令和4年07月01日中野区議会厚生委員会(第2回定例会)
令和4年07月01日中野区議会厚生委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会厚生委員会〔令和4年7月1日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 令和4年7月1日

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時50分

 

○出席委員(8名)

 小林 ぜんいち委員長

 山本 たかし副委員長

 間 ひとみ委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 浦野 さとみ委員

 高橋 ちあき委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長 角 秀行

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長、地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 古本 正士

 健康福祉部長 岩浅 英樹

 保健所長、健康福祉部地域医療連携担当課長事務取扱 佐藤 壽志子

 保健所次長 杉本 兼太郎

 健康福祉部福祉推進課長 中谷 博

 健康福祉部障害福祉課長 河村 陽子

 健康福祉部障害福祉サービス担当課長 大場 大輔

 健康福祉部生活援護課長 葉山 義彦

 健康福祉部保健企画課長、健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 中村 誠

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 早尾 尚也

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 令和3年度(2021年度)福祉サービス苦情申立ての処理状況について(福祉推進課)

 2 中野区やまと荘・大和福祉作業施設廃止後の整備運営事業者の公募について(障害福祉サービス担当)

 3 新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金及び住居確保給付金の実施状況について(生活援護課)

 4 中野区国民健康保険保健事業実施計画(データヘルス計画)の中間評価及び保健事業の実施について(保健企画課)

 5 中野区新型コロナウイルスワクチン4回目接種実施計画の策定について(新型コロナウイルスワクチン接種担当)

 6 新型コロナウイルスワクチン訪問接種の実施について(新型コロナウイルスワクチン接種担当)

 7 その他

(1)中野区シルバー人材センターの自転車リサイクル事業について(高齢者支援担当)

(2)区役所本庁舎の男性トイレにおけるサニタリーBOX設置の試行開始について(福祉推進課)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程案(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いします。

 それでは、議事に入ります。

 地域支えあい推進部長から発言を求められておりますので、これを許可したいと思います。

角地域支えあい推進部長

 昨日報告いたしました中野区構造改革実行プログラム(更新案)について、委員会からの要望を所管にお伝えしたところ、企画部は更新の進め方について改めて検討するとのことです。これに伴いましてスケジュールも見直しさせていただき、7月下旬から実施する予定であった区民意見聴取についても取りやめとし、今後についても改めて検討するということで聞いてございます。

委員長

 ただいまの発言に対し何か発言がある方はいらっしゃいますか。

高橋委員

 昨日の私たちの意向を酌んでいただいたという形になったかと思います。本当にありがとうございました。一応そのような方向性になったということはありがたいんですけれども、昨日もお願いをしたように、順次またいろいろと御報告されてくるんだと思うんですけれども、その際には今回のようなことがないようにきちんとお知らせ、または示すことができるような取り組み方を報告していっていただきたいというふうに思っております。

 あと確認ですけど、じゃ、7月20日の区報には載せない、また、区民の意見も今回は聞く状況にはないという理解でよろしいですか。

角地域支えあい推進部長

 7月下旬から予定していた区民意見聴取中止ということですので、区報についても掲載取りやめというふうに聞いてございます。なお、委員から御指摘がありました議会に対する情報提供につきましては丁寧に時期を逃さず努めてまいりたいと思いますので、今後ともそのような対応を取らせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

高橋委員

 分かりました。じゃ、ぜひそのような対応をしていただくことを期待しておりますので、よろしくお願いいたします。

委員長

 他にありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、昨日に引き続き所管事項の報告を受けたいと思います。

 初めに、今日の1番、令和3年度(2021年度)福祉サービス苦情申立ての処理状況についての報告を求めます。

中谷健康福祉部福祉推進課長

 それでは、令和3年度(2021年度)福祉サービス苦情申立ての処理状況につきまして御報告いたします。

 お手元の資料(資料2)を御覧ください。中野区福祉サービスの適用に係る苦情の処理に関する条例第7条第4号の規定により、福祉サービス苦情調整委員から令和3年度の福祉サービス苦情申立ての処理状況について報告がございました。処理の内訳としましては、2の(5)区の対応について現状ではやむを得ないと判断し、その旨申立人に伝えたものが2件で、その他の項目については全てゼロ件でした。

 課別の内訳としましては2件とも障害福祉課に関するものでございました。

 次に、苦情の要旨と審査結果の概要について御説明します。

 まず、案件の1、身体障害者手帳の再交付に関する苦情の要旨ですが、身体障害者手帳が汚損したため、再交付を受けようとしたところ、住民票の住所と手帳に記載された住所が異なっていたため、申請を受理できないと言われたというものです。厚生労働省や東京都、心身障害者福祉センターにも確認をしたところ、住民票と手帳の住所が同一でなければならないということはないという回答を得ているので、申請書類を福祉センターへ転送しないという違法な行政行為を是正し、申請書を福祉センターへ送付してほしいという内容でございます。

 これに対する審査結果としましては、手帳の再交付申請書の受理に当たっては、記載事項に不備がないことなど要件に適合しているか審査し、適合していない場合には補正を求めなければなりません。住所の記載については、住民基本台帳の表記どおりに記載することを原則とし、正当な理由がある場合には住民基本台帳に記載された住所でなくてもよいこととされてございます。これらのことから、申立人が住民票の住所でない現住所を申請書の記載住所とする場合には正当な理由が必要となり、正当な理由のない申請を受理しないという区の判断は妥当とするものでございます。

 次に、案件の2、精神障害者地域生活支援センター(せせらぎ)の対応に関する苦情の要旨は、せせらぎの面談担当者が1人に固定されているのはおかしいというものです。

 これに対する審査結果は、せせらぎの面談は担当者が固定されているわけではなく、当日の状況に応じて交代で担当する仕組みになっておりますが、職員への安全配慮と申立人の状況を考慮すると、施設長による面談という対応の解除に慎重な区の判断はやむを得ないというものでございます。

 報告書は別添のとおりでございますので、後ほど御覧いただければと思います。

 今後の予定としましては、7月15日に区のホームページに掲載し、7月20日号の区報に掲載する予定でございます。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

石坂委員

 今回御報告いただいた中の苦情の要旨及び審査結果の概要のほうの(1)のほうの身体障害者手帳の再交付のところで今原則と例外というような部分がありました。例外的に手帳と住民票の住所が違う場合というのはどんな場合があるのか教えてください。

河村健康福祉部障害福祉課長

 ただいま御質問いただきました住民票と居住実態が違う場合ですけれども、基本的にはそろえていただくようにお話をさせていただいているところでございます。しかし、なかなか個々の御事情等がございましてそろえることが難しいという場合もございますので、その理由について御説明をいただき、妥当であるというものに関してはお住みになっている居所を住所として対応させていただいているところでございます。

石坂委員

 そうしますと、居所ということですので、例えば例としては虐待があるとかDVがあるとか、そういった場合などが該当するようなイメージと言えばよろしいんでしょうか。

河村健康福祉部障害福祉課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

石坂委員

 もちろんこれはそうじゃない場合は原則に合わせていくということは当然だと思うんですけども、この方が既に手帳と住民票の住所が異なっている状態になった理由というのは把握されているんでしょうか。

河村健康福祉部障害福祉課長

 御説明を求めておりましたが、それについての御説明はない状態でございました。

石坂委員

 その異なる状態になった手続は、何かしら他の自治体等で手続をした結果ずれてしまっているのか、あるいは中野区で過去に行った手続でずれが生じたのかとかというのは時期的なものからして分かっていたりとかするんでしょうか。

河村健康福祉部障害福祉課長

 状況等を見て把握することはなかなか難しい状況ではございました。

石坂委員

 ほかのところで理由があればいいんですけども、もしこれが中野区でとなりますと整合性がつかない部分も出てしまいますので、今後そうした例外が出てきた場合、ずれがある場合は、なぜ例外が生じたのかどうかをしっかりとその後に把握できるような形で行うべきだと思いますし、その辺の後になって分からないということがないようにしていくことが今後必要なのかなと思いますが、そこはいかがお考えでしょうか。

河村健康福祉部障害福祉課長

 手帳に関しましては写真つきということもございまして、本人証明とする書類となってございます。今後も御自身の御住所であることをしっかりと確認して把握をしてまいりたいと考えてございます。

石坂委員

 当然そうしていただくとともに、例外的なことなのでそんなに頻繁にあっては困るし、原則ないほうがいいところではあるんでしょうけども、やはり何か例外が生じた場合、なぜ例外だったのかということもしっかりと後々分かるようにしておいていただければと思います。これは要望で結構です。

近藤委員

 この案件2のほうなんですけれど、これは苦情申立てを行ったのは本人が1人の力でできているんですか。誰かのお力を借りたりしなくて1人でできている案件なんですか。

中谷健康福祉部福祉推進課長

 御自身の力で申立ては行ってございます。

近藤委員

 そうしますと、こういうしっかりされている、こういう制度があって、苦情を申し立てることができて、その手続も自分でできるという方なんですよね。その方がやはり面接の段階で面接官との間でこじれてしまうという案件だと思うんですね。そこをこういうことを苦情申立てをしなくてもいいように寄り添ってうまく解決する方法が取れなかったのかなと思いますけれど、その辺はいかがですか。

中谷健康福祉部福祉推進課長

 本来であれば、そういった苦情の申立てという形に出るのではなくて、実際の相談支援事業所と利用者の間でうまく対応して回避できれば一番望ましい状態だったのではないかなというふうには思います。そのように施設のほうでも努力をしているところではあるかと思いますが、本件についてはこうした申立てが出てきたやむを得ない状況なのかなというふうに受け止めています。

近藤委員

 このような制度があってやることもできるんで、それは自由なことですけれども、やっぱり利用者に対してそこの職員がもうちょっと寄り添った形で、そういう形ではなくできることがいい形なのかなと思うんで、そこのところを今回の例で指導といいますか、皆さんが共有してどういうふうにこれから対処していったらいいかというところはいい勉強材料にしていただければいいと思いますけれど、いかがですか。

中谷健康福祉部福祉推進課長

 本件に対する対応に関しては、何か区なりオンブズマンから指導や意見を申し入れるような対応の不手際というか、不適切さはなかったというふうに受け止めていますけれども、ただ、その対応について苦情が出ないように適切に支援機関のほうで対応するのがもちろん一番いい状態でありますので、そのように伝えていきたいと思います。

近藤委員

 何かが不足しているとかそういうことじゃないんですよね。やっぱり人間と人間との対応でここがこじれたという形ですので、それは大変でしょうし、いろんな方がいらっしゃると思うんですけれど、この職員たちのもう一歩大きな抱え込むような形で支えていっていただければありがたいと思いますけれど、いかがですか。

中谷健康福祉部福祉推進課長

 少なくとも本件に関しては、オンブズマンの回答の中、調査の結果、分かった中では何か直接改善すべき点とかは見当たりませんでしたので、特にその点に関して何か具体的な申入れをするようなことは考えておりませんけれども、一般的な対応としてそもそもこういった苦情が出ないことが最も望ましい状態ではありますので、そういった適切な対応に努めるように伝えていきたいと思います。

委員長

 休憩します。

 

(午後1時12分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後1時14分)

 

高橋委員

 確認だけいいですか。令和3年度はこの2件ということなんですけど、これはきっと毎年いろいろ処理状況という報告があるんでしょうけど、全くないけど、3年度は2件あったとか、いや、いつもはもっと多いんですけど、2件だったとか、どんな状況なんですか。

中谷健康福祉部福祉推進課長

 例えば令和2年度は6件、令和元年度が9件、30年度は9件、29年度6件というふうに割とこのぐらい、1桁ぐらい出ています。

高橋委員

 そうすると、3年度はたまたまこの(5)が二つあったということで、ほかがゼロということは、そういう苦情がなくなってきて利用者さんと対応される職員さんとが意外とコミュニケーションが取れたりとかしているという理解でいいのかな。

中谷健康福祉部福祉推進課長

 確かに過去数年見ると、2件というのは比較的少ない年度なので、そのように言えるかなというふうに思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 [1]次に、2番、中野区やまと荘・大和福祉作業施設廃止後の整備運営事業者の公募についての報告を求めます。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 それでは、中野区やまと荘・大和福祉作業施設廃止後の整備運営事業者の公募について御報告いたします。

 資料(資料3)を御覧ください。

 まず、1、整備用地所在地でございますが、中野区大和町三丁目18番2号でございます。

 次に、2、整備内容でございます。必須事業として多機能型サービスにつきましては定員30人以上としております。内訳につきましては、生活介護は定員15名以上、就労継続支援B型が定員15名以上としております。また、短期入所につきましては定員2名以上、短期入所空床利用による委託事業としての日中一時支援事業を必須事業としております。

 事業者による提案事業につきましては、必須事業の実施において、障害者支援により効果が得られる福祉サービス、または公益事業等としております。

 次に、3、整備手法でございます。整備運営事業者につきましては、企画提案公募型事業者選定方式により募集し、選定いたします。事業用地につきましては、30年間無償で貸し付け、土地使用貸借契約締結後に事業者が現存する建物等を解体撤去いたします。事業者につきましては、前述2に掲げるサービスを実施する施設を事業者の負担により整備するとともに、施設完成後、対象事業の運営及び受託を行います。中野区は、現存する建物等の解体撤去費用及び新たな施設整備に係る費用を補助いたします。また、日中一時支援事業につきましては業務委託契約を締結いたします。

 次に、4、応募者の資格でございます。資格につきましては、就労継続支援B型、生活介護、または短期入所の事業実績がある法人といたします。

 2ページ目を御覧ください。審査でございます。区管理職を委員とする選定委員会を設置し、応募者の適格性や財務状況、事業の運営方針、資金計画の確実性について書類及びヒアリングにより審査をいたします。

 最後に、主な整備スケジュールの予定でございます。令和4年7月に現施設利用者への説明会の実施を予定しております。8月に募集要項の発表、募集説明会を行い、11月までを応募期間として予定しております。その後、12月にヒアリングによる審査を実施し、整備運営事業者を選定いたします。令和5年2月には住民や障害者の方々等への説明会を実施し、4月以降、杉の子大和を利用されている方々に対する仮施設への移転及び運営を行い、現存施設の解体撤去、着工を予定しております。そして、令和7年3月に竣工、同年4月に開設を予定しております。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

間委員

 御報告ありがとうございます。数点伺いたいと思います。こちらの整備手法のところで事業用地は30年間無償で貸付けというところなんですけれども、30年間無償で貸し付けるというところについて、区としての考え方とかあれば教えていただきたいというところと、ほかにこういった無償で貸付けという施設があるのかどうかという点、確認させてください。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 やまと荘・大和福祉作業施設にある大和エリアにつきましては生活介護及び就労支援B型というものが必要であるというふうに考えております。貸付けにつきましては無償で貸し付け、誘導することによって事業者が参入しやすく、引き続き利用者にとってより多様なサービス、支援を受けることができるというように考えております。また、このように無償で貸し付けている施設につきましては、フラット中野であったり障害者の多機能型の通所施設のコロニー、もみじ山支援センターなどでも同様に貸し付けているところでございます。

間委員

 こちらの30年間というところに関しては、30年たったときにそれでもう終了なのか、またそのときに再度考えるのかという考え方もお持ちでしょうか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 30年後についてですけれども、30年後、利用者のニーズであったり事業者の運営状況、あとは施設の状況などを踏まえた上で貸付けの延長ができるように考えております。具体的な基準というものは現在定めていないところでございます。

間委員

 30年間は継続してやっていただけるということになるということですよね。分かりました。ありがとうございます。

 あともう一点確認したいところなんですけれども、仮施設のほうが旧中野福祉作業所ということですけれども、こちらはエレベーターもついていないと思うんですけれども、2年間仮施設として使うに当たって利用者さんが何か不都合がないかというところはしっかりと御確認されているんでしょうか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 仮施設につきましてはエレベーターがないというふうな状況は把握しているところでございます。ただ、現在利用されている方で車椅子を利用されている方がいないというふうなことでございますので、エレベーターの部分については現事業者についても御理解のほうをいただいているところでございます。仮施設については旧中野福祉作業所を予定しておりますが、場所が3階と4階が作業施設の予定をしております。そうなると、あと荷物の搬入をどうするのかというふうなところになりますが、現在、もともと福祉作業所であったので小荷物用の専用昇降機というのがございまして、そちらで荷物を運ぶことができるようになっております。実際にそれが稼働することも確認しているところでございます。

間委員

 ありがとうございます。そういったところは事業者さんと話をして御理解いただいているというところだと思います。ただ、車椅子の方が御利用されるとなるとちょっと難しいという現状があるのかなというのは感じました。

 あと1点、場所が変わってしまうということに対して移動支援なんかというところはしっかりと考えられているのか教えてください。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 仮施設で行うということで距離的になかなか難しいんではないかという方がやっぱり数名いるというふうに把握しております。その方につきましても送迎手段につきましてはどのような形でできるか、送迎バスなのか、いわゆるマイクロバスなのかというふうなところも踏まえて検討しているところでございます。

間委員

 ありがとうございます。環境が変わってしまうということは利用者さんにとって小さなことでもないのかなというふうに思いますので、しっかりとそこの部分はケアもしつつ、円滑に建て替え、移転が進むように支援していっていただきたいと思います。以上です。

久保委員

 これは第1回定例会のときはやよい荘と弥生福祉作業所の再整備の方針の変更の報告がありましたよね。その際には施設の改修の公募ではなくというようなことになって、そのときにも、やまとは建て替えなので一番最初に報告があったように公募で行うということだったんですけれども、これはやはり公募でいくというのが適正だという判断に至ったんでしょうか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 令和4年の第1回定例会におきましてもそのように御報告をしております。やっぱり公平性を期すということで今回のやまと荘につきましては公募というような形で選定しようと計画しております。

久保委員

 そのときに、やよい荘の場合は、やはり事業者が替わることによって利用者の皆さんの不安ですとか負担があるのではないかというようなところも踏まえてだったと思います。ただし、やまとの場合は建て替えなのでということでした。この建て替えの際に、これはちょっと確認なんですけれども、国が実施する補助金の対象、区が国庫補助と同等の整備補助を行うという、要するにこの施設の場合は国のほうでは補助金の対象とならないので、区のほうが平等を期すために国の補助金と同じような形で補助を行うということになっていたと思います。それがこの(4)のところだと思うんですけれども、ここのところに「解体撤去費及び新たな施設整備に係る費用を補助する」となっているんですけれども、これは解体撤去費も補助なんですか。解体撤去はもともと区有施設なので区が行って、その上で施設整備に係る費用は補助をするということが適切なのではないかなと思うんですが、ここはどうなりますか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 今、委員おっしゃいますように、現存する建物の解体撤去につきましては区が全額補助するというふうな形になっております。新たな施設整備に係る費用については国の補助額と同等の部分を区が補助するという形になります。

岩浅健康福祉部長

 委員御指摘のとおり、区有施設でございますので、本来であれば区が解体撤去を行った後に施設整備に入っていただくという方法も当然ございます。ただ、工事の期間ですとか設計の問題ですとか様々ございますので、一体的にやっていただいたほうが料金としては変わらなくて短い期間で実施できるとかということもございますので、今回につきましては区として解体撤去費用については補助をすると。建設費用についても補助をしていくということで一体的に事業者にやっていただくということを考えているものでございます。

久保委員

 今、部長のほうから御答弁があって、一体的に行っていただくということなのでここでは解体撤去費用及び新たな施設整備に係る費用を補助するという表現にはなっているんですけれども、これだと、解体撤去費用も補助であって、本来は区が解体を行って更地にして、そこから施設整備の分だけ補助をするという発想なのかなと思うんですけれども、一体的に行うということは、時間的な面ですとか経済効果を考えた上でそういう判断をされた。でも、だとすると、この解体撤去費用は補助なんですか、それとも解体撤去費用に関しては区が全額を負担して、施設整備費については国と同等の補助額で行う、そこは考え方はどうなるんですか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 解体につきましては全額補助という形で行うというふうにしております。

久保委員

 ということは、解体撤去については事業者の負担は生じないということですよね。その上で国と同等の補助を行うということなんですけれども、本来であれば、これは国が補助をする場合というのが10分の10ではないのであろうと思うので、そこら辺の補助率はどのようになるのか教えてください。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 サービスの種類によりまして国の補助額というものは変わってくるものでございます。8分の7の補助率であったり4分の3の補助というものもございます。

久保委員

 4分の3の場合と8分の7の場合があって、サービスの内容によるというところで、その事業者による提案事業のところで障害者支援により効果が得られる福祉サービスまたは公益事業等というのがあって、この福祉サービスのみだとしても4分の3、8分の7という違いがあるのか、また、公益事業等となっておりますので、ここのところで補助率が変わってくるのか、この辺のところを教えていただきたいのと、また、公益事業等となっている、この内容はどのようなことが考えられるのか教えてください。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 補助率につきましては、委員のおっしゃっておりました提案事業の部分については入っておりません。公益事業につきましては、例えば地域交流スペースを運営するなどということも考えられると思っています。

久保委員

 分かりました。だから、これはプロポーザルになっていくので、その辺のところがどういう提案の内容かによって補助率も変わってくるというところなのかと思うんですけれども、一般的には国の補助がある場合、例えば4分の3とか8分の7の国の補助があってこういった事業を行う場合に、その際には区が残りの8分の1や4分の1を補助するという考え方はあるんですか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 今回民設民営でというふうなことでございます。今後自己資産になるというふうなことでございますので、全額というふうな形ではなく、国の補助額の分を区が補助するという形を取っております。

久保委員

 分かりました。やよいのときもそうだったんですけれども、今のやまと荘・大和福祉作業所を利用されている方のことを考えると、やっぱり事業者がなるべく替わらないというようなお望みの声もあったりしていて、そういうときに補助の補助率というのが大きな負担になってくるのかなというところを感じたので今お伺いをしたところでございます。そういった完全に公募ということになりますと、なかなか今までやっていたところにそのまま事業をお願いするというような形にはなっていかないのかなと思いますけれども、その辺、利用者の皆さんの声というのがきちっと反映をされなければいけないかなと思うんですけれども、それはいかがですか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 昨年度、利用している御家族の方への説明会を行ったときに、特に今の事業者というふうなところの御意見はいただいていないところではございます。ただ、今後説明会をするときに、どのような思いを持っているのかというのは十分聞いていきたいというふうに考えております。

久保委員

 分かりました。

 先ほど間委員からも御質問がありましたけれども、中野福祉作業所を利用する場合の私も利用者の方たちから通所に関することを幾つか御要望を聞いていたところです。先ほど送迎バスというようなことも考えているということで、これは結構以前は厳しくおっしゃっていたんじゃないかなと思うんですよね。通所に関わるところで送迎バスを利用すること自体が通所サービスの範囲を超えてしまうんじゃないかというような話があったかと思うんですけれども、その辺のところはしっかり改善を図られるということで、今回については送迎バス等も検討されていくということでいいんですか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 送迎バスというよりは車両のリースというふうなところも踏まえて検討しております。

岩浅健康福祉部長

 本来、今の大和福祉作業施設というものは、民間の事業者さんが貸してほしいという申請をいただいて、区として貸付け用施設として管理をしているものをお貸ししているということになりますので、本来は事業者が通所の足をどうするかというのを判断をするべきものになります。特に就労Bの場合には、基本的には通所できる方、交通費は支給しますけど、自力で通所できる方が原則になっています。区として直接運営をするバスで送迎をするというのは基本的に難しいと思っておりますので、遠い方がいて、通常の路線バスとかを使って通所できない方がいるという場合には事業者としてどうすることを考えているのか、それに対して区としてどういう対応ができるのか、できないのかも含めまして対応については検討していくという状況でございます。

久保委員

 そこはきめ細やかな対応を望まれていたところかと思うんですけれども、今度そうなってくると逆もあるのかなと。やまとに戻られたとき、その際には事業者の発想で送迎を行うというような判断もあるということに、今度中野で利用された方が新しく例えば利用された方はやまとには遠いのでというような声も出てくるかもしれないですよね。そういった場合には送迎をどうするかという問題も出てくるかと思うんですけれども、それは今回こういった形で行われるようなことをやまとのほうで建設が進んだ場合も行えるということでよろしいんですか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 再整備後にまた送迎の問題が出たというふうなときでございますけれども、そういった場合につきましては、民間事業者による運営でございますので、事業者のほうがどのようにするのかというところを検討していくということになっております。

久保委員

 そこは今後の問題として事業者のほうがどういったサービスを考えるかというところになってくるということですね。分かりました。

 あと仮施設の安全対策なんですけれども、エレベーターだけではなく、やはりかなり老朽化をしている施設でありまして、そういったところでの安全対策というのはどうなのかなというふうに思っておりまして、例えば階段ですとか、また施設そのものについて、その安全性自体が担保されるのかというようなお声もあったかと思いますが、その辺りはどうなんでしょうか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 実際に旧中野福祉作業施設におきましては、階段の問題であったりとか、階段のところが滑り止めであったりとかというふうな問題もあったりしますので、ちょっと施設の状況を見ながら必要な改修があれば行っていきたいというふうに考えております。

久保委員

 ということは、まだ現在は施設の対策はされていないということですか。

岩浅健康福祉部長

 大和福祉作業施設の移転については現在運営をしている事業者さんが移転をすることになりますので、そちらの担当の方には現場を見ていただきまして、手すりですとかそういったものは問題はないというような回答をいただいています。近くなってまいりまして最終的にどのような、例えば若干の修理が必要ですとかテープを張ったほうがいいとかということがありましたら、区としてする必要があるのか、事業者としてやるのかというような調整はしていきたいというふうに考えています。

久保委員

 では、現在のところでは手すりの問題というのを階段のところでは言われていたところだったかと思いますので、安全性が保たれているという判断があるけれども、使用の際にもう一度点検をしながら、必要性があればきちっとそういう対策も打っていくということだと思います。その辺のところ、やはりきめ細やかな対策をお願いしたいなと思っておりますし、7月に施設利用者説明会があるということですので、今までそういうお声が上がっていたと思うんですよね。安全対策はどうなっているのかということと通所の在り方はどうなっているのかというようなことを言われていたと思いますので、そこのところにも十分にお答えいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

石坂委員

 今回プロポーザルという形で選定する中で、短期入所は定員2人以上ということなので、増える可能性もありますけども、2人というふうになる可能性もそれなりにあるのではないかと思うところではあります。その際に、これまでやまと荘のほうは生活寮ですとか緊急一時保護等を行ってきた形の施設ではあります。やはりこうした緊急一時保護実績などを踏まえた場合に、この2人以上というところに関して大丈夫なのかどうなのかということと、あとは、もちろんニーズがあれば、事業者さんがこの定員を増やしていくという余地がありそうなのか、あるいはなかなかこの部分で採算が合わなくて厳しいだろうというところなのか、担当のほうの見解などを教えていただけますでしょうか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 生活寮の法内サービスであります共同生活援助につきましては、比較的家賃の安い北部というふうなところで言うと集中しておりまして、今後も増えていくというふうなところが見込まれている中で、ある程度地域のニーズというところが満たされているのかなというふうに認識しております。あと、現在の緊急一時保護の部分につきましては2名以上というふうにしておりますので、提案される事業者の方が2名以上というふうな形である程度そのニーズを見込みながら応募をしてくるものと想定しております。

石坂委員

 心配なのは、利用者のニーズが実際に今後の実績見込み的にある中だけども、絞られてしまうのが一番心配ですので、その辺りは7月の説明会などもありますので、そこで利用されている方のニーズもしっかりと、単なる説明ではなくて、人数を把握していただいて、それでちゃんとしっかりと事業者さんのほうとこの点についても必要があれば、以上というところで持っていただけるように行っていくべきと思いますが、その辺はいかがお考えでしょうか。

大場健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 7月に行われます利用者に対しての説明会でも十分な声を聞いていきながらどのように反映していけるのかということも踏まえて検討していきたいと考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金及び住居確保給付金の実施状況についての報告を求めます。

葉山健康福祉部生活援護課長

 新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金及び住居確保給付金の実施状況について御報告いたします。

 資料(資料4)を御覧ください。

 1番、事業概要です。

 (1)新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金でございます。緊急小口資金等の社会福祉協議会の特例貸付けを借り終わっているなど利用できない世帯のうち、収入、資産等の条件を満たす方に、就労による自立を図るため、また、円滑に生活保護につなげるため支給するものでございます。世帯の人数に応じて月6万円から10万円を3か月支給いたします。

 (2)住居確保給付金、こちらは、離職や休業等により経済的に困窮し、住宅を失うおそれのある方に家賃を支給するものでございます。こちらも世帯の人数に応じて上限がありまして、3か月の支給となります。

 2番、実施状況でございます。速報値でございますが、表のとおりでございます。

 (1)新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金につきましては、令和3年度は7月からの開始でございますので9か月間、4年度は1か月分の数字でございます。再支給の場合も期間は3か月となってございます。

 (2)住居確保給付金、こちらは延長、再延長、再々延長とございますが、それぞれ期間が3か月延びるというものでございます。現在は最長再延長まで利用して9か月、プラス再支給の3か月の12か月となります。御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

浦野委員

 まず(1)の自立支援金のほうなんですけれども、生活保護の利用につなげるためにということでありますけれども、実際この自立支援金を使って、でも、やっぱりその後なかなか就労が難しくて生活保護につながった方等というのは人数としてはどれぐらいいらっしゃるんでしょうか。

葉山健康福祉部生活援護課長

 これを3か月あるいは再支給なども含めて借り終わってから生活保護というところは、人数として、申し訳ありません、把握してございません。ただ、途中の中で3か月全期間を利用されずに1か月、2か月で生活保護を受給されて中止となったというケースについては10数件という感じでございます。

浦野委員

 今の10数件というのは利用中にそうなったので把握できているということなのかなと思うんですけれども、その方たちというのは今も利用している状況なのか、また、利用した後にまた就労ができてというところのその後というところまでは数として分かるものがあれば教えてください。

葉山健康福祉部生活援護課長

 申し訳ありません。その後の生活保護を受給した後の自立できたかどうかというところは把握しておりません。

浦野委員

 そうすると、それは廃止なりとなると、その後はまたその方が窓口に訪れない限りはなかなかその後どうなったかというのは把握が難しいということですね。分かりました。

 もう一つの住居確保給付金のほうなんですけれども、これもずっと延長、再延長等があるんですけれども、そうすると、これもこの住居確保給付金を利用していて途中で生活保護につながった方というのも人数としては今の前段のと同じような形、分かる数字があれば教えてください。

葉山健康福祉部生活援護課長

 こちらも大体同じような数字で10数件の件数となっております。

浦野委員

 分かりました。

 それで、一番下の表の住居確保給付金の令和2年度、3年度、4年度、それぞれ数字がありますけれども、これも昨日も少しありましたけど、生活相談等の件数とあれで、令和2年度はぐっと増えて、令和3年度は2年度に比べれば少し減っているかなという、これも数字から見て取れるかなと思うんですけれども、令和3年度のところ、この再支給というのは、1回延長が終わったけれども、過去に利用していて、また改めて申請をした方というのがこの再支給になるのかなと思うんですけれども、令和3年度の再支給の件数が非常に多いと思うんですけれども、これはどういった理由からなんでしょうか。

葉山健康福祉部生活援護課長

 令和3年度の再支給でございますけれども、こちらの再支給の制度ができましたのが令和3年2月に拡大した形で再支給ができるということになりました。それまで2年度、3年度で初回の、あるいは延長でこの住居確保給付金を利用された方に御案内をしたのが令和3年度ということになりますので、ここでそれまでの初回を使った方の再支給がここでまとまって出てきたのかなというふうに捉えております。

浦野委員

 そうすると、今の説明は、令和2年度はずっと3か月ごとに延長されていったので、それを利用していった方ということ、でも、令和3年度は制度が少し対象のところが拡大されたということでの増加ということでいいということですね。

葉山健康福祉部生活援護課長

 はい、今、委員おっしゃったとおりでございます。

浦野委員

 今年度のところ、4月の1か月分の数字ですけれども、今ここに4月分はこのような数字になってきていますけれども、もちろん就労につながってそれぞれ支援金なり給付金を使わずにできればそれでいいと思うんですけれども、昨日も議論があったように、また今後生活相談等々も物価高の影響も重なって増えていくという可能性も十分想定できるかなと思いますし、また、国のほうの新たな制度で変化していく部分もあるとは思うんですけれども、やっぱり行政として公助のところということでの窓口の体制、また、相談に来た方に適切な支援、使える制度の案内というのは引き続き行っていっていただきたいなと思いますし、この間の本会議でも生活保護の申請の案内のポスター等も含めて周知も引き続き行っていくというようなことがありましたけれども、やっぱりそこは民間のボランティアの方が行っているフードパントリーであったりとかそこに来ている方々というのは数としては減っていないというふうにも聞いていますので、なかなかまだ行政につながることができていないという方も相当数いらっしゃると思うので、行政として引き続き相談に来た方に丁寧にきちんと案内もしていただきたいですし、そういう制度の周知というところも引き続き強めていっていただきたいなと思いますけれども、その点最後に伺います。

葉山健康福祉部生活援護課長

 雇用とか経済の状況が、令和2年度ほどのインパクトはないにしても、今も継続して生活困窮にいらっしゃる方は一定数いらっしゃると感じております。生活保護というものが自立に向けた、いっとき利用していただくための制度でもあるということも周知を私どものほうで図っていきながら、その中でいろんな制度を活用して自立に取り組んでいただくというところを私どもはサポートしていきたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、中野区国民健康保険保健事業実施計画(データヘルス計画)の中間評価及び保健事業の実施についての報告を求めます。

中村健康福祉部保健企画課長

 それでは、中野区国民健康保険保健事業実施計画(データヘルス計画)の中間評価及び保健事業の実施につきまして御報告いたします。(資料5)

 本件に関してでございますが、中間評価の概要並びに保健事業の課題及び今後の区の対応につきまして、本年1月13日の当委員会で御報告してございますけれども、中間評価の冊子ができましたことと具体的な事業実施について決まりましたため、改めて御報告させていただくものでございます。

 それでは、資料のほうを御覧ください。

 平成30年3月に、平成30年度から令和5年度までを計画期間とする中野区国民健康保険保健事業実施計画(以下「データヘルス計画」と言います)を策定し、区民の生活の質を高め、医療費を適正化し、介護予防や健康寿命の延伸につなげることを目的として、区の保有している健康や医療に関する情報を活用し、ターゲットを絞った効果的な保健事業、データヘルスを実施してまいりました。今回は、平成30年度から令和2年度におけるデータヘルス計画の中間評価及び令和4年度に実施する新規・拡充の保健事業について御報告いたします。

 1のデータヘルス計画~中間評価~でございますが、別添資料がございます。主なところを御説明させていただきます。

 恐れ入りますが、別添冊子の「中野区国民健康保険保健事業実施計画データヘルス計画~中間評価~」の45ページ、46ページにございます第5章、データヘルス計画の振り返りのページを御覧ください。

 1、国民健康保険の取組の表の上の欄の特定健康診査受診率向上事業のところを御覧いただければと思います。こちらの事業内容は、過去の特定健康診査受診状況から勧奨効果の高い対象者を選定するとともに、対象者を階層別にグループ分けし、効果的な勧奨を行うというものでございます。評価指標といたしましては、勧奨対象者の受診率で令和2年度目標を36.0%としておりましたところ、令和2年度実績は35.2%でございました。中間評価といたしましては、僅かに目標に達しなかったが、はがきやSNSを活用することにより効果的な勧奨を行うことができた。今後は、特定健康診査を受診していながら、新型コロナウイルス感染症の影響で受診控えをした方に対する勧奨を強化することで受診率向上を図る必要があるというものでございました。

 次に、49ページから50ページ、表の上の欄の糖尿病性腎症重症化予防事業のところを御覧ください。こちらの事業内容は、特定健康診査やレセプトから糖尿病性腎症を疑われる方に対し、委託事業者による保健指導をかかりつけ医と連携しながら6か月間実施するというものでございます。評価指標は、保健指導終了者の割合で令和2年度目標を88.0%としておりましたところ、令和2年度実績は90.0%でございました。中間評価といたしましては、当該事業の対象者の主治医に保健指導の実施について事前にアドバイスをいただくとともに、指導結果を主治医に通知することで主治医、対象者、区が連携した取組を築くことができており、途中終了者が少なくなっている。今後も継続して事業を実施することで区民の生活の質を高め、健康寿命を延伸する効果が期待できるというものでございました。

 次に、同じページの下の欄にございます生活習慣病重症化予防事業のところを御覧ください。こちら、事業内容は、特定健康診査の結果から、血圧、脂質、血糖値のデータが悪化していることが明らかであり、医療機関での治療が必要であるにもかかわらず治療していない方に対し、医療機関の受診勧奨を行うというものでございます。評価指標は、治療を開始した人の割合で令和2年度の目標を24.0%としておりましたところ、令和2年度実績は21.4%でございました。中間評価は、目標を達成しなかったが、勧奨物に工夫するなど様々な取組の結果、必要な治療につなげることができた。今後は、勧奨物、電話勧奨の方法など、より効果的な勧奨の仕方を検討する必要があるというものでございました。

 次に、51ページから52ページ、上の欄にございますジェネリック医薬品利用促進事業のところを御覧ください。こちらの事業内容は、先発医薬品を使用している方に対して後発医薬品(ジェネリック医薬品)を使用した場合の医療費差額通知を送付するというものでございます。評価指標は、ジェネリック医薬品に切り替えた方の割合で令和2年度の目標を7.8%としていたところ、令和2年度実績は8.5%でございました。中間評価といたしましては、通知による効果は一定程度得られたので、今後さらに課題分析を進め、医師会、薬剤師会と連携して利用促進に向けたアプローチを検討する必要があるというものでございました。

 次に、55ページの第6章、今後追加で取り組む保健事業の実施内容と目標のところを御覧ください。こちらには、これまでの医療費分析の結果から、さらなる保健事業の推進のため、計画時には策定していなかった取組の追加について記載してございます。

 1、治療中断者への受診勧奨。

 (1)現状として、生活習慣病重症化予防として、特定健康診査受診者のうち、生活習慣病の疑いがあるものの医療機関を受診していない方に対して受診勧奨を実施していますが、一方で特定健康診査の未受診者に対するアプローチができていないとしています。

 56ページの(2)課題では、特定健康診査未受診者のうち、生活習慣病の治療中断者が160人いるとしており、これらの方々への早期介入、受診勧奨を実施していく必要について記載してございます。

 続きまして、57ページにございます2、ジェネリック医薬品普及率向上についてです。こちらは(1)現状として、当区におけるジェネリック医薬品普及率は数量ベースで73.9%であり、国の目標である80%を下回る状態にあること、また、近年のジェネリック普及率の上昇は鈍化しており、国の目標を達成するためにはさらなる取組が必要なことを記載しています。

 (2)課題として、一つ目でございますけれども、勧奨においては、具体的にどの薬剤を使用する人に勧奨するべきかターゲットを定めることが効果的であり、詳細な分析が必要なこと、二つ目として、現状は対象者に通知を発送するのみであり、普及率の上昇が鈍化していること、対象者への勧奨だけでなく、処方箋を出す医療機関や薬局との連携が必要であるとしています。

 恐れ入りますが、最初の資料のほうにお戻りください。このように中間評価で明らかになった課題に対応するために、資料の2番のところにございますとおり、データヘルス計画の中間評価に基づく保健事業の新規・拡充等を実施いたします。

 まず(1)の医療中断者への受診勧奨です。こちらは新規事業になります。アの事業内容は、医療中断者に向けて医療機関を受診するように勧奨を委託するものでございます。イの委託事業者でございますけれども、株式会社日本サポートサービス、ウの予定対象者は160人です。エのスケジュールといたしましては、勧奨対象者の決定が令和4年8月、勧奨の実施を令和4年9月から11月までを予定してございます。

 次に、(2)のジェネリック医薬品利用勧奨で、こちらは拡充となります。アの事業内容は、レセプトデータを詳細に分析した結果を基に、より切替え効果の高い医薬品で流通量が確保されているものを中野区医師会、中野区薬剤師会に通知いたします。また、ジェネリック処方率の低い医療機関等へヒアリング等を行います。イの分析委託事業者でございますけれども、株式会社オークスです。ウのスケジュールですが、通知内容を決定するのが令和4年10月、中野区医師会、中野区薬剤師会へ通知するのが令和4年10月下旬、ジェネリック医薬品処方率の低い医療機関等へのヒアリングを実施するのは令和4年11月から令和5年3月までを予定してございます。

 (3)の既存事業の取組の改善でございますが、特定健康診査受診率向上事業及び糖尿病性腎症重症化予防事業等につきましては、さらなる効果的な事業実施に向けて既存事業の取組の工夫、改善を図ってまいります。本件につきましての御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

近藤委員

 34ページの特定健康診査・特定保健指導の状況というところで、中野区と東京都特別区の表が書いてあるんですけれども、中野区が特定保健指導実施率がかなり低くなっているんですけど、これは何か要因というか、分かるでしょうか。

中村健康福祉部保健企画課長

 この特別区との全体の比較といたしましてどういった要因というのは特に分析してございませんけれども、複合的な要因があったものと考えてございます。

近藤委員

 平成21年度とかはすごく高かったのにだんだん減ってしまっているんですよね。それで、その差というのがずっと出ているという感じなんですけど、やっぱりこういうところもちょっと何か原因というのを探ったほうがいいんではないかなと思うんですけれど、いかがですか。

中村健康福祉部保健企画課長

 こういった特別区平均と比較して実施率が低いということは認識してございますので、今後そういったところを分析しつつ事業に生かしてまいりたいと存じます。

近藤委員

 それと、この御報告の紙の裏面の最後のところで「既存事業の取組みの改善」というところで最後のところに「既存事業の取組みの工夫・改善を図る」という、取組というか、どういう改善を図るのか教えてください。

中村健康福祉部保健企画課長

 既存事業の取組の工夫・改善を図るというものでございまして、既存事業はそのまま実施しつつ、少しずつやりながら改善できるところを見つけながらそこは改善していくということを考えてございます。

近藤委員

 そうなんですけれども、既存事業というので、私は、何年か前に特定健診の結果で注意したほうがいいですよとなった方にスポーツクラブなんかを紹介してやっているというのがあったんですけど、今もそれは引き続きやっていらっしゃいますか。

中村健康福祉部保健企画課長

 委員おっしゃる事業についてでございますけれども、現在も継続して実施しているものでございます。

近藤委員

 民間のところとかに紹介されて行っているのを私はちょっと聞いてみたことがあるんですけれども、やっぱり自分ではどういうふうに改善、スポーツをしてくださいとか運動してくださいと言われても分からないんで、やっぱりこういうところがありますよみたいに紹介をしていただいて、そのとき無料だったんですよね。無料で何日間こういうふうに取り組めますよみたいなのをやっていったらかなり運動するきっかけになったなんていう声もあったので、ぜひそういう事業をいろいろな面で取り組まれると思いますけれど、やっぱりその工夫をされてどんどん広げていただきたいというか、取り組めるように進めていただきたいと思いますけど、いかがですか。

中村健康福祉部保健企画課長

 委員おっしゃるとおり、生活習慣を見直すきっかけというのは非常に大事なものと認識してございます。委員おっしゃるとおり、今後既存の事業を実施していく中でそういったものを大事にしながら進めてまいりたいと存じます。

石坂委員

 ジェネリックのほうの普及のところで伸び率が鈍化している話がありましたけども、このジェネリックのところは、もちろんジェネリックに置き換えて問題ないものはそうしていっていただけることはとても財政的に意味があると思うんですけども、区内のお医者様と話をしていても、そもそも効果は変わらないんだけども、塗り薬なんかだと混ぜたときに分離のしやすさとかしづらさだとか、あとは本来の作用以外にも副次的な効果としての違いのところがジェネリックともともとの薬の違いがあるというところがある中で、やはり何でもかんでもジェネリックに置き換えられないところがあるので、ジェネリックを増やすことばかり血眼になられてもという話を聞くところもあります。もちろん置き換えることができるものは置き換えればいいんだけども、これは置き換えることが難しいとか、あるいは置き換えなくてもということなどもしっかりと把握をしていかないと、単に鈍化しているとかという形の捉え方になってしまうとちょっとまずいのかなと思うんですけど、そこはいかがお考えでしょうか。

中村健康福祉部保健企画課長

 ジェネリックの利用率の向上につきましては目標として掲げていることもございまして取り組んでまいります。しかしながら、置き換えができないものについてまでジェネリックに切り替えていただくというところまで求めておりませんので、それは個々の状況に応じて置き換えできるものについて置き換えていただくというふうに考えてございます。

石坂委員

 やはり単純に伸び率が鈍化しているという捉え方だとまずかったりもするかと思いますので、置き換えられるもの、置き換えられないものなどもちゃんと数字だけじゃなくて、実際区内のお医者さんの話なんかも聞きながら現状を把握していっていただければと思います。これは要望で結構です。

間委員

 すみません、ちょっと教えてください。同じくジェネリックのところなんですけれども、こちらは全ての年代が対象なんでしょうか。

中村健康福祉部保健企画課長

 これは国民健康保険の事業でもございますので、国民健康保険に加入されている方全ての年齢の方が対象と考えてございます。

間委員

 そうしますと、医療費が無料である乳幼児だったりとかも対象ということで合っていますか。

中村健康福祉部保健企画課長

 医療費は無料でありましても、それは別の制度で自己負担を支払っているものでございまして、国民健康保険から7割が支払われている状況には変わりがございません。ですので、例えば乳幼児医療の対象者でありましても国民健康保険の対象であれば対象となっている、そういうふうに考えてございます。

間委員

 ありがとうございます。ちょっと今伺ったのは、先発医薬品を使用している人に対して後発医薬品を使用した場合の医療費差額通知を送付しというふうになっているので、要は自分がそのお会計として支払っているという方にとっては、これだけの差額がと言われると、本当に自分事として安くなるんだとかということがあるかと思うんですけれども、そもそも医療費無償というところになっているお子さんの保護者だったりすると、あまり安くなるんだとかというような動機にはつながりにくいのかなというふうに思ったんですけれども、そこの部分もその年齢の方々に対しても同じような通知を送付したりするということなんでしょうか。

中村健康福祉部保健企画課長

 こちらの国民健康保険のジェネリックに置き換えた場合の差額の通知でございますけれども、世帯単位で行っておりますので、自己負担でこれだけ違いますというような表示にはなるかと存じます。ただ、後発医薬品、ジェネリックに切り換えていただくことによって国民健康保険会計のほうの支出が減るということになりますと、ひいては国民健康保険料にも影響があります。そういった国民健康保険料の上昇を抑えるという意味からもこちらは非常に大事な事業と考えておりまして実施しているものでございます。

間委員

 もちろん趣旨は当然理解をしておりますし、とても大事なことなので、どうしたらさらに拡充できるのかなということを考えたときに、無償の方がやっぱり動機として安くなるならというところはあるのかなと思ったときに、その手法がなかなか響かないのかなと思ったんですね。やっぱり持続可能であるために御協力をいただくというところが非常に重要だと思いましたので、医療費の差額の通知、これだけ安くなりますというところだけではなくて、持続可能なという部分のお話、本当に本質的なお話というところももっと徹底してお知らせしていく必要があるのではないかなというふうに思ったんですけれども、いかがでしょうか。

中村健康福祉部保健企画課長

 ですので、今回拡充事業として実施するジェネリック医薬品の利用勧奨という、こちらの資料にございますとおりの事業を実施するものでございまして、中野区の医師会ですとか、それから中野区薬剤師会のほうに通知を差し上げて、そういったところに協力をいただきまして、処方率の低い医療機関等にヒアリング等を行わせていただいてジェネリックへの切り換えを促していくということを実施していくものでございます。

間委員

 私も娘を連れて病院に行って処方していただいてとなったときに、結局薬剤師さんがどうするかみたいなところで御案内いただいたりとかというのがあるので、医療機関の連携も大事だと思いますし、薬剤師会さんとの連携も大事だと思いますし、この課題についてそんなに自分事として捉えない層というのも、層というか、方々もいらっしゃる中で、やっぱりより行動を変えていくための周知ということが必要かなというところですので、そこは工夫していただきたいというところの要望にとどめておきますけれども、そういうことです。よろしくお願いします。

久保委員

 43ページと55ページに同じ表があるのでどちらでもいいんですけれども、前回中間評価が出る以前にお尋ねをしたことなんですけれども、特定健診の受診率向上について、特定健診を受けていないんだけれども、例えば人間ドックですとか他の形で健診ですとか受けていらっしゃる方たちの掌握の在り方を今後どうしていくのかというようなことを聞かせていただいたんですね。その際にはこの中間評価が出た時点でまた検討していくというようなことを言われていたんですけれども、その辺のところは何か検討されたというところはあるんでしょうか。

中村健康福祉部保健企画課長

 現在のところ、国民健康保険の特定健診の未受診者に対して何か人間ドック等の実施結果を求める等は行ってございませんけれども、今後そういったことについてはちょっと課題としては認識して研究してまいりたいと存じます。

佐藤保健所長

 これは社会保険でも同じ課題だと思いますけれども、保険制度による特定健診と人間ドックというのは直接結びついておりません。なので、各企業などは個人に向かってそれを提出してくれと言って、会社などの場合はみんな真面目なので提出して、それでも100%ではないんですが、提出していただいて集めていると。それが国民健康保険の場合にそれを同じように行うのかというと、なかなかそれは難しくて、ここにありますように、未受診者、ちょっと割合が、線は違うんですけども、健診未受診のほうが実は線は短いんですが、人数が多いと。例えば郵送で全部返信をいただくというと、それの郵券を捻出することが本当に正しいのかということになります。なので、費用対効果の面からもその方々の数を把握するのかというのについては深い議論が必要かなと思っておりまして、今のところその予定はございません。

久保委員

 非常にこの把握は難しいと思っています。他の自治体ではこれを情報収集などをするというようなことを試みてみたりとか、また、情報収集に協力をされた方に対して何がしかのインセンティブというようなことをやられたところもあったかと思うんですね。中間評価の結果が出た段階でそういう工夫ができるのか、情報収集を検討はしていきたいというように前回も御答弁をいただいておりまして、今、保健所長がおっしゃられたように、私たちもこれは非常に課題だとは思いつつも、なかなかその手だてが難しいところではあるかなと思いますが、今後も引き続きこの辺の方たち、この未受診者の方たちがどうなのかというところをここで生活習慣病治療の状況というところでは数字を出してきているわけですから、それはそれでやはり把握は必要なのかなというふうに思っておりますので、引き続きお取組をお願いしたいと思っています。

 それと、健診受診の中の特定保健指導の健診時のリスクのところなんですけれども、健診結果優良者というのが健診を受けられた方の22.3%ぐらいですよね。これは健診を受けた方の優良者がこのぐらいになったらいいなという、そういった目標値みたいなのを定めているということはあるんでしょうか。また、この22.3%というのはどのように評価されていますか。

佐藤保健所長

 健診結果優良者3,487人ということです。これが多いか少ないか、大変申し訳ないのですが、多分年齢階層で分けてみないと評価ができないので、ちょっと私がここで多いか少ないかを評価するような判断の材料を持ち合わせていなくて、あとこの中間評価の中でもそこについてのコミットメントはなかったというふうに思います。恐らく、例えば23区内であるとか、そういったところの数字を比べるというようなことになろうかと思います。

 この結果、優良者を増やしていくほうが何となくいいには違いないというふうな気はしますけれども、だったらば、この優良者にインセンティブを与えるようなことがあるのかとか、それは今まで健康診断をやっていただいて、誠実に結果に対して運動や食事療法を行うような指導を行って個々の方の健康度が上がっていく、数字がよくなるといいますか、そうしていくことを割と実直にこれまでの健康診断というのは行ってきたところです。この特定保健指導が始まったときに、各保険組合のほうに拠出金という形でインセンティブを与えて、なるべく要指導とか積極的勧奨とか、そういったほうに行かないような数字をよくすることによって拠出を少なくするというインセンティブを与えてみたものの、なかなかそれは実際うまくいっていないというのが現状かなというふうに私は思っています。

 その中で、これから新しい健康診断の在り方や健康の評価、結果の評価の仕方が新しくなっていく時期にやってきているかなというふうに思っています。また、生活習慣の行動変容についても、正しいことを正しいだけで御説明してもなかなかうまくいかなくて、中野区保健所の保健企画課もスローガンにしていますけれども、自然に健康になる社会でしたっけ、何も自分は健康になろうという気持ちがなくても自然に健康な形に動いてしまわざるを得ないというのが最終的な目標かなというふうに思います。そんなような形で健康診断の結果がよくなるような方向というのは今新しい転換期に入っているとは思っていますけれども、現実にこれに何か、例えば図書カード500円分あげるとか、陳腐なことを言えば。あとはインフルエンザの予防接種を無料にするとか、そういったアイデアをいただくこともございますけれども、まだもう少し実直な形でやらざるを得ないのかなというふうに思っております。ただ、その中で各先行自治体の例を見ながら、これはと思うようなアイデアがあれば積極的に今後も取り入れていこうと思っておりますので、また新しい情報があればいただきたいと思っておりますし、私どもも周辺を含めて全国的に情報収集に努めてまいりたいというふうに思います。

久保委員

 ありがとうございます。なかなかその優良者の方にインセンティブというのも難しいですし、既に優良な方は優良だということ自体でいいのかなという気もしています。ただ、受診率の向上もですけれども、やはり健診の優良者が多いにこしたことはないわけなので、ここら辺のところでやっぱり優良者がいかに増えるのが必要なのかと、自然に健康になるというところはまさにそういうところを目指していらっしゃるところかと思いますので、その辺のところにも着目をしていただきたいと思いますので、また今後の課題としていただければと思いますけれども、いかがでしょうか。

中村健康福祉部保健企画課長

 いただきました御意見を参考に今後取り組んでまいりたいと存じます。

高橋委員

 一応私も久々の厚生委員会なんですけど、ここの実施計画のデータヘルス計画、これの基になるのはやっぱり区民健診という理解でいいんですか。

中村健康福祉部保健企画課長

 はい、おっしゃるとおり、区民健診の中の国保特定健診でございます。

高橋委員

 やっぱり私なんかにもそういう通知が多分来たりとかすると思うんですけれども、関心を持てるような、関心を持って健康診断しなくちゃとか思うような持っていかせ方、ただ封筒に入っていて送っているんでしょう。封筒に健診票が入って特定健診ですというような文章が書いてあったりとかして行ってくださいという、そういうお知らせだと思うんですけど、これを何で受けてほしいかとか、何か伝達方法を上手にすると、もっとこれをやらなくちゃなと思うような感じにならないかなと思うんですけど、そういうことを検討したことはありますか。

中村健康福祉部保健企画課長

 現在のところ、どうしても伝えたい情報だけをできるだけコンパクトな形でという形でしておりますので字だけが並んでいるというようなもので、見てすぐに受けてみようというような意識を駆り立てる何かがあるかというと、そういったところは課題があるとは認識してございます。他自治体の状況も情報収集しながら研究してまいりたいと存じます。

高橋委員

 国民健康保険に入っていると区民健診のお知らせが来るじゃないですか。私の家庭の話をして失礼なんですけど、会社勤めをしていた旦那は会社で全ての健康診断があって、強制的に健診しろ、何か悪いところがあると再検査して、ああでもない、こうでもないとなるわけですよ。でも、区民健診の通知をもらう私なんかは、封筒が来て、2月までに受ければいいんだな、500円で受けられるんだという感覚でいちゃう人が聞いてみると多いわけ。でも、これは大事ですよと、国民健康保険に入っている人は500円で受けられるんだから絶対受けたほうがいいよと私は言っているけど、それでもぎりぎりまでそのうちそのうちとなって受けないで次の年になっちゃうという人が結構いらっしゃるんですよ。それは社会保険に入っていた人たちが結構多い。でも、それじゃ駄目ですよというふうに自分自身がお知らせしているけど、それを頂いたときにどんな健診でも受けなくちゃというふうに思わせるような、これは考えることは大変だと思うんですけど、少しお考えを工夫していただいてやってもらえないかなと思いますけど、いかがかな。

中村健康福祉部保健企画課長

 今、委員おっしゃるとおり、通知が届いた後、できるだけ早く先延ばしにしないで受けていただくというのは非常に大事なことだと認識してございますので、そういったこと、いろんな表現ですとか通知の内容ですとか工夫してまいりたいと存じます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、中野区新型コロナウイルスワクチン4回目接種実施計画の策定について報告を求めます。

中村健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 それでは、中野区新型コロナウイルスワクチン4回目接種実施計画の策定につきまして資料(資料6)により御報告いたします。

 このたび、中野区新型コロナウイルスワクチン4回目接種実施計画を令和4年5月12日付で策定いたしました。この案でございますけれども、本年5月12日に案ということで御報告いたしてございますけれども、そこからの変更点になりますけれども、こちらの部分になります。

 実施計画の12ページになりますけれども、接種体制と接種対象者数の表のところになりますが、資料にございます下線が引いてある部分、令和4年7月と8月の集団接種会場の接種体制の回数を、7月は案では2万1,000回としていたところを7,500回に、8月は案では1,500回としていたところを3,000回にそれぞれ変更し、それに伴いまして合計も資料記載のとおり変更したものでございます。

 2の計画内容は、決定した接種計画でございますけれども、別紙のとおりでございますので、後ほど御覧いただければと存じます。

 本件についての御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

石坂委員

 この変更があったのは実際に現場の判断なんでしょうけども、何か具体的にこうした理由でとかあれば教えてください。

中村健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 こちらですけれども、実施の詳細が決まりました中野サンプラザでの集団接種の実施の曜日ですとか体制、それから1日にできる回数等が決まりましたので、それに合わせて修正したものでございます。

石坂委員

 施設の都合と接種可能な人数という話でしたけども、実際に特別の医療機関には接種などの動向とかというのも反映されてということなのか、あくまでもハードというか、物理的な理由なのか教えてください。

中村健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 こちらの接種計画の個別医療機関の欄でございますけれども、実際に個別の医療機関で予約の枠として設定しているものを回数として接種体制として記載しているものでございます。

石坂委員

 ただ、それを踏まえて集団接種会場のほうの回数というものが、要は先ほどの答弁ですと、あくまでも会場の都合ですとか打つことができる体制という割と物理的な理由という感じでしたけども、といっても、結局は今回見ますと、要は7月分が減った回数と8月分で増えた回数ですと、8月分で増えた回数のほうが少ないことでは全体的に回数は減っている形になるわけですけども、数が減ったということは打たれるであろう方の見込みの数が減ったということが反映されているのか、そうじゃないのか気になっているんですが、そこはいかがなんでしょうか。

中村健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 こちらの集団接種は会場の都合ということではございませんで、中野区として必要な数を積算して設定したものでございます。全体といたしましては個別医療機関で実施していただきますのがメインとなりますけれども、一方で7月から8月にかけては、前回、3回目接種から5か月経過して接種対象になる方が一時的に増えるという状況がございます。そういった方の需要に対応するために集団接種会場を設定しているものでございまして、今回の接種計画の中で十分飲み込めるものと考えてございます。

久保委員

 前回6月3日の補正予算のときにお伺いをしたんですけれども、4回目接種の状況が5月27日から予約受付が開始をして、なかなかその4回目接種が思うように受付が進んでいないのではないかなということでお伺いをしたところです。現状について教えていただけますか。

中村健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 4回目接種を終えて4か月を経過した60歳以上の方をメインにこちらから接種券をお送りしているところでございますけれども、現在のところ、枠といたしましては接種受入枠の5割を超える予約が入っておりまして、順調に予約を入れていただいているものと考えてございます。

久保委員

 5割を超える、だから、対象の方が100%ということはないとは思いますけれども、3回目の接種のときよりも少し伸び悩みといいますか、対象者の皆さんが全て4回目接種を望まれて予約をしているということではないということですか。その辺どのようにお考えでしょうか。

中村健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 3回目の接種から4か月たったところで接種券をお送りしております。対して接種ができるのが3回目接種から5か月が経過した日以降ということになりますので、接種券が送られてきてすぐ受けられるわけではないということもありまして、状況によっては5か月を経過した日以降になってから都合のいいときを選んで予約していただいたりするような状況もあるのかなというふうに担当では考えてございます。

杉本保健所次長

 本年6月27日現在でのワクチンの接種状況でございますが、1回目接種の方というのが全年齢の5歳以上の全ての方を対象としたところで82.3%、また、2回目接種を終了した方が81.5%、3回目接種を終了した方が61.6%、4回目接種につきましては現時点では0.7%というような状況でございます。初回接種、1、2回目接種と比べますと、3回目の接種のところで接種を今は様子を見ていらっしゃる方もいらっしゃいますし、4回目接種につきましてはやはり同様の傾向が強いのかなというふうにも考えてございます。しかしながら、昨日御報告申し上げましたように、現在、新型コロナウイルス感染症の感染状況がまた再拡大といいますか、感染者数が増加に向かっている中にありまして、十分な接種体制を整えていくということ、また、国のほうからも、初回接種をした方が18歳以上の方全て3回目接種ができる。また、2回目接種をした方が4回目接種も全てできるような体制を構築するようにということで各自治体に体制づくりを求められておりますので、十分な体制を整えてまいりたいというふうに考えてございます。

浦野委員

 1点だけ、前回のときにワクチンの廃棄のことで自治体に来るのがその期限が迫ったものが来るということがあったと思うんですけれども、現在というのは、これは計画は今回一部変更ということで今御報告いただいたんですけれども、どうしてもなかなかそれは自治体としてできなくて、東京都からもうそれはその期限のものが来るということだったんですけれども、そこというのは何か解決されたのか、今現状どうなっているのかについて伺いたいと思います。

中村健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 主にモデルナワクチンですけれども、4月30日期限のものが約1万4,000近く廃棄されるということがございまして、そのとき、それ以前からもそうですけれども、自治体間でモデルナワクチンを使用するところがあれば融通をし合うという仕組みがございまして、それによって調整を図っているところでございます。実際にここ数日の間でちょっと調整もしておりまして、町田市ですとか港区にほかの区から余剰となりそうなワクチンを融通してそちらのほうの自治体で使っていただくというような調整も行っていたところでございます。

浦野委員

 現場としては今あったようないろいろ工夫しながらなるべく廃棄を減らすということで取り組まれていると思うんですけれども、東京都から来る分についての期限が迫ったものがという、そこの東京都との関係でというのは何か少し解消されるようなことというのはあるんでしょうか。現状どうなっているんでしょうか。

中村健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 東京都の関係で、例えば期限の長いものが欲しいというようなことは担当者レベルでは申し伝えてはございますけども、それを具体的にする仕組みがございませんので、ちょっとそういったところはできておりません。ただ、現時点では4回目接種に必要なモデルナワクチンは一応確保できるということで考えてございますので、さらに余剰が生じるような追加の納入というのは希望しない方向で考えて調整しているところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ちょっと休憩していいですか。

 

(午後2時37分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時38分)

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、新型コロナウイルスワクチン訪問接種の実施について報告を求めます。

中村健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 それでは、新型コロナウイルスワクチン訪問接種の実施につきまして資料(資料7)により御報告いたします。

 1の実施内容でございますが、寝たきり等により個別接種または集団接種の会場でのワクチン接種が困難な方で、かつ、かかりつけ医の往診による接種を受けられない方からの申請を受け付け、接種日時を調整の上、医師、看護師等が自宅を訪問し、接種を行うものでございます。

 2の対象者でございますけれども、中野区在住の方で御本人が接種を希望し、かつ(1)から(4)の項目全てに該当する方が対象となります。(1)は在宅療養中で常時寝たきりの状態にある方、またはそれと同等の状態にある方、(2)は、家族または支援者による接種会場への付き添い、移動支援が困難な方、(3)は、かかりつけ医の往診による接種を受けることができない方、かつ、かかりつけ医から接種の許可を受けている方、(4)は、家族または支援者による同席及び接種後の経過観察が可能な方でございます。

 3の対象接種区分でございますけれども、初回接種(1・2回目接種)、それから追加接種(3・4回目)と小児接種でございます。これはただいま実施しております全ての種別でございます。

 4の使用するワクチンはファイザー社製ワクチンでございます。

 5の申請受付開始日は、本日、令和4年7月1日でございます。

 6の実施方法でございますが、毎月15日及び月末に申請受付を締め切りまして、期間内に申込みがあった方を取りまとめ、中野区医師会と調整し、区内医療機関に訪問接種を依頼する形で行います。

 7の周知方法でございますが、(1)区ホームページ、区SNS、なかの区報に掲載いたします。それから(2)区立施設、保健所、地域包括ケア推進課、障害福祉課、それから各すこやか福祉センター、各区民活動センターの窓口で案内、申請書を配布いたします。それから(3)といたしまして、ケアマネジャー、それから訪問看護師による周知も実施いたします。それから(4)でございますけれども、障害福祉課を通じて障害のある方に周知を実施いたします。8申込み方法でございますが、郵送または電子申請により受付を行います。

 9のスケジュールでございますけれども、記載のとおりでございまして、7月1日に申請受付開始、7月5日号のなかの区報に記事を掲載いたします。7月15日に第1次申請受付を締め切り、日程調整した上で接種を開始いたしまして、以降、毎月15日と月末に申込みを取りまとめて実施してまいります。

 本件についての御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、その他で何か報告はありますか。

古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 口頭にて報告をさせていただきます。

 中野区シルバー人材センターの自転車リサイクル事業についてでございます。中野区シルバー人材センターでは、これまで中野駅北口の中野西自転車駐車場におきまして自転車リサイクル事業を行っておりましたが、囲町東地区の市街地再開発事業の進行に伴いましてこの作業場所を使用できるのが本年7月末までとなってございます。このことに伴いまして、リサイクル事業を継続するに当たりまして別の作業場所を確保できるよう調整しております。場所といたしましては旧沼袋小学校のグラウンド内を候補地としてございます。なお、作業場所の設置に要する費用でございますが、これはシルバー人材センターが負担をいたします。

 報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

石坂委員

 新たな移転先というか、そちらのほうがすこやか福祉センターのできる予定の場所ということで、今後そこにすこやか福祉センターができてくると、またその場所がという話になってくると思うんですけども、長期的な視点でその場所を考えていくということはどのようなふうに考えていらっしゃるというか、状況はどのような感じなんでしょうか。

古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 こちらは将来北部すこやか福祉センターが整備されるということになっておりまして、中野区区有施設整備計画では令和8年度以降となっております。したがいまして、この作業所は仮設の形で設置をすることになりまして、この令和8年までの間にきちんとした場所をシルバー人材センターと調整しながら探していきたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。他に報告はありますか。

中谷健康福祉部福祉推進課長

 区役所本庁舎の男性トイレにおけるサニタリーBOX設置の試行開始設置の試行開始につきまして口頭で御報告をさせていただきます。

 本件につきましては、先日の一般質問の中で質疑もありましたが、前立腺がんや膀胱がんなどで尿漏れパッドなどを使用している方が使用済みのパッドなどを処分できるように、男性トイレにおけるサニタリーボックスの設置につきまして具体的な検討を行ってまいりました。具体的な準備のめどが立ちましたので、まずは試行的に比較的来庁者の多い区役所本庁舎の1階から3階までのエレベーターホール前の男性トイレに7月4日の月曜日から設置することといたしました。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

石坂委員

 多分大丈夫だと思うんですけども、私も未確認で申し訳ないんですけども、多目的トイレに関しては状況はどうなんでしたっけ。

中谷健康福祉部福祉推進課長

 そのトイレの中にも捨てられるようなサニタリーボックスは設置してございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、所管事務継続審査についてお諮りします。お手元の文書(資料8)に記載された事項について、閉会中も継続審査することについて御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時46分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時50分)

 

 休憩中に御協議いただいたとおり、次回の委員会は9月1日(木曜日)午後1時から行うということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会いたします。

 

(午後2時50分)