令和4年03月02日中野区議会予算特別委員会厚生分科会
令和4年03月02日中野区議会予算特別委員会厚生分科会の会議録

中野区議会厚生分科会〔令和4年3月2日〕

 

厚生分科会会議記録

 

○開会日 令和4年3月2日

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午後1時31分

 

○閉会  午後5時45分

 

○出席委員(8名)

 小林 ぜんいち主査

 山本 たかし副主査

 間 ひとみ委員

 高橋 かずちか委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 浦野 さとみ委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長 角 秀行

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域支えあい推進部地域活動推進課長 高橋 英昭

 地域支えあい推進部アウトリーチ調整担当課長、南部すこやか福祉センター所長 永田 純一

 地域支えあい推進部区民活動推進担当課長 宇田川 直子

 地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長 小山 真実

 地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長 葉山 義彦

 地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 落合 麻理子

 中部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 阿部 正宏

 北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 原 拓也

 南部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 村田 佳生

 鷺宮すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 大場 大輔

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 本多 正篤

 

○主査署名

 


審査日程

○議案

 第7号議案 令和4年度中野区一般会計予算(分担分)

 第9号議案 令和4年度中野区国民健康保険事業特別会計予算(分担分)

 第11号議案 令和4年度中野区介護保険特別会計予算(分担分)

 

主査

 定足数に達しましたので、厚生分科会を開会します。

 

(午後1時31分)

 

 第7号議案、令和4年度中野区一般会計予算(分担分)、第9号議案、令和4年度中野区国民健康保険事業特別会計予算(分担分)及び第11号議案、令和4年度中野区介護保険特別会計予算(分担分)を一括して議題に供します。

 初めに、当分科会における審査の進め方と審査方法について協議したいので、分科会を暫時休憩します。

 

(午後1時31分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後1時34分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、当分科会における審査の進め方は、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿って進め、補足説明については、全体会において総括説明を受けているため、省略することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次に、審査の順ですが、一般会計の歳出、歳入の順に行い、その後、国保、介護の順で特別会計の審査を行いたいと思います。

 次に、審査方法ですが、一般会計歳出については予算説明書補助資料に従い、原則として事務事業ごとに、一般会計歳入については当分科会分担分の歳入予算説明書補助資料により一括して、国民健康保険事業特別会計、介護保険特別会計についてはそれぞれ一括で審査したいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次に、3日間の割り振りですが、本日は一般会計歳出の7款健康福祉費、1項健康福祉費、2目スポーツ振興費までを目途に審査を進め、2日目は、初めに2項保健所費の審査、その後一般会計歳出の残りの審査、歳入の審査、国民健康保険事業特別会計、介護保険特別会計の順で審査を行い、3日目は意見の取りまとめを行いたいと思います。

 また、審査の順番を変更し、2日目の冒頭に保健所関係予算の審査を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、3時頃、休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、質疑に入りますが、人件費については、特殊勤務手当、時間外勤務手当、休日給(職員旅費及び会計年度任用職員、期末手当を除く)が、当分科会の分担分になりますので、御承知おき願います。

 また、質疑を行う際は、事務事業名や事業メニュー、資料のページ等を明らかにして質疑をお願いします。

 それでは、一般会計歳出について、事務事業ごとに質疑を行います。

 初めに、一般会計歳出、予算説明補助資料の203ページ、6款地域支えあい推進費、1項地域支えあい推進費、1目地域活動推進費、事務事業1、地域支えあい推進関係人件費等の質疑を行います。ただし、子ども教育部所管のものは除きます。

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 203ページ、事務事業2、地域活動推進について、質疑はありませんか。

高橋委員

 4行目の新型コロナウイルス感染症対策用の消耗品購入ですけども、前年度870万円余の予算でしたけども、今回130万円ということ、これはその辺のものはもう充足しているというところでの追加という形の予算の考え方ということでいいんですか。あるいは今後の第6波あるいは第7波に備えての新たなものというのは現時点では想定できないということでの130万円ということでよろしいでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらにつきましては、令和3年度までは部内のものをまとめて地域活動推進課で計上しておりましたけども、令和4年度からは部内各課での予算措置に変更いたしまして、臨機応変に購入できるように変えたものでございます。

高橋委員

 課ごとにスピードというか、即応性ということで対応するということは結構だと思うんですけども、逆に言うと、課ごとにばらつきが出てきて、抜けがないように、その辺はきちっと部としてトータルでマネジメントしていただきたいと思う。これは要望にしておきます。

久保委員

 今の203ページの新型コロナの下のところです。紙文書電子化のためのスキャナー賃借料が新たに入ってきていると思います。ほかの課でも見受けられるんですけれども、地域活動推進における紙文書電子化の在り方、この辺のことを具体的に教えていただければと思います。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 地域活動推進課、地域団体の支援等も行っております関係上、かなり大量の文書がございますので、それを効率よく電子化しまして、新庁舎に移る前の段階で圧縮していこうということで、毎月文書の整理をする日を設けるなどしておりまして、文書の電子化に努めるとともに、不要文書の廃棄などに努めているところでございます。

久保委員

 毎月文書の整理を御自分たちでここは行っているということなんでしょうか。要するにスキャナー賃借料ということなので、スキャンしたものをデータ化して、PDF化したものをずっと積み上げていくというようなやり方なのかと思うんですけれども、これを計画的に新庁舎移転までの間に進めていくということで、要するに職員の皆さんの手でそれを進めていくというやり方でよろしいのでしょうか。また、廃棄の在り方なんですけれども、廃棄といっても簡単に捨てられるようなものではないと思うので、その辺のセキュリティも含めて、どのような廃棄の体制になっているのか、教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 紙文書の電子化につきましては、スキャナーによりますいわゆる手処理の部分と、あとは地域自治のほうで行います委託化しての大量文書のスキャニングと二つの方法であると考えてございます。

 あと、文書の廃棄でございますけれども、文書の個人情報等の絡みもございますし、廃棄に当たりましては十分注意いたしまして、そういったところを気をつけながら推進してまいりたいと考えてございます。

久保委員

 ぜひその辺のところをよろしくお願いいたします。

 さっき地域自治のことも後で伺おうと思ったんですが、紙文書電子化の項目が事業名の中にございましたので、後ほどお伺いしようとは思っておりましたけれども、要は、手作業で御自分たちでやる部分と委託でPDF化していくところとを文書量によって分けるという考え方でよろしいんでしょうか。文書量だけなのか、もしくは文書の内容によっても分けるようになっているのか、そこも教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 委託の場合は、内部的な事情にもよるんですけども、一定期間までに委託できる文書を特定して予算計上していくという制約がございましたので、今回に関しましては、地域自治推進の事業のみになっております。それ以外のものにつきましては手作業でやっていくということで、スキャナーによる電子化につきましては、本年度だけではありませんので、今後も引き続き、効率がよくかつ安全性を保った形での電子化を進めてまいりたいと考えております。

浦野委員

 1点だけ。一番上にある地域支えあい推進部職員研修経費というのがあって、これは今年度もあるんですけれども、予算としては増えていると思うんですけれども、この増額の要因のところを確認させてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 部内研修の講師謝礼でございますけども、内容といたしましては、支援困難ケースの対応や他機関連携の実践力向上研修ということで、全ての方を対象とした地域包括ケアの展開でありますとか、断らない相談支援等に当たっての必要となります研修の経費を充実しようということで計上したものでございます。

浦野委員

 これはこれから区の重点プログラムとしても取り組んでいく、全世代型の地域包括ケアのところとの関連も当然あると思うんですけれども、今、具体的に研修の内容であったりとか回数であったりとか、そういうことは既に決まっているものはあるんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 一応積算の根拠はございますけども、具体的な内容はこれから考えてまいりたいと思っております。

浦野委員

 例えば、ちょっと所管は違いますけど、債権管理対策のところでも特別区長会の研究テーマにもなって、研究テーマが出た翌年度、研修費用を増やして、そこを区としても取り組んでいこうということであったと思うんですね。これから新年度以降、また区としても取り組んでいく中で、こういう一つひとつの研修というのはすごく大事になってくると思いますし、もちろん現場実態とのやり取りも含めてだと思うんですけれども、これから具体的にはということですけれども、こういう形で予算も増やして対応するということなので、ぜひこれから進めていく施策をしっかり進めていけるように、研修内容もぜひ充実させていただけたらと、これは要望しておきたいと思います。

石坂委員

 同じく支えあい推進部職員研修経費のところで伺います。

 先般、議員のほうに送られました監査報告のほうで、管理職の方が研修を申し込まれたけど、結局参加せず、その研修費も取られてしまってという問題が指摘をされていました。管理職もですし、今回のような一般の職員の研修もそうですけども、そうしたことの再発防止など、どのように考えられていらっしゃいますでしょうか。

角地域支えあい推進部長

 監査指摘されたものにつきましては、オンラインでの受講というところで、限られた期間での研修参加という形式を取っておりまして、その期間内に受講がかなわなかったということで、再発防止については、まずは選定のところで、途中で都合が悪くなったものが入替えできるかどうかという、契約のときにそういった条項が入れられるかどうかというところも含めて、まずは研修の参加についての方法を再度確認するということと、あとは、研修というのは当然、職員を確定させるわけなので、職員が確定されれば、本人任せにするのではなくて、研修担当のほうからも時期を見据えて進捗状況を管理するというところを徹底して行っていこうということで、未受講による未執行にならないようにということで対応を改めたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 そういう対応も必要ですし、研修に出かける際に、その人が抜ける分、どれだけその時間をカバーできるかということも重要だと思いますので、その辺り、ほかの職員の動き方ですとか時間の使い方なども含めて、時間を捻出できるように、また、気持ちよくほかの職員が送り出せるような形にしていくことも当然されていくという理解でよろしいでしょうか。

角地域支えあい推進部長

 当然、研修に参加している間の職員については、例えば窓口であったりカバーしなければいけないというところについては、そういった職員がいつどういった研修を行うかというところをまずチームなり所属のほうで把握するということと、それに向けてのあらかじめの対応をするということも必要だというふうに考えております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、204ページ、事務事業3、地域施設について、質疑はありませんか。

近藤委員

 地域施設営繕のところで、野方区民活動センター等改修工事推進なんですけれど、当初予算案の概要のところを見ますと、区民ホール等のトイレの改修、設備更新及びエスカレーター改修となっているんですけれど、エスカレーターとかも新しくするという理解でいいんですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 これは改修でございますので、修理でございます。

近藤委員

 今あるものを修理するという形。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 そのとおりでございます。

近藤委員

 これはどのぐらいかかって、それで、その間の活動センターの使用というのは普通に行われるんですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 改修工事につきましては、今のところのスケジュールといたしましては、令和4年度10月から令和5年度6月頃までを予定してございます。ですので、8か月程度を予定しておりまして、その間、集会室等の貸出しにつきましては、約8か月程度休止をするという予定でございます。

近藤委員

 8か月、エスカレーターはもちろん止めちゃうのはあれなんですけど、ほかの活動も全部止まっちゃうということですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 貸出しにつきましては、休止を考えてございます。

近藤委員

 そうしますと、結構長い期間休止になってしまうので、皆さんに周知というか、しっかりとお知らせしないと、いろいろ予定、ほかのところで活動したりとかあると思うので、その辺の準備というのはいかがなんですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 予算のほうが議決されましたら、速やかに地域の皆様に周知をしてまいりたいと思っております。

近藤委員

 それで、ちょっと今、質問が前後になってしまったんですけど、エスカレーターの工事とかだけでそんなに長い時間かかるというのもちょっと不思議なんですけど、その辺はどうなんですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 野方区民活動センターと野方WIZのホールの客席、舞台等の更新、こちらが大きいものでございまして、野方区民活動センターにつきましては、天井、壁、床、こういった使用頻度によりまして損傷が激しい部分につきまして改修工事を行うものでございます。あと、併せてトイレの改修も行うものでございまして、金額的に一番大きいものに関しましては、内装及びトイレ改修その他の工事といたしまして、令和4年度、5年度債務負担で行いますけども、約5億9,000万円余かかります。あと舞台のエレベーターの改修工事といたしましては1,200万円ほど、エスカレーターの改修工事としましては2,800万円ほど、あと空調機器の改修工事、こちらが約4,200万円ほどというような内訳となってございます。

近藤委員

 この説明書ですと、工事だけしか書いていなくて、予算の説明にもトイレの改修とエスカレーターの改修みたいに書いてあったので、天井や床までの大規模な改修ということだったんですね。そこはちょっと理解していなかったので、金額も大きいし、どういうことなのかなと思ったんですけど、今ので理解できました。

 それと、多摩産木材備品類の購入、これはどんなものなんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらに関しましては、森林環境譲与税の活用事業ということでございまして、購入を予定しておりますのはチラシを載せる家具というか、什器でございます。これを3台予定しておりまして、購入して設置する場所が北部すこやか福祉センターのロビーということで計上しているものでございます。

近藤委員

 チラシを乗せる台みたいな、本棚みたいなものを3台でこの金額ですか。木ですので、高いんだなと。

久保委員

 鷺宮すこやか福祉センターの屋根改修工事等というのがございますけれども、これは屋根の改修だけではないのかと思いますので、工事内容を教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらにつきましては、まず鷺宮すこやか福祉センターの屋根の改修工事が一番メインの大部分を占めるものでございます。「等」の部分ですけれども、鍋横区民活動センターの特別保全工事、内容といたしましては、外部の鉄部の塗装ということで、これは金額的には小さいものでございます。あとは、やよいの園の施設内の天井改修工事ということで、こちらの内容といたしましては、雨漏りがあるということで改修するものでございまして、こちらが約1,200万円ほど計上しているものでございまして、その三つを合わせてこの金額となっているものでございます。

久保委員

 そうなんですね。私、鷺宮すこやか福祉センターの屋根の改修と、ほかに何か鷺宮すこやか福祉センターで工事が行われるのかなと思ったので、今、鍋横区民活動センターや、やよいの園と聞いて、ここの「等」って、ほかの施設も含んでいたんだという、ちょっと読み取れなかったなということを思いました。

 鷺宮すこやか福祉センターの屋根の改修なんですけれども、これは雨漏りですとか、そういったことへの対応ということでよかったでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 雨漏りなど、全体的に老朽化しているということで、かなり大きな工事になったというふうに聞いてございます。

久保委員

 老朽化はしているんですよね。跡施設のことは総括質疑でも伺いましたけれども、まだ決定していないというのもあるので、今のうちから長期に使えるようにしておかなければいけないのかなと思うと、今回こうやって手を入れていただけるのはありがたいかなと思っています。

 もう一つ、南部すこやか福祉センターほかトイレ改修工事となっております。これも今の御説明のように思うと、概要のほうには南部すこやか福祉センター、南中野区民活動センター、療育センターゆめなりあのトイレ改修と書いてあるので、そうなのかなと思うんですけれども、全部比較的新しい施設なので、このタイミングでなぜトイレの改修が行われるのか、教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 委員おっしゃいました三つの施設のトイレをウォシュレットにするというものなのでございますけども、今お話がありましたように、どの施設も平成24年度から25年度に基本設計、実施設計を行ったものでございます。その当時、ウォシュレット付きトイレというのが標準仕様になっていなかったということで、実際には全てのトイレにつけてある状況ではなかったということで、現状54のトイレがございまして、そのうち10のみ設置されているということで、それ以外の部分を今回ウォシュレットにするというものでございます。

久保委員

 平成24年から平成25年に行われたということで、標準仕様にウォシュレットがなっていなかったので、全てのトイレが今回ウォシュレットになるということなんだと思いますが、ということは、現在の区の施設における標準仕様はウォシュレットということなので、今回は南部で行うわけですけれども、これで全ての区民活動センターですとか、すこやか福祉センターという施設においては、ウォシュレットになるということなんですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 区民活動センターにつきましては、今回南中野を施工しまして、あと野方も今回の改修で設置いたしますので、全てウォシュレット対応となります。

 すこやか福祉センターにつきましても、今回の改修で設置いたしますので、全てウォシュレット対応という形になります。

浦野委員

 (1)の地域施設整備のところなんですが、沼袋小の施設維持管理と校庭開放の清掃管理委託、これは決算の分科会のところでもお聞きしたんですけれども、現在、日曜日が開放日ということになっていて、ほかにも開放日を増やせないかというようなことも伺って、近隣の方との関係で少し難しい状況もあるんだということだったんですけれども、その後、踏まえて検討していきたいというようなこともおっしゃっていたと思うんですけれども、その後、開放に関しての検討状況というのは、現時点でどうなっているのか伺います。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらに関しましては、繰り返しになってしまいますけど、基本的にはスポーツとしてではなくて、地域の遊び場というか、そういうことで日曜日の開放をしていたものでございます。

 スポーツでの利用を望まれる方がいらっしゃるということで、スポーツ振興課のほうと今、調整しておりますけれども、スポーツの施設として貸し出す場合には、スポーツ担当の所管で実施することになるかと思いますが、具体的な内容はまだ調整しているところでございます。

浦野委員

 今、調整中ということなんですけど、少し改善できるのか、それともなかなか難しいのか、今の検討の状況が、いつぐらいに検討されたものが出るのかというのは、そこも含めて今はなかなか難しいんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 いつからというのは、今のところ申し上げられる状況にございません。

高橋委員

 今の沼袋小学校の件なんですけども、管理というか、すこやか福祉センターになっていけばこちらの管轄になると思うんですけど、当面、いろいろな使い勝手をしている中で、それぞれの管理担当がばらばらになっていて、地域の人にしてみると区の施設という、私たちの地元の公共スペースという意識があるので、事象ごとに担当がばらばら、あっちこっちというのが、今の管理の職制上しょうがないのかもしれないんですけど、区民に対して発信するときは、中野区としての対応に漏れがないようにというか、遺漏がないようにやっていただきたいと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 暫定的な活用ということで各担当にまたがっている部分もございますので、その辺は気をつけて周知など行ってまいりたいと思います。

高橋委員

 基本、使う目的に合わせて担当が対応するということだと思うんですけども、よろしくお願いいたします。

 それと、その上の昭和区民活動センターの基本設計の委託が通ったんですけど、現状のスケジュールと「等」というのが何かというのを教えていただけますか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらにつきましては、現在、令和4年度に基本計画を策定するということで、地域の町会の会議などに参りまして、現状の報告なども行わせていただいたところでございます。今は、今後の地域住民の皆様への周知などについて検討を進めているところでございます。

 この「等」でございますけども、大部分が基本計画の策定の委託経費でございまして、一部、具体的に申しますと、20万円が地域説明会などの事務経費ということとなってございます。

高橋委員

 あと、温暖化対応オフィスの実施設計というところになっていったわけで、すこやか福祉センターのところだと思うんですけども、この辺、概略スケジュールを教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらにつきましては、温暖化対策推進オフィスを新しいすこやか福祉センターとして開設するということで、それまでの間、現地建替えを行います昭和区民活動センターの代わりの施設として整備をするというものでございます。

 スケジュールといたしましては、今年度中に基本方針の改定を行い、来年度、実施設計、令和5年度に整備工事、すこやか福祉センターの整備につきましては、令和8年度頃を予定してございますけども、詳しい今後の予定につきましては、本定例会中の委員会においても御報告させていただきたいと考えてございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 先ほど高橋委員の御質疑の際に、事務費を20万円と申しましたが、2万円でした。失礼いたしました。

山本委員

 野方のところで伺いたいんですが、令和4年の何月から工事の予定とおっしゃられましたか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今のところ、10月開始の予定でございます。

山本委員

 10月からで令和5年の6月に入るところまでの8か月ということですね。

 集会室等、工事があって、野方WIZもあるということだったんですけど、集会室自体が使えなくなる期間というのはどのぐらいを見込んでいらっしゃいますか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 区民活動センターにつきましては、天井、壁、床などというところについての改修を行う関係上、貸出しは約8か月ということを今のところは想定しているところでございます。

山本委員

 やっぱり8か月なんですね。結構長いなと思いまして、2年前ぐらいに大和の区民活動センターも工事があって、数か月やっていただいたかと思うんですけれども、その際にも大和の登録団体なんかは、ほかのセンターにも御協力いただいて予約をさせていただいたような経緯もありまして、今回8か月で野方のセンターということだったので、近隣の鷺宮であったり沼袋であったり、そういったところにかなり影響があるのかなと思いますので、事前に丁寧にお願いいたします。要望で結構です。

主査

 ちょっと休憩します。

 

(午後2時05分)

 

主査

 再開します。

 

(午後2時06分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、205ページ、事務事業4、区民活動推進の質疑を行います。

 質疑はありませんか。

間委員

 区民活動推進の(1)地域自治推進の中の貸出用ポケットWi-Fi通信料について伺います。

 こちらのほうは令和3年度、現状でいいんですけれども、貸出しの状況について教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 令和3年4月から令和4年1月までの貸出しの件数でございますけれども、927件でございました。

間委員

 こちらは区民活動センター1館当たり2台でしたよね。そうすると、全部で30台だと思うんですけれども、そうすると、10日に1回ぐらい貸し出されているかなという感じだと思うんですが、貸し出されていないときというのは、例えば小学生のお子さんたちがちょっと勉強しに来たりとか、いろんな方が御利用になっていると思うんですけれども、団体として貸出しということではなくて、広くいろんな方が使えるという形での提供ということは、来年度は考えていないでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 この仕組みは、あくまで今のところは団体への貸出しということで想定しておりますので、フリーで来られたような方への貸出しというのは、現状では検討しておりません。

間委員

 もともとは目的がそうというのはもちろん承知なんですけれども、使われていない時間のほうが長いんじゃないのかなというふうに感じますので、せっかく借りているというところなので、広く区民の方、要は、子どもたちというのは団体ではないので、借りたくても借りられないと思うんです。なので、そういった方も使える方法というのは検討していただくというのもいいのかなというふうに思いましたので、こちらは要望にさせていただきます。

 次に、その下の運営委員会の業務委託の拡充のところなんですけれども、この拡充の内容について教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらにつきましては、運営委員会の事業費を令和4年度、単年度でございますけども、各委員会ごとに10万円の加算をしているものでございます。理由といたしましては、コロナウイルス感染症の影響下において地域活動を再開していただいたりすることに要する経費に運営委員会として使っていただいて、自らの運営委員会の事業であったりとか、各地域団体の支援でありますとか、その内容につきましては、それぞれの運営委員会のほうで工夫していただきたいと思っておりますけれども、趣旨といたしましてはそういうような内容でございます。

間委員

 そうしましたら、その二つ下の町会・自治会活動推進助成等の拡充のところについて教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらにつきましては、町会・自治会様におきましても、コロナウイルス感染症の蔓延の影響の中で、自治会として地域における活動再開に向けた活動を様々に行っていらっしゃいますので、それに使っていただいて、地域活動の再開、活性化を図っていただくということで、単年度で各20万円、こちらに関しましては、申請をいただきまして、後ほど精算をするという形での助成金になりますけども、これを単年度で設けたものでございます。

間委員

 そうしますと、運営委員会の拡充している10万円の分と、町会・自治会に対して拡充して支援していくというところと、趣旨としてはとても似ているかなというふうに思いまして、地域の活動をコロナに負けずにしっかりとやっていただくために手厚く支援していくということだと思うんですけれども、町会・自治会のほうは、申請して後々精算というところで、どのように使うかというところはある程度お示しして、この範囲で使ってくださいねというようなやり方でお考えなんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 地域活動の活性化でありますとか再開へ向けての事業に使っていただきたいということで、今のところ考えておりますのは、ある程度の例示をいたしまして、町会・自治会様のほうにお示しするということを考えております。

間委員

 そのように町会・自治会さんのほうは支援をして、運営委員会のほうの拡充に関しては、どのような方々に対してどのようなことを支援していただくということを想定していますか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらに関しましては、委託経費を加算するということですので、委託の内容が地域支援業務ということでまず仕様書にございますので、その中でそれぞれの運営委員会さんのほうで工夫して活用していただくという形で考えてございます。

間委員

 それぞれの支援がうまく重なり合って相乗効果を生んだりという形になっていくといいなというふうに思います。同じ方々を対象に支援ということが頭に浮かんだんですけれども、重なる支援というところで、うまく役割分担していただいて、地域の活動が進んでいくというところにつなげていくことを区のほうもしっかりと支援とチェックをしていただきたいなというふうに思います。

 (3)の地域支えあい活動支援の中の民生・児童委員の育成、改選経費について伺います。

 こちらはまた改選があるということですけれども、民生委員さん、欠員がこれまであると思うんですけれども、現状の欠員について伺います。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 現在、定員が311名でございまして、実際に従事していただいているのが280名ということでございますので、約20名ほどが欠員となってございます。

間委員

 引き続き欠員の状況が続いているというところで、昨年度、協力員としても御協力いただいているということだったと思います。今後、民生委員さんの補充といいますか、欠員がより少なくなっていくというところにも力を入れていかなければならないのかなというふうに思うんですけれども、民生委員さんの年齢の制限などはあるんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 年齢制限がございまして、民生・児童委員は30歳以上78歳未満でございます。主任児童委員につきましては、30歳以上55歳未満というのが原則となってございます。

間委員

 そうしましたら、上限の78歳未満に引っかかってきてしまう方もあるかなと思って、今後、若い方にも民生・児童委員さんになっていただくというところは力を入れていかなければならないのかなというふうに思うんですけれども、その辺の周知だったり、区報でも紹介したりということはされていたと思いますけれども、今後どのように民生委員さんの確保につなげていく施策を行っていかれるつもりでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 民生・児童委員になっていただくような方につきましては、地域での活動の実績があり、また人望もあるという方がふさわしいと考えておりまして、地域でいろんな形で活動されている方からの情報というものを大事にして、新たな人材というものを探してまいりたいと考えてございます。

間委員

 本当に誰でもいいというわけではない、非常に重要な役割を果たしていただく方ですので、なかなか欠員を埋めていくというのは難しいと思うんですけれども、今後、区内の団体さんの支援であったりとかいろいろしていく中でも、新たな方というところでつながっていったりとか、育成というところにもつながっていくのかもしれませんし、その辺は民生委員さんを増やすというところも念頭に置きながらやっていただきたいなというふうに思います。これは要望でお願いします。

高橋委員

 (2)のところですけれども、区民公益活動の支援機能強化等委託で拡充となっているんですけども、前年度は載せ方が別だったんですかね。ちょっと私の見落としなのかもしれないんですけど、どういう拡充かということと概要をちょっと教えていただきたいんですけど。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 機能強化と委託という記載の仕方は今年度からでございます。1月に閉会中の厚生委員会で御報告させていただきました業務二つに関わる経費等となっております。一つは、公益活動の中で居場所を提供している活動がコロナの影響も受ける中で、活動がなかなか思わしくないという状況がございますので、居場所を提供している活動の運営の支援、それからまた新しい活動の立ち上げの支援というものを社会福祉協議会のほうに委託して行うというものが一つでございます。

高橋委員

 どこに委託。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 社会福祉協議会に委託して行うというものでございます。

 もう一つが、地域の中でのコーディネーター役を果たしている方たちが重層的にいるというのが中野の特徴かと思うんですけれども、こうした方たちが共通の研修を受けてネットワークをつくっていけるようにというような支援を行うという業務を新たに支援機能強化の取組として行うことを予定しております。

 もう一つは、これまでも行ってきているものではございますけれども、団体支援のための講座、この大きく三つがこちらの機能強化等委託という中に入っております。

高橋委員

 団体支援以外は、じゃ、新規という形でいいんですよね。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 おっしゃるとおりでございます。

高橋委員

 あと、生涯学習大学、いろいろ議論がある中で、今年度550万円という話ですけど、これからいろいろ陳情を受けた方々とやり取りとか出てくるのかなと想像はするんですけども、区として、大きな方向性としてはどういう形で今後進めていこうとしているのかというのを教えていただけますか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 現時点では、なかの生涯学習大学の経費として計上しておりますのは、従来と同じように1学年、2学年、3学年で年間22回の講座をやるという講師謝礼ですとか会場の経費と、それから、再編に向けての検討を行うための検討委員の謝礼が計上されているという状況でございます。

 令和4年度につきましては、1年生について、新入生については募集して、1学年、2学年、3学年という3学年で実施していくということを考えております。

高橋委員

 今後、また考え方というか、地域の担い手という話とか、あるいは学びの場とか、その辺の話をきちんと整理をしていくというか、再編の基本的な考え方とか、前に委員会でお示していただいたあの辺も、現状この予算は現況スタイルをまずは踏襲していく中で、新たな再編についてはまた仕切り直しというか、個別に見直しをしながら進めていくという形でよろしいんですよね。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 今回予算計上しております検討会の中で、中野にとっての新しい生涯学習の在り方、それから、シニアの方たち向けにどういうふうなプログラムを組んでいくのかとか、それから、学びの期間がどのくらいであったらいいかとか、そういったことも含めて検討して、令和5年度の再編に向けて、陳情者の皆さんをはじめ、関係の団体の皆さんともお話合いを重ねたいというふうに思っております。

高橋委員

 再編のスケジュールについては、基本的に変更はあるんでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 現在は令和5年に向けて検討を進めていくということで考えております。

久保委員

 運営委員会業務委託拡充について最初にお聞きいたします。

 この点につきましては、過去にも予算総括とかでも確認をさせていただいておりますけれども、今回、予算補助資料のつくり方が変わってしまったので、細かいところまで確認できないものですから、区民活動センター運営委員会支援として、特定財源が令和2年度は1,837万4,000円が入っていて、令和3年度については3,337万8,000円が特定財源として入っていました。今回は事務事業のまとまりが大きくなっているので、運営委員会の業務委託に対しての特定財源がどれだけなのかというのが分からないのですけれども、まずはこれがどれだけになっているのか、教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 重層的支援体制整備事業の交付金との関係で御説明させていただきますけれども、令和2年度におきましては、重層的支援体制整備事業交付金の前身に当たります生活困窮者就労準備支援事業等補助金、内容といたしましては、地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築のための補助金でございまして、こちらを区民活動センターの運営委員会の委託料に充当していたものでございます。

 その際の充当の理由といいますか、運営補助金の要件といたしまして、住民に身近な圏域において、地域住民等が主体的に地域生活課題を把握し、解決を試みることのできる環境の整備というものがございまして、それに当たるものとして区民活動センターの運営委員会の委託料を充てていたものでございます。

 令和3年度、今年度になりまして重層的支援体制整備事業への移行準備事業ということになりまして、今回歳入で予定している額につきましては、区民活動センターではなくて、アウトリーチの関係人件費に充当するということになってございます。

 令和4年度につきましては、多機関協働事業というところに同じような形で充当していくということでございます。

 全般的なお話をここでさせていただきますと、令和2年6月に改正されました社会福祉法に基づきまして、市町村におきまして地域住民の複雑化、複合化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制を整備するため、対象の属性を問わない相談支援、多様な参加支援、地域づくりに向けた支援を一体的に行う重層的支援体制整備事業が創設されたところでございます。

 重層的支援体制整備事業の実施によりまして、重層的支援体制整備事業交付金につきましては、従来、介護、障害、子ども、生活困窮、こういった分野ごとの制度に基づき行われておりました相談支援や地域づくりに向けた支援に係る既存事業の補助に加えまして、新たに相談支援や参加支援の機能強化を図る事業に対する補助を加えて、一括して交付されるものということでございます。

 既存事業の補助金につきましては、財政保障の水準を維持するという観点から、国、都道府県や市町村の費用負担割合や補助基準額等はそれぞれの制度における現行の規定と同様となってございます。

 また、重層的支援体制整備事業の交付金につきましては、一般会計の歳入予算において受け入れて、交付金の対象事業は、一般会計の歳出予算に計上するということと規定されております。その関係で介護分野に係る補助につきましても、これまでは介護保険特別会計で受け入れたところ、交付金の対象事業費分につきましては、一般会計で受け入れることとなります。そのために、歳出予算につきましては、事業費のベースでおよそ2億7,700万円、歳入につきましては国庫補助及び都補助におきまして、およそ1億5,600万円、介護保険特別会計から一般会計へ計上先を変更しているものでございます。

 ちょっと御説明が長くなってしまいましたが、こういった全体的な状況の中で、重層的支援体制整備事業を進めているものでございます。今、御質問のありました区民活動の運営委員会の委託料につきましては、令和4年度につきましては、充当先には充てていない、補助の対象事業として扱っているものではないという現状でございます。

久保委員

 私は過去にも質問を何度かしてきているので、今のお話で分かりますが、他の委員の方たちは何を説明されているのかと思われている方もおいでになられるのではないかなと思います。

 個別のところにつきましては、それぞれ国の重層的支援体制整備事業が入っているものについてお伺いしようと思っておりますけれども、準備期間が令和2年にあって、移行期間がありましたので、運営委員会業務委託に3,300万円が計上されたわけですけれども、本来的に重層的支援体制、国が言っているものがまだ細かなスキームが出てきていないのでということではありましたけれども、それをアウトリーチ支援の人件費に充てるというのは、重層的支援体制をどういうふうに考えているかというところがきちっと掌握できていないというか、区の体制についてはまだまだ検討が深められていないのではないかなということを感じておりまして、昨年も予算総括の中で取り上げさせていただいたところなんです。

 今回は、逆に言うと、今までつけていたものがつけなくなっちゃったわけですよね。移行期間じゃなくって、いよいよ重層的支援の本格的な予算が入ってきた段階ではつけなくなっちゃった。ということは、今までつけていたのにつけないということは、本来的な国が言っている重層的支援の対象とならないところに前年度はつけていたのではないかなというふうに思ってしまうわけですが、それはそうではないんですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 国の枠組みとしまして、一定の要件に基づいてこれまでの事業を組み替えたり新たな事業を創設しているところでございまして、その中で区民活動センターの運営委員会といいますのは、中野区におきましては、地域における身近な課題を解決する場所としての地域区民活動センターの運営というところでは、全体として重層的支援体制の一部であるというふうに担当としては考えております。

 ただ、国の交付金の枠組みの中といいますか、項目として今回は外れることになりましたけども、重層的支援体制整備事業といいますのは大きな広がりを持った事業でございますし、中野区の地域包括ケア推進体制というより広い中での一部を、この事業を活用することによってさらに推進しようというものでございますので、これまでの趣旨が違っていたということではなく、それは実際に行いつつ、新たな枠組みのほうを活用して、新たな体制でやっていきたいというふうに御理解いただければと思います。

久保委員

 新たな枠組みのほうにしたんですか。そうではなくて、今回、国の交付金の対象ではないということですよね。そこをはっきりお願いします。区で選択したのか、そもそもの国の交付金の対象としては当てはまらなかったのか、どちらでしょう。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 重層的支援体制整備事業の中でいろんな項目がございます。先ほど申し上げましたような断わらない相談支援でありますとか、地域づくりに向けた参加支援というものがございますので、その中の一部として位置づけることは可能であったとは思いますけれども、限られた交付金の中で国の趣旨にふさわしいものであろうということで、今回は対象事業を決めた中で区民活動の運営委員会委託料は外したということでございます。

久保委員

 アウトリーチ等を通じた継続的支援事業も入っているんですよね。だから、ここに充当させようと思えば、充当させることもできたんだけれども、限度があるので、今回配分については、様々な重層的支援の体制が強化されてきたのかどうかというところがまた次の課題になるかと思いますけれども、そういったところがようやく体制として構築されてきたので、ほかのところに予算を配分したということなんだと思うんですよ。

 でも、令和2年、令和3年の準備期間、移行期間の中で、ここにそもそもつけたというのがちょっと安易な発想だったんじゃないかなというふうに私は思っているんですね。もしアウトリーチ等を通じた継続的支援事業ということで、それに重きを置いたのであれば、そこに予算を配分するというのが筋だったんじゃないかなと思うんですけれども、それはいかがですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 令和2年度につきましても、一部につきましてはアウトリーチの関係人件費に充当しているということもございます。今年度に関しましてはアウトリーチの関係人件費、どちらがより法の趣旨にふさわしいかというところで、最終的にはアウトリーチの人件費に充当したということでございますので、どちらにも重層的支援体制整備事業の中では役割を持っているんですけれども、法の趣旨を考えた場合にアウトリーチの人件費のほうに充当したというものでございます。

久保委員

 いずれにしても、重層的支援の体制というのをしっかり構築していただきたいということは常々会派のほうから申し上げているところで、第一義的に様々な区民の皆様の御相談を受ける、キャッチするというところで、アウトリーチもですけれども、区民活動センターそのものが身近な施設であるんだと思うんですよ。だから、そういうところも含めた上で、地域包括ケアの中でも同じことだと思いますけれども、重層的支援をしていく中で、区民活動センターそのもののある意味強化といいますか、そういうこともしていかなければいけないのではないかなと思うんですけれども、そこはどのようにお考えですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 区民活動センターは、一番区民に身近な地域包括ケアの拠点であると考えておりますので、地域ケア会議の第3層に位置づけられるということもございますので、今後、アウトリーチをはじめとする活動におきまして、さらに重要性が増すと考えております。そこでの活動相談支援につきましては充実させていきたいと考えてございます。

久保委員

 それで、本来の運営委員会の在り方についてお伺いしたいと思っています。運営委員会が区民活動センターというスタイルで始まって約10年ですね。その間に、四つの区民活動センターが運営委員会直営というような形になっているのかなと思います。11のセンターについては、運営委員会が業務委託を受けながら、集会室の受付業務委託等はまた委託をしているという形になっているんだと思うんですけれども、運営委員会の業務委託というのは、そもそも一運営委員会については幾らで委託を行っているんでしょうか。四つの直営で行っているところはまた委託費が違っているんでしょうか。その辺の御説明をお願いいたします。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 まず施設管理業務を併せて担っていないところ、地域支援業務のみの施設は11区民活動センターございまして、こちらにつきましては、地域の人口でありますとか地域団体の数というものを加味いたしまして、金額がそれぞれ異なってございます。例えば昭和であると710万円ほど、野方ですと800万円ほどということになってございます。施設管理を同時に行っているところ、東部、新井、沼袋、東中野、こちらにつきましては、地域支援業務に施設管理業務分が加わりますので大きくなっておりまして、例えば東中野ですと1,350万円ほど、東部ですと1,480万円ほどという予算額となってございます。

久保委員

 この議論自体が、直営で行うのか、そうではなくて運営委員会がさらにまた委託をしているのかというところで、今、費用の違いはお伺いしましたけれども、この議論は一時あったんじゃないかなと思っていて、今後区民活動センターの在り方については、全部が直営なのか、どうするのかというような議論もあったように記憶しているんですけれども、10年たって区民活動センターの運営委員会の在り方については、様々検証を行っていく時期ではないかなと思うんですけれども、その辺についてはいかがお考えですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 区民活動センターの運営につきましては、構造改革プログラムでも検討しているところでございまして、利用率のアップでありますとかそういったことも検討しているところで、検討と運営委員会の在り方というのは切り離せないところがございますので、今、検討しておりまして、何らかの課題がないか、それを踏まえて今後どうするかを決めてまいりたいと考えてございます。

久保委員

 今、検討されているというところで、検証も必要かなと。実際のところ、直営で行っているところとそれぞれによさもあり、それぞれに大変さもあるのかなとは思っていますけれども、その辺については区としてはどちらがいいという言い方はできないと思いますけれども、どのように二つの在り方については捉えられているんですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 区といたしましては、施設管理業務を一体的にやっていただいたほうが施設管理が円滑に行われるであるとか、事務局員をはじめとする負担も多少は少なくなるのではないかというところで、一体化した委託をやっていただきたいというふうには考えてございます。

久保委員

 一体化した委託は今四つですよね。もし区が一体化した委託を望むというか、そのほうがふさわしいのではないかということであれば、四つの運営委員会がやってきている事業の在り方というのをほかの11のところに分かりやすくお伝えをしていかなければいけないと思いますし、そういうことをお互いに検証し合っていかなければいけないんじゃないかなと思うんです。区が一方的に全部一体化した委託でお願いしますということを急に11の運営委員会に言っても、それはなかなか受け入れられるようなところではないと思います。その辺については、15の運営委員会とは、検証も含め、今後の検討課題については、どのように話合いなどがされているんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 これまでも運営委員会の会長様に集まっていただく会議を定期的に行うほか、運営方針の見直し、雇用形態のことでありますとか、様々な課題を共有して解決を図ってきたところでございまして、運営委員会と事務局長、事務局員、そういった方と意見交換を今後もしながら、区の姿勢を伝えるとともに、現状、15区民活動センターございまして、いろんな地域の事情もございますので、そういったものを踏まえながら、それぞれの区民活動センターにふさわしいやり方でやっていただけるのがいいのではないかというふうに考えております。

久保委員

 それぞれの区民活動センターにふさわしいやり方ということで、地域によっては、自分のところで施設管理まで全部やるのはなかなか難しいよというところもあるかもしれないし、逆に地域のほうとしても、全部地域のほうでやっていて、利用するときに切り離してもらいたいなと。受付業務については別の方たちがやっているほうが使いやすいんじゃないかなというような声を聞く場合もあるんです。なので、いいところをきちっと精査をしていくということと地域性を生かしていくということが重要ではないかと思っています。

 いずれにしても、10年という期間を経て、今までの在り方がよかったのか、運営委員会の皆さんは本当によくやってくださっているので、そこら辺のところを称えつつも、今後どのようにしていくことが区民活動センターの在り方、先ほど重層的支援のお話もしましたけれども、本来的にはどういうふうにしていくことが一番区民にとっていい在り方になるのかというところを探り出していく必要性があるのではないかなと思っています。

 集会室の受付業務の委託についても、様々なお話を伺っています。そこには長きにわたって委託されているというところでの弊害というか、慣れですとかそういったこともあるようにも伺っています。なので、そこも区としてもきちっと検証を図っていかなければいけないのではないかなと思いますけれども、その辺はいかがですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 集会室受付業務につきましては、毎年入札によって決定していることではございますけども、結果として同一の業者が長期間にわたりやっているところもあるかと思います。そういったところで起きるいろんな不具合に関しましては、報告を受けるというようなことを通じまして是正してまいりたいと思いますし、委託契約の本旨にのっとった履行をしていただくように働きかけてまいりたいと思ってございます。

久保委員

 ありがとうございます。

 運営委員会のところで長くなってしまいましたけれども、ちょっと違うところをお伺いいたします。

 3番の地域支えあい活動支援の災害時個別避難支援計画書作成経費について、これは令和2年、令和3年にはないものではないかと思っているんですけれども、これはどのような事業なのか、教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらにつきましては、従前から行っているものでございまして、災害時において基本的に避難をお一人でできない方につきまして、どういった方に支援していただくことができるかとか、どういったものが必要であるかということについて計画書を作成するという取組でございます。項目が前回と違ったということで比較ができなかったのかと思いますが、令和3年以前からございました。

久保委員

 項目が変わっていて、令和2年と令和3年のところでは変わってきているんだなと思ったので、内容自体が何か新しいものではなくて、今までのことを積み上げていっているということでよろしいですね。

 災害時の個別避難支援計画書の作成が重要であるということは前々からお伝えしてきているところなんですけれども、コロナ禍で見守り体制についてとか情報が入りにくくなったというようなお声も聞いておりますけれども、この間には何か特別な動きがあったんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 地域での見守り、支えあい全体のお話になってしまいますけども、例えば高齢者の調査が、コロナの蔓延防止措置とか緊急事態宣言発出に伴って一時的にできないというような事態が令和3年におきまして度々ございました。その中でもなるべく必要とされる方とコンタクトを取って、必要とされる情報を収集するという試みはやってきているところでございまして、今後も工夫しながら継続してやってまいりたいと考えてございます。

久保委員

 日常的にできていないことは災害時にはできないので、日常的に積み上げていくことが非常に重要であると思います。

 その上の配食事業者による見守り事業経費がございますけれども、配食事業者による見守りというのは充足されているのでしょうか。この事業そのものを今、御担当としてはどのようにお考えですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらに関しましては、昨年度から開始した事業でございまして、配食事業者からお弁当を配食していただく際に見守りも行っていただき、あと、元気アップチェックノートと呼ばれるものをお渡しするなどして、セルフチェックしていただくというようなものでございます。

 こちらにつきましても、昨年度から始めまして、1月現在で22名の契約ということで、こちらが期待していたほど増えていないという状況がございます。こちらも事業の内容を具体的に説明したすることによってこの仕組みを分かっていただくというようなことができていない時期がたくさんございましたので、なかなか伸びていないのかなと思うんですけれども、昨年度にも増して様々な場所でチラシ、パンフレットを配布するように最近努めておりますので、少しずつでもこの事業が普及していくようにしてまいりたいと考えております。

久保委員

 コロナ禍でなかなか食事を御自分で準備される方がいらっしゃらなかったりとか、そういう方たちに対し、配食サービスを行って見守りを充実させていこうという視点でスタートしたんだろうと思うんですよね。でも、やっぱりマッチングがすごく難しいなと思うことと、コロナ禍なので、余計にそういう方たちを探さなきゃいけないんだけど、探し出すのがすごく難しくて、スキームづくりでは、宇田川課長が御苦労されていた様子を見ておりました。ただ、22名ということで期待ほどの成果が出ていないのかなと思いますと、令和4年度にも予算を計上されているのであれば、この事業の在り方そのものを、いいところもあると思いますので、そこを残しつつ、本来的な意味合いが発揮できるようにしていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

浦野委員

 1点だけ。先ほど久保委員からあった区民活動センターの運営のところなんですけれども、総括的に久保委員のほうからあったので、ちょっと集会室の貸出しのところで伺いたいんですけれども、今、各運営委員会ごとにホームページをそれぞれつくっていらっしゃると思うんですけれども、集会室の貸出しで、例えば新井だと今予約状況がどうなのかというのが確認できるようになっていたりするんですけれども、これは地域の方にとっては、例えば場所を借りたりするときにどこが空いているのか事前に確認できるので、日程等もいろいろ決めやすいと、地域の方々からは好評なのかなと思うんですけれども、ただ、こういうふうにしているところは一部だと思うので、同じ15の区民活動センターの部屋を借りるときに、ここではそういうふうにしているけど、こちらではそうじゃないという中で、ここも区民サービスとの関係では、区民にとっていいものは統一していくことが必要ではないかなと思うんですけれども、集会室の貸出しのところに限ってなんですけれども、そういう状況というのは今どのようになっているのかというのと、課題のところについて担当さんに伺いたいと思います。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今おっしゃられたような新井の区民活動センターの試みというのは、新井は地域支援と施設管理業務を両方一体で受託しているというところがありまして、運営委員会さんが自主的にやっていただいているものでございます。

 確かにこの試みが非常に評判がいいというのは聞いておりますので、これをどういう形でほかの区民活動センターに敷衍できるのかとか、もっと違うやり方で何らかの形で予約の利便性を上げることができないかといった観点で検討しているところでございますので、少しでも予約がしやすいような何らかの方策を検討してまいりたいと考えております。

浦野委員

 今、検討しているというところで、例えば新井のほうは一体でやっているのでということですけど、ほかの三つのところでも同じようにはしていないところもあるわけですよね。なので、それぞれもちろん努力されていて、ホームページ等も地域の活動をこまめに発信されていたりして、それぞれ個性もあって非常にいいと思うんですけれども、区民サービスとの関係では、今、課長もおっしゃられたように、いいところはどんどんやっていく、それを逆に区としてもきちんと支援できるようにということは非常に大事だと思うので、集会室とかの貸出しは、今、基本的には足を運ばないとできないと思いますので、予約の方法も区にも要望として届いていると思うので、全体的なこれまでの検証と、いいところを取り入れた改善というところなんですけど、今、具体的に検討しているという中で、構造改革の中にも入っていると思うんですけれども、具体的にはどの辺りをめどに検証と今後の課題を解決していくという、スケジュール的なところというのは今どのような段階にあるんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 来年度中には一定の方向性を出しまして、改善の方向、何らかの改善を図ってまいりたいと考えてございます。抽せん方法でありますとか予約の方法、あと全体的なデジタル化といいますか、アナログ的な方法をいかにして利便性の高いものにしていくか、そういった観点から検証、検討を進めているところでございます。

浦野委員

 来年度中ということ、そうすると、ここが所管委員会なので、状況を委員会報告等もされるのかなと思うんですけれども、来年度といっても1年間あるので、上旬なのか、下旬のほうなのかというのを最後にお答えできるのであれば、そこを教えていただきたいと思います。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 構造改革プログラムのほかの検討と併せて御報告するのか、もしくは個別に御報告するのかあれですけども、時期的なことは今のところ申し上げられないんですけれども、予算化するものがございましたら、それに合わせた時期ということになると思うんですけれども、いましばらくお待ちいただければと思います。申し訳ございません。

近藤委員

 先ほど久保委員もおっしゃっていたんですけど、集会室受付業務等委託等というところで、ずっと同じところに委託されていて、長い間ずっと同じ、職員なのかなと思うぐらい長いことやっていらっしゃるところがあって、それがいい悪いじゃなくて、いいところもすごくあるんだと思うんですけれども、部屋を間違った貸し方をしてしまったんですね。それで、区民の方が違うんじゃないのと言ったときに、私なんかは謝ってもらいたいということを言っても、職員のほうがその人に言えない雰囲気、そちらの方のほうが権力があるという言い方はおかしいですけど、いろいろ知っているみたいな感じで、そういう感じになっていっちゃうのはよくないなと思いまして、新たに競争で委託をしていただくのがいいのか、それか、一度立ち止まって、委託業者に対して一つずつ確認していく。マニュアルに沿っていないことをしてしまっていても、そこで訂正するという業務が行われないぐらい慣れてしまっているということがあったので、そこはどこかの機会にお伝えしたいなと思っていたんですけど、ちょうど久保委員がおっしゃってくださったので、私もそこのところは、委託業者と職員で区民のためになるような確認作業というのは常にしていかなきゃいけないと思うんですけど、いかがですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 実際に誤った御案内をしてしまったということであるとすると、あり得ないことですし、区としては契約の相手方に契約内容に沿った履行を求めないといけないというふうに思っております。

 今後、新規の事業者、4月以降に事業者が決まりますので、仕様書を渡して契約を交わす際にその辺の確認を確実に行ってまいりたいと思います。

近藤委員

 そうですね。誤ってしまうことというのはあっても仕方がないことなんですけれども、誤ってしまった後に謙虚さですとか、そういうものが全く見られなかったので、そこのところは、そんなに委託業者が強くなり過ぎないといいますか、そういうところは気をつけていただきたいと思いますけど、いかがですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 委員おっしゃったことを踏まえまして、対応してまいりたいと思います。

近藤委員

 ありがとうございます。

 それと、なかの生涯学習大学のところで高橋委員がおっしゃったことと復唱みたいになってしまって申し訳ないんですけれど、ちょっと確認させてください。

 今年は3学年あるということですけれども、1学年は募集しますよね、3学年ありますから。2学年、3学年というのは人数がちょっと少なかったりしている状態だと思うんですけれど、これにおいても募集するんですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 従来どおりということですので、1年生は新規で募集いたしますけれども、2学年、3学年は進級制ということで来ていますので、ここで追加募集等を行うということは考えておりません。

近藤委員

 ありがとうございます。

 それで、この予算の内訳なんですけれど、学習室を借りるお金ですとか内訳をちょっと教えてください。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 まず、ゼロホールの会場使用料が200万円強でございます。それから、講師謝礼として285万円程度でございます。そして先ほどの検討委員会の委員の皆さんへの報酬等が32万円程度でございます。そのほか、生涯学習大学、以前は指定管理者に業務の一部を委託しておりましたけれども、令和2年度からは行っておりませんので、運営スタッフの方たちに1回について1,000円程度の交通費実費相当額をお支払いして運営スタッフとして動いていただくというようなことで、これらの経費で553万6,000円ということになっております。

近藤委員

 昨年とほぼ同じぐらいの金額なんですけれども、5,000円を会費として取って、収入は大体300人と見込んでいるんですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 定員で予算を組んでいるかと思います。定員なので、各学年200人ということ。

近藤委員

 各200人ですと、全部で600人ということですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 ちょっと確認をさせてください。答弁を改めてさせていただきます。

主査

 答弁保留。

近藤委員

 そうすると、収入というのが変わってくると思うんですよね、何人取るかということで。あと、人数が少ないという傾向になっているということですから、それによってもまた収入が変わってくると、区の持ち出しというものも変わってきますよね。ですけど、内訳を見ると、去年と同じ内訳でやっているんですけど、そこでも十分やれるということですよね。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 定数200人で見ていて、定数が満たない状態というのは、実際の事業の運営ですとかそういったところにも、例えば地域別の活動がとてもしにくいとか支障も出てきたりしておりますけれども、歳入部分につきましては5,000円ということと、あと、東京都の補助金を充てるということで、従来どおりで運営をしていくことを考えております。

近藤委員

 ずっとこの間、生大についての問題を議論してきまして、区側がおっしゃっているのは、地域活動に結びつかないということが一番大きいことだったような感じなんですけど、その次に人数が減っているという、募集してもなかなか前のようには来ないんだということが焦点になっていたと思うんですけど、そこは間違いないですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 一番最初の課題というのは、定員が200名で、200名の方を想定した事業プログラムとなっているにもかかわらず定員に満たない状況が続いているということが一番最初の大きな課題としての着目点で、さらに卒業した方たちがなかなか地域の中で活動が広がっていきにくいという、それがもう一つというということで考えております。

近藤委員

 そうですよね。私もそう認識しています。今度、1年生を募集するのはどんな形の募集をされましたか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 昨年度から説明会というのを行ってきています。今年度も各地域に出向いて6回説明会を開くということを考えております。その中で、生涯学習大学の目的ですとか実際どのような活動をするかといったようなことをお伝えしながら、新入生の方をお迎えしたいというふうに考えております。

近藤委員

 区民の方に生涯学習大学があって、いい大学ですよみたいな感じで説明会を開きますよという周知は一番初めにどうやってされるんですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 既に3月5日号区報に説明会の日程等を掲載させていただく、今、ホームページのほうも御覧になれるような状況になっております。

近藤委員

 その二つでやってこられて、今までは人が募集されてきたのかもしれないんですけれども、私、「ないせす」を見ましたら、説明会がありますよという記事が出ているんですね。説明会がありますよといっても、これが募集には見えないんですよ。せっかく媒体を使って、何かやりたいなという方がどういうものに参加したいとかどこかに行きたいなと思う方がこれを見ると思うんですよね、区報なんか以外に。そのときに、令和4年度なかの生涯学習大学入学説明会と書いてあるんですよ。そうすると、入った人が説明会に行くんじゃないかなと思ってしまう。募集とかと書いてあるんですよ。令和4年度なかの生涯学習大学入学説明会、こういうふうに書いてあったら、入った人が説明会に行くんだ、入った後に説明会があるんだなと思うと思うんですよね。下のほうを見ると、参加の基準のところがどなたでもと書いてあるので、これが募集なんだなと分かるんですよ。説明会だけだったら、既に行こうと思っている人以外行かないじゃないですか。どなたでもだから、これで募集なんだなと思ったわけですよ。隣の記事の子ども科学教室前期コース参加者募集と書いてあるんですよ。これは参加者を募集しているんだなと。ビックリマークまでついて募集しているんですよ。ああ、募集しているんだなと分かるんですよね。

 だから、減っているというのは、区報とホームページで今までもそのような募集の仕方をして、これにも載っていて、同じだったのかもしれないですけれど、本気で集めたいとすれば、これは分かりにくいなと私は思うんですけど、いかがですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 今回の「ないせす」に載せましたものは説明会の御案内ということなんですけれども、それは令和2年度からPRをスタートしているものでございます。本格的な募集の案内は、「ないせす」でいうと4月号に大きく1面に掲載されるということで、今、準備を進めているところでございます。

主査

 ちょっと休憩します。

 

(午後3時08分)

 

主査

 再開します。

 

(午後3時08分)

 

近藤委員

 これはいつから始まるんでしたっけ。5月。5月から開始のところを4月に来ても、もうちょっと早くに募集していることを。ちょうどこのタイミングぐらいですと3月号だったら行こうかなと思うかもしれないけれど、4月に来て5月にすぐ入るというのは、この説明会のときに募集的なことを書かないとなかなか人が集まらないと思いますけど、いかがですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 ちょっと御説明が不足していて申し訳ございませんでした。3月の説明会の折には詳しい中身を御案内いたしますけれども、「ないせす」の4月号が3月の終わりに出ますので、そこで4月14日までを募集期間として申込みを受け付けるということで考えております。

 既に、例年、生涯学習大学の申込期間というのが決まった時期となっておりますので、そこは動かさないということで今回も進めましたので、生涯学習大学の在校生の方ですとかOBの方ですとか、それから、既に関心を持っている方たちには、募集期間が3月から4月の中旬にかけてあるということはかなり広まっている情報ですので、こういったPRの方法を取らせていただいたところです。

近藤委員

 でも、関係者しか伝わっていかないという形はおかしいと思うんですよね。3月だといっても、もうちょっと早くに分かるように、それも分かりやすく、募集しているというのを出したほうがいいし、参加者が集まらないという理由の部分はそういうことで少し改善できると思うんですけど、いかがですか。

角地域支えあい推進部長

 委員御指摘のとおり、初めて見る方が具体的に何がどうなるのかというところが一番肝になる部分なのかなと思いますので、今後、募集なのか説明会なのか、ちゃんと会の趣旨が分かるように、簡潔に分かりやすいような案内に努めていきたいというふうに考えてございます。

近藤委員

 この生涯学習大学、とてもいいもので、考えていこうという段階で、一つのことでも入らないのは何でだろうとか検討していって、それでも人気がなくなってきてしまっているのかとかそういうところを検討していかないと、何か広報的に不備があって入っていないのだったらもったいないですし、そういうところはやっぱり検討していただきたいと思います。

主査

 休憩します。

 

(午後3時11分)

 

主査

 再開します。

 

(午後3時31分)

 

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 先ほど近藤委員からの御質問で答弁を保留させていただいた分についてお答えいたします。

 なかの生涯学習大学の5,000円の受講料の歳入見込みですけれども、300人ということで見込んでおります。定員は200人なのですけれども、1学年250名、新しい1年生を150名と見込み、あと2学年、3学年は現在の実績見合いということで、300人ということで見込んでおります。

近藤委員

 ありがとうございました。

 それともう一か所、このページで、再犯防止推進、保護司会等支援のところ、これは若干減っているのかな。その辺を御説明ください。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 こちらの再犯防止推進につきましては、行う事業としましては大きな変更点はございませんが、今年度、令和3年度に実施していなくて、新たに行うものとして、保護司の皆様に社会福祉の手引を配付するということがございます。そこが増額となっております。それで、再犯防止推進と保護司会等支援は、前年度、令和3年度当初予算で43万3,000円でございましたけれども、今回47万8,000円ということで若干増額になっているということです。

近藤委員

 私は、総括質疑で再犯防止のシンポジウムがとてもよかったという質問をさせていただいたのですけれども、これは、本当に保護司さんとか民生委員さんとか、町会の方たちの心を打ったと思うのです。自分たちの必要性というか、やらなければならないことが身にしみて感じたと思うのです。こういうときに、こういう皆さんたちの力をお借りできるように、地域の輪というものを広げていけるように、今までいろいろなことをやっていましたけれども、それをうまく力に変えていくような形にいろいろされる事業を持っていっていただきたいと思うんですが、いかがですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 今回の再犯防止シンポジウムは2回目でございましたけれども、1回目、2回目と重ねたことによりまして、保護司の皆さんと、それから民生委員の皆さんとか、地域でほかに活動されている町会・自治会の皆さんが少しずつつながって、地域包括ケアの中でどういうふうな役割を果たしていったらいいか、それから、地域の見守り、支えあいの中でどういう役割をそれぞれが果たしているのかということが少しずつ見えてきたかなというふうには思っています。現在、新型コロナの影響で、地域ごとでやっている社会を明るくする運動がなかなかできない状況でございますけれども、来年度に向けて、社会を明るくする運動を地域ごとで何らか工夫しながらできるようにということで、区としても御支援をしていきたいと思っています。そのことによって輪をつくって広げていけたらと考えております。

近藤委員

 社会を明るくする運動もずっとやっていて、ある意味マンネリ化してしまうというか、吹奏楽部の演奏と一緒にお母さんたちがイベント的に見にきてしまって、再犯防止といいますか、罪を犯した人もちゃんと支えていくのだ、差別しないのだみたいな意識はありながらも、自分のこととは無関係のことだと思ってしまっているところがPTAのお母さんたちとかはあると思うのです。私は知的障害の方の例を挙げさせていただいた、村木さんがおっしゃっていたので例を挙げさせていただいたのですけれども、そういう方をPTAの方がちょっと声をかけてあげたりとか、本当につながっているのだということが皆さんに分かる社会を明るくする運動であってほしいと思うのですけれども、いかがですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 これまでは保護司の皆さんが中心となりながら、地域の全体の包括ケアの輪の中に、正直なところ、なかなか入り切れない地域もあったと思うのですけれども、今回と前回のシンポジウムを通しながら、つながって地域の中で活動していくことで、初めていろいろな課題を抱えている方たちに届くメッセージが発せられたり、それから、その方たちが安心できる環境をつくり出したりできるのだということは共通認識を持てたかなと思っていますので、今回のシンポジウムを契機にしながら、保護司の皆様にも地域の中でつながっていくということを辛抱強くやっていただきつつ進めていただけたら、社会を明るくする運動、地域ごとの運動も、また少し変わってくるだろうと思って御支援をしていきたいと思っております。

近藤委員

 ぜひ別物ではないのだと、イベントが一つずつ働きかける場を確実に皆さんにその趣旨が届くように、そして、あなたたちは担い手なのですという発信、それをやっていく以外、この地域の担い手というのはなかなかできないというので、こういう機会を大事にして、担い手が育つように来年度の予算も使われていくといいなと思いますけれども、いかがですか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 シンポジウムの企画等につきましても、また次のステージを考えなくてはいけないので、また御意見を伺いながら企画をするとともに、職員向けの研修ですとかも今年度からスタートしています。あと社会福祉の手引を保護司の皆さんにお配りするというのも、保護司の活動というのが福祉の領域とかぶっているということを御理解いただき、うまく活用していただけるようにということですので、ただ配るということに終わらず、研修等とうまく活用していきたいと思っております。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 先ほどの間委員からの民生児童委員の御質問に関しまして、答弁を修正させていただきます。申し訳ございません。

 まず、現在の民生児童委員の人数でございますけれども、280名と申し上げたかと思うのですが、正しくは291名でございまして、欠員が20名でございます。

 もう一点、年齢制限のことでございますが、正しくは民生児童委員に関しましては、原則が67歳未満、一定の要件がございますけれども、最高で75歳未満でございます。主任児童委員さんに関しましては原則55歳未満という形になります。いずれも下限はございませんでした。申し訳ございませんでした。修正させていただきます。

石坂委員

 何点か伺います。

 まず、(3)の地域支えあい活動支援のところです。この中で、要支援者情報台帳システム運用というものがありまして、これが令和3年度の予算案では371万円であったものが今回303万6,000円と、2割近く削減されているかと思いますけれども、こちらの原因が分かれば教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 こちらにつきましては、令和3年度限りのものといたしまして、住民情報連携基盤機器の改定に伴う作業の委託料というものが発生しておりました。それが不要になったことなどによって、この減額分が減額されたものでございます。

石坂委員

 その作業が終わったということですけれども、これまで使っていた機器と同じ機器で運用されているのでしょうか。あるいは何かしら変更があって安くなっている部分とかもあったりするのでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 システム自体は変わってございません。

石坂委員

 それから、(2)の公益活動推進のところで、なかの生涯学習大学のところで伺います。このなかの生涯学習大学は、以前区民部にあったものがこちらの地域支えあい推進部のほうに移ってきたものであります。そうした際に、以前の区民部のほうには学芸員ですとか社会教育主事がいて、プログラムの中身ですとか、あるいはプログラムそのもの全体、それを考える上での一定の関わり合いもあったかと思うのですけれども、地域支えあい推進部の中では、他の部ではありますけれども、学芸員や社会教育主事は区民部の職員であるとともに、区全体の学芸員や社会教育主事でもあります。また、社会教育主事として任用資格を持っていらっしゃるけれども、現在その職に就いていない社会教育士という称号を持つ人も地域支えあい推進部のほうにいる可能性もあるかと思うのです。そうした方々とのこの事業の関わりはどのようになっているか教えてください。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 委員がおっしゃるとおり、区の社会教育主事につきましては、自分の担当する業務というより、区全体の社会教育、生涯学習について、社会教育主事という専門的な立場から相談に乗ってくれたり、それから、助言をするという役割を担っているものと思いますので、区民部の社会教育主事とは御相談等情報提供をもらいながら進めていくということは考えております。ただ、支えあい推進部におきましても、社会教育主事とは少し違う立ち位置かもしれませんけれども、地域のコミュニティ活動を支援するというノウハウ等はこれまで部の中に蓄積もされてきていますので、地域とのつながりという面では、そういったこれまで蓄積してきているノウハウもきっちり生涯学習大学の中で使っていきたいと考えています。

 それで、あと社会教育主事の任用資格を持っている職員についてですけれども、社会教育主事は任用資格で仕事ができるものかというと、任用されて実際にその職務に就いて経験を積む中でスキルアップもしていくものと考えています。なので、任用資格のない職員を今後どういうふうにそういった任用につながるようにスキルアップできるかということは今後の課題だというふうには認識しております。

石坂委員

 今、まさにスキルアップはとても重要なところで、スキルアップを現場でしてもらうとともに、そこもちゃんと学術的な裏付けというのですか、理論的な裏付けも必要なところですので、それこそ職員の研修先の質問もしましたけれども、支えあい推進部の中の職員でしっかりと現場の経験を積みつつ、社会教育士の称号を取るための学びというものも職員に対して奨励していくとか、そうした考え方も必要になると思うんですが、その辺りはいかがお考えでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 その部分につきましては、区として今後生涯学習もしくは社会教育をどういうふうに進めていくかということになるかと思いますので、私のほうから、支えあい推進部としてお答えしていくのはちょっと難しいかと思っています。ただ、社会教育主事のノウハウと地域コミュニティのコーディネーターのスキルというのはものすごく重なっている部分もございますので、融合しながらスキルアップをそれぞれ図っていけるかということは支えあい推進部としても取り組んでいけるかとは思っております。

石坂委員

 現場のスキルと、あとは資格を取らないまでも、様々な研修会がありますと思いますので、その辺りの知識的なものの裏付けもしっかりとしていっていただければと思います。これは要望で結構です。

 それから、(1)の地域自治推進のところ、再犯防止推進のところで伺います。再犯防止推進、保護司会等支援となっていて、先ほど社会福祉の手引のほうを保護司にという話もありました。もちろん、こうした手引を読んでいただいて知ってもらうというところもあるかと思うのですけれども、実際に現場の福祉系の人がどんなことを感じて仕事をしているのか、特に再犯防止推進、更生支援のところでの位置付けというのはどうなっているのかということを知ってもらうこともとても重要であると思います。

 まだ実際担い手は少ないし、扱っているケースも少ない状況ですけれども、東京精神保健福祉士協会ですとか、あるいは社会福祉士会などのほうでソーシャルワーカーを養成して、そして、更生支援計画をつくった上で裁判に臨むケースなども増えています。あくまでも更生支援計画をつくるまでの役割という位置付けではありますけれども、そこがその後の地域に戻っていくときのその人の生活ですとか、あるいは保護司との関わりなどにも関連していくところであると思いますので、区の職員と保護司と、そして、精神保健福祉士や社会福祉士、様々なこの分野に関わる人が一緒にスキルを高め合うですとか、あるいは特定のケースについてケースカンファレンス的なことができるようなことなども考えていくことが必要だと思いますが、いかがお考えでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 一つは、今年度も既に実施しましたけれども、職員向けの研修というのを継続していくことは必要かと思っています。その研修の中で、窓口等に相談に見える方たちに、どういうふうに対応していくかというようなことも含めて、研修の中には盛り込んでいくということが必要と考えています。また、これからのまだ調整段階ではございますけれども、再犯防止の推進計画の中には、情報共有をするような会議体ということも想定しております。そういったものを設けるに当たって、保護司の皆様も、従来よりとても重層的な課題を抱えた方たちに対応して、かなり苦慮しつつ活動されているという状況も見えてきていますので、単なる地域のつながりというだけでなくて、本当に相談ができるというような情報共有の場というのを今後保護司の皆さんとも相談しながら検討していきたいと考えております。

石坂委員

 ぜひそんな形で進めていただくとともに、そのときに、福祉の専門職、精神保健福祉士なり社会福祉士なり、中野区内で精神障害を扱っている事業者さんとの中で、実際に今ケースを抱えているかどうかはともかくとして、来れば相談対応があり得る施設などもありますので、そうしたところを巻き込みながら進めていただければと思うのですけれども、これはいかがお考えでしょうか。

宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 昨日、近藤委員の御質問で、知的障害の例を障害福祉のほうから御答弁させていただきましたけれども、知的障害に限ったことではないというふうな認識は持っていますので、職員だけではなくて、見守っている様々な委託をしている事業者さんですとか、そういった方たちも巻き込みながら、先ほど申し上げたようなそれぞれ相談できたり役割を分担して担えるような、そんな情報共有の場というのを今後検討はしたいというふうに考えております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、2目地域包括ケア推進費、206ページ、事務事業1、地域包括ケア推進について、質疑はありませんか。

久保委員

 ひきこもり支援事業(新規)ということでスタートしてまいります。この事業概要のほうも、「ひきこもり支援を充実させるために、区と社会福祉協議会が協働し、包括的に支援する体制を構築します」となっております。今までにも御報告をお受けしていたところですし、会派としても、この体制については望んできたところです。今回、厚生の資料35を作っていただきました。今までにひきこもり相談をされてきたそのエビデンスは区としてもきちっとあって、こういった事業を令和4年度からスタートしていくというところかと思います。

 まずは、このひきこもり相談実績一覧ということでまとめていただきましたけれども、こちらのほうの見方といいますか、取りまとめてきた事業をどのような形で相談を進めてきたのかということを御説明いただければと思います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 この資料につきましては、実際に4か所のすこやか福祉センターでお受けをしている件数になります。実は、ひきこもりということで、直接そのことの御相談というものもございましたし、あるいは様々なほかの相談を受ける中で、ひきこもりではないかというところで私どもが支援をしている方々の件数になってございます。令和2年度につきましては、若干コロナ対応とかもございまして数字が少なくなっているところでございますけれども、このような実績もあることから、中野区としても、ひきこもり支援については取り組んでいかなければいけないという認識の下に、今回4年度実施をすることといたしました。

久保委員

 ありがとうございます。それで、先ほど重層的支援のことをいろいろお伺いしたところなのですけれども、重層的支援、要するに社会福祉法改正の背景といいますか、社会的孤立をはじめとして、生きる上での困難、生きづらさはあるが、既存の制度の対象となりにくいケースや、いわゆる8050やダブルケアなど、個人、世帯が複数の生活上の課題を抱えているというところがございます。今課長の御説明にあるように、ひきこもりということで相談に来たのではないのだけれども、そういった背景が見えてきたりとかということも中にはあったのかなと思います。

 御相談を受けている方と、多分相談者の方は御家族の場合が多いのかと思います。令和3年については、家族の御相談が30人で、本人の年齢というところを見ますと、8050として今懸念をされているようなところが、8050の問題はひきこもりだけには限らないわけですけれども、そういった課題もここでは見えてくるのかなと思います。その辺については、今までの相談の中では何か酌み取ることができたのでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 これまでアウトリーチの活動からも、8050のお宅に行ったらお子さんがいて、年金で生活をしていて、かつ、その親御さんの介護等についても少しネグレクト的なケースというところから、お子さんのほうの支援についても着目をしているというケースが実際にございましたので、そういうことの実績からも、今回の事業につきましては、家族の方への支援ということと併せて、これまでなかなか関わり切れていないお子様御本人の関わりについても委託事業ということでしっかり対応していきたいと考えて創設をしたところでございます。

久保委員

 また逆に、若年層といいますか、15歳以下とか、16歳から39歳の方たちの相談というのもあります。これから子ども・若者支援センターもできますので、この辺のところを情報共有しながら進めていくことになるかなとは思うのですけれども、若年層に見える課題についてはどのように考えられているのでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 すこやか福祉センター、子ども・若者支援センター、それぞれ対象の年齢が違いますので、それぞれの範囲の中で受けたものについて共有をしながら支援をしていくようなことにつきましては、子ども施策のほうと今事前に打合せをしているところでございます。また、若年層ということになりますと、今すこやか福祉センターのほうでも、不登校のお子さんの情報を共有しながら支援をしていくということもしておりますので、若い世代の方たちの御支援というところも大変重要だと認識をしているところでございます。また、長期化するということも、調査の結果として、例えば10年20年30年というひきこもりの状態もあるということも把握をしてございますので、若年層の高校、中学生ぐらいの方の不登校の問題についても併せてしっかりと対応していきたいと考えているところです。

久保委員

 私は不登校自体が実は問題ではないのであろうと思っていて、いろいろな選択肢、学びにおいてもですし、働き方においてもですし、人とコミュニケーションを取るのが苦手であったりとか、外出をするのが苦手であったりという方たちもいらっしゃって、そうした中で、いろいろな学びやいろいろな働き方があるということをちゃんと軌道修正──例えば情報が足りなかったりとかして社会に飛び出せないでいる場合もあると思うのです。そういう場合には、こういう方にはこういうことが適しているのではないか、もしかしたら、学びたいと思っているのだけれども、そのきっかけをなかなかつくれないのではないかとか、いろいろなことがあると思うのです。

 今までにも不登校については、これは所管が違いますけれども、様々私の会派でも質問をずっとしてきたところです。そういった社会の変化に合わせた在り方、生き方というのは、選択肢が広がっていると思うので、ひきこもりという一つの観点ではありますけれども、一人ひとりにスポットを当てていったときに、果たしてこの方の課題はどういうところにあるのかというところを上手に、その方の暮らしをサポートしていくというところを考えていかなければいけないのではないかと思っています。その辺については何かお考えがおありですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 こちらの事業につきましては、社会福祉協議会のほうに委託をする予定でおります。これまで社会福祉協議会が実施をしてきたものに加えまして、しっかりと区の事業として委託することで、例えば様々関係支援者との連携ですとか、参加をする場の開発ですとか、そのようなことも総合的に進めていくということをしてまいりたいと考えておりますので、多様な選択というところの場であったり就労であったりというところを御提供できればいいかなと思っているところでございます。

久保委員

 ぜひそういった形でお願いしたいと思っています。

 ここにも国の重層的支援体制整備事業の対象となる事業費といいますか、それが入ってきているのでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 こちらにつきましては、重層的支援体制整備の中の参加支援というところの事業に位置付けて実施をすることにしているところでございます。ただ、財源につきましては、別枠の補助金のほうが補助割合が高いということもございまして、そちらを活用して、事業自体は重層的支援体制整備事業として実施をするということでございます。

久保委員

 ありがとうございます。そこら辺のところが、該当する補助金がほかにもいろいろあるので、ふさわしいものを使っていくというところかなと思いますので、よろしくお願いいたします。

 質問は変わります。新型コロナウイルス感染症自宅療養者支援事業(推進)となっておりますけれども、これも前年度からの事業であります。前年度と比べて、ここも427万円ということで前年度より伸びているわけですけれども、何かこの内容については充足される部分があるのかお聞きしたいと思います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実は、この積算につきましては、令和3年度の一番多く配送が必要になった件数を基に、令和4年度もそういうことが起きた場合に対応できるように積算をしているところでございます。東京都の事業の変更がございましたけれども、今現在は、そのときの積算をそのまま計上しているということで、特に何か拡充をしたというものではございません。

久保委員

 私もこれもお伝えをいたしましたけれども、自宅療養をしているときに、このことがあってとても助けになった、感謝しているというお声を幾つか伺ってきています。生活用品の中で不足をしてしまうトイレットペーパーですとか、ティッシュペーパーですとか、いろいろ変異株の状況によって症状が違ってきているので、必要とされるものが違っていたようです。そういったところも的確に捉えながら、今後は対応していただきたいと思っているのですけれども、その辺はいかがお考えですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 様々、議会からも御要望、御質問等をいただき、私どものほうでも、なるべくその方の状況に合わせて、御提供できるものは御提供していこうということでやってまいりました。今年に入りまして、例えばベビーフードが必要だという方もいらっしゃいましたし、あるいはティッシュ等もないというお声も聞きまして、そういうものも入れて配送したというふうなこともしてございますので、私どもの範囲もございますけれども、なるべく必要なものが届くような形で工夫はしてまいりたいと思っています。

石坂委員

 ひきこもり支援事業のところで伺います。今回は、後で始まるというところで、区と社会福祉協議会が協働して体制の構築なので、どう構築していくのかはこれからだとは思うのですけれども、ひきこもりの人が安心して居場所が得られるとか、少しでも外に出られる。そうしたところも、もちろんとても重要なところでありますけれども、その後の将来像が描けなければなかなか希望が持ちにくい、なかなか出づらいということがあるということがあります。

 そうした際に、長年ひきこもっていた方がちゃんと地域に出て社会の中で働く場所が得られるのかどうかとても大きい中で、厚生労働省なんかも、今中間的就労を様々な形で出してきています。こうした中間的就労の場を開拓するとかつくっていくということは、区の地域支えあい推進部と社協だけではなかなか難しい部分もあるのかなと思うところではあります。そうした際に、ほかの部署を巻き込んでいくですとか、あるいは例えばニコニコ事業団さんとか、そうしたところなんかもうまく巻き込んでいくことなども必要だと思うのですが、その辺りはいかがお考えでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今現在は社会福祉協議会が関わってくださって、これまでつながっている皆様方と進めていくということで今仕組みをつくったところでございますけれども、重層的支援体制整備というところで位置付けるということになりますので、様々就労の場を提供するための関係機関とも連携をして進める必要はあるかなと考えておりますので、今後実際に進めるに当たっては、そのようなことで進めてまいりたいと考えております。

石坂委員

 ひきこもりの方は様々な事情があったり、既存の障害に当てはまる方、当てはまらない方がいらっしゃるわけですけれども、既存の障害者の就労支援施設などが、旧来の一般的なイメージの障害者の方が多くいらっしゃる中で、そこの高齢化なども問題になっているところではあります。そうした中で、若い方で障害者手帳を取得できる方について、様々な就労の形、これは一般就労もあれば福祉的就労、就労継続支援、就労移行支援、様々ありますので、そうした情報提供もできるようにしていくとともに、既存の事業者さんに様々な理解をしてもらって受入れが可能なものにしていくことがますます必要になると思いますので、そこはしっかりと進めていただければと思います。これは要望で結構です。

間委員

 地域包括ケアの推進及び理念共有事業について伺います。こちらは昨年度まで行われてきているものだと思いますけれども、内容について伺います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今年度も12月に実施をいたしましたけれども、来年度も同じような形でなかのZEROの会場を使い、様々皆様の取組を御紹介したり、総合アクションプランの進捗の御報告をしたりということで開催をしていく予定でございます。

間委員

 地域包括ケアの総合アクションプランを先月策定したというところで、また報告があると思いますけれども、そういった中で、これまでよりも、より力を入れて理念共有等々を行っていかなければならないかと思っています。シンポジウムに参加させていただいて、本当に事例を知ることができたことはすごく大きくて、先ほども近藤委員から再犯防止のシンポジウムの件でお話がありましたけれども、自分たちもその中の一員であるということを実感できる経験というのは、そのシンポジウムのほうでもありましたというところで、もっと力を入れていくということとともに、対象も広がっていったというところで、より多くの方、そして、区民の方も中心に、個人でも参加していただけるような敷居の低さといいますか、そういったところも工夫をしていかなければならないと思うのですけれども、そういったこともお考えなのでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 理念事業自体は、今年度は中野区地域包括ケア推進会議の委員の皆様にお願いをして、事例発表ということをしていただいたところです。来年度につきましては、その構成員も高齢ですとか障害の方ですとか、そういう関係の方たちの構成員も増えますし、皆様に発信する事例につきましては、幅広い内容のものを発信できればいいかなと思っています。またあわせて、今後の取組といたしましては、団体さんとの関わり、それから、つながり、交流というところも進めていく必要があるかもしれませんけれども、区民一人ひとりの皆様にこの包括ケアの理念をお伝えするというところでは、ホームページを使ったり、あるいは地域での分かりやすい説明会をしたり、様々工夫はしてまいりたいと考えております。

間委員

 ぜひよろしくお願いします。

 どうしても地域支えあい推進部の中で子どもというところがまだまだ弱いかなと感じております。これまでもヤングケアラーについて質問もさせていただきましたけれども、ヤングケアラーを見つけていくというところに対しても、総合アクションプランは非常に大事なことだと思っています。先週の参議院の中継の録画を見ていたのですけれども、そちらのほうでも、ヤングケアラーについての質問が多々ありまして、その中でも印象的だったのが、福祉分野だったり子ども分野だったり、本当に様々な分野をまたいでいるから連携を取ってやらなければいけないのだけれども、縦割りだから、どこもうまくいかないというのが現状としてあるというところで、神戸市のように、専門的な相談窓口を設けるというやり方もあるし、しっかりと既存のやり方の中で連携を図っていくというふうにやる。どういうやり方が正しいと決まっているわけではなくて、やり方をそれぞれの自治体が見つけていかなければならないという話もありました。

 中野区としては、連携を図ってやっていくというところだと思うのですけれども、そういったところは重点プロジェクトの会議などでしっかりと話合いをして連携を取っていただけるということを再度確認したいのですけれども、いかがでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今お話もありました重点プロジェクトの中で、どのように進めていくかというところでは、庁内の中でも相談窓口に関わる担当部署の課長で構成いたします検討会のようなものも開催し始めているところで、その中で様々複雑だったり複合的だったり、新たな支援が必要な方たちに対して、区としてどのような体制をつくって進めたらいいのかというところの現状ですとか課題を少しずつ洗い出して検討を始めているところでございますので、そういうことも進めながらしっかりと対応してまいりたいと考えております。

間委員

 質問のほうでも言いましたけれども、国のほうで様々支援の補助金等々に関して出ていますので、そちらのほうもしっかりと活用していけるように会議のほうでも話し合っていただいて、前に進んでいただきたいということを強く要望いたします。

高橋委員

 今のところで、内容については教えていただいたので結構なのですけれども、推進をするために、一緒なのでしょうけれども、理念共有事業というのが、いろいろな取組の団体とかあるいは構成員が増えていくことでの新たな取組事例紹介とあったのです。理念共有事業ということ自体は、ZEROホールを使ってのシンポジウム的なものを開催する。そこで中身とかメニューは変えていくにしても、その開催が理念共有事業ということでいいのですか。何回ぐらいやるのかとか、対象者をどうするとか、その辺は具体的に何か計画があるのですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 こちらは予算の関係もございましたので、ZEROホールの賃借料ですとか、そこに来ていただくコメンテーターのような方の報償費ですとか、そのような形で今計上しているところでございます。回数的には年1回で進める予定でございますけれども、これ以外に、例えばホームページに掲載をするですとか、区のフェイスブックとかツイッターとか、そのようなことも活用させていただきながら、日常的な発信はしていきたいと考えているところでございます。

高橋委員

 大事な区のメイン事業なわけであって、そこでZEROを使って日常的なSNSやウェブでの発信ということはもちろん大事なのでしょうけれども、そういうイベント的なことを打つことによって、ウェブとかSNSに引っかからない方とか、全く新しい方への施策の展開とか、理解をしていただくということも意味があると思うのです。そうすると、年1回でシンポジウムということになると、開いて終わってしまうような、その辺は継続的にイベントを打つことによって対象者を広げていくとか、あるいは企画もまたバージョンアップしていくとか、いろいろな方向性のシンポジウムだけではなくて、もっと街角に出ていこうとか、そういうことが出ていくと思うので、1回と決めてしまうと、それでやった感が出てしまうような形になるので、理念を共有して広めていくということが必要であるならば、それはいろいろな取組を続けていく中で、新たな広がりとか課題を見つけていくということも必要だと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実際に広めていくということになりますと、例えば今年度もやりましたすこやか福祉センターごとの団体さんの交流会であったり、あるいは地域の様々な活動と併せてそういう理念を盛り込んでいただけるような取組をするですとか、私どものほうの予算で形にするものはこの理念事業でございますけれども、すこやか福祉センターや、あるいは子ども・若者支援センターとも連携をしながら、皆さんが集まる機会であったり、そういう場には、地域包括ケアの理念も含めた形で実施していただけるように調整は図っていかなければいけないと考えているところでございます。

浦野委員

 ひきこもり支援のところで、若干重複するかもしれませんが、私からも伺いたいと思います。

 今でも忘れられないのですけれども、2019年のときに、ひきこもっていたお子さんを親が刺してしまったという事件が起きて、あのとき、ひきこもりにかなりフォーカスが当たって、そのひきこもりしていた子が犯罪を起こすみたいな誤った認識も広まって、このひきこもりの支援の在り方というのは一言で言い切れないし、様々なアプローチ、非常に難しい課題だということで、当時本会議でも質問させていただいたのですけれども、先ほど久保委員もおっしゃっていたように、ひきこもる状態そのものが決して悪いわけではなくて、結果的に、では、何でひきこもる状態になってしまったのかという原因をたどっていく。社会から孤立せざるを得ない状況を生んでしまったというか、そういういろいろな背景に目を向けていくことが大事だと思っているのです。区として、今回こういうひきこもり支援事業という形で、予算の中で初めてこのような明記がされて予算化されたということは、この間の他の会派の委員の皆さんのいろいろな議論も踏まえて、区がこうした形で進んでいけた一歩としては、私も非常に評価したいと思います。

 中身については、この間、新年度予算の主な取組等々でも報告されているので詳しくはあれですけれども、今回予算化された金額の中で、予算の内訳のところをまず伺いたいと思います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 まず、ひきこもり支援事業の委託というところでございます。約1,100万円が委託料になってございます。それ以外の部分ですけれども、委託をするという事業と、あとはプラットフォーム的な事業を区で実施していくということで、中野区の地域包括ケア推進会議の中にひきこもりの部会をつくりまして、そこで区の事業の方向性なども議論しながら進めていこうというつくりになってございまして、残りの経費につきましては、そちらの経費が入っているところでございます。

浦野委員

 主には委託する1,100万円のところなのですけれども、この委託する中身というのは、では、具体的に予算を使って、社協さんのほうでどのように展開がされていくのかというところも併せて伺いたいと思います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 委託の内容につきましては、ひきこもり相談窓口の設置、それから、ひきこもり支援に関する情報の発信、それから、アウトリーチ等による継続的な伴走支援、それから、ひきこもり状態にある者を対象とした居場所づくり、それから、御本人や家族が参加する講演会や家族会の実施、また、ひきこもり支援関係機関とのネットワークづくりでございます。さらに重層的支援体制整備事業における参加支援というところで言いますと、利用者のニーズを踏まえた参加支援メニューとのマッチング、それから、社会参加に向けた支援メニューの開拓、利用者への定着支援、受入れ支援のフォローアップ、具体的には企業の方々に受け入れていただいた後のフォローアップというようなことも委託内容として含めてございます。

浦野委員

 今御紹介いただいた様々窓口の設置からいろいろな連携のところなのですけれども、これは設置して、対象となる方なり、御家族の方なり、支援する方々となっていったときに、当然人対人ということで、人をどれだけそこに費やせるかというか、関われるかということが大事になってくると思うのです。これは、それぞれ委託するのではあるのですけれども、例えば今窓口設置が1,100万円の中に入っていますということだったのですけれども、例えば窓口が具体的に何人になるのかとか、伴走支援、居場所づくりはどのような形になっていくのか、そこら辺の具体化というのはこれからということなのでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 委託事業ですので、区として、人件費には何人分とか、そういうようなことは定めておりませんけれども、今私が申し上げた内容をしっかりやってくださいということで調整はしているところです。実際に今の状況ですと、例えばお一人の方が中心となって様々企画運営等をし、また、アウトリーチの職員につきましては地区担当が訪問されるとか、そのようなことをスキームとしては考えていらっしゃるということです。

浦野委員

 現時点では分かりました。

 委託することではあるのだけれども、でも、区としても、この間のいろいろな調査であったりとか、全世代型の地域包括ケアであったりとか、そことも当然連携してくる、アウトリーチとも当然関わってくるという中では、委託して、これから実際に新年度動いていく中で、より一層連携をしていく、情報共有をしていくということも当然大事になってくると思うのですけれども、その辺りはどのような展開になっていくのか、併せて伺いたいと思います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実際に今年度初めて実施しますので、しっかりと実施状況については定期的に報告をいただき、確認をしてまいりたいと思いますし、その中で様々課題ですとかが出た場合は、ひきこもり部会のほうにも戻していただき、その中で議論をし、1年やってみて、半年ぐらいやってみて、もし来年度何か不足があったり工夫が必要であれば、次の年の委託事業の中に反映していくということができればよいのかなというふうには考えているところです。

浦野委員

 これからスタートするので、そこは守りながら、また、議会にも適宜もし報告等をいただければ、お互い情報共有しながら、よりよい形でこの事業が展開されていくということが今後非常に大事だと思うので、そこはぜひ委員会とも適宜情報共有いただければと思いますけれども、いかがでしょうか。最後に伺います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 新しい事業ですし、議会のほうにも随時御報告をさせていただきたいと考えております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、207ページ、事務事業2、在宅療養推進について、質疑はありませんか。

久保委員

 認知症とともに暮らす地域安心事業(推進)となっておりまして、事業概要のほうにも、「認知症検診、地域支援推進事業を通し、認知症の初期の段階から相談、支援、診断ができる体制を整備します」となっております。これも委員会でこれまでにも御報告をいただいていたところなのですけれども、令和3年度には、若年性認知症に関する個別相談会というのが推進としてありまして、これが令和4年度にはなくなっているのです。これは、認知症とともに暮らす地域安心事業の中に吸収されたというか、ここに入っているものなのでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 この安心事業につきましては、三つ事業がございます。認知症の検診、それから地域におきます認知症地域支援事業という新たに設置するもの、それからあと、若年性認知症相談窓口等につきましては継続して実施をいたしますので、これまでも区役所の1階のロビーで相談会をやったりということについては継続して実施をする予定でございます。

久保委員

 その検診と地域における事業という形で、ここの地域での在り方といいますか、地域といっても、すこやか福祉センター単位で行われるのかと思うのですけれども、その辺の進め方について教えてください。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今四つのすこやか福祉センターの圏域の中で1か所ずつ設置をしたいと考えております。4か所のうち2か所は介護福祉施設の中で開催をする。残りの二つは商店街の中の空き店舗だとかフリースペース、交流スペースを活用して設置ができればいいなと思っているところです。実際にその場で御家族や認知症の方の交流の場ということで事業も行いますけれども、加えて地域の皆さんへの認知症に対する理解を求める発信ですとか、あるいは相談ですとか、あるいは地域の認知症カフェの運営の支援ですとか、場合によっては立ち上げ支援みたいなこともこの事業の中でやっていただくというスキームになってございます。

久保委員

 オレンジカフェをやってくださっている方が結構多くて、コロナ禍でなかなか開催ができない中、私も毎月お便りを町会の方が下さったりしているのです。そういう方たちをしっかり巻き込みながら、ここまで認知症とともに暮らすまちということで区が取り組んできたのだということを御理解いただきながら、そこで巻き込むことも重要ではないかと思います。今すこやか福祉センター圏域の中で何か所かずつやっていくということで、オレンジカフェ等の支援についてもそこでやっていくというところだったのですけれども、ここをあまり差別化してしまうと、今度は新たにこういうところをつくりますと、相談できるようなところ、通いの場をつくりますと、でも、今までのオレンジカフェはまた別という形になっていくと、そこでまた疎外感を持つようなこともあってもいけないので、その連携は非常に重要ではないかと思っているのです。その辺はいかがお考えですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実は、この事業はどこの事業者でもできるというものではありませんので、これまで認知症の事業に取り組んでくださっている事業者さんにお願いしようかなとは思っているところです。ですので、そのネットワークもございますし、そういう中では、そこだけが特別な場所ということではなく、地域の認知症カフェであったり、あるいはサポーターの方ですとか、リーダーの方ですとか、そういう方たちも巻き込んで事業展開をしていただくということについて周知徹底をしていきたいと思っているところでございます。

久保委員

 ぜひそうしていただきたいと思っています。区がそういうふうに全面的に、認知症であっても中野区は安心して暮らしていけるのだ、そういう体制をつくっていくのだということが広く周知されることが非常に重要ではないかと思っております。この辺についてはどのようにお考えですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 これまで私どもの窓口でもそのようなことを進めてまいりましたし、オレンジカフェの皆様もそのような形で広く理解を広めていくというところの活動をされていたと思いますけれども、地域の中の気軽な場所でそういうものが増えていくということと、そこを区がしっかりと委託として行うことによって、区の目指す姿については、その場所からまた新たに発信していくというところが強化されていくのかなと思いますので、しっかりと区内の6か所の拠点に関しては、運営をサポートしながら機能させていきたいと考えているところです。

久保委員

 よろしくお願いいたします。

 その下の地域包括支援センターの運営についてお伺いをいたします。先ほど重層的支援のことをいろいろお伺いしたときに、ここのことも含まれてきたのかなと思っているのですけれども、これは前年度は0となっているのは、要するに、介護特別会計から一般会計に移ってきたということですね。一般会計でやっている事業でないと重層的支援の国の補助金の対象にならないのでということなのだと思います。何で地域包括ケア推進費の中に入っているのだろうかというのが一つの疑問です。今まで介護特別会計だったので、介護・高齢者支援に入ってくるべきだったのではないかと思いますが、その辺は、なぜこの地域包括ケア推進費なんでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 すこやか福祉センターは、皆様御存じのように、すこやか福祉センターの中に4か所、地域の中に4か所ございます。私どもの部署はその八つの地域包括支援センターの基幹型ということで取りまとめをしている部署でございますので、私どものほうにつけたというような経緯でございます。

久保委員

 それで、これは一般会計でないとこの予算が取れないからこうしたのか。国のほうのスキームもあるとは思うのですけれども、区としても、この重層的支援を進めていくということの体制がきちっと構築されていないと、予算だけついても仕方がないことだと思うのです。地域包括支援センターの運営委託に関しては、重層的支援が使える、もしくは、その重層的支援を使って地域包括支援センターの運営委託を行っていくというような国のほうで推進体制があるのでしょうか。

 だとすると、他区でも同様にそういった形で、介護特別会計ができたときから地域包括支援センターの運営委託というのはずっとそこでやっていて、今まで一般会計でやっていたわけではないので、これは制度としては、先ほど御説明があったように、すこやか福祉センターが基幹の包括センターになっているわけだし、直営でやっていた時代もあるので、そういうことなのかなとは思うのですけれども、一般会計と特別会計があるというのはすごく大きな違いがあるわけで、そこの意味合いというのがちゃんとあって今まではこうしてきたと思うので、その辺のところがどうなっているのか。他の区もこういう状況になっているのか、そこも含めて御説明いただければと思います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 まず、他区の状況でございますけれども、今はっきり令和4年度からこの重層的支援体制事業を進めると決めているところについては、検討中というところまでは把握をしていますけれども、最終的な区の名前は挙げられません。中野区は少ないほうの体制に入るかなと思っています。それで、重層的支援体制整備事業に関しましては、改正社会福祉法に一体的に実施する事業ということで定められておりまして、具体的にその条文の中に、介護保険法の地域包括支援センターであったり、障害者総合支援法の相談窓口であったり、子どものほうの法律に基づく窓口だったりというところをこちらのほうの体制に位置付けるというような条例のスキームにはなっているところでございます。

 ただ、中野区としては、御説明のタイミングが遅れてしまってはいるところでございますけれども、例えばすこやか福祉センターが総合的に様々なあらゆる世代の相談を受けているというようなことであったり、重層的支援体制整備で言われていますアウトリーチの活動も既に行っているというところで、まずは中野区でできていることとできていないところを洗い出しながら、参加支援であったり、その他の部分について、区として事業を立ち上げることによってこの取組は推進できるというところもございましたので、重層的支援体制整備を実施するということになりました。

 特にこの相談支援に関しましては、介護保険法の中であったり、障害者総合支援法の中であったり、位置付けられているものの中身につきましては変更するものではございませんけれども、包括的に相談支援を受けるというふうな体制の中にこちらを位置付けることによって、今まで高齢者だけ、障害者だけ、子どもだけというような形で受けていたものをもう少し他機関との連携を意識しながら相談を受けていただくというようなところをきちんと位置付けるという意味で、この重層的支援体制整備の中に組み込まれているのではないかと理解をしていますので、中野区におきましてもそのような体制を進めていきたいということで、来年度実施をするというようなことで、このような予算の枠組みで今御説明をしているところでございます。

久保委員

 ということは、地域包括支援センターも重層的支援という区の取組に合わせて柔軟な相談体制を持っていくようになるというか、そういうふうに進めていくということですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 主な対象者というのは、今の時点では変わらないというふうに理解をしているところでございます。これまでも8050のお宅に行ってお子さんがいたら、お子さんについても対応はしていただいていたけれども、そこら辺をもう少しほかの機関と連携を取るですとか、もう少し一歩進んだ包括的な相談支援体制に向けた取組を進めていただくことを期待しているのではないかと思っていますので、対象が変わるとか、そういうことではないというふうに理解はしております。

久保委員

 国の取組というのはそういうところに重きを置いているのだと思うのですけれども、一方で、今まで地域包括支援センターとして、そういうことをつなげていただいたことも私もあります。でも、なかなかそこまで地域包括支援センター側からそこの情報を入手しようとか、御家族のところまで考えてどこかにつなごうとかというところまでが、自分たちの業務の中で入っているものではないという認識なのではないかと思うので、その辺の意識改革ですとか、また場合によっては、委託事業の内容も仕様の見直しですとか、そういったことも必要だと思いますし、また、区が望む体制によっては、運営委託費も現状のままでいいのかどうかということもあるのではないかと思うのですけれども、その辺はいかがお考えですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 委員がおっしゃるようなことも今後想定されるかなと思っています。ですので、関係する機関につきましてはきちんと丁寧な説明を行いながら、実施に向けて御協力をいただく。さらに何か人員体制ですとか、様々支障があるようなことがございましたらば、そういうものを出していただきながら、委託料に反映しなければいけないのか、あるいは別なところで何か対応しなければいけないのかというようなことについては、今後進めながら検討していきたいと思っているところでございます。

久保委員

 現段階で地域包括支援センターは、今予算の委員会のさなかでありますから、こういうふうな形で区が一般会計に替えていく。重層的支援として望んでいるという方向性があるというようなところは、そこはもうお話をされているのですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 実は、総合アクションプランに関しましては御説明をしているところです。その中にも重層的支援体制整備については私どもの地域包括ケア体制と理念を一つにするものだというようなことも記載もしていますし、その辺りは私どもの取組の一つということで昨年度御説明したところでございます。事務担当者に御説明をしていますので、きちんと理事者の方にも御説明をしていきながら、一緒に進めていける体制をつくっていきたいというふうには考えているところでございます。

久保委員

 現場で区民の方たちと直接関わる方たちに、その方たちはその道のプロフェッショナルとして今までも本当によくやってくださっていると思いますし、私も本当に多くの方たちがお世話になっている事例も見てきています。ただ、ベースとなる考え方が区としては今こういうふうに変わってきたのですというところを御理解いただいた上で、今後仕事をしていただくというのはすごく大きな違いがあると思うのです。

 この社会の中で重層的支援というのが非常に重要なテーマとなってきているのだということは、現場にいる方たちはきっと肌で感じていることはたくさんあると思うのだけれども、でも、そこで単純に委託業務の中身が増えてしまうとか、そういうことで受け止められてしまってもいけないわけなので、さらなるこの区民サービスを向上していく上でどれだけ地域包括支援センターが重要な位置付けにあるのかということを御理解いただく中で、区の施策をしっかり進めていただくその一翼を担っていただくということをちゃんと理解をしていただきながら進めていくことが重要ではないかと思っておりますが、その辺はいかがでしょう。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 日々の業務を担当していただいている方たちとは月1回定期的なお話合いをさせていただき、実際の業務の中で困っていることですとか、区に求めるようなことにつきましてもいろいろ情報交換をさせていただいているところでございます。事業としては委託事業ではございますけれども、区がしっかりとその事業についてバックアップをしていかないと、やはりその影響は区民の皆さんに影響があるかと思いますので、地域の皆さんの安心して暮らし続けられるまちをつくるためには、事業者さんの困り事についてはしっかりと区のほうでも対応していく必要があるかと思っていますので、丁寧に御説明をし、一緒に取り組んでいただきたいと考えているところです。

久保委員

 ありがとうございます。ぜひお願いいたします。

 重層的支援体制整備事業の中で、まだ区で着手できていないものが幾つかあるのではないかと思うのですけれども、それを教えていただければと思います。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 具体的に事業で言いますと、必要な事業についてはほぼ実施をしているというような今枠組みになってございます。しかしながら、国のほうが言っております包括的な支援体制ですとか、重なり合って取り残さないというようなところにつきましては、庁内の体制も含めて、まだまだ議論をし、体制を強固にしていかなければいけないと思っていますので、その辺りはまずは区の中からもしっかり進めてまいりたいと考えています。

久保委員

 包括的相談支援事業は、自治体で取り組む中の事例としても一番最初に掲げられています。全庁的な取組で地域包括ケアをやっていかなければいけないということもずっと言われてきていて、重層的支援も当然のことながら、そうなのです。何回もこの点については他の委員会でも申し上げてきたし、ここの委員会でもお伝えをしてきているのだけれども、全庁的な取組とか、他の部署と連携を図ってというところがなかなかうまくいっていないように今見えています。すごく平たい言葉で言ってしまうと、うまくいっていない、連携が不足しているとか、所管はあちらだからとかという相変わらずの縦割りの返答が返ってきたりするときもあるので、そういうところから見直していかないとなかなか難しいのかなと。包括的にやっていくということを全ての関係部署が連携を図ってやっていただきたいと思うのですけれども、そこのところは多分一番御苦労をされている点ではないかなとも思いますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 重層的支援体制整備を進めるに当たりましては、今年度、国の方に来てもらった説明会ですとか、あるいは相談支援事業とはどういうことなのかということで研修を行ってまいりました。そういう研修にも全庁的に声をかけて出席をいただいたりというような取組もやってまいりましたので、来年度、部の研修というところでも少し充実をしていますので、そういうことにも力を入れてまいりたいと思います。

 また、先ほども申し上げましたけれども、重点プロジェクトの中の地域包括ケア体制を推進する部会では、窓口を担当している課長も構成員となっていますので、そういうところで議論を進めていくというところはやはり重要かと思っています。課長間のコミュニケーションというか、情報共有を円滑にすることが、課の職員に対してもそういう姿勢を見せることがまず大事かなというふうにも思いますので、とても観念的なところでございますけれども、そういうところから進めていく必要があるかなというふうには感じているところでございます。

石坂委員

 今のところで、ACPの普及・啓発経費のところ、アドバンス・ケア・プランニングだと思います。令和3年度は39万円だったのが57万6,000円に増えております。内容は、これまでは講演会的なものだったりと思うのですけれども、何か重点的に新しいことが盛り込まれているのかを教えてください。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 特に何か新しい取組を進めるというものではございませんけれども、例えば広報物であったり、講演会であったり、そのようなことを充実させていく予定でございます。

石坂委員

 講演会はこれまでもやっていたので、広報のチラシとかを多くすることで予算が上がったという理解でいいのでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 講演会を今年度よりも多く開催する予定でございます。4回、研修会を1回というようなことを予定してございます。そういうことによりまして、予算が増えているところでございます。

石坂委員

 回数が増えた分、しっかりと広まるような形で、特にどうしても関心のある方が何回も来て、関心のある方だけ意識が高まってしまう場合も多いと思うので、より広く多くの方に、せっかく回数を増やすので、参加してもらうような形で広報も工夫していただければと思いますが、いかがでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 なかなか耳慣れないといいますか、あまり聞かれない言葉なのですけれども、終活に代わる考え方ということもございますので、今年度、実は役所の外側に横断幕も作りまして啓発を進めるところでございますので、来年度もしっかりと強化をしてまいりたいと思います。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行します。

 ここで休憩をして、理事者の入替えを行います。

 

(午後4時45分)

 

主査

 再開します。

 

(午後4時46分)

 

 次に、3目すこやか福祉センター費、208ページ、事務事業1、地域支えあい拠点施設運営について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 209ページ、事務事業2、アウトリーチ推進について、質疑はありませんか。

石坂委員

 先ほど久保委員から、重層的支援なのか、そうではないのかという質問もあったりしましたけれども、これも従来は介護保険特別会計のほうに入っていた事業となっています。特に厚生労働省のQ&Aなどを見ましても、重層的支援体制中に係るものについては一般会計に繰り入れで執行する。逆に言うと、重層的支援には含まれていない介護分野の各種事業は、現行どおり介護保険特別会計という形になっております。アウトリーチチームが介護保険のほうから一般会計に移ってきたわけですけれども、これはそうした意味で考えますと、今までのアウトリーチチームとかなり役割が変わっていくのが当然であると思うのです。この辺りというのはどのようになっているのでしょうか、教えてください。

村田南部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 来年度以降のアウトリーチチームの取組について、考え方をお話ししたいと思います。アウトリーチチームは、これから国が進めていきます重層的支援体制整備事業におきましては、相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援を一体的に実施するものの中の主に相談支援と地域づくりのコーディネート役を担うことになると考えております。中野区のアウトリーチチームとしては、これまでも取り組んできた内容と同様の内容で、必要に応じて個別のケア会議等を開催して、本人同意の申込み等によりましたら、新たな仕組みであります重層的支援会議を取り入れて会議を開催し、適切な支援につなげていきたいと考えております。

石坂委員

 先ほどほかの委員の質問のやり取りの中でも、まだ十分にこの分の説明ができていないという話もありましたけれども、もうあと1か月もなく来年度になってしまうわけで、来年度から、厚生労働省の見解からすれば、しっかりと今おっしゃった形で進めていただく必要あると思うのです。区民の中で、アウトリーチに関してであるとか、そもそも地域包括も含めて高齢者のものでしょうという意識がすごくあると思うのです。その辺は高齢者だけのものではないという打ち出しをもっと強くしないと、区民にしても変わらないですし、その結果役割も変わっていかなくなってしまうという形になってしまうと思うのです。その辺りをどうお考えでしょうか。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 地域包括ケアの取組につきましては、これまでも推進会議におきまして、皆様から広報など、また周知についてちょっと弱いのではないかという御指摘もいただいていたところです。新年度になりましたら、アクションプランに基づいて取組を全世代に向けて、全ての人に向けていきますので、しっかり取り組んでまいりたいと思います。

石坂委員

 当然その際に、アウトリーチチームについても、高齢者だけではなくて全方位になることもしっかりと強く打ち出していただけるという理解でよろしいでしょうか。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 そのとおりでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、210ページ、事務事業3、保健福祉包括ケアについて、質疑はありませんか。

浦野委員

 (1)の総合相談のところで、四つのすこやか福祉センターの障害者相談支援の運営委託が今年度と比べて金額がそれぞれ増えていると思うのですけれども、それの増えている要因のところを確認させてください。

大場鷺宮すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 令和4年度の委託につきましては、各事業所の障害福祉サービス、児童通所サービス支給決定者数に応じて、非常勤職員の人件費相当額を加算したため増えております。

久保委員

 成年後見人報酬費用助成等ということで、前年度が成年後見申立経費となっておりました。これは増額にもなっておりますけれども、何か事業の中身も変わるのでしょうか。

阿部中部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 令和3年度は、委員のおっしゃるとおり成年後見申立経費ということで計上しておりますが、今回成年後見人報酬費用助成等として項目を立てております。内容としては変わるものではございません。

久保委員

 内容としては変わらないということで、先日私も課長にも御相談をさせていただきましたけれども、認知症になられて、いきなりお独り暮らしの方がお金の管理ができなくなってしまったりとか、いろいろな支払いが困ってしまう。そこから成年後見をつけたのでは本当に遅いのだなということを感じておりまして、そういう事例にここのところ何件か出会うことがありました。そういった成年後見人の重要性というのを国もこれから高齢社会が進むにつけ、1人に1人、確実に必要になってくる時代が来るのではないかなぐらいに思っているわけです。けれども、まだまだ成年後見という存在自体が御高齢の方たちに知られていないということもあります。まずその必要性を分かっていただく。そして、いつの段階からこういったことを準備していくことができるのかということも、提案も含めてしていかなければいけないのではないかということを感じているのですが、その辺はいかがですか。

阿部中部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 成年後見人といいましても、認知症の方ですとか、精神に障害のある方についてもこちらの対象になってくるものでございます。区におきましては、高齢の方につきましては所管が健康福祉部のほうになるのですけれども、すこやか福祉センターで相談を受けている方は主に精神に障害のある方につきまして御相談を受けた方について予算を立てております。例年、今年も実は申立ての見込みを1名増やしたところで、需要というものは多くなってくるところでございます。ただ同時に、こうした制度の周知というものもまた広めていかなくてはいけないということも考えておりますので、いろいろな研究といたしましてこれから周知を進めていくというふうに考えております。

久保委員

 失礼いたしました。では、ここは精神の方ということで、いわゆる障害の方たちについている予算ということで、介護を必要とするような認知症の方たちではないのですね。

阿部中部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。相談を受けている精神に障害のある方につきましては、すこやか福祉センターで受けるということでなっております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、211ページから212ページ、事務事業4、地域子育て支援について、質疑はありませんか。

久保委員

 妊娠出産トータル支援についてお伺いをいたします。一般質問等でも、これは日野議員からも質問させていただいているので重複を避けたいとは思っているのですけれども、産後ケア、家事・育児支援事業が増額になっております。こちらのほうの増額の内容について教えてください。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 御指摘の産後ケア、家事・育児支援事業の増額分についてでございますけれども、1月の厚生委員会でも御報告させていただきましたように、かんがるー面接を受けた方につきましてカードを全数お出しするという考え方で、利用が増えるであろうといったような見込みのところと、産後ケア事業の回数を柔軟化することによって使われる回数が増えるということを見越しまして増額をさせていただいているところでございます。

久保委員

 対象と回数ということで、例えばこの委託費の上乗せですとか、そういったことというのはここには入っていないのですか。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 こちらにつきましては、産後ケア事業を委託している事業者などとも金額について協議などをしているところでございまして、今新型コロナウイルスの感染症のことですとか、多くの利用者様がいらっしゃっているという現状を鑑みまして、そちらの業務というか、そちらの負荷が重くなっているというところもございますので、契約に関する単価の増額も予定しているところでございます。

久保委員

 ぜひとも中野の産後ケアを支えてくださっている方たちに対しては、しっかり増額していただきたいと思っています。その上でなのですけれども、産後の家事・育児支援についての利用できる時間は20時間というふうになっています。対象のお子さんが生まれたときに3歳未満の兄弟のいる世帯は60時間となっています。この基準というのは何に基づいて決められているのか教えてください。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 こちらにつきましては、年齢のほうで都の事業の補助基準というのはあるのですけれども、今担い手といいますか、事業を担っている委託事業者の数ですとか、その受けられる回数ですとか、そういったものを考えまして、限度額にはいっぱいではないのですけれども、その数を勘案しまして20時間と定めているところでございます。

久保委員

 これは区で決められているのですよね。3歳未満の兄弟がいれば60時間の利用ができるわけですけれども、例えば3歳未満なので、3歳になった途端から対象ではなくなってしまうということなのだと思うのです。ちょうどこの3歳ぐらいの違いがあって、正直、2歳9か月と3歳児がどれだけ違うかというところもあるかと思うのですけれども、かんがるー面接のときに、出産を控えた方が、上の子が出産するとちょうど3歳を迎えます。そうなってしまうと60時間の利用ができなくなってしまうのですか、何とかここを一番支えていただきたいところではないかと思うのです。そういったときに柔軟な対応があってもいいのではないかと思うのですけれども、そこはどのようにお考えですか。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 基準という部分ではございますけれども、今委員の御指摘がありましたように、その方によって様々な負荷というのはあるというふうには考えております。かんがるー面接などにおいて様々な声を聞き取りまして、改善ができるところがありましたら、そこは検討してまいりたいと考えております。

久保委員

 ぜひ検討していただきたいと思います。それで、かんがるー面接を受けている方は、御自分では、決まったルール以上のことにこたえることはできないと思うので、3歳を一日でも過ぎたら対象ではないのですと答えてしまうのです。そうすると、その方は、2歳11か月だったら使えたのに、3歳になってしまったら使えないと、すごく大きいと思うのです。20時間と60時間、そこは柔軟な対応ができるということを区のほうが決めてあげないと、かんがるー面接を受けている委託事業者では、これは決定はできないし、柔軟な対応もできないと思います。

 こういう声がありましたので、ぜひともそこは柔軟な対応をする。自分で、これはどちらになるのかと迷うようなときは、そこは少し待ってくださいということを言って、しっかり区の担当のほうにつなげていく。そういうこともしていただきたいと思うのです。過去にそういうことがあったかどうかを聞いたのでは、過去の終わってしまった話ですから、その面接をして状況をきちっとつかんだときに、どういう改善が図れるかというところが重要だと思うので、せっかく対象者ですとか回数の拡大を今していただいているところなので、ぜひともそういうところも寄り添った形で、目線を少し変えてやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

主査

 質疑の途中ですが、5時になりましたので、これからの審査の進め方について協議したいと思いますので、分科会を暫時休憩します。

 

(午後5時01分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後5時03分)

 

 休憩中に協議したとおり、本日の審査はこのまま続行させていただきます。御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 他に質疑はありませんか。

間委員

 ちょっとまとめて教えていただきたいのですけれども、この妊娠出産トータル支援の拡充の部分の詳細、全体的にこういったところがこういうふうに変わっていきますというところを教えていただくことは可能でしょうか。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 今御指摘のところでございますけれども、これも1月の厚生委員会のほうで御報告をさせていただいたところではございます。この説明のほうで説明しますと、産前・産後サポート事業のところにつきましては、定員などを超えて申込みがあるような事業につきまして回数などを増やすことを計画しているもの、それと、あとオンライン、動画の配信などに関することを行うということで、その経費を計上している部分と、あと経産婦の支援事業を新たに行うということがありまして、その経費を計上しておりまして、そういったところでおおむねこの産前・産後サポート事業というところにつきましては、令和3年度から考えまして約340万円程度増えているというようなところでございます。

 続きまして、先ほど久保委員のほうからも御指摘のありました産後ケア、家事・育児支援事業のところにつきましては、産後ケアカードの交付ですとか、回数の柔軟化というようなところで増えているところでございまして、この項目につきましては約2,400万円ほど増えているところでございます。

 それと、これも御報告をさせていただいているところでございますけれども、人材育成事業、家事育児支援サポーターの助成を拡充するといったところで、こちらのところが約290万円ほど増額しているようなところでございます。

間委員

 閉会中の委員会の中でおおむね方向性は御報告いただいておりますので、具体的にこういう事業をやりますみたいなところをもし一括で教えていただけるのであればと思って、雑に聞いてしまったもので申し訳ありません。

 具体的に伺いますと、これまでBP2の講座の実施というところを要望してまいりましたけれども、そういったところは実施していただけるのかというところを教えていただきたいのです。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 まだ予算を御議決いただく前の状況ではございますけれども、御要望いただいたようなところにつきましても、実施に向けた検討といいますか、そういったものは進めているところでございます。

間委員

 ありがとうございます。そうしましたら、人材育成事業のところなのですけれども、こちらの対象人数を教えてください。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 こちらの予算のところでは25名を想定して積算をさせていただいているところでございます。

間委員

 25名予定して、全員の方が中野区で登録してくださるかどうかというところもありますが、そこは最善を尽くしていただきながら、母数、要は担い手の方をとにかく増やしていただくということはお願いしてきましたし、実際やっていただけるというところもそうなのですけれども、前回、閉会中の委員会のときにも言いました。都で決められた時間までしっかりと支援が受けられるように、担い手というのはもっと増やしていかなければならないとは思うのですけれども、この先も引き続き継続していきたいという方向性で考えていてよろしいでしょうか。それを聞くのは変ですか。すみません、質問をやめます。申し訳ないです。段階的に担い手を増やしていかなければならないと思いますので、確実に増やしていただくことをよろしくお願いいたします。

 一つだけ、全体的に拡充していただいてありがたいなというところですので特にあれですけれども、確認したいところは、育児パッケージの購入費の減の部分の御説明だけお願いします。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 この内容につきましては、主にかんがるー面接のときにお渡しをしているこども商品券と、ファーストバースデー事業のほうで送付をさせていただいておりますカタログギフト及びこども商品券の内容になっております。令和2年度決算の際にも御指摘をいただいておりますように、ファーストバースデー事業につきましては、見込んでいた額と契約額というのに差が出ておりましたので、決算などを反映しましてファーストバースデー事業の金額につきまして減額をしたものでございます。

間委員

 ありがとうございます。特に内容としては変更がないというところで確認いたしました。

 最後にもう一つだけ、産後ケア事業者の南部の施設が不足しているということに関して、これまでどのような支援が行えるか検討していくということで御答弁いただいておりました。こちらの予算のほうには、もちろん反映というのはないと思いますけれども、検討状況について伺います。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 委員御指摘のとおり、この令和4年度予算に今御指摘いただきましたような予算というものは計上はされておりませんけれども、一般質問などでも質疑があったかとは思いますが、国や都の補助の活用の可能性ですとか、子どもに関するほかの施設の整備の手法なども研究をしながら検討を進めてまいりたいというところで考えているものでございます。

久保委員

 人材育成事業なのですけれども、産後ケアのほうの担い手を増やしていくということは重要なのですけれども、前年度の事業スキームというのはどうだったのかなと思っているのです。それについては反省も踏まえた上で、しっかりとしたスキームをつくっていただきたいと思いますし、受講した方たちが、あの形だと担い手になれない状況を生んでいました。だから、そこは事業者任せではなくて、どういう形で区はこの人材育成事業というところに予算付けしたかというところを受講する方たちにもちゃんと理解をしていただかなければいけない。

 それから、本当にこの人材育成を受けた方たちが担い手となって、ある意味就労です。ほかの仕事から転職をしてまでやりたいというお声もあったりしていました。だから、そういう意向もしっかりきちっと踏まえた上で、では、その方たちが、これで生計を成り立たせるだけの仕事ができるのかというようなところもあると思います。だから、この人材育成事業はすごく重要なのです。担い手をつくるというところで、いろいろな事業を受けたいという方たちのために担い手を増やさなければいけないのだけれども、担い手の方たちの育成、その方たちの生活もあるわけなので、しっかりそこのところは、前年度とか今年度のことを反省も踏まえてきちっと事業の構築をしていただきたいと思いますけれども、いかがですか。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 今委員の御指摘がありましたように、今年度当初につきましては、御案内ですとか、申請された方に対するフォローというのが不十分であったというふうには考えております。来年度の拡充を前に、手続の御案内の仕方につきましては、本年度、年度末に向けた募集のところで一定程度改善をいたしまして、最後といいますか、年度末の募集をしているところでございます。こちらにつきましても、お一人おひとり御相談を受けた方につきまして丁寧に御説明をさせていただきまして、区の委託事業者に納得して就業というか、就職というか、していただけるように御説明は尽くしていきたいと考えております。

近藤委員

 今のところで、そもそも論で教えていただきたいのですけれども、人材育成事業は、サポーターになれるサポーター講座を受講するのですけれど、これを受けられる人は条件的に決まっているのですか。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 こちらにつきましては、区の行っている産後、家事・育児支援事業という事業がございまして、これも都の補助事業に沿って行っているものではあるのですけれども、そこに定められる家事育児サポーターというのが例えば産後ドゥーラー、ベビーシッターなどというようなものが挙げられております。こういった産後、家事・育児支援に資する資格ですとか講習を受けていただいた方で、中野区の事業を受託していただいている事業者に就業された方に対するものということになりますので、資格を取ることそのものというのは、それぞれのところで認定がされれば資格を取ることができるのですけれども、補助の対象ということになりますと、中野区の事業を受託している事業者に就業していることが対象になります。

近藤委員

 ですから、既に資格を持っていて中野区の事業者に属している人でないと駄目ということですか。

原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長

 結果として、その助成を受けられる方ということになりますと、資格を取得して中野区の事業者に既に就職したという結果といいますか、それに対して助成をするというようなものでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、213ページ、事務事業5、地域健康推進について、質疑はありませんか。

石坂委員

 健康・生きがいづくり事業のところで伺います。これも前年度0となっていますので、介護特別会計のほうからこちらに移ってきたかと思うのです。先ほども質問しましたが、重層的支援体制事業に含まれていないものは、介護分野に関しては現行どおり介護特別会計でと厚生労働省が示しており、重層的支援体制整備事業に関して、厚生労働省のほうでは、属性を問わない相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援の三つの支援を一体的に実施することを必須にしているとあります。属性は何なのかというと、属性や世代を問わずとかという言葉が並んでくるのです。これは高齢者のみ対象ですけれども、大丈夫なのでしょうか。

永田地域支えあい推進部南部すこやか福祉センター所長

 今お尋ねいただきました健康・生きがいづくり事業でございますが、重層的支援体制整備事業の中の地域づくり事業の中で、今委員に御紹介いただきました世代や属性を超えて交流といったもののほかに、地域のプラットフォームの形成や地域における活動の活性化を図るといったようなこともうたわれております。したがいまして、この事業につきましてそのような位置付けをすることによりまして、地域づくりに生かしていきたいと考えているところでございます。

石坂委員

 地域づくりというと、ここには具体的中身は書いていないわけですけれども、プログラム的にも地域づくりに関するものを手厚くしていくような形になっていくという理解でよいのでしょうか。

永田地域支えあい推進部南部すこやか福祉センター所長

 この事業は高齢者を中心とする事業でございますが、例えばこれまでにも多世代交流を行うとか、地域の方々の交流の中でそうした地域づくりに事業を生かしてきていると考えておりますので、そうした視点を持ちまして事業を展開してまいりたいと考えてございます。

石坂委員

 今までもやっていたということですけれども、一層その視点は大切に進めていただければと思います。要望で結構です。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 ここで休憩します。理事者の入替え、席替えがあります。

 

(午後5時17分)

 

主査

 再開します。

 

(午後5時18分)

 

 次に、2項介護・高齢者支援費、1目介護・高齢者支援費、214ページ、事務事業1、介護・高齢者支援関係人件費等について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、214ページ、事務事業2、介護・高齢者支援について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、214ページ、事務事業3、介護保険特別会計繰出金について、質疑はありませんか。

浦野委員

 一番上の介護給付費区負担分のところなのですけれども、これは今年度と比べると増額となっていると思うのです。その要因というか、根拠を教えてください。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 給付費全体が、実績等々を勘案して少し伸びているというところから、こちらの繰出金につきましても増額ということになっております。

浦野委員

 厚生11の資料で、保険者数とか認定状況、介護者等々で増えている傾向にあるのかなと思うのですけれども、一方で、一番下の低所得者の保険料の軽減措置分が少なくなっていると思うのです。それはどういった理由でしょうか。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 こちらも、実績見合いということでこの数字を出しているところでございます。

浦野委員

 いずれも実績見合いということなのですが、厚生13の資料で、介護保険料のランク別の滞納額等々の資料があって、これを今年度の分と比べると、普通徴収のほうの滞納者数が1,000人近く減少していると思うのです。これは、徴収強化等々での影響なのか。この軽減措置分のところが減少とか、そことの兼ね合いについて伺いたいと思います。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 コロナの関係の保険料の減免という制度もございます。そういったものも活用されている方が一定数はいらっしゃるのではないか。そういったことも影響しているかと思いますし、あとは、これまでも口座振替のほうの推進ということで取り組んできた成果がそういった形で少しずつ出てきているのかなと考えております。

浦野委員

 では、その影響で、人数としてかなり減っているなというふうに思ったので、今コロナの減免等々という話もありましたけれども、ただ、この17段階の別の滞納者数のところで見ていくと、やはり第1段階のところが一番多くて、第6、第4という形で多いところになっていると思うのです。この方々というのは、住民税も非課税の世帯のところにもなってきていて、区の今後の債権管理対策の強化のところで、確かに介護保険料の徴収強化というところはあるのですけれども、ただ、実際コロナ減免等々があったとしても、実際の滞納者数のランク別の段階で見ると、やはり厳しいところが厳しいのだろうなというふうには見て取れるのです。そこはどういうふうに分析というか、見ていらっしゃるでしょうか。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 段階別の保険者数で言いますと、第1段階が20%を超えている規模になっておりますので、ある程度の総体的な割合から見ると、そこの人数が多いというところは仕方ない部分があるかと思います。ただ、区としても、そういった減免の制度を知らずに活用されていない方がいらっしゃるとしたら、そういった方へのアナウンスというのは今後も引き続き取り組んでいかなければいけないと考えております。

浦野委員

 今お聞きしようとしたら、そこのアナウンスをしっかりしていきたいと御答弁をいただいたので、これから債権管理のところをいろいろ税や国保とも連携して行っていくことになりますけれども、それぞれのところで実際活用できる制度が届いていない方であったりとか、実際に本当に困窮されていれば、他の制度にきちんとつないでいくということが生活再建の視点のところでも大事になってくると思うので、一概に滞納者数が強化して減ったからそれでいいということにも当然ならないと思うので、お一人おひとりのその生活実態のところを丁寧につかんでいただきながら、必要な支援、制度につないでいくというところをぜひお願いしたいと思っていますので、今御答弁いただいたので、ぜひそういう視点でこの介護分野でも関わっていただけたらと思います。これは要望で結構です。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、215ページ、事務事業4、介護予防推進について、質疑はありませんか。

久保委員

 健康・生きがいづくり推進と住民活動支援、こちらが介護特別会計のほうから一般会計に移ってきているところです。先ほどはすこやか福祉センターですとか地域包括ケアということで、重層的支援体制のことがあって、介護特別会計から移ってきたということだったと思うのですけれども、ここは介護・高齢者支援費でありまして、これがなぜこういった形で移ってきているのか教えてください。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 重層的支援体制整備事業の本格実施に伴いまして、介護特別会計で実施しておりました介護・高齢者支援課の事業のうち、これまで行っていました健康・生きがいづくりの推進ということで、こちらが一般介護予防事業の位置付けの中で、介護予防に関わる地域人材育成研修と介護予防に資する住民主体活動促進のための活動助成、こちらが一般会計のほうに移ります。また、特別会計のほうで実施しておりました生活支援体制整備事業のうち、介護・高齢者支援課で実施しておりました高齢者生活支援サービス担い手養成講座及び地域支援実践講座等につきましても、同様に一般会計に会計が移動となるものでございます。

久保委員

 要するに、介護予防事業がここに入っているからということなのだとは思うのですけれども、地域包括ケアというくくりで先ほど来御説明があったので、介護・高齢者支援費になぜこれだけは入ってくるのかということを教えてくださいということで伺っているのです。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 今回の健康・生きがいづくり事業につきましては、社会福祉法の第106条の4の第2項のうち、第3号に当たる地域づくりに向けた支援の中の事業として位置付けているところでございます。これに関しましては、その事業の対象者が高齢者であるかどうかということよりも、地域づくりを担う人たちの育成ということで、地域づくりに向けた支援の事業ということですので、介護予防というよりも、むしろ地域づくりの支援ということで位置付けております。

久保委員

 介護予防というよりも、担い手であったりということで、介護を必要とする人たちのための施策ではないという意味で今おっしゃられたということなのですか。先ほどの御説明との整合性が図られているかどうかということです。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 介護予防に関しましても一体的になのですけれども、今回の重層的支援の中での位置付けといたしましては、地域づくり支援に位置付けておりますので、地域づくりに向けた支援の中としてなので、地域の担い手の育成や地域づくり、つまり、支援を必要とする人の居場所をつくったりであるとか場をつくったりというようなことを支援するというような事業として位置付けているということでございますので、もちろんその目的は高齢者のための場づくりになりますので、それらが一体となって、これは一つの目的にしか該当しないということは、もちろんなく、複数の目的を同時に解決するための包括的な重層的な支援体制ということになると考えております。

久保委員

 だったら、介護予防推進に入らなくてもいいのかなと思ったりしたもので、要は、この事業自体が重層的支援に該当しないということではなくて、介護特別会計から移ってきたときに、介護予防推進なのか、地域包括ケアなのか、それはどうなのですかということを伺っているのです。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 この事業につきましては、重層的支援事業の位置付けの中では、地域づくり事業として、居場所の整備ですとか、個別のコーディネートなどといったような位置付けでございますけれども、この介護・高齢者支援課に計上しているものにつきましてはすこやか福祉センターで、中野区のほうで地域支援事業として位置付けているものが高齢者会館での健康・生きがいづくり事業になりますので、その人材育成として行うものを高齢者会館で実施している健康・生きがいづくり事業、対象は高齢者ですけれども、その人材育成を行うものが健康・生きがいづくり推進事業でございます。また、住民活動支援事業につきましても、高齢者の生活支援サービスの担い手養成という目的で実施してございまして、それを介護・高齢者支援課のほうで行っておりますので、こちらの事業につきましては高齢者が対象の事業ということで、一般会計の中でこちらの事業に計上させていただいているものでございます。

久保委員

 だから、先ほどもすこやか福祉センター費の地域健康推進で健康・生きがいづくり事業がこれも介護特別会計から移ってきているではないですか。これも一般の高齢者を対象とした高齢者会館等での健康づくりや社会参加を促す講座の実施なのですよね。だから、分けないで、本当はこちらだったのではないかということを思ったわけです。事業の主たる目的としては一緒なのではないかと思ったのです。だから、一番最初に地域包括支援センターが介護特別会計から移ってくるのだったら、介護・高齢者支援費に移ってくると思っていたのだけれども、そうではないのですかという話を最初に聞きました。それで御説明がありました。さっき石坂委員が、介護特別会計から移ってきたことについて、健康・生きがいづくり事業のことも聞いていらっしゃいましたけれども、どうしてこれだけはここなのかということが何となく整合性が図られているのだろうかどうだろうかと思ってしまってお聞きをしているのです。

 介護予防推進に入っていることが間違っているわけではないのだろうし、そこで行われている事業なのだということは分かるのだけれども、では、ほかのものだって介護・高齢者支援でいいのではないかと思ってしまったりするのだけれども、その辺のところが、ほかの説明と今言われたことが本当に整合性が図られているのかどうなのかというところが分からなくてお聞きをしています。納得できる御説明をいただけたら……。

角地域支えあい推進部長

 先ほど健康・生きがいづくり事業ということで、高齢者会館を担当している南部すこやか福祉センターのほうが答弁させていただいたのですけれども、そういった会館事業をするための人材育成というのを介護・高齢者支援課がやっていますので、補助メニューとしては一体なのですけれども、実施している施設の管理とか委託料を南部すこやか福祉センターでやっていますので南部すこやか福祉センターでお答えさせていただいて、そういった人たちを育成するための事業というのが介護・高齢者支援課についているので、別々の場所での予算になっているのです。補助事業自体は一体として認められている補助事業のメニューとして出していますので、所管する課がまたがっているので、こういった予算が分かれて計上されているというのが現状でございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、216ページ、事務事業5、高齢者サービスについて、質疑はありませんか。

久保委員

 三療サービスについてお伺いをいたします。コロナ禍ということもあって、利用がなかなかできなかったりとか、三療サービス自体をストップするような状況もあったかと思うのですけれども、前年よりも予算が減少しております。それについてはどのようなことなのか教えてください。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 前年度からの予算の減少につきましては、主なものが、今年度コロナ対策としまして消毒可能なマットと枕を購入いたしました。こちらへの入替えというものが計上されていたものが290万円ほどになりまして、そのほか、マット、枕、新しいものを購入するまでの間、寝具のリースを行っておりましたのでその経費がございまして、コロナ対策ということで一時的に令和3年度に計上した経費を減少したものになります。件数の減少につきましては、令和3年度と令和4年度ではさほど変更をしてございません。

久保委員

 要するに、コロナ対策費が入っていたので、令和3年度が規模が大きくなっていたので、令和3年から令和4年に関しては、三療サービスの委託費自体が変わったわけではないと、そういうことでよろしいですか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、217ページ、事務事業6、高齢者支援基盤整備について、質疑はありませんか。

間委員

 介護基盤整備の上から三つ目、グループホームマッチング事業業務委託等のところなのですけれども、これは、これまでは掲載されていなかったものだと思うのですけれども、御説明いただけますか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 こちらにつきましては、グループホームの整備を進めるために、土地所有者向けの広報の実施や土地所有者向けの説明会の実施、また個別相談の実施及び土地所有者と介護事業者とのマッチングを委託する事業でございます。令和3年度までは東京都のほうでグループホームマッチング事業というのを実施しておりまして、中野区のほうで土地の所有者の方への説明会や個別相談を実施しておりまして、その中で希望する方につきましては、東京都のほうの事業へつないで実施しておりました。東京都のほうの事業が令和3年度で終了するに伴いまして、東京都と連携して行っていた部分も含めて区で実施することとしたものでございます。

間委員

 都がやっていたマッチング等々が終了してしまうというところで、区が引き続きそれを行うというところですけれども、これまでセミナー等をやっていらっしゃったとのことですが、何か具体的な御相談とかというのは実際におありなのでしょうか。これまでの実績も含めて教えてください。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 今年度、土地所有者向けの相談会を開催しまして、こちらのほうに個人の方、事業者の方を含めまして参加者が11名ありました。その中で実際に活用可能な土地や建物を所有している方が4名ございました。その他、年間を通じまして個別相談はお受けしておりますので、年間10から20件程度、事業者、個人含め御相談をお受けしている状況となります。

間委員

 実際にマッチングが成立してというところの実績はありますか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 東京都のほうで2017年から今年度まで実施しておりまして、2017年から2011年5月までの実績でございますけれども、都内全域で相談が109件、グループホームの事業化の決定が14件、マッチング事業によるグループホームの増加定員が207名となってございます。

間委員

 とても大事なことだと思います。マッチングが成立して、グループホームというところにつながっていくというのは非常に大切なことだと思いますので、引き続き区として実施するというところをしっかりとやっていただきたいと思います。

主査

 休憩します。

 

(午後5時43分)

 

主査

 再開します。

 

(午後5時44分)

 

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 御説明に誤りがございましたので、訂正させていただきます。

 東京都のマッチング事業の実績でございますけれども、2017年から2021年5月までの実績となります。訂正いたします。失礼いたしました。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 以上で、本日の審査を終了しますが、質疑漏れはありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、本日の審査は終了したいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定していた審査日程は終了しますが、委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次回の厚生分科会は、3月3日(木曜日)午後1時30分から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。

 以上で本日の厚生分科会を散会します。

 

(午後5時45分)