令和4年04月25日中野区議会建設委員会
令和4年04月25日中野区議会建設委員会の会議録

中野区議会建設委員会〔令和4年4月25日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和4年4月25日

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時32分

 

○出席委員(8名)

 いさ 哲郎委員長

 斉藤 ゆり副委員長

 市川 しんたろう委員

 渡辺 たけし委員

 吉田 康一郎委員

 木村 広一委員

 小杉 一男委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 都市基盤部住宅課長 落合 麻理子

 まちづくり推進部長 豊川 士朗

 中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 

○事務局職員

 書記 田村 優

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○副委員長の辞任について

○副委員長の互選について

○委員会参与の変更及び異動について

○議題

 安全で快適に住めるまちづくりについて

 道路の整備について

 公園の整備について

 交通環境の整備について

○所管事項の報告

 1 中野区都市計画マスタープランの改定について(都市計画課)

 2 中野区景観方針(案)について(都市計画課)

 3 自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについて(交通政策課)

 4 上高田四丁目17番~19番地区地区計画住民原案の申出に係る区の判断等について(まちづくり計画課)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 渡辺たけし副委員長より、4月6日付で副委員長辞任願が提出されましたので、この際、副委員長の辞任についてを議題に供します。

 お諮りいたします。

 本件は申し出のとおり辞任を許可することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、申し出のとおり、渡辺たけし委員の副委員長の辞任を許可することに決しました。

 次に、ただいま副委員長の辞任が許可されたことに伴い、副委員長が欠員となりましたので、副委員長の互選を行います。

 互選の方法は、委員長による指名の方法によりたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、本委員会の副委員長に斉藤ゆり委員を指名したいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、本委員会の副委員長は斉藤ゆり委員と決定いたしました。

 それでは、副委員長を御紹介いたします。

副委員長

 斉藤ゆりでございます。いさ委員長を補佐し、円滑な建設委員会の進行のために努めたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 それでは、本日の審査日程についてお諮りいたします。

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入る前に、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありましたので、御承知おきください。

 それでは、議事に入ります。

 安全で快適に住めるまちづくりについて、道路の整備について、公園の整備について、交通環境の整備についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、中野区都市計画マスタープランの改定についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、中野区都市計画マスタープランの改定について御報告いたします。(資料3)

 中野区都市計画マスタープランについては、令和4年1月に素案を作成し、本委員会に報告や、区民等との意見交換会を行ってまいりました。このたび改定案を取りまとめたので御報告するものでございます。

 1、(1)意見交換会の実施結果でございます。

 都市計画マスタープランに示される地域別構想の区分に従い7地区の区民活動センター等において、表のとおりの日程で意見交換会を実施しました。参加者数は、表にお示しのとおり35名でございます。

 また、(2)関係団体等からの意見聴取を行っています。令和4年3月18日及び令和4年3月25日に実施してございます。延べ31名の参加をいただいております。

 (3)ホームページ等で意見募集を令和4年3月8日から令和4年3月25日に行い、メールで1件の意見がございました。

 (4)東京都への意見照会でございます。資料にお示しの日程で行ってございます。

 (5)主な意見の概要と区の考え方でございます。恐れ入りますが、別添資料1を御覧願います。

 別添資料1、意見交換会における主な意見の概要と区の考え方でございます。

 表にお示しのとおりの御意見がありました。多くは、都市計画マスタープランに記載される具体的内容等に関する意見や、課題がどこに盛り込まれているか、あるいは御質問の内容が、都市計画マスタープランのどこに記載されているかというものが主でございました。

 ただし、No.8の地域別構想(中東部地域)につきまして、東中野駅の東口周辺のバリアフリーに関して、地域別構想にも示してほしいとする御要望があり、これについては新たに盛り込むこととしてございます。後ほど御説明いたします。

 次に、2、関係団体等の主な意見の概要と区の考え方でございます。こちらはメールによる御意見も含んでございます。

 主なものは、今回の都市計画マスタープランの改定のポイントに関するものや、防災や、環境、魅力等に関する御意見、御要望等がございました。これらにつきましては、素案の各方針や地域別構想の中で既にお示しされているものでございました。

 恐れ入りますが、表紙にお戻りいただき、2、中野区都市計画マスタープラン(素案)からの主な変更点でございます。

 主な変更点は1点ございます。先ほどのNo.8の意見に重なるものでございますが、表にお示しの148ページ及び150ページの中東部地域、東中野駅周辺に関するものでございます。バリアフリーやユニバーサルデザイン等については、全体構想の中で方針は既にお示ししてございますが、意見交換会や当委員会での意見を踏まえ、東中野駅東口周辺のバリアフリー等の課題や対応について盛り込んでございます。

 その他は、文言や表現の若干の修正、写真、図版等の修正以外、内容に関する大きな変更はございません。

 3、中野区都市計画マスタープラン(改定案)でございます。別添資料のとおりでございます。こちらは後ほど御覧いただければと存じます。

 4、パブリック・コメント手続の実施でございます。令和4年5月16日から令和4年6月6日までパブリック・コメント手続を実施し、区報、ホームページ等により区民等への周知を行ってまいります。

 今後の予定は、パブリック・コメントの手続を行い、改定、公表していく予定でございます。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

酒井委員

 報告ありがとうございます。前回、東中野駅東口周辺のバリアフリー化についての記述が、今回改定するに当たっているにもかかわらず前回の都市計画マスタープランよりも後退しているではないかという中で質疑をさせていただいて、このように新たに修正を加えてくださったんだと思います。それに関しましては感謝申し上げますが、こちらの東口の問題というのはずっと課題として挙げられておるんですけれども、調査はしておっても、なかなか進んでいない現状が正直あるんです。

 今回、この20年ものの都市計画マスタープランの改定のところで改めて位置付けてはいるんです。けれども、10か年の第3次のときは、もうまちづくりの方針ができて、間もなく東中野駅東口周辺はバリアフリーが進んでいるような総合計画には位置付けられていたんですけれども、まだ進んでいないです。では、ここに位置付けて、それが絵に描いた餅にならないように今後しっかり地元としては進めていただきたい思いがあるんです。書くのは簡単なんです。地域の皆さんの長年の思いを現実的にどう進めるんだ、その辺をどう考えていらっしゃるのか、今後どのように進めていくのか、確認させてください。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員が御質問のとおり、改定前の今の都市計画マスタープランでは、割とピンポイントで東中野駅ということで、駅構内も含むことで示しておいたんですけれども、今回、広い意味で都市計画マスタープラン、バリアフリー、ユニバーサルデザイン、全体構想でも述べているところです。まちづくりの中で具体的に進めているところでありますけれども、なかなか技術的には難しい。委員おっしゃるとおりであります。具体的にどのようなバリアフリー、ユニバーサルデザインの解消を進めていくか、しっかり関係部署と連携しながら対応の仕方を考えていきたいと思います。

酒井委員

 関係部署はどちらになるんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 関係部署は、都市基盤部の中ですと、バリアフリー、ユニバーサルデザインの進行管理は都市計画課です。道路の部署、あと、まちづくり推進部で、この前報告もあったと思うんですけれども、具体的に技術的に難しいというところはありますけれども、どうやったらあの地域の改善ができるかというのを検討していると聞いております。そこのところでしっかり連携を取って考えていきたいと思います。

酒井委員

 難しいだとか、いろいろな課題はあるのは分かるんです。過去にはこちらを個別でどう進めていくかという所管のところからの報告もあったと思うんですけれども、要するに、書いているんですから、しっかり進めていただきたいんです。

 それと、今お聞きしていると、しっかり連携を取っているのか。要するにここに記述するに当たって、それぞれの所管ともちろん議論をした上で、20年間の中で一定実現の方向性が見える、もしくは方策があるという中で、当然このような形で修正されている、そういう理解でいいですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 委員がおっしゃるとおりでございます。

酒井委員

 かなり難しい課題があるとおっしゃっていたんですけれども、その辺を教えていただけますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 前回も、担当部署のまちづくりの部署から御説明があったとおり、駅舎をどういうふうに改良していくか、バリアフリーをどういうふうに進めていくかというのは難しい課題があると思います。さらに、あの地域で駅の南北方向のバリアフリー、あるいは東側の地域からの段差を含めたバリアフリー、そういったところをどういうふうに改善していったらいいかというところが課題になるかと思います。そこのところをしっかり検討しながら進めていかないといけないと考えております。

酒井委員

 書くのは簡単なんですけれども、書いたからには責任を持って進めていただきたいと思うんです。

 別の所管のところで、まちづくり計画課長になるんですか。今後、具体にスケジュール的にはどういうふうなイメージを我々は持っていけばいいんですか。まだまだこれは20年間ありますので、そうは言ってもかなり時間がかかるのか、もしくは現実的にあそこの駅舎を活用しての簡易なバリアフリーというのも難しいという答えが出ておりまして、この建設委員会でもそういったことも地元としっかり話しながら進めるべきだろうという課題もあります。それもやります、それからまた、新しい案もありますだとか、いろいろな今後の進め方もあると思うんですけれども、その点を最後に確認させてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず、今年度、今後の進め方ですけれども、委員からもこれまでいろいろ御意見を頂戴していたとおり、今、既存のバリアフリー環境が整備されていない。それに対して既存の駅舎を活用して対策できないということについてのまず周知を今年度はしっかりと図っていきたいと思っております。それに当たっては、今年度地域の方たちと、現状と課題について、また目指す目標について、また東中野駅東口周辺として今後その特徴を検証していくようなこと、そういったものを明らかにするような地域との取組をそれぞれ住民、また商業者というようなカテゴリーで進めていきたいということで考えておりますので、その中で先ほどのバリアフリーの課題、短期的には解消できないこと、それから現状と課題に対して、目標を実現するための方策はどうするかというところのステップで今後進めていきたいと考えております。

酒井委員

 場合によっては、簡易なバリアフリーなんかはできるのではないかと思っている方もいらっしゃると思うんです。いらっしゃったでしょう。他方、それが難しいとなったら、大がかりなまちづくりの中で、東中野駅前の東口の北側をどのようにやっていくのかということになってくると思います。時間もかかりますし、それから、地域の特性といいますか、これまでもそのような考えを持ったとしても進まなかった背景なんかもあると思うんです。ですので、どうして簡易なバリアフリーはできないのかも丁寧に説明していただいて、それから、地域の方にもしっかりと入っていただきながら、そして、こういう手法だったらできると、ここは示し方次第で、進めるのもなかなか難しくなってくると思いますので、プロのまちづくり計画課長が関係の各位と連携を取りながら丁寧に進めていっていただきたいと思います。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野区景観方針(案)についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、中野区景観方針(案)について御報告申し上げます。(資料4)

 中野区景観方針(素案)につきましては、当委員会で御報告の後、区民等の意見交換会を実施し、このたび案を取りまとめましたので御報告するものでございます。

 1、意見交換会の実施結果でございます。

 区民等との意見交換会を令和4年3月8日に中野区役所で実施しております。こちらは中野区都市計画マスタープランの改定と同時に開催してございます。参加者は13名でございました。

 また、併せてホームページ等を通じて意見募集を令和4年3月8日から令和4年3月25日まで行いましたが、こちらにつきましては意見がございませんでした。

 素案に対する主な意見と区の考え方でございます。(3)の表にお示しのとおり御意見があり、景観方針(素案)の中身に関する御意見でございました。印象としまして、参加された皆さんが区として景観施策を進めることに関しましては好意的である印象を受けました。

 2、中野区景観方針(素案)からの変更点でございます。文言、表現及び図版等の修正を行ってございますが、内容に関する大きな変更点はございませんでした。

 3、中野区景観方針(案)は別添資料のとおりでございます。こちらにつきましても後ほど御参照いただければと存じます。

 4、パブリック・コメント手続でございます。令和4年5月16日から令和4年6月6日に都市計画マスタープランと併せて同じく行う予定でございます。区報、ホームページ等で区民等への周知を図ってまいります。

 今後の予定でございます。パブリック・コメント手続を行った上、令和4年6月にその結果報告、中野区景観方針の策定、公表を行っていく予定でございます。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

吉田委員

 ありがとうございます。これに関連して、前の定例会で私は資料要求をさせていただいて、中野区内にある池とか沼とか、あるいは落ち水、滝みたいなものとか、そういうものについて区は把握していますかということをお聞きして、一覧表を作っていただいて、こういう水辺というものも中野区の大切な財産であり、景観を形成する要因であり、これについても積極的な保全と利活用をしていくというような答弁をいただいたと理解をしているんです。今回の中野区景観方針(案)は、前回の定例会の質疑を受けて、どの辺に盛り込んでいただいているか教えていただけますか。

安田都市基盤部都市計画課長

 いろいろ書いてあるんですけれども、中野区景観方針(案)の38ページでございます。「景観づくりの基本方針」ということで、自然的要素、歴史的・文化的要素、街並みにおける要素ということで、三つの基本方針を定めておりまして、その中の1番目の「自然とのかかわりを大切にする」というところがあります。この中で、「水辺を生かした景観づくりを進める」、あるいは「水とみどりのネットワークの形成を進める」、そういったところで、自然的環境、みどり、水辺を生かすようなところの考え方を示してございます。

吉田委員

 ざっくり言えば、おっしゃるとおり含まれているとも言えるんですけれども、例えばこの中に、神社仏閣みたいなことの言及もほかの部分であります。河川についても言及があります。だけれども、水辺について、ネットワークの形成というのは、もちろん非常に重要なので、線という水辺の把握の仕方は大事なんですが、点の池とか沼とか、あるいは泉とか湧き水とか、そういうものについて、点というのは非常に小さいように見えて、実はかけがえのない、例えば一度枯れてしまった水や泉、井戸というのは、基本的にはなかなか復活できないものという意味では、面積の大小でなく、スポットとしてとても大事なものでありますので、川という言及の仕方だけではなくて、池とか沼とか湧き水とか、こういうものも大事ですよという言及をどこかでいただきたいと思うんですが、いかがですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 先ほどの水辺を生かした、あるいは歴史・文化もそうですけれども、地域の人たちが愛着を持てる、それが公共的な意味があるような景観を生かすということは大事だと考えております。案の42ページの(1)の「まちづくりに地形を生かす工夫をする」という中に、例えば武蔵野の風景、川や湧き水を生かす、そういったことも書いております。そういったところと、あと歴史・文化というところが関連してくるのかなと考えてございます。

吉田委員

 まだ案の段階の御報告だと思いますので、あともう一修正だけはいただけると思うので、どこかふさわしいところに、点としての水辺、池だの沼だの湧き水だの泉だの、そういうものについても、例えば今御説明にあった隣の43ページには、わざわざ「門扉や塀、樹木の佇まいに配慮した」と、ここまできめ細かく書いていただいているので、池や沼とか、こういったものへの言及もどこかに盛り込んでいただきたいと、これは御要望申し上げます。もし答弁があれば。

安田都市基盤部都市計画課長

 そういった考えはしっかり反映していると考えております。御意見として承りたいと思います。

市川委員

 1点だけ教えていただきたいと思います。58ページ、「区民参加の仕組みづくり」とございます。今回の景観方針(案)について様々な意見を聴取した。表紙の(3)の素案に対する主な意見と区の考え方の2番目、レンガ坂という具体的な名前が入っておりますけれども、この方たちは行政的な働きかけとかではなくて、商店街の皆様で創意工夫をされて今のあの形になった。そういった区民参加が必要だという表記があって、これは今後景観づくりの制度や手法等を示していると区の考え方に書いてあります。これというのは、この間の第1回定例会のときに、まちづくりに関する専門家を派遣したりという補助制度があるというお話があったと思うんですけれども、財源的にはどういうところから使う予定なんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 景観を今後進めていくに当たり、景観行政団体を目指していきます。そういう中で景観行政をどういうふうに進めていくかというところの中に、様々な国や都の補助金を使って進めていくやり方と、もう一つは、専門家やまちづくりの学習会、専門家やそういう景観の知識を持つ方、そういった方を講師として派遣して勉強会に入ってもらう、そういったこともありますし、あと、その他、区の公共公益活動助成など、そういう中で自主的に勉強会をしているような団体がありますので、そういった場合に、そういった支援というのを行うことが可能だと。様々なチャンネルがありますけれども、今後は景観の中でもそういった支援がしっかりできるように検討していきたいと考えております。

市川委員

 分かりました。そういった勉強会を開いていく。まちづくりのことと同じように必要だと思うんです。ただ、ここにこういったことをまとめていただいたのも大事だと思うんですけれども、区民の皆さんがこれを見て、どういうふうに進めていくんだと。もちろん相談窓口を設置するというふうになっていると思うので、具体的にこういうふうにしたらどうですか、ああいうふうにしたらどうですかと今後そういう窓口をつくっていくんだと思うんです。先ほど他区もそういった景観行政をやっている、中野区は比較的遅れているわけですけれども、他区の取組状況というのは、例えばそういう補助金とかを使うというお話がありました。他区もそういう補助金を使って勉強会をサポートするということは行っているんですか。

安田都市基盤部都市計画課長

 多くの区が、区民の自主的な勉強会、あるいは具体的にまちづくりの場でどういうふうに、例えば景観を生かした地区計画の場にそういった支援をする。例えば世田谷区なんかは、第三セクターをつくって、まちづくりを区民が実際に景観資源としてどういうものがあるかというニュースを発行したり、それを共有したり、あるいはワークショップで使ったり、そういったことと、もう一つは技術的なところがあります。都市計画や建築協定等、そういった専門知識が必要な場合もあります。そういう意識の高い地域に対して、そういった人たちを応援で派遣するような助成の在り方なんかもあると聞いてございます。

市川委員

 では、それは今後進めていっていただいて、区がそういった景観行政、いわゆる景観の確保とか、景観の創作というものに多くの区民が関われるようにサポートしていただきたい。先ほど公共公益活動助成の話もありました。ここで一つ思うのは、勉強会で、例えば座学で、こうやって区民の皆さんに集まっていただいて、そこに専門家の方を派遣する、こういうことも大事です。最初に、多分どういうものが景観なのか学んだりとか、例を見たりとか、そういうことも重要なんですけれども、景観というのは、多分その場に行った雰囲気とか、匂いとか、すごく抽象的な言葉で大変恐縮なんですけれども、そういったことを実際にそこに見にいかないと分からないことはいっぱいあると思うんです。だから、景観行政に関する公共公益活動助成とかいうことに関して言うならば、座学とか専門家の派遣というのはもちろんなんですけれども、今後区がサポートするのであれば、例えばどこかへ見にいくとか、例えば地域の方たちがバスに乗って、我々の視察と同じですけれども、そういったこともできるようにしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

安田都市基盤部都市計画課長

 今後の検討になるかと思うんですけれども、実際に先進的に進めているような区とか、そういった自治体の現場を見るというのは大切だと思います。そういったことを含めて、あるいはそういう地域で先進的に進めているところの行政の人とか、あるいは地域で自主的に取り組んでいる人たちを逆に呼んで勉強会を開く。そういったところの支援の仕方も考えてまいりたいと思います。

市川委員

 分かりました。では、ぜひ検討を進めていただいて、他区の先進事例を中野区の理事者の皆さんが学ぶという機会もあるみたいな話だったと思うんですけれども、そういったところには、もしお呼びをするという機会があったら、区民にもオープンにしていただいて、興味のある方、もしくは関心のある方についてはそういったところも参加できるようにしていただきたいと思います。それは要望にしておきます。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについての報告を求めます。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルについて、事業の実施方法を改めることといたしましたので御報告申し上げます。(資料5)

 1、概要でございます。

 自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルは、事業主体である区と、運営主体である事業者の株式会社ドコモ・バイクシェアと協力し、おのおのの役割分担の下、事業を推進しており、広域連携の利用エリアの拡大に伴い、利用者数及び利用回数は順調に増加しております。また、千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区等々13区からなる東京エリアにおいては、事業者の財務体質が利用回数の増加と併せ改善されてきております。

 このような中、令和3年度に事業者から広域連携各区に対し、今後のサービスエリアの拡大などのさらなる事業強化を図るため、これまでの各区と事業者の役割を変更し、自らが車両の導入に関する投資を行い事業の発展に貢献していく事業方針とする旨の協議がございました。このことを受け、事業者と協議内容に関わる様々な調整をいたしまして、これまでの区と事業者の役割を一部見直し、事業経費の負担について、原則として事業者負担による事業の実施方法に改めることといたしました。

 2、経緯でございます。

 令和4年3月10日に、事業者から中野区に対し、区の費用負担に関することなどを含む新たな事業方針に関する協議がございました。これを受け、令和4年3月15日に、区から事業者に対し新たな事業方針に対する回答を行いました。年度末ではございましたが、中野区と事業者の間で個別の協議が整い、広域連携各区とも合意ができたことから、令和4年4月1日に、自転車シェアリング広域連携に関する変更協定等を締結したところでございます。

 3、今後の進め方でございます。

 事業の実施方法は変更いたしましたが、区は、事業主体としてシェアサイクルのさらなる利便性向上に向け、令和4年度も公有地及び民有地において、区民の利便性等を踏まえたサイクルポートの設置を事業者と共に進めてまいります。また、区と事業者の適切な役割分担の下、事業の検証についても進めてまいります。ただし、事業者からの協議を踏まえまして、令和3年度分より事業に係る経費について区は負担せず、原則として事業者が全ての経費を負担し、事業の拡大を図ってまいります。

 なお、令和4年度においては、シェアサイクルのさらなる利用を促進するため、事業者の協力の下で、中野区民を対象とした個人向けや法人会員向けなどのサービスを実施してまいります。

 4、今後の予定でございます。令和4年度内に、現在区内に設置しているサイクルポートに加え、新たに約10ポートの設置を進めてまいります。あわせて、シェアサイクルの利用実績データやアンケート調査を基に、令和3年度の実証実験結果の検証も進めてまいります。令和2年度より開始した本実証実験は令和4年度が最終年度となることから、令和5年度以降の事業の進め方や区の役割等について検討を進め、令和4年度末までに事業方針を決定してまいります。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありますか。

渡辺委員

 報告ありがとうございます。新たな事業方針に関する協議をしたことで、今後区の負担がなくなるというお話だったんですけれども、もう一度そこを具体的に、今までこういう部分がかかっていました、それが今後こういうふうに改善されて区の負担がなくなりますと、もう少し詳細に教えていただいてよろしいですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 これまでは自転車購入に係る部分や自転車に設置してありますバッテリーであったりという部分の経費について、区のほうで負担をして事業を進めておりました。

渡辺委員

 それは東京都と区のほうで分担して負担されていた記憶があるんですけれども、そういった理解でよろしいんでしたっけ。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 委員おっしゃるとおりでございまして、東京都の観光公社等の補助金を活用しておりました。

渡辺委員

 そうしますと、今後そこのいわゆる初期費用、導入費用、ポートだったり自転車、もろもろを東京都も負担していて、区も負担して、合わせて自治体が負担していたものを事業者が全部その部分、東京都が出していた分も含めて負担していくという理解でよろしいんでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

渡辺委員

 今後のランニングに関してはもともと事業者のほうで負担していたということも、それも継続して事業者が負担をしていくということで、区のほうの負担は一切なくなったという理解でよろしいでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

渡辺委員

 分かりました。今後、令和5年度以降の事業方針の決定というところで、新たにどのようにしていくか、そこに関しても、区の負担というものがないまま事業をどのようにしていくかという協議をしていくという理解でよろしいんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 委員おっしゃるとおりでございまして、負担について基本的には区はしないで、事業を継続するかどうかについて協議していくというところでございます。

渡辺委員

 分かりました。あと最後に、現状の課題として、ポートをもう少し増やしていったほうがいいという話もありました。そこに関しては利便性の向上ということで、区のほうでも積極的に事業者と連携しながら協力してポートを増やしていくことだと思うんですけれども、そこの具体的な計画といいますか、例えばこういうところでポートを増やしていこうとか、民有地をこういうところを使ってやっていこうかとか、そういったところがあるのであればお聞かせください。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 今までも計画の中では幹線道路沿いであったり、自転車が安全に使える部分でポートを開拓していくように、民間と我々と探してまいりました。今後についてもその基本的な考え方は変えておらず、自転車が走りやすい通行空間となり得るようなアクセスがいいところを探していきたいと思っております。

渡辺委員

 ですので、結構ポートも頭打ちというか、今まで努力されてきたところで、これ以上広げていくのもなかなか難しいのかなと思っていたんです。そこからさらにどう進めるのかというのを聞きたかったんですけれども、もうちょっとその辺を教えてもらっていいですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 委員おっしゃるとおり、公有地の部分につきましては、公園とか区民活動センターとか、庁内の関係者と調整して、数としては、結構限界に近いのかなと思っています。民有地についてはまだまだ開拓の余地があるところもありますので、事業者に民有地を中心に探すように要請していきたいと思っております。

渡辺委員

 シェアサイクルも浸透してきて、練馬区と杉並区、広域連携がまたできてきているということで利便性も上がってきている中で、中野区でも縦のラインが結構解消されていると思って期待はしております。今後、民有地のほうを中心に、ドコモ・バイクシェアさんのほうで探していくということでの話であれば、そこは今後どうなるか、こちらとしても報告を待つしかないので、今後さらに広がったときは都度御報告いただければと思います。

市川委員

 渡辺委員から、どんな課題があるのかというお話があって、今ポートの数も増やしていくのも、かなり苦労があると思うんです。特に公有地に関しては、今までも増やしてきているわけですから。利用者の方たちを見ていると、やはり若い方が多いのではないかと思うんです。その課題の中で、これからさらに利便性を向上させていくということになると、いろいろな世代の方たちに使っていただくという観点が重要なのではないかと思うんです。ドコモ・バイクシェアさんといろいろお話をされていると思うんですけれども、今後そういう使いやすさとか、交通環境の利便性ではなく、そもそもシェアサイクルの利便性を上げていく、こういったことが重要なのではないかと思うんです。こういうことはドコモ・バイクシェアさんと話をされているんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 委員おっしゃるとおり、シェアサイクル自体の認知度というか、利用しやすさみたいなところを上げていく必要があるのかなと課題としては認識しておりまして、事業者さんとお話ししているのは区民の方に知っていただく機会を創出するであるとか、区民の方の認知度を上げるということと、使い方を知る機会を創出するという部分で、事業者さんとはお話をさせていただいています。

市川委員

 そういう区民の方に認知をしていただいたりとか使い方を知っていただくというのは、どういうところでそういうのがあるんですか。例えばホームページなのか、区報なのか、はたまた、どこかのイベントとかでそういうブースをつくるんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 資料の3のなお書きに書いておりますけれども、シェアサイクルの利用促進を図るため、事業者の協力の下、個人向けとか法人会員向けのサービスを実施すると書いております。こういったものを区のイベントであるとか、そういった機会を捉えて実施していくことで、利用促進というものが図られていくと考えております。

小杉委員

 裏面の4のところ、確認ですけれども、令和2年度と令和3年度が実証実験で、令和4年度にその実証実験を検証して、令和5年度以降に方針を決定する、そういう流れでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 実証実験自体は令和2年度から令和4年度までの3か年でもともと予定しておりまして、ただ、実際に令和5年度以降の方向性というのを決めないと、実証実験結果がまとまるのは令和4年度末のデータが出そろってからということになるんですが、方向性みたいなところは今年度末には決めていきたいといったところでこのように書かせていただいています。

小杉委員

 今も実証実験中ということですね。分かりました。

 あと、1の概要の4行目ぐらいに、東京エリアにおける事業者の財務体質の改善が図られてきていると書いてあるんですけれども、ということは、前は悪かったということなのかと読んじゃったんです。それの経緯はどうなんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 財務体質のことですけれども、もともと東京エリア、11区で連携していた頃も、若干の黒字であったんですが、東京エリア以外のところもドコモ・バイクシェアさんがやられていて、全体としては赤字であった。中野区においては、今まだ利用ポートも少ないですし、回数もまだ上がっていないので、黒字転換までは図られていないといったところで聞いております。

小杉委員

 まだ黒字は転換されていないということですけれども、負担の問題で、私も読んだら、どうなるのかというところですが、先ほど渡辺委員の質問に対して、自転車購入費、バッテリー、区が負担してきたものは、今後事業者が負担していくということで、大体これが主なものですか。例えば公園の敷地料をもらうとか、主にはこれだけですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 具体的にはそのほかにも、自転車を止めるラックの購入費であったり、ビーコンと呼ばれるポートに設置してある機材関係の細かくはそういったものも入ってございますが、ポートの公有地の占用料とか、そういったところは今のところは頂いていないという事業スキームでやらせていただいております。

小杉委員

 ポートは先ほど自転車のアクセスがいいところを探していくということでしたけれども、公有地は庁内で調整していくということです。中には例えば中野五丁目のすみれ公園は、ポートをなくしたところもあると思うんです。その辺はどういった経緯で、設置したんだけれども、なくしたということなんでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 すみれ公園につきましては、令和3年8月末に廃止をさせていただいたんですが、公園の利用者の方からいろいろと意見をいただいている中で、我々としてもポートの周りを囲いで囲ってみたりとか、そういったいろいろな工夫をしてきたんですが、事業者とも協議した結果、なかなか改善を図ることが難しいといった中で廃止という判断をいたしました。

小杉委員

 子どもが遊んでいて危険だというのが一番主なものなのですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 すみれ公園については、保育園の園庭というか、そういったものになっていたというところで、そういった御意見もいただいてはいました。

小杉委員

 気になるのが、先ほど設置するときには庁舎内で調整しているということでしたけれども、設置するに当たって、住民の方に意見をしっかり聞いた上で設置をしていたのかどうなのかというのがちょっと気になるんです。結果として、危険だし、意見も聞きながら撤去するのはしょうがないことだと思うんですが、事前には十分説明会をやったりとか、個別に説明したりとか、その辺の状況はどうなんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 令和2年度の当初の段階では、説明会等は実施しておりません。ただ、設置する前後して、町会等の代表の方に御連絡して、実際に現場に立ち会っていただいた町会もございました。現在は区民活動センター等に設置する際には、区民活動センターのほうが運営している地区町連会議のほうへ我々が出向いて説明した上で設置をさせていただいているというところでございます。

小杉委員

 地区町連会議もそうですし、今後設置するに当たっても意見を聞きながら、運営に当たっても意見を聞きながら、ぜひ進めていただきたいと思います。要望とさせていただきます。

 今後の令和5年度以降の事業方針に当たっては、アクセスポイントというのは、公有地の利用とかというのは、今現状を踏まえて、その辺をどうしていくのかというのも、在り方というか、考えていくということなんでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 委員おっしゃるとおりでございまして、その辺りの在り方というものも含めた検討をいたします。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に4番、上高田四丁目17番~19番地区地区計画住民原案の申出に係る区の判断等についての報告を求めます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 報告いたします。今回、上高田四丁目団地管理組合法人から、中野区地区まちづくり条例第16条第1項により地区計画住民原案の申出を受けたので、区の判断等について報告するものです。(資料6)

 1、地区計画等の申出制度の概要です。

 地区計画等の申出制度とは、住民に最も身近な都市計画である地区計画等について、住民側の発意で決定または変更について申し出ることができる制度です。詳細については、令和4年第1回定例会で報告いたしましたので省略させていただきます。

 2、地区計画住民原案の申出人等です。

 (1)申出人につきましては、記載のとおり上高田四丁目団地管理組合法人でございます。申出年月日は令和4年4月1日、申出区域は上高田四丁目地内、約2.5ヘクタールでございます。

 3、地区計画住民原案についてですが、(1)提案書、別紙1、上高田四丁目17番~19番地区地区計画住民原案提案書のとおりでございます。資料の右肩の上に別紙1と記載されているもの、こちらが提案を受けた提案書でございます。

 (2)提案書の概要版でございます。こちらは別紙2、上高田四丁目17番~19番地区地区計画住民原案提案書(概要版)と記載されているものでございます。本日の御報告につきましては、こちらの概要版のほうで報告いたしたいと思いますので、こちらの別紙2を御覧ください。

 別紙2、A3判で4ページつづりになっております。

 まず1ページ目でございますが、1ページ目には地区及び周辺の現状と課題の整理、こちらが記されております。こちらは8項目で整理されておりまして、こちらにつきましても前回の建設委員会で御報告させていただいておりますので省略させていただきます。

 裏面を御覧ください。1ページ目の地区及び周辺の現状と課題の整理を踏まえまして、地区の将来像を記載の4点の項目で定めております。①防災性の高い地区を形成し、広域避難場所、避難所と連携する一体的な防災拠点を形成、②土地の有効利用を図り、周辺住宅地にも配慮した緑豊かで良好な環境の形成、③歩行者ネットワークを形成するとともに、周辺の緑をつなぐ広域的な緑のネットワークを形成、④都市計画公園の整備に併せた土地再編等による土地利用の健全化、こちらが将来像として定めた4点でございます。この4点につきまして図示したのが、①の部分が右の上の図、②、③、④につきましては右の下の図となっております。また後に詳細のほうは御覧ください。

 3ページ目を御覧ください。この地区の将来像を実現するための地区整備方針の検討として記載されているのがこの3ページでございます。具体的な内容について右側に記載しておりますので、そちらのほうを御紹介いたします。

 まず、全部で6項目に分かれておりまして、一番上の1でございます。1-aといたしまして、住宅地側に面した部分を中心に、歩道にゆとりを与える歩行者空間の確保、それから1-bといたしまして、緑が感じられる歩行者空間の確保。

 それから、提案を受けているこの地区計画の中央部あたりに位置する2-a、公園等の緑を回遊できる緑道空間、2-b、高低差のある南北をつなぐ緑道空間。

 この地区計画区域の左上のほうのオレンジ色の円形の部分、3、憩いの場であり、防災性向上に寄与する広場空間、こちらにつきましては、平常時、あと災害時、それぞれのときに寄与するようなこの空間形成の提案を受けているところでございます。

 4-a、こちらは低層住宅地に配慮する厚みのある緑地、また4-bで、沿道空間に潤いを与える斜面地の緑化、4-c、こちらは緑道空間の環境を向上させる緑化、緑についての記載が提案されているところでございます。

 5が都市計画公園の整備でございます。こちらは地区計画区域の右上のほう、こちらの都市計画公園の部分を指しているものでございます。

 6、宅地の健全化を図る道路整備、こちらは5の都市計画公園、また、道路の整備、こちらのところでございますが、今現在、都市計画公園が長期未開設の公園となっております。また、中央を二つに分断する区道、現道はまだ整備されていないんですが、道路区域として認定されている道路が中央に存するという環境でございます。また、都市計画公園の南側のほうには機能を有する水路があるというような状況でございます。それらの公共施設の再編を図って地域環境を向上させるということの中で、公園を分断する区道を廃止して、水路と連携しながら新たな区画道路を整備するというような提案でございます。

 4ページ目を御覧ください。3ページ目の整備方針をまとめたのが記載の計画書の概要でございます。

 地区計画の目標については、先ほどの御案内のとおりでございます。

 その下に地区整備計画が定められておりまして、こちらのまず上段のほう、地区施設の配置及び規模でございます。道路は今御案内した都市計画公園の南側の部分、また公園については既存の条例公園、こちらのほうを位置付けるというものでございます。その他の公共空間といたしまして、新たに整備される緑道1号、2号、3号、幅員として約4メートル、それが165メートル程度、また広場として、先ほどの3で御案内した広場ですが、こちらが新設で350平米程度、また既存地域にある緑を保全するというところで700平米、それから、緑地3号として新たに新設するものが900平米というところでございます。

 下段のカテゴリーのほうは建築物等に関する事項でございます。こちらの建ぺい率の最高限度としての提案で10分の6、こちらの提案を受けております。また、既存のオープンスペース、または今後も継続的にそれを保全する、また創出するという視点から一定の敷地規模が必要ということで、最低限度として5,000平米という定めの提案を受けているところでございます。

 それから壁面位置の制限でございます。こちらについては、右側の計画図3、具体的にそれを配置しているところがありますので、後に御覧いただければと思います。

 その下に建築物等の形態または色彩、その他意匠の制限でございます。まず、建築物の形態、意匠、色彩については周辺の環境と調和したものとする。2番で、とりわけ屋外広告物については周辺環境との調和や景観を良好にする、そういったところを意識したものにすることというような規定を定めるという申出を受けております。

 また、垣、柵の制限についても、圧迫感のない視認性のよいものを設置するというところ、それから最後の部分が、建築物の緑化率の最低限度、これについて上乗せで緑化を創出するというところで申出を受けているところでございます。

 この当該地域につきましては、おおむね今の中野区みどりの保護と育成に関する条例の中では7.5%程度の緑化量の創出義務となっておりますが、今回の地区計画の中では上乗せ制限をかけるというところで、15%の制限をかける提案をいただいているというような状況でございます。

 それでは、また資料のほうにお戻りください。

 こちらの地区計画等の申出制度の中では、申出人らに提案する計画についての説明会を行って近隣への周知及び意見聴取を図るということでさせていただいております。それを実施した旨を示すのが別紙3でございます。別紙3を御覧ください。

 まず1番目でございます。地区計画住民原案区域内の土地所有者等を対象とする説明会、こちらについては474件を対象に行ったというところでございます。

 また地区計画住民原案区域内及び区域外の住民等を対象とする説明会、こちらのほうが990件を対象に行っております。その範囲といたしましては下の図に色で示されておりますので、後に御確認いただければと存じます。

 2ページを御覧ください。その行った説明会の概要でございます。合わせて計20回、参加人数としましては157人の参加で実施したというところでございます。

 3ページ以降に、その際に寄せられた意見、確認された意見というのが記載されております。この中で代表的なものをお伝えいたします。

 4ページ目を御覧ください。今回の説明会につきましては、区のほうも私も含めて参加させていただいたんですが、その中で、この計画に対して異を唱えるような意見というのが、区画道路についてというのがごく複数、二、三件でございますけれども、あったというところでございます。その寄せられた意見でございますけれども、新しい道路ができた場合には車が通る、それで危ないのではないかとか、あと、ここの道路に対して違法駐車とかが行われるのではないかというような道路ができたときの懸念事項、そちらに関する意見が寄せられたというところでございます。

 それ以外については、特にこの計画について何か付加するような意見というのは特にはなかったというところで考えております。

 ただ一方で、3番目のところ、上高田四丁目団地の建替えに関することでございます。本来今回の意見聴取の目的といたしましては、この申出人らが提案する地区計画に関する意見を聴取するところなんですが、地域の方たちは、ここの中で建替えを考えているのか、考えているとすると、いつ頃にやるのか、どんな建物が建つのかというような質問が地区計画以外というところで多く寄せられたと感じているところでございます。それにつきましては、それぞれの段階に応じて計画が固まった段階、事業が進んだ段階、そういった中で必要に応じて地域に発信していくというようなことを申出人らが答えていたというところでございます。

 それでは資料のほうへお戻りください。裏面の5、地区計画住民原案に係る区の判断でございます。こちらの判断についてですが、申出内容を踏まえた地区計画の決定を行うことが必要であるということで区で判断したところでございます。理由については、中野区地区まちづくり条例第12条に規定する基準に適合すると認められるためでございます。

 中野区地区まちづくり条例第12条についてでございますが、別紙4を御覧ください。この別紙4でございますが、中野区地区まちづくり条例第12条で今回の申出を受けるこの地区計画に関する視点、これが全部で8項目定まっておりまして、一番上から、都市計画マスタープランなどの上位計画に整合していること、また、安全なまちづくりに寄与することとか、目的とか内容に合理的な理由があること、あと今回提案を受ける区域に合理的な理由があること、また周辺の住民等にしっかりと説明会等が開催されていること、区域の周辺環境に配慮していること、関係法令及びまちづくりに関する計画、方針等と整合していること、裏面でございますが、その他区長が必要であると認める基準に即していること、この8項目。

 この8番目でございますが、適用区域と、あと求める地域貢献の内容、これを右側に記載しております。いずれにしましても、中野区地区まちづくり条例第12条に規定する8項目について全て適合が確認されたため、先ほどの区としてこの地区計画の申出を受けるというような形で決定したところでございます。

 最後に、資料の6を御覧ください。今後の予定でございますが、令和4年4月20日に都市計画審議会が行われまして、今回区の判断について条例に基づく意見聴取を行ったところでございます。詳細につきましては、まず意見なしというところが基本的な見解としていただいたところですが、幾つか附帯的な意見もいただいたので、それについても参考にしていきたいということで考えております。

 今後でございますが、5月に申出人に対して、地区計画を区として決定する必要があるという旨を通知し、7月、8月で、区による地区計画の法定手続を行い、年内に都市計画決定を目指すというところで進めていきたいと考えております。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で、本報告について終了いたします。

 次に5番、その他で何か報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時27分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第2回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で、本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

小杉委員

 その他のところで恐縮ですけれども、公営住宅の家賃の算定の件で、区長にも申し入れをしているところなんです。この間、コロナ給付金や協力金を受けたことで、区営住宅や都営住宅の家賃が引き上げられて家賃が倍になったとか、受け取らなければ事業継続ができないのに、何のために給付金や協力金なのかと声が届いています。今現時点では、都営住宅、区営住宅の家賃算定の考え方については、コロナ関連の給付金や協力金は含んだ形で算定がされているということだと思うんですが、現段階では、それでよろしいですか。

落合都市基盤部住宅課長

 区営住宅の使用料の収入額の認定につきましては、所得計算に含めますものは所得税法の例に準じて算出された給与所得、事業所得、年金所得でございます。なので、給付金が一時所得の場合には所得認定に含まれませんけれども、事業所得者の場合に課税対象とされているものにつきましては、給付金であっても収入とみなされて所得計算に入ってございます。

小杉委員

 国は継続的収入とすることが著しく不適切であれば、収入に当たるかどうかについては各地方公共団体で判断ができるというふうに見解を言っていますし、質問の主意書にもそう答えているんです。昭和30年代のあの通知では、そういう一時所得としても判断できるような通知もあるので、ぜひ国に確認をしていただくなりして、十分検討していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

落合都市基盤部住宅課長

 現在、新型コロナウイルスの感染拡大のみならず、様々な要因で収入が減少もしくはなくなった場合には、入居者からの相談に随時対応しておりまして、所得の著しい増減があった世帯につきましては、入居者からの申請に基づき、直近の収入を基に所得を再計算して、収入の再認定や使用料の減免の手続を行っているところでございます。事業所得として課税対象とされているものについて収入算定から除外する考えはございませんが、引き続き収入の再認定や使用料の減免など、丁寧に周知を行ってまいり、家賃負担の軽減を図ってまいりたいと考えています。

小杉委員

 使用料の減免とかは丁寧にやっていただくということですが、国もそういう考えを示しているんだから、ぜひその辺はよく確認をして、この議会にもしっかり報告していただきたいんですけれども、いかがでしょうか。要望したいんです。

落合都市基盤部住宅課長

 国土交通省の見解もございますし、また都営住宅の動向や他区の状況を注視してまいりたいと思います。また、議会の報告につきましては、必要に応じまして検討させていただきたいと思います。

委員長

 他に何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後2時32分)