令和4年06月22日中野区議会建設委員会(第2回定例会)
令和4年06月22日中野区議会建設委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会建設委員会〔令和4年6月22日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和4年6月22日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時30分

 

○閉会  午後2時06分

 

○出席委員(8名)

 いさ 哲郎委員長

 斉藤 ゆり副委員長

 生藤 健人委員

 渡辺 たけし委員

 市川 しんたろう委員

 吉田 康一郎委員

 木村 広一委員

 小杉 一男委員

 

○欠席委員(1名)

 酒井 たくや委員

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部公園課長 村田 賢佑

 まちづくり推進部長 豊川 士朗

 中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 山本 光男

 

○事務局職員

 書記 田村 優

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第40号議案 令和4年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時30分)

 

 初めに、本日から生藤委員が当委員会の委員として出席されることをお知らせいたします。

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第40号議案、令和4年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は、総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば、総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

村田都市基盤部公園課長

 それでは、第40号議案、令和4年度中野区一般会計補正予算について、都市基盤部所管分の補足説明をいたします。

 議案書の5ページをお開きください。歳出予算の9款都市基盤費につきまして、1,386万6,000円増額し、76億9,693万6,000円となるものでございます。この補正予算の歳出の内容について御説明いたします。

 それでは、18、19ページをお開きください。9款都市基盤費、1項都市基盤費、3目公園費の2公園整備、(1)公園整備につきまして、1,386万6,000円増額するものでございます。この補正によりまして、公園費の予算額は13億8,356万9,000円となるものでございます。内容といたしましては、緊急的に実施している旧野方配水塔保全補修工事について、施工方法の変更により1,386万6,000円増額するものでございます。これは、足場設置後の打診やはつりなどの詳細な調査により明らかとなった現場の劣化状況等を考慮し、施工方法の追加及び変更を行うものでございます。主な変更内容といたしましては、ひび割れ等からの水の浸入などによる内部鉄筋のさびに伴うコンクリート爆裂補修の追加、モルタル浮き部補修の追加、防水塗装方法の変更及び塗装範囲の追加などでございます。

 続きまして、補正予算の歳入について御説明いたします。

 10、11ページをお開きください。この補正予算の歳入につきましては、17款繰入金、1項基金繰入金、7目道路・公園整備基金繰入金1,300万円増額するものでございます。

 以上が都市基盤部所管分の補正予算に係る補足説明でございます。

 よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、まちづくり推進部所管分の補足説明をいたします。

 議案書の5ページをお開きください。歳出予算の10款まちづくり推進費につきましては、127億2,872万4,000円から7,814万1,000円を増額し、128億686万5,000円とするものでございます。

 まず、歳出の内容でございます。

 議案書の20ページ、21ページをお開きください。10款まちづくり推進費、1項まちづくり推進費、3目中野駅周辺まちづくり費の18節負担金補助及び交付金につきまして、7,814万1,000円を増額するものでございます。これは、中野二丁目土地区画整理事業と合わせ整備を進めています、電線共同溝の引込管路整備に係る経費の増額でございます。令和6年2月の再開発施設建築物の工事竣工に向け、同建築物への電力及び通信供給に関する占用予定者との協議がこのたび調ったため、電線共同溝の引込管路工事等を実施するものでございます。

 次に、この補正予算の歳入の内容について御説明いたします。

 ページをお戻りいただきまして、10ページ、11ページをお開きください。11款分担金及び負担金、1項負担金、6目まちづくり推進費負担金、1節中野駅周辺まちづくりにつきまして、7,814万1,000円を増額するものでございます。これは、先ほど御説明いたしました中野二丁目土地区画整理事業と合わせ整備を進めています、電線共同溝の引込管路整備に係る経費の増額に伴うものでございます。当該整備により発生する経費については、同土地区画整理事業の一環として、中野二丁目土地区画整理組合が全額を負担することとしており、区と組合で締結する協定に基づき、組合から区に支払われる負担金を増額するものでございます。

 以上がまちづくり推進部所管分の補正予算に係る補足説明でございます。

 よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

小杉委員

 18ページ、19ページです。旧野方配水塔のところについては登録有形文化財になっていて、かなり劣化が激しいということで工事を進められているということで、保存活用計画がもう2010年ですので、かなりたっていますが、今回財源的には国の補助金が充てられなかったと聞いています。素人的な考えですが、工事という行為に対して、安全対策工事は基本的に利活用にもつながるのではないかなと思います。工事行為に対してのそういう何か、どういう名目なのかというところは、立場によって変わるのかななんて思いながら、今回、国の補助金が活用できなかったことについては、その辺の名目というところでは、何か保存活用計画に基づいた有効活用にも当たるような気もしなくはないんですが、その辺はいかがなんでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 今回やらせていただいている工事につきましては、もともとは令和元年に台風があって、屋根材がちょっと落ちてしまったりとかそういったことがあったりとか、この保存活用計画の中でも外壁とかの危険度が高いとか、そういったところは確認をしているところでございます。それに当たりまして、危険度の高いようなところ、屋根とか側面とかそういったところを今やらせていただいているところでございますけれども、そういったところの保全補修工事をやるに当たりまして、目的としましては、まずはコンクリート材とかが剥がれたりとか落ちてしまったりして、いわゆる区民の方等に影響が及ばないように緊急的に安全対策をするといったところでございます。このことについて、令和2年度頃に東京都の補助金担当の方とも調整をさせていただいたりとかしている中で、あくまでも登録有形文化財建造物修理等事業といったところの補助がございますけれども、その中では、やはり今回の安全対策の工事といったものは、補助の対象とはならないといったところの認識を示されております。いわゆる活用に向けた工事が対象となるといったところで、それにつきましては、この安全対策としての工事と活用としての工事、そこについては別なものというような認識を示されたといったところでございます。

小杉委員

 分かりました。

 あと、令和元年から屋根工事をやっていたけれども、そのときには、当然旧野方配水塔の側面の補修工事というものについて、どのぐらいの補修が必要なのかということが分からなかったから、こうやって施工方法が変わったという、そういう理解でよろしいんでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 まず、今回、側面が結構高い建物になりますので、そこの側面を間近で見るといったことは設計の段階ではできなかったということで、過去にある既存の古い図面であるとか、目視で確認をしたところなどで設計をしていたところです。

 今回、工事を始めるに当たりまして、足場を組ませていただきまして、近くでコンクリートの辺りをたたいてみたり、はつったりみたりしたところ、鉄筋がさびている箇所が多くて、いわゆる爆裂で、コンクリートがそういう、鉄筋がさびてコンクリートを押し出してしまうような現象がある箇所がたくさん見つかったとか、いわゆる想定していた防水対策については、ちょっと既存の建物との相性が合わないとか、そういったところが分かってきましたので、近くで見ることができることになったことによって明らかになったといったところでございます。

小杉委員

 なるほど。鉄筋が膨張してコンクリートが割れるという爆裂補修というのがあるんだというのが、今回、話を伺って理解ができました。登録有形文化財として今後も残していただくに当たっては、補修というものが常時必要になるのかなと思うんですが、その辺はどの程度の頻度で補修の行為が見越せますか。

村田都市基盤部公園課長

 まず、今回やらせていただいている工事というのが、主に外壁の部分、いわゆる一般の方に影響が及ばないといったところをやらせていただいております。内部も一部、危なくて管理できないといったところをちょっと直さなければいけないといったところはあるんですけれども、基本的には内部の、この見せるといったところまでつながっている工事ではないので、そこら辺については、今、手を出していないというような状況でございます。

 どれぐらいの頻度でといったところにつきましては、劣化等を見ていかなければいけない部分はあるんですけれども、いわゆる雨とかが浸入していかないような、いわゆる防水対策とかもやりますので、今までと比べれば劣化は進んでいかないような状況になりますので、そこはちょっと状況を見てという判断にはなろうかと思いますけれども、しばらくまた、そういう外壁の補修といったところはまた大分先なのかなといったところでございます。

小杉委員

 分かりました。今言われた、保存活用をする意味での補修というのが、当然必要になってくるのかなと思うんですが、その辺はどのように計画を立て、進めようというのは、別にあるんでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 現在の保存活用計画の中で、これまでお話しさせていただいております補修とか、そういった考え方が整理されていること、また、活用計画といったものが方針として定められております。基本的には、ランドマークとして活用するとかそういったところの方向性みたいなものがあったりとか、あと、内部公開するのであれば、こういう案が考えられるという例示をさせていただいているところでございまして、そこら辺につきまして、具体的には、また何をやって、どういう公開活用していくのかといったところは、また別に検討していかなければいけないところだと思うんですけれども、ここにつきましては、例えば補助26号線、中野通りの拡幅事業が今行われていたりとか、そういういわゆるまちづくりの進展とか、そういったところも含めて、あとは観光とか文化の考え方も、今話が進んでいるようなところもございますので、そういったところと併せて具体的な活用については、今後決定されていくといったところです。観光とか、文化の在り方とか、あとまちづくりの進展とか、総合的に含めて決定していくところなのかなというふうに思っております。

小杉委員

 ということは、そういったものは中野通りの拡幅の問題とか、地域のまちづくりの問題とかということは、そういったことはちょっと先の話というふうに考えていいんですか。

村田都市基盤部公園課長

 そうですね。補助26号線の拡幅自体も、今、事業認可期間としては令和9年頃までというふうにされておりますし、それ以外の観光とかの在り方というのも、今後どういう方向になっていくのか。あと、文化財としての活用というか、文化振興の考え方とか、そこら辺がどういうふうになっていくのか。そういうことを踏まえて、計画するに当たりましては、少し時間がかかる部分もあろうかなというふうに思っております。

小杉委員

 分かりました。引き続き、区民や、国民にとっても、旧野方配水塔の保存を引き続き努力をお願いしたいなと思います。

 続きまして、20ページ、21ページのことです。中野駅周辺地区整備のことで、中野二丁目土地区画整備事業における電線共同溝の引込管についてですけれども、これは一般的に、大規模な、当然、土地区画整備事業ですので、中野区の予算に予算化をしたりとかするというのは一般的なことと考えていいんでしょうか。今回の歳入歳出で同額を出されていますが、これは、区や中野二丁目土地区画整理組合、占用予定者なんかの協議をということでされているということだと思うんですが、その辺の、本来、予算案で出る予定だったのが補正になったということですが、そういった事情というか、教えていただけますか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 御質問は、当初予算になぜ計上できなかったかということだと思います。お答えとしましては、中野二丁目地区における電線共同溝方式による整備については、従前より区、土地区画整理事業施行者、あと占用予定者の3者で引込管路工事に関する協議を行って進めてきたところであります。しかしながら、当該工事につきましては、占用予定者しか工事を行うことができず、整備に当たり締結する協定の内容また整備に係る役割分担、あと費用分担等の協議に時間を要したため、必要な経費が確定したのが令和4年4月になったため、令和4年予算編成時までに整備費用を算出することができず、この時期になってしまったということが理由として挙げられます。

小杉委員

 費用分担とか言われていましたけれども、区は、この整備については負担がないんだと思うんですが、その後の、例えば維持管理費とかどうのというのは、費用はかかるものなんですか。どうでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 工事完成後の維持補修費のことについての御質問かと思います。こちらにつきましては、土地区画整理事業で電線共同溝の整備を終わった後は、区に帰属するよう、移管されるという形を取ろうと考えております。その場合に、今回、区道に道路区域が認定されていますので、区の道路課のほうに認定されるような想定で、今現在進めております。

 道路補修、維持費につきましての質問につきましては、電線共同溝に係る地上機器であったり、あと地中に生まれる管路、こちらについては洪水とかあった際に、水が浸入した際には道路管理者のほうで工事を行わなければならないというふうに聞いておりますので、そういったことがあった場合には、維持補修費がかかってくるというふうに認識してございます。

小杉委員

 分かりました。区道になるということなので、必要な負担は出てくる可能性があるということですね。

 あと、結構大規模な工事なので、住民から騒音の電話なんかも、私なんかでも受けていて、線路の反対側のマンションの人がうるさいと。何かグーグルマップで測ったら60メートル離れているのに、やっぱり線路だから、そのまま届いてしまってうるさいという話が、多分区にも電話が行っているとは思うんです。そういった苦情って、ちっちゃな住宅の工事であれば、あまり気にしなくてもいいんですけれども、大規模なので、非常に影響があって、そういったことについては、区としては把握をされて中野二丁目土地区画整理組合に伝えられているということでよろしいんでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 工事期間中の騒音とかについての苦情の処理についてなんですけれども、令和4年5月中旬ぐらいに一度区の環境課というところに苦情がありまして、それを経由して、あと中野駅周辺まちづくり課のほうにも連絡が来た件が1件ございます。そちらの際の対応としましては、区のほうが一応中野二丁目土地区画整理組合の現場担当者のほうに工事の状況を確認し、こういうふうな苦情が来ていますよというお話を伝え、また、中野二丁目土地区画整理組合のほうにも直接御連絡が行っていたということもありましたので、どういった工事内容なのかというところを中野二丁目土地区画整理組合の施行者のほうにもお伝えをして、なかなか工事中、工事や工事の中で音が出ないという工事はなかなかないものですので、なるたけ現場の職人の方々一人ひとりに対して、工事の音がなるたけ出ないような形で指導するようにということは、お伝えさせていただいております。

小杉委員

 そうですね。なかなか難しいところだと思いますが、その現場を確認しということを言われたんですが、具体的に、例えばその方いわく、ほかの区では騒音が出ないように何かパネルを張っているけれども、中野区は何もしないで工事やっているみたいなことを何か言っていたんです。現場を確認しということを言われていましたけれども、何かそういったやり方とか、そういった通報どおりのものでやっているとか、そういったのは確認されているんですか、どうなんですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 先ほどの現場を確認しということなんですけれども、私ども現場のほう全てにおいて管理しているわけではないので、現場に行って、現場の所長と確認したという話になっています。

 2点目の質問としましては、工事パネルとかが張られていないんだけれどもという話がありましたが、現場の防音パネルとかにつきましては法的に張らなければいけないとかという規制はなくて、あとは各施工者さんのほうの工事の進捗状況によって、どうしても防音パネルとかが張れないという工事の進展もありますし、また、周辺環境の部分においても、なるたけ音が出ないような形で騒音、振動計を注視しながら、そちらの数値が超えないような形で、現場管理をするという場合もありますので、必ずしも工事パネルを張らなければいけないというふうには考えてございません。

小杉委員

 区民の、地域で暮らす方の要望を聞いて、区が間に立っていただいて、引き続き進めていただきたいと思います。要望とさせていただきます。

木村委員

 同じく旧野方配水塔について伺いますけれども、今回補正が行われますけれども、今年度の当初予算では大体2,800万円ぐらいですか、計上されていたと思います。要は、先ほど小杉委員からもありましたとおり、文化財はやはり結構お金がかかるものなので、できる限り補助金を取れるような努力をしたらどうかということも含めて、今回のこの旧野方配水塔に関しては、例えば、これは今年度の話ですけれども、令和2年度ぐらいから始めているんですか、この設計から始めて、要は、令和2年、令和3年、令和4年で、今後もちょっとまだ分からないんですけれども、この旧野方配水塔の今回の保全補修工事というのはどれくらい、要は何年かけてどれくらいかかるような見通しなのか、分かれば教えてください。

村田都市基盤部公園課長

 現在やらせていただいている保全補修工事につきましては、令和元年頃から始めているといったところでございます。今後なんですけれども、まず、この保存活用計画の中で危険度Sとか、Aとか、Bとかそういう危険度を示させていただいているところでございます。その中で、今やっているのが、先ほども申し上げましたけれども、外壁部分とか、いわゆる区民の方に何か部材が落ちて影響がないようなところとか、そういったところを主にやらせていただいています。内部につきましては、やらなくていいようなところ、将来活用するときにやればよさそうなところについては、今手は出していない部分がございます。

 あと、一応、建造物として管理をしていかなければいけないとかというところもございます。そこにつきましては、来年度、上れる階段がございますけれども、そういったところがさびていたりとか、管理上ちょっと危険な部分もございますので、そういったところに限って今回の保全補修工事の中でやらせていただきたいと思っております。それ以降につきましては、基本的には、いわゆる補助の活用とかそういったところも含めて考えて、実施していきたいといったところで、今回やっているところは令和5年度頃までと一応考えているところでございます。

木村委員

 概要は分かったんですけれども、一応質問としては、令和2年、令和3年とか、要は幾らぐらいかかって、今年も含めて来年度、今、階段というお話もありましたけれども、どれぐらいかかるのかという何か全体的な大枠が分かっていれば、数字で教えていただければと思います。

村田都市基盤部公園課長

 今までかかっているところでございますけれども、まず、設計等につきましては約800万円弱です。工事等につきましては約7,000万円弱といったところでございます。来年見込んでいるその階段の補修とかといったところにつきましては、これはちょっとどういうふうにやるかは、また、今後、詳細には調べていかなければいけないので、詳細な部分は今後詰めていかなければいけない部分ですけれども、1,500万円程度がかかるのではないかなというふうに見込んでいるところでございます。

木村委員

 大体全部、来年度も含めたとしたら1億円弱ぐらいかかるということでよろしいですか。一応確認です。

村田都市基盤部公園課長

 おっしゃるとおりでございます。

木村委員

 やはりそれくらいかかるということは、これ、今のところは区の一般財源、繰入金とはいっても区の負担ということになりますので、要は、先ほど補助金を得るには、いわゆる活用をした場合には出ると、対象になってくるという話なんですけれども、先ほどもちょっとお話がありましたが、その補修と活用って、意外とその境目が微妙なところとか、やはり工事なんであるかと思うんです。もともとは、これ、令和元年度の台風がきっかけということなんですけれども、今の旧野方配水塔の保存活用計画、これは令和元年につくられたと思うんですけれども、台風が起きてそれをつくったのか、そもそも台風関係なくもともとつくろうとしていたのか、その辺の今の計画の経緯というか、それをちょっと教えていただけますか。

村田都市基盤部公園課長

 保存活用計画そのものは、作成をしている途中で台風が起こって、屋根材とかが落ちてしまったといった経緯はございますので、先に保存活用計画をつくるといったところも含めて動き出してはいたといったところです。つくっている最中にそういう事故が起こってしまったりとかもあったので、それは早期にそこの対策をしなければいけなかったりとかそういうことで、いわゆる応急的に始めさせていただいたといったところは一部ございます。

木村委員

 今の令和元年に作成いただいた保存活用計画というのは、旧野方配水塔の、要は、先ほど言った補助金の対象になるような活用の計画というか、活用のプランというか、そういったものまで盛り込まれているのか、それとも全く別につくらなければいけないのか、教えていただけますか。

村田都市基盤部公園課長

 今ある保存活用計画につきましては、活用計画といったところで書かせていただいておりまして、そこの活用の方向性であるとか、具体的に内部公開するのであれば、こういうことが考えられるという例示として示させていただいております。何を選択していくかといったところは、先ほど申し上げましたとおり補助26号線ができて、いわゆる中野通りが南から北のほうまでつながるとか、そういう周辺環境の変化とか、そういったところを含めて考えていくこととしておりましたので、活用計画の方針とかそういったところは定めているんですけれども、具体的にこれをやりますといったところまで決めているものではございません。

木村委員

 では、今のところ、補助金を得られるような活用計画、それが適するというか、そういうような活用計画は今のところはないというところかと思います。その登録有形文化財の補助の中身としては、いろいろな条件はあるんですけれども、一度ちゃんと活用計画があって、それがつくられて、その後に、例えば災害とか起きた場合は補助の対象になるとか、そういったいろいろな規定はあるんですね。だから、そもそも旧野方配水塔がもう少し早くそういった活用計画がつくられ、それが進んでいれば、今の状況の区の負担がそこまでかかっているかどうかというのは、どうかなと思っているところなんです。実際は、平成30年ぐらいですか、旧野方配水塔と哲学堂一体でいろいろやるということを一旦ストップしたわけですから、もしそれがストップされていなければ、活用計画がつくられて、また、それを踏まえた上で修繕も含めて、もしかしたら補助金も頂けたかもしれないという流れがあったかもしれないというふうに思っていますので、そういった意味では、単に今、文化財の補修工事で1億円程度かかるというだけではなくて、区の取り組み方として、やはりもうちょっとスムーズにというか、これまでの在り方がどうかというのは、今回、一つきっかけとして見直してはどうかというふうに思ってますし、先ほど来話が出たとおり、活用計画としては不十分なところがまだあるとは思うので、それは、本当は来年度、今後、階段等含めて工事するというところなんでしょうけれども、階段もうまく使えば、あの中に人を入れて見ていただくという意味では、活用計画に入れ得るかもしれないところもあるかと思うので、そういったところも含めて、できる限り補助金を活用し得るような取組というか、計画が必要であれば早く取り組むとか、そういったことを進めていくべきかと思うんですけれども、いかがですか。

村田都市基盤部公園課長

 保存活用計画そのものにつきまして、今、保存活用計画ですけれども、活用計画は定めていて、いわゆるその方針とかそういったところは、しっかりと定めているといった認識でございます。

 ただ、具体的に何を選択するのかといったところは、今後の環境変化とかそういったところも踏まえて、決定していく部分なのかなといったところでございます。

 補助金を得る要項もいろいろございまして、そこの中身をいろいろ確認したり、補助担当者と協議をさせていただいたり、そこら辺の確認はしているところでございますけれども、その階段の部分が、今後やるに当たって対象になるかどうかとかそういったところについては、どうやったら対象になるのかとかそういったことも含めて話をしていって、可能な限り補助金を得られるような方向で話はしていきたいと思っております。

生藤委員

 連続になって大変恐縮なんですが、旧野方配水塔についてお伺いをしたいんですけれども、活用とかではなくて、設計段階で目視をされて足場を組んで、実際補修をするときに、ちょっと予想よりも被害が大きかったから今回補正でということなんですけれども、多分、以前にもこういう補修は多分あったと思うんですが、そのときも事前段階で、目視で確認してからやぐらを組んでいるのか。その確認の段階のときに、やぐらを組んでチェックをするというのはなかったのかなということをお伺いしたいんですが。

村田都市基盤部公園課長

 これ以前に、昭和52年頃に東京都が補修等をしているという経緯がございます。そのときの図面とか、そういったものを参考にさせていただいているんですけれども、ちょっと古くて、なかなか内容が読み取れないとか、内容が詳細に書かれていなかったりとか、そういうような状況でございましたので、過去の資料とかそういったところから読み解くことは、なかなか難しかったといったところでございます。

生藤委員

 そうすると、見るとき、チェックをするときには目視だと、さっきおっしゃっていたんですけれども、その下から見られているのか、それともある程度、足場ほどではないにしてもちょっと段のついたものか何かでちょっと見たのかということをお伺いしたいです。

村田都市基盤部公園課長

 基本的には、今回足場のようなそういうものを組んで確認をし、当然、地面レベルで見られる範囲とかというのは、近くで見れている部分はあるんですけれども、今回そこの範囲より大分上の部分、十何メートルとか20メートルとかありますが、そこら辺の高さのところまで詳細に近くで見るといったことはなかなか難しかったといったところでございます。

生藤委員

 そうしたら、以降も、活用とかも含めて、10年単位なのか20年単位なのかで、また補修とかがあると思うんですけれども、そのときにチェックする、補修しなきゃねという段階において、やっぱりある程度、足場とかを組んで上のほうまでしっかり見て、その状態に合ったそういう補修計画というものを立てる必要性があるのかなと思うんですけれども、以降どんな感じになりそうですか。

村田都市基盤部公園課長

 今回につきましては、古い図面等しかなくて、なかなか把握できなかった部分があるといったことと、あと、設計のためだけに足場を組むというと、やっぱり公園の結構広い範囲を使えなくしてしまうとか、あとは、そのために足場を組むとそれだけでお金がかかってしまうといったところもございます。過去の資料とかそういったところから読み解ける範囲で、必要最小限でできる補修工事といったところを想定していたところでしたけれども、近くにいって、たたいたり、はつってみたら、外観からはなかなか見えないようなところの傷みがあったというところでございますので、基本的には、補修とかそのためだけに足場を組むといったところは、なかなか今後も難しいかなというふうに思っております。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結します。

 意見について伺います。第40号議案について意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第40号議案については、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第40号議案の審査を終了します。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後2時06分)