中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和4年2月1日〕
中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録
○開会日 令和4年2月1日
○場所 中野区議会第1・2委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後2時32分
○出席委員(13名)
久保 りか委員長
市川 しんたろう副委員長
河合 りな委員
斉藤 ゆり委員
羽鳥 だいすけ委員
内川 和久委員
高橋 かずちか委員
白井 ひでふみ委員
いながき じゅん子委員
山本 たかし委員
南 かつひこ委員
むとう 有子委員
来住 和行委員
○欠席委員(1名)
吉田 康一郎委員
○出席説明員
副区長 横山 克人
企画部長 高橋 昭彦
構造改革担当部長、企画部構造改革担当課長事務取扱 石井 大輔
総務部長 海老沢 憲一
区民部産業振興課長 平田 祐子
環境部長 朝井 めぐみ
都市基盤部長 奈良 浩二
都市基盤部交通政策課長 村田 賢佑
まちづくり推進部長 豊川 士朗
中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子
まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、
まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆
まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴
まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、
まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 石橋 一彦
○事務局職員
書記 髙橋 万里
書記 若見 元彦
○委員長署名
審査日程
○議題
中野駅新北口駅前エリアの再整備について
中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について
中野駅周辺各地区の整備について
都市観光・地域振興の推進について
脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて
西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について
連続立体交差事業の区間の延伸について
鉄道上部空間の活用・整備について
高齢化社会における移動の安全・円滑化について
○所管事項の報告
1 新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課)
2 囲町西地区のまちづくりについて(中野駅周辺地区担当)
3 中野駅周辺におけるエリアマネジメントについて(中野駅周辺エリアマネジメント担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。本日はお手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、高齢化社会における移動の安全・円滑化についてを一括して議題に供します。
所管事項の報告を受けます。
1番、新たな公共交通サービスの導入についての報告を求めます。
村田都市基盤部交通政策課長
それでは、新たな公共交通サービスの導入について御報告を申し上げます。(資料2)
本報告は、昨年12月の第4回定例会で御報告しておりました、若宮・大和町周辺地区における新たな公共交通サービスの導入に関しまして、実証実験の運行に向けた事業者の募集について御報告するものでございます。また、2月2日の建設委員会との重複報告でございます。
1番、事業者選定についてでございます。別紙の参考、運行計画案も併せて御覧いただければと思います。対象地域は、若宮・大和町周辺の西武新宿線、環七、早稲田通り、中杉通りに囲まれた地域を基本といたしまして、運行事業者を企画提案公募型事業者選定方式により公募しまして、総合的に評価した上で選定いたします。評価に当たりましては、公共交通サービスに関するアンケート結果や地域公共交通勉強会での検討を基に作成した別紙の運行計画案を参考に示しつつ、主に実証実験の運行内容、経済性、運営などについて、交通事業者の実績や知見などに基づく企画提案を求めてまいります。
なお、別紙の参考の運行計画案につきましては、事業者の企画提案や警視庁等との関係者調整により実際の実証実験とは異なる場合がございます。
続きまして、2番、スケジュールでございます。令和4年2月3日から事業者の公募を始めまして、2月から3月にかけて事業者の選定作業、4月に事業者を決定する予定でございます。それ以降、令和4年度の上半期には、選定した事業者とともに実証実験の運行に関する関係者調整・手続を行いまして、下半期に実証実験を実施する予定でございます。
なお、実証実験の時期につきましては、関係機関調整や運行手続等によって変更する場合がございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
高橋委員
報告をありがとうございました。ちょっと確認をしておきたいんですけれども、2ページ目の路線図がありましたけれども、実証実験ということでやるということで、中野駅まで行かないということを見ると地域内を回していくということだと思うんですけれども、このサービス対象者は区としてどの辺を、どういう方々を対象にしているのかをちょっと教えてください。
村田都市基盤部交通政策課長
今回は地域公共交通といったところで考えておりますので、対象者を絞ったような形では考えておりません。ただ、やはり御高齢の方ですとか、この周辺にふだんお住まいの方、そういった方が主なターゲットとなろうかと思っております。
高橋委員
ターゲットを特に絞っていないということですけれども、中野駅に行かないとか、例えば区内の大きな病院というか、総合東京病院とか、東京警察病院とか、そういういわゆる中核の病院の巡回ルートでもないということになると、やっぱり地域の交通過疎地について足を増やすということになるわけですよね。そうすると20分間隔という形で、とにかく1時間に3本は小さいバスに乗って移動ができると。その移動先はそのルートの中での近隣のJRの駅だったり、そういうところに要は移動のチャンスを増やしていくという目的というか、狙いはそういうところだということでよろしいのですか。
村田都市基盤部交通政策課長
委員おっしゃるとおり、地域の方が例えばこの周辺で買物をするときの足であるとか、そういったところが多いかなというふうに思っております。最初のほうに病院にというお話があったんですけれども、当然そこまで直接行くといったところはなかなか難しいんですけれども、できるだけ既存のバス停留所に近いところを通るとか、乗り換えてそういった目的の施設に行きやすいというんですか、そういったところは考えて現時点でのルートを設定しているところでございます。
高橋委員
そうすると、乗換えも想定して地域内の巡回の頻度を増やしていくということだと思うんですけど、冒頭申し上げた、ターゲットは特にここの方々というふうに絞っていないという話ではあるんですけど、担当としては目的をはっきりとイメージした上で、それでどういうデータを集めるのか、その検証をして次に生かしていく、あるいは本格展開に生かしていく、あるいは中野駅とかそういうところまで、遠隔地まで行く形での新しいバス交通の考え方もその参考にするという、その辺の目的意識をしっかり持っていただくようにしていただきたいと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
今回この案をつくるに当たりまして事前にアンケートを取らせていただいたとともに、この実証実験をやって、始めた後、来年頃になるかと思いますけれども、またアンケート等を取らせていただいて、どういった使い方をされたのか、そういったところを聞いていこうと思います。またこのルート、実証実験をやってどこから乗ってどこで降りたかとか、そういったところも把握できるところを把握していって、今後につなげていきたいというふうに思っております。
高橋委員
実証実験の期間は下半期ということなので、4年度の年度後半の6か月で区切ってやるということでよろしいんですか。
村田都市基盤部交通政策課長
現時点では下半期ということで、10月頃から3月頃の約半年程度で区切ってやるといったところで考えてございます。
高橋委員
実証実験は本格実施を想定というか、イメージした上での実証実験ということなんでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
当然、実証実験をやるに当たって本格運行といったところは一つ目的としてございますけれども、実際の利用のされ方ですとか様々課題が出てくると思いますので、そのままやるかどうか、またちょっと形を変えるべきか、そういったところは検証して考えていきたいというふうに思っております。
高橋委員
聞いたのは、やってみて、いや、もうちょっといいこっちのルートがあるよとかそういうのはいいんですけど、実証実験をやってみて実証実験で終わっちゃうというのでは、あまりにももったいないなと思っていて。本格実施をしていく場合に、いわゆる事業の組み立てというんですか、国とか都から補助金なり何なりのそういうものをしっかりと獲得していくのかとか、区がどの程度、交通不便地域、過疎地域に交通施策としてどれだけのものを投入するのかとか、その辺のもくろみというのは今、全く白紙なんですか。今後どう考えていくのかというのが。
例えば、実証実験から本格実施をやったときに財政の都合で途中でやめるとか、そういうのは避けたいなと思うと、途中で中止になるようなことがないような事業スキームを考えていくとか、そういうことも必要だと思いますけれども、その辺については何かお考えはありますか。
村田都市基盤部交通政策課長
まず財政上という話、収支の話をさせていただきますと、実際やってみなければ、どの程度の方に乗っていただいて収入と支出の差がどれぐらいあるのか、そういったところは把握していきたいと思っております。それが例えば、すごく支出が多くて乗っていらっしゃる方がほとんど少ないというような状況であれば、やっぱりその方法では何かしら課題があるといったところもあるので、必ずしも同じ方法ではないかもしれないんですけれども、今回実証実験をやるに当たりましてはなるべく乗っていただけるように、そういったところを考えてやっていこうと思っております。そういったところも含めて検証をしっかりしてやっていきたいというふうに思っております。
斉藤委員
御報告ありがとうございました。一つ確認なんですけれども、こちらは12月の御報告のときに、対象地域が西武新宿線の南で、中杉通り、環七、早稲田通りに囲まれた地域というふうに書いてありますけれども、こちらはバス、車がそこの区間をはみ出してはいけないという意味でもあるんでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
おおむねの地域を示しているところでございまして、例えば今、今回の別紙の地図の中でも一部ちょっと杉並区側に出てしまう部分がございます。やっぱり道路事情があるので、必ずしもはみ出さないといったところはなかなか難しいと思いますけれども、基本的にはこの周辺の地域で運行するといったところで考えております。
斉藤委員
そのときに、実験をやるに当たっても、利用してもらうためにはやはりポイントとなるのがルートと、あと間隔、周期だと思うんです。周期のほうはこれが妥当ではないかと私などは思うんですけれども、ルートにつきまして私もそのとき要望したと思うんですけれども、できたらやっぱり駅に近い、バス停に近いということを配慮いただきたいというふうにお願いしたんですけれども、やはりちょっと駅に遠いかなというところがあります。この辺についてのルートの配慮はいかがでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
まず、バス停につきましては、既存のバス停についてはなるべくそういったところを通る、乗り換えやすいようにといったところで、今の時点でもある程度はかなっているかなというふうに思っております。
駅につきましては、ちょっと様々、道路事情とかそういったところもあって、なかなか近づいていくのが難しいと。今回この絵で示させていただいて、ちょっと点線で書かせていただいているようなところ、例えば野方駅のちょっと西側の部分になりますけれども、これぐらいまで野方駅に近づければうれしいというような意見もあって、ちょっと今後、事業者とか警視庁様とかそういったところとの協議をしていく中で、どこまで近づいていけるかといったところは考えていきたいというふうに思っております。
斉藤委員
そうなんですね。それで、私も地元なのでどんな道路事情かよく分かっておりますので、大変御配慮いただいたんだなということを思います。
一つ目の質問で伺ったのが、周回なので、Uターンというか回っていかなければならないというところがポイントになります。もし西武新宿線を、ちょっと踏切の問題もあるんですけど、越してこう回ってくれば駅に近づけるというところがあると思うんですけれども、その検討についてはいかがでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
そういうことも考えましたけれども、現時点で西武新宿線を越えるといったところは、運行計画上なかなか難しいんじゃないかといったところで、この線路より南側のところだけで線を今書いているといったところでございます。
斉藤委員
確認です。運行上難しいというのは踏切の問題ですか。
村田都市基盤部交通政策課長
おっしゃるとおりでございます。
斉藤委員
それを伺ってしまうとそれ以上の提案ができないんですけれども、何か工夫しまして駅にもう少し近づける、例えば下線の通路を妙正寺川に沿ったところの道を利用するなど、もう少し配慮していただきたいということはちょっと要望しておきます。
以上です。
山本委員
今、課長がおっしゃった右の野方駅のほうの点線のところですけれども、やっぱり住民からは、この点線のところで何とか行けたほうがよろしいんじゃないかというような御意見が私のところにも来ておりまして、やっぱり野方駅に――この若宮いこいの家のところの手前ですと、野方駅に行くのはやっぱり結構かかるかなと思うんですよね。足を延ばしたく、延ばそうという気がいささか減ってしまうのかなと思っておりまして、右に検討していくところの課題というのは今どういうふうに感じていらっしゃいますか。
村田都市基盤部交通政策課長
まず道路がちょっと狭いので、運転の軌跡上問題があるかどうかといったところは今後確認、警視庁さんと確認しなきゃいけない部分と、やはり駅に近づけば近づくほど、車とか歩行者とかそういったところの数が多くなるといったところがあって、そこまで入り込んでも大丈夫なものかといったところの課題があるというところなので、今後いわゆる交通管理者とか警視庁さんとかそういったところと協議をしながら、できるのかどうかというのを見定めていきたいというふうに思っております。
山本委員
協議はこれからできるというところなんですよね。要は言われた、警察などとお話しして調整したときに、ここは難しいよと言われたらそうなんですかということでそうなってしまうのか、いや、それでもやっぱりこういうふうに工夫したらできるんじゃないかという交渉の余地が行政としてあるのかというのを確認させてください。
村田都市基盤部交通政策課長
全体的な話としまして、やはりこの周辺地域の道路の幅が狭いというところもあって事前にお話を伺ったりもしているんですけれども、その中ではやはりいろいろ厳しい御意見はいただいております。この特定の場所についてどうこうというのはまた今後になると思うのですけれども、そういった中で、実証実験でどういうふうにやっていけるのかといったところは、警察さんとの協議次第かなといったところもありまして、やはり安全面ですごく課題が大きいといったようなところがあれば、なかなか認められない部分もあろうかというふうに思っております。
山本委員
総合的な判断とかいうところにもなってくると思うのですが、この検討の図ですと、点線のところの縦のところで停留所の検討位置みたいなのがあるわけですが、ここで降りるということになると、それはやっぱり大変なんじゃないかなと思うんですね、道の狭さからして。なので、上から来ていらっしゃいますけれども、その道中で降りていただくとか、ちょっとそうした工夫とかも考えていただきながら。ここまで降りられると、そのまま野方駅のバス停で中野駅まで来られるものですから、これはやっぱり乗っていただく方も増えていくのかなですとか、事業者が経済の採算性を取りやすくなるのではないかなといった面も考えられますので、ぜひまたそういったところでも検討いただけたらなと思います。最後にいかがですか。
村田都市基盤部交通政策課長
こういう御意見があるということを承知しておりますので、可能な限り住民の御意見等を伺いながらやっていきたいというふうに思いますけれども、あくまでもやはり協議次第といったところはありますので、そこをそういうふうに進めていきたいというふうに思います。
むとう委員
どこの駅も通らないということで、だけれども乗換えで駅に行けるような配慮をされているということなんですけれども、私、こっちのほうはあんまり詳しくないんですが、中野駅とか阿佐ヶ谷駅とかに行けるのかなと雰囲気で思ったんですけれども、具体的には乗換え、同じバス停もしくは最寄りのバス停でどの駅にアクセスできるんでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
例えば、早稲田通りのバス停の辺りであれば中野駅方面に行けますし、野方駅がちょっと近いかどうかという話はありましたけれども、野方駅まで行っても中野駅方面に行ける。あと、中杉通りという一番西側にある通りですけれども、ここに行けば今度は阿佐ヶ谷とかそちらの方面にもバスに乗り換えることができるというところで、結構広い範囲で行き先が考えられるというふうに思っております。
羽鳥委員
運行の時間についてなんですけれども、午前9時から午後9時というふうなことでなんですけれども、20分間隔というふうになっているのは、朝、お昼の時間帯であろうが夕方の時間帯であろうが、もう変わらず20分間隔というふうな、こういった間隔ということですか。
村田都市基盤部交通政策課長
今回、20分間隔ぐらいがいいといったアンケート結果と、大体このぐらいの時間に乗るといったアンケート結果、そういったところを踏まえて9時から9時というふうに書いております。おっしゃるとおり、夜間に関してはちょっと需要が減るといったところもありますので、必ずしも全ての時間帯で20分間隔でやるか、また本当に9時までやるのかといったところは、もうちょっと事業者とともに検討を進めて最終的に決めていきたいというふうに思っております。
羽鳥委員
そうなんですね。この実証実験をやって、需要がないから本格実施のときにはちょっとやっぱり減らそうねとかというのではなく、実証実験の段階のときにもう事業者と相談をしていくというふうな、こういうことですか。
村田都市基盤部交通政策課長
実証実験の後に減らしていくといったところもあろうかと思いますし、運行事業者としてもう明らかにこの時間は乗っている方が少ないとかという知見があれば、実証実験の間でもちょっと時間を変えるとか、そういったことはあり得るかなというふうに思っております。
羽鳥委員
分かりました。
あと、このルートの向きというんですか、この周回の向きなんですけれども、早稲田通りとかで見ると中野駅のほうに向かう道なんですけれども、結構私、たまに朝とか通ったりしますと、中野駅に向かうほうは結構混んでいたりするんじゃないのかなと。定時運行というふうな点で混んでいて、逆のほうがいいんじゃなかろうかというふうなことを思ったりするんですけれども、こういう向きにしたというふうな理由はどういったものなのでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
まず、運行のしやすさというんですかね、いわゆる左折のほうが道路を渡って曲がらなくていいと、そういったところはございます。あと、朝の時間帯に早稲田通りが混むという話なんですけれども、実際現場も見に行きまして、本当に通勤通学も9時より前の時間帯とかだと結構混んでいるかなというふうに思うんですけれども、9時以降であれば何とかいけるんじゃないかなといったところもありますので、そこら辺はもうちょっと、例えば運行事業者が決まったら周辺の状況もより分かっているかと思いますので、そこら辺は調整をしたいと思いますけれども、左折のしやすさ、曲がりやすさとかそういったところを踏まえて今はこういうルートで、方向で決めているところでございます。
羽鳥委員
分かりました。
あと、すみません、ちょっと運行時間帯に戻っちゃうんですけれども、午前9時から、9時辺りからというふうなことだと、例えば高齢者とかだと午前中の診療、病院とかに行くというのに合わせて早めにやっぱり行きたいと。そうすると、午前9時辺りからもう診療とかが始まるから、やっぱり8時とかそういう段階で動かないとみたいなふうな御意向もあるかとは思うんですけれども、9時というふうにしたというのはどういったところなんでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
この地域に学校が幾つかありまして、スクールゾーンとかそういった指定がある。そうすると、9時より前は交通規制が結構かかっていたりして通れない道が大分多いというような状況ですので、9時より前の運行はなかなか難しいというような事情がございます。
羽鳥委員
分かりました。
あと、停留場の位置というふうなところで、多分さっき、向きは左折の向きでというふうなところで、確かにそれはそっちのほうが曲がりやすいとかがあるのかなというふうに思ったんですけれども、右とかだとやっぱり杉並側にかかってしまいやすいとか、そういった事情とかそういうのも考慮というか、考えのうちにあったんでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
おっしゃるとおり、早稲田通り側の南側は杉並区側とかになってしまうので、そういったところは少し考えております。
内川委員
今後の予定として、2月3日事業者公募ということなんですが、どういった事業者が対象となるんでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
基本的には、道路運送法の第4条といって、いわゆる公共交通的な事業を行うための許可基準があるんですけれども、そういったところを取得して公共交通の運行実績があると、そういったぐらいのものを求めております。
内川委員
御担当も多分ニュースで御存じだと思うんですけれども、KDDIさんが交通事業者と提携して半径2キロ以内であれば5,000円で乗り放題、そういったエリアの移動サービスを始めて、渋谷区なんかもこれを導入したというふうに書いてありますね。月の定額制以外にも1回300円の乗車プランもあるということで、こういった事業者も対象になるんですか。
村田都市基盤部交通政策課長
そういう道路運送法上の許可を得てそういう事業を行ったことがあるのであれば、対象になろうかと思います。
内川委員
そういった場合に、運賃、乗車料等を区が補助する、そういったことも考えていらっしゃいますか。
村田都市基盤部交通政策課長
今回この実証実験を行うに当たりましては、来年度予算として計上させていただこうと思ってございますけれども、どういう運行形態にしろ、その予算の範囲内で行っていくというふうに考えております。
委員長
よろしいでしょうか。
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
休憩いたします。
(午後1時28分)
委員長
再開いたします。
(午後1時28分)
2番、囲町西地区のまちづくりについての報告を求めます。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
それでは、囲町西地区のまちづくりにつきまして御報告をさせていただきます。(資料3)
囲町西地区の市街地再開発事業についてのことでございます。これまで素案という形で第3回定例会の当委員会、それから原案という形で12月、第4回定例会の委員会でも報告をさせていただいているところでございます。前回の原案につきまして、都市計画法に基づきまして、説明会、それから公告・縦覧、意見書の提出期間を設けた上で意見を受け付けたところでございます。これらを踏まえ、今回は囲町地区まちづくり方針を改定し、都市計画の案を取りまとめましたので報告するものでございます。
1番、都市計画変更原案説明会及び原案に対する意見についてということで、別紙1を御覧ください。先ほど申し上げました原案に基づき、説明会等を実施いたしました。その内容でございます。
1番、実施概要。
(1)原案説明会でございます。開催日時は、昨年12月7日18時30分からといったところで、参加者は25名でございました。
(2)原案の縦覧・意見書の提出でございます。縦覧期間は12月7日から12月21日の2週間、意見書の提出期間はプラス1週間の28日までということで、今回は提出25件の御意見をいただきました。
2番で、主な質問・意見を取りまとめてございます。主なものを御紹介いたします。
まず1番、囲町東地区の市街地再開発事業が進み、後から囲町西地区のまちづくり計画が進んでいる。なぜ西地区も市街地再開発事業を行うことになったのかといったものでございます。少し長くなりますが、経緯でございます。囲町地区につきましては区の上位計画、都市計画マスタープランや中野駅のまちづくりグランドデザインVer.3において、一体的に再開発を進めることとしてございます。また、2009年、権利者有志によるまちづくり協議会が設立され、囲町地区全体でのまちづくり検討が進められてきました。その中、合意形成状況から、まず囲町東地区が先行することとなりました。囲町西地区につきましては、2013年のまちづくりを考える会の設立後、市街地再開発事業によりまちづくりを進める議論が重ねられており、合意形成の状況等も踏まえた上で、区として都市計画決定手続を進めていくこととしたものでございます。
2ページ目を御覧いただいて、3番、15年ほど前から市街地再開発事業の検討が囲町で行われてきました。その間に囲町東地区をはじめ中野駅周辺の各所にて都市再生事業の計画が進んでいる。囲町西地区においても、これらの動きと連携し、遅れることなくまちづくりを進めてほしいといったものでございます。区の見解としまして、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3などの区の上位計画に示されている中野駅周辺のまちの将来像の実現のためには、囲町地区を含め中野駅周辺各地区のまちづくりを着実に進めていく必要がある。権利者や地域の合意、納得を得ながら丁寧に進めていきたいと考えているとしてございます。
4番、5番、6番は主に反対といった立場での意見でございます。
4番、現在の戸建て住宅を中心とした環境を維持すべきである。これに対して、囲町地区を含む中野駅周辺は、先ほど申し上げました上位計画において、広域中心拠点として、商業・業務をはじめ多様な都市機能を導入し、土地の高度利用を図っていくこととしてございます。今回の都市計画変更は、こうしたまちの将来像を実現していくためのものでございます。
5番、この市街地再開発事業は、私権を制限するほどの公共性は見いだせない。本事業は、道路や広場、歩道状空地等の整備によって、地区一帯の安全性や防災性の向上、交通ネットワークの形成等が実現し得る公共性の高い事業であるとしてございます。
6番、個々の建物が持つ課題を解決するために安易に建物の共同化を図るべきではない。個々の建物で解決すべきである。囲町地区全体の安全性や防災性を向上させるといった課題解決のためにも、地区一帯としての建物の共同化による市街地再開発事業が必要であるというふうに考えてございます。
8番です。人口増に伴う学校の需要増には早期からの対応が必要と考えるが、検討を進めているのか。開発に伴う人口増による、学校をはじめとした様々な行政需要への影響につきましては、定期的に、また事業計画や設計に変更が生じる都度、区の関連部署と情報の共有を行っており、今後の対応策についての検討を各部署において進めているとしてございます。
3ページ目を御覧ください。
9番、高層化による周囲への風害、日照問題、電波障害等が心配である。これにつきまして、建築物による周辺環境への影響については、再開発組合が事前に検討・検証を行い、十分な対策を講じた設計をすることとしてございます。
防災・安全面についてでございます。
10番、現状においては、火災による建物の延焼や地震時の建物倒壊が心配である。市街地再開発事業により不燃化・耐震化を図り、安心・安全なまちの整備を望む。区としても、地区の防災性の向上は重要と考えている。新しい施設建築物は、その実現に大きく貢献するものであるというふうにしてございます。
これと反対の意見でございます。13番、現状の道路状況でも緊急自動車の活動は可能で、防災上の課題になるとは思えない。これにつきましては、市街地再開発事業により、狭隘道路や行き止まり道路が解消され、囲町地区全体としての防災性が向上するとしてございます。
最後、15番でございます。今後の中野駅周辺の開発により人口増が見込まれることから、囲町地区にも一般に開放された広場等のオープンスペースの整備を望む。囲町東地区に約1,000平米、囲町西地区に約940平米のオープンスペースが整備される予定であるとしてございます。
表面にお戻りいただきまして、2番、これを踏まえて、囲町地区まちづくり方針の改定でございますが、別紙2にございますが、案からの変更はございません。
3番、囲町西地区市街地再開発事業等にかかる都市計画変更案でございます。別紙3に記載してございますが、こちらも原案からの変更はございません。
最後、4番、今後のスケジュールでございます。
都市計画手続関係でございますが、この後2月16日に、都市計画(案)に関する説明会を実施いたします。その後、都市計画(案)の縦覧・意見書の提出を御覧の期間に設定してございます。これを踏まえて都市計画を取りまとめていき、4月に都市計画審議会へ諮問、東京都と中野区のほうに諮問をいたします。6月、都市計画決定告示を予定としてございます。その後、市街地再開発事業関係でございますが、2023年に組合設立の認可、その後、権利変換計画認可、工事着工、2027年度に事業完了を予定してございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。よろしいでしょうか。
むとう委員
囲町西地区のまちづくりについて、ここのエリアにお住まいの方から区長に対して、都市計画審議会への諮問を少し待ってほしいというような要望書の提出があったというふうに伺っているんですが、御存じであれば御説明ください。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
私のほうには昨日、そのようなものを頂いたというのを御確認させていただいております。委員おっしゃるとおり、都市計画の手続を慎重に進めてほしいといったところ、あるいは囲町西地区の市街地再開発事業エリアを外してほしいというようなところの内容でございました。
むとう委員
地権者の方々の要望書というふうに受け止めてよろしいんですよね。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
権利者の方々というふうに確認してございます。
むとう委員
その要望書が昨日届いたということで、それについて区はどのように受け止めていらっしゃるのでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
そのような内容ということで、都市計画につきましては予定どおり進めていくということが基本ではございますが、そういった内容も含めて、個人情報がございますので、組合のほうにはそういったものが届いたといったところでお話をさせていただいてございます。我々も個別にその方々の何人かとはこれまでも何回かお話をしてございますので、内容も承知をしてございました。組合としては、これから都市計画の説明会、先ほど申し上げました2月16日の説明会等もございますので、準備組合加入者だけではなく全組合員に対して戸別の訪問をし、誰ということはなくて、そういった内容をこれから進めていくことについての御理解をいただくような形でヒアリングをするというような話を聞いてございます。
むとう委員
住んでいらっしゃる権利者の方々の土地なわけですから、区はこういったスケジュールを組み立ててまちづくりを進めていきたいという方針は方針としてそれは分かるんですけれども、でも、そもそも区が持っている土地ではなくて地権者がお持ちの土地であるわけですから、その地権者の方々がもうちょっと待ってほしいということであれば最大限尊重すべきだと私は思っているんですけれども。これから組合のほうで一軒一軒に御説明をし、説明会もあるので、その中で御理解が得られるのではないかという予測の下に計画は計画どおり進めていきたいということなんでしょうけれども、これから十分な戸別訪問なり説明会なりを経ても、なかなか皆さん、ちょっと待ってという意向が変わらないのであれば、やっぱりそれは尊重してあげてほしいなと。だって、地権者の方の自分の土地なんですもの。
区がとやかく言う前に、まずは地権者の方の意向を最大限、私は尊重すべきだというふうに思っているので、今後のスケジュールはスケジュールとして、区はまちづくりを進める上でこういうスケジュールを持っていたとしても、それに何だかんだ地権者の皆さんにそのスケジュールに合わせてくれというよりも、地権者は持ち主さんなんですから、持ち主さんの御意向を最大限そちらを尊重してスケジュールの変更もあり得るというようなことになっていただきたいなと思うんですけれども、区はどのようにお考えでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
そういった御意見もあろうかなというふうには考えてはございますが、これまでも権利者の方々、権利者という、いわゆる組合を設立されて中心に動いている方々、それからそのほかの合意いただいている方々、多くの苦労をいただきながらこれまで進めてきたところでございます。その間も組合としてアナウンスしながら、理解を求めながら進めてきたといったところです。そのスケジュールにつきましては、何回もリスケジュールをしながら今ここにいるといった状況でございますし、区としてこれまでアナウンスをし、手続をしていく中では約束としての予定でございますので、先ほど申し上げましたとおり、これからやれることをやりながら、理解を得ながら進めていきたいというふうに考えてございます。
むとう委員
これまでやってきたという、説明を尽くしてきたということなんだけれども、でも、ここに至ってちょっと待ってという御意向の要望書が来たということは、区や組合側は十分な説明をしてきたおつもりであっても受け止める側がそういう判断ではないからこそ、この場、ここに来て要望書が出たんだというふうに受け止めざるを得ないわけですよね。
ですから、これからまだ今後も説明会もありということだけれども、これまで十分やってきたけれどもやっぱり要望書という形でこの時点で出てきたわけですから、これまでの説明なり御理解していただけたかどうかというところについては疑問が残るというのが今の現状だと思わざるを得ないので、やっぱりここからさらなる丁寧さが必要かと思うので、スケジュールありきで事を進めるのではなくて、要望書ですから、要望書に対して回答を求めているのかどうか分かりませんけれども、要望書は要望書として受け止めるだけだということでさらりと流すわけにはいかないと。
だって、これは地権者なんですもの。皆さん持っている自分の土地なんですもの。それはやっぱり真剣に考えてちょっと待ってくださいという要望書を出してきているわけですから、やっぱりスケジュールありきではなくて、今後、要望書が出てきて、出された方々とお会いするなり十分お話合いを進めるなりして、それ次第によってはスケジュールの変更も、これは単なるお約束事であって決定ではないわけですから、スケジュールありきで無理くり御理解を進めるんだみたいなやり方、また、先行していた囲町東地区のような、何ていうか最後まですっきりしない形で事が進んじゃうようなことがあってはならないと思っていますので、ここは慎重に踏みとどまっていただきたいと思うんですけれどもいかがでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
単なる約束ということではなくて、手続を踏んできた約束だというふうには感じて、重く感じているところでございます。あわせて組合の方々、これから、先ほど申し上げましたとおり、その要望書の真意も分からないところでございます。そういうのも踏まえて組合の方々、場合によっては区のほうで対応しながら、理解を得ながら進めていきたいというふうに考えてございます。
むとう委員
組合にお任せしきりではなくて、区のほうもとちらっとおっしゃってくれましたけれども、区がしっかりと公平な公正な立場で、事が進むか止まるか分かりませんけれども進めていただきたいというふうには思うので、囲町東地区のときにも、区の職員がいらっしゃらない場面で組合の職員からの乱暴な言葉遣いであったりとかがあったというのをさんざん聞いていますので、そういうことが組合の業者も違うので違うかとは思いますけれども、やっぱり区が、職員がきちんとその場に立ち会って、本当に地権者の皆さんが持っている自分の土地のことですからね。区がどうこうできる土地ではないんですから、しっかり地権者さんの御意向を尊重するような形で、本当にしっかりとした話合いができるように区の職員も積極的に関わっていただきたいというふうに思います。
そして、これから説明会なり個別に御説明などをしていく中で、やはりそれでもまだやっぱり待ってということであれば、強引に4月、都市計画審議会への諮問というのを、やっぱりこのスケジュールどおり何だかんだやるんだということではなくて、話合いの結果を尊重して進めていくようにお願いしたいと思いますので、くれぐれもスケジュールありきの乱暴な進め方だけはしないでいただきたいということを強く要望しておきますが、いかがですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
丁寧な対応は取らせていただきます。組合と役割分担しながらこれまでどおり進めていくと。予定のほうはアナウンスしているところですので、これを目指しながら進めていくところは基本的なスタンスにしたいというふうに考えてございます。
来住委員
まず、準備組合が設立されたのが、囲町西地区は2018年4月というふうに聞いています。その後、権利者数と準備組合員の数について、どういう状況になっているんでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
準備組合が設立された――囲町西地区のことでよろしいですよね。
来住委員
囲町西地区です。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
委員おっしゃるとおり2018年4月で、そのときは母数が38につきまして準備組合加入者は27、現時点においては、母数は41に対して30の準備組合加入者というふうに聞いてございます。
来住委員
囲町東地区のときにも何回かお聞きしているんですが、準備組合を設立した後になかなか組合員数が増えていないと。いろいろ区は理解を求めながらやってきたという、東地区の場合もそうでしたけれども実質的にその組合に加入される方が増えていかないということを、東地区もそういう状況であったわけですね。今回、囲町西地区についても、設立当時は38の権利者で27人が組合員ということで11名の方が未加入ということですね。
そうしますと、今現在は41名、41件の権利者で、準備組合員数が30人という、30件ということは、まだ11件の方が未加入ということで、いろいろな組合の努力もあるでしょうけれども、区がいろいろ理解を進めるために努力をされているということは毎回伺っているんですが、なぜ組合に会員数として入る方が、7割は超えていますけど、比率的には加入率は7割を超えていますけれども、3割近い方々が未加入の状況で事を進めているということについて、とても私も懸念するわけです。こういう状況で進めていっていいのかなというのは、これはもう権利者の方々の思いというのはそこにあるのかなというふうに、非常に思いを少なくとも共有したくなるような、つらいですよね。この数字を、囲町東地区のときもそうでしたけれども、組合のこれは施行ですけれども、区としてこういう状況の数字が動かないと、組合員数が増えないというところはどういうところにあるんですか。何が問題なんですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
準備組合加入員数で、割合で申し上げますと、その理由は、主に反対されていて慎重に進めたいという方々の意見としては、今お住まいの一戸建てといったところにそのまま住みたいといったところの方も何人かいらっしゃいます。それから、今の状況では具体的な資産の提示ができない、分からない、それでは判断できないといったところとか、あと法人の関係で社の決定上、本組合設立されてからじゃないと組合員になれないだとか、そういった諸事情の中で組合には加入できないというようなところというふうに聞いてございます。
一方で、準備組合に加入しているから全員賛成だということではなくて、反対の方もいます。逆に準備組合に加入していなくても賛成の方、反対の方がいらっしゃると。その反対の理由とか賛成の理由も様々でございますので、そういったところをまた別に組合のほうでアンケートを取りながら意向の確認をしながら進めてきているといったところでございます。
来住委員
組合で、同じ地域で恐らくこれまでも長い町会活動も含めて地域活動を行ってきた方、隣近所の非常につながりの深い中で新たなこういう開発、都市計画に遭遇されて、そこで起きていることなわけですね。先ほど区長への要望書ということの紹介がありましたが、これは恐らく委員の皆さんにも、私も昨日郵便で届いていましたので、1月20日付の要望書になっています。これはもちろん公開を前提に頂いていると思いますので、その要望書の中身ですが、こうなっているんですね。
私たちは、現在進められている囲町西地区開発事業については、地権者の十分な理解が得られているとは言えない状況であることから、拙速に都市計画の決定をしないこと。中野区が今年予定している中野区都市計画審議会に囲町西地区再開発を含めないことを要望しますという区長宛ての要望書になっています。
もちろん再開発にこの署名が寄せられていますが、この数は15件の地権者の方の連名になっています。やはり、先ほどの準備組合に入っている人、入っていない方でもいろいろ意見があるということはあると思うんですが、しかし、15件の方々がここに署名をされて区長に要望されているわけですから、少なくとも拙速な都市計画の決定はしないこと、しないでほしいという、ここに集約されているんだと思うんですね。
先ほど紹介いただいた説明会の意見についてということで、1番目に紹介いただいた、なぜ囲町西地区も市街地再開発事業を行うことになったのかということに対して、さらに区の回答としては、合意形成の状況も踏まえた上で、区として都市計画手続を進めていくこととしたということなんですが、合意形成の状況を踏まえた上でというのは、これだけの地権者の方々が、反対というよりも、やはり合意を取るための時間をもう少しくださいよという、私はそういう趣旨だと思うんですね。
ですから、都市計画そのものを全面的に根本的に反対しているというふうには、要望書の中身としては受け取りにくいです。ただやっぱり十分な合意を図られていないということをおっしゃっていると思うんですけれども、そういうふうに要望書から私は読み取るのですが、どのように受け取られているんですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
先ほども申し上げましたところではございますが、その方々の真意というのもはかりかねるところではございます。そういった形でまとまってはございますが、囲町東等の事情とかも様々勘案しながら、そういった意味で、組合のほうで全地権者に対してヒアリングしながら確認をしていくと。組合のほうでは1年ほど前でしょうか、アンケートを取ってこのまま進めていくべきかどうかというところのアンケートも全地権者にアンケートを取って、そのときには8割ぐらいの進めていきましょうというようなアンケートとかも含めて、そういった意味での、それからこれまでの手続の中での意味での合意形成というか、これまでのプロセスという形で区としては決定していく、都市計画を進めていくと。区としての役割としての都市計画を進めていくというようなことで、今ここにいるところでございます。
来住委員
ちょっと大変失礼だと思いますね。この要望書に対してどう回答するかは別として、要望書のこの文面に対して、15件でしたか、の方が署名をされて出されている要望書なんですよ。したがって、この中身について何か疑義があるかのような印象の答弁だったんですけれど、それはちょっと違うのではないか。これはそのまま皆さんから寄せられた要望書ですので、まずは受け止めるということが前提で、どうするかの話はまた別問題。区長がどう判断するかはまた別問題ですけれども、やはり担当者として、ここに書かれている4行のこの文章について、まずそれはそれとして、署名もついているわけですから、サインをされているわけですから受け止めるべきだと思いますけれども、それはちょっと訂正が必要だと思います。いかがですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
すみません、言葉足らずで。それは、頂いたものについては真摯に受け止めたいというふうには考えております。あわせて組合のほうにも確認をしていただきながら、真意も含めて全権利者に対して、名前は明かせませんので、という形で全組合員の意向を確認しながら進めていくような形で考えているところでございます。
来住委員
やはり行政の窓口は、まず当事者との信頼関係をどうするか、どうつながりを持って信頼を高めていくかということなしには、まちづくりは進まないですよ、それは。やっぱりそこが一番の肝で、その入り口でお互いに信頼を寄せ合って、どういうまちに西地区を変えていくのかということがお互いに大事なことですから、こういう出された要望書については、まずその趣旨を酌み取るということが大事な要素の信頼をつくり出す第一歩ですから、それはきちんと受け止めていただいて、それを前提にどうしていくかという協議を今後も説明していくということで、まずその1点を確認しなきゃ、どうですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
その頂いた意見につきましては受け止めさせていただいて、あわせて個別に慎重派の方々ともお話をさせていただいていますので、そういったことも酌んで組合にお伝えをして検討していきたいというふうに考えています。
来住委員
やはり41件の権利者の方がいらっしゃるので、いろいろな考えやそこに住まわれてきていろいろな歴史がそれぞれ41件にはあるわけですから、思いはいろいろあると思います。しかし、こうやってまとめられた努力、意見をまとめて区長に出そうというその経過の中で、こういう努力をされた、そういう思いにはきちんと寄り添う必要があるということを言っているわけです。それなしにはまちづくりは進まないということを、きちんと肝に銘じていただきたいと思います。
その上で、先日、都市計画審議会が開かれております。その中でも囲町地区のまちづくりについての報告がされたと聞いております。その審議の中で、委員の中、公募委員の方からというふうに聞きましたけれども、やはり囲町に関係して発言があったというふうに伺いました。
その一つは、囲町東地区に掲示されている横断幕といいますかのぼり旗といいますか、そのことに関して、東地区のほうは合意がちゃんとできているんですかというような趣旨だったかというふうに聞いておりますけれども、そういう発言が都市計画審議会の中であったんでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
そののぼり旗を見て今どのような状況なのかというような御質問があり、今、囲町東地区につきましては権利変換の申請中であるというふうなお答えをさせていただきました。
来住委員
やはり本来、囲町東地区と囲町西地区が一体で進むべきことが、まちづくりの立ち上がりがいろいろあって別々のスケジュールになっているということだと。本来はやっぱり一体のものだという認識は、これは私もそうだろうなというふうに思います。
そういう中で東地区のほうが先行しているんですけれども、東地区のほうは既に着工の時期に、解体ですね、まずは解体という日程が示されていますけれども、解体の状況の日程に入っているわけですけれども、ここは東地区の状況が西地区にも当然関係するというふうに思いますけれども、東地区のほうの事業者の決定などについてはもう確定したんでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
建設会社ということでよろしいですか。これから3月に建設会社の入札をして決定していくというふうな予定となってございます。
来住委員
権利変換の作業が進んできたと思うんですが、まだ建設会社も確定、決定がされていないという状況にもあります。一方で、権利変換は恐らくかなり進んだというふうには思いますが、しかし、ここは権利者の関係で言うと、全員が東地区については合意ができたということでよろしいんですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
権利変換に当たって手続を踏んで権利者の権利変換計画をつくり、総会を開き、そこで意思決定をして、審査会を開いて、それを基にまた総会で議決を採って、東京都に今申請しているところでございますが、その権利変換についての個別の判こを押されなかった方は数名程度いらっしゃいます。その後、その中には相続が不明という方とかも含めていらっしゃいますが、その中で権利変換、申請までの間においてまた合意されたという方もいますので、ただ、まだ何人か、何名とはちょっと申し上げられませんが、合意していない方はいらっしゃいます。
来住委員
やはり丁寧な理解をいただくスケジュールが必要ですし、やはり解体作業が始まろうというスケジュールも示されていますけれども、その段に及んでも全員の合意が得られていないという、そういういわゆる開発については、本当に今回、今日は西地区の問題ですけれども、西地区においてもやはりそういう方々が生まれないように丁寧な、しかもきちんとした対応が必要だと思います。
最後にしますけれども、この私たちにも送られた要望書、区にも、区長にも出された要望書については、拙速に都市計画の決定をしないことということでありますし、理解が得られるという、そういう状況をつくり出してくれという意味、両面を持っていますので、これについてはやはりスケジュールを先行するということでなく、東地区を教訓にしながら、経験にしながら、西地区では十分な理解を求める必要な時間が、ここでは必要だと思いますので、その点最後、これに応える、要望書に応える姿勢について伺います。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
組合がやるべきこと、区がやるべきことを両方それぞれ役割分担しながら、パートナーシップを組んで丁寧に対応していきたいというふうに考えています。
委員長
よろしいでしょうか。
他に質疑はありませんか。よろしいでしょうか。いいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
3番、中野駅周辺におけるエリアマネジメントについての報告を求めます。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
それでは、中野駅周辺におけるエリアマネジメントについて現状の報告をさせていただきます。(資料4)
中野駅周辺では様々な実施主体による複数の都市再生事業が、数年後の事業完了を目指して現在進められているところでございます。区では、現在から事業完了までの期間及び事業完了以降のまちの価値・魅力を持続的に維持向上させる仕組みを構築するため、中野駅周辺におけるエリアマネジメントの在り方を官民連携で検討しているところでございます。このことについての現在の取組状況及び今後の進め方について御報告させていただきます。
1番、中野駅周辺エリアマネジメント協議会の設立についてでございます。エリアマネジメント協議会を設立してまいります。
(1)設立の目的でございます。中野駅周辺における市街地開発事業等によって新たに生まれる複数の開発街区間、あるいは新旧のまちづくりの担い手、そして官民をつなぐプラットフォーム(基盤)を構築すると。個別の開発街区単位では対応できない、または十分な効果が発揮できないが、各街区や地域が連携することにより成果が期待できる課題を抽出し、一体的な取組で解決を図るために協議・検討する場としてございます。これにより、中野駅周辺全域におけるまちの機能や価値を持続的に維持向上させる仕組みを構築し、住む・働く・訪れる人や企業等を誘引するべく、まちのブランド力を創出・強化する、これが目的でございます。イコールエリアマネジメントの目的となってございます。
(2)主な協議会の活動内容でございます。中野駅周辺におけるエリアマネジメントビジョンの策定、更新でございます。まずはビジョンをつくっていくと。ビジョンについては後ほどまた御紹介させていただきます。ビジョンに基づく取組、具体的な方策の検討・実施、そしてこちらも後ほど御説明しますが、にぎわい・文化振興あるいは安心安全、環境等に対する取組、公共空間の活用の在り方、情報の共有やマーケティングへの活用、あわせて情報の発信、こういったものが取組の主なものになると考えてございます。
2ページ目を御覧いただきまして、(3)でございます。協議会の構成員の案でございます。協議会設立当初は以下の者を構成員としたいというふうに考えてございます。
なお、参画の時期や関与の在り方につきましては、各構成員と協議の上、別途調整をしていきたいというふうに考えてございます。また、まちづくりの進捗に応じて、ここに書かれているもの以外、個人や企業等を含むほかの者の参画についても検討していきたいというふうに考えてございます。
まずは①でございます。以下の地区における再開発組合等として、五つのこれから進む再開発組合、これを結びつけるのが一番の目的でございます。新北口駅前エリア、中野二丁目地区、囲町東地区、囲町西地区、中野四丁目西地区と。それから、②既に開発が終わった大規模施設の管理会社、管理組合等として、中野四季の都市(まち)地区、それから中野四丁目東地区、ここも結びつけていきたいと。それから、③商店街でございます。中野五丁目地区、中野区商店街連合会でいう第7ブロック、それから中野二・三丁目地区の中野区商店街連合会でいう第8ブロック、ここも結びつけていこうと。それから、経済団体でございます。東京商工会議所中野支部、中野工業産業協会、それから中野区観光協会、ここからの推薦者も参画をしていただきたいというふうに考えてございます。それから、⑤として交通事業者、主にJR、それからバス事業者等を想定してございます。それから、中野区でございます。警察とか消防等の公共機関はオブザーバーとして参画をお願いしたいというふうに考えてございます。これが構成員でございます。
(4)組織運営等、こちらも案でございますが、組織として会長、副会長を置きますが、構成員の中から互選をしたいと。ただし、協議会設立当初の会長は中野区長が担うとしてございます。それから、学識経験者等にアドバイザーとして参画をしていただきたいというふうに考えてございます。事務局は主に、当初、特に中野区が担っていくというような仕組みにしたいというふうに考えてございます。また、経費につきましては、当初中野区が予算の範囲内で支出する、負担するとしてございまして、先ほど申し上げましたビジョンの策定、更新にかかる経費、それから協議会運営にかかる事務費、アドバイザーに係る報酬等々を支出する予定でございます。
なお、上記以外の経費を支出する必要が生じた場合は協議会で協議・決議をし、構成員の負担として拠出するということも考えてございます。
(5)設立に向けた取り組みでございます。これまで構成員等に対する個別のヒアリング、それから意見交換会等を実施してございます。それらを踏まえ、規約等あるいは協定書を結ぶ予定でございますが、そういったものの整備をしてございます。それから、協議会への参画に向けた各構成員それぞれの意思決定が必要でございますので、そういったことをこれから手続としてやっていきたいというふうに考えてございます。それから設立総会を今年4月に予定してございます。
3ページ目を御覧ください。
2番、中野駅周辺エリアマネジメントビジョンの策定についてでございます。エリマネビジョンを策定していきたいというふうに考えてございます。
まず、そのビジョンの性質・目的でございますが、新旧のまちづくりの担い手や官民が将来像を共有し、その実現に向けた取組の方向性を一つにするための指針でございます。ビジョンの策定後は、協議会と区あるいは構成員で協定を締結した上で、各構成員がビジョンを尊重し、中野駅周辺まちづくりの取組を官民連携で進めていくものとしたいというふうに考えてございます。
(2)ビジョンの構成案でございます。まず、中野駅周辺におけるまちの将来像、将来像実現に向けた取組の主たるテーマ、主に三つ掲げてございます。にぎわい・文化振興、安心安全(防犯・防災)、そして環境でございます。具体的方策、機能・役割分担でございますが、公共空間活用の在り方、それから情報(データ)の共有・活用、情報発信の在り方、それから各街区の機能あるいは構成員等の役割の考え方、こういったものを記載していきたいというふうに考えてございます。それからロードマップ、短期、中期、長期というような形で示していきたいというふうに考えてございます。
最後、エリアマネジメントの取り組みステップでございます。ステップ①、②、③としてございます。
まずステップ①でございますが、エリアマネジメントの準備・初動期でございます。こちらは2023年度末辺りまででございますが、まず協議会を4月に設立し、1年かけてビジョンを策定したいと、それが準備・初動期でございます。
それからステップ②でございますが、新北口駅前エリアの再開発に伴いサンプラザが閉鎖されていきます。工事を開始していきます。その閉鎖期間の数年間といたしまして、その間にはビジョンに基づく事業の展開と、その間に各街区の事業完了に伴う公共空間等が拡大してまいります。そこで事業の展開ができるかなというふうに考えてございます。それから、構成員もこの間に拡大し、個人、個別企業等を含む新規構成員の参画を期待しているところでございます。
ステップ③、全ての事業が完了した以降でございます。ここで協議会として独自の事業あるいは収益事業、そういったことをすることが想定もされますので、そうした場合には法人組織の設立というふうにステップアップしたいというふうに考えてございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
高橋委員
ありがとうございます。ちょっとお聞きしたかったんですけれども、3ページ目のビジョンの性質・目的というところに、ビジョン策定後は、協議会と区で協定を締結した上でビジョンを尊重し、というのがありますけど、このビジョンというのがどの程度までの、いわゆる遵守規定なのか、あるいはある程度その協議会のメンバーには拘束力があるのかとか、その辺のまちづくりとの関係で区はどういうイメージをされているんですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
まず申し上げたいのは、このビジョンは行政計画ではないといったところでございます。そうした意味で、何かそこで構成員で集まり協議をしてつくってきたものについては、何か強制力があるとかそういったものではなくて、まず理念の共有なので、紳士協定というかそういったものなので、その方向に向かってみんなでそれぞれのまちづくりについて取り組んでいこうといったような位置付けでございます。
高橋委員
緩い形というか、ちょっと言葉が適切じゃないかもしれないけど、そういういわゆる協議会メンバーが主体的にやる形で、区は事務局というか、進行のお手伝いをするという位置付けで考えておけばよろしいですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
区の立ち位置として、先ほど申し上げました、にぎわい・文化振興とか安心安全とか環境、それぞれ区の政策もございます。そうした意味で、区も構成員として参加するに当たっては、単なる事務局というのはまた別の組織として対応していくとして、区としての役割としてのそのビジョンへの関わり、それから区の政策との整合性といったところで関与していくというような関係性でございます。
高橋委員
ちょっと違いますけれど、例えば昔脚光を浴びたニューヨークのビジネス街のBIDとか、ああいういわゆる資金拠出というか、そういうものは全くイメージされていないというところでよろしいんですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
いわゆるBIDの仕組みについては極めて複雑なので、なかなか難しいかなというふうに思っています。先ほど申し上げましたステップ③というところになったときに法人組織の設立、そのときに収益事業だとか収益を上げるような構造、自走式な形で進むという意味では、BIDではないかもしれませんが何らかの、もちろん会費を取りながら収益事業も含め還元しながら進めていく、そういったものを想定してございます。
高橋委員
法人化になったときには、その法人化の中ではそういう考え方もあるというところですね。現状では決まっていないというところで。
あと、もう一つ、2ページの組織運営等のところで、学識経験者等にアドバイザーとして参画をいただくとありますけれども、この学識経験者というのはどういうところを想定しているのかということと、誰がどう決めていくのか、誰がどういう基準でお願いしていくのかとか、その辺はどういう考えをお持ちですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
想定しているのは、いわゆるエリアマネジメントに精通した学識、大学教授等の方を想定してございます。特に公共空間の活用に知識がある方、経験のある方、そういった取組をされている方という想定もございますので、それは区として決めていきたいというふうに考えてございます。
高橋委員
その目的に資することであれば、別に大学教授に限っているわけではなくて、いろいろな活動をされている方とか、知見がある方という方向でもいいということでよろしいですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
当初は大学教授の方というふうに考えてございますが、進む中において、ステップにおいて、場合によっては民間企業だとか、様々なそういった関与の在り方もあるのかなというふうに考えてございます。
河合委員
報告ありがとうございます。まず確認させてもらいたいところとして、構成員として中野区が関わると書いてあるんですけれども、中野区の中では主に今エリアマネジメントを担当される方が関わっていくということでよろしいですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
エリアマネジメントの担当が主に事務局なのかなというふうに、全体調整なのかなというふうに考えてございます。ここでは先ほど申し上げました、にぎわい・文化振興だとか安心安全とか環境だとか、そういった様々なセクションの連携が必要になってきますので、区としてどこが出るかはちょっとまだ分かりませんが、エリアマネジメント担当とはまた別の人格として参画をするようなことを想定してございます。
河合委員
ありがとうございます。これは今後の中野区の一番の顔になっていく中野駅の周辺のことになっていくので、かなり、どこというよりかは総合的に中野区がどういう見え方をしていくかというマネジメントの視点も重要なのかなと思いまして、そういう視点で、中野区の職員さんの中でどういう方が関与していくかというのも決めていっていただきたいなと思っております。
(4)の組織運営のほうにつきまして、以下の経費は中野区の予算範囲内で支出すると書かれていますが、ここはもう来年度予算に関わってくるところ、ポイントという話のことでよろしいですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
委員おっしゃるとおりで、主に来年度予算という形になろうかと思います。特にビジョンの策定につきましては、国の補助金等を活用しながら進めていきたいというふうに考えてございます。
河合委員
ありがとうございます。先ほど高橋委員のほうの質問でも、学識経験者のほうでアドバイザーでいろいろな方に来ていただくというお話があったかと思います。それでステップ①の中で、なるべく地域や関係する、関係の深い方がまずは地固めをしてそこから発展させていくのがステップ②ということになるかと思うんですけれども、このステップ②で構成員の拡大というところがあるかと思うんです。構成員の拡大というのは、これまでのこの学識経験者の方という関わり方とはまた違って、例えば学識経験者の方でもう少しこういうような方を構成員に入れていったほうがいいですよね――学識経験者の方というか、まずステップ①の中でそういうお話があって、構成員のほうを、例えばもっと民間の商業に詳しい人をさらに追加しましょうとか、そういう話がステップ①で固まって構成員の拡大というところにつながっていくということなんですよね。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
アドバイザーにつきましては本当に外部の方というふうな、客観的に様々な知見の、様々というかエリアマネジメントに関する知見を持たれた方というふうな認識でございます。地域について精通しているということではまさに構成員そのもの、特に経済界だとか、商店街だとか、そういった方々が意見の中心になろうかなと思います。
構成員の拡大は、まずこの今、先ほど(3)で述べましたところは初期というふうに考えてございますが、この方々についても、まず最初の段階で全て参画できるというふうには考えてはございません。例えば、囲町再開発におきましては、まだ準備組合の段階のところがございますので、そこは参画しにくいというような御意見をいただいていますので、組合が設立されたときに参加いただくとか、交通事業者の関係もそうでございます。ここに足りない方々について、もしくは個別企業といったところ、あるいは個人といったところも含めてそういった方の参画が必要なのかどうか、もしくはその先にある法人設立、それから収益、会費というところも含めてステップ②の辺りで議論をしていき、組織構造を考えていきたいというふうに思っています。
いながき委員
中野駅新北口駅前エリアの施設計画の中に、エリアマネジメント施設というものがあります。このエリアマネジメント協議会が設立されて、このエリアマネジメント施設が完成した後は、ここがこの協議会の活動拠点となるということなんでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
そういうわけではございません。話合いの中でその先々にはあるかもしれませんが、そこで想定されている新北口駅前エリアのエリアマネジメントと書かれている施設については、新北口駅前エリアのその区画の中でのエリアマネジメントというふうな考え方でございます。
いながき委員
区画の中のエリアマネジメントは、じゃ、このエリアマネジメント協議会とは別の協議会が立ち上がってここの運営になるのかな、この施設の活用だとかそういったことを考えていくということになるのでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
端的に申し上げまして、その①のところの再開発、各再開発地区の組合なり、これからできる管理組合なり、そういったところはそれぞれのエリアの中でエリアマネジメントを展開するだろうと。まさに法人組織を設立しながらやるという大きなレベルは新北口の駅前エリアというふうに考えて、予定しているところでございます。なので、そのエリアごとでエリアマネジメントが展開されるだろうというふうな想定でございます。
いながき委員
そうすると、今回設立予定のこのエリアマネジメント協議会の活動拠点というか、そこはどこになるのでしょうか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
場所という空間でよろしいでしょうか。来年度につきましては、ビジョンをつくっていく中で、会議をする場としては恐らく区役所という物理的な場所になろうかなと思います。さらにその先には、構成員の中で役割分担しながらそれぞれが持つ資産、施設等を使いながら持ち回りでそういった場をつくっていく、共有していくというふうになろうかなというふうに考えています。
白井委員
3ページについてお伺いしたいと思います。
エリアマネジメントの取り組みステップです。
ステップ①に関しては、構成員から内容についての説明がありました。いわゆるビジョンを策定するに当たっては、区の関係団体から大きくスタートですよね。一方、ステップ②は、サンプラザが閉鎖期間、少しずつそれぞれの地域の開発が進んでいって、いわゆるテナントとして入ってくる事業者さんだとか、個別にここで事業を営んでくる方々が入ってくるというイメージだと思います。これが構成員の拡大のイメージですかね。ステップ③、収益事業の実施、最終的には独立採算ができるようになればそれが一番いいことなんでしょうけれども、気になるのが、初めはビジョンの策定なので直接そこで事業を営んでいる方々というよりも関係者に尽きるのかなと。ステップ②ぐらいから、いわゆるエリアマネジメントの対象の直接の事業者が入ってくるというふうに見えるんですけど、この構成員の拡大、もう一度、ちょっとここを確認させてもらっていいですか。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
こちらについての想定は、ほかのエリアマネジメントが展開される都市とかを参考にしているので、そういった場合にはいわゆる会費を集めていくために構成員を拡大するというのが一例としてあるので、個人だとか、まちづくりを応援するという立場での個人だとか、あとは企業だとか、賛助企業だとか、そういったところを想定して、いわゆる収益を独立で上げるような仕組みの一つの財源にしたいというのが考えでございます。
基本的には先ほど最初に挙げた構成員の中で進んでいく、議論していく、進めていくというところなので、その先はまたこの議論の中で、いわゆる戦略に応じて組織が変わってくると思いますので、そうした場合に恐らく全ての資産がそろったときに、いわゆる全てのまちで完了したときに次のステップに行こうということで法人化だとかそういったことが想定されるのではないか。そのためには一般の会員とかも拡大していく必要があるのではないか、そういった想定で描かせていただいた案でございます。
白井委員
いろいろなエリアマネジメントはそれぞれの地域でやっておられるので、どのスタイルがいいとかは言いがたいものがあるんですけど、大体この収益性だとかといったときには、直接やっぱり関係団体とか周辺団体よりも、そこで業を営んでいる企業が中心になって取り組んでいるパターンが非常に多いし、それはシビアですよね。自分たちの営みなので、採算性も含めた上でという取組になってくるのも。
そうすると、どこまで当初の立ち上げ段階のビジョンというのが有効なのかというのと、最終的にステップ③を目指す独立採算制のところの収益事業に対して構成内容が大分変わってくるイメージもあるのかなと思うんです。当初のこれから出来上がってもいないビジョンなので、先ほどの説明で言うと緩やかな説明、解釈の中からスタートというやつだったんですけど、どこまでこの制限がかけられるのか、ビジョンの継続性、永続性みたいなものを担保できるような形になりますか。もっとシビアに言うと、直接まだ企業や団体が入ってきていない中、関係団体の中で将来にわたって中野区のビジョンを確定までできますかというところを確認させてください。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
ビジョンは当然更新していくんだろうというふうに思っています。その段階に応じて最適なビジョンをまた更新しながら新たなアクションをつなげていくと。法人化というのはある意味理想の形というか、こうなれば自走できるねという形なので、そういうものを一応プロットさせていただいたと。そういう結論に至らないことも十分ある、基本的な形は今スタートしているいわゆる協議・検討の場なので、協議・検討の場合がずっと続くのであれば、それはそれで経費はほとんどかからないような形で進んでいくと。
実際に事業をするのは各開発事業者であり、商店街であり、もしくは外のプレーヤーであると。そこをその理念の下にコントロールというか、同じ目標に向かってまとめていくのがビジョンであり、話合いの場が協議会だというふうな認識でございます。
白井委員
そうすると、やっぱりステップ①までは何となく見えているんですけれども、ステップ②、ステップ③ぐらいまでは、立ち上げてみてから、実際今の段階ではなかなか想定だけなので大いに変更もあり得るというスタートということでいいんですかね。
石橋まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
ほかの自治体というか、都市の例を見ながら想定したところでございます。
委員長
よろしいですか。
他に質疑はありませんか。よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、4番、その他で、理事者から何か報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
次に、審査認定のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時31分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時32分)
休憩中に御確認をいただきましたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集をさせていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上で中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。ありがとうございました。
(午後2時32分)