令和4年03月15日中野区議会子ども文教委員会(第1回定例会)
令和4年03月15日中野区議会子ども文教委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔令和4年3月15日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和4年3月15日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後6時13分

 

○出席委員(8名)

 森 たかゆき委員長

 甲田 ゆり子副委員長

 河合 りな委員

 羽鳥 だいすけ委員

 加藤 たくま委員

 内川 和久委員

 白井 ひでふみ委員

 いながき じゅん子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 青山 敬一郎

 子ども家庭支援担当部長、子ども・若者支援センター所長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 濵口 求

 子ども教育部子ども政策担当課長、教育委員会事務局子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども・若者支援センター子ども・若本相談担当課長 半田 浩之

 教育委員会事務局指導室長 齊藤 光司

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 細井 翔太

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 中野本郷小学校校舎等整備基本構想・基本計画について(子ども教育施設課)

 2 平和の森小学校校舎等整備基本構想・基本計画について(子ども教育施設課)

 3 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(子ども教育施設課)

 4 令和4年度の児童館の運営について(育成活動推進課)

 5 若者育成支援事業の実施内容について(育成活動推進課)

 6 債権の放棄について(育成活動推進課)

 7 児童相談所の設置について(児童相談所設置調整担当)

 8 令和3年度体力テストの結果と体力向上に向けた取組について(指導室)

 9 議会の委任に基づく専決処分について(指導室)

10 その他

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開きます。

 

(午後1時00分)

 

 本日は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 初めに、所管事項の報告を受けたいと思います。

 [1]1番、中野本郷小学校校舎等整備基本構想・基本計画(案)についての報告を求めます。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 中野本郷小学校校舎等整備基本構想・基本計画(案)について御報告いたします。(資料2)

 中野本郷小学校の改築につきましては、令和元年度に基本構想・基本計画の検討を行っており、その際に取りまとめました基本構想・基本計画(案)につきましては、令和2年1月23日開催の子ども文教委員会において御報告をしてきたところでございます。

 その後、令和2年度に予定してございました基本設計、実施設計、業務委託、作業業務委託につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う区財政への影響を鑑み、予算執行については一旦停止をしていたところでございます。このたび、今年度策定いたしました「中野区立小中学校施設整備計画(改定版)」によりまして、中野本郷小学校の新たな改築スケジュール等が定まりましたので、改めて基本構想・基本計画(案)について御報告をするものでございます。

 では、初めに、別添資料の基本構想・基本計画(案)の冊子のほうを御覧いただければと存じます。

 まず1ページでございますが、こちらで整備スケジュール予定を示してございます。令和4年度、令和5年度におきまして、基本設計・実施設計作業を行い、令和6年度より校舎改築工事に着手いたします。工事期間中につきましては、旧中野第一小学校校舎、旧向台小学校の校舎でございますが、こちらを代替校舎としまして、令和8年度中の新校舎供用開始を予定しているものでございます。

 続きまして、5ページまで飛んでいただいて、5ページを御覧いただければと思います。ページの下の部分のほうになりますが、3の(2)中野本郷小学校新校舎の整備コンセプトについて、こちらで記載をしてございます。3点掲げてございます。子どもたちがのびのび、気持ちよく過ごせる学校、自然教材園、こちらはグリーンガーデンと呼ばれているものでございますが、こちらを生かした緑豊かな学校、地域の活動拠点となる親しみの持てる学校を整備するということで、新校舎の整備コンセプトとして記載をしてございます。

 冊子以降のページにつきましては、新校舎整備に当たりましての基本的な方針、そして施設規模、配置等につきまして考え方を記載しているものでございます。後ほど御覧いただければと存じます。

 12ページからは、建物の配置でありますとか平面図について記載をしてございます。

 新校舎につきましては、地上4階建てといたしまして、3階部分までに普通教室、そして特別教室等棟を配置していく計画としてございます。普通教室の数でございますが、予備教室も含めまして18教室整備をいたします。敷地の北側、校舎の北側にありますグリーンガーデンにつきましては、新校舎における環境学習にも十分に活用していけるように、現在の環境をできるだけ生かしながら、部分的な改修整備を行っていきたいというふうに考えてございます。

 冊子の説明は以上でございまして、初めの資料のほうにお戻りいただければと思います。こちらの基本構想・基本計画(案)につきまして、区民の皆様への説明会を3月26日、そして28日に開催する予定でございます。

 最後、整備スケジュールでございますが、こちらに記載のとおりでございます。2026年度中の新校舎供用開始に向けて作業のほうを進めてまいりたいと考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

河合委員

 報告ありがとうございます。

 中野本郷小学校は、先日の基本計画の一旦の停止がありまして、現場の皆様にはお待たせしてしまったなと思っているんです。なので、前回、変更点を含めてお待たせしてしまった分、よりよくなってなければいけないのではないかなと思っているんですけれども、前回からの変更点、ありましたら教えてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 2年前に取りまとめを行いました基本構想・基本計画(案)からの変更点でございますけれども、基本的には2年前に作成しました基本計画(案)というものも、地域の改築推進委員会等でも御意見をいただいて、しっかりしたものをつくっていたものでございますので、その時点から今回に至るまでの変更点としましては、主立ったものとしまして、まずスケジュールについては2年後ろ倒しとなっているものでございます。

 冊子の2ページを御覧いただければと思うんですが、2年間、間が空いたことによりまして、児童数推計についても現時点のものに差し替えをさせていただいております。併せて、この2年の間に小学校の35人学級編制基準というものが設けられましたので、そちらのほうにも対応した形で計画のほうを考えているところでございます。

 なお、1点、平面図のほうに記載がございますが、1階部分に、以前、2年前のプランですと、地域開放型学校図書館のスペースの表記がございました。こちらにつきましては、地域開放型学校図書館の取扱いについて現在検討中でございますので、もともとそこのスペースについては、開放利用が可能な多目的室という形で表記のほうを改めさせていただいてございます。

河合委員

 35人学級に対応していくということですが、特にクラス数の変更とかはなかったかを含めて、今後も35人学級が続いていく中で、このクラス数で推計としては大丈夫という想定なのか、教えてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 中野本郷小学校の児童数推計につきましては、令和9年度まで現時点で確認をしているところでございますけれども、中野本郷小学校は大きく児童数が増えるという見込みでもなく、恐らく35人学級編制の基準に基づいても12学級程度で推移していくものというふうに現在認識してございます。

 新しい校舎につきましては、18教室、ゆとりをもって整備いたしますので、十分対応が可能であるというふうに考えているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 中野本郷小学校といえば、目立つのが大きな特徴としてグリーンガーデンがあると思うんですけれども、先ほども簡単に説明ありましたけど、簡単な改装と言っていましたけど、どれくらいの工事の規模になるのか、分かる程度でいいんですけど、教えてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 グリーンガーデンでございますけれども、現在、池があったりですとか田んぼがあったり、畑があったり、様々、現在においても児童の方々が楽しく過ごしていただいている状況でございます。実際には、極端な話、そこを大きく変えるということではなくて、新しい校舎になりますと、例えば一足制が運用として始まりますので、例えばどろどろにならないような道を整備するですとかそういったところから始めて、学校側ともいろいろお話しさせていただきながら、いい形に改修していきたいと思っております。具体的には、来年度以降からスタートする基本設計・実施設計の中で詰めていきたいというふうに考えているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 今もかなり野趣あふれるすてきな場所になっているんですけれども、手を入れ過ぎるとまたその趣もなくなってしまうかと思うし、学校現場としてどう使っていきたいかというのもきっとあると思うので、そこは丁寧に学校現場の方とお話ししていただければと思います。

 ここは、工事期間中は、今のところどうするか、予定はありますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 工事期間中のグリーンガーデンの状況でございますけれども、校舎が隣接してございますので、新校舎の整備期間中につきましては、安全管理ですとか、実際の校舎の整備の効率化などの観点からいっても、基本的には立入りは制限せざるを得ないかなというふうに現在は想定してございます。ただ、期間限定でですとか、ピンポイントでですとか、学校さんのほうから御要望とかもしかしたらあるかもしれないので、可能な範囲でそういったところは対応できるように、今後の施工業者が決まりましたら、そういったところで協議をしていきたいというふうに考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 ぜひ学校の負担にならないような形で学校側とお話ししていただきながら、どういうふうに工事の期間、ここを維持していくのかというのもお話ししていっていただければと思います。

 もう一点、通いについても、中野本郷小学校の場合、問題になっていたかなと思っております。今、仮校舎になるところの位置は、今の学区からは離れるところで、これまでスクールバスも視野に入れながらというようなところがあったかと思うんですけれど、そこら辺においては、何か話や検討など、状況はどうなっていますか。

濵口教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 今回の改築、校舎新設の工事に当たる期間が旧中野第一小学校の施設ということになってございますので、当然、現校舎からさらに遠くの学校まで通うというお子さんが一定数想定されるというところでございます。この間、改築に当たりまして、地域の方や学校、PTAの方々と連絡協議会といった形でお話をいろいろさせていただく中で、お子様の通学に関する安全確保が必要だという御意見は多々いただいております。

 委員お話のスクールバスにつきましても、そういった御要望がございましたので、私どもといたしましては、まだバス会社に正式というわけではございませんけども、どういった条件であれば導入できるのかという情報の収集を今進めているところでございます。ただ、様々、交通規制ですとか、あるいはバスを使用したときの予算的なところといった課題が多々ありますので、まだ検証しているという状況でございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 子どもたちの安全に資することでありますので、そこは丁寧に現場の皆様の御意見を聞きながら、どうしていくのがいいのか、安全のためであれば、我々としてはお金をかけるべきであると考えますので、ぜひそこは丁寧にお話ししていっていただけたらと思います。

加藤委員

 先ほど基本構想・基本計画の日程がずれていく中で、地域開放型学校図書館であったスペースが多目的室に変わったと言っていますけれども、今後、地域開放型学校図書館、我々としては整備を進めるべきだとは言っていましたけど、一応区のスケジュールとしては、今後2年間で検証していくというところで、そうすると、もしそのスケジュール感でいくとすると、令和5年度のときには実施設計が終わっているということなんですけど、そちらの検証とスケジュール的に、地域開放型学校図書館をやるというゴーサインが出たとしたら、ここの実施設計の作成スケジュールとどう連携していくというか、その辺、どうなっていくか、教えてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 設計作業としては、地域開放型学校図書館という名目で作業を進めるものでは現時点はございませんので、もし仮に例えば地域開放型学校図書館を開設するんだという結論が出たとした場合においては、またその時点で確認申請上何か問題があるのかですとか、そういったところもございますので、まだ確定的なことは申し上げられないんですけれども、少なくとも施設としては使用が可能であるような状態にしつらえていくような考え方でいるところでございます。

加藤委員

 実施設計はいつ頃完成するんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現在の予定、見込みでございますけれども、令和5年度途中には図面のほうを完成させた上で、随時、建築確認の作業のほうに移っていく、そういった想定でございます。

加藤委員

 そうですね。令和6年度から工事を始めるとすると、令和5年の中頃にはできていないと、建築確認とかもできなくなっちゃいますよね。そうすると、地域開放型学校図書館の検証というのは、いつまでに終わらせるというスケジュールでしたっけ。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 地域開放型学校図書館につきましては、構造改革実行プログラムの中で、令和5年度までの3年度の中で検討していくというふうにお答えさせていただいております。ただ、今定例会の一般質問や総括質疑の中でも、スケジュールですとか早期の判断といったことの御指摘をいただいておりますので、私どもといたしましても、なるべく早期に検証した結果の在り方、施設の配置の結論を出したいと考えてございます。

加藤委員

 そちらの話はまた後で聞きますけど、もう一回、実施設計でその部屋がある意味ブランクというか、何も用途が決まっていないまま、工事発注をかけて、工事中にその部屋の役割を後から加えるというのは可能なんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現在想定してございますのは、施設上は地域開放型学校図書館として活用できるような状況としていくことで考えておりますので、後から追加をするというような事態はないものというふうに考えてございます。

加藤委員

 今、地震とか考えれば、本棚みたいなものはできるだけ固定したほうがいいわけであって、そうすると、実施設計の段階でその部屋は図書館として使うと決めておかないと工事に支障が出ますよね。そうなると、実施設計の段階で図書館として使うのであれば、そうでなければまずいですか。確認します。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、委員御指摘あった、例えば本棚ですとかそういったしつらえに関しては、当然、倒れにくくするために例えば壁に補強が必要であるとか、そういったことは事前にある程度想定した上で工事のほうは進めていく必要があるかなというふうに考えてございます。

加藤委員

 そうすると、普通に考えれば、実施設計が仕上がった段階で地域開放型学校図書館を入れるかどうかというのは決まっていないとまずいということで、入れるとなれば、その前に決まっていないと工事として支障が出るということですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 実施設計が完成する段階で決まっていなければ支障が出るということはございません。あくまでも、地域開放型学校図書館としての利用も可能性としては現状あるところでございますので、それを含めた形であらかじめ設計作業のほうは進めていきたいというふうに考えているところでございます。

加藤委員

 それというのは、もう入れる前提じゃないと、そういうことにならないですよね。それに使わないのに、そういう補強が必要だということをやるというのは、ちょっと意味が分からない。使わないのに無駄なお金を使う可能性があるのかという話です。だから、理想というか、通常手続で考えれば、実施設計が仕上がった段階で、そこに地域開放型学校図書館があるかどうか決まっていることは担当としては望ましいと普通は考えますよね。その辺、確認します。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 用途が確定しているのは当然望ましいのは望ましいと思います。ただ、様々な活用の可能性があるというところもございますので、あらゆる使い方にも対応できるような形として仕上げていくというような考え方でございます。

加藤委員

 じゃ、ほかに何の可能性があり得ますか、図書館以外に。そのための特殊な補強工事だったり、何かあるのかな。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 例えば今度オープンいたします令和小学校におきましても、学校図書室の第2図書室のような取扱いで運用されるということで聞いてございますので、一つの例としては、学校として使う図書室、その場合には恐らく補強の部分なんかも生きてくるのではないかなというふうに考えるところでございます。

加藤委員

 結局、図書室を造るんですよね。だから、担当としては含みがある言い方をしないとまずいのかもしれないですけど、基本的には先ほどおっしゃったように、実施設計が固まるときには部屋の目的が決まっていたほうが望ましいと先ほどおっしゃったので、そうだということになりますね。そうしたときに、地域開放型学校図書館を今後区として進めるかどうかの検証というのは、令和5年度の実施設計が真ん中ぐらいでできると言っていて、それより前に決まっているほうが望ましいということになってくるわけですけど、そちらのほうでできるだけ早く検討を進めていくということですけど、できるだけ早くやる中で、どのぐらいのスケジュール感で考えているんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 中野本郷小学校の実施設計が固まるまでに地域開放型学校図書館のありようを定めておくということの御指摘を確認させていただいて、私どもといたしましても、一定の判断があって、実施設計をそこに反映していくというところが望ましいというふうに考えてございます。

加藤委員

 そうですね。無駄な投資をするかもしれない事態を避けようとしたら、2年間も検証にかかるのかなという作業はできるだけ短く、普通に切りよく考えれば、令和4年度中ぐらいにその方向性が決まってもいいとは思うんですけど、それは可能ですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 できるだけ早期にということはもちろん私どもも認識してございます。一方、今回の地域開放型学校図書館につきましては、区立図書館全体の在り方、配置といったところも併せて行うということを想定してございますので、区立図書館につきましては、配置がかなり区民の方への影響もあるということで、慎重に進める必要があるという認識を持ってございます。

加藤委員

 中野本郷小学校に入れない可能性もあるのかも分からないですけど、いずれにせよ、区全体でどうやって進めていくかというのは来年度内に決めるべきなのかなと思いますけど、その辺もう一回、どういう意気込みか。スケジュール感とか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 当初、令和5年度までの3か年ということで想定をしてございますけども、議会の御指摘なども踏まえまして、できるだけ早期ということで取り組みたいと考えてございます。

羽鳥委員

 校庭面積が約3,000平米ということで、推定の児童数からすると、一人当たりの校庭面積が8から9平方メートルくらいなのかなと思うんですけども、正確には大体どのくらいになりますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 正確にはといいますと、今、委員御紹介いただいたような形で想定いただければなというふうに思っております。結局、校庭面積の取り方も、建物ぎりぎりまで取るのか、子どもたちが走れるスペースだけ取るのかで、いろいろぶれてきちゃう部分はあるんですけども、現在想定している校庭面積というのは、こちらで示しているような約3,000平米でございます。

羽鳥委員

 分かりました。狭い学校の校庭によっては、休み時間中に自由に子どもたちが遊べないということなんかも聞いております。そういった状況がこの面積で生じないだろうかということは心配なんですけれども、その点についてはどういった運用に、運用というと、新校舎になってからじゃないと運用はなかなか決められないとは思うんですけれども、順番制みたいにせざるを得ないものなのか、それとも自由に子どもたちはどこでも好きに遊べるよというふうになっているのか、どういった状況になりそうでしょう。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 校庭の面積につきましては、現状の校庭面積とほぼ同等の広さが確保できるというふうに考えておりますので、児童数も今後大きく増えるというところではございませんので、今と同じような使い方ができるのかなというところで想定しています。

 現在においても、中野本郷小学校については、児童数の数がそれほど多くないという点もございますので、引き続き過ごしやすい校庭として取扱いできるのかなというふうに考えているところでございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、校庭が人工芝ということなんですけども、これは災害時とかそういうところで、例えば車が乗り込むだとかそういった運用なんかがされることが想定されるのでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 災害時におきましては、当然、車両等は乗り上げてくるというところは妨げるものではございませんので、そこについては問題ないものと考えています。

 そのほか、例えば火を使っての煮炊き、そういったところについても、人工芝の真上ではそのままではなかなか難しい部分もありますので、人工芝以外の箇所でそういった作業ができるようなスペースも併せて設けていきたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 そういう場所を設けるということなんですが、具体的にどういった位置なのかというのをちょっと教えていただけますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現時点でこの場所でというところの想定はございませんけれども、例えば今までオープンした新校舎については、備蓄倉庫の近くですとかそういった形で設定をしているところでございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、屋上にプールがあるということで、この間、小学校PTA連合会とかからは、屋上にプールがあることによって日射が激しいということで、熱中症が心配というふうな声なんかも届いているかと思うんですけども、ひさしとかそういうものというのは設けられているのでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 詳細の設計はこれからになるところではあるんですが、プールサイドには可能な限り直射を避けられるようなひさしのようなものは設置していきたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 分かりました。子どもたちが待っている間に熱中症になったら大変なので、ぜひとも必要なのかなというふうに思います。

 ここの地域、第1種中高層住居専用地域ということだから、第1種低層住居専用地域と違って、10メートル以上でも大丈夫というふうな地域にはなるんですかね。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 エリア的には10メートル制限というところではございませんので、この規模の建物については、高さ15メートルまでは建てられる地域でございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、教室数のところで、各学年で1学級ずつ増えても対応可ということで、児童数の推移、今のところの推計というふうに見ると、現状もそうだけれども、6年生まで35人学級になっても、今のところの人数だと2学級になりそうだということで、例えば30人学級になるということも一応対応可能というふうなことになるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現時点で30人学級という考え方までは実際に反映はしてございませんが、仮に30人学級であったとしても、例えば令和8年度であれば、366人の児童数、単純に30で割ったら12から13、その他学級によって学級の区割りというのは変わってくるところではございますけれども、18教室あれば十分対応が可能であるというふうに考えているところでございます。

白井委員

 総括質疑でも取り上げたので反復になるんですけど、やっぱりこういうことになるんだなと思います。先ほど加藤委員からもありましたけど、地域開放型学校図書館の取扱いです。具体的に検討期間が長過ぎると。あえてあのときに予算的影響を聞いたんですけど、予算的影響はないという話でした。これ、早く決着をつけないと、普通に考えると、先に計画ありきで予算がついて、施工に向かうという感じですよ。まだどうするか分からなくて、取りあえず何とでもなるようなものを造っておいて、実際あとどう造るか分からなくて、予算的な影響だとか用途の目的についても問題ないという答弁自体があり得ないでしょう、普通に考えたら。常識的に考えて。不適切な言葉というのを分かった上であえて言うと、そんなばかな答弁するんじゃないよと言いたくなります。じゃないですかね。区側としては、どう検証したいのかというのを分かった上で、構造改革実行プログラムと足並みをそろえると言っているんだけど、2年間ずっと放置状態でこれから検証するというんでしょう。しかも、もっと言うと、この4年間ずっと検証するタイミングなんて幾らでもあったわけで、この間もずっと地域開放型図書館は増えてきているんだよね。どうするのと言いながらも、やっぱり予算をつけますといってやってきていて、さらにまだやりますかと。

 中野本郷小学校は、先ほど教室の話とかもあったけれども、いわゆる校舎が足りないとかというよりも、余裕を持って造られるという話だからまだいいのかもしれないけど、具体的には、学童だとか、キッズ・プラザだとか、児童館だとかというのは、全部なくても、中野本郷小学校の中で全て収まるようになるんですか。用途に関しては、いかがでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、ございましたように、キッズ・プラザと学童スペースというものは、こちらの新しい新校舎においても設置をする計画でございます。キッズ・プラザ、今後利用者数が増えてきた場合について、全てキッズ・プラザのスペースだけでカバーし切れるかどうかというところはございますので、少なくとも今後、学校の教室部分ですとか使用していない部分についてもキッズ・プラザで活用できるような、そういった検討、調整というところも併せて行っていきたいというふうに考えているところでございます。

白井委員

 全部中に入るんですかというのは、当面は入る。民間の施設の活用はなくていい、この本郷のエリアに関しては。いいんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 学童とキッズ・プラザに関しては入ります。民間施設という想定ではなくて、あくまでも区の施設として新校舎内に設置するそういった計画となってございます。

白井委員

 今の答弁で聞こえているのかな。要は、学校の中に全て入るんですか。全校生徒の人数が書いてあるけども、学童、キッズ・プラザを希望する人たちは学校の施設の中で全部カバーできる。要するに、学校の全ての施設で完結しているんですかと。学校外にあるような施設を利用するということは想定しなくて大丈夫、それぐらい施設は確保できているということなんですかという確認なんだけど。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 学童の大きさについては、ほかの新校舎もそうなんですけれども、ここの校舎内だけで全ての利用希望者に使用していただくような規模の想定にはなってございません。

白井委員

 キッズ・プラザは。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 キッズ・プラザに関しても、学校の児童数に対応して広くしたり狭くしたりしている状況ではございませんので、一定規模の広さで設置をしてございます。ですので、極端な話、全校生徒の皆さんがその日はキッズ・プラザを利用したいという場合においては、今回設けるキッズ・プラザのスペースだけでは足りないというようなところが想定されているところでございます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 運営を担当する育成活動推進課より申し上げます。

 新しい中野本郷小学校においてはキッズ・プラザを併設する考えでございますが、キッズ・プラザの運営については、定員ということは考えておらず、活動室と校庭やその他学校の施設をお借りして運営をしていくという考え方でございます。

 学童クラブということでございますと、中野本郷小学校に通う方々の御希望にもよって、中野本郷小学校の中だけで必ず収まるというふうには言えない状況もあるかとは存じますが、第二中学校区として、新しい中野本郷小学校のキッズ・プラザに併設する予定の学童クラブ、あと中野第一小学校のキッズ・プラザに併設している学童クラブと、あと、この校区にあります他の学童クラブを活用して、第二中学校区の中の学童需要には、それらを合わせて応えていけるというふうに考えてございます。

白井委員

 場合によっては入れないこともあり得るということね、学童に関しても。

 要は、たかだかこんなものの施設だと思うかもしれないけども、既に学校の施設の中に入れていくという考えの下にやっているわけでしょう。学童においても、キッズ・プラザにおいても学校の中にと。一方で、併設するかどうかなんて確認していないから。それは新しく建替えるところにはするんだと言っているので、問題は、造ったはいいんだけど、それは足りていますかという話をしているわけで、そこへ来て、何に使うか分からない施設の部屋があると言われると、じゃ、ほかの用途に変えればいいじゃないですかと普通に考えませんか。ましてや、外部から入れるように別の校門を造るわけでしょう、ここから出入口をつけて。車椅子の方もできるように、スロープも造れといって。これだけでも学校の敷地面積をかなり取るんですよ。予算的なことを考えれば、もともとなくてもいいものでしょう。学校の中の用途で考えれば。

 さらに言うと、いわゆる学校の図書館の事務と地域開放型学校図書館にしたときの事務が一つでできるようにというので、事務所を挟んで両方の施設をまたがれるようにというデザインにしてあるわけでしょう。こんな工夫をするわけない。必要ないでしょう、別途の用途に使うのであれば。設計の変更で予算がかからないというけど、やっぱりかかりますよ。単純に独立して、学校図書館とまたぐようになっているからこんな話になっているわけで、後からの費用がかからないだとか、予算的に影響ないという話があったけど、普通に考えればかかるというふうに考えるのが常識じゃないですかね。これでも問題ないんだと、影響はないと言いますか。と私は思うんですけど、どうですかね。

青山教育委員会事務局次長

 先ほど来各委員からお話のあった形ですけれども、確かに、地域開放型学校図書館を設置する、しないということで、学校の施設の建設に当たって無駄な投資をしてしまうというのは望ましいことではないというふうに考えております。

 先日来の総括質疑等での御質問の中でもありましたけれども、可能な限り早く図書館の考え方、特に地域開放型学校図書館の考え方については結論を出していく必要があるということは改めて認識したところでございますので、いつまでにというのは、今、申し上げることはなかなか難しいんですけれども、可能な限り早期に結論を出して、そして無駄な投資が発生しないようにやっていきたいというふうに考えております。

白井委員

 答弁としてはそうなんでしょうね。その上であえて、もう一つ。確認を取りますよ。これ、2年間の実施設計で、3年後にはいよいよ校舎の建替えに入るわけですよね。これ、いつまでだったら設計変更可能なんですか。出来上がって、用途をどうするかじゃなくて、最悪、新しい校舎ができる前のどのタイミングであるか、もしくは設計の途中でどのタイミングであれば用途の変更が可能だと。本当はそのタイミングまでに結論を導くというのがいいんだろうなと思っているんです。もちろん早期に結論を導けるにこしたことはないので、それがもちろん理想的なんでしょうけども、いつになるか分からぬというので2年間放置状態になりますよ。逆に言うと、2年間で結論が出るのかなと。今まで4年間放置になっているわけだから。

 設計上の問題からいきましょうか、まず。図面上の変更というのは、いつぐらいまでにやれば本当に予算的に影響なくできますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 設計の変更という点においては、様々なタイミング、それこそ工事に着手した後も設計変更という手段というものも想定ができるところでございますので、なかなかここまでにというところは想定しにくいんですが、少なくとも予算としてという観点からしますと、新校舎の整備費用というものは、令和6年度から新校舎整備を行いますので、令和5年度途中、いわゆる次年度予算を作成していく段階においては、予算上影響が出ないという点では、そこが一つの時間的な区切りになってくるかなというところが考えられます。

白井委員

 予算的なことで考えるというと、例年夏ぐらいから組み上げていくんだよね。年内にあらあら固まって、最終的に一定のこのタイミングで議決をやっていくというやつだから、リミットはそんなにないわなという感じぐらいにしておきますか、言い方としては。

 もう一つ、予算的なことじゃなくて、図面のことでいうと、今言ったみたいに、地域開放型学校図書館を造るに当たっては、1階の図面を見ると、独立した出入口、校門を設ける、さらにいうと、わざわざここに地域開放施設駐車場まで書いてあるんだね。駐車場を設ける、スロープを設ける、出入口が別途入ってくるというやつだから、建物の躯体に思い切り影響する図面に反映しなきゃならなくなってくる。単純に内装だけ変えるじゃないんだよね。場合によっては、この分、校舎も動かせるわけだから、本当はもっとグラウンドを広く取ろうと思ったら、それも反映できるぐらいかもしれない、場合によっては。なんていうことを考えると、本当はちょいちょいと内装だけいじればいいんですじゃなくて、抜本的に学校の位置から本当は考えておかないと駄目なのかなとも思うんです。

 だから、余計お金がかかるというのかもしれないけども、地域開放型学校図書館を造る場合、やらない場合というぐらいの発想もあってもいいかもしれないし、今の場合だと、何とでも使えるようにと言いながらも、あくまでも念頭にあるのは地域開放型学校図書館のデザインでしょう。地域開放型学校図書館のデザインを置きながら、まだどうするか分かりませんと言ったままで、区は検討を進めていくようにしますか。思い切ってどこかのタイミングで変えられるならば、そこまでに結論を導くというのか、やっぱりそこでも難しければ、場合によっては別途の、複数案とまでは難しいかもしれないけども、検討案をつくっておくだとか、検討しておくというようなことも手かなと思うんですけど。

 これが最終案ですとなると、結論から言うと、区側の考えは、地域開放型学校図書館ができるようにしつつも、あえて多目的室という言い方で区は検討を進める、一方で、地域開放型学校図書館の結論を急ぐという形ですか。もう少し幅を持って検討する余地があってもいいのかなと思うんですけども、この辺も確認させてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、委員御提案の進め方というところは、重々我々としても承知をして、可能性として探っていければなとは思うんですが、一方で、基本設計・実施設計の作業委託を行う際においては、二通り考えられるというような条件の下で委託を出すというのは、なかなか難しい点でございますので、今後、設計事業者が来年度選定されましたら、その中で一定程度協議といいますか、話は一定していきたいなと思いますけれども、今の時点ではそれを前提に委託仕様書等をしつらえるということは難しいかなというふうに考えてございます。

白井委員

 本当は学校のデザインだとかいうのに当たって、こんな問題をずっとやっておきたくなくて、もう少し、子どもたちの環境がどこまで整っているのかだとか、中野本郷小学校の全体的な特徴的なところは何だとか、中野区内の中でも学校の建替えというのも幾つか積み上がってきていて、後からできるものは、反省すべき点だとかよかった点とかという、最後になってくると、どうしてもいいものを取り入れるようになりますよね。そうすると、本当は何ができたのなんて確認をしたいと思うんです。でも、目立つのはどうしてもここなんです。令和小学校の後だから。令和小学校は造ったはいいんだけど、いまだどうするか分からぬ状態でオープンするわけですよ。ここに来て、いよいよ設計のタイミングから問題を提起されているわけで、まだ続くのか、この問題と思う。本当に早期に結論を導いていかないと、影響が大きいと思いますよ。それに対して予算的なものの影響はないなんていう言い方をしていると、私としては納得いかない、普通に考えると。だったら別のものを造ったらと、もっと支出するものがあるんじゃないんですかと思います。

 ここから先は学校の話じゃなくなるのであれですけど、全体計画の中で、教育委員会だけじゃないので、ちょっとここでは答弁を求めるのは難しいかもしれないですけども、総括質疑でも言いましたけど、最終的には構造改革の中でどの位置付けにするかですよ。ここでどうするんだといっても、なかなか難しいでしょうから、あえて学校の中での地域開放型学校図書館の位置付けになるんでしょう。ぜひぜひ今後の展望をよく考えていただいて、せっかくいい学校を造ろうとしているんだから、何でこんなの造ったのと言われないような学校にしてもらいたいなと思います。

河合委員

 すみません。1点、今、質疑を聞いていてちょっと確認したいことができたので、させていただくんですけれども、体育館、2階にあると思うんですけど、地域外の方が出入りする出入口というのはどこからになりますか。今、想定されているのはどこになりますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現在想定しているのは、屋外階段からも上がれますし、内部の、ここで言うところの学校図書館の脇の出入口、そういったところからもアプローチができる想定となってございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 ちなみに、駐車場と書いてあるんですけども、駐車場というのは、基本的に図書館利用の方よりは体育館利用の方の想定なのかなと思ったんですけど、そこの確認をさせてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 駐車場に関しましては、あくまでも学校運営の中で使用する関係者用の施設となりますので、開放利用の方につきましては、自転車の駐輪場のほうをお使いいただくような想定となってございます。

内川委員

 ようやく中野本郷小学校が動き出すのかなと思って、うれしく思いますよね。本当に区の一方的な都合で止められちゃいましたから。

 それで、何名の委員からも出ております地域型学校図書館の問題ですが、すみません、私、目が悪くて、12ページの表のどの部分なんですか。地域開放型学校図書館になる予定というのはどこ。これですか。分かりました。この広さというのは、地域開放型学校図書館になっても十分なスペースを取ってあるんですか。それとも、どのぐらいの広さがもし地域開放型学校図書館だったら望ましいんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、想定している多目的室のスペースに関しましては、これまでオープンしている3校の地域開放型学校図書館と同等の大きさとなっておりまして、おおよそ学校の教室の1.3倍から1.5倍ぐらいの広さで考えてございます。

内川委員

 それだけのスペースは十分取って、これから設計に入りますということですよね。

 それで、区内全体の図書館、地域開放型学校図書館も含めて、検証して結論が出るのが2年先でしたっけ。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 委員指摘のとおり、令和5年度までということで当初想定をしてございますので、2年間の計画として検証するとしてございました。

内川委員

 それまでに、設計上影響が出てくる学校は、中野本郷小学校、次に報告のある平和の森小学校、その先も2校ぐらいたしか影響があるという御答弁がありましたよね。ちょっと確認させてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回の中野本郷小学校と続いての平和の森小学校、こちらについても基本計画の中で影響が出てまいります。その先につきましては、来年度予定しております桃園第二小学校の新校舎の基本計画、策定作業の中でもやはり影響があるのかなというふうに想定しております。小学校の改築の中では、今挙げた3校が影響あるというところでございます。

内川委員

 だからこそ、多くの委員が言っている、早く図書館の在り方に関しての検証の結果を出さないと、毎回毎回を同じことをやるんですよ、これ。平和の森小学校に関してもそう。さっきの桃園第二小学校にしてもそうなんだけど、その議論を毎回やらなきゃいけない。

 地域開放型学校図書館に関しては、一定評価するという学校がありましたよね。なのに何でまた2年間もかけて検証し直すかなと、私は本当に不思議でしようがない。区のほうで御担当も評価すると言っていて、それをまた再検証する。どうしても分からないんだけど、もう一回説明してよ。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 地域開放型学校図書館につきましては、開設いたしました3施設、こちらの実績ですとか利用された方のアンケートを踏まえまして、検証を行ってございます。委員御指摘のとおり、乳幼児、それから小学生を中心に利用がありまして、児童書の貸出しも増えているということで一定の評価をしたというところでございます。

 併せまして、地域開放型学校図書館の今後の在り方につきまして、どう整備をしていく必要があるかといったところにつきましては、区立図書館の今後の配置の在り方と併せて検討していく必要があるだろうというところで、もうしばらくお時間をいただきたいということで考えているところでございます。

内川委員

 今後の検証は、基本構想ですとか区有施設整備計画でしたっけ、そこら辺のスパンに合わせてやっていくということなんですけれども、たしか基本構想も区有施設整備計画も5年ごとに見直すんじゃなくて、必要とあればいつでも見直すことができる、たしかそんなふうな位置だと思うんですけど、それはいかがですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 基本計画、施設の在り方全体につきましては、当初想定した年次が示されてはございますけども、社会情勢ですとか必要な検討の要因がある場合についてはまた検討するというようなことで認識してございます。

内川委員

 ということは、何名の委員もおっしゃっていましたけれども、図書館の在り方に関しては結論を急ぐという作業もできるわけですね。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 私どもといたしましても、令和5年度までの残り2年度というところで当初想定はしてございましたけども、議会からの御指摘なども踏まえ、早期に判断をしていく必要があるということで考えているところでございます。

羽鳥委員

 環境計画に関してのところでちょっとお聞きしたいんですけれども、小中学校施設整備計画のところでも環境性能の向上のところをお聞きしたんですけども、17ページのところには、「環境負荷の低減・省エネルギー化を目指した建物仕様・設備選定を行う」ということで書いてあります。表現としてすごい漠とした表現かなというふうに思うんですね。

 総括の質疑なんかでも何度も取り上げさせていただいているんですけども、今、環境省と経産省なんかでも、2030年頃をめどに、新築建築物については、ZEB、ゼロ・エネルギー・ビルディングというので、エネルギー収支をゼロにしようということで取組が進んでいるんですね。学校がこれから造られるということになってくると、エネルギー収支をゼロにしようという期間と、学校が存在している期間がかぶるわけですよね。だから、新築建築物について義務化されていないからというのじゃなくて、今からせっかく計画をしていく期間で、2050年にはゼロカーボンシティだというふうに宣言もされているわけですから、この計画においても、ZEBだとかNearly ZEBだとか、ZEB Readyだとか、いろいろと基準はありますけれども、そういったものをきちんと目標として定めていく必要があるかと思うんですけども、いかがでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 ZEBの考え方は当然取り入れていくべき考え方であるというふうには認識してございます。ただ、一方で、例えば学校施設で達成したという事例等がまだまだこれからというところでございますので、そういった理念は持ちつつ、設計作業のほうは進めていきたいと考えております。

 漠としたということで先ほどおっしゃられたところでございますけれども、当然建物自体の省エネ化というところは、引き続きこれまでも継続して行ってきているところでございますので、最終目標としては、ゼロエネルギーを目指しつつも、少しずつ今後の新校舎建築の中で達成を目指していければなというふうに考えているところでございます。

羽鳥委員

 後々に改修のときにやるよりも、新築でやるときにやったほうが、初期の費用では高くついても、学校のトータルのコスト、維持費まで考えたら、安くなることが結構あるんですよね。高効率の照明だとか、高効率の空調だとか、あるいは高断熱のものを使うということによって、エネルギー消費量を大幅に減らすというのが可能に、そんなことは言わなくてももう御存じだとは思うんですけれども、なりますので。

 それと、今後想定される首都直下地震のときに避難所の活用ということで学校も計画に入ってくるわけです。そういうときに、居住性が少しはましな避難所になるという点でも、トータルコストでどのくらいになるのかというのもよくよく見て、せっかく造るなら、積極的なエネルギーゼロを目指す建物としていっていただきたいなというふうに思います。そういう取組をしているんだよというふうに見せるのが、子どもたちにとってもすごく大事な意識醸成にもなっていきますから、ここに太陽光発電装置の整備も引き続き検討するというふうになっていますが、子どもたちにそういう取組を真剣にやっているんだと見せるのが環境教育にもなっていきますから、ぜひとも検討していただきたいと思います。

 そういう点で環境部ともよく話はされていると思うんですけども、どういった技術があるかというのは話し合っていただきたいなというふうに思うんですけども、その点についてはいかがでしょう。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 環境部とも、例えば補助金ですとかそういったところの活用等も含めて、新校舎建築においては最大限、先ほど高断熱とか高効率、そういったところはしっかりと採用し、併せて、環境学習に生かせるような取組についても施設の中でぜひ示していければなというふうに考えております。

いながき委員

 私も1点だけ、地域開放型学校図書館についてお聞きしたいんですが、先ほど来、中野本郷小学校あるいはほかの学校でも、校内に地域開放型学校図書館を開設するか否かについては、地域図書館との兼ね合いといいますか、それも併せて総合的に図書館の在り方を検討されたいということを理由に挙げられていたんですが、そうしますと、仮に中野本郷小学校内に地域開放型学校図書館を開設したとする場合、どの地域図書館に影響があるのか、ちょっとそこだけ確認をさせてください。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 地域開放型学校図書館の配置、どういったところにというところが区立図書館とどう影響がという御質問の趣旨かと思います。区有施設の整備計画の計画といたしましては、今後10年、区立図書館については、現行の7館ございますので、その館数は当面変更するということは考えてございません。ただ、今後の将来的なところも含めまして、どういったところに地域開放型学校図書館を整備していくことが有効かといったところですとか、先々のサービスポイントの配置ですとか、そういったところを含めて考えをまとめていく必要があるだろうというところで御答弁させていただいたところでございます。

いながき委員

 考えをまとめるにしても、ここの地区、本町四丁目ですか。ここに地域開放型学校図書館ができるとして、ほかの地域図書館、例えば野方の図書館に影響が出るとは思いませんし、総合的に考えるといっても、どこの地域図書館との兼ね合いが問題になってくるのか。両方造るのか、地域図書館のほうを優先するのか、そういったことは範囲が限られると思うんですけれども、範囲が限られると、おのずとその範囲の中で、じゃ、どの図書館をどうする、地域開放型学校図書館を開設するのか、地域図書館を存続させるのか、両方造るのか、そういうふうに検討する場合におのずと範囲が限られると思いますし、何が言いたいかといいますと、要は検討に2年間もかからないのではないかと。全体が決まらないと地域開放型学校図書館を開設するかどうか決められないというふうにおっしゃっているんですけれども、そんな全体のことをまとめて決めなくても、一つひとつ、学校の位置と周辺の地域図書館との兼ね合いで検討すれば、そこまで時間はかからないのでは、その都度検討すればいいのではないかというのが私の考えなんですけれども、それについてはいかがでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 そのエリアでの検討ということでできるのではないかという御指摘かと思いますが、ただ、中野区全てのエリアについて、例えば地域開放型学校図書館の配置、整備はどういった基準、どれぐらいのエリアの方を想定して整備していくのかという、一定の配慮される基準といったものも考えていかざるを得ないと思っております。その中に、例えば区立図書館があるですとか、別の受渡しのポイントを整備する可能性が検討できるといったことも併せて考えてまいりませんと、地域の方からすれば、当然自分の御自宅の近くにそういった施設があるということは望ましいということかと思いますが、一定の説明ができるようなバランスも含めて考える必要があるというところでございます。

加藤委員

 今、聞いていて、端的に言いますけど、中野本郷小学校のところに最寄りの図書館はどこにあるんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 鍋横エリアになりますので、中央図書館が近いのではないかと考えてございます。

加藤委員

 分かりました。

 それは聞きたかったのでいいですけど、1点だけ。先ほど実施設計を委託する際に、ある程度決まっていたほうがいいという当たり前のことを言っていたんですけど、実施設計はいつ発注をかけるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 基本設計・実施設計は一つの委託で、債務負担で2年度にわたって委託のほうを出させていただきたいと考えておりますので、令和4年度に入りましたら、事業者募集の公告を出させていただく予定でございます。具体的には6月か7月か、それぐらいの時期なのかなというふうには想定しているところでございます。

加藤委員

 仕様書にどう載せるのか、多目的室とか図書館とか、これをベースに考えるというのが発注の仕方なんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回の基本計画を基に、ベースとして作業のほうを行ってもらいますので、その基となるものが2種類もあると、なかなか作業としてはまとまりが難しいところでございますので、発注段階においては1本絞った形で出すと、仕様としては出すという形になってございます。

加藤委員

 思っていた以上に、どうするかもっと早く決めないといけないのかなといういうような印象を受けましたけど、構造計算、体育館の下とかだから、ある種自由が効くんですか、体育館の下だからこそ。1階フロアというのは、どこに柱を入れるかというのは割と組みやすいのかもしれないですけど、だからこそ、どうするか決まらないと、発注をかけるにしても、受け手側はどうすればいいのという話になっちゃって、協議じゃ乗り切れないような状況に陥っちゃいまずいと思うんですよね。

 そういうことを考えると、しつこいからあれですけど、全体的にその辺の方針を入れる、入れない、どうするにしても、検討をできるだけ早くしていただかないとまずいなということを要望として終わらせます。

委員長

 他に。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、進行いたします。

 2番、平和の森小学校校舎等整備基本構想・基本計画(案)についての報告を求めます。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 続きまして、平和の森小学校校舎等整備基本構想・基本計画(案)について御報告いたします。(資料3)

 平和の森小学校につきましては、こちらも今年度策定いたしました中野区立小中学校施設整備計画の改定版に基づきまして新校舎整備を進めていくこととしてございます。このたび基本構想・基本計画(案)を取りまとめましたので、御報告いたします。。

 ここで別添の資料のほうを併せて御覧いただければと思います。

 まず1ページでございます。新校舎整備のスケジュールをお示ししてございます。令和4年度より基本設計作業、令和5年度、令和6年度途中まで基本設計・実施設計作業を行い、おおむね令和6年度途中まで作業を行う予定となってございます。

 なお、令和7年度の途中でございますが、新校舎整備工事着手までの期間におきましては、建設敷地内の既存建物の除却でありますとか旧中野刑務所正門の曳家作業を完了させる計画となってございます。

 その後、2年半ほど新校舎の整備工事の後、令和9年度途中の新校舎供用開始を見込んでおるところでございます。

 同じように、以降のページにつきましては、新校舎整備に当たっての基本的な方針、施設規模、配置等につきまして考え方を記載してございます。

 7ページを御覧いただければと思います。7ページにおきましては、平和の森小学校新校舎の整備コンセプトといたしまして、「子どもと教科と社会を『むすぶ』」新校舎」として掲げてございます。これにつきましては、下の部分3-3におきまして、整備コンセプトを実現するため、整備に当たっての6項目の基本方針を掲げてございます。

 平和の森小学校の特徴といたしましては、児童数、そして学級数が多く、区内におきましても最大規模の小学校でございますので、限られた空間を最大限に効果的・効率的に活用しながら、児童ですとか教職員の方が活動しやすい校舎としていきたい、そういった考え方から、これら6点の基本方針を設定してございます。

 続きまして、14ページ以降でございます。建物配置、平面図等について記載をしてございます。新校舎は5階建てとしまして、1階から4階までに普通教室、特別教室などを配置いたします。5階部分は屋上プールへの更衣室等のみ配置をする予定でございます。

 普通教室数でございますが、将来の児童数推計、そして学区域内のまちづくり計画、そういったものも考慮いたしまして、最大で33教室が確保できるように計画をしてございます。

 資料、その他の部分は別途お読み取りいただければと思います。

 初めの資料にお戻りいただきまして、区民への説明会、3月23日及び27日に開催する予定でございます。

 整備スケジュールにつきましては、こちらに記載のとおりでございます。2027年度、令和9年度途中の供用開始を図ってまいりたいと考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

河合委員

 御報告ありがとうございます。

 前回に一度、図面を出していたんでしたっけ。ちょっと覚えていないんですけれども、今回は全面的に刷新したので、変更点というのは多々あるかと思うので、児童数の推計のところをお伺いします。

 この推計、先ほど中野本郷小学校のときも同じことを聞いておりますが、35人学級というところで、今の推定値でやっていらっしゃるかと思うんですけど、ここの下部分に、「中野駅周辺まちづくり事業が計画どおりに進捗した場合においては、表の推計値から2~3学級の増加を見込んでいる。」と書かれておりますが、実際に駅周りの人口増加は、現時点でも数には表れていないけど、きちんと見込まれた設計になっていくということでよろしいでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 2ページにございます児童数の推計表でございますが、こちらについては、あくまでも中野駅周辺のまちづくりについての分は見込んでいない数字となっておりますので、まちづくり推進部のほうから情報提供を受けている中では、おおむね最大で1,000戸以上の住宅が整備されるということでございますので、そういったところから、こちらの小学校に最大で入学された場合においても、新校舎の中で十分受入れが可能な計画としているものでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 先ほどもこの学校自体が最大規模校になっていくとおっしゃられておりましたが、人数が多くなることを不安視されている保護者さんの声も聞いたことがあるんですけれども、メリットもあると思うんですけれども、そこら辺を含めて、今回の学校が最大規模であるというところは、メリット、デメリットをまずお伺いします。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 いわゆるハードの部分でございますけれども、今回新しい校舎については、おおよそ1学年当たり5学級ないしは6学級の可能性もあるかなというところで、4学級ないし5学級、そういった規模となっていくところでございますので、学級単位での活動を窮屈でない状態で活動していただけるような、そういった形で施設のほうを造っていきたいと考えております。

 当然、少人数学校と比べた場合のメリットという部分ではそういう部分でしょうけれども、デメリットといいますか、当然使えるスペースというものは限られておりますので、そういった中で運動場ですとか体育館以外にも、様々な活動できる場所というものを新校舎の中では整備をしていきたいというふうに考えているところでございます。

河合委員

 活動できる場所のことをこの後お伺いしたかったなと思っていたんですけれども、実際に子どもがいられる場所というのが、教室以外の場所にも人数が多くなっていく分、多くあったほうがいいのかなと思っていまして、そういう意味で、ほかの学校にはない、この学校においての特徴など、現時点であることがあったら教えていただきたいなと思っています。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 新しい平和の森小学校の校舎については、まず、図書室を1か所だけでなく、図面のほう、15ページ、16ページを御覧いただければと思うんですが、2階と3階それぞれに図書室、学習メディアセンターというものを配置していきたいと考えております。それ以外にも、2階の部分でアクティブラーニングスペース、そういったものを設けたりですとか、外部のテラス、運動場以外の外部空間というものを設置したり、あるいは、配置図のほうを御覧いただければと思うんですが、校舎北側の平和の森モールということでちょっとした空間が出来上がりますので、そういったところでも子どもたちが様々な活動ができるような想定をしているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 子どもたちが狭い中に押し込められるとかそういうふうにならないように、工夫していっていただきたいなと思っております。

 その中で、図面を見ますと、真ん中に吹き抜けがありまして、もしこの吹き抜けがなかったら、グラウンドが広く取れたりとか、そういうことが想定されたりするものなんでしょうか。ちょっとこの吹き抜けについて教えてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回のプラン、中心部に吹き抜けを設けて、いわゆる回廊型のような建物となってございます。こういった計画となってございますのは、教室数が非常に多いものでございますので、例えば中庭のような状態をつくらずに、仮に一直線上に建物を配置したとすると、その分、外部スペースというものは多くつくれるかもしれないですが、距離が長くなってしまいますといいますか、管理上も、教職員の方々が児童の姿を見やすいように、学校の中でやり取りしやすいようにという、そういった観点も踏まえてこういった形状としております。

 結果として、運動場以外の中庭スペースですとか内部の吹き抜け空間、様々な空間をつくることができましたので、子どもたちにとってはいろんな環境の中で学習活動を進めていけるのではないかというふうに考えているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 採光することで、学校全体、きっと大きいものを1個どんと造るよりは明るくなっていくんだろうなというところで、それが子どもたちの環境に資するものであればいいなと思っております。

 採択された陳情の資料がついております。その中で、2番に現場の意見をよく聴取し、細心の注意を払うこととあるのですが、ここまでは、しっかりと現場というか、学校であったり、地域の方や保護者の方とお話をして今日まで進めてこられたという、2に関しては願意はかなっている状況であるというところでよろしいですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 学校現場、そして子どもたちの御意見を聞かせていただきながら、今回のプランについては検討を進めてきたところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 続いて、3番の、今、多分御説明されたことが該当するのかなと思うんですけれども、多数の児童が安全に伸び伸び屋外活動ができる教育環境を整備することと書かれているんですけど、今回の基本計画や基本構想の中ではどこがそういうことに該当しますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現状の平和の森小学校校舎がかなり手狭な状況でございますので、教育委員会といたしましても、最大限子どもたちが窮屈にならないで伸び伸び過ごせるようにというところを主眼として今回プランのほうを考えてまいりましたので、校庭を広く取ることももちろんそうですが、先ほど申し上げたように、建物の中にも様々なワーキングスペースですとか、テラスですとか、アクティブラーニングスペース、そういったところで子どもたちが場面場面で過ごしやすいようにいていただけるといいかなという思いで今回プランのほうをつくっているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 最後に、今、平和の森小学校は、統合委員会とかは現状どうなっているのか。統合じゃないか。統合するときは、統合委員会ができて、そこで地域の方に御説明していっている状況だと思うんですけど、平和の森小学校は現状、そこら辺の地域説明というのはどういうような形態でやっているのかというところを聞きたいんですけど。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 平和の森小学校は令和3年度で統合して10周年ということで、統合前に統合委員会というものが地域の中で設置されていたというところでございます。統合委員会自体、今現状としては解散といいますか、存在していない状況でございますので、今回、新校舎の基本計画につきましては、当時の地域、町会の方々に個別に御説明に上がるという、そういった対応をしているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 そういうのがなくても、御丁寧に説明していっていただけるというところは、聞いて安心したところなんですけども、どうやったら地域の皆さんとか子どもたちに御理解いただきながらうまく進んでいけるのかというのは重要な点だと思いますので、またしっかり取り組んでいただけたらと思います。

羽鳥委員

 整備コンセプトのところをお伺いしたいんですけれども、平和の森コモンズというのがよく分からないんですよね、何を言っているのか。ここにも横文字かというので、ちょっとあれなんですけれども、職員室の横にはティーチャーズコモンズというのでコミュニケーションラウンジがあるという、会議室と何が違うのかよく分からないんですよね。新庁舎のときに、立ったまま会議できるような小スペースが用意されているみたいな、そんなものがあったような気がするんですけども、何が違うんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 なかなか聞き慣れない言葉でございますので、御説明をちょっと補足させていただきますと、今回の平和の森小学校につきましては、先ほどもありましたけども、児童の数が非常に多い、併せて教職員の数も非常に多いので、場面場面で部屋を区切って触れ合うというよりは、廊下であったり校庭であったり、いろんなところで子どもたちと先生方が触れ合えるような、そういったつながりをつくれるような空間づくりをしていきたいというのが根底の考え方でございます。ですので、このコモンズというところに関しましては、部屋にみんな集まれというよりは、こういった空間、このスペースに来たら気軽にやり取りしてもらえるといいかなというような、そういう思いで、例えばティーチャーズコモンズについては、子どもたちが職員室にはなかなか入りにくいけれども、職員室の前にあるちょっとした、例えばベンチがあって、先生方がうろうろしているような、そういったところであれば、気軽に先生とも会話ができるなとか、そういったことをつくっていければいいかなというのがコンセプトとして挙げているところでございます。

羽鳥委員

 そうすると、コミュニケーションラウンジというのは、生徒と先生のコミュニケーションのスペースと、多分、区切った用途とはしていないんでしょうけれども、児童・生徒が例えば学校の勉強で分からないことがある、何々君と何々さんとトラブルがあってどうしたらいいかみたいなのは、職員室で駄目なのかなという。児童数が多いから、職員室にみんな来られると、わちゃわちゃしちゃって、落ち着いて相談もできないと。じゃ、ちょっとこっちに来ようねというふうに、相談できるようにとか、そういうようなと言われても困るとは思うんですけども、使い方がよく分からないんです。どういう使い方をするのかなという。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 まさしく使い方を限定しているものではございませんで、いろんな使い方を学校の運用の中で実現していけるような施設として造っていきたいと思います。ですので、例えば、間仕切りも何もないと内緒話もできないなという児童もいらっしゃるでしょうし、先生としても、個人情報ですとか機密情報については、そこではなくて職員室の中でしかるべき場所で対応いたしますし、いろんな場面がつくれるように、施設としてもつくっていきたいなと。極端な話、現状の学校の校舎では、教室か廊下か職員室しかないという、そういった状況になると、もしかしたら、それだと緊張しちゃう児童もいるかもしれないので、例えばこっちのラウンジのほうで簡単に話をしようかとか、そういう使い方なんかもできるといいのかなというふうに考えているところでございます。

羽鳥委員

 ほかの学校にも、話を聞いていると、そういうのあったらいいんじゃないのかなというふうに思うけれども、平和の森小学校というところで設けたというのは、さっき児童数、学級数が区内最大級だからということと関係している感じなんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 人数が多いという点ももちろんあるんですが、これまで中野区の小中学校を改築して、新築校が5校出来上がってまいりましたので、今までの新校舎にないスタイルの校舎というものも探っていきたいなという思いもありまして、今回、コモンズのような考え方は今までの新校舎にプラスアルファで付け加えていきたいなという、そういったアイデアでございます。

羽鳥委員

 今後、ほかの学校とかなんかでも取り入れていきたいというお考えということですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 いい点については当然取り入れていきたいと思いますし、こういった新しい取組の部分については、当然学校の教職員の方々ですとか児童の御意見も伺いながら、いろいろ検証のほうは進めていきたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、引き続きコモンズについて聞くんですけども、教科コモンズというのがあるんですね。教科コモンズというところには、MS、メディアスペースというのがあって、平面図を見ると、じゃ、メディアスペースはどこなんだろうと見ると、2階の工作実験室とか、学校図書室の一部が、部屋のほうを切り替えていて、ちょっと廊下の幅が狭くなっている感じに見えるんだよね。このスペースで何ができるんだろうというのもちょっとよく分からない。何をそこでやりたいのかなという、区の想定をお答えください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今想定していますのは、例えばですけど、3階の理科室と図工室の間のメディアスペース、こういったところでは、例えば理科の実験で使うものを図工室でみんなで作ろうですとか、その間のメディアスペースには、それに関連した書籍であったりですとか、ポスターであったりですとか、あと作品を展示したりですとか、そういったことを想定しておるんですが、学校の先生方が様々使いながらアイデアをお出しいただけるのかなというところと、あと、ほかの自治体の視察なんかに行っても、いろんな取組をしている学校をいろいろ拝見しておりますので、そういう可能性がつくれるスペースというものをこちらのほうでも御用意していきたいなというふうに考えているところでございます。

羽鳥委員

 例えば理科の実験なんかでは、理科の実験器具なんかが置かれているわけですよね。でも、それは部屋の中だから、容易には使えるんでしょうけども、開かれてはいないと。廊下に面した場所にメディアスペースというものを設けることによって、教科を超えたような取組がやりやすくなったりという、そういうことなんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 まさしく今、委員おっしゃられたように、例えば理科室はふだん鍵がかかっていて入れないよと。だけれども、休み時間にメディアスペースに、子どもたちが自由にいじっていいような実験器具とかを仮に置いておいたとしたときに、ふだんであれば理科室は入れないから全然触れ合えないけれども、場面場面で子どもたちが自由に興味を持っていただくですとか、想定としてはいろいろ使い方の可能性はあるのかなというところでございますので、引き続き学校側とも、基本設計、実施設計を進めていく中で、一番適したスペースの形状ですとか、あるいは棚が要るのか要らないのか、そういったところも詳しく協議を詰めていきたいなというふうに考えております。

羽鳥委員

 分かりました。

 じゃ、学年コモンズというのもあって、学年コモンズにはワークスペースというのがあるんですね。このワークスペースというのは、クラス合同の取組が何かあるんですか。どういう使い方なんでしょう。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 いわゆる学年でそろって取り組むもの、いろいろあると思います。例えば学芸会の練習をやろうだとか、2クラス、3クラス合同で使えるスペースが必要だとか。平和の森小学校に関しては、スペースが限られているので、例えば多目的室とか体育館は1年生と2年生が使っているから使えないなというときに、5年生の子たちが、じゃ、このワークスペースで1組、2組、3組で集まってですとか、教室の部分も廊下と開け放っていられるようなオープンタイプの教室というものも今後想定していきたいと考えているんですけれども、そういうしつらえとすることで、学年での活動が都度都度、教室の近くで行えるようにというような考え方でございます。

羽鳥委員

 ワークスペースというのは、平面図で言うとどこに。ここに書いてありました。2階も3階も、4階もですけれども、普通教室の半分にも満たないようなスペースなんですけども、それが各階に二つあるわけですが、おっしゃったような活用ができるのかなと心配なんですけど、どうなんでしょう。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 ありがとうございます。まさしくそこがポイントでして、今回、廊下の部分も、廊下としちゃうと、ただでさえ狭い施設なので、廊下でも活動できるように、ちょっと広い廊下、そして教室とオープンでつなげられるような一体的な空間というものもぜひつくっていきたいなというところでございますので、この絵ではワークスペース、WSの部分が点線で囲われちゃっているんですが、ここで仕切っているわけではなくて、廊下部分も含めて、何なら教室部分までにじみ出るような形で広くスペースを使っていければいいかなという、そういった考え方でございます。

羽鳥委員

 あと、廊下側の教室の壁とかというのは、間仕切りみたいなふうにして、例えば稼動したりして廊下と一体的に使えるような、そんな考えとかがあるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 そういうタイプの教室も想定の中に入ってございまして、今後、学校の先生方と、一般的にはオープン教室というような形で言われることが多いんですけれども、そういったタイプの教室についても、やれる部分はやっていければなというふうに考えているところでございます。

羽鳥委員

 いろいろ不勉強で、初めて聞くような単語だったので、詳しく聞いてしまったんですけども、今、お話を聞いていると、狭いながらも、何とか学校の活動をうまくいくように考えられたのかなと思うんですけども、こういうのは、せっかく新しい校舎を造るという中で試験的な取組として考えていって、やがて中野区内の学校全体に広げたいのか、それとも、ここの平和の森小学校に特定した取組ということで考えておられるのか、どういう考えなんでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 試験的という言葉だとふさわしくはないんですが、特徴のある学校というものをつくりながら、出来上がった後、ほかの中野区内の小学校、中学校の先生方にも見ていただきながら、こういうタイプも今後ありなのか、こういうところは改善が必要だとか、そういった御意見もいただきながら、その先についてはまた様々検討していきたいなというふうに考えておりますので、これを絶対やっていくとかそういうことでは今の時点ではないところでございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、1階の平面図のところで、学童クラブが右下の部分にあるわけですけれども、この部分と学校の部分というのは、ちゃんと区切られた管理ができるという。廊下が隣り合っているように見えるんですけども、区切られているというふうなことでいいんですかね。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 水色の部分というのは、学校からは普段は閉鎖されているとか行き来ができない状態で考えております。ただ、場面場面で扉をどこかしらに設けた上で行き来ができるような、そういった状況にしていければなというところでございます。

羽鳥委員

 あと、さっき河合委員の質疑の中で、中野駅周辺のまちづくりの計画と学校規模の関係があったんですけれども、2026年度には最大で819人、新校舎の供用開始の2027年度には778人ということで、とんでもない数だなというふうに思うんですね。さっきの中野本郷小学校の二つ分じゃないですか。これで二、三学級の増加を見込んでいるということなんだけど、ここからさらに60人とか90人くらいの増加があり得るということなんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 そうですね。それぐらいの増加というところは可能性としてあるのかなというふうに見込んでいるところでございます。

羽鳥委員

 校庭面積が4,000平米ですよね。そうすると、現行の計画でも、子ども一人当たりの校庭面積は5平米しかないと。さらに90人も増えると、5平米切って、4平米ちょっとというので、現状の校庭よりは広いんでしょうけれども、9ページに書いてあるように、健やかな体の成長を育む広い校庭をつくる、それは現状の敷地の中で最大限取られたんでしょうけれども、ちょっとこれはあまりにも。でかい建物を建てれば、児童は収容できますよ。でも、それでいいのかというところから考え直したほうがいいんじゃないのかなというふうに思うんですよね。800人もの児童を一つの学校で見るというのは、限度を超えていると思うんですね。

 平和の森小学校の移転後の現校舎の位置は売却ですよね。売却しちゃっていいんですか。場合によっては第2校庭にするだとか、そういうことだって考えたほうがいいんじゃないのかなと。これは施設整備の範囲を超えちゃうかもしれないんですけれども、そのように思うんですけども、そういう検討はされないのかなと思うんですけども、いかがですか。

委員長

 答えられますか。ちょっと休憩しましょうか。

 

(午後2時43分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時44分)

 

羽鳥委員

 企画部のほうにも関わってしまうお答えしづらいようなことを聞いてしまったかなというふうに思いますけども、先日の予算審議の中でも、谷戸小学校のことに絡んで学区域をどうするのという話も出てきたと思うんです。そういうことだって、私は検討したほうがいいと思うし、子どもの健やかな成長というところで、大きい建物を建てて、教室数は余裕がありますよという言い方じゃなくて、実際に今の状況なんかも、皆さんは私なんかよりもよっぽど御存じだと思うんですけども、鷺宮のほうから区役所に来るときとか、美鳩小学校なんかをよく通りますけど、休み時間の児童の校庭の出方を見ていても、統合した学校はこうなるのかというふうに、本当にびっくりしますよ。これが健やかな環境かというふうに思いますよ。

 施設整備の計画なのでなかなか難しいですけれども、子どもの環境というところで、こんな大規模校にして本当にいいのかところから考え直してほしい。これは意見ですけども、以上にします。

加藤委員

 取りあえず、羽鳥委員がいろいろと聞いていたので、なぜというところですが、中野本郷小学校の基本構想・基本計画(案)と、中身というか、デザインというか、内容が、こちらのほうがいろいろな横文字みたいなものが増えて、こういった差というのは、発注者に依存するのか、担当者に依存するのかという。何でこんな差が生まれちゃうのかなというのをまず知りたいんですけど。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 差というか、私の説明がもしかしたら、中野本郷小学校、不足してしまったのかもしれないんですが、両校ともいろいろコンセプトを設けた上でいい学校をつくっていきたいという思いで計画のほうはつくっております。ただ、横文字というのは、確かにタイミングで出てきた言葉というところですので、その点については申し訳ございません。

加藤委員

 どっちがいいか悪いかは別として、例えばPTAからこういうコンセプトを入れてくれとか言われたのが反映されているのかと。だから、同じ担当者がやったらこういう差が出ないのか、委託しちゃったところがあって、差がないとは言えないような中身で、別に平面図とかスケジュールとかは、今後のことを考えれば、ある程度の基準の中でやらないといけないですけど、どういうコンセプトにしたいかという差はどうやって生まれてくるのかというのを教えてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 実際に作業を行っている委託事業者というものは確かに違う事業者でございますので、捉え方が変わってくるというところはございますけれども、そもそも学校の特徴だったりコンセプトだったりというところは、教育委員会、我々のほうで学校の先生方ですとか、あと、児童にしっかりとヒアリングを行った上で、どういう学校をつくっていきたいかというところを聞き取ってございますので、ベースはあくまでもそれぞれの学校、しっかり取っております。

加藤委員

 その辺は、どっちがいい悪いじゃないですけど、それによって中身がどこかでよしあしが出ちゃあれだなというところで、担当者というか、管理している課長なりが差が出ないように、後から見て、うちと違うじゃないかみたいなことを言われないように、そこら辺はそれぞれの特色があってもいいと思いますけど、差が生まれないようにコントロールしていただきたいなと思います。

 先ほど一部委員からグラウンドが狭いんじゃないかみたいな話で、結局、門の曳家をする土地、そこというのは、まちづくり用地であって、学校用地には100%できないのかどうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 正門が曳家していく先の、今回の敷地の西側に当たる敷地については、学校用地ではございません。どういった取扱いの用地になるのかというところは、引き続き現在区民部のほうで検討を進めているところでございます。

加藤委員

 担当じゃないのであれでしょうけど、先ほど、現在ある平和の森小学校は売ってしまうだろうと。あれだけでかい土地だと、恐らく大きなマンションができる可能性が高いですけど、増えてくる生徒数を見込んでの教室数なのかというのをお伺いします。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 中野駅周辺のまちづくりについては、現時点で計画の絵姿が見えているので、推計値に一定程度そういった形で上乗せはできるんですけれども、現校舎の跡地については、売却予定というところはあっても、その後どういった施設になっていく、建物になっていくかというところは、現状ではちょっと分からないので、そこの部分で例えばマンションができるだろうという想定の上乗せはしていないところでございます。

加藤委員

 幅は持たせてはいるけど、その想定ではないということですね。

 普通教室は30教室で、プラスで3か所程度変更できるように整備しているということは、33教室ということですけど、そうすると、小学生の授業というのは、大体週で30こまないぐらい、28こまぐらいですね。そうすると、一つの境界線になるんですよね。例えば特別教室が、音楽室は週に1回は使いますかね。そうすると、28クラスを超えちゃうと、30クラスあったら足りないんですよね、確実に。週に1回回ってこないという感じになると思うんですけど、その場合はどうやって運用していくんですか。まずは特別教室です。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 音楽室に関しては、2教室準備をします。図工室も、図工室のほかに工作実験室という形で特別教室を設けますので、工作実験室ですので、理科の授業であったり、当然図工の授業であったり、そういった形でも活用できるような部屋を整備したいというふうに考えております。

加藤委員

 じゃ、部屋の授業はそうなるということで、体育の授業は気になるところですけど、体育は週3ぐらいですか。週3だと、単純に4か所ないと足りないことになるのかな。3か所だと足りないですね。もし30教室、フルで使って。それはあり得ますよね。28こましかないから、足りないですよね、3か所だと。グラウンドはあるし、平和の森モールというのを、ぱっと見たところ、50メートル直線通路よりは広そうだから、走る練習ぐらいはできるのかなとか、運動会をやるにしても、ここだけ50メートル走をやるとか、分割するとか、いろいろあり得るかもしれないですけど、アクティブラーニングのところと体育館で4か所あるから、一見足りるんですけど、雨が降るとどうなるのかなとか、その辺はどういうふうに考えているんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 グラウンドと体育館以外にも、科目によってはほかのスペースでもできる科目とかも当然あるでしょうし、多目的室を1階に設けておりますけれども、例えばそういう部屋はダンスができる部屋のしつらえにするですとか、体育館だけに限らず、室内で運動する場合でもそういうところで使ってもらえるように設備のほうは整えていきたいというふうに考えてございます。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 補足をさせていただきます。

 小学校の場合は、学年で体育をやるというような授業もございます。また、グラウンド一面全部を一クラスが使うというような内容ばかりではないので、うまく2クラスが共有して使うという形もありますので、時間割のほうをうまく組みながら、その中で子どもたちに必要な運動というのを工夫して行っているというのが現状でございます。

加藤委員

 分かりました。

 最後、先ほどもちょっと取り上げました平和の森モールというのは何を意図していて、これは直線だからこそ北側に配置しているのか、いや、ここの分を建物の敷地面積にも変えられただろうなというところで、コンセプトだったり、建物にしなかった理由とかをちょっと教えてほしいんですが。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 建物の北側になりまして、いわゆる隣地斜線の関係上、建物自体の配置は難しかったスペースでございます。今回は、ただ単に北側が空いてしまったよねというスペースにしてしまうともったいないので、積極的にここのスペースが活用できるように、例えば地域の方が平和の森モールのスペースを使って、1階の北側部分にある多目的室ですとか家庭科室、そういったところをうまく活用しながら、イベントで使っていただいたりですとか、先ほど委員がおっしゃられたように、子どもたちが走ったり、縄跳びしたり、バスケをやったりできるようなスペースとしてしっかりと活用できるようにつくっていきたいというふうに考えているところございます。

加藤委員

 隣地斜線というのは、北側斜線のこと。なるほどそういうのもあるんですね。結局、これは最大限に北に持っていった状態ということでいいんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回4階建て、一部5階建てになりますので、これだけの高さの建物ですと、北側が隣地になりますので、北側斜線の影響を受ける都合上、これだけ建物を離す必要があったというところでございます。

委員長

 他にございますか。

 一回、休憩にしましょうか。

 20分まで休憩します。

 

(午後2時57分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時19分)

 

 休憩前に引き続き、所管事項の報告2番について、質疑はございますか。

白井委員

 先ほど他の委員からも、いわゆるコモンズとかモールという横文字についての御質問があったところです。実際どうやって運用するのかだとか、そのコンセプトは誰がどう決めたのかというところは本当はもう少し聞きたいところもあるんですけど、他の委員の質疑に任せるとして、要は、平和の森小学校は先ほどの中野本郷小学校に比べると、圧倒的に子どもたちの人数に比べて学校が小さい。これをどう解消するのかというところから、こんなモールとか、モールは立地の影もあるのかな。隣の水道局の接道がない状態の中なので、どちらにしろ空間を空けなきゃいけなくて、じゃ、空間を空けるにしたって、何らかの利用ができないかだとか、コモンズに至っては、これが正しいかどうかよく分からないんだけど、要は至るところでいろんな打合せができるんだとか、いろんなことができるようにという、どうやってスペースを解消するかという話なんだろうけど、単純にいくと、中野本郷小学校なんかと敷地だけで比べてしまうと、別途様式があるので、実は休憩中に延べ床面積を今後10年ぐらい想定する子どもたちのマックスの人数で割ってみたんですけど、大体366人ぐらい、延べ床8,824平米だと1人が24平米ぐらい。ちなみに平和の森小学校はというと、14.5平米ぐらい。マックスの819人で、1万1,900平米を割ると半分以下という状況なんだよね。そうなってくると、そもそもの基準は一体どうなっているのかなと。よく学校の教室の広さなんていう話があるんでしょうけども、例えば他の委員からも出たグラウンドが狭過ぎるんじゃないかというお話もあったんですけど、そもそも適正な子どもたちの学びの環境としての広さの基準とか、文部科学省が設定するようなものがたしかあったかなと思うんですけど、一体その広さというのはどういう基準で定められているのかというのがあれば、ちょっと教えていただければと思うんですけども。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 文部科学省のほうで示しております基準というものがございまして、小学校については、児童数が1人から240人まで、241人から720人までと段階を踏んで、運動場の面積基準とか校舎面積基準というものが目安として示されてございます。

 中野区内の小学校につきましては、校舎についてはその基準をオーバーしている学校はないんですけれども、運動場につきましては、文部科学省で示されている目安となる基準を下回っている学校が8校ほどある状況でございます。平和の森小学校につきましても、現状の運動場については、一人当たりの運動場面積が5平米を割っている状況でございますので、区内では一番狭い状態。今回、新校舎になるに当たって、それが一定程度解消はされるものというふうに考えてございますけれども、まだ最終的な運動場の面積が確定しておりませんので、正確には申し上げられませんが、中野区内の小学校としては現状そういったところでございます。

白井委員

 取りあえず、教室だとか建物に関しては、倍ぐらい差がある話にはなっているんだけども、何とか基準はクリアしている。問題は運動場の課題が残っていて、現状よりは解消されるけども、それでもやっぱり足りないままという感じなんだよね。

 なかなか土地のない中野区でがばっと確保できれば一番いいんだろうけど、本当は避けていきたいところだよね。そうすると、学校の容積率、建蔽率からいくと、5階建てなんだよね、ここの平和の森に関しては。もうこれ以上、建物の上に積み増すだとか床面積の確保というのは難しい状況なんですかね。どうでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 例えば、校舎を一部5階建ての状況でプランしていますけれども、上により高さを増すということは、法的に全く無理かといいますと、無理ではない状況ではございます。ただ、かなり制約はございますので、学校として小学生たちが使いやすい校舎という観点で考えた場合には、4階までが普通教室というのがふさわしいのではないかなというところで検討したところでございます。

白井委員

 普通、3階建てぐらいのところをわざわざ1階増やしてあるんだよね。5階部分はプールとして使うというところだから、高校でも、ほかの学校と比べたらちょっと違うんだよな。まだ中野東に比べると、複合施設として使っているので、低層階を学校として使っているから、あれがあのまま全て学校なわけじゃないのでというところはあるんだろうけども、デザインで見ると、1階から5階までの吹き抜けがふんだんに取ってあって、先ほど他の委員から質問もあったけども、要はこの分の面積が使えるんじゃないかというふうにも見える。ただ、一方で、子どもたちに目線がちゃんと送れるようにという話だったんだけど、そうすると、広さがどうやって取れるかなというところに目がいくんだけど、やっぱりそれを差し置いてでも、こういうデザインにする必要があるという考えですか、今のところは。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 仮に今回の計画の中で中庭部分を床にした場合ですと、建物の厚みが今回かなり必要になってくる中で、いかに採光を取るか、そういったところで工夫が必要なってくるかなというところでございます。

 ですので、今回は吹き抜けというような形で北側に配置されている各特別教室等にも、普通教室と同等の日光ですとか通風ですとか、同じような環境を確保するために、このような形で真ん中に中庭を設けたというような考え方でございます。

白井委員

 他の委員からもありましたけども、今後の児童数の増加にどこまで対応できるかというところです。もともとの人数の想定が本当に大きいので、2027年、令和9年までの想定でいっても、最大819人までの想定が既にあって、このタイミングで既に26教室まで使っている。取りあえず30教室までは何とか準備してあって、最後、用途を変更すれば、プラス3教室ぐらいまでは何とかなるという話なんだけど、さっきの中野本郷小学校と比べれば、母体の人数が全然違うので、一つの教室なんてあっという間に増えるんだろうなと何となく素人でも見えるわけで、今後の駅前の増加というのを考えた上で、それでもデザインだとか敷地の取り方としてはこれなんだというところでいいんですかね。一回造れば、5年、10年で終わる話じゃないので。

 平和の森小学校は、それこそ学校の再編の第1次から、一番初めからと言ってもいいぐらい、ずっと引き延ばしになってきていて、いろいろあったけども、ようやっとここまで来ている状況の中で、さて、これから本当にいいものを残してあげたいと思う中で、これで大丈夫かなという不安が拭えないでいるんですけども、最後、もう一回確認させてもらえればと思います。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 平和の森小学校の新校舎につきましては、これまでスケジュールの遅れが度々ございまして、地域の皆様、児童の皆様にいろいろ御迷惑をおかけしてきたところでございます。そういったところからも、ぜひともいい学校をつくっていきたいという考えでございまして、今、委員御懸念のように、児童数が想定以上に増えてしまった場合、また窮屈になってしまうんじゃないかというところも当然全くゼロではないところではございますけれども、そうはいっても、延べ床面積であるとか教室数を最優先に学校の整備計画をしていくことで、今回計画でお示ししているような様々ないい学習環境というものがもし失われてしまうのであれば、どちらが大切なのかというところはしっかり見極めた上で、今回バランスも含めてこのような計画とし、最適な形のいい学校をつくっていきたいというような計画でございます。

白井委員

 最後にします。

 中野本郷小学校のときも言いましたけど、地域開放型学校図書館もここにも重ねますね。こっちの場合はもともと教室が本当に足りるのかだとか、一人当たりで与えられている面積でやるとすると、非常に狭い。質疑の中でも答弁がありましたけど、換算すると運動場が狭いという状況の中で、本当に使うかどうか分からない施設をあらかじめ用意しておく余裕はないなと思います。

 場合によっては、思い切った言い方かもしれないけど、学童、キッズ・プラザを整えて、学校が狭くなるぐらいだったら、児童館をうまく使うだとか、周辺の子育て支援施設を活用してでも何とか場所を確保してあげたいと普通は考えないかなと思うんです。これまでの考え方と大きく本筋が異なるかもしれないんだけども、区としてここを残してあげられるのはどうしたらいいかというのをよくよく考えた上で、ぜひ設計に反映させてもらいたいと思います。

 いきなりこれを言って、はい、そうですかとは言えないでしょうから、最後の意見にしておきます。

いながき委員

 今回の平和の森小学校校舎等整備基本構想・基本計画(案)というのは2回目のバージョンということで、1回目は酒井区長が旧中野刑務所正門を現地に保存しますという方針を出されて、その前提で基本構想・基本計画(案)を出されましたね。平成31年1月31日の子ども文教委員会で第1回目の基本構想・基本計画(案)が出されています。今回2回目なわけですが、まず基本構想・基本計画(案)策定委託業務、これは1回目、2回目それぞれ幾らかかったのでしょう。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 基本計画委託費でございますでしょうか。ちょっと答弁保留させていただいてよろしいでしょうか。

いながき委員

 1回目の基本構想・基本計画(案)を拝見しますと、校庭面積がまちづくり用地を校庭として使うということで、最初の基本計画(案)では5,900平米ということで検討されていました。それから今回が4,000平米になりましたということで、本当は5,900平米ぐらいは欲しいと、必要だと思っていらっしゃったということなんでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 前回の基本計画のときには、道路を挟んで西側の用地も校庭の一部ということでお示ししていたところでございますけれども、その分、校舎の部分においては、門がそのまま存地される状況でございましたので、今回お示ししているのとは校舎の形は大分変わってきていると。

 校庭の面積だけで比べれば、当然、西側の部分もあったほうが広く使えていい部分ではございますけれども、今回、門が移築ということで、東側の用地は丸々全て学校用地として使えるということになったこともございますので、それによってよりよい校舎に計画としてつくれていると考えておりますので、一概にどちらのほうがよかったというところではないかなというふうに捉えてございます。

いながき委員

 そうですね。校舎の延べ床面積も、1回目の基本計画(案)では9,930平米ということで、今回1万1,900平米ということで、2,000平米ぐらい増えているんですよね。今の御説明ですと、2,000平米増えた分というのは、門を現地保存でなく移築することによってこれだけ増やすことができたと、そういうことでよろしいんでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 門が移築することによって、様々建築敷地の条件が変わってきた中で、新しい校舎についてはいろんな校舎の形の可能性が広がった結果、今回このような形で、今、委員御指摘のように、敷地面積が広がった部分も当然ございますし、設計条件としては制限がなくなったことによる副次的な効果もあるのかなというふうに捉えてございます。

いながき委員

 先ほど来質疑で、延べ床面積1万1,900平米でも本当に足りるんだろうかというぐらいの状況の中で、最初は1万平米切った状態で校舎を造ろうとしていたと。だけれども、本来は良好な教育環境のためには、1万1,900平米ぐらいは最低限必要であったというふうに御担当として考えられた上で、今回出してきたということでよろしいでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 将来の平和の森小学校の児童数も含めた学校施設としては、今回お示ししている規模の施設というものがふさわしいというふうに考えているところでございます。

いながき委員

 でしたら、どうして3年前にそれをきちんと言わなかったんですかね、区の中で内部検討したときに。現地保存したら9,930平米しか取れない。校庭部分は今よりも1,900平米広いといえども、今おっしゃったように、よりよい建物のためにはこれぐらいの面積が必要だということが、3年前と今と状況は変わらないわけですから、分かっていたわけですよね。結局3年前、現地保存しますということで1回、基本計画基本構想・基本計画(案)を出して、そして方針が変わって、今度は現地保存がなくなってこの案が出てきたということで、繰り返しになりますけれども、最初から良好な教育環境のためにはこれくらいの面積が必要であるというふうに分かっていたのであれば、このような基本構想・基本計画(案)をその当時から出していただいていれば、現地保存とか言わないで、最初から現地保存して、こんなに狭い校舎になりますということを言わないで、なぜ3年前にこの案をきちんと出していただけなかったのかなと、私は非常に残念に思います。

 ただでさえ、皆さん、おっしゃっていますように、平和の森小学校、移転改築時期がすごく遅れて、地域の方にも、陳情で2023年までに必ず開校してくださいという御要望が出ていたのにもかかわらず、こうやって遅れることになったというのは、区側の大きな責任といいますか、御担当だけではないかもしれないですけれども、中野区の判断ミスといいますか、責任は非常に大きなものがあったと思います。これについては、私の意見ということで答弁を求めないですけれども、2027年に必ず開校していただけるように、それは本当にお願いしたいと思います。

内川委員

 2ページのところの児童数及び学級数の推計表とあるんですけども、推計というのはどのぐらいのスパンで取っているんですか。毎年取っているのか、何年かに一度なのか。

濵口教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 学校の推計につきましては、毎年入学されたお子さんの実績を踏まえて適宜見直しを行っているものでございます。

内川委員

 先ほど御担当のほうから、新校舎の設計に入るに当たっては、駅周辺の再開発によって増えるものは考えていないんだということをおっしゃっていましたか。ちょっと確認させてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 中野駅周辺の再開発分については、この表には入っておりませんけれども、計画どおり進んだ場合には2学級から3学級ほどこの表よりも増えるものと認識してございます。

 先ほどカウントしていないと申し上げましたのは、現平和の森小学校の跡地に仮にマンションができたらどうなるのだろうかという、そういった点については、そこまではまだ見込んではいないというところで答弁をさせていただきました。

内川委員

 私もちょっと不安に思うのは、現平和の森小学校、これだけ広い敷地、もし民間のマンションが建ったとしたら、相当な世帯数になりますよね。でも、そういうのは、土地の広さから容積、建蔽率から、大体どんな規模のマンションができて、どの世帯が入ってくるのかというのは大体の推計は取れると思うんですよね。そこら辺のことというのは将来的に見ておかないと、かなり上振れしてきちゃうのかなと思うんですね。

 谷戸小学校の件もそうですけれども、校庭をつぶして、そこに校舎を造る、そういう状況にならないように、余裕を持ってと言えばいいのかな。だって、こんなすぐ横にあるでしょう、現平和の森小学校。マンションだったらすごいことになりますよ。そこら辺のことは相当慎重に推計の中に入れていないといけないと思うんですけども、いかがですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、委員御指摘ございましたように、特に近隣地でございますので、そういったところも改めて考慮といいますか、確認をした上で、今の計画で足りるのかどうかというところは、今後、基本設計の中でしっかりと見極めをしていきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 それと、1ページのところの想定のスケジュール、2025年度、令和7年度から校舎新築工事が始まると。この時点で門はどの位置にありますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現在の想定でございますが、2025年度、令和7年度の途中には、門が学校敷地の中から完全に西側に曳家をされて、ずれてなくなっている状態というところを想定しています。完全に敷地外に出た状態から新校舎の着工をするというような形で考えてございます。

内川委員

 令和7年度の時点では門は完全に敷地から出ていると。これも曳家が遅れるとしたら、どんな予測が考えられますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 当然、門の曳家が遅れれば、その分、新校舎の着工にも影響が出てまいりますので、一定程度遅れという状況が想定されるところでございます。

内川委員

 このスケジュールというのは、門の曳家が順調に進んだらという前提ですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 順調にといいますか、今、区民部のほうで示されている曳家の工事が計画どおり進んだらというところのスケジュールでございます。

内川委員

 曳家先のところでどのぐらいの工事をするか分からないんですが、御担当は分からないかもしれないですけど、曳家先のところのボーリング調査とか、そういうところまでするのかな。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 門の活用保存計画でございますけども、今年度、所管の区民部のほうで計画策定を行っているところでございまして、その内容についてはまだ明らかになっていないところでございますので、こちらとしても内容までは承知していないところでございます。

内川委員

 現時点ではボーリング調査やなんかはまだまだやっていないと思うんだけど、もしボーリング調査をやる必要性が出てきて、最近、どこでもそうなんだけど、掘ると必ず鉛が出たりいろんなものが出てくるんですよ。その影響でさらにスケジュールが遅れていくということも考えられますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 様々な要件で整備スケジュールに変更、遅れが生じることはないとは言えないものというふうに認識してございます。

内川委員

 ということは、1ページのスケジュールというのは、全てが順調に進んでということでよろしいですか。これより遅れる可能性は十分にあるということでよろしいですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 全て予定が順調に進んだ上でのというところでございますので、遅れる可能性は可能性としてあるというところまで、現在では遅れることは想定はしてございませんで、あくまでもこの予定どおり進めていきたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 2点確認で、今の再編整備のスケジュールのところで、門の移転との関係での遅れの可能性について質疑があったところなんですけれども、そういう可能性もあるけれども、門が移転していない状態でも進められるところは進めるとか、冗長性というふうなものを持たされているんですかね。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現時点では曳家工事の詳細というものがはっきり分かっていない状況であるのと、あと、新校舎建築の整備の進め方というところも現状でははっきりしていない部分でございますので、今、委員、お話があったように、例えば工事をラップできないのかとかそういったところは、都度都度、整備事業者等と協議をして、とにかくスケジュールどおりに進められるような工夫、努力はしていきたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 もう一点、まちづくりの関係のところで、いろんな委員からもいろいろと質疑がされたところなんですけれども、うちの会派のところでも、再開発によるまちづくりの進展と行政需要の関係をちゃんと見込んでいるのかという質疑なんかを本会議を中心にいろいろさせていただいていて、そのたびに推計に基づいて取組内容を示していくというのがあるんですけども、例えば子ども教育部のほうから児童数なんかを示して、もうこれ以上無理ですと、技術的には可能かもしれませんけども、教育上は無理ですみたいに拒否するような、そういう話合いができるような関係にあるんでしょうか。

濵口教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 今後の需要ですとか、まちづくりの整備については、所管となる部署との情報の共有といったところは一定しているところでございます。ただ、そういった中で、教育委員会サイドとして、まちづくりの計画ですとか進捗について、休止あるいは中止といったようなことを求めるといったことは現状してございません。

羽鳥委員

 現状はそうだということなんですけれども、まちづくりが主で、子どもの施策が従になっていると思うんですよね、現状は。それはまちづくりの区の方針が出たときに、皆さんは施設の整備計画なんかで最大限対応されているんだと思います。この校舎の計画にしてもそうなんだと思います。でも、子どもたちの健やかな環境整備というところで、そのまちづくりをちょっと待ったというふうに言うような関係が必要なんじゃないのかなというふうに思います。

 ぜひとも、今後のところで、それ以上やめてもらいたい、重点プロジェクトのところなんかで持続可能なまちづくりというのがあるわけですけども、そんなことは皆さん考えていないと思いますけども、中野駅前がにぎわっていればいいというものではなくて、地域に暮らしている人たちが住み続けたいまちにするという点でも、学校の環境あるいは公園の環境が良好じゃない、これは住み続けられないなという状態にしないように、子ども教育部としても、きちんとまちづくりのほうにも物を言っていただきたいなというふうに思います。これは意見です。

委員長

 ほかにございますか。

 答弁保留のところ。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 先ほどいながき委員の御質問の中で保留をさせていただいた点についてでございます。基本構想・基本計画の策定委託料でございますが、今年度、令和3年度に平和の森小学校で予算として執行しておりますのが、予算上は630万円余でございます。前回、平成30年度に行いました平和の森小学校の基本構想・基本計画策定でございますけれども、平成30年度におきましては、平和の森小学校のほかに、南台小学校、鷺宮西小学校、西中野小学校の統合新校、そして第四中学校、第八中学校の統合新校、そして平和の森小学校、この4校の校舎改築に向けての基本計画策定を一とおりまとめた状態で予算を計上してございまして、その際に4校分として2,960万円余という形で事業のほうを進めたところでございます。

いながき委員

 ありがとうございました。

 単純に4で割ったとして、700万円余ぐらいということで、少なくとも平和の森小学校校舎の移転、建替えに関しては700万円と3年間という時間が無駄になったということは明らかです。これ以上、必要のない時間と税金を費やさないように、速やかに2027年の開校を目指して頑張っていただきたいと思います。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、3番、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況についての報告を求めます。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について御報告いたします。(資料4)

 陳情の件名でございます。「平和の森小学校新校舎の早期建設完成について」でございます。こちらの陳情につきましては、平成30年第4回定例会において採択されたものでございます。本陳情の趣旨といたしましては、平和の森小学校新校舎について、「2023年4月からの供用開始を求める」、「新校舎の設計にあたっては、現場の意見をよく聴取し、細心の注意を払う」、「児童が安全にのびのびと屋外活動ができる教育環境を整備する」の3点でございます。

 処理状況でございます。このたび新校舎整備の基本構想・基本計画(案)についてお示ししたところでございます。今後の新校舎の設計作業及び新築工事、これらを進めていき、令和9年度、2027年度中の供用開始を見込んでいるところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、4番、令和4年度の児童館の運営についての報告を求めます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、所管事項の報告4番、令和4年度の児童館の運営について御報告申し上げます。(資料5)

 このことにつきましては、令和4年1月31日に報告させていただいたところでございますが、その後、区でさらに検討を進めたところでございます。改めて以下のとおり御報告申し上げます。

 1番、運営についてでございます。第4回定例会に提案した中野区立児童館条例の一部を改正する条例議案の否決により、児童館4館の廃止について見直すこととし、令和3年度と同じ16館の児童館及び2館のふれあいの家を運営することといたします。

 なお、予定していた月曜日の開館日の拡大は行わないことといたします。

 2番、主な新規拡充事業についてでございます。

 (1)乳幼児親子支援の拡充でございます。城山ふれあいの家、みずの塔ふれあいの家、南中野児童館及び若宮児童館において、毎週日曜日に委託事業者管理による乳幼児親子開放事業を他館に先行して実施をいたします。

 また、全館において、乳幼児用おもちゃのリニューアルを行ってまいります。

 (2)学習用環境の整備でございます。インターネット環境を整備し、学童クラブ利用児童の学習や中高生の利用も促進してまいります。学童クラブ移転後のスペースを活用し、学習スペースとして開放する時間帯も設定をいたします。

 (3)ロビー機能の整備でございます。自由に交流、おしゃべりができるロビー機能の整備のための物品の購入を進めてまいります。

 (4)施設の改修でございます。城山ふれあいの家、朝日が丘児童館及び宮の台児童館のトイレを洋式化するなど、早期に対応が必要な改修工事を行っていくとともに、今後の計画的な改修計画策定のための建物調査も進めてまいります。

 2ページ目、(5)でございますが、令和4年度に新たに実施する主な事業等一覧ということで、こちらは別紙1をつけさせていただきました。恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。こちらは縦に館を並べまして、館ごとに開館の日時、それから日曜日乳幼児親子開放事業、この事業は4月24日日曜日から開始することを予定しております。毎週日曜日午前9時半から4時半まで開催をする予定でございます。

 それからも、乳幼児用おもちゃのリニューアル、インターネット整備、学習スペース設置、ロビー機能整備、そして主な改修、施設保全工事というのを館ごとにお示ししてございます。丸がついているところが令和4年度に実施する予定ということでございます。

 そちらの右から二つ目の列に、閉館予定時期、こちらは中野区区有施設整備計画に記された閉館の予定時期、2021年度に予定していた部分は除いておりますが、今後2022年度以降にこの時期を予定しているところを表記してございます。例えばみなみ児童館は2024年度に閉館する予定で、区有施設整備計画が立てられている、そんなふうにお読み取りいただければと存じます。

 では、恐れ入りますが、2ページ目のほうにお戻りいただけますでしょうか。3番、今後の検討についてでございます。子どもの居場所・交流等の基本機能に加え、子育て支援や地域の見守り、ネットワーク支援機能を強化した児童館、これを新たな機能を備えた児童館というふうにこれまでもしておきました。その実現を目指し、令和5年度以降の事業内容や施設配置、運営方法についてさらに検討し、令和4年度中には御報告できるように検討を進めたいというふうに考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

白井委員

 総括質疑で資料の修正を要求して、今回委員会の中で反映していただいたところです。また併せて、添付の資料についても、さきの分科会で要求したものを出していただいたところです。

 まず前段、少し整理をさせていただければと思うんですけども、1月31日の報告にあったところでは、同じ令和4年度児童館の運営についてという報告ではあるんだけども、頭紙の部分でこう言っていました。区では、区有施設整備計画に基づき、閉館または転用を予定した朝日が丘児童館、弥生児童館、大和西児童館及び新井薬師児童館の4館については、その時期を見直すこととし、令和4年度は16館の児童館と2館のふれあいの家を以下のとおり運営するという話でした。質疑の中でも、1月31日は答弁を求めたところなんですけども、時期を見直すということは、4館の議案が否決されたことを区としてどのように受け取っているんですかという話をしたところです。当日の委員会では修正はなかったんですけども、あれから私自身が地方自治法だとかいろいろ調べて、やっぱり間違いないなという確たる自信を持ちました。

 地方自治法の解釈としては、二元代表制の議会の中で、区長の権限というのは非常に大きい。独立しての権限で、予算編成権もあって。ただ、議会は、ある意味、議決という意味での権限が大きくて、それぞれの議員の思うところというのは、そのまま区に反映されるわけではないんだよね。長い地方議会の歴史の中で、区長が考えることと議会の議決でといったときに、どこで整合性を取れるのかというところは本来は折り合いをつけなさいという話になっているんだけども、議決についての考え方というのは、地方自治法の解釈だとか、あとは俗に言うものの本といって、先例に基づいてどういう解釈が行われるのかというのがもう出来上がっているわけよ。それによると、否決されたものというのは一体不可分として解釈しなきゃいけなくて、例えば、施行日だけだとかというような時期だけが変更されて、その他は変更ないとかという解釈の仕方はできないというのが地方自治法の解釈であり、およそ全国の地方議会の中にも、この運営に基づいてやっている。いや、それでもできるんだというのであれば、中野区議会として特段の要綱をつくるだとか、特段の規約だとか、特段の前例というのを踏まえなければできないものだというのを調べて、やっぱりここに落ち着くんだなというのがよく分かった。だから、総括質疑の中であえて取り上げて、一体不可分としての否決を解釈しているんじゃなくて、一部だとか部分的解釈をして、その時期だけを見直すなんていう解釈をしているんじゃないんですかという話をさせていただいたところです。

 区側としては、いえ、一体不可分ですと、そこの解釈は違いませんと。説明が足りないのであれば、資料を出し直しますというところだから、こう言った。峰打ちですよと。私は多分に怪しいと思っているんだけど、分かりました、矛を収めましょうといって、今日の委員会に落ち着いてる。

 今日の報告のところでは、具体的には児童館4館の廃止について見直すこととしと書いてあるんだよね、頭紙で。時期じゃない。ここからスタートだと思います。

 前回は、この部分だけで質疑が終わってしまっているので、中について改めてだと思っています。なので、あえて言うと、4館についての議案の否決については、まさしく一体なんだけど、区として考える児童館施策というところは区が考えるところなので、4館だけは考え直しますというだけなのか、やっぱり全体として見直すのかというところは、これは議決ではないので、区としての考え方の範疇にあるんだということを踏まえながら、では、それ以外の児童館と並べたときにどうなるのかというのが2枚目につけてもらった資料になります。

 他の16館と2館のふれあいの家の部分については、これまでどおり運用するのと、さらに日曜日の拡大だとかというのが入っているんだよね。学習用の環境の整備だとか、ロビー機能、Wi-Fi機能の整備みたいなものが入ったりだとか、施設の改修なども入っているんだけども、先日の総括質疑で改めて見直すと言っただけで、ほかの施設が間に合うのかといったら、当然間に合わなくて、これを見ると、廃館する予定だったところに関しては、施設の改修は手が入っていない状態で、今後使うところもあるんだろうけど、他の児童館との差が生じていませんかというところが一番疑問になるところです。

 例えば、先日の委員会の中でもあったけれども、インターネット整備については弥生児童館だけ入っていないんだよね。どうしてここだけ除外というようなやり方になってしまうのか、まずここをお伺いしたいと思います。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 事業ごとに考えを持ってこのような館の選び方をしているところでございます。

 日曜日の乳児親子開放事業は、この4館で始めて、よりニーズをつかんで進めていきたい、そんなような意図もございます。

 インターネット環境の整備につきましては、学習環境に資するということがあり、学童クラブがある児童館においてはこういった環境が必要というふうに考え、まず、そういったところを選定しました。その上で、今後児童館として引き続き活用していく予定があるところ、または学童クラブ施設に転用していくところなどについては、引き続き学習環境が必要であるということを考え、そうすると、まず17館分ということになりました。

 弥生児童館につきましては、今後の活用についてさらに検討する必要があるということもございますので、現状の環境のまま、Wi-Fi等は、館に来てつなぐ形ではなく、別な場所でダウンロードしていただきながら使用していただくような対応を取らせていただいて、弥生児童館について、今後さらに検討を進めて、その方向性に合わせた整備を行ってまいりたいというふうに考えているところでございます。

白井委員

 要は、結論から言うと、これまで考えていなかったから、取りあえず暫定的に整備しないまま置いておきますと言っているだけだよね。同じ状況だよね。学習スペースについても、ロビーについてもだし、施設改修にしてもそうだと思う。廃止するところをわざわざ整備しますと入っていなかったので、今回の4館を受けて、改めてここだけは整備しますと付け加えたものはありますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 もともと学習スペースにつきましては、学童クラブが移転した後の場所を使うという想定がございましたので、もともとの想定どおりです。ロビー機能の整備につきましても、施設整備計画の最終的に残る9館という形で想定をしておりますので、そういった意味では変更したところはございません。

小田子ども家庭支援担当部長

 すみません。ちょっと課長の説明を補足させていただきます。

 弥生児童館だけインターネット環境のところを予算化していなかった理由の一つといたしましては、令和5年度におきまして、福祉作業施設として施設を活用すると、それに当たって様々改修を加えると、その設計費用のほうは他部におきまして見積もっているというところでございまして、そこのところを当初予算のほうには入れさせていただけなかったところでございます。

白井委員

 だから、要するに、従前は廃止すると言っていたから、それ以外、改めて見直すと言ったけども、取りあえず暫定的だけど、整備は一つもついていないですよねというような確認させてもらっているんですよ。ついていないのは分かっているので。極端なことで、この委員会でそれまで時期の見直ししか言っていなかったものを、あえて廃止を見直すと言い出したわけだから、予算において反映されているわけないでしょうと。そうすると、暫定的にという、いつまでに見直すか分からないけども、中身について、他の児童館と差があるんじゃないんですかと言っているから、間違いなくあるわけです。ですよね。ついていないから言っているんですよ。いいですかね。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらの計画については、当初の想定をした計画に基づいてこのようにやらせていただいています。ただ、当初というのは、日曜日については全館で行う計画で御報告させていただいておりますので、議案の審査を経て、前と全部が同じというわけではございません。

白井委員

 ここについても、結論からいくと、暫定的とはいえ、他の児童館と差があるので、予算がついていないから放置なんですということじゃなくて、今後どう見直すのかというところに尽きると思います。しばらく検討するのに時間がかかるから放置ですというのか、暫定的にどう整備するのかというところはよくよく考えてあげないと、当初我々考えていたのが違ったので、そこはもう置いておきますというのはあまりにもだなと思います。一個一個本当は、施設整備があってやってあげたらというんだけど、そうなってくるとますます長期化になるからだとかの話になるんでしょう。他の児童館との差異がないようにというところは、よく検討してもらいたい。必ず全部整備しなきゃ駄目だとはあえて言わない。よく検討してください。

 あえて一番初めを飛ばしているんだけれども、日曜日乳幼児親子開放事業についてお伺いしたいと思います。

 1月31日の報告内容についても、ここは変わっていなくて、城山ふれあいの家とみずの塔ふれあいの家、南中野児童館、若宮児童館においては、毎週月曜日に委託事業者管理による乳幼児親子開放事業を他館に先行して実施する、日曜日の開放事業については、南中野児童館と城山ふれあいの家とみずの塔ふれあいの家と若宮児童館、この四つで行うと。ちなみに、これは総括質疑のときに近藤委員が質疑されていたんだけど、乳幼児親子だけですかというお話をされていました。なるほどなと私も聞いていたんですけど、実際、上のお兄ちゃん、お姉ちゃんを一緒に連れてきたときに入れませんというのは、なかなか難しいよなとも思います。これはやっぱり乳幼児親子限定にしますか。しかも開けるのは、さっき言ったみたいに、当然廃止予定の児童館は入っていないわけで、どうしてここだけに限定になっているのかというところだけ、もう一回確認させてもらえばと思います。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらについては、もともと乳幼児ということを想定してやっておりました。この4館において、当日、職員を置かない形で、委託により運営をしようと考えています。その上で、設営につきましても、乳幼児さん向けの遊具であるとかそういった利用を想定しております。

 確かに、そこにご兄弟がお見えになったときに断り切れるのかという課題はございますが、こちらの事業を実施する側といたしましては、お見えになっている乳幼児さんたちの安全も考え、この事業については乳幼児親子さんが対象ということでやらせていただきたいというふうに考えております。

白井委員

 民間で独自に開放されている施設もありますよね。これは区として委託を考えているわけでしょう、事業のイメージとしては。民間の活動団体がどこで何をやっているかというのをちょっと教えていただけますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館を活用した活動ということで御紹介させていただきますと、例えば区が委託をする形でやっている事業の中の一つに放課後子ども教室推進事業というものがございます。例えばその中で、日曜日に児童館において開放事業をやっていたりします。紹介しますと、弥生児童館で世代間交流夢のかけ橋という団体さんが弥生遊び場教室という事業をやっておりまして、花と野菜づくりなどをやっております。これが日曜日にやっている事業です。

 また、朝日が丘児童館、そして弥生児童館両方でやよいYYネットという団体さんが自由遊びやスポーツ教室などをやっている事業があります。これも日曜日に行っている事業であります。

 また、上高田児童館では、特定非営利活動法人の上高田パワーズという団体さんが自由遊びとかビーズ教室とかそんなようなことを日曜日にやっている、こんなような事業がございます。

白井委員

 児童館だとか他の区有施設を主として、様々な子育て支援団体の方々が活動をやっておられて、委託でやるところと、今、言ったのは、放課後子ども教室推進事業だから、助成というよりも委託なんだよね、こっちも。ただし、制度として本当に委託が適しているかどうかというのはさて置きにしておきましょう。本来的には助成なのかなという気もするんだけど、ボランティアで運営してもらっているところは、児童館のところでも、現に子どもを預かってもらえているんだよね。事実上、見てもらっているというのがあって。一方で、なかなか地域でやってもらっている団体がないところは区が委託をやりますとなってくると思うと、本当は地域差が出てくるだろうなと思います。

 さらに、もう一個重ねたいと思っているんですけども、今回、子ども教室なのかな。それとも単純に助成なのか、児童館でだとか区有施設で一時預かりだとか、預かり保育もやってくれている団体がありますよね。これについても教えていただけますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 これも育成活動推進課より、中野区乳幼児親子支援活動助成金というのを出させていただいた上で活動していただいている団体さんがございます。例えば、活動名で、あいサポさん、鷺宮あいあいサポートさんですが、こちらは鷺宮児童館や若宮児童館で活動していただいています。また、ママさぽさんというところが朝日が丘児童館、弥生児童館で活動していただいている。これにつきまして、うちのほうで助成金を出させていただいていて、回数によって差があるんですが、1回当たり2,500円から3,000円の助成を出させていただいて、やっていただいているということはございます。

白井委員

 ほとんどボランティアと言いましたけど、事実上、本当に安価な中でやっていただいているという状況ですよね。いわゆる児童館の見直しの中で、地域でいろんな活動をやっておられる団体があって、その活動内容とか受けている助成内容にも差がある。だけど、これまでもダイレクトにぶつかるんだと思っている。預かってもらった実績に応じて費用を払っているだけで、その費用単価というのは非常に安い。それぞれの団体さんが利用者負担に対して幾ら取っているのかという差があるのかもしれないけども、僕が聞いているのは非常に安価でやっておられて、お互いさまだからというところで、預かりをやっておられる団体もあるんですよね。一方、これがなかった場合は完全委託で児童館でやりますとなると、先ほどの話で1日2,500円ですよ、この費用の話。人数が増えてくると、1回3,000円ぐらいになるんだろうけども、本来、こういうところにこそ助成を手厚くしてあげるだとか、地域でやっていただいている活動の支援を充実させるというほうが主ではないのかなと思うんですけども、いかがですかね。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今、委員がおっしゃった部分は、児童館の今後強化をしていきたいという部分の一つの子育て支援や地域見守りネットワーク支援機能というところにもつながるかと考えます。

 区といたしましては、こういった活動について、より支援をしていきたいと考えているところでございます。

 費用のみならずこういった方々の、育成というと、ちょっと言葉が過ぎてしまうかもしれませんが、区としてこういった活動を後押しできるようなお手伝いについては、より充実させていきたいというふうに考えてございます。

白井委員

 非常に大事なところだと思っているんですね。単純に何でも区がやればいいということではないだろうし、せっかくやっていただいている団体の力をお借りしないというのはもったいない話で、ただ、活動団体と重ならないところは区が委託でやればいいという、そんなやり方をすると、一生懸命頑張ってもらっている人たちのやる気をそぎますよ、逆に言って。我々はほぼボランティアで動いているのにという状況になるので、単純に一時保育だとか預かりを区でやればいいんだということじゃなくて、それぞれの地域でどんな活動をやっていただいているのかというのをよく考えながら、何をサポートしていくのがいいのかということをよく考えていただかないと、せっかく一生懸命やっていただいている団体の方々の活動をつぶしてしまいかねないと、詳細を調べてみて思いました。支援体制の在り方をよくよく考えてもらいたいのと、併せて、児童館をどうするのか、児童館を開けるについては、どう整備していくのか、またそこで活動している団体の方々をどうサポートするのかというところも加えて、ぜひ検討してもらいたいと思います。誰が答弁してもらえますか。

小田子ども家庭支援担当部長

 今回の日曜日の乳幼児親子開放事業につきましては、場の提供ということで、保護者の方が小さいお子さんを連れて日曜日の児童館を使って遊んでいただくというようなことで、昨今、父親の育児参加ではないですけれども、小さいお子さんの手をつないで歩いていらっしゃるようなお父様方もよく見かけます。雨の日など行く場所がなくて、歩いていらっしゃるような姿も見ます。そういう意味では、4か所ではありますけれども、そういう方の居場所として、また遊び場所として使っていただければというふうに思っております。

 また、先ほど御意見いただきました、様々地域で活動していただいている、例えば乳幼児親子の支援の一時預かりをしていただいている団体の方、また、放課後子ども教室推進事業を使いながら、委託という形ではございますが、実際はほぼボランティアで活動していただいている皆様、このような力をネットワーク化しながら、また、区としてもできるだけ様々な制度構築にも努めまして、支援をしていきたいというふうに総合的に考えていきたいと思っております。

白井委員

 前半部分はよく分からなかったけど、後半部分はそのとおりだと思います。雨の日のお父さんが別にどうこう、そこはあんまりぴんとこなかったんですけど、要は、ここの児童館はこれをやる、ここの児童はこれをやらないという差がないように。せっかくやってもらっている団体のところは、あなたのところは自分でやっているんだから、区側の支援が入りませんなんて、こんなことやると、やる気をそぎます。一方、自分たちがやらなかったら区がやってくれるんだというだけだと、地域の力も借りられなくなるので、どうやったら本当に合理的なのかをよくよく考えてもらわないと、また、費用面についても、これじゃ採算がどう考えても厳しいなという状況にある、ここはよく煮詰めてもらいたいなと思います。

内川委員

 児童館の運営について、2番の主な新規拡充事業、乳幼児親子支援の拡充なんですけれども、私、実は城山ふれあいの家(さくら館)の運営協議会のメンバーで、先日運営協議会の集まりがあったときにこの話題になりました。この事業自体は決して悪いものじゃないと思いますよ。ただし、城山ふれあいの家というのは、中高生の利用が非常に多いんです。中学生高校生の利用が非常に多くて、日曜日の乳幼児親子の事業をやるためには、土曜日の午後からプレイルームを徹底的に掃除して、消毒して、さらには、日曜日にプレイルームも使えないんで、今までそこを使っていた中高生が使えなくなりますと、それを伺ったんですが、じゃ、そういう中高生の行き場はどうすればいいですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 日曜日については、今、委員がおっしゃったような使い方をさせていただきたいので、そのために必要な時間でございますので、これまでそこを利用していた方には大変恐縮なんですが、日曜日にこの時間に事業ができるように、今、委員が御紹介いただいたような形で、乳幼児開放事業のためにその場所を準備として使わせていただきたい。なので、そこを御利用されていた方につきましては、大変恐縮ですが、これまでの場所ではないところを活用していただきたいと考えます。

内川委員

 だから、具体的に中高生はどこへ行けばいいんだよと聞いているんだよ。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 その場所以外のところの、ふれあいの家のほかの場所を活用していただきたいと考えます。

内川委員

 多分この事業をやる前にそれぞれの児童館の特色とか調べてくださっているとは思うんですよ。中野区は子育て先進区ですので、こういった事業、大事だと思いますよ。ただし、その反面、行き場を失ってしまった中学生、高校生、そのことも考えなきゃいけないよね。そういった子たちの行き場、考えてくれますか。どうしますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今、委員おっしゃったように、土曜日のこれまで利用できた部分については利用できなくなってしまいますが、その時間以外のところで城山ふれあいの家を活用していただいたり、その時間帯ということであれば、城山ふれあいの家以外の場所になりますが、どこか居場所を見つけていただいてお過ごしいただければというふうに考えます。

内川委員

 ほかの場所を勝手に見つけろと、何と冷たい答弁だなと思いますよ。

 この事業というのは、もう決まったのでフィックスですよ。検証作業とか、そういうのはしないんですか。するんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらの事業につきましては、予算を議決いただけることを前提に委託の準備を進めていたところでございます。令和4年度につきましては、4月24日より毎週日曜日、この形でやらせていただいて、その後につきましては、令和4年度の実施について検証していきたいというふうに考えております。

内川委員

 きちんと検証していただくと。きちんと各館ごとに検証してもらって、今言った中高生の居場所がなくなっちゃったというのであれば、それに代わるようなことを提案してもらいたいし、これは要望にしておきますけれども、この事業もいい事業だし、中高生の居場所というのもきちんと考えてほしいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

加藤委員

 先ほど白井委員からありました弥生を今後どうやっていくかというところで、インターネット整備のところが丸がついていないという、ちょっともう一回、スケジュール感を教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 現時点で弥生児童館について、学童クラブがないことなどから、学習環境としてインターネットの整備について見送っている状況でございます。今後の使用方法や弥生児童館の活用方法をさらに検討を進めていくことになるというふうに認識しておりますが、検討の進み具合によっては、弥生児童館へのインターネットの整備についても再度検討することがあるかというふうには考えているところでございます。

加藤委員

 そうすると、福祉作業所にしようという考えはなくなっているということですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 現時点でそのことについては、これまでの考えを改めたということではありません。福祉作業所としての使用については、現在も選択肢の一つになっているところでございます。

加藤委員

 選択肢ということは、そうすると、いつまでに条例で廃園にしないといけないというのは、もしそのストーリーでいくとしたら、いつまでに出すんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 そのことにつきましても、令和5年度以降の体制については、令和4年度中には御報告するようにというふうに先ほど申し上げたところですが、早急にそちらについても検討させていただいて、御報告させていただきたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 先ほど白井委員から本当勉強になる、一体不可分という、我々が示した議案に対する態度が、そういった効力というか、ものを持っているというところで、議論の中から新たな機能を備えた児童館の体制というものが切っても切り離せないところであったというところで、今後の検討でその辺を改めて考えると書いてあって、その中には事業内容や施設配置、運営方法についてさらに検討しという、結構重たい言葉があって、施設配置においては、18館を9館にするというのが施設配置の大方針でありますけれども、配置の数とバランスというのは、そちらで今まで検討してきた中でベストだと言っていたところ、施設配置を変えるといった場合は、すなわち数を変えるという意味になってくるのかなと思うんですけど、その辺どうなんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今後の検討の結論はまだ先になるので、現時点では確定的なことは申し上げられないところではございますが、令和5年度にどれだけの児童館を施設として配置しているか、どの児童館でどんな内容の事業をしているか、そして、その運営方法はこんな体制でしているかということをさらに検討させていただきたいというところでございますので、現時点で令和5年度に何館、それが施設整備計画とどう違うというのは、これから検討する内容というところでございます。

加藤委員

 先ほどの地域開放型学校図書館と地域図書館は全く同じものではないですけど、その役割は大きく似ているところがあるというところで、児童館においてもキッズ・プラザとの二重行政とは言わないですけど、役割が似通ったところがあるという中で、そういうのも配置の中で考えていくというのが一つ考え方だと思うんですが、そういうものあるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 区としましては、児童館については、これまで申し上げてきた新たな機能を備えた児童館の実現をということで、その機能については今回資料にも書かせていただきましたが、子どもの居場所、交流等の基本機能に加えて、子育て支援や地域見守りネットワーク支援機能を強化した児童館というふうに考えてございますが、これまで様々な御議論いただいたところで、令和5年度以降に実施する児童館事業の内容やその配置や運営方法については、さらに検討を進めていきたい、その上でお示ししたいということでございます。

加藤委員

 これも先ほど白井委員がおっしゃっていましたけど、平和の森小学校みたいなマンモス校で、中の施設を外に出せるものは出して、普通教室の数を確保するというのも一つの考えじゃないかみたいな、一理あるなと思いまして、全体的にどうすればいいのかというのも検討材料に入り得ることですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 様々な要因を踏まえた検討にはなるというふうに考えておりますので、今、委員がおっしゃったようなことも検討材料の一つではあるというふうには認識してございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、5番、若者育成支援事業の実施内容についての報告を求めます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、所管事項の報告5番、若者育成支援事業の実施内容について御報告申し上げます。(資料6)

 令和4年度に開始いたします若者育成支援事業の実施内容につきまして報告するものでございます。

 1番、事業の概要でございます。全ての若者が自分らしく生き生きと成長できるよう、また、多様な他者や仲間との交流によって、社会性や他者への思いやりを育むことができるよう、若者の育成支援施策及び環境整備の取組を実施するため、若者育成支援に係る事業を実施させていただきたいと考えております。

 また、各事業について、包括的かつ一体的に実施及び展開をしていくことで事業の効果を高め、事業相互間における若者のネットワーク、コミュニティ形成をサイクルとして確立することを目的としているところでございます。

 2番、運営方法でございます。若者育成支援の着実な推進を図り、事業者の専門的知見やノウハウを生かした事業構築を行うため、事業の実施や管理運営につきましては、民間事業者等に委託を行っていきたいというふうに考えております。また、その委託に際しましては、企画提案公募型事業者選定方式によって選定をしていきたいというふうに考えてございます。

 3番、委託の業務の内容でございます。

 (1)事業計画策定・運営費補助業務ということで、統括責任や全体の管理、事業の現場管理を担う人員の配置をしていただき、事業管理及び区への助言を行うとともに、事業全体の実施計画を策定していただくことを考えています。

 (2)ハイティーン会議運営支援でございます。こちらにつきましては、①で業務の概要というところでございます。ハイティーン会議は、中学生及び高校生の年代、12歳から18歳ぐらいを対象とした参画推進事業として、ワークショップ等を通じて主体的に活動し、知見を深めながら、自己肯定感を高め、意見表明を行う機会というふうに考えております。また、中高生の自主的・自発的な活動や地域参加など、具体的な取組につながることや、それを支援することを目的としております。

 それについての業務内容という、これが委託の業務内容ということですが、②事業周知や参加者の募集、ファシリテーターや大学生などの運営補助者を活用したワークショップ運営、事業報告会の実施、報告書の取りまとめなどを行うことを想定しております。

 2ページ目を御覧ください。(3)大学生・社会人支援検討業務でございます。こちらの事業は、主に大学生以上の者を対象として、区との協働の意識や御自身が地域を担い構成する主体であることを実感できる機会の確保と、将来的に区と協働する人材の育成の場となることを見据えて、大学生から社会人、これは18歳より上の方を想定しておりますが、対象として、若者ならではの視点やアイデアを持って区の現状や課題に対して、今後必要とする政策等について、模擬形式のワークショップを基本とした議論の場を設け、区へ政策提言を行う取組の試行実施を行い、若者のニーズ把握や実施スキームの検討のための事業実施に対する課題や効果について検証してまいります。

 それについての業務内容ということで、ファシリテーターを活用した若者会議の試行の実施や運営、またはその事業実施の検証を行ってまいります。

 (4)企画運営支援業務ということでございます。こちらは区が実施する若者支援関連事業の周知や若者が行う活動の情報発信について、区の若者施策の認知度を高め、事業参加者の増加や関与する区民の増加を目的として、既存の区の公式アカウントによるSNSを活用した情報発信支援を行っていくという想定でございます。こちらの業務内容がSNS活用方針案の作成や発信情報の選定や原稿作成など、SNSの運用の実務を行っていただきたいというふうに考えているところでございます。

 4番、事業者選定の予定でございますが、4月に募集を告知させていただいて、その上で、企画提案型プロポーザルに基づく契約締結に向けたスケジュールということで、6月上旬に契約の締結、7月に事業開始ということを考えております。

 本事業につきましては、昨年6月に若者の育成支援に向けた取組についてという御報告をさせていただいたことがございます。その中で若者の居場所とか、発信する機会とか、様々な体験とか、活動の機会とか、そういった必要性があるんだということを申し上げてきたところでございます。また、現在、育成活動推進課では、ハイティーン会議を主催しているところでございますが、その中での施策の課題もあるところでございます。そういった課題を踏まえて、今後より若者施策が進められるように第一歩を踏み出していきたいというふうに考えておりまして、本事業におきましては、現状の課題を踏まえて、今後の若者施策の充実に向けて、専門的知見を有した事業者の手も借りながら、より効果的に進めていきたいということで、本事業について、先日、予算に計上させていただくことを提案し、令和4年度このような内容で実施をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

河合委員

 ありがとうございます。

 まず、これまでの質疑を聞いていると、皆さん、若者育成支援事業がどういうものであるかというイメージがしにくいんだろうなと感じているところなんですが、他区でこれと似たような同様事例などありましたら、教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 例えばですが、文京区は文京青少年プラザという施設を持っておりまして、いわゆるb-Labという施設でございますが、こちらにおいて、b-Labの開設準備業務とか運営業務をプロポーザルで事業者に委託して、その事業者さんは開設の準備団体から中高生との対話イベントを実施したり、その施設のコンセプト等を企画して、あと運営について支援をしている、そんな事業がございます。

 また、川崎市では、若者の行政参加促進事業ということで、川崎ワカモノ未来PROJECTという、川崎市在住・在学の高校生による川崎市をよくするというプロジェクトを行っておりますが、その事業の伴走、伴走というのは支援し過ぎず、しなさ過ぎずというところが難しいところですが、そういった活動について後押しをしていくというのを事業者さんによりやっているというところがございます。

 また、世田谷区においては、SNSを活用した若者目線で情報発信を行う「情熱せたがや、始めました」という、「ねつせた!」なんていう名前で呼ばれていますが、そういったところで主体となる若者メンバーの技術的サポートや活動全般のサポートを行っているところです。これによって、高校生、大学生の世代の参加が継続して、それが発展して、そこで活動した人が今度は下の世代を支援していくような、循環していくような、そんな事業に継続している、こんなような事例がございます。

河合委員

 今、聞いていたら様々な事業があるのだなというのを、いろんなやり方があるんだなというのを感じたところです。これは委託業務をする中で、多様な事業を委託業者のほうで考えていただいて、何か新しく始めていく、または今度中高生館ができていくのも、もしかしたらそういう団体を生かしながら、うまく新しいものをつくっていくということも考えられるのかと思っていたんですけど、そういうところなんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらの事業につきましては、まず事業者さんの専門的知見をお借りして、プロポーザルにより御提案をいただきたい、その御提案に対して、区で選定して進めていきたいというところでございます。

 来年度考えているところは先ほど御説明したところでございますので、中高生施設の運営についてというのはまだ先の話になるというふうに考えておりますが、今後この施策が進んでいった先には若者施設の運営というのも事業の一つに入ってくる可能性はあるというふうには考えております。

河合委員

 ありがとうございます。

 あと、また議論になってきている中で皆さんおっしゃっているのが、この事業の必要性みたいなところをこれまでも話されているのかなと思っております。

 そもそも、この事業の必要性というところでいくと、普通に生活している中高生に対してこういうようなことは必要なのかというところがなかなか理解されにくいところだと思うんですが、そこの必要性について改めて教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 若者育成支援という言葉を使っておりますが、若者の活動の支援でもあります。必要性でございますが、若者の居場所づくりによって、社会との接点を自覚していただいて、若者自身が自己肯定感を高められる取組や、育成支援によって若い方で仕事につけていない方や、いわゆるひきこもりと言われるような状態とか不登校、そういったような状態に陥ることを未然に防止することもできるということも考えています。

 また、若者の成長を育む育成支援の取組や環境整備の取組を充実させることで、若者支援が確実に社会の資源の一つになり、若者の社会の参画や地域の参加も進めていける、そういったところを目指しておりまして、今後、そこに向かって進めてまいりたい、そんな考えでこの事業について始めさせていただきたいというふうに考えております。

河合委員

 改めて確認というか、これは国とか都も中高生の支援をしていかなきゃいけないという方向性なんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 国の法律や大綱もございますし、都としての計画もございますので、そういった方向であるというふうに認識してございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 子ども・若者支援センターでも、予算のときに同じような事業、ちょっと近い事業をやるんですねというお話をさせていただいたと思っているんですけど、それとこちらとのすみ分け、事業としてはかなり似ているものなのかなと思っているんですけど、すみ分けを教えてください。

半田子ども・若者支援センター子ども・若者相談担当課長

 子ども・若者支援センターで行っております若者支援事業でございますけれども、こちらは昨年11月29日から若者に対する相談事業のほうを行っております。

 こちらにつきましては、義務教育終了後から40歳未満の方、様々な御相談を今受けている状況なんですけれども、相談につきましては、1回で終わるというものではございませんで、継続的な支援が必要だというふうに考えてございます。若者の方が継続的に支援を行うためには、こちらのセンターのほうに気軽に継続的にお越しいただく雰囲気づくりとか居場所、そういったものが必要だというふうに考えてございまして、そういった関係を新年度6月から新たに委託事業として開始していく、そういった事業でございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 逆に育成活動推進課のほうではどのようにすみ分けを考えていますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 対象とする層が異なるというふうに考えておりまして、子ども・若者支援センターでは、今申し上げた形でございますが、今回御提案している事業については、若者がチャレンジできる環境整備ということでございますので、活動したいという意欲に対して、より支援をしていきたいということを考えております。もちろんどなたでも参加できるという仕組みにいたしたいと考えておりますが、より活動を支援していく形の事業というふうに考えております。

河合委員

 要するに、こうやって行政や大人であったり、いろんな関係するところが増えていくことで裾野が広がっていくというところの、割と上の部分が子ども・若者支援センターのほうで実施するところで、裾野に至る部分が若者育成支援になっていくんだろうなというふうに考えております。

 こうやって裾野を広げていかないと、基本的に若者育成だけの話ではなくて、地域での子育て支援もそうだし、普通の地域支援もそうですし、気軽な接点を増やしていって、広く日頃から相談できる人、大人を増やしていくということが、将来的に重篤な状況に陥らないようにしていく、そのための必要性というのは非常に感じているところでありますので、この事業がしっかりと内容の伴ったものになって、子どもたちに資するものになることを期待しております。

加藤委員

 育成事業と相談事業があるというところで、一応すみ分けがあるというようなお話がありましたけど、表現がいいか分からないですけど、弱者と強者というんですかね、事業としてそれぞれ分かれていると思うんです。弱者救済に対しては幾らでもやるべきだと思うんですけど、強者に対してどこまでやるのかといって、最近の子どもは自己肯定感が少ないとかそういったところがあって、それも明記されていますけど、参加している人数が多くて二、三十人という中で、自己肯定感をその世代全体に高めようとする事業とは到底思えなくて、それでこの事業を続けていくというのが、いかにももったいないというか、強者の中の強者しか参加しないと思うんですよ、こういうものというのは。そこにちょっと投資の仕方が違うのかなと再三申し上げていますけれども、ちなみに聞きますけど、例年と何が変わったんですか、ハイティーン会議を委託することによって。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 ハイティーン会議、令和3年度については、28人の御参加をいただきました。ハイティーン会議も様々課題があって、見直しは例年進めているところでございますが、今年度の改善というか、前年度より進んだところといたしましては、例えば校則についてという議論があったところでございますが、そういった中で、実際の中学校の在校生が学校にそれを持ち帰り、生徒会で継続的に検討していったような事例や、ほかの中学校で環境問題についての御提案について、実際に環境課と実現に向けた検討を一緒にした、また、環境省主催のフォーラムに出席をしてとか、そういったようなつながりはあったところでございます。

 さらにということで、今後なんですけれども、人数が少ないというのは、委員おっしゃったような、まさにそこも課題ですし、そこで終わらない形、その先がある形ということで、その先とは、年代的には年齢が高くなっても活動が続くようにとか、あと、検討の内容についても、そこで検討したことに終わらずに、実際の施策になって、または地域に還元されるような仕組みも続けていきたいというふうに考えているところでございます。

 現状、ハイティーン会議、所管として事業を否定するということではありませんが、課題があることは確かですので、ハイティーン会議の見直し、その先にある人の循環や事業の展開、そういったことも踏まえまして、様々な事業を一体的に行うことで、より大きな効果を生み、参加者が20人、30人のためにということにならないような状況をつくっていきたい、そんなことも考えまして今回の事業について御提案をさせていただいているところでございます。

加藤委員

 要領を得なかったので、一言で何が変わるのか、教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 この資料で書かせていただいたところでは、一言で申し上げれば、この事業、そのほかにおける若者ネットワーク、コミュニティ形成をサイクルとして確立することでございます。

加藤委員

 委託するとそれが可能になるということですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 専門的知見を得た上で、様々な事業を一体的に運営することで、こういった効果が期待できるというふうに考えております。

加藤委員

 例えば、事業相互間というのは、ここの(1)から(3)ということなんですか、若者ネットワークコミュニティの形成をサイクルとして確立するというのは。事業というのは(2)と(3)のこと。事業というのは、それのことですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 委員おっしゃるとおり、(2)と(3)の相互間ということでございます。

加藤委員

 つまりハイティーン会議の中身自体はそんなに変わらないけど、(3)の大学・社会人支援検討業務というのが加わったから、こことの連携も図れるだろうというところで、ハイティーン会議の中身全体というよりは、新しく若者施策をやる中で、そことの連携が図れるようになるだろうということですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 ハイティーン会議に参加した子がその先の、もっと年齢が上がっても、違う事業にも参加が可能でございますし、また、より幅広い世代に対しての事業が行われていることで、より効果も上がるというふうにも考えております。

 また、直接の事業とは多少違いますが、(4)の情報発信につきましても、こういったこともセットでやっていくことで、より大きな効果を生み出せるというふうに考えてございます。

加藤委員

 結局、限られた人数の自己肯定感を高める事業から、さらに飛躍して、薄くなっちゃうかもしれないけど、届く範囲が広がるようなことを期待したんですけど、それは変わらないということですか。規模感は。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 薄まるかというと、薄まらないようにしたいところでございますが、より自己肯定感を高められる機会を多くの人が得られるようにしていきたいというふうに考えております。

加藤委員

 薄まるというのは、対象メンバーを広げちゃうと薄まっちゃうかもしれないけど、ウイングを広げるほうに注力したほうがいいんじゃないかと僕は言っているんです。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 裾野については、より広げていくというのは、委員おっしゃるとおりというふうに考えます。

小田子ども家庭支援担当部長

 すみません。課長の答弁を少し補足させていただきます。

 今回の一体的な委託の狙いというのは、若い世代のうちから、若者と言われている年代から、地域にいろいろ興味を持っていただきたい。将来的には、地域で活躍できるような環境づくりということで、基本計画の中の施策の26で掲げたような環境づくりを整えていくために御提案をさせていただいているものでございます。

 今までハイティーン会議ですと、単年度でのファシリテートであったり調べ学習であったりで、そこで切れてしまったものを、伴走支援であったりその後につなげるようなということで、中野という地域に愛着を持って住み続けていただき、地域活動にも御興味を持っていただくような仕組みづくりを進めていきたいというふうに考えております。

加藤委員

 その辺に対しては、前も言いましたけど、例えば地元のみこしとかは、小学生までは割と出てくれるけど、中学生になったら部活が忙しい、受験が忙しいといって、中高生は全然出ない。大学生がたまに来るかなぐらいのが現状で、地域に溶け込めといったら、お祭りに行ってこいと言っている話で、会議と関係ないじゃないかみたいな話になってくると思うんですけど、その辺、うまく連携できるおつもりですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 地域の参加については様々な形があるかと存じますが、こういった施策を進め、意見表明を行う機会や政策提言を行う取組など、そういった提言や議論を地域の中でもしていくというようなことも視野に入れて、地域の活動にも若者自身が興味を持ち、実際に活動につなげていけるように進めていきたいというふうに考えます。

加藤委員

 もちろん中高生が地域イベントに参加してもらいたいとみんな思っていますけど、なかなか難しい現状があって、この会議を通じてそういうふうにつながっていくのかなというのがちょっと疑問だなというのと、そうしたら、地域活動推進と連携するような話とかも持ってきていただきたいなと思いますし、その辺が現実的じゃないなというところで、できるだけウイングを広げて、あと自己肯定感を、結局、数人だけの自己肯定感を上げたって、違うじゃないですか。みんなが自己肯定が上がるような事業にしてもらいたいなと思っているので、そういったところを委託業者も何やるかというのは、まだ発注していないから決まっていないと思うので、そういう中身、ウイングが広がるような感じの事業にしていただいたほうがより区にとっていいのかなと思うので、そこは期待します。

 次に入りますけど、長くなってすみません。大学生・社会人支援検討業務という、これは大体イメージもついてきますけど、区政に興味があるのかというところから入ってきて、私も大学で助手をやっていたので、様々な大学生を交えたイベントみたいなものをやっていましたし、景観について語ろうみたいなシンポジウムを開いたりとか、あと、日本橋の上に高速道路があって、水辺空間をやろうという場合に、高速道路を日本橋川の下に埋めようという計画がやっと最近大分進みましたけど、そういった活動をしたいと日本橋かいわいの人たちが言っていて、学生を利用してそういうふうに、学生が言っているんだというような、そうふうに使われるのが大学生だったりするのが現状で、区政課題も結局ファシリテーター次第で、学生が言っているからこうやろうよみたいな、ミスリードするような、無理やり区政課題に当てはめるんじゃなくて、例えばこういうことをやりたいから中野区が公園事業としてちょっとやってくれませんかといって、そういう間口を広げるような事業だったらいいんですけど、無理やり課題をつくって、それについて語るというよりは、何かしらのグループが中野区とタイアップしてやっていくというほうが現実的なのかなと。無理やり課題をつくって抽出して、課題を39歳以下で議論してもらうというのはなかなかあれで、最初は何を議論するという無理やりなところからで、そんな会議にそもそも集まるのかなというところで、さっき言ったような日本橋をどうにかしようとか、景観をどうにかしようというのも、結局、大学教授に無理やり言われて入ったみたいなところが大体スタッフで、これもやったって一緒だと思うんです。無理やり区の関係者から言われて集めたようなメンバーで、特に何か変えたいという意思もない人を集めて何が議論できるのかなとちょっと思うので、その辺も大学が近いですし、そういうふうにやっていくべきだと思うんですよ。ちょっと長いので、聞きます。そういった事業の展開というのはあり得ますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 確かに委員おっしゃるように、無理やりという形は考えていないところでございます。また、より興味を持っていただくために間口も広げていきたいと考えます。

 大学とのお話でございますが、現在も大学との包括連携協定は区として結んでいるところでもございますが、今後それをより具体的に進めるために、大学への働きかけを行うことも検討しているところでございます。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後5時00分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後5時01分)

 

加藤委員

 たまたまですけど、中野にある大学のゼミの人が、この前、中野区検定でものしり博士を取って、区の職員になるという話を聞いて、それは地元の子が中野区に対して、最初は大学教授に言われてやったかもしれないけど、そういう流れが割とスムーズで、まさに区政に興味を持って中野区の職員になるというケースも見たので、そういういいストーリーで持っていっていただきたいと思うので、そういった大学との連携を深めていただきたいと思うんですけども、改めてちょっとその辺、伺います。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 大学生・社会人支援検討業務を行う中においては、今、委員おっしゃったようなことも見据えた、それだけを目的にするということはあれですけれども、個別に大学に働きかけをさせていただいて、より効果的に進められるように進めてまいりたいと考えます。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後5時02分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後5時19分)

 

 所管事項の報告5番について、他に質疑はございますか。

羽鳥委員

 ハイティーン会議の業務概要のところでは、中学生及び高校生の年代を対象とした企画参画推進事業としてということで、意見表明を行う機会とするというふうになっていて、裏面の大学生・社会人支援検討業務というところでは、区への政策提言を行う取組の試行実施を行いというふうに、大学生・社会人のところだと、もう少し区政に関わってほしい区の思いとかも出ているのかなと思うんですけど、ここの違いというのはどういった理由によるのでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 中高生であっても、政策提言というようなことももちろん考えられるところではございますが、政策提言という形になると、より年齢の高い層のほうがそこに向かいやすいかなというふうに考え、このような差をここでは表記しているところでございます。

羽鳥委員

 ハイティーン会議のほうも政策提言というふうにしてくると、前に子どもの権利に関する条例の検討の中で、子ども会議とどう違うんでしょうというところも質疑させていただいたんですけど、そこの違いがだんだん分からなくなってきちゃうのかなとも思うんですけれども、今回、運営の改善を行うというところで、昨年の御答弁のときには、今後条例案を制定してからの検討となったんですけれども、そこの区分けというんですか、どういうふうになっていくんですかね。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 子どもの権利に関する条例の中で規定しております子ども会議というのは、役割が二つありまして、区の子どもに関する計画等に対して意見を述べるということが一つ、もう一つは、子どもたちが自発的に自分たちの関心のあることについて調べて研究して、それに対して意見表明をするという二つの役割があります。

 私が今述べた二つ目の役割については、ハイティーン会議と似ている部分がありますので、条例上の子ども会議というものとハイティーン会議、どのように整理していくのかというのは今後の課題になりますが、その部分については共通しているものというふうに認識してございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 先ほど加藤委員の質疑の中で、少数の人だけが自己肯定感を高めてもということがあったんですけども、大学生・社会人の支援業務を行う中で、この事業に参加した若者自身が、自分たち自身が発信側になって、さらに取組を増やす側に回っていってもらえたら、より相乗的な取組になるかなというふうに思うんですけども、区としてはそういう広がりをどうつくるかというところでどのようにお考えになっているのでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今、委員おっしゃったような効果は目指していきたいというふうに考えてございまして、そのために今回、包括的かつ一体的に実施、展開をしていくことで事業の効果を高め、若者ネットワーク、コミュニティ形成をサイクルとして確立していくというところにつなげていきたいというふうに考えてございます。

いながき委員

 先ほどの加藤委員の質疑の答弁で、若者たちに地域に興味を持ってもらいたいんだと、そのような御答弁が部長からありましたが、そもそもプロポーザル方式によって選ばれる委託事業者が地域のことをどれだけ御存じなのかと。まだ決まっていないので何とも言えないところではありますが、こういった専門的知見やノウハウを持った事業構築を行うような事業者が中野の地域のことについてどれだけ把握していて、また、つながりだとかを持っていて、若者に地域に興味を持ってもらえるようにコーディネートなり何なりができるのかと、その辺、疑問に思ったんですが、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 具体的な事業者の選定はこれからになりますが、事業者も中野区の事情、状況を理解した上で応募いただけるというふうに認識してございます。その上で、実際に若者自身は、御自身の生活の中で、自分の身の回りのこととか、その方から見た行政への課題とか、そういったことは認識しているものというふうに考えますので、若者自身の考えを後押しすることは事業者としてもできると思います。なので、事業者としては、中野区のことは一定程度調べた上での応募であり、また、若者自身は中野区にいらっしゃる方ということなので、地域への興味とか関心については、持っていただけるような事業が進められるというふうに考えております。

いながき委員

 そもそも地域支えあい、別部署のほうで地域の担い手養成講座とかいうのをやっていらっしゃるわけですから、そういうところに参加していただけるように働きかけるのも、わざわざこうやって皆さんを集めて、ワークショップをやってという手順を踏まなくてもいいのかなとも思ったりします。

 それで、この事業内容を見ますと、結局、若者を集めて意見を言ってもらって、ワークショップをして、それを政策提言なりにまとめると、そういう事業内容だと思うんですが、そもそも予算はお幾らでしたっけ、この事業。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 850万円ほどでございます。

いながき委員

 850万円かけて若者を集めて、中野区の大好きなワークショップをやってもらって、意見を出してもらって、それをまとめると。その効果というところに関しても、先ほど加藤委員の質疑に対して、若者の居場所づくりとか自己肯定感を高めるというふうにおっしゃっていましたが、こういうハイティーン会議ですとか、ワークショップに出てくる子どもたちは、そもそも自己肯定感が高くて、意識が高くて、居場所もちゃんと持っているような子たちがこういう場に来て自分の意見を述べるんだと思うんですよ。そこについてはどう思いますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 確かにそういった面もあるとは存じますが、より裾野を広げたい、より多くの方にこの事業に参加していただきたいということを考えて、この事業を企画し、実施したいというふうに考えているところでございますので、現状のハイティーン会議の人数の少なさとかそういったことを改善しつつ、より裾野を広げて、若者がより活躍できるような区を目指していきたいというふうに考えております。

いながき委員

 繰り返しになりますけれども、この事業内容ですと、集まる若者の裾野を広げるというのは、かなり難しいと思いますね。

 おっしゃるように、ここの事業概要にあります自分らしく生き生き成長するでありますとか、社会性や他者への思いやりを育むですとか、こういったことは、このような事業ではなくて、学校教育の中ですとか、生涯学習の中で行われるべきものなのかなと私は思うんですけれども、それについてはいかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらは教育委員会としてということではなく、御提案しているところでございます。より広く捉えて、学校以外のところでの身近な活躍の場、活動の場、居場所等を用意していくほうが効果的であるというふうに考えますので、こういった事業を展開することで、若者の今後の自己肯定感の向上など様々な効果を狙っていきたいというふうに考えております。

いながき委員

 またここに政策提言をしてもらうとあるんですが、若者といえば、区議会にも30代の議員さんって何人かいらっしゃいますよね。それじゃ足りないと、また別の若者の政策提言を聞かなきゃいけないと、そういうことなんですかね。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 確かに提言ということでは、区議会というのは一番のものだと考えますが、それ以外のところでも、より幅広くこういった提言を行う取組を行っていくことで、さらに広がりある提案などが生まれるかもしれないと考えておりますので、こういったこともやらせていただきたいというふうに提案しているところでございます。

いながき委員

 そして、こういうワークショップというのは、繰り返しになりますけど、大体、集めて言いたいことを言ってもらって楽しく盛り上がって、そこでまとめて終わってしまうというものが本当に多いんですよね。18歳から39歳までの大学生・社会人を集めて政策提言してもらうとおっしゃっていますが、本気で10代、20代の若者の政策提言を区政に生かそうと本当に思っていらっしゃいますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 そのように考えているので、こういうような提案をさせていただいております。

白井委員

 前回の報告からは、確かに数行増えたなと思います。ただ、形容詞を抜くと、あまり変わっていなくて、要は丸投げかななんて。事業者の企画提案を待っているという状態で、まず一つ目は、ハイティーン会議の運営については、もはや区の運営じゃ無理で、専門的な知見のある方にお願いしないと限界だという状況なんですが、もう我々では関与限界ですということなんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 限界かと言われると、区で運営も不可能ではないと考えますが、他の業務と連携して一体的に行うこと、そして情報発信などとのセットでやること、それを先ほど御説明した費用でやることのほうがより効果的というふうには考えております。

白井委員

 専門的な人に入ってもらう、それは楽ですよね。

 大学生・社会人の検討業務についてです。こっち側が新しい事業のわけで、ほかの委員からも出ていますけど、なかなか正直言うとイメージしづらいのと、みんな描いているんだけど、果たして本当にうまくいくかなということだと思います。誰のための事業なのか、若者のための事業だと言うかもしれないけど、区にとって都合がいい若者のための支援のように聞こえてきて、愛着を持ってもらいたいとか、別に自由じゃないですかね、若者にとって。こんなことをやりたいんだというような、突拍子もないことを言うような若者の支援があっても面白いのかなとも思うし、政策提言で終わりなのかとか、確実に実施しますといったら、またそれはそれで難しいでしょう。一方で、まだ中高生なら分かるんだよ。未来を語るという感じなんだけど、大学生・社会人になると、もはやこのレベルの人たちは優秀な人は本当に優秀よ。とてつもないプランを立ててくる人もいるわけで、ロンドンコンクールだとか学術会議の資料を出してこられても、一体どこでこんなのを議論するのよというレベルになるわけで、そういう面では、区のターゲットとしようとしているところと支援しようとしているところと、何となくぼやけてとしか見えなくて、とはいっても、やるんでしょうから、言えるのは、よく検討してもらいたいの、本当に。検証もしてもらいたいの。費用をかけてやるわけだし、実際、誰のために、何のためにやったのと、どういう結果が出るのと。現段階は、正直言うと、事業者を募集かけて提案を待っているだけだから、今、区に聞いても、これ以上出てこないでしょう。前回も出てこなかったし。企画公募って、丸投げですよ。ハイティーン会議のイメージはまだ何となく分かる。裏面のほうです。

 なので、よくよく検証、検討していただいてと思います。決して諸手を挙げて賛成とはなかなか言いづらいかなと思います。

 一応見解を求めておきますかね。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 本事業については、これまで様々御議論もいただいたとおり、課題もあるというふうには認識してございます。

 大切な税金を使わせていただいて実施をする事業でございますので、狙う効果に対して、どのぐらい実際に成果が上がっているかなど、また、狙う効果どおりの事業ができているかにつきましては、適宜御報告をさせていただきたいというふうに考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、6番、債権の放棄についての報告を求めます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、所管事項の報告6番、債権の放棄について御報告申し上げます。(資料7)

 中野区債権の管理に関する条例第5条の規定に基づきまして、債権放棄いたしましたので、御報告を申し上げます。

 債権の名称は学童クラブのおやつ代でございます。おやつ代が平成27年分におきまして未払いがございました。資料に書いてございますが、1人で1月分が1件と数えて、1人が1年分ということで1万5,000円分でございます。この方が令和3年度に破産事件の免責決定を受けたことから、令和4年2月16日に債権を放棄したものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、7番、児童相談所の設置についての報告を求めます。

半田子ども・若者支援センター児童相談所設置調整担当課長

 それでは、児童相談所の設置につきまして、資料(資料8)に沿って御報告申し上げます。

 報告内容につきましては、これまで行ってきた報告と重複する部分もございますけれども、児童相談所設置に当たり、改めて御報告をさせていただきます。

 区は、令和4年4月1日、児童相談所設置市となります。

 初めに、1、子ども・家庭を支えるしくみでございます。児童相談所を設置することにより、従来の子ども・家庭相談機能に加え、子どもの一時保護や措置等の法的権限を有することにより、一貫して迅速な児童虐待等への対応ができる体制を構築いたします。

 また、すこやか福祉センターによる身近な地域でのきめ細かい相談支援体制を継続するとともに、関係機関で構成する要保護児童対策地域協議会の連携を強化し、子ども・家庭を支える仕組みの一層の充実を図ってまいります。

 続きまして、2、運営基本方針でございます。(1)基本姿勢といたしまして、私たちは子どもの命、安全を確保した上で、子どもの夢と希望を実現するため、あらゆる人と手を携え、子どもの最善の利益が達成できるよう、努めてまいります。

 (2)基本方針・取組につきましては、資料をお読み取り願います。基本方針に沿った運営ができるよう、職員一同努めてまいります。

 3、組織及び人員体制でございます。(1)組織につきましては、管理職として所長、副所長、一時保護所長を配置いたします。また、係及び係長につきましては、管理係、企画調整係、医療連携担当係長、相談係、支援第一・第二係、心理係、一時保護係、保護児童支援担当係長を配置いたします。

 (2)人員体制につきましては、児童福祉司25名、児童心理司13名等を配置するとともに、高い専門性を有する会計年度任用職員を配置いたします。

 4、一時保護所でございます。入所定員は12名でございます。子どもの安全を守り、安心して穏やかに生活できる環境を提供してまいります。

 運営基本方針及び人員体制等につきましては、資料のほうをお読み取りいただければと思います。

 最後に、5、社会的養護でございます。社会的養護に係る基本方針は(1)のとおりでございます。児童の最善の利益を第一に考え、子どもの特性に合った入所先を検討してまいります。また、里親委託を原則といたしまして、里親に対する質の高い支援を行うとともに、児童養護施設、乳児院とは情報共有や意見交換等を行い、連携を深めてまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に関して、質疑はございますか。

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に8番、令和3年度体力テストの結果と体力向上に向けての取組についての報告を求めます。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 最初に、子どもたちの体力テストについて説明をさせていただきます。(資料9)

 現在、国や都、そして区で行っておりますが、全て同じ調査結果を活用しているものでございますので、体力テスト自体は年に1回の実施となってございます。

 まず国でございますが、全国体力運動能力・運動習慣等調査という名称で小学校5年生、中学校2年生の結果を基にして、全国の傾向や各都道府県の状況を把握・分析しております。

 次に、東京都ですが、「東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査」という名称で実施しております。各区の状況等はホームページで公表されており、区内の各学校にも各学年ごとのデータとコメント等が届くようになってございます。

 本日御報告させていただきます令和3年度体力テストの結果と体力向上に向けた取組については、中野区独自で設定しております中野スタンダードと比較することにより、各学年の児童・生徒がどの程度到達目標を達成しているのか、割合を求め、分析することで、各学校、学年といった集団の体力の高まりについて評価するものでございます。

 中野スタンダードでございますが、平成18年度東京都児童・生徒の体力テストにおいて、中野区の各学年の児童・生徒の70%が到達した数値を目標値として平成19年度に設定したものでございます。

 また、児童・生徒に3年間分の結果をまとめた個票を配付することで、自分自身の体力の現状や課題を把握し、自分に合った運動や運動遊びを楽しみながら継続して行えるよう実践力を育てております。

 各学校におきましては、この結果に基づきまして自校の課題を洗い出し、自校の体力向上プログラムを策定し、体力向上に向けた取組を実施しております。教育委員会としましても、児童・生徒の体力の現状や各学校が取り組んでいる体力向上プログラムの成果や課題を明らかにし、施策や今後の事業に生かしていくものでございます。

 それでは、資料のほうを御覧ください。

 1の(1)趣旨については、今、御説明をさせていただいたとおりでございます。

 (2)調査の実施概要でございますが、実施学年は中野区立小中学校に在籍する全児童・生徒となっております。

 種目ですが、小学校で8種目、中学校では8から9種目となってございます。中学校の種目ですが、20メートルシャトルランに代えて持久走、男子は1,500メートル、女子は1,000メートルを実施または両方実施できるもので、8から9種目となってございます。

 実施の時期ですが、令和3年6月1日から6月30日までに実施をしております。

 昨年度の実施時期は9月14日から10月30日ということで、これはコロナウイルス感染の影響で少し時期を遅らせて昨年度は実施しておりました。

 (3)調査結果の分析・活用についてでございますが、こちらも先ほど御説明させていただいたとおり、各小中学校が児童・生徒の体力水準や傾向を把握して、体力向上プログラムの改善に役立てております。また、教育委員会事務局としては、調査結果を基に体力向上のための施策に生かしているものでございます。

 今回の調査での変更点でございますが、新型コロナウイルス感染症が体力に与えた影響を見るために、以下の点を新たに調べ、傾向を確認いたしました。1日の運動・スポーツ実施時間ということで、男女別のものを新たにお示しさせていただいております。

 それでは、2ページを御覧ください。こちらは中野スタンダードの通過率から数値を示したものでございます。令和3年度が上の欄、令和2年度が下の欄ということでお示しさせていただきました。反復横跳び、50メートル走、持久走は、男女共に全ての学年で中野スタンダードの通過率が目標値に達しております。また、上体起こしや長座体前屈も男女共に目標値に達している学年が多く見られます。

 課題といたしましては、握力、ボール投げ、20メートルシャトルランというものが中野スタンダードを通過する学年が少なくなっております。

 全体としましては、昨年度、令和2年度で150項目中99項目、66%の通過率でしたが、今年度は92項目で達成ができているということで、61%と下降はしているんですが、経年比較で見ますと、これは3ページの上のグラフになりますが、ここ数年は一定の水準で推移しているということが読み取れるようになってございます。

 3ページの(2)の表でございますが、こちらは東京都との比較をしたものでございます。昨年度と比較しまして、上体起こしと20メートルシャトルランは東京都の平均を上回った学年が多く見られました。また、握力ですが、昨年度と比べますと、小学生の女子が都の平均を下回っているというところが読み取れます。

 また、5ページでございますが、こちらは今年度から新たに追加をいたしました1日の運動・スポーツ実施時間が1時間未満の児童・生徒の割合から、黒の実線が男子、二重線が女子というふうになってございます。この内容を確認しますと、現段階におきましては、運動時間が回復したかどうかという判断がなかなか難しい状況ではございます。そのため、来年度以降も子どもたちの運動時間については、継続して傾向を見ていきたいというふうに考えています。中学校1年生、2年生の女子と中学校3年生の男子は、運動時間が1時間未満の割合が増加傾向にあることが読み取れるグラフとなってございます。

 今後の方策といたしまして、体力テストの結果を踏まえまして、各学校が自校の現状を分析し、それを基に授業改善に取り組んでまいりたいというふうに考えています。また、日常生活の中でも進んで運動することができるような働きかけを引き続き行っていきたいと考えています。

 また、本区の重点項目として位置づけております保幼小中連携の視点からも、就学前教育・保育施設に対しましてもこの結果を提供しまして、各園においても幼児の体力向上に関わる課題把握や改善に努めていき、また、区で作っております運動遊び事例集などを積極的に活用してもらえるよう、家庭にも働きかけていきたいというふうに考えています。

 また、研修でございますが、来年度新設予定でありますスキルアップ研修というものを活用しまして、主に体育専科の専門性向上を先生方に図っていきたいというふうに考えています。また、夏の研修では小中合同での研修会を行いまして、各学校の授業改善をさらに進めていきたいというふうに考えています。

 今年度、コロナウイルスの影響がどの程度あったかということを様々な視点から検証は行ってきたんですが、現段階ではなかなか要因というものが見えてきておりませんので、来年度以降も生活習慣の変化と体力の関係性についてはしっかりと注視してまいりたいというふうに考えております。

 7ページを御覧ください。今後、各学校が策定しております体力向上プログラム改定のポイントとしまして6点挙げてございます。

 まず1点目は、各校の児童・生徒の実態に応じた目標の設定をしっかりとしてもらうということ、2点目といたしましては、運動の日常化のための取組や環境整備を進めてもらうというもの、そして、(3)としましては、基本的な生活習慣をしっかりと確立するための取組をすることで、体力向上に結びつけていけたらというふうに考えています。

 (4)(5)(6)につきましては、継続している課題である握力や投力、そして持久力を高めるための取組をお示しさせていただきました。後ほど御覧いただければというふうに思います。

 最後、8ページを御覧ください。具体的な学校の取組例ということで4点挙げさせていただきました。

 まずA小学校でございますが、今年度も5月末から2週間のダンス習慣を設定するということですとか、動画をGoogle Classroomに上げまして、授業はもちろんですけれども、家庭でも活用してもらえるように行うなど取組をしております。

 B小学校におきましては、年間3回の体力月間を実施しております。休み時間を中心に、50メートル走や長縄、マラソンなどを行っております。

 C中学校におきましては、栄養士と連携した食育「ゴールデンしゃもじ賞の取組」というふうに名前をつけておりますけれども、配膳を早くして食事時間をしっかりと確保するといったような展開も行っていただいています。

 最後、D中学校でございますが、体育の授業開始後に400メートルを毎回走るというふうな取組を行っています。これは子どもたち同士がバディを組みまして、お互いに励ましの声をかけ合いながら意欲を保つといったような取組で、体力向上に向けた取組を実施しております。

 私のほうから説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

羽鳥委員

 実施時期が6月1日から6月30日ということで、昨年の資料を見るとコロナ禍で昨年だけは9月ということで、例年は6月ということなんですけれども、この時期に実施されているなら、もうちょっと早い段階で報告をして、新年度こういう取組をやりたいみたいなことも報告できるんじゃないのかなということも思ったんですけれども、それについてはいかがでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 我々も、コロナ禍における子どもたちの体力の低下というところを非常に懸念しているところでございまして、なかなか学校側も制限がある中での活動になっておりますので、そういう中で工夫はして行ってはいただいているんですけれども、より具体的な実効性のあるような取組だったり課題というところを発見したいということで分析をしていて、この時期になってしまったというものでございます。

羽鳥委員

 報告自体が毎年第1回定例会でされているから、特別、コロナ禍というわけではなくそうなのかなと思って、昨日の外部評価のところでの白井委員の質疑なんかで、報告の時期が遅くなってしまうことによって取組がちょっと遅れてしまうんじゃないのかというところで、もうちょっと早く分析できたりしないのかなというふうに思ったんですけれども、いかがでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 各学校での取組等は、直接校長からヒアリングする際、または指導主事が学校を訪問する際に、様々な授業等を見て指導助言は行っているところでございます。この時期に各学校に示しているという理由の一つとしましては、今年度の反省をしっかりと生かして、来年度の体力向上プログラムに反映してもらいたいというような意図もございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、今回の調査の変更点というところで、新型コロナウイルス感染症が体力に与えた影響を見るために以下の点を新たに調べ、傾向を確認したということで、1日の運動・スポーツ実施時間に影響したかどうかということを調べているんですけど、これは新型コロナに感染した児童・生徒が、感染した後にスポーツや運動を実施した時間が増加したか減ったかとか、そういう調査ということですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 この調査自体はこれまでも実施してきたものでございます。生活習慣という項目の中で聞いているものでございます。どうしても中学生、部活動等に制限がございましたので、その辺りの変化に着目してきたということでございます。

羽鳥委員

 新型コロナに感染した後に、新型コロナの後遺症なんかが年代を問わず結構発生しているという報道なんかもあるのですけれども、そういった調査ではないということですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 この調査自体はそういったものではございません。

羽鳥委員

 じゃ、6ページにある今後の方策のところで新型コロナウイルス感染症拡大と体力との関係性を明らかにすることができなかった、来年度以降も生活習慣の変化と体力の関係性について注視していくというのは、これは一人ひとりの後遺症の影響とかではなくて、全体として感染症が拡大したことによって運動できる環境が狭まってしまったのかどうかということを調べる、それをアンケートによって調べるという中身ということでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 子どもたちの体力の変化と、それから基本的な生活習慣の中での運動時間の変化が相関があるかどうかといった辺りを今後もぜひ分析、検証していきたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 その中身については分かりました。

 今後というところで、後遺症の影響ということで、これは健康福祉部の関係になってしまうのかもしれないんですけれども、子どもたちがコロナに実際感染したことによってどういう影響があったのかということなんかも調べたほうがいいのか、それともそれはプライバシーに関わってしまって調査しにくいものなのか、検討してみてもよいのかなというふうに思ったんですけれども、それについてはいかがでしょう。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 今回の調査では、感染した児童・生徒と感染していない児童・生徒ということで区別してというのはなかなか難しい状況ではあるかなと思いますので、そこはどういうふうにしていくかというのは少し研究していきたいというふうに思います。

加藤委員

 1点だけ。5ページの1日の運動・スポーツ実施時間が1時間未満の児童・生徒の割合、令和3年のときに中学校3年生だとしたら、その学年は中学校2年生のときは令和2年で、中学校1年のときは令和元年でと、そんな感じで、目分量ですけど大体数字を見ると、小学校5年生から遡れるので、小学校5年生のときに大体46%ぐらいで、小6で51%、中1で37%、中2で40%、中3で60%みたいな、小5、小6で運動時間が減って、中学校1年生になるとがくっと、51%から37%に下がると。40%、60%、令和3年は新型コロナの影響とかも大きいかもしれないですけど、と考えると、受験とかで小6、中3というのは時間が減ってしまうのかなみたいな、中1、中2のときに割と運動時間が増えているということは、やっぱり部活の影響が大きいんだなというところがこの図から僕は読めたなと思っているんですけど、部活動による効果だったり、コロナ禍における部活動というのは、どういうふうに実施できているのかというのをちょっと教えてもらえますか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 部活動も感染拡大を防止するための取組をかなり徹底して行っていまして、子どもたちも密にならない状況ですとか、運動する時間自体もかなり制限をかけて行っているので、絶対的な運動量としては残念ながら落ちているというふうには考えます。

加藤委員

 コロナ禍でなかなか難しいでしょうけど、少なからず体育会系の部活に入っている子たちが活動することで、この辺の数字が改善して、もちろん時間が増えれば、その他の数字も上がってくるんだろうなというところで、少しでもそういったところを改善していく、できるだけ運動できる環境を整えていくというのが重要なんじゃないかなと読み取れましたので、その辺、よくよく検討していただければと思います。要望です。

河合委員

 1点だけ。東京都の体力テストのほうも確認したところ、東京都は体力テスト、全学年男女で体力低下という傾向がコロナ禍で出てきているということが書かれておりました。何で中野は逆にこれが出てこないんだろうなというところを、これを見ながらちょっと不思議になりまして、分析の方法について、他区でやっていなくて中野区でやったことがあったりするのか、もしくはそういうところは分析していないのかというのをちょっと確認させてください。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 中野区が他の区と比べて特別何かやっているかどうかというのは難しいところではあるんですけども、先ほどから説明させていただいているように、体力向上プログラムというものを各学校が独自で作成してくださっているというのは一つ大きいなというふうに思っています。これは目の前の子どもたちの課題というものをしっかりと把握した上で、それぞれの学校が独自で様々な取組を行ってくださっています。それが子どもたちの体力的に低いような数値のところにピンポイントで効果が上がっているようなケースもあるというふうには考えています。ただ、今年度、そして昨年度につきましては、活動自体にかなり制限があるというところで、学校現場のほうからも、思うように活動ができないというところで体力向上に関しては課題と捉えている学校が多くあるというふうに認識しております。

河合委員

 ありがとうございます。

 なかなか分析が難しいところではあるかと思うんですけれども、何で中野は落ちなかったのかというのは非常に面白いポイントであるかなと思っておりますので、そこは引き続き経年で今後、あと1年、2年見ていった中でこういうところがよかったんだなというところが出てくるように、ぜひ分析を進めていただけたらと思います。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、9番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 それでは、議会の委任に基づく専決処分について報告をさせていただきます。(資料10)

 まず和解の相手でございますが、大阪府柏原市の市民の方でございます。

 事件の概要でございます。区立中学校の教員が保健体育の家庭学習用プリントの作成に当たり、著作権者である相手方の許諾を得ることなく、インターネット上で公開されていた相手方の著作物であるイラストレーションを誤って無断で利用したというものでございます。

 和解の要旨でございますが、区は本事件により相手方が被った損害11万円について、相手方に対し損害賠償する義務があることを認め、相手方の指定する方法で支払うというものでございます。

 和解成立の日でございますが、令和4年2月28日でございます。

 区の賠償責任でございますが、本事件は、当該区立中学校の教員が著作権者である相手方の許諾を得ることなく、インターネット上で公開されていた相手方の著作物であるイラストレーションを誤って無断で利用したことにより発生したものであり、相手方の被った損額の全額について区が賠償責任を負うものと判断いたしました。

 損害賠償額でございますが、本事件による相手方の損害額は、上記2のイラストレーションの無断利用に関わる損害賠償金額11万円であり、区の損害賠償額は損害額と同額としております。

 事件後の対応についてでございますが、当該区立中学校の校長から関係職員に対し、本件事件について厳重に注意を行うとともに、当該校長から学校内の職員全員に対し注意喚起を行い、再発防止の徹底を図りました。

 また、教育委員会からは、当該区立中学校の校長に対し、再発防止について指導するとともに、教育委員会から各区立中学校の校長及び各区立小学校の校長に対し注意喚起を行い、再発防止の徹底を図ったところでございます。

 この件、報告をいただいて、直後にもすぐに全校に同様の事例がないかということで確認するような指示を行い、同様の事例の報告はございませんでした。その後も、1月の定例の校長会で幼稚園長、小中学校長に対しても指導を行い、併せて文化庁の著作権課から発行されております、今年度改定されました資料「学校における教育活動と著作権」というものを全幼稚園、小中学校の管理職宛に送付をして、研修を行ってもらっております。来年度も各職層研修等で著作物についてはしっかりと指導してまいりたいというふうに考えております。

 今後は同様の事案が起きないようしっかりと指導してまいりたいというふうに思います。いろいろ御迷惑をかけて申し訳ございませんでした。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

 休憩します。

 

(午後6時06分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後6時09分)

 

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告について終了いたします。

 次に、10番、その他で理事者から何か報告はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、当委員会の所管事務継続調査について協議したいので、委員会を休憩いたします。

 

(午後6時09分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後6時10分)

 

 お手元の文書に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を休憩します。

 

(午後6時10分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後6時12分)

 

 次回日程についてお諮りいたします。休憩中に御協議いただいたとおり、次回日程について、4月25日(月)の午後1時から開会することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で本日の日程を終了しますが、各委員、理事者から特に御発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後6時13分)