令和4年02月10日中野区議会建設委員会(第1回定例会)
令和4年02月10日中野区議会建設委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔令和4年2月10日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和4年2月10日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後2時03分

 

○閉会  午後2時42分

 

○出席委員(8名)

 いさ 哲郎委員長

 渡辺 たけし副委員長

 市川 しんたろう委員

 斉藤 ゆり委員

 木村 広一委員

 小杉 一男委員

 酒井 たくや委員

 吉田 康一郎委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 まちづくり推進部長 豊川 士朗

 中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 三戸 勇二

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 石橋 一彦

 

○事務局職員

 書記 若見 元彦

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第2号議案 令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、本日の建設委員会を開会いたします。

 

(午後2時03分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 [1]第2号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

井上都市基盤部道路課長

 それでは、第2号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算について、都市基盤部所管分の補足説明をいたします。

 議案書の5ページをお開きください。歳出予算の9款都市基盤費につきまして、8,137万2,000円減額し、63億2,728万2,000円とするものでございます。

 初めに、この補正予算の歳出の内容について御説明いたします。

 それでは、74、75ページをお開きいただきたいと思います。9款都市基盤費、2項道路費、4目道路維持・整備費の1、道路改良・維持、(1)道路河川維持につきまして、190万円増額するものでございます。これは、区の管理する下水道施設の老朽化により道路の陥没が発生した路線について、さらなる道路陥没及び沿道住宅の公衆衛生上の問題を未然に防ぐため、早急な復旧工事に必要となる現地の詳細調査、施工方法の検討及び設計に係る委託料を増額するものでございます。また、事業が2か年にわたることから債務負担行為を設定いたします。

 次に、4目道路維持・整備費の1、道路改良・維持、(3)道路整備につきまして、675万4,000円減額するものでございます。これは、主幹1号バリアフリー化工事について、当該路線の無電柱化整備事業と一体的に進めていく予定でしたが、工事の施工方法等の検討に時間を要するため、実施時期を見直すことに伴い、事業費を全額減額するものでございます。

 次に、5目無電柱化・新設道路費の1、無電柱化推進、(1)無電柱化推進につきまして、7,651万8,000円減額するものでございます。これは、無電柱化整備事業について、主幹1号では令和2年度調査の最終的な成果により、既設埋設管の状況や地上機器の設置場所などの面から、設計に先立ち事前の調整がさらに必要であると判断したため、当該予算を減額するものでございます。また、大和町地区避難道路5号では、現状の資機材、規定等の条件下では施工ができない状況であること、弥生町三丁目周辺地区避難道路7号では、電線管理者へ設備の構築への工夫を依頼し、現状の設計内容を見直す必要が生じたことなどから、関連予算を減額するものでございます。

 次に、繰越明許費の補正でございます。88、89ページをお開きください。上から4行目、橋梁拡幅整備(丸山橋)について、794万1,000円繰り越すものでございます。この事業は、東京都が実施いたします妙正寺川河川改修工事に伴う橋梁の架け替えにおいて、橋梁を拡幅し、拡幅に係る事業費を東京都との協定に基づき、中野区が負担するものでございます。繰越し理由につきましては、施工時期が出水期中に重なり、現場内が冠水し、清掃及び復旧作業が必要になったこと、地元要望により学校生徒の通行に配慮し、丸山橋付近の道路を通行止めにしないように時間帯を制限して施工を行ったことなどにより工事進捗に遅れが生じ、令和3年度に施工予定の橋台下部工及び橋梁上部工のうち、橋梁上部工の出来高を上げることができなくなったため、工事負担金の一部を繰越明許費とするものでございます。

 上から5行目、橋梁拡幅整備(新設橋)について、2,624万円繰り越すものでございます。この事業は、東京都が行う妙正寺川河川改修工事に合わせ、都立中野工業高校付近に橋梁を新設し、その新設費用について中野区が負担するものでございます。新設橋の橋台下部工につきましては、令和3年度に施工完了を予定していましたが、工事支障物による施工方法の変更に伴い、工事進捗に遅れが生じ、右岸橋台の施工完了が令和4年度になることから、工事負担金を繰り越しするものでございます。また、施工方法の変更に伴い、工期を令和4年度まで延伸し、併せて事業費の増額が必要となるため、債務負担行為の設定を行います。

 次に、債務負担行為の補正でございます。90、91ページをお開きください。橋梁拡幅整備(新設橋)でございますが、先ほど繰越明許費のところで御説明しましたとおり、施工方法の変更に伴う工期の延伸及び事業費の増額に伴い、新たに令和4年度に2,995万7,000円の債務負担行為を設定するものでございます。

 次に、下水道施設緊急修繕工事設計業務委託でございますが、先ほど歳出のところで御説明しましたとおり、事業が2か年にわたることから、新たに令和4年度に455万7,000円の債務負担行為を設定するものでございます。

 次に、この補正予算の歳入の内容について御説明いたします。

 ページをお戻りいただきまして、40、41ページをお開きください。13款国庫支出金、2項国庫補助金、7目都市基盤費補助金、8節無電柱化事業を1,240万減額するものでございます。これは、先ほど歳出で御説明いたしました無電柱化整備事業において、事業方策、実施時期を再検討するため、歳出予算を減額することに伴う無電柱化事業補助金の減額でございます。

 続きまして、42、43ページをお開きください。14款都支出金、2項都補助金、7目都市基盤費補助金、6節無電柱化事業を1,172万2,000円減額、7節防災密集地域総合整備を372万5,000円減額するものでございます。これは、先ほど歳出で御説明いたしました無電柱化整備事業について、事業方策、実施時期を再検討するため、歳出予算を減額することに伴う無電柱化チャレンジ支援事業補助金及び木造住宅密集地域整備事業補助金の減額でございます。

 続きまして、46、47ページをお開きください。19款諸収入、4項受託事業収入、4目都市基盤費受託収入、3節電線共同溝を200万円減額するものでございます。これは、弥生町三丁目避難道路2号の無電柱化整備について、令和3年第1回定例会にて御審議させていただいた工程の変更に伴う施工期間の延伸による占用企業者負担金の減額でございます。

 都市基盤部所管分の補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

豊川まちづくり推進部長

 引き続きまして、まちづくり推進部所管分の補足説明をいたします。

 議案書の5ページをお開きいただきたいと思います。歳出予算の10款まちづくり推進費につきましては、101億4,234万6,000円から8億4,471万7,000円を減額いたしまして、92億9,762万9,000円とするものでございます。

 まず、この補正予算のうち、まちづくり計画課及びまちづくり事業課所管分について、歳出から御説明いたします。

 それでは、補正予算説明書の76ページ、77ページをお開きいただきたいと思います。76ページ、77ページでございますが、初めに、10款まちづくり推進費、1項まちづくり計画費、2目まちづくり計画費の1、まちづくり計画、(2)防災まちづくり計画の若宮地区防災まちづくり支援業務委託に係る財源更正でございます。これは、若宮地区防災まちづくり支援業務委託費の一部を繰り越すことに併せまして、財源更正を行うものでございます。内容は、後ほど繰越明許費の部分で御説明をいたします。

 続きまして、10款まちづくり推進費、2項まちづくり事業費、3目防災まちづくり費の12節委託料につきまして、3,752万4,000円、それから、18節負担金補助及び交付金を1億9,499万6,000円減額するものでございます。この委託料につきましては、弥生町防災まちづくりにおける避難道路第1号の用地折衝業務につきまして、令和2年度内に折衝が全て完了したことから、令和3年度に予定しておりました用地折衝業務に係る経費を減額するものでございます。負担金補助及び交付金につきましては、木造住宅密集地域整備における不燃化促進助成に係る申請件数の見込み差及び弥生町防災まちづくり、大和町まちづくりにおける不燃化特区制度に基づく助成に係る申請件数の見込み差について減額をするものでございます。

 次に、繰越明許費でございます。88ページ、89ページをお開きいただきたいと思います。上から6行目でございますが、10款まちづくり推進費、1項まちづくり計画費、防災まちづくり計画につきまして、438万9,000円を繰り越すものでございます。この事業は、若宮地区防災まちづくり支援業務委託におきまして、新型コロナウイルス感染症の影響により、防災まちづくり協議会の発足が当初予定より遅延をいたしまして、委託業務の進捗に遅れが生じたため、予算の一部を繰り越すものでございます。

 次に、この補正予算の歳入の内容について御説明をいたします。

 恐縮ですが、ページをお戻りいただきまして、40ページ、41ページをお開きいただきたく思います。13款国庫支出金、2項国庫補助金、8目まちづくり推進費補助金、2節不燃化助成につきまして、1,409万円を減額するものでございます。これは、先ほど御説明いたしました不燃化促進助成に係る申請件数の見込み差による減額に伴うものでございます。

 続きまして、42ページ、43ページをお開きください。14款都支出金、2項都補助金、8目まちづくり推進費補助金、1節防災密集地域総合整備につきまして、864万5,000円を減額するものでございます。これは2件を合わせた額となってございまして、まず歳出のところで御説明いたしますように、不燃化促進助成に係る申請件数の見込み差による減額に伴う645万1,000円の減額、それから、防災まちづくり計画の繰越しに伴う219万4,000円の減額、これら二つを合わせまして、計864万5,000円を減額するものでございます。

 続いて、同じ目、2節不燃化特区事業につきまして、1億216万6,000円を減額するものでございます。これは、先ほど御説明いたしました弥生町防災まちづくりにおける避難道路第1号の用地折衝業務に係る経費と、弥生町防災まちづくり及び大和町まちづくりにおける不燃化特区制度に基づく助成に係る申請件数の見込み差による減額を伴うものでございます。

 以上が、まちづくり計画課及びまちづくり事業課所管分の補正予算に係る補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

松前中野駅周辺まちづくり担当部長

 続きまして、中野駅周辺まちづくり課の所管分について御説明いたします。

 まず、歳出の内容でございます。

 補正予算説明書78、79ページをお開きください。3項中野駅周辺まちづくり費、1目中野駅周辺まちづくり費の12節委託料につきまして、1,311万5,000円を減額するものでございます。これは、80、81ページをお開きください。下段に記載をしてございます中野駅新北口駅前広場整備事業に係る委託料、具体的には駅前広場の設計業務につきまして、契約落差が生じたことに伴い、減額をするものでございます。

 78、79ページにお戻りください。同じ目、14節工事請負費につきまして、1,952万1,000円を減額するものでございます。これは、中野三丁目地区におけます地区施設道路整備に係る工事費の減額でございます。当該道路の拡幅整備に必要となる用地取得交渉に時間を要したことによりまして、用地取得後に予定していた工事等の実施が困難になったことに伴い、減額をするものでございます。

 続いて、同じ目、18節負担金補助及び交付金につきまして、5億7,956万1,000円を減額するものでございます。これは、四つの事業に係る減額でございます。1点目といたしまして、中野三丁目地区における都市再生土地区画整理事業につきまして、建物基礎の解体工事に伴う土留め工事、当初想定よりも地盤が強固であったため、土留めに使用する杭の長さを短くするなど、工事内容を変更したことに伴い、補助金を2,700万円減額するものでございます。

 2点目として、囲町東地区における市街地再開発事業に係る公共施設管理者負担金につきまして、国庫補助金の内示額に対応する額を限度に負担すること、権利者の意向変更を反映し、補償費の見直しを行ったことに伴いまして、3億7,857万4,000円を減額するものでございます。

 3点目として、中野四丁目新北口駅前地区における都市再生土地区画整理事業につきまして、都との協議による事業認可時期の遅れに伴いまして、埋設管移設スケジュールの再調整が必要となり、補助対象事業の見直しを行ったことに伴い、補助金を1億3,900万円減額するものでございます。

 続いて、80、81ページをお開きいただきまして、4点目として、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備に係る本体工事につきまして、工事の進捗に伴い、当初の想定よりも工事費が圧縮されたことによって見込み差が生じたため、負担金を3,498万7,000円減額するものでございます。

 次に、歳入の内容について御説明をいたします。

 ページをお戻りいただきまして、40、41ページをお開きください。13款国庫支出金、2項国庫補助金、8目まちづくり推進費補助金、4節中野駅周辺整備につきまして、2億7,630万8,000円を減額するものでございます。

 42、43ページをお開きください。14款都支出金、2項都補助金、8目まちづくり推進費補助金、5節中野駅周辺地区整備1億3,568万7,000円の減額、6節都市再生土地区画整理事業3,895万2,000円の減額でございます。国庫支出金につきましては、先ほど御説明いたしました囲町東地区における市街地再開発事業に係る公共施設管理者負担金、中野四丁目新北口駅前地区における都市再生土地区画整理事業補助、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備に係る本体工事の減額に伴うものでございます。都支出金におきましても、先ほど御説明しました中野三丁目地区における都市再生土地区画整理事業補助、囲町東地区における市街地再開発事業に係る公共施設管理者負担金、中野四丁目新北口駅前地区における都市再生土地区画整理事業補助、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備に係る本体工事の減額に伴うもの、また、この後に御説明をいたします繰越明許費の設定に伴う財源更正によるものでございます。

 最後に、繰越明許費でございます。88、89ページをお開きください。10款まちづくり推進費、3項中野駅周辺まちづくり費、5件ございます。まず、中野三丁目地区における都市再生土地区画整理事業につきまして、当初想定をされていなかった工事支障物の発現や、設計業務について関係機関協議に時間を要したことに伴い、年度内に業務の完了が見込めないため、1億7,082万4,000円を次年度に繰り越すものでございます。

 続いて、囲町東地区における市街地再開発事業について、権利返還計画の認可取得時期の遅れに伴い、事業の進捗に遅れが生じたことによって、1億7,600万円を次年度に繰り越すものでございます。

 続いて、中野四丁目新北口駅前地区における都市再生土地区画整理事業について、当初想定されていなかった地下支障物の発現や一部業務の入札不調による再入札の実施に伴い、年度内に業務の完了が見込めないため、1,681万円を次年度に繰り越すものでございます。

 続いて、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備に係る中野駅西口広場の設計業務につきまして、関係機関協議に時間を要したことに伴い、年度内に業務の完了が見込めないため、1,765万5,000円を次年度に繰り越すものでございます。

 続いて、中野駅新北口駅前広場整備事業に係る駅前広場の設計業務について、必要となる警視庁との協議開始が想定よりも遅れたことに伴い、年度内に業務完了が見込めないため、3,702万9,000円を次年度に繰り越すものでございます。

 以上が、中野駅周辺まちづくり所管分の補正予算に係る補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

小杉委員

 76、77ページの10款2項3目防災まちづくり費の防災まちづくりの申請件数の見込み差による減額があって、とても気になりました。コロナ禍なので、何か影響はあるんじゃないかなと、ちょっと心配をいたしました。特に弥生町の防災まちづくりと大和町まちづくりのほうでは、この令和3年度のみならず、例えば令和元年度、2年度、3年度でどういった実績値なのか。物件ベースでいいので、教えていただけますか。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 御質問にお答えいたします。不燃化助成制度の見込み差による減額ですが、大きく2点ほど理由を考えられると思っております。全般的な傾向といたしまして、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いまして、資材搬入の遅延であるとか工期延期等によりまして、件数が見込みより少なかったということが1点目でございます。それから、2点目でございますが、不燃化特区として指定されております2地区、弥生町と大和町なんですが、こちらにつきましては、昨年度の不燃化特区制度の延伸前の駆け込み需要というのがございましたので、そちらの反応、駆け込み需要の反動も影響しているんじゃないかなというふうに考えてございます。

 御質問のありました令和元年、2年、3年の各物件ベースの件数の推移でございます。まず弥生町のほうでございますが、令和3年度、今年度見込みとして8件ほど想定してございます。ちなみに、令和2年度、元年度それぞれの実績件数でございますが、令和2年度は19件ございました。それから、令和元年度は10件ほどございました。

 それから、大和町のほうでございますが、同様に令和3年度末の見込みの件数といたしましては、16件を見込んでございまして、令和2年度実績の件数としては、こちらはちょっと多うございますが、73件、それから、令和元年としては43件ほどの実績となってございます。

小杉委員

 ありがとうございます。この制度自体、当初、令和2年度までの制度だったので、駆け込み需要があったと。延長がされたということで、5年間延長ということですけれども、その地域の中での不燃化されている率の不燃化領域率というのが現段階ではどこまで来ているのか教えていただけますか。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 御質問にお答えいたします。不燃化特区の2地区の不燃領域率という指標がございます。まず弥生町のほうの不燃領域率の数字でございますが、一応昨年末、令和2年度末時点の不燃領域率としましては、66.6%まで来てございます。ちなみに、令和7年度不燃化特区終了時点の不燃領域率の目標値としては70%ですので、あともう少しというところでございます。また一方、大和町のほうでございますが、同様に令和2年度末時点の不燃領域率の数字として49.8%ということでございます。こちらについても令和7年度末時点の、不燃化特区が終わる時点の目標値としては60.6%ということで、平成28年度時点から10ポイントアップするというのを目標値に掲げて、今取り組んでいるところでございます。

小杉委員

 平成32年目標で、これ、70%目標ということだったと思うんですけども、それを途中で変えて、高くしたり低くしたりしたということなんでしょうかね。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 不燃化特区を延伸する令和2年度時点には、やはり70%まで届いておらなかったというのが実態でございますので、再度延伸後の7年までには、弥生町については70%まで持っていくというのが今の目標値でございます。

小杉委員

 じゃ、大和町のほうは当初の目標よりも実態に合わせてちょっと下げて、あと残り4年で着実にやっていこうということなのかなと想像しましたが、その辺は大丈夫なのかなというか、4割残っちゃうというか、その辺は防災上の観点で妥当かどうかというのがちょっと気になるんですが、いかがでしょうか。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 大和町のほうでございますが、先ほど申し上げたとおり弥生町よりは低くて、49.8%ということなわけなんですが、これにつきましても、いわゆる努力の範囲内として、東京都のほうから言われている目標値としては、平成28年度比で10ポイント以上は目標を掲げるようにという考え方がございまして、それに基づいて、令和7年度時点までに10ポイント以上の60.6%まで持っていくというのが今の目標値でございまして、この目標を掲げておりますので、引き続き取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

小杉委員

 そうですか。なるほど。今までのそういった経緯もあるとは思うんですが、ちょっと気になるなと思ったんですが、着実に防災まちづくりを進めていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしますということで、要望とさせていただきます。

市川委員

 じゃ、同じ大和町のところでちょっとお伺いさせていただきます。これは都市基盤費のところでございますけども、避難道路の無電柱化がたしか昨年の第4回定例会のときだったか、御報告があって、今の技術とか、そういったものだとちょっと実現が不可能なんじゃないかということで協定を解除したというところで、この減額補正がかかっているということだと思うんですけども、技術とか、あと何かほかに理由はございましたか。一応確認なんですけど、もう一度伺っていいですか。

井上都市基盤部道路課長

 大和町の避難道路5号の無電柱化につきましては、現状の資機材及び規定では施工ができないということで判断をいたしまして、理由といたしましては、現在の特殊部の大きさについて、設置ができない箇所がございます。それから、本体管路の曲げ半径というものがございまして、こちらの曲げの角度の問題から、埋設物を回避して設置することが困難な箇所がございますので、そういったことから現在の技術では難しいと判断したところでございます。

市川委員

 そういったものって事前に分からないのかみたいな質疑が前回あったと思うんですけども、それもなかなかレーダーとかで見ても、過去の埋め込んだときの資料が全部残っているわけじゃないから、開けてみないとちょっと分からないみたいなところがあって、今回やってみたところ、そういうことで不可能だったというところなんですね。今、防災まちづくりの話があったんですけども、避難道路というところで、以前も小学校の近辺の、避難道路5号を予定したところの近辺を見てみると、避難道路に使えるところはほかにないんじゃないかというお話があったと思うんですね。ただ、今、不燃化ということもそうだし、避難道路もそうだし、面として防災まちづくりを進めていくために代替案というのを考えておかなきゃいけないんじゃないかなと思うんですけども、道路課として今考えていることはございますか。

井上都市基盤部道路課長

 避難道路5号につきましては、現在の技術ではなかなか無電柱化を推進することが困難であるといったところでございまして、今回、5メートル45センチの道路で無電柱化する際に、技術的に困難な課題が大分見つかってまいりましたので、この辺の課題をまちづくり推進部と共有しながら、今後のまちづくりに生かしていきたいというふうに考えてございまして、現時点で避難道路5号に代わる代替の避難道路というのは、実現は難しいところでございますが、技術の進歩を待って、この避難道路5号の無電柱化を完全に諦めたわけではございませんので、引き続き検討してまいりたいと考えてございます。

市川委員

 分かりました。技術の進歩というのは、どういうふうに進歩するのか分からないということもあると思うので、そこはしっかり注意深く見ていただいて、ただ、そういう災害というのはいつ来るか分からないという状況もありますので、そういったところではしっかり区民の生命・財産を守っていけるような道路行政を守っていただきたいと思います。

 あともう一つ、ついこの間の委員会で下水管、中野区の管理する下水管の不備というか、老朽化に伴って道路が沈んでしまうということがあって、たしか中野五丁目だったと思うんですけども、それ以外にも中野区が管理をする下水管が幾つかあるというお話があったと思うんですね。これは修繕において今こういう補正をかけているということだと思うんですけども、ほかの路線については、調査とかというのはしないんでしょうか。

井上都市基盤部道路課長

 今回、中野五丁目でこういった事象が起きたということでございますので、同じように管理をしている26路線について、緊急で点検を行いました。その結果、補修が必要な箇所が幾つかありましたので、こちらについては現年度の予算の当初予算の中で補修を進めていきたいと考えております。そのほか詳細な調査については、今後、下水道局へ引き継ぐということを目標にして、引き続き取り組んでまいりたいと考えてございます。

市川委員

 分かりました。いずれにせよ、緊急で調査をしたところ幾つかあって、それも現年度の今年度の予算の中でカバーし切れるということで、ここには反映されていないということですね。それがカバーし切れない分がここに入っているということですね。分かりました。

 あと、繰越明許でちょっと一つお伺いさせていただきます。丸山橋の整備なんですけども、出水期と重なったというふうに書いてあるんですが、出水期って大体5月から10月とかだったような気がするんですけど、これって大体分からないものなんですか。そういうものを想定してやっていなかったんですか。

井上都市基盤部道路課長

 出水期につきましては、時期については委員おっしゃるとおりでございまして、予想以上に降雨量が多く、現場内のヤードの中に水が入ってきてしまって、その排水ですとか清掃に時間を要したというところでございます。

市川委員

 分かりました。そういう水害についても、雨の降り方も今、異常な天候だとか、そういうことがあって、そういったことで想定外のことが起きてしまって、こういうことになったということだと思います。それは今年も来年も変わらないわけですよね。今年度も来年度も変わらないわけですよね。それは再発防止というか、仮にそういうあり得ないような降雨量があったときにも、次はそういうことが起きないようになっているという対策も含めて、こういうふうなことになっているのか教えていただきたいと思います。

井上都市基盤部道路課長

 事業につきましては東京都の事業ですので、詳しいところまでは承知してございませんが、施工時期と出水期が重なることが今回想定以上に幾度もあったというところから遅延が生じたものでございまして、今後同じようなことが起きないとは限らないですけれども、なるべく作業の進行、現場の進捗に影響が出ないような工夫をしているものと考えてございます。

吉田委員

 すみません。今ちょっと聞いていて思ったんですけど、今の何度も工事が遅延しなきゃいけないぐらい被害というか、その状況があったんですか。もうちょっと詳しく教えてください。

井上都市基盤部道路課長

 令和3年度で現場内に冠水した事例として13回ございまして、これによって約1か月程度の遅延が生じたところでございます。

吉田委員

 それは冠水、排水の機能がなかったのか。どういうことなんですか。

井上都市基盤部道路課長

 こちらも東京都が事業を実施しております関係で、詳しいところまでは承知してございませんが、現場内は締切をして作業しているところに冠水してしまったために、その排水ですとか清掃及び復旧作業に時間を要したというところでございます。

吉田委員

 じゃ、ここでは詳しく聞きませんけど、後でちょっと東京都から聞いていただいて、同じようなことが今後も起きるようだと、どんどん計画が遅延していってしまうので、善後策も含めて東京都がどういう対策をしているのか、区として協力して何かやらなきゃいけないことがあるのかないのか、後で教えてください。よろしいですか。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑なければ、これで質疑を終結いたします。

 それでは、意見について伺います。第2号議案について意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第2号議案について意見なしとして、総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第2号議案の審査を終了いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で建設委員会を散会いたします。

 

(午後2時42分)