくて、その人によってそれぞれの相談があるのかなというふうに考えているところでございます。特に、例えばプログラムでなくてスペースにお越しいただくという方もいらっしゃるかとは思いますけれども、それとともに、こういったきっかけがあるとこちらに出てきやすいという方もいらっしゃるというふうに考えまして、幾つかのプログラムを御提供したいというふうに考えているところでございます。

いながき委員

 若者を対象とされているのは分かるんですけれども、どういった若者を対象とされているのかが分からないので、ちょっと分からないんですけど、厚生労働省の地域若者サポートステーションみたいな、ああいった形でプログラムをやって社会への参加につなげるとか、そういう場でもないという。何でもかんでも、つらいことがあったら相談を受けますよ、そういう感じということなんですか。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 厚生労働省の地域若者サポートステーションにつきましては、基本的にはお仕事につなげるということで事業のほうを行っているところかと思います。若者の方の御相談とかお悩みの中で、例えばお仕事をしたいとか、そういったことであれば、それはそういったサポートステーションなり、あるいはハローワークなりということで相談窓口のほうがあるかと思いますけれども、今現在こちらで想定しているのは、そういったことも含めて、なかなか自分の中で悩みのところが自分ですら分からないような、そういったところの若者なんかも含めて、まずは一つ、社会とつながるとか、相談窓口とつながっていただくということでのこちらのスペースを想定しているところでございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告については終了いたします。

 次に、8番、区立学校の儀式的行事等についての報告を求めます。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 区立学校の儀式的行事等について御報告いたします(資料9)。

 まず、令和3年度の卒業(修了)式でございます。小学校におきましては令和4年3月24日(木曜日)午前10時から、中学校におきましては令和4年3月18日(金曜日)午前10時から、幼稚園におきましては、和4年3月17日(木曜日)午前10時からでございます。なお、開始時刻でございますけれども、学校等によって若干異なっているところでございます。

 次に、令和4年度入学(入園)式でございます。小学校におきましては令和4年4月6日(水曜日)午前10時30分から、中学校は令和4年4月7日(木曜日)午前10時から、幼稚園は令和4年4月8日(金曜日)午前10時からでございます。こちらも開始時刻につきましては、学校等によって若干異なっているところでございます。

 最後に、令和4年度の周年行事でございます。江原小学校の70周年につきましては令和4年11月19日(土曜日)、中野中学校の10周年につきましては令和4年11月5日(土曜日)でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、9番、その他で理事者から何か報告はございますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、私から、成人のつどいの実施結果につきまして御報告させていただきます。

 資料はございません。2022年、中野区成人のつどいの実施結果について、口頭にて報告させていただきます。

 1月10日――成人の日に、中野サンプラザホールにおきまして開催し、式は、感染防止の観点から、2部制として参加者を入れ替えて開催いたしました。新成人の参加は、第1部で572名、第2部で567名の合計1,139名でございました。当日は晴天に恵まれ、新成人の実行委員会が企画したオープニング、式典、アトラクションにより、旧交を温めるだけではなく、新成人としての自覚を促せた機会となったものと考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 他にございますか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 区立幼稚園、小・中学校における学級閉鎖、学年閉鎖等の状況について御報告をさせていただきます。

 先週金曜日――1月28日までの状況でございます。幼稚園につきましては、1園1学級で学級閉鎖、小学校につきましては、11校33学級で学級閉鎖、そのうち4学年で学年閉鎖を行っております。中学校におきましては、3校5学級が学級閉鎖という状況になっております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

羽鳥委員

 学級閉鎖の基準と、あと、再開をするときの基準というのはどういったものになっているんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 学級の中で複数の児童または生徒が陽性となっている場合、また、体調不良の児童・生徒などがいる場合等、そういう状況が見られた場合に、校医の先生等とも相談をしながら、学級閉鎖という判断をさせていただいております。また、再開に当たりましては、子どもたちの家庭での健康状況等をオンライン等で確認して、延長するかどうかというのを判断しながら、再開というふうな判断をしているところでございます。

羽鳥委員

 学級閉鎖が生じた学級であるだとか、あるいは学年であるだとかで、陽性者が出た学級の生徒たちのPCR等の検査というのはどうなっているでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 学級閉鎖の子どもたちの検査というのは特段行ってはおりません。

羽鳥委員

 それは、濃厚接触者として特定されない限りというふうなことですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 陽性者が出まして、濃厚接触者というふうな認定がされた場合はPCR検査等は行っておりますが、全員を対象に検査を行っているということはございません。

羽鳥委員

 濃厚接触者の判定をするというのは保健所になってくるのか、どういったところで判断するんでしょうか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 濃厚接触者の判定につきましては保健所の権限かと思われますけれども、各種通知等が出てまいりまして、濃厚接触者の候補者というようなものについてはそれぞれの所管が判定をするというようなところでございます。ただし、先ほど来、指導室長のほうから申し上げた学級閉鎖、学年閉鎖等につきましては、濃厚接触者というような特定ということではなくて、陽性者の数、それから、感染状況あるいは体調不良者、こちらのほうが多くなっているというような判断の下から閉めているところでございます。

羽鳥委員

 今、感染力が強いオミクロン株が感染の主流になっているというふうな中では、子どもたちの家庭での健康状態を見て学級閉鎖の解除を判断していくというふうなことなんですけれども、検査を少なくともその学級についてはやって判断の根拠とすべきじゃないのかなというふうなことは思うんですけれども、いかがでしょうか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 感染状況が広まるというか、現在の状況になる前ですと、保健所等に相談の上、いわゆるスクリーニング検査、こういったことを実施いたしまして、状況を見てというようなこともございました。しかしながら、委員も御案内のとおり、非常に医療機関等々も逼迫をしておりまして、体調が悪い、あるいは心配だというようなところで医療機関のほうに行きましたところでも、即検査ができているというような状況ではございません。しかしながら、学校として、学級閉鎖あるいは学年閉鎖、これが必要だというような判断の下で閉めて、そしてまた、再開に当たって、健康状態を判断している、そういうような運営をしているところでございます。

羽鳥委員

 いや、それは、保健所が大変、業務状況が逼迫しているというふうなことは私も分かります。ただ、そういったことを想定して既に第5波のときに厚生労働省は学校のほうで学級単位の濃厚接触者の選定が困難な場合には、学校の判断で、教育委員会の判断で検査をすることができる、保健所を介さなくても検査対象とすることができるというふうにしているんですけれども、そういった基準などに基づいて、やっぱり科学的な判断基準を持つべきではないかというふうなことを思うんですけども、いかがでしょうか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 中野区におきましても、文部科学省あるいは東京都のほうから、例えばPCRの簡易キットあるいは抗原検査キットのほうが送られてきて、例えば、あと、行事の前に必要かどうかというようなところも問合せを受けた上で配布を今準備されているというところでございます。それからまた、教育委員会事務局のほうでは、正確な数値、実施をしている数値は今はつかんでございませんけれども、区内の学校のほうでも適宜、配布されているキットのほうを使用しているというふうな話も聞き及んでいるところでございます。

羽鳥委員

 検査キットを使用しているというふうに言っても、今、私が言ったような陽性者が出たクラスで、そこでほかに感染者がいないかどうかというふうなことでは使っていないわけですよね。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 陽性者が出て、閉めたというようなところにあえてPCR検査あるいは抗原検査キットを使ってというようなことは行っていないというふうに聞いております。

羽鳥委員

 東京都が1月25日に、オミクロン株の感染拡大の状況に併せて、やっぱり検査対象の拡大というふうなところで通知を出されているんですけれども、それについては、中野区に、区市町村教育委員会に出されているということなんですけども、御存じでしょうか。

委員長

 休憩しますか。(「ちょっと休憩を」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後5時24分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後5時24分)

 

松原教育委員会事務局学校教育課長

 把握しておりません。

羽鳥委員

 検査対象の拡充というふうなところで、もともとの通知は1月19日のところで、都立学校において、一つのクラスで複数のコロナ感染者が出た場合は、従来のオンライン学習に併せてPCR検査を行ってもいいですよというふうなことを学校に対して通知するようなものなんですね。1月25日に区市町村教育委員会に対して、区立学校においてもそういったことをやってもいいですよというふうなことを言っているんです。それに併せて、検査キットも送りますよ、区市町村教育委員会から求められれば検査キットも送りますよというふうなことも言っているんです。私、今日確認をしましたけれども、今年度分については、そういった求めがあった場合、今年度分の検査キットはありますよというふうなことも言っているんです。そうした状況などを見れば、私は、きちんとした判断基準を持った学級閉鎖の解除というふうなことをするためにも、そういう積極的な検査というのを東京都の検査キットを求めたりしてやっていくべきじゃないのかというふうなことを思うんですけれども、区としてはいかがですか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 申し訳ございません。先ほどの通知の趣旨というようなところの、その詳細というのは把握しておりませんでした。そういう趣旨でのお答えだったんですけれども、東京都から断続的に検査キット等についての照会が来ております。それにつきましては、当区におきましても、各学校に必要部数というようなところで、可能な限り入手をしているところでございます。しかしながら、一つ、こちらのほうの検査につきまして課題と考えておりますのが、小・中学生、特に小学生等につきまして問題になろうかと思いますけれども、必ず保護者の同意が要るというところがございます。それから、あとは、あくまでも簡易だというようなところがございますので、そこで例えば陽性になった、あるいは同意を出さないというところで検査を受けませんというふうに言った場合には、例えば想定をされている行事のほうへの参加を拒むということができないというところがございます。あくまでも目安というふうなところがあるので、そういうところを踏まえた形で、学校現場で適時適切に使用されるような、検査キットとして使われるようなものかと考えております。

羽鳥委員

 検査を拒まれるというふうなことなので、それは確かに強制できないというふうなことですから、それは仕方ないでしょう。ただ、それで陽性が出た後に、別に陽性が出たから、それは簡易の検査だから、あなたは、今後行事があるけれども、その検査、簡易だから、別に参加してもいいですよ、そんなことは言わないんじゃないですか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 陽性の判断が出た場合には、速やかに医療機関のほうに行ってくださいというような、そういう案内をいたします。それから、仮に陰性というふうな判断になったとしても、やはり状況を見た形で、これは医療機関のほうに行ったほうがいいですよ、そういうような御案内をすることになっております。

羽鳥委員

 だから、医療機関に行くにしても、一番大事な判断の基準にPCR検査のやつが、唾液法であったとしても判断の基準になるんじゃないんですか、それが科学的な判断基準になるんじゃないんですかというふうなことを言っているんですけども、それは今後もやって、ちゃんとそうやって確認してやっていくべきだと思うんですけれども、いかがですか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 御答弁が繰り返しになりますけれども、東京都のほうも、例えば行事がありますかというようなところで、2月の特定の日付よりも先、後というようなところで調査のタイミングを変えて照会をしているところでございます。私どものほうでも、可能な限り件数については要求できるものを要求して、そして、学校のほうに配布をして、必要なときに検査ができるような形で体制を整えているところでございます。

羽鳥委員

 私は、必要なときというのは、それはクラスに複数のコロナ感染者が出た場合はもう必要なときなんじゃないのかなというふうに思いますので、ぜひとも東京都に積極的に検査キットなども要望して検査をしていただきたいというふうに思います。

いながき委員

 学校によってばらつきがあるかと思うんですが、この学級閉鎖もしくは学年閉鎖は大体何日ぐらい閉鎖されているんでしょうか。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 こちらのほうも、先ほど指導室長のほうから御紹介いたしましたの基準のほうには、おおむね閉鎖期間は5日から7日程度を目安として判断するというふうに決定をしているところでございます。しかしながら、学校医さんのほうに必ず相談をした上で、何日閉めようかというふうなことになっていますので、各学校のほうで、何日ぐらい、何人ぐらい、これぐらいの感染者が出ている、あるいは体調不良者が出ているというような個別具体的な相談をしながら、それからまた、陽性者が、例えば週の初めに出たとか、週の半ば、後半に出たというようなところも踏まえたところで日にちが決められているものと理解しております。

いながき委員

 学校ごとの状況によって違うというのは分かるんですが、そうすると、1週間ぐらい、それ以上とか閉鎖されている場合もあるんでしょうか。すみません、全く分からないので状況が。1日で済むことはないと思うんですけど、どれぐらい閉鎖されている学級があるのか、そこを。

委員長

 答弁は端的にお願いします。

松原教育委員会事務局学校教育課長

 短いもので2日というようなものもございます。それから、4日というようなものもございます。そこに週末が入ったりというようなことが現在の実態かと認識しております。

いながき委員

 その間の授業はどのようになっているんでしょうか。タブレットを使ったオンライン授業というのは各校でなされているんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 タブレットのほうを活用して、家でも子どもたちが少しでも学習が遅れないようにということで、学校のほうから配信をしております。

いながき委員

 保護者の中には、うちの学校はそういうオンライン授業をやっていないんだけれどもみたいな方もいらっしゃるようなんですが、そこは全校間違いなく活用されているということでよろしいですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 学級閉鎖が起きた学校には指導主事も必ず行きまして、オンラインでの授業のサポートをさせていただいておりますので、行っております。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 他にございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時32分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後5時33分)

 

 次回日程についてお諮りをいたします。

 休憩中に御協議いただいたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から連絡をさせていただくこととしたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。

 お疲れさまでした。

 

(午後5時33分)